『探偵はBARにいる』「リーガル・ハイ」などで知られる人気脚本家・古沢良太が書き下ろした異色ミステリー『スキャナー記憶のカケラをよむ男』の完成披露上映会が3月27日(日)、都内で行われた。上映を前に古沢氏をはじめ、初の現代劇に挑んだ野村萬斎、共演する宮迫博之、安田章大、杉咲花、木村文乃、ちすん、高畑淳子、金子修介監督が舞台挨拶に登壇。“残留思念”と呼ばれる人間の記憶や感情を読み取る(=スキャン)特殊能力をもった元漫才師の主人公・仙石和彦が、元相方とともに連続殺人事件に挑む。萬斎さんは「才能とどう付き合うか、社会とどう向き合うか。苦しみながら生きる人間を描いたミステリー」と本作をアピール。劇中では木村さんとの恋愛模様も描かれ、「幸せでしたね。普段は男だらけですし、女優さんとの共演が映像の楽しみ」と笑みを見せた。主人公の元相方を演じる宮迫さんは「お堅い方と思ったら、僕より全然しゃべる。僕らは元漫才師という役柄でしたが、『漫才師?僕は萬斎』なんて言うから(笑)」と、芸人顔負けな萬斎さんの素顔を暴露した。「正直怖い人かと思っていたが、実際にはめっちゃ優しい」(安田さん)、「ハンバーガーを食べている姿に驚きました」(杉咲さん)、「クールで寡黙なイメージだったが、お会いすると虫眼鏡を手にした少年みたいにキラキラしていて、失礼かもしれませんが可愛らしい」(木村さん)とほかの共演者も、狂言師のイメージとのギャップに驚かされた様子。当の本人は「僕も現代人ですから、ハンバーガーは食べますよ」と苦笑いだった。映画のテーマである特殊能力に話題が及ぶと、安田さんは「エラ呼吸できるようになりたい。趣味がダイビングですし、魚に憧れかれこれ31年」と笑いを誘い、宮迫さんは「家に帰って、玄関のドアの“重さ”で嫁の機嫌が分かる」と恐妻家ぶりを披露していた。『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月28日狂言師・野村萬斎主演の映画『スキャナー 記憶のカケラを読む男』(4月29日公開)の完成披露試写会が27日、都内で行われ、萬斎、共演の宮迫博之、関ジャニ∞の安田章大、杉咲花、木村文乃、ちすん、高畑淳子、脚本の古沢良太、金子修介監督が出席した。同作は『リーガル・ハイ』『ALWAYS 三丁目の夕日』などの脚本で知られるヒットメーカー・古沢のオリジナル作品。人の持ち物から残留思念をを読み取ることができる超能力者・仙石和彦を萬斎が演じ、仙石の漫才師時代の相方・丸山竜司を宮迫、2人にある事件の解決を依頼する女子高生を杉咲、エリート刑事を安田、行方不明になった女性を木村が演じる。舞台あいさつではまず、宮迫が両ほほを叩いて前を指差す、おなじみの自己紹介ネタ「宮迫です」を披露する。安田が「安田です」とネタを続け大歓声を受けると、宮迫から「本家よりキャー言われるな」とクレームに。さらに杉咲が「杉咲花です」と真似をすると会場から「かわいい!」と声が上がった。作品について、脚本の古沢は「もともと野村萬斎さんで何か作りませんかという話がありまして、大ファンだったものですから飛びつきました」と経緯を説明。「お会いしたら想像以上に変な人だったなあと。いかに変な人か知ってもらわなきゃいけないという一念で頑張って書きました」と執筆時の心境を語った。また、萬斎の相方役を務めた宮迫も「やっぱり変な方ですね」と肯定した。「お固い方かと思ったら、『漫才師役やるんだ、ちなみに僕萬斎』とかびっくりするようなこと言い出すから、こんな人なんだと思って」と意外な一面を明かす。安田も「初めてお会いした時はメイク中で、あんまり反応できなかったんでしょうね。あいさつしたら『おはよ』くらいで、ほんまに怖いんかなと思って」と初対面時のエピソードを披露。「めっちゃ優しいんやって気づいてからずっとおしゃべりさせていただいてましたね」とギャップについて話した。「狂言師の方ってどんな性格かわからないから」(安田)、「こうやって(狂言風に)入ってきたらどうしようかと」(宮迫)と畳み掛けるように自身の印象について語られた萬斎は「両サイドからものすごい関西風はさみ打ちで、たじたじでございます」と苦笑しつつ返した。作品にちなんで、どんな特殊能力が欲しいか? という質問に対して、安田は「だいたいみんなが同じこと考えると思うんですけど、エラ呼吸ができるようになりたいと」と答え、キャスト陣からは「みんな思わない」とブーイングを受けるが、「趣味もダイビングということで、魚に憧れて31年生きてきました」と理由も語った。実は『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』の大ファンだという木村は、「過去に遡って撮影に参加したいです。赤貝を見るとイリスに似てると思うくらい」と、思わぬ角度からの発言。『ガメラ』に関わっていた金子監督も驚く様子を見せた。萬斎は「伝書や作品を、本当に作った人はどういうつもりなんだろうなとか、わかったら面白いなと思いますね」と狂言師らしく締めた。
2016年03月28日ドラマや映画に大活躍中の俳優・野村周平が20日(日)放送の「おしゃれイズム」(日本テレビ系)に出演する。「おしゃれイズム」はゲストの普段見ることができない私生活やこだわりなどを探るトーク番組。今回のゲストは、16日に最終話を迎えたドラマ「フラジャイル」、少年たちの狂気と愛憎劇を体当たりで演じた映画『ライチ☆光クラブ』、人気コミックの実写化でも話題の映画『ちはやふる』などに出演し、いま旬な顔の俳優と言える野村さん。果たしてどんな素顔を持っているのだろうか?番組では野村さんの幼少期に撮影されたスノボ映像を公開。デビュー前はスノーボーダーとしても活躍していたというが、そんな才能が垣間見える可愛らしい映像にも注目。また新CM女王&野村さんの母が彼の素顔を告白!さらに自宅も公開するほか人生初のスカイダイビングに挑戦した様子は必見だ。今最も“旬”な俳優のひとり、野村周平の素顔を楽しめる30分。「おしゃれイズム」は20日(日)22:00~放送。(笠緒)■関連作品:ちはやふる-上の句- 2016年3月19日より全国にて公開(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会(C) 末次由紀/講談社ちはやふる-下の句- 2016年4月29日より全国にて公開(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会(C) 末次由紀/講談社
2016年03月20日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日俳優のディーン・フジオカや野村周平らが、旅と音楽で繰り広げる日本テレビのドキュメンタリー特番『ディーン・フジオカ&アジアの友 We are Asia』(6月11日深夜1:25~2:25、関東ローカル)が制作されることが8日、分かった。この番組は、香港でデビューして台湾でブレイクしたディーンや、中国語が堪能な野村など、アジアに縁のあるアーティストたちが、アジア各地で"笑顔のかけら"を収集。ディーンは、3ピースピアノバンド・WEAVERとともにインドネシアを訪れ、野村は香港をBMXで駆け抜け、エンタテインメント集団・白Aはカンボジアの孤児院で子どもたちと音楽の交流を展開し、ゴールとなるインドネシアの世界遺産で、1つのパフォーマンスを繰り広げるというプロジェクトだ。日本テレビの三上絵里子プロデューサーは「日本からアジアに向けて、言葉を超えたエンタテインメント番組を発信したいという企画に、ディーンさんをはじめ、すばらしいアーティストの方々が賛同してくださいました」と経緯を紹介。「ひとつのパフォーマンスを作り上げるために汗をかく姿と、お芝居やステージでは見られないその素顔は、番組を見てくださるアジアの皆さんに元気と笑顔を届けられることと思います」と見どころを語っている。なお、このプロジェクトでは、日本テレビでの1時間番組に加え、全5話(予定)を制作。香港、インドネシア、タイ、カンボジアで放送されている、アジアのエンタテインメント専門チャンネル「GEM」で放送される。
2016年03月09日アートミックスジャパン実行委員会は、日本の伝統芸術を気軽に体験できる和の祭典「アート・ミックス・ジャパン2016」のチケット一般発売の日時を発表した。チケット一般発売日は2月22日。同イベントの開催日程は5月7日、8日。会場はりゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館ほか。「アート・ミックス・ジャパン2016」は、新潟市で開催される伝統芸能の上演イベント。歌舞伎、落語、狂言、神楽、和楽器などさまざまな上演内容が全25公演用意される。出演者は、歌舞伎の片岡愛之助、狂言の野村萬斎、和太鼓のDRUM TAOといった著名アーティストから、「石見神楽」や「江戸写し絵」といった希少な伝統芸術まで多岐にわたる。1公演あたり約45分、全公演解説つきで、チケットも1公演1,500円~となっており、気軽に多彩な伝統芸術を楽しむことができるという。また、、無料公演、文化セミナー、食のイベントなども併催。総合プロデューサー 能登剛史氏は「先人たちから受け継がれてきた伝統芸術は、時代を超えて私たちの心を震わせ、アイデンティティを実感させてくれます。AMJは、このような伝統芸術の素晴らしさをさらに日本へ世界へと発信して参ります」とコメントを寄せている。なお、同イベントのチケットは公式サイトのほか、ローソンチケット、チケットぴあなどで発売されるということだ。
2016年02月18日狂言師・野村萬斎が現代劇に初挑戦し、雨上がり決死隊の宮迫博之と共演する映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(4月29日公開)のポスタービジュアル(Web版)と予告映像が29日、公式サイトで公開された。残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読める元お笑い芸人で人間嫌いのネガティブ男・仙石和彦を萬斎が、その元相方の丸山竜治を宮迫が演じる本作。『探偵はBARにいる』シリーズ、『リーガル・ハイ』シリーズなどを手がけた古沢良太氏が脚本を担当し、『デスノート』シリーズの金子修介監督がメガホンを取る。関ジャニ∞の安田章大、女優の杉咲花、木村文乃らが脇を固める。ポスタービジュアルは、仙石がこちらに向かって手をかざしており、それを丸山が訝(いぶか)しげに見つめる表情が印象的なデザイン。「あなたの全て読み取ります」という言葉の通り、仙石の手には残留思念を読み取る"スキャニング"の力が宿っており、人探しの依頼から、連続殺人事件を捜査する大舞台へと突入していく。それを表しているように、下部には「その探偵は自らの"手"で謎を解く」という言葉も躍っている。同時公開の予告映像は、そんな仙石が能力を使って思念を読み取る姿が捉えられている。続くシーンでは、「あなたの力で見つけてほしいんです」と依頼人の少女の一言で、丸山と共にピアノ教師失踪事件を捜査することに。しかし、仙石の思念の読み取る姿は壁や自転車のサドルをなで回すなど、はたから見れば異様な光景で、これには丸山からも「やっていることはただの変態にしか見えない」とのツッコミが。しかし記憶が交錯する中、「犯人の記憶が拾えるかもしれない」との仙石の一言でシーンは一転。激怒する丸山のカットなどシリアスな描写が続き、実は犯人は"もう1人の女"である可能性が示唆される。さらに、「解いてはいけない謎」というテロップや「これは誰の思念だ…!?」と困惑する仙石らが映しだされていく。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2016年01月29日狂言師・野村萬斎が初挑戦となる“平成の男”、かつ特殊能力で謎を解く主人公を演じる『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。相棒役の宮迫博之や安田章大、杉咲花、木村文乃ら強力な共演陣を迎えた本作の公開が、4月29日(金・祝)に決定、ビジュアルと共に公式サイトにて予告編が解禁された。残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読み取ることができる特殊能力を持った男・仙石和彦(野村萬斎)。かつて、相方・丸山竜司(宮迫博之)とともにマイティーズというお笑いコンビを組み、その能力を使って日本中を湧かせたが、代償に精神をすり減らし、やがてコンビは解散。以来、人間嫌いの超ネガティブ男となって毎日を過ごしていた。一方、ピン芸人として再スタートを切った丸山も、鳴かず飛ばずでクビ寸前の状態に。そんなふたりの元に、秋山亜美(杉咲花)という1人の女子高生により「行方不明となったピアノ教師・沢村雪絵(木村文乃)を探して欲しい」という依頼を持ち込まれる。10年ぶりの再会を果たした仙石と丸山だったが、仙石は久しぶりに使う能力のコントロールに悪戦苦闘する。若手刑事の佐々部悟(安田章大)をも巻き込んで、雪絵の痕跡を追う彼らが出会った、誰も予想だにしていなかった事件の入り口とは…?本作は『探偵はBARにいる』シリーズ、「リーガル・ハイ」シリーズなど、数々の大ヒット作品を生み出し続ける人気脚本家・古沢良太が書き下ろした、予測不能な異色の謎解きミステリー。メガホンを取るのは、『平成ガメラ』シリーズ、映画『デスノート』シリーズで知られ、エンターテインメントの前線で抜群の演出力を発揮する金子修介監督だ。今回解禁された予告映像で、印象的なのは、萬斎さん演じる主人公・仙石が特殊能力=“スキャニング”で思念を読み取る姿。宮迫さん演じる丸山が悪態まじりに「やっていることはただの変態にしか見えない」と評するその姿から、身を削るようにして真相に迫っていく様は、さすがこれまで唯一無二のキャラクターを鮮烈に演じてきた萬斎さんといったところ。「犯人の記憶を拾えるかもしれない」と仙石が自らの“手”で、誰も予測できない衝撃の結末へと近づいていくが…。併せて解禁となったポスタービジュアルにも、「あなたの全て読み取ります」とこちらに向けて手をかざす仙石と、渋い顔の丸山という、なんともキャラの濃い凸凹コンビの姿が。“記憶”に秘められた“想い”を読み取り、事件捜査に挑む異色の謎解きミステリー。まずはこちらの予告映像から、監督も太鼓判を押す円熟コンビのような絶妙な掛け合いと、スピーディーかつスリリングな展開を楽しんでみて。『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日野村アセットマネジメント、野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー、野村総合研究所は21日、三社均等出資で「ウエルス・スクエア」を設立したと発表した。新会社は、ファンドラップ・サービスの業務プラットフォームを構築し、業務提携先の金融機関を通じてファンドラップ・ビジネスを展開する。NAM、NFR&T、NRIの3社は、新会社を通じて金融機関に資産運用とシステムの両面から付加価値の高いサービスを提供するとともに、個人投資家のニーズに応える資産運用ソリューションを提供することにより、貯蓄から投資への流れの推進に貢献するとしている。営業開始については、関係当局への登録等を行った上で、2016年上半期を予定しているという。○新会社の概要1.商号 : 株式会社ウエルス・スクエア(Wealth Square Co., Ltd.)2.本店所在地 : 東京都中央区日本橋1-7-93.事業内容 : 投資運用業及び投資助言・代理業に係る業務4.設立 : 2016年1月21日5.資本金 : 7億5,000万円(資本準備金7億5,000万円)6.代表者 : 代表取締役社長 竹崎竜二氏
2016年01月21日俳優の野村周平が1月11日(月・祝)、都内で行われた主演作『ライチ☆光クラブ』のイベントに出席し、今年の目標は「元気」だと表明。昨年11月に、一部週刊誌が報じたモデル・女優の水原希子との交際について質問が飛ぶと、苦笑いを浮かべていた。今年の目標に「元気」を掲げた野村さんは、その理由を「どんな厳しい現場でも、明るく元気でいれば、周りをハッピーにできるはず。不機嫌とか(笑)、疲れは見せたくない」と説明。同日、成人式を迎えた新成人に対し「二十歳を超えると、体や顔つき、性格も変わってくる。カッコいい生き方をして、カッコいい顔つきになってもらえれば」とエールを送った。鬼才漫画家・古屋兎丸のロングセラーコミックを映画化した本作。物語の舞台は、黒い煙と油に塗れた蛍光町と廃工場の秘密基地“光クラブ”。大人のいない世界をつくろうとした思春期の9人の美しい少年たちによる裏切りと愛憎の物語と、彼らが作り上げた思考する能力を持つロボット“ライチ”と、少女カノンの恋が、圧倒的に美しくダークな世界観で描かれる。イベントには主人公・タクミ役の野村さんをはじめ、古川雄輝(ゼラ役)、間宮祥太朗(ジャイボ役)、池田純矢(ニコ役)、松田凌(雷蔵役)、戸塚純貴(デンタク役)、柾木玲弥(ダフ役)、藤原季節(カネダ役)、岡山天音(ヤコブ役)が勢ぞろい。光クラブを牛耳る役どころの古川さんは「以前から悪役をやってみたかった。経験がないので不安もあったが、ふり返ると楽しい現場だった」とコメント。間宮さん演じるジャイボは、ゼラを崇拝するという設定で「初めてのラブシーンの相手が、古川君で良かった」と笑顔で語った。『ライチ☆光クラブ』は2016年2月13日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月11日“いまの日本男子選手の中で、和を表現できるのは自分しかいない”と、今シーズン、羽生結弦選手がフリースケーティングの曲に選んだのは、映画『陰陽師』のサントラ。そして、平安時代の陰陽師・安倍晴明を舞うこのプログラムに付けたタイトルが、SEIMEIだ。アルファベットにすることで、晴明の名以外にも、さまざまな意味を込めたという。実は、プログラムにタイトルを付けるスケーターは数少ない。それだけ新たな境地に挑んでいるということ。シーズン前には、映画版で晴明を演じた野村萬斎さんの元を訪れ、舞の奥義も指南された。公家の狩かりぎぬ衣がモチーフという衣装でとる、冒頭のポーズには、そこでの助言が活かされている。4回転を3回組み込む難度もさることながら、これでもかとつなぎを入れつつ、龍笛や太鼓の音にピタリと合わせる動きに、本作への気迫が見てとれる。子供のころから柔軟性があり、憧れのプルシェンコ選手のトレードマーク、レイバックスピンと、イナバウアーを、プログラムに入れていた羽生選手。ジュニアに上がるころからは、長い手足から繰り出すスピンにも磨きがかかり、その風を切るかのような回転の速さ、多彩さには、舌を巻いたもの。シニアになっても、その柔軟性を失うことなく、レイバック、キャノンボール、パンケーキ、ドーナツ(全部、スピンの名)と自在。ジャンプのみならず、こうした技で見せ場を作れるのが、ファンを魅了するゆえん。SEIMEIには、エキシビション御用達だったハイドロブレーディングも。『SEIMEI』は、エキシビション『花になれ』に続く、和テイスト。が、最も有名なのは、米のスケーター、ジョニー・ウィアーがデザインしたソチシーズンの『ロミオとジュリエット』。ウィアーの個性的な衣装を知りながら、頼むところがさすが。アシメトリーでフェミニンな要素を携えた衣装を見事に着こなしていました。一方、ショート『パリの散歩道』は、シンプルなシャツという振り幅。ソチ前には、カジュアルスタイルも。スピンしながらシャツを脱ぎ、Tシャツにハートを描いて終わるエキシビション『Hello, I Love You』は、破壊力抜群でした。そろそろこの手の衣装が見たい!?◇エッジを深く倒して、低い姿勢で弧を描くようにして滑る技。SEIMEIの振付師の得意技でも。◇ジュニア時代はやっていても、腰痛などで、シニアまで続けられる男子選手はめったにいない。◇平安時代の陰陽師・安倍晴明を舞うSEIMEI。◇この後タンクトップになる、2012「Hello, I Love You」。アメリカ大会のエキシビションでは、Tシャツにハートを描いた後、それを脱ぎ、タンクトップに。脱いだTシャツを観客席に投げ入れ、大騒ぎ。◇数少ない赤系コスチューム、「ノートルダム・ド・パリ」。12-13シーズンのフリーは、ジョニーデザインの『ツィゴイネルワイゼン』に続く赤系衣装。その前の赤系は中1で演じた『火の鳥』。※『anan』2015年12月16日号より。文・齋藤優子写真・アフロ中西祐介/アフロスポーツZUMA Press/アフロ
2015年12月12日野村萬斎が宮迫博之と“元・芸人コンビ”を演じる最新作『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。このほど、劇中で2人が組んでいた“伝説”といわれた芸人コンビ・マイティーズの初ビジュアルが解禁。併せて、野村さん、宮迫さんからコメントが到着した。本作の脚本を手がける古沢良太とともに、映画『探偵はBARにいる』などで名コンビを生み出してきたプロデューサー・須藤泰司のもと、『デスノート』シリーズの金子修介監督がメガホンをとる本作。初の現代劇となる野村さんが、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読むことができる元・お笑い芸人で人間嫌いの仙石和彦を熱演し、宮迫さんが口は悪いが仙石が唯一、本音でぶつかることのできる元相方の丸山竜司を演じる。これまでにないコンビが生し、様々な事件に挑んでいくなか、かつて組んでいた芸人コンビ・マイティーズの衝撃の初ビジュアルが到着。1つは、劇中にも登場するマイティーズのポスター。そこには、仙石さんの残留思念の能力を使い、日本中を湧かせていた“かつて”を彷彿とさせる派手な紫色のギラギラのスーツを着た丸山と、まるで探偵のような服装に分厚い手袋をはめている仙石の姿が。丸山を演じた宮迫さんは、ふだんの芸人のイメージと変わらぬ飄々とした表情を浮かべているが、一方の仙石を演じる野村さんは独特な髪型に違和感たっぷりの雰囲気を漂わせている。そのインパクトは強烈だが、“伝説”といわれたコンビにしては何だか頼りないような気も…。また、もう1点は、劇中の場面の一コマ。“笑撃エンタ共和国”と書かれた看板を背に、マイティーズが舞台でネタを披露しているワンシーンである。マイクを手にいきいきとした表情の丸山とは真逆に、浮かない顔をしている仙石。観客の方へ指を指す丸山と、右手の分厚い手袋を外している仙石の姿を見るに、マイティーズの十八番ネタである仙石の“能力”を披露しようとしていることがわかる。果たして、残留思念を読み取るという特殊能力を使った芸風はどのようなものなのか、そして、どのように観客の心を掴んでいたのか、気になるところ。だが、やがて仙石はその特殊能力がもたらす代償に精神をすり減らし、コンビを解散してしまうだけに、このシーンは貴重なのかも!?そんな2人の化学反応がもたらす漫才に、ますます期待が高まるところだ。■野村萬斎(仙石和彦役)宮迫さんの漫才の呼吸と僕の狂言の呼吸が同じテンポの良さを持ったり、時には間をもってひゅって投げたり、そういうキャッチボールの面白さを感じながら、息の合った漫才ができたと思っています。また、正直言って台本がないシーンも多く、基本アドリブでやってました(笑)。彼は本業ですからどんどんツッコミを入れて来て、僕がボケたりしながらやっていったのは面白かったですね。そのシーンは、エキストラの方しか観ていないのですが、その場にいた皆さんは楽しんで下さったようです。(いままでにない衣裳について)ハロウィンのようなコスプレ感を楽しみました。普段の私とのギャップをご期待ください。■宮迫博之(丸山竜司役)本当のコンビ(雨上がり決死隊)と同じ立ち位置でしたので、違和感なく役に入ることができ、初めてとは思えないほぢ、自然に演じることができました。ギラギラした派手な衣裳を着て、昭和初期の漫才師の気分になれて、新鮮な気持ちでした。もし、マイティーズのような能力を持ったコンビがいたら、日本のみならず世界をまたにかけた活躍も夢ではないと思います!『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は2016年GW、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月06日狂言師・野村萬斎が現代劇に初挑戦する映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で、宮迫博之と共に演じるお笑いコンビ役のビジュアルが6日、初めて公開された。野村が演じるのは、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読むことができる元お笑い芸人の仙石和彦。一方の宮迫は、口は悪いが仙石が唯一本音で接することができる元相方・丸山竜司を演じる。今回、ポスターと場面写真でその姿が明らかになった。劇中にも登場するポスターには、仙石の残留思念を使って一世を風靡していた頃の"マイティーズ"が映る。ド派手なジャケットで芸人らしいリアクションの宮迫に対し、探偵のような風貌の野村は独特な髪型も相まって違和感たっぷり。また、場面写真は、"笑撃エンタ共和国"と書かれた看板を背にネタを披露しているマイティーズを捉えている。マイクを手にいきいきとした表情を見せる丸山に対し、仙石は浮かない表情。右手の分厚い手袋を外していることから、残留思念を披露しようとしている瞬間と受け取れる。ビジュアル初公開のタイミングに合わせ、2人はコメントを寄せた。「正直言って台本がないシーンも多く、基本アドリブ」だったと野村が語る撮影。「彼は本業ですからどんどんツッコミを入れて来て、僕がぼけたりしながらやっていったのは面白かったですね」と宮迫とのコンビは新鮮だったようで、これまでのイメージとかけ離れた衣装について「ハロウィーンのようなコスプレ感を楽しみました」と触れながら、「普段の私とのギャップをご期待ください」と呼びかけている。野村との漫才を終え、「本当のコンビ(雨上がり決死隊)と同じ立ち位置でしたので、違和感なく役に入ることができ、初めてとは思えない程、自然に演じることができました」と手応え十分の宮迫。「ギラギラした派手な衣裳を着て、昭和初期の漫才師の気分になれて、新鮮な気持ちでした」と振り返り、「もし、マイティーズのような能力を持ったコンビがいたら、日本のみならず世界をまたにかけた活躍も夢ではないと思います!」と太鼓判を押している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年11月06日世田谷パブリックシアターの芸術監督である野村萬斎が監修する「現代能楽集」。この11月に上演される第8弾『道玄坂綺譚』では、三島由紀夫の『近代能楽集』から「卒塔婆小町」と「熊野(ゆや)」の2作品をとりあげる。劇作・演出を手がけるのはマキノノゾミ。「古典の知恵と洗練を現在に活かす」というコンセプトのもと行われる公演だが、今回は原作となる能、それを近代の物語へと変換させた三島、さらにそれを現代、はては未来の東京へと移し替えようと試みるマキノと、三重構造の物語が折り重なる作品となる。「卒塔婆小町」と「熊野」がどのように融合されるのか気になるところだ。今作に出演する一路真輝と水田航生に話を聞いた。一路はネットカフェで暮らす老婆コマチと幻想の中の洋館の女主人を、水田はネットカフェで働く青年カオルと、熊野の若い恋人薫のそれぞれ二役を演じる。「“卒塔婆小町”というと、歌舞伎役者の嵐徳三郎さんが演じられたものをはじめとしてケレン味のある演し物という印象。空想のなかで老婆がいきなり美女に見えるという、お客様を思いっきり騙すような役柄ですから、ふつうの女優が演じるのはどうなんだろうと最初は戸惑いました」と語る一路。「でも、マキノさんが料理してくださることを期待して飛び込んでみました。お客様にこの物語がどう映るのか、興味が高まります」と続ける。一方の水田は「平成生まれの人間としては、古くからある能楽がどうやって平成の世に放たれるのだろう? と今から楽しみです。僕の演じる役は三島の『熊野』では名前しか出てこないのですが、実際に登場するという時点でもう元の話とは違いますから」と期待に胸を膨らませる。取材時はまだ稽古が始まる前ということで、役柄の詳細についてはまだ知らされていないふたり。一路は「もしかしたらマキノさんは制作発表やポスター撮影などで顔を合わせた私たちキャストの様子を観察して、それを戯曲に反映させようとしているのかも」とマキノのたくらみについて想像をはたらかせ、「マキノさんがどうしようと考えているのか、自分の役がどうなるのか、今はまだわからないことだらけ。でもふたつの役の対比をうまく出せたらと思います」と話す。水田も「いろいろな役が過去と現在と未来で交錯するなか、僕は現在と未来を行き来することになりそう。二役を演じるのは初めてなので、新たなチャレンジです」と決意を語った。「物語や役柄についてお話しするのは難しいけれど、すごくわかりやすい、面白い作品になると思います」と一路が語ると、水田は「面白かったー!と席を立って、その後にぞわぞわするような作品になればいいなと思います」と続けた。公演は11月8日(日)から21日(土)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。チケットは発売中。文:釣木文恵
2015年10月09日老若男女に安定した人気を誇る下町といえば、台東区谷中、文京区根津・千駄木エリアを総称した「谷根千」。老舗と新しい文化が心地よく同居する街を、野村周平さんが歩きました。「谷根千には初めて来ましたが、古き良き日本が残っている感じがして、すごく心が落ちつきました。昭和っぽくてイイ!……といっても、僕は昭和の時代をあまり知らないんだけど(笑)」平成生まれの野村さんにとって、谷根千は「懐かしい」よりも「新しい」という感じのよう。気になるお店を見つけては、興味深そうに商品を手に取ったり眺めたり。「デートするなら?今までは『富士急ハイランドで絶叫マシンに乗ろうぜ!』という発想しかなかったですね。こういう、雰囲気ある場所でぶらりデートは思いついたこともなかったし、ちょっと下町ぶらりデートって照れるけど新発想です!照れくさいのが本音です。でも、統的な和菓子とか惣菜を食べ歩いたり、和の雑貨を見て回るのも好きだから、彼女ができたら一緒に来てみるのもいいかも。古民家だと思ったらビアホールだったり、今どきのおしゃれなカフェもあったりで、そういうギャップも面白いし飽きないですね。街並みも美しいから写真映えもして、記憶に残るデートになりそう」寺社が点在する小道を進み、突如現れた樹齢90年のヒマラヤ杉を目にすると思わず天を仰いだ。「深呼吸したくなるほど、ここだけ空気が新鮮でほかとは違うから不思議。最近ドラマの撮影で忙しかったから、いいリフレッシュになりました。あ、これを『気がいい』というんですね!」◇菊見せんべい総本店で野村さんが選んだのは「唐辛子せんべい」1枚65円(税込み)。「香ばしくて美味い!」(野村さん)◇のむら・しゅうへい1993年11月14日生まれ、兵庫県出身の俳優。主演映画『ライチ☆光クラブ』(日活)が今冬、映画『ちはやふる』(東宝)が来春に公開予定。※『anan』2015年9月30日号より。写真・津留崎徹花 スタイリスト・松野宗和ヘア&メイク・西岡達也(vitamins)文・若山あや
2015年09月23日9月9日、現代能楽集シリーズ第8弾となる『道玄坂綺譚』の制作発表が行われた。世田谷パブリックシアターの芸術監督である野村萬斎が“古典の知恵と洗練を現代に還元する”ことを目的に立ち上げた現代能楽集シリーズでは、これまで、野田秀樹や宮沢章夫ら、様々な演出家が能楽を現代によみがえらせてきた。今回作・演出を手掛けるのはマキノノゾミ。マキノは三島由紀夫の『近代能楽集』から「卒塔婆小町」「熊野」の2作品をひとつに融合させ、新たな物語を書き下ろすことに挑む。キャストには平岡祐太をはじめ、倉科カナや眞島秀和、水田航生、一路真輝らが顔を揃える。舞台『道玄坂綺譚』チケット情報「三島の原作自体が、能楽を近代の作品として換骨奪胎したもの。僕はそれを、さらに現代のものに変化させます。元々、あるものを解体し再構築するのは好きな手法。今回は大いに創作意欲を刺激されています」とマキノ。「『卒塔婆小町』では老婆が登場するのですが、その老婆がいる場所を三島は日比谷公園に設定した。当時の通俗的な場所の代表だったと思うんです。それにあたるのは今ならどこだろうと考えて、舞台をネットカフェにしました。『熊野』は(能の謡曲では)平宗盛とその寵愛を受けた女性の物語。それは現代に置き換えるならデイトレーダーとして秒単位で億を稼ぐような長者と、家出少女みたいなもの」と、早くもその“換骨奪胎”ぶりを披露する。「ファンタジック」「不思議な話」と原作を読んだ感想を語る出演者たちに対し、萬斎は「能も三島もリアルな感情によってだけ紡がれているわけではない部分が共通している。誇張された場所を楽しむことが、現代との接点になるかもしれません。“ありえない!”という飛躍を役者として楽しんでほしい」と語る。能と現代の接点について時折語られながら会見が進むなか、「平成生まれ」と話す水田、「19歳です」という根岸拓哉に一路が「気づいたらどの座組でも最年長に近くなってきてしまった」と動揺を告白し笑わせる場面も。ネットカフェの店員と、洋館の女主人の恋人という時代を超えた二役を演じる平岡祐太は「マキノさんの構想をうかがって期待が高まった。『それはある意味、もう三島ではないですよね?』と聞いたら『ミシマじゃなくてマキノです』と答えてくれました」と笑う。少女から大人の女性へ変貌する役の倉科は「ふたつの物語が入り乱れてどうなるのか楽しみです」と期待を寄せる。公演は11月8日(日)から21日(土)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。チケットは9月13日(日)より一般前売開始。チケットぴあでは9月12日(土)18時までWEBにて先行販売中。取材・文/釣木文恵
2015年09月10日野村萬斎が企画・監修を務める現代能楽集の第8弾で三島由紀夫の近代能楽集「卒塔婆小町」「熊野(ゆや)」を現代劇にまとめた「道玄坂綺譚」の制作発表会見が9月9日(水)に開催された。会見には萬斎さんに加え、キャスト陣から平岡祐太、倉科カナ、眞島秀和、水田航生、根岸拓哉、一路真輝、そして演出のマキノノゾミが出席した。三島が能楽の特性を生かしつつ、昭和の物語として描いた作品をさらに平成の現代に置き換えて描く。渋谷のネットカフェを舞台に、そこに長期滞在する年齢不詳の女、家出少女、金持ちの実業家が交錯し、現実と幻想の世界を行き来する。萬斎さんは「能楽は、故事に依りながら、現代劇では扱いにくい権力者を扱ったり、絶世の美女が出てきたり、キャラクターライズされた『ありえない!』という大胆な飛躍が魅力」と語り、本作に関しても「権力やお金の話など現代を映し出すと思います」と期待を寄せる。家出少女の熊野を演じる倉科さんは萬斎さんの言葉に「大変身だったり『ありえねー(笑)!』というのは確かにあると思います。融合して入り乱れる2つの物語をどう表現するのか?今から楽しみです」と意気込みを語った。平岡さんは「三島さんの『卒塔婆小町』を読んで、不思議なお話で理解しがたい展開もあるのですが、説得しようとせずに説得してしまうような言葉の美しさがあるのを感じました。三島さんの言葉が強く、ワンフレーズごとに情景が浮かんできます」と語る。演出のマキノさんは「2本を1本にするというのはめんどくさいんですが(笑)、お客さんに次に何が起こるのかを予測させない効果があると思います。つねに驚いて楽しんでいただければと思います」と語り、“ありえない”展開の表現に関しても自信をのぞかせていた。「道玄坂綺譚」は世田谷パブリックシアターにて11月8日(日)より開幕。(text:cinemacafe.net)
2015年09月09日日立製作所は9月4日、野村証券の本社・営業店の約1万5000人が利用する仮想デスクトップ環境(Virtual Desktop Infrastructure:VDI)のシステム基盤を構築し、本社・全営業店で稼働を開始したと発表した。同システム基盤は、2014年度に順次導入が進められていた。システム基盤には、日立アドバンストサーバ「HA8000」約300台と、ユニファイドストレージ オールフラッシュモデル「Hitachi Unified Storage VM all flash9台など採用。サーバOSには日本マイクロソフトのMicrosoft Windows Server 2012 R2を採用し、同OSに搭載されている仮想化機能「Hyper-V 」などを活用してクライアントOSが動作するVDIを構築した。野村証券では、情報漏洩を防止するため、外部ネットワークから遮断された企業内ネットワーク接続用環境と、社外とのメールの送受信やWeb利用などを行うインターネット接続用環境を分離してきたが、2つの環境を1つのPC内で動作させていたためPCへの負荷が大きく、応答速度の改善が課題となっていた。今回、インターネット接続用環境をVDIへ移行してデータセンターで統合管理することで、PCの負荷を軽減して操作性を向上するとともに、ユーザープロファイルディスク機能などの活用により、インターネット接続用環境へのログインに要する時間を従来の数分から数十秒へ短縮したという。また、基盤のOS領域に重複除去機能を採用し、Windows 7のシステムファイルなど、各ユーザーのVDIで共通して保存されるデータを共有することでディスクの利用効率を向上しているほか、ユーザーグループごとに独立した構成を採用し、障害発生時の影響を最小化するなど、業務継続性も強化している。
2015年09月04日世田谷パブリックシアターの人気シリーズ「現代能楽集」第8弾『道玄坂綺譚』が11月に上演される。この企画は、同劇場の芸術監督・野村萬斎が企画・監修を務め、古典の知恵と洗練を現代に還元し、現在の舞台創造に活かしたいという思いから生まれたもの。今回は、三島由紀夫作「近代能楽集」の中から「卒塔婆小町」「熊野」の2編を土台とし、ひとつの現代の物語として描く。作・演出はシリーズ初登場となるマキノノゾミ、出演は平岡祐太、倉科カナ、眞島秀和、水田航生、一路真輝ら魅力的なキャストが揃う。某日、都内で行われたスチール撮影現場に潜入した。舞台『道玄坂綺譚』チケット情報ノスタルジックな雰囲気が漂うセットの中で、男性キャストの平岡、眞島、水田がポーズを決めていく。明るさを抑えた照明の中で表情を作る姿は、早くも役になりきっているようだ。物語の舞台は東京の繁華街にあるネットカフェ。平岡はそこの従業員キイチと陸軍大尉・深草貴一郎という、時空を超えて“コマチ/小町(一路)”に惹かれる青年を演じる。眞島は、家出少女ユヤ(倉科)を美しい女性へと成長させるベンチャー企業社長の宗盛、水田はキイチの同僚カオルとユヤの恋人・薫をそれぞれ務める。萬斎のラブコールに応えるかたちで作・演出を手掛けるマキノは、「“卒塔婆小町”と“熊野”というふたつの作品を行ったり来たりしながら、常に魅力的なシーンが展開される舞台になればと思っています。根っこに能や三島作品は持ちつつ、全く新しい表現で幻想的な世界観を描けたら」と意欲をみせる。平岡は「マキノさんとは、『淋しいのはお前だけじゃない』(2011年)でご一緒して以来。あの時の世界観とは全く違う作品で、再びご一緒できます。三島作品のテイストが残りつつも、マキノさんワールドが色濃い、新しい世界観のものが誕生するのではないでしょうか。自分のやり方に凝り固まらず、自由にやりたいと思っています」とコメントを寄せた。また、眞島は「三島作品、そしてマキノ作品の世界観に入っていくことに期待しつつも、そこに自分が立っていられるか、恐怖を感じている部分もあります。僕自身、舞台経験は多くないのでどんな題材でも挑戦なんですが、今回もやりがいのある難しいテーマをいただいたと思っています。素晴らしいお芝居になるように努力したい」、水田は「古典である能楽に現代のイメージを重ねていく――どのように上演するのか、出演者としてワクワクしています。三島作品は、舞台『金閣寺』(2014年)で触れたことがあるので縁があるのかもしれません。共演の皆様とは初めての方ばかりで、今から稽古が楽しみです」と語った。公演は11月8日(日)から21日(土)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。チケット一般発売は9月13日(日)より開始。なお、チケットぴあではプレイガイド最速先行プレリザーブを9月5日(土)11:00まで受付中。
2015年09月03日野村萬斎と宮迫博之が初共演することで話題の映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。この度、「関ジャニ∞」の安田章大が若手刑事役として出演が決定した。現代劇初挑戦の野村萬斎が、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読むことができる元・お笑い芸人で人間嫌いの仙石和彦を熱演し、宮迫博之が口は悪いが仙石が唯一、本音でぶつかれる元相方の丸山竜司を演じる。これまでにないこのコンビが様々な事件に挑んで行く――。今回この2人と共に、事件解決へと躍動し、物語の重要なキーマンとなる刑事・佐々部悟役に「関ジャニ∞」の安田章大が抜擢。安田さんは、国民的グループ関ジャニ∞の一員として活動する一方で、「夜行観覧車」(TBS)『エイトレンジャー』など話題作にも出演し、その演技力は高く評価されている。そんな安田さんは今回この役を演じるにあたって「初めての刑事役でしたが、何かを参考にしたりはしませんでした。演じる佐々部は、警察官僚の息子として見られる事に葛藤があるのに、それを表向きには見せない。その一方で、ガンガン事件に突き進んでいき、真相を絶対掴むぞっという思いの強い刑事だと思ったので、とにかく、単純にこの事件を解決してやるという思いだけで演じました。皆で作り上げた作品なので是非見に来てください」と熱く語っている。また金子修介監督は安田さんについて会った瞬間「いいヤツだな。彼のために撮ってやりたいな」と思ったとコメント。「印象的だったのが初日の帰り際、(安田の乗る)バンの中でわざわざ起立してみんなに挨拶していたこと(笑)。スタッフも「いいからいいから…」って感じでしたが、それくらい腰が低く礼儀正しい。演技に関しても、すごく勘がいいし、ほんとに研究熱心で真面目ですよね。台本を読んで“こういう作品、役をやりたかったです”って言ってくれました。役としては仙石と丸山とのコンビに、なんとかくっついていこうとする若手刑事というキャラクターを楽しく演じてくれています。この映画のキャラクターとして、輝いているというか、燃焼する瞬間をしっかりとらえてると思っています。」と印象を語った。さらに川田亮プロデューサーは「今回の佐々部刑事役は正義感に溢れて事件を追っていくので一見分かり易く見えるのですが、捜査を進めていくにつれ、徐々に自分が抱えているものと対峙せざるを得なくなるという複雑な役です。その複雑な部分を真実味をもって表現できるのは彼しかいないと思い、キャスティングをさせて頂きました。感情を爆発させるシーンもあったのですが、それを演じる時の彼の集中力は凄まじく、現場でも皆が圧倒されておりました。」と絶賛している。本作は、「相棒」や「リーガル・ハイ」などで数々のヒットを生み出し続ける人気脚本家の古沢良太の渾身の書下ろし。監督には『デスノート』など常にエンターテインメントの前線で抜群の演出力を魅せる金子修介が務め、今人気の制作スタッフが大集結。『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は2016年ゴールデンウィークに全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年09月02日関ジャニ∞の安田章大が、野村萬斎と宮迫博之の初共演映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で、自身初の刑事役に挑戦することが8月31日、明らかになった。残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読める元お笑い芸人の仙石和彦を現代劇初挑戦となる狂言師・野村が、その元相方の丸山竜治を雨上がり決死隊の宮迫博之がそれぞれ演じる本作。安田は、この元お笑いコンビ・マイティーズの2人と出会い、ある事件を解決させるために邁進する警視庁捜査一課の若手エリート刑事・佐々部悟を演じる。初の刑事役ながらも、「何かを参考にしたりはしませんでした」という安田。あることをきっかけに仙谷と接触し、非科学的な思念に疑問をいだきながらも共に捜査を進めるキーマンを、「警察官僚の息子として見られる事に葛藤があるのに、それを表向きには見せない。その一方で、ガンガン事件に突き進んでいき、真相を絶対つかむぞっという思いの強い刑事」と分析する。「とにかく、単純にこの事件を解決してやるという思いだけで演じました」と気合十分で臨んだ。メガホンを取った金子修介監督は、安田について「会った瞬間『いいヤツだな。彼のために撮ってやりたいな』と思いましたね」と振り返る。続けて、「印象的だったのが初日の帰り際、(安田の乗る)バンの中でわざわざ起立してみんなにあいさつしていたこと(笑)。スタッフも『いいからいいから…』って感じでしたが、それくらい腰が低く礼儀正しい」と語り、安田の生真面目な一面にも好感をもった様子。「演技に関しても、すごく勘がいいし、ほんとに研究熱心。台本を読んで『こういう作品、役をやりたかったです』って言ってくれました」「映画のキャラクターとして、輝いているというか、燃焼する瞬間をしっかりとらえてると思っています」と太鼓判を押している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年09月02日先日、狂言師の野村萬斎がアニメ史上“最恐”と謳われる悪役・ノロイの声優に抜擢され注目を集めた『GAMBAガンバと仲間たち』から、話題のノロイにフィーチャーした特別映像“伝説の白い悪魔篇”が公開。元祖・ガンバ役を務め、本作ではツブリを演じる声優・野沢雅子の演技ボイスも初披露された。都会の片隅で、街ネズミのガンバとマンプクは楽しく暮らしていた。ある日ガンバは、「海は世界で一番広くて大きい」と聞き、観たことのない海を目指す旅に出る。2匹は港で船乗りネズミの宴に参加するが、そこへ弱りきった島ネズミの忠太が助けを求めやってきた。しかし船乗りネズミたちは、敵が白イタチの「ノロイ」だと聞いたとたん、勝ち目がないと逃げ出してしまう。絶望する忠太を見たガンバは、自分だけでも島ネズミを助けようと決心する。夜が明け、出航のとき。なんとボーボ、ヨイショ、ガクシャ、イカサマ、そしてマンプクもガンバの心意気にひかれ、船に乗り込んでいた。いよいよ冒険のはじまり。ガンバと仲間たちはどうやってノロイに立ち向かうのか!?そして彼らの運命は…!?『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』など数多くの大ヒット作品を世に送り出してきたクリエイター集団「白組」が、企画構想15年、製作期間10年、総製作費20億をかけて創り上げる3DCG映画の本作。主人公・ガンバ役には、アニメ「進撃の巨人」主人公・エレン役で知られる人気声優・梶裕貴、ヒロイン・潮路役には、邦画では声優初挑戦となる女優・神田沙也加がそれぞれキャスティングされ、その脇を野沢さんをはじめ高木渉、大塚明夫、池田秀一ら豪華実力派声優陣が固めている。今回公開された特別映像では、過去のアニメ「ガンバの冒険」で当時の少年少女たちのトラウマになったと言われるノロイがメイン。悪役初挑戦の野村さんが、原作により近い中性的な性格でありつつも、威厳と畏怖に満ち溢れた絶対的存在感を発揮するノロイを熱演。不気味に笑うその声や雄叫びは、まさに最強の敵にふさわしいキャラクターに仕上がっている。また映像冒頭ではツブリ役の野沢さんの演技が初披露。こちらも注目したい。『GAMBAガンバと仲間たち』は10月10日(土)より全国にて2D/3D公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月22日女優の木村文乃と杉咲花が、狂言師・野村萬斎とお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之がタッグを組む映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で、Wヒロインを務めることがこのほど明らかになった。残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読める元お笑い芸人・仙石和彦を現代劇初挑戦の野村萬斎が、その元相方の丸山竜治を宮迫が演じる本作。木村と杉咲は、この元お笑いコンビ・マイティーズの2人を10年ぶりに再会させるきっかけとなり、ある事件の捜査へと巻き込んでいく。木村が演じるのは、行方不明の美人ピアノ教師・沢村雪絵。残留思念の中で仙谷の心をわしづかみにしてしまう美貌を兼ね備えている。自身の役柄について、木村は「人に面と向かって言えるくらいの経験をしている人だと思っています」と分析。「狼狽したりとか、女性らしさがあるというよりかは、どこか凛としていていいのかなと思って演じています」と語った。一方、雪絵の教え子で女子高生ピアニスト・秋山亜美を演じる杉咲。雪絵がかつてマイティーズのファンだったことから、2人に雪絵の捜索を依頼する。この役柄を杉咲は「いちずな子です。とにかく雪絵さんのことが大好き。ピアノは嫌いでやりたくないと思っているんですけど、どこかで雪絵さんがやれなかった分を頑張りたいって思いもある」と受け止めていて、「亜美の雪絵が好きだという思いを大事に演じています」という思いで役と向き合った。本作でメガホンを取った金子修介監督は、木村を「美しさはもちろん演技もしっかりした女優さん」「モニターを見ていて、仙谷の気持ちのように本当にドキッてなりますよ」と称賛。杉咲については、"今までにあったことのないタイプ"だとした上で、「お芝居が本当にうまいです。まだ17歳ですが、すごいキャリアがある女優に見える。大物ですよ」と太鼓判を押している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年08月16日野村萬斎と宮迫博之が初共演で、物や場所に残った“残留思念”を読み取る特殊能力を持った男とその相方を演じる映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。このほど、この2人をある事件の捜査に巻き込んでいく、物語の鍵を握る”Wヒロイン”に、「石の繭」や『ピース オブ ケイク』の木村文乃と、『トイレのピエタ』『劇場版MOZU』の杉咲花という“最旬”の若手女優が決定した。人間の記憶や感情など物や場所に残った“残留思念”を読み取ることができる特殊能力を持った男・仙石和彦(野村さん)。かつて、相方のマイティ丸山(宮迫さん)とマイティーズというお笑いコンビを組み、その能力をつかって日本中を沸かせていたが、いまでは別々の人生を歩んでいた。あるとき、秋山亜美という女子高生が丸山の所属する芸能事務所・峠プロダクションを訪ねてくる。解散したマイティーズに、行方不明となったある女性・沢村雪絵を探して欲しいというのだ。ピアノ教師・沢村雪絵は、才能溢れる教え子のために、ピアノのコンクールに向け、全力でぶつかり、共に練習の日々を送っていたはずだった。だがある日、突然、その行方不明に。彼女がマイティーズのファンであったことがきっかけで、仙石は彼女の捜査を依頼されることになる。人間嫌いの仙石だったが、ひょんなことから残留思念の中で彼女に出会い、その美しさ、優しさに心動かされてしまい、元・相方の丸山と共にその行方を探すことになる――。そんな、どこか謎めいたピアノ教師・沢村雪絵を演じるのが木村さん。連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で人気を集め、その後も「マザー・ゲーム」(TBS)、「石の繭」(WOWOW)で主演を務める。また、映画でも『くちびるに歌を』『イニシエーション・ラブ』『ピース オブ ケイク』など、立て続けに人気作品に出演。本作では、残留信念の中で野村さん演じる仙石と対面するという、これまでにないシチュエーションの中での演技に挑戦し、その魅力を十分に発揮する。一方、雪絵のピアノの教え子である秋山亜美は、雪絵の好きだったマイティーズに捜査を依頼しようと、所属事務所にアポなし訪問。行動派の彼女は、丸山と共に半ば強引に仙石を捜査に引き込んだり、雪絵の思念が残りそうな場所へ次々と2人を連れ回す。さらには、警視庁に捜査依頼を出したりと、ひと癖もふた癖もある仙石&丸山のコンビを巻き込みながら、雪絵の行方を探していく。やがて、いよいよ雪絵と共に練習に励んでいたピアノのコンクールの日を迎えるのだが…。行動力にあふれた女子高生ピアニスト・秋山亜美を演じるのは、杉咲さん。宮迫さんとも共演した「夜行観覧車」などテレビドラマのほか、今年は1年間に渡るオーディションを経て『トイレのピエタ』のヒロインに抜擢。今後も『劇場版MOZU』『湯を沸かすほどの熱い愛』(’16)といった話題作の公開も控える。10代ながらもその抜群の演技力が高く評価されており、本作では、狂言師・野村萬斎、芸人・宮迫博之という現実にも話芸を極める2人との共演シーンでも、全く引けを取らない掛け合い、演技を披露する。「相棒」や「リーガル・ハイ」、『探偵はBarにいる』など数々の名バディを生み出してきた人気脚本家・古沢良太の渾身の書き下ろし作に顔をそろえた2人のヒロイン。彼女たちの“想い”は疎遠だった2人の男たちを10年ぶりに再会させ、物語の扉を開いていく。<以下、コメント>■木村文乃脚本が、サスペンスとしても人の気持ちを思う人間ドラマとしてもとても面白かったです。一緒に捜査をしているような気持ちで最後まで一気に読みました。テーマになっている人の想いとか、記憶について、普段から、あまり過去を振り返らないのですが、確実に過去の積み重ねで今の自分になっている。そのことは絶対忘れてはいけないと思っていて、今ちゃんと生きていないと1年後、3年後、5年後もしっかりはしていられないと思っています。今回、演じる雪絵は人に面と向かって言えるくらいの経験をしている人だと思っています。狼狽したりとか、女性らしさがあるというよりかは、どこか凛としていていいのかなと思って演じています。■杉咲花今回演じる亜美は一途な子です。とにかく(木村さん演じる)雪絵さんのことが大好き。ピアノは嫌いで、やりたくないと思っているんですけど、どこかで雪絵さんがやれなかった分を頑張りたいっていう思いもある。そんな亜美の雪絵さんが好きだという思いを大事にして演じています。ピアノは本当に弾いたことがなかったんですが、弾く位置がわかっていたり、弾いてる感覚がわからないと、演技が出来ないものだったので、ドレミを弾く練習から初めて、本当に弾けるようにと練習しました。萬斎さんは、優しくて素敵な方です。今回、萬斎さん演じる仙石さんがすごく面白くて。笑うの本当に我慢しています(笑)。猫背で、喋り方もすごくツボなんです(笑)。亜美はいちいち仙石にツッコみを入れたり、ちょっとあたりが強かったりもするんですけど、一緒に捜査していく中で信頼していっていると思います。『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は8月末クランクアップ予定、2016年ゴールデンウィークに全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月15日狂言師の野村萬斎が、10月10日に公開される3DCGアニメ映画『GAMBA ガンバと仲間たち』で最強最悪の敵・ノロイを演じていることが明らかになった。過去に放送されたTVアニメ『ガンバの冒険』にも登場した白いイタチのノロイは、その白く美しい姿とは裏腹に、狡猾な罠を仕掛けネズミを次々と殺していく残忍かつ冷酷なサディストとして描かれ、当時の少年少女たちのトラウマになったとも言われている。また、勇気と好奇心にあふれたガンバをはじめ、心優しきボーボ、親分肌の船乗りネズミ・ヨイショ、物知りで一団の参謀役のガクシャ、口は悪いが実はいいヤツのイカサマ、怠け者だが友達思いのマンプクなど個性豊かな面々に匹敵する、敵役としての存在感を必要とされる難しい役どころでもある。2013年に公開された宮崎駿監督作品『風立ちぬ』のカプローニ役以来、2作目となるアニメ作品のアフレコに臨んだ野村は収録後、「ノロイは非常に重要な役どころで、しかも悪役。昔から悪役をやってみたかったという事もあり、本当に楽しく演じさせていただきました」と振り返っている。野村は役柄について、「ノロイは、怖さと魅惑的なところを兼ね備えた、カリスマ性のあるキャラクターで、最初に浮かんだイメージは、『ガッチャマン』と敵対するベルク・カッツェでした」と分析。演じる上では「ノロイの個性をうまく表現するために、ずっと気張っているだけでは怖くないので、少し女性的なふんわりした面を見せながら、突然スパッと切り込むような、振れ幅の大きさを表現したいと思っていました」と、ノロイの底知れない恐ろしさを演出する工夫があったという。最初こそ「自分のキャラクターを出す事に専念していました」と語る野村だが、「終わる頃にはすっかりノロイになってしまったと思います。大激闘した時には、リアクションなど、本当に格闘しているような感じで、全身を使ってアフレコさせていただきました」と役になりきったようで、「アフレコって、大変だなと思いました(笑)」と漏らすなど、その熱演ぶりをうかがわせた。『GAMBA ガンバと仲間たち』は、作家・斎藤惇夫氏が手がけた小さなネズミたちが力を合わせて巨大な敵に立ち向かう壮大な冒険物語『冒険者たち ガンバと15 ひきの仲間』を、『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』などのヒット作を世に送り出してきた映像製作会社・白組が3DCG映画化。企画構想から15年、総製作費20億にも及ぶ巨大プロジェクトとして始動し、製作期間10年を経て完成した。本作の脚本を担当するのはドラマ『相棒』シリーズや『リーガル・ハイ』で知られる人気脚本家・古沢良太氏。さらにエグゼクティブ・プロデューサーには『スパイダーマン』、『アイアンマン』を手がけたマーベル・スタジオズの創設者であるアヴィ・アラッド、劇中曲には第86回アカデミー賞作品賞を受けた『それでも夜は明ける』の楽曲を担当したベンジャミン・ウォルフィッシュを迎えるなど、トップクリエイターたちが集結して製作されている。キャストには野村のほか、主人公・ガンバ役にアニメ『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役などで知られる声優の梶裕貴、ヒロイン・潮路役をディズニー映画『アナと雪の女王』(2014年)の日本語吹替版でアナを演じた神田沙也加が務めるほか、マンプク役を高木渉、忠太役を矢島晶子、ボーボ役を高戸靖広、イカサマ役を藤原啓治、ガクシャ役を池田秀一、ヨイショ役を大塚明夫、ツブリ役を野沢雅子が担当する。(C)SHIROGUMI INC.,GAMBA
2015年08月14日『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』など数多くの大ヒット作品を世に送り出してきたクリエイター集団「白組」が、企画構想15年、製作期間10年、総製作費20億をかけて創り上げる3DCG映画『GAMBAガンバと仲間たち』。このほど、ガンバたちの最大の敵である白イタチ「ノロイ」の声優を、先日発表された主演作『スキャナー記憶のカケラをよむ男』で現代劇に初挑戦する、狂言師の野村萬斎が務めることが決定。併せて、アニメ史上“最恐”といわれる「ノロイ」のビジュアルが解禁となった。ノロイといえば、過去のアニメ「ガンバの冒険」では、その白く美しい姿とは裏腹に、罠を張り巡らし、ネズミを次々と殺していく残忍かつ冷酷な性格で、ガンバたちはもちろん、当時の視聴者である少年少女たちをも絶望の淵に叩き落とし、トラウマの原因になったといわれるアニメ史上“最恐”キャラ。「ガンバ」と言えば「ノロイ」が連想されるほど、いまでも強烈なインパクトを残しているが、今回、新たに生まれ変わった『GAMBA ガンバと仲間たち』でも、その恐ろしさは健在。アニメと比べると、より原作「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」に近い中性的な性格になりつつも、威厳と畏怖に満ち溢れた存在感は絶大で、ガンバたちに立ちはだかる最強の敵にふさわしい姿を見せている。そんなノロイを演じるのが、狂言はもちろん映画やテレビドラマでも活躍する稀代の名優、野村さん。NHK Eテレの「にほんごであそぼ」にレギュラー出演し、公文のCMに登場するなど、子どもたちにも人気のある野村さんは、声優としては宮崎駿監督『風立ちぬ』カプローニ役に続いて2作目。本人も昔からやってみたかったという悪役に初挑戦する。中性的で威厳のあるノロイのキャラクターは、まさに野村さんのカリスマ性にあふれた独特な声にぴったり!観る者に強烈なインパクトと恐怖を与えるキャラとなっている。また、ノロイをメインにしたポスターは、ガンバたちの前に立ちはだかる圧倒的な恐怖を全面に押し出したデザインとなっており、原作やアニメを知らない人はもちろん、アニメ放送時のノロイの恐ろしさを十分知るファンにもたまらないポスターとなっている。■野村萬斎コメントノロイは、怖さと魅惑的なところを兼ね備えた、カリスマ性のあるキャラクターで、最初に浮かんだイメージは、「ガッチャマン」と敵対するベルク・カッツェでした。ノロイの個性をうまく表現するために、ずっと気張っているだけでは怖くないので、少し女性的なふんわりした面を見せながら、突然スパッと切り込むような、振れ幅の大きさを表現したいと思っていました。最初は自分のキャラクターを出すことに専念していましたが、終わるころにはすっかりノロイになってしまったと思います。大激闘したときには、リアクションなど、本当に格闘しているような感じで、全身を使ってアフレコさせていただきました。アフレコって、大変だなと思いました(笑)。『GAMBAガンバと仲間たち』は10月10日(土)より全国にて2D/3D公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:GAMBA ガンバと仲間たち 2015年10月10日より全国にて2D/3D公開(C) SHIROGUMI INC., GAMBA
2015年08月14日野村アセットマネジメント(以下NAM)、野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー(以下NFR&T)および野村総合研究所(以下NRI)は7月31日、金融機関を通じたファンドラップ・ビジネスを展開する投資顧問会社「ウエルス・スクエア(仮称)」(以下新会社)の設立に関する合弁契約を締結したと発表した。○貯蓄から投資への流れの推進に貢献ファンドラップは、中長期的な資産形成に有用なサービスとして個人投資家からの需要が急増しているという。また、金融機関においても、顧客の資産運用ニーズやライフスタイルなどに応じて提案を行うコンサルティング営業を推進するサービスの一つとして、ファンドラップ・サービスの拡充が期待されているとしている。新会社は、野村グループが有するファンドラップ・ビジネスでの実績も活かしながら、ファンドラップ・サービスの企画・運営に必要となるノウハウとシステム機能を備えた業務プラットフォームを構築のうえ、各金融機関と一体となってファンドラップ・ビジネスの推進を図っていくとしている。出資する3社はそれぞれの領域での強みを発揮し、新会社の発展に貢献していく。NAMは日本最大の資産運用会社として、投資信託ビジネスと投資顧問ビジネスの双方で培ったノウハウを新会社に提供する。NFR&Tは、ファンドラップに採用されるファンドおよび運用会社を中立的な立場から分析・評価し、新会社が運用するポートフォリオの品質維持・向上に貢献する。NRIは、金融機関向けの資産運用支援サービスで業界シェア7割を誇る「T-STAR」ファミリーをはじめ、100社以上が利用する投信の窓販業務ソリューション「BESTWAY」、60社以上が利用する証券総合バックオフィスシステム「THESTAR」など、業界標準ともいえるシステムソリューションを数多く提供している。これらを通じて国内の資産運用ビジネスを支えてきた実績を活かし、新会社が展開するファンドラップ・サービスに必要なシステムソリューションを提供する。NAM、NFR&T、NRIの3社は、新会社を通じて金融機関にビジネスとシステムの両面から付加価値の高いサービスを提供するとともに、個人投資家のニーズに応える資産運用ソリューションを提供することにより、貯蓄から投資への流れの推進に貢献していくとしている。新会社は、顧客と投資一任契約を締結し、ファンドラップ・サービスを提供する金融機関は、業務提携に基づく投資一任契約締結の代理を行い、顧客に対してファンドラップ・サービスに関するヒアリングおよびそれに基づくファンドラップの提案などコンサルティング・サービスを提供する顧客の資産は、金融機関に開設されるラップ専用口座で管理される
2015年08月03日狂言師の野村萬斎が、TVドラマ『相棒』や『リーガル・ハイ』などで知られる人気脚本家・古沢良太氏のオリジナル書き下ろし映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で現代劇に初挑戦することが27日、明らかになった。野村が演じるのは、残留思念を読み取る特殊能力を持つ主人公・仙石和彦。かつてはその能力を使い、マイティーズというコンビで日本中を湧かせたものの、その能力の代償に精神をすり減らしてコンビは解散。マンションの管理人として人目を避けた生活を送る中、一人の女子高生から行方不明になったある女性を探してほしいという依頼があり、コンビ復活をもくろむ芸能事務所社長の策略で渋々協力するも、予想だにしない事件へと巻き込まれていく。映画では、仙石の相方・丸山を雨上がり決死隊の宮迫博之が演じる。今作が現代劇デビューとなる野村は、「僕は狂言師なので、どうしても腹から声を出してしまいます。今回は現代劇ですし、そんなに大きな声を出さないでと監督に言われていますので、なるべく自然にしゃべることを心がけています」とコメント。また、宮迫とコンビを組むことについては、「僕も漫才師になったような不思議な気分です(笑)」と楽しんでいる模様で、「狂言もセリフ術ですが、今回セリフの応酬で魅せる部分もあるこの作品の中で話芸を培われた宮迫さんと一緒にやると非常にテンポ感が出ます。分かりやすく言えば楽しいキャッチボール。お互いが楽しんでいて、それを人が見て楽しい。そんなコンビネーションになっていると思います」と期待をのぞかせた。一方の宮迫は、「本来、映像のお仕事に限らず、ある程度の緊張を持って仕事に臨むんですけど、今回は芸人ということもあって今の所、ほぼフラットです(笑)」と役柄に違和感はない。野村とはこれが初共演だが、「とにかく初対面の感じがしなかった。不思議と、何の違和感もなくリズムよくできたんです」と相性のよさを明かした。さらに、野村と一緒に芝居に入ってからは「発声のレベルが全然違う」ことを発見したようで、「(萬斎さんの)役柄的には(発声を)抑えないといけないので、監督さんから注意されることもあるんですが、その時の発声が全てこっちのおなかに響いてくるから、すげ~なと!(笑)。あのおなかに響く発声はどうやってるんだろう?などと思いながら、ご一緒しています」とコメントを寄せた。古沢氏は野村の役どころについて「主演の萬斎さんは普通の人っていうよりは、普通じゃない人…"変人"をある説得力を持って演じられる人であるだろうと思っています。なので何かしらの特殊な能力を持った人間でいこうと決めていました。色んなアイデアはありましたが、新しいヒーロー像がいいと思っていて、正攻法で事件を解決するプロットの中に今までに無いような主人公、探偵像を作りたいと思いました」と説明。宮迫が演じる丸山については、「お笑い芸人なので、本職の方がやってくれると説得力があります。バカなことも言うけれど、いかんせん仙石がもっと変人なので、ビシバシ、突っ込んでいかなきゃならない。その両方を器用にできる方がいいと思っていたので、宮迫さんは本当に理想的」と絶賛している。本作のメガホンをとるのは、『デスノート』(2006年)、『デスノート the Last name』(2006年)の金子修介監督。TVドラマ『相棒』Pre Season~season5など人気シリーズを手がけてきた須藤泰司氏が企画を務める。須藤氏と古沢氏がコンビを組んだ映画『探偵はBARにいる』(2011年)は、第35回日本アカデミー賞で優秀脚本賞を受賞した。本作について古沢氏は、「『相棒』→『ゴンゾウ』→『探偵はBARにいる』と事件ものの面白さを学び、面白さを知りました。それらの仕事を通じて学んだものの、自分なりの最新型がこの作品です。現時点での集大成でもあると思います」と語っている。映画は7月15日にクランクイン。クランクアップは8月末を予定している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年07月29日野村萬斎と宮迫博之が元・お笑いコンビの“バディ”となり、さまざまな事件解決に挑んでいく『スキャナー記憶のカケラをよむ男』の製作が発表された。また、幕末を描いた杉浦日向子の原作漫画の映画化『合葬』の柳楽優弥×瀬戸康史、「デスノート」の原作コンビ・大場つぐみ×小畑健の傑作漫画を実写映画化した『バクマン。』の佐藤健×神木隆之介、さらに、厳密にはバディとはいえないが、究極のライバルでありながら第4話で“一緒にシャワーを浴びた”仲でもある、ドラマ版「デスノート」の窪田正孝×山崎賢人など、今年もアツい絆で結ばれた名コンビが注目を集めている。今回は、CM界にも続々と登場する、夏男たちのバディに迫った。まず、2015年上半期CM好感度No.1(CM総合研究所調べ)のau「三太郎」シリーズや、同2位のおなじみSoftBank「白戸家」シリーズ から水をあけられた形だったNTTdocomoからは、堤真一×綾野剛という世代を代表する演技派がタッグを組んだ「得ダネを追え!」シリーズが話題となっている。「特ダネ」ならぬ「得ダネ」を追う2人は、“仕事一筋”の新聞記者に扮しており、意外にも本CMが初共演。現在、「リスクの神様」で危機管理のスペシャリストとして16年ぶりに連続ドラマ主演を務めている堤さんは、同ドラマ内では「V6」森田剛とコンビに。また、綾野さんもこの秋話題の超大作『天空の蜂』(9月12日公開)で、江口洋介×本木雅弘に挑む“天空の蜂”と名乗る謎の男を怪演。『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(8月29日公開)では、向井理との名コンビが復活する。堤さんは、『海街diary』で見せる優しさとずるさを兼ね備えた柔和な大人の男とは180度違う野性味にあふれており、同じ“匂い”を醸し出す綾野さんとの師弟コンビにはドキドキ。映画やドラマでも、この競演を見てみたくなる。そして、同じく30代と50代の組み合わせで贈るのは、妻夫木聡×豊川悦司による「サッポロ生ビール黒ラベル」の「大人エレベーター」シリーズの新CMだ。これまで、さまざまな先輩の人生観や俳優論に触れてきた妻夫木さんは、シリーズ第22弾となる今回、『ジャッジ』ではどうしようもない上司を演じていた豊川さんと共演。豊川さん×黒ラベルといえば、2000年、山崎努とタッグを組んだ「LOVE BEER?」シリーズ(監督:中島哲也)で白熱の温泉卓球やカラオケ、金魚すくい、雪合戦などを繰り広げ、一世を風靡した。14 年を経て本CMに帰ってきた豊川さんは妻夫木さんに、俳優について、女性について、親友について、『娚の一生』の海江田教授さながらに、しっぽりとシブさいっぱいに語っており、「正直に言うけど、女性の人はすべて好きです」と驚愕のオトナ発言も飛び出している。大人といえば、大の男2人、西島秀俊×吉田鋼太郎が、そろいもそろって明日のランチに食べたいものを言い出せない、日清ラ王の「食べたい男」シリーズが夏の冷やし中華バージョンとなっている。「MOZU」では敵同士だった西島さんと吉田さんは、義理の親子役。浴衣×縁側×花火という最強の“夏の夜”布陣ながら、どこか物悲しいこのCM。果たして、2人が冷やし中華を食べられる日は来るのだろうか…。ユニークなコンビなら、「プロミス」の異色デュオを演じている勝地涼×柄本時生も外せない。実写ドラマ「ど根性ガエル」の「五郎」×「モグラ」コンビでもある2人の新人ユニットは、街角でのストリートライブなどを経て全国ツアーをするまでに成長!?彼らを見守る事務所社長役の谷原章介、マネージャー役の森カンナとのかけ合いもおもしろく、続きが気になるところだ。かけ合いといえば、こちらも異色コンビといえる「V6」岡田准一×石橋貴明の「UL・OS(ウルオス)」シリーズ。2人の息の合ったやりとりは笑いを誘うが、「泡ウルオス」篇では岡田さん、石橋さんの泡まみれのシャワーシーン(!)だけでなく、そろって軽妙なダンスを披露しているのも要チェックだ。(text:cinemacafe.net)
2015年07月28日