今月17日に北米公開が予定されていたアクションコメディ映画『マイ・スパイ』が、劇場公開を飛ばしてストリーミング配信されることになった。新型コロナでアメリカのほとんどの映画館がクローズしていることを受けてのもの。アメリカではAmazonプライム・ビデオが配信する。主演はデイブ・バウティスタ、監督はピーター・シガール。コロナの影響で映画の公開が続々と延期される中、ストリーミング直行を判断される作品はほかにも出てきている。ディズニーが5月末に北米公開する予定だった『アルテミスと妖精の身代金』は、Disney+に直行。またパラマウントが今月北米公開するはずだったロマンチックコメディ『The Lovebirds』は、Netflixで配信されることになった。文=猿渡由紀
2020年04月10日音楽ストリーミングサービスSpotifyが、チケットサービスのイープラスとパートナーシップを締結。アプリやサイト上の機能を連携し、ストリーミングからコンサートまで音楽を一貫して楽しめる。両社はそれぞれのアプリやサイトの機能を連携させることで、音楽聴取履歴や嗜好に応じてパーソナライズされたコンサート情報をSpotify上でユーザーに提供できるようになる。気になるコンサートのチケット販売情報は、ワンタップでイープラスのチケット販売サイトで確認でき、イープラスにログインすればその場で直ちにチケットを購入可能に。また、チケット販売サイト「イープラス」のみならず、イープラスが運営する月間視聴者数400万人の音楽情報メディア「SPICE」や各種フェス情報アプリもSpotifyと連動。気になるアーティストの曲はサイトやアプリ上に埋め込まれたSpotifyを通じ、すぐにその場で試聴でき、コンサートや音楽フェスに参加する際の予習はもちろん、これまで知らなかったアーティストの音楽に気軽に触れられるようになる。さらにイープラスの協力のもと、Spotifyでお気に入りのアーティストの音楽を日頃から熱心に聴いているリスナーに対し、そのアーティストに関連する付加価値の高い体験を優先的に案内する「FANS FIRST」プログラムを、日本でも国内アーティストで本格的に開始する。パートナーシップ締結を記念して「Spotify Japan(@SpotifyJP)」と「イープラス(@eplusjp)」のツイッターアカウントでは、8月16日23時から開催する「Spotify on Stage in MIDNIGHT SONIC」のチケットプレゼントキャンペーンや、フェスやコンサート、これからの行楽シーズンを楽しむためには欠かせない必須アイテムが入ったフェスキットのプレゼントキャンペーンを実施。詳細はSpotifyのツイッターアカウントにて案内される。
2019年07月31日ワクワク、ドキドキ、だれもが音楽の楽しさを体で感じ、表現できる「サラダ音楽祭」。例年2日間だった同音楽祭が、今年は9月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)の3日間に拡大し開催。さらに2日間のスペシャルコンサートも9月19日(木)、10月27日(日)に行われる。【チケット情報はこちら】東京都交響楽団が奏でる豊かなオーケストラ・サウンドとともに「歌う!聴く!踊る!」=Sing and Listen and Dance!!(SaLaD=サラダ)をテーマに催されるサラダ音楽祭は、0歳の赤ちゃんや好奇心旺盛なお子さん、音楽で心を震わせたいすべての大人たちにとって、きっと特別な体験となること間違いない。今年はシアターイースト、シアターウエストでも新企画がスタートする。サラダ音楽祭のメイン会場となるのは、池袋の東京芸術劇場。およそ2000の客席が並ぶ大きなコンサートホールでは、音楽祭のメインとなるふたつのコンサートが行われる。ひとつは「赤ちゃんOK! 歌ってOK! 踊ってOK!」とOKづくしのコンサート「OK!オーケストラ」。0歳の赤ちゃんから参加できるこのコンサートでは、ディズニーやスタジオジブリの作品でおなじみの名曲や、1度は聴いておきたいクラシックの傑作をプログラミング。そして、指揮者体験・合唱体験コーナーでは大野和士さんが指揮する、都響の本格的な演奏を、ホールで体いっぱいに感じ、一緒に歌ったり踊ったりできるコンサートだ。もうひとつは、その名も「音楽祭メインコンサート」。今年はシェイクスピアの名作を題材にした劇的交響曲《ロメオとジュリエット》がメイン・メニュー。ステージいっぱいに広がる大編成のオーケストラと、バレエや歌で華やかに繰り広げられる生のパフォーマンスを、たっぷりと楽しめる。さらに今年は東京芸術劇場が世界に誇る巨大なオルガンや、ハンディキャップを抱える子どもたちが生き生きと表現する「ホワイトハンドコーラス」が活躍するコンサート「オルガンでLet’s SaLaD!」も開催。またシアターイーストではスイスのバーゼル歌劇場からやってくる「ベイビーオペラ『ムルメリ』」という赤ちゃん向けの企画もあり、多彩なラインナップだ。音楽会は初めてというお子さんも、コンサート会場に足を踏み入れるのは慣れていないという大人の方も、心配はご無用。着心地のいい服装で、リラックスして会場へ。大ホールの空間に放たれる響きの迫力、奏者たちの生き生きとした表情を、ぜひ体感してほしい。文:飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)
2019年07月08日Spotifyでは、セカイ ノ オワリ(SEKAI NO OWARI)がこれまでに発表した全シングル&アルバム曲のストリーミング配信を1月18日からスタートした。Spotifyでは新たにSEKAI NO OWARIの名曲やヒット曲を集めたプレイリスト「This Is SEKAI NO OWARI」を公開中。その中には、Spotifyユーザーのためだけに録音・公開された坂本九の名曲「Sukiyaki」のカバーも収録されいるのでチェックしてみて。This Is SEKAI NO OWARIまた、2月11日までの期間限定で、東京・渋谷のマグネット バイ シブヤ109(MAGNET by SHIBUYA109)の6階にある「#BCTION free wall」へ、SEKAI NO OWARIとコラボレーションしたウォールアート(2.35m×5m)を展示している。期間中は、SEKAI NO OWARIの曲がSpotifyで手軽に楽しめるコードが付いたオリジナルステッカーが先着2,000名にプレゼントされる。さらに、壁画の前で写真を撮り、Twitterまたは、Instagramに「#セカオワ_onSpotify」 を付けて投稿した人の中から2名にサイン入りミニ色紙のプレゼントも。
2019年02月05日歌手・三浦大知が初のベストアルバム『BEST』を7日にリリースした。これを記念し音楽ストリーミングサービスで全楽曲を配信すると共に、Spotifyではある"仕掛け"を用意した。これは、Spotifyが「『BEST』と連動して音楽ファンにユニークな音楽体験」を届けるプログラム。『BEST』に収録された「DIVE!」をはじめとする対象曲をSpotify上で再生すると、再生中の画面にオリジナルのループ動画が表示される。今のところ、iPhoneのみで利用可能(最新のiOSとSpotifyアプリのアップデートが必要)。このプログラムは、海外ではミーゴスやビョークなど一部のアーティストで実施されてきたが国内アーティストでは初。音と映像を通じ、"アーティスト・三浦大知"の世界観に没入することができる。なお、Spotifyでは三浦の代表曲を集めたプレイリスト『This is: 三浦大知』も公開されている。
2018年03月08日2人組音楽ユニットのDREAMS COME TRUE(以下ドリカム)が、18枚目となるアルバム『THE DREAM QUEST』を10日にリリースし、音楽ストリーミングサービスではSpotify限定での配信を同日よりスタートする。世界で1億4,000万人以上のユーザーに利用されているSpotify。このタイミングに合わせ、日本では最大規模となるキャンペーンを展開する。今回のアルバムに先立ち、ドリカムがこれまでリリースしたすべてのシングルとオリジナルアルバムを、1日から配信している。また、ドリカムの魅力を伝えるべく、さまざまなプレイリストを企画。代表曲を集めたSpotify公式プレイリスト「This is:DREAMS COME TRUE」をはじめ、メンバー2人(吉田美和・中村正人)がセレクトしたプレイリスト、ドリカムファンを自認する各界の著名人たちが選曲するオリジナルプレイリストを順次公開する予定となっている。そのほか、国内で初めてのブランドCMを制作。『THE DREAM QUEST』の収録曲「世界中からサヨウナラ」を使用したCM「今のサントラ・犬の散歩」編が10日から全国で放送される。「その曲が、キミを非日常へ連れていく」をテーマにした本CMは、海辺で犬を散歩させながら悲しげな表情を見せていた女性が、Spotifyで同曲を聴くと気分が晴れやかになるというストーリー。CM以外でも、全国規模でのデジタル広告、屋外広告を展開する。
2017年10月02日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第3回目は、ドイツで2年間の留学経験を持つトランペット奏者の瀧本雅文さんに、留学前と後で変わった音楽に対する価値観の変化を教えていただきました。変化①演奏を聴きにきてくれた人への想い【大人の音楽LOVER♪】vol. 3harako音楽に対する理解の違いは、地域や国によってあるものですか?瀧本さんかなりあると思いますよ。日本とヨーロッパで大きく違うと感じたのは、音楽や芸術がいかに生活の中にあるかどうかですね。ヨーロッパでは、ストリートミュージシャンが本当にたくさんいて、技量がある、ないに関係なく、チップを入れて “まずは聴いてみよう!” と言う、トライ精神が強いです。いっぽうで、日本は興味がある人や、名が知れた人の演奏を聴きに行く習慣がベターな気がします。だからこそ、日本に帰国後、演奏を聴きに来てくれた人に対しては、何か気持ちの変化を持ち帰って欲しい!と、心から感じるようになりましたね。日本にヨーロッパの習慣をいきなり取り入れる、と言うのは非現実的かもしれませんが、演奏者側が意識を変えることはできると思うんです。変化②環境や人を変えるより、自分が変わることharako留学する目的って、環境を変えてみたい!という動機だったのでしょうか?瀧本さん私も最初はそういう考えでしたが、現地で生活していくうちに、考えが変わって行きました。「日本ではなく外に出てみたい! 環境や関わる人を変えてみたい! 」と言う気持ちが先行していたのですが、徐々にむしろ逆なんじゃないか?って、思うようになったんです。始めは、新しい環境や周りの人たちにワクワクしていたのですが、やっぱり自分は日本人にかわりはない。そんな気持ちになってからは、結局は自分が変わらないと、いくら留学しても、自分は自分のままだと思うんですよ。確かに初めての土地や環境、言語も不安が全くなかったか?と聞かれたら、内心はいろいろ葛藤がありましたよ。でも、自分の殻をどんどん破ることが、ひと皮向けて日本に帰ることができた要因だと思います。変なところで勇気がある性格だから、自分から積極的に行動したり、現地ではアクティブにアンテナを常に張っていたのは確かですね。でも、日本に帰ってきたら、留学前に比べて謙虚さが減ったよなー!なんて先輩に言われることもしばしば……(苦笑)。でも、僕は良い傾向だと思っていて、ベルリンで自己開示をすることが、培われたと思ってポジティブに捉えていますよ。変化③複数の先生につくことで見える、本当の方向性harakoレッスンは、どんなスタイルだったんですか? 日本だと、ひとりの先生につくという風習があると思うのですが……。瀧本さん確かに。日本では、複数の先生につくのがNGという、暗黙のルールがありますよね。門下から抜けてはいけない! みたいな……。でも、留学中ついた先生は、ベルリンで二人、ハンブルク一人、アウクスブルク一人。決して、ひとりだけにレッスンをしてもらったわけではないんです。確かに、アンブシュアや息の入れ方など、ひとりひとりのレッスン内容に多少の違いがあり、少し戸惑いました。しかし、多方面からの意見が聞けて、先生方が助言してくださったことを総合して取り組むことによって、自分の足りない部分を成長させてもらえましたね。それは、経験や知識として今も活かせていて本当に良い勉強になりました。あと、日本の学生は、同じジャンルの奏者でも、異なる音色が濃く出ることがあります。いっぽうで、ドイツでは、どのジャンルであっても、互いに調和の取れる同じ音色になっていくんですよ。日本のレッスンではこの曲を完成させよう!と、奮起する傾向が強いですが、ドイツのレッスンは、個々の奏者のトランペットをピアノのような完成されたものにすること。自由自在に楽器を操ることに力を入れ、音楽表現を柔軟に取り組めるようにする指導法が、印象的ですね。harakoピアノのように音が揃う段階まで技量が上がれば、あとは個々の感性で勝負なんですねー!実際に現地でしか味わえない、音の感覚の感想が聞けて大変貴重です……。「音楽=内面」で作られるharako留学に行って一番良かったな、と感じるポイントはどこですか?瀧本さんベルリン留学での収穫は、楽器のテクニックや演奏の向上より “内面を磨く” と言う部分が、大半を占めていると思います。完成された音楽を聴いていると、それに近づきたい! と思う気持ちが先行して、表面的なテクニックを磨こうとしがちだけど、根本的な解決策はそこではないことを深く学びました。教養や考え方、心の中が音になって現れるような感覚。僕は、普段から映画や絵画鑑賞をよくするんですが、ベルリン留学は、自分にとってまさに映画の世界に浸っているようでした。自分の内面に入り込んで、将来を考える良い時間になったと思います。ディズニーやジブリなど、音楽と映画が合わさった世界が大好き!という瀧本さん。留学先の経験が、さらに内面を磨く要素になったと、キラキラした眼差しでお話されていました……!今回の音楽LOVERは……♪瀧本 雅文さんトランペット奏者♪音楽を、ひと言で表すと?「もう一人の自分」千葉県船橋市出身、武蔵野音楽大学卒業。4歳からリトミック、7歳からピアノを始め、10歳からトランペットを始める。14歳の時に吹奏楽連盟個人コンクールで金賞受賞。中学時代より指揮、高校生から編曲、作曲を独学で始める。大学入学時、福井直秋特別奨学金を得る。在学中より、多岐に渡り活動を始めるのと同時に、学校指導、個人レッスン等後進の指導にも精力的にあたっている。卒業後、単身でドイツに渡り研鑽を積み、クラシック音楽を中心にジャズ、ロック、ポップス等の演奏活動も行う。今までに、井上雄二、Tamás Velenczei、Prof.Konradin Groth、Miroslav Kejmar、Prof.Uwe Kleindienst に師事。また、Miroslav Kejmar、Prof.Konradin Groth、Andre Schochのマスタークラスに参加。(C) marrio31/Gettyimages(C) Mercedes Rancaño Otero/Gettyimages(C) Teraphim/Gettyimages
2017年08月18日ネット配信、音楽動画、ストリーミング…音楽カルチャーが日々進化。みんなどんなふうに楽しんでる?新しい音楽の楽しみ方について、anan総研のアンケート結果を発表します!Q. 新しい音楽を手に入れるなら?A. 動画共有サイト(YouTubeなど)を利用…41%、定額制ストリーミングサービスを使う…18%、ネットで購入してダウンロード…17%、CDをレンタルする…12%、CDを買う…8%、その他…3%、友人・知人にCDを借りる…1%ネット系のツールを合計すると76%。なかでも動画共有サイトが人気。「今はほとんどの曲が動画共有サイトにアップされていて、しかも無料なのだから多数派を占めるのは納得です。ストリーミングも手頃さで飛躍」(音楽プロデューサー・福嶋麻衣子さん)Q. どんな方法で音楽をディグってる?A. インターネットで人気曲を検索…49%、音楽情報番組を見る…23%、その他…13%、ストリーミングサービスで見つける…11%、CDショップで試聴する…4%新しい音楽を探す方法もやっぱりネットがトップ。「なかでもYouTubeを使っている人が圧倒的。今流行っている曲を検索すると、あとは似たカテゴリーのものがどんどん引っかかり、自分好みの音楽が一瞬にして手中に」(音楽ジャーナリスト・鹿野淳さん)Q. 定額制ストリーミングサービスは、何を使ってる?A. Apple Music…39%、LINE MUSIC…20%、Spotify…18%、AWA…12%、Google Play Music…5%、その他…6%「海外の音楽を厚く聴きたい人や、もともとiPhoneの人が、Apple Musicを使っている印象。あとは海外系ではSpotifyも、勢いがあります。邦楽を聴いたり、友達と音楽をシェアしたい人はLINE MUSIC」(福嶋さん)Q. 普段、音楽を聴く頻度は?A. ほぼ毎日…66%、週4~5日…15%、週2~3日…10%、週1日…4%、月に2~3日…3%、全く音楽を聴かない…2%今どきの女子は音楽をよく聴くことが判明。「とはいえコアな音楽ファンというわけではなく、ネットで気軽に聴ける環境が整ったことで、BGMのように音楽を生活に自然と取り入れている人が多い表れだと思います」(鹿野さん)Q. どんな時に音楽を聴く?(複数回答)A. 通勤中…22%、家で暇な時間…17%、仕事中…12%、散歩中…11%、家事の最中…10%、その他…7%、運転中…6%、夜寝る時…6%、朝起きた時…6%、食事中…3%音楽と向き合うというより、聴き流している人が多い模様。「だからこそ、作り手側には1曲で耳を引く楽曲作りが求められます。その意味で、今は一曲一曲に趣向が凝らされている、聴きごたえのある曲がそこかしこに」(福嶋さん)Q. よく聴くジャンルは?(複数回答)A. ポップス…27%、ヒップホップ…11%、R&Bやソウル…11%、ダンス・クラブミュージック…11%、ロック…10%、クラシック…7%、アニメソング…7%、ジャズ…4%、その他…4%、サントラ…3%、ハードロック・メタル…2%、歌謡曲…1%、フォーク…1%、レゲエ…1%多数派はポップスとはいえ、ジャンルを意識していないのが実情ではと2人とも分析。「最近は、耳なじみのいい曲が好まれる傾向があるので、もしかしたらそれを全てポップスと捉えているフシもあるかも」(福嶋さん)Q. リピートの多いアーティストは?A. テイラー・スウィフト、ブルーノ・マーズ、アリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバー、ONE OK ROCK、水曜日のカンパネラ、宇多田ヒカル、サカナクション、Yogee New Waves、tofubeats、Suchmos、米津玄師鹿野 淳さん音楽ジャーナリスト。音楽雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』の編集長などを経て独立。出版社「FACT」を設立し、音楽雑誌『MUSICA(ムジカ)』を発行。毎年GW開催のフェス「VIVA LA ROCK」のプロデューサーとしても知られる。福嶋麻衣子さん音楽プロデューサー。もふくちゃんの愛称でも知られ、「PUFFY」や「でんぱ組.inc」などの楽曲プロデュースおよびクリエイティブを担当。最近は、サウナについてのトークショーにも登壇するなどサウナにどハマり中。※『anan』2017年8月9日号より。イラスト・Cheeeee!!!文・保手濱奈美間宮寧子(by anan編集部)
2017年08月05日フェスティバル規模の演奏会や著名な指導者による音楽クリニックを展開する、過去に類を見ない世界初の音楽の祭典「東京国際音楽祭」が2018年に開催される。本大会に先駆け、「東京国際音楽祭 プレ大会」が、5月5日(金・祝)・6日(土)に東京ビッグサイトとイーストプロムナード 石と光の広場で開催されることが発表になった。東京国際音楽祭プレ大会 チケット情報「東京国際音楽祭」は、吹奏楽、マーチング、オーケストラ、弦楽合奏、合唱、Jazz and Popsの6つの音楽ジャンルにおける国内外のトップクラスが集結し、フェスティバル、クリニック、コンテスト、展示、会議など、音楽に関する様々な取り組みを通じて、音楽文化の魅力を伝える新しい試み。5月のプレ大会は、レセプションホール(1F)と国際会議場(7F)で演奏会やシンポジウム、3つの会議室(6F)で楽器別クリニック、イーストプロムナードでマーチングが同時進行でおこなわれる。クリニックの講師には、南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団に15年間首席トランペット奏者として在籍した山本英助や、ジャズサックス奏者の松元啓祐らが決定。演奏会には、数多くの音楽従事者を輩出している幕張総合高校、東海大高輪台高校の出演も決定した。チケット発売中。
2017年04月20日音楽療法とは?出典 : 音楽療法とは、音楽のさまざまな力を利用して、対象者が抱えている困りごとの改善を促したり、よりよい生活を送ったりすることができるようにアプローチする療法です。日本音楽療法学会では、次のように定義しています。音楽療法とは、音楽のもつ生理的・社会的・心理的はたらきを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的・計画的に使用することです。ここでいう「生理的・社会的・心理的はたらき」とは、以下のことを指します。・生理的働き:音楽を通してリラックスしたり興奮したりする状態をもたらすはたらき・社会的働き:コミュニケーション手段(言葉・表情・身振り・まなざし)を引き出すはたらき、人間関係の形成を促すはたらき・心理的働き:ストレスや不安を軽減するはたらき音楽療法は、音楽療法士という資格をもった音楽療法の専門家が行います。対象者の目的に合わせたプログラムを組み、音楽を演奏したり対象者が音楽に触れる手助けをしたりします。音楽療法では、対象者が音楽を学ぶことを目的としているわけではありません。音楽療法の目指すところは、音楽をきっかけにソーシャルスキル(コミュニケーション・社会性など)を習得できるよう促したり、心身の発達を援助したりすることです。音楽療法の現状出典 : 現在の日本では、音楽療法は未だ発展途上の段階です。保険の適用や法整備はまだ実現されておらず、資格も国家資格ではなく、日本音楽療法学会をはじめとしてさまざまな団体や自治体が民間資格として打ち出しています。加えて音楽療法士の資格のみで就職するには難しく、非常勤での雇用が常勤より多いのが現状です。一方、現在の音楽療法の発祥の地と言われるアメリカでは、音楽療法は日本より普及しています。民間の保険が導入されているため、保険会社の了承を得られれば保険給付を受けることもできます。アメリカでも音楽療法士の資格は民間資格ではありますが、日本と違ってアメリカ音楽療法学会American Music Therapy Association (AMTA)が資格を一括管理しているため、音楽療法士という社会的地位は日本と比べるとしっかりと確立されています。音楽療法士の資格を取得しても、就職枠をめぐる競争は激しいですが、就職形態は常勤の形態が多いようです。参考:音楽と人間との新しい関わり~音楽療法とその周辺~資格や制度ではアメリカと差異がありますが、日本における音楽療法そのものは、高齢者施設、児童施設、病院などの、福祉・教育・医療分野などを中心に積極的に取り入れられてきています。ほかにもメンタルヘルスケアや、精神保健、健康の維持のためにも応用されるなど、幅広い分野で活用されています。音楽療法の対象は?出典 : 音楽療法はだれが受けられるのでしょうか。音楽療法では心身の障害の回復だけでなく、機能の維持改善、行動の変容、生活の質の向上を目的としています。それゆえ、その対象者は幅広くいます。・身体・発達障害児(者)・精神障害者・認知症を患う高齢者・終末期の患者・不登校、引きこもりの児童や生徒これは一例であり、音楽療法はさまざまな場面で、さまざまな人に利用されています。とくに子どもにとって音楽は親しみを持ちやすく、また非言語表現であるために受け入れられやすい傾向にあります。発達障害のある子どもも、楽器の音やさわり心地、リズムに合わせて動くことに興味をもつことが多く、そのため療育の一環として音楽療法を取り入れることは子どもにとって良い刺激となるかもしれません。そこでここからは、発達障害のある子どもが音楽療法を受ける場合の目的、また具体的にどんなことをするのかに関してご紹介します。発達障害のある子どもが音楽療法を受ける目的は?出典 : 音楽療法を受けることは、発達障害のある子どもにとって、どんなスキルの成長、症状の改善が見こまれるのでしょうか。ソーシャルスキルとは、人が社会で生きていくうえで必要な技術のことを言います。例えば、ルールを守る、あいさつをする、他の人の気持ちを考えながら会話をする、などが挙げられます。通常、このソーシャルスキルは人との出会いや関わりの中で無意識に身につけていくことが多いのですが、発達障害のある子どもの場合、ソーシャルスキルのスムーズな獲得が難しい場合があります。音楽療法においては、音楽療法中の音楽療法士とのやりとり、その場で一緒に音楽療法を受けている子どもとの関わりの中で、他の人との関わり方や協調する必要性などを肌で感じられるような環境をつくり、ソーシャルスキルの獲得を促します。発達障害のある子の中には、運動機能の発達がゆっくりであったり、年齢相応の運動機能の獲得につまづきがある子どももいます。運動機能でのつまづきといっても、姿勢を一定時間保つことができない、手と手、手と目、足と手などの個別の動きを一緒に行う協調運動ができない、変化にすぐ反応して動く即時反応がうまくできないなど、子どもによってどんな動きが苦手なのか異なってきます。音楽療法では、子ども一人ひとりを見つめ、何ができるようにするかという目標設定と振り返りを細やかに行うことで、子どもそれぞれの苦手を伸ばしていけるようなプログラムづくりをします。運動機能に関して困りごとのある子どもに対しては、歌詞に合わせた振りをつけながら歌を歌う、リズムに合わせて簡単なダンスをするというような活動をプログラムに組み込み、運動機能が伸びるよう促します。歌ったり、楽器を演奏したり、ダンスをしたりと、音楽は自己表現力が求められる場面が多くあります。音楽療法を通して、自分から何かを表現することへの苦手意識を減らしていく、想像力を豊かにしていくことが期待できます。発達障害のある子どもの中には、なかなか発声・発語がうまくいかない子どももいます。そのような子どもに歌や楽器の音を聞かせることで、子どもへの刺激となり、発声や発語を促すきっかけになると考えられます。このように、発達障害のある子どもへの音楽療法には、たくさんの目的があります。また、実際に発達障害のある子どもの療育に音楽療法を取り入れて、はさみの使用やひも結びなどの細かな手先の運動能力が向上したり、発語回数が増えたりしたという結果が出た事例もあります。自閉症児における音楽活動を介した支援の効果について―自閉症児に対する行動療法的音楽療法の事例を通して―倉田裕子・安部博史著知的障害児における音楽療法の事例研究―音を使用したケアデザイン―長田 有子著ただここで注意したいことは、子どもそれぞれの特徴や性格、また音楽療法に何を望むかによって、変化が出るまでの期間や変化の程度が変わってくるということです。音楽療法を始めてすぐ、子どもに目に見える変化が表れるということはなかなかありません。保護者としては、音楽療法に子どもがどのように取り組んでいるかをよく理解し、音楽療法士とも細かく情報共有をすることで、子どもの成長を長い目で見守ることが重要です。音楽療法って具体的にどんなことをするの?出典 : 音楽療法には活動内容や一緒に受ける人数によって以下の種類に分けられます。音楽療法が行われる施設や音楽療法士の数、そして音楽療法の対象となる子どもにあった方法が適用されます。・能動的音楽療法能動的音楽療法では、子ども自身が音楽活動を行います。例えば歌を歌う、楽器を演奏する、ダンスなどの身体を使って音楽に触れる、作詞・作曲をしてみる、といったことをします。・受動的音楽療法受動的音楽療法では、音楽鑑賞、つまり子どもに音楽を聴かせることを主な活動としています。リズム性の強い音楽を聴かせることで子どもの感情表出を促したり、反対にゆったりとした音楽を聴かせることで緊張をほぐしたりします。・個人音楽療法子ども1人に対し、音楽療法士1人が向き合い、音楽活動を行います。子ども一人ひとりがこれまでどのように音楽とかかわってきたか、どのように生活していてどんな困りごとがあるのか、好き嫌い、ニーズなどを考慮して、その子どもにあった療法内容を検討できるうえに、 きめ細かい対応が可能です。・集団音楽療法5人以下の小集団から、50人以上の大集団などさまざまな人数で行います。集団音楽療法では、他の子どもと一緒に音楽活動をすることで、集団の中で行動するときに必要な社会性や協調性を育てることが期待できます。実際の音楽療法の現場では、個人音楽療法×受動的音楽療法、集団音楽療法×能動的音楽療法などのように、子どもに合わせて、一緒に音楽療法を受ける人数と活動内容との組み合わせを決めます。・リトミックを取り入れた音楽療法また、「リトミック」という音楽教育方法を音楽療法に応用して使っているケースもあります。リトミックとは、リズム運動を音楽活動に取り入れ、子どもに音楽を体感させることで感受性や想像力を高めることを目的としている教育方法です。あくまでもリトミックは教育方法、音楽療法は治療法です。この点を正しく理解したうえで、子どもに合う音楽療法を選択しましょう。『音楽療法総論』渡辺恭子著風間書房出典 : では、音楽療法は実際どのように行われるのでしょうか。音楽療法を実施するうえでは、「子どもが興味を持たないことを無理やりはさせない」ということを基本的な考え方としています。子どもが「やってみたい」と思えるような音楽活動を音楽療法士が提案し、子どもの興味に寄り添って実践しているのです。◇音楽療法の流れ1. 情報収集、子どもの今の状態を知る・対象の子どもを細かく観察し、どのような困りごとを抱えているのかを把握したり、保護者から子どもの普段の様子などの情報を得たりすることで、子どもの現状を把握します。また、幼稚園や保育園の先生、学校の先生、主治医からの情報提供、医学的・心理的検査などの実施を通して、対象の子どもに対する情報を集めていきます。2. 目標設定子どもの現状や集めた情報を総合的に判断し、音楽療法を通して子どもに何を実現させるか、何を育ててあげたいかといった目標を設定します。合わせて、目標達成のための手段や手順も考えます。3. 音楽療法の実施情報収集や目標設定などの事前準備ができたら、実際に音楽療法を対象の子どもに行っていきます。音楽療法では、現場で対象者と行う音楽療法活動をセッションと呼びます。設定した目標のもと、音楽療法士はセッションを円滑に進めつつ、個人・集団に関わらず子ども一人ひとりをしっかり観察します。そして、ちょっとした変化も見逃すことなくほめてあげるよう心がけます。また、セッションの様子はビデオなどで記録したり、筆記で残したりします。4. 振り返りセッションを通して子ども一人ひとりの目標設定や与えた課題が適切であったかを振り返ります。1セッションでの反省などをどう生かすか、どう改善していくかを念頭に今後の取り組みを考え、次のセッションへの準備に取りかかります。音楽療法を受けるには出典 : では、音楽療法を受けたい場合、どうすればよいのでしょうか。実施施設や実施までの仕組み、費用についてご紹介します。◇音楽療法を実施している施設社会福祉法人や特定非営利活動組織(NPO)が運営する障害児入所・支援施設や発達支援施設、デイサービスセンターなどで音楽療法を実施している施設があります。参考:音楽療法を実施している施設◇音楽療法を実施している病院病院では、小児科、精神科、リハビリテーション科で音楽療法が受けることができます。webサイトで受診科など明示している病院もあります。参考:音楽療法を実施している病院施設・病院どちらを選ぶにしても、音楽療法士が常勤なのか非常勤なのか、ボランティアとしての実施者がいるのかどうか、受けられる頻度、1回の療法時間などを確認したうえで施設や病院に連絡をしてみましょう。とりあえず見学してみたい、という希望があれば受け付けている施設・病院もあります。また、音楽療法を実施する前に、会員登録や子どもの状況把握のための面接といった機会を設けている施設や病院もあります。どの施設・病院で、どの種類で音楽療法を受けるかによってかかる費用は異なってきます。例として、福祉施設・病院それぞれでの音楽療法に具体的に必要な費用を紹介します。ある福祉施設では、1回あたり700円~1030円で利用できます。MOYO【音楽療法推進センター/児童発達支援多機能型事業所】18才『未満』の方は児童発達支援事業所の下記3事業を利用することができます。◎児童発達支援事業利用料:約845円/1回◎放課後等デイサービス利用料:約700円/1回◎保育所等訪問支援利用料:1030円/1回*利用者さんの所得状況により、利用者負担額に上限が設けられています。*その他変更や加算により料金が変更になる場合があります。18才『以上』の方は研究事業として音楽療法を受けることができます。個人セッション3500円から(1セッション30分)障害のある子どもが福祉施設で音楽療法を受ける場合は、児童福祉法に基づき、障害児給付費の対象として、国や自治体から費用負担が受けられます。各市区町村ごとにサービス利用料の月額上限を定めている場合が多いため、世帯収入などによっても自己負担額が変わってきます。加えて教材費、施設外活動費などの活動に必要な実費がかかる場合もあります。以下のサイトにて、福祉施設で音楽療法を受ける一例として、放課後デイサービスで実施されている音楽療法に参加する場合に、障害児給付費がどのように適用されるかを紹介しています。そのほかにも、音楽療法はさまざまなサービス・事業の一環として行われていて、それぞれ費用補助が異なってきますので、実際に音楽療法を利用する前によく確認しましょう。障害者福祉:障害児の利用者負担厚生労働省また、病院では自由診療の項目として「音楽療法は1回いくら」等と明示しているところもあります。病院ごとにそれぞれで費用は異なってきますが、個人で利用するのか、集団で利用するのかなどで細かく料金設定をしている場合があるようです。事前にホームページで調べてみたり、直接医師や音楽療法士に聞いてみたりすることをおすすめします。参考:筑波こどものこころクリニックホームページ音楽療法を受けた体験談出典 : 現状、日本ではまだまだ音楽療法は普及段階にあります。それゆえ、音楽療法に興味はあるけど受けるかどうか迷っている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。ここでは実際に音楽療法を受けた、という保護者の体験談をご紹介します。次男が自閉症で、月二回程度音楽療法を受けてます。次男のような典型的な自閉症の子から、高機能の子、ダウン症の子、自閉症でもダウン症でもない知的障害の子で運動機能面の発達の遅れもある子等が一緒に受けていて、年齢も様々で、次男は年中の終わり頃から通い始めこの四月から三年生ですが、年中の頃から上は小学六年生の子まで一緒に受けてます。次男が受けているものは、見た感じとしては一般的なグループ療育の課題が、全て音楽に関わったものといった感じです。先生(音楽療法士)が楽器を演奏してそれに合わせて体を動かしたり声を出したりといったことと、楽器を演奏するといったことを組み合わせて課題になっていて、障害の状態や年齢に合わせて課題を若干変えたり、子供同士の組み合わせを工夫したりといった形でやってます。数を数えながら楽器を叩いたり、フリップに書かれていることを読んでそのとおり演奏したりもします。太鼓やマラカスのような良く見る楽器から、普段あまり見慣れない外国の楽器、ちょっと特殊な楽器、洗濯板やコップのような楽器以外のものなんかもつかっています。セッションでは毎回息子の行動に関する目標を立て、それを達成するために音楽療法士の先生方がセッションをアレンジしてくださっています。目標は様々で、例えば「気持ちの切り替えができるようにする」「先生の真似をしてみる」「順番を待てるようにする」「アイコンタクトをしてみる」などです。「話すときは顔を見なさい!」と頭ごなしに叱ったところでパニックを起こしてしまうだけ。音楽療法のセッションの間は、音楽を演奏したりゲームをしたりする中で、ふっと子どもが音楽療法士の顔を見る瞬間を作るのです。その瞬間を療法士は見逃しません。すぐに褒めてくれるのです。こういったセッションを繰り返すことで、息子は自然にアイコンタクトが出来るようになりました。まとめ出典 : 音楽療法とは、音楽という非言語的アプローチを用いて心身の発達を援助したり、より豊かな生活を送ることができるようにしたりする療法です。音楽という楽しみながら参加できる活動なので、子どもにとっては遊びの延長のような感覚でさまざまなスキルを身につけることができます。音楽療法という療育方法は、日本ではまだまだ発展途上にあることも事実です。ですが、音楽療法によって発達障害がある子どもの困りごとが改善されたという声も多くあり、これからもっと利用されていくであろう療法の一つでもあります。保護者が音楽療法について理解することで、子どもによりよい療育機会を提案することができ、療育の選択肢を増やすことにつながります。そのうえで、子どもの「やりたい」という気持ちに寄り添うことを大切にしながら子どもの成長をサポートしていきたいですね。
2016年12月27日歌手の桑田佳祐のが、7月16日に放送されるTBS系音楽番組『音楽の日』(14:00~29:00)に出演することが14日、明らかになった。計12時間を生放送で送る今年の『音楽の日』は、「ツナグ」というテーマで放送。すでに87組のアーティストの出演が決定しているが、このたび、桑田佳祐の出演が決定した。数々の名曲を世に送り出してきた桑田。先月末にもソロとして約3年ぶりのシングル「ヨシ子さん」をリリースし、60歳を迎えた今なお衰えることない音楽への情熱を日本中に"ツナグ"。番組では、スペシャルユニットやテレビ名曲メドレー、さらに、5元同時生中継による300人の大合唱などを予定。司会は、6年連続のコンビとなるSMAPの中居正広と安住紳一郎アナウンサーが務める。(C)TBS
2016年07月15日音楽がキーとなる映画作品の上映イベント「観る音楽、聴く映画」が、4月24日(日)に下北沢レインボー倉庫にて開催される。映画と音楽が交差し、様々な交流ができる空間を目指し開催される同イベント。音楽がキーとなっている短編・中編映画やミュージック・ビデオの上映をはじめ、DJ(音楽)とVJ(映像)のコラボレーションや、監督とミュージシャンのトークなどを通して作品の魅力を深めることができる。上映作品には、様々なミュージック・ビデオに出演しているモデルのアリスムカイデ主演の『H◎LE』や、「plenty」の楽曲にインスパイアされて作られた『東京』などの短編映画・MV作品がラインアップ。さらに、「COUNTRY YARD」のミュージック・ビデオ「Starry Night」の続編をイメージした『眩しくて見えなかったから長い瞬きを繰り返した』の監督であり映像作家の池田圭と、映像クリエイターで日本初の野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」の代表・佐藤大輔のトークや、「MOOSIC LAB2016」に参加することが決まった劇団「□字ック」主宰の山田佳奈が初監督した『ワールドワールド ワールド』の上映と、「THEラブ人間」の金田康平とのトークも行われる。当日は、雑誌「なんとなく、クリティック」「nu」「DO」の編集者3人によるリトルプレス「なnD」第4号や、2015年9月に発刊された旅行誌「モウタクサンダ・マガジン」の販売をはじめ、フォトブース、展示、フード・ドリンクコーナー、オリジナルカクテルが用意される。「観る音楽、聴く映画」は。4月24日(日) 14:00~21:00まで下北沢レインボー倉庫にて開催。料金は2,000円(+入場時1ドリンク500円)。(text:cinemacafe.net)
2016年04月23日Googleは18日、メディア ストリーミングデバイス「Chromecast Audio」を日本国内で販売すると発表した。19日にGoogleストアや家電量販店などで発売する。価格は税込4,980円。スピーカーと接続して、無線LAN経由で音楽をストリーミングする端末。「Google Playミュージック」や「AWA」といったキャストに対応アプリの音楽やラジオ番組といった音声コンテンツをストリーミングすることができる。また「ゲストモード」により同一LAN内にある複数のデバイスからペアリングすることなく「Chromecast Audio」を操作できるほか、複数の「Chromecast Audio」がある場合には、それぞれをまとめてグループ化して同じコンテンツの再生が可能だ。このほか、コンテンツの再生中は、ブラウジングや通話などほかの操作も行える。操作デバイス側の対応OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Android 4.1以降、iOS 7.0以降。通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN。本体のインタフェースは、3.5mmミニ×1、RCA×1、光デジタル端子×1。電源はACアダプタで、本体のmicroUSBポートにつないて使用する。本体サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は30.7g。本体カラーはブラック。
2016年02月18日App Annieは12月2日、音楽ストリーミングアプリの市場トレンドと今後の傾向を分析したレポート「世界に波及する音楽業界の変革 - 音楽ストリーミングアプリ市場レポート」を発表した。同レポートでは、音楽ストリーミングアプリを「アクティブユーザー数」や「ダウンロード数」「収益データ」に基づいて分析。これによると、世界の音楽ストリーミングアプリ市場において、Spotifyが市場をリードする一方、アジア地域の市場では、日本はLINE MUSICやAWA Music、中国はQQMusic、台湾はKK BOX、韓国はMelOn、インドはSaavnとGaanaが人気になるなど、現地のストリーミングサービスが優勢を保つという傾向が見受けられるという。また、全体として、ダウンロード・収益・アクティブユーザーので各ランキング上位10位を前年と比較すると、ダウンロード数が約15%増加、アプリ内課金による収益が倍増、Androidスマートフォンのアクティブユーザーあたりのデータ消費量が25%増加という結果となった。○日本のアクティブユーザー数ランキング、トップはradiko.jp日本では、ダウンロード数ランキングにおいて、LINE MUSICやAWA Musicがランキングトップに。通信キャリアとなるKDDIが提供する「Uta Pass (うたパス)」やNTTドコモの「dヒッツ」が手がける音楽ストリーミングサービスも急上昇し、上位にランクインした。一方、アクティブユーザー数ランキングでは、LINE MUSICやAWA Musicをおさえ、radiko.jpが最も多い結果となった。
2015年12月03日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日米Googleは9月29日(現地時間)、音楽向けのストリーミング端末「Chromecast Audio」を発表した。米国では、同日からGoogle Storeにて35ドルで販売している。日本での発売については明らかになっていない。Chromecast Audioは、テレビにHDMI接続してストリーミング動画などを再生できるデバイス「Chromecast」の音楽版。アナログ出力と光デジタル音声出力に対応した3.5mmジャックを備え、AUX/LINEもしくはRCA、TOSLINK入力を備えたスピーカーと接続して使用する。接続には別途ケーブルが必要となるが、Chromecast Audioに付属するのは3.5mmステレオケーブル(長さ146mm)のみ。好きな音楽やラジオなどをWi-Fi経由でストリーミングして再生可能だ。SpotifyやPandora、Google Play Musicなどの音楽配信サービスにも対応。ChromecastのようにAndroid端末やiOS端末、ノートパソコンから操作できる。サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は30.7g。電源を得るためのmicroUSBポートを備える。電源ケーブルの長さは1.75m。
2015年09月30日米Amazonは17日(現地時間)、TV接続型動画ストリーミング端末「Fire TV」の新モデルを発表した。発売は10月5日。価格は99.99ドル。○Fire TV今回発表されたFire TVは、新たに4K Ultra HDに対応したメディアストリーミング端末。クアッドコアプロセッサと2GBのメモリを内蔵し、処理能力は現行モデルより75%向上している。ストレージは8GB。microSDカードスロットも備え、最大128GBのメモリカードを使用できる。また、音声アシスタント機能「Alexa」を搭載。マイクを備えたリモコン「Voice Remote」を使用し、音楽、動画、天気予報などを音声検索できる。無線通信はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1に対応し、プロファイルはHID、HFP、SPPをサポートする。インタフェースは、HDMI出力、Ethernet、USB 2.0を備える。「Fire TV」新モデルのサイズはW115×H115×D17.8mmで、重量は270g。○Fire TV Gaming EditionFire TV Gaming Editionは、ゲームプレイに向いたメディアストリーミング端末。Voice RemoteなしのFire TVと、音声機能付きコントローラ「Fire TV Game Controller」を同梱する。ゲームソフト「Shovel Knight」「Ducktales」を記録した32GBのmicroSDカードが付属。発売は10月5日で、価格は139.99ドル。○Fire TV Stick with Voice RemoteFire TV Stick with Voice Remoteは、スティック型メディアストリーミング端末「Fire TV Stick」にVoice Remoteが付属したパッケージ。Fire TV Stickにはデュアルコアプロセッサと1GBのメモリ、8GBのストレージを内蔵する。発売は10月22日で、価格は49.99ドル。
2015年09月18日SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスに支払う月々の料金は、どのようにアーティストに分配されているのだろうか?多くのユーザーは自分が支払っている料金が再生しているアーティストに直接届くと信じて、好きなアーティストの曲を聴いている。ところが、Sharky Laguana氏によると、既存のストリーミングサービスが採用している分配方法では、支払った料金の大部分がユーザーの再生とは関係のないアーティストに分配される可能性がある。しかも、一部の小さなユーザーグループの再生によって分配先が決められる。それでは音楽への正当な対価にならないとして、同氏は9月の1カ月間、サービスを使っていない時にも音量を絞って好きなインディアーティストの曲をノンストップで再生する「SilentSeptember」運動を提案している。ちなみに、Laguana氏はBandagoという観光用大型自動車のレンタルサービスを営むCEOだが、以前はCreeper Lagoonというバンドのギタリストだった。Laguana氏の警告をもう少し詳しく説明すると、既存の音楽ストリーミングサービスはアーティストへのロイヤリティの算出にビッグプール方式を採用している。例えば、100万人のユーザーがいるとして、まずは売上をひとまとめにし(ビッグプール:999万ドル)、そこからストリーミングサービスの取り分30%(300万ドル)を引いた残り(699万ドル)がロイヤリティの総額になる。999万ドル(総売上) - 300万ドル(サービス30%) = 699万ドル(ロイヤリティ)そしてロイヤリティ(699万ドル)を総ストリーミング数で割った金額が1ストリーミング再生当たりの支払額になる。仮に総ストリーミング再生数が10億回だったとしよう。699万ドル(ロイヤリティ) ÷ 10億(総ストリーミング再生数) = 0.007ドル(1ストリーミング当たりのロイヤリティ)自分が好きなアーティストの曲を再生すると、0.007ドルがそのアーティストに支払われる。何の問題もないように思える。しかし、音楽を聴くためではなく、ひたすら再生回数を増やすユーザーが出てきたらアーティストへの支払いは歪んでしまうのだ。Spotifyは31秒以上、Apple Musicは20秒で再生1回分と数えるそうだ。ビッグプール方式では、再生クリック数によってアーティストへの分け前が変わる。2014年3月にVulfpeckというファンクバンドが約31~32秒の無音トラックを10個(10曲?)収めた「Sleepify」というアルバムをSpotifyで提供し、ファンに対して就寝中にループ再生するように呼びかけた。「Sleepify」は翌月にSpotifyによって取り下げられたが、Vulfpeckは「Sleepify」から数万ドル規模のロイヤリティを得た。そんなことが起こり得るのだ。1万人のファンに1回ずつ最初から最後まで聴かれた曲と、1人のユーザーによって一部が1万回再生された曲、音楽サービスがどちらの曲を重んじるべきかは明らかだ。しかし、ビッグプール方式ではクリック数が重んじられ、クリック数の多い曲への分配の比率が大きくなる。曲が楽しまれることとクリック数が多いことは必ずしも一致しないから、握手券のためにCDが購入されるのと同じようなことが、ストリーミングサービスでも起こる可能性がある。曲を楽しむという目的からズレても、アーティストをサポートするためのクリックならまだましなほうだ。適当な曲をリリースし、ロイヤリティを奪い取るためにひたすらボットに再生し続けさせるクリック詐欺も起こるかもしれない。ビッグプールのトラブルが最悪なのは、音楽が好きで音楽を楽しんでいる人たちが支払っている料金の分配先が、再生クリックを増やしている曲に流れていってしまうことだ。総売上(ビッグプール)からではなく、ユーザーの支払額の枠内からロイヤリティの分配を算出する契約者シェア方式(Subscriber Share Method)だったら、クリック詐欺のような問題を避けられる。1ユーザーの支払額(9.99ドル)-30%(7ドル) = ロイヤリティ(6.99ドル)あるアーティストの曲の再生が25%を占めていたら、6.99ドル×0.25=1.75ドルがそのアーティストに支払われる。誰かが1人のアーティストだけを1万回再生を続けたとしても、そのクリックからの支払いは6.99ドルが上限になるし、自分が支払っているサービス料金がそのアーティストに流れるようなことはない。○問題はストリーミングサービスの不透明感Laguana氏が述べるように、ビッグプール方式が危ういものだとしたら、なぜ見直されないのだろうか。クリック詐欺が起こってもロイヤリティの分配が変わるだけで、ストリーミングサービスの取り分(30%)には影響しないため、ストリーミングサービスの対応は鈍い。また、ストリーミングサービスの歴史は長く、すでにビッグプール方式が定着している。将来、クリック詐欺が深刻な問題になったら慌てるだろうが、現状では今さら変更することにレーベル大手は腰が重いとLaguana氏は指摘している。SilentSeptemberは、音楽を楽しむ音楽ファンが存在を示す手段だ。好きなインディアーティストだけをノンストップで再生して、9月にインディアーティストへのロイヤリティの割合が急増したら、レーベル大手はクリック詐欺が深刻な問題になる前にビッグプール方式を見直し始めるだろう。「メジャーレーベルがビッグプールから離脱したら、それが音楽産業の流れになる」としている。筆者はApple Musicを毎日利用している。支払っている料金は再生しているアーティストに分配されてほしいと思っている。でも、SilentSeptemberに協力するつもりはない。単純に考えたらビッグプール方式はLaguana氏が指摘するような問題を抱えているが、同氏の指摘はもっと議論と検証が重ねられるべきだと思っている。例えば、YouTubeなどがクリック詐欺と戦ってきた歴史を考えると、Laguana氏が指摘するほど音楽ストリーミングサービスや音楽レーベルに隙があるとは思えない。契約者シェア方式が望ましいのは理解できるが、契約者シェア方式に変更するのは簡単なようでいて複雑で面倒なプロセスになる。個人的には、それがシンプルなビッグプール方式が続く理由ではないかと疑っている。Laguana氏の指摘が的を射ているのか、それとも的外れなのかはわからないが、それでも同氏の指摘が広く共有されているのは、音楽ストリーミングサービスの仕組みが不透明だからだ。突きつめると、問題の核心はそこにある。AppleのApp Storeが成功した理由の1つは、シンプルで透明な仕組みだったからだ。アプリを購入した代金の7割がアプリ提供者に届くから、アプリ開発者を身近に感じられる。対照的に音楽ストリーミングサービスは、サービスがユーザーとアーティストをシンプルかつ透明に結ぶ仕組みになっていないから、CDを購入していた頃よりもアーティストをサポートしている感覚が薄くなる。音楽ストリーミングが音楽産業を支える新たなモデルになるには、この点が改善されるべきである。9月の末になったら、Apple Musicに料金を支払うユーザーが出てくる。だからこそ、このタイミングで問いを投げかけてきたLaguana氏に対して、音楽レーベルやストリーミングサービス側はしっかりと答えるべきだと思う。
2015年08月24日Apple関連のニュースブログThe Loopの編集長であるJim Dalrymple氏がApple MusicのトラブルでCDからiTunesに取り込んだ4700曲を失ったという衝撃的な投稿が数週間前に大きな話題になった。一体どんなことをしてすべてを失ってしまったのか、原因ははっきりしないのだが、どうもiTunes MatchとApple MusicのiCloudミュージック・ライブラリ機能のトラブルであるようだ。ほかにも、iCloudミュージック・ライブラリでクラウドにマッチさせた曲が他のアルバムの曲に置き換わったなど、特にクラウドライブラリ機能に関してApple Musicを巡るさまざまなトラブルが報告されている。サービスのバグ、iTunesのわかりにくいインタフェースによる操作ミスなど、原因の指摘もさまざまで、このように何が起こるかわからない状態ではApple Musicに手を出せないと思う人も多いだろう。ちなみに、筆者はDalrymple氏と同じようにiTunes Macthも使用しているが、長年使って肥大化したiTunesライブラリではなく、Apple Musicの開始を機に新しいライブラリを用意して、まずは試用感覚で使い始めた。いくらか混乱はあったものの、CDから取り込んだ音楽が消えてしまうというような惨事には見舞われず、iTunesが12.2.1にアップデートされた後は順調にApple MusicとiTunes Matchを共存できている。逆に、iTunes Matchも契約しているためか、別のアルバムの曲に同期されるというような問題は起こっていない。Kirk McElhearn氏によると、AppleはApple Musicライブラリの音楽マッチにオーディオ・フィンガープリントを用いずに、シンプルにメタデータだけでマッチさせている。そうであれば、メタデータ情報の書き方によっては通常のスタジオ録音盤に、ベスト盤の曲が入り込むといったことが起こっても不思議ではない。McElhearn氏はメタデータ頼みのApple Musicのクラウドライブラリ機能に立腹していて、iTunes Matchでオーディオ・フィンガープリントを用いているのだから「Apple Musicでも使うべきだった!」とダメ出ししている。それは一理なのだが、筆者はこれを機にCDや音楽ファイル、音楽サービスの曲に付与する情報をもっと充実させるように意識を改める必要もあると思う。これは今回のApple Musicのトラブルに限らず、Apple Musicを使い始めるずっと前から感じていたなのだが、これまでのメタデータで提供されている情報は、ストリーミングやクラウドライブラリを用いた音楽の新たな楽しみ方を提供できるチャンスをつぶしてしまっている。典型的な例がストリーミングサービスにおけるクラシックの検索である。例えば、ベートーベンの交響曲第9番を聞きたい場合、「ベートーベン」や「交響曲第9番」で検索すると大量の作品が結果に並ぶ。作曲者や作品に対して録音が多すぎて、カジュアルな音楽ファンはこの時点でお手上げである。レナード・バーンスタイン指揮に絞り込んだとしても、バーンスタインはニューヨーク・フィル、ウィーン・フィル、そしてベルリンの壁崩壊後にさまざまなオーケストラの混成メンバーによる演奏も指揮している。さらに検索を難しくしているのが、あやふやなアーティスト欄だ。今日の音楽サービス内の楽曲は「アーティスト」「曲」「アルバム」を軸に整理されているが、この場合のアーティストは誰なのか? バースタイン? ベートーベン?、それともオーケストラ? ソロイストもアーティストにふさわしいが、ニューヨーク・フィル盤だけで複数の有名なソロイストが存在する。ほかにも、タイトルに英語と別の言語が混在していたりして、ストリーミングサービス内に目的の1枚が存在するのに見つからない(存在しないも同然)ということになってしまう。これはアーティストやレコード会社にとってもったいないことである。Appleは「iTunes Store Music Data Standards and Style Guide」という音楽データ入力のガイドラインを公開している。60ページのボリュームで、クラシックにも7ページが費やされている。ローカルのiTunesライブラリで管理しているすべての曲が、このガイドラインに従っていたらiCloudミュージック・ライブラリのミスマッチは大幅に減少すると思う。検索でも絞り込みやすくなる。それでも、ストリーミング音楽サービスを楽しむには物足りない。すでに3000万曲以上を超え、日々増え続けているストリーミング型音楽サービスから、自分が楽しめる新しい音楽を効率的に見つけるのは至難の業だ。だから、プレイリストの共有やキュレーション、おすすめ機能が重視されている。GoogleやSpotifyは機械学習を生かしてユーザーの好みに合う曲をオススメし、Apple Musicは音楽のエキスパートが専門知識を生かしたプレイリストを提供している。「T・ボーン・バーネットがプロデュースした作品集」「Beckのソフトな一面」「ツインドラムの名曲」など、筆者のApple MusicのFor Youには日々ユニークなプレイリストが表示される。これを毎朝チェックするのが楽しみだ。こうした曲の聴き方はCD時代やダウンロード販売時代には味わえなかったものである。同時にこうした音楽の聴き方を自分でも作成したいとも思う。例えば、メタデータにプロデューサ欄があったら、特定のプロデューサがプロデュースした作品を簡単に集められるし、バンドメンバーと担当楽器が記録されていたら特定のギタリストやベーシストが関わった作品だけを集められる。歌詞に含まれる語句で絞り込むのも面白そうだし、ビートや曲調を指定できたら気分に応じたBGMを自分で作成できるだろう。Apple MusicでもSpotifyでも「Bill Bruford」と検索して表示されるのは主にソロ名義の作品だけである。でも、「Bill Bruford」なんて検索する人の中には、Yes、King Crimson(聞き放題サービスには未登場)、Genesis、UK、Earthworks、Anderson Bruford Wakeman Howeなど、ビル・ブラッドフォードのドラムを通じてプログレの歴史に触れようとする人が少なくないはずだ。いつかは筆者のFor Youに「ビル・ブラッドフォードが叩いた作品集」というプレイリストが届くと思う。でも、自分でもそんなプレイリストを簡単に作れてこそ、3000万曲以上の曲をさらに楽しめると思うのだが、どうだろうか?
2015年08月10日●Spotifyが変えた音楽産業米Appleが6月30日(米国時間)に、音楽サービス「Apple Music」を日本を含む100カ国以上で開始した。日本では定額制ストリーミングサービスを開拓する存在だが、欧米ではSpotifyの成功によってストリーミング市場が急成長しており、Apple Musicは後発参入である。本稿ではSpotifyで音楽ストリーミングサービスの魅力や可能性を知り、真打ちと呼べるようなサービスの登場を待つ欧米ユーザーの視点でApple Musicをレビューする。○Spotifyの成功で開けた音楽の未来欧米における状況は、2001年に初代iPodが登場した時に似ている。すでにMP3プレーヤーはいくつも存在し、アーリーアダプターの支持で瞬く間に市場が形成されたものの、違法ダウンロードの影響を危ぶむ音楽産業の反発から伸び悩んでいた。そこにAppleがデジタルハブ構想と共にiPodを投入し、デジタル音楽を一気に普及させた。今日の定額制ストリーミングサービスも音楽の未来を感じさせる一方で、デジタルダウンロードを置き換えるような存在にはなり得ていない。また一部のレコード会社やアーティストの反発にも直面しているのが現状だ。2003年にiTunes Music Storeを発表した時に、当時AppleのCEOだったSteve Jobs氏は、ユーザーが安心して便利に使えるオンライン音楽ストアが存在すれば、手間ひまのかかるファイル共有は使われなくなると主張した。同ストアは違法ダウンロードに対して一定の効果を上げたが、Jobs氏の言葉の正しさをiTunes Music Store以上に証明したのがSpotifyである。2000年代前半から失敗続きだった定額制ストリーミングサービスで、なぜSpotifyが成功できたのか? ストリーミングはダウンロード不要なので、違法なファイル共有が発生するリスクを避けられる。だが、昔のストリーミングサービスは再生ボタンやスキップボタンを押す度にデータのキャッシュに待たされ、音が途切れることも度々で、音楽ファンが納得できるような体験ではなかった。µTorrentのCEOだったDaniel Ek氏が開発したSpotifyはレスポンスよく動作し、ストリーミングであることを感じさせなかった。ネットユーザーがクラウドの活用を意識し始め、ストリーミングに対する抵抗がやわらいだのも追い風になった。そうした中、CD販売の下落に直面した欧州のレコード産業が、新たな可能性としてSpotifyに関心を持ち、コンテンツ提供で協力。新譜を含む豊富な楽曲を揃えたストリーミングサービスが実現した。しかも、それをフリーミアム・モデルで提供。違法ダウンロードは無料でダウンロードし放題だが、不便も多く、リスクをはらむ。無料でも使用できる使い勝手の良い合法サービスの登場に、ネット世代の音楽ファンが飛びついた。ストリーミングを思わせないなめらかな再生操作、欧米における豊富な楽曲数など、Apple Musicは定額制ストリーミングサービスのあるべきポイントをしっかりと押さえたサービスになっている。Spotifyの後追いという声も聞こえてくるが、大きな違いがある。Apple Musicはフリーミアムではなく、有料サービスである。Spotifyのフリーミアム・モデルは違法ダウンロード対策として有効だったが、アーティストの犠牲の上に成り立っているという議論が根強い。印税率に不満を表明するアーティストも少なくない。Apple Musicでは、サブスクリプションの範囲での提供、iTunes Storeでの販売、またはソーシャル機能「Connect」を通じた無料配信など、コンテンツを提供する方法をアーティストがコントロールできる。Appleは広告ベースの無料モデルでは、長期的に音楽産業を支えるのは無理だと考えているのだろう。アーティストがファンに作品を届け、報酬を得られる場になるように、Apple Musicで作品を作る側をサポートしている。アプリ開発者とiOSデバイスユーザーを結ぶApp Storeのような共栄の場を目指している印象だ。●音楽に無関心な層を振り向かせられるか○音楽離れを引き戻せそうなiCloudミュージックライブラリ音楽市場の衰退を招いているのは違法ダウンロードだと思い込まれがちだが、違法ダウンロード利用者は音楽を積極的に購入しているという調査結果もある。音楽に関心を持っているから、違法ダウンロードにも手を出す人がいる。そうした層は、実は合法的に音楽を楽しむ方法に導きやすい。音楽市場を狭めているのは違法ダウンロードだけではない。たとえば無関心層だ。学生から社会人になって音楽に触れる機会が減り、新しい音楽を探さなくなったり、そのまま音楽を聴くのを止める層が、CD販売の下落と共に増えている。関心を失っているだけに、音楽市場に再び取り込むのは難しい。Apple Musicのサービスをまとめてみよう。1.ストリーミングによる聞き放題サービス米国では3,000万曲以上、オフライン機能もあり2.iCloudミュージックライブラリMacまたはPCのiTunesライブラリ内の曲をApple Musicライブラリとマッチングさせ、Apple Musicライブラリにない楽曲はiCloudにアップロード3.Beats 1Appleが集めたトップDJによるネットラジオ局4.ネットラジオ旧iTunes Radio5.Connectアーティストやキュレーターをフォローするソーシャル機能音楽には2種類の楽しみ方がある。1つは発見、もう1つは気に入った曲を繰り返し聴くことだ。この2つがうまく作用すれば、人々は音楽を楽しみ続けられる。AppleはApple Musicの特長としてエキスパートによるキュレーションを強くアピールしている。プレイリスト作りを機械解析だけに頼らず、専門家の知識とセンスを融合した感情に訴えるレコメンデーションで音楽の発見を促す。それは「For You」という各ユーザー向けのオススメ機能や、(4)のネットラジオに反映されている。(3)のBeats 1もエキスパートによるキュレーションの1つと言える。「いまどき人力!?」と一笑する声もあるが、人力によるレコメンデーションでPandoraは機械解析のライバルを蹴散らしてネットラジオのトップサービスになった。機械解析だけではヒット曲や話題になった曲に偏る傾向が強いと言われる。それが事実なら、無名のアーティストの素晴らしい作品が発掘されるチャンスは小さくなる。Apple Musicはまだ使用期間が浅いため判断できないが、同じくエキスパートによるキュレーションを採用していたBeats Musicを参考にすると、ユーザーの関心を引き、飽きさせず、驚きや感動も与えるプレイリストが日々表示されるようになる。機械と人は相反するものではなく、機械によるパーソナライズにうまく人の工夫がエッセンスになっている。(2)のiCloudミュージックライブラリはiTunes Matchに近い機能だ。CDからiTunesライブラリに取り込んだ曲、iTunes Storeから購入した曲は「My Music」というタブにまとめられる。またApple Musicライブラリの曲もマイミュージックに追加できる。My Musicを開くと、そこには自分が集めた曲が並ぶ。好きな曲を繰り返し聴くための機能である。Spotifyのユーザー層はダウンロード世代が中心である。Apple Musicはダウンロード世代のニーズに応えながら、CD・レコード世代やデジタルダウンロード世代も活用できるサービスになっている。●若干わかりにくいUI○使うほどに成長する音楽サービス米国のApple Musicの楽曲数は3,000万曲以上。検索したら聴きたいアーティストやアルバムが引き出せ、人力レコメンデーションから様々な曲との出会いを体験できる。Apple Musicは「音楽ストリーミングサービス」と書き表されていることが多いが、個人的には「クラウド型の音楽サービス」と表現したい。あらゆる音楽がクラウドに存在し、いつでもどこからでも、様々なデバイスを使ってアクセスできる。その体験に自信があるからこそ、Appleは3カ月もの長い無料体験期間を用意したのだと思う。3,000万曲を超える米国でのサービスと、日本でのサービスでは印象が異なるが、日本においても米国と同じ体験の実現を目指していると期待したい。難点を挙げると、機能を盛り込みすぎてミュージック・アプリやiTunesのユーザーインターフェイスが分かりにくくなってしまっていること。初めて音楽ストリーミングサービスを使う人は、従来の音楽プレーヤーとは違う活用方法に戸惑うと思う。Siriに「これに似た曲をもっとかけて」と頼めるなんてちょっと思いつかないだろうし、Apple Musicライブラリから聴きたい曲をブラウズする方法を見つけるだけでもしばらくかかりそうだ。FacebookがモバイルでMessengerを独立させたように、昨今モバイルでは機能やサービスのアンバンドルが進んでいる。そうした傾向に逆行した設計が、使いづらさにつながっているように思う。いきなり分かりにくくてギブアップする人も出てくるかもしれないが、試用をスタートさせた方は気に入った曲にハートを付けるような小さなことでも、しばらくは積極的に使用することをオススメする。使うほどにパーソナライズが進みFor Youが変化する。「こんな曲にハートを付けたら、おすすめが変な風になるのでは……」なんて気にする必要はない。どんどん使って、ちょくちょくFor YouとNewをチェックしてみよう。使えば使うほどApple Musicは成長し、印象が変わっていくはずだ。楽曲数は多いほどApple Musicの魅力は増すが、Pandoraだって数十万曲でスタートしながら的確なレコメンデーション機能が口コミで広まって利用希望者が殺到した。日本のApple Musicが実力を発揮するのはまだ先のことになりそうだが、現状でもレコメンデーションは機能する。聴きたい曲が見つからずにフラストレーションを感じる人もいるかもしれないが、そうした中でも発見があり、繰り返し楽しめる曲と出会えているなら将来に期待してみるべきだと思う。
2015年07月06日米Googleは6月23日(現地時間)、音楽配信サービス「Google Play Music」米国版に、広告付きの無料ストリーミング音楽配信サービスを提供した。「Google Play Music」は、3,000万以上の楽曲を広告なしでストリーミング再生したり、自分が持つ楽曲をオンライン上に保存したりできるサービス。料金は月額9.99ドル。今回新たに、広告付き無料版の配信を開始し、無料のラジオステーションをストリーミング再生できるようになった。音楽のキュレーション機能は、2014年7月に買収した音楽ストリーミングサービス「Songza」をベースとし、ジャンル、年代、ムード(気分)、アクティビティといった分類による検索や、プレイリストの作成などが可能。有料版では曲のスキップやオフライン利用も可能だが、無料版では曲のスキップは1時間あたり6回まで可能で、ストリーミングのみの提供となる。リリース時点ではWeb版のみ対応するが、今週中にAndroidアプリとiOSアプリにも展開される。日本での展開は未定。
2015年06月24日●使用データの計算方法Apple MusicやLINE MUSIC、AWAなど、日本でもストリーミング型の聴き放題音楽配信サービスがいよいよ本格的に始動する。月額1,000円程度でいくらでも聴き放題ではあるが、使っていて気になるのは、どれだけのデータ使用量になるかだ。○bpsとbyteの関係ストリーミングメディアでは品質を「bps」という単位で表現する。これは「bit per second」の頭文字で、「1秒あたりのビット数」を表す。「Kbps」や「Mbps」と表記される場合は、その「K」や「M」は1000(または1024)を表す「キロ」や、100万(または1024^2)を表す「メガ」のことだ。ビットを表す単位なので「ビットレート」という言い方をする。ちなみに、小文字の「k」で表記すると、距離や重さの単位で使う「キロ」(=1000)で、大文字の「K」は2進数で1000に最も近い2^10=1024なのだが、表記する上ではこれが混在することが多い。単位が小さいうちはいいが、ハードディスクなどでMやGの単位で1000と1024を同じ意味で使われると、かなりの差が出てしまう。本稿では計算を簡単にするため、Kと表記するが1000で計算するので、あしからず。例えば128KbpsのMP3ファイルがあるとしよう。これは「1秒あたり128Kbit消費する」ということになる。bitは8倍するとbyte(バイト)になり、一般的なパソコンでのファイル表記に用いる「KB」「MB」などの「B」を表す。ちょっと面倒臭いが、ここは重要なので押さえておこう。ビットレートが高いということは、1秒あたりにより多くの情報量を詰め込めるわけで、音ならより原音に近く、動画ならより細部まで鮮明な映像が得られることになる。○実際に計算さて、128KbpsのMP3ファイルは「128÷8=16」で、1秒あたり16KBになる。1分のMP3ファイルは「16×60=960」で960KBだ。MP3ファイルは「1分あたり約1MB」というのは概ね間違っていないわけだ。1時間で57600KB=57.6MB、音楽CD1枚がおよそ60~70MBに収まることになる。なお、圧縮方式はMP3よりAAC、OggVorbisなど、より圧縮率が高いものが登場している。圧縮率が高いということは、同じ品質でよければより低いビットレートで、同じビットレートならより高い品質を実現できることになるわけだ。●LINE MUSICはどれだけ聴けるか○ストリーミングメディアの容量は?基礎がわかったところで、ストリーミングメディアのビットレートに着目しよう。LINE MUSICでは高(320Kbps)・中(192Kbps)・低(64Kbps)の3つの音質を選択できる。Apple Musicの場合は256Kbpsになるようだ。これで音楽を流しっぱなしにした場合を考えよう。LINE MUSIC(高)の場合、320Kbpsだから320÷8=1秒あたり40KB。1分で2400KB(=2.4MB)になる。1時間で2.4×60=144MBだ。1GB(=1000MB)あたりに換算すると約417分になる。同様に中の場合、1分で1.44MB。低の場合は1分で480KB(0.48MB)になる。1GBあたりに換算すると、それぞれ約694分、約2083分だ。標準的な、月間5GBのパケット通信量が設定された料金プランの場合、高・中・低でそれぞれ2085分(=34.75時間)、3470分(=57.83時間)、10415分(=173.58時間)となる。もし1日8時間音楽を流しっぱなしにしていたと仮定すると、それぞれ4日強、7日強、22日弱で使い切ることになる。■LINE MUSICの消費データ量もちろん、一度聞いた曲はフラッシュメモリ上にキャッシュされ、二度目からはダウンロードしないのでパケットを使わないで済むのだが、ラジオのように流しっぱなしの状態ではあまり期待できないだろう。●動画ではどうなるか○動画だとどうなる?ちなみに、動画はもっとビットレートが高い。YouTubeなどはサーバー側でビットレートを調整しているので厳密にいくつということは難しいが、HD動画なら5~8Mbps程度はあると考えていいだろう。となると、1GBはたった125~200分程度で食いつぶすことになる。ちょっと長い動画をLTEのみで見ていたら、たちまち容量オーバーで通信速度が遅くなるのは目に見えているだろう。キャリアやメディアがスマートフォンユーザーに対して無線LANを推奨するのは、まさにこのためだ。固定回線にも一応通信量の上限はあるが、無線回線と比べるとはるかに制限が緩やかで、ファイル共有をヘビーに使っていたりしない限り、上限に達することはまずありえない。自宅にいるときや公衆無線LANが使えるところでは、できるだけ無線LANを活用し、データ使用量を抑えるようにしよう。
2015年06月11日米Appleは音楽ストリーミング市場へと参入し、同分野で圧倒的シェアを獲得しているSpotifyに対抗する。サービスは月額10ドルのサブスクリプション形式で、将来的にAppleが現在提供しているダウンロード型の音楽配信サービスの利益を削ってもなお新サービスのテコ入れを行うつもりのようだ。米Wall Street Journalが6月1日(米国時間)に関係者の話として報じている。WSJによれば、2003年にスタートしたAppleのiTunes Musicサービスは同社躍進の原動力の1つとなり、ダウンロード型音楽配信サービスにおける世界シェアは80~85%に達するという。一方で、現在急速に拡大しつつあるSpotifyは、オンデマンドで楽曲がインターネット配信されてくる、いわゆるストリーミング型音楽配信サービス市場で86%の米国内シェアを獲得しているという。これは(現在サービスインしていない日本などを除いて)世界シェアにおいても同様の傾向にあるといわれ、今後ストリーミング型音楽配信サービスの市場が拡大して従来のダウンロード型の市場を大きく侵食していく可能性を考えれば、Appleにとって憂慮すべき事態がやってくることは想像に難くない。そのため、Appleはストリーミング型音楽配信サービスの提供で自身のiTunes Musicサービスの売上が削られることになっても、新サービスのローンチを推進する意向だと関係者らは語っているという。新サービスの発表は来週米サンフランシスコで行われるAppleの開発者会議「WWDC」で行われると同紙は報じているが、詳細は不明だ。一方でiTunesやiOSデバイスの音楽アプリの更新が必要なこともあり、発表のみ6月で、実際のサービスインは9月以降となる可能性がある。また、ソフトウェアはiOS関連だけでなく、Androidアプリの形態でも提供する計画があるという。その意味で、新サービスはユーザーのMacやiOSデバイスへの囲い込みだけでなく、音楽配信サービスそのもので収益を上げることを念頭に入れている可能性がある。Appleのストリーミング型音楽配信サービス参入はすでに2~3年前から噂が囁かれており、前段のAndroidアプリ提供も昨年2014年春の時点で具体的な話が出てくるなど、計画の概要が比較的広範囲にわたって業界に流れるようになってから、少なくとも1年以上が経過していることがわかる。その後、Beats Electronics買収の話題が出たのが同年5月で、当時は「Beatsのヘッドフォンで30億と高い買い物をした」という意見の反面、「実はストリーミング型音楽配信サービス参入の足掛かりとして(子会社の) Beats Musicを獲得していた」という評価もあり、その動向に注目が集まっていた。とはいえ、Beats Music自身は30万ユーザーを抱えるのみの、音楽市場の規模に対しては依然として弱小サービスに留まっており、早急なテコ入れが必要なことは明白だった。後に英国の音楽トレンド解析の企業を購入しているが、これはBeats Musicテコ入れのための施策の1つだともみられていた。だがWSJでの関係者の話によれば、Appleの新サービスはBeatsとは併存する形で存在し、その後少しずつBeatsの顧客を新サービスへと誘導する方針を採るようだ。これではBeats Music獲得の意味は薄いように思われるが、同社買収によって創業者のJimmy Iovine氏をはじめとする音楽業界のコネクションが拡充され、後述のようなサービスの量から質への転換を図るきっかけにつながっているという話もある。新サービスでは月額10ドルのサブスクリプションに加え、一部楽曲をプロモーション的に期間限定で無償提供したり、著名DJとの契約による一種の音楽ラジオチャンネルのような仕組みを用意したりと、iTunes Radioに近い仕掛けも用意するという。一方でSpotifyやPandoraが提供しているような広告配信を組み合わせた無料サービスは提供しない可能性が高く、このあたりで音楽業界とうまくコラボレーションを推進していく方針なのかもしれない。
2015年06月04日Lenovoは28日、スマートフォンやタブレット端末内の写真や動画などを、テレビなどの大画面ディスプレイにワイヤレス接続で出力できる小型ストリーミング端末「Lenovo Cast」を発表した。発売は全世界で2015年8月を予定し、価格は49米ドル(約6,100円)。「Lenovo Cast」は、手のひらサイズの丸型ストリーミング端末。「Lenovo Cast」本体をテレビやディスプレイなど、大画面デバイスのHDMIポートに接続し、スマートフォンやタブレットなどを「Lenovo Cast」にワイヤレス接続することで、内部のコンテンツを再生できる。通信規格はIEEE802.11a/b/g/nに準拠し、Miracastをサポート。送受信アンテナ数は2×2。解像度は最大1,080p。HDCP 2.0やDLNAにも対応する。規格上のレイテンシは200ms以下。本体サイズは直径70mm/高さ15mm、重量が50g。ディスプレイ接続用にMicroHDMIポートを装備する。
2015年05月28日みなさんは音楽をよく聞きますか? 最近では、携帯できる音楽プレーヤーとか、iPhoneとかのおかげでどこでも音楽を聞けるようになりましたね。「音楽なに好き?」なんて会話も良く耳にします。音楽の趣味が合うもの同士は、やっぱり簡単に仲良くなりやすいですが、それはカップル間でも一緒です。2人で同じ音楽が好きだと、2人の関係にもいろいろなメリットがあるみたいですよ。そこで今回は、20代男子20人に「彼女と音楽の趣味が同じでよかったと思うこと」について聞いてみました。■1.ライブに行けば絆が深まる「フェスとかライブとか一緒に行くと最高。やっぱり音楽って魂の解放みたいな部分があるから、そういう瞬間を共有すると、たとえ一言も話さなくても心が通じ合う気がする」(大学生/21才)私もじつは、彼氏と一緒に野外フェスに行ったことがあります。たしかに楽しいって思いましたね。ロマンチックすぎる言い方になるけど、私も音楽にはそういう特別な力があるって思ってますよ。■2.波長が合う「いつも聞いてる音楽が同じだと、ものごとのペースとかが似てきて、一緒にいても居心地がよくなるって聞いたことがあるよ」(音大生/24才)たしかに、クラシック好きな人とパンク好きな人はイメージ的に合わなそうです(笑)。そうそう、スーパーなんかでは、ゆっくり買い物をしてもらうためにのんびりな音楽を流したりするそうで、たしかにそういう効果もあるんでしょうね。■3.恋愛観も似てくる「どの歌手でも、だいたい何曲かは恋愛ソングを歌ってると思うけど、その歌手によってロマンチックだったり、ちょっと卑屈だったり、いろんなテイストがあるけど、どうしてもみんな自分が好きな歌手の歌うラブソングの価値観に寄せられていくと思う」(営業/24才)これはたとえば、同じ恋愛小説をいいって思う人同士が、恋愛観も似てるのと同じ感じかもしれませんね。ちなみに私は、超幸せって感じの歌より、フラれた歌みたいなのが結構好きかも。■4.その歌手への愛も深まる「これはカップル間の話じゃないけど、だれかと一緒にハマると、ひとりでハマるよりも相乗効果でぐいぐいその歌手が好きになるよね」(公務員/25才)負けたくない!って思うんでしょうかね(笑)。「未発表だけど、新曲出るの知ってた?」みたいに、どっちが好きかの勝負みたいになって楽しそうです。■5.別れにくく、復縁しやすい「同じアーティスト好きだと、定期的にライブのチケットもとってるだろうから、なかなか別れにくいと思う。あと別れてからも、その歌手の曲を聞くたびに思い出して、ヨリ戻したくなりそう」(大学生/21才)別れたいけど、チケットとったしもったいないな・・・・・・。とか考えているうちに、もう少し付き合ってみるか、みたいになるのでしょうね。思わぬ形で、2人をつなぎ留めてくれることもありそうです。■おわりにどうでしたか?音楽以外でも、カレと同じ趣味を持つメリットは似た感じでたくさんありそうですね。2人が共通で楽しめるもの、みなさんも作ってみてくださいね。(遣水あかり/ハウコレ)
2015年05月26日「子どもの頃からたくさんの音楽に触れさせたい!」と思っているママやパパは決して少なくないはず。音楽教育というと、幼児期のクラシックミュージックというイメージが強いですが、音楽はクラシックだけではありません。クラシック、ラップ(ヒップホップ)、JAZZ、ロック、ソウルミュージックなどなど、世の中には実に多彩な音楽のジャンルが存在します。しかし、幼児期を過ぎると子どもの音楽の好みも徐々にでき上がり、なかなか異なるジャンルの音楽を聴かせることが難しくなってくることもあるでしょう。今回は、子どもにさまざまな音楽を抵抗なく聴かせながら、楽しく遊べる遊びを3つ紹介します。■子どもと楽しめる音楽遊び(1)フリーズ好きな音楽を流して、子どもたちには音楽が流れている間、自由に体を動かしたり、ダンスをしたりしてもらいます。音楽が止まったら、動きも止める(=フリーズする)。動いてしまっていた人が負け、という「だるまさんがころんだ」に似たゲームです。幼児期に行うリトミックと同じような効果もあり、子どもが3~4人集まれば、じゅうぶんに楽しむことができます。■子どもと楽しめる音楽遊び(2)ダンス&フォールダウン先ほど紹介した「フリーズ」に似ている遊びです。こちらも音楽を流して、子どもたちに体を自由に動かし、ダンスをしてもらいます。そして、音楽が止まったら、しゃがんで(=フォールダウン)もらいます。しゃがむ動作が入ることで動と静のメリハリが際立つので、小さな子がいる場合は、こちらの遊びのほうが楽しめるかもしれません。■子どもと楽しめる音楽遊び(3)ビーンズ並べ今度は一転、体を動かすのではなく、心を落ち着ける遊びを紹介します。まずは、小豆などの豆やビーズ、マカロニのように、細かくて数がたくさん用意できるアイテムを準備しましょう。そして、それらを使ってお皿やテーブルの上に、ハートや鳥など好きな形を描いてもらいましょう。その間にバッハやモーツアルトなどのゆったりしたクラシック音楽を流すと、不思議と子どもは落ち着きを取り戻します。1人からでも遊べる遊びです。子どもさんにはぜひ、幼稚園や保育園、学校では教えてもらえないような、さまざまなジャンルの音楽に触れさせてあげてください。
2015年04月19日ソニーとインターネットイニシアティブ(IIJ)、コルグ、サイデラ・パラディソの4社は1月22日、DSD 5.6MHzのハイレゾ音源によるライブ・ストリーミング配信を4月に実施すると発表した。「東京・春・音楽祭」と「ベルリン・フィル」の演奏会を配信する予定だ。今回のDSD 5.6MHz音源のライブ・ストリーミング配信は公開実験として行うもの。4月5日の11時から20時には、「東京・春・音楽祭2015」で行われる「東京春祭マラソン・コンサート vol.5 《古典派》~楽都ウィーンの音楽家たち」を配信。4月12日の2時から4時40分には、ベルリン・フィルハーモニー・ホールで行われるサー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏会「ベルリオーズ《ファウストの劫罰》」を配信する。4社の役割は次の通り。コルグがライブ音源のエンコードを、コルグとソニーが協力してDSD信号処理を行い、IIJがストリーミング用のプラットフォームとネットワークを提供する。録音とマスタリング・エンジニアの第一人者であるサイデラ・パラディソのオノセイゲン氏が全体を監修する。
2015年01月22日ヒーリングやクラシック音楽は、ストレス解消が期待できるとか。ゆったりとしたテンポの音楽には、心を落ち着かせる効果があると言われています。今回は音楽でストレスを解消して、ぐっすりと眠るための方法をご紹介します。音楽に意識を向けることで、日常のストレスを忘れる!ストレス緩和のための心理療法として、「受動的音楽療法」というものがあるのだとか。受動的音楽療法とは、リラックスした状態で音楽に聴き入る療法のことです。何か作業をしながら聴くのでは「受動的音楽療法」にはならないそうです。人間は一つのことにしか意識を集中できない性質があると言われています。この心理療法の目的は、音楽を聴くことに意識を集中させることによって、日常のストレスから解放させることです。受動的音楽療法は、意識的に聴き入る姿勢が大切です。ある調査では、受動的音楽療法によって、何もしていないときに比べて脳波が安定したそうです。また、別の調査ではヒーリングミュージックによって心拍数が減少し、ノンレム睡眠ができたという報告もあります。安眠にはどんな音楽が効果的?眠りにとってよい音楽は、ゆったりとしたテンポの曲だと言われています。睡眠との関係性を測るべく、大学生に、寝る前に45分間、リラックス効果のあるクラシック音楽を聴かせるという実験が行われました。結果、血圧が低下して脈拍が遅くなり、リラックスしているときに働くと言われる副交感神経が優位になったそうです。しかし、音楽に安眠効果があるからといって、どんなジャンルでもよいわけではありません。ロックなどのアップテンポの音楽は、逆に交感神経を高ぶらせ、脳を興奮させてしまうといわれています。また、適正な音量であることも、安眠のためには大切な条件。40デシベル以上の音量は寝つきが悪くなるそうです。深夜の市街地の音がちょうど40デシベルに該当します。快適な寝室の音環境をつくろう!クラシックのようにゆったりとしたテンポの曲には安眠作用があることがわかりました。では、ぐっすり眠るためにはどのような音環境をつくればよいのでしょうか?まず、いくら安眠に良いからといって、音楽をかけっぱなしで寝ないようにしましょう。受動的音楽療法でも、入眠前に集中して音楽を聴くことがほとんどです。また、周りの音をきちんと遮断することが大切です。周辺の音が気になる人は、耳栓を活用してみてはいかがでしょうか。クラシックやヒーリング音楽を寝る前に聴くことは、快適な睡眠をサポートしてくれるはず。音楽を聴いてゆったりとした気分になって、ぐっすり眠りましょう。Photo by Βethan
2015年01月21日米YouTubeは11月12日(現地時間)、YouTubeで音楽を楽しむユーザー向けに「あなたへのおすすめ」に音楽タブを用意し、また広告が表示されないサブスクリプション型の有料音楽サービス「YouTube Music Key beta」を発表した。米国と欧州のいくつかの国で間もなく招待制のベータサービスとして提供開始する予定で、料金は月額9.99ドル。しばらくはサービス立ち上げ期間の割引価格として月額7.99ドルで提供する。トップレベルの音楽タブにはノンストップの再生リスト「YouTubeミックスリスト」、以前に聴いた音楽、ジャンル別の人気音楽ビデオ、ムード別プレイリストなどが表示される。プレイリストのおすすめはユーザーが過去に聴いた音楽やYouTube全体のトレンドを元に選ばれる。また検索結果に「人気の曲」や「アルバム」が表示されるようになり、ヒット曲やアルバム単位のプレイリストを簡単に再生できるようになった。数日中にアーティストのディスコグラフィの提供も開始する予定だ。YouTubeは現在、YouTube Music KeyのWebサイトで、サービス開始の通知を受け取るためのメールアドレスの登録を受け付けている。The Vergeによると、広告フリーで再生できるのはレコードレーベルからライセンスを受けた音楽ビデオのみ。YouTube Music Keyを契約しても、その他の動画コンテンツには広告が表示される。YouTube Music Keyはバックグラウンド再生とオフライン再生をサポートする。モバイル端末でスクリーンがロックされたり、他のアプリを使用し始めても音楽ビデオの再生が継続し、データサービスを利用できない環境でも楽しめる。Googleは、YouTube Music Key betaのサブスクリプションと同社の音楽サービス「Google Play Music」の有料サブスクリプション(月額9.99ドル)を統合する。YouTube Music Keyはしばらく招待制ベータサービスとして提供されるが、誰でも契約できるようになれば、どちらかを契約すると広告フリーの音楽ビデオ/音楽ストリーミング/オンライン音楽ロッカーを月額9.99ドルで利用できるようになる模様だ。
2014年11月13日