12年ぶりの金メダルに輝いた、9日の体操男子団体決勝・表彰式の視聴率(5:47~7:31)は、早朝にもかかわらず18.0%に達し、占拠率は41.9%を記録した。この余韻は収まらず、夜(19:30~20:50)に放送されたハイライトも、14.7%の高視聴率となった。さらに、福原愛選手の快進撃が続く卓球も、4回戦・女子シングルス(8:15~9:09)が13.4%。この次の準々決勝のほか、「ラグビーフットボール男子予選・イギリス×ケニア」「ラグビーフットボール男子予選・ニュージーランド×日本」が放送された時間帯(22:00~24:50)も、深夜にもかかわらず10.9%をマークした。上記の放送は、いずれもNHK総合。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。
2016年08月10日参議院選挙が7月10日に行われました。最終的な投票率は54.70%。前回3年前の選挙を2.09ポイント上回ったものの、戦後ワースト4位の投票率の低さでした。最近「投票率が低くなった」ということが盛んにニュースに取り上げられます。実際はどうなっているのでしょうか。また、事実だとしたら、その原因は何があげられるのでしょうか。原因を探るために、まずは総務省「国政選挙における投票率の推移」から、衆議院選挙と参議院選挙の投票率のグラフを見てみましょう。全体をみると、昭和の頃は60%を超えるのが一般的だった投票率は、平成になってからは60%台か、あるいはそれ以下になることがめずらしくありません。衆議院選挙では平成17年と平成21年に70%近い投票率を記録したものの、それ以外では平成以降、65%を下回っています。参議院選挙においては、平成4年以降、投票率が一度も60%を上回ったことがありません。次に、『THE PAGE』の「東京都知事選挙の投票率推移 / 2014年は過去3番目の低さ」から、都知事選の投票率も見てみましょう。平成元年は1989年からスタートしているので、やはり平成になってから投票率は全体的に落ちているということが分かります。なぜ、平成の世になってから投票率が下がってしまったのでしょうか。その原因は、昭和から平成の世の切り替わりのときに生じた出来事が背景となっていると考えられます。以下から、3つの大きな原因を挙げていきましょう。■1:平成の世になってイデオロギー対立がなくなったからここでいったん、昭和から平成への切り替わり時期に何があったかを振り返ります。[1985年]:ソ連における「ペレストロイカ」により共産圏において市場経済が導入される[1989年]:ベルリンの壁崩壊、および東欧諸国の独立[1991年]:ソ連崩壊、冷戦の終結この時期、戦後すぐにスタートした東西対立である「冷戦」が終結しています。冷戦とは、「民主主義」と「社会主義」のそれぞれによるイデオロギー対立のことです。この冷戦終結に伴い、日本の政治構造も大きく変化しました。それまでの日本の政治においても、「『自民党』対『社会党』」を軸としたイデオロギーの対立が中心でした。当然、選挙において唱えられるのもイデオロギーです。イデオロギーとは、それぞれが主張する政治の在りようの正しさのことをいいます。自民党は民主主義の正しさを、社会党は社会主義の正しさを訴え、得票を争うのが昭和の選挙でした。イデオロギー対立は一般民衆には分かりやすいというメリットがある一方、具体性に欠けるというデメリットがあります。ただ、冷戦当時は日本の戦後復興や高度経済成長期とも重なり、「どちらの政党がより国民の生活を豊かにしてくれるか」についての民衆の関心がきわめて高かった時期です。イメージの分かりやすさはそのまま政治への期待にもつながり、具体性の欠如はそれほど重要ではありませんでした。それゆえ、当時の選挙は国民の強い関心事のひとつであったのです。しかし、昭和から平成への時代の切り替わりとともに、冷戦が終結し、各党も主張すべきイデオロギーがなくなります。イデオロギーの消滅は、国民にとっては分かりやすさの消滅を意味します。そのため、次第に投票所から国民の足が遠のいていきました。■2:政策科学中心になったことで各党の公約が似たり寄ったりになったから昭和から平成の世に切り替わり、主張すべきイデオロギーがなくなったことにより、各党はそれまで欠如していた「具体性」を公約に持たせるための対策をしなければならなくなりました。そこで出てきたのが「政策科学」です。政策科学とは、アメリカを発祥とする政策研究で、国民の政治に対するニーズやウォンツを調査し、それに基づいて政策を検討し立案するというものです。「若年層には就職先を」「子育て世代には保育園を」「現役世代には減税を」「高齢世代には手厚い医療を」といった内容がこれにあたります。視点を変えれば、民間企業が消費者の動向調査やアンケートなどを実施し、それに基づいて商品開発を行うマーケティングと中身は同じだと言えます。つまり、イデオロギーを失った各政党は、リアルな国民の声を重視し、それを選挙の得票率に反映できるよう、より合理的により具体的な公約を練るようになったのです。より国民の生活に近い政治や選挙になったのはよかったものの、各党の調査対象が同一の「国民全般」であったため、掲げる公約も同じようなものになってしまいました。そのため、国民にとっては、各党の違いが分かりにくくなり、政治や選挙への関心をさらに低めてしまうことにつながったのです。■3:政治家の相次ぐ不祥事により政治不信が高まっているから平成のスタートはバブル崩壊と前後しています。同時に、政治家の不祥事が相次いで露見しました。1988年のリクルート事件、1989年の宇野首相の不倫疑惑、1992年の東京佐川急便事件などにより、著名政治家の贈収賄や汚職などに絡むニュースが連日テレビやラジオから流れるようになりました。これに伴い、それまで政治に期待と関心を寄せていた国民も一気に政治不信に陥ります。バブル崩壊に伴う不景気もこれに拍車をかけ、国民は投票所へ足を向けなくなってしまいました。*これらに加え、最近では、投票の政治に対する影響への疑問も投票率を下げる要因となっています。「政治家は『あなたの一票が社会を変えるのです!』と言うものの、これまで投票してきて実際に政治が変わった手ごたえが感じられない」と誰もが思っているのです。そのため、近年は、政治に期待せず、みずからNPOやボランティア団体を立上げ、直接国民の生活の向上に貢献する人が増えてきました。そういった団体の出身者の方が選挙に立候補するケースもめずらしくありません。「投票所に足を運びましょう」という前に、なぜ国民が政治に関心を持たなくなってしまったのか、その背景や原因をきちんと分析し、投票に行きたくなるように政治・行政側がイメージアップをコツコツ行うことの方が大事なのかもしれません。(文/税理士・鈴木まゆ子) 【参考】※国政選挙における投票率の推移-総務省※東京都知事選挙の投票率推移 / 2014年は過去3番目の低さ-THE PAGE
2016年07月26日アメリカの調査によると「一目惚れで結婚した夫婦は上手くいきやすい」というデータがあります。アメリカの離婚率が50%なのに対し、一目惚れで結婚した女性の離婚率は10%以下。人間は本能的に考え方が似ていたり、行動パターンが近かったりする相手に一目惚れする傾向があるそうで、離婚率が低い理由は“価値観が似ている”からだと言われています。■日本での離婚の現状厚生労働省によると、日本では3組に1組の夫婦が離婚している現状。そして、最も多い離婚原因が「価値観(性格)の不一致」です。一目惚れ結婚した夫婦は価値観が似ているわけですから、少なくとも離婚原因の一位には当てはまらないことが分かります。では、なぜ一目惚れで結婚した夫婦は離婚率が低いのでしょうか。“一目惚れ夫婦”が離婚しにくいといわれる、3つの理由をご紹介しましょう。■相性は遺伝子レベルで察知する!?女性には“自分の遺伝子から遠い男性”を嗅ぎ分ける能力が備わっているそう。自分の遺伝子と遠いほど健康的で丈夫な子供が生まれるといわれており、一目惚れと思っていても実は遺伝子で選んでいるという説もあるのです。本能的に遺伝子レベルでの適合性を察知することが、一目惚れや相性の良さにつながっているのではないでしょうか。 ■「所有効果」が働いている一目惚れの片想いから始まり、アプローチや告白などの過程を経て実らせた恋。その恋愛は特別な価値があるものだと思い込み、手放したくないという気持ちが強くなります。これを心理学では「所有効果」と呼んでおり、多少の危機や障害があっても所有効果が働いて関係を持続させようと努力する傾向があります。■相手に求める条件が低い通常の恋愛は、収入がいいとかルックスがいいとか、条件面も判断基準になります。そのため、条件が悪くなっていくと別れの原因になります。ところが一目惚れは直感的に相手を好きになるわけですから、ほかの条件はあまり気になりません。少しくらい条件が悪くても、よほどのことじゃない限り妥協できるのです。また、一目惚れで片想いしている最中は一方的に相手のことが好きですから、なるべく相手に好かれるために考えや価値観を受け入れようと努力します。こうした歩み寄りにより、徐々に「似たもの夫婦」になっていくのではないでしょうか。あなたは一目惚れしたことがありますか? もし一目惚れを経験したことがなければ、まだ“運命のパートナーと巡り合えていない”ということかもしれません。今後、直感的に男性を好きになったときは、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
2016年07月16日アメリカのロチェスター大学准教授のRonald Rogge氏の研究によると、夫婦で恋愛映画を観ると離婚率が下がる効果が期待できるのだそう。結婚3年以内の夫婦に協力してもらい、・二人そろって恋愛映画を月に5本観る・その内容について夫婦で話し合うという条件の実験をしました。すると、夫婦の関係性が飛躍的に向上し、実験を行う前よりも相手に対して愛情が深まったという結果が出たそうです。疑似体験で愛を再確認この実験のポイントは、一緒に観た恋愛映画の内容を二人で語り合うところ。ストーリーについて振り返るとき、主人公の目線になって感情移入することで恋愛を疑似体験するような感覚になるのだそう。その感覚と自分たちが結婚する前の恋愛を無意識に重ね合わせ、夫婦が特別な関係であることを再認識するのです。重要なのは、登場人物の行動や気持ちについて二人で語り合い、自分たちとリンクする点があるかを考えること。また、映画内の試練や主人公の立場を自分に置き換え、あとで話し合う際に「あんなとき私だったらどうするかな?」と本能的に考えることも大事なのだとか。お互いに気づいたことを話し合っていくうちに、「私たちはどうなんだろう?」と考えることが二人の今を見つめるきっかけになるのだとか。そうした時間は、夫婦にとって不可欠で有意義なコミュニケーションに。今の関係性や二人の将来について考えるきっかけとなり、愛を育みやすくなるのだそう。自然に離婚する要因も減り、将来を見据えた夫婦の関係が築きやすくなるという効果も。とてもシンプルな方法なので、ぜひ試したくなりますよね。 レンタルDVDがおすすめ最近では映画の正規専門サイトでダウンロードすれば気軽に映画が観れる時代ですが、できるならレンタルショップまで足を運んでDVDを借りたほうが好ましいですね。なぜなら、一緒にDVDを選ぶこともコミュニケーションになるからです。自然と会話もはずみ、スキンシップもとりやすくなります。「ねぇ、どれにする?」「前から観たかったやつだ」など、まるでデートのような感覚になるはずですよ。さすがに月5本は難しいかもしれないので、毎月2本くらいを目安に夫婦そろって恋愛映画を観てみてはいかがでしょうか。<結婚がテーマのおすすめ映画>・今度は愛妻家(2010年 日本)・明日の記憶(2006年 日本)・ぐるりのこと。(2008年 日本)・P.S.アイラブユー(2007年 アメリカ)・きみに読む物語(2004年 アメリカ)・31年目の夫婦げんか(2012年 アメリカ)・ストーリー・オブ・ラブ(1999年 アメリカ)・愛を積むひと(2015年 日本)・天使のくれた時間(2000年 アメリカ)
2016年04月25日保活の大変さが浮き彫りになる中、保育園に入るためにわざわざ離婚届を出してまで入ろうとする人もいるという話を聞きました。保活のための偽装離婚…それって罪にはならないのでしょうか? アディーレ法律事務所の先生が教えてくれました。 「保育園落ちた日本死ね」のブログ投稿が波紋を呼びました。言葉は乱暴ですが、、「そのとおり!スッキリした!」と共感した女性も多かったようです。この現象は、、「保育園に入りたいのに入れない」女性がいまだ多数存在することを表しているといえるでしょう。あんなに「女性の社会進出」と謳いながら、、「実際には保育園が足りない! 働けないではないか!」と政府への怒りを感じるのも無理はないかもしれません。■保育園に入園するために「偽装離婚」する夫婦もある「偽装離婚」とは、、一般には、「実際には夫婦としての実質が継続しているにもかかわらず、、離婚届を提出し、法的には婚姻関係を解消している夫婦」の状態を指します。最近は、保育園に入るために偽装離婚を行う夫婦もいると言われています。本当は離婚などするつもりがないのに、保育園に入るために離婚を装うという、この行為は法的にどのような評価になるのでしょうか。■偽装離婚って罪になるの?「相手にその意思がないのに勝手に離婚届にサインをして提出する行為」については、ズバリ犯罪となります。離婚届を偽造する点で「有印私文書偽造罪」、役所に提出する点で「偽造私文書行使罪」、戸籍に虚偽の記載をさせる点で「公正証書原本不実記載罪」という犯罪が成立します。しかしながら「離婚」については、法的な解釈では、「お互いが離婚届を出すこと・籍を抜くことに同意している」以上は有効な離婚となります。なので、保育園に入園する目的で、「実質的には夫婦のままでいるけれど籍は抜こう」と夫婦が合意して離婚届を提出したのであれば、これらの犯罪は成立しません。ただ、偽装離婚を手段として、財産的なメリットを得ようとする行為は、詐欺罪に当たる可能性が出てきます。過去には、「同居の男性がいるのに児童扶養手当を受け取っていた」ケースについて詐欺容疑で逮捕された事例もあるようです。離婚を偽装する、いわゆる騙すことにより、本来得られない金銭や、財産上の利益を得てしまう行為は立派な詐欺罪に該当します。 実際には離婚をしていないのに離婚したかのように装って保育園への入園権利を得たり、偽装離婚を手段として経済的なメリットを受けたりしたという場合も、当然詐欺罪に該当しうるでしょう。実際に離婚届を出してはいるものの、実質は夫婦のままであるという偽装離婚により、生活保護を受給する行為なども同様に詐欺罪に該当するといえます。■まとめ「行政の対応が不十分なのが悪い」と言えばそこまでですが、「偽装」をして他人より有利な条件を得る行為は、犯罪に該当する可能性もある行為です。行政が悪いということと、自分だけがいい思いをしようという行為とは、まったく別の話です。やはり法的に問題視される行為である以上、避けていただかねばなりません。偽装によって、本来得られない金銭や経済的メリットを得る行為は詐欺罪に該当し、過去には逮捕された事例もいくつか存在しますので、絶対にしてはいけません。偽装離婚が「悪いこと」という認識は、皆さんお持ちかと思います。ですから、「悪いことはやめましょう」という当たり前のルールはしっかり守ってくださいね。監修協力:弁護士法人アディーレ法律事務所 (東京弁護士会所属)
2016年04月20日18年ぶりに、日本の自殺率が25,000人を下回りました。この問題は、海外でも報道されています。では、海外はどのような目で日本の自殺率低下を見ているのでしょうか?■日本の自殺率が高いのは労働時間のせい?海外の掲示板『reddit』では、喜ぶ声がもっとも多く見られました。「安倍総理とオバマ大統領のおかげだ。感謝したほうがいい」「日本の自殺率の高さは世界的に問題になっていたので、これはよいニュースだ」ただ、これまで日本の自殺率の高さは世界的に問題になっていたため、なかには疑問視する声も……。「人数が減ったのは人口が減っているからでは?人口の割合を見なければ意味がない」また、日本の自殺率が高い原因は長時間労働や精神科の治療に問題があるのではないか、と指摘するコメントも複数見られました。「日本の男性は長時間労働を余儀なくされていて、狂気に近い」「日本でも、男性は女性よりも遥かに自殺率が高い」「心理療法が普及しておらず、仮に国民健康保険に加入していたとしても、まだまだ心理療法は恥ずかしいと考えられている」「日本の精神科は10分診察するだけだからなぁ」「日本はさらに、精神科のケアを必要としている人たちを救う必要がある」「日本の精神科は、男性ホルモン療法で男性更年期の治療をしたほうがよい」■自殺率が高いことに対する意外な見方も!他には、高齢化にからめて考える文脈も少なくありませんでした。「高齢者は自殺しやすいので、これも大きな問題だ」年を取ると自分の存在意義を感じられなくなりやすいので、若いときより落ち込みやすい、といわれています。高齢者に対して、さらなるケアが必要でしょう。そして、日本と海外の文化の違いについて触れている意見も……。「日本では銃で撃たれる心配はないんだよな。そのかわり、自殺の心配がある」「日本では女性の一人旅は自殺だと思われるんだってさ。ホテルで止められたことがある」日本は海外にくらべたら、ずっと犯罪が少ないことで有名です。しかし、そのかわり自殺率が高いので、その点を疑問に感じる外国人が大勢いるようです。*自殺をゼロにすることは難しいでしょう。ですが、将来に希望を持ったり、孤独のなかで生きている人に声をかけたりすることで、救われる命があるかもしれません。行政や病院に任せるのではなく、私たちひとりひとりがこの問題と向き合い、命の大切さを再確認することが大切なのではないでしょうか。今年も自殺者がさらに減るように、みんなで考えていきましょう。(文/渡邉ハム太郎)【参考】※No. of suicides in Japan drops below 25,000 for first time in 18 years-reddit
2016年01月29日世界的なレベルで見れば、離婚の原因も多種多様。宗教や文化的慣習も違えば、離婚の原因も日本とは異なるでしょう。離婚率が低い国はジャマイカ、コロンビア、メキシコなどですが、日本やおもな諸外国はどうなのでしょうか?今回は『The Richest』の記事を参考に、離婚率の高い国トップ10をまとめました。■10位:アメリカ(53%)16秒に1度「離婚」が起きている国ともいわれているだけに、バツ1、バツ2は当たり前のようです。たとえばネバダ州はアメリカで3番目の結婚率にもかかわわらず、離婚率はトップの73%です。州によっても状況は異なります。別居率が高いのはメイン州、オクラホマ州、オレゴン州、バーモント州。離婚率が低いのはニューヨーク、ハワイ、ニュージャージー州、ノースダコタ州、マサチューセッツ州です。■9位:フランス(55%)数え切れないラブロマンス作品の舞台となったパリですが、現実世界ではフランスのなかでも特に離婚率が高い市なのです。2012年から、政府としても離婚率を下げる取り組みを行っています。ただし国の内部でも差があり、ブルターニュの北部の農村地域は低い離婚率です。■8位:キューバ(56%)キューバでは伝統的に、政府が結婚式や新婚旅行の費用を負担してくれます。政府が国民に保障してくれる範囲が広く、離婚率の高さには驚かされますが、実際の国民感情としては「結婚」というかたちに強いこだわりを持たない人が多いようです。結婚式や籍などに囚われすぎることなく、カジュアルな関係を楽しみたいのかもしれません。■7位:エストニア(58%)10組の夫婦のうち6組はほぼ離婚するという状況です。結婚に夢や希望をまったく持てない社会になってしまった要因のひとつは、結婚に対する国の仕組みづくりが進んでいないこと。結婚についてのなんらかのインセンティブや支援策、税制優遇措置などの整備が急務です。■6位:ルクセンブルク(60%)ヨーロッパでもっとも小さく、50万人以上が住む国です。ルクセンブルク、ベルギー、ドイツ、フランスとの間に挟まれています。離婚するためには、両者が21歳以上で、2年間婚姻関係が維持されていたことが条件となります。結婚率は年々低下しており、40代でもっとも離婚率が高くなります。■5位:スペイン(61%)カトリック教の勢力が強い国です。宗教的には離婚は非難される事柄なのですが、実際の離婚率が高いことには驚かされます。1981年に正式に合法化されてから、離婚届を出すカップルが増えました。多くのヨーロッパ諸国と同様に、やはり結婚率は低下しています。■4位:チェコ(66%)男性の約11%、女性の13%は離婚を経験する国です。離婚するときは、裁判所で各種証明をするだけで大丈夫です。ただ、離婚時の親権問題は深刻で、母親の9割が子どもの親権を勝ち取れるのに対して、父親にはほとんど親権が与えられません。■3位:ハンガリー(67%)未婚のカップルが同棲することは少なく、「一緒に住むなら結婚する」という流れがある国です。しかし、その後の離婚率は高く、男性の10%、女性の12.4%は離婚経験があります。■2位:ポルトガル(68%)スペインと同様に、カトリック派が強い国。離婚が合法化されてから、この国も離婚率が上がりました。ただ、他の離婚率の高い国と異なり、OECDによれば(経済協力開発機構)によれば結婚率はまだ高いままだそうです。■1位:ベルギー(71%)観光には最適な国ですが、国内情勢は政治的観点から見ても荒れています。言語や文化に対しても対立があり、選挙でもたびたび混乱が乗じているようです。約32,000人のベルギー人が毎年離婚届に署名するとか。結婚生活が継続できるカップルはたった3分の1で、残りの3分の2は様々な理由で別れてしまうようです。*日本はトップ10には入っていませんでしたが、「バツ1」という言葉が生まれて久しいことからもわかるように、離婚は珍しいことではなくなりました。「離婚率が高い=不幸」とは決していえません。背景になにがあり、どんな文化や宗教が根づいているのかを見てから考えるべきなのではないでしょうか。(文(スケルトンワークス)【参考】※World’s 10 Most Divorced Nations-The Richest
2015年10月29日タワーズワトソンはこのほど、アジア太平洋地域の昇給率調査の結果を発表した。それによると、2016年のアジア太平洋地域における従業員の昇給率は、インフレ圧力の高まりにより実質ベースで低下する見通しとなった。○平均昇給率が最も低いのは日本2016年のアジア太平洋地域の給与予算は6.8%上昇する見込みで、2015年(6.6%)を0.2ポイント上回っている。しかしインフレを考慮すると、2015年の平均上昇率は4.1%である一方、2016年は3.4%にとどまり、調査対象22市場のうち17市場で来年の従業員の給与は低下すると予想している。なお、2016年の平均インフレ率は2015年の2.5%から3.4%に上昇すると推算している。同社広報によると、「(アジア太平洋地域で)インフレ率が高まっているため、これまでのような高い昇給率が出せなくなっている」という。国・地域別にみた場合、平均昇給率が特に高いのは、インドネシアの9.4%、ベトナムの10.4%、中国本土の8%で、いずれも昨年より上昇する見通し。しかしインフレを考慮に入れた実質ベースでみると、昇給率は、それぞれ3.9%、5.6%、5.8%に低下するという。一方、平均昇給率が最も低いのは日本で、名目ベースで2.4%、実質ベースで0.9%と予想している。産業別では、ハイテク業界の昇給率が最も高く、2015年と同率の6.5%と予測している。
2015年10月19日厚生労働省が2015年9月に発表した『人口動態統計(確定数)』によれば、2014年の日本の離婚件数は22万2,107組。これを婚姻件数との比較で計算すると、日本ではおよそ3組に1組が離婚していることになります。じつは離婚件数は減少傾向にあるのですが、お互いに「この人なら」と思って結婚した当事者にとっては深刻な問題。できることなら一生涯パートナーと仲よくしたいものですよね。そこで今日は、『Journal of Consulting and Clinical Psychology』に発表された、離婚率を低下させる研究の結果をご紹介しましょう。■恋愛映画で離婚率が下がるアメリカ・ロチェスター大学で心理学を研究しているロナルド・ロッジ博士のグループによる研究で、「恋愛映画を一緒に見てそれについて話し合う習慣のある夫婦は、離婚率が従来の半分以下になる」という結果が出ているそうです。ロッジ博士は、およそ4分の1の夫婦が3年以内にうまくいかなくなるという理由から、新婚3年以内のカップルを対象にして調査を行いました。その方法は、『恋愛小説家』『風と共に去りぬ』『招かれざる客』など、新旧のロマンティックな恋愛映画を47作品セレクトし、新婚のカップルに1ヶ月で5作品を観て話し合ってもらうというもの。その結果、各夫婦のその後3年間の離婚率は11%にまで減少したのだそうです。それ以前は平均24%だったので、じつに半分以下になっているんですね。この数字は、専門家によるカウンセリングやセラピーを受けた場合とほぼ同じくらいの効果があることを表わしているのだそうです。■月に1本でも効果がある!大事なのは、映画を見た後に登場人物の行動や気持ちについてふたりで語り合うこと。そして、スクリーン上の登場人物やその関係性に、自分たちとどう通じる部分があるかを考えること。それを通じて、自分たちの言動を冷静に見つめることなのだとか。たしかに、自分のことだとなかなか気づきにくくても、他人のことなら客観的にわかるものです。そうしてお互いに気づいたことを話し合っていくうちに、「じゃあ私たちはどうなんだろう?」と振り返ることが、よい効果につながっているのではないでしょうか?ちなみに月5本とはちょっと多い気もしますが、ロッジ博士は月に1本でも十分に効果があると語っています。*結婚することを「ゴールイン」といいますが、既婚者のなかには、「結婚はゴールではなく、そこからがスタート」という人がたくさんいます。明石家さんまさんなどは、「結婚はゴールではない!スタート!しかも途中から障害物競走に変わる」という名言も残しています。どんなに愛し合って結婚したとしても、結婚生活を続けていくのはそれなりに困難が伴うもの。恋愛映画をネタにして良好な関係を築くというこの方法なら、楽しく続けられそうですね。(文/宮本ゆみ子)【参考】※Watching Movies Cuts Divorce Rate In Half, Teaches Couples How To Be Compassionate And Listen-Medical Daily
2015年09月16日学資保険の返戻率は次の式で表されます。返戻率=学資金総額(満期金・祝い金・学資年金など)÷払込保険料総額×100%つまり返戻率とは、支払った保険料の総額に対して、契約者がいくら受け取れるかを率で表した数字となります。例えば、毎月1万円×12カ月×18年=216万円(総額)の保険料を支払い、総額230万円の学資金を受け取った場合の返戻率は、230万円÷216万円×100%=106.5%……Aとなり、返戻率は100%を超えているので、元本を上回っている状態となります。逆に、上のケースで総額200万円の学資金を受け取った場合の返戻率は、200万円÷216万円×100%=92.6%……Bとなり、返戻率は100%を下回るので、元本割れをしている状態となります。このように、返戻率が100%を超えると、払込保険料よりも受け取れる学資金が多いということになり、100%を下回ると元本割れということになります。学資保険を選ぶポイントとして返戻率を挙げる方が多く、学資保険を選ぶ際には返戻率の高さが重視される傾向があります。しかし、学資保険の本来の機能は保障であり、ご契約者さまに万一のことがあった場合でも、保険料払込を免除される特則を付加できるため、それまでと同様の環境で安心してお子さまを通学させられることや、将来お子さまの希望に沿った進路が選べるような学資金を確実に準備できることも学資保険を選ぶ際には重要なポイントです。保障部分を重視すると返戻率は下がりますが、ご契約者さまの死亡保障やお子さまの死亡・ケガの保障をつけるかで、返戻率に差が出ます。ただし、返戻率が比較的に高い貯蓄を重視する商品でも、学資保険特有のご契約者さま死亡の場合の保険料払込免除は保障されます(保険商品によっては特約で付加されます)。学資保険を選ぶ際は、重視するポイントの優先順位や、学資保険以外に加入している保険の保障とのバランスを意識して選択することが大切です。学資保険の返戻率を上げる方法学資保険を選ぶ際に重要視される返戻率ですが、もちろん少しでも返戻率が高い商品を選びたいと考えている方が多いと思います。しかし、現在の日本の金利情勢では、なかなか商品の返戻率に違いを出すのが難しいというのが現状です。そこで今回は、保険商品の標準的なプランを変更することで、返戻率を上げる効果がある方法をいくつか紹介します。1.保険料の支払いを年払にするこの方法は、雑誌の年間購読やレジャー施設の年間パスポートなどと同様の考え方かもしれませんが、保険料の支払いを年払にした場合は一定の割引があるので、月払で支払う場合より、総額の払込保険料が少なくなります。つまり、返戻率を上昇させる効果があります。2.保険料を支払う期間を短くするこの方法は、住宅ローンの支払いと考え方が似ているかもしれません。35年ローンで支払う金額と25年ローンで支払う金額では、25年ローンの方が支払総額が少なくなる可能性が高くなります。学資保険も同様で、18年で保険料を支払う場合より、10年で保険料を支払った場合の方が支払総額が少なくなり、結果的に返戻率を上昇させる効果があります。3.保険料を一括で支払うこの方法は、通信販売などで一括払いを利用するケースと考え方が似ているかもしれません。通信販売などでは、分割で支払う場合よりも一括で支払う場合の方が、支払総額が少ないケースが多くあると思います。学資保険も同様に、まとまった資金がある方においては、一括で保険料を支払うことで総額の払込保険料を抑え、結果的に返戻率を上げる効果があります。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年06月30日泰斗が展開する牡蠣と魚の専門店「海宝」は6月1日~8月31日、体脂肪率がそのまま割引率になる「メタボ割」キャンペーンを開始する。同店は、全国から産地直送で届く牡蠣を提供する専門店。牡蠣のほか、全国各地の旬の魚や魚介類にあう酒、新鮮な食材を使った創作和食なども取りそろえるという。同キャンペーンは、会計前に来店者の体脂肪を測定し、体脂肪率がそのまま割引率になる企画。同店の看板メニューである牡蠣は、肝機能サポートや血中コレステロール値を低下させるタウリンを豊富に含むとされており、メタボリックシンドロームや脂肪肝が気になる人に適した食材であることから、キャンペーン開催に至ったとのこと。体脂肪の計測は、グループの場合でも代表者1名の数値を全員に反映する。測定自体は全員で行い、最も体脂肪率が高い人の割引率を適用することも可能。また、体脂肪の計測は希望者のみ行う。実施時間は17時半~24時で、ランチタイムは対象外となる。実施店舗は、「海宝」全3店舗(東京都の高田馬場店・方南町店、神奈川県のみなとみらい店)。
2015年05月28日・ 離婚してお金で得することは少ない ・ 離婚前に別居する時の注意点3つ ・ 離婚時の弁護士費用の相場 ・ 離婚をする時のお金はどうなるの? の続きです。今回は「離婚した、その後」の生活について、『離婚を考えたときにまず読む本』の著者でファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんにお話を伺った。■離婚に関する手続きの山は効率よく片付ける「離婚は、離婚届を出して終わりではありません。膨大な手続きが待っています」。改姓や住所変更も含め手続きすべき主な書類をリストアップしてもらった。<役所関連>・離婚届・離婚の際に称していた氏を称する届・住民票の転出・世帯主変更など・健康保険、国民健康保険の変更・厚生年金、国民年金の変更・本籍地の変更・印鑑登録・住民基本台帳カード<金融機関、その他>・銀行、証券・保険・クレジットカード・運転免許証・パスポート・資格、免許など・各種会員登録・車、住宅の名義変更・電気、ガス、水道、NHK受信料・固定電話、携帯電話<子ども関連>・子どもの姓の変更・子どもの戸籍の変更・児童扶養手当、児童育成手当、児童手当・子どもの健康保険・保育園、小学校、学童保育、中学校、高校■離婚直後は生活の安定だけを考える「離婚前に、家計がどうなるかなどのシミュレーションをするのは意味があります。たとえまだ決まらなくても、住まいや働き方、子どもの教育にかかる費用なども含め、『お金』の面からいろいろと選択肢を提示することができるからです」。でも、離婚直後には、生活を整えることに専念したほうがいい。あらゆるものが不確実な状態では、長期的な生活設計は絵に描いた餅になりかねない。それどころか現状だとまったく生活が成り立たないことがわかってショックを受けることもある。ゆえに「老後が不安」と嘆く前に、離婚直後は、住まいや子どものこと、キャリアプランなどを優先して考えるほうが得策だ。■シングルマザーの支援情報は「ひとり親家庭のしおり」が便利「ひとり親生活のスタート当初は、かなり茨(いばら)の道です。離婚にともなう上記のような残務を抱えながら、育児、家事をして、住まいを決めて、仕事も見つけ、経済的安定も目指していかなくてはならないからです」。離婚で心身ともにヘトヘトであっても、生活の目途をつけるまでは走り続けないとならない。だれも代わりにやってくれる人はいないから。そこで、国や自治体は、ひとり親への支援をいろいろと用意している。経済的支援、子どもの教育支援、住宅支援、その他優遇・減免制度などあるので、情報を集めることは大切だ。「個人的におすすめしているのは、役所や福祉事務所で配布されている『ひとり親家庭のしおり』(自治体で名称が異なる)を入手すること。自治体によっては、ホームページからダウンロードできるようになっていたり、サイト内に同様の内容が紹介されていたりもします」■離婚は、「紙切れ一枚出すだけではない」豊田さん自身、お子さんが2歳の時に離婚をした。離婚経験者ゆえに、仕事でもプライベートでも「離婚しようかどうか迷っている」と相談されることも多いそう。「そうした相談には、いつも最初は『もやもやと迷っている状態なら、離婚はやめたほうがいいですよ』と、答えています。離婚しか解決方法がなければ決断しているはずで、迷うということはまだ道がある状態だと思われるからです」本特集を通じて、「離婚は大変だ!」ということを知ることは、離婚以外の可能性を探してみるきっかけになるかもしれない。【連載:「離婚」が頭をかすめた時に…特集】・ 第1回 離婚してお金で得することは少ない ・ 第2回 離婚前に別居する時の注意点3つ ・ 第3回 離婚時の弁護士費用 ・ 第4回 離婚をする時のお金はどうなるの
2015年03月20日・ 離婚してお金で得することは少ない ・ 離婚前に別居する時の注意点3つ ・ 離婚時の弁護士費用の相場 の続きです。今回は離婚をする時のお金について、『離婚を考えたときにまず読む本』の著者でファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんにお話を伺った。■離婚の慰謝料はいくらもらえるの? 離婚の場合の慰謝料とは、不貞や暴力など結婚を破綻させた側に対する損害賠償の請求だ。芸能人の離婚などで「慰謝料ウン億円」とニュースになることがあるが、実はあの金額は財産分与も含めたもの。慰謝料の額は夫婦の協議で決めればいい事柄だが、決まらなければ家庭裁判所の調停、さらには離婚裁判の判決で決められる。離婚裁判だと、財産分与と慰謝料を明確に区分せずに決まる場合が多く、高額になるが、一般的な会社員の家庭では、財産分与と併せて200万~300万円程度と言われている。「財産分与と慰謝料は本来別のものなので、財産分与が終わっていても、慰謝料は別に請求できます。そのため、財産分与に慰謝料も含めている場合は、内訳を明らかにしておいた方がよいでしょう」。■離婚の場合、財産は原則として半分ずつ結婚生活の中で得た財産は、離婚の際には公平に精算する。「妻が専業主婦の場合、資産は夫名義になっているものが多いかもしれませんが、妻が財産分与を諦める必要はありません。専業主婦であっても、結婚期間中に内助の功で家庭を支えて築いてきた財産なので、それを『分ける』ことは当然のことです」豊田さんの著書には、「専業主婦なので財産分与は2割か3割かと思っていた」という方が、婚姻期間の財産分与として、ほぼ半分を受け取った例も記載されている。■養育費は必ず離婚前に決める「離婚をしても親であることに変わりはなく、親権がなくても、親が未成年の子を扶養する義務はずっと続きます」。2012年4月1日から施行された民法では、「養育費の負担」と「面会交流」は、協議離婚の際に父母が協議で決めるべき事項として明記されている。「これらが決まっていなくても離婚届は受理されますが、子どもの利益を最優先して養育費や面会交流について取り決めることが大切です」。養育費の相場は「子どもひとりにつき月3万~5万円」などと言われているが、実はひとつの目安がある。それが裁判所で使われている「 養育費算定表 」だ。なお、審判離婚や裁判離婚の場合は養育費算定表で算出されるが、協議離婚の場合はあくまで目安として交渉する。私学に通わせたいなど、教育方針によっては、充分でない場合もあるからだ。■年金は分割してもらえるウーマンエキサイトママの読者世代には少し遠い話かもしれないが、年金も分割してもらえる。結婚をしている間の資産は夫婦で築いたものという考えが年金にも適用され、2007年にできた「年金分割制度」があるからだ。年金分割とは、離婚をした際に、結婚していた期間の保険料納付記録を分割し、将来受け取る年金受給権を、その分だけ付け替えることを言う。分割されるのは、あくまでも保険料納付記録上でのことで、実際に分割を実感できるのは年金を受け取る時だ。なお、いったん付け替えたものはずっと有効で、再婚しても減らされることはない。■協議離婚でも口約束で終わらせない「とりわけお金のことは、協議離婚でも口約束で終わらせないことが大切です」。合意した内容は最低でも書面にして、署名・押印をして「離婚合意書(離婚協議書)」を作成しておく。「これらを公正証書にしておくと確実です」。公正証書の作り方としては、まず夫婦で話し合った内容を箇条書きのメモとして書き出す。形式は特に決まりはないが、公証人が見てわかるものにしておく。内容を整理したメモと夫婦二人の印鑑証明を持って公証役場に出向き、公正証書を作成してもらった上で署名押印する。忙しくて行けない場合は、代理人に行ってもらうか、箇条書きのメモや印鑑証明を事前にFAXで送ることで、内容を確認してサインするときだけ出向く方法で対応してもらえる。費用は証書に書かれた金額により異なる。【連載:「離婚」が頭をかすめた時に…特集】・ 第1回 離婚してお金で得することは少ない ・ 第2回 離婚前に別居する時の注意点3つ ・ 第3回 離婚時の弁護士費用 ・ 第5回 離婚後の生活の立て直し方
2015年03月17日年度がわりの3月は、ふと「離婚」という2文字が頭をかすめる人も多いとか。離婚が頭をかすめた時、何をどんなふうに考えてみるとよいのだろう?『離婚を考えたときに、まず読む本』の著者で、御自身も離婚経験のあるファイナンシャルプランナーの豊田真弓さんにお話を聞いた。■離婚してお金で得することは少ない豊田さんは、まず教えてくれた。「離婚して、お金で得をすることは少ないんです。離婚後は『以前より生活水準が下がることはあっても上がることはない』と考えたほうがいいでしょう。感情的に突っ走ると後悔するので、悩んだ時は、まず情報収集と相談をしましょう」■最初の一歩は女性センターへ「情報収集や相談」と言われても、どこに相談すればよいのか、わからない…。そんな時はどうすればよいのだろうか。「原因や状況にも異なりますが、相談先の最初の一歩は女性センターがよいでしょう」。女性センターとは、女性が抱える問題全般の情報提供、相談などを行う施設で、都道府県、市町村などが自主的に設置しており、基本的に相談は無料。「女性センター」「男女共同参画センター」など、自治体によって名称や相談メニューが異なる。電話相談のほか、対面(予約)による弁護士相談、カウンセリングなどを行っているところもある。まずは住んでいる地域の女性センターを確認してみよう。■離婚を考え始めたときの相談先いろいろそのほか、状況によって下記のような相談先もある。存在を知っているだけでも何となく心丈夫だし、いざとなった時にネットで検索する時にキーワードとして役立つかもしれない。(参考リンク)・ 日本司法支援センター ・ 公益社団法人家庭問題情報センター ※情報は2015年2月時点のもの。電話番号などは変更になる可能性あり。【連載:「離婚」が頭をかすめた時に…特集】・ 第2回 離婚前に別居する時の注意点3つ ・ 第3回 離婚時の弁護士費用 ・ 第4回 離婚をする時のお金はどうなるの ・ 第5回 離婚後の生活の立て直し方
2015年03月06日3組に1組の夫婦が離婚し、生涯未婚率は上昇の一途をたどる昨今--このほど比嘉愛未と満島真之介を迎え、そんな現代の夫婦の“結婚”と“離婚”を考える大人のドラマ「恋愛時代」が、今春より読売テレビ・日本テレビ系にて放送されることが決定した。「青い鳥」(’97)や「眠れる森」(’98)などで知られる脚本家で小説家の野沢尚の同名小説を映像化する本作。比嘉さんと満島さんは初共演となるが、そんな2人が演じるのは、離婚した相手のために結婚相手を紹介することになった、ちょっとおかしな元夫婦の衛藤はると早勢理一郎。運命的な出会いを経て結婚したものの、ある悲しい出来事をきっかけに、離婚という道を選ぶ…結婚期間は1年半、離婚して2年だ。別れてからも結婚記念日は2人でディナーやカラオケを楽しみ、「別れても好きな人」をデュエットするこのちょっと変わった元夫婦はささいな口論がきっかけで、「お前の結婚相手を見つけてやる!」「とっとと幸せになれ!」と宣言し合うことに。御曹司にシングルマザー、妻と別居中の大学准教授、再会した初恋の相手…「この人ならアイツを幸せにしてくれるはず!」とお互いの恋を横目に見ながら、それぞれ再婚へと突き進むのだが…。比嘉さんが演じるのは、スポーツジムに勤務しヨガと水泳を教える体育会系女子・はる。一方、満島さん扮するは本屋勤務で文学を愛する男・理一郎。どんな生き物も自分に足りない部分を持った相手を愛するが、男と女、体育会系と文化系…性質の違うモノ同士が一つ屋根の下で暮らし続ければ、齟齬が生まれるのは必然とも言える。恋愛のように甘酸っぱく、切な楽しいだけでは終われない“結婚”という関係。本作への出演について2人からはコメントが寄せられている。■比嘉愛未「今は幸せな気持ちでいっぱいです。今までにチャレンジした事がない恋愛物ということもあり、楽しみで仕方ありません。この作品に全身全霊でぶつかっていきますので、私の奮闘を是非たくさんの方に見守って頂けたら嬉しいです」■満島真之介「野沢尚さん原作、まさか私が『恋愛時代』。だからこそ、張り切って男を磨こうと決めました。スタッフ、キャスト力を合わせて直球勝負、挑みます」ドラマ「恋愛時代」は4月2日(木)スタート/毎週木曜日23:59~読売テレビ・日本テレビ系全国ネットにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年02月04日理化学研究所(理研)は、真空の屈折率1.0よりも低い屈折率0.35を実現した3次元メタマテリアルの作製に成功したと発表した。同成果は、同所 田中メタマテリアル研究室の田中拓男准主任研究員、国立台湾大学の蔡定平教授(当時 台湾ITRC 所長を兼務)らによるもの。詳細は、ドイツの科学雑誌「Advanced Optical Materials」のオンライン版に掲載された。メタマテリアルは、光を含む電磁波に応答するマイクロメートルからナノメートルスケールの共振器アンテナ素子を大量に集積化した人工物質で、共振器アンテナ素子をうまく設計することにより、物質の光学特性を人工的に操作できるという特性を持っている。しかし、これまで報告されているメタマテリアルのほとんどは、その共振器構造の2次元的な平面パターンを基板表面に加工したものだったため、ある特定の入射方向の光のみにしかメタマテリアルの特性を示さなかった。今回、研究グループが開発したメタマテリアルは共振器アンテナ素子を3次元的に加工し、基板に垂直な方向に対して縦、横、斜め方向と立体的に配置したため、メタマテリアルに垂直な軸周りのどの方向からの光に対してもメタマテリアルの特性を発揮できるという。研究グループでは、このような等方性を持つ3次元メタマテリアルを数mm角のサイズで実現したことも今回の大きな成果であるとしている。さらに、この作製したメタマテリアルの光学特性を測定した結果、32.8THzの光に対して0.35という真空よりも低い屈折率を持つことを確認した。このような物質は自然界には存在せず、極微細構造を用いて人工的に作り出して初めて実現できる物質であるという。そして、真空よりも屈折率が低いメタマテリアルは、高速光通信や透明化技術(透明マントなどの光学迷彩)、光学顕微鏡の限界を超える超分解能レンズ(スーパーレンズ)などに応用できる可能性があるとコメントしている。
2014年11月04日2015年卒マイナビ大学生就職内定率調査(以下、内定率調査)によると、4月末の内定率は40.7%で、前年同月の34.6%から大きく改善されました。文理男女別で見ると、最も高いのは理系男子の50.5%。最も低い文系女子の32.9%と比べて17.6ptの差があります。また理系の中でも学部生(44.0%)と大学院生(60.2%)と、差があることがわかります。この内定率調査と昨年12月~今年1月に行った「大学生のライフスタイル調査」(以下、ライフスタイル調査)の両方に回答している1,487名の就活生のデータを使って、「理系男子」や「理系の大学院生」のほかに、どういった特徴を持つ就活生の内定率が高いのか、または逆に低いのかについて見ていこうと思います。○コミュニケーション能力と内定率の関係は就職活動において、重要だと言われたり、欠けていると不利だと言われたりすることがよくあるのが「コミュニケーション能力」です。ライフスタイル調査においても、「就職活動における自分の最大の武器」に「コミュニケーション能力」を挙げた就活生は15.3%で、最も多くの票を集めています。※図掲載以外の回答数(n)・就職活動における最大の武器:理系男子「コミュニケーション能力(n=38)」「学校で学んだ専門知識(n=77)」では、実際に「コミュニケーション能力」が「最大の武器」である就活生の内定率はというと 53.2%(対全体比+9.7pt)で、「武器」の選択肢の中で最も高い数値となり、やはり重要だということが表れる結果となりました。中でも理系男子は内定率 73.7%で、理系の本分とも言える「学校で学んだ専門知識」が「最大の武器」だという理系男子の内定率 55.8%を大きく上回りました。一方「あなたに欠けているもの」で「コミュニケーション能力」を選んだ就活生は全体の31.9%でしたが、その内定率はというと、31.0%(対全体比-12.5pt)で、やはり「欠けていると不利」だということを示す結果となっています。○「体育会系が有利」は本当なのか「体育会系の部活動をしている学生は内定率がよい」という議論を時折見かけますが、実際はどうなのでしょう。まずサークルや部活動に所属しているか・いないかで見ると、所属している人の内定率46.8%(対全体比+3.3pt)に対し、所属していない人の内定率は38.6%(対全体比-4.9pt)となりました。部活動の種類では、同じスポーツ系でも、体育会系の部活動をしている人の内定率51.6%(対全体比+8.1pt)に対し、体育会以外のスポーツ系のサークルに所属している人の内定率は59.7%(対全体比+16.2%)となっており、「体育会以外」の方が高い数値が出ています。ちなみに文化系のサークルに所属している人の内定率は39.7%(対全体比-3.8pt)で、サークルや部活動に所属していない人とあまり変わらない結果となりました。○「オタク」であることと就活の関係自分を「オタク」だと思う就活生は全体の39.5%でした。その「オタク」だという就活生の内定率は 37.3%(対全体比-6.2pt)で、全体よりはやや低いですが、「コミュニケーション能力が欠けている」ことよりは影響が低いようです。なお、何の「オタク」かと内定率の関係については、それほど大きな差は出ませんでした。ただし文系女子(全体の内定率 35.9%)に関しては、「アニメ」と回答した就活生の内定率 21.8%、「マンガ」と回答した就活生の内定率 23.6%、「ゲーム」と回答した就活生の内定率 20.8%と、大きな差が現れました。※図掲載以外の回答数(n)・何のオタクか:文系女子「アニメ(n=147)」「マンガ(n=140)」「ゲーム(n=72)」・「清潔感があると言われる」:文系男子(n=60)、理系男子(n=62)」、文系女子(n=123)、理系女子(n=47)・「もっと気を使ったほうが良いと言われる」:文系男子(n=53)、理系男子(n=45)」、文系女子(n=55)、理系女子(n=31)「ファッションや身だしなみ」と内定率の関係を見ていきます。就職活動になると多くの就活生はユニフォームとおぼしきリクルートスーツに身を包むわけなので、ふだんのファッションや身だしなみについて周りの人からどのように言われてようが関係ないのでは、という予測もしていましたが…。5つの選択肢のうち、最も高かったのは「清潔感があると言われる」人の内定率で 53.8%、一方最も低かったのは「もっと気を使ったほうが良いと言われる」人の内定率で 33.2%と、実に20.6ptもの差がついてしまいました。この差は理系女子では10.2ptに過ぎませんが、文系女子は24.3pt、文系男子は26.8pt、理系男子は29.4ptもの差がついています。同じスーツを着ても「清潔感がある」着こなしができるか、「もっと気を使ったほうが良い」着こなしになるかで、差が出てしまっているのかもしれません。●LINE派はメール派よりも内定率が高い!?○「アルバイト経験」は最大の武器として有効か就活における自己PRでアルバイト経験について語るという就活生は多いようで、3月に行ったモニター調査でも、エントリーシートに記載したエピソード・題材で「アルバイトについて」という回答は54.9%に上っています。そこでアルバイト経験と内定率の関連について見てみることにします。定期的なアルバイトをしている就活生の内定率は45.6%(対全体比+2.1pt)で、していない就活生の内定率 39.5%(対全体比-4.0pt)とそれほど大きな差は出ませんでした。しかし、文理男女別で見ると、理系は男女ともアルバイトをしているかどうかで差が出ないのですが、文系は大きな差が出ています。※図掲載以外の回答数(n)・自由に使えるお金「1万円未満(n=178)」ここで視点を変え「就職活動における最大の武器」という質問で「アルバイト経験」と回答した就活生の内定率を見てみると 37.3%(対全体比-6.2%)とやや低くなっていました。就職活動において「アルバイト経験」を活用するのは良いのですが、「最大の武器」としては弱いので、それ以上の「武器」と言えるものが何かあったほうが良いようです。なお、アルバイトの種類や日数、アルバイト収入の多い・少ないはあまり内定率に影響しませんでした。アルバイト収入といえば、ライフスタイル調査では、奨学金、仕送り、自由に使えるお金のアンケートも採りましたが、これらはほぼ内定率に影響していませんでした。唯一影響が出たのが、1カ月に自由に使えるお金が1万円未満の就活生の内定率で、28.7%(対全体比-14.8%)でした。これは就活にかけられるお金(4月のモニター調査によると4月の1カ月間の平均で26,570円)に影響が出たためだと考えられます。○スマホやSNSの活用…LINE派は内定率が高い!?就活生のスマートフォンやSNS活用について、内定率に影響するものがあるか見ていきます。まず就活生の93.1%が持っているスマートフォンについて。スマートフォンを持っていない就活生の内定率は23.8%(対全体比-19.7pt)とかなり低くなっています。就活中「企業セミナーの予約、確認(82.6%)」「企業からのメッセージ確認(70.6%)」「面接の予約、確認(60.4%)」といった場面で活躍するスマートフォンは、まさに就職活動における必携ツールであると言えるでしょう。※図掲載以外の回答数(n)・SNSの活用「積極的に利用(n=109)」「あまり利用していない(n=454)」「利用する予定はない(n=494)」・友人との主なコミュニケーションツール「LINE(n=1080)」「携帯メール(n=282)」次にSNSの活用についてですが、就職活動における利用状況の4段階で見ると、「積極的に利用(内定率 46.8%)」でも「あまり利用していない(内定率 44.9%)」でも内定率に変わりはないのですが、「利用する予定はない」就活生は、内定率 37.5%(対全体比-6.0pt)とやや低くなっています。よく利用しているSNSでも、どのSNSを利用していてもそれほど内定率には影響はないのですが、「SNSは利用しない」就活生は内定率27.4%(対全体比-16.1pt)となりました。SNSは積極的に使って内定率に影響するものではありませんが、まったく使わない場合は影響が出るようです。なお、友人との主なコミュニケーションツールで1位(73.9%)となったLINEと、2位(15.2%)だった携帯メールでは、LINE派の内定率が 47.4%(対全体比+3.9pt)、携帯メール派の内定率は 30.1%(対全体比-13.4pt)と大きな差が出ました。○今回の結果について思うことここまで内定率に影響する就活生の特徴について見てきましたが、内定率100%または内定率0%となった項目は1つもありませんでした。よって、「スマートフォンを持っていないと内々定をもらえない」とか「スポーツ系のサークルに入れば内々定がもらえる」とかいったことで言えることは一つもないということになります。ただし就活生にとっては、「コミュニケーション能力を鍛える」とか、「アルバイト経験以外に就活の武器になるものを身に付ける」とか、「清潔感のあるファッションを心がける」といったことが、内々定獲得の早道になる可能性はあると言えるでしょう。企業の採用担当者の方々の側から考えられることとしては、今回内定率を左右したような項目が何らかの形で自社の選考に影響している場合、それが評価基準として妥当であるか再考する余地はあるかもしれないということです。例えば、職務内容にコミュニケーション能力がそれほど必要ない場合、受験者のコミュニケーション能力不足によりその良さを引き出せず、選考で落としてしまっているのであれば、改善の余地があると言えます。ファッションに関しても、入社後の指導で「もう少し気を使うよう」改善できればよいのなら、見た目の印象で優秀な人材を逃がしてしまうのは避けるべきでしょう。実際、「優(A)を獲得した割合」「授業に出席している時間」「予習・復習の時間」といった、その就活生のまじめさや専門能力の高さにつながりそうな項目の内定率への影響はそれほど大きくありませんでした。面接等での選考基準を見直す機会がありましたら、今回紹介した内容をぜひ参考にしていただければと思います。(石田力)※今回対象となる就活生の内定率について今回対象となる就活生(=両方の調査に回答した学生)の4月末の内定率は、内定率調査の全体の値よりやや高い43.5%となっています。また文理男女別では、下の表の通りとなり、特に文系男子の内定率が高く出ています。本文中の「比較的内定率が高い」「比較的内定率が低い」という表現は、下図の数値を基準としています。※本文中に記載の割合(%)について内定率以外の割合(%)は、特に注記がない限りライフスタイル調査からの引用によるものです。
2014年05月28日離婚経験者に言わせると、離婚とは結婚以上にエネルギーを要するものらしい。確かに想像に難くない。もとは赤の他人の男女とはいえ、それまで何年も家族として生活してきたのだ。財産分割の問題もあれば、子供の問題もある。それまで夫婦の共有とされていたあらゆるものに、新しい方向性を見出さなければならない。すべてをいったんリセットするためには、解決しなければならない問題が多すぎるのだろう。それにもかかわらず、近年の日本の離婚率はずいぶん上昇している。厚生労働省が発表しているデータによると、2000年代の離婚率は高度経済成長期のそれの約2倍である。自分の周辺を見渡しても、離婚経験者は決して一人や二人ではなく、中には離婚経験が3回、4回といった猛者までいる。しかも、それぞれが離婚歴を隠そうともせず、どこか堂々としているのも特徴的だ。いつのまにか、離婚は恥の範疇ではなくなったのかもしれない。離婚を恥と感じない人が増えたということは、すなわち「すべての離婚が必ずしも悪とは限らない」と考える人が増えたということでもある。事情と経緯によっては、「離婚やむなし」とならざるをえない場合もあれば、離婚したほうがお互いにとって最善だ、と肯定的に考えるケースも少なくない。また、これは単なる言葉遊びにすぎないが、”バツイチ”ならぬ”プライチ”なる言葉まで出てきた。無論、離婚によって人生経験がプラスされたという意味である。できちゃった婚を”授かり婚”と言い換えるようなものだ。果たして、そういう風潮があるからか、最近では男女の離婚劇を加害者と被害者という観点で語ることが多くなった。たとえば、ある夫婦が男性側の浮気や暴力によって離婚した場合、その加害者はもちろん男性で、被害者は女性であるということだ。こうなると、悪いのはもっぱら加害者の男性ということになり、被害者の女性は世間から温かい同情の目を向けられる。だから当の被害者女性も離婚に関して自分は一切悪くないと自覚し、それどころか世間の同情を集めるうちに、だんだん悲劇のヒロイン意識まで芽生えてくる。自分にうしろめたさがまったくなく、なおかつ周囲も自分に味方してくれるわけだから、離婚した自分に恥を感じることもないのは当然で、だから被害者として離婚を経験した者は、その後も堂々としていられるのだろう。これは芸能界では特に顕著な傾向だと思う。たとえば、あるタレント夫婦が離婚したとして、ワイドショーなどのゴシップメディアが真っ先に騒ぎ立てるのは、その離婚原因である。そして、離婚原因がわかれば、今度はどっちが加害者でどっちが被害者であるかという論調になり、加害者とされたタレントは世間から激しいバッシングを浴び、一方の被害者タレントは離婚に関してまったく非がないということになり、世間から同情を集めたりする。被害者タレントにとってみれば、こういう同情が集まるのは離婚後の芸能活動に大きなプラスとなる。所属事務所の巧みなブランディング戦略によって、不遇な出来事を乗り越えた悲劇のヒロイン(ヒーロー)というイメージを勝ち取り、さらなる人気向上につなげることができるからだ。思い当たるタレントは山ほどいることだろう。しかし、冷静に考えると、少し心に引っかかるものがある。本来、すべての離婚において、加害者と被害者が完全に分かれることなどありえない。どちらか一方の浮気や暴力が原因で、どうしても離婚せざるをえなくなった場合でもそうだ。一般的に被害者とされる側に完全に責任がないと言い切れるのか。離婚とは通り魔殺人の類ではないだろう。これに関して、女優の樹木希林(敬称略)が以前こんな話をされていた。樹木希林の夫といえば、言わずと知れたロックミュージシャンの内田裕也(敬称略)である。彼女は夫がこれまで何度も粗暴な事件を起こしてきたにもかかわらず、それでも離婚という決断を下さなかった理由について、ある記者会見でこう言ったのだ。「籍を入れた責任上、夫だけ奈落の底に落として、自分だけ保身ということはしません」。これにはおおいに膝を打った。そうなのだ。本来、すべての夫婦にはどちらにも均等に「籍を入れた責任」というものがあり、そのうえで夫婦関係を解消するわけだから、それがたとえ相手方の悪事が原因であっても、自分にまったく非がないということはありえない。離婚の被害者にも、この「籍を入れた責任」というものがある以上、それを重く受け止めることも重要だろう。要するに、冒頭で述べたところの「離婚を恥と感じない人々」の中には、被害者意識が強すぎるあまり、そしてそれに同情する人々が多すぎるあまり、この「籍を入れた責任」を忘れてしまっている、あるいは軽んじている人も多いと思うのだ。だから、テレビ番組などで自身の離婚劇を涙ながらに告白できるタレントが出てくるのだろう。自らの責任を棚に上げておいて、よくもまあ、自己陶酔に浸れるものである。現代日本の離婚率の上昇には、こういった”入籍責任”の軽視も深く関係しているように思う。世の中には「離婚やむなし」の複雑な事情も多々あることは百も承知のうえで、それでもあらためて、離婚という”事の重大さ”を認識したいものだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月25日総合探偵社「MR」は9日、同社所属の離婚カウンセラーを対象に、高嶋政伸の離婚裁判をテーマとしたアンケートを実施。「失敗しない離婚の方法」についての調査結果を発表した。「今回の離婚騒動をプロの目線からどう思うか」との質問では、「スピード婚/結婚への理解度が低かった結果」が30%で1位。「両者に責任、問題があった」が26%で2位、「プライドとお金など欲と執着が問題」が11%で3位だった。その他の回答内容では、「強烈な憎しみの内面が見え隠れする」「主張のためには証拠が必要。それがないためにドロドロになったのでは」「高嶋政伸さんに同情」「高嶋政伸さんの見る目がなかった」「パートナーの横暴に苦しむ一般人も多いのでは」などがあがった。「問題を長引かせない離婚解決法はあるか」との問いには、「離婚理由となる証拠を持つ」が32%で1位。以下「感情的にならず、お互いに歩み寄る」(28%)、「結婚時に書面作成し、未然に防ぐ」(24%)となった。その他の回答では、「妻の性格を考え怒らせないように導くべき」「不用意な言動が自身の首を絞めることになるので、興奮したり、相手の誘いに乗ったりしないようにする」「特に金銭的な面であれば、収支を明らかにする」「ごまかし、うそをなくす」などがあがった。「離婚成立後に起こりやすい問題と対処方法」についての問いには、「慰謝料、養育費などの未払い」が53%と半数を越えた。以下「財産分与」「ストーカーや嫌がらせ行為」が13%で並んだ。その他の回答には、「相手の所在不明」「子供との面接権」「離婚成立後の浮気発覚」などがあった。また、こういったトラブルへの対処方法については「公正証書を作成する」「専門家を介入させる」などがあがった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月12日「離婚したい!」―その思いは一つでも、離婚に至るまでの状況は人によってさまざま。ここでは、弁護士の先生が皆さんの離婚に関する悩みや疑問に回答。連載2回目の今回は、「妻が貯金を使い込んだ」という男性からの離婚相談。本橋一樹弁護士に答えていただいた。私35歳、妻(専業主婦)38歳、結婚10年目で5歳の子どもがいます。マイホーム購入の話が出た際に妻の貯金使い込みが発覚しました。互いの独身時代の貯金、結婚後の貯金を合わせると1,000万円以上はあったかと思いますが、現在の残高は200万円弱です。妻を問いただすと、「実家の両親に生活費を渡していた」と言いますが、今思えば子どもを私に預けて友人や家族と頻繁に旅行にも行っていました。また、クローゼットの奥からはブランド物のバッグがたくさんでてきました。これまでの信頼関係が一気に崩れてしまい、妻の言うことが何も信じられません。子どもの親権は私が持つかたちで離婚をし、使い込んだお金も返してもらうことは可能ですか。ご質問につきましては、(1)まず(妻が協議離婚に応じない場合)離婚することができるか、(2)離婚できるとして親権者になれるか、(3)また、離婚する際に使い込んだお金を返してもらえるか、という3つの問題点があります。本件では、妻による夫婦の預金の使い込みがあったとのことであり、具体的には、妻が頻繁に旅行に行く、家計の収入に見合っていない高価なバッグをたくさん買うなどという「浪費」をしたことを離婚の理由にできるか、という風に言い換えることができると思います。ご存じと思われますが、民法は離婚原因を法定しており(770条1項)、話し合い(協議離婚・調停離婚)で解決できない場合、離婚原因がなければ裁判では離婚は認められません。そこで、本件が民法上のどの離婚原因に該当するかといえば、考えられるのは「婚姻を継続し難い重大な事由」(770条第1項第5号)しかないでしょう。そして、「婚姻を継続し難い重大な事由」とは、婚姻関係が破綻し回復の見込みがないことを意味するので、妻が見栄や虚栄心のみから、収入に見合わない高価なブランド品や貴金属類などを買いあさるなどし、また友人と頻繁に旅行などして豪遊し、それが原因で回復する見込みがないほど婚姻関係が破綻したと認められる場合には、離婚原因があるといえます。要は程度問題ということになりますが、本件では、家族との旅行もお金の使い道だったということなので(家族との旅行は一概に浪費とは断言できないでしょう)、離婚原因があるといえるかどうかは、ブランド品の買いあさりや友人との旅行がどれだけひどいものかによるでしょう。1,000万円あった預金が200万円に減っているということですが、その使途については、ブランド品の購入や旅行以外にも、生活費や教育費・医療費、その他家族のために必要な費用として使った可能性も当然にあり、預金を使い果たしたわけでもないので、これだけでは離婚原因としては弱い気がします。なお本件は、妻が浪費の事実を否定している(実家の両親に生活費を渡した)ので、夫側で、妻が旅行や買い物に、いつ、いくら使ったのかを立証しなければならないという高いハードルがあることも忘れてはいけません。次に、仮に離婚することができるとした場合、離婚に際しては親権者を決めなければならず、協議で決まらない場合には、裁判所に親権者指定の調停を申し立てることになり、調停でも話し合いが付かなければ裁判所の審判によって親権者が決められることになります。その決定のポイントは、もっぱら子の福祉のため、という観点です。単純に、子供にとって、父母のどちらと一緒にいたほうが環境的に良好か、ということが判断基準です。具体的には、子供と接する時間をどれだけ長くとれるか、親の心と体の健康状態、祖父母等の監護補助者の存在、子供に大きな環境の変化(転校等)を及ぼすか、子の年齢、両親の経済力等々、あらゆる事情から総合的に判断されます。本件では、子の年齢以外は不明ですが、5歳という年齢からすると、通常では母親が親権者になる事例が多いと言えましょう。最後に、離婚する際に妻が使い込んだお金を返してもらえるか、という点ですが、これは、離婚に伴う財産分与の問題として捉えることができます。財産分与は、夫婦が婚姻中に協力して築いた財産を、離婚するにあたって分ける(清算)するものです。この場合、分与の対象となるのは、離婚時(別居している場合は別居時。裁判をしている場合は口頭弁論終結時)に存在する財産なので、本件では、婚姻中に妻がお金を使ってしまっており(使い込んだとされる財産は離婚時にはないので)、これを離婚時に取り戻すということはできません。そこで、財産分与をする際の割合の問題として考えるのが最も適当かと思います。財産分与の割合は、妻が専業主婦の場合でも、半々とする(2分の1ルール)のが最近の傾向ですが、夫が稼いだお金を妻が収入に見合わない高価なブランド品を買いまくって、また豪遊などして費消してしまった場合にも、離婚時の財産の分け方を2分の1ずつにすることには誰でも不公平感がありましょう。妻のお金の使い道を立証できることが前提ですが、夫婦の財産を築く上で、その寄与度に違いがあるときは、財産分与の割合が違ってきても当然といえましょう。結論として、妻の預金の使い込み分については、前提として立証という高いハードルはありますが、立証できた場合には、財産分与の際の分与割合に反映される(当然、妻への分与割合が低くなる)と考えてよいでしょう。イラスト: 野出木彩【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月12日国民年金保険料の納付率51.5%、微減厚生労働省が4月〜7月現在の国民年金保険料の納付率を発表し、納付率は51.5%となりました。前年度の同時期は52.7%となっており1.5%の微減となりました。今回の調査で納付率が低いのは沖縄県で34.1%と断トツの低さとなり、次に大阪の46.6%となっており、5割を下回るのはこの2府県となりました。やはり経済状態の良くない地方での納付率の低さが目立ちます。また、国民年金保険料の全額免除割合は17.1%、前年度の16.6%から0.5%の増加となりました。全額免除割合の高い都道府県は愛媛の28.3%、沖縄の27.5%、徳島27.4%などが高く、逆に関東では全件が10%となっており、こちらも経済状態の良し悪しがそのまま免除の割合となっているようです。
2010年10月09日金銭的補償で苦痛を和らげたいと「離婚保険」を販売ノースカロライナ州のある保険会社は、金銭的補償により少しでも離婚の苦痛を和らげたいと「離婚保険」を発表した。この「離婚保険」は、保険料が月々16ドル、補償金額は1250ドルだそうだ。この他、被保険者には毎年250ドルの補助金が支払われる。例えば、被保険者が保険10口に10年加入し離婚した場合、保険料は19188ドルで補償金額は27500ドルとなる。ただし離婚前に契約をし、保険加入期間が満4年以上である必要がある。中には毎月保険料1000ドル払っている人もこの保険会社では次のように述べている。「お金では離婚の傷を完全に癒すことは出来ないだろうが、気持ちを少しは落ち着かせることが出来るだろう。」この保険の販売状況は明かしていないが、中には「離婚保険」に毎月1000ドルの保険料を支払っている人もいるそうだ。「本当に苦痛を和らげてくれるのは、結婚生活を幸せにする方法が見つかることだ」とある結婚トレーナーは話している。
2010年10月06日