お正月モードの気の緩みが抜けず、物忘れも多くなりがちな年始。特に、家の鍵をなくしてしまったりどこかに忘れてしまったりしたら、寒いのに家に入れず、なかなか辛い時間を過ごすことになりますよね。1年がスタートする年始だからこそ、気を引き締める意味でも、防犯対策や鍵の紛失時の解決方法を確認しておきたいもの。生活のお困りごとを解決する総合プラットフォーム「生活110番」を展開するシェアリングテクノロジー株式会社が、2017年9月から2018年8月までの間に全国から寄せられた、鍵の相談に関するデータ113,852件をもとにした調査結果を発表しました。■ 戸建てと集合住宅で、鍵の相談時間に大きな違いが!様々な鍵のお困りごとを受けている中、特に多いのが70,385件の「鍵を開けてほしい」という相談。さらに詳細を見てみると、「玄関の鍵開け相談」が46,518件もあったそうです。その玄関の鍵開け相談の件数を戸建住宅と集合住宅に分け、問い合わせの時間を比較したところ、問い合わせのピークとなる時間帯に大きな違いがありました。戸建住宅の人からの問い合わせ件数は9時から18時にかけて横ばいに推移し、その後減少。一方で、集合住宅の人からの問い合わせ件数は9時から16時は横ばいで、20時頃にピークに。また、集合住宅はどの時間帯でも50件以上の相談があることがわかります。ファミリー層が多く居住する戸建て住宅では、夜には家族の誰かがいることが多いため、たとえ鍵がなくても、連絡が取れる状態であれば鍵を開けてもらうことが可能。そのため、相談件数も集合住宅の半分程度になっていると考えられます。また、9時から18時まで横ばいとなっているのは、昼間に多く在宅している主婦がパートや子どもを遊びに連れていくなどして外に出かける機会があり、鍵のお困りごとが一定数起こっているのでしょう。一方、実家を出た学生や社会人など、多くの単身者が居住している集合住宅。20時頃にピークを迎えているのは、仕事やアルバイト、飲み会などから帰宅する時間帯に、鍵の紛失に気が付き、問い合わせをする人が多いためと思われます。■ 年間3万件を超える、一人暮らしの鍵紛失トラブル次に、70,385件の鍵開け相談の内訳を見ていきましょう。戸建住宅での依頼が16,225件ある一方で、集合住宅での依頼はその約2倍となる30,293件。一人暮らしの多い集合住宅での依頼が、ファミリー層の多い戸建て住宅の約2倍の依頼がありました。鍵をなくした時、自宅内から鍵を開けてくれる人がいないのが、一人暮らしの大変なところ。鍵の紛失などを自分ひとりで対処するのは難しく、鍵業者に鍵開け相談をする機会も多くなっています。ちなみに、「玄関の鍵開け相談」の中で相談理由がわかっている10,756件のうち、89%にあたる9,533件が「鍵の紛失」でした。そして残りの11%である1,223件は「鍵の破損」。鍵の紛失は、破損よりも遥かに日常的に多く発生していることがわかります。それ以外にも、問い合わせが一定数あるのが車やバイクの鍵開け。特に車の場合、近年多発している、スマートキーを車内に残したまま車のロックをかけてしまう「インロック」の対応のために鍵業者に依頼するケースが多くなっています。また、車のトラブルは鍵業者ではなくロードサービスに相談する方も少なくないため、実際に起きる車の鍵開けトラブルの件数は、このデータよりも多いと考えられます。■ 1年のうち鍵開け相談が多い日はいつ?続いて、鍵開け相談が多かった集合住宅の相談傾向を見ていきます。30,293件のデータについて、何曜日の何時に鍵のトラブルが起きやすいかを調査しました。調査の結果、1日を通した相談件数の中で問い合わせが多いのは土曜日と日曜日でした。これは、休日に外出をした際に、鍵のトラブルが発生してしまうためだと考えられます。細かい時間帯を見てみると、一週間で最も相談件数が多いのは「月曜日の20時」。これは、土日がお休みだった人が、休み明けの月曜日に、通勤や通学中にうっかり鍵を落としてしまうケースが予想されます。休み明けで気が緩んでしまっているからなのかもしれません。また、物件管理業者の営業時間外となる時間帯であることが多いため、これも問い合わせ件数の増加に繋がっていると思われます。また、調査年月の中で鍵開け相談が多かった日を調査すると、以下のような結果に。鍵開け相談が多かった日の大半が、祝日でした。祝日に家を空ける家庭が多いため、鍵の紛失などのアクシデントが発生する可能性が高くなると推測できます。■ 鍵をなくさないためにできることEKAKI / PIXTA(ピクスタ)鍵をなくすと、業者に鍵開けを依頼して相応の費用がかかるだけでなく、なくした鍵を誰かに拾われたり悪用される恐れも。そのようなことがないように、まずは紛失しない工夫をすることが大事になってきます。例えばキーケースの使用や、音の鳴るキーホルダーを鍵に付ける、家の中で鍵を保管する場所を決めるといったことをするだけでも、紛失する可能性を下げることができます。また、鍵をなくした場合の解決方法として、最寄りの鍵業者を調べておくのもおすすめ。すぐに相談できる業者を把握しておけば、万が一の場合でも落ち着いて対応できます。皆さんも、2019年の年明けに良いスタートを切るためにも、今一度鍵紛失の予防策を見直し、万が一の時の業者を確認してみてくださいね。【参考】※【調査】鍵のトラブルは月曜日の20時が最も多い?!年末年始のお出かけは鍵紛失にご注意を
2018年12月31日「家の顔」とも言われる玄関。デザインだけでなく、セキュリティの機能も日々進化しています!今回は我が家で採用して良かったものの一つ、「スマートキー」についてご紹介します。■ ボタンひとつで施錠・開錠できる快適さは想像以上!初めて「スマートキー」を目にしたのは、メーカーのショールーム。デザインが素敵なドアに魅了される中、ドアに何やらボタンのようなものが!スマートキーにもいくつか種類があり、主にリモコンスマートフォンカードが鍵になるタイプのものが多いようです。中でもリモコンがキーになるものは、自動車のキーと同じようにポケットやカバンにリモコンキーがあれば、ドアについているボタンを押すだけで簡単に施錠・開錠ができてしまうという手軽さ!ショールームで実際にタッチキーを試してみたら、これは絶対に欲しい!と一瞬で魅了されてしまったほど快適でした。■ スマートキーは子育てママに超オススメスマートキーの中でも特にオススメしたいのは何と言ってもリモコンキー。カギをカバンやポケットから取り出す手間もなく、ボタン一つで施錠・開錠が可能です。買い物から帰宅後、荷物が多い子供が寝てしまって抱っこしている抱っこひもをつけている雨の日こんな時、カギをバッグの中から探して鍵穴に差して……と、なんてことない動作でも意外に面倒ですよね。スマートキーは少しでも無駄な動きを省きたい子育て中のママに超オススメなのです。■ もうスマートキーなしでは暮らせない!入居してはや2年が経ちました。スマートキーの使い心地は……それはもう快適そのもの!!今さら普通のカギは使えません!もちろんスマートキーはオプションになるので、メーカーにより価格は異なりますが、約10万円ほどはアップするかと思います。が、それでもリモコンキーにして良かった!それくらい取り入れて良かったオプションの一つです。もし導入を迷われている方には是非オススメしたいです!!実は我が家の場合、工務店の担当さんのファインプレーにより、標準の玄関ドアを選ぶよりも価格を抑えることができたんです!■ 担当さんのファインプレー!標準より価格が安くなった玄関ドアスマートキー導入には実際オプションで約10万円の増額が必要でした。少しでも価格を抑えたかった私たちのために「指定のメーカーの玄関ドアを使う」という条件で担当さんが業者の方と交渉してくれた結果、標準の玄関ドアより安く、スマートキー付きのものを設置することができました。これは家づくりのウラ話ですが……、サッシや玄関ドアの標準はA社とB社、2社のどちらかを選択することができたので、サッシに関してはA社のものを採用する事が決定していました。玄関をどうしようか、と悩んでいた時に玄関ドアについて交渉を持ちかけたところ、「サッシでは不採用になったB社の玄関であれば、安く提供します」と業者の方から提案していただいたというとてもラッキーな事が起きたのです。デザインも色味も実のところB社の方が気に入っていた事もあり、機能はもちろんデザインも大満足の玄関ドアになりました!私たち夫婦が熱心に家づくりに取り組む情熱が担当さんにも伝わっていたようで、少しでも満足のいく家づくりをして欲しいと尽力して下さった結果です。担当さんには本当に感謝しています!(aymama)
2018年08月28日こんにちは。ママライターのamuです。物騒な事件は後を絶たず、気をつけても気をつけても足りませんよね。そこで、ママたちに、何か防犯対策をしているか聞いてみました。GPS「キッズケータイのGPSを見て、学校に着くまでチェックしている。何かあったらすぐ駆けつけたり通報できるように」(30代、小2女の子のママ)どこにいるか把握できるだけで安心ですよね。私も、娘にスマホを持たせていますが、学校に着くまでアプリでチェック しています。心配だからどこにも行かせないのではなく、行きたいところへ行ってもらいながら、どこにいるかだけ把握したいという親の願いが叶う現代って素晴らしいと感じます。誰かと必ず一緒に登下校「登校も一人にならないように二人組だったけど、他の二人組のママに頼んで四人で行ってもらうようにした」(30代、小2女の子のママ)一人だと狙われがちだし、目立ちにくいし、車などの危険にも気づきにくいと思います。帰りも、人気のない道があるときは誰かと必ず一緒に帰るよう指導したいですよね。また、子どもが多い正規の登下校時間、通学路を守る指導 も大事です。防犯ブザー「ランドセルの胸元につけられるようになっているから、すぐに外せるようにしなさい と言っている。黄色で目立つし、つけていることをアピールできたら抑止力になる」(30代、小1男の子のママ)捕まりたい犯人はいないし、普段は気が弱いからこそ弱い子どもを狙う犯人も多そうなので、子ども自身にも防犯意識を持たせたいところです。私は娘に「変な大人だなと思ったら何も気にせず、聞こえなかったふりして全力で走って逃げて 」と教えています。夫婦だったら? 子連れだったら? などといろいろ聞かれたので、細かく教えました。子どもも、咄嗟の判断は難しいと思うので、いざという時に言われたとおりに動くという最短ルートを取れるよう指導したいと思います。挨拶の習慣をつける「普段近所で挨拶の習慣をつけた。顔見知りを多くすることで、さっき○○ちゃんみかけたよなどと教えてくれる人も多くなった」(30代、小2女の子のママ)横断歩道の見守り隊のおじさんとも顔見知り になっておくといいかもしれません。ただ、そのおじさんがという事件もあったので、念のため普段から違和感のある言動がないか子どもたちから情報収集することも必要かもしれません。嫌な世の中ですが。通学路を一緒に歩いてシュミレーションする「この曲がり角が危ないから、あの鏡を見てねとか、角は内側を曲がると向こうから来た人とぶつかりやすいから大回りでとか、教えながら歩いてみた」(30代、小1男の子のママ)実践することで新たな気づきもあるかもしれません。どちらかというとの確率論ですが、単身者アパートよりも友達の一軒家の前を通る道の方が安心 、ここには高めの生垣があるからこっちの見通しのいい道がいいなど。抜け道も避けられるなら避けた方がいいし、歩道やガードレールがない道よりある道を選びたいですよね。過保護と言われたって、子どもから煩がられたって、何かあってから後悔するよりよっぽどいいですよね。すべてを防げるとは言い切れませんが、できる限りのことができたらと思います。●ライター/amu(ママライター)
2018年07月21日「不審者に気をつけて!」と一言で言っても、子どもたちにはどんな人が不審者なのかはわかりませんし、それを見分けるのは難しいのですが、おうちで不審者に対してどのような対策をしているのか調査してみました。Q.お子さまに不審者の見分け方を教えていますか?1.教えている 29.5%2.教えていない 11.3%3.不審者の見分け方が分からない 13.8%4.子どもに任せている 3.9%5.とにかく逃げる・ついて行かないように教えている 40.3%6.その他 1.3%もっとも多いのは、とにかく逃げる・ついて行かないように教えているで40.3%。見た目から不審者だとわかるより、一見普通の人が…というケースも多いので、大人でも見分け方がわからないと答える人もいました。■不審者の見分けかたなんてわからない!人のことは見た目ではわからないもの。大人にだって不審者の見分け方はわからないという意見が多数ありました。「大人の男性が子どもに声をかけただけで怪しまれる世の中。不審者の見分け方なんてわかる人いるんですか? 知らない人について行かないのは当たり前ですが、隣人が加害者だったということもあるから」(神奈川県 40代女性)「不審者の見分け方というものを私も知りたい」(神奈川県 30代女性)「見分け方なんてこちらが教えて欲しい、普通に見えていても悪い人がいる世の中、誰を怪しめばいいのか」(静岡県 30代女性)「見分け方なんてわかりません! 普通に道を歩いていて、すれ違った瞬間に襲われたらおしまいですし…。とにかく知らない人には、何を言われてもついて行かないように、毎日公園で遊ぶ娘には言っています」(沖縄県 30代女性)「不審者の見分け方…私が知りたいくらいです。普通の人を不審者扱いするわけにもいきませんしね。判断が難しいです」(神奈川県 40代女性)■家族以外にはついて行かないことが大前提子どもたちの知っている人が犯罪者という事件もあるため、親としては家族以外にはついて行ってはいけないと言うしかないよう。防犯標語の「いかのおすし」(いかない、のらない、おおきなこえをだす、すぐにげる、しらせる)は、最低でも子どもたちに教えておきたいです。「子どもには家族以外にはついて行ってはいけないと教えている。例えば、お父さんとお母さんが事故にあったと言われて、車に乗せられそうになっても、絶対に乗らないで帰ってくるように言い聞かせています」(三重県 40代女性)「外見だとわからないと思うので、じっと見てくる人やついてくる人、しつこく話しかけてくる人には、注意して逃げるように教えています。いつも人がいる店舗や事務所の前を通って通学したり、集団下校で帰ってきたりしています」(神奈川県 40代女性)「私が子どもの時代は、遅くとも夜8時には家にいました。今の中高生は夜遅くまで部活や塾があり、10時過ぎてもコンビニにいたり、やれ文化祭の打ち上げだと友だちと食事に行ったり、危なっかしくって仕方ありません。小学生までは『いかのおすし』と教えています」(東京都 40代女性)■人を信じるなと教えていいのか、親として葛藤一方で、誰でも最初から疑ってかかることを子どもに教えていいのだろうかと疑問を持つ声も。自分の身は自分で守るしかないとはいえ、人を信じることを教えられない世の中になってしまうのは悲しいことです。「いい人ばかりではないと言っている。だだ、そればかり言っていたらどうなんだろうとも思う。親切な人もいるし、優しい子に育ってほしいとも思う」(広島県 30代女性)「不審者の見分け方は、誰でも疑ってかかれということになってしまうので、言わないです。人を信じるなって教えるのって希望がなくて生きづらい」(佐賀県 40代女性)ですが、安全は何もせずには手に入りません。「あのとき、ああしておけばよかった」と、後悔しないためにできることをすべてやっておきましょう。Q.お子さまに不審者の見分け方を教えていますか?アンケート回答数:6453件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年07月18日新年度が始まって、早いもので3ヶ月が過ぎてしまいましたね。お子さんたちは通園・通学にもすっかり慣れてきたことでしょう。そして気づけば、夏休みももう目前。子どもの行動範囲の広がりとともに、気になってくるのが「子どもの安全」のこと。子どもが犠牲になる痛ましい事件のニュースなどは、子どもを持つ親として他人事として見ることはできません。「マチコミ」ユーザーを対象に行った「子どもの安全に関するアンケート調査結果」(※)によると、「実際に子どもが不審者に遭遇したことがある」と回答したのは10人に1人、「子どもの居場所を把握したいと思う」と回答したのは、「常に思う」(43%)「たまに思う」(44%)を合わせて全体の87%という結果が出ています。まずは防犯ブザーを持たせるという保護者の方は多いと思いますが、いざというときに本当に鳴らせるのか、鳴らせたとしても誰かに気づいてもらえるのか…など不安は残りますよね。また、転落や水難事故といった防犯ブザーでは防げない災難も考えられます。かといって、行動範囲を制限しすぎるのも考えもの。そこで、こんなサービスをご存知でしょうか?■子どもと共に成長する、児童見守りサービス「みもり」ドリームエリア株式会社が提供する不審者情報配信ツール「マチコミ」の12年間にわたる膨大なデータと、利用者の声を分析して独自開発された児童見守り専用サービスです。子どもに持たせるのは、一見すると普通の防犯ブザーのような形状の「みもりGPS」。保護者がスマホにインストールする「みまもりアプリ」との連動によって、いろいろな機能で子どもを見守ることができます。なかでも、危険な場所に近づいた時に、代わりに注意してくれる音声機能は優れもの。保護者は「みもり」のスマホアプリで「危険な場所」を設定することができ、その場所に子どもが近づいてしまったら「みもり」が音声で警告を発してくれます。また、地域の方々が作成する独自の「危険データベース」も活用してくれるため、親が気づかない危険も「みもり」なら、地域の目をもって教えてくれるのです。お母さんが見守りたい行動範囲も設定できるので、そこから子どもが出てしまった時にも一声かけてくれます。旺盛な好奇心を満たすことと、危険から遠ざけること。どちらも両立できるのは嬉しいですね。しかし行動範囲内だからといって油断は禁物。子どもが普段と違う行動パターンを取った時にも「みもり」の出番。子どもに注意を促してくれます。なぜこんなことができるのでしょう? その仕組みは、AIとGPS。人工知能(AI)が子どもの行動を学習し、GPSからの位置情報をもとに、危険を判断してくれます。とはいえ、何か難しい設定をする必要はありません。ほかにも、・みまもりアプリからすぐ確認できる避難所マップ・通知エリアの設定による居場所通知・現在地や行動履歴の確認・ワンタッチで親への通知など、全部で9つもの機能を備えています。アプリとの連動によってわが子に特化した見守りをできる点が、今までの防犯アイテムとは一味違います。「あれ?いつもと違う」そんな親の勘の代わりをしてくれる、専属のボディガードのようですね。子どもの自立と安全のために、行動を制限せずに見守る親になる。そのために、最新テクノロジーの力を借りてみてはいかがでしょうか。 見守りサービス「みもり」 不審者情報配信ツール「マチコミ」の12年間のデータベースと、全国の施設や保護者の要望・意見を集約し開発された、児童見守りサービス「みもり」。AIが子どもの行動を学習し、危険を未然に防ぎます。(※)参考/子どもの安全に関するアンケート
2018年07月04日近年になって防犯カメラは急速に普及し、マンションにおいては分譲、賃貸を問わずかなりの比率で設置されています。それだけに宅配ボックスと並んで、防犯カメラはマンションの中でも最も技術的進歩のスピードが速い設備であるように感じています。築10年以上のマンションになると防犯カメラもいろいろと故障が発生するようになりますが、それだけ経過していると修理では対応しきれず、システムをすっかり入れ替えるしかないという場面が大半でした。shimanto / PIXTA(ピクスタ)防犯カメラは警備会社のシステムやエレベーターと連動している場合もあり、またレンタルだの買い取りだのという問題も発生します。筆者にとっては最後まで完全に理解するのが難しかった設備でした。■ 防犯カメラの閲覧にはルールがあるマンション内で何か問題が発生した場合には防犯カメラの映像を確認しなければなりませんが、この場合個人のプライバシーという問題が関わってくるため、誰でも見られるというわけにはいきません。閲覧の可否や範囲に関しては、賃貸マンションの場合は意外と簡単で、管理会社の判断次第ということになります。YNS / PIXTA(ピクスタ)一方分譲マンションの場合はかなり厄介で「防犯カメラ運用細則」といった規定を設けている事例が大半です。筆者がフロントをしていたマンションの場合は理事会(理事長)において判断するように規定されていました。■ マンションの一室が振り込め詐欺グループのアジトに!?東北の山親父 / PIXTA(ピクスタ)特に統計を取っていたわけではありませんが、防犯カメラ映像の閲覧は警察からの依頼で実施したという事例が一番多かったように思います。近隣で事件があり、逃げる犯人の姿が映っている可能性があるというものですが、防犯カメラはエントランスのドアに通常斜め上から向けられており、前面道路はそれほど映っていないものです。UPSTART777 / PIXTA(ピクスタ)それでもいいから調べようという警察の執念のようなものを感じたことを覚えています。マンションの一室が振り込め詐欺グループのアジトとして使用されているという情報が警察から入り、防犯カメラを確認することによりメンバーの動きが判明したこともありました(直前にグループは逃走していましたが……)。■ 防犯カメラの再生は、正直しんどい作業YNS / PIXTA(ピクスタ)理事長の代理というような立場で防犯カメラの映像を見たことは何回もありましたが、自転車置き場や駐車場で発生した問題の原因を突き止めるため、というケースが多かったと思います。〇月〇日〇時~〇月〇日〇時の間という具合に問題発生の範囲を定め(大抵は2~3日)、その間の映像を早送りにしてひたすらモニターの一点を注視し続けます。問題の場所で動きがあれば速度を通常に戻して見直し、何もなければ再び早送りにします。一人で管理室にこもってひたすら画面を見続けるというのは、実に辛いものがありました。■ 画像を見ても意外とわからないpolkadot / PIXTA(ピクスタ)筆者がフロントをしていた時代の防犯カメラはまだそれほど画質が良くなかったため、たとえ映像を見返してみてもよくわからなかったという事例もよくありました。説明しても信じてもらえないのですが、目を皿のようにして何度見返してみてもわからないものはわからないのです。さんざん時間をかけたにもかかわらず、何もわからなかった時の虚しさというのは大変なものがありました。■ マンションの理事長の子供が犯人だった!?チンク / PIXTA(ピクスタ)とあるマンションの理事会を管理室で開催した際、「最近エレベーターの前でオシッコした人がいる」ということが話題になりました。防犯カメラにまだ残っているはずだと映像を再生すると理事長が一言「うちの子じゃねえか」……。それまでワイワイガヤガヤしていた理事会の空気が一変し、そそくさと正規の議事に移行したことが印象に残っています。管理員によると、翌日理事長が子供を連れて管理室まで謝罪に来たそうです。筆者が不動産業界に転身した1997年にはまだまだ一般的ではありませんでしたが、防犯カメラは今ではマンションにおいては必須の設備となっています。それだけ世の中が物騒になったということなのかもしれません。
2018年05月20日ある日、寝る前に戸締りの確認をしていた時のことでした。なぜかお姉さんに全面的な信頼を置いているらしい娘。「悪いことをする人が、必ず悪そうな見た目とは限らないんだよ」と過去の犯罪者の写真を検索して娘に見せました。「こんな優しそうな人も…!?」と怖がる娘。思い返せば、以前こんなこともありました。そう伝えると、娘はとてもショックを受けているようでした。うちの娘だけでなく息子もですが、人見知りがほとんどなく、さらにあまり慎重にならずすぐに行動するタイプなので、優しそうな人に「お菓子あげるよ」なんて言われるとホイホイついていく可能性がとても強いのでいつも心配しています。本当にちょっとした隙に起こるという誘拐事件…そんな話を聞くといつも背筋が凍ります。なので、我が家では、以前インスタグラムのフォロワーさんに教えていただいた『とにかくさけんでにげるんだ』という絵本で子どもたちに防犯について教えています。この絵本は、他人による犯罪はもちろん、こういった防犯に関する本ではあまり描かれることのない親族による性的被害についても書かれてあり、子どもにとってはもちろん、子どもを守る親にとってもためになる本です。万が一こういうことが起こる可能性もあるんだということを心に留めておくのは、決して無駄なことではないと思います。ニュースを見ると、罪のない幼い子どもが被害者となる悲しい事件が後をたちません。我が子は今は2人とも園児なので、子ども1人で行動することはないですが、小学校にあがると登下校や放課後など、1人で行動することが増えてくると思います。なんでも疑ってかかるのはよくないですが、「こんなことが自分にも起こる可能性があるんだ」ということを知っているだけでも違うと思います。「念には念を」の精神で。何か起こってからでは取り返しがつきませんから…。1人1人の防犯意識が高まり、悲しい事件が少なくなることを願っています。
2018年05月11日新学期がスタートして間もないこの時期、とくに小学校入学をしたばかりの新一年生にとっては、学校の登下校に慣れるまでは大変なことも。もちろん、子どもだけでなく不安に思うママやパパも多いと思います。最近ではランドセルに防犯ブザーをつけている子どもの姿をよく見かけるようになりましたが、実際はどれくらいの子どもがつけているのでしょうか。Q.子どもに防犯ブザー、持たせてる?1.防犯ブザーを持たせている 57.4%2.防犯ブザー機能付き携帯電話を持たせている 8.7%3.防犯ブザー以外の装置を持たせている 2.6%4.持たせていない 31.3%防犯ブザーを持たせているが57.4%で半数以上という結果になりました。携帯電話やスマホを持たない年齢の子どもにとっては、防犯ブザーは必需品になりつつあるのかもしれません。■いまや小1には当たり前。学校で配布するところも半数以上の人が子どもに持たせているという防犯ブザー。やはり小学校入学のときが1番のタイミングのようです。場所によっては、学校で防犯ブザーを一人1個配布してくれるというところもあるみたい。「持たせてます。何かあったら迷わずに使いなさいと伝えてます。定期的に点検も必要ですね」(千葉県 30代男性)「ランドセルにつけています」(茨城県 30代女性)「もちろん持たせています! 手の届く位置に」(静岡県 40代女性)「持たせています。点検した時に壊れて鳴らなかったので、買い替えたばかりです。いつどこで何が起きるかわかりませんもんね」(千葉県 30代女性)「持たせています。ランドセルにつけていますが、物によってはちょっとしたことで鳴ってしまうので、授業参観などのときなどは、あっちこっちで鳴っちゃってますね。笛は学校から支給されましたが、いざってときに吹く余裕は、子どもにはないような気がします」(千葉県 40代女性)■いたずらも多発! 防犯ブザーって本当に役に立つ?一方で、子どもがいたずらで鳴らしてしまうことも多々あるのが防犯ブザーのデメリット。あとは、いざってときにブザーの音がなったことで、本当に防犯になるのか疑問視する声もありました。「防犯ブザーで子どもが助けられたとか、不審者を捕まえたとか、ブザーの音で不審者が逃げたなんて聞いたことないですよね。ブザーがなるのはほとんどいたずら半分で、住宅密集地でなるとうるさいです」(神奈川県 40代女性)「キッズケータイを持たせており、それに防犯ブザーがついていますが、果たして役に立つのかが疑問です。我が子の通う学校では、入学すると防犯ブザーが配られるのですが、通学路で面白半分に鳴らして遊んでいるのをよく見かけます」(北海道 40代女性)「防犯ブザーを鳴らしたから助かったとか聞いたことない。いざというとき役に立つのかなと思うけど、きっとないよりはいいのかな。あえてわかりやすい位置につけると、お守りがわりになるかも」(神奈川県 30代女性)■大声を出して走って逃げるのが効果的!?防犯ブザーを探したりするよりも、すぐにその場から立ち去る方が先決! 「助けてー!」と叫びながら、走って逃げるように教えるママもいるようです。「『緊急のとき以外は絶対に引っ張っちゃダメ!』といくら言っても、どうしてもやってみたくなってしまうらしく、好奇心に勝てない小1男子。まわりに迷惑がかかるので、3ヶ月もしないうちに外しました。『どうしてもヤバくなったら、大声で助けを呼びながら走って逃げなさい』と教え、あれから早4年…。もうすぐ5年生ですが、おかげさまで無事に登下校しています」(神奈川県 40代女性)「持たせていません。鳴らしている暇があったら走って逃げろ。いよいよのときは、ランドセル類をその場に落としていいから逃げろと言い聞かせています」(神奈川県 50代女性)Q.子どもに防犯ブザー、持たせてる?アンケート回答数:8902件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年04月27日全国の小学校で新入生などに配布された防犯ブザーの一部で、乾電池が破裂するという事故が発生し、国民生活センターが注意を呼びかけています。毎日肌身離さず持ち歩くものなだけに、破裂したときの危険は気になるところ。国民生活センターの注意の詳細についてまとめます。手に持っているときに破裂すると危険!今回問題となっている防犯ブザーは、西文館の「安全防犯ブザー(SE-1805K)」という商品名。中の電池に「Vinnic」というロゴと、電池の−極側に「12-2020」というロット番号が記載されているものが対象。現在2件の破裂したという事例が報告されているそうで、愛知県の小学生宅で壁に掛けた防犯ブザーが突然破裂したというケースと、東京都の小学校の教室で、ランドセル内にあったブザーが破裂したケースがあったそうです。電池が消耗すると破裂する可能性があるそうで、破裂した電池は中身が飛び出ていたそう。手に持っているときに破裂すると危険なため、早期の販売元への問い合わせを推奨しています。※画像はイメージです2万5000個が同じ電池を使用この防犯ブザーは既に11万個が出荷されており、そのうち2万5000個が破裂する恐れのある電池を使用しているそうです。外観は黄色で真ん中にボタンがあり、ストラップがついているだけのシンプルなもの。大きさは75×53×35mmとなっています。中には単4の乾電池2本が入っており、もし似たような防犯ブザーが学校から配布されていたら、学校に確認をするか、販売元の株式会社西文舘東京支店(03-6802-4690、営業時間10時~17時、土曜日曜祝日は休み)へ問い合わせるようにしてください。子どもの身を守るため、肌身離さず持っていて欲しい防犯ブザー。でも電池が破裂する危険があるとなると、常時携帯することがかえって危ないということに…。学校で防犯ブザーが配られた家庭は、すぐに対象のものか確認をして、該当していたら使用を中止して問い合わせをしてください。(文・姉崎マリオ)
2018年04月25日ペットと暮らす方が増えるにつれ、便利なペット関連グッズも続々と登場しています。そして最近人気なのが「ペット用カメラ」。留守中に鳴いていないか、いたずらしてないか、そもそも何をしているのかを外にいながら観察できます。カメラといっても、ただ写すだけじゃなく、マイクで話ができたり、おやつまであげられるというハイテクっぷり!しかも、ほとんどがスマホ1つで操作できるんです。実際にドッグカメラ「Furbo」を導入してみてわかったこと、メリット・デメリットを紹介したいと思います。「ペット用カメラ」は、特に、留守がちな飼い主さんにとっては神アイテムではないでしょうか。筆者宅の犬もまだ8か月のやんちゃ盛り。性格はおとなしい方ではありますが、留守中に吠えていないかが気になっていました。■ メリット1.いつでも声を掛けられるので、不安がなくなるいつでも声をかけられるので、お互いの不安が和らぎますね。ペットにとっても、いつでもそばにいるような感覚になります。ずーっと寝ていたり、普段見せないような行動をしているかも?などの思いがけない行動が見られるので、こっそりのぞいてみるのも楽しいですよ。■ メリット2.防犯カメラとしても役立つredpixel / PIXTA(ピクスタ)ペットだけじゃなく、防犯カメラとしても役立ちます。吠えたり人影(家族など)が映ったら記録するものもあるので、防犯を兼ねたいなら、そういう機能のついたタイプを選ぶと良いですね。■ メリット3.アプリで簡単に設定・操作ができる!shimi / PIXTA(ピクスタ)スマホアプリなので、起動も操作も簡単ですし、設定もWi-Fiに繋がっていればほとんど勝手にやってくれます。一度設定してしまえば、あとはアプリを起動させるだけでOKです。■ デメリット1.慣れるまではペットが怖がる興味を持ってくれれば良いのですが、慣れるまで時間がかかるペットもいます。声がしたり、おやつが飛ぶのを怖がる子には、カメラだけで使うのがいいかもしれません。ゆっくり慣れさせてあげましょう。これ自体が怖くてお留守番がトラウマになってしまったら、元も子もありませんからね。■ デメリット2.常におやつをせがむようになる何度かおやつをあげるとカメラが「おやつをくれるヤツ!」と覚えます。食いしん坊な子は写真のようにおやつを探すようになります。このままだと倒しておやつを奪われる可能性も!それだけならまだしも、壊されたらガッカリですよね……。ペットが届かない場所に置くことが前提になります。また、おやつが出てくるまでひたすら目の前で健気に待つ子もいるようです。これも可哀想なので、こういった場合はおやつ機能は封印した方がいいかもしれませんね。■ デメリット3.常にスマホが気になるようになる機種によっては「吠えています」と通知が来る場合も。とても便利な機能なのですが、常にスマホが気になって仕事が手につかなくなることもあります。飼い主側もハマりすぎないように注意する必要がありますね。いかがでしたか?メリットは大きいですが、デメリットもしっかり考えながら、それぞれのペットに合った使い方をすることが大切です。そして何より、ペットとの信頼関係があるからこそ使える道具だということ。留守がちで、こればかり使っていると、ご主人様=カメラになってしまう危険性もあります!触れ合ってコミュニケーションを取りながら、飼い主側がしっかり節度を持って使うことが大切だと思いました。
2018年04月23日春休み仕事をしている筆者にとっては、子どものに留守番をさせることが度々あります。「日中、もし犯罪や火災などの不慮の事故に巻き込まれたら…」、家にいる子どもをどのように守ればいいのかと、怖く感じる時期でもあります。今回は、筆者が気をつけている防犯・防災対策のポイント5つをまとめてみました。プラナ / PIXTA(ピクスタ)■ 火事&犯罪!子どもだけの留守番での大きなリスクは2つイーグル / PIXTA(ピクスタ)子どもの留守番中に考えられるリスクはさまざまありますが、警備会社ALSOKのサイトなどによると、大きいリスクは以下の2つといわれています。犯罪に巻き込まれる火災などの不慮の事故Graphs / PIXTA(ピクスタ)どちらも本当に怖いものです。ちょっとした準備と、子ども達にルールを徹底させることで回避できます。では、具体的にどのようにしたらいいのかをご紹介しましょう。■ 犯罪に巻き込まれないために子どもに教えるべき5つのことGraphs / PIXTA(ピクスタ)強盗や空き巣は、子どもしかいない時期を狙ってということが考えられますので、本当に注意が必要です。子どもを騙してドアを開けさせる手口は、実に巧妙です。水道局員だとか、宅配だとかそれっぽい制服を着ていれば見分けがつきません。子どもには、次の5つを徹底して教え込みましょう(こんなことがあったと、実例を出すと効果的です)。絶対にドアを開けない(各業者になりすまして押し入るケースが起きています)宅配業者などは時間指定をして大人がいる時間帯にお願いする施錠は一緒に確認(玄関だけでなく、小窓なども全てです)帰ってきたときは、誰もいなくても「ただいま」と言う(留守を悟られないのも防犯です)困ったことが起きたら、ドアを開けずに親へ連絡するこちらも、警備会社ALSOKのサイトに記述がありますので参考にしてください。上の写真のように固定電話のところに番号を書いて貼るという方法は古典的ではありますが、意外と役立ちます。いざという時、番号を忘れたり探すのに手間取ったりするからです。窓からの侵入が怖い場合は、ホームセンターで売られている窓用のアラームをつけるといいでしょう。痕跡が残りやすいように腐葉土などの柔らかい土をまいておくのもオススメです。Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)これらも、筆者宅で実践しているものです。■ 最も怖い火事を出さないように、火の取り扱いは徹底させる!チンク / PIXTA(ピクスタ)家庭内での事故で怖いのはなんといっても火事ですね。火と電気の扱いも注意させる必要があります。子どもが親の留守中に使う暖房器具やポットなどの電化製品は、しっかりと安全性を確認しておきましょう。ストーブを使う場合は、燃えるものを近くに置かない、持っていかないことが大切です。hanapon1002 / PIXTA(ピクスタ)東京消防庁のサイトによると、ストーブによる火災の約7割以上が電気ストーブが占めるといわれています。日頃から、「燃えやすいものを近くに置かない」「使わないときは電源プラグを抜く」「電源プラグやコードが傷んでいたら使わない」などを教えておく必要があります。akiyoko / PIXTA(ピクスタ)また、ライターなどを使えないところにしまうことが必要です。必ず手が届かない場所に置きましょう。子どもたちは、学校で火災訓練などもやっていますが、火の怖さだけは実際に体験しないとわかりにくいかもしれません。火事になったらなぜ怖いのか、話し合いましょう。地震など災害時の避難場所を確認しておくことも大切です。「万が一の場合は、必ずそこに迎えに行くからね」と約束しておくと子どもも安心ですね。いかがでしたか。先も触れましたが、子どもには「困ったことが起きたら、怖い感じがしたら、すぐに連絡」を徹底しておくことが大切です。親以外に親戚やママ友など力になってくれそうな人の電話番号も書いておくのもいいでしょう。留守番中に犯罪や災害がやってくるかどうかはわかりません。しかし、備えあれば憂いなしです!日頃から声かけをしておきましょう。【参考】※ALSOK 子供だけでお留守番※東京消防庁意外に恐い!電気ストーブを安全に使いましょう!!
2018年04月01日家の鍵をかけたかどうか、ふと不安になることはありませんか?戸締りしたかどうか戸締り忘れを防ぐために出来る、ちょっとした工夫についてリサーチしてみました。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)もし引き返せる距離であったとしても、引き返したら待ち合わせの時間に遅れてしまう……というようなケースもあるはず。そうなると、一日じゅう鍵のことを気にしながら過ごさなければならず、非常にストレスがたまります。「家の鍵、かけたっけ?」戸締り忘れを防ぐためにできるちょっとした工夫を紹介していきましょう。■ アイディア1.必ず持ち歩く「化粧ポーチ」の中にカギを入れておく彩美さん(30歳/主婦)の場合。「意外に思われるかもしれませんが、私は必ず持ち歩く化粧ポーチの中にカギを入れています。鍵をかけるまでのアクションが増えることで記憶に残りやすくなり、時間はかかりますが、鍵をかけたかどうかという心配をすることは減りました」たしかに、鍵をかけるまでのアクションが増えればそれだけ記憶に残りやすくなりますから、有効な方法かもしれませんね!そうした観点から考えるとキーケースを使う、というのもアリですね。■ アイディア2.玄関に「専用のカゴ」をセットしておき、鍵をバッグに入れっぱなしにしない有加さん(29歳/パート)の場合。「鍵をバッグに入れっぱなしにしないように、帰宅後は必ず玄関のカゴに鍵を戻すようにしています。それでも、たまに不安になることはあるのですが……」バッグの中に入れっぱなしにしてしまうと、そのままうっかり外出……ということもあり得ますよね。うっかりを防ぐためには、鍵を出す、そして定位置に置くという行為は確かに有効かもしれません。もしも玄関に置いておくのが不安なら、玄関から遠い部屋に鍵を置くコーナーを設けておいても良いかもしれません。■ アイディア3.鍵をかけたらその場で「リングをつける」ことを習慣に香織さん(32歳/主婦)の場合。「外出時にいつもつけるお気に入りのリングがあるのですが、それを鍵のキーホルダーとしても使っています。鍵をかけたら、その場でそのリングをつけるようにしているんです。これをし始めてから、鍵の締め忘れで不安になることはほとんどなくなりました」“鍵をかけた証拠になるような、別のアクションを取り入れる”というのは、良いアイデアだと思います。最近では鍵にかぶせて(締めると)色が変わるチェッカーも出ているようですが、集合住宅で主流になり始めているカードキーなどでは残念ながら使用することができないんですよね。鍵の閉め忘れ防止のスマートフォンアプリなどもあるようですが、急いでいるときなどはアプリを立ち上げること自体を忘れてしまいそう……。自分なりの工夫をすると同時に、出掛けるときに慌てずに済むよう、時間に余裕を持って行動することも心掛けたいですね。(written by 小林ユリ)
2018年03月30日子どもが成長し、一人や子どもだけで出歩くようになると心配なのが防犯面。特にこの時期は暗くなるのが早いので心配もひとしおです。身を守るグッズとして防犯ブザーを携帯している小学生がほとんどだと思います。防犯ブザーはどんなものを選んだら良いのか、また正しい使い方について知っておきましょう。たくさんある、ブザーのタイプ防犯ブザーは、危険を感じた時に使用すると大きな音が鳴り周囲に身の危険を知らせたり、不審者をひるます効果があります。使用する際は、ひもを引くものやボタンを押すもの、ピンを抜くものなど様々なタイプがあります。人気の商品は千円前後のものです。笛やLEDライトがついた多機能タイプのものも人気です。ブザーを持つことに抵抗のある子には、好きなキャラクターをモチーフにした商品も有効です。防犯ブザーを購入する際のポイント防犯ブザーには様々なタイプのものがあるので、購入する際のポイントをおさえて選択しましょう。・ブザー音は大きめを騒がしい場所で音が周囲に届かないこともあるので、音が大きいものを選びましょう。目安としては85デシベル以上となります。パッケージに書いてあるので確認しましょう。・仕様をチェックする頑丈さや、防水仕様かどうかもチェックしましょう。子どもはよく動くのでどこかにぶつけて壊してしまったり、急な雨で濡れたことで壊れてしまったりという心配が軽減します。・子どもが使いやすいかボタンを押すタイプや、ピンを抜くタイプなど操作方法は商品によって様々です。子どもが実際に試してみて使いやすいものを選びましょう。いつも持ち歩くことになるので、軽くてコンパクトなものがよいです。・予備の電池を用意する購入時についている電池はほとんどがテスト用で、寿命が短いことが多いです。すぐに切れてしまうことがあるので、交換用の電池も一緒に購入しておきましょう。2013年の国民生活センターの調査では、小学生が使用している防犯ブザーの半数以上に電池切れや回路の異常などが見つかりました。月に1回程度は定期的に、正常に鳴るのかどうか確認しましょう。購入後のチェックポイント防犯ブザーの音を鳴らす方法は単純ですが、いざという時には恐怖で体がすくみ音を鳴らせないということもあります。購入したらすぐに、親子で使い方を練習しておきましょう。「ここを引っ張ると音が鳴るんだよ」などと説明するだけではなく、親が不審者役になりシミュレーションしたほうがよいでしょう。体を動かしながらシミュレーションしましょう。大人が両手を広げてもつかまらない距離はどのくらいなのか、距離を取りながらどうやってブザーを鳴らすのか、などを確認しましょう。ブザーを取り付ける位置にも注意が必要です。当然すぐに手の届く場所に取り付けます。ランドセルの側面に付ける子も多いですが、とっさの時に手が届きにくいものです。肩ベルト全面の金具であれば、小さい子にもすぐに手が届くでしょう。男子であればズボンのベルト通しも手が届きやすいです。成長に合わせて、取り付け位置の見直しを行いましょう。実際に危険に遭遇しても「勘違いだったらどうしよう」などと子どもが使用をためらうケースもあります。しかし、子どもをだます声掛けは、巧妙化しています。「もし悪い人ではなかったら謝りに行くから大丈夫だからね」などと伝えてあげ、少しでも危険を感じたらためらわずにブザーを鳴らすように教えましょう。防犯ブザーを持たせたから安心というわけではなく、使用方法の確認や練習、定期的なメンテナンスは必要です。ふざけてオモチャとして使用しないように言い聞かせることも大切です。防犯ブザーに限らず、日頃から防犯についての話を親子でしておくことが重要ですね。
2018年01月15日今ではコンビニだけでなく、マンションや個人宅にもつけることもある防犯カメラ。日本でも街中の防犯カメラが増えつつあります。プライバシーの侵害という意見もあるようですが、パパママ世代はどう考えているのか調査してみました。Q.街中の防犯カメラ設置、賛成?反対?1.積極的に設置してほしい 51.2%2.犯罪抑止になるように適度に設置 47.4%3.設置しないでほしい 0.4%4.わからない・どちらとも言えない 0.9%積極的に設置してほしいがもっとも多く51.2%という結果になりました。僅差で、犯罪抑止になるように適度に設置が47.7%ということで、パパママ世代は街中の防犯カメラ設置にはおおむね賛成ということのようです。■子どもの安全を守るためにもっとつけてほしい子どもの通学路などを含めて、積極的に防犯カメラをつけてほしいという親が多数派。防犯カメラがあるだけで抑止にも繋がるという声も。「どんどん設置して欲しいです。これで事件解決につながった事例もありますし。街中だからプライバシーも何も関係ないと思います。室内の隠しカメラじゃないんだから」(神奈川県 40代女性)「よく監視社会だとか、政府による統治が起こるなどという人がいますが論外です。カメラを設置して子どもの安全、社会の公正を守ってもらいたいです」(神奈川県 40代男性)「自分にやましいところがなければ問題ないので、設置賛成です!」(神奈川県 50代男性)■何が起きてもおかしくない時代だから仕方ない防犯カメラに違和感を覚えるという人や、人の目が届かない死角にはつけてほしいという人も、やはり最近の犯罪の傾向を考えると仕方ないと考えているよう。「最初は防犯カメラが街中にあることに違和感というか監視されている感があったけど、犯罪や交通事故の検証に役立ていることを思うと、このご時世必要なものなのかもしれないと思った」(三重県 40代女性)「死角になったりするところには積極的に設置してほしい。もしものことを想定しないと、今の世の中いつ事件に巻き込まれるか想像つかないですから」(福島県 30代女性)■証拠として防犯カメラの映像が役立つこともよく見えなかった場合でも映像として残っていれば、あとで解析することも可能。実際に犯罪を目撃した人でも、防犯カメラの必要性を感じたそうです。「先日、マンションの駐車場に停めてある車を3人の男がハンマーのようなもので破壊するのを目撃して110番通報しました。犯人に気づかれたら怖いし、子どもが見ないように避難させたりしている隙に逃げられてしまったため、やはり防犯カメラは必要だと思います」(神奈川県 40代女性)Q.街中の防犯カメラ設置、賛成?反対?アンケート回答数:6186件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年10月18日目に見えない空気の入れ替えは、意外にも私たちの心にまで影響を与えます。知らず知らずのうちに汚れてくる空気をリセットするためにも、換気をすることは重要。後編では、換気する時間から注意点まで、主婦のみなさんの意見をまとめました。部屋の空気をクリーンな状態に保つためには、適度な換気が欠かせません。料理のニオイや湿気などは、気づかないうちにどんどん部屋にこもってしまうものです。そんな状況を作らないためにも、部屋の換気は意識的に行っていきたいですよね。前編では、換気するタイミングや1日の換気の回数について見てきました。タイミングや回数が同じでも、どのように換気するかは人によって大きく異なっていました。【換気の方法・前編】はこちらから後編では前編の結果を踏まえ、換気をする時間や換気のメリット、気をつけたいことを紹介していきます。上手な換気で、部屋の空気も気分もすっきりすること間違いなしです!■目次1.換気は短時間で済ませるか、しっかり時間をとるかの二極化2.空気と気分をリフレッシュさせるのが換気の効果3.いいことばかりではない!?換気をするときのコツと注意点まとめ1. 換気は短時間で済ませるか、しっかり時間をとるかの二極化アンケートにて、「1回あたりどのくらい換気をするか」という質問をしたところ、1〜5分と短時間でささっと済ませる人と、20分を超えるほど長めの時間を確保する人とで分かれました。【3割もの人が長時間の換気を必要としている】■「軽く1時間くらいは換気しています。湿気が多く、部屋がなんとなくカビ臭いので乾燥させることも兼ねて換気しています」(30代・主婦)■「出来るだけ空気を入れ替えしたいので、なるべく長く換気しています」(40代・主婦)■「24時間換気がついているのと、雨が降ってない限りはほとんどの部屋の窓を開けて網戸にしたまま夕方まで開けているから」(30代・主婦)ある程度換気の時間を確保することで、換気後はニオイがほとんど気にならなくなります。湿気やカビのニオイはなかなか取れにくいもの。しっかり換気して、乾燥させましょう。【換気は時と場合により。「その他」の意見】数多くの意見がある中で、「その他」と答えた人の意見がとても興味深い内容。どのようなコメントなのか、チェックしてみましょう。■「季節や状況にもよります。朝、ベッド回りを片付けるときには必ず窓を開けて行う。その間は3〜5分くらいだと思うけど、出かけない限り、または天気が悪くない限りは、そのまま窓を開けている。家の中で熱や湿気を感じたら、換気扇を長々つけている」(40代・主婦)■「エアコンで締め切りになっているので、犬の散歩にでる朝・夕は窓を開けて(玄関以外・同じ敷地に義母がいる)その間を換気の時間としています」(50代・主婦)■「気候のよい日はずっと開けっ放しですが、黄砂などが多い日は比較的早くしめています」(30代・主婦)気候や天気、季節によって換気の時間を変えるという方は少数派ですが、たしかにいることがアンケートではっきりとわかりました。確かに雨の日はずっと締め切ってしまいますし、花粉の季節なども、できるだけ窓を開けることは避けたいですよね。このように、時と場合によって臨機応変に換気することも生活の質を上げていくためにも大事なポイントになります。2. 空気と気分をリフレッシュさせるのが換気の効果また主婦のみなさんに「換気をすることのメリット」をお伺いしました。部屋のニオイや湿気をこもらせないために行う換気ですが、それによって気分も大きく変化しているようです。【新鮮な空気を入れるとすっきりした気持ちになる】■「家のこもった空気を外の空気と入れ替えることですっきりした気持ちになるから」(30代・主婦)■「新鮮な空気は換気をしないと取り込めない。ずっと換気をしないでいると気持ちも暗くなってくる感じがする」(20代・正社員)■「メリットは多くあると思いますが、空気を入れ替えることが大きな目的です。常に綺麗な空気の流れを感じたいです」(40代・主婦)【嫌なニオイを除去し、快適な部屋作りをしよう!】■「毎日洗濯物を部屋干ししているので、生乾きのニオイなど、こもったニオイを取り除けるのが一番のメリットだと感じています」(40代・主婦)■「夏はこもった空気を入れ替えることで、エアコンの効きもよくなる気がする」(40代・主婦)■「換気をすると、する前より爽やかな空気になる気がします。ニオイがとれたせいだと思います」(30代・主婦)少しの時間だけでも換気をすることで、ちょっと気になるニオイを除去でき、気分がすっきりするという方が多いことがわかりました。やはりどんよりした空気を感じると、家の中での作業もはかどらず、気分までもどんよりしてしまいます。快適な部屋を保つために、こまめな換気を心がけたいものですね。3. いいことばかりではない!?換気をするときのコツと注意点■「窓から窓へ通り抜ける風の道を考えて換気をしています。南北に抜ける通り道に加えて扇風機と換気扇を活用しています」(40代・主婦)■「1つの窓を開けるだけでなく、すべての窓を開けて風が家の中を通るようにする」(40代・主婦)■「虫が入ってこないように、網戸は絶対に閉めておく。防犯のためにも、換気の隙間が開いた状態でロックができる補助錠を使っている」(20代・主婦)窓を開けて部屋の換気をするとなれば、防犯の心配もしなくてはいけません。換気をしたままうっかり窓を閉め忘れてしまった、なんてことは絶対に避けたいもの。室内で気分良く過ごすために欠かせない換気ですが、注意点をしっかり意識することが重要。効果的な換気方法を実践していきましょう。まとめ普段何気なくやっている換気は、室内環境や精神状態を維持するためにも必要不可欠なことです。時間や回数は人それぞれ。部屋で過ごす家族の人数やペットの存在、気候によっても空気の状態は変化しますので、日頃から気持ちよく過ごせる換気の程度を探っていきましょう。アンケート実施期間:2017年8月9〜10日対象:20〜50代の専業主婦、パート・アルバイト、正社員、派遣社員、個人事業主の女性の方アンケート総数:50
2017年09月20日今親世代の人たちが小学生のころは、学校に名札をつけて登校していたという人も多いと思いますが、最近では防犯や個人情報などの理由から、名札をつけないという学校も増えているそうです。あなたのお子さんが通う学校は、名札をつけているか・いないかを調査してみました。Q.あなたの学校では「名札」つけてる?1.つけている 38.7%2.つけていない 26.5%3.登下校中はつけない 32.3%4.その他 2.5%つけているが38.7%ともっとも多い結果となりましたが、つけていない・登下校中はつけないも約3割いるため、現時点では学校や地域によってバラつきがあることがわかります。では、ママやパパは現状にどう思っているのでしょうか。■つけている派は心配する声が多数名札を常時つけて学校に通わせているという親たちは、やはり反対する声が多く挙がりました。名前がわかることで、知り合いをよそおって声をかけられたりして、子どもがついて行ってしまうなどの心配があるようです。「登下校もつけています。地域によって違いますね。つけたままは少し心配です」(広島県 30代女性)「現在通っている学校では登下校中もつけなければいけません。不審者の声かけなどの事例もあるので、はずさせてほしいです」(広島県 40代女性)「制服に縫い付けるタイプの名札です。学校から直帰できないときは制服のまま外出なので、隠したいなと感じています」(鹿児島県 40代女性)■名札があるといいことも!名札をつけていることで、周りの大人たちが声かけをできたり、困ったときに助けてあげることもできるというメリットも。名札をつけないことで守れる安全と、名札をつけることで守れる安全があるようです。「学校にいる間だけつけるシステムです。地域の子どもたちを地域が守るためにも、本当は名札があったほうが、○○さんのお子さんだと認識できていいと思うのですが」(埼玉県 40代女性)「以前、道端で倒れている子に遭遇し、名札を見て学校と保護者に連絡したことがあります。たまたまその子が名札をつけていたので迅速に対応することができました」(千葉県 30代女性)■登下校中はくるりんぱで裏返しに名札をつけることのメリットと名札をつけないことのメリットを兼ね備えたのが、くるりんぱというシステムです。登下校中は裏返して名前を見せないようにし、学校に着いたらひっくり返して名札として使うというもの。すでに商品としてもあるようです。「『くるりんぱ』という名前の名札をつけています。表は交通標識の通学路の絵。裏は学年クラス名前。登下校時は表側で学校に着いたらくるりんぱして裏側にします」(静岡県 30代女性)「登下校中は裏返しにして見えないようになっています」(神奈川県 30代女性)Q.あなたの学校では「名札」つけてる?アンケート回答数:8982件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月26日働くママが増えている中、いつから子どもに鍵を持たせるかは大問題。みんないつごろから鍵を子どもに持たせているのでしょうか? できれば持たせたくないと言いつつも、子どもと鍵をなくさない工夫を考えて持たせているママもたくさんいました。Q.子どもに合鍵、何才から持たせる?1.小学校1〜2年 34.7%2.小学校3〜4年 29.0%3.小学校5〜6年 20.1%4.中学校1年以上 10.3%5.その他 5.9%小学校1〜2年が34.7%ともっとも多い結果になりました。小学校5〜6年までを含めると83.8%の小学生が鍵を持っているようです。働くママが増える中、小学生が鍵を持つことは当たり前になりつつあるようです。■共働き家庭ではやむをえず持たせる登校時間より前に出勤をすることや、帰宅時に仕事で家にいられないことがある家庭では、仕方なく鍵を持たせているよう。心配な反面、子どもの成長を感じることもあるようです。「私が仕事をはじめたとき息子が小学1年生だったのでやむをえず」(神奈川県 40代女性)「まだ先のことになりますが、自分の出勤時間の関係で、小学校入学と同時に鍵っ子になります」(神奈川県 40代女性)「1年生と3年生の一人ずつに持たせています。頼る人も近くにおらず、学童へのお迎えにも間に合わないときがあります。こ子どものほうが慣れるのが早く、小さいのにごめんねという気持ちとありがとうという気持ちがあります」(兵庫県 30代女性)■鍵を持たせるときのルール無くしたり、お友だちに見せたりしないなどは当たり前ですが、鍵を持たせている人は我が家ルールがあるようです。また、子どもに鍵を持たせていることや、子どもだけで家にいることを知られない工夫も必要なようです。「下校時間にいないときには、ストラップに鍵をつけそれをランドセルにつけています。帰ってきたらすぐに鍵を閉め、家の電話から私のスマホにワン切りしてもらうようにしています」(神奈川県 50代女性)「とにかく鍵っ子と悟られないように注意して持たせる」(鹿児島県 40代女性)「よく鍵をポストや植木鉢の下に置いておくご家庭もありますが、そこから子どもが取っている姿を結構目にします。気をつけたほうがいいですよ!」(神奈川県 40代女性)■いつかは鍵を持たなくていい未来に?!近所で見かけた驚きの鍵は指紋認証ロック。これなら子どもが鍵を持たなくてもいいしなくす心配もありません。今は高価な指紋認証ですが、何十年後かには一般家庭にも当たり前に取りつけられる日が来るのかもしれませんね。「中学生の男の子が家に帰ってくるところを目撃しました。そのお宅はなんと指紋認証だったようで、ドアノブのやや上あたりに自分の指をかざしていました。鍵を持たせるか悩んでいる我が家にとっては目からウロコでした」(愛知県 30代女性)Q.子どもに合鍵、何才から持たせる?アンケート回答数:7976件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月21日新入生も通学に慣れてくる時期ですが、通学時の子どもの安全が気になります。万が一何か起こった時のために防犯グッズは持たせておきたいですね。どんな防犯グッズがあるのか知っておきましょう。大音量ブザーのものが主流通学時はランドセルを背負っている子がほとんどですので、防犯グッズもランドセルに固定するタイプのものが多く出ています。ひもを引くことで大音量のブザー音が鳴り周囲に危険を知らせるタイプです。価格は数百円から2~3千円程度と様々ですが、安価で軽いものに人気があります。価格以外で目安となるのは、警告音の大きさです。おすすめの音の目安は、電車が通る際のガード下の音と同様の100デシベル前後とされています。・朝日電器 ELPA エルパAKB-100音量は90デシベルと十分ながら、23グラムと軽量であり価格も640円で人気の商品です。・家研販売ウルトラボイサー108デシベルの大音量と共に、警告音の後「キャー助けて」という女性の音声が流れ、より周囲を引き付けるようになっています。・アスカランドセル型防犯ブザーかわいいランドセルのデザインと、色を選べることで人気となっています。ランドセルのベルトに固定することができます。GPS搭載!万が一の際は位置確認できる周囲に人が少ないような地域では、いざという時ブザーが鳴っても効果が期待できないこともあります。そんな場合はGPSの搭載されたタイプで子どもの位置が分かるものを使用することも考えましょう。GPS機能のついたキッズ向け携帯電話も普及していますが、携帯電話の持ち込みを禁止している学校では持たせることができません。防犯ブザーであればそういった場合でも持ち込むことが可能です(各学校に確認はしましょう)。・セコムココセコムGPS機能の小型端末で子どもの位置を知らせるだけではなく、通報ボタンを押すと警備員が駆け付けてくれるサービスがあります(呼び出し時は別途料金が必要)。通報する際の操作はボタンを押しながらスライドさせるだけなので、子どもにも簡単にできます。端末はレンタル式で、月額費用がかかります。・KDDIマモリーノウォッチ幼児向けの腕時計型端末です。親が持つ携帯電話で子どもの居場所を確認することができる他、端末に向かって話すことで子どもが電話を掛けることのできる機能も付いています。端末代と、月額基本料金がかかります。こんな防犯対策グッズも知らない人から声をかけられた場合は子どもも警戒しますが、〇〇ちゃんと名前を言われると「知っている人かも」と油断してしまい犯罪に巻き込まれるケースがあります。持ち物に付いている名前を読み取られてしまうことから発生する可能性があります。名前を読み取られない対策として、防犯対策シールが販売されています。手に取ると名前が読めますが、通りすがるだけでは読み取ることが難しくなるものです。水筒などの外に名前を貼り付ける必要のあるものに使用することで、見知らぬ人に名前を知られる可能性がなくなります。防犯ブザーを買ったら、使い方の練習をしっかり行いましょう。焦って使い方を忘れてしまったということは避けたいですね。一度確認したから大丈夫と思っても、子どもは忘れてしまうものです。避難訓練のように、定期的に確認することが大事です。不安にばかり思う必要はありませんが、悲しい事件が多いのも事実であり自分の身は自分で守る準備もしておきたいですね。様々なグッズを比較して、子どもや環境に合っているものを選びましょう。
2017年06月01日じつはわたしは、携帯電話を持つ小学生とは、電車やバスで通学する私立小学校に通っているものだと思ってばかりいました。しかし、最近では公立小学校でも、防犯のために低学年から持たせているママが増えているように感じます。子どもにケータイを持たせる場合、どのようなことに注意すべきでしょうか。■持ち歩き始めたらチェックすることまずは、使い方。デジタルネイティブのキッズたちは、私たちの想像以上にすぐ使いこなせます。だからその点は、あまり心配する必要はないかもしれません。それでも、使いやすいことが重要なので、子どもにも扱えるかショップで確認してから購入したほうがいいですね。防犯が目的で持たせる場合なら、登録した番号にワンプッシュでかけられる、キッズ用のケータイが便利です。軽くて使いやすいし、防水・防塵(ぼうじん)対応のものもあります。GPS機能付きであれば、万が一のときに、「子どもがいま、どこにいるか」を探すことができます。メールもSMS(ショートメッセージサービス)でよく使う言葉を登録すれば、「今、学校出た」「家着いた」など子どもからの連絡も確認できます。なかには、防犯ブザーとしても使えるタイプのものも。しかし子どもを狙う犯罪者が携帯電話に気づき、捨てる、壊すといった恐れがありますので、防犯ブザーは別に持ち歩いたほうがいいでしょう。持ち始めは毎日、バッテリー残量や通話履歴、故障していないかどうかを親がチェックしてあげましょう。充電が必要なら子どもにやらせるといいですね。■どうしてケータイを持つの?ケータイを持たせる理由は、各家庭ごとに異なると思います。どうしてケータイで連絡を取る必要があるのか、どういったときに利用するためのものなのか、どういうときに役立つのかなどを子どもに説明してあげましょう。また次のようなルールも家庭で決めましょう。<低学年のケータイ使用で家庭で決めること(例)>・ケータイを使用してよい場所、してはいけない場所・電話をかけてよい人、かけてはいけない人・メールを送ってよい人、いけない人・携帯番号をだれかに教えてはいけないこと・友だちとケータイでの連絡はしないこと■ケータイのルールは年齢によって変わってくるガラケーを子ども用ケータイとして利用する場合、スマホと違ってアプリはあまり使えないと安心しているかもしれません。でもたとえガラケーでもインターネットに接続できるうえに、ゲームなどのアプリが最初からインストールされている場合もあります。ゲームには、大人だって夢中になるのですから、子どもにとっては最高の遊び道具になってしまうことも。とくに親のスマホをゲームがわりにしてすでに使っている場合、自分のケータイでも遊びたがることがあります。ケータイでのゲーム使用についても、家庭の方針をきちんと子どもに伝えるか、もしくは子どもと話し合って決めるようにしたいものです。また、中高学年になると、お友だちとおしゃべりしたくて電話やメールを使いたがることが増えるでしょう。キッズ用ケータイからスマホへの買い替えのお願いも、この時期に増えるようです。このように年齢によって利用したいサービスも異なっていきます。そして利用するサービスが増えることは、利用料金も伸びていくことが考えられます。ケータイなどのルールは、子どもの年齢に応じて見直しをする必要がでてきます。また同時にインターネットの利用についても各家庭によってルールを決め、子どもが犯罪などに巻き込まれないように親が見守る必要があります。私の友人も小学3年生の子どもにケータイを持たせていて、友だちに電話したいときには、固定電話や親のスマホを使わせているそうです。こうすれば使用時間を把握でき、無駄遣いも防げるといいます。■学校での対策は?小学生の携帯電話所持率が高くなっているとはいえ、持ち込みを禁止している学校も少なくありません。どうしても持たせる必要がある場合は、購入する前に先生に相談しましょう。このとき、「家庭の方針だからいいだろう」「防犯対策だから仕方ないでしょ」などと上から目線でものを言わないように注意して。どうしても必要な理由をていねいに説明することが大事です。学校での対策は、子どもに対しても必要です。それは、友だちに自慢しないようにしっかり話しておくことです。周りの子が持っていなかったりすると、優越感からか見せびらかしたりしたくなることがあるかもしれません。しかし、これが子ども同士のトラブルに発展することも。ケータイをなぜ持つのかの理由がきちんと説明して、子どもも理解していれば、こうしたトラブルは防げるはずです。ケータイはただ与えるだけでなく、使い方、ルールなども含めて親がフォローすることが大事です。また、ケータイを子どもに持たせたくないと考える家庭も少なくありません。どちらが正しい、間違っていると決められるものではないので、自分の考えを押し付けないように気をつけたいですね。<参考サイト>・内閣府 インターネット利用環境整備 保護者向け普及啓発リーフレット「ネットの危険からお子様を守るために、保護者ができること」 (平成29年1月版)・一般社団法人 情報教育研究所 「家庭ルールの作り方」 ・中央区役所 中央区消費生活センター 「家庭でのケイタイのルールを決めましょう」
2017年05月06日子どもが巻き込まれるた事件が報じられるたびに、何とも言えないほど、胸が苦しくなります。こうした悲しいニュースを聞くと、防犯ブザーの必要性を強く感じるママも多いことでしょう。私たちが子どものころはほとんど使われていなかった防犯ブザーですが、いまではさまざまなタイプがあり、親としては何を選べばいいのか悩みます。しかし防犯ブザーには選び方よりももっと大切なことがあります。■防犯ブザーの選び方防犯ブザーは大きな音を鳴らすことで、ほかの人へ身の危険を知らせると同時に、不審者が一瞬たじろいたすきに子どもが逃げるチャンスを作るためのアイテムです。音を鳴らす方法としては、ボタンを押す、ひもを引っ張るという、この2タイプがメジャーではないでしょうか。どちらを選べばいいのでしょうか。以前、防犯の専門家に取材したときは、次のようにアドバイスをされました。その答えは「子どもが使いやすいことがいちばん」。どんなに高性能であっても、実際に使う本人が操作できなければ意味がないからです。また、低学年の子どもの場合、ボタン式は使いやすいけれど、何も起きていないのにふざけて押してしまうなどの問題が生じることも。そのため、どのようなタイプのものでも、防犯ブザーのつける意味と役割を事前に教えておく必要があります。そして、実際にどのように使うのか、実践することも大事。店舗によっては購入前に実際に使わせてくれるところもあります。こうしたサービスを利用するのもいいですね。■防犯ブザーの正しくつける場所基本的な性能をチェックしたら、次に防犯ブザーをつける場所を考えます。防犯ブザーは、ランドセルやポケットの中に入れっぱなしでは意味がありません。すぐに使えるよう、ランドセルに装着するのが一般的。さらに、つける場所にも注意が必要です。サイドにつけている子どもを見かけることがありますが、これでは手が届かなくて使えないのでは? と心配になることがあります。<防犯ブザーをつける場所>防犯ブザーはランドセルのショルダーベルトにつけるのが基本。位置は胸の高さがいいとされていますが、実際につけてみて子どもに合わせて調整しましょう。最近では、防犯ブザー用のフックがついたランドセルが増えてきました。このフックにつけられる防犯ブザーアイテムを選んだほうが、装着具を選ぶ手間が省けます。首からかけられるタイプのものもありますが、ひもで首がしまったり、不安定な位置でブザーがつかめなかったりする恐れがあります。■さらに安全を求めるときの機能ここまでは基本中の基本。さらに安全を求めるなら、次のような機能がついたものも検討してはいかがでしょうか?●GPS機能人気のない田畑のあいだなどを通る場合には、ブザー音がほかの人に届かない可能性もあります。そんなときでもGPS(衛星利用測位システム)があれば、居場所を探しやすくなるのでおすすめです。これにプラスして、ブザーを使用したらセキュリティセンターに通報されるタイプも登場しています。●防水加工意外と忘れがちだけど、あると便利なのが、防水加工です。精密機器は雨などに弱いため、すぐに壊れてしまった、という話をママ友から聞くことも。そのため、こうした性能もチェックしておくといいですね。■買っただけで安心は危ない! 半数以上が使えないという事実防犯ブザーは買っただけで安心してしまいがち。でも、いざというときに使えなくては意味がありません。定期的にバッテリーの有無をチェックする、使い方を確認するなどのフォローを親が忘れずに行いましょう。国民生活センターが実施した調査によると、小学生が使用していた防犯ブザーの半数以上に、音がならないといった異常が生じていたそうです。消費者へのアドバイス1.最低でも1カ月に一度は家庭で保護者が作動確認を行い、電池の点検と交換も定期的に行いましょう。2.かばんなどの取扱いも含め、携帯時に強い衝撃を与えるなど、乱暴な扱いをしないように教えましょう。出典:出典:独立行政法人 国民生活センター 「防犯ブザーの電池切れや故障に注意!–いざという時のために家庭で点検を–」 ■防犯ブザーの訓練何もなければ防犯ブザーを使う機会がないので、子どもには危機感が持てないかもしれません。そんなときは、模擬訓練をするのがいいそうです。●訓練内容犯人役:パパ子ども:防犯ブザーのついたランドセルを背負う訓練:パパが犯人になって、子どもに後ろから抱きついても、ブザーを使うことができるか最初は遊びの一種と思ってまじめに取り組まないかもしれません。ケガなどには配慮するのはもちろんですが、犯人役は子どもの動きを完全に封じ込める勢いで臨むと、子どもも真剣に取り組みます。また、恐怖で防犯ブザーの存在を忘れてしまうことがあるため、大声を出す練習もおすすめ。家の中では難しくても、カラオケボックスなどを利用すれば、遠慮なく叫ぶことができます。一応、お店の方に大声を出す練習をすると伝えておくといいかもしれませんね。防犯ブザーは使う機会がないことがいちばんですが、「もしも」のために必要なもの。防犯ブザーを性能だけで選んで、親は安心してしまうのではなく、定期的なメンテナンス、そして防犯について子どもと話し合うことが大切です。
2017年05月05日小学生になると親が送り迎えをせず、子どもだけで登校するようになります。通学中に事故に遭わないかと交通量の多さなども気になりますが、防犯面もチェックしておきたいところ。新1年生はもちろん、2年生以上でも、あらためて通学路の安全性を見直しましょう。■ひと気の少ない道には危険がいっぱい!?悲しいことに、子どもが事件に巻き込まれるニュースが増えてきました。今日は大丈夫でも、ある日突然、犯罪者が現れるかもしれません。わが子を守るためにも、子どもがどのような道を歩いているのか、親の視点でチェックしていきましょう。・通学、帰宅時間の人通りの多さを確認住宅街の場合、日中は誰ともすれ違わないかもしれません。それでは少し心配してしまうかもしれませんが、庭いじりをしていたり、家の中で過ごしたりしている人がいれば、犯罪に巻き込まれるリスクは低くなります。犯罪者は誰かに見られることを嫌うので、家の中や庭から道路を見られるような場所では犯罪を起こしにくいのだとか。・暗い死角がないかチェック人通りがあったとしても、生い茂った木が道路にはみ出したりすると、暗い死角ができてしまいます。これは犯罪者にとって好都合です。それがたとえば公園の樹木ならば、危険をなくすように行政に相談してみるのもひとつの手です。・誰もいない通学路は、ひとりで通らせない郊外の場合は、誰もいない田畑や森林のあいだが通学路に指定されていることも。だからといって、別のルートがあるわけではなく、夕方になると大人でもちょっと怖いと感じる道もあります。こうした通学路を通らなければならない場合は、登校班のように集団行動が基本になっていると思います。しかし、忘れものを取りに帰ったときなど、ひとりになった瞬間に事件は起きるものです。子どもには、なるべくひとりで通らないように話しておきましょう。忘れものをしないように、前日確認の習慣をつけさせることも、普段からできる対策です。通学路で、子どもがひとりになってしまう可能性のある場所があれば、交代での見回りを近所の方や学校の先生に相談した上で、対策を検討してみるのもよいでしょう。■人が多いマンションにも注意が必要マンションや団地のような集合住宅は、人の出入りがつねにあり、安心できると思いがちです。しかし、多くの人が出入りするということは、見知らぬ人がやってきてもわからないということでもあります。たとえオートロックがついていても、絶対に安全とは言い切れません。・集合住宅の中に死角がある場合も集合住宅で死角になりやすいのは、階段の踊り場やエレベーターです。ほかにも、駐車場・駐輪場、ゴミ捨て場付近は人の目が届きにくいことも。こうした場所に不安を感じるならば、センサーライトや監視カメラをつける、交代で見回りをするなどの対策を、管理組合に相談してみましょう。日本は治安がいいといわれていますが、それでも子どもを狙った犯罪は後を絶ちません。少しでもリスクを減らすためにも、危険な場所がないかチェックし、早めの対策を講じることが必要かもしれません。
2017年05月04日小学校に入学し、友だちと遊びにいく機会が増えたわが子。子どもだけでいる時間が多くなり「今、どこで何をしているんだろう」と心配するようになったことを機に、筆者も子ども向けケータイを持たせてみることにしました。導入してから3か月経過して感じたことを、実体験をもとにご紹介します。■「子ども向けケータイ」って?子ども向けケータイはその名の通り、子どもにもたせる携帯電話のことです。大人用の携帯やスマホと比べ、小さくコンパクトなサイズが特徴的で、ひもをつけて首からかけて持ち歩く子どもが多いです。ゲームやサイトへのアクセスはできず「連絡するのはママやパパだけ」と保護者が連絡先やメール送受信の制限をおこなえる機能や、「今、どこにいるか」を地図で確認できるGPS機能などがついているものがほとんど。月額料金は数年間無料のところもありますが、機種代金を分割で支払うなど月4~600円必要となるところが多いようですね。■出番は毎日! わが家ではこう使っています防犯ブザーやGPS機能だけのものなど、子どもにもたせる防犯アイテムは子ども向けケータイ以外にもいくつかあります。わが家の場合「外出中の子どもと連絡がとれる」「防犯ブザーがついている」点をクリアしたいと思っていたので、通話、メール、GPS、防犯ブザーのすべての機能を備えている子ども向けケータイを選択することにしました。現在は学校から帰宅したあと、友だちと近所に遊びにいくときに持たせています。それまでは「どこに誰と遊びにいくか」を聞き「何時までには帰ってくるように」と言い聞かせていましたが、遊びに夢中になって帰宅時間を過ぎて帰ってくることもありました。迎えにいくと、いるはずの場所にいなくて探しまわったり、探している間に子どもとすれ違いになったり…。子ども向けケータイをもたせたことによって、そうした不安や心配は大きく解消されたように感じます。帰宅時間に帰ってこないときだけでなく、少しの間だけ自分が外出することを伝えるときや、急な用事で帰ってきてほしくなったときもすぐに連絡がとれるので安心です。また子どもから「○○ちゃんの家にいってもいい?」「○○が転んでケガした」などの連絡もはいるので、予定変更や緊急時も素早い対応ができるようになりました。そばにいなくても、そばにいるように感じられる子ども向けケータイは、心配してしまうママにとっては「心の安心装置」の役目もありそうです。■持ち歩きに強い設計で、故障の不安も少ない!子ども向けケータイをもつことで得られる安心感は、ほかにもあります。周りのママに聞いてみると、休日に人で混雑するような場所にいくときは迷子防止のために持たせているという人がいました。はぐれたときの連絡ツールとしても、十分に利用できるようです。また防犯ブザーがついているのも安心。事前に使い方とそのシーンを子どもに教えておくことで、緊急時にも役立ちます。雨や砂ぼこりから守る防水・防塵設計で、万が一落としてしまったときや子どもが乱暴に扱ったときの衝撃にも強くつくられているので、故障などの心配もあまりありません。進学や進級を機にもたせようかと考えていた人はぜひ、導入の参考にしてみてくださいね。
2017年04月17日「ご近所が空き巣に入られた」なんて話を聞いても、なんとなく自分の家は大丈夫だと思っていませんか?しかし空き巣は、みなさんが思っているよりもずっと巧妙な手口で、いとも簡単に住宅へ侵入するもの。また、空き巣の被害は、お金や物を奪われるだけではありません。「知らない人が自宅に入り込んできた」という恐怖は、大きな精神的ダメージとなって、その後の生活を脅かすことになるのです。今回は、空き巣被害の中でも玄関から侵入されるケースを取り上げ、侵入手口とそれぞれに有効な対策などをご紹介します。■空き巣の玄関からの侵入方法を徹底分析!空き巣が最も侵入しやすいのは「窓」だとはよくいわれることですが、侵入口として窓の次に多いのが、玄関です。警察庁の統計資料によると、戸建住宅の場合は、窓からの侵入が58.7%で、次いで多い玄関が16%と、窓からの侵入が圧倒的な割合を占めています。しかし、マンションなどの集合住宅になると、窓からの侵入が45.7%、次いで多い玄関からの侵入は44%であり、空き巣に最も狙われやすいとされている窓とほとんど変わらない数字になっています。【オートロックの住宅こそ狙われやすい!?】「うちのマンションはオートロック機能つきだから安心!」と思っている人は多いでしょうが、実はこの考えにこそ大きな落とし穴があります。オートロックを破る方法はとても簡単です。暗証番号を入力するタイプならば、誰かが入力するところをこっそり見て番号を覚えてしまえば、ロックなどあってないようなもの。また、エントランスが自動ドアになっている場合は、住人がマンションに入っていったあと、少しの間開いたままになっているドアにそっと体を滑り込ませれば、カギがなくても容易に侵入できます。さらに、非常用などのために簡単に出入りできるようになっている裏口から侵入する方法もあるのです。一方で、オートロック機能つきの住宅に住んでいる人は、簡単には侵入できないだろうと安心して、玄関を施錠しない人も少なくありません。そのため、あえてオートロック機能付きの住宅をターゲットにする空き巣も増えてきています。【空き巣の侵入手口と簡単な防犯対策】空き巣の手口には、ピッキングやサムターン回し、ドアのこじ開けなど、さまざまな方法があります。それぞれに有効な対策については後ほど詳しくご紹介しますが、これらの対策以外に、誰にでも今すぐはじめられる防犯対策が1つあります。それは、どんなに短時間の外出であっても、必ず玄関にカギをかけて出かけることです。労力と時間をかけずに侵入できることは空き巣にとって重要なことなので、無施錠の住宅を探して侵入することも手口のひとつだといえます。ちょっとゴミ捨てに行くだけだから、近くのコンビニで買い物をするだけだから、とカギをかけないまま出かけていませんか?手慣れた空き巣であれば、家の中を物色するのにかかる時間はおよそ5分です。ゴミ捨てに出かけた際に近所の人に出会って話し込んでしまったら、コンビニで買う物に迷ってしまったら、そのちょっとの外出は、十分に犯行が可能な時間となるのです。また、植木鉢の下やポストの中に合カギを隠しておくことも、無施錠と同様に空き巣にとって有利な状況を作ってしまいます。どうしても屋外にカギをおいておく必要がある場合は、南京錠などをつけた箱に保管しておく方法もありますが、工具を使えば簡単に壊すことが可能なので、あまりおすすめはできません。防犯面からいえば、合カギは屋外におかないようにすることがベストです。【侵入や犯行にかかる時間は?】空き巣が住宅の侵入にかける時間は約3分、部屋の物色にかける時間は約5分といわれています。警察庁の統計資料によれば、約7割の空き巣は、侵入から部屋を物色してその場を立ち去るまでの工程を、10分以内で済ませるそうです。一方で、約7割の空き巣が、侵入に5分を要する場合は犯行には及ばず、5分以上10分以内となると、9割以上もの空き巣が犯行をやめて立ち去るというデータもあります。つまり、空き巣対策においては、「いかに侵入に時間がかかる状況を作れるか」が重要なポイントになるのです。このポイントも踏まえたうえで、それぞれの侵入手口に対する有効な対策方法を以下で詳しく見ていきます。■ピッキングに有効な2つの対策ピッキングとは、カギ穴に針金やヘアピンのように細い特殊な工具を差し込み、外側から開錠する手口です。他の手法と比べるとドアを傷つけることが少なく、外見だけでは空き巣に入られたことが分からないことも多くあります。そのため、盗られた物を確認してはじめて空き巣被害に遭ったことに気づくといったように、犯行の発見が遅れるケースも見られます。【対策1】開錠しにくいカギへ交換する以下4つのタイプは、ピッキングの技術を持った空き巣が容易に開けられる種類のカギです。手慣れた空き巣なら数十秒で開錠することが可能だといわれています。■ディスクシリンダー型:カギ穴が縦向きで、「く」の字型になっているタイプ■ディスク型:カギ穴が横向きで、V字型になっているタイプ■インテグラル型:カギ穴がドアノブにあるタイプ■円筒型:ドアノブに丸いボタンがついており、内側からボタンを押し込むと施錠できるタイプディスクシリンダー型は、住宅ではかつて最も普及していたタイプですが、防犯性が低いためピッキングの被害があとを絶たず、現在では生産・販売されていません。インテグラル型や円筒型は、玄関というより裏口に用いられていることが多く、裏口にもしっかりとした防犯対策が必要です。ピッキング対策として最も有効なのは、これらのタイプのカギを、ピッキングが困難なタイプに交換すること。たとえば、以下のようなものが挙げられます。■ディンプルシリンダー:従来のカギのようにギザギザの山がなく、表面に複数の凹凸がある。カギ違い数は100,000,000億通り以上もあり、ピッキングは困難■ロータリーシリンダー:狭いカギ穴の中に複数の板状の部品が組み込まれている。内部構造が複雑なためカギ違い数が多く、ピッキングは困難■カードキー:カギ穴がないため、ピッキングは不可能。カードのスリットと磁気の組み合わせは何通りにもなり、複製も困難■電子ロック:暗証番号を入力すると開錠する。カギ穴がないため、ピッキングは不可能。小さなリモコンで操作するタイプなら、暗証番号を読み取られる心配もないこれら防犯性が高いカギへの交換費用は、10,000~25,000円ほど。それほど高額ではないため、ご自宅のカギがピッキングで簡単に開錠できるタイプなら、早めの交換を検討しましょう。【対策2】ピッキングアラームを導入するピッキングアラームとは、カギ穴に工具を差し込んで開錠しようとすると、その振動を感知して警告音を発する防犯グッズです。空き巣は大きな音を嫌うため、有効な対策のひとつになりえます。警告音を鳴らすと同時に携帯電話やスマートフォンへ通報してくれるタイプもあるので、導入を検討してみましょう。■サムターン回しに有効な2つの対策サムターンとは内カギのこと。サムターン回しとはドアに取り付けられた郵便受けなどから腕を差し込み、内カギを回してカギを内側から開錠する手口です。その他ドアスコープを取り外したり、カギのすぐ横にドリルなどで穴を開けたりする手荒な方法もあります。手を差し込むことはできないほどの小さな穴ですが、そこから工具を差し込んで器用に内カギを回し開錠するのです。また、ピッキング被害の急増にともなってピッキング対策を施した家が多くなったことから、最近増えている侵入手口でもあります。【対策1】サムターンを交換するサムターン回し対策の防犯グッズとして、サムターンに取り付けるカバーがあります。もちろん無いよりもあったほうが対策にはなりますが、郵便受けの枠を取り外したり、ドアのガラスを割ったりする方法で腕を差し込まれてしまえば、手で簡単にはずすことができるため完璧な対策とはいえません。そこでおすすめしたいのが、サムターンそのものを押し込んでから回さないと開錠できないタイプや、内側からもカギを使って開け閉めするタイプのものに交換する対策です。これにより、たとえ腕を差し込まれてしまったとしても、簡単にドアを開けることはできなくなります。【対策2】補助錠で2重ロックにするただし、1つ目の対策の場合は結果的に犯行には及べなくても、ドリルなどでドアが傷つけられる心配があります。そのため、補助錠を取り付ける方法も有効です。補助錠を取り付けると、外からもドアに防犯対策を施していることが分かるため、空き巣のターゲットにされる確率が下がります。また、万が一サムターン回しの被害に遭いそうになったときにも2重ロックにより侵入までの時間を稼げるため、空き巣が犯行をあきらめる可能性が高くなります。補助錠は既存の錠前からできるだけ離れた、高い位置につけることがポイント。外から腕や工具を差し込まれても簡単に開錠されないように工夫しましょう。■ドアのこじ開けに有効な2つの対策ピッキングの成功率が下がるとともにサムターン回し同様増えてきたのが、ドアのこじ開け。ドアのカンヌキ部分にあるすき間からバール(鉄でできた棒状の工具)を差し込み、てこの原理を使って力ずくでカギを破壊する、かなり手荒な侵入手口です。空き巣被害に加えてドアの修理費も高額になり、精神的なダメージも大きなものになります。【対策1】ガードプレートを取り付けるガードプレートを取り付けると、カンヌキ部分のすき間がなくなるため、カギの破壊を防ぐことができます。セキュリティ関係の専門店でも工賃を含めて10,000円程度、市販品なら数千円から購入できるので、低価格であることもメリットのひとつだといえます。また、先ほどご紹介したサムターン回しにはカンヌキ部分のすき間から工具を差し込んで内カギを開ける手法もあります。ガードプレートを取り付けておけば、2重の対策が可能になるでしょう。【対策2】外から分かる防犯対策を施すサムターン回しでも少し触れましたが、カギを壊してドアを無理やり開ける、ドアに穴を開けて内カギを開ける、といった手荒な手口では、たとえ空き巣被害に遭わなくても、修理費などが大きな負担となってしまいます。そのためドアのこじ開け対策の場合も、空き巣が侵入しないのではなく、狙われないための工夫が必要なのです。補助錠や防犯カメラ、センサー式のライトやアラームなど、外からはっきりと確認できる防犯対策を施しましょう。特におすすめしたいのは、補助錠。セキュリティ関係の専門店なら、ピッキング、サムターン回し、ドアのこじ開けすべてに対応できる高機能の製品もあります。■玄関にマーキングがある場合は要注意!!空き巣は入念な下見を行い、ターゲットとなる住宅に住んでいる人の年齢・性別、在宅時間などを把握したうえで犯行に及びます。その際に目印として、マークを残していく場合があります。実際に空き巣が目印として用いているのは、以下のようなマークです。S/1→一人暮らしF→家族M→独身男性W→独身女性D/大→大学生ア→アルバイトロ→老人R/ル→留守8-17R/ル→8時から17時までは留守(817と単に数字だけの表記の場合もあります)20→20代お金のシール→お金持ちの家また、これらのマークを組み合わせて、「SW20817」などと表記されることもあります。この組み合わせは、「一人暮らしの20代女性、8時から17時まで留守」という意味になります。こういったマークは、空き巣以外に訪問販売業者などが使う場合もあります。しかし、業者が表札やインターホンといった見えやすい場所にマーキングするのに対し、空き巣はドアの枠の下側や郵便受けの底など、見えにくい場所にマーキングする、という違いがあります。このような目立たない場所を確認してみてマークがあった場合は、「空き巣が一度は自分の家を下見に訪れた」という証拠になります。自宅に空き巣対策を施すことはもちろんですが、近くに住む人たちとも情報を共有し合い、地域ぐるみで防犯を強化していきましょう。■まとめいかがでしたか?実のところ、このように防犯対策をおすすめしても、空き巣被害に遭ってはじめて、防犯対策を考える人も少なくありません。しかし、一度空き巣に入られてしまえば、盗られた物も穏やかな生活も戻ってこないのです。「もっと早くから対策をしておけば…」と後悔する前に、できることからはじめていきましょう。
2017年04月04日一人暮らしを始めたら、好きな時間に出かけたりインテリアにこだわったりと楽しみは尽きないものです。しかし、女性の一人暮らしにはストーカーや下着泥棒、侵入など様々な危険が存在します。そこでこの記事では、一人暮らしを始める女性の皆さんが安心して生活できるよう、物件選びのポイントや防犯対策をご紹介します。安全で楽しい新生活を送るために、ぜひ参考にしてみましょう。物件選びでおさえておきたいポイント物件選びで1番こだわりたいのは、安心して暮らせる物件を選ぶことでしょう。まずは、安全な物件選びのために押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。【ポイントその1】オートロックが備わっているかオートロックがあると、不審者がマンション内に侵入することを防げます。モニター付きのインターホンであれば、さらに安心して暮らせるでしょう。ただし、オートロックがあっても不審者は住人と一緒に侵入したり、塀などを伝ってベランダから侵入したりする可能性があります。そのため、オートロックがあるからと言って100%安全ではないということを意識しておきましょう。【ポイントその2】侵入されやすい位置ではないか2階以上や最上階でも塀や屋根を伝って不審者が侵入する心配はありますが、特に1階は注意が必要です。道路に面した窓や垣根からの侵入だけでなく、浴室を覗かれたり下着を盗まれたりする可能性があるので基本的には避けましょう。【ポイントその3】いつも管理人がいるか物件の中には、管理人がいても午前中や夕方に帰ってしまう物件が見られます。防犯のためには管理人が24時間常駐している物件や、住み込みのオーナーが居る物件を選ぶと良いでしょう。【ポイントその4】防犯カメラが設置されているかエントランスや駐輪場など、マンション周りに防犯カメラがあると防犯対策になります。小さなマンションでは難しいかもしれませんが、戸数の多いマンションは設置している場合が多くなっています。【ポイントその5】防犯性の高い鍵が付いているか以前の入居者と同じ鍵の場合は、管理会社に相談して変えてもらうのが良いでしょう。比較的防犯性が高い鍵としては、以下の3つが挙げられます。・マグネットシリンダー鍵の側面にマグネットが埋め込まれたタイプの鍵です。シリンダーと呼ばれる鍵穴内部とマグネットのS極、N極の配列が一致しない限り開錠しないため、防犯性が高いと言われています。・ピンシリンダー鍵の側面に凸凹が施されたもので、シリンダー内部に付いたバネ状のピンと、鍵本体の凸凹が一致することで開錠する仕組みです。現在使われている多くの鍵がこのタイプです。・ディンプルシリンダーピンシリンダーと同じく、鍵表面の凸凹とシリンダー内部のバネ状のピンが一致することで開錠する仕組みです。ピンシリンダーよりもさらに複雑な作りになっており、鍵の表面に凸凹のくぼみが多数付いているのが特徴です。これらのポイントの多くを満たしているのが、「女性専用物件」です。物件情報を調べると女性が暮らしていることが明らかなため、「不審者に狙われやすいのでは?」と思われがちですが、女性が安心して生活できるよう特に防犯に力を入れている物件が多くなっています。ただし、女性専用物件は他の物件に比べて家賃が割高なことや、男性を家に呼ぶことができないなどの難点があります。また、女性専用物件でも防犯対策が十分に施されていない場合があるため、女性専用物件だからと過信せず、ご紹介したポイントを参考にしながら慎重に選びましょう。では次に、実際に気に入った物件が見つかった時にチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。【チェックポイントその1】周りの環境、人通りマンションの周りに人目につかない雑木林や河川敷がないか、辺りが治安の悪いエリアではないかについては、実際に訪れて確かめてみましょう。また、日中と夜間では町の雰囲気が変わる場合もあります。気になる物件が見つかったら、時間を変えてチェックしてみることが望ましいです。【チェックポイントその2】近隣住人入居前に近隣住人の情報を教えてもらうことは難しいですが、単身世帯の多いマンションなのか、ファミリー世帯の多いマンションなのかなど、大まかな雰囲気については事前に尋ねてみましょう。ファミリー世帯が多い場合は子どもの声や騒音の心配はあるかもしれませんが、子どもの数だけ保護者の目があるため、防犯上は安心できる物件も多く見られます。【チェックポイントその3】普段使う予定の道実際にその物件に住んだ場合に、普段使う予定の道を歩いてみるのも大切です。駅までの時間を計ってみたり、近くに遅くまで開いている店やコンビニがあるか確認したりなどをすると、実際の生活をイメージしやすくなります。また、夜遅くに帰宅することが多い場合は、帰宅時間に合わせて歩いてみると日中には気が付かなかった思いがけない死角を見つけることができるかもしれません。実際に暮らすのは「ひと部屋」でも、生活するのはその「町」です。ご紹介したように、物件を選ぶ時には契約する部屋だけでなく、建物の周りや近隣の環境など普段の生活をイメージしながら実際に歩いてみるのがおすすめです。要注意!こんなNG行動、していませんか?実際に一人暮らしを始めてみると、「今まで意識していなかったことが実は危険だった…」という場合もあります。以下では、普段から気をつけておきたいNG行動を見てみましょう。【NG行動その1】フルネームで表札を出しているフルネームの表札は、個人情報悪用の恐れがあります。表札は出さない、もしくは苗字のみにしておきましょう。苗字だけの場合でも、女性と分かるような可愛らしい飾りやデザインのものはできるだけ控えるのが安心です。【NG行動その2】洗濯物を外に干している女性ものの衣類や布団カバーばかりを干していると、女性の一人暮らしだと悟られるだけでなく、衣類や下着を盗まれる恐れがあります。ベランダに干す場合には、目隠しシートを張るなど外から見えないよう工夫をしましょう。防犯のため、男性もののシャツや下着などを一緒に干しておくのも効果的な手段です。【NG行動その3】決まったコンビニばかり利用している毎日の買い物や、公共料金の支払いをコンビニで済ます方も多いのではないでしょうか?しかし、毎回決まったコンビニばかり使っていると、買い物の内容から一人暮らしであることや生活パターンを把握されたり、おおよその住所を知られたりと被害につながる可能性もあります。【NG行動その4】女性と分かるカーテンをつけている外から見える窓に女性の部屋だと分かるような可愛らしいカーテンをつけるのも、狙われる可能性があるため控えたほうが良いでしょう。どうしても可愛らしいものを付けたい場合にはカーテンを2枚重ね、外から見えるのは性別が分からないようなものにするなど工夫をしましょう。【NG行動その5】窓を開けたまま寝る部屋が2階以上でも、上階からの侵入や塀や植木を足場にした侵入が考えられるため、窓を開けたまま寝るのは危険です。夏場はエアコンや扇風機を活用し、就寝時は必ず施錠をしましょう。【NG行動その6】無防備な恰好でベランダに出る一人暮らしに慣れてくると、つい無防備な恰好でベランダに出てしまったり、カーテンを開けたまま着替えてしまったりする方が見られます。しかし、いつどこから、誰に見られているか分かりません。少しの時間でも人目に触れる可能性がある場合には、服装に気をつけましょう。【NG行動その7】知らない人でもすぐにドアを開けて対応宅配業者やガス、電気などの点検業者、郵便局員などを装った不審者がいる可能性もあるため、簡単に玄関ドアを開けて対応するのは危険です。宅配や郵便の場合は、インターホンで送り主の名前を確認するのが良いでしょう。また、ガスや電気の点検は前もって予定日や時間を知らされる場合が多いので、点検の案内が来ていないかポストのチェックは小まめに行いましょう。【NG行動その8】夜、音楽を聴きながら歩いて帰る夜間は特に不審者に狙われやすい時間です。イヤホンで音楽を聴きながら歩いていると、背後に迫る不審者に気付けなかったり、事故に巻き込まれたりと被害に遭う可能性もあるため控えましょう。同じく、社会的にも問題になっている「歩きスマホ」も危険を伴うので注意してください。【NG行動その9】SNSで個人情報を投稿する住居の外観だけでなく、内装の写真や勤務先の情報から住所や個人を特定される可能性もあります。SNSの投稿は鍵付きの投稿にしたり、特定の友人や知人のみが閲覧できるような設定にしたりなどの工夫することが大切です。また、写真から位置情報が公開される設定になっていないか、今一度確認しておきましょう。【NG行動その10】生活パターンが決まっている家の出入りの時間帯や同じ曜日に出掛ける場所などが決まっていると、生活パターンが把握されて待ち伏せやストーカー、侵入の被害に遭う可能性が高まります。生活パターンを変えるのは簡単ではありませんが、時には違った時間に家を出たり、いつもより早く帰宅したりするなどリズムを変えてみると良いでしょう。これらのNG行動を意識して改めるだけでも防犯になりますが、さらに今すぐ取り入れたいOK行動も確認しておきましょう。【OK行動その1】しっかりと施錠を行う防犯上、施錠は最も基本的なポイントです。玄関に入ったらすぐに鍵とチェーンをかけましょう。短時間でも外出をする際には、玄関だけでなく窓も施錠することが大切です。【OK行動その2】露出の多い服装は避ける不審者はどこでターゲットを物色しているか分かりません。露出の多い服装で隙を見せてしまうと、ストーカーなどに発展する可能性があるため気をつけましょう。【OK行動その3】ポストに鍵を付けるポストの部屋番号と郵便物を出し入れする住人が特定されれば、それだけで女性の一人暮らしだと知られてしまいます。また、届いた郵便物から氏名や電話番号など個人情報が洩れる可能性もあるため、ポストには市販の南京錠やロックを付けると良いでしょう。役立つ防犯グッズを活用しよう万が一の時に身を守ってくれる防犯グッズ。最近はデザインも豊富であり、ホームセンターなどで簡単に手に入れることができるため用意しておくと良いでしょう。以下では、女性の一人暮らしで役立ちやすい防犯グッズをいくつかご紹介します。【その1】防犯ブザー外出時に不審者に遭遇した時や、助けを求めたい時に便利な携帯用のブザーです。キーホルダータイプのものや首から掛けられるタイプのもの、ボタンでブザーが鳴るものや紐を引くものなど様々なタイプが販売されています。実際に手に取って使いやすいものを選びましょう。400円~1,000円程度で購入できます。【その2】衝撃検知アラーム窓に設置するタイプのものであり、窓ガラスの衝撃や開放を検知すると大音量の警報音が鳴ります。ONとOFFのスライドスイッチで簡単に操作できるタイプもあり、在宅中や窓の開け閉めの際などに誤作動の心配はありません。在宅中でも、入浴時など部屋を離れる時にはスイッチをONにしておけば安心です。1,000円~2,000円程度で購入できます。【その3】センサーライト玄関に設置しておくと人が通る度にライトが付くので、防犯効果を期待できるグッズです。賃貸の場合は設置が難しい場合があるため、勝手に設置せず一度オーナーや管理会社に相談してみましょう。3,000円~10,000円程度で購入できます。【その4】ガラス用防犯フィルム窓ガラスに貼っておけば、ガラスを割って侵入されることを防げるグッズです。最近では、女性に嬉しいUVカット加工の製品も売られています。3,000円~5,000円程度で購入できます。【その5】ガラス用目隠しフィルムガラスに貼って、室内が見えることを防ぐフィルムです。半透明のものから模様や色の入ったものまで様々な種類がありますが、女性の一人暮らしだと知られないようなシンプルなものがおすすめです。10cm単位で購入できる製品もあり、部屋の窓に合わせて選ぶことができます。値段は製品によって差がありますが、10cm当たり200円程度で購入でき、縦横のサイズが決まったものだと2,000円~5,000円程度が一般的です。【その6】窓サッシ用補助ロック窓のサッシに後付けできる補助ロックです。安いものだと数百円で購入できるため、どの窓にも付けておくと安心です。大きさや強度により異なりますが、700円~2,000円程度が一般的な価格となっています。【その7】盗聴、盗撮機発見センサー留守の間に忍び込まれたり業者を装ったりなど、盗聴器や盗撮カメラを仕掛けられる可能性もゼロではありません。これは、盗聴器や盗撮カメラの電波を受信すると光と音で知らせてくれる防犯グッズです。コンパクトなものは持ち運びにも便利なため、外出先のトイレや更衣室などでも活用できます。3,000円~5,000円程度で購入できます。まとめ気をつけるべきポイントやNG行動がたくさんあり、一人暮らしが不安になってしまった方もいるかもしれません。しかし、住む場所や人数に関わらず、常に防犯意識を持っておくことはとても大切です。これを機に、日頃の暮らしや行動を見直してみましょう。防犯対策をしっかりと行って、新生活を楽しんでください。
2017年03月30日車両盗難や車上荒らしなど、車を狙った被害は後を絶ちません。このような被害では貴重品や車が盗まれるだけでなく、ローンだけが手元に残ってしまったり、盗まれた運転免許証やクレジットカードを悪用されたりなど、さらに被害が拡大する可能性もあります。今回は近年の車を狙った被害について、狙われやすい車種や被害件数の多い場所、時間帯など様々な観点からご紹介します。ご自身が被害者にならないためにもぜひ参考にしてみてください。車両盗難被害の多い車種は?被害に遭いやすい車種には傾向があります。以下では、2014年に盗難被害件数の多かった車種のワーストランキングを見てみましょう。【ワースト1位】トヨタハイエース2014年時点で7年連続のワースト1位は、海外で人気の高いハイエースでした。海外の窃盗団による被害が非常に多く、盗難されたハイエースが海外現地でバスとして使用されていることも少なくありません。【ワースト2位】トヨタプリウスハイエースと並んで盗難被害の定番になっているのが、プリウスです。近年はハイブリットカーやコンパクトカーの人気が高まり、ランキング翌年の2015年には1位のハイエースの盗難被害件数を上回りました。【ワースト3位】トヨタランドクルーザーこちらも海外で非常に人気の高い車種で、これまでに何度もワースト1位を記録しています。高級車でもあるため、十分な防犯対策が必要な車です。【ワースト4位】トヨタセルシオ現在は販売が終了していますが、人気が衰える様子はなく未だ盗難被害が頻発している車種です。【ワースト5位】トヨタクラウン知名度の高さからも人気をうかがうことができます。盗難件数が毎年比較的多く、今後も被害が高いと予想されている車種です。上記のランキングを見て、盗難被害は圧倒的にトヨタメーカーが多いことにお気づきでしょうか?トヨタは特に海外で人気が高く、ランキング6位以降にも「マークX」や「ハリアー」などトヨタ車の名前が挙がっています。そのほか、「スバルインプレッサ」「いすゞエルフ」「ホンダインテグラ」も盗難件数が多く、「インプレッサ」は車体だけではなくパーツが狙われることもあるほど人気があります。ただし、上記のランキングにご自分の車種が無かったからと言って油断は禁物です。ハイブリットカーやコンパクトカーをはじめ、軽自動車やミニバンの盗難被害も近年は増えつつあるので、車種に関わらず防犯対策はしっかりと行いましょう。愛車が盗まれるかも?!車両盗難の手口を知ろう車両盗難は、無施錠などによって車の鍵を挿した状態で盗まれる「キーつき盗難」と、鍵を抜いて施錠した状態で盗まれる「キーなし盗難」に分けられます。盗難の被害に遭う車のうち半数以上が「キーなし盗難」とされており、その被害件数は年々増加傾向にあります。犯行はグループで行われていることが多く、盗難の計画から実行、盗難後の車体修理や改造、転売まで多くの段階を踏んでいます。盗難車はナンバープレートを替えたり、車体番号や車検証を偽造したりして国内で転売されることも多いようですが、海外への不正輸出も増えています。では、キーなし盗難には具体的にどのような手口が見られるのでしょうか?以下で詳しく見てみましょう。【手口その1】持ち逃げクレーン車やレッカー車などで狙った車を吊り上げ、移動するという非常に大胆な手口です。この手口は、防犯装置が備わった車に使用されるケースが多くなっています。【手口その2】ピッキングドアのキーシリンダーに金属でできた特殊なヘラのようなものを2本差し込み、開錠する手口です。さらに特殊な工具を使えばエンジンを作動させることもできるので、車の鍵が無くても持ち去ることが可能です。同じ手口でターゲットの玄関を開錠して侵入し、あらかじめ車の鍵を盗んでおく場合もあります。【手口その3】合鍵を作成トランクに備わっているキーシリンダーを取り外し、それを利用して合鍵を作る手口です。別の場所に合鍵を作りに行く方法が主流ですが、その場で合鍵を作って車を盗み出すケースもあります。上記のような車両盗難を防ぐためには、「イモビライザー」の装備がおすすめです。イモビライザーとは、車の鍵に内蔵されたIDと車体内部のコンピューターが一致することでエンジンが作動する仕組みです。電子的な照合が必要なので、たとえ不正に車のドアを開けることができても、正しいIDが内蔵された鍵が無い限りエンジンはかかりません。そのため、車両盗難の防止装置として非常に安全性が高いと評価されています。これまでは、高級車やスポーツカー以外は後付けタイプを購入するのが一般的でしたが、最近では新車の約7割がイモビライザーを標準装備しています。しかし、近年では上記でご紹介した持ち逃げによる犯行や、イモビライザーの機能を無効にする「イモビカッター」を使用した犯行もあるため、イモビライザーを装備しているからといって過信してはいけません。GPS機能の搭載や防犯カメラの設置など、防犯対策は常に怠らないようにしましょう。車上荒らしの傾向を知ろう近年の車上荒らしの発生件数は、2004年が約440,000件だったのに対し、2015年は約97,000件と4分の1近く減少しています。この数字は社会全体での防犯意識が高まったことを表しています。主な要因としては街に防犯カメラが増えたことや、車の持ち主による防犯対策が挙げられます。また、2006年の道路交通法改正によって、路上などの違法駐車に対する取り締まりが強化され、路上での犯行が減ったことも大きく影響していると言えるでしょう。しかし、被害件数が減少しているとは言え、車上荒らしの被害は毎日のように全国各地で報告されています。そのような被害の傾向を知ることも防犯対策のひとつではないでしょうか?そこで、近年に発生した車上荒らしの被害について様々な傾向を見てみましょう。【車上荒らしの多い都道府県】2015年の車上荒らし被害のうち最も件数の多かったのは大阪府で、被害件数は約17,000件でした。次いで被害が約9,000件の愛知県、約7,000件の東京都と続きますが、この2つと比べても大阪府の被害件数の多さがうかがえます。反対に同年の被害件数が最も少なかったのは、被害が約180件の島根県でした。【車上荒らしに狙われやすい場所】車上荒らしの被害が多かった場所は、「自宅以外の駐車場」「自宅の駐車場」「道路上」の3ヶ所でした。中でも、長時間側を離れることが多い飲食店など、店舗の駐車場での被害が多く、同じ理由で屋外にある月極の駐車場でも被害が目立ちました。また、魚釣りやサーフィンの盛んな場所では、路上に停めた車に貴重品などを置いたまま海辺へ移動してしまい、被害に遭う方が多いようです。「ここは安全」「自分は大丈夫」と油断せず、狙われるかもしれないという意識をいつも持っておいた方が良いでしょう。【車上荒らしで盗まれやすい物】盗難の被害に遭ったものとして、金銭や携帯電話、カバンなどの貴重品をイメージされる方が多いのではないでしょうか?ところが2015年に起きた車上荒らしの報告では、最も多く盗まれたものはタイヤやドアミラー、バンパーなどの「外装部品」でした。外装部品は高く売れるため、転売目的で盗まれることが多いようです。金銭類などと違って犯行に時間を要する場合が多いため、駐車場に防犯カメラやライトを設置しておくと防ぎやすくなるでしょう。【車上荒らしに狙われやすい時間帯】被害に遭う時間帯は0~6時が約1,600件、6~12時が約3,200件、12~18時が約5,500件、そして18~0時が約4,400件であるのに対し、時間帯が不明というものが約98,000件もありました。「朝仕事に行こうとしたら車上荒らしの被害に気がついた」「被害には気がついたけれど、いつ被害に遭ったか分からない」など、明確な犯行時間が分からないケースは多く見られます。長時間車から離れた場合には、乗車時にいつもと変わった所がないか、無くなったものはないかなど異変をチェックすることが大切です。【車上荒らしの曜日別発生件数】2014年の被害報告をもとに、車上荒らしの被害を曜日別に見てみましょう。・月曜日…約6,400件・火曜日…約6,400件・水曜日…約7,000件・木曜日…約6,600件・金曜日…約6,500件・土曜日…約7,000件・日曜日…約7,000件曜日による件数の差はあまり無いように思えますが、実は「被害に遭った曜日が分からない」といった被害が約66,000件もあります。時間帯より大きな単位であるにも関わらず、なぜいつ車上荒らしの被害に遭ったのか分からないのでしょうか?それは犯行の手口が関係しています。車両盗難と同じく、車上荒らしの手口もとても巧妙です。窓ガラスが割られたり、ドアを壊したりなどして被害に遭った場合には早い段階で被害に気付くことができますが、ピッキングや合鍵による被害の場合は数日経って初めて異変に気付くこともあります。特にトランクやダッシュボードなど、あまり開閉しない場所が荒らされていたために発見が遅れ、いつ被害に遭ったのか分からないという方は多く見られます。防犯対策のポイントを押さえよう大切な愛車を被害から守るためには、徹底した防犯対策が重要です。防犯が習慣になるよう、日頃から意識しておくようにしましょう。以下では、車上荒らしに遭わないための対策をご紹介していきます。【対策その1】確実に施錠をする施錠は防犯の基本です。車を離れる時にはキーを抜いてハンドルロックやドアロックをするのはもちろん、窓も完全に閉めましょう。コンビニなど車を離れるのが短時間の場合には、つい油断をして無施錠のまま店に入ってしまう方も見られますが、車上荒らし犯はどこでチャンスを狙っているか分かりません。少しの隙が被害の原因になってしまうかもしれないので、気をつけましょう。【対策その2】車内に貴重品を置かない短時間だからといって、車内に現金やカバン、パソコンなどの貴重品を置いたまま離れるのは危険なので止めましょう。また、金品でなくても個人情報が記載された書類なども要注意です。【対策その3】防犯グッズを活用する次はホームセンターやインターネット通販などで手に入る、便利な防犯グッズをご紹介します。・ロック(ハンドル/タイヤ)安い費用で防犯対策になるのが、ハンドルやタイヤのロックです。防犯対策をしていることが見た目で分かるので犯罪の抑止力になります。ハンドルロックは3,000円程度、タイヤロックは10,000円程度で購入できます。・防犯カメラ駐車場に防犯カメラを設置する方法も効果があります。犯罪の防止になるだけでなく、万が一被害に遭ってしまった場合にも、犯人や車の早期発見につながる可能性が高まります。無線LANで映像をパソコンやスマートフォンに送って確認できるタイプもあり、7,000円程度で購入できます。防犯性に優れていますが電源の確保が必要なので、駐車場によっては設置が難しい場合があります。カメラの設置が難しい場合には、ダミーカメラや「防犯カメラ作動中」などのシールによる警告も効果的です。ダミーカメラは2,000円程度で販売しています。・防犯アラーム車の振動やドアを開けられた時などに大きな音が鳴る防犯アラームは、相手を威嚇するという面でとても効果があります。車両盗難はもちろん車上荒らしの対策としても使え、費用も3,000円程度と安く抑えられるのでおすすめです。【対策その4】スペアキーを置かないスペアキーをバンパーの裏やダッシュボードなどに隠す方も見られますが、車上荒らしだけでなく車両盗難につながる可能性もあるので、この行為は非常に危険です。スペアキーは自宅に保管しておきましょう。【対策その5】安全な駐車場を選ぶできるだけ防犯カメラのある駐車場や、警備員のいる安全な駐車場を選びましょう。長時間車を離れる時には路上駐車もリスクになります。自宅のガレージにはライトを付けるのも良いでしょう。ホームセンターなどでは、1,000~5,000円程度で購入できるものもあります。【対策その6】防犯情報の配信メールを活用する各都道府県警が配信している防犯情報メールの配信サービスに登録をしておくと、住んでいる地域の犯罪情報や防犯情報などをメールで受け取ることができます。各都道府県警のホームページから簡単に登録できるので、積極的に活用してみましょう。まとめいかがでしたか?どれだけしっかりと防犯対策をしていても、被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。もしもの事態に備え、車のナンバーや車台番号、車種、車の特徴をすぐに伝えられるよう手元に控えておいたり、車検証のコピーを取っておいたりすると良いでしょう。大切な愛車を守るために、できることから始めることが大切です。
2017年03月30日家を守るためにする防犯対策には様々な方法があります。玄関の鍵をダブルロックにしたり、ディンプルキーに変えたりと、空き巣に入られないための工夫は多く見られます。では、ベランダや窓の防犯対策はどうでしょうか?「家は2階だから大丈夫」「最上階だから、ベランダや窓から空き巣に入られる心配はない」と思っていませんか?実は空き巣被害は玄関から侵入されるケースよりも、ベランダから侵入されるケースのほうが多いと言われています。そこで今回は、ベランダや窓の防犯対策についてご紹介していきましょう。■空き巣に狙われやすいベランダの特徴とは?空き巣の被害に遭った人の多くは、「まさか自分が空き巣被害に遭うとは思ってもいなかった」と感じるでしょう。貴金属が多くありそうな大きな家でもなければ、家に大した貴重品も置いていない。それにも関わらず、空き巣はどうしてその家に侵入するのかを想像してみてください。空き巣はパソコンやテレビなど、盗られるとは考えにくいものまで盗んでいきます。つまり、高級品が多くありそうな家だけではなく、一般的な家庭も空き巣の狙い目になる可能性は十分に考えられます。では、空き巣は具体的にどんな家を狙うのでしょうか?結論から言うと、空き巣は多くの貴金属がありそうな家をターゲットにするのではなく、「侵入しやすい家」を狙うとされています。例えば中に多くの貴金属がありそうな家でも、防犯対策が十分に施されている家に空き巣は侵入しません。空き巣が狙い目にするのは、防犯対策がきちんと施されていない家です。空き巣は玄関や庭からも侵入しますが、特にベランダからの侵入を軽視してはいけません。2階以上のベランダであっても、条件さえそろっていれば空き巣は侵入を計画します。ベランダは油断しやすい箇所なので、以下では空き巣に狙われやすいベランダの特徴について解説していきましょう。【その1】外から見えにくいつくりになっている人通りの少ない路地裏に面しているベランダは要注意です。侵入するところを周囲に見られてしまったらすぐに通報されてしまうことから、空き巣は人目につきにくいベランダを狙う傾向にあります。また、人通りが少ない通りに面していなくても、ベランダに背の高い植木を置いていたり、日除けのためのシートを張っていたりするケースも危険です。外からに見えにくくなっているベランダは侵入後に人目を気にする必要がないので、空き巣が侵入を試みやすいと言えます。【その2】留守中に窓が開けっぱなしになっている留守だと思われる家の窓が開いていたらどうでしょうか?空き巣はここぞとばかりに侵入してくるでしょう。例えば「少しゴミ出しに行くだけだから」と、窓を開けっ放しで出かけた隙に空き巣に入られる被害も見られます。たとえ高層階だとしても、隣の住人に侵入される可能性も考えられるので、留守中の窓の開けっ放しは大変危険です。【その3】ベランダの囲いが壁になっているベランダの囲いが壁になっていると、窓ガラスを割り鍵を開けて侵入するところを周囲から見られにくいため、空き巣は作業がしやすいと判断します。壁になっているベランダの囲いは、空き巣にとっては最高の隠れ場所になりかねません。【その4】ほかの場所から飛び移れる構造になっている近くに登ることができる木があったり、隣家との距離が近かったりする場合にも注意が必要です。ベランダの周りに登りやすいものがなかったとしても、空き巣は木や隣家から狙ったベランダに飛び移ってくる可能性があるためです。なお、「ベランダに面している道路に人通りが多いから」と言って油断してはいけません。不特定多数の人が出入りする公園やコンビニの近くなどは、怪しまれずに下見がしやすい傾向にあるので、空き巣の狙い目となる可能性も十分に考えられます。■ベランダの防犯はどうしたらいいの?具体的な方法を解説!玄関の鍵の性能が上がってきたことなどから、空き巣は相当の技術がないと玄関から侵入することは難しくなっている傾向にあります。そのため、近年では玄関よりも窓から侵入する空き巣が増えていると言われています。では、空き巣が侵入を試みやすいベランダの防犯をするためには、具体的にどのような対策を施すべきなのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。【その1】自宅を留守だと思わせない空き巣は侵入しようと思っている家の下見をし、主に留守中を狙って侵入しようとします。そのため、仕事や外出などで留守にすることの多い単身向けのマンションなどは特に狙われやすいと言えます。24時間見張られていたら外出を悟られないことは難しいですが、空き巣は周りに「怪しい」と感じさせないために、長く下見をすることは基本的にありません。そのため、外から見て「在宅している」と思わせる工夫を施しましょう。例えば、夜まで留守にする可能性がある場合には、電気をつけっぱなしで出かけるといった対策があります。また、外に設置されている電気や水道のメーターも在宅の有無を確認する手段となっていますので、昼間の外出の場合はテレビやエアコンをつけっぱなしで出かける方法も効果的です。【その2】生活パターンを読み取らせない毎日電気をつけっぱなしにしておくと、「つけっぱなしで出かける生活習慣なのでは」と悟られてしまう恐れがあります。そのため生活パターンを読み取らせない工夫として、外に光が漏れにくい遮光カーテンを使用したり、電気をつけっぱなしで出かける日と消している日をランダムにしたりするなど、パターンを読み取らせない工夫をするようにしましょう。【その3】常に戸締りをする常に戸締りをしていることも大切です。例えば夜の時間帯は、在宅しているからという理由で窓を開けっ放しにしているなど、空き巣に「防犯意識が低い」と思わせるような行動を取るとターゲットにされやすくなります。外出時の戸締りはもちろんですが、在宅時の戸締りもこまめにすることで、空き巣に狙われにくい家を作ることができます。「この家は防犯対策がされているから避けよう」と空き巣に思わせるような対策をすることが最も効果的です。【その4】ベランダに防犯グッズを設置する住宅の構造上、どうしても侵入されやすいベランダも存在します。そのようなベランダに関しては、防犯グッズの活用を検討してみましょう。例えば、ベランダに人が歩くとジャリジャリと音が鳴る砂利を敷けば、空き巣は警戒をする可能性が高いでしょう。ベランダへの侵入自体を防ぐために、トゲトゲが連なっている「忍び返し」などを設置する方法も効果的です。ほかにも、人が近づくと音が鳴ったりライトが点灯したりするセンサーライトや、防犯カメラを設置しておく方法も考えられます。ダミーの防犯カメラも効果的であり、わかりやすい形で防犯対策を施しておけば、それだけ空き巣は警戒心を強めます。【その5】侵入に時間がかかる工夫をする空き巣は侵入に時間がかかる家の場合は、侵入を諦めやすい傾向があります。一般的には、侵入するまでに5分~10分以上かかる場合に侵入を諦めるとされています。そのため、窓の鍵を開けるのに時間がかかる対策をしておく方法も効果的です。例えば、ベランダの窓を防犯ガラスにしておくことや、窓に防犯フィルムを貼っておくなどの対策があります。中には鉄線が張り巡らされている窓も見られますが、これは窓が割れにくくなっているのではなく、割れた際のガラスの飛散を防止するための工夫なので勘違いしないようにしましょう。また、玄関だけでなく窓にも補助錠をつけ、ダブルロックにする方法も空き巣に侵入を諦めさせるきっかけとなります。1つだと思っていた鍵を壊してもさらに鍵があることが発覚した場合、その鍵を見つけ出すために時間を費やす必要があるので、空き巣は侵入を諦めやすい傾向にあります。■窓のシャッターは防犯に有効?一般的に家庭で使用されているシャッターは、雨や風が窓に叩きつけるのを防ぐためのものです。「シャッターがあるから空き巣は窓から侵入しない」というわけではありません。逆に常にシャッターが閉まっていると、留守が長いと判断されることにより、空き巣のターゲットになりかねないと言えます。ただし、家庭用のシャッターも開ける時や壊す時に音が出るため、うまく活用すれば空き巣の抑止効果は期待できるでしょう。特に、入浴時や就寝時など夜になったら閉める習慣をつけることで、在宅時の空き巣の侵入を防ぐことができます。また、家庭用のシャッターには内側に鍵がついている製品が多く見られますが、シャッターを閉めた時には忘れずに鍵をかけるようにしましょう。シャッターの防犯力をさらに高めるには、窓と同じようにツーロックにする方法があります。他にも、シャッターの性質で防犯効果を高められる場合があります。例えば、シャッターの材質はスチールタイプのものに比べ、アルミタイプの製品のほうが穴が開けにくくなります。また、CPマークがついた「防犯シャッター」と呼ばれる製品に交換する方法も効果的です。CPマークとは、住宅性能表示基準の中で防犯性能の高い建築部品だと判断されたものにつけられるマークです。CPマークがついているシャッターを使用することで、空き巣にこじ開けられる可能性も低くなるでしょう。シャッターをするほどでもないトイレやお風呂場にある小窓に関しては、つい防犯対策を忘れがちですが、空き巣は小窓ほど侵入に使うと言われています。「面格子と呼ばれる窓サッシがついているから安心だ」と思われる方もいますが、面格子は空き巣にとって数秒で取り外し、侵入後に付け直すこともできてしまうものです。そのため、小窓に面格子を付ける場合にもCPマークがついている面格子を選ぶことをおすすめします。CPマークがついている面格子は、一般的に使用されているドライバーが使えないネジを使用して設置されるため、空き巣にこじ開けられにくくなります。■防犯性が高い電動シャッターも防犯対策に効果的シャッターには、「電動シャッター」と呼ばれる製品もあります。電動シャッターとはモーターで動くシャッターのことであり、手動ではなくスイッチを押すことで電動で動くものです。手動式のシャッターに比べて重く作られていることから、手でこじ開けることは難しいので防犯性が高いとされています。また、電動シャッターはスイッチで操作ができるので、窓を開けることなく開け閉めをすることが可能です。力のない子どもやお年寄りでも使用することができます。音も手動式のシャッターに比べて静かなので、近所の方に気を遣うことなく夜の開け閉めができるというメリットもあるでしょう。ただし、電動シャッターは手動式のシャッターに比べて多くのコストがかかる点、停電時には使用できない点などのデメリットもあります。シャッターの性能が上がっているのと同時に空き巣の手口も巧妙化しているため、遠隔操作で電動シャッターを開ける空き巣も見られます。電動シャッターを操作するスイッチは、屋外に設置すると操作ボックスをこじ開けられてシャッターを開けられてしまう可能性があるため、屋内に設置することが望ましいです。どうしても外に設置する必要がある場合には、操作ボックスのこじ開け対策も厳重にする必要があるでしょう。また、スイッチが無線式だと空き巣犯がマルチ発信機で違法電波を発し、操作できてしまうという事例もあります。この場合には無線式ではなく赤外線式のスイッチを使用することで、電動シャッターが違法電波に反応することを防げます。■まとめ空き巣は私たちのちょっとした油断につけこみ、侵入してきます。一度空き巣に入られると家にいることも不安になり、安心で快適な生活が脅かされてしまうでしょう。空き巣は立派な犯罪ですが、実際の空き巣は様々な手を尽くし、捕まらないように入念に計画を立てます。防犯対策をしなくても空き巣に入られることのない世の中であることが一番の理想ですが、そうではないことが現実です。自分たちの生活を守り安心して生活するためにも、この機会に家の防犯対策を今一度見直してみてはいかがでしょうか?
2017年03月27日警視庁の調べでは、平成27年度の住宅侵入窃盗被害は約46,000件でした。これは、1日あたり130件弱もの被害が発生している計算になります。被害にあった建物のうち最も多いのは一戸建て住宅であり、全体の41.6%を占めていました。では、狙われやすい家と狙われにくい家は何が違うのでしょうか?今回は最も被害件数の多い「一戸建て」に注目して、泥棒に狙われやすい家の特徴や防犯対策をご紹介します。■狙われやすい家の特徴とは?泥棒は高い確率で犯行前に住民や侵入経路などの下見をして、侵入しやすいかどうかを見極めています。では、泥棒に狙われやすい家とはどんな家でしょうか。まずはその特徴を知っておきましょう。【特徴その1】家の周りに高い塀や生け垣がある一見すると安全なようにも感じますが、高さのある塀や生け垣は見通しが悪く、泥棒にとっては身を隠すための恰好の目隠しとなる場合があります。生け垣の場合は見通しが良くなるよう剪定できますが、塀の場合は高さを変えることが難しいので、ライトや防犯カメラを設置すると良いでしょう。【特徴その2】ベランダの見通しが悪いベランダが2階にある場合でも、しゃがんで隠れることのできる高さの囲いがあれば人目を気にせずに侵入できるため、泥棒にとっては好都合です。ベランダの洗濯物にも身を隠すことができるので、洗濯物は長時間干したままにせず、できるだけ外からの見通しを良くしておきましょう。【特徴その3】隣家との間隔が狭い隣の家との間隔が狭いと、屋根や塀、植木などを伝って2階から侵入される場合もあります。2階だからと油断せずに、隣家と近い窓は忘れずに施錠しましょう。【特徴その4】足場になるものを置いている隣家との間隔が広くても、庭に脚立や足台などを置いていると足場として使われる場合があります。使わない脚立などは鍵のある倉庫や家の中に入れておくと安心です。【特徴その5】明かりが少なく、夜間は暗い明かりが無く暗い家は、泥棒にとって動きやすい環境であるといえます。表部分は明るくても、家の裏側に路地や駐車場がある場合はそこからの侵入も考えられるので、夜間に家の周囲をチェックしてライトの必要性を考えてみましょう。人が近付くと点灯する人感センサーライトなど、ホームセンターで比較的安く手に入るものもあるので、購入の際はライトの大きさや明るさなどを比べながら選んでください。【特徴その6】人目につきにくい場所にある人通りの少ない道沿いや奥まった路地に建っている場合など、人目に付かない場所は狙われやすい傾向にあります。見慣れない人がウロウロしていたり、庭先を覗きこむなどの怪しい動きを見せていたりする場合は、空き巣の下見に来ている場合もあるので警戒が必要です。また、日中と夜間では町並みの印象が変わる場合もあるので、日中に人通りがあるからといって安心しすぎないようにしましょう。【特徴その7】不在の時間がいつも決まっている生活パターンが決まっていて毎日同じ時間に留守にしている場合は、辺りを物色している泥棒に把握されてしまう可能性があります。タイマーを使って留守中にもテレビやライトが付くようにするなど、室内に人の気配を感じさせる工夫が効果的です。ここまで泥棒に狙われやすい家の特徴をご紹介しましたが、反対に泥棒に狙われにくい家の特徴としては、■見通しが良く死角が少ない■家の前や車庫に車がある■窓の位置が高く、数も少ない■警備会社のシールが貼ってある■人感センサーライトなど、夜間でも明かりがある上記などが挙げられます。ダミーの警備会社のシールを貼っている方もおられますが、ダミーだと明らかに分かる場合には、「警備会社の監視がない」という目印にもなってしまうので注意しましょう。■防犯対策は「玄関」から!玄関の防犯対策を知ろう侵入経路のうち、玄関からの侵入は全体の20%弱とされていますが、特殊な手口を使えば簡単に鍵を開けて侵入することができるので、玄関からの侵入を得意とする犯罪のプロがいるのも事実です。最も人の出入りのある場所なので、安全面には特にこだわりたいところでしょう。そこで次からは、玄関の防犯対策を見てみましょう。【対策その1】ワンドア・ツーロックにする1つのドアに2つ以上の鍵を付けることを「ワンドア・ツーロック」といいます。鍵を壊して侵入される場合が多いので、鍵を増やしておくのは防犯上とても重要だといえます。また、侵入手口として「ピッキング」と呼ばれる方法があります。ピッキングとは、細長い針金のようなものを鍵穴に差し込んで鍵を開ける方法であり、最近では鍵やドアそのものの防犯性が高まったことでピッキングによる侵入は減ってきているものの、未だ多くの被害が報告されています。このようなピッキング手口には、次のタイプの鍵が効果的です。いかがでしたか?泥棒に隙を見せないよう、日頃から家や周囲の防犯対策をしておくことが重要ですが、最も大切なのは住んでいる人の防犯意識です。「自分の家は大丈夫」と過信せず、泥棒の目線になって自宅を観察してみると今まで気付かなかった発見があるかもしれません。今回ご紹介した対策方法を参考に、「泥棒に狙われにくい家」を目指してください。■ディンプルシリンダー錠表面に小さなくぼみが多数あるタイプの鍵です。表面にある複雑なくぼみと、シリンダー内部のピンが噛みあって開錠する仕組みになっています。■マグネットシリンダー錠「電子キー」とも呼ばれ、鍵に埋め込まれた磁石とシリンダー内部の磁石が反応することで開錠する仕組みです。ピッキング手口に強いといわれていますが、長期間の使用により磁石の磁力が弱まるというデメリットがあるので、使用の際には定期的なメンテナンスが必要です。【対策その2】ドアのこじ開け防止グッズを活用するしっかりと施錠をしていても、鍵を壊したりドアをこじ開けたりして侵入される可能性もあります。そのような場合に備えて、以下ではホームセンターなどで手に入る防犯グッズをご紹介します。■サムターン回し防止カバーサムターン回しとは鍵の近くにドリルで穴を開けたり、ドアに付いている新聞受けやドアポケットの隙間に針金などを差し込み、室内側の鍵のつまみを回したりして開錠する手口です。そこでドアの内側の鍵部分に筒状のカバーを被せ、針金が触れるのを防ぎます。市販のカバーもありますが、ペットボトルの上部と底を切って筒状にし、鍵部分に被せてガムテープで固定するなどの方法で簡単に作ることもできます。■ガードプレートドアとドア枠の間の隙間を塞ぐためのプレートであり、隙間にバールを差し込んでドアをこじ開けるのを防ぎます。商品によって差がありますが、ドアの上部から下部までを覆うサイズが主流です。また、ガードプレートは上記でご紹介したサムターン回しも防ぐことができます。【対策その3】表札に家族全員の名前を出さない表札に家族全員分の名前が出ていると、それを元に家族構成だけでなく生活パターンなど様々な情報を読み取ることができるので、詐欺や個人情報の悪用など空き巣以外の被害に遭うリスクも高まります。そのため、表札には名字のみ出しておくのが良いでしょう。最近では漢字表記の情報を与えないという目的で、ローマ字の表札を選ぶ方も増えているようです。■侵入経路の多くは「窓」!窓の防犯対策を知ろうご自分の家のどこにどのような窓が付いているか、しっかりと把握できていますか?一戸建て住宅が遭う侵入被害では窓からの侵入が約60%と、侵入口の半数以上の割合を占めています。泥棒に狙われやすい窓としては、■足場の近くにある窓■トイレや浴室の高窓■道路や隣家から遠く、見通しが悪い窓■雨戸やシャッター、格子などがついていない窓■塀や植木で死角になっている窓■2階のベランダの窓上記などが挙げられます。侵入手口は窓ガラスを割る方法が全体の40%近くを占めており、ほかにも格子のネジやボルトを外して侵入したり、施錠忘れの窓から侵入したりするなどその手口は様々です。トイレや浴室、納戸などの高窓なら大丈夫だろうと施錠しない方も見られますが、これらの窓は道路や表から死角になっていることが多く、近くに足場となるものがあれば比較的簡単に侵入できるため狙われやすい窓であるといえます。外出時はもちろん、家の中に居る時でも長時間離れる場合は施錠しておくと安心です。それでは、以下で窓の防犯対策を見てみましょう。【対策その1】ワンドア・ツーロックにする玄関と同じく、1つの窓に対して2つ以上の鍵をつける「ワンドア・ツーロック」は防犯の基本です。後付けタイプの簡易ロックを取り扱っているホームセンターも多いので、用意しておくと安心です。【対策その2】カーテンを閉め切ったままにしないカーテンをいつも閉め切ったままにしていると、留守だと思われて泥棒に狙われる可能性があります。人の気配を感じさせるために時々カーテンを開けたり、目隠しになるレースカーテンなどを付けたりすると良いでしょう。また、カーテンは外からの光を反射して室内を見えにくくするミラータイプのものや、室内の光や影を外にもらしにくい遮光タイプのものが効果的です。【対策その3】窓の近くに足場になるものを置かない植木、脚立など、侵入時の足場になりそうなものは置かないようにしましょう。また、塀や電柱などが窓の近くにないか、今一度確認しておくも大切です。隣家の屋根の軒(のき)が近い場合も、屋根から飛び移って侵入される可能性があるので要注意です。【対策その4】防犯フィルム、格子などを利用する泥棒が犯行にかかる時間は、侵入から物色までわずか10分以内だといわれており、侵入時に時間がかかると犯行を諦める傾向にあります。侵入にかかる時間は3分程度なので、防犯フィルムや格子によってその時間を稼げれば、侵入を防げる可能性も高まります。■長期間の不在時は、特に念入りに防犯対策を!連休を利用した旅行や帰省など、長期間留守にする場合は特に念入りに防犯対策をしておきたいところです。出発前の施錠確認はもちろんですが、ほかにもできる対策は多く見られます。それでは、旅行中にしておきたい防犯対策を見てみましょう。【対策その1】プログラムタイマーを使う時間を設定しておけば留守中でも自動的にライトやテレビなど、電化製品のスイッチをオンにしてくれるプログラムタイマーを使うと、室内に人がいるように見えるので防犯になります。今までは決まった時間に作動するタイプが主流でしたが、最近は時間を固定せずランダムに設定できる商品も見られます。【対策その2】郵便物をポストにためないポストに新聞や郵便物がたまっていると、一目で不在だと分かってしまいます。留守中は新聞の配達を止めてもらったり、信頼できる家族や知人に郵便物を保管してもらったりするなど、ポストの中に郵便物をためないよう気をつけましょう。【対策その3】留守にする期間などをSNSに書き込まないSNSで旅行の行き先やスケジュールを公開すると、その情報がきっかけで留守中に侵入される場合があります。不在であると分かるような内容の投稿はしないことがベストですが、どうしても投稿したい場合にはロック付きの記事にしたり、特定の相手にしか表示されないよう設定したりするようにしましょう。また、旅行の行き先を書いていなくても、投稿した写真から居場所やおよその不在期間が想像できる場合もあるので、SNSに書き込む際は十分に気をつけましょう。【対策その4】家の周りを片付けておく脚立など侵入に使われそうなもののほか、ゴミなども片付けておきましょう。庭先など家の周りにゴミを置かないことで、侵入被害だけでなく留守中の放火や野鳥の被害なども防ぐことができます。植木が茂っている場合には、選定して見通しを良くしておくのも良いでしょう。【対策その5】留守番電話の応答メッセージにひと工夫留守番電話に「○○へ出かけています。○日に帰ります」などのメッセージを設定している方もおられますが、その期間は留守だということが明らかなのでとても危険です。応答メッセージには行き先や日程を録音しないようにしましょう。留守中にかかってきた電話は、携帯電話やスマートフォンに転送されるよう設定しておくと、外出先から応答ができるので便利です。【対策その6】洗濯物は取り込んでおくたとえ数日の旅行であっても洗濯物が干したままになっていると、侵入できそうな住宅を物色している泥棒に、留守だと悟られてしまう可能性があります。また、急な天候の変化のためにも洗濯物は取り込んでおくのが良いでしょう。■まとめいかがでしたか?泥棒に隙を見せないよう、日頃から家や周囲の防犯対策をしておくことが重要ですが、最も大切なのは住んでいる人の防犯意識です。「自分の家は大丈夫」と過信せず、泥棒の目線になって自宅を観察してみると今まで気付かなかった発見があるかもしれません。今回ご紹介した対策方法を参考に、「泥棒に狙われにくい家」を目指してください。
2017年03月27日まもなく新年度です。入園入学、進級、引っ越し、習いごとや塾通いをはじめるなど、新しい生活への期待が膨らむ一方で、ちょっとしたドキドキや不安を感じているママもいらっしゃるかもしれません。新生活を控えるこの時期だからこそ、子どもが安心して過ごせるよう、防犯についてあらためて考えてみませんか?安全インストラクターの武田信彦さんに、普段から子どもに教えておきたいこと、身に付けておきたいことを、詳しく教えていただきました。お話をうかがったのは…武田信彦(たけだ・のぶひこ)さん うさぎママのパトロール教室 主宰。安全インストラクター。日本犯罪社会学会、日本安全教育学会所属。大学在学中に国際的な犯罪防止NPOの活動に参加。都内を中心とした防犯活動を経て「うさぎママのパトロール教室」を開設。「一般市民ができる防犯」をテーマに、全国で講演や体験型プログラムによるワークショップを展開し、各世代に実践しやすい防犯のノウハウをわかりやすく伝えている。著書に『もしもテロにあったら、自分で自分の命を守る民間防衛マニュアル』(ウェッジ)など。知らない人にあいさつされたら…。子どもにどうやって教えていますか?みなさんは子どもに、知らない人にあいさつされたときの対処法をどう教えていますか?あいさつは大切だけど、知らない相手だったらスルーしたほうがいいのかも…と悩ましく思う保護者の方は多いかもしれませんね。実際に、ワークショップなどで子どもたちに「知らない人にあいさつされたらどうする?」と聞くと、最近では3割、多いときは半分くらいの子が「逃げる」と答えます。私は、「防犯はコミュニケーションの延長にある」と考えています。だから、あいさつや会話はどんな人とでもしていいと思っています。知らない人だからとシャットアウトしてしまうと、いざというときに助けてもらえる可能性まで狭めることにつながるからです。だからといって、誰にでも警戒心を解いて近づいていい、というわけではありません。相手の言動や行動を観察し、ちょっとおかしいなと思ったら離れる、助けを求められることが大切です。このように、子どもが自分で危険を察知し、回避できる力を「安全力」と呼んでいます。そして安全力は、防犯の知識と、相手のことを観察したり、助けを求めたりできるコミュニケーション力が両立してこそ、発揮されます。親子のコミュニケーションで、子どもの「安全力」を高める!防犯の知識と、コミュニケーション力。これらのベースには親子間の意思疎通が不可欠です。子どもと話しておきたいこと、保護者がやっておきたいことを具体的にみていきましょう。■子どもがひとりきりになるとき、場所を把握するまずは、子どもがひとりきりになるシーンや場所を洗い出してみましょう。学校や児童館、習いごと、友だちの家からの帰り道など、各家庭のライフスタイルによってそのシーンは様々なので、親子で確認してみてください。よく聞いてみると、親が知らない道を通っていたり、いつの間にか行動範囲が広がっていたりしているかもしれません。また、自宅やマンションの敷地に入ってからも、ひとりきりの時間は続いていることもお忘れなく。心配なときは、キッズケータイなどのGPS機能を活用するのもよいでしょう。■遊びに「安全力」レッスンを取り入れよう!後にも触れますが、街中で誰かとあいさつしたり、会話をするときは「触れられない距離」を保つのが防犯のキーポイントになります。その最低限の距離の目安は約1メートル。広げた新聞紙の横幅程度です。私のワークショップでは、新聞紙を巻いた棒を使って、おおむねの距離感を子どもにつかんでもらっています。たとえば、これを「自分の全方位1メートル以内にママを入れたらいけないゲーム」として、遊びながら親子でレッスンしてみてはいかがでしょう。実際にやってみることで、距離感を体で覚えることができますよ。■誰かに見守られている、つながっている安心感を子どもに「どんなときでも警戒しながら過ごしなさい」と言っても現実的には難しいですし、かえって不安をあおってしまいます。社会にはよからぬことを考えている人より善意を持っている人のほうが多く、街中には地域の人はもちろん、ボランティアでパトロールを行っている人もいます。そんな多くの目に見守られていることを子どもに伝え、不安を和らげてあげてくださいね。そして、子どもが出かけるときは「気を付けてね」と声をかけることも大切です。「気を付けてね」の一言が、子どもの安全スイッチを入れるきっかけにもなるのです。働くママであれば、キッズケータイなどを通しての声かけでもOKです。どこにいても誰かに見守られ、つながっている。これは子どもにとって大きな安心材料になるはずです。はなれているときも、つながれる安心感を。子どもの近くで見守ったり声かけができないときに、安心をサポートしてくれるツールのひとつがキッズケータイです。この春新登場した富士通のキッズケータイは、親子でより安心して使える機能がたっぷり。ひとりで大丈夫かな? とちょっと心配になるシーンでも、子どもに寄り添って、いつでもつながれる安心をサポートします。【たとえばこんなシーンで】・そろそろ学校や塾から家に帰る時間かな?会社や買い物などで自宅にいなくても、子どもが帰宅したら、親のスマホに通知がいきます。(※)はなれていても、ちゃんと帰宅したかどうかがわかるから安心。※「おかえり通知」機能。利用するには、IoTデバイス「Tomoru」が必要です。・一緒に外出したとき、はぐれてしまった公園で遊んでいる時やお買い物中、子どもが見守り範囲(Bluetooth®の接続範囲)から離れたときには親のスマホ、キッズケータイの両方にお知らせが届きます。(※)※Bluetooth®で接続。対応可能機種と使い方などは こちら から確認できます。・ひとりで遊びにいったとき、どこにいるのかな?いつもより帰りが遅いけれど大丈夫? そんなときに子どもの居場所をGPS確認できます。(※)もちろん防犯ブザー機能付き。ストラップをひっぱると大音量ブザーとサイドライトが点滅すると同時に、親にも自動で音声発信し、位置情報も通知できます。※docomoが提供する「イマドコサーチ」サービスへの加入が必要です。・落としたり濡らしたりは子どもの日常。公園遊びでも安心!富士通ならではの高い防水・防塵性能と堅牢性で、ちょっと落としたり濡れたりしても大丈夫。また、普通の携帯電話は長く使うと色が剥がれてボロボロになりますが、富士通のキッズケータイは本体の色が剥げない特殊な加工、抗菌コートも施されているので、きれいなまま長く使えます。【他にもこんな機能が!】親が使い慣れた自分のスマホでキッズケータイの連絡先や定型文を編集できるので入力の手間が省けます。また、よく連絡する人をあらかじめ登録しておけば、通話やメール送信もワンタッチでできます。さらに、位置情報や防犯ブザーなどの安心にかかわることはよりわかりやすくひとまとめにして、親が暗証番号で管理できるようになりました。富士通のキッズケータイについてもっと知りたい方は、 こちら から。これだけは伝えておきたい! 危険を遠ざける、6つの行動次に、実際の生活のなかではどうやったら「安全力」を発揮できるか、子どもに教えておきたい6つのアクションをご紹介します。その1:周りをよく見る、よく聞くクセをひとりで行動するときは、自分に近づいてくる人や車、自転車などを見たり、音を聞いたりして、関心を持ちながら歩きます。駐輪場に自転車を止めるとき、家のカギを開けるときなどもきょろきょろしてみます。この「きょろきょろする」行動が、犯罪などの「予防力」につながるのです。その2:距離をとる先にお話ししたとおり、コミュニケーション力をはぐくむうえで、あいさつはとても大切です。このときに守りたいのが、相手が誰であっても、触れられたリ、つかまれたりしない距離(約1メートル以上)を保つことです。この距離を保っていれば、異変を感じたときに逃げ出しやすくなります。その3:「できません」をはっきり言うもしもなにかをお願いされたり、ものをあげると言われても、はっきりと断ります。覚えるせりふは「できません」の一言でOK。けれど、いざその場になると困っている人を助けたい気持ちになる優しい子もいると思います。そんなときには、周囲の他の大人に「困っている人がいます」と声をかけて介入してもらいましょう。その4:こわい・いやだと感じたらすぐ逃げるちょっとでも様子がおかしいな、と感じたら、迷わずダッシュで逃げます。近くの友だちの家、学校や児童館、図書館などの公共施設、病院やお店など、いざというときに駆け込める場所を日ごろから親子でチェックしておきましょう。意外と、子どものほうが逃げ場所の引き出しを持っていることが多いです。その5:大きな声と身振りで「助けて!」いざというとき、周囲に人がいたら大きな声と身振りで「助けて」を伝えましょう。このとき「そこの黄色い服のお姉さん!」など、具体的に呼びかけるとより効果的です。その6:防犯ブザーは「腰」がおすすめもしものときの助けになるのが、防犯ブザーです。大きな音が鳴ると相手は一瞬びっくりしますので、逃げる隙が生まれやすくなります。ただし、持っていれば安心、というわけではありません。使い方をきちんと理解しておくことと、いつでも手の届くところにあることが大切です。おすすめなのは腰のあたり。移動ポケットなどに着けてもよいでしょう。逆に、首にかけるのはどこかにひっかかったりする心配があるので避けましょう。親子、地域とのコミュニケーション。あたたかい環境が防犯につながるこれまで、わかりやすいように「防犯」という言葉を使ってきましたが、防犯は文字通り「犯罪を防ぐ」こと。子どもにとっては、ちょっと怖いような、ネガティブにとらえられがちな言葉です。けれど、本来の防犯は、子ども自身の「安全力」を高めてあげることや、保護者や地域の人々とつながり、見守りといった、あたたかい環境があってこそだと私は思っています。繰り返しになりますが、やっぱりそこにはコミュニケーションが欠かせません。日ごろから親子で話をして子どもの行動を把握しておく、防犯の知識を教えておく、そしてあいさつを通して地域の人々とコミュニケーションをしておく。それが、ひいては防犯につながります。お子さんに話すときも、不安にさせるのではなく、「いつでもつながっているよ!」「安全力をアップしよう!」とポジティブに語ってあげてくださいね。最後に私から保護者のみなさんにご提案です。子どもだけでなくみなさんも、地域で見守りやパトロール活動をしている人を見かけたら、ぜひあいさつしてみてください。そんなママ・パパの姿はお手本として子どもの目に映るでしょうし、そして、私たちのように見守り活動をしている人にとっても、励みになります。親子、地域の人々とのコミュニケーションを通して、子どもが安心して過ごせる環境をみんなでつくっていく。そんなよい循環のお手伝いができたらと思っています。(インタビュー/武田信彦さん)
2017年03月06日防犯ブザーやキッズ携帯など、子どもに対しての防犯グッズが注目される中、子どもたちへの防犯教育はどうしていますか? 防犯グッズよりもまずは子どもたち自身に危機感と対処法を教えることが大切なのかもしれません。みんなどれくらい救育しているか調査してみました。Q.お子さまにどれくらい防犯教育をしていますか?1.定期的にしている 20.1%2.時々している 54.6%3.あまりしていない 21.0%4.全くしていない 3.1%5.わからない・どちらとも言えない 1.3%定期的にしているという人と時々しているという人を合わせると74.7%に。やはり、今どきの親たちは子どもの防犯に対して気をつけているようです。■ニュースや事件を通じて教える子どもには他人事にしないためにも、ニュースや事件があったときには話をするという親が多くいました。もし、同じようなことがあったらどうしたらいいかなど話し合うきっかけにもなります。「ニュースを見たときや、学校からの不審者情報が送られて来たときなどをきっかけとして話をします」(神奈川県 40代女性)「新聞やニュースなどで目にしたときに『中学生だからって安心できないよ』『これ、新しい手口じゃない?』なんて話をしたり、できるだけタイムリーに話題にあげるようにしています」(神奈川県 40代女性)「ニュースで同じ年頃の子の事件などがあると、他人事ではないと親身に話します。習い事のお迎え用に購入したキッズ携帯はかなり役に立っています」(茨城県 40代女性)■「知らない人にはついていかない」が基本優しそうな人、ほしいものを買ってあげるという人、「お母さんに頼まれて」という人、いろんな手を使って子どもに近づく甘い罠に引っかからないように、知らない人にはついていかないが基本です。「子どもたちには、本当に悪い人は悪い格好してないし、とっても親切な顔をして近づいて来るんだからね、としつこく言い続けています。連れ去り事件などあると本当に怖くて不安になります」(東京都 40代女性)「今の時代、知らない人に声をかけられたら怪しい人だと警戒するように話ししています。顔見知りでも何があるかわからないと思っています。警戒しすぎかなぁ〜」(佐賀県 40代女性)「知らない人に『お父さんが事故で』とか『お母さんに頼まれて』とか言われても、絶対についていかないように言っています」(千葉県 40代女性)■挨拶運動に矛盾を感じる親も挨拶はすべての人にするもの。知らない人に対して無視するのではなく、こちらからは同じように接することで不審者対策にもなるのかもしれません。「本当に難しい世の中になりましたね。学校でよくある挨拶運動。見知らぬ人は無視。どこか矛盾を感じることも……。無視ではなく挨拶だけは大きな声でハキハキとする方が、不審者も警戒するだろうし、挨拶ができる子になってくれると思います」(静岡県 40代男性)Q.お子さまにどれくらい防犯教育をしていますか?アンケート回答数:7782件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月20日近頃は街中や住宅街などいたるところで防犯カメラを見かけますよね。安全の観点からは欠かせない防犯カメラですが、「なんでこんなに画質が悪いんだろう…」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?これでは、防犯カメラの映像を参考にしようにも、中々参考に出来ないこともあるのでは?と思うのも普通かもしれません。確かに、高画質にすると、保存するハードディスクなどの容量をすぐに圧迫してしまうという問題があるのは事実です。しかし、それだけではない、防犯カメラの画質を落とす意外な理由を紹介します。*画像はイメージです:■肖像権侵害とプライバシー侵害を回避する防犯カメラの画質を落としているのは、記憶容量の技術的な理由に加えて、法律上、被写体の人物から肖像権侵害もしくはプライバシー侵害で損害賠償請求されるリスクを低減することが目的であると考えられます。店舗や公共施設管理者の私人が撮影する場合と、警察や行政機関が設置する場合で違法となるか否かの基準がやや異なります。 ■肖像権とは肖像権とは、憲法上の幸福追求権を根拠にしたみだりに撮影されない権利、あるいは撮影された写真をみだりに利用されない権利であると把握されています。プライバシー権とともに、法律ではなく、憲法を基に判例上認められているものです。 ■警察・行政機関の撮影犯罪予防目的の撮影録画の場合、犯罪発生の蓋然性、緊急性、防犯カメラ設置の必要性、撮影態様の相当性を総合的に考慮し、必要最低限な範囲に限り、違法となりません。そのため、よほどの犯罪多発地区でもない限り、犯罪が起きてもないのに、無断で撮影して長期間保存することは、違法と判断されかねません。明確に映っていなくても犯人検挙に十分な程度まで画質を落とし、犯罪発生後に直前の録画分のみ取り出すことで、必要最低限の撮影にとどまるようにしているのです。 ■私人による撮影違法か適法かの明確な基準を定めた法律はありません。一般には、被写体の肖像権・プライバシー権の尊重と撮影者の防犯の必要性(生命身体財産の尊重)の利益衡量で決まると考えられます。 ■鮮明な画像を長期保存する必要性を考慮民事裁判でも街中やコンビニ店舗にある防犯カメラの映像を使用したいと思うことがよくありますが、設置管理者に問い合わせると、「そもそも録画していない」「直近1週間分しか録画されない」との回答が返ってくることが多いです。警察が設置する場合には、録画しなくても「監視」できれば防犯効果を得られる上、臨場することもできますので、鮮明な画像を長期間保存する必要性は実際上もありません。私人が防犯目的で設置する場合も、犯罪発生後に犯人特定に足る程度の画質で、直前分を遡れば足りるので、肖像権侵害やプライバシー侵害のリスクを冒してまで鮮明な画像を長期間保存する扱いをすることが少ないのだと思われます。なお、防犯カメラの映像に著作権が発生することも場合によってはありえますが、映像の著作権は撮影者に帰属するので、被写体の著作権のために画質を落としているわけではありません。 *この記事は2014年6月に掲載されたものを再編集しています。*著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。顧問法務、不動産、太陽光自然エネルギー、中 国法務、農業、不貞による慰謝料、外国人の離婚事件等が専門。)【画像】イメージです*pixinoo / Shutterstock
2016年11月14日