アイドルグループ・FRUITS ZIPPERの櫻井優衣、鎮西寿々歌、松本かれんが13日、グランメッセ熊本で開催された『麻生専門学校グループ presents TGC 熊本 2024』に登場した。ヒョウ柄のワンピースと高めのツインテール姿で登場した櫻井は、首をかしげる“あざとポーズ”でファンを魅了した。昨年からランウェイの経験を積んだ松本は普段のかわいらしいイメージとは違った、黒のワンピースで登場。大人な表情でウォーキングを見せ、アイドルらしいぶりっ子ポーズで会場を沸かせた。鎮西は、黒のセットアップで登場し、ストライプのジャケットをなびかせて華麗にランウェイ。投げキッスも披露して会場は黄色い歓声に包まれた。『TGC』は「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催。5年ぶり開催となる『TGC熊本2024』では、藤田ニコルがトップバッターで登場し、三吉彩花、みちょぱこと池田美優、新川優愛、などがランウェイに登場。MCはウエンツ瑛士、元日向坂46の影山優佳が務めた。
2024年04月14日TBS系『オールスター感謝祭’24春』が6日夜に生放送され、伝統の「赤坂5丁目ミニマラソン」に参加したFRUITS ZIPPER・鎮西寿々歌が自身のX(旧ツイッター)を更新し、初挑戦を終えて率直な心境を明かした。鎮西は「TBS『オールスター感謝祭』赤坂ミニマラソン初挑戦しました!!あと少しのところで完走を逃してしまってすごく悔しかったし、挫けそうになったけど、みんなの大きな声援や、ボートやペンライトを見てがんばることができました。本当にありがとう」と思いを明かした。続けて、「女子では最後1位だったみたいで嬉しいです、、!!トレーナーさんにしんどくても最後まで絶対に足を止めないでって言われてたから、最後まで諦めずに走り切れて本当に良かった。みんなの応援が本当にパワーになったよ。ありがとう!だいすき!!!!」とファンへ感謝を伝えた。放送中に自身のX(旧ツイッター)を更新したメンバーの櫻井優衣は「きゃーー!泣いちゃう!がんばれええ!!!」とエールを送り、月足天音も「今日めっちゃ朝早くから撮影してその後リリイベして、今長距離走ってるおすずすごいよ」とハードスケジュールの中で挑んだ鎮西を讃えた。FRUITS ZIPPERは、「原宿から世界へ」をコンセプトに2022年4月にデビュー。メンバーは鎮西、櫻井、月足、真中まな、仲川瑠夏、松本かれん、早瀬ノエルの7人。1stCDシングルとしてリリースした「わたしの一番かわいいところ」は、TikTokで9億回再生を突破し、昨年の『第65回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)では最優秀新人賞を受賞。今年5月に結成2周年記念のライブを日本武道館で開催することも発表されている。
2024年04月06日高橋一生と橋爪功が親子役で共演するドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」に、原田美枝子が高橋さん演じる星太郎の母親役で登場することが分かった。本作は、花火師親子の不思議な日常と、彼らと接して影響を及ぼしていく女性の心の成長を、圧倒的な会話劇で描き出す一筋縄ではいかない心温まるファンタジードラマ。今夜放送の第8話では、航(橋爪さん)の別れた元妻で、9歳の星太郎を置いて家を出た、原田さん演じる母・理代子が登場する。理代子が歩んできた決して平坦ではない道のりを、凛とした美しさの中に秘める悲哀で体現。多くを語るというよりも、佇まいで魅了していく。星太郎は、航が遺した日記の内容を見て激昂。その内容は、自分が知らないところで航と理代子が愛人関係を続けていたという。また、これまで星太郎が接してきた航の幽霊は、自身が作り出した都合のいい妄想であることが発覚、本物の航の幽霊が現れたことで、真実はさらに複雑なものになっていく。そんな中今回は、どうして理代子が家を出ていくことになったのか?という重く、切ないやりとり、星太郎が抱える秘めたる思いが語られる。「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」は毎週土曜日23時30分~テレビ朝日系にて放送中。(cinemacafe.net)
2023年03月04日菅田将暉&原田美枝子のW主演で9月に公開された感涙必至の愛と記憶の物語『百花』。この度、本作のBlu-ray&DVDが2023年2月15日(水)にリリースされることが決定した。本作は、映画プロデューサー・脚本家として『告白』『君の名は。』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村元気が、2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」の映画化。自身の体験から生まれたこの小説の映像化で、長編監督デビュー。第70回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初の最優秀監督賞を受賞、ロサンゼルスで開催されるAFI(アメリカ・フィルム・インスティテュート)映画祭に正式出品され、北米プレミア上映が決定。10月に開催された「ロンドン・イーストアジア映画祭」、「ジャカルタ・ワールド・シネマ・ウィーク」や「香港アジア映画祭」などへの出品がされ、世界からも注目されている。親子の愛と記憶の物語となっている本作。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子を菅田さん。全てを忘れていくなか、様々な時代の記憶を交錯させていく母を原田さんが演じているほか、長澤まさみ、北村有起哉、板谷由夏、神野三鈴、永瀬正敏ら豪華俳優陣が出演している。今回リリースされるスペシャル・エディションには、製作スタッフによる撮影秘話を徹底的に語りつくしたオーディオ・コメンタリー、クランクインの撮影風景や撮影現場でのキャストのコメントなどの秘蔵映像が含まれたメイキングや完成披露舞台挨拶や初日舞台挨拶、また最優秀監督賞を受賞の模様が収められたサン・セバスティアン国際映画祭などのイベント映像集が収録。そして、永瀬さんが撮影現場で共演者を撮影した写真や、雑誌「CUT」のために撮り下ろした菅田さんのアザーカットを掲載した特製のフォトブックが同梱。アウターケース仕様となっており、豪華な内容だ。『百花』Blu-ray&DVDは2023年2月15日(水)発売。(cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年12月07日スペイン最大の映画祭であるサン・セバスティアン国際映画祭においてオフィシャル・コンペティション部門へ正式出品されていた菅田将暉×原田美枝子のW主演映画『百花』。本作の原作者であり脚本も手掛けた川村元気監督が“日本人初”となる最優秀監督賞を受賞、監督と菅田さん、原田さんのコメントが到着した。オフィシャル・コンペティション部門へ正式出品された本作は、現地時間で9月20日(火)に公式上映を実施。原田さん、川村監督が現地へ駆けつけ、上映会に参加していた。サン・セバスティアン国際映画祭は1953年から続いているスペイン最大の映画祭であり、今回は記念すべき70回目として9月16日~24日まで開催。ヨーロッパにおいて、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次いで重要な映画祭として位置付けられ、前回では『ドライブ・マイ・カー』も正式出品され、大きな話題となった。現地時間9月20日(火)、公式上映に先駆け、映画祭会場であるKursaal Congress Centre(クルサールコングレスセンター)の屋外で実施されたフォトコールと公式記者会見には原田さんと川村監督が参加。冒頭に原田さんは「こんにちは! ドノスティア!(バスク語でサン・セバスティアンの意)この映画が世界の方々にどのように受け取っていただけるのか楽しみです。ありがとうございます」とスペイン語で挨拶を披露、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。レッドカーペット公式上映直前のレッドカーペットアライバルで『百花』のイメージカラーである黄色の着物に身を包んだ原田さんは、川村監督ともに大勢の観客を魅了。そして公式上映は、映画祭最大級のキャパシティ・1800席を多くの観客が埋める大盛況の中で実施され、本編が終了すると観客が立ち上がり、会場は拍手喝采の状態に。映画を鑑賞した観客はそのまま劇場ロビーに残り、退場する2人を迎え、ここでも惜しみない拍手と歓声が送られた。その光景に、感動を隠しきれない様子の原田さんと川村監督は最後に観客に深々とお辞儀。原田さんは感極まり、涙を流しながら会場を後にしていた。そんな中、現地時間で9月24日(土)夜、授賞式が行われ、川村監督が“日本人初”となる最優秀監督賞を受賞。同・最優秀監督賞はアルフレッド・ヒッチコック、ダニー・ボイル、チェン・カイコー、そしてポン・ジュノなど、錚々たる名監督たちが受賞してきた由緒ある賞。初監督としての受賞は極めて異例であり、日本人として初めての受賞という快挙となった。受賞を受け壇上に上がった川村監督は「初監督作品を評価してくれた、サン・セバスティアン映画祭に心より感謝したいと思います」と語り、一報を聞いたときには「息が止まりそうになりました」と喜びと驚きをコメント。そして、「この受賞はひとえに主演の菅田将暉くんと、原田美枝子さんの素晴らしいパフォーマンスのおかげだと思っています。彼らの演技が言語を超えて伝わったのだと確信しています。そして初めての挑戦に力を貸してくれた、すべての素晴らしいスタッフ、キャストに感謝したいと思います」と、菅田さん、原田さんらキャスト、そしてスタッフへの深い感謝を語った。また、 菅田さんからは「朝イチに嬉しいご褒美。現場の高揚感が伝わってきて、胸の中が熱気でパンパンです。何より監督の熱意が伝わったことがとても嬉しく、同時に少し安心しました」と言い、国や状況が違っても「感じるものは変わらない証明のように思います」と語る。原田さんは「撮影中に、『川村監督は、私が考えているよりも、ずっと深くて大きな世界を持っている』と、感じた事が形になって現れたようです。これから、世界中の人が作品を楽しみにする監督になるでしょう!一緒に仕事を出来たこと、誇りに思います!」と語り、2人とも祝福の気持ちをコメントした。『百花』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年09月26日黒澤明、神代辰巳、深作欣二、実相寺昭雄…日本映画のレジェンドのような監督たちから愛されてきた“ザ・女優”ともいうべき人。でも目の前に現れた原田美枝子さんは、とても軽やかで少女のような可憐さを持った方でした。――まずは新作映画『百花』について伺わせてください。本作は、認知症で徐々に記憶を失っていく母と対峙する中で、主人公の泉(菅田将暉)が封印してきた幼い頃のとある記憶と向き合っていく物語です。認知症と診断される母・百合子という役に、どのような思いで向き合われたんでしょう。私が手がけた『女優 原田ヒサ子』という映画の公開が、ちょうどコロナ禍が始まった時期に重なってしまったんですけれど、その公開初日に(『百花』の原作者で監督の)川村元気さんが観に来てくれたんです。川村さんも映画『百花』を準備していて、私の映画と共有できるものを感じてくれたそうで、出演オファーをいただきました。――脚本を読まれて、作品のどこに惹かれたんでしょう。出演を決めたポイントはありましたか?気になったのは、百合子の過去…そこが物語のキーポイントになるわけですけれど、若い時代をどなたがやるのかなぁということでした。直感的に、両方の時代を同じ俳優が演じたら面白いとは思ったんですが、私がやる自信はまったくないわけです。だけど、監督に「同じ俳優がやったほうが面白いと思うんですよね」と話したら、わりと軽くOKしてくださって、逆に私が「いいんですか?」って(笑)。川村監督が勇見勝彦さんという優秀なヘアメイクの方を探してきてくださって、なんとか成り立つ雰囲気になったんですけれど、当の私は、もう本当にやるしかないのかなと、弱気から始まった撮影でした。――違和感がないどころか、撮影技術以上に、原田さんの表情や雰囲気が全然違っていて自然でした。意識されたことはありますか?撮影に入る前に川村さんとお会いしたときに「40代と60代の違いって姿勢なんですよ」とおっしゃられたんです。ただその頃、腰痛が悪化し、まっすぐ立てない状態になっていて。今の私では到底40代の役はできないと思い、トレーニングしながら腰を矯正するところから始めました。それはなんとか間に合ったんですが、それより大変だったのは、40代を演じても大丈夫だと自分を鼓舞すること。そこにすごく時間がかかりました。私がちょっとでも無理しているのが見えたら、映画をご覧になる方は物語に入れない。作品の邪魔になるのが一番困るので。――息子を演じられた菅田将暉さんとのやり取りはいかがでした?正直、最初の頃は撮影が本当に大変でした。監督のこだわりで、1シーン1カットで撮影していたんですが、とにかく全然OKをくれないものだからテイク数がものすごく多くて、私はヘトヘトになりながらやり続けた感じです。川村さんは最初から長回しで撮りたいと決めていらしたんですけれど、そこに固執しすぎちゃうと逆にうまくいかないんじゃないかという不安がありました。でも途中から、監督はいわゆるわかりやすい芝居を超えたところに滲む何かを撮りたくてそうしたんだなとわかってきて。監督を信頼していいんだと思ってからは楽…ではないけれど、よかったです。ただ、そこに辿り着くまでが大変だったので、菅田くんとは大変な現場を共に戦っていく同志みたいな感覚でした(笑)。――原田さん自身は、この作品のどこに魅力を感じられましたか?この年齢になると、おばあちゃんとかお母さんという若い人を優しく見守る役柄が多くなってくるんです。でもこの『百花』は、理想的な母親像から一歩踏み込んで、シングルマザーである百合子の背景…ひとりの女性として生きてきた姿が描かれているのが面白いなと思います。原田さんが出演する映画『百花』は、川村元気さんが自身の体験を元に綴った同名小説を題材に、川村さん自身が脚本・監督を務めて映画化した。レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)と、認知症と診断され記憶を失っていく母・百合子(原田美枝子)との、封印していた過去の記憶と親子の愛を巡る物語。はらだ・みえこ12月26日生まれ、東京都出身。1974年にデビュー。黒澤明監督の『乱』『夢』をはじめとして、増村保造、深作欣二など数々の名匠の作品に多数出演。’98年の『愛を乞うひと』で第22回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など受賞歴多数。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演中。自身が監督した短編ドキュメンタリー映画『女優 原田ヒサ子』は、現在、Netflixにて独占配信中。ワンピース¥242,000(インドゥエリス TEL:03・3447・0528)イヤリング¥418,000ネックレス¥792,000リング¥726,000(以上ロイヤル・アッシャー/ロイヤル・アッシャー カスタマーサービス TEL:0120・407・957)シューズはスタイリスト私物※『anan』2022年9月21日号より。写真・樽木優美子(TRON)スタイリスト・坂本久仁子ヘア&メイク・Eita(Iris)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年09月16日映画『百花』(9月9日公開)の大ヒット祈願イベントが23日に東京・浅草寺で行われ、菅田将暉、原田美枝子が登場した。同作は川村元気による小説『百花』の実写化作で、川村自身が監督・脚本を手掛ける。レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた。そんな中、不可解な言動をするようになる百合子が認知症だと診断される。その日から、泉は記憶を失っていく母と向き合うことになる。菅田は母役の原田を行き帰りエスコート。浅草寺で行われた祈願に、菅田は「すごい気持ちがよかったです。なんだか物理的に音とか隙間を流れる風とか気持ちよさもあるんですけど、じーっと目を閉じて聞いてるとスーッと溶けてくような」と振り返り、「お祓いとかヒット祈願とかって結構気を張るし疲れるんですけど、全然疲れなかったですね。癒された感じがしました」と普段と違ったという。ワンシーンワンカットと撮影については独特だったようで、原田は「大変でした。何秒間かを集中するのと、3分間~5分間を集中するのとは違って、単に芝居を埋めていくよりは奥にある香りのようなものを引き出すまでOKが出ないので、一体何を撮りたいんだろうというのが謎で、大変でしたけれども、監督が多くのものを映し出そうとしていると感じた時からは、だいぶ楽になりました。理解した、信頼関係ができた感じですね」と苦笑する。撮影は1年前だったために、菅田は「1年越しのプロモーションで『菅田くんってそんな人だったんだね』と言われた時に、現場の時の集中力を感じた」と明かす。原田も「現場では私は百合子として菅田さんの泉を見ていて、菅田さんは泉として百合子を見ているので、そこからほとんど一歩も出てない感じで、普通の会話もほとんどなかったです。芝居が大変すぎて」と語る。「休憩だからって『いやあ、元気?』とかそういう軽い会話ができるような状態じゃなかったので、菅田さんがみんなをぎゅっとまとめるような大きさのある人なんだなというのをキャンペーンをやってる最中に気づいて『いい人だなあ、いい子だなあ』と。『良かった、この人と仕事して』と思ったんです」と言う原田。菅田は「撮影中にどんな人なんだろうって探ることもないので、よかったです。いい人って言ってもらえて」と安堵していた。
2022年08月23日菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみらの共演で贈る映画『百花』から、初解禁シーンが散りばめられた“公開記念特別映像”が公開された。川村元気が2019年に発表した自身4作目となる同名小説(文春文庫刊)を、川村さん自身が監督・脚本を手掛けて映画化した本作。先日、第70回サン・セバスティアン国際映画祭オフィシャル・コンペティション部門に正式出品されることが決定。スペイン最大の映画祭であり、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ映画祭として位置付けられている本映画祭への正式出品は、大きな話題となっている。解禁となった映像は、記憶を失っていく母と向き合う息子・葛西泉役の菅田さん、様々な時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子役の原田さん、出産を控える泉の妻・葛西香織役の長澤さんの3人が本作への熱い想いをそれぞれに語ったインタビュー映像と、さらには未解禁映像を含む本編シーンも。初公開の映像がふんだんに散りばめられた1分間の特別映像となっており、『百花』上映予定の一部の劇場において幕間で公開されている。『百花』は9月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年08月12日9月9日(金)に公開される菅田将暉と原田美枝子がW主演を務める『百花』の主題歌が、劇中に登場する“ヴァーチャルアーティスト”KOEの楽曲「Hello,I am KOE」に決定した。原作は映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村元気の4作目となる小説『百花』(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれた、ふたりで生きてきた親子の、愛と記憶と忘れられない事件を巡る物語を映画化した本作で、原作者である川村自身が監督・脚本を手がけ、初の長編監督デビューを果たす。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を菅田将暉が演じ、すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を原田美枝子が演じる。さらに、泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織役を長澤まさみ、百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平役を永瀬正敏が務めるほか、北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴が脇を固める。主題歌を歌う“ヴァーチャルアーティスト”KOEは、劇中で泉と香織が携わる、“AI”に数々の音楽の記憶を学習させ、理想のヴァーチャルヒューマンアーティストをデビューさせるという音楽プロジェクトの中で生まれたもの。そんなKOEが『キャラクター』など映画音楽制作や、藤井風などへの楽曲提供など、今最も注目される音楽プロデューサー・Yaffleのプロデュースにより、主題歌「Hello,I am KOE」で映画のストーリー同様、現実にデビューすることが決定した。この主題歌はすでに予告篇の一部に使用されている。さらに、新進気鋭のアーティスト・Doul、大貫妙子など多くのアーティストの作編曲を担当し、この映画のサントラも手掛ける音楽家・網守将平を含む一流のクリエイター陣が、本作の主題歌を含むKOEのデビューアルバムを手掛け、9月7日(水)にデビューすることも発表された。実は、5月末より【100日後に世界デビューするアーティスト】というSNSが開設されており、アーティスト名が不明であるにも関わらず、映画公式アカウントをはじめ出演キャストのアカウントとの相互フォローとなっていることがSNS上で話題となっていた。そのアーティストの正体がこのKOEということになる。主題歌を制作したYaffleは楽曲制作時を振り返り、「お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。」とコメント。さらに「今回のように複数のアーティストで、存在しない1人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした」と語った。川村監督は今回のプロジェクトに関して、「菅田将暉演じる泉が、目の前で記憶を失っていく母を目の当たりにしながら、仕事においては記憶を集めて作るアーティストと向き合っている。覚えていくことと、忘れていくこと。そのコントラストの中に“人間とは何か”を浮かび上がらせたいと思いました」と述べ、「Yaffleを中心とした気鋭のアーティストたちに“記憶のアーティスト・KOE”を創造してもらいました。主題歌となった楽曲「Hello, I am KOE」はどこか懐かしく、儚く、人の記憶を辿るような美しさに満ち溢れており、映画の世界を何倍にも広げてくれました」とコメントした。本作の主演の一人であり、自身も音楽アーティストとしても活動する菅田は、楽曲を聞き、「洗練されていながら、何かが欠けているような、何かを探しているような切なさを感じました。記憶を辿る物語がまた何層にも膨れ上がる楽曲だと思います。」と語った。また、リリースに先駆けて、Yaffle選定のもと、優勝作品がKOEのデビューEPのbonus trackに収録されるREMIXコンテスト実施中。詳細は公式HPまで。<コメント全文>監督:川村元気人間の記憶とはなにか?問いかけを続けながら、その正体に迫る映画を作りたいと思っていました。その時に、「音楽の記憶を集めて作るアーティスト」が映画の中に現れて欲しいと考えました。菅田将暉演じる泉が、目の前で記憶を失っていく母を目の当たりにしながら、仕事においては記憶を集めて作るアーティストと向き合っている。覚えていくことと、忘れていくこと。そのコントラストの中に「人間とは何か」を浮かび上がらせたいと思ったのです。そして、Yaffle を中心とした気鋭のアーティストたちに「記憶のアーティスト・KOE」を創造してもらいました。主題歌となった楽曲「Hello, I am KOE」はどこか懐かしく、儚く、人の記憶を辿るような美しさに満ち溢れており、映画の世界を何倍にも広げてくれました。Yaffle(ヤッフル)お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。間違いなく音楽もテクノロジーの進化と共にアップデートされてきたものですし、今後もそうだと思います。ただ、音楽で機械を表現するうえで使い古された、従来の「テクノロジー進歩と共に歩む」というありきたりなものではなく、今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。また、今回のように複数のアーティストで、存在しない 1 人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした。主演:菅田将暉洗練されていながら、何かが欠けているような、何かを探しているような切なさを感じました。記憶を辿る物語がまた何層にも膨れ上がる楽曲だと思います。【リリース情報】■KOE デビューEP「Hello, I am KOE」映画主題歌「Hello, I am KOE」収録(3,000円+tax) / 9月7日(水)リリース■百花サウンドトラック『百花 -Original Motion Picture Soundtrack-』(3,000円+tax) / 9月7日(水)リリース音楽 網守将平■『百花 -Complete Edition-』2CD+本(9,000円+tax) / 9月7日(水)リリース[商品仕様]・三方背ケース付デジパック仕様・川村元気×網守将平・川村元気×Yaffle 対談付歌詞ブックレット 32P[CD]DISC1:百花 -Original Motion Picture Soundtrack- 7 曲 ※Original Motion Picture Soundtrack 通常盤と共通DISC2:Hello, I am KOE ※Hello, I am KOE 通常盤と共通[小説]百花(単行本版)公式HP: 『百花』9月9日(金)公開
2022年07月20日菅田将暉、原田美枝子のダブル主演で川村元気原作の小説を映画化した『百花』よりポスタービジュアルが解禁された。本作は、『告白』『悪人』『モテキ』『世界から猫が消えたなら』『君の名は。』など、映画プロデューサー・脚本家として多数の映画を製作してきた川村元気が、自身の体験を基に2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」(文春文庫刊)が原作。自身が長編初監督をつとめ、菅田将暉と原田美枝子共演で、記憶を失っていく母と、その母と向き合うことで母との思い出を蘇らせていく息子を描く。この度、解禁となったポスタービジュアルは、親子の表情が美しくも胸を打つ1枚。少し切なげな表情で見つめる菅田さん演じる泉と、愛情深い微笑みを浮かべつつも、目の奥に何か秘めた思いを感じる表情をした原田さん演じる百合子の親子を写し出している。物語の重要なシーンが撮影された、長野県・諏訪湖にて撮り下ろしたこのスチールは、本作のテーマカラーでもある「黄色」をあしらった印象的なビジュアルとなっている。『百花』は9月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年04月17日菅田将暉と原田美枝子がW主演する映画『百花』が9月9日(金)より公開となる。この度、本作に対して山田洋次、岩井俊二、ポン・ジュノ、鈴木敏夫からコメントが到着した。映画プロデューサー・脚本家として『告白』や『悪人』、『モテキ』、『世界から猫が消えたなら』、『君の名は。』など多数の映画を製作してきた川村元気。映画製作の一方で、数々の話題作を小説家としても生み出してきた。そんな川村が2019年に発表したのが、自身4作目の小説『百花』(文春文庫刊)である。自身の体験から生まれたこの小説は発表後、吉永小百合をはじめとした各界からの絶賛を受け、現在は発行部数18万部を突破。映画版は原作者である川村が監督と脚本を手掛けた初の長編作だ。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは、第41回「日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞をはじめとし、数々の映画賞に輝いてきた若手屈指の演技派俳優・菅田将暉。レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなる息子を繊細かつ力強く演じる。すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは、黑澤明、増村保造、深作欣二など数々の名匠の作品に多数出演し、映画賞を総なめにしてきた日本を代表する女優・原田美枝子。女手ひとつで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子。記憶を失っていくなか、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母の姿を、圧倒的な存在感と確かな演技力で表現する。昨年、映画化発表と共に解禁となった超特報映像でも「映像を見ているだけでジーンとくる」、「すごく心に沁み入る様な作品だと、映像だけで伝わってくる」、「公開が待ちきれない!」などとSNSで話題になった。そんな本作を鑑賞した映画界の巨匠たちから早くも感想コメントが到着。『男はつらいよ』、『たそがれ清兵衛』、『母と暮らせば』などの名作を監督した山田洋次や『パラサイト 半地下の家族』では「第72回カンヌ国際映画祭」パルムドール最高賞、「第92回アカデミー賞」作品賞ほか最多4部門を受賞したポン・ジュノ。さらにスタジオジブリのプロデューサーとして名作を世に送り出してきた鈴木敏夫、『LoveLetter』、『スワロウテイル』、『花とアリス』ほか、数々の作品で熱狂的なファンを生み出してきた岩井俊二が名を連ねている。彼らの熱い賞賛コメントは以下の通り。<山田洋次:映画監督>凝縮された美しさ。奇想天外な物語がある一方、誰もが身に覚えのあるような身近なストーリーもある。認知症がじわじわと進行しつつある母親に、出産を控えた息子夫婦が向き合う、という誰にとっても身につまされるような、悪く云えば日常的なドラマを、思い切って凝縮してみる、何百気圧のプレッシャーをかけてギュウギュウ圧縮すると、透明なキラキラした美しい結晶体に変化する。川村監督の『百花』はそんな映画だ。ワンシーンワンカットで撮影された、いわば「長回し」の大胆な演出スタイルが不思議に飽きさせない。うまい演出とは云いたくない、この作品の力はスタイルではなく、このドラマにかけた監督のエネルギー、情念、憧れ、愛情、といったもの、つまりハートなのだということをしみじみ思わせてくれたし、実は初演出の川村元気君自身が完成した作品を見てそのことに気づき、衝撃的に思いあたっているに違いない。「カットとカットの間に神が宿るんだ、それが映画というもんだよ」と、ぼくに語ってくれた黒澤明監督の温顔をしみじみ思い出す。<ポン・ジュノ:映画監督>映画は最初から野心的であざやかだった。絶妙なロングショットは、非常に繊細かつ鋭敏に演出されていて、最後まで緊張感が続く。何よりも感動したのは、映画の後半で、主人公の泉が母の百合子に「なんで忘れてんだよ、こっちは忘れらんねえんだよ」と叫ぶ場面。そしてラストに、母親が求める「半分の花火」が何だったのか、その本当の意味に彼が気づく。なんと感動する瞬間なのか。改めて、息子と母の親子関係の本質を力強く感動的に描いた作品だ。素晴らしい作品を見せてくれたことに、感謝を伝えたい。<鈴木敏夫:スタジオジブリ・プロデューサー>母の記憶とリンクするピアノ曲と抑制された音楽と。本当に久しぶりに映画に浸った。<岩井俊二:映画監督>記憶とは歪んだイビツな鏡なのかも知れない。母にとって小さな湖が、海と映る。果てなく大きな存在が母であるその息子の鏡には。『百花』9月9日(金)より公開
2022年04月12日第521回日経ミューズサロン『佐藤美枝子ソプラノ・リサイタル』が2022年4月20日(水)に日経ホール(東京都千代田区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 1998年第11回チャイコフスキー国際コンクール声楽部門で日本人初の第1位を受賞以来、意欲的な音楽活動を続けている、日本が誇るプリマドンナ。日経ミューズサロンへは99年第249回公演以来23年ぶりの登場。3つの「アヴェ・マリア」や「狂乱の場」からユー・レイズ・ミー・アップまで聴きどころ満載のプログラム。【プログラム】ベッリーニ/オペラ「海賊」より狂乱の場“ああ、目の前にかかる雲を…その無心の微笑みで”ドニゼッティ/オペラ「アンナ ボレーナ」より狂乱の場“あなた方は泣いているのですか〜私の生まれたあのお城”グノー/アヴェ・マリアカッチーニ/アヴェ・マリアマスカーニ/アヴェ・マリア武満徹/小さな空村松崇継/いのちの歌いずみたく/見上げてごらん夜の星をラヴランド/ユー・レイズ・ミー・アップ不詳/アメイジング・グレイスプロフィール佐藤美枝子(ソプラノ)Mieko Sato武蔵野音楽大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了後、イタリアに留学。留学中に第7回五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞し、1997年より(公財)五島記念文化財団の奨学生としてさらに2年間イタリアで研鑽を積む。98年第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門で日本人初の第1位を受賞し注目を集めた。藤原歌劇団には2000年に最も得意とする「ランメルモールのルチア」のタイトルロールでデビュー。日本を代表するソプラノとして藤原歌劇団、新国立劇場をはじめ、国内外多数のオペラ出演のほか、オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタル等、幅広く活躍している。第9回出光音楽賞、第2回ロシア歌曲賞、第10回新日鉄音楽賞(現・日本製鉄音楽賞)フレッシュアーティスト賞、第50回ENEOS音楽賞の各賞を受賞。藤原歌劇団団員。日本オペラ協会会員。河原忠之(ピアノ)Tadayuki Kawahara日本を代表する歌手が共演者に挙って指名する人気ピアニスト。NHKニューイヤーオペラコンサートにも出演した「太メン」男声オペラ歌手4人とのユニット、IL DEVU(イル・デーヴ)のピアノ・メンバー。国立音大及び大学院教授、新国立劇場オペラ研修所シニアコレペティトゥア。開催概要第521回日経ミューズサロン『佐藤美枝子ソプラノ・リサイタル』開催日時:2022年4月20日 (水)18:00開場/18:30開演会場:日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7)■出演者佐藤美枝子(ソプラノ)河原忠之(ピアノ)■チケット料金全席指定:4,000円(税込)主催: 日本経済新聞社 / 協賛: ファンケル※本公演は新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインを考慮し開催します。今後のコロナ禍の影響により公演の開催に変更が生じることもあります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月14日映画『百花』が2022年9月9日(金)より公開。菅田将暉、原田美枝子のW主演作品だ。川村元気の小説『百花』が映画化映画プロデューサー・脚本家として活躍する、川村元気の小説『百花』の映画化が決定。『告白』『悪人』『モテキ』『君の名は。』『映画ドラえもん のび太の宝島』など、数々のヒット作品を生み出してきた川村元気が、自身の体験から生み出したという『百花』は、記憶を失っていく母とその息子の物語だ。親子とは?愛とは?人の記憶の正体とは?女手一つ息子を育ててきた母・葛西百合子が、記憶を失っていく。一つひとつと思い出が消え去り、すべてを忘れていくなか、残った様々な時代の記憶を交錯させていく母。そんな母の姿を目の当たりにしながら、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった息子・泉は、改めて親子の思い出を蘇らせていくのだった。菅田将暉、原田美枝子がW主演葛西泉(菅田将暉)葛西泉は、レコード会社に勤務する青年。社内結婚の後まもなく子供が生まれようとしていたが、記憶を失っていく母を目の当たりにする中、今までの親子としての時間を取り戻すかのように、母を献身的に支えていく。ある日、母の部屋で、泉が知らなかった「秘密」が記された日記を手にする。息子・泉を演じるのは、菅田将暉。第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、『花束みたいな恋をした』『キャラクター』など2021年もヒット作に出演した若手屈指の演技派俳優だ。葛西百合子(原田美枝子)葛西百合子は、泉の母。ピアノ教室を営む。女手一つで育ててきたが、とある事件をきっかけに泉とすれ違うようになってしまう。認知症で自身の記憶を失い、大好きなピアノも弾けなくなっていく。そんな中、「半分の花火が見たい…」とつぶやくのだが…この半分の花火とは…?泉の母・百合子を演じるのは女優・原田美枝子。思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母親の姿を、圧倒的な存在感で演じきる。葛西香織(長澤まさみ)泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻。浅葉洋平(永瀬正敏)百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男。KOEヴァーチャルヒューマンアーティスト。泉と香織は、“AI”に<数々の音楽の記憶>を学習させ、理想のヴァーチャルヒューマンアーティストをデビューさせるという音楽プロジェクトに携わっている。その他、北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴らが出演する。川村元気「初」の長編監督作品監督・脚本は、原作者である川村元気自身。監督として、2018年カンヌ国際映画祭短編コンペティション部⾨に出品した『どちらを』を手掛けていた川村だが、本作が長編監督デビューとなる。物語について川村は、「徐々に記憶を失っていく祖母と向き合いながら、私自身が様々なことを忘れていたり、記憶を書き換えながら生きていることに気付かされました。人間は体ではなく記憶でできている。どうしようもない瑣末な記憶ですら、それらは複雑にその人に根ざし、その人を形成している。そんな実感から生まれた小説が「百花」でした。」と話す。小説で描かれた母と息子の物語が、スクリーンでどのように描かれるのか。公開まで期待が高まる。サン・セバスティアン映画祭で“日本人初”最優秀監督賞スペイン最大の映画祭であるサン・セバスティアン国際映画祭において『百花』がオフィシャル・コンペティション部門に出品。川村元気が、“日本人初”となる最優秀監督賞を受賞した。同賞はアルフレッド・ヒッチコック、ダニー・ボイル、チェン・カイコー、ポン・ジュノなど、錚々たる名監督たちが受賞してきた由緒ある賞となっており、川村にとっての“初”長編監督作品にして快挙を達成した。主題歌はYaffleプロデュースのヴァーチャルアーティストKOE映画『百花』の主題歌は、劇中に登場するヴァーチャルヒューマンアーティストKOEが担当。プロデュースは、『キャラクター』など映画の音楽制作や、藤井風などへの楽曲提供などで注目を集める音楽プロデューサー・Yaffle(ヤッフル)が務める。映画『百花』あらすじレコード会社に勤務する葛西泉と、ピアノ教室を営む母・百合子。ふたりは、過去のある「事件」をきっかけに、互いの心の溝を埋められないまま過ごしてきた。そんな中、突然、百合子が不可解な 言葉を発するようになる。「半分の花火が見たい・・・」それは、母が息子を忘れていく日々の始まりだった。認知症と診断され、次第にピアノも弾けなくなっていく百合子。やがて、泉の妻・香織の名前さえ分からなくなってしまう。皮肉なことに、百合子が記憶を失うたびに、泉は母との思い出を蘇らせていく。そして、母子としての時間を取り戻すかのように、泉は母を支えていこうとする。だがある日、泉は百合子の部屋で一冊の「日記」を見つけてしまう。そこに綴られていたのは、泉が知らなかった母の「秘密」。あの「事件」の真相だった。母の記憶が消えゆくなか、泉は封印された記憶に手を伸ばす。一方、百合子は「半分の花火が見たい…」と繰り返しつぶやくようになる。「半分の花火」とはなにか?ふたりが「半分の花火」を目にして、その「謎」が解けたとき、息子は母の本当の愛を知ることとなる。作品詳細映画『百花』公開日:2022年9月9日(金)出演:菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ、北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴、永瀬正敏監督:川村元気脚本:平瀬謙太朗、川村元気音楽:網守将平原作:川村元気「百花」(文春文庫刊)配給:東宝
2021年12月05日累計発行部数18万部を突破した川村元気の小説「百花」が、菅田将暉&原田美枝子W主演で映画化されることが決定。劇中ビジュアルと超特報映像も到着した。映画プロデューサー・脚本家として多数の映画を製作してきた川村さん。その一方で、「世界から猫が消えたなら」「億男」「四月になれば彼女は」など小説家としても活躍。今回映画化されるのは、2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」。ふたりで生きてきた親子の、愛と記憶と、忘れられない事件を巡る物語は、川村さん自身の体験から生まれた。そんな小説を、川村さん自身が監督・脚本を手掛け映画化。今作で初の長編監督デビューを飾る。川村監督は「『あなたは誰?』五年前に私のことを忘れてしまった祖母。徐々に記憶を失っていく祖母と向き合いながら、私自身が様々なことを忘れていたり、記憶を書き換えながら生きていることに気付かされました。人間は体ではなく記憶でできている。どうしようもない瑣末な記憶ですら、それらは複雑にその人に根ざし、その人を形成している。そんな実感から生まれた小説が『百花』でした」と執筆のきっかけを明かしている。菅田さんが、記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉。原田さんが、全てを忘れていく中、様々な時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じる。「原作小説を読みながら気づいたら泣いてました」と語る菅田さんは、「一生忘れられないテイクが生まれました。原田さんとふたり、ボロボロになりました。ふと思い出してはニヤニヤしています。公開が楽しみです。皆さまの記憶にこびりつき、明日がより豊かになる事を願っています」とコメント。一方の原田さんは「当たり前だったことが次の瞬間分からなくなる、記憶を失っていく様をリアルにみせていくのは、非常に難しく大変でした」と撮影をふり返り、「なかなかOKが出なかったシーンのロケで、ふと空を見た時、黒澤(明)さんや溝口(健二)さん、私の恩師である増村(保造)さんたちが並んで見守ってくれているような、不思議な感覚を味わいました。みんなで魂を込めて作った作品です。楽しみに待っていてください!」とメッセージを寄せている。そして、夕暮れ時の諏訪湖を背に、微笑む母と見つめる息子の姿が写し出されているビジュアルも到着。また映像では、花火を見つめる2人や幼少期の記憶、お互いを探し駆け出す姿、さらに“花”が登場。現在と過去の記憶が入り混じり、切なくも美しい映像に仕上がっている。『百花』超特報映像『百花』は2022年9月9日(金)より公開。(cinemacafe.net)
2021年12月02日3月下旬、外出先から帰宅してきたのは原田美枝子(61)だった。次女で女優の石橋静河(25)とは腕を組んでおり、かなり親子仲は良好なようだ。現在、上映中の映画『女優 原田ヒサ子』もまさに家族の絆を描いている。「ドキュメンタリーで主人公は認知症が進んでいる実母・ヒサ子さん(90)です。原田の初監督作品で、制作・撮影・編集も手がけています。上映時間は24分と短いですが、映像からは原田の母への深い愛情が伝わってきます。3月28日に舞台挨拶も予定されていましたが、小池都知事の外出自粛要請により、その日は休館となってしまいました。作品の特色は“家族3代”が関わっていること。長女で歌手の優河(28)、次女・石橋静河、長男でVFX(視覚効果)アーティストの石橋大河、さらに長男の妻まで出演しています」(芸能関係者)だが“家族総出の映画”にただ一人出演していない人物がいた。夫で俳優の石橋凌(63)だ。映画会社関係者は次のように語る。「出演はおろか、裏方としても作品には関わっていません。また『女優 原田ヒサ子』は昨年11月に山形県で先行披露されていますが、トークショーでも夫については一切ふれていませんし、映画の宣伝のために応じたインタビューでもそれは同様です」なぜ石橋だけ、ファミリー映画を“出禁”になってしまったのか?映画会社関係者が続ける。「実は業界関係者たちの間では、原田に夫のことを聞くのは“タブー”とされているのです」なんとこの10年以上、インタビューで原田が石橋について言及したことはないという。「19年前の’01年5月に写真週刊誌が、石橋にアメリカ国籍の愛人がおり、隠し子もいることを報じたのです。石橋は記者会見で事実を認めましたが、原田の心に深い傷を残したようです。半年後に主演映画の完成会見で、夫の愛人問題について質問をされると、退席し、戻ってきませんでした。離婚はしませんでしたが、“仮面夫婦”状態が続いているといいます。数年前に原田といっしょに仕事をした監督も『あの夫婦はいつ離婚に踏みきってもおかしくないね』と、もらしていました」原田の所属事務所に連絡すると、担当者は次のように答えた。「(石橋凌が)映画に出演していないのは、日程が合わなかったからで、2人は不仲ではありません。この10年以上、インタビューで夫について語っていない?それは取材内容を出演した作品のことだけに限らせてもらっているからだと思います」だが原田は作品の宣伝目的のインタビューであっても3人の子供たちについては、頻繁に話しているのだが……。31歳のときに座禅を始めた原田は不倫発覚の翌年、インドの修行道場の聖者に教えを乞うたという。それから20年近くたつが、彼女は“夫への怒り”を心から消し去ることはできたのだろうか。「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月10日日本オペラ界を代表するソプラノ佐藤美枝子と、人気と実力を兼ね備えたテノール西村悟の初めてのデュオ・リサイタルが、この春、横浜みなとみらいホールで実現する。「実は、ずっと前から美枝子さんと共演したいと熱望していたんです」と胸の内を明かした西村は、今回のリサイタルにかける意気込みをこう語る。【チケット情報はこちら】「美枝子さんは教科書のような声の持ち主で、共演するということはいちばん近くでそのすべてを体験できるわけですからとても勉強になります。と同時に、僕にとっては大きなチャレンジであることも間違いない。このリサイタルが僕自身のステップアップにも繋がると思っています」一方の佐藤も、今回の西村との共演については並々ならぬ意欲を持っているようだ。「初めて彼の歌を聴いた時から、聴衆を惹きつけるカリスマ性に驚きました。華があると同時に、ほとばしる音楽性を持ったテノール。そんな西村さんと私の音楽のいちばん良いところが合わさることで、さらに完成度の高いものをお届けできるのではと考えています」プログラムは、誰もがどこかで1度は耳にしたことのあるようなおなじみの曲が並ぶ。佐藤いわく、「お客様がどれだけ楽しんでくださっているのか、という空気がとても大切なので、皆さんにお耳馴染みのある曲を選びました」と話す。前半は日本歌曲やカンツォーネ、後半はオペラ・アリアが中心で、その中でも白眉はラストに置かれたヴェルディの歌劇『リゴレット』からの二重唱「あなたは私の心の太陽」だろう。「美枝子さんとだったらこの曲をやりたいと思っていた」という西村の熱望が実現した形だ。他にも、最近ミュージカルに興味を持っているという西村による『ウエストサイド・ストーリー』からの「マリア」、そして実は佐藤のレパートリーだという『キャンディード』からの「着飾ってきらびやかに」という2曲のミュージカル・ナンバーも楽しみだ。「曲の間にはざっくばらんにMCを入れたい」と佐藤がいえば、「突然無茶ぶりをして美枝子さんがタジタジになるところが見てみたいかも」と西村が笑うなど、早くも2人の息はぴったりのようだ。日本を代表するトップ歌手ふたりが、名アリアやデュエットなどを次から次へと歌ってくれるこのコンサート。「オペラ・ファンだけでなく、色々な人に気軽に来ていただきたい」というふたりの熱のこもった言葉を聞きながら、たくさんの人の心を幸せな気分で満たしてくれるリサイタルになるに違いない、と確信した。公演は3月20日(金・祝)に神奈川・横浜みなとみらいホール 大ホールにて開催。チケットは発売中。取材・文室田尚子
2020年01月17日1998年6月。世界三大コンクールのひとつ、チャイコフスキー国際コンクールの声楽部門を制したソプラノの佐藤美枝子。優勝に限らず、3位以内に入賞した日本人声楽家はいまだに彼女だけだ。10月1日(月)に東京・紀尾井ホールで優勝20周年記念のリサイタルを開く(ピアノ=河原忠之)。【チケット情報はこちら】コンクール参加を決めたのは、開催のわずか半年ほど前。「松本美和子先生からやっとお許しが出て、それから受験できるのはチャイコフスキーだけでした」。急遽ロシア語の発音を学ぶところから始めた。おそらくは短すぎる準備期間。しかし一次予選で大きな手応えを得る。今回の演奏曲にもあるチャイコフスキーの歌曲《子守歌》のあと、客席の大拍手が鳴り止まず、次の曲を歌い始めることができなかった。「実はこの曲の最後の高いラ♭の弱声を克服できたのは、モスクワに入ってから。それからは、いくらでも長く延ばせるぐらい自信を持って歌えました」。そこで喝采を浴びて気持ちも乗った。ところが予期せぬ困難も。二次予選通過後、事務局の不手際で、事前に登録済みの本選の2曲のうち1曲を変更させられたのだ。代わりに指定されたリムスキー=コルサコフのアリアを中1日の急ごしらえで暗譜。それでも栄冠を獲得したのだからすごい。もう1曲の本選曲《ルチア》の狂乱の場の圧巻の素晴らしさは、当時発売された実況CDでも聴くことができる。彼女の代名詞とも言えるコロラトゥーラの超絶技法を駆使するこの難曲は、もちろん秋のリサイタルでも聴ける。今回の選曲は、自分の表現、自分の声の色に徹底的にこだわった。「叙情だったり、激しさだったり、自分が今できることを最も出せる曲を選びました」。声の色やニュアンスだけで情景が浮かぶような表現者になりたい。高校時代にマリア・カラスのレコードで衝撃を受けて以来、その思いは変わらない。「ずっとそれを追い求めて、できることの幅も広がって自信もついて来たけれど、まだまだ勉強。たぶん歌手人生が終わっても、自分の生徒たちにそれを求めてゆくことになるのだろうと思います」もうひとつ、今回の大きな挑戦だというのが声質とレパートリーの拡大だ。彼女が最も得意とするのは、ソプラノの中でも一番軽いレッジェーロの声質のレパートリーだが、年齢とともに声はふくよかに、重くなってゆく。今回はその重い声のための曲も加えた。「レッジェーロが歌えなくなってレパートリーを変えるのではなく、常に両方を歌えるような歌手でいたい。今年、オペラ《夕鶴》を歌わせていただいて、そのイメージが具体的に見えて来ました」つまり、《ルチア》や《ラクメ》のようなレッジェーロの歌と、《ノルマ》や《エフゲニー・オネーギン》のような少し重いソプラノの歌の両方が並ぶ。両者をどう歌い分けるのか、あるいはどう共通の表現で聴かせるのか。20周年の集大成のリサイタルはまた、さらなる円熟に向けての新たな地平を拓く機会にもなりそうだ。取材・文:宮本明
2018年06月06日映画『蜩ノ記』に出演する役所広司と原田美枝子が、長年の映画界への貢献を称えられ、東京・日比谷の「合歓(ねむ)の広場」にその手形が飾られることになり、10月4日(土)、共演の岡田准一、堀北真希らに見守られながら舞台挨拶の場で手形作りを行なった。「合歓の広場」は東京・日比谷シャンテ内のある広場で、同館がオープンした1987年以来、映画界に名を残したスターの手形が飾られてきたほか、ゴジラのミニチュア像も設置されている。これまで73名がここに手形を残しており、役所さんにとって師匠にあたる仲代達矢の手形もあるが、日本人俳優として、同所に手形が飾られるのは、1992年6月の緒形拳以来、22年ぶり。また、同一作品出演の2名の俳優が同時に手形をとるのは、今回が初めてのこととなる。壇上で、観客が見守る中での手形作りに原田さんは「照れくさいですね」と語り、役所さんは「光栄です」と喜びを口にする。岡田さんは、本作の撮影、そして劇中の役柄を通じて“師”と仰ぎ、その背中を見つめてきた役所さんが日本映画界の殿堂とも言える合歓の広場にその名と手形を残すことに「僕も嬉しいです」と満面の笑み。堀北さんは劇中の“両親”を前に「歴史的瞬間に立ち会えて嬉しいです」と語る。岡田さんは「僕たちもいつか…」と改めて思いを口にするが、役所さんも「いつか(本作の)家族で並ぶ日が来ると良いですね」と語り、会場は期待を込めた温かい拍手に包まれた。手形を取り終えた役所さんは「横綱になったような気持ちです(笑)」と感想を口にし、原田さんと共に作ったばかりの手形を掲げて写真撮影に臨んだ。なお、こちらの完成した手形は今年11月に合歓の広場に飾られる予定だという。『蜩ノ記』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:蜩ノ記 2014年10月4日より全国にて公開(C) 2014「蜩ノ記」製作委員会
2014年10月05日