意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「緊急避妊薬試験販売」です。他国に比べ非常に遅れた領域。性教育も見直して。昨年11月末から、緊急避妊薬の販売が全国145か所の薬局で試験的に始まりました。現在、日本では医療機関の処方箋なしに緊急避妊薬を販売することは認められていません。将来的にそれを可能にするかどうかの調査を目的に、試験販売することになりました。購入できるのは厚生労働省が行う調査研究の参加に同意した16歳以上の女性。ただし、18歳未満の場合には保護者の同意、同伴が必要になります。しかし、18歳未満の望まない妊娠の場合、そもそも親に相談できる状況にあるのだろうかという懸念があります。薬の価格は7000~9000円程度。会社員ならば払えない額ではないかもしれませんが、緊急避妊薬が必要になるような性暴力被害の背景には、貧困や孤立の問題が多くあります。男女間で解決できずに、妊娠した女性が誰にも相談できずに一人で抱え込むケースも少なくありません。緊急避妊薬は、性交後24時間以内に服用すれば95%の効果があるといわれています。48時間以内であれば85%、72時間以内であれば58%。高い確率で妊娠を防ぐためには急いで服用しなければなりません。性暴力を受けた場合には急いで服用しようとするでしょうが、性暴力被害は知人や肉親から繰り返し受けていることも多く、そうした場合、適切なタイミングで緊急避妊薬を手にするのは難しいかもしれません。ちなみに、WHOは緊急避妊薬を医学的管理下に置く必要がない薬とし、国際産婦人科連合も、医師によるスクリーニングや後日のフォローアップは基本的に不要としています。日本では、「緊急避妊薬が簡単に手に入れば、かえって望まない妊娠が増えるのでは」といった間違った認識や、「性の問題について明るいところで話すものではない」という古い考えが未だにあり、緊急避妊薬の薬局販売も世界の中では非常に遅れています。性教育のあり方を見直す必要がありますし、性と生殖に関して自分で決める権利「リプロダクティブ・ライツ」の観点が重要だと思います。試験販売は3月末まで行われる予定ですが、本当に必要な人に届くのかなど、課題は山積みです。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年1月31日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年01月27日コンドームは、日本で一番多く用いられている避妊方法。性感染症を予防するためにも大切なアイテムです。一般的に使用されるのは、男性が着用するものですが、正しく使用することができれば約98%の避妊効果が得られると言われています。ただし、正しい使用方法を知らずに使用していると、避妊効果は約85%程度まで下がってしまうことも。避妊に失敗したときに、妊娠してしまうのは女性側です。今回は望まない妊娠を避けるために、女性も知っておくべきコンドームの基礎知識について、産婦人科専門医の筆者が解説します。コンドームの正しい取り扱いコンドームの使用期限とは?コンドームはゴム製品なので、取り扱う際に破れてしまったり、時間とともに劣化してしまうことがあります。JISマークのついた品質の保証されているものを使用し、使用期限を守ることが大切です。通常は製造から5年程度となっていることが多く、外箱に期限が記載されているので、しっかり確認するようにしましょう。コンドームが劣化して破れる!? 正しい取り扱い方法意外と知られていないのが、軟膏やハンドクリームなどがコンドームに付着すると、劣化して破れることがあるということです。もし性行為の際に潤いが必要な場合は、安全に使用できる潤滑剤を使うようにしましょう。また、コンドームを保管する際には、直射日光が当たらず、涼しくて湿気のない場所に保管するようにしましょう。財布などに入れて携帯すると、包装が破れたり穴が開く恐れがあるので、ハードケースなどに入れて携帯するのが安全です。素材やアレルギーに注意コンドームの素材にはラテックスやポリウレタンなど、いくつか種類があります。潤滑剤としてのゼリーが付着していることもあるのですが、これらにアレルギーがあると、かぶれやかゆみの原因になることもあります。もしコンドームを使用して異常を感じた場合は、ゴムの素材やゼリーを他の種類のものに換えましょう。ラテックスの手袋を使用する機会が多い方は、ラテックスアレルギーを発症することがあります。また、バナナやキウイ、栗などのアレルギーがある方はラテックスアレルギーのリスクが高いため注意が必要です。コンドームの正しい使い方装着のしかた続いて、コンドームの使用法についてです。正しい装着方法でないと、避妊率が下がってしまうことを知っていますか?男性側がリードして付けることが多いと思いますが、望まない妊娠を避けるためにも、女性側もコンドームの付け方について知っておくのがいいですね。まずは、コンドームには裏表があります。そのため、表面が外側になるようにして装着する必要があります。表裏を誤って装着してしまった場合、すぐに気付いて装着し直したとしても、表面の部分にはすでに微量の精液が付着している可能性があります。それが原因で妊娠する可能性もゼロではありませんので、注意が必要ですね。通常は、コンドームの先に精液だまりと呼ばれる部分がついているので、そこを軽くおさえて空気を抜いた状態で装着する必要があります。空気が入ったままで装着すると使用中に破れてしまう恐れがあるため、注意が必要です。また、コンドームは男性器が勃起した状態で装着する必要があるのですが、しっかりと根本まで下げて装着するのが大切です。きちんと根本まで下げておかないと、使用中にまくれ上がって、外れたり破れたりする可能性があります。使用後の注意射精したあとは、すみやかにコンドームの根本を抑えながら抜く必要があります。これは男性器が勃起状態から元に戻っていく際にコンドームとの間に隙間ができてしまって、精液が漏れてしまったり、コンドームから抜けてしまったりするリスクが高くなるからです。おわりにコンドームは男性主体の避妊方法ですが、他にも女性主体の避妊方法として、低用量ピルや子宮内避妊具という選択肢もあることを知っておきましょう。ただしこれらは、避妊効果は高いものの、性感染症の予防効果は残念ながらありません。そのため、性感染症予防のためにはコンドームを併用しましょう。©Monet/Adobe Stock ©Africa Studio/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年11月29日避妊をしていても、性行為の際に不安が頭をよぎる方もいるでしょう。中には、行為に集中できず痛みを感じてしまうケースも。そこで今回のMOREDOORでは、「性交痛を感じたエピソード」をご紹介します。監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Zさんの場合……私の場合は、初体験からしばらく性交痛を感じていました。緊張していたのと、コンドームをつけていても避妊が心配だったこともあり、集中できず痛みがありました。男性側もまだ不慣れなところもあったと思いますが、自分がリラックスしていなかったのが、大きいと思います。そのときの心情は?痛みに対しては、「こんなものなのかな」と思っていましたが、正直苦痛でした。女性側に喜びがあるというのは、どういったところなのかなと考えました。好きな人と一緒にいられるなら、別にしなくてもいいと思うように。むしろ性行為をせず、デートをしてイチャイチャしているときの方が楽しかったです。どのようにして症状は改善しましたか?ピルを飲むようになり、避妊の心配が減り、リラックスできるようになったため、性交痛が改善したのではないかと思います。やはり避妊に対する心配があると、気が散って集中できないので、女性が受け入れる体制を作るのは難しいと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?性交痛は自分だけの問題ではありません。相手にも協力してもらい話し合うこと、一方的な行為をしてくる相手を避けることは重要だと思います。また、私の場合は避妊に対する心配が大きく、リラックスできずに性交痛を感じていたので、自分に適した避妊の方法を選ぶことや、信頼できる婦人科医に相談することも意味があると思います。(35歳/主婦)違和感を覚えたときは専門家へ避妊の心配があり、リラックスできず痛みがあったというZさん。性交痛の原因は人によって異なりますが、主にうるおい不足、身体的特徴や体質、膣の炎症が原因となっている可能性が高く、また子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系疾患が要因の場合もあります。心や体の違和感、痛みは早めのケアと、何よりパートナーの理解が大切です。皆さんも、不安や違和感を覚えたときは、まずパートナーに言葉で伝えること、そして婦人科での受診を考えてみてくださいね。今回は「性交痛を感じたエピソード」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一(MOREDOOR編集部)
2023年11月20日皆さんはピルがどのような用途で使われるか知っていますか?実は避妊のためだけではなく……。そこで今回のMOREDOORでは、「性に関するエピソード」をクイズ形式でご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。47歳、会社員Oさんの場合……ピルに対してずっと間違った考えを持っていました。私は高校生時代に先輩からピルは避妊目的で服用するためだけのものだと聞いたことがあり、それを真に受けていました。ここでクイズです!先輩から教えられたピルの誤情報をずっと信じていたOさん。ある日、医師からピルの処方をもらった際に、避妊以外の使用目的を教わりました。避妊以外の使用目的とは一体なんでしょうか?ヒントとして、治療目的でつかわれることがあるようです……。避妊以外の使用目的とは?成人してから婦人科でピルの処方を頼んだ際に医師から、ピルの使用目的は「婦人科系の疾患を治療するためのお薬」だと教わりました。大人でもピルという名称を知っていても、その実態を知っている人はとても少ないと思います。ピルの使用目的や婦人科系の病についてなどが記載された冊子を薬局などに置いてあると、学べるのでありがたいなと思いました。(40代/会社員)正解は「婦人科系の疾患を治療するためのお薬」ピルについての知識がなく、誤った認識をしていたエピソード。ピルには避妊以外にも婦人科疾患の疾患の治療、生理前症候群(PMSなど)の緩和、生理不順の改善などの用途があります。服用の際は必ず医師に相談してください。(参考:ソフィ)皆さんも、「性に関する誤解」をしていた経験はありませんか?※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一(MOREDOOR編集部)
2023年10月26日日本では、未だ“緊急避妊薬”は購入できません。緊急避妊薬に関する意見をネットで覗いてみると、数多くの意見があり……。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「薬局で避妊薬が買えない理由」から、話の展開を予想していただくクイズをお届けします!漫画の監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。薬局で避妊薬を購入するのは……ここでクイズです!日本ではまだ薬局で避妊薬を購入することはできません。主人公たちは、早く避妊薬が購入できるようになってほしいと熱望します。日本での承認を願うのには、切実な理由がありました。その理由とは、一体何でしょう……?ヒントとして、緊急避妊薬について調べたことがある人は、知っているかもしれません。主人公が熱望する理由は……?正解は『時間との勝負だから』緊急避妊薬は、時間との勝負だと説明する女性。しかし、一方で医師なしで薬を飲むことも怖いと言い……。こんな時どうする?確かに、忙しい時に緊急避妊薬が必要となったら困りますよね。今回、主人公たちは緊急避妊薬は時間との勝負だからこそ、日本でも承認されてほしいと願います。あなたは主人公たちの意見に対して、どう思いますか?※この漫画はフィクションです※監修:ひなたクリニック院長、三橋裕一■作画:まきうちまきえ■脚本:佐藤ちと(MOREDOOR編集部)
2023年10月07日基礎体温とは安静時の体温基礎体温とは、睡眠時のように安静にしている状態で、必要最低限のエネルギーしか使っていないときの体温です。少し身体を動かしただけでもエネルギーは消費され、体温は上がってしまいます。そのため、基礎体温は通常、朝目覚めてすぐに測ります。正しく測るには、いくつかのコツや注意点を知っておくことが大切ですよ。生理周期によって変化する女性の生理周期は一般的に25~38日程度です。排卵がある場合、基礎体温は生理周期の中ごろの排卵日あたりを境として低温期と高温期にわかれます。基礎体温が低温期と高温期にわかれるのは、エストロゲンとプロゲステロンというふたつの女性ホルモンの分泌量が変化するからです。月経期から排卵前にはエストロゲンが多く分泌され、排卵後から次の生理前まではプロゲステロンの分泌量が増えます。プロゲステロンには体温を上昇させる働きがあるため、排卵後には基礎体温が高くなります。ただし、ホルモンバランスの乱れなどが原因で生理不順になると、基礎体温グラフがガタガタになったり、高温期がなかったりして、低温期と高温期にわかれないことがあります。生理不順は無排卵月経や黄体機能不全といった異常が隠れている場合もあるため、注意が必要です。排卵日や生理予定日が予測できる基礎体温は女性ホルモンの分泌量によって変動するため、排卵日や生理予定日を予測するのに役立ちます。排卵は低温期から高温期に切り替わるころに起こるとされています。妊娠を希望する人は、このタイミングをチェックしておくことが大切ですよ。健康な女性ならば、低温期から高温期への移行は1~2日で、低温期と高温期の差は0.3~0.5℃あるとされています。妊娠が成立していなければ、高温期が約14日続いたあとに体温が下がり、次の生理が始まります。基礎体温は普通の体温計で測れない?基礎体温は1℃未満の小さな体温の変化が重要になります。脇で測るタイプの一般的な体温計は最小メモリが0.1℃刻みのことが多く、基礎体温を測るのに適していません。基礎体温を測る場合は、小数点第二位(0.05℃)まで測れる基礎体温計(婦人体温計)を使います。基礎体温計には水銀体温計とデジタル式のものがありますが、どちらを使っても構いません。基礎体温の正しい測り方は?いつ測る?枕元に基礎体温計を用意して朝起きたらすぐに測る基礎体温は安静にした状態の体温です。そのため、十分な睡眠をとり、寝起き直後に布団の中で測ります。身体を動かすと体温が上昇してしまい、基礎体温を正確に測ることができません。朝起きてから基礎体温計を探して動き回ることがないように、寝る前に枕元に用意しておくと便利ですよ。伸びや声を出すといった、ささいな動きも控えるようにしましょう。基礎体温計を舌の下に入れて口を軽く閉じる基礎体温の測定位置は、脇の下ではなく口の中です。測定部分を舌の下にあるすじ部分の根本に当てます。舌の上で測ると、0.04℃〜0.10℃の誤差が出てしまうため、必ず舌の下で測りましょう。舌の下に入れたら、空気に触れて気温の影響を受けないように、検温が完了するまで軽く口を閉じます。検温できるまで静かに待つ検温中は、寝返りを打つなどして姿勢を変えないようにして待ちます。また、顔を横向きにすると、体温計が測定位置からずれる場合があるので、仰向けの状態が良いでしょう。測定にかかる時間は「予測検温」か「実測検温」かどうかによって異なります。一般的な基礎体温計は約30秒測定すると、身体の内部の温度を予測した予測値が出ます。予測検温は少なからず誤差が生じることがあるため、より正確に体温を測定したければ、予測検温が出ても口にくわえたままにして、約5分後に実測検温が終わるのを待ちましょう。基礎体温グラフをつける基礎体温を測定したら忘れずに基礎体温表に測定値を書き入れましょう。基礎体温表は薬局などで入手することができますよ。基礎体温表の書き方は、毎日の基礎体温の点と点をつないで折れ線グラフ化し、生理期間や性交した日にはチェックを入れます。おりものの変化や生理痛の有無の他、飲酒、睡眠不足、体調、薬の服用など、基礎体温に影響しそうな内容についても備考欄にメモしておきましょう。自分で記入するのが面倒だったり、書き間違いが心配だったりするときには、体温計自体のメモリ機能や、グラフ閲覧機能を活用すると便利ですね。また、基礎体温がつけられる無料アプリもおすすめです。基礎体温を測るコツと注意点!夜に測っていいの?しっかりと睡眠する基礎体温を正しく測るには、十分な睡眠をとることが大切だという説がありますが、これを証明する医学的なデータはありません。一方で、睡眠不足やストレスなどによって自律神経が乱れると、基礎体温も影響を受け、基礎体温グラフがガタガタと不安定になりやすいことは確かです。1日に最低でも4時間は睡眠をとるようにしましょう。ただ、睡眠不足にならないように早めに布団に入っても、「夜中に何度も目が覚める」「夜中にトイレに起きてしまった」といったことが起こるかもしれません。授乳中でまとまった睡眠がとれないということもあるでしょう。基礎体温を測る前に十分な睡眠がとれていないと気になるかもしれませんが、基礎体温は毎日同じ時間に測ることも大切です。睡眠不足のときも参考値として記録をつけておき、睡眠の状態をメモしておくと良いでしょう。測る時間・場所を決める基礎体温を上手に測るコツは、毎日同じ時刻に、舌の下の同じ場所で測ることです。体温はちょっとした変化で上下動するため、条件が異なると測定結果にばらつきが出てしまうのです。ただし、毎日きちんと測ろうとするとストレスになってしまい、長続きしない可能性があります。あまり神経質になりすぎず、大らかな気持ちでまずは2~3ヶ月記録を続けてみましょう。たまに測り忘れてしまったとしても、気にしないでくださいね。「いつもは仰向けで起きるのに、今日は横向きの状態で起きてしまった」など、気になる点はメモをしておけば大丈夫ですよ。2~3ヶ月記録をつけて、自分の基礎体温の傾向を掴めると良いですね。二度寝などで測る時間がずれても記録するいつもの時間に起きたものの、基礎体温を測る前や測っている途中に二度寝してしまったということもあるでしょう。そういうときは、二度寝から目覚めたときに基礎体温を測り直し、メモとともに記録しましょう。あるいは、その日だけたまたま二度寝してしまったならば、1日くらい空欄になっても大丈夫ですよ。起き上がった後に測る場合は30分安静にするトイレに行きたくなったなど、どうしてもやることがあって基礎体温を測る前に起き上がった場合には、30分ほど布団で安静にしてから測定すると良いでしょう。夜勤などで朝に測れない人も一定の条件で測定を続ける基礎体温を測るコツは、できるだけ条件を変えず、毎日同じ時間に測定することです。そのため、日ごろから夜に起きる生活をしている人は、夜起きたときに測定すれば問題ありません。一方、看護師など、起きる時間がまちまちで同じ時間に測定するのが難しい人は、起床したタイミングで測定しましょう。基礎体温は気温や時間帯の影響を受ける?人の体温は気温や食事などさまざまな要因によって変動します。時間帯によっても異なり、早朝が最も低く、時間が経つにつれてだんだんと上がり、夕方が最も高くなるといわれています。基礎体温は外的要因の影響をあまり受けないよう、毎日同じ時刻に舌の下で測ります。しかし、夏の暑い日や、冬でも電気毛布を使って寝ると、基礎体温が高めになる可能性があります。一方、クーラーが効いていたりして基礎体温が下がることもありえます。基礎体温は環境によって上がり下がりするのが珍しくないものの、2~3ヶ月記録をつけて不安定な状態が続くようであれば注意が必要です。生理周期内で低温期と高温期にわかれていなければ、無排卵月経になっている可能性もあるため、一度産婦人科に相談すると良いでしょう。基礎体温は妊娠・避妊に役立てることができる?妊娠しやすい時期がわかる妊娠するためには排卵したときに受精し、受精卵が着床する必要があります。低温期から高温期への移行という排卵のサインがあったら、妊娠しやすい時期だと考えて良いでしょう。妊娠が成立すると、女性ホルモンの分泌が変わって基礎体温が高温を維持します。高温期が16日以上続くと、妊娠の可能性が高いといわれています。生理がこなくなり、人によっては下腹部痛や胸の張りなどの症状が出てきます。一般的な妊娠検査薬が使えるのは生理予定日の約1週間後ですが、早期妊娠検査薬の場合は高温期12~14日目くらいに判定できるといわれています。基礎体温のみの避妊対策は危険基礎体温は排卵期をある程度予測するのに役立ちます。しかし、実際にいつ排卵するかどうかを基礎体温だけで判断するのは難しいものです。基礎体温が正確に測れていない可能性もないわけではありません。妊娠を望まない場合は、コンドームなどほかの避妊方法を併用することが必要です。基礎体温を正しく測って体調管理しよう基礎体温は、妊娠しやすい日や生理予定日を知る以外にも活用することができます。生理前にイライラする、下腹部が痛くなるなどの症状がある場合には「PMS(月経前症候群)」かもしれません。基礎体温の高温期はPMSの時期と重なるため、排卵期に入り基礎体温が上がり始めたら、普段よりゆっくり過ごすよう心がけたいものですね。また、生理前にはニキビなどの肌荒れに悩む方もいます。高温期に入ったら、いつも以上にスキンケアに気をつけるといった対策を取るのも良いでしょう。基礎体温を用いて自分の心と身体の変化を予測することで、心構えができ、生理前などのつらい時期も気持ちが楽になるかもしれません。毎日記録を取るのは大変ですが、せっかく記録するのであれば、妊活や日々のヘルスケア・美容にどんどん活用していけると良いですね。
2023年10月06日オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を展開するmederiは、2023年9月26日の「世界避妊デー」に合わせて、メデリピルのユーザー684名へ、避妊に関する意識調査を公開しました。■世界避妊デー(World Contraception Day)とは意図しない妊娠を減らし、全ての妊娠が望まれたものであることを目指して、9月26日に制定されました。避妊に対する意識向上に繋がる様々なアクションやキャンペーンが世界中で行われています。■大多数が避妊を行う一方で、84%以上が「正しく避妊できているか不安を感じた経験あり同調査は、2023年9月26日の世界避妊デー(World Contraception Day)に合わせて、避妊に関する意識向上を図ることを目的に、メデリピルの診療後、ピル処方が完了したユーザーを対象に実施しました。ピルを服用していない期間の主な避妊法については、「男性用コンドーム」と回答した人が約85%。今まで行ったことのある避妊法(複数選択可)に関しては、1位「男性用コンドーム(48.9%)」、2位「低用量ピル(48.6%)」が上位を占めました。■避妊したい理由「自分自身が妊娠を望んでいないから」が最多に避妊したい理由として、「自分自身が妊娠を望んでいないから(28.6%)」という回答が最も多く、続いて「将来のライフプランを考えた上で妊娠したいから(15.3%)」「結婚してから子づくりをしたいから(14.7%)」という結果に。自身のライフプランを考慮して女性が主体的に子づくりを計画している様子がうかがえました。■「パートナーと避妊について話したい」人は7割超に「パートナーと避妊について話したいと思いますか?」という項目については、「話したい」と回答した人は約74%。一方で、「話したいけど話しづらい(22.4%)」と感じる人も2割以上を占めるなど、パートナー間で避妊に関するコミュニケーションに課題を抱えている層も一定数存在します。■「たまに不安」「常に不安」が合わせて約84%以上また「正しく避妊できているか不安を感じたことはありますか?」という項目について、「たまに不安を感じることがある(65.1%)」「常に不安を感じている(19.3%)」が合わせて84%以上を占めいます。男女ともに避妊に対する正しい知識を得て意識向上を行うことで、より安心できるパートナー関係を構築できると考えられます。■低用量ピルの服用で、以前より「安心している」人が約9割に低用量ピルを服用して、以前より避妊に対して安心「している」と回答した人が約88%。また、いままでアフターピル(緊急避妊薬)を「利用したことはない」と回答した人は約59%に上っています。■低用量ピルの避妊率低用量ピルとは「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の2つが女性をホルモンを含み、1日1錠正しく女性が服用することで、99.7%(※)以上の避妊効果が得られる薬です。またホルモンバランスを整える効果があるため、避妊だけではなく、月経痛を軽減する、ニキビを改善する、月経周期をコントロールするなどのメリットがあり、世界中で1億人の女性が使用している女性の生活改善薬です。コンドームと違って主体的な避妊が可能となり、性行為時トラブルなどに影響されることなく、確実に避妊ができます。※一般的なデータであり効果を保証するものではありません■調査概要調査テーマ:避妊に関する意識調査対象人数:N=684人調査対象:メデリピルのユーザー 定期継続中の23歳~35歳調査期間:2023年9月13日~9月20日調査方法:アンケートフォームを用いたインターネット調査(エボル)
2023年10月02日オンライン診察でピルを処方するサービス「スマルナ」を運営するネクイノは、世界避妊デー(9月26日)、国際セーフアボーションデー(9月28日)※に合わせ、スマルナユーザーを対象に、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)のうち、特に妊娠・避妊・出産・中絶など生殖に関わる「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について意識調査を実施しました。※国際セーフアボーションデー:安全な妊娠中絶のための権利の日※このレポートで記載している「女性」とは生物学的女性を指しています。■<妊娠について>半数以上が今後妊娠を希望していないまず、今後の妊娠意向について調査したところ「今後妊娠を希望している」と回答した人は26.3%、「希望していない」と回答した人は52.5%となり、半数以上が今後妊娠を希望していないことが明らかになりました。今後妊娠を希望していない理由として最も高かったのは、「子どもを産み育てること自体に不安があるから」(49%)次いで「経済的に余裕がないから」(43.3%)、「自分自身のことに時間やお金を使いたいから」(41.3%)でした。また、約3人に1人(29.9%)が「子どもを欲しいと思ったことはないから」を理由に挙げていることがわかりました。続いて、今後妊娠を希望していないと回答した人に「もし予期しないタイミングで妊娠がわかった場合、あなたならどうするか」と聞いたところ、「まずはパートナーに相談し、話し合ってから決めると思う」(38.6%)、「中絶を選ぶと思う」(28.6%)、「妊娠を受け入れ子どもを出産することを選ぶと思う」(18.8%)でした。予期せぬ妊娠が起こった際、妊娠を希望していない人においては約3人に1人が「中絶を選ぶと思う」と回答していることがわかりました。また、「中絶を選ぶと思う」と回答した人を年代別で見てみると、10〜20代と45歳以上で高い傾向にあることが明らかになりました。10〜20代の若い世代では「子どもを産み育てる不安から」「今後のライフプランを考えて」、45歳以上では「自身の年齢的な理由から」が理由として高く挙がっています。■<避妊について>半数以上が避妊法として低用量ピルを選択続いて、「今後妊娠を希望していない」または「未定」と回答した人がどんな避妊法を行っているかを調査すると、最も高かったのは「低用量ピルのみ」(28.6%)、次いで「コンドームのみ」(25.2%)「低用量ピルとコンドームを併用」(22.2%)となりました。今回の調査では半数以上が避妊法として低用量ピルを選択しており、そのうちコンドームと併用している人も2割以上いることがわかりました。さらに、性行為後72時間以内に服用した場合、約85%の妊娠阻止率があると言われている緊急避妊薬(アフターピル)について知っているか質問したところ、「知っている」と回答した人は90.6%でした。しかし、「知っている」と回答した人に緊急避妊薬の効果や飲み方について質問したところ、半数近くの人が「定期的な避妊法として効果が得られる」「避妊に失敗した日から1週間以内に服用すれば良い」「服用することで100%妊娠を防ぐことができる」「将来の不妊に繋がる」「健康への影響がある」など緊急避妊薬の服用方法や効果について誤解していることがわかりました。緊急避妊薬の服用によって重篤な副作用が引き起こされたり、将来の不妊に繋がったりすることはないとされています。(※1)どの避妊法も100%の避妊効果があるわけではないため、避妊が失敗したときや不安なときに備えて、緊急避妊薬に関する正しい知識を身につけておくことが必要です。■<中絶について>10代〜24歳で初めて中絶手術を行った人が約7割続いて「中絶」について調査したところ、今回の調査では妊娠の経験がある人のうち中絶手術を受けたことがある人は46.5%と約半数に上ることがわかりました。初めて中絶手術を行った年齢は、10代が最も高く35.6%、次いで20〜24歳が34.2%となり、10代〜24歳で初めて中絶手術を行った人が約7割を占めています。中絶手術を決めた理由のうち最も高かったのは「子どもを育てられる環境ではなかったから(経済面や生活面などから)」が45.8%で約半数を占め、次いで「パートナーや親などに産むことを反対されたから」(15.1%)、「やむを得ない事情による妊娠だったから」(13.3%)でした。中絶手術に至るまでの事情について聞いてみると「相手の協力が得られず避妊できなかった」と回答した人が24.9%、「避妊していたが失敗した」と回答した人が21.3%に上り、約半数のケースで本人の意志とは異なる要因や避妊時のトラブルによって妊娠が起こっていることがわかりました。また、「避妊していたが失敗した」と回答した人にどのような避妊法を行っていたか聞いたところ、「コンドームのみ」が89.6%と多くを占める結果となりました。日本では避妊法としてコンドームを選択する人が約70%(※2) と多いですが、コンドームを使用した避妊法は失敗率が高く、男性主体の避妊法と言えます。女性の一人ひとりが自身の身体や環境、ライフプランにあった避妊法を選ぶために、女性主体での避妊法(低用量ピルの服用や子宮内避妊具の使用など)の普及は大きな課題と言えます。続いて、中絶手術を決めたときの意思決定について聞いてみると、最も高かったのは「パートナーと話し合った上で自分で決めた」(51.6%)、一方で「(自分は産むことを希望したが)パートナーや親など自分以外の人の意志を優先した」が16%いることもわかりました。中絶という選択は、人生に大きな影響を及ぼす可能性があります。自分の決定を自分自身が尊重できるように、あらゆる選択肢を検討し、必要があれば周囲の人や専門のサポート機関に相談しながら、最終的な決定は自分自身で行えることが望ましいと思われます。そして「あなたの経験から、中絶に関して感じていることを教えてください」という質問には中絶手術を経験したことのある人から多くの回答がありました。◇あなたの経験から、中絶に関して感じていることを教えてください・本当は産みたかったが、金銭的な事情や生活面で産むことができなかったのを後悔している(20代)・心身共にかなりの負担がある。生まれてこれなかった子どもへの罪悪感、自分を責める気持ちでいっぱいだった。体調もなかなか元に戻らず、精神的にも不安定な毎日だった(30代)・普通の産婦人科で中絶手術をしたため、周りから赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたときに凄く悲しく、中絶した赤ちゃんに対してごめんねと思った。妊娠は望まれる環境でしなければならないと思うので、ピルは手軽な方法だと思う(40代)・中絶を決断した日から何日も涙を流す日が続いた。中絶の決断をしなくてはいけないと分かった時、医師が一緒に泣きながら決断を聞いて、いたわりの言葉をかけてくれた。その後は真剣に向き合ってくれた夫と、優しく声をかけてくれて寄り添ってくれた友人がいたから、私は乗り越えることができたと思う(30代)・何年経っても産んであげられなかった赤ちゃんへの罪悪感は消えない。私が健康でいられたなら…と自分を何度も責めた。だから望まない妊娠をしないように気をつけなくてはならない。これからの未来のためにも(30代)また、他にも当事者を含めた多くの人に中絶について感じていることを回答してもらいました。◇中絶について感じていること・いろんな事情で選択する人がいる。安易にするべきことではないけれど産んで終わりではないからこそ選択肢として必要だと思う(30代)・自身は経験がないが、中絶=避妊をさぼった上に産む覚悟もない無責任な人、みたいなマイナスイメージを持ってる人が多いなと思う。性犯罪とか、知識がなかったとか、相手に嫌われたくなくて断れなかったとか、色々事情があるのだからもっと積極的に認めてあげてほしい(30代)・身体的にも精神的にもダメージを受けるのはどのような理由であれ女性だと思う。中絶へのハードルが下がるからという理由で経口中絶薬の認可に否定的な人がいるが、喜んで中絶をして中絶をしたことを簡単に忘れられる女性はどのような理由にせよいないと思う(20代)・早く薬で中絶が出来るようになってほしい。子どもを産む・産まないを決めるのは権利だし、中絶する・しないを決めるのも権利だと思う。たとえ中絶したとしても、理由があってのことなはず。それが責められる世の中であってほしくないと思う(20代)・アフターピルがもっと身近なものになれば悲しい思いをしなくて済むと思う(40代)・友人が中絶を経験し心身ともにつらい思いをしていた姿を見ているので、病院でカウンセリングなどの精神的な面でのサポートもできるといいと感じた(30代)・パートナーシップに問題があったり、同意が無い状態で起こることが多いと感じているため、性教育や同意の大切さ、妊娠や出産の女性への心身への負担をもっと男女ともに知るべきだと思う(20代)性行為は相手とのコミュニケーションや関係性を築く上でお互いにとっての重要な要素です。そして、中絶をするために性行為をする人はいないでしょう。やむを得ない事情での妊娠や、自身の置かれている環境を深く考えた上で決定した選択は「人生において必要な選択」と受け止められる社会になって欲しいと思います。■経口中絶薬を「聞いたことはあるがよく知らない」は43%続いて、今年4月に承認された「経口中絶薬」について調査しました。経口中絶薬は内服薬を用いて行われる中絶方法で、2種類の薬を順番に服用する薬です。妊娠9週0日までが対象となっています。経口中絶薬を「知っている」と回答した人は34.2%、「聞いたことはあるがよく知らない」と回答した人は43%でした。経口中絶薬を知っていると回答した人のうち、76.1%が正しい知識を持っており関心の高さがうかがえる結果となりましたが、中には「100%中絶できる」「1錠服用するだけで中絶することができる」「どこの病院でも産婦人科医から処方してもらうことができる」など誤解もあることがわかりました。最後に、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに含まれる「子どもを産む・産まないを決める権利」について、どのように感じるか聞いたところ400件以上の回答がありました。その一部を紹介しています。◇「子どもを産む・産まないを決める権利」について、どのように感じる?・産むことに比べて産まない選択がマイナスイメージであると感じている。権利であるという意識がもう少し浸透するといいなと思う(40代)・私自身は子どもを産み育てたいという意思があまりないため、権利であってほしいと思う。それ以前に子どもが欲しい人達が、経済などの何らかの事情で諦めてしまう方が問題だと思う。子どもを産むことを決める権利があっても、実際にパートナーがいなかったり経済的に余裕がなかったりすると、実際子どもを産むのは難しい(20代)・女性が主体的に子どもを持つ・持たない生き方を決められるのは良いと思う。少子化は人数ばかり叫ばれているが今いる子に愛情をかけてあげる必要性も考えると養子や里親制度ももっとハードルが低くなって欲しいなと思う(30代)・その人、そのカップル、その夫婦が考え抜いて出した答えに正解も間違いもないと思う。誰もが意見なんてせずに背景を考え受け入れるべき(30代)・妊娠出産のために仕事を辞めたり休んだりすることでキャリアが止まるのは女性だけ。そんな友人たちをたくさん見てきた。「産む産まないの選択」というより「どう生きたいかの選択」。それを自分だけの意思で決められない仕組みには違和感しかない(30代)・子どもを産む・産まないを決める権利はあるべきだが、望まない妊娠を少なくするための対策も同時に必要(20代)・望まない妊娠や身体的な事情での中絶は認められるべきだと思う。ただ避妊に対する知識は全人類持っていて欲しい。妊娠というものが喜ばれるものであって欲しい(30代)■調査結果まとめ今回の調査により、今後妊娠を希望していない人が多くいることやその背景、そして中絶手術を経験している人の約半数が本人の意志とは別の要因や避妊時のトラブルによって妊娠したことなどが明らかになりました。また、1,337名ものスマルナユーザーから寄せられた想いや体験から、妊娠、中絶を経験した人が、その決断に際して苦悩する理由は多岐にわたり、その選択を容易に行えなかったことや自身の意向だけでなく身体的・精神的な健康、家族や周囲の人との関係性、社会的な要因などが深く関係していることがわかりました。リプロダクティブ・ヘルス/ライツという観点から「子どもを産む・産まない」は個人の権利であるという一方で、その選択に関する情報提供や支援体制の充実が社会的な課題として存在します。同社では、「今回の調査が、その社会課題の解決に向けた対策や支援策を導く一助になることを願います」とコメントしています。■調査概要調査対象:スマルナユーザー1,337名(女性)実施期間:2023/07/13~07/27調査方法:インターネット調査回答者年齢分布:10代(18~19歳) 2.6%、20代 42.5%、30代 38.6%、40代 15.1%、50代以上 1.2%回答者の低用量ピル服用率:55.3%(※1)(※2)参照:アフターピルファクトブック(エボル)
2023年09月29日みなさんは、緊急避妊薬の存在をご存知ですか?望まない妊娠を避けるために必要なものですが、購入できるまでの時間や金銭的にもハードルが高いと感じる方もいるようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「薬局で避妊薬が買えない理由」から、話の展開を予想していただくクイズをお届けします!漫画の監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。今の日本では……?ここでクイズです!緊急避妊薬が薬局で買えるようになることを切に願う主人公。今の日本の現状や、海外の状況との比較をします。そんな中、主人公は緊急避妊薬を薬局で販売することを反対する意見を見ます。反対派の意見の理由は、一体どんなものだったのでしょう……?ヒントとして、反対派の意見も一理ありますが……?反対意見の“理由”とは……?正解は『性犯罪に利用される可能性があるから』反対派は、性犯罪をする目的で購入する人がいると考えていました。しかし、その意見に対して、主人公は反論し……。こんな時どうする?緊急性のあることだからこそ、薬局で販売してほしい気持ちも分かります。今回の主人公は、緊急避妊薬が薬局で買えるよう切に願っていました。もし、あなたらどちらの意見を尊重しますか?※この漫画はフィクションです■漫画監修:ひなたクリニック院長、三橋裕一■作画:まきうちまきえ■脚本:佐藤ちと(MOREDOOR編集部)
2023年09月19日初めての性行為で、避妊具に触れたという方も多いのではないでしょうか?中には、装着方法がわからず落ち込んでしまった方も……。そこで今回のMOREDOORでは、「性に関する誤解エピソード」をご紹介します。39歳、会社員のBさんの場合……学生のころ、当時付き合っていた同級生と性行為をする流れになりましたが、避妊具がなく断念しました。次回に向けて購入し、いざ使用しようとしましたが装着方法がわからず、逆向きに装着しようとしてしまいモタモタ……。その間に雰囲気が悪くなり、できなくなりました。そのときの心情は?当時は誰にも相談できず、練習もしなかったので、できなかったことにしばらく落ち込みました。大人に向けた性教育にどんなことを期待しますか?基礎知識はある程度あると思うので、いかにお互いが楽しみながら良好な関係を継続させるを根本に置いた性教育がよいと思います。セックスレスにならない工夫や異性の嫌がることなど、楽しむための性教育であれば興味を持つと思います。子どもに向けた性教育にどんなことを期待しますか?子どもがどうしたらできるのか、どうやって成長していくかなどの基礎知識を念頭に教育を進めていくとよいと思います。また、避妊方法や避妊具の使い方などを男女関係なくしっかりと教えることを期待します。(39歳/会社員)性教育では正しい使用方法を……初めての性行為で、避妊具の装着方法がわからず、雰囲気が悪くなってしまったというエピソード。当時は誰にも相談できずに落ち込んだので、性教育では避妊具の使い方を教えたほうがよいと思ったBさん。皆さんも、「性に関する誤解」をしていた経験はありませんか?※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年09月16日シアンの運営する「キラクル」編集部は、アフターピルを服用したことのある女性100名を対象に、「アフターピルによる生活の変化と満足度」についてアンケートを実施しました。■79%の女性は病院でアフターピルを処方してもらっているアフターピルを服用したことがある女性100人に、どこで処方してもらったかアンケートを実施したところ、79%の人が産婦人科やレディースクリニックなど病院で処方してもらったと回答。多くの女性は、実際に病院へ出向いて処方してもらっていることがわかりました。一刻を争うアフターピルの処方で、時間をかけて病院へ出向いているということは、ピル領域のオンライン診療の普及がまだ広まりきっていない現状があると言えるかもしれません。■66%の女性はアフターピルの服用に不安や抵抗を感じているアンケート回答者に「アフターピルの処方に関して不安や抵抗はありましたか?」と聞いたところ、「不安を感じていた」と回答した人は66名。病院で処方してもらった人とオンラインで処方してもらった人の間に偏りはありませんでした。不安や抵抗に関して、以下のようなコメントが集まりました。◇病院で処方された人の口コミ「男性医師に状況を説明するのに抵抗がありました。あと、薬の副作用で吐き気が強くでることがあると説明を受けてかなり不安になりました」「本当に効き目があるのか、間に合うのか。慌てて近所の産婦人科病院に行ってしまったので、知り合いが病院内にいなかったかも不安だった」「ピルに抵抗はないが、値段が高すぎることに抵抗があった」◇オンラインで処方された人の口コミ「料金がいくらかかるのか不安だった」「本当に効果があるのかと不安になりました」「100%ではないと聞いていたから本当にしっかり効くのかわからないという不安が一番だった。正直、妊娠したらどうしようという不安の方でいっぱいでそれどころでもなかった」逆に、不安や抵抗を感じていなかった人は、「アフターピルの効果や副作用は正直関係なく、とにかく早く服用したかった」など、すぐに服用したかったため、アフターピル自体に不安を感じていなかったといった意見がありました。■アフターピルで起こる最も多い副作用は「吐き気・嘔吐」アンケート回答者に「アフターピルの副作用はありましたか?」と聞いたところ、「副作用があった」と回答した人は、半数以下の42名。「副作用はなかった」と回答した女性は58名でした。さらに、「副作用があった」と回答した人に実際に起こった副作用の調査を行ったところ、以下のような結果に。圧倒的に多かったのが、吐き気や嘔吐の症状。42人中37人に吐き気、または嘔吐の症状が見受けられました。処方前に医師や薬剤師から副作用についての説明が義務化されているため、想定できる症状ではあるものの、全体の3分の1以上で吐き気や嘔吐の副作用があるようです。ほかにも、眠気・腹痛・食欲不振などといった副作用があった人も見受けられました。■意外と知られていないアフターピルにかかるトータル費用アンケート回答者に「受診料や処方箋などで、アフターピルを服用するまでにかかったトータルの金額を教えてください」と聞いたところ、1万円以上かかったと回答した人が48%と、全体の約半分が多くの出費を強いられていることがわかりました。アフターピルの需要は高いものの、1回の服用で済むため消費量が少なく、結果的に薬自体が高くなっていることが原因と考えられます。不安を抱えながら病院へかけこみ、服用するまでに1万円以上かかるという大きな負担を、女性だけが背負っている現状が浮き彫りになりました。■薬局でアフターピルが買えることに8割以上が賛成アンケート回答者に、「薬局でアフターピルを手に入れることができるようになることに賛成ですか?反対ですか?」と聞いたところ、81%が「賛成」と回答しました。反対意見はわずか7%と、大多数は薬局でアフターピルを今より簡単に手に入れやすくなることに賛成しています。また、「病院か薬局、あなたはどこでアフターピルを手に入れたいですか?」と質問したところ、以下のような回答が集まりました。約68%が薬局で手に入れたいと回答。やはり、アフターピルが薬局で手に入れられるようになることは、大きなインパクトがありそうです。逆に、病院で処方してもらいたいという人は25%と、4人に1人だけという結果に。現在、アフターピルは病院で受診しなければ合法的に手に入れることができません。病院でのサービスの問題なのか、病院のあとに薬局と2回も別の人と対面しなければならない現状が負担なのか、理由は多く考えられます。少なくとも79%の人が病院で処方してもらっている現状から、もう一度病院で処方してもらいたいと考えている人は少ないようです。■調査概要調査方法:インターネットアンケート調査対象:アフターピルピル利用者100名実施:2023年7月調査実施主体:キラクル編集部( )調査会社:シアン(エボル)
2023年09月09日皆さんは、土日や祝日のせいで必要な薬がもらえなかったことはありますか?例えば、薬が緊急避妊薬などの時間制限があるものだと困ってしまいますよね。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「薬局で避妊薬が買えない理由」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。避妊薬が買えない……この漫画に読者からは……『もっと積極的に薬局で取り扱えるようにしてほしいです。望まぬ不幸な命を生み出さないためにも大切なことだと思います。』『緊急避妊ピル使ったことがあります。初めて購入したので値段の高さにびっくりしました。』『私も性的加害者が購入するのではという思いのほうが強かったですが、そちらの側面だけに目を向けてしまうと、本当に必要な人が使えない状況になってしまうと感じました。』『本当に難しい問題だと思います。まずは女性が性の被害者にならない安定した世の中であり続けることを願っています。』など、緊急避妊薬ついて様々な意見がよせられました。生きやすい世の中に……本作では、中絶薬を導入した日本の現状に注目しながら、問題点をあげてみました。女性の負担は減ったものの、処方箋が必要なことや価格の影響でまだまだアクセスしにくいようですね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この漫画はフィクションです■作画:まきうちまきえ■脚本:佐藤ちと(MOREDOOR編集部)
2023年09月06日みなさんは「ピル」にどのような効果があるかご存知ですか?実は避妊以外にも、月経に伴う症状を緩和するために服用している方も。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「ピル飲んでるから避妊しなくていい?」をご紹介します。避妊のためじゃない……この漫画に読者は……『ピルとか生理について何も知らなかった彼氏に内膜症について説明したら常に体調心配してくれたりアラーム鳴った瞬間にピルとお水準備してくれるようになって本当にありがたい。』『私の場合、生理周期や精神状態が安定したから本当にピルは助かる』『ピル飲んでるって言うと「避妊のため」と思われること私もあります。周期合わせるために飲んでるのに勝手に避妊目的と思われるのは悲しいです』『男性だけでなく、女性も誤った認識している人いるから、授業に取り入れてほしい!』と、さまざまなコメントが寄せられました。この漫画にもあるように、ピルは避妊以外にも用途があります。皆さんは、この漫画どう感じましたか?※実体験をもとに漫画化したものです※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※こちらの記事・漫画は男女の分断を助長するという意図はございません。あくまで一例として、それについて考えるきっかけ作りになればと思います。■作画:原ぱらこ(MOREDOOR編集部)
2023年08月13日皆さんは避妊に失敗してしまったことはありますか?なかには、病院に行こうとしたら、休日で空いてなかったケースもあるようで……。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「緊急避妊薬が今すぐ必要……」をご紹介します。噓でしょ……この漫画に読者からは……『私も一度失敗した時に、彼氏が進んで病院行こって言ってくれました。1回1万円と高価な額払ってもらいました。』『高校生のころ外れてたことがあり、急いで病院探して私に自転車を貸してくれて、彼は走って病院まで来てくれました。』『私の場合、彼が婦人科に急いで電話をしてくれて、その後も「ゆっくり休んでよう」ってお腹さすってくれました。その優しさが大切にされている感じがして泣いちゃいました』など、実際に体験したエピソードが寄せられました。現在は病院が開いていない土日祝日でも受け付けている“アフターピルのオンライン処方”というものが展開されています。いざという時のために念頭に入れておいてもいいかもしれませんね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです■作画:原ぱらこ■脚本:佐藤ちと(MOREDOOR編集部)
2023年08月12日短大生のときに付き合い始めた、のちの夫となる社会人の彼とのエピソードです。付き合って数カ月が経過したある日のこと、性行為を終えたあと、避妊具が外れていたことに彼が気づきました。「やばい……どうしよう……」と、慌てながらインターネットで調べると、「アフターピル」というものがあることを初めて知って……。 避妊に失敗…怒られるかも?私たちは、インターネットで調べた近所の産婦人科へ行くことにしました。ただ、そこには女性の医師がいると記載されていましたが、口コミに書かれていたのはあまりよくない内容ばかり。「先生の言い方がキツイ」「ひどいことをたくさん言われたのでもう行きません」「受付や看護師に冷たい対応をされた」など……。初めての婦人科、アフターピルに加え、避妊に失敗したということもあって、「怒られたら……」と私はとても怯えてしまいました。 しかし実際行ってみると、皆さん“事務的な対応”という感じで、嫌な気持ちになることはありませんでした。怖いと評判だった女性の医師も淡々としているというだけで、事情を説明すると「次からは気をつけてね」と言われ、問題なくアフターピルを処方してもらえました。 もっとも恐れていたことただ、私の中でもう1つ心配ごとが。それは、「母にバレたらどうしよう」ということ。私の母は、おそらく一般的な母親よりも厳しかったからです。当時、未成年だった私。保険証を使用すると、親のもとに健康保険会社から使用履歴が送付されることを知っていました。 それを看護師さんに相談すると、「アフターピルは自費診療で保険証は必要ないからバレないと思うよ」とのこと。結局その後、母から何か言われるということはなく……親の立場になった今だったら、もし子どもが同じことになった場合は「相談してほしい」と思うのですが、そのときの私は「母に知られないこと」に安心したことを覚えています。 アフターピルを甘くみていた私その後、彼と私のアパートへ。医師から、アフターピルは腹痛や吐き気など副作用が出ることがあるけれど「個人差がある」と説明を受けていました。そして、アフターピルを処方してもらえ、母にも知られないということがわかった私は安心しきっていたのです。普段、生理痛も軽かった私は「そんなにつらくないだろう、大丈夫でしょ!」と思っていました。 しかし、その日の夜から翌朝にかけて、猛烈な腹痛や吐き気に襲われて……。たとえるならば、子宮がキューッと収縮しているような……。痛くて本当につらかったのですが、彼が「大丈夫? つらいよね」と声をかけてくれたり、おなかや腰をさすってくれたりしてくれ、とても心強かったです。 しばらくすると腹痛や吐き気はなくなり、その後、無事に生理もきてくれホッとしました。 避妊の失敗をきっかけに「アフターピル」を初めて知った私。ただ、彼とお付き合いをするうえでちゃんとその存在を知っておくべきだったなと、知識不足だったことを反省しました。また、私もですが彼もこの経験を通して、今まで以上に避妊には細心の注意を払うように。そのため、ある意味、お互い「避妊」についてしっかり考えるいいきっかけになったとも感じています。 それから、私と彼は約3年の交際を経て結婚。子どもを授かることもできました。今後、もうアフターピルを使うことはないと思いますが、このときの経験を思い出しては「もうあの副作用を味わうのはこりごりだな……」と感じてしまいます。 ※緊急避妊薬(アフターピル)は早く飲むほど避妊効果が高まりますが、避妊確率は100%ではありません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/石川えみこ作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2023年07月30日オンライン診察でピルを処方するアプリ「smaluna(スマルナ)」を運営するネクイノは、スマルナユーザーを対象に、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)に関する意識調査を実施しました。※このレポートで記載している「女性」とは生物学的女性を指しています。■SRHRについて「聞いたことがあるし意味も知っている」はわずか5.7%まず、SRHRという言葉自体の認知度について調査しました。するとSRHRについて、「聞いたこともないし意味も知らない」が77.3%、「聞いたことはあるが意味は知らない」が17%となり、SRHRについてよく知らない人が94.3%と大半を占める結果となりました。そのうち、「聞いたことがあるし意味も知っている」は5.7%にとどまりました。年代別で見てみると、「聞いたことがあるし意味も知っている」の回答は他年代に比べ18〜24歳で約2倍高く、若い世代の関心度が高い傾向がうかがえました。また、「聞いたことがあるし意味も知っている」と答えた人に、「今の日本においてSRHRが浸透していると思いますか」と聞いたところ、99.6%が浸透していないと回答しました。■83.8%の人が「性別による理不尽さやモヤモヤ」を感じていると回答続いて、SRHRの考え方につながる日常で感じる「性別による理不尽さやモヤモヤ」に関して調査しました。「性別による理不尽さやモヤモヤを感じたことがあるか」当てはまるものを選択してもらったところ、1位は「性に関しての悩みを人に話すべきではない・隠すべきものという風潮を感じる(36.0%)」に。続いて、2位「婚姻関係がある、もしくはパートナーがいたら子どもを産むものだという風潮を感じる(35.0%)」、3位「生理についての悩みを人に話すべきではない・隠すべきものという風潮を感じる(33.7%)」という結果となりました。この調査により何らかの性別による理不尽さを感じている人は全体の83.8%に上ることが明らかになりました。また、「婚姻関係がある、もしくはパートナーがいたら子どもを産むものだという風潮を感じる」という質問に対しては、30〜34歳の人が47.7%という結果が出ており、他年代に比べて12.7%強く感じているという結果が出ました。その他に「性別による理不尽さやモヤモヤ」した経験を自由回答でコメントしてもらったところ、130の回答が得られました。一部のコメントを紹介します。「性別による理不尽さやモヤモヤ」した経験は?・母親が家事育児メイン担当、父親はできたらやるという責任感のない立場。母親の生きにくさは常に感じる(30代)・私はバツイチだが、今のパートナーが女性。パートナーは初婚だが、再婚するならこの人と決めていても同性婚は認められていないため、交わすのはパートナーシップのみ…愛した人が同性というだけで、切ない思いばかりする(40代)・コンドームをしない彼に勝手だなと思った。避妊することをもっと義務教育から「当たり前」だという認識を植え込んで欲しい(20代)・20代後半〜30代半ばくらいで就職しようと思うと、必ずと言っていいほど「結婚してるなら近々子どもの予定があるでしょう」ということを言われ、そのことが不採用に繋がっていると感じることがとても多い(30代)・いつ子どもができてもいいと思ってはいるものの、仕事を代わってくれる人がいないため、今自分が妊娠したら無責任になるんじゃないかと思ってしまい、なかなかタイミングが掴めずにいる(30代)・出産をすることが女性の幸せだと夫が言っていたこと(40代)・職場で当たり前なことのように既婚で子どもがいないことを不思議がられる(30代)これらの結果から、SRHRの認識有無に関係なく、文化的要因や社会的制約などから日常生活の中でSRHRという概念が浸透していないことにより、全ての事項において個人に決定が委ねられているにも関わらず、性別による不公平さや理不尽さを感じている人が多いということがわかりました。■避妊は「自身のライフプランを形成する上で必要なもの」と回答した人が9割超続いて、SRHRの中でもリプロダクティブ・ライツの考え方に関わる「避妊」についてのイメージを質問すると、「自身のライフプランを形成する上で必要なもの」が最も高く92.3%に上りました。次いで「パートナーと二人で話し合って行うもの」と回答した人が90.6%という結果が出ました。一方で、「男性主体で行うもの(コンドームなど)」と回答した人は69.8%、「女性主体で行うもの(ピルや避妊リング等を含む子宮内避妊具など)」と回答した人が51.5%と、避妊は男性主体で行うものという認識が約20%を上回っています。このことから、避妊は、自身のライフプランを形成する上で必要と考え、パートナーと話し合って行うものだという考えを持ちつつも、実際の認識はまだ「男性主体で行うもの」と考えている人も多くいることがわかりました。また、避妊の一つの手段であるピルについて聞いたところ、ピルについて知る前の「ピル」についてのイメージは「避妊のためのもの」がトップとなりました。「ピルについて知った・もしくは服用したことでそのイメージはどのように変わりましたか?」と聞いたところ、1位「生理周期が整い、予定が立てやすくなる」(75.1%)、2位「自分で避妊を選択できるもの」(66.7%)、3位「生理痛を軽減できる薬である」(65.8%)となりました。これらのことから、ピルは「避妊のための薬」として認識している人が多い一方で、副効用(生理不順の改善・月経痛の軽減・PMSの改善など)も含めて日々の生活がより豊かになるサポートとなっている様子がわかりました。また、ピルの情報をどこから得ているかという質問は「インターネットやSNSで検索して調べた」がトップで61.1%。次いで「医師からの説明を聞いた」(22.1%)、「友達から聞いた」(10.4%)という結果となりました。その他の回答では、「パートナーから勧めてもらった」「テレビニュースで見て知った」という声もありました。その他、「避妊のイメージ」を自由回答で聞いたところ、以下のコメントがありました。「避妊のイメージ」は?・女性が自分の将来を選択するために欠かせない手段(30代)・自分らしく生きる為に必要なこと。でも、人によっては遊ぶ為の行為と思われる(40代)・私自身、小4くらいの時から母親から「彼氏が出来たら必ずコンドームしてもらいなさい!」とよく言われていたので、特に悪いイメージはない(30代)・多くの人に必要で大切な行為のはずなのに、話題にすること自体が恥ずかしい、いかがわしいことのようにされており、日本では学校などであまりきちんと教えられていないように思う(20代)・妊娠を望まないなら絶対に必要だと思う。性病も心配なので男性主体で避妊して欲しいが、快楽優先や妊娠を安易に思ってる男性が多い(30代)・望まない妊娠をしてしまった場合、身体的・精神的・(経済的)負担を強いられるのは女性側であるからこそ、避妊はお互いがしっかりするべきで、お互いにしっかり意思表示が出来ることが重要であると思う(20代)性行為は相手とのコミュニケーションや関係性を築く上でお互いにとっての重要な要素ですが、「妊娠」は女性側の身体に直接的に影響します。そのため、女性主体で避妊方法を選択することは、女性が自分自身のココロとカラダを大切にするために必要な手段です。さらに、健全で満足度の高いパートナーシップを築くためには、避妊に関する共同の意思決定が重要だと言えます。■中絶が「女性側だけの問題とされているように感じる」人は約9割に続いて、妊娠の結果産まないことを選択した場合の「中絶」についてのイメージを質問しました。中絶に対して「女性側だけの問題とされているように感じる」と回答した人は89.6%に上りました。また、身体的理由・経済的理由に関わらず「どういう理由であれ中絶は女性の権利として認められるべきだ」と回答した人は78.1%に上りました。また、「中絶という言葉に抵抗がある」「妊娠した以上産むべきだ」という項目について年代別で見てみると、他年代に比べて10代(18・19歳)が高く出ていることがわかりました。特に若い年代に対してはSRHRの考え方を含めた包括的性教育(人権尊重を基盤とした性教育)が必要とされていることを感じさせる結果となりました。その他の「中絶」のイメージについては以下のようなコメントがありました。「中絶のイメージ」とは?・母体のためにも子どものためにもできるだけしないことが望ましいと思うが、望まない妊娠をしてしまう人がいる事実に対する世間の理解がもっとあると良いと感じる(20代)・個人的に中絶は女性の大切な権利の一つだと考えるが、日本では中絶=母親の身勝手・無責任だと捉えられているように感じる(30代)・中絶同意書にパートナーのサインが必要であるのはおかしいと感じている。自分の体の事は自分で決めたい(30代)・女性の権利として認められるべきものという考え方に賛成しているが、自分の中で中絶に対して否定的な感情があり、考えることが苦しく感じる。若い子が性行為をして妊娠してしまうと社会から弾かれてしまうような現状も問題だと思う(20代)・性被害に合って、願ってもいない妊娠をしてしまったとき、自分の人生を他人の欲望のせいで奪われてほしくないと思う。中絶する事で罪悪感を持つような世の中にはなってほしくない(30代)・中絶はだめだ、中絶したら子どもが可哀想だ、などいろいろな意見があるが、産んだ以上ちゃんと育てる義務が発生するし、タダで育てれる訳でもないから、経済力が必要。いろんなことを考慮した結果、生まれた子どもが幸せになる環境を作れる確証がないなら、中絶は必要な選択肢だと思う(20代)続いて、2023年4月に承認された国内初の経口中絶薬について「もし今あなたが妊娠し、中絶を選ぶことになったとしたら、経口中絶薬と中絶手術、どちらを選択しますか」と質問しました。この質問には61.3%の人が「経口中絶薬」と回答し、33.1%の人が「わからない」と回答しました。国内で初めて経口中絶薬が承認されたことは、中絶の際の選択肢が増えたということでありSRHRの社会実装の観点から大きな第一歩です。しかし、服薬にあたり、出血や感染症、さらに中絶が完全に行われない場合など、母体に対するリスクがあると言われています。まずはこれらを正しく知る必要があります。SRHRに含まれるリプロダクティブ・ライツには、「子どもを産む・産まないを決める権利」が含まれています。産むと決めた人だけでなく産まないと決めた人をサポートできる環境を整える必要があり、SRHRを社会実装していく上で、女性の健康と自己決定権を尊重するための包括的支援が重要だと考えます。今回の調査により、SRHRという概念自体はまだまだ浸透していないものの、SRHRの考え方に通ずる違和感は多くの人が感じているという実態が明らかになりました。■調査概要調査対象:スマルナユーザー511名(女性)実施期間:2023/05/12~2023/05/18調査方法:インターネット調査回答者年齢分布:10代 4.5%、20代 42.2%、30代 35.4%、40代 15.4%、50代以上 2.4%スマルナ:(エボル)
2023年07月05日土日祝日や長期休みなど、病院がお休みで行きたくても行けない状況のときってありますよね。とくに服用まで時間との勝負である「緊急避妊薬」を必要とするときに、病院が休診日で処方してもらえず大慌て……!なんてこともあるようです。そこで今回は、累計再生数3,500万回突破したMOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「薬局で避妊薬が買えない理由」をご紹介します。※再生回数は2023年6月6日時点の情報です。薬局で避妊薬が買えず……様々な意見が寄せられました『いろいろな事情があって女性は切羽詰まるのだから、もっと柔軟に処方してもらえる世の中になってほしいな……。』(42歳/自営)『薬である以上は医師の判断が不可欠とは思うけど、服用までのスピードが重視される薬なだけに、薬の専門家であるところの薬剤師の説明で購入出来るようになるのが、ベターかな……。』(50歳/会社員)『保険を適用して欲しいです!』(36歳/主婦)『薬がオンライン処方で購入できることを知りました!もしもの時に困っている女性が救われるきっかけになると良いなと思います。』(40歳/会社員)と、実にさまざまな意見をいただきました。この漫画を読んで、あなたはどう感じましたか?読者からは「今よりも手軽に購入できるようになってほしい」「時間との勝負だから……」といった、避妊薬の購入が今より容易になることを望む声が多く寄せられました。どうしても病院に行けない状況や金銭的な問題などで、避妊薬がすぐ手に入らないという悩みが減るといいですね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?■作画:まきうちまきえ■脚本:佐藤ちと(MOREDOOR編集部)
2023年06月09日避妊薬が必要になったら、すぐに購入できないともどかしい気持ちになりそうですよね。薬局などで購入できれば、時間に余裕がない方でも手に取りやすいのですが……。そこで今回は、累計再生数3,500万回突破したMOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「薬局で避妊薬が買えない理由」をご紹介します。※再生回数は2023年5月25日時点の情報です。薬局で避妊薬が買えず……様々な意見が寄せられました『リスクなどを考慮しないといけないとは思いますが、今よりも手軽に購入できるように環境を整える必要性は大いにあると感じました』『薬局で購入できるのはすごく良いと思いました』『緊急避妊薬は時間との勝負になるので身近な薬局で買えるようになれば、不安になる女性が減ると思います』避妊薬の購入が今より容易になることを望む声が多く寄せられました。生きやすい世の中に……妊娠は人生を大きく左右します。避妊薬の販売方法に様々な意見があると思いますが、女性の不安が軽減される対策がとられることを願いたいものです。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?■作画:まきうちまきえ■脚本:佐藤ちと(MOREDOOR編集部)
2023年05月27日つばめLaboは、20~60代の女性を対象に実施した「アフターピルに関する調査」の結果を発表しました。対象者に、避妊に失敗した後、規定時間内に飲めば望まない妊娠を避けることができるアフターピルの存在を知っているか尋ねたところ、84%が「知っている」、16%が「知らない」と回答しました。アフターピルは、性交渉後、何時間以内に飲むべきか知っているか聞くと、42%が「知らない」と回答。57.7%は「約3日以内」、約0.3%は「約5日以内」と回答しています。現在日本で最も普及率の高いアフターピルの服用期限は、性交渉後72時間(3日以内)とされています。しかし、海外で普及しているアフターピルでは性交渉後の服用期間が120時間(5日以内)まで対応可能なものもあり、日本でも医療機関を受診するタイミングによっては、海外製のアフターピルを処方されるケースも増加しています。これまでのアフターピルの服用回数を聞いたところ、84.3%が「なし」と回答しました。妊娠を望まない状況で避妊に失敗、または失敗した可能性がある際、具体的なアクションとしてどういう行動を行うと思うか聞くと、31.2%が「アフターピルを服用する、または服用を検討する」と答えました。「産婦人科に行く」は29.2%となっています。■調査概要調査期間:2023年4月27日~2023年5月1日調査対象:20-60代の女性有効回答数:300名調査方法:Web上でのアンケート調査(フォルサ)
2023年05月25日性行為で意図せず避妊が失敗してしまい、すぐに病院に行こうとしたら『休日』でやってなかった……。こういった事故が起こってしまったとき、あなたはどうしますか?そこで今回は、累計再生数3,500万回突破したMOREDOORの大人気tiktokより、オリジナル漫画「緊急避妊薬が今すぐ必要……」をご紹介します。ゴムが外れてた……この投稿をInstagramで見るMOREDOOR|カラダの悩み / 性教育 / LGBTQ+ ...(@moredoor_official)がシェアした投稿この漫画に読者からは……『親身になって薬の費用を出してくれたり、病院に付き添いに行ってくれる彼氏はとても良い人だと思いました。』(31歳/パート)『避妊に失敗することは、誰でも起こりうることだと思います。この漫画のような対応が、理想的で良いなと思いました。』(40歳/主婦)『こういう時こそ女性側としても本当に責任を取って欲しいですし、男性側としても失敗をきちんと責任を持つべきではないかと思いました。』(49歳/会社員)など実にさまざまな意見をいただきました。2人の冷静な対応を評価する方もいれば、こういったことが起こらないよう未然に防ぐべきという方も……。避妊に失敗した後の対応はもちろん、失敗しないための知識や予防も同じくらい大切ですね。失敗したときは……今回のように突然避妊に失敗してしまったとき、どうして良いかわからずパニックを起こして行動が遅れてしまうことも……。現在は病院が開いていない土日祝日でも受け付けている“アフターピルのオンライン処方”というものが展開されています。いざという時のために念頭に入れておいてもいいかもしれませんね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?(MOREDOOR編集部)■作画:原ぱらこ
2023年05月16日望まない妊娠を避けるため、さまざまな避妊方法があります。しかし、いずれの方法も金銭的もしくは精神的負担が少なからず発生するもの。そこで今回は、「男性パートナーとの避妊の金銭的・精神的な負担の分担方法を教えてください」と、アンケートを実施しました。その結果をご紹介します。男性パートナーとの避妊で使用しているものはなんですか?「男性パートナーとの避妊で使用しているものは?」という質問に、「コンドーム」と答えた方は全体の73%と、最も多い結果となりました。なお、「コンドームとピルの併用」と答えた方は17%、「ピル」と答えた方は10%です。それでは、それぞれの回答者さんの「避妊の金銭的・精神的負担の分担方法」についてご紹介します!「コンドーム」を使用している方は……「コンドームとピル」を使用している方は……「ピル」を使用している方は…… 分担方法はカップルそれぞれ避妊方法に伴う金銭的・精神的負担の分担は、カップルにより異なるようです。どちらが負担するにせよ、パートナーの気持ちに寄り添い、お互いに納得できる方法を選びたいですね。皆さんはこの結果を、どう感じましたか?調査主体:MOREDOOR編集部調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査調査期間:2023年3月23日~3月28日有効回答数:30名の女性(MOREDOOR編集部)
2023年05月02日休日で『病院がやってない…』なんて経験をしたことはありませんか?それは、性行為で避妊に失敗したときにも良く起こる事象です。そこで今回は、累計再生数3,500万回突破したMOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「緊急避妊薬が今すぐ必要…」をご紹介します。「緊急避妊薬が今すぐ必要……」この投稿をInstagramで見るMOREDOOR|カラダの悩み / 性教育 / LGBTQ+ ...(@moredoor_official)がシェアした投稿この漫画に読者から「知らなかった」の声『私もゴムが外れてしまっていた経験があります。当時は漫画のように調べることができずにいて次の月経が来るのを心配しながら待ったり、妊娠検査薬を使ってみたりと不安で夜も眠れない日々を送っていました。その頃にオンライン処方というものがあったかどうかは分かりませんが、もっと広まって、辛い思いをしている人が1人でも減ったらいいなと思いました。』(33歳/主婦)『一度はドキッとした経験がみんなあると思います。オンライン診療ができる時代になって本当に良かったです。』(42歳/自営業)『オンラインでアフターピルの処方があるとは初めて知りました。失敗したときもパートナーがしっかり支えることが大切だと思いました。』(30歳/主婦)『自分も実際に同じようなことがありました。当時の彼女に、その時はすぐに婦人科に行ってもらい、アフターピルを処方してもらいました。起こってしまったことはしっかり受け止めて、男性側も責任をもって行動することが大切だと学びました。』(32歳/会社員)多くの意見が寄せられました!読者からは、「オンライン処方があるなんて知らなかった」「お互いが責任感を持っておくべき」などの意見が多かったようです。どんなに気を付けていても失敗してしまう時があります。そんな時のために、あらかじめ対策などを調べる事も大切ですね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?(MOREDOOR編集部)
2023年04月29日Instagramで子育て中のダイエット記録などを発信している、ばにさん。避妊方法に悩んでいるときにインターネットでミレーナの存在を知り、2021年9月に婦人科でミレーナを装着するまでの、ばにさんのミレーナ体験記をムーンカレンダー編集部がマンガでご紹介! ミレーナを入れるか悩んでいる方や、ミレーナに興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。 ミレーナ装着後の変化とは?2021年9月、子宮ポリープによる不正出血を止めるため、婦人科でミレーナを装着したばにさん。しかし、装着後6日間はミレーナの黄体ホルモンの影響で、鮮血の不正出血が続きます。そして迎えた装着7日後の定期検診。ちょうどこの日の朝から出血量はぐんと減り、実際に医師に診てもらうと……。 装着直後から続いていた不正出血ですが、7日目には出血量もだいぶ減り、医師にも「思ったよりも出血量が少ないですね。今のところミレーナの位置はズレていませんし、体質的にもミレーナは合っているようです」と言われ、ばにさんはひと安心。ミレーナ挿入から1カ月後に迎えた生理では、経血量が以前と比べて半分にまで減少! さらには生理痛もほとんど感じなくなり、ばにさんはミレーナの効果に感激したそうです。 しかし、経血量が少なくなった代わりに、生理期間が10日に伸びてしまったのだとか。加えて、生理日以外に起こる不正出血はまだまだ止まる気配がありません。結局、ダラダラとした少量の不正出血に悩む日々は、そのまま3カ月ほど続きました。 変化があったのは、ミレーナ装着から4カ月後のことでした。徐々に不正出血の量が減っていき、おりものに少し血が混ざる程度になり、そして完全に出血が止まったのです! 生理にもうれしい変化があり、生理3日目になるとピタッと出血が止まるように。生理期間が10日→3日にまで短縮されたのです。 それ以降はミレーナの副作用に悩むことはまったくなくなり、 ●生理期間が短いので泊まりの計画が立てやすい●ナプキンをあまり使わないのでナプキン収納がかさばらない●就寝時に横漏れする心配がなくなった●生理中にワンオペで子どもたちをお風呂に入れるのがラクになった など、多くのメリットを実感できるように。 もともと、産後の避妊目的でミレーナに興味を持ち、子宮ポリープによる不正出血を止めるため、ミレーナの装着に至ったばにさんでしたが、経血量の減少や生理痛の緩和など、目的以外のところでも多くのメリットを実感できたため、今では「ミレーナを入れてよかった」と心の底から感じているそうです。 後日談ですが、ミレーナ装着から1年が経過したころ、ばにさんはほとんど生理がこなくなったのだとか。医師にも「ミレーナに1番合ってる体質だよね」と太鼓判を押されたそうです。ここで皆さんに注意してほしいのが、ミレーナの効果には個人差があるということです。 ばにさん本人もInstagramで語っているとおり、ばにさんの場合はミレーナが体質にあっていたからこそ、多くのメリットを実感できたにすぎません。ミレーナを入れるか迷っている方には、今回のミレーナ体験談を、“ミレーナがうまく体質に合った場合の一例”として、参考にしていただければと思います。 原案/ばに作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ばにさんのミレーナ体験談はInstagramでも紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2023年03月29日Instagramで子育て中のダイエット記録などを発信している、ばにさん。避妊方法に悩んでいるときにインターネットでミレーナの存在を知り、2021年9月に婦人科でミレーナを装着するまでの、ばにさんのミレーナ体験記をムーンカレンダー編集部がマンガでご紹介! ミレーナを入れるか悩んでいる方や、ミレーナに興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。 今後の避妊方法を夫に提案すると…2人目の出産を終えてしばらく経ったころ、ばにさんは『今後の避妊方法をどうするか』で悩んでいました。「コンドーム以外でいい避妊方法はないかなあ」とインターネットで情報収集をしていると……。 ばにさんがミレーナを知ったのは、コンドーム以外の避妊方法について調べていたときでした。産後の性生活において、自分たちに合った避妊方法を探しているうち、ミレーナのメリットに惹かれ、ばにさんは「ミレーナを試してみたい」と夫に相談。しかし、夫は『子宮内に器具を入れておくこと』にあまり良いイメージを抱けず、副作用も心配なのか、ミレーナの装着には反対のようです。結局、ばにさんはミレーナを断念することになりました。 ミレーナとは、子宮内にT字型のリングを挿入して避妊効果を得る器具のことで、『子宮内避妊リング』または『避妊リング』などと呼ばれています。T字の縦の部分に黄体ホルモンが付加されていて、最長で5年ほど子宮内に黄体ホルモンを放出し続け、子宮内膜を薄くする作用があります。他の避妊方法と比べて優れている点としては、コンドームを準備して装着するわずらわしさがないこと、ピルのように飲む忘れる心配がなく、血栓症のリスクも抑えられることなどが挙げられます。 避妊効果のほか、月経過多や月経困難症(生理痛)、子宮内膜症、子宮筋腫などの治療にも用いられるミレーナは、避妊目的では自費診療となりますが、月経過多や月経困難症の場合は保険適用されるため、コストが抑えられるのもメリットの1つです。 今回、ミレーナのもつ多くのメリットに惹かれたばにさんですが、もちろんデメリットもあり、デメリットとしては、副作用(不正出血・腹痛・生理期間の延長・月経周期の変化)や、ミレーナの自然脱出(勝手に抜けてしまうこと)などが認められています。 パートナーと今後の避妊方法をどうするか話し合うときには、ばにさん夫婦のように、避妊方法の違いによるメリット・デメリットを理解した上で、自分たちに合ったものを選ぶのがいいかもしれませんね。 ※妊娠を望まないときの性行為は、性感染症予防のためにもコンドームを装着しましょう。 原案/ばに作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ばにさんのミレーナ体験談はInstagramでも紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2023年03月24日生理痛緩和や生理周期の調整などさまざまな目的で服用される“ピル”。でも日本では“避妊用”として認知が広がったため、ピルを飲んでいることに穿った見方をされてしまうことも……。今回は、累計再生数2,557万回突破したMOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画「「ピル飲んでるなら、避妊しなくていいでしょ?」をご紹介します。ピルを飲む理由は避妊だけでなく……ピルについて聞いた彼は……この漫画に読者からは……『日常を過ごしやすくするのに有効な手段。人生を楽しめる手段のうちの1つになったらいいなと思う。』『ピル=避妊という偏った知識が少しでも減ってほしい』『説明して態度を改めてくれる彼氏でよかった。』など実に様々な声をいただきました!ピルを服用する目的は人それぞれ……生理痛の軽減だけでなく、生理不順やスキンケアなど用途も多様化しているピル。日常をより健やかに暮らすために活用している人も多いとのこと。ピル=避妊目的だけという考えが少しでも減っていくといいですね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?(MOREDOOR編集部)■作画:原ぱらこ
2023年03月18日ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、『Gran-Deli Frecious 避妊・去勢した犬の体重ケア』を、2023年3月13日に全国で発売しますuc_01■発売の背景近年、望まない妊娠・出産を避ける目的で、愛犬の「避妊・去勢手術」を行う飼い主様が増加しており、その割合は約6割に達します※。また、避妊・去勢手術後のワンちゃんは、「肥満」や「運動不足」に陥りやすく、「筋力の低下」などを気にかけている飼い主様が多いことも分かりました。そこでこのたび、健康的な栄養バランスと美味しさを両立した『Gran-Deli Frecious』に、筋力維持の観点で「高たんぱく」「低カロリー」「低脂質」といった調整を加えた『Gran-Deli Frecious 避妊・去勢した犬の体重ケア』を、全国で発売します。※:ユニ・チャーム調べuc_02■商品の特長(1)フリーズドライ、エアドライ素材により“高い嗜好性”(美味しさ)を実現フリーズドライ製法を用いた鶏ささみ、かぼちゃ、ブロッコリーと、エアドライ製法を用いたにんじんを加えることにより、素材本来の風味や栄養を閉じ込めました。愛犬の嗜好性に併せて素材本来の味が楽しめるように、着色料・香料は不使用です。(2)筋肉の健康維持に配慮した「高たんぱく」「カロリーオフ」「脂質オフ」を追加uc_03■容量・価格uc_04■発売時期2023年3月13日に全国で発売します。■『Gran-Deli Frecious』ブランドサイト ■『Gran-Deli Frecious 避妊・去勢した犬の体重ケア』の発売を通じて貢献する「SDGs 17の目標」この商品は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記に貢献すると当社では考えています。12.つくる責任 つかう責任これからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境保護や社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献することを目指します。■会社概要社名 :ユニ・チャーム株式会社設立 :1961年2月10日本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館社員数 :グループ合計16,308名(2021年12月)事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売≪消費者の方のお問い合わせ先≫ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センターTEL:0120-810-539ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月01日緊急避妊薬(=アフターピル)は、避妊せずに性交渉した場合や、男性用の避妊具(コンドーム)が破けるなどした場合に、事後で女性が服用する薬です。避妊確率は100%ではありませんし、副作用など女性の体の負担も大きいので、アフターピルは飲まなくて済むように備えることが一番。しかし、望まない妊娠をして中絶手術をすることを考えると……飲まざるを得ないケースもあります。今回ご紹介するのは蓮花さんのケースです。避妊については毎回しっかりしているつもりでいた蓮花さんと彼ですが、ある夜、コンドームが破けていたことが判明。緊急避妊薬は受診しないともらえない薬とわかり、すぐに受診できなかった2人は焦りました。72時間の期限ぎりぎりに受診すると、排卵が近いことがわかり、緊急避妊薬の処方をお願いしたのですが、思った以上の副作用に苦しみ――。 つらかった緊急避妊薬の副作用も、服用の翌々日には治まったという蓮花さん。加えて、3日後には子宮内膜が剥がれ落ちることで出血する「消退出血」も見られました。排卵が近いという状態で、期限の72時間ギリギリの緊急避妊薬の服用となりましたが、なんとか望まない妊娠を回避することができたようです。そして、この出来事で、避妊についてしっかりと考え直すとともに、性行為をすることの責任と自分で身を守ることの大切さも感じたそうです。 緊急避妊薬とは、ひと言でいうと排卵を抑えるホルモンを含んでいる薬です。生理をコントロールするために飲む低用量ピルと違い、ホルモン含有量が多く、ものによっては4倍以上含有しているものもあります。 排卵していなければ妊娠しないので、避妊に失敗した・避妊ができなかったと思ったときは、排卵よりも前に服用して排卵を抑制すれば、高い避妊効果を発揮します。そのため服用は、避妊に失敗してしまったときから72時間以内が原則。それは、精子が子宮内で活動できる期間は、3日間(=72時間)と言われているため、精子が活動できる72時間以内に排卵を止めなければ、子宮内で精子と卵子が出会って受精する可能性があるからです。なお、服用は避妊に失敗してしまった瞬間から早ければ早いほうが効果が高いとされています。 また、コンドームは性感染症予防には有効と言われているものの、避妊においては失敗がないとは言えません。避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。 原案/柳 蓮花作画/小出ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2022年12月20日緊急避妊薬(=アフターピル)は、避妊せずに性交渉した場合や、男性用の避妊具(コンドーム)が破けるなどした場合に、事後で女性が服用する薬です。避妊確率は100%ではありませんし、副作用など女性の体の負担も大きいので、アフターピルは飲まなくて済むように備えることが一番。しかし、望まない妊娠をして中絶手術をすることを考えると……飲まざるを得ないケースもあります。今回ご紹介するのは蓮花さんのケースです。避妊については毎回しっかりしているつもりでいた蓮花さんと彼ですが、ある夜、コンドームが破けていたことが判明。緊急避妊薬は受診しないともらえない薬とわかり、すぐに受診できなかった2人は焦りました。72時間の期限ぎりぎりに受診すると、排卵が近いことがわかり、緊急避妊薬の処方をお願いし――。 婦人科で排卵日が近いことがわかり、すぐに緊急避妊薬の処方をお願いした蓮花さん。強い副作用が出ることがあると聞いて不安に思っていましたが、吐き気止めを一緒に飲んだせいか、その日は特に症状がありませんでした。しかし翌日は、強い吐き気で授業もままならないほど。あまりの副作用の強さに、これがいつまで続くのかと不安に思ったのです。 緊急避妊薬とは、ひと言でいうと排卵を抑えるホルモンを含んでいる薬です。生理をコントロールするために飲む低用量ピルと違い、ホルモン含有量が多く、ものによっては4倍以上含有しているものもあります。 排卵していなければ妊娠しないので、避妊に失敗した・避妊ができなかったと思ったときは、排卵よりも前に服用して排卵を抑制すれば、高い避妊効果を発揮します。そのため服用は、避妊に失敗してしまったときから72時間以内が原則。それは、精子が子宮内で活動できる期間は、3日間(=72時間)と言われているため、精子が活動できる72時間以内に排卵を止めなければ、子宮内で精子と卵子が出会って受精する可能性があるからです。なお、服用は避妊に失敗してしまった瞬間から早ければ早いほうが効果が高いとされています。 また、コンドームは性感染症予防には有効と言われているものの、避妊においては失敗がないとは言えません。避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。 原案/柳 蓮花作画/小出ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2022年12月19日緊急避妊薬(=アフターピル)は、避妊せずに性交渉した場合や、男性用の避妊具(コンドーム)が破けるなどした場合に、事後で女性が服用する薬です。避妊確率は100%ではありませんし、副作用など女性の体の負担も大きいので、アフターピルは飲まなくて済むように備えることが一番。しかし、望まない妊娠をして中絶手術をすることを考えると……飲まざるを得ないケースもあります。今回ご紹介するのは、大学生のときに緊急避妊薬を飲むことになった蓮花さんのケースです。避妊については毎回しっかりしているつもりでいた蓮花さんと彼ですが、ある夜、コンドームが破けていたことが判明。緊急避妊薬の存在を知ったものの、受診しないともらえない薬とわかり、2人は焦りました。その理由は――。 蓮花さんも彼も住まいが都市部ではなく、近くに緊急避妊薬を処方してもらえる婦人科がありませんでした。また、2人とも学生の身。週明けすぐの月曜日には、どうしても抜けられない授業があり、すぐに受診することが難しかったのです。月曜午後の受診・服用となると、期限の72時間まであとわずか。心配ではありましたが、蓮花さんとしてはその時間に受診するしかありませんでした。彼は一緒にくることができず、心細い受診……。そしてやはり婦人科では排卵が近いと診断され、蓮花さんは必至の思いで、緊急避妊薬の処方をお願いしたのです。 緊急避妊薬とは、ひと言でいうと排卵を抑えるホルモンを含んでいる薬です。排卵していなければ妊娠しないので、避妊に失敗した・避妊ができなかったと思ったときは、排卵よりも前に服用して排卵を抑制すれば、高い避妊効果を発揮します。 なお、服用は、避妊に失敗してしまったときから72時間以内が原則。それは、精子が子宮内で活動できる期間は、3日間(=72時間)と言われているため、精子が活動できる72時間以内に排卵を止めなければ、子宮内で精子と卵子が出会って受精する可能性があるからです。なお、以前は、72時間以内であればいつ服用してもいいと言われていましたが、現在は服用は避妊に失敗してしまった瞬間から早ければ早いほうが効果が高いとされています。 また、コンドームは性感染症予防には有効と言われているものの、避妊においては失敗がないとは言えません。避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。 原案/柳 蓮花作画/小出ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2022年12月18日緊急避妊薬(=アフターピル)は、避妊せずに性交渉した場合や、男性用の避妊具(コンドーム)が破けるなどした場合に、事後で女性が服用する薬です。避妊確率は100%ではありませんし、副作用など女性の体の負担も大きいので、アフターピルは飲まなくて済むように備えることが一番。しかし、望まない妊娠をして中絶手術をすることを考えると……飲まざるを得ないケースもあります。今回ご紹介するのは、大学生のときに緊急避妊薬を飲むことになった蓮花さんのケースです。 いつも避妊には気を付けていたつもりだった、蓮花さんと彼。しかし、ある夜、コンドームが破けていたことに気づきます。生理予定日から逆算してみると、その日は排卵日付近……。もっとも妊娠しやすいとされる時期だったのです。焦った蓮花さんと彼は、いろいろと調べていたとき「緊急避妊薬」の存在を知ることに。しかし、緊急避妊薬は処方箋なしでは買えず、婦人科を受診しないともらえないとわかり、2人はますます焦りました。というのも、2人にはすぐに受診できない事情があったからです。 緊急避妊薬とは、ひと言でいうと排卵を抑えるホルモンを含んでいる薬です。排卵していなければ妊娠しないので、避妊に失敗した・避妊ができなかったと思ったときは、排卵よりも前に服用して排卵を抑制すれば、高い避妊効果を発揮します。 なお、服用は、避妊に失敗してしまったときから72時間以内が原則。それは、精子が子宮内で活動できる期間は、3日間(=72時間)と言われているため、精子が活動できる72時間以内に排卵を止めなければ、子宮内で精子と卵子が出会って受精する可能性があるからです。なお、以前は、72時間以内であればいつ服用してもいいと言われていましたが、現在は服用は避妊に失敗してしまった瞬間から早ければ早いほうが効果が高いとされています。 また、コンドームは性感染症予防には有効と言われているものの、避妊においては失敗がないとは言えません。避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。 原案/柳 蓮花作画/小出ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2022年12月17日