「鈴木亮平」について知りたいことや今話題の「鈴木亮平」についての記事をチェック! (4/18)
鈴木亮平が高校野球の監督を演じた「下剋上球児」の最終話が12月18日放送。「絶対勝ちたくなってきた」南雲が口にした言葉にSNSでは「監督という立場になって初めて理解できたんだな」「同じ立場になって気づくやつ」など共感の声が相次いでいる。高校野球をテーマにしたドリームヒューマンエンターテインメントとなる本作。鈴木さん演じる南雲脩司はかつて野球をやっていたがケガで引退。大学も中退したが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師となって三重県立越山高校に赴任。そこで幽霊部員ばかりの弱小野球部の監督を頼まれることになる。当初は拒みながらもつい指導に熱が入ってしまう南雲。野球への情熱に再び灯がともったところでかつての恩師と再会。それがきっかけで“無免許教員”だったことが発覚、一旦は教師も野球部監督も辞めることになる。しかし部員たちの熱い復帰への願いを受け、1年後再び監督に復帰。弱小だった越山高校野球部はついに三重県予選の決勝に駒を進めるところまで来る…というストーリーが展開してきた。主演の鈴木さんのほか、南雲とともに野球部を率いる山住香南子に黒木華。資金繰りに悩むことになる校長の丹羽慎吾に小泉孝太郎。野球部前監督・横田宗典に生瀬勝久。動画編集も得意な南雲の妻・美香に井川遥。目の手術を拒んできた犬塚樹生に小日向文世。元野球部主将・日沖誠に菅生新樹。その弟でキャッチャーの日沖壮磨に小林虎之介。元クラブチームのエース・犬塚翔に中沢元紀。翔に代わり投げることになった根室知廣に兵頭功海。現在の野球部主将・椿谷真倫に伊藤あさひ。楡とぶつかり病院に運ばれた久我原篤史に橘優輝。久我原を心配する楡伸次郎に生田俊平らが出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。伊賀商業にリードを許すなか「こうなったら絶対勝ちたくなってきた…どんな手使ってもいいか」と部員たちに語りかけ、卑怯な手でも姑息な手でも、どんな手を使っても勝ちたくなってきたという南雲は「スポーツマンシップにのっとってない、そう言われるかもしれない。それでもいいか」と続ける。それはかつて自分が高校時代、賀門(松平健)から言われた「どんな手を使ってもお前たちを甲子園に連れて行く」という言葉と同じだった…。「正々堂々と戦いたかった南雲少年が今度は生徒たちをどんな手を使ってでも勝たせたくなった。うおお」「球児の時は理解できなかった監督の心境が、自分が監督という立場になって初めて理解できたんだな」「あの時の賀門監督も同じだったんだろうな、と同じ立場になって気づくやつ」など、SNSには南雲の想いに共感した視聴者からのコメントが相次ぐ。そしてラストで映し出された甲子園出場を果たした越山の姿にも多くの視聴者が注目。甲子園を埋め尽くす満員の観客の姿に「満員の甲子園のシーン、スゴすぎる…」「最後の満員の甲子園のアルプス最高でした!!」「ラストシーンの甲子園の満員の観客、胸熱すぎた」といった感動の声がタイムラインに殺到している。(笠緒)
2023年12月18日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。野球は筋書きのないドラマである──。このドラマでは越山高校が日本一の下剋上を成し遂げ、甲子園に行くことは分かっている。それでも星葉高校との試合は、何度も手に汗を握った。それほどにドラマティックで素晴らしい試合だった。高校野球を観ていると、時々、奇跡みたいな試合に出会うことがある。この回はまさに、高校野球の醍醐味がすべて詰まったようなすごい試合だった。そして、越山野球部がここまで努力してきたことの集大成でもあった。越山野球部の立ち上がりは悪かった。試合前に山住香南子(黒木華)が倒れてしまい、動揺が収まらない日沖壮磨(小林虎之介)。予選初登板かつ初先発で、相手は強豪の星葉野球部。根室知廣(兵頭功海)は力んでコントロールが落ち着かず、他のメンバーも動きがぎこちない。あまりの惨状に普段は穏やかな物言いの南雲脩司(鈴木亮平)も、ついに壮磨を「三振してこい」と煽るほどだ。南雲らしからぬ、選手をバカにしたような言葉に部員たちは怒りだし、その怒りが緊張や力みを上書きし、いつもの彼ららしいプレイを取り戻した。彼らが単純でよかった。ここまでエースでありながら、控えに回った犬塚翔(中沢元紀)はずっと厳しい顔でベンチに座っていた。星葉野球部は翔にとって因縁の相手だ。マウンドに立って中学時代のライバルたちを打ち取りたかったのだろう。その翔が吹っ切れた顔になったのは、逆転のピンチに伝令として根室のところに行ったときだ。弱気な根室のことだから四番の強打者・江戸川(清谷春瑠)相手に敬遠するかと思いきや、彼の中には闘志があった。翔はこの瞬間根室を認め、彼に勝負を託すことができたのではなかろうか。ベンチの一番前でチームメイトと笑顔になってる翔をテレビで見た犬塚樹生(小日向文世)は、「翔くん、笑ってる」と気がつく。第8話のコラムで、樹生は翔の投球がちゃんと見えてないのではと指摘したが、やっと翔自身を見ることが出来たのだなあと感慨深い。同時に、星葉高校に落ちて落胆していた翔が笑顔になれるよう、樹生は使命感を抱いていたのだ。そして、9回裏、代打として翔が登場する。南雲の「証明してこい」という言葉と、山住が「ピンチはチャンスや」と呟いた通り、見事に右中間を破る走者一掃のヒットを打ち、越山野球部をサヨナラ勝ちに導いたのだ。翔のキャラクターはここまで無愛想な表情で感情を表現するシーンが多い。中沢元紀は、ライバルである根室がどんどん成長していくことへの複雑な感情と不器用な成長を、僅かな表情だけで丁寧に演じてきたと思う。今回の印象に残る見どころは、星葉高校の観客席からヤジが飛んで、双方のチームの観客が一触即発の事態になったときだろう。賀門監督(松平健)が、まさに将軍のような威厳と貫禄を持ってなだめたのだ。「大人として失望させないでいただきたい」かつて南雲は「正々堂々と戦う」と賀門監督に宣言して甲子園に行けなかった。それなのに、無免許教師だったことを悟られたくなくて賀門からずっと逃げ回っていた。今度こそ正々堂々と試合で賀門に対峙することができ、過去の自分を乗り越え、賀門に自らの成長を見せることができた。やっと南雲が賀門から逃げ隠れすることなくまっすぐ向き合えたことに胸が熱くなった。それにしても三重県大会の解説者席にいたのが大リーガー田中将大なのは、さすがに地方予選には豪華過ぎて笑ってしまった。根室がサイドスローで投げたときの意表を突かれた様子は名演技だった。今回は他にも美香(井川遥)の応援席での活躍や、椿谷(伊藤あさひ)の主将としての成長など見どころが満載の回だった。このままの勢いで甲子園へ…と思いきや、越山野球部には予想外の障害が立ちはだかっていた。校長の丹羽慎吾(小泉孝太郎)の言う「このままでは甲子園に行けない」とは…。次はいよいよ最終回。目指せ、甲子園。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年12月15日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。越山高校野球部はついに夏の三重県予選でベスト8に進出した。南雲脩司(鈴木亮平)の元、野球部は絶好調だが、香良洲高校との試合では皆調子に乗ってしまっており、「早く終わらせよう」と気持ちが逸るあまり、チャンスがあっても雑な攻撃で点が取れない場面が何度もあった。今までは試合に全力で臨んでいた彼らが、完全に慢心していた。辛くも勝利したが、ここまで勝ち上がったことのない彼らが、調子に乗った勢いのまま、てっぺんまで行けるといいのだが。そして次はいよいよ準決勝、賀門英助(松平健)率いる星葉高校との試合である。犬塚翔(中沢元紀)とかつて同じクラブチームだった星葉高校の江戸川快斗(清谷春瑠)と児玉拓海(羽谷勝太)は、自分たちのように野球一筋で努力してきた強豪が勝つべきだと宣言する。彼らの言葉に俄然ライバル心に火がつく越山高校野球部員たちであった。越山高校の快進撃には学校も地元も大フィーバーで、盛り上がっているのは野球部だけではなかった。そんな熱狂の一方で、南雲は星葉戦のスターティングメンバーに頭を悩ませていたのだった。勝つための野球をするならば、心を鬼にして実力と戦略で選ばなければいけない。香良洲高校との試合では星葉が翔の投球を撮影に来ており、おそらく彼の投球は研究し尽くされている。そのため、南雲は山住香南子(黒木華)に、ここまで温存した根室知廣(兵頭功海)を先発させる作戦と、部員たちへのフォローを相談する。ところがこの会話を、過去に対戦した草野球チーム『越山ドーマーズ』のジョンソン(新浜レオン)に聞かれてしまい、彼からのLINEで選手たちが知ることになってしまう。翔の投球に頼っていた部分もあった部員たちは動揺する。ジョンソン、全く余計なことをしてくれたものである。その頃、犬塚家では犬塚樹生(小日向文世)の目の手術を巡って、娘の杏奈(明日海りお)と彼女の夫の敏生(吉田ウーロン太)が必死の説得を続けていた。次々と、成長と気づきを得ていくこのドラマの中で、唯一変わろうとしていないのが樹生だ。常に翔のことばかりで、翔を目立たせ活躍させることしか考えていない。樹生が準々決勝のあと、翔にリリーフを送ったことへの不満を訴え、残り二試合は完投させろと南雲に訴えたときは、さすがの南雲もついに「過保護ではないか」と反論したぐらいである。樹生の言動には何度も不快感を覚えてきた。それはやはり南雲の失敗を責める一方で、自分は目の手術から逃げ、金に力を言わせて我儘で自分勝手な自分自身に向き合おうとしないところだろう。翔に完投させるということは、他の控え投手を出場させないということだ。彼が目立ちさえすれば、他のチームメンバーのことなどどうでもいいという自己中心的な考えなのだ。南雲がギリギリまで部員たちひとりひとりの努力と成長を考えながら、身を切るような思いでスターティングメンバーを考えていたのとは正反対である。しかし、樹生が患うのが『目』というのは象徴的だ。彼の病気は、視野が欠け、だんだんと見えなくなっていくものである。敏生が「お義父さん、翔が投げてるとこ、ちゃんと見えてます?」と尋ねたのは、投球そのものだけでなく、現実の翔がちゃんと見えているか…という二重の意味にも聞こえた。翔とのキャッチボールでも、彼の投げる球を受けることができないし、落ちたボールを見つけることができないのも、彼の思いが見えなくなっていることを暗示しているようだ。成長していく翔に対し、樹生は果たして本当の意味での、自分自身に対する『下剋上』を成し遂げることができるのだろうか。そして試合前に倒れた山住に、前日に彼女に打球を当ててしまった日沖壮磨(小林虎之介)は大きく動揺する。山住が生徒のために病院へも行かず我慢したことが裏目に出なければいいのだが。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年12月08日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。越山高校、予選二回戦は健闘むなしく敗北を喫してしまった。去年も一回戦で負けてしまったがそのときとは違って、部員たちは「勝てたはず…」と悔し涙に濡れた。山住香南子(黒木華)もショックで寝込んでしまった。今まで負けて当たり前だった彼らは、ようやく負けて悔しい、という気持ちを味わったのだ。南雲脩司(鈴木亮平)が約束通り予選一回戦を通ったため監督として戻ってきた。しかし、楡伸次郎(生田俊平)は一向に練習に出てこない。彼は予選二回戦でエラーをしたショックと、成績も芳しくないから留年だと担任に言われてしまい、彼は退学届まで出してしまう。実は、楡は視力が落ちてしまっており、そのせいでエラーをしてしまったのだ。楡の「『メガネ男子』と言われたくない。でもコンタクトも怖い」という本音に驚く南雲。彼とともに眼科に付き合い、自身は視力1.5なのに勝負と称して「自分越えようぜ!」と言いながら一緒にコンタクトを入れる練習をする。それぐらい自分でやれと突き放すのは簡単だろう。でも楡みたいに自分で抱え込むタイプは、そうやって突き放されることで、助けを求めることもしなくなり、ちょっとしたことで越えられる壁から逃げてしまうのだ。もし南雲がじっくりと楡に寄り添うことをしなかったら、このまま彼は学校も野球もやめていたかもしれない。コンタクトを入れた楡のプレイは見違えるようになった。彼は自分を越えたのだ。順調に行き始めた越山野球部だが、実は南雲の監督就任の件を、横田(生瀬勝久)は校長の丹羽(小泉孝太郎)にまだ話を通してなかったのである。丹羽と犬塚(小日向文世)に呼び出され、南雲はずっと頭を下げ続けていたが、彼の監督就任を渋る二人に横田が言う。「失敗した人間の背中、いつまでも蹴り続けて楽しいですか?」ずっとここまで南雲の無免許教師の問題をここまで引っ張ってきたのは、横田のこの言葉のためだったかもしれない。南雲は罪を認め、反省し、更生の道を歩もうとしている。人のあやまちを許すか許さないかは判断が難しい。だが、一生懸命詫びているのに、いつまでも責めて排除を続けたら、失敗した人はもうやり直すことができないのかと、相手も周囲も絶望してしまうだけだ。横田が言う通り、失敗から償い、更生しようとしている人の姿を子どもたちの前から排除してしまったら、それは教育ではなくなってしまう。「留まることなく成長する彼らを見て、後ろ向きで生きている自分を恥ずかしいと思いました。もう一度、彼らと前を見て生きていきたいです」楡が近視とエラーのダメージを乗り越えたこと、下手だった野球部が大きく成長していったこと、それらすべてに南雲は逆に励まされていたのだ。生徒たちは南雲を監督として認めているが、それは決して南雲に依存した関係ではない。お互いに影響し合い、南雲自身も彼らと接することで成長している。丹羽は、南雲と生徒たちの関係の良い循環を認めたのだろう。もともと彼はずっと南雲を教師として越山高校をより良い学校にしていける同志だと思っていたのだから。練習試合を続けて、野球部は強くなっていく。「甲子園を目指す」という目標はもう越山野球部にとって夢物語ではなく、具体的な目標になった。野球部員たちでペイントしたおんぼろマイクロバスが田んぼの中を走る風景は、彼らの青春の輝きそのものに見えてきらきらと眩しい。ついに運命の夏の甲子園の予選が始まった。快進撃を続ける越山野球部は、丹羽が南雲に最初に出した監督就任の約束の『予選ベスト8』を成し遂げる。主将の椿谷(伊藤あさひ)がベスト8のインタビューを受け、緊張のあまり思わず「日本一の下剋上を目指します」と宣言、ついにタイトルを回収した。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年12月03日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。ついに南雲脩司(鈴木亮平)の不起訴が決定する。弁護士の榊原(伊勢志摩)が、検察に提出された二千人弱の署名が書かれた嘆願書を、南雲に手渡した。それは楡(生田俊平)が発案したもので、代表者として校長の丹羽(小泉孝太郎)、横田(生瀬勝久)、山住(黒木華)の名前があり、署名の中には越前恵美(新井美羽)のものもあった。その二千人の署名は、今まで南雲が教師として、生徒や学校のために努力してきた結果なのである。やはり、なぜこれで教員免許がないのか、もったいなさすぎる。一方、山住は横浜青隆高校を辞めるきっかけとなった生徒の椎野(松本怜生)と偶然再会する。複雑な家庭で育った彼は、親の都合で、甲子園予選三重大会一回戦相手の五十鈴高校に転校してきたのだった。山住は以前、南雲に「自分は高校生の男子の気持ちが分からない」と漏らしていたが、それはどうやら椎野との件の伏線だったようだ。南雲は「男とか女とか考えないほうがいい」と山住にアドバイスしていたが、横浜では「山住は女性だから」という理由で、野球部にあまり関われなかったことは、何度も本人が言っている。だからこそ、椎野の虚言を監督や教師たちは信じて、山住の弁解に聞く耳を持たなかったのだろう。山住自身も、どちらかといえば人の気持ちの機微に敏感なタイプではない。ドラマの最初から野球中心で物事を考えてしまう傾向があり、他人の心情にはどこか疎いところがあるのは何度も描写されていた。それが椎野との件では最悪の状況になってしまったのだろう。ただ、椎野と越山野球部との違いは、彼女は部の中心となって部員たちと関わってきたことだ。身を粉にして野球部に尽くしてきた姿を、部員たちは毎日のように見ている。五十鈴との試合でも、山住はノックこそできなかったが、監督として相手チームのデータを調べ上げ、的確な作戦を指示していた。だから、彼らも山住を信頼し、彼女を勝たせたいと思ったのだ。山住もまた、椎野に酷い嘘をつかれたにも関わらず、五十鈴のマウンドに立つ彼が強くなったと、野球のことは冷静に見ることができる。あくまでも野球ファーストの人なのだ。椎野は試合が終わったあとまでも、山住を侮辱するような言葉を吐いて、越山チームを動揺させようとした。彼が嘘をついて周囲を混乱させようとする行動は、自分が今まで大人たちに振り回された境遇のせいかもしれない。山住を信頼する越山野球部員の姿や、「彼の気持ちが分からなかった自分が不甲斐なかった」という山住の誠実な言葉が椎野にちゃんと届くといいと思う。予選には美香(井川遥)がやってきていた。東京での、南雲と元夫の小柳(大倉孝二)による、美香を巡っての丁々発止は面白かったが、2人とも夫として比較してもどうなのかという状況で、これは美香に同情する。美香は南雲が来ることを分かっていたのだろう。初めは身を隠して試合を見守っていた南雲だが、越山が初回に3点を取られ、思わず通路から外に出たところで、美香に見つかってしまう。美香は「どうしてすぐに三重県で教職を取ることを決められたのか」と南雲に問う。「美香に母と少しでも長くそばにいられるようにしたかった」という、彼女を思いやった南雲の答えに、美香は腑に落ちたような表情を浮かべた。彼女は南雲の無免許教師が発覚してからずっと、夫がなぜそんなことをしたのかと考え続けていたのだろう。小柳には塩対応だったが、美香はきっと、南雲と生活する中で、何度も彼の思いやりと優しさを感じたはずだ。「ピンチはチャンス」と南雲が言ったように、家族の危機が逆に絆を深めるきっかけになったのである。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年11月24日11月上旬、都内の野球場。歓声が響き渡るこの場所で、本誌が目撃したのは鈴木亮平(40)だ。「日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)のロケでした。鈴木さんは高校の野球部の監督を演じています。この日は試合のシーンの撮影で、鈴木さんは終了後、観客席に集まったエキストラたちのもとへ挨拶に行き、深々と頭を下げ、感謝を伝えていました」(制作関係者)鈴木といえば、徹底的な役作りが度々話題となるが、今回はこれまで以上にストイックだという。「救命救急医を演じた際には、外科手術用具を持ち歩き、日々手術シーンの手さばきの練習をしていたそうです。役のために30キロ近く体重を増減させたこともあります。彼は野球未経験ですが、『下剋上球児』は野球シーンの迫力にこだわっているので、『誰よりもうまくなる』と猛特訓をしているそうです」(前出・制作関係者)同作のプロデューサー・新井順子氏は次のように明かしている。《撮休の日も野球指導の方のところへ行って練習をしたり、撮影のある日はご自身でネットを担いでやってきて、控室で柔らかいボールを使ってノックをしていたり、グラウンドに一人残って1時間くらい練習をしていたり…》(「WEBザテレビジョン」’23年10月15日配信)鈴木がこれほど力を入れるのは、あるドラマの影響だという。「前クールの『VIVANT』です。どうしても内容や視聴率などが比較されてしまいますからね。今年最大のヒットとなった同作は、主演級の俳優が多数出演し、制作費は1話につき1億円ともいわれています。一方、『下剋上球児』の制作費はその3分の1程度。キャストもオーディションで選ばれた若手俳優が中心です。鈴木さんは、『このドラマは自分が引っ張っていかなければ……』と自らを鼓舞しているのでしょう」(芸能関係者)11月9日、鈴木は自身のX(旧Twitter)でこんな呼びかけをしている。《ボランティアエキストラさんを募集しております。大きな球場です。簡単には埋まりません。ですが叶うなら、彼らにあの光景を、満員のアルプスを見せてやりたい》前出の芸能関係者は言う。「通常であれば、エキストラ募集というのはADの仕事です。出演者、それも主演俳優が自ら率先して発信するのは異例のことで、鈴木さんの今作に懸ける思いが表れています」11月11日、鈴木はXを更新。その投稿によると、彼が呼びかけたことでエキストラ募集に予想を上回る数の応募があったようだ。演技に熱く、責任感の強い男は、『VIVANT』の視聴率を超える“下剋上”を果たせるか。
2023年11月19日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。教師という職業に、教員免許という資格が必要なのは間違いない。だが、教員免許を持たなくても、大人として子どもたちに対してどうあるべきなのかが問われた回だったと思う。南雲脩司(鈴木亮平)の壮絶な過去が担当弁護士の榊原(伊勢志摩)にぼつぼつと語られ始めた。両親から捨てられ生活もままならない幼い南雲を救ったのは教師の寿(渋川清彦)だった。寿は自宅に南雲を住まわせて、『生活する』ことを教えてくれた。おそらく、担任の仕事の範疇から逸脱していると思う。でも寿にとっては教師としてだけではなく、大人として、社会から見捨てられた子供が一人でしっかり生きていけるように育てたかったのではないか。中学を卒業してすぐ働くと言った南雲に、高校への進学を勧めたのも寿だ。進学した南雲はそこで賀門監督(松平健)と出会い、野球部に入ることになる。南雲の境遇はまさに、姉と祖母のために働かねばならない根室知廣(兵頭功海)とほぼ同じだった。なぜ南雲があそこまで根室を必死で支えたのか、これが答え合わせだった。南雲が根室をなんとしても野球を続けさせようとしたときには、きっと、彼を救ってくれた寿や賀門のことが頭にあったに違いない。2話で根室が南雲からグローブをもらったとき、恐縮する根室に南雲が言った「大人になってから誰かになにか返せばいいんだよ」というセリフは、まさに南雲自身の実感だったのだろう。無免許のまま教師になった南雲が配属先で出会ったのは、問題児の越前恵美(新井美羽)だった。罪悪感ゆえに早く教師を辞めようと思っていた南雲だからこそ、恵美に体当たりで関わっていくことができたのは皮肉である。だが、根室の時と同じく、南雲の中に寿がしてくれたことがちゃんと根付いていたからこそ、道を踏み外しそうになっている恵美のことを見捨てられなかったのではないか。「子供はある日突然変わります」南雲は確かに教職免許を持っていない。だが、子どもたちに手を差し伸べること自体は、教職免許のあるなしは関係ないのかもしれない。まさにそんな南雲との対比になるような塩尻(町田啓太)という監督を、犬塚樹生(小日向文世)がまた勝手に連れてくる。塩尻は生徒たちを数値でしか見ず、さっさと見切りをつけてスカウトに力を入れるべきだと山住香南子(黒木華)に告げる。結局、塩尻は誰もスカウトすることができず、犬塚にクビにされてしまったが、キャラクターとしては初登場時に犬塚にかき氷作ってマンゴーのせているなど、ドライで合理的というよりどこか憎めない面白みのあるキャラで、深刻になりがちな雰囲気を救っていたと思う。そして、根室が電車で寝過ごして車庫に行ってしまい、行方不明事件を起こしたあと、根室を始め、越山の部員たちとOBの日沖壮磨(菅生新樹)が南雲の家に押しかけて来る。南雲の無免許教師の件が発覚してから他人から心無いことを言われるようになっていたにもかかわらず、部員たちはそんな話を一切南雲にはしない。ただ野球部が強くなった話を楽しそうに口々に南雲に報告する。若者たちが食事をもりもり食べながら、わいわい野球の話をする楽しい空間。南雲の目から自然に涙がこぼれていた。もしかすると、まさにこの瞬間、南雲は自分のしたことを今までで一番後悔したのではないか。彼らの優しさという大事なものを傷つけたことに。そして視聴者としても、何度目かの「教員免許があれば…」と涙ぐむことになったのである。「ザン校ザン校」と揶揄されている子どもたちは、決して駄目な子どもたちではない。可能性をたくさん秘めた存在だ。むしろ大人の方が既成概念に囚われて、本質を見失っていることがあるかもしれない。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年11月17日鈴木亮平主演「下剋上球児」の第5話が11月12日放送。町田啓太のサプライズ出演にSNSが沸き立つ一方、南雲が教師を目指した理由も明かされ、視聴者からは「南雲先生幼少期のスピンオフドラマ希望」などとといった声が上がっている。鈴木さん二度目の日曜劇場主演ドラマとなる本作は、高校野球を通して様々な愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。鈴木さん演じる南雲脩司は、大学まで野球一筋でやってきたものの、怪我をきっかけに引退。大学も中退してスポーツトレーナーとして働いていたが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師になると三重県立越山高校に赴任。3年目を迎えたところで廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することに。しかし、彼には“無免許教員”という大きな秘密があった…という物語。前回は南雲が警察に自首するラストで締めくくられた…。南雲役の鈴木さんはじめ、南雲とともに野球部を育ててきた山住香南子に黒木華。越山高校校長の丹羽慎吾に小泉孝太郎。試合に出場しないまま夏を終えた越山高校野球部主将の日沖誠に菅生新樹。誠の弟で野球部に入る決意を固めた日沖壮磨に小林虎之介。名門クラブチーム元エースだったが越山高校野球部に入った犬塚翔に中沢元紀。南雲からグローブをもらった根室知廣に兵頭功海。野球部に口出ししまくる犬塚樹生に小日向文世。南雲の妻・南雲美香に井川遥。南雲の高校時代の恩師で強豪校・星葉高校の野球部監督の賀門英助に松平健といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。5話では南雲が自首し在宅で取り調べを受けることに。事が明るみになり校長の丹羽や香南子も保護者たちの対応に追われ、南雲の元にも記者が現れ、息子の青空(番家天嵩)もいじめを受けるようになる。香南子は賀門のつてで新監督を探そうとするが、犬塚は勝手に新監督を決めてしまう。新監督の塩尻は部員の練習も見学せず、今の部員に見切りをつけ有能な選手をスカウトする方針を打ち出す…。新監督の塩尻を演じたのが約8年ぶりの日曜劇場出演となる町田啓太。視聴者からは「町田啓太さんの素敵なサプライズありがとうございました!」「強烈な印象を残して、視聴者がワッと沸き立つ!」などの反応が上がる。一方、自宅を訪れた弁護士のヒアリングに対し、南雲は自らの過去を語る。幼少期、親が行方不明となり保護者がいなくなった南雲を担任の寿(渋川清彦)が引き取り育ててくれたという。寿は中学を卒業したら働くつもりだった南雲に高校進学を勧め、高校に進学したことで賀門と出会い、南雲は野球をすることになった…。“恩師”寿とのエピソードにも「南雲少年は寿先生と出会えたから、あの南雲先生になったんだなという説得力が抜群」「南雲先生の幼少期から大人までの物語で、ワンクールのドラマが出来そう」「寿先生と南雲先生幼少期のスピンオフドラマ希望」などの反応が寄せられている。【第6話あらすじ】ついに南雲の事件が検察に送致される。野球部では香南子が自ら新監督を務めることに。そして迎える夏の予選、初戦の相手が昨年ベスト8の五十鈴高校に決定する。気を引き締める部員たちだったが、五十鈴高校野球部員から横浜にいた頃の山住に関するあるうわさを聞かされる…。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。注)このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画しましたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。(笠緒)
2023年11月13日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。犯罪を犯すことがどんなに周囲の人達を傷つけるのか、丁寧に描写された回だった。越山高校野球部は三重県大会第一回を迎える。南雲脩司(鈴木亮平)の指示により、事前の相手校の研究の成果が出て、部員たちのプレイはそれまでの場当たり的なものではなくちゃんと『高校野球』だった。南雲の作戦も要所要所で功を奏し、結果的には2-1と負けたものの、初めて途中コールドになることなく、9回までプレイすることができたのである。逆転できなかった原因も相手の超ファインプレーだった。次はきっと勝てる、と部員たちは手応えを覚えたのだ。南雲さえ監督としていてくれれば…と。南雲が野球部のためになればなるほど、彼らへの裏切りが積み重なっていく。部員たちが彼を慕えば慕うほど、いずれ判明する真実が彼らを傷つけることがわかっているので、見ていて本当につらい回だった。三年生の日沖誠(菅生新樹)が最後の夏にも関わらず、出場しないまま終わってしまった。それでも彼はみなと一緒に野球ができたことを喜んでいた。彼がどれだけ試合に出たかっただろう。誠の無念さを誰よりも知る壮磨(小林虎之介)はようやく野球部に参加する。潔く笑顔で去っていった誠と彼の意志を受け継ごうとする壮磨の姿を見ると、南雲のしていることの罪深さがより際立つ。それは美香(井川遥)の連れ子の青空(番家天嵩)にとっても同じだ。青空は当初、東京へ行きたいと南雲や美香に訴えていた。しかし今は、かつて仲が良かった東京の友達とは中学受験のせいで、話が合わなくなってきていたのだ。練習試合には観戦に来なかった青空だが、予選には祖父の七彦(中村シユン)とともにやってきた。彼は野球に興味を持ち出したのである。青空はもう南雲を父親として受け入れていたのだ。青空は大人の都合で父親を一度失っており、これで二度目になってしまう。一度は乗った電車から降りて、祖父の家に戻った青空を迎えたのは誰も迎えてくれない家だった。呆然としている青空の絶望が痛いほど伝わってくるシーンだった。子どもたちだけではなく、南雲の影響で変わったのは犬塚樹生(小日向文世)もだ。あれほどワガママ放題だったのに、翔(中沢元紀)にも南雲や山住香南子(黒木華)、横田宗典(生瀬勝久)たちにも、これから余計な口出しはしない、勝手なことをしないと約束をする。これだけ生徒たちにも息子にも大人にも良い影響を与えたところで罪を償うために人々の前から去らなければならない。だが、南雲が貫く沈黙は自分を信じて受け入れてくれた人々を傷つけるだけだった。これこそが『犯罪者になること』なのだ…。南雲脩司という人物像を見ていると、そもそもどうしてこの人が生活のためとはいえ、教員免許偽造などしてしまったのか全く信じられない。皮肉にも警察に出頭したときに、警察官と顔なじみになるほど生徒のために何度も来て尽力していたことがわかる。まごうことなく、彼は理想的な教師である。犯罪行為というのは『ちゃんとした人』ならどんなときでも犯さないものだと思う。だけど、『ちゃんとした人』でも誘惑に負ける一瞬があるのかもしれない。だがその一瞬が求めてくる代償はとても重い。生徒たちを、同僚たちや保護者たちを、家族を裏切ったことをどう償っていくのだろう。落ちこぼれの野球部を3年で甲子園出場させる、理想的で完璧なはずの南雲脩司という教師につけられた『無免許教師』という大きな傷。この消えない傷と、彼と彼の周りの人たちと視聴者はどう向き合うべきなのだろうか。どうやら、ただ痛快なだけの成り上がりストーリーをこのドラマは描くつもりがないようだ。この先、南雲脩司と周囲の人たちが直面する大きな試練を見守るしかない。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年11月10日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。前回は、南雲脩司(鈴木亮平)の衝撃の告白で終わった。「教員免許を持たずに教師をする」という違法行為。南雲が犯罪者という重すぎる現実に山住香南子(黒木華)が聞かなかったことにして、逃避するのも無理はない。越山高校野球部は、星葉高校との練習試合でコールド負けをしたものの、彼らは野球の面白さに気づき始め、勝ちたいというモチベーションが上がっている。このまま南雲の指導のもとで練習を続ければ、いずれ強くなっていくだろう。だが、彼らが強くなっていけばいくほど、チームと指導者に注目が集まる。それは南雲の秘密が暴かれる可能性に繋がっていくのだ。何よりもまず、南雲が現在進行系で犯罪を犯していることが大問題である。南雲が山住に秘密を打ち明けたちょうどその時、椿谷真倫(伊藤あさひ)はバッティングセンターで酔っ払いの男に絡まれていた。見かねた日沖壮磨(小林虎之介)が間に入るもトラブルになり、野球部のメンバーも駆けつけて大騒動になる。南雲は壮磨につきそって話を聞いてやり、バッティングセンターで聞き込みをして、暴力事件の真相をつきとめる。実際は、兄の誠(菅生新樹)が喧嘩を止めようとしたが、はずみで被害者の男を突き飛ばし、怪我をさせてしまった。だが、兄と野球部を庇って壮磨は自分がやったと言ったのである。被害者の男は画面が割れたスマホの弁償を要求していたが、南雲の聞き込みによって、以前から割れていたことが判明。南雲の裁判も辞さない毅然とした態度により、暴力事件は無事解決したのだった。しかし、誠は暴力事件の責任を取ろうとしてキャプテンを辞任し、試合に出場しないと言い出す。野球部の部員も山住にも止められたが、誠のこの態度は、罪を隠したままの南雲への対比のようにも見える。かつて、南雲の高校時代、勝つために強打者を敬遠し続けた賀門の作戦に異を唱えて正々堂々と戦おうとした南雲の姿が、誠たちに重なる。問題を起こした生徒を簡単に見捨てたりせず、丁寧に事件を調べ、何があっても生徒の人生を守り、野球部と距離を取りながらも、山住と連携して的確な指導を行う。夏の予選の日、南雲が自宅で書いていたのはひとりひとりへの手紙だろう。ここまで真摯に生徒個人を見てくれている教師はなかなかいない。こんなにも理想的な先生なのに…南雲には教師の免許がないのだ。そう、いつの間にか視聴している私達も山住と同じ重い課題を与えられているのである。南雲が生徒思いのいい先生であればあるほど、彼が犯罪者であるという重い現実が頭の中によぎる。それでも生徒たちが南雲の不在に不安になる姿を見ると、部活に行ってあげて欲しいと思う。南雲の誠実さを見れば見るほど、自分の中の倫理観とせめぎあいになってしまう。底辺公立高校が、ごく普通の教師とともに、努力と試練の末に野球強豪校を破って甲子園に行くという爽快な王道ストーリーだと思っていた。だが、このドラマが私達に突きつけてきたのは、一人の人間が背負った罪と、罪を背負った人間とどう向き合うかという物語だった。そこで山住は南雲の共犯者になることを選択した。野球と部活をすべてに優先させる彼女らしい選択だろう。一方、賀門(松平健)は学生時代の南雲を知る男(渋江譲二)から、彼が落第していたことを聞かされる。賀門はその後、南雲は大学を卒業したのだろうと気に留めてなかったが、思えば彼は最初からずっと無自覚に南雲を追い詰めているのである。当初、このドラマはサスペンス要素があると聞いていた。「なぜ実話がモデルの作品でサスペンスが?」と思っていたが、南雲と賀門の関係は、恩師と教え子でありながら、刑事と逃亡中の犯罪者に近いのだ。南雲の罪は、果たしてこのまま隠蔽されたままなのだろうか。いよいよ夏の甲子園の予選である。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年11月02日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。衝撃だった。野球部活ドラマでまさかの展開だと思った。南雲脩司(鈴木亮平)が山住香南子(黒木華)に伝えた自身の過去は、あまりにも彼には似つかわしくない重い秘密だった。南雲は理想的な教師だ。野球部の部員たちの活動は皆バラバラで、やる気があって毎日来るものもいれば、根室知廣(兵頭功海)や楡伸次郎(生田俊平)のように早く帰っていくものもいる。山住は野球の強豪校の元教師であったから、まとまって練習をしないでだらだらやってる彼らの姿が歯がゆいようだ。賀門英助(松平健)と「彼らは甘やかされているから叱らなければ」と意気投合していた。しかし、学校に来なくなった根室のことを心配して南雲が自宅まで行って見たのは、家事をしながら祖母の介護をしている姿だった。姉の柚希(山下美月)を支え、バイトで漁にも出ている。甘やかされているとは全く逆の境遇だ。そんな苦労人の根室を、南雲は星葉高校との練習試合では、エースの犬塚翔(中沢元紀)が部員のまとまらなさを見て一人で抱え込んで追い詰められてしまったときに、リリーフとして起用した。結果的には負けてしまったが、彼のコントロールの良さは真面目で真剣な性格の賜物だと、南雲は見抜いていたのだ。南雲は、翔が部員たちに物足りなさを抱いており、試合で独りよがりになってしまうことも察していたのだろう。星葉学園に対する強い思い入れから、もし打ち崩されたら彼の精神が持たないことも分かっていたのかもしれない。また、野原舜(奥野壮)がベンチに落とされ、野球初心者の椿谷真倫(伊藤あさひ)が代わりにスターティングメンバーになったことに不貞腐れて試合に来なかったのだが、心配する山住に、彼の性格は「根気がない分根に持たない」と南雲は言った。ちょっとひどい言い方だったが、南雲は生徒の性格をきちんと把握している。人には外からはわからない事情や秘密、弱さを抱えていることがある。山住の押し付けがましいほどの野球好きは、小学生時代同級生に理解されなかったことの裏返しでもある。周囲が『ハチミツとクローバー』にハマっているときに、一人で『ストッパー毒島』を読みふけり、同級生と話が合わなかったらしい。作中一番自分勝手で金持ちのワガママ放題に見えた犬塚樹生(小日向文世)だが、妻に去られ、町の中では鬱陶しがられて相手にされていなかった。彼は孤独だ。だから、孫の翔が甲子園に行って大活躍する夢にすがるのだろうか。一方、美香(井川遥)も東京の元勤務先の結婚式で、元夫の小柳晴哉(大倉孝二)と再会する。彼はまだ美香と青空(番家天嵩)に未練がありそうな口ぶりで、青空も父親と連絡を取っているようだ。仲のいい一家だが、ひやりとする風が吹くときがある。そして南雲脩司の隠された事情だ。野球を続けたいという根室に「乾坤一擲」と書かれた自分のグラブを手渡し、「大人になってから誰かになにか返せばいいんだよ」という南雲の言葉は感動的だった。きちんとして思いやりもある真面目な彼なのに、教員採用試験は受かっていたが卒業時の単位が足りず、やむを得ず教員免許を偽造したという。鈴木亮平の演じるキャラで単位落として卒業できないとかそんなことあるー?と思わず叫んでしまった。そもそも南雲は社会人から目的を持って大学に入り直しており、余分な単位まで取って楽々卒業しそうなのに?南雲は追い詰められて、取ってはいけない手段も取ってしまった。それはもしかすると高校野球部のときの「勝つためには手段は選ばない」の教育も原因だろうか…。第一話の「野球部の監督は教師でなくてもつとまる」というセリフがまさかの伏線になるのだろうか。この大事なときに暴力事件を起こしそうな日沖壮磨(小林虎之介)とここからどうやって南雲脩二が野球部を甲子園に連れて行くのか全く想像がつかなくなった。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年10月27日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。なんといっても鈴木亮平である。日本のドラマで困り事といえば、鈴木亮平が全部解決してくれる。世界の危機から、難病の病人まで、誰であっても助けてくれる、そんなヒーローとしての強い信頼感がある。彼なら弱小野球部でも甲子園に連れて行ってくれるのは見るからに明らかなのだ。このドラマは、2018年に弱小野球部だった三重県の白山高校が甲子園出場した実話からインスピレーションを受けて脚色した物語である。ドラマ冒頭ではすでに越山高校野球部が三重県大会の決勝戦に出場していた。私達はすでに結末を知っているのだ。それに、廃部の危機にある弱小チームが個性豊かな部員たちを集め、苦難を乗り越えながら栄冠を掴む物語は過去から数え切れないほどある。何度も何度も語られた物語であるにも関わらず、それでも私達は小さくて弱いものが大きく強いものを倒す奇跡の瞬間を何度でも見たいと思ってしまう。何度でも見たいと思わせる物語、それは『王道』と呼ばれる。鈴木亮平は『王道』を背負うに足る器の持ち主である。彼が導くであろう小さくて弱いものたちの奇跡の物語が三重県の美しい風景の中で始まったのだ。物語は越山高校の社会科教師である南雲脩司(鈴木亮平)が、校長の丹羽慎吾(小泉孝太郎)と定年を迎えた野球部顧問の横田宗典(生瀬勝久)から、野球部の監督に打診されているところから始まる。越山の野球部は活動しているのが新三年生の日沖誠(菅生新樹)一人で、あとは幽霊部員という弱小チームだ。横浜から地元にUターンで赴任してきて、野球部顧問になる家庭科教諭の山住香南子(黒木華)からも熱心に勧誘されるが南雲は頑なに固辞していた。越山では、地元の有力者の犬塚樹生(小日向文世)が名門チームのエースだった孫の翔(中沢元紀)の入学をきっかけに、勝手に野球のグラウンドを作ってしまう。グラウンドの完成祝いの日に、三重県内の強豪校星葉高校野球部の監督、賀門英助(松平健)がチームを連れて見学にやってくる。かつての教え子である南雲に気づいて懐かしそうに話しかける賀門に対し、ぎこちない様子の南雲だったが…。このドラマは開始早々、南雲の話を誰も聞こうとしないのである。野球部の顧問になりたくないと言っているのに、丹羽も横田も引き受ける前提でしか話していない。山住も、かつて南雲が自分が好きだった静岡第一の高校球児だったことを知るやいなや、南雲がその話をしたくなさそうなのにも関わらず、家に押しかけてきて一方的に話しまくる。そして『人の話を聞かない王選手権』第一位が犬塚である。勝手にグラウンドを作り(シーン自体は『フィールド・オブ・ドリームス』のオマージュと思われる)、勝手に練習試合の予定を組んでくる。いざとなったら金でものを言わせようとする。さらに南雲の妻である美香(井川遥)まで謎の男からの電話で、彼女が断っているにも関わらず話を聞いてもらえてないようだった。南雲夫妻の話をみんな全然聞こうとしない。それにしても、南雲脩司には秘密が多い。特に高校球児時代、賀門の手段を選ばない野球の方針に決勝で逆らった話を山住にしたが、賀門はそのことを気にしている様子もなく気さくに話しかけている。わだかまりがあるのは南雲だけのようだが、野球から一切関わりたくなくなったのはなぜなのか…。越山野球部の復活だけでなく南雲もまた心の下剋上をしなくてはならないのかもしれない。山住が言っていたように、生徒たちもまたそれぞれ事情を抱えているようだ。山住はどこまで「それぞれ家庭に事情がある」ことを本当に理解しているのだろう。南雲とのやり取りを見る限り不穏さを感じるのだが、彼女の行動力と野球愛がどこまで通じるか。それにしても越山相手の草野球チーム、ピッチャーが元プロ野球選手(鳥谷敬)なのは、いくらなんでも弱小チームには大きな試練過ぎて笑ってしまった。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年10月24日鈴木亮平主演「下剋上球児」第2話が10月22日放送。鈴木さん演じる南雲と兵頭功海演じる根室とのグローブをめぐるやり取りに「いつか誰かに返すよ根室くんは」「グッときて泣いてしまった…」など、感動の声が続々とSNSに寄せられている。本作は高校野球を通し現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。大学まで野球一筋だったが怪我をきっかけに引退、大学中退後スポーツトレーナーとして働いていたが、教師になる夢を捨てきれず32歳で大学に再入学して教師になった南雲脩司を鈴木さんが演じ、2年ぶりに日曜劇場で主演を務める。大学卒業後、横浜の強豪私立高校で教師として働き、その後三重県立越山(えつざん)高校に赴任してきた山住香南子に黒木華。越山高校野球部の主将・日沖誠に菅生新樹。誠の弟で今は野球から離れた日沖壮磨に小林虎之介。名門クラブチーム元エースだが学力不足で星葉高校に入学できず、越山高校に入った犬塚翔に中沢元紀。真面目で臆病な性格で、家が遠いためフェリーと電車で通学している根室知廣に兵頭功海。試合ではやる気を出す性格の野原舜に奥野壮。南雲と再婚して妻となった南雲美香に井川遥。越山高校野球部の前監督に生瀬勝久。孫の翔を溺愛する犬塚樹生に小日向文世。越山高校の校長・丹羽慎吾に小泉孝太郎。南雲の高校時代の恩師で星葉高校の野球部監督・賀門英助に松平健といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。夏の大会までの3か月間限定で野球部監督に就任した南雲だが、部員に野球を楽しんでもらいたいと考える彼と、強豪校にいた頃の感覚で“勝つための野球”を目指す香南子とは意見が合わない。一方、1年生の根室は野球を続けることで姉の柚希(山下美月)に迷惑がかかると悩み、学校を休みがちになっていた。そんななか賀門率いる星葉高校の1年生と練習試合が組まれ、大差をつけられたものの、根室の好投や俊足の久我原(橘優輝)らの活躍が光り、賀門から「強くなるぞ、あいつら」と評価を受ける…というのが今回の物語。再会した賀門から「昔の知り合いと疎遠になろうとしてないか」と指摘された南雲。南雲は香南子を呼び出すと、野球部監督を辞めると言い出し、そこからこれまで隠してきた“過去”を告白する…それは“無免許で教員をしてきた”という衝撃的なものだった。教員免許を取ったものの単位が足りず、大学を卒業できなかった南雲は、教員免許や卒業証明を偽造し教師をしてきたのだという。南雲の告白に香南子は「それは犯罪では…」と言葉を絞り出す。視聴者からも「南雲先生の秘密が私の想像の斜め上だった!」「南雲先生の秘密マジかー!!教員免許の偽造って本当に犯罪じゃん」などの声が集まる。また家にお金がないこともあり、中学時代の軟式野球のグローブを使っていた根室に南雲は自分が使っていた硬式のグローブをプレゼントする。「何もお返しできないです」と話す根室に南雲は「大人になってから、誰かに何か返せばいいんだよ」と応える…。このシーンにも「南雲先生の言うとおり、大人になって、いつか別の誰かにペイ・フォワードでいいんだよ」「グローブもらうくだりこんなん泣いちゃうやろ。いつか誰かに返すよ根室くんは…!!!」「根室くんと先生のグローブのシーン、生徒の純粋さとか先生の親心みたいなものにグッときて泣いてしまった…」など、多くの感動の声が寄せられている。【第3話あらすじ】バッティングセンターで越山高校の生徒たちが地元の会社員に絡まれ、壮磨が相手の挑発に乗ったことで不可抗力ながら暴力事件へと発展してしまう。一方、南雲家では美香に以前勤めていた会社から1年間だけ復帰してくれないかと声がかかっていた。子どもたちを置いて東京には行けないと話す美香に、南雲は自分が教員免許を持っていないことを言い出せず…。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2023年10月23日2023年10月19日、俳優やお笑いタレントなど幅広く活躍していた財津一郎さんが、89歳で亡くなっていたことが分かりました。『タケモトピアノ』のCMでの、「ピアノ売ってちょーだい!」や「もっと、もーっとタケモット!」といった掛け声が印象的な、財津さん。1995年に脳内出血を発症し、2011年に放送されたテレビドラマ『3年B組金八先生ファイナル』(TBS系)以降は活動を休止していましたが、同CMによって幅広い世代に親しまれていました。逝去が明かされた日、財津さんと共演経験のある俳優の鈴木亮平さんは、文書でコメントを発表。冥福を祈るとともに、想いを明かしました。財津一郎さんは、生意気だった26歳の自分を温かく包みこみ、同じ目線に立って一緒に歩いてくれました。そういう人間でありたいと、自分も今思うようになりました。財津さんの歩んできた道のりは、きっと新しい世代に引き継がれていきます。心から、ご冥福をお祈りいたします。初の主演作である映画『ふたたび swing me again』にて、財津さんの孫の役として共演を果たした、鈴木さん。コメントからは、俳優としてだけでなく、人として財津さんを尊敬していたことが伝わってきます。きっと、2人しか知らない共演時の思い出がたくさんあるのでしょう。26歳だった鈴木さんにとって、財津さんは本物の祖父のような頼れる存在だったのかもしれません。共演から月日が経ち、今や鈴木さんは、多くの作品で活躍する大人気俳優。きっと『祖父』である財津さんも、その成長を喜んでいたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年10月19日鈴木亮平主演の日曜劇場「下剋上球児」が10月15日放送開始。SNSでは鈴木さん演じる南雲の“過去”に注目する声が寄せられている。鈴木さん約2年ぶりの日曜劇場主演作となる本作は、高校野球を通し現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメントとなる。かつて野球をやっていたがケガで引退、大学も中退したが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師となった南雲脩司を演じて鈴木さんが主演。野球が大好きで横浜の強豪私立高校の教師をしていたが、三重の越山高校に赴任してきた山住香南子に黒木華。南雲が勤務する三重県立越山高校の教師で、定年退職後も監督をしている生瀬勝久。三重県一の強豪校として知られる星葉高校の野球部監督で、南雲の高校時代の恩師でもある賀門英助に松平健。名古屋の進学塾勤務から越山高校の校長となった丹羽慎吾に小泉孝太郎。シングルマザーとして一人息子の青空と生活していたとき南雲と出会い、再婚した南雲の妻に南雲美香に井川遥。孫の翔を溺愛するあまり、彼の野球を応援するため空き地に「犬塚ドリームグラウンド」を作る、地元の名家で先祖代々の大地主・犬塚樹生に小日向文世。毎日一人で練習をしている野球部の主将・日沖誠に菅生新樹。犬塚の孫で名門クラブチームのエースだった犬塚翔に中沢元紀。誠の弟で野球経験がある日沖壮磨に小林虎之介といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2016年3月から物語はスタート。越山高校では南雲が次年度の野球部の顧問兼監督を打診されるが、肝心の野球部は日沖を除いてやる気のない幽霊部員ばかり。南雲も美香と二人の子どもとの家庭での時間を大事にしたいと思っていたため、顧問への就任を頑なに拒む。そんななか山住が家庭科担当の教師として越山高校へ赴任してくる。野球部を強くしたいとやる気満々の山住に巻き込まれる形で、南雲は野球部に協力することなる…というのが1話の展開。自らの野球に対する情熱を抑圧しながらも、日沖のバットを振る姿を見て思わずアドバイスをしてしまう。そして野球部初の練習試合では想いを抑えられなくなり、思わず声を張って部員たちに檄を飛ばす…そんな南雲に姿に「ジワジワとひかれて行く感じとか、鈴木亮平さんの演技、本当好きです」「自分に歯止めをかけてる南雲先生が、それでも部員たちの姿に心が動く瞬間、痺れた」などの反応が。一方で高校球児だったことを伏せて教師を続け、高校時代の監督だった賀門と出くわした際もうつむいて顔を隠すなど、自らの“過去”を隠し続ける南雲の姿には「絶対南雲先生とんでもない過去持ってますよね???」「過去を聞かれることに敏感に反応するってことは前科があるのかな」「過去に犯罪歴があって目立ちたくない的な感じ?」などといった声も上がっている。【第2話あらすじ】夏の大会までの3か月間限定で野球部監督に就任した南雲。翔(中沢元紀)や楡(生田俊平)ら新入生が早くも実力を発揮する一方、ゆるく野球を楽しみたいだけの他の部員たちは、本気の練習でやる気を失いかけていた。チームがまとまりに欠ける状態のなかで賀門率いる強豪・星葉高校との試合が決定してしまう。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2023年10月16日『VIVANT』(TBS系)の大成功もあり、ますます注目を集めるTBS系の『日曜劇場』。新たに10月からスタートする鈴木亮平(40)主演の『下剋上球児』(TBS系)への期待も高まるなか、出演する“注目の若手俳優”がテレビ局関係者の間で話題だ。鈴木演じる主人公・南雲が、三重県にある高校の弱小野球部の顧問に就任し、甲子園出場を目指す“下剋上”を描く本作。物語のキーとなる球児を演じるキャストの選定は、類を見ないほど慎重に行われたという。「半年間くらいかけて野球の実技や演技の審査を行ったそうです。TBSは以前『ROOKIES』で野球ドラマをやりましたが、今回は11月中旬に甲子園での撮影も許可を取るなど、相当力を入れています。そのため、選ばれたキャストも“名より実”を取ったキャスティングになっているんです」(テレビ局関係者)甲子園出場経験者や、錦織圭を輩出したスポーツトレーニングの世界的名門校IMGアカデミー出身の俳優が出演するなど、高校野球の実態を忠実に再現しようとしていることがうかがえる。■兄の七光りを覆す!菅生新樹が現場で見せた“振る舞い”そんなストイックな選定基準のなか、キャプテンを演じることになったのが、’20年にデビューした菅生新樹(24)。菅生といえば、菅田将暉(30)の実弟として知られているだけに、周囲には色眼鏡で見る人もいたようだ。「菅田さんの弟ということで、関係者の間では良くも悪くも注目されていました。一部では、“兄の七光り”とその実力に疑いをもつ人もいたのも事実です」(前出・テレビ局関係者)しかし、菅生はそんな下馬評を覆す奮闘を見せる――。「キャスト全員が初めて顔合わせをして本読みをするときに、菅生さんが全員分のセリフを完璧に覚えて来ていたそうです。そのため、鈴木さんとスムーズにやり取りをしていて、周囲は度肝を抜かれたといいます。主演の鈴木さんをはじめ、脇を固めるベテラン俳優陣もその熱心さに驚き、感心していました」(前出・テレビ局関係者)まさに“キャプテン”らしい振る舞い。スタッフの認識も変わってきたという。「菅田さんは若手屈指の演技派として知られていますし、菅生さん本人も周囲がお兄さんのことを意識しているのは分かっていたからこそ、払拭したいという思いがあったのではないでしょうか。今では名実ともに菅生さんが“キャプテン”として、若手キャストの中で現場を引っ張ってるそうです。色眼鏡で見ていたスタッフも、今では菅生さんの実力を評価しているといいます」(前出・テレビ局関係者)菅生の“下剋上”ストーリーがこれから始まる――。
2023年09月30日高校野球を通して様々な愛を描く、鈴木亮平主演で贈るドリームヒューマンエンターテインメント「下剋上球児」。この度、元プロ野球選手・鳥谷敬と、声優・伊達さゆりが出演することが分かった。鈴木さん演じる主人公・南雲脩司が顧問を務めることになる、弱小野球部の球児キャストは約半年間のオーディションを経て決定したことが先日発表され、多彩な若き俳優陣も注目を集めている本作。黒木華、井川遥、生瀬勝久、松平健、小泉孝太郎、小日向文世ら錚々たるキャストとの共演にも期待が高まる。このたび、そんな本作に新たに、鳥谷さん、伊達さんの出演が決定。阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズでプレーし、2013年にはWBC日本代表に選出された元プロ野球選手で、現在は野球解説者・評論家として活動する鳥谷さん。ドラマ初出演を果たす鳥谷さんがどのような役柄を演じるのか、注目だ。一方、一般公募オーディションを勝ち抜き、「ラブライブ!スーパースター!!」にて澁谷かのん役で声優デビュー。本作がドラマ初出演となる伊達さんは、越山高校に通う放送部員の生徒を演じる。「下剋上球児」は10月15日より毎週日曜日21時~TBSにて放送(※初回25分拡大)。注) このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画しましたが、 登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。(シネマカフェ編集部)
2023年09月24日俳優の鈴木亮平が、22日から放送される東海旅客鉄道(JR東海)の新CM「いざいざ奈良西ノ京・平城宮跡編」に出演する。第4回を迎える奈良観光キャンペーン「いざいざ奈良」の一環として制作された本CM。鈴木が西ノ京・平城宮跡エリアを訪れ、各地で知られざる魅力に触れることで「奈良は、行くからおもしろい」を伝える内容となっている。撮影を終え、「天気が良かったですし、行ったところ全部感動しました。奈良の良いところがたくさん詰まっていたんじゃないかなと思います」と振り返った鈴木。「まだ観光客にバレていない場所が多くて。あまりバラしたくない気持ちもあるんですけど、でも良いところは紹介したい。これジレンマですね(笑)」と笑顔を見せた。また、波乱の人生だった鑑真和上にちなみ、高校時代にアメリカに留学した当時のハプニングを聞かれると、「私がいたオクラホマ州はとにかく野生動物がたくさんいて、その時期になるとタランチュラがわーっと発生しますし、コヨーテの鳴き声が聞こえたり」と説明。「玄関のブーツは、履く前に確認しないといけない。蜘蛛がたくさん入っているんです」と話し、「たくさんのカルチャーショックがありました」と貴重な経験になったこと明かしていた。
2023年09月21日高校野球を通して様々な愛を描く、鈴木亮平主演ドリームヒューマンエンターテインメントドラマ「下剋上球児」。この度、物語の核となり、作品を盛り上げる球児キャストが発表された。鈴木さんが演じるのは、弱小野球部の顧問を務めることになる主人公・南雲脩司。今回発表されたのは、その弱小野球部の球児キャストたち。甲子園出場経験者やYouTuber、歌手など、様々なジャンルから多数の応募があり、約半年間に及んだ演技と野球の実技オーディションを経て選出。このオーディション模様は「U-NEXT」で配信されており、本日の#6の中で合格者12人が決定。1年生キャストとして、地元の大地主・犬塚樹生(小日向文世)の孫で、名門クラブチームの元エース・犬塚翔役として、「埼玉のホスト」に出演している中沢元紀、根室柚希(山下美月)の弟・知廣役で、福岡県の野球強豪校出身の兵頭功海、野球初心者で中学校では将棋部に所属していた椿谷真倫役で伊藤あさひ、キャプテンである兄を持つ日沖壮磨役で小林虎之介、元陸上部の俊足・久我原篤史役で「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」に出演している橘優輝、マイペースな問題児・楡伸次郎役で甲子園出場経験を持つ生田俊平が出演。3年生キャストには、昨年俳優として活動を開始した菅生新樹がキャプテン・日沖誠、財津一郎の孫・財津優太郎が幽霊部員・長谷川幹太、作新学院野球部出身の鈴木敦也も幽霊部員になってしまったお調子者・藤本大牙を演じる。そして2年生は、全員が幽霊部員。野球は好きだが周りに流されやすく、ほかの部員が練習に来なくなるのを見て自分も幽霊部員になってしまった富嶋雄也を、日大鶴ケ丘高校出身の福松凜、お調子者で子どもっぽい性格の野原舜を、「仮面ライダージオウ」の奥野壮、野原が部活に行かなくなったことがきっかけで幽霊部員になってしまった紅岡祥悟を「集団左遷!!」以来の日曜劇場出演となる絃瀬聡一が演じる。プロデューサーの新井順子は、オーディションをふり返り、「彼らには伝えていませんでしたが、当初から“野球が上手ではない”というキャラクターもいて、野球の技量がある子だけでなく、技量はないけど必死に練習し食らいついてくるのは誰なのか? 周囲を引っ張っていく子はどの子なのか? など、オーディション中だけではなく、控室や待ち時間での姿を観察してきました。長期間のオーディションということもあって、1次審査では評価が低かった子が、練習会や実技審査を経てとても魅力的な顔立ちになったりと驚かされることもたくさんありました」と明かす。そして「登場するキャラクターは、半分“役”、半分“本人”のような感じになっているかもしれません(笑)。オーディションを経て、クランクインまでの3か月間練習を共にしてきたおかげで、クランクイン前から結束力は強く燃えたぎっています! 鈴木亮平さん・黒木華さんも先生のように接してくれて本当の学校のようです」と現場の雰囲気について語っている。「下剋上球児」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年09月17日この秋スタートの鈴木亮平主演新ドラマ「下剋上球児」より、予告映像が公開された。本作は、高校野球を通して、様々な愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。鈴木さんが、元高校球児の社会科教師で、弱小野球部に顧問として関わることで変わっていく南雲脩司を、黒木華が南雲の同僚教師で、共に野球部の顧問を担当する家庭科教諭・山住香南子を演じるほか、井川遥、小日向文世、生瀬勝久、松平健、小泉孝太郎らが出演する。今回、待望の映像が公開されたことにより、「はぁ~めっちゃ楽しみです」、「あーもっと見たい」、「面白そう!!」、「この18秒に込められた熱量が凄い!!」、「野球好きだから尚嬉しい」、「何百回でも見れる」、「最高の予告」などと放送を待つ視聴者から熱いメッセージが。また、公式SNSでは、逐一撮影状況やオフショットなどを公開中。南雲と山住といった顧問の2ショットや、山住のノック映像などには、「むっちゃいいショットです」、「かわいい」、「生徒になりたい」、「ナイスノック」、「素敵です」とコメントが寄せられており、視聴者を楽しませている。「下剋上球児」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年09月04日俳優の鈴木亮平と女優の米倉れいあが出演する、ピタットハウスネットワークの新CM「米倉れいあ 入社」編が、1日から放送される。新CMでは、2022年からイメージキャラクターを務める鈴木と新たにイメージキャラクターに選ばれた米倉が初共演。新入社員・米倉は緊張した様子で鈴木店長にあいさつをすると、鈴木店長は何かを思い出したように「あぁ! よろしくね!」と返し、時は3年前にさかのぼる。実は米倉が学生のころ、家族が家の売却について相談した時の担当者が鈴木店長で、影響を受けた米倉が入社し再会を果たすというストーリー。2人の出会いから再会を果たすまでを描いている。○■鈴木亮平&米倉れいあインタビュー――初共演の感想を教えてください。鈴木:まだワンカットしか撮影していないのですが、楽しいですよね……?米倉:楽しいです!鈴木:米倉さんのフレッシュな感じが良いなと。役の設定上、3年前にお客さんだったので気恥ずかしさと嬉しさと入り混じった気持ちで撮影しています。(実際にお客様から社員になった人がいると聞いて)鈴木:そうなんですね……! 嬉しい反面、かっこ悪いところを見せづらいし、怒りづらいですよね(笑)。米倉:私は、大先輩なので緊張するのですが、優しさが伝わってきて安心します。でも、やっぱり今も緊張しています(笑)――撮影中、印象に残ったエピソードを教えてください。鈴木:「あの……!」と米倉さんに声をかけられるのですが、その声が新人さんっぽくてとてもよかったですね。先輩として助けてあげたくなるような「あの……!」でしたね!米倉:私も「あの……!」と声をかけるシーンは印象的で、1人で撮影したときは緊張で声が裏返ってしまったんです。でも、鈴木さんと一緒に撮影したときは、裏返らずに上手く言えたのでよかったなと。新入社員としてこれからがんばろうという気合が入りました!鈴木:声が裏返っても全然いいんですよ(笑)!――お互いの印象はいかがでしょうか?鈴木:まだあまりお話できていないので、“新人の米倉さん”しかわからないのですが、真面目そうな人だなと思います。まだ3年前のシーンを撮っていないのですが、3年前と良い意味で変わっていない気がしています。「あー、あの米倉さん……!」とすぐ気づくような、そんな感覚でした。米倉:私は、鈴木さんのメイクさんから優しい方だと事前に聞いていたのですが、実際にお会いしてみると、イメージ通りの頼れる優しい方でした!――「ずっと」がキーワードとなる新CMですが、続けてきたことはありますか?米倉:私は、小学4年生からはじめたスノーボードを続けています! 和歌山県出身なのですが、車で5時間かけて岐阜や新潟に遠征に行っていましたね。鈴木:僕は気になったら博物館などの「〇〇展」に行くというのを続けています。やはり本物を見たり歴史を感じたりすることで、パワーを貰えるし、想像力を養えるのでいいなと思います。翡翠でできた仮面やスペースシャトルが実際に置いてある科学博物館とか……長くなるのでやめましょう(笑)――CMをご覧になる皆さまへメッセージをお願いします。鈴木:米倉さんをお迎えして、ますますピタットハウスを盛り上げていきたいと思います。ずっと、もっと、ピタットハウスをよろしくお願いします!米倉:私の声と笑顔で、皆さんを元気にします! 「ピタットハウスといえば、この子」と思ってもらえるようにがんばります!
2023年09月01日高校野球を通して様々な愛を描く、鈴木亮平主演ドリームヒューマンエンターテインメントドラマ「下剋上球児」に、生瀬勝久、松平健、小泉孝太郎が出演することが分かった。今回発表された3名が演じるのは、主人公・南雲脩司(鈴木さん)が顧問を務めることになる弱小野球部に大きく関わる人物たち。生瀬さんが演じるのは、南雲が勤める三重県立越山高校の同僚教師・横田宗典。越山高校に赴任してから野球部の顧問兼監督を務めていたが、定年退職後監督として野球部に携わっている。特に力を入れて活動していなかったが、南雲や山住(黒木華)が再建しようと奮闘する姿に、少しずつ心境の変化が現れることに。野球好きで「今から見るのが楽しみなドラマ」と話す生瀬さんは、「とても明るくて難しいことは考えなくていいドラマですし、若い子たちにエールを送れる作品になると思います。成功ばかりが幸せではないので、そういうところもぜひ見ていただきたいと思います」とコメントしている。生瀬勝久/横田宗典役松平さんが演じるのは、三重県一の強豪校として知られる星葉高校の野球部監督・賀門英助。野球経験は皆無ながら、歴史上の偉人を参考にした独特なスタイルの指導で教え子を何度も甲子園へと導いた名監督。南雲と関わることになるが、南雲と賀門が会うのはこれが初めてではなく、一体どんな関係性があるのか。弱小野球部再建のため奮闘する南雲の今後に大きく関わる人物であることは間違いないようだ。松平さんは「クランクインしたばかりですが、すごく暑い中でもスタッフのチームワークがとてもよくて、まとまってる印象です」と現場の雰囲気を明かした。松平健/賀門英助役小泉さんが演じるのは、越山高校の校長・丹羽慎吾。元々名古屋の進学塾で働いており、赴任当初はその経験を活かして学校改革に意欲的に動いていたが、思うようにいかず、いまは熱意を失いつつある。元高校球児の小泉さんは「出演できてうれしいです」と喜び、「現場の雰囲気も凄く良いですし、鈴木亮平くんや黒木華ちゃんの人柄もとてもチャーミングで素晴らしい方なので、撮影期間中にたくさんの時間を過ごしたいなって思います」と意気込みを語っている。小泉孝太郎/丹羽慎吾役「下剋上球児」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘著)にインスピレーションを受け企画しましたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。(シネマカフェ編集部)
2023年08月21日この秋スタート予定の鈴木亮平主演新日曜劇場「下剋上球児」に、黒木華、井川遥、小日向文世が出演することが分かった。本作は、高校野球を通して、様々な愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。今回発表された3名が演じるのは、鈴木さん演じる主人公・南雲脩司に大きく関わる人物たち。鈴木さんとは4度目の共演となる黒木さんが演じるのは、三重県立越山高校に勤める南雲の同僚教師で、家庭科教諭の山住香南子。幼い頃に野球に魅せられ、口を開けば野球の話、同級生からは「野球バカ」と揶揄されるほどの大の野球好き。選手の情報をストーカー並みに調べ上げるデータ気質の持ち主。 大学卒業後、横浜の強豪私立高校で教師として働き、野球部に深く関わりたいという気持ちはあるものの、女性という理由でなかなか深く踏み込めず、選手寮で食事の栄養バランスに関してアドバイスをしたり、持ち前のデータ分析力や交渉力を評価され選手スカウトや部員たちの悩み相談も積極的に引き受けるなど充実した日々を送っていたが、とあることがきっかけで辞職。そんなとき、三重の越山高校に赴任し、南雲と共に野球部の顧問を担当することに。「野球がとにかく好きで突っ走ってしまうようなところがある、野球愛が強い先生」とキャラクターについて語った黒木さんは、「球児役の中には甲子園に出場されたメンバーもいます。元気でフレッシュで、とても素敵な方ばかりなので、球児たちのキャラクターはもちろん、チームや家族がそれぞれ成長していく姿も含め楽しんで見ていただけたらうれしいです」と呼びかけた。日曜劇場への出演は「半沢直樹」(20)以来となる 井川さんが演じるのは、南雲を支える妻・美香。東京のアート系企業で働き、シングルマザーとして一人息子の青空と生活していたとき、南雲に出会い一目惚れ。南雲と交際する中、親が倒れ、地元・三重に戻ることを決め、それをきっかけに南雲と再婚し、長女を授かる。明るくしっかり者で、野球部の顧問になることを迷う南雲の背中を押す存在だ。スポーツをテーマとした作品への出演は初めてだという井川さんは、「年上女房で三重の漁師町で育った、からっとした快活なキャラクター。“お母ちゃん”としてみんなを支えていける存在になりたいです。関西弁ともまた違う三重弁はイントネーションが難しいですが、方言ならではのあったかさやテンポが生まれたらいいなと思っています」と意気込みを語っている。そして現在放送中の「VIVANT」で重要人物を演じ、今回2クール連続での日曜劇場出演となる小日向さん。今回の役どころは、地元の産業を支える名家であり、先祖代々の大地主・犬塚樹生。初孫の翔が生まれてからは、娘夫婦に嫌がられるほど愛情を注ぎ、野球少年で「メジャーに行きたい」という翔のために出資は惜しまず、越山高校に入学した翔の入学祝いとして勝手にグラウンドを建設したり、対戦相手を勝手に決めたり、顧問に無理難題をふっかけるなど、周囲を振り回す。「役作りは特にしていないですが、最近、朝自分の顔を見ると『じいさんだな~』と思うので、十分おじいちゃんになれていると思います(笑)」と話す小日向さんは、「鈴木さんとは初めての共演で、井川さんとは本当に十何年ぶりで、華ちゃんともまたこうして共演できて、球児たちも含めて初めての方もたくさんいるし、久しぶりに共演できる方もいたり、そういった色んな方とご一緒できるのがすごく楽しみです」と心境を明かした。「下剋上球児」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。注) このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画しましたが、 登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。(シネマカフェ編集部)
2023年08月13日鈴木亮平が「TOKYO MER~走る緊急救命室~」以来約2年ぶりに日曜劇場「下剋上球児」に主演、「最愛」をはじめ、多くのTBS人気ドラマを世に送り出してきた新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督のコンビが初めて日曜劇場を手がける。本作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。主演の鈴木さんは、日曜劇場初主演となった「TOKYO MER~走る緊急救命室~」が高視聴率を記録し、コンテントアジア賞でベストアジアドラマ部門最優秀賞を受賞するなど国内外で高い評価を受け、映画化もされて大ヒット。また、今年2月に公開されロングヒット中の映画『エゴイスト』では恋人とその母へ愛情を注ぐゲイの主人公を演じ、繊細な演技が高く評価され「第22回ニューヨーク・アジアン映画祭2023」でライジングスター・アジア賞(Rising Star Asia Award)を受賞。ストイックな役づくりと高い演技力が世界で認められている、日本を代表する俳優の1人。この度、日曜劇場にて2度目の主演を務める。鈴木亮平演じる元高校球児の社会科教師が、弱小高校野球部で“下剋上”!?今回、鈴木さんが演じる主人公の南雲脩司(なぐも・しゅうじ)は、三重県立越山(えつざん)高校に赴任して3年目の社会科教員。大学まで野球一筋でやってきたものの、怪我をきっかけに引退。大学中退後はスポーツトレーナーとして働いていたが、教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師になった。教員生活を送る中、地元の大地主の孫が入学したことを機に、廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することになり、日常が一変。プライベートでは2児の父であり、妻と共働きで義父と同居しており、家庭のことも積極的にこなす一面もある。これまで、暴力団の組長や救命救急医、漫画家、テレビ局員の政治記者など個性が強いキャラクターを演じることの多かった鈴木さん。本作ではめずらしく、一見どこにでもいそうな“ごく普通”だが、野球部に関わることで変わっていく教師を演じる。鈴木さんは「役作りにあたって、僕自身、野球は未経験なので目下練習中です! あとは、大谷翔平選手の試合を観に行って、ホームランを見てきました!これはちょっと誇れます(笑)」とコメント。「実は甲子園球場で2年間ビール売りのアルバイトをしていた」と言い、「甲子園を目指す球児たちの裏にある想いを先生として一緒に体験していく、そしてそんな彼らと甲子園に出られたとしたら、何を思うのだろうと今から楽しみです」と明かす。そして「球児たちの成長」を見どころの1つとしてあげ、「共演する球児役の子たちが本当にキラキラしていて、野球が好きな子たちで、俳優としても、球児としても一生懸命好きなものに向き合っている姿を皆様に見ていただければ、彼ら一人一人のことを応援したくなると思います」と、今後発表される球児役の俳優たちに触れた。「最愛」「MIU404」新井×塚原コンビ初の日曜劇場!脚本は奥寺佐渡子今作は、多くのドラマファンに愛される新井プロデューサーと塚原子監督のタッグによる初の日曜劇場枠の作品。さらに、2人の作品の脚本をこれまでも数々手掛けてきた奥寺佐渡子がストーリーを紡いでいく。3人が手掛けた「最愛」は、第59回ギャラクシー賞テレビ部門選奨、東京ドラマアウォード2022の作品賞連続ドラマ部門グランプリなど数多くの賞を受賞し高評価を得た。登場人物の心のひだの部分にも光を当て、リアリティと深い描写力が光る最強チームの布陣では、今後、鈴木さん演じる南雲を取り巻く家族や同僚、生徒を演じる多彩な俳優陣を随時発表される。新井プロデューサーは、「2018年に三重県の公立高校・白山高校が甲子園に初出場するまでの軌跡を描いた『下剋上球児』(カンゼン/菊地高弘著)を読み、当時のことを思い出し胸が熱くなりました。この軌跡にインスピレーションを受け、高校野球を通して教育や地域問題、教師や生徒の問題、そして様々な愛を描いた人間ドラマを作りたいと、絶大な信頼を置く脚本家の奥寺さんとともに各登場人物やストーリーをオリジナルで作り上げています」と明かす。主人公の南雲先生を演じる鈴木さんについて、「 “こんな先生が居たらいいな”というキャラクターにしようと考えていて、まさにイメージ通り! 」と語り、「生徒役キャストへの愛情も深く、彼らのことを話す鈴木亮平さんの様子は南雲先生そのもの。これから生徒たちとどうセッションしていくのか楽しみです」とコメントを寄せる。また、演出・塚原監督は「部活ではなくても良い。アニメでもアイドルでもアーティストでも。何かに夢中になることは、かけがえのないことなんだと確信させる作品です。登場する球児たちは、青春を全部かけて夏に挑んで、それで将来にプロになるわけでもありません。鈴木亮平さん演じる、南雲先生がそんな彼らをどう導き、又、何を学ぶのか。是非、一緒に体験してください!」とアピールした。日曜劇場「下剋上球児」は10月、毎週日曜21時~TBS系にて放送。注)このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクション。(シネマカフェ編集部)
2023年08月06日鈴木亮平主演の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』のBlu-ray&DVDが11月10日(金)に発売されることが決定した。今年4月28日に公開され、興行収入45億円、観客動員340万人を突破し、2023年上半期実写映画No.1大ヒットとなった本作。この度発売が決定したセル版は全5商品のラインアップ。初回生産限定の「超豪華版 Blu-ray」は、好評発売中のTVドラマ「TOKYO MER」、今秋リリースの「TOKYO MER~隅田川ミッション~」BD/DVDを全て同梱することができるERカー型収納BOX仕様。封入特典は、「YOKOHAMA MER」専用ERカー「Y01」のオリジナルクラフトカー、ポストカード14枚セット、さらにマスコミプレスのレプリカ版ブックレットが入った超豪華仕様。特典映像には、スペシャルメイキング、ナビ番組、イベント集などを余すことなく収録。「TOKYO MER」の世界感にどっぷりと浸れるスペシャルパッケージとなっている。「TOKYO MER」専用ERカー「T01」クラフトカーさらに「TOKYO MER~隅田川ミッション~」BD/DVD(10/13発売)初回限定特典として「TOKYO MER」専用ERカーである「T01」クラフトカーが追加封入されることも決定している。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』Blu-ray&DVDは11月10日(金)発売。(シネマカフェ編集部)■関連作品:劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ 2023年4月28日より公開©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会
2023年07月29日映画『エゴイスト』で主演を務めた鈴木亮平が北米で最も由緒あるアジア系映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭にてライジングスター・アジア賞を受賞。現地時間7月15日(土)現地時間20時30分(日本時間7月16日9時30分)よりリンカーン・センターにて行われた授賞式に鈴木さんと松永大司監督が登壇した。7月14日から30日までニューヨーク、リンカーン・センターで開催され、各国から60以上の作品が出品されたニューヨーク・アジアン映画祭(以下、NYAFF)。本作は世界的に注目度の高いアジア映画を紹介するStandouts部門に出品された。ライジングスター・アジア賞(Rising Star Asia Award)とは世界的に最も活躍が期待されるアジアの俳優に贈られる賞で、過去には香港、韓国、タイ、フィリピンなど各国の人気俳優が受賞、日本人俳優では池松壮亮、小松菜奈、綾野剛らが受賞している。上映後に行われたQ&Aにも鈴木さんと松永監督が登壇、鈴木さんが本作に出演を決めた思いや、LGBTQ+を題材にする上での本作の取り組み、LGBTQ+インクルーシブ・ディレクターとインティマシー・コレオグラファーの役割についてなどが語られた。また、本作をきっかけにゲイであることを家族にカミングアウトした出演者に触れ、感極まる場面も。鈴木さんと松永監督はお互いが俳優・監督になる前からの知り合いで、その頃からいつか一緒に映画を作りたいという夢を語っていたことが実現したことにも触れ、満席の場内からは拍手が巻き起こった。さらに、北米での劇場公開が秋に決まったことについても改めて感謝を述べた。鈴木さんは、「このようなすばらしい名誉ある賞をいただき、NYAFFに感謝します。ここ(ニューヨーク)に来ることができて本当に嬉しく思います。最初に来た時にすっかりこの街が好きになって、そして今でも大好きな街です」とニューヨークへの思いへもコメント。「映画『エゴイスト』は自分にとって、とても特別な作品です。この映画に関わってくれたすべての人に、特に松永大司監督、共演の宮沢氷魚さん、阿川佐和子さんに感謝します」と述べ、「何よりも、原作者の高山真さんに感謝したいです、彼は亡くなってしまいましたので、この作品の完成を見届けていただくことはできませんでした。でもきっと今夜もどこかから見ていてくれると思います」と原作者の高山さんに対しても感謝を語った。松永監督も「『エゴイスト』は僕にとってもとても大切な映画になりました。今日このニューヨークという場所で、亮平とともに映画を上映できることを喜びに感じます。これからの活躍もさらに期待しています」と、鈴木さんの受賞を称える。さらに、共演の宮沢氷魚からも「ライジングスター・アジア賞受賞おめでとうございます。より多くの方に鈴木亮平さんの存在と映画『エゴイスト』 が認められていることを心から嬉しく思います」とお祝いコメントが到着。「亮平さんはこの先、間違いなく世界で活躍される俳優さんだと信じています。亮平さんに負けないくらい、僕も頑張りたいと思います」と、鈴木さんを称えながら自身も展望を語った。『エゴイスト』は全国にて公開中。8月25日(金)よりBlu-ray&DVDにて発売。発売元:日活株式会社販売元:株式会社ライツキューブ(シネマカフェ編集部)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年07月18日映画『エゴイスト』に主演した鈴木亮平が、第22回ニューヨーク・アジアン映画祭2023(New York Asian Film Festival/略称:NYAFF)にてライジングスター・アジア賞を受賞することが発表され、鈴木さんからコメントが到着した。ニューヨーク・アジアン映画祭は北米でもっとも由緒あるアジア系映画祭。7月14日から30日までニューヨーク、リンカーン・センターで開催され、各国から60以上の作品が出品される。『エゴイスト』は世界的に注目度の高いアジア映画を紹介する「Standouts部門」に出品され、現地時間7月15日にリンカーン・センターにて行われる上映の際に授賞式が行われる予定。舞台挨拶には鈴木さんとともに松永大司監督も出席予定となっている。ライジングスター・アジア賞は、世界的にもっとも活躍が期待される俳優に贈られる賞になり、過去の日本人では池松壮亮、小松菜奈、綾野剛らが受賞してきた。鈴木さんは、大河ドラマ「西郷どん」や「エルピスー希望、あるいは災いー」出演、『孤狼の血 LEVEL2』では日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめとする数々の賞を受賞、最近では映画『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の大ヒットも記憶に新しく、日本を代表する俳優の1人。本作では、恋人とその母へ愛情を注ぐゲイの主人公を演じた繊細な演技が高く評価され、この度の受賞に繋がった。なお、2013年には鈴木さん出演の『HK/変態仮面』がNYAFFにて観客賞を受賞している。鈴木亮平コメント愛する街ニューヨークで、このような重要な賞をいただき非常に光栄です。また、映画『エゴイスト』が国境や文化の違いを越えて評価されていることをとても嬉しく思います。『エゴイスト』は「恋人との愛」「親子愛」「救い」などのテーマと共に、セクシュアリティやアイデンティティについて大きな気付きを与えてくれた、私にとっても特別な作品です。この作品がさらに世界中に広がり、たくさんの方々の心に届いてくれることを願っています。改めて、原作者の高山真さん、共演の宮沢氷魚くん、阿川佐和子さん、松永大司監督をはじめ、協力してくださった全ての方に感謝いたします。「ライジング・スター」という名に恥じぬよう、今後とも俳優として、人間として研鑽を積んでいきたいと思います。なお、本作は、2023年2月10日の劇場公開以降、いまなお日本中でロングラン上映を続けており、動員数は20万人を突破、興行収入は約3億円と、ロングランヒットを記録中。北米に加えてアジアでは香港、韓国、台湾で公開が決定、映画祭は、アジア全域版アカデミー賞といわれる「第16回アジア・フィルム・アワード」(助演男優賞受賞:宮沢氷魚)のほか、イタリア「ウディネ・ファー・イースト映画祭」、ドイツ「第23回ニッポン・コネクション」、米「フレームライン映画祭」、米「プロビンスタウン映画祭」、韓国「富川ファンタスティック映画祭」など続々と出品が決定している。『エゴイスト』は全国にて公開中。8月25日(金)Blu-ray&DVD発売発売元:日活販売元:ライツキューブ(シネマカフェ編集部)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年06月19日4月28日より公開中の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。昨日5月7日には、主演の鈴木亮平が登壇する“大ヒット御礼!横浜凱旋キャンペーン”が行われた。2021年にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」は、オペ室を搭載した大型車両“ERカー”で事故や災害の現場に駆け付け、患者のために戦う医療チーム「TOKYO MER」の活躍を描いた物語。劇場版では、横浜・みなとみらいを舞台に、ランドマークタワーや横浜赤レンガ倉庫など、実在の建物を使用、ライバル組織「YOKOHAMA MER」の登場と、連続ドラマよりもさらにスケールアップした物語となっている。5月6日までの9日間で動員165万人、興収21.7億円を突破し、公開週の興行ランキングは実写部門第1位を獲得する好スタートを切った本作。物語の舞台であり、大規模撮影を実施した横浜。今回のイベントでは、横浜の映画館、T・ジョイ横浜、横浜ブルク13、イオンシネマみなとみらいを周り、計4回の舞台挨拶を実施、多くの観客に感謝の気持ちを伝えた。当日は、特別に観客から質問を受け付ける場面もあり、多くの質問が。鈴木さん自身が映画館の中を縦横無尽に駆け回り、観客の元へマイクを持って駆け寄る一幕も。お気に入りのセリフを問われると、鈴木さんは「『俺は千晶の夫だ』というセリフを見て、凄い台詞を書かれるなと思いました。究極の選択で悩む喜多見の姿が描かれる本作、この映画は、この台詞をどう言うかにかかってるなと思い、気を付けていた台詞です」と撮影の秘話を語った。また最後には「今日は本当にありがとうございました。横浜のど真ん中で撮らせていただいたこの映画が、全国のたくさんの方に愛されていて、こんなに幸せなことはありません。こうやって皆さんの顔を見て挨拶した、この光景を僕の中に焼き付けて、今後も大事にしていきたいと思います」と挨拶した。そして、全ての舞台挨拶を終え、「実際に皆さんの顔を見てて、本当に満足した表情をしていたのが一番本当に嬉しかったですね」と感想を語り、「僕はドラマの時から、子どもにも届いて欲しいと思っていました。子どもから『喜多見チーフ』って呼んでもらえたりすると子どもたちにも届いてるんだな、という嬉しい気持ちとホットした気持ちになります。そして、子どもからお手紙をいただいたんですよ。『私も喜多見チーフみたいなお医者さんになりたい』と書かれていました。TOKYO MERの『誰かのために頑張っている人がHERO』っていうメッセージが、子どもたちにも伝わっているっていうのが嬉しかったですね」とコメント。鈴木さんと共にイベントに登壇した松木彩監督も「老若男女、たくさんの方が来てくれていると聞いて、とても嬉しいです。観客動員や興行収入を聞いても、数字が大きすぎて実感がわかないですが、自分で劇場に映画を観に行った時、みんなの声やリアクションが聞こえると、『やってきてよかったな』という気持ちになり、得難い経験でした。思わず声がもれたりする・・・、映画館で観るっていいなぁと改めて思いました」と嬉しそうに話した。夕方には日本最大級の野外シアターイベント「SEASIDE CINEMA 2023」とコラボし、横浜赤レンガ倉庫での一夜限りの特別上映(屋外上映)を予定してたが、荒天のためやむなく中止に。その会場を使用し、撮影でも使われた横浜赤レンガ倉庫やランドマークタワー、横浜みなとみらいの街並み、そして【T01】、【Y01】の2台のERカーを背に写真を撮影し、2人は横浜を後にした。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ 2023年4月28日より公開©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会
2023年05月08日劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(公開中)の舞台あいさつが7日に神奈川・横浜で行われ、主演を務める鈴木亮平、松木彩監督が登壇した。2021年7月期に放送されたTBS系日曜劇場ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。喜多見幸太(鈴木)率いる救命救急プロフェッショナルチーム「TOKYO MER」が、“一人も死者を出さないこと”をミッションに最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、重大事故・災害・事件の現場などに果敢に飛び込んでいく。劇場版となる今作では、神奈川・みなとみらいを舞台にかつてない大規模な撮影を実施。横浜のシンボル・ランドマークタワーや赤レンガ倉庫など、日本有数の観光名所でもある建物を使用し、TOKYO MERメンバーや、新たなライバル・YOKOHAMA MERの活躍を描いている。公開から9日間で165万人を動員し、興行収入21.7億円を突破している同作。この日は、同作の舞台となった横浜で計4回の舞台あいさつを実施し、鈴木と松木監督が登場した。また、同イベントでは、観客から鈴木と松木監督への質問を募集。会場から多くの質問が寄せられると、鈴木自身が喜多見チーフさながらに映画館の中を縦横無尽に駆け回り、観客の元へ自らマイクを持って駆け寄る場面も見られた。「気に入っている台詞はなんですか?」という質問に、鈴木は「『俺は千晶の夫だ』というセリフを見て、凄い台詞を書かれるなと思いました。究極の選択で悩む喜多見の姿が描かれる本作、この映画は、この台詞をどう言うかにかかってるなと思い、気を付けていた台詞です」と回答。そのほか、「どうやったら鈴木亮平さんのように外国語がうまくなりますか?」「おすすめの筋トレはありますか?」などさまざまな質問が飛び出し、終始和やかな雰囲気でイベントは進行した。最後に鈴木は、「今日は本当にありがとうございました」と感謝すると共に、「横浜のど真ん中で撮らせていただいたこの映画が、全国のたくさんの方に愛されていて、こんなに幸せなことはありません」と万感の思いを吐露。「こうやって皆さんの顔を見て挨拶した、この光景を僕の中に焼き付けて、今後も大事にしていきたいと思います」とメッセージを送った。なお、夕方には野外シアターイベント「SEASIDE CINEMA 2023」とコラボし、横浜赤レンガ倉庫での一夜限りの特別上映を予定されていたが、荒天のため中止となった。コメントは以下の通り。■鈴木亮平「待っていては、聞いてくれない質問ある」ということで、自分でも質問をもらいに行かせていただきました(笑)。実際に皆さんの顔を見てて、本当に満足した表情をしていたのが一番本当に嬉しかったですね。『MER』にとっては特別な場所なので1年前の撮影から見に来てくれて、繋がりを感じて嬉しかったです。僕はドラマの時から、子どもにも届いて欲しいと思っていました。子どもから「喜多見チーフ」って呼んでもらえたりすると子どもたちにも届いてるんだな、という嬉しい気持ちとホットした気持ちになります。そして、子どもからお手紙をいただいたんですよ。「私も喜多見チーフみたいなお医者さんになりたい」と書かれていました。『TOKYO MER』の「誰かのために頑張っている人がHERO」っていうメッセージが、子どもたちにも伝わっているっていうのが嬉しかったですね。今回「待っているだけじゃ伝えられない感謝がある」という気持ちで舞台挨拶に臨みましたが、感謝を伝えられたんじゃないかなと思います。■松木彩監督老若男女、たくさんの方が来てくれていると聞いて、とても嬉しいです。観客動員や興行収入を聞いても、数字が大きすぎて実感がわかないですが、自分で劇場に映画を観に行った時、みんなの声やリアクションが聞こえると、「やってきてよかったな」という気持ちになり、得難い経験でした。思わず声がもれたりする……映画館で観るっていいなぁと改めて思いました。
2023年05月08日劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(4月28日公開)の公開初日舞台挨拶が28日に都内で行われ、鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー、菜々緒、 仲里依紗、石田ゆり子、松木彩監督が登場した。2021年7月期に放送されたTBS系日曜劇場ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。喜多見幸太(鈴木)率いる救命救急プロフェッショナルチーム「TOKYO MER」が、“一人も死者を出さないこと”をミッションに最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、重大事故・災害・事件の現場などに果敢に飛び込んでいく。劇場版となる今作では、TOKYO MERメンバーや、新たなライバル・YOKOHAMA MERの縦横無尽な活躍を描いている。同作について、菜々緒は「私はもう包み隠さず、本当に続編が嫌で嫌で仕方なかったんですけれども。本当にこのメンバーだったら、なんとかまた乗り切れる自信がありましたし、戦友として乗り切っていけると、もう自信を持って頑張れるなと思ってたので、とにかくこの作品が出来て、皆さんにお届け出来てすごく嬉しいです」と心境を吐露する。鈴木が「なんかでも菜々緒さん、現場ですごい楽しそうでしたよ」と反論すると、菜々緒は「いや、現場は楽しいんですよ。現場はすごい大好きですし、皆さんの方も大好きなんですけど、まあとにかく大変ですよね。大変でしたでしょう?」と問いかける。賀来が「この人に聞いても無駄だよ」と言うと、鈴木は「いつも言うけど大変な方が好きだから」と答え、菜々緒は「そうなんですよね。ちょっとね、サイコパス気質」と切り捨てていた。また鈴木は「今日、電波ジャックを朝からやってまして、舞台挨拶までに空いてる時間があったんですね。それで公開日ということで、ヒット祈願に神社に行ったんですよ。終わって道に出てきたら、離れたところから『亮平さん!?』と言われてパッと振り向いたら涼香だったんですね」と、作中で亡くなった妹役の佐藤栞里に偶然会ったことを明かす。「この映画は何かあるなと思いました」と確信した様子の鈴木は、「毎回死者0で終わるこのストーリーは、日常ではそうそううまくはいかない現実もあり、この作品でもドラマの時に死者1となってしまったわけですけれども、その1という数字に込められた命の重みというのは、劇場版においても僕たちは引き続き強く強く持ちながら撮影に臨んだつもりです」と振り返る。さらに鈴木は「ただの夢物語ではなくて、この物語はフィクション、ヒーローものという形を借りた医療従事者の方たちへの、そして毎日一生懸命頑張っているすべての人たちへの讃歌になればいいなと思っています。これはちょっと大きな言い方かもしれませんけれども、僕は、この喜多見という役を通して、人が人を助けるという本能みたいなことが、人間って素晴らしいよなということにつながる、人間賛歌になればいいなと、そういうメッセージが日本人に伝わればいいなと思っています」と作品で伝えたい思いを語る。「この映画はどんどん成長して今年を代表する作品になってほしいなあと思っています」と期待を寄せた。
2023年04月28日