「鈴木希望」について知りたいことや今話題の「鈴木希望」についての記事をチェック! (1/2)
お笑い芸人ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎が14日、Ⅹを更新した。【画像】鈴木Q太郎、エスカレーターを歩くことに「凄く反対」と熱く語る!「〇〇なら1を〇〇なら2を〇〇なら#をとガイダンス聞いてやっとオペレーターと話せる所が多いなか電話1発で親身に話聞いてくれる所がありました。昔と今の間の世代(どちらかと言えばちょい昔)の自分にはこういう所があると助かります。」と綴った。Q太郎は今年の8月で51歳になるが、これには同じ世代の方も「うんうん」と頷いた方も多いのではないだろうか。〇〇なら1を〇〇なら2を〇〇なら#をとガイダンス聞いてやっとオペレーターと話せる所が多いなか電話1発で親身に話聞いてくれる所がありました。昔と今の間の世代(どちらかと言えばちょい昔)の自分にはこういう所があると助かります。— 鈴木Q太郎 (@suzukiQtaro) March 14, 2025 この投稿にファンからは「あれ?珍しいな…真面目な意見(笑)同意だわ…繋がるまでの時間タバコに火を着けちゃうもん。」「子ども電話相談室は大人が電話するとこじゃないぞ」といったコメントが寄せられている。
2025年03月14日俳優の鈴木亮平が11日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木亮平、自身が主演を務める劇場版『TOKYO MER』で「島の名もなきヒーロー」を演じる!「いつかのイスタンブール。」と綴り、世界遺産のブルーモスクを背景に撮影された写真をアップ。イスタンブールに渡航した思い出を投稿した。 この投稿をInstagramで見る Ryohei Suzuki 鈴木亮平(@ryoheisuzuki_cityhunter)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「私も一度行ってみたいところです❗️」「いつかのイスタンブール❤️少し寒そうですね。」などのコメントが寄せられていた。
2025年03月11日プロレスラーの鈴木みのるが7日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木みのる、KAIRIと再会!『WWEの話に刺激を受ける…次はアメリカ?』「廣戸トレーナーにカラダを診てもらって帰宅。」と綴り、1枚の写真をアップ。続けて「1人でYouTube見ながらやらかしてる。さぁ、次はどこの世界に行こうか…」と綴り、投稿を締めくくった。 この投稿をInstagramで見る MINORU SUZUKI(@suzuki.d.minoru)がシェアした投稿 この投稿にフォロワーからは「缶の凹みは演出?」といったコメントが寄せられている。
2025年03月07日俳優の鈴木亮平が3日、自身のインスタグラムを更新。【画像】「素晴らしい景色」鈴木亮平、いつかのエジプトの様子を大公開!「いつかの中国」と題した投稿を行った。美しい中国の建築を背景に撮影された写真とともに、「Once in China.」と英語でもコメント。現在出演中の作品や次なる動向にも期待が高まる中、鈴木の旅先での投稿は多くのファンを魅了し続けている。 この投稿をInstagramで見る Ryohei Suzuki 鈴木亮平(@ryoheisuzuki_cityhunter)がシェアした投稿 ファンからは「旅するリョウヘイさん、シリーズ化してください!」「五重の塔が素敵すぎる」「どこにいてもかっこいい」と絶賛の声が相次いだ。
2025年03月03日歌手と女優の鈴木亜美が3日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】インフルエンサー・鈴木亜美が娘の誕生日を祝う「そらの人生がこの先も幸せで溢れますように」「今日は雛祭り夜中に雪が降るって言ってるけど⛄️それもロマンチックね」と綴り、複数枚の写真をアップ。続けて「女の子達良い日になりますように❣️」と綴り、投稿を締めくくった。 この投稿をInstagramで見る ami suzuki(@amiamisuzuki)がシェアした投稿 この投稿にフォロワーからは「お早うございます‼️昨日桜餅食べました‼️すくすく健康な生活で、毎日送れるように願います」「可愛い❤️親子」「姫ちゃん、歯並びが凄くキレイ亜美ちゃん大好き❤真希ちゃんのRE prayerライブ参戦してきます❗️」といったコメントが寄せられている。
2025年03月03日俳優の鈴木亮平が13日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木亮平、4年間MCを務めたNHK番組『せかほし』で「本当にありがとうございました」とファンから驚きの声「「世界遺産」ご視聴いただきありがとうございました。」と綴り、最新動画を公開した。イスタンブールの公園に設置してある健康遊具のようなものを笑顔で楽しむ鈴木の姿が見られる。続けて「来週もトルコです!」と綴り、投稿を締めくくった。 この投稿をInstagramで見る Ryohei Suzuki 鈴木亮平(@ryoheisuzuki_cityhunter)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「亮平さん、童心に帰って楽しそう 笑笑ほんと何をしても爽やかだ〜✨意外とバランス取るの難しいのかな?」など、多数のコメントやいいねが寄せられた。
2025年01月13日プロレスラー・鈴木みのるが12日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木みのるが自身のXで「MLWワールドタッグ選手権」を告知「Before I go... アメリカっぽいブレックファーストを食う」と綴り、写真をアップ。鈴木は、アメリカンワッフルやスクランブルエッグ、リンゴなどの朝食のショットを公開した。 この投稿をInstagramで見る MINORU SUZUKI(@suzuki.d.minoru)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「おぉ!!☕️」「TEXAS WAFFLE」といったコメントが寄せられている。
2025年01月13日タレントの鈴木奈々が30日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木奈々が“兄のお嫁さん”と2ショット「リアクションが良くて...」「昨日は青木えりちゃんと忘年会しました!」と綴り、1枚の写真をアップ。モデルの青木えりとの2ショットを公開した。投稿の中では「焼き肉屋さんで、お隣の席のデート中のカップルさんが話しかけてくれて盛り上がっちゃいました」とエピソードを明かしている。最後に「私もデートしたいなぁードライブデートがしたいな」と想いを吐露し、投稿を締め括った。 この投稿をInstagramで見る 鈴木奈々(@nana_suzuki79)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「可愛い」「うわすごい楽しいそう」などのコメントが寄せられた。
2024年12月31日日本ハムの鈴木健矢が9日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】「希望に満ちた仲間を加えファイターズの大航海は続きます」日本ハム・新庄監督が新入団選手たちに期待を寄せる!「現役ドラフトで広島東洋カープに移籍することが決まりました。」と綴り、写真を投稿。この日行われた、NPBの現役ドラフトで広島に移籍することが決定。現役ドラフトでは初の2巡目指名となり、期待値の高さが伺える。変則右腕は広島で覚醒なるか。 この投稿をInstagramで見る 鈴木 健矢(@kenya_fighters47)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「行ってほしくない...」「さみしくなります」とコメントが届いた。
2024年12月09日タレントの鈴木蘭々が9日、自身のインスタグラムを更新。【画像】篠原ともえがアルマーニを身に纏い撮影 ファンからは「めっちゃ素敵」「鈴木家早朝のようす#しびれても我慢」と綴り、1本の動画をアップした。寝起きの自撮り動画には、鈴木の腕枕でスヤスヤ眠る愛猫の様子が映っており、癒しの動画にファンもほっこりしたようだ。 この投稿をInstagramで見る 鈴木 蘭々 Official(@lanlan_suzuki)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねの他、「おはようございます微笑ましい姿ですね」といったコメントが寄せられている。
2024年12月09日タレントの鈴木愛理が9日、自身のインスタグラムを更新。【画像】「プリンセスみたい」元 ℃-ute 鈴木愛理、運命のヴィンテージドレスを着用した姿が美しすぎると話題に!「東京公演の際に、サントリーさんからほろよいの差し入れをいただきました☺️♡」と綴り、3枚の写真をアップ。4種類のフレーバーの大量のほろよいと写る鈴木は、元気いっぱいの表情を見せている。続けて「明日は仙台にて#未完ガラカプツアー!!!このツアーも残りあと2公演。」と、公演が終わりに近づいていることも語っている。最後に「お越しくださる方、お気をつけて!!!!」と投稿を締め、ファンへの配慮を見せた。 この投稿をInstagramで見る 鈴木愛理(@airisuzuki_official_uf)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねが寄せられている。
2024年11月09日タレントの鈴木奈々が20日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】めちゃくちゃ可愛いと話題に!鈴木奈々がお義姉さんと2ショット!「おはようございます!過酷すぎたロケから無事に帰宅しました✈️」と綴り、1枚の写真を公開した。続けて、「海はすごく綺麗だったけどロケは過酷でした!出川さんのお言葉をかりますがリアルガチでした!オンエアはまた告知します」と綴り、出川哲朗の「リアルガチ」という言葉を引用してロケの過酷さを表現した。オンエアの続報に期待が寄せられている。 この投稿をInstagramで見る 鈴木奈々(@nana_suzuki79)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「いつも一生懸命な奈々さんが好きです」「なんかエモいななーちゃんずっとずっと大好きやで」といったコメントがよせられている。
2024年10月20日歌手の鈴木愛理が14日、自身のXを更新した。【画像】鈴木愛理が表紙を飾る「#未完ガラカプ 東京公演ありがとうございましたー!♡ さいっこうにアツかったね??! 愛に溢れたみんながだいすき いい夢みろよーー!!!!!!!!! 終わった後はほろよいで」と綴り、3枚の写真をアップ。鈴木はアイドルグループ℃-uteの元メンバーであり、現在は歌手や女優として活躍しており、「鈴木愛理 LIVE PARTY #NLNL EX ~未完ガラクタカプセル〜」と題したライブツアーを行っている。 #未完ガラカプ 東京公演ありがとうございましたー!♡さいっこうにアツかったね??!愛に溢れたみんながだいすきいい夢みろよーー!!!!!!!!!終わった後はほろよいで✨ pic.twitter.com/7xqRcZ7ROp — 鈴木愛理 (@airimania) October 13, 2024 この投稿にファンからは「あいりちゃんもおつかれ!本当アツかったね!!」「今日も楽しかったー!!!♡」「最高な時間をありがとう〜」など多くのコメントが寄せられている。
2024年10月14日タレントの鈴木奈々が24日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】「最近多いですね」鈴木奈々、最近のファッションで欠かせないものとは…?!「ここでイベント告知します!↓↓↓↓私が所属している事務所が開催してる、オーディションNEW DOOR AUDITION東北地区セミファイナル審査の特別審査員として参加します!」と綴り、1枚の写真をアップした。ダイヤの原石を見つけることはできるのか。期待が高まる。 この投稿をInstagramで見る 鈴木奈々(@nana_suzuki79)がシェアした投稿 この投稿には「奈々ちゃん、すごく可愛いい大好きです」などの称賛のコメントが寄せられている。
2024年09月24日タレントの鈴木奈々が23日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木奈々が展示会へ。双子のようなサングラスショットが話題に!「私が着用してるのは、LUNAナイトブラの「ダスティグリーン」です」と綴り、最新投稿をアップ。赤いリップを塗っている自身のセクシーなショットを公開して、「自分磨きがんばるよー」と締めくくった。 この投稿をInstagramで見る 鈴木奈々(@nana_suzuki79)がシェアした投稿 この投稿にファンからは、「ハリウッド女優みたい 」「ちょこっと、雰囲気の違うナナさん。」などのコメントが寄せられている。
2024年09月23日鈴木えみが9月13日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木えみがジュエリーの贅沢な重ね付けを楽しむ「レベル39になりました」と綴り、最新ショットを公開した。「いつも応援してくださるみなさま、ありがとう❤️❤️❤️」と締め括った。 この投稿をInstagramで見る EMI SUZUKI(@emisuzuki_official)がシェアした投稿 ファンからは、「おめでとうえみちゃん」「奇跡の39」といったコメントが寄せられた。
2024年09月13日鈴木亮平が9月12日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】鈴木亮平エジプトの旅、最終目的地へ向けて出発「ついに来ました『アブシンベル神殿』」と綴り、最新ショットを公開した。「神殿はもちろん息を呑むほどの偉大さですが、僕にとっては、裏にひっそりと存在するこの通用口も、同じくらい人類の偉大さを象徴しているような気がします。」と締め括った。 この投稿をInstagramで見る Ryohei Suzuki 鈴木亮平(@ryoheisuzuki_cityhunter)がシェアした投稿 ファンからは、「迫力がありますね」「とにかく圧巻すぎます。」といったコメントが寄せられた。
2024年09月12日ペットを家族に迎える場合、責任をもって一生世話をする覚悟が必要です。しかしやむを得ない事情で、ペットを手放さなくてはならないこともあるでしょう。4歳の犬が捨てられた『理由』とはアメリカのネバダ州にある動物保護施設『ザ・アニマル・ファウンデーション』に、デュークくんという犬が引き取られました。4歳のデュークくんを連れて来た飼い主は、愛犬を手放す理由についてこういったのです。「この犬は退屈で、1日中寝ていて、家族が帰宅しても起きて挨拶もしないから」デュークくんは飼い主にとって「退屈すぎる」という理由で捨てられたのです。 この投稿をInstagramで見る The Animal Foundation(@theanimalfoundation)がシェアした投稿 人の性格が違うように、犬の性格もさまざまです。活動的な犬もいれば、のんびりとくつろぐのが好きな犬もいるでしょう。デュークくんは後者ですが、リードをつけて歩くのが上手で、トイレのしつけもよくできているのだとか。『ザ・アニマル・ファウンデーション』がInstagramでデュークくんを紹介すると、たくさんのコメントが寄せられました。・「退屈すぎる」だって?夢のような犬じゃないか!・退屈な犬は最高だよ!私もめちゃくちゃ退屈な人間だからね!・使い捨てのように犬を捨てるなんて信じられない!そんな人は最初から飼う資格はないよ。・飼い主に挨拶をしなかったのは、その人たちが最低だったからかもよ?デューク、きみはいい子だよ!この投稿の直後から「デュークくんの里親になりたい!」という人が続々と現れます。デュークくんはひとまず、仮里親のスーさんという女性の家で過ごすことになりました。 この投稿をInstagramで見る The Animal Foundation(@theanimalfoundation)がシェアした投稿 その後もデュークくんの里親希望者からの問い合わせがたくさん寄せられたのだそう。しかし、『ザ・アニマル・ファウンデーション』のスタッフは、「スーさんがデュークくんを手放さないだろう」と思っていたようです。そして数日後、予想どおりスーさんがデュークくんを正式に家族に迎えたことが発表されました! この投稿をInstagramで見る The Animal Foundation(@theanimalfoundation)がシェアした投稿 犬を迎える場合、家族構成やライフスタイルに合わせて、適した性格の犬を選ぶことは重要です。しかし、実際に犬と一緒に暮らし始めたら、最初の印象と違ったということもあるでしょう。たとえば子犬の時は活発で元気だった犬も、成長するにつれて落ち着いた性格に変わることがあります。そのような場合に「こんなはずじゃなかった」と簡単に犬を手放すのは、果たして「仕方がない」といえる行為なのでしょうか。のんびりした性格のデュークくんが、ありのままの自分を愛してくれる家族に出会えてよかったですね。[文・構成/grape編集部]
2024年08月21日2024年6月23日(日)より2週間、大阪芸術大学の学生達が描く「希望」を載せた、「希望トレイン」がOsaka Metro 御堂筋線(1編成10両)にて運行することをお知らせします。◆概要日本の若者は、「自己肯定感が低い」という内閣府の調査*1があります。数字に表れている事実と、本当にそうなのだろうか?という疑問がありました。環境は変化し、若者を取り囲むアイテムは日々刷新され、アイテムに合わせて価値の在り様も変化が目まぐるしい令和の時代、若者にとっての“希望”とは?彼らは、決して、自己肯定感が低いのではない。さらにいえば、自己肯定感が低い、というところでとどまり、何かを諦めたいと思っている若者なんて、いるわけがない。本プロジェクトでは、そう仮定しました。大阪芸術大学の学生達に問いました。「あなたにとっての“希望”を、絵に描いて教えてください。」そして、彼らが描いてくれた“希望”は、一人ひとりの個性と考えが、しっかり表現されているものでした。日本語に翻訳することが難しいと言われる「Identity」(アイデンティティ)という単語があります。日本では、「Identity」という言葉・概念に対しての考え方や価値を、子供達が幼いころから、それはとても大切なものだと伝え続けているでしょうか。「Identity」、それは、「個」を大切にする、という事と、どこか似ているのではないでしょうか。「個」を認め合い、大切にし合うところでなら、“希望”についても、もっと語れるのではないでしょうか。自己を肯定する。他を肯定する。それは、“希望”へ繋がっていくのではないでしょうか。自己肯定感が低いという数字や、疑問に対して、何かを明らかにしようという試みではありません。「Identity」がしっかり描かれている絵には、個々の「希望」があります。1枚1枚に、その作品の制作意図が、彼らの想いとともに生徒達自身の言葉で記されています。「希望しかない」若者たちにとっての社会の縮図として、是非、「希望トレイン」に足を運んでみてください。*1 内閣府「子供・若者の意識に関する調査」(2019年度)協賛・協力・大塚製薬株式会社 オロナミンCドリンク・学校法人塚本学院 大阪芸術大学・株式会社大阪メトロ アドエラ・マンガデザイナーズラボ株式会社・株式会社朝日エル◆希望トレインについて:・Osaka Metro 御堂筋プレミアムライナー(1編成10両)・掲出期間:2024年6月23日(日)~7月6日(土)・掲出作品点数中吊りワイド 1枚掲載作品3点×12枚=36点ドア横 1枚掲載作品1点×13枚=13点計49点*「希望トレイン」のほか、OMボードにも掲出になります。・OMボード(Osaka Metro御堂筋線 梅田駅・心斎橋駅・なんば駅、四つ橋線 西梅田駅)・掲載期間:2024年7月1日(月)~7月31日(水)◆希望トレイン・OMボード 概要図希望トレイン車内イメージOsaka Metro大型ボード◆掲出作品:例掲出学生作品例1掲出学生作品例2■「希望の絵」企画意図(例)●例1:私にとっての希望は“泣きたいときに泣くことが出来る世の中になること”です。今の時代は泣けば「甘え」という思考の人が多く、どんなに辛くても、苦しくても無理に笑顔を作っている人が多いため、この絵を描きました。鏡は本当の自分を映し出し、その上からインクで想いを描き、無理に笑っている様子を表現し、そのインクを拭い、「辛いときは泣いてもいいんだよ」という意味を込めて描きました。(デザイン学科)●例2:天気が悪い日も眠たい日も毎日漁に出かけて、大変だけど夜が明けた頃に見ることができる朝日がとても綺麗で、また頑張れる気持ちになるって漁師の父が言っていた。希望の光みたいなものだろう。(キャラクター造形学科)●例3:テーマは「子どものチカラ」です。食と健康、仲睦まじい家族、温かな環境の中ですくすくと子どもがチカラいっぱい元気に育つ・居られることが何よりの希望であると表現しました。(デザイン学科)■学生インタビューQ.「あなたにとっての希望とは?」と問われ、実際に描いてみた時の気持ちや感想を教えて下さい。A:小学生の頃、友人と駄菓子屋でお菓子を買い、公園で遊んでいると、いつの間にかその場にいたみんなと一緒になって遊んでいました。これが私の中での普通であり、本当に楽しかった思い出です。世界中の子どもたちが安心して遊ぶことの出来る土地で、安全な遊具で何の心配もせず、笑顔を絶やすことなく遊ぶことができたなら、どれだけの子どもたちの心が救われるだろうと思いました。Q. 描き終わって、何か心の中での変化や、気持ちの変化はありましたか?A(1):今までは絵を描き、人に見てもらうということが苦手だと感じていましたが、絵で自分の気持ちを表現する難しさや描けた時の達成感を学べたことでもっとうまく表現できるようになりたい、見てもらいたいと考えられるようになりました。A(2):家族や友人、大切な人と過ごせる時間は永遠に続くものではないので毎日を大切に、幸せな一日で終われるようにしようとより一層思いました。この絵のように世界中の子どもたちが差別や貧困に悩まされることなく「楽しい」と心から笑って過ごせる日が来るようにと強く思います。世界を変えることは容易ではないので、まず身近な人にしっかり感謝し、なぜ今自分が生きていられるのかを考えることが大切だと思いました。Q.諸外国に比べて 「自己肯定感が低い日本の若者」という調査があります。率直に、どう思いますか?A:私は今は、自己肯定感が低くても大丈夫だと思っています。SNSの普及や受験、就活などなどの心配事から他人を気にするあまり自分に対して自信をなくすことを、感じない人の方が珍しいです。そんな不安を解消するには第一に自分の感情を理解することだと思っています。相手のリアクションを求めることが必要ないほどに自分の感情を前に出せると強くなれると私は信じています。■「オロナミンCドリンク」について【オロナミンCとは】徳島県で誕生したオロナミンCドリンク。様々なシーンで元気を届ける美味しい炭酸栄養ドリンクです。1965年の発売当初から現在、そしてこれからもずっと、“元気ハツラツ!”を届け続けていきます。【製品特長】オロナミンCドリンクにはカラダに必要な5大栄養素のひとつ、ビタミン群(ビタミンC、 B2 、B6など)が含まれています。アミノ酸とハチミツも入っています。オロナミンCドリンクの黄色はビタミンB2本来の色。茶色い瓶は、ビタミンを守るため。小さなお子様からご年配の方まで飲みやすい、120ml入りの適量サイズです。ブランドサイト: 大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区神田司町2-9) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年06月13日鈴木亮平主演「下剋上球児」の第5話が11月12日放送。町田啓太のサプライズ出演にSNSが沸き立つ一方、南雲が教師を目指した理由も明かされ、視聴者からは「南雲先生幼少期のスピンオフドラマ希望」などとといった声が上がっている。鈴木さん二度目の日曜劇場主演ドラマとなる本作は、高校野球を通して様々な愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。鈴木さん演じる南雲脩司は、大学まで野球一筋でやってきたものの、怪我をきっかけに引退。大学も中退してスポーツトレーナーとして働いていたが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師になると三重県立越山高校に赴任。3年目を迎えたところで廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することに。しかし、彼には“無免許教員”という大きな秘密があった…という物語。前回は南雲が警察に自首するラストで締めくくられた…。南雲役の鈴木さんはじめ、南雲とともに野球部を育ててきた山住香南子に黒木華。越山高校校長の丹羽慎吾に小泉孝太郎。試合に出場しないまま夏を終えた越山高校野球部主将の日沖誠に菅生新樹。誠の弟で野球部に入る決意を固めた日沖壮磨に小林虎之介。名門クラブチーム元エースだったが越山高校野球部に入った犬塚翔に中沢元紀。南雲からグローブをもらった根室知廣に兵頭功海。野球部に口出ししまくる犬塚樹生に小日向文世。南雲の妻・南雲美香に井川遥。南雲の高校時代の恩師で強豪校・星葉高校の野球部監督の賀門英助に松平健といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。5話では南雲が自首し在宅で取り調べを受けることに。事が明るみになり校長の丹羽や香南子も保護者たちの対応に追われ、南雲の元にも記者が現れ、息子の青空(番家天嵩)もいじめを受けるようになる。香南子は賀門のつてで新監督を探そうとするが、犬塚は勝手に新監督を決めてしまう。新監督の塩尻は部員の練習も見学せず、今の部員に見切りをつけ有能な選手をスカウトする方針を打ち出す…。新監督の塩尻を演じたのが約8年ぶりの日曜劇場出演となる町田啓太。視聴者からは「町田啓太さんの素敵なサプライズありがとうございました!」「強烈な印象を残して、視聴者がワッと沸き立つ!」などの反応が上がる。一方、自宅を訪れた弁護士のヒアリングに対し、南雲は自らの過去を語る。幼少期、親が行方不明となり保護者がいなくなった南雲を担任の寿(渋川清彦)が引き取り育ててくれたという。寿は中学を卒業したら働くつもりだった南雲に高校進学を勧め、高校に進学したことで賀門と出会い、南雲は野球をすることになった…。“恩師”寿とのエピソードにも「南雲少年は寿先生と出会えたから、あの南雲先生になったんだなという説得力が抜群」「南雲先生の幼少期から大人までの物語で、ワンクールのドラマが出来そう」「寿先生と南雲先生幼少期のスピンオフドラマ希望」などの反応が寄せられている。【第6話あらすじ】ついに南雲の事件が検察に送致される。野球部では香南子が自ら新監督を務めることに。そして迎える夏の予選、初戦の相手が昨年ベスト8の五十鈴高校に決定する。気を引き締める部員たちだったが、五十鈴高校野球部員から横浜にいた頃の山住に関するあるうわさを聞かされる…。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。注)このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画しましたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。(笠緒)
2023年11月13日春になると入学、入園シーズンの到来。子供はワクワク、お母さんは登校や登園に必要なものを準備しなければなりません。今年で4歳になる娘のこっこちゃんを育てる、荒川つま(arakawalove_blog)さんもその1人。幼稚園に入園することが決まった、こっこちゃんのバッグや上履き袋を作るために、布を購入しに行くことになりました。ここっちゃんに好きな布を選んでもらおうと、一緒に繊維街へ出かけると、思わぬところで難航してしまったようで…。「飛んでいる蜂さんが、蝶々の飛んでいるお花畑を眺めて『あ〜どのお花で蜜を吸おうかな』と考えているバッグ」こんなに細かく指定されるなんて、誰が予想したでしょうか。まるでデザイナーのような想像力!お母さんの荒川つまさんが「え…」と閉口してしまう気持ちがよく分かります。具体的すぎるがゆえ、なかなかイメージに合う布が見つからず、町中を歩き回ってへとへとに…。結果的には無事見つかったものの、想定よりも高級な生地で大幅に予算オーバー。お母さんにとっては厳しい結果となりましたが、こっこちゃんには理想通りの布で作られたバッグを持って、楽しく登園して欲しいですね。そして、この豊かな想像力と上質な物を見極める力は大物になる予感、将来が楽しみです。[文・構成/grape編集部]
2023年02月21日無痛分娩を希望していた長女の出産時、さまざまな場面で「出産は思うようにいかないな」と思った体験談を紹介します。 無痛分娩を予定していたけれど…私は約4年にもわたる不妊治療の末、ようやく第1子を妊娠しました。里帰り出産を予定していましたが、実家のある地域は妊娠8週ごろには分娩予約をしないと、希望する病院の予約が取れないという地域。出産時の痛みが怖いので無痛分娩を希望し、またやっと授かった赤ちゃんであることや、切迫流産も経験していたことから、何かあったときのために総合病院を希望していました。 いくつかの病院のHPや口コミを調べに調べ、幸い実家近くの無痛分娩をおこなっている総合病院を予約することができました。予約したらすぐに一度その病院で健診をおこなう予定でしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言と私の切迫流産による安静生活のため、最初の健診は1カ月以上遅れてしまいました。 健診時にあらためて説明されたところによると、この病院では平日の9〜16時しか無痛分娩に対応していないとのこと。やや不安がありましたが、無痛分娩を実施できる時間が決まっている病院は、計画分娩をおこなうことが多いと聞いていたので、この病院もそうなのだろうと思っていました。また、今からでは他の病院の予約も埋まっており、変更は実質不可能でした。 細かい条件に戸惑いながらも…その後は住んでいる家の近くで健診を受け、妊娠32週からは再び分娩予定の病院での健診が始まりました。それと同時に、無痛分娩希望者は麻酔学級を受けるよう言われ参加すると、驚きの事実が! なんと、この病院では基本的に計画分娩はおこなっておらず、平日9〜16時以外は麻酔ができないこと、運良くこの時間内に麻酔を開始できても、分娩の進行が遅く産まれないまま16時になってしまった場合、麻酔を切られるというのです。 無痛分娩を希望して、実際に無痛分娩できる割合は3割ほどとのこと。無痛分娩する気満々だった私はびっくり。でも、今さら他の病院に変更することも不可能なので、とにかく毎日「平日の9〜16時に産まれて来てね!」とおなかの赤ちゃんに話しかけることしかできませんでした。 妊娠36週ごろの健診時、赤ちゃんの体重があまり増えず、「早めに出産したほうがいいかもしれない」と言われました。その後、2,500gをぎりぎり超えたので、「このまま出産予定日を待ってもいいけど、無痛分娩も希望してることだし、妊娠39週で陣痛促進剤使って産もうか?」と医師から提案を受けましたが、その日はさんざん苦労してようやく予約が取れた新型コロナのワクチン接種日。これを逃すと次はいつワクチンの予約が取れるかわからない状況だったため、泣く泣く見送り、自然に予定日を待つことになりました。 その後、ワクチン接種前に陣痛が来ないかヒヤヒヤしながらも無事にワクチン接種が終わり、出産予定日前日の健診で自覚はないものの、すでに子宮口が4cmも開いているとのこと。そのため、医師からは「明日入院して、明後日9時から無痛分娩を開始しましょう」と言われ、入院が決まりました。私は内心ガッツポーズ! 無痛分娩できる確率がかなり高くなったと思いました。 思いどおりにいかないのが出産…!?無痛分娩なら、「産むまでリラックスして過ごせるはず」と、何冊もマンガを持ち込み、動画もダウンロードして、次の日の昼に無事に入院しました。この時点で、私はもう完全に無痛分娩できるものと思っていました。 ゆっくり部屋の荷物を整え、病院内のコンビニで次の日のお菓子や飲み物も買い、明日に備えて「さぁ寝よう」と思った21時過ぎ、だんだんとおなかが痛くなってきました。最初は「気のせいかな」くらいだったのがだんだん強くなり、間隔感覚を測ると15〜20分くらい。「前駆陣痛かもしれないし、初産は時間がかかるから、明日麻酔を入れるころに陣痛が来てバルーンを入れなくて済むかも」と、このときはまだ呑気に考えていました。 しかし、夜中の12時過ぎには10分を切り陣痛に。その後どんどん痛みが強くなり、私は「まだ産まれないで!もしくはめちゃくちゃすぐ産まれて!」と、よくわからないことを思いながら必死に耐え、明け方5時過ぎには破水、全開大になり分娩室へ。 ちなみに、新型コロナの感染対策のために立ち会いも面会も一切禁止のため、陣痛中もほとんど腰をさすってもらえず、1人で耐えるのみでした。もちろん、持ってきた本や動画も一切手つかずでした。 子宮口が全開大になってからが非常に長く、何十回といきんでもなかなか産まれず……。そうこうしているうちに9時を過ぎ、とにかく痛みから逃れたくて今からでも麻酔できるのか助産師さんに聞くと、「ここまで進んでからでは無理」とのこと。いきむ体力もなくなってきて、赤ちゃんの心拍も下がってきたことから、最後は吸引分娩になり、おなかもぎゅうぎゅう押されて9時半にやっと産まれました。 産まれた直後、朦朧とした意識の中で携帯電話を手渡され、「ご家族に報告してくださいね」と言われ、最後の力を振りしぼってLINEしました。家族は「そろそろ麻酔始まったかな〜」と思っていたら、「産まれた」と連絡が来てびっくりしたそうです。 その後、胎盤を出したり会陰裂傷で外科医の先生まで登場して縫うのに時間かかったりと、1〜2時間後にすべてがやっと終わり、ほぼ気絶状態でした。 何回か「無痛分娩できる!」というチャンスがあったにもかかわらず、結局最後は惜しいところで自然分娩になってしまい、「出産は思い通りにはいかないな」と痛感しました。また、病院のホームページ上には書いていない、細かいけれど重要なルールがいろいろあるので、もっと調べておけばよかったと思いました。出産にかかった時間は約8時間と、「比較的安産だった」と言われましたが、それでもものすごく痛かったので、もし2人目を産むことがあれば、今度こそは無痛分娩がいいなと思っています。 監修/助産師 REIKO 著者:さびにゃん不妊治療を経て産まれた0歳の女の子の母。医薬品メーカー勤務だが、現在育休中。
2022年10月01日作・演出の蓬莱竜太が、西部劇に現代の問題を映し出す『広島ジャンゴ2022』。お尋ね者のガンマンを演じる天海祐希、その愛馬に扮する鈴木亮平は、そこでどう奮闘していくのか。役者として、そしてひとりの人間として、描かれるテーマについて語ってくれた。工場のパートタイマー×シフト担当が西部劇の凄腕ガンマン×愛馬に──『広島ジャンゴ2022』は、広島の牡蠣工場から西部劇へと展開していくユニークな作品です。それぞれの役柄から教えていただけますでしょうか。鈴木では、まずは僕からわかりやすく説明しますと(笑)。僕は広島の牡蠣工場で、従業員のシフトを組んでいる木村という役を演じます。そして、天海さんが演じられるのが、そこに新しく入ってきたシングルマザーのパートタイマーの山本さんで、彼女が残業もしない、みんなとの飲み会にも参加しないということで、中間管理職として会社と山本さんの板挟みになっているんです。ところが、ある日目覚めたら、西部劇の世界に入っていて、山本さんはジャンゴという流れ者の凄腕ガンマンになっており、僕はジャンゴの馬のディカプリオになっているという流れになっています。天海ありがとうございます。鈴木さんが説明してくださった通りで、ひとりの人間を山本とジャンゴで表現できるのが、すごく面白いなと思っているんですけど。どちらも、背負っているものや自分の気持ちをしゃべらない寡黙な感じで、どちらも、その理由が後々わかっていき、そのすべてを鈴木さんの演じる木村さんとディカプリオが目撃していくので。彼がそこでどう振る舞い、何に気づいていくのかというところは、おそらくお客様の目線と同じではないかなという気がしています。鈴木そうですね。木村は独身の男性で、女性であり、シングルペアレントである山本さんが背負っているものに、最初はまったく想像が及んでいないんです。そんな鈍感で無知な青年が、西部劇の世界に行って翻弄されて、戸惑いながらもいろいろなことを目撃していき、木村がストーリーを回していくことにもなるので、きちんとリアリティを持って、緩急をつけつつ、お客様に楽しんでいただけるように伝えられたらなと思っているところです。あと、今回は歌があるのが心配で、さっきも天海さんに相談していたんですけど(笑)。気持ちが伝わればいいということと、木村が歌っているのであって僕が歌うわけじゃないから大丈夫だということを言っていただきました。天海そうです、そうです。物語の中にちゃんと入っていればいいと思うんです。それに、鈴木さんは何でもできるので大丈夫。私自身も、いつも傍らに鈴木さんの木村ディカプリオがいてくれると思うと、安心してできるなと思っていて。今回の役は、皆さんに想像していただくいつもの私とはちょっと違って、山本もジャンゴも、外から見ると強いけれども、内側にはものすごく葛藤があって、強くならざるを得なかった理由もあるので。誠実に生きなければいけないなと思っているんです。お互い、イメージとは違うキャラクターが見られるのが楽しみ――天海さんはいつものイメージとは違う役とのことですが、鈴木さんは天海さんの、そして天海さんは鈴木さんの役についてどんなところが楽しみですか。鈴木今回の天海さんは、あまり拝見したことがない感じになる気がしていて。山本もジャンゴも実は繊細で脆く壊れやすくて、そういう面を見せるシーンが魅力的になるだろうなと思うので。お客様も楽しみにしていただきたいなと、生意気ですが思っています。天海そういう意味では、鈴木さんも今回の役は、多くの方が持っているイメージとは違いますよね。容姿を含めてスケール感があるので、自分から行動を起こす、引っ張っていくといった能動的な役が多かったと思うんですけど、今回は、翻弄されるという受動的な役ですから。鈴木さんの中にも必ずある繊細さで、木村がどう成長していくのかを、すごく丁寧に探求し、お芝居で表現してくださるのではないかなと楽しみにしています。鈴木蓬莱さんは、前回ご一緒した『渦が森団地の眠れない子たち』でもあまり色のない役をくださったんですが、今回も強くも弱くもないひとりの人間を演じられるのがすごくうれしくて。燃えますね。天海蓬莱さんは、一色ではない人間のいろいろな面を丁寧に描いてくださるので、私たちも、また別の面を引き出していただけるのではないかと思っています。──蓬莱さんの作品には、鈴木さんが2度目、天海さんは初めての参加になりますが、どんな印象をお持ちですか。鈴木僕は『渦が森団地──』でご一緒する前から蓬莱さんの作品のファンで、何を観に行っても面白くて、心に刺さるものがある。それを帰ってから反芻するところまで含めて楽しめるのが、いつもいいなと思っています。天海私も何度か拝見していて、私が観た作品は、ごくごく穏やかな日常が描かれる中、ちょっとしたきっかけで世界が変わり、歯車が狂い始め、人間の深層心理が浮き彫りになっていく様子が描かれていて、なんて鋭いところを衝かれるんだろうと感じました。それでいて、ちょっとした幸せがあり、安らぎがあり、希望がある。今回もまさしくそんな世界が描かれていくのではないかと思っています。鈴木物語の発端は、職場の飲み会には行かなくてはならないのか、という本当にありがちな問題なんですよね。でもそこからどんどん、労働環境とか同調圧力とかDVとか、現代の諸問題が浮き上がってきて、どうすればちょっとでも良くなるのかなと木村が一歩踏み出していく。観てくださる方もそれぞれに、自分の生活の中で一歩踏み出してみようと思える何かがあるんじゃないかなと思います。天海現代の問題を全部、登場人物それぞれに振り分けているような気もしますよね。だから、自分と似た人が必ずいて、それぞれが時代や環境とどう闘い、折り合いをつけていくのか、興味を持って観ていただけると思いますし。家族や友人との小さな諍いに見えたり、国家間の争いに見えたりもするので。蓬莱さんの脚本に改めて驚愕しますね。鈴木天海さんのおっしゃるように、小さいけど大きな話が、演劇でしかできない世界があると思います。それを余すところなくお伝えできればなと思っています。自分たち自身が心を動かされながら、稽古していけたら──ちなみに、おふたりはそれぞれ、理不尽な問題にぶつかったとき、どんなふうに乗り越えられていますか。天海自分が変わることでその問題がいい方向に変わりそうであれば、まず自分を変えます。問題を起こしている人を変えようとしても難しいので、その人に対する態度を自分が変えることでいいほうに転がるんだったら、そのくらいは柔軟にやればいいかなと。年々固くはなりますけど(笑)。鈴木僕はまず、相手の立場になって考えてみます。自分の中で一度理解しようとしたうえで、じゃあ相手が変わるにはどうしたらいいかなと考える。でも、天海さんがおっしゃったように人を変えるのってすごく難しいことだから、見込みがないなと思ったら、もうそこから離れます。勇気を持って。天海私は、でも、自分ではなく、誰かが困ってつらい思いをしているのを見ると、けっこう言っちゃうんですよね(笑)。周りの人にも自分の考え方が間違えていないか確認して、冷静に判断してから、「あなた間違ってますよ」って話しに行く。年齢が上がってきたからよけいにできることではあるんですけど、「それは良くないですよね」って言っちゃいます。鈴木さすがですね。──もしかしたら、「こんなときどうするか」というような話をしながら稽古が進むのかもしれないなと思ったりもしますが、稽古にはどんなふうに臨みたいと思われていますか。天海舞台の稽古の醍醐味は、みんなで一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりしながらコミュニケーションを取っていくことにあると思うんです。ぐちゃぐちゃしゃべりながら、「ここのシーンはこう思う」「いや違う」なんてちょっとぶつかったりするのも素敵なところで。今はそれがなかなかできない状況になりましたけど、稽古場ででき得る限りのコミュニケーションを取りつつ、お互いのお芝居を見て、自分たち自身が心を動かされながら、稽古していけたらいいなと思いますね。やっぱり稽古場でぶつけ合うしかないですもんね。そうしてたくさん恥をかいて、怪我をして、いろいろ打たれながら自分が強くなっていく。それは舞台の稽古場じゃないとできないことだと思っています。鈴木そうですね。そういう意味では、蓬莱さんの稽古場は、恥をかきやすい形を作ってくださるんです。上手くいかなくてもみんなが受け入れてくれて、平和な空気の中で進んでいくので、いろいろ試せる。だから、そこで皆さんがどういうお芝居をされて、それによって自分のお芝居がどう変わっていくかというのが、やっぱり楽しみですね。選択肢が増えたからこそ際立つ“1回限り”であることの魅力──コロナ禍の今舞台に立つことには、どんな思いを持っていらっしゃるでしょうか。天海この2年、直に人と会えることは当たり前じゃなかったんだと気づき、劇場で知らない人たちと一緒にひとつのものを観て、同じ時間と空間と感動を分け合えることのありがたさをひしひしと感じたと思うんです。だから今回も、皆さんの目の前で演じられることの貴重さと幸せを感じながら、精一杯やるだけだなと思っています。そして、蓬莱さんの脚本に詰まっているものをどう受け止めていただけるか。それが楽しみですね。鈴木僕も、最近舞台を観に行って拍手をしながら、「この舞台良かったよね」っていう思いをみんなで共有できる幸せを感じたんですけど、それって本当にその場でしか味わえないものなんですよね。見逃し配信など今そこにいなくても楽しめるものが増えている時代で、その場に行かないと感じられない、1回限りであるという、このライブのエンタテインメントの魅力は、より際立ってくると思っています。天海だからこそ、熱量を感じていただける舞台にしたいですね。鈴木はい。ただ「面白かった!」でもいいですし、いろいろなことを感じていただけたらうれしいです。取材・文:大内弓子撮影:源賀津己
2022年02月24日希望者に無償配布することが決定していた“アベノマスク”。多数の希望者が殺到したものの、税金が費やされ続けたことに批判の声が再燃している。各メディアによると、1月27日、安倍晋三元首相(67)は7,900万枚の在庫に対し2億8,000万枚の配布希望があったと明かした上で、「7,900万枚しかないので、量を区切って(配布する)ということになる」と語ったという。厚生労働省のホームページを見ると、アベノマスクの配送費用については、《配送費用は国が負担するため、配布をご希望する方にはかかりません》と明記されており、配送費用には税金が充てられると見られている。安倍氏が指揮官となり推し進められてきたアベノマスク政策。これまでも多額の税金が投入されてきたと、社会部記者は指摘する。「安倍政権は約2億8,700万枚のアベノマスクを調達していましたが、実際にはその3割近くの約8,200万枚が配られずに倉庫に保管されていました。この8,200万枚の調達費用はおよそ115億円、保管費用は2020年8月から2021年3月までの間で約6億円にものぼっており、税金の使いすぎだと度々批判の的となってきました」さらに2021年末には、この保管されていた分のマスクの検品に約20億9,200万円の追加支出が発生していたことも報道により明らかになっていた。調達から配布、保管、検品、再配布まで、あらゆる局面で税金が費やされてきたアベノマスク。国民にのしかかり続ける負担に、インターネット上では批判の声が相次いでいる。《今まで掛かった保管費は何だったのでしょう?マスクが出回った時に希望者、希望団体を募れば税金の無駄遣いは無かったと言う事ですね?》《申し込んだ人への発送は、国が支払うことになっている。つまり「下さい」と言えば、それだけで届けてくれるんだ。送料はもらう人が負担してくれにしたら、ここまで集まるかどうか。送料は国が負担といっても、それは税金から支出されることになる。安倍元首相に負担してほしいもんだ》《応募が多いのは、マスクの評価やアベ政権の評価ではない。捨てるくらいなら、貰いましょうか。という、日本人の気持ちです。逆に、何故捨てるくらい多く作ったのでしょうか。何故、無駄に税金を使ったのですアベさん、国民が納得できるように説明してください》今回の配布希望殺到を受けて「もっと早くやっておけばよかった」と述べたという安倍氏。“もっと早く”決断すべきだったことは他にもあるのではないだろうか。
2022年01月29日「鈴木敏夫とジブリ展」が、京都文化博物館にて2022年4月23日(土)から6月19日(日)まで開催される。スタジオジブリ・鈴木敏夫の“言葉”に着目「鈴木敏夫とジブリ展」は、スタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫の“言葉”に注目した展覧会。鈴木敏夫は、作品の世界観をより多くの人に伝えるため、高畑勲や宮﨑駿といった監督の意図を捉え、その本質を“言葉”にして伝えてきた。「鈴木敏夫とジブリ展」では、力強い“言葉”の数々とともに、『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』など、数々のアニメーション映画を世に送り出してきた鈴木敏夫が「読んできた本」と「その時代背景」に焦点を当てる。鈴木敏夫が読んだ漫画や小説など書籍約8,800冊を紹介会場では、戦後の名古屋で育った鈴木敏夫がこども時代から読んできた漫画や小説をはじめ、青春時代を経て社会に出てからもなお読み続けている歴史本やノンフィクション、評論本などを一挙に紹介。鈴木敏夫の血肉となった約8,800冊の書籍や映画作品を通じて、作品や作家からどのような影響を受け、鈴木敏夫の思考術を構築していったのかを探る。同時に、鈴木敏夫がどのように作り手と向き合い、プロデューサーとしてスタジオジブリ映画を確立していったのかを辿っていく。少年時代の理想の詰まった鈴木敏夫のお部屋1950年代、鈴木敏夫の少年時代の記憶をベースに作られた四畳半の部屋。ここはすこし「理想」を添えて再現。鈴木は、少年時代、部屋の壁には好きなものがぎっしり、漫画雑誌は捨てず、すべて部屋に溜め込み、暇さえあれば読んでいたという。スタジオジブリ誕生の秘密を探る。京都老舗のグッズ付チケットも通常チケットに加え、京都の老舗によるグッズ付きのチケットも販売される。京都の伝統的な“京友禅”で鈴木敏夫の書やメインビジュアルを染め上げた「おふき」が付いてくるチケットや、創業175年の京の老舗「緑寿庵清水」が手がける金平糖付きのチケットを用意。金平糖は、『千と千尋の神隠し』に登場する「ススワタリ」をイメージしたものと、「ススワタリ」の大好物の金平糖をイメージしたものの2種類を揃える。【詳細】鈴木敏夫とジブリ展会期:2022年4月23日(土)~6月19日(日)会場:京都文化博物館住所:京都府京都市中京区三条高倉休館日:月曜日 ※ただし、2022年4月25日(月)、5月2日(月)は臨時開館開室時間:10:00~18:00 ※金曜日は19:30まで(入場はそれぞれ30分前まで)入場料:一般・大学生 1,600円(1,400円) / 中・高校生 1,300円(1,100円) / 小学生 1,000円(800円)※( )内は、前売・団体料金※前売は2022年2月19日(土)~4月22日(金)販売※未就学児、障がい者手帳等持参者と付き添い1名まで無料(要証明)※学生料金で入場の際には学生証の提示が必要一般発売日:2022年2月19日(土) 10:00~※ローチケ(Lコード:56038)、チケットぴあ(Pコード:993-508)、イープラス、CNプレイガイド、楽天チケット、セブンチケットにて発売。※チケットに関する問合せは、各プレイガイドに確認。■グッズ付きチケット・京友禅「おふき」付チケット 一般のみ 当日 2,200円、前売 2,000円販売期間/場所:2月19日(土)~6月19日(日)/セブンチケット・京の老舗「緑寿庵清水 金平糖」付チケット一般のみ 当日 2,800円、前売 2,600円販売期間/場所:2月19日(土)~6月19日(日)/ローソンチケット【問い合わせ先】京都文化博物館TEL:075-222-0888
2021年12月25日2011年放送の、テレビドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)で一躍有名となった、俳優の鈴木福さん。『福くん』の愛称で親しまれ、かわらしいルックスと抜群の演技力で多くの人を魅了しました。2021年4月17日、鈴木さんはInstagramを更新。奇跡の1枚を公開し、話題となっています。鈴木福「普段の僕ではない感じ…!」2021年4月現在、16歳の鈴木さん。Instagramで公開したのは、女性ファッション雑誌『CanCam』とコラボした時に撮影した、自身の写真です。鈴木さん本人も、「普段の僕ではない感じ。自分で見てめっちゃ笑いました!」と感じた、奇跡の1枚がこちらです!※写真は複数ございます。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 鈴木 福(@s_fuku_at)がシェアした投稿 黒のライダースジャケットに身をつつみ、クールにポーズを決める鈴木さん。子役時代のかわいらしい鈴木さんとは打って変わって、大人の色気を感じさせる写真ですね!『福くん』ではなく『福さん』というあだ名がピッタリな姿に、ネット上ではこのような反響が寄せられました。・かっこいい!俳優の綾野剛さんにそっくり。・こんなに立派になって…。『EXILE』の新メンバーかと思いましたよ!・誰だか分からなかった!かわいいし、かっこいいし最高です。子役時代の姿を知っている人からは、驚きの声も相次ぎました。俳優のみならず、音楽活動やYouTuberなど、多方面で活躍をする鈴木さん。今後の活躍も楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年04月18日発達障害当事者のホンネと、悩んでいる人に伝えたいこと「女性の発達障害鼎談企画」に集まっていただいた姫野桂さん、宇樹義子さん、鈴木希望さんは、成人してから診断を受け、それぞれ発達障害に関する情報発信をされています。第2弾コラムでは、「学生時代の友達関係」や「SNSとの付き合い方」についてお話しいただいたことをご紹介します。Upload By 発達ナビ編集部ーー学生時代の友達関係について教えてください姫野さん:女の子は小学3年ごろから群れたがるようになりますよね。実際に私の学校もそうだったんですが、話をうまく合わせられないし、本当になじむことができなかったですね...!宇樹さん:うんうん、群れるタイプの子たちとは合わなかったですね。姫野さん:どうして、みんなで行動するんだろう?みんなで同じものを選ぶんだろう?と思っていました。鈴木さん:なぜ?ですよね笑。宇樹さん:大人の、とりあえずビール!全員ビール!みたいな笑。姫野さん:オシャレに目覚めて髪をお団子にして行った時も、女の子の集団からコソコソコソ言われて、なぜか私が先生に怒られるという…。「そういうハデな格好してくるからでしょ」みたいなことを言われて、トラウマになっています。ーー今、友達関係で悩んでいる子たちに、アドバイスはありますか?宇樹さん:そうですね、私の学校には群れるだけじゃなくて、積極的に自分たち以外を排除しようとするタイプもいたんですが、そういう子たちとはできるだけ適度な距離を保つようにしていました。小学校のころだとなかなか難しいと思いますが、「この人たちと合わないだけ」「彼らが正しいのではなくて、違うだけ」「向こうの方が数が多いだけ」と考えて、学校以外の居場所をつくるように頭を切り替えるのがいいのかなと思います。鈴木さん:本当にそうですね。私は小学校のころにいじめられたり、誰もかばってくれなかったりということがありました。中学生ぐらいから精神的にきつかったからか、てんかん発作が増えたり体調を崩したりして、あんまり学校に行けなくなって。勉強にもついていけなくなってしまいました。当時を振り返って思うのは、「みんなと仲良くしなくちゃ」と無理しなくていいんですよね。必要最低限の挨拶はして、あとは近づかないようにするという。宇樹さんと同じで、人生は学校だけではないと思うので。年齢によっては学校の世界がすべてになってしまいがちですけど、そんなことは全然ないんですよね。Upload By 発達ナビ編集部発達ナビ 女性・女の子の発達障害(3)学生時代の友達関係ーーSNS疲れの経験はありますか?宇樹さん:SNS疲れ、ありますね。だから、通知はほぼ切ってます。姫野さん:私も宇樹さんと同じで、通知は切っています!宇樹さん:あとは、タイムラインをムダに眺めない!1日に3回ぐらい見るタイミングを決めて、それ以外は見ないようにしています。特にTwitterは刺激にあふれているので、すぐに疲れてしまうんです。姫野さん:感情が揺さぶられてしまいますよね。鈴木さん:そうですよね。いろいろなものが流れてきて、ADHDのある私は刺激されてすごくおもしろいんですが、引っ張られないように気を付けています。あと、SNSに書いていることを読んで、あたかも私のことを全部わかったように接してくる人がいると、すごく疲れてしまいますね。SNSに自分のすべてを書いているわけではないのに…。姫野さん:わかります…。あとは、フォロワー数が増えるとメッセージが埋もれてしまって、必要な返信をしていなくて気まずくなってしまったこともありました。ーー通知を切る、タイムラインを見過ぎない、他に何か付き合い方のコツはありますか?宇樹さん:リアルの人間関係と一緒で、SNSも適度な距離が大事だと思います。姫野さん:距離感ですよね…!10年ぐらい前、本当にSNS中毒になったことがありました。ちょうど会社で事務職の仕事をしていた時期なんですが、とんでもなく向いてなかったんですよね。算数LDなのに経理業務もあって。会議用資料の準備を依頼されても、コピーが曲がっていたりサイズが違ったりで。よく3年間やってたなと思うんですけど、そうすると家に帰ってきてからずーっとSNS。ある日、このままではダメだなと思って、1週間SNSを禁止して、小説を書き上げたんです。それを文学賞に応募したら最終選考まで残ることができて、それが今の仕事につながっています。こんな過去の経験もあって、SNSとは自分の距離感で付き合っていけたらと思っています。鈴木さん:たしかに。あとは、SNSに過度な期待を持たない方がいいのかなと思っています。SNSならなんでもできる、なんでも与えてもらえると思ってのめりこんでしまうと、トラブルにも巻き込まれてしまうのかなと。姫野さん:本当ですね。最近は知らない人が投稿している、ネイルやメイクの動画を見るのが平和で楽しいです笑。鈴木さん:私も情報収集はしつつ、あとはヤギの動画に癒されていますね笑。Upload By 発達ナビ編集部・LITALICO発達ナビ 女性・女の子の発達障害(4)SNSいかがでしたか。友達関係もSNSも、無理をしないで適度な距離を保つことが大事というお話が印象的でした。次回は、「身だしなみ」と「母親との関係」についてお届けします。お楽しみに!宇樹義子さん発達障害当事者ライター・著者。「ため込み症者家族の会(HRAJ)」運営。高機能自閉症と複雑性PTSDを抱える。30歳で発達障害を自覚するも、心身の調子が悪すぎて支援を求める力も出なかったが、幸運にも現在の夫に助け出される。その後発達障害の診断を受け、さまざまな支援を受けながら徐々に回復、在宅でライター活動を開始。著書に『#発達系女子の明るい人生計画』(河出書房新社)。鈴木希望さん1975年新潟県生まれのコピーライター。側頭葉てんかんと自閉症スペクトラム障害、注意欠如多動性障害、算数障害の当事者で、軽度の相貌失認持ち。2009年生まれ、自閉症スペクトラム障害を持つ息子と二人暮らし。食い意地の張った料理好き。カレー大學認定カレー伝道師。姫野桂さんフリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。大学卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。著書に『私たちは生きづらさを抱えている発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)、『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)。
2020年11月02日「自分が障害者だって、自分で明かしてはいけないの⁉」――息子の不服げな表情を見て改めて考えた、「障害」という言葉のイメージについて小学4年生の息子が、ある日「腑に落ちぬ」と言わんばかりの表情で帰宅した。彼はADHD(注意欠如多動性障害)傾向もあるASD(自閉症スペクトラム障害)当事者。約1年半の不登校生活を経て復学、最近また休みがちではあるものの、通常学級に籍を置きながら特別支援学級を利用しており、次年度からは特別支援学級への転籍が決まっている。発達障害は「見えない障害」とも言われており、息子や私も、ぱっと見では障害を抱えているとは分かりにくいだろう。そんな息子が4年生になってから、特別支援学級を利用し始めた――通常学級のクラスメイトたちからしたら、不思議だったに違いない。なぜなのかと彼らから理由を聞かれた息子は、「発達障害があって、感覚過敏などがあるから」というようなことを伝えたのだという。すると、「障害者とか、そういうことを言ってはいけないんだよ!」とたしなめられたのだそうだ。息子にしてみれば「質問に対して誠実に答えただけで、なぜ叱られるのだ」という気持ちになるのは当然だ。「誰かの秘密を勝手にしゃべったわけでもないのに…」などと、ブツブツひとりごちていた。「障害って、悪いことだとか隠すべきこと、みたいなイメージがあるからなあ」隠さざるを得ない事情や場面があることを重々知りつつ、私は息子へと言葉を投げかけた。「本当はそんなことないんだけどね」すぐにそう付け加えて。前回も書いたように、「障害」とは「人と社会の間に生じたずれ」だと思っているし、近年はそうした考え方も広がりつつあるが、まだまだ障害という言葉に対するイメージはよろしくない。「障碍」や「障がい」の表記や別の呼称を使おうと行政などが推し進めたところで、本質的なところは何も変わっていないというのが当事者としての印象であるし、「障害」という言葉、あるいは診断名が、揶揄の言葉として使われているのが現実だ。(今ふと思ったのだが、件のクラスメイトたちは「障害などの言葉で人を罵るのはいけないことである」というご指導を、親御さんから受けたのかもしれない。それが頭の中で「障害と言ってはいけない」へと変化した可能性がある)私は学童期にてんかんを発症しているため、「障害者」というラベルを手にしてからの生活はそこそこに長い。本当は良くないのだが、自分が受ける差別にはある程度慣れっこで、障害名で揶揄されたところで「はいはいそうですよ」と聞き流すことができる。最近は「障害という言葉や診断名が揶揄に使われ続けたら、誤ったイメージは広がる一方だな」と考え、冗談さながらの軽口であっても、「その言葉を聞き流すことを、私はやめることにした」とお伝えしているのだが、とにかく、傷つくことはほとんどない。しかし、自分ではない相手にそうした言葉が向けられているのを見聞きすると、なぜだか落ち着いてはいられない。ADHD性による衝動を用いて発言なさった方のもとに駆けつけ、直後にASD性を発動、「発達障害という概念やアスペルガーとも呼ばれている自閉症スペクトラム障害についての簡単な説明と、“頭が悪い”ということについてのあなたの定義を伺ったのち、障害と頭の良し悪しは必ずしも関係しないこと、そして“真に頭の悪い人など存在しないのでは”と私が思うその理由を説明させていただけないだろうか」などと申し上げたい気持ちになるが、そんなことをすれば本末転倒、障害のイメージ悪化に拍車をかけてしまうこと請け合いだ。そのうえ私は気が弱い。そんな大それた行動を起こせるわけがない。歯がゆさを抑えられないまま、「どうしたもんかね……」とうなだれるぐらいしかできないのである。支援に必要な情報である障害を容易に明かせない現状について、「障害」というラベルを長年持ち続けている私が思うこと前項に書いたように、私にとっての障害名は、自分について説明を要する際に使うラベルやカードのひとつであるという認識だ。「努力や我慢では克服できないレベルの苦手がある、ただし、こうした方法なら可能だ」と説明するためのものであり、もちろん診断名を出さない方が話が早そうなときはそうするが、障害を明かすことに抵抗はない。そして私は、「我々はどうやら発達障害というものの当事者であるらしい」と息子には早いうちに告げており、息子も息子で「なるほど。早めに分かっていれば、有事の折に対応もしやすかろう」とばかりにあっさり受け入れていた。「ゲームは夢中になり過ぎて時間を忘れがちだから、アラームをセットしよう」と自ら対策を講じたり、「自分は感情をその場で認識できないことがあるが、あとから友達に気持ちを伝えるにはどうしたらいいのだろう?」と私に聞くなどはするが、普段は自分が発達障害の当事者であることを、さして意識していないように見える。それは私も同様で、こうしたコラムを書くときや、発達障害についての情報に触れるときなどは発達障害当事者であることを意識するが、平時は「自分の一要素」に過ぎず、見えてはいるが注視はしない。しかし、ネットなどでは「子どもへの障害告知は慎重に。本人のアイデンティティーを揺るがしかねないデリケートな問題です」「障害という単語にショックを受けてしまうケースも考えられます」などと書かれており、私はのけぞった。「本人のアイデンティティーを揺るがしかねないデリケートな」障害告知を、「晩ごはんはカレーだよ」ぐらいの軽いノリで済ませてしまったからだ(もちろん、どのような行動特性が該当するかなども説明はしたが)。当時の私が発達障害を抱える方々の現実について、全くの無知であったからこその行動である。物分かりが良く、自ら質問してくれる息子であったことや、障害をネガティブなものと捉えずにいられる環境があったからうまくいっただけ。分かっている。とはいえ何かが引っかかる。『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』の中で、児童精神科医・臨床心理士の姜昌勲氏が下記のように書いていらした。発達障害は、「治療しなければいけない障害」ではなくて、「支援するために必要な病名」であるとともに、「かけがえのないその子の個性」でもあるのですから。「発達障害はニセの病名?」『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(宋 美玄、姜昌功、ほか/星海社新書)P92より「支援するために必要な」情報を聞いた子どもがショックを受けたり、明かした人から不当な扱いを受けたり、ネガティブなイメージを抱かれるのはやっぱりおかしい。「実は発達障害で」「ふーん、そうなんだね」でいいじゃないか。もちろん私は「発達障害の当事者は誰もが、その事実を明かすべきだ」とは思わないし、「実は自分も発達障害で」とこっそり打ち明けてくれた方の話を他人に話す気にもなれない。それは、今の自分が、発達障害に関しては、明かしても差別される機会の少ない環境に身を置いているだけだと自覚しており、かつてはてんかんで「隠しても地獄、明かしても地獄」を体験しているからだ。だからこそ、悔しくてたまらないし、憤りさえも感じている。必要な情報を、誰もが気軽に明かせない現状に。「障害はその人が持つ事実ではあるが、人格そのものではない」と思う私に向けられた、友人からの嬉しい言葉Upload By 鈴木希望ところで私は、かばんにいつもヘルプマーク(外見では分かりにくい疾病や障害のある人が、配慮を必要としていることを知らせるためのピクトグラム)を付けている。私が住む新潟県でも配布されてはいるが、まだまだ認知度が低い印象がある。あるとき、私のヘルプマークを見た友人が、「これは何?」と尋ねてきた。彼女は帰郷してから知り合った人で、発達障害つながりではない。子ども同士が仲良しだったことからつながった、いわゆるママ友だ。私がヘルプマークの概要を簡単に説明して、「私はてんかん発作を起こしたり、発達障害からくる感覚過敏があって、パニック発作を起こす可能性があるんだ。だからそうしたときに適切な対応をお願いできるように、このマークを付けているんだ」と話した。すると彼女は「そうなのかー。てんかんのことも発達障害のことも私はよく分からないけど、手伝えることがあったら教えてね!」と微笑んでくれたのだ。(そう…!これ!これなんだよ!こういう対応が嬉しいの…!)感激屋の私はむせび泣きそうになるのをぐっとこらえて、「うん、ありがとう!お願いするね!」と返した。差別されたくないのはもちろんのこと、同情が欲しいわけでも、特別扱いされたいわけでもない。いつでも誰に対しても助けを乞うつもりはないし、自分ができる範囲内なら、ほかの誰かが困っているときにはサポートだってしたい――私が知る限りではあるが、多くの障害当事者はそう願っている。障害を感じにくい人たちもそうであるように、障害当事者にも純粋な人もいれば卑劣な人もいる。障害を理由に差別されていることを逆手に取ってひらりとかわす、狡猾でありながらもどこかキュートな友人の話もいずれ紹介したいが、それは一旦横に置く。とにかく「障害」というのはその人に関する事実ではあるが、人格そのものではない。「実は発達障害で」「ふーん、そうなんだね」ぐらいの扱いになってほしいと願うのは、傲慢なのだろうか。重要なのはラベルではなく中身。「障害」という言葉のイメージを変えたい私が考えた、あえての遠回りさて、息子の話に戻る。「障害って言ってはいけないのなら、これからどういう風に説明したらいいんだろう…というか、障害は悪いことじゃないんでしょ?なのに…」まだ「解せぬ。世の誤ったイメージのためになぜ自分が厄介なことを考えなくてはならぬのだ」という思いがにじみ出る表情の息子に、私は代替案を伝えた。「最初に障害って言葉を言わないでさ」「え⁉言ってることが矛盾してる!!」「分かってるよ。でも、誤解されるなら最初は避けた方がいいんじゃない?で、今回は特別支援学級を利用している理由を伝えたいわけだよね。だから、例えば“チョークで黒板に書く音で耳が痛くなったり、たくさんの人のひそひそ声で先生の話に注意を向けにくくなって、授業を受けることに障害を感じてしまうから”とか、困っていることの具体的な内容と、“障害というのは、困っていることという意味なんだ”と受け止めやすい言葉で伝えたらいいんじゃないかなあ?」幸い、クラスメイトたちは息子の特性を、なんとなくかもしれないが理解してくれているようなので、これで十分に伝わるだろう。「そのときになったら、そんな説明できるかな…」「じゃあ、“通常学級で授業を受けていると、困ったこと、障害がいろいろ出てくる”とかはどう?そこで質問してもらえたら具体的に言えばいいし、ふーんで終わればそれはそれでいいと私は思うが、どうかな?でも、障害っていう言葉を使う必要はないかなと私は思うよ。伝えたいのは障害の中身であって、障害という単語じゃないんだから」私の提案を受け、息子はまだ納得できていない様子だったが、少し考えてから「そうか…そういうことが障害なんだって後から分かってもらえたらいいのかもな…」と、誰に向けるでもなく、つぶやいていた。「障害」という言葉に付きまとう悪いイメージをなくしたい私が「障害」という言葉を避けるような表現を選ぶのは、息子が申すように矛盾も甚だしく、本末転倒とも言える。しかし、障害を明かさなければならない場面において重要なのは、「障害」というラベル以上に、「なぜそうしたラベルを持たざるを得ないのか」という理由、ラベルを示す人それぞれの困難の詳細についてというケースが多いように私は感じている。ならばそちらを優先させて、追々「障害」という言葉との紐づけを行う方が、遠回りのようだが、実は効率良くイメージの変化へとつなげられる道なのではなかろうか。その前に、発達障害については誤解をなくすことや、地域による情報格差など、片づけるべきさまざまな問題があるのだが…。「障害」という言葉のイメージが変わり、障害のある人たちへの偏見がなくなることに従って、人と社会の間のずれも消えていき、あらゆる人が助けを求めやすい世の中になる――なんて、現状では夢物語だ。しかし、そのような未来が訪れることを、私は願っている。そのためにも私はもっともっと学びたいと思っているし、感覚のアップデートも忘れたくない。
2020年03月08日3人の女性当事者が語りあう。発達障害のある人生Upload By 発達ナビ編集部「女性の発達障害鼎談企画」に集まっていただいた3名の当事者の方々。3名とも成人してから診断を受け、それぞれ発達障害に関する情報の発信をされています。今回は発達ナビユーザーへのアンケートももとにして、ご自身のことから女性特有のお悩みとの向き合い方まで幅広くお話を伺いました。まずはご自身の特性や診断を受けたきっかけ、障害受容について、困難もあった人生を生き抜いてきたライフハック術などをお話しいただきました。診断を受けて服薬して、「これまで無駄な努力をしていた」と傷ついた(宇樹さん)ライターとして活躍している宇樹義子さんは、32歳のときに高機能自閉症と診断されたそう。鍼灸院で聴覚過敏ではないかと指摘されたことをきっかけに特性を自覚し、その1年ほど後に心療内科で診断を受けたそう。診断されたとき、どのような心境だったのでしょうか。Upload By 発達ナビ編集部宇樹さん――診断を受けて薬を飲み始めて1日目に、10年ぐらい悩んでいた昼夜逆転がピタッと治ったんですよ!それでものすごく救われた面と、私はその薬を飲まないと生活できない障害者なんだっていう2つの間で引き裂かれるようになっちゃって。私は今まで無駄な努力というか、頑張ってもできないことを一生懸命してきてしまったんだなっていう喪失感があって、30年分ぐらいさかのぼって傷ついた。ただ、これからどうするべきかっていうのを早く考えなきゃいけないと思って支援を受け始めました。それまでの自分の生活を振り返って納得感があった(姫野さん)姫野桂さんは、ご自身の著書のほか、発達障害当事者への取材もたくさんされています。今から約1年前に算数LDと不注意優勢のADHDの診断を受けたそう。算数LDについては小学1年生からいくら努力しても算数ができなかったことから自覚があったそうですが、ADHDについては特に自覚はなかったとか。Upload By 発達ナビ編集部姫野さん――診断を受けて、いろいろ納得がいきました。自分が算数ができないということと、ちょっと人より行動が遅いこととか。そういうことがあったんだなぁって思いました。息子の発達障害の可能性...調べてみたら、自分に当てはまることだらけ(鈴木さん)鈴木希望さんは、発達ナビでもおなじみのライターで、自閉スペクトラム症の診断があります。Upload By 発達ナビ編集部鈴木さん――息子が可能性があるって言われている自閉スペクトラム症とADHDについて調べたときに、これは私じゃないか!と思ったんですよ。息子より私の方がこれは強くないか?と。診断については、「努力不足や性格の問題ではないことが分かって嬉しかった」とおっしゃっています。もともとてんかんがあることから、発達障害の診断についても抵抗はなかったそうです。支援を受けることに後ろ向きな人へ――考え方ややるべきことは?3つのアイディアUpload By 発達ナビ編集部自身の障害を受け入れて生活されている3名ですが、当事者や家族のお悩みとしては、「周りと違うことに抵抗感が強く、受容できない」「支援を拒否してしまう」といったケースもよく耳にします。自身の特性を受け入れて、支援をうまく活用しながら生活していくにはどうしたらよいか、アドバイスを伺いました。姫野さん――得意なことも具体的に書き出してみるとよいですね。友人が就労移行支援を利用して最近就職したのですが、その友人は今まで接客業が多かったから自分は接客が向いてると思ってたらしいんです。でも就労移行支援事業所でのワークで適性を見てもらったところ、マニュアルがあれば大丈夫だと気づいたらしくて。そういうふうに、”自分はこれがあれば大丈夫”っていうのが分かると、なんだか前に進めそうな気がしますね。宇樹さん――抵抗感が強いのは分かるんですけど、その抵抗感の中にいたらずっと自分が被ってきた損をこのまま被り続ける。でも勇気を出して踏み出してみたら、もうちょっと楽に生きられるようになるかもしれない。自分のためなんだとなるべく考えるようにすればいいのかなと思います。また、支援を受けるにあたっての「情報収集」の大切さについては、3名ともがお話しされていました。宇樹さん――それまでに結構、発達障害の人ってズタズタに傷ついているんですね。人によっては助けてもらおうとして誰かに頼って裏切られてってことを繰り返してきているので、なかなかそこから出ていくのって難しいと思うんですけど、まずは情報を手に入れること。支援者はいろんな人がいて1人ダメだったら他の人にどんどん当たればいいんだということ、支援機関もどこがダメだったら他のところにどんどん当たればいいんだっていうこと、そういうあたりを知ること。鈴木さん――ご自身が障害を受け入れられないっていう方もそうだし、ご家族の理解を得られない場合も人と繋がるというか、情報を得られる方法とかが分かれば。姫野さん――SNS時代なのでクチコミかなぁと思っていて。病院を探していた友人に相談をされたことがあって、私も病院のことはよく知らないので、とりあえずそういう発達障害系の自助会とかをひらいている方にSNSで相談をしたらいろんな人に聞いてくれて、いろんな病院のリストが集まったっていうこともありました。Upload By 発達ナビ編集部障害や自身の特性をどう捉えて受容していくか、その考え方のポイントも参考になりますが、情報収集を幅広く行い、どんな支援が受けられるのかをまず調べてみることも大切だと実感されているようです。日常から仕事まで!3人が教えてくれた7のライフハックご自身が障害を受容したあと、こういう工夫をしたら生きやすくなったなど、具体的なライフハック術についてもいろいろとお話しいただきました。まずは姫野さんから。姫野さん――私は確定申告がボロボロだったので、税理士さんをつけてお金で解決しました!できないことはできないって認めていろいろ人に頼っています。姫野さん――忘れ物を結構しちゃうので、玄関に100円ショップで買える小さいホワイトボードを貼って、そこにいつも持っていくものや必ず持っていくものを書いて、家を出る前にチェックして忘れ物対策をしています。これについては鈴木さんも同様の方法を取り入れていました。鈴木さん――忘れ物しないように、うちは貼り紙だらけなんですよ。よく息子が玄関の鍵を閉め忘れるので、もう”鍵を閉める!鍵を閉める!鍵を閉める!”みたいに、めちゃくちゃいっぱい紙が貼ってあったりとか。目に付くところにとにかく貼り紙を。姫野さん――仕事では基本ノートパソコンを使いますが、家で仕事をするときは27インチの大きい画面に映して作業します。そうすると誤字脱字を防ぎやすいです。宇樹さんは先端技術をいろいろと取り入れて生活をしているそうです。宇樹さん――「タイマーをかけて」とか言えば、手で操作しなくてもタイマーをかけられたりして便利です。Upload By 発達ナビ編集部宇樹さん――活動量計っていう、自分の心拍数とかのログをとってくれて、自分の体力の残り具合とか今のストレスレベルとかを計ってくれる機械を愛用中。主治医に体調を伝えるときにも活用しています。鈴木さんは、身近な人と苦手をカバーしあっています。鈴木さん――息子が私と正反対で、数字にすごく強いんですよ!お互いちょうど得意なことや苦手なことが逆だったりする。なので、数字を見間違ってないか確認してもらったり。私の母も、“覚えのないところから郵便が来たんだけど、これは詐欺ではないか”みたいな不安があると、私が実家に行って確認したり。とにかく相談できる相手と確認するようにしています。鈴木さん――気になることは書いて主治医のところに持って行って、「コミュニケーションの中でこの反応はどうだったんだろう」とか、そういうことも含めてこまめに相談するようにしています。貼り紙をすることや家族と確認しあうことなど、日々気をつけたいことへの対策は日常生活の中にしっかり落とし込んでいるようでした。そしてお話しいただいた中でも、宇樹さんの「先端技術の活用」には他のお2人も興味津々で盛り上がりました。忘れがちなタスクは機械に頼って管理したり、見えないものを見える指標で計るようにしたり...最近はスマホアプリなども本当にさまざまな種類があるので、自分の苦手に合ったものを探してみるのもよいかもしれないですね。ここまで、まずは性別に関係なく、当事者としてのご自身のことや生活術を伺いました。次回は女性ならではの話題にも切り込んでお話を伺っていきます。今回お話しいただいた内容はyoutubeでも公開中。コラム文面に乗り切らなかったお話もご視聴いただけます。
2020年03月04日長きに渡って私を苦しめることになる、トラウマを生んだ事故私にとっての一番古い記憶は、2歳の終わり、冬のできごと。家族で出かけようという際、何を思ったのか幼い私は「ちょっと待って、ストーブの上にあがりたい」と言い出した。両親と兄は、何の話なのか即座に理解できなかったという。そして私が石油ストーブによじのぼるやいなや、ストーブは傾き、火柱が上がった。炎が私の脚にまとわりついて、左右脚部に大やけどを追い、近くの病院に担ぎ込まれた。家族の慌てぶりが一切記憶にないのは、激しい痛みだけが頭の中を支配していたためだろう。思春期までは、脚に残ったケロイドの存在が忌まわしくてたまらなかったが、成長につれて膝の裏以外消えてしまったこともあり、成人するころには気にならなくなった。そして激痛に苦しんだという記憶はあるものの、リアルに思い出すことが不可能になり、今では「私、バカでしたよねぇ」とこの事故について笑って話すこともできる。ただし、こちらを目がけるように勢いよく立ち上ってきた火柱の様子は目に焼きつき、それに対する恐怖感は長い間消えることがなかった。天ぷら油火災の映像でフラッシュバック。事故の記憶がよみがえって…中学生のころ、報道番組であったか情報番組であったかは定かでないが、テレビ番組で防災に関する特集が組まれていた。不注意によって起こる事故、誤解されがちな防災の知識等が次々と流れてくる。それを何の気なしに眺めていた私は、ある瞬間に流れた映像を目にして凍りついた。食用油を加熱し過ぎた際に起こる、いわゆる天ぷら油火災を再現した火柱である。30年近く前の話なので、そのときの気持ちを正確に思い出すことはできない。ただ、当時家の手伝いや趣味として料理を始めていた私が、幼いころのおぞましい事故を思い出していたことはしっかり覚えている。油を使う料理、特に揚げ物は、ちょっと注意を怠るととんでもない事故になるのだと認識した。そして、怠るまいと思っていても注意力を保つことが難しい私のこと、いつこのような事故を起こすかわからない。「自分がやけどを負うだけでも怖いけど、家が火事になったり、近隣に火が及ぶなんてことがあったら取り返しがつかない!」と怯えた私は「揚げ物だけはつくるまい」と決心したのだった。22歳から一人暮らしを始めて自炊を行うようになり、その後は結婚して家事を主に担う役割も経験したが、私は一切揚げ物料理をつくらなかった。完全にトラウマというやつで、自分が揚げ物をする姿を想像しただけで、やけどをした記憶までもが蘇ってくるのだ。その度にいちいちフラッシュバックを起こして硬直していては、日常生活が成り立たない。結婚していた当時は配偶者に、後に生まれ、「とんかつであれば毎日でも食べられる」と豪語する息子にさえ、「まあそういうわけで、私にとって揚げ物ができるというのは特殊能力に等しい。外食または買って食べるものであると思ってほしい」と事情を伝え、理解してもらっていた。とはいえ周りから見たら、2歳のときのできごとなんて、とんでもなく昔の話である。人によれば、記憶に残っていなくてもおかしくはない。ゆえに私の実母は「息子の好物がとんかつなんだから、揚げ物ぐらいできるように頑張らないと」などと言う。しかし言われれば言われるほど私は頑なになった。「そんなに簡単なものではない」と。実際、わが子の好物なのだからと、自発的につくろうとしたことがあったのだが、手が震え、額に汗がにじみ、材料を並べるだけが精一杯だった。息子も特性に凸凹が…「頑張ってもできない」と「克服すべき」で揺れる心さて、わが家には学校へ行かず、自宅学習をしている9歳の息子がいる。自閉スペクトラム症(ASD)と診断され、注意欠如多動性障害(ADHD)の傾向も認められる彼は、その特性のためか、エネルギー出力に波がある。集中して大量の課題に取り組める日もあれば、充電が切れてしまったかのように何もできなくなっている日もある。タスクを後回しにしてしまうことも少なくないため、学校からいただいている課題が遅々として進まない。おまけに大好きな算数ばかりに取り組むものだから、他の教科、特に国語の漢字練習などは、まだまだ学年初めごろのページに取り組んだり取り組まなかったりといった状況だ。無論、それは「努力してもどうにもならない特性」であり、だからこそ学校生活が息苦しくなってしまったことは理解しているつもりだ。しかし、勉強につき合っているのは教育のプロでも何でもない、中卒の私。そして、私自身、家で仕事をしている身なので、きちんと見てあげられている自信が全くない。そういうときに限って「子どもが保護者の指導なくして、自分の意思で学習できるわけがない」というような、ネガティブな情報が入ってくる。やはり、毎日の学習を習慣づけるように、学ぶ教科に偏りを出さないようにと強く指導したほうがいいのかと悩んだ。息子より先に学校へ行かないという選択をしたお子さんを育てている友人に相談すると、「大丈夫だよ。うちの子も2年ぐらいは、私がいくら言っても勉強しなくて、最近ようやくフリースクールに行きたいって言い出したんだもん。放っておいても、やりたいことが見つかれば自分から勉強を始めるよ」と返ってきた。主治医の先生に聞いても、同様の答えだった。好きなことにはのめり込みやすい特性を踏まえたら、確かにそこから学習に繋がるように誘導したほうが良さそうだ。そして息子自身から「やらなくてはいけないと思っているのに、できない。これでも焦っている」という言葉を聞いている。トラウマと特性とでは少し意味合いは違うかもしれないが、私が「揚げ物ぐらいできるように頑張らないと」と発破をかけられてもできないように、息子だって、毎日の学習を習慣づけろと指導されても、「そんなに簡単なものではない」のかもしれない。何より学習をするのは息子なのだから、私がとやかく言うのはかえって悪手である可能性もある。とはいえ、積み上げた教科書やノートを枕にして寝転び、電卓をカタカタ叩きながら、焦点の合わない目で天井を見上げる息子の姿を眺めていると、果たして本当にこれで良いのかと不安が募った。突如、あっさりとトラウマを克服した私Upload By 鈴木希望話は揚げ物に戻る。つい先月、夕食の準備をしようと冷蔵庫を覗いていた私は「今夜は豚肉の野菜巻きフライをつくろう」と突如思い立ったのだ。息子にせがまれたなどといったきっかけは別段ない。ほんの1か月前の話なのに、そのときの気持ちを思い出すことができない。ただ、無性に「揚げ物をつくりたい!」という欲求に駆られたことはしっかり覚えている。揚げ物をつくる過程は、母が料理している様子を見ていたので知っている。不思議と恐怖感はなく、いつもそうであるように、淡々と調理していた。初めてのことなので、上手くできるかという不安はあったが…。生まれて初めて私がつくった揚げ物は、われながら上出来で、息子にも好評。「もしかして、これからは家でもとんかつが食べられる?」とはしゃぐような声で息子に問われ、「そうだね。頑張ってつくっていこうかな」と私は答えていた。つくろうとして材料を並べただけで、実際に火柱を見たわけでもないのにフラッシュバックに苦しみ、つくることができなかった揚げ物。「そんなに簡単なものではない」はずだったことが、実にあっさりこなせてしまった。驚きすぎて、感嘆の言葉さえ出てこなかったほどだ。トラウマについて、特別なセラピーを受けたわけでもない。無理をせず、フラッシュバックのトリガーになりそうな物事から距離を置いているうちに、時間が解決してくれたのだろう。そしてふと、「息子にも時間が必要なのかも。何かに興味を持って、意欲的に学習に取り組む日も、時間がある程度経過してから、こんなふうに突然来るのかもしれないな」と、われながら安易だが、思ったのだった。そうなる保証はどこにもないけれど、今だって息子は何もしていないわけじゃない。だったら、信じて待ってみようか。息子だって、自分の好物をつくることができない私を責めもせず、つくれるようになってほしいと催促もせず、何年も待ってくれたのだから、と。学習したい理由を、いつの間にか見つけていた息子Upload By 鈴木希望そしてその日は存外早くやってきた。とある平日、私が打ち合わせで外出をするため、息子は私の実家で過ごすことになった。準備の際、いつもだったら見向きもしない漢字ドリルを真っ先に手に取り、鞄にしまっていたのだ。おそらく私の顔に驚きの色が見られたのだろう、息子は「何をするにも読み書きって必要でしょ?あとさ、漫画を読んでいてもゲームをしていても、必ずふりがながついているわけじゃないから、漢字が読めないとそこで止まっちゃう。つまんないんだよね。自分にはそういう(読み書きの)障害はないんだから、もっと勉強しようと思った」と説明してくれた。そうか、漫画を読んだりゲームをしているとき、そんなことを思っていたのか。のめり込むものを見つけたわけではないが、私が知らないうちに学習を進めたくなるきっかけを自分から見つけていたのだ。「ふーん…そうだ、今日の晩ご飯、かつ丼にしようか。帰りに豚肉買ってくる」「やった!漢字ドリルしながら楽しみに待ってる!」以降、息子はコンスタントに偏りない学習をするようになったかというと、そんなことはない。エネルギー出力にムラがあるのはどうにもなるわけがないし、相変わらず、気がつけば算数の勉強ばかりしている。ただ、頻度は低いが、国語の学習に、自発的に手をつけるようになった。最近は学校から届いた理科の教材である電子工作を楽しむ姿も見られたし、なんとなく社会の教科書を眺めていることもある。「そういえば私も、国語辞典の書き写しばっかりしていた時期があったな」と、ふと自分が息子ぐらいの年だったころのことを思い出す。あれだって、自分が納得するまで終えられなかったし、そのためには時間が必要だった。息子にも私にも、「そんなに簡単なものではない」特性があるのだから、それぞれに見合った進み方をしていけばいい。また私がどこかからネガティブな情報を仕入れてきて、悩むことがないとは言えない。そのときはとんかつを揚げて2人で食べながら、楽しい話をしよう。そうしているうちにまた、時間が解決してくれたり、いい案が浮かぶかもしれないから。
2018年11月30日