世田谷パブリックシアターの2024年度ラインアップ発表会が2月19日(月)に開催され、芸術監督の白井晃をはじめ、各上演作品の演出を務める橋本ロマンス、野上絹代、ノゾエ征爾、國吉咲貴、桐山知也が出席した。世田谷パブリックシアター2024年度ラインアップポスター2022年から同劇場の芸術監督を務める白井は、2020年からのパンデミックがようやく収束しつつある状況やこの4年による舞台芸術を取り巻く環境の変化、そしていまなお戦争が続く世界情勢などをふまえつつ「『私はこの世界とどう向き合うのか?』ということを根底に流れるテーマとしてプログラムしました」と語る。『メディスン』メインビジュアル(撮影:阪野貴也)5月から6月にかけてシアタートラムにて、エンダ・ウォルシュ作の『Medicine メディスン』を白井の演出で上演。映画『ONCE ダブリンの街角で』の舞台版でトニー賞ミュージカル脚本賞に輝いたウォルシュの作劇で21年にイギリスで初演され絶賛された本作。病院らしき施設を思わせる空間を舞台にした作品で、これまで『バリーターク』、『アーリントン』と2作のウォルシュ作品を演出してきた白井はウォルシュ自身の「我々が弱者をほったらかしにしておいたらどうなってしまうのか? ということを描く」という言葉を紹介。田中圭、奈緒、富山えり子が出演する。7月には気鋭の振付家・橋本ロマンスが演出を務め、古代ギリシャの哲学者プラトンの対話篇「饗宴」をモチーフにしたパフォーマンス公演『饗宴/SYMPOSION』を上演する。プラトンの「饗宴」では、詩人や知識人が“愛(エロス)”について演説を行なうが、橋本は特権性を持った知識階級の男たちが語る愛を「批判的に見ている」と語り「2024年の東京で行われるなら、どんな人がいるべきで、どんな愛が語られるべきなのか?」と問いかける。さらに昨年10月7日以降、パレスチナを巡る情勢に接してアーティストとしての在り方を思案してきたと明かし「周縁化、透明化されている存在を示していくことにアーティストとしてのリソースを使っていきたい」と自らの思いを口にする。『空中ブランコのりのキキ』より、左から)構成・演出の野上絹代、出演が決定した咲妃みゆ、松岡広大子どもと大人の垣根なく芸術に触れる機会を提供する「せたがやアートファーム2024」では落語からノンバーバルのパフォーマンスまで様々な演目が上演されるが、そのひとつとして、劇団「快快」の野上絹代が、別役実作の3編の童話を元に作り上げた音楽劇『空中ブランコのりのキキ』が8月に上演される。10月から11月は、白井の演出でブレヒトの代表作『セツアンの善人』を上演。ほぼ同時期にシアタートラムではノゾエ征爾がチェコの作家カレル・チャペックの代表作を潤色・演出する『ロボット』を上演する。ノゾエは「ロボットが人間社会に侵食していくことがあたかもよくないことのように描かれがちですが、必ずしもそうと言い切れない部分があると思います」と語り「人間の愚かさを描きたいわけではなく、その先――大きな課題を突き付けられている」とアレンジへの意欲を口にした。この他、次代を担う若い才能の発掘と育成を目的としたシアタートラム・ネクストジェネレーション vol.16として、國吉咲貴が率いる「くによし組」による『ケレン・ヘラー』を12月に上演。また白井や野村萬斎、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーなど多くの著名な演出家の下で演出助手を務めてきた桐山知也の演出で、イギリスのサイモン・スティーヴンスの2本の衝撃作を同時上演する『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』 を2025年2月から3月に上演する。ル・グロ・オルテイユ『図書館司書くん』(c)RobertGilbertこの他、カナダのケベック州発のサーカス・カンパニー「マシーン・ドゥ・シルク」や「ル・グロ・オルテイユ」、北欧の現代サーカス・カンパニー「サーカス・シルクール」、ドイツのマインツ州立劇場所属のコンテンポラリーダンスカンパニー「タンツマインツ」などパフォーマンスを中心とした海外のカンパニーの招聘も予定されており、幅広い演目が楽しめそうだ。取材・文:黒豆直樹世田谷パブリックシアター2024年度ラインアップ■『フリーステージ2024』[音楽部門]2024年4月28日(日)会場:シアタートラム[世田谷クラシックバレエ連盟]2024年4月29日(月・祝)会場:世田谷パブリックシアター[ダンス部門]2024年5月4日(土・祝)~5月6日(月・振休)会場:世田谷パブリックシアター■『Medicine メディスン』作:エンダ・ウォルシュ翻訳:小宮山智津子演出:白井晃出演:田中圭、奈緒、富山えり子 / 荒井康太2024年5月6日(月・休)~6月9日(日)会場:シアタートラム■『饗宴 / SYMPOSION』演出・振付:橋本ロマンス音楽:篠田ミル出演:池貝峻、唐沢絵美里、Chikako Takemoto、田中真夏、野坂弘、湯浅永麻、モーリー・ロバートソン ほか2024年7月初旬会場:世田谷パブリックシアター■せたがやアートファーム 2024・『せたがや 夏いちらくご』『せたがや 夏いちらくご』春風亭一之輔(撮影:山添雄彦)プロデュース:春風亭一之輔出演:春風亭一之輔 ほか2024年7月21日(日)会場:世田谷パブリックシアター・マシーン・ドゥ・シルク『ゴースト・ライト』作・演出:マキシム・ロレン、ユーゴ・ダリオ出演:ギヨーム・ラルーシュ、マキシム・ロレン2024年7月下旬会場:世田谷パブリックシアター・音楽劇『空中ブランコのりのキキ』原作:別役実(童話「空中ブランコのりのキキ」「山猫理髪店」「丘の上の人殺しの家」より)構成・演出:野上絹代音楽:オオルタイチ脚本:北川陽子出演:咲妃みゆ、松岡広大 ほか2024年8月会場:世田谷パブリックシアター・ル・グロ・オルテイユ『図書館司書くん』構成・演出:マリー=エレーヌ・ダムール出演:イポリット2024年8月8日(木)~10日(土)会場:シアタートラム◇泥棒対策ライト新作公演〔提携公演〕2024年7月中旬会場:シアタートラム(ワークショップ等)◇『ASA-CHANのタイコで遊ぼう(仮)」2024年8月会場:シアタートラム■世田谷アートタウン2024『三茶 de 大道芸』『三茶de大道芸』(c)加藤春日2024年10月会場:キャロットタワー周辺■『セツアンの善人』作:ベルトルト・ブレヒト音楽:パウル・デッサウ翻訳:酒寄進一(新訳)上演台本・演出:白井晃音楽監督:国広和毅2024年10・11月会場:世田谷パブリックシアター■『ロボット』原作:カレル・チャペック「ロボット」(海山社 / 栗栖茜訳)潤色・演出:ノゾエ征爾2024年11・12月会場:シアタートラム■サーカス・シルクール『ニッティング・ピース』演出・コンセプト:ティルダ・ビョルフォス作曲・サウンドデザイン:サミュエル・“ループトゥーク”・アンデション出演:サーカス・シルクール2024年11月20日(水)~11月22日(金)会場:世田谷パブリックシアター■シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.16ー演劇ーくによし組『ケレン・ヘラー』作・演出:國吉咲貴2024年12月20日(金)~12月22日(日)会場:シアタートラム■サイモン・スティーヴンス ダブルビル『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY / レイジ RAGE』作:サイモン・スティーヴンス翻訳:小田島創志(「ポルノグラフィ」)、髙田曜子(「レイジ」)演出:桐山知也2025年2・3月会場:シアタートラム■タンツマインツ『PROMISE』振付:シャロン・エイアル出演:タンツマインツ2025年3月会場:世田谷パブリックシアター■『地域の物語 2025』2025年3月シアタートラム◇フィーチャード・シアター時代の変化とともに表現のあり方も変化する中、劇場が新たな才能と出会うために、芸術監督の推薦するアーティストやカンパニーを招聘し、公演をサポートするもの。・スペースノットブランク『光の中のアリス』作:松原俊太郎演出:小野彩加 中澤陽出演:荒木知佳 伊東沙保 小野彩加 古賀友樹 中澤陽 東出昌大2024年11月1日(金)~11月10日(日)会場:シアタートラム・贅沢貧乏 新作公演作・演出:山田由梨2024年12月会場:シアタートラム◇ダンス提携公演・OrganWorks 新作公演 2024年6月・世田谷パブリックシアター・akakilike 新作公演 2024年7月・シアタートラム・ケダゴロ新作公演 2024年8月・シアタートラム・山崎広太新作公演 2024年10月・シアタートラム・大駱駝艦新作公演 2024年11・12月・世田谷パブリックシアター・イデビアン・クルー新作公演 2025年2月・世田谷パブリックシアター・SePT 独舞 vol.24 ながめくらしつ 目黒陽介ソロ公演 2025年3月・シアタートラム◇劇場ツアー一般の方に劇場をより身近な存在として感じていただけるよう、年に複数回、劇場ツアーを開催。白井晃芸術監督、劇場を知り尽くしたスタッフが、世田谷パブリックシアターやシアタートラムをご案内※その他学芸事業や各公演の最新情報は、 劇場公式サイト() にてご確認ください。
2024年02月21日法政大学ではHOSEIミュージアムと野上記念法政大学能楽研究所が共同して2月から4月にかけ、法政大学市ケ谷キャンパスにてテーマ展示「能の伝統と現代」を行います。HOSEIミュージアムテーマ展示(対話する伝統と現代)「能の伝統と現代」能楽には、「伝統芸能」としての側面と、「現代に生きる芸能」という、二つの側面があります。本展では、能楽の価値や魅力を現代の社会に向けて発信してきた野上記念法政大学能楽研究所の数々の試みと、国際的にも認知度を高めてきた過去10年あまりの軌跡をご紹介します。【「能の伝統と現代」の開催概要】<会期>2023年2月17日(金)~2023年4月26日(水)<会場>HOSEIミュージアム ミュージアム・コア(東京都千代田区九段北3-3-5 法政大学九段北校舎1階)<展示内容>・チェコ語の狂言VTRチェコ語で狂言を演じ、その魅力を広く伝えている団体「なごみ狂言会チェコ」。能楽研究所の特別企画として、茂山家と共に東京公演を行った(2016年7月)。・古伝書の記事に基づいて復元した能の舞台装置『観世流作物之図』を参考に、今は使われていないかたちの酒壺を製作。蓋を開けると酒が飛び出すからくり。・先端技術を用いた能舞台の復元図面を基に寛永(1624-1644)頃江戸城二の丸の能舞台をCGで再現。本学デザイン工学部建築学科との学際研究として行われた。(チラシ)HOSEIミュージアムテーマ展示(対話する伝統と現代)「能の伝統と現代」 *新型コロナウイルス感染症の状況で展示期間が変更になる場合もあります。下記Websiteをご確認下さい。HOSEIミュージアムWebsite 【野上記念法政大学能楽研究所について】野上記念法政大学能楽研究所は、元法政大学総長野上豊一郎博士の功績を記念し、1952年(昭和27年)に創設されました。設立当初から研究の基礎となる能楽資料の収集と整備に力を注ぎ、豊富な文献資料を広く公開・公刊して、研究や舞台活動に寄与してきましたが、近年は、国際的な研究協力や他領域との学際研究など、新しい分野での活動にも積極的に取り組んでいます。また、能楽に関わる様々な分野の専門家を育成するための教育プログラム、能楽に関する講座やセミナーを通しての普及活動、外部の博物館・美術館での展示への協力など、研究成果の社会への還元にも努めています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月10日昭和の名女優・田中絹代(1909年11月29日生-1977年3月21日没)が監督を務め、1962年に製作された映画『お吟さま』のデジタル配信がスタートした。本作は今東光の原作小説を基に、茶道の名匠千利休の娘・お吟と、妻あるキリシタン大名・高山右近の、時代に翻弄された叶わぬ悲恋を描いた作品。お吟は右近に思いを寄せつつも、石田三成が父・利休に持ち込んだ縁談により堺の豪商と結婚させられたうえに、豊臣秀吉に見初められ側女になることを強制される。右近への愛を貫き通し、命をかけて権力に抗う女性の生き方を、華やかな桃山文化を背景に、優しく冴えわたる耽美的で繊細な演出で描く。『お吟さま』(C)1962/2021 松竹株式会社田中絹代は、日本映画の黎明期から銀幕を彩り、その歴史と共に歩んだ演技派大女優で、黒澤明、小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男、五所平之助、清水宏、木下惠介といった巨匠たちに重用されたが、実は女優としてのみならず、女性映画監督のパイオニアのひとりと言える存在であったことは意外と知られていない。そんな才人・田中絹代の、激動の生涯に監督した全6作品のうち、最後の監督作であり代表作がこの『お吟さま』だ。昨年の東京国際映画祭でデジタルリマスター版が上映され、喝采を浴びたのが記憶に新しいこの珠玉のラブストーリーを、ぜひデジタル配信で堪能していただきたい。『お吟さま』監督:田中絹代脚本:成沢昌茂原作:今東光出演:有馬稲子、仲代達矢、高峰三枝子、二代目中村鴈治郎、冨士真奈美ほか1962年/カラー/約102分■デジタル配信へのリンク/2021 松竹株式会社
2022年11月01日株式会社朝月に所属する『野上こうじ』が、2022年の今年歌手生活40周年を迎えます。また、60歳という節目の年を迎え、2022年9月18日(日)に記念パーティーを開催いたします。野上こうじ 歌手生活40周年&華寿祝 記念パーティー開催野上こうじは「星光二」という名で1982年にデビュー、1988年に「野上こうじ」に改名して活動しております。これまで精力的にコンサートやランチ・ディナーショーを開催してきました。昨年、当社所属の司洋人とのデュエット曲「天神橋」をリリース。コロナの影響により、キャンペーンがままならない状況ですが、今後、日本全国を駆け巡って「天神橋」を広めていきたいと意気込んでおります。天神橋(野上こうじwith 司洋人)【パーティー詳細】□日時2022年9月18日(日)11:30 開場 12:00 開演□場所ホテルニューオータニ 鶴の間〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1TEL:03-3265-1111□料金28,000円(税込) コース料理&ドリンク付き□お問合せ株式会社朝月東京都杉並区荻窪5-8-12 MYビル041号室担当: 川合 研太郎TEL : 03-5397-6767FAX : 03-3398-1858MAIL: asazukichinatsu@gmail.com kenkkawai2648@gmail.com 【野上こうじプロフィール】本名 :中村光男生年月日 :9月27日出身地 :埼玉県越谷市血液型 :O型趣味 :そうじ好きな食べ物:肉・果物・刺身目標 :皆様に愛され喜んで戴ける、心ある歌手になりたい。公式サイト 公式YouTube「ブラックコーヒー&みるく」 公式Instagram「株式会社朝月」 野上こうじ【ディスコグラフィー】◇シングル◇・2008.8.20北運河/別れるあなたにラブソング(With 浅岡ゆうこ)・2010.6.2『アカシアの咲く街札幌』作詞:高柳三千子 作曲:朝月廣臣 編曲:佐野博美C/W「ふたりのナイトラブ(Withちなつ)」作詞:高柳三千子 作曲:朝月千夏 編曲:佐野博美・2012.9.19『すべてに感謝』作詞:高柳三千子 作曲:朝月千夏 編曲:伊戸のりおC/W「薄野物語」作詞:喜多条忠 作曲:美樹克彦 編曲:庄司龍・2014.4.23『紫の薔薇』作詞:田久保真見 作曲:南乃星太 編曲:田代修二C/W「せめて今夜は歌いましょう」作詞:浅野愛子 作曲:南乃星太 編曲:田代修二・2015.6.17『黒いサルビア』作詞:田久保真見 作曲:南乃星太 編曲:田代修二C/W「ふるさとの空は今日も」作詞:北爪葵 作曲:南乃星太 編曲:田代修二・2016.8.24『赤いラナンキュラス』作詞:田久保真見 作曲:南乃星太 編曲:田代修二C/W「あの日」作詞:北爪葵 作曲:南乃星太 編曲:田代修二・2018.10.24『白いストレチア』作詞:田久保真見 作曲:南乃星太 編曲:田代修二C/W「天神橋(with 司洋人)」作詞:北爪葵 作曲:南乃星太 編曲:田代修二・2021.5.19『天神橋(野上こうじ with 司洋人)』作詞:北爪葵 作曲:南乃星太 編曲:田代修二【レギュラー番組】『歌謡最前線』チバテレ :毎週火曜日 8:30~9:00BS12 トゥエルビ:毎週金曜日 5:00~5:30『野上こうじと藍ようこの歌謡音楽館』テレ玉 :毎週水曜日 6:25~6:55群馬テレビ:毎週火曜日 9:00~9:30 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月01日「スッキリしている。今年もしっかり最後に投げられて悔いはない」こう語ったのは今季限りで現役を引退する巨人の野上亮磨投手(34)。2019年10月の左アキレス腱(けん)断裂から復活し、4月には605日ぶりに登板を果たすも、右肩の不調で5月に登録抹消となったまま、引退を迎えた。左アキレス腱(けん)の断裂の際、長いリハビリ生活を支えたのは妻で元モーニング娘。の石川梨華(36)。「石川さんは結婚後、野上選手を支えながら育児に専念するため、ファンクラブ向けのバースデーイベント以外はほとんど仕事をしてきませんでした。実は石川さんは、男性を好きになる条件として“巨人ファンじゃない人”と挙げるほど熱狂的な阪神ファン。ですが、野上選手が西武から巨人に移籍した際には『どの決断でもついていく』と野上選手に伝えたとか。石川さんはもともと世話好きな性格ということもあり、これまで熱心に野上選手を支えてきました」(芸能ライター)モー娘。時代の先輩・飯田圭織(40)も石川の結婚発表時に自身のブログで、『しっかりと責任感も待っているし、世話好き(たまに小姑と言われる事も(笑))で素敵な奥様になるでしょうね』とメッセージを送っていた。妻の支えも受けながら続けた現役生活を終える野上。対照的に、一部では石川の“復活”を期待する声があがっていると、ある芸能関係者はいう。「野上選手と石川さんの間に生まれた2人の男の子はまだ3歳と1歳。これからますます子育てにお金がかかるでしょうから、一家の大黒柱だった野上選手が引退するとなると、石川さんの芸能活動再開を期待する声が芸能界でも少なからずあがっているのです」実際、石川もその“予兆”ともとれる行動をしている。7月、石川は自身のブログで、実に10カ月ぶりに自撮り写真を投稿。《最近は子どもの写真ばっかり撮ってて自撮りしないから……お化粧も滅多にしないから……自分で自分がイケてるのかもイマイチなのかも正直分からない》と不安を吐露していたが、モーニング娘。時代と変わらぬ美貌にファンは歓喜していた。さらにこの投稿では、《でもさみんなはあの頃の自分大好き梨華ちゃんにまた会いたい??》《実はね密かに梨華ちゃんスイッチそろそろ入れようかなと自分磨き始めてます》と芸能活動復帰を“匂わせる”ようなメッセージが。この投稿以降も連続で自撮り写真を投稿している石川。ブログが投稿された時点で野上の引退が決定していたかは定かではないが、ネット上ではファンの期待が高まっている。《梨華ちゃんそろそろ復帰かしらね準備はしていたようだし。》《ついに石川梨華ちゃんが復活するのではないか。》《野上選手引退するのか応援してただけに悲しい梨華ちゃんになんか動きあるかな》
2021年10月28日東京芸術劇場芸術監督・野田秀樹の戯曲に、国内外の演出家が挑むシリーズ企画。その第5弾は、2000年にNODA・MAPで初演された『カノン』を野上絹代の演出で上演。新型コロナウイルスの影響で昨年は公演中止、そして今年も初日延期となったが、いよいよ8月25日(水)にシアターイーストにて開幕する。野上絹代は、社会性とポップなユーモアを併せ持つ作品をアップデートする劇団「快快(ファイファイ)」のメンバーで、2015年に「演劇系大学共同制作Vol.3」で『カノン』を演出。これを目にした野田が「冴え渡った演出に吃驚し、再演をすれば、更に磨きがかかるのではないか」と、その才能を見込み再演を希望。そこから企画が動き出し、今回、野上演出での『カノン』再演が実現することに。物語は、牢番の太郎が囚われの身の沙金に心奪われ、牢から逃してしまうことから始まる。その罪の放免の為に、太郎は権力者・天麩羅判官に沙金率いる盗賊団のアジトで“ある事”を探る密偵を命じられる。窃盗に対して弱腰の太郎だったが、思想犯で捕らえられた弟・次郎を助けるために人を殺め、罪を重ね、更に沙金への想いを募らせていき……。太郎を演じるのは、舞台出演は今回が2度目となる中島広稀。「1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに今回もう一度稽古から始まる事に少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの皆様のお顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」と明かしていたが、新たな稽古を経てどんな太郎を体現してくれるのかに注目。そして沙金役のさとうほなみは「“前へ行くよ、前へ”。わたしが演じさせて頂く沙金の作中での台詞です。このひとことにわたしはすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会を頂けたこと、心より感謝しております」とコメント。「ゲスの極み乙女。」のドラマ―としての活躍ほか、演技でも注目される彼女の新たな魅力にも期待だ。また、天麩羅判官役は野田作品にも多く出演してきた渡辺いっけいが務める。役者たちが縦横無尽に舞台上を走りまわり、その疾走感がスペクタクルに昇華する名作『カノン』。野上絹代の演出と新たなキャスト陣でどのように再構築されるのか注目を。文:伊藤由紀子『カノン』作:野田秀樹演出:野上絹代出演:中島広稀 / さとうほなみ名児耶ゆり / 永島敬三 / 大村わたる / 山本栄司 / 長南洸生 / 緒形敦 / 川原田樹手代木花野 / 佐々木美奈 / 前原麻希 / 本多遼 / 湯川拓哉 / 小田龍哉 / 村田天翔 / 竹内蓮 / 田坂歩木津誠之 / 家納ジュンコ / 佐藤正宏渡辺いっけい2021年8月25日(水)~2021年9月5日(日)会場:東京芸術劇場 シアターイースト※公演関係者の新型コロナウイルス感染により、8月25日(水)~8月28日(土)公演が中止となりました。最新の公演情報は公演公式サイトよりご確認ください。
2021年08月25日作・野田秀樹、演出・野上絹代の舞台『カノン』が、8月19日(木)〜9月5日(日)に東京芸術劇場シアターイーストにて上演される。2009年、野田の芸術監督就任以来、次世代の演劇界を牽引する若い才能を紹介する「芸劇eyes」シリーズを上演している東京芸術劇場。今回の『カノン』は、野田の戯曲に国内外の演出家が挑むシリーズ企画。きっかけとなったのは2015年、演劇系大学共同制作Vol.3で上演された本作『カノン』に遡る。野上演出の舞台を目にした野田が「再演をすれば、さらに磨きがかかるのではないか」と言葉を残し、さらなる進化を遂げた『カノン』の熱気をシアターイーストに蘇らせる本企画へと至った。しかし、新型コロナウィルスの影響で本番直前に中止が決定。この度、1年半を経て、野上演出版2021年『カノン』がシアターイーストの舞台に戻ってくる。『カノン』の物語は、牢番の太郎(中島広稀)が、囚われの身の沙金(さとうほなみ)に心奪われ牢から逃すことから始まる。その罪から放免されるため、太郎は沙金率いる盗賊団のアジトに潜り込んで探ることを、都の権力者・天麩羅判官(渡辺いっけい)に命じられる。太郎役の中島広稀は、「時を経てご覧になっていただけること、才能溢れるキャストとまた時間をともにできることを嬉しく思っています。1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに、もう一度稽古から始まることに少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」とコメント。また、沙金役のさとうほなみは、「“前へ行くよ、前へ”。私が演じさせて頂く"沙金"の作中での台詞です。このひとことに私はすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会をいただけたこと、心より感謝しております」と語った。チケットは7⽉17⽇(⼟)10:00から発売。『カノン』2021年8月19日(木)~9月5日(日)東京芸術劇場シアターイースト作・野田秀樹、演出・野上絹代出演:中島広稀、さとうほなみ、名児耶ゆり、永島敬三、大村わたる、山本栄司、長南洸生、緒形敦、川原田樹、手代木花野、佐々木美奈、前原麻希、本多遼、湯川拓哉、小田龍哉、村田天翔、木津誠之、家納ジュンコ、佐藤正宏、渡辺いっけい
2021年07月13日戦後の日本文学界を代表する三島由紀夫没後50年となる今年。9月、日生劇場において4日間限りで『MISHIMA2020』が上演された。彼の人生、作品、思想に刺激を受ける4名の演出家、加藤拓也、熊林弘高、長久允、野上絹代が、それぞれの目線で演出する三島作品をオムニバス形式で上演。2020年に旭日小綬章を受章した麻実れい、世界的ダンサーでありながら本作で圧倒的な芝居を見せつけた菅原小春をはじめとする、日本の第一線で活躍する才能あふれる俳優とクリエイティブスタッフが集結。原作の魅力を受け継ぎながらも、現代の視点で『真夏の死』『班女』『憂国』『橋づくし』の新たな4作品を生み出した。【動画配信】三島由紀夫没後50周年企画「MISHIMA2020」 追加アンコール配信 チケット情報さらに本公演ではライブ配信を実施。クリエイティブディレクターを鈴木健太(劇団ノーミーツ)が務め、劇場の臨場感ともまた違った映像ならではの熱気、スピード感で、三島の世界へと引き込んだ。ライブ配信の好評を得て、公演終了の3日後にはアンコール配信がスピード決定。徐々に『MISHIMA2020』の熱は広がり、そしてこのたび、三島由紀夫の命日となる11月25日より“追加アンコール配信”が2週間限定でスタートした。また、今回の追加アンコール配信は、作品をより深く堪能できるようにと、1作品ごとに視聴可能。 本編終了後、演出家のスペシャルインタビューやWEB上で上演脚本が視聴できる特典付きだ。お得な2本セット、4本セットの販売に加え、 公演プログラム付きのチケットも販売。さらに公演サイトでは、未公開舞台写真も公開。様々な角度から、新たな“三島”を楽しんでほしい。
2020年11月26日三島由紀夫、没後50年。1970年に割腹自殺を遂げた三島の生き方、主張、その存在に対し、4人の演出家がそれぞれの視点で三島作品を日生劇場の舞台に乗せた『MISHIMA2020』開幕した。【チケット情報はこちら】上演は前後半にわかれ、9月21日(月)~22日(火)に上演されたのは、野上絹代作・演出『橋づくし』と長久充作・演出『憂国』(『(死なない)憂国』)。それぞれ作家性が強く出た2作を堪能できる二本立てだ。『橋づくし』は、深夜に願掛けをする4人の女性の物語。7つの橋を渡り終えるまで誰とも話さず誰にも話しかけられなければ願いが叶うという。喋ってはいけないので、うち3名(伊原立花、井桁弘恵、野口かおる)それぞれの心の声は録音映像を用い、それに合わせて舞台上を動き回る。ひとつずつ橋を渡っていくうち「願い事がどんどん大切に思えてきた」「いや、そんなに大事じゃないかも」など心情は揺れ動く。しかし東北から東京へ出てきたばかりの女中のみな(高橋努)だけはなにを考えているのかわからず、不気味さが膨らんでいく。一言も交わさないのに変化する心情と関係性がドラマティックに展開。それぞれの佇まいが個性的な4人を、コミカルな振付と台詞で快快(ファイファイ)の野上が演出。願掛けへの切実さを抱えながらも、軽やかに逞しく表現した。『憂国』(『(死なない)憂国』)はライブハウスで知り合った新婚夫婦、信二(東出昌大)と麗子(菅原小春)の話。2020年、コロナウイルスの影響で危機に瀕したライブハウスに仲間達が立てこもるなか、警察官の信二は誘われず、むしろ逮捕する側として現場に召集される。「三島由紀夫の『憂国』と同じ状況だ」。『憂国』では、主人公は仲間や思想の対立に悩んだ末に、妻と心中する。では2020年を生きる自分はどうする……?泣き言をわめき散らす東出からは、自己憐憫、自己愛など弱さが際立つ。しなやかで生命力ある動きと声の菅原は、もがき生きようとする鬱屈さを感じさせた。映像作家として活躍する長久が、映像と舞台を融合させる。劇場がライブハウスのように感じられることもあれば、閉ざされた2人の心象世界のようでもある。しかし、世の中への直接的な訴えや、切り取られた空間や、2人が持つハンドマイクが、コロナ禍で自身を持て余す滑稽さと、閉塞感を増していた。9月26日(土)~27日(日)にかけては『真夏の死』(『summer remimd』)と『班女』を上演。オンライン配信は、『橋づくし』・『憂国』(『(死なない)憂国』)と『真夏の死』(『summer remimd』)・『班女』を発売中。文・取材/河野桃子
2020年09月23日三島由紀夫没後50周年企画『MISHIMA2020』が9月21日(月・祝)から上演される。4人のクリエイターによるオムニバス形式で上演される本企画で、長久允が作・演出する『憂国』(『(死なない)憂国』)に出演する東出昌大に話を聞いた。【チケット情報はこちら】4つの作品がつくられ、2作品ずつ上演される本企画の中で、東出が出演する『(死なない)憂国』は、三島由紀夫の『憂国』を元に、コロナ禍でライブハウス消滅の危機に瀕する夫婦を描く作品。「原作の『憂国』は二・二六事件にまつわる話で、中尉である信二が、仲間を討伐するくらいならと切腹し、妻・麗子も自決する物語、つまり“死”を終着点にしています。今回の僕らの『(死なない)憂国』は、信二と麗子にとって唯一の生き甲斐であるライブハウスを、信二が警察官として取り締まらなければいけなくなり、(原作のように切腹はせず)ライブハウスに向かいます。だけどやっぱりそれでいいのか悩み、生きるとはなんぞや、死ぬとはなんぞや、というところに進んでいくストーリーです」(東出)と、大胆なアレンジが加えられるようだ。東出といえば大の三島ファンだが、台本はどのように受け止めたのか。「すごい台本だと思いました。ぶっ飛んでるのにまとまっていて。『早く稽古場に入りたい!』って心の底から、震えるほどに思いました」。作・演出は、映画監督、映像作家の長久允。「長久さんは舞台初演出なのですが、“感情”や“生きている”ということを大事に演出される方だという印象です。今は、“気持ちのままにお芝居をする”ということが最上なのではないかという話を菅原(小春)さんと3人でしながら稽古しています」。ふたり芝居で、麗子を演じるのは世界的ダンサーの菅原小春だ。「菅原さんは、舞台で台詞のあるお芝居をするのは初めてらしいのですが、こんなに“自分の言葉”として台詞を喋れる女優さんがいるのかと、目を見張るような思いでいます」と絶賛。「毎日稽古が楽しくて」と笑顔を見せる。東出が「稽古初日から3人で、作品について深く掘り下げる議論を重ねてきました。そこで出てきたものを反映したお芝居もあります。だからリアルで生々しい芝居になると思います。」と語る『(死なない)憂国』と、野上絹代 作・演出の『橋づくし』は9月21・22日に、加藤拓也 作・演出の『真夏の死』(『summer remind』)と、熊林弘高 演出「『班女』近代能楽集より」は9月26・27日に、東京・日生劇場にて上演。9月21・27日に配信もある(アーカイブ配信あり)。チケット発売中。取材・文:中川實穗
2020年09月17日元モーニング娘。でタレントの石川梨華(34)が11月18日、第2子の妊娠を発表した。石川の夫は読売ジャイアンツ・野上亮磨投手(32)。ネットでは祝福の声とともに野上投手へのエールが続々と上がっている。同日、自身のブログで「最近はマイペース過ぎてなかなか更新できなくてごめんなさい」と切り出した石川。そして「近況と言いますと…現在私は2人目を妊娠中です!来年の1月に出産予定です」と明かし、「今は家族との時間を大切に 穏やかに日々過ごしています」と報告した。そして「それでは!また近いうちに…ブログに書きます!きっと…笑」と結んだ。石川は17年3月に野上投手との結婚を発表した。そして同年11月には第1子妊娠を明かし、18年4月に男児の出産を報告した。Twitterでは「石川梨華」がトレンド入りを果たし、さらに《チャーミーさん(石川梨華)、ご懐妊おめでとうございます~》《おめでとうございます、梨華ちゃんが幸せそうで何より》《石川梨華ちゃんが第2子妊娠中ってことも知ってすんごく嬉しい夜》と祝福の声が相次いでいる。いっぽう夫・野上投手は本業でなかなか結果が出せないでいる。17年に西武ライオンズから読売ジャイアンツに3年契約でFA加入したものの、18年の戦績は25試合4勝4敗。移籍2年目となる今季は13試合に登板し1勝2敗だった。さらに10月には左アキレス腱を断裂し、手術を受けると発表したばかりだ。そのため「お子さんのためにも!」と来季に期待する声が上がっている。《おめでとうございます。野上、しっかりしないといけませんよ!》《守るものが増えた旦那様には来シーズンは奮闘してもらいたいです》《さっ、父ちゃん!!来年こそは頼むぞ!!今までの経験と技術を発揮してくれよ!!》
2019年11月19日東京と大阪のビオトープ(BIOTOP)では、写真家・野上眞宏の写真展「BLUE: Tokyo 1968-1972」を開催する。5月19日から30日まで東京・白金台のBIOTOPで、6月15日から26日まで大阪・南堀江のBIOTOP OSAKAで開催。本展は、1947年に東京に生まれ、1974年に単身渡米後、30年以上をアメリカで過ごした野上が、渡米前の21歳から25歳の間に撮影したモノクロ作品を展示。本展のために、2014年に発表されたiPad写真集アプリ『Snapshot Diary』収録の4,000枚点以上の膨大な写真から、約40作品を野上本人がセレクトした。展覧会タイトル「BLUE」は、野上が好んで聴いていたジョニ・ミッチェルのアルバム名より、60年代末から70年代初めの東京で、将来の不安を抱えながら青春時代を過ごしていた彼の当時の心境を表現している。その沈んだ気分とは裏腹に、渡米前の若き野上が、何かに急き立てられるように写真で日々記録していた1968年から1972年の光景が写し取られている。銀座、原宿、表参道、渋谷、六本木の街、そして、「はっぴいえんど」をはじめとする、ミュージシャンやさまざまなジャンルのアーティスト、友人たちの姿は、どれもが魅力に溢れ、当時のカルチャーシーンが、ここに鮮やかに、そして静かに伝えられる。本展の開催を記念し、イベント初日の5月19日の17時より、BIOTOP3階の「irving place(アーヴィングプレイス)」にて、野上眞宏と音楽家・細野晴臣のスペシャルトークショーを開催。同じ高校、大学に通い、旧友である2人が、写真展のテーマでもある1968年から1972年の東京のさまざまなシーンとともに当時のエピソードを振り返る。また、野上の作品からデザインしたTシャツ4種(各8,000円)を、ビオトープの限定商品として数量限定で展開。さらに、展示作品を含む約190点のモノクロ写真で構成された、新たな編集による新刊写真集『BLUE: Tokyo 1968-1972』(4,800円)を、BIOTOPにて先行発売する。【展覧会情報】野上眞宏 写真展「BLUE: Tokyo 1968-1972」会期:5月19日~5月30日会場:BIOTOP住所:東京都港区白金台4-6-44時間:11:00〜20:00会期:6月15日~6月26日会場:BIOTOP OSAKA住所:大阪府大阪市西区南堀江1-16-1 1/2/4階時間:11:00〜21:00【書籍情報】『BLUE: Tokyo 1968-1972』発行:OsirisB4判変型(23×24 cm)/ハードカバー/上製本/204ページ発売日:6月1日 ※5月19日よりBIOTOP店頭でのみ先行発売価格:4,800円
2018年05月17日料理家・お弁当コンサルタントとして、テレビ番組でも活躍中の野上優佳子さんは、社会人と大学生の娘さんと小3の息子さん、3人のママ。上のお子さんの時からPTA委員を積極的に引き受けるなど、超多忙な日々にもかかわらず、「夜は11時に寝る」「朝食と夕食は子どもと一緒に食べる」など、時間にも心にも余裕があるように見えます。そんな野上さんに、子育てへの考え方や、日々の料理に込める想いを聞きました。【野上優佳子さん プロフィール】料理家・弁当コンサルタントとして各メディアで活躍。全国各地での講演を行うほか、お弁当箱などの商品開発アドバイザーも務める。30年以上お弁当を作り続け、300個以上のお弁当箱を使用した経験に基づき、日々お弁当を作る母目線での「実用性と汎用性の高いレシピと鋭い洞察」には定評がある。『マツコの知らない世界』(TBS)にお弁当テーマで最短最多出演。著書は『野上優佳子のお弁当おかずの方程式』『お弁当のセカイ』(ワニブックス)、『野上さんちの超ラクチン弁当』(学研プラス)、『夏弁』(主婦と生活社)、『悩まず作れる! おべんとうの手引き』(笠倉出版社)など。HP: Facebook: @mealinsight twitter: @nogami_y instagram: @yukakonogamis 朝食と夕食は、子どもと一緒に食べる「私は優先順位がすごくはっきりしていて、家族との時間が最優先。どんなに忙しくても体はひとつだし、1日は24時間しかないから、割り切るところは割り切っていると思います。夜11時に寝るのもそう。子どもと密に過ごせる時間って仕事人生と比べるとものすごく短い。その期間、多少仕事できる時間が減っても、後から自分の努力次第でいくらでも取り戻せると思っています。それに仕事は誰かが代わってくれても、子どもとの時間は私にしか作れない。そもそも仕事の現場であれこれいうより、子どもと一緒にブランコに乗っているほうがずっと楽しいんですよ」とほがらかに話します。そんな野上さんが忙しい暮らしの中で大切にしているのは、朝食と夕食はできるだけ家族で一緒に食べること。そして、そこでたくさんおしゃべりをすること。「毎日同じ時間に食べて、話を聞く。みんなで食べる一番の理由は、一人で食べるより楽しいから。我が家はみんなおしゃべりで、『今日は何があった?』って私から聞く前に、子どもたちが『今日こんなムカつくことがあってね~』なんて話してくれます。自分の思ったことを言語化するのって結構大事だと思うのですが、おしゃべりすると自分の言葉でちゃんと人に伝わるかの確認もできるんですよね。他人だとどう伝わるか怖くても、家族には恐怖心を持たずに話せます。でも、くだらない話がほとんどですよ。うるさいくらいしゃべって、笑いっぱなし。時間のある週末は夕食に3時間くらいかけて、おしゃべりを楽しんでいます」なんだか賑やかな野上家の食事シーンが目に浮かぶよう。大学生や社会人の娘さんたちは、いまも家で食べるごはんが大好きなのだとか。ママの手料理を囲んで “家族の時間” をなによりも大切にするイタリア人家族の食卓のようで、 野上さんご家族の “あたたかい絆” を感じます。料理は、一番子どもの負担にならない「応援」のカタチ野上さんは子育てに関するこだわりはほとんどなく、基本的に子ども任せ。「私自身、親にあれこれいわれたことはないですし、人のいうことをハイハイと聞くタイプでもなかったので」と笑います。「長女のときは、ほかの子と比べてできないことが目につくこともあったんですが、3人目にもなるとまったく気にならないんですよ。たとえばリボン結びがなかなかできなくてもいつかできると思っているし、たとえずっとできなくてもマジックテープの靴を履けばいいんじゃない、って思う。短期的な結果を求めて子どもを評価しても仕方なくて、心身ともにすこやかであればそれでよし。そのベースになるのが食事だと思っています」次女が通っていた都立高校で、入学時に校長先生からいわれたのが「親御さんにお願したいのは、ちゃんとごはんを作ってほしい」ということ。やる気のある子に「勉強しろ」とうるさくいうのは逆にマイナス。それよりも、「食事で頭脳は作られるから、おいしいお弁当をしっかり作ってください」というのが同校の考え方だったそうです。「長女の大学受験のとき、長女から唯一頼まれたのが、高3の1年間、『どんなものでもいいので、3食(お昼はお弁当)を作って “同じ時間” に出してほしい』ということだけ。勉強するにも体が資本。料理は一番子どもの負担にならない応援の仕方な気がします」野上さんが以前対談した脳科学者の方によれば、「頭のよくなる食べ物」があるのではなく、「脳のはたらきに刺激を与えるもの」を食べることが重要なのだとか。具体的には、色や食感、味にバリエーションをつけるとよいそうです。その点、調理が手軽な “パスタ” は、合わせる食材によって彩りや食感をアレンジでき、脳に刺激を与えやすい優秀な食材。脳の栄養源となるブドウ糖は摂りすぎると眠くなることがありますが、パスタなら野菜や肉と組み合わせてバランスをコントロールしやすいので、娘さんの受験のときにも重宝したそうです。お弁当は外でがんばる家族への「お守り」昔から料理をするのが大好きで、小学校5年生の誕生日プレゼントがオーブンだったという野上さん。中学時代からお弁当を作りはじめ、お弁当歴はいまや30年以上。いまでも週に3~4回お弁当を作っていますが、お弁当で一番大切にしていることは「食べる人が食べたいものを入れること」だとキッパリ。「毎朝、家族を送り出すときは、今日1日楽しく元気に過ごしてくれたらいいなと思いながら、お守りがわりみたいな気持ちでお弁当を持たせているんですよ。たとえば外で、少しイヤなことがあったときも好きなものでお腹が満たされると、ちょっと元気になって、『家に帰るまでがんばるか』くらいに思ってくれるといいなと。それに空っぽのお弁当箱を見れば、今日も元気だったんだなとわかる。少なくともごはんも喉を通らないくらいに気落ちしていたということはないんだな、ってわかって安心できます。外に出たら、イヤなこともいっぱいあるだろうから、お弁当の中身は好きなものだけ。“好き嫌い” は、お弁当に入れて子どもが一人のときにがんばらせるんじゃなくて、家族みんなで『これおいしいよ』っていいながら食べたほうが、子どもの負担にもならないんじゃないかなと思っています」片づけもカンタン! お弁当は「モバイルな食卓」野上さんはお弁当は「モバイルな食卓」だといいます。「お弁当は、家の食卓を箱に詰めて外に持っていって食べるだけのこと。お昼ってだいたい同じ時間に食べるから、場所がちがっても家族みんな同じものを食べている。家庭の食卓って他人にのぞかれないから、そうめんやパスタだけの日もあるのに、なぜか外に持っていくとなると気負っちゃう。でも本来はパスタだけのお弁当の日があってもいい。お弁当はなるべく難しくしないのが一番です」お弁当の中身はゼロから考えようとすると大変ですが、たとえば「A+B+C=弁当」だとして、「A=肉」「B=卵」「C=野菜」とさえ決めておけば、毎日食材や味付けを少し変えるだけでOK。卵焼きのような作り慣れた定番は、失敗しないしおすすめとのこと。また、毎食の料理を多めに作って次へスライドさせるのも、お弁当作りをラクにするコツだそう。「お弁当用に作ったおかずは夕飯の副菜も兼ねて多めに作ります。たとえば、ほうれん草を多めに茹でて半分はごま和えにしてお弁当に、もう半分は夕飯時にかつおぶしをかけておひたしに。夕飯のときも野菜を多めに切ったり茹でたりしておいてお弁当に使います」ちなみに野上家では、お弁当箱を自宅でも活用。留守のときに子どもたちが食べる昼食などもお弁当箱に詰めておくそうです。「蓋をあけるだけでごはんが食べられるのって、ラクじゃないですか。お弁当ってなぜか冷めてもおいしいし。平皿だと冷蔵庫に入れづらいけどお弁当なら重ねて入れられるし、洗いものが少ないから片づけもラク。家で食べるお弁当は持ち運ばないからスカスカでも大丈夫ですよ」パスタは家族の最大公約数野上家では、パスタはごはんやパンと並ぶ主食のレギュラー選手。家には必ず数種類のパスタが常備してあり、切らすことはないそうです。「パスタはみんな大好きで、本当によく食べます。週末の食事のうち1回はパスタですね。我が家は朝食に必ず温かい汁物を出すようにしているのですが、時間がない朝はスープパスタを作ることも多いですね。バリラのショートパスタもよく使いますよ。おいしくて好きというシンプルな理由です」お弁当には「食べる人が食べたいものを入れる」のが野上さんのこだわりですが、一人だけに作るわけじゃないので最大公約数で家族みんなが食べられるもの…と考えたときパスタは優秀。具だくさんのパスタにすればおかずを1品減らせるし、市販のソースを使えば時短もできるし、とても便利だそうです。「わが子に食べさせたいものをお客様にも」の信念のもと、パスタを作り続けて140年以上の「バリラ」は、イタリアNo.1のパスタブランドです。こだわりのデュラム小麦と独自の製造方法により、誰もがおいしいアルデンテに仕上げることができます。ロング&ショートパスタのほか、着色料・保存料が無添加のパスタソース(計5種)も人気。安心安全なパスタソースは、未開封状態で1.5年以上も保存が可能。忙しいママにおすすめのストック食材です。 「バリラ」の魅力はこちら >> ピクニックや運動会に! カンタンで家族が喜ぶ「パスタ弁当」新年度が始まって約一ヶ月経ち、大人も子どもも “疲れ” が出てくる時期。そこで、新しい環境でがんばる家族へ “応援” の気持ちを込めて作りたい、野上さん考案のパスタ弁当をご紹介します。おでかけが気持ちのよいこの季節、カンタンでおいしいパスタ弁当を持って、青空の下でリフレッシュしてみませんか?今回使うのは、「バリラ」のショートパスタ “トロフィエ” 。細いのでソースが絡みやすく、使いやすいパスタです。トロフィー型だからゲン担ぎにもなるので、運動会のお弁当にもいいですね。応援の気持ちを込めるのにぴったり! 毎日のお弁当に使えるアレンジもいろいろ教えてもらいました。「ひき肉だけで簡単! 即席ボロネーゼ」(調理時間:約20分)子どもたちにも大人気なミートソースは、イタリア名で「ボロネーゼ」。「バリラ」のパスタソース “ナポレターナ” を使えば、味わい深いボロネーゼをあっというまに作ることができます。ナポレターナにはイタリア産100%トマトをベースに、既にいろいろな野菜が入っているので、ひき肉を加えるだけでOK。お肉を少し形が残るように炒めると、ミートボール風になって子どもも大喜び。お弁当に入れるときは、牛ひき肉など脂が少なめのものを選ぶと、冷めても油が白浮きしづらくおいしく仕上がります。【材料】(2~3人前)・ 「バリラ」トロフィエ ……250g(即席ボロネーゼソース)・ 「バリラ」ナポレターナ ……1.5カップ・牛ひき肉……250g・玉ねぎ……1/2個 ※・セロリ……10cm分 ※・オリーブ油……大さじ1/2・赤ワイン……大さじ1(料理酒でも可)・水……大さじ1・塩……小さじ1.5※玉ねぎとセロリなしで、牛ひき肉だけでも十分おいしくいただけます。お好みでご調整ください。【作り方】1)玉ねぎとセロリをみじん切りにする。2)フライパンにオリーブ油と 1) を入れて火にかける。軽く炒めたら牛肉を入れ、軽く表面を押さえながら焼き色をつける。しっかり焼き色がついたらひっくり返して、両面焼いたら、ひき肉を木べらで大きく切り分ける。3)赤ワインと水を入れて、沸騰したらソースを加える。再沸騰したら弱火で蓋をして8分煮る。塩で味を整える。4)トロフィエを塩(分量外)を入れたお湯で茹でる。茹であがったら水分をしっかり切って 3) のフライパンに入れてソースを絡ませて、盛り付ける。【さらにアレンジ!】「即席ボロネーゼソース」の活用法・冷蔵で3~4日保存可能。冷凍保存なら密封できる保存袋に入れて2週間程・卵と混ぜてオムレツに。一口サイズに切ればお弁当のおかずにも・焼いたナスやズッキーニを混ぜ、チーズをのせて焼けばグラタンに!【同時にもう1品!】トロフィエを多めに茹でて「春野菜のパスタ」を本場イタリアのリグーリア州では、トロフィエにジェノベーゼとジャガイモ、インゲンを合わせるのが伝統的な食べ方。トロフィエを鍋から上げる前に春野菜を加えて一緒に茹で上げ、バリラの ペーストジェノベーゼ と和えれば本格的な味わいの「春野菜のパスタ」が完成。※今回はブロッコリー、インゲン、スナップえんどう、アスパラガスを茹で上げる40秒前に追加。ペーストジェノベーゼは火にかけると変色するので加熱は避け、使用するペーストジェノベーゼの分量の約10%のゆで汁を加えて溶いてから、パスタと和えるとよい。もう1品、2品もすぐ作れる!パスタソースで時短&アレンジ料理 「バリラ」のパスタソース は、着色料・保存料が無添加なのに、保存期間は1.5年以上(未開封状態で)と、多忙なママにおすすめのストック食材。家庭で作るソースと同じ工程で作られており、既に煮込む手間が省けているので時短調理に大活躍します。おすすめのアレンジ例を野上さんに教えていただきました。「ナポレターナはミネストローネにすると、コンソメなしでもコクのあるおいしい仕上がりに。ペーストジェノベーゼはポテサラに入れても美味。ポモドーロはシンプルなトマトソースなので、チキンのトマト煮込みなど、幅広く使えます」・ミネストローネ:(上)キャベツ、玉ねぎ、セロリ、にんじん、インゲン、ベーコンをさいの目切りにして、フライパンまたは鍋でオリーブ油と一緒に軽く炒めたら水とナポレターナを加え、5分沸騰させて塩で味を整え、熱々のうちにスープジャーへ。3時間ほど経てばおいしいスープに!(鍋で作るなら沸騰した後すぐ弱火にして20分煮る)。・ジェノバ風ポテサラ:(弁当内 上)塩もみしたキュウリと茹でたジャガイモに、ペーストジェノベーゼとレモン果汁を加えて混ぜる。お好みでゆで卵を加えても。・チキンのトマト煮:(弁当内 右)鶏もも肉は余分な脂をそぎ取り、オリーブ油を薄く敷いたフライパンに皮目を下にして並べ、表面に軽く塩こしょうをして、蓋をして中火で3分加熱。皮目にしっかり焼き色がついたらひっくり返して、蓋をしてさらに2分、弱火で加熱。ポモドーロソースを加えてとろみがつくまで軽く煮詰める。【こんなに便利!】パスタソースのアレンジ事例▼ ナポレターナ の活用法・オムライスのベースに・パンに塗ってベーコンや玉ねぎ、チーズをのせてピザトーストに・野菜を混ぜたごはんの上にのせてドリアに・コロッケにつけるソースがわりに▼ ペーストジェノベーゼ の活用法・新じゃが、ゆで卵、キュウリとあえてサラダに・ひよこ豆または大豆の水煮をペーストにして混ぜ、フムス風ディップに・肉や魚のグリルのソースとして・レモンや酢と混ぜて即席ドレッシングに▼ ポモドーロ の活用法・お肉に添えて・オムライス用チキンライスの味付けに・ツナ缶とポモドーロを電子レンジで温めて即席ミートソース(ツナ版)に行楽のお弁当というと作るのが大変なイメージがあるかもしれませんが、パスタなら作るのもカンタンだし、子どもも大人も大好き! 外でも食べやすく、カラフルで見栄えもする…といいことづくめです。気分も上がるおいしい“応援パスタ弁当” と一緒に、家族で春を楽しんでみませんか。 「バリラ」商品とその他のレシピはこちら! 「バリラ」Facebookページはこちら! 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2018年04月27日モーニング娘。の元メンバーでタレントの石川梨華(32)が13日、自身のブログを更新し、プロ野球・西武の野上亮磨投手(29)と結婚したことを発表した。石川は「応援していただいている皆様へ」というタイトルで更新。「本日3月13日に埼玉西武ライオンズの野上亮磨さんと入籍いたしました事をここにご報告させていただきます」と報告した。続いて、「2000年にモーニング娘。としてデビューして以来、色々な経験をさせていただき、たくさんの方と出会い、充実した日々を過ごすことができました。そんな中、彼と出会い、同じ時を過ごしていくうちに新しい幸せを感じるようになりました」と経緯を説明。さらに、「これからは夫婦としてどんな時でもお互いに支え合い、感謝と思いやりの気持ちを大切に、共に歩んでいきたいと思います」と決意を記し、「まだまだ未熟な私たちですが、今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」と呼びかけた。
2017年03月13日NTTファシリティーズ、オートデスク、トプコンは2月14日、「田中絹代ぶんか館」の愛称で知られる山口県下関市の「下関市立近代先人顕彰館(旧逓信省下関電信局電話課庁舎)」の3Dモデルと同市唐戸地区の3Dモデルマップを同館1階ロビーおよびインターネットで一般公開した。「田中絹代ぶんか館」は大正時代特有の設計、装飾が多く現存し下関市有形文化財に指定されている。NTTファシリティーズらは同館の建物竣工90周年、「田中絹代ぶんか館」オープン5周年の記念事業として、BIMの手法を用いて建物全体を3Dモデル化するプロジェクトを2014年5月から進めてきた。三社は「近代建築資料を後世に残すという目的のほかに、2Dの図面データと比べて建物内外の詳細が分かるため効率的に建物の修繕・保全が可能となる」とコメントしている。
2015年02月16日