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冬に美味しいお鍋…。作るのも簡単な鍋…。毎日でも食べたい勢いですが、我が子はお鍋が苦手。私も子どものとき苦手だったから気持ちはわかる…が、食べてほしい!子どもウケする鍋をいろいろ試しましたが…。いろいろスープを変えても、ベースの野菜を白菜にしてもキャベツにしても、味を濃いめにしても薄めにしても、効果ナシ!子どもふたりは鍋が苦手のまま。ただあることをしただけで、イチコはものすごく箸が進むようになりました!それは…。これだけ!野菜を細切りにすると、噛む力も少なくて済むし、スープの味もしっかり具に絡むし、野菜独特のクセのある風味も抑えられて、めちゃめちゃ食べやすいんです!親の私たちも「こっちの方がおいしい!」と大絶賛。笑イチコの食べっぷりも全然違います!二太郎も一緒に、家族みんなで美味しく鍋をつつけるのはいつになるやら…。とはいえ細切り野菜鍋、イチコには効果があったので、子どもの鍋嫌いにお悩みの方、ぜひ試してみてくださいねー!
2022年01月31日食べないことで痩せようとするダイエット。一時的に体重は落ちるかもしれませんが、リバウンドしやすいほか体への悪い影響も…。今回は食育指導士としても活躍する内藤絢先生に、負担の少ない食事制限ダイエットについて教えていただきました。食べないダイエットが失敗しやすい理由食間の空き過ぎによる吸収の早さ食間が長く、その間に水しか摂っていないと食べた物の吸収が早くなり、血糖値が急上昇してしまいます。その結果、太り易くなる、リバウンドするなど、返って逆効果を招きます。関連記事ダイエットのリバウンドから卒業!繰り返さないための対策を伝授体が省エネモードになり、身体活動量が減る食べないダイエットは体がエネルギー消費を節約しようとするホメオスタシス機能(環境が変化している際、体の状態を一定に保とうとする生体的働き)が働き、エネルギー消費を制限します。その影響で体が省エネモードとなり、代謝が下がり、痩せにくく太りやすくなります。タンパク質不足による筋肉量の低下ダイエット中は野菜メインが一番痩せると思い込み、炭水化物のほかタンパク質まで制限するケースが多く見られます。タンパク質不足は筋肉量が低下し代謝が下がり、一時は痩せてもすぐにリバウンドしてしまいます。さらに髪・肌・爪までカサカサ、ボロボロになり美容全般に悪影響を及ぼします。食べないダイエットを続けた場合の体への影響イライラ、集中力の低下食べないと栄養不足により脳にエネルギーが行き渡らなくなる事で頭が働かなくなり、イライラや集中力の低下、さらに仕事や家事が捗らないと言う生産性低下にも繋がります。腸内環境の悪化による便秘便秘になる理由は、便の量。食べる量が減ると便の量も減ります。この影響で便を排出する時の排便反射まで低下してお通じが滞る上、体内に残った便から水分が無くなる事で更に便が堅くなり慢性便秘の元となります。痩せてもハリがなく、ブヨブヨの弛んだ体になる食べないダイエットで減る分は脂肪でなく筋肉の分。本来落としたい脂肪量は減りません。脂肪は筋肉より軽いので、筋肉が無くなり脂肪だけ残った体は体重の数字しか変わっていません。骨格の土台である筋肉が落ちた上に脂肪が残った体は、年々弛んで行く一方です。負担の少ない食事制限ダイエットのコツ定食スタイルの食事にするダイエット中は量を減らしたいから機能系ゼリーだけなど、1品しか摂らないと言うケースも多く見ますが、最も危険です。太る原因は、食べる量でなく栄養素不足。定食スタイルで炭水化物、汁物、主菜、副菜と多様な食物からバランス良く栄養を摂取する事が、負担とストレス、両方を軽減出来ます。しっかりとした水分補給を習慣付ける水分補給=白湯と常温水です。水にはデトックスと消化機能サポートの役目がありますが、冷えた水は返って消化を妨げます。しっかりとした水分補給は、尿で老廃物と体内の余分な水分の排出力を高め、むくみ解消にも繋がります。コップ一杯の水分を必ず飲んで頂きたいタイミングは、朝の起き抜け・食事5分前・入浴前・入浴後・就寝前です。アルコールとおつまみを正しく選べばお酒もOKダイエット=アルコール禁止と言うイメージですが、そこまで制限すると返ってストレスになり続かない上にリバウンドの元になります。糖質が少ないアルコールは焼酎、ウイスキー、ジンです。飲酒で体内に入ったアルコール分解にビタミン・ミネラルが大量に使われることがダイエット失敗の原因になるため、飲むなら2杯までにしましょう。また飲酒時に吸収が活発になることも太る原因のひとつ。おつまみには野菜スティック、枝豆、冷奴などの植物性タンパク質や食物繊維を摂取出来る物を選びましょう。食事制限付きダイエットの期間や目標の定め方安全で且つリバウンド防止をしながらの減量は、1ヶ月あたり体重の5%以内まで。50Kgなら2.5㎏、60kgなら3Kgまでです。リバウンド無しでスムーズに進めば半年以内に10kgのダイエット出来る可能性もあります。但し、無理に目指さないようにしましょう。食事制限でダイエットを成功させる秘訣毎食、写メで記録するこのメリットは記録が出来る上、停滞した時に何が原因かを見つけ出せることです。自分でそんなに食べていないと思っていても実は食べている量が多い、栄養バランスが偏っているなどのことがダイエット中は特に多いです。状況把握はダイエット成功には欠かせません。「摂らない」から「選ぶ」食生活にする炭水化物や肉を摂らないのは、栄養素が不足してダイエットには逆効果です。炭水化物はパン、パスタ等の糖質や脂質の血糖値が上がりやすい物から米へ。さらに白米よりビタミン・ミネラルを摂取出来る雑穀米や玄米を選ぶと良いでしょう。またタンパク質なら肉の揚げ物料理ではなく、蒸し調理の鶏ハムなど低脂質で高タンパクな食物などを摂るようにしてみましょう。賢く選んで「食べるダイエット」を食べないダイエットから、賢く選んで栄養素を摂取する食生活に変えてダイエットを成功に導きましょう。食べないストレスやリバウンドを防止できるうえ、体に必要な栄養素を摂りながらのダイエットは健康的にも非常におすすめです。内藤 絢睡眠専門家、ヨガインストラクター
2019年11月17日離乳食をスタートすると、日々わいてくる素朴な疑問。「果物も加熱するようにと書いてあるけど、バナナやりんごも加熱が必要?」とか「よく食べてくれるけど食べすぎが心配」など、はじめての離乳食作りはわからないことだらけ。本当にこれでいいのか不安になることも多いですよね。そんな離乳食のお悩みを解決してくれる心強い一冊が、人気イラストレーターモチコさんの 『マンガでわかる! 離乳食はじめてBOOK』 です。モチコさん京都府在住のイラストレーター。ひょうきんな長女イチコと、甘えんぼうの二太郎にツッコミを入れる日常を描いたマンガをSNSで発信し、Instagramフォロワー18万人超えの大人気に。ウェブ媒体での連載のほか、著書に『育児ってこんなに笑えるんや!』(ぴあ)がある。ブログ: Instagram: 書籍では、初期・中期・後期・完了期それぞれの時期によくある離乳食のお悩みに、管理栄養士の太田百合子先生がやさしくわかりやすく回答。 「モチコのがんばりすぎない離乳食!楽しく進める“らくワザ”時短術」 の続きです。今回は本の中から、離乳食のあるあるお悩みをいくつかピックアップします。また、知っておくと便利な離乳食に使える市販品もご紹介します。ちなみに冒頭の疑問への回答ですが、果物をはじめて食べさせるときはアレルギーと食中毒予防のために念のため加熱するほうがよいとのこと。また、食べすぎに関しては身長と体重の増加が成長曲線のラインに沿っていれば問題ないそうです。※マンガはモチコ家の子どもたちの個性を生かした、フィクションです。■離乳食あるあるお悩み1「離乳食を食べない!」「おっぱいはいつまで?」離乳食初期は順調に進まないことも多いもの。「食べない」、「嫌がる」、ときには「スプーンを投げる」、なんてこともありますね。せっかく手作りしたのにほとんど食べてくれなかったりすると、心が折れそうになります…。でも初期の赤ちゃんの発達は目覚ましく3~4日後に反応が変わることもよくあるので、数日様子を見るとよいそう。離乳食を食べさせようとすると、泣く赤ちゃんもいます。赤ちゃんははじめてのものを本能的に警戒するといわれており、離乳食やスプーンを怖がるのも自然なことなのだとか。そういうときは無理に食べさせようとするのではなく、リラックスさせてあげることが大切。いつもお世話している人がやさしく話しかけながらあげると、安心して口に入れてくれることもあるそうです。■離乳食あるあるお悩み2「遊び食べ」「卒乳」「おやつ」1歳~1歳半ごろに離乳食も終わりに近づくと、遊び食べや好き嫌いがみられることも増えてきます。離乳食完了期となるこの時期は1日3食のペースを作り、離乳食を栄養源のメインにしていくことが大事。具体的には大人と同じ時間に3食+必要なら午前か午後、またはその両方におやつタイムを設けるとよいそうです。ちなみにおっぱいやミルクを飲んでいるなら、おやつは不要。ママとのコミュニケーションとして飲みたがる子もいるので、無理に卒乳する必要はなく、日中の授乳を減らしていくとよいそうです。■離乳食のお助けアイテム! 便利な市販品離乳食作りはどうしても手間がかかって面倒なもの。忙しいときはベビーフードに頼るのもアリですが、本にはそれ以外の時短アイデアも多数紹介されています。たとえば、便利な市販品を取り入れるのも一案。賢く使えば、忙しいときでも手間なくおいしく栄養あるごはんが作れます。おすすめ1.野菜フレークかぼちゃやにんじん、じゃがいもをゆでてフレーク状にしたもの。水でとけば簡単に野菜ペーストが完成。おすすめ2.トマトペースト食塩不使用で原材料がトマトだけのものなら初期の風味づけにも。ケチャップは後期から。おすすめ3.砂糖不使用のジャム果実と果汁だけで作った着色料や保存料不使用のジャムをヨーグルトやパンがゆのトッピングに。おすすめ4.焼きいもスーパーで売っている焼きいも。初期はお湯やミルクでのばして。中期以降はそのままでOK。おすすめ5.缶詰類塩や砂糖不使用のもの。使いやすいのはフルーツ缶、コーン缶、ほたて水煮缶、ささみフレーク缶、ツナ水煮缶、トマト水煮缶など。書籍にはこのほかにも離乳食を進めていく上でこれだけ押さえておきたいポイントやマネするだけの献立カレンダー&レシピなど、離乳食のさまざまな悩みに応える情報が満載。先輩ママさんからのリアルなアドバイス&テクニックも充実しています。「毎日の食べてくれる量がわからない」「赤ちゃんの好みの味付けって?」「どんなメニューなら喜ぶの?」「食事の時間がかかりすぎる」…離乳食を開始すると、普段の大人の料理とは異なった悩みがたくさん出てきてしまうもの。栄養があって、安全で、手作りで…と面倒なことも多い離乳食。だからこそ余計、不安ばかりが膨らんでしまうという人もいるでしょう。この本ではらくワザも駆使、市販品も取り入れて、ママががんばりすぎずに楽しく離乳食期の子どもと過ごせるアイディアを紹介してくれます。また本には、モチコさんのSNSに寄せられたこんなリアルな声も掲載されています。「毎回スプーンを口に持っていくだけで反り返ってギャン泣き。私も泣きながら離乳食を捨てる日が続き、食事の時間が憂鬱で…。でも10カ月になったある日、本当に突然パクパク食べるようになりました。嬉しい気持ちを通りこして、あの数カ月は何だったの!と。赤ちゃんが食べてくれるよう工夫するのは必要だけど、何をしても食べないことがありますよね。でも、ある日ちゃんと食べるようになる、と後輩ママに伝えたいです。」(harさん)出典: 『マンガでわかる! 離乳食はじめてBOOK』 モチコさんの家でもイチコちゃんはよく食べるけれど、二太郎君は少食だったそう。兄弟でも食べる量には違いがあるように、「今の時期はまだ食べない」という個性があるとわかるだけでも、肩の荷が下りたような気分になるのではないでしょうか。栄養を摂ることは大切だけれど、赤ちゃんはまだまだ食べるデビューをしたばかり。だからいま食べなかったとしても、ママががんばり過ぎなくて大丈夫ですよ! とプレッシャーがかかりがちなママを癒やしてくれる1冊でもあります。本を読むと、離乳食が単に大変で面倒なものから、子どもの成長を実感できるちょっとハッピーな時間をくれるものに変わっていきますよ。 『マンガでわかる! 離乳食はじめてBOOK』 (KADOKAWA/1300円(税別))インスタグラム18万フォロワーの人気イラストレーターで2児の母のモチコさんによる悩めるママのための、リアルな離乳食本。管理栄養士の太田百合子先生全面監修による離乳食の基本情報と、同じく管理栄養士で 「E・レシピ」 でも活躍中の藤原朋未先生による、フリージングを基本にした離乳食レシピをまとめた一冊。離乳食レシピ数は100以上。リアルな先輩ママさんからのアドバイス&テクニックもたっぷり!モチコさんのウーマンエキサイトの連載: モチコの親バカ&ツッコミ育児
2019年11月05日■一度は開き直ったものの…ベビーフードを使ってる最中も手作りにチャレンジしてみたのですが、ど~やっても食べない息子。ベビーフードをアレンジして「ベビーフード+手づくり」を作ってみたのですが、これもダメでした。「もうしょうがないじゃん!!」ってふっきれてベビーフードをあげ続けましたが、絶望感がふっきれたと思ったのに今度は「レトルトしか食べさせない」という後ろめたさが思いっきりやってきました。「私が料理下手なばっかりに…」「母親なのに子どもが喜ぶものも作ってやれない」「レンチンとか子どもがかわいそう」「ベビーフードしか食べないんだからしょうがないじゃん!」「私だって頑張ってる!」感情がごちゃごちゃして離乳食のたびに悩んでました。■ある日、お義母さんがお手伝いにそんなときのお義母さんのこの発言。とても気持ちが救われました。そうか…今は食べる練習をしてるんだ…。最初から何もかもうまくいくわけないじゃん…。息子は息子なりに今、頑張っているんだから私はそれをサポートすればいいだけなんだ。私の考えてる後ろめたさはみんな自分目線だったんだ…。そう気がついた途端、後ろめたさも吹っ飛びました。離乳食後期には私の作ったものも食べてくれるようになり完了期にはもう作った分だけ食べる大食い王子の誕生です!ベビーフードだからって体に問題なんてなかったし、好き嫌いもなく、今まで大きな病気ひとつせず元気いっぱいです。お義母さん、あのときは本当にありがとうございました!
2018年09月21日■最初は気楽に離乳食をスタート最初は10倍かゆをこしてドロドロになったものをあげました。でも食べませんでした。離乳食のテキストには「最初はひとさじから」と書いてあったので「慣れたら食べてくれるようになるんだろうな」と気楽な感じでした。しかーし! 10日たっても食べる気配なし。食材を変えたり、味が薄いのかなと思ってちょびっと濃い目にしてみたり、ドロドロをもっとドロドロにこしたり…と、いろいろ工夫してみましたが全く食べないまま3週間がたとうとしていました。そんな中、旦那のアドバイスでベビーフードをあげてみると… めっちゃ食いつく! ひとさじどころかお皿が空になるほど食いつきました。この3週間、私が頑張って作ったものは毎日ゴミ箱へ…。作ったものが食べられずゴミ箱へ…なんていう事は人生ではじめてで…。むなしさを感じていたところにベビーフード完食。■成長を喜ぶべきなのに心の中は…本当は「食べてくれた!」と息子の成長を喜ぶべきなのに、あのときの私は本当に参っていて「私の作ったものよりベビーフードなの?」「私の料理はそんなにまずかったの?」「料理も食べてもらえない私は母親でいいの?」と、心の中がぐちゃぐちゃ、どうしようもない絶望感でいっぱいでした。次回に続きます。
2018年09月14日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)次男(年長)三男(年少)の三兄弟の母です。前回の記事の続きです。私が次男の偏食少食に悩んでいた頃、それなりに相談をしたこともありました。(結果的に次男に効果的な方法はなかったのですが、相談にのっていただいた事で気が楽になるというのはありました)その中でもよくアドバイスされていたことがあります。■その1. 家族が「おいしい」と言いながら食べると、子どもも「ちょっと食べてみようかな」とチャレンジする気になるはずもちろん私もやりました!にこにこもぐもぐ「おいしいな~!」と食べ、「これおいしいよ! 次男も一口食べてみたら?」とピエロのように全力で明るく薦めましたとも、何度も何度も。でも次男はまったく食べようとしませんでした。(全敗)どうしてこんなにおいしいものを次男は食べないのだろうと思っていましたが、あるとき「元偏食っ子たちの気持ち」を聞いたときにそのわけがわかったのです。本気の偏食っ子たちももちろん子ども時代に同じようなシチュエーションを潜り抜けてきているわけですが、その子達、こういうとき何を考えているのかというと、「あんなの食べておいしいのかよ。あんなの食べるぐらいなら何も食べなくていい。」そう思ってるらしいです。衝撃的じゃないですか!?(笑)まるで侍じゃないですか!!!でも次男も完全にこれだったんです!食卓に自分が食べれそうなものが何ひとつなかったら、白ご飯だけ食べて終わり。他のものにはいっさい手をつけません。私としては「せっかくおかず作ったのに!」とイライラするやら悲しいやらですが、当の本人は心の中できっとこう思っていたのであると、その貫きっぷりにむしろあっぱれです。私が「こ~~んなにおいしいのに!」と思うものでも、次男からしたら「得体の知れない絶対食べたくないもの」。こんなにも二人の間の感覚がかけ離れているということを、まず受け入れなくてはいけませんでした。■その2. 「しっかり遊んでおなかが空けばおのずと食べるわよ」もちろんやりましたとも。遊んで動いて疲れさせましたとも。でも、食べないもんは食べないんです。どんなにおなかが減っていようが自分の食べられると認識しているもの以外食べません。空腹は最高のスパイス! という理論は次男には当てはまりませんでした。これも元少食っ子たちの証言によると、このとき何を考えているかはこうらしいです。「不必要なものはとことんいらない。私たちはエコなのだ」名言…!!(笑)おなかが空いていても自分にとって必要なものを最小限とるだけで満足する。たしかにそうで、次男は自分が「これ以上いらない」と決めたら惰性で食べることはしません。■偏食っ子が大人になったら、どうなる?そんな超偏食っ子だった元子どもたちの現在はどうなっているのかというと、ほとんどの人が「大きくなっていくうちに自然に食べられるものが増えていった」という意見でした。成長する過程であるときをさかいに急になんでも食べられるようになった人もいれば(たとえば高校生になって部活に打ち込み出したら食べるようになったとか)、徐々に徐々に増えていった(一口食べてみたらおいしかったのでとか)という人もいます。どうやら、小さい頃の偏食が必ずしも大人になっても続くというわけではないようです。もちろん大人になっても偏食のままの方もおられましたが、それでも子どもの頃よりかは食べられるものの幅が増えたり、仕事上の付き合いなどでは我慢して食べられるまで進歩しているようです。(小さいうちは付き合いだろうがなんだろうが絶対食べなかったのに付き合いなら嫌々でも食べるようになるだなんて…!! 相当な進歩!)そんな元偏食っ子のみんな口を揃えて言っていたことは「いずれ食べられるときが来るからゆっくり待ってほしい」ということでした。これ、身に染みませんか?待てなかった私。何で食べないの?何で?なんで?ばかりで、叱ったり、もう食べなくていい! と食器を下げたり、食べきれるまで食卓に残させたり。ずーっとお箸をツンツンツンツンさせ続けていた次男の姿を思い出します。いずれ食べられるときがきっと来るんです。それが高校生なのか社会人なのか、はたまた人の親になってからなのか、そのタイミングがいつなのかは人それぞれです。そのときまでゆっくり待ってほしい。それが子どもたちの気持ちだったんですね…。次男にはかわいそうなことをしました。まだ小さかったのに、なおさらです。ここにひとつのエピソードがあります。短い中に心情と情景が見事に表された何度読んでも心に染みる文章です。■おじいちゃんが食べさせてくれた「一生忘れられない味」私は物凄く偏食、少食な子どもでした。無理矢理口に詰められ、吐いても無理に食べさせられてました。食べ終わるまで何時間でも正座して。給食も苦労しました。おいしいって記憶に残っているのが、こっそりおじいちゃんが食べさせてくれた「いちごジャムパン」。食パンのみみが嫌いな私に、みみをキレイにとってくれて、薄くいちごジャムをぬって半分におって食べさせてくれた。一生忘れない味です。いつかおいしいって思えるときがくるのを待ってほしかったな…怒らないで欲しかったな…。おじいちゃんのいちごジャムパンが一生忘れない味なのは、おいしかったからだけじゃないと思います。自分の気持ちに寄り添ってもらえたこと、自分をありのままに受け入れてもらえたことが、それを忘れられない味にさせたんだと思います。現在5歳の次男。彼がなんでもモリモリ食べてる姿なんて、今からは全く想像できません。このまま食べないままかもしれないし、食べるようになるのかもしれないですが、親の私が必死に働きかけたところであんまり意味がないような気がします。彼が自分で「食べてみようかな」と思えるときが来るのをただ待とうと思います。ちなみにですが、元偏食っ子達がお母さんになった今、子どもの好き嫌いに関してどう思うのかというと…。そこはやはり私たちと同じように「せっかく作ったのにぃぃ!!」とイライラもするし、「なんでも食べてほしい!}って願うようです。(笑)みんなお母さんの願いはひとつ。我が子に健康に育ってほしい。今になったらあのときの親の気持ちが分かりますね。
2017年09月28日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)次男(年長)三男(年少)の3兄弟の母です。■偏食・小食のわが子に悩む日々次男は離乳食を全く食べない子でした。そしてそれは幼児食期に入っても変わらず好き嫌いが多く、食べられないものより、食べられるもののほうが圧倒的に少ないいわゆる偏食っ子です。長男はなんでもよく食べる赤ちゃんだったので、食べない次男は衝撃的でした。離乳食の頃は、どの食材をどのような調理法でチャレンジしてみても一切受け付けず、匙(さじ)を口に運ぼうもんなら泣いて嫌がり、しまいには涙を目にいっぱいためてオエェ! とえづいてしまう始末。本気で嚥下(えんげ)障害じゃないかと心配したほどです。私自身は好き嫌いがなく、なんでも食べられるタイプなので「偏食」に対するイメージもあまりよくなく、親の教育次第だとさえ思っている節もありました。そんな私のもとに次男という偏食・小食っ子が生まれたもんですから、数年は理解できずに悩み、悪戦苦闘しました。しかし、私の「偏食は努力すれば治まる」という考えを根本から変え、好き嫌いの多い次男に歩み寄れる時が来たんです。そのきっかけは乳幼児検診でもなく、育児相談窓口でもなく、「かつて好き嫌いが激しい子どもだった大人が、当時何を考えていたのか」を聞いた時でした。■「食べさせる方法を見つける」よりも必要だったこと私は子どもに健康でいてほしい、大きく育ってほしいという気持ちから、とにかく食べさせようと苦戦していました。それが母親として間違っているとは今でも思っていません。でも偏食・小食な元子ども(すなわち大人)の思いを聞いた時は、おもわずこみあげるものがありました。子どもとはいえ心の中ではいろいろと考えています。それを表現できる語彙(ごい)を持ってないから、黙るか泣くかゴネるかしかないだけで。これを読んでるママたちの中にも、かつての私のように「どうして食べてくれないの!!」「この子はこんなに食べなくて大丈夫なんだろうか」と、不安と苛立ちの中にいる方がいらっしゃるかもしれません。食べてくれない子どもに悩む保護者目線からの相談、体験談はわりとよく目にします。私も何とかして食べさせれる良い方法はないだろうかといろいろと探しましたが、「食べられない子どもだった張本人たちが、どう感じながら生活していたのか」を、私は目にする機会がありませんでした。食べさせる方法を見つける前に、食べられないその気持ちを知る。これが私にとって必要だったんです。きっと私のように自分自身が好き嫌いがない人にとっては、我が子の好き嫌いはなかなか歩み寄れずに葛藤してしまいがちだと思います。同じようなママたちに少しでもヒントになればと思い、私の経験と元子どもたちからの意見をご紹介したいと思います。■「食事の時間が苦痛だった…」元子どもたちの声これらは私のブログに寄せられたコメントなのですが、偏食・小食だった元子どもたちは、以下の2パターンに分かれます。・好き嫌いが許されない環境で育った人・無理強いはされなかったという人この中で、好き嫌いが許されない環境で育った人に共通しているのは「食事の時間が苦痛だった」ということでした。口をそろえて「食事に関していい思い出がない」と言うのです。「どうしても食べられないのに『わがままだ』と言われ、給食では食べ終わるまで教室のすみに残され、家でも学校でも理解されない」「大人になった今でも、子ども時代の食事にまつわる思い出は怒られた記憶か、ひとりで寂しかった記憶か、楽しくない記憶しか残っていない」この意見が多かったんです。私、次男に今まで何度口にスプーンを突っ込んで「食べなさい!」ってやってたことか…。偏食っ子からすると、「得体の知れないもの(たとえばミミズのようなもの)を無理やり口に押し込まれてるような感覚」らしいです。次男のことを思って突っ込んでいたスプーンが息子からしたら苦痛以外のなにものでもなかった。口に入れることさえできたらごっくんできるはずだ! と思っていたのですが、彼らからしたら「飲み込むどころか、自分の意志とは裏腹にえづいてしまう」んだそうです。私は次男になんてかわいそうなことをしていたんでしょう…。かつて教室の隅でミニトマトが食べられなくて泣いていたクラスメイトも、食事がつらいな、楽しくないなと思いながら毎日食べていたのかと思うと、彼を思い出して胸がぎゅーっとなりました。■嫌いなものを食べさせるか否か…親としての葛藤今の私は、「食事はまずは楽しく!」が基本です。離乳食教室に行ってもまず最初に教えられるのは「楽しく」ということですし、給食も掃除の時間まで残して食べさせるということもしていません(おそらく)。しかし「楽しく食べること」と「好き嫌いなく食べること」はある意味対極にあるような気がします。この両方を叶えるって実はすごく難しいんじゃないかと。楽しく食べている延長で好き嫌いなく食べられるようになるのが理想ですが、嫌いなものを好きにさせるために楽しく食べるのは、偏食っ子には相当難しいような気がします。「どうしても食べられない」「口に入れたらえづいてしまう」レベルの子たちにとっては嫌いなものを食べずに済む食事こそが楽しい食事なのですから。それを許せるか、押し付けずにいられるかが親の最初の葛藤だと思います。私は自分が好き嫌いがないがゆえに、ここが許せずに随分と戦ってしまいました。元好き嫌いっ子たちの何十年たっても今なお残っている「食事が楽しくなかった」という思いを聞いて、ハッ! とさせられました。■食事中は「心の栄養」を大切にしたい「食事」の目的は”栄養””健康””しつけ”にとらわれてはいけないなと。体を大きくするため、健康に育つため、お行儀よく食べるよりもその前に、まずは、この子の食事の思い出を明るい色に包まれたものにしてあげたいと思いました。このとき、私はようやくスタートラインに立てました。今私は次男に無理強いはしていません。苦手なものは「一口食べたら?」ぐらいは言いますが、それで「いや」というなら無理に食べさせていません。頑張ってひと口チャレンジしたら喜びます。幼稚園のお弁当も基本的に好きなものを詰め、食べきれるものを食べきれる量で入れています。おかげで冷凍食品や既製品まみれです(次男の好みに合わせたらこうなりました)。栄養もバランスもあったもんじゃありませんが、おいしかった! 全部食べられた! また明日も食べたい! そう思えることが心の栄養になるんじゃないかと思います。 後編 に続きます。
2017年09月21日