●2つの"壁"を突き破りたいTSUTAYAが主催するプロ・アマ問わずの映画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM」(以下TCP)。受賞作には最低でも5,000万円の製作費が用意されるという破格の"映画愛"は業界内で話題となり、毎年数多くの作品が寄せられている。3回目を迎える今年も、いよいよ応募期限が迫ってきた(WEBエントリー締め切り:6月13日/企画書など郵便物送付締め切り:6月16日必着)。マイナビニュースでは、昨年受賞した4人に接触。受賞作の制作前に受賞の喜びや過程、そして"映画愛"を掘り下げた。第2弾はグランプリを受賞した渡部亮平氏(29)。ドラマ『時をかける少女』(日本テレビ系)や映画『3月のライオン』で脚本、ドラマ『黒い十人の女』(日本テレビ系)で監督を務めるなど、新進気鋭のクリエイターだ。受賞作『哀愁しんでれら(仮)』は、不幸のどん底だった主人公が、優しくてお金持ちの開業医と出会って結婚するという"シンデレラストーリー"。しかし、幸せ絶頂の中、開業医の連れ子に異常な愛情を抱き始める。2012年に発表した自主制作映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』では、数々の映画賞を総なめ。華々しい経歴とも取れるが、同氏は今回の受賞作で"2つの壁"をぶち抜こうとしている。「売れる方程式」の破壊とは。そして、「大失敗したい」と口にする意味とは。○「また面白いものを作りたい」――あらためてグランプリ受賞、おめでとうございます。ありがとうございます。映画会社の方をはじめ、周囲の反響が届いています。「脚本を取り寄せて読んだよ」とか、いろいろな方から言われて。たぶん、ネットに上がった記事を読んだりして、知ってくださったんでしょうね。僕はほとんど動いてないのに、そんなに周りの方々が気にしてくださるなんて(笑)。『溺れるナイフ』(16年)を撮った山戸結希(監督)も、「どこに行ってもみんな渡部くんのこと話してるよ」と。そんなに!? 鈴木京香さんの隣で写真に写ってたねって(笑)。――そういう声はプレッシャー? それとも創作意欲につながるのでしょうか?プレッシャーは全くないです。たぶん、感じるのは2作目からじゃないですかね。一応、自主映画は撮っていますが、語り継がれるような傑作も作っていないので(笑)。また面白いものを作りたい、というのが素直な気持ちです。今回が商業デビュー作となりますが、自主映画としては『かしこい狗は、吠えずに笑う』(12年)で長編を撮っています。○自主制作映画で思うこと――『かしこい狗は、吠えずに笑う』では、「ぴあフィルムフェスティバル」や「日本映画プロフェッショナル大賞」新人監督賞をはじめ、数々の映画賞を受賞されました。今回と反響の違いはありますか?結局、自主映画は自主映画。小さな世界の反響でしかありません。そこを気にしている人たちにしか届かない。今回は商業・大衆向けなので、普段興味を持ってもらえない人に届けられるという点でも僕自身の期待は大きいです。自主映画界は、本当に「自主映画好き」の人しか観ないんです。悪い言い方をすれば、ハードルが低くなってしまう。もともと興味を持ってくれている人たちを楽しませるのは簡単なんですよ。商業・大衆向けを作る時は、そうじゃない人を振り向かせないといけない。そちらの方がよっぽど難しいと思います。本当に小さな世界の中でお互いを褒め合ったり、いつも同じスタッフや気心の知れた者同士でキャスティングしたり。自主映画の面白味って、本来は全く知らない人を連れてきて面白いものを撮ることだと思うんです。すごくもったいないと感じます。――どの業界にも「安全策」はあるはずですし、人はそもそも楽な方に流れる傾向があるんでしょうね。そうかもしれません。自主映画の映画祭に出ると、自分に興味を持ってくれる人を好んでしまう。次回作でスタッフをお願いしようとか、出演してもらおうとか思ってしまう。みんなそこの渦に巻き込まれてしまうんですが、それに頼らず、世界を広げる映画を作らないとだめだと自分に言い聞かせています。――『かしこい狗、は吠えずに笑う』のスタッフやキャストはツイッターとミクシーで募ったそうですが、そういう思いがあったんですか?結果的にそうなってしまったんです。僕はまったく自主映画界に知り合いがいませんでしたし、スタッフも役者も知り合いは一人もいなかった。ただ、上京して脚本の勉強を一人でしていた。自主映画の上映イベントに出席した時、「みんな楽しそうにしてるなぁ」と感じたのを覚えています。知り合いがいなかったのが結果的にラッキーだったということになるんでしょうけど、自分のキャスティングは「友だちの友だち」とか、「下北で見つけたアーティスト」とか。すべて自分でやっていったので、作品にも新鮮さが現れたのかなと思います。○"同じ人達"で回る業界の危惧――閉鎖された自主映画界の壁を突き破るには必要だったと。今回の受賞は、大きな意味がありますね。そうですね。ただ……同じようなことを商業映画界にも感じていて。同じ人達だけで回っているような気がする。その中に埋もれる作品にならないようにしたいと思うんです。悪目立ちしてもいいから、埋もれることだけは避けたい。これは決して批判ではなくて。同じスタッフ、キャストになりがちなのも、しょうがないことではあると思います。少女漫画原作が多いという声も耳にしますが、別にそこはいいんです。何を映画化させるかはそこまで問題ではなくて、同じようなスタッフ・キャストだと「またか」と、観客も飽きてしまう。なぜ20代の監督に撮らせてみないのか、少女漫画の世界観にはピッタリだと思いませんか。キャストの話でいえば、作家性の強い監督がオリジナル作品を作る時に「さすが!」という役者をそろえてほしい。起用される役者たちもやる気が出ると思いますし、新しい才能の発掘にもつながる。同じキャストばかり使っていたら、結局は日本映画全体をダメにしてしまうかもしれない……。でも、最近の日本映画ってかなり面白いんですよね。一つひとつを見ていくと意欲作も確かにある。そこで勝負するわけですから、本当にがんばって目立つようにしないと、埋もれてしまう作品になってしまうという危機感を抱いています。――渡部さんの理想は、何を撮るかではなく、誰で撮るか?もちろん何を撮るかも大切ですが、やっぱり新しい役者はもっと出て欲しい。そして、新しい監督も。実績のある監督、役者を並べれば良い作品に仕上がって失敗はないと思うんです。それが悪い映画とはならない。でも、観る前から想像できてしまうって、すごくもったいないなと。●"埋もれない方法"の『シン・ゴジラ』○テレビ局に落ちて脚本家に――監督としてデビューする前は、ずっとシナリオを書いていたそうですね。脚本家になりたくて、ずっと脚本の勉強をしていました。きっかけは、テレビ局の就職活動で失敗したこと。ドラマ部に入りたかったんですが、狭き門で入れず。でも、やっぱり諦められなくて。次の年も受けようと思って、それまで時間がもったいないので、脚本の勉強をすることにしたんです。それをやりはじめたら、結果ハマってしまった。脚本が面白くて、テレビ局に入らなくてもいいやとなっちゃったんです(笑)。――脚本のどんなところに惹きつけられたんですか?「脚本が映像になる」という当たり前のことに触れて衝撃を受けました。僕が書いた通りに役者が動いてくれるというのも、なんだか不思議でした(笑)。だから、映画に限らず、対象はドラマでも何でもよかった。自分の根本にあるのは、「誰かを楽しませるものを作りたい」。そこを突き詰めていくと、脚本からも外れちゃって。CMだろうが、PVだろうが、「映像であればいいや」となったんです。――前作を発表されたのが2012年。それ以降で映画を撮れるチャンスはなかったんですか?脚本の仕事は結構やっていて、監督の仕事はいくつかあったんですけど、どれも成立しませんでした。脚本まで書いて、「先方の返事待ち」で……あれ? 何年待ってんだっけ? みたいな(笑)。時間の無駄遣いで終わることが本当に多いんですよ。めっちゃ苦労したのに、ギャラももらえないことも多々あって。――今回の作品は、かなり前から温めていたんですか?2012年の「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)に入選したんですが、入選監督を対象に行われるシナリオコンペ「スカラシップ」をどうしても獲りたかった。自分の作品に興味を持ってくれる人が増えるので、「スカラシップ受賞監督」としてデビューしたいという思いがあったんです。でも、『哀愁しんでれら(仮)』は選ばれませんでした。あれから4年。発表の場もなかったんですが、今回のTCPで選んでいただけました。○「ボツにする」を癖にしたくない――PFFで落選しても諦めなかったんですね?やっぱりそれだけの時間と労力がかかってまいすから(笑)。新しいアイデアは、いくらでも出せます。でも、考えたものを、ボツにするというのを癖にしたくないんですよね。ちゃんと形にしたい。自分の考えたものは責任を持って形にする。そこは、本当に大切にしていることです。――阿部プロデューサーからは結末を変えたほうがいいという意見もありましたね。どうしましょうかね(笑)。いろいろ検討はしているんですが、一方で、「クライマックスは変えない方が良い」という意見もあって。ラストまでを丁寧に描写を組み立てたり、積み上げ方をもう一度考え直したりした方がいいのかもしれません。シナリオライター的な意地みたいな話になるんですが、ラストを丸っきり変えてものすごくいい映画になった時に、阿部さんに「ね? 僕の言った通りでしょ?」と言われてしまう(笑)。そういう意味でも、このラストは変えちゃいけない。変えないで傑作を作ることが使命、そこを乗り越えることが自分に課されていることだと思います。○"埋もれない方法"の追求――さきほど、キャスティングへの熱い思いをうかがいました。自分の中でもかなり注目度が高まりました(笑)。ここはかなり意見を戦わせようと思っています(笑)。正直、物語はいろいろな人たちの意見を聞いてうまくやっていった方がいいと思っているんですよね。でも、キャスティングは違う。こだわっていきたいと思っています。僕が考えたたくさんの作品の中で「埋もれない方法」。今すでにある方程式で作っていったら、この映画は誰の目にもとまらなくなってしまう。その方程式を外した方が人の興味に引っ掛かると考えています。『シン・ゴジラ』は想像ができなかった。庵野さんが撮ると聞いて見た、あの予告編。全く内容が分からず。そして、観た人は大絶賛しながら、1回目ではセリフを聞き取れないから、もう一度劇場へと足を運ぶ。そして、2回目でやっと分かるみたいな(笑)。絶対に埋もれない作品を作ります。■プロフィール渡部亮平(わたなべ・りょうへい)1987年8月10日生まれ。愛媛県出身。2010年の第23回シナリオ作家協会大伴昌司賞で佳作を受賞。同年の毎日放送ドラマ『アザミ嬢のララバイ』の第5話で脚本家としてデビューする。自主制作の映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』で監督としてもデビューし、ぴあフィルムフェスティバル「エンタテインメント賞」「映画ファン賞」をはじめ、数々の映画賞を受賞。これまで手掛けた脚本は、ドラマ『セーラーゾンビ』(14年)、『東京センチメンタル』(16年/監督・脚本)、『時をかける少女』(16年)、映画『3月のライオン』(17年)など。
2017年06月09日テレビ東京が3週連続ドラマ特別企画の第2弾として直木賞作家・大沢在昌のサスペンス小説を初ドラマ化する「冬芽の人」を、4月5日(水)今夜放送する。鈴木京香がテレビ東京のドラマで初主演を務めるほか、瀬戸康史らが共演する。ハードボイルド小説「新宿鮫」などで知られる大沢氏の同名小説を、大人気ドラマ「相棒」を手掛ける戸田山雅司が脚本を担当し『永遠の0』や『八日目の蝉』などの佐々木章光を監督に迎え映像化。殺人事件の捜査中に同僚を死なせてしまい刑事を辞めた主人公と、その同僚の息子が出会い、過去に隠された衝撃的な真実を追う姿から、ヒロインが守るべきもののために立ち上がり人生を取り戻す姿をサスペンスフルに描く至高のエンターテインメントになっている。元刑事の牧しずりは、かつての同僚・前田光介の墓前で彼の息子・仲本岬人に出会う。前田は強盗殺人事件の捜査中に、しずりをかばって負った怪我がもとで亡くなった。以来彼女は罪の意識から周囲の人との関わりを絶ち、心を閉ざしている。そんな中父の死の経緯を知ろうと近づいてきた岬人から、過去の事件に関わる意外な情報がもたらされた。しずりの脳裏にはある疑念が浮かぶ――あの事件は、実は仕組まれたものだったのではないか?自分の中で止まっていた人生の歯車が新たな時を刻み始める……というストーリー。主人公の元刑事・牧しずりを鈴木さんが、しずりとともに事件追うことになる仲本岬人を瀬戸さんが、亡くなったしずりの同僚で仲本の父である前田光介を渡部篤郎がそれぞれ演じるほか、小池栄子、要潤、温水洋一、堀内正美、相島一之、国広富之、高岡早紀、大杉漣、石丸幹二、田中泯らが出演する。今作が初共演となる鈴木さんと瀬戸さん。鈴木さんは「瀬戸君はお会いする前と後ではだいぶ印象の変わった役者さんです。年齢以上にしっかりとした男らしい方で、事件を追う場面では役柄とは逆にだいぶ助けられました」、瀬戸さんは「しずりさんの哀愁を抱えたイメージとは違い、ものすごくチャーミングで、どちらかというと周りを癒すエネルギーのある方。その影響もあり、僕も岬人の様にすぐに距離を縮めることができました」とお互いの印象をコメント。両者の共演、そして脇をかためる豪華なキャストも見どころだ。ドラマ特別企画 大沢在昌サスペンス「冬芽の人」は4月5日(水)21時~テレビ東京系で放送。(笠緒)
2017年04月05日日本を代表するミステリー作家・森村誠一を代表する作品の1つでこれまで何度も映画化、ドラマ化されてきたベストセラー小説を、藤原竜也と鈴木京香の共演でドラマ化するドラマスペシャル「人間の証明」が、4月2日(日)今夜テレビ朝日系で放送される。原作は1976年に発表された同名小説で、同作は「棟居刑事シリーズ」の主人公である棟居弘一良が初登場する作品としても知られる。現在までに単行本・文庫本含め累計770万冊以上を売り上げるベストセラーとなった原作は、1977年に岡田茉莉子×松田優作主演で映画化され大ヒットを記録した後も、1978年に連続ドラマ化、1993年には石黒賢主演で、2001年には渡辺謙主演でスペシャルドラマ化、2004年には竹野内豊主演で再度連続ドラマ化されるなど、幾度となく映像化されてきた。設定などがアレンジされてきた過去のドラマ版と違い、今回は「終戦直後から1970年代の昭和」をバックグラウンドに、原作に忠実な映像化に挑戦。その普遍的な訴求力に富むストーリーを現代によみがえらせる。昭和49年、東京。ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、一人のみすぼらしい身なりの黒人青年が息絶える。胸には深々と突き刺さるナイフ。頬には一筋の涙が伝っていた。現場に駆け付けた麹町東署の棟居弘一良(藤原さん)は、本庁捜査一課の横渡伸介(緒形直人)とともに捜査を開始。青年が向かおうとしていた最上階で聞き込みを始める。その日、最上階では高名な美容家の八杉恭子(鈴木さん)による盛大なレセプションパーティーが開かれていた。大勢のマスコミや招待客がひしめき、大物議員の夫(中原丈雄)と一人息子(堀井新太)とともにスポットライトを浴びる恭子は、理想の妻、理想の母として日本中の憧れを集めていた。殺された青年の名前はパスポートからジョニー・ヘイワードと判明する。しかし、恭子のパーティー客に該当する人物はいなかった。その後の捜査で、ジョニーはニューヨークのスラム街育ちであること、片言ながら日本語が話せたこと、そして死の間際「ストウハ」という謎の言葉を残していたことが分かるが…。今回、棟居弘一良を演じる藤原さんは、舞台から映画・ドラマと幅広く活躍し、昨年公開の『僕だけがいない街』や『デスノート Light up the NEW world』も大ヒット。これまで数々の名優たちが演じてきた棟居を藤原さんがどう演じるのかも本作の見どころ。また八杉恭子を演じるのは映画『清須会議』や昨年の大河ドラマ「真田丸」などで知られる鈴木さん。鈴木さんと藤原さんは今作が13年ぶりの共演となる。そのほか棟居と行動を共にするベテラン刑事役で緒形さんが、昔の恭子を知る老女役で草笛光子、捜査の全権を握る捜査一課キャップ役には宅麻伸など実力派俳優がキャストに揃った。さらに主題歌をEXILE ATSUSHIとギタリスト・Charがコラボして「EXILE ATSUSHI & Char」として担当する。ジョー山中氏の名曲へのリスペクトの想いがこもった新たな「人間の証明のテーマ」にも注目だ。ドラマスペシャル「人間の証明」は4月2日(日)21時~テレビ朝日にて放送。(笠緒)
2017年04月02日俳優・玉木宏が、数々の映画化・ドラマ化を経てきたピエール・ショデルロ・ド・ラクロの恋愛心理小説の舞台版「危険な関係」で、4年ぶり2度目の舞台に立つことが決定。“稀代のプレイボーイ”を演じ、共謀する妖艶な悪女には鈴木京香がキャスティング。初共演の2人が背徳の恋愛ゲームを繰り広げる。18世紀末のパリ、舞台は華麗なる社交界。社交界に君臨する未亡人のメルトゥイユ公爵夫人(鈴木京香)は、自分を裏切った愛人が15歳の清純な少女セシルと婚約したことを聞く。愛人への復讐のために、メルトゥイユは以前から関係のあるヴァルモン子爵(玉木宏)にセシルを誘惑して堕落させるように依頼する。だが、ヴァルモンは貞節と評判の高いトゥルヴェル法院長夫人(野々すみ花)を誘惑し堕とすことに興味を持っており、メルトゥイユの依頼を一旦は断る。しかし、セシルの母ヴォランジュ夫人がトゥルヴェル法院長夫人に、ヴァルモンのことを非難し近づいてはならないと忠告したと聞き、ヴォランジュ夫人への復讐のために、ヴァルモンはメルトゥイユの依頼を受ける。メルトゥイユ公爵夫人とヴァルモン子爵、2人が仕掛ける退廃に満ちた恋愛ゲームが始まる──!原作「危険な関係」は、世界各国で設定を変えて何度も映画化されたことでも有名な文芸作品。舞台作品としては、イギリスの劇作家クリストファー・ハンプトンが戯曲化、1985年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによって初演され、ウエストエンドからブロードウェイと上演し大成功を収めた。また、日本ではデヴィッド・ルヴォー演出で1988年に初演されている。本公演は、昨年の10月公演「るつぼ」(演出:ジョナサン・マンビィ)に続く、海外演出家シリーズ“DISCOVER WORLD THEATRE”の第2弾。演出を担うは、日本初登場となるロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身のリチャード・トワイマン。現在はイングリッシュ・ツアリング・シアターの芸術監督を務め、ロンドンのみならず国内外で注目を集める新進気鋭の演出家だ。キャスティングは豪華共演が実現。稀代のプレイボーイ“ヴァルモン子爵”を演じる玉木さんのほか、社交界の華で妖艶な貴婦人・メルトゥイユ公爵夫人役に鈴木さん、ヴァルモン子爵とメルトゥイユ公爵夫人の仕掛ける恋愛ゲームに翻弄される貞淑で信仰の篤いトゥルヴェル法院長夫人役に野々すみ花が挑む。玉木さんは、「登場人物の心と肉体を動かす役どころになるので、自信や野心に満ち溢れてはいるけれど、ピュアな一面も持ち合わせたヴァルモンという男の人生の機微を大切に臨みたい」と意気込みを寄せ、初舞台で舞台の楽しさを実感したことから「またあの時間を体感でき、観劇してくださる皆様にお届け出来る日が来ると思うとワクワク高揚します」と早くも楽しみで仕方ない様子。また、相手役の鈴木さんとは今回初共演。「かねてより共演したいと思う方」と話す玉木さんは、「上品な佇まいがメルトゥイユ伯爵夫人にぴったりだと感じております。今回の役の様な、品位に中に潜む狂気をどのようにアプローチされるのか楽しみにしています」と期待。一方鈴木さんは、「多くの女性を魅了するフランスの光源氏のような役ですが、玉木さんは色気を感じさせる演技の光る方です。きっと素晴らしいヴァルモンになられるでしょう」と印象を語り、「セリフの美しさにひかれています。そして見かわす視線の多彩さ複雑さに驚いています。舞台の上で、どれだけ細やかな表現ができるかが、私にとっての大きな挑戦です」とコメントしている。シアターコクーン・オンレパートリー2017DISCOVER WORLD THEATRE vol.2「危険な関係」は10月、Bunkamura シアターコクーン(東京)、11月上旬に森ノ宮ピロティホール(大阪)にて上演予定。(cinemacafe.net)
2017年03月31日森村誠一の推理小説を、藤原竜也と鈴木京香の豪華共演でドラマ化するドラマスペシャル「人間の証明」。この度、本作の主題歌を「EXILE ATSUSHI & Char」として、EXILE ATSUSHIとギタリストCharが担当することが明らかに。さらに放送日が4月2日(日)に決定した。昭和49年、東京。ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、一人のみすぼらしい身なりの黒人青年が息絶える。胸には深々と突き刺さるナイフ。頬には一筋の涙が伝っていた。現場に駆け付けた麹町東署の棟居弘一良(藤原竜也)は、本庁捜査一課の横渡伸介(緒形直人)とともに捜査を開始。青年が向かおうとしていた最上階で聞き込みを始める。その日、最上階では高名な美容家の八杉恭子(鈴木京香)による盛大なレセプションパーティーが開かれていた。大勢のマスコミや招待客がひしめき、大物議員の夫(中原丈雄)と一人息子(堀井新太)とともにスポットライトを浴びる恭子は、理想の妻、理想の母として日本中の憧れを集めていた。殺された青年の名前はパスポートからジョニー・ヘイワードと判明する。しかし、恭子のパーティー客に該当する人物はいなかった。その後の捜査で、ジョニーはニューヨークのスラム街育ちであること、片言ながら日本語が話せたこと、そして死の間際「ストウハ」という謎の言葉を残していたことが分かるが…。1976年に発表された、森村氏の同名推理小説を原作とした本作。森村氏が紡ぎ出した原作の魅力は、殺人犯を追う刑事を描く「本格捜査ドラマ」であるとともに、激動の戦後を必死に生き抜いた「ひとりの女性の数奇な一代記」であり、家族の絆と崩壊を描く「ホームドラマ」であり、そして「国境を越えた親子愛の物語」であること。これまで、設定などを変えドラマ化が幾度も重ねられてきたが、今回は原作に忠実に「終戦直後から1970年代の昭和」を背景として、普遍的な訴求力に富むストーリーの映像化に挑む。キャストには、大河ドラマ「新選組!」以来、13年ぶりの共演となる藤原さんと鈴木さんの共演が実現しているほか、緒形直人、宅麻伸、堀井新太、中原丈雄、草笛光子らが出演する。そして今回、本作の主題歌に決定したのは、ジョー山中のヒット曲「人間の証明のテーマ」。それを今回「EXILE ATSUSHI & Char」がカバーする。ATSUSHIさんは、「人生とは不思議なものです…2011年にジョー山中さんは亡くなってしまいました。しかし、僕はこの曲にとても思い入れと、馴染みがありました。僕がなぜこの曲を知っていたかというと、僕がよく行くBARにレコードがたくさん置いてあって、そのBARの閉店の曲がこの“人間の証明のテーマ”なのです」と自身も馴染み深い楽曲だとコメント。また原曲の演奏をしているCharさんは、「Joeが私のギター1本でよく唄いたいと云ってくれた、思い出深い曲です。Joeは、私がアマチュア時代、プロの世界に引き上げてくれた大恩人のひとりであり、それ以来友人として、音楽仲間として、長い付き合いをしてきました。世界に誇るシンガーJoeの代表曲にまた関われることに喜びを感じました。また、いまを代表するシンガーATSUSHIさんが歌うという話を聞いて、絶対いいモノが仕上がると確信しました」と話し、ATSUSHIさんもCharさんの参加に「本当に感無量です。みなさん、ぜひドラマの方も楽しんで観ていただけたらと思います」とメッセージを寄せている。さらに、いち早く楽曲を聞いた藤原さんは、「ATSUSHIさんの歌声が、この作品の持つ“切なさ”や“温かさ”という部分に、さらに深みを加えて下さった様に感じました」とコメントしている。ドラマスペシャル「人間の証明」は4月2日(日)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2017年02月25日「この映画、奥さんが誰を演じるかで雰囲気が完全に変わっちゃう。これ、いったい誰が演じるんだろう…?」――。小日向文世は、脚本を最初に読んだとき、「面白い!」と膝を打つと同時に何より、自身の伴侶が誰なのかが気になったという。答えは…深津絵里!それを聞いて小日向さんはひとり歓喜した。深津さんは、夫役が小日向さんだと知った上で脚本を読んだというが「小日向さんのおっしゃる通り、誰が演じるかで作品の空気が全然、違ってくる物語だと思います」と頷く。妻であり、そして大学生の息子と高校生の娘がいる母親という設定は驚きであり、挑戦だった。「だから夫が小日向さんと聞いて、安心しました。小日向さんとなら一緒に乗り越えられるかなって」とふり返る。『スウィングガールズ』、『ハッピーフライト』など、新たな作品を発表するごとに大きな話題を巻き起こす矢口史靖監督の最新作『サバイバルファミリー』。ある日突然、電気を必要とする機器、インフラが全て使えなくなってしまった社会を文字通り、サバイブする一家の姿を描く。夫婦として共に苦難の道を歩んだ2人に話を聞いた。改めて説明すると、小日向さんが演じた一家の長・義之は「決してカッコいいお父さんじゃない」(小日向さん)。危機に際して家族を率い、光恵の実家の鹿児島に自転車で向かうことを決めるも、食料や水の確保もままならず、地図もろくに読めず、何とも頼りない…。「どうも矢口さんの頭の中で僕は“情けない一家の父”にピッタリだったみたい(苦笑)。“サバイバルを一番乗り越えられそうにない人”ということだったらしく、おいおい、そこかよ!って(笑)。でもこのお父さんは、必死になってイニシアチブをとって、何とか家族を団結させながら目的地に連れて行こうとするんです」。一方、深津さんが演じた光恵はちょっぴり天然の入った妻であり、大学生の息子、女子高生の娘を持つ母。「まさかこんなに大きな子どもがいる役が回ってくるなんて…。矢口さんは私に何を求めてるんだ?」と不安を覚えたというが、映画を観ると、ホンワカとした雰囲気で一家の空気を和ませつつ、ここぞというところで主婦の知恵を発揮する母親の顔をしっかりと見せてくれている。「矢口さんからは『お母さんっぽくしないで』と何度も言われました。実際、私は母親ではないし『お母さんだからこうしないと』と考えることもなかったです。リアリティがあるようでないのが矢口監督の作品の世界観だと思うので、下手な役作りはせず、監督の『これが撮りたい』という情熱に身を任せました」。矢口監督がキャスト陣に求めたのは「ドキュメンタリー作品のような」本物のサバイバルに挑む姿。実際、ごく一部の映像処理などを除いて、本作はほぼノーCG。小日向さん、深津さんらは実際に高速道路で自転車を漕ぎ、11月末の水温7度の極寒の川に入った。中でも、小日向さんが「もしもう1回、撮影し直すことになって、川での撮影とどっちか選べと言われたら迷う」と語るほど過酷だったというのが、一家4人で丸々太った豚を捕獲するシーン。「現場に行ったら、大きな豚が置かれた餌を食べてるんですよ。矢口さんが『これから“あれ”を捕まえてください』って(笑)。テストもなしのいきなりの本番で、事前に決まっていたのは、深津さんが途中で僕に(豚を捕獲するための)洗濯ひもを渡すってことだけ。豚もビックリしたろうね(笑)。豚の皮膚があんなに固くて、動きがあんなに素早いとは…」。深津さんも「力もすごいし。昼間から日が落ちるまでずっと豚を追いかけ回して…クタクタでしたね」と苦笑交じりに述懐する。本作のストーリー上の重要なポイントと言えるのが、電力の供給が止まる――すなわち停電状態というだけでなく、電池を使用する全ての機器が使えなくなるという点。つまり、スマホやパソコン、ラジオ(そもそも、電源が入ってもネットが使えないし、放送もないが…)はもちろん、懐中電灯、燃料はガソリンでもバッテリーに電気を使用する自動車など、ありとあらゆる文明の利器が使用できない、江戸時代のような状態に戻るということ。そうなると、何でもスマホで検索してきた現代人は弱い!男性、一家の大黒柱の父親と言えども、すでに若い頃から当たり前のようにモノがあふれている社会で育ってきた者たちは、なす術もない…。小日向さんは「こんなとき、男はダメですよ!絶対に女性の方が頼りになります!」と自信満々に(?)断言する。「男はついついプライドが邪魔して、偉そうな態度をとっちゃうかもしれないけど、プライドを捨てて、まず何より家族を守らないと!少なくとも『俺についてこい!』なんて姿勢じゃダメですね」。深津さんは「まずは水と体温の確保です」とシビアに語り、今回の撮影を通じてサバイバルを疑似体験してみての教訓をこう語る。「直面してみないと分からないことが多いんだなと改めて思いました。例えば、冬の川はこんなに冷たいのか!とか(苦笑)。結局、何日こういう状況が続くか分からず、治安だってどんどん悪くなる中で『これがあれば大丈夫』『これがあれば生き残れる』なんて答えがあるわけじゃないんですよね。むしろ、『何があるか分からない』という心構えと想像力が大事なんだと実感しました」。2人が共演するのは三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』、『ステキな金縛り』に続き3作目だが、ここまでガッチリと向き合ったのは初めて。改めて、夫婦として過酷な状況の中で生活を共にしての感想は?深津さんは「天才」という言葉で小日向さんの凄さを語る。「私が言うのもおこがましいですが、日本の俳優さんにはなかなかいないタイプの方だと思います。どんなシーンでも『演じる』という勢いとか、構えとかが一切なく、ヒョイと演じられるんです。こんな普通のダメな男の人を当たり前に、いとも簡単にできるって、本当にすごいことなんですよ。本当に天才です」。小日向さんは、その言葉に「やっぱり僕の中に、そういう要素がゴッソリとあるのを矢口さんは見抜いてたのかな?」と冗談めかしつつ、深津さんとの共演について「ホントに素敵でしたぁ…(笑)」と夢見心地の表情。その言葉は、共演者としての感想というよりは、いちファンのよう!「僕ね、深津さんとはこんな風に深い関係で共演する機会はないんじゃないかな…と思ってたんです。こんなミステリアスな女性が僕の相手役になるはずないって。それがこうして叶って…ラッキーです(笑)。今回、夫婦としては少し、距離があるんですが、一度だけ、手を握るシーンがあるんですけど…いやぁ、嬉しかったなぁ(笑)。『悪人』で見たあの深津さんが僕の隣に…。『真田丸』で鈴木京香さん、竹内結子さんが僕(=秀吉)の正妻と側室を演じてくださったときも『あぁ、この2人で本当によかった!』と思ったんですけど、今回も、深津さんがお相手で本当に幸せでした!ホントに最近、僕の俳優人生、ラッキーだなぁって(笑)」。(text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii)■関連作品:サバイバルファミリー 2017年2月11日より全国東宝系にて公開(C) 2017フジテレビジョン東宝電通アルタミラピクチャーズ
2017年02月13日日本を代表するミステリー作家・森村誠一が1976年に発表した「人間の証明」を、この春、藤原竜也と鈴木京香の豪華共演でドラマ化することが決定した。昭和49年、東京。ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、一人のみすぼらしい身なりの黒人青年が息絶える。胸には深々と突き刺さるナイフ。頬には一筋の涙が伝っていた。現場に駆け付けた麹町東署の棟居弘一良(藤原竜也)は、本庁捜査一課の横渡伸介(緒形直人)とともに捜査を開始。青年が向かおうとしていた最上階で聞き込みを始める。その日、最上階では高名な美容家の八杉恭子(鈴木京香)による盛大なレセプションパーティーが開かれていた。大勢のマスコミや招待客がひしめき、大物議員の夫(中原丈雄)と一人息子(堀井新太)とともにスポットライトを浴びる恭子は、理想の妻、理想の母として日本中の憧れを集めていた。殺された青年の名前はパスポートからジョニー・ヘイワードと判明する。しかし、恭子のパーティー客に該当する人物はいなかった。その後の捜査で、ジョニーはニューヨークのスラム街育ちであること、片言ながら日本語が話せたこと、そして死の間際「ストウハ」という謎の言葉を残していたことが分かるが…。原作は、いまから41年前に発表された同名推理小説。現在までに単行本・文庫本累計は770万冊以上を売り上げ、一躍ベストセラーに。また、原作が発売された翌年の1977年には、岡田茉莉子×松田優作主演で映画化され、劇中での「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」という西條八十の詩のインパクトとともに、40年が経ったいまも人々の記憶に鮮烈に残ってる。これまで、設定などを変えドラマ化が幾度も重ねられてきたが、今回は原作に忠実に「終戦直後から1970年代の昭和」を背景として、普遍的な訴求力に富むストーリーの映像化に挑む。「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」森村氏が西條八十のこの詩にインスパイアされ執筆を始めたと述べている通り、原作に通底している大きな核のひとつは「母性」であり、その「母性」への郷愁だ。母親に捨てられた過去を持ち「母性」に対する不信を抱く棟居刑事と、家庭や地位、名声を守るために「母性」を捨てた美容家の八杉恭子。かつて映画で松田さんと岡田さんが演じたこの役に、今回は藤原さんと鈴木さんが臨む。2人の共演は、大河ドラマ「新選組!」以来13年ぶり。藤原さんは「台本を読んでいるときから、京香さんが演じる八杉恭子に会えるんだと、ずっとうれしかった」と言い、鈴木さんも「この13年で藤原君のどういうところが変わったのか、お相撲のがっぷり四つのように、しっかり向き合ってお芝居したい」と久しぶりの共演に意欲を見せる。役について鈴木さんは「八杉恭子はものすごく興味深いキャラクターで、悪役ではあるんですが、女性としてどうしてもシンパシーを感じてしまう。きっと女優だったら誰もがやりたい役だと思います」と話し、藤原さんは「僕には、母性のことはよくわからない。女性が抱えている思いは、僕らの想像を超えてより強いものだと思いますから。ただ、僕の台詞で『ジョニーの気持ちが僕にはよくわかる』というセリフがあるんです。ですので、棟居の中で母親が幼いころに僕と父親を置いて去って行った、ずっとそれを抱えながら生きてきた孤独というものは理解して演じていかなければと思っています」とコメントした。そのほか、棟居と行動を共にするベテラン刑事に緒形直人、昔の恭子を知る老女役に草笛光子、捜査の全権を握る捜査一課キャップ役に宅麻伸など、実力派の役者が顔を揃えている。ドラマスペシャル「人間の証明」は2017年春、テレビ朝日にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年01月27日女優・鈴木京香を主演に迎え、直木賞作家・大沢在昌のサスペンス小説「冬芽の人」をドラマ化することが決定。鈴木さんがテレビ東京ドラマで主演するのは、今回が初となる。元刑事の牧しずり(鈴木京香)は、かつての同僚・前田光介の墓前で彼の息子・仲本岬人(瀬戸康史)に出会う。前田は強盗殺人事件の捜査中に、しずりをかばって負った怪我がもとで亡くなった。以来、彼女は罪の意識から心を閉ざしている。父の死の経緯を知ろうと近づいてきた岬人から、事件に関わる意外な情報がもたらされた。しずりの脳裏にはある疑念が浮かぶ――あの事件は、実は仕組まれたものだったのではないか…?原作は、ハードボイルド小説「新宿鮫」などで知られる大沢氏の同名小説。今回ドラマ化にあたり、「永遠の0」や「八日目の蝉」の佐々木章光が監督を務め、大人気ドラマ「相棒」を手掛ける戸田山雅司が脚本を担当する。本作は、殺人事件の捜査中に同僚を死なせてしまい、刑事を辞めた主人公・牧しずりが、その同僚の息子・仲本岬人と出逢い、過去に隠された衝撃的な真実を追う、傷つき打ちのめされたヒロインが、守るべきもののために立ち上がり、人生を取り戻す姿をサスペンスフルに描く至高のエンターテインメントだ。主人公の元刑事・牧しずりを演じるのは、鈴木さん。そして、しずりと一緒に事件の真相を追うことになる仲本岬人役に、ドラマや舞台などでの活躍がめざましい瀬戸康史がキャスティング。今回の役について鈴木さんは「しずりにとって、刑事の仕事は天職だったのだと思います。彼女を演じる間、その一点が常に念頭にありました。その仕事を離れ、過去を隠して生きていくのはどんな思いだったのか。彼女の背負った重い十字架を一緒に担ぐ気持ちで過ごした1か月でした」と撮影をふり返る。また鈴木さんと瀬戸さんは今回が初共演。お互いの印象について鈴木さんは「瀬戸君はお会いする前と後ではだいぶ印象の変わった役者さんです。年齢以上にしっかりとした男らしい方で、事件を追う場面では役柄とは逆にだいぶ助けられました」と語り、「早春のシーンを撮影する日に、都内にも大雪が降ったんです。瀬戸君と2人、歯をカチカチさせながらテストを重ねました。本番では白い息が見えないよう息を止めたり工夫もしました。 いいシーンになっていると思います」と注目ポイントも明かす。一方の瀬戸さんは「しずりさんの哀愁を抱えたイメージとは違い、ものすごくチャーミングで、どちらかというと周りを癒すエネルギーのある方」と言い、「その影響もあり、僕も岬人の様にすぐに距離を縮めることができました」と語っている。原作者の大沢氏は、「この『冬芽の人』は、タフで男勝りの女性主人公が多い私の作品の中では異色です。過去に傷つき、ひっそりと生きる道を選んだ女性が、その過去と向きあうことで再生する姿を描きたいと考えました」と作品について語り、「やさしく涙もろく、しかし決断すれば、命がけで好きな人を守ろうとするヒロイン牧しずりを、鈴木京香さんがどのように演じて下さったのか。完成が楽しみでなりません」と放送が待ち遠しいとコメントした。ドラマ特別企画 大沢在昌サスペンス「冬芽の人」は春、テレビ東京系列にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年01月18日女優の鈴木京香がテレビ東京系ドラマ特別企画 大沢在昌サスペンス『冬芽の人』(2017年春放送)の主演を務めることが18日、わかった。相手役を俳優・瀬戸康史が務める。同作は『新宿鮫』シリーズで知られるハードボイルド作家・大沢在昌のサスペンス小説を実写化。捜査中に同僚を死なせてしまった元刑事・牧しずり(鈴木)が、同僚の息子・仲本岬人(瀬戸康史)と会い、過去に隠された真実を追っていく。鈴木がテレビ東京系ドラマで主演を務めるのは今回がとなる。「彼女の背負った重い十字架を一緒に担ぐ気持ちで過ごした一カ月でした」と撮影を振り返った鈴木は、「撮影時のスチール写真をみせていただいたのですが、眉間に力が入った険しい表情の自分がいて驚きました」と、自分でも意識していなかった一面が出ていたことを明かした。初共演となる瀬戸については「お会いする前と後ではだいぶ印象の変わった役者さん」と好印象。「年齢以上にしっかりとした男らしい方で、事件を追う場面では役柄とは逆にだいぶ助けられました」と撮影中の様子を称賛した。一方、瀬戸は鈴木について「ものすごくチャーミングで、どちらかというと周りを癒すエネルギーのある方だという印象です」と語る。”年の差の恋愛ドラマ”の要素もある内容だが、「何度も台本を読んでいくと、人が人を大切だと思った瞬間に年齢や今の状況などは関係なくなって、今まで思ってもみない感情が湧き上がってくるのだとわかりました」と役作りについて振り返っていた。原作の大沢は、これまで男性に「主人公を演じたい」と言われたことは多かったが、今回初めて鈴木に「演じたい」と言われ「大変光栄に感じています」と喜びのコメント。「やさしく涙もろく、しかし決断すれば、命がけで好きな人を守ろうとするヒロイン牧しずりを、鈴木京香さんがどのように演じて下さったのか。完成が楽しみでなりません」と期待を寄せた。(C)テレビ東京
2017年01月18日TSUTAYAが主催し、今年で2回目を迎えたプロ・アマ向けのコンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016」(以下TCP)。前回の黒木瞳(56)に続いて、最終審査員に起用されたのは、第28回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞など数々の映画賞での表彰を受けてきた女優・鈴木京香(48)。審査員の名前が発表された当時、「心踊る機会をいただきました。女優として出演したいと思うもの、そして映画ファンとして観てみたい作品との出会いを楽しみにしております」とコメントを寄せていた。先月10日に都内で行われた最終審査会では、犬童一心監督、映画プロデューサーの阿部秀司氏、久保田修氏らと共に8作を審査。グランプリ受賞作発表のプレゼンターを任された鈴木は、「どうぞご自分の作りたい作品を諦めないでください」と落選者にエールも送っていた。375企画の中から残った8作品とどのように向き合い、彼女の内面に刻まれた"映画史"は今回の品評にどのようなかたちで現れたのか。そして、"女優・鈴木京香"にとっての監督とは? 真意を探るべく取材を申し込んだところ、最終審査会を終えたばかりの控室で快く応じてくれた。――長時間の審査会、お疲れ様でした。今回のオファーは「心躍る機会」だったそうですが、みなさんのプレゼンをご覧になっていかがでしたか?脚本を8冊いただいて、それをゆっくり読むことができて幸せでした。その上、最終審査に残ったのは若い世代の方ばかり。まだ作品作りに慣れてないからこその読みづらさを感じるところもありましたが、アイデアと才能を発掘する良い機会ですよね。映画製作を目指す方々のひらめきや熱意を目の当たりにすることができ、本当にワクワクしました。不慣れな部分は、熱意や周りの方のアドバイスでいくらでも変わっていくと思いますので、やりたいことをしっかりと持ってこれからも打ち込んでいただければと思います。――女優として読む時と比べて、脚本との向き合い方は変わりますか?そうですね。これまで、ありがたいことに数え切れないほどの脚本を読ませていただきました。読んでいる時の気持ちの入り方みたいなもの……自分がどの役をやるのかは関係なく、 脚本を読んだ時に「ここが面白い」と気づくことができる感覚は、知らないうちに培われているんだなとあらためて思いました。自分がやらせていただく役を意識して読むのとは違って、自分ができないような役に対しても魅力を感じながら読むので、より一層脚本の魅力と純粋に向き合うことができました。――その上での審査は相当大変な作業だったと思います。どのような基準で選ばれたのでしょうか。脚本上で感じた疑問は、プレゼンテーションで十分補うことができました。クリエイターの方々の才能をどのように感じたか。そこをポイントに点数をつけさせていただきました。脚本に順番をつけるのではなく、「脚本の印象」で5点、「才能・将来性・熱意」で5点の計10点満点。「TCPにふさわしいかどうか」だけで考えるのではなく、大きな賞をとれるものではないのかもしれないけど自分が「観たい」と思えるものには、積極的に評価させていただいたつもりです。――「出演したい作品」と「観たい作品」は違うものですか?そうですね。ただ、女優という生き物は貪欲なもので、何でもやりたいんです。観たいと思ったら、やっぱり出たくなる(笑)。ですが、自分では務まらないような作品もあります。TSUTAYAで迷いながら観る映画を選ぶ時、自分は作品の何を重視するのか。そういう視点も大切にしながら、評価させていただきました。「女優として出演したい作品」という視点でも選ばせていただこうと思っていたのですが、ちょっとバラつきが出てしまいそうで……。自分が「やりたいか」「やりたくないか」ではなくて、まずは俯瞰することを心がけました。「一映画ファンとして観たいもの」が、私にとっての評価基準。ほかの審査員の方々と同じ評価ポイントだったりすると、密かに喜んでいました(笑)。――私も審査員の気持ちになって見守っていました。それぞれの人生がかかった瞬間でもありますので、責任重大だったのではないでしょうか。そうですね。今回残念な結果だった方は、少しの修正で違った印象の作品に仕上がる可能性もあります。周囲のアドバイスを聞いたりあきらめずに作品と向き合い続ければ……新たなコンテンツで花開く種になるかもしれません。仮に映画がダメでも、ドラマや舞台になる可能性もあるわけです。そのためにも、今回の脚本への思いはしっかりと残しておいてほしいと思います。――落選した方は悔しさがにじみ出ていましたね。私にとってはすごく良いと思える脚本もあったりして、それを詳しく伝えられたらよかったのですが……。「大勢の方々に見ていただくエンターテインメント作品」を選ぶ賞ですから、そうではない作品ということで漏れてしまう作品もどうしても出てくる。だからそれこそ、「やりたい」と思ったものは、これから先のキャリアで大切な宝物になると思います。それを全部捨てたり、諦めたりするのではなくそういう時間をかけてここまで磨いてこられた作品だからこそ……大事に育てていってほしいなと思います。――今年は『君の名は。』をはじめ、大ヒット作が生まれた年でした。役者として何か心境の変化は?作品に関わらせていただく以上、どれだけ大勢の方々に喜んでもらえるかというのは忘れてはならないことだとは思います。でも、自分が中学・高校・大学生の頃から好きで見上げていたスクリーンには、ヒットしなくても「好き」と思える作品もありました。たくさんのものを映画からもらって、こうして仕事をさせていただいているので、自分の好きなものを持ち続けたまま、いろいろな作品に触れて視野を広げていくのも私にとっては大切なことだと感じます。――なるほど。それが今回の審査にも現れていると。昔の私は「映画好き」の子どもでした。それからたくさんの作品に触れ、自分なりの「こだわり」のようなものもどんどん出てきたと思うんです。とは言っても、もっと広い視野で作品と対面しなければならないとあらためて感じました。――それこそが映画の面白さなのかもしれません。時代は変わっても変わらない魅力。そうですね。映画を観て学生時代を過ごしていましたので、映画に対する感謝の気持ちをずっと抱きながらこれまでお仕事をさせていただきました。こうして新たな才能が発掘されて世に出ていく……選ばれなかった方たちの中にも、未来の映画業界に貢献したり、作品を発表していく人が現れるきっかけを作ったのではないでしょうか。この場に立ち会えたのは、映画ファンとしてとてもうれしいことです。いつの日か、誰かの人生に影響を与えたり、幸せな時間を与えるような作品になる可能性も……本当に夢のあるすばらしいことを考えてくださったと思います。――そろそろお時間になりました。最後にお聞きしたいのは、「役者と監督」について。鈴木さんにとって、「監督」とはどのような存在ですか。大きな船のキャプテンであり、ジャンボジェットの機長であり。大勢の人たちを仕切りながら、そんな監督のもとに集った人々が監督のつくりたいものを目指して突き進んでいく。全員がゆるぎのない気持ちで一体となって進んでいく現場は本当に気持ちのいいものです。そんなカリスマ性のある監督が、一人でも多く誕生することを祈っています。■プロフィール鈴木京香1968年5月31日生まれ。宮城県仙台市出身。森田芳光監督の『愛と平成の色男』(89)でスクリーンデビューを飾り、以降は『119』(94)、『ラヂヲの時間』(97)、『39 刑法第三十 九条』(99)、『竜馬の妻とその夫と愛人』(02)、『血と骨』(04)、『こおろぎ』(09)、『沈まぬ太陽』(09)、『清須会議』(13)、『ジャッジ!』(14)、『救いたい』(14)、『おかあさんの木』(15)など出演作多数。
2016年12月16日井上公造さん(59)がまたもや芸能人カップルの結婚予告をして話題となっています。井上さんが結婚予告をしたのは2016年11月19日放送の『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』(読売テレビ)。番組のなかで「年末年始に“俳優H”と“女優S”の大物カップルがゴールインする」という旨の発表をしました。井上さんは以前にも「明日か明後日に結婚を発表する男性スポーツ選手と女性タレントの大物カップルがいる」などと予告して話題を呼びましたが、その翌日にプロ野球選手の涌井秀章投手(30)とモデルの押切もえさん(36)が結婚を発表したことから、ネット上では『これは大物なのか?』と波紋を呼びました。しかし、今回は本当に“大物カップル”のようで、番組MCの今田耕司さん(50)にこっそり名前を教えると、『おー!これ大物や』とお墨付きをもらう場面もありました。この井上さんの結婚予告を受け、ネット上ではさまざまな憶測が飛び交っています。●ネット上では半信半疑ながらも、「星野源か?」「長谷川博己と鈴木京香一択」と予想大会に『どうせまた小物なんだろうけど、やっぱり気になっちゃうw』『これでまたしょうもないカップルだったら今後一切信用しない』『俳優H……?最近話題になってる星野源だったりして』『新垣結衣はAだから違うよな?俳優Hが星野源と予想している人がいたからビビった』『MC陣は柴咲コウと予想していたね』『絶対違うだろうけど島崎和歌子だったらいいな』『これは長谷川博己と鈴木京香一択ですわ』『長谷川博己と鈴木京香だったらありえる』『押切もえのときハードル上がりすぎて世間が「え?こいつら?」ってガッカリしてたけど、あれ公造のせいだよね。今回もそうならないといいね』などなど、ネット上では多くの意見が寄せられています。前回の結婚予告では多くの人を“ガッカリ”させてしまった印象のある井上さん。今度はきちんとハードルを越えられる大物カップルなのでしょうか。今後の動向に注目したいですね。【画像出典元リンク】・井上公造(@inouekozodesu)(Twitter)/●文/ぶるーす(芸能ライター)
2016年11月21日女優の鈴木京香(48)が10日、東京・恵比寿ガーデンプレイス「ザ・ガーデンホール」にて行われた映画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016」(以下TCP)の最終審査会に出席し、審査員を務めた。TCPは今年で2回目を迎えるプロ・アマ向けのコンテスト。TSUTAYAがクリエイターの発掘から製作、レンタル、販売、配信までを総合的に支援する目的で実施され、グランプリ1作品、準グランプリ2作品には5,000万円以上の製作費が用意される。鈴木は映画プロデューサーの阿部秀司氏、久保田修氏らと共に最終審査員を務めた。375企画の中から最終審査に残ったのは8作品。この日は、ステージ上で応募者によるプレゼンテーションが披露された。審査員特別賞、準グランプリが発表された後、グランプリ受賞発表のプレゼンターを任された鈴木はマイクの前に立ち、「8作品の(脚)本を読ませていただき、毎回毎回とっても新しい気持ちになりました」と自身の選考過程を振り返った。その上で、「あと1名しか発表できませんから、がっかりなさる方もいらっしゃると思いますが、どうぞご自分の作りたい作品を諦めないでください」と落選者にエール。「またみなさんの本を目にする機会があるように私もがんばります。どうぞ、みなさんも努力を重ねて夢を持ち続けていただきたいと思います」と同じ映画人としての思いを伝え、「緊張する……」と吐露しながら作品名を読み上げた。グランプリに選ばれたのは、渡部亮平氏の『哀愁しんでれら(仮)』。準グランプリはポール・ヤング氏の『ゴーストマスターズ! ~呪いのビデオができるまで~(仮)』、金井純一氏の『ファインディング・ダディー(仮)』。当初は予定していなかったが協議の結果、審査員特別賞が設けられ、箱田優子氏の『ブルーアワー(仮)』が受賞した。■TCP2016で最終審査に残った作品エントリーNo.1……『少年のウタ(仮)』甲斐博和エントリーNo.2……『ど田舎ウォーズ(仮)』谷 絵里香エントリーNo.3……『哀愁しんでれら(仮)』渡部亮平エントリーNo.4……『ブルーアワー(仮)』箱田優子エントリーNo.5……『ゴーストマスターズ!(仮)』ポール・ヤングエントリーNo.6……『東雲コントラスト(仮)』野村東可エントリーNo.7……『ファインディング・ダディー(仮)』金井純一エントリーNo.8……『デッド・レター ~配達不能の手紙~(仮)』斉藤玲子
2016年11月10日アメリカを代表する美術館のひとつ、デトロイト美術館の名作を集めた「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」の東京展が、10月7日より上野の森美術館にて開催中。【チケット情報はこちら】1885年の創立以来、デトロイト市の財政破綻などの危機にも見舞われながら、自動車業界の資金援助もあり、世界屈指のコレクション数を誇る美術館として知られているデトロイト美術館。今回の巡回展では同美術館から、ゴッホの『自画像』やマティスの『窓』など、近代絵画における巨匠の作品52点を展示、うち15点が日本初公開作品となる。モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソなどが描いた名画を存分に堪能することができる。開幕前日の10月6日に行われたプレス向け内覧会には、本展の音声ガイドナビゲーターを務めた女優の鈴木京香が出席。「何度観ても面白い展覧会です。私も何回も来たいと思いますので、ぜひ皆さんも足を運んで、名画との対話を楽しんで」とコメント。また、月・火曜日に限り、来場者が自由に絵画を撮影することができるという同展の特徴に触れ、「通常の展覧会ではあまり撮影ができない展示会が多いですが、デトロイト美術館展は自分のカメラで撮影できる点がとてもいいです。私もカメラが好きですので、来場した時にはぜひ撮影したいです」とアピールした。「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」は、2017年1月21日(土)まで東京・上野の森美術館で開催。チケットは発売中。
2016年10月27日ここ数年、ジャンルとしても方向性としても精力的にさまざまな作品に取り組み、いずれも高評価を得てきた倉持裕の待望の新作『家族の基礎~大道寺家の人々~』がいよいよ9月6日(火)、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて初日の幕を開ける。その前日、公開稽古と初日前会見が同劇場にて行われた。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』チケット情報会見では、作・演出の倉持が「シアターコクーン初進出なので自分が得意とするコメディで勝負を賭けました。荒唐無稽のぶっ飛んだ事件が頻発する、なかなかないタイプの家族劇に仕上がっていると思います」と力強くコメント。大道寺家の父親・尚親役の松重豊は「今回、僕は10歳から実年齢くらいまでを演じます。10歳のパートを演じただけで息が上がってしまっていますが(笑)、2時間35分という上演時間を人生のように走りきりたい」、尚親の妻と母の二役を演じる鈴木京香も「緊張がMAXで、普段の言動まで変になってきました(笑)。初日はとにかく落ち着いてみなさんに楽しんでもらえるように頑張りたいです」など、初日への意気込みを語った。直後に公開されたゲネプロでは倉持らが語ったように、大道寺尚親の少年時代から人生後半期までに起きたエピソード(これが確かに想像を絶した荒唐無稽な出来事ばかり!)が次から次へとスピーディーに展開。松重は半ズボン姿で10歳の尚親を演じたと思えばアッという間に実直そうな弁護士姿になり、大真面目な表情で大道寺家同様にこの物語を大黒柱として牽引していく。鈴木は女優の卵だった20代で尚親と出会い、家族を作り、意外な行動を起こすまでの須真という女性をチャーミングに演じるほか、尚親の母役としても印象深い演技を披露。また長男の益人を演じた林遣都は初舞台とは思えない振り切ったエキセントリックぶりで存在感を示し、長女の紅子役の夏帆は決して“普通”ではない環境から感情をこじらせていく複雑なキャラクターを魅力的に演じていた。さらに一家に大きな転機を与えることになる変わり者、大衆演劇の一座の座長・五郎丸を六角精児が嬉々として怪演するほか、それぞれ実に個性的な大道寺家の周囲の人々を堀井新太、黒川芽以、山本圭祐、坪倉由幸、眞島秀和らが熱演。また、頻繁に回転する廻り舞台と、組み合わせや角度を変えるたびにさまざまな仕様の部屋に変貌する可動式の舞台装置も印象的で、場面転換が非常にスムーズなことに感心しつつもスタッフ・キャストの苦労と工夫がしのばれた。もちろん今作でも倉持ならではの言葉のチョイスの面白さ、奇異な事件がなぜか淡々と受け入れられていく展開の不思議な味わいは満載。それでいてこれまでの倉持作品のどれにも似ていない、新たなベクトルを持つ舞台がここに誕生した。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』は9月28日(水)までシアターコクーンで上演後、10月には愛知、大阪、静岡と巡演する。取材・文/田中里津子
2016年09月06日女優の鈴木京香(48)が、TSUTAYAが主催する映画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016」(以下TCP)の最終審査員に抜てきされたことが23日、発表された。審査員は鈴木のほか、昨年に引き続き映画プロデューサーの阿部秀司氏、久保田修氏らも務める。TCPは今年で2回目を迎えるプロ・アマ向けのコンテスト。TSUTAYAがクリエイターの発掘から製作、レンタル、販売、配信までを総合的に支援する。今年6月公開の『嫌な女』で監督デビューを飾ったばかりの女優・黒木瞳(55)が、昨年の最終審査員を務めた。鈴木は「心躍る機会をいただきました」と意気込み十分。「女優として出演したいと思うもの、そして映画ファンとして観てみたい作品との出会いを楽しみにしております」と応募作品に早くも期待を寄せている。最終審査に残った応募者は、鈴木らの前でプレゼンテーションを行う予定だ。今年集まった企画は374。TSUTAYAのスタッフによる1次審査を経て、2次審査に進む作品がすでに決まっているという。今後は映画化に向けたシナリオ作成、映像業界で活躍するプロデューサー陣との面談などが10月上旬の2次審査で行われ、11月10日に東京・恵比寿ガーデンホールで最終審査会が開催される。
2016年08月23日自身が主宰する劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」以外にも多彩な作品を手掛け、今春上演されたいのうえ歌舞伎「乱鶯」の脚本も話題となった倉持裕の新作は、松重豊演じる大道寺尚親という男とその風変わりな家族を長きに渡り描いたコメディ「家族の基礎~大道寺家の人々~」。倉持と、尚親の妻でふたりの子(林遣都、夏帆)の母である須真役の鈴木京香に話を聞いた。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』チケット情報作者の倉持曰く、須真は「家族を持ったことによって夢をあきらめさせられてしまった女性」。売り出し中の女優だった頃に尚親と出会った須真は、女優への未練を残し不本意なまま家庭に入る。「そのモヤモヤをずっと持ちつつも子育てを頑張り、家庭の問題を解決していかなきゃと思っている。腹にイチモツ抱えながらも一生懸命やろうとしている女性です。いいお母さん?そう見えるかどうかは、見る人の立場によるかもしれない。でも本人は良かれと思っていろんな選択をしているから、全く善良だと思います。そういう意味では、この家族はみんな善良です(笑)」(倉持)尚親は両親に放任されて育ち、そこから来る“家庭”への憧れが、須真ら家族を翻弄する要因でもある。わずかなシーンだが半ズボン姿の松重が見られる少年時代は、尚親の母親役も鈴木が演じる。「それがまた楽しみなんです!いろんなことをやれる方が楽しいから。長い時間経過があるこの作品のように、いろんな時代の女性を自分ひとりで演じることができるのも楽しいし、成長して変わっていく過程を見せられるのもやりがいがありそう。私にとっては、ひとつのところを集中して見せていく方が、もしかすると困難かもしれません。一面しか見せないというのはやっぱりつまらないし、掘り下げ方を深くしていかないと、その人物が軽くなってしまいそうで怖いんですね」(鈴木)その“善良”さで須真ら家族を翻弄する尚親役の松重とは映像で何度か共演しており、夫婦役の経験もある。「私がストーキングされる役なんかもあったんですけど、めちゃくちゃ目立っていたりして(笑)。以前から松重さんの舞台を観ていましたし、私は大ファンでもあります。最近ご一緒したドラマでも夫婦役で、撮影の休憩時間にもこの舞台の話をよくしていました。稽古に入る前の段階から私たち夫婦は(笑)、ものすごく心待ちにしている作品なんです」(鈴木)尚親が追い求める“家族”は、約50年に渡る長い旅路の果てにどんな終着を見せるのか。客席で見届けたい。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』は9月6日(火)から28日(水)まで東京・シアターコクーンにて。その後、愛知、大阪、静岡を巡演。取材・文/武田吏都
2016年08月19日舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』の製作発表が8月9日に都内で行われ、作・演出を務める倉持裕、主演の松重豊、鈴木京香のほか、キャストの夏帆、林遣都、堀井新太が出席した。【チケット情報はこちら】同作は、風変わりな一家・大道寺家の人々の挫折と再生を軽妙なタッチで描く群像劇。東京のはずれに出現した『大道寺シアター』。この劇場の中心にいる父親の気まぐれと、彼らを取り巻く個性豊かな人々との狂騒と混乱に翻弄され、ついに一家離散へと追い込まれる家族。父親は一念発起、家族の「絆」を取り戻そうと奮闘するが…。同作への意気込みについて、大道寺家の中心人物、大道寺尚親役を務める松重は「毎回、舞台をやるたびに2度とやりたくないって思うんです。昨年舞台を終えた時も同じことを思ってたんですが、ちょっと傷が癒えた頃にこのお話を頂いて、倉持さんのだったらやります、って言っちゃって、今凄く後悔しています」と苦笑い。それでも「家族の基礎というざっくりとしたタイトルの中にすさまじい物語がつめ込まれている。基本はホームドラマで、家族の話を軸とした壮大な物語。とんでもない人ばかり出てくるので、誰に感情移入したら良いか分からないって部分もあるかもしれないですが、いろんな角度から見ていただいて楽しめる作品になれば」と答えた。作中では松重が小学校3年生に扮する場面も。「映像ではバカかって言われるような事でも、舞台は自分で小学校3年生だ、と言った瞬間にそうなれる、そんなミラクルが起こる空間。190センチでこの顔が半袖短パンを着るのは中々チャレンジャーですが(笑)、そこに説得力を持たせて、若干の失笑を味わおうかと思ってます」と語った。尚親の妻、大道寺須真役を務める鈴木は「私が演じる母親は一風変わった女性だなと思いましたが、家族全体がエキセントリックな感じがしています。けれども家族ってそれぞれ、どの家庭にもはたからは理解できない何かがあったりするかもしれない。この家族を通して自分の家族のことを思い抱いて、もう一度考えてみたいと思います」と意気込んだ。舞台では初共演となる松重と鈴木。お互いの印象について松重は「だいぶ前に“舞台やらないんですか?”と聞いた時は“全然無理です!”って言ってたのに、今回は稽古の初日にストレッチマットを持ってきて体を作っていて、人って変わるんだなと思いました(笑)」と話すと、鈴木も「(松重さんは)すごく繊細で熱心な方。そんな松重さんを不安にさせないように稽古を頑張りたい」と語った。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』は9月6日(火)から28日(水)まで東京・シアターコクーンにて上演。その後、大阪、静岡、愛知を周る。
2016年08月10日9月6日より公演される舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』の制作発表会見が9日、都内で行われ、キャストの松重豊、鈴木京香、夏帆、林遣都、堀井新太と脚本・演出の倉持裕が出席した。同舞台は、NHKのコント番組『LIFE!』の脚本など、コメディー作品には定評のある倉持裕が作と演出を担当。東京の外れにある劇場「大道寺シアター」を舞台に、その中心にいる父親と彼らを取り巻く個性豊かな人々の狂騒劇をコミカルに描く。主演の松重は「舞台はこの仕事を続けるきっかけになりましたが、舞台は去年終わって二度とやりたくないと思いました。傷が癒えた頃に倉持さんからお話があり、やると言った自分に後悔しております」と笑わせつつも、「(舞台の)魔力に取り憑かれている人生なのかなと。倉持さんの新作に出たいという気持ちがあったので、夢が叶って良かったです」と笑顔。その松重扮する大道寺尚親の妻で母の二役を演じる鈴木京香は「私は母親の経験がありませんから、私だからこそできる感覚で魅力的な母親をできるように稽古を頑張るので、皆さんに見に来て欲しいです」とアピールした。松重と鈴木はこれまで映像作品では何度か共演はあるが、舞台は今作が初共演。松重が「京香さんとはかなり前に共演させていただきましたが、その頃の私は小劇場出身という立場で、『舞台やらないんですか?』と聞いたら『私は絶対に無理です』と言いながら稽古場にストレッチマットをもってきてストレッチで身体を作っていました。人って変わるんだなと思いましたよ」と驚きながら「最初に会った時から印象が変わらず、京香さんはナチュラルにお芝居をされる方。今回の共演も楽しみです」とコメント。一方の鈴木は「稽古初日にセリフが入ってなかったら嫌われるんじゃないかという不安もあります」と語るも「繊細で真面目な松重さんを不安がらせないように、今ここでお約束します! 素敵な家族ができると思うので、今年の夏は楽しくなりそうですね」と笑顔だった。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』は、9月6~28日(12・20・26日は休演)に東京・渋谷 Bunkamura シアターコクーン、10月1・2日に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホール、10月8~10日に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月16日に静岡・浜北文化センター 大ホールにてそれぞれ公演される。
2016年08月09日脚本家・倉持裕の新作「家族の基礎~大道寺家の人々~」の製作発表会見が8月9日(火)、都内にて行われ、出演する松重豊、鈴木京香、夏帆、林遣都、堀井新太と倉持氏が出席した。登壇した全キャストが実力派と名高い倉持氏の演出に期待する声を寄せる中、鈴木さんも例外ではなく、「今年の夏は楽しくなりそう」と輝く笑顔を見せた。「家族の基礎~大道寺家の人々~」は東京のはずれに出現した大道寺シアターという劇場に住む風変りな家族の物語。父親の気まぐれと、取り巻く個性豊かな人々の狂騒と混乱に翻弄され、一家離散へと追い込まれる家族の挫折と再生をコミカルに描いていく。主演を務める松重さんは、出演が決まったときのことについて、「毎回舞台をやるたびに二度とやりたくないと思ってて。でも、倉持さんの新作なら『すぐやる』といった自分に後悔しています」と、ふり返った。さらに、倉持氏の脚本のことを「つかみどころがない人間的な不思議な魅力があり、倉持ワールドと言っていい世界観を持っています。役者なら経験してみたいという魅力があり、卑怯だなと思います」と褒め、倉持氏を「今日来てよかったなと思います」と恐縮させていた。松重さんの昔の母親、兼、夫婦という一人二役を演じることになった鈴木さんは、夏帆さんと林さんの母親役でもある。鈴木さんは、「昨日、遣都くんと夏帆ちゃんがセリフを立って言うところがあり、双子っていうくらい可愛くて」と目じりを下げると、姉弟役の2人も照れ笑い。舞台では初共演となる松重さんについては、「稽古初日にセリフが入っていなかったら松重さんに嫌われるのでは、とちょっと不安になっていました(笑)。稽古場で追いつきますというのをいまここでお約束します」と、宣言してみせた。対する松重さんは、「京香さんとはかなり前に映画で共演していまして。その頃『舞台やらないんですか?』と聞いたら『絶対無理です』と言ってたのに…、いまや稽古初日に自分のストレッチマットを持って来ていたので人って変わるんだなと思いました」と、隣にいる鈴木さんを笑わせていた。続けて「ナチュラルで自然で素直で、若干天然な部分があるので不安もありますが、楽しみに思っています」と鈴木さんの魅力についてふれ、これから1か月に及ぶ稽古に思いを馳せていた。(cinamacafe.net)
2016年08月09日今日6月17日は嵐の二宮和也さんのお誕生日です。33歳を迎えるニノをお祝いし、彼の今後の恋愛や結婚について星占いでチェックしてみたいと思います。ニノといえば、人気アイドルなのはもちろんですが、今や日本を代表する俳優の1人という印象ですよね。過去にはCNNが発表した「まだ世界的に名前は売れていないが、演技力のある日本の俳優7人」に、堺雅人さんや寺島しのぶさんと一緒に選ばれたことも!ニノの星回りをチェック!映画『母と暮らせば』で、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いたのも記憶に新しいところ。戦争で亡くなり、幽霊となった息子が母(吉永小百合さん)の元に現れるというこの作品で、二宮さんは彼にしかなせない、温かさとかわいらしさを持つ青年を好演していました。そんなニノが持つ星とは?二宮和也さん(1983年6月17日生まれ)二宮さんの太陽星座は双子座、月は乙女座。『好奇心旺盛で情報に敏感』な星回りです。ホロスコープを見ると、双子座に太陽・火星・水星が並んでいます。双子座の中でも特に双子座らしい彼。グループ行動よりも個人プレイが得意でしょう。利口で精力的で自信家、同時に子どもっぽく皮肉屋で気分がコロコロ変わりやすい面もありそうです。彼はその多面的なキャラクターを上手に使い、役柄ごとに巧みに演じ分けているのかもしれません。そんなニノはインタビューで「演じることは好きじゃないけど得意かも」「俺にとって“好きなモノ”はいつでも手に取れたり、思い通りになるもの」と語っています。彼が言う“好きなモノ”とは、趣味のゲームやMCを務める番組『ニノさん』のことだそう。筆者はこの発言を見て、もしかして恋も思い通りにしたいの?なんて妄想しちゃいました。双子座の女性には罪深きクセが?ニノの太陽星座は双子座です。その本質は「好奇心」と「二面性」で、双子座の人生のテーマは、究極をいえば「好奇心を満たす」こと。双子座の有名人には、先日お誕生日を迎えた鈴木京香さんもいます。双子座は、自分に刺激をもたらす相手を見つけるのが得意。出会った瞬間に空気を読んで、楽しそうな相手を選択します。穏やかでいて荒々しく、強引なのにサッと身を引くなど、まるで大人と子ども、あるいは天使と悪魔のように両極な二面性があるのです。それが「恋多き双子座」「浮気性の双子座」と悪名高い所以にもなっています。…もしもあなたが双子座生まれなら、上手に人生を渡っていく秘訣は、モテる自分に酔わないこと!?感性が合うとかイケメンだとか、フィーリングだけで恋を選ぶと、魅力を感じる相手が後から後から現れ、そっちを向いているうちに大本命を逃してしまうかも。あなたには、それに気づきながらも「楽しいな~面白いな~」と目の前の関係を盛り上げてしまう罪深きクセがありそうです。ニノの恋愛傾向は?前述した通り、二宮さんの火星星座は太陽星座と同じ双子座。月星座は乙女座です。男性の火星星座は「恋のアクション」、男性の月星座は「結婚相手の条件」を表します。男性の多くは恋愛と結婚を分けることなく、かといって区別することもなく(?)、結婚相手に理想だけを持ち続ける傾向があります。詳しくはこちらの記事もご参照ください。恋愛面を見ると、ニノはリードが上手。基本的にモテるのですが、残念ながら女性に「嫌いになった」と思われてしまう場合もあります。なぜなら、子どもっぽくて気が変わりやすい面があり、意地悪してワザと鼻につく行動に出てしまいそうだから。例えば「好きだ、今すぐ会いたい」と甘い言葉を伝えたかと思ったら「もういいよ、知らない」と冷たくあしらったり。面倒くさくなる前に、或いは自分が傷つく前に、皮肉っぽい台詞を吐いて、相手からサヨナラするように仕向けることもありそうです。でも、イザ別れるとなると非常に落ち込んでしまうんですよね…。ニノは結婚相手の条件は?彼のように火星星座が双子の男性は、せっかちで早熟、そしてプレイボーイ。もしあなたの好きな人がそうなら、“結婚相手の条件”をどうイメージしているか、リサーチしておくことをオススメします。気になるニノの結婚面は…人気アイドルだから、結婚はまだ先でしょ?と思うところもありますが、彼自身もなかなか結婚に踏み切れないタイプのようです。ニノみたいに、月星座が乙女座の男性は基本、ジェントルマン(紳士)です。友達の間は、思いやりがあって優しい部分が目立つでしょう。それは、女性に対しては好き嫌い抜きにジェントルマンでありたい、という誠実さを持っているからです。でも、その反面、理想の妻を選ぶ時には、相手にもレディー(淑女)であることを要求します。実はセンチメンタルって言葉がぴったりなほどピュアで、いざ結婚となると慎重な態度を取り、頭でっかちにもなりそう。そして細かなところまで奥さんを思い通りにしたいタイプかなと…。例えば「その髪型すごく似合ってるよ」とほめる時は、彼の好みに巧みに誘導している可能性があります。プレゼントを渡す際は、大喜びする相手の顔を見て、密かにご褒美やお返しを期待したていたりも。彼にとっての“結婚相手の条件”は、本音で話せ、素直に自分の言うことを聞き、時に励ましてくれ、良き理解者であること。そんな感じになりそうです。ニノの仕事運は?ちなみに彼の仕事面を見ると、特異な才能を活かせれば名誉を授かる運命と出ています。大きな仕事を抱え、プレッシャーに負けそうな時ほど、底力と野心に火が灯るでしょう。彼にしか生み出せない独特の表現は、特異な才能の一つと言えます。星を読む限り、ニノが恋愛を経て結婚するチャンスは過去にも度々訪れているようです。そして、それはごくごく近い未来にもありそうです。でも、踏み切れるかしら…?さておき、33歳のお誕生日おめでとうございます!(文=はゆき咲くら)【プロフィール】土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中✴略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き♡
2016年06月17日放映中の連続ドラマ「重版出来!」や「孤独のグルメ」シリーズなど映像でも独特の味わいを見せる松重豊が、風変わりな家族を描くコメディ『家族の基礎~大道寺家の人々~』で父親役を演じる。脚本・演出は、コメディにも定評ある倉持裕(ペンギンプルペイルパイルズ)。この新作について、ふたりに話を聞いた。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』チケット情報松重と倉持の顔合わせは、舞台『昔の女』以来、7年ぶり。「俳優側の生理にもちゃんと向き合ってくれるし、すごく丁寧だなって印象でした。舞台ってやっぱり独特だから特殊に作っていく方もいるだろうけど、倉持さんはオーソドックスにリアルを追求しながら俳優の演技を導いてくれるので、本当にやりやすい演出家でしたね」(松重)「『昔の女』のときは、僕も演出していてひとつひとつ面白かった。松重さんはやっぱり身体に圧倒的な特徴があるじゃないですか(笑)。だから何やっても面白い部分はあって。小柄な奥さんにビンタされてアワアワしちゃったりとか」(倉持)「倉持さんの稽古場はディスカッションしながら作っていくので、グルーヴ感みたいなものを自然に作ってくれる。今回は前回より大きな劇場で倉持ワールドを作り上げる、ダイナミックな楽しみがあります。ただ、コメディとは銘打たないでほしかったけど。その看板が俳優をいかに苦しめるか(笑)」(松重)倉持が本作のヒントにしたものとして挙げたのは、ウェス・アンダーソン監督「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」、ジョン・アーヴィング原作「ホテル・ニューハンプシャー」など、あるユニークな一家を大河ドラマのように長く追った家族映画。「頭の中で『これがいい』と思ったら、思考の過程を見せずにひとりでトントンと進めていく。亭主関白とは違うんですが、そういう父親を松重さんに今回やってもらいたい」(倉持)「俺もわりと良かれと思って全部決めちゃう父親だなぁって、今聞いていて思いました。でも父親像といってもいろんな形があるし、かつての“親父”と呼ばれるイメージからも、今は当然変容している。倉持流を盛り込んだ世界観で“家族”というものが描かれるのであれば、たぶん面白い作品にはなるんだろうなと(笑)」(松重)母親役は松重との共演経験も多く、彼が「存在が大きくて、本当に懐の深い女優さん」と評する鈴木京香。加えて、長女役に夏帆、長男役は本作が初舞台となる林遣都と楽しみな顔ぶれが揃った。全員ひと筋縄ではいかない大道寺家は、長い旅路の末にどこにたどり着くのか。公演は9月6日(火)から28日(水)まで東京・シアターコクーンにて。その後、大阪、静岡、愛知を巡演。東京公演のチケットの一般発売は6月4日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは、東京公演のインターネット先行を実施中、6月3日(金)午後11時59分まで受付。取材・文/武田吏都
2016年05月31日大人の色気を感じさせる女優・鈴木京香さん。現在は大河ドラマ『真田丸』で秀吉の正室(北政所)・寧(ねい)を演じています。今月31日は、その京香さんの48歳のお誕生日。噂のカレとはどうなっているのでしょう…?既に破局したとか、復縁したとか情報は曖昧なまま。この誕生日に入籍するのでは?とも囁かれているようです。度々持ち上がる鈴木京香さんの結婚話、とーっても気になりますよね。鈴木京香の星回りをチェック!そこで今回は「熟な女優・鈴木京香に学ぶ恋愛」として、彼女の恋愛観や元カレとの関係性、入籍の可能性などを星占いでチェックしてみました!鈴木京香さん(1968年5月31日生まれ)ホロスコープによると太陽星座は双子座、月は蟹座。『なにをやってもすぐプロ級にこなしてしまう天才肌』を表す星回りです。京香さんの太陽星座は双子座。その双子座の本質は「好奇心」と「二面性」です。究極をいえば、双子座の人生のテーマは「好奇心を満たす」ことでしょう。双子座は、一緒に過ごしたら刺激をくれそうな相手をいつも探しています。出会った瞬間、その空気を読んで楽しそうなカレや環境を選択します。双子座は穏やかでいて荒々しく、強引なのにサッと身を引いたり、まるで大人と子ども、あるいは天使と悪魔のように、極端な二面性があるのです。それが恋多き双子座、浮気性の双子座と悪名高い所以にもなっています。…もしもあなたが双子座生まれなら、数人の男性と微妙な関係になる可能性あり!?その気がなくても相手があなたのトリコになってしまう、そして、それに気づきながらも、あなたは「楽しいなぁ、面白いなぁ」と関係を盛り上げてしまう罪深き癖がありそうです。鈴木京香の恋愛、そして結婚京香さんのホロスコープを見ると双子座に太陽と金星と火星が並んでいますね。3つの星が集まることで双子座の性質がグッと高まります。彼女は会話のセンスも良く、機転が利く、いわゆる人気者タイプ。また、相手側の心理や背景を理解して心をつかむ力もありますので、演者として仕事を楽しむのに向いている星の配置ではないかと思います。仕事面では、譲れない点があれば自然と周囲に同調させるというか、ご自分のペースに巻き込んでしまう交渉上手なところも。恋愛面では、駆け引き上手でベタベタするよりも会話を重視。品が良くて、まるでどこかのお嬢様のような雰囲気ですが、その裏側にある小悪魔的な色っぽさも同時に醸し出しています。鈴木京香は自分と似た人が好き?ちなみに金星や火星は恋に必須の星。女性の金星は「恋のアプローチ」で、女性の火星は「好きな男性」。なので、双子座に金星と火星の両方がある京香さんは、自分と同じタイプの人が好きということになります。同じタイプと出会うと恋の延長線上に結婚話が持ち上がります…。やっぱり気になりますよね、結婚の話って。女性の月星座は「妻となった姿」を表します。京香さんの月星座は蟹座。蟹座の本質は「気持ち」や「守り」。まるで移ろいゆく月の満ち欠けのように、好きか嫌いかの気分次第で態度を変えます。好きな相手にはトコトン尽くして世話を焼き、連絡も非常にマメです。その分、不安定要素を嫌うので、相手から身の危険を察知する行為があると、守りの姿勢に入り心を閉じてしまうのです。もしも 京香さんがご結婚するとなれば、そういった側面が顔を出すことになるでしょう。ということで、今まで噂になった殿方との相性も占ってみました。元カレ(?)たちとの相性は!?噂された男性たちは水の星座(蟹座・蠍座・魚座)を持っていることが判明!◎お一人目…元カレと言われる堤真一さんの太陽星座は蟹座。月星座と金星星座は双子座。堤真一さん(1964年7月7日生まれ)相当やばいデス。文句なしの最強の相性!京香さんの太陽と、堤さんの月が入れ替わっただけの似たタイプかも!?結婚に至らなかった理由はご両人のみぞ知ることですが、お互いに守りの姿勢になってしまったのではないかしらと妄想しちゃいます。ちなみに堤さんは既にご結婚されていますので、今後に何か起こるわけではありません…。◎お二人目…元カレと言われる真田広之さんの太陽星座は天秤座。月星座は蟹座。金星星座は蠍座。真田広之さん(1960年10月12日生まれ)これまた相性がイイです!仕事面ではお互いに理解ができることも多いでしょう。ただ、プライベートはどちらも気分次第なところが。やはり当時は、お互いに守りの姿勢になったのかも。また、真田さんの女性像は双子座の小悪魔以上に蠍座の魔性っぽい人のようです。◎三人目…元カレ?今カレ?長谷川博己さんの太陽星座は魚座。月星座は天秤座(or乙女座)。金星星座は牡羊座。長谷川博己さん(1977年3月7日生まれ)残念ながら同じタイプではないみたい。だけど京香さんがカレの側にいなきゃって気分にさせられる人で、一緒に過ごしたら刺激をくれそうな相手でもあります。長谷川さんにとっても、ホロスコープ上で埋まっていないのが双子座と蟹座のエリアなだけに、京香さんといると新鮮かつ人生が満たされる感覚があるでしょう。噂のカレ、長谷川博己さんと入籍するの?京香さんに結婚する意思が本当にあるならば、二人の入籍の可能性は十分にありそうです。彼女は媚びない、恋に恋しない、恋だけにのめりこまない、だけど好きな人に対しては、ちゃんと素顔や母性を見せる女性なのかもしれません。そして、長谷川さんが正直に愛情表現を続ければ、鈴木京香さんの母性がくすぐられそう…。入籍日の予測としては、二人に影響のある星がお目見えする9月29日~10月7日あたりが可能性あり。それ以前だと、6月22日~7月22日。また、10月24~11月22日の期間は気持ちが通じ合う良い時期です。なお、1968年代頃の世代的な結婚観は、「理想と現実の狭間に度々揺れる結婚」です。他世代の方は、こちらの記事をご参照ください。さておき、鈴木京香さん、お誕生日おめでとうございます!(文=はゆき咲くら)【プロフィール】土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中✴略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き♡
2016年05月31日松重豊と鈴木京香が夫婦役を演じ、長女に夏帆、長男には本作が初舞台となる林遣都を迎え、風変わりで波乱万丈な家族の物語を描くコメディー舞台「家族の基礎~大道寺家の人々~」。この度、全キャストが発表され、堀井新太、さらに黒川芽以、坪倉由幸、眞島秀和、六角精児など豪華で賑やかな俳優陣の名が出揃った。東京のはずれに出現した「大道寺シアター」なる劇場。そこに住む風変わりな一家・大道寺家の人々。その中心にいる父親の気まぐれと、彼らを取り巻く個性豊かな人々との狂騒と混乱に翻弄され、ついに一家離散へと追い込まれる家族。父親は一念発起、家族の「絆」を取り戻そうと奮闘するが…。内村光良、星野源、ムロツヨシら演技派の芸人、俳優、アーティストたちがコントを中心に繰り広げるNHKのバラエティ番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」や、テレビドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」などの脚本を手掛け、コメディー作品に定評のある倉持裕が、初のシアターコクーン公演に新作コメディーを引っさげて登場する本作。おかしくも痛烈にして「愛」と「希望」に満ちた波乱万丈な家族の物語が描かれ、物語の中心となる“大道寺家”には豪華俳優陣が名を連ねる。父親には、「孤独のグルメ」「HERO」第2シーズンなどのドラマをはじめ、映画、舞台と幅広く活躍する俳優の松重さん。公開を目前に控えるディズニー/ピクサー感動最新作『アーロと少年』ではTレックス一家の父親役を担当している。そして、妻を演じるのは、「セカンドバージン」、連続ドラマW「荒地の恋」などで美しくも不倫に溺れてしまう女性を演じた鈴木さん。松重さんとは本作で舞台初共演を果たす。2人の長女役には、第39回日本アカデミー賞にて『海街diary』で優秀助演女優賞を受賞した夏帆さん。彼女は、4月放送、福山雅治主演の月9ドラマ「ラヴソング」でもお姉さん役で出演する。長男には、今年決まっているだけでも、映画『HiGH&LOW』『グッドモーニングショー』『にがくてあまい』『僕だけがいない街』『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』と多数の作品に出演しながら、本作が舞台初挑戦となる若手俳優の林さん。そのほか、大道寺家に憧れて子ども同然に育つ近所の子に、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」やNHK連続テレビ小説「マッサン」出演で知名度を上げる堀井新太。さらに「悪党たちは千里を走る」の黒川芽以、お笑いトリオ「我が家」の坪倉由幸、数々のドラマ・映画に出演する眞島秀和、ドラマ「相棒」シリーズで鑑識役としてお馴染みの六角精児など、豪華俳優陣がずらり勢揃いした。作・演出の倉持さんは「だいたいどこの家族も何かしら独特なところがあるものだが、そうは言っても、よそとそう大きくは違わないだろうと思っている。この物語の主人公である大道寺家もそうで、彼らの周りでは次から次へと凄いペースで大事件が起こるにもかかわらず(一つ一つの事件に右往左往はするものの)その頻度については特に不思議がることもなく受け入れている。隣も似たようなもんだろう、というわけだ。そのように、自分たちがいかに特殊な人生を送ってきたか、相当長い間気づかなかった家族について書こうと思う」と、本作への思いを寄せた。M&Oplaysプロデュース「家族の基礎~大道寺家の人々~」は9月、シアターコクーンにて上演。10月には、シアター・ドラマシティ(大阪)、刈谷市総合文化センター、浜松市浜北文化センター(静岡)にて地方公演が決定。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日舞台『鎌塚氏シリーズ』や、NHKのコント番組『LIFE!』の脚本など、コメディ作品に定評のある倉持裕が、初のシアターコクーン公演に新作コメディーを引っさげて2016年9月に登場。10月には大阪・梅田芸術劇場 シアタードラマシティでも上演される。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』チケット情報松重豊、鈴木京香という人気と実力を兼ね備えたふたりのW主演で贈る、風変わりな一家・大道寺家の人々の挫折と再生を軽妙なタッチで描く群像劇。東京のはずれに出現した『大道寺シアター』。この劇場の中心にいる父親の気まぐれと、彼らを取り巻く個性豊かな人々との狂騒と混乱に翻弄され、ついに一家離散へと追い込まれる家族。父親は一念発起、家族の「絆」を取り戻そうと奮闘するが…。「だいたいどこの家族も何かしら独特なところがあるものだが、そうは言っても、よそとそう大きくは違わないだろうと思っている。この物語の主人公である大道寺家もそうで、彼らの周りでは次から次へとすごいペースで大事件が起こるにも関わらず(ひとつひとつの事件に右往左往はするものの)その頻度については特に不思議がることもなく受け入れている。隣も似たようなもんだろう、というわけだ。そのように、自分たちがいかに特殊な人生を送ってきたか、相当長い間気づかなかった家族について書こうと思う」と語る倉持。コメディの旗手・倉持裕が描く、おかしくも痛烈にして「愛」と「希望」に満ちた家族の物語をお届けする。【公演概要】M&Oplaysプロデュース『家族の基礎~大道寺家の人々~』■東京公演:2016年9月シアターコクーン■大阪公演:2016年10月梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ※他に愛知、静岡公演あり[作・演出]倉持裕[出演]松重豊/鈴木京香/ほか[主催・製作](株)M&Oplays[お問い合わせ]M&Oplays■03-6427-9486(平日:11:00~18:00)
2016年02月12日豊川悦司が50代にして禁断の恋に足を踏み入れる。相手は親友の妻で、演じるは鈴木京香!WOWOWの新ドラマ「荒地の恋」で彼らが生きるのは1970年代から80年代後半、ちょうど昭和の終わりの十数年。あの戦争を生きのび、高度経済成長期を駆け抜け、50代となり、すっかり“大人”であるはずの彼らが許されざる恋心に気づき、惑い、見悶える。「どうやら、僕は恋に落ちたようだ」――。豊川さんが演じる太郎は、鈴木さんが演じる明子にそう告げる。太郎は詩人として戦後すぐ、仲間たちと「荒地派」を掲げるも、新聞社の校閲係として働き、家庭に収まりすっかり落ち着いてしまったアラフィフ。だが親友の詩人・三田村(松重豊)の妻・明子と頻繁に顔を合わせる中で、彼女に対する気持ちに気づく。豊川さんは「『どうやら』ってのも無責任な言葉ですよね(笑)。他人事みたいだけど自分でしょ!」と笑う。これまで20代、30代、40代とそれぞれの年代で、様々なラブストーリーに身を投じてきたが、この年齢ならではの恋についてこう語る。「やっぱり、年齢を重ねれば重ねるほど、ひとを好きになることに憶病になる気はしますよね。若い頃は大胆に踏み込んで行けたけど、太郎さんも迷いながら、迷いながら、でも何かに背中を押されるように旅に出る。若いときならパーンっとジャンプできたところで、大人たちは石橋を叩いて渡る(笑)。そういう部分で恋の楽しさや種類が違うんだなと思いますね」。一方で鈴木さんは、年齢を重ねても変わらない部分について語る。「自分が20代のときは、40代や50代の方が大人に見えていたけど、自分がそういう年齢になってみると、そんなに大人にはなってなくて(苦笑)、いろんなことに一喜一憂してるものなんですよね。ドラマの中でも太郎さんが、手紙が来ていないかとしょっちゅう、郵便受けを見に行くところとか、10代の子と変わらない(笑)。やきもちもそう。相手が家庭に戻ったとき、『どうしてるんだろう?』とか…」。その言葉に豊川さんは「やきもちはむしろ、年取っている方が強い気がしますね。本能的に可能性が低いことを知っているのかな…(笑)」とうなずく。明子との恋が太郎に情熱を与え、歩むべき“荒地”を示し、彼を再び詩人にしていく。先述の「どうやら――」というセリフ然り、彼らが発する言葉は、現代とはまた違った重みを持ち、心に突き刺さる。豊川さんは、登場人物たちを形作る、現代とは異なる時代背景について言及する。「この作品は戦争を扱っているわけではないけど、彼らは実際に戦争を体験している。あの時代の人たちは、戦争が終わっても、何かしら戦い続けているような人が多い気がします。荒地派の詩人たちは、言葉を武器にずっと、自分自身や社会、芸術と戦ってる。戦争という強烈な体験をしているからこそ、戦うのをやめられないというか…彼らだけでなく政治家や他の芸術家もそう。いい意味での強迫観念で創作をしていて現代とは表現の質が違う気がします」。鈴木さんは、明子を演じて言葉を武器に戦う男たちへの深い敬意を感じたという。自身と明子の思いを重ね合わせ、こう語る。「明子という役はエキセントリックで強い印象がありますが、彼女は言葉を生業とする詩人の特別さをきちんと意識していたと思うし、そこに共感しました。芸術家を心から尊敬し、父が芸術家であったこと、夫が詩人であること、自分を包み込んでくれる男性が詩人であることを誇りに思っていた。アピール性の強い女性に見えて、純粋に彼らの傍にいて、その創作を間近で見られることに幸せを感じているんです。自身は創作者ではないけど、理解者でありたいという思いが、いろんな局面を彼女が笑顔で乗り越えられた理由なのではないかと思います」。2人の共演は「青春の門-筑豊篇-」以来、およそ10年ぶり。豊川さんは「京香さんが現場にいらっしゃると、明るくなるというか、雰囲気がよくなるんです。それはご本人が持っているオーラですね。みんなどこか口角がゆるんで仕事をしてた(笑)。華やかで何か気持ちがよくなる…フェロモン?お色気(笑)?すごく感じました」と鈴木さんの現場での存在感を絶賛!また、昭和の時代のコーディネートに関しても「生まれる時代を間違えたのかってくらい似合ってました。着替えて出てくるたびに『かっこいいな』と思ってました」と称える。鈴木さんはそんな豊川さんの言葉に「時代遅れの古くさい女ってことじゃなく(笑)?」と返し「(フェロモンが)出ていたら嬉しいですけど…」と微笑む。「前回は、緊張していた部分もあったんですよね、当時はまだ経験も少なかったので。今回、原作を読んで『やりたいな』と思っていた役で、太郎と明子として豊川さんと現場で向き合っているのは本当に楽しかったです。豊川さんと松重さんと一緒のシーンもそう。お二人ともスタイルがよくて、素敵なんです。これが現実の関係だったらどんなに幸せだろうって気もしますね(笑)。ダンナさんが松重さんで、いま恋している相手が豊川さんだったら…ウットリしますね(笑)」。(text:Naoki Kurozu)
2016年01月08日1月9日からWOWOWでスタートする連続ドラマW『荒地の恋』(毎週土曜 22:00~ 全5話 ※第1話無料放送)の特別試写会が7日、東京・赤坂の同局で行われ、トークイベントにタレントのクリス松村が出席した。同ドラマは、2008年に第3回中央公論文芸賞を受賞した直木賞作家のねじめ正一による同名小説をドラマ化。妻子ある主人公の北沢を豊川悦司、その北沢と不倫する親友の妻・明子に鈴木京香が扮し、大人の恋愛を描く。すでに全話を見たというクリス松村は「私は『101回目のプロポーズ』や『抱きしめたい!』(ともにフジテレビ系)などのトレンディードラマで育った世代なので楽しかったです。あの世代が喜ぶような中年のドラマが必要だと思っていたけど、中年ドラマがキター! という感じですね」と絶賛。ドラマでは、大人の恋愛を描きつつ、残された人生をどう生きるかもテーマとしているが、「世間様にお見せするためにもっとキレイでと言われるんですけど、実は私、気にしてないの。人生そのものは行き当たり。ばったりだから、私はお金よりも楽しいことを優先します。見てない世界に行くことがどれだけ幸せか経験しているから、見てない世界を見たいですね」と意欲的だった。同ドラマで描かれている不倫といえば、ロックバンド・ゲスの極みの乙女。の川谷絵音との不倫報道が報じられたベッキーがイベント前日に謝罪会見を行って話題を集めている。写真撮影時に報道陣から不倫について問われると「不倫っていうことは、そもそも語弊があるの。不倫だって愛でしょ。感情のままに人間は生きているだけだから悪いとは言い切れない」と肯定的だったが、ベッキーの話題になると「どっちにしろ100年早いのよ! 私を差し置いて! どうなのかしらね? ゲスの極みよ! (ベッキーは)いいな可愛くて…」と回答して会場を後にした。
2016年01月08日オネエタレントのクリス松村が7日(木)、都内で行われた豊川悦司主演の「連続ドラマW 荒地の恋」のトークショーを開催。「愛って瞬間的なもの。結婚をして一人の人と長く続けるのは間違いだと思うの。だから一夫多妻制も反対じゃない」と持論を展開した。直木賞作家・ねじめ正一による、第3回中央公論文芸賞受賞の長編小説を連続ドラマ化。53歳の男が許されざる恋に落ちたとき、詩人として、一人の人間として情熱と言葉を取り戻していく様を描く大人のラブストーリー。平凡な家庭を築き、新聞社の校閲部に勤務しながら細々と詩作を続けている主人公・北沢太郎を豊川さん、詩人仲間の妻で北沢と禁断の愛に陥る明子を鈴木京香が演じる。本作を「本気のドラマよね、凄く面白かった」と太鼓判を押すクリスさんは「大人になったら『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』世代が喜ぶ、心がときめくようなドラマがなくなった。だからまさに今回は“中年ドラマ、キター!”よ」と大興奮。劇中の詩人たちの言葉にも感銘を受けたようで「男と女のやり取りの言葉が確信を突いているし、聞いていてなるほどと思う。最近は特にSNSがあって、単純な言葉が増えてきた。簡単な言葉で終わらせようとして、言葉も軽ければ行動も軽くなるもの」と現代社会に警鐘を鳴らしていた。またLINEについても懐疑的で「あれもやらないわ。返事を返した返さない、読んだ読まないってあれ、何よ?そんなのない世界でもいいじゃない。だから24時間営業もなくていいのよ。もっと暗闇があっていい」と熱弁。自身の結婚観については「全然!とっくに諦めているわね。結婚できるわけないし、祝福されるわけもない。祝福もゴールも最初からあきらめているから」と達観の領域で「私が野たれ死んでも誰も心配しないわ」と言い切った。それでも今後の人生設計の話になると「行き当たりばったり。やりたい事をやって、楽しい事を優先させたい。今まで見たことのない世界に行きたい。違う道、違う景色、色々な人たちの生き方を見てみたいわ」と目を輝かせた。WOWOW「連続ドラマW 荒地の恋」は1月9日(土)22:00スタート。(text:cinemacafe.net)
2016年01月08日年末になると「年男・年女」という言葉を耳にする機会が増えますよね?こちらはその年の干支の男女のこと。2016年なら申年ですから、申年生まれの人にあたります。伝説によると、12ある干支に神様が順番にご加護を与えているため、12年に一度の幸運期と言えるとか。そして、申年・酉年など干支によって性格の傾向や運の流れが違うそうです。2016年の年男・年女はどんな人?天文占術研究家の小野十傳先生に教えていただきました。◆申年の人とは文字通りおサルさんをイメージするとわかりやすいかもしれません(といっても、実際のサルと申年は関係ナシ)。世渡り上手で頭の回転が速く、常に木々の間を飛び回っているような活動的な人です。如才なく物事を処理し、対人関係での立ち回りも巧みで器用に生きていける人。ただ、裏を返せば計算高く自己中心的な部分もありそう。◆恋愛傾向は?申年の男女は外見と中身にギャップがあり、付き合うと相手が離れられなくなる魅力を持っています。しかし、些細なことで不安を感じやすく、相手からフラれそうだと思うと自分から先にフッてしまうようなプライドの高さもあるでしょう。熱しやすくて冷めやすいところも。◆2016年の年男・年女の運勢は?持ち前の社交性で大勢の人と親しくなり、その中には恋のお相手も登場する予感。いつもはライトな感覚で恋を楽しむはずが、この年はなぜか内面に隠れていた不安が大きくなりそうです。そんな弱気になっているところで運命の相手と出会い、とうとう本気の恋に堕ちる、というシナリオが待っているかも。しかも2016年は結婚の年に当たっています。現在の交際相手とは8割の確率でゴールイン。シングルの人も出会いがそのまま結婚につながるでしょう。特に女性側から積極的に出ると、勝率もアップ!◆申年生まれと相性がいいのは?1位:互いに助け合う関係を持つ「巳年」。結びつくと他の干支を打ち負かす可能性がありますが、申年にとって巳年は信頼できる干支であり、両者の相性は抜群。2位:助けられる関係である「戌年」。相手から大切にされ、感性もピッタリ。3位:同じく助けられる関係である「丑年」。一緒にいると女性の母性本能が刺激され、男性は守ってあげたいという父性本能に満たされます。申年のみなさん、気になる人と出会ったらさっそく干支を尋ねてみてくださいね。◆あの人も結婚しちゃうかも…!?福山雅治さんや国分太一さん、山本耕史さん、千原ジュニアさんなど、独身貴族のイメージが強い芸能人が相次いで結婚を発表し、日本中に衝撃を与えた2015年。2016年はいったい誰が…?と思うと、怖いけれど楽しみですよね。申年生まれで独身の男性芸能人と言うと…イケメン独身男性「最後の砦」と呼ばれる佐々木蔵之介さん、朝ドラ『あさが来た』で「ボンボン夫」を好演している玉木宏さん、などなど。女優のマイコさんと結婚秒読みと言われる妻夫木聡さんも申年生まれですね。ちなみに女性では壇蜜さん、優香さん、トリンドル玲奈さんが申年。少し上の世代だと、鈴木京香さんも年女です。ちょこちょこ熱愛の噂も浮上しますが、いつの間にか立ち消えになっている印象がありますよね。2016年は年男・年女の勢いに乗って、ついにゴールインするのでしょうか?◆申年パワーでハッピーな恋を!年男・年女に当たる人は2016年、今までにない勢いのある恋愛が待っていそうな予感です。また、場の中心人物や盛り上げ役にもなりやすいので、その役回りから人と人をつなぐ役を引き受けると運のパワーもアップするはず。自分の恋だけでなく、周りも一緒に盛り上げていきましょう!巳年や戌年、丑年のあなたなら申年狙いで恋人探しをするとベストパートナーになれるかも。年男・年女ではないあなたも、申年の人の側にいると運のパワーを分けてもらえそうですね!監修者紹介小野十傳(おのとでん)天文占術研究家。占い教室十傳スクール主宰。四柱推命・古典鬼谷易・奇門遁甲・手相人相・姓名判断・インド天文占術など、東洋占術を中心に、さまざまな占いを研究し、テレビや雑誌、Webなどで活躍。モバイルサイト風角◆姓名判断姓名判断~無料でわかる名前占い・あなたの裏性格【無料占い】
2015年12月30日俳優の豊川悦司と女優の鈴木京香が17日(木)、都内で行われた「連続ドラマW 荒地の恋」の第1話完成試写会に出席。豊川さんは約10年ぶりの共演となる鈴木さんの偉大さを「紅白歌合戦」と表現した。直木賞作家・ねじめ正一による、第3回中央公論文芸賞受賞の長編小説を連続ドラマ化。53歳の男が許されざる恋に落ちたとき、詩人として、一人の人間として情熱と言葉を取り戻していく様を描く大人のラブストーリー。平凡な家庭を築き、新聞社の校閲部に勤務しながら細々と詩作を続けている主人公・北沢太郎を豊川さん、詩人仲間の妻で北沢と禁断の愛に陥る明子を鈴木さんが演じる。豊川さんと鈴木さんの共演は2005年の「青春の門青春の門―筑豊篇―」以来約10年ぶり。豊川さんは「10年前はガッツリと仕事をした感じがないので、初めてガッツリと共演した感触がある」と再タッグを喜びながら「何といっても“鈴木京香”ですからね。知らない日本人は一人もいない、紅白歌合戦レベルです。共演は凄く光栄でした」と表現。さらに「明子はずっと京香さんだったので、京香さんが持っている魅力とそこから作り上げた明子にどんどん惚れていきました。皆も惚れちゃうでしょ?」と鈴木さんのオーラにゾッコンだった。一方の鈴木さんも「豊川さんは背中で語れる方。普通に歩いている後ろ姿も、猫を撫でている後ろ姿も、詩人としての苦悩を押し隠して淡々としているけれど、ムードがある。ご一緒できて幸せな時間を過ごすことが出来た」と10年ぶりの再会に嬉しそう。演じた明子は不倫愛に走る役どころだが「強引すぎるところもあるけれど、正直に覚悟を持って太郎さんを愛したのは魅力的。私はそこに共感できるほど大胆でもないし、勇気もないけれど、女性としては魅力を感じました」とそのモチベーションに憧れていた。また鈴木さんは、今後の人生の目標を聞かれると「仕事が好きなものですから、仕事を全うしたいですね。ただ自分が全うしたいと思っても、観てもらって面白いと思ってもらわないといけないので、中身を面白く魅力あふれる80、90歳を目指したい。興味を持ったことを諦めないようにしたいですね」と生涯現役宣言した。WOWOW「連続ドラマW 荒地の恋」は、2016年1月9日(土)22:00スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年12月17日豊川悦司と鈴木京香がおよそ10年ぶりに共演を果たし、禁断の恋に生きるWOWOWの「連続ドラマW 荒地の恋」から、このほど待望の場面写真が解禁。2016年1月9日(土)からの放送に先がけ、第1話が「WOWOWへGO!12/5(土)は無料放送!」にて先行放送されることが決まった。戦争の爪痕が色濃く残る1947年、詩誌「荒地」創刊のため、北沢太郎(豊川悦司)、三田村貴一(松重豊)、有川信夫(田口トモロヲ)ら戦後日本の現代詩運動の中心となる詩人たちが集まった。それから28年後の1975年、53歳となった北沢は妻の治子(富田靖子)、娘の優有子(川島海荷)、息子の尚に囲まれた彼は、平凡な幸せを慈しみながら、新聞社の校閲部に勤務しながら細々と詩作を続けていた。だが、親友である三田村の妻・明子(鈴木京香)と頻繁に接触を持つようになり、恋に落ちる。北沢は仕事を捨て、家族を残し、同じく家を出た明子と暮らしていく中でこれまでにない情熱と“言葉”を取り戻していく……。豊川さんと鈴木さんが「青春の門―筑豊編―」以来、約10年ぶりにTVドラマで共演を果たす本作は、直木賞作家・ねじめ正一の同名小説を原作にした“荒地”のような人生を生きる大人のラブストーリー。2008年に第1作目「パンドラ」からスタートしたWOWOWの連続ドラマWは、昨年10月より<土曜オリジナルドラマ>と<日曜オリジナルドラマ>の2本枠となり、好評を博しているが、今回、連続ドラマWとしては初めて第1話が先行無料放送されることになった。また、初解禁となった場面写真には、逢瀬のさなかの深刻な表情をとらえた豊川さん演じる主人公・北沢と鈴木さん演じる明子の姿が。さらに、若きころの情熱あふれる詩人たちの姿とともに、松重豊が演じる北沢の親友の三田村と見知らぬ女性の姿もあり、ドラマの展開が気になる写真となっている。戦前、戦中を生き抜いた世代が50代に入り、「残された時間をどのように生き、どのように死ねばよいのか」を自問し、「納得する人生」を真摯に見つめたひとりの詩人の生きざまに、まずは思いを馳せてみて。連続ドラマW「荒地の恋」は12月5日(土)に第1話を先行無料放送、2016年1月9日(土)22:00~WOWOWにてスタート(全5話、第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年11月17日