似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさかたき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリーを全11回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら突然、再会をした初恋の相手で会社の社長である高坂くんからまさかの同棲を提案された叶芽。彼女が出した答えとは!?(漫画:『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)織田はるか/講談社◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさか たき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?「もっと、いい…?」かなうはずのなかった初恋相手からの攻めが止まらない!ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリー。講談社:
2023年05月05日似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさかたき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリーを全11回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら学生の頃大好きだった高坂くんと再会し、こみ上げる想いが止まらない様子の叶芽。この調子で同じ会社の社長と社員として働くことができるのでしょうか……?(漫画:『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)織田はるか/講談社◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさか たき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?「もっと、いい…?」かなうはずのなかった初恋相手からの攻めが止まらない!ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリー。講談社:
2023年05月04日似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさかたき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリーを全11回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら初恋の相手でずっと憧れていた高坂くんと関係を持ってしまった叶芽。同じ会社で働くことになった2人の関係は、これからどうなっていくのでしょうか?(漫画:『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)織田はるか/講談社◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさか たき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?「もっと、いい…?」かなうはずのなかった初恋相手からの攻めが止まらない!ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリー。講談社:
2023年05月03日似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさかたき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリーを全11回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら初恋相手の高坂貴姫と再会をした叶芽の人生がここからどんどん動き出して……?(漫画:『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)織田はるか/講談社◆Check!<<前回の記事はこちら<<1話からまとめ読みはこちら『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさか たき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?「もっと、いい…?」かなうはずのなかった初恋相手からの攻めが止まらない!ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリー。講談社:
2023年05月02日似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさかたき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリーを全11回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら同じような毎日を繰り返していた叶芽でしたが、この日初恋相手の高坂貴姫と再会し、いつもとは違う一日を過ごすことに……!?(漫画:『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)織田はるか/講談社◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『高坂社長は我慢できない~トロける同居生活はじまりました~』織田はるか(講談社)似たような毎日を繰り返していた会社員の叶芽(かなめ)。昨日と同じ一日がまた始まると思ったその時、初恋相手の高坂貴姫(こうさか たき)と再会する。叶芽の会社の新社長となり、大企業の御曹司で超やり手と噂されていた高坂くん。そんな彼にひょんなきっかけで同居を提案され……!?「もっと、いい…?」かなうはずのなかった初恋相手からの攻めが止まらない!ハイスペ社長とちょっぴりHな甘い記憶の蘇りラブストーリー。講談社:
2023年05月01日新型コロナウイルスのパンデミックのため、来日アーティストの公演が軒並み中止となるなか、日本にいながらにして、ドイツで生まれ育ち、ドイツ・ピアノの正統派の流れにある音楽教育を受けたピアニスト、ゲルハルト・オピッツの演奏でドイツ音楽を聴くことができるのは、実に貴重な機会だ。1953年、西ドイツのバイエルンに生まれたオピッツは、19歳の頃、20世紀の巨匠であり、ベートーヴェンの解釈者として名高いドイツのピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプの教えを享受した。ドイツ音楽の古い伝統を土台に育んだ音楽を今の聴衆に届ける、数少ないピアニストのひとりといえる。世界的な活躍のきっかけは、1977年、イスラエルで行われたルービンシュタイン国際ピアノコンクールでの優勝。彼は未だ、このコンクール唯一のドイツ人優勝者として歴史に名を刻む。そのオピッツが、この冬、ソロリサイタルやオーケストラとの共演で、日本ツアーを行う。なかでも12月11日に東京オペラシティコンサートホールで行われるリサイタルで取り上げるのは、生誕250年のベートーヴェン。それも、〈鍵盤音楽の新約聖書〉と呼ばれる32曲のピアノ・ソナタから、最後の3つのソナタを演奏する。記念年の締めくくりに来日を果たしてこのプログラムを披露してくれることに、感謝せずにいられない。加えて、12月17日には、東京都交響楽団「都響スペシャル2020」にソリストとして登場。小泉和裕のタクトのもと、やはり得意とするブラームスから、ピアノ協奏曲第1番を演奏する。ドイツ音楽ならではの様式美と、あふれるほどの詩情を兼ね備えたこの楽曲を、持ち前のあたたかく骨太な音で聴かせてくれるだろう。生のオーケストラサウンドに包まれる喜びも、存分に堪能できる。オピッツのレパートリーはもちろんドイツものに限られるわけでなく、幅広い作品を演奏しているが、歳を重ねるにつれ、「ベートーヴェンから続く系譜にある音楽がどんどん自分に近い存在となってきた」と話す。コロナ禍にあって、音楽からエネルギーを得たい今日この頃。ドイツ音楽の真髄を知るオピッツの演奏により、ベートーヴェンやブラームスの音楽が秘める底力を、ひしひしと感じることになりそうだ。音楽ライター高坂はる香
2020年11月25日一夜にして4人もの若いソリストが登場し、オーケストラと4つの協奏曲を演奏する。12月7日に東京オペラシティで開催される「明日を担う音楽家たち~新進芸術家海外研修制度の成果」は、若者たちが海外で学んだ経験を昇華させる特別な音楽に出会う、一夜限りのコンサートだ。クラシックの演奏家にとって、海外で学び、文化や言語、そして作曲家たちが生きた地の空気に触れて生活することは、その音楽を変え、大きな飛躍を遂げるきっかけとなることもある。そんな経験を支援するため、文化庁は半世紀以上にわたり若者たちを海外に送り出してきた。当日、ソリストとしてステージに立つのは、この制度により海外で学んだ若者たちだ。高い実力を持つ彼らが、その成果を披露するべく気合十分でステージに立つのだから、一期一会の輝かしい演奏に大いに期待できる。気鋭たちの顔ぶれを見ていこう。まずは、コントラバスの菅沼希望。ドイツのフランクフルト音楽・舞台芸術大学で学んだ彼は、現在は新日本フィル首席コントラバス奏者として活動する。イタリアの作曲家、ボッテジーニのコントラバス協奏曲第2番を生演奏で聴くことができる、貴重な機会だ。ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番でソリストを務めるのは、現在N響第一ヴァイオリン奏者の猶井悠樹。ドイツのライプツィヒで学んだ成果を、ヴァイオリンのための王道レパートリーで存分に発揮してくれるだろう。そして、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番を演奏するのは、スイス、バーセルで学んだ石井楓子。ソロ・トランペットとの掛け合いが刺激的なこの作品を、東京シティ・フィルのトランペット奏者、松木亜希とともに奏であげる。また、ドイツのミュンヘン音楽大学で研鑽を積むピアニストの加藤大樹は、シューマンのピアノ協奏曲を演奏。今も現地で磨き続けている、ドイツ音楽への深い理解を示してくれるだろう。指揮:高関健、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団。バラエティに富んだ4つの協奏曲を楽しみ、フェスティバル感を味わえる豪華な公演でありながら、チケット料金はとても手頃なのが嬉しい。旅のハードルがあがってしまった今日このごろだが、彼らの演奏で、イタリア、ロシア、ドイツと、さまざまな場所を旅する時間となりそうだ。高坂はる香音楽ライター
2020年11月17日仲道郁代が、2027年の演奏活動40周年とベートーヴェン没後200年に向けて、2018年から10年間にわたり行っている「Road to 2027」。春にはベートーヴェンのピアノソナタを軸としたリサイタルシリーズを継続しており、来たる5月の公演では「ワルトシュタイン」中心に組み立てたプログラムを届ける。【チケット情報はこちら】テーマは「音楽における十字架」。聴くことで何を受け取ることになるのか、考えずにはいられない題目だ。「ワルトシュタインの1楽章では、同音連打による横線と、上下する音階の縦線が重要な役割を果たし、この二つの線を重ねると十字架が浮かび上がります。粛々と同じ営みを続けるような同音連打と、それを貫く剣のような上下動で、運命的な出来事とそれに抗う様が表されているとも受け取れます。ベートーヴェンは作品を通じ、芸術家として背負わねばならぬものについて考えたのではないでしょうか」併せて演奏するのは、ショパンとシューマン。「ショパンの、祖国に戻れず、それでも生きていかねばならない運命への忸怩たる想い。シューマンが、のちに妻となるクララとの結婚を反対される中抱いた、溢れる想いと苦しみ。各作曲家が背負った人生を、どう音楽に昇華させたのか。苦しみ抜いたのか、または時に夢を見たのか。心模様に思いを馳せてお聴きいただけたらと思います」すでに幾度もベートーヴェンのソナタ全曲演奏に取り組む仲道だが、「共感だけでは弾けない。構造的なものを踏まえないと説得力のある演奏ができない」作曲家だけに、昔は苦手意識があった。「でも、一度全曲演奏会をした後、音楽評論家の故・諸井誠先生とのレクチャー付きの全曲演奏会を行ったことで、ピアニストとして私は大きく変わりました。ある音をなぜそう弾くのか考える基礎を、徹底的に刷り込んでいただいたのです」ベートーヴェンは32曲のソナタの中で、生きることとは何かを追求した。「彼が背負った十字架が何だったのか、正しい答えはありません。聴く人それぞれが経験に応じて別のことを作品から共感できるのが、クラシック音楽のすばらしさです」そして最後となる2027年の公演には、ベートーヴェン「ハンマークラヴィーア」とショパン「葬送ソナタ」が置かれている。「実は葬送ソナタは、亡き母の出棺の時に弾いた曲。以来、私は舞台で弾けませんでした。でも、音楽家としてこれを乗り越えなくてはならないとプログラムに入れました。シリーズを終え、その先に見える景色がどんなものなのか、まだわかりません。皆様には、同時代を生きる演奏家がどう変容していくのか、また音楽から何を思うのか、共に感じていただけたら幸せです」取材・文:高坂はる香
2020年02月28日アイドルグループ・キプリスモルホォの高坂琴水(こうさか ことみ)が15日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD&ブルーレイ『青春の輝き』(ともに発売中 DVD:4,104円税込 ブルーレイ:5,184円税込 発売元:竹書房)の発売記念イベントを行った。アイドルグループ・キプリスモルホォのキャプテンで、同グループの活動と並行しながらグラビア活動も積極的な高坂琴水。上からB83・W56・H83というスレンダーボディーが魅力だ。通算3枚目となる同DVDは、今年4月にバリ島で撮影。女子高生に扮した高坂がメイドになるというシチュエーションもので、弾ける笑顔はもちろん、ちょっと背伸びをした大人っぽい仕草も披露するなど、高坂の魅力が詰まった作品となっている。この日のイベントのために新調したというチェリー柄の赤い水着姿で報道陣の取材に応じた高坂は「今回は見てくださる方のメイドさんという設定です。同級生には内緒で2人だけの秘密という感じなので、私が『ご主人様!』と言っちゃうと『内緒だから言わないで!』と怒られるような感じになっています」と最新作を紹介。印象に残ったシーンについて「普段は髪の毛を上げないんですが、黒い下着っぽい水着とストッキングを着たシーンでは前髪をあげました。自分の中では新鮮だったので結構気に入っています」と笑顔を見せた。セクシーなシーンについては「女王様みたいに黒いセクシーな衣装を着たシーンでは、すごいSっ気があります。特に何かをしたという訳ではないんですが、上からご主人様を見る感じで、ヒールで踏むシーンがあったりなかったり(笑)」と女王様的な高坂が見られるとか。報道陣から「ハマった?」と問いかけられると「カメラを踏んだんですが、ちょっと楽しかったです」と開眼した様子だった。高坂は、新たな美脚女王として注目を集めている。「ピンクのレオタードを着たシーンではストレッチや体操をしているんですが、美脚を楽しんでもらえるシーンだと思います。それと制服を脱いだシーンでは、腰の反りを是非見て欲しいですね」と自慢の美脚とくびれをアピール。また、自身の美脚についても言及し、「小さい頃にお母さんが綺麗な脚になりますようにと脚を伸ばしたりマッサージしてくれたので、お母さんのお陰ですね」と感謝していた。
2019年07月18日WEBデザイナーでグラビアアイドルの高坂ゆかりがこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『縁-ゆかり-』(発売中 4,104円税込 発売元:イーネット・フロンティア)の発売記念イベントを行った。かつてはレースクイーンとして全国のサーキット場を沸かせ、現在はWEBデザイナーとして都内の会社に勤務しながらグラドルとしても活躍している高坂ゆかり。同DVDは、今年5月に静岡の下田で撮影された。家庭教師に扮した高坂が教え子の男の子を誘惑するというシチュエーションもので、上からB90・W61・H88というボディにGカップのバストをたっぷりと見せつけている。セクシーな水着姿で登場した高坂は「自分の作品を出していただいてうれしい反面、実際に見たら恥ずかしくて目を反らせてしまいました。まだ自分を映像として見られないですね(笑)」と照れ笑いを浮かべ、「家庭教師の設定で、生徒を誘惑しちゃうお話です。実際に私は大学生だった時にアルバイトをしたこともありますから、そのリアルさを見ていただけたらと思います」と初めての作品を紹介した。セクシーなシーンについては「最後のベッドのシーンでは赤いランジェリーにストッキングをはきました。お尻や腰をくねくねしながら誘惑しています。下着が好きで集めているんですが、着ていた赤いランジェリーは実際に持っているものと近いので、リアルな私を見ていただけると思います」とアピールし、「浴衣のシーンでは浴衣を脱がされてエッチな下着になりました。脱がされて萌え萌えしちゃいましたね」と撮影を振り返った。初めてのグラビア作品ということで、今後の目標についても言及。「今はWEBデザイナーもやっているのでグラドルと二刀流です。池澤あやかさんは美人すぎるプログラマーで話題になりましたが、私も二刀流グラドルとして知っていただけたらと思っています」と語ったように、当面はWEBデザイナーとグラドルの両立に意欲を見せていた。
2018年10月11日アリス=紗良・オットが今度のリサイタルで届けるのは、「日の入りの直後、闇と光の世界が混ざり合う時間」をイメージした濃密なプログラムだ。【チケット情報はこちら】「英語では“ナイトフォール”。日本語だと、夕暮れや宵の口などいろいろな表現がありますが、私が一番イメージに合うと思うのは“大禍時(おおまがとき)”という言葉。魔物が現れやすいといわれるミステリアスな時間です。人間にも光と闇があり、時にはそれが混ざって境目がなくなる、それが人間のナイトフォールです。今回はドビュッシー、ショパン、サティ、ラヴェルから、そんな闇と光の世界を探るような作品を選びました」ドビュッシーの「月の光」という有名曲についても、彼女は「単にきれいな月の光でないもの」を感じているという。「インスピレーションの源といわれるベルレーヌの詩には、幸せそうな仮面の下に逆の顔を隠した人間の姿が描かれています。詩を読んで、以前からこの曲に感じていた裏の部分はこれだったのだと再確認しました」一見瀟洒でシンプルなサティの作品でも、隠された意味を探っている。「例えば《グノシエンヌ》は、楽譜に書かれた指示が少ないのですが、かわりに”頭を開いて”とか”舌にのせて”など謎めいた言葉が書かれています。まるでピンク・フロイドの歌詞みたい。解釈に可能性があっておもしろいんです」一方、より具体的に闇の世界が描かれた「夜のガスパール」についても、ラヴェルが着想を得たベルトランの詩の世界を知ることで理解を深めた。「この組曲には、人が感じる全ての恐怖が含まれています。例えば芸術家に噛み付いて血を吸う小悪魔《スカルボ》は、私の考えでは、芸術家が壁にぶつかり、失敗への恐怖に苛まれ、自分の中に作り出してしまう悪魔なのではないかと。でも、そんなスカルボも日が昇ると消えてしまうんですよね」そして、これらフランスものに合わせるのは、ショパンのノクターンとバラード第1番。「ショパンが作品を通して描いたのは、派手なドラマではありません。表情を変えないままに涙が頬を伝って流れている。そんなイメージです」今年30歳を迎えるアリス。デビュー時とは違った、しっとりた作品や物語のあるプログラムを好むようになったという。「この10年、いろいろなことがありました。一歩進むごとにさらに高い壁にぶちあたる。経験を重ねた分それをより実感するようになりましたが、それでも20歳の時より今のほうがいい。30代が楽しみです」自分は「ポジティブで単純」だという彼女が、「正反対だからこそ惹かれる闇の世界」をテーマとした今度のプログラム。「みなさん怖がらず、でもある程度の覚悟を決めて(笑)、聴きにいらしてください。演奏を通して何か共感していただけることがあれば、嬉しいです」公演は9月27日(木)に東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルほかにて開催。チケット発売中。取材・文:高坂はる香
2018年06月08日滝千春が、大好きなプロコフィエフの作品で、デビュー10周年記念リサイタルを行う。滝千春(vl) チケット情報「語り掛けてくる旋律、独創的で誰も思いつかない音楽の展開がとても好き。彼が作るリズムも、私に合っているみたいです」作曲家に向き合うとき、多くの場合は意識して心がけることがあるという滝だが、プロコフィエフに関してはそんな努力を必要とせず、「唯一意識することがあるとすれば、どう弾けば自分が楽しいか、聴く人に楽しく聴こえるか」だと話す。「高校2年生で初めてソナタ第2番に取り組んだときから、自然で何の無理も感じませんでした。近代ロシアの作曲家に親しみを感じることが多いようです。スターリン体制下で思い通りの活動ができない葛藤のなか生まれた、美しいだけでない音楽に共感するのかもしれません」今回は原曲がヴァイオリンの作品と、バレエ音楽の編曲ものなどを取り上げる。「まず、ヴァイオリニストだからこそ表現できるプロコフィエフの魅力を伝える意味で、ふたつのヴァイオリンソナタは欠かせません。加えて、彼が大切にしていた物語というものが存分に表現できる作品を取り上げます。彼は自ら短編小説も書いていて、例えば『ピーターと狼』はそれを音楽に置き換えて表現したものだと思います。ユーモアもあり、小さな作品の中に彼の想いが詰まっていると感じるのです。ピーターのテーマは有名ですし、聴いていて心がウキウキする、楽しい場面をリサイタルの中に盛り込みたいと思いました」物語を創作するような感性の持ち主だったプロコフィエフ。それだけに、「シンデレラ」や「ロミオとジュリエット」というバレエ音楽においても「登場人物のキャラクターを際立たせる旋律を創ることが上手。それにより物語に立体感が生まれる」と滝は話す。共演は、高校時代の同級生でモスクワ音楽院で学んだピアニストの沼沢淑音。「3年間ともに学んだ仲間ですが、卒業後、実は一度も会っていないんです。その後のご活躍は見聞きしているので、共演が楽しみ。お互い遠慮も妥協もない音楽づくりができるのではないかと期待しています」デビューからの10年を振り返ると、自身の中に多くの変化があった。「自分がどこまでこの楽器を弾きこなせるようになるのか、先生を変える経験も経て、上手になりたいという想いで走り続けた10年でした。そんな中、ヴァイオリンを弾くことでその先に何があるのかを考えるようになりました。東日本大震災が起きたこと、ベルリンで難民支援活動に参加した体験などを経て、考えが変化していきました。今は個性あるヴァイオリニストとして存在を確かなものにしたいと同時に、社会のために何かができる人間でありたいと思っています」公演は東京・紀尾井ホールにて3月8日(木)19:00開演。チケットは発売中。取材・文:高坂はる香
2018年01月31日サクソフォンの上野耕平、ピアノの阪田知樹という注目の若手が、平日午後のアフタヌーンコンサートで初共演を果たす。上野耕平(sax)/阪田知樹(P) チケット情報「大学時代、友人に誰かすごいピアニストはいないか聞いたとき、阪田君の名前があがったことがありました。以来、面識はないながら気になっていたんです。共演できることになって、ワクワクですよ!」と上野。阪田のほうは、「すばらしい活躍をされていますから、もちろんお名前は知っていました。あと、大学で一度だけ、僕の友人と一緒にいる上野さんとすれ違ったことがあるんです(笑)」と話す。ふたりは東京藝大出身だが、学年が違うので接点もなかった。そんな中、今回の共演は、主催者からの提案で実現したものだ。しかしそうとは思えないくらい、両者はすでに意気投合している。冒頭はそれぞれソロでバッハを演奏するが、これも細かい相談なしに自然と決まったそう。『フルートのためのパルティータ』を演奏する上野は、「神秘的で、天から降るようなソプラノ・サクソフォンの音が、この曲に驚くほど合う。当時まだ存在しなかったサクソフォンによるバッハを聴いてほしい」と考え、選曲した。阪田が弾くのは、ブゾーニ編曲の『シャコンヌ』。原曲の魅力を保ちながら、ピアノならではの表現の幅を生かしているということで、同じタイプの作品といえるだろう。阪田がこれを、「バッハの中のロマンティックな感情が現れた名曲」というと、すかさず上野が「そう、バッハはロマンティックだと僕も思う!」と同意。ふたりで別の角度から見たバッハを届けたいという。その他、ドビュッシーやシュルホフなど楽しみな曲は多いが、注目したいのは、阪田が書き下ろすサクソフォンとピアノのための作品(世界初演)。阪田は作曲にあたり、「技巧が生かされるモダンなテクニック、サクソフォンから切り離すことのできないジャズの要素も取り入れています。また、実際彼の演奏を聴き、サクソフォンでこんな風に歌える方がいるのかと思ったので、そこを存分に聴かせられる曲にしたい」と話す。そう言われた上野は「歌うところが好きだと言ってもらえると、うれしい」と喜ぶ。「サクソフォンの歩んだ歴史を取り入れながら生まれた、新しいクラシック作品は大好きです。それにしても、何も伝えなくても楽器の良さをわかってくれていて驚きます……」。両者とも高い演奏技術を持つうえ、クリエイティビティにあふれていて、これがお互いを刺激しているようだ。「本番を迎えたとき、例えばこちらが攻めたら上野君がどんな反応をするか、とにかく楽しみです」(阪田)「濃い内容になると思うので、聴き終わったらぐったりされるかもしれません(笑)。普通のコンサートではありませんから、絶対聴きにきてほしいです」(上野)公演は東京オペラシティコンサートホールにて2018年1月11日(木) 13:30より開演。チケット発売中。取材:高坂はる香
2017年12月01日得意とするスペインものを究めてゆく活動に加え、日本の民謡に基づくピアノ曲を広める活動、手紙の朗読とともに音楽を届ける「作曲家のラブレター」公演など、多彩に活躍する熊本マリ。彼女が毎年秋に開催する「熊本マリの夜会」は、トークを交え、趣向を凝らしたプログラムを披露する演奏会で、幅広い音楽ファンの人気を集めている。【チケット情報はこちら】「堅苦しくない気分で楽しんでほしいという思いから、コンサートではなく“夜会”と呼んでいます。テーマ性のある選曲とあわせて、自分の言葉で作品への想いを語ることにより、みなさんに楽しみながら何かを知り、世界観を共有していただけたら」今年取り上げるのは、J.S.バッハ、リスト、サティ、モンポウという、国も作風も異なる4人の小品の数々。「ピアノが語る4人の哲学者」と題し、天才たちが音楽を通して表現した哲学を届ける。熊本は、この作曲家たちをそれぞれどんな“哲学者”と捉えているのだろうか。「まずサティは、一言で言うなら“変人”(笑)。それを人からどう思われようと気にしないところに、彼の魅力があります。また、私にとって常に傍にいるモンポウは、“陽の中の孤独”。リストは“生命力”。人間、音楽家として、周囲に多くの光を与えた人です。彼が自らのルーツをたどったハンガリー狂詩曲には、音楽的な濃さと生命力を特に感じます」そして、ライフワークとして取り組んでいるというバッハ。「作曲家たちにとっての原点であり、聖書といえる存在です。聖書にはメッセージが込められ、何かを気づかせてくれますが、その意味で、バッハはとても“新しい”存在だと思うのです。今年5月に初めてゴルドベルク変奏曲をステージで演奏し、作品の深さを改めて実感しました。今回は、プログラム中、間奏曲風にいくつかの変奏を弾きます。これによって、バッハのすばらしさ、モダンさをより感じていただけるのではないでしょうか」曲順にもかなりのこだわりがある。特に後半のバッハ以降は、「ト長調とト短調の作品を集め、異なる作曲家の作品でありながら一つの組曲のように」感じられる構成とした。「自分でも、実際にこの流れで演奏することでどんな発見があるのか楽しみ。新しい挑戦です」昨年デビュー30周年という節目を迎え、今、「音づくりには永遠にゴールがないことが歓び」だと語る。「年を重ねることによる技術の衰えは避けられないという方もいますが、私はそうは思いません。私自身、どんどん弾けるようになっているという実感がありますから。経験を重ね、時間をかけて練習しているうち、手も身体も変わり、音楽も磨かれてゆきます。これからも演奏によって音楽のメッセージを伝え、人の気持ちを一瞬でも癒すことができれば嬉しいですね」公演は10月20日(金)東京・東京文化会館小ホールにて。チケット発売中。取材・文:高坂はる香
2017年08月14日ショパン生誕200年の2010年、1日でショパンのピアノ作品全曲を弾く演奏会を成し遂げた横山幸雄。以来、このショパンにどっぷりつかることのできる公演は、GWの恒例となった。横山にとって、特別な存在であるショパンの音楽の「血中濃度を上げる」大切な機会だという。横山幸雄 入魂のショパン 2017 チケット情報今年も、13時開演、21時終演の5部構成という長丁場。ショパンが若き日に書いた「24のエチュード」に始まる充実したプログラムだ。選曲の背後にあるテーマは、ジョルジュ・サンド。「ショパンが彼女に出会う直前から、ふたりが過ごした一番良い時期までの作品を中心に取り上げます」ショパンの6歳年上で、パリ社交界の中心的存在のひとりだった作家のサンドは、ショパンが20代後半からの約9年を共にした恋人だ。天才的才能を持ちながら、気難しく病弱なショパンを支えた存在でもある。「最初にエチュードを置いたのは、まず、まだサンドを知らない頃の作品を聴いていただこうと思ったから。そして第2部でとりあげる『24の前奏曲』は、ふたりが共に過ごしたマヨルカ島で書かれた愛の結晶です。サンドと出会ったあと、ショパンの音楽がどうなったのかが感じられると思います」ショパンはサンドの愛に包まれ数々の傑作を生み出したが、彼女の愛は次第に母性的なものへと変化し、やがてふたりの関係は破局を迎える。「サンドはショパンのよき理解者でありながら、ある部分については理解できていなかった。だからショパンは、彼女といてもどこか孤独だったのではないでしょうか。そこにある葛藤が、第4部で演奏するバラード2番やスケルツォ3番、ポロネーズ5番のような、激情と静けさを持つ曲に現れています。この時期を過ぎると、他人のことは考えていないような境地に入っていく。芸術家とは、孤独なものですね」第5部では、主なテーマとする時代以外の、初期と後期の作品からいくつかを取り上げる。終曲「幻想ポロネーズ」では、そんな晩年のショパンがたどり着いた深い精神を聴くことになる。「聴いてすぐに良さがわかる作品ではないかもしれません。僕自身、中学生で初めて聴いたときは充分にわからなかった。でも本当にすばらしい、ショパン最後の大作です」それではサンドとの出会いの前後にあるショパンの変化を、横山はどう捉えているのだろうか。「ショパン自身は、何も変わらなかった。僕はそう思います。サンドは影響を与えているようで、根本的な部分を揺るがすことはできなかったのでしょう」サンドと過ごした時代の心の動き、根底に流れる揺るぎないショパンらしさ。その繊細な機微を、横山の端正なピアノが生き生きと描きあげる。横山幸雄 入魂のショパン 2017は5月5日(金・祝)13:00より、東京オペラシティ・コンサートホールにて開演。チケットは発売中。取材・文:高坂はる香(音楽ライター)
2017年04月27日デビュー25周年を迎えた、ピアニストの横山幸雄。節目の年でもそうでなくても、普通では考えられないような重量級プログラムの演奏会を涼しい顔でこなす彼だが、特別な年だからこそできる企画については、「いつも通り、強い意気込みとともに臨みます!」と話す。横山幸雄 コンサート情報サントリーホールで行われる記念リサイタルでは、長年のレパートリーから初披露の作品まで、横山のピアニスト人生にさまざまな形で関わる楽曲を取り上げる。「25年で一番変わったことは何かと考えました。学生として音楽を勉強していた頃は、昔から聴いてきた巨匠のレコードや先生の言葉が少なからず表現に影響を与えていましたが、歳を重ね、そこから自由になって自分の表現を追求できるようになった。それが最大の変化です」そこで今回は、自由な音楽性を最も生かすことができる幻想曲や即興曲を中心に前半のプログラムを組んだ。「昔の作曲家たちは即興演奏が得意で、これがもし採譜されていたら幻想曲や即興曲になっていたでしょう。そこで、モーツァルト、シューマン、シューベルト、ショパンの幻想曲や即興曲に関連する作品を集めました。なかでもシューマンの幻想曲は初めてステージで弾きます」加えて、ずっと自身の傍にあった楽曲も取り上げる。「幻想即興曲やノクターン≪遺作≫、アンダンテスピアナートと華麗なるポロネーズ、バラード第1番などショパン若き日の作品は、僕が長く弾き続けてきたレパートリー。一方リストからは、彼の即興性が投影されたラプソディのジャンルから、スペイン狂詩曲を。これは約15年ぶりに取り組む作品です」横山の輝かしい音で聴けば間違いなく魅力的なものになりそうな、名曲揃いのプログラム。聴衆がそれぞれ理想の表現を思い描いているかもしれない“名曲”を演奏するにあたって、気負いのようなものはないのだろうか。「それは特にありませんね。まず、名曲はそれ自体が語ってくれます。いずれにしても、どんな曲でも結局は自分の理想に従って弾くしかありませんから、誰かの考えに合わなくても仕方ないと思うしかありません。無理にでも自信を持つことができなくては、ステージに立つことなどできませんよ。どこか楽観的なところがある人間でないと、演奏家としてやっていくのは難しいでしょうね」常に確信に満ちた表現をする横山幸雄らしい、精神の強さがにじむ答え。25年間第一線を走り続ける彼が辿り着いた、自由と確信の境地を聴くリサイタルとなりそうだ。25周年記念公演は2017年1月21日(土)に東京・サントリーホール 大ホールで開催。チケット発売中。取材・文:高坂はる香(音楽ライター)
2016年12月27日巨匠ネルソン・フレイレの代役としてフランスの名門トゥールーズ・キャピトル管定期公演デビューや、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール、マチュー・ガニオとの共演、フィギュアスケーターとのコラボなど、この春夏も多彩な活動で次々話題を呼んだ、ピアニストの福間洸太朗。福間洸太朗 コンサート情報秋には、創意あふれるプログラムによるリサイタルに臨む。ショパンの命日の10月17日、サントリーホール、ブルーローズで昼夜別プロの公演を予定しているが、夜のオール・ショパンが即日完売したため、10月27日(木)紀尾井ホールで追加公演を行うことになった。「テーマは、“熱烈に、火をもって”という曲想を表す『コン・フォーコ』です。コン・フォーコが出てくるのは、例えばバラード1番と2番、「革命」のエチュードなど。『24のプレリュード』では16番でたった一度登場します。激しい部分でモルト・アジタートはよく使われますがコン・フォーコは数少ないので、特別な想いが込められているのではないかと。彼がポーランドを離れてから10年ほどの間に書いた作品の中でしばしば使われ、後期作品では出てこなくなくなるのも興味深いです」理性を失うほどの怒りが込められたコン・フォーコの部分は、「野性的に感情をぶつけるようなところがあって、歌う表現がしにくい」と福間は言う。「24のプレリュード」ではそんな16番をピークに、独自の解釈で物語を展開するつもりだ。「コン・フォーコに向かって音楽がどう進むのかに着目して聴くと、『雨だれ』や7番など有名曲の聴こえ方も変わってくると思います。作品の新たな魅力を見つけていただけたら」実はこの夏、ショパンが「24のプレリュード」を書いたことで知られるマヨルカ島を訪ねた。「ショパンは恋人のサンドや彼女の子供たちと一緒に、療養のためマヨルカ島に滞在しました。到着時の日記には、輝く太陽や、海、緑の生き生きとした美しさが書かれています。ここで回復して音楽を書こうという意欲を感じていたのでしょう。でも彼が滞在したのは雨季の冬で、その後体調を崩し結核と診断されてしまいます」村人から疎まれ、ショパンたちはひと気の少ないバルデモサの修道院を宿にした。「ショパンの部屋の前に立ってみると、夜だったこともあって少し恐怖を感じました。彼はここで、響く雨音と冷たい風の音を聴き、孤独や死への恐れも感じたのだろうと想像しましたね」こうして、作品への理解も深まったという。「『24のプレリュード』は、すべての基本であるハ長調で始まり、レクイエムなどでよく使われるニ短調で終わります。そこに、音楽の誕生と終わりやひとつの人生という、生から死への流れを見ることもできると感じました」マヨルカの風と空気を肌で感じたその成果を、余すところなく披露してくれることだろう。取材・文:高坂はる香
2016年09月21日日本人とハンガリー人の両親のもと生まれ、両国の文化を吸収して育った金子三勇士。日本デビュー5周年という節目の年、「5大ソナタに挑む!」と題した意欲的なプログラムを披露する。金子三勇士 チケット情報「5という数字をコンセプトに、クラシックの正統派レパートリーで、同時に多くの人にとってフレンドリーであり、かつ自分にとって挑戦となる内容を考えました。5年間、全国津々浦々いろいろな場所にお邪魔しましたが、初めてクラシックのコンサートを聴いたという反応が思った以上に多くありました。それで、クラシックやピアノ音楽はまだ紹介するべき場所がある、どうすれば届けられるだろうかと考えるようになったのです」そんな想いで取り上げるのは、スカルラッティからバルトークまで、クラシック205年の歴史を歩むプログラム。ピアノ音楽史において重要な存在であるソナタに、それらと親和性のある耳なじみの良い名曲を織り交ぜる、初心者からコアなファンまで満足できる内容だ。「モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、リスト、バルトークのソナタという5本の柱をめぐり、時代旅行を楽しんでいただきたいと思います。全3部で3時間を超える演奏会なので重いと感じるかもしれませんが、発見や体験の場だと思って、気軽に聴きにきてほしいです。小学~高校生むけに、500円のMiyujiシートも用意しました。休憩中にお茶や散歩を楽しむとか、好きな部分だけ聴くなど、それぞれの午後を過ごしていただけたら」金子は“計画性のあるタイプ”だそうで、実はデビュー時からすでに5周年への構想を練り始めていたという。「お昼を食べながら、夕食どころか、来週の食事のことまで考えるタイプなんです(笑)。6歳から暮らしたハンガリーの学校教育の影響かもしれません。授業中、急に指名されてプレゼンテーションをする機会が多いので、急遽何かが起きたときの対応とか、いざというときのためのプランを立てる能力が身についたのかも」デビュー時にも演奏し、今回も取り上げるリストのピアノソナタは、すでに10周年でも演奏するつもりでいるそうだ。「ハンガリー生まれの敬愛する作曲家リストが、自身の人生、そして人類や地球の歴史を描いた壮大な作品です。5年ごとに、90歳になるまで弾いていきたいですね」“夢は大きく、目標はもっと大きく”が、活動を支えてきたモットー。すでに次の目標実現にむけて、金子の頭の中には多彩なプランが渦巻いているに違いない。デビュー5周年記念リサイタルは、東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルにて、9月18日(日)に開催。チケット発売中。取材・文:高坂はる香
2016年06月21日去る10月、ポーランドのワルシャワで開催されたショパン国際ピアノコンクール。この世界的ピアニストへの登竜門で、韓国人として初めて優勝したチョ・ソンジンの来日記者会見が、11月18日、駐日ポーランド共和国大使館で行われた。「チョ・ソンジン」のチケット情報チョ・ソンジンは冒頭のコメントで、「ショパンコンクールという場で第1位をいただき光栄に思います。ショパンの祖国でショパンを演奏し、ポーランドのオーケストラと共演できたことは生涯忘れられない特別な時間となりました。現地にはたくさんの日本の方が聴きに来ていて、ショパンの音楽を心から愛しているのだと思いました。応援してくださった方に、お礼を申し上げたいです」と、日本の聴衆へ感謝の言葉を口にした。彼が日本のクラシック音楽ファンから最初に大きな注目を集めたのは2009年、15歳の若さで浜松国際ピアノコンクールにアジア人として初めて優勝に輝いたときのこと。その後、2011年にはチャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞。その翌年からは、パリ国立高等音楽院でミシェル・ベロフ教授のもと研鑽を積んでいる。2009年当時と今の自身の音楽的な変化を尋ねられると「周りの方からいわれることはありますが、自分では何が変わったのかわからないものです」と答えた。実際、この6年間でチョ・ソンジンの音楽は深化をとげ、今回のコンクール中も、第1次からファイナルまで完成度が高く気品あるショパンを聴かせた。各ステージを振り返り、自身で満足のいく演奏ができた作品を尋ねられると「とても緊張していたためどんな演奏をしていたのか覚えていなくて、あとからYouTubeでチェックするまでわかりませんでしたが……『英雄ポロネーズ』は良かったと思います。あと、『24のプレリュード』も悪くなかったかな」とはにかんだ笑顔を見せ、会場の微笑みを誘った。彼はこの『英雄ポロネーズ』の演奏でポロネーズ賞を受賞。一方の『24のプレリュード』は、「ショパンの中でも特別に好き」な作品で、セミファイナルの課題曲が今回より“ソナタ第2番、第3番または『24のプレリュード』”から選択可能となったことで選曲したという。いずれも、同11月18日に緊急発売されたコンクールのライブ盤に収録されており、高い集中のもと奏でられたすばらしい演奏を聴くことができる。すでに祖国韓国では、このライブ盤がクラシックCDとして異例のセールスを記録。またガラコンサートのチケットが“50分で完売”するなどのニュースも伝えられている。「こうしたきっかけから、若い年代の方々がクラシックを愛してくれて、それが長く続いていくことを願っています。優勝を機にたくさんのメディアの取材を受けるようになりました。有名になるのもとても良いことですが、僕にとってはすばらしい音楽家になることのほうが大切です。これからも研鑽を積んで、良い音楽を届けていきたい」と、今後への抱負を語った。取材・文:高坂はる香(音楽ライター)
2015年11月20日