地震、台風、豪雨…と大災害が続いた昨年。防災意識が薄れがちな今こそ、話題の本「自衛隊防災BOOK」の中でも特に反響の高かったテクを、一人暮らしの多いアンアン読者目線でピックアップ!教えてくれたのは、現役自衛官の林田賢明さんです。――『自衛隊防災BOOK』の発売経緯を教えてください!危機管理のプロとして、災害時や日常生活で役立つ知識を紹介したいという思いから「自衛隊ライフハックチャンネル」がスタートしました。この動画をYouTubeで見た編集さんから「自衛隊がこんなに身近な存在だとは知りませんでした。一般人に役立つ情報が満載なので、取材を加えて書籍化しましょう!」とご連絡をいただき、全国の陸海空自衛隊の協力のもと、書籍化が実現しました。――自衛隊直伝のテクニックというと難易度が高そうですが…?年齢や性別を問わずマネしていただきやすいテクニックを紹介してますので、ご安心ください!特に今回はアンアン読者の皆さんの立場になって考えました。――ズバリ、大切な人を守るために必要なことは何ですか?まず“自分を守る”ということです。一人暮らしの方はもちろん、ご家族や恋人とお住まいの方も、自分がケガをした状態で誰かを救助することは至難の業です。大切な人を守るためにも“自分を守る”ことを優先してください。――時間の経過とともに防災意識は薄れがちです。注意すべきは?一番重要なことは日頃の備えです。“もし今災害が起こったら?”とシミュレーションするクセをつけるだけで、防災のスキルは格段に上がります。その上で今回紹介するテクニックを習得すれば、もしもの時に皆さんや、皆さんの大切な人を守る力になるはずです!まずは備えの基本が重要「備え」といっても難しく考えずに、少し日常生活を見直すことから始めましょう。家具の配置を変更したり、初期消火について知ること、避難場所の確認をすることが防災の第一歩!【BASIC 1】自宅の家具配置を見直す!避難経路を確保するため、入り口を妨げないレイアウトに。震災時は転倒した家具の下敷きになったり、通路がふさがれて避難できないケースが多く発生します。そこで、本棚やキャビネットなど大きめの家具は、入り口から一番遠くへ配置しましょう。さらに、転倒防止のネジ留めなどで家具を固定しておくことが理想です。【ひとことアドバイス】大きな揺れの中では、化粧品のボトルや香水の瓶などが凶器になることも。高い場所に置くのは避けて。【BASIC 2】自宅の周りの避難場所を知っておく!スマホで調べるだけでなく、実際に歩いて確認してみて!発災後に慌ててスマホに頼るのではなく、事前に自宅周辺の避難場所を歩いて確認しておくことが大切です。歩いてみることで「この高架下は危険だな」など、避難経路の危険予測もできます。ハザードマップを見て安心するのではなく、実際に歩いて確認することが重要です。【ひとことアドバイス】案外知られていないのですが、避難場所は一人暮らしの方も利用できますのでご安心を!【BASIC 3】初期消火の基本を身につける!Q. 次の3つのうち、水をかけてはいけないものはどれでしょう?A. 正解は2と3です!落ち着いてコンセントを抜いて電流をストップさせましょう。タコ足配線で過剰な電流が流れたことによる出火など、電気タップ(延長コード)による火災は水をかけると感電する恐れがあります。まずはコンセントを抜いたり、ブレーカーを落として、電流を止めてからであれば、水での消火もOKです。流しに近いからと、油に水は逆効果! 消火器での対処を。揚げ物油や石油ストーブなど、油が原因の火災時に、慌てて水で消火しようとするのはNG。火柱が上がって燃え広がったり、水蒸気爆発を引き起こす可能性もあるので、必ず消火器での消火を心がけて。そのためにも消火器の常備を徹底しましょう。【ひとことアドバイス】電気タップ付近のホコリが引火の原因となる場合もあるので、こまめな掃除も大切です!「自衛隊防災BOOK」マガジンハウス林田賢明さん陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課3等陸佐。募集広報係長として採用や広報を担当。自衛官募集の一環でスタートした動画サイト「自衛隊ライフハックチャンネル」は、防災、日常生活、ダイエットなど、私たちの生活に欠かせない役立つ情報が満載!“平和を仕事にする”というスローガンにピンときた方は、自衛官を目指すという道もアリ。性別や運動神経は関係ないそう。※『anan』2019年3月13日号より。写真・中島慶子イラスト・柏原昇店取材、文・辻岡直美協力・自衛隊/防衛省博報堂ADBAKA濱田恵理(by anan編集部)
2019年03月09日災害大国・日本に暮らすママにとって、災害は他人事ではありませんよね。しかも、いつどこにいるときに起きるかわからないのが災害の怖いところ。小さな赤ちゃんや子どもを守るためには、日頃から災害について考えておくことが大切です。ママ・イラストレーターのアベナオミさんは、2011年3月11日、宮城県多賀城市で車を運転中に地震に遭いました。1歳の息子さんは保育園、旦那さんは仕事中で、家族はバラバラという状況。「いざ大地震が起きたときどうしたらよいのかわからなかった」と当時を振り返ります。幸い家族は無事で自宅の被害も少なかったものの、「わが家では、避難所へ行きたい夫と行きたくないわたしとで意見が割れました。どういう行動をするのか、家族でルールを決めておくことが大切です」とアベさん。アベナオミさんプロフィールイラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2 児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010 年に漫画家としてデビュー。2011 年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。2016年の熊本地震の際には地震のノウハウをツイッターで発信したところ、大きな話題に。ブログ: instagram: @abenaomi アベさんは書籍『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』の中で、東日本大震災の体験と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術を紹介。さらに都心でママ防災に取り組むNPO法人ママプラグや熊本地震の震源地に近い空港保育園を取材し、防災力を高める秘訣をまとめています。今回はその一部をご紹介します。■都会ママの心配事ベスト3は? 防災力アップの3つのコツ東日本大震災直後から関東圏でママのための防災に取り組んでいる「ママプラグ」代表の冨川万美さんによれば、大地震が発生したときの都会ママの心配事ベスト3は以下のとおり。【都会ママの心配事ベスト3】1.子どものお迎え問題(保育園や学校)2.物資不足問題(オムツや食料)3.トイレ問題どれも悩ましいものですが、実はこれらは比較的かんたんに対策できる問題。具体的には、会社にスニーカーを常備したり、オムツや食料を多めにストックしたり、簡易トイレを用意しておいたり、といったことで対策できます。「この3点はハード面の問題です。それよりも防災力アップに必要なのは、ずばりソフト面です」と冨川さん。具体的には次のようなことだそうです。【都会ママ防災力アップの3つのコツ】1.地域コミュニケーション「遠くの親戚より近くの他人」。近所の方との関係が災害時は大きな力に。2.家族のルールの徹底家族がバラバラで被災した場合に備えて、連絡方法や集合先についてのルールを話し合っておく。3.自分の目線で考え、防災用品をそろえること防災は十人十色。生活スタイルや家族構成、職場、自宅の場所や時間帯を思い浮かべながら必要なものを考える。持ち出しリュックは準備していても、実際に誰がいつ持ち出すのかなど、行動のシミュレーションまではできていない人も多いのではないでしょうか。ぜひこの機会に考えておきたいですね。 ■想像力こそ防災力! 自分に合う防災を想像するヒント前述の「3. 自分の目線で考え、防災用品をそろえること」にもつながりますが、「想像力こそ防災力」だと冨川さんはいいます。状況は家庭によって違うので、わが子やわが家を守る防災について想像し、それにあわせた対策が必要です。田舎の場合、車が防災拠点になることもありますが、都会では車を持っていない家族も少なくありません。避難所へ行く場合や災害後の夜道では性犯罪などのリスクもあるので、小さい子どもやママにとっては自宅が安全なら自宅で生活するほうが安心。そんなことを考えると、自宅での備えの重要性もより実感できるのではないでしょうか。ほかにも想像するための視点のヒントを、本からいくつかご紹介します。●年齢乳児なら1週間分のミルクの備え、幼児の場合は離乳食を作る備えが必要。子どもによってはアレルギーやアトピーにあわせた備蓄も必要。衣類やクツもサイズが合ったものを用意。●都心に住居都心に住んでいる場合、帰宅難民になる可能性も高いので、常時携行するものを熟考。住宅密集地なら火災の際の避難方法も検討を。●季節の備えカイロやアルミシートなどの防寒グッズのほか、夏の熱中症対策も必要。衣類も含めて季節ごとに見直しを。●簡易トイレ簡易トイレを大人が使うときは目隠しになる風呂敷やポンチョのようなものが必要。子どもはうまくできないこともあるので一度使ってみて使いやすいものを備蓄する。■保育園や園との連携はどうする?働くママの場合、子どもを保育園などに預けているあいだに、災害が起きる可能性も高いですよね。「いざというときにスムーズに連絡がとれる手段を決めておくことも、防災の一部だと思います」とアベさん。●保育園や学校との連絡手段を決めておく東日本大震災では、子どもたちが高台に避難していたのに、通常のルールに則って親が迎えに行き、津波に飲まれてしまったこともありました。熊本地震は夜遅くでしたが、震源地のそばにある空港保育園で一番苦労したのが、園児や家族の安否確認だったといいます。災害時の連絡手段や、被災の状況に応じた避難場所について、あらかじめ園や学校と確認しておくとよいでしょう。●SNSを有効活用する活用方次第では、かなり心強いSNS。空港保育園ではLINEを使ってオムツやミルクなど足りない物資を集め、保育園で必要なママに配ったそうです。また、東日本大震災のとき、SNSからのSOSによって気仙沼で孤立していた住民446名が助け出された事例もあります。アベさんも「いざというときのSNS。活用法について考え、日頃から友人・知人とつながっておくのがおすすめ」と話します。とくに災害後は人とのつながりが大事。人と話すことによってストレスが緩和されることもわかっています。子どもの心のケアのためにも、大人の心が安定していることはとても大事です。本にはほかにも地震対策を考えたミニマリストや日本防災士会などへの取材でわかった防災力を高めるコツが多数紹介されています。イマドキのミニマルな暮らしの視点を取り入れ、インテリア性を損なわない防災アイディアは、すぐに真似したくなるものばかり。いざというときに家族を救うのは「毎日少しずつの意識」だというアベさん。まずは「今いるこの場所で、今この時間に地震発生したら?」とシミュレーションしてみることからはじめてみるのもよいかもしれませんね。 『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』 アベナオミ著(株式会社学研プラス) 1200円(税別) 宮城での被災経験をふまえた「熊本応援ツイート」が話題となったイラストレーターによる、防災&避難生活の心得集。著者が体験した東日本大震災と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術をイラストでわかりやすく掲載。さらに都心でママ防災に取り組むNPO法人ママプラグや熊本地震の震源地に近い空港保育園を取材し、防災力を高める秘訣も紹介。必ずやって来る「その日」に備える、防災初心者にもわかりやすい書籍。
2019年03月08日京都・二条城からほど近い路地の一角にある、キッチン用品を中心とした日用品を扱うお店 「ラダー(LADER)」。大きな窓から心地よい光が差し込む店内には、カトラリーをはじめ、調理器具やスポンジなど、さまざまなアイテムが整然と並べられている。以前は、京都・東九条にあるビルの2階にお店を構えていたが、2017年7月に今の場所に移転オープン。取り扱うアイテムの特性上、女性客がメインなことから、ベビーカーを押して来店する方も多いようで、1階という立地もこの場所にオープンする決め手になったという。店内に並ぶアイテムは、使用感のよさはもちろんのこと、長く使える素材や、手入れのしやすさも考慮した上で、“家に置きたいと思えるアイテムであるかどうか”を基準にセレクトしている。個性が強すぎるデザインよりも、他のアイテムと並べた時に調和がとれる美しいデザインであることも重要なポイントになっている。アイテムごとの価格設定にもこだわっていて、洗いかごやまな板など、一つあれば事足りるアイテムは多少値が張るものでも買い付けをし、複数必要になる保存容器などは、気軽に買いそろえることができるようにコストを抑えた設定を意識しているという。取り扱う一つひとつのアイテムには、実際に使用した感想を綴ったコメントが添えられている。「きれいだけどデザインの個性が強くないものを選んでいるので、一見すると何がいいのか分かりづらいと思うんですよね。なので、何故そのアイテムをセレクトしたのか、何がどういいのかを言葉にしないと伝わらないんじゃないかと思って付けました。」と店主の橋本さん。コメントを読んでいると、生活に馴染むことで生まれるアイテムの魅力が伝わってくる。さらに、店内の奥にはテストシンクも設けられ、一部の商品を実際に手に取って使用感を確かめることができる。「いいカトラリーってなんだろう? 」という疑問を抱き、さまざまなカトラリーを手に取ってリサーチしていた際に、スプーンの口当たりを実際に確かめたくなったという。「食べ物には試食があって、服には試着があるのに、どうして道具には試用がないんだろう? 」という思いから、購入前に気になる点をクリアにできるようにと設置された。実際に使用することで、見た目だけでは分からない使用感や自分との相性に気づかされる。新しい道具を手に入れる楽しみだけではない、使用する楽しみまでも想像させるアイテムの数々。自分にぴったりの、とっておきの一品を見つけに行ってみてはいかがでしょうか。【店舗情報】ラダー(LADER)住所:京都府京都市中京区西ノ京職司町河原町67-38時間:11:00~18:00定休日:水曜日(臨時休業あり)HP:
2019年02月26日介護が始まると、何かと介護用品が必要になるもの。レンタルでまかなえるものは借りて済ませたいと思う方もいることでしょう。この記事では、介護用品のレンタルサービスを提供している業者を、利用料金や取扱い用品と合わせてご紹介します。介護保険が適用できるレンタル品とは?レンタルできる介護用品にはさまざまなものがあります。そのうちの13種類は、要介護者が在宅生活を維持することができ、介護者の負担が軽減しうる用具である「福祉用具」として、介護保険を適用してレンタルすることができます。1~3割程度の自己負担でレンタルができるため、経済的負担を軽減できますね。介護保険を適用してレンタルするには介護度に条件があり、大半が要介護度2~5、一部のみ要支援、要介護度1から適用可能です。<13種類の福祉用具>車いす車いす付属品特殊寝台(介護ベッド)特殊寝台付属品床ずれ防止用具体位変換器手すり☆スロープ☆歩行器☆歩行補助つえ(松葉杖など)☆認知症老人徘徊感知機器移動用リフト自動排泄処理装置レンタル業者が貸し出しているものも、主に上記の13種類。自費であれば要介護2~5以下の人であってもレンタルが可能です。(☆のみ要支援から介護保険の利用可能)なお、介護保険を利用して介護用品をレンタルする場合は、まずケアマネージャーを通して手続きをする必要があります。 介護用品のレンタル業者5社をご紹介介護用品のレンタルを行なっている業者のうち、5社をご紹介します。ダスキン福祉用具に当てはまる13種類の介護用品を、計約3,100アイテム揃えています。介護保険が使えない人でも借りられますよ。専門知識を持ったスタッフが選定の相談、アフターケアを担当。見積りを出してもらうことも可能です。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト料金例:車いす:4,300円/月~電話番号:0120-100-100(8:00~20:00)>公式サイト株式会社トーカイ介護保険適用者、自費ともにレンタル利用可能です。サイトからカタログPDFのダウンロードができますが、価格は問い合わせが必要です。契約期間は1ヶ月から。問い合わせは各事業所のほか、サイト内にフォーマットもあります。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置、吸引器(介護保険対象外)料金例:要問い合わせ電話番号:事業所によって異なる(事業所一覧はこちら)>公式サイトメディケアセンター福祉用具専門相談員に選び方をアドバイスしてもらえます。サイトに書かれている自己負担額は介護保険適用後の1割負担額。介護保険外のレンタルの相談にも乗ってもらえます。問い合わせは各事業所への電話または問い合わせフォームより。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置、吸引器(介護保険対象外)料金例: 車いす2,500円/月~、介護ベッド1万円前後/月~電話番号:営業所によって異なる(営業所一覧はこちら)>公式サイトソネット株式会社介護保険対象の介護用品をレンタルしています。365日年中無休で営業しているため、いつでも相談可能です。サイトからレンタル品のカタログがダウンロードできます。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト料金例: 車いす3,000円/月~、介護ベッド1万円前後/月~電話番号:027-251-4410(9:00~18:00年中無休)>公式サイトヤマシタコーポレーション使用シーン、利用者の状態、介護保険の対象種目など、さまざまな選び方で商品を検索できます。365日対応。福祉用具専門相談員の資格を保有した社員が選び方の相談にも対応しています。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置料金例: 車いす4,000円/月~、介護ベッド8,000円前後/月~電話番号:0120-203-001(9:00~18:00)>公式サイト 介護用品レンタルで医療費控除は使える?介護保険制度下での医療費控除の対象項目については、以下のとおり定められています。介護保険制度の下で、介護サービス事業者から要介護者又は要支援者が提供を受ける居宅サービスや介護予防サービスの対価のうち、療養上の世話の対価に相当する部分の金額は、医療費控除の対象となります。No.1127 医療費控除の対象となる介護保険制度下での居宅サービスの対価|国税庁より引用つまり介護用品のレンタルは、医療費控除の対象外です。介護に関して医療費控除が適用となるのは「サービス」そのものであり、「療養上の世話の対価に相当する部分」であるのが現行の医療費控除の決まりだからです。 レンタルを賢く利用して介護者・本人の快適な生活をレンタル品は、業者が定期的にメンテナンスを行なうなど、アフターケアも充実。身体に合わなければ交換もできる点も購入とは異なるメリットです。介護用品をレンタルすることで、介護者・本人の負担を軽減し、快適な生活を送りたいものですね。 参考:介護保険で購入できるもの | 福祉用具レンタル・販売 | サービス・事業 | セントケア・ホールディング株式会社【はじめての方へ】福祉用具をレンタルするときに知っておきたいこと|LIFULL介護(旧HOME’S介護)No.1127 医療費控除の対象となる介護保険制度下での居宅サービスの対価|国税庁2介護保険サービスの対価に係る医療費控除について|国税庁
2019年01月31日ベビー用品は子どもが成長したらすぐに使えなくなるというのが一般的ですが、今回は成長に合わせて長く使えるベビー用品をご紹介します!北欧生まれのベビーブランドである〔STOKKE(ストッケ)〕から2018年の秋冬に新発売されるアイテムは、どれも洗練されたおしゃれなデザイン。デザインも品質もハイクオリティのベビー用品は必見ですよ!ロングセラーの木製ハイチェア☆《トリップトラップ》まずご紹介するのはロングセラー商品となっている《トリップトラップ》。45年間以上にわたって販売され、累計販売台数は1,000万台を突破しています!人間工学に基づいてデザインされたこちらのアイテムは、「小さな子どもが家族と共に食卓を囲むことができるチェア」がテーマ。別売りの《ニューボーンサポート》をつければ新生児から使うことができ、その後は成長に合わせて座板と足のせ板の高さを調節することができます。最終的には足のせ板を座板として使用すれば、大人になっても使い続けることができちゃいます♪いいものを長く愛用する北欧の文化を体現した《トリップトラップ》はそのデザイン性の高さから、ニューヨーク近代美術館「MOMA」の永久展示品に登録されているんです☆長い間たくさんの人に愛されてきた《トリップトラップ》から新色が発売されます。2018年の秋冬に登場したカラーは「ミッドナイトブルー」と「プラムパープル」の2種類です☆「ミッドナイトブルー」は北欧の美しい自然からインスパイアされていて、夜空の色を深みのある青で表現。一方、「プラムパープル」は収穫されたばかりの果実をもとにしたはっきりとした紫色に。ベビー用品には珍しい色味なので、落ち着いたカラーのアイテムを探している方はぜひチェックしておきたいところです。ゆりかごからハイチェアまで☆《ストッケステップス》次にご紹介するのは、ゆりかごとハイチェアを兼ね備えた《ストッケステップス》。こちらのアイテムは生まれてすぐのときから10歳頃になるまで、子どもの成長に合わせて使うことができます。ゆりかごとハイチェアは、別々でも組み合わせても便利に使うことが可能。安全性や快適さなどはもちろんのこと、耐久性や品質もハイクオリティです☆さらには人間工学を取り入れたシートのデザインになっていて、まさに子どものための工夫が詰まったアイテムなんです!2018年の秋冬に発売されるのは「ミッドナイトブルー」のチェアレッグ。座板や背もたれはホワイトとブラックの2種類ですが、新しいカラーのチェアレッグと組み合わせれば、また違った印象になりますよ!ホワイトとの組み合わせはコントラストが美しいスッキリした印象になり、ブラックとの組み合わせはシックなインテリアにも合うスタイリッシュな印象に仕上がります☆お部屋の雰囲気に合わせて選べるのはうれしいですよね。丸いかたちのベビーベッド☆《ストッケスリーピー》最後にご紹介するのは《ストッケスリーピー》。四角いものが多いベビーベッドを楕円形にデザインし、子どもが安心感を感じられ、見た目もやさしい雰囲気になっています♡こちらのアイテムは生まれてすぐの赤ちゃんに最適なサイズから最大で165cmまで調節することが可能。最小サイズは幅わずか67cmのミニベッド。キャスターが付きなので、移動も楽に行えます☆その後、子どもが立てるようになったときは底板を下げることで転落防止もばっちりですよ。さらには《ジュニアベッドキット》(別売)を装着することで、長さ165cmのジュニアベッドにもなります。2018年秋冬の新色として、新たに発売されるのはとってもやさしい雰囲気のミントグリーン。北欧の森の美しさや落ち着きを表現した色味はかわいくナチュラルな見た目なので、お部屋のインテリアとも相性抜群なんです!お子さんの成長に合わせて使い続けても子どもっぽくなりすぎることはありません。成長に寄り添うベビー用品〔STOKKE〕のベビー用品をご紹介しましたが、どれも子ども向けの商品とは思えないおしゃれなデザインですよね。しかも、赤ちゃんのころから大きくなるまで使い続けられるのもポイント☆子どもの成長に合わせて専用のアイテムをそろえたり、買い替えたりするのが一般的でしたが、〔STOKKE〕のベビー用品なら成長しても長く使うことができます!お子さんの成長にずっと寄り添ってくれるアイテムとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。
2018年12月09日防災グッズは、市販されている物を購入することである程度をカバーすることができます。しかし、東日本大震災を体験した筆者は、それだけではカバーできない部分もあるということを、身をもって体験しました。今回は、防災グッズとして必要なものを迷わず準備できるように「衣食住」の3つに分けて用意する方法を書きます。■ 最初の避難時に持ち運ぶ防災グッズの準備基本は、市販されているものを使ってもいいです。ただ、不足部分を補うために準備しておきたい(持って出た方が良い)ものを「衣食住」に分けて準備することをおすすします。ポイントは、いかにコンパクトにまとめて背負えるかです(両手が使えることが大切です)。「衣」の準備ここは、衣類など身につける物と考えてください。雨風に強い上着(季節を問わずウィンドブレーカーのような上着は重宝します。)タオルと大きめバスタオルなど(拭くことも掛けることもできます)生理用品(1日分は試供品などで補えます)「食」の準備缶詰(カンパンやパンなど、開けたらすぐ食べられる物)飲料水(長期保存水がオススメです)甘い物(すぐに口に入れられるアメなど)「住」(生活必需品)の準備レジ袋(ゴミ袋だけでなく三角巾などにも使えます)携帯トイレ懐中電灯(予備の電池も一緒に)スマホを電池で充電できる物軍手(家族分)応急処置用品(薬や絆創膏などの衛生用品)重要書類などのコピー(保険証・保険関係書類・口座番号などをケースにひとまとめに)母子手帳のコピー(子どもの病歴や出産時、予防接種の有無のページ)小銭ポケットティッシュ(いくつか)アルミのブランケットこれらをリュックに入れていきますが、重さに注意しましょう。実際に背負って避難をしたときは、詰め込みすぎていたせいもありますが、重くて大変でした。そこに幼児を抱えていましたので、余計に大変だったのを覚えています。入れる物は厳選し、できるだけ軽くしましょう。■ 災害がおさまってからの「第2の防災グッズ」災害がある程度おさまり、日中に自宅に戻れることがあるかと思います。その時は、ライフラインが止まっていることも十分にあります。また、買い出しに行っても買えないこともあります。その時のために2つ目の防災グッズが必要なのです。その中身をご紹介します。「衣」の準備家族全員分の着替え1日分(ジャージなど長袖長ズボンで動きやすい服)トラベル・サウナ用の紙の下着(使い捨てができるので便利です)体ふき用シート除菌用シートコンパクトタオル(水で戻すことができるものが便利)マスク「食」の準備温めなくても食べられるもの(ご飯に味がついておかずがいらない物がオススメ)飲料水入れ(折りたためる容器がオススメです。給水が始まったらすぐに用意できます)割り箸プラスティックコップ(おわんの代わりになります)今回は一部しかお見せしていませんが、最低でも家族が2日程度食べられる分を用意しておきましょう。「住」(生活必需品)の準備ライターやマッチ(火を起こせる物)ランタン(予備の電池も)カイロ(暖を取れるように用意しておきましょう)レジ袋箱ティッシュ歯磨きシート(水を節約できます)丈夫なカバン(物の運搬など多岐に亘って使えます)物を入れるものはリュックでなくても大丈夫ですが、運びやすい容器やカバンを用意してください。ちなみに筆者宅はボストンバッグです。■ 乳幼児がいる場合は中身に工夫を子どもを抱いて避難ができるようにしなければならないのですが、できるだけ軽い物を中心に用意することをオススメします。防災グッズに用意しておくといい子ども用品ベビーフードスティックシュガーおしりふきだーちゃん / PIXTA(ピクスタ)使い捨てほ乳瓶粉ミルク(スティックタイプ)おむつ(圧縮袋で小さくすると少しでも多く用意できます)歯磨きシート抱っこヒモやスリングなど赤ちゃんの薬着替えネームタグ(子どもと親の氏名・携帯番号など)母子手帳Graphs / PIXTA(ピクスタ)子どもが安心できるおもちゃ(これは必須です)JanPietruszka / PIXTA(ピクスタ)子どもの成長によって変わってきます。ですから、「サイズが変わったとき」や「衣替えのとき」などに見直しをすることをオススメします。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。災害で避難を余儀なくされる状態になって時は、意外とパニックになってしまうものです。「これだけ持って、さっと避難できる」ようにしましょう。避難先では不安を感じてしまうことが多いですが、2つ目の防災グッズがあるだけでその不安もかなり和らぎます。筆者の経験が、今後少しでもみなさんのお役に立てたら嬉しいです。
2018年11月09日トップライター:川筋真貴「NHK ニュース・防災」は、NHKのニュースや天気・災害などの情報をまとめてチェックできる、ニュース&防災情報アプリです。データマップで台風の予想進路や気象警報・注意報などを確認したり、自分が設定した地域の災害情報をプッシュ通知で受けとったり、大切な家族の安全を守るための情報収集をはじめてみませんか。タイトル画面、ストアでのアプリ検索結果の画面NHK ニュース・防災万が一の災害時にほしい情報満載。身近な地域の状況を知ることができる防災アプリ「NHK ニュース・防災」は、防災情報を中心に収集できるアプリです。NHKのニュース記事や天気予報などの情報を無料で閲覧できるほか、万が一の災害時に活用できるプッシュ通知などの機能が満載。自分が設定した地域の台風・竜巻・地震・津波などの災害情報や、自治体からの避難情報、避難場所までの経路の確認、災害時の放送同時提供やライブ配信など、いざというときに必要な情報を得ることができます。親子で楽しむ使い方iPhoneまたはiPadでアプリを起動すると、「NHK NEWSは通知を送信します」というメッセージが表示されます。「許可」をタップしましょう。アプリを起動するとNHKニュース・防災アプリ規約が表示されます。内容に問題がなければ、「同意して続行」をタップしましょう。アプリの使いかたの説明が、画面上に表示されます。使いかたを確認したら、「アプリを使う」をタップします。次は、チュートリアル画面に移行します。ここで基本的な操作方法を確認しましょう。地域の設定は、ホーム画面の左上にある「歯車」→設定画面で「地域の設定1」→ 「都道府県」 → 「市町村」を選択すると完了です。地域の設定で現在地を設定する場合は、「現在地を登録/現在地を取得」を選択。「位置情報の利用を許可しますか?」というメッセージが表示されたら、「許可」をタップしましょう。プッシュ通知の設定は、ホーム画面の左上にある「歯車」→設定画面で行ないます。初期状態では、すべて通知する設定になっているので、「設定」→「プッシュ通知の設定」で通知が不要な項目をオフにし、画面左上にある「保存」をタップしましょう。ホーム画面の下に表示されるメニューの「データマップ」を選ぶと、地図上で「雨雲データマップ」や「メッシュ気温」、「気象警報・注意報・土砂災害警戒情報」など、さまざまな気象情報を見ることができます。※現在地の位置情報の利用を「許可」にしている必要があります。ホーム画面下の「災害情報」からは、全国の災害情報を確認することができます。学ぶアプリ案内人のツボ特定の地域の災害情報だけをチェックしたいときにぴったり!現在地のほかに子どもがよく行く地域、パパの出張先や祖父母の家などの地域も必要に応じて登録しておけば、それぞれの地域の気象警報・注意報や避難情報もすぐに確認できます。突然の大雨や熱中症情報などの通知機能も充実していて安心ですね。さっそく、わが家の必須アプリに決定しました。【DATA】アプリストアのスクリーンショット3点アプリ名:NHK ニュース・防災(NHK:Japan Broadcasting Corporation)価格:無料対象学年:すべて【iPhone・iPad】ニュース-防災/id1121104608?mt=8&ign-mpt=uo%3D4カテゴリー:ニュースAppレーティング:4+【Android】カテゴリー:ニュース&雑誌コンテンツレーティング:3歳以上※紹介した手順・情報は執筆時のものです。川筋真貴(かわすじまき)中学校の国語教員を経てライターに転職。女性向けの媒体での執筆が多く、IT関係からファッション・ペット・インテリアまで、女性のライフスタイルに役立つ記事の作成を得意としている。趣味は長年続けている茶道と御朱印集め。東京都在住。
2018年10月03日2018年9月6日早朝に起きた北海道胆振東部地震。最大震度は北海道で初めての震度7という非常に大きいものでした。今年は台風による被害も多発しており、私たちもいつ自然災害に見舞われるかもしれません。そんなときに子どもを守れるのは親だけ。そのためにもいざというときの対処法を知っていることはとても重要です。そこで今回は、2011年の東日本大震災で被災したママたちの経験をもとに作られた、私がおすすめする防災本を2冊ご紹介したいと思います。 『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』(アベナオミ著/学研プラス) 宮城県在住のママイラストレーター、アベナオミさんによる防災&避難生活の心得集。震災時にあってよかったものや「3.11」以降も続けている防災術などについて紹介しています。 今回の北海道胆振東部地震でもそうだったように、地震が起きると停電や断水などが続くこともあります。そんなときどうやって明かりを確保するか、断水していてもできる調理の方法、冷蔵庫が使えなくなったときのためにストックしておきたい食材など、被災を経験したママならではの具体的なアドバイスが参考になります。コミックエッセイもまじえながら書いているので、子育ての合間にも気軽に読むことができますよ。 『被災ママ812人が作った子連れ防災実践ノート』(MAMA-PLUG著/KADOKAWA) 子どものいる家族にとって必要な備えを、子育てママの視点から実践しやすいようにまとめた1冊。書き込みができるノート形式になっていて、最後まで書き終えるころには必要な防災が備わっているという仕組みです。 大地震が起きると携帯電話が通じなくなり、交通も麻痺するため帰宅困難者になることも考えられます。もしも家族がみなバラバラの場所にいて連絡が取れなかったらどうするか話し合ったことはありますか?防災グッズだけでなく、そうした必要な備えについても書かれているので、どこから手をつけていいかわからない、家族にも防災の意識を高めてほしいという人は必見です。ぜひ家族といっしょに話し合いながら取り組んでみてください。 大地震はいつ起こるか予測ができません。それだけに日頃の備えがとても重要です。実際を被災したママたちの体験談からは学ぶべきことがいっぱい。家族みんなで防災について考えてみてはいかがでしょうか?著者:妹尾香雪女性誌・書籍・WEBなどで、女性のライフスタイルについて執筆。プライベートでは一児の母として子育ての真っ只中。ワーキングマザーとして自身の育児体験に基づいた記事を提供している。
2018年09月19日今年は例年に比べて自然災害が多く、防災について真剣に考え、向き合うシーンが増えました。「いつかやろう」と思いながらも、そのタイミングをはかりかねることも多いですが、是非この機会にご家庭でも防災グッズの見直しや点検を行いませんか?ライフスタイルや、家族構成によってその内容は異なってきますが、今回ご紹介したいのは人気のインスタグラマー、Tammy(@t_ammy) さんの防災の備え方。丁寧な暮らしで人気のTammyさんですが、今回防災の備蓄品を刷新されたとのこと。見直したポイント、備えについての考え方を教えて頂きました。自分のライフスタイルにあった備えをすることが大切1995年に起こった阪神大震災を経験されたTammyさん。そこから災害への備蓄品を強く意識されているようです。「防災グッズは阪神大震災あたりよりきちんと揃えています。でも...暮らしの場所が変わったり、子供たちが成長したり、幸いにも揃えたものを使うことなく消費期限が過ぎて行くので、住む場所 家族年齢など生活環境で防災グッズも変わってきて中身は見直す事が必要になります。今は わが家は夫婦二人暮らし。海辺ですが高層階なので万が一のことが起こっても、マンションに異常が見られない限り、家でいることの方がきっと安全だという前提で、ライフラインのストップした家の中で暮らす事を主としつつも、避難することも想定に備えています」今までは家の中に何かしら食べるものがあると想定して、水しかストックされていなかったというTammyさん。今回全く欠いていたという備蓄食を揃えられました。Tammyさんが選んだのは「いつでもおいしい!どこでもおいしい!」をコンセプトに、味にもパッケージにもこだわった新しい備蓄食#IZAMESHI水だけで作れるごはんや、開けてそのまますぐに食べられるおかずなど、便利なだけでなく味も満足できる長期保存食です。⇒ 新感覚保存食「IZAMESHI」 また一般的な市販の水の賞味期限は、製造から1年から2年ほど。IZAMESHIの水は天然弱アルカリイオン水でありながら、長期保存が叶う「7年保存水500ml」。水はケースで備蓄しておきたいですが、賞味期限を当面気にしなくていいのは安心ですね。⇒ IZAMESHIいざという時の必需品7年保存水500ml24本セット ⇒ IZAMESHIいざという時の必需品7年保存水2L6本セット スマホの充電対応は?今の時代にあわせた見直しを市販の防災セットは自分に必要ないものが入っていたり、一見便利なようでかゆいところに手が届かないことも。自身で揃える場合、やはり手間はかかりますが、実際防災用品が必要となった場合の心強さは違います。見直しの度に、継ぎ足し方式で中身を見直しているTammyさん。使わなくなったスーツケースを使用しています。「万が一 点火しないと困るので、チャッカマンはメーカー違うもの二種類を。サウナスーツは真冬の寒さしのぎに...。歯ブラシには歯磨き粉ついたもの。」「今の時代一番真っ先に必要とするものは、やはりスマホの充電を確保すること。防災ラジオには手廻しの充電機能付きやソーラータイプもありますが、持っているスマホへの充電ソケットが自分のスマホに対応しているか確認が必要です。android→iPhone にしたので今回変更しました。」大変な時だからこそ、気分があがる小さな工夫と余裕を災害時は気持ちにも余裕がなくなるもの。そんな時だからこそ、ちょっとした余裕を持つことは大切です。Tammyさんは今回、それまで普通のジッパーバッグを、ちょっと気分があがるものに入れ替えたそうです。心身ともに大変になるからこそ、余裕のある時に小さな工夫を凝らすのは素敵なアイデアですね。⇒ ジッパーバッグB5(15枚入り)「ストックホルム」 「そんなこんな見直しして詰め込んで、わが家の防災グッズ置き場は玄関横ドア開けた部屋のここ。DEAN&DELUCAのバッグは愛犬の防災グッズです」気になる愛犬用のグッズは、・折りたたみの器とフード・ペットのシートマンションで缶詰になる場合を想定すると、室内犬用にペットシートをストックしておくのは大切。これもライフスタイルにあわせた備蓄といえますね。またいざという時のために、大切な人とルールを決めることも忘れずに。安全な場所を知り、備え行動することが大切だとTammyさんはおっしゃいます。これを期に、家族で自分たちの避難場所、いざという時の連絡方法を見直し、再確認しておきましょう。揃えたもの、使わなくてそれでよし!と笑える気持ちを大切に時間やお金をかけて揃えても、使わずに終わっちゃう。そう考えると、なかなか備蓄品と向き合う気分になれないことも。「揃えたもの使わなくて結構!それでよし!この揃える時間、家族を思う、大切な命を守る作業でした。こんなに揃えっちゃってさぁ〜なんて笑い話で時間が過ぎていきますように!!」Tammyさんはそんな気持ちが大切と締めくくります。「今年も使わなかったね、よかったね」という基本の気持ちを忘れがちになってしまう防災の備え。笑える気持ちが何より大切です。9月1日は防災の日。気持ちも荷物もリセットする大切な月。いざに備えて備蓄品とルールを見直しましょう。⇒ イザメシ&長期保存のデニッシュ感など、防災特集はこちら ⇒ 一番人気の3日分セット、10日20時より僅少再入荷です。 = 文:大西佳葉 = ■食のはなし ■暮らしのはなし 【ご紹介したアイテム】 「いつでもおいしい!どこでもおいしい!」をコンセプトに、味にもパッケージにもこだわった新しい備蓄食「IZAMESHI」。 「IZA(イザ)」という言葉には、非常時だけでなく風邪を引いて出かけられない時など、日常のいざという時という意味も込められています。
2018年09月10日近年、日本全国での災害が相次いでいます。今回は、事前に準備しておきたい防災グッズについて。防災グッズを準備したいけれど、実際、自分にとって必要なもの、どんなものを用意すればいいのでしょうか?今からチェックしたいポイントや防災グッズのアレコレについて、これまでの記事の中から関連記事5本をまとめてお届けします!■ 1・車に積んで置ける「防災安心セット」いざというとき防災グッズを家の中から持ち出すのは大変です。車に積んでおくのがいいという意見も。「防災安心セット 水・食料7年車載用」は、水と食料、簡易トイレ、マスク、ホイッスルなどの必需品が、鞄サイズの箱にコンパクトにまとめられています。水と食料の賞味期限は7年。車に積んでおくだけで安心感が違いますよ!車にも設置、最低必要な「防災安心セット」■ 2・とってもスリム!A4ファイルサイズの「防災セット」コンパクトと言えば、こちらの防災セットもおすすめ。本棚や隙間に収納できるA4ファイルサイズの防災セットで、オフィスや避難先での1日分の滞在を支援する「災害備蓄セット」と、避難先からの帰宅時に使うことを想定した「災害帰宅セット」の2種類があります。短期間の間の備蓄「災害備蓄セット」「災害帰宅セット」■ 3・簡単に使いこなせない「防災セット」がなぜ注目されるのか被災すると便利さとは程遠い環境に身をおくことになります。そのとき本当に必要となるのは、使いやすさ重視の受動型の防災セットではなく、行動力を高めるような能動型の防災セットなのかもしれません。目からウロコの視点で作られた防災セットは、見た目、内容ともにクールでカッコく、普段から使い込みたくなるようなアイテムが詰まっています。受動型防災セット「ライフライン・サポートパック(LIFELINE SUPPORT PACA)」■ 4・機能性抜群!災害ボランティア用ブーツ女性防災ボランティアの声から生まれたのが、災害ボランティア用ブーツです。普段はレインブーツとして使えるようにカラーやデザインにこだわっています。釘などを踏み抜かないように靴底に鉄板が入っており、完全防水仕様。折りたたむこともできるので、持ち運びも楽々です。折りたためる災害ボランティア用ブーツ■ 5・普段使いに兼用できる防災グッズ5つ長期間、物置きで防災グッズを眠らせていたら、いざ使おうとしたとき劣化して使い物にならなくなっているおそれもあります。普段使いと兼用できる防災グッズをそろえておけば、そうしたリスクをなくすことができます。こちらの記事では、非常時だけでなく日常でも使える5つのアイテムをご紹介しています。普段遣いにもOK!兼用防災グッズ5つ
2018年09月08日おうちに愛犬を飼っているみなさん、ワンちゃんの防災対策はしっかりとできていますか?災害時に用意しておきたい、水飲み用の持ち運べるボトルやエチケット袋などが入った《スペシャルオータムボックス》が、〔こいぬすてっぷ〕より発売されました。販売期間は2018年9月1日(土)~10月31日(水)までの秋季限定!自宅用はもちろん、愛犬家のあの人へのギフトとしてもおすすめです♡〔こいぬすてっぷ〕って?全年齢、全犬種向けのギフトボックスが発売!業界唯一となる“獣医師監修”のもと、子犬の月齢に合わせた育て方本や厳選グッズのお届けサービスを展開する〔こいぬすてっぷ〕。2018年夏には、全年齢と全犬種に向けた夏季限定のギフトボックスが販売され話題となりました♪今回、秋季限定で販売されるのはその第二弾!中身は“愛犬の防災”をテーマにセレクトされたグッズで、災害時の備えとして常備しておきたいラインアップです。サイズは全部で3種類!愛犬の体重にあわせて選ぼう♪※画像はMサイズのセット内容販売期間:2018年9月1日(土)~10月31日(水)価格:3,980円(税込)ワンちゃんのサイズにあわせて、3つのサイズから選ぶことができます。詳しいセット内容は、こちらを参考にしてみてくださいね♪<全サイズ共通>●ループ・ステンレスボトル●ループ・ディスペンサー●わんこのUNCO●犬用パンケーキミックス●防災対策情報誌<各サイズ別(S、M、Lサイズ)>●それぞれの犬種にあわせたオモチャ各2点<先着100名限定※なくなり次第終了>●ペット用飲料水《アクアプーラ500ml》==========================<サイズの目安>Sサイズ:犬の体重5kg以下Mサイズ:同5~10kgLサイズ:同10kg以上さっそく中身をチェック!水の持ち運びに便利な《ループ・ステンレスボトル》カラビナ付きのキャップ部分が水飲みボウルになる、ステンレス製のボトルです。全部で8色あるというこちら、何色が届くかは開けてみてのお楽しみなのだそう♪今回入っていたのはオレンジでした!あざやかな色合いがハロウィンっぽいですね♡開けてみた図♡手になじむ持ちやすいフォルムが◎エチケット袋もスマートに♪《ループ・ディスペンサー》お散歩には必須の犬用マナー袋をコンパクトに携帯できるアイテム。グリーンティーの香りが付いたマナー袋がセットされているので、開けてすぐに使うことができますよ♪こちらもカラビナ付きで持ち運びに便利!防災用持ち出しリュックに付けておいてもいいですね。マナー袋を広げてみました!500mlペットボトルくらいの幅があります。気になるあの匂い対策に!《わんこのUNCO》やや衝撃的な商品名のこちらは、ワンちゃんの排泄物の匂いを抑えてくれる消臭剤。他の人と一緒に避難しなければならない防災時や、おでかけの際の車内など、匂いの気になるシーンで大いに役立ってくれそうです!天然木材成分を使用した薬剤は、そのまま土に還るので環境への配慮も◎もちもち米粉♡《犬用パンケーキミックスパンプキン》長崎県産の米粉とかぼちゃ粉末を使った、こだわりのパンケーキミックス。小麦アレルギーのあるワンちゃんも安心して食べることができます。グルテンフリー製法で作られており、もちもちとした食管がポイントなのだとか♡愛犬と一緒に過ごすおやつタイムは至福の瞬間ですよね♪避難するときに気を付けることは?普段から準備しておきたいことなどをまとめた《防災対策情報誌》同梱される《防災対策情報誌》には、愛犬との災害時に覚えておきたい避難所での過ごし方や、日ごろから実践しておきたいトレーニングなど、知っておくと役立つ情報がA4サイズの用紙両面にまとめられています。かさばらないので、小さく折りたたんでバッグの中に入れておくのもいいですね。ちなみに、ペット栄養管理士による、先ほどのパンケーキミックスを使った絶品レシピも紹介されていますよ♡キュートでポップなハロウィン風♡犬用オモチャ(Mサイズ)なんともいえない表情がキュートなこちらは、Mサイズに入っている犬用オモチャ♪左の《エージェントG》はピラミッド型のフォルムで、くわえて遊ぶのにピッタリ。右の《ハロウィンタマゴパンプキン》は、くわえると空気が抜けて、子どものピヨピヨ鳴る靴のようなかわいらしい音が鳴ります♡(笑)先着100名限定!《アクアプーラ》がもらえる♡販売期間中に購入した先着100名限定で、なんとペット用の飲料水《アクアプーラ(500ml)》がもらえます♡このまま防災用に備蓄できるのもいいですね。なくなり次第終了になるので、気になる方はお早めにゲットしてください♪まとめ〔こいぬすてっぷ〕から、期間限定で販売される《スペシャルオータムボックス》をご紹介しました♡9月1日は防災の日でしたが、ペットの防災対策までは意外と見直せていないという方もまだまだ多いようです(※)。そういえば考えられていなかった、という方は今からでも、ぜひおうちの防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか?普段使いもできる防災グッズが詰まった《スペシャルオータムボックス》は、大切な愛犬や、お世話になった愛犬家の方に贈るギフトとしてもおすすめです♪※〔こいぬすてっぷ〕調べ
2018年09月07日筆者がお客様に収納でお困りのことを聞くと「防災グッズの置き場所」について聞かれることがあります。災害時の備えとして防災グッズを用意することは一般的になりました。防災グッズといっても、セットになっているものを購入されている方、水や缶詰などバラバラに準備されている方、あるいは屋外の物置に置かれている方など様々です。多くはキッチンに食料品、その他を玄関収納やお部屋のクローゼットなどにまとめて置かれている方が多いのですが、多くの方にとって収納は十分ではないと感じていますし、持ち出しやすい=目立ちやすいからといって、玄関などに置くと雑然としてしまいますよね。筆者も当初は正解がわかりませんでしたが、ヒアリングを重ねるうちに少しずつ答えが見えてきました。というわけで今回は防災グッズをどこに置けばいいのかについて、ご紹介いたします。■ 「防災グッズの設置場所」はどこにするのが一番正解?防災の専門家に伺ってみたところ、住環境や生活者の属性、生活パターンなどで異なるため、すべての住居に当てはまる正解はないものの、以下の点を考慮すべきと意見をいただきました。建物が倒壊してライフラインが断たれるような規模の災害では、まず避難することが大切建物が崩れる場合は、1階部分が潰れることが多い建物の南側は窓が多いことが多く、構造的に弱くなるため、南側に向かって潰れることが多いこの他に、海や川の近くだったり、周辺の土地より低くなっている環境では水害も考慮するなどが必要です。しかし多くの場合、家の西側または東側の、家から少し離れた倉庫などに水や食料などを保管すると良いように思いえます。あひる / PIXTA(ピクスタ)■ 災害時でも困らない!現実的な「防災グッズの設置場所」とは?しかし、都合よく空いているスペースがあったり、倉庫があるとは限りませんよね。そこで、上記を踏まえて現実的な設置場所を考えて見ましょう。まず避難が必要となるような災害の場合は、安全な場所に一刻も早く移動することが最優先です。そのため、避難する際に持っていく荷物は最小限にとどめます。災害発生直後には、避難するためだけの荷物を持つようにします。例えば懐中電灯やヘルメット、防寒具、消毒薬、小銭などです。これに必要な方は薬も必要になります。TATSU / PIXTA(ピクスタ)これらの最低限必要なものは玄関や寝室に置いておきます。特に寝室には避難用の靴やスリッパも置いておくと良いですね。よく言われる家族3日分の水や食料は、ご自身やご家族の身の安全を確保した後に安全に取りに行けるところに置くのが最良です。dorry / PIXTA(ピクスタ)次に避難後に必要となる食料や生活用品ですが、これらはかさばるので玄関などの屋内に置き切れない、置きたくない方は「屋外用の収納ボックス」が有効です。kitakado / PIXTA(ピクスタ)車をお持ちで余裕があれば積んでおいたり、あるいは「駐車スペースの隙間」に置くなどしましょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)車がなければ南側を避けて「屋外の家沿い」に設置することも良いでしょう。HAKU / PIXTA(ピクスタ)ちなみに専門用品を購入するのはすごく割高になるので、避けたほうがいいでしょう。例えば簡易トイレは10回分で3,000円など、家族分を揃えようとすると、すぐに万単位になってしまいます。トイレであれば大人用オムツとビニール袋で代用するなどで十分かもしれません。いかがでしたか?これからは、いつでも防災に対する意識を高めていかなくてはいけません。もしもの備えは、無理せずストレスにならない準備ができるとよいですね。
2018年09月03日いつ起こるかわからない、地震や水害などの自然災害。この機会に、一度自分の住まいの防災に対する備えを再点検してみましょう。以下4つの項目別に、自分でできる住まいの防災に関するお役立ち記事を9本まとめてご紹介します!■ 1.自分でできる備えハザードマップ災害と一口に言っても、洪水、津波、土砂災害などさまざまなものがあります。自分の住む場所ではどんな災害のリスクが高いのかを知るには、ハザードマップがその手立てとなります。こちらの記事ではインターネットで見られるハザードマップの使い方を詳しく説明しています。ハザードマップで住まいの被害想定を一度は確認!子どもへの防災教育Graphs / PIXTA(ピクスタ)災害発生時に鳴り響く警報音。この「音」であるJアラートは、危険察知や避難の重要な道しるべとなります。しかし、子どもがその意味を正しく理解しているとは限りません。抜け落ちがちな子どもへの防災教育について、はっと気づかされる記事です。できていますか?子どもへの防災教育■ 2.家を守る震災対策(土地・耐震化)無料でできる!災害に強い土地、弱い土地かを調べる方法hashisatochan / PIXTA(ピクスタ)災害から身を守るためには、自分が住む土地の地形や地質を知っておくことも大切です。無料で誰でもできる「災害に強い土地を調べる方法」を今すぐチェックしておきましょう!今居る土地は大丈夫?無料でチェック「災害に強い土地か弱い土地かを調べる方法」耐震化でリスクを激減!本当に耐震が必要理由カワグチツトム / PIXTA(ピクスタ)地震の被害の多くは、老朽化した建物の倒壊で起きています。耐震基準は1981年で変更されており、旧耐震基準の建物に住んでいる人は要注意。なぜ今、建物の耐震化が必要なのか?その理由に迫ります。旧耐震基準の建物に住んでいる人は一度は確認を!家の耐震化で使える公的支援制度bee / PIXTA(ピクスタ)家を耐震化するには高額な費用がかかるため、なかなか決断しにくいものです。しかし、国や自治体の補助金制度や税の優遇制度を使うと、耐震化工事のコストを削減することができます。こちらの記事では、公的支援制度の利用条件や利用方法について詳しくお伝えしています。知っておこう!国や自治体の補助金制度や税の優遇制度■ 3.マンションの耐震地震に強いマンションはこう選ぶマンションの耐震性能を知るには、「耐震等級」を調べてみることです。等級は1から3までで、数が多いほど高い強度を示します。地震に強いマンションの形やチェックすべきポイントなど、地震に強いマンションの選び方をご紹介します。マンション探しの前に、地震に強いマンションの選び方マンションの耐震についての真実ABC / PIXTA(ピクスタ)マンションの耐震について、正しく理解している人は案外少ないのかもしれません。マンション管理のプロが教える、マンションの耐震基準&耐震等級の真実とは?プロが伝授!マンションの耐震基準&耐震等級の真実マンションは災害時、ココが危険!@yume / PIXTA(ピクスタ)地震で火災が起こることがありますが、タワーマンションの高層階の部屋は、はしご車が届かない可能性も。マンションでは災害時にどんなリスクがあるのでしょうか。マンションから安全に避難する方法についてもチェックしておきましょう。マンションは災害時、ココが危険!■ 4.ペットの防災災害時に愛犬、愛猫を守るには大切なペットの命を守るには、ペットの防災についても調べておく必要があります。環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」には「ペットの避難トレーニング」「ペット用避難グッズ」など、知っておきたいお役立ち情報がたくさん掲載されています。大切な家族。災害時に愛犬、愛猫を守るには?
2018年09月02日いつ起こるかわからない自然災害。先日の西日本豪雨でも大きな被害が出ましたが、近年は都市部の局地的豪雨も頻発しています。かわいいわが子を守るために、日頃の備えは万全にしておきたいですね。防災グッズは身近なもので代用できることが多いですが、実は「さらし」もそのひとつ。戌の日の安産祈願で腹帯としてもらった人もいるのではないでしょうか? 昔ながらのさらしは、かなり使える防災グッズでもあるんです。■万能アイテム!災害時のさらし活用術防災グッズとしてのさらしの使い道はいろいろありますが、「さらしで子どもをおんぶできる」ことだけでも知っておくと、ママはとても心強いと思います。もちろん使い慣れた市販の抱っこ紐やおんぶ紐があればよいのですが、非常時には手元にないことも多いもの。たとえば、赤ちゃんと外出中に大きな地震があったらベビーカーに乗せたまま避難するのは危険ですし、歩ける子でも余震やはぐれる心配があれば、歩かせるよりおんぶや抱っこのほうが安心。小学生くらいでも割れたガラスで足をケガするなどして、おんぶが必要になることもありえます。また、集中豪雨で道路が冠水したら、小さな子はずぶぬれになったり転んだりしてぐずってしまう可能性大。安全に歩かせるのはなかなか困難です。こうしたとき、さらしをおんぶ紐にできれば、素手でおんぶするよりはるかにラク。両手があくので避難しやすく、大人とぴったりくっつくことで子どもに安心感も生まれます。さらに、災害時にさらしががあると以下のようないろいろな使い方もできます。<さらしの使い道の一例>・止血するための包帯・布おむつ、布ナプキン、下着の替え・手ぬぐい、タオル、雑巾・肩掛けやひざ掛け・高いところから避難するロープ、命綱・暖をとったり、料理をしたりするための燃料■さらしを使ったおんぶの仕方をマスターしよういざというとき、安全にさらしでおんぶするには、正しいおんぶの仕方・おろし方を知り、事前に習得しておくことが大切。非常時に急にやろうとしてもママも焦ってしまうし、赤ちゃんが初めての高さや姿勢にぐずってしまう可能性もあります。書籍『おんぶで整うこころとからだ』の詳しいおんぶの仕方を参考に、ぜひ試してみてください。●おんぶの仕方さらしでおんぶをするよさのひとつが、親と子が同じ目線になれること。背中に背負うときに理想の高さにしておくのがポイントです。さらしをそれぞれの肩にかけるとき、前屈みになりすぎると、赤ちゃんが頭から落下する危険があるので注意。両脇にきたさらしをハの字にきゅーっとしっかり引っ張ると、赤ちゃんがずりずり落ちてくるのを防げます。残ったタレ(端)は結び目のところにかませると、避難のときもジャマになりません。本には、おんぶのおろし方や抱っこの仕方も載っています。さらしは、おんぶだけなら4メートル程度でもOK。抱っこもするなら4.5メートルくらいあると使いやすいそうです。■+αのアイテムでママバッグを防災バッグに!さらしを使ったおんぶの仕方を覚えておけば、近くにさらしがないときも、ワイシャツ、カーディガン、ズボン、ストール、麻紐などで代用することができます。ただ、さらしはかさばらないのもメリットなので、できれば普段使うママバッグに入れておくといいですね。ママバッグの中身は赤ちゃんの月齢や子どもの年齢によって変わってくると思いますが、普段のものに少し+αするだけで子どもの命をつなぐ防災バッグにもできます。ミルクやおやつ、おむつ、着替えなどの定番グッズ、そして前述のさらしに加えて、たとえば次のようなものを加えておくと災害時に役立ちます。・ヘッドライト…災害時は停電することも。おんぶと同じく両手が空くので便利・レインウェア…普段使い用に完全防水防風のよいものを準備・厚手の断熱シート…普段はおむつ替えシートに、いざというときはマットに・ペットシーツ…赤ちゃんから大人まで緊急トイレとして使用可能普段のママバッグをベースにすれば、緊急避難用に新たなバッグを作るよりカンタン。この機会にいつも使っているママバッグの中身をもう一度確認してみませんか。非常時におんぶや抱っこをすることは、避難しやすいだけでなく、子どもを安心させることにもつながります。また、さらしを使った高い位置でのおんぶには、子どもの好奇心を満たしやすいというメリットも。普段の暮らしにも取り入れながら、さらしおんぶを習得してみませんか。参考書籍: 「おんぶで整うこころとからだ」 (駒草出版/1404円税込)日本では遠い昔から脈々と受け継がれてきたおんぶ育児。親と子どもの目線が同じで、赤ちゃんが「安心して世界を見渡せる」ぴったりおんぶの方法とその効果を紹介。ほかにも、おむつなし育児(おむつをつけながらもなるべくおむつ以外のところで排泄させること)を通した「赤ちゃんとの向き合い方」、推拿整体師や助産院院長との「ママの幸せ」についての対談も収録。本書籍の印税は全額未来を担う子どもたちを支援する団体各所に寄付されます。著者:松園亜矢新潟県出身。京都外国語大学卒業。5児の母。長男を妊娠中に乳児と楽しいコミュニケーションがとるおむつなし育児と紐一本でおんぶ、抱っこができることを知り、実践。以降、5人の子どもたちをさらしおんぶとおむつなし育児で育てる。おんぶ仲間を増やしたい思いから、おんぶ講習会を行ったり、周囲の要望を受け「おむつなし育児のお話会」などを実施。※さらしを使ったおんぶ・だっこの仕方は正しい方法で、安全に配慮してお使いください。
2018年09月01日9月1日は「防災の日」。災害はいつ起きるか分かりません。だからこそ平常時に、事前に震災などの自然災害に備えておくことが大切です。今回は、実際に被災した経験者だからこそ分かる、防災に必要な備えと心得に関する記事を、6本まとめてご紹介します!■ 震度6弱の大阪地震を経験!防災グッズはどこに保管するのが正解?つい先日起こった大阪の地震。震度6弱という大きな揺れを観測し、甚大な被害が出ました。被災したときに役立つのが防災グッズですが、何をどれだけ用意すればいいのでしょうか。CORA / PIXTA(ピクスタ)こちらの記事では、より安価で無理・無駄のない防災グッズの揃え方と緊急時に持ち出しやすい保管場所についても、アドバイスしています。簡単チェック!防災グッズの準備と保管場所《その他の関連記事》>非常食は「自宅用」「避難用」に分類!一人暮らしの防災対策・1>非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2【トノエル防災研究室】>簡単に使いこなせない「防災セット」、いかがですか?■ 大阪地震でも食器が割れなかった!その理由って?地震で食器棚から食器が落ちて割れてしまうと、破片が床に飛び散って大変危険です。しかし、食器棚ではなく引き出し収納に食器をしまっていたところ、食器が飛び出して割れる被害はほとんどなかったのだとか。食器は食器棚にしまうものという思いこみを捨てれば、合理的な安全対策が見えてくるかもしれません。こちらの記事では、食器をしまうのに最適な引き出し収納の高さについても言及しています。ぜひチェックしてみてください!地震に備えて、引き出し収納で食器の破損を防ぐには?■ 熊本地震経験者が教える7つの防災ポイントGraphs / PIXTA(ピクスタ)「防災の備え」イコール「防災リュックを買うこと」というのは思い込みです。防災リュックを用意するよりももっと大切なことは、家の中の棚や家具を総点検することでした!熊本地震を経験したからこそ分かった、「命を守るために今すぐするべきこと7つ」とは一体?防災への意識を変え、盲点を教えてくれる記事です。まず第1に、自身の命を守るためにすべきこと7つ■ 被災者に聞いた震災直後に「本当に困った事」2002 / PIXTA(ピクスタ)実際に震災を経験した人に「震災直後に困ったこと」について、アンケート調査を行いました。最も多かった答えは、日常生活で欠かせない「水」を手に入れることでした。こちらの記事のアンケート結果は、日頃の備えの参考にもなります。ぜひチェックしてみてください!震災直後に困ったこと。事前の備えに参考にしたいアンケート調査■ 看護師が教える非常食の選び方kou / PIXTA(ピクスタ)東日本大震災での経験を持つ看護師が推奨するのは、家族にあった非常食の選び方です。非常食なら何でもいいというわけではありません。病歴や体調、年齢にあったものを選んでおかなくては、非常食を食べて体調不良に陥ってしまう可能性もあります。高齢者や赤ちゃん、血糖値が高い人などにオススメの非常食をお教えします。自分は大丈夫?看護師が推奨する非常食の選び方■ 防災グッズに絶対入れておきたい○○とは?terumin K / PIXTA防災グッズというと、水、食料、毛布、簡易トイレなどが基本です。しかし、被災地の様子を見て回った看護師の筆者は「歯ブラシ」も忘れてはいけないと言います。歯ブラシが重要なその理由とは?また、記事では被災時に歯ブラシがなかったときの対処法についてもお伝えしています。防災グッズには「歯ブラシ」を忘れずに〜その理由とは?《その他の関連記事》>災害時に愛犬、愛猫はどうする?ペットの防災対策ですべきこと4つ
2018年09月01日みなさんは総務省消防庁ホームページの「防災マニュアル」をご存じですか。災害時の備蓄品、持ち出し品リストの他、自分が今いる場所で災害に遭ったときに取るべき行動が載っているので、一読の価値ありです。消防庁の防災マニュアルを踏まえ、さらに自分の暮らしに必要なものを備えておくと安心です。ここでは、筆者が普段から心がけていることや、震災経験者を含めた一人暮らしの友人が実践している知恵やオススメ防災グッズを2回に分けてご紹介します。前回の「食料編」に続いて、今回は「防災グッズ」についてご紹介します。■ 大きめリュックは日常使いと防災用を兼ねると一石二鳥以上?一人暮らしの住居の悩みは「収納スペースの少なさ」です。それを理由に防災リュックを用意しないという方はいませんか。筆者は2~3泊できる登山用ザック(リュック)を所有していますが、収納の少なさから生み出した4つの収納テクを披露します。1.避難用防災グッズを大きな袋にひとまとめしてリュックの中で保管。リュック使用時は防災袋を取り出します。2.リュックの外側ポケットに常に「ミネラルウォーター」を入れておく。災害時の他、旅行の時にも飲めます3.携帯用充電器は常にリュックのポケットに入れて置く。ザックを使うシーン全てに必要なアイテムなので入れ忘れ防止に4.充電器以外にも、ビニール、タオルなど、かさ張らないものは常にザックに入れておく。Nutria / PIXTA(ピクスタ)登山用ザックは丈夫で機能的なので、アウトドア派でなくとも1つあると重宝しますよ。■ 災害でライフラインが止まったら…。水、ガス、電気に替わるものはマスト!一人暮らしの限られた空間でも保存できるライフラインに替わるものをご紹介します。【水】ポリタンクじゃなくてもOK!「2Lペットボトル」で隙間収納使用済の2Lペットボトルに水道水を入れ、洗濯機と冷蔵庫の間に飲用以外の備蓄水として保管しています。きっちりキャップを閉め、横に倒してストックができるので、ベッド下など室内を探せばまだまだ収納スペースはありますよ。【ガス】カセットコンロで調理、お風呂代わりにお湯を沸かして体を清潔に一人暮らしでも災害時用にカセットコンロがあるととても重宝します。筆者は以前からカセットコンロを持っていました。かさ張るため、薄型のIHヒーターに買い替えようと検討したこともありましたが、災害時に役立つため買替えを止めました。カセットコンロでお湯を沸かして体を拭く事もできますし、食品の温めや調理ができます。最新のものは薄型の商品が多いので常備をオススメします。【電気】充電式携帯ラジオ、キャンドルで灯りと情報を普段からラジオ派ということもあり、災害用ラジオを買い換えました。選んだのはラジオにLEDライト、携帯電話の充電可能という商品。約3,000円でした。手巻き充電が間に合わない場合もあるので、乾電池のストックもお忘れなく。併せてアロマキャンドルやマッチ、ライターの備えもオススメです。■ ペット用品も忘れずに!日用品は+αストックが大事トイレットペーパーやラップほか、日用品で予備を持っておきたい忘れがちなものを挙げます。【女性】生理用品、下着用ライナー(おりものシート)、大きめのマスク(被災するとメイクや洗顔がままならないため、あると重宝する)makaron* / PIXTA(ピクスタ)【目の悪い方】コンタクト用品、使い捨てコンタクト、また昔の眼鏡も災害時の予備に保管するのもよいでしょう。kai / PIXTA(ピクスタ)【ペット】エサ、トイレシートや猫砂は1パック多めの常備を習慣付けてください。Drone Studio / PIXTA(ピクスタ)■ 自分の暮らす街を知ること!「災害伝言ダイヤル」「ハザードマップ」も要チェック!自宅周りの公園、学校などの避難所の確認をしている方は多いと思いますが、自治体発行のハザードマップにしっかり目を通すことも必要です。筆者の暮らす街の自治体では「水害ハザードマップ」を発行しています。川が氾濫した場合、被害を受ける可能性のある土地なので、「最低3日間自助努力」をモットーに備えています。Road17 / PIXTA(ピクスタ)また、NTT災害伝言ダイヤル「171」ですが、離れて暮らす家族にも使い方を知ってもらうことが大切です。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)自分や家族の契約している携帯電話会社のホームページを確認し、もしもの時に使い方を戸惑わないよう、印刷したマニュアルを親に渡しておくのも一案です。また、定期的にNTTの災害伝言ダイヤルを体験できる期間がありますので、家族や友人などと体験してみるのもオススメです。いかがでしたか?防災グッズは出番のないことを願うばかりですが、「万が一」という備えは生きていくうえで必要不可欠です。年に1~2回防災グッズをチェックする習慣を身につけていきたいものです。【参考】※総務省消防庁ホームページの「防災マニュアル」
2018年09月01日みなさんのご家庭では非常時に備え、防災グッズを用意していますか?災害大国と言われる日本では、いつどこで災害が起きてもおかしくありません。以前、筆者が住んでいる地域で地震が起きたときは、ママ友と防災グッズの話題で持ち切りに。自分の子どもを守るためにも、防災グッズは必ず用意しておきたいものです。今回は、1歳の子どもがいるわが家の防災グッズを紹介します。何日分の防災グッズを備蓄すべき?水や非常食などの備蓄量は、少なくとも7日間分が必要だと言われています。2018年6月に起きた大阪北部地震でも電気・水道・ガスといったライフラインが停止してしまう被害が起こり、水道は翌日復旧したものの、濁水で飲めない状態が続きました。さらに、ガスは完全復旧するまでに4日を要したようです。ライフラインが復旧するまでの間、生活できるだけの防災グッズを用意しておきましょう。備蓄量は多ければ多いほど安心かもしれませんが、水だけで1人1日3リットルもの量が必要になります。家族分を合わせると膨大な量になってしまうので、わが家では最低量の7日間分を想定した防災グッズを用意しています。オムツ、ベビーフード…月齢に合わせたグッズをオムツが外れていない子どもがいる場合、オムツの備蓄も必要です。7日間分を想定すると、オムツの必要量は最低でも1~2パック。わが家では万が一避難が必要になったときにすぐに持ち出せるように、未開封のオムツパックを防災グッズと同じ場所に置いています。さらに、乳幼児がいる場合は、哺乳瓶とミルクも必要。ミルクは固形かスティックタイプのものが日持ちするのでおすすめです。母乳育児でも念のため、ミルクを備蓄しておくほうがよいでしょう。哺乳瓶は普段から使っているもので構いませんが、いざ災害が起こって避難するときに置き忘れてしまう可能性があります。非常用に新しい哺乳瓶を用意して、防災バッグに入れておくほうがよいでしょう。消毒の必要がない使い捨て哺乳瓶もおすすめです。子どもの月齢によっては、ベビーフードも必要です。ベビーフードは基本的に1年くらいもつので、非常用に買い込んでおきましょう。容器とスプーン付きの商品は割高なものが多いので、わが家では平袋タイプのベビーフードを買って、皿の代わりになる紙コップと使い捨てスプーン・フォークを一緒に用意しています。紙コップは100円ショップで購入。使い捨てスプーンとフォークはスーパーやコンビニでもらったものを集めておきました乾パンが苦手な子どものためにクッキーも非常食はそのまま食べられるレトルト食品を主に備蓄しています。電気やガスが使えないことを想定しておかなければいけないため、加熱せずに食べられるものが必要です。スーパーで売られている市販商品を探しましたが、そのまま食べられるレトルト食品は意外と少ないもの。レトルトパックご飯なども加熱必須の商品が多いので、購入の際は注意してください。わが家ではネットで購入できる「ホリカフーズ」のレスキューフーズを利用しています。「ホリカフーズ」の「レスキューフーズ」。ネットで購入できます非常食と言えば、乾パンを思い浮かべる人も多いでしょう。味は質素ですが、賞味期限が長いことから、筆者の自宅でも大量に備蓄してあります。わが子は乾パンが苦手で食べられないため、代わりに日持ちするクッキーを乾パンと一緒に備蓄しています。乾パンとクッキー。プライベートブランドの商品で安く購入できましたゴム手袋は手を汚さずに調理するために使ったり、ガラス破片などから手を守るために役立つと聞き、購入しました。ウェットティッシュの代用品として備蓄しているのは、万能なおしり拭き。子どものオムツ替えだけでなく、手や体も拭くために3パックほど備蓄しています。必要な防災グッズの一覧については、総務省消防庁のWEBサイト「地震防災マニュアル」でも紹介されています。子どもの成長を見ながら定期的にチェック!わが家ではちょうど子どもが生まれたときに防災グッズを用意したのですが、1年以上経ってから見直してみると、賞味期限切れの非常食や子どもが成長して必要なくなった哺乳瓶、ミルクなどが入っていました。子どもが赤ちゃんのうちは成長スピードが早いため、年に3回は防災グッズの中身を見直すことをおすすめします。サイズオーバーしそうなオムツや賞味期限が近いベビーフードなどは忘れずに使ってしまいましょう。普段はなかなか意識することがなく、忘れてしまいがちなので、カレンダーに書いておくとよいかもしれません。また、防災グッズの準備は家族で一緒にすることもおすすめします。自宅にどんな防災グッズの用意があって、どういう場合に使えるのかを家族内で共有するだけでなく、防災に対する意識を高めることにも繋がります。いつ起きるか分からない災害に備えて、防災グッズの用意をきちんとしておいてくださいね!<総務省消防庁地震防災マニュアル><文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年09月01日編集部:学研キッズネット編集部9月1日は防災の日。年に一度、防災用品を見直そう!と、危機管理教育研究所の国崎信江さんを訪ねたところ、あれれ……?防災に対するわたしの心構えは、ちょっとずれていたようです。お話を聞いた危機管理教育研究所理事長国崎信江さん「防災」を習慣化しよう!――防災のために何をしたらよいか、と考えると、何から手をつけたらよいのか、わからなくなってしまうんです。何か心構えのようなものはありますか。国崎:心構えと言いますか……。わたしがよく申し上げるのは、生活の中で防災するのが当たり前、という意識を持ってほしい、ということです。家事をやったり、健康のために何かをしたりするのと同じように防災も習慣化してほしいです。健康的な生活をしなければ病気になってしまうように、防災をしていなければ、災害が起きたときに被害を受けてしまうことになります。――なるほど!では、防災を習慣として位置付けるのに大切なことは何なのでしょうか。国崎:家の中でいえば、まず家具の配置の見直し。寝ている場所に覆いかぶさってくる配置を避けるのはもちろんのこと、ドアの付近に家具を置かないなど避難動線上にものを置かない。避難の妨げにならないよう、中身の飛び出し防止対策として引き出しにはロックをかける。子どもに部屋の片付けを促すときも、今、地震が来たらどうする?とイメージさせて整理整頓が防災につながることを意識させます。我が家ではお小遣いでガラス製品や陶器を買うのも禁止です。必要最低限の食器は使うものの、装飾品としての割れ物は置いていません。中身の飛び出しを防ぐため、本棚の書籍も電子書籍化するなど極力データでの保存に努めています。地震だけでなく大切な本が火事で焼けてしまって読めなくなる、というのも嫌ですしね。家具の固定は全てに必要ですが、優先順位として、たとえば子ども部屋やリビングやダイニングなど家族が集う場所、キッチンなどのよく使う場所から「安全な場所」にしておくという工夫も大切です。大切なのは、知識とイメージ国崎:防災について「わからない」という方は多いです。ただ、予備知識を知ったうえでの「わからない」なのか、知らないうえでの「わからない」なのかでは、「わからない」の質がかなりちがってきますよね。だから、人生において、防災の本を少なくとも3冊、できればジャンルの異なる本を選んで読むことを心がけてください、とよく言うんです。わが家には仕事上、防災関連の本がたくさんあり、子ども向けの本も多く出版していますから、子どもは自然と手にとって読むようになりました。それを学校にも持っていったりして、知識を友だち同士で共有しているのはよいことと思っています。この3冊はとくに、子どもが何度も繰り返し読んでいました。国崎さんのお子さんが何度も読んでいたという3冊。左から『ぼくの街に地震がきた』(ポプラ社)、『ドラえもんの 地震はなぜ起こる どう身を守る』(小学館)、『大地震サバイバル きみならどうする?』(学研プラス)保護者向けのおすすめの本も教えてもらった。左、『ママのための防災ハンドブック』(学研パブリッシング)、『震度7から家族を守る家』(潮出版社)国崎:防災でとても大切なのは、親子の会話だと思います。子どもには「災害が起きたらお母さんやお父さんと1週間、仕事の関係で最悪1カ月会えなくなるかもしれないよ」と話しています。国内外で起きた災害について食卓で話題にするのはもちろん、ハザードマップ※を広げて、自宅だけではなく自分の行動範囲すべての場所について、徹底的に調べます。そうして「もし地震が起きたときにこの場所にいたら、こっちの方向に逃げたらいい」などとイメージしていきます。大切なのはそこにある情報から被害をイメージしてどう行動するかと考えることを習慣化し、自然にできるようになることです。※ハザードマップ……自然災害による被害の軽減や防災を目的としてつくられた地図。被災想定区域や防災関係施設などが示されている。持ち出し品の見直し!と意気込む前に、そもそも持ち出せないかもしれない!?――では次に、防災のための「持ち出し品」について聞きたいのですが国崎:わたしは今までいくつもの避難所を見てきましたが、大規模な地震災害で持ち出し品のリュックを持って避難してきた方に会ったことがありません。――ええ!?そうなんですか?国崎:避難するために家を飛び出すという状況は「命からがら」ということなんです。そんな状況に置かれたときに、持ち出し用品の入ったリュックを持つ余裕なんてありません。たいていの方が身一つです。ただ、自分のかばんは持ってきましたという方に会うことはあります。ここに2つのかばんがあります。1つはいつもの自分のかばん。もう1つは非常持ち出し用の袋。極限の状態で1つしか持っていけないとなったら、あなたはどちらを持って外に出ますか?――うーん、携帯もお財布も入っているし……、いつものかばんでしょうか。国崎:そういう選択をする方は、ふだんのかばんに、最小限の防災用品を入れておけば安心です。しかも、外出中に被災しても即応できます。中身は、例えば止血パッドといった応急手当てできるもの、ホイッスル、マスク、1回分の携帯トイレ、レインコートなど。レインコートは名刺大のコンパクトなものがあります。雨も寒さもしのげます。子どものかばんには、こんな虎の巻を入れておくのもよい(左がおもて側「災害対応編」、右がうら側「準備編」)。国崎:持ち出し用のかばんをどうするか考えるよりは、いろいろな物を入れられるベストがおすすめです。わが家ではこの防災ベストをハンガーにかけて玄関先に置いてあります。子どもの分は子どもに用意させます。できるだけ軽く、と言っているのですが、どうしてもゲーム類を入れたりして重くなってしまいます(笑)。いくつもポケットがある国崎さんおすすめの防災ベスト(左から大人用ベージュ、子ども用ピンク、子ども用グリーン)。防寒はもちろん、何かが当たったときに体を守るのにも役に立つ。国崎:災害の規模にもよりますが、避難する必要があるのか、在宅避難という形になるのかは、自分の住んでいる土地を知り、建物の耐震基準がどうなっているのかを知ることで判断できます。ハザードマップで自分の住む土地の、噴火、洪水、土砂災害、津波、液状化、地震の危険度等を調べてください。そして次は建物の耐震性を調べ避難の必要性を判断します。都心部では避難所に人が入りきらずあふれることもあることからも、避難ありきではなく自宅で過ごせるように備えをしましょう。在宅避難の食事として非常食を大量買いするのもいいのですが、まずは、水も火も使わず食べられる物がどれだけあるかリスト化してみましょう。卵、とうふ、納豆、ハム、バター、ジャム、チーズ、牛乳のほか、野菜室にあるそのまま食べられる野菜など案外あることに気づくはずです。それからわが家では3種類のフルーツを買い置きして切らさないようにしています。フルーツはおいしくて、水分もとれ、最高の非常食と位置付けていて、普段から子どもも喜んで食べますね。フルーツや野菜はジュースでもおいしいですから、ジュース類やゼリー飲料も箱で買っています。純粋な「飲み水としての水」だけでなく栄養や嗜好を考えて飲み物も買い置きしています。冷凍食品も停電したとしても自然解凍されたらそのまま食べられる食品を意識して取りそろえています。カセットコンロを使えば普段通りの調理もできるので、冷蔵庫にある食材だけで3日分は食べられるという家庭も少なくないと思います。「非常時だから食べ慣れない非常食を食べなくてはならない」のではなくて、「非常時でもいつもの物を食べる」という方へ、考え方をアップデートしてほしいと思います。――生活用水の確保として、地震が起きたらお風呂に水をためる!というのはどうですか?国崎:戸建ての家なら良いでしょうね。でもマンションの場合はどうでしょうか。配管が壊れているかもしれません。そんな中、水を流したら階下に漏れてしまいます。そう考えると水は流せません。簡易トイレの用意やウェットティッシュ、歯みがきシート、手指消毒用のアルコール、水のいらないシャンプーなど、生活用水を排水しないための備えが、より必要になってくると思います。家にいられない!でも行き先は避難所だけとは限らない国崎:我が家でも火災など自宅を出て避難しなければならない状況も想定しています。ですが、やはり避難所の生活というのは精神的につらいものです。特に小さい子どもがいるご家庭では過密な環境で感染症にかかる不安やおむつ替えや授乳など多くの不便が生じ、気が休まることはないでしょう。そこで、移動できる状況であれば避難所以外の生活も視野に入れて情報を集めておきましょう。自宅に戻るのが困難という場合には、「みなし仮設住宅」といわれる民間の賃貸住宅借り上げる支援制度もあります。また被害が広域に及ぶ場合は、震災疎開も選択肢のひとつとして考えておくとよいでしょう。実家、友人宅、行きつけの宿泊先など、疎開するとしたらどのような場所がよいかをイメージして、長期に滞在できる宿泊施設の情報を探しておくことも身を助けます。日本には被災した人たちを守る法律や制度がありますが、知らなければ損をすることもあります。「防災」ということを考えるとき、防災用品をどうしよう、持ち出しグッズをどうしようなどと考えるだけでなく、被災生活や生活再建まで考えて準備をしておきましょう。「土地を知り、建物を知り、制度を知る。そのうえで手立てを考える。被災生活や生活再建まで考えて防災対策をたてるのは子どもをもつ親の責任なのではないでしょうか。」と国崎さんバラバラになった家族が再会するコツは、場所と時間とメッセージ――最後に、家族が別々の場所で被災したときにうまく再会するコツを教えてください。国崎:家ではなく避難所で落ち合う場合は、どの施設のどこで会うかを具体的に決めておくといいですね。たとえば、〇〇小学校の体育館の入り口、といったように。時間も〇時と〇時、あるいは毎時00という決め方でもよいので決めておきましょう。待つ時間は20分。それ以上は待たない。いなければその次の待ち合わせ時間にまた来る、とか。多くの人が一度は家に帰ると思いますので、第三者に知られないような場所に「〇〇にいます」というようなメッセージを残しておくのもよいでしょう。大っぴらに書いたら「ここの家には誰もいないんだな」と知られてしまいますからね。――具体的にイメージするのが大切なんですね。今日はありがとうございました。防災のことを考えよう!と思っても、何から手をつけたらよいのか優先順位がわからずあたふたしていたわたし。ひとまず「土地と建物について調べてから対策を立てよう」と、住んでいる土地の「地震ハザードマップ」を子どもたちと確認しました。わたしの手元にある地図には震度予測マップ、液状化危険度マップ、建物被害予測マップが載っていました。それによると、我が家のある場所は、液状化の危険はあるものの自宅の建物被害は少ないよう。ただし行動範囲内に被害率が少し高い建物があることを確認。地震発生時にそこいたときは離れた方がいいね、などと子どもたちと話し合いました。保護者が情報をすべて握って子どもたちに指図しなくちゃと気負うのではなく、家族みんなで考え、話し合っていけばいい、そう意識を変えることで子どもたちが頼もしく見え、同時にわたしの進むべき方向性も見えて来る思いがしました。次は家を安全な場所にしていきたいと思います。国崎信江さんプロフィール国崎信江(くにざきのぶえ)危機管理教育研究所 理事長危機管理アドバイザー女性や生活者の視点で20年防災を研究し、かつ国内・海外の被災地で支援活動してきた経験から独自の視点で防災対策を提唱している。また、防犯や生活上の事故など生活に潜む危険から身を守る方法など実践的な危機管理対策を提唱している。文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」、東京都「震災復興検討会議」、国や自治体の防災関連の委員など、多くの組織の委員を歴任しているほか、講演活動を中心にテレビや新聞などのメディアに積極的な危機管理の情報発信を行なっている。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年08月31日自然災害の多い日本。防災バッグをおうちに置いてある方は多いのですが、持ち運び用の防災ポーチを持っているという方は少ないのではないでしょうか。今回、LIMIAお買い物部がよく紹介するお店で防災ポーチを作ってみました!ぜひ参考にしてくださいね。〔セリア〕で大まかなものはそろう♪まず訪れたのは〔セリア〕。ここではほとんどのものが手に入りました。大きめのポーチ、ガーゼマスク、携帯用トイレ、ばんそうこう、懐中電灯、単四電池、除菌シートの7点を購入。この後、〔ダイソー〕〔キャンドゥ〕と見に行ったのですが、携帯用トイレが男性用、女性用と別々で売っていたのは〔セリア〕だけでした。〔ダイソー〕では食料を!続いては〔ダイソー〕。ここでは食料を購入しました。〔セリア〕や〔キャンドゥ〕に比べて多くの食品を扱っているのでオススメです。防災ポーチということで軽いアメとミックスナッツにしました。ナッツ類は栄養価も高いので入れておくといいですよ!〔Can★Do〕では欠かせないアイテムを発見!次に行ったのは〔キャンドゥ〕。ここまでそろえてしまうと買うものはもうないかなぁ……と思っていたのですが救急セットを発見!〔セリア〕でばんそうこうは買ったのですが、ガーゼとサージカルテープということで迷わず購入。はさみ不要なのも助かりますよね。〔無印良品〕ではあると便利なアイテムを発見最後は〔無印良品〕。ここでは水を使わない《歯みがきシート》を購入しました。被災したときに貴重になる水。それを使わずに衛生面を保てるのは助かりますよね。ポーチに入れよう!そろったのでポーチに入れていきます。ばんそうこうと救急セットはジップバッグにまとめて、アメは袋から出し、少しでもかさばらないようにしました。全部入れるとこんな感じ。重くなりすぎず、普段から持ち歩けるくらいのサイズにまとまりました!まとめいつどこで被災するかわからないからこそ、日常的に備えることが大事ですよね。週末などに家族みんなでいま一度防災について話し合ったり、備品をそろえてみてはいかがでしょうか。今回購入したものの総額は1,488円。あくまで日常的に持ち歩ける、最低限のものをまとめました。常備薬やスマートフォンの充電器など、自分で必要だと思うものをプラスしていってみてくださいね。
2018年08月12日地震・台風…、自然災害は、いつどこで起こるかわかりません。もし災害に遭っても、しっかりと準備をしておけば、余計な心配をせず、心強いですよね。今回は、いつもおうちに置いておきたい、もしもの時に役に立つ防災アイテムをご紹介します。■ 明日の安心をこれで作ろう。頼れる防災グッズリスト<こんなキットボックスで「見せ置き」防災を>|スタイリッシュなボックスは、デザイン事務所「NOSIGNER」が監修した「THE SECOND AID」。地震が落ち着いた後の自宅避難に必要な防災グッズがコンパクトな1箱に収まっています。4年以上保存がきくフードに水、カトラリー、そして洋式トイレを応用して使えるトイレキットや、身体の衛生を保てる濡れタオル、防寒に役立つ着用型ブランケットなど、役立つアイテムがこの1箱に。お部屋の中で見せ置きしながら災害に備えられ、いざという時すぐに手を伸ばす事ができるキットボックスです。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ ザ・セカンド・エイド生命を守る防災ボックス/THESECONDAID <nendoとのコラボレーションで実現したのは、スマートな防災グッズ>たくさんの物をパンパンに詰め込んだ非常袋は、平常時には邪魔になってついつい棚の奥にしまいがち。いざという時パッと手に取れるのは、玄関のような手狭な場所にも置けるスマートな防災グッズが便利です。そんな時おすすめなのは、災害時に本当に必要なものを最低限だけ収めたミニマムでスマートな防災キット「MINIMAID」。緊急時にさっと手に取れるよう傘立てに置いておける洗練されたデザインでありながら、コンパクトなボディには秘密が隠されているんです。4つのパーツに分かれるボディは、災害時にはそれぞれ「懐中電灯」「収納ケース」「ラジオ」「ポンチョ/水筒」に変身。緊急時に人を呼ぶ「ホイッスル」も付いている、心強い味方です。もしもの時以外でもお部屋のインテリアに馴染んでくれるのが◎。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ MINIMAIDミニマム防災キット【送料無料】 <7通りの使いみち!?日常からもしもの時まで使えるLEDライト>暗がりでもしものことがあったら、心もとないもの。そこでまず必要になるのが灯りですよね。そんな時に頼もしい味方になってくれるのが、「LUMOマウンテンライト」です。枕元など手を伸ばしやすい場所に置いておけば、睡眠中の停電・災害時にもスグに使える優れもの。ランプや懐中電灯としてだけでなく、姿かたちを多彩に変えて7WAYで使えるのが魅力なんです。上の写真のように、一部分のパーツだけを使うこともできるこのライト。明るくしたいところにマグネットで貼り付けて、壁付けライトとして大活躍してくれます。懐中電灯のような形にすれば、非常時の備えから読書中の手元を照らすスポットライトとしても幅広く活躍。無骨な懐中電灯をお部屋に置くのは気兼ねしても、インテリア感覚で置けるこんなライトならお部屋の雰囲気も仰々しくなりません。他の様々な使いみちについてはぜひページをチェックしてみてくださいね。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ LUMO7wayで使えるマウンテンライトLEDライト懐中電灯 <非常時のごちそうになるのは、身体にやさしいレトルトカレー>いつものように食材が揃わなかったり、道具がなかったり、はたまた手段がなかったり。なかなか普段と同じようにはいかないもしもの時の食卓に、あるとちょっぴり嬉しいのはこんな存在。「にしきやレトルトカレー」シリーズは、長く保存できるレトルトカレーなのに、無添加で作られていたり、野菜がたっぷり使われていたり。暗くなりがちな非常時の食卓に、みんなが大好きなカレーが笑顔を届けてくれますよ。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ にしきやレトルトカレー <デニッシュ缶で、もしもの時にもふんわり甘い気持ちに>コップのフチに腰掛けるシロクマに、コーヒーカップで羽根を休めるカモメ、重なったホットケーキの上で正座するシロクマ?思わず脱力しちゃうイラストが描かれているのは、「CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶」。お気に入りの絵や可愛い雑貨を飾るように、キッチンにそのまま置いておきたいような佇まいです。「CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶」は、ケーキのようなフワッとした食感とほんのり感じる上品な甘さが評判のデニッシュパンを作る京都祇園発祥の「ボローニャ」から発売された、長期保管可能なデニッシュパン。最大3年間の保管が可能な缶詰タイプだから、もしもの時のために備蓄することが可能なんです。プルトップで開けられるから缶切りもいらないし、温める必要なく美味しく食べられるからいざという時に頼もしい存在です。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶 自宅の備蓄品を見直したいこのタイミング。すでに備蓄されている方も、これからの方も、もしもの時のためにぜひこんなアイテムでしっかり備えてみませんか?
2018年07月10日大きな地震の後は、防災意識が高まります。でも、「とりあえず防災リュック!」と思っていませんか?もちろん、防災リュックはあったほうがいいですが、まず第一は命を守ること!私は2年前に熊本地震を経験しました。家が命を脅かす場所になるという危険性も知りました。まず見直すべきは防災リュックより家の中!命に直結しますからね。家の中で、とりあえずここを見直してほしいと思うポイントをご紹介します。■ 1.背の高い家具Graphs / PIXTA(ピクスタ)家の中で一番危険なのがこれ!大きな家具が倒れたら大人でもひとたまりもありません。耐震グッズをつけることが前提ですが、中には「耐震用の棒が外れて倒れた!」という方も。これはつける位置やサイズが間違っている可能性があります。時間が経つと緩んでくることもあるので、今一度ご確認ください。海外のインテリアで天井まであるような棚を見かけますが、あれは地震のない地域のもの!日本に住んでいる限りは、オシャレさより安全性を取るべきだと思います。■ 2.詰め込みすぎの棚小さな棚であっても詰め込みすぎは禁物です。特に注意すべきは食器棚と本棚。棚自体も危険ですが、食器や本の1つ1つが凶器になります。■ 3.頭上に置いている重いもの土鍋や季節外の家電などを冷蔵庫の上やタンスの上に置いていませんか?このせいで怪我をされた方が大勢いるので本当に危険!整理収納の意味も兼ねて、今こそ見直すべきがかもしれませんね。■ 4.陶器のライトやガラスのシャンデリアこれは私も経験したのですが、陶器のライトが割れました。転がってる陶器の破片を見た時は本当に怖かったです。大きな地震が来たときはしゃがむのが精一杯!もし、この照明の下にいる時に地震が来てたら……。考えるだけでもゾッとしますよね。割れない素材のものが一番ですが、もし選ぶ際はダイニングテーブルの上など、下に人がいない場所にしてください。■ 5.閉められない食器棚最近人気なのがキッチンのオープン棚。インスタ映えするので憧れるのはわかります。ただ、大きな鍋や食器を並べているのは気になります。もし落ちてきても身を守れるか、インスタ映えより防災の目線で確認してみてください。■ 6.布団まわりの家具freeangle / PIXTA(ピクスタ)寝室では、立った状態では大丈夫でも、寝てみると危険な場合があります。睡眠中はもっとも無防備な状態ですからね。実際に寝転んでみると思わぬ発見があるかもしれませんよ。■ 7.玄関周りの家具・荷物Graphs / PIXTA(ピクスタ)家の状態によっては、逃げ道を確保することも大事!閉じ込められるのは危険です。すぐに靴が履けますか?玄関に荷物が積んでありませんか?内開き、外開き、どっちですか?一度シミュレーションしてみてください。これらの地震対策ができたら、次は防災リュックの準備です。鉄は熱いうちに!記憶は新しいうちに!準備はやる気のあるうちに!そろそろ本気で見直しませんか?
2018年06月24日お片付けの作業でお客様から聞かれることが多い質問の一つに「防災グッズ」の置き場所があります。2010年代に入ってから東日本大震災や熊本地震などの大きな震災を契機に、ある程度グッズを買い揃えた方も少なくないようです。本日の朝、大阪で震度6弱という強い地震があり、防災グッズへの意識が高まった方も多かったのではないでしょうか。しかし、防災グッズは揃えてみるとお金もかかるし置く場所に悩むようです。そこで、今回はより安価で無理・無駄のない防災グッズの揃え方と置く場所についてご紹介します。■ 無理・無駄のない防災グッズの揃え方防災グッズは家族の人数×3日分とも14日分ともいわれます。CORA / PIXTA(ピクスタ)もちろん多いことに越したことはありませんが、14日分ともなれば高額になりますし、結構なスペースが必要となります。そこでオススメなのは、日々の料理にジャガイモや玉ねぎなどの根菜を活用することです。kari / PIXTA(ピクスタ)お米もそうですが、常温で保存する食品は毎日の食材としても使えることはもちろん、そのまま非常食にもなります。非常食として王道の缶詰もできるだけ日常使うものが良いでしょう。CORA / PIXTA(ピクスタ)比較的早く配給が始まるおむすびなどのご飯系をストックするよりも動物性タンパク質がとれる缶詰がオススメです。また、食料以外にも、簡易トイレを購入する方も多いのですが、毎日数回必要となる割にかなり高額です。使用期限のない大人用のおむつにビニール袋と新聞があれば十分に対応できますし、保管スペースも小さく済みますのでオススメです。■ 防災グッズはここに保管する!保管するモノを少なくしたら、あとは保管場所です。これは家が崩壊することを前提に考えるか否かで異なりますが、一般に住宅は採光を確保するために南側に窓が多く、崩壊するとなれば南側の1階から崩れることが考えられます。したがって、屋内に設置するのであれば2階の窓側の部屋となります。寝室に置く方や屋根裏部屋に置く方も多いのですが、緊急時が夜間とも限りませんし、間取りによっては取れなくなってしまうことも十分に考えられます。一方、屋外に設置する場合でも、南側の隣接した場所は避けた方が良いでしょう。余裕があれば、車の中や独立した倉庫も良いでしょう。花火 / PIXTA(ピクスタ)■ 避難場所は家族で確認していますか?防災グッズから話は逸れますが、避難場所も家族で共有しておくことが必要です。佐竹 美幸 / PIXTA(ピクスタ)なんとなく一番大きな避難場所は知っていても、そこが宿泊できる場所なのか、車で行けるのか、家族が待ち合わせしやすいのかなどは話しておく方が良いでしょう。実際、近くの避難場所に行こうとして橋が崩れて行けなかったという事例もあります。行けなかったならまだしも、そこで命を落とすなんて悲しいことが起きないとも限りません。いかがですか?近隣に住む住民が全て被災者となる大地震では多くの問題が発生するといいます。普段の暮らしに極力影響を与えず、いざという時に使える防災グッズの準備と設置について、ぜひご家族で話し合っててみてくださいね。
2018年06月18日「トイレにトイレットペーパーは常備されているのに、なんで生理用品はないの?」そう聞かれると、答えがパッと思いつかない。なるほど、「排泄」という自然な現象に必要なトイレットペーパーが必需品として(大抵)どこでも提供されるのならば、生理用品だって同じであるはずだ。排泄と比べれば頻度が圧倒的に少ないから、生理がある人だけの問題だから、となんとなく現状として生理用品がトイレに常備されていない理由を予想はできるが、常備された方がいいことも容易に想像できる。「人って慣れ親しんだ環境を変えようってなかなか思わないから。『当たり前』になってしまったことに対してどう改善できるかってあまり考えないのかもしれない」。そう話してくれたのは、アメリカで「当たり前のようにトイレに“ない”生理用品事情」を変えようとしている企業。今回Be inspired!は教育施設や企業に生理用品を常備させることを目的とした「オーガニック生理用品」の企業、Aunt Flow(アント・フロウ)に話を聞いた。ーどうして生理用品がトイレットペーパーみたいに無料でトイレに置かれるべきだと思う?生理用品は必需品。だって生理は自然な現象でしょ。日常的な生活を快適に送るために必要だから。ーそもそもどうして生理用品がトイレに常備されていないんだと思う?人って慣れ親しんだ環境を変えようってなかなか思わないから。「当たり前」になってしまったことに対してどう改善できるかってあまり考えないのかもしれない。でもジェネレーションZ(1990年代半ばから2000年代前半生まれの世代)として、私は残り20年以上は生理と共に生きて行くんだから、状況を改善したい!ー生理がない人にとってこの問題は他人事のように思えるかもしれないけれど、それについてはどう思う?生理は自然な現象。道端でスボンに血がついている人がいたら、どうやったら助けてあげられるか知っているべきじゃない?(セーター腰に巻いてあげて!)それに、生理がない人だって、生理について理解すればシンパシーがうまれるはずだよ。▶︎オススメ記事・セックス、生理、ピルについてオープンに話さない日本が背負う“代償”について声を上げる一人の女性・47杯目:なんで生理の話はタブーなの?ハーバードに通う元ホームレスの彼女が、街で生理用品をタダで配布する理由 #MenstrualMovement|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会All photos via Aunt FlowText by Noemi Minami ーBe inspired!
2018年05月17日出産してからは買い物をする暇も無いため、事前準備が重要なベビー用品。でも子どもの育ち方や好みは人それぞれのため、案外使わないで終わってしまったものも…。そんなせっかく用意したのに無駄になってしまったベビー用品について、ママのあるある話をまとめます。衣類が多くなりすぎて…赤ちゃんは衣類がすぐ汚れるものだから、肌着や靴下などは多めに買っておかないと、と思いがち。しかし、しっかり準備をしたはずが、実際は洗濯する回数が増えるため、そんなに枚数が必要なかったり、出産祝いなどでたくさん貰ってしまい、買う必要が無かったという声も。一通り着させる前に、サイズが小さくなってしまったママも多いようです。代用のきくものは無理に買う必要が無かったママが普段使いできる車があるご家庭では、ベビーカーをあまり使わなかったという声もあります。電車移動でも、1歳前からバギーに切り替えてしまい、レンタルでよかったという意見もありました。また、おむつ替え用シートもバスタオルや大きめのタオルで代用がききますし、ベビーバスも浴槽をきれいに洗えば不要だったと後悔した経験のあるママも散見されます。便利グッズが気付けば大きなゴミに…子育ての便利グッズはお店に行けば、たくさんの種類が売られていますが、ママによっては便利に感じられず、買ってすぐに使わなくなってしまったものも多いようです。赤ちゃんのお尻拭きを温めてくれるウォーマーは温かくなるのに時間もかかるし、ポットの湯に浸せばすむ話だったと後悔する声も。スイングやハイアンドローチェアも、赤ちゃんが好まず、結局使わなかったという意見も多く出ていました。人気のスリングや、多機能抱っこひももママによっては、使い方が難しすぎてそのままお蔵入りになるケースもあるのだとか。まだ見ぬ我が子のために準備万端にしておきたいベビー用品。でも実際は赤ちゃんやママによっては合う、合わないがあるため、必須ではないものも多そう。ほ乳瓶すらママによっては「使わなかった」なんて意見もあり、どれだけ下調べをしても、無駄になってしまうベビー用品というものは必ず出てしまうものなのかも(?)。(文・姉崎マリオ)
2018年02月23日全ページに音声コードを掲載東京都が女性の視点で作られた防災ブック「東京くらし防災」の作成を2018年2月16日(金曜日)に「東京都防災ホームページ」で発表しました。「東京くらし防災」は防災への参画を促すとともに、都民の一層きめ細やかな災害へのそなえを促進することを目的として作成された冊子。「出かけるときの防災」「片付けでできる防災」といった日常生活の中で無理なく取り組める防災対策や、避難所での防犯対策や授乳といった被災生活の対処法などを掲載。親しみやすいイラストやキャラクター、被災者の体験談などを活用し防災についてわかりやすく解説しています。さらに各ページに音声コードを掲載し、より多くの人が情報を収集しやすくなっています。手に取ることが防災への第1歩「東京くらし防災」は現在「東京都防災ホームページ」内で目次と内容の抜粋(PDFファイル)を公開中。2018年3月1日(木曜日)からは図書館や郵便局、美容院など都内約9000ヶ所で無料配布が開始されます。内容全文のPDFファイルも同時公開されるので配布場所が近くにない人も安心です。また、スマートフォンやタブレット端末で閲覧できる「東京都防災アプリ」の配信も予定されています。(画像はプレスリリースより)【参考】※東京都防災ホームページ
2018年02月21日たとえば全国で避難訓練が行われる防災の日(9月1日)など、きっかけがあれば防災について考えるものですが、ふだんはとくに意識することもなく…。しかし、災害は忘れたころにやってくるもの。何もないときだからこそ、意識を強くする必要があります。防災意識の高いママたちに日ごろ、家庭でどんなことを心がけているか聞いてみました。■通学路を散歩しながら、子どもと一緒に危険ポイントをチェック「子どもと散歩しながら、通学路の安全性をチェックします。上から看板が落ちてきそうな場所や、崩れやすそうな壁など、登下校中に災害にあった場合を想定し、こういう場所には普段から近づかないように話します。うちの子の学校では、授業中などに災害が起きたら親が迎えに行くのですが、必ず行けるとは限りません。そのため、どのルートで帰ってくるか、家が倒壊していたらどの避難所に行くかといったことも教えました」(38歳・小学4年生のママ)子どもと離れているときに災害が起きたら…。考えただけで不安になりますよね。自分がそばで守ることができない分、通学路などのチェックはこまめに行いましょう。防犯にも役立ちそうです。■停電になっても大丈夫! 暗闇でも歩ける、モノが探せる蛍光シール「家の中や防災グッズに蛍光シールを貼っています。東日本大震災の計画停電のときに、これが便利だとママ友から教わりました。電気がつかなくてもモノがある場所や、玄関までのルートもわかります。たまに家中を暗くして、このシールだけでも歩けるか、防災袋を持ち出せるか、子どもと一緒に試しています」(33歳・小学6年生のママ)蓄光するタイプの蛍光シールは、電池などが不要なので、いざというときにも心強い存在です。 ■あの大震災の経験をもとに、枕元にはいつも靴を常備「高校を卒業したくらいだったかな、阪神・淡路大震災を経験しました。大阪南部に住んでいましたが、今まで経験したことがないくらい大きな揺れで、しかも早朝だったからパニックになってしまいました。本当にこわくて、何もできなかったことを思い出します。また同じような災害が起きたときに冷静に行動できるかはわかりませんが、あのときはモノが散らばってしまい、部屋から出るのもひと苦労でした。そのため、今でも枕元には靴を置いています。もちろん、子ども部屋にも!」(42歳・小学3年生のママ)過去の経験が生かされているようですね。あれから靴が役立ったことは幸いにもないとのことですが、旅行先でも枕元に置いて寝ているそうです。■100%安全はない! 万が一のために避難所を複数チェック「地域の指定避難所まで子どもと一緒に歩きました。自宅からだけでなく、学校から、駅からなど、複数のルートを確認します。もしものときにはここへ来ることを教えるだけではなく、さらにそこが壊滅的な被害にあったときのために、別の場所も何カ所か教えています」(29歳・小学3年生のママ)避難所として指定されている場所は、災害が起きても比較的安全な場所ではあります。しかし、100%安全で被災しないという保証はありません。複数をチェックしておくのはいいアイデアですね。■両親に感謝! 家庭で「抜き打ち避難訓練」を実施最後に、筆者が子どものころに体験した「抜き打ち避難訓練」をご紹介しましょう。早朝に両親が突然、「地震だー!」「火事だー!」と叫びながら子ども部屋に入ってくるのです。最初はパニックになることしかできず、「本当に地震だったら助からないよ」と言われました。それからはベッドのそばに着替えや靴を置いておき、抜き打ち避難訓練がはじまると慌てつつも何をするべきか考えられるようになったと思います。回数を重ねるごとに、だんだん慣れてきてしまうのですが、毎回点数をつけられていて「今日はだらけていたからおやつはなし」など、親なりに緊張感を与える工夫をしていました。これを夫にも試したところ、大人でもすぐには行動できず、ちょっと情けなかったです。でも、これをきっかけに防災について夫婦で話し合うことができました。避難訓練というと、学校などで行う大規模なものをイメージするかもしれません。しかしこのように、自宅でもできることはたくさんあります。子どもの年齢に合わせて、できることから始めてみませんか? 年末年始で忙しくなる前に、家庭でもできる避難訓練に挑戦してみましょう。
2017年11月12日私たちが小さい頃は、地震や津波なんて遠い地の出来事だと感じている空気が、どこかにありました。ここ数年の間に大きな災害が相次ぎ、防災意識も以前よりは高まっているように感じますが、実際に家族間で防災情報を共有できているのは、3 人に 1 人しかいないという調査結果が出ているそうです。■子どもや孫を守りたい! それなのに行動がともなっていない現実防災に対する意識調査を行ったのは、大和ハウス工業。新築・戸建住宅の購入を検討している20代から50代の男女1,035 名にアンケート調査 「2017年度防災意識調査」 をしたところ、災害が起きた時、真っ先に子どもや孫の心配をすると答えた人が41.8%と半数近いのに、実際に避難場所やルート、連絡手段の情報共有をしていない人の割合が34.5%もあったそうです。また、家族で自宅にいる場合の避難や連絡の方法について共有しているのは53.0%と半数を超えますが、外出先で家族がバラバラの時となると、45.6%にまで下がっています。1人1台スマホを持っている現代、何かあってもスマホで連絡すれば大丈夫と思いがちですが、災害時にスマホが使えるとは限りません。自分が使えても、家族が使えない場合だって考えられます。■ちょっとした工夫で格段に上がる! 災害時、家族が再会できる確率「防災について家族で話し合えと言われても、何を話し合えばいいのかわからない、という理由も大きいのではないでしょうか」と語るのは、危機管理教育研究所代表 危機管理アドバイザーの国崎信江(くにざきのぶえ)さん。「防災について家族で共有すべき情報とは、被災した場合を想定し、できるだけ具体的に、小学校集合ではなく、小学校の校庭の鉄棒の横というように、細かく取り決めておくことが大切です。わが家では、集合時間を1日2回、待ち時間も20分とし、会えなければ次の時間に集合するようにしています。 寒い中で長時間待ち続けたり、早く向かわなければと無理をすることで、事故につながる危険も生じます」確かに、避難場所を小学校に決めて実際に集合できたとしても、同じように被災した人が大勢いるわけですから、家族となかなか会えない可能性も考えられます。 ■わが家オリジナルの防災マニュアルを作ろう災害時に必要な情報は、家族構成や立地条件など各家庭で異なります。そのため、国崎さんは「わが家の防災マニュアル」を作ることをすすめています。「家族の連絡方法や待ち合わせ場所・目印、自宅から避難する際に誰が何を持ち出すかなど具体的に書き込み、家族全員で所持しましょう」(国崎さん)一から防災マニュアルを作るのは大変ですが、国崎さんが代表を務める 危機管理教育研究所ホームページ で、 ひな形 が提供されています。曜日別の家族の行動まで書く欄がありますが、これにもきちんと理由があるそうです。「お父さんは会社、子どもは学校と思いがちですが、曜日や時間でいる場所は変わります。毎朝、今日は何時頃どうしているか、家族で共有する習慣を身につけるのも、家族の防災コミュニケーションに役立ちます」(国崎さん)直面するかわからない災害のために、防災マニュアルを作るのは正直、少し面倒な作業だと感じるでしょう。しかし、このまま何もしないで災害にあったとしたら、「あの時ちゃんと情報共有していれば…」と後悔することは、目に見えています。子どもや家族、そして自分のために、ここは一度、家族会議で避難情報を共有しておきたいものです。 ・大和ハウス工業
2017年11月10日防災についての発達ナビのアンケート、結果は?8月30日~9月5日の防災週間に、発達ナビの「みんなのアンケート」コーナーにて、「【9/1は防災の日】家でも防災のために何か取り組んでいる?」というテーマでアンケートを行いました。Upload By 発達ナビ編集部みんなのアンケート330件もの回答が集まり、下記のような結果になりました。・YES…39%・NO…46%・どちらでもない…15%ご協力いただいたユーザーの皆さま、ありがとうございました!ご家庭に合わせて工夫や準備をされているアイデアを共有してくださった方もいらっしゃいました。特に発達障害の特性に合わせた準備や対策は、とても参考になります。一方で、NOの回答が46%と一番多かったことにも注目です。中にはやらなきゃとは思いつつも、後回しになりがちなんですよね(;^^)引っ越してから、避難場所とかわからないや~~~震災直後は防災グッズを準備したけど、今は何もしてない。何かあった時にどうするか…家族で話し合うだけでもやっていかなきゃなという声もちらほら。災害があった直後は非常用持ち出し袋などの震災グッズを準備していても、日々の中でなかなか意識し続けることはむずかしいもの。イメージがわかず何をしていいかわからないということもあるのかもしれません。しかし、いつ起こるかわからないのが災害です。今回は、発達ナビユーザーの皆さんが災害の時に、どんな困りごとが出てきそうか、またどんなことが不安かという声と、今工夫されている方のアイデアを合わせてご紹介します。ぜひ、この機会に、家族で防災について考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。みんなはどんなことを不安に思っているの?出典 : 発達ナビユーザーのみなさんは、災害に対してどんなことを不安に感じているのでしょうか?食べ物は多少用意していますがいざとなると行動出来るか不安です。避難訓練は出来ても本番が弱いタイプだと思うので。大きな音が苦手な、長男小1パニクらないと良いけど、地震の後やサイレンの音がすると不安が増えそうです。災害時は誰でも不安になります。安全を確保しながら、落ち着いた行動を、と言われてもとっさに判断して動ける人は多くないのではないでしょうか?発達障害のある人の中にはいつもと違うことや、見通しが立たないことが苦手な人もいます。そのような特性がある場合、地震の揺れそのものだけでなく、避難する他の人の様子や音に強い不安を感じ、避難行動が困難になってしまうかもしれないと懸念する方が多いようです。避難所生活はパニックになりそう。耳栓とか必要!?考えるいい機会になりました。人ごみの声に耐えられるのかが不安。避難生活は集団で暮らす場となります。不慣れな体育館などのスペースや大勢の人の生活音、炊き出しの食事や避難グッズなど限られた物資を用いた生活……これらは、発達障害のある人にとっては、かなり過酷な環境の変化と言えるのではないでしょうか。聴覚過敏症のため、避難所にとどまる事は厳しいとおもっていて、本格的なテントを用意するかで悩みすぎて、未だに結論が出てません( ̄▽ ̄;)また、避難所には地域の様々な人が集まります。日ごろ交流がない人と同じ空間で生活することもあるでしょう。みなそれぞれ、先行きの見えないストレスを抱えているはずです。そのような場合、もしかしたら特性への理解や配慮が得にくい状況となるかもしれません。もし災害によって住む場所が奪われてしまったら、自宅が危険だったら、避難所での生活を余儀なくされるかもしれませんが、はたして環境に耐えられるか、集団での生活になじめるか心配する声も多くありました。我が家の防災グッズ、こんな準備をしています!出典 : 非常用持ち出し袋、用意していますか?定期的に非常食の賞味期限が切れていないか、我が家に必要なものは揃っているか、確認する習慣をつくっておくとよいかもしれません。また独自の工夫や防災グッズを準備されているという方にアイデアを教えていただきました。各ご家庭の防災に生かせるヒントがあるかもしれません。これを機に、「我が家の防災グッズ」を見直し準備してはいかがでしょうか?出典 : 災害時、まず心配になるのが食べるもの。電気やガス、水道といったライフラインが止まったら、調理や食べ物の保存は困難になります。また物流や販売店が被害を受けたら、好きなものを買って食べるという生活は、またたく間に不可能になります。偏食がある子の場合、持ち出し用の非常食や救援物資の食料がスムーズに食べられない可能性も想定しておいたほうがいい、という意見も多く見られました。自治体の備蓄品をそもそも食べられない(であろう)➡缶に入った備蓄パンを会社で入れ替えだったからとパパが軽い気持ちで貰ってきたとき、まさかの味が駄目で嘔吐しまして(笑)これは、うちの子に食べられる物を用意しなきゃとなったのですお菓子もいろいろ試しながら消費備蓄中です備蓄する食料も家族の口に合わなければ意味がありませんし、場合によってはショックで数日間も食べられなくなる人もいるかもしれません。止むを得ない場合は、お菓子とビタミン剤で暫く過ごすと言う方法もありかもしれません。娘が食べれるもので日持ちする種類のものは多めに備蓄しています。飲み物も。東京在住なので、災害時には混乱が大きく、食料の支給なども遅れるのではと想定してます。比較的醤油煎餅は食べてくれるので、備蓄缶のお煎餅も買いました。非常食・飲み物は必ず年に2回いろんな種類を試しながら子供が食べられるものを確認しながらの確保非常時に食べられるものがなくてあわてないよう、事前に試食しておくことも、ご家庭での防災訓練の一つとなるのかもしれません。出典 : 避難場所での音や光など感覚過敏への対策をはじめ、苦手なものへの対策をしている人もいました。ふだん公衆トイレに近寄れないので、簡易トイレたくさん!耳栓、アイマスクが必須アイテム。パニックで迷惑かけてしまう、または本人が拒絶することで、避難所に居られない可能性を考えて食料たくさん!出典 : お子さんでしたら「安心毛布」みたいに手放せないもの、コレがあったら不安が解消されるもの等、把握しておくのも良いかもしれません。もしかしたら避難所に居られるかもしれない可能性を考えて、気をまぎらすためのボードゲームも。。不慣れな環境で過ごす子どものため、安心できるお気に入りグッズや、ゲームなどを持ち出し用に準備しておくとよいかもしれませんね。出典 : 自宅付近ならともかく、出先で災害にあった時の為に(天候で電車が止まって帰宅できない等)持薬と不安・不眠の際に飲む薬を数日分、常に携帯してます。息子の精神科の薬や持病の薬はすぐに持ちだせるようにしてます。防災グッズを揃えて子供用のリュックサックに知的障害を伴う自閉症であると書いたカードと療育手帳のコピーを入れてあります。持病などがある場合、薬を持ちだせるように携帯しておくことも大切ですね。また健康保険証のコピーなどといっしょに療育手帳のコピー、ヘルプマークやヘルプカード、特性についての説明などがあると支援を受ける際にスムーズになるかもしれません。LITALICOジュニアでは、お子さんのことを周囲の人に説明・共有するための「サポートブック」をインターネットで無料配布しています。これを機会にぜひご利用してみてください。災害があったらどうするか家族で考えてますか?出典 : もし災害があったらどうするか、どこに避難するか、家族で話し合って具体的にシミュレーションをしたり、想定しておくとよいかもしれません。あ!何より用意しなきゃいけないのは、息子に向けた避難のマニュアルみたいなものだ!あらかじめ、必要な物資を用意するのも大切かもしれませんが、家族と話し合うのが一番かもしれません。災害対策は地域によって違いますし、避難場所や家族以外の方との緊急連絡先を把握した方がいいと思います。家庭内の災害マニュアルみたいなものを、夫がつくりました。思いつく限りの、あらゆる問題を想定して、その問題の解決のためのマニュアルなのですが…。ADHD息子には、家以外で地震があったら周りの大人の言うことをちゃんと聞く。独りで道の場合は、何もない所を探す電柱電線、頭上注意なるべく近くの公園か学校へ。って言っています。集合する避難場所を決めてあります。学校にいるか、近い場合は学校から動かないこと。緊急連絡先を紙に書いてカバンに各自入れてあります。見通しが持てないとパニックになりやすい特性がある場合、本人への説明用のマニュアルを作って説明しておくと、理解しやすくなります。地震や台風、水害などの災害について、イラストや写真などを使って説明しましょう。避難経路、避難のしかたなども視覚的にわかりやすいマニュアルがあると、いざというときに役立つかもしれません。出典 : 実際に避難経路を歩いてみる、実際に避難グッズを試しておくなど普段からトレーニングしておくとよいでしょう。子どもが小さい場合、遊びの一環として取り入れるなどしながら、慣れるようにするのもいいですね。防災のイベントや地域での防災体験など、様々な機会を上手に生かしている体験談が目を引きました。保育園と同じやり方で「だんごむしのポーズ」を時々させたり、廊下を歩いている時に「家では地震の時にここが一番安全なんだよ」と教えたり、玄関に懐中電灯を置いて、使い方を教える程度です。5歳は全部理解しているでしょうが、2歳はダメそうなので、ちょっと悩みますね。怖がりの息子くんのために、大きな地震を一度体験させてみたら…と思って地震体験車のイベントに参加しました。息子くんは車が揺れているだけで怖いと固まってしまいました。気持ちが落ち着けば…と思い1時間くらい待ちましたが怖くて乗れませんでした。消防士さんも苦笑い。でも息子くんにはいい意識付けにはなりました。私達夫婦も息子くんがパニックになることを想定しておく必要があると実感しました。紙食器にラップを使ったりして、出来るだけ災害を想定して過ごしますストレスは半端ないだろうけど、こだわりがある我が子には…たまに夜ランタンだけで過ごしたり、エアベッドも普段から時々使って、いざというときに出来るだけいつも通り適応出来るように~おうちキャンプと称して(笑)実際は予想を遙かに上回る大変さがあるのだと思います起きないことを願いつつ準備してますパニックなどの心配はありませんが予定が変わることに、困惑することがある息子。震災当時年長さんだったので、避難や防災を楽しい体験に紐付けたくて、私も念願だったファミリーキャンプを始めました。最初の頃はみんながご飯の支度をしていても一人でフラッと、どこかへ行って好きなことをしていましたが、6年生の今は母の私と二人でテントを張れる様になり、一番重い荷物を率先して運んでくれます。ウチは避難所生活は絶対無理と思っているので、テントやその他諸々、キャンプ用品一式持っています。防災の日はそれのチェック兼ねて、妻に使い方をレクチャーするのが、毎年恒例になってます。いつもと違う環境で生活し、眠る経験も重要です。キャンプなど、楽しみながら非常時に備えた訓練をしてみるのもよいですね。まとめ出典 : 今回のアンケートからは感覚過敏や偏食などといった特性からパニックや避難所での生活に不安を感じる意見が多く見られました。誰でも災害時には不安で強いストレスを受けるでしょうが、いつもと違うことが苦手な発達障害の子どもの場合、なおさらです。ご家族の特性に合わせ、工夫をこらした災害への備えはとても参考になります。災害はいつやってくるかわかりません。想定外のことも多いかもしれません。ですが近年は異常気象による災害も多く発生しています。避難しなくてはいけないシチュエーションは誰の身にも起こりうると考え、日ごろから一人ひとりが考えておくべきではないでしょうか?発達ナビでは今回のアンケートをはじめ、これからも防災に向けた取り組みを続けていきたいと考えています。みなさんも、防災への工夫や体験談、不安に感じていることや知りたいことがあったら是非、ご意見をお寄せ下さい。参考:災害時マニュアル「災害と発達障がい」参考:災害時の発達障害児・者支援エッセンス|国立障害者リハビリテーションセンター参考:防災・支援ハンドブック|自閉症協会
2017年09月14日9月1日は防災の日です。いつ大きな災害が起きてもいいように、地震や火災などの対策は万全にしておきたいものです。特に非常食は防災グッズの中でも重要なアイテムのひとつ。今回はどんな非常食があり、味がどんなものなのかをご紹介します。これを機に防災について考えてみませんか。地震大国である日本にとって、防災グッズの完備は必要不可欠です。その中でも、非常食は重要なアイテムのひとつですが、「おいしくない」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。一方で「最近の非常食はおいしい」という意見も。本当のところどうなのか、代表的な3種類を実際に食べてみました。また、賞味期限が近くなった非常食のアレンジにも挑戦しました。■目次1.非常食を食べる前に2.水戻り餅を食べてみた3.アルファ米を食べてみた4.即席パスタを食べてみた5.賞味期限対策のアレンジをしてみたまとめ1.非常食を食べる前に皆さんは、非常食を、どの程度の量、どんな基準で選んで備蓄していますか?東日本大震災以前は、家族全員の3日間分の備蓄が推奨されていたのですが、現在は1週間分の用意が望まれています。非常食選びのポイントは、できるだけ普段でも食べられる、おいしいものを選ぶこと。そうすれば被災時に食欲がなくても食べられますし、賞味期限が近くなれば普段の食事にアレンジして楽しめます。今回は、非常食として代表的な水戻り餅・アルファ米・即席パスタの3種類を、実際に食べて味を試してみました。実験には、災害時で熱湯が入手できない状況を想定し、常温の水を使用しています。2.水戻り餅を食べてみた今回挑戦したきなこ餅の作り方は以下の通りです。(1)2分割のトレーの半分に餅を入れ、ひたひたになるまで水を注ぐ(2)1分ほど待つ(3)餅に水がしみこんだら、トレーの残り半分に餅を移し、きなこをかけて完成水を注いでたった1分、厳密に時間や水の分量を量らなくても大丈夫です。しかも、味や食感が普通のきなこ餅と全く変わらないので驚きました。添加の粉末アルコールの影響か、舌に雑味が残りましたが、十分においしい非常食と言えるでしょう。小さめとはいえお餅ですので、小さなお子様や高齢者の場合のどに詰まらせるおそれがあります。食事の際は十分に注意して下さい。3.アルファ米を食べてみた主食となる白飯の作り方は以下の通りです。(1)袋を開け、脱酸素剤とスプーンを取り出し、底を広げる(2)水を袋の内側の注水線(今回は160ml)まで注ぎ、スプーンでよく混ぜる(3)チャックを閉め、水を使用した場合は60分置いて完成常温の水でも、1時間後にはふっくら仕上がっていて感動しました。ただ、計量カップで厳密に160ml計って注いだところ、水位が注水線より若干下になり、仕上がりが少し硬めのご飯になってしまいました。計量カップよりも、注水線を目安に水を注いだ方がよいようです。味はごく普通の常温のご飯です。水で戻したという違和感もなく、無添加なので食後の雑味もありません。ラップに包んでおにぎりにしたり、汁物やおかずと一緒においしく食べられそうです。4.即席パスタを食べてみた続いて、カルボナーラのパスタを作りました。(1)袋を開け、脱酸素剤とスプーンを取り出し、底を広げる(2)水を袋の内側の注水線(今回は150ml)まで注ぎ、スプーンでよく混ぜる(3)チャックを閉め、水を使用した場合は20分置く(4)チャックを開き、仕上げによく混ぜて完成水を注いだ時点では、パスタと底の方にあるソースが完全には混ざらないので、食べる前にもう一度よく混ぜるのがコツです。食べてみたところ、「ぬるいパスタ」いう感想です。味は悪くないのですが、やはりお湯を使って、温かいものを作った方がおいしく食べられそうです。1袋分でかなり食べごたえがありますので、家族で分け合って食べるというのも良いですね。5.賞味期限対策のアレンジをしてみた備蓄の方法には、ローリングストック法というものがあります。普段の食事で定期的に非常食を食べては買い足し、常に新しい非常食を備えておく方法です。今回は、アルファ米の簡単なアレンジをご紹介します。作り方は以下の通りです。(1)コンソメ5gほどを、少量のお湯で溶かす(2)(1)で作ったコンソメ液を、アルファ米を戻す際にお湯と一緒に袋に注ぐ(3)袋の表示通りの時間待って完成簡単なうえに、味はピラフのようで大変おいしかったです。コンソメ少々で丁度よい味つけになるので、調味料を計量する手間もありません。被災時にも実践できそうです。同じく非常食になるソーセージの缶詰と、冷蔵庫にあった玉子や野菜で、カフェのワンプレートディッシュ風に仕上げてみました。ケチャップで味に変化がついてさらにおいしく食べられました。まとめ今回試した非常食のうち、常温の水で作ってみておいしかった順は以下の通りです。第1位水戻り餅第2位アルファ米第3位パスタ日本の文化として、餅やご飯は冷めた状態でも食べることがあるのに対し、パスタはアツアツか冷やした状態で食べるもの、という認識があるせいだと考えられます。白飯のアルファ米は常温でもおいしく食べられ、様々な応用がききますので、多めに備蓄しておくことをオススメします。非常食選びの一助になれば幸いです。
2017年09月01日災害時には、飲料水や熱湯が確保できない、スマホや携帯が充電できない、といった事態が予想されます。防災グッズで、本当にライフラインの代わりになるのでしょうか?実際に使って性能を試してみました。グッズ選びに迷われている方必読です。日本は災害の多い国です。災害で水道・ガス・電気が絶たれても、一定期間生き延びるためには、飲み水や熱湯、連絡用の機器の充電が必要になります。一般に出回っている防災用品には、非常用持ち出し袋に入れられるコンパクトサイズで、飲料水やお湯の入手、携帯の手動充電が可能という、便利なグッズが出回っています。実際使ってみて、どのくらい簡単にできるのか、注意点はないのかを検証しました。■目次1.浄水器を使ってみた2.お湯を沸かしてみた3.どれだけ頑張れば充電できるかやってみたまとめ1. 浄水器を使ってみた災害時には、飲料水が尽き、お風呂の水や川の水しか手に入らないかもしれません。そんな時に役立つのが浄水器です。様々な種類がありますが、携帯しやすいストロータイプを試しました。使用法は、殺菌された水(水道水など)の場合は、水の中に入れて口で吸うだけです。ストロー内部に水が満ちるまで水が上がってこないため、少し時間がかかり、また吸う力も必要でした。小さなお子様や高齢の方では難しいかもしれません。殺菌されていない川の水などには、飲用の前に粉末除菌剤をいれます(200mlに対し、付属の計量器すりきり一杯)。よくかき混ぜて2分以上待ち、ストローで吸います。魚が棲める程度の淡水ならば飲めるそうです。ストロー本体は約100リットルの水を浄化でき、付属の粉末除菌剤もコップ600杯分の除菌が可能なため、衛生的な水がくるまでは十分しのげそうです。2. お湯を沸かしてみた赤ちゃんのミルクや、温かい食事など、被災地でお湯は大切な資源です。ガスコンロが使えればいいのですが、火が使えない状況も考えられます。そんな時も、アルミニウムの水酸化反応を利用し、火を使わずに熱湯を作れる防災グッズを試してみました。熱湯を作る際には、別途フタつきのアルミボトルを用意する必要があります。今回はコーヒーの缶を使って400mlの水を沸かします。実験前の水温は約28℃でした。作り方は以下の通りです。(1)赤い加熱袋を立てて底を広げ、黄色い袋から発熱材を取り出し、底に入れる(2)その上にふたを閉じたアルミボトルを入れる(3)発熱材が入っていた黄色い袋を使い、水(川の水や海水でもOK)を計量し、赤い袋の中に注ぐ(4)赤い袋のチャックを閉め15分~20分待つ激しい化学反応が起き、注いだ水が沸騰しています。約20分後、ボトルは素手では持てないほど熱くなっていました。タオルで包んでふたを開け、温度を測ると、約76℃でした。熱湯を湯飲みに注いだ時の温度が約80℃前後ですので、問題なく料理などに使えます。注意点としては、化学反応中には特に臭いはしなかったのですが、可燃性の水素ガスが発生しているそうです。使用中は換気に注意し、火気に近づけないようにする必要があります。3. どれだけ頑張れば充電できるかやってみた被災時に救助依頼を出したり、情報を集めるのに、携帯電話やスマートフォンは非常に重要なアイテムです。防災グッズには手動で携帯を充電できるものもありますが、実際どれくらい頑張れば充電できるのか試してみました。用意したのは、LEDライトと携帯電話の充電機能の2つがついたシンプルなものです。使い方の基本は、充電ハンドルを本体から引き起こし、くるくる手で回すだけ。作業負荷を日常の動作に例えるならば、大根をおろすのとほぼ同程度です。短時間ならばたいしたことはありませんが、長時間だと疲れてきます。説明書には、何分回せばどの程度充電できるのか書いてありませんでした。試しに、5分間手動で本体を充電したところ、ライトがつきました。7分後ぐらいから徐々に光が弱くなり、20分でほぼ消えました。5分充電の場合、灯りとして使えるのは10~15分程度のようです。続いて、携帯電話です。充電の仕方は以下の通りです。(1)本体の差込口に付属のコードを挿入する(2)使用している携帯電話のアダプターを選んでコードに接続する(3)アダプターに携帯電話をつなぐ(4)ハンドルを回す携帯は完全に電池切れで、電源も入らない状態です。まず、10分間手動充電すると、起動しました。しかし、「充電切れ」を示す、空の赤い電池の表示が出ています。合計1時間充電し続けました。しかし、1時間後も「充電切れ」表示のままでした。1時間分の充電量で、メールが送れるか試しましたが、2行書こうとしたら途中で電池が切れました。文章が「助けて」のみならば、かろうじて送れるかどうか、というところです。携帯でこれならば、消費電力の多いスマホの場合は、1時間ではほとんど充電されないことでしょう。手回し充電器よりも、バッテリーを備蓄する方が現実的と思われます。まとめ実際に試してみると、被災時に大活躍しそうな便利グッズから、現実的にはなかなか難しいグッズまで、様々なものがあることがわかります。肝心なのは、ご家族みなさんが苦労せず使えるものを選び、備えておくこと。後悔しないために、事前に「どんな防災グッズが必要か」、「使いこなせそうか」など情報を集めること。余裕があれば実際に試してみることも大切です。
2017年09月01日