子供の学校生活において、楽しみの1つである給食。好きなメニューがあると気分が上がり、逆に苦手なメニューがあると憂うつな気分になるものです。親は、学校から配布される献立表を見て、子供がどんな給食を食べているのかを確認するでしょう。娘の献立表を見た母親「まじで分からん」4児の母親である、あっすー(@asu_K_K_R_)さんはある日、娘さんが通う小学校の献立表を見てこう思いました。「給食でどんなものを食べているのか、めちゃくちゃ気になる」『カレーライス』や『揚げパン』など、献立表に書いてあるメニューを見れば、子供が何を食べているのかはだいたい想像がつくはず。しかし、あっすーさんは献立表を見てもどんな料理かが分からなかったといいます。ある4日間のメニューがこちらです。めちゃくちゃ難解…。メニューからも見てとれるように、あっすーさん家族は沖縄県に住んでいます。娘さんの学校ではちょうど『学校給食週間』といって、地元の郷土料理が給食に登場する期間だったようです。それぞれの料理の意味は、こちら。・中身そばモツをこんにゃくやシイタケと一緒に煮込んだそば。『中身』とは『豚のモツ』のこと。・マーミナーウサチーモヤシの酢の物。『マーミナー』はモヤシ、『ウサチー』は酢の物やあえ物という意味。・イナムドゥチ豚肉やこんにゃく、かまぼこなどが入った、甘味噌の汁物。かつてはイノシシの肉を使っていたが、イノシシ肉が手に入りづらくなったため、豚肉を使って作られるようになったそう。・ミヌダル豚のロース肉を薄切りにし、黒ゴマだれをまぶして蒸したもの。真っ黒な仕上がりから『黒肉(クルジン)』とも呼ばれる。・チデークニイリチー島人参(チデークニ)と豚肉をシンプルに炒めたもの。・クーリジシ豚の三枚肉やトウガン、ゴボウなどを具材にした卵とじの汁物。『クーリ』は氷、『ジシ』はシシ(肉)を意味する。・スルルー小のから揚げキビナゴのから揚げ。沖縄に10年間住んでいるという、あっすーさんも『イナムドゥチ』や『ミヌダル』、『マーミナーウサチー』といった、カタカナのオンパレードに「まじで分からん」とお手上げだった様子。ご当地感満載のメニューは地元の人にとっても難解なようで、「沖縄出身だけど全然分からないよ」「想像すら難しい」といった、多くの反響が上がりました!・チャンプルー以外分からなかった。26日がえぐい。・呪文のようなご飯だ。もうおばあに聞くしかなさそうです。・生まれてからずっと沖縄に住んでいるけど、これは分からんよ。・献立表が愉快すぎる!また、「給食で『ミヌダル』が出るの!琉球王朝の宮廷料理だよ」「『スルルー小』は、『スルルーぐゎ~』って呼ぶはずです!」といった声も。子供たちが郷土料理に触れる機会を作ろうと、学校の調理師や栄養士がアイディアを練って『ご当地メニュー』を考えたのでしょう。毎日食べられる子供たちがうらやましいですね!あっすーさんの娘さんは、毎日「おいしかったー!」といっているとか。あっすーさんも「ご当地ご飯を食べさせていただけて、調理師さんたちに感謝です」とつづっていました。地元の食について知ることも、子供にとって大事な学びの1つ。沖縄ならではの食文化を楽しみながら、すくすくと成長していってほしいですね![文・構成/grape編集部]
2024年01月27日社会に潜む問題と、ままならない人間の感情とをヒリヒリとした会話劇の中で描き出し、今なお世界中で上演されている19世紀の劇作家イプセン。その中でも最も難解な心理を描いた作品として知られる『ロスメルスホルム』は、思想を介して結びついた男女の奥底に抱えた複雑な心情を描いた人間ドラマ。「どんなに強く見える人であっても、少なからず葛藤はあると思うから」「脚本を読んだときにも思いましたし、稽古が始まった今も感じていることですが…。人間って我々が思っているよりも複雑なものだよねというのと、人って思っているより単純だよねという、両方がある作品です。難しいけれど、面白いチャレンジになると思っています」三浦透子さんが演じるのは、まだまだ古い伝統と価値観に縛られている世の中で、進歩的な考えを持った女性レベッカ。森田剛さん演じる主人公ロスメルの家の下宿人であり、彼の思想に大きな影響を与えている存在でもある。「人間の感情って0か100かではないと思うんです。相反する感情が51%と49%で共存しているんだけれど、どちらかひとつしか選べないから瞬間的に51%の方を取るということもあって。でも外からは100%そっちの人だと見えてしまうことがある。この作品が描いているのも、そういう複雑さなんじゃないかと思っています。レベッカは思想を持った確固とした人のように見えるけれど、じつは彼女自身も葛藤しながら選んだ片方の道を積み重ねてしまった気がするんです。思い描いた理想の形とは違う方向へと物事が進んで、自分の中でも着地点を見つけられずにいるように思えて。そこが役の面白さでもあり、表現するうえでの難しさでもあるのかなと思います」高い評価を受けた映画『ドライブ・マイ・カー』でも、話題を呼んだドラマ『エルピス』でも、一筋縄ではいかない役を演じてきた三浦さん。強さの中にある弱さや弱さの中にある強さといった、表面に見えている一面的な感情ではない人間の重層的で複雑な感情を表現してきた。「私自身、強い部分もあれば弱い部分もあるんですよね。意見を言うときに、言っていいものなのか考えたり、どういう言葉を選ぶのが適切なのかを必死で考えたりするし、言う寸前に迷ったり、怖くなったりすることもある。それだけ考えても考えても、やっぱり感情を優先してしまって、後悔することもあって。だから自分が演じる役も、どんなに強く見える人であっても、その言動は少なからず私と同じような葛藤があったうえで出てきたものだろうし、私自身もそう思いたいんでしょうね」あの繊細な役作りのためにやっているのは「ただただ脚本を読むというシンプルな準備」だとか。「読むのは、自分が演じる役と作品自体が何を大事にして書かれているのかというところ。お芝居はコラボレーションですから、あとは現場で生まれるものだと思っています。同じ本を読み、それぞれが違う頭で考えたものを互いに出し合うことで見えてくるものというのがあり、それがこの仕事の面白いところです。脚本を読んで、自分も同じことを考えたことがあると思える部分が多いほど、楽に役に近づける気がします。だから、出合う感情の数を増やすことが重要であって、自分はそのために日常をどう生きるのがいいのかということはわりと考えていますね」本作が書かれた当時とは時代も変わり、物事の価値観はアップデートされているが「世の中の構造自体は、現代に通じるものがある」と話す。「演出の栗山(民也)さんが『ホンをちゃんと誠実にやれば今のことを伝える物語になるから』とおっしゃっていました。時代は違えど、従来の価値観から先へ進もうとする時代という意味では現代とも重なりますし、今の物語として感じてもらえる作品になればと思っています」『ロスメルスホルム』下宿人のレベッカ(三浦)の影響で自由思想に傾倒するロスメル(森田)。ある日、彼の自殺した妻の兄で保守派のクロル(浅野)から、妻を死に追いやった原因を聞かされ…。愛知公演/10月28日(土)・29日(日)穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール福岡公演/11月3日(金)~5日(日)キャナルシティ劇場兵庫公演/11月10日(金)~12日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール東京公演/11月15日(水)~26日(日)新国立劇場 小劇場原作/ヘンリック・イプセン脚色/ダンカン・マクミラン翻訳/浦辺千鶴演出/栗山民也出演/森田剛、三浦透子、浅野雅博、谷田歩、櫻井章喜、梅沢昌代詳細は公式サイトにて。みうら・とうこ1996年10月20日生まれ、北海道出身。映画『ドライブ・マイ・カー』で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞など多数の映画賞を受賞。近作に主演映画『そばかす』、ドラマ『ブラッシュアップライフ』など。シャツ¥58,300パンツ¥57,200(共にBARENA/三喜商事 TEL:03・3470・8232)※『anan』2023年11月1日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・佐々木 翔ヘア&メイク・山口恵理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年11月01日ウーマンエキサイトの読者の皆さんこんにちは! 5歳、4歳、2歳の三兄弟のオカンあざみです。子どもって突然、不思議な「迷言」を言ったりしますよね。先日、うちの次男こごろうも不思議な言葉を残してくれました。いつものように夜寝かしつけをしていると、次男のこごろうが私に向かってこんなことを言ってきた。■アメリカや韓国の絵?子どもって前触れもなく、よくわからないことを言ったりするよね。頭の中で自分で妄想した世界の話とかさ…(男子あるある)だから突拍子のないこんな話をされても、オカンは全然動じない。それにしても、絵ってなんのことだろう。最近の記憶をよみがえらせてみた。■もしかして国旗のこと?そういえば長男のだいごろうが、最近、国旗に興味を示し始めたんだった。もしかしたら兄に触発されて、こごろうも国旗を覚えたのかもしれない。年少さんで国旗を覚えてるなんてすごいなあ。私はこごろうを褒めようとした。しかし… ■なんか深い答えが返ってきたえっ、時代が見えたってなに?目をつぶったらアメリカとか韓国の時代が見えてきたってこと?想像していた答えと違って、思わずびっくりしてしまったオカン(動じすぎ)。ていうか、「時代」って言葉どこで覚えたんだよ。果たして、4歳児のまぶたの裏にはどんな「時代」が映っていたのでしょう。子どもの不思議な迷言に、今日も笑わせてもらっているオカンなのでした。
2020年02月24日世の中には1時間であっさりと読み切ることができる簡単な本がある一方で、読んでも読んでも文章がさっぱり頭に入ってこないという難解な本もある。いわゆる歴史的名著と呼ばれるような本は、圧倒的に後者のタイプが多い。たとえばカントの『純粋理性批判』やウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』は後世の思想家に大きな影響を与えた名著だと言われているが、とてもではないがスラスラと読めるようには書かれていない。実は暇を持て余していた大学時代に、この2冊に挑戦したことがある。結果は惨敗だった。用いられている言葉の意味もわからなければ、論理展開も理解できない。そもそも、何を論じようとしているのかも判然としない。とりあえずわからないところは飛ばして先に進もうとするが、困ったことに延々とわからないところが続いて一向にわかるところがでてこない。途中から完全に文字を追うだけの「苦行」になり、あまりにもつらいので結局どちらも投げ出してしまった。もし大学時代に本書『難解な本を読む技術』(高田明典/光文社/2009年5月/820円+税)に出会っていれば、ここまで惨めな読書体験にはならなかったかもしれない。本書は上述の思想書に代表されるような難解な本を読むための技術を、読書ノートの作り方などの実践例を交えながら解説したものである。実はこういった難解な本を読む技術は、学校などでもあまり系統立てて教えてはもらえない。難解な本を読めるようになった人のほとんどは試行錯誤によってこの技術を体得するが、本書を読めばそれよりもずっと効率的に難解本を読む技術が身につけられるだろう。特に難解な本を読む予定がないという人でも、本書を読めば「本読み」の奥深さに気がつくはずだ。○難解な本を読むにはそれなりの覚悟が必要断っておくが、別に本書を読んだからといって難解な本をスラスラと娯楽小説を読むようなスピードで読めるようになるわけではない。難解な本を読むのには、やはりそれ相応の時間がかかる。本書では難解本を読むにあたって「予備調査」「選書」「通読」「詳細読み」の順に進めていく方法が紹介されているが、この読み方をすれば当然時間もかかるしかなり労力もかかる。このような読書に慣れていない場合、毎日2時間ずつ読書にあてるとしても、難解本を1冊読み切るには20日ほどかかるだろうと本書では試算されている。しかも、このように丹念に時間をかけて難解本を読破したからといって、難解本の内容が100%理解できるようになることもない。そんなふうに言われてしまうと読む意欲が萎えてしまいそうだが、実際のところ難解本の内容を著者と同じレベルで100%理解することは誰にもできない(著者と完全に同化するレベルで理解したという気持ちになったとしても、それは「錯覚」であると本書は言う)。しかし、完全な理解はできなくても、思想や思考の方法を現実世界において使用できるレベルまで理解を深めることはできる。これが実現できれば世界の見方やものの見え方は大きく変わる。たとえ1冊でも、難解本をある程度理解することには大きな意味があるのだ。○読書は選書からはじまっている素朴に読書という行為だけを取り出すと、普通は本を選ぶ過程はそこに含まれないようにも思えるが、本書ではこの「選書」の過程を読書の技術の重要部分と位置づけ結構なページ数を割いて解説している。ろくでもない本を選んでしまってはその後どんな方法で読書を行ったとしても何かを得ることは難しいし、たとえ名著でも自分の興味と遠い本を選んでしまったら読むのが苦痛になって投げ出してしまう。選書の際には自分の興味の中心をしっかり見据え、妥協しないことが大切だと本書は言う。これは言われてみればあたりまえだが、現実にはできていないという人も多いのではないだろうか。たとえば、学校で教科書として一方的に指定された本を渋々と読んだり、仕事で使わなければならないという必要に迫られて仕事がなければ絶対に読まなかったであろう本を読んだりすることは少なくない。このような読書がいけないというわけではないが、もっと自由に自分の純粋な興味から出発する読書の時間があってもよいはずだ。これを機会に自分の興味の中心を問いなおしてみるというのもよいかもしれない。○「読まない」読書も重要本書は基本的には難解本を読むための技術を紹介するものだが、応用編として「読まない」読書というものも紹介されている。もっとも、これは難解本を「読まない」ことを意味しているわけではなく、自分にとって意味のある名著(=難解本)を読むための貴重な時間を捻出するために、その他の些末な本にムダな時間を割かず、効率的に情報を摂取するための技術のことだ。ある分野について横断的に知識を得たいという場合、本書の紹介する「読まない」読書は大きな力を発揮するに違いない。出版不況がずっと続いているということもあり、最近は本屋にいけばすぐに読みきれるような簡単な本ばかりが並んでいるのを目にするが、たまには読むのに何日もかかるような名著と格闘してみるのもよいだろう。本書はその最良のガイドとなるはずである。
2015年11月13日ウェブリオは14日、「"解読難解なワード"に関する調査」の結果を発表した。対象は、10~60代の男女483名。期間は、9月23日~28日。○辞書を使用する機会、85.5%が「ある」と回答日頃、「辞書を使用する機会」の有無を聞くと、85.5%が「ある」、14.5%が「ない」と回答した。「紙の辞書」、「電子辞書」、「オンライン辞書」の各辞書の利用頻度を聞くと、54.5%で「オンライン辞書」が1位だった。次いで、2位は「電子辞書」(18.5%)、3位は「紙辞書」(6.2%)となった。「分からない言葉と出会ったとき、辞書を使って意味を調べようと思うか」を質問したところ、「とても思う」(68.3%)、「まあまあ思う」(29.6%)を合わせた97.9%が、「辞書を使って意味を調べたい」と回答していた。様々な分野での解読難解なワードにおいて「読みや意味を知って驚いたもの」を聞き、ランキング形式で発表した。「野菜編」では、1位は「陸蓮根(オクラ)」(67.3%)だった。次いで、2位は「芽花椰菜(ブロッコリー)」(50.7%)、3位は「花椰菜(カリフラワー)」(44.5%)となった。果物編では、1位は「果物時計草(パッションフルーツ)」(75.6%)。次いで、「鳳梨(パイナップル)」(49.3%)、「甘蕉(バナナ)」(39.9%)となった。苗字編では、1位「東西南北(ひがた・よもひろ)」(58.4%)。以降、「春夏秋冬(ひととせ)」(36.9%)、「四百苅(しおかり)」(34.0%)が上位に挙がった。
2015年10月15日俳優の江口洋介が9月14日(月)、都内で行われた主演ドラマ「連続ドラマWしんがり~山一證券最後の聖戦~」の完成披露試写会に出席。証券マンを演じ「台本には難解で膨大なセリフをあり、この夏は眠れない熱帯夜が続いた」とふり返った。ジャーナリストで元読売新聞記者・清武英利のノンフィクションを原作に、90年代後半、日本を震撼させた山一證券の自主廃業をドラマ化。その要因となった2,600億円の簿外債務は、いつ、どのように生まれ、どのように隠し続けられたのか?誰もが予想だにしなかった巨大金融企業の破綻の裏で、“沈没船”となった社内に踏みとどまり、真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たちがいた。主演作『天空の蜂』もヒット中の江口さんが、WOWOWドラマで主演を務めるのは「連続ドラマWパンドラIII 革命前夜」(’11)以来、およそ4年振り。不正への怒りを胸に、社員、顧客、家族のために自らを奮い立たせるという役どころで「重厚な原作に負けない圧(あつ)と熱量をもった、根性のヒューマンドラマになった」と誇らしげだった。完成披露試写会には江口さんをはじめ、共演する萩原聖人、勝村政信、矢島健一、若松節朗監督(映画『沈まぬ太陽』)が出席。「エリートって柄じゃないんで、監督の演出通りに演じました」(萩原さん)、「これほど現場がひとつになった経験はない。ぜひスタッフにも声援を送ってほしい」(勝村さん)、「暑いし、現場は遠くておじさんばっかり(笑)。でも楽しかったです」(矢島さん)、「内部の人間が不正に立ち向かう姿が興味深かった。群像劇の良さを引き出せたと思うし、『半沢直樹』に一歩迫った作品に仕上がった」(若松監督)と本作への熱い思いを語っていた。「連続ドラマWしんがり~山一證券最後の聖戦~」は9月20日(日)22:00~よりWOWOWにて放送開始(全6話、※第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年09月14日