間もなく開催がスタートする第38回PFFぴあフィルムフェスティバル。今回の映画祭でひとつの目玉企画となるのが“8ミリ・マッドネス!!~自主映画パンク時代~”だ。この特集は、現在第一線で活躍する映画監督の原点となった8ミリ自主映画の傑作を集めたもの。『雨女』は矢口史靖監督が1990年に発表し、同年PFFでグランプリに輝いた一作だ。その他の画像矢口史靖監督の名から浮かぶ、作品イメージはどんなものだろう? 出世作となった『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』など、いずれにしても“明快なエンターテイメント”というイメージはあるのではなかろうか。そのイメージをもって矢口監督が自主映画として発表した『雨女』を観ると、ちょっと驚くかもしれない。表面だけでみると、あまりに“明快な娯楽”とは映像も内容も程遠いので。ただ、それはあくまで表層上に過ぎない。『雨女』のひとつひとつをつぶさに見ていくと、実は矢口監督ののちにしっかりとつながる優れた“エンターテインメント性”がこの時点で随所に発揮されていることに気づくはずだ。『雨女』は簡単に説明すると、本作の翌年、奇しくも公開される『テルマ&ルイーズ』と重なるような、ふたりの女の子が暴走する物語。傍若無人な行為に走るふたりの日常が描かれる。ただ、その表現手法はよく言えばジャンル・ミックス、悪く言えばもうはちゃめちゃ。近年の映画でいえばデヴィッド・フィンチャー監督の『パニック・ルーム』を思わせるような室外から室内へと導くオープニングのショットからはじまり、あるシーンは女性の足先を執拗に追った官能ロマン、あるシーンは女の子のかわいさをきっちりとらえた当時、流行していたアイドル映画、あるシーンは身も凍るようなホラー、あるシーンは1発勝負のドキュメンタリーと、映画のカラーがこちらも驚くくらいころころと変わっていく。それはある意味、バラバラでまとまりがない。でも、一方で混然一体となってこちらに向かってくるようなパワーも不思議と宿る。そのパワーの源は、何かといえば、矢口ワールドの真骨頂といっていい“エンターテイメント性”にほかならない。巻き込まれた素人ははた迷惑だったと思わずにいられない過激なアプローチで撮られたドキュメンタリー映像、今だったら許されないかもしれない炎上シーン、四谷怪談を想起させるおどろおどろしさが漂うホラーの場面など、いずれの映像も驚きや面白さが溢れ、一喜一憂させられる。とにかく映画のひとつの大きな醍醐味である“娯楽”を体感できるといっていい。それは同時に矢口史靖という才能のスタートに出会うことでもあるといえるだろう。第38回PFFぴあフィルムフェスティバル9月10日(土)から23日(金)まで東京国立近代美術館フィルムセンター(月曜休館)文:水上賢治
2016年09月07日俳優の池松壮亮が、日本映画界の重鎮である東陽一監督の6年ぶりの新作『だれかの木琴』に出演。今年だけで本作をはじめ、8本の出演作が公開される池松は「東監督の作品に出演できるなんて、最初はウソじゃないかと思いましたし、大きな夢が実現してしまった気分です」とオファー時の胸の高鳴りを振り返る。その他の画像初めて東作品に出合ったのは19歳のとき。当時、日本大学藝術学部映画学科に在籍し、講義の一環として代表作『絵の中のぼくの村』を鑑賞したといい「とにかく言葉が見つからないほど、衝撃を受けましたね。こんなに豊かな映画を撮る人がいるんだと驚きましたし、俳優として『いつかこの監督に会わなくてはいけない』と思った」と“伝説”へのあこがれを募らせた。それだけに本作の撮影は「とんでもなく幸せな日々でした。バレないように、喜びを噛みしめていましたけど」と思いは格別だった。井上荒野の小説を原作に、平凡な主婦(常盤貴子)が偶然出会った池松演じる年下の美容師への思いを募らせ、やがて暴走する姿をスリリングに描く。ドロドロの不倫劇、ストーカーの異常心理…そんな安易な枠組みに囚われず、“行き場を失った名もなき感情”を豊かに描く東監督流の男女のサスペンスに仕上がった。「実際に美容師として常盤さんの髪の毛に触れる機会がありましたが、それはイコール人の心に触れることだとわかりましたね。髪の毛を通して、心の変化が敏感に伝わるんです」同世代の俳優の中でも群を抜く演技力。それゆえ“クセが強い”役柄も多く「普段から自分の演技は、自分でコントロールしたいタイプ。人からどうこう言われるのが好きじゃなくて(笑)」。ただ、今回は「東さんが、まるで神様のような視点で現場も作品も見つめているので、僕は東さんが用意してくれた世界を信じて、ただ身を預けていた」のだとか。「東さんから言われたのは『好きにやっていいよ』という言葉くらいで。正直、最初は役者としてラクをしている気分で不安にもなりましたけど(笑)、せっかく東さんの“世界”があるんだから、そこからはみ出なければOKかなと。今は個人的にも現状を壊したい、新しい何かに踏み出したいという気持ちが強いので、東さんとの出会いは大きな刺激になりました」『だれかの木琴』9月10日(土)有楽町スバル座、シネマート新宿ほかにて全国公開取材・文・写真:内田涼
2016年09月06日「ぴあ」調査による2016年9月1日、3日のぴあ映画初日満足度ランキングは、藤巻忠俊のバスケットボール漫画を原作とした大人気アニメの劇場版『黒子のバスケ ウインターカップ総集編 ~影と光~』がトップに輝いた。その他の画像アニメ『黒子のバスケ』は、2012年から3期に渡って放送された人気作。誠凛高校バスケ部に所属し、影が薄いがその存在感のなさを逆手に取ったプレーで活躍する黒子テツヤを主人公に、チームメイトで相棒でもある火神大我を“光”、黒子を“影”とするプレイスタイルで強豪校に挑んでいく姿を描く。総集編第1弾となる本作では、誠凛高校と桐皇学園のウィンターカップ1回戦が描かれ、中学時代に黒子の相棒だった青峰との激闘が映し出される。劇場には原作ファン、TVアニメファンが多数来場。中でも10代、20代の女性客は、登場人物の心情やキャラクター性に魅力を感じたようで、「キャラクターの諦めない気持ちが伝わってきた」「チームの団結力、友情に感動」「ひとりひとりの成長やライバル同士の絆がよかった」「火神の仲間を思う熱いプレーが素敵だった」といった感想が寄せられた。一方で男性客からは、スリリングな試合展開に評価が集まり、「スリル満点の試合がよかった」「白熱できる作品」「チームワークや個人の能力も活きている」「みんなで力をあわせる“王道”のスポーツ映画!」と好評。さらにバスケット経験者からは「学生の頃に青春したかった!」「バスケをもっとやりたくなった」「バスケ好きな男子に観て欲しい」などの声もあがった。なお、満足度ランキングは、人気ゲームを基にロボットと青年の恋を描くアニメーション『planetarian~星の人~』が2位に、ジャニーズJr.内グループ“SixTONES(ストーンズ)”のジェシー、松村北斗、田中樹が主演を務める青春エンタテインメント『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』が3位に入っている。(本ランキングは、9/1(木)、3(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『黒子のバスケ ウインターカップ総集編 ~影と光~』公開中
2016年09月05日2014年に公開され、時代劇として異例のヒットを飛ばした『超高速!参勤交代』(本木克英監督)の続編、『超高速!参勤交代 リターンズ』。前作で無事に江戸への“参勤”を果たした藩主・内藤政醇率いる湯長谷藩の一行は、再び幕府の陰謀に巻き込まれ、今度はさらなる超高速で磐城国(現在の福島県いわき市)への“交代”を強いられる。『超高速!参勤交代 リターンズ』/その他の画像主人公の政醇を演じる佐々木蔵之介、ヒロインの飯盛女・お咲役の深田恭子が前作から続投。本作の冒頭で祝言を挙げ、晴れて夫婦となった政醇とお咲は、藩の存続を揺るがす大ピンチに立ち向かうことに…。夫婦愛が大きなテーマとなった点が“リターンズ”の見どころだ。佐々木は「次々と災難に見舞われて、心身とも弱っているとき、そばで『大丈夫だから』と励ましてくれるお咲の存在は本当に心強いですよね。しかも(演じるのが)深田恭子ですよ!女性の強さが男の背中を押す。そんな関係性を見てほしいですね」とお咲=深田にホレボレ。深田も「前作で殿がケガの手当てをしてくれるシーンが大好きなんですよ。お咲も殿に出会い“色のない世界”から救い出してもらったという感謝があって、より一層支えたい、支え合いたいという気持ちが強くなっていると思いますね」とはにかみながら、夫婦のきずなを語る。悲願だったご当地・いわき市でのロケが実現し、「前作は特に東北の皆さんに応援していただき、おかげでリターンズさせてもらった。この映画で恩返ししなくちゃいけないという思いで、現地入りしました」(佐々木)。地元での暖かな歓迎も力になったといい、駆けつけた総勢150人のエキストラとともに、同市の無形民俗文化財「じゃんがら念仏踊り」を踊った。「あの踊りは、(震災への)鎮魂でもある。『超高速!参勤交代』が愛される理由は、エンターテインメント性が高い間口の広さに加えて、無理難題に立ち向かう当時の人々の頑張りを通して、今を生きる我々にエールを送ってくれるからだと思うんです」(佐々木)、「信頼し合える仲間が試行錯誤しながら、知恵を絞って、絶対無理だと思える参勤交代を成し遂げる。現実的であり、とても夢があるお話だから、たくさんの皆さんに愛していただいたと思うので、リターンズがさらに多くの方に届くとうれしいですね」(深田)『超高速!参勤交代 リターンズ』9月10日(土)公開取材・文・写真:内田涼
2016年09月05日“HiGH&LOW”プロジェクトの劇場版第2弾『HiGH&LOW THE RED RAIN』の予告編映像が公開になった。TAKAHIRO、登坂広臣、斎藤工が演じる“雨宮兄弟”のアクションシーンや、これまで明らかになってこなかった雨宮兄弟の謎が描かれる。公開された予告編映像本作は、ドラマ、映画、ライヴなど様々なジャンルで展開されるプロジェクト“HiGH&LOW”の映画最新作。幼い頃に両親を失い、かたい絆で結ばれてきた尊龍(斎藤)、雅貴(TAKAHIRO)、雨宮広斗(登坂)の雨宮兄弟の謎と運命に迫った新たなドラマがスクリーンに映し出される。このほど公開になった予告編では、幼い頃の雨宮兄弟や、突然に姿を消した長兄・尊龍の行方を探す、雅貴と広斗の姿、さらには長兄の行方を知る謎の女性が登場。映像の後半では、弟たちが知らなかった長兄の“もうひとつの顔”が描かれ、さらに謎が深まっていく内容になっている。また、映像にはACE OF SPADES×PKCZ(R) feat.登坂広臣の『THE RED RAIN』が流れており、ドラマを盛り上げている。『HiGH&LOW THE MOVIE』公開中『HiGH&LOW THE RED RAIN』10月8日(土)公開
2016年09月02日広瀬すず&山崎賢人のW主演で人気マンガを実写映画化する『四月は君の嘘』の本編映像の一部が公開になった。撮影の半年前から猛練習を重ねたというヴァイオリンとピアノの二重奏のシーンだ。『四月は君の嘘』/特別映像が公開本作は、新川直司の同名マンガを原作に、秘密を抱える自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをりと、親の死を境に弾けなくなった元天才ピアニスト・有馬公生を主人公に、音楽に情熱をそそぐ高校生たちのドラマを描いた青春映画。このほど公開になった本編映像の一部は、ふたりがサン=サーンス作曲の『序奏とロンド・カプリチオーソ』を演奏するシーン。楽曲はスタンダードなヴァイオリン曲で、公生のピアノは伴奏の立場でありながらも、かをりの奏でる音色に音を食い込ませていき、“カプリチオーソ=狂想曲風”というだけに、お互いの音をぶつけ合う、まるで殴りあいのような二重奏(デュオ)が展開されていく。広瀬と山崎は、撮影が始まっても休憩を惜しんで楽器に向き合い、ひとつの演奏シーンを撮るのに3日間かけたという。本編映像の一部は、そんなふたりの情熱がほとばしるような圧巻の演奏シーンになっている。『四月は君の嘘』9月10日(土)公開(C)2016フジテレビジョン 講談社 東宝 (C)新川直司/講談社
2016年09月01日NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」などの出演で脚光を浴びる森岡龍と、auの三太郎シリーズのCMで話題の前野朋哉。今、にわかに注目を浴びるふたりがW主演を務める『エミアビのはじまりとはじまり』が公開を迎える。劇中で彼らが演じたのは人気漫才コンビ“エミアビ”の実道(森岡)と海野(前野)。両者ともに「見ているのとやるのと大違い。笑いをとる以前の問題で、お互いがかみ合わない」(森岡)、「自分がテレビで慣れ親しんだ漫才のようにならない。稽古をしてもしっくりこない。そんな日が何日も続いて。このときはさすがに先が見えなかった(苦笑)」(前野)と、難役だったことを明かす。その他の画像そんなふたりは自然と帰り際、反省会と称する飲み会へ(笑)。結果、このことが漫才コンビとなる近道になったそうだ。「同じ時間を共有して信頼関係がより深まると、自分たちの漫才の問題点がすぐ洗い出せ、改善できるようになった。実は試行錯誤していた期間は、お互いを相方と認めていく時間でもあった気がする」(前野)「互いをより知ることで僕らならではのオリジナルの漫才のスタイルがだんだんと見いだせたんだよね」(森岡)その苦労の甲斐あって、劇中では絶妙なかけあいの漫才を披露。と同時に、突然の死に直面した人間たちの再生を見つめた物語において、森岡は相方を突然失った人間のやるせなさ、虚しさ、そして自分なりの弔いを実道を通して見事に体現し、前野も残された者の記憶に焼き付く愛らしく切ない人物として海野を演じきっている。そんな熱演を見せてくれた彼らだが、実は旧知の仲。ほぼ同年代でお互い俳優で映画監督の顔も持つということで、互いをライバル視してきた。それだけに今回の競演は感慨深いものがあったという。「いつか前野君とはがっつり組んでみたいと思っていた。今回、それが叶ってひとつ夢が実現したところがある」(森岡)「僕も同じで、森岡君と主演でこの舞台に立てたことがうれしい。また、ライバルなので刺激も受けた。今は、この互いの主演作がひとりでも多くの人のもとに届いてくれたらと願うばかり」(前野)そしてもうひとつ報告が。実は、“エミアビ”は役を超えて本物の漫才コンビとして現在、M-1グランプリに挑戦中。先日、1回戦を見事突破した。「とりあえず1回戦を突破できてほっと胸をなでおろしています(笑)。今は新たな戦いに向けて猛練習中です」(前野)「ここまできたら、もう、いけるところまでいきたい」(森岡)作品はもちろん“エミアビ”の活躍にも注目したい!『エミアビのはじまりとはじまり』9月3日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー!取材・文:水上賢治撮影:源賀津己
2016年08月31日映画『たたら侍』がカナダのモントリオールで開催されている第40回モントリオール映画祭のワールド・コンペティション部門に出品され、ワールドプレミアで青柳翔(劇団EXILE)、小林直己(EXILE、三代目JSB)、錦織良成監督が舞台あいさつを行った。その他の画像『たたら侍』は、戦国時代の島根・奥出雲の村を舞台に、伝統を継承し守ることを宿命付けられた主人公が、葛藤や挫折を通して真の“武士”へと成長していく姿を描いた本格時代劇映画。青柳は上映前、満席になった800人の観客に「監督とは前作の『渾身 KON-SHIN』(2013年公開)でもモントリオールに来させて頂き、こうして今作もモントリオールで上映することができ、本当に嬉しく思っております」とあいさつ。上映後には、観客や報道陣から日本の文化や侍、武士道についての質問が上がり、小林は「映画祭自体が初めてだったのですが、立ち見の方もいらしたり、『たたら侍』という日本の文化を伝えている映画が、こうして国を超えて多くの方に届いたことに、僕自身、今日が始まりとして、もっと日本の文化やこのたたら侍を色々な方に知って頂きたい」と熱い想いを口にした。観客や報道陣からの質問や写真撮影は、ワールドプレミア終了後の会場ロビーでも続き、小林は「物語のストーリーやメッセージを踏まえた上での質問が多く、凄く真剣に観て頂いてたんだなと感じた。それぞれ違う国の方の生活の中にも、日本の文化や武士道というものに関して、共感するものがあると感じた」と話し、青柳も「色々な方に観て頂き、この『たたら侍』のテーマにある想いを、日本中、世界中の方々に届けていければと思います」と自信をのぞかせた。今作は、滝田洋二郎監督作『おくりびと』(2008年)以来となる、グランプリ獲得に大きな期待が寄せられている。表彰式は現地時間9月5日に行われる。『たたら侍』2017年初夏 新宿バルト9、TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開
2016年08月31日朝井リョウの直木賞受賞作を映画化した『何者』の完成披露試写会が8月30日(火)に開催。主演の佐藤健をはじめ、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督がそろって舞台あいさつに登壇した。『何者』完成披露その他の写真就職活動に臨む若者たちが、互いに協力し合いつつも、内心では嫉妬や葛藤、焦燥に駆られ、複雑な感情を交錯させていくさまを描き出す。この日は、屋外でのレッドカーペットイベントが開催される予定だったが、台風の接近の状況を受けて、安全に配慮し中止となった。代わりに劇場内での舞台挨拶でも会場内にレッドカーペットが敷き詰められ、佐藤らキャスト陣は観客の間を通って登場し、大歓声を浴びた。登壇陣は全員、黒を基調としたフォーマルな衣裳だが、それぞれに異なるカラーをワンポイントの挿し色として取り入れている。佐藤は「現場で(佐藤、有村、二階堂、菅田、岡田の)5人でいることが多くて『戦隊っぽい』『ゴレンジャーじゃね?』と話してたんです。(舞台挨拶で)同じ色を挿し色にすることは多いけど、『何者』の場合は役の個性がみんな違うので、色を変えて立った方が合うと思ってやってみました」と意図を説明した。佐藤は赤、有村はピンク、二階堂はオレンジ、岡田は紫、菅田はスーツの左足の膝の部分に緑のスカーフを巻くという独特のセンスで、佐藤から「君の生き様が表れてる(笑)。足を折ったのかと思われそう」と突っ込まれていた。ちなみに佐藤演じる拓人と菅田が演じる光太郎はルームシェアしている親友同士で、有村演じる瑞月は光太郎の元カノ。しかし、拓人は瑞月にひそかに思いを寄せていて…という複雑な三角関係にある。菅田はこの関係性について「大変ですよ! みんなのタケルン(=佐藤)よりもモテる設定ですから!ドキドキでした」と述懐。光太郎は天真爛漫系と称される明るい男子だが「読み合わせで、有村さんに『光太郎のどうゆうところが好き?』と聞いたら『まっすぐなところ』と言われて、あまり考えずに演じようと思った」と振り返る。ここで佐藤が「それはノロケ?」と再びツッコミを入れ、菅田が「演技論です!」と返し、会場は笑いに包まれた。三浦監督は「企画が始まって約2年。やっと完成しました」と万感の思いを口にすると同時に、作品の出来栄えに関しても自信をうかがわせていた。『何者』10月15日(土)全国公開
2016年08月30日「ぴあ」調査による2016年8月26日、27日のぴあ映画初日満足度ランキングは、新海誠監督の最新作『君の名は。』が10代の観客から圧倒的な支持を集めてトップに輝いた。その他の画像本作は、東京で暮らす高校生・瀧と、田舎で暮らす高校生・三葉が夢の中で入れ替わってしまうことから始まるドラマ。夢の中で入れ替わったふたりは、やがて心を通わせていくが、物語は予想外の展開を見せる。『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』などの作品で高い評価を集めてきた新海監督の待望の長編作で、公開前から大きな注目を集めていた。上映劇場には、小学生から年配まで幅広い観客がつめかけているが、10代のグループや、友人連れ、カップルで来場している観客が多いのが特徴。10代の観客からは「時空がかけ離れたふたりのやりとりが面白い。ビジュアルが細部までこだわっていると感じた」「映像とRADWIMPSの音楽がマッチしている」など好評。新海作品を追い続けている20代の観客からは「これまでの新海作品よりも恋愛の要素が強くなっている。ラストシーンは鳥肌がたつほど感動!」の声があがった。これまで、新海作品は美しい背景美術や、音楽とモノローグの調和が大きな魅力と紹介されることが多かったが、出口調査で観客が最も評価したのは“脚本”のようで「細かな伏線があり、途中に驚きがあり、最後にきれいに終わる展開でシナリオが良かった」「最初は“よくある物語かな”と思っていたけど、予想外の展開が続いてどんどん引き込まれた」「感動するし、ときめきもするけど、その中に切なさもあって、脚本がよく出来ているという印象」など感想が集まった。なお、満足度ランキングは、平均年齢83歳のダンスグループを追ったドキュメンタリー『はじまりはヒップホップ』が2位に、戦争にいってしまった父を取り戻そうと8歳の少年が奔走する姿を描いた感動作『リトル・ボーイ小さなボクと戦争』が3位に入っている。(本ランキングは、8/26(金)、27(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『君の名は。』公開中
2016年08月29日清水玲子の人気コミックを映画化したサスペンス大作『秘密 THE TOP SECRET』の公開記念舞台挨拶が8月25日、都内で行われ、主演の生田斗真をはじめ、共演する岡田将生と大友啓史監督が出席した。『秘密 THE TOP SECRET』/その他の画像死んだ人間の脳からスキャンした“過去の記憶”を頼りに、事件を捜査する第九のメンバーが、迷宮入りした猟奇事件の真相に迫る。生田は「軽い気持ちで劇場に行ったら、ものすごい物を持ち帰ってしまったという声をたくさん聞きます。しめしめですね」とご満悦。「衝撃的であり、胸にグッとくるものがあるはず。皆さんが感じたものを大切にして、末永く愛していただければ」とアピールした。俳優として幅広い活躍を続ける生田にとって、本作では10本目の主演作で「常に攻めていたいし、チャレンジしたいと思っているので、このタイミングで“ミスター・チャレンジ”大友監督と出会えて良かった」と初タッグに強い手応え。大友監督は、「普通に考えても、難しい役。この若さで、いろいろな背負った役柄を演じられる俳優はそうそういない。ぜひ、(生田の)代表作の1本になってほしい」と熱い思いを語っていた。岡田も「僕自身、大好きな渾身作。いろんな人に見てもらい、広げていただければと思う」。8月15日に27歳の誕生日を迎え、「これからもチャレンジ精神を忘れず、攻めていきたい」と抱負を語った。本作は現在までに、45万人を動員している。『秘密 THE TOP SECRET』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年08月25日ジョージ朝倉の人気コミックを実写映画化する『溺れるナイフ』の予告映像が公開になった。W主演を務める小松菜奈と菅田将暉のほか、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音が出演する本作は、不器用にぶつかり合う10代の少年少女たちの“一生に一度の恋”を描く純愛ストーリーだ。公開された予告映像東京から浮雲町に引っ越してきた人気モテ?ルの夏芽(小松菜奈)は、退屈て?ウンサ?リするような町で、自分が欲する“何か”を持ったコウ(菅田将暉)と呼ばれる少年に出会い、強烈に惹かれていく。コウこと長谷川航一朗は、土地一帯を取り仕切る神主一族の跡取り息子で、勝手に授業を抜けたり、「神様がいる」立ち入り禁止の海に入ったりと傍若無人な態度で毎日を退屈に過ごしていたが、夏芽の美しさに自分と同じ特別な“何か”を感じ、ふたりは付き合いだす。予告映像は、「あの夏、神様のいる海で君と出会った。」という夏芽の言葉からはじまり、撮影が行われた和歌山・熊野の自然の中で、惹かれあっていくふたりの姿が描かれていく。だが夏祭りの夜、ふたりの全てを変える事件か?起こってしまう。「あの日、全てが変わってしまった。」という夏芽の悲しそうな声と、突き放したような冷たい目を向けるコウ。傷つき離れてしまったふたりに、幼馴染の大友(重岡大毅)とカナ(上白石萌音)は、閉じ込めていた思いをぶつける。「君だけが私の光り」と永遠を信じていた夏芽とコウは、眩い光の中で育んだ思いを取り戻すことができるのか? 前に進むためにふたりはどのような選択をするのか? 本作は、気高く危うくときに破裂しそうな10代特有の躍動感に溢れた感情を描き出した作品になりそうだ。『溺れるナイフ』11月5日(土)TOHOシネマズ渋谷ほか全国ロードショー
2016年08月25日女優のんがアニメーション映画『この世界の片隅に』(片渕須直監督)で、主人公すず役の声を演じることが発表され、予告映像が公開になった。のんは「すごく本当に、とんでもなく嬉しくて、なんか地面からふわっと浮いちゃいそうなくらい嬉しかったです!」とコメントを寄せた。公開された予告映像本作は、こうの史代の同名漫画が原作。昭和19年から20年の広島を舞台に、呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずが、戦況が悪化し、あらゆるものが欠乏していく中でも前を向き、日々を大切に生きようとする姿を描く。監督は『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督。片渕監督は起用の理由について「6年前『この世界の片隅に』をアニメーションにしようと思ってからずっと、すずさんの声を探していました」といい、「ご縁に恵まれて、のんさんの声をマイクを通して聞いた時、何年も前から自分たちが想像してきた声が、すずさんとなって現れました。その時、のんさん以外のすずさんは考えられないと確信しました」と明かす。のんは原作について「私は戦争や暴力の描写が嫌いで苦手で、目を向けないで拒んでいたところがありました。(戦争は)非日常なもので別次元のものと思っていたのですが、原作を読ませていただいて、日常と隣り合わせに戦争があったのかもしれないなと感じて、今まで拒んできたものに目を向けてみようと思いました」と話し、アフレコは「最初はすごく難しくて、どうしたらいいんだと悩んだんですけど、やっていくうちに絵に息を吹き込むというのが楽しくて。あぁ、声優さんはこういうことをされてたのかと思うと興奮しました」と振り返った。自身が演じる、すずについては「感情が沸きたった時に、がーって絵を描いているところがすごく共感しました。すずさんは、ぼーっとしていると言われながらも、パワフルでポジティブなところが好きです。劇中ですずさんがやっているような着物のリメイクにも挑戦してみたいです」とコメント。観客に向けて「普通に生活しているとか、ただ生きているっていうことが、あぁやっぱり普通っていいな、と思える映画だと思うので、そういうのを感じていただきたいなと思います。そして、是非ご家族を誘って観ていただきたい。大切な感覚を一緒に共有出来ると思うのです」とメッセージを送った。このほど公開になった予告映像では、シンガー・ソング・ライターのコトリンゴが新たにカバーした『悲しくてやりきれない』が使用されており、今週末から一部の劇場で、のんの特別メッセージ付き予告編映像が上映される。『この世界の片隅に』11月12日(土)テアトル新宿、ユーロスペースほか全国ロードショー
2016年08月24日生田斗真が主演を務める大友啓史監督の新作『秘密 THE TOP SECRET』の3夜連続舞台あいさつの第3夜が21日に行われ、大友監督とキャストの織田梨沙が登場した。その他の画像映画は、死んだ人間の脳から“過去の記憶”を映像化できるスキャナーを使って事件を解明する捜査チーム、通称=第九のメンバーが、迷宮入りした猟奇事件に隠された真実と真犯人に迫っていく様を描くもので、織田は事件のカギを握る女性、絹子を演じている。織田は本作が女優デビュー作だが、大友監督は「実は、オーディションの時も、そうそうたる女優陣が来てくれたんですが、絹子を演じてもらうという時に、ある種の匿名性だったり、僕らがわからない存在でいてほしいというのがあったんです。そんな中、彼女の鮮度もそうですが、絹子という役を覚悟をもってトライしてくれたんです。その覚悟がオーディションでも伝わってきた」とコメント。一方、織田は「どのシーンも自分なりに努力しましたが、やっぱり演技って難しいなと思いました」と語るも「絹子は芯があってみんなを騙して、誘惑しなくちゃいけない。取調室で、大森さん演じる眞鍋に問い詰められても動揺しないようにと頑張りました。あのシーンは、オーディションの時からやっていたので、記憶に残ってます」と振り返った。また、「この映画はミステリーとうたってはいますが、普通の謎解き映画とは少し違うところがあると思う」という大友監督は「映画の楽しみ方として、観る方の個人的な経験のバックグラウンドの中で、補填しながら見る自由ってあると思っているんです。この作品が、まさに脳内をテーマにした作品である以上、無責任と言われようと“説明をしすぎない”という部分にこだわったところがあります。その辺を上手に楽しんでもらえると嬉しいです」と語った。『秘密 THE TOP SECRET』公開中
2016年08月22日9月に開催される第38回PFFぴあフィルムフェスティバルのメインプログラム“PFFアワード2016”の最終審査員が発表になった。本プログラムは、世界最大級の自主映画コンペで、本年度は映画プロデューサーの遠藤日登思、映画監督の沖田修一、荻上直子、編集者の佐渡島庸平、アーティスト/ミュージシャンの野田洋次郎が最終審査員を務める。その他の画像“PFF(ぴあフィルムフェスティバル)”は、世界最大級の自主映画コンペ“PFFアワード”をメインプログラムに据えている映画祭。期間中に、全国から集まった483本作品の中から選ばれた入選作20作品が上映され、最終審査員によって各賞が決定。9月23日(金)の16時30分から表彰式とグランプリ作品上映が行われる。毎年、PFFアワードの最終審査員は映画の作り手だけでなく、編集者、作家、音楽家など幅広いジャンルから参加し、入選作品を決定するプロセス同様、1本ずつ丁寧に作品を観賞し、議論の上で各賞が決定する。これまでの表彰式では最終審査員が作品について、じっくりとコメントする場面もあり、入選監督だけでなく、映画ファンにとっても充実したプログラムになっている。本映画祭では他にも、カンヌ映画祭のある視点部門で審査員賞を受賞した深田晃司監督の『淵に立つ』がクロージング作品として上映。さらに園子温、塚本晋也らの過去の8ミリ作品を丁寧に修復しデジタル上映する“8ミリ・マッドネス!!~自主映画パンク時代~”など、様々なプログラムが行われる。本年度から“PFFアワード”は当日券のみになり、それ以外のプログラムは全席指定で前売り券と当日券を発売。チケットはチケットぴあにて発売中。第38回PFFぴあフィルムフェスティバル9月10日(土)から23日(金)まで東京国立近代美術館フィルムセンター(月曜休館)10月29日(土)から11月4日(金) まで京都シネマ11月3日(木・祝)から6日(日) まで神戸アートビレッジセンター11月11日(金)から13日(日) まで愛知芸術文化センター2017年4月福岡市総合図書館
2016年08月22日生田斗真が主演を務める大友啓史監督の新作『秘密 THE TOP SECRET』が公開されているが、大友監督とキャストが登壇する舞台あいさつが3夜連続で開催されることになり、18日に大友監督と、劇中で監察医・三好雪子を演じた栗山千明が登場した。その他の写真本作は、死んだ人間の脳から“過去の記憶”を映像化できるMRIスキャナーを使って事件を解明する特殊脳内捜査チーム、通称=第九のメンバーが、迷宮入りした猟奇事件に隠された真実と真犯人に迫っていく様を描くミステリー・エンタテインメント。三好雪子は、第九の室長・薪の友人であり、薪と共に第九を立ち上げるも捜査中に命を落とした鈴木の恋人という複雑な役どころで、栗山は「私だったら、逃げてしまいそうな気がします」と語るも「でも、雪子の場合は見守りたいというか、見続けないといけないという使命感があったんじゃないかと思います。“第九”という組織についても、鈴木くんと共に“第九”を立ち上げた薪さんに対してもそう思っているのかなと思っています」と分析。大友監督は「雪子にとっては、恋人である鈴木を自分から奪った薪に対する憎しみも最初はあったんだと思いますが、薪が鈴木のことをよく知り、様々なことを共有していたことも知ってたから、憎みきれなかったのだと思います」と説明した。完成した作品について栗山は「今まで出演した映画は、自分の出演シーンや自分の演技を観てしまうことが多くて、作品として観れることがなかなかなかったんですが、この作品は入り込んでしまいました」と言い「自分の出演映画で泣いたのは、この作品が初めてです」とコメント。大友監督は「お客さんを映画の物語の外に置いて、一歩引いた目で観て頂くというよりも、映画の中に巻き込んでしまいたい。自分の持っている主観と他者の感情や周りの世界で起きていることが混乱してくる。起承転結がはっきりしたストーリーよりも、その混沌の渦の中にお客さんを引き込めないかなと思って作りました」と集まった観客に語りかけた。『秘密 THE TOP SECRET』公開中
2016年08月19日週刊少年ジャンプで連載中の人気コミック『BLEACH』が、福士蒼汰主演、佐藤信介監督(『アイアムアヒーロー』『デスノート Light up the NEW world』)で実写映画化されることが発表になった。原作者の久保帯人は「映画化です。ボンヤリ浮かんでは、なんやかんやで(主に俺のイチャモンにより)立ち消えてた実写映画が遂に実現することになりました」と報告。福士は「まず『BLEACH』が実写になると聞いて自分も驚きでした。自分が一護となり死神の代行として、責任を持って演じたいと思います」とコメントを寄せた。その他の画像『BLEACH』は、霊が見えること以外は普通の高校生・黒崎一護が、ある日突然現れた死神・朽木ルキアから、死神の力を与えられ、家族や仲間たちのために虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦う物語。既刊73巻で累計発行部数8700万部を突破する人気コミックだが、74巻で連載を終了することが決定している。実写化は根強い人気を誇る1~8巻にあたる“死神代行編”の物語が中心になるといい、作者の久保は「幸運にも連載完結のタイミングと重なったので、原作者としてできる限り協力して、BLEACHを知らない人にも楽しんで貰え、BLEACHの読者にも満足して貰えるものに近づける一助になればと思っています」とコメント。「唯一心配なのは一護の髪の色かなー! あの色実写だとヘンだけどどうすんだろなー!」と期待を寄せている。福士は「15年連載が続いた大人気作品が終わりを迎えたことも感慨深いです。読者としては一護や死神たちの雄姿をまだ見ていたい気もしますが、実写でもその雄姿を感じていただければと思います。そして佐藤監督とは映画『図書館戦争』シリーズ以来のタッグです。緊張もしますが、監督を信頼して頑張りたいと思います」と意気込みを語る。佐藤監督は「『BLEACH』この壮大な物語を、映画化します。想像力の限りが尽くされたこの世界を、映像の力の限りを尽くして描きます。尸魂界(ソウルソサエティ)、虚(ホロウ)、斬魄刀(ざんぱくとう)、そして福士蒼汰が一護として暴れまくる姿、お楽しみに」と話している。本作は、ワーナー・ブラザース映画の配給で2018年に公開される。『BLEACH』2018年 全国ロードショー
2016年08月19日東宝がアニメーション映画『GODZILLA』の製作を発表した。監督は静野孔文(劇場版『名探偵コナン純黒の悪夢(ナイトメア)』)と、瀬下寛之(劇場版アニメ『亜人』)のW体制。ストーリー原案と脚本は、虚淵玄(『魔法少女まどか☆マギカ』)が担当し、CGスタジオ・ポリゴン・ピクチュアズの制作で2017年に公開される。その他の画像1954年に第1作目が公開され、最新作『シン・ゴジラ』も大ヒットを記録している国産ゴジラシリーズは、これまでに29作品が制作され、国内計29作品の累計観客動員数は1億人を突破している。TVアニメーションとしては、アメリカのハンナ・バーベラ・プロダクションが1978年にアニメ・シリーズ『GODZILLA』を製作。1998年にはローランド・エメリッヒ製作総指揮でアニメ・シリーズ『Godzilla:The Series』が製作されたが、アニメーション映画としては世界初となる。静野孔文(しずの・こうぶん)監督は「ゴジラが大好きな人も、まったく知らない人も楽しめるアニメならではの壮大なスケールのエンターテイメントを目指しています。ご期待ください」とコメントを寄せており、瀬下寛之(せした・ひろゆき)監督は「虚淵玄さんと静野孔文監督、超個性的でグローバルセンスに富んだ才能を持つ二人のクリエイターと共に、壮大な世界観と人間ドラマを目指します」と話している。虚淵玄(うろぶち・げん/ニトロプラス)は「ゴジラというタイトルに関わらせていただけるのは、日本に生まれたクリエイターとして最高の名誉であると思っています。ここまで支えてくださった大勢の方々に感謝を捧げるとともに、そのご期待に添えるよう全力を尽くす所存です」と語っている。東宝は、「これまで29本製作された国産ゴジラ映画や2本製作されたハリウッド映画とも一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生する」とコメントしており、稀代のクリエイターたちが、どのような新しいゴジラを作り出すのか、国内外から注目を集めることになりそうだ。『GODZILLA』2017年 全国公開
2016年08月19日「ぴあ」調査による2016年8月11日、13日のぴあ映画初日満足度ランキングは、人気アニメ『アイカツ!』の新シリーズ劇場版第1弾『劇場版アイカツスターズ!』がトップに輝いた。2位に飼い主の留守中にペットたちが巻き起こす騒動を描いたアニメーション『ペット』、3位にパキスタンの伝統音楽家たちがジャズに挑戦する様を描くドキュメンタリー『ソング・オブ・ラホール』が入った。その他の写真1位の『劇場版アイカツスターズ!』は、アイドル学校、四ツ星学園の1年生・虹野ゆめが、同じく1年生の桜庭ローラら仲間たちとともに、トップスターを目指して奮闘する姿が描かれる。TVアニメも人気の作品だが、スクリーンで見る彼女たちのステージは圧巻だったようで、出口調査では「迫力があって大画面で音もよかった」「ライブシーンが最高!」「前シリーズのキャラクターが勢ぞろいするところはファン必見」「衣装が新しくて嬉しかった」などと好評だった。物語の舞台は、“伝説のドレス”にちなんだイベントが開催される南の島。イベントに参加するため、ゆめとローラも南の島に向かうが、そこでふたりは喧嘩をしてしまう。歌やダンスだけでなく、ふたりの友情ドラマも見どころだったようで、観客からは「ふたりの感情が丁寧に描かれていて、その後のライブがキラキラ輝いていた」「女の子同士の友情がよかった」などの声が寄せられた。また、親子連れの観客も多く「ゆめとローラが仲直りするところに感動。最後まで楽しく見ることができた」(6歳)、「ふたりが仲直りできてよかった。また見たい」(6歳)、親からは「ストーリ性のある映画。子供と一緒に楽しめた」といった感想が寄せられた。(本ランキングは、8/11(木)、13(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『劇場版アイカツスターズ!』公開中
2016年08月15日貫井徳郎の小説を妻夫木聡、満島ひかりの共演で映画化する『愚行録』の特報映像と新ビジュアルが公開になった。今月末に開催される第73回ベネチア映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門で正式上映されることが決定している話題作だ。公開された特報映像始まりは、閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。被害者の田向浩樹(小出恵介)は、大手デベロッパーに勤めるエリートサリーマンで、妻の友季恵(松本若菜)は物腰の柔らかい上品な美人。ふたりは娘とよく買い物に出かけるなど、誰もが羨む仲睦まじい“理想の家族”として知られていたが、田向は1階で、友季恵と娘は2階寝室で刺殺された姿で発見される。特報映像は、未解決のまま一年が過ぎ、風化していく事件の真相を追う週刊誌の記者・田中(妻夫木)が、「田向さんを殺した人って誰なんですか?」と一家の隣人や、知人・友人に問いかけるところから始まる。次々に映し出される関係者は、皆一様に含み笑いのような表情を見せ、そして何者かが「私、殺した人を知っています」と衝撃の告白をして終わっている。特報映像とビジュアルに登場する「そこには、悪意も、善意もない。」というコピーと、記者・田中が目の当たりにする田向家へ向けられる噂の数々は、観る者に何を突きつけるのか? 本作は、複雑に絡み合う人々の思惑や感情を描き出す作品になりそうだ。『愚行録』2017年2月18日(土)全国ロードショー
2016年08月12日司馬遼太郎の歴史小説『関ヶ原』が原田眞人の脚本と監督で映画化されることが発表になった。岡田准一が石田三成を、役所広司が徳川家康を、有村架純が三成に仕える忍びの初芽を演じ、東宝とアスミック・エースの共同配給で、2017年初秋に全国公開される。その他の写真原作は、『国取り物語』『新史太閤記』と並ぶ司馬遼太郎の“戦国三部作”と呼ばれ、『覇王の家』『城塞』と並ぶ“家康三部作”のひとつでもある。単行本・文庫を合わせた累計発行部数は580万部を超えており、1981年に森繁久彌、加藤剛、三国連太郎、三船敏郎、松坂慶子らでドラマ化されたが、映画化は初となる。本作での石田三成の人物像は、これまで描かれてきた狡猾で計算高い武将ではなく、“正義”を重んじるあまり融通が利かず、不器用で人間味あふれる“純粋すぎる武将”として描かれる。岡田は「日本で一番の大合戦“関ヶ原”が映画化されることを僕自身、今から楽しみにしています。歴史好きとして、本来の人物像に近いであろう“石田三成”を演じることができ嬉しく思います」とコメント。役所は、数々の歴史上の人物を演じてきたが徳川家康役は初だといい、「信長、秀吉など、数々の戦国武将の成功と失敗を間近に見て学んできた家康が、人生最大の大博打“関ケ原の戦い”に挑み、勝利するまでの心の動き、今からワクワクしています」と意気込む。また、有村は「言葉や所作、アクション、一から覚える事がたくさんありますが出演されるキャストの方々のお芝居を見て勉強しながら、その時代を生きた人物として、石田三成の腰元として女を忘れしっかりと役目を果たしたいなと思います」とコメントを寄せている。原田監督は「国家の在り方が問われるこの不確かな時代を生き抜くために、我々にはもう一度、それぞれの立場で“正義”を問い直し実践する急務があります」と力説。「司馬遼太郎文学の素晴らしさは“正義の信奉者”のもたらすマイナス面も活写し、石田三成を偶像視していないところです。三成と敵対する徳川家康のリアリストの悪しき面と魅力も同時に捕えています。私の中にも60パーセントの三成と、40パーセントの家康が共存しています。そこに、『関ヶ原』を作る意義がある、と痛切に感じています」と語っている。撮影は8月中旬より約2か月半に渡り、滋賀・京都などを中心に、国宝級の歴史的建造物での撮影も行う。また、天下分け目の決戦を描くにあたっては約3000人規模のエキストラ参加も予定している。『関ヶ原』2017年初秋、全国ロードショー
2016年08月10日「ぴあ」調査による2016年8月5日、6日のぴあ映画初日満足度ランキングは、2大ヒーローシリーズ最新作『劇場版仮面ライダーゴースト100の眼魂とゴースト運命の瞬間』『劇場版動物戦隊ジュウオウジャードキドキ サーカスパニック!』がトップに輝いた。2位にノラ猫の冒険と友情を描いた3DCGアニメーション『ルドルフとイッパイアッテナ』、3位にひとりの教師と落ちこぼれクラスの生徒たちの交流を実話を基に描いた『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』が入った。その他の写真1位の『劇場版仮面ライダーゴースト…』『劇場版動物戦隊ジュウオウジャー…』は、夏恒例になっている“仮面ライダー”と“スーパー戦隊”の2本立て作品。『仮面ライダーゴースト…』は、敵怪人“眼魔”により命を落とし、仮面ライダーゴーストとしてこの世に戻ってきた天空寺タケルを主人公に、すべての人間を幽霊にしようと企む仮面ライダーダークゴーストとの戦いが描かれる。劇場には親子連れが多く来場しており、子供からは「全部よかった。タケルくんになりたい」(4歳)、「仮面ライダーがいっぱい出てきた最後のところが好き!」(5歳)、親からは「映像が綺麗で、最後のバトルの迫力もすごかった」(37歳)、「大人が見ても面白いストーリー。偉人が出てくるが、歴史上の人物がこんな人だったと家族で話すきっかけにもなる」(44歳)といった声が聞かれた。2位の『ルドルフとイッパイアッテナ』は、長距離トラックの荷台に迷い込み東京にたどり着いた子猫のルドルフが、街の巨大なボス猫・イッパイアッテナと出会い、ノラ猫としてともに行動し、友情を育んでいく様を描く。劇場に訪れた子供たちからは「ルドルフが好きになった」(4歳)、「全部面白かった。お友達を大切にしたいと思った」(7歳)、「ルドルフとイッパイアッテナが少しずつ仲良くなっていくところは、自分もこんなことがあったな、と思い出した」(10歳)、「仲間を助けるシーンは泣きそうになった」(11歳)、一緒に来ていた親からは「イッパイアッテナの優しさに感動。アニメーションも素晴らしく、猫の毛並みが綺麗で驚いた」(42歳)、「友達の大切さを子供に伝えられる映画だと思った」(45歳)、「アニメは子供のものだと思っていたが楽しめて感動できた」(40歳)などの感想が寄せられた。両作品ともに“子供向け”のイメージがある作品だが、映画ならではの迫力や鮮明な映像、物語に込められた普遍的なメッセージなどが親世代の心も動かしており、親子で一緒に楽しめる内容になっているようだ。(本ランキングは、8/5(金)、6(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)(C)2016劇場版「ゴースト・ジュウオウジャー」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2016テレビ朝日・東映AG・東映
2016年08月08日2016年8月6日、7日の全国映画動員ランキングは、『シン・ゴジラ』(全国348館)が公開2週目も首位を守り、2位の『ファインディング・ドリー』(全国362館)、3位の『ONE PIECE FILM GOLD』(全国346館)も順位をキープした。その他の画像/動員ランキング週末に封切られた『劇場版仮面ライダーゴースト100の眼魂とゴースト運命の瞬間』(全国302館)は初登場4位。『ルドルフとイッパイアッテナ』(全国332館)は初登場5位。『秘密 THE TOP SECRET』(全国304館)は初登場6位につけており、次週、TOP3内がどのように変動するのか注目だ。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『シン・ゴジラ』2位『ファインディング・ドリー』3位『ONE PIECE FILM GOLD』4位『劇場版仮面ライダーゴースト100の眼魂とゴースト運命の瞬間』5位『ルドルフとイッパイアッテナ』6位『秘密 THE TOP SECRET』7位『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』8位『ターザン:REBORN』9位『HiGH&LOW THE MOVIE』10位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
2016年08月08日石田スイ原作の人気コミックを実写映画化する『東京喰種 トーキョーグール』に、鈴木伸之、蒼井優、大泉洋が出演することが発表になった。その他の画像映画は、人の姿をしながら人をくらう“喰種(グール)”が暮らしている東京を舞台に、事故で少女の臓器を移植されたことをきっかけに“半喰種”になってしまったカネキが、“喰種”のトーカの助けをかりながら、喰種を駆逐しようとする人間たちと戦いを繰り広げる様を描く。カネキを窪田正孝が、トーカを清水富美加が演じる。鈴木が演じるのは、喰種捜査官の亜門鋼太朗で「原作の一ファンとして、亜門鋼太朗がすごく素敵で魅力的な登場人物なので、身を粉にして今回演じさせていただきます」とコメント。「私のまわりでもとても話題になっている作品で、知人から『面白いから読んだ方がいいよ!』と強く薦められたばかりだったので驚きました」という蒼井は、表向きは理知的だが実は貪欲な喰種の神代利世を演じる。さらにCCG本局所属の上等捜査官の真戸呉緒を演じる大泉は「大人気コミックが原作ということもあり、出演のお話を頂いた時からとても緊張しています。真戸呉緒を演じさせて頂けることは役者として大きな挑戦であり、非常にやりがいを感じています。役と真摯に向き合い、皆さんの想いに応えられるように全力で頑張ります」と語っている。撮影はすでに始まっており、9月にクランクアップ予定。来年の夏に全国で公開される。『東京喰種 トーキョーグール』2017年夏全国公開
2016年08月06日7月16日の公開初日から、8月1日までの20日足らずで観客動員数100万人を突破する大ヒットを記録している、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』。8月4日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で大ヒット舞台あいさつイベントが行われ、AKIRA、青柳翔、TAKAHIRO、登坂広臣、岩田剛典、鈴木伸之が登壇した。その他の画像本作は、EXILE・HIROが企画プロデュースを務め、ドラマや漫画、音楽などが連動して展開する『HiGH&LOW』プロジェクトの長編映画版。先月には雨宮兄弟を主人公にした映画第2弾『HiGH&LOW THE RED RAIN』の10月8日公開も発表され、世間を湧かせている。この日、上映後の舞台あいさつということもあり、“ムゲン”の総長琥珀役のAKIRAから、「雨宮兄弟の『よくもまぁ群れやがって!』っていう台詞は羨ましかった」と具体的な台詞が飛び出した。「群れてすみません」と、AKIRAから頭を下げられた雨宮兄弟の次男・雅貴を演じるTAKAHIROは、「マヌケとスケベが止まらない僕(雅貴)からしたら、全員羨ましいですからね!」と自虐ネタで返し、会場からは笑いが起こった。リピーターたち垂涎のシーンも数多い本作。コブラ役の岩田は、「衣装も映画の見所」と話す一方で、「TAKAHIROさんの壁ドンからのシーンを見て欲しい。僕は床ドンされてます」と新たな胸キュン?場面もアピールした。さらなる飛躍を目指し、『HiGH&LOW』の掛け声で幕を閉じた。会場の興奮は常に最高潮、社会現象的な『HiGH&LOW』旋風を感じさせるイベントとなった。『HiGH&LOW THE MOVIE』公開中『HiGH&LOW THE RED RAIN』10月8日(土)公開取材・文・写真:小杉 由布子
2016年08月04日阪本順治監督がメガホンを執り、オダギリジョーの主演で、革命家チェ・ゲバラのゲリラ隊に参加した日系人“フレディ・前村”の知られざる生涯を、実話に基づいて描く映画『エルネスト』が製作されることが発表になった。その他の写真映画は、留学先のキューバの医学校でチェ・ゲバラと出会い、ゲバラから“エルネスト”と名付けられ、自由と愛のために戦った日系ボリビア人、フレディ・前村の生き様が描かれる。阪本監督は製作理由について「ボリビアの日系移民を調べたら、ゲバラと戦ったフレディを発見しました。私にとって長編映画で、ひとりの実在する人を題材にするのは初めてです。本当はもっと世間に知られるべきフレディに光を当てて映画化したかった」と話し、「オダギリさんには「心(しん)の強さがあり、静けさも感じた」主人公のフレディを演じるにはオダギリさんにも共通の部分があると思った」とコメント。オダギリは「役者になる前から阪本監督の作品が好きで、20代で仕事をしたことがあり今回オファーを来た時は、すぐに引き受けました。ただし、主役と聞いたときはビックリしました」といい、「キューバ撮影や、自分が演じる役はすべてがスペイン語という大変な役柄であるからこそ今回引き受けました。今までやったことのない苦しそうな現場に身を置きたくなる。それが映画出演のモチベーションになります」と意欲を語った。本作は日本とキューバ合作映画で、8月中旬から国内で撮影を行い、9月からキューバでロケを敢行。日本だけではなくキューバなどの中南米や、フランス、スペインなどヨーロッパ諸国でも公開する予定だという。『KT』『闇の子供たち』などの社会派映画も手がけてきた阪本監督が、キューバ危機やボリビア革命運動など、激動の時代に実在した人物をどのように描くのか注目が集まる。『エルネスト』2017年 秋 全国ロードショー
2016年08月04日七月隆文の人気小説を福士蒼汰と小松菜奈の共演で実写映画化する『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に東出昌大が出演することが発表になった。福士演じる主人公と同じ大学に通う親友の上山正一役を演じる東出は「上山はなかなか演じたことのないおちゃらけた役だったので自分自身も新鮮でした」とコメントを寄せた。その他の写真本作は、2014年8月に文庫書き下ろしで刊行されて以来、WEBサイト“読書メーター”の恋愛小説のおすすめランキングで、1位(8月4日付け)に輝いている100万部突破の人気小説が原作。『僕等がいた前後篇』『ホットロード』『アオハライド』の三木孝浩監督と脚本の吉田智子がタッグを組み、切ない運命を背負った20歳のカップルのかけがえのない一瞬一瞬をみずみずしく描き出す。『アオハライド』に出演した東出は、「三木監督はもちろん、プロデューサーやスタッフの皆さんとまた一緒に仕事が出来ることが本当に嬉しかったです」といい、「福士くんとは親友の役なので、撮影初日からタメ口で話そうと決めたり、ご飯に行ったり、撮影現場も和気あいあいとした雰囲気でとても楽しく撮影できました」と明かした。物語は、美大生の南山高寿(福士蒼汰)が、電車の中で福寿愛美(小松菜奈)に一目惚れするところからはじまる。ふたりは意気投合し付き合いだすが、高寿はある日、愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる。正一(東出)は高寿にアドバイスをし、恋に臆病な彼の背中を押す親友として登場する。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』12月全国東宝系にて公開
2016年08月04日葉月抹茶の大ヒットコミックを、川口春奈と山崎賢人のダブル主演で映画化する『一週間フレンズ。』の特報映像が公開された。本作は、1週間で友達の記憶が消えてしまうヒロイン・藤宮香織(川口)と、彼女に思いを寄せる長谷祐樹(山崎)の恋模様が描かれる。『一週間フレンズ。』/特報高校2年の主人公・祐樹は、初めて会った日から惹かれていたクラスメイトの香織に「友達になってください」と声をかける。しかし香織には記憶障がいがあり、友達になることを拒まれてしまう。それでも香織のそばにいたいと願う祐樹は、毎週月曜日、記憶がリセットされるたびに香織に会いに行く。公開された特報映像には、祐樹が香織と“友達”になろうとする一生懸命な姿が映し出される。事情を知っても香織に無邪気な笑顔を見せる祐樹に、香織は少しずつ心を開いていくようにも見える。しかし記憶をなくした香織に「あなたは?」と尋ねられ、ふと祐樹の表情は曇る。それでも祐樹は「何度忘れられても、君が好き」と力強く語っており、何度拒まれ、たとえ忘れられても真っ直ぐに思いを貫く祐樹の姿に胸が熱くなる。特報は「俺が藤宮さんを守るから」という祐樹の言葉で終わっているが、1週間しか持たない記憶に祐樹はどのように立ち向かっていくのか?今後の展開が気になる映像になっている。『一週間フレンズ。』2017年2月18日(土)全国ロードショー
2016年08月03日1954年に第1作目が公開され、最新作『シン・ゴジラ』も大ヒットを記録している国産ゴジラシリーズの累計動員が1億人を突破した。その他の写真日本で『ゴジラ』シリーズはこれまでに29作品が製作され、小さな子どもをワクワクさせ、大人には深いメッセージを与える一大娯楽シリーズとして愛され続けている。先週末から公開になった『シン・ゴジラ』のエグゼクティブプロデューサーを務めた山内章弘は「『シン・ゴジラ』のコンセプトは“ニッポン対ゴジラ。”ですが、今回、シリーズ動員1億人突破という記録を打ち立てられたのは、日本国民皆さんにゴジラを愛していただいた、まさに“ニッポン愛ゴジラ”の賜物です。本当にありがとうございました。1954年に誕生した初代『ゴジラ』の精神を受け継ぎ、進化した今回の『シン・ゴジラ』も、今までの作品同様、50年、100年と皆さんに愛して頂ければこんなに嬉しいことはありません」とコメントした。『シン・ゴジラ』は、配給が最終興収が40億円を見込む大ヒットで、公開後から口コミが広がっており、“累計1億人”の大記録をさらに更新することになりそうだ。『シン・ゴジラ』公開中
2016年08月03日今年3月に公開された山田洋次監督の映画『家族はつらいよ』の続編の製作が決定した。平田家の面々(橋爪功・吉行和子、西村雅彦・夏川結衣、中嶋朋子・林家正蔵、妻夫木聡・蒼井優)が再び集結するほか、山田組初参加となる豪華キャストが出演するという。その他の写真長年連れ添った妻が、突然“熟年離婚”を切り出したことで、ひとつ屋根の下に暮らす家族が右往左往する姿を描いた人情喜劇『家族はつらいよ』は、3月に公開され観客動員人数119万人、興行収入13億円を突破するヒットを記録した。山田監督は「40年以上も前になるけれども、新宿の映画館で『男はつらいよ』第1作を、観客が大きな声を出して笑っていたのを昨日のことのように覚えています。『もっともっと作ってくれ、俺たちまだまだ観てやるからな』という声がそのとき、お客さんから聞こえたような気がしました。そして前作『家族はつらいよ』を観たたくさんの方から『面白かった、これはシリーズになりますね』と言って頂きました。それは『男はつらいよ』をつくった時と同じでした。今回もそんな声に後押しされるような気持ちで作ろうと思います」と決意を明かす。さらに「前回は“熟年離婚”がテーマでしたが、今回のテーマは、“無縁社会”です」と話し、「平田家の家族はしょっちゅう喧嘩をするし、家族なんて面倒臭いなぁと思っているんだけども、ある登場人物の悲しい人生、昔は格好良くて、女の子からもモテ、一生懸命働き、順調だったはずの男が、バブルの時代を越えて、どんどん生活が苦しくなり、滑り台を滑るように最後まで行ってしまう、そんな悲しい“死”を目の当たりにすることで、自分たちの幸せに改めて気づき、家族が新たな絆を作っていく、そんなお話です」と説明。「喜劇映画では“死”を描くことはタブーだけれども、あえてそのタブーに挑み、その“死”がもたらす、滑稽でバカバカしい大騒ぎを丁寧に描いてみようと思います。観客は笑いながら、大笑いしながら、格差社会の重苦しさにもふと思いを馳せてくれればいいなと思います。笑える映画を作ることは昔からのぼくの夢です。笑って笑ってシャツのボタンがちぎれてしまうような、そんな映画こそ作りたいんです」と語る山田監督。本作は、8月6日(土)にクランクインし、9月下旬にクランクアップ。12月に完成し、2017年初夏に公開される予定。『家族はつらいよII(仮題)』2017年初夏全国公開予定『家族はつらいよ』ブルーレイ&DVD 発売中初回限定生産:豪華版(3枚組):5800円+税通常版ブルーレイ:4700円+税通常版DVD:3800円+税発売・販売元:松竹
2016年08月03日