日本を感動の涙で包み、ベストセラーとなった実話エッセイを映画化した『はなちゃんのみそ汁』の全国拡大公開記念舞台挨拶が1月9日(土)テアトル新宿で行われ、出演する広末涼子、滝藤賢一、一青窈、阿久根知昭監督が出席し、さらには花束を持って子役の赤松えみなも元気よく登場した。『はなちゃんのみそ汁』は、乳がんを患い余命わずかだと宣告された主人公・千恵が、愛する娘・はなに料理の大切さを教えるために、鰹節を削って作るところから始めるみそ汁の作り方を伝授する物語。劇中で滝藤さんを夫に、一青さんを姉にもった広末さんは「共演者に恵まれました」と話し、二人との共演について「すごく自然とカメラ前でもナチュラルに芝居されるので、スイッチングしなくていいというか。きっとソウル(魂)の部分が似ているのかなと思いました。家族の役だと波長が違うと難しかったりしますが、全く感じずに芝居ができたのですごくラッキーだったと思っています」と二人に向きなおると、滝藤さんは「広末さんがどんと構えて大きく受け止めてくれたからだ」と言い、一青さんも「姉よりも知恵さんのほうがしっかり者だと伺っていたので、預ける感じで演技していました」と、互いを誉めそやした。滝藤さんは、さらに広末さんの演技に賛辞を惜しまない。「やってるときはさすが日本を代表する女優さんだなって思いましたし、できあがったときに、すごく丁寧にディティールを積み重ねていて驚きました。何度も広末さんの芝居に泣かされました」と話すと、広末さんは「私は滝藤さんがいつも泣いているので、もらい泣きしないように精一杯でした」と微笑んだ。また夫婦役ならではの“役得”シーンがあったことを監督にばらされた滝藤さん。劇中、広末さんに抱き着くシーンがあったが、滝藤さん自身が積極的に提案したという。すると、滝藤さんは「そうだっけ?」と言いながら、噴き出す汗をハンカチで抑え、「まあまあ、それは…確かにそういう下心があったかもしれないけど(笑)、映画のことを考えて」としどろもどろの弁解をして、場内を温かい笑顔で包んでいた。『はなちゃんのみそ汁』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)
2016年01月09日「ちゃんと作る、ちゃんと食べる」。これは映画『はなちゃんのみそ汁』のなかで主演の広末涼子さんが幾度となく口にしたセリフだ。乳がんを宣告された千恵(広末)が、自分がいなくなっても娘のはなが元気に暮らしていけるようにと、おみそ汁の作り方を教える、料理を教える、生きていくことを教える──母と娘の“約束”を描いている。乳がんと闘う女性が主人公ではあるけれど、泣かせるだけの感動作ではなく、笑って泣ける温かい家族の物語。それが広末さんをはじめ、阿久根知昭監督が目指したものだった。「この物語は実話で原作があります。ドキュメンタリーもあり、テレビドラマ化もされていて、みんなが知っているお話でもある。だからこそ映画でしか描けないことをやりたい、悲しく苦しい闘病記にしたくない…という思いがありました。とは言え、私の演じた千恵さんは病気と向きあい命と向き合いながら生きた女性なので、矛盾しているかもしれません。それでも病気のシリアスさを押さえて、彼女がどんなふうにポジティブに生きようとしたのか、それを前面に出したかった」。広末さんがそんなふうに千恵さんを演じようと思ったのは、夫の安武信吾さんと娘のはなさんに実際に会ったときに感じたことがきっかけとなった。「最初は千恵さんがどんな人だったのか、おふたりに取材をして千恵さんに近づきたいと思っていましたが、お会いしたときに、私が千恵さんを演じること、滝藤賢一さんが信吾さんを演じること──映画のキャスティングをとても喜んでくださいました。その笑顔を見たとき、映画のなかで千恵さんがキラキラ輝いていたら、おふたりに喜んでいただけるのではないか…と。それで“ポジティブで明るい”千恵さんを演じようと思いました。いつもなら“自分だったらどうするだろう?”と、役柄を自分に置き換えて考えることもありますが、今回はいつもと違い、自分のなかに内存する母性が自然と湧き上がってくるというか、自然体でお芝居できたというか、まるで千恵さんと同化しているような感覚でした」。母親の強さと優しさを千恵さんを通して伝えるためにも「絶対に泣かない」と心に決めて現場に入ったそうだが、「やっぱり泣きそうになってしまうシーンもありましたね…」と感情を抑える苦労もあったと語る。その表情はやはり母の顔だ。「涙を見せないことが母親の強さであり優しさだと思います。守るべきもの(=娘)のことを考えると、自分が泣いている場合ではない、と。だから私も泣いてはダメだと言い聞かせながら演じていました。それでも、娘に生きていく術を教えようとするなかで、ときには怒ることもある。そういうシーンでは怒っているのに泣きそうになっていました。きっと千恵さんも葛藤があったのだろうなと想像しましたし、はなちゃんの言葉からも役作りのヒントをもらいました。初めて会ったときにひとつだけ聞いたことがあるんです。『ママはどんな人だった?』と。はなちゃんはお淑やかでキチンとした女の子なのですが、ママのことを(優しいだけではなく)『恐かった』って言ったんですね。その言葉を聞いて、彼女のなかで千恵さんは思い出と一緒に美化されているのではなく、ずっと“お母さん”として生き続けているんだとわかりました。だから私は等身大のリアルな母親を演じればいいんだと、背中を押してもらいました」。はなちゃんが千恵さんから教えてもらった最初の料理は、おみそ汁。「ちゃんと作る、ちゃんと食べる」という母の言葉を胸に毎日おみそ汁を作って、彼女は成長していく。また、この映画のなかで使っている“お味噌”は、安武信吾さんとはなさん監修のもとに作られた味噌、千恵さんとはなさんが大好きだという豆腐とワカメのおみそ汁は劇中にも登場する。広末さんにも思い出のおみそ汁があると言う。「思い出したのは、私の母の言葉でした。学生時代、試験の日は必ず『お味噌汁を食べていきなさい』と言われていたのを思い出したんです。年頃になるとご飯よりもパンを食べたくなる時期があって、パンなのに何でおみそ汁?いらないのになぁと思っていたのですが、私の母も体のことを考えてくれていたんだな、おみそ汁で体調を整えてほしいという理由があったんだなと、この映画を撮影しながら母親のあたたかさに気づきました」。誰もが幼い頃に作ってもらった我が家のおみそ汁を思い出すだろう。そして、思い出に寄り添うように広末さんのなかで生まれた新たな気づきも素敵だ。「私はなんて欲張っているのだろうと思ったんです。仕事が忙しいことは女優として求められていることで嬉しいことなのにおうちの事をする時間が欲しくなったり。逆に、おうちの事をしていると仕事のための何かをしたくなったり、つい欲深くなってしまいがち。でも、この現場にいるときはすべてのことが有難くて感謝の気持ちでいっぱいになりました。撮影はとてもハードで、声楽や三線のレッスン、方言を身につけることなど1日24時間では足りなくて、家族にもなかなか会えませんでしたが、今の自分にできる最大限のことをしよう、あれもこれも求めるのではなくきちんと優先順位を決めて欲張らずに自分にできる精一杯のことをしよう、と考えるようになりました。感謝と謙虚な気持ち──この映画が教えてくれた大切な気づきです」。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)
2016年01月07日広末涼子が、がんでこの世を去った安武千恵さんに扮し、5歳の娘・はなちゃん、夫・信吾の家族との日々をつづったブログを基にしたエッセイを映画化した『はなちゃんのみそ汁』。先週12月19日(土)に、舞台となった福岡にて本作の初日舞台挨拶が行われ、主題歌を担当した一青窈が第一子の出産後初めてイベントに登場、主題歌「満点星」を生披露した。関連書籍やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした、ある家族の日常が満を持して映画化された本作。結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた主人公・千恵を演じるのは、自身も3児の母である広末さん。明るくひたむきに支える夫・信吾を滝藤賢一。はなは、演技経験ゼロの新星・赤松えみなちゃんが初々しく演じている。この日、先行公開の初日を迎えた福岡では、広末さん、滝藤さん、一青さんと阿久根知昭監督が舞台挨拶に登壇。鑑賞を終えたばかりで感動冷めやらぬ中、一青さんによる主題歌「満点星」にのせて広末さんらが登場すると、家族連れなどで満席状態の会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。まず、広末さんは「家族や命の温かさを感じさせてもらえる映画になったのではないかな、と思っています。初日を迎えて、皆さんの温かい笑顔を見ることができて、本当に幸せです。この映画に関われてよかったな、と思います」と初日の喜びを口にする。また、滝藤さんは「安武信吾を演じました、滝藤賢一、ばい。福岡の皆さんと迎えられたことがとってもうれしい、ばい」と博多弁風にあいさつ、客席からは爆笑が起こった。さらに、広末さん演じる千恵の姉役で出演し、出産後これが初イベントとなった一青さんは、「この映画に携わっていた間中、妊娠、そしていま、出産したあとで、私にとってはものすごい人生の大きな変換期をこの映画と過ごすことができました。それを見てくださったことがすごく私の中でうれしい」とコメントした。本作について、広末さんは「本当にどのシーンも大切なエピソードがいっぱい詰まっていて」と前置きし、「急に涙を誘われたり、また笑わされたり、そしたらまた次ちょっと切なくされたり。それがすごく日常的というか、淡々とした日常の中の小さな大切なことを教えてくれるから、すべてのエピソードが愛しくて大切です」と噛みしめるように思いを語る。思い入れのあるロケ地は、実際の安武さんが勤務する西日本新聞社だという滝藤さんは、「僕のファーストシーンで、広末さんと芝居するのも初めてだったので思い入れがありますね。実際の場所でやれるって気持ちが違いますよね」とふり返った。すると、なんと一青さんがサプライズで「満点星」を初めて生披露!本作のために書き下ろしたという主題歌を丁寧に歌い上げて会場中を魅了し、映画の余韻も相まってか、涙を拭う人の姿も見られた。隣で聞いていた広末さんも口ずさみ、体を揺らしながら聴き入っていたが、曲が終わると「滝藤さんが汗を拭いているのか涙を拭いているのか分からなくて」とツッコミが。滝藤さんは「もちろん涙です。生で聴けると思わなかったんで、鳥肌が立ってきました」と、また笑いを誘った。歌い終えた一青さんは、「生まれてくれてありがとうという気持ちを毎日実感しながら、自分の音楽と対峙しているんです。それが実際歌詞に書けて、これから歌い続けていけることが自分にとってもすごくうれしいです」とその思いを明かし、阿久根監督も「この曲を作っていただいて映画の魅力がさらに増したと思います。ありがとうございます」とコメントした。さらに広末さんは、「この映画の力というか、もしつらいことがあったり困難があっても、きっと打ち勝てると思わされる力強い歌声」と大絶賛を送り、続けて「この映画もみなさんの勇気につながったらうれしいなと改めて感じさせられました」と語り、舞台挨拶は温かな感動に包まれ、終了した。『はなちゃんのみそ汁』はテアトル新宿&福岡県内にて先行公開中、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月21日映画『はなちゃんのみそ汁』のジャパンプレミアが8日、都内で行われ、キャストの広末涼子、滝藤賢一、赤松えみなと阿久根知昭監督が出席した。同名エッセイ(安武信吾・千恵・はな著)を実写化した本作は、ある家族の日常を描くヒューマンドラマ。がんを宣告された千恵(広末)は、信吾(滝藤)と結婚して娘のはな(赤松)を出産する。自分がいなくなっても家族が元気に暮らせるように、千恵ははなに料理や家事の大切さを教え始め――というストーリーで、映画は来年1月9日から全国公開する。主演を務めた広末は、「安武さんファミリーの温かい絆と日常が、素敵に描かれた優しい映画に仕上がった」と胸を張り、「悲しい映画ではありません。思いっ切り笑って欲しい。日常のありがたさや喜びを感じてくれれば」と笑顔でアピール。また、夫役の滝藤に、「僕の演技に対する広末さんの演技が、とても笑いにあふれたものになっている」と絶賛されると、「私は笑い担当じゃない!」と照れ笑いしていた。そんな2人の娘を演じたえみなちゃんは、オーディションで約1,000人の中から抜てき。「まだ4歳だったから、眠いとか寒いとかワガママ言ってごめんね。また千恵ママと一緒におみそ汁を作りたいな。信吾パパもまた食べてね」と感謝の手紙を読む“愛娘”のえみなちゃんに、広末は、「うれしいですね。バックミュージックにやられました……」と感激で瞳を潤ませた。しかし、「現場ではシリアスなシーンもあったけど、本当に彼女が楽しそうに生き生きとしている姿に励まされた」と続ける広末の横で、えみなちゃんは衣装のタイツがかゆかったのか、ワンピースをたくし上げてパンツ丸見え状態に。滝藤が大慌てでパネルで隠すも、その天真爛漫な行動に会場は爆笑に包まれ、広末も「何を言ってたか忘れちゃった(笑)」と思わぬハプニングに吹き出してた。
2015年12月09日実話エッセイを映画化した感動作『はなちゃんのみそ汁』のプレミア試写会が12月8日(火)、都で行われ、夫婦役で共演した広末涼子と滝藤賢一、娘の“はなちゃん”を演じる子役の赤松えみなちゃん、阿久根知昭監督が出席した。乳がんのため、2008年に亡くなった安武千恵さんが、生前ご家族との日常をつづったブログをもとに、関連書籍の出版やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした作品を映画化。病魔と戦う千恵さんが「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」という思いから、幼い娘に料理や家事の大切さを教えていく。主演を務めた広末さんは、「家族の絆や暖かさ、日常のありがたさや健康の喜びを再確認してもらえれば。病気や死を見つめざるをえない現場でしたが、決して悲しい映画ではありませんので、大いに笑ってもられば」とアピール。「きっと、お空から見守ってくれたんだと思う」とモデルとなった千恵さんに感謝の意を表した。この日はサプライズで、えみなちゃんが感謝の手紙を読み上げ、広末さんは号泣…と思いきや、壇上のえみなちゃんが持ち前の明るさを発揮し、自由奔放に動き回る姿にカラッと笑顔を見せ、「うれしいですね」と母の顔。その後も子どもらしく振る舞うえみなちゃんに対して、滝藤さんは「こんな舞台でも、自由でいられるのは大女優の予感」、阿久根知昭監督は「現場でも元気をもらっていた」と目を細めていた。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)
2015年12月08日女優の広末涼子が、アメリカ・ホノルルにて開催中の「第35回ハワイ国際映画祭」で、日本人の女優初となる"キャリア功労賞"を受賞した。"キャリア功労賞"は、これまでのキャリアを総括して評価された俳優に贈られる賞。日本人では渡辺謙や役所広司、海外ではサミュエル・L・ジャクソンらが受賞した。広末は10代から活躍していたキャリアが評価されたとみられ、15日(日本時間16日)に行われた授賞式では、英語で「この場にこうして立てることをうれしく思っています。とても興奮していて幸せな気持ちです。ありがとうございます!」と喜びを伝えた。同映画祭には、広末の主演映画『はなちゃんのみそ汁』(12月19日よりテアトル新宿と福岡県内で先行、2016年1月9日より全国公開)が長編部門に出品された。広末は、自身が出演した『おくりびと』(2008年)がかつて同映画祭で観客賞受賞を経て、その後もアカデミー賞外国語映画賞など国内外を席巻したことに触れ、「本当に自分にとってはこの映画祭は思い出深く、幸運なイメージのある場所です」としみじみ。「この場に足を運ばせていただき、本当に光栄でうれしく思います」とあらためて喜びを表現し、「『はなちゃんのみそ汁』も世界に羽ばたくことを夢見て、たくさんの方に愛される映画となるといいなと思います」と期待を寄せた。本作の原作は、ガンによって33歳の若さで亡くなった安武千恵さんが、自身と夫の信吾さん、そして娘のはなちゃんの日々をつづったブログ「早寝早起き玄米生活」を基とした同名のエッセイ。千恵さん役を広末が務めるほか、信吾さん役を滝藤賢一、はなちゃん役を1,000人超の応募者から選ばれた子役の赤松えみなが担当する。メガホンを取るのは、『ペコロスの母に会いに行く』(2013年)の脚本を手がけてきた阿久根知昭監督。本作で長編作品監督デビューすると同時に、脚本も担っている。現地時間14日にはワールドプレミアが実施され、広末も参加した。会場前には長蛇の列ができるほどの大盛況で場内は満席。上映中は、物語に涙する人が続出し、上映が終わると割れんばかりの拍手が送られた。観客の様子を見ていた広末も、「観客の皆さまがたくさん笑っていてくださり、安心しました」と思わず安堵。「この作品を通して、千恵さんに感謝したいです。そして、安武信吾さん、はなちゃんに出会えたことが何よりの幸せ」と笑顔を浮かべた。(C)2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
2015年11月17日がんでこの世を去った母と5歳の娘と夫、その家族の日々をつづったブログを基にしたエッセイを、広末涼子主演で映画化した『はなちゃんのみそ汁』。このほど、一青窈が書き下ろした主題歌「満点星」が彩る待望の予告編が解禁となった。ある日、乳がんを宣告された千恵(広末さん)。見えない不安に怯える千恵に、恋人の信吾(滝藤賢一)は優しく寄り添いプロポーズ、2人は晴れて夫婦となる。やがて、抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し、出産をあきらめていた千恵に、妊娠が判明。自らの命を懸けて、“はな”を無事出産した千恵だったが、病魔が再び彼女を襲う。「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」千恵はまだ幼い娘に、鰹節を削り、だしをちゃんととって作るみそ汁から、料理や家事の大切さを教えていく――。『ペコロスの母に会いに行く』の脚本を担当した阿久根知昭が、脚本と監督を手掛ける本作。結婚、妊娠、出産という人生の転機を、がんを抱えながら迎え、食を大切に生きてきた主人公・安武千恵を、広末さんが務めている。そんな本作で主題歌を務めるのは、千恵の姉役として出演も果たしている一青窈。生前の千恵さんが、一青さんの「ハナミズキ」が好きでよく歌っていたという縁もあってオファー、一青さんがこれを快諾し、「はなちゃんといっぱい話していい作品にしたい」と意気込みを語っていた。今回、解禁された予告編映像では、「私はツイていた」と語る前向きで明るく、娘のはな(赤松えみな)を大切に思う千恵を、広末さんが熱演している姿が伺える。広末さんがはなと一緒にみそ汁を作る姿や、「うまかー!!」とおいしそうにみそ汁を飲む夫・信吾を快活に演じている滝藤さんの表情からは、本当の家族のようなぬくもりに満ちた雰囲気が伝わってくる。さらに、一青さん書き下ろしのオリジナル楽曲「満点星」の感動的なメロディが、映像を温かく彩る。「満点星」は、春に白い花をつける “満天星躑躅(ドウダンツヅジ)”をイメージして制作されたそうで、その歌詞からは、本作に込められている千恵さんの家族を思う気持ち、3人で過ごした日々のぬくもり、そして家族の絆が感じられ、映像の余韻が爽やかに胸いっぱいに広がっていく。「初めて聴いたとき、とても大きな優しさに包まれた気持ちがしました。聴く度に、心に沁みる体に響く楽曲」と語る広末さん。劇中では実際に「満点星」を歌って演じるシーンがあったというが、「役を通じてこの曲を歌わせていただいたときには、涙が止まらなくなってしまい…困りました。この映画を物語る素晴らしい楽曲を作ってくださった一青さんに、深く心から感謝しています」とコメントを寄せた。また、一青さんは、「(ドウダンツツジの)花言葉は…『素直な告白』です。母としてまっすぐにはなちゃんに愛を注いだ千恵さんと、それを一心にサポートする安武さんと、その愛に応えるはなちゃんと気持ちをいつもいつも素直に伝える家族のあり方が素敵だなぁと思って、これに決めました」とコメント。「膨らんだ花の形が、はなちゃんがいつかママと同じように美しい子どもを宿すように純白のドレスの裾をイメージして、はなちゃんの未来のウエディングドレス姿と重ねて書きました。この樹は秋の紅葉も鮮やかで菱形の葉っぱです。ぽこっとつぼみから花が咲き出すのも、可愛らしいはなちゃんの笑顔に重なりました」と、この曲に秘めた思いを明かしている。劇中、そして主題歌で、夢のタッグが実現した広末さんと一青さんの共演を、予告編からも確かめてみて。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月12日広末涼子が主演を務め、滝藤賢一、一青窈など豪華キャストが出演し、ベストセラーとなった実話エッセイを映画化する『はなちゃんのみそ汁』。このほど、本作が12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国公開となることが決定。温かいまなざしで愛娘を見つめる広末さんの姿が印象的な、ポスタービジュアルが解禁となった。ある日、乳がんを宣告された千恵(広末さん)。見えない不安に怯える千恵に、恋人の信吾(滝藤さん)は優しく寄り添いプロポーズ、2人は晴れて夫婦となる。やがて、抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し、出産をあきらめていた千恵に、妊娠が判明。だが、出産するということは、がんの再発リスクが高まり、自らの命が危険にさらされることを意味していた。周りの支えで命を懸けて産むことを決意し、はなを無事出産した千恵。しかし、再び病魔が彼女を襲う。「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」。千恵はまだ幼い娘に、鰹節を削り、だしをちゃんととって作るみそ汁から、料理や家事の大切さを教えていく――。原作は、がんのためこの世を去った33歳の千恵さんと5歳の娘と夫、そんな家族の日々をつづったブログを基にした同名エッセイ。常に明るくひたむきに生きる安武一家の姿が日本中で大きな話題を呼び、関連書籍の出版やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした作品が、ついに映画でも登場する。結婚、妊娠、出産という人生の転機をがんと共に生き、食の大切さを娘に伝えようとした千恵を演じるのは、先日、3児の母となった広末さん。また、明るくひたむきに彼女を支える夫・信吾を滝藤さん、千恵の姉役を一青さんが務め、はな役には、1,000人超の応募者から選ばれた演技経験ゼロの新星・赤松えみなが抜擢された。監督&脚本は、ギネス認定された“世界最高齢の映画初主演女優”赤木春恵に岩松了、加瀬亮らが出演し、2013年キネマ旬報ベストテン日本映画第1位に輝いた『ペコロスの母に会いに行く』で脚本を手がけた阿久根知昭。本作で初のメガホンを握る。完成したポスタービジュアルには、広末さん演じる千恵と、えみなちゃん演じる娘・はながキッチンで手を取り、にこやかに向かい合う姿が。残り少ない命を覚悟した千恵が、自分がいなくなってもはなが元気に暮らしていけるようにと、鰹節を削るところから始めるみそ汁づくりを通して、“ちゃんと作ってちゃんと食べる”というメッセージを伝える重要なシーンを切り取っている。温かいまなざしで、娘を愛おしそうに見つめる表情が印象的な広末さん。本作で描き出される、おいしくてあったかくて、かけがえのない日々を象徴するビジュアルに仕上がっている。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日ベストセラーエッセイを広末涼子主演で映画化する『はなちゃんのみそ汁』のポスタービジュアルが解禁された。本作は12月19日(土)よりテアトル新宿・福岡で先行公開される。その他の画像原作のエッセイは、結婚、妊娠、出産という人生の転機を、がんと闘いながら過ごした安武千恵さんとその家族によるブログが基になっている。千恵さんはエッセイで、自分がいなくなっても家族が元気に暮らしていけるように“ちゃんと作る、ちゃんと食べる”という食の大切さを、みそ汁づくりなどの料理を通して伝えており、2012年に書籍化されると、関連書籍の発売やテレビドラマ化、教科書への採用など大きな反響を呼んだ。ポスタービジュアルは、千恵役の広末が、娘のはなちゃん(赤松えみな)に台所で、みそ汁づくりを教える重要なワンシーンを捉えたもの。残り少ない命を覚悟した千恵は、“生きる力”を身につけてほしいと、鰹節を削ってみそ汁を作ること、そしてある“約束”を5歳のはなちゃんと交わす。映画では、夫の信吾役を滝藤賢一、千恵の姉役を一青窈が演じ、『ペコロスの母に会いに行く』で脚本を担当した阿久根知昭が、監督と脚本を務める。公開に先がけ、9月12日(土)より“オリジナル万能手ぬぐい”付のムビチケカード(1400円/税別)が各上映館にて発売される。『はなちゃんのみそ汁』12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡先行公開2016年1月9日(土)より全国拡大公開
2015年09月03日死にゆく女性とその夫、そして幼い娘の実話に基づく映画『はなちゃんのみそ汁』の撮影を前に12月4日(木)、記者会見が行われ、主演の広末涼子に滝藤賢一、主題歌を手がける一青窈、阿久根知昭監督、そして本作のモデルとなった安武はなさんと父親の信吾さんが出席した。乳がんを患い余命いくばくもない母親が幼い娘に何を遺せるかを考えた末、みそ汁作りを通して愛情と生きていく強さを伝える。安武信吾さんと娘のはなちゃん、そして亡くなった千恵さんの共著という形で出版され、13万部を超えるベストセラーとなった原作が映画化される。広末さんは「脚本を読んでたくさん笑い泣きしました」と述懐。これまでにドキュメンタリー番組が作られ、ドラマ化もされているが、広末さんはドキュメンタリーを見ていたそうで、今回のオファーに「二つ返事で『出演したいです』と伝えました」と語る。試行錯誤の末に書かれた脚本については、改めて「声を出して笑いそうなのに、涙が止まらなくて…。飛行機で読んで、(涙目を落ち着かせるために)空港で保冷剤を買いました(笑)。でも『悲しい』『苦しい』『つらい』ではない涙だと感じました」と語った。母としてひとりの女性として、千恵さんの姿に共感する部分も多かったようで「食事を大事にし、笑いを大事にし、そして娘のはなちゃんを大事にするという三本柱があるから、地に足がついている」と語る。撮影はこれからであり、はなちゃん役のオーディションは現在も進行中だが「ドラマとも原作とも違う映画になる予感がしています。絶対にいい映画になります。泣かせるでも考えさせるでもなく、笑い泣きする温かい映画をみんなで作りたいです」と意気込みを口にした。はなちゃんは、現在もお母さんから教わったみそ汁を毎朝、作っているそうだが、この日は登壇陣と報道陣のためにわざわざみそ汁を作り振る舞ってくれた。みそも手作りで「かつおぶしと昆布でだしを取って、油揚げとワカメと豆腐を入れました」とやや緊張した表情で語ったが、広末さんや滝藤さんの「おいしい!」「すごい」という絶賛の声に嬉しそうな笑みを浮かべていた。亡くなった母の役を演じる広末さんと初めて対面し「お母さんは広末さんみたいに、そんなに美人じゃないけど…笑顔がとても似ていると思います」と少し照れくさそうに語る。広末さんは「勝手に抱きしめたくなっちゃいました!」と愛情あふれる眼差しではなちゃんを見つめていた。千恵さんが生前、大好きだったという「ハナミズキ」を歌う一青さんは本作のために新たに主題歌を手がける上、広末さんの姉の役で出演もする。「はなちゃんと一緒に話して(曲のイメージを)膨らませていきたい」と語る。また自身の母親の看病が満足に出来なかったという悔いが心の中にあるそうで「(映画の中で)千恵を目いっぱい看病したいです」と言葉に力を込めた。『はなちゃんのみそ汁』は2015年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月04日