星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。今回は “モテ女になる” 金星&火星スペシャルです!ラブ運の両輪ともいえる、魅惑をつかさどる金星と、愛欲をつかさどる火星。その2つの惑星が発揮する〈金星パワー〉と〈火星パワー〉を合体させた〈ハイブリッド惑星マジック〉なら、最強にしてマジカルなラブ運アップ効果が期待できます。さあ、あなたも今すぐ「金星」と「火星」の〈ハイブリッド惑星マジック〉で、モテ女になりましょう!■1.〈金星パワー〉は相手を惹きつける磁力〈金星パワー〉によって放たれるのは、理性がマヒしてしまうような、抵抗しがたい魅力です。たとえば、官能的なボディラインや誘惑的な瞳。思わず触りたくなる柔肌。つやつや&ぷるんとした唇。なんともいえない、いい香り。そして、愛らしい仕草やキュートな笑顔。あるいは、腰をゆらゆら揺らして歩くモンローウォーク。いずれも “相手を惹きつける磁力” そのものですから、男性は、知らず知らずのうちに惹きつけられてしまいます。そんな〈金星パワー〉を全身にチャージすれば、あなたもきっと、男性をトリコにするお色気を発散することができるでしょう。〈金星パワー〉のチャージには、まず、浴室や脱衣コーナーに大きな鏡を置きましょう。お風呂上りに全身を映してボディラインをチェックしたり、セクシーなポーズや歩き方を研究するのです。その際、男性に絶大な人気のある、グラビア・アイドルを参考にすると良いでしょう。次に、唇の手入れや歯の美白を。つややかな唇やキレイな白い歯は、魅力的な笑顔に欠かせない要素だからです。そして仕上げは、いい香り。金星のアロマでありラブ運にプラスする、ローズの香りのコロンやヘアケア用品を使いましょう。■2.〈火星パワー〉もチャージして、アクティブに攻める!花のように受け身で男性を引き寄せるのが〈金星パワー〉だとすれば、みずから行動に出て積極的に攻めるのが〈火星パワー〉。たとえば、タンゴやフラメンコやベリーダンスといった情熱的なダンスは、火星的にアクティブ&セクシーです。そんなダンスを習ったり、武道やスポーツで身体を鍛えると、引き締まって柔軟性も抜群のボディーになるはず。しかもボディーメイクしていく過程で、あなたは全身で〈火星パワー〉をチャージすることができるでしょう。火星は情熱やスポーツや武道をつかさどるからです。また、引き締まって柔軟性もあるボディーは、見かけだけでなく、実はベッドの上でもその威力を発揮します。セックスで男性を大いに満足させるためには、全身の筋力や柔軟性が必要だからです。また、身体に自信があれば、いざベッドインした時、積極的に振る舞うことができるでしょう。■3.モテ女の秘密は〈ハイブリッド惑星マジック〉何しろ、金星と火星はラブ運の両輪ですから、どちらのパワーも欠かせません。上記のように〈金星パワー〉と〈火星パワー〉の両方をチャージすると、相乗効果として〈ハイブリッド惑星マジック〉が生じ、モテ女になれるというわけです。たとえば、受け身なだけでは、変な男性につかまってしまうリスクがあります。だからといって、やたらアクティブで肉食系なだけだと品がなくなり、趣味のいい男性からは敬遠されてしまいがち。あなたの周囲でモテている女性を、良く観察してみてください。彼女は、適度に受け身だけれど、狙った男性には積極的になれるのではありませんか?つまり彼女には、金星と火星によるラブ運の両輪が揃っていて、〈ハイブリッド惑星マジック〉が生じていることでしょう。■4.同性への配慮も忘れずにいくら〈ハイブリッド惑星マジック〉で男性ウケが良くなっても、周囲の女性から総スカンを食らってしまうと、思いもよらない場面で足をすくわれる羽目になりがちです。男性への気づかい以上に、女性には気をつかいましょう。たとえば、近所のおばあさんが困っていたら、すぐに手を差し伸べるなど、年配の女性にも親切にすることです。また、落ちこんでいる女友達や同僚がいたら、そっと寄り添ってあげましょう。そんなやさしさを発揮できた時、あなたの株は大いに上がり、その評判はいずれ、あなたの大好きな彼の耳にも入ることでしょう。■おわりにモテ女は、もちろん、男性を夢中にさせるでしょう。でも実は、人間的にも十分に魅力的なのです。女として男性を魅了するだけでなく、さらに内面から輝いて “花の命が長もちする” ような、本物のモテ女になりましょう!(隆速治沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年02月14日国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と慶應義塾大学、京都産業大学は2月1日、コンピュータシミュレーションから、金星の極域上空の大気に生じている特異な気温分布を再現し、その生成・維持メカニズムを理論的に解明することに成功したと発表した。同成果は、JAXA 宇宙航空プロジェクト 安藤紘基 研究員らの研究グループによるもので、2月1日付けの英科学誌「Nature Communications」に掲載された。金星の極域上空の大気では、気温が高い領域を冷たい領域が囲っているという特異な気温分布となっていることが1970年代の金星探査によって明らかになっている。しかし、この特異な気温分布が生じるメカニズムは現在まで解明されていなかった。今回、同研究グループは数値シミュレーションを行い、太陽光が金星の雲層を暖めることにより生じた南北方向の大気の流れが同メカニズムに関連している可能性を指摘。この流れは極域上空で集まり下降流となるが、気圧の高い低高度に向かう際に圧縮されて気体の温度が高くなる。これが極域の一部で温度が継続的に高くなる原因であることが結果から示唆されている。今年4月から金星探査機「あかつき」が本格的な観測を開始するが、同探査機に搭載された複数のカメラによる観測から金星の南北方向の大気の流れの強さや気温分布がわかれば、今回の研究で用いられた理論モデルを実証することにつながると同研究グループは説明している。
2016年02月02日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。運が良くなるヒント、今回は「金星」です。■1.金星がもたらす実利と魅惑の磁力とは?「金星」は、その明るく美しい輝きから、別名「明星」と呼ばれます。美と豊かさをつかさどるとともに、若さや可愛さ、生の喜びや楽しさ、恋のときめきを象徴。また、美が実利とリンクしているところなど、金星ならではといえるでしょう。金星的な、周囲を魅了する美しさや可愛さや楽しさは、繁栄と豊かさをもたらします。金星的に運が良くなるとは、この繁栄と豊かさを手に入れること。そして、金星的な魅惑とはズバリ、異性を惹きつける磁力なのです。さあ、あなたも繁栄と豊かさと魅惑の磁力を手に入れましょう!■2.「男目線」こそが “モテ基準”女性同士では、よく「カワイイ!」「キレイ!」とほめ合います。でも、男性から見たら、そのほめる基準が「?」だったりするようです。同性の女性にはウケても、異性である男性から見て魅力的でなければ、モテることなどありえません。ファッションもメイクも、実際に “男ウケ” するかどうかが問題。つまり、男目線こそが “モテ基準” であり、魅惑の磁力の秘密というわけです。あなたがもし、「恋をしたい!」「好きな男性を振り向かせたい!」と思うなら、男目線から見て魅力的になる必要がありますね。具体的にどうするかは、次の3を読んでください。■3.どうすれば男目線の “イイ女” になれるの?一番簡単なのは、センスのいい男性の美容師さんに、ヘア&メイクを任せることです。男性から見た「カワイイ!」「キレイ!」を演出してもらいましょう。もちろん、その先の「セクシー」も!次に、プロのスタイリストに全身コーディネートしてもらいましょう。昨今では、チョイスしてもらった服を、購入するのではなくレンタルできる、というプランもあるようです。ネット検索などでメンズスタイリストを探せば、男目線なので最高!上記のようなプロのアドバイスを生かせば、あなたの中に眠っていた魅力が、みるみる開花!金星のようにキラめく、大変身を遂げることも夢ではありません。■4.外では華やかな演出を、内では居心地よく家から一歩でも外へ出るなら、ファッションもメイクも華やかに演出しましょう。ただ、いつも意識して自分を演出してばかりだと、疲れてしまいますよね。家の中では居心地よく、くつろぐことも大切。この、内と外のメリハリは、金星的に輝いて運を良くするために重要です。ストレスが溜まってしまっては、輝くような笑顔になどなれません。自分自身を満足させることにより、愛情豊かになれるのですから。■おわりに金星は、美しさだけでなく、しっかり実利ももたらす星だと、お分かりいただけたでしょうか?今日からは魅惑の磁力を発揮してステキな恋をし、同時に繁栄や豊かさを手に入れましょう!(隆速治沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年01月29日新しい年が始まり「今年こそ幸せに」と願うものの、時間は飛ぶように過ぎて気づけば1月も終盤。最近、仕事でも恋愛でも大きな転機を迎え、先行き不安定なまま日々を送る筆者は、これではいけないと、よく当たると評判の占い師「原宿の母」こと菅野鈴子先生のもとを訪ねました。仕事を頑張りたいけど、いつかは結婚もしたい…。付き合い始めたばかりの彼氏との結婚の可能性は?今後の運勢を教えてください!◆いざ、占い界のゴッドマザーが待つ原宿へ今回、鑑定をお願いしたのは、迷える女性たちに慕われる「原宿の母」。あの手相芸人・島田秀平さんの師匠でもある「原宿の母」は、気学、タロットカード、西洋占星術、手相などを用いて30余年、多くの人々の悩み占ってきた占い界のゴッドマザーです。当たると定評があるのはもちろん、明るくて親しみやすい人柄に、ついリピーターになってしまう人が続出するなどファンが多い先生だけに、期待値はマックスです!◆西洋占星術で今の性格や恋愛傾向をチェック!まずは、生年月日と生まれた時刻や地域を聞かれ、パソコンに入力していきます。これで性格や恋愛傾向などがわかるそうです。原宿の母「ええとね、あなたは自分の好きなことは一生懸命やる人。だけど興味のないことはしないでしょ?」いきなり当たった!…とここで、西洋占星術の占い方についてちょっとご説明しましょう。【西洋占星術ってどんな占い?】西洋占星術では『ホロスコープ』と呼ばれる星の配置図を使います。こちらは、ある時間にある場所から見たときに、宇宙のどの方向に惑星があったかを示したもの。一般的に円状で、『ハウス』という12のセクションに分けられています。筆者が生まれた日のホロスコープそれぞれのハウスは、人生における分野や環境を示しています。12のハウスの中には太陽と月、水星、金星など10の天体のマークが描かれ、生まれた日時のホロスコープを見ると、惑星や星座がその人に与えている影響をピンポイントで知ることができます。【星座は一つだけじゃない!?】普段、「私は〇〇座です」と言うときの星座は『太陽星座』と呼ばれ、生まれた日時に太陽がどの方向にあったか、で決められているもの。同じように、私たちは月や星が位置していた方向による『月星座』『金星星座』なども持っています。『太陽星座』が表すのはその人の「表向きの性格」で、『月星座』が表すのは「本質」。そして「女性の恋愛」を占う際は『金星星座』を見るそうです。これで性格や恋愛傾向がわかっちゃうんですね!【占いで性格がバレバレに!】原宿の母「『太陽星座』が双子座、『月星座』が牡牛座で、『水星』『金星』も双子座、『火星』が水瓶座ね。双子座は好奇心が旺盛で何にでも興味を示すんよ。出ている星はどれも『柔軟な星』だから、人から面白いと言われるとすぐに興味を持つ。でも、月星座が牡牛座なんよね…」私「牡牛座だと何か問題があるんですか?」原宿の母「月が牡牛座というのは、意外に内面が慎重ってこと。面白そうだからと飛びつきそうで飛びつかない。本当に大丈夫かな?と確認したくなるんよ」ミーハーなくせに、いざとなると慎重になって、肝心な一歩が踏み出せない私の性格をズバリ言い当てられました。原宿の母「『風』の星が多いから、物事を客観的に見ることができるかな。冷静なときはすごく冷静な人なんやね」『風』とは、星座を分類する際のグループのひとつ。西洋占星術には、12星座を『火・地・風・水』の4つのエレメント(元素)に分けるという考え方があります。【12星座の4つのエレメント】火:牡羊座、獅子座、射手座地:牡牛座、乙女座、山羊座風:双子座、天秤座、水瓶座水:蟹座、蠍座、魚座『火・地・風・水』の特徴を把握すれば、自分の基本的な性格の傾向がわかるそうなので、調べてみるといいかもしれませんね。私の場合は『太陽星座』だけでなく、恋愛を占う『金星星座』も双子座でした。双子座は「ミーハー」だけど、『風』の星座という意味では「客観的」な星座とのこと。それって、実は尻軽でありながら、そんな自分を客観的に見ている自分がいるってこと?だから気になる男性と仲良くなるのは早いのに、恋愛関係になるまでに相手の本性を見極めてやろう!という気持ちが働いて空回りするケースが多かったのでしょうか?なお、会話に出てきた『柔軟な星』というのは、12星座を3つに分類する考え方に基づく表現。この区分では星座ごとの行動パターンを知ることができます。【12星座の3区分】活動宮:牡羊座、山羊座、天秤座、蟹座固定宮:獅子座、牡牛座、水瓶座、蠍座柔軟宮:射手座、乙女座、双子座、魚座『柔軟な星(柔軟宮)』の人は変化を受け入れて適応する能力が高く、状況に応じて臨機応変に行動するのが得意なのだそうです。西洋占星術って奥が深い!◆タロット星座で運命を占ってみたら…ちなみに、西洋占星術はタロットカードとも深いつながりがあるそうです。生年月日から自分のカードを割り出し、性格や宿命を判断することができるとか。モバイルサイトで占ったところ、私が生まれ持った性質を示すカードは『調教師』でした【カードが示す運命】・個性的な印象を与える・平常心を保ち、客観的に物事を判断する・周囲への愛にあふれ、誰に対しても大らかな気持ちで接する・何かトラブルが起こると自分のせいだと思い込むこれまたその通り!という感じでびっくり。特に4つめとか。星座とタロットカードのように、いくつかの占術をかけ合わせたら、より正確に占えると聞いたことがあったのですが、確かにそうみたい…と身を持って実感しました。そして、「そういう状況(トラブル)に陥ると、長く尾を引いてしまうから心を強く持って」という「原宿の母」の温かいアドバイス…これ大事。ありがたく頂戴します!※モバイルサイトでは「タロット星座」で運勢をチェックできます!↓↓◆星が暗示していた「変化」の時原宿の母「3年くらい前から徐々に転機に入って、去年は特にその傾向が強いね。何かを終了させて次に行くとか」私「まさにその通りです!3年前に起業しまして。でも、他の仕事が忙しくてその会社ではほとんど何もしてなかったけど、去年、本格始動したんです」原宿の母「天王星が行ったり来たりしながら、ずっとあるから今年は特に重要な年じゃけん。自分にとってそれが本当に大切なものかどうか、見極める時期に来てたんやね。二者択一の時期だったんやない?」すごい!気持ちいいほどバシバシ当たります!そう、去年は私、仕事も恋愛も大きな決断をしたんです。ライターとしていろいろな仕事をしていくために起業したものの、他社で業務委託をしていたので、作った会社はほぼ休眠状態。ところが昨年、諸事情あって完全独立を果たすことに。同時期に3年付き合った元カレとの恋にも自らピリオドを打ったばかり。その後、新しい出会いがあって今の彼氏と交際を始めたのですが…。それもこれも、「飛躍」や「刷新」を表す天王星の仕業だったんですね。感情的に決断してしまったと思っていたけど“風”が意味する冷静さがきちんと決断をさせてくれたのかも?◆コンプレックスが一転!デコッパチ=仕事運に◎ところで、仕事運がいいことはわかりましたが、それ以外は?肝心の結婚とか。私「今、44歳なんです。いったいいつになったら落ち着けるんでしょうか?結婚はできますか?」原宿の母「当分ムリやね。これからますます忙しくなるから」仕事があるのはありがたいことですが、このままずっと独り身っていうのもちょっと…。原宿の母「しばらくは仕事を頑張るといいよ。あなた、仕事運がいい“おでこ”してるから」【成功する人はこんな顔!~顔相占い】「原宿の母」いわく、「おでこの左右が出っ張ってる人」「笑ったときに頬骨が高くなる人」は、仕事運がいいのだとか。原宿の母「おでこと頬は、人相学的に仕事と自分のテリトリーを表すの。仕事をする上ではここが出ているほうがいいんよ。安倍首相とか、タレントの有吉弘行くんとか、松田聖子ちゃんとか、よう見るとおでこが出て光ってるんよ。人気の出てきた芸能人は眉の上が横一直線にピカピカ光ってるから、見てごらん」子どもの頃にデコッパチと言われ、それがずっとコンプレックスだった私。この日、生まれて初めて、おでこが出ていてよかったと思えました。おでこ以外でも、「小鼻がテカりやすい人は金運が良い」など、コンプレックスに感じていたパーツが意外にも幸運のしるしだということがあるようなので、調べてみてもいいかも。自分のマイナス面を嘆くよりも、プラス面を知って自信を持てば、人生が何十倍も楽しくなるはずです。それにしても、仕事運がいいのはうれしいけど、結婚運はどうなの?次回は手相で「自分の婚期をチェックする方法」が判明。「結婚してはいけない男性の特徴」もわかります!とっても気さくでおちゃめな「原宿の母」(文=山本洋美)[後編を見る]運命の人を逃したダメンズ好き独女が結婚するには?-->原宿の母/菅野鈴子(すがのすずこ)鑑定歴30年。ひとりひとりの悩みや問題にマッチした的確な答えを導き出すことで、高い信頼と的中率から遠方からも日々鑑定に訪れる人が多い。原宿の路上での鑑定を中心に活動していたことから、「原宿の母」、スーちゃんの愛称で親しまれている。テレビ、ラジオへの出演、書籍・雑誌等への掲載多数。社員研修、講演、全国各地デパート等でのイベントを展開している。 また、スーちゃんスクールと呼ばれる、タロット教室、手相教室、ヒプノーティス教室等、多数のスクールも開講している。今後もタロット&ヨガ教室等、新たなスクール展開が期待されている。原宿の母◆タロット
2016年01月27日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月18日、金星探査機「あかつき」に搭載された波長2μm付近に感度を持つ赤外線カメラ(IR2)の画像を公開した。公開された画像は12月11日に撮影されたもの。画像では雲頂の高低が明暗で現れており、南北半球ともに緯度50度付近よりも極側で雲頂が低くなっていることがわかった。低緯度の縞模様や南北に延びる構造は、今回初めて捉えられた構造で、今後の観測と解析によって、金星雲層と大気のダイナミクスを解明する手がかりになることが期待されている。「あかつき」にはIR2のほかに3つのカメラが搭載されており、すでに画像が公開されている。IR2は観測のために検出器をマイナス200度以下まで冷却する必要があったため、他の3カメラより立ち上げに時間を要していた。
2015年12月21日本連載の第1回と第2回では、日本初の金星探査計画である「あかつき」がどのようにして生まれ、打ち上げられ、5年前の金星周回軌道への投入失敗が起きたのか。そしてそこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、について紹介した。また第3回では、「あかつき」のプロジェクト・マネージャーを務める中村正人さんに、「あかつき」の計画がどのように立ち上がったのか、そして第4回では「あかつき」が完成するまで経緯、また人工衛星のプロマネというのがどういう仕事なのかについてお聞きした。第5回では、5年前の金星周回軌道への投入に失敗したときの状況と、そして原因調査で焦点となったセラミック・スラスターについてお聞きした。今回は金星周回軌道投入の再挑戦に向けた苦闘と、「あかつき」と中村さんの今後ついて伺った。(このインタビューは2015年11月19日に行われたものです)中村正人さん1959年生まれ。理学博士。JAXA宇宙科学研究所 教授。1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。ドイツのマックスプランク研究所研究員、旧文部省宇宙科学研究所助手、東京大学大学院理学系研究科助教授を経て、2002年より現職。惑星大気とプラズマ物理学が専門。金星探査機「あかつき」では、計画の立ち上げから先頭に立ち、プロジェクト・マネージャとして開発から運用、5年前の失敗事故への対応、再挑戦に向けた計画策定を率いてきた。○姿勢制御用のスラスターで軌道に入れよう--その後、セラミック・スラスターは推力が出せないことがわかり、姿勢制御用のスラスター(RCS)[*13]で金星周回軌道に入れるということになりました。この案はどういう経緯で出てきたものなのでしょうか。中村: 言い出したのは稲谷さん[*14]でした。しれっ、として言うから、最初は「何言ってるんだ」と思いましたが、今になってみると彼が正しかったですね。理学の人間には思いもつかなかったです。でもよく考えてみると、RCSで軌道を変えることに使うというのは、天文衛星を打ち上げたときにやっていたんですね。「あかつき」は軌道投入用のエンジン(セラミック・スラスター)と姿勢制御用のエンジン(RCS)を別にもっていますが、たとえばX線天文衛星「すざく」では、RCSで打ち上げ後の軌道修正を行っています。だからRCSを使って軌道の制御もするというのは、そんなに不思議なことではないんですね。--RCSでも金星周回軌道に投入できるということがわかったのは、いつごろのことだったのでしょうか。中村: 軌道が見つかったのは1年ちょっと前だったんですよ。それまでは軌道が確定していなかったんです。だんだん僕らも焦りはじめていていました。一応、入れられる軌道はあったんですね。でもその軌道は、軌道投入時のエンジン噴射にプラスマイナス2%の誤差が出ただけでも、金星にぶつかっちゃうか、どっかに飛んで行っちゃうという、危ないものだったんです。はじめはその軌道を取ろうとしたんですが、NECの人から「そんな危険なことはやるもんじゃない」って言われて反対されたんです。宇宙研とNECの関係ってそういうものなんです。僕も若いころ、NECの人から「中村さん、そういうことはやるもんじゃありません」って怒られたりしたんですけど、そのときも石井君が「石井先生、そういうことはやるもんじゃありません」って言われていました。それで計算をやり直して、新しい軌道を探したんだけど、意外と見つからない。そのあとで、衛星側の観測の条件を少し緩和したんですね。僕が今村君に「観測できる時間が短くなるけど、衛星が長生きするほうがいいよね」と言って、今村君が納得してくれて。そうやって観測する時間を少し犠牲にしたことで、やっと解が見つかったんです。だいたい行けると思ったのは2013年8月ぐらいだったかな。そのあと計算を追及して、最終的な軌道ができあがったのが2014年1月ぐらいでした。--それは大変でしたね。中村: 最初は極軌道[*15]に入れようか、という話もありました。極軌道だと太陽の重力に引っ張られることがなかったから、こんなに難しくはなかったんですね。でも極軌道に入れると科学観測ができない。「あかつき」に搭載されているカメラの向きは固定されているから、極軌道に入るとそっぽを向いちゃうんですね。それに熱構造上、衛星を傾けてカメラを金星に向けてやる、ということもできない。だから僕からは必ず科学観測ができる軌道に入れてくれと要請をして、それを実現するために、みんなさんざん苦労しました。まぁ、そんな簡単に入れられたらおもしろくないですよ(笑)。○研究者の本能として、別の新しい研究課題を探す--ところで、「あかつき」の後継機の検討などは始まっているのでしょうか。中村: 今のところまだないですね。科学衛星なので、「あかつき」の科学的な成果を見て「『あかつき』でここまで分かった、では次は何を知らないといけないか」というところからスタートしないといけないですからね。惑星探査というのは時間がかかりますから、若い連中には「先を考えておけよ」とか「結果を見てから考えるなよ」と教えているんですが、まぁ金星は近くて行きやすいしね。とりあえずは「あかつき」の結果を見てから考えることになると思います。--そこには中村先生も何らかの形で関わられるのでしょうか。中村: いやいや、僕はもう定年ですからね。後任の人に任せます。--ちなみに中村先生は、「あかつき」にはどのあたりまで関わられる予定なのでしょうか。中村: 12月の金星軌道投入の成果が出るまで……だから、2016年3月ごろまでかな。実はこの前、ここ(JAXA東京事務所)で老後の生活プランみたいなセミナーがあって、3月で退職すると退職金がいくらで、みたいなことを計算したんですよ。でも年金がもらえるのはまだ先だから、これはやばいかもしれないなぁ、と(笑)。まじめな話をすると、僕はもともと宇宙研に勤めていて、東京大学に行って、また宇宙研に戻ってきてと、10年ぐらいごとに職場を移っています。でも研究者というのは、ひとつの仕事をやったら別のところにいって別の研究をするというのが普通なんですよ。いつまでも僕が宇宙研にいたら、あとの人たちが仕事できないじゃないですか。だから僕が別のところに行って、すると僕のいたところには新しい人が入ってくれるから、新しい計画が始まる。だから冗談ではなくて、これは研究者の本能として、別の新しい研究課題を探したいとは考えています。【取材協力:JAXA】
2015年12月10日本連載の第1回と第2回では、日本初の金星探査計画である「あかつき」がどのようにして生まれ、打ち上げられ、5年前の金星周回軌道への投入失敗が起きたのか。そしてそこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、について紹介した。また第3回では、「あかつき」のプロジェクト・マネージャを務める中村正人さんに、「あかつき」の計画がどのように立ち上がったのか、そして第4回では「あかつき」が完成するまで経緯、また人工衛星のプロマネというのがどういう仕事なのかについて話しを伺った。今回は中村さんに、5年前の金星周回軌道への投入に失敗したときの状況と、そして原因調査で焦点となったセラミック・スラスターについてお聞きした。(このインタビューは2015年11月19日に行われたものです)中村正人さん1959年生まれ。理学博士。JAXA宇宙科学研究所 教授。1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。ドイツのマックスプランク研究所研究員、旧文部省宇宙科学研究所助手、東京大学大学院理学系研究科助教授を経て、2002年より現職。惑星大気とプラズマ物理学が専門。金星探査機「あかつき」では、計画の立ち上げから先頭に立ち、プロジェクト・マネージャとして開発から運用、5年前の失敗事故への対応、再挑戦に向けた計画策定を率いてきた。○打ち上げ、そして金星周回軌道投入の失敗--2010年5月21日の打ち上げから同年12月7日の金星到着までは何も不安なところはなかったのでしょうか。中村: 何もなかった。本当に順調でした。今考えると不気味な話ですね。--2010年の金星周回軌道投入は、もう確実に成功するだろうと思っていらっしゃったのでしょうか。中村: そうですね。だから「どうしたんだろう」と思ったんです。不思議でした。「これはもしかしてエンジンが爆発して吹っ飛んじゃったんじゃないか」って推進系の人たちには言ってたんだけど、今から考えると当たらずと雖も遠からずでしたね。セラミック・スラスターが途中で千切れてくれたから良かったようなものの、あれが大爆発していたら衛星が壊れていましたから、あの程度で済んで良かったですよ。そのあと、NASAのマドリード局のアンテナにつなぎかえて探して、通信が切れてから2時間ぐらいで再補足できたんですが、臼田宇宙空間観測所で山本善一先生がずっとオシロスコープで探していたんです。それで捕捉できて「あっ、あった」という声が聞こえてきたんですね。そのあと、セーフ・ホールド・モードに入ってることがわかりました。爆発した痕跡はないんだけど、生きてたということが不思議で、逆に「何が起きているんだろう」と思いました。--その2時間ぐらいの間というのはどういうお気持ちだったのでしょうか。中村: 「俺、こんな運悪かったかなー」と思ってたかなぁ。こんなはずないぞ、と。落ち込む余裕もなかったかなぁ。どうなっているか状況が分からないからね。ほら、女の子に確実にフラれたと思っても、まだ完全に「アンタ嫌いよ」と言われたわけじゃないなら、諦めきれないものじゃないですか。それと同じですよ(笑)。--運用に関わっておられた、他の皆さんの反応というのはどういうものだったのでしょうか。中村: 軌道の計算はすぐにでき、このまま行けば6年後には金星のそばを通るということはわかっていたので、先がないという状況じゃなかったですね。集まった人たちに「今は何もしない。6年先にまたみんな集まってください」というようなことを言ったような記憶があります。そのときみんなはうなずいていたかな。まぁ、うなずくしかないですよね。各人それぞれ気持ちはあったでしょうが、ほとんどの人は「そうは言ってもたぶん駄目だよね」と思ってたんじゃないかな。と言うのも、6年先に金星のそばに近付けたとしても、エンジンがぜんぜん噴けなかったら入れないじゃないですか。燃料が残っているかどうかもわからないし。だから単に金星のそばをもう1回通るチャンスがある、という期待だけで希望をつないだんです。人間ってそういうときには藁にもすがるものですね。--海外の研究者からの応援や励ましなどはあったのでしょうか。中村: いっぱい来ました。応援というよりは、我々と欧州のグループとは一心同体なんです。「ヴィーナス・エクスプレス」[*10]と「あかつき」は、関わっている人間が入れ子になってますから、他人事ではなくて「自分たちが衛星をロストした」という気持ちだったんじゃないかな。ヴィーナス・エクスプレスのプロジェクト・サイエンティストは、僕がESAのオランダの研究所に勤めていたときの同僚ですからね。あと米国のNASAに行って、この事故について説明したときに、ジム・グリーンというNASAの科学部門の部長に「それはとても貴重な情報だ」と言われたんですよ。でもよくよく顔を見ると「これはNASAは過去に同じ失敗をやったことがあるな」という気がしました。NASAとはずっと以前から、僕らはNASAのアンテナ[*11]を毎日タダで使ってて、その見返りとしてNASAの科学者を受け入れて「あかつき」のデータを見せる、という協定を結んでいるんですね。だから同情というよりは、自分自身の問題と捉えていたと思います。○セラミック・スラスターは悪くない--その後の調査で、セラミック・スラスターが壊れたのではないかという可能性が出てきます。ただ、セラミック・スラスターが悪い、というわけではないのですよね。中村: そう、誤解している人が多いのですが、配管の中の弁で閉塞が起きて、燃料の供給量が少なくなり、理論的に最適な混合比率になってしまい、それで燃焼温度が上がって壊れてしまったんですね。だからニッケル合金製のスラスターだったらもっと早く、1分ぐらいで壊れていたでしょうね。セラミック・スラスターは三菱重工と京セラが造ったんだけど、大変にきちんと開発されていて、非常に性能は良いものです。--そもそも、「あかつき」にセラミック・スラスターを搭載するという話はいつごろ、どういう経緯で出てきたのでしょうか。中村: 僕もよく知らないんですよ。最初は手堅い設計で行こうということで、そういう新技術の話はありませんでした。高利得アンテナも検討時はパラボラでしたしね。スラスターはニッケル合金製が普通で、それで行くんだと思っていたら、いつの間にかセラミック・スラスターになってたんです。これは最後まで揉めたんですよ。なにが問題になったかというと、小さなデブリ(宇宙ごみや宇宙塵など)が当たったときに「パーン」と割れちゃうんじゃないか、という心配があったんです。それでデブリの衝突確率を一生懸命計算して、「まず起こりえない」という結果を出して、採用することになったんです。--従来型のスラスターでは性能不足だった、ということではなかったのですね。中村: 今のスラスターは、燃焼温度を落とすために、酸化剤と燃料を理論的に効率が一番良い比率では燃やしていないんですね[*12]。今回は故障によって図らずも理論的に最適な燃焼になってしまって壊れましたが。セラミック・スラスターは耐熱性が高く、燃焼温度を高く設定できるので、エンジンの効率を上げられるという点はありました。でも、その可能性は探りはしましたが、「あかつき」では従来どおりの比率で噴いていると思います。だからセラミック・スラスターを積んだのは、試験的な要素が大きかったと思いますね。--しかし、セラミック・スラスターのような新技術は、本来であれば工学試験衛星で試験したいところだったのではないでしょうか。中村: 「あかつき」は科学衛星ではありますが、工学的なチャレンジをやるという面もありました。他の惑星の周回軌道への投入ということ自体がチャレンジなことでしたから、その要となるエンジンを新しい技術でやるということに、精神的な抵抗というものはまったくなかったですね。【取材協力:JAXA】
2015年12月10日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月9日、2日前に実施した金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入について、成功したことを発表した。すでに噴射自体は予定通り行われていたことが分かっていたが、探査機の位置や速度を2日間計測し、周回軌道に入っていることを確認。同日開催した記者会見で、JAXAの中村正人・あかつきプロジェクトマネージャが「あかつきは金星の重力圏に捉えられ、衛星になった」と宣言した。あかつきは2010年5月21日に打ち上げられた日本初の金星探査機。半年後、金星周回軌道への投入に挑んだものの、メインエンジンが破損したことで失敗、金星を通過して太陽を周回することになり、これが再挑戦だった。一度軌道投入に失敗した惑星探査機が再挑戦し、成功した前例は無かったというが、諦めずに運用を続け、快挙に結びつけた。中村プロマネは会見で、あかつきが打ち上げられた当時に作られたポスターを紹介し、「今回軌道に投入したときは、まさにこのポスターの構図の通りだった。大変感慨深いものがある。あれから5年が経ってしまったが、ついに我々の夢が実現した」と喜びを語った。軌道投入を実施した12月7日の午後から、早速金星の観測を開始。予定通り、「中間赤外カメラ(LIR)」「紫外イメージャ(UVI)」「1μmカメラ(IR1)」による撮影に成功した。いずれも世界最高レベルの画像とのことだが、特にLIRの画像については南北に弓状の模様が見られ、今村剛プロジェクトサイエンティストは「全く想像もしていなかった。早速宿題を突きつけられた」と、興奮が隠せない様子だった。あかつきは現在、遠金点高度44万km、近金点高度400kmの楕円軌道を周回。今後、来年3月中に遠金点高度を32万kmまで下げ、4月より定常観測を開始。それから1年後くらいにさらに31万kmまで下げる計画だという。今回の軌道投入前の計画では、遠金点高度48~50万kmの軌道に投入する予定だったが、噴射に使った姿勢制御エンジン(RCS)の能力が予想よりも良かったとのことで、それよりも低い高度に投入することができた。つまり次回の軌道制御では、当初の予定よりも燃料を節約できるわけで、あかつきを工学面で支えた廣瀬史子主任研究員によれば、2年を予定していた観測期間が長くなる可能性もあるという。廣瀬主任研究員は、あかつきの軌道計算が担当。5年前の失敗以降、何年もの間、なるべく当初の観測軌道(遠金点高度8万km)に近づけられるよう、何万ケースも軌道計算を繰り返したという。これについて、廣瀬主任研究員は「この31万kmが本当にミニマム。今回の軌道投入のタイミングは12月7日しかなかった。これ以前だと探査機が金星に落下するし、以降ではここまで接近できない」とし、計算結果に自信を見せた。1998年に打ち上げた日本初の火星探査機「のぞみ」も火星周回に失敗。5年前のあかつきで、惑星周回は2回連続の失敗となっていたが、今回のリカバリーにより、日本初の惑星周回がついに実現した。中村プロマネは「これで惑星探査の世界の仲間入りができた。日本が世界にデータを供給できるようになる。これが一番大きい」と喜びの表情を見せる。また中村プロマネは、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトマネージャの川口淳一郎・JAXAシニアフェローが世界初を重視していることに言及。「私の考えは少し違う」とした上で、「世界ですでにやっていることであっても、自分でやってみないと分からないことがある。一歩一歩、歯を食いしばり、たとえ人がやったことを繰り返してでも、習得することが大事」と、日本初であることの意義を強調した。
2015年12月10日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月9日、金星探査機「あかつき」を金星周回軌道に投入することに成功したと発表した。同探査機は12月7日に姿勢制御用エンジンを噴射し軌道投入を実施。探査機軌道の計測と計算の結果、「あかつき」が金星周回周期約13日14時間、金星に最も近いところで高度約400km、金星から最も遠いところでは高度約44万kmの楕円軌道を、金星の自転と同じ方向に周回していることがわかった。今後、搭載している2μmカメラ(IR2)、雷・大気光カメラ(LAC)、超高安定発振器(USO)の立上げおよび機能確認を行い、すでに機能確認済みの1μmカメラ(IR1)、中間赤外カメラ(LIR)、紫外イメージャ(UVI)と合わせて約3カ月間の初期観測を行うとともに、軌道制御運用を行って徐々に金星を9日間程度で周回する楕円軌道へと移行し、2016年4月ごろから定常観測を実施する予定だ。
2015年12月09日連載の第1回では、日本初の金星探査計画がどのようにして立ち上がり、そして「あかつき」と命名されて宇宙に飛び立つに至ったのかについて、第2回では5年前の金星周回軌道への投入失敗と、そこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、この5年間の「あかつき」と運用チームの苦闘を紹介した。今回、「あかつき」のプロジェクト・マネージャを務める中村正人さんに、「あかつき」の計画立ち上げのころのお話を伺った。(このインタビューは2015年11月19日に行われたものです)中村正人さん1959年生まれ。理学博士。JAXA宇宙科学研究所 教授。1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。ドイツのマックスプランク研究所研究員、旧文部省宇宙科学研究所助手、東京大学大学院理学系研究科助教授を経て、2002年より現職。惑星大気とプラズマ物理学が専門。金星探査機「あかつき」では、計画の立ち上げから先頭に立ち、プロジェクト・マネージャとして開発から運用、5年前の失敗事故への対応、再挑戦に向けた計画策定を率いてきた。○「あかつき」の夜明け--まず最初に、「あかつき」の計画がどのようにして立ち上がり、そして中村先生はどのような経緯でそれに関わられたのかについてお聞かせください。中村: 20世紀の終わりに、当時僕は東京大学の助教授だったんですが、指導教官だった宇宙研の鶴田先生[*1]に呼びつけられまして、「金星に行きたいんだが、赤外線のカメラを造ってほしい」と言われたんですね。そのころ僕の研究課題は極端紫外線といって、X線と紫外線の間の光を使って、宇宙空間に広がっているプラズマの様子を調べるという仕事をしていたんです。なので「僕には極端紫外線の仕事がありますから」と言ったら、鶴田先生からは「いや中村君、極端紫外線はもう古いから学生に任せなさい」と言われたんです。その当時の学生が今ではもう東大教授ですよ。「ひさき」[*2]に関わっているのは、当時の学生や、さらにその学生です。でも私はその成果を見ずに赤外線のほうに行って、そのうちに「中村君、衛星本体のほうも頼むね」と言われて、1年で提案書をまとめあげました。そして、2000年12月に宇宙科学研究所の理学委員会に対して提案書を提出しました。そのあと、2001年1月に「宇宙科学シンポジウム」[*3]というのがありまして、その初日の最初の講演で、僕が「あかつき」の提案をしたんですね。そのシンポジウムをやった日の夕方に宇宙理学委員会[*4]を開いていただいて、そこから科学衛星24号「PLANET-C[*5]」の計画の評価や審査が始まりました。--ええっ、わずか1年ですか。ところで、そもそもどういう経緯で「日本も金星に探査機を送ろう」という話が出てきたのでしょうか。中村: なんで金星かというと、やはり地球に近い火星や金星は行きやすいんですね。それで、当時すでに火星探査機「のぞみ」があったので、だから次は金星だろう、ということになりました。あまり遠いところに行くと、通信回線が細くなるので、送れるデータが限られるんですよね。観測ではたくさんのデータを取りますから、それは辛い。あと、我々は重力のある天体の周回軌道に衛星を投入した経験がないので、いきなり難しいことやるのは止めたほうがいいですからね。金星、火星以外は、あまり選ぶ余地がなかった。実は「のぞみ」の計画(PLANET-B)を立ち上げるときに大議論があって、火星に行くか、金星に行くかで揉めたんです。結局火星に決めて「のぞみ」になったのですが、それなら次は金星だろうと。でも今までソヴィエトや米国がやってきたようなことと同じテーマで探査をやっても、それも意義はあるのですが、違うことをやろうということになりました。金星は雲に覆われているので中が見えないんです。だから、金星の中でどういう風に大気が動いているかは調べられていなかった。その後、1980年ぐらいに「金星の大気は熱くて赤外線を発しているから、赤外線の観測機器を使って見ると雲の中を覗けるぞ」ということがわかったんですが、ソヴィエトや米国が金星を探査したのは、それがわかるより前の1960~70年代のことですから、彼らはやっていなかったんですよ。だから赤外線を使えば金星の雲の中の様子がわかる、やろうじゃないか、ということにはなったんですが、日本には赤外線の観測機器を造れる人がいなかった。だから鶴田先生は僕に「日本で赤外線の機器が造れるやつがいないから君がやれ」って言ったんですね。僕は磁気圏物理屋さんで、気象学はぜんぜんど素人で、なんの関係もないんです。でも光のセンサー機器の開発をやっていたということもあって、「やってくれ」と言われたわけです。ただ、「やってくれ」と言われても、まずはその提案を通さなきゃならない。それで1年間一生懸命やって提案書を作って提案して、他の先生方も説得して、提案が通ったのが、2001年でした。そのときは2007年に打ち上げて、2008年か2009年に金星到着という計画だったんですが、M-Vロケットの4号機が失敗したんですね。それの手当てをするのにお金が必要で、PLANET-Cを立ち上げる予算がなかったんです。結局、2004年まで立ち上げることができなくて、それから造り始めたので、打ち上げが2010年になったというわけです。ただ、2004年に立ち上がってからはスケジュールの遅延はありませんでした。一度、打ち上げロケットがM-VからH-IIAに変わったときにかなりすったもんだしましたが、それでも遅延を起こさずやってこられました。--つまり中村先生が関わられる前から、科学者の方の間では金星探査をしたいという土壌があったのでしょうか。中村: ありました。あったんですけど、「やりたい」という人はいっぱいいても、「できる」という人はあんまりいなかったんですよ。なぜかというと、たとえば「あかつき」の場合だと2000年に検討が始まって、今が2015年。つまり15年かかるんです。研究者人生の半分をつぶすことになるんですよ。だから「やる」って人はあんまりいないんです。でも僕は「コミュニティのために人生を捧げなさい」という教育を受けてきたんです。同じ教育を受けたのが早川基さん[*6]で、彼は今、水星探査計画「ベピコロンボ」のプロジェクト・マネージャをやっていますね。そして僕に「金星をやれ」と言った鶴田先生は、「のぞみ」のプロジェクト・マネージャでした。この3人は同じ研究室にいて、鶴田先生が助教授で、早川さんが助手で、僕が学生だったんです。この3人はずっと磁気圏物理をやってたんだけど、どこからか道を誤って惑星探査機のプロマネになってしまったんです。水星探査なんてものすごく難しいから、だから比較的簡単な金星は中村君で、難しい水星は早川君で、ということになったんじゃないですか(笑)。--先ほど、「やりたい」という人はいっぱいいた、とおっしゃいましたが、その発端はどなただったのでしょうか。中村: それはね、「あかつき」のプロジェクト・サイエンティストをやっている今村君[*7]が「行きたい」って言ったんですよ。あとそれ以前に、当時に東京大学にいて、今は東京学芸大学で教授をやっている松田先生という方がおられるんですが、この方が金星の気象の大気力学の専門で、金星に対する素地はあったんですね。今村君もそういう勉強して、さらに彼は雲が好きなんです。すごく好きなんですよ。地球の雲も好きなんですけど、金星の雲はもっと好きで、「どうやってできるのか」といったことを知りたかった。だから鶴田先生に「金星をやれ」と言われたときのことを正確に言うと「今村君が金星に行きたがってるんだけど、君が助けてやってくれないか」ということだったんです。--金星の大気というと、分野としてはすごく限られていると思うのですが、惑星や気象をやっている研究者の方々の間での反応はどのような感じだったのでしょうか。中村: 始めはね、日本の気象学の分野では「金星探査なんてやってもね」と言われていたんですよ。それで、2000年の検討時に、僕と今村君は全国の大学に行って、気象学教室に赴いてはセミナーをやって、「金星の大気探査をやれば気象学が発展しますよ」と話をしたんですよ。もうたくさんやりましたよ。そうして合意を取り付けた上で、2001年の宇宙科学シンポジウムに臨んだので、そこで反対意見が出るとは思っていませんでした。みんなね、話を聞くのが面倒な人は「中村さんのおっしゃることは大変すばらしい」と言うし、反対しようという人も、それ以前に今村君に論破されちゃってるから。そういう意味では、我々はコミュニティを切り開きつつあると言っても良いと思いますね。気象学をやっている人全員が金星に興味があるわけじゃないんですけど、「あかつき」でデータが取れることによって、日本の気象学の先生たちが大挙して、金星大気という分野に乗り込んでくると思うんですよ。今はまだこの分野はすごく小さなコミュニティですが、かなり大きくすることができる。みんなが合意することをやるんじゃなくて、やりたいことをやって、それをみんなに納得させることが大事だと思いますね。【取材協力:JAXA】
2015年12月09日連載の第1回では、日本初の金星探査計画がどのようにして立ち上がり、そして「あかつき」と命名されて宇宙に飛び立つに至ったのかについて紹介した。第2回となる今回は、5年前の金星周回軌道への投入失敗と、そこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、この5年間の「あかつき」と運用チームの苦闘を紹介したい。○2010年12月7日2010年5月21日に打ち上げられた「あかつき」は、順調に航行を続け、6月28日にはセラミック・スラスターの噴射が行われた。この噴射は、金星への接近条件を調整することと同時に、新技術であるセラミック・スラスターを金星周回軌道投入で使うため、その出力特性を把握するためにも不可欠なものだった。噴射は成功し、軌道変更とセラミック・スラスターの技術実証のふたつを成し遂げた。その後も「あかつき」は順調に飛行を続けた。11月19日には、金星への到着日を12月7日と決定したことが発表された。12月5日、6日と7日に行う動作を記したプログラムが送られた。6日にはそのプログラムにしたがい、探査機は自分の姿勢を変え、スラスターのついている探査機後部を前に向けた。軌道に入るためには、エンジンを進行方向の前に向けて噴射し、減速しなければならないためだ。そして12月7日8時49分、「あかつき」はあらかじめ送られたプログラムどおりにエンジンを噴射した。噴射時間は約11分間。その直後の8時50分43秒には、「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入るため、通信はできなくなる。計画では9時1分にエンジンが自動で止まり、9時12分3秒に金星の裏側から出てきて、「あかつき」との通信が再開されるはずだった(地球と金星との距離が離れているため、厳密にはこの時点で3分半ほどのタイムラグがある)。しかし、その通信は来なかった。アンテナは探査機が飛んでいるであろう空間に向けられている。にもかかわらず通信がこなかったということは、その空間に探査機がいないか、機体が回転しているか、あるいは壊れていることを意味していた。最終的に「あかつき」からの電波を地球で捉えることができたのは、10時26分前後のことだった。翌日には、NASAのジェット推進研究所(JPL)による軌道計算の結果が伝えられた。それによると、計画の約2割の減速しかできていないことがわかった。この時点で、たとえ探査機が正常でも、すぐに再度エンジンを噴射して金星周回軌道に入ることはできないことがわかった。「あかつき」は以前と同じ、太陽を周回する軌道にいた。減速が足らなかったこということは、スラスターの噴射が途中で止まったということを意味していた。エンジンが壊れたのか、あるいは何か別の問題が起きてスラスターが自動停止することになったのか、この時点ではまだわからなかった。ただ、まったく光明がないわけではなかった。事故後に「あかつき」が乗った軌道を計算すると、6年後に再び金星のそばを通過することがわかった。もしスラスターが生きていれば、再挑戦できるかもしれない。ただ、それを裏付けるものは、このときは何もなかった。中村さんはこのときのことを「人間ってそういうときには藁にもすがるものですね」と振り返る。単に「金星のそばをもう1回通るチャンスがある」という期待だけで、希望をつないだのだった。○疑われたセラミック・スラスター12月7日に何が起きたのかを調べるため、そして6年後に再挑戦ができるのかを知るため、事故原因を解明すべく調査が始まった。真っ先に疑われたのは、新開発のセラミック・スラスターだった。「あかつき」にはいくつかの新しい技術が投入されていたが、その中でも最も大きなものがセラミック・スラスターだった。そして実際にセラミック・スラスターの噴射が途中で止まったことは間違いなく、疑われたのは仕方がないことではあった。噴射時の探査機のデータを受信して分析したところ、噴射開始から152秒前後に、探査機の姿勢が乱れたことがわかった。探査機はある程度の乱れであれば、自律制御によって姿勢を正常に戻すことができる。しかし、ある一定を超えると、スラスターを噴射したまま戻すことは不可能と判断し、やはり自律制御によってスラスターを止めるようになっている。そして噴射開始から158秒のところでこれが働き、スラスターが止まることになった。さらに噴射開始から375秒後には、セーフ・ホールド・モードとよばれる、緊急時に探査機を守るための、待避姿勢に入ったこともわかった。軌道に入れなかったのは、こうしてスラスターが途中で停止したためだった。では、それを引き起こした姿勢の乱れは何が原因だったのだろうか。12月27日にJAXAは、事故の原因が、スラスターに燃料を供給する配管にあるバルブ(弁)にあった可能性が高いと発表した。スラスターは燃料のヒドラジンと酸化剤の四酸化二窒素とを混ぜ合わせて燃やし、そのガスを噴射することで推進力を得る。この推進剤をスラスターに送り込むのには高圧のヘリウムが使われており、そのためヒドラジン・四酸化二窒素のタンクと、ヘリウムのタンクとは配管でつながっている状態にある。そこで、ヒドラジンや四酸化二窒素がその配管を逆流しないように、専用の弁(逆止弁)が入っている。ところが、この逆止弁にあるほんの少しの隙間から酸化剤の四酸化二窒素が漏れ出し、この弁のところでヒドラジンと反応し、結晶を作ってしまった。ちょうどヘリウムの通り道に邪魔者が現れたことになる。そのため十分な圧力のヘリウムでヒドラジンを押し出すことができなくなり、その結果エンジンに送り込まれるヒドラジンと四酸化二窒素の量が変わってしまった。実は、ヒドラジンと四酸化二窒素を完全燃焼させると温度が高くなりすぎてスラスターが壊れてしまうので、本来は燃料を少し多めに足して燃やすことで、わざと燃焼温度を下げている。しかし、こうした経緯でスラスターに送り込まれる燃料の量が減ったことで、図らずも理論的に最適な燃焼に近くなってしまい、異常燃焼が起き、探査機の姿勢が乱れ、そしてスラスターが停止することになったと考えられている。またこの時点で、異常燃焼の結果、スラスターが壊れている可能性もあった。○6年後に希望をつないで2016年に再び金星には近づける、けれどもセラミック・スラスターは使えないかもしれないという状況の中で、運用チームには姿勢制御用の小型スラスター(RCS)を使うという案があった。RCSは姿勢制御に使うものなので推力は小さく、また本来は細かく「プシュ」と噴くことにしか使われていない。「あかつき」には探査機の各所に合計12基のRCSをもっている。そのうち、上面(ハイゲイン・アンテナがある面)、もしくは下面(壊れたセラミック・スラスターがある面)にはそれぞれ4基ずつRCSがあり、そのどちらかの面の4基を同時に、そして長時間にわたって噴射することで軌道投入しようというのだ。運用チームはまず、セラミック・スラスターの状況を確認するため、2011年9月7日と14日に試験噴射を行なった。その結果、推力が本来の10%ほどしか出ないことが確認された。やはり、姿勢が乱れる原因となった異常燃焼によって高熱になったせいで、セラミック・スラスターは壊れてしまったのでないかと考えられた。壊れた状態で噴射し続けることで、さらに破損が広がることも懸念されたため、これ以降セラミック・スラスターは使わないこととなり、RCSによる軌道投入の可能性を追求することになった。10月には酸化剤の四酸化二窒素も投棄された。RCSは燃料のヒドラジンを、触媒と反応させて発生したガスを噴射するため、酸化剤が不要であるためだ。これで探査機をいくらか軽くすることができた。2011年11月には、軌道を調整するためのRCS噴射が行われた。噴射は3回に分けて行われ成功。これにより金星との再会は、2016年から2015年に早まることになった。○見つかった軌道この時点で、金星に到着する日は2015年11月22日とされた。しかし、検討を進める中で、このタイミングで金星周回軌道に投入すると、金星にすぐに落下してしまうことが判明した。では、1回目の金星接近時には金星をスウィングバイし、2回目の会合で金星周回軌道に投入するとどうだろうという検討もされたが、やはりすぐに落下することが判明。1回目のスウィングバイ条件を変更して2回目の会合時に投入してもやはり落下。金星を2回スウィングバイし、3回目の接近時に投入しても落下と、軌道が見つからない日々が続いた。これはひとえに、太陽重力摂動のせいだった。たとえば欧州宇宙機関(ESA)の金星探査機「ヴィーナス・エクスプレス」は、大気の成分観測が主目的であるため、金星を南北に回る極軌道に入っている。極軌道だと太陽重力摂動の影響は少なく、「あかつき」も極軌道であれば楽に投入することができ、すぐに落下することもなかった。しかし、「あかつき」は大気の動きを連続的に観測する探査機であるため、金星の自転と、スーパーローテーションの回転と同じ向きに回る軌道に入らなければ意味がなかった。けれどもその制約により、金星にたどり着けても、数十日で金星に落下してしまう軌道しか見つからなかったのだ。軌道計算チームは、文字通り昼夜を問わず計算にあたった。そして2013年8月ごろにようやく光明が見え、さらに計算を追及した結果、ついに2014年1月ごろ、最終的な軌道ができあがった。○太陽光にもあぶられて金星にたどり着ける軌道は見つかったが、あとは探査機が耐えられるかが問題だった。「あかつき」の設計寿命は4.5年とされている。半年は地球から金星への航行で経過するため、金星に到着してから4年は動けばいい、もっと動いてくれれば御の字、という想定だった。しかし、再挑戦までに5年の歳月が過ぎ、その間にこの設計寿命を超えてしまうことになった。さらに悪いことに、「あかつき」は太陽の熱にも耐えなければならなかった。金星は地球よりも太陽に近いため、もともと「あかつき」はその熱に耐えられるようには造られている。しかし、2010年に金星周回軌道への投入に失敗したことで、当初想定していなかった距離にまで太陽に近付く軌道を回ることになり、最も近付くところ(近日点という)を9回も通過しなければならなくなった。さらに、探査機の全体に貼られている金色の断熱材が、放射線の影響で劣化していることもあり、近日点通過のたびに想定を超える熱にさらされた。それでも大きな問題は起きず、2015年8月30日2時ごろに最後の近日点を通過。それ以降も「あかつき」は穏やかな状態を保ったまま航行を続けた。○「あかつき」、最後のチャンス金星周回軌道投入への再挑戦の日は2015年12月7日に設定された。12月7日というのは、奇しくも5年前に失敗した日と同じである。何の星のめぐり合わせかと思いたくもなるが、実際のところこれは、金星と太陽、そして「あかつき」という衛星による、比喩ではない本当の意味での星のめぐり合わせによる単なる偶然である。この5年間、ある人は原因調査に奔走し、ある人は再挑戦に向けて知恵を絞った。さらにある人は「あかつき」の観測データを解析するプログラムを改良し、またある人は欧州のヴィーナス・エクスプレスのミッションに参加して論文を書いたりと、それぞれがさまざまな形で過ごしてきた。多くの人々の想いを載せ、「あかつき」は、再びの、そして最後のチャンスとなる軌道投入に挑んだ。【取材協力:JAXA】
2015年12月08日2010年12月7日。日本初の金星探査機「あかつき」が、約半年間の航海を経て、いよいよ目的地である金星に到着しようとしていた。「あかつき」の運用室がある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパス(神奈川県相模原市)には、関係者や報道陣、そして「あかつき」を応援するために宇宙ファンが集まっていた。8時49分00秒。「あかつき」は金星をまわる軌道に入るためのエンジン噴射を開始した。この噴射中、「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入る。「あかつき」と再び通信ができるのは9時12分ごろの見込みだった。ところが通信は再開されず、「あかつき」は行方不明になった。約1時間半後に見つかったときには、まったく予想外の方向を飛んでいた。エンジンが途中で止まり、金星の周回軌道に入れなかったのだ。その後、運用チームの懸命の努力により、再び金星にたどり着くことができる道筋が見つかり、2015年12月7日に金星軌道への投入に再挑戦することが決まった。本連載の第1回と第2回ではまず、「あかつき」の検討から打ち上げ、そして5年前の失敗と、再挑戦に向けた歴史を振り返る。そして第3回と第4回では、「あかつき」のプロジェクト・マネージャーの中村正人さんへのインタビューを掲載する。その後、12月7日の金星周回軌道投入の再挑戦の顛末を紹介し、「あかつき」が拓く金星のサイエンスについても紹介していきたい。○「あかつき」の誕生日本が金星探査をやろうという話は、20世紀の末に持ち上がった。2000年当時、日本も金星探査をやりたいという機運はあったものの、金星の分厚い大気を見るために必要な、赤外線を使う観測機器を造れる人がおらず、また金星探査という大きなプロジェクトを率いることができる人もいなかった。そこで当時、東京大学にいた中村正人さんに白羽の矢が立った。中村さんは当時、極端紫外線を使った観測を行っていたが、新たに赤外線を使う観測機器を造らないかともち掛けられ、宇宙科学研究所(ISAS)に移った。さらにそのなりゆきで、中村さんはこの計画のプロマネを務めることにもなった。そこで他の研究者や日本電気(NEC)の技術者らと共に検討を重ね、わずか1年で構想をまとめた。2000年12月には、ISASの宇宙科学ミッションを審査する宇宙理学委員会に提案書が提出され、翌2001年の1月に開催された「第1回宇宙科学シンポジウム」の初日の最初の講演で、中村さんはこの計画を発表した。発表は好評。宇宙理学委員会による審査を経て、2001年5月、ISASとして金星探査ミッションを推進することが決まった。同年7月には、宇宙開発委員会推進部会の事前評価で「開発研究」段階への移行は妥当との評価を受け、ここに第24号科学衛星「PLANET-C」、後に「あかつき」と命名される日本初の金星探査機の計画がスタートした。当時の計画では、2007年に打ち上げ、2009年に金星に到着する軌道を取ることになっていたが、2004年になってようやくPLANET-Cの開発に予算がつき、打ち上げ時期は2010年まで遅れることになった。○金星気象衛星「あかつき」PLANET-Cは打ち上げ時の質量が約500kgで、ここに5台のカメラと1台の電波発信器からなる、合計約35kgの科学観測装置が搭載されている。535kgというのは金星探査機の中では比較的小さいが、金星の自転と大気の回転と同じ方向に向けて回る軌道から、赤外線を使って金星の大気を見るというミッションは、これまでどの探査機もやったことがないことで、科学的に大きな成果が得られることが期待された。実はこの探査機には、コードネームの「PLANET-C」、愛称の「あかつき」以外に、Venus Climate Orbiter (VOC)という名前でも呼ばれていた。直訳すると「金星気象衛星」。現在ではあまり使われることのない名前だが、この「金星気象衛星」この、「あかつき」の性質を端的にかつ的確に表した名前である。金星には地表を覆い隠すほどの分厚い大気があり、地表での気圧は90気圧もある。その内部の構造がどうなっているのかはまだ謎が多く、たとえば硫酸の雲がどうやってできているのかはわかっていない。また、赤道から高緯度までの広い範囲で、金星の自転方向と同じ向きに風が吹いており、さらにその速度は高度60kmあたりでは時速400kmにも達する。こうした高速で循環する風のことをスーパーローテーションと呼ぶ。地球では考えられない現象だが、土星の衛星タイタンでも似たような現象が起きていることが判明しつつあり、宇宙規模では珍しくないかもしれないと見られている。こうした金星大気の謎を解明することで、金星そのものを知ることになるのはもちろん、金星と地球の気候は何が共通していて何が違うのか、そしてそれは何故なのかを調べることで、地球に対する理解をさらに深めることにつながり、気象学の分野がさらに発展することが期待されている。○金星環境に耐える「あかつき」PLANET-Cの開発は2004年に始まった。2001年に承認された提案に手を加え、設計を詰める作業が行われたが、中村さんによれば、これにはプロジェクト・エンジニアを務める石井信明さんが辣腕を振るったという。PLANET-Cの開発では、特に金星環境にどう耐えるかが重要となった。金星は地球よりも太陽に近いため、探査機が受ける熱の量も大きくなり、放っておくと壊れてしまう。そのため、太陽から受ける熱や、探査機内部から出る熱をうまく制御する必要がある。実際の開発と製造を担当したNECによれば、「熱設計が大変だった」と語る。機体の随所には、いかに放熱する面に太陽光を当てないようにするかという工夫が施されている。特に、地球と大容量の通信を行うための高利得アンテナも、検討時はお椀のような形でおなじみのパラボラ・アンテナだったが、これだとアンテナが太陽のある方向を向いたときに給電部に集光し、温度が上がってしまうため、平面状のアンテナ(ラジアルライン給電スロットアレイアンテナ)が新たに開発された。また、探査機の両側にそれぞれある太陽電池の格納方法にも工夫が施された。多くの衛星では、両翼にある太陽電池はそれぞれの側面側に折り畳まれているが、PLANET-Cでは探査機の高利得アンテナがある側に、蓋をするような形で折り畳まれている。これにより、タイダウン(拘束具)のメカニズムを共通化でき、軽量化につながった。そしてもうひとつ、PLANET-Cにとって最大の変更ももたらされた。スラスターがセラミック製に変わったのだ。通常、人工衛星のスラスターにはニオブ系合金の金属製のものが使われる。しかし、耐熱性に制限があり、また寿命や取扱性にも問題があり、さらに日本にとっては特許の問題から海外から輸入するしかなく、入手性にも問題があった。そこで、金属ではなく窒化珪素系セラミックスを使った「セラミック・スラスター」の開発が行われた。セラミックはニオブ系合金よりも耐熱性が高いため、その分スラスターの性能を上げることができる。またニオブ系合金で必要な耐酸化コーティングも不要という利点がある。そして国産であるため入手しやすく、いわゆる「ブラックボックス」にもならないため、問題が起きても十分な調査が行えるという利点もあった。開発は順調に進み、試験を繰り返した結果、十分な性能と信頼性をもつことが実証された。そしてPLANET-Cが、この新型スラスターの採用第1号になることになった。○M-VからH-IIAへPLANET-Cそのものの開発は順調に進んだが、それ以外のところで大きな問題が起きた。打ち上げロケットの変更である。当初の予定では、打ち上げには「M-V」ロケットが使われることになっていた。M-VはISASが開発した全段固体燃料を使うロケットで、世界の固体ロケットの中でも高い性能をもっていた。しかし、コストが高いという欠点があり、JAXAは2006年、M-Vを退役させる検討を始めた。このとき、PLANET-Cの打ち上げをどうするのかという議論が起こった。「あかつき」はM-Vで打ち上げるように造られているが、機体が完成し、打ち上げられるのは2010年になる。それまでM-Vを延命させるのか、それともH-IIAロケットで打ち上げるのかが検討され、最終的に後者が選ばれた。H-IIAはM-Vとは違い、液体の推進剤を使うロケットであるため、乗り心地は比較的良いほうだった。しかし、大型ロケットのH-IIAにとってPLANET-Cはあまりにも軽く、振動が発生することが問題になった。その振動はPLANET-Cの固有振動数と一致しており、そのまま打ち上げると共振を起こして、壊れる心配があった。まずこの振動を抑えるため、ダミー・ウェイト、要するに衛星でもなんでもない、ただの「重り」を載せることになった。後に、このダミー・ウェイトは、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」が換わって載ることになった。さらに、各所に補強のための梁が入れられることになった。一方、H-IIAにしたことでメリットもあった。M-Vは固体ならではの振動が大きく、H-IIAとはまた別の点で補強が必要なところがあった。たとえば、M-Vで打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」は、回転する駒の力で機体の姿勢を制御する「リアクション・ホイール」に、打ち上げ時の振動に耐えるための設計変更が加えられた。このリアクション・ホイールそのものは米国製で信頼性は高く、また他の衛星や探査機にも採用された実績もあるものだったが、この設計変更が仇となり、航行中に故障することになった。しかし、PLANET-CはH-IIAで打ち上げることになったため、ともすれば不安要素にもなる、こうした設計変更をする必要がなかった。それは設計寿命を超えて今日まで、「あかつき」が正常に動き続けていることにつながっている。○打ち上げ打ち上げロケットがM-VからH-IIAに変わるということはあったものの、計画そのものは大きな遅延を出すことなく進んだ。2009年10月23日には、PLANET-Cの愛称を「あかつき」とすることが決定、発表された。「あかつき(暁)」は、日の出直前の東の空が白み始めるころを指し、金星が最も美しく輝く時間として知られている。一日の始まりである夜明けを意味するこの言葉には、情景の美しさだけではなく物事の実現への力強さがある。その名前が与えられた背景には、ミッションの成功と、探査により惑星気象学を新たに創出しようという想いと決意が込められているという。そして2010年5月21日6時58分22秒(日本標準時)、「あかつき」を搭載したH-IIAロケット17号機は、種子島宇宙センターから離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約27分29秒後に「あかつき」を分離。その後、太陽電池パドルの展開や、太陽を捕捉する制御にも成功し、その日の夜には搭載カメラを使って地球を撮影する試験も行われた。こうして「あかつき」は、半年後の金星到着に向け一路、宇宙の海へ漕ぎ出した。【取材協力:JAXA、日本電気】
2015年12月08日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月7日、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入のため、姿勢制御用エンジン噴射を同日8時51分から実施したと発表した。「あかつき」から送信されたデータを解析した結果、姿勢制御用エンジンの噴射は計画通り約20分実施され、所用の噴射時間が得られたことが確認された。同探査機の状態は正常で、現在は噴射後の探査機軌道の計測と計算を行っており、投入結果の判明までは2日程度要すると見込まれている。
2015年12月07日宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」が12月7日、金星周回軌道への再投入を実施した。同日8時51分に噴射を開始したと見られるが、運用の結果については、本日12時から開催される記者会見で明らかになる見通し。同日朝、軌道投入前に会見に応じたJAXAの久保田孝教授によると、その時点で分かっている限り、探査機の状態は正常。コマンドは全て前日の運用中に探査機に送られており、管制室では40人のスタッフがあかつきから届く電波を見守っている。正式な報告は記者会見で行われるが、9時25分ころJAXA広報より発表があり、あかつきは予定通り噴射を開始し、終了したという。地球-探査機方向の距離と速度変化はレンジ計測とドップラー計測でモニターできており、その値も計画通りだったそうだ。詳細については追ってレポートする。
2015年12月07日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。それぞれの星ならではのパワーで願いを叶える秘訣、今回は「金星」です。■1.恋を後押しする〈金星パワー〉「金星」は、ときめきや喜びで人生を満たす、明るい輝きを放つ星です。とりわけ恋愛には、その明るく光り輝くパワーが本領を発揮。そう、〈金星パワー〉は、恋を強力に後押ししてくれるのです!アニメなどで見かける、恋する瞳のキラキラした輝きは、まさに金星的な表現といえるでしょう。〈金星パワー〉が活性化すれば、デートを成功させ、彼とラブラブになるのも夢ではないというわけです。■2.〈金星パワー〉に満ちたデートをするには?〈金星パワー〉を満たすためには、大いに五感を楽しませることが大切です。具体的には、楽しいおしゃべり、耳に心地よい音、キュートで目を惹くモノ、甘く快い香り、美味しいモノなど。逆に、粗雑な扱いや不快な思いは、〈金星パワー〉を遠ざけてしまいます。ですから、彼との待ち合わせ場所でも、そこからの移動中も目的地でも不快な思いをしないように、あらかじめプランを立てておきましょう。できれば、天気が悪いと不快な思いをしがちな、屋外の雑踏などは避けましょう。たとえば、待ち合わせるなら駅の改札口やバス停や広場などではなく、屋内の、しかも明るく広々としたロビーなどで待ち合わせる・・・というように。お茶を飲む時も、家族連れで混み合うファミレスなどより、若いお客が多いインテリアや食器がお洒落なカフェを選びましょう。■3.〈金星パワー〉を身につけるデートの場所を選ぶだけでなく、あなた自身も、もちろん大いにお洒落しなければいけません。お洒落といっても金星の場合、きちんと感のあるワンピースやフォーマルなスーツより、カジュアルでリボンやフリル付きのキュートなファッションなどのほうがマッチします。かっちりした服しか持っていない場合、ゆるキャラのアクセサリーをつけたり、パンプスに思い切りカジュアルな靴下をはくなど、ちょっとお茶目に外した感じにすればOK!ヘア&メイクは、ナチュラルでもクールビューティでもなく、とにかく可愛いイメージを演出すべき!たとえば、シックな引っつめヘアはNG。ふんわりウェーブやロールヘアはGOOD。メイクは金星カラーのエメラルド色&ローズピンクでまとめ、5歳ぐらい若く見えるくらいでちょうどいいでしょう。■4.〈金星パワー〉で魅せる!金星的な恋の必殺技は、きらきら輝くような明るい笑顔ですから、まずは、笑顔を絶やさないこと。その笑顔で、彼のハートをぐっとつかむのです!そして、堅苦しいあいさつや他人行儀な敬語は避け、肩の力が抜けるような明るいノリの、他愛ない会話をするように心がけてください。チョウのように軽やかに、ひらひらと舞うように、話をはずませることです。そのためにはたとえば、美しい花の妖精になって彼の周囲を飛んでいる、なんていいうイメージを頭の中に思い浮かべるといいでしょう。■おわりに〈金星パワー〉は、上記のように快適に楽しく過ごし、喜びを味わい尽くすことによって、みるみる輝きを増します。照れたり二の足を踏んだりしていないで、デートという舞台の主演女優になったつもりで、恋する女を思いきり演じましょう!(隆速治沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年12月06日金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入への再挑戦を約1カ月後に控えた2015年11月9日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「あかつき」の最新の状況と、投入日である12月7日当日の運用計画などについて記者会見を行った。「あかつき」は今から5年前に金星を回る軌道に入ることに失敗。その後、再挑戦できる目処が立ち、太陽の回りを周りながら準備を行ってきた。現在、探査機に大きな問題は発生していないが、予定よりも長い航海となったことで探査機には疲労がたまっており、軌道投入は難易度の高い挑戦となる。今回は9日に行われた記者会見から、「あかつき」の現状や、12月7日の計画、今後への期待や決意の声などをお伝えしたい。○「あかつき」のこれまで「あかつき」は日本初の金星探査機として、2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。そして同年12月7日に金星に接近し、金星を回る軌道に入るためにスラスター(小型のロケット・エンジン)を噴射した。プロジェクト・マネージャーを務める中村さんが「楽勝だと思っていた」と語るほど、「あかつき」に問題はまったくなく、順調にここまでやってきたものの、肝心の軌道投入でスラスターが故障し、失敗した。スラスターは完全に壊れ、もう使うことはできない。しかし、運用チームはなんとかして再挑戦の機会を掴もうと検討を重ね、その結果「あかつき」の姿勢を制御するために使う、より小さなスラスターを使って軌道投入する方法が編み出された。この小さなスラスターは、探査機本体の上面と下面の4隅にそれぞれ搭載されており、「プシュ」と噴射することで、探査機を姿勢や向きを制御する。そのため1基あたりの力はすごく小さい。軌道投入では4基を同時に噴射するが、それでも本来使うはずだったスラスターの20%の力もない。難しい方法だったが、道筋は見えた。再挑戦は2015年の冬ごろに設定され、そして2011年11月、それに向けて軌道を調整するため、この小さなスラスターを使った軌道修正が行われた。その後、投入日を2015年12月7日に設定することが発表され、また2015年7月には、金星を周る軌道への投入後の観測を有利にするための軌道修正も行われた。さらに「あかつき」は、太陽の熱にも耐えなければならなかった。投入に失敗したことで、当初想定していなかった近さにまで太陽に近付く軌道を回ることになり、最も近付くところ(近日点という)を9回も通過しなければならなくなった。そのたびに想定を超える熱にさらされ、探査機の全体に貼られている金色の断熱材の劣化が進んでいたこともあり、きびしい状況が繰り返された。それでも大きな問題は起きず、「あかつき」は航行を続け、金星周回軌道投入への再挑戦は、もう目前まで迫っている。○2015年12月7日の計画「あかつき」は、金星よりも太陽側、つまり内側の軌道を回って金星を一度追い越し、現在は金星の前方を飛んでいる。このあと12月1日ごろになると、「あかつき」は金星の軌道よりも外側に出るため、自然に速度が落ち、金星が追い付いてくる。そして12月7日になると追い越されるため、この瞬間を狙ってスラスターを噴射し、探査機の速度を落とすことで、金星の周りを回る軌道に入ることができる。12月7日の金星軌道投入に先立ち、12月6日には、7日当日の行動を「あかつき」自身の判断で行えるよう、新しく作成されたプログラムが送信される。その後、探査機の姿勢を変える作業も行われる。現在「あかつき」は太陽の熱に耐えるため、機体の中で最も熱に強い面を常に太陽の方向に向ける姿勢で飛んでいる。そのままでは軌道に入るためのスラスターが噴射できないので、あらかじめ姿勢を変えなければならない。そして12月7日の4時30分に、長野県にある臼田宇宙空間観測所の大きなパラボラ・アンテナを使い、「あかつき」との通信が始まる。8時22分に「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入る。そして8時51分に、「あかつき」は前日に送られたプログラムにしたがって、機体の上面にある4基の小さなスラスターの噴射を開始する。噴射時間は20分間。この噴射は「VOI-R1」と呼ばれており、VOIとは「金星軌道投入」を意味する「Venus Orbit Insertion」の頭文字から取られ、「R」は「Re-何々」とか「Revenge(雪辱)」といった単語を想定しているという。やがて「あかつき」は金星の裏側から出てくる。そこで噴射の状況などを確認し、もし20分よりも早く噴射が止まってしまった場合など、必要なら追加の噴射を行うように地上から指示が出される。この追加の噴射は「VOI-R1c」と呼ばれている。この「c」は「correction(補正)」や「contingency(万一の)」といった単語を想定しているという。なお、VOI-R1が成功したかどうかにかかわらず、探査機は必ず決められたタイミングで機体をほぼ反転させることになっている。もしVOI-R1が失敗したとすれば、それは上面側スラスターに原因である可能性が高いので、下面側を使ってVOI-R1cが行えるように、あらかじめ下面側を噴射する方向に向けておくための処置である。なお、12月7日の時点では、「スラスターの噴射が実施できたかどうか」しかわからず、「軌道投入に成功したかどうか」は、その後数日かけて確認をしないとわからない。JAXAでは、12月9日の18時から、軌道投入の成否に関する記者会見を行うとしている。無事に軌道投入に成功すれば、まず観測機器の試験が行われ、試験的に撮影された金星の画像も、このころに公開できる見込みだとしている。その後、探査機の軌道を徐々に科学観測に適した軌道へと変え、2016年3月以降から、本格的な科学観測を開始する予定だという。軌道の関係で、当初期待されていた観測の一部ができなくなったり、また一部のデータの質が落ちるといった点はあるものの、たとえば金星の自転よりもはるかに速く大気が動く「スーパー・ローテーション」という現象など、謎の部分が多い金星の大気の様子について、多くの発見が得られることが期待されている。○難易度の高い挑戦11月9日の記者会見では、現在「あかつき」は、5年前に損傷したスラスターを除けば、特に不具合は出ておらず、探査機は健全であることを確認しているという。しかし、「あかつき」の設計寿命は4.5年という前提で造られているため、現在ではすでに超えており、いつどこかが故障してもおかしくはない状態にある。また、前述のように想定以上の太陽熱にさらされていたことで、探査機には疲労がたまっている。「あかつき」のプロジェクト・マネージャーを務める中村さんは、「この5年間で衛星も疲労していますので、投入中にどこかが故障するといったことが起これば、計画を達成できない。その意味では、(5年前と比べて)難易度は高いと考えています」と語る。中村さんによると、「もし何か起きるとすれば、VOI-R1の開始直後、噴射し始めのときが一番危険性が高い」という。4基の小さなスラスターは、機体の姿勢を変えるためのものなので、機体の重心を通っていない。そのため、もしこの4基の噴射の力がバラバラだったりすると、姿勢が崩れてしまう可能性がある。ある程度は「あかつき」自身で立て直すこともできるが、それにも限界がある。立て直しが不可能となれば、「あかつき」は噴射を止めることになっている。この場合、VOI-R1ではほとんど噴射ができないことになるが、VOI-R1cで挽回することは可能だという。また仮に、20分の間噴射ができたとしても、その間に探査機の姿勢が少しでもずれていれば、必要なだけの減速をすることができず、失敗に終わる可能性もないわけではない。「あかつき」はすでに設計寿命を超えている上に、残っている燃料は今回の投入でほとんど使い切ってしまうため、もし今回も失敗すれば、再々挑戦の機会は無い。探査機のエンジニアリングを担当する廣瀬さんは「さまざまなエンジニア的な準備を行ってきました。考え漏らしなどがないように、これまでも準備していますが、12月7日までよくよく不具合への対策を取っていけたらと思っています」と語る。中村さんは「実は探査機にはそれほど壊れる不安は無い。それより地上の設備のほうが壊れるかも」とも語る。探査機の運用に使うコンピューターは旧式のものが多く、またプログラムなどもそれ専用に造られているため、代わりを用意するのが難しい。実際にリハーサルでは、地上設備のトラブルが起きたという。○観測機器も健全、士気も高い一方、「あかつき」に搭載されている科学観測機器も同様に、不安は残る。この5年間、「あかつき」は観測機器を太陽の熱から守るような姿勢で飛行していたが、やはり設計寿命を超えていることから、故障してもおかしくはない。ただ、こちらも現在まで大きな問題は出ておらず、また搭載されている5台のカメラのうち、LIR(中間赤外カメラ)とUVI(紫外イメージャ)、IR1(1μmカメラ)の3台に関しては、10月中に試験を行い、最低限ながら健全性を確認することができたという。残る2台のR2(2μmカメラ)とLAC(雷・大気光カメラ)については、現在の探査機の姿勢では確認することができないため、金星軌道投入後に確認試験を実施するという。プロジェクト・サイエンティストの今村さんは「5年前と状況は違います。軌道も当初の最適と考えていたものと違います。観測機器も、気付いていないような不具合があるかもしれない」と語る。しかし、「サイエンス・チームはこの5年間、遊んでいたわけではなく、観測データを解析するプログラムの改良をしたり、海外のミッションに参加して腕を磨いたりと、みんないろんな形で知恵をつけてきています。もちろん5年前と比べて厳しい面はありますが、何とか知恵と努力で乗り切りたいと考えています。今のサイエンス・チームの士気はとても高いです」と、期待を寄せる。「あかつき」は決して楽観的な状況ではない。けれども、悲観するほどでもない。中村さんは「やるべきやることはやりました。すべてがうまく行けば、必ず成功すると考えています。人事を尽くして天命を待つという心境です」と決意を述べる。2015年11月10日で、「あかつき」は打ち上げからちょうど2000日を迎えた。11日現在、金星到着の日まであと26日である。
2015年11月11日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年11月9日、金星到着を12月7日に控えた金星探査機「あかつき」の最新の状況と、当日の運用計画について記者会見を行った。「あかつき」は今から5年前に金星を回る軌道に入ることに失敗、その後は太陽の回りを周りながら、再挑戦に向けて準備を行ってきた。現在、探査機に大きな問題は発生していないが、予定よりも長い航海となったことで探査機には疲労がたまっており、軌道投入は難易度の高い挑戦となる。「あかつき」は2010年5月21日、日本初の金星探査機として打ち上げられた。そして約半年後の12月7日に、金星周回軌道への投入に挑んだが、軌道に入るための噴射に使うスラスター(小型のロケット・エンジン)が故障したことで入れず、そのまま通り過ぎ、太陽を回る軌道に入った。その後「あかつき」は太陽の回りを周りながら、再挑戦できる機会を伺ってきた。そして検討の結果、2015年末に金星に到着できる新しい軌道が見つかり、それに向けて2011年11月に3回、また今年7月にも3回の軌道修正が行われた。現在「あかつき」は、金星よりも太陽側、つまり内側の軌道を回って金星を追い越し、金星の前方を飛んでいる。このあと12月1日ごろになると、「あかつき」は金星の軌道よりも外側に出るため、自然に速度が落ち、12月7日にちょうど金星と近付くことができるという。「あかつき」はまず、金星周回軌道への投入に先立ち、前日の12月6日に地上で作成された軌道投入のためのプログラムが送られ、当日の動作を「あかつき」が自分の判断で行えるようにする。その後、探査機の姿勢を、噴射を行うための向きに変える。そして12月7日の8時51分に、「あかつき」は4基のスラスターを同時に噴射する。軌道投入用のスラスターは5年前に壊れているため、本来は探査機の姿勢を制御するために装備されている、より小型で、力の弱いスラスターを使う。噴射は20分間続き、金星を回るために必要なだけ探査機を減速する。このスラスター噴射のことを「VOI-R1」と呼ぶ。地上からは常に「あかつき」を追うことができ、また「あかつき」からも途切れ途切れながら電波が送られてくるので、それを確認しつつ、必要に応じて追加の噴射(VOI-R1c)が行われる。12月7日の時点では、「スラスターの噴射が実施できたかどうか」しかわからず、「軌道投入に成功したかどうか」は、その後数日かけて確認をしないとわからない。JAXAでは、12月9日の18時から、軌道投入の成否に関する記者会見を行うとしている。現在「あかつき」は、すでに設計寿命の4.5年を超えており、どこかの機器が壊れてもおかしくはない状態にある。それに加え、当初の想定よりも太陽に近付く軌道に乗ったことから、太陽の近くを通過するたびに、設計時の想定を超える熱にさらされ続けており、探査機には大きな疲労が蓄積されている。しかし今のところは、5年前に壊れたスラスターを除けば健全な状態を保っているという。また観測機器も同様で、5台搭載されているカメラのうち、3台に関しては今年10月に試験を行い、こちらも最低限の健全性を確認しているという。残り2台のカメラは、探査機の姿勢の関係で確認ができないため、金星周回軌道投入後の確認となる。無事に軌道投入に成功すれば、まず観測機器の試験が行われることになる。試験的な金星の画像も、このころに公開できる見込みだとしている。その後、探査機の軌道を徐々に、科学観測に適した軌道へと変える。本格的な科学観測の開始は2016年3月以降に予定されている。軌道の関係で、当初期待されていた観測の一部ができなくなったり、また一部のデータの質が落ちるといった点はあるものの、謎の部分が多い金星の大気について、多くの発見が得られることが期待されている。プロジェクト・マネージャーを務める中村さんは「この5年間で衛星も疲労していますので、投入中にどこかが故障するといったことが起これば、計画を達成できない。その意味では、(5年前と比べて)難易度は高いと考えています」と語る。しかし「やるべきやることはやりました。すべてがうまく行けば、必ず成功すると考えています。人事を尽くして天命を待つという心境です」と決意を述べた。(編集部より:この記者会見についての詳細レポートは11月11日に掲載予定です。)
2015年11月10日ファッションヘッドラインでも「ムーン・リーの週間12星座×ファッション占い」を連載中(毎週月曜更新)の西洋占星術師、ムーン・リーの著書『大人の恋愛と宿命 最強開運BOOK』が主婦の友社より発売された。同書籍は、ムーン・リーがのべ1万人以上のカウンセリングや研究データから導き出した恋愛運アップの方法を伝授する。ムーン・リーによると、幸せを呼びこむには12星座による恋愛運命を知ることが第1歩。「基本の恋愛運命」がわかる太陽星座、「恋愛アピール力」がわかる金星星座、「運命の人がわかる」火星星座の3つの星から、自分の本当の魅力や運命の人を知ることができる。気になる彼へのアプローチ法も、相手の星座別で網羅。恋愛運アップに繋がる星座別の「こんなときどうする?」がわかるミニコラムも掲載。西洋占星術だけでなく風水も用い、開運の香りやファッションアイテムなども紹介している。また、10月24日に伊勢丹新宿店本館地下2階=ビューティアポセカリーパーク/プロモーションにて、オーストリアのナチュラルコスメブランド「マリアス」のトークイベントに登壇予定。ムーン・リー本人が同ブランドの商品の魅力と、12星座別の商品の選び方に加え、本書の魅力について紹介する貴重な機会だ。【イベント情報】<マリアス> × ムーン・リー氏 占いイベント会場:伊勢丹新宿店本館地下2階=ビューティアポセカリー パーク/プロモーション住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:10月24日時間:11時30分~、15時~(各回定員20名)入場無料(10月4日より伊勢丹新宿店ビューティアポセカリー店頭、もしくは電話で予約受付中)
2015年10月21日運命の出会い、ステキな恋、ドラマのような結婚…。「独身最後の砦」と呼ばれた福山雅治さんと吹石一恵さんのロマンティックなバースデー婚は、ファンだけでなく世の人々を福山ショック!状態にしてしまいましたね。実はさること3年前、筆者はお2人の噂が出た頃に相性を占いました。その際の結果は恋愛も結婚も相性二重丸。改めてお2人の相性をホロスコープでチェックしてみましょう。◆福山さんと吹石さんの恋愛相性は?福山雅治さん(1969年 2月6日長崎生まれ)のホロスコープ西洋占星術だと、彼は太陽星座が水瓶座、月星座が乙女座、金星星座が牡羊座、火星星座が蠍座。男女問わず打ち解けやすく、ノリも良くてユーモアがある人です。本能や欲求に忠実で興味を持った分野は突き詰めようとすることも。ファンや仲間を優先し、それぞれとの良い関係を壊したくないタイプと言えます。クールな中に子どものような遊び心が満載で、恋愛はビビッと来た直感を重視する傾向。華やかで誰もが恋するような女性に夢中になります。吹石一恵さん(1982年9月28日 大阪生まれ)のホロスコープ一方、彼女は太陽星座が天秤座、月星座が水瓶座、金星星座が乙女座、火星星座が射手座。とても社交的で洗練されていますね。誰のどんな意見にも快くうなずいて聞く姿勢があり、周囲に気を配ることもできるタイプ。先日の掘北真希さんの記事にも書きましたが、太陽星座が天秤座の人は1日で一番時間を費やす場所(職場など)に人生のパートナーが潜んでいるケースが多く見られます。ソフトな雰囲気を持つので魅力的なご縁につながりやすく、出会いも相当多かったのではないかと思われます。恋愛は理想が高いのですが、警戒心が強くトラブルには臆病で逃げ腰。自分を追いつめてしまうようなところもありそう。ですから、恋愛中は我慢しないでいられるよう、環境を整える必要があったでしょう。◆お2人の結婚相性は?占星術で描かれる結婚は、複数の星たちが絡み合って形になるのですが、その中でも重要なポイントは「こうなりたいカレ」と「飾らないあなた」の星の関係です。「こうなりたいカレ」は太陽星座(男性)で、「飾らないあなた」は月星座(女性)で読むことができます。福山さんは太陽星座が水瓶座、吹石さんは月が水瓶座ですから文句なしの似た者同士の関係です。◆カレを結婚に踏み切らせるには?「こうなりたいカレ」を占星術の太陽で喩えると、カレが結婚を決意するポイントは、カノジョと結婚した場合に「こうなりたい」自分の理想に近づけるかどうか。・オレの一番の理解者になってくれる・精神的に支えてくれる・夢を応援してくれるこうして見ていくと、男性はなんとも理想が高く、女性にとても大きな期待をしているのがわかります。一方で女性が結婚を決意するポイントは、カレと結婚した場合、「飾らないあなた」でいられるかどうかです。・経済的に支えてくれる・必要とされている・そして、飾らずにずっと私らしくいられる女性はとても現実的なのです。◆あなたの“恋愛オーラ”は何色?さて、吹石一恵さんのようにステキな人と恋に落ち、結婚に至るには…?あなたの中にある“恋愛オーラ”に気づき、カレに対して素直に出すことから始めるといいのかもしれません。ご自身のオーラの色は、占星術の金星星座でチェックしてくださいね。・牡羊座…にぎやかで明るく恋に一直線。情熱的なレッドのオーラ・牡牛座…のほほんとホッとさせる、柔らかく優しいオレンジのオーラ・双子座…チャーミングで人懐っこく気ままなイエローのオーラ・蟹座かわいくて世話焼きで温かいオレンジのオーラ・獅子座…楽しくて華やかで元気印をくれるゴールドのオーラ・乙女座…美しく静かに理想の恋を語り出す、ピュアホワイトのオーラ・天秤座…空気を読んで一緒に成長するクリアミントのオーラ・蠍座…ジリジリと時間をかけて迫るレッドのオーラ・射手座…一緒に変化を楽しむシルバーのオーラ・山羊座…ほめて尽くして結婚を意識させるレッドのオーラ・水瓶座…気軽な友達から恋人に変わるライトブルーのオーラ・魚座…守ってあげたくなるほど切ないパープルのオーラ堀北さんと吹石さんの共通点入籍直後の掘北真希さんと吹石一恵さんは、お2人とも金星星座が乙女座。美しく静かに理想の恋を語り出す、ピュアホワイトのオーラをお持ちです。鋭い方はピンときたかもしれませんが、現在、金星が乙女座の女性は「モテ期」です。詳しくは掘北真希さんの乙女座金星の記事をチェックしてくださいね。そういえば、女優の柴咲コウさんも金星が乙女座。ということは、次に結婚するのは彼女かも…?ちなみにピンクのオーラは恋をすると誰でも自然に発していますよ。※ご自身の金星星座はこちらで調べてみましょう!年×月×日の無料占い誕生日占いパレット◆結婚するならキラキラしてる人の側に行け?!結婚するときって、手相でいえば「結婚線がピンク色」、人相を見ても「肌がキラキラ」して輝いています。実は吹石さんはご結婚の発表前に、とある動物愛護のイベントに出演されていたそうです。そこに参加した知人いわく、ものすごーく美しくてキラッキラしていて、幸せオーラ全開!!かつ内面から美がにじみ出ているようで素敵な方だなぁと思いながら拝見していたとか。大昔から“引き寄せの法則”という言葉がありますが、内側にある“恋愛したいオーラ”を出すと、それに引き寄せられた恋愛したい男性が寄ってきます。そして“結婚したいオーラ”を出せば、結婚したい男性が近づいてくるでしょう。◆自分の結婚は自分で決める20代で結婚を決意できた人たちの多くは、カレに一途で他の男性には見向きもしなかったか、恵まれた環境にあったか、良家のお嬢様か、その運命に素直に従ったか、のいずれかでしょう。カレを信じてついていく…これも素晴らしい選択の一つ。でも、最近パッとしないカレは結婚すれば変わるのかしら…?という考えには確信を持てないのでは?思いきって次に行く――。もしそう思うなら、結婚はあなた自身が決めましょう。責任はすべて自分にあるけど、本当にあなたらしい生き方を選べます。結婚したい女性は、今最高にキラッキラしてる女優・吹石一恵さんに続けーーー!(文=はゆき咲くら)【プロフィール】土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中✴略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き♡Hayuki Sakura Official Blogあなたに訪れる結婚相手との運命的な出会い【無料占い】
2015年10月02日お笑いコンビ・ピースの綾部祐二さんが主演する昼ドラ『別れたら好きな人』(フジテレビ系)が本日スタート。相方の又吉さんが芥川賞を受賞する一週間ほど前にはこのオファーを受けていたそうですね。又吉さん同様、彼も時の人となりうるのか、星占いでチェックしてみました!◆綾部さんは陽気な芸人サバイバー。綾部祐二さん(1977年 12月13日 生まれ)のホロスコープ彼の太陽星座は射手座。射手座の本質は精神性とレベルの高い学びです。凡庸であることを嫌い、立ち止まらない、理想に向かう、上の上を行く、そういった頂上合戦を好むタイプ。そのため、綾部さんのお仕事は芸人としてとか、お笑いだけとか、ひとつにこだわるよりも、数打てば当たるといった柔軟な精神を活かしたマルチな活動が目立つことに。相方・又吉さんの芥川賞受賞は、むしろ彼のやる気スイッチを押したことでしょう。コンビ間格差?なんて騒がれますけど、綾部さんを占う限り彼は陽気な芸人サバイバー。『又吉が芥川賞なら僕は日本アカデミー賞主演男優賞だな』などと本気で考えている可能性大。そういう部分を、人によっては天狗っぽいと感じるのかもしれません…。◆俳優業で彼の才能が花開く!?綾部さんは金星星座も射手座です。こういう人は、誰に対しても屈託なく社交的な傾向を持ちます。どんなジャンル、シチュエーション、世代からお呼びがかかっても、基本的にはノーと言わないタイプ。そういった誰もが話しかけやすい雰囲気は芸能界で必要な好感度にもつながるでしょう。運が良ければ視聴率にも。ちなみにドラマのスタート日である今日は、彼の星回りの幸運日でもあります。このドラマをきっかけに彼の魅力も才能も花開き、人気に拍車がかかる予感。『しあわせ』を探し、人生を模索し続ける主人公は、果てしなく理想を求める綾部さんには適役といえるでしょう。◆熟女好きというより、実は淑女好き!?彼の月星座は山羊座。山羊座はハメを外すことを恐れます。「熟女好き」と公言する彼の恋愛傾向にはこのことも関係していて、恋には精神性と大人な価値観を重視する傾向あり。大胆に、時には大博打を打つような恋に走る場合もあるのですが、一方でとても正統派なんですね。彼がガンガン攻めたとしても、相手には「淑女として品を保った女性であってほしい」みたいな…。彼は激しさの裏にビビリな一面を持つ自分を上手にさばき、大きな愛で包んでくれる女性を求めています。そうなると…必然的に年上、淑女、熟女がターゲットになりますよね…。◆知的でビビリなコンビ!又吉さんとは相性100%又吉直樹さん(1980年 6月2日 生まれ)のホロスコープ又吉さんの太陽星座は双子座。そして月星座は綾部さんと同じ山羊座です。月星座というのは『本当の私』を表すもの。おふたりは知性に磨きをかけることと、ビビリってところがよく似ています。山羊座の魅力は晩年運を持つこと。コツコツと長く続けてきたものが晩年になると開花します。おふたりとも、本業のお笑いで頑張りながらも、別の舞台で次々と大勝負に挑戦するのかも!(文=はゆき咲くら)【プロフィール】土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中✴略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き♡Hayuki Sakura Official Blog年×月×日の無料占い誕生日占いパレット【無料占い】
2015年09月28日千葉工業大学は9月7日、金星の表層が極度に乾燥している理由について、天体衝突が初期金星の水分を取り除いたとする新説を発表した。同成果は同大学惑星探査研究センターの黒澤耕介 研究員によるもので、欧州科学雑誌「Earth and Planetary Science Letters」電子版に掲載された。金星は地球とほぼ同じ質量であり、太陽からの距離も近いため、形成期の金星表層には地球の海水と同程度の水が存在していたと考えられている。しかし、現在の金星表層には地球の海水量の10万分の1しか水分が存在していない。金星表層の水の行方は、地球と金星がいかにして作り分けられたか、表層に液体の水を持つハビタブルプラネットがどのように作られるのかといった問題に直結する課題の1つとされている。これまでの研究から、太陽に近い金星では海が蒸発し、水蒸気の大気が形成されていたとされる。この水蒸気は若い太陽からの強い紫外線で水素と酸素に分解され、軽い水素は宇宙空間に放出されたと考えられている。しかし、金星サイズの惑星から地球海洋相当量の水に含まれる酸素を宇宙空間に逃すことは難しいため、金星の表層水の行方は水蒸気の紫外線による分解と、水素の宇宙空間への散逸後に残された分厚い酸素大気をいかにして消費するかという問題に帰着するとされてきた。形成末期の金星は現在の1万倍の頻度で天体衝突が起きていたと考えられている。この時期は天体重爆撃期と呼ばれ、水蒸気大気の光化学分解が進行する時期と重なっている。同研究グループは、天体衝突が金星の地殻・マントルを粉砕・掘削して、岩石塵を高温の初期金星大気中に放出し、その結果岩石塵と高温の酸素大気が反応し、岩石が酸化されることで大気から酸素が取り除かれたとする説を提唱。初期金星への天体重爆撃の数値モデルを構築し、天体重爆撃によって粉砕・掘削される岩石の総量を計算した。その結果、大気に放出される岩石塵の総質量は現在の地球大気質量の1万倍におよび、原子金星においては主要な酸素消費源となり得ること、ならびに強い紫外線による宇宙空間への水素散逸効果と合わせると、金星表層から水分を消失させる可能性があることが示された。初期地球にも金星と同程度の天体重爆撃があったと推定されるが、地球は太陽からの距離が金星よりもわずかに遠いため、水蒸気大気が凝縮して海洋を作り、紫外線による光化学分解を免れたと考えられる。この場合は、天体衝突によって岩石塵が大気中に放出されても、酸化反応が効率良く進むことはない。このことから、表層水が液体だったか気体だったかという形態の違いによって、天体重爆撃に対する表層環境の応答に違いが生じ、地球と金星が作り分けられたと推定されるという。同研究グループは「今回の研究成果は形成末期の天体重爆撃が惑星の地殻・マントルと初期惑星大気を激しく混合させ得ることを示しています。莫大な量の岩石塵と惑星大気の間の化学反応は初期大気質量や組成を大きく変える可能性があります。金星の表層水の問題だけでなく、系外惑星の大気進化過程にも重要な役割を果たした可能性があることをも示唆する結果です。」とコメントしている。
2015年09月07日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。それぞれの星が象徴するシンボルとアクションを利用した運気アップ・スペシャル、今回は「金星」です。〈金星シンボル〉を上手に使えば、魅惑の女子力を手に入れると同時にリッチにもなれるという、なんともちゃっかりしたお話。「金星」は、”美”とその裏付けとなる”富”をつかさどる星。恋を夢見るだけの星ではないのです。さあ、財運と恋愛運のWアップのために、金曜日に〈金星シンボル〉と〈金星アクション〉で、金星のパワーを取り入れましょう!■1.金星シンボルとは?金星のシンボル・カラーは、グリーンとピンク。ナンバーは7で、形はドーム型やアールヌーボー的な曲線を描く形。金星のシンボル・アニマルは、鹿・山猫・白鳥・白鳩・カナリア、そして小さいウサギやハムスターなどペットの小動物。シンボル・カラーのグリーンやピンクなど、美しい色のトカゲやヤモリ。植物はバラ科の植物とその果実、たとえばバラ・桜・梅などの花と、リンゴ・イチゴ・ナシ・モモ・さくらんぼ・アンズなどの果実です。シンボル・フードは、上記のバラ科の果実が代表的ですが、金星が象徴する甘い味覚から、ケーキなどの甘いお菓子も金星フードです。シンボル・グッズは、可愛い服やアクセサリーやキュートな小物。たとえば、レースやリボンを使ったガーリーな服や小物、ゆるキャラとかアニメキャラなどキュートなキャラクター小物なども、金星のシンボル・グッズです。それから、エメラルドやローズクォーツといった、シンボル・カラーの宝石も〈金星シンボル〉となります。これら〈金星シンボル〉を使ったり、シンボル・フードを食べたりすれば、金星のパワーを効率よく取り入れることができるのです。また、金星プレイスといえば以下のような場所で、そこには金星パワーがあふれています。美術館や美容院や化粧品店をはじめ、美や芸術に関連する場所。華やかなパーティーやイベントが開かれる会場。ティーンエイジャーを対象とした、キャピキャピしたグッズを売る雑貨店。スイーツの店をはじめ若い女性に人気のある飲食店。花の名所や果樹園。■2.〈金星シンボル〉でパワーアップするためのアクション〈金星シンボル〉のパワー効果を上げるために、金曜日に以下のようなアクションを実行してください。*ファッションはキュート&ガーリーに決め、スラックスではなく必ずスカートをはく*可愛い柄やデザインのインテリア・グッズか、美しい風景の絵画や写真を部屋に飾る*小動物とふれあう=小動物を飼っている友人の家や小動物カフェや動物園やペットショップで*バラの花を生けるか、バラのポプリやローズ系の香りの化粧品を使う*〈金星カラー〉であるグリーンやピンクの服とアクセサリーを身につけ、華やかな金星プレイスへ出かける*見た目も金星的に可愛い甘いお菓子を食べ、バラ花茶など香りのいい飲み物を飲む■3.美をかたちづくる何かにチャレンジしよう!金曜日のアフター5には、芸術的な習いごとをしたり、アート系ワークショップでアート制作体験をしましょう。あるいは、着物の着付けや礼法や歩き方などを学んで、立ち居振る舞いを美しくするのも良いでしょう。美的センスを磨き、見た目も内面も美しくなることにより、あなた自身の価値をどんどん高めていきます。美や富に縁があるとは、美や富にふさわしい”価値ある存在”になる、ということなのです!■4.金星的なイメージによる自己暗示以下のような言葉による自己暗示で、自分の魅力に自信を持てるようになりましょう。・私には美しいオーラがあり、私の笑顔や仕草は周囲を魅了する・私の「心の中の美術館」には美しい景色や香り高い花がいっぱい!・私は、あふれでるほど豊かな愛を、周囲の人や動物や植物にそそぐ・きょうもきっと素敵な出会いや楽しい出来事がある!・朝は庭園で小鳥がさえずり、夕べには金星が輝くように、私の人生は豊かで美しい!あらかじめ上記のような言葉を最低2つ以上メモしておき、自分の部屋をはじめ、誰もいない空間で声に出して読み上げます。文体は、「ですます調」でも「である調」でも何でもOK。多少、文章が違っていてもかまいません。ただし、必ず肯定的に断定すること。できれば毎日、繰り返し読み上げて、いつでもどこでも暗唱できるようにしましょう。■おわりに金星は、さわやかな笑顔で明るく楽しいことを考えている人にこそ、パワーをさずけてくれます。何かイヤなことがあっても、いつまでも引きずらず、前向きに楽しいことを考えるように心がけましょう。スッキリさわやかな気分になるためには、部屋をきちんと片付けるのも効果的ですよ。(隆速治沙/ハウコレ)
2015年08月28日女優の堀北真希さんが、山本耕史さんとスピード婚をしたのには驚きましたねー。堀北さんといえば、どこまでも清楚なイメージですが、星占い的にいうと、意外にも男性が喜ぶ“結婚3拍子”をお持ちの女性です。結婚3拍子とは、世の一般男性が結婚に求める3箇条のこと。今回は堀北さんにあやかって、世の一般男性が結婚したい女性の条件を探ってみましょう!◆堀北さんが持つ“結婚3拍子”って?男性から見て・美しい嫁に変貌しそう・俺の人生を主役級にする・側でフォローしてくれる堀北真希さん(1988年10月6日生まれ)のホロスコープ【1】好きな彼に合わせる努力=結婚ではない掘北さんの太陽星座(※1)は“天秤座”です。天秤座の本質は「美しさ」と「相手とのバランス」で、究極をいえば、天秤座の人生はパートナー探しに始まり、パートナー探しに終わります。そして、実は結婚に人一倍関心を示す星座といえます。太陽が天秤座の人は、1日で一番時間を費やす場所に人生のパートナーが潜んでいるケースが多いでしょう。堀北さんの場合も山本さんは共演者、つまりある種の職場結婚ですね。もしもあなたが天秤座生まれなら、今いる環境の中から相手が見つかり、人生が大きく変わる可能性大。天秤座はその資質にあやかり、「好きな彼に合わせる努力=結婚ではない」という性質を持っています。無理に合わせようとしすぎると、本質のバランスを見失ってしまうことも。ちなみに男性からすれば、天秤座の女性は3拍子のひとつ、「美しい嫁に変貌しそうな相手」。夫となる人は幸せ者ですね。【2】好きな彼を夢中にさせる=結婚ではない掘北さんの月星座(※2)は“獅子座”です。月星座とはその人の本質を表す星座で、「女性が結婚したときの様子」とされるもの。獅子座の本質は「みなぎる生命力」。 究極をいえば、獅子座の人生は表舞台に立つことです。結婚によって相手に尽くす人生なんてムリ!実は相手から特別な敬意を払ってもらいたい星座なのです。月星座が獅子座の場合は、プライベートでもプライドの高さから強気な姿勢を崩さないでしょう。獅子座の資質にあやかり、「好きな彼を夢中にさせる=結婚ではない」のも彼女の特徴です。もしもあなたの月星座が獅子座なら、元気に振る舞うだけでOK。相手と共に感動的な人生を送る決意を伝えれば、全てうまくいくはずです。男性からすれば、獅子座の女性は3拍子のひとつ、「俺の人生を主役級にする相手」。ご近所の男性がうらやましがりそうですね。【3】好きな彼には完璧な女性を演じる=結婚ではない掘北さんの金星星座(※3)は乙女座。金星星座は「女性が男性に示す態度」を意味します。乙女座の本質は、秩序に対する「許容度」と「処女性」。 究極をいえば、乙女座の人生は完璧であること。結婚によって心もカラダも住む場所もきれいに仕上げたい星座です。ですから、金星が乙女座の場合は少々厄介。相手に尽くした分の期待をしてしまうから。乙女座の資質にあやかり、「好きな彼には完璧な女性を演じる=結婚ではない」状況を作ってしまいます。例えば、金星が乙女座の芸能人には黒柳徹子さん、三船美佳さん、益若つばささんなどがいます。誰からも愛される存在でありながら独身をつらぬく黒柳さんも、残念ながら結婚生活に終止符を打った三船さんや益若さんも、肩肘張ってしまうタイプなのかも。もしもあなたが乙女座生まれなら、早めに肩の力を抜く癖をつけないとパンクしますよ。恥ずかしがらず少女漫画のようにかわいらしく甘えてみることも大切です。堀北さんの場合は、お相手の山本さんが一回りも年上の包容力ある男性だということ、6年前の初共演以来、何度も一緒に仕事をしてよく知っている人であることなどから、自然とリラックスできたのかもしれません。また、手紙を40通もくれるというロマンティックなアプローチにより、乙女心に火がついた可能性も!?男性からすれば、乙女座の女性は3拍子のひとつ、「側でフォローしてくれる相手」。ヘコんだときも支えてもらえる旦那さんは、満ち足りた日々を送れそうですね。3拍子そろった堀北さんは星回り的に、ご近所に気配りでき、親も安心、家も任せて完璧(?)など、世の男性が結婚に期待する条件を備えた女性といえるでしょう。こうして検証すると、男性と女性の視点に大きなズレが。相手に合わせたり、相手を意識したりする女性は結婚に結びつかない!そんな気がしませんか?恋愛なら出会ったタイミングと相性が大きいのですが、結婚する際は実は、そのあたりは冷静だったり。人は性を持ってこの世に生まれてくるので、対極の性を得ることで、人生という大きな括りにおいて満たされていきます。女性も男性も、自分に都合よく解釈しますので、トコトン自分らしさを見せるのが大切といえそうです。(※1)太陽星座…生まれたときに太陽が何座の位置にいたかを示すもの。(※2)月星座…生まれたときに月が何座の位置にいたかを示すもの。(※3)金星星座…生まれたときに金星が何座の位置にいたかを示すもの。(文=はゆき咲くら)【プロフィール】土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中✴略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き♡Hayuki Sakura Official Blog運気は変わる!もうすぐ電撃結婚する可能性【無料占い】☆ホロスコープについてもっと詳しく知りたい方には、こちらもおすすめ!「まついなつき先生のしあわせ占星術講座」
2015年08月26日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月5日、2015年12月7日に予定している金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への再投入に向けて7月17日、24日、31日の3回に分けて実施した4回目の軌道修正制御の結果を発表した。この結果、8月2日までに取得したテレメトリデータを解析したところ、8月4日17時30分(日本時間)を持って、軌道修正制御が計画通りに実施されたことが確認されたとしている。あかつきは今後、8月29日に太陽の近日点を通過した後、10月から12月にかけて軌道の微調整を実施。その後、軌道投入の前日となる12月6日に姿勢を観測に適したものへと変更し、翌12月7日に金星の周回軌道への投入が計画されている。
2015年08月05日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月9日、金星探査機「あかつき」に関する記者会見を開催し、7月に実施する軌道修正制御(DV)について説明を行った。あかつきはこれまでに3回の軌道修正制御を実施しており、今回が4回目。これに成功すれば、計画通り12月7日に金星に再会合する軌道に入ることになる。これまでの経緯などについては、前回記者会見時の記事を参照していただきたい。【レポート】金星探査機「あかつき」は12月7日に再投入 - 2年以上の科学観測でエクストラサクセスも2011年11月に実施した3回の軌道修正制御(DV1~3)により、あかつきは現在、2015年11月に金星に最接近する軌道を飛行している。このまま飛行して金星の周回軌道に投入することも可能であるが、この場合、投入時点の太陽摂動(潮汐力)の作用が近金点高度を下げる向きに働くため、周回中に金星に落下してしまう恐れがあった。このリスクを回避するために実施するのが4回目の軌道修正制御(DV4)である。DV4前の軌道だと、金星軌道の内側から金星に接近する形になるのに対し、DV4後の軌道では、一旦、金星軌道の外側に出て、そこで金星に追いつかれるようになる。金星に接近する方角を変えることで、周回軌道の楕円の長軸の向きを変えるというわけだ。ここまでは今年2月の記者会見で説明されていたことだが、今回のアップデートは、(1) DV4は3回に分けて実施する、(2) 金星周回軌道投入マヌーバ(VOI-R1)ではトップ側の姿勢制御エンジン(RCS)を使用する、の2点だ。前回、DV4は「7月に1回実施する」と説明されていたが、3回に分けて実施することになり、それぞれDV4-1/2/3という名称が付けられた。必要なΔV(加速量)は87m/sで、現在の計画では、DV4-1で18m/s(94秒間)、DV4-2で53m/s(276秒)、DV4-3でその残りを実施する予定。もし3回で不足していたら、4回目を実施することで補う。DV4を3回に分けたのは、上記の(2)が密接に関係している。あかつきのRCSは、トップ側(ハイゲインアンテナ側)とボトム側(メインエンジン側)にスラスタが4本ずつ搭載されているが、周回軌道投入時には、熱的な制約から、トップ側を使うことに決まったという。ボトム側を使う姿勢にすると、機体の温度が上がってしまうので、なるべく避けたいのだ。ボトム側では不可能というわけではないが、ボトム側を使うとなると、温度の上昇を抑えるために、VOI-R1の直前に姿勢を変える必要がある。しかし、トップ側ならば、前日(12月6日)のうちに姿勢を変えておいても問題無く、運用に余裕が出る。理由としては、温度そのものよりも、むしろこちらが大きい。ところが、過去3回の軌道修正制御では、すべてボトム側が使われており、トップ側を長時間噴射した実績が無かった。トップ側も姿勢制御系のアンローディングでは日常的に使われており、長時間噴射でも問題無いと見られてはいるものの、その性能試験の意味も兼ねて、DV4でトップ側を使うことになり、慎重を期して、3回に分けたというわけだ。惑星の周回軌道への投入は一発勝負だ。前回の失敗でそれを痛感したわけだが、VOI-R1での噴射時間は1,145秒と、DV4の2.5倍程度だ。同じトップ側のRCSを使うので、今回のDV4に成功すれば、かなり展望は開ける。JAXAの中村正人・あかつきプロジェクトマネージャも、「かなり安心して投入に臨めるようになる」と述べる。あかつきの現在の機体の状態については、特に問題は起きていないという。5年前、金星周回軌道投入に失敗したことで、あかつきは太陽に近づく楕円軌道を飛行。想定以上の熱量を受けたことによる機器の劣化が懸念されているが、今後、8月29日に9回目の近日点通過があり、熱的にはこれが最後の試練となる。中村プロマネは、「紫外線により、金色のMLI(多層断熱材)は飴色に、白色のハイゲインアンテナは真っ黒になっているはず」としつつも、「洋服はボロボロだが、内部の温度はそれほど悪くなっていない。それなりの機能を維持している」と述べ、問題は無いとの見通しを示した。
2015年07月10日先日、AKB48の柏木由紀さんとのラブラブ写真が流出したNEWSの手越祐也さん。ジャニーズ事務所きってのモテ男と言われる手越さんは、あの熱愛報道の前にもアイドルやモデルなど、多数の芸能人との噂が出ていましたね。彼のようにモテる人には、何か共通点があるのでしょうか?それを探るため、手越さんのホロスコープを読み解いてみました!≪恋愛観がわかる星座って?≫今回は恋愛でイタい思いをするのは、もうコリゴリ!二度と男性に弄ばれたくない!そんな“本気の恋”を求めるみなさんに向け、占星術的に、浮気性の男性を見極める方法とアドバイスをお届け。…その前に星占いについて少しだけご説明します。まず、ホロスコープとは、簡単に言うと生まれた場所から見た星座と惑星の配置のこと。みなさんが「私は〇〇座」と言うときの星座は、出生時に太陽がどの星座のほうに見えていたかを示す「太陽星座」です。今回は、太陽星座だけでなく、・金星星座…本当の恋愛観や好きな女性のタイプを表す・火星星座…性的趣向や恋愛での行動面を表す・水星星座…コミュニケーションを表すこの3つの星座から、手越さんの肉食ぶりを見ていきましょう!≪手越さんは根っからのプレイボーイ!?≫◆手越祐也さん(1987年11月11日生まれ)のホロスコープ恋愛観を表す金星星座は「射手座」。気になる女性には積極的にアプローチしていく傾向があり、好みのタイプは束縛しない、自由でアクティブな雰囲気の女性です。最近、ラジオ番組で「付き合うって、何でそんな重く受け止めちゃうの?」と発言したことで話題になりましたが、その言葉通り、彼にとって恋愛はゲームみたいなもの。とにかく重い女性はNG。一夜限りの恋にも抵抗はないでしょう。≪天秤座の影響で女性を口説きまくり?≫彼の肉食ぶりが、よりはっきり出ているのは火星星座と水星星座。両方とも「天秤座」に位置しているため、スマートに複数の女性を攻略する手腕に長けています。「ファンは全員、ボクの彼女」と公言し、アイドルでありながら恋愛を謳歌している手越さんを見ていると、「確かに…」と納得してしまいます。ライブ中にファンに向かって「子猫ちゃん」「エンジェル」と呼びかけるサービス精神も、さすが!という感じですよね。≪蠍座生まれはエロカッコイイ!≫手越さんの太陽星座は「蠍座」です。同じジャニーズのタレントさんで蠍座生まれの人を挙げると…SMAPの木村拓哉さん、TOKIOの長瀬智也さん、V6の岡田准一さん、関ジャニ∞の錦戸亮さんなど、みごとにイケメン揃い!蠍座生まれはセックスアピールが強く、エロカッコイイ人が多いんです。イケメンで、且つ女性を喜ばせる手腕を兼ね備えている彼だからこそ、プレイボーイ気質でもファンを惹きつけてやまないのでしょう。ちなみに、やはりモテ男として知られる錦戸さんは、金星星座も手越さんと同じ「射手座」。この共通点ゆえに、彼も手越さん同様、ゲーム感覚で恋を楽しむ傾向がありそうです。≪双子座が多い男性も遊び人!?≫ここで、手越さんとは違うタイプの肉食系男子の星回りも見てみましょう。◆二宮和也さん(1983年6月17日生まれ)のホロスコープジャニーズ事務所の先輩で、人気グループ嵐のメンバー中、最も肉食系とされる二宮和也さんは、太陽・火星・水星の星座が「双子座」。何事にも好奇心旺盛で、恋愛も質より数で経験値を高めたがる傾向があります。また、太陽星座が「双子座」の男性は恋の駆け引きが上手で、浮気をしやすいタイプです。そして、金星星座は「獅子座」と、いかにも美人&高嶺の花的な女性がターゲット。その証拠に過去の女性遍歴をひも解くと、佐々木希さん、長澤まさみさんをはじめとする美女の名前がズラリと並びます。≪モテ運がある男性も要注意!≫◆佐藤健さん(1989年3月21日生まれ)のホロスコープ巷で超肉食系と噂される若手俳優・佐藤健さん。彼は太陽星座が「牡羊座」、火星星座が「双子座」なので、自分からガンガン、アプローチしていくタイプと言えるでしょう。なお、太陽星座と金星星座がほぼ同じ位置にあるため、生まれながらにかなりのモテ運の持ち主です。≪ここまでの星回り、まとめ≫ということで、・太陽星座が「蠍座」や「牡羊座」・金星星座が「射手座」・「天秤座」「双子座」を複数持つなどの男性は肉食系で浮気しやすいタイプ。モテ運を持っている男性も、アプローチされる機会が多い分、遊び人になりがちです。気になるカレは浮気性?と思ったら、まずは太陽星座を、そして、金星・火星・水星の星座をチェックしてみてはいかがでしょうか。それぞれの星座はこちらで調べられます!年×月×日の無料占い誕生日占いパレット≪風グループの星座は遊び人!?≫なお、西洋占星術には、12星座(太陽星座)を3星座ごと4つにグループ分けする「エレメント」という考え方があります。【火グループ】牡羊座・獅子座・射手座【地グループ】牡牛座・乙女座・山羊座【風グループ】双子座・天秤座・水瓶座【水グループ】蟹座・蠍座・魚座このうち、「風グループ」に属する双子座・天秤座・水瓶座の方は、もともと人から好かれやすい得な性質の持ち主。異性からもちやほやされがちで、浮気心が芽生えやすいかも。こちらも覚えておいて損はありません。「風グループ」でしかも「天秤座」や「双子座」が多かったりしたら、浮気上級者の可能性アリです!(文=夢実マナ)恋愛専門・タロット占いカウンセラー/占いライター10代の頃からタロットカードに親しみ、いつしかプロの道へ。現在、メール占い、イベントでの対面鑑定を主に活動している。夢実マナの恋愛メール占いセッション!年×月×日の無料占い誕生日占いパレット【無料占い】
2015年07月02日星占いといえば、自分の星座をもとに運勢を見るというのが基本ですが、実は自分の星座がひとつだけではない、ということを、ご存じでしたか?心理占星術研究家の鏡リュウジさんに、占星術の豆知識を交えながら詳しく教えてもらいました。* **一般的に使われる生まれ月の12星座は、あなたが生まれたときに、地球から太陽が見えた方向にあった星座。太陽系の中心である太陽は、もちろんとても重要で、あなたの基本的な性格や人生観を表します。これは絶対、外せません。さらに恋や愛について知りたければ、金星&火星の力を借りましょう。占星術では、誰かを好きになり、愛する力は女神ヴィーナスの名をもつ金星が、そして、性的な衝動を含めて、かきたてられるような情熱は、戦いの神マルスの星である火星から与えられると考えます。そこで、恋をしたときのあなたと彼との素顔を占うため、あなたの金星星座と彼の火星星座をみておきたいのです。神話においても、金星ヴィーナスと火星マルスは恋人同士で、占星術で愛の形と情熱の絆をみるには欠かせないものとされています。もうひとつ、豆知識を付け加えておくと生物学でのメスの記号は♀、オスの記号は♂。この記号はもともと、占星術における金星と火星のマークでした。女性性を表す金星、男性性を表す火星の意味から、生物学でのメスとオスの記号として転用されるようになったのです。それほど、金星と火星の意味と力は広く知られていたということですね。◇鏡リュウジさん心理占星術研究家。翻訳家。英国占星術協会会員。数々の雑誌で特集や連載を監修するとともに、TV、ラジオでも活躍中。近著『秘密のルノルマン・オラクル』(夜間飛行)が好評発売中。今回は、金星、火星のエレメントを使って、鏡さんに恋の相性にフォーカスしてもらいました。詳しくは本誌でチェック!※『anan』2015年6月24日号より。文・水無月あおい(C)GOLF3530
2015年06月18日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。星ごとに違う方法で恋を後押しする惑星メソッド、今回は「金星」です。きっとあなたも、「あの女優は華がある」とか「彼女がいると場が華やぐ」なんていう言葉を聞いたことがあると思います。実は、この“華”こそが、金星の力がもたらす魅力なんです!あなたも、ぜひ〈金星メソッド〉で華のある女性になり、大好きな彼のハートを射止めましょう。■1.金星メソッドとは?金星は美や芸術や財宝をつかさどり、愛情や豊かさや実りをもたらすため、“豊穣星”とも呼ばれます。そして、見かけの素晴らしさだけでなく、内面の充実がともなうのが金星の特徴です。ただ表面的に美しいのではなくて、心の美しさや豊かな感受性もあわせ持ち、さらには教養の香りまで感じさせる女性こそ、本当に華のある女性なのです。男性は、そんな華のある女性には心の底から憧れ、「なんとしても自分のモノにしたい!」と強い欲望を抱きます。男性の憧れの女性になるため、金星の力を取り入れて、華を身につけることができるのが、この〈金星メソッド〉です。■2.〈金星メソッド〉でパワーアップするためのアクション〈金星メソッド〉の効果を上げるためには、以下のように金星的なアクションを実行してください。・フェミニンな髪型やファッションで決めましょう!例:長い髪なら、上品な華やかさのある縦ロール・ヘアに。短い髪なら、キュートな髪飾りを。服はパンツスタイルではなくスカートで。・美術や音楽を日常的に楽しみましょう!例:美しい絵画を携帯待受画面にしたり、明るく楽しい気分になれる音楽をダウンロードしていつでも聞けるようにしておく。・素敵な空間でリッチな食事をしましょう!例:何かの記念日やお祝い、自分へのごほうびに、インテリアがお洒落だと評判のカフェやレストランで飲食する。・アーティスティックな趣味にチャレンジを!例:アート作品を制作できるワークショップなどに参加して、感性を磨いたり、内面の豊かさを育てる。・かわいい小動物や美しい花に触れましょう例:アフター5に動物と触れ合えるカフェへ立ち寄ったり、花を買って帰って部屋に活ける。■3.自分を楽しませて満足することが大切日々を充実させ、心身にゆとりをもちましょう。・朝起きたら真っ先に、楽しい予定について考えること。・季節の移ろいや自然の中の美を、毎日必ず、金星のナンバーである7つずつ見つける。・快適なソファや履き心地抜群の室内履きを購入するなど、あなたのお部屋を今以上に居心地良くする。・お気に入りのジェエリーやお洒落小物は、大事にしまっておくのではなく、ふだんから使って楽しむ。・嫌な人や状況からは、さりげなく離れたり距離を置き、なるべくストレスを軽くする。■4.〈金星メソッド〉による自己暗示以下のような言葉による自己暗示で、あなた自身の気持ちを明るくして、楽しく前進できるようにしましょう。・「きっと今日はステキな出来事がある」と毎日わくわくしている!・明日の私は今日よりもっと美しくなる!・大好きな彼も“華”のある私に見つめられてドキドキする!・あせらない!がつがつしない!優雅なムードが大切!あらかじめ上記のような言葉を最低2つ以上メモしておき、自分の部屋をはじめ、誰もいない空間で声に出して読み上げます。文体は、「ですます調」でも「である調」でも何でもOK。上記の文例と文章が違っていても、かまいません。ただし、必ず肯定的に断定すること。できれば毎日、繰り返し読み上げて、いつでもどこでも暗唱できるようにしましょう。■おわりに金星は明るさや楽しさやトキメキを象徴する星ですから、愚痴や文句を口に出すと、せっかく取り入れた力が消えてしまいます。愚痴や文句を言うヒマがあったら、楽しいことを考えたり実行したりして、嫌なことは忘れるように心がけましょう。(隆速治沙/ハウコレ)
2015年05月18日西洋占星術では、10の天体「月、太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星」の動きから運勢を読み解きます。「天体」と聞くと、「占い」よりも「天文学」を思い浮かべる人も多いでしょう。今は「占星学」として区別されている星占いですが、実は遠い昔、天文学から生まれたのです。天文学的な天体の特徴と、占星術的な天体の象徴の興味深い結びつきを、3回に渡ってご紹介します。■地球と占い私たち人間が住む地球は、太陽系の天体の中で唯一、海と生命が存在する惑星です。地震でお馴染みの重なり合うプレートの運動から、地球は内部に水分がある「水惑星」だと考えられているそうです。自然の恵みで命を営みながらも、自然の脅威に見舞われる私たちは、苦難を乗り越えながらも、人類誕生の時からずっと命をつないできました。自然の謎が解明される以前は、夜になって暗闇に包み込まれただけでも死の恐怖を味わっていたかもしれません。そんな人間たちがすがった祈りや信仰の中に、占いが生まれたのでしょう。■太陽太陽は、太陽系の中心に陣取り、自ら光を放って輝く恒星です。降り注ぐ太陽の光は、地球上の動植物を育て、命の恵みをもたらします。その莫大なエネルギーは、水素を核融合することで生み出されるそうです。占星術において太陽は自分自身を表し、生命力やバイタリティーを象徴します。約1年で地球を一周する太陽は、1カ月ごとに星座を移動しながら、1年後の誕生日に同じ位置に戻ります。お馴染みの「星座占い」と最も深く結びつく星です。太陽の明るい輝きは、輝く人生を意味し、成功や成長、達成と喜びを表します。太陽にある黒点は、人生に落とす影を表しているのかもしれません。■月月は、地球の周囲を周回する唯一の衛星です。日々、満ち欠けを繰り返し、表情を変化させる気まぐれな月は、移り変わる人の心を象徴しています。自転周期と公転周期が同じ月は、地球に同じ面を向け続け、決して後姿を見せることはありませんが、表面に溶岩の跡が見られる一方、隠された背面はクレーターにおおわれているそうです。満月から新月への変貌を遂げる姿と、一方向しか見せないスタイルは、本性を隠す人間そのもののようです。太陽の光と地球からの太陽光の反射を利用して、銀色に輝く様子も、人の顔色や反応を伺う人間のあり方に似ているでしょう。■金星地球とほぼ同じ大きさの金星は、地球の「双子星」と呼ばれることがあります。地球と逆の方向に自転することからも、地球を映し出す鏡のような存在と言えるでしょう。金星が象徴する「美」は、鏡を見ることや、我を振り返ることの慎ましさ、そこから生まれる優しさや愛しさと結び付いて、愛や調和を意味するようになったのかもしれません。「明けの明星」「宵の明星」として満ち欠けを見せる金星は、移ろいやすい美しさや美徳、モラルの象徴にぴったりです。時代背景や主観で変わるこれらの要素は、太陽と地球と金星の位置関係で形を変える金星そのものと言えるでしょう。■おわりに占い師も含め、星占いを少しでもかじったことのある人たちは、「○○星が△△だからこうなんだ」という言い方をしますが、その背景には、こうした星の象徴があるのです。次回は、水星・火星・木星・土星をご紹介します。お楽しみに!(LUA/ハウコレ)
2015年04月07日星のパワーを最大限に引き出して運気アップを目指す「七曜星風水」。星ごとに違うラブ・パワーと恋のツボ、今回いよいよ、愛と豊かな恵みの星「金星」です!あなたは「近ごろ彼とお部屋デートばかり」「友だちはリッチな彼と華やかなデートしてるのに」とか、「私ってダメンズ・ウォーカーになってるかも?」なんて、あせったり嘆いたりしていませんか?素敵なデートでときめきたいなら、迷わず、愛と豊かな恵みをもたらす金星のパワーをチャージしましょう!■1.金星のラブ・パワーとは?金星は、そのキラキラした輝きどおりに、恋愛のときめきを与えてくれる星です。そのうえ、ちゃんと実利的な豊かさもついてくるという、願ったり叶ったりのパワーをさずけてくれます。つまり、ときめきだけでなく、華やかなムードや素敵なプレゼントなども、もたらされるというわけです。しかも、自分を大切にし、満たされることによって、あなたは、さらに“愛され体質”になっていきます。女性にとって、こんなに頼りになるラブ・パワーは、ありませんね!■2.金星のラブ・パワーをチャージするには?〈金星のラブ・パワー〉をしっかりチャージするためには、日ごろから自分の五感を楽しませること。具体的には、センスも品質もいい服を着る・美味しくて栄養豊富なモノを食べる・いい音楽を聴く・美しい景色を見る・いい香りの化粧品や雑貨を使う・美術や演劇を観賞する、など。そうして日常的にステキな体験を積み重ねるたびに、〈金星のラブ・パワー〉がチャージされて行きます。金星は、美しくて価値のあるモノたちが大好きだからです。■3.金星のラブ・パワーとピッタリ一致する恋のツボとは?〈金星のラブ・パワー〉にピタリと合う恋のツボは、“可愛さ&華やぎ”です。あなたが十代や二十代前半で十分に若ければ、金星がつかさどる年代ですから、ストレートに可愛さ全開で、華やかなファッションに全身を包みましょう。金星カラーのエメラルド・グリーンやピンクをはじめ、明るくキレイな色を中心に、街を歩けば目立つくらい華やかなコーディネートが吉。また、ほほえみながら小首をかしげるなど、仔猫みたいにキュートなしぐさを研究して身につけるのもいいでしょう。あなたが二十代後半以降の場合は、成熟した女性ならではの色気を表現する必要があります。大好きな彼に会う時は、バストアップ効果のあるブラや、腰回りの豊かさを強調するデザインの服を着るとGOOD。もし、彼と二人きりになるチャンスがあるなら、思わずウットリするようなバラの香りの香水を使いましょう。そして彼の耳もとで、「すごく逢いたかったわ」「あなたが居ないと私ダメなの」などと、甘いささやきを!“大人の色気があるのに甘え上手”というのがキー・ポイントです。■4.さらにパワーアップしましょう!金星は創造性や、精神&物質の両面の豊かさをつかさどる星。感性を磨き、精神的にも物質的にも満たされることで、〈金星のラブ・パワー〉は増していきます。感性を磨くには、上記の五感を楽しませるのが効果的です。ただし、精神&物質の両面を満たすためには、自己評価も高めなければなりません。「私なんて魅力ないし・・・」なんていうネガティブな考えや、「美人の友だちとは違うから」などと、ひがんだり妬んだりしていてはダメ!あなたには、あなただけの魅力があるのですから、自分の個性を大切にし、長所を見つけるようにしましょう。たとえば、美容師さんや化粧品売場の店員さんに、あなたならではの魅力を引き出すアドバイスをもらうのも、ひとつの方法です。■おわりに最初のうちは自分に自信が持てなくても、思いきりおしゃれしたり楽しい時間を過ごすことで、あなたは内面から変わっていきます。すると、あなたを取り巻く状況も、だんだん明るくなって行くでしょう。〈金星のラブ・パワー〉を上手に取り入れて、あせりや不満を解消し、素敵なデートを実現しましょう。(隆速治沙/ハウコレ)
2015年02月14日