宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月4日、「閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験」の被験者募集を同日から1月12日正午まで再開すると発表した。同試験は12月24日に募集を開始してから12月28日午前までに2000件以上の応募があり、1月14日までの応募者の選考に支障を来す恐れがあると判断されたため、12月28日午前で一旦受付が終了していた。しかし、受付終了後も多くの問い合わせがあるなど同試験に高い関心が寄せられていることから、体制を強化し、ジャパンクリニカルボランティアネットワークのホームページにて被験者の募集を再開した。「閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験」は宇宙飛行士の精神心理健康状態を評価する手法の高度化を目的として実施されるもので、20歳~55歳の健康な一般男性を対象とする。被験者はJAXAの筑波宇宙センターにある閉鎖環境適応訓練設備で2週間にわたり共同生活を送り、滞在前後のデータ取得を含む全日程を消化した場合は38万円が支払われる。
2016年01月05日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月24日、宇宙飛行士の精神心理健康状態を評価する手法の高度化を目的に、JAXAの閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験を実施すると発表した。○現在宇宙のストレスチェックはビデオ問診のみこれまで、宇宙飛行士の精神状態を評価する手法は、基本的に2週間に1度の精神医学・心理学の専門家によるビデオ問診のみに限られており、より客観的な指標に基づくストレス状態評価手法の開発が求められている。今回の研究は2015年度と2016年度にわたって実施され、2015年度は閉鎖試験を1回実施し、ストレス状態評価に有効な客観的指標(ストレスマーカー)候補を絞り込み、2016年度には閉鎖試験を最大3回実施してストレスマーカーの決定を目指す。また、宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)では健康管理を目的とした採血・採尿は行われておらず、ISSで解析されることはない。そのため同研究では非侵襲的かつ宇宙飛行士自身が軌道上でほぼリアルタイムに評価可能な手法の開発も目標とする。試験では、成人男性8名がJAXAの閉鎖設備で共同生活を送り、その間行動・情報・食事などを制限するほか、グループ作業を含むさまざまな課題を与える。そうしたストレス負荷が、血液や尿などの生理的指標、反応速度などのパフォーマンス、音声・表情などにどのような影響を与えるかを検証し、専門家の面談によるストレス状態評価の変化と比較することで、有効なストレスマーカーを探っていく。○被験者は一般から募集試験の対象となるのは20歳~55歳の健康な一般男性で、ジャパンクリニカルボランティアネットワークで被験者を募集する。第1回試験は2016年1月29日の基礎データ取得からスタートし被験者は2月5日~18日まで閉鎖環境に滞在することになる。なお、滞在後もデータ取得を行う。被験者が全日程を消化した場合、協力費として総額38万円が支払われる。同試験で使用される設備はJAXAの筑波宇宙センターにあり、宇宙飛行士の選抜にも使用されたもの。試験中の生活サイクルはISSでの生活サイクルに似たものになる。試験結果を被験者が知ることは基本的に出来ないが、遺伝子検査の結果は希望すれば提供される。また、対象が男性に絞られているのは、女性に比べてホルモンバランスの影響を受けにくく、精神状態に影響を与えるストレス以外の要素が少ないという点で、試験が実施しやすいためだという。宇宙飛行士の精神状態の健康維持は、ISSでの活動はもちろんのこと、将来の超長期宇宙滞在や民間の宇宙利用などでも重要なポイントとなる。そのため、今回の研究を通じて宇宙滞在者の精神健康状態を評価する有効な手法が確立され、ISS以降の国際宇宙開発競争における日本のアドバンテージとなることが期待される。
2015年12月25日ブレイク・ライヴリーが、ライフスタイルとショッピングのウェブサイトpreserve.usを、10月9日をもって閉鎖すると発表した。立ち上げからおよそ1年。ライヴリーはファッションアイコンとして若い女性に影響力をもつだけに、グウィネス・パルトロウのgoop.comのライバルになるかとも期待されていた。その他の情報ライヴリーは、急いで立ち上げてしまったことを失敗の要因と見ている。「準備ができる前に立ち上げてしまい、もともとの使命を達成することができなかった。このサイトは表面的な意味でも、深い意味でも、人々の生活に影響を与えていない」と、ライヴリーは語っている。サイトを再び立ち上げるのか、立ち上げるとしたらいつなのかは未定だ。パルトロウのほかに、ジェシカ・アルバもウェブサイト業で成功を納めている。アルバの展開するナチュラルでヘルシーなベビー、ボディ、家庭用品のブランドThe Honest Companyは、オンラインだけの販売でスタートし、現在はアメリカの大手スーパーにも入るなど急成長を見せている。文:猿渡由紀
2015年10月01日国立循環器病研究センター(国循)は9月9日、開心手術が困難な重症僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療の国内第一症例治験に成功したと発表した。僧帽弁閉鎖不全症とは、左心房と左心室の間にある僧帽弁の閉鎖機能が悪くなり、本来の血液の流れとは逆に、左心室から左心房に血液が逆流してしまう状態のことで、進行すると左心室の動きが悪くなり心不全につながってしまう。心不全の状態になると、弁逆流を治療する手術の必要性が高くなるが、左心室の動きが悪い中での手術は危険性が高く治療が困難である場合があった。今回、僧帽弁閉鎖不全症で心不全を繰り返す開心手術が困難な80代男性に対して、同センターのハートチームが、AVJ-514というカテーテルによる治療を実施。僧帽弁逆流の程度を重度から軽度に改善することに成功した。AVJ-514は、カテーテルを使って足の静脈から僧房弁に到達し、「クリップ」で弁をつかんで引き合わせることにより、逆流量を減らす治療法。体にかかる負担が少ないため、年齢や合併症などのために、手術を断念せざるを得ない症例に対しても治療が可能となる。同治療法は近年、欧州などで外科的手術が困難な症例に対し使用されており、海外での試験では開胸手術と同等の弁逆流および心不全の改善が得られたと報告されている。
2015年09月10日ヤマダ電機は5月25日、収益性の向上のために一部店舗を閉鎖すると発表した。4月から5月末日までに、スクラップ&ビルドや業態転換を含めて全46店舗を閉鎖し、今後は厳選して各地に出店を行っていく。今回の一部店舗閉鎖は、抜本的な経営の構造改革の一環として行われる。今後の店舗展開については、都市部および郊外それぞれにおいて、厳選したうえで行う。2015年度は15店の新規出店をする予定だ。5月7日付の業績予想に今回の件は含まれておらず、影響は精査中。ヤマダ電機では、今回の46店舗閉鎖が収益性の向上につながるとしている。
2015年05月25日このほど、KNOPPIX日本語版の開発中止に伴い、公式サイト「KNOPPIX Japanese edition」のサイトが閉鎖された。本稿執筆時点で、公式サイトのトップページには、KNOPPIX日本語版の開発を中止すること、ホームページを閉鎖することなどが記載されている。KNOPPIXはCD、DVD、USBフラッシュドライブからGNU/Linuxなどのソフトウェアで構築された環境を起動するためのディストリビューション。PCにソフトウェアをインストールする必要がなく、手軽にLinux環境を利用できるという特徴がある。産業技術総合研究所が日本語化などのローカライゼーションを行い、イメージファイルを配布してきた。KNOPPIX自体の開発は現在でも継続しており、2015年3月には最新版となる「KNOPPIX 7.5.0」が公開されている。KNOPPIXは手軽にLinuxを試せるディストリビューションとして人気があるほか、不具合が発生したシステムの障害対応のために使われることも多い。しかし現在では、Linuxディストリビューションや*BSDディストリビューションのインストーラの多くがLiveCDとしての機能も提供しており、KNOPPIXそのものの必要性は低い状態にある。また、仮想化技術の普及もあり、LiveCDが必要になるシーンそのものが減ってきている。
2015年04月23日イーフロンティアは26日、同社が運営するオンラインショップ「イーフロンティア エヌシージャパン公認ショップ」を30日に閉鎖すると発表した。理由は「諸般の事情」のため。「イーフロンティア エヌシージャパン公認ショップ」は、「ブレイドアンドソウル」「リネージュ」などのPC向けオンラインゲームを提供するエヌ・シー・ジャパンから委託を受け、イーフロンティアが運営するオンラインショップ。「ブレイドアンドソウル」「リネージュ」、「リネージュII」、「タワー オブ アイオン」などのPCゲームパッケージ製品を中心に販売を行っており、2014年6月に1周年を迎えていた。イーフロンティアは2014年12月に、民事再生手続開始の申し立てを東京地裁に行っている。
2015年01月27日テルモは7月17日、薬剤微量投与に対応可能な構造を採用した閉鎖式輸液システム「シュアプラグAD」シリーズを発表した。入院中や手術後の患者は、輸液(点滴)を使った体調管理が必要となる。特に、手術室や集中治療室では患者の体内に入る薬剤を微量でコントロールする場合があり、注入する際に点滴ルートの接続部にわずかに残留する薬剤の量も考慮する必要がある。同製品の混注部は、薬液滞留をなくすため、独自に開発された新構造を採用しており、薬剤の微量投与にも対応する。また、注射器や点滴器具を接続する際に専用のアダプタは不要で、簡単にかつ迅速に薬液を注入できるようになる。これにより、物品管理もしやすくなり、操作間違いなどのリスクの低減など、経済面、臨床面での価値をもたらすことが期待できる。同社はこれら点滴に用いる医療機器をシステムで提案し、医療現場の安全と効率化に貢献していくとコメントしている。なお、「シュアプラグAD」シリーズには、静脈ライン用コネクタ「シュアプラグAD」、「シュアプラグADマ二フォールド」や、輸液ポンプ用ストップコック「シュアプラグAD三方活栓」を構成品とする自然落下式・ポンプ接続兼用輸液セット「シュアプラグAD輸液セット」、および延長チューブ「シュアプラグAD延長チューブ」がラインナップされている。これらにより、2014年度の売り上げは6億円を見込んでいる。
2014年07月22日テルモは6月25日、薬剤曝露対策を施した閉鎖式抗がん剤投与システム「ケモセーフ」シリーズの1つである、「ケモセーフインフュージョンセット」に、「点滴筒付バッグアクセス」を追加したと発表した。抗がん剤は、制がん作用がある反面、細胞毒性や発がん性を有するものも多く、抗がん剤を取り扱う医療従事者が薬剤曝露によって健康被害を受けるリスクがあることが知られている。ケモセーフは、そうした抗がん剤を取り扱う各種の作業段階において、薬液の飛び跳ねや手指などへの付着を防ぐ工夫が施されたシステムで、今回の「点滴筒付バッグアクセス」の追加により、よりバイアルとの薬剤調製のほか、投与から廃棄まで、薬液の漏れや飛び散りのリスクを低減することが可能になるという。なお、同製品は、20本の出荷単位で、希望小売価格は3万4800円(税別)からとなっている。
2014年06月26日