天海祐希と鈴木亮平がW主演を務めた『広島ジャンゴ2022』が、7月30日15時15分よりWOWOWで放送・配信される。4月から5月にかけて東京と大阪で上演された本作は、広島弁満載の異色“ニュー”ウエスタン活劇。現代の広島の牡蠣工場を舞台に、周囲に合わせることをまったくしないシングルマザーのパートタイマー山本(天海祐希)と、彼女に手を焼くシフト担当の木村(鈴木亮平)の物語が描かれる。作・演出は蓬莱竜太が手がけ、主演の天海と鈴木のほかに、野村周平、中村ゆり、土居志央梨、芋生悠、北香那、宮下今日子、池津祥子、藤井隆、仲村トオルらが名を連ねている。また、放送・配信に先立ち、天海と鈴木によるインタビューが到着した。──舞台初日の幕が開いた時に思ったことを教えてください。天海祐希(以下:天海)ポスターやビジュアル的なものでなぜかコメディだと思っている方もいらっしゃったみたいで、何かそれとのギャップにすごく焦ったっていう話は友人から聞きました。鈴木亮平(以下:鈴木)すごく反響が良かったです。 全体的に本当に面白かったってみなさん言ってくださいました。天海ザクザクくる。鈴木僕らは自信を持ってやっていましたが、コメディとか痛快西部劇だと思って見に来たらすごいザクザク刺されて途中からハンカチ持ってきてなかったとか、そういう話を聞きました。──天海さんは蓬莱作品の出演は初めてですよね。天海蓬莱さんの作品は、穏やかに入って何気ない日常の話からザクザクくる。そして最後にはほんのり希望が見える。人間が生きていくことって辛いかもしれないけど、いいこともあるよっていうメッセージをいつも受け取ります。今回はスケールが大きいですよね。始まる前にもいっぱい話しましたけれど牡蠣工場だけの話ではなく一つの国、もしくはいろいろな所でそういう同じような事があるって。国的にも時代的にもありえるということじゃないかな、と思います。蓬莱さんは稽古中に「音」ってよくおっしゃいましたよね。それはずっと前から?鈴木僕も2作目なんですが、そうですね。気持ちをきちんと「音」にしてお客さんに届く形に出して欲しいということみたいです。あと一つ印象的なのが、感情があってセリフにしないでくれと、セリフに感情が遅れてついてくるようなリズム感でと言われたことです。僕の木村という役は、全体のテンポをコントロールする役割でもあったりするので、そこは常に意識してあまり気持ち優先で間延びしないようにすることを教えていただきましたね。あといい人ですよね。天海うん、 いい人。──好きなシーンやセリフを教えてください。鈴木僕はけケイちゃんとエリカちゃんがポンプ小屋で自分の気持ちを話してふたりで泣くところですかね。それこそ木村は自分だけが苦しいと思っていて生きているわけですが、フィクションの西部劇の世界、現実と繋がっていて。若い子達しかも自分がすごく仲良くしていたあの10代の女の子二人がこんなことを抱えながら笑顔でいたというところに初めて気がつくシーンです。あそこのシーンは、自分も若い頃に想像できていなかった。今でも鈍感だった自分を再確認させられているようで、すごく痛いけれども、好きなシーンですね。天海私は、ケイちゃんに誰かのせいにする生き方はやめなさいというシーン。究極の人生観と言うか、「誰かのせいにする生き方はやめなさい。人に迷惑をかけずに生きなさい。笑って、自分を恥じないでなりたい自分になりなさい」っていうのが一番かな。──これから作品を見られる方にメッセージをお願いします。天海多分いろいろなところで、ちょっとサク、サクっと痛いところがあり、悲しいなと思うことがあるかもしれませんが、自分もこういう風に生きたいな、こうするべきだな、と思えるような何とも温かくなるようなお話だと思っているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。そして、出演者スタッフ一同皆さんに楽しんで頂けるように心を込めて演じていますのでぜひ楽しみにしていただきたいと思います。私は少ししんどい役です。笑顔を封印し、愛する子供の為に強くあろうと戦っている人。でも亮平くん演じる木村の明るさや暖かさとかがこの物語をすごく救ってくれています。鈴木蓬莱さんに聞くと、天海さんは笑顔を封印してオーラをあえて抑えさせる役、僕は映像とかでやっているイメージのない舞台でしかやらせられない役を当てるのが好きだと仰っていました。そういう意味ではオーラを抑えた天海さんと困ってばかりいる私をお見せできると思います。天海ちょっと表現的には、暴力的なものもあったりするので、なかなかお子さんも是非っておすすめはできないかも知れませんが、もしよろしかったら親御さんとご覧になって、きちんと説明をしながら、どんなふうに思った?こういうことはよくないよね?とお話をしながらみていただけたらなと思います。お子さんはお子さんの立場で感じるものがたくさんあると思います。ちょっと厳しい表現方法もありますけれども、そこはそこでご家族でちゃんとお話しながら見ていただけたらと思います。鈴木広島ジャンゴ、 面白いですよ。<番組情報>天海祐希×鈴木亮平『広島ジャンゴ2022』作・演出 蓬莱竜太7月30日(土) 15:15~WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送・配信『広島ジャンゴ2022』ロゴ収録日:4月13日(水)収録場所:東京・Bunkamuraシアターコクーン作・演出:蓬莱竜太【出演】天海祐希鈴木亮平野村周平中村ゆり土居志央梨芋生悠北香那辰巳智秋本折最強さとし江原パジャマ川面千晶エリザベス・マリー小野寺ずる筑波竜一木山廉彬林大貴宮下今日子池津祥子藤井隆仲村トオル番組公式サイト:
2022年07月21日舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が8日、東京・TBS赤坂ACTシアターにて開幕。初日公演を観劇した綾瀬はるか、鈴木亮平らが公演後に取材に応じた。「ハリー・ポッター」シリーズ8作目となる同舞台は、原作者J.K.ローリング自ら原案を練り上げ、「家族、愛、喪失」をテーマにハリー・ポッターの19年後の新たなストーリーを舞台化した作品。アジアとしては初上演となる。ハリー・ポッター役は藤原竜也、石丸幹二、向井理のトリプルキャストで、初日は藤原が演じた。綾瀬は「映画で見ているあの世界観にぐっと引き込まれて、すごい不思議なことがたくさんあって、今現実に戻った感じです」と物語に入り込んでいたようで、「あれはどうやって浮かんでいるんだろうとか、どういう仕組みでああなっているんだろうとか、びっくりすることがたくさんあって、気になることがたくさんありました」とコメント。「笑ったり、最後は親子とかそういう話になってくるのでグッとくるところもあって、いろんな感情になりました」と述べ、「テーマパークに来たみたいなワクワク感と、そして、魔法とか仕掛けもすごいのでびっくり楽しんでもらえると思いますし、笑うところもあれば家族の温まるところもあって、ぜひ皆さんこの夏に感情を揺さぶりに来ていただきたいと思います」とアピールした。鈴木は「すごかったですね。魔法でしたね! 何がどうなって浮いていたり、火は行くは、人は飛ぶは……びっくりしました! 途中からどうやっているんだろうってタネを探すのを諦めました。すみません、ちょっと興奮しております(笑)」とコメント。「魔法とかすごいのはもちろんなんですけど、親子の物語が……ちょっと最後泣いちゃいましたね。こんなに感動、泣かされると思ってなくて、どの世代が見ても感動すると思うので、子育て世代にも見ていただきたいし、おじいちゃんおばあちゃん世代にも見ていただきたい」と魅力を伝え、「最高でした」と称えた。公演後の取材会には、市村正親、井上尚弥、鹿賀丈史、香川照之、立川志らく、和田アキ子も出席した。
2022年07月08日俳優の鈴木亮平が8日、東京・TBS赤坂ACTシアターで開催された舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の初日レッドカーペットイベントに登場した。「ハリー・ポッター」シリーズ8作目となる同舞台は、原作者J.K.ローリング自ら原案を練り上げ、「家族、愛、喪失」をテーマにハリー・ポッターの19年後の新たなストーリーを舞台化した作品。アジアとしては初上演となる。ハリー・ポッター役は藤原竜也、石丸幹二、向井理のトリプルキャストで、初日は藤原が演じる。レッドカーペットイベントには、観劇に訪れたタレント陣が登場。ハリー・ポッター役の石丸と向井をはじめ、綾瀬はるか、市村正親、井上尚弥、鹿賀丈史、鈴木亮平が参加した。鈴木はメガネ姿で登場し、「今日はポッター感を出してみました! 意外といけるなと自分でも思いました」と笑顔でコメント。『ハリー・ポッター』の思い出を聞かれると「一通り見ているのはもちろん、USJのライドも大好きです。(乗ったのは)1回です。すっごい並んでいたので」と答えた。そして、「楽しみが止まりません。もうすっごいらしいですよね。いろんなところからとんでもない仕上がりになっている、すごい舞台だと聞いているので、数日前からワクワクしていました。2日前にご飯を食べに行って生牡蠣が出そうになったんですけど、『2日後にハリー・ポッターを見るので』とお断りしたくらいです。気合十分です!」と心境を告白。「今回、ハリーたちの物語だけではなく、ハリーの子供の世代の物語になっていると聞いているので、親子のストーリーをとても楽しみにしています。特にハリーの息子役の福山康平くんは昔から仲良くて、大学の後輩でもあるので、彼の演技も楽しみにしています」と語った。撮影:加藤千雅
2022年07月08日俳優の鈴木亮平が、映画『エゴイスト』の主演を務めることが4日、明らかになった。宮沢氷魚が共演する。同作は高山真の自伝的小説『エゴイスト』の実写化作。母を失い田舎町で鬱屈とした思春期を過ごした浩輔(鈴木)は、東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太(宮沢)と出会い惹かれ合った2人は満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだったが、2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。主人公の浩輔を演じる鈴木は、強さと脆さを同居させた生々しい演技力で観る者を引き込み、新たな境地を開拓した。龍太を演じる宮沢は透明感あふれる儚いたたずまいが、愛を注がれる純粋な青年、龍太のキャラクターに説得力を与えている。まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔と、最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太。浩輔は龍太との出会いによって鎧を脱ぎ捨て、誰かを心から愛する喜びを知っていく。しかしやがて大切な人との関係を断たれたとき、浩輔はこの愛のかたちは自己満足なのではないか、彼らを追い詰めていたのではないかと、自問自答を始めることになる。前半の甘美な展開から一転、浩輔が自らに向ける根源的な問いが観る者の心を揺さぶる作品に。監督は『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』『Pure Japanese』などを手掛けた松永大司が務めた。トランスジェンダーである友人を撮影したドキュメンタリー『ピュ〜ぴる』から約10年、本作『エゴイスト』脚本執筆の際には入念なリサーチを行い、主人公・浩輔のライフスタイルの細部までリアルに描写した。登場人物たちの心情に寄り添うドキュメンタリータッチでリアリティあふれる映像が、親密な時間の温度感や、愛するがゆえに生まれる葛藤を繊細に伝えている。○鈴木亮平 コメント「愛はエゴか、エゴが愛か」 これは私が昔から考え続けてきたテーマでした。原作小説を初めて読んだ時、著者も同じテーマに向き合ってきた方なのではないかと感じました。この映画が静かに、皆様の心の深い場所へ届きますように。○宮沢氷魚 コメント『エゴイスト』という作品に出会い、僕は人間の本質、原点とはなんなのかを考えさせられました。愛とは一体なんなのか。無条件の愛など存在するのか。たくさん悩み、苦しみ、でも希望の光を目指してこの作品に挑みました。二人の人間の愛情と生き様をまるでドキュメンタリーのように描いた作品が完成しました。一人でも多くの人にこの作品が届くことを心より願っています。○松永大司監督 コメント自身の監督デビュー作品である、友人を長年撮影したドキュメンタリー映画『ピュ〜ぴる』がジェンダーをテーマにしていた自分にとって、著者である高山真さんの想いが込められた原作を読んだ際、とても心動かされるものがありました。そしてその原作を鈴木亮平、宮沢氷魚らの人間味溢れる俳優たちと共に、力強い映画として完成させることができました。この作品がささやかでも誰かの生きる力になることを願います。(C) 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2022年07月04日ディズニー&ピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』初日舞台挨拶が1日、都内で行われ、日本版声優を務めた鈴木亮平、今田美桜、山内健司(かまいたち)、りょうが出席。主人公のバズ・ライトイヤー役を担当した鈴木が、「トイ・ストーリー」シリーズでバズを演じてきた所ジョージの演技を、隠し味として取り入れていることを明かした。ディズニー&ピクサーの傑作「トイ・ストーリー」シリーズで誰よりも仲間思いのバズ・ライトイヤーの原点を描く本作。鈴木は「僕は年齢的に、だいたい世代がアンディ少年と同じくらい」だそうで、「僕も(シリーズを)観ていて、バズってどういう設定なんだろう、スターコマンドって何? ザークって誰? と思っていた。それがわかる。アンディ少年が見ていたバズ・ライトイヤーの物語ってこれか! と思いました。アンディ少年もハマるはずだと思った」と気になっていたことが本作で明かされたと声を弾ませた。続けて鈴木は「一番びっくりしたのは、所さんが『無限の彼方へさあ行くぞ!』と言うじゃないですか」と所ジョージ風にセリフを放ち、山内が「今、所さんのモノマネをしました?」とすかさずツッコむと、鈴木は「後半ちょっと入りました」と照れ笑い。「吹き替えをやる前に、いったん所さんのモノマネをやってみてはいるんです。どれくらい、ふりかけるかなと。結局、隠し味程度しかふりかけていないんですが(笑)。あのセリフは、バズが1人で言うセリフじゃなかった。びっくりしましたし、興奮しました。ぜひ観ていただいて、驚いてください」と熱く語る。また周囲から「バズに似ている」と言われることもあるといい、鈴木は「アゴがしっかりしている。カクッとした感じとか『似ている』と言われますね。髪型も若干、近いかもしれない」とにっこり。今田も「分け目が一緒」と続くと、鈴木は「バズです!」とうれしそうにアピールしていた。またバズが仲間との出会いや絆によって成長していく映画の内容にちなみ、それぞれが「仲間との大切な出会い」について尋ねられ、鈴木は「高校生の時に1年間だけ、アメリカに留学をした。そのホストファミリーのご夫婦とはいまだにつながっている。その方たちとの出会いで、僕はすごく変わった」と答え、「いまでも『こういう仕事をしている』とメールを送ると、『調子に乗っちゃダメだよ』とか『周りの人を大切にしなさい』と言ってくれて、本当にお父さん、お母さんなんです」と明かす。また「ホストファーザーが自然番組や歴史遺産の番組が好きだった。それが僕の歴史や遺産好きにつながっている」とあらゆる影響を受けたという。今田は「上京する時に今の事務所にスカウトをしてもらったことが、すごく大きな変化だった。福岡出身なんですが、それがなかったら、東京に出てきていないだろうなと思う」と告白。「人生が180度変わった。そのときは福岡でお仕事をしていて、ポスターを見つけてもらって、それがきっかけで今に至ります。運命だったなと思います」としみじみと語っていた。
2022年07月01日●バズ役にプレッシャー沢城みゆきに相談も俳優の鈴木亮平が、『バズ・ライトイヤー』(7月1日公開)で主人公バズ・ライトイヤーの日本版声優を務めた。徐々に仲間の大切さに気づいていくバズと同じような道を自身も通ってきたという鈴木。声優挑戦の感想とともに、若手時代からの変化や俳優としての現在地、理想の男性像など話を聞いた。「トイ・ストーリー」シリーズのバズ・ライトイヤーは、アンディ少年のお気に入りのおもちゃだが、実はアンディ少年の大好きな映画の主人公。その映画が、本作で描かれる『バズ・ライトイヤー』で、オリジナル版ではクリス・エヴァンスが担当したバズ・ライトイヤー役の日本版声優を鈴木が務めた。ピクサー作品はほとんど見ているという鈴木。その中で「トイ・ストーリー」シリーズは特別な思い入れがあり、バズ役はプレッシャーもあったという。「一番なじみがありますし、僕はアンディとだいたい同世代で。だからこそバズ役はプレッシャーでした。もう僕の中には所さんのバズがいましたから、人間としての新しいバズをどう作り上げていくか。大変なことになったぞと思いました」声優の仕事については「声だけで表現することは、いつもとけっこう違います」とのこと。「あまり声で説明しないように気をつけてお芝居しているので、声で全部表現するのはかなりモードを切り替えないといけなくて」出演決定後、舞台共演をきっかけに交流が続いている声優の沢城みゆきに相談し、いつもどのような準備をしているのか聞いたという。「僕が一番感銘を受けたのは、かなり準備されているということです。プロになるとスッとできるのかなと思っていたんですけど、プロでも一つ一つにきちんと準備されるんだと。僕らも恥ずかしがらず、きちんとそういうことをしていいんだなと感じ、事前にしっかり準備するようにしました」沢城も、バズたちが乗り込む宇宙船の自動操縦音声作動ナビゲーター・アイヴァン役で本作に参加している。バズ役が解禁された際に、沢城から「バズだったんですね。私も出てます」とメールで告げられるまで鈴木は気づかず、びっくりしたと振り返った。●1人で突っ張っていた過去からの変化『孤狼の血 LEVEL2』や『土竜の唄 FINAL』などで見せた悪役演技にも定評がある鈴木だが、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』のスーパー救命救急医役や『西郷どん』の西郷隆盛のような正義感の強いヒーロー的な役は、鈴木本人のイメージとぴったり重なり、本作のバズ役もとてもしっくりくる。鈴木自身もバズにシンパシーを感じているようで、「なんか似ているんですよね。顎の輪郭とか、あそこまでではないですけど僕もしっかりめで」と笑う。また、「眉毛を動かして表情を作るときがありますが、僕もやります」と言うと、眉毛を動かしてキリッとした表情を見せてくれた。本作のバズは、責任感は強いが他人に頼るのが苦手。自分の力を過信したために、1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。そして、全員で地球に帰還する方法を見つけるというミッションに挑む中で、仲間の大切さに気づいていくことになる。鈴木に理想の男性像を尋ねると、「仲間の絆を大切にすることを気づいた後半のバズになりたい」と言い、「僕もだいたい同じような道を。『俺は何でもできる!』というところから、『自分はなんてダメな俳優なんだ。でもみんなと一緒に作ればいいものが作れるかもしれない』って、誰しも通りがちな道を僕も見事に通ってきているのですごく共感できました。後半のバズになって、たくさんの人と一緒によりよいものを作っていきたいです」とバズと自身を重ねた。さまざまな現場を重ねていく中で仲間と協力して作り上げる大切さに気づいたようで、「年齢だと思いますね。30歳前後でこのままじゃダメだって思ったのをすごく覚えています」と振り返り、「以前は意識的にかっこつけていたというか、俳優ってこういなきゃっていうのがすごくありましたが、そこからは自然体でそのままの自分でいこうって思いました」と変化を告白。そう変わってから「はるかによくなっていった」と言い、「お芝居もいい結果が出るし、もう一度仕事がしたいと思ってくださる人も増えましたし、なんであんな1人で鼻息荒く突っ張っていたんだろうって(笑)。それで学べたことも失敗もたくさんあったので、そういう時期があったのは大事だと思います」と笑顔で話した。●Myヒーロー・冴羽リョウからさまざまな影響また、本作から「過去に生きるのではなくて今と未来に目を向けていく大切さ」を学んだという。「後悔していることはたくさんありますが、その失敗から学んで今の自分がいるので、人間失敗していいんだと。失敗した結果、また新しいものを受け入れて、いい人生だったなって思えたらいいんじゃないかなって。哲学的なテーマを持ち帰りました」としみじみ。そんな鈴木の原動力は「人の心に長く残るものを作りたい」との思い。「それはすごく難しいことで、うまくいった作品でも、もっとこうできたはずって、きりがない。自分が未熟だし失敗もたくさんするからこそ、情熱をもって飽きずにいられているのだと思います」と自己分析した。アンディにとってのバズのような、鈴木にとって子供の頃のヒーローは? との問いには、迷わず「『シティーハンター』の冴羽リョウ(リョウはけものへんに尞が正式表記)」と回答。「いまだに僕はその人だと思って生きています(笑)」と明かす。好きなところについては「おそらく僕は、クールで仕事ができる人よりは、普段はおちゃらけているけどやるときはやるタイプが好きなんだと思います」と説明。「僕もそんなにクールなタイプではないのでちょっと似ているかもしれないですね。そうありたいなとは思っています」と話した。また、「髪の毛を伸ばすと無意識に寄っていくんです。自分の中で、かっこいいってこうだというのがあるので、あまり近づかないようにしているんですけど、結局そういう髪型が好きなんだなと。あとジャケットを着ると腕まくりをしているんです(笑)」と、さまざまな影響を受けているようだ。●俳優の仕事は「たぶん死ぬまでやる」「役者としての完成度は何%?」との問いには、「低いです。現状15%くらいですよ。一生かけてやれる仕事ですから。ウソです、20%ぐらいです、ちょっと謙遜しました(笑)」と回答。数々の映画やドラマで重要な役どころを演じ、大河ドラマの主演や日曜劇場の主演も務める実力者ながら、自己評価はかなり低い。一生をかけて「100%を目指していく」とのことで、「まだお芝居を始めて20年しか経っていない。たぶん死ぬまでやるので、今でけっこういっていたらどこかで打ち止めになってしまう。ここから20年経ってもまだ60歳ですから、80歳までやるとしたら、20%、40%…60%までしかいけない(笑)。ちょっとペースを上げて頑張ります! どこかで加速度的に上がってほしいです」と話した。これから身につけたい役者としてのスキルは「たくさんあります」とのことで、その一つとして「もっと客観的に見ながら入り込めるはず」と課題を挙げた。相反することのように感じるが、「僕らの仕事は両輪を広げていかなきゃいけない。もっとその人物に入り込んで自由に、相手の状況と反応を見て勝手に人物が暴走していくことに身を任せられる能力と、その一方で、それが相手やお客さんに届いているか、監督が求めるものなのか、カメラにちゃんと映っているか。うまい人は両方を究極まで広げていける。すごいなって思う人はいっぱいいます」とその重要性を語った。『バズ・ライトイヤー』では、吹替の面白さも難しさも実感したという鈴木。「息の出し方の強弱とかが日本語と英語ではだいぶズレているので、勉強になりましたし、すごく面白かったです」ただ、実写の吹替をやってみたいという思いは「今のところないです」とのこと。「だったら僕にやらせてくれって思います(笑)。そこまで表情とか作られてしまうと、こっちにできる表現が本当に限られてしまうので」と話した。そして、「やっぱり同業者じゃないですか。国が違えどお互い切磋琢磨していく関係なので、そういう意味では、僕もまだ未熟なのかもしれません、前半のバズのように(笑)」と笑っていた。■鈴木亮平1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。2007年に『椿三十郎』で映画デビュー。2013年に主演映画『HK/変態仮面』で注目を浴びる。翌年、NHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインの夫を演じ、2018年にはNHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公・西郷隆盛を演じた。2021年にはTBS日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』で主演を務め、映画『孤狼の血 LEVEL2』、『燃えよ剣』、『土竜の唄 FINAL』への出演も話題に。『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』が2023年公開予定。
2022年06月29日『バズ・ライトイヤー』(7月1日公開)の日本版声優スペシャルイベントが20日、千葉県浦安市の東京ディズニーランドで行われ、日本版声優を務める鈴木亮平と今田美桜が出席した。東京ディズニーランドのトゥモローランドで行われたイベントに、バズ・ライトイヤー役の鈴木亮平、バズの人生を変えることになる大切な仲間・イジー役の今田美桜が登場。トゥモローランドには、おもちゃのバズ・ライトイヤーが活躍するアトラクション「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」や壮大な宇宙の旅を体験できるスペース・マウンテンがあることから同イベントが実現した。スペース・マウンテンをバックに、鈴木は「ディズニーランドに来ると、まずこのエリアにきてスペース・マウンテンに乗るのがいつもの流れなので、この場所でイベントをできることがとても感動的です! 実は昨日も下見に来たんです(笑)。そして、トイ・ストーリーホテルに泊まりました!『俺おもちゃだったんだ』という気持ちになりました(笑)」と思い出と共に直近のエピソードを語る。“バズ・ライトイヤー”を意識したグリーンの衣装に身を包んだ今田は「福岡から上京してきたときは、まずディズニーランドにきました。当時シンデレラ城の大きさに感動したのを覚えています。イベントでこの場に立てることに、驚きと感動の気持ちです」と、胸にこみ上げる思いを語った。世界中で愛され続ける「トイ・ストーリー」シリーズは2人にとっても馴染み深く、今田は「私はウッディをみんなで助けに行くシーンが大好きです。特に『トイ・ストーリー2』の、カラーコーンに隠れながら道をみんなで横断するシーンが、みんなの仲間思いな一面が見れてすごく好きです」と告白。鈴木はアンディの人生を変えるほど夢中になった映画をアンディと同じ目線で体験できる本作『バズ・ライトイヤー』の魅力について「エモいですよね!実は僕もアンディと同じ世代なんです。アンディがおもちゃのバズを好きなことはみんな知っていますが、そんなアンディが観ていた映画の主人公・バズってどういうキャラクターなんだろうって思ったのですが、今回それが明かされ、バズの未熟な部分や思い、そしてバズのお馴染みの航星日誌についてなど、いろんな発見があります。特に、あの悪の帝王“ザーグ”ってこういう…これ以上は言えないですけど(笑)」と熱弁した。そして本作の日本版声優を務めることが決まった際のことについて鈴木は「非常に嬉しかったのと同時に、人気キャラクターを演じるプレッシャーもありました。人間のバズとして演じることを意識したのですが、所さんの作り出した愛すべきバズのイメージを裏切らないように、かつ新しいバズを作り上げる思いで挑みました」と明かし、今田も「ドッキリなんじゃないかと思い、何度も確認しました。母もすごく喜んでいました!」と語った。2人はすでに完成版を一足早く鑑賞したそうで、鈴木は「バズの魅力は、未熟なところにあるなと思っています。僕らの知っている仲間思いのバズは最初からそうだったのではなく、周りを信頼できず、プライドの高いバズがどのように成長したのかを感じられます。そして、素直なところがすごく好きなんです。間違えてもそれを認めて次に向かう強さを持っていて、応援したくなるようなキャラクターです。映画はとにかくエキサイティングな宇宙の冒険はもちろん、かっこいいロボットやマシンが魅力的です。かっこよさと同時に、世代と時空を超えた愛の物語となっています」と魅力を紹介。今田も「イジーは元気で活発な女の子ですが、その中で見せる弱さもあります。そんな自分の苦手なところにもしっかり向き合う、強い女性です。バズと出会い、あんなに強いバズを引っ張るような魅力もあるんです。映画は、本当に圧巻でした!自分も宇宙にいるような感覚になりましたし、アトラクション体験のような迫力、そして寄り添いたくなるような瞬間もあり、仲間の絆がギュッと詰まっている映画だと思います」と、作品への自信をのぞかせた。バズとイジーのような固い絆で結ばれた仲間とのエピソードについて、鈴木は「作品を作る仕事もチーム戦なので日々感じるのですが、昼間のシーンをもうすぐ暗くなってしまうタイミングで撮影するときの、あの一体感ってなんなんでしょうね(笑)。これを朝からできていればいいんですけど、そういうわけにはいかないので、ピンチになることって大事だと思います。映画の中でバズとイジーがそうだったように、ピンチになることで仲間の絆を改めて感じることができますよね」と述べ、今田も「事務所の方々や一緒に作品を作っているスタッフなど、日々仲間の絆には感謝しています」と日々感じる思いを明かした。イベント後には「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」を体験。8月31日まで期間限定で高得点を狙えるスペシャルバージョン“アストロ・ヒーロータイム!”が実施されていると聞き、鈴木は「以前乗ったとき点数が低かった記憶があるので、ネットで攻略法をみてきました!(笑) バズ・ライトイヤーとしてはジュニア・パトロールの今田さんには負けられないです!」、今田は「私は初めてなので楽しみです! バズと同じ体験ができることにワクワクしています」と意気込んだ。体験後に、鈴木は「満点でレベル7(アストロ・ヒーロー)を獲得しました! 事前に勉強していたので、次あれがくるぞって思ったのがキター! ってなりました(笑)」と、見事な“スペース・レンジャー”っぷりを披露。初挑戦となった今田も「楽しかったです!私はレベル4でした!」と興奮した様子で語った。最後に、本作を待ち望んでいるファンに向けて、今田は「仲間の絆ってすごく大きくて、バズに助けられるだけでなく、イジーもバズのことを助ける、そんなお互いの支え合いが描かれた作品になっています。是非楽しんでいただきたいです」とメッセージ。鈴木は「この作品のテーマの一つは“時間”なんじゃないかと思います。今を生きる大切さを感じていただけると思います。時間が過ぎる無常さや切なさもあるけど、過ぎた先にもっと素晴らしいことがある。時間が動いているからこそ、この一瞬を大切にしたいと思えるような映画になっていると思います。あとは本当に宇宙にいるような体験ができると思います!」と語った。(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved. (C)Disney
2022年06月20日俳優の鈴木亮平が、ディズニー&ピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』(7月1日公開)で、主人公バズ・ライトイヤーの日本版声優を務めることが27日、発表された。あわせて日本版本予告も公開された。ディズニー&ピクサーの大傑作「トイ・ストーリー」シリーズで誰よりも仲間思いのバズ・ライトイヤーの原点を描く最新作『バズ・ライトイヤー』が、ディズニー&ピクサー作品として約2年ぶりに映画館の大スクリーンに帰ってくる。オリジナル版のバズ・ライトイヤーの声優を「マーベル」シリーズのキャプテン・アメリカ役でも人気のクリス・エヴァンスが担当することでも話題となっている本作だが、このたび、日本版本予告とともに、バズ・ライトイヤー役の日本版声優に鈴木亮平が決定した。「トイ・ストーリー」シリーズでアンディ少年のお気に入りのおもちゃのバズ・ライトイヤーは、実は、アンディの人生を変えるほど夢中になった大好きな映画の主人公でもある。その映画こそが、今作で描かれる『バズ・ライトイヤー』。そんな誰もが知る仲間思いのおもちゃの“バズ・ライトイヤー”のモデルとなった、アンディが大好きな映画の主人公バズ・ライトイヤーの日本版声優を鈴木が務める。US本社のオーディションを経て、見事日本版声優の座を射止めた鈴木は、決定の知らせを聞き、「興奮しました!あのバズ・ライトイヤーを僕がやらせていただいていいんだろうかという思いが一番強かったですね。嬉しかったですし、光栄ですが、ちゃんとやらなきゃいけないというプレッシャーも感じています」と心境を告白。鈴木といえば、役づくりに対するこだわりが話題となることも多いが、収録に臨むにあたり、「バズがどういう人間で、何を求めて生きていて、どういう環境で育ってきたのかを考えるところから始めました。おもちゃのバズのモデルとなった“人間のバズ”をどこまで演じられるか、いろんなバズの面を掘っていきました」と鈴木ならではの深いアプローチを明かした。また、バズの魅力について聞かれると「完璧じゃないところかなと思います」と語り、「一見、完璧でかっこいいスペース・レンジャーに見える、本人もそうありたいともがいているけれども、実は失敗もたくさんして、人を育てるのが苦手。プライドと責任感は表裏一体だと思うんですが、そういう未熟なところと、かたやすごく愛情深くて優しくて、何か自分が間違えたと悟ったときにはすごく素直に自分を変えることが出来るという、未熟さと素直なところがバズの一番の魅力かなと思います」と人間味あふれるキャラクターだということを明かす。さらに、「ふり幅を広くとって表現して、いろんな面を見せていけば、深い人間バズ・ライトイヤーとして浮き上がってくるかなと思っています」とアフレコへの意気込みを語った。劇中では、「無限の彼方へ、さぁ!」というバズ・ライトイヤーのアイコンとも言えるセリフも登場するが、「おもちゃのバズの言い方との違いを、いい意味で裏切りながら皆さんに楽しんでいただきたい」とアピールした。さらに作品について、「今生きている環境、周りにいる友人、家族、物もそうですが、今あるものに感謝して、“自分は恵まれているんだ、もしかしたら必要なものはもう既に周りにあるのかもしれない”と気づくというのがテーマの一つにもなっています。バズを通して、歳を重ねていくこと、時間が過ぎていくことのすばらしさをすごく感じました」と魅力を述べ、「どんな方が見ても必ず共感できるキャラクターがいます。バズを応援したいという気持ちになってもらえますし、大きな感動とワクワク感を持ち帰っていただけると思います」と作品に対しての自信をみせた。(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2022年05月27日映画『バズ・ライトイヤー』が7月1日(金)に公開となる。このたび、主人公・バズ・ライトイヤー役の日本版声優を鈴木亮平が務めることが決定し、日本版の最新予告が公開された。ピクサー・アニメーション・スタジオの第1作目にして、世界で初めての長編フルCGデジタルアニメーションとして誕生した『トイ・ストーリー』、世界中が涙した続編の『トイ・ストーリー3』。そして米批評家から大絶賛の嵐となった『トイ・ストーリー4』はともに日本でも興行収入100億円を超えるヒットを記録。そのシリーズ最新作が約2年ぶりに映画館の大スクリーンに帰ってくる。シリーズでおなじみのアンディ少年のお気に入りの“おもちゃ”バズ・ライトイヤーは、ウッディとともに“おもちゃ”たちのリーダーとして誰よりも仲間思いのキャラクターだ。彼のモデルとなったのは、アンディが夢中になった好きな映画の主人公“スペース・レンジャー”バズ・ライトイヤー。その感動のファンタジー・アドベンチャー映画こそ本作である。そんな誰もが知る“スペース・レンジャー”バズ・ライトイヤーの日本版声優を、鈴木が務めることが決定。鈴木は、第45回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞、アクションから、コメディ、シリアスなドラマまで幅広い作品に出演し、その高い演技力や役作りを通して、物語に圧倒的な説得力をもたらす俳優だ。あわせて、鈴木の声があてられた日本版の最新予告も公開となった。US 本社のオーディションを経て、見事日本版声優の座を射止めた鈴木は、決定の知らせを聞き、「興奮しました!あのバズ・ライトイヤーを僕がやらせていただいていいんだろうかという思いが一番強かったですね。嬉しかったですし、光栄ですが、ちゃんとやらなきゃいけないというプレッシャーも感じています」と喜びと同時に、プレッシャーも感じたようだ。鈴木といえば、役づくりに対するこだわりが話題となることも多いが、収録に臨むにあたり、「バズがどういう人間で、何を求めて生きていて、どういう環境で育ってきたのかを考えるところから始めました。おもちゃのバズのモデルとなった“人間のバズ”をどこまで演じられるか、いろんなバズの面を掘っていきました」と鈴木ならではの深いアプローチを明かした。また、バズの魅力について聞かれると「完璧じゃないところかなと思います」と語り、「一見、完璧でかっこいいスペース・レンジャーに見える、本人もそうありたいともがいているけれども、実は失敗もたくさんして、人を育てるのが苦手。プライドと責任感は表裏一体だと思うんですが、そういう未熟なところと、かたやすごく愛情深くて優しくて、何か自分が間違えたと悟ったときにはすごく素直に自分を変えることが出来るという、未熟さと素直なところがバズの一番の魅力かなと思います」と人間味あふれるキャラクターだということを明かす。さらに、「ふり幅を広くとって表現して、いろんな面を見せていけば、深い人間バズ・ライトイヤーとして浮き上がってくるかなと思っています」とアフレコへの意気込みを語った。劇中では、<無限の彼方へ、さぁ!>というバズ・ライトイヤーのアイコンとも言えるセリフも登場するが、「おもちゃのバズの言い方との違いを、いい意味で裏切りながら皆さんに楽しんでいただきたい」とアピールした。作品について、鈴木は「今生きている環境、周りにいる友人、家族、物もそうですが、今あるものに感謝して、“自分は恵まれているんだ、もしかしたら必要なものはもう既に周りにあるのかもしれない”と気づくというのがテーマの一つにもなっています。バズを通して、歳を重ねていくこと、時間が過ぎていくことのすばらしさをすごく感じました」と、今という時間、そして仲間の大切さを描いた、深い感動的なメッセージの込められた作品であることを教えてくれた。最後に、「どんな方が見ても必ず共感できるキャラクターがいます。バズを応援したいという気持ちになってもらえますし、大きな感動とワクワク感を持ち帰っていただけると思います」と作品に対しての自信をみせた。『バズ・ライトイヤー』7月1日(金)公開
2022年05月27日ディズニー&ピクサーの大傑作「トイ・ストーリー」シリーズで知られる、誰よりも仲間思いのバズ・ライトイヤーの原点を描く最新作『バズ・ライトイヤー』。この度、鈴木亮平が“おもちゃのバズ”のモデルになったバズ・ライトイヤー役の日本版声優に決定、日本版本予告が解禁された。「トイ・ストーリー」シリーズでアンディ少年のお気に入りのおもちゃのバズ・ライトイヤーは、アンディの人生を変えるほど夢中になった大好きな映画の主人公でもある。その映画こそが、今作で描かれる『バズ・ライトイヤー』。その主人公“バズ・ライトイヤー”の日本版声優を務めるのが、第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞、アクションからコメディ、シリアスなドラマまで幅広い作品に出演し、その高い演技力や役作りを通して、物語に圧倒的な説得力をもたらす俳優・鈴木亮平。US本社のオーディションを経て見事、日本版声優の座を射止めた鈴木さんは、決定の知らせを聞き「興奮しました! あのバズ・ライトイヤーを僕がやらせていただいていいんだろうかという思いが一番強かったですね。嬉しかったですし、光栄ですが、ちゃんとやらなきゃいけないというプレッシャーも感じています」と喜びと同時に、プレッシャーも感じたよう。鈴木さんといえば、真摯な役作りでも知られるが、収録に臨むにあたり「バズがどういう人間で、何を求めて生きていて、どういう環境で育ってきたのかを考えるところから始めました。おもちゃのバズのモデルとなった“人間のバズ”をどこまで演じられるか、いろんなバズの面を掘っていきました」と鈴木さんならではのアプローチについて明かした。また、バズの魅力について聞かれると「完璧じゃないところかなと思います」と語り、「一見、完璧でかっこいいスペース・レンジャーに見える、本人もそうありたいともがいているけれども、実は失敗もたくさんして、人を育てるのが苦手。プライドと責任感は表裏一体だと思うんですが、そういう未熟なところと、かたやすごく愛情深くて優しくて、何か自分が間違えたと悟ったときにはすごく素直に自分を変えることが出来るという、未熟さと素直なところがバズの一番の魅力かなと思います」と人間味溢れるキャラクターだということを明かす。さらに、「ふり幅を広くとって表現して、いろんな面を見せていけば、深い人間バズ・ライトイヤーとして浮き上がってくるかなと思っています」とアフレコへの意気込みを語る。劇中では「無限の彼方へ、さぁ!」というバズ・ライトイヤーのアイコンとも言えるセリフも登場するが、「おもちゃのバズの言い方との違いを、いい意味で裏切りながら皆さんに楽しんでいただきたい」とアピールした。さらに作品について、「今生きている環境、周りにいる友人、家族、物もそうですが、今あるものに感謝して、“自分は恵まれているんだ、もしかしたら必要なものはもう既に周りにあるのかもしれない”と気づくというのがテーマの一つにもなっています。バズを通して、歳を重ねていくこと、時間が過ぎていくことのすばらしさをすごく感じました」と、いまという時間、そして仲間の大切さを描いた深い感動的なメッセージの込められた作品であることに言及。そして、鈴木さんは「どんな方が見ても必ず共感できるキャラクターがいます。バズを応援したいという気持ちになってもらえますし、大きな感動とワクワク感を持ち帰っていただけると思います」と作品に対して自信をみせた。到着した日本版本予告は、冒頭から「トイ・ストーリー」の誰よりも“仲間思いなおもちゃ”バズ・ライトイヤーが登場。そして、優秀なスペース・レンジャーが危険なハイパー航行に挑むも、戻るとそこは親友すらもう居ない“62年と7か月と5日後の世界”…。孤独なバズと新たな仲間が挑む不可能なミッションが臨場感溢れる映像で展開されている。『バズ・ライトイヤー』は7月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バズ・ライトイヤー 2022年7月1日より全国にて公開©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2022年05月27日俳優の鈴木亮平が出演する、東海旅客鉄道(JR東海)の新CM「いざいざ奈良『東大寺・ならまち編』」が11日より順次放送される。JR東海は「いざいざ奈良」のキャンペーンタイトルで、新しい奈良の観光キャンペーンをスタート。第一弾「東大寺・ならまち編」では、「世界遺産検定1級」を持つほど歴史文化に詳しい鈴木亮平がイメージキャラクターを務める。○■鈴木亮平コメント約20年ぶり、大人になってからは初めて奈良に来ました。大人になって東大寺を訪れてみると、受け取る側の感性が変化しているので、以前とは奈良にもつ印象が全然違っていて、新鮮な発見と感動がありました。奈良の魅力は、ほぼ1300年前のまま、今でもその当時のものを見られること。これは、奇跡に近い、本当に幸せなことだと思います。これからも、奈良の魅力を発信するお手伝いができればと思います。(C)JR東海
2022年05月11日俳優の大谷亮平と歌手の中島美嘉が3日、都内で行われたSpotify独占配信の音声番組『BATMAN 葬られた真実』の公開記念プレミアイベントに出席した。全世界で4億600万人以上のユーザーに利用されているオーディオストリーミングサービス「Spotify」では、 この日からSpotifyオリジナルポッドキャスト番組『BATMAN 葬られた真実』を世界同日配信する。オリジナル脚本のもと、9言語で制作された本作は、DCコミックスの代表的なシリーズ『バットマン』のエピソードを音声のみで表現。日本版ではバットマン/ブルース・ウェインの声を大谷亮平、バーバラ・ゴードンを中島美嘉が担当したほか本作の鍵を握るリドラーに岩田剛典、ケルを松井玲奈が演じている。主人公のバットマン/ブルース・ウェイン役の大谷は「最近ミュージカルの『ボディーガード』でケビン・コスナーさんが演じた世界的有名な役をやらせてもらい、皆さんが知っている役をやることはこの先ないなと思っていました。そんな矢先にまさかの『バットマン』。興奮しましたしまたね」と喜びを語った。普段の演技とは異なり、本作では声だけの演技となったが、「声だけで表現する難しさはありましたが、逆に集中できると思い、今回は気持ちを声に乗せたり役になりきることを肝に銘じました。とにかく楽しみましたね」とアテレコの感想を。一方の中島は「刑事役は色々と専門用語がいっぱいあって、どうやったら自然に言えるのかなと最初は考えました」と気をつけたポイントを明かしつつ「私も楽しむのが一番だと思いました。緊張はしていましたが、楽しませてもらいました」と振り返った。聴くだけで映画クオリティのストーリーが楽しめる同番組。大谷が「収録している時に『こんな感じで良いですか?』と監督さんとお話をしていたら、『カッコイイSEが入るので』と仰っていました。耳を感じる映画という意味では、多くの方に体験してもらいたいですね。没入感半端ないですよ」と品質の高さに驚がくしたといい、「真っ暗にした暗闇の中で聴いて欲しいです。そうすると新しい世界に引き込まれますし、イヤホンで聴くのも良いです」とオススメの視聴法を。中島も寝る前やヘッドフォンでの視聴を推奨し、「映像がなくても聴いているだけで色んなことを忘れて楽しめることがすごいですよ。自分の想像力がプラスして世界が広がっていくので、自分の声が気になりながらも『次なんだっけ?』とずっと気になりながら聴いていました。没入させてもらえる感じがあります」と語っていた。
2022年05月04日2022年3月12日、俳優の鈴木亮平さんがTwitterを更新。投稿された1枚の写真に、喜びの声が上がっています。鈴木亮平が最優秀助演男優賞を受賞同月11日に行われた『第45回日本アカデミー賞授賞式』に出席した、鈴木さん。鈴木さんは、映画『孤狼の血 LEVEL2』にて、極悪非道なヤクザの上林組組長・上林成浩(うえばやし・しげひろ)役を怪演し、最優秀助演男優賞に選ばれました。日本アカデミー賞授賞式から1日が経過した同月12日、受賞した喜びを、写真付きで次のようにつづっています。昨晩。日本アカデミー賞授賞式に「孤狼の血」チームで参加し、非常に光栄な賞をいただきました。チーム全員でいただいた賞だと思っています。これまで温かく応援してくださった皆様一人一人に感謝致します。そして今後とも、引き続き精進致しますのでよろしくお願い致します。亮平 pic.twitter.com/aCVXnpOWAU — 鈴木亮平 (@ryoheiheisuzuki) March 12, 2022 鈴木亮平「素敵な女性になられました」受賞時の喜びをつづったツイートを皮切りに、会場で会った著名人たちとの写真を次々と投稿した、鈴木さん。中でもファンを喜ばせたのは、2009年に放送されたテレビドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)で共演した、俳優の吉川愛(旧:吉田里琴)さんとのツーショットでした。そしてあの頃よりの変わらぬ応援ありがとうございます。本当に素敵な大人になられました。 pic.twitter.com/iwVY3sTwGj — 鈴木亮平 (@ryoheiheisuzuki) March 12, 2022 同テレビドラマでは、聖ルチア女学園附属執事養成学校に通うお嬢様、麻々原みるく役を、吉川さんが、その執事である大門役を、鈴木さんが演じています。当時9歳だった幼い吉川さんも、22歳の立派な大人に。吉川さんは映画『ハニーレモンソーダ』で、新人俳優賞を受賞しています。成長した吉川さんの姿を見た鈴木さんは、「本当に、素敵な大人になられました」と、お嬢様を見る執事のようにひざまずき、ほほ笑んでいました。『お嬢様と執事』を思わせるツーショットに、7万件以上の『いいね』とたくさんのコメントが寄せられています。・これは泣いちゃう。2人とも、ずっと大好きです!・そのままドラマが続いているかのようなツーショットに、感動した。・2人の再会の場が日本アカデミー賞授賞式だなんて、素敵すぎる…。再会の場で、ともに名誉ある賞を受賞した、鈴木さんと吉川さん。それぞれ違う環境で活躍してきた2人が、再び共演する日が来るのを、ファンは待ち望んでいることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年03月12日『孤狼の血 LEVEL2』の鈴木亮平が、第45回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。前哨戦の賞レースを席巻してきた鈴木さんの受賞となったが、発表された瞬間、鈴木さんは隣に座る主演の松坂桃李とエアーでグータッチをし、あふれる喜びを表現していた。助演男優賞には、『護られなかった者たちへ』で受賞したベテラン俳優・阿部寛や『ザ・ファブル殺さない殺し屋』の堤真一のほか、同じく『孤狼の血 LEVEL2』から村上虹郎、『すばらしき世界』から仲野太賀と、現在の日本映画界を彩る俳優が顔を揃えていた。『孤狼の血 LEVEL2』では、白石和彌監督から「日本映画史に残る悪役にしてほしい」と、主人公の刑事・日岡(松坂さん)に対抗する上林組の組長・上林成浩をオファーされたという鈴木さん。刑務所でも手に負えず出所が早まるほどの凶悪者で極悪非道な外道を、白石監督の期待に応え怪演した。松坂さんと雨の中で格闘する1対1のシーンも印象的だったが、鈴木さんは「この映画で僕はいわゆる悪役ですが、僕を悪く見せてくれているのが桃李くん。全部お芝居を受けてくれた」と振り返る。本当は3発殴るシーンを本番で急に4発にしたものの、松坂さんはすぐにリアクションを取ってくれたと鈴木さんは告げる。「その瞬間に“すごい、松坂桃李すごい”と惚れ直しました。何回も共演していたのもあってできたかなって思います」と、ふたりならではの間柄だからこそ成り立ったシーンだったという。授賞式では、恭しくブロンズ像を受け取った鈴木さん。スピーチでは、「本当にありがとうございます。あの…自分ひとりでは決していただけないものですので、この作品に関わった全ての方、ロケに協力してくださった広島の方に、まずは感謝したいです」と潤んだ瞳で語った。「感謝したい人だらけなんですが」と前置きした鈴木さんは、「1作目の主演を務めたのが役所さんなので、『LEVEL2』の現場は役所さんがいないプレッシャーとの戦いでした。その空白が、僕たちにいいプレッシャーを生んで緊張感にあふれた映画ができあがりました。役所さんにも感謝したいです、ありがとうございます」と、役所さんの不在をバネに完成された不気味な上林だったと振り返る。喋り終わった鈴木さんは一呼吸し、「すごいですね」と、事態をようやく飲み込んだかのような表情を見せる。「思い返せば映画を観るのが好きで、スクリーンの世界の中に入りたいと思った子供から、18歳で芝居を始めて、本当にたくさんの人に迷惑をかけて助けていただいて、今日ひとつの評価をいただけました。今日はひとりずつの顔を思い浮かべてブロンズ像を眺めて過ごしたいと思います」と最後は笑顔を見せた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日活躍著しい劇作家・演出家の蓬莱竜太が、広島市の企画プロジェクトで地元の劇作家と共作し、2017年に広島で上演した『広島ジャンゴ』。今回、フィクションとエンタテインメント性を高めて再構築、『広島ジャンゴ 2022』として上演する。物語の舞台は現代の広島の牡蠣工場。周囲にまったく合わせようとしないシングルマザーのパートタイマー・山本(天海祐希)に手を焼いている、シフト担当の木村(鈴木亮平)。ある日木村が目覚めると、そこはワンマンな町長(仲村トオル)が牛耳る西部の町・ヒロシマだった!?子連れガンマン・ジャンゴとして現れる山本、木村はなぜかジャンゴの愛馬・ディカプリオとして、町の騒動に巻き込まれていく…。ダブル主演の天海と鈴木が、作品と意気込みを語った。COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ2022」チケット情報何度も観てきた蓬莱作品への初参加を喜ぶ、山本役とスゴ腕ガンマン・ジャンゴ役の天海。「深くて鋭いところを突かれるけれど、最後にはどこか希望がある。蓬莱さんの世界観の一員になれることが楽しみです」。鈴木は2019年の『渦が森団地の眠れない子たち』に続き2回目の参加だが、もともと蓬莱作品のファン。「次に舞台をやるとしてもぜひ蓬莱さんと」という思いが早くも叶った。今回演じるのは、木村役としゃべれてラップもできる馬のディカプリオ役。「すごく翻弄される役であり、物語を回していく役。やりがいがありますし、燃えますね」。映画『カイジ 人生逆転ゲーム』以来、13年ぶりの共演となるふたりは「初共演のようなものなのでとても楽しみですし、とても頼りにしています。単純に私より身長の高い方と横に並べるのはすごくうれしい(笑)」(天海)、「前回はまだ先輩方のお芝居を観ている時期。そんな僕とも会話してくださり、その後ずっと拝見してきていたので今回ご一緒できるのは感慨深いものがあります」(鈴木)。広島弁が飛び交う異色の西部劇とは?「職場の飲み会って行かなきゃいけないの?というテーマが西部劇になり、西部劇のフィルターを通すことでいろいろな問題がより浮き上がってくる。演劇でしかできない世界で、それを余すところなくお客様に伝えられたらと思います」(鈴木)、「西部劇の形ですが、そのまま現代につながる話で本当におもしろい作品。必ずどなたかは自分と似ている役柄が出てくると思います。もう、精一杯やるだけ。熱量を感じていただけたら」(天海)。ふたりともこれからの稽古が楽しみだと話す。作・演出の蓬莱もコメントを寄せた。「東京から広島にやって来た人が主人公のお話。東京の人は東京側の視点で、大阪公演ではぜひ西に住む方の視点で楽しんでほしいです」。取材・文:高橋晴代
2022年03月02日作・演出の蓬莱竜太が、西部劇に現代の問題を映し出す『広島ジャンゴ2022』。お尋ね者のガンマンを演じる天海祐希、その愛馬に扮する鈴木亮平は、そこでどう奮闘していくのか。役者として、そしてひとりの人間として、描かれるテーマについて語ってくれた。工場のパートタイマー×シフト担当が西部劇の凄腕ガンマン×愛馬に──『広島ジャンゴ2022』は、広島の牡蠣工場から西部劇へと展開していくユニークな作品です。それぞれの役柄から教えていただけますでしょうか。鈴木では、まずは僕からわかりやすく説明しますと(笑)。僕は広島の牡蠣工場で、従業員のシフトを組んでいる木村という役を演じます。そして、天海さんが演じられるのが、そこに新しく入ってきたシングルマザーのパートタイマーの山本さんで、彼女が残業もしない、みんなとの飲み会にも参加しないということで、中間管理職として会社と山本さんの板挟みになっているんです。ところが、ある日目覚めたら、西部劇の世界に入っていて、山本さんはジャンゴという流れ者の凄腕ガンマンになっており、僕はジャンゴの馬のディカプリオになっているという流れになっています。天海ありがとうございます。鈴木さんが説明してくださった通りで、ひとりの人間を山本とジャンゴで表現できるのが、すごく面白いなと思っているんですけど。どちらも、背負っているものや自分の気持ちをしゃべらない寡黙な感じで、どちらも、その理由が後々わかっていき、そのすべてを鈴木さんの演じる木村さんとディカプリオが目撃していくので。彼がそこでどう振る舞い、何に気づいていくのかというところは、おそらくお客様の目線と同じではないかなという気がしています。鈴木そうですね。木村は独身の男性で、女性であり、シングルペアレントである山本さんが背負っているものに、最初はまったく想像が及んでいないんです。そんな鈍感で無知な青年が、西部劇の世界に行って翻弄されて、戸惑いながらもいろいろなことを目撃していき、木村がストーリーを回していくことにもなるので、きちんとリアリティを持って、緩急をつけつつ、お客様に楽しんでいただけるように伝えられたらなと思っているところです。あと、今回は歌があるのが心配で、さっきも天海さんに相談していたんですけど(笑)。気持ちが伝わればいいということと、木村が歌っているのであって僕が歌うわけじゃないから大丈夫だということを言っていただきました。天海そうです、そうです。物語の中にちゃんと入っていればいいと思うんです。それに、鈴木さんは何でもできるので大丈夫。私自身も、いつも傍らに鈴木さんの木村ディカプリオがいてくれると思うと、安心してできるなと思っていて。今回の役は、皆さんに想像していただくいつもの私とはちょっと違って、山本もジャンゴも、外から見ると強いけれども、内側にはものすごく葛藤があって、強くならざるを得なかった理由もあるので。誠実に生きなければいけないなと思っているんです。お互い、イメージとは違うキャラクターが見られるのが楽しみ――天海さんはいつものイメージとは違う役とのことですが、鈴木さんは天海さんの、そして天海さんは鈴木さんの役についてどんなところが楽しみですか。鈴木今回の天海さんは、あまり拝見したことがない感じになる気がしていて。山本もジャンゴも実は繊細で脆く壊れやすくて、そういう面を見せるシーンが魅力的になるだろうなと思うので。お客様も楽しみにしていただきたいなと、生意気ですが思っています。天海そういう意味では、鈴木さんも今回の役は、多くの方が持っているイメージとは違いますよね。容姿を含めてスケール感があるので、自分から行動を起こす、引っ張っていくといった能動的な役が多かったと思うんですけど、今回は、翻弄されるという受動的な役ですから。鈴木さんの中にも必ずある繊細さで、木村がどう成長していくのかを、すごく丁寧に探求し、お芝居で表現してくださるのではないかなと楽しみにしています。鈴木蓬莱さんは、前回ご一緒した『渦が森団地の眠れない子たち』でもあまり色のない役をくださったんですが、今回も強くも弱くもないひとりの人間を演じられるのがすごくうれしくて。燃えますね。天海蓬莱さんは、一色ではない人間のいろいろな面を丁寧に描いてくださるので、私たちも、また別の面を引き出していただけるのではないかと思っています。──蓬莱さんの作品には、鈴木さんが2度目、天海さんは初めての参加になりますが、どんな印象をお持ちですか。鈴木僕は『渦が森団地──』でご一緒する前から蓬莱さんの作品のファンで、何を観に行っても面白くて、心に刺さるものがある。それを帰ってから反芻するところまで含めて楽しめるのが、いつもいいなと思っています。天海私も何度か拝見していて、私が観た作品は、ごくごく穏やかな日常が描かれる中、ちょっとしたきっかけで世界が変わり、歯車が狂い始め、人間の深層心理が浮き彫りになっていく様子が描かれていて、なんて鋭いところを衝かれるんだろうと感じました。それでいて、ちょっとした幸せがあり、安らぎがあり、希望がある。今回もまさしくそんな世界が描かれていくのではないかと思っています。鈴木物語の発端は、職場の飲み会には行かなくてはならないのか、という本当にありがちな問題なんですよね。でもそこからどんどん、労働環境とか同調圧力とかDVとか、現代の諸問題が浮き上がってきて、どうすればちょっとでも良くなるのかなと木村が一歩踏み出していく。観てくださる方もそれぞれに、自分の生活の中で一歩踏み出してみようと思える何かがあるんじゃないかなと思います。天海現代の問題を全部、登場人物それぞれに振り分けているような気もしますよね。だから、自分と似た人が必ずいて、それぞれが時代や環境とどう闘い、折り合いをつけていくのか、興味を持って観ていただけると思いますし。家族や友人との小さな諍いに見えたり、国家間の争いに見えたりもするので。蓬莱さんの脚本に改めて驚愕しますね。鈴木天海さんのおっしゃるように、小さいけど大きな話が、演劇でしかできない世界があると思います。それを余すところなくお伝えできればなと思っています。自分たち自身が心を動かされながら、稽古していけたら──ちなみに、おふたりはそれぞれ、理不尽な問題にぶつかったとき、どんなふうに乗り越えられていますか。天海自分が変わることでその問題がいい方向に変わりそうであれば、まず自分を変えます。問題を起こしている人を変えようとしても難しいので、その人に対する態度を自分が変えることでいいほうに転がるんだったら、そのくらいは柔軟にやればいいかなと。年々固くはなりますけど(笑)。鈴木僕はまず、相手の立場になって考えてみます。自分の中で一度理解しようとしたうえで、じゃあ相手が変わるにはどうしたらいいかなと考える。でも、天海さんがおっしゃったように人を変えるのってすごく難しいことだから、見込みがないなと思ったら、もうそこから離れます。勇気を持って。天海私は、でも、自分ではなく、誰かが困ってつらい思いをしているのを見ると、けっこう言っちゃうんですよね(笑)。周りの人にも自分の考え方が間違えていないか確認して、冷静に判断してから、「あなた間違ってますよ」って話しに行く。年齢が上がってきたからよけいにできることではあるんですけど、「それは良くないですよね」って言っちゃいます。鈴木さすがですね。──もしかしたら、「こんなときどうするか」というような話をしながら稽古が進むのかもしれないなと思ったりもしますが、稽古にはどんなふうに臨みたいと思われていますか。天海舞台の稽古の醍醐味は、みんなで一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりしながらコミュニケーションを取っていくことにあると思うんです。ぐちゃぐちゃしゃべりながら、「ここのシーンはこう思う」「いや違う」なんてちょっとぶつかったりするのも素敵なところで。今はそれがなかなかできない状況になりましたけど、稽古場ででき得る限りのコミュニケーションを取りつつ、お互いのお芝居を見て、自分たち自身が心を動かされながら、稽古していけたらいいなと思いますね。やっぱり稽古場でぶつけ合うしかないですもんね。そうしてたくさん恥をかいて、怪我をして、いろいろ打たれながら自分が強くなっていく。それは舞台の稽古場じゃないとできないことだと思っています。鈴木そうですね。そういう意味では、蓬莱さんの稽古場は、恥をかきやすい形を作ってくださるんです。上手くいかなくてもみんなが受け入れてくれて、平和な空気の中で進んでいくので、いろいろ試せる。だから、そこで皆さんがどういうお芝居をされて、それによって自分のお芝居がどう変わっていくかというのが、やっぱり楽しみですね。選択肢が増えたからこそ際立つ“1回限り”であることの魅力──コロナ禍の今舞台に立つことには、どんな思いを持っていらっしゃるでしょうか。天海この2年、直に人と会えることは当たり前じゃなかったんだと気づき、劇場で知らない人たちと一緒にひとつのものを観て、同じ時間と空間と感動を分け合えることのありがたさをひしひしと感じたと思うんです。だから今回も、皆さんの目の前で演じられることの貴重さと幸せを感じながら、精一杯やるだけだなと思っています。そして、蓬莱さんの脚本に詰まっているものをどう受け止めていただけるか。それが楽しみですね。鈴木僕も、最近舞台を観に行って拍手をしながら、「この舞台良かったよね」っていう思いをみんなで共有できる幸せを感じたんですけど、それって本当にその場でしか味わえないものなんですよね。見逃し配信など今そこにいなくても楽しめるものが増えている時代で、その場に行かないと感じられない、1回限りであるという、このライブのエンタテインメントの魅力は、より際立ってくると思っています。天海だからこそ、熱量を感じていただける舞台にしたいですね。鈴木はい。ただ「面白かった!」でもいいですし、いろいろなことを感じていただけたらうれしいです。取材・文:大内弓子撮影:源賀津己
2022年02月24日鈴木亮平主演の救命医療ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』が映画化。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』として、2023年4月28日(金)に公開される。救命医療ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』とは『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は、2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送された本格救命医療ドラマ。自らの危険をかえりみず患者の命を救うため、立てこもり事件やトンネル崩落事故、また爆破テロの現場に果敢に飛び込んでいく「TOKYO MER」メンバーの姿を描いたドラマ版は、多くのファンを魅了。最終回放送終了後に続編や映画化を期待する声があがり、その熱い要望を受けて映画化が決まった。TOKYO MERとは?都知事直轄の「TOKYO MER」という救命救急医療のプロフェッショナルチームだ。“MER”とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称。最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施す。彼らに課されたミッションは“一人も死者を出さないこと”。劇場版にはエリート集団「YOKOHAMA MER」が登場劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』では、厚生労働省の威信をかけて創設された精鋭医療チーム「YOKOHAMA MER」が登場。「TOKYO MER」をしのぐ最先端の技術と、国際的に活躍するスタッフを結集したエリート集団だ。彼らを率いるチーフドクター鴨居友。冷静沈着な救命のプロだ。そんな中、横浜・みなとみらいの美しい街並みが炎に包まれる前代未聞の緊急事態が発生。街のシンボル・ランドマークタワーで、まさかの爆発事故が起こったという。平和な海辺の街は大混乱に陥り、数千人が逃げ惑う。地上70階、取り残された193名の中には、喜多見と再婚した千晶も含まれていた。対立する2つの医療チームは、すべての患者の命を救えるのか?鈴木亮平やお馴染みのキャストが続投主人公・喜多見幸太...鈴木亮平「TOKYO MER」のチーフドクターで、驚異的な救命技術を持つスーパー救命救急医。「待ってるだけじゃ、助けられない命がある」という強い信念で、どんな苦境にも勇猛果敢に突き進む。熱く理想を追うタイプ。鈴木亮平は映画化について次のようにコメントしている。『なによりも「MER」メンバーに再び会えると思うと今からとてもワクワクしています。「TOKYO MER」が描いてきたのは、たった一つしかない命の大切さ。そしてそれを支える医療従事者をはじめ、消防隊、警察など、誰かのために頑張っている人たちの勇気ある心です。』■鴨居友...杏厚労省直轄の組織として新たに発足した「YOKOHAMA MER」のチーフドクター。「危険を冒しては、救えない命がある」と、どんな時も冷静沈着な救命のプロ。喜多見幸太とは意見が食い違い、何度も対立する。熱く理想を追う喜多見幸太とは、正に水と油の関係に。■潮見知広...ジェシー「TOKYO MER」配属となった研修医で、弦巻比奈の後輩。危険な現場に飛び込んでいくMERメンバーを前に戸惑いながらも、熱い使命感を持った医師として少しずつ成長していく。音羽尚...賀来賢人喜多見を支える医系技官。弦巻比奈...中条あやみ循環器外科とMERチームを兼務する研修医。千住幹生...要潤冬木治朗...小手伸也徳丸元一...佐野勇斗ホアン・ラン・ミン...フォンチー蔵前夏梅...菜々緒久我山秋晴...鶴見辰吾駒場卓...橋本さとし白金眞理子...渡辺真起子高輪千晶...仲里依紗喜多見と再婚。妊娠後期で、切迫早産のリスクを抱えているが、爆発事故現場に取り残されてしまう。赤塚梓...石田ゆり子涼香…佐藤栞里喜多見の妹。主題歌は平井大の新曲「Symphony」劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の主題歌は、平井大の新曲「Symphony」。映画主題歌を担当するのは、『映画ドラえもん のび太の月面探査記』以来2度目で、実写映画の主題歌を担当するのは自身初となる。“完全撮り下ろし”の新作スペシャルドラマ劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の映画公開を記念し、完全撮り下ろしによるスペシャルドラマ「TOKYO MER〜隅田川ミッション〜」が2023年4月16日(日)に放送。「TOKYO MER〜隅田川ミッション〜」では、観光名所である隅田川で、大型水上バスと屋形船の衝突事故が発生。東京消防庁の消防艇や海上保安庁の巡視艇も出動し、スケールの大きい物語を展開する。作品詳細劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』公開日:2023年4月28日(金)脚本:黒岩勉企画プロデュース:高橋正尚プロデューサー:八木亜未、辻本珠子監督:松木彩出演:鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野勇斗、ジェシー、フォンチー、菜々緒、杏、徳重聡、古川雄大、渡辺真起子、橋本さとし、鶴見辰吾、仲里依紗、石田ゆり子
2022年01月08日昨年7月期に放送された鈴木亮平(38)主演の『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)が、’23年に映画化されると発表された。’18年のNHK大河ドラマ『西郷どん』、昨年4月期の『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)とテレビドラマでの主演は続いていたが、映画では’16年に『彼岸島 デラックス』で白石隼也(31)とW主演して以来7年ぶりとなる。「最近では『孤狼の血 LEVEL2』や『燃えよ剣』『土竜の唄 FINAL』などの注目作品で、主要人物を演じることが多かったです」(芸能関係者)「TOKYO MER」は鈴木演じるチーフドクター・喜多見幸太率いる救命救急のプロフェッショナルチームが最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両「ERカー」を駆使し、事故や災害現場で負傷者を救い出すストーリー。生中継然とした緊迫感とスピード感溢れる演出やリアルな手術シーンは話題を呼び、最終回の平均世帯視聴率は19.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。「本作は、コロナ禍で奮闘する医療従事者へのエールも込めて制作されました。『待っているだけでは、救えない命もある』と患者の元に向かう喜多見チーフは、現代における新たなヒーローとして多くの視聴者から支持を集めました。脚本を担当した黒岩勉氏は、“新型コロナの感染者数や死者数が毎日のように発表されるが、人の命の重さは数字では測れない”とし、作中の『死者0』と『死者1』の重みをしっかり表現することを意識したといいます。頼り甲斐のある喜多見チーフについては、『はじめから鈴木さんをイメージしてあて書きをした』と語っていました」(テレビ局関係者)■座長として共演者・スタッフからも絶大な信頼ドラマが好評の一方で、放送期間中には共演者の稲森いずみ(49)と馬場徹(33)に新型コロナの感染が確認された。放送日程に支障をきたすことはなかったが、厳しい状況のなかでの撮影だったという。「撮影は主に都内のスタジオで行われました。屋外でドラマ撮影を許可する場所が少なかったため、テントを使った撮影シーンもスタジオ内にテントを張って撮影していました」(制作関係者)しかし制約が多い状況でも、座長として撮影現場を盛り立てていたという鈴木。本作で研修医・弦巻比奈を演じた中条あやみ(24)は昨年7月に本誌インタビューで、「現場でパニックになってしまうこともあるんです」と明かしていた。けれど、そんな緊張を鈴木がほぐしてくれたようで、和気あいあいとしたエピソードを教えてくれた。「周りのことをよく見ている方で、私が考えごとをしていると、『あんた!いまボーッとしてたやろう!』とツッコミが入る(笑)。家族のこともよく話して聞かせてくださいますし、気さくな方です」鈴木が持つ「気さくさ」。だがそれだけではなく、「ストイックさ」とのメリハリが座長としての信望を集めているようだ。「鈴木さんは気さくなだけでなく、どんなスタッフにも『さん』付けで呼ぶなど礼儀正しい人。その人柄は、スタッフや共演者から絶大な信頼が寄せられています。一方で研究熱心なことでも知られており、本作での手術シーンは吹き替えナシ。監修医も『鈴木さんは1、2回手本を見たら覚えてしまう』と感嘆したそうでが、空き時間に参考動画を見るなど独学でも学んでいたようです。手術シーンの演技は賀来賢人さん(32)も『ミスターストイック』と言うほど完璧な演技を披露してくれましたが、鈴木さんは何よりもチームワークを大切にしていました」(前出・制作関係者)■“不惑”に向けてさらなる高みへ映画が公開される’23年に、“不惑”の40歳を迎える鈴木。快進撃が続くなか、役者としてさらなる高みを目指しているという。「鈴木さんは作品の時代背景や人物について知識を深めることはもちろん、役柄によっては体重を増減させるなどのストイックさで有名です。ですがそうした努力の積み重ねで、演技の引き出しを増やしてきたのです。これまでは求められることに全力で応えてきたそうですが、40代からは自分のスタイルを打ち出していきたいと思っているようです。そのためにもまだまだ色んな役柄に挑戦したいと話していました」(前出・芸能関係者)「TOKYO MER」の映画化にあたって、「我々『MER』メンバーもドラマと同じレベルのものをお見せするわけにはいきません。個々のスキルもチームワークもさらにパワーアップして、成長した姿を見ていただきたいです」とコメントを寄せていた鈴木。その飽くなきチャレンジ精神で、チームを引っ張っていくことだろう。
2022年01月06日俳優の鈴木亮平が出演する、ピタットハウスネットワーク・ピタットハウスの新CM「新任店長 挨拶」編が、4日から放送されている。新CMでは、ピタットハウス新任店長役の鈴木が、接客やメンバーとのチームワークを大切にしながら仕事に奮闘する姿を描く。オフィスワークでの真剣な眼差しや客とのコミュニケーションを楽しむ姿、最後にメンバーに見せるチャーミングな笑顔など、鈴木の様々な表情も見どころになっている。撮影では、台詞を飛ばしてしまったりガッツポーズを忘れてしまったりする場面もみられ、おどけた顔で現場を和ませていた鈴木。緊張気味だった共演の女の子には目線を合わせて優しく話しかけるなど、周囲への気配りも徹底していた。■鈴木亮平インタビュー――撮影を終えた感想をお願いします。撮影は天気に恵まれ、モデルルームでも日差しが気持ちよく、「ここに住んでいただきたい!」という気持ちが生まれました。イメージキャラクターとして最初のCMなので、日当たりが良く天気が良かったことは恵まれたなと思いました。――今回のCMでピタットハウスの新任店長役を演じられた感想をお願いします熱意が先走りすぎてもついてきてもらえないと思うので、熱意もあるけど柔らかさもあり、丁寧さもある。そんな今の時代に「こういう人と働きたい」と思ってもらえるような店長を目指して演じました。――家を買うときのポイントを教えてください日当たりです。明るい家が好きなので、日当たりがいい家が良いです。ただ、最近は夏が暑いので、少し東寄りの“いい具合”に光が入る家などこだわりたいです。――今年の抱負を教えてくださいダイビングをやりたいと思っています。ずっと憧れがあり、2021年に体験ダイビングをやったので、今年は本格的に免許を取って、どこかの海に潜って、海の中の世界を見てみたいです。
2022年01月05日昨年夏に放送された本格救命医療ドラマの映画化『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』の公開が決定。鈴木亮平をはじめ、オリジナルキャスト再集結でパワーアップして2023年、スクリーンに帰ってくる。本作は、救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」の活躍を描く物語。最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、危険極まりない重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施す都知事直轄の医療チームとなっており、“一人も死者を出さないこと”が彼らのミッションだ。そして映画には、「TOKYO MER」チーフドクター・喜多見幸太役の鈴木さんはもちろん、賀来賢人演じる喜多見を支える医系技官・音羽尚、中条あやみ演じる循環器外科とMERチームを兼務する研修医・弦巻比奈。菜々緒や仲里依紗、石田ゆり子ら豪華キャストが再集結する。主演の鈴木さんは「なによりも『MER』メンバーに再び会えると思うと今からとてもワクワクしています」と映画化決定を喜び、「ドラマの時にも巨大なスケールで描かれた『TOKYO MER』が、映画になるとどうなってしまうのか・・・僕もまだ想像できていないのですが、間違いなくさらにスケールアップした作品になるでしょう。責任重大ですね。楽しみですが、少し怖くもあります(笑)。我々『MER』メンバーもドラマと同じレベルのものをお見せするわけにはいきません。個々のスキルもチームワークもさらにパワーアップして、成長した姿を見ていただきたいです」とメッセージを寄せている。また映画化を記念して、メンバーたちを動物キャラクターにデザインしたWEB版ショートアニメの配信も決定。ドラマの名場面をオマージュした場面設定で、「病院あるあるネタ」などクスッと笑えるストーリーが描かれる。こちらは、「TVer」、「TBS FREE」、「GYAO!」、「Paravi」にて3話まで配信中。新エピソードも随時配信予定だ。『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』は2023年公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ 2023年公開予定
2022年01月05日2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送された鈴木亮平主演の救命医療ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の映画化が決定した。公開は2023年。主演の鈴木をはじめ、オリジナルキャストが再集結する。物語の舞台は、「TOKYO MER」という救命救急のプロフェッショナルチーム。“MER”とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称。最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施す都知事直轄の医療チームだ。彼らに課されたミッションは“一人も死者を出さないこと”。ドラマ版では、立てこもり事件やトンネル崩落事故、また爆破テロの現場に果敢に飛び込んでいく「TOKYO MER」メンバーの姿が描かれ、SNS上で「ヒーロー感がすごい!」「今週も泣いた」など感動の声があふれた。そして、熱いチームワークで結ばれた彼らの姿と、衝撃的なストーリー展開に惹きつけられた多くのファンから、最終回放送終了後も続編や映画化を期待する声が続出。その熱い要望を受け、映画化が決定した。映画版も、主演は鈴木亮平が務める。彼が演じる喜多見幸太は「TOKYO MER」のチーフドクターで、驚異的な救命技術を持つスーパー救命救急医だ。「待ってるだけじゃ、助けられない命がある」という強い信念で、どんな苦境にも勇猛果敢に突き進む。どれほど切迫した状況でも声を荒らげることなく、冷静沈着に要としてチームを引っ張っていく喜多見の姿には、ドラマ放送時に「理想のリーダー像」との声が数多く上がった。また、喜多見を支える医系技官の音羽尚を演じる賀来賢人や、循環器外科とMERチームを兼務する研修医・弦巻比奈役の中条あやみ、菜々緒や仲里依紗、石田ゆり子らの続投も決定した。映画化を記念して、「MER」のメンバーたちを動物キャラクターにデザインしたWEB版ショートアニメの配信も決定。メンバーそれぞれの特徴をコミカルにとらえつつ、ドラマの名場面をオマージュした場面設定で、「病院あるあるネタ」などクスッと笑えるストーリーが描かれる。制作するのは、『みっちーのアニメ』などの累計再生回数が1.9億回超えの人気ショートアニメを多数制作するFUNNY MOVIE。WEB版ショートアニメは本日1月5日より「TVer」、「TBS FREE」、「GYAO!」、「Paravi」にて1話から3話まで配信中(TBS公式YouTubeチャンネル「YouTuboo」では1話のみ限定公開)。新エピソードも随時配信される。○■鈴木亮平コメント映画化と聞いて、なによりも「MER」メンバーに再び会えると思うと今からとてもワクワクしています。『TOKYO MER』が描いてきたのは、たった一つしかない命の大切さ。そしてそれを支える医療従事者をはじめ、消防隊、警察など、誰かのために頑張っている人たちの勇気ある心です。ドラマ放送中は、僕たちも皆様からたくさんの勇気と熱い感想をいただきました。今回そのお気持ちに、映画化という最高の形で恩返しできることが本当にうれしいです。そして、現実でもまだ予断を許さない状況が続いているからこそ、医療従事者の方々の魂を伝えられる作品を作りたいと思っています。ドラマの時にも巨大なスケールで描かれた『TOKYO MER』が、映画になるとどうなってしまうのか・・・僕もまだ想像できていないのですが、間違いなくさらにスケールアップした作品になるでしょう。責任重大ですね。楽しみですが、少し怖くもあります(笑)。我々「MER」メンバーもドラマと同じレベルのものをお見せするわけにはいきません。個々のスキルもチームワークもさらにパワーアップして、成長した姿を見ていただきたいです。『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』を是非ご期待ください。お楽しみに!○■八木亜未プロデューサーコメントドラマ時のメンバーの再集結が叶い、新たな物語を、しかも映画という大きな舞台で紡げることに、今からとてもワクワクしています。ドラマ以上のスケールと感動をお届けすべく、喜多見チーフはじめ、チームMERで頑張りますので、楽しみにお待ちいただければと思います。また、公開までの期間を皆様に楽しみながらお待ちいただくため、1話2分くらいのショートアニメを作りました。本日から3月にかけて順次配信していきます。ドラマとは一味違うゆる~い面白さですので、お気軽にご覧ください!(C)TBS
2022年01月05日2021年7月期に日曜劇場枠で放送された、俳優の鈴木亮平さんが主演のテレビドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系)。2022年1月5日、本作の映画化が決定しました!映画の公開は2023年の予定だといいます。grapeではドラマコラムの連載や、最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両『ERカー』を取材してきました。『TOKYO MER』に関する記事はこちら『TOKYO MER』という都知事直轄の医療チームは、重大事故・災害・事件の現場に駆け付け負傷者にいち早く救命処置を施す救命救急のプロフェッショナル。1人も死者を出さないことをミッションに、ドラマではさまざまな事件や事故に立ち向かってきました。映画でも、鈴木亮平さんが主演を務めます。医系技官の音羽尚を演じる賀来賢人さんや、循環器外科とMERチームを兼務する研修医・弦巻比奈役の中条あやみさん、さらに菜々緒さんや仲里依紗さん、石田ゆり子さんたちの続投も決定しています。また、映画化を記念してMERメンバーたちがかわいい動物キャラクターとなって登場するウェブ版ショートアニメの配信も決定!ドラマの名場面をオマージュした場面設定で、病院あるあるネタなどが描かれるといいます。ウェブ版ショートアニメは2022年1月5日より、『TVer』『TBS FREE』などで1~3話まで配信。新エピソードも随時配信されます。映画も楽しみですが、ショートアニメも見逃せませんね!『TOKYO MER』映画化に鈴木亮平は?【鈴木亮平コメント】映画化と聞いて、なによりも『MER』メンバーに再び会えると思うと今からとてもワクワクしています。『TOKYO MER』が描いてきたのは、たった一つしかない命の大切さ。そしてそれを支える医療従事者をはじめ、消防隊、警察など、誰かのために頑張っている人たちの勇気ある心です。ドラマ放送中は、僕たちも皆様からたくさんの勇気と熱い感想をいただきました。今回そのお気持ちに、映画化という最高の形で恩返しできることが本当にうれしいです。そして、現実でもまだ予断を許さない状況が続いているからこそ、医療従事者の方々の魂を伝えられる作品を作りたいと思っています。ドラマの時にも巨大なスケールで描かれた『TOKYO MER』が、映画になるとどうなってしまうのか…僕もまだ想像できていないのですが、間違いなくさらにスケールアップした作品になるでしょう。責任重大ですね。楽しみですが、少し怖くもあります(笑)。我々『MER』メンバーもドラマと同じレベルのものをお見せするわけにはいきません。個々のスキルもチームワークもさらにパワーアップして、成長した姿を見ていただきたいです。劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』を是非ご期待ください。お楽しみに!【プロデューサー・八木亜未コメント】ドラマ時のメンバーの再集結が叶い、新たな物語を、しかも映画という大きな舞台で紡げることに、今からとてもワクワクしています。ドラマ以上のスケールと感動をお届けすべく、喜多見チーフはじめ、チームMERで頑張りますので、楽しみにお待ちいただければと思います。また、公開までの期間を皆様に楽しみながらお待ちいただくため、1話2分くらいのショートアニメを作りました。本日から3月にかけて順次配信していきます。ドラマとは一味違うゆる~い面白さですので、お気軽にご覧ください![文・構成/grape編集部]
2022年01月05日「鈴木敏夫とジブリ展」が、京都文化博物館にて2022年4月23日(土)から6月19日(日)まで開催される。スタジオジブリ・鈴木敏夫の“言葉”に着目「鈴木敏夫とジブリ展」は、スタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫の“言葉”に注目した展覧会。鈴木敏夫は、作品の世界観をより多くの人に伝えるため、高畑勲や宮﨑駿といった監督の意図を捉え、その本質を“言葉”にして伝えてきた。「鈴木敏夫とジブリ展」では、力強い“言葉”の数々とともに、『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』など、数々のアニメーション映画を世に送り出してきた鈴木敏夫が「読んできた本」と「その時代背景」に焦点を当てる。鈴木敏夫が読んだ漫画や小説など書籍約8,800冊を紹介会場では、戦後の名古屋で育った鈴木敏夫がこども時代から読んできた漫画や小説をはじめ、青春時代を経て社会に出てからもなお読み続けている歴史本やノンフィクション、評論本などを一挙に紹介。鈴木敏夫の血肉となった約8,800冊の書籍や映画作品を通じて、作品や作家からどのような影響を受け、鈴木敏夫の思考術を構築していったのかを探る。同時に、鈴木敏夫がどのように作り手と向き合い、プロデューサーとしてスタジオジブリ映画を確立していったのかを辿っていく。少年時代の理想の詰まった鈴木敏夫のお部屋1950年代、鈴木敏夫の少年時代の記憶をベースに作られた四畳半の部屋。ここはすこし「理想」を添えて再現。鈴木は、少年時代、部屋の壁には好きなものがぎっしり、漫画雑誌は捨てず、すべて部屋に溜め込み、暇さえあれば読んでいたという。スタジオジブリ誕生の秘密を探る。京都老舗のグッズ付チケットも通常チケットに加え、京都の老舗によるグッズ付きのチケットも販売される。京都の伝統的な“京友禅”で鈴木敏夫の書やメインビジュアルを染め上げた「おふき」が付いてくるチケットや、創業175年の京の老舗「緑寿庵清水」が手がける金平糖付きのチケットを用意。金平糖は、『千と千尋の神隠し』に登場する「ススワタリ」をイメージしたものと、「ススワタリ」の大好物の金平糖をイメージしたものの2種類を揃える。【詳細】鈴木敏夫とジブリ展会期:2022年4月23日(土)~6月19日(日)会場:京都文化博物館住所:京都府京都市中京区三条高倉休館日:月曜日 ※ただし、2022年4月25日(月)、5月2日(月)は臨時開館開室時間:10:00~18:00 ※金曜日は19:30まで(入場はそれぞれ30分前まで)入場料:一般・大学生 1,600円(1,400円) / 中・高校生 1,300円(1,100円) / 小学生 1,000円(800円)※( )内は、前売・団体料金※前売は2022年2月19日(土)~4月22日(金)販売※未就学児、障がい者手帳等持参者と付き添い1名まで無料(要証明)※学生料金で入場の際には学生証の提示が必要一般発売日:2022年2月19日(土) 10:00~※ローチケ(Lコード:56038)、チケットぴあ(Pコード:993-508)、イープラス、CNプレイガイド、楽天チケット、セブンチケットにて発売。※チケットに関する問合せは、各プレイガイドに確認。■グッズ付きチケット・京友禅「おふき」付チケット 一般のみ 当日 2,200円、前売 2,000円販売期間/場所:2月19日(土)~6月19日(日)/セブンチケット・京の老舗「緑寿庵清水 金平糖」付チケット一般のみ 当日 2,800円、前売 2,600円販売期間/場所:2月19日(土)~6月19日(日)/ローソンチケット【問い合わせ先】京都文化博物館TEL:075-222-0888
2021年12月25日2022年4月に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、蓬莱竜太作・演出、天海祐希、鈴木亮平ダブル主演でCOCOON PRODUCTION 2022『広島ジャンゴ2022』が上演されることが決定した。Bunkamuraシアターコクーンが、かねてからクリエイションを熱望していた劇作家・演出家の蓬莱竜太を迎え、『広島ジャンゴ2022』を上演する。1999年の劇団モダンスイマーズの旗揚げ以来、全作品の作・演出を務めてきた蓬莱。2019年には『ビューティフルワールド』で第27回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。外部公演も手掛け、数多くの演劇賞を受賞する他、映画の脚本や、人形劇ムービーで初監督を務めるなど、活躍の幅を広げている。『広島ジャンゴ』は、公益財団法人広島市文化財団による、演劇創造を通じて広島と他の地域が“互いに引き合う”ような関係性作りを目指す「演劇引力廣島」プロジェクトの一環として、蓬莱が広島の劇作家と共作し、2017年にJMSアステールプラザにて上演された。人間の価値観や限られた社会での常識、世間体、シングルマザーなど、現代に通ずる様々な不条理を問いかけた本作。今現在、誰もが想像しえなかったヘビーな現実に日々立ち向かう観客に向けて、「明日が少し元気になるように」、フィクション・エンタテイメント性を高め『広島ジャンゴ2022』と題し、脚本をリニューアル、演出・美術・音楽を一新、豪華出演者にて作品を再構築して上演する。広島の牡蠣工場で働く山本のはずなのに、子連れガンマン「ジャンゴ」。工場のシフト担当・木村のはずなのに、ジャンゴの愛馬「ディカプリオ」。ふたりは、ワンマンな町長が牛耳る西部の町 「ヒロシマ」で、理不尽がはびこる旧態依然とした、男社会で奮闘することになる。“山本”役と、何らかの罪で追われる凄腕ガンマンの“ジャンゴ”役を演じるのは、天海祐希。“木村”役と、ジャンゴの愛馬であり、馬でありながら喋れる上にラップも出来る“ディカプリオ”役を演じるのは鈴木亮平。これまでに、ドラマ・映画・舞台と数多くの作品で確固たる演技力を人々の目に焼き付けてきたふたりが、2009年の映画『カイジ 人生逆転ゲーム』以来13年ぶりの共演でW主演を務める。さらに、映像を中心に活躍し、舞台は2015年の「禁断の裸体」以来の出演となる若手実力派俳優・野村周平、透明感の中に芯の強さが混在する独特の空気感で様々な役を演じ分ける中村ゆり、舞台を軸に様々な作品に出演し、近年はフィジカルシアター的要素を持つ作品でも活動する宮下今日子、大人計画に所属し、映像でも個性豊かな存在感を放つ池津祥子、芸人としてはもちろん俳優としても多彩な藤井隆、そして、シアターコクーンには「プレイヤー」以来5年ぶり、年齢と共に役の幅が広がり魅力が増すベテラン・仲村トオルが出演。他に、着実に活躍の場を広げる注目の若手、土居志央梨、芋生悠、北香那など、幅広い層からこれ以上ない豪華キャストが顔を揃えた。以下、演出の蓬莱とW主演を務める天海、鈴木の2名からコメントが届いている。<コメント>■作・演出:蓬莱竜太上京し、演劇の専門学校で学んでいた20数年前。シアターコクーンは「いつか辿り着けたら素晴らしい場所」でした。お話をいただいた時は、素直に「演劇を続けてきて良かった」と感激し、自分が年を取ったことを実感した次第です(笑)。今は心地よい緊張感と共に、劇場に見合うスケールの大きな演劇的遊びを天海祐希さん、鈴木亮平さんら素晴らしい俳優陣といかに繰り広げられるかと、うずうずしている最中です。天海さんは劇団公演を観てくださっていたうえ、“広島が舞台の西部劇”という設定を面白がり、参加を決めてくださいました。エンタテイメントの第一線で活躍し続ける豊富な経験から、僕が教えていただくことも多いと思っています。鈴木さんとは2019年に舞台でご一緒しており、出身や年齢が近いせいか、最初からなんでもフラットに話せた。真っ直ぐに役と作品に取り組む姿勢が信頼でき、一緒に稽古することが今回も非常に楽しみです。今作は縁あって長く関わっている広島の劇場の、地元演劇人を育成する事業の中で生まれました。劇団作品でもそうですが、僕は戯曲が必要とされる限りは更新し、上演の機会を探りたいと考え、実践してきた。今回も新たな座組と劇場で、『広島ジャンゴ』を生み直したいと考えています。困難の多い時代。それでも諦めずに闘う人々を力一杯応援したいという願いを、僕はいつも作品に込めています。今回ご覧いただくお客様にも、その願いが届けられたら何よりの喜びです。■天海祐希日本中の方々が忍耐と努力を重ね、ようやく劇場に100%のお客様を迎えられるようになった今。3年ぶりの舞台に自分が立てることに心から感謝しています。蓬莱さんの作品は劇団公演をいくつか拝見しており、伏線の回収が巧みな戯曲と、俳優、特にオジサマたちを輝かせる演出が魅力的だと思っていました。加えて深い演劇愛も感じられ、ご一緒できることが非常に楽しみです。広島を舞台にしたウエスタンで女ガンマンを演じる。全く経験のない設定と役柄ですが、鈴木亮平さんや仲村トオルさんはじめ、共演の皆さんが魅力的なことが大きな支え。蓬莱さんと皆さんへの信頼を胸に、精一杯作品に挑む所存です。蓬莱さんは、登場人物たちが大きな困難に直面しながらも、その先に希望を見出す物語を紡ぐ方。お客様を存分に楽しませたうえ、小さな希望もお持ち帰りいただければ幸いです。■鈴木亮平「また蓬莱さんと舞台でご一緒できれば」と密かに考えていたところ、思いのほか早く機会が巡って来ました。人間の暗部にまで視線を注ぐ深い洞察力、独特のユーモア、重い設定を最終的にはエンタテイメントに仕上げる手腕。蓬莱さんの、お客様を楽しませようという強い想いは俳優としてとても魅力を感じますし、世代も近く、作品づくりを一緒に突き詰めながら楽しめる貴重な劇作・演出家だと思っています。西部劇、しかも「馬」も演じるのは初めてのこと。劇場でナマの舞台を観劇する。その瞬間にしか感じられない、言葉にならないほどの衝撃や感動があると僕は思っています。感動をお客様にしっかり伝えられるよう、全力で作品に挑みます。一人でも多くの方に、その時間を共有していただけたら何よりの喜びです。【公演概要】COCOON PRODUCTION 2022『広島ジャンゴ2022』作・演出:蓬莱竜太出演:天海祐希鈴木亮平野村周平中村ゆり土居志央梨 芋生 悠北 香那辰巳智秋本折最強さとし江原パジャマ川面千晶エリザベス・マリー小野寺ずる筑波竜一木山廉彬林 大貴宮下今日子池津祥子藤井 隆仲村トオルミュージシャン:熊谷太輔(Dr)河村博司(Gt)■東京公演公演期間:2022年4月5日(火)~30日(土)全29回会場:Bunkamuraシアターコクーンチケット発売日:2022年2月20日(日) 10:00~ ※2月21日以降の販売は残席がある場合のみ取扱い有チケット料金:S席 11,000円、A席 9,000円、コクーンシート5,500円(全席指定・税込)※コクーンシートは、特にご覧になりにくいお席です。ご了承の上、ご購入ください。 ※未就学児童の入場はご遠慮いただいております。チケットに関するお問合せ:Bunkamuraチケットセンター03-3477-9999(10:00~17:00)公演に関するお問合せ:Bunkamura03-3477-3244(10:00〜18:00) 主催 / 企画・製作:Bunkamura※各営業時間は変更となる可能性がございます。詳しくはホームページにてご確認ください。■大阪公演公演期間:2022年5月6日(金)~16日(月)チケット発売日:2022年4月3日(日) 10:00~会場:森ノ宮ピロティホール主催:サンライズプロモーション大阪
2021年12月03日俳優・鈴木亮平から滲み出る人柄のよさ、サービス精神は、インタビューの冒頭から垣間見えた。机の上に置かれたペン型のICレコーダーを物珍しそうにしげしげと見つめた鈴木さんは、「あ、じゃあ…」とスーツの内ポケットにしまい込む仕草をして、にやりと笑みを浮かべる。茶目っ気あふれる行動はほっこりした笑いを生み、取材場に漂っていた緊張感を瞬時にやわらげた。「実は関西人なんですよ」と言う鈴木さん、ちょっとだけ“ボケたい”思いは、兵庫県西宮市出身の血が騒ぐということか。「最近、自分が“すごくストイックに役作り”みたいに書かれているのを読むと、そんなわけじゃないんだけどな…と思うことがあります(笑)。例えば『HK 変態仮面』だったら、ああいう(コメディの)作品だから“すごく真面目にインタビューで答えたら面白いのかな?”というのも実はちょっとあり、真面目に答えたりしているんですよ。ボケのつもりで答えていたら“こういう役でも、鈴木はすごく真面目にやってる!”みたいに書いていただいて…(笑)」。冗談半分といった口調で話す鈴木さん。過去の記事を引っ張り出すと、確かに、2019年のシネマカフェのインタビューでも「『西郷どん』は俳優人生の第一章を締めくくる作品だったということ。それくらい、強烈だったんです。そう気づいたとき、“第二章はもう始まってる!”となって。がむしゃらに、リスタートする気持ちで、恐れずにやっていく時期が来たなと思いました」と、俳優人生について語っていた。そう振ると「…まずいな。また真面目なことを言ってるな…!」と破顔。しかしながら、始まった俳優人生の第二章でも光彩を放ち、鈴木さんは存在感を見せつけている。正義の人だって、最凶の人だって、鈴木さんの手にかかればお手の物だ。いろいろな顔を見せていくことは、やはり念頭に置いているのだろうか?「それよりも、あるとすれば、まだそんなに守りに入る段階じゃないと思っているんです。いろいろな役をたくさんの人とやり、学んでいきたいという気持ちが強くて。自分がやったことのない役ならもっとやってみたいし、自分にあて書きしてくれた役なら、本来の自分らしさでどこまでいけるんだろうとか、いろいろな挑戦があると思っています」と、あくなき精神全開。「そういうことをやっていかないと、自分の成長がないだろうなとも思います。…ただ、40代になったら、もう少し自分のスタイルを確立していってもいいかなとは思っているんですが」。40代と言えば、あと2年。「“自分はこういう芝居をする俳優です”と、もう少し強く打ち出していきたいかもしれない」と、少し先の未来のイメージについても語る。「今までは、それぞれの監督と脚本に自分が染まることで、新しい自分を発見して、引き出しを増やしていきました。染まることで失敗もしましたし、そこから学ぶことも多かった。けど、40代からは自分に引き寄せて“自分はこの作品だったら、このラインでいったほうが一番いい”と思うところを、ある程度強めに持ってぶつけていこうかなと思っています」。大きな変化の前の武者震い。ずんずんと役者道を突き進む鈴木さんに、どこまで進化していくのだろうと、ときめきを感じずにはいられない。『土竜の唄 FINAL』の轟烈雄、『孤狼の血 LEVEL2』の上林成浩…ヒールがハマる鈴木亮平現在公開中の映画『土竜の唄 FINAL』にて、鈴木さんは原作漫画でも人気の高い最強最悪の敵・轟烈雄を演じた。鈴木さんが24歳のときからの朋友・生田斗真が主演する人気シリーズ。警察をクビになった菊川玲二(生田さん)が潜入捜査官:通称・モグラに任命され、日本から麻薬を撲滅するため最凶のヤクザ組織のドンを逮捕すべく、果敢に挑んでいく物語だ。2014年にシリーズ1作目『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』、2016年に2作目『土竜の唄 香港狂騒曲』が公開され、本作は5年ぶりのシリーズ3作目にして完結編となった。「斗真くんの代表作なので、そういう意味でプレッシャーはすごくありました。大事な友達だし、尊敬する同世代の俳優なので、彼の代表作を失敗させるわけにはいかない」と真剣な表情で、本作のオファーを鈴木さんは振り返る。撮影も終え公開を迎えた現在の心境を問うと、「作品はすごく面白かったですし、斗真くんは本当にすごい!あの軽快な感じやテンポとか、こっちを楽しませてくれる芝居は昔から天下一品なんですよね」と生田さんの演技を絶賛する。ちなみに、プライベートでふたりでいるときは、「お芝居の話とかは…しないです(笑)。お互いちょっと気恥ずかしいというか。褒め合いみたいなのは、聞いてくださる方がいるから(取材場で)言う、くらいですね」と、はにかんだ。轟烈雄としては、原作ファンも興奮するほどのダイナミックな演技を披露し、スクリーンで鮮烈な印象を残す。さらに、鈴木さんと言えば、本年公開した映画『孤狼の血 LEVEL2』ではヤクザの上林成浩となり、極悪非道のキャラクターで映画ファンを震え上がらせたのも記憶に新しい。こうした、いわゆる“悪いやつ”を演じること、ヒールをオファーされることについて、自身はどう感じているのだろうか。「基本的に悪いか・悪くないかは主観だと思っているので、“悪い人”は、そういう意味では、いないと思っているんです。特に自分は自分のことを悪いと思っていないはずなので、僕は“ああ、悪役か!”とは見ないんですよね」と、その人物の視点に立つと説明する。「何をやろうとしている人で、どういう正義を持っている人なんだろう、と考えるんです。だから、轟烈雄も上林も、そんな悪役だと意識はしていないんです」。人物それぞれの正義や思いを役に投影させる。そのやり方は、役によって変わるという。「こう言うと、生真面目な俳優に聞こえるかもしれないですけど…、例えば白石さんの作品なんかでは、本当に人間としての恐怖みたいなものを立たせなければいけなかった。けど、轟烈雄は逆で。もっとわかりやすく“この人は世界の王になりたいんだ!”みたいに捉えていました。作品の中で存在感が軽くはなってはいけない、重しでいないといけないけど、自分より王っぽい生き物がいたら倒しに行くのが轟烈雄。だから巨大マンタが来たら行く!という感じでしたね(笑)」。当該シーンは、ぜひ劇場で!意外な一面「なんか、すごい考えちゃうし、反省しちゃう」ひとつ、ひとつの質問に対して濃淡織り交ぜ興味深いトークを繰り出す鈴木さん。人柄と才能…、その背中に憧れる人は多い。なので、こんな質問をぶつけてみた。「鈴木さんのようになるには、どうすればいいですか?」と。鈴木さんは、即座に「それはもう、僕のいいところだけを見てくれているんですね!大変ですよ、私みたいになったら…!」と苦笑気味。「なんか、すごい考えちゃうし、反省しちゃうんです。“今日のあの表現は、あれでよかったんだろうか”とか“もっとあったかもしれない”と、夜中にずっとひとりで考えたりして」と、やはり生真面目な一面が顔を覗かせる。鈴木さんのようになる、というよりも鈴木さんが生きる上でのヒントとして意識していることを、ここでは教えてもらった。「歴史を知ると、客観的な自分が見えてきますよ!例えば“ある偉人は人生の中で半分ぐらいかけて、こういう準備をしていた”となると、自分の人生を振り返ると“自分はまだこの段階だから焦るべきじゃないな”と、わかるんです。“信長がこうなって秀吉がこういうことをしたから徳永の天下が250年続いたんだ”とかをわかってくると、自分の人生も“あ、あのときのパターンだな”とか“これ、モンゴル帝国のと一緒だな”とかね(笑)」と、淀みないトークが続く。「けど、歴史はやっぱり自分の未来や現在を客観的に見られるひとつの指針になります。そういう意味で、同じような経験をしている人とか、年長者にお話を聞くこともいいと思います!」とアドバイスを送ってくれた。マインドチェンジをしたら、さあ、明日から我々も鈴木亮平になれる…はず?(text:赤山恭子/photo:Maho Korogi)■関連作品:土竜の唄 FINAL 2021年11月19日より全国東宝系にて公開©2021「土竜の唄」製作委員会 ©高橋のぼる・小学館
2021年12月02日シリアスな社会派作品から、コメディまで、幅広い作品に出演し『カメレオン俳優』とも呼ばれている、俳優の鈴木亮平さん。また、作品ごとに体型を作り変え、体重を増減させる役作りに対するストイックさも、そう呼ばれる一因でしょう。しかし、今でこそ人気俳優として確固たる地位を確立した鈴木さんでも、なかなか芽が出ない不遇の時代がありました。そんな時、心の支えだったのは、同じく俳優の小栗旬さんの存在だったといいます。小栗旬が鈴木亮平にいい続けたこととは2021年11月18日放送の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した、鈴木さん。番組中、同い年の俳優であり、テレビドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)で共演した小栗さんを「戦友であり、恩人」と呼ぶ理由を、こう続けます。『花ざかりの君たちへ』からずっと、「亮平は売れるから、早く売れてくれ。亮平とやりたい企画があるんだけど」っていうふうに、定期的に声をかけてくれてて。めざまし8ーより引用『花ざかりの君たちへ』放送当時、小栗さんはすでに売れっ子俳優として活躍しており、同作にも主人公に思いを寄せられる男子生徒という、重要な役どころで出演していました。一方、鈴木さんが演じた『花ざかりの君たちへ』での役は、ほとんどセリフもないようなポジション。存在感を出そうと、当時の鈴木さんは自分なりに役を追求していたと明かします。その後、小栗さんは自身が監督を務めた映画『シュアリー・サムデイ』に、当時はまだ知名度が低かった鈴木さんを起用。それでも、鈴木さんの俳優としての知名度が上がることはありませんでした。その後も、それでも僕があんまり忙しくならなかったんで、「まだかよ!」っていうふうに、ずっといい続けてくれたんですよね。それがあって、自分を信じながらやってこられた部分もあります。めざまし8ーより引用小栗さんの言葉を支えに、俳優として地道に活動を続けてきた鈴木さんに転機が訪れたのは、2014年。朝の連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)で、ヒロインの夫役に抜擢されたことで注目を集め、翌2015年には、映画『俺物語!!』で主人公を演じ、人気俳優の仲間入りを果たしました。鈴木亮平と小栗旬の絆に感動の声も鈴木さんが明かした、小栗さんとのエピソードは反響を呼び、2人の絆に感動する声が寄せられています。・そうだったのか…!番組を見ていて、ウルッとした。・小栗旬、中身もイケメンか!・小栗旬は先見の明があったんだね。自分を理解し、信じてくれる存在ほど心強いものはありません。鈴木さんも小栗さんも、ともに日本を代表する俳優となった今、改めて2人が共演する作品を見たいと願うファンは多いのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年11月19日俳優の大谷亮平が11日、大阪・カンテレ本社で、ミュージカル『ボディガード』(大阪公演:来年1月21日~31日、東京公演:2月8日~19日)の取材に応じた。1992年にケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演で、世界中で大ヒットを遂げた映画『ボディガード』の楽曲をふんだんに使った今作。2020年春には歌姫レイチェル役に柚希礼音・新妻聖子のダブルキャスト、そのボディガード役に舞台初挑戦の大谷を迎え、日本キャスト版の初演を東京・大阪にて予定していたが、コロナ禍の影響で大阪公演5回のみの上演となり、ほとんどの公演回が中止に。そして、この度再演が決定し、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで、東京公演は東京国際フォーラム ホールCで上演される。自身にとって初舞台となった前回公演について「映像作品と違って、現場で出す芝居が100%ダイレクトに、かつリアルタイムで伝わるということにプレッシャーは感じていました。実際、稽古で完璧に作り上げても、本番を迎えてみないと分からないことが多くて、お客さんの顔を見て反応を伺いながら調整したり。『2時間ノーミスで演技するのか…』と本番前は緊張しました」と振り返る大谷。初の“ミュージカル”ともなった今作では新しい発見もあったそうで、「歌とダンスが演技の間に入ることで自分の気持ちが盛り上がってくるんですよね! 音楽に乗せられるというか…(笑)。なので、歌とダンスパートに負けないように自分は芝居を頑張って、逆にそちらへいいバトンを渡せるようにしようと思いました。演じる楽しみの大きい舞台でした」と語り、「運動会のリレーも曲がかかるから盛り上がるじゃないですか! あの感じですね(笑)」と自身の気持ちの高まりを表現し、会場は笑いに包まれた。レイチェルを守るボディガードにして、レイチェル最愛の人ともなるフランクを演じる大谷は「映画版が『世界中の女性が恋をした』というキャッチコピーで紹介されていた記憶があり、確かに1人の女性を愛し、守り抜くフランクの姿に女性は“キュンキュン”するなと(笑)。実際、前回の公演は女性のお客さんが多くて、おそらく映画を見られた方ばかりだったと思うので、今回もキャッチコピーに恥じないよう演技したいと思っています! お客さんに“恋”してもらえるようなフランクになりたいですね」と意気込みをコメント。「レイチェルをお姫様抱っこするシーンがキュンとした」という記者の声に対し、「実はあのシーンはなかなかプレッシャーがかかってまして…(笑)。フランクのカッコいい決めシーンなので失敗できないですし、下の台を操作しているスタッフさんと呼吸を合わせて『このタイミングなら行ける!』というところで抱っこしないといけないんですよ」と名シーンに隠された苦労を打ち明けると、「今回は大阪、東京合わせて30公演なので、30回抱っこする計算。それぞれのレイチェルに対応できるように今からスクワットもしようかな」とお茶目な一面を覗かせた。
2021年11月12日●近藤勇役はストイックさと弱さをミックスドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)での喜多見医師に、映画『孤狼の血 LEVEL2』でのヤクザ・上林と、つい先ごろの役柄だけを見ても、まったく異なるキャラクターを生み出し、作品世界へと没入させる俳優・鈴木亮平。『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』の原田眞人監督が、『関ケ原』でも組んだ岡田准一を新選組の土方歳三として主演に迎えた時代劇映画『燃えよ剣』では、新選組局長・近藤勇を演じている。その風貌や醸し出すオーラに、当初から「間違いなくハマる!」と期待された鈴木の近藤役だが、強いだけのリーダーではなく、弱さを内に抱えた人間・近藤勇は、予想以上の求心力で引き付ける。本作で組織のリーダーを演じ、多くの映画やドラマで主演を張ることも多い鈴木。しかし昔は「人を引っ張っていく」ことを考えたこともなかったとか。そして「僕も『燃えよ剣』の近藤も、ダメな部分もさらけ出すことで相手に信用してもらって、神輿に乗せてもらうタイプ」と言い、「立場が人を作る。人が変わっていくのは、立場を与えられたときかな」と語った。○■積極的に隊士一人ひとりとコミュニケーション――キャスティングを聞いた時点で、「鈴木さんが近藤勇! ピッタリ!」と思った人は多いと思います。現場では、隊士に愛されるように努めていたと聞きました。土方さんが実務的なリーダーだとしたら、近藤は感情的なリーダーで、愛されないといけないなと思ったので、現場では積極的に隊士の一人ひとりとコミュニケーションを取るようにしていました。岡田さんはあえてでしょうが、少し距離を取るようにしていたので、自分はまとめる役割だと思いました。――積極的にコミュニケーションを取っていったというのは、普段からどの作品でもするわけではなく、近藤役だったからですか?そうですね。普段はそんなに。嫌いではないですが、エネルギーがいりますからね。当時はまだみんなで飲み会ができていた時期だったので、ホテルの部屋に集まって飲んだり、いつもより積極的に声をかけていました。――鈴木さん自身は、今回の人間・近藤勇のどこに惹かれましたか?武士のリーダーですから、そのストイックさはきちんと持たないと作品がぬるくなると思ったので、そこは押さえつつ、(原作者の)司馬遼太郎さん(遼のしんにょうは点2つ)の描く弱い近藤をミックスしていったと言いますか。自分なりにいろんな場所に行って、いろんな資料にあたって、自分の思う近藤さんを見つけていきましたが、それと、脚本のなかでの近藤を混ぜていって、今回の『燃えよ剣』での近藤にしていきました。土方さんが、ある種、超人のような完璧な人だとしたら、今回の近藤には弱さがあって人間味がある。僕は好きです。○■近藤の最後のシーンは“炭酸の抜けたジュース”――土方との最後のシーンに泣きました。あのような繊細なシーンの前には、集中する時間をかなり取るのでしょうか。いえ、あそこはすごくナチュラルに行くシーンだろうなと思ったので、それはなかったですね。全然気合いの入ったシーンではなく、むしろ気合いが抜けてしまった後、炭酸が抜けたジュースのような近藤なので。刀が使えなくなったときに、炭酸が抜けちゃったんですよね。そう僕は思っています。あの時点で、近藤はちょっと楽になれたんじゃないですかね。――そうですね。器じゃなかったんです。こういうと残酷ですけど、新選組を背負うことはできたけれど、政治の世界や、あまりにも移り変わっていく時代のなかで、変化していくほどの器用さがなかった。出が武士じゃないからこそ、武士としてのプライドを捨てられなかった。刀を振れなくなり、武士の象徴を無くしてまで、精神的にずっと突っ走るということは、土方ほどはできなかった。『燃えよ剣』のなかでは、そう描かれていますね。「京にいた俺は、俺じゃねえよ」と。きっと必死に近藤勇という人物であろうと、無理をしていたのでしょう。――しかし近藤さんでなければ、みなが付いてこなかったのも事実なんですよね。どの組織も、愛されるリーダーと、実務的にこなすリーダー、両方がいて初めてうまくいくのかなと。●周囲を引っ張る自分「意識したことはなかった」○■まずは自分自身が100%以上のものを目指す――鈴木さん自身が思うリーダーらしい人とはどんな人ですか?いろいろあっていいと思います。たとえば岡田さんは背中で見せていくタイプだと思います。ストイックに自分の姿を見せていく。僕みたいなタイプはそれには向いてない。やることはやるんだけど、ダメな部分も出てしまうから、そこをさらけ出すことで相手に信用してもらって、神輿に乗せてもらう。大きく分けてこの2つのタイプがいるかなと。『燃えよ剣』の近藤も僕も、あとのタイプかなと思います。――そうなんですか?自分が座長としていなきゃいけない現場では、少なくともみんながそこにいることを楽しめるものであって欲しいと思っています。楽しむというのは、笑っているといったことではなく、やりがいを感じて、その人その人の100%の力を引き出そうと思えるような現場ということ。そのためには、自分自身が100%以上のものを目指さないと、みんなが100%まで来てくれません。だから自分がまず頑張るというのがひとつ。あとはかっこつけないこと。かっこつけても絶対にボロが出るタイプなので。僕の場合、自分はこういう人間なんですということを始めから見せていくことが大事かなと思っています。――かつては気負っていたときもありましたか?もちろんあります。いろんな自分がいました。きちんとした面だけを見せようと、気負っていた時期もあるし、逆にあえて力を抜いていた時期もあります。どうしたら自分が一番いい仕事ができるのか、今も試行錯誤中です。○■キャリアを通じての大きな存在は『西郷どん』――キャリアを積み上げてきたなかで、ご自身にもっとも大きな影響を与えた作品、出会いを挙げるなら?すべての監督や作品、共演者から影響をもらっていますが、明らかに大きいのは大河ドラマ『西郷どん』です。ひとりの一生を演じるという大きなことをやれた。後半になってくると、ただそこにいるだけで、意識してお芝居をしなくても、その人でいられるんです。49歳の西郷さんを演じているとき、18歳のときから何を経験してきたか知っているし、撮影を通じて実際に経験してきている。だから座っているだけでその人でいられる。それは、どの役を演じるうえでも目指したいところですが、なかなか難しい。そうした感覚になれた唯一の作品です。そのあと、大きな影響を受けたのは、この『燃えよ剣』での原田監督です。原田監督の映画作りと、それを理解している岡田さんの作品への向き合い方というのは、その後の3年間、ずっと意識してお仕事しています。――原田監督の絵作りと、それを理解している岡田さん。原田監督の役者への芝居のつけ方が、僕にはショッキングだったんです。情緒的な画とか、セリフを言う間ではなく、ストーリーでぐいぐい進めていく。ハリウッド映画的なリズム感なんですね。時代に合っていると思いますし、そうした原田監督の映画作りをきちんと理解しているのが、唯一、岡田さんでした。岡田さんは、自分の芝居だけじゃなく、全体を見ている。ふたりの意識に、すごく感銘を受けました。○■人が変わるのは立場を与えられたとき――鈴木さん自身は、学生時代はどんなタイプでしたか?僕は割と反骨心があるんです。反組織的というか、権威みたいなものがあまり好きじゃない。だから、高校になっていいなと思える人と出会えるまでは、学校の先生にすごく苦手意識がありましたね。組織の上から何か教えようとしているような先生は苦手で。――今では、座長として組織を引っ張っていく立場になることも多いです。昔は周りを引っ張っていくといったことも、意識したことはなかったです。それを感じるようになったのは、この仕事をして、責任のある役をいただけるようになってから。だから、近藤にしてもそうですが、立場が人を作るというのは、まさにあると思います。人が変わっていくのは、立場を与えられたときかなと。――なるほど。そして、先ほどのお話のように、今でも常に試行錯誤しながら進まれているんですね。自分は未熟ですから。なんでうまくいかないんだろう、こうしたらうまくいくだろうかと、その繰り返しです。日々、反省ですよ。でも最近いいことを聞いたんです。人間って、1日5回はとんでもなくバカなことをする生き物らしいんです。それはもう、すると決まっていると。だから何か失敗してしまって、「ああ、やっちゃった」と凹みそうになったら、「でも5回は必ずなにかしちゃうんだから、まだ1回だからいいや」と乗り越えることにしています(笑)。■プロフィール鈴木亮平1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。2007年の『椿三十郎』で映画デビューを果たす。13年に主演を務めた『HK/変態仮面』で注目を浴びる。翌年、NHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインの夫を演じ、18年にはNHK大河ドラマ『西郷どん』で、大河ドラマ初出演にして主人公・西郷隆盛を演じきった。今年は4月期にドラマ『レンアイ漫画家』、7月期に『TOKYO MER~走る緊急救命室~』で主演を務めた。怪演が話題の映画『孤狼の血 LEVEL2』も公開中で、公開待機作『土竜の唄 FINAL』が控える。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2021年10月23日映画『燃えよ剣』(10月15日公開)の公開初日舞台挨拶が15日に都内で行われ、岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、尾上右近、伊藤英明、原田眞人監督が登場した。同作は岡田演じる土方歳三を主人公に、新選組志士たちの人生と激動の幕末を描く。『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督が、司馬遼太郎の同名小説を原作にメガホンを握り、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、美しき剣士・沖田総司をHey! Say! JUMP・山田涼介が演じる。「子供の頃からの夢」というテーマでトークをしていたキャスト陣。柴咲は「過去の夢とか未来の夢とかを見るんですよ。昔、家で寝てるときに隙間から覗かれたことがあって。誰かわからなかったんですが、10年以上経って、そのシーンが夢に毎回出てきて、覗いてたのは私だったんですよ」と驚きの発言をする。「時間を超えて自分に会いに行ってる、タイムリープみたいな。まだ実体験はないから、これからの未来にあるのかなって待ち遠しく思っています」と語り、岡田は「あるかもしれないですね。何十年か後に」と同意していた。また、鈴木は「バナナをおなかいっぱい食べたいという夢は……」と明かし、岡田から「食べれるよ。今でも食べれるよ」とつっこまれる。しかし鈴木は「子供の頃に夢に思ったのを覚えてるんだけど、大人になるとなぜかバナナだけでおなかいっぱいにしなくてもいいんじゃないかと思ってしまって、まだ実現できてないんですよ」と訴え。岡田は「夢は残しといた方がいいですからね」とまとめていた。
2021年10月15日2021年7月期にTBSで放送されたテレビドラマ、日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。俳優の鈴木亮平さんが主演の喜多見幸太を演じ、賀来賢人さん演じる音羽尚とのやりとりや、最強の救命救急チームの姿に注目が集まりました。人気作品ゆえ、最終回は高視聴率を記録し、多くの人が「TOKYO MERロス」と放送終了を悲しんでいたようです。TOKYO MER関連の記事はコチラからそんな『TOKYO MERロス』の人に朗報です!同年10月27日から、Disney+(ディズニープラス)の新ブランド『スター』で、『TOKYO MER』の配信が決定しました!『TOKYO MER』が、日本のドラマとして、初めてDisney+で世界へ配信されることとなります。もちろん日本でも、Disney+に入っていれば見ることができますよ。鈴木亮平さんは、次のようにコメントしています。『TOKYO MER~走る緊急救命室~』がディズニープラスのスターで配信されると聞き、大好きな「アベンジャーズ」や「トイ・ストーリー」などの作品と並べることをとてもうれしく思っています。この作品が、今後、世界に配信されより多くの方にご覧いただけることに期待が膨らみ、ワクワクしています。日本にとどまらず、海外でも多くの人を楽しませてくれるであろう『TOKYO MER』。全国各地でERカーの展示が始まるなど、『TOKYO MER』の熱はまだまだおさまらないようです。[文・構成/grape編集部]
2021年09月29日