お酢づくりの命であり、にごり酢に含まれる「酢酸菌(さくさんきん)」の健康作用に注目した情報発信を行う「酢酸菌ライフ」は、これから一層本格化する花粉シーズンを前に、全国の花粉症に悩む男女1,200人を対象に、「花粉症に関する意識調査」を実施しました。また、今回は耳鼻科のスペシャリストとしてJCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科 石井正則先生に今年の花粉飛散・症状の傾向についてお伺いするとともに、最新の花粉症対策についてお伺いしました。Z世代以下の花粉症デビューは、平均11.58歳■調査サマリー1. Z世代以下の花粉症デビューは平均11.58歳!小学校卒業までにすでに花粉症に。親世代と比較すると、子どもの花粉症発症時期は10年以上早まっており、若年化。人生の大半を花粉症と付き合う可能性あり。2. 感染症の流行により、3人に1人が周りの目を気にした経験あり。具体的なシチュエーションは、「試験中」「会議中」「電車内」などコントロールできない状況下。3. 食生活から見る、花粉症デビューの若年化。30代以下に「食の欧米化」が進む。発酵食品をはじめとした普段の食生活が、花粉症症状を抑えたり、発症を遅らせる一助に。4. 知っておきたい花粉症の知識クイズ花粉症対策において、「食事からさまざまな菌をとることが重要」と認識しているのは全体の約3割。<調査概要>調査期間:2024年1月18日~20日調査対象:全国の15歳~69歳男女1,200名抽出条件:花粉症症状があり薬や薬以外の対策を行っているか、花粉症で通院されている方調査方法:インターネット調査<耳鼻咽喉科医 石井正則先生コメント>今年の花粉は“早くて・多い”がキーワード日本気象協会が発表する花粉飛散予測第3報によると、24年のスギ花粉シーズンは例年並みか例年より早いスタートとなり、花粉飛散量は全国的に例年よりやや多い傾向となっています。中でも、北海道エリア(シラカバ)では特に多くなる見込みです。増加の原因は23年の夏の猛暑によるものだと思われます。「高温・多照・少雨」と花粉が増える条件が全国的に揃ったため、例年(過去10年の平均)に比べ、ほとんどの地域でスギ花粉が増加傾向になっています。一方、日本気象協会は、九州から東北南部では前年と比較すると花粉が減少傾向であると予測しています。しかし、昨年は過去3年間の統計で最大の飛散となった年であるため、これは安心材料とはなりません。花粉対策を怠ると辛い症状を引き起こす可能性が高いため、油断は禁物です。今年の花粉は、早くて・多い【1】Z世代以下の花粉症デビューは平均11.58歳!小学校卒業までにすでに花粉症に各年代の花粉症発症年齢(以降、花粉症デビュー年齢)を尋ねたところ、10代が平均10.0歳、20代は平均13.8歳、30代は平均17.4歳と、10~30代は10代で花粉症デビューしている傾向があることが明らかになりました。また、40代は平均22.2歳、50代は平均26.9歳、60代は34.7歳という結果となりました。これらのデータから、世代が下がるにつれ、花粉症の発症時期は早くなっており、花粉症デビュー年齢は若年化していることが伺えます。親世代と比較すると、子どもの花粉症発症時期は10年以上早まっているほか、Z世代以下(15~27歳)で見た場合には平均11.58歳、つまり小学校卒業前から症状があるという結果に。子どもの頃から、人生の大半を花粉症と付き合う可能性が示唆されます。世代別花粉症デビュー年齢【2】「リスニングテスト中に…」「結婚式中に…」 花粉症患者、3人に1人以上が人の目を気にした経験ありまた、花粉症に悩む人に、周りの目が気になった経験を尋ねたところ、3人に1人以上(37.1%)が人目を気にした経験があると回答しました。感染症が流行していたシーズン中は、その症状と紛らわしいことから、周囲の人に誤解させないためにも「花粉症バッジ」をつけるなど、これまでにないエチケットも登場していました。周りの目が気になった経験周りの目を気にしたシチュエーション【3】食生活から見る、花粉症デビューの若年化。30代以下に「食の欧米化」が進むさらに、具体的にどのようなシチュエーションで人目を気にしていたのか聞いてみたところ、「試験中」「会議中」「電車内」など、自分ではコントロールが難しい状況で症状が出たことで、周りの視線が気になった経験があるという回答が多く集まりました。花粉症デビューが若年化している10代から30代は、他の世代と食生活の傾向が異なるか、日常的に食べているものを尋ねたところ、30代が「和食派」と「欧米食派」の分岐点があることが示唆されました。今回、若年層に多く見られたファーストフードなどのジャンクフードに含まれるトランス脂肪酸は、体内でアレルギー反応を引き起こしてしまう要因の一つと考えられています。そこで今回注目したのは、花粉症対策として重要視されている「発酵食品」です。体内の免疫細胞の約70%は腸に存在しているため、発酵食品などを通じて腸内に多様な菌を取り込むことによって、腸内環境が整い、花粉症対策につながることが期待されています。世代間の喫食傾向を比較すると、40代以上が喫食率の上位を占めており、普段の食生活が、花粉症症状を抑えたり、発症を遅らせる一助となっていると言えるかもしれません。世代別食生活の差異【4】知っておきたい花粉症の知識「食事からさまざまな菌をとることが重要」と認識しているのは全体の約3割花粉症に悩む人に対して、花粉症の知識について質問したところ、以下のような結果となりました。花粉症の知識クイズ全問正解した人はわずか「7%」にとどまり、中でも「食事からさまざまな菌をとることの重要性」を認知しているのは全体の約3分の1と他の知識に比べて少ない傾向があることが明らかになりました。花粉症は、花粉自体が直接身体に影響を及ぼすのではなく、花粉を異物と勘違いすることで起きてしまう「免疫システムのエラー」が原因です。そこで、大切になるのが「免疫システムを正しく機能させる」こと。これまでも、「乳酸菌」や「納豆菌」、「酪酸菌」など、花粉症の症状を抑制緩和するといった研究結果が様々報告され注目されてきました。その中でも、最新研究ではお酢づくりに欠かせない「酢酸菌」に花粉症症状の改善効果が発見されています。■最近、続々と健康効果が明らかになっている酢酸菌酢酸菌とは、お酢をつくるときに必要不可欠な存在で、アルコールからお酢の成分である酢酸をつくる菌の総称です。ただし、製造工程の中で酢酸菌はろ過され、取り除かれるのが一般的であることから、市販されている“お酢”に酢酸菌はほとんど含まれていません。にごり酢に含まれる酢酸菌■【新常識!】ほかの菌にはない、にごり酢の酢酸菌パワーで「鼻水」「鼻づまり」の不快感を軽減酢酸菌の特長は、免疫細胞に備わっている免疫を活性化させるスイッチのような「TLR2」と「TLR4」の両方を押せることです。免疫力を上げるといわれる乳酸菌や納豆菌も同様のスイッチを押すことができますが、「TLR4」のスイッチを押せるのは、酢酸菌ならではです。つまり、酢酸菌は乳酸菌や納豆菌にはできない作用で、免疫バランスを整えることができ、その結果、花粉症をはじめとしたアレルギーの代表症状である「鼻水」「鼻づまり」等の不快感を改善することが研究でも明らかになっています。酢酸菌は免疫バランスを整えるための2つのスイッチを押す酢酸菌による花粉症症状緩和出典:上條ら,酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii GK-1)はスギ花粉による鼻の不快感を軽減する-無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験-, 2019を一部改編■知る人ぞ知る、注目の食品「にごり酢」・「酢酸菌」そんな「にごり酢」・「酢酸菌」ですが、調査によると、9割の人が知らない新食材であることが明らかになりました。知る人ぞ知る食品という状況ではあるものの、酢酸菌の研究結果は10年前と比べて倍近く増えてきており、今後ますます注目される成分だと予測されます。今までは製造工程上捨てられていた「酢酸菌」ですが、続々と健康効果が明らかになっていることから、酢酸菌をあえて残した「にごり酢」を製造する醸造所が増えており、直近では全国10地域を中心に販売されています。にごり酢・酢酸菌の認知率酢酸菌に関する研究数推移<耳鼻咽喉科医 石井正則先生コメント>増え続けるアレルギー性のトラブルに、酢酸菌がもたらす可能性近年日本では花粉症のみならず、さまざまなアレルギー性鼻炎や喘息、食物アレルギーなど、アレルギーに関連する病気が増えています。そもそも、花粉症をはじめとしたアレルギー性のトラブルは「免疫システムのエラー(過剰反応)」によって起こります。身体の中に細菌などの異物が入ると、それに対抗するために人の体内には「抗体」と呼ばれる物質がつくられます。そして再び同じ抗原が入ってきたときにその抗体が働き、抗原を排除します。これを「抗原抗体反応」と呼びますが、この反応がうまく機能している場合が「免疫」、過剰になってしまった場合が「アレルギー」です。これらが増えた理由には、自然環境や居住環境、さらに食生活などの生活環境の変化が大きく影響しています。花粉症のメカニズム花粉対策の基本は「花粉を体に入れないこと」。こちらは細心の注意を払っている方が多いと思いますが、それでも症状が落ち着かない方は食事を通して、「免疫機能を安定させること」が重要です。免疫機能を安定させるには、日々の食生活で多様な菌を摂ることがポイントになります。その中でも最新研究として注目されている酢酸菌は、日本古来のお酢である「にごり酢」に含まれる成分で、毎日大さじ2杯程度から食事にとり入れることで、4週間後には花粉症による鼻づまりの症状が改善されたという報告があります。さらに、酢酸菌だけでなく乳酸菌を併用することで倍以上の相乗効果があることも確認されているため、他の菌のパワーも高めてくれる貴重な存在と言えるでしょう。食べる菌体験の重要性■解説:耳鼻咽喉科医/石井正則 先生JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。JAXA宇宙医学審査会委員。ヨギー・インスティチュート認定のヨガインストラクターとしても活動しており、最新の著書に「めまい・耳鳴り・難聴を自分で治す本」(二見書房)など。耳鼻咽喉科医 石井正則先生■「酢酸菌ライフ」 酢酸菌の健康価値や日常生活での取り入れ方を発信世界最古の調味料ともいわれるお酢は、食はもちろんのこと、生薬としても人々の健康を支え続けてきました。酢酸菌ライフは、専門家の知見や最新研究などを交えながら、酢酸菌の健康価値や日常生活での取り入れ方を広く発信していきます。 URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月01日酢酸菌ライフは、お酢づくりの命であり、近年研究でも注目されている「酢酸菌(さくさんきん)」の健康価値や日常生活での取り入れ方を広く発信していくことを目的に設立いたしました。この度、2023年11月29日(水)に「最新!江戸時代頃のお酢には知られざる秘密があった!にごり酢『酢酸菌』の免疫生活セミナー」を開催いたしました。(左)免疫機能を向上する新たな選択肢として酢酸菌の最新研究結果を紹介する、石原新菜 先生 (右)酢酸菌入りの「にごり酢」近年、ヨーグルトや納豆、キムチ、お酢などに代表される発酵食品に注目が集まっています。腸には身体全体で7割もの免疫細胞が集まっており、発酵食品に含まれる乳酸菌や納豆菌といった、いわゆる「身体に良い菌」が腸内環境の改善に役立つと期待されているためです。本セミナーでは注目の発酵食品のひとつ、にごり酢に含まれる「酢酸菌」がこれまでの発酵食品とは全く異なるアプローチで「免疫の司令塔にはたらきかける」ことをはじめとした最新研究結果を5つ発表しました。さらに、酢酸菌のパワーを引き出す食事方法、日本国内のにごり酢の広がりについてもご紹介しました。<セミナーのポイント>● 「酢酸菌」とは、一般的なお酢にはないにごり酢特有の健康成分● 「酢酸菌」は他の菌には押せない、2つの免疫スイッチを押すことができる、唯一の発酵菌であり、免疫バランスをととのえるうえで重要な役割を持っている● 最新研究で、酢酸菌は「免疫の司令塔(pDC=プラズマサイトイド樹状細胞)にはたらきかける」ことが明らかになったほか、インフルエンザの増殖力抑制効果も● 酢酸菌を効率よくとるなら、にごり酢がおすすめ。取り扱いのある醸造所は、全国10地域に拡大● 新習慣!毎日大さじ1杯のにごり酢生活で、この冬の免疫を底上げしよう【講演1】伝統製法「にごり酢」で再注目 発酵菌のスパイ?「酢酸菌」の特徴とは前橋健二 先生(東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 教授)前橋健二 先生古くから世界中の食文化を支えてきたお酢は、様々な健康効果から、単なる調味料としてではなく、健康食材のひとつとして再注目されています。中でも直近、アルコールをお酢に発酵させる「酢酸菌」が注目されており、その健康効果の1つである「免疫」に関する研究も活発になってきています。なぜなら、酢酸菌は、乳酸菌や納豆菌などの他の多くの発酵菌とは違う構造体を表層に持つ「グラム陰性菌」に分類されており、グラム陰性菌特有の成分である「LPS」は免疫細胞を活性化することがわかっているからです。LPSを保有していることにより、まるでスパイのようにウイルス等の外敵の情報を覚え、戦いに備える、他の菌にはできないアプローチで免疫を活性するはたらきが酢酸菌の特徴です。また、一般的なお酢は、製造過程でろ過の工程を経て出荷されるため、酢酸菌はほとんど含まれていません。最近では、あえて酢酸菌を残し、江戸時代中期以降のお酢を再現した「にごり酢」づくりに挑戦している蔵元が全国10地域に拡がりを見せています。各地の原料や製法により「にごり酢」の味わいが様々なことも魅力の1つです。酢酸菌は微生物学から見ても唯一無二の菌【講演2】免疫力UPの新常識 ~酢酸菌の最新研究結果発表~石原新菜 先生(イシハラクリニック 副院長)石原新菜 先生今年はインフルエンザの流行拡大が例年に比べ、早くなっています。国立感染症研究所の「サーベイランス」(発生動向調査)によると、定点あたりの報告数は、11月初めに20を超え、これから本格的な冬を迎えるにあたり免疫を維持することが必要不可欠と言えるでしょう。そもそも「免疫」とは、ウイルスなどの異物を見つけ、記憶し、攻撃する防衛本能ですが、昨今の現代社会は、免疫を正しく維持することが難しい時代と言われています。腸には、身体全体で7割もの免疫細胞が集まっているといわれており、発酵食品などに含まれる多様な菌を腸などの消化器官に取り込むことを意識した食事方法、“食べる菌体験”は免疫バランスを整える一助となるでしょう。腸内には、感染症などの病原体の侵入を感知し、免疫を作動させる働きを持つ免疫スイッチ「TLR(トル様受容体)」があります。中でも、これからのシーズンで重要なのは、「TLR2」と「TLR4」の2つです。乳酸菌や納豆菌は「TLR2」の免疫スイッチを押せるのに対して、酢酸菌は「TLR2」だけでなく「TLR4」も押すことができます。つまり、他の発酵菌には押せない、2つの免疫スイッチを押せる唯一の菌が、酢酸菌なのです。酢酸菌は他の発酵菌には押せない、2つの免疫スイッチを押せる<酢酸菌の5つの最新研究結果>(1) 免疫の司令塔であるpDCの活性化プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)の活性化(2) インフルエンザウイルスの増殖を半数程度に抑制インフルエンザウイルスの増殖を抑制(3) ウイルス感染症の代表症状を抑制する効果ウイルス感染症の代表症状を抑制(4) 花粉症症状の緩和花粉症症状の緩和(5) 酢酸菌と乳酸菌を併用することで倍以上のマクロファージ活性化酢酸菌と乳酸菌の相乗効果【ゲスト講演】発酵マイスター直伝~酢酸菌で整う免疫UPレシピ~榎本美沙さん(料理家・発酵マイスター)榎本美沙さん最後に、発酵マイスターで料理研究家の榎本美沙さんに考案いただいた、3種類の「にごり酢で免疫UPレシピ」を紹介しました。レシピ3種の試食や伝統的なお酢づくりを再現した甕も用意され、にごり酢の良い香りが会場内に広がっていました。にごり酢で免疫UPレシピ一般的なお酢とにごり酢の比較■登壇者 プロフィール<前橋健二 先生>東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 教授1998年東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程満期退学。博士(農芸化学)。東京農業大学応用生物科学部醸造科学科准教授を経て2016年から現職。調味食品科学研究室に所属し、発酵と味覚の研究に従事している。主な所属学会:日本食品科学工学会、日本農芸化学会、日本醸造学会、日本味と匂学会、日本食育学会、日本食品保蔵科学会<石原新菜 先生>イシハラクリニック 副院長2006年帝京大学医学部卒業。同大学病院で2年間の研修医を経て、現在は父・石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。主な著書「おいしくて体に効くお酢レシピ(扶桑社)」他多数。主な所属学会:日本内科学会、日本東洋医学会<榎本美沙さん>料理家・発酵マイスター発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、Instagram(@misa_enomoto)も人気。著書に『今すぐ始められる、毎日続けられる。ゆる発酵(オレンジページ)』また、最新刊に『榎本美沙の発酵つくりおき(家の光協会)』を出版予定。その他著書多数。■「酢酸菌ライフ」とは酢酸菌の健康価値や日常生活での取り入れ方を発信世界最古の調味料ともいわれるお酢は、食はもちろんのこと、生薬としても人々の健康を支え続けてきました。酢酸菌ライフは、専門家の知見や最新研究などを交えながら、酢酸菌の健康価値や日常生活での取り入れ方を広く発信していきます。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月30日株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美)は、環境にやさしい酢酸セルロースを当社独自の技術で加工した真球状微粒子を開発し、2020年12月に化粧品向けのサステナブルな素材として「BELLOCEA(R)」を上市しました。この技術開発の研究業績がセルロース学会より評価され、この度「2020年度セルロース学会技術賞」を受賞いたしました。「BELLOCEA(R)」のSEM画像■学会・賞概要セルロース学会は、セルロースとその関連物質に関する研究の進歩をはかり、学術の発展および技術の向上に寄与することを目的として、1993年に創立した学術組織です。本会の技術賞は、セルロースおよびその関連物質に関して優秀な研究、開発または発明を行い、セルロース関連の工業の発展に貢献した会員または会員を含むグループに授与されます。詳細はこちら ■受賞内容・受賞対象となった業績酢酸セルロース真球微粒子の開発と化粧品への応用・受賞者株式会社ダイセル 大村雅也(ヘルスケアSBU 事業推進室研究開発グループ主席研究員)小林慧子(ヘルスケアSBU 事業推進室研究開発グループ研究員)牧野純子(ヘルスケアSBU 事業推進室研究開発グループ研究員)■研究の背景・概要・化粧品配合マイクロプラスチック粒子による海洋汚染問題ファンデーションなどの化粧品には、ナイロン粒子、アクリル粒子などのマイクロプラスチック粒子が使用されています。これらマイクロプラスチック粒子は化粧を落とす際に下水道に流れ、下水処理で捕捉されずにそのまま海に流れ海洋汚染につながります。このことから現在、中国ではマイクロプラスチック粒子を含有する化粧品の製造禁止、アメリカや欧州などではマイクロプラスチック粒子の使用規制の動きがあります。・天然由来の生分解性酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA(R)」このマイクロプラスチックによる海洋汚染問題の解決策となりうるのが、天然由来の生分解性酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA(R)」です。酢酸セルロースは、木材中に存在する「セルロース」と酢の主成分である「酢酸」を主原料とし、特に海水中で高い生分解性を有する、天然由来の環境にやさしい素材です。海水中分解性の比較これまで化粧品に使われてきたマイクロプラスチック微粒子は真球状で、肌での伸びが良いことが特徴でしたが、環境に配慮した代替素材を真球状にすることは技術的に大きな課題でした。そこで、当社は独自の研究開発を進め、真球状かつ粒度が比較的均一な酢酸セルロース微粒子を製造する技術を確立しました。この技術で作製した「BELLOCEA(R)」は、従来のマイクロプラスチック真球微粒子と同等以上の使用感を実現することができます。ファンデーションの伸びの比較■今後の展開「BELLOCEA(R)」はサステナブルな素材で、柔らかい触感と伸びの良さなどを実現できる化粧品原料です。さらにUVB(中波紫外線)による炎症の防止効果を表すSPF(Sun Protect Factor)の底上げも期待できるため、UVケア商品へ配合することで紫外線防御剤の配合量を減らし、SPF効果を保ちながら肌への負担を軽減することができます。今後、当社が運営する女性のためのヘルスケアブランドWELLMETHOD( )において「BELLOCEA(R)」を配合したUVケア商品の開発、上市を計画しており、マイクロプラスチック粒子削減に貢献します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月01日お酢にはダイエット効果のほか、疲労回復や腸内環境を整える作用が期待できます。そんなお酢を摂り入れる方法を、管理栄養士の望月沙紀先生に教えていただきました。注意点もしっかりふまえて、おいしく楽しくお酢ダイエットをスタートさせましょう。お酢の効果とは?ダイエットまずは、お酢のダイエット効果についてです。肥満気味の方、中性脂肪が高めな方を対象にした実験で、1日大さじ1杯(15ml)のお酢を継続的に摂取した結果、内臓脂肪と中性脂肪が減少したという研究結果が報告されています。疲労回復お酢に含まれる、酢酸やクエン酸は、疲労の一因となる体内の乳酸の蓄積を防ぐと言われています。血糖値の上昇を抑えるお酢15mlを食事と一緒に摂ることで、食後の血糖値上昇が緩やかになるという研究結果があります。腸内環境を整えるお酢は大腸内を酸性に傾け、善玉菌が増えやすい環境を作ってくれます。お酢ダイエットのやり方とポイント大さじ1杯(約15ml)を目安に、毎日継続して摂取することをオススメします。摂る時間は、どの食事のタイミングでも構いません。一度に15mlでも、食事ごとに分けても大丈夫です。おかずに酢のものを足したり、食べる前におかずに酢をかけてみたり、飲む酢を活用してもいいでしょう。お好きな方法で、毎日継続することがポイントです。ダイエットにオススメのお酢は?醸造酢と合成酢の違いまずは、食酢の種類を簡単に知っておきましょう。食酢は、大きく分けて「醸造酢」と「合成酢」に分類できます。醸造酢とは、穀類や果実を原料としたもろみ、またはアルコールを加えて酢酸発酵させたものです。一方の合成酢は、酢酸に糖類や化学調味料などを加えたものを言います。これら食酢の主成分はいずれも酢酸で、種類によって酢酸の濃度は異なります。お酢には酢酸のほかにも多くの有機酸が含まれますが、一般的には酢酸の濃度を酸度として表示するルールになっています。それぞれの食酢の酸度は以下の通りです。・醸造酢の内、穀物酢の酸度は4.2以上・醸造酢の内、果実酢の酸度は4.5以上・合成酢の酸度は4.0以上ダイエットに効果的なのは酸度の多いお酢お酢の主の有効成分は「酢酸」です。そのため、ダイエットには酢酸の割合が多い醸造酢、その中でも酸度が高めの果実酢がオススメだと考えられます。しかし、大切なのは毎日摂ること。ご自身が続けやすい、お好みのお酢を選ばれるのが良いでしょう。お酢ダイエットをするときの注意点お酢に含まれる酢酸は、その名の通り「酸」なので、ものを溶かす性質があります。酸は歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯や知覚過敏などの口腔内トラブルの原因にもなり得ます。酢ドリンクを飲んだあとは、うがいをすると良いでしょう。また、胃腸の弱い方は、酢酸成分の刺激によって胃腸が荒れてしまい、胃痛の原因となってしまうこともあります。胃に刺激を与えたくない場合は、調理の際にお酢を使ったり、お酢ドリンクを飲むときには、多めのお水で割って飲むことをオススメします。おいしく楽しくお酢ダイエットをはじめよう1日大さじ1杯でダイエット効果が期待できるお酢。少量でOKのため、ドレッシングに使ったり料理の隠し味にしたり、お酢ドリンクを飲んだりと、無理せず毎日摂り入れることができます。ご自身がおいしいと感じる方法で、楽しくお酢ダイエットをはじめましょう。望月沙紀ヨガインストラクター、管理栄養士、ファスティングカウンセラー
2019年08月21日