多くのご家庭にあるラップですが、おもに料理で使うことが多いのではないでしょうか。ところが、実は日常でも災害時でも幅広く使える万能アイテムだったのです。東京ガスが便利な活用方法を教えてくれました。幅広く使える万能アイテム・ラップ東京ガスが提案したラップの使い方は、毎日の使い方から非常時での使い方まで、幅広いものでした。1.油汚れ・カビ掃除にガスコンロや換気扇の油汚れには「ラップ湿布」がおすすめです。汚れた部分に洗剤を吹きかけた後、ラップをぺたりと密着させてフタをしましょう。10分ほど放置したら、外したラップを丸め、スポンジ代わりにしてこすります。水拭きをすればすっかりきれいになるでしょう。同じ方法でカビ取りにも効果を発揮します。2.スポンジ代わりにラップは水に濡れるとやわらかくなります。丸めると泡立ちがよくなる性質もあり、スポンジ同様に使えるのだそう。食器やシンクを洗う時にはもちろん、排水口の掃除にもおすすめです。使った後はゴミ箱へ捨てればいいので、スポンジを乾かしたりする必要もなく、手軽です。災害時にも大活躍ラップは災害時にも役立ちます。1.食器をくるんで食器洗いをカット水が不足しがちで食器を洗えないこともある災害時には、食器をラップでくるんで使いましょう。ラップで汚れを防げるため、食器洗いの水が節約できます。2.ホコリよけにラップはぴったりと密閉できる性質があります。家族のお箸やスプーンなどをくるめば、ホコリよけとして役立ちます。赤ちゃんのおむつのような衛生用品の保管にもおすすめです。3.梱包材代わりに避難先で荷物をコンパクトにまとめておきたい時、複数の荷物をラップでぐるりと巻けばヒモ代わりに使えます。密着するラップの性質が強度を出してくれるので、しっかりまとめることが可能です。箱にカッターが付いているため、ハサミ要らずなのも助かります。4.傷口の保護にもし怪我をしても、状況によっては傷口を保護する包帯や絆創膏がないかもしれません。ラップは水を通さず、汚れが入りにくい性質があります。傷口を洗浄した後にラップを包帯代わりに巻けば、雑菌から傷口を保護しやすくなるでしょう。5.防寒具の代わりに身一つで避難した先で防寒具がない時には、ラップを身体にふんわりと巻いて温めましょう。ラップの隙間に空気の層が生まれるとともに、身体から熱が奪われにくくなります。効率よく体をあたためるなら、首、手首、足首などをラップでふんわり包みましょう。それだけで服を1枚着たようにあたたまります。東京ガスーより引用日常でも災害時でも、活用の幅が広いラップ。用意するラップは掃除用・災害用などに分ける必要はなく、普段使っている料理用のものでよいそうです。いざという時にラップがここまで役に立つとは意外です。いつも使っているラップを1本、ぜひ避難袋に入れておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月31日災害などに備えて食品や生活必需品を備蓄している人も多いと思います。しかし、非常時は疲れやストレスも溜まりやすくなるため、リラックスできるケアアイテムも備えておきたいものです。今回は、エステティシャンの筆者が備えている非常時用アイテムをご紹介します。非常時には水や電気、ガス、交通機関といったライフラインが機能しなくなり、自宅待機や避難所での生活を余儀なくされることもあります。筆者はあらゆる状況を想定して、数日分の飲料水と食料、衣類、生活用品の他に、疲れやストレス対策としてケアアイテムも備えるようになりました。むくみや凝りをほぐす「ストレッチボール」自宅待機や避難所生活が続くと運動不足になりやすく、むくみや凝りを招きやすいことが考えられます。自宅待機の場合は室内でストレッチなどができますが、避難所生活の場合は周りに人がいたり、狭いスペースで身動きが取りづらくなることも考えられます。そんなときにマッサージ用ボールがあれば便利かと思い、100円ショップで購入したものを備えています。足裏、ふくらはぎ、太もも、腰、背中、肩などをほぐせるので、むくみや凝りのケアができますよ。リラックス効果を高める「アイマスク」非常時は不安で眠れなかったり、落ち着かない、疲れやすくなるといったこともあるでしょう。そんなときのために「アイマスク」を用意しておくと安心です。普通のアイマスクも良いですが、気分をリラックスさせてくれる香りや温熱効果のある使い捨てタイプがおすすめです。不安な気持ちを和らげてくれる「エッセンシャルオイル」非常時では、当たり前にできていたことが制限されるストレスや不安に苛まれることも多いはず。そんな気持ちをリラックスさせてくれるアイテムとして、手首や首筋になじませて使うロールオンタイプのエッセンシャルオイルを備えています。私が備えているのはリラックス効果の高いラベンダーのオイル。こちらはリップクリームと同じくらいのサイズ感なので、持ち運びにも重宝します。非常事態はいつ起きるかわかりません。数日分の生活必需品以外にも、体やメンタルのケアができるアイテムもあると便利です。ぜひ、参考にしてみてくださいね。寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年03月11日停電や断水などが起きると、普段の生活に影響が出かねません。電気や水道が使えなくなるため、料理や皿洗いといった家事が難しくなることも。ラップなどを敷いて、皿自体が汚れないようにする人も少なくないでしょう。スプーンの接触で皿に敷いたラップが破けることがしかし、皿の上にラップを敷いても破けることがあると、岩谷マテリアル株式会社が製造する袋のラップ『アイラップ』のTwitterアカウントは明かしました。それは、同アカウントの担当者が防災士から聞いた出来事。1995年に起きた阪神・淡路大震災の際、被災者に対するカレーライスの炊き出しがありました。当時、水を節約するため、皿にラップを敷いて食べる人が少なくなかった様子。しかし、スプーンと皿が接触し、ラップが破けることがあったのだといいます。この時の出来事を教訓にし、防災士は講習の中で、『アイラップ』を敷くことを推奨しているそうです。防災士に聞いた話。震災で炊き出しのカレーを提供水の節約に皿にラップを敷いたら、スプーンと皿がコツコツ接触して破れてしまう人が続出したそうな…それから #防災 講習を開くたびに #アイラップ を敷くのを勧めてるんだって✨ #防災グッズ #節水 #阪神淡路大震災 pic.twitter.com/3Qm6GgekRs — アイラップ【公式】 (@i_wrap_official) January 17, 2023 『アイラップ』があれば皿洗いを省けたり、水を節約できたりするだけではなく、ラップが破れる被害も防ぐことができるといえますね。同アカウントが紹介した話に、多くの人がためになったとコメントを寄せています。・ラップがあれば大丈夫だと思って、非常用品として備蓄していましたが、アイラップも用意しておきます!・海外の屋台で、料理を注文すると『アイラップ』のような袋に皿を包まれた状態で出されました。店側は皿を洗わずに済むし、客も食べきれなかったら袋をひっくり返せば持ち帰りできるから便利なんだなーと感心したことがあります。・防災だけでなく、日頃から使える素晴らしいアイディア!日本は『災害大国』として知られ、各地で台風や地震の被害が相次いでいます。あなたもいつ、どこで被害に見舞われるか分からないのです。日頃から防災に役立つ知識を蓄えておき、万が一の時に活用できるようにしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年01月18日非常時に備えて、日頃から食品や生活用品を準備しているという人は多いのではないでしょうか。女性の場合は、非常時に月経になってしまうこともありますよね。そこで今回は、約40種類以上もの月経アイテムを試した筆者が「非常時のために備えているアイテム」をご紹介します。いろんなパターンの非常時をイメージして、必要なものをまとめておこう非常時といっても、状況はさまざま。・水や電気、ガスが使えない・自宅もしくは避難所生活・暑さ、寒さ対策が必要など、いろいろなパターンが考えられますよね。筆者は状況に応じて必要なアイテムを選んでいます。たとえば夏用のTシャツや冬用のパーカー、下着、トイレットペーパー、エチケットグッズなどなど。それらをひとまとめにして保管し、水や食料品などはまた別にまとめています。非常時に役立ちそうなサニタリーグッズまとめさらに細かく以下のようなことが想定できます。・水が使えない・夏の場合はにおい、衛生面が気になる・月経が重なる・ゴミが捨てづらいなどから、筆者は以下のアイテムを準備しています。デリケートゾーンシートやスプレー水が使えない場合、数日間シャワーを浴びることができない可能性も考えられます。そんなときに便利なのがこちらの2つ。月経に関わらず、デリケートゾーンのベタつきやにおいケアをできる、ふきとりタイプの「デリケートウェットシート」です。【商品情報】ソフィ「デリケートウェットシート」価格:オープン価格同じくベタつきやにおい予防ができる、ミストタイプの「オーガニックフェミニンミストローション 50g」です。【商品情報】生活の木「オーガニックフェミニンミストローション 50g」価格:¥1,980スリムナプキン、吸水ショーツ非常時に月経になってしまうことも考えられますよね。ここ数年の災害時のニュースでも物資の到着が遅れたり、生理用品が不足したり、といったケースもあります。自宅だけでなく、避難所生活になる可能性も想定して生理用品を準備しておきましょう。バッグの中でもかさばりにくい「センターインコンパクト1/2」のようなスリムナプキンがおすすめです。【商品情報】ソフィ「センターインコンパクト1/2」特に多い昼用/24.5cm/羽つき個数:16コ入り価格:オープン価格いつものナプキンにプラスして使える『ソフィ』の「シンクロフィット」も、非常時用に備えておくと安心。多い日のサポートとしてはもちろん、ナプキンの使用量や交換回数を減らすという観点でも使えるアイテムです。【商品情報】ソフィ「シンクロフィット」内容量:12個入り吸水ショーツなどもあると便利でしょう。筆者は『ユニクロ』で購入した「エアリズム ウルトラシームレス サニタリーショーツ」を備えています。【商品情報】ユニクロ「エアリズム ウルトラシームレス サニタリーショーツ」価格:¥790※筆者購入時サイズ:XS~3XLカラー:ブラック/カーキサニタリーバッグ避難所生活になった場合、ゴミの捨て方も気になりますよね。使用済みナプキンを捨てる際に役立ちそうなのが、セリアで購入できる「サニタリーバッグ」です。中身が見えづらく、密封力があります。使用済みナプキンを捨てるだけでなく、新しいナプキンを入れておいたり小物入れとしても使えるので、準備しておいて損はないと思います。【商品情報】セリア「サニタリーバッグ」価格:¥110枚数:12枚入り鎮痛薬などの常備薬筆者は腹痛や腰痛などの生理痛や、天候による頭痛を感じやすいため、鎮痛薬も備えています。緊急時はストレスで不調を感じることも考えられるため、飲み慣れた薬も用意しておきましょう。使うシーンを考えて、ポーチにまとめて保管しています。ちなみに別のポーチには、毎日使いそうなアイテム(携帯トイレ、マウスウォッシュ、携帯歯ブラシ、ドライシャンプーなど)をまとめています。どのようなパターンの緊急時かをイメージして、自分に必要なアイテムを備えておくと、いざという時に役立つはず。ぜひ参考にしてみてくださいね。【参考】『ソフィ』公式サイト『生活の木』公式サイト『ユニクロ』公式サイト©Isabel Pavia/gettyimages文/寒川あゆみ
2022年12月14日JA全農は、産地直送通販サイト「JAタウン」に出店する「三重の味自慢」で“非常時持出米 防災スタートパック特別セット”の販売を開始しました。この特別セットは、非常時持出米、天然水ペットボトル、とり飯の素がセットになった防災備蓄用の特別パックです。非常時持出米は、三重県産コシヒカリを100%使用した、最長8年間の保存が可能な鉄釜炊きの非常食で、熱湯もしくは水を加えるだけで調理できるご飯です。非常時にもおいしいご飯を食べることができるように安心・安全・おいしさにこだわっており、三重県の「特徴ある優れた産品」の選定・認定を行う制度である「みえセレクション」にも認定された商品です。「とり飯の素」は炊いたご飯に混ぜるだけで完成する、調理が簡単な後混ぜ式の混ぜご飯の素です。三重県産原料にこだわり、素材の食感・存在感を大切にした大きめカットの具材たっぷりのとり飯で、優しい素朴な味わい、どこか懐かしさを感じる美味しさを感じることができます。新生活応援セールとして期間限定価格で販売していますので、この機会にぜひご購入ください。<新生活応援>非常時持出米 防災スタートパック特別セット(備蓄用天然水・とり飯の素付き) JAみえきたアウトドアにも! : また、ツイッターアカウント「JAタウン【公式】」では、非常時持出米 防災スタートパック特別セット(備蓄用天然水・とり飯の素付き)が1名様に当たるプレゼントキャンペーンを実施しています。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する、ショッピングモールです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。産地直送通販お取り寄せトップ|JAタウン : 【ツイッターアカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。 : 【ツイッタープレゼントキャンペーン概要】応募期間:令和4年3月10日(木)~3月17日(木)応募方法:「JAタウン【公式】」のツイートをフォロー&リツイート内容:非常時持出米 防災スタートパック特別セット(備蓄用天然水・とり飯の素付き)を1名様にプレゼント産地直送通販お取り寄せ|Twitterフォロー&リツイート キャンペーン(2022年3月10日3:00PM〜2022年3月17日2:59PM)JAタウン : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月10日もし非常時に生理になったら……。災害時における赤ちゃんのおむつの必要性については認識されつつありますが、まだ女性の下着や生理用品の必要性は認識されていない部分も多くあります。そんなときに活躍する下着と洗剤、洗濯&乾燥できる「レスキューランジェリー」を紹介します。旅行やアウトドアでも活躍すること間違いなし! レスキューランジェリーの内容レスキューランジェリーとは、非常時の女性に必要な5つのアイテムをセットにした防災備蓄下着のこと。まずはそれぞれのアイテムについてご紹介しましょう。 ・ブラトップ&ショーツブラトップは、ノンワイヤー、胸元ソフトカバー、胸元内側に抗菌防臭効果のある竹布を使用。ショーツは、股上深めの安心設計。クロッチ内側部分に竹布使用。 ・布ナプキン竹布を使用した、洗濯して繰り返し使えるナプキン。災害時の避難所生活などでは干すのがためらわれますが、ハンカチと同じ形状なので周りを気にせずに済みます。性犯罪の抑止にも繋がります。 ・洗濯できる4WAYバッグ①水が運べる、②氷のうとして使用できる 、③簡易洗濯バッグとして使用できる、④人目に触れずに乾燥できる4WAYバッグ。 ・洗濯剤(1袋50g、バッグで洗うと約25回分)界面活性剤、石けん成分、漂白剤、蛍光剤、香料不使用の洗濯剤。 ・パッケージ(外袋、容量:約2リットル)パッケージの透明バッグは給水袋になっており運んできた水をそのままキープしておくことができます。 非常時だけでなく、旅行やアウトドアにも使うことができます。しかも、ブラトップ&ショーツ、布ナプキンの肌に当たる面は綿100%なのでやわらかく、肌触りはとてもやさしいそうです。 洗濯から脱水までこれ1つで完了! 洗濯できる4WAYバッグは、その名の通り洗濯から乾燥までできる便利なアイテム。内側にメッシュネットがついた二重構造なので、水と洗剤を入れて揉み洗いをしたあと、メッシュネットを使って脱水もできます。 脱水後は水を入れてすすぎをしたあと、再び脱水し、メッシュネットの中に入れたまま干します。人の目が気になる場所でも下着を干すことができます。 人にも環境にもやさしい洗剤付属の洗剤は、界面活性剤、石けん成分、漂白剤、蛍光剤、香料不使用で人にも環境にもやさしいのが特長。それだけでなく、高い洗浄力もあり、特に女性の経血の成分と言われる、たんぱく質汚れに効果を発揮します。すすぎも1回でOKなので簡単に使えますね。 この投稿をInstagramで見る Rescuelingerie(@rescuelingerie)がシェアした投稿 - 2018年 5月月28日午前11時00分PDT レスキューランジェリーのInstagramでは、バックパッカーの女性と一緒に世界を旅するレスキューランジェリーの写真を公開。旅行やアウトドアだけでなく、夫の実家などに泊まりに行くとき、生理になってしまったときにも使えそうですね。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2019年12月26日こんにちは、なきりエーコです。昔は誰でも使えた「公衆電話」。だけど、いまの子どもはもしかしたら使えないかも…!? というお話です。■習い事や塾終わりの連絡手段は?習い事によっては終了時間をメールでお知らせしてくれるサービスもありますが、そうじゃない場合には「終わったら電話かメールしてね」ってお約束しています。だけど…忘れっぽい息子、ケータイ忘れていきます。そういう日はハラハラしながら待っているのですが、その日は…なんと息子が公衆電話から電話を! 息子なりに考えた行動。すごい! 公衆電話を使うのはじめてなのに、ちゃんと使えるなんてすごいな~って思ってたら■公衆電話も非常時の連絡手段のひとつ使い方をキチンとわかってなかった息子。100円玉じゃないと電話を使えないと思っていたらしいです。なんてこった…! でも…ケータイを忘れたときに災害が起きたりしたら…とか考えると、ちゃんと教えたほうがいいと思いました。非常時に使う「緊急通報ボタン」の使い方もレクチャー。最近では小学校でも、プリントなどで使い方を教えているようです。これを機会に親子で使い方を確認するのもいいかもしれません。
2019年07月26日非常時、頭を悩ませるのは自分のことだけじゃない。「見落としがちなのが、ペットのこと。自宅に置いたままにせざるを得ない方も多いんです。そうならないために、まずはペットと一緒に避難できる場所を確認しておくこと。避難所にペット用の備えを期待してはダメ。フード、飲料、トイレまわりのアイテムなど、必要なものを備えておきましょう」(危機管理アドバイザー・国崎信江さん)普段のしつけが、安心材料に。避難所に行く際は、ペット用のケージに入れることがマナー。でも、慣れていないとケージを嫌がる子も多い。「普段からケージに慣れさせておけば、非常時でもスムーズに避難できます。また、避難所には動物が苦手な人もいることを忘れないように。犬なら無駄吠えさせないなど、普段からのしつけが防災につながります」(国崎さん)ペットの受け入れを事前リサーチ。「ペットと一緒に避難ができても、自治体によってその対応はさまざま。飼い主とは違う場所にペットが誘導される場合もあります。一緒に逃げられる避難所を探す際は、どんな対応になるのかも確認しておきましょう」(「一般社団法人 防災ガール」代表理事・田中美咲さん)。ペットの同行避難は環境省も推奨していること。事前にガイドラインも確認しましょう。これ便利!迷子探しもできる、犬猫SNSアプリ。ペット登録時に、自宅から一番近い避難所を選ぶため、自然に避難所を認識。ペットが迷子になると、半径5km圏内の登録者に通知が届き、迷子探しにも役立つ。ユーザーのつながりが心の安心にも。「ドコノコ」(ほぼ日)。対応OS:iOS、Android。無料。国崎信江さん危機管理アドバイザー。「危機管理教育研究所」代表。女性の視点で防災・防犯対策を提唱。防災にまつわる著書も多数。田中美咲さん「一般社団法人 防災ガール」代表理事。“防災をこれからのフェーズへ”をモットーに全国の仲間と活動。※『anan』2017年2月8日号より。イラスト・徳丸ゆう文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2018年09月07日東日本大震災が起きてから、今年で6回目の春を迎えます。時間が経過するとともに当時の記憶だけでなく、災害に対する意識も薄れてしまいがち。改めて必要なものをチェックすると同時に、意外と忘れがちなポイントをおさらいしましょう。■被災地域への電話やメールを避ける仙台市に住むOさんは、自宅マンションで被災しました。市の中心部だったため津波の被害はなく、家も無事だったそうですが、しばらく不自由な暮らしを強いられたといいます。今回はそのOさんの経験から、見落としがちなポイントを考えていきましょう。地震が発生したとき、その大きさから「ただごとではない」と感じたそうですが、沿岸部の津波被害を知ったのは数日後だったといいます。ラジオの準備はなく、ワンセグテレビを見たくても、バッテリーが減るのをおそれてすぐには使用しなかったそう。「そればかりか、遠方の親戚や友人から安否確認の電話やメールが大量にきました。これもバッテリーを減らすことになるので、気持ちはわかるけれど避けてほしい」(Oさん・以下同)災害時は伝言ダイヤルが開設されるし、SNS経由で連絡もできるので、直接の連絡はありがた迷惑になるようです。これを機に、Oさん一家は家族がつながるSNSのアカウントを設定。もしものときにはこちらを経由して安否確認をするというルールを作ったそうです。■オール電化ではなくても安心できない電気が止まっても、ガスや水道が無事ならなんとかなる。オール電化の住宅以外ならそう思うかもしれません。しかし、Oさんのようにマンションで暮らしていると、水のくみ上げに電気を使用していることがあり、しばらく水道が使えなかったのだとか。「まだ寒い時期でしたから、水だけでなく灯油も必要でした。それを運ぶための容器はあったけれど、ポリタンクは重くて運ぶのが大変。非常時に備えて軽量タイプのものがあったほうがいいと思います。また、折り畳み式のカートを使っている人がいて、便利そうだったからうちでも買いました」(Oさん)水道が使えないとなると、トイレの問題も発生します。ここで意外と役に立ったのが、猫のトイレ用の砂(猫砂)。近所の親戚が猫を飼っていて、在庫をわけてもらったそうです。人の糞尿に使うには物足りないけれど、「少しでも処理しやすくなるだけで、精神的に楽になった」とのこと。猫砂の処理方法は自治体によって異なりますし、性能も商品によってまちまちですからあえて用意する必要はないでしょう。ただ、自宅にあるなら緊急時に活用できるかもしれませんね。■インフラ再開後も苦難は続く自宅が無事で、インフラが整えば、あとは不自由なく暮らせる! なんて思ったら大間違い。首都圏でも物不足に悩まされたように、物流がストップするとふだん通りの生活を送ることができなくなってしまうのです。「まずは被害の大きい地域への衣食住の確保が優先されるし、お店も被災しているから日用品を買える場所も限られてきます。沿岸部の友人の話では、食料には困らなかったものの、歯ブラシなどは支給されなくて困ったそう。これは私も気づかなかったので、持ち出し袋に入れました」生命の安全が最優先される状況で、歯ブラシを求めるなんて贅沢だといわれてしまうかもしれません。しかし、少しでも衛生的な生活を送りたいと思うのは当然のこと。避難所で支給されない可能性を考えて、自分で準備しておくといいでしょう。■人間の本性がむき出しに!?被災地では誰もが切羽詰まった状況です。まずは自分たちの暮らしを最優先させようと、行列に横入りしようとしたり、情に訴えて物資を分けてほしいと泣きつかれたりと、さまざまな人間の感情を見せつけられたといいます。「緊急時だからこそ、その人の本性があらわれるのかな。でも、近所の人と助け合ったり、しばらく連絡をとってなかった友人が『必要なものがあれば送るよ!』と声をかけてくれたり、人の温かさにもふれることができました」大変なときだからこそ、みんなで力を合わせて乗り切っていく。そのためにも、「面倒な近所づきあいも必要なんだ」と感じたそうです。これはあくまで個人の体験談なので、同じ被災者でも状況や感じ方が異なることはあるでしょう。しかし、知識として覚えておいて損はないはず。自分が同じ境遇に陥る可能性を考えて、非常時に備えていきましょう。
2017年03月05日トヨタ自動車は1日、外部電源供給を通じた「災害に強い地域・社会づくり」を目指し、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」をはじめとした「非常時電源供給」について紹介するWebページを公開した。外部電源供給システムは、エコカーの代表であるハイブリッドカー(HV)の一部車種およびプラグインハイブリッドカー(PHV)、燃料電池自動車(FCV)に設定が可能で、クルマに搭載されたバッテリーからの電力供給で電化製品を動かすことができる。そのため、非常時の電源としてクルマが持つエネルギーを活用することが可能となり、東日本大震災をきっかけに、次世代エコカーを災害時に使用する動きがさまざまな自治体や企業で見受けられるようになってきた。また、近年は異常気象による土砂災害のニュースが目立ったこともあり、ライフラインが停止した際の備蓄として、「食料」だけではなく、「エネルギー」の備蓄も注目されつつある。そこで同社は、今回開設したWebページで活用事例等の情報を随時掲載していく予定だ。例えば、「プリウスPHV」の場合は、AC100V最大出力1,500Wの電力供給が可能で、合計1,500W以下であれば同時に複数の家電を使うことができる。またバッテリー容量が減ると自動的にエンジンが始動して発電するため、フル充電・ガソリン満タンの状態であれば、非常時には一般家庭約4日分(1日あたり約10kWhで換算)の電力を使用することが可能だ。同Webページは、これまでの外部電源供給システムの活用事例として、宮城県警察と豊田市立藤岡南中学校の事例を紹介。宮城県警察では、信号機の稼動や電光表示板の点灯、トラブル発生時に現場での電力使用などを目的とし、2012年にプリウスPHVを12台導入。プリウスPHVのパトカーの外部電源供給システムで信号機を点灯させる訓練も実施されている。藤岡南中学校では、東南海地震を想定した防災キャンプを実施し、プリウスPHVは灯りの確保や炊き出し用家電の電源として活躍した。その他の活動事例は、随時紹介する予定となっている。
2015年09月01日シート類で衛生ケア東日本大震災が起こった3月11日を目前にしたこの時期は、非常時のアイテムを見直す人が多いが、美容用品についても一考してみたい。2月26日、資生堂は「もしもに備え、知って得する美容情報」を発表した。非常時には水不足に陥ることが予想され、お風呂に入れず自分の体臭が気になりがちだ。同情報では、シート類を活用した衛生ケアをすすめている。拭く順番がポイント!上から下へまず、念頭に置きたいのが、便利なシート類は非常時には貴重品であるということだ。いかに効率的に拭くかがポイントとなる。拭き取る順番としては上から下が基本で、顔、首やわきの下などを済ませた後に、足の汚れを拭く。途中で汚れが気になったらシートを裏返して使えば、1枚のシートで体全体を拭くことができる。非常時に役立つアイテム非常用持ち出し袋に、是非用意したいのが「水のいらないタイプのシャンプー」。また、マスクで隠せない眉毛には、削らなくてよい「くり出し式の眉ペンシル」が便利だ。外出先で避難をすることも想定して、持ち歩きバックの中身にも気を遣いたい。ボディシートなど拭き取りシートの他、ハンドクリームやリップクリームなどの保湿剤もあると安心だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・資生堂 ニュースリリース
2015年03月01日非常時に頼りになるのは、夫やきょうだいよりも、親と自分自身――。朝日新聞社の働く女性向けサイト「ジョブラボ」が1~2月に実施したアンケートで、昨年の東日本大震災で身内の安否確認にかかった時間や、帰宅時に困ったこと、震災後に持ち歩くようになったものが明らかになった。働く女性にとって、非常時に本当に頼りになる人は親と自分というシビアな結果も。「非常時に次の人たちをどれくらい頼れますか」と7つの選択肢を挙げ、「とても頼れる」「頼れる」「あまり頼れない」「全く頼れない」のいずれかで回答(有効回答数=1,058)。「とても頼れる」と答えた割合が最も高かったのが、「親(義理も含む)」の34.2%。「パートナー(夫や恋人)」が33.4%で続いた。「とても頼れる」と「頼れる」を合わせた時に最も割合が高かったのは、「自分」で74.8%。「親(義理も含む)」は62.6%、「パートナー(夫や恋人)」が57.5%だった。「きょうだい(義理も含む)」は53.1%と過半数に乗ったが、「近所の人」は32.5%、「友人・シェアハウスなどの同居人」は30.2%と、身内以外は頼りにできないと考える傾向が強かった。「帰宅時に困ったこと、大変だったことは」という問い(有効回答数=524)で、「特にない」と答えた人を除き、最も回答者が多かったのは「混雑していて、なかなか進めなかった」の29.4%。「寒かった」が22.7%で続いた。「最も安否を確認したかった人の安否確認ができるまで、どのくらいの時間がかかりましたか」という問い(有効回答数=878)では、1時間以上と答えた人が6割に。そのうち「3時間以上」という人が35.0%、「1日以上」という人も3.5%いた。被災したかどうかにかかわらず、大震災後に持ち歩くようになったもの、サービスについて尋ねたところ(有効回答数=1068)、最も多かったのは「懐中電灯・LEDライト」で3割弱。2割強が「非常食・飲料水」「携帯電話の充電器や予備バッテリー」と答えたが、4割弱は「特にない」と答えるなど、震災発生当日の気持ちとその後の備えに差があることがわかった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月08日