「幽霊画展」が、東京・谷中の寺院「全生庵」にて、2019年8月1日(木)から8月31日(土)までの期間で開催される。毎年開催されている「幽霊画展」では、「全生庵」の境内に墓所がある落語中興の祖・三遊亭圓朝が、怪談創作の参考に収集してきた数多くの幽霊画を展示。普段「全生庵」に非公開で所蔵されている作品を公開する、1年に1度の貴重な機会となる。展示作品は、伝・円山応挙とされる『幽霊図』や、伊藤晴雨の『怪談乳房榎図』のほか、柴田是真、河鍋暁斎ら著名な画家たちが描いた“幽霊画”。江戸時代や近代の絵師たちのユニークな世界観を感じることが出来る。また、2019年はNHKでドラマ化された漫画『昭和元禄落語心中』の作者・雲田はるこ、落語家・金原亭馬玉をゲストに招いたトークセッションなどのイベントも実施。三遊亭圓朝が幽霊画をコレクションしていた理由や、なぜ落語には幽霊がよく登場するのか、といったことを通して、人々が“幽霊”に見た意味と、そこから受け取れる「生」への学びを考える。【詳細】幽霊画展開催期間:2019年8月1日(木)~8月31日(土)開催時間:10:00~17:00(最終入場16:30)会場:全生庵住所:東京都台東区谷中5-4-7拝観料:500円■開催記念イベント「幽霊の怨返し-落語にみる情愛」開催日:8月3日(土)開催時間:16:00~18:00(開場15:30)参加費:3,000円(拝観料込)定員:100名(事前申込制)プログラム:住職による幽霊画展解説、ゲストと住職によるトークセッション、金原亭馬玉による怪談落語「死神」※申し込みは7月19日(金)締め切り。※申し込みは「幽霊画展」特設ウェブサイトより可能。
2019年06月23日昭和を舞台に、有名落語家・有楽亭八雲(岡田将生)の生きざまを描くドラマ10『昭和元禄落語心中』。そのなかで竜星涼さんが演じるのは、八雲の芸に惚れて直訴し、弟子入りを果たした与太郎。作中では、落語を披露するシーンも登場する。「セリフと落語の両方を覚えるということで、台本をもらう前から“自分との戦いになるな”と思っていました。かなり早い段階から、覚悟を決めて挑んだんです。与太郎も僕も落語をするのは初めて。同じスタートラインから出発できたので、どんどん落語の世界に染まっていく感じは、リアルに演じやすかったです。ただ、僕自身は全部覚えている演目を、役の設定上つかえながら話すなど、崩すのが難しかったですね。役のセリフはすぐに忘れてしまうタイプだけど、落語の演目は別。口が覚えているようで、出だしを言うと自然と続きが出てきます。そういう意味で、与太郎が披露する『出来心』は僕もできるようになりました」演じるうえで大切にしたのが、与太郎が持つ、かわいらしさ。「彼の魅力であるまっすぐな愛くるしさが、ドラマでは原作以上にしっかり見えたほうが面白いと思って演じました。岡田さんも、与太郎のことをかわいい、憎めないと言ってくれて嬉しかったです。怒るシーンなのに、『いや~、怒れないよ』と困っていたのを覚えています(笑)」八雲と、彼を敬い、慕う与太郎の師弟関係も今作の見どころに。「八雲のように一つの芸を磨き続けるということはなかなかできないし、成功した人は大きな孤独を抱えていると思うんです。何かを為すには、何かを捨てなきゃいけない、じゃないですけど…。僕自身、芸を磨くような仕事をしているので、そういう人はカッコいいと思うし、八雲に憧れる与太郎の気持ちに共感します。そんなところも、見てもらいたいですね。きっと、僕のように落語に触れたことがない読者の方もいると思うのですが、まずドラマとして楽しんでほしいです。そのうえで、“同じ演目でも演じる人でこんなに違うんだな”とか、“寄席に行ってみたいな”と感じてもらえたら、僕たちの勝ちかなって思っています(笑)」りゅうせい・りょう1993年3月24日生まれ。東京都出身。海外のコレクションでランウェイを歩くなど、モデルとしても活躍。『アンナチュラル』ほか、ドラマや映画で幅広い役を演じる。『昭和元禄落語心中』落語家の有楽亭八雲(岡田将生)の生涯を中心に、彼をとりまくライバルや弟子など、芸の世界に生きる人々を描く。原作は、累計200万部を突破した雲田はるこの同名漫画。毎週金曜22:00~、NHK総合にて放送中。※『anan』2018年11月7日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年11月02日岡田将生が落語の名人を演じるドラマ「昭和元禄落語心中」スタジオ取材会が9月12日(水)、都内にて行われ、主演の岡田さんほか、共演の竜星涼、大政絢、山崎育三郎らが出席した。「昭和元禄落語心中」は累計190万部を突破し、新たな落語ブームを巻き起こしている、雲田はるこによる同名漫画のドラマ化。昭和初期、落語の世界に入った八雲/菊比古(岡田さん)が、同期入門の落語の天才・助六(山崎さん)と、固い友情で結ばれながら、人として、落語家として成長していく姿を描く。山崎育三郎が自画自賛「ミュージカルだとプリンスだけど」岡田さんは、「4月から稽古を始めて、菊比古とともに落語を歩んでいる感じです。暑い中、着物で大変ですけど、いいドラマを作ろうと思ってやっています」と気合いをみなぎらせる。そんな岡田さんに劇中、憧れと嫉妬の眼差しを向けられる役の山崎さんは、「ミュージカルだとプリンスと言われることもあるんですけど、あ、自分でも言いました(笑)」と自画自賛ながらの自己紹介で場をあたためると、岡田さんらも爆笑。続けて、山崎さんは「自分とは正反対な、がさつで女好きで破天荒な役。僕にとって新たなチャレンジなので、全身全霊で挑みます」と、風貌も普段のプリンス山崎さんとは異なる褐色の肌をさらしていた。岡田さん、竜星さん、山崎さんと平田満は、劇中で落語を一席弁ずる。柳家喬太郎師匠につき、猛練習を重ねているという面々だが、岡田さんは「すごく贅沢な時間です。練習できるように動画を撮らせてもらって、家でひとりで練習して、見てもらったり。本当にやさしく言ってくださるんです」と、手ごたえを語った。山崎さんは、一番練習した演目を「野ざらし」だと挙げた。「歌う場面があるんですけど、“うまく歌わないでくれ”って何度もダメ出しをされたんです…あ、自分が歌うまいって言っているみたい(笑)」と冗談を挟みつつ、「落語は究極のエンターテインメントだと思います。言葉だけで伝えていくのは、すごく難しい。乗り越えたら大きな成長があるかなと思いますし、落語は続けたい」と、すでに自分に浸透している様子を見せていた。竜星涼の落語は「勢いとつややかさ、色っぽさがある」そんな役者たちのやり取りを温かく見守っていた篠井英介は「先輩としてプレッシャーを与えたい」と一言。「落語はひとつの極致だと思っているんです。それをやるお三方なのでとても大変だと思う」と語り出し、「この間、竜星くんのを聞いたんだけど、寄席で油の乗っている人たちにない、初々しいイケメンの若さが溌溂としていた。ものすごく勢いと、ある種のつややかさ、色っぽさがあった。テレビを通して、若い三人の落語を聞けるかと思うととても楽しみにしているし、素敵なものになるに違いない」とエールに代え、役のためにバッサリ髪を切って備えた竜星さんも、うれしそうに微笑んでいた。「昭和元禄落語心中」は10月12日(金)夜10時からスタート、全10回。(cinamacafe.net)
2018年09月12日累計190万部を突破した雲田はるこによる「昭和元禄落語心中」が、NHKにて10月よりドラマ化されることが決定。岡田将生をはじめ、竜星涼、成海璃子、大政絢、山崎育三郎らが出演することが分かった。昭和初期、落語の世界に入った八雲(岡田将生)は、同期入門の落語の天才・助六(山崎育三郎)と、固い友情で結ばれる。八雲は助六の芸に憧れ、嫉妬し、追いつこうともがき、芸者・みよ吉(大政絢)にも支えられ、成長していく。やがて、助六とみよ吉とが結ばれるが、ふたりは謎に満ちた事故死を遂げてしまう。八雲はその死を巡る秘密を抱いたまま、ふたりの遺児・小夏(成海璃子)を引き取る。小夏は、八雲を「親の仇」と恨んで成長し、やがて天衣無縫な八雲の弟子・与太郎(竜星涼)と共に、八雲がひた隠す「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく…。本作は、魅力的なキャラクターと骨太なストーリーでマンガ賞を総なめ、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こしている、雲田氏による漫画が原作。2016年にはアニメ第1期が、翌年には第2期が放送。関智一、石田彰、山寺宏一、林原めぐみ、遊佐浩二ら豪華声優陣が集結したことでも注目を集めた。そんな漫画・アニメ共に人気の「昭和元禄落語心中」が、今回ドラマ化されることが決定。連続テレビ小説「マッサン」の羽原大介が脚本を、映画監督のタナダユキらが演出を、そして音楽を村松崇継が担当し、戦争の時代の落語家たちの生きざま、芸の絆に結ばれた若者たちの熱い友情、師弟や男女の情愛・嫉妬・別れ、そして無二の親友の事故死を巡るミステリー…と、濃厚にして豊穣なヒューマンドラマにしていくという。今回ドラマでは、八雲役を岡田将生、与太郎役を竜星涼、小夏役を成海璃子、みよ吉役を大政絢、助六役を山崎育三郎が演じることが決定。出演を迷ったと明かす岡田さんは、「生半可な気持ちではできませんし、本当にこの作品のために落語を知り、落語を愛さないとできないと思ったからです」と理由を述べ、「しかし、僕が演じさせていただく八雲という人物に、どんどん興味が沸き演じてみたい、やりたいと思う気持ちが強くなり、この役と心中したいと思いました」と出演を決意した経緯を語る。また、「今、絶賛落語の稽古中です。知れば知るほど好きになっています。ぜひ楽しみに待っていてください」とメッセージを寄せている。NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」は10月12日より毎週金曜日22時~NHK総合にて放送(連続10回)。(cinemacafe.net)
2018年07月04日自分に自信のある人なんていない「自分に自信のある人なんていませんよ」と、お世話になっていたお姉さんに言われたことがあります。和久井が20代の頃だったかな。当時はそれが信じられなくて、「だってあの人はあんなに偉そうにしているじゃない」「この人はこんなにいい大学を出ていい企業に勤めているじゃない」なのに自信がないわけないでしょう? って。でも、今ならわかります。和久井は、端から見るととってもポジティブで自信満々に見えるみたいです。短大を卒業した後、銀座でバイトしてお金貯めて23歳で夜間の専門学校に行って、28歳で大学に入り直して、32歳でスペインにテニス留学して。なんだかすごく人生前向きに生きてる感じがするみたいです。だけど、あれこれやらざるを得なかった理由は、単純にコンプレックスです。自分に自信がなかったからです。自分を好きになれなかったから、なんとか好きになろうとしていたんです。知りあいの若い女子にそんな話をしたら「和久井さんでも迷ったり辛かったことがあるんですね」と言われました。今まで、よっぽどキラキラして見えてたらしいです。でもさ、人はそうそう自分の心の奥底で思っていることなんか、他人には言わないものですよ。気持ちがカタチで表現できないことも多いし。きっと、誰もがなにかを抱えていているのでしょう。恨み辛みを口に出して生きる人もいれば、つまらないことは口にしないという人もいる。口にしないからといって、その人に「いいこと」だけしか起きていないってわけじゃないんです。京都のお寺(どこだか忘れちゃったけど)で、門前の掲示板に「みな辛い、ただ言わぬだけ」って書いてあって、ガビーンとしました。そうか、みな辛いのか。『昭和元禄落語心中』は、すごい物語です。出だしが、刑務所から出所したばかりの若者が落語家に弟子入りを希望して押しかける、という派手な始まりなので、喜怒哀楽の激しい、わかりやすい事件やハプニングがたくさん起こるのかな、と思ってましたが、物語はひたすら淡々と語られていきます。そして、登場人物が「みな辛い」。『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ/講談社)1巻元ヤクザでムショ帰りの与太郎、与太郎が弟子入りした昭和最後の大名人・八雲、八雲と同期だった助六、助六の娘で八雲に養女として育てられた小夏。しかし小夏は、自分の父親は八雲に殺されたと言っています。だけど花びらの舞う中泣き叫んだり、ショックを受けてカミナリが落ちたりという大仰な表現はありません。登場人物は、みんなものすごく人間くさいです。迷って、葛藤して、なんとなく目の前に現れた道を進んでいく。決して「名落語家に、おれはなる!」とか言って、まっすぐがんばって結果を出す人はいません。わかりやすく問題が解決して友情が深まることもありません。誰もがどこか足りないし、完璧じゃない自分にコンプレックスを抱いています。落ち度がなくても認めてもらえない物語は、ひとり一人の人生を丁寧に描いていきます。初めは、単に未熟な人に見えていた人物たちが、その葛藤や考えを知るうちに、どんどんと魅力的な存在に思えてきます。和久井は、八雲にもっとも感情移入してしまいます。てか好みです。細身で繊細で、同期の助六に猛烈な憧れとコンプレックスを抱いている。死ぬために生きているような後ろ向きなところがとても放っておけない感じです。ひとつ、とても印象的な設定があります。八雲は、子どもの頃に落語家の先生に弟子入りをして、順調に出世をしましたが、生まれは芸者の家でした。そこは女でなければ居場所のない世界です。しかも、足を故障したせいで踊りもできなくなり、家を出なければならなくなりました。決して前向きな理由で落語を目指したのではなかったのです。しかし落語は逆に、女の居場所がない世界です。小夏は、子どもの頃から落語に慣れ親しんでいながら、落語家になることはできません。八雲も小夏も、生まれた場所の違いから、自分の性別を肯定することができないのです。自分に落ち度がなくても、自分を認めてもらえないことがある。逆に、自分ですべてを壊してしまう人もいる。どうして人生ってこううまく行かないんだろう、などと思ってしまいます。そして、作中に産まれた赤ん坊、実はとある人の子どもかもしれない……という予測が語られます。その展開を読んだとき、ドドン! と心臓が鳴りました。こんな奇跡のような子どもがいるのかと。漫画を読み終えたとき、胸がずしんと重たくなり、頭はのろのろと動きが悪くなって、物語の中に自分が入り込んでしまうことがあります。それは間違いなく自分の人生を変えるような名作です。『昭和元禄落語心中』は、そんな物語でした。Text/和久井香菜子
2017年03月01日声優をはじめ、シンガー・ラジオDJ・作詞家・エッセイストとしてマルチに活躍する林原めぐみが2016年に贈る最新シングル「薄ら氷心中」。そのビジュアルが公開された。本作は2016年1月8日よりMBS、TBS、CBC、BS-TBSの"アニメイズム"枠ほかにて放送開始となるTVアニメ『昭和元禄落語心中』(原作:雲田はるこ/講談社『ITAN』連載)のオープニングテーマで、林原めぐみが演じる謎の女性キャラクター・みよ吉のイメージを楽曲やジャケットビジュアルに色濃く反映した内容となっている。また、楽曲およびアートワークの制作には音楽家・椎名林檎がプロデュースとして参加。林原めぐみ×椎名林檎の豪華タッグが贈る珠玉の1枚となる。また、それにあわせて表題曲「薄ら氷心中」の Music Videoも公開。本MVでは、映画やCM、MVなどさまざまな映像作品を手がけ多方面で活躍する気鋭の映像作家・山田智和がディレクターを務めており、MV内で登場する少女が覗くカメラのファインダーの先には、謎めいた女性を演じる林原自身も登場し、独特の仕上がりになっている。○「薄ら氷心中」Music Videoなお、2月3日に発売されるシングルCDの初回プレス分には、『昭和元禄落語心中』の原作者・雲田はるこによる描き下ろしイラストのブロマイドを封入。林原が演じるみよ吉を描いた印象的な1枚で、音楽、ビジュアル全ての面でファン注目のシングルとなる。楽曲タイアップとなっているTVアニメ『昭和元禄落語心中』は本日1月8日深夜より放送開始。孤高の天才落語家と彼を取り巻く人物たちに起こる波乱万丈な生涯を描いた濃厚な人間ドラマ、本格的な落語描写、そして豪華キャスト陣に注目が集まっている。
2016年01月08日繊細な人間描写で高い評価を得る雲田はるこ氏原作(講談社「ITAN」にて連載中)による、昭和の落語界を舞台にした噺家の愛おしき素顔と業を描く人気漫画『昭和元禄落語心中』。2016年1月からMBSほか"アニメイズム"枠にてTVアニメ化が決定している本作だが、そのオープニング主題歌アーティストが決定した。TVアニメ『昭和元禄落語心中』の主題歌は、声優のみならず、ラジオパーソナリティや作詞家、エッセイストとしてマルチに活動し、また本作に登場する謎の女性「みよ吉」を演じる林原めぐみがボーカルを務め、そして楽曲の作詞作編曲プロデュースに椎名林檎を迎えた、超豪華タッグが実現する。作詞作編曲に加えボーカルディレクションまでを椎名が務め、自身も声優としてアニメ本編へ参加している林原が歌唱する本主題歌は、作品ファンのみならず音楽業界注目の一曲。また、林原めぐみの楽曲で同一アーティストが作詞・作曲・編曲すべてをプロデュースするのは初の試みとなる。楽曲に関する詳細は来年1月のTV放送に向けて随時発表されていくので、今後の展開にも注目しておきたい。○TVアニメ『昭和元禄落語心中』主題歌アーティストコメント「椎名林檎」売れに熟れたこの果実とのご対面。奮起せぬ訳はなく…。ことさらに高揚した自分をいさめるように向かった録音場(スタジオ)。TVシリーズの収録が終了していることをこれほど感謝するレコーディングはなかったかもしれない。「彼女」の血肉を介して生まれた「もう一人のみよ吉」が襲ってくる。ひたひたと、確かな足取りで…。私の中の「みよ吉」と「もう一人のみよ吉」がゆるゆると溶け合い、楽曲として「落語心中」という作品を表現する為の新しい命が生まれました。彼女のオーダーを受け止め…答え、更なるオーダーに悩み、受け止め、咀嚼し、ひたすら「肉声(コエ)」にしてゆく。そのゆったりとした、それでいて的確なラリーは、大変エロティックな作業でした。「あたし 求められれば いくらでも 変われるよ」『昭和元禄落語心中』第四巻 P35 より二人の女遊(女優)の絡み合い。お互いに、きっと一生忘れない宝物のような時間…。全ての過去に感謝する時間でありました。林檎さん…あなたに「ここ、あえてこんな風に…」と言われるたび、全力でお答えせねば…と、キュン…としておりましたのよ…。しあわせをありがとう。このしあわせを是非皆様にも一度味わってみていただきとうございます。──林原めぐみ「落語心中」主題歌を書かせていただいて天下の林原めぐみ女史。その七色の声に触れられるなど、作家として夢のまた夢。JASRACへ、初めてこの筆名を登録した、高校生時分の椎名林檎へ知らせてやりたい。この度の制作は、作曲を続けてきて良かったと実感する瞬間の連続でした。骨の髄まで熱に浮かされそうになりながら、解熱を心掛けながら、天国と地獄を行ったり来たりしながら取り組みました。先ず、林原女史が、みよ吉の台詞を発して居られる声素材をいただき、キーを採るところから始めました。そのお芝居が余りに真に迫るものだったからです。彼女には、みよ吉役としてお話される音色や緩急そのまま、なるべく自然に発声していただきたかった。話し声の音域の範囲内にメロディやアンサンブルを編んでいくというアプローチは初めての体験でした。そして本作は、一小節ごとに一つ秒針が進むナンバー。みよ吉の人生の、或る三分間を描写したものです。いよいよ唄をいただくそのとき初めて、曲中に描かれたみよ吉の状況をお話しましたところ・・・いやはや皆まで申しますまい。よろしければ一度、ご試聴いただきたいと思います。兎に角、流石は天晴・林原めぐみ女史。私に思い残すことはございません。そもそもこれほど面白い原作のアニメ化です。サウンドの整合性を謀るため一足先に拝聴した劇伴も素晴らしい。あらゆる工程で、みなさんが手を抜かず、丁寧に精魂込めて進めておられるのがはっきりと判るすてきな現場でした。そんなプロジェクトへ参加させてくださり、ほんとうにありがとうございました。感謝しきりです。完成品を拝見するのが楽しみです。──椎名林檎また、アニメのBGM集と録り下ろしの落語を収録した音楽CD「昭和元禄落語心中音曲噺其の一」が本日10月7日に発売。それに合わせて、アニメ公式サイトがリニューアルされ、最新PVも公開となった。なお、テレビ放送に先駆け、今年の12月12日(土)に日比谷公会堂にてイベントの開催が決定しており、こちらにはTVアニメから石田彰(有楽亭八雲役)、小林ゆう(小夏役)、山寺宏一(助六役)、林原めぐみ(みよ吉役)などの豪華キャスト陣が出演するが、さらに与太郎役の関智一の出演も追加決定した。本イベントでは『昭和元禄落語心中』の本編上映やキャストトークショーが披露されるので、こちらもチェックしておきたい。TVアニメ『昭和元禄落語心中』は、2016年1月よりMBSほか"アニメイズム"枠にて放送開始予定。そのほか詳細はアニメ公式サイトにて。(C)雲田はるこ・講談社/落語心中協会
2015年10月07日繊細な人間描写で高い評価を得る雲田はるこ氏原作(講談社「ITAN」にて連載中)による、昭和の落語界を舞台にした噺家の愛おしき素顔と業を描く人気漫画『昭和元禄落語心中』。2016年1月からはMBSほか"アニメイズム"枠にてTVアニメ化される本作だが、TV放送を記念したスペシャルイベントの開催が決定した。2015年12月12日(土)に日比谷公会堂にて開催される本イベントでは、テレビ放送に先駆け、石田彰(有楽亭八雲役)、小林ゆう(小夏役)、山寺宏一(助六役)、林原めぐみ(みよ吉役)などの豪華キャスト陣が出演し、TVアニメ『昭和元禄落語心中』の本編上映やキャストトークショーが行われる。■TVアニメ『昭和元禄落語心中』放送開始記念イベント概要【開催日】2015年12月12日(土)【時間】開場17:00 / 開演18:00 予定【会場】日比谷公会堂【出演】石田彰(有楽亭八雲役)、小林ゆう(小夏役)、山寺宏一(助六役)、林原めぐみ(みよ吉役) / MC:吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー) ほか 予定【内容】TVアニメ『昭和元禄落語心中』本編上映、キャストトークショー ほか予定【チケット】全席指定席5,800円この注目のイベントにいち早く申し込みができる優先購入申込券が、10月7日に発売される音楽CD『昭和元禄落語心中音曲噺其の一』の初回製造分に封入されるので、こちらもあわせてチェックしておきたい。■「昭和元禄落語心中音曲噺其の一」OADのサウンドトラック28曲と出囃子楽曲8曲を収録したDISC1と、有楽亭八雲(cv. 石田彰)による落語「死神」、そして与太郎(cv. 関智一)による落語「出来心」を収録したDISC2の2枚組CD。JAZZを中心としたダイナミックなBGM集に加え、八雲と与太郎による各20分を超える本格派の落語音源を収録し、落語×JAZZの融合による"耳で楽しむ落語心中"を堪能できる1枚となる。価格は2,500円(税別)。TVシリーズでは、刑務所上がりの与太郎が落語の大名人・有楽亭八雲に弟子入りを果たすまでの様子を描く与太郎篇に加え、その八雲が落語家を志すことになったキッカケや、稀代の天才と謳われ今は亡き落語家・助六との過去の因縁に迫る「八雲と助六篇」を中心に描かれる。TVアニメ『昭和元禄落語心中』は、2016年1月よりMBSほか"アニメイズム"枠にて放送開始予定。(C)雲田はるこ・講談社/落語心中協会
2015年09月11日アートの現在(いま)を伝える月刊「美術手帖」が、11月17日(月)発売の12月号にて“ボーイズラブ(以下:BL)”を表紙巻頭で大特集し、豪華漫画家10人のインタビューやイラスト集、さらに人気漫画家・中村明日美子による描き下ろし表紙や読みきり漫画が掲載されていることで話題を呼んでいる。国内外の最新アート&アーティスト情報や展覧会情報・評論が掲載され、アート好きのバイブルとなっている「美術手帖」。過去には“初音ミク”や「ジョジョの奇妙な冒険」の作家“荒木飛呂彦”を特集するなど、堅苦しくない身近なカルチャーも紹介してきた同誌が、今号では「“関係性”の表現をほどく」と題し、BLを始め、男性の同性愛を描いた少女マンガやゲイ・コミックの“表現”に迫ったものとなっている。1960年代末の少女マンガにその原型が見られて以降、物語のひとつのジャンルとして成熟を続け、「攻め」「受け」という用語や、男性身体像の描き分け、「行間」を読ませる繊細な心理描写など、独特の表現を用いて登場人物たちの“関係性”を表現することで読者を魅了しているBL作品。それら独特の表現に迫る同誌では、BL作品界でも人気を博しているマンガ家・中村明日美子(『同級生』(茜新社)シリーズなど)が表紙を担当。さらに本特集のために16ページの読み切りマンガ「ボーイズラブ」を描き下ろしている。さらに、人気漫画家10人インタビューを掲載。「大奥」(白泉社)や「きのう何食べた?」(講談社)が好評連載中のよしながふみや、BL黎明期から第一線で活躍するこだか和麻、さらに、雲田はるこ、ヨネダコウ、宝井理人、鳥人ヒロミ、トウテムポール、はらだ、中村明日美子、そしてゲイ・エロティック・アーティストとして国内外で活躍し、ゲイ・コミックの巨匠である田亀源五郎といった豪華な顔ぶれが揃う。「男と仕事と制服」をテーマに、7人のマンガ家が描き下ろしたスペシャル・イラスト集には、腰乃、えすとえむ、岡田屋鉄蔵、雲田はるこ、ヨネダコウ、宝井理人、トウテムポールといった押しも押されぬ人気漫画家たちが参加。そのほか、BL研究家や美術評論家たちによる座談会、世界各国のBL事情に関するコラムや初心者のためのBL入門ブックガイドなど、ファン垂涎の内容から、初心者でも楽しめる仕掛けがあるようだ。「美術手帖」が解体する“ボーイズラブ(BL)”の魅力をこの機会に覗いてみてはいかが?月刊「美術手帖」12月号は発売中。(text:cinemacafe.net)
2014年11月18日みなさんは、BL漫画と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?BLは男同士の恋愛をモチーフにしていますが、そこに登場するキャラクターはヘタレ後輩サラリーマンXデキル先輩サラリーマンなど、シチュエーションの幅は実にさまざま。そのパターンに応じて無数の話が展開されていますが、なかには少女漫画のように胸キュンするセリフがたくさん含まれています。そこで今回は、腐女子への取材結果を交えながら、彼との恋愛に役立てたい効果的なセリフについてご紹介しましょう。■関係ないじゃん!(中村明日美子著『卒業生』)将来は「養子縁組とかすんでしょ?」のひと言に、世間はそんなに甘くないと猛反発する、真面目系高校生・佐条。そんな彼に、バンド系高校生・草壁が反論するこちらのセリフ。「私と15歳も離れているのを気にして、彼はなかなか結婚に踏み込もうとしなかったのですが、いい加減、頭に来て『社会とか世間とか。なんでそういう風に狭っ苦しく考えるの?関係ないじゃん』と説得。先日、ようやくお互いの両親に挨拶に行きました」(28歳/販売)年の差が大きいうえに、特に彼女の場合は相手が年上なので、彼が結婚を躊躇してしまうのも分かる気がします。ですが、本当に結婚の意思があるなら、年齢よりもお互いの気持ちを一番に考えたいところ。彼の決心を促すためにも効果的なセリフだと思います。■これからの○○を教えて(雲田はるこ著『いとしの猫っ毛』)6年間の遠距離恋愛中、ポルノ作家のみいくんが不安に駆られてべつの男と関係を持っていたことを知りながら、恋人の恵ちゃんがそれを許す際に言った、こちらのセリフ。「地方に異動になっていた元彼が本社へ戻ってきたとき、『もう一度付き合わない?』と言ってきた。その間、べつの女の人と付き合っていた彼だけど、『いいよ。そのかわり、これから○○くんのこと何でも教えてね』という条件でOKしました。過去を引きずっていても仕方がないですからね」(29歳/広告)誰にでも過去の恋愛歴はあるものですよね。よりを戻すにしても、会わなかった間の彼の色恋沙汰を執拗に気にしたところで仕方ありません。過去は過去、いまはいまと割り切った方が、彼との関係も良好になるのではないでしょうか。■遠いのは怖いけど・・・・・・(ヨネダコウ著『どうしても触れたくない』)京都への異動が決まった課長の外川に、部下の嶋が京都まで足を運んで泣きながら自分の想いを口にしたのが、こちらのセリフ。「彼の転勤が決まった当時、一緒について来てくれと誘われていました。でも、『捨てられたり、飽きられたりするのが怖くて・・・・・・。それでも一緒にいたい』と、思い切って気持ちをぶつけたら、彼が遠距離でもいいと承諾。会いに行くのは大変だけど、彼と付き合えていて幸せです」(27歳/派遣)似たような状況に立たされたとき、女子にとっては悩みどころですよね・・・・・・。好きだから、という単純な理由だけでは済まない大人の恋愛だからこそ、相手とちゃんと話し合っていくことが大切です。まさに、そんなことを気づかされるセリフですね。■気にする必要ないよ(舟斎文子著/玉木ゆら原作『ポチとタマ』)身の回りの世話をすべてやってもらっていることを気にする翻訳家の太一に、会社員・修司が投げかける、こちらのセリフ。「同棲中、仕事が忙しくて家事を手伝えない彼が『いつも悪いね・・・・・・』と言ったとき、『○○がのびのび暮らせるなら、私はそれだけで満足』と何気なくいったら、彼が妙に感動しちゃって(笑)それから結婚の話が本格的に進んでいます」(30歳/飲食)思わず歯が浮いてしまいそうなカップルですが、こんな甘々なセリフでもなんら違和感なく、自然に馴染んでしまっているから不思議ですよね。日頃、家事を手伝ってくれる彼に対して、もしくはなかなか家事を手伝ってくれない彼に対しても、効果がありそうなセリフです。■おわりにいかがでしたでしょうか?なにか使えそうなセリフはありましたか?BL漫画のセリフをそっくりそのまま使うのは難しいかもしれませんが、各エピソードと似たようなシチュエーションに見舞われた際は、ぜひこれらのセリフを活用してみてくださいね。(柚木深つばさ/ハウコレ)【参考資料】『卒業生』中村明日美子著(茜新社)『いとしの猫っ毛』雲田はるこ著(リブレ出版)『どうしても触れたくない』ヨネダコウ著(大洋図書)『ポチとタマ』舟斎文子著・玉木ゆら原作(リブレ出版)
2013年08月16日