現在放送中の「同期のサクラ」に出演する橋本愛が、柚月裕子の「パレートの誤算」を原作としたドラマ「パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」で連続ドラマW初主演することが分かった。不本意ながら嘱託という形で市役所の福祉課に務める牧野聡美は、ある日突然、生活保護利用者と直接向き合うケースワーカーの仕事を命じられる。不安を抱く聡美のことを、ベテランの山川は「やりがいのある仕事だ」と励ましてくれた。ところが後日、その山川があるアパートの火事のあと他殺体で発見される。あれほど利用者から慕われていた山川がなぜ?周囲で山川が何らかの不正に関わっていたのではないかという疑念が膨らんでいく中、聡美は町を覆う不正の影と生活保護をめぐる様々な人々の人生模様に巻き込まれていく――。原作は、映画化もされた「孤狼の血」で脚光を浴び、いま注目の作家・柚月裕子の「パレートの誤算」。『美しい星』『ここは退屈迎えに来て』の橋本さんが演じるのは、市役所の新人嘱託職員として、本来の希望ではない福祉課で働く主人公・牧野聡美。信頼していたベテランケースワーカーが焼死体で発見されたことから、福祉や市政、医療を取り巻く町の闇に巻き込まれていく人物だ。本作への出演に関して橋本さんは「主演という立場だからこそできること、やらなければいけないこと、だからと言って気負わない方がいいこと、その全てに向き合って、作品をより良いものにすることに集中したいと思います」と意気込み。また、脚本には運命的なものを感じたそうで「作品内に出てくる、働き蟻の法則及びパレートの法則についての文章を読んだ時です。私は高校生くらいのときに、自分の目で人や社会を見つめて、ある法則を見つけました。それを自分の中で、『2:8の法則』と名付けていたのです。内容にいくらかの誤差はあれど、本質的にはかなり近いものが既にこの世界には提唱されていたのだと、度肝を抜かれました。そもそもそれらの法則を知らなかったことは置いといて(笑)、これは自分がやるべきものかもしれない、と吸い込まれるような気持ちでした」とコメントしている。橋本さんの言う“パレートの法則”とは、イタリアの経済学者が唱えた経験則で、組織では全体の約2割の人間が大部分の利益をもたらしているが、そこで有用と思われる2割にあたる人間を外したところ、残りの8割の中から2割の人間が新たに利益を生み始めるというもの。今作のタイトル中の「誤算」には、「パレートの法則を曲解すれば、社会から生活保護受給者は決していなくならないということになるかもしれないが、いつでも誰もが“8割”側に転落する可能性を秘めている。そして、そこから這い上がる人も多くいる。だから弱者を弱者と単純に切り捨ててはならない」という警鐘が込められているという。原作者の柚月氏は、橋本さんについて「主人公の牧野聡美は、ケースワーカーという仕事に最初は消極的ですが、芯が強く行動的な女性です。たおやかで凛とした佇まいの橋本愛さんが、熱い聡美をどのように演じてくださるのかとても楽しみです」と期待し、「ドラマは小説よりも、聡美と小野寺の関係が丁寧に描かれています。協力しあったかと思えば反発しあったり。事件の捜査とともに変化していくふたりの関係性も、ドラマの見どころのひとつだと思います」と語っており、原作ファンも必見のようだ。連続ドラマW「パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」は2020年3月、WOWOWプライムにて放送予定(全5話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2019年11月26日アメリカのソングライターコンビと日本のクリエイティブチームが共作するロックミュージカル、『A New Musical「FACTORY GIRLS ~私が描く物語~」』が本日9月25日、東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕する。音楽と詞をクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーが、日本版脚本・演出を板垣恭一が手がけ、柚希礼音やソニンら強力な女優陣が出演する“ウーマンパワーミュージカル”だ。舞台は19世紀半ばの米ローウェル。産業革命により大規模な紡績工場が誕生し、先進的な女性たちが多く集まったこの街には、人々の夢と野望が渦巻いていた。女工たち(ファクトリー・ガールズ)の寄稿集「ローウェル・オファリング」は、自由を夢見る女性たちの憧れだ。サラ・バグリー(柚希)も、大きな夢を抱いて工場にやってきた女性のひとり。工場の実態を知った彼女は衝撃を受けるが、「ローウェル・オファリング」の編集者ハリエット・ファーリー(ソニン)に文才を認められたことをきっかけに、自分の文章を武器に労働争議へと身を投じることを決意する……。女性たちが権利を勝ち取るべく戦う物語に、「今の時代にも通じる女性たちの葛藤、強さなどを素晴らしいスタッフ、共演者の皆様と作っていけるのがとても楽しみ」(柚希)、「女性の権利問題は今も昔も変わらずあり、過酷な状況で働く女性が勇気を出して立ち向かう姿は、必ず響くものがある」(ソニン)と、主軸となる二人も大いに共感している様子。実咲凜音、清水くるみ、石田ニコルら、個性豊かな共演陣の活躍にも期待したい。『A New Musical「FACTORY GIRLS ~私が描く物語~」』東京公演はすでに終了10月25日(金)から27日(日)まで梅田芸術劇場メインホール文:町田麻子
2019年09月25日『ジキル&ハイド』をはじめ数々のヒットミュージカルの音楽を手掛けるフランク・ワイルドホーン。世界の第一線で活躍する一方で、宝塚歌劇団での新作や『デスノート THE MUSICAL』など日本オリジナル作品にも意欲的、日本でも人気の高い作曲家だ。その彼が作った名曲たちを豪華スターが歌うミュージカルショー「FRANK WILDHORN&FRIENDS」が10月に開催される。メインアクトレスとして出演する元宝塚歌劇団星組トップスター柚希礼音に話を聞いた。チケット情報はこちら柚希はワイルドホーン作品には過去2作出演経験がある。最初は2008年の宝塚星組公演『スカーレット・ピンパーネル』。当時二番手男役だった彼女は主人公の敵役ショーヴランを演じた。「来日して歌稽古をしてくださったのですが、その時に初めてお会いしました。ショーヴランには『君はどこに』というナンバーがあるのですが、音取りをしている段階では「これ、一体どういう曲なんだろう…」と思っていたのに、ワイルドホーンさんが弾いてくださったら一気に切ない感情が入って「なんて素敵な曲なんだ!」となったのを覚えています。緩急やテンポのつけ方がドラマチックなんですよ。今回のコンサートはワイルドホーンさんが演奏してくださるので、あの感動がまた味わえるのかと楽しみにしているんです」と話す。そして宝塚退団後の2018年に『マタ・ハリ』のタイトルロールでふたたびワイルドホーン作品に出演。「今度は女性の役だということもあり、ショーヴランの時とはまったく違う音楽でした。ただ豊かな低音から力強さを保ったまま高音までいくのが素敵で、やっぱりワイルドホーンさんの曲は最高だなと思いました。難しさはあるのですが、好きだから歌いこなしたい、挑戦したいと思う曲ばかりなんです。『スカーレット・ピンパーネル』と『マタ・ハリ』は自分にとって思い入れのある作品。今回のコンサートでもここは重きを置いて欲しいな」とリクエスト。現時点で披露楽曲は未定だが、柚希が何を歌うのかも楽しみだ。なお今年芸能活動20周年を迎えている柚希だが、複数の出演者で贈る“ミュージカルコンサート”は初体験。「20年目の初挑戦ですね、あえて避けていたわけではないのですが(笑)。コンサートで“1曲だけ切り取って披露する”のはちょっとプレッシャーを感じますが、ワイルドホーンさんの曲は1曲の中に起承転結があって盛り上がるので、こういうコンサートに似合うと思います。でもマタ・ハリの歌だったらやはりマタ・ハリの意識にならないと歌えないところもありますので、特に演じたことのあるものは、その曲の背景や心境をリンクさせて歌いたいです。とはいえ役を通して歌うのとも違いますので「楽しんでやろう」という意識でいきたいですね、あまり緊張しすぎないように(笑)」。公演は東京・日本青年館ホールにて。柚希の出演は10月12日(土)・13日(日)。チケットは9月14日(土)に一般発売を開始する。(取材・文:平野祥恵)
2019年09月13日8月28日(水)今夜の日本テレビ系バラエティ「今夜くらべてみました」は、元宝塚歌劇団星組トップスターの柚希礼音、女優でモデルの水原希子、シンガーソングライターの眉村ちあきを迎え、「トリオ THE カッコよすぎる女」をテーマにお届けする。1999年に舞台デビュー、2009年には宝塚の星組トップスターとなり、現在もミュージカルなどで大活躍中の柚希さん。モデルとして活動しながら映画『ノルウェイの森』で女優デビュー。『ヘルタースケルター』や『進撃の巨人』などに出演してきた水原さん。ライブアイドルからソロ活動を開始、今年5月には1stアルバムをリリースと、音楽シーンに独自の地位を確立しつつある眉村さん。今回はこの3人をゲストに迎えての放送。水原さんは「今まで恥ずかしくてお断りしていた」という自宅をテレビ初公開。母と4匹の猫と暮らす意外な“庶民派”ぶりを明かしてくれるほか、2年半ぶりにゴールデンバラエティーに登場する柚希さんは宝塚の歴史を塗り替えた退団パレードについて語ってくれる。また「DIME」誌で今年ブレイクする女性と特集され、自ら手掛ける個性的な曲も話題の眉村さんがスタジオで生歌披露。ファンを溺愛するあまりファンと暮らせるゲストハウスを計画中だと告白するなど、今夜も見どころいっぱいのトークが繰り広げられる。今夜ゲストで出演する柚希さんが主演を務める「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」は19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台にした自由を夢見る女性たちの物語。柚希さんのほか、ソニン、実咲凜音、清水くるみ、石田ニコルらが出演。9月25日(水)から10月9日(水)までTBS赤坂ACTシアターで上演。その後10月25日(金)から10月27日(日)まで梅田芸術劇場メインホールでも公演が行われる。「今夜くらべてみました」は8月28日(水)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年08月28日A New Musical『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』が9月から10月にかけて東京・大阪で“世界初演”される。本作は、ブロードウェイで新進気鋭のソングライティング・コンビとして注目を集めるクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーが音楽・詞を、板垣恭一が日本版脚本・演出を手掛ける新作ロックミュージカル。主演の柚希礼音、共演のソニンに話を聞いた。【チケット情報はこちら】19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台に、紡績工場で働くファクトリー・ガールズたちが自分たちの労働のために闘う“ウーマンパワーミュージカル”となる本作。柚希は「音楽がすごく素敵。工場でファクトリー・ガールズたちが歌う曲なんてワクワクしました。すごいミュージカルになるんじゃないかと思います」、ソニンも「女性がメインの作品は日本では少ない。ひとつの革命だと思っています」と期待を胸に作品に臨む。ふたりが演じるのは、文章を武器に女性の権利を求めて労働争議を率いた実在の女性サラ・バグリー(柚希)と、編集者としてサラと深い友情で結ばれながらも生き方がすれ違っていくハリエット・ファーリー(ソニン)。自身の役柄を、柚希は「知性と文章の力で力強く戦う役です。私とはタイプが違うので(笑)、しっかり作り込まないと納得する役作りにならない。実在する人物を演じることが好きなので、これから研究していこうと思います」、ソニンは「サラとは逆の、保守的というかある意味現実主義で、はみ出すより守るほうがいいんじゃないかと考えている人です。ふたりの対比はおもしろいポイントだと思うので、サラとは逆の強さをつくり上げていきたいですね」。ふたりは初共演だが交流があり「柚希さんは最高にチャーミング。こんなにフレンドリーに接していただけるんだ!と感激しました」(ソニン)、「ソニンちゃんをリスペクトしているので、一緒につくることが楽しみです!」(柚希)と笑顔を交わす。世界初演で「お手本や“こうであるべき”がないので、生み出すまでに時間もかかるでしょうし、自分の中が空っぽだとなにも生まれないのだろうと思っています。だけどやっぱりイメージが何もないところからつくっていくのはすごく楽しいと思う」と柚希も語る本作は、9月25日(水)から10月9日(水)まで東京・TBS赤坂ACTシアター、10月25日(金)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。取材・文中川實穗撮影川野結李歌柚希礼音ワンピース\36,000/ミドラ(株式会社アルディム)パンツ\48,000、腰に巻いたタッセル 各\9,800/アオイ ワナカ(アオイ ワナカ)ソニンブラウス\7900、スカート\13800/セピカ、イヤリング\2100/スリーフォータイム/ジオン商事、リング\32000/SERGE THORAVAL(H.P.FRANCE本社)
2019年06月24日元宝塚星組トップスターであり、圧倒的なダンスの実力と太陽のように明るい存在感で、いまや日本ミュージカル界の一翼を担うまでとなった柚希礼音。宝塚で初舞台を踏んでから芸歴20年となるアニバーサリー・イヤーを記念して、1人ミュージカル『LEMONADE(レモネード)』に挑戦中だ。等身大のキャリアウーマンが心身ともに疲弊し、岬のサナトリウムで過ごす様子を描くストーリー。今までの彼女のイメージを覆す設定を楽しみに、5月23日、渋谷・CBGK シブゲキ!!で行われたゲネプロに足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は海を見下ろす高台に建つ、古い天文台を使ったサナトリウムの1室で展開する。ニューヨークで広告代理店を営むキャリアウーマンの「映(はゆる)」は、1年半前に突然倒れ、このサナトリウムで“心が止まってしまった”毎日を過ごしている。挫折感の中から生まれた別人格である男性「ブルー」と女性「リラ」に翻弄されていると感じる「映」は、無力感にさいなまれる。そんなある日、「映」は100年ほど前にこの天文台の管理人だった男の日記を見つけて……。舞台上には内側に半円形を描く、しっくい風の白い壁。その全面に、果てまで続く海や天文台が建つ岬がモノクロームで映し出され、物語は始まる。それはどこか遠い異国の風景のようで、白い薄物のガウンにタンクトップ、黒いパンツ、無造作な髪と裸足姿の柚希がピタリとはまり、海外の小説のような雰囲気が漂う。テレビ電話でドクターと会話を交わす「映」は、確かに頼りなさげだが、けして病的な様子ではない。自分の足で仕事を切り拓いてきた女性だけが放つ、洗いざらしのリネンのような、素材そのものの魅力。それを浮き彫りにできるのは、自身もそのように歩んできた柚希だからだろう。その意味でいえば、「ブルー」と「リラ」も柚希の一部としてとらえることができる。オールバックにネクタイ姿の「ブルー」は、さすがのダンディぶり。赤いドレスをまとった「リラ」も、くるくると変わる表情がなんともチャーミングだ。それぞれの“人格”を、歌もダンスも含めて1時間40分。しっかりと演じ切った柚希に拍手を贈りたい。囲み会見では、柚希と、作・演出を担当した小林香が登壇。柚希は「ひとりで芝居することも、お客様がこんなに近い(客席200名規模の)劇場も初めて。緊張していますが、頑張ります」と心境を吐露。もちろんひとりの稽古場というのも初。「芝居は相手がいることで覚えられるんだなと実感しました。覚えても覚えても、すぐ次の稽古がやってくるので、全然覚えられない!と落ち込んで(笑)」と振り返る柚希。それでも小林が「柚希さんの希望は全て入れ込んで作った舞台。今の柚希さんだからこそ演じられる、等身大の役の息遣いを間近に感じていただければ」と話すと、隣で大きくうなずくなど、意気込み充分。“役者・柚希礼音”に新たな1ページが刻まれる公演となりそうだ。東京公演は6月9日(日)まで、大阪公演は7月13日(土)から15日(日)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。取材・文/佐藤さくら
2019年05月27日女優でモデルの佐々木希が9日、都内で開催された自身のライフスタイルブック『希んちの暮らし』刊行記念トークショーに登場。2018年9月に第一子となる男児を出産してから初めての公の場となった佐々木は、涼やかなショートカット姿で登場し、出版の経緯や制作中の秘話を明かした。3月7日より発売中の『希んちの暮らし』は、佐々木が女性誌withの連載で学んだ料理のレシピや家事の知識、そして自身が実際に使っている食器や調理器具などを紹介。まさに佐々木の"暮らし"を詰め込んだ一冊になっている。涼やかな印象のショートカット姿で登場した佐々木は、出版の経緯を聞かれると「(モデルとして)『with』さんに出させてもらっていて、そこで連載をやらせてもらっていて。その連載をまとめた本、プラス、自分の今使っているものや、自分の暮らしのモノを本にまとめるという風なお話をいただいて」と説明。いよいよ発売を迎えた心境として「本当にうれしく思います」と白い歯を見せた。実際に愛用しているアイテムが登場することもあって、思わぬ苦労もあったという。佐々木は「もちろんリースしているものもあるんですけど、自分で使っているものも出しているので、本当に愛用しているからこそ、(生活が)ちょっと不便だったなっていう、そんなこともありました(笑)」と明かした。それでも本書によって得たものは多いようで「(連載を)振り返ることもできましたし、自分の暮らしをまた見つめ直すというか」としみじみ。「一度立ち止まって、また見つめ直してみたら、色々な発見だったりとか、より良い暮らしができるなとか、色々、いい発見になりました。いいきっかけになって、本当にありがたいなと思います」と話していた。
2019年03月10日映像を中心に活躍してきた窪田正孝さんと、元宝塚トップスターの柚希礼音さんという異色のコンビが、唐十郎さん脚本の舞台『唐版 風の又三郎』で共演する。唐作品は以前に蜷川幸雄さん演出で経験済みながら、舞台出演は6年ぶりという窪田さんと、舞台経験は豊富ながら、初のアングラ劇となる柚希さん。ふたりの挑戦やいかに――。窪田:6年前に『唐版 滝の白糸』に出演させていただいた時は正直、舞台の魅力にハマるところまではいけなかったんです。でも30歳になって、新しいものに出合いたい気持ちが強くなって、そんな時に今回の話をいただいて、これしかないと思ったんです。迷子になったっていいじゃないか、と腹をくくりまして(笑)。柚希:私も、今年は芸歴20周年の年で、大きい挑戦ができればと思っていた時に今回の舞台のお話をいただいたんです。絶対に難しいだろうけれど飛躍はできるはずって。ただ、年末年始に頑張って台本を覚えようとしていたんですが、なかなか覚えられない日々が続きまして…。窪田:ひとりで台本と格闘している時の孤独感たるやすごいですよね。読めば読むほど迷子になって、台本に殺されるんじゃないかと(笑)。柚希:顔合わせの時に演出の金守珍(きむすじん)さんが、ファンタジックホラーだとおっしゃっていましたけど…。窪田:いきなり世界が飛躍したり、唐突に何の脈絡もないワードが飛び出してきたりしますからね。柚希:ほんと、唐さんの頭の中ってどうなっているんでしょう(笑)。窪田:わからないことだらけですが、すごく充実していますよね。稽古を重ねるたびに、芝居の感覚がどんどん変わっていくんです。柚希:たしかに。稽古が始まって、皆さんと芝居を合わせるようになって、まったく理解できずにいた世界の景色が少しずつ見えてきているような感覚はありますよね。窪田:昨日は金さんが、この話はオルフェとエウリディケというギリシャ神話(毒蛇に襲われ死んだ妻を取り戻すため、夫が冥界に足を踏み入れる物語)がモチーフに入っているという説明をしてくださって…。柚希:窪田さんが演じる織部がオルフェで、私が演じるエリカがエウリディケなんだそうで、名前もそこからきている、と。窪田:すごいのが、金さんはもちろん、一緒に三腐人を演じる六平(むさか)(直政)さんと石井(愃一)さんも、台本を読んだ時点で、それを理解していたってことですよね。柚希:しかも3人のお芝居が本当に面白い。難解なお芝居に思われるかもしれないけれど、笑えるポイントがたくさんありますし。窪田:ただ…困るのは、舞台上でどう動いていいのかわからないんです。とくに織部とエリカの場面は、動きが決まってなくてフリーなので…。柚希:長ゼリフを喋りながら、とにかく動いてって言われるんですが…。窪田:僕は、柚希さんが歌って踊るシーンの時に一緒に舞台上にいるので、その間が困るんです。柚希さんの邪魔はしたくないし。柚希:じつはふたりで一緒に踊る場面もあるんですよね。窪田:光栄です…。柚希さんは元宝塚ですごい肩書をお持ちなのに、全然壁のない方で、純粋に役者同士としてぶつかり合うことができるので本当に助かっています。柚希:それはこちらも同じです。普段からナチュラルな方ですし、ピュアでどこか繊細な少年性を持っているので、織部と重なったりもして…。窪田:織部に関して言うと、観客は、彼の視点を介して唐さんの独特の世界に入っていくところがあると思っているんです。だからこの世界への道標としての役割は果たさないといけないなとは思っています。柚希:私は金さんから男役で培ったものも出してくれと言われていますので、のびのびと舞台上に存在できるようになれたらと思っています。『唐版 風の又三郎』精神病院から逃げてきた青年・織部(窪田)は、東京の下町で死んだ恋人を捜すホステスのエリカ(柚希)と出会う。織部は、エリカの中に憧れの風の又三郎の影を見いだすが…。2月8日(金)~3月3日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/唐十郎演出/金守珍出演/窪田正孝、柚希礼音、北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、石井愃一、山崎銀之丞、金守珍、六平直政、風間杜夫ほかS席1万500円A席8500円コクーンシート5500円(すべて税込み)Bunkamuraチケットセンター TEL:03・3477・9999大阪公演あり。くぼた・まさたか1988年8月6日生まれ。神奈川県出身。昨年秋に写真家・齋藤陽道さんとの共同制作による初のフォトブック『マサユメ』を刊行。今年7月には、一昨年に主演した映画の続編『東京喰種 トーキョーグール2(仮)』の公開が控える。ゆずき・れおん2009~’15年、宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍。退団後は舞台を中心に活躍し、近作にミュージカル『ビリー・エリオット』『マタ・ハリ』など。9月にはミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』への出演も決定。窪田さん・ウエストコート¥37,000(ウィーウィル/ウィーウィル ギンザ TEL:03・6264・4447)Tシャツ¥11,000(キクス ドキュメント/HEMT PR TEL:03・6721・0882)その他はスタイリスト私物柚希さん・ニット¥44,000(ボス/ヒューゴ ボス ジャパン TEL:03・5774・7670)ピアス¥45,000バングル¥82,000(共にアイ アム バイ イレアナ・マクリ)リング〈上〉¥370,000〈下〉¥375,000(共にイレアナ・マクリ) 以上ザ・ショーケース GINZA SIX店 TEL:03・6263・9953※『anan』2019年2月13日号より。写真・井手野下貴弘スタイリスト・菊池陽之介(窪田さん)YOSHI MIYAMASU(SIGNO/柚希さん)ヘア&メイク・糟谷美紀(窪田さん)CHIHARU(柚希さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年02月07日Bunkamuraの30周年記念公演として「唐版 風の又三郎」が上演されることが発表されました。俳優の窪田正孝さんと元宝塚トップスターの柚希礼音さんがw主演する、注目の公演の詳細をご紹介します。舞台「唐版 風の又三郎」2019年に上演Bunkamuraの30周年を記念して、シアターコクーン・オンレパートリー2019「唐版 風の又三郎」が上演されます。記念すべく本公演には、俳優の窪田正孝さんが出演することが発表されました。およそ6年ぶりとなる窪田正孝さんの舞台での演技に注目が集まります。窪田正孝さんの唐作品の参加は、故・蜷川幸雄さん演出の「唐版 滝の白糸」以来およそ5年ぶり。「唐版 風の又三郎」とは?「唐版 風の又三郎」は、1974年の初演当初から人気の高い公演。作家・宮沢賢治の「風の又三郎」にギリシャ神話やシェイクスピアの作品の要素を織り交ぜて誕生した、“民衆の「神話」”とも呼ばれる作品です。かつて不忍池の水上音楽堂などで上演された際には、当日券を求めて観客が5時間以上並んでいたそう。W主演に柚希礼音さんが出演本作では、元宝塚歌劇団星組トップスターの柚希礼音さんが窪田正孝さんと一緒にW主演を担当。退団後は、ソロコンサートなど多方面で精力的に活躍する柚希礼音さんが初の唐作品に挑みます。舞台「唐版 風の又三郎」詳細東京公演公演期間:2019年2月8日(金)~3月3日(日)会場:東京・Bunkamuraシアターコクーン大阪公演公演期間:2019年3月8日(金)~3月13日(水)会場:大阪・森ノ宮ピロティホールチケット発売日・東京公演:2018年11月25日(日)10:00~・大阪公演:2019年1月中旬予定スタッフ作:唐十郎演出:金守珍出演者窪田正孝柚希礼音北村有起哉丸山智己江口のりこなど問い合わせ先舞台「唐版 風の又三郎」を見に行こう窪田正孝さん6年ぶりの主演舞台に注目が集まる「唐版 風の又三郎」。ぜひ記念すべくBunkamuraの30周年公演で生のお芝居を感じてみませんか。イベント情報イベント名:Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 『唐版 風の又三郎』催行期間:2019年02月08日 〜 2019年03月13日住所:東京公演:Bunkamuraシアターコクーン大阪公演:森ノ宮ピロティホール
2018年10月24日圧倒的なダンステクニックと伸びやかな歌声、明るく周りを照らすオーラで、演劇界でも唯一無二の存在感を放つ柚希礼音。3年前に宝塚歌劇団を退団し、女優として活動を始めてからは、繊細な感性に裏打ちされた演技力でミュージカルシーンを彩ってきた。そんな彼女のコンサート『REON JACK』シリーズも、今回で3作目。前作から続投の大貫勇輔と大村俊介(SHUN)、YOSHIE、クリスティアン・ロペスといった第1級のダンサーたちとの息もぴったりで、もはや“カンパニー”としての勢いすら感じさせるステージを見せている。【チケット情報はこちら】低音のリズムが強く響くオープニングナンバーは、柚希と大貫、大村、YOSHIE、ロペスが1節ずつ、それぞれの個性とテクニックを強烈に印象づけるダンスを披露。再び舞台の階段上に柚希が登場し、ソロから4人のダンスに加わる流れは圧巻で、問答無用に引き込まれる。続いて柚希のセカンド・ミニアルバム『R ing』から、『アラート feat.NAOTO』。本作の音楽プロデューサーを務める本間昭光が作曲を担当、ポルノグラフィティの新藤晴一が作詞したキャッチーな1曲だ。柚希は、大人の女性の揺れ動く気持ちを表しながら、歌い、踊る。オープニングでタフなダンスを見せつけた直後に、エモーショナルなポップスの世界観も表現できるのが、柚希の強み。今ではめっきり少なくなった、“歌とダンスで魅せるショーコンサート”の系譜を、彼女がしっかりと受け継いでいるのが分かる。楽曲はほかにも、洋楽のスタンダードナンバーから1980年代の歌謡曲、オリジナル曲にタンゴまで、変化に富んだラインナップ。その軸となっているのは、やはり柚希とダンサーひとりずつとの競演だ。本作のステージングも手掛けた大村と、ジャネット・ジャクソンの曲に乗せて小粋に踊るナンバー。タンゴダンサーのロペスと共に、超絶技巧の足さばきを見せるタンゴの場面。俳優とダンサーを兼ねる大貫とだから表現できる、コンテンポラリーダンス。なかでも、1990年代のダンスヒットチャートをにぎわせた曲に乗せて、YOSHIEと女ふたりで踊るシーンはここでしか見られないものだろう。国内外で活躍するYOSHIEは、柚希のフルパワーなダンスにも余裕の表情で応える。「ひとりの女性の表と裏を表現した」(柚希のMCより)というダンスは互いにうねり、高まって、会場を熱気で包み込んでゆく。心地よさそうな笑顔の柚希が印象的だ。迫力のダンスシーンが続く一方で、ホッとする口調の柚希のMCも健在。フルレングスのドレス姿でじっくりと聴かせた後、「どうこれ!この引きずり加減!」と発言。前作も登場した『Feeling Good』に乗せ、崩しタキシード姿を披露した後には、「(前作では出ていなかったので)すごく嬉しい!」と無邪気な表情も。このギャップもまた、柚希の魅力。硬軟自在なエンターテインメントを、存分に味わえるステージだ。大阪公演は、11月8日(木)から11日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。取材・文/佐藤さくら
2018年10月23日俳優の窪田正孝と柚希礼音が、Bunkamura30周年記念シアターコクーン・オンレパートリー2019『唐版 風の又三郎』で、W主演を務めることが20日、明らかになった。宮沢賢治の『風の又三郎』にギリシャ神話、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』、さらに初演の前年となる1973年に起った自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などをつきまぜながら、唐十郎によって1974年に誕生した同作。状況劇場公演として初演を迎え、根津甚八、李礼仙、小林薫といったアングラのレジェンドともいえる俳優たちが出演した。不忍池の水上音楽堂や夢の島に張られたテントなどでの上演では、当日券を求め5時間並ぶことも厭わない観客の熱狂ぶりも話題を呼んだ。東京の下町で出会った、精神病院から逃げてきた青年・織部(窪田)と、宇都宮から流れてきたホステスの・エリカ(柚希)は、恋人同士ですらなく、『風の又三郎』のイメージを介して結びつくもろい関係。汚濁した世間で生きていくことができずに病院に収容され、それでも、自分を連れ去る風の少年に憧れる織部は、その面影をエリカの中に見い出す。またエリカは自衛隊の練習機を乗り逃げした恋人を探す道連れとして、純真な青年を利用する。W主演の2人に加え、北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、風間杜夫、山崎銀之丞、石井愃一、六平直政、大鶴美仁音と、演出の金守珍率いる劇団新宿梁山泊の面々など、若手からベテランまで豪華な顔合わせが実現した。○金守珍コメント唐ワールドの魅力は何といっても異次元の世界にワープし、物語の飛躍を楽しめることだ。渦巻き状のパワーを秘めたタイムトンネルをくぐり抜けることで、限りなく自由な想像力を我々に与えてくれる。この渦巻き状のパワーは荒々しい北風にも似て東北から生まれた宮沢賢治の世界とあいまってロマン溢れるファンタジーの世界を醸し出している。この度、素晴らしいキャスト・スタッフと共に『唐版 風の又三郎』をシアターコクーンで上演できることはこの上ない喜びである。ぜひとも劇場に足を運び、唐ワールドのダイナミックで美しい飛翔のイメージとノスタルジックな叙情をたっぷりあじわって頂きたい。○窪田正孝コメント蜷川幸雄氏演出『唐版 滝の白糸』でアリダを演じたのが昨日のことのように感じます。あれから5年も経っているとは。再び唐版に携われることが光栄です。風のようにやわらかく風のように凶暴に風のように自由に風のようにカタチにとらわれず唐版の戯曲を、言葉遊びに酔いしれたい。○柚希礼音コメントこの度『唐版 風の又三郎』に出演させていただくことになり身の引き締まる思いでございます。今まで出演させていただいた作品とは全然違う世界で、そして私ごとですが、来年芸歴20周年を迎え、その幕開けがこの作品になり、新人のつもりで体当たりで全てをかけて学ばせていただきたいと思っております。演出の金さんを始め、ご一緒させていただく窪田正孝さん、素晴らしい共演者の皆様からもたくさんのことを吸収させていただき、おもいっきり挑みたいと思います。このような素晴らしい体験ができることに感謝しながら、今までの自分からもまた一つ殻を破ることができたら……、そして憧れのシアターコクーンで演じることができるのも楽しみです。是非とも楽しみにお待ちください。宜しくおねがいいたします。
2018年09月20日数あるアイドルグループの中でも、20年という長い歴史を持つモーニング娘。’18。その魅力について、メンバーの森戸知沙希さん、羽賀朱音さん、野中美希さんに聞きました。森戸知沙希ライブのたびに、ステージという素敵な場所に立てることに喜びを感じます。ライブは、たとえ同じ日に2公演行うとしても、ひとつひとつがまったく違うもの。“お客さんの反応がアツいな”と感じたら、圧倒されないように引っぱっていく気持ちで煽ります。逆に、少し静かなときは、“もっと素直に気持ちを出してほしい!”という気持ちを表現します。私たちの武器は、ハート形や直線など、全員が次々と陣形を変えながら移動するフォーメーションダンス。ほかのメンバーの存在を感覚でとらえながら動きを揃えるので、ステージで場数を踏むしか上達する術がないんです。まだまだ難しいですが、だんだんと慣れてきたかな。最近は、個人が目立つようなダンスも増えてきていて、“またモーニング娘。が新しい方向へ進んでいるんだな”というのを感じています。私は、もともとモーニング娘。が好きだったので、最初は“自分が加入することで変わってしまったらどうしよう”と思ったこともありました。でも、今は、せっかく歴史あるグループを引き継いでいく身になれたのだから、覚悟を持って頑張ろうと思っています。理想は、憧れの鞘師里保さんのような、かわいさとカッコよさの両方を持ったアイドル。鞘師さんを見たときに受けた衝撃を、自分も人に与えられるようになりたいです。羽賀朱音モーニング娘。というグループには20年という歴史があって、その続きに今の私たちがいます。昔の曲を披露することも多いので、歴代のモーニング娘。をよく研究しているんですよ。そして思うのは、過去より進化していたいってこと。今の私たちも、去年より今年、昨日より今日と進化していたい。その積み重ねで、モーニング娘。はどんどんパワーアップしているんだと思います。そんな私たちの進化を一番感じてもらえるのが、ライブツアーです。毎日ちょっとずつでもクオリティを上げたくて、ライブが終わったあとは、毎回、メンバー全員で動画を観賞。「ここ揃ってないよね」なんて指摘をし合いながら、よりよいものをお見せできるように意識しています。個人的には、「テレビで見るより生のほうがかわいい」って言われることが多いので、そういう意味でもライブに来てもらえると嬉しいですね(笑)。実は私、昔は自分に自信が持てなくて…。それが去年の初め、細かいことは気にしすぎず、楽しむことを大切にするようにしたら、気持ちが前向きに変わったんです。以前より「目が輝いてる」って言われることも増えました。目指すのは、内面からキラキラしているアイドル。でも、外見的にも白雪姫みたいに、みんなから「羽賀朱音が一番きれい」って言われる人になれたらいいな!野中美希メンバーがそれぞれ違ったキャラクターや個性、武器を持っているところが、モーニング娘。の大きな魅力のひとつです。それは、中澤(裕子)姐さんや、“辻(希美)・加護(亜依)”さんをはじめ、歴代ずっと受け継がれていること。でも、パフォーマンスになると、みんながひとつにまとまるんです。お互いの動きや気配を感じながら息を合わせ、メンバーが一体となる瞬間は普段の姿とは違ってカッコいい。そのギャップこそが、私たちのウリでもあるので、たくさんの人に見て、楽しんでもらいたいです。私の武器は、帰国子女で英語が話せること。つんく♂さんから「モーニング娘。と世界をつなぐよう頑張ってください」と言われたグローバル担当です。実際、アメリカのシアトルでライブをしたときはMCで活躍できた実感があったし、唯一の全編英語詞の曲「One and Only」を披露したときに感じたお客さんの熱狂は、忘れられないものになりました。今はトリリンガルになるべく、韓国語を勉強しています。今のモーニング娘。は、これまでに比べてメンバーの平均年齢が少し高いので、歌い方やダンスにセクシーさを加えたりして、ライブをさらに魅力的にできると思っています。私より年下のメンバーにも大人っぽい子がたくさんいますし、負けないように頑張りたいです!森戸知沙希2000年2月19日生まれ、栃木県出身。A型。14期。今夏は1日1個、アイスクリームを食べているそう。「一番好きなのは、チョコミント味です!」羽賀朱音2002年3月7日生まれ、長野県出身。O型。12期。「チョコミントが大好きで、『小枝』のチョコミントにハマり中。ミント感が強くて、冷やしてもおいしい!」野中美希1999年10月7日生まれ、静岡県出身。A型。12期。女子力アップに力を注ぐ。「飯窪さんや生田さんを尊敬。女性らしいアイドルになりたいです!」※『anan』2018年9月12日号より。取材、文・小泉咲子保手濱奈美重信 綾©TomasSimkus
2018年09月09日「今、自分が何をしたいのか、お客さまに何を伝えたいのかをすごく考えています。ミュージカルなどのお芝居では『役』を追求していくけれど、コンサートは『自分自身』と向き合うことが求められる」。一昨年の『REON JACK』、昨年の『REON JACK2』に続き、この秋に開催が決まったコンサート『REON JACK3』について、柚希礼音はそんな風に話した。【チケット情報はこちら】宝塚時代も『REON!!』『REON!!Ⅱ』、そして『REON in BUDOKAN~LEGEND~』を成功させてきた柚希。初めてのコンサート形式だった『REON!!』で「ただカッコいいだけでは2幕まで持たない」と学んだことは衝撃の体験だった。だが、それが新たな柚希礼音の始まりとなり「自分がとても楽になった」という。以来、柚希にとってコンサートは、自分自身を見つめ直すための大切な機会であり続けている。『REON JACK2』に続いて各界の実力派ダンサーが共演するが、大貫勇輔とは「ふたりでもっと思い切ったデュエットを」、クリスティアン・ロペスとは「ムーディーなタンゴとは違った感じで踊ってみたい」、YOSHIEとは「また一緒に色々なジャンルに挑戦したい」と、各共演者とも新たな高みを目指す。自身も「ダンサーとしての体を作り直さねば」と気持ちを新たにしている。宝塚を卒業してリフト「する側」から「される側」になったが、「男役の経験から、遠慮しながらやる方が重く感じることがわかっている」ので、「すみません…でも、行きます!」と思い切ってやっている。今回も華麗なリフトを期待したいところだ。ここ1年間の舞台を振り返ってみても、『ビリー・エリオット』では「今まで演じたことのないような役でさらに吹っ切れた」、『マタ・ハリ』では「宝塚時代『スカーレット ピンパーネル』のショーヴラン役に出会った時と同じくらいの転機になった」、そして地球ゴージャスプロデュースの『ZEROTOPIA』では「男性に守られる役もとても勉強になった」と、新たな自分発見の連続だった。常に「挑戦」を意識して、ファンの期待に応え続けてきた柚希だが、今回の『REON JACK3』では「挑戦自体を楽しむこと」もテーマだ。「お客さまと心を通い合わせてほっこりできる場面もつくっていきたい」という。来年は芸歴20周年。様々な舞台、様々な役で殻を破り続けてきた今、『REON JACK3』では少し肩の力の抜けた柚希礼音が見られるのかもしれない。公演は10月19日(金)から21(日)まで東京・東京国際フォーラムホールC、11月8日(木)から11(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。取材・文:中本千晶
2018年07月17日2月3日、ミュージカル『マタ・ハリ』東京公演が開幕した。『ジキル&ハイド』などを手がけるフランク・ワイルドホーンが音楽を担当し、2015年に韓国で初演されたミュージカル。日本初演の今回は、主人公のマタ・ハリを柚希礼音、彼女の運命に深く関るふたりの男性、ラドゥーとアルマンの2役を回替わりで加藤和樹が演じる(初日は加藤がアルマンを、Wキャストの佐藤隆紀がラドゥーを演じた)。演出は石丸さち子。ミュージカル『マタ・ハリ』チケット情報物語は1917年、第一次世界大戦下のヨーロッパが舞台。パリではオリエンタルなダンスで人々を虜にしているダンサーがいた。名はマタ・ハリ。フランス諜報局のラドゥー大佐は、ヨーロッパをまたにかけ活躍するマタに目をつけ、スパイになるよう圧力をかける。同じ頃、マタは戦闘機パイロットの青年アルマンと出会い恋に落ちるが、実はそれもラドゥーが仕掛けた罠で…。舞台には、水墨画にも似た煙のような雲のような背景。モノトーンのシンプルなセットの中、シックな衣裳に身を包んだキャストが、戦争に苦しむ市井の人々の嘆きを叫ぶ。それぞれがワンポイントで赤い何かを手にしているのは、彼らが願う生への渇望か、命そのものか。そして「生きろ」と叫ぶ彼らの中に、誰よりも鮮やかな朱色の衣裳で、マタ・ハリが舞い立つ。柚希は、しなやかかつダイナミックなダンスが美しいだけでなく、女性らしい腰まわり、筋肉、すべてが美しく妖艶。何よりも“生”のエネルギーに溢れている。まさに、この閉塞した時代に舞い降りた女神といったインパクトだ。演出の石丸と柚希はしかし、マタ・ハリをただ“謎めいたカッコいい女スパイ”とは描かない。凄絶な過去を抱え、それでも人生に立ち向かうけなげな女性、必死に生きる普通の女性として、誰もが共感し得る感情を繊細にすくい上げる。マタ・ハリの、アルマンに恋し、普通の暮らしを望むと語る笑顔が柔らかく、可愛らしい。柚希は女性の弱さも強さもとても自然に演じる。彼女だからこそのマタ・ハリを生み出し、彼女にとって本作が女優としてのターニングポイントになるに違いないと確信させた。一方でその恋の相手であるアルマンを演じる加藤も、マタと同じく心に抱えた孤独と傷を丁寧に描く。だからこそ、彼女と自然に心を寄り添わせつつ、最初は策略で彼女に近付いた事実に苦しむのだ。色気と少年の純粋さを同居させた加藤のアルマンは、マタが恋に落ちる説得力が十分だったが、それゆえにもうひと役、マタにスパイ活動を強いるラドゥーを加藤がどう演じるのかも気になるところ。そのラドゥーを初日で演じたのは佐藤隆紀。マタを利用しつつ彼女に溺れていく男という難しい役柄を、その深みのある歌声も上手く使い、好演していた。初日には作曲のフランク・ワイルドホーン、脚本のアイヴァン・メンチェルも来場。ふたりとも笑顔で、特にフランクは「なんて素晴らしいキャスト!」と賛辞を贈っていた。2月18日(日)まで、東京国際フォーラム ホールCにて上演。なお、加藤がラドゥーを演じる日は、アルマンを東啓介が演じる。
2018年02月06日岸谷五朗と寺脇康文が1994年に結成し、前回公演「The Love Bugs」では10万人を動員した演劇ユニット・地球ゴージャスが、新作「ZEROTOPIA」を来年4~7月に上演。岸谷、寺脇の両名に話を聞いた。地球ゴージャス チケット情報豪華客船が沈没し、生き残った乗客たちはある島に流れ着く。そこは地図に載っていない、色彩のない島。やがて彼らの隠された過去が暴かれ……。「いつも台本ができると、最初に寺ちゃんに読んでもらうんですよ。ファースト・インプレッションってすごい大事で。だいたい4行くらいしか感想返ってこないんだけど」(岸谷)「作り手でありながら、僕もそこで観客第一号になれる。感じたものを、いつも素直に返します。『最高!さすが。これで行こう!早く稽古したいね』みたいな」(寺脇)「4行じゃなく、4語だった(笑)」(岸谷)脚本・演出は岸谷の担当だが、寺脇のアシスト態勢もバッチリ。さすが出会いから33年、一度もケンカをしたことがないという名コンビだ。「僕らが一番大事にしているのは、そのときにしかできない芝居をするということ。だからゴージャスでは、再演はまずやらない。五朗ちゃんが感じる“今”は、作品の中に絶対に入ってくるし、『新作が最高傑作』という思いで毎回やっています。今回もそう言える作品を2か月間の稽古で作り上げていきたい」(寺脇)地球ゴージャスのようなスター揃いのカンパニーで稽古に2か月を費やすのは、異例とも言える。今回は柚希礼音、西川貴教、新田真剣佑、宮澤佐江・花澤香菜(Wキャスト)らが、劇団並みに結束力のある地球ゴージャスの一員に。「柚希は本当に素晴らしいエンターテイナーで、言わば完璧。そういう人にグシャグシャに堕ちていく女を演じてもらって、ゼーゼー言わしてやろうと(笑)。西川くんはアーティストとして素晴らしいのはもちろん、ミュージカルを好きでいてくれているのがうれしい。歌っているときもある種のすごい芝居をしているし、きっと“何かになる”ことが好きなんでしょうね」(岸谷)「人物設定の説明がLINEで来たとき、西川くんの役には特に驚いたんです」(寺脇)「この人物がいろいろ気づき、感じて、すごい男へと変わっていく成長物語を描きたい。そのためには変化の落差が大事だから、まあ、出だしは驚くと思うけどね(笑)」(岸谷)いつにも増して、「ZEROTOPIA」には様々なサプライズが待ち受けていそうだ。東京公演は4月9日(月)から5月22日(火)まで、TBS赤坂ACTシアターにて。チケットは発売中。取材・文/武田吏都
2017年12月13日西山茉希の腸事情は?モデルの西山茉希は9月10日、Instagramを更新。愛飲しているという「ヤクルト」について、熱い想いを語った。産後に胃腸不良をおぼえたという西山は、ヤクルトを飲み始めたんだそう。その後胃腸の調子は改善し、今では「#快調#快便#快楽」(Instagramより引用)とのこと。さらに、家族の中で最も風邪をひきにくくなったといい、「#整腸がトータルな実体験」(Instagramより引用)と、健康な腸の大切さを実感したという。ヤクルトと独自の入浴法が健康の秘訣だという西山は同日のInstagramにて、今後もそれらを続けていくと宣言している。大人にもおいしいヤクルトなお西山がInstagramにアップしたヤクルトは、甘さ控えめの『ヤクルトAce』。スッキリとしていて大人でも飲みやすく、1本(80ml)に、生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株が300億個も含まれている。腸内環境を改善するのにぴったりの品物だ。さらにビタミンC、ビタミンD、ガラクトオリゴ糖も摂取できるという『ヤクルトAce』は、西山の健康と抜群のスタイル、美しさにおおいに役立っているに違いない。人気モデルのヤクルト推しによって、この秋「ヤクルトブーム」が到来するかも?!(画像はInstagramより)【参考】※西山茉希Instagram※ヤクルトAce商品ページ
2017年09月27日岸谷五朗・寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」。この度、15作品目となる待望の新作が、柚希礼音と西川貴教をW主演に迎え、2018年4月9日(月)のTBS赤坂ACTシアターを皮切りに全国6か所にて上演することが分かった。「地球ゴージャス」は、岸谷さんと寺脇さんの2人以外のメンバーを固定せずに、ゲストを迎えて公演するスタイルをとっている人気演劇ユニット。2016年には14作目となる「The Love Bugs」を催し、東京、名古屋、福岡、大阪と計10万人を動員。城田優を始め、蘭寿とむ、大原櫻子、マルシアらエンターテインメント界の豪華キャストが集結し大盛況を収めた。15作目となる最新作も負けない豪華キャストが決定。まずは、宝塚歌劇団で男役のトップスターとして6年間その座に君臨、2015年の退団後も舞台での活躍が目覚ましく、現在公演中の話題作・ミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」や、来年1月には「マタ・ハリ」で主演を務める柚希さん。そして、昨年デビュー20周年を迎えたT.M.Revolution西川さん、この2人が今回W主演を務める。さらに、『ちはやふる』で第40回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し、今後も『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『ちはやふる -結び-』と出演作の公開が控える若手実力派俳優の新田真剣佑。ミュージカル「王家の紋章」でヒロインを務め、地球ゴージャスプロデュース公演Vol.13「クザリアーナの翼」以来の出演となる宮澤佐江と、「<物語>シリーズ」千石撫子役、「監獄学園」緑川花役、「3月のライオン」川本ひなた役など数々の作品に出演する人気声優・花澤香菜がWキャストで参加。そして、トップクラスのダンスの実力と華麗なパフォーマンスで、地球ゴージャス公演には欠かせない存在の藤林美沙、原田薫、大村俊介(SHUN)も出演。また、数々の大作ミュージカルや人気舞台作品に名を連ね、舞台界で注目株の水田航生、植原卓也も参加する。作・演出を務める岸谷さんは、「常に新作が代表作でなくてはならない!地球ゴージャスVol.15に頼もしく素晴らしき魅力に溢れた、もう何だか凄い!びっくりの俳優達が集結してくれた!お客様の歓喜の声!最高の笑顔に会えますように!作品創りに精進してまいります!」と力強いコメントを寄せ、寺脇さんは「役者は揃いました!素敵な面々が、また、新たな地球ゴージャスの樹を育ててくれます。ダンスと歌とアクションと、笑いと涙を詰め込んで、果たしてどんな実がなることでしょう。ぜひ、皆様、劇場で、その“実”を御賞味いただき、私たちに栄養を与えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます!」と呼びかけた。「地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15」は2018年4月9日(月)TBS赤坂ACTシアターにて上演。※ほか全国6か所にて上演(cinemacafe.net)
2017年08月03日映画『リトル・ダンサー』を元にミュージカル化した舞台作品『ビリー・エリオット』。海外で絶賛されるこの作品が、ついに日本で上映決定。出演する柚希礼音さんに話を聞きました。不況に喘ぐ炭鉱の町で生まれ育った少年・ビリーが、ふとしたきっかけからバレエに魅せられ、家族の反対や世間の偏見を乗り越えてプロのバレエダンサーの道を歩んでいく。衝動に突き動かされるようにバレエにのめり込んでいくビリーの姿とひたむきさと、そんな彼のピュアな情熱に感化され、次第に変わっていく周りの大人たちの葛藤と愛を描き大ヒットした映画『リトル・ダンサー』。『ビリー・エリオット』は、その映画を元にミュージカル化した舞台。ストーリーが素晴らしいのはもちろんだけど、ミュージカル用にエルトン・ジョンが書き下ろした楽曲は素晴らしく、舞台ならではの演出で披露される少年・ビリーのダンスシーンの楽しさは、映画以上とも。ロンドン、NYをはじめ世界各地で絶賛され数々の演劇賞を受賞した傑作が、ついに日本で上演決定。炭鉱の町で小さなバレエ教室を営み、ビリーの才能を見出すウィルキンソン先生を演じる柚希礼音さん。「舞台版のDVDを観た時に、昔観た映画以上に感動したんです。全キャストがオーディションと聞いて、最初は怯みましたが、それ以上にこのウィルキンソンという役をやってみたいと思ってしまったんです」柚希さんが、この作品に惹かれたのは、「きれいごとで終わらない」人間くさいドラマだったから。「バレエ教師といっても、教室ではコートも脱がず、バレエシューズも履かず、レッスン中にパイを食べたりしているんです。教室を開いた当初は、純粋な情熱を持っていたけれど、時代や土地柄もあって周りから軽んじられ、うんざりしながらやっていたんですよね。そんな時にビリーのような熱心な生徒が現れて、彼を後押しすることで彼女自身も救われる。そこが素敵ですよね」ウィルキンソンがダンスについて語るセリフにも共感ポイントが。「ダンスに大切なもののひとつはテクニックで、もうひとつが自分の表現だって言うシーンがあるんです。宝塚の入団当初の私は、いかに難しいステップが踏めるかというような技術ばかりを注視していたんです。でも、お芝居のなかでダンスを踊るようになったら、すごいジャンプをしても、ダメ出しされるんです。お芝居の中での心の叫びが大きくなってダンスという表現になるんだと気づいたのは、随分経ってから。自分が身をもって実感したことを先生の立場で言えるのがうれしいんです」稽古には、ロンドンのクリエイティブチームが参加し、段取りや感情の流れなど、細かく演出されるそう。「外枠から役を作ることで、内から湧き上がるものだけでない新しい感覚がプラスされていく感じがあって、とても刺激的な現場です」『ビリー・エリオット』TBS 赤坂 ACTシアタープレビュー公演/7月19日(水)~23日(日)S席1万2500円A席8500円7月25日(火)~10月1日(日)S席1万3500円A席9500円*すべて税込みホリプロチケットセンターTEL:03・3490・4949大阪公演あり。ゆずき・れおん宝塚歌劇団星組トップスターを経て’15年に退団。現在、舞台を中心に活躍中。ソロコンサート「REON JACK 2」のDVDが7月26日にリリース。※『anan』2017年7月19日号より。写真・内田紘倫(柚希さん)ヘア&メイク・黒田啓蔵(Three PEACE/柚希さん)文・望月リサ(by anan編集部)
2017年07月15日ミュージカル『ビリー・エリオット』の公開レッスンが10日に行われ、吉田鋼太郎、柚希礼音、加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹、山城力が登場した。同作は、日本では『リトル・ダンサー』として知られる映画『BILLY ELLIOT』を2006年にイギリスでミュージカル化し、数々の賞を受賞した。映画で同作の監督を務めたスティーヴン・ダルドリーが演出を務め、エルトン・ジョンが音楽を担当した。イギリス北部の町の少年・ビリーは、炭鉱労働者の父に反対されながらも、バレエダンサーとしての才能を開花させていく。約1,300人から選ばれた子供達に、吉田は「彼らのまっすぐな取り組み方にとても心を打たれます」としみじみ。柚希も「子供達なのにプロ」と称賛し、「毎日のスケジュールもすごいことになってるんですけど、予習も復習も。尊敬しています」と語った。宝塚好きな吉田は、柚希について「かわいくて華があって、性格もオープンで、初めてお会いした時から10年来の友達のような気になりました」と絶賛。「宝塚の方を見たら口説くわけじゃないんですよ!」と言い訳し、周囲を笑わせる。一方柚希は「初めてお芝居を合わせた時は、ものすごく圧倒されて何もできなかったです。とにかく吉田鋼太郎さんにビビらないで、圧倒されないでと言われるくらい、あまりの迫力とあまりのお芝居に、何もできずに終わって反省しました」とその演技の凄さに驚いた様子だった。吉田は同作について、改めて「本当に子供達の情熱、それから周りの子供達に触発されながら、ものすごいものを作っていると実感しながら作っております」とアピール。「観終わった後に、俺も頑張ろうという気に必ずなれる芝居だと思います。ミュージカル嫌いな僕がおすすめする、絶対俺も観るというミュージカルです」と熱弁した。この日の公開レッスンでは、「シャイン(Shine)」「ソリダリティ(Solidarity)」「エクスプレッシング ユアセルフ(Expressing Yourself)」3曲のパフォーマンスを披露。少年たちによるバレエやタップ、吉田・柚希による迫力のやりとりに、拍手が沸き起こっていた。
2017年06月11日2015年に発売され、瞬く間にベストセラーとなった柚月裕子の小説「孤狼の血」が、この度、東映にて映画化されることが決定。日本映画界を代表するスタッフ・キャストが集結し映画化に挑むという。原作は、醜悪なテーマを正統派のサスペンスに仕上げた「臨床真理」でデビューを飾り、同作で 「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。上川隆也主演でドラマ化もされた「検事の本懐」では第15回大藪春彦賞を受賞するなど、丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、いま最も注目されるミステリー作家・柚月氏の小説。「孤狼の血」物語の舞台は、暴対法成立以前の広島・呉原市。暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに捜査する警察。暴力団組織間の激しい抗争を描いている故、“警察小説 ×『仁義なき戦い』”と評されている作品だ。柚月氏が「『仁義なき戦い』なくしては生まれなかった作品。女が入ろうとしても入れない世界だからこそ格好いいというか、憧れました」と語る本作は、「第69回日本推理作家協会賞」受賞、「本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10」第2位、「このミステリーがすごい!」(2016年度版)第3位、さらに「第154回直木賞」にノミネートされるなど話題を独占。原作の魅力に取りつかれた読者からは、「アウトローがアウトローとして生きることを許された時代を背景に、もうひとつの正義に涙!」など絶賛の声があがっている。今回の映画化に際し、昨今の地上波、日本映画ではお目にかかることのできない熱き男たちの“カタルシス” と“ヴァイオレンス”は、観る者の魂をエモーショナルに揺さぶるに違いない。(cinemacafe.net)
2017年03月08日3月2日、柚希礼音ソロコンサート「REON JACK2」の公開稽古が行われた。「REON JACK 2」チケット情報まず、「Two Snakes~feat.NAOTO」を柚希と大村俊介(SHUN)のデュオで。ダークでビターな歌詞に合う、2匹の蛇が絡みつくような濃厚なダンスナンバー。大村が柚希をリフトしたり、互いに挑発し絡み合うという、なんとも大人のワイルド感。愛があるのかないのか、裏ありな男女の関係なのか、とても妄想が掻き立てられる世界観。柚希のクールな歌声も絶品だ。2曲目は今回の目玉のひとつ、ピアソラの名曲「リベルタンゴ」を柚希と上野水香のパドドゥで。振付は東京バレエ団の高岸直樹と大村俊介(SHUN)。柚希と上野は互いに見つめ合い、時には柚希がリード。ふたりでシンメトリーに踊るシーンは、華麗!のひと言だ。ふたりの顔が激しく近づく振りが度々あり、ムムム?!と、ドキドキさせられた。柚希いわく「こうして組むのも久しぶりで新鮮。相手が上野水香さんで感激しています。男役の血?……うーん、どっちもやるぞ!という感じ(笑)」。確かに2曲で全く違う表情を見せた柚希。コンサートでは、今までとはひと味違う、成長した新たな顔、表現がたくさん観られるだろう。期待大だ。■柚希礼音コメント今回はスペシャルなダンサーの方々に出ていただき、大いに挑戦します。見応えのある、中身の濃いショーにしたいです。もちろん最後にはお客様とのコラボもありますよ。上野水香さんはバレエを知る人なら一緒に踊れるなんて信じられないと思われる特別な存在。ふたりで挑戦する場面を作り、素敵な化学反応を起こしたいですね。持ち歌も披露いたしますが、かつての心情とは違い、今の心持ちで歌うのが不思議。去年出した「Maybe If…」も新鮮だし、在団中の曲に至っては、キーが低くて驚いたり。先ほど歌い踊った「Two Snakes」もかつてならこんな表現にしなかったと思います。この2年弱、ミュージカルなどでの挑戦、経験を経た柚希礼音がそのまま詰まったものになるはず。今は変化を恐れず、勇気を持って挑戦します。カッコいいけどカッコいいだけじゃない、色々な顔をお見せできると思います。またパシフィコ横浜公演限定でリクエストを募りました。その結果を見て、これかな?と予想していた3曲となり、みなさんと心が通じているなぁと。今回選ばれなかった曲の中には「この曲が人気あるんだ!」とか結構前に歌った楽曲だったりとても面白かったです。コメントもいただき、すごく嬉しかったです。このメンバーとご一緒させていただけること、毎日稽古しながら感動しています。ぜひたくさん観ていただけたら。頑張ります!公演は3月23日(木)から26日(日)まで梅田芸術劇場メインホール、30日(木)・31日(金)パシフィコ横浜国立大ホール、4月19日(水)・20日(木)福岡市民会館大ホールにて。取材・文/三浦真紀
2017年03月03日昨年、歌とダンスで展開するコンサート『REON JACK』を大好評のうちに終え、そのショーマンぶりが改めて評価された柚希礼音。日本では数少ないショー要素の強いステージをまた観たいという熱い声に応え、早くも『REON JACK2』の上演が決定! 今回は上野水香や大貫勇輔ら国内外で活躍するトップダンサーが集結し、柚希と競演を繰り広げる。『REON JACK2』チケット情報星組トップスター時代に催された武道館コンサート(2014年)、そして退団後、女優に転身してからの『REON JACK』(2016年)。3度目となる『REON JACK2』では「よりアーティスティックな舞台を目指したい」と柚希は話す。「宝塚を退団したことで自分の心情も変わってきていますし、だからこそ難しいことにも挑戦していければ」と柚希。中でも、モーリス・ベジャールら世界的な振付家のもとで踊ってきた上野水香とは「ずっと一緒に踊ってみたいと思っていた」という。「実は(宝塚入団前に)私がバレエのコンクールに出ていた頃、いつも1位が上野さんだったんです(笑)。ただ、そんなスゴい上野さんでもショーのダンスはほとんど初めてのようなので、お互いにとっての挑戦になればいいなと思っています」と意気込みは充分だ。その分、今回の振付と出演も兼ねる大村俊介(宝塚では柚希の代表作『オーシャンズ11』や『ロミオとジュリエット』も担当)らスタッフたちと、ダンスナンバーについても細かく打ち合わせを重ねていると明かしてくれた。一方、楽曲の面でも大きな変化が。「今までは宝塚や海外アーティストの曲を歌っていたんですが、在団中にリリースした『夜空に眠るまで』や、今度出す5曲入りCDの分も合わせて、ほとんど私の曲で構成出来るようになりました。新曲のうち2曲を森雪之丞さんに作詞していただいたり、『夜空に~』でご好評いただいた本間昭光さんに音楽プロデューサーをお願いしたりしているので、これまでとはまた違った柚希礼音を見てもらえるんじゃないかな」と、柚希は笑顔で話した。さて、ダンスと歌の実力に加えて、主役に圧倒的な華がなければ成り立たないといわれるのが“ショー”(ここではコンサートと表記)。柚希は女優になった今も、その希有な道を気負うことなく進んでいる。「歌とダンスのレッスン、それから構成や演出も打ち合わせするから時間はいつも足りないです。『あぁ、ここは(スタッフに)任せてしまいたい』と思うこともあるんですが、結局は『いやいや!やるぞ!』となるんですよね(笑)。ダンスと歌で表現するコンサートは、“今の私”を表現する大切な場所。これからもずっと続けていきたいです」公演は3月23日(木)から26日(日)まで梅田芸術劇場メインホール、30日(木)・31日(金)パシフィコ横浜国立大ホール、4月19日(水)・20日(木)福岡市民会館大ホールにて。取材・文佐藤さくら
2017年01月20日第29回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕。東京・六本木ヒルズアリーナでオープニングレッドカーペットが行われ、蒼井優、佐々木希、高畑充希、黒木華ら女優陣が美の競演を果たした。トップバッターを飾ったフェスティバル・ミューズを務める黒木華は、鶴があしらわれた着物姿を披露。最後にゲストとして登場した安倍晋三内閣総理大臣と共にカーペットを歩く重要な役割も果たした。『乱鶯』に出演する稲森いずみも着物姿を披露。白を基調としたデザインで大人の色気を漂わせた。『アズミ・ハルコは行方不明』に出演する蒼井優と高畑充希は、それぞれ上品なワンピースを着こなし、2人並んで存在感を発揮。『いきなり先生になったボクが先生に恋をした』に出演する佐々木希は、肌を露出した黒いシースルーのベアトップドレス、『うつくしいひと』で主演を務める橋本愛は、黒い花柄のロングドレスで魅了した。また、『種まく旅人~夢のつぎ木~』主演の高梨臨は、おなかと背中が開いた個性的なドレス、『島々清しゃ』に出演する安藤サクラは、胸元がセクシーなロングドレスで登場。『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』で主演を務めるメリル・ストリープや、『マイ・ベスト・フレンド』出演の平原綾香、『星くず兄弟の新たな伝説』出演の谷村奈南らもカーペットに華を添えた。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。29回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。上映本数は204作品で、オープニング作品はメリル・ストリープ主演の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』、クロージング作品は松山ケンイチ主演の『聖の青春』。出演者による舞台あいさつなどイベントも連日行われる。撮影:蔦野裕
2016年10月26日元宝塚星組トップスター・柚希礼音が宝塚退団後、初主演するミュージカル『ミュージカル バイオハザード~ヴォイス・オブ・ガイア~』の制作発表会見が7月6日、都内で行われた。『ミュージカル バイオハザード~ヴォイス・オブ・ガイア~』チケット情報原作は1996年に誕生し、シリーズ累計6800万本を出荷しているサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』。2002年にはハリウッドで映画化もされた、日本ゲーム界が誇る大ヒット作だ。“人類を滅亡へと向かわせる「ウィルス=奴ら」との壮絶な戦い”という原作のモチーフはそのままに、今回は作・演出家のG2がオリジナルミュージカルとして作り上げる。物語は、アドリア海沿岸のとある城塞都市を舞台に、周りを“奴ら”に取り囲まれた人々が、エーゲ海の小島に噛まれても生きている少女がいるという噂を入手し、少女の抗体から血清を作ろうと危険をおかし小島を目指すが……というもの。ゲームクリエイターであり、今回監修として参加するCAPCOMの小林裕幸氏は「ゲームと設定やキャラクターは違いますが、『バイオハザード』の面白さをより多くの人に知って頂きたいので、皆さんに預けた形となります。G2さんが描きたい『バイオハザード』を思い切りやっていただきたい」と、ミュージカル版ならではの展開に期待を寄せる。その中で、過去の記憶を失くしたヒロイン、リサ・マーチンを演じるのが柚希。2015年に宝塚を退団後、コンサートやショー作品には出演してきたが「すごくお芝居をしたいなと思っているところでしたので、今回、退団後初ミュージカルに出演できてとても嬉しいです」と喜びを語る。ただ、ゲームは子どもの頃から得意ではないと話し「でも、今回はゲームをちゃんと全部やっていないとダメだとまわりの原作ファンに強く言われまして、頑張ってやってみたのですが……どうしても最初のゾンビを倒すことができない。何度やってもいっぱい噛まれて死んでしまうんです。“カッコいい戦う女性”であるリサをできるのか心配になるくらい、敵が来ると逃げたくなる」と可愛らしいエピソードを明かす。とはいえ、「もともとの作品のファンの方々にも満足していただきつつ、それを真似るだけではなく、愛や勇気、オリジナルなハートフルなメッセージ性をお届けしたい」と意気込みを語った。共演者は横田栄司、渡辺大輔、平間壮一、海宝直人、吉野圭吾ら。この日の会見でもズラリとイケメンたちに囲まれ、「(共演者の男優陣の)あまりの豪華さにテンションあがってます」と柚希。公演は9月30日(金)から10月12日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、11月11日(金)から16日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。チケットは7月23日(土)に一般発売を開始する。
2016年07月06日柚希礼音が、宝塚歌劇団退団後初のソロコンサート『REON JACK』を開催。3月10日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで公開舞台稽古と囲み取材が行われた。「REON JACK」チケット情報シーンごとにテーマを持たせた場面構成。合間には、星組の下級生時代から共に時間を過ごしてきた陽月華、音花ゆり、鶴美舞夕とのトークやクイズコーナーも展開し、柚希のさまざまな“表情”を見せてくれる。オープニングでは映画のようなストーリー性のある映像とリンクさせる形で柚希が登場。オリジナル楽曲の『DIAMOND IS YOU』ではクールにカッコ良いダンスで魅せ、2月24日にリリースされたCD『R+』の収録ナンバー『REON JACK』ではキャストもペンライトを持ち、ノリノリのダンスを披露。客席を回り、ひとりひとりの顔を見ながらコミュニケーションを楽しむ。ダンスの振付もしてくれるので、一緒に踊ったり、3色に光るペンライトを事前に購入しておけば、より楽しめること間違いナシだ。また、蛍光色のカラフル&ド派手な衣裳をまとったシーンでポップに見せたかと思えば、タンゴではスタイリッシュかつセクシーに。タンゴダンサー、クリスティアン・ロペスと踊るシーンは、柚希自身の中でも「挑戦」と位置付けたもの。黒のスーツ&ハットでタバコをふかして男っぽく見せる曲がある一方で、深いスリットの入ったセクシーなドレスをまとい、しっとりと情熱的に踊る姿にはドキドキさせられる。さらにこの日は“A期間”のプログラムのため、宝塚時代に出演した『太王四神記』『オーシャンズ11』などから雰囲気の異なる楽曲を披露。後半では誰もが耳にしたことあるような楽曲やCD収録曲を使いながら、柚希の“今”を見せる。特に、最後に届けたバラード曲『希望の空』は、宝塚退団後の自身の思いがたっぷりと詰まった1曲。心を込めて歌い上げる声、そして、その心情を表す踊りにグッと心を掴まれた。“男役”という皮を脱ぎ、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』出演を経て、アーティストとしての魅力がグンと増した柚希礼音。カッコ良くも美しく、ときにコミカルに自分らしく歌い踊り、イキイキと輝く姿に引き込まれた。囲み取材では、「お客様とコミュニケーションがとれる“REON”コンサートは、現役中からとても大切にしていた公演。場面ごとに全然違う“REON”をお楽しみいただきたいです」とコメント。そして「大阪は生まれ育った場所ですし、梅田芸術劇場は宝塚時代からたくさんの思い出が詰まった場所。宝塚時代の曲を歌っていると、ここでスタートできることが幸せだなと思います。熱い関西のお客様に囲まれて大盛り上がりで終え、東京公演につなげたいです」と意気込みを語った。公演は、3月11日(金)から17日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて、3月26日(土)から4月11日(月)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2016年03月15日柚希礼音が、宝塚歌劇団退団後初のソロコンサート『REON JACK』を開催。3月10日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで公開舞台稽古と囲み取材が行われた。「REON JACK」チケット情報シーンごとにテーマを持たせた場面構成。合間には、星組の下級生時代から共に時間を過ごしてきた陽月華、音花ゆり、鶴美舞夕とのトークやクイズコーナーも展開し、柚希のさまざまな“表情”を見せてくれる。オープニングでは映画のようなストーリー性のある映像とリンクさせる形で柚希が登場。オリジナル楽曲の『DIAMOND IS YOU』ではクールにカッコ良いダンスで魅せ、2月24日にリリースされたCD『R+』の収録ナンバー『REON JACK』ではキャストもペンライトを持ち、ノリノリのダンスを披露。客席を回り、ひとりひとりの顔を見ながらコミュニケーションを楽しむ。ダンスの振付もしてくれるので、一緒に踊ったり、3色に光るペンライトを事前に購入しておけば、より楽しめること間違いナシだ。また、蛍光色のカラフル&ド派手な衣裳をまとったシーンでポップに見せたかと思えば、タンゴではスタイリッシュかつセクシーに。タンゴダンサー、クリスティアン・ロペスと踊るシーンは、柚希自身の中でも「挑戦」と位置付けたもの。黒のスーツ&ハットでタバコをふかして男っぽく見せる曲がある一方で、深いスリットの入ったセクシーなドレスをまとい、しっとりと情熱的に踊る姿にはドキドキさせられる。さらにこの日は“A期間”のプログラムのため、宝塚時代に出演した『太王四神記』『オーシャンズ11』などから雰囲気の異なる楽曲を披露。後半では誰もが耳にしたことあるような楽曲やCD収録曲を使いながら、柚希の“今”を見せる。特に、最後に届けたバラード曲『希望の空』は、宝塚退団後の自身の思いがたっぷりと詰まった1曲。心を込めて歌い上げる声、そして、その心情を表す踊りにグッと心を掴まれた。“男役”という皮を脱ぎ、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』出演を経て、アーティストとしての魅力がグンと増した柚希礼音。カッコ良くも美しく、ときにコミカルに自分らしく歌い踊り、イキイキと輝く姿に引き込まれた。囲み取材では、「お客様とコミュニケーションがとれる“REON”コンサートは、現役中からとても大切にしていた公演。場面ごとに全然違う“REON”をお楽しみいただきたいです」とコメント。そして「大阪は生まれ育った場所ですし、梅田芸術劇場は宝塚時代からたくさんの思い出が詰まった場所。宝塚時代の曲を歌っていると、ここでスタートできることが幸せだなと思います。熱い関西のお客様に囲まれて大盛り上がりで終え、東京公演につなげたいです」と意気込みを語った。公演は、3月11日(金)から17日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて、3月26日(土)から4月11日(月)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2016年03月15日柚希礼音ソロコンサート『REON JACK』の公開稽古が2月17日、都内で行われた。公開稽古で披露されたのは2曲。「DAIAMOND IS YOU」は本公演のために書き下ろされたオリジナル曲。カーキのトレンチコート姿の柚希が階段から颯爽と降りてきて、途中、“JACK”で人差し指の決めポーズ。スタイリッシュな群舞など、マニッシュな柚希を堪能できる。「退団公演の『Dear DIAMOND!!』から約10か月、眠っていたダイヤモンドが蘇り輝き出すという歌詞が気に入っています。久しぶりのREONとしてのコンサート、カッコよく素敵に目覚めたいです」と柚希。柚希礼音ソロコンサート『REON JACK』チケット情報一方、「REON JACK」は元気で明るいポップス曲。ペンライトを持ってノリノリの柚希。手拍子あり、煽りあり、最後はボールを投げるサービスと、客席と一体化して盛り上がるにちがいない。「『REON JACK』は2月24日リリースのCD/DVD『R+』の収録曲。“ヘイヘイヘイ!”“イェイ!”などの合いの手を前もって覚えておいていただくと、より一緒に盛り上がれますよ」囲み会見では、公演への思いを熱く語った。「REONコンサートはお客様と一緒に楽しめることを第一に考え、演出の稲葉太地先生と共に作ってきました。カッコイイところや新しい私、多面体のREON を観ていただけるように。宝塚の楽曲は歌いたい曲がたくさんあり、かなり厳選しました。さよなら公演やディナーショーで歌わなかった曲もあり、日程を分けて歌いますので、どちらもいらしていただけたら。今着ているTシャツは“私はREONにジャックされた”の意。このコンサートでは私が皆様をしっかりジャックするつもりで頑張ります!」自らが作詞した「希望の空」は、ダンス作品としても注目とか。「作詞は宝塚時代にやりきった感があり、書けるかな?と思っていたのですが。退団後ニューヨークで3か月を過ごし、初めての慣れない環境で立ち止まり、苦しんだことも。『希望の空』はその心境を書きつつ、前に向かう思いを込めています。『希望の空』ではKAZUMI-BOY先生の振付により、退団後の心情をダンスで表現、面白くなるのではないでしょうか。またダンスはタンゴも見所。カッコイイとフェミニン、両方の要素があるので、両極端で踊れるようになりたいです」待望の退団後初のソロコンサート。『プリンス・オブ・ブロードウェイ』でのブロードウェイスター達との共演を経て、成長し輝きを増した柚希に出会えるはずだ。公演は、3月11日(金)から17日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、3月26日(土)から4月11日(月)まで東京国際フォーラム ホールCにて。取材・文/三浦真紀
2016年02月22日宝塚歌劇団退団後初の舞台『プリンス・オブ・ブロードウェイ』(以下、POB)では、ブロードウェイのスターに引けを取らない存在感を発揮し、女優として新たな一歩を踏み出した柚希礼音。彼女が次に挑むステージは、3月11日(金)より大阪、東京にて開催されるソロコンサート『REON JACK』だ。POBの千秋楽を終えた翌日、本公演の会見が行われ、柚希が意気込みを語ってくれた。「REON JACK」チケット情報2009年に星組トップスターに就任し、圧倒的なスター性と高い実力で多くのファンを魅了。宝塚歌劇100周年を代表する稀代のトップスターとして海外公演なども成功させ、宝塚歌劇を牽引してきた柚希。在団中も3度開催され、好評を博したソロコンサートは、“柚希礼音”を成長させてくれた存在だと語る。「いつも、コンサートをすることで一歩前に進めた感じがしていました。POBで新たなことに挑戦することができたので、次のソロコンサートでもお客様との絆を大切にしながら、たくさん挑戦していきたいと思います。今考えているのは、タンゴダンサーと本格的にタンゴを踊りたいということや、心情を表すダンスもやってみたい。あと、また作詞にも挑戦しています(笑)。退団後に悩んだり、立ち止まったりしながらも進むことができた自分の心情を歌詞にしました」。POBでは露出の多いセクシーな衣装を着て歌い踊った柚希。ソロコンサートではどんな姿で観客を魅了するのだろうか。「POBでセクシーな衣装を着たときは、“女性って大変なんだな”って思いました(笑)。おかげでワンピースやピンヒールで踊るのも大分慣れてきましたし、コンサートでもパンツスタイルばかりではなく、場面によってはセクシーなドレス姿もあるかもしれないですね(笑)」。ダンスや歌ではカッコ良い姿を見せる反面、トークではゆっくりとした口調でほんわかムードの柚希。ステージでもトークコーナーを入れながら「お客様とのキャッチボールも楽しみたい」と語る。「今までのコンサートでも、お芝居仕立ての場面があったんです。ずっと歌って踊って一方的に見せるばかりじゃなくて、トークやお芝居っぽい場面で、ほっこりしていただけたらと思っています。今回のPOBで、一番お客様に思いが伝わるのは、自分自身が楽しみ、リラックスして舞台に立つことだと学びました。今度のコンサートでも、肩の力を抜いて楽しみながら、すごく幸せな空間になるように毎公演やっていきますので、楽しみにいらしてください」。公演は、3月11日(金)から17日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、3月26日(土)から4月11日(月)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて。チケットは2月6日(土)より一般発売開始。なおチケットぴあでは、一般発売に先駆け、1月27日(水)23:59まで先行先着「プリセール」を実施。取材・文:黒石悦子
2016年01月20日TVアニメ『新妹魔王の契約者BURST』のオープニング・テーマ「Over The Testament」を歌う、石田燿子・織田かおり・美郷あき・緒方恵美によるユニット「Metamorphose」のライブイベント「Metamorphose(メタモルフォーゼ) 幻のファースト・ライブ」が2015年12月20日(日)に東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTにて開催される。そこで今回は、ライブを目前に控える「Metamorphose」のメンバーである緒方恵美からのコメントを紹介しよう。■緒方恵美からのコメント1年前からベースの企画は伺っていましたが、まさかこんなカタチで結実しようとは! レコーディング、そしてこんなに早く、ライブを開催するまでになろうとは! 怒濤の展開すぎて、私自身が、まさに『びっくりぽんや…』です(笑)。…が! やると決まったからにはハラを括り、みなさんに楽しんでもらえるようなステージにするべく、今の状態での、最善を尽くす所存です。『幻のファーストライブ』の証人になってください。O-EASTで待ってます!まさに歴史的なライブを予感させる「Metamorphose 幻のファースト・ライブ」だが、新たに当日券の発売が決定! 12月20日の15:00より会場1階のチケット窓口にて販売されるとのことなので、こちらもしっかりチェックしておきたい。○「Metamorphose 幻のファースト・ライブ」開催概要【開催日時】2015年12月20日(日) 16時開場/17時開演【会場】TSUTAYA O-EAST【出演】Metamorphose (石田燿子/織田かおり/美郷あき/緒方恵美)<オープニング・アクト>Dual Flare (TVアニメ『新妹魔王の契約者BURST』エンディング・テーマ歌唱・山田奈都美・山田悠希<トークゲスト>・朝井彩加(成瀬澪役)・ブリドカット セーラ 恵美(野中柚希役)・福原香織(成瀬万理亜役)・野水伊織(野中胡桃役)※出演者は予告なく変更となる場合がある。【チケット】7,500円(税込/ドリンク別) ※入場時に別途ドリンク代500円が必要。※当日券は15:00より会場1階のチケット窓口にて販売される。そのほか詳細はイベント公式サイトをチェックしてほしい。(C)2015 上栖綴人・Nitroplus/KADOKAWA/「新妹魔王の契約者BURST」製作委員会
2015年12月18日2015年10月よりTOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『新妹魔王の契約者BURST』だが、オープニングテーマ「Over The Testament」を歌唱している石田燿子・織田かおり・美郷あき・緒方恵美によるユニット"Metamorphose(メタモルフォーゼ)"のライブイベント「Metamorphose幻のファースト・ライブ」が12月20日(日)にTSUTAYA O-EASTにて開催される。そこで今回は、"Metamorphose"のメンバーである石田燿子・美郷あき、そしてオープニングアクトを務める"Dual Flare"の2人から寄せられたコメントを紹介しよう。■石田燿子Metamorphoseのファーストライブ、わたしも楽しみにしています!ちょっと意外なメンバーでしょ?(笑)どんなライブになるのか、ぜひみなさんの目で確かめにきてください!■美郷あき「Metamorphose」初お披露目、いよいよです。私自身も楽しみです。ぜひこの幻のライブを多くのみなさんと体感できたら嬉しいです。がんばります。当日みなさんに会えるのを心から楽しみにしています。■Dual FlareMetamorphoseさんの幻のファースト・ライブにDual Flareとしてオープニングアクトを務めさせていただくこととなり、とても光栄です…!まだまだ成長途中の私達、喜びとドキドキでいっぱいです。精一杯の思いと感謝を込めて、2人で力を合わせて良いステージを皆様にお届けしたいです!!――◎山田悠希あのO-EASTであの大先輩の皆様と同じステージに…全てが夢のような出来事で、すでに緊張しています。。素晴らしい一日に出来るよう練習頑張ります!!――◎山田奈都美12/20は忘れられない日となる…そう確信しております!とてもとても素敵な先輩方のオープニングアクトを務めさせていただくこととなりワクワクが止まりません!緊張していますが、精一杯楽しんで臨みたいです!○「Metamorphose幻のファースト・ライブ」開催概要【開催日時】2015年12月20日(日)16時開場/17時開演【会場】TSUTAYA O-EAST【出演】Metamorphose(石田燿子/織田かおり/美郷あき/緒方恵美)<オープニング・アクト>Dual Flare(TVアニメーション「新妹魔王の契約者BURST」エンディング・テーマ歌唱)・山田奈都美・山田悠希<トークゲスト>朝井彩加(成瀬澪役)ブリドカット セーラ 恵美(野中柚希役)福原香織(成瀬万理亜役)野水伊織(野中胡桃役)※出演者は予告なく変更となる場合がある。【チケット価格】1階スタンディング …… 7,000円(税込/ドリンク別)※入場時に別途ドリンク代500円が必要。チケットは現在発売中。詳細についてはイベント公式サイトをチェックしてほしい。(C)2015 上栖綴人・Nitroplus/KADOKAWA/「新妹魔王の契約者BURST」製作委員会
2015年12月12日