「すぐ寄っ掛からないの!」「肘を付かないで!」お子さんの姿勢の悪さを、むやみに叱っていませんか?あんふぁん読者アンケートでも、8割のママが「子どもの姿勢が気になる」と回答しています。でも、それってだらしがないからではなくて、正しい姿勢を支えるだけの筋肉が育っていないせいかもしれません。子どもの体幹について、増田修治先生に聞きました。お話を聞いたのは:増田修治さん白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。28年間小学校教諭として勤務した後、現職。東京都板橋区の保育園と共同で、体幹と子どもの発達の関係性について研究を行ってきた。あんふぁんWeb「小学生ママ」コーナーの「困ったら増田先生に聞いてみよう!放課後職員室」でも活躍中。Q.お子さんの普段の姿勢について気になることはありますか?Q.お子さんの姿勢について当てはまるものを選んでください。(複数回答)※2016年10月5日~11月1日、Webアンケート、有効回答数749人Q.そもそも体幹って何のこと?姿勢が崩れないように体を支える背骨から腰にかけての筋肉のこと人間の筋肉は何層にも重なってできており、骨に近い内側の筋肉を「インナーマッスル」と呼んでいます。体幹とは、背骨と腰骨の「インナーマッスル」を合わせた筋肉のこと。筋肉の中でも外側の「アウターマッスル」には、腹筋などがあります。自分の思い通りに動かせる体が意欲や自信の源になります園児のケガが増えていると聞きますが、ある保育園では、救急車のお世話になるようなケガが年間20件もありました。園の先生に聞くと、その子たちには「落ち着いて座れない」「長い間立っていられない」という特徴があると分かりました。つまり、体幹のなさが共通していたのです。そこで、私も共同研究に取り組み、体幹を鍛える動きを園生活に取り入れたところ、1年半後には大きなケガが0件になりました。変わったのはそれだけではありません。体幹が鍛えられ、姿勢を安定させられるようになった子どもたちは、工作に集中したり、遊びの中で体を思い通りに動かしたりできるようになりました。すると「もっとやりたい」という意欲や自信が表れてきたのです。体幹力のない子に「背筋を伸ばしなさい」というのはムダ親も保育者も、子どもに「背筋を伸ばしなさい!」と言いがちですが、そもそも体幹力がないと、背筋を伸ばした姿勢を保つことができません。毎日の生活に体幹を鍛える動きを取り入れれば、体は自然と変わります。例えば、危なくない道であれば縁石の上を歩かせてバランスを取るなど、小さなことを積み重ねましょう。次のページでは、今日からできるおすすめのおうち遊びを紹介します。毎日続ければ半年で変わる! 体幹力をアップする親子遊び道具を使わずにできる遊び■片足ぴょんぴょん足が床から完全に離れる瞬間を意識して跳びましょう。着地は爪先ではなく、足の裏全体で。素早い動きに必要な、ハムストリングス(脚の裏側にある筋肉)も鍛えられます。■片足立ち3〜4歳は20〜30秒、5歳は1分間片足で立てればOK。右足と左足では差があるかもしれません。慣れてきたら目をつぶってチャレンジを。■布団の上をゴロゴロ同じ姿勢を保ち、布団の上をゴロゴロ。片足だけ上げたり、両足を宙に浮かせるなど、だんだんと難しい姿勢にも挑戦を。スーパーマンのように腹ばいになり、手足が床につかないよう、持ち上げるのもおすすめ。ゲーム性のある遊び
2017年01月12日質問:「内臓脂肪型肥満」と言われました。このままではいつか病気になってしまうのではと不安です。夫は元々太っていたのですが、先日「内臓脂肪型肥満」と言われました。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて落ちにくいと聞きますが、このままではいつか病気になってしまうのではと不安です。子どももまだ小さいですし、もっと自分の健康にも気を配ってほしいのですが、なかなか生活習慣を改善しません。運動するにも身体が重くて億劫らしく、あまり動かず悪循環です。何か良い方法はないでしょうか?山形県:うさぎからすさん(39)回答:「内臓脂肪型肥満」についてお答えします。――内臓脂肪型肥満は運動で!ご主人の肥満、内臓脂肪型肥満を指摘されたことに関するご相談ですね。確かに内臓脂肪型肥満は男性に多く、女性に多い皮下脂肪型肥満に比べて、より糖尿病や高血圧、脂質代謝異常症といった生活習慣病との関連が大きいといわれています。また、内臓脂肪は、すぐ身体につきやすい一方で、比較的落ちやすい脂肪であるともいわれています。とはいうものの、すでに肥満があると、おっしゃるように身体も重く、運動をするといってもなかなか続きませんよね。そのような方に、おすすめできるのが「水泳」です。水の浮力の関係で、ひざや腰にも負担がかかりにくいですし、全身運動という点からもおすすめできます。カロリー消費量も比較的多く、肥満がすでにある方のダイエット用のスポーツとしてはぴったりなのではないでしょうか。改めてスポーツクラブに入会するというのはちょっと気が引ける、という場合は、毎朝一駅分余分に歩く、エレベーターをできるだけ使わず階段を使う、週末のたびにお子さんを公園に連れていく、といった小さなことでも継続することで、長期的には活動性の上昇、ひいては減量につながります。<食生活の改善>また、脂肪を落とす上で運動と並んで大切なのは、やはり食事です。特に仕事をしている方の場合は、日中は忙しいので時間ができた時に外でカロリーを気にせず食事、夜も付き合いや接待のために脂っこいものを食べながら飲み会、といった方も少なくありません。そのような食生活だとどうしても痩せにくいのですが、職場の環境によっては参加しないと仕事がしにくい、という側面もあるかもしれません。そういった場合、夜に飲み会のある日は、せめてお昼は野菜を中心としたお弁当を自宅から持参するなど、可能であれば一日、難しければ一週間のなかで調整するようにしましょう。飲み会の翌朝の朝食をノンオイルドレッシングの野菜サラダや、根菜を多く入れた雑炊などにして調整しても良いかもしれません。こういったダイエットはすぐに結果が見えるものではありませんが、年単位で見れば確実に違ってきますので、生活習慣病を避けるためにも、少しずつ、できるところから地道にやっていくしかないのではないでしょうか。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:若い頃と同じような偏った食生活や喫煙を続けている主人、家系的にも脳梗塞が心配です。スポーツマンの主人は今まで特に健康に問題なく過ごしていましたが、中年に差し掛かった今も、若い頃と変わりない偏った食生活をしており気がかりです。量は減りましたが仕事中は喫煙しているようですし、週末は草野球で汗を流していますが、インスタント食品が大好きで野菜をとるのが苦手です。本人の自覚があまりないことが問題かと思いますが、最近、主人の家系で脳梗塞で亡くなった方がおり、家族として気になっています。埼玉県:コロスケの妻さん(37)回答:生活習慣と「脳梗塞」の関係についてお答えします。――「脳梗塞」の原因ご主人の生活習慣と脳梗塞に関してのご質問ですね。確かに、いかにスポーツマンでも、若い頃と同じような偏った食生活や喫煙は心配になるでしょう。ご相談者さまが懸念しておられるように、脳梗塞と生活習慣の間には大きな関連性があります。脳梗塞の原因として重要なものに、動脈硬化の存在があります。動脈硬化の状態では、血管の内側にコレステロールなどがたまって、血管の壁が厚く固くなってしまい、その厚く固くなった部分がコブのように血管内に膨らんで、内腔を狭くするので血流が悪くなっています。このコブが壊れるとその部分に修復のため、血小板が集まり血栓を作ります。この血栓が剥がれて血流に乗って身体の各部に運ばれ、脳の血管に詰まると脳梗塞、心臓の血管に詰まると心筋梗塞を起こします。これが、動脈硬化によって脳梗塞、心筋梗塞が起こるメカニズムになります。ご主人が好まれるインスタント食品には、一般的に悪玉コレステロールを増やすタイプの脂質や塩分が多く、とり過ぎると動脈硬化や高血圧を招きやすく心配です。また、野菜嫌いということで、野菜や果物に多く含まれ、高血圧を予防してくれるカリウムの摂取量も少なくなりがちです。そして、喫煙は血液を固まりやすくさせ、血管内に血の塊(血栓)を作りやすくして、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを大幅に上げてしまいます。量が減ったとはいえ、喫煙を継続されているということも非常に気がかりな点です。<「脳梗塞」の予防のために>一方、積極的に運動をされているということは、肥満を防ぎ体重を維持するという意味でも、ストレスを解消するという意味でも、非常によいことだと思います。今後はぜひ、健康維持と脳梗塞の予防のために、スポーツを継続すること、禁煙をすること、および野菜や果物を少しでも食生活に取り入れ、大好きなインスタント食品に関しては、例えば回数を減らす、ラーメンなどであれば汁は残して脂質や塩分の摂取の減少を図るといったように、健康に留意して生活していくことが大切かと思います。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:不整脈だと診断されました。悪化すると心筋症になると聞きましたが、どの程度の運動なら取り入れてよいのでしょうか?先生にお尋ねいたしたく相談させていただきます。ずっと健康で特に大きな病気はしてこなかったため、自分は健康なのだと思っていました。それが昨年、心臓のドキドキがひどく病院へ行ったところ不整脈だと診断されました。これが悪化すると心筋症になると聞き、塩分を控えた食事などを心がけていますが、心臓の鼓動が早まるのが怖くて運動などは避けています。どの程度の運動なら取り入れてよいのでしょうか?宮城県:さきさん(48)回答:「心筋症」についてお答えします。――塩分の制限は有効な手段昨年、心臓のドキドキがあって受診をされたところ、不整脈だと診断されたということですね。また、その不整脈の悪化により心筋症につながる可能性がある、という説明を受けた、ということでよろしいでしょうか。今まで健康だと思ってこられたということで、さぞ驚かれ、ショックを受けられたことと思います。さて、受診の際、主治医の先生から日常生活や運動についての具体的な説明はなかったでしょうか。心臓の病気の場合、個々の患者さんの状況(現在の心臓の状態や肥満や合併症の有無、今までの生活歴・運動歴、年齢など)によって指導内容が異なることが多々あります。今回の私の回答は一般的なことを述べるにとどめますので、あくまで参考程度に読んでいただけると幸いです。心筋症は原因のほとんどが未だに特定されていない、非常に難しい病気です。日常生活を送る上で、ご相談者さまがなさっているような塩分の制限は、体内の水分を増やし過ぎたり、血圧を上げ過ぎたりしないために、非常に有効な手段です。目安としては食塩量にして一日6g程度を目指すことで心筋症を防ぐ効果があるといわれています。ただ、日本人の平均食塩摂取量は多く、一日12gを超えているといわれています。ごく日常的に食べられている漬物や麺類の汁、かまぼこなどの加工食品類などにも多くの食塩が使われていますので、汁は残す、しょうゆをかけないといった工夫をするとよいでしょう。<適度な運動は心臓にも良い>また、ご質問にあった運動についてですが、軽度から中等度くらいの有酸素運動を習慣的に行うことは、心臓に対してよいばかりでなく、気持ちの面でもポジティブな気持ちになれるといった素晴らしい効果があります。目安としては、週に3回、30分程度の軽い歩行から始めてみてはいかがでしょう。改めて道具をそろえて、ウォーキングを開始するということでなくても、通勤途中にちょっと回り道をして歩いてみる、といったことでもよいかと思います。今までに運動経験をお持ちで、それ以上の運動を希望される場合は、主治医と個別に相談されることをおすすめします。肥満は心臓に負担をかけますので、体重維持の意味でも軽い運動は好ましいと思います。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日ニュートリション運動推進会議子どもの健康づくり委員会とネスレ日本は11月から、「卓球で日本を元気にする会」とともに開発した新運動プログラム「ヘルシーキッズ健康卓球」を開始した。同プログラムは、ニュートリション運動推進会議子どもの健康づくり委員会と、ネスレ日本が協働で取り組む「ネスレ ヘルシーキッズ プログラム」の中で展開する。「ネスレ ヘルシーキッズ プログラム」は、栄養と運動の両面から健康なからだをつくることを学ぶプログラムで、2009年から世界中で導入を進めているという。日本では2011年より、「自分のからだは自分でつくる」意識を育むことを目指してプログラムを開始。これまでに、全国のべ6,000を超える小学校、のべ120万人の児童に教材が提供されている(2015年末時点)。今回、展開する「ヘルシーキッズ健康卓球」は、国内の競技人口が1,000万人以上といわれ、子どもから高齢者まで幅広い世代に人気の「卓球」を取り入れた運動プログラム。年齢、性別、体力、卓球経験の有無にかかわらず誰もが簡単に楽しめ、世代を超えたコミュニケーションの機会をつくることもできるという。プログラムは、栄養バランスの基本となる3つのグループとそのはたらきなど栄養の知識を学ぶことができる構成となっている。プログラムの一つ「コロコロ3色ラリー」は、食べもののはたらきの3色(赤・黄・緑)のうち1色を選んで、指定した色のはたらきの食べものの名前を言い、次の人にパスを出すというゲーム。そのほか、卓球台に並べた「食べものカード」をねらう、まとあてゲーム「まとあてピンポン」や、食べもののはたらきの3色(赤・黄・緑)のうち1色を選び、指定した色のはたらきの食べものの名前を答えてから返球する「みんなで3色ラリー」なども用意する。11月から、本年度の「ネスレ ヘルシーキッズ プログラム」申し込み校への教材配布を開始。「ネスレ ヘルシーキッズ プログラム」ホームページで教材を公開する。今後は学校での展開だけでなく、地域コミュニティの活性化を推進する地方自治体や団体との取り組みも目指していくという。
2016年11月07日10月10日は体育の日。週末に子どもの運動会をひかえているかたも多いのではないでしょうか。筆者もつい先日、保育園で行われた息子の運動会へ行ってきました。そんな中、子どもの身体能力について気づいたことが。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?第7回:「保育園の連絡帳」は「育児ノート」の続き成長速度と身体能力は関係ない幼い子どもの集団を見ていると「身体能力の差ってあるんだな」と感心します。乳児クラスのころは生まれた時期の差が大きかったのですが、幼児クラスになると身体が柔らかい、バランス感覚がある、足が速いなど、生まれながらの身体能力の差を感じるようになりました。これは立つのが早かった、歩くのが早かったなどの成長速度とは関係ないように思います。息子のクラスメイトに足の速い女の子がいるのですが、身体の使いかたが他の子と比べると全く違うのです。彼女より生まれが早くて体格の大きな子が追いかけても、すばしっこい彼女をつかまえられません。かけっこで1等の子、ビリの子。筆者は足の遅い子どもでした。幼いころから負けず嫌いでしたので、手を抜いていたわけではなさそうですが、いつもお友だちの背中を見て走っていた記憶があります。子ども心に「わたしはどんくさい」という自覚もあったように思います。そのかわり踊ることが上手で、他の子が座り込んできょろきょろしているなか、ノリノリで踊っていました。記憶にはありませんが、幼少期のビデオを見ると振り付けをほぼマスターしている幼児はわたしだけ。リズムも大きく外れることなく堂々と踊っている姿が印象的でした。頑張っても1番になれないこともあれば、最初から上手にできてしまうこともありますよね!?親も我が子と他の子を比べてしまう最近では「主役が5人」だとか、「かけっこは手をつないでみんなでゴールさせる」ことがあるといいます。こういったやりかたに対する批判も目にします。よく言われているのは、「負ける経験も子どもにとって必要だ」というものですが、わたしはこれが子どもだけでなく親にとっても必要だと思っています。保育園に通っていると、早いうちから自分と他の子を比べます。それは親も同じで、我が子と別の子を比べてしまいます。「子どもを比べることはよくない」と言う人もいるかもしれません。たしかに、「あの子よりうちの子が劣っているなんて悔しい!!」と感情的になることや、「あの子に負けちゃダメよ。1番になってね」と比較対象を作って我が子を叱咤激励するのは違うと思います。ですが冷静に、客観的に我が子を他の子と比べることは、その後の育児方針を決めるうえで「大アリ」なのではないでしょうか。子どもの得意なところを伸ばすチャンスかもわたしの両親も「この子は走るのが苦手だけど、踊るのはとても上手だな」と思ったのでしょう。子どもの頃は「ピアノ」「クラシックバレエ」など、得意分野を伸ばすような習いごとをさせてくれました。さりげなく得意なものにチャレンジするきっかけを与え、成功体験を増やしてくれた両親には感謝しています。周囲と比べて得意なもの、苦手なものを把握することで、「我が子の得意なことを伸ばすチャンス」を作ることもできるのです。今年の運動会は昨年よりももっと、子どもたちの身体能力差がハッキリ分かりました。小学校に入れば生まれながらの能力に加えて本人の努力も大きく関わってくるでしょうから、純粋な能力差を確認できるのは残り数年だと思います。能力差を冷静に受け止めて、得意なことを見つけてあげればいいなと思っています。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?第7回:「保育園の連絡帳」は「育児ノート」の続きライター:金延さえ
2016年10月01日秋は運動会シーズン。出場する子どもはもちろんのこと、観戦する親などの大人も張り切ってしまう年に一度のイベントです。せっかくのイベントならやる気を出してがんばって欲しいと親は思うものですよね。では、どんな応援や声かけが子どものやる気をアップさせるのか、知っておきましょう。声かけは運動会の前から運動会が始まる前にかけっこやダンスの練習を家でもすることがありますよね。練習を目にしたら声をかけるチャンス。例えばダンスをしていたらそのダンスを褒めることはもちろん、「うまく踊れるように魔法をかけよう」なんて言って魔法をかける素振りをすれば、子どもはその魔法を当日に思い出して元気になるかもしれません。かけっこの練習をしていたら、早く走れるフォームのアドバイスなどもいいですね。親がいつも見てくれている、気にかけてくれているという態度や言葉が、子どものやる気アップ!につながりますよ。声かけとは少し違いますが、お弁当のリクエストを聞いておくこともいいですね。さらに一緒に食材を買い出しに行けば、当日のお弁当が具体的に思い浮かべられるのでよりテンションアップにつながります。頑張りすぎや恥ずかしがりやの子どもには対応を変える子どもが全員、運動会と聞いて張り切るわけではありません。まじめで頑張りすぎる子に「頑張れ」と言っても余計に緊張してしまうものです。練習の時に冗談を言って笑わせるだけで、肩の力が抜けて実力を発揮できるかもしれません。恥ずかしがりやの子には、手を振ったり大声で声援を送ったりすることは余計にプレッシャーになります。やる気や集中力が途切れてしまわないように、遠くからコッソリと見守るということが必要なこともあります。子どもの性格を一番わかっている親だからこそ、見極めた応援が大切ですね。注意!NGな応援応援の気持ちが強すぎた言葉かけは、逆に子どもにとってプレッシャーとなることもあります。例えば1位にこだわりすぎると1位以外はダメなのかな、という気持ちになってしまいますよね。また、運動会に限ったことではありませんが、他の子と比べるのはタブーです。「〇〇ちゃんはすごいね」「〇〇君みたいにできるといいね」などの比較は、やる気をダウンさせるだけではなく子どもを傷つけてしまいます。声をかける時は注意しましょう。運動会はチームの勝敗などもありますが、まずは本人が楽しむことが大切だと思います。私はよく「失敗してもいいから、一生懸命やるんだよ」と言葉をかけることがあります。本人が100%の力を出すことができ、いい思い出となり楽しめることができれば結果はそのあとの話。一緒に気持ちを盛り上げながらやる気が出るような言葉かけをしていけるといいですね。
2016年09月26日私たちが子どものころはほとんどの学校が秋に運動会を行っていましたが、今では春に行う学校も増えてきています。熱中症なりにくいのは春? 思い出に残るのは秋? そこでママとパパに緊急調査をしました。子どもの運動会、春と秋どっちがいいですか?Q.運動会は春と秋、どちらが良いと思う?1.春 38.1%2.秋 52.0%3.わからない・どちらとも言えない 9.9%「運動会は秋がいい」という人がやや多い結果に。やはり、自分の子どものころや体育の日のイメージからでしょうか。王道の秋派と時流の春派に分かれる結果となりました。■暑いの中での練習で体調不良が続出?春派の意見は、夏休み明けの残暑厳しい中での練習が大変そうというもの。気象庁のデータによると、東京における9月の平均気温は2000〜2015年の平均で24.3℃。5月は19.3℃なので、やはり練習期間としては秋の運動会のほうが暑いことは確かなようです。「春は進学、入学と落ち着く間はないけど、今の時代、秋は暑すぎる!夏休み明けてすぐに1日外で練習、毎日数人具合悪くなって倒れる人もいるとの事。明日はうちの子かと心配しています」(千葉県 30代女性)「どちらも経験があり、どっちにしても練習期間は変わらなかったのですが、秋は残暑厳しすぎて練習中や本番でも途中で体調を崩す子が春よりも多かったですし、年配の方専用の絵tんとがあるとはいえ秋開催だとやはり熱中症になるお年寄りの方もいたので、それを思うと春開催がいいです」(埼玉県 40代女性) ■練習の成果を発揮するにはやっぱり秋!練習時間も充分にあり、クラスの結束力も高まるから秋の運動会がいいという親が多数。やはり1年に1度の運動会ですので、子どもの成長が見たいというのが親心なのかもしれません。「春だと一年生が対応出来ずにかわいそう。他の学年も新しいクラスで慣れていないのに無理やりなかんじがあり、やっぱり秋かな。と思います」(東京都 40代女性)「小学校は春ですが、5月末に運動会なので、新学年になったばかりで、すぐGWがありほとんど練習時間もありません。毎日2〜3時間の練習。今は5月でも気温が高く詰め込み過ぎの練習に体調管理が大変です。秋の開催ならもう少し余裕のある練習が出来ると思うので秋がいいと思います」(千葉県 40代女性)「小学校教諭です。春でも暑い時には急に暑く、体が慣れていないせいか熱中症になりやすい気がします。秋は準備の時間が長くとれるので、より完成度の高い演技もみどころではないでしょうか」(神奈川県 40代女性)■気温だけなら9月じゃなくて10月が希望天候だけのことを言えば、9月下旬よりも10月上旬にとの声もありました。気温だけでなく、台風の影響も少なくなりますね。「クラスにもなれてきた秋がいいと思います。うちの学校は秋に運動会をしますが、だいたい9月初旬にありまだ暑いので、出来れば10月開催がいいです」(鳥取県 40代女性)「うちの学校は9月開催なんですが、もう少し涼しくなった10月くらいにして欲しいです。9月もまだまだ暑くて、夏休み終わってすぐなので練習時間も短い気がします」(三重県 40代女性)Q.運動会は春と秋、どちらが良いと思う?集計期間:2016.**.**〜2016.09.06アンケート回答数:12664件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月22日ニュースなどで見聞きする、〝運動能力の低下〞。文部科学省によると、昭和60年代から現在まで、子どもの運動能力は低下傾向が続いています。今回は乳幼児期の運動の大切さや、親子で楽しみながら運動能力を高める遊びを紹介します。お話を聞いたのは:東根明人さん一般社団法人コーチングバリュー協会()代表理事・博士(医学)。運動能力を伸ばすコーディネーショントレーニングの研究と普及に取り組んでいる。著書に『子どもの運動神経はジャンケンゲームでみるみる育つ』(青春出版社)等。■現代の子どもは活動量が減っている運動能力とは、体を思い通りにスムーズに動かす力のこと。体力が向上することと、発育に合った経験・学習をすることで身に付いていきます。運動能力が低下している主な原因は生活の変化。昭和50年代頃までの子どもたちは外で走り回ったり、木登りをしたりと、外遊びで体を動かしていました。しかし、現代は親の自転車や車に乗って移動する機会が増え、歩くことさえ少なくなっています。また、公園など遊ぶ場所が減ったこと、テレビ視聴やゲームの時間増、事故や犯罪への懸念などから室内で過ごす時間が増えたことも活動量の減少要因です。■休日も60分以上の運動を心掛けて運動が不足すると肥満を招いたり、食欲がわかず栄養が十分に取れないことも。転んだときにとっさに手が着けないなどけがをしやすくなる、将来的に病気になりやすいなど、健康を脅かすことにもつながります。2012年に文部科学省が策定した「幼児期運動指針」によると、「毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましい」とのこと。これには家庭や外で遊んだり、保育園の行き帰りを歩く時間も含まれるので、保育園に通っていれば、平日はほとんどのお子さんがクリアできているはず。休日は家庭でも意識しましょう。■子どもの頃に培う運動神経は一生の宝運動には下の表にある、①バランス能力②リズム能力③操作能力④認知能力⑤反応能力の5つの発達が欠かせません。運動神経がいい人は、これらをバランス良く発揮しています。5つの能力が大きく伸びるのは運動神経が著しく成長する3〜8歳頃。この時期に作られた運動神経の回路は強固で精密なものになり、大人になってもその機能が衰えることは、ほとんどないといわれています。■遊びで体を動かす楽しさを教えよう5つの能力を伸ばすためには、乳幼児期は体を激しく鍛えるのではなく、運動を遊びとして楽しませて。親が無理して一緒に動かなくても、声を掛けたり、一緒に笑ったりするだけで子どもは喜び、体を動かすことが楽しくなります。楽しいと感じると、さらに運動をするようになり、運動神経はますます高められるのです。逆に、親の接し方で、子どもを運動嫌いにしてしまうこともあります。例えば、親が「うちの子は私に似て、運動神経が悪い」とネガティブな言葉を掛けると、子どもは無意識に〝運動が苦手な自分〞を演じようとしてしまいます。そして、それを実現するかのように、本当に運動が苦手になってしまうのです。子どもの発達のペースには個人差があり、一人ひとりが自分のペースで成長しています。他の子と比べずに、先入観を捨てて接することも、子どもの運動能力を伸ばす上で重要です。さまざまな遊びで伸びる5つの運動能力1 バランス能力体のバランスをとる力。転びそうなときに姿勢を保つためなどに使われる。2 リズム能力自分がイメージした動きを体現したり、相手との動きのタイミングをつかむ力。動きを真似するときに発揮される。3 操作能力思った通りに体を動かしたり、ボールやラケットなどの道具を使ったりするときに欠かせない力。4 認知能力空間や時間などを把握したり、状況を考えて判断したりする力。5 反応能力合図や動きに素早く反応する力。飛び出してきた車をよけるときなどに役立つ。先生教えて! 運動に関するQ&AQ 両親とも運動は苦手。運動神経は遺伝する?A 遺伝はほとんどしません。子どもは親の遺伝子を受け継ぐので、もともと運動が得意な子、苦手な子の差はあります。しかし、運動神経は潜在的なものよりも、育つ環境に大きく影響を受けます。両親が運動が苦手だと、家庭で運動する機会が少ないため、子どもも苦手になる傾向があるのです。環境次第で運動が得意になる可能性はあるので、親が運動嫌いの場合は、意識して体を動かす機会を作りましょう。Q 運動神経はいつ頃までに決まる?A 3~8歳頃に運動神経の基礎が作られ、12歳頃まで成長を続けます。運動神経の伸び方には個人差があるので、ちょっとの失敗や上手にできないことがあっても、焦らず温かく見守りましょう。Q 運動能力アップのために0歳でもできることはある?A この時期はスキンシップの一環として、体を動かせれば十分。触れ合いの中で、楽しい、気持ちいい、という体験をさせてあげると、運動へのステップアップもスムーズになるでしょう。Q 運動能力を上げるために親が意識することは?A 子どもの長所やできることを積極的に見つけて、伸ばすことを意識しましょう。ついつい苦手なことやできないことに目が向いてしまいますが、嫌なことを指摘されると子どもは苦手意識が高まり、運動が嫌いになってしまいます。Q 水泳や体操は早いうちからやらせた方がいい?A やらせてもいいですが、それだけになってしまわないようにしましょう。乳幼児期には遊びを中心に、運動能力の基礎を作ることが大切です。足でジャンケンをしたり、ステップを踏んだりするだけでも十分運動になるので、いろいろな動き・運動を取り入れましょう。ただし、まだ筋肉や骨格が発達していないので、激しい筋トレなどは避けて。運動能力アップに欠かせない5つの力を高める遊びを、おすすめの年齢とともに紹介。遊んでいるうちに「こんな遊び方もいいかも!」とアイデアが出てきたらしめたもの。お子さんと一緒に楽しい遊び方を見つけてください。【親子遊び1】抱っこしてゴロゴロ0歳1歳2歳親が子どもを抱っこして横になり、そのまま左右にゴロゴロ揺れます。首をしっかり支えれば、首がすわり始めた頃からできます。ワンポイント寝る前のスキンシップとしてもおすすめの遊びです。ママやパパがギュッと抱きしめると、子どもは大喜び!【親子遊び2】ハイハイトンネルくぐり0歳1歳2歳親が四つん這いになってトンネルを作り、子どもがくぐって遊びます。ワンポイントズリバイやハイハイができるようになってきたら、ママやパパも目線を合わせて一緒に遊びましょう。たくさん動けるようになったら、少しずつ離れた位置でトンネルを作るようにすると、自然に運動量を増やせます。【親子遊び3】風船タッチ2歳3歳4歳5歳6歳ママやパパが上から風船を落とし、子どもにタッチさせます。ワンポイント風船がない場合は、空気を入れたビニール袋や、丸めた新聞紙、タオルなどでもOK。風船を落とす位置や高さを変えたり、タッチするときに「手を2回たたいてから」「頭を触ってから」などルールを作ると遊びが広がります。【親子遊び4】トンネル&滑り台2歳3歳親が床に座って膝を立てます。子どもはママやパパの膝裏のトンネルを通ったり、すねを滑り降りたりします。ワンポイント滑らせるときに、子どもがバランスを取れなければママやパパが腰を支えてあげましょう。【親子遊び5】いろいろタッチ2歳3歳4歳5歳6歳親が言った場所を素早くタッチ。ママやパパは「頭」「足」「床」などいろいろな場所を言いましょう。ワンポイント親は掛け声だけでも良いですが、一緒にやるとさらに盛り上がります。子どもがタッチしやすいところから始め、次第に「ママの背中」「テレビ」などに広げていくと、子どもの運動量がアップ。【親子遊び6】ジャンケンハグ4歳5歳6歳親子で向かい合って立ち、ジャンケンをします。勝ったほうはハグをし、負けたほうはハグされないようにしゃがんだり一歩下がるなどしてよけましょう。ワンポイントジャンケンをした後、瞬時に動くので、瞬発力もアップ。慣れてきたら、ジャンケンを足でやると運動量も難易度も上がります。【親子遊び7】ジャンプタッチ4歳5歳6歳ママやパパは立って腕を伸ばし、子どもはジャンプして親の手をタッチ。子どもの身長に合わせて手の高さを調節して。ワンポイントタッチするときの腕の動きは、ボール投げの動きにつながります。「次はどれくらいの高さにする?」など、子どもと相談しながら遊ぶのも盛り上がります。
2016年09月14日『走れば脳は強くなる』(重森健太著、クロスメディア・パブリッシング)の著者は、脳科学とリハビリテーションの分野で研究を重ね、現在はおもに運動の視点から「脳を鍛える、若返らせる」ことをテーマに活動しているという人物。つまり本書では、そんな実績を軸として、脳科学の知見からランニングの効能と賢い走り方を明かしているわけです。■人は1日何km走れば痩せられるのかところで、太ってしまったとき、「走って痩せよう」と思うことがありますよね。あるいは、「太らないために走ろう」と考えることもあるでしょう。しかし実際のところ、どの程度の距離を走れば同じ体重を維持できるのでしょうか?その点を解き明かすために、本書ではアメリカでの研究結果が紹介されています。BMI(体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数)が25以上の中高年(40~65歳)260名を、運動量と運動強度の違いから、次の4グループに分けて分析したというのです。(1)とくに運動をしないグループ(2)運動の量は少なく、強度が中程度のグループ(週に12マイル(19.2㎞)のウォーキング/ジョギング、最大酸素摂取量の40~55%の強度)(3)運動の量は少なく、強度が高いグループ(週に12マイル(19.2㎞)のウォーキング/ジョギング、最大酸素摂取量の65~80%の強度)(4)運動の量が多く、強度の高いグループ(週に20マイル(32㎞)のウォーキング/ジョギング、最大酸素摂取量の65~80%の強度)■1日2km以上走れば体重は増えない8ヶ月間におよぶ実験の結果、(1)のグループは体重が増加し、運動をした(2)と(3)と(4)のグループでは、運動量と運動強度の多い順に体重が減少したそうです。そして、同じ体重を保持できるのは1週間に8マイル(12.8㎞)のウォーキングかジョギングを余分にする必要があると結論づけられているのだといいます。8マイルを1日に換算すると2㎞程度。つまり、2㎞程度余分に運動していれば、体重が増えることはない。さらにいえば、それ以上に実施すればそれだけ減量できるわけです。とはいえ、同じ運動をしたとしてもその効果には個人差があるもの。そこで普段から体重を管理し、効果を測定することが必要。■1万歩あるけば肥満の防止につながる次に、「歩く」ことについての話題にも触れてみましょう。ここで紹介されているのは、歩数計を使って、肥満との関係を調査した研究です。この実験は、80名の平均年齢50.3歳の女性に、7日間歩数計を装着してもらい、1日の平均歩数を算出するというもの。まず参加者を、歩数によって次の3グループに分けたそうです。(1)6,000歩未満(2)6,000~9,999歩(3)1万歩以上さて、結果はどうだったのでしょうか?まず体脂肪率で見てみると、(1)のグループ44.2%(2)のグループ35.1%(3)のグループ26.4%と、明らかに1日あたりの歩数の少ないグループのほうが高いことがわかったそうです。BMIでも、歩数の少ないグループのほうが高く、(1)のグループでは、30に近い平均値だったとか。つまり、1万歩という大台を目指して歩くことは肥満の防止につながるわけです。また、ウォーキング雑誌購読者3,578名への郵送調査で、歩数と肥満の関係について調べた研究結果も紹介されています。1週間に歩く距離別にBMIを見てみると、年齢にかかわらずBMIは1日の歩数とともに曲線的に減少することがわかったといいます。要するに、そこからも1万歩という大台を目指して歩くことは肥満の防止につながるということがわかるわけです。■生活のなかで歩く機会をつくるべし!そして、これらの結果を踏まえたうえで著者は、「前向きに考えれば、わざわざ運動する機会をつくらなくてもいい」と主張しています。つまり、歩いて行けるところへは電車を使わずに歩いたり走ったりしてみたり、あるいはエレベーターを使わずに階段を使う。そんなふうに生活のなかで歩く機会をつくるだけで、健康につながるということ。たしかにそう考えたほうが、長続きしそうではあります。*他にも体を鍛えることについて、さまざまな角度からの検証がなされています。しかもアプローチが柔軟で読みやすいだけに、無理なく知識をつけ、脳を強化していくことができそうです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※重森健太(2016)『走れば脳は強くなる』クロスメディア・パブリッシング
2016年08月26日いよいよ夏本番。太陽のまぶしい季節となってきました。でも、まだ水着や薄着に着替える体ができていない方は、意外と多いのではないでしょうか?実際、「あなたは現在ダイエットをしていますか?」という株式会社ライフメディアの調査では、24%が「している」、17.3%が「これからしたい」、58.7%が「していない」と回答しています。いま、実に41.3%の方がダイエットの必要性を感じているのです!また、「どんなダイエット法をしているか?」というアンケートでは、ほとんどの方がカロリーをコントロールしたり、ウォーキングをしたりしてダイエットに取り組んでいる様子。なかでも40.7%と多くの方がウォーキングなどをしているわけですが、意外と効果を実感できていない方もいるはず。ダイエットのためウォーキングをはじめたものの、ちっとも痩せない……。今回そんな方のために、ウォーキング前にちょい足しするだけで効果を上げる「スクワット」と「カーフレイズ」をご紹介したいと思います。■ウォーキング前に効果的なスクワットまず、スタンス(脚幅)は肩幅、つま先は正面に向け、足が床から離れない高さの椅子に座ります。膝が伸びきる位置、完全に立ち上がった位置を100として少し曲がっている90の位置まで立ち上がります。椅子に腰かけた状態を0として、それより少し腰を浮かせた10の位置まで椅子に腰かけるつもりでお尻が椅子に着く手前までゆっくりしゃがみましょう。・運動範囲90 → 10 → 90で1回・はじめはゆっくり1セット10回手は、腰においておくと納まりがよいです。動きに慣れてきたら、肘を曲げ交互に腕を振りスクワットすると回数をこなしやすくなります。また、コツがつかめてきたら少しずつセット数を増やしていきましょう。■スクワットをちょい足しするメリット(1)基礎代謝が増えるスクワットには太ももの筋肉・大腿四頭筋やお尻・殿筋を鍛える効果があります。大腿四頭筋は体のなかでもいちばん大きく力のある筋肉であるため、鍛えることによって脂肪を燃焼しやすい体になるのです。ウォーキングをされている方は、より脂肪を燃焼させられるようになります。(2)膝痛の予防になる人の膝は軟骨が摩擦をやわらげ、靭帯や筋肉が関節にかかる負担、衝撃を軽減しています。しかし運動不足やO脚・X脚、肥満などで膝関節が不安定になると、骨と骨が接触したりして痛むことが……。しかし、スクワットで太もも・膝を鍛えれば、膝痛予防に効果があります。(3)姿勢の矯正になるメインで使われるのは太ももやお尻の筋肉ですが、上体を支えながら行うトレーニングのため、背中の筋肉・脊柱起立筋群やお腹の腹筋群などを鍛える効果も。そのため、下半身強化から胴体の補完にもつながります。■ウォーキング前に効果的なカーフレイズまず、背もたれのある椅子を、背もたれ側を体の前に置きます。手を背もたれに置き、まっすぐ立ちます。そして、つま先で立つようにゆっくりカカトを上げましょう。そのあと、カカトが地面につかないところまでゆっくりカカトを降ろします。カカトが上がりきった状態を100とし、カカトが地面に着いた状態を0とします。カカトが上がった100の位置からカカトが地面に着く手前、20くらいの位置までゆっくり降ろします。・運動範囲20 → 100 → 20で1回・はじめはゆっくり1セット20回慣れてきたらセット数を増やしていきましょう。物足りない人は片足を浮かせ、片足ずつカカト上げすると効果がアップします。■カーフレイズをちょい足しするメリット(1)たるみの軽減になるふくらはぎの筋肉・腓腹筋、ヒラメ筋を鍛えることにより、ウォーキングの脂肪燃焼効果が高まり、たるみの軽減につながります。ヒールを履く女性にはふくらはぎのラインが綺麗に見えるようにもなるので、ピッタリです。(2)冷え性の解消になるふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれているのはご存知でしょうか?ふくらはぎは下半身の血液を上半身に押し上げる働きがあるため、心臓の働きを助ける役割をしています。この第二の心臓を鍛えると血行がよくなり、むくみや冷え性の改善、解消につながります。*今回ご紹介したスクワットとカーフレイズは、エクササイズとしては非常にシンプルで続けやすいものです。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動の効果を高めるためにも有効で、また家事や仕事の合間の運動不足解消にも効果を発揮してくれるエクササイズです。ぜひお試しください!(文/インストラクター・カワカミテツ) 【参考】※ダイエット・痩身に関するアンケート-株式会社ライフメディア
2016年07月26日「夢はオリンピック選手!」とはいわないまでも、かけっこや逆上がり、でんぐり返しなどなど、親としてはせめて小学校で習うことがスムーズにできるようにサポートしてあげたいですよね。子ども1人ひとりの運動能力をアップさせるためには、小さなころからさまざまな刺激を与えてあげることがよいとされています。特に運動神経に関係が深いとされているのは脳の神経系統なのだとか。その成長は12歳ごろまでに100%に達してしまうため、それ以降の向上は難しいとされているようです。では、「運動のできる子」にしたいとき、親はどんなサポートができるのでしょうか?■赤ちゃん時代から刺激のある毎日を抱っこが多い赤ちゃんの時期は「気持ちいいなぁ」「楽しいなぁ」と赤ちゃんが感じそうなことを積極的におこないましょう。季節に応じた草花とふれあったり、一緒にベビー体操を楽しんだり、絵本を読んだり、手先を使うおもちゃを与えてみたり…。そうすることで興味の対象がどんどん広がっていくようです。■幼児期は自分の体を使い、いろんな動きを歩けるようになれば、できる動作も増えることでしょう。走ったり、ジャンプしたり、踊ったり…。遊びながらそれぞれ異なる体の動きをすることで「どう体を動かせば楽しめるのか」が分かるようになり、動きに対するコントロールもできるようになります。ここでも子ども本人が「楽しそう」であることに注目し、過剰な制限を設けることなく自由に遊ばせてあげましょう。■ルールや道具を使った遊びと基礎的な動き友だちとルールにそった遊びができるようになってくる時期は、好きなスポーツができる子もいるかもしれません。それでもひとつのスポーツに集中することなく、ボールやフリスビー、自転車やスケートボードなど道具も交えていろんなスポーツを楽しみましょう。この時期は体の動きに加えて、協力して遊べる力も身に付きます。■12歳まではいろんなスポーツに挑戦させて小学校に入学して勉強に遊びにと忙しくなってくると、本人の意思を尊重して「好きなスポーツだけ」に特化させてしまいがちですが、12歳になるまでは、なるべくいろいろなスポーツを挑戦、経験をさせましょう。習い事をしている場合は、それとは別に休日に家族でプールに行ったり、アスレチックのある公園や施設に出かけたりするのもおすすめです。ひとつのスポーツだけの動きではなく、さまざまな動きの基礎を12歳までに体験させることで、他のスポーツへの応用も比較的楽にできるようになるでしょう。大事なことは、子どもみずから「やりたい!」と思ってもらうことです。そのためには親が楽しそうにやってみせるのもいいですね。また「そんなこともできないの?」とできないことに目を向けるのではなく「ここをこうすれば次は必ずできるよ!」とポジティブな声がけを心がけましょう。「早めに得意そうなスポーツを…」と気持ちが急いてしまいますが、12歳までは基礎の準備段階。こうした動きをきちんと経験させておけば、きっとほかのスポーツでも役立つときがくるはずです。
2016年05月08日いま、俳優の金子賢さんの肉体改造ぶりに注目が集まっています。ことし1月から始めたトレーニングと食事制限で、4月中旬までに11kg減、現在の体脂肪率は4~3%後半。写真共有アプリInstagramではビフォアアフターの画像も公開され、その変貌ぶりがネットで「凄すぎる」「あこがれる!」など、大きな話題になりました。身体の仕上がりからは“ストイック”というイメージが浮かびますが、トレーニング法を明かした新刊『美筋トレーニング 週4日でつくる、魅せるベストボディ』(金子賢著、KADOKAWA)には、意外にも「がんばりすぎない」「自分でできる範囲で」「毎日じゃなくてOK」といった、ストイックさとは正反対の言葉がちりばめられています。そんなユルイ向き合い方で、美しい身体を手に入れることができるのでしょうか?そこで本書から、金子さんのフィットネスに対する思いに注目。そこには、理想の身体づくりというテーマと15年間向き合ってきた金子さんならではの信念がありました。■トレーニングの基本は1日4種類×週4日本書のトレーニングはとてもシンプルなもの。初心者が専門器具なしで挑戦できる「基本トレーニング」、ペットボトルなど身の回りのものを使った「器具トレ!」など26種類のトレーニングと4種類のストレッチから1日4種類をピックアップし、決められた回数をこなすトレーニングを週4日実践する“1日4トレ×週4回”スタイル。30種類の動きをバランスよくこなすことで、腹直筋、大臀筋など美しい身体のポイントになる9つの筋肉に働きかけ、ただ鍛えるのではなく、効率的に美しい身体をつくり上げることを目指します。金子さんはこのトレーニングの意図を「気持ちが盛り上がりすぎると、トレーニングのやりすぎで逆に息切れしてしまいます。毎日じゃなくてOKでしかも、ジムなどのトレーニング環境を利用できず諦めていた人にもできます」と説明。「自分にできる範囲で、とにかく続けてほしい」というのが、金子さんのメッセージです。美しい筋肉をつくり、キープしていくことは、未来の自分の身体と健康をつくっていくことにつながります。金子さんが「続ける」ことに重きを置くのはそんな思いから。息切れしない工夫が、続けるためにはなによりも大切なのです。しかし、息切れとトレーニング環境のハードルの高さが、継続的なトレーニングに大きな壁となって立ちはだかるもの。「ジムに行くよりも強度は落ちるかもしれないけれど、まず『続けること』が大事」と金子さん。美筋づくりに成功している本人の言葉だけに、説得力があります。■目標は短い期間で設定すると成功しやすい息切れ対策のもうひとつのポイントが、短いスパンで目標設定をすること。目標は「長期間で高く」ではなく、短い期間を設定し、小さな成功体験を積み重ねて確実にクリアできるレベルにして、前に進むことこそが大切、と金子さんはいいます。1週間、1カ月、2か月と、自分のできる範囲で目標をつくっていくことが、未来の身体づくりに大きな意味を持ってきます。いまの時期であれば、肌の露出が高まる夏までの「3か月」を目標に設定すると効果的。「8月には、ビーチで水着のバカンスを楽しみたい!」といったわかりやすい目標が設定でき、モチベーション対策にピッタリです。■「10年計画」でゆっくり身体を整えよう15年前、腰痛をきっかけにトレーニングを始めた金子さん。「続けること」を重視するその眼は、10年後を見据えています。自身の身体のピークは2年後の「42歳」のときだと考えているそう。そこから少しずつ衰えていくところをカバーしていき、「50歳のときに現在(39歳)くらいの身体を留めておければ、成功しているかな」というイメージを持っているのだといいます。「フィットネス」「トレーニング」と聞くと、肉体年齢に挑戦していくイメージもありますが、金子さんは、あくまでも年齢には抗わず、寄り添う姿勢を保っています。「若いときはなにを食べてもすぐに吸収するし、いらないものはすぐ消化する。それが、どんどん吸収も消化も遅くなるから脂肪がたまってきたり。臓器の衰えはみんなにあるものなので、そう思うのは当然なんですよ。でも、それではコンテストには勝てないから、僕たちは『できるだけ衰退していかない』『現状維持』をと考えているわけなんです」50歳を見据え、ゆっくり取り組んでいきたい、と話す金子さん。できるだけ衰えを遅らせるという考え方は、コンテストに挑戦する人だけでなくすべての人に当てはまるものでしょう。*本書とDVDでは、金子さん本人の実演による30のトレーニング・ストレッチに加え、金子さんが実践する食事制限のテクニックも紹介されています。「コンテスト前には1日約1,000kcalに抑える」というストイックさも持ち合わせる金子さんですが、本書で紹介されている「美筋メシ」は野菜・フルーツと低脂肪高たんぱくな鶏肉を活用したアイデア。週4日、トレーニングする日の夜だけでOKと、こちらもややユルめなのも助かります。「激しいトレーニングは無理!」「忙しくて……」「これまで続いたダイエットは一つもない!」という方にこそ、おススメしたい1冊です。(文/よりみちこ) 【参考】※金子賢(2016)『美筋トレーニング 週4日でつくる、魅せるベストボディ』KADOKAWA
2016年04月29日かつては妊娠が判明すると、妊娠初期の間は、安定期に入るまで運動はしてはいけないなどと言われていましたが、実際は妊婦本人の体調が悪くなければ、軽く体を動かすのは問題ありません。妊娠がわかる前に運動をしてしまったことを不安に思ったりする必要はありません。ただし、妊娠がわかってからは、事故や接触の危険がある運動(バスケットボール、フットサルなど)や、ついムキになって無理をしてしまうゲーム性の高い運動(テニスの試合など)は避けるよう心がけましょう。また、今まで運動をしていなかった人が、妊娠したからといって、急激に運動をするのはオススメできません。体重管理やむくみ解消ののための運動であれば、軽いウォーキングがおすすめです。マタニティビクスやマタニティヨガ、マタニティスイミングのクラスは一般的に妊娠中期からの開講になります。みんなどうだった? 妊娠初期の「運動」の体験談・小学校の教員をしており、ちょうど運動会の時期でした。生理がきていなかったこれどまさか妊娠しているとは思わず、運動会が終わったら検査してみようと思っていました。はりきって走り回った運動会の翌日、検査したら陽性でした。嬉しいのと同時に、妊娠初期にも関わらず、前日激しく動いてしまったのですごく心配になりました。元気に育ってくれて、無事産まれてくれてよかったです。・妊娠初期から週に2~3回、5キロウォーキングの運動を続けています。(28歳)・妊娠初期から運動のため、自宅から駅までの間を歩いて通勤していました。(30歳)・妊娠初期から8カ月ごろまで、運動のために通勤時、数駅手前から歩くようにしていました。(30歳)・妊娠初期から後期まで歩くことを心がけ、一日一時間ほど歩きました。(31歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日いつもデスクで仕事中のみなさん、日頃運動をしていますか? 運動不足は太ること以上に、座りっぱなしでいることことそのものが糖尿病や心臓病といった病気のリスクを高めることが近年の研究で明らかになり、注目されています。週末にまとめて運動をしても、平日座りっぱなしの姿勢でいるとリスクは変わらないそうです。軽くてもいいので、日頃から身体を動かす習慣を身につけることが重要です。そんな習慣作りに、Apple Watchをうまく活用してみましょう。身に付けているだけで活動状態が分かる内蔵アプリの使い方と、運動を楽しくするアプリをご紹介します。○アクティビティ「アクティビティ」は、日常的な身体の動きを記録するApple Watchの内蔵アプリ。Apple Watch上で常に動作しているので、身につけているだけで1日の身体の状態を記録できます。赤のリングは活動による消費カロリーを表示する「ムーブ」、緑は早歩き以上の運動や「エクササイズ」(後述)の時間を表示する「エクササイズ」、青は1時間に1分以上立った回数を表示する「スタンド」です。記録を増やしてリングを完成させれば目標達成、という仕組みです。座りっぱなしの弊害を防ぐ第一歩は、まずスタンドのリング完成を目指すこと。1時間ごとに少し歩いたり軽くストレッチをして筋肉を動かすだけでも効果があるそうです。度々通知が届いて面倒だと思っていた方も、ちゃんと理由があってのことなので、ぜひ積極的に活用してみてください。○エクササイズ「エクササイズ」はランニング、ウォーキングなどの積極的な運動を記録するApple Watchの内蔵アプリ。iPhoneとの接続が切れていても単独で動作するので、大きなiPhoneを持たずにApple Watchだけを身に付けて外へ走りに行くことが可能です。ジム通い派の方向けに室内ランニングや自転車、エリプティカルといったメニューも用意されています。ワークアウトの記録はiPhoneのアクティビティの他、「ヘルスケア」でも確認できます。なお、長時間のランニングやサイクリングで使用する際には、iPhone側でワークアウトアプリの「電力を節約」をオンにしておくとバッテリーの持ちが安心です。○Runtastic Pro「Runtastic」は様々な形でスポーツを楽しめる運動記録アプリ。ランや自転車の他、サッカーやテニスなどの球技、スキー、ダンス、サーフィンといった多彩な種目に対応しています。最近注目されているインターバルトレーニング機能も搭載。運動強度の時間設定やインターバルゾーンをカスタマイズし、自分の体力に合わせたレベルで始めることができます。また、友だちと運動記録を競ったり、今運動中の人に「いいね!」を送るといったコミュニティ機能も搭載。様々な形でトレーニングをサポートしてくれます。Apple Watch単体で記録することはできませんが、ワークアウトのスタートから終了まではApple Watch上で操作可能。iPhoneには触れなくていいので、ホルダーなどに入れっぱなしでOKです。アプリを起動し、ワークアウトを選んで「スタート」をタップすると、進捗を表示する画面に切り替わります。画面をスライドすると心拍数やペースを表示。感圧タッチで「終了」または「一時停止」できます。○Seven「Seven」は7分間のワークアウトをコーチしてくれるアプリ。腹筋、腕立て、スクワット、踏み台昇降など、12種類のメニューを30秒ごとにこなしていくプログラムです。カウントのスタート、終了、次のメニューの準備、とアプリがインストラクターになって次々にメニューを出してくれます。しかも、インストラクターには鬼軍曹やチアリーダーなど5種類のキャラクターが用意されており、いろいろなパターンのセリフで激励や応援の声をかけてくれます。英語ですが、言葉は分からなくても雰囲気で分かります。自分が頑張れる気分づくり、大事です。Apple Watchからもワークアウトの開始が可能。画面上に現在のメニューと継続時間のリングが表示され、切り替えの際には振動で知らせてくれるので、iPhoneを見ずにトレーニングが可能(音声はiPhoneから出ます)。トレーニングを続ける自主性に自信がない人も、コーチしてくれる存在があれば心強いはず。インストラクターの音声もなかなか面白いので、楽しむつもりでトライしてみてください。同様のトレーニングを日本語でご希望の場合は「7分間エクササイズ」がおススメ。有料ですが、動画・音声・テキストで正しい動作がよく分かります。○Pocket Yoga「Pocket Yoga」はヨガの動作を指導してくれるアプリ。アニメーションと音声でポーズの取り方や呼吸法を説明しながら、30~60分のプログラムをこなします。BGM付きでそれらしい気分になれます。ただし、全て英語なので全くの初心者にはちょっと難しいかも。多少ヨガの経験があって、自宅でもやりたいという方にお勧めです。プログラムはiPhone側で動作させますが、Apple Watchでは同時進行でポーズのアニメーションや時間を表示。iPhoneが見えにくい場所にあってもポーズをすぐに確認できます。プログラムは5種類で、それぞれ時間や難易度の異なるものが用意されているので、これ1本でかなり使いごたえがありそうです。
2015年12月15日道端カレンさんにお話を聞く2回目。前編では、「美しさは健康の先にある」「食事・運動・睡眠、3つのうちどれが欠けても健康でいられない」というカレンさんの生活スタイルから、食事と睡眠についてうかがいました。後半は、カレンさんの美しさを支えている運動についてです。運動が続かない人へのオススメは、カレンさん自身も効果を感じた「ラジオ体操」一昔前のモデルは、運動をして筋肉をつけることなどは重要視されていませんでしたが、カレンさんは日常的に水泳やランニングを行っています。いつのまにかロードバイクやトライアスロンの大会に出場するほどのスポーツ好きになったとか。自宅には、自転車の車輪を固定して漕ぐことができるようにし、ロードレースをイメージしたトレーニングをしたり、エアロバイクのように使ったり。カレンさんほどではないにしろ、アラフォー女子はやはり多忙。美と健康のためには、運動をしたほうがいいと頭でわかってはいても、なかなか始められない。または、始めても長続きしない人が少なくありません。カレンさんのように運動習慣を身につけるコツはあるのでしょうか?「運動を始めたのは、25歳で出産してからなんですよ。産後、食事制限だけでは体重は落ちても見た目は良くならないと思ったので、ヨガと筋トレを始めたんです。そこでボディメイクの意味が体感としてわかった感じでした。28歳で二人目を産んだとき、また運動すれば体型は戻せるなと思っていたんですけど、『あれ、運動時間がないや』と気づいた。新生児を置いて、走りにもジムにも行けないじゃないですか。その頃、上の子とテレビを見ていたら、朝6時半からラジオ体操をやってたんです。私もやってみましたよ、ラジオ体操のテレビ版を。そしたらこれがすごくいい。テレビ版ラジオ体操の良さは、目の前で見本をやって見せてくれるということ。1人でやるのじゃないので、体操がよくわかる。たったの3分間なんですけど、真剣にやると汗もかきます。しかも、継続できると達成感も満足感もあったりするんですよ。たとえば、これからダイエットしたいと思ってシューズを買って走りに行っても、たぶん続かない人が多いですよね。私もそうでしたけど、三日坊主になっちゃうんです。すると、やっぱり自分はダメだと思ってしまう。でも、自己肯定は大事なんです。自分はやってるという満足感や、運動した気持ちよさ、ポジティブな要素が乗って来ないとなかなか継続できない。30分のランニングや筋トレはできなくても、3分のラジオ体操ならできる。それで達成感が得られるなんてすごいことでしょう」そしてカレンさんは2人目の産後10カ月間、ラジオ体操を続けました。毎日3分間だけなのに、「すごくトレーニングしてる」と人に言えるほど。実際に体が変わるとさらに自信につながり、自分を褒めてあげられたそうです。なかなか運動ができないと思っている人は、テレビ体操を入り口にするのも手なのです。「ラジオ体操は実際に効果があります。むくみも取れます。そこで運動習慣がついたら、『運動が好きかも』『私も継続できるんだ』と、自信になりますよね。次はどんなトレーニングをしようかなとか、ジムに行ってみようかなとか、そういうふうにポジティブなほうにマインドが向きますから! ぜひやってみてください、ラジオ体操」賢く利用すれば、ママチャリでもボディメイクはできる! と伝えたいカレンさんが最近出した本に『痩せる、くびれる、ヒップがあがる!ママチャリダイエット』があります。トライアスロンにも出場するというカレンさんがママチャリ? という声が聞こえてきそうですが、これもラジオ体操と同じこと。2年半ほど前にトライアスロンを始め、ロードバイクにも乗るようになったとき、カレンさんはいつのまにかボディラインが変わっていることに気がつきました。それをママチャリで試したところ、やはり効果が出るとわかり、その方法を女性に伝えたいと思ったのがこの本を出すきっかけに。小さな積み重ねがボディメイクにつながることを、カレンさんは自ら証明しています。「ママチャリでスーパーに買い物に行って帰ってくる20分間、通勤の10分間、何も考えずに乗っていたら何も生まれない。でも、忙しい私たち、その時間をエクササイズになるように意識して乗ったら、お金も時間も使わずに体が変わります」自転車によって感じたダイエット効果は、著書の中にいろいろ書かれていました。中でもいちばん実感したのはどんなことでしょうか?「ダンゼンおしりが上がったことと、脚が引き締まったことですね。実は最初、自転車に乗り続けたら脚が太くなるのかなと思っているところはありました。半信半疑のまま2年半…、逆でした!私、もともと太腿の内側、内転筋が弱くて、セルライトができやすかったりするんです。内側がたるんでいる感じがして好きじゃなかった。それが最近、気にならないくらいハリが出てるんです。自転車に乗るときに常に意識している内転筋が上手く使えるようになったということだと思いますね。きれいに筋肉がついているほうがいいですよね、ただ細ければいいというのではなくて。日本の若い女性は、細ければなんでもいいみたいな感じがありますけど、その誤解が解けていけばいいなと思います。やっぱり、体には筋肉が詰まっていないと、たるんでしまう。美しさの要は、いくつになってもたるみを起こさせないための筋肉だと思うんです。太腿でも二の腕でも、出したときに触りたくなるような。そういうのは食事制限だけでは作れないですもんね」でも、自転車なんて何年も乗っているのに痩せない人もいます。それに「自転車は太腿が太くなる」とまことしやかに言われていますが、カレンさんが細くなると言うのはどうしてでしょう? 私たちの脚も細くなりますか?「自転車は脚が太くなる」という認識は大きな間違い! 細くなります!カレンさんが本の中で紹介しているママチャリダイエットは、単に自転車を漕ぐだけのメソッドではありません。まず変えるのは、ママチャリ自体のセッティング。ポイントはサドルとハンドルの高さです。ママチャリは、スポーツサイクルなどに比べて、サドルが大きく低く、逆にハンドルが高くなっているという特徴があります。それは「スピードは出さず、楽に座る」という目的のためだけ。このため、どっかりとお尻に体重をかけて座ることになり、結果として、脚の前側やふくらはぎなどを使って漕ぐことに…。これでは脚が太くなってしまうのはあたりまえ。ギアを重くして坂道などを登ったらなおさらのこと、筋肉が太くなっていきます。それをスポーツサイクル的なポジションに替えて乗るのがカレンさん流「ママチャリダイエット」。サドルを上げてハンドルを下げるという正反対のセッティングにして乗るのです。これだけでも同じママチャリが「痩せマシン」に変身!「太腿の前やふくらはぎなど、小さな筋肉を使って漕げば、使った分だけそこは太くなります。海外でロードバイクに乗っている人を見ると、たいてい脚が細いんですよね。脚を使わずに乗っている。それで痩せるんですよ、自転車は。ママチャリも、私流のセッティングに替えると、否が応でも乗る姿勢が変わります。どっかり座る感じじゃなくなる。脚も無理に使わなくてよくなり、ハムストリングスや大臀筋など大きな筋肉だけ使うようになります。詳しくは私の本を見てくださいね」では、最後にカレンさんに質問。アラフォーになったからこそ、これから新たに意識していきたいことは?「アラフォー世代は女性の体が変わるとき。卵巣の機能が低下して、女性ホルモンが減っていく年齢です。更年期に近づいていく時期ですが、いかに女性らしくいられるかがテーマになってくると思います。だからといって無理に女らしさを出そうと頑張るのではなく、自然がいい。そういう意味で、私、理想とする女性がいるんです。それが、今回の本でもお手伝いをしていただいた、ボディワークプロデューサーのkyo先生。体のラインが女っぽくて、肌も潤っているし、上品で艶っぽい。50代というのに女性らしさに溢れている感じがするんです。まさに私が目指す大人の女性ですね」『痩せる、くびれる、ヒップがあがる!ママチャリダイエット』には、20分のDVD付き。カレンさんが自らママチャリに乗って実践して見せてくれるのが嬉しい。この本を見て、ママチャリダイエットを試してみたい方に、カレンさんの直筆サイン入りの本をプレゼント! 詳しくはこちら↓ 道端カレンさんインタビュー! いま改めて語る 「美と健康の秘訣」 とは? (前編)はこちら >> 道端カレンさん PROFILE1979年6月25日生まれ、福井県出身。母は日本人、父はアルゼンチン国籍を持つスペイン人とイタリア人のハーフ。3姉妹の長女で、次女は道端ジェシカ、三女は道端アンジェリカ。15歳のときにモデルデビューし、雑誌、広告、テレビでも活躍。2004年に長男、2007年に次男を出産。最近ではママとしての一面も生かし、テレビやトークショーに出演する他、社会貢献活動などにも取り組んでいる。ジュニアアスリートフードマイスター、ジュニア野菜ソムリエ、食生活アドバイザー、ジュエリーコーディネーターなど多数の資格を取得。趣味でトライアスロンにも挑戦。2015年9月、DVD付き自らの体験から発案したボディメイクの本『痩せる、くびれる、ヒップがあがる!ママチャリダイエット』(講談社)を発売。
2015年10月23日9等身のプロポーションに、しなやかに動く手脚、そしてさわやかな笑顔。2児のママにして美しさにますます磨きがかかる「道端三姉妹」の長女、道端カレンさん。働くママの鑑として、美のお手本として同年代の女性を中心に共感を集めています。ただいま36歳、四捨五入ではアラフォー世代に入ったカレンさんの、美と健康の秘密に迫ります。「年齢のせいか、エイジングケアについてはよく聞かれますね。私が以前からずっと大切にしているのは、食事と運動と睡眠、この3つのバランスです。何はなくても健康がベース。エイジングケアに関わらず、本当の美しさは健康の先にしかないと思っているので、食事、運動、睡眠、どれが欠けても健康ではいられない。美からも遠ざかると感じているんです」「美しさは健康の先にある」いきなり名言が飛び出しました。他の誰かが言ったのなら、ちょっと優等生過ぎるようなコメントですが、何について聞かれてもまったく言いよどむことなく、早口気味に言葉を紡ぎ出すカレンさんからは、どこにも嘘のない真摯な想いが伝わってきます。実はカレンさん、若い頃から「生まれ持った容姿」「恵まれたスタイル」と言われることが多く、ちょっと違和感を感じていました。何もしないでそのルックスをキープしているわけではまったくないからです。逆に、きちんと努力して今の自分があると思っているほど。「よく、『元々スタイルがいいだけじゃないの』と思われてるんですけど、たぶん運動してなかったらそんなにスタイルは良くないです、ただ背が高いだけで(笑)。お尻もきっと下がってますし、ウエストラインもないでしょうし。何も努力しなかったら、私のスタイルはあっというまに崩れちゃいますね。体幹を鍛えたり、適度に運動しているから保てている。賢く行えば、スタイルキープはできますよというところを、みなさんに伝えていきたいんです」 ダイエットでも摂取カロリーを減らさず栄養素をきちんと摂ることがアラフォーの基本!学ぶことが好きで、年に1つ資格を取得しているほどのカレンさんは、食や健康に関する資格も持っています。ジュニア野菜ソムリエ、ベジフルビューティーセルフアドバイザー、ジュニアアスリートフードマイスター、メディカルダイエットプラクティショナー(初級・中級)…等々。もちろん、自らも食べ物は選んで食べます。何でもバランスよく食べるというよりは、体のために必要なものを賢く選んで食べるタイプ。筋肉量をキープするために肉・魚など質の良いタンパク質をたっぷり、そして旬の野菜もたくさん摂っています。「食べ物は一時的に気をつけてもダメですよね。習慣化して、いいものと悪いものを判断して食べていく力をつけていくことが大事。もちろん美味しくいただくことも食事を楽しむことも大事ですけど。特に痩せたい女性は、すぐに食べる量を減らしたりすると思うんですけど、それじゃいけないんです。例えば、1日に必要なのが2000Kcalだとして、それをスナック菓子で摂ってしまうのか、ちゃんとした栄養を摂るのか、ということ。目の前にあるものがどれだけ栄養価が高いものなのかは重要ですよね。例えば、鶏肉の皮をはずしたら100kcal減り、唐揚げにするところをボイルしたら200kcal減るとします。その分、足りてない栄養素を補いたい。タンパク質もビタミン類もミネラルも、しっかりと摂りながら食べた2000Kcalって、太るものは何もなかったりすると思うんですよ。単にカロリーを減らすのは絶対ダメです。それで痩せるはずだと思い込んでいるのが間違いなんですよね。1日2000kcal食べなきゃいけないところを運動も何もせず、食べ物だけ500kcal減らして1500kcalにした人は、500kcal入って来ない分、1500kcalしか燃費しなくなる。代謝が下がっちゃうんですよ。それを2000kcalに戻したとき、500kcalオーバーなのでリバウンドするのはあたりまえ。運動して筋肉を使い続けているんだったら話は違うんですけど。どんなに痩せたくても基本的にカロリーは減らさず、食事の中身を精査するというのが大事だと思っています」 睡眠時間はしっかり7時間。忙しくてもそれだけは譲れない!現在、2人のお子さんと3人暮らし。子育てに仕事に、さらには次々と資格を取得するための勉強など、多忙な毎日に違いありません。美、もとい健康のために、いちばん気をつけているのはどんなことでしょう?「ズバリ、睡眠です。睡眠だけはきちんと取るようにしています。1日7時間くらいかな。睡眠不足は顔に出ちゃいますから、めちゃくちゃ老けて見えるんですよ。それをお化粧で隠さなきゃいけなかったりするのが嫌なんです。アスリート的な考え方かもしれないですが、基本、運動、そしてそこに休息と栄養、です。できれば9時には寝たいんです。9時半になっちゃうこともありますが…、起きるのは5時。早寝早起きがしたいわけじゃなくて、1日24時間しかないから、夜、テレビを見て起きていたら、時間が足りなくなるじゃないですか。あ、7時間も寝られないときは昼寝しますよ!」カレンさんは20代前半の頃、読書が好きで、その時間をつくるのにも朝早く起きていました。子供が小さかった頃、ランニングを始めたときも、走るのは早朝です。紫外線をあまり浴びずに済むので一石二鳥。毎朝5時に起きて5キロ走る。6時までには帰って、家のことを片付けて保育園に子供を送り、仕事に行く…という生活を続けていたのだそうです。「よく、子供が寝てからが大人の時間、と言われますけど、私はどちらかというと子供と一緒に寝ちゃって、自分だけ早く起きるほうが合ってます。頭もスッキリしていていい感じなんですよ」そんな話を聞くと、やはり一般人には手の届かない完璧なシングルマザーに見えてしまうカレンさんですが、実は手を抜くところは抜いているのだそうで。お皿を洗わなかったり、洗濯物が貯まっていても、それを見ないフリして出かけてしまうこともあります。たまには自分のやりたいことを優先する、あえてリフレッシュする時間を作るということ。「女の人って、家政婦じゃないんだし、手を抜かずに神経質にやっていたら家事で人生が終わってしまうじゃないですか。何も毎日子供を置いて遊びに行けということじゃなくて。女性は自分をキレイにする時間も必要だし、勉強する時間があってもいい、家庭があっても友達と会ったりしたほうがいいですよね」そんな心がけが自分を大切にするコツ、カレンさんの美と健康の源とも言えます。 道端カレンさんインタビュー! いま改めて語る 「美と健康の秘訣」 とは? (後編)はこちら >> 道端カレンさん PROFILE1979年6月25日生まれ、福井県出身。母は日本人、父はアルゼンチン国籍を持つスペイン人とイタリア人のハーフ。3姉妹の長女で、次女は道端ジェシカ、三女は道端アンジェリカ。15歳のときにモデルデビューし、雑誌、広告、テレビでも活躍。2004年に長男、2007年に次男を出産。最近ではママとしての一面も生かし、テレビやトークショーに出演する他、社会貢献活動などにも取り組んでいる。ジュニアアスリートフードマイスター、ジュニア野菜ソムリエ、食生活アドバイザー、ジュエリーコーディネーターなど多数の資格を取得。趣味でトライアスロンにも挑戦。2015年9月、DVD付き自らの体験から発案したボディメイクの本『痩せる、くびれる、ヒップがあがる!ママチャリダイエット』(講談社)を発売。
2015年10月21日「やらなきゃいけないのはわかってる!でもなかなかやる気にならないし続かない・・・」それが運動ですよね。痩せたいし引き締まった身体は欲しい!でも運動は時間もないし、なかなか続かないのもよくわかります。そこで今日は運動嫌いの女性でもキレイを手に入れる方法について、スポーツクラブ勤務経験を持つ著者がご紹介します。■1.「気づいたら運動していた」を増やす「運動しよう」とは思えないかもしれませんが、気づいたらなかなかいい運動になっていたという経験をしたことはありませんか?例えば友達と話をしながらのウィンドウショッピング、仕事で移動していたら思っていたよりも歩いていた、ライブに行って飛び跳ねていたらイイ運動になった、といったことがあると思います。こういった時間を増やすことで、「気づいたらイイ運動」といった結果につなげることができます。またこれは、「運動をしよう」というハードルを感じることなくしっかりと身体を動かすことができるので「やらなきゃ!」「続けなきゃ!」というストレスを感じなくて済みます。■2.家事を頑張る「スタイルが良い女性は部屋もキレイ」と聞いたことがありますが、もちろん個人差はあれど、これは細かく動くのが苦にならないからかもしれません。出したものを元あった場所にしまう、掃除機をかける、床や棚の拭き掃除をする、お風呂やトイレ、水回りの掃除を定期的にしている女性としない女性とでは、消費カロリーも大きく変わります。部屋がキレイになると気分も変わるので、「運動がイヤ!」という時には、まずは部屋の片付けから始めてみてはいかがでしょう?■3.お菓子やスイーツを我慢する「運動がいや!」というからには、必要以上の脂肪を蓄えないに超したことはありません。そのためには、脂質や糖質を摂り過ぎないことが一番大切。そうは言っても通常の食事から無理に脂質や糖質をカットするのは難しいので、お菓子やスイーツといった我慢できるところを我慢しておきましょう。また間食をしていると、必要な食事から栄養を得ることができなくなってしまうので、余計に栄養が偏ってしまいます。運動無しでキレイを手に入れるためには、「食べているものが身体を作る」の言葉を常に心に置いておきましょう。■4.半身浴をする運動嫌いだと汗をかく機会が少なくなってしまいますが、半身浴ならお風呂に入っているだけで汗をかくことができます。汗をかかない身体は毒素を外に出すことができないので、ダイエットも成功しづらく、吹き出物もやむくみにもつながってしまいます。好きな本を読んだり、好きな曲を聴きながら長風呂ができる環境を作って運動のかわりに積極的に半身浴をするようにしましょう。■おわりにいかがでしたか?運動がイヤなら食事や入浴、日常生活などほかのところで運動しない分をカバーすれば良さそうですね。身体を動かすことを運動だけだと思わずに生活すれば、キレイのためにできることもたくさんありますよ。(栢原 陽子/ライター)
2015年09月17日最新の研究で、運動では痩せられないことが判明しました。100kcalを消費するためには、およそ1.5kmのジョギングが必要。運動は決して効率がよくないのです。ダイエットでもっとも大事なのは、カロリーを取りすぎないこと。今回は『Daily Mail Online』の記事を参考に、ダイエットのための運動とカロリー制限についてまとめました。■ダイエットで一番大事なものはカロリー制限ジム通いをするほとんどの人は、筋力アップや体力づくりではなく「体重を落とす」ことを目標にしているでしょう。しかし研究者は、「ランニングマシーンで自分を追い込むことは体重を落とすことにはつながらない」と主張します。運動量の増加は、食欲の増進につながり、結果として食事量が増えるという論理です。それゆえ、研究者は運動量の増減に関わらずカロリー制限がもっとも大事であると結論づけたのです。■ダイエットしたいなら食事に気を遣うべきロヨラ大学シカゴ校の医学分野の権威、リチャード・クーパー博士とエイミー・ルーク博士は何年もの間、運動と肥満の関係性について調査してきました。国際疫学ジャーナルで、彼らはこう述べています。「身体活動は、全体的な健康・運動レベルを向上させるために極めて重要な要素です。しかし、それは肥満に対するアプローチとしては、限られた効果しか発揮できません。日常的に活動的に行動し、階段を使ったり、食べるもの自体に気を遣ったりしてフルーツや野菜をより多くとるよう努力するべきなのです」■運動を本格的にしてもダイエット効果なし多くの実験で、運動だけではなくカロリー制限によって効果的に体重を減らせることが証明されています。また、本格的な運動によるカロリー消費と体重の変化に関係性がないとする研究もあります。日常のなかでほんの少しの運動・活動量の変化があれば、エネルギーバラスをよくするには充分です。ジムでの本格的な運動は、肥満に対しては効果がないのです。運動には多くの効果がありますが、意識しておかないと運動量を増やしてもその分食事量が増えるので、ダイエット効果としては相殺されてしまいます。■運動すると甘いものが食べたくなりやすい昨年、5:2ダイエット(※1週間のうち2日間はカロリーを通常の4分の1に抑え、5日間は普通の食事をするというダイエット法)を提唱したマイケル・モズレー博士は、運動が体重増加を引き起こす可能性さえあると警告しました。多くの人は、運動したぶんだけ食べたいものを食べてよいと考えるでしょう。ジムに行くこと=食べられる喜びになっている人もいるかもしれません。しかし、これは間違いです。問題は、運動後に「ご褒美」としてお菓子や食べたいものを自分に与えてしまうことなのです。ジムで運動したという安心感が、好きなものを食べてもよいという油断を招いてしまいます。運動はプロポーションをキープするためにはよい方法ですが、ダイエットには効果的ではありません。ジムに行けばたしかにカロリーは消費できますが、消費されるカロリーは私たちが考えているよりもずっと少ないのです。1ポンド(=約454g)の脂肪は3,500kcalに相当します。1ポンドの脂肪を燃焼させるためには、約38マイル(=約61km)走らなければなりません。■いつもの食事に必要な本当の運動量とは?思っていた以上にカロリーの高い食べものに出会ったことはありませんか? ついついコーヒーショップで食べてしまうマフィンやカフェラテは、かなりの高カロリーなのです。たとえば、マフィンは約500kcalです。消費するためには8km走るか、16km歩かなければなりません。カフェラテは約150kcalなので、2.4km走るか、4.8kmまたは30分間歩かなければ消費できません。食べたものを相殺するのに本当に必要な運動量を知れば、ジムでの運動だけで体重を減らそうという考えにはならないでしょう。カロリー制限こそ、ダイエット成功への近道なのです。(文/スケルトンワークス)【参考】※Going to the gym WON’T help you lose weight – you need to eat less: Study finds exercise alone is not enough to shed the pounds-Daily Mail Online
2015年09月01日生活の中にはやるべきことの優先順位があります。仕事の中で、または家庭の中でやるべきことに順位をつけて日々こなしていく。その中で、「運動」はあなたの優先順位のどの位置にあるでしょうか? ランニングやウォーキングをしようと思いながら、日々の忙しさや疲れ、面倒くささに負けてしまい、運動の優先順位を下げている方が多いかもしれません。そう、アラフォー世代の女性たちが継続できないのが、ジム通いやランニングなどの運動、いわゆる「有酸素運動」です。実はこの有酸素運動こそが、あなたが将来、認知症になることを食い止めてくれる、とても重要なテーマであることをご存じでしょうか。脳機能を専門とする研究者として、声を大にして伝えたい! 「運動は、人生において “必須科目” である」と。自由にしたいことを選ぶ「選択科目」ではありません。今、始めなければ、今、習慣にしなくてはいけない「理由」があるのです。では、わかりやすくご紹介していきましょう。「運動」と「認知症」との関係性運動といってもここでお伝えするのは有酸素的な運動です。有酸素運動とは、“運動能力を評価する「最大酸素摂取量」の60%~75%の運動を30分以上行う運動” のこと。年齢によって多少異なりますが、アラフォーの場合は心拍数が130前後となる程度の運動、となります。 この有酸素運動を日常的に行うことによって、脳に2つの効果があるとされています。まず、記憶に関わる脳の部分「海馬」の萎縮が防止されること。もうひとつは、有酸素運動によって「脳由来神経栄養因子(BDNF)」という、脳の神経の再生を促すタンパク質が増加するということです。そしてこの2つの効果が認知機能の低下を防ぎ、記憶力の向上が期待できるのです。わたしはこの話を尊敬する恩師、半場道子先生(現在 福島県立医科大学医学部)に伺い、そのまま走って家に帰ったほど刺激を受けました。ストレッチやヨガではだめなの?さて、すぐにでも運動を始めたくなるこんな研究結果があります。認知症ではない健康で高齢な男女を2群に分け、1つのグループには、「週3回のストレッチを中心としたヨガ」を継続し、もう1グループには「週3回の有酸素運動(歩行40分)」を継続。1年後に海馬の体積、BDNFの量を測定したところ、有酸素運動を続けていたグループが、ストレッチ・ヨガグループと比較して海馬が増加しており、BDNFの量も増加していたのです。左右の海馬の体積とBDNF量は正の相関を示しており、これは海馬体積が大きければBDNF量も多いということを意味しています。海馬体積、BDNF量の上昇とともに、記憶力テストの結果も増加した、という結果となりました。近年の脳科学では、「脳は思ったよりも再生し、新しい細胞が増える」ということがわかってきました。もちろんストレッチやヨガは心身をリラックスさせ、継続して行うことで様々な利点を得られます。しかし、活性物質を全身に送り届けるためには、ある程度の運動強度を30分以上継続して行うことが重要なようです。将来、あなたが「認知症」にならないために…年齢とともに海馬体積が減少し、そして記憶が衰えるということは自然の現象です。有酸素運動を継続することによってそれを少しでもくい止め、生活の質を維持することができるなら、有酸素運動運動は人生における必須科目とするしかありません。毎日、歯を磨くことや洗顔後に化粧水をつけることは習慣になっています。それと同じように、意気込む必要もなく、ただ淡々と運動をしていきましょう。運動を日々の習慣にしてしまえばよいだけなのです。「もう帰るのですか?」「この仕事、終わらせてよ」と言う人が、将来あなたの認知症の介護をしてくれるでしょうか。また、少しだけ掃除や洗濯を怠ったとしても大丈夫。運動による脳神経の再生にはかえられません。大切な家族のためにも、自分が心身ともに元気な姿でいられること。これがとても重要です。人生の必須科目「有酸素運動」の単位を落としてはいけません。有酸素運動をして気分もリフレッシュしてから、終わらせるべき仕事に着手する。疲れたまま仕事を続けるよりも、断然はかどることでしょう。さあ今日は “歩きやすくてかっこ良い、心踊るスニーカー” を買いに出かけてみませんか?
2015年08月18日「体を動かすのは基本的に億劫なタイプ…」という方も、「昔からスポーツなどで体を動かしてないといられない…」という方も。今回は、体と心のキレイを保つシステムとして知っておきたい運動の必要性と筋肉の働きについてのお話です。体のサビ=活性酸素が増え過ぎる現代生活もともと人間の体には、呼吸をしたり、細菌を退治するといった生命活動によって活性酸素を生み出し、それを処理する抗酸化機能もセットで備わっています。しかし現代は、強い紫外線、乱れた食生活、ストレスなど活性酸素の過剰発生につながる要因がたくさん。自前の抗酸化機能では処理が追いつかなくなり、過剰になった活性酸素は体内の酸化“サビつき”を進行させます。そして一般的に活性酸素には4つの種類があり、それぞれ消去に働く抗酸化物質も違ってきます。活性酸素 4種類・スーパーオキシド・過酸化水素・一重酸素・ヒドロキシラジカル運動は、活性酸素を「消去する」システム抗酸化物質というと、野菜などに含まれるビタミンや色素などのフィトケミカルを思い浮かべる方も多いと思いますが、オレンジやトマト、葉野菜などの抗酸化物質が力を発揮するのは4種類の活性酸素のうち「一重項酸素」と「ヒドロキシロジカル」です。残りの2種類、「スーパーオキシド」「過酸化水素」については、実は運動によって体内の抗酸化酵素が活性化することで消去されます。つまり、どんなに気を使ってヘルシーな食生活を送っていても、運動不足の状態では、体内の抗酸化システムを良く保つことは難しいといえます。運動の適正量を知らないと、逆効果に?現代生活の中で過剰に発生してしまう活性酸素の消去力を上げるには、ほどよく汗をかくくらいの運動を定期的に行うことで、体内にある抗酸化酵素の量を増やすことが必須です。ただし、息がぜいぜいと上がり、翌日にも疲労感が抜けないほど激しい運動は、かえって活性酸素を増やしてしまうことになるのでご注意を。軽く息が上がってじわっと汗をかき、翌日に疲労感や激しい筋肉痛が残らない程度の運動量が、体内の抗酸化システムを良い状態に保つ運動量の目安です。運動による筋肉刺激は、「心の健康」にも必要!また、最近になってスウェーデン・カロリンスカ研究所から発表された研究結果によると、運動によって筋肉が刺激されると、ある物質が解毒されることがわかったそうです。そのある物質とは「キヌレニン」というアミノ酸の一種。「キヌレニン」は肉や魚、豆製品に豊富に含まれる必須アミノ酸の一つ「トリプトファン」が体の中で代謝されるプロセスにおいて変化して発生、とくにうつ病や統合失調症といった精神疾患を患っている人ほど体内で著しく増加されることがわかっています。「キヌレニン」がどのようにして神経系統へ影響を及ぼすのか、詳細なメカニズムはまだ完全に解明されていません。しかし、運動によって筋肉への刺激が与えられると、筋肉中に発生するタンパク質から、キヌレニンを分解する酵素が誘導されることが判明したそう。研究論文によれば、キヌレニンが脳へ到達する前に、分解酵素によって無害なキヌレン酸への変化が行われているのではないかと推定されています。運動によるリフレッシュ効果がストレスマネージメントに役立つことはすでに周知の事実となっていますが、筋肉を鍛えることは体内のサビつきをデトックスし、そしてメンタルヘルスに関わるデトックスも行われていた、というのは注目すべき新発見です。アラフォー世代としては、くすまない肌はもちろん、曇らない心のためにも、無理なく続けられるほどよい運動を習慣にしていきたいですね。参照サイト/Technity運動によって骨格筋が刺激されると、鬱の原因物質が “解毒”される ―Cell
2015年07月09日朝なかなか起きられない、疲れやすい、風邪をひきやすいなど、ちょっとした不調を感じている。生活を変えていないのに年々、体重が増え続けている…。アラフォー女子ならば、これらに身に覚えがある方も多いのでは?!今回は、そんな不調に悩まされている方におすすめのメソッド、「食コンディショニング」についてご紹介します。無理なく痩せてキレイになる?!「食コンディショニング」とは「食コンディショニング」とは、管理栄養士、健康運動指導士として活躍する小島美和子(おしまみわこ)先生が作りあげたメソッド。「現在の自分の『からだ』を軸に、食生活をコントロールし、ベストコンディションを目指す」というもの。私たちひとりひとりが本来持っている力を最大限に発揮できる状態にする、ということだそう。いまの生活に気軽に取り入れられる幾つかのことを実践するだけで、食コンディショニングのレベルが上がり、体調も改善、脂肪がどんどん燃えるからだになって疲れにくいからだになるといいます。さらに、お肌が潤うなど、以下のような嬉しい変化もあらわれてくるとか。「食コンディショニング」で起こるうれしい変化1)お腹まわりがすっきりする2)太りにくいからだに3)からだが引き締まる4)肌つや、化粧ののりがよくなる5)顔まわりがスッキリ、シャープになる6)便秘が解消される7)朝イチから頭が冴え、午後も集中力が途切れない8)疲れにくくなる、肩こりなどの不調が解消される9)からだが軽い、からだを動かしたくなる10)夜はぐっすり眠れて、目覚めがよくなる11)休日も朝から活動的に過ごせる激しい運動や制限の厳しいダイエットをする前に、まずは「食コンディショニング」の知識を得て、実践してみましょう。先日行われた小島先生の「食コンディショニング講座」に参加してうかがった、おもなポイントをご紹介します。「健康」と「ベストコンディション」はまったく別もの講座の冒頭、小島先生から、「今の自分は健康かどうか」との問いかけが。すると多くの参加者が「健康」と回答しました。それに対し、「自分を健康だと思っている人のほとんどが、実際は “健康上の問題がない” というだけで、そこから、さらによいコンディション=ベストコンディションにすることができるんです」と、小島先生。そして、以下のようなコンディションチェックを行ないました。みなさんは、どれくらいチェックできましたか? チェックが多かった人はベストコンディションに近く、少ない人は、そこからもっと良いコンディションにできる、ということだそうです。ちなみに私がチェックできたのは、9つのうち、4つでした。たしかに健康上は問題ないとはいえ、朝すっきりしなかったり、寝つきがよくなかったり、とてもベストコンディションとはいえません。では、どうすれば解決できるのか、先生に伺ったおさえるべきポイントをご紹介します。STEP-1 “栄養” について知る何を食べるかは、 “自分の” からだ次第良いコンディションを保つためには、栄養素の多い食材を積極的にとりたい、という女性は多いことでしょう。でも実は “栄養” にはこんな事実が…。「ほうれん草など、一般的に栄養素が多いといわれる食べ物を食べても、その栄養素がからだの中で有効利用されなければ、栄養にはなりません。消化、吸収、代謝という過程には個人差もありますし、栄養素が多い食べものを食べたとしても、栄養になるかどうかは、自分のからだ次第というわけです」(小島先生)「からだにいい」といわれる食べものも同様で、食べる前に、その食べものが有効活用される “からだ” かどうかを知ることが先決。「体調がいまひとつだとしたら、今の食事はベストではない可能性が高いので、修正する必要がある」と先生はいいます。STEP-2 食事を “修正” する何をどれだけの前に、“いつ、どのよう” に食べるか「食事に修正すべき点があるとわかったら、次は何から取り組むかの優先順位が重要になります。何をどれだけの前に、いつ、どう食べるかがポイントです」(小島先生)(1)食べ方:食べる時間、3食の配分を変える(2)食べ物:何を食べるかを選ぶ(3)栄養素:ピンポイントで補給する上記の図でいう、“土台”から見ていくことが最も重要とのこと。その理由は、土台にある、食事リズム(時間・配分・速度)が整っていないと、からだの代謝が悪くなり、同じ食事をとってもエネルギー消費がされにくく、脂肪として蓄積されるからだそうです。そして、ベストコンディションにするために、いつ、どのように食べるのが効果的なのか。次のように話してくれました。STEP-3 “朝” が重要!「からだのスイッチ」の入れ方「食事リズムにおいて、最も重要となるのが朝食です。理由は、朝は体内のリズム時計をリセットする働きがあり、朝食を抜いてしまうとリズムを乱すことになるから。朝食をとらないと筋肉も削ることなり、結果、代謝も減っていく一方です」(小島先生)なんと「朝食抜きは5倍太る」というデータも実際にあるとか!「ベストコンディションを保つには、体温をあげ、代謝のよい状態をつくること。朝、からだのスイッチを入れ、朝食をきちんととり、食事リズムを整えることから始めます。それから改めて食べる内容を整えていきましょう」(小島先生)朝食に何を食べるかによっても、一日の消費エネルギーは変化します。朝、からだが必要としているのは主に糖質とたんぱく質で、体温があがる理想的な朝食は、穀類 + 肉、魚、卵、大豆といったたんぱく質食品をとることだとか。ちなみに、パンよりごはんの方が糖質をしっかりとれるので、ごはんと、たんぱく質を含む納豆の組み合わせは理想的だそうです。さらに、一番いいのは、今の自分のからだに合う食事をとること。「自分自身がベストコンディションだと感じられるとき、そのときとっている食事は自分に合っているということです。常に、自分のからだに敏感になることが大事ですね」(小島先生)7日間のプログラムでベストコンディションを叶える!ベストコンディションになるということは、不調が解決するだけでなく、おのずと体型もベストな状態に変わります。講座には、「食コンディショニング」を体験したというFM-FUJIパーソナリティーの浅利そのみさんと、キャリアカウンセラーの井手奈津子さんが登壇し、小島先生と3人でのトークセッションを開催。「食コンディショニング」をスタートするのに相応しい、7日間のプログラムを実践したというおふたりは、からだが引き締まるなどの変化を実感したそうです。7日間プログラムの一部をご紹介すると、以下のような誰もがすぐにトライできる簡単なことばかり。これを少しずつ取り入れて生活を変えていくことで、「食コンディショニング」は整っていくのだそう。【1日め】早寝早起きで代謝をアップ□ いつもより20分早く起きる□ 起きたらすぐにカーテンを開けて朝日を浴びる□ 大きく肩回しを前後10回ずつ□ 起床後一時間以内に朝食を食べる□ 起床の16時間後から寝る準備をする→目覚めが変わる むくみ解消へ【2日め】朝食に「米 + たんぱく質」を□ 朝食に白いごはんを一膳しっかり食べる。 ごはんがあまり食べられないときはバナナなどの果物をプラス□ 低脂肪のたんぱく質食品(納豆、豆腐、卵、魚のいずれか)を添える→体ぽかぽか 腹持ちアップ!へ“食でからだは変わる”。そんな小島先生の言葉にとても説得力を感じた「食コンディショニング」講座。さらに詳しく知りたい方は、7日間プログラムの詳細のほか、思わず「なんと、そうだったのね!」とうなずいてしまう正しい食事のとり方、お腹から痩せるコツなどが紹介されている、小島先生の著書『1週間でお腹からスッキリやせる食べ方』を是非、参考にしてみてくださいね。小島(おしま)美和子(管理栄養士・健康運動指導士)(有)クオリティライフサービス代表取締役。女子栄養大学卒業。管理栄養士、産業栄養指導者、食コンディショニングプロデューサー、健康運動指導士、ヘルスケアトレーナー。健康保険組合・企業人事部・自治体での保健指導、健康づくり企画の立案。保健指導専門職向け教育企画、食教育ツール企画、栄養指導メソッドの提供を行い、厚労省特定保健指導の実践的指導実施者育成プログラム開発ワーキングメンバー 、中央労働災害防止協会等での指導者講習会講師及びテキスト執筆などにも携わる。24時間TVマラソン企画でのタレントへのダイエット指導や、フィットネスクラブの食行動プログラムの開発、食品企業へのコンサルティング、健康サービス事業者でのヘルスケア・コンテンツの企画開発、ヘルシーメニューの開発などに取り組み、各種執筆活動、テレビ、ラジオなどでも活動中。「指導者は実践者に!健康の表現者をめざす!」との思いから、その表現方法のひとつとして現在、マスターズ陸上100mに挑戦中。走る人の食生活をデザインする「RUN!×食NET.(ランショクネット)」も主宰し、マラソンや駅伝大会も楽しんでいる。・走る管理栄養士 小島美和子 ブログ ・ 「1週間でお腹からスッキリやせる食べ方」 ¥637(税込) 小島美和子 著/三笠書房*食コンディショニング® は有限会社クオリティライフサービスの登録商標です
2015年06月26日みなさんは常日頃から運動していますか?中学高校時代は運動部に所属していた人も、歳を重ねるごとに運動から遠のいてしまい、今では「腹筋10回しただけで翌日筋肉痛!」ということもあるのではないでしょうか。しかし、そんな運動不足な人こそカラダを動かしてしてほしいのです。今回はその理由について紹介いたしますね。■運動不足のデメリットはこんなにたくさん!健康なカラダを保つために「食事」「運動」「睡眠」が大切なのはみなさんご存知のはず。しかし、この中の「運動」についてはあまりやらず日々のストレッチやリンパマッサージで満足してしまうことも。しかし、カラダを動かさず一日中だらだら、座りっぱなしでいると血行不良による腰痛や肩こり、頭痛、そしてむくみや便秘になることも。これらを防ぐためにはやはりカラダを動かすのが一番なのです!■まずは週1回20分のウォーキングから!とはいえいきなりの運動は億劫ですし、ジムに通うとなるとお金もかかってしまいますから、まずは週に1回、20分間のウォーキングからはじめてみませんか?しかし、買い物中のようにのんびり歩いたり、何度も立ち止まってしまっては意味がありません。また、ヒールやサンダルでのウォーキングは返って足をむくませる原因になってしまうので、運動靴で足早に歩くようにしてくださいね。慣れてきたら週に2回に増やしたり、歩く距離を伸ばしてみたり。そんな生活を続けていくことで徐々に「歩くことがあたりまえ」になってきます。■運動不足の人ほどウォーキングでキレイに!運動不足ということは、それまでウォーキングに必要な筋肉がほとんど使われていなかったということ。そのため、普段からウォーキングをしている人に比べ、肌や体調の変化、カラダの軽さを感じやすくなるのです。これはほかの運動にも言えることで、「腹筋はしているけど腕立て伏せが嫌い」という方は、腕立て伏せで使う筋肉が弱っているということ。そのため、腕立て伏せを何日か続けていくうちにその部分が鍛えられ、引き締めが期待できるようになるのです。■慣れてきたらランニングも!今回は手軽にはじめられるウォーキングについて紹介いたしましたが、慣れてきたらランニングも少しずつ加えてみましょう。ランニングの場合、ウォーキングの倍ものカロリー消費が期待できますので、運動不足を解消してダイエットをしたいという方にはもってこい!とはいえ、これまでまったく運動してこなかったのに急にランニングを初めてしまうと膝を痛めてしまったり、必要以上にキツく感じてしまい挫折の原因にも。まずはウォーキングを1か月続けてみて、「物足りないな」と思った時に5分だけ走り、疲れたら歩いてを繰り返すのも良いでしょう。■おわりにカラダを動かすことは健康な心と体に必要不可欠。私自身、1日中パソコンに向かう生活を10年間ほど続けており、恥ずかしいほどの運動不足だったのですが、ここ数か月は家から駅まで毎日片道20分を歩き、なるべく階段を使うなどして1日に1万歩を目標にウォーキングをしています。そのおかげか、カラダが軽くなり、肌の調子もとてもいいです!これはこれまで運動不足だったからこそ感じられる快感なのかもしれません。みなさんも、苦手な運動を日常に取り入れることで、健康で美しいカラダを手に入れてくださいね。(大野えりか/ハウコレ)
2015年06月26日こころ弾む季節、春がやってきました。ボディラインが気になり出し、夏に向けて今度こそ運動を続けよう! と決意を新たにしている方も多いのでは。筋力が低下してくるアラフォー女子が、若さと美と健康を保つためには、週に1~2回、“心拍が上がって息が弾みはじめる、汗ばむ中等度の運動を30分以上行う”ことが必要です。(アラフォー総研「大人女子のスポ活指南」より)紫外線ケアをしっかり行って、まずは気軽に始められる「ウォーキング」や「軽いラン」から始めてみましょう。それぞれの足にフィットする! 次世代型シューズの秘密とは運動を始める際に気になるのは、やっぱりウェアやシューズのこと。モチベーションをあげるためにも新しいシューズが欲しい! と思っていた矢先に、待ち望んていた画期的なシューズが発売されました。その名も「ジーポンプ フュージョン (ZPump Fusion)」です。リーボック(Reebok)の代名詞とも言える空気を注入してフィット感を調整するという「The Pumpテクノロジー」を搭載した、次世代型のランニングシューズとのこと。さっそくキレイスタイル編集部でも試してみました。わたしの足は左右で形が異なるため、ブランドによってはどちらかの足がシューズにあたって痛くなることもしばしば。片方ずつサイズを変えて購入できたらいいのに! と常日頃から思っていました。長年の悩みをこのシューズが解決してくれるかも? と期待を抱かせてくれます。本来、足の形や特徴とはひとそれぞれ異なるものですが、いままでのランニングシューズは、同じひとつの型を使って約40ものパーツで作られているそうです。リーボックの「ジーポンプフュージョン」は3つのパーツで作られたシンプルな構造。それぞれが機能しあうことで、ランナーの足の形に対応するしくみです。空気を注入してフィット感を調整できる「The Pumpテクノロジー」が、さらなるフィット感と走行時の満足度を高めてくれるそう。【これが3つのパーツ】伸縮性と軽量性に優れたメッシュ素材が、履いていて気持ちよい!▼フュージョンスリープ3つのパーツをひとつにまとめるアッパーメッシュ素材のフュージョンスリープは、シューズの柔軟性を高めるとともに、ランナーそれぞれの足とシューズのフィット感を高めてくれます。走行時の足へのストレスもこれで軽減してくれるとか。柔らかなメッシュ素材ゆえ、こんなふうに上から押してもぜんぜん平気。形崩れを気にせずにシューズバッグに入れて持ち歩ける点も気に入りました。履くときもグイッと足を入れるだけ。紐はついていますが、フィット感と安定感は「Pump(ポンプ)」ボタンで調整するので、軽く結んでおくだけでOK。紐の締めつけすぎを気にすることもありませんね。空気が足を包んで密着! 足まわりの安定感はバッチリ▼ザ・ポンプテクノロジーシューズの外側についているポンプボタンを数回プッシュ! アッパーに内蔵されたエアチェンバーに空気を注入することで足回りを固定し、安定感が生まれます。足の形状と曲線にあわせてぴったりと包み込み、走行時のパフォーマンスを向上してくれるのです。先日、ヨガスタジオまでウォーキング&ランで行った際は、左足が14ポンプ、右足が11ポンプでフィットしました。回数を覚えておくと「今日はいつもと違う回数だな、足がむくんでいるのかな」などと、体のコンディションを把握することができ、楽しく運動を継続できると思います。クッション性・屈曲性に優れたソールで、瞬発力もUP!▼ジーレイティッド アウトソール 時速240kmを超えるスポーツカーに装備されるZ規格(ハイグリップ)タイヤにインスパイアされたソールです。クッション性と屈曲性に優れているため、路面との接地感もUP。急なストップ・スタート・ターンでも、しっかりと走りをコントロールしてくれます。アラフォー女子にもおすすめの運動「ガーッと走ってちょっと休憩する、少し激しめの“インターバルトレーニング”」にもひと役かってくれそうです。(アラフォー総研「大人女子のスポ活指南」より)また、スタイリッシュなデザイン、シルエットも見逃せないポイントです。リーボックのアイコンカラーである爽やかなシトロンを中心に、メンズ、ウィメンズともにそれぞれ3カラー展開。普段のファッションスタイルにも合わせやすいバリエーションが揃っていました。「ZPump Fusion(ジーポンプフュージョン)」を履いて、長時間のウォーキングもしてみましたが、自分の足の一部になったかのようなここちよい密着感と軽やかさを感じました。通気性もあるため、夏に向けても活躍しそうです。自分の足にフィットするシューズに出会えるかどうかは、運動を継続できるかどうかを左右する大きな要素でもあります。納得のいくシューズに出会えていなかった方は、ぜひ一度ご自身の「ポンプ」回数をチェックして、今までにないフィット感を体感してみてはいかがでしょう。
2015年04月03日学生の頃はめったに思わなかった運動不足。最近は、1日が終わると身体の節々の痛みに運動不足を実感する筆者。ついでに、見るにたえないお腹周りのお肉が、それをさらに物語っています。社会人のみなさん、運動していますか?今回、30代の男女300人に社会人になってから運動する機会が減ったかどうか聞いてみたところ、約57%、じつに半数以上もの人が減ったと回答!男女比率もほとんど同じで、運動不足を実感していることが判明しました。運動は健康を保つための基本中の基本なのに、こんなに多くの人がそんなことでは、日本はメタボで溢れかえってしまいます。危機感を感じながら、その実態、一緒に見ていきましょう。■社会人の運動が減った理由トップ3[1位]忙しい=時間がないから「学生時代はフットサルをやっていたが、社会人になって忙しくなりなかなか練習にいけなくなった。余裕があれば行きたいが平日は忙しくて無理……」「学生時代は部活で動いていたが、仕事が多忙でやらなくなった」「仕事が忙しく、夜や休日も家で仕事をすることもあるので」特に男性は、運動部に入っていた人が多く、せっかく学生時代に身についていた運動の習慣がなくなってしまうのは残念ですよね。調べてみると、意外に自分の会社に運動サークルがあったりすることもあります。社内だと忙しさもわかってもらえるので参加しやすいのではないでしょうか。[2位]仕事がデスクワーク中心だから「デスクワークなので全然動かない」「座り仕事ばかりで体重が増えた」「デスクワークでほとんど体を動かさない」こちらは女性に多い意見。確かに、デスクワークは、気がついたらトイレと昼食以外は1日中座っていたということも。座りっぱなしでは足もむくみます。美しい体型を作るためにもここはぜひ積極的に、ベリーダンスやフラダンス、などを習ってみては?女子力アップにもひとやくかいますよ![3位]体育の時間がなくなったから「学生時代は体育の授業があったけど、今はほとんどしていない」「体育の時間がありませんから」「体育がない……」この意見は、もともとあまり運動をしないし好きでもないけれど、体育でなんとか補っていた人たちだと思われます。こういうタイプは、あえてスポーツジムに入会するなどして、体育の時間に替わる時間を作ってしまいましょう。義務でもやらないよりはやったほうがよいのが運動です。他は、全て「疲れている」という理由でした。「平日・休日ともにそういった時間を作ろうと思えないぐらい疲労している」「仕事で疲れて家に帰ったら寝てしまう」「仕事で疲れてしまってわざわざ休みの日に身体を動かしたいとは思わない」でも、そこを奮い立たせて「運動を!」と言いたいところですが、疲れていると考え方も後ろ向きになっていたりするもの。せめて、エレベーターやエスカレーターを使わず階段オンリーにする、1駅先の駅から歩くなど、通勤のついでにできることで、運動に慣れていきましょう。■運動継続している人の秘訣は意識!反対に「減っていない」と答えた約43%の人の意見をみると、「運動する機会が減ったことで解消のためにスポーツを始めたらハマってしまって今までの人生の中で今がいちばん運動している」「昔は特に意識していなかったが今は意識してウォーキングなどするようになった」「学生時代は何もしていなかったが社会人になってからジム通いやジョギングをするようになりました」など、意識的に動いていることがわかりました。頑張っている感じが、素敵ですよね。また、減った人たちがメタボや日常的なダルさを訴えているなか、減っていない人たちのそのような不調はありませんでした。ビバ運動!運動は青春時代だけのものではないのです。運動はやらなくなると、どんどん面倒くさくなっていきます。そして体力もなくなるからますますやらなくなるという悪循環に。健康な毎日はもちろん、老後を楽しく過ごすためにも、思い腰を持ち上げて、積極的に運動をしていきましょう。体が思うように動くようになると、運動が楽しみに変わり、いつのまにかスタイル美人という嬉しいおまけもついてきますよ。(文/猫野うた)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2015年2月25日(水)調査対象:全国30代の男女300名
2015年04月01日スポーツをした日の夜は、ぐっすり快眠・・・という経験は誰にでもありますよね。「運動」と「睡眠」は、とても親和性の高い関係にあります。しかし、両者とボディクロック(体内時計)の関係を正しく理解していないと、運動が不眠を招いてしまう場合もあります。運動と睡眠、ボディクロックについて、ボディクロック研究会会員で「3D睡眠診断」の開発者でもある、久留米大学医学部環境医学講座助教・松本悠貴先生にお聞きしました。Q運動の時間帯によって、睡眠の質が変わってくるのですか?Aはい。ボディクロックのメカニズムからは、夜更かしをしないことが前提となりますが、就寝の2時間くらい前に運動をすることが睡眠にとって理想的ですね。ヒトの体温リズムは19時前後に最も高くなり、その後下がり始めてある程度下がってくると眠気を催すようになります。従って運動後の体温の低下が通常の体温リズムの低下と重なり入眠がスムーズになります。Q運動にふさわしくない時間帯もあるのでしょうか。A健康リスクの観点から最も避けたいのは、起床直後、朝食前の運動です。起床直後は、体が覚醒するために交感神経が優位になり睡眠時に比べて血圧が急上昇します。 “自律神経の嵐が起きている”と言われるほどです。脳卒中や心臓発作による突然死もこの時間に最も多く発生します。どうしても朝に運動しなくてはならない場合は、睡眠中の発汗による水分不足をしっかり補い、朝食を食べて消化器を動かし、副交感神経を働かせて自律神経を安定させた方がよいでしょう。また、質の高い睡眠という観点からは、眠る直前の運動はおすすめしません。運動による興奮によって入眠が妨げられる可能性があります。眠る直前であれば、硬くなった筋肉をほぐすための軽いストレッチなどがよいでしょう。Qより効果的な運動の種類を教えてください。Aウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を行うとよいでしょう。1日1時間くらいできればよいですが、30分程度の軽い運動でもかまいません。負担が大きすぎず、楽しいと感じる運動の方が継続できてよいと思いますよ。————————————————————————————————————————-久留米大学医学部環境医学講座 助教ボディクロック研究会研究会員松本悠貴 先生長崎県長崎市出身。産業保健の立場から働く人の健康と睡眠を考える。日頃の睡眠習慣がからだの健康、こころの健康、労働現場における事故や生産性から対人関係の問題まで多岐に渡り関わっていることを労働者に伝え、健康指導を行う。同大学神経精神医学講座の内村直尚教授とともに睡眠の位相・質・量を測る尺度(3DSS)を開発し、24時間型社会を生きる現代人に合った睡眠のサポートについて研究している。Photo by John Loo
2015年03月11日睡眠や健康のことを考えると、運動不足は褒められたものではありません。でも、冬は寒くて家に閉じこもってしまうという人もいるはず。そこで、今回は暖かく活動しやすくなる春から身体を動かそうという人に向け、運動強度や適切な時間帯、注意点をご紹介します。寝る3時間前に身体を動かそう冬の間、寒くて身体を動かすのが億劫だったという人もいると思います。実は、運動不足は不眠の原因のひとつであり、ぐっすり眠れなくなってしまうのだとか。そのため、不眠を解消するには適度な運動をするのが効果的だそうです。寝つきをよくする運動強度は、ウォーキングや軽いランニングといった無理のない有酸素運動が一番。特に、夕方から夜寝る3時間前までに身体を動かすのがベストといわれています。その理由は、脳の温度が一時的に上がり、下がっていく段階で眠気が訪れるからだそうです。春先の運動には準備が必要!ぐっすり眠るために運動不足を解消したいけれど、冬場は運動をサボっていたという人がいきなり身体を動かすと、病気やケガを負う恐れがあります。それに、3月はまだまだ朝晩が冷え込むので、突然身体を動かすのは危険な時期です。しかも春は、ぎっくり腰が多くなる季節でもあります。寒い時期にかたくなっていた筋肉が暖かい気候になって緩むことにより、ちょっとした動作で症状が出てしまうのです。安全に運動するポイントは、十分なウォーミングアップを行うこと。こりかたまっている個所があれば念入りにストレッチしましょう。筋肉や関節がほぐれると、ケガの予防にもつながります。この春、適度な運動で快眠ライフを!身体を動かすといっても、ハードなトレーニングを月に1回というだけでは効果がありません。それなら軽い運動を少しずつ毎日行った方が睡眠の質は安定するそうです。ウォーキングができない日は、その場で足踏みするなど少し汗ばむくらいの運動でもかまいません。よい睡眠サイクルは適度な運動によって生まれます。冬に運動不足だったという人は無理のない運動を習慣にして、ぐっすり眠れるようにしましょう!photo by Spyros Papaspyropoulos
2015年03月04日「アナタは何か運動をしていますか?」という質問をすると、半数以上の方が「いいえ」と答えます。中には、「私、身体を動かすことが嫌いなのです。運動なんてもっての他です!」なんていう方もいます。今、この記事を読まれている「アナタ」はどうでしょうか?■【運動するメリット】運動嫌いの方の心が動く「メリット」をお話しします。1プロポーションの維持。2体脂肪が減る。3老化が止まる。4肌が綺麗になる。5頭が良くなる。6ストレス解消等。逆に考えれば、運動していない人は、運動している人と比較して、これらの全てが低下していく、ということです。この中で、1、2、6は納得できても、3、4、5はあまりピンとこないかもしれませんね。一つ一つ説明していきましょう。■【プロポーションを維持し、脂肪燃焼に有効な運動】私は体重を落とすことよりも、綺麗になるための指導をします。体重変化よりも、綺麗になったかどうかが重要なのです。美しい女性の裸体を想像してください。筋骨隆々で腹筋が割れている女性よりも、しなやかで適度に筋肉と脂肪がついた裸体の方に美しさを感じませんか?つまり、マシントレーニングをするよりも、ヨガ・ルーシーダットン等の軽度でかつ、ストレッチを重視した運動をすることで「綺麗」になれます。もちろん有酸素運動ですから、脂肪も燃焼します。スキマ時間エクササイズ=「スキマビクス」をプラスして、週1~2回これらの運動をすることで、綺麗に痩せていくことができます。■【老化が止まる運動】老化するかどうかの鍵を握るホルモンは「成長ホルモン」です。成長ホルモン分泌のタイミングは、運動後と睡眠時。ですから、きちんと運動して快眠できれば老化防止できるのですね。成長ホルモンは、無酸素運動(軽い筋トレ・スロースクワット等)で筋肉細胞を壊すことによって、分泌のスイッチが入ります。成長ホルモンには脂肪燃焼効果があり、ダイエットにもとっても重要なホルモンです。つまり運動をすると、ダイエットしながら若さを維持できるのです。■【肌が綺麗になる理由】運動すると汗がでますね。汗には角質をふやかして剥がしやすくするピーリング効果があります。汗と共に老廃物も排出されて、デトックス効果もあります。さらに、運動している人はしていない人よりもコラーゲンの生成が多いと言われています。血行が促進されて、栄養や酸素が肌細胞に運ばれて美しい肌に生まれ変わっていきます。■【頭が良くなる】運動すると、脳内で大きな変化がおこり、注意力、判断力、決断力、記憶力が向上します。さらに問題解決能力、創造性、人とコミュニケーションをとりながらものごとを実現する能力までもが向上することが、近年の研究で明らかになっています。(「ランニングで頭が良くなる」京都大学久保田競氏)■【ストレス解消】運動によって、ノルアドレナリンやドーパミンなどの脳の神経伝達物質の働きがよくなり、精神的にもリフレッシュすることができます。やけ食いする理由の第一がストレスです。運動でストレスが解消されると、「やけ食い肥満」も防げそうですね。■【最後に】運動嫌いで、ダイエットは「食事制限のみ」とお考えの方も、少しだけ運動しようかな?と思われたのではないでしょうか?私はいつも皆さんに問いかけます。「痩せたいの?」それとも「綺麗になりたいの?」アナタの答えはどちらでしょうか?(林田玲子/ハウコレ)
2015年01月18日「運動しなきゃ!」と思っていても、毎日夜遅くまで仕事をしていたり、飲み会があったりとなかなか運動をする時間を見つけられず運動不足になってしまっている方、いらっしゃいませんか?そんな方は、急に運動を始めると怪我をする可能性が高いので、まず始めるならヨガがオススメ。今日は、ヨガインストラクターの著者が「運動不足な人にほどヨガがオススメな理由」についてご紹介します。■1.怪我をしにくい運動不足の方が急に運動を始めると、怪我をする可能性が高いです。でも運動不足の方でもヨガで怪我をすることはほとんどありません。ヨガは初心者こそ怪我をしにくいものなんです。「ヨガで身体を痛めてしまった」という方がいるとするなら、原因は、どうしてもやりたいポーズがあって同じポーズを繰り返し練習した結果、身体を使い過ぎたり、無理をし過ぎたことにあります。はりきりすぎなければ、初心者がヨガでケガをすることはほとんどないのです。では、なぜ初心者はヨガで怪我をしないのでしょう?その理由は2つあります。1つは、ヨガは「身体の声を聞くこと」を大切に行なわれているので、痛みを感じるのも早いです。痛いと感じた時にはすぐにそれ以上に痛みを加えることなくポーズから離れることができます。2つ目は、1つ1つの動きがゆっくりしていることです。勢いをつけて動くようなことはなく、じわじわと身体の筋肉や柔軟性、自重を使って負荷をかけるので、身体を痛めにくいというわけです。■2.準備運動的な動きを兼ねている学生時代の体育の時間を思い出してください。必ずクラスが始まる前に準備運動を行ないましたよね。その時には、ラジオ体操のように全身を使いながらストレッチをする動きを行ないませんでしたか?そう、身体を動かそうと思ったら、まずは準備運動=ストレッチをして、準備をしなければいけません。いつも身体を動かしている方であれば、少しのストレッチでも十分かもしれませんが、普段運動していない方が運動を始めようと思ったなら、まずはたくさんの準備運動=ストレッチが必要です。ヨガには、ストレッチ的な要素もたっぷりと含まれています。いきなりスポーツや運動を始めるよりも、ヨガで身体作りをしてから本格的に身体を動かし始めることをオススメします!■3.筋力トレーニングができるヨガは「身体が柔らかくないとできない」と思われがちですが、そんなことはありません。というのも、柔軟性を問う動きがヨガの全てではないからです。中には、筋肉を使うポーズもたくさんあり、運動不足の方が行なうと翌日筋肉痛になることもあります。女性で、スポーツジムのマシンやダンベルを使って筋力トレーニングをするのが苦手な方も多いと思います。筋力トレーニングが苦手な方の多くは、「一人で黙々と行なうのが苦手」「同じことの繰り返しが面白くない」と言った理由をあげます。ヨガであれば、ポーズをとること自体は一人で行ないますが、クラスは他の生徒さんと一緒に受けることができるのでクラスの最中に「飽きてしまい途中で辞める」ということはありません。足の筋肉を鍛える場合でも、異なる様々なポーズを使ってアプローチしていくので「同じことの繰り返しで面白くない」と感じることも少ないように思います。■4.有酸素運動もできるヨガは有酸素運動の一面も持っています。有酸素運動とは、ランニングや水泳のように脂肪を燃焼してくれる、ダイエットには欠かせない運動です。急にランニングを始めると膝を痛めてしまうので、運動不足の方が急に始めるのはオススメできません。また、水泳は浮力があるので運動不足の方にもオススメですが、プールのある場所に行く必要があり、着替えなどを考えるとなかなか始めるのが大変です。その点、ヨガには様々なスタイルがあるため、有酸素運動を兼ねたヨガも存在します。例えば、一つの呼吸に対して一つのポーズを行なうような、ポーズの展開が早いヨガがあります。呼吸と合わせて動くヨガを行なうことで、深部から身体を温めることができるのも、ヨガならではの効果の一つです。■5. 自分のペースを保てる他のエクササイズプログラムの初心者コースに申し込んで実践しても、すぐに息があがってとにかくつらいと感じる方は少なくないはず。それは大勢で行う激しい運動だと、どうしても参加者の平均に合わせてプログラムが組まれるからです。日頃から運動不足の方だと、効果を実感する前に挫折してしまう原因にもつながります。ヨガなら、そのときの自分のレベルに合ったポーズを練習できるので、クラスで他の生徒さんと差がつきすぎるということもありません。ストレッチ効果も兼ねているため、難しくないポーズを組み合わせて続けていくことにより、当初は体が固くてできなかったポーズをとれるようになっていきます。効果がわかりやすく現れるため、レベルアップを実感して楽しく、長くヨガを続けることができます。■おわりにいかがでしたか?ヨガは柔軟性を高めるだけでなく、筋力へもアプローチし、有酸素運動のような脂肪燃焼を助けてくれる働きもあります。運動不足の方は、まずはヨガから始めてみてはどうでしょう?(栢原 陽子/ハウコレ)
2014年11月08日スポーツの秋ですし、そろそろ健康や美容のことも考え、運動をしなくては? と思っている方はいませんか。私は小さい頃から、大の運動音痴。そのため運動部に所属した経験はゼロ。過去にはダンススクールにも通った経験もありますが、運動神経が悪いだけでなく、身体も硬かったため、メンバーの足をひっぱることとなり、全く楽しめませんでした。しかしそんな運動音痴な私でも、楽しめるモノがありました。それは、ヨガです! ヨガはスポーツや運動ではなく、実践哲学という考えもありますね。■ヨガの流派を知ろう! 今、あらゆるところにヨガスタジオがオープンしております。街を歩いていても、ヨガスタジオの看板やチラシをよく見かけますね。そんなヨガには、実は流派がいくつもあり、その数20以上とも言われています。今、とくに人気があるのは、「ホットヨガ」や「ピラティス」です。ヨガは、ポーズをとることによって、血液の流れがよくなり、身体の中の老廃物が体外へと出ていきます。一見ストレッチに似ていますが、違いは自身の呼吸に集中し、瞑想するところ。だから、テレビを見ながら、スマホをいじりながらするものはストレッチとなります。ちなみに、私が始めたヨガは「陰ヨガ」というもの。この陰ヨガは、座位のポーズが中心で、ひとつのポーズを3~10分ほど続けるのが特徴。比較的、運動量は少なく、汗をたくさんかくことはありません。筋肉をほぐし、心身ともに癒しをもたらすものなので、自分の身体に無理がないようにポーズをとります。いろいろな流派のヨガ教室に体験入学しに行って、自分に合う流派をみつけてみるのも面白いかもしれませんね。■呼吸に集中し、自身の内面と向き合う! ヨガ教室の先生のマネをしても、身体の硬い私は同じようにポーズはとれません。しかしヨガは、ポーズよりも呼吸に意識を集中し、自身の内面に向き合う、瞑想のほうが大切だといいます。さらにヨガをやっている人は、細身のイメージで、太っている人でもできるのだろうか? と不安に思われる方もいますが、その心配はありません。誰でも楽しめるモノです。また、ヨガウェアもさまざまな種類がありますよ。キャミソールのような露出の多いウェアだけではなく、身体のラインが隠れるものもありますし、Tシャツなどでも実践できます。私は「陰ヨガ」でポーズをとっている最中、リラックスして寝てしまったことがあります。慌てて目を覚ましましたが、ヨガの先生曰く「リラックスしている証拠なので、いいことですよ」とのお言葉をいただきました。気持ちよくなって寝てしまってもいいだなんて、そんな経験、今までなかったですよね? 運動音痴の方こそ、ぜひヨガをやってみませんか。身体を動かしリフレッシュすることの気持ちよさを味わえるかもしれませんよ!
2014年11月07日