宮内庁は6月12日、天皇皇后両陛下の長女、愛子さまがお住まいの赤坂御所で飼われている蚕の写真を公表した。桑の葉に白い蚕が群がっている様子などを、愛子さまご自身が撮影されたものだ。学習院初等科3年生のときに授業の一環として教室で蚕を育て、それを持ち帰った愛子さまは蚕の世話を続けてこられたのだという。宮内庁関係者は、適応障害のご療養を続けられていた当時の雅子さまが、体調の波に悩まされていたと語る。「愛子さまが蚕の飼育を始められた’10年ごろ、雅子さまにはまだまだご体調に大きな波があり、ご公務を休まれる日々でした。加えて、愛子さまが初等科2年生の終盤から登校不安になられたために、毎日のように学校に付き添われていたのです。そういった状況もあり、天皇ご一家は上皇ご夫妻とのご交流ができていないといわれていました」そのため御代替わり前、雅子さまはご養蚕を継承されないのではないか、という見方も一部にはあった。「皇后になられる前、一部では『雅子さまは蚕に触るのがお嫌いで、ご養蚕を継がれる意思はない』などと報じられることもありました。しかし、そういった報道は的外れだったのです」皇室担当記者はそう指摘する。「雅子さまは小学校で生物部に所属され、爬虫類の解剖をなさったこともあり、ご友人からは『動物博士』と呼ばれていました。ですから、雅子さまも愛子さまを手伝われて、一緒に蚕をお育てになってきたはずです。もともと美智子さまはご養蚕の継承についても『過度な精神的負担とならないよう、可能な範囲でなされば』とのお考えでした。つまり、ご養蚕を引き継がれたのは、雅子さまの強い意志があってのことなのです。愛子さまとご一緒に蚕と触れ合うなかで、雅子さま自身もご養蚕に携わりたいというお気持ちを強められたのではないでしょうか」御代替わり前年の’18年5月、雅子さまは天皇陛下、そして愛子さまとご一緒に紅葉山御養蚕所を訪問される。作業について美智子さまからじかに説明を受けられ、雅子さまはご養蚕を継承されたのだ。精神科医で立教大学教授の香山リカさんは、蚕の飼育が母娘の絆をより強めたのではないかと話す。「雅子さまは長くご療養が続き、愛子さまも登校不安が何度かありました。生き物を育てることは責任が伴いますが、それでも雅子さまと愛子さまは力を合わせ、命を繋がれたのです。10年間も蚕に愛情を注ぎ続けてこられたことは、おつらい時期を過ごしたお二人にとって、励みにも、支えにもなったはずです。また、ご養蚕という大切に守られてきた皇后のお務めが雅子さまに受け継がれたことで、美智子さまも安心されたと思います」「女性自身」2020年7月7日号 掲載
2020年06月24日’67年に誕生した「リカちゃん」は令和の時代も最先端をいく!現在、SNSでは小学5年生とは思えないオシャレすぎる投稿が話題になっており、総フォロワー数は21万人!ファッションはもちろん、映画やゲームなど今ハマっていることも発信。ときには著名人と交流したり、流行りのメイクに挑戦したりと、その姿はまさに現代のインフルエンサー!今回、本誌の取材に答えてくれたリカちゃん。「SNSでは、トレンドを意識してみなさんに楽しんでもらえたらいいなと思っています。その日のコーデによって、いろんなヘアアレンジに挑戦しているのでチェックしてみてください。写真を撮るときは、まばたきせずに、目をパッチリ開けるようにしています!うふふ」そんな彼女の日常を、ぜひのぞいてみて!「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月18日美智子さまから引き継がれたご養蚕の作業のため、お車で皇居へ向かわれる雅子さま。その隣には天皇陛下のお姿が――。6月2日、天皇陛下は雅子さまとご一緒に皇居・紅葉山御養蚕所へ。陛下は「かわいいね」と雅子さまに声をかけながら、成長した蚕の世話をされたという。皇室担当記者は驚いた様子でこう語る。「上皇陛下も何度か、美智子さまと繭を収穫されたことはあります。ただ、繭ができる前から一緒に作業をされることはほとんどなかったと思います。今回の“夫婦共同作業”は、異例のことでした」6月9日には、ご結婚27周年を迎えられた天皇皇后両陛下。緊急事態宣言は解除されたが、まだまだ新型コロナウイルス感染症の拡大は予断を許さない状況だ。「皇后となられた令和元年、雅子さまのご活躍ぶりは目覚ましいものでした。世界約190の国や機関から賓客を招いた『即位の礼』でも堂々たるお振舞いで、世界の王族と親交を深められました。卓越した語学力を生かした国際親善など、皇后としての2年目は、さらに雅子さまらしさが発揮されるはずでしたが……」そう語るのは前出の皇室担当記者。突如やってきたコロナ禍という“逆風”は、雅子さまにもショックを与えているという。「名誉総裁として臨まれるはずだった、5月の日本赤十字社の全国赤十字大会が中止になりました。さらに、5月ごろに予定されていた、天皇皇后となられて初の海外ご公務となるイギリスご訪問も延期に。東京五輪も1年延期となり、海外に行くことも、日本に賓客を招くこともいっさいできなくなりました。気丈に振る舞われている雅子さまですが、皇后として大きな目標とされてきた大切な行事や、国際親善の場が次々となくなり、沈みがちな日もあるという話も聞こえてきます」実際に5月18日には、ご養蚕作業を当日直前になってキャンセルされたことも。ご体調が整わなかったことが原因とみられている。「今回、天皇陛下が蚕の世話を雅子さまとご一緒になさったのは、陛下たってのご希望だったと聞いています。できるかぎり近くにいて、見守りたい――。そういった陛下の深いお気持ちを感じる出来事であったと思います」(宮内庁関係者)天皇陛下は今年2月の誕生日会見でも《できる限り雅子の力になり、支えていきたい》と語られていた。陛下が《雅子さんのことは僕が一生全力でお守りしますから》とプロポーズされたのは28年前のこと。にこやかな養蚕作業には、雅子さまを「私が守る!」という陛下の今も変わらぬ強いご意志が滲んでいたのだ。精神科医で立教大学教授の香山リカさんもこう言う。「イギリスご訪問などは、長い時間をかけて、以前からしっかりと準備されていたと思います。そのぶん、突然のコロナ禍での延期は、雅子さまにとって大きなストレスにもなりえます。そんなときに天皇陛下がご養蚕に同行されたことは、雅子さまにとっては陛下のお気持ちを感じて、とても心強かったはずです」しかし、世界を覆うコロナ禍は、いまだ皇室の活動にも暗い影を落としている。「2月23日の天皇誕生日の儀式および一般参賀がお取りやめになったのを皮切りに、ご公務は次々と中止されて、皇族方のスケジュールは白紙状態が続いています。天皇皇后両陛下のお出ましは、8月15日の『全国戦没者追悼式』までないのではないでしょうか。このまま皇室と国民の触れ合いや交流がない状態が続くと、皇室に対する国民の敬愛が薄れて、存在意義を失ってしまうのではないかと宮内庁内でも危惧されています」(前出・宮内庁関係者)そんななか、すでに両陛下は前例なき「皇室改革」へ向けて一歩踏み出されているとみるのは、皇室ジャーナリスト。「陛下と雅子さまが、5月20日、日本赤十字社の社長と副社長を赤坂御所に招いてご進講をお受けになりました。翌日、そのときの両陛下のお言葉が、それぞれ宮内庁のホームページで公表されたのです。誕生日のご感想以外で“皇后のお言葉が単独で”公表されるのは異例のことです」両陛下は6月3日にも、全国保健所長会の副会長ら保健所関係者3人と面会し、現場の状況などについて懇談された。「宮内庁は新型コロナウイルスをめぐり、両陛下が専門家から説明を聞くご進講や面会に関して、その場でのご発言内容をこれからも公表していくとしました。そして、公表は天皇陛下のご意向を踏まえたものであると明かしたうえで、『その時々にでき得る、最大限のお気持ちの発信の形』と説明したのです」つまり陛下と雅子さまは、前例を打破し、現場の医療関係者に労いのお言葉、国民へのメッセージを発信したのだ。海外渡航が制限されているコロナ禍の状況では、雅子さまが皇室に入られたときから望まれている国際親善もままならない。しかし、前出の皇室担当記者によれば、その状況だからこその“ステイホーム外交”を両陛下が始められているのだという。「陛下は4月、スペイン国王フェリペ6世と両国の状況について電話会談されています。また、カナダのジュリー・ペイエット総督から見舞いの電報が寄せられたのをきっかけにして、電報でのやり取りをされ、コロナ禍に協力して立ち向かうことを確認されています。両陛下が特に親しくされている海外王室といえばオランダとベルギーの王室が筆頭に挙げられますが、それ以外の王室とも緊密なお付き合いがあります。今後、スカイプやズームを使ってのオンライン交流が行われていく可能性も高いのです」前出の香山さんも、両陛下の挑戦に賛成だという。「陛下と雅子さまが現在学ばれている新型コロナの知識を生かして、オンラインで病院の関係者を励まされるなどの新しい活動は、近い将来実行なさる可能性があるのではないでしょうか。過去の慣例から脱却して、新しいスタイルで国民に寄り添われることも素晴らしいと思います」逆境の中、二人三脚で進められている改革――。皇室と国民の距離は、さらに近づいていくはずだ。「女性自身」2020年6月23・30日号 掲載
2020年06月09日グラビアアイドルの壮絶のリカが、最新イメージDVD『偏愛シンドローム』(4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。バーレス東京で"里永りか"の芸名で踊り子として勤務していた時代にフジテレビ系のドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』で壮絶な家庭環境が取り上げられて話題を集めた壮絶のリカ。踊り子を辞めて現在の芸名を改名し、2019年9月に発表した1stDVD『壮絶ブリリアンティー』ではダンスで鍛え抜いた上からB85・W60・H90という抜群のスタイルとEカップバストを披露して一躍グラドルファンのハートを射止めた。そんな彼女が1stDVD以来となるグラビア作品をリリース。前作でも際どいシーンを披露した彼女だが、今作ではさらに過激なポーズを見せている。全編イメージ映像だった前作とは打って変わり、今作では女教師という設定にチャレンジ。ラブホテルで撮影するなど、前作を超える過激さが見どころで、女教師をイメージさせるスーツ姿のままパンストを破られたり拘束プレイなどが収録されている。なお、同DVDの発売を記念したイベントが2月2日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA1号店 サブカル・モバイル館7F(17:00~)で開催される。
2020年02月01日サンリオは、着せ替え人形リカちゃんとリトルツインスターズ(キキ&ララ)のコラボレーションによる「LiccA スタイリッシュドールコレクション Little Twin Stars Anniversary Style」を発売。2020年2月3日(月)よりキデイランド原宿店、キデイランド大阪梅田店をはじめとする全国4店舗などで予約受付を開始し、2020年6月より店頭販売する。大人のための「LiccA(リカ)」ブランドから登場する「LiccA スタイリッシュドールコレクション Little Twin Stars Anniversary Style」は、リトルツインスターズ誕生45周年のテーマであるトゥインクルカラーの世界に染まったリカちゃん人形。キキのピュアなブルーとララの優し気なピンクを合わせて、パステル調のパープルをベースカラーに採用している。ドレスには、ユニコーンに乗ったキキ&ララを大きくあしらって。ドレスとイヤリングには星を散りばめている。その他にも、雲をイメージしたふわふわのヘアスタイルや、甘い綿あめを彷彿とさせるステッキ、レインボー箔でキキ&ララのロゴをプリントした靴箱、全面箔押しのパッケージなど細部にまでこだわりを詰め込んだ。なお、リトルツインスターズとリカちゃんの交流は、1980年代に発売されたコラボレーションドールやドレスからスタート。2015年のキキ&ララ40周年の際には、1,000体限定の記念ドール「キキ&ララだいすき リカちゃん」を展開したことがある。【詳細】「LiccA スタイリッシュドールコレクション Little Twin Stars Anniversary Style」予約開始日:2020年2月3日(月)発売日:2020年6月取扱い場所:おもちゃのヨシダ本店(北海道・旭川)、博品館 TOY PARK 銀座本店(東京・銀座)、キデイランド原宿店(東京・原宿)、キデイランド大阪梅田店(大阪・梅田)、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」、サンリオオンラインショップ希望小売価格:14,000円+税対象年齢:15歳以上商品内容:人形(ドレス、パニエ、くつ下、イヤリング、ドレス着用)、傘、綿あめステッキ、ヘッドドレス、クツ、靴箱、靴箱紙袋、靴箱紙シート、カード、スタンド、スタンド説明書【問い合わせ先】株式会社タカラトミー お客様相談室TEL:0570-04-1031(ナビダイヤル)
2020年01月31日子どもには生き生きと自分らしい人生を歩んでほしい――すべての親が願うことだと思います。自らの力で、生きたいように生きるためには、“自己実現”できる人になることが必要です。子どもをまっすぐ導くためのヒントとなる「マズローの欲求5段解説(自己実現理論)」をご存じですか?今回は、ビジネスでも活用されるこの心理学理論についてご紹介し、子育てにどういかしたらいいのかをみていきましょう。現代社会で自分らしく生きるのは難しい……?インターネットが普及し、さまざまな媒体から情報があふれる現代、子どもたちを取り巻く環境も変化し、子どもたちに求められるものは増え、複雑化しています。たとえば、昔の子どもたちの“環境”といえば、自分の家族と学校と地域がほとんどでした。しかし、今は日本のみならず、世界の状況や情報が簡単に手に入るぶん、比較対象は広がり、求めるもの、求められるものも多様化し、「自分のコミュニティの中でよりよく生きる」シンプルさから、「グローバル化世界でどう生きるのか」を早い段階から求められるようになってきたのです。精神科医の香山リカ氏はこう言っています。最近は「自分でキャリアプランを描いていかないとなかなか生きていけない」と親も思っていますので、子どもには早い機会から「先のことを考えるように」と言わなければなりません。「先のことを考える」といっても何でも良いのではなく、ただでさえ「どう生きるのか」が難しくなっている中で、「生まれたからには“自分ならではの生き方”をしなければいけない」といった、いわゆる「自分らしさ」も、今の若い人や子どもたちは求められていると思います。(中略)「ただ生きる」「なるように生きる」ことができない点が、子どもたちの「生きづらさ」の一つの大きな理由です。(引用元:教育で未来をつくる ROJE|「現代の子どもの<生きづらさ>に向き合う」香山リカ氏)自分らしく生きてほしいけれど、それが大きなプレッシャーになって挫折してしまっては、本末転倒ですよね。子どもたちがどう感じ、何をしたくて、どんな学校や職業に進みたいのか、自然な流れで選んでいけるよう、サポートしてあげられるのが理想です。そのために、子どもが「今どんな状況にあり、何を望んでいるのか」を把握することはとても重要。その指標になる「マズローの欲求5段階説」について、次に詳しくご説明します。マズローの欲求5段階説(自己実現理論)とは「欲求5段階説」とは、アメリカの心理学者 アブラハム・マズローが唱えた心理学の仮説で「自己実現理論」とも呼ばれます。人の欲求は、ピラミッド型に5段階の基本的欲求から成り立つという説です。【マズローの欲求5段階説】※図は編集部にて作成下の欲求から順に見ていきましょう。生理的欲求食事・睡眠・排泄などの命に関わる生理的欲求です。まずはこの基盤の安定が子どもの成長の大前提になることは言うまでもありません。安全欲求安心、安全な暮らしに対する欲求です。健康であること、事故、暴力や犯罪などからの危険回避、経済的安定も含まれます。貧困や家庭内暴力の中で日々の生活が脅かされている子どもは、この2段階目の欲求を満たしていないことになります。社会的欲求愛情や人とのつながりを求め、どこかに所属したい欲求を持つのが3つ目の段階です。学校などの集団に属することで、社会や他者から受け入れられている安心感を感じます。いじめや不登校の問題に悩んでいる子どもは、この欲求が満たされていないのです。承認欲求社会的欲求が満たされると、次は「他者から認められたい」という欲求が生まれます。「親や先生に褒められたい」「かけっこで一番になって友だちに一目置かれたい」など、自分の存在感に注目を集めたいと思います。しかし、これは低いレベルの承認欲求。高いレベルでは、他人よりも自分自身による自己評価が重視され、努力や結果から自己肯定感が高まり、満足感を得られます。自己実現の欲求人は生活の基盤が満たされると、最終的に「自分の持つ能力を最大限に発揮して、理想の自分になりたい」という欲求を持つようになります。そのために意欲的に努力やチャレンジを続けるのです。親として子どもをサポートするとき、この欲求ピラミッドは、タイミングよく、正しく背中を押してあげるためにとても有効です。マズローの欲求5段階説(自己実現論)段階別アドバイスこの「マズローの欲求5段階説(自己実現理論)」は教員試験でも問題としてよく出されており、学校教育にも活用されています。お子さんが何に悩んでいるのか、どんな助けを必要としているのか、段階別にみていきましょう。『子育て&親業ガイド』の著者であるデイビッド・アバドラム博士と、中学受験指導のプロ・小川大介先生のアドバイスを参考にしてみました。【生理的欲求・安全の欲求には――】この2つは“物理的欲求”です。子どもが安定した生活を送るために、親がしっかりとしたベースを築いてあげましょう。規則正しい生活を栄養バランスの取れた食事、良質な睡眠、規則正しい生活など、健康管理は子どもの基盤をつくります。その重要性は理解しつつも、忙しいなかで生活バランスが崩れることもあると思いますので、定期的に見直してみてくださいね。家族の会話をたっぷりと「親に守られている」という安心感は、子どもにとって何ものにも変えがたいものです。会話により子どもの行動を把握することで、身の安全に注意を払うこともできます。【社会的欲求・承認欲求には――】3段階目からは“精神的欲求”となります。大切なのは、自分で行動することで子ども自身が「満たされている」と感じること。承認欲求が満たされないと、劣等感を抱いたり、無気力状態となる傾向があり、社会的ドロップアウトを招き兼ねませんので、注意が必要です。子どもの話を真剣に聞く忙しい仕事や家事の合間に、子どもの話をつい聞き流してしまうこともあるかもしれません。しかし、社会的欲求を満たすためには、子どもの話を真剣に聞いてあげることがとても大事なのだそう。また、「大好きだよ」など意識して言葉にすることで、子どもに疎外感を感じさせないように気をつけましょう。会話はいじめや学校の悩みの早期発見にもつながります。家庭内での役割を与える+褒めるお手伝いで、自分は人の役に立っているという満足感を得ることができ、自分のことは自分でやることで、自立心と自己信頼感を築くことができます。その際、親が子どもの行動を褒める(=認める)ことで、承認欲求の満足度はさらに高まり効果的です。その積み重ねが、自己肯定感をどんどん育むことになるでしょう。他人の評価だけでなく、自己信頼感を持てるようになるのを目標としてください。【自己実現欲求には――】いくらほかの欲求が十分に満たされていても、自己実現欲求が満たされないと、幸福感を感じにくく、欲求不満に陥ってしまうそうです。子どもがやりたいことを見つけたり、夢を語り始めたら、次の点に気をつけてあげてください。「勉強しなさい」は封印親はつい「勉強しなさい」と言いがちですよね。しかし、口うるさくいうよりも「“自己実現”のために勉強する」というモチベーションにつなげるのが正解です。「海外で活躍できるようになりたいから英語を勉強しよう」など、学習の意義を見出せるよう誘導してあげましょう。自分で目標を立てさせる子どもの夢が見えてきたら、大きな目標とそれを達成するための小さな目標を自ら立ててもらいましょう。たとえば、大きな目標が「プロ野球選手になる」なら、小さな目標は「毎日素振り100回」「毎朝30分走る」など。具体的事項をひとつずつクリアしていくことで、自己実現へ少しずつでも近づいていく実感を得ることが大事で、満足感も増していきます。***ピラミッドを積み上げて「自己実現」というトップにたどり着くと、これから生きていくうえで、全ての行動や決断の動機がここに帰結されるようになるそうです。ひとつひとつの積み重ねが、「自分らしく生きられる場所」へ導いてくれるようになるのですね。お子さんがどの段階で悩んでいるのかをしっかり把握して要所を抑えたサポートをしてあげるために、「自己実現理論」は親の助けになりそうです。(参考)ウィキペディア|自己実現理論東御市 元気に育て!すくすくぽけっと|マズロー の欲求段階説教育で未来をつくる ROJE|「現代の子どもの<生きづらさ>に向き合う」香山リカ氏マイナビウーマン|心理学の「自己実現」とは?自己実現欲求を満たす6つの手順鳥取県|第2章 学級づくり・人間関係づくりの考え方東洋経済オンライン|子どもに絶対言ってはいけない「3つの言葉」デイビッド・アバドラム博士著, (2016),『子育て&親業ガイド ―― あらゆる人間関係に効く「三つの柱」しつけがうまくいく秘訣』,SMART GATE Inc.WEDGE Infinity|誰だって叱りたくはないけれど
2020年01月03日天皇陛下の即位に伴う儀式が終了し、2020年に向けて動きだされる雅子さま。その原点は皇太子妃時代から続ける子供たちとの交流にあった。雅子さまの誕生日に発表された医師団の見解の中に《私的な部分でもご活動の幅を広げていっていただくことが大切だと考えております》との提案があった。12月4日に皇居の宮中三殿の賢所に参拝され、天皇皇后両陛下は即位に関する一連の儀式を終えられた。’20年は新たな活動を始める年となるのだろうか。精神科医で立教大学教授の香山リカさんはこう捉える。「令和になり、雅子さまは皇后としてのお立場でしっかりとお務めをなさっています。ただ、医師団の言う『私的な部分』が何かと考えると、皇后の公務だけではなく、雅子さま個人にとってライフワークとなるテーマが必要だということでしょう」12月9日に発表された誕生日文書にはこのような一節がある。《プラスチックゴミなど多くの環境問題や、日本国内の貧困や子供の虐待などの問題、また、世界で紛争や内戦が続いていることなどにも心が痛みます》また1年前、55歳の誕生日に際しての文書にもこのような言及が見られる。《最近、国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます》雅子さまは“子供の虐待”を防ぎたいというお気持ちを繰り返し訴えられているのだ。’18年3月、東京都目黒区のアパートで当時5歳の船戸結愛ちゃんが虐待を受けて死亡した事件。’19年1月、千葉県野田市で起きた10歳の栗原心愛ちゃんが、父親による虐待で亡くなった事件。悲惨な虐待事件が相次いで起こる日本の状況に、雅子さまはずっと以前から心を痛められてきた。20年前、36歳の誕生日にも《特に最近は、児童の虐待が急速に増加していると聞きます》と、子供たちを守るために社会全体の取り組みが必要だと訴えられていた。令和の皇后として歩みだされた今だからこそ、雅子さまは「虐待される児童をゼロにしたい」という宿願を抱かれているのだろう。皇室担当記者が明かす。「実は、雅子さまは療養に入られる前から、難しい状況にいる子供たちに心を寄せられていました。お忍びで聖路加国際病院の小児病棟を訪問されて重病の子供たちを励まされるなど、多くの児童養護施設をお訪ねになっています」神奈川県葉山町の「幸保愛児園」には、療養に入られてからもクリスマスカードを送られた。’02年11月に最初の訪問をされた世田谷区内の社会福祉法人「福音寮」も、長年の交流がある児童養護施設のひとつだ。理事長の飯田政人さんに話を聞いた。「ご訪問後、子供たちは雅子さまのお誕生日に合わせて毎年、将来の夢や思いを手紙にしたためて送ることが恒例になりました。みんな楽しみに書いています。子供たちへの“お返し”として、翌年のバレンタインデーには、雅子さまからお菓子や花が届くようになり、かけがえのない交流が続いています」雅子さまは、長期ご療養中に入られた後の’06年と’16年にも、「福音寮」を私的なご視察という形で訪問されている。「前回のご訪問では、10年前に雅子さまにお会いした卒業生たちも『ぜひお会いしたい』と戻ってきて、皆が笑顔で思い出話をいたしました。それぞれに事情があり親と一緒に暮らせない子供たちを、皇后さまは心からずっと応援し続けてくださっているのです。施設を運営している職員らにも励ましのお声がけをいただき、そのお気遣いに感動いたしました」(前出・飯田さん)療養中も“弱者救済”の信念を貫き、ひそかに活動を続けてきた雅子さま。ベテランの皇室ジャーナリストも期待を寄せる。「即位関連の行事も終了して、雅子さまにも少し心身の余裕がお生まれになるかもしれません。陛下のご公務にもほとんどご一緒にお出ましになられ、ご体調は快復傾向にあります。私的なご活動を広げられるには今がチャンスなのです」皇后になられて2年目の本格始動へ!子供たちの笑顔を守るため、雅子さまは再び立ち上がられる――。
2019年12月24日「想定外の事態に記者たちも驚いていましたが、まっさきに心配になったのは、雅子さまのご体調でした」そう語るのは皇室担当記者。12月9日、雅子さまは56歳の誕生日を迎えられた。皇后となられてから初めての誕生日だったが、直前には、とあるハプニングがあったというのだ。「お誕生日に合わせて、雅子さまはこの一年を振り返るお言葉を、文書で発表されることになっていました。もともと宮内記者会には、宮内庁を通じてお誕生日3日前となる6日に、事前に文書が渡される予定となっていたのです。しかし、当日夕方になって、侍従職から『文書の配布は8日に延期する』と伝えられました。8日というと、誕生日前日であり日曜日です。報道各社にとっては慌ただしいスケジュールになりました」(前出・記者)突然の延期発表――。いったい、雅子さまに何があったのか。前出の皇室担当記者はこう語る。「侍従職は、雅子さまのご体調が優れなかったためと説明しました。詳細は明かされませんでしたが、やはり即位の礼に伴う一連の儀式の過酷な日程が、雅子さまにとって大きな負担になっていたのだと思われます」最後の即位関連儀式が終了したのは、文書を記者会に配布することになっていた2日前の、12月4日のことだった。この日、雅子さまは十二単をお召しになり、皇居の宮中三殿をご参拝。天皇陛下に続いて、即位に関する一連の儀式が滞りなく終わったことを奉告された。宮内庁関係者が、令和となってからの7カ月を振り返って語る。「ようやく今年5月から続いた一連の儀式が終わったのです。とりわけ秋に入ってからは、たいへんな過密日程でした。11月も、21日から三重県、26日からは奈良県と京都府へと、それぞれ2泊3日の日程で訪問されています。さらに即位礼正殿の儀や大嘗祭など、十二単で臨まれる儀式は繰り返し所作を練習され、外国からの賓客をもてなされる機会も数多くありました。皇后となられてから7カ月、雅子さまは全力でご公務や祭祀に臨まれてきたのです。雅子さまが誕生日を前に体調を崩されてしまわれたのも“完全燃焼”されたゆえだと思います」誕生日のご感想に先んじて配布された、雅子さまの主治医による「医師団見解」にも、次のような記述があった。《皇后陛下には、依然としてご快復の途上にあり、ご体調には波がおありです。そのため、大きい行事の後や行事が続かれた場合には、お疲れがしばらく残られることもあります》一方で精神科医の香山リカさんは、お言葉が遅れた理由について、雅子さまのたいへん真面目な性格ゆえではないかと語る。「今回の文書が、雅子さまにとって皇后となられて初めてのメッセージになります。しっかりとお考えになりながら、昨年までの皇太子妃時代とは違ったものにしなければ、というお気持ちも強かったのではないでしょうか。内容もさることながら、国民に思いが伝わる文章にしなければと、心を砕かれたはずです」国民への感謝を、自分自身の言葉で届けたい――。そんな“自筆”のこだわりも、ご感想の完成までに時間を要した理由なのだろう。ご感想の中には、次のような国民への感謝の言葉が綴られていた。《5月の皇居での一般参賀や、11月の国民祭典、祝賀御列の儀などの折に、多くの国民の皆様から、思いがけないほど本当に温かいお祝いを頂きましたことに、心から感謝しております》《日本国内各地で出会った沢山の笑顔は、私にとりましてかけがえのない思い出として心に残り、これからの歩みを進めていく上で、大きな支えになってくれるものと思います》11月10日に行われた即位パレード「祝賀御列の儀」では、約11万9千人が沿道に集まった。これは、平成の即位パレードを2千人ほど上回る数だった。「パレードだけでなく、11月に訪問された三重県や奈良県、京都府の沿道や駅前も、歓迎する市民であふれかえりました。皇太子妃時代、適応障害のために公務を休まれることが多かった雅子さまは“自分は国民に受け入れられているのか”という不安を抱え続けていらっしゃいました。それゆえに、沿道からの励ましはとても大きな力になったことでしょう」(皇室ジャーナリスト)「女性自身」2019年12月24日号 掲載
2019年12月13日カフェコムサとタカラトミー「リカちゃん」がコラボレートしたケーキ「リカちゃんのケーキ~ストロベリーハート~」が登場。2019年11月29日(金)から12月15日(日)まで、カフェコムサ14店舗にて提供する。リカちゃんの世界をイメージした「リカちゃんのケーキ~ストロベリーハート~」は、甘酸っぱいラズベリークリームに、旬を迎えたいちごを贅沢に合わせた限定ケーキ。カスタードクリームのベースには、ハートのいちごやリボン型チョコレート、“L”をあしらったクッキーをトッピングし、華やかに仕上げた。ケーキ1ピースとドリンクのセットで提供する。また、予約限定商品として、4〜5人でシェアできる「リカちゃんのケーキ」も展開。12月5日(木)まで予約を受け付ける。【詳細】カフェコムサ×「リカちゃん」取扱店舗:カフェコムサ 池袋東武店・モザイクモール港北店・横須賀モアーズ店・柏の葉T-SITE店・イーアスつくば店・酒々井プレミアムアウトレット店・宇都宮FKDインターパーク店・札幌東急店・仙台パルコ店・ながの東急店・京阪シティモール店・姫路山陽店・広島駅前店・福岡VIORO店展開メニュー:・リカちゃんのケーキ~ストロベリーハート~ 1,600円(税込)発売期間:2019年11月29日(金)~12月15日(日)内容:ケーキ1ピース、ドリンク ※特典としてコースター1枚、クリアファイル1枚が付属・リカちゃんのケーキ 6,300円(税込)〈予約限定〉予約受付期間:〜2019年12月5日(木)引渡期間:12月6日(金)~12月15日(日)※特典としてコースター2枚が付属
2019年11月25日《一番必要なことは、国民と共にある皇室、国民の中に入っていく皇室であることだと考えます》天皇陛下は’85年、25歳のときに英国留学を終えられての記者会見で、こうおっしゃっていた。「その強い思いは、即位された現在でも変わっていません。常に国民に寄り添われた上皇ご夫妻の“平成流”を受け継ぎ、さらに国民の中へ入っていく“令和の新スタイル”を、陛下と雅子さまは目指していらっしゃるのでしょう。それは、即位パレードの直前のご公務にもすでにあらわれていました」(宮内庁関係者)11月5日、文化勲章受章者と文化功労者を皇居・宮殿「連翠」に招く恒例の茶会が催された。本誌は、この茶会に出席した2人に話を聞いた。筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長の柳沢正史さんは、睡眠や覚醒を制御する神経伝達物質を発見した功績で文化功労者に選ばれた。「私は天皇陛下と同じ年齢なのですが、今回の招待者の中では最年少でした。時代が令和になり、新しい世代の新しい皇室を実感いたしました」茶会は招待客が座る円卓に宮内庁職員、眞子さまと佳子さま、秋篠宮ご夫妻、両陛下の順にやってこられて歓談するスタイルで、柳沢さんと同じ円卓には漫画家の萩尾望都さんもいた。「眞子さまには『眠れていますか?』とお話しすると『眠れないときもあります』と、ほほ笑まれてお答えくださいました。眞子さまは中学高校のときに萩尾さんの作品を愛読されていたそうで、5つか6つ作品名を挙げて話されていました。私自身は両陛下と、日本人の睡眠時間が少ないことなどをお話ししました。とても楽しい時間でした。雅子さまはずっと笑顔で顔色もよろしくて、長期のご療養で大変おつらい時期があったことも感じさせないほどでした」文化勲章を受章した写真家の田沼武能さんも明るい声で話してくれた。田沼さんは、雅子さまの妹・池田礼子さんとも会ったことがあるといい、「雅子さまに『妹さんとユニセフでご一緒させていただいたことがあります』とお話ししましたら、『そうでしたね』とお答えくださいました。光栄なことに、かつて私と園遊会でお話ししたことも覚えていてくださいました。そのときに比べても、とてもご健康そうなご表情でした。『ご公務がお忙しいですね』と申しましたら、『いえいえ』と笑顔をお見せになってお答えくださいました」そして、両陛下は26人の出席者一人ひとりのことをとても勉強されていたという。「陛下は私の著書『難民キャンプの子どもたち』(岩波書店)を話題にしてくださり、また雅子さまにも『世界の子どもたちを撮っているんですね。大変ですね』と、私のライフワークにも関心をお示しになってくださいました」そして田沼さんも柳沢さんも、「堅苦しくなくお話しできました」と口をそろえる。宮内庁関係者が言う。「上皇ご夫妻の場合は、優しい雰囲気ながらも威厳が醸し出されていて、どこかかしこまった感じがありました。両陛下の場合は、お二人がお互いのお気持ちをフォローし合われるように、連携して会話をお進めになるので、周囲にはとても和らいだ空気が漂うのです。ゲストのみなさんは敬意を持ってお話しされているのですが、会場全体がアットホームな雰囲気に包まれていました」実はこの茶会では、両陛下の到着が遅れ、開始時刻が10分ほど遅れるというハプニングがあった。「雅子さまの体調を考慮されて、あまり焦られないようにと陛下がお気遣いされたのかもしれません。結果的に、ご予定より30分以上も延長されて歓談されました。そうした両陛下のおもてなしによって、むしろ出席者のみなさんは喜んでいらっしゃったようです」(前出・宮内庁関係者)見え始めた両陛下の新しいスタイルについて、精神科医で立教大学教授の香山リカさんはこう語る。「雅子さまはご公務やお出かけ先でも積極的にお話しされています。雅子さまのご体調がとてもよろしい証拠ですし、国民との距離が近くなっていくことを、何よりうれしく思われているはずです。そして雅子さまは、外国の王族にも要人にも国民にも同じ表情で接していらっしゃいます。そういうお触れ合いを続けられることで、国民にとっても皇室はより親しみやすい存在になるのではないでしょうか」
2019年11月16日いよいよ10月22日には即位の礼を迎える雅子さま。回復が目覚ましく、ご活躍になっていらっしゃるが、これまでなぜ16年間も苦しまなければならなかったのか……皇室に詳しい2人の識者が語り合った(司会/皇室ジャーナリスト・近重幸哉さん)。近重「雅子さまが新皇后となって5カ月が過ぎ、いよいよ10月22日には即位の礼をお迎えになります。『女性の品格』などのエッセイでおなじみ昭和女子大学理事長・総長、坂東眞理子さんと、精神科医で本誌の皇室記事にコメントしている香山リカさんに、雅子さまについて語り合っていただきます。最近の雅子さまのご様子をお2人はどう見ていますか」坂東「雅子さまは、本当に生き生きと回復されていて、とてもよかったと思っている人が圧倒的に多いと思います」香山「私は、雅子さまの回復には“助走期間”があったと思うんです。上皇陛下は、退位のご意向が報道される前に、そのお考えをお子さまたちにお伝えしていたことでしょう。それを、ご自分が皇后になることとして、雅子さまが受け入れられた時点で、はっきり気持ちが決まっていらしたことと思います。その助走期間で、ご自分でも計画を立てられてきて、『このころまでには、これをやる』というステップを満足にこなされることができていたのではないでしょうか」近重「8年前の夏から上皇陛下が、天皇陛下、秋篠宮さまと月1回定例の話し合いをされるようになりました。そこには天皇陛下が、雅子さまのご病状を上皇ご夫妻に理解してほしいというお気持ちがあったのではと思いますが」香山「天皇陛下が辛抱強く、ご両親とお話し合いを重ねることで、お気持ちがピッタリお合いになった。上皇陛下が、天皇陛下と雅子さまも努力していらっしゃるとお認めになって、それで、退位のご意向を決められた。雅子さまは、ではその日に向けて頑張ります、といった意思をハッキリされたということではないでしょうか」坂東「ご家族のお力が本当に大きかったんじゃないかと思いますね」近重「坂東さんはハーバード大学に留学体験を持っています。同じ体験を持つ雅子さまは、なぜ16年も苦しまなければならなかったのでしょう」坂東「私がハーバード大学に留学していたころ、ちょうど雅子さまはベルモント・ハイスクールにいらして、直接お目にかかる機会はありませんでしたが、当時の日本人コミュニティのなかで、雅子さまは、とても能力の高い素晴らしい方だという噂は聞いていました。ただ、学校では非常に優秀だった女性たちが、能力を発揮しようというとき、日本の職場には“見えない壁”があるんです」香山「天皇陛下は、本当に皇室を変えたいというご意思で、『あなたのような人が必要です』と、雅子さまを強く説得なさったのだと思います。おそらくご実家の小和田家のほうでも、『そこまで殿下がおっしゃってくださるんだから、きっとあなたの能力が必要とされているんだから』ということで、雅子さまは皇室に嫁がれたのでは……。ところが、皇室という場所では、やはり男子を産むことを最優先に求められたのだと思います」坂東「ご自身が力を発揮なさりたいと思っていらした国際親善の場で、十分なチャンスを与えられない。一方で周囲から期待されている役割を果たしていらっしゃらないというプレッシャーは、想像を絶するものがあったと思います」香山「当時は皇太子だった天皇陛下が『雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です』という発言をされて、話題になりましたが、当時はモラハラという概念は浸透していなかったので、『人格を尊重しない』というのも、どういうことか理解されなかった。だから『お世継ぎを産むということを成し遂げていないのに、人格がどうとか言われても』という批判の声が上がっていた。マタニティハラスメントの先駆ですよね。いまなら大変な問題ですよ」坂東「最近になって、ようやく雅子さまは『お世継ぎを産むという期待には応えられなかったけど、それはそれで仕方がない』と、割り切られたのかもしれません」香山「そうなのでしょうね。悠仁さまも誕生されて、あるいは、ご自身もそういう年齢ではなくなっていらっしゃることで、そこはもうお考えにならなくてもいいということになった。世間の意識も変わって、お世継ぎが生まれないことを責めるという感覚は、なくなっていったように思えます」坂東「グローバルに通用する、新しい時代の皇后という役割なら私は果たせる、という自信を持ち始められたのではと思いますね」
2019年10月19日いよいよ10月22日には即位の礼を迎える雅子さま。回復が目覚ましく、ご活躍になっていらっしゃるが、これまでなぜ16年間も苦しまなければならなかったのか、そして新皇后に期待されることとは……皇室に詳しい2人の識者が語り合った(司会/皇室ジャーナリスト・近重幸哉さん)。近重「雅子さまが新皇后となって5カ月が過ぎ、いよいよ10月22日には即位の礼をお迎えになります。『女性の品格』などのエッセイでおなじみ昭和女子大学理事長・総長、坂東眞理子さんと、精神科医で本誌の皇室記事にコメントしている香山リカさんに、雅子さまについて語り合っていただきます。まず、最近の雅子さまのご様子をお2人はどう見ていますか」坂東「雅子さまは、本当に生き生きと回復されていて、とてもよかったと思っている人が圧倒的に多いと思います」香山「私は、雅子さまの回復には“助走期間”があったと思うんです。上皇陛下は、退位のご意向が報道される前に、そのお考えをお子さまたちにお伝えしていたことでしょう。それを、ご自分が皇后になることとして、雅子さまが受け入れられた時点で、はっきり気持ちが決まっていらしたことと思います。その助走期間で、ご自分でも計画を立てられてきて、『このころまでには、これをやる』というステップを満足にこなされることができていたのではないでしょうか」近重「雅子さまが苦しまれているとき、そこには常に天皇陛下が隣にいらして、お心配りをなさってきましたが」香山「陛下は一貫して、とにかく雅子さまを守り、会見のたびに『雅子も頑張っています』『私も雅子に支えられています』と、かばい続けてこられた。結果的には雅子さまの信頼を得て、登校不安の愛子さまに対してもそうでしたけど、ご家族の回復につながっていきました」坂東「苦しんでいるパートナーのことを丸ごとお認めになって、受け入れていらっしゃるハズバンドというのはなかなかいません。結婚されるときに『僕が一生お守りします』とおっしゃったのは本当だったのだと、頭が下がる思いです」近重「新天皇の即位で、秋篠宮さまが皇嗣となられました。現在の皇位継承者は、秋篠宮さまを除くと、83歳の常陸宮さまと悠仁さまだけ。女性天皇を認めるべきかどうかの議論は続いていますが」香山「女性天皇については、私は肯定的で、けっこうなことだと思います。陛下と雅子さまは、愛子さまの将来について、ストレスをお持ちなのではと思います。愛子さまは成人に近づいているのに、将来天皇になられるのか、そうでないのかを、ご自分の意思で決断できないというのは大変なことですよ」坂東「日本の歴史を振り返ってみればわかりますが、皇位継承は男系男子に限るというのは、明治政府の下級武士たちの儒教的論理なんです」香山「国民の感情としても、皇室のお子さまに対しては、ご誕生から皇室の中でお育ちになって、皆知っている方だからこそ、親しみを感じるわけです。『旧宮家の復活』を唱える声もありますが、男系といっても、私たちの知らない方を『皇族として尊敬してください』と言われて、自然な敬愛の気持ちを持てるかどうかということを考えたほうがいいと思います」近重「これからの令和の時代に、新皇后・雅子さまに期待することは」坂東「グローバルに活躍されてほしいですね。環境問題や、恵まれない子どもたちの問題など国際的な問題に関わっていかれてほしいですね。できれば英語のスピーチでいろいろ発言できる機会をお持ちになれば、素敵だと思います。天皇陛下がとても大事にされている水の問題のような環境のこととか、雅子さまも子どもの問題や南北間の貧困の問題などにご関心がおありなので、そういうことを大切になさるのは、とてもいいことですね」香山「ただ、いまのところ大丈夫そうにお見受けしますけど、ちょっと燃え尽き症候群が心配です。本当に公私の区別がない生活だと思うんですね。ご公務はもちろんですけど、個人としての時間も大切だと思います。雅子さまは、『私にいまできることは何だろう』と常に考えていらっしゃるような感じです。逆に心配になってしまいます」坂東「誰しも皆が順風満帆で生きているわけではないのですから。つらい思いをしても、また回復して元気になることができるというお手本になっていただきたいですね」香山「そうですね。私は、雅子さまは、現代の同世代の女性のいい意味でのシンボルというだけではなくて、社会の軋轢とか、女性や家族の問題を、ご自身は望んでいらっしゃらなかったにせよ、体現されてきた方で、それを乗り越えられて、自分なりに輝けるのだと、そういうお姿自体が、いろいろな人を励ますのだと思います」
2019年10月19日10月22日に即位の礼を控え、雅子さまは衣装合わせや所作の確認などに余念がないという。令和になってからの5カ月あまり、雅子さまは奮闘を続けてこられた。皇后として唯一の総裁職である日本赤十字社名誉総裁として、5月の全国赤十字大会と、8月のナイチンゲール記章授与式にご出席。トランプ米統領の接遇をはじめ、外国要人とのご面会、ご引見、さらに保育園や高齢者施設へのご訪問もあった。最近、雅子さまの変化を感じ取ったというのは、9月28〜29日の茨城ご訪問に同行したカメラマン。「長期ご療養に入られる直前は、雅子さまはカメラ取材のときに、陛下の後ろに隠れるようにされていることがよくあったのです。雅子さまのお姿を撮影することが難しく、当時は不思議に思っていました。そのとき私たちは、雅子さまが適応障害で苦しんでいらっしゃったことをまったく知りませんでした」ところが、今回の茨城ご訪問中にこんな場面があったという。「施設ご見学の取材のときでした。我々カメラマンの撮影位置から見ると、天皇陛下の左肩に雅子さまのお姿が少し重なっていました。それにお気づきになった雅子さまが一歩右にずれて、ご自身もしっかりとカメラに写るように気配りしてくださったのです」つまり雅子さまは、ご公務へのお出ましを重ねるうちに、適応障害に伴うカメラへの苦手意識も克服されていたのだ。精神科医で立教大学教授の香山リカさんは言う。「四大行幸啓にお出ましになられたことは、大きな自信になっていると思います。そのときのお召し物も、これまでの着慣れた楽なものではなく、新しいスーツで高いヒールを履かれ、ファッションにも気を使われていました。これは、心に余裕が出てきている証拠です。こうした余裕があれば、雅子さまがもともとお持ちの好奇心や探究心もプラスに働いて様々なお務めに生かされていくのではないでしょうか」茨城県を訪問された9月28、29日の両日とも、沿道には3万人以上の市民が集まり歓声を送った。「昨年までの地方ご公務と比べても、たいへん熱烈な歓迎ぶりでした。雅子さまは、こぼれんばかりの笑顔でお手振りを繰り返されていました。皇后として、大勢の人々の期待に応えたいーー。雅子さまはそういった思いを胸に“常に笑顔で”という誓いを守ってこられたのでしょう」(前出・皇室担当記者)
2019年10月14日グラビアアイドルの壮絶のリカがこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『壮絶ブリリアンティー』(発売中 4,180円税込 発売元:イーネット・フロンティア)の発売記念イベントを行った。バーレス東京で"里永りか"の芸名で踊り子として勤務していた時代にフジテレビ系『ザ・ノンフィクション』で壮絶な家庭環境を取り上げられて話題を集めた壮絶のリカ。踊り子を辞めて現在の芸名を改名し、同DVDでグラビアアイドルとしてデビューを果たした。そんな彼女のデビュー作は、今年7月にバリ島で撮影。全篇イメージ映像ながら、ダンスで鍛え抜いた上からB85・W60・H90という抜群のスタイルとEカップバストを際どい衣装や水着姿で披露している。リカは「私服で私のこと好き? みたいなことを言ってキスするんですけど、恥ずかしくて死ぬかと思いました(笑)。全体的にはとってもエッチな感じになっています。おっぱいを揉みしだかれたり全身をマッサージされました」と撮影を振り返り、特にセクシーなのは表紙にもなったX字系水着を着用したシーンだそうで「激エロですよ。ベッドの上でひたすらエロいことをしました。それとお風呂のシーンは彼氏と洗いっこをしてます。かなりセクシーだと思いますので是非とも見て欲しいですね」とアピールした。バーレスク東京の踊り子からグラビアアイドルに転身した壮絶のリカ。その理由は意外なもので「実は私、ダンスが大嫌いなんですよ。踊りたくないし、下着みたいな格好でずっと踊っていたので、脱ぎ慣れてるからグラビアをすることになりました」と説明。グラドルの目標を「抱かれたいグラドルNo.1になりたいです」と掲げ、「もうちょっとおっぱいを大きくしてクビレも作って、内面を磨きたいです。よく妹キャラと思われるので、大人の女性になれるように頑張ります!」と意気込みを語っていた。
2019年10月11日着せ替え人形「リカちゃん」とサンリオの「ハローキティ」によるコラボレーション第2弾が登場。リカ スタイリッシュドールコレクション「ハローキティ 45th アニバーサリー スタイル」として、2019年9月2日(月)より予約受付を実施し、11月1日(金)に発売される。45周年を迎える「ハローキティ」をフィーチャーした「ハローキティ 45th アニバーサリー スタイル」は、2019年1月に発売され、数日で予約分が完売した第1弾に続いてのコラボレーションドール。全てを赤で統一した第1弾に対し、第2弾となる今回は、「ハローキティ」をイメージしたピュアなホワイトカラーで全身をコーディネートしている。真っ白なニットのワンピースには「ハローキティ」のリボンをあしらい、コートの内側にもリボンをプリント。また、イヤリングや紙小物、全面箔押しのパッケージなど、随所にハローキティの世界観を反映させている。また、「ハローキティ 45th アニバーサリー スタイル」発売日の11月1日(金)は「ハローキティ」の誕生日。リンゴ型のバッグとメッセージカードは、45周年をお祝いしてくれたリカちゃんへ、「ハローキティ」からの “ありがとう”のプレゼントとなっている。プレゼントとカードは、リボンを配したプレゼントボックスに収められている。【詳細】リカ スタイリッシュドールコレクション「ハローキティ 45th アニバーサリー スタイル」予約開始日:2019年9月2日(月)発売日:2019年11月1日(金)取扱場所:おもちゃのヨシダ(北海道・旭川)、博品館 TOY PARK 銀座本店、キデイランド原宿店、キデイランド大阪梅田店、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」、サンリオオンラインショップなど※発売後は、一部サンリオショップ店頭でも販売。希望小売価格:14,000円+税対象年齢:15歳以上内容:人形(ドレス、イヤリング、下着着用)、コート、帽子、リンゴバッグ、パンプス、ブーツ、靴箱、靴紙袋、靴箱紙シート、バッグ箱、バッグ紙袋、メッセージカード、スタンド、スタンド説明書【問い合わせ先】株式会社タカラトミー お客様相談室TEL:0570-04-1031(ナビダイヤル)
2019年09月01日10月からの“オトナの土ドラ”は、高岡早紀が主人公を演じるサイコスリラー「リカ」を放送。小池徹平と大谷亮平も出演し、純愛を貫くがゆえに狂気と化してしまう主人公の愛情への渇望を描く2部構成のドラマが展開する。原作は、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞したベストセラー、五十嵐貴久の「リカ」シリーズ。今回は「リハーサル」「リカ」の2冊、常軌を逸した女・リカが周囲を破滅に追い込んでいく戦慄のエピソードを2部構成でドラマ化。誰もが陥るかもしれない恐怖体験を描き出す。主人公のリカを演じるのは、近年では「向かいのバズる家族」『雪の華』などに出演した高岡早紀。「女は28歳で結婚し、家庭に入るのが一番幸せ」と永遠の28歳、乙女のような純粋さを持ちながら、愛を求め恐るべき犯罪を遂行する…。「これは相当大変な役」。台本を読んだ感想をこう語った高岡さんは、「嫌われる女性を演じたことは過去にたくさんありましたが、ここまで救いようがなく、嫌われる要素しかない女性を演じた経験はありません。台本を読んでいてもうまく読み進められていないという現状で、単純に恐ろしい女に出会ってしまったと思っています」と印象を明かす。しかし、「彼女のピュアさや、誰かに必要とされたいと思う欲求は、大人になっても誰もが絶対に持っている部分であり、そこに関しては彼女に嘘はなく、私自身も共感していけると思っています」とわずかに共感できる部分も見つけた様子。「まず、自分自身がリカを好きになり、受け入れなくてはいけないので、その要素を台本を読みながら一生懸命拾っているところです。少しでも共感部分を広げることが、このドラマを観たいと思っていただける基盤になると思うので、共感から入って頂いてから、『違う!』とか『怖い!』と感じ、楽しんでいただけたらと思います」とコメントしている。また、病院が舞台の第1部でリカのターゲットになるのは、小池徹平演じる外科医・大矢昌史。婚約者もいて順風満帆な人生だったが、リカの登場で全てが狂ってしまう。そして3年後から始まる第2部では、大谷亮平演じる映画製作プロデューサー・本間隆雄がリカのターゲットに。妻と別居中にマッチングアプリを通じてリカと出会い、破滅の道へ。小池さんは、今回演じる役について「実は特にこういう人間だという飛び抜けたものがなく、普通で真面目な青年という印象が強いです。理由もわからぬまま、病院でリカにストーキングをされて巻き込まれる、とてもかわいそうな人です(苦笑)」と役どころについて説明し、「ただ、普通の人間がストーカーに遭ったとき、どういう思いをしていくのかという感情の流れをしっかり見せていかないと視聴者の皆さんに伝わらないと思っていて、“普通”という役どころは、実はかなり難しいとも思います」と語っている。そして「リカはかなり強烈なキャラクターではありますが、現実に起きてもおかしくないストーリーだと思いました。ストーカーに迫られる役ということもあり、いろいろと考えてしまったというのが正直な感想です」とリアルに感じたという大谷さん。役柄については、こちらも「いたって普通の常識人です」と話し、初共演となる高岡さんについては「大人の女性という印象で、まさにオトナの土ドラの主演にぴったりの方だと思いました。神秘的な部分も感じていて、これからリカとしてどう出てくるのか未知数でとても楽しみです」と共演を楽しみにしている様子だ。また、すでにSNSでは「リカがドラマ化とかヤバ過ぎる」「絶対観る!」「怖そう~」などと期待の声も出はじめている。「リカ」ストーリー●第1部都内にある花山病院に看護師として採用された雨宮リカ。副院長で外科医の大矢昌史は、将来を嘱望される病院のエースで婚約者もいる。しかし、昌史はリカにとっての運命的な出逢いをしてしまう。そう、リカは「運命の相手」として、昌史に目を付けて病院に入り込んだのだった。すると、花山病院で不可解な事件が続く。消えていく患者、看護師、医師たち。そして、昌史の婚約者にもリカの魔の手が伸びる…。●第2部3年後。映画会社のプロデューサー・本間隆雄は、妻の浮気が原因で別居中。ある日、仕事上のリサーチのため「メールで文通ができるマッチングアプリ」に登録する。そこにハンドルネーム<リカ>を名乗る女性からメールが。しばらく文通が続き、本間は仕事目的で<リカ>に会ってみようと提案。これが地獄への入り口、破滅の幕開けだった。以来、本間の携帯にはおびただしい数のメールと着信が。リカの執拗なストーキングが続く。本間の同僚、探偵、刑事、そして妻と娘と周囲を巻き込んだ壮絶なストーリーは、予想外の結末を迎える――。オトナの土ドラ「リカ」は10月5日より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年08月30日那須御用邸でのご静養に向かわれる天皇ご一家を、大勢の市民が出迎えた8月19日の那須塩原駅前。ご交流は30分以上続いたが、途中でこんなひとコマがあった。「暑い中、ありがとうございます」と人々にお声がけされていた陛下。ハンカチでお顔の汗を拭きながら、笑顔で「ハンカチ王子」とつぶやかれたのだ。「これには集まった人たちからドッと笑い声が上がり、雅子さま、愛子さまも破顔一笑。しばらくの間、周囲が笑顔で包まれました。ご一家の様子を拝見していますと、陛下が若いころから話されている『国民の中に入っていく皇室』を、ご即位後すぐから実践されているのを感じます」(皇室担当記者)陛下は子供のころから、いわゆる“親父ギャグ”を好まれてきたと明かすのは、学習院初等科時代からのご学友だ。「中等科のころ、演奏会で『G線上のアリア』を演奏された陛下が、私たちに『最近盆栽に凝っているんだ』とおっしゃったのです。友人の一人が『それじゃ、ジイさんだね』と言うと、陛下が『だから、ジイさん(G線)上のアリアなんだとよ』とお答えになって、みんなで大笑いしました」陛下に負けず劣らず雅子さまも、記者会見などでユーモアに富んだ発言をされることが多かった。ただ当時は、積極的に発言される雅子さまに「しゃべりすぎ」といった心ないバッシングが浴びせられることもあったのだ。それでも雅子さまは発言することを恐れず、’96年12月にはご結婚後初めての単独記者会見に臨まれた。この会見では欧米マスコミの「皇室に馴染めずに雅子さまはうつ状態」といった報道に対する、こんな切り返しもあった。《今、脳内モルヒネとかというものがちょっと話題になっているようですけれども、そんなものも私の場合、それなりに出ているのか、うつ状態とかそういうことは全くありません》しかし’03年12月、雅子さまは体調不良で入院。その後、適応障害と診断された。「理不尽なバッシングやネガティブな報道であってもユーモアでかわされてきた雅子さまでしたが、精神的に限界だったのでしょう。それ以来、雅子さまのユーモアは影を潜めてしまったのです」(前出・皇室担当記者)’02年12月を最後に、現在まで雅子さまが記者会見に臨まれたことは一度もない。陛下のご即位後、堂々としたお振舞いで脚光を浴びる雅子さまだが、適応障害を完全に克服されたわけではないのだ。ご静養先での取材でも、まだ緊張は大きいと思われる。精神科医で立教大学教授の香山リカさんもこう語る。「雅子さまも一般の人たちと会話されるときには、皇后としての品格を見せなければと身構えるところもおありだと思います。そんなとき、陛下がいつもと変わらずパッと笑いが出るような会話でその場を和ませてくださることで、雅子さまもふだんと同じ自然体でお話しになれるのでしょう」かつて陛下は、夫婦円満の秘訣をこう語られた。《相手を思いやり、相手の立場に立って物事を考えること。そして、お互いによく話し合い、また、大変な時にも、「笑い」を生活の中で忘れないように、ということ》「雅子を笑顔に!」そんな天皇陛下の“愛の奮闘”に支えられ、雅子さまのご活躍はこれからも続く――。
2019年08月30日「足が速いのは父親譲りね」「おっちょこちょいなところが私に似ているかも……」。こうしてたびたび、自分たち親と子どもの能力に似ている部分を感じている親御さまも多いのではないでしょうか。でも実際のところ、子どもの能力や身体的特徴などは、遺伝でどのぐらいの影響があり、環境はどのくらいの割合で影響するものなのでしょうか。今回は、学力のほか、運動能力や芸術的センス、性格、体格などについてもご紹介します。遺伝と環境の影響は、大まかに50%ずつ!人間は、父親と母親の遺伝子を受け継いで生まれてきます。したがって、遺伝の影響を受けることは必然ですよね。しかし一方で、遺伝によって子どもの能力や特性のすべてが決まるわけではなく、環境による影響も大きいということが科学的にも裏づけられています。慶應義塾大学文学部教授で行動遺伝学の第一人者である安藤寿康先生はこう言います。よく遺伝と環境はどっちが大事ですかと質問されます。でも、どちらも大事なもので、切り離して考えられません。遺伝と環境は複雑に絡み合って、重要な役割を果たしているのです。生命現象はもともと複雑なものです。それを単純な理論に落とし込むのでなく、複雑なまま理解することも大切です。(引用元:慶應義塾大学|遺伝と環境は人の成長にどう影響する?ふたごを調査して実証的に研究)環境は、人のあらゆる能力を伸ばすうえでとても重要な役割を果たすと言います。ここで言う環境とは、家庭や学校、習い事などを含んだ「教育」が当てはまるでしょう。では、「遺伝」と「環境」はどの程度、子どもの能力や特性に影響を与えるのでしょうか。それを研究しているのが「行動遺伝学」という分野です。そして、遺伝と環境がどのように働くのかという問題の解明には、「双生児法」という研究法が用いられています。この研究では、人間のさまざまな特性の形成や発達を、ひとつの受精卵で遺伝学的に同じ個体で同じ環境で育った「一卵性双生児」と、別の受精卵で生まれて同じ環境で育った「二卵性双生児」を比べることで、遺伝と環境の影響を解明しています。たとえば学力の場合、遺伝によるものが大きいのか、それとも環境が大きく関係しているのかは、親御さんとしては気になるところですよね。安藤先生によると、知的能力を測るIQは17~18歳ごろに向かってだんだんと遺伝の影響が大きくなっていき、ひとりで行動する時間が増えていくにつれて遺伝的な個人差が現れてくると言います。一方で、0~6歳ごろまでは遺伝の影響はまだそれほど見られず、家庭環境の影響が大きいと言えるそう。このように、学力の場合は年齢によって、遺伝の影響が大きい時期と、環境の影響が大きい時期が異なるようです。実際に割合の数値で見てみると、要素によっても異なりますが、大まかに言えば遺伝が「50%」、環境が「50%」影響すると言われています。体型は遺伝が強く、性格は環境の影響を大きく受けるしかし、要素別に細かく見てみると、遺伝と環境の割合は微妙に異なってきます。ここでは、要素別に遺伝と環境の影響の割合をご紹介しましょう。<学力>行動遺伝学の中で最も研究されている分野が、学力や知能に関すること。その研究結果によると、遺伝子の影響が60%程度、環境の影響が40%程度と言われています。また、知能に関しては、小さい頃は環境の影響が大きく、年齢を重ねるにつれて遺伝の影響が強くなることもわかってきています。<運動能力>運動能力の場合は、ほかの要素に比べて遺伝の影響が大きいようです。66%は遺伝要因で決まると言われています。また、トレーニングなどでどれくらい鍛えられるかというのも、遺伝的要素が関係してきます。<芸術的センス>芸術的なセンスは科学的な測定が難しいため、エビデンスはあまりありません。しかし、音楽の分野では、リズム感や絶対音感などは50%程度の影響があると認められています。<性格>性格の特徴には、さまざまな要素があります。例えば、「協調性」や「外向性」「開放性」「神経質」「誠実性」などです。そして、そのような要素が親から子へどのぐらい遺伝するかは、30~40%程度と言われ、環境の影響は60〜70%です。つまり、性格は遺伝の影響よりも、環境の影響が大きいと言えるでしょう。<体型>肥満になる遺伝の影響は非常に大きく70%、身長は80%ぐらいと言われています。要素別に見てみると、学力や芸術的センスはおおよそ半々の割合ですが、運動能力と体型は遺伝の影響が大きく、逆に性格は環境の影響を受けやすいことがわかります。安藤先生によると、「双生児法」を使った調査では、そのほかにもいろいろとおもしろいことがわかったと言います。たとえば、同じ遺伝的素養があっても、環境によって出る場合と出ない場合があるそうです。問題行動の遺伝的素養の場合は、しつけが厳しすぎたり一貫していない家庭のほうが強く出る傾向があり、しつけがきちんとしている家庭では遺伝的素養を持っていてもそれが表れにくいのです。また、読み聞かせをした子の問題解決力は高くなったり、無理に何かをさせず自由にさせていた子のほうが、知的能力が高くなるという結果も出ているのだそう。このように、親御さんの接し方や育て方によって、同じ遺伝的要素でも出方が違ってくるのです。最近では、『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)の番組内で、文部科学省が発表したデータをもとに、父親の学歴よりも母親の学歴のほうが、より子どもの学力に影響を与えやすいとの発言がありました。その根拠はアメリカで発表された研究データで、「母親の遺伝子は大脳皮質と呼ばれる、記臆・思考・音声・知覚など認識能力を司るとされる部分に蓄積されやすく、いわゆる知性とされる部分に関わる遺伝子は母から子に受け継がれたときのみ機能」するから。一方で、精神科医の香山リカさんは、以下のように分析しています。努力して最高学府までたどりついた母親たちはそのことを“成功体験”として誇りに思い、若いうちに勉強に励むことに価値を見出す傾向があります。そのため、子供に対しても自然と、また心から『勉強は大切だ』『大学で学ぶために努力することはいいことだ』と伝えることができる。結果として子供の学力が向上するのではないでしょうか(引用元:NEWSポストセブン|子供の学力、父親の学歴よりも母親の学歴が影響大)やはり、遺伝子と環境の両方が子どもの学力に影響しているのですね。良い環境を整えてあげることが、親の役目それでは、遺伝と環境の影響がわかったところで、子どもの能力を引き出すために親は何をすればいいでしょうか。前出の安藤先生も、「遺伝的にある素質を持っていたとしても、その素質が発現するかどうかは環境次第。子どもが成長する過程で何より大切なのは、良い環境を親御さんが作ってあげること」だと話しています。それでは、“良い環境を整えるためのコツ” をご紹介しましょう。<1>なるべくたくさんの経験をさせる!子どもの才能を発見しやすくするために、それに出合うまで、できるだけさまざまな経験をさせることです。学校以外でも、興味を引いた習い事をさせたり、ワークショップなどに参加させたり、なるべくたくさんの大人の目に触れさせ、多角的に子どもを見てもらうことも必要。また、週末は自然の中でのびのび遊ばせる、家族で出かけてみる、などの体験をすることも大切ですね。<2>リビングに本や図鑑を豊富に用意するお子さんがいつでも好きな本を手にして読めるように、リビングなどにたくさんの本を用意しておきましょう。好奇心を持つことは知ろうとする意欲にもなり、学力アップにもつながります。また、定期的にお子さんと一緒に図書館へ行って、好きな本を選ばせて借りてくるのもいいですね。そして、親自身が読書をしている姿を見せるのも大切です。<3>親自身が好奇心を持り、学ぶことを忘れない親自身が学ぶ姿は、子どもにとっては大きな影響を与えます。語学の学習や資格の勉強、仕事のための読書など、親が日頃から学ぶ姿勢を忘れずにいましょう。すると、子ども自身も学ぶことが身近に感じられ、「勉強は楽しいもの」と思うようになります。また、さまざまなことに対して好奇心を持ち続けることも大切です。<4>早寝早起き、食事面など、規則正しい生活をする規則正しい生活は、学習面や運動能力、体格面でのメリットに。ベネッセ総合研究所の調査によると、生活習慣の定着している子どもほど、学びに向かう力が高いことが明らかになっています。また、太りやすい体質であれば、肥満を予防するなどの効果もあるでしょう。親御さんが不規則な生活をしていると、自然と子どもも不規則になりがち。家庭内で見直してみることが大切ですね。***このように、遺伝と環境の関係は、その割合こそ異なりますが、お子さんの能力や成長に複雑に絡み合って影響します。遺伝要素はすでに生まれたときから決まっていますが、それをどのように引き出すかは、家庭や教育現場での環境次第と言えそうです。お子さんが普段から好奇心を持てるようにさまざまな経験をさせるなど、親御さんができることはたくさんありそうですね。文/内田あり(参考)こどもまなびラボ|親の頭の良し悪しは、子どもに遺伝する?頭の良さと遺伝の気になるカンケイ日経DUAL|子どもの能力は遺伝と環境の“掛け算”で決まるベネッセ教育情報サイト|行動遺伝学者に聞く「遺伝」と「環境」はどれくらい影響する?【中編】ベネッセ教育情報サイト|行動遺伝学者に聞く「遺伝」と「環境」どちらが大事?【後編】慶應義塾大学|遺伝と環境は人の成長にどう影響する?ふたごを調査して実証的に研究NEWSポストセブン|子供の学力、父親の学歴よりも母親の学歴が影響大MBS|林修・父親が深夜帰宅の方が子どもの学力が高い週刊女性PRIME|わが子がデキないのは遺伝? 平凡な両親の子供でも特別な才能を伸ばす方法はあるか
2019年06月18日陛下が即位された5月1日以降の行事には“フル出席”。ここまで、あふれる自信、堂々たる皇后ぶりで陛下をお支えになっている雅子さまだが、今後は立て続けに大きなご公務に臨まれる。5月22日には皇后となられて初の全国赤十字大会が、5月25日~28日には、国賓として来日するトランプ米大統領の接遇が予定されている。さらに6月1~2日には全国植樹祭ご出席のため愛知県へ。両陛下にとって初の地方行幸啓だ。「非常にハードなスケジュールですが、このところのご体調のよさからすると、雅子さまはすべてに出席されようとするのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)しかし、精神科医で立教大学教授の香山リカさんはこう語る。「まだ雅子さまはご療養中であり、回復の途中なのです。たしかに、家族の力になる経験はとても大切で、回復にも繋がります。ただ、すべてのご公務にそろって臨まれなくても、雅子さまの知識を生かしてアドバイスされることも、陛下の支えになるはずです。無理をされずにしっかりとお休みになることも大切です」陛下は今年2月の記者会見でこう述べられた。《雅子にはこれまで、私や愛子のことにもいろいろと良く心を配り、私の活動を支えてきてくれています。私も、できる限り力になり、雅子を支えていきたいと思っております》お二人が支え合っていかれるのが“令和流”の天皇皇后スタイル。26年にわたり培われた絆は、いっそう強くなっていくことだろう。
2019年05月17日苦悩の日々を乗り越え、新皇后となる日を迎えられる雅子さま。宮内庁関係者は、新時代に臨まれるお気持ちは明るいと断言する。「26年前、外務省職員から皇太子妃へ“転身”された雅子さまは、新たなステージで国際親善に取り組むことに大きな使命感を感じていらっしゃいました。最近の雅子さまからは、ご成婚当時と同じくらいポジティブなお気持ちが感じられます。もともと雅子さまは、一度目標を定めると、実現のために努力を惜しまない方。すでに新時代の皇室に向けて思い描いている目標もいくつかお持ちのようです。それを一言で言い表すなら“愛される皇后”を目指すことだと言えるでしょう」この15年あまりはご療養のために公務を休まざるをえず、雅子さま本来の人間性が発揮される場面はあまりなかった。しかし、皇室担当記者はこう説明する。「実は雅子さまはお話し好きでユーモアもお持ちなのです。海外生活が長く語学も堪能でいらっしゃいますから、ご成婚直後に臨まれた宮中晩餐会では、フランス語、英語、ドイツ語を駆使して招待客に話しかけられて海外マスコミの注目も集めました」皇太子さまも一昨年、マレーシアの首相とセルフィー(自撮り)を撮影されるなど、フランクな一面をお見せになっている。「かねてから皇太子さまは会見で、理想の皇室像を“国民の中に入っていく皇室”と表現されていました。天皇皇后両陛下が平成を通じて示された“国民と共にある皇室”よりもさらに一歩国民に近づき、多くの声を聞きたいという思いが感じられます。国民に親しまれ、愛される天皇皇后像へ――。その目標はご夫妻で話し合われたものでしょう」(皇室担当記者)雅子さまの目標とする“愛される皇后”への思いの根底には、ご自身が苦しまれた経験があると、精神科医で立教大学教授の香山リカさんは語る。「ご出産と子育てで悩まれ、適応障害で長期療養されてきた経験があるからこそ、災害の被災者や障害のある方など様々な立場の人々の苦難にも深く共感できるはずです。そういった方々にお会いになることで、社会問題に光を当て国民の関心を生むことも、皇后として大切なお務めだと思います」
2019年04月30日4月10日にご成婚60周年を迎えられた天皇皇后両陛下。「夜には、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、黒田清子さん夫妻と、食卓を囲まれましたが、昭和・平成の思い出話をされるとともに、きたる令和の御代についても語り合われたのではないでしょうか」(皇室担当記者)平成が幕を閉じようとするなか、刻々と迫ってきている新天皇のご即位。5月1日の「剣璽等承継の儀」の後に行われる「即位後朝見の儀」で、雅子さまは新天皇とごいっしょに“新皇后”としてお出ましになるのだ。皇太子さまと雅子さまが静かに温め続けられている“令和スタイル”。その一端が、新元号が発表された日に明らかにされた。「4月1日に産経新聞が、従来は皇居・宮殿で行っていたご公務の一部を、新天皇と新皇后は、お住まい(現在の東宮御所、5月1日以降は赤坂御所と改称)で実施する方向であることを報じています」(皇室担当記者)皇居・宮殿が公的施設であるのに対し、天皇皇后両陛下の私邸といえるのが御所。両陛下が高輪皇族邸に移られた後に、御所は改装され、皇太子ご夫妻が入られるのは’20年春を予定されているという。皇太子ご夫妻は、それまで赤坂御所(現在の東宮御所)に住まわれることになるが、いわば“自宅”で多くのご公務に励まれるというのだ。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは言う。「天皇皇后両陛下は、’93年に竣工した現在の御所に引っ越されるまでの5年間は、公務のためにお住まいの赤坂御所から頻繁に皇居に通われていました。様々な受章者や功労者などの拝謁や国公賓関係の行事は宮殿で行われますし、執務も宮殿でされることが多かったからです」両陛下のご公務といえば、地方への行幸啓や、式典などへのご出席という印象が強いが、日本の大使夫妻、外国の駐日大使夫妻たちと会われることも、重要なお役目の1つだ。ちなみに’18年10月、美智子さまのお誕生日に際して、宮内庁は次のように発表している。《(この1年間で)今年お招きを受けた大使夫妻は62か国、2組織、110人に及びます。 日本から赴任する37か国と2組織の大使夫妻にも出発前にお会いになり、同様に帰国した30か国、1組織の大使夫妻をお茶にお招きになって任地の様子をお聴きになりました》平成初期の両陛下は、ときには1日に何度も、赤坂御所と皇居・宮殿を往復されたので、そのご負担は想像を絶するものだったという。「皇太子ご夫妻は現在も東宮御所の公室棟で、外国大使と面会されたり、外国の賓客と食事会を催されたりしていますが、即位後もそのスタイルを続けられることになるそうです。御代替わり以降は、面会されるお客さまも格段に増えます。そのたびに皇居・宮殿に移動されるのは合理的ではありませんし、雅子さまにとってもご負担が大きすぎるというご判断なのでしょう」(宮内庁関係者)数年前から“働き方改革”の必要性が叫ばれるようになっており、この4月1日から関連法案が順次施行されている。前例主義の宮中にいながら、皇太子ご夫妻があえて決断された「公務は自宅で!」という構想は、まさに革命的ともいえるだろう。「赤坂御所と皇居の間は自動車で移動されますが、その都度、警視庁の車両が先導し、短時間とはいえ道路は規制されます。宮殿は各部屋とも天井が高いため、行事などで使用する時はかなり前から冷暖房を稼働させます。天皇皇后両陛下は、東日本大震災後の節電を機に、御所でも可能な公務はできるだけ御所でされるようになりました。そういった前例もありますし、新天皇皇后が赤坂御所で公務をされることは合理的だとは言えます」(前出・山下さん)宮中晩さん会や大人数の拝謁など、宮殿でしかできない行事もあるが、警備費や光熱費などの費用面、部屋の広さなどの物理面、行事の格式などのバランスに留意し、決めていくことになるという。この“職住一体スタイル”には、長期療養中の雅子さまにとって、当面は慣れた場所でご公務ができるというメリットもある。「いずれ赤坂御所から、改装された御所に引っ越しをされるまでに、皇后というお立場に少しでも慣れていただければと思います」(精神科医の香山リカさん)令和の幕開けまであと3週間。雅子さまには、ゆっくりであっても着実に“皇后の道”を歩んでいただきたい。
2019年04月11日子供を抱き、タワーマンションの窓から見下ろす視線の先にはどんな景色が広がっているのだろう。東京で働くOLなら一度は憧れたことがあるような、典型的な幸せをリカは24歳にして手に入れた。商社マンの旦那と一人娘。都会での3人暮らし。生活の一部を切り取るだけで自然に“映え”る生活。たまたま勝ち組ルートに乗れてラッキーな人生だとまわりからは思われているが、本当は違う。■リカは就職活動のときから、絶対にハイスぺ婚をすると心に決めていた。別に過去に強いコンプレックスがあるとか、モテなかったゆえの意地とか、いかにもスマホ漫画の広告に出てきそうな女の醜さを持ち合わせているわけではない。ルックスが良く、学校の勉強が嫌いだったリカは、自分はなにを努力すれば生き残れるか冷静に判断していたのだ。アラサー女子が婚活に焦りだすもう何年も前からリカは自分の市場感を把握し、しかるべき努力をしていた。受付嬢として就職し、毎日笑顔で社員を見定める。複数の男性からちやほやされるのは楽しかったが、そこに甘んじることはなく、自分の幸せは自分で掴みに行っていた。たまたま見かけた顔がタイプだった今の旦那とは、同期や、リカの取り巻きの社内男子のツテを使ってリカの方から合コンを開催した。ちょっと泥臭い恋愛の努力も、時が過ぎればいずれ笑い話になる。行動がマイナスにはたらくことなどないのだ。自分の努力で手に入れた幸せにリカは心から満足していた。まだ0歳の娘も愛おしい。だけど、幸せを噛み締めるよりも、今日も一日娘を守り抜かなければならないという大きな任務を背負わされているような気がしてしまう。臨戦態勢、という言葉がしっくりくる。毎日見えない敵と戦っている気分。娘は母親がいないとなにもできないし、ふいに気を抜いて目を離すとどこかに頭をぶつけたり、窓から落ちたり、死んでしまうかもしれない。育児の背後には常に死の恐怖がまとう。そんなことをちょっとでも想像するとゾッとして涙が出そうになる。それほど、娘を第一に考えている。都会の地上数十メートルで、娘とふたりきり。窓から見下ろした視線の先には、働く女性や友達とランチに並ぶ女性、歩きスマホで歩く女性、高いヒールをはいて彼氏とデートをする女性・・・。自分もあの景色の一部だったはずなのに、全く違う世界に娘と取り残されてしまったのか。■今日はリカにとって外の世界の住人である、美里が訪問してくる日。美里は受付嬢時代の同期で、よく2人で合コンしたり、ナンパされにいったり、恋バナしたり。仕事の同期なのに、恋愛話を多くしていたよき遊び仲間だ。「久しぶり~!うわ、大きくなったねー!赤ちゃんってこんなにすぐ大きくなるんだ! リカに似て美人じゃん!将来有望だね! ママに感謝しなよ~!」半年以上ぶりの再会だが、いまでも美里は底抜けに明るく調子がいい。発言に計算のないさっぱりとした性格だ。「久しぶり!早く上がって上がって!」30分前に急いで化粧をして髪の毛はとりあえず結んだ状態という、ちょっと不本意な姿でリカは家を案内する。美里の性格上そんなことを思っているはずないことも知っているが、リカには美里の髪の毛も化粧も洋服もすべてがキラキラして見えて、自分のみすぼらしさが恥ずかしくなる。女としての敗北感・・・友達にこんなことを感じてしまう自分に嫌気がさす。「最近はどうなの?全然インスタ更新してくれないから生きてるのかもわかんないよー」リカが聞く。専業主婦になってからのSNSは、完全に見る専だ。「うーん変わらずかなあ。まだまだ結婚の予定もないし、適当に遊んでるよ!リカともまた合コン行きたいな~!さすがにダメか(笑)」美里の言葉に悪気はない。「まあね。このまま私はママとして生きていくんだから。もう引退です!」リカが言う。「そりゃそうだ、旦那さんもイイ男だしね~!でもいつでも復帰待ってるからね!」美里の言葉にリカは苦笑いだ。■「ところでさあ、最近のビッグニュースよ。私、パパ活してて。パパ活って知ってる?」美里が何気なく聞く。「え!パパ活って援交じゃないの?」突然の話にリカのキャパはついていけない。「まあそういう風に使ってる子もいるけど、私は食事だけ。男の人と食事行って2万とかもらえるんだよ!うちの仕事、給料低いじゃん?副業感覚だよ!水商売より手軽だし、いろんな人に会えておもしろいよ~」美里はまるでパパ活していることが当たり前のように話す。「へ~・・・ なんかいろいろあるんだねえ。危ない思いとかしないの?」リカの頭の中は疑問符でいっぱいだ。外の世界はどうやらすごいことになっているらしい。「一回もないよ!たまにホテル匂わせてくることもあるけど、そこは一回断ればしつこくないし。リカも試しにやってみれば?今はアプリで出会えるし、主婦もこっそりやってるらしいよ。ていうかリカならめちゃめちゃ稼げそう!」美里からの予想外の提案にリカはちょっと引いてしまった。「え・・・ ちょっと娘いるんだからさ!」リカが怒る素振りを見せると、美里は「ごめんごめん!」と笑顔で謝る。美里はときどきとんでもないことを言い出すが、独身時代に、リカはそれをとんでもないことと思ったことはなかった。つまり変わったのはリカの方、ということだ。■その晩、リカは娘を寝かしつけた後、興味本位でパパ活について調べてしまった。「パパ活をしている」と公言し、顔出しでテレビに出いてる女の子までいる。どうやら思ったよりカジュアルなものらしい。調べているうちにテンションが上がってきたリカは、美里が言っていたアプリにも試しに登録してみた。するとすぐにメッセージが大量に届く。通知音に気付いた娘が一度「ふんぎゃあ」と声を上げ、一瞬我に返るが、娘が再び寝付くとまたアプリを開いてしまう。またメッセージが増えている。相手は自分の年齢の2倍以上もありそうな年上だが、とは言え、久々にちやほやされることにちょっと楽しくなってきている自分がいる。夜中のテンションは怖いな・・・と思いながらも、その中でも一番ダンディな見た目で『体の関係は求めてません』とプロフィールに書いてある男性と、試しにお茶をしてみることにした。でも、なぜか手が止まらない。もしかしたら不倫ってこういうテンションで始まるもの?と、わかりたくもない気持ちが少しわかった気がした。■『Kenさん』というおじさんとは、ウエスティンホテルのラウンジで待ち合わせだった。知らないおじさんと会うのに娘を実家に預け、久しぶりのヒールをはき、髪もサロンで巻いてもらった。もちろん罪悪感はある。特に娘を実家に預けて泣かれたときは、自分が最低な母親に感じた。事実、最低な母親だろう。でも実家の両親には『女友達とランチ』と伝えているから急にドタキャンするのも怪しまれる。後ろ髪をひかれながら実家を出た。しかし、自分のコスメと財布だけ入ったあまりにも小さなバックを持ってヒールで歩いているうちに、気分が良くなりテンションが上がってきた。別におじさんと会うことが楽しみなのではなく、こうして自由にオシャレして歩いていることがもはや非日常的で楽しい。リカは最高な気分でラウンジに到着した。そこにいた『Kenさん』は、写真通りのダンディなおじさんで、不快感も全くない。もちろん腕にはロレックス。高そうな細身のスーツも着こなしている。仕事は映像関係と言っており、今日のリカは受付嬢だ。■姿勢よく、オーバーリアクション気味に、でも声は小さく相手の話に耳を傾ける。リカ自身もびっくりしたが、初対面の男性の前では自然とこれができてしまう。思い返せば、いままで何度合コンや飲み会をこなしてきたか。旦那だって、リカの戦略勝ち。自分の中の枯れていない女の部分に気が付いたリカは、ただただ嬉しかった。最初は知らないおじさんと、自分を隠しながらの会話なんて間が持つか心配したが、あっという間に時間は過ぎて行った。1時間経ったところでKenさんが、さりげなく1万円を渡してくれた。本当にこれだけでお金がもらえるんだ・・・ とリカはびっくりする。これで稼げるなら自分の中の女を確認するためにも、たまにはいいかもと思った。リカはお礼を言い、席を立とうとするとKenさんに呼び止められた。「リカちゃんすごくかわいいし、今後も会いたいな。今度は大人の関係でどうかな?3万円は必ず出すけど、欲しい額があったら言ってね」突然の提案にリカは我に返る。そうだ、これはデートでもなんでもなくてパパ活。数分前まで素敵なおじさんと思っていた人が急に気持ち悪く見え、こんなことに浮ついていた自分へ激しく嫌悪感を抱いた。はっきりと断り、足早に席を外した。■自分は何てことをしてしまったのだろう・・・。いい大人がお金を払ってお茶だけなわけがない。1万円を受け取ってしまった後ろめたさも残る。帰り道、こんなお金早く使ってしまおうと三越に寄るが、気になるのは自分のコスメでも洋服でもなく子供服ばかり。そのとき、LINEの通知が鳴る。少しドキッとしてしまう。「最近帰り遅くてごめんね。週末、子供預けて二人でゆっくりデートしない?」見てみると旦那からだった。先ほどまでの暗い気持ちが一瞬で飛んで行ってしまった。リカもつくづく調子が良い。旦那には即レスをし、心の中ではこっそり謝罪した。比べるのも悪いが、知らないおじさんの前で女になるよりも、旦那とのデートの方が数億倍テンションが上がる。好きな人がいるって、こんなに幸せなんだ。リカは目の前の幸せをおざなりにしていた自分を心の中で叱った。家族カードで旦那とのデート用に新作のリップを1本買った。Kenさんの1万円は帰り道に駅前の街頭募金に入れてきた。今日はパパ活ではなく、恵まれない子供を救った日だ。
2019年03月31日「胃がんリスクを高めるといわれているピロリ菌の検査を、中学生を対象に導入する自治体が全国的に急増しています。さらに、ピロリ菌に感染している生徒が希望すれば、各自治体の負担で、無料で除菌の処置も行っています。しかし、中学生の段階での検査が本当に必要かどうか、危険な副作用がある抗生物質を服用しても大丈夫なのかなど、医学的検証が十分にされていない段階で、実施に踏み切っていることに、強い危機感をおぼえるんです」こう憤るのは、立教大学教授で精神科医の香山リカさん。県全体で取り組んでいる佐賀県、約半数の自治体が実施している北海道を筆頭に、秋田県、新潟県、大阪府なども一部の自治体で、中学生対象のピロリ菌検査が行われている。ピロリ菌とは、正式名称をヘリコバクター・ピロリと呼ぶ、胃の粘膜にすむ菌のこと。’94年に世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関が「ピロリ菌は胃がんの原因である」と認定し、日本人の胃がんの場合「99%はピロリ菌が原因」とまでいわれているものだ。「ピロリ菌検査と除菌」をする人が増えているが、「胃がんの予防目的」の場合、保険適用ではなく自由診療となる。全額自己負担のため、検査に数千円かかり、「陽性」だった場合に除菌すると、さらに1万円程度かかる。もちろん、中学生を対象にピロリ菌検査を導入する自治体は、それらの費用をすべて負担することになる。そんな検査・除菌を、新年度より新たに執り行う自治体のひとつが、神奈川県横須賀市だ。検査導入を推進したマールクリニック横須賀院長の水野靖大さんに話を聞いた。「私は’18年度までの3年間、神奈川県医師会の費用負担で、約1,400人の中学2年生に行われたピロリ菌の検査と除菌事業にかかわってきました。1次検査での陽性は71人、2次検査も陽性が16人いました。陽性と判断されたこの16人のうち、13人が除菌を希望。1次除菌で9人が除菌でき、残りも2次除菌で全員が除菌できました。保菌している子がピロリ菌を放置すると、15%ほどが将来、胃がんになるといわれている。この検査で『胃がんゼロ』に近づけられるのではないかと考えています」水野さんはこう話すが、前出の香山さんは次のように指摘する。「ピロリ菌除菌の抗生物質の副作用には、重症化すると失明したり、死亡したりすることもあるスティーブンス・ジョンソン症候群という皮膚障害もあります。副作用のリスクや、10代が服用して30年後に本当に胃がんリスクが減るのかどうかを証明するには本来、何十年もかけてデータを取らなければいけないはず。それなのに、医学的見地を軽視して、自治体主導で急速に広がっているのが問題だと考えています」また、原土井病院内科医で、医学博士の酒井健司さんもこう語る。「現在、成人を対象に、ピロリ菌検査を含む胃がんリスク検診グループと、従来の方法での胃がん検診グループを比較する試験が進行中の段階です。つまり、いまだ安全性や効果について『成人を対象に実際に試して検証している段階』。だから、成人ですら任意型の自費検診なんです。そんななか、中学生に検査・除菌するリスクのほうが大きいかもしれません。生徒への検査の説明が十分になされない場合も少なくないでしょう。1次検査で『陽性』だっただけなのに、『自分はがんだ』と愕然としたり、絶望したりする生徒も、出てしまうおそれもあります」昨年11月、日本小児栄養消化器肝臓学会は、症状のない15歳以下の子どもに、胃がん予防のためのピロリ菌の検査や除菌を行わないように提案するガイドラインを発表した。このガイドラインでは、除菌による胃がん予防効果は40~49歳では93~98%、40歳未満ではほぼ100%というデータを基に、成人に対する検査で問題ないとしている。また、除菌によってアレルギー疾患の発症リスクが高まる「負の効果」への懸念もガイドライン作成委員から出たという。前出の水野さんはこう反論する。「これまで若年除菌で、重篤な副作用は報告されていません。副作用はあっても大人と同程度で、胃がんを防ぐ効果を考えれば認容範囲内のものです。それでも除菌を躊躇される方には、そもそも除菌は強制ではありませんとお伝えしたい。陽性でも、『今は除菌しない』という選択もできるんですから」意見が分かれる中学生へのピロリ菌検査の是非。推進派も慎重派も、子どもの未来を真剣に考えていることだけは確かだ。
2019年03月28日2月23日、皇太子さまは59歳の誕生日を迎えられた。会見のなかで記者からは、新皇后となられる雅子さまについて「どういった内容でご公務、ご活動をされていってほしいとお考えでしょうか」と質問があった。しかし皇太子さまは、《今具体的にどういうものかということは、お答えできないのですけれども》と、明確な言及を避けられた。2月25、26日には天皇陛下のご即位30年を祝う茶会が開催されたが、雅子さまは欠席された。精神科医で立教大学教授の香山リカさんはこう語る。「いよいよ皇太子さまのご即位が近づき、雅子さまにとって『皇后』という言葉は大きなプレッシャーとなっているのかもしれません。一般の方ならば、適応障害であったとしてもリワーク(慣らし出勤)という形で段階的に仕事復帰ができます。しかし皇后になられる雅子さまは、一夜にしてお立場が変わってしまいます。皇太子さまはご即位後に、国際的に活躍される皇后・雅子さまを実現するためにも、今は雅子さまのプレッシャーになるようなご言動は避けられていると思います」今回は皇太子さまにとって、平成最後の会見だった。「宮内記者会は再三にわたり『雅子さまのご同席』を要望したのですが、実現しませんでした。雅子さまの記者会見は、ご病気になられて以来15年間、一度も行われていません。昨年6月の皇太子ご夫妻の銀婚式や、12月の雅子さまの誕生日にも会見を要請しましたが、宮内庁は聞き入れませんでした。お代替わりまで雅子さまの会見は“お預け”となってしまいました」(皇室担当記者)さらに前出の皇室担当記者は、愛子さまの近況を心配する。「この4月から学習院女子高等科の3年生になられる愛子さまですが、最近は学校をお休みがちなのです。愛子さまの体調不良も、雅子さまにとって不安要素になっているはずです」お代替わりとなる5月には、さっそくいくつもの重責が雅子さまを待っている。「宮内庁は、皇太子さまのご即位から数日以内に一般参賀を開催することを検討しています。新天皇皇后両陛下が国民の前に姿を見せられる初めての機会となるため、雅子さまが欠席されるわけにはいきません」(前出・皇室担当記者)2月22日午後には、安倍首相が東宮御所を訪問。お代替わりのスケジュールとともに国内外の情勢について報告したという。「首相が皇太子さまに直接説明するのは極めて異例です。安倍首相は5月26~28日の日程で調整が進んでいるトランプ米大統領の訪日についても報告したはずです。新天皇皇后にとっては外国首脳との初会談。しかも国賓待遇ですので宮中晩餐会も催されることになります。その様子は世界中に報道されるでしょうから、新天皇皇后の国際的な“お披露目”になるでしょう。雅子さまの語学力や外交的な知見が大統領相手にいかんなく発揮されれば、今後の『新しいご公務』への道も一気に拓けるかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)新皇后となられるまであと2カ月。雅子さまは皇太子さまとともに、この重圧をはねのけることもできるはずだ――。
2019年03月01日《大君と母宮の愛でし御園生の白樺冴ゆる朝の光に》1月16日、歌会始の儀で発表された雅子さまのお歌である。天皇陛下と美智子さまが皇太子ご夫妻だったころ、お住まいだった東宮御所の庭に育てられた白樺が題材となっている。両陛下への感謝がこめられたお歌だったが、歌会始の儀が催された皇居宮殿「松の間」に雅子さまの姿はなかった。「両陛下が出席されてお歌を披露される歌会始は今回が最後です。’04年以降欠席されている雅子さまは、今年こそは出席したいという思いも強かったはずですが、7日に出席された昭和天皇三十年式年祭の翌日から体調を崩されてしまったのです」(宮内庁関係者)その後も発熱が続き、11日の講書始の儀、そして歌会始の儀も出席を控えられた。雅子さまにとっては悲痛な新年となってしまった。しかし、お代替わり後、新皇后の雅子さまを待ち受ける儀式やご公務の“試練”はさらに重い。5月から11月まで即位関連行事が半年以上にわたって続く。また、両陛下から引き継がれる重要なご公務も目白押しなのだ。「さらに安倍政権は、5~6月中に来日するトランプ米大統領と新天皇皇后両陛下の会見を計画しています。これほどの“過密日程”では、雅子さまがすべてのご公務に出席されるのは不可能に近いでしょう」(皇室担当記者)精神科医で立教大学教授の香山リカさんはこう語る。「雅子さまは適応障害で長期ご静養に入られて15年です。現在はかなり回復されていますが、ご病気になられる前の状態に戻られたとは言えません。雅子さまは新皇后になられてから役割を全うするために努力されると思います。しかし重圧も大きく、お疲れがたまります。いつ調子を崩されてもおかしくはないのです」雅子さまが適応障害と診断されて長期ご療養に入られたのは、’03年12月のこと。その半年後、皇太子さまが行動を起こされたことがある。雅子さまのお出ましが完全に途絶え、国民から心配の声が上がるなか、翌年5月の会見でこのように発言されたのだ。《雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です》“お世継ぎ”となる男子を産めなかったのに、海外訪問ばかりを望み、公務を休み続けている――。そうしたバッシングに心を痛めていた雅子さまを守るためになさった“人格否定発言”だった。しかし、このご発言は国民に衝撃を与えたばかりか、両陛下も困惑を示されることになった。秋篠宮さまは《せめて陛下と内容について話をして、そのうえでの話であるべきではなかったか》と皇太子さまに苦言を呈された。それから皇太子さまは論争を呼ぶような発言は控えられるようになり、雅子さまのご体調は「東宮職医師団」が毎年1回、文書で発表するだけになった。「宮内庁はこの15年間、体調には波がおありだと繰り返し発表しましたが、もう少し具体的な説明があってもよかったでしょう。雅子さまには、ご自身が国民の前でご症状について語られるには、少なからず恐怖があったはずです。一度でいいので、皇太子さまが国民の前でその説明をなさってもいいと思います」(香山さん)2月23日に59歳の誕生日を迎えられる皇太子さまは、例年のように会見に臨まれる。お代替わり前の会見は、この1回きりだ。“最後のチャンス”に、皇太子さまが再び立ち上がるのではと語るのは皇室ジャーナリスト。「現在は毎月、天皇陛下、秋篠宮さまとの“三者会談”が開かれています。お代替わりに向けた話し合いのなかで、皇太子さまは雅子さまのご体調についてもしっかり説明なさっていると思われます。今回は15年前とは異なり、お二方からの後押しもあるでしょうから、きっと雅子さまの不安を取り除く結果になるはずです」
2019年01月24日「誕生50周年記念 リカちゃん展」が、2019年3月14日(木)から4月14日(日)まで、長崎県美術館で開催される。リカちゃん誕生50周年を記念して1967年に誕生し、2017年に50周年を迎えた着せ替え人形「リカちゃん」。その50年の間で4代に渡ってモデルチェンジを重ね、時代や流行を反映させながら、現在も三世代に愛されている。初代リカちゃんから家族・友達まで、約580体のドール展示誕生50周年を記念して開催される本展では、「Licca meets Licca」をテーマに、約580体のリカちゃんやその家族・友達を、当時流行したファッションとともに紹介。初代リカちゃんからボーイフレンドのはるとくん、リカちゃんの家族まで、様々なドールが会場に集結する。開発ノートなどの貴重な資料、著名人・ブランドとコラボした特別なリカちゃんもそのほか、初代開発担当となった小島康宏の苦労や思いが窺い知れる開発ノートや歴代のリカちゃんハウスなど貴重な資料約70点、スワロフスキー(SWAROVSKI)やシュタイフ(Steiff)などの有名ブランドや浅田真央ら著名人など、計50組による「50周年お祝いコラボリカちゃん」も特別に展示される。展覧会オリジナルグッズは約400種類また、全252ページにリカちゃん展の魅力が詰まった特別付録付きの公式図録、長崎会場オリジナルとなるリングノートやブロックメモなど、限定品を含む約400種類のグッズが販売予定だ。開催概要「誕生50周年記念 リカちゃん展」会期:2019年3月14日(木)〜4月14日(日)開館時間:10:00〜18:00(最終入場17:30)会場:長崎県美術館 県民ギャラリー休館日:2019年3月25日(月)、4月8日(月)料金:一般 1,000(800)円、大学生・70歳以上 800(600)円、小・中・高校生 500(300)円※( )内は前売りおよび15名以上の団体割引料金。※障害者手帳保持者及び介護者1名までは5割減額。※前売券の販売は3月13日(水)まで。© TOMY
2019年01月10日今年7月、自民党の杉田水脈衆院議員が月刊誌に「LGBTは『生産性』がない」と寄稿し、直後に谷川とむ衆院議員が「(同性愛は)趣味みたいなもの」と発言したことを受け、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)のコメンテーターとしても知られているロバート・キャンベルさん(61)は自身のブログで反論を展開。そのなかで、20年来の同性パートナーの存在を明かしている。現在、東大名誉教授で、国文学研究資料館館長を務めるキャンベルさんの、カミングアウトに対する世間の反響は大きかった。だか、親しい人にとっては、ずっと昔から周知の事実。キャンベルさん自身も、あえて公表する必要はないと考えていた。「私は、カミングアウトをしても、しなくてもよかったと今も思っています。ただ、反響が大きく、勇気をもらったという人も多かったので結果としてよかった。杉田議員は、自分の性的指向や性自認をどう表現していいか迷っている若い人や弱い立場の人、その親や親しい人をすごく苦しめることを書いていた。だから、私の経験やバックボーンからしても、それは間違った見解だと、反論しなければならなかったのです」キャンベルさんの左手薬指には、地模様が入ったプラチナのリングが光っている。「出会って10年目に作って、お互いに贈り合ったものです。いつもつけていましたが、昨年の結婚式の際に改めて、交わしました」昨年8月、実父が暮らすNY州のシャロンという町で、市長立会いのもと、キャンベルさんと日本人パートナーの結婚式が行われた。それぞれの好みで作ったため、2つのリングは色も形もバラバラだが、指輪の内側には、交際から10年の記念日の日付と互いの名前が刻まれている。NY州の法律に基づく結婚で、実父の家の庭にテントを張り、キャンベルさんの友人や近隣の人など30人くらいが集まって、2人の結婚を祝った。コメンテーターとして、ワイドショーで共演していた精神科医・香山リカさんはこう話す。「一緒に食事をしたときに『パートナーなんです』と紹介されました。すごく自然な感じなので、仕事のパートナーかなと思いましたが、お料理をシェアする雰囲気を見て、親密な間柄だと感じましたね。お互いが対等に、個人を尊重し合う関係に見えました」キャンベルさんは、そんなふうにさりげなくパートナーを紹介し、家族からも、友人からも、自然にゲイであると認知されてきた。日本の社会全体が、キャンベルさんを取り巻く環境のようになれば、LGBTへの無知をさらす議員など、きっといなくなるだろう。「日本という社会は、LGBTをやんわり遠巻きに見ていて、表立っては公認しない。それは波風を立てることはないかもしれないが、当事者一人ひとりの可能性を閉じ込め、開花させないことにつながっていると思います。東京都渋谷区など、各地でLGBTカップルを公認する『パートナーシップ制度』が広がっていますが、自治体単位での小さな成功の実感が広がることで、変わっていくことはあるはずです」キャンベルさんはそう言うと、澄んだ目を見開くようにしてから、ほほ笑んだ。「僕が頑張れるのは、パートナーが杖になってくれているからです。刺激し合うこともある。ビビッドな比喩がふさわしい時代もあったけれど、今では人間関係が深まり、質も深まっている。願わくば、僕も彼の杖になりたいですね。パートナーとはもっと一緒に歩きたい。歩いていたいんです」散歩が好きなキャンベルさん。多忙な仕事が一段落し、時間ができたら、トレッキングに行きたいそうだ。人生の道を並んで歩くパートナーと一緒に――。
2018年12月15日ニクソン(NIXON)は、ロックバンド・メタリカ(METALLICA)とコラボレーションした腕時計を、2018年11月5日(月)に、ムラサキスポーツ各店、腕時計のセレクトショップ・ニール(neel)などで発売する。メタリカのアルバムアートワークを腕時計に1981年の結成以来、メタルシーンを飛び越えて幅広い人気を誇るモンスターバンド・メタリカ。コラボレーションウォッチは、メタリカのアルバムアートワークなどをデザインに落とし込み、ディテールまで作り込んだ、存在感のある仕上がり。ファン必見のモデルが勢揃いする。「MASTER OF PUPPETS」十字架を立体的に表現した文字盤が印象的な、アルバム「Master of Puppets」をイメージしたモデルが登場。リューズにも十字架が施されており、まさに“メタル・マスター”を手元で感じられるデザインだ。さらに、ベルトの中央部分がエンボス加工になっていたり、バンドの機材ケースを思わせるような付属ボックスに収められていたりと、スペシャルな仕様となっている。デビューアルバム「Kill’Em All」デビューアルバム「Kill’Em All」からインスパイアされたモデルは、文字盤にアルバムジャケットを彷彿させる配色を採用。時針は、ジャケットにも描かれているハンマーモチーフを象り、秒針はバンドロゴのデザインを取り入れるなど、細部のデザインにもこだわりが見える。「Black Album」名盤「Black Album」を表現した、オールブラックのモデルはインパクトのある重厚感が魅力。文字盤にはレザーを使い、マット・ポリッシュ仕上げのステンレスを組み合わせてハードな雰囲気を演出している。秒針やロックパーツ、レザーパーツには、ロゴデザインが施されている。詳細ニクソン×メタリカ コラボレーションウォッチ発売日:2018年11月5日(月)展開場所:ムラサキスポーツ各店、腕時計のセレクトショップ・ニール(neel)、公式ウェブストア、ZOZOTOWN、PGS※「THE 51-30 TIDE“SANITARIUM”」は、公式ウェブストア、PGSのみで発売。■アイテム例・THE TIME TELLER“Kill’Em All” 17,000円+税・THE SENTRY LEATHER“BLACK ALBUM” 34,000円+税・THE 51-30“MASTER OF PUPPETS” 64,000円+税
2018年11月05日女の子が大好きな、リカちゃん、バービー、ディズニープリンセスなどのお人形。今や、その洋服の商品ラインナップは、驚くほど豊富で魅力的です。でも、ほしいものをいつも買い与えるばかりでは…。そんなお悩みをお持ちのママにオススメ!お裁縫がまだできない幼児でも、100均のフェルトと家にある小物でほんのひと工夫。簡単なのに、おしゃれな洋服が自分でつくれちゃうのです。親子でデザイナーになった気分でチャレンジしてみて。縫わない!編まない!簡単ステップで幼児にもできる使う材料は、“100均のカラーフェルト”と“家にある小物”。道具は、定規とチャコペンとハサミだけ。糸で縫う必要もなければ、毛糸で編むこともしない。接着剤も使いません。100均のフェルトは、カラーラインナップも豊富。色合いを考えながら、洋服作りを楽しむことができます。ちなみに、ダイソーの「手洗いOKフェルト」は約18㎝四方のサイズ。作業しやすい手頃な大きさで、リカちゃん人形の洋服作りに最適です。同系グラデーション色5枚組で100円。3パターン買っても300円。お財布にやさしいのに、こんなにカラフル!そして、アレンジする小物は、ぜひ家にあるものから選びましょう。プレゼントに結ばれていたリボンや文具クリップ、小さなヘアピンなどが重宝します。超モダンな仕上がり!【巻きスカート】【ショール】【立ち襟コート】の作り方【巻きスカート】1)フェルトを縦13㎝×横18㎝(ダイソーサイズは横はそのまま)にカット2)上から0.5㎝の部分から縦に1㎝の切り込みを2cm間隔で入れていく。ただし両サイドだけは1㎝間隔に3)切り込みに30㎝くらいの長さにカットしたリボンを通す(手でやりにくい場合は、紐通しを使って)4)人形のウエストに合わてギャザーをよせ、リボンを結ぶ(最後にリボンを左右相互の切り込みにも通してから結ぶと納まりがきれいになります)4歳(当時)の娘は、リボン通しにハマり、集中していました!【ショール】1)フェルトを縦5㎝×横18㎝(ダイソーサイズは横はそのまま)にカット2)上から1㎝のところで外側に折る(襟)3)人形の上半身に巻き付けるようにかけ、クリップで留める(このとき、下の写真のようにクリップの大きい方を曲げてハート型にするとかわいいです)ほんのひと工夫のハート型クリップが大好評【ゴージャス立ち襟のコート(ジレ風)】1)フェルトを縦18㎝×横18㎝(ダイソーサイズはそのまま)にカット2)上部から3㎝(立ち襟分)、横中心線から各3.5㎝の部分で1.5㎝の切り込み(腕通し口)を入れる3)人形の袖を通し、前身頃を自然に重ね合わせて、お好みでリボンを結ぶ(前身頃の幅をカットして身頃の重なりを無くし、リボンを結ばずに着流すと、ジレ感がアップします)注)上記すべてのサイズは、リカちゃん人形(身長23㎝)用に合わせています「自分でできたよ!」をどんどん増やそう~ママはサポート&アドバイザー~子どもにフェルトの色を選ばせたり、アレンジ小物との組み合わせを考えさせてみましょう。時にはママのアイデアも出して、あれこれ話し合いをしてみるのも楽しいですね。デザインも、上記3つはほんの一例。アイデアは無限大に広がります。(フェルトのカットは、裁縫用裁ちばさみの方がきれいに切りやすいため、ママが一緒に手を添えるなどのサポートをおすすめします)難しい手順で時間やストレスをかけたり、結局ママがひとりで作ることに…、なんてことは避けたいもの。“簡単だけど工夫する余地がいっぱい!”の手作りはとても楽しいものです。そして「自分で作った!」は子どもにとって大きな喜びと自信に。「次は、もうちょっとここを工夫して、こんなふうに…!」と、ステップアップしていけるといいですね。フェルトのあたたかみのある質感が、これからの秋冬の洋服にぴったり。手作りの洋服で、いつものお人形に衣替えをさせてみてはいかがでしょうか。<文・写真:フリーランス記者石川友美>
2018年10月08日雅子さまは、被災者代表の前列で車椅子に座っていた古賀チトセさん(97)の前でしゃがみ、目の高さを揃えて少し話された後、両手でチトセさんの手を包まれた。「冷たいですね。大丈夫ですか?」しばらくすると皇太子さまも、雅子さまの手の上から手を重ねられた。お二人でチトセさんの手を温めながら、2分ほど歓談された。「天にも昇る気持ちで、私は本当に幸福者でした」目を潤ませるチトセさんは、昨年7月の九州北部豪雨の被災者。1泊2日で福岡県を訪問された皇太子ご夫妻は、2日目の9月26日には朝倉市の仮設住宅を訪れ、被災者をお見舞いに。ご夫妻は被災者代表一人ひとりとお話しされて、ご出発の予定を15分オーバーしてもさらにご懇談を続けられた。福岡ご訪問では、新宮町の障害児施設を訪問され、『世界社会科学フォーラム』の開会式とレセプションにもそろってご出席。1泊2日のご予定を完全にこなされた翌日、都内で「国際青年交流会議」の開会式にも出席された。さらに皇室ジャーナリストは、雅子さまの“ご快復”エピソードを明かす。「福岡ご訪問前の21日に、皇太子ご夫妻が訪れた墨田区の高齢者施設『東京清風園』での出来事です。入所者からアルパカのマスコットをプレゼントされた雅子さまが報道陣の前を通るとき、嬉しそうにそれをカメラのほうに向けられたのです。雅子さまは記者たちに『もらっちゃったわ』というような口の動きでほほ笑まれました。カメラに対する苦手意識を強く持っていらっしゃったとは思えないほどリラックスされていて、本来の雅子さまらしい、はつらつさが感じられて、お元気だった頃を思い出して感動してしまうほどでした」雅子さまの長期療養は’03年12月、帯状疱疹で入院されたことに始まる。40歳の誕生日を迎える5日前の出来事だった。適応障害という病名が診断された雅子さまはその後、1年に数回しかお出ましになれない期間が長く続く。「東宮職医師団は、雅子さまのストレス軽減を目的に薬物治療を施しました。その副作用で日中に眠気を催されることも少なくありませんでした。睡眠障害といっても過言ではありません。その影響もあり深夜の散策が日課となった雅子さまは昼夜逆転の生活を送られていた時期もありました。当然起床は遅くなり、皇太子さまとは別々に朝食を摂られることも多かったのです」(前出・皇室ジャーナリスト)しかし雅子さまはそういった状態から脱却され、快復に向かわれていると、宮内庁関係者が言う。「雅子さまが闘病を始められてから今年12月で丸15年になります。その節目に適応障害とは決別したいという、強い意志を持っていらっしゃるようです。最近は生活リズムも皇太子さまとほとんど変わらなくなりました。以前はご公務よりも私的な外出が多いことに批判の声もあった雅子さまですが、現在は日々の生活から“ご公務ファースト”の姿勢を貫かれているのです。毎年12月9日、雅子さまのお誕生日には東宮職医師団による病状の見解が発表されています。55歳になられる今年は、限りなく完全快復に近い診断書が出されるかもしれません」精神科医で立教大教授の香山リカさんも、雅子さまは「劇的に快復されている」と太鼓判を押す。「ご公務の出席も、雅子さまご自身でしっかりと計画を立てていらっしゃるはずです。お薬に関しても、朝昼夜と定期的に服用される必要はなくなっているでしょう。不安なときに、念のため携行されるのみではないでしょうか。皇后として、ご公務を怠ることなくお務めになるという目標には、かなり近づいていらっしゃるとみていいでしょう。一般の診断書でいえば定時の職場復帰は可能、つまり『復職可能』という段階です。無理は禁物ですが、ご公務ができていることが自信になり、さらに快復が期待できる状況だと思います」15年続いた闘病の日々を忘れさせるような秋晴れの笑顔。これからはもう、曇ることはないはずだ。
2018年10月04日