総合光学機器メーカー株式会社ビクセン(本社:埼玉県所沢市、代表取締役:新妻和重)は、3月24日(金)におこる金星食を撮影、観測するツアー「金星食観測ツアーin宮古島2023(西鉄旅行)」に協賛し、ツアー参加者にお貸出する双眼鏡や天体望遠鏡機材などを提供します。2023年3月24日(金)午後9時頃に、九州の一部や南西諸島などの地域で、金星が月にかくれる天文現象「金星食」を観測することができます。今回のツアーは、沖縄の離島でも人気の高い宮古島を観測地として、金星食の撮影や観測をお楽しみいただく企画です。ツアーには、さまざまなビクセン製品もお使いいただいている、天体写真家の中西アキオさんが講師として同行。金星食時の解説はもちろん、ツアー中に撮影セミナーなども開催されます。ビクセンはこのツアーに協賛し、参加者の方にお使いいただく貸出用双眼鏡や、金星食観測時に使用する赤道儀、鏡筒などの天体観測機材を提供いたします。金星食を観測してみたい方、美しい宮古島の星空を撮影してみたい方、また春休み時期なのでご家族やご友人との旅行をお考えの方にもおすすめのツアー企画です。「金星食観測ツアーin宮古島2023(西鉄旅行)」■ツアー期間:2023年3月24日(金)〜3月26日(日)2泊3日■利用ホテル:シギラ セブン マイルズ リゾート・ホテル ロベルトソンハーバー詳しくは下記の西鉄旅行HPをご覧ください。 ※ビクセンではツアーに関するご質問、お申込みなどにはおこたえできません。ご了承ください。※当イベントへのお申し込みやお問い合わせ等は、西鉄旅行株式会社へお願いいたします。<Vixen WEBサイト>株式会社ビクセンが企画・協力・協賛しているイベントは、以下のページでお知らせします。株式会社ビクセン 公式Facebook 公式Twitter また、ビクセンでは星空観望会を始めとする「星を見せるイベント」各種のご依頼を随時承っております。 <株式会社ビクセン会社概要>代表取締役新妻和重創業1949年本社埼玉県所沢市天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、フィールドスコープ、ルーペなどの設計、製造を行う光学機器メーカー 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月27日ローソンは、とちおとめを使った苺デザート・ベーカリーを2022年1月25日(火)より順次、関東甲信越のローソン店舗で発売する。とちおとめ苺の春色デザート&ベーカリーローソンは、とちぎのいちごの日に合わせて、栃木県産イチゴ「とちおとめ」を使ったデザート、ベーカリーを順次展開する。愛らしいピンク色に彩られた新作は、どれも見ているだけでハッピーになれる華やかな仕上がりだ。「トゥンカロン(イチゴクリーム&ミルククリーム)」は、ねっとりとした食感の生地で、濃厚なミルククリームと栃木県産とちおとめ苺のジャムをサンドしたスイーツ。同じく、栃木県産とちおとめ苺のジャムを使用した、しっとり食感のロールケーキ「しっとりロールケーキ(栃木県産とちおとめ苺のジャム入りホイップ)」も展開される。また、ベーカリーシリーズからは、苺ジャムを加えたホイップクリームを挟んだ「チーズ蒸しケーキ(栃木県産とちおとめ苺ホイップ)」や、ほのかな甘みと酸味が楽しめるホイップクリームを忍ばせた「モッチイチゴコルネ(栃木県産とちおとめ苺ジャム入りホイップ)」などが新登場となる。【詳細】とちぎのいちごの日デザート&ベーカリー取り扱い店舗:関東甲信越(東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県、新潟県)のローソン店舗※ナチュラルローソン、ローソンストア100、長野県飯田市内のローソン店舗を除く■発売日:2022年1月25日(火)・しっとりロールケーキ(栃木県産とちおとめ苺のジャム入りホイップ) 150円・ふわふわ生地のクレープサンド(栃木県産とちおとめ苺のジャム使用) 180円■発売日:2月1日(火)・トゥンカロン(イチゴクリーム&ミルククリーム)栃木県産とちおとめ苺のジャム使用180円■発売日:2月22日(火)・チーズ蒸しケーキ(栃木県産とちおとめ苺ホイップ) 170円・三角サンド(栃木県産とちおとめ苺クリーム) 150円・モッチイチゴコルネ(栃木県産とちおとめ苺ジャム入りホイップ) 150円
2022年01月20日おとめ座の男性を好きになって、これから恋愛を始めていきたいと思っている女性もいるでしょう。どんなタイプなのか気になりますよね。おとめ座男性の恋愛傾向と攻略法をご紹介します。ロマンチックなことをする傾向にあるおとめ座の男性は、ロマンチックなことが好きな方が多いです。そのため、女性に対してロマンチックな言動をしてくることがあります。例えば、夜景の見える場所に連れて行ってくれたり、少し恥ずかしいような甘い言葉を言ってくれたりすることもあるかもしれません。本人はそのシチュエーションに酔っているので、引いたりしないで彼のやりたいようにやらせてあげることが大切です。好きな人に尽くすタイプが多い好きな女性に対して、「自分ができることは何でもしてあげたい」と思っているおとめ座の男性は多いでしょう。尽くす傾向がある男性というのは、女性からすると嬉しい存在ですよね。例えば、デートコースをしっかり考えてきてくれたり、エスコートしてくれたりすることが考えられるので、そういう行動をしてもらったら素直に喜んでください。おとめ座の男性は、褒められることも好きなので、オーバーリアクションを心がけてみましょう。しっかり者をアピールしようおとめ座の男性は真面目な性格の方が多いので、女性側もしっかり者であることをアピールすることが大切です。もしチャラついた部分を見せてしまったら、男性側が心を閉ざしてしまう可能性があるので注意してくださいね。また、おとめ座の男性は繊細な心を持っている方もいるので、「私が引っ張ってあげる」という心持ちでいたほうがいいかもしれません。もしもおとめ座の男性がくよくよ悩んでいたとしたら、「大丈夫だよ」と優しく話を聞いてあげると喜ばれるはずです。女性らしさをアピールしようおとめ座の男性は女性らしさを感じられる人のことを好きになる傾向にあります。そのため、ファッションは透け感のある素材のものや、フリルなどがあしらわれたものがおすすめです。メイクやヘアスタイルも、女性らしさをアピールしてみてください。また、ガサツなところが見えてしまうと引かれる可能性が出てくるので、おとめ座の男性と一緒にいるときは上品な言動を意識するといいでしょう。おとめ座の男性の特徴をとらえよう!自分の好きな人がおとめ座の男性の場合は、その人の特徴をしっかり理解して自分をアピールする必要があります。しっかりしているところを見せたり、女性らしいところを見せたりしながら、少しずつ距離を縮めていくようにしてくださいね。仲良くなったらもっと相手のいいところが見えるはずですよ。
2021年09月20日人の役に立つことを生きがいとするおとめ座さん。自分が表舞台に立つよりも、誰かのサポートをすることで本来の力を発揮したり、やりがいを感じたりするタイプです。細かい気配りと几帳面さが特徴のおとめ座さんの性格についてご紹介します。■おとめ座の基本的な性格◎几帳面で何をやっても器用おとめ座さんは、他の人なら気にしないような細部まで異常に気にする性質があります。それは完璧主義というより、一度気になった“何か”を一気にやってしまいたい思いに駆られる、といったほうが近いかもしれません。持ち前の几帳面さは、周りからの称賛を意識しての行動ではなく、おとめ座独自の美学に基づいていることが多いでしょう。◎リーダーを補佐する有能な秘書細かいことに気がつくおとめ座さんですが、大局を見通すのはあまり得意ではありません。もともと人の役に立つことが好きで、人を育てたり役目・役割を見出したりすることに長けています。そのため、リーダーを補佐するようなポジションが向いているでしょう。◎抜群の美的感覚の持ち主流行のものをさりげなく取り入れるのが上手いおとめ座さん。ファッションやインテリアにこだわりを持っている人が多いでしょう。常に情報にアンテナを張りめぐらせているので、流行りものに敏感で、遊び心を感じるセンスのいいアイテムを使いこなします。◎責任感が強く正義感にあふれるおとめ座さんはとても責任感が強くて、一度引き受けた仕事や役割を投げ出すことなく最後までやり遂げようとします。周りからの期待には全力で応えるし、借りは必ず返す律儀なタイプ。人から受けた恩はもちろん、悪意に対しても徹底的にやり返すので、敵に回すと怖いときも。◎柔軟な思考で臨機応変に対応頭の回転が早いことから、おとめ座さんは頭の中でいつもあらゆる想定をしています。どんな状況に陥っても自分の知識や経験をもとにして、周囲を観察し総合的に判断を下すでしょう。判断があまりに早いため、直感で動いているように見えますが、きちんと根拠に基づいて行動をしているのです。■おとめ座が得意とすること◎観察と分析を経た判断常に周りに目を配り、どんな小さな変化をも見落とさない鋭い観察眼の持ち主。周囲を見渡しながら、脳内にデータを次々とインプットしていきます。おとめ座さんがいつも的確な判断を下せるのは、他者の心情を察知し、相手から何を求められているかを考えているからです。◎約束&時間の厳守おとめ座さんは、約束の時間や締切日を必ず守ります。特にスケジュール管理をはじめとする、細やかさと正確さを必要とする作業が向いているでしょう。とことん真面目で人が見ていないところでも手を抜かない部分は、他の人には真似できないほど。■おとめ座が苦手とすること◎人前に立って自己主張すること基本的にシャイな性格なので、大勢の人の前で話す場面では、足がガクガク震えてしまって実力を発揮できないこともありそう。また、人から言われたことを卒なくこなす受け身タイプなので、自分の意見や想いを強く押し出すのも苦手でしょう。◎他人の行いを許すこと自分に厳しく、他人にも厳しいおとめ座さん。ときには常識を相手に押しつけてしまい反感を買うこともあるでしょう。潔癖なところも持っているので、いい加減な人とは極力絡みたくありません。■おとめ座は自分が本当にやりたいことを見つけておとめ座さんはあらゆる能力が高く、どんなことでも要領よくこなしていけるので、求められているもの以上の素晴らしい結果を残せます。ただ、何でもできるがゆえに「自分は何に向いているかわからない」と思い悩んでしまうときもあるでしょう。たまには頑張りすぎている自分の心をゆるめながら、本当にやりたいことを探して挑戦してみるのもいいかもしれません。
2021年04月15日13日は魚座新月。愛の星・金星が寄り添う新月になるので、ラブリーなムードに包まれる人が少なくないでしょう。日一日と春が近づいてくるなか、恋を取り巻く空気も軽くさわやかなものになりそうです。そんな「3/8~3/14の恋愛運ランキング」をまずは11位から見ていきます。■ 11位:かに座頭の中ではいろいろな想いがめぐるでしょう。「こんな恋がしたい」「彼とこういう関係になりたい」と甘いビジョンが浮かびやすくなります。ただ、具体的な行動への落とし込みはあまりできないかもしれません。考えすぎて頭でっかちになるときは、いったん恋から離れることも大事です。友人のアドバイスやSNSの投稿が気になって迷いが出るなら、外からの声をシャットアウトしたほうがいいでしょう。周りに相談するより、一人で静かに考えたほうがシンプルに答えにたどり着くはずです。■ 10位:おうし座自己主張を大切にしたい週です。無言でいたら何もなく一週間が終わってしまいそう。「彼から連絡してほしい」「誰か『いいね』を送ってほしい」ではなく、自分から動くことが大切です。また、今週は人付き合いがサッパリしたものになりやすく、甘いムードになかなかなれないでしょう。好きな人と親しくなれても友人の域を越えるのは難しいかもしれません。マイペースに他愛ないおしゃべりを楽しむ時期と思って。あまり先を急がないように。■ 9位:おひつじ座先週に比べると人とのコミュニケーションが活発になります。今までオンラインでしかやり取りできなかった人と直接話す機会があるかもしれません。声が届きやすくなり、相手の顔や容姿も見えやすくなる週です。好きな人がいる人も、恋人募集中の人も焦らずおしゃべりを楽しんで。恋の醍醐味は言葉を重ねてお互いを理解することにあると再確認するはずです。週末はいつになくロマンチックな気分になりそう。思いつくまま言葉をLINEやSNSに載せると素敵なリアクションが返ってくるかも。■ 8位:ふたご座やる気が行動に直結して気持ち良く動けるでしょう。週末は特に新しいビジョンが見えてきてワクワクしてくるはず……ですが、それは恋愛ではなく仕事の話かもしれません。「今は恋より仕事が面白い」と思うなら、気を散らすより一極集中したほうが良さそうです。今週は恋愛運に追い風が吹きにくく、攻めのスタンスが必須。ただ、自分らしさが普段以上に光る時期を迎えているので、モテキャラを演じるより自然体を大切にしましょう。■ 7位:しし座あなたが望むなら、好きな人と親密な関係になれる週です。当たり障りのないデートやネットニュースをネタにおしゃべりするより、お互いのマニアックな好みや人生観をガツンと語り合って。特に、好きな人との付き合いが長いなら心を深く交わす会話を意識しましょう。フリーの人は出会いのチャンスが少しずつ増えてくるはず。意外な人が男性を紹介してくれたり、オンラインでしか絡みがなかった人と直接会ったりして恋人候補の幅が広がりそうです。■ 6位:てんびん座恋も仕事も忙しい一週間です。週末は仕事に意識が向いてしまうでしょうが、広い視野でパワフルに動なら恋の収穫もあるはず。「忙しいから」とあきらめるのはもったいないかもしれません。気合を入れて小さなチャンスもつみ取っていきましょう。また、今週は価値観が違う人の話に耳を傾けてみてください。自分にはない考えや行動パターンを取り入れると恋を進めやすくなります。■ 5位:いて座好きな人との接点が増えそうです。LINEやSNSで今まで以上に絡めるようになり、自粛がゆるむなら誘われることもあるかもしれません。フリーの人は彼氏候補が何人もできて困ってしまう可能性が。恋人の条件をあらかじめ固めておくと、出会いのチャンスが増えても迷いは少ないはずです。週末は自分自身を見つめると良いタイミング。恋愛や婚活に難しさを感じている人はもっとラクに考えて。「こうしなくちゃいけない」という思い込みは自分が作り出しているだけかもしれません。■ 4位:みずがめ座恋愛運が勢いに乗る時期です。長く付き合える相手を見つける目利きがいつもより冴えるので、心が浮つきそうな場面でも落ち着いて行動できるでしょう。強引さや勝気な面が少し出やすくはなりますが、自粛ムードがまだ続くなら、積極的なほうが功を奏するはず。今週は心に思い浮かんだことをそのまま言葉にすると良さそうです。「伝わらないかも」「理解してもらえるか不安」と遠慮しなくて大丈夫。素直に話すことで恋の状況が変わるでしょう。■ 3位:さそり座甘い恋を堪能できる週です。好きな人がいるなら週末はぜひ一緒に過ごしてみて。隣にいるだけで心が解け合うような特別な時間を共有できるでしょう。お相手とまだ距離がある場合は、一気に関係を縮めるチャンスがあるはず。お互いの共通点やかなりプライベートな話がきっかけになりそうです。今週は「うまくいくかどうか?」より「恋を楽しむこと」に意識を向けてください。フリーの人は趣味や得意分野を手がかりにするとしっくり来る人が見つかりやすくなりますよ。■ 2位:うお座ありのままが一番魅力的な週です。「こうすればモテる」「これで彼の気を惹ける」というテクニックに頼ると、かえって軸がブレてしまいそう。今週は恋の女神に守られていると思って、自分らしく自然体で。また、この一週間は間接的なきっかけが恋につながるかもしれません。たとえば偶然助けた人が好きな人と知り合いだとか。チャンスはあなたの優しさや愛嬌が引き寄せるでしょう。損得勘定より正直に心に従うことを大切に。愛の喜びを手に入れるカギになります。……ラストは1位と12位。12位は開運アドバイスも一緒にチェックしましょう。■ 1位:おとめ座13日は甘く優しいムードに包まれそうです。好きな人とは一歩進んだ関係が期待できるので、堅くならずに気軽なアプローチを。フリーの人は出会いに恵まれるタイミングです。条件にあまりとらわれず、心がしっくり来る人や初対面でも気負わずに話せる人に注目してみましょう。今週は背伸びもしないし、媚びもしない等身大の自分を大切に。元彼が気になっている人は、週末に復縁のきっかけがつかめるかもしれません。お別れしてから半年以上経っているなら、まったく新しい形で関係を再構築できそうです。■ 12位:やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)楽しい会話はできるかもしれませんが、具体的な進展につなげるには工夫が必要な週です。好きな人とは今までより深い話ができるようになるはず。フリーの人は、「いいな」と思える人が見つかって言葉を交わし始めるかもしれません。ただ、その場限りのおしゃべりをして次につながらない……という展開になる可能性が。今までの恋愛パターンをなぞる必要はないので、あらゆる方向性から進展のきっかけを探るといいでしょう。(沙木貴咲/占い師)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年03月07日4日はみずがめ座の満月。ゴタゴタしていたことや、ハッキリしなかったことはこのタイミングで着地点を見つけるでしょう。また、愛の星である金星は8日にふたご座からかに座へ移動します。今までサッパリ良いとこナシ…だった人にはツキがめぐってくるかも!そんな8月前半の恋愛運ランキングを詳しく見ていきましょう。■ 11位:てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)4日は恋のターニングポイント…なのですが、穏やかさはなく一波乱ありそうです。いろいろな人の思惑を知り、自分のスタンスを見直すことで「そういうことか」と納得できるでしょう。今後の計画を立てやすくなるはず。その後はこだわりすぎないことが大切。変な意地を張らなければ、好きな人と今より仲良くなれたり、気になる男性と意気投合出来たりするでしょう。■ 10位:さそり座(10月24日~11月21日生まれ)5日と6日は大胆なアプローチが成功するチャンスデー。その後も決して運気が悪いわけではないので、どれだけ頑張れるかがカギになりそう。その気になれば好きな人をデートに誘ったり、今までにない出会いを模索したりもできるはず。自分から声をかけることで運命の歯車が動き出す可能性もあります。受け身になりすぎないように気をつけて。■ 9位:うお座(2月19日~3月20日生まれ)運気が上向きになり始めるのが8日から。それまでは、好きな人がいても友達以上恋人未満の状態から抜け出せないかもしれません。8日以降はウキウキするような場面も出てきて、恋のチャンスが増えるでしょう。ただ、なりゆき任せにすればせっかくのチャンスも見逃してしまうはず。「誰を好きになるのか」や「好きな人とどんな関係を築きたいのか」は明確にしておくと安心です。■ 8位:ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)8日までは恋愛運が上々。好きな人がいる人もフリーの人も遠慮しないで積極的にいきましょう。「ちょっと出しゃばりすぎかな」と思うくらいがちょうど良いはずです。また、月初のうちにきっかけ作りをしておかないと、その後は恋のチャンスが減ってしまうかも。8月後半は恋愛以外に目を向けがちになることもあり、勝負をかけるなら最初の一週間に集中することが大切です。■ 7位:いて座(11月22日~12月21日生まれ)月初はトラブルの種があちこちに散りばめられているので地雷を踏まないように。ただ、うまくいかない恋は、4日前後に潮時のサインが見えるはず。未練はあっても潔い判断をしたほうがいいでしょう。順調な関係も独りよがりになっていないか確認が必要です。交際中のカップルは8日まで楽しく過ごせそう。夏ならではのイベントがなくても二人で過ごす時間を大切に。片思い中の人やフリーの人は、大胆なアプローチが成功するはず。ただし、相手の気持ちを考慮しないゴリ押しはかえって嫌われるので気をつけて。■ 6位:やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)4日前後は、自分の希望を明確にすることで今後の恋の見通しが立つでしょう。友人がイマイチな男性を紹介してきたとか、好きな人が勘違いからお節介をしてきたら、断りづらくても曖昧な返事をしないように。ハッキリさせたほうがお互いのためになるはずです。8日以降はパートナーシップ運がアップ。好きな人がいる人もフリーの人も、親密な仲を築きやすくなるので気になる人とはできるだけ接点を持つようにしましょう。■ 5位:かに座(6月22日~7月22日生まれ)8日から人気運がアップ。何かと注目される場面が多くなりそうです。きっかけは些細でも、周囲の目を集めることで恋のチャンスが増えるでしょう。たとえば意外な人物から見初められたり、友人づてに評判を聞いて好きな人が興味を持ってくれたりする可能性があります。この時期は誰がどこで見ているかわかりません。誰も見ていないと思っても、ファッションや立ち居振る舞いには気を付けたほうが良さそうです。■ 4位:みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)4日は、紆余曲折あっても「収まるべきところに収まる日」です。自分の中に葛藤が生まれようと、周りがざわめこうと結論はちゃんと出るはず。振り回されないようにしましょう。後悔なく頑張ってきたなら報われる瞬間があるでしょうし、今の自分に不必要な愛は自然と離れていくはず。8日までは恋愛運が好調。フリーの人は守りに入らず攻めのスタンスを取って。好きな人がいるなら、たくさん言葉を交わすことで心のつながりが深まっていきます。LINEでも口頭のおしゃべりでも会話を大切に。■ 3位:おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)4日前後はバタバタしても、運気はおおむね良好。やる気がそのまま行動にあらわれるので、パワフルに恋を進めていけるでしょう。ただ、この時期は仕事も大事で手を抜けないので、恋とのバランスをうまく取ることがカギに。どちらかひとつだけでなく、両立させると強気に構えて。「私はやれる。幸せになる」と強く願えば、想いは現実につながるはずです。■ 2位:しし座(7月23日~8月22日生まれ)自分が主役になれる時期です。自信がついて堂々と振る舞えますし、ノリや勢いだけでなくきちんと考えたアプローチができるでしょう。高嶺の花と思っていた相手と仲良くなれる場面があるかもしれません。無理めの恋をしている人は簡単に諦めないで、やれることは全部やっておくと良さそう。4日以降、今までコツコツ努力してきた人は報われる瞬間を迎えるはず。いっぽう、頑張りが足りなかった人は今後の課題が見えてくるので、計画を立て直して。…8月前半の恋愛運がもっとも良いのは何座?1位と12位を見ていきます!■ 1位:おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)心配事は尽きないでしょうが運気は上々。周りの人が何を言っても、自分の気持ちを信じてつらぬきましょう。余計なお節介はスルーして大丈夫ですし、あなたが思っている以上に運気の後押しが期待できるはず。安心して。月初はいろいろな人の思惑や事情が入り組む中で、ドタバタしながら恋が進展しそう。周りに気を遣いすぎるとチャンスを見逃してしまうので、自己中になるくらいがちょうど良いかもしれません。■ 12位:おうし座(4月20日~5月20日生まれ)恋愛運が悪いというわけではないのですが、恋以外のことに意識が向いてしまいそう。交際中の人は、気づけば彼氏をほったらかしにするかもしれません。マメに連絡を取って心が離れないようにしましょう。また、8月前半は大した動きがなくても、後半に入ると急にスポットライトが当たり出す可能性が。「どうせ何もないから」と油断しないで、いざというときのために準備をしっかりと。肌ケアやダイエットをしたり、勝負服を用意しておいたりするといいでしょう。(沙木貴咲/占い師)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年07月31日今週は、恋の星である金星と太陽が次々とおとめ座に入っていきます。華やかでテンションの高いしし座に比べると、おとめ座は現実派で慎重。恋に対するスタンスが変わる人も多いでしょう。そんな8/19~8/25の恋愛運を12星座別に詳しく見ていきます。■ おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)運気は停滞期に恋愛運が21日から少しずつ落ち着いていきます。棚ボタチャンスを期待しても難しいので、恋のクロージングは自力ですることになりそう。「向こうから告白してくれたらいいのに」「早くプロポーズしてくれないかな」と待つよりは、自分からきっかけ作りをしたほうが早いかも。出会いを求める場合は、飲み会や合コンなど人が集まる場所に足を運んで。あるいはマッチングアプリを使って、確実に出会える方法を選びましょう。■ おうし座(4月20日~5月20日生まれ)恋に恵まれる時期21日から恋愛運が右肩上がりに。チャンスはいつめぐって来るかわからないので、オシャレに気遣って、気を抜かないようにしましょう。いつもよりスピーディーなリアクションや行動を心がけて。23日からは、自分の意志をはっきりとアピールすることで恋の進展を望めるはず。相手に合わせたり、ムリをしてモテキャラを演じたりしないで、素の自分で勝負すると良さそうです。■ ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)知的な会話で仲を深めて恋愛運は悪くないけれど、それよりも親しい友人や家族のことが気になりそうです。好きな人がいるなら、知的な会話が距離を縮めるはず。冗談を言って笑わせるのではなく、仕事の話や世間を騒がせるニュースを話題にしてみては?出会いを求める場合は、うっすらとでも結婚を意識して相手選びをすると良いかもしれません。交際中の人は、恋人とよくコミュニケーションを取って。言葉足らずになると、週末あたりに気持ちがすれ違ってしまいそう。■ かに座(6月22日~7月22日生まれ)おしゃべりで恋を進展させる今週は、積極的にコミュニケーションを取って。出会いを求めるなら、すでに顔見知りの中に彼氏候補を見つけられるかもしれません。好きな人がいる人は、LINEや口頭での会話を大切に。他愛ない世間話を重ねることで心の距離が縮まりそうです。23日をすぎると、おしゃべりをきっかけにした進展がさらに望みやすくなるはず。「向こうから話しかけてくれないかな」と期待して待つだけでは時間がもったいないかも。気になる人には自分から声をかけてみましょう。■ しし座(7月23日~8月22日生まれ)行動を起こすなら20日!お誕生日を迎えるしし座さん、おめでとうございます!20日はチャンスデー。持ち前の魅力を賢くアピールできるので、ちょっとのアクションで恋の進展が望めそう。好きな人がいるなら、アプローチをしたりデートに誘ったりしてみては?出会いを求めるなら、飲み会や合コンなど男性が集まる場に顔を出してみましょう。交際中の人は、恋人との関係を今より一歩進められるようです。■ おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)恋愛運が好調!お誕生日を迎えるおとめ座さん、おめでとうございます!21日から恋愛運がアップ。23日からは持ち前の魅力が発揮されやすくなり、一目惚れをされたり、気になる男性から注目されたりするかもしれません。出会いを求めるにしても、アプローチするにしても良い時期に入るので、気合を入れてがんばって!ただ、好きな人がいるなら25日は注意が必要。「仕事か、プライベートか?」という選択を迫られそうです。■ てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)秘密の恋にハマらないように今週は、秘密の恋に注意して。不倫や浮気など、オープンにできない愛に目覚めてしまうかもしれません。交際中の人や、片思いの相手と仲良くなりかけている人は、好きな相手をガッカリさせないように気をつけましょう。出会いを求める場合も、既婚者を好きになるとツラい恋にハマる可能性が。マッチングアプリでは、独身者を装って「いいね」を送ってくる男性がいるかもしれないので要注意!結婚を視野に入れている人は特に、相手が独身であることを慎重に見極めて。■ さそり座(10月24日~11月21日生まれ)忙しくても気を抜かないで恋に仕事に忙しい時期に入っています。同僚や取引先の担当者を好きになったり、仕事の話をすることで好きな人と意気投合できたりするかもしれません。出会いを求めるなら、友人やすでに顔見知りの男性が気になり始める場合も。意外なところで恋が進展するので、いつチャンスがめぐってもいいように心の準備をしておいて。気を抜かないように。■ いて座(11月22日~12月21日生まれ)恋と仕事のバランスをうまく取る今週は「恋より仕事」の傾向が出てきそう。好きな人がいるなら、仕事ばかりにならないように気をつけて。まだ正式に付き合っていなくても、お相手と良いムードになれているならば、マメにLINEしてフォローをしっかりと。まだ気になる人がいない場合は、恋も仕事も…とムリをするよりは仕事に専念してもいいのでは?注目されるとしても仕事関係者など、恋愛に発展しないことが多そうです。良い意味で割り切って期待しないほうが良いのかも。■ やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)今こそ動くタイミング恋の見通しが立って行動しやすくなりそうです。「何をすればいいかわからない」と動けなくなっていたなら、迷いが晴れて活発に動けるようになるはず。婚活をしたり、交際中の相手と結婚を考えたりする人は、週末に向かうにしたがい先のビジョンがハッキリと見えてくるようです。片思いをする場合も、今後のアプローチの具体的な計画を立てられるでしょう。■ みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)妥協せずに幸せを追求する好きな人がいる場合、先週からもっと仲良くなる方法が見つかっているかもしれません。出会いを求めている最中の人も、自分が幸せになれる恋人関係が見えてきているはず。妥協なく、貪欲に理想を追い求めるのが良さそう。交際中の人は、恋人との信頼を深めるには良い時期を迎えます。二人で過ごす時間を大切にしましょう。■ うお座(2月19日~3月20日生まれ)良くも悪くも恋が盛り上がる恋の進展を望むには良い時期です。23日以降は特に、好きな人と信頼を深めやすくなるでしょう。アプローチをしたり、デートの約束を取り付けたりと積極的な態度が功を奏するはず。受け身にならずに自分から歩み寄ると良さそうです。ただ、彼氏候補が複数いて迷うとか、タイプでもない男性から好かれるなど、困ってしまう展開もあるかもしれません。好みでもない人からのアプローチには、変に期待させずハッキリとお断りすると良いでしょう。(沙木貴咲/占い師)presented by愛カツ ()
2019年08月19日スイーツパラダイスは、「プラス480円で苺 とちおとめ食べ放題」を2019年5月上旬まで全店舗で開催。なお、関東・東北エリアは「とちおとめ」だが、名古屋エリアは「紅ほっぺ」、関西・中国エリアは「さがほのか」、九州エリアは「あまおう」とエリアによりブランドが異なる。スイーツパラダイスのおすすめバイキングに、480円(税込)をプラスするだけでいちごを思いきり食べられる夢のような企画が実現。いちごをそのまま食べるのはもちろん、いちご大福やハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)のストロベリーなど限定メニューも楽しめ、さらに通常のバイキングケーキには、好きなだけいちごをトッピングすることもできる。また、別売りで「こぼれいちごパフェ」の追加注文も可能。まるまる1パック、約20個のいちごを使用した贅沢すぎる一品だ。さらに連動企画として4月1日(月)から5月上旬までの期間限定で、「いちごの夜パフェ(ミルフィーユいちごパフェ)」も販売する。こちらもいちご1パックを使用した限定スイーツとなっている。【詳細】プラス480円で苺 とちおとめ食べ放題※関東・東北エリア「とちおとめ」、名古屋エリア「紅ほっぺ」、関西・中国エリア「さがほのか」、九州エリア「あまおう」で提供。期間:2019年2月21日(木)~5月上旬価格:通常価格 1,500円(税込)+480円(税込)※おすすめバイキング通常内容:基本バイキング+ドリンクバー+ハーゲンダッツ・イルジェラート食べ放題、制限時間80分(店舗・時期・曜日により異なる)、時間延長 250円/20分■こぼれいちごパフェ期間:2019年2月21日(木)~5月上旬迄 全日・全時間帯対象店舗:スイーツパラダイス全店 ※秋田オーパ店は除く価格:700円(税込)※別途バイキング料金が必要※いちご食べ放題利用者以外でも注文可。※仕入れ状況により、予告なく販売を中止する場合あり。■いちごの夜パフェ“ミルフィーユいちごパフェ”期間:2019年4月1日(月)~5月上旬 全日・17:00以降対象店舗:全店(秋田オーパ店は除く)価格 :1,680円(税込) ※制限時間80分 ※ドリンクバー付 ※食べ放題は含まれない。※オプションとして+800円でおすすめバイキングを、さらに+480円でいちご食べ放題も追加可能。※仕入れ状況により、予告なくその日の販売を中止する場合あり。※グループ利用の場合は、1人ごとに「パフェ」または「おすすめバイキング」どちらかの注文が必要。
2019年02月21日東京・新宿のタカシマヤ タイムズスクエアにて、栃木県の苺「とちおとめ」のイベント「とちおとめフェア」が、2017年2月22日(水)から3月7日(火)まで開催される。「とちおとめフェア」は、栃木県産のブランド苺「とちおとめ」の魅力を紹介するイベント。目玉となるのは、3月4日(土)に新宿髙島屋1階で行われる「とちおとめ」の無料配布だ。午前と午後、各回先着400名に無料で「とちおとめ」1パックをプレゼント。旬のブランド苺の味を知ることができる。また、期間中は、新宿高島屋の喫茶7店舗と地下食料品フロア、タカシマヤ タイムズスクエアのレストランズパーク32店舗にて「とちおとめ」などを使用した限定メニューを提供する「とちおとめ&スカイベリー メニューフェア」が開催される。新宿高島屋地下1階のパティスリー「ノリエット」では、「とちおとめ」をピスタチオクリームと挟んだ「エクレール フレーズ」が限定登場。4階「サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ」では、フレッシュな苺とマリネした苺を用いたスイーツ「いちごのミルフィーユ」を味わえる。【詳細】「とちおとめフェア」期間:2017年2月22日(水)~3月7日(火)場所:タカシマヤ タイムズスクエア住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24−2■「とちおとめ」無料サンプリングイベント日時:3月4日(土)<1回目>12:45~ ※9:30より並ぶことができる<2回目>15:15~ ※14:00より並ぶことができる場所:新宿髙島屋1階 JR口特設会場※各回先着400名、なくなり次第終了。※列整理開始時間前の来場はできない。※1人1日1パック限り。■とちおとめ&スカイベリー メニューフェア参加店舗:新宿高島屋3~9階 喫茶7店舗、地下食料品フロア「グルメスクエア」、タカシマヤ タイムズスクエア レストランズパーク32店舗
2017年02月25日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月31日、金星探査機「あかつき」の試験観測について、中間報告を行った。あかつきは2015年12月7日に金星に到着。4月からの定常観測に向け、これまで試験観測を行ってきた。あかつきの観測機器の状態は良好ということで、まだ試験観測ながら、興味深い成果が得られつつある。あかつきは金星到着後、12月20日に軌道修正を実施し、現在、遠金点36万km、近金点1,000~10,000km、周期10.5日の軌道を周回している。今後、大きな軌道修正は予定しておらず、定常観測も、この軌道のまま行う計画だ。搭載した観測機器は、順次立ち上げを実施しており、現時点で概ね順調だという。あかつきの設計寿命は4年半。金星周回軌道への投入失敗があったため、観測の開始が5年も遅れてしまったが、これまでのところ、特に故障は見つかっていない。放射線による劣化が予想より低かった理由について、JAXAの中村正人・あかつきプロジェクトマネージャは、「この5年間、太陽活動が低下していたせいでは」と推測する。当初の計画よりも遠金点が高い軌道であるため、観測画像の解像度が低下する時間帯が長いものの、これはあまり大きな支障とはならないようだ。ミッション達成度を示すサクセスクライテリアにおいて、すでにミニマムサクセスを達成。フルサクセスには2年間の観測が必要なため、しばらく時間がかかるものの、試験観測を始める前に比べると、達成できる可能性は「高まったと思う」と中村プロマネ。エクストラサクセスについても、「いけるんじゃないか」との見通しを示した。現在の燃料の残量は3kg(最大7kgの可能性も)。今後、軌道制御に1kg、姿勢制御に1kg使い、残りの1kgは予備としておき、5年間観測できる可能性があるという。前回の失敗で、一時は金星観測の実現すら危ぶまれていた。もちろんまだ楽観はできないものの、ここまで状況を持ち直したことには驚くほかない。あかつき搭載の観測機器の状況については、それぞれ担当者から説明があった。「1μmカメラ(IR1)」については、東京大学の岩上直幹教授が説明した。IR1は、すでに金星の昼側と夜側の撮影に成功。昼側の観測では、金星最大の謎であるスーパーローテーションを観測するが、撮影データを画像処理すると凹凸が良く見えており、問題なく下層大気の雲の追跡ができそうだという。一方、夜側の観測では、地上付近の水蒸気を観測することが主目的であったが、実際に観測されたデータを調べてみると、主に地形が見えていることが分かった。このデータから、地表面の鉱物組成が分かると期待されている。金星に火山があるのかないのか議論されているが、IR1の観測により、この議論に決着を付ける可能性もあるとか。「2μmカメラ(IR2)」については、JAXA宇宙科学研究所の佐藤毅彦教授が説明した。IR2はスターリング式の冷凍機で検出器を冷やす必要があるが、経年劣化のため、最初はなかなかうまく冷却できなかったという。その点には苦労したものの、最近になってようやく解決、昼側も夜側も撮影できるようになったそうだ。夜側の観測では、下層からの熱放射により、雲の濃淡がシルエットのように浮かび上がる。実際に撮影した画像には、南北に広がりを持つ巨大な雲の塊が見えている。昼側の撮影では、緯度50°より高緯度側で劇的に雲の高さが変わっており、複雑な構造があることが分かった。これらは今まで、よく知られていなかったことだという。「中間赤外カメラ(LIR)」については、立教大学の田口真教授が説明した。LIRは雲自身からの熱放射を撮影するため、昼側も夜側も同じように、雲頂の温度を観測することができる。すでに定常観測に近い連続的な撮影も行っており、これまでに数10枚もの画像を取得したとのこと。LIRでは、金星到着直後に撮影された、弓状の模様が写っている画像が大きな話題となった。この大きな構造はその後4日間に渡り観測されたものの、その後は見つかっていない。何か突発的な現象だったと見られているが、そのメカニズムについては現在検討中とのことだ。「紫外イメージャ(UVI)」については、JAXA宇宙科学研究所の山﨑敦助教が説明した。UVIは雲頂で反射された太陽紫外線を観測するため、昼側でのみ使用する。これまであかつきは夜側の軌道であったため、ほとんど撮影チャンスが無かったとのことだが、4月以降は昼側の軌道になるため、本格的な観測が開始できる見込み。紫外線は、雲に含まれる吸収物質の量により反射光の明るさが変わるため、その濃度の違いによる模様が表れ、これを追うことで、雲の速度を算出することができる。紫外線観測はこれまで、他国の金星探査機でも行われてきたが、あかつきでは違う波長域も使った観測を行い、雲の成因にも迫っていくという。「雷・大気光カメラ(LAC)」については、北海道大学の高橋幸弘教授が説明した。LACはあかつきの観測機器の中で唯一高圧電源を使っているため、10日に1回、1時間程度しかない日陰時に運用が限られている。現在、慎重に電圧を上げていく運用を行っているところで、本格観測の開始は6月あたりになる見通しだ。「金星にも雷はあるのか?」というのは、30年以上も続く大論争。未だに決着が付いていないのは、これまで雷専用のカメラが無く、ノイズと雷の区別が難しかったためだが、LACは1秒間に3万回も計測することで、時間変化から両者を区別することが可能だ。あかつきでこの長年に渡る論争に決着が付けられるか、期待されている。「超高安定発振器(USO)」を使った電波掩蔽(えんぺい)観測については、JAXA宇宙科学研究所の今村剛准教授が説明した。あかつきが金星の背後に隠れるときに電波を出せば、電波は金星大気の中を通って地球に届く。この電波の周波数と強度の変化から、大気の高度方向の構造を調べることができる。電波源として搭載されているのがUSOであるが、周波数安定度が劣化していないことを確認。試験観測を、3月4日と3月25日に実施した。周波数の時間変化から気温の高度変化を算出したところ、複雑な層構造が存在することが分かった。今後、他のカメラで得られた水平方向の情報を補完する役割が期待されている。
2016年04月01日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。今回は “モテ女になる” 金星&火星スペシャルです!ラブ運の両輪ともいえる、魅惑をつかさどる金星と、愛欲をつかさどる火星。その2つの惑星が発揮する〈金星パワー〉と〈火星パワー〉を合体させた〈ハイブリッド惑星マジック〉なら、最強にしてマジカルなラブ運アップ効果が期待できます。さあ、あなたも今すぐ「金星」と「火星」の〈ハイブリッド惑星マジック〉で、モテ女になりましょう!■1.〈金星パワー〉は相手を惹きつける磁力〈金星パワー〉によって放たれるのは、理性がマヒしてしまうような、抵抗しがたい魅力です。たとえば、官能的なボディラインや誘惑的な瞳。思わず触りたくなる柔肌。つやつや&ぷるんとした唇。なんともいえない、いい香り。そして、愛らしい仕草やキュートな笑顔。あるいは、腰をゆらゆら揺らして歩くモンローウォーク。いずれも “相手を惹きつける磁力” そのものですから、男性は、知らず知らずのうちに惹きつけられてしまいます。そんな〈金星パワー〉を全身にチャージすれば、あなたもきっと、男性をトリコにするお色気を発散することができるでしょう。〈金星パワー〉のチャージには、まず、浴室や脱衣コーナーに大きな鏡を置きましょう。お風呂上りに全身を映してボディラインをチェックしたり、セクシーなポーズや歩き方を研究するのです。その際、男性に絶大な人気のある、グラビア・アイドルを参考にすると良いでしょう。次に、唇の手入れや歯の美白を。つややかな唇やキレイな白い歯は、魅力的な笑顔に欠かせない要素だからです。そして仕上げは、いい香り。金星のアロマでありラブ運にプラスする、ローズの香りのコロンやヘアケア用品を使いましょう。■2.〈火星パワー〉もチャージして、アクティブに攻める!花のように受け身で男性を引き寄せるのが〈金星パワー〉だとすれば、みずから行動に出て積極的に攻めるのが〈火星パワー〉。たとえば、タンゴやフラメンコやベリーダンスといった情熱的なダンスは、火星的にアクティブ&セクシーです。そんなダンスを習ったり、武道やスポーツで身体を鍛えると、引き締まって柔軟性も抜群のボディーになるはず。しかもボディーメイクしていく過程で、あなたは全身で〈火星パワー〉をチャージすることができるでしょう。火星は情熱やスポーツや武道をつかさどるからです。また、引き締まって柔軟性もあるボディーは、見かけだけでなく、実はベッドの上でもその威力を発揮します。セックスで男性を大いに満足させるためには、全身の筋力や柔軟性が必要だからです。また、身体に自信があれば、いざベッドインした時、積極的に振る舞うことができるでしょう。■3.モテ女の秘密は〈ハイブリッド惑星マジック〉何しろ、金星と火星はラブ運の両輪ですから、どちらのパワーも欠かせません。上記のように〈金星パワー〉と〈火星パワー〉の両方をチャージすると、相乗効果として〈ハイブリッド惑星マジック〉が生じ、モテ女になれるというわけです。たとえば、受け身なだけでは、変な男性につかまってしまうリスクがあります。だからといって、やたらアクティブで肉食系なだけだと品がなくなり、趣味のいい男性からは敬遠されてしまいがち。あなたの周囲でモテている女性を、良く観察してみてください。彼女は、適度に受け身だけれど、狙った男性には積極的になれるのではありませんか?つまり彼女には、金星と火星によるラブ運の両輪が揃っていて、〈ハイブリッド惑星マジック〉が生じていることでしょう。■4.同性への配慮も忘れずにいくら〈ハイブリッド惑星マジック〉で男性ウケが良くなっても、周囲の女性から総スカンを食らってしまうと、思いもよらない場面で足をすくわれる羽目になりがちです。男性への気づかい以上に、女性には気をつかいましょう。たとえば、近所のおばあさんが困っていたら、すぐに手を差し伸べるなど、年配の女性にも親切にすることです。また、落ちこんでいる女友達や同僚がいたら、そっと寄り添ってあげましょう。そんなやさしさを発揮できた時、あなたの株は大いに上がり、その評判はいずれ、あなたの大好きな彼の耳にも入ることでしょう。■おわりにモテ女は、もちろん、男性を夢中にさせるでしょう。でも実は、人間的にも十分に魅力的なのです。女として男性を魅了するだけでなく、さらに内面から輝いて “花の命が長もちする” ような、本物のモテ女になりましょう!(隆速治沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年02月14日台場・ヴィーナスフォートにて、2月6日(土)~2月14日(日)の9日間、「『とちおとめ』Strawberry Fair」が開催。栃木のとちおとめを使用した12種類のメニューが登場する。JA全農とちぎが誇るブランドいちご「とちおとめ」。今年は、「とちおとめ」が発売されて20周年を迎える記念すべき年。「とちおとめ」は、甘みと酸味の程よいバランスが日本全国の人々に愛されているいちごの代名詞のひとつともなっている。栃木県は、首都圏近郊の地の利を活かして、フレッシュないちごを届けることができ、収穫量は47年連続で日本一だ。「『とちおとめ』Strawberry Fair」では、ヴィーナスフォート内の全12店舗の飲食店が、栃木産とちおとめを使用したメニューを考案し、期間中に特別メニューとして提供する。南フランスのパティシエLoic Langry氏がプロデュースするフランスのアイスクリームのお店「a le Loic(ア ル ロイック)」では、「とちおとめ」の鮮やかな色味と甘みを活かした「とちおとめグラッセ」に仕立てた。リーズナブルな価格で本格フレンチがカジュアルに楽しめる「コバラヘッタ」では、「とちおとめ」とマスカルポーネを使った「とちおとめモンブラン」(630円)が登場。本格イタリアンレストラン「タントタント」では、イタリアンのスイーツ・ザヴァオーネとパンケーキがコラボしたボリューミーな一品「たっぷりいちごとチョコバナナのザヴァイオーネパンケーキ」(980円)がいただける。その他、バラエティ豊かないちごスイーツがラインアップ。また、2月6日(土)と2月13日(土)には、ヴィーナスフォート2階オリーブ広場にて、各日13時15分~、15時15分~の2回、栃木のとちおとめを無料で配布するサンプリングイベントの開催も予定されている。各回先着300名で一人1パックが配布予定。週末に、ショッピングがてらスイーツと「とちおとめ」をゲットしにお出かけしてみてはいかが?(text:cinemacafe.net)
2016年02月06日国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と慶應義塾大学、京都産業大学は2月1日、コンピュータシミュレーションから、金星の極域上空の大気に生じている特異な気温分布を再現し、その生成・維持メカニズムを理論的に解明することに成功したと発表した。同成果は、JAXA 宇宙航空プロジェクト 安藤紘基 研究員らの研究グループによるもので、2月1日付けの英科学誌「Nature Communications」に掲載された。金星の極域上空の大気では、気温が高い領域を冷たい領域が囲っているという特異な気温分布となっていることが1970年代の金星探査によって明らかになっている。しかし、この特異な気温分布が生じるメカニズムは現在まで解明されていなかった。今回、同研究グループは数値シミュレーションを行い、太陽光が金星の雲層を暖めることにより生じた南北方向の大気の流れが同メカニズムに関連している可能性を指摘。この流れは極域上空で集まり下降流となるが、気圧の高い低高度に向かう際に圧縮されて気体の温度が高くなる。これが極域の一部で温度が継続的に高くなる原因であることが結果から示唆されている。今年4月から金星探査機「あかつき」が本格的な観測を開始するが、同探査機に搭載された複数のカメラによる観測から金星の南北方向の大気の流れの強さや気温分布がわかれば、今回の研究で用いられた理論モデルを実証することにつながると同研究グループは説明している。
2016年02月02日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。運が良くなるヒント、今回は「金星」です。■1.金星がもたらす実利と魅惑の磁力とは?「金星」は、その明るく美しい輝きから、別名「明星」と呼ばれます。美と豊かさをつかさどるとともに、若さや可愛さ、生の喜びや楽しさ、恋のときめきを象徴。また、美が実利とリンクしているところなど、金星ならではといえるでしょう。金星的な、周囲を魅了する美しさや可愛さや楽しさは、繁栄と豊かさをもたらします。金星的に運が良くなるとは、この繁栄と豊かさを手に入れること。そして、金星的な魅惑とはズバリ、異性を惹きつける磁力なのです。さあ、あなたも繁栄と豊かさと魅惑の磁力を手に入れましょう!■2.「男目線」こそが “モテ基準”女性同士では、よく「カワイイ!」「キレイ!」とほめ合います。でも、男性から見たら、そのほめる基準が「?」だったりするようです。同性の女性にはウケても、異性である男性から見て魅力的でなければ、モテることなどありえません。ファッションもメイクも、実際に “男ウケ” するかどうかが問題。つまり、男目線こそが “モテ基準” であり、魅惑の磁力の秘密というわけです。あなたがもし、「恋をしたい!」「好きな男性を振り向かせたい!」と思うなら、男目線から見て魅力的になる必要がありますね。具体的にどうするかは、次の3を読んでください。■3.どうすれば男目線の “イイ女” になれるの?一番簡単なのは、センスのいい男性の美容師さんに、ヘア&メイクを任せることです。男性から見た「カワイイ!」「キレイ!」を演出してもらいましょう。もちろん、その先の「セクシー」も!次に、プロのスタイリストに全身コーディネートしてもらいましょう。昨今では、チョイスしてもらった服を、購入するのではなくレンタルできる、というプランもあるようです。ネット検索などでメンズスタイリストを探せば、男目線なので最高!上記のようなプロのアドバイスを生かせば、あなたの中に眠っていた魅力が、みるみる開花!金星のようにキラめく、大変身を遂げることも夢ではありません。■4.外では華やかな演出を、内では居心地よく家から一歩でも外へ出るなら、ファッションもメイクも華やかに演出しましょう。ただ、いつも意識して自分を演出してばかりだと、疲れてしまいますよね。家の中では居心地よく、くつろぐことも大切。この、内と外のメリハリは、金星的に輝いて運を良くするために重要です。ストレスが溜まってしまっては、輝くような笑顔になどなれません。自分自身を満足させることにより、愛情豊かになれるのですから。■おわりに金星は、美しさだけでなく、しっかり実利ももたらす星だと、お分かりいただけたでしょうか?今日からは魅惑の磁力を発揮してステキな恋をし、同時に繁栄や豊かさを手に入れましょう!(隆速治沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年01月29日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月18日、金星探査機「あかつき」に搭載された波長2μm付近に感度を持つ赤外線カメラ(IR2)の画像を公開した。公開された画像は12月11日に撮影されたもの。画像では雲頂の高低が明暗で現れており、南北半球ともに緯度50度付近よりも極側で雲頂が低くなっていることがわかった。低緯度の縞模様や南北に延びる構造は、今回初めて捉えられた構造で、今後の観測と解析によって、金星雲層と大気のダイナミクスを解明する手がかりになることが期待されている。「あかつき」にはIR2のほかに3つのカメラが搭載されており、すでに画像が公開されている。IR2は観測のために検出器をマイナス200度以下まで冷却する必要があったため、他の3カメラより立ち上げに時間を要していた。
2015年12月21日本連載の第1回と第2回では、日本初の金星探査計画である「あかつき」がどのようにして生まれ、打ち上げられ、5年前の金星周回軌道への投入失敗が起きたのか。そしてそこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、について紹介した。また第3回では、「あかつき」のプロジェクト・マネージャーを務める中村正人さんに、「あかつき」の計画がどのように立ち上がったのか、そして第4回では「あかつき」が完成するまで経緯、また人工衛星のプロマネというのがどういう仕事なのかについてお聞きした。第5回では、5年前の金星周回軌道への投入に失敗したときの状況と、そして原因調査で焦点となったセラミック・スラスターについてお聞きした。今回は金星周回軌道投入の再挑戦に向けた苦闘と、「あかつき」と中村さんの今後ついて伺った。(このインタビューは2015年11月19日に行われたものです)中村正人さん1959年生まれ。理学博士。JAXA宇宙科学研究所 教授。1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。ドイツのマックスプランク研究所研究員、旧文部省宇宙科学研究所助手、東京大学大学院理学系研究科助教授を経て、2002年より現職。惑星大気とプラズマ物理学が専門。金星探査機「あかつき」では、計画の立ち上げから先頭に立ち、プロジェクト・マネージャとして開発から運用、5年前の失敗事故への対応、再挑戦に向けた計画策定を率いてきた。○姿勢制御用のスラスターで軌道に入れよう--その後、セラミック・スラスターは推力が出せないことがわかり、姿勢制御用のスラスター(RCS)[*13]で金星周回軌道に入れるということになりました。この案はどういう経緯で出てきたものなのでしょうか。中村: 言い出したのは稲谷さん[*14]でした。しれっ、として言うから、最初は「何言ってるんだ」と思いましたが、今になってみると彼が正しかったですね。理学の人間には思いもつかなかったです。でもよく考えてみると、RCSで軌道を変えることに使うというのは、天文衛星を打ち上げたときにやっていたんですね。「あかつき」は軌道投入用のエンジン(セラミック・スラスター)と姿勢制御用のエンジン(RCS)を別にもっていますが、たとえばX線天文衛星「すざく」では、RCSで打ち上げ後の軌道修正を行っています。だからRCSを使って軌道の制御もするというのは、そんなに不思議なことではないんですね。--RCSでも金星周回軌道に投入できるということがわかったのは、いつごろのことだったのでしょうか。中村: 軌道が見つかったのは1年ちょっと前だったんですよ。それまでは軌道が確定していなかったんです。だんだん僕らも焦りはじめていていました。一応、入れられる軌道はあったんですね。でもその軌道は、軌道投入時のエンジン噴射にプラスマイナス2%の誤差が出ただけでも、金星にぶつかっちゃうか、どっかに飛んで行っちゃうという、危ないものだったんです。はじめはその軌道を取ろうとしたんですが、NECの人から「そんな危険なことはやるもんじゃない」って言われて反対されたんです。宇宙研とNECの関係ってそういうものなんです。僕も若いころ、NECの人から「中村さん、そういうことはやるもんじゃありません」って怒られたりしたんですけど、そのときも石井君が「石井先生、そういうことはやるもんじゃありません」って言われていました。それで計算をやり直して、新しい軌道を探したんだけど、意外と見つからない。そのあとで、衛星側の観測の条件を少し緩和したんですね。僕が今村君に「観測できる時間が短くなるけど、衛星が長生きするほうがいいよね」と言って、今村君が納得してくれて。そうやって観測する時間を少し犠牲にしたことで、やっと解が見つかったんです。だいたい行けると思ったのは2013年8月ぐらいだったかな。そのあと計算を追及して、最終的な軌道ができあがったのが2014年1月ぐらいでした。--それは大変でしたね。中村: 最初は極軌道[*15]に入れようか、という話もありました。極軌道だと太陽の重力に引っ張られることがなかったから、こんなに難しくはなかったんですね。でも極軌道に入れると科学観測ができない。「あかつき」に搭載されているカメラの向きは固定されているから、極軌道に入るとそっぽを向いちゃうんですね。それに熱構造上、衛星を傾けてカメラを金星に向けてやる、ということもできない。だから僕からは必ず科学観測ができる軌道に入れてくれと要請をして、それを実現するために、みんなさんざん苦労しました。まぁ、そんな簡単に入れられたらおもしろくないですよ(笑)。○研究者の本能として、別の新しい研究課題を探す--ところで、「あかつき」の後継機の検討などは始まっているのでしょうか。中村: 今のところまだないですね。科学衛星なので、「あかつき」の科学的な成果を見て「『あかつき』でここまで分かった、では次は何を知らないといけないか」というところからスタートしないといけないですからね。惑星探査というのは時間がかかりますから、若い連中には「先を考えておけよ」とか「結果を見てから考えるなよ」と教えているんですが、まぁ金星は近くて行きやすいしね。とりあえずは「あかつき」の結果を見てから考えることになると思います。--そこには中村先生も何らかの形で関わられるのでしょうか。中村: いやいや、僕はもう定年ですからね。後任の人に任せます。--ちなみに中村先生は、「あかつき」にはどのあたりまで関わられる予定なのでしょうか。中村: 12月の金星軌道投入の成果が出るまで……だから、2016年3月ごろまでかな。実はこの前、ここ(JAXA東京事務所)で老後の生活プランみたいなセミナーがあって、3月で退職すると退職金がいくらで、みたいなことを計算したんですよ。でも年金がもらえるのはまだ先だから、これはやばいかもしれないなぁ、と(笑)。まじめな話をすると、僕はもともと宇宙研に勤めていて、東京大学に行って、また宇宙研に戻ってきてと、10年ぐらいごとに職場を移っています。でも研究者というのは、ひとつの仕事をやったら別のところにいって別の研究をするというのが普通なんですよ。いつまでも僕が宇宙研にいたら、あとの人たちが仕事できないじゃないですか。だから僕が別のところに行って、すると僕のいたところには新しい人が入ってくれるから、新しい計画が始まる。だから冗談ではなくて、これは研究者の本能として、別の新しい研究課題を探したいとは考えています。【取材協力:JAXA】
2015年12月10日本連載の第1回と第2回では、日本初の金星探査計画である「あかつき」がどのようにして生まれ、打ち上げられ、5年前の金星周回軌道への投入失敗が起きたのか。そしてそこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、について紹介した。また第3回では、「あかつき」のプロジェクト・マネージャを務める中村正人さんに、「あかつき」の計画がどのように立ち上がったのか、そして第4回では「あかつき」が完成するまで経緯、また人工衛星のプロマネというのがどういう仕事なのかについて話しを伺った。今回は中村さんに、5年前の金星周回軌道への投入に失敗したときの状況と、そして原因調査で焦点となったセラミック・スラスターについてお聞きした。(このインタビューは2015年11月19日に行われたものです)中村正人さん1959年生まれ。理学博士。JAXA宇宙科学研究所 教授。1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。ドイツのマックスプランク研究所研究員、旧文部省宇宙科学研究所助手、東京大学大学院理学系研究科助教授を経て、2002年より現職。惑星大気とプラズマ物理学が専門。金星探査機「あかつき」では、計画の立ち上げから先頭に立ち、プロジェクト・マネージャとして開発から運用、5年前の失敗事故への対応、再挑戦に向けた計画策定を率いてきた。○打ち上げ、そして金星周回軌道投入の失敗--2010年5月21日の打ち上げから同年12月7日の金星到着までは何も不安なところはなかったのでしょうか。中村: 何もなかった。本当に順調でした。今考えると不気味な話ですね。--2010年の金星周回軌道投入は、もう確実に成功するだろうと思っていらっしゃったのでしょうか。中村: そうですね。だから「どうしたんだろう」と思ったんです。不思議でした。「これはもしかしてエンジンが爆発して吹っ飛んじゃったんじゃないか」って推進系の人たちには言ってたんだけど、今から考えると当たらずと雖も遠からずでしたね。セラミック・スラスターが途中で千切れてくれたから良かったようなものの、あれが大爆発していたら衛星が壊れていましたから、あの程度で済んで良かったですよ。そのあと、NASAのマドリード局のアンテナにつなぎかえて探して、通信が切れてから2時間ぐらいで再補足できたんですが、臼田宇宙空間観測所で山本善一先生がずっとオシロスコープで探していたんです。それで捕捉できて「あっ、あった」という声が聞こえてきたんですね。そのあと、セーフ・ホールド・モードに入ってることがわかりました。爆発した痕跡はないんだけど、生きてたということが不思議で、逆に「何が起きているんだろう」と思いました。--その2時間ぐらいの間というのはどういうお気持ちだったのでしょうか。中村: 「俺、こんな運悪かったかなー」と思ってたかなぁ。こんなはずないぞ、と。落ち込む余裕もなかったかなぁ。どうなっているか状況が分からないからね。ほら、女の子に確実にフラれたと思っても、まだ完全に「アンタ嫌いよ」と言われたわけじゃないなら、諦めきれないものじゃないですか。それと同じですよ(笑)。--運用に関わっておられた、他の皆さんの反応というのはどういうものだったのでしょうか。中村: 軌道の計算はすぐにでき、このまま行けば6年後には金星のそばを通るということはわかっていたので、先がないという状況じゃなかったですね。集まった人たちに「今は何もしない。6年先にまたみんな集まってください」というようなことを言ったような記憶があります。そのときみんなはうなずいていたかな。まぁ、うなずくしかないですよね。各人それぞれ気持ちはあったでしょうが、ほとんどの人は「そうは言ってもたぶん駄目だよね」と思ってたんじゃないかな。と言うのも、6年先に金星のそばに近付けたとしても、エンジンがぜんぜん噴けなかったら入れないじゃないですか。燃料が残っているかどうかもわからないし。だから単に金星のそばをもう1回通るチャンスがある、という期待だけで希望をつないだんです。人間ってそういうときには藁にもすがるものですね。--海外の研究者からの応援や励ましなどはあったのでしょうか。中村: いっぱい来ました。応援というよりは、我々と欧州のグループとは一心同体なんです。「ヴィーナス・エクスプレス」[*10]と「あかつき」は、関わっている人間が入れ子になってますから、他人事ではなくて「自分たちが衛星をロストした」という気持ちだったんじゃないかな。ヴィーナス・エクスプレスのプロジェクト・サイエンティストは、僕がESAのオランダの研究所に勤めていたときの同僚ですからね。あと米国のNASAに行って、この事故について説明したときに、ジム・グリーンというNASAの科学部門の部長に「それはとても貴重な情報だ」と言われたんですよ。でもよくよく顔を見ると「これはNASAは過去に同じ失敗をやったことがあるな」という気がしました。NASAとはずっと以前から、僕らはNASAのアンテナ[*11]を毎日タダで使ってて、その見返りとしてNASAの科学者を受け入れて「あかつき」のデータを見せる、という協定を結んでいるんですね。だから同情というよりは、自分自身の問題と捉えていたと思います。○セラミック・スラスターは悪くない--その後の調査で、セラミック・スラスターが壊れたのではないかという可能性が出てきます。ただ、セラミック・スラスターが悪い、というわけではないのですよね。中村: そう、誤解している人が多いのですが、配管の中の弁で閉塞が起きて、燃料の供給量が少なくなり、理論的に最適な混合比率になってしまい、それで燃焼温度が上がって壊れてしまったんですね。だからニッケル合金製のスラスターだったらもっと早く、1分ぐらいで壊れていたでしょうね。セラミック・スラスターは三菱重工と京セラが造ったんだけど、大変にきちんと開発されていて、非常に性能は良いものです。--そもそも、「あかつき」にセラミック・スラスターを搭載するという話はいつごろ、どういう経緯で出てきたのでしょうか。中村: 僕もよく知らないんですよ。最初は手堅い設計で行こうということで、そういう新技術の話はありませんでした。高利得アンテナも検討時はパラボラでしたしね。スラスターはニッケル合金製が普通で、それで行くんだと思っていたら、いつの間にかセラミック・スラスターになってたんです。これは最後まで揉めたんですよ。なにが問題になったかというと、小さなデブリ(宇宙ごみや宇宙塵など)が当たったときに「パーン」と割れちゃうんじゃないか、という心配があったんです。それでデブリの衝突確率を一生懸命計算して、「まず起こりえない」という結果を出して、採用することになったんです。--従来型のスラスターでは性能不足だった、ということではなかったのですね。中村: 今のスラスターは、燃焼温度を落とすために、酸化剤と燃料を理論的に効率が一番良い比率では燃やしていないんですね[*12]。今回は故障によって図らずも理論的に最適な燃焼になってしまって壊れましたが。セラミック・スラスターは耐熱性が高く、燃焼温度を高く設定できるので、エンジンの効率を上げられるという点はありました。でも、その可能性は探りはしましたが、「あかつき」では従来どおりの比率で噴いていると思います。だからセラミック・スラスターを積んだのは、試験的な要素が大きかったと思いますね。--しかし、セラミック・スラスターのような新技術は、本来であれば工学試験衛星で試験したいところだったのではないでしょうか。中村: 「あかつき」は科学衛星ではありますが、工学的なチャレンジをやるという面もありました。他の惑星の周回軌道への投入ということ自体がチャレンジなことでしたから、その要となるエンジンを新しい技術でやるということに、精神的な抵抗というものはまったくなかったですね。【取材協力:JAXA】
2015年12月10日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月9日、2日前に実施した金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入について、成功したことを発表した。すでに噴射自体は予定通り行われていたことが分かっていたが、探査機の位置や速度を2日間計測し、周回軌道に入っていることを確認。同日開催した記者会見で、JAXAの中村正人・あかつきプロジェクトマネージャが「あかつきは金星の重力圏に捉えられ、衛星になった」と宣言した。あかつきは2010年5月21日に打ち上げられた日本初の金星探査機。半年後、金星周回軌道への投入に挑んだものの、メインエンジンが破損したことで失敗、金星を通過して太陽を周回することになり、これが再挑戦だった。一度軌道投入に失敗した惑星探査機が再挑戦し、成功した前例は無かったというが、諦めずに運用を続け、快挙に結びつけた。中村プロマネは会見で、あかつきが打ち上げられた当時に作られたポスターを紹介し、「今回軌道に投入したときは、まさにこのポスターの構図の通りだった。大変感慨深いものがある。あれから5年が経ってしまったが、ついに我々の夢が実現した」と喜びを語った。軌道投入を実施した12月7日の午後から、早速金星の観測を開始。予定通り、「中間赤外カメラ(LIR)」「紫外イメージャ(UVI)」「1μmカメラ(IR1)」による撮影に成功した。いずれも世界最高レベルの画像とのことだが、特にLIRの画像については南北に弓状の模様が見られ、今村剛プロジェクトサイエンティストは「全く想像もしていなかった。早速宿題を突きつけられた」と、興奮が隠せない様子だった。あかつきは現在、遠金点高度44万km、近金点高度400kmの楕円軌道を周回。今後、来年3月中に遠金点高度を32万kmまで下げ、4月より定常観測を開始。それから1年後くらいにさらに31万kmまで下げる計画だという。今回の軌道投入前の計画では、遠金点高度48~50万kmの軌道に投入する予定だったが、噴射に使った姿勢制御エンジン(RCS)の能力が予想よりも良かったとのことで、それよりも低い高度に投入することができた。つまり次回の軌道制御では、当初の予定よりも燃料を節約できるわけで、あかつきを工学面で支えた廣瀬史子主任研究員によれば、2年を予定していた観測期間が長くなる可能性もあるという。廣瀬主任研究員は、あかつきの軌道計算が担当。5年前の失敗以降、何年もの間、なるべく当初の観測軌道(遠金点高度8万km)に近づけられるよう、何万ケースも軌道計算を繰り返したという。これについて、廣瀬主任研究員は「この31万kmが本当にミニマム。今回の軌道投入のタイミングは12月7日しかなかった。これ以前だと探査機が金星に落下するし、以降ではここまで接近できない」とし、計算結果に自信を見せた。1998年に打ち上げた日本初の火星探査機「のぞみ」も火星周回に失敗。5年前のあかつきで、惑星周回は2回連続の失敗となっていたが、今回のリカバリーにより、日本初の惑星周回がついに実現した。中村プロマネは「これで惑星探査の世界の仲間入りができた。日本が世界にデータを供給できるようになる。これが一番大きい」と喜びの表情を見せる。また中村プロマネは、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトマネージャの川口淳一郎・JAXAシニアフェローが世界初を重視していることに言及。「私の考えは少し違う」とした上で、「世界ですでにやっていることであっても、自分でやってみないと分からないことがある。一歩一歩、歯を食いしばり、たとえ人がやったことを繰り返してでも、習得することが大事」と、日本初であることの意義を強調した。
2015年12月10日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月9日、金星探査機「あかつき」を金星周回軌道に投入することに成功したと発表した。同探査機は12月7日に姿勢制御用エンジンを噴射し軌道投入を実施。探査機軌道の計測と計算の結果、「あかつき」が金星周回周期約13日14時間、金星に最も近いところで高度約400km、金星から最も遠いところでは高度約44万kmの楕円軌道を、金星の自転と同じ方向に周回していることがわかった。今後、搭載している2μmカメラ(IR2)、雷・大気光カメラ(LAC)、超高安定発振器(USO)の立上げおよび機能確認を行い、すでに機能確認済みの1μmカメラ(IR1)、中間赤外カメラ(LIR)、紫外イメージャ(UVI)と合わせて約3カ月間の初期観測を行うとともに、軌道制御運用を行って徐々に金星を9日間程度で周回する楕円軌道へと移行し、2016年4月ごろから定常観測を実施する予定だ。
2015年12月09日連載の第1回では、日本初の金星探査計画がどのようにして立ち上がり、そして「あかつき」と命名されて宇宙に飛び立つに至ったのかについて、第2回では5年前の金星周回軌道への投入失敗と、そこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、この5年間の「あかつき」と運用チームの苦闘を紹介した。今回、「あかつき」のプロジェクト・マネージャを務める中村正人さんに、「あかつき」の計画立ち上げのころのお話を伺った。(このインタビューは2015年11月19日に行われたものです)中村正人さん1959年生まれ。理学博士。JAXA宇宙科学研究所 教授。1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。ドイツのマックスプランク研究所研究員、旧文部省宇宙科学研究所助手、東京大学大学院理学系研究科助教授を経て、2002年より現職。惑星大気とプラズマ物理学が専門。金星探査機「あかつき」では、計画の立ち上げから先頭に立ち、プロジェクト・マネージャとして開発から運用、5年前の失敗事故への対応、再挑戦に向けた計画策定を率いてきた。○「あかつき」の夜明け--まず最初に、「あかつき」の計画がどのようにして立ち上がり、そして中村先生はどのような経緯でそれに関わられたのかについてお聞かせください。中村: 20世紀の終わりに、当時僕は東京大学の助教授だったんですが、指導教官だった宇宙研の鶴田先生[*1]に呼びつけられまして、「金星に行きたいんだが、赤外線のカメラを造ってほしい」と言われたんですね。そのころ僕の研究課題は極端紫外線といって、X線と紫外線の間の光を使って、宇宙空間に広がっているプラズマの様子を調べるという仕事をしていたんです。なので「僕には極端紫外線の仕事がありますから」と言ったら、鶴田先生からは「いや中村君、極端紫外線はもう古いから学生に任せなさい」と言われたんです。その当時の学生が今ではもう東大教授ですよ。「ひさき」[*2]に関わっているのは、当時の学生や、さらにその学生です。でも私はその成果を見ずに赤外線のほうに行って、そのうちに「中村君、衛星本体のほうも頼むね」と言われて、1年で提案書をまとめあげました。そして、2000年12月に宇宙科学研究所の理学委員会に対して提案書を提出しました。そのあと、2001年1月に「宇宙科学シンポジウム」[*3]というのがありまして、その初日の最初の講演で、僕が「あかつき」の提案をしたんですね。そのシンポジウムをやった日の夕方に宇宙理学委員会[*4]を開いていただいて、そこから科学衛星24号「PLANET-C[*5]」の計画の評価や審査が始まりました。--ええっ、わずか1年ですか。ところで、そもそもどういう経緯で「日本も金星に探査機を送ろう」という話が出てきたのでしょうか。中村: なんで金星かというと、やはり地球に近い火星や金星は行きやすいんですね。それで、当時すでに火星探査機「のぞみ」があったので、だから次は金星だろう、ということになりました。あまり遠いところに行くと、通信回線が細くなるので、送れるデータが限られるんですよね。観測ではたくさんのデータを取りますから、それは辛い。あと、我々は重力のある天体の周回軌道に衛星を投入した経験がないので、いきなり難しいことやるのは止めたほうがいいですからね。金星、火星以外は、あまり選ぶ余地がなかった。実は「のぞみ」の計画(PLANET-B)を立ち上げるときに大議論があって、火星に行くか、金星に行くかで揉めたんです。結局火星に決めて「のぞみ」になったのですが、それなら次は金星だろうと。でも今までソヴィエトや米国がやってきたようなことと同じテーマで探査をやっても、それも意義はあるのですが、違うことをやろうということになりました。金星は雲に覆われているので中が見えないんです。だから、金星の中でどういう風に大気が動いているかは調べられていなかった。その後、1980年ぐらいに「金星の大気は熱くて赤外線を発しているから、赤外線の観測機器を使って見ると雲の中を覗けるぞ」ということがわかったんですが、ソヴィエトや米国が金星を探査したのは、それがわかるより前の1960~70年代のことですから、彼らはやっていなかったんですよ。だから赤外線を使えば金星の雲の中の様子がわかる、やろうじゃないか、ということにはなったんですが、日本には赤外線の観測機器を造れる人がいなかった。だから鶴田先生は僕に「日本で赤外線の機器が造れるやつがいないから君がやれ」って言ったんですね。僕は磁気圏物理屋さんで、気象学はぜんぜんど素人で、なんの関係もないんです。でも光のセンサー機器の開発をやっていたということもあって、「やってくれ」と言われたわけです。ただ、「やってくれ」と言われても、まずはその提案を通さなきゃならない。それで1年間一生懸命やって提案書を作って提案して、他の先生方も説得して、提案が通ったのが、2001年でした。そのときは2007年に打ち上げて、2008年か2009年に金星到着という計画だったんですが、M-Vロケットの4号機が失敗したんですね。それの手当てをするのにお金が必要で、PLANET-Cを立ち上げる予算がなかったんです。結局、2004年まで立ち上げることができなくて、それから造り始めたので、打ち上げが2010年になったというわけです。ただ、2004年に立ち上がってからはスケジュールの遅延はありませんでした。一度、打ち上げロケットがM-VからH-IIAに変わったときにかなりすったもんだしましたが、それでも遅延を起こさずやってこられました。--つまり中村先生が関わられる前から、科学者の方の間では金星探査をしたいという土壌があったのでしょうか。中村: ありました。あったんですけど、「やりたい」という人はいっぱいいても、「できる」という人はあんまりいなかったんですよ。なぜかというと、たとえば「あかつき」の場合だと2000年に検討が始まって、今が2015年。つまり15年かかるんです。研究者人生の半分をつぶすことになるんですよ。だから「やる」って人はあんまりいないんです。でも僕は「コミュニティのために人生を捧げなさい」という教育を受けてきたんです。同じ教育を受けたのが早川基さん[*6]で、彼は今、水星探査計画「ベピコロンボ」のプロジェクト・マネージャをやっていますね。そして僕に「金星をやれ」と言った鶴田先生は、「のぞみ」のプロジェクト・マネージャでした。この3人は同じ研究室にいて、鶴田先生が助教授で、早川さんが助手で、僕が学生だったんです。この3人はずっと磁気圏物理をやってたんだけど、どこからか道を誤って惑星探査機のプロマネになってしまったんです。水星探査なんてものすごく難しいから、だから比較的簡単な金星は中村君で、難しい水星は早川君で、ということになったんじゃないですか(笑)。--先ほど、「やりたい」という人はいっぱいいた、とおっしゃいましたが、その発端はどなただったのでしょうか。中村: それはね、「あかつき」のプロジェクト・サイエンティストをやっている今村君[*7]が「行きたい」って言ったんですよ。あとそれ以前に、当時に東京大学にいて、今は東京学芸大学で教授をやっている松田先生という方がおられるんですが、この方が金星の気象の大気力学の専門で、金星に対する素地はあったんですね。今村君もそういう勉強して、さらに彼は雲が好きなんです。すごく好きなんですよ。地球の雲も好きなんですけど、金星の雲はもっと好きで、「どうやってできるのか」といったことを知りたかった。だから鶴田先生に「金星をやれ」と言われたときのことを正確に言うと「今村君が金星に行きたがってるんだけど、君が助けてやってくれないか」ということだったんです。--金星の大気というと、分野としてはすごく限られていると思うのですが、惑星や気象をやっている研究者の方々の間での反応はどのような感じだったのでしょうか。中村: 始めはね、日本の気象学の分野では「金星探査なんてやってもね」と言われていたんですよ。それで、2000年の検討時に、僕と今村君は全国の大学に行って、気象学教室に赴いてはセミナーをやって、「金星の大気探査をやれば気象学が発展しますよ」と話をしたんですよ。もうたくさんやりましたよ。そうして合意を取り付けた上で、2001年の宇宙科学シンポジウムに臨んだので、そこで反対意見が出るとは思っていませんでした。みんなね、話を聞くのが面倒な人は「中村さんのおっしゃることは大変すばらしい」と言うし、反対しようという人も、それ以前に今村君に論破されちゃってるから。そういう意味では、我々はコミュニティを切り開きつつあると言っても良いと思いますね。気象学をやっている人全員が金星に興味があるわけじゃないんですけど、「あかつき」でデータが取れることによって、日本の気象学の先生たちが大挙して、金星大気という分野に乗り込んでくると思うんですよ。今はまだこの分野はすごく小さなコミュニティですが、かなり大きくすることができる。みんなが合意することをやるんじゃなくて、やりたいことをやって、それをみんなに納得させることが大事だと思いますね。【取材協力:JAXA】
2015年12月09日連載の第1回では、日本初の金星探査計画がどのようにして立ち上がり、そして「あかつき」と命名されて宇宙に飛び立つに至ったのかについて紹介した。第2回となる今回は、5年前の金星周回軌道への投入失敗と、そこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、この5年間の「あかつき」と運用チームの苦闘を紹介したい。○2010年12月7日2010年5月21日に打ち上げられた「あかつき」は、順調に航行を続け、6月28日にはセラミック・スラスターの噴射が行われた。この噴射は、金星への接近条件を調整することと同時に、新技術であるセラミック・スラスターを金星周回軌道投入で使うため、その出力特性を把握するためにも不可欠なものだった。噴射は成功し、軌道変更とセラミック・スラスターの技術実証のふたつを成し遂げた。その後も「あかつき」は順調に飛行を続けた。11月19日には、金星への到着日を12月7日と決定したことが発表された。12月5日、6日と7日に行う動作を記したプログラムが送られた。6日にはそのプログラムにしたがい、探査機は自分の姿勢を変え、スラスターのついている探査機後部を前に向けた。軌道に入るためには、エンジンを進行方向の前に向けて噴射し、減速しなければならないためだ。そして12月7日8時49分、「あかつき」はあらかじめ送られたプログラムどおりにエンジンを噴射した。噴射時間は約11分間。その直後の8時50分43秒には、「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入るため、通信はできなくなる。計画では9時1分にエンジンが自動で止まり、9時12分3秒に金星の裏側から出てきて、「あかつき」との通信が再開されるはずだった(地球と金星との距離が離れているため、厳密にはこの時点で3分半ほどのタイムラグがある)。しかし、その通信は来なかった。アンテナは探査機が飛んでいるであろう空間に向けられている。にもかかわらず通信がこなかったということは、その空間に探査機がいないか、機体が回転しているか、あるいは壊れていることを意味していた。最終的に「あかつき」からの電波を地球で捉えることができたのは、10時26分前後のことだった。翌日には、NASAのジェット推進研究所(JPL)による軌道計算の結果が伝えられた。それによると、計画の約2割の減速しかできていないことがわかった。この時点で、たとえ探査機が正常でも、すぐに再度エンジンを噴射して金星周回軌道に入ることはできないことがわかった。「あかつき」は以前と同じ、太陽を周回する軌道にいた。減速が足らなかったこということは、スラスターの噴射が途中で止まったということを意味していた。エンジンが壊れたのか、あるいは何か別の問題が起きてスラスターが自動停止することになったのか、この時点ではまだわからなかった。ただ、まったく光明がないわけではなかった。事故後に「あかつき」が乗った軌道を計算すると、6年後に再び金星のそばを通過することがわかった。もしスラスターが生きていれば、再挑戦できるかもしれない。ただ、それを裏付けるものは、このときは何もなかった。中村さんはこのときのことを「人間ってそういうときには藁にもすがるものですね」と振り返る。単に「金星のそばをもう1回通るチャンスがある」という期待だけで、希望をつないだのだった。○疑われたセラミック・スラスター12月7日に何が起きたのかを調べるため、そして6年後に再挑戦ができるのかを知るため、事故原因を解明すべく調査が始まった。真っ先に疑われたのは、新開発のセラミック・スラスターだった。「あかつき」にはいくつかの新しい技術が投入されていたが、その中でも最も大きなものがセラミック・スラスターだった。そして実際にセラミック・スラスターの噴射が途中で止まったことは間違いなく、疑われたのは仕方がないことではあった。噴射時の探査機のデータを受信して分析したところ、噴射開始から152秒前後に、探査機の姿勢が乱れたことがわかった。探査機はある程度の乱れであれば、自律制御によって姿勢を正常に戻すことができる。しかし、ある一定を超えると、スラスターを噴射したまま戻すことは不可能と判断し、やはり自律制御によってスラスターを止めるようになっている。そして噴射開始から158秒のところでこれが働き、スラスターが止まることになった。さらに噴射開始から375秒後には、セーフ・ホールド・モードとよばれる、緊急時に探査機を守るための、待避姿勢に入ったこともわかった。軌道に入れなかったのは、こうしてスラスターが途中で停止したためだった。では、それを引き起こした姿勢の乱れは何が原因だったのだろうか。12月27日にJAXAは、事故の原因が、スラスターに燃料を供給する配管にあるバルブ(弁)にあった可能性が高いと発表した。スラスターは燃料のヒドラジンと酸化剤の四酸化二窒素とを混ぜ合わせて燃やし、そのガスを噴射することで推進力を得る。この推進剤をスラスターに送り込むのには高圧のヘリウムが使われており、そのためヒドラジン・四酸化二窒素のタンクと、ヘリウムのタンクとは配管でつながっている状態にある。そこで、ヒドラジンや四酸化二窒素がその配管を逆流しないように、専用の弁(逆止弁)が入っている。ところが、この逆止弁にあるほんの少しの隙間から酸化剤の四酸化二窒素が漏れ出し、この弁のところでヒドラジンと反応し、結晶を作ってしまった。ちょうどヘリウムの通り道に邪魔者が現れたことになる。そのため十分な圧力のヘリウムでヒドラジンを押し出すことができなくなり、その結果エンジンに送り込まれるヒドラジンと四酸化二窒素の量が変わってしまった。実は、ヒドラジンと四酸化二窒素を完全燃焼させると温度が高くなりすぎてスラスターが壊れてしまうので、本来は燃料を少し多めに足して燃やすことで、わざと燃焼温度を下げている。しかし、こうした経緯でスラスターに送り込まれる燃料の量が減ったことで、図らずも理論的に最適な燃焼に近くなってしまい、異常燃焼が起き、探査機の姿勢が乱れ、そしてスラスターが停止することになったと考えられている。またこの時点で、異常燃焼の結果、スラスターが壊れている可能性もあった。○6年後に希望をつないで2016年に再び金星には近づける、けれどもセラミック・スラスターは使えないかもしれないという状況の中で、運用チームには姿勢制御用の小型スラスター(RCS)を使うという案があった。RCSは姿勢制御に使うものなので推力は小さく、また本来は細かく「プシュ」と噴くことにしか使われていない。「あかつき」には探査機の各所に合計12基のRCSをもっている。そのうち、上面(ハイゲイン・アンテナがある面)、もしくは下面(壊れたセラミック・スラスターがある面)にはそれぞれ4基ずつRCSがあり、そのどちらかの面の4基を同時に、そして長時間にわたって噴射することで軌道投入しようというのだ。運用チームはまず、セラミック・スラスターの状況を確認するため、2011年9月7日と14日に試験噴射を行なった。その結果、推力が本来の10%ほどしか出ないことが確認された。やはり、姿勢が乱れる原因となった異常燃焼によって高熱になったせいで、セラミック・スラスターは壊れてしまったのでないかと考えられた。壊れた状態で噴射し続けることで、さらに破損が広がることも懸念されたため、これ以降セラミック・スラスターは使わないこととなり、RCSによる軌道投入の可能性を追求することになった。10月には酸化剤の四酸化二窒素も投棄された。RCSは燃料のヒドラジンを、触媒と反応させて発生したガスを噴射するため、酸化剤が不要であるためだ。これで探査機をいくらか軽くすることができた。2011年11月には、軌道を調整するためのRCS噴射が行われた。噴射は3回に分けて行われ成功。これにより金星との再会は、2016年から2015年に早まることになった。○見つかった軌道この時点で、金星に到着する日は2015年11月22日とされた。しかし、検討を進める中で、このタイミングで金星周回軌道に投入すると、金星にすぐに落下してしまうことが判明した。では、1回目の金星接近時には金星をスウィングバイし、2回目の会合で金星周回軌道に投入するとどうだろうという検討もされたが、やはりすぐに落下することが判明。1回目のスウィングバイ条件を変更して2回目の会合時に投入してもやはり落下。金星を2回スウィングバイし、3回目の接近時に投入しても落下と、軌道が見つからない日々が続いた。これはひとえに、太陽重力摂動のせいだった。たとえば欧州宇宙機関(ESA)の金星探査機「ヴィーナス・エクスプレス」は、大気の成分観測が主目的であるため、金星を南北に回る極軌道に入っている。極軌道だと太陽重力摂動の影響は少なく、「あかつき」も極軌道であれば楽に投入することができ、すぐに落下することもなかった。しかし、「あかつき」は大気の動きを連続的に観測する探査機であるため、金星の自転と、スーパーローテーションの回転と同じ向きに回る軌道に入らなければ意味がなかった。けれどもその制約により、金星にたどり着けても、数十日で金星に落下してしまう軌道しか見つからなかったのだ。軌道計算チームは、文字通り昼夜を問わず計算にあたった。そして2013年8月ごろにようやく光明が見え、さらに計算を追及した結果、ついに2014年1月ごろ、最終的な軌道ができあがった。○太陽光にもあぶられて金星にたどり着ける軌道は見つかったが、あとは探査機が耐えられるかが問題だった。「あかつき」の設計寿命は4.5年とされている。半年は地球から金星への航行で経過するため、金星に到着してから4年は動けばいい、もっと動いてくれれば御の字、という想定だった。しかし、再挑戦までに5年の歳月が過ぎ、その間にこの設計寿命を超えてしまうことになった。さらに悪いことに、「あかつき」は太陽の熱にも耐えなければならなかった。金星は地球よりも太陽に近いため、もともと「あかつき」はその熱に耐えられるようには造られている。しかし、2010年に金星周回軌道への投入に失敗したことで、当初想定していなかった距離にまで太陽に近付く軌道を回ることになり、最も近付くところ(近日点という)を9回も通過しなければならなくなった。さらに、探査機の全体に貼られている金色の断熱材が、放射線の影響で劣化していることもあり、近日点通過のたびに想定を超える熱にさらされた。それでも大きな問題は起きず、2015年8月30日2時ごろに最後の近日点を通過。それ以降も「あかつき」は穏やかな状態を保ったまま航行を続けた。○「あかつき」、最後のチャンス金星周回軌道投入への再挑戦の日は2015年12月7日に設定された。12月7日というのは、奇しくも5年前に失敗した日と同じである。何の星のめぐり合わせかと思いたくもなるが、実際のところこれは、金星と太陽、そして「あかつき」という衛星による、比喩ではない本当の意味での星のめぐり合わせによる単なる偶然である。この5年間、ある人は原因調査に奔走し、ある人は再挑戦に向けて知恵を絞った。さらにある人は「あかつき」の観測データを解析するプログラムを改良し、またある人は欧州のヴィーナス・エクスプレスのミッションに参加して論文を書いたりと、それぞれがさまざまな形で過ごしてきた。多くの人々の想いを載せ、「あかつき」は、再びの、そして最後のチャンスとなる軌道投入に挑んだ。【取材協力:JAXA】
2015年12月08日2010年12月7日。日本初の金星探査機「あかつき」が、約半年間の航海を経て、いよいよ目的地である金星に到着しようとしていた。「あかつき」の運用室がある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパス(神奈川県相模原市)には、関係者や報道陣、そして「あかつき」を応援するために宇宙ファンが集まっていた。8時49分00秒。「あかつき」は金星をまわる軌道に入るためのエンジン噴射を開始した。この噴射中、「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入る。「あかつき」と再び通信ができるのは9時12分ごろの見込みだった。ところが通信は再開されず、「あかつき」は行方不明になった。約1時間半後に見つかったときには、まったく予想外の方向を飛んでいた。エンジンが途中で止まり、金星の周回軌道に入れなかったのだ。その後、運用チームの懸命の努力により、再び金星にたどり着くことができる道筋が見つかり、2015年12月7日に金星軌道への投入に再挑戦することが決まった。本連載の第1回と第2回ではまず、「あかつき」の検討から打ち上げ、そして5年前の失敗と、再挑戦に向けた歴史を振り返る。そして第3回と第4回では、「あかつき」のプロジェクト・マネージャーの中村正人さんへのインタビューを掲載する。その後、12月7日の金星周回軌道投入の再挑戦の顛末を紹介し、「あかつき」が拓く金星のサイエンスについても紹介していきたい。○「あかつき」の誕生日本が金星探査をやろうという話は、20世紀の末に持ち上がった。2000年当時、日本も金星探査をやりたいという機運はあったものの、金星の分厚い大気を見るために必要な、赤外線を使う観測機器を造れる人がおらず、また金星探査という大きなプロジェクトを率いることができる人もいなかった。そこで当時、東京大学にいた中村正人さんに白羽の矢が立った。中村さんは当時、極端紫外線を使った観測を行っていたが、新たに赤外線を使う観測機器を造らないかともち掛けられ、宇宙科学研究所(ISAS)に移った。さらにそのなりゆきで、中村さんはこの計画のプロマネを務めることにもなった。そこで他の研究者や日本電気(NEC)の技術者らと共に検討を重ね、わずか1年で構想をまとめた。2000年12月には、ISASの宇宙科学ミッションを審査する宇宙理学委員会に提案書が提出され、翌2001年の1月に開催された「第1回宇宙科学シンポジウム」の初日の最初の講演で、中村さんはこの計画を発表した。発表は好評。宇宙理学委員会による審査を経て、2001年5月、ISASとして金星探査ミッションを推進することが決まった。同年7月には、宇宙開発委員会推進部会の事前評価で「開発研究」段階への移行は妥当との評価を受け、ここに第24号科学衛星「PLANET-C」、後に「あかつき」と命名される日本初の金星探査機の計画がスタートした。当時の計画では、2007年に打ち上げ、2009年に金星に到着する軌道を取ることになっていたが、2004年になってようやくPLANET-Cの開発に予算がつき、打ち上げ時期は2010年まで遅れることになった。○金星気象衛星「あかつき」PLANET-Cは打ち上げ時の質量が約500kgで、ここに5台のカメラと1台の電波発信器からなる、合計約35kgの科学観測装置が搭載されている。535kgというのは金星探査機の中では比較的小さいが、金星の自転と大気の回転と同じ方向に向けて回る軌道から、赤外線を使って金星の大気を見るというミッションは、これまでどの探査機もやったことがないことで、科学的に大きな成果が得られることが期待された。実はこの探査機には、コードネームの「PLANET-C」、愛称の「あかつき」以外に、Venus Climate Orbiter (VOC)という名前でも呼ばれていた。直訳すると「金星気象衛星」。現在ではあまり使われることのない名前だが、この「金星気象衛星」この、「あかつき」の性質を端的にかつ的確に表した名前である。金星には地表を覆い隠すほどの分厚い大気があり、地表での気圧は90気圧もある。その内部の構造がどうなっているのかはまだ謎が多く、たとえば硫酸の雲がどうやってできているのかはわかっていない。また、赤道から高緯度までの広い範囲で、金星の自転方向と同じ向きに風が吹いており、さらにその速度は高度60kmあたりでは時速400kmにも達する。こうした高速で循環する風のことをスーパーローテーションと呼ぶ。地球では考えられない現象だが、土星の衛星タイタンでも似たような現象が起きていることが判明しつつあり、宇宙規模では珍しくないかもしれないと見られている。こうした金星大気の謎を解明することで、金星そのものを知ることになるのはもちろん、金星と地球の気候は何が共通していて何が違うのか、そしてそれは何故なのかを調べることで、地球に対する理解をさらに深めることにつながり、気象学の分野がさらに発展することが期待されている。○金星環境に耐える「あかつき」PLANET-Cの開発は2004年に始まった。2001年に承認された提案に手を加え、設計を詰める作業が行われたが、中村さんによれば、これにはプロジェクト・エンジニアを務める石井信明さんが辣腕を振るったという。PLANET-Cの開発では、特に金星環境にどう耐えるかが重要となった。金星は地球よりも太陽に近いため、探査機が受ける熱の量も大きくなり、放っておくと壊れてしまう。そのため、太陽から受ける熱や、探査機内部から出る熱をうまく制御する必要がある。実際の開発と製造を担当したNECによれば、「熱設計が大変だった」と語る。機体の随所には、いかに放熱する面に太陽光を当てないようにするかという工夫が施されている。特に、地球と大容量の通信を行うための高利得アンテナも、検討時はお椀のような形でおなじみのパラボラ・アンテナだったが、これだとアンテナが太陽のある方向を向いたときに給電部に集光し、温度が上がってしまうため、平面状のアンテナ(ラジアルライン給電スロットアレイアンテナ)が新たに開発された。また、探査機の両側にそれぞれある太陽電池の格納方法にも工夫が施された。多くの衛星では、両翼にある太陽電池はそれぞれの側面側に折り畳まれているが、PLANET-Cでは探査機の高利得アンテナがある側に、蓋をするような形で折り畳まれている。これにより、タイダウン(拘束具)のメカニズムを共通化でき、軽量化につながった。そしてもうひとつ、PLANET-Cにとって最大の変更ももたらされた。スラスターがセラミック製に変わったのだ。通常、人工衛星のスラスターにはニオブ系合金の金属製のものが使われる。しかし、耐熱性に制限があり、また寿命や取扱性にも問題があり、さらに日本にとっては特許の問題から海外から輸入するしかなく、入手性にも問題があった。そこで、金属ではなく窒化珪素系セラミックスを使った「セラミック・スラスター」の開発が行われた。セラミックはニオブ系合金よりも耐熱性が高いため、その分スラスターの性能を上げることができる。またニオブ系合金で必要な耐酸化コーティングも不要という利点がある。そして国産であるため入手しやすく、いわゆる「ブラックボックス」にもならないため、問題が起きても十分な調査が行えるという利点もあった。開発は順調に進み、試験を繰り返した結果、十分な性能と信頼性をもつことが実証された。そしてPLANET-Cが、この新型スラスターの採用第1号になることになった。○M-VからH-IIAへPLANET-Cそのものの開発は順調に進んだが、それ以外のところで大きな問題が起きた。打ち上げロケットの変更である。当初の予定では、打ち上げには「M-V」ロケットが使われることになっていた。M-VはISASが開発した全段固体燃料を使うロケットで、世界の固体ロケットの中でも高い性能をもっていた。しかし、コストが高いという欠点があり、JAXAは2006年、M-Vを退役させる検討を始めた。このとき、PLANET-Cの打ち上げをどうするのかという議論が起こった。「あかつき」はM-Vで打ち上げるように造られているが、機体が完成し、打ち上げられるのは2010年になる。それまでM-Vを延命させるのか、それともH-IIAロケットで打ち上げるのかが検討され、最終的に後者が選ばれた。H-IIAはM-Vとは違い、液体の推進剤を使うロケットであるため、乗り心地は比較的良いほうだった。しかし、大型ロケットのH-IIAにとってPLANET-Cはあまりにも軽く、振動が発生することが問題になった。その振動はPLANET-Cの固有振動数と一致しており、そのまま打ち上げると共振を起こして、壊れる心配があった。まずこの振動を抑えるため、ダミー・ウェイト、要するに衛星でもなんでもない、ただの「重り」を載せることになった。後に、このダミー・ウェイトは、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」が換わって載ることになった。さらに、各所に補強のための梁が入れられることになった。一方、H-IIAにしたことでメリットもあった。M-Vは固体ならではの振動が大きく、H-IIAとはまた別の点で補強が必要なところがあった。たとえば、M-Vで打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」は、回転する駒の力で機体の姿勢を制御する「リアクション・ホイール」に、打ち上げ時の振動に耐えるための設計変更が加えられた。このリアクション・ホイールそのものは米国製で信頼性は高く、また他の衛星や探査機にも採用された実績もあるものだったが、この設計変更が仇となり、航行中に故障することになった。しかし、PLANET-CはH-IIAで打ち上げることになったため、ともすれば不安要素にもなる、こうした設計変更をする必要がなかった。それは設計寿命を超えて今日まで、「あかつき」が正常に動き続けていることにつながっている。○打ち上げ打ち上げロケットがM-VからH-IIAに変わるということはあったものの、計画そのものは大きな遅延を出すことなく進んだ。2009年10月23日には、PLANET-Cの愛称を「あかつき」とすることが決定、発表された。「あかつき(暁)」は、日の出直前の東の空が白み始めるころを指し、金星が最も美しく輝く時間として知られている。一日の始まりである夜明けを意味するこの言葉には、情景の美しさだけではなく物事の実現への力強さがある。その名前が与えられた背景には、ミッションの成功と、探査により惑星気象学を新たに創出しようという想いと決意が込められているという。そして2010年5月21日6時58分22秒(日本標準時)、「あかつき」を搭載したH-IIAロケット17号機は、種子島宇宙センターから離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約27分29秒後に「あかつき」を分離。その後、太陽電池パドルの展開や、太陽を捕捉する制御にも成功し、その日の夜には搭載カメラを使って地球を撮影する試験も行われた。こうして「あかつき」は、半年後の金星到着に向け一路、宇宙の海へ漕ぎ出した。【取材協力:JAXA、日本電気】
2015年12月08日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月7日、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入のため、姿勢制御用エンジン噴射を同日8時51分から実施したと発表した。「あかつき」から送信されたデータを解析した結果、姿勢制御用エンジンの噴射は計画通り約20分実施され、所用の噴射時間が得られたことが確認された。同探査機の状態は正常で、現在は噴射後の探査機軌道の計測と計算を行っており、投入結果の判明までは2日程度要すると見込まれている。
2015年12月07日宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」が12月7日、金星周回軌道への再投入を実施した。同日8時51分に噴射を開始したと見られるが、運用の結果については、本日12時から開催される記者会見で明らかになる見通し。同日朝、軌道投入前に会見に応じたJAXAの久保田孝教授によると、その時点で分かっている限り、探査機の状態は正常。コマンドは全て前日の運用中に探査機に送られており、管制室では40人のスタッフがあかつきから届く電波を見守っている。正式な報告は記者会見で行われるが、9時25分ころJAXA広報より発表があり、あかつきは予定通り噴射を開始し、終了したという。地球-探査機方向の距離と速度変化はレンジ計測とドップラー計測でモニターできており、その値も計画通りだったそうだ。詳細については追ってレポートする。
2015年12月07日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。それぞれの星ならではのパワーで願いを叶える秘訣、今回は「金星」です。■1.恋を後押しする〈金星パワー〉「金星」は、ときめきや喜びで人生を満たす、明るい輝きを放つ星です。とりわけ恋愛には、その明るく光り輝くパワーが本領を発揮。そう、〈金星パワー〉は、恋を強力に後押ししてくれるのです!アニメなどで見かける、恋する瞳のキラキラした輝きは、まさに金星的な表現といえるでしょう。〈金星パワー〉が活性化すれば、デートを成功させ、彼とラブラブになるのも夢ではないというわけです。■2.〈金星パワー〉に満ちたデートをするには?〈金星パワー〉を満たすためには、大いに五感を楽しませることが大切です。具体的には、楽しいおしゃべり、耳に心地よい音、キュートで目を惹くモノ、甘く快い香り、美味しいモノなど。逆に、粗雑な扱いや不快な思いは、〈金星パワー〉を遠ざけてしまいます。ですから、彼との待ち合わせ場所でも、そこからの移動中も目的地でも不快な思いをしないように、あらかじめプランを立てておきましょう。できれば、天気が悪いと不快な思いをしがちな、屋外の雑踏などは避けましょう。たとえば、待ち合わせるなら駅の改札口やバス停や広場などではなく、屋内の、しかも明るく広々としたロビーなどで待ち合わせる・・・というように。お茶を飲む時も、家族連れで混み合うファミレスなどより、若いお客が多いインテリアや食器がお洒落なカフェを選びましょう。■3.〈金星パワー〉を身につけるデートの場所を選ぶだけでなく、あなた自身も、もちろん大いにお洒落しなければいけません。お洒落といっても金星の場合、きちんと感のあるワンピースやフォーマルなスーツより、カジュアルでリボンやフリル付きのキュートなファッションなどのほうがマッチします。かっちりした服しか持っていない場合、ゆるキャラのアクセサリーをつけたり、パンプスに思い切りカジュアルな靴下をはくなど、ちょっとお茶目に外した感じにすればOK!ヘア&メイクは、ナチュラルでもクールビューティでもなく、とにかく可愛いイメージを演出すべき!たとえば、シックな引っつめヘアはNG。ふんわりウェーブやロールヘアはGOOD。メイクは金星カラーのエメラルド色&ローズピンクでまとめ、5歳ぐらい若く見えるくらいでちょうどいいでしょう。■4.〈金星パワー〉で魅せる!金星的な恋の必殺技は、きらきら輝くような明るい笑顔ですから、まずは、笑顔を絶やさないこと。その笑顔で、彼のハートをぐっとつかむのです!そして、堅苦しいあいさつや他人行儀な敬語は避け、肩の力が抜けるような明るいノリの、他愛ない会話をするように心がけてください。チョウのように軽やかに、ひらひらと舞うように、話をはずませることです。そのためにはたとえば、美しい花の妖精になって彼の周囲を飛んでいる、なんていいうイメージを頭の中に思い浮かべるといいでしょう。■おわりに〈金星パワー〉は、上記のように快適に楽しく過ごし、喜びを味わい尽くすことによって、みるみる輝きを増します。照れたり二の足を踏んだりしていないで、デートという舞台の主演女優になったつもりで、恋する女を思いきり演じましょう!(隆速治沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年12月06日金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入への再挑戦を約1カ月後に控えた2015年11月9日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「あかつき」の最新の状況と、投入日である12月7日当日の運用計画などについて記者会見を行った。「あかつき」は今から5年前に金星を回る軌道に入ることに失敗。その後、再挑戦できる目処が立ち、太陽の回りを周りながら準備を行ってきた。現在、探査機に大きな問題は発生していないが、予定よりも長い航海となったことで探査機には疲労がたまっており、軌道投入は難易度の高い挑戦となる。今回は9日に行われた記者会見から、「あかつき」の現状や、12月7日の計画、今後への期待や決意の声などをお伝えしたい。○「あかつき」のこれまで「あかつき」は日本初の金星探査機として、2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。そして同年12月7日に金星に接近し、金星を回る軌道に入るためにスラスター(小型のロケット・エンジン)を噴射した。プロジェクト・マネージャーを務める中村さんが「楽勝だと思っていた」と語るほど、「あかつき」に問題はまったくなく、順調にここまでやってきたものの、肝心の軌道投入でスラスターが故障し、失敗した。スラスターは完全に壊れ、もう使うことはできない。しかし、運用チームはなんとかして再挑戦の機会を掴もうと検討を重ね、その結果「あかつき」の姿勢を制御するために使う、より小さなスラスターを使って軌道投入する方法が編み出された。この小さなスラスターは、探査機本体の上面と下面の4隅にそれぞれ搭載されており、「プシュ」と噴射することで、探査機を姿勢や向きを制御する。そのため1基あたりの力はすごく小さい。軌道投入では4基を同時に噴射するが、それでも本来使うはずだったスラスターの20%の力もない。難しい方法だったが、道筋は見えた。再挑戦は2015年の冬ごろに設定され、そして2011年11月、それに向けて軌道を調整するため、この小さなスラスターを使った軌道修正が行われた。その後、投入日を2015年12月7日に設定することが発表され、また2015年7月には、金星を周る軌道への投入後の観測を有利にするための軌道修正も行われた。さらに「あかつき」は、太陽の熱にも耐えなければならなかった。投入に失敗したことで、当初想定していなかった近さにまで太陽に近付く軌道を回ることになり、最も近付くところ(近日点という)を9回も通過しなければならなくなった。そのたびに想定を超える熱にさらされ、探査機の全体に貼られている金色の断熱材の劣化が進んでいたこともあり、きびしい状況が繰り返された。それでも大きな問題は起きず、「あかつき」は航行を続け、金星周回軌道投入への再挑戦は、もう目前まで迫っている。○2015年12月7日の計画「あかつき」は、金星よりも太陽側、つまり内側の軌道を回って金星を一度追い越し、現在は金星の前方を飛んでいる。このあと12月1日ごろになると、「あかつき」は金星の軌道よりも外側に出るため、自然に速度が落ち、金星が追い付いてくる。そして12月7日になると追い越されるため、この瞬間を狙ってスラスターを噴射し、探査機の速度を落とすことで、金星の周りを回る軌道に入ることができる。12月7日の金星軌道投入に先立ち、12月6日には、7日当日の行動を「あかつき」自身の判断で行えるよう、新しく作成されたプログラムが送信される。その後、探査機の姿勢を変える作業も行われる。現在「あかつき」は太陽の熱に耐えるため、機体の中で最も熱に強い面を常に太陽の方向に向ける姿勢で飛んでいる。そのままでは軌道に入るためのスラスターが噴射できないので、あらかじめ姿勢を変えなければならない。そして12月7日の4時30分に、長野県にある臼田宇宙空間観測所の大きなパラボラ・アンテナを使い、「あかつき」との通信が始まる。8時22分に「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入る。そして8時51分に、「あかつき」は前日に送られたプログラムにしたがって、機体の上面にある4基の小さなスラスターの噴射を開始する。噴射時間は20分間。この噴射は「VOI-R1」と呼ばれており、VOIとは「金星軌道投入」を意味する「Venus Orbit Insertion」の頭文字から取られ、「R」は「Re-何々」とか「Revenge(雪辱)」といった単語を想定しているという。やがて「あかつき」は金星の裏側から出てくる。そこで噴射の状況などを確認し、もし20分よりも早く噴射が止まってしまった場合など、必要なら追加の噴射を行うように地上から指示が出される。この追加の噴射は「VOI-R1c」と呼ばれている。この「c」は「correction(補正)」や「contingency(万一の)」といった単語を想定しているという。なお、VOI-R1が成功したかどうかにかかわらず、探査機は必ず決められたタイミングで機体をほぼ反転させることになっている。もしVOI-R1が失敗したとすれば、それは上面側スラスターに原因である可能性が高いので、下面側を使ってVOI-R1cが行えるように、あらかじめ下面側を噴射する方向に向けておくための処置である。なお、12月7日の時点では、「スラスターの噴射が実施できたかどうか」しかわからず、「軌道投入に成功したかどうか」は、その後数日かけて確認をしないとわからない。JAXAでは、12月9日の18時から、軌道投入の成否に関する記者会見を行うとしている。無事に軌道投入に成功すれば、まず観測機器の試験が行われ、試験的に撮影された金星の画像も、このころに公開できる見込みだとしている。その後、探査機の軌道を徐々に科学観測に適した軌道へと変え、2016年3月以降から、本格的な科学観測を開始する予定だという。軌道の関係で、当初期待されていた観測の一部ができなくなったり、また一部のデータの質が落ちるといった点はあるものの、たとえば金星の自転よりもはるかに速く大気が動く「スーパー・ローテーション」という現象など、謎の部分が多い金星の大気の様子について、多くの発見が得られることが期待されている。○難易度の高い挑戦11月9日の記者会見では、現在「あかつき」は、5年前に損傷したスラスターを除けば、特に不具合は出ておらず、探査機は健全であることを確認しているという。しかし、「あかつき」の設計寿命は4.5年という前提で造られているため、現在ではすでに超えており、いつどこかが故障してもおかしくはない状態にある。また、前述のように想定以上の太陽熱にさらされていたことで、探査機には疲労がたまっている。「あかつき」のプロジェクト・マネージャーを務める中村さんは、「この5年間で衛星も疲労していますので、投入中にどこかが故障するといったことが起これば、計画を達成できない。その意味では、(5年前と比べて)難易度は高いと考えています」と語る。中村さんによると、「もし何か起きるとすれば、VOI-R1の開始直後、噴射し始めのときが一番危険性が高い」という。4基の小さなスラスターは、機体の姿勢を変えるためのものなので、機体の重心を通っていない。そのため、もしこの4基の噴射の力がバラバラだったりすると、姿勢が崩れてしまう可能性がある。ある程度は「あかつき」自身で立て直すこともできるが、それにも限界がある。立て直しが不可能となれば、「あかつき」は噴射を止めることになっている。この場合、VOI-R1ではほとんど噴射ができないことになるが、VOI-R1cで挽回することは可能だという。また仮に、20分の間噴射ができたとしても、その間に探査機の姿勢が少しでもずれていれば、必要なだけの減速をすることができず、失敗に終わる可能性もないわけではない。「あかつき」はすでに設計寿命を超えている上に、残っている燃料は今回の投入でほとんど使い切ってしまうため、もし今回も失敗すれば、再々挑戦の機会は無い。探査機のエンジニアリングを担当する廣瀬さんは「さまざまなエンジニア的な準備を行ってきました。考え漏らしなどがないように、これまでも準備していますが、12月7日までよくよく不具合への対策を取っていけたらと思っています」と語る。中村さんは「実は探査機にはそれほど壊れる不安は無い。それより地上の設備のほうが壊れるかも」とも語る。探査機の運用に使うコンピューターは旧式のものが多く、またプログラムなどもそれ専用に造られているため、代わりを用意するのが難しい。実際にリハーサルでは、地上設備のトラブルが起きたという。○観測機器も健全、士気も高い一方、「あかつき」に搭載されている科学観測機器も同様に、不安は残る。この5年間、「あかつき」は観測機器を太陽の熱から守るような姿勢で飛行していたが、やはり設計寿命を超えていることから、故障してもおかしくはない。ただ、こちらも現在まで大きな問題は出ておらず、また搭載されている5台のカメラのうち、LIR(中間赤外カメラ)とUVI(紫外イメージャ)、IR1(1μmカメラ)の3台に関しては、10月中に試験を行い、最低限ながら健全性を確認することができたという。残る2台のR2(2μmカメラ)とLAC(雷・大気光カメラ)については、現在の探査機の姿勢では確認することができないため、金星軌道投入後に確認試験を実施するという。プロジェクト・サイエンティストの今村さんは「5年前と状況は違います。軌道も当初の最適と考えていたものと違います。観測機器も、気付いていないような不具合があるかもしれない」と語る。しかし、「サイエンス・チームはこの5年間、遊んでいたわけではなく、観測データを解析するプログラムの改良をしたり、海外のミッションに参加して腕を磨いたりと、みんないろんな形で知恵をつけてきています。もちろん5年前と比べて厳しい面はありますが、何とか知恵と努力で乗り切りたいと考えています。今のサイエンス・チームの士気はとても高いです」と、期待を寄せる。「あかつき」は決して楽観的な状況ではない。けれども、悲観するほどでもない。中村さんは「やるべきやることはやりました。すべてがうまく行けば、必ず成功すると考えています。人事を尽くして天命を待つという心境です」と決意を述べる。2015年11月10日で、「あかつき」は打ち上げからちょうど2000日を迎えた。11日現在、金星到着の日まであと26日である。
2015年11月11日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年11月9日、金星到着を12月7日に控えた金星探査機「あかつき」の最新の状況と、当日の運用計画について記者会見を行った。「あかつき」は今から5年前に金星を回る軌道に入ることに失敗、その後は太陽の回りを周りながら、再挑戦に向けて準備を行ってきた。現在、探査機に大きな問題は発生していないが、予定よりも長い航海となったことで探査機には疲労がたまっており、軌道投入は難易度の高い挑戦となる。「あかつき」は2010年5月21日、日本初の金星探査機として打ち上げられた。そして約半年後の12月7日に、金星周回軌道への投入に挑んだが、軌道に入るための噴射に使うスラスター(小型のロケット・エンジン)が故障したことで入れず、そのまま通り過ぎ、太陽を回る軌道に入った。その後「あかつき」は太陽の回りを周りながら、再挑戦できる機会を伺ってきた。そして検討の結果、2015年末に金星に到着できる新しい軌道が見つかり、それに向けて2011年11月に3回、また今年7月にも3回の軌道修正が行われた。現在「あかつき」は、金星よりも太陽側、つまり内側の軌道を回って金星を追い越し、金星の前方を飛んでいる。このあと12月1日ごろになると、「あかつき」は金星の軌道よりも外側に出るため、自然に速度が落ち、12月7日にちょうど金星と近付くことができるという。「あかつき」はまず、金星周回軌道への投入に先立ち、前日の12月6日に地上で作成された軌道投入のためのプログラムが送られ、当日の動作を「あかつき」が自分の判断で行えるようにする。その後、探査機の姿勢を、噴射を行うための向きに変える。そして12月7日の8時51分に、「あかつき」は4基のスラスターを同時に噴射する。軌道投入用のスラスターは5年前に壊れているため、本来は探査機の姿勢を制御するために装備されている、より小型で、力の弱いスラスターを使う。噴射は20分間続き、金星を回るために必要なだけ探査機を減速する。このスラスター噴射のことを「VOI-R1」と呼ぶ。地上からは常に「あかつき」を追うことができ、また「あかつき」からも途切れ途切れながら電波が送られてくるので、それを確認しつつ、必要に応じて追加の噴射(VOI-R1c)が行われる。12月7日の時点では、「スラスターの噴射が実施できたかどうか」しかわからず、「軌道投入に成功したかどうか」は、その後数日かけて確認をしないとわからない。JAXAでは、12月9日の18時から、軌道投入の成否に関する記者会見を行うとしている。現在「あかつき」は、すでに設計寿命の4.5年を超えており、どこかの機器が壊れてもおかしくはない状態にある。それに加え、当初の想定よりも太陽に近付く軌道に乗ったことから、太陽の近くを通過するたびに、設計時の想定を超える熱にさらされ続けており、探査機には大きな疲労が蓄積されている。しかし今のところは、5年前に壊れたスラスターを除けば健全な状態を保っているという。また観測機器も同様で、5台搭載されているカメラのうち、3台に関しては今年10月に試験を行い、こちらも最低限の健全性を確認しているという。残り2台のカメラは、探査機の姿勢の関係で確認ができないため、金星周回軌道投入後の確認となる。無事に軌道投入に成功すれば、まず観測機器の試験が行われることになる。試験的な金星の画像も、このころに公開できる見込みだとしている。その後、探査機の軌道を徐々に、科学観測に適した軌道へと変える。本格的な科学観測の開始は2016年3月以降に予定されている。軌道の関係で、当初期待されていた観測の一部ができなくなったり、また一部のデータの質が落ちるといった点はあるものの、謎の部分が多い金星の大気について、多くの発見が得られることが期待されている。プロジェクト・マネージャーを務める中村さんは「この5年間で衛星も疲労していますので、投入中にどこかが故障するといったことが起これば、計画を達成できない。その意味では、(5年前と比べて)難易度は高いと考えています」と語る。しかし「やるべきやることはやりました。すべてがうまく行けば、必ず成功すると考えています。人事を尽くして天命を待つという心境です」と決意を述べた。(編集部より:この記者会見についての詳細レポートは11月11日に掲載予定です。)
2015年11月10日千葉工業大学は9月7日、金星の表層が極度に乾燥している理由について、天体衝突が初期金星の水分を取り除いたとする新説を発表した。同成果は同大学惑星探査研究センターの黒澤耕介 研究員によるもので、欧州科学雑誌「Earth and Planetary Science Letters」電子版に掲載された。金星は地球とほぼ同じ質量であり、太陽からの距離も近いため、形成期の金星表層には地球の海水と同程度の水が存在していたと考えられている。しかし、現在の金星表層には地球の海水量の10万分の1しか水分が存在していない。金星表層の水の行方は、地球と金星がいかにして作り分けられたか、表層に液体の水を持つハビタブルプラネットがどのように作られるのかといった問題に直結する課題の1つとされている。これまでの研究から、太陽に近い金星では海が蒸発し、水蒸気の大気が形成されていたとされる。この水蒸気は若い太陽からの強い紫外線で水素と酸素に分解され、軽い水素は宇宙空間に放出されたと考えられている。しかし、金星サイズの惑星から地球海洋相当量の水に含まれる酸素を宇宙空間に逃すことは難しいため、金星の表層水の行方は水蒸気の紫外線による分解と、水素の宇宙空間への散逸後に残された分厚い酸素大気をいかにして消費するかという問題に帰着するとされてきた。形成末期の金星は現在の1万倍の頻度で天体衝突が起きていたと考えられている。この時期は天体重爆撃期と呼ばれ、水蒸気大気の光化学分解が進行する時期と重なっている。同研究グループは、天体衝突が金星の地殻・マントルを粉砕・掘削して、岩石塵を高温の初期金星大気中に放出し、その結果岩石塵と高温の酸素大気が反応し、岩石が酸化されることで大気から酸素が取り除かれたとする説を提唱。初期金星への天体重爆撃の数値モデルを構築し、天体重爆撃によって粉砕・掘削される岩石の総量を計算した。その結果、大気に放出される岩石塵の総質量は現在の地球大気質量の1万倍におよび、原子金星においては主要な酸素消費源となり得ること、ならびに強い紫外線による宇宙空間への水素散逸効果と合わせると、金星表層から水分を消失させる可能性があることが示された。初期地球にも金星と同程度の天体重爆撃があったと推定されるが、地球は太陽からの距離が金星よりもわずかに遠いため、水蒸気大気が凝縮して海洋を作り、紫外線による光化学分解を免れたと考えられる。この場合は、天体衝突によって岩石塵が大気中に放出されても、酸化反応が効率良く進むことはない。このことから、表層水が液体だったか気体だったかという形態の違いによって、天体重爆撃に対する表層環境の応答に違いが生じ、地球と金星が作り分けられたと推定されるという。同研究グループは「今回の研究成果は形成末期の天体重爆撃が惑星の地殻・マントルと初期惑星大気を激しく混合させ得ることを示しています。莫大な量の岩石塵と惑星大気の間の化学反応は初期大気質量や組成を大きく変える可能性があります。金星の表層水の問題だけでなく、系外惑星の大気進化過程にも重要な役割を果たした可能性があることをも示唆する結果です。」とコメントしている。
2015年09月07日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。それぞれの星が象徴するシンボルとアクションを利用した運気アップ・スペシャル、今回は「金星」です。〈金星シンボル〉を上手に使えば、魅惑の女子力を手に入れると同時にリッチにもなれるという、なんともちゃっかりしたお話。「金星」は、”美”とその裏付けとなる”富”をつかさどる星。恋を夢見るだけの星ではないのです。さあ、財運と恋愛運のWアップのために、金曜日に〈金星シンボル〉と〈金星アクション〉で、金星のパワーを取り入れましょう!■1.金星シンボルとは?金星のシンボル・カラーは、グリーンとピンク。ナンバーは7で、形はドーム型やアールヌーボー的な曲線を描く形。金星のシンボル・アニマルは、鹿・山猫・白鳥・白鳩・カナリア、そして小さいウサギやハムスターなどペットの小動物。シンボル・カラーのグリーンやピンクなど、美しい色のトカゲやヤモリ。植物はバラ科の植物とその果実、たとえばバラ・桜・梅などの花と、リンゴ・イチゴ・ナシ・モモ・さくらんぼ・アンズなどの果実です。シンボル・フードは、上記のバラ科の果実が代表的ですが、金星が象徴する甘い味覚から、ケーキなどの甘いお菓子も金星フードです。シンボル・グッズは、可愛い服やアクセサリーやキュートな小物。たとえば、レースやリボンを使ったガーリーな服や小物、ゆるキャラとかアニメキャラなどキュートなキャラクター小物なども、金星のシンボル・グッズです。それから、エメラルドやローズクォーツといった、シンボル・カラーの宝石も〈金星シンボル〉となります。これら〈金星シンボル〉を使ったり、シンボル・フードを食べたりすれば、金星のパワーを効率よく取り入れることができるのです。また、金星プレイスといえば以下のような場所で、そこには金星パワーがあふれています。美術館や美容院や化粧品店をはじめ、美や芸術に関連する場所。華やかなパーティーやイベントが開かれる会場。ティーンエイジャーを対象とした、キャピキャピしたグッズを売る雑貨店。スイーツの店をはじめ若い女性に人気のある飲食店。花の名所や果樹園。■2.〈金星シンボル〉でパワーアップするためのアクション〈金星シンボル〉のパワー効果を上げるために、金曜日に以下のようなアクションを実行してください。*ファッションはキュート&ガーリーに決め、スラックスではなく必ずスカートをはく*可愛い柄やデザインのインテリア・グッズか、美しい風景の絵画や写真を部屋に飾る*小動物とふれあう=小動物を飼っている友人の家や小動物カフェや動物園やペットショップで*バラの花を生けるか、バラのポプリやローズ系の香りの化粧品を使う*〈金星カラー〉であるグリーンやピンクの服とアクセサリーを身につけ、華やかな金星プレイスへ出かける*見た目も金星的に可愛い甘いお菓子を食べ、バラ花茶など香りのいい飲み物を飲む■3.美をかたちづくる何かにチャレンジしよう!金曜日のアフター5には、芸術的な習いごとをしたり、アート系ワークショップでアート制作体験をしましょう。あるいは、着物の着付けや礼法や歩き方などを学んで、立ち居振る舞いを美しくするのも良いでしょう。美的センスを磨き、見た目も内面も美しくなることにより、あなた自身の価値をどんどん高めていきます。美や富に縁があるとは、美や富にふさわしい”価値ある存在”になる、ということなのです!■4.金星的なイメージによる自己暗示以下のような言葉による自己暗示で、自分の魅力に自信を持てるようになりましょう。・私には美しいオーラがあり、私の笑顔や仕草は周囲を魅了する・私の「心の中の美術館」には美しい景色や香り高い花がいっぱい!・私は、あふれでるほど豊かな愛を、周囲の人や動物や植物にそそぐ・きょうもきっと素敵な出会いや楽しい出来事がある!・朝は庭園で小鳥がさえずり、夕べには金星が輝くように、私の人生は豊かで美しい!あらかじめ上記のような言葉を最低2つ以上メモしておき、自分の部屋をはじめ、誰もいない空間で声に出して読み上げます。文体は、「ですます調」でも「である調」でも何でもOK。多少、文章が違っていてもかまいません。ただし、必ず肯定的に断定すること。できれば毎日、繰り返し読み上げて、いつでもどこでも暗唱できるようにしましょう。■おわりに金星は、さわやかな笑顔で明るく楽しいことを考えている人にこそ、パワーをさずけてくれます。何かイヤなことがあっても、いつまでも引きずらず、前向きに楽しいことを考えるように心がけましょう。スッキリさわやかな気分になるためには、部屋をきちんと片付けるのも効果的ですよ。(隆速治沙/ハウコレ)
2015年08月28日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月5日、2015年12月7日に予定している金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への再投入に向けて7月17日、24日、31日の3回に分けて実施した4回目の軌道修正制御の結果を発表した。この結果、8月2日までに取得したテレメトリデータを解析したところ、8月4日17時30分(日本時間)を持って、軌道修正制御が計画通りに実施されたことが確認されたとしている。あかつきは今後、8月29日に太陽の近日点を通過した後、10月から12月にかけて軌道の微調整を実施。その後、軌道投入の前日となる12月6日に姿勢を観測に適したものへと変更し、翌12月7日に金星の周回軌道への投入が計画されている。
2015年08月05日