工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の金野祥久教授(工学部機械工学科)は、北極海の環境変動を考慮した持続可能な航路利用の探究を進めています。3月17日に行われるトークイベント「極域実践コミュニティ第3回トークイベント みんなで北極域のみらいを考えよう 北極研究者×北極研究者」では、温暖化が北極の未来に与える影響について紹介します。流氷をかき分けて進む船地球温暖化により北極海の氷勢力が弱化し、北極航路(北極海航路、北西航路)の利用は今後増加することが見込まれています。耐氷レベルの低い船舶や大型船舶の通航が増加する一方で、波が流氷域により深く侵入し干渉しやすくなること、極点付近の多年氷や氷河由来の硬い氷が航路に流出する可能性などが懸念されています。北極海の保全と持続可能な利用のためには、航路上海氷情報の提供、学術的知見に基づく船舶の性能評価などがこれまで以上に重要です。金野教授は、流体工学と船舶海洋工学を専門とし、物理ベースモデリングを氷海船舶の性能解析に応用。氷のかけらが密集する状態で航行する商船のシミュレーションなどを行っています。北極域研究のナショナルフラッグシッププロジェクトである北極域研究加速プロジェクト(ArCS II: Arctic Challenge for Sustainability II)では、11ある研究課題の一つ「北極海の環境変動を考慮した持続可能な航路利用の探究」で代表者を務めています。3月17日のトークイベントでは、北極航路の研究者から見た北極の未来について語ります。■金野教授登壇イベント詳細イベントタイトル: 北極域実践コミュニティ第3回トークイベントみんなで北極域のみらいを考えよう 北極研究者×北極研究者日時 : 3月17日(木) 15:00~17:00開催方式 : Zoomウェビナーによるオンライン配信対象 : 地球環境問題、北極域の自然・政治経済・文化等に関心のある方ならどなたでも参加費 : 無料内容 : 第1部「北極研究者×北極研究者による対談」第2部「オンラインの皆様を交えてのQ&A」主催 : ArCS II 国際政治課題 北極域実践コミュニティ事務局(北海道大学 北極域研究センター内)申込サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月10日東京・東神田にあるギャラリーのタロウナス(TARO NASU)では、7月28日から8月12日まで、展示会「ユメイエ展:日本の若手建築家」を開催する。日本の若手建築家9人と2組のユニットがドローイングと模型を作成し、それをもとに彼らを紹介する同展。建築設計という実践的な営みと「夢」という想像力の領域の橋渡しを意図しており、13人の若手建築家には「夢の家」というテーマが与えられる。家とは建築のアーキタイプであり、「建てる」や「住む」といった人間の始原的な営みをめぐる思考と深く関わっており、「夢」という概念の解釈は建築家それぞれに委ねられている。ドローイングや模型が体現する小さなスケールの空間内には、それらの夢が表層し、現実の建築以上に濃密なミクロコスモスを形作る。閉塞感が漂う時代に、建築がどのような夢を紡ぐことができるのか。その投げかけに対する、多様な回答を垣間見ることができる展示会となっている。参加する建築家は、青木弘司、畝森泰行、「o+h」の大西麻貴と百田有希、海法圭、田根剛、「teco」の金野千恵とアリソン理恵、中川エリカ、能作淳平、能作文徳、萬代基介、御手洗龍の13名。【イベント情報】「ユメイエ展:日本の若手建築家」会期:7月28日~8月12日会場:TARO NASU住所:東京都千代田区東神田1-2-11時間:10:00~18:00休廊日:日曜月曜祝日
2017年07月23日歌人で小説家の加藤千恵、放送作家の町山広美がこのほど、東京・渋谷区のBunkamuraル・シネマで行われた、映画『サンドラの週末』の公開記念トークイベントに出席した。全国公開中の本作は、ダルデンヌ兄弟監督が描く一人の女性の物語。休職中に解雇を言い渡され、同僚がボーナスを諦めれば仕事を続けられるという選択が与えられたサンドラ。その週末、同僚たちの説得にまわるサンドラだったが――というストーリーで、主演のマリオン・コティヤールは第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。試写会後、加藤は「最初はサンドラにイライラしてたけど、女性として人間として立とうとする姿勢に胸を打たれた。マリオン・コティヤールが美人に見えないほど、のめり込んだ」と話し、「弱さと強さが絶妙でリアル。ラストはカタルシスがあり、意外で良かった」と感想を。一方の町山も、「不幸になって欲しくなかったから、最後は痛快に終わって気持ち良かった」と満足げな表情を見せた。"理不尽な選択"をテーマに描かれる本作だが、「いつもヒドい環境にいる主人公が多いダンデンヌの作品にしては、本当に珍しいタイプの主人公」と語った町山は、「日本の政治でもポピュリズムの方法で2択を迫られるけど、実際は何も選べていない。そんな状況はたくさんある」と熱弁。町山の持論を受けた加藤も、「本当は見えないところで選択を迫られていると考えさせられた作品でした」と刺激を受けた様子だった。
2015年06月16日