2021年8月17日、TBSで放送される10月期の秋ドラマが発表されました。毎週火曜22時に放送されている、火曜ドラマ枠では漫画が原作の『婚姻届に判を捺しただけですが』を放送。恋人はいないけれど、一緒に飲んでくれる友達はおり、独身を謳歌している27歳の大加戸明葉(おおかど・あきは)役に、俳優の清野菜名さんが抜擢されました!清野菜名さんがTBSの火曜ドラマでヒロインを務めるのは初めてなのだとか。また、とある理由から『既婚者』の肩書きを手に入れるため、30分前に出会ったばかりの明葉に偽装結婚を申し込む、広告代理店に勤める30歳のサラリーマン・百瀬柊(ももせ・しゅう)役に俳優の坂口健太郎さんが決まりました。『森田デザイン』で働く中堅デザイナーの大加戸明葉。いつか独立して広告で賞を取ることを目標に、やりがいを感じる日々を過ごしています。明葉がこれまで付き合ってきた恋人はダメ男ばかり…。結婚を意識した相手は過去に1人もおらず、現在恋人はいません。ある日、明葉は飲み会で出会ったばかりの百瀬から突然プロポーズされます。百瀬は、偽装結婚の相手として明葉に狙いを定めていたのでした。百瀬が偽装結婚をする本当の理由はなんなのか、一つ屋根の下で暮らすうちに、2人に変化が生まれるのか…今から放送開始が楽しみですね。清野菜名さん、坂口健太郎さん、原作者の有生青春さん、そしてスタッフからのコメントが届いています。【清野菜名さんコメント】原作を読んで、それぞれの条件を持ちながら偽りの結婚生活を続ける中での、ちょっとしたすれ違いにキュンとさせられました。2人の気持ちがどう変化するのかとても楽しみです。私が演じる大加戸明葉は、何事にも一生懸命で前向きな気持ちの良い女性です。私自身、見習いたいなって思うくらい明葉に憧れる部分があります。6年振りの共演とは思えないくらいフレンドリーな雰囲気を作ってくださる坂口さんと、火曜の夜10時という時間帯を楽しいものにできるよう頑張りますので、ぜひご覧ください!【坂口健太郎さんコメント】僕が演じる百瀬柊は、未熟で子どもっぽいところがある男性です。最初は何を考えているんだろうと感じる方も多いと思いますが、彼の不器用さだったり可愛らしさだったりが徐々に出てくると思うので楽しみに待っていてください。また、“偽装”と名の付いた結婚ではありますが、ひとつ屋根の下で暮らす2人の姿がとても可愛らしく見える作品です。僕が感じたそんな空気感をお芝居で表現できたらうれしいです。心地良くて風通しの良い雰囲気を持つ菜名ちゃんと一緒に、「明日も頑張ろう!」という気持ちになってもらえる作品にできたらいいなと思います。【原作者・有生青春さんコメント】ドラマ化!! うれしいです。大人になってもこんなにわくわくできること、また素晴らしいご縁に恵まれたことに感謝しかありません。1人でも多くの方にドラマを通して笑顔になってもらえますことを原作者として願いつつ、一視聴者として毎週火曜日を全力で楽しみにしております!【プロデューサー・松本明子さん、編成・宮﨑真佐子さんコメント】今秋お届けする火曜ドラマは、ちょっと奇妙な偽装夫婦の物語です。おひとり様最高! な大加戸明葉と変人カタブツイケメンの百瀬柊。価値観も性格も正反対の2人が共同生活をしていくうちに、お互いの想いや考えが変化していきます。このドラマを通して「夫婦とは何か? 幸せとは何か?」を考えていただけたらうれしいです。そんなちょっと奇妙な偽装夫婦を清野菜名さんと坂口健太郎さんに演じていただけることになり、今からとてもワクワクしております!清野さん演じる明葉はイマドキの等身大の女性で、清野さんならではの魅力的でキュートなキャラクターは視聴者の皆様に共感していただけると思います。そして坂口さんが演じる百瀬はイケメンだけどちょっと性格が残念な男性。おそらく今まで見たことのない坂口健太郎さんのこじらせに、なぜかキュンとしてしまうこと間違いなしです!視聴者の皆様に、火曜の夜を笑って楽しんでいただき、そしてとびっきりの胸キュンをお届けできるようにキャスト・スタッフ一同頑張ります! 火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』ぜひご覧ください!!10月スタートの火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』は、毎週火曜夜22時から放送です![文・構成/grape編集部]
2021年08月17日重松清のベストセラー小説「とんび」が初の映画化。阿部寛×北村匠海の共演で、映画『とんび』として2022年4月8日(金)に全国公開される。親子の絆を描いた名作「とんび」重松清による小説『とんび』は、一組の親子の絆を描いた感動ストーリー。妻を先立たれた後、不器用だけれど深い愛で息子を育てた父と、一歩一歩まっすぐな大人へと成長していく息子の、不滅の絆を描いた小説は、累計60万部を超えるヒットを記録。過去には2度のTVドラマ化も果たした『とんび』だが、今回オリジナルストーリーを加えた新たな物語として待望の映画化を実現する。阿部寛×北村匠海が親子役に物語の核となる“とんびと鷹”親子を演じるのは、本作で初共演となる阿部寛×北村匠海の豪華タッグ。主人公・ヤス/市川安男(阿部寛)親の愛を知らないまま父となりながら、男手ひとつで息子を愛し続ける主人公。破天荒ながら周囲に愛されている。演じるのは、『護られなかった者たちへ』『HOKUSAI』などに出演する阿部寛。息子・アキラ/市川旭(北村匠海)ヤスのもとで真っ直ぐに育つ息子。2021年に『東京リベンジャーズ』『明け方の若者たち』など主演作が立て続けに公開された北村匠海が務める。その他の登場人物&キャスト由美(杏)...出版社に勤める編集者でアキラの婚約者。照雲(安田顕)...ヤスの幼なじみで薬師院の跡取り息子。幸恵(大島優子)...照雲の妻。たえ子(薬師丸ひろ子)...ヤスの姉貴分でアキラを我が子のように可愛いがる、小料理屋「夕なぎ」の女将。美佐子(麻生久美子)...ヤスの妻でアキラの母。海雲(麿赤兒)...薬師院住職で照雲の父。その他、濱田岳、宇梶剛士、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上 淳、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生が出演する。監督に瀬々敬久監督を務めるのは、『64(ロクヨン)』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『糸』など多くのヒット作を手掛けてきた瀬々敬久。主演に阿部寛を選んだ理由には、「明るさと、優しさ、パワフルな男らしさを兼ね備え、昭和の香りを知っている阿部さんとならば、活気に満ち溢れた作品に出来る」と、厚い信頼を寄せたコメントを残している。主題歌はゆずの新曲「風信子(ヒヤシンス)」主題歌は、ゆずが書き下ろした新曲「風信子(ヒヤシンス)」。“出来ることなら あなたに返したい「ありがとう」” のフレーズが、『とんび』で描かれる親子の絆や家族の愛をより感動的に彩る。映画『とんび』あらすじ昭和37 年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者で働くヤスは、今日も元気にオート三輪を暴走させていた。愛妻・美佐子の妊娠に嬉しさを隠せず、姉貴分のたえ子や幼馴染の照雲に茶化される日々。幼い頃に両親と離別したヤスにとって家庭を築けるということはこの上ない幸せだった。遂に息子・アキラが誕生し「とんびが鷹を生んだ」と皆口々に騒ぎ立てた。しかしようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。こうして、父子二人きりの生活が始まる。母の死を理解できないアキラに、自分を責めるヤス。和尚の海雲は、アキラに皆が母親代わりなってやると説き、雪が降っても黙って呑み込む広い海のようにアキラに悲しみを降り積もらすな 「お前は海になれ」と、ヤスに叱咤激 励するのであった。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間達に助けられながら、我が子の幸せだけを願い、不器用にも愛し育て続けた。そんなある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついた ── 。詳細映画『 とんび 』公開日:2022年4月8日(金)監督:瀬々敬久脚本:港岳彦出演:阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子、濱田岳、宇梶剛士、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上淳、麿赤兒、麻生久美子、薬師丸ひろ子原作:重松清「とんび」(角川文庫刊)
2021年01月31日俳優の阿部寛が、映画『とんび』(2022年公開)の主演を務めることが28日、明らかになった。北村匠海が息子役を務める。同作は重松清によるベストセラー小説の初映画化作で、瀬々敬久が監督を務める。広島県備後市で暮らすヤス(阿部寛)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(北村匠海)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。主人公のヤスこと市川安男役には阿部寛が決定し、破天荒で愛すべき父・ヤスを圧巻の表現力で演じる。息子・アキラこと市川旭役は北村匠海で、2人は本作が初共演ながらも、親子の繊細な関係を見事に演じきった。 これまで2度テレビドラマ化され話題を呼んだ、時代を超えて愛され続ける永遠のベストセラー小説が、豪華キャスト・スタッフにより、オリジナルエピソードが加えられ、映画版『とんび』として新たに蘇ることになる。撮影は2020年11月14日から12月24日にかけて岡山県、兵庫県、関東地区にて行われた。○阿部寛 コメントこれまで2度映像化されている名作ですからプレッシャーはありました。「阿部さんのヤスが見てみたい」という言葉をもらい、お受けすることを決めました。これだけ魅力的な主人公を演じられるというのは非常にやりがいがありました。本作は、不器用な父・ヤスと息子・アキラの情愛、そして町の人々の人情も強く描かれています。ヤスにとっての“家族”は登場人物全員、町の人々皆が支え合いながら生きていく姿がこの映画の魅力です。ひとつの家族だけではなく、様々な形の家族が集合体となって大きな家族を描く作品です。アキラを育てていくことにより、彼を取り巻く人々の愛が錯綜する物語です。昭和30年代から令和までという長い時間を描いています。今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆様に届いてくれればいいなと思います。・北村匠海の印象は?伝えることに対しての才能が素晴らしい。それは饒舌とかじゃなくて、一つ一つの言葉が心地よく伝わってくる。役柄でもダメな父を理解し、母を亡くした父の苦悩を背負うアキラを見事演じてくれた。匠海くんとなら「とんびと鷹の物語」ができると感じました。・瀬々敬久監督について瀬々さんにはいつも本当に感動する。惜しみなく作品の為に自分を使い、なりふり構わず撮影に集中していく。役者の気持ちや演技をしっかり見ていて、周りを見ながら最大限の撮影をしていく。そんな監督を皆信じて進行している現場でした。○北村匠海 コメントテレビドラマに続き3度目の映像化で、出演のお話しをいただいた時にプレッシャーはありましたが、監督から「北村匠海のアキラでいい、何にも引っ張られる必要はない」という言葉をもらい、アキラという人間を、自分なりに自由に演じられると思いました。この作品で描かれている、家族の愛という形だけではなく、アキラを皆が大切に育ててきた、そういう愛を心に受けて育ってきたアキラという人物を演じられるということ、それを届けられるということが非常に幸せだなと感じました。家族という存在は、色んな形はあれど時が経っても変わらないもので、どんなに時代がデジタルになろうがその繋がりは変わらず、この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います。ひとつの命がどんどん成長し、様々なことを乗り越えていく様を、僕の演じるアキラはこの映画の中で体現しています。そこに寄り添う父と、親子ふたりを取り巻く暖かい人々の愛の物語を是非とも映画館で体感して欲しいなと思います。・阿部寛の印象は??今回初めて共演させていただいて、阿部さん演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。言葉や表情、父としてのたたずまい…、大きな船に乗った気持ちでした。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、改めて息子として参加できてよかったと感じています。・瀬々敬久監督についてたっぷり時間を使って映画というものを最大限贅沢に撮っている印象です。チーム全体が信頼をもって監督の指揮に乗っかっていき、演じている僕達も心地良くて、演技の中で色々と試せる場所を沢山作ってくださる、可能性と時間を与えてくださる監督だなと思います。贅沢な時間を過ごさせていただきました。○重松清 コメント阿部寛さんのヤス、北村匠海さんのアキラ、監督は瀬々敬久さん……もう、この組み合わせだけで、ワクワクしてしまいます。映像化は3度目。しかし、原作こそ同じお話でも、それぞれに独立した『とんび』です。だからこそ、原作者として「新作」を誰よりも楽しみにしています。※重松さんのコメントをご掲載いただく際は、抜粋でのご利用はお控えいただけるようご協力下さいませ。○瀬々敬久監督 コメント小説『とんび』は今まで二度テレビドラマ化されているだけあって物語の強さを感じます。日本の伝統的な、それこそ国定忠治から、菊池寛や山本周五郎の世界につながるような人情噺で、生き生きとした人々の暮らしがそこに描かれています。特に、原作者の重松清さんの自伝的な部分が、息子のアキラに投影されていて、僕はちょうど重松さんやアキラと同世代に当たるのでその時代感覚に親しいものを覚えました。高度経済成長期に小学校で、30歳になる前に昭和が終わり、やがてバブル崩壊。あの生き生きと活気があり、隣近所の人たちは、皆知り合いだった時代を知っている世代。一も二もなく引き受けました。映画では令和の時代まで描いています。そこはオリジナルの部分です。あの時代とは何だったのか。そしてあの時代にあった親と子の関係、それは今でも共通するものだろうし、人と人が一緒に生きること、その素晴らしさ。私たちはどこから来て、どこに行くのか。そこを探ってみたいと思いました。活気あふれる躍動感ある豪華な俳優陣が集まってくれました。どのシーンも熱く、それでいて情感たっぷりで、ものすごいシーンの連続になっています。編集ラッシュを見ましたが自分たちが撮影したことを忘れて魅入りました。主人公、ヤスを演じた阿部寛さんは、本当にチャーミングにヤスを演っています。全身全霊でぶつかり、そのエネルギーが見る者を幸福にすらさせてくれる、新たなヤスさんが皆さんの前に現れると思います。北村匠海さんのアキラは、内部にほとばしるマグマを一見静かに湛えながら、急爆発する火山のようです。平成9年生まれの北村さんが新しい感覚で昭和生まれのアキラを演じてくれています。決して古びることのない重松清さんの『とんび』の世界、新たな映画版をぜひ、ご期待ください。○天馬少京プロデューサー コメント重松清さんの原作『とんび』は昭和中期以降の瀬戸内を舞台とした物語ですが、そこで描かれるヤスとアキラ、二人を取り巻く町の人々の生き方からは、当時の価値観や規範だけには決して収まらない大らかさ、真に普遍的な温かさを感じました。社会や家族の在り方が急激に変化している時代の移ろいの中で、人と人が純粋に想い合う気持ちとはどういうものなのか、なぜそれが現代においても大切で尊いものなのか。瀬々監督のもと、阿部 寛さん、北村匠海さんをはじめとしたこれ以上ない豪華なキャストの方々が集まり、スタッフ全員の力が結実した作品になると思います。映画という新たな装いでお届けする『とんび』、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。
2021年01月28日阿部寛主演、北村匠海共演で、これまで2度TVドラマ化された重松清のベストセラー小説「とんび」が待望の初映画化。監督は『64-ロクヨン-』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『糸』など多くのヒット作を手掛ける瀬々敬久が務める。物語の舞台は広島県備後市。ヤス(市川安男)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(市川旭)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続けた――。主人公のヤスこと市川安男役には、数々の人気作に出演し、『テルマエ・ロマエ』「下町ロケット」などで大ヒットを飛ばした日本を代表する唯一無二の俳優・阿部寛。破天荒で愛すべき父・ヤスを圧巻の表現力で演じる。「明るさと、優しさ、パワフルな男らしさを兼ね備え、昭和の香りを知っている阿部さんとならば、活気に満ち溢れた作品に出来る」と瀬々監督。息子・アキラこと市川旭役には、『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』『東京リベンジャーズ』など幅広いジャンルでの映画主演が続き、いま最も注目を浴びる若手実力派・北村匠海。阿部さんとは本作が初共演ながらも、親子の繊細な関係を見事に演じきった。主演の阿部さんは「今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆様に届いてくれればいいなと思います」とコメント。北村さんの印象について「伝えることに対しての才能が素晴らしい。それは饒舌とかじゃなくて、一つ一つの言葉が心地よく伝わってくる。役柄でもダメな父を理解し、母を亡くした父の苦悩を背負うアキラを見事演じてくれた。匠海くんとなら『とんびと鷹の物語』ができると感じました」と、初タッグに手応えを見せる。一方、北村さんは、「家族という存在は、時が経っても変わらないもの。この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います」と真摯にコメント。「監督から『北村匠海のアキラでいい、何にも引っ張られる必要はない』という言葉をもらい、アキラという人間を、自分なりに自由に演じられると思いました」と語る。阿部さんについては「今回初めて共演させていただいて、阿部さん演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。言葉や表情、父としてのたたずまい…、大きな船に乗った気持ちでした。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、改めて息子として参加できてよかったと感じています」と、こちらも温かく、確かな感触を得たよう。瀬々監督「新たなヤスさんが皆さんの前に現れる」そんな2人について、瀬々監督も「主人公、ヤスを演じた阿部寛さんは、本当にチャーミングにヤスを演っています。全身全霊でぶつかり、そのエネルギーが見る者を幸福にすらさせてくれる、新たなヤスさんが皆さんの前に現れると思います。北村匠海さんのアキラは、内部にほとばしるマグマを一見静かに湛えながら、急爆発する火山のようです。平成9年生まれの北村さんが新しい感覚で昭和生まれのアキラを演じてくれています」と自信を見せている。2020年末に重松氏の故郷でもある岡山県を中心に撮影が行われ、すでにクランクアップ。原作の重松氏は、「阿部寛さんのヤス、北村匠海さんのアキラ、監督は瀬々敬久さん……もう、この組み合わせだけで、ワクワクしてしまいます。映像化は3度目。しかし、原作こそ同じお話でも、それぞれに独立した『とんび』です。だからこそ、原作者として『新作』を誰よりも楽しみにしています」と期待を寄せている。時代を超えて愛され続ける永遠のベストセラー小説が、豪華キャスト・スタッフによりオリジナルエピソードが加えられ、待望の映画版となる。阿部さんと北村さんの新たな“とんびと鷹”に、引き続き注目だ。『とんび』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:とんび 2022年公開予定©2022『とんび』製作委員会
2021年01月28日阿部寛と北村匠海が出演する映画『とんび』が瀬々敬久監督のもと、2022年に公開されることが決定した。原作は親子の絆を描いたベストセラー小説、重松清著『とんび』。撮影は2020年末に重松の故郷である岡山県を中心に行われた。物語の舞台は広島県備後市。ヤス(市川安男)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(市川旭)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。主人公のヤス役には、数々の人気作に出演し、『テルマエ・ロマエ』『下町ロケット』などでヒットを飛ばした、日本を代表する俳優・阿部寛。破天荒で愛すべき父親を圧巻の表現力で演じる。息子・アキラ役には、『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』『東京リベンジャーズ』など幅広いジャンルでの映画主演が続き、今最も注目を浴びる若手実力派・北村匠海が抜擢された。ふたりは本作が初共演ながら、親子の繊細な関係を見事に演じきっている。これまで2度テレビドラマ化され話題を呼んだ、時代を超えて愛され続ける永遠のベストセラーが豪華キャストとスタッフにより、オリジナルエピソードとともに映画版として蘇った。日本一不器用だけれど、海より深い愛で息子を育て続けた父と、一歩一歩まっすぐな大人へと成長していく息子。いつの世も変わらない親子の不滅の絆を描く“家族の物語”がここに誕生した。各キャスト、メンバーからのコメントは以下。阿部寛これまで2度映像化されている名作ですからプレッシャーはありました。「阿部さんのヤスが見てみたい」という言葉をもらい、お受けすることを決めました。これだけ魅力的な主人公を演じられるというのは非常にやりがいがありました。本作は、不器用な父・ヤスと息子・アキラの情愛、そして町の人々の人情も強く描かれています。ヤスにとっての“家族”は登場人物全員、町の人々皆が支え合いながら生きていく姿がこの映画の魅力です。ひとつの家族だけではなく、様々な形の家族が集合体となって大きな家族を描く作品です。アキラを育てていくことにより、彼を取り巻く人々の愛が錯綜する物語です。昭和30年代から令和までという長い時間を描いています。今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆様に届いてくれればいいなと思います。――北村の印象は?伝えることに対しての才能が素晴らしい。それは饒舌とかじゃなくて、一つ一つの言葉が心地よく伝わってくる。役柄でもダメな父を理解し、母を亡くした父の苦悩を背負うアキラを見事演じてくれた。匠海くんとなら「とんびと鷹の物語」ができると感じました。――瀬々敬久監督について。瀬々さんにはいつも本当に感動する。惜しみなく作品の為に自分を使い、なりふり構わず撮影に集中していく。役者の気持ちや演技をしっかり見ていて、周りを見ながら最大限の撮影をしていく。そんな監督を皆信じて進行している現場でした。北村匠海テレビドラマに続き3度目の映像化で、出演のお話しをいただいた時にプレッシャーはありましたが、監督から「北村匠海のアキラでいい、何にも引っ張られる必要はない」という言葉をもらい、アキラという人間を、自分なりに自由に演じられると思いました。この作品で描かれている、家族の愛という形だけではなく、アキラを皆が大切に育ててきた、そういう愛を心に受けて育ってきたアキラという人物を演じられるということ、それを届けられるということが非常に幸せだなと感じました。家族という存在は、色んな形はあれど時が経っても変わらないもので、どんなに時代がデジタルになろうがその繋がりは変わらず、この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います。ひとつの命がどんどん成長し、様々なことを乗り越えていく様を、僕の演じるアキラはこの映画の中で体現しています。そこに寄り添う父と、親子ふたりを取り巻く暖かい人々の愛の物語を是非とも映画館で体感して欲しいなと思います。――阿部の印象は?今回初めて共演させていただいて、阿部さん演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。言葉や表情、父としてのたたずまい…、大きな船に乗った気持ちでした。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、改めて息子として参加できてよかったと感じています。――瀬々敬久監督について。たっぷり時間を使って映画というものを最大限贅沢に撮っている印象です。チーム全体が信頼をもって監督の指揮に乗っかっていき、演じている僕達も心地良くて、演技の中で色々と試せる場所を沢山作ってくださる、可能性と時間を与えてくださる監督だなと思います。贅沢な時間を過ごさせていただきました。重松清阿部寛さんのヤス、北村匠海さんのアキラ、監督は瀬々敬久さん……もう、この組み合わせだけで、ワクワクしてしまいます。映像化は3度目。しかし、原作こそ同じお話でも、それぞれに独立した『とんび』です。だからこそ、原作者として「新作」を誰よりも楽しみにしています。瀬々敬久監督小説「とんび」は今まで二度テレビドラマ化されているだけあって物語の強さを感じます。日本の伝統的な、それこそ国定忠治から、菊池寛や山本周五郎の世界につながるような人情噺で、生き生きとした人々の暮らしがそこに描かれています。特に、原作者の重松清さんの自伝的な部分が、息子のアキラに投影されていて、僕はちょうど重松さんやアキラと同世代に当たるのでその時代感覚に親しいものを覚えました。高度経済成長期に小学校で、30歳になる前に昭和が終わり、やがてバブル崩壊。あの生き生きと活気があり、隣近所の人たちは、皆知り合いだった時代を知っている世代。一も二もなく引き受けました。映画では令和の時代まで描いています。そこはオリジナルの部分です。あの時代とは何だったのか。そしてあの時代にあった親と子の関係、それは今でも共通するものだろうし、人と人が一緒に生きること、その素晴らしさ。私たちはどこから来て、どこに行くのか。そこを探ってみたいと思いました。活気あふれる躍動感ある豪華な俳優陣が集まってくれました。どのシーンも熱く、それでいて情感たっぷりで、ものすごいシーンの連続になっています。編集ラッシュを見ましたが自分たちが撮影したことを忘れて魅入りました。主人公、ヤスを演じた阿部寛さんは、本当にチャーミングにヤスを演っています。全身全霊でぶつかり、そのエネルギーが見る者を幸福にすらさせてくれる、新たなヤスさんが皆さんの前に現れると思います。北村匠海さんのアキラは、内部にほとばしるマグマを一見静かに湛えながら、急爆発する火山のようです。平成9年生まれの北村さんが新しい感覚で昭和生まれのアキラを演じてくれています。決して古びることのない重松清さんの「とんび」の世界、新たな映画版をぜひ、ご期待ください。プロデューサー・天馬少京重松 清さんの原作『とんび』は昭和中期以降の瀬戸内を舞台とした物語ですが、そこで描かれるヤスとアキラ、二人を取り巻く町の人々の生き方からは、当時の価値観や規範だけには決して収まらない大らかさ、真に普遍的な温かさを感じました。社会や家族の在り方が急激に変化している時代の移ろいの中で、人と人が純粋に想い合う気持ちとはどういうものなのか、なぜそれが現代においても大切で尊いものなのか。瀬々監督のもと、阿部 寛さん、北村匠海さんをはじめとしたこれ以上ない豪華なキャストの方々が集まり、スタッフ全員の力が結実した作品になると思います。映画という新たな装いでお届けする「とんび」、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。『とんび』2022年公開
2021年01月28日ビームス(BEAMS)と日清カップヌードルがコラボレーション。2021年1月16日(土)より「日清カップヌードル × ビームス」のTシャツ・バッグなどのユニセックスアイテムが、ビームス ジャパン、ビームス ジャパン 渋谷・京都ほかで発売となる。日清カップヌードルがTシャツに野口宇宙飛行士のISS搭乗を記念して、ビームスと日清カップヌードルのタッグが実現。おなじみの日清カップヌードルのロゴをファッションの世界に落とし込み、ユニークなTシャツやバッグ、バンダナなどのアイテムを完成させた。メタリックカラーやスターモチーフなどを取り入れて、宇宙を彷彿させるデザインに。ショルダーストラップ付きのバッグは、全面をシルバーカラーで染め上げて、フューチャリスティックにまとめた。胸元にコラボレーションの証となる「SPACE BEAMS」と「スペースカップヌードル」のロゴを配したロングTシャツは、バックスタイルに“カップヌードルの作り方レシピ”をあしらうことで遊び心あふれるスタイルに仕上げている。ミニカップヌードル&カップヌードル専用フォークをプレゼントまた、アイテム購入者には、特別パッケージデザインの非売品ミニカップヌードルをプレゼント。さらに、店頭での購入者には“無駄にこだわったカップヌードル専用フォーク”「カップヌードル THE FORK by nendo」もプレゼントされる。ノベルティは数量限定なので、気になる人は早めにチェックを。【詳細】「日清カップヌードル × ビームス」発売日:2021年1月16日(土)取扱店舗:ビームス ジャパン、ビームス ジャパン 渋谷・京都、ビームス公式オンラインショップ※購入者向けノベルティはなくなり次第終了。<アイテム例>・ロングスリーブTシャツ 6,500円+税サイズ:S/M/L/XLカラー:ブラック、ホワイト・Tシャツ 4,800円+税サイズ:S/M/L/XLカラー:ブラック、ホワイト・Tシャツ 4,800円+税<ウィメンズ>サイズ:1サイズカラー:レッド、ホワイト・トートバッグ 4,800円+税カラー:レッド、ブルー・ポーチ 3,800円+税・バンダナ 2,000円+税・カップ 2,800円+税
2021年01月15日重松清の小説「きよしこ」のドラマ化が決定。安田顕、西田尚美、吹越満、菊池風磨、貫地谷しほり、眞島秀和らの出演も明らかになった。重松さんの名作「きよしこ」を、NHK土曜ドラマ枠で初めてドラマ化する今回。安田さん演じる小説家の白石清は、吃音の息子を持つ母親から「吃音なんかに負けるなと息子を励ましてもらえないか」という手紙をもらい、幼い頃に思いをはせ、担当編集者・野村(菊池さん)に「個人的な話を書かせてほしい」と告げる。少年時代から吃音を抱えていた白石。特にカ行とタ行が苦手で、自分の名前さえつっかえてしまうため、父(眞島さん)の仕事の都合で何度も転校し、自己紹介の度にクラスメイトから笑われる経験があった。小学1年、初めての転校でそのつらさを感じたきよし。友だちにも家族にも思っていることを言葉にして伝えられないきよしは、なんでも話せる友だちが欲しかった。聖歌の「きよし この夜」を「きよしこの夜」と勘違いして想像した“きよしこ”が理想の友だち。いつか子ども部屋の窓をたたいて現れてくれないか、“きよしこ”とならスラスラしゃべれるのに…。表題の「きよしこ」のほか、千原せいじ演じる孤独なおっちゃんとの交流を描く「どんぐりのココロ」。好意を寄せてくれる地元の女子大生(福地桃子)とも、家族とも離れた東京への進学を選ぶ決意と旅立ちを描いた「東京」の3編を中心に、大人になった白石が吃音を抱えながらも妻・早織(西田さん)との温かい生活の中、一冊の本を書き上げるまでを描いていく。土曜ドラマ「きよしこ」は2021年3月20日(土)21時~NHK総合にて放送(単発)。(cinemacafe.net)
2020年12月07日10月6日(火)、清 竜人初となる配信ライブ「ミッドナイト・カバーソング vol.1」の開催が決定した。【チケット情報はこちら】「ミッドナイト・カバーソング」とは、清 竜人YouTube Official Channelにて公開されているコンテンツで、すでに32本の映像が公開されている。夜中に清 竜人の元に電話が入り、その電話の相手からリクエストされた楽曲を清 竜人がピアノ弾き語りでカバーするというコンセプトになっている。今回の配信ライブもそのコンセプトで進行しつつ、カバーソングだけでなく清 竜人自身の楽曲も演奏される予定だ。また、生配信ならではの演出も楽しみな内容となっている。視聴サイトはPIA LIVE STREAMで、視聴券もチケットぴあにて販売中。<清 竜人 配信ライブ「ミッドナイト・カバーソング vol.1」>配信日時:10月6日(火) ※アーカイブあり開場/開演:20:30/21:00料金:2,500円チケット販売期間:9月26日(土)21:00〜10月7日(水) 19:00まで見逃し配信期間:~10月7日(水) 21:00まで※チケットをお持ちのお客様は視聴可能期間であればいつでも見逃し配信をお楽しみ頂けます。※ライブ中はチャットも開設します。※投げ銭機能あり。
2020年09月28日重松清の同名小説を映画化した『ステップ』の大ヒットを記念し7月24日、“『ステップ』ファミリーのリモート家族会議”と銘打ったオンライントークショーが行われ、主演・山田孝之をはじめ、共演する國村隼、白鳥玉季(子役)、角田晃広(東京03)、飯塚健監督、主題歌『在る』を提供した秦基博が登場した。妻に先立たれ、仕事と子育てを両立させるシングルファザーと一人娘の10年間を描いた本作。当初4月3日に封切られる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、7月17日より全国劇場で公開されている。山田は「こうして画面上で皆さんにお会いできたことがうれしいです、元気そうで」と、義理の父親を演じた國村、娘役の白鳥ら“家族”とのリモート再会に喜びの声。娘との再出発を決意しながら、思い通りにならない日常に悩む等身大の役どころに「つらかった。(試写は)全然客観的に見られなくて」と本音を明かした。それでも、山田のもとには「泣けた」という感想も多く届いているそうで、「ありがたいし、やったかいがあった。すてきな映画だねって言われるのが一番うれしい」とファンに感謝を示した。そんな山田に対し、過去にも共演経験がある國村は「現場での集中力がすごくて、想像もつかないお芝居がポンと出てくるので、いつも楽しみにしている」とほれぼれ。劇中では義理の父親という設定だが「どんどん素直に、本当の息子だと思えてきた」と振り返っていた。また、山田と共演した感想を問われた白鳥が「優しかったです!」と即答すると、当の山田は思わずホッコリ。「将来は現場を明るくできる女優さんになりたい」(白鳥)、「すてき。おれなんて、負のオーラばっかり垂れ流すから」(山田)と丁々発止のやり取りで、リモートでも変わらぬ父娘のきずなを見せていた。その様子に、飯塚監督も「現場でも二人は暖かくて、お似合いでしたね」としみじみ回想していた。トークショーでは山田、國村、角田が共演するシーンが上映され、角田は「緊張しましたけど、3人だけの贅沢な空間だった」。映画の完成後に、主題歌のオファーを受けたという秦は「そこ(映画本編)からのインスピレーションで書きました。(登場人物の)関係性から印象に残ったのが、『そこに存在する、在る』ということで、自分が一番言いたいことだった」と楽曲とタイトルに込めた思いを話していた。取材・文=内田 涼『ステップ』公開中
2020年07月24日山田孝之が等身大の父親役を演じることで話題を集めている『ステップ』から、山田さん演じる健一が子育てに奮闘する本編映像が届いた。重松清の同名小説を映画化した本作は、30歳の若さで妻に先立たれた健一(山田さん)が、幼い娘の美紀(田中里念、白鳥玉季、中野翠咲)を育てながら自身も成長していく10年間を描いた感動作。エキセントリックな役柄がすっかり板についた山田さんが、久々に実年齢と重なる等身大の役を、それも初めての父親役で、男手一つで子育てに奮闘するシングルファーザーを演じるとあって、SNS上では「等身大の山田孝之さんの演じるパパ、早く劇場でみたい!!」「既に泣く準備は出来てます」という期待の声が続々と上がっている。今回、解禁された映像は、ポテトやソーセージを盛った子ども用のプレートや、タッパーに入ったお惣菜やご飯が並ぶ食卓を囲み、スウェット姿の健一が美紀に「納豆食べない?ヤダ?」と優しく話しかけるところから始まる。うつむき加減で目だけで訴える美紀に、健一が根気強く「じゃあ、白いご飯。はい~」と、顔を覗き込みながら美紀の口元に箸を運ぶと、パクッと口にするという、日常のひとコマが映し出される。そして、場面が変わると、今度はかわいらしいクッションやぬいぐるみが並ぶベッドに横になり、絵本を読む健一と、その絵本を眠そうな顔で眺める美紀の姿が。「ぼくはズック…」と穏やかな声で読み聞かせをする健一は、絵本を読み終えると、眠った美紀の額にそっとキスをする。どちらも娘に深い愛情を持って、寄り添いながら子育てをしていることが伺える、印象的なシーンだ。その後、美紀が眠るベッドを離れた健一は、疲れた様子で座り込むとグラスを傾けながら妻との結婚写真を眺め、もの悲しい表情を浮かべながら深く息を吐くと、そのまま眠ってしまい、洗濯機のブザー音で起こされる。妻を亡くした悲しみを抱え、突然変わってしまった生活に不安を感じながらも、仕事と育児に精一杯向き合い、なんとか一日を乗り切るその姿には、子育て世代はもちろんのこと、なにかと疲弊しがちな現代人も共感せずにはいられないはずだ。『ステップ』は7月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ステップ 2020年7月17日より全国にて公開©2020映画『ステップ』製作委員会
2020年07月16日大切なものを失った人たちの”10年間“の足跡を描いた、山田孝之主演の感動作『ステップ』が、7月17日(金)より全国公開する。この度、微笑ましくも切ない“子育てシーン”映像が公開された。山田が演じるのは、妻に先立たれた男性・健一。娘の美紀と再出発を決意した健一は、仕事と育児の両立に悩みながら、親として少しずつ成長。突然の生活の変化の中、悲しみや不安を抱えながらも、一歩一歩をゆっくり歩んでいく家族の姿を映し出していく。健一や美紀を温かく見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。監督は『虹色デイズ』、『笑う招き猫』、『大人ドロップ』などを手掛けた飯塚健。原作は『流星ワゴン』など大切なものを失った家族が再生していく姿を描いてきた作家・重松清。そして、秦基博が映画のために書き下ろした『在る』が主題歌となった。本作の大きな見どころのひとつが、幅広い演技力で知られる山田が演じる、“普通”の父親像。この度解禁された映像では、会社での仕事を終えた健一が、保育園から連れ帰った美紀に食事をさせ、絵本を読んで寝かしつけるという、日常の育児シーンが展開。なかなかご飯を食べてくれない美紀に、優しく声を掛けながら根気よく一口ずつご飯を食べさせたり、穏やかな口調で絵本を読み聞かせ、眠った美紀のおでこにそっとキスをしたり……という、幼い娘に優しく寄り添う父親の姿が映し出されている。さらに、美紀が眠った後は、妻の遺影を眺めながらひとり黙ってグラスを傾け、もの悲しい表情を浮かべている……かと思いきや、いつの間にかそのまま眠ってしまい、洗濯機の「ピー」というブザーの音で目が覚める健一の姿も見られる。『ステップ』7月17日(金)より全国公開
2020年07月16日重松清の同名小説を、山田孝之主演で映画化した『ステップ』が、7月17日(金)に公開されることが決定した。当初、4月3日に公開を予定していたが、新型コロナウイルスの感染状況ならびに政府・自治体・関係諸機関の発表や方針を鑑みて、3月に公開延期を発表していた本作。緊急事態宣言を受け、全国的にも劇場の営業が再開している中、ついに今回、当初予定した150館を上回る規模にて公開決定。本作は、妻に先立たれた主人公・健一とその娘・美紀が、彼らを取り巻く人たちとの交流の中で成長していく姿を描く、10年間の物語。健一役には山田さん、その娘・美紀役は、中野翠咲、白鳥玉季、田中里念が2歳~12歳までの3つの年代を演じるほか、健一や娘の美紀を温かく見守る登場人物に、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈らが参加している。当初の公開予定から約3か月半の月日を経て、ついに公開できることについて、監督の飯塚健は「ぜひ映画館でご覧下さい。こう言えることが、何より嬉しいです。だからもう一度言わせて頂きます。ぜひ映画館で、大切な人とご覧下さい」とコメントしている。『ステップ』は7月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ステップ 2020年7月17日より全国にて公開©2020映画『ステップ』製作委員会
2020年07月02日新型コロナウイルスの感染拡大により、公開が延期されていた山田孝之主演映画『ステップ』が、7月17日(金)に全国公開されることが分かった。観客の期待の声に応え、当初予定した150館を上回る規模となる。『ステップ』は、山田演じる、妻に先立たれた男性・健一を主人公にした作品。娘の美紀と再出発を決意した健一は、仕事と育児の両立に悩みながら、親として少しずつ成長。突然の生活の変化の中、悲しみや不安を抱えながらも、一歩一歩をゆっくり歩んでいく家族の姿を映し出していく。健一や美紀を温かく見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。監督は『虹色デイズ』、『笑う招き猫』、『大人ドロップ』などを手掛けた飯塚健。原作は『流星ワゴン』など大切なものを失った家族が再生していく姿を描いてきた作家・重松清。そして、秦基博が映画のために書き下ろした『在る』が主題歌となった。飯塚監督は「ぜひ映画館でご覧下さい。こう言えることが、何より嬉しいです。だからもう一度言わせて頂きます。ぜひ映画館で、大切な人とご覧ください」と、今回の決定に合わせコメントを寄せている。また本作の高尾沙織プロデューサーも、「この作品で描かれる、突然の生活の変化の中で、悲しみや不安を抱えながらも歩んでいく家族の物語を、皆さんの大切な人を想い浮かべながら、ご覧頂けたら嬉しいです」と述べた。コメント全文は以下の通り。■飯塚健監督コメント生活が一変してしまうことがある。当たり前だと思っていた日常が奪われ、途方に暮れることすらままならない。突然、妻が逝き、夫は二才の娘と残された。始めなければならない、ベビーカーを泣きながら押す日々。悲しみに呑み込まれそうになりながら、やがて悟る、それが完全に癒える日など来ないということ。悲しみは乗り越えるものじゃなく、ずっと寄り添っていくしかないものだということ。そうやって一歩一歩育ってゆく、10年に渡る家族の物語です。ぜひ映画館でご覧下さい。こう言えることが、何より嬉しいです。だからもう一度言わせていただきます。ぜひ映画館で、大切な人とご覧ください。■高尾沙織プロデューサー(エイベックス・ピクチャーズ)コメント今まで当たり前に会えていた人たちと、会えない日々が訪れたことで、今まで以上に、家族や友人など大切な人に想いを馳せる時間が増えたように感じています。これから生活様式がどのように変化したとしても、大切な人を想う気持ちは変わらないと思います。この作品で描かれる、 突然の生活の変化の中で、悲しみや不安を抱えながらも歩んでいく家族の物語を、皆さんの大切な人を想い浮かべながら、ご覧頂けたら嬉しいです。是非、映画館でご覧ください。『ステップ』7月17日(金)全国劇場にてロードショー
2020年07月02日俳優の生田斗真(35)と女優の清野菜名(25)が5日、ジャニーズ事務所を通じて、結婚したことを発表した。生田斗真と清野菜名2人は連名で「私共、生田斗真と清野菜名はこのたび結婚致しました事をご報告させて頂きます」と報告。「世界中が大変な状況になり、このような時に結婚をすべきか迷いもございましたが、お互いを支え合いながら共にこの危機を乗り越え、より一層俳優業に邁進して参りたいと決意致しました」と結婚を決意した思いを明かした。続けて、「未だ未熟な二人ではございますが、今後ともご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます」と呼びかけ、「新型コロナウイルスの感染拡大が1日でも早く終息する事を、心よりお祈り申し上げます」と結んだ。2人は、2015年に放送されたTBS系ドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』で共演した。
2020年06月05日4月3日(金)に公開を予定していた山田孝之主演映画『ステップ』が、新型コロナウイルスの影響で公開を延期することが分かった。映像化もされた「とんび」「流星ワゴン」の重松清の同名小説を映画化する本作。山田さんが実年齢とも重なる等身大の男性で、娘を育てながら自身も成長していく初のシングルファザー・健一役を演じ、父と娘の10年間の軌跡を描く。山田さんのほかにも、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈らが出演する。そんな本作が今回、新型コロナウイルスの感染状況ならびに政府・自治体・関係諸機関の発表や方針を鑑みて、公開延期を決定。新たな公開予定日については、日程が決まり次第、公式サイトなどにて発表があるという。なお、すでに購入済みの前売券については、延期後にもそのまま使用することができる。『ステップ』は近日公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ステップ 2020年、全国にて公開©2020映画『ステップ』製作委員会
2020年03月30日強面で迫力のある役から、シリアス、そしてコミカルな役まで自在に演じ存在感を残る國村隼(64)。映画『ステップ』(4月3日公開)では、実の娘を亡くし、シングルファーザーとなった義理の息子と孫を見守る岳父・明を演じた。「作り込むというよりは、僕自身と比べてみても重なる部分が結構あり、ものすごくギャップのある役ではなかったですね。初めて台本を読んだときに、この人、子どもっぽい人だろうなって。僕もそんなところがありますし、安心して明さんをやれました」(國村・以下同)原作は人気作家・重松清の同名小説。主人公は妻に先立たれたシングルファーザーの健一。残された幼い娘・美紀との10年が描かれていく。「この作品は何のスペクタクルがあるわけでもないし、劇的な展開があるわけでもない。ある親子と家族の積み重ねた年月が、見ている人の心にじわっとしみこんでいくような物語です」主人公の健一役を演じるのが山田孝之(36)だ。國村と山田といえば、Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』でヤクザとAV監督という、それぞれ強烈な役を演じたが、本作では真逆ともいえる役を演じている。その落差たるや!2人の豹変ぶりにきっと驚くことだろう。「山田くんは今回、服を着ていますからね(笑)。彼のシングルファーザー役を見てみたいという気持ちで、義理の父という役どころに興味をひかれたかもしれません。過去に何度か共演していてそのたびに思うのは、彼はあまり理屈で芝居をこねくりまわすタイプの人ではないということ。僕もどちらかというとそういうタイプなので、そこはちょっと似ているのかなと。僕はどの現場でも役やシーンについて話し合ったりはしませんし、今回も彼と話すことといったら、あそこの店のあの料理がおいしいとか、そういう話ばかりです」デビューから今年で39年目を迎え、海外作品にも多数出演している大ベテラン。「たいがいの役はやりましたねえ」と話す國村に、あえて今後演じてみたい役を聞いてみた。「自分からこれっていうのは特にありません。しいて言えば今までやったことのないような役。そうですねぇ、善人。気持ち悪いくらいの善人とかね。かえって怖いかな(笑)」変幻自在の名優が演じる、気持ち悪いくらいの善人。ちょっとどころか、かなり見てみたい。「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年03月30日おとな向け映画ガイド今週のオススメは、韓国冷血犯罪もの、山田孝之が父親役!?、スーダンに映画の灯を! この3作品。ぴあ編集部 坂口英明20/3/30(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は、3月30日時点で13本(ライブビューイング、映画祭を除く)。こういうつらい時期の公開ですが、実は、話題作、佳作ぞろいです。この中から2本と、近日公開の1本を、おすすめしたいおとな向き映画としてご紹介します。万事解決して、皆様が御覧になれますように。『暗数殺人』このところハズレなし。韓国映画の傑作です。暗数殺人、統計にでてこない、闇から闇に葬られた殺人。当然あるんでしょうね。そのひとつが、ある事件をきっかけに明るみになったという実話の映画化です。現代の釜山。恋人殺人事件の容疑者が、刑事に別の殺人の犯行をほのめかします。虚言癖のある男なので、多少疑いながら調べてみると、自白の場所に白骨死体が。が、事件が表面化すると、彼は「死体を運んだだけ」ととぼける。そんな繰り返しでつぎつぎと明らかにされる殺人。ふてぶてしく、かわいげもない容疑者の意図は何か?刑事にとっては手柄をたてるチャンスであり、反発をしながらも、どんどん深みにはまっていき……。役者がいいです。刑事役にキム・ユンソク。『チェイサー』や、一昨年公開の『1987、ある闘いの真実』でも警察所長を好演していました。犯人役はチュ・ジフン。TVドラマ『宮 ~Love in Palace』や、映画でも『神と共に』など話題作に多く出演しているイケメン俳優です。悪魔的といいますか、いったいこの顔で何人殺したのだ、不気味なつらがまえです。ユンソクの部下役、チン・ソンギュも、私注目の役者です。今年公開の『エクストリーム・ジョブ』では刑事でありながら唐揚げ作りの天才というキャラで笑わせてくれました。今回は真面目一方ですが。『ステップ』かぶりものも全裸も辞さない、闇金や勇者ヨシヒコとか変わった役を演じる印象が強い山田孝之が父親健一役で、妻に先だたれてからの娘美紀との10年を描く感動の物語。ってありかと、思いましたが、ありでした。シングルファーザーの暮らしがていねいに描かれます。2歳半の娘を保育園に預け、会社へ。営業から時間の自由がきく総務に回してもらい、周りに迷惑がかからないように仕事をてきぱきこなし、娘を迎えに行き、食事の支度をし……。やがて小学校に入学し、卒業するまでの、さまざまなエピソード。「ステップ」は一歩、一歩ずつという意味でしょうか。原作は重松清の小説です。監督・脚本は飯塚健。代表作『荒川アンダー ザ ブリッジ』とはだいぶ雰囲気がちがいます。もちろん父娘の話が中心ですが、まわりの大人たちの描き方がとてもていねいです。私は、國村隼演じる義理の父親に感情移入して観ました。娘の夫、もう実の息子のような主人公と孫への愛情の表し方。國村さんはこういうの実にうまいですね。昔、ウイスキーのCMで家族の絆をテーマにしたシリーズに出ていましたが、あれを思い出しました。母役の余貴美子、健一の同僚役広末涼子、保育士の伊藤沙莉、それぞれに見せ場があります。健一の上司で、いつでも営業にもどってこいよ、と声をかけてくれる営業部長役岩松了もいいなあ。いつも誘ってくれるお昼ごはんが、ちょっとせこくて。『ようこそ、革命シネマへ』スーダン出身の若い監督スハイブ・ガスメルバリによる、ドキュメンタリーです。かつてのスーダンでは、映画は人気の娯楽で、自国製の作品もあったのですが、1989年に軍事クーデターが起き、その後、映画制作は禁止され、映画館も閉鎖されました。79年生まれのガスメルバリ監督は、留学先のフランスで映画にめざめ、そこで過去の「スーダン映画」に初めてふれます。帰国した監督は自国での作品制作をめざし、そんななかで、4人の年老いた映画人に出会います。いずれも1960〜70年代に外国で映画を学び、制作集団「スーダン・フィルム・グループ」を設立したこの国の映画の父、たちです。軍事独裁政権で表現の自由を奪われ、散り散りになっていた仲間たちは、その後再会し、ほそぼそと野外上映会をしたりして、スーダンにもう一度映画の灯をともそうと、活動をしていたのでした。カメラは、その4人が、首都ハルツーム近郊で廃墟と化していた映画館、その名も「革命シネマ」を再建しようと奮闘する姿を追っていきます。70歳前後、さまざまな苦難をへて、それでも失わなかった4人の映画の夢。映画館が修復されたら掛けようと決めた作品は、クエンティン・タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』、というのが泣かせます。首都圏は、4/4(土)から渋谷・ユーロスペースで公開。中部は、4/18(土)から名古屋シネマテークで公開。関西は、第七藝術劇場他で近日公開。
2020年03月30日山田孝之を主演に迎えた、重松清原作の実写映画『ステップ』が、4月3日(金)より全国公開される。この度、『ステップ』の映像を使用した、柔軟剤CM風のユーモア溢れる映像が公開された。本作の主人公は、妻に先立たれてから1年、娘の美紀と再出発を決意した健一(山田)。彼は、思い通りにならない仕事と育児の両立に悩んでいる。健一や美紀を見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。この度公開された映像では、完成記念トークショーで、いままでエキセントリックな役柄ばかりを演じてきた山田が、「そろそろ柔軟剤のCMを……」と語る場面が切り取られた。その発言に対して広末は、「私の方が柔軟剤のCM向き!」と笑顔を見せる。さらに「隣のおじさんはいりませんか?」と茶目っ気たっぷりに語る國村ら、キャストのノリノリのコメントが映し出されている。それらの発言を受け、映画の場面を編集して柔軟剤のCM風に仕上げた、まさかの映像が、スタッフによって実際に制作。公開された映像に追加されている。山田演じる主人公・健一が洗濯物を干すシーンや、広末演じる健一の同僚・奈々恵が会議で発言するシーンに、「がんばるパパ、がんばるママ、そんなみんなを応援したい。やさしく香る『ステップ』」というナレーションが重なり、さわやかな健一たちの姿と相まって、まるで本当の柔軟剤のCMのような仕上がりになっている。映像の最後には、カメラに向かって「(CMのオファーを)お待ちしております」とアピールする山田と広末の姿も登場し、思わず笑ってしまう特別映像となった。『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年03月23日山田孝之を主演に迎え、大切なものを失った人たちの“10年間”の軌跡を描いた感動作『ステップ』。この度、劇中のロケ地で秦基博が歌う主題歌『在る』のミュージックビデオが公開された。名実ともに日本が世界に誇る個性派俳優・山田。エキセントリックな役柄のイメージが広く浸透している中、久々に実年齢とも重なる等身大の父・健一を彼は演じている。しかも初のシングルファザー役で、娘の美紀を育てながら、自身も成長していく様を体現している。健一や美紀を温かく見守る登場人物に、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など豪華俳優陣が結集し物語を彩っている。原作は、『とんび 』『流星ワゴン』など、家族の再生物語を描き続けてきた作家・重松清によるもの。監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけてきた飯塚健だ。人気シンガーソングライターの秦が手がけた本作の主題歌『在る』は、製作陣からの熱烈オファーを受けた彼が、本作を観て書き下ろした渾身の一曲。聴く者を優しく温かく包み込む、大切な人たちへの想いが込められた歌詞とメロディが、早くも評判となっている。公開されたミュージックビデオには、秦自らが出演し、演奏と歌唱を披露。また、映画で山田演じる健一の娘・美紀の6歳から8歳の時代を演じた人気子役の白鳥玉季も、美紀役として出演している。健一と美紀の父娘を中心に展開される映画本編のシーンと、今回新たに撮影された秦、白鳥のシーン、そして『在る』の歌詞とメロディがリンクし合い、観る者の心を揺さぶる珠玉のものとなっている。撮影は、実際に映画に登場するロケ地で実施。健一が幼い娘の美紀をベビーカーに乗せて歩く坂道や、陸橋、三差路など、登場するのはいずれも父娘が人生の重要な一歩を踏み出すシーンで度々映し出される、象徴的なスポットだ。そこに秦が降り立ち、ギターを弾きながら『在る』を繊細に歌い上げている。秦が陸橋で歌唱するシーンでは、ちょうどサビの部分で陸橋の下を電車が走る様子を収めることに成功。メガホンを取った飯塚監督は、「とてもいいタイミングで電車が通るところを撮れたので、効果的な絵になっていると思います」と自信をのぞかせている。また飯塚監督は、「どんな場所で秦さんに歌ってもらおうかと考えた時に、妻を亡くした健一と美紀が再出発する場所じゃないと、何も撮れないと思った」と語り、「映画で美紀の成長に合わせて俯瞰で撮っていたあの場所以外で撮ることは、思いつかなかったですね。その場所で、見る人の背中を押すようなものが撮れればいいなと思っていました」と“場所”にこだわって撮影したことを告白。出来上がりについても、「この場所で主題歌と映画がうまくリンクしたんじゃないかな」と手ごたえを感じていることを明かしている。秦も、映画のキーとなる場所での撮影に「そこで自分が歌っているというのは、不思議な気持ちでしたが、とても嬉しかった」と素直な気持ちを語りつつ、あらためて主題歌『在る』の曲作りについても言及。「映画を見させていただいた後、エンドロールにどんな曲が流れたら良いのかなというのをイメージしていて、それであのギターのフレーズだったり、歌詞のいくつかが出てきたという感じでした。そこから完成に至るまで、映画からいただいたインスピレーションをもとに楽曲が生まれていきました」と語る。また、今回曲作りにおいて重きを置いたのは、映画の主人公・健一が妻を亡くしたことに代表される“喪失感”だったという。「誰かがいなくなってしまうこと、だけどそこに存在するということ、それは映画からすごく感じたことでした」と、主題歌との向き合い方を語った。天国から見守ってくれている妻を近くに感じながら、“うまくいかないことだらけ”の毎日を娘とふたりで過ごしていく健一。映画『ステップ』はそんな健一を中心とした物語だが、秦はその上で「いろんな人にとって、それぞれの存在がどんな風にして“そこに在るのか”ということをすごく考えさせられる作品」だと本作を絶賛。「僕も『在る』という曲を書きましたが、自分でも考えることがたくさんあって、たくさんの人たちとの繋がりの中で今があるし、その先があるということを強く感じる映画だなと思いました」と語っている。ちなみに、本作で秦が好きなシーンは「健一が夜に家事とかやることを全部終えて、お酒を飲みながら妻の遺影に話しかける場面」なのだと言う。『ステップ』主題歌秦基博『在る』MV『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年03月19日俳優の山田孝之主演の映画『ステップ』(4月3日公開)に出演する、伊藤沙莉の場面写真が18日、公開された。同作は、累計発行部数8.5万部を突破した重松清の同名小説を原作に、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一とその娘・美紀が、周囲の人々との交流を通して成長していく物語。亡き妻を思い続けて歩んでいく10年間の足跡を描く。余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など豪華俳優陣が結集した。人気アニメ『映像研には手を出すな!』でも純粋無垢でテンションの高いキャラクターを演じ話題となっている伊藤。映画『ステップ』では、両腕を広げた豪快なカエルジャンプを披露する陽気な保育士を熱演する。伊藤が演じる天賀みなみは、山田演じるシングルファザー・健一の娘・美紀が通う保育園の先生で、苗字の天賀(あまが)から“ケロ先生”と呼ばれ、子どもからも保護者からも親しまれている役どころ。伊藤は初めて脚本を読んだときから、この役どころをずっと熱望していたと言う。「ケロ先生がやりたいですってずっと言っていて、言ったからには絶対にがっかりさせられないと思ったし、出番はそこまで多くないけど、健一さんと美紀ちゃん親子に伝えらえることってなんだろうと考えながら演じました」と、並々ならぬ熱意で本作に臨んでいることを明かす。この熱意は劇中にも表れ、“ケロ先生”という名前らしく、両腕を限界まで広げて豪快にジャンプしながら子どもたちを熱烈にお出迎え。しかし、ただ明るいだけの先生でなく、美紀の不安な気持ちを真っ先に汲み取り、健一に真剣に訴えかける一面も。涙を流しながら、必死に美紀の気持ちを健一に伝える。
2020年03月18日映画『ステップ』(4月3日公開)の公開記念トークショーが都内で行われ、山田孝之、國村 隼、広末涼子、伊藤沙莉、飯塚健監督が登場した。同作は、累計発行部数8.5万部を突破した重松清の同名小説を原作に、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一とその娘・美紀が、周囲の人々との交流を通して成長していく物語。亡き妻を思い続けて歩んでいく10年間の足跡を描く。余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など豪華俳優陣が結集した。本来は完成披露試写会を行う予定だったが、無観客のトークイベントに変更となり、Twitterで配信を行った同イベント。初のシングルファザー役に挑戦した山田は「今回は、演じておりません。エキセントリックな役で20年間演技をし続けてきましたが、今回ついに素の山田を出しました」と周囲を驚かせる。さらに共演した広末について、山田は「この作品で広末さんにお会いするのが初めてだったんです。『広末涼子いる!』ってなって、本当に緊張してたんです」と苦笑。広末が「すっごく、殻に閉じこもってる空気満載で、近寄っちゃいけないのかな、どうしようと思っていた」と撮影時の山田の様子を明かすと、山田は「役の微妙な距離感があるので、そこでそうなってたのはあります」「すいませんでした」と恐縮していた。いつもと違う山田の役柄に、伊藤は「見たことない顔してました。柔らかかったです。パパの顔してて、あんまり見れないからすごい新鮮で、影からずっと見てました」と告白。山田は「20代の頃はエキセントリックなことをいろいろやってきて、キャラの限界を感じていたので、そろそろ柔軟剤のCMとかもとりにいかなきゃいけない」とまたも周囲を驚かせる。それに対し、広末は「山田さんが柔軟剤のCMって想像がつかなくて。真っ白な世界キラキラってスローモーションみたいなのは新しい世界だと思うんですけど、私はこの10年で子育てを相当していたと思うので、私の方が柔軟剤のCMいいかな」と対抗。山田は「一緒にじゃあ……」と提案し「お待ちしてます」とアピールした。
2020年03月05日重松清の同名小説を原作に、妻に先立たれ働きながら子育てをするシングルファザーと一人娘の10年間を描いた『ステップ』の完成記念トークショーが3月5日、都内で行われ、主演の山田孝之をはじめ、國村隼、広末涼子、伊藤沙莉、飯塚健監督が出席した。山田は娘との再出発を決意しながら、思い通りにならない仕事と育児の両立に悩む等身大の役どころで「エキセントリックを20年演じ続けて、ついに素の山田孝之を出しました」と笑いを誘い、「主人公の健一が、いろんな人に救われながら生きる人生の物語なので、年齢や性別、職業関係なく、誰が見ても何かしら刺さる部分がある」とアピール。当初予定されていた完成披露試写会は、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、急遽中止になり「今日はいつもの8倍の元気でお届けしたい」と、生配信でトークショーを視聴するファンにメッセージを送った。義理の父親を演じる國村は、山田と数回共演した経験があり、「山田さんは毎回、役柄でゴロっと変わるので、次に何が出てくるんだろうと毎回楽しみ。私もそういう役者でありたい」。これには山田も「國村さんとご一緒するときは、いつも安心感とワクワクがある」と恐縮しつつ、絶対的な信頼を寄せていた。一方、会社の同僚役を務めた広末とは初共演で、山田は「お会いするのも初めて。こんな言い方、あれですけど『あっ、広末涼子がいる』って(笑)、本当に素で緊張した」。広末は「こういう役を山田さんが演じるのは、イメージと違って意外だなと。すごく楽しみだった」と振り返り、「実際お会いすると、殻に閉じこもっている印象で(笑)。テントみたいな殻が見えました」と本音も明かした。保育士役の伊藤は、過去に山田と共演したことがあり「今回は孝之さんが見たことない、柔らかい顔をしていました。すごくパパの顔で、新鮮だったので、影から見守っていた」。飯塚監督は原作にほれ込み、重松氏に直接手紙を送ったそうで「悲しい出来事が起こっても、それとうまく付き合っていくしかないという部分が心に響いた。劇的な事件が起こるわけではないが、例えば子どもの寝返りだけでも、親にとっては劇的な変化。そういうものを丁寧に描ける作品だと思った」と話していた。取材・文・写真:内田 涼『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年03月05日俳優の中川大志が、山田孝之主演の映画『ステップ』(4月3日公開)にカメオ出演することが6日、明らかになった。同作は、累計発行部数8.5万部を突破した重松清の同名小説を原作に、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一とその娘・美紀が、周囲の人々との交流を通して成長していく物語。亡き妻を思い続けて歩んでいく10年間の足跡を描く。余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など豪華俳優陣が結集した。亀お出演する中川は、健一が上司に誘われランチに出かけた際、必ず店から出てくる謎のサラリーマン役として登場する。実際に鰻屋から出てくるシーンのカットも解禁されたが、表情は凛々しいながらも、口元にはつまようじを加えている…という、アンバランスな1枚となっている。中川は同作でメガホンをとった飯塚監督の『虹色デイズ』(18年)、オムニバス映画『全員、片想い』の一篇『MY NICKNAME is BUTATCHI』(16年)、ドラマ『REPLAY&DESTROY』(11年)に出演してきた経緯があり、本人が「飯塚監督の作品にまた参加したい」と熱烈オファーを行ったという。劇中で度々登場するため、何回登場するかは作品で確認できる。○中川大志 コメントまた飯塚組に出たい、山田孝之さんと同じ現場に立ちたいという想いで、勝手に現場に押しかけました。帰り際に監督に、作品の邪魔をしていたらカットして下さいと伝えました。僕が出てるか、劇場で確かめてください。
2020年02月06日山田孝之を主演に迎えた、重松清原作の実写映画『ステップ』が、4月3日(金)より全国公開される。この度、秦基博の主題歌とともに、山田演じるシングルファザーの葛藤と成長を映し出した予告編と、ポスタービジュアルが公開された。本作の主人公は、妻に先立たれてから1年、娘の美紀と再出発を決意した健一(山田)。彼は、思い通りにならない仕事と育児の両立に悩んでいる。健一や美紀を見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。描かれるのは、働きながら子育てをするシングルファザーの健一と一人娘の美紀、彼らを取り巻く人々の10年間のドラマだ。この度公開された予告編は、健一が妻に先立たれてから1年の節目に、幼い美紀と再出発を図ろうと決意を新たにするところからスタートする。料理や洗濯、娘をお風呂に入れたり寝かしつけたりと、日々家事に育児に奮闘する健一。朝は満員電車に揺られながら出勤し、同僚に残業を引き受けてもらいながら、急いで保育園に預けた娘を迎えに行く。めまぐるしい日々を送りながら仕事と子育ての両立に葛藤し、「もうダメかもしれないな……」と弱音をこぼす、等身大の父親の姿が切り取られている。忙しい毎日を過ごしながらも、「ギブアップしたくないんですよ、男手一つの子育て」と語る健一を優しく見守るのは、豪華キャストが演じる周囲の人々。伊藤沙莉演じる保育士の“ケロ先生”は、美紀を抱き上げる健一を見て「お母さんもきっと、抱っこしたかったんだろうなって……」と目頭を熱くさせ、川栄李奈演じる亡き妻の面影を持つ行きつけのカフェ店員・舞は、「がんばってほしい」とまっすぐな笑顔を向ける。広末涼子演じる同僚の奈々恵は、「寂しさはゼロにできない、それを知っているから強がる」と優しく寄り添うも、一方で涙する様子も見られる。そんな俳優たちの演技を際立たせるのは、秦基博が書き下ろして歌う、主題歌『在る』。秦が「誰か“が”いたこと。誰か“と”いたこと。その人が、自分が、存在するということ。その意味を考えながら作った曲です」と想いを形にした楽曲だという。さらに、予告編とあわせて本作のポスタービジュアルも公開された。笑顔の美紀を優しく見守る健一という、ほほえましい2ショットと、“僕と娘の10年間、天国の君との10年間。”という、亡き妻への想いも込められたキャッチコピーが記されている。『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年01月17日山田孝之を主演に迎えた、重松清原作の実写映画『ステップ』が、4月3日(金)より全国公開される。この度、本作の場面写真が公開された。本作の主人公は、妻に先立たれてから1年、娘の美紀と再出発を決意した健一(山田)。彼は、思い通りにならない仕事と育児の両立に悩みながらも、忙しい現代社会の中で、自分自身の大切なものを見失わないように、ゆっくりと成長していく。近年はエキセントリックな役柄のイメージが広く浸透している山田だが、今回は実年齢と重なる等身大の男性、しかも初のシングルファザー役だ。健一や美紀を見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけた飯塚健。そして主題歌は、秦基博が本作のために書き下ろした新曲『在る』だ。この度公開された場面写真では、健一と美紀の姿を中心に、彼らを取り巻く人々との日常のワンシーンが写し出されている。健一と美紀との2ショットでは、2歳半の美紀をベビーカーに乗せて保育園を訪れる姿や、小学校低学年の美紀と笑顔で寄り添う姿、そして小学校高学年の美紀とキッチンでハンバーグをこねる姿など、父娘の10年間を切り取った、微笑ましいシーンが。一方で、同僚の奈々恵(広末)と残業に勤しむ場面や、保育士の“ケロ先生”(伊藤)の元にベビーカーで娘を送る場面など、シングルファザーとして仕事と育児の両立に奮闘する健一の姿も確認できる。そのほか、亡き妻の面影を持つ行きつけのカフェ店員(川栄)や、浴衣姿の美紀をいとおしそうに見つめる健一の義父(國村)と義母(余)のカットも見られる。原作者の重松は完成した映画を観て、「エンドロールの後も、出てきた人たちが生きていると感じられて、その先をまた書きたいと思った」と語っている。『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年01月09日山田孝之主演の映画『ステップ』が、2020年7月17日(金)に公開される。重松清の感動作が映画化、シングルファザーと娘の10年の軌跡映画『ステップ』の原作は、『とんび』『流星ワゴン』などを代表作にもつ小説家・重松清による同名小説。30歳の若さで妻に先立たれた主人公とその娘が、周囲との交流を通して成長していく10年間の軌跡を描いた感動作で、累計発行部数は8.5万部を記録。今回はそんな人気小説が、日本の人気俳優勢を迎えて実写化される。キャスト山田孝之が主人公のシングルファザー役に主演を務めるのは、日本を代表する“カメレオン俳優”山田孝之。近年においては、「闇金ウシジマくん」シリーズ、『信長協奏曲』『銀魂』など、ユニークな役柄が目立っていたが、本作では久しぶりに実年齢とも重なる等身大の男性、しかも初のシングルファザー役の健一に抜擢。亡き妻への想いから男手1つで娘を育てることを決断し、10年間歩み続ける難しい役どころに挑戦する。山田孝之コメント山田本人は健一役について、「健一を演じた1か月間は、亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした。健一は、悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。こんな時、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、一人じゃないと言い聞かせてみたり、でも実際一人だし…ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました。」とコメントを寄せている。豪華キャスト集結また健一の1人娘である美紀役は、中野翠咲、白鳥玉季、田中里念の3人が、2歳~12歳までの3つの年代をそれぞれ担当。さらに、そんな健一と美紀を温かい眼差しで応援する登場人物には、豪華キャストが集結した。國村隼:健一をまるで血の繋がった実の息子のように見守り、“本当の家族とは”ということを身をもって伝えていく義父役。余貴美子:夫とともに、健一と美紀をやさしくサポートする義母役。広末涼子:健一が悩みを相談する同僚役。伊藤沙莉:娘・美紀が通う保育園の先生役。川栄李奈:亡き妻・朋子の面影があるカフェの店員役。中川大志:健一のランチ先に必ず店から出 てくる謎のサラリーマン役。主題歌に秦 基博主題歌「在る」の作詞作曲を手掛けたのは、シンガーソングライターの秦 基博。本作を鑑賞した後に書き上げたという楽曲は、“大切なものを失った者たちが 新たな一歩を踏み出すために、背中を押してくれる”珠玉のバラードに仕上げたという。なお本曲は12 月11 日発売のアルバム「コペルニクス」に収録される。監督に飯塚健監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけた飯塚健。山田孝之とは『荒川アンダー ザ ブリッジ THEMOVIE』、「REPLAY&DESTROY」以来、本作で3度目のタッグとなる。企画を温めるうちに、いつしか健一の年齢に追いついていた山田にこの役を託した飯塚監督は、単なるシングルファザーと父娘の一時的な奮闘記ではなく、妻の面影とともに家族を築いていく一人の男の生き様を長い目で見つめたドラマを作り上げている。詳細『ステップ』公開日:2020年7月17日(金)原作/重松清「ステップ」(中公文庫)監督・脚本・編集:飯塚健キャスト:山田孝之、田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余貴美子、國村隼ほか配給/エイベックス・ピクチャーズストーリー健一はカレンダーに“再出発”と書き込んだ。始まったのは、2歳半になる娘・美紀の子育てと仕事の両立の生活だ。結婚3年目、30歳という若さで突然妻を亡くした健一はトップセールスマンのプライドも捨て、時短勤務が許される部署へ異動。何もかも予定外の、うまくいかないことだらけの毎日が始まった。そんな姿を見て、義理の父母が娘を引き取ろうかと提案してくれたが、男手一つで育てることを決める。妻と夢見た幸せな家庭を、きっと天国から見ていてくれる妻と一緒に作っていきたいと心に誓い、前に進み始めるのだ。美紀の保育園から小学校卒業までの10年間。様々な壁にぶつかりながらも、前を向いてゆっくりと<家族>への階段を上る。泣いて笑って、少しずつ前へ。
2019年11月23日俳優の山田孝之(36)が、20年4月3日公開予定の映画『ステップ』で主役のシングルファザー役に抜てきされたと、11月20日に発表された。作家・重松清(56)の同名作品を実写化したしたもの。30歳の若さで妻を亡くした健一(山田)が妻の面影とともに娘や自分たちを取り巻く人々と織りなすストーリーで、SNSではすでに期待の声が広がっている。《パパ之… めちゃくちゃ天使やん》《山田氏のパパ役が楽しみすぎる》《楽しみすぎる!本当にいろんな役をされますよね、絶対観ます》各メディアによると、山田は《健一を演じた1か月間は、亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした》とコメント。その上で《そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました。そうすれば、この映画を観た人を少しでも励ましたりできるのではないかと思っています》と語ったという。実生活では6歳になる子供の父でもある山田。20日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)にVTR出演し、「妊娠期間も含めて1年半は奥さんに任せっきりだった」と告白。「実際に父親ができることは少ない」と語り、同役を演じるにあたって「こんな大変なことを(妻に)任せていたのか」と痛感したという。そんな等身大の役を演じる山田に、意外な反応も。《普通の山田孝之、だと…?》《普通の人になる山田孝之は必見》こうした反応があるのは、近年の山田の“怪演”ぶりが影響しているようだ。「山田さんはここ数年、“カメレオン俳優”と呼び名がつくほどの怪優ぶりで注目を集めてきました。映画『ハード・コア』(18年)では台本に『慟哭する』とあったところ、本気で取り組みすぎて気絶し救急車で運ばれたほど。共演の佐藤健が『真似できない』と驚いていたそうです。またNetflixで配信中の『全裸監督』ではエキセントリックなAV監督を演じ、その熱演ぶりに全8話を一気に観る視聴者も続出したほどです」(芸能関係者)今年で俳優デビュー20周年を迎えた山田。よりいっそう、円熟した演技を見せてくれそうだ――。
2019年11月20日「とんび」「流星ワゴン」など、大切なものを失った家族が再生していく姿を描いてきた小説家・重松清の「ステップ」を、山田孝之を主演に迎えて映画化することが決定した。結婚3年目、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一とその娘・美紀が、彼らを取り巻く人たちとの交流の中で成長していく姿を描いた本作。亡き妻を想い続け、不器用ながらも一歩一歩、ゆっくりと歩んでいく“のこされた人”の10年間の足跡は、誰もが心の奥底にある家族への思いや命に関する経験を刺激し、共感を呼び、胸を打つ。主演を務めるのは、数々の映画やテレビドラマなどへ出演し、実力、個性、人気ともに群を抜く存在感を放ち、名実ともに日本が世界に誇るカメレオン俳優であり、プロデューサーでもある山田孝之。エキセントリックな役柄のイメージが広く浸透しているが、久しぶりに実年齢とも重なる等身大の男性で、娘を育てながら自身も成長していく初のシングルファザー役に挑む。妻亡き後、娘とともに10年間歩み続ける役は、山田さん本人も「(撮影は)とっても大変な1ヶ月間だった」とコメント。「どこにでもいる普通の男」であり、「こんな時、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、一人じゃないと言い聞かせてみたり、でも実際一人だし…ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました」と語り、彼の新境地ともいえる作品で、俳優としての底力をあらためて証明する1本となった。そんな主人公・健一や娘・美紀を温かい眼差しで応援する登場人物には、豪華俳優陣が集結。健一をまるで血の繋がった実の息子のように見守り、“本当の家族とは”ということを身をもって伝えていく義父に國村隼。夫とともに、健一と美紀をやさしくサポートする義母に余貴美子。健一が悩みを相談する同僚役には、山田さんとは初共演となる広末涼子。さらに娘・美紀が通う保育園の先生役に伊藤沙莉、亡き妻・朋子の面影があるカフェの店員役を川栄李奈が演じる。そして健一の娘・美紀役は、オーディションで選ばれた中野翠咲、白鳥玉季、田中里念が2歳~12歳までの3つの年代を演じるほか、岩松了、日高七海、角田晃広、片岡礼子など個性豊かな共演陣が物語を彩る。監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』などを手掛けた飯塚健。山田さんとは『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2012年)、「REPLAY&DESTROY」(2015年/TBS)以来、本作が3度目のタッグ。企画を温めるうちにいつしか健一の年齢に追いついていた山田さんにこの役を託し、単なるシングルファザーと父娘の奮闘記ではなく、妻の面影とともに家族を築いていく一人の男の生き様を長い目で見つめたドラマとして作り上げた。原作を手にした飯塚監督は「その日のうちに、夜通し読み続け、幾度となく涙し」ながら「脚本を書き殴った」という。重松氏に送ったところ、「すぐに読んで下さり、まだ粗い初稿だったにも関わらず、映画化の快諾を頂いた。と、それがおよそ10年前のこと。つまり念願の企画が、多くの力添えを頂き、実現に至りました。40代初めての監督作品です。主演は一人しか居ないと思いました。山田孝之くんが、若くして妻を喪い、残された娘と生きてゆく父親を演じる、10年に渡る家族の物語、命の物語です」と、熱の込もったコメントを寄せる。また、「パパと一人娘、それぞれの成長物語です」と語る重松氏は、「長いタイムスパンのお話だけに、実写化は無理だろうと思っていました」と吐露。「でも、パパを演じてくださるのが山田孝之さんだと聞いて、『おおっ!』とガッツポーズをつくりました。そのグッと握った拳は、クランクアップ後のいまもなお、そのままです。いや、さらに力がこもって、気がつくとVサインに変わっていたりして」と手応えを覗かせている。『ステップ』は2020年4月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月20日重松清の小説『ステップ』が、山田孝之主演で映画化されることが決定。あわせて、山田、飯塚健監督、重松より、コメントが寄せられた。本作は30歳という若さで妻に先立たれた男・健一が、様々な壁にぶつかりながらも、娘と暮らしながら、ともに前を向いてゆっくりと家族への階段を上る様を描いた作品。シングルファザー役は初だという山田。エキセントリックな役柄のイメージが広く浸透しているが、今回は実年齢と重なる等身大の男性役として、娘を育てながら自身も成長していく様を体現する。そんな主人公の健一や娘・美紀を温かい眼差しで応援する登場人物には、豪華な俳優陣が集結。健一をまるで血の繋がった実の息子のように見守る義父に國村隼。夫とともに、健一と美紀をやさしくサポートする義母役を余貴美子が演じる。また、健一が悩みを相談する同僚役には、山田とは初共演となる広末涼子。さらに娘・美紀が通う保育園の先生役に伊藤沙莉、亡き妻・朋子の面影があるカフェの店員役を川栄李奈が演じる。そして健一の娘・美紀役は、オーディションで選ばれた中野翠咲、白鳥玉季、田中里念が2歳~12歳までの3つの年代を演じるほか、岩松了、日高七海、角田晃広、片岡礼子などの共演者が物語を彩る。監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけた飯塚健。山田とは『荒川アンダー ザ ブリッジ THEMOVIE』『REPLAY&DESTROY』以来、本作が3度目のタッグとなる。山田、飯塚監督、重松のコメントは以下の通り。■山田孝之コメント健一を演じた1か月間は、亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした。健一は、悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。こんな時、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、ひとりじゃないと言い聞かせてみたり、でも実際一人だし……ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました。そうすれば、この映画を観た人を少しでも励ましたりできるのではないかと思っています。■飯塚健監督コメント本屋で手にしたその日のうちに、夜通し読み続け、幾度となく涙した。その数日後には、脚本を書き殴った。ほとんど衝動だった。が、葛藤もした。大が付くほど、重松さんのファンだったから。迂闊に映画になどするべきじゃない。一ファンのままでいた方が幸せだ……それでも脚本を送らせて頂いたのは、どうしても映画にしたいという気持ちが勝ったからだ。返答は驚くほど早かった。すぐに読んで下さり、まだ粗い初稿だったにも関わらず、映画化の快諾を頂いた。 と、それがおよそ10年前のこと。つまり念願の企画が、多くの力添えを頂き、実現に至りました。40代初めての監督作品です。主演はひとりしか居ないと思いました。山田孝之くんが、若くして妻を喪い、残された娘と生きてゆく父親を演じる、10年に渡る家族の物語、命の物語です。何を話しても、返事が聞こえなくなってしまった部屋。その部屋の真ん中にある、消えない悲しみと寂しさ。乗り越えられない痛み。それでも娘は成長する。やがて部屋には会話が生まれる。生活の音が二人分になる。そうやって一歩一歩“育ってゆく”親子の姿を、ぜひ大きなスクリーンでご覧下さい。■重松清コメントパパと一人娘、それぞれの成長物語です。長いタイムスパンのお話だけに、実写化は無理だろうと思っていました。でも、パパを演じてくださるのが山田孝之さんだと聞いて、おおっ!とガッツポーズをつくりました。そのグッと握った拳は、クランクアップ後のいまもなお、そのままです。いや、さらに力がこもって、気がつくとVサインに変わっていたりして。『ステップ』2020年4月3日(金)全国公開
2019年11月20日「双子の長男(13)は、耳が少し悪く、発達が普通の子よりも遅かったりしましたが、成長して中学生になりました。大のマンガ好きで、『忍者ハットリくん』や『ポケモン』に夢中です」笑顔でこう話すのは、立憲民主党代表の枝野幸男氏(55)の妻・和子さん(51)。これまでほとんどメディアに登場することがなかった彼女が、結婚20周年を迎え、代議士妻のリアルライフエッセイ『枝野家のひみつ』(光文社)を出版。枝野氏との出会いから結婚、不妊治療の末、双子を出産したこと。子育ての奮闘、永田町では絶対見られない家庭での枝野氏の素顔などが、赤裸々につづられている。「枝野とは29歳でお見合いをして結婚しました。私の父が弁護士事務所を開いていたので、今は政治家だけどゆくゆくは弁護士に戻って実家を手伝ってくれるだろうと思って(笑)。だから政治家の妻になるという感覚は希薄でした」大学卒業後、日本航空のCAとして働いていた和子さん。’99年の結婚と同時に生活が一変するーー。「まずは地元選挙区内での挨拶回り。そして何よりも選挙に慣れること。結婚して3年ぐらいは、代議士の妻としての仕事を覚えることを最優先に考えました」3年の間に選挙も経験し、ひととおり仕事を覚えた和子さんは、そろそろ子どもを作りたい、そう思い始める。だが、いざそうなるとなかなか授からない。このとき年齢は33歳。悩んだ末に、枝野夫妻は不妊治療に挑むことを決意する。「最初は人工授精から始めましたがうまくいかず、半年後に体外受精に切り替えました。でも、着床しても受精卵が定着せずに流れてしまう“習慣性流産”という状態が約2年間続いて……」不妊治療を始めて3年。計10回の体外受精を行い、36歳でついに妊娠。しかも二卵性双生児であることがわかった。ふだん、家事をほとんど手伝わない枝野氏だったが、妊娠後はゴミを出し、洗濯物を干し、畳む作業をやるようになったという。「枝野は田舎の長男で大切に育てられたので、お魚の骨も取ってもらって食べていたぐらい、家では何もしない人なんです。料理は何一つ作れないし、おそらくコーヒーも入れられない(笑)。そんな枝野が妊娠後、土日に地方の仕事を入れていたのを減らしてサポートしてくれました」そして出産を迎えるのだが、なんと議員宿舎のエレベーターの中で破水が始まった。「部屋に戻り、宿舎内に常駐している看護師に救急車を呼んでもらい、1人でエレベーターに乗ってロビーに向かう途中にも破水しました。枝野も病院に駆けつけてくれましたが、出産直後、出張でイタリアに(笑)。結局、予定より1カ月半早い出産となりました」代議士の妻として1人で家庭を守り、子育てをしてきた和子さん。そうして育った長男も今は中学1年生。軽度の難聴で補聴器が手放せないが、公立の中学校に元気に通っている。一方の次男は本が大好きで、「速く本を読みたいから」と、速読教室に通うほどの読書家だ。「小学生のころから伊坂幸太郎や重松清の本などを読んでいて、いまは東野圭吾が好きみたいです」将来の夢は、長男がゲームのプログラマー。次男は弁護士だとか。だが親のホンネは、政治家になってもらいたいのでは?「息子を国会議員にさせたいとは思っていません。将来、もしどうしても政治家になりたいと思ったら、まずは自分で仕事をして稼いで選挙資金をためることが先。親の地盤を継いで、ちやほやされてというのは私も枝野も許さないというか。どこか空いている地盤を自分で探して目指すならいい、と話しています」政界の一寸先は闇、いつ何が起きてもおかしくない世界だ。現在、野党第一党の代表である枝野氏が総理大臣になる可能性もある。代議士の妻として、頭の片隅に“ファーストレディ”への思いがあっても不思議ではないが……。「まったくないです(笑)。わからないことに対しての準備をするよりも、子どもをちゃんと育てて、自立した人間にすることのほうが今の私には大事ですから」
2019年10月24日