近鉄では、高安山地域の魅力を発信するため、2023年11月18日(土)から、高安山の自然、歴史などをデザインしたデコレーショントレイン「高安まなびやま」を運行します。主な運行区間は信貴線(河内山本駅~信貴山口駅間※一部、大阪線内も運行します)です。「高安まなびやま」の外観(車体外装やヘッドマーク)には、今夏の一般公募により集まった高安山地域の生物や景観の写真・イラストを使用し、内装には、学校の教室をイメージした装飾を施しており、高安山地域の魅力を「見て、乗って、感じて、学ぶ」ことができる列車となっています。近鉄では、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでおり、「高安まなびやま」の運行が、豊かな里山である高安山などの地域資源を知っていただくきっかけになればと考えています。なお運行開始を記念して、11月18日(土)大阪上本町駅にて出発式や高安山駅におけるマルシェイベントを実施します。詳細は別紙のとおりです。※本取組みは、「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値事業」の補助金の交付を受け、八尾市と連携して実施するものです。(別 紙)1.デコレーショントレイン「高安まなびやま」について(1)名 称 「高安まなびやま」(2)運行期間 2023年11月18日(土)から当分の間(3)運行区間 主に信貴線(河内山本駅 ~ 信貴山口駅間)(4)対象列車 1430系 1編成 2両(5)特 徴◆コンセプト高安山地域の魅力を「見て、乗って、感じて、学ぶ」列車◆外観・一般公募により集まった高安山地域の生物や景観の写真やイラストを使用しています。・信貴山口方の車両は、「高安山の自然を感じて、学ぶ」。河内山本方の車両は、「高安山の観光を感じて、学ぶ」としてデザインしました。◆内装・車両の中吊り箇所に一般公募で集まったイラストを掲出して高安山の自然や観光の魅力を感じていただけるデザインとしました。・高安山に関するクイズを記載したつり革を設置します。・このほか、車両の掲示枠や扉周辺にも高安山の自然や歴史などを紹介する黒板風の装飾を施します。2.出発式について(1)実施場所 大阪上本町駅地上コンコースおよび9 番ホーム(2)実施日時 2023年11月18日(土) 9:35~10:15(3)実施内容 テープカット、記念撮影(4)その他 出発式後、大阪上本町駅から信貴山口駅に向けた臨時準急として運行し、一般のお客様にもご乗車いただけます。【行程】10:16大阪上本町駅発++10:30河内山本駅着10:32河内山本駅発++++10:37信貴山口駅着※河内山本駅―信貴山口駅間は、通常便として運行いたします。※停車駅:鶴橋駅、布施駅、近鉄八尾駅、河内山本駅、服部川駅3.高安山駅におけるマルシェイベントについて(1)名 称 「高安まなびやま運行開始記念 高安山まつり 秋の陣!!」(2)実施日時 2023年11月18日(土) 11時00分~15時30分※荒天中止(3)実施場所 西信貴ケーブル 高安山駅周辺(4)実施概要・キッチンカー、地元のお店やハンドメイド雑貨などが集まったマルシェ・近鉄電車、近鉄バスのグッズ販売(参考)住むまち近鉄story について近鉄では、「地域やそこで暮らす人々との共生」をテーマに、「“もっとずっと、親しまれ、愛され”、住まいとして選ばれる沿線でありたい」という思いから沿線それぞれの地域が持つ多様な魅力を発掘し、それを地域の方と一緒に広く届ける取り組みを2021年9月から「住むまち近鉄story」として実施しています。(以 上) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月25日1月に「限界」、2月には「ブチギレ」(※画像は才賀紀左衛門さんオフィシャルブログより)才賀紀左衛門さんと絵莉さんは2021年9月に交際を公表し、才賀さんと前妻・あびる優さんとの長女も一緒に新生活をスタート。2022年10月には長男が誕生し、互いにSNSで生活の様子を公開してきました。しかし絵莉さんは産後、「なんか産後メンタルクライシスガルガル期全部コンプリートしちゃってる」と、精神的な不調をブログで告白。「約2ヶ月夜から朝までまとめて寝れてないってことをわかってほしいっていうのは難しいか。わたしが求めすぎなのかな〜」と、パートナーである才賀さんへの本音を漏らしていました。そして今年1月、絵莉さんは「これまで我慢してきたこと 折れてきたことに限界がきてしまった」と吐露すると、2月には「最近ほんと些細なことでもすぐ言い争い、というかわたしがもうキレスイッチ入っちゃって、ガン詰め、ブチギレ」「相当お互いにストレスだったし、今日という誕生日も一緒に居られるかわからないくらいずっとギスギスしていた」「実際昨日行きのタクシーだって、え?葬式なの?って雰囲気だった」と、状況はなかなか改善していないようでした。才賀さんは「僕がムカつく理由はいつもだいたい『かまってほしい』だけ」と言い、子どもの世話は「完璧」だという絵莉さんに「それより僕をかまってくれ。笑」と要求。誕生日に二人きりでデートした際には「うまいご飯に、うまい酒に、好きな女絵莉を1人じめできたし最高やったな」とご満悦でした。ただ、子どもがいて常にパートナーの「かまって」に応えるのは大変なことですし、相手は大人なのにと思うとイライラしてしまうのも仕方がないことでしょう。(※画像は才賀紀左衛門さんオフィシャルブログより)そして4月2日、二人は絵莉さんが息子を連れて徒歩圏内の新居に引っ越し、行ったり来たりの別居生活に入ることを報告。才賀さんは「絵莉は今日から近場に引越してチビとゆっくりの時間作りまぁ赤ちゃんって忙しいよね」とブログに綴り、「この別居中に絵莉を少しでもリフレッシュできるように自分の機嫌は自分でとる練習しないと」「できるだけストレスをかけないですむように頑張らなければ」と、あくまでも期間限定の別居であると考えているようです。一方の絵莉さんは「(息子と)2人だと、こんなに時間の流れが違うのか。とってもゆっくりに感じる」と、穏やかな時間を感じているそう。また、赤ちゃんを胸に抱いたまま寝落ちしていたことに「幸せすぎる。これがほんとの平和ってやつだよ」としみじみ。実は1月から別居用の家探しを始めていたものの、「乳幼児NG物件だらけだったり3週間かけて審査に落ちたりうかうかしていたら不動産繁忙期に入ったりで気がついたら4月になっていた」と、新居決定までは時間がかかったそうです。(※画像は絵莉さんオフィシャルブログより)<関連記事>✅【弁護士監修】家庭内別居の成功の秘訣! 実例から学ぶ「メリット」「デメリット」✅【弁護士監修】離婚前に別居するリスクとメリットを徹底比較! 失敗しないための注意点とは?夫婦別居のメリットとリスク夫婦関係がうまくいかなくなり「離婚(もしくは事実婚の解消)」が頭をよぎるとき「まずは別居から」と考えるカップルは少なくないでしょう。パートナーへの不満が募り「顔を見るだけでもイラついてしまう」「箸の上げ下ろしまで気にいらない」という人も、バラバラに暮らせば気にならなくなります。相手と過ごすことで生じるイライラ、苦痛が軽減されることは間違いありません。別居することで、普段どれだけ家族のために尽くしてきてくれたのか、相手が気づいてくれるかもしれませんし、自分を見つめなおす時間を持つことで「自分の言動で、相手を傷つけていたのでは……」と考えることもできます。普段は言い争ってばかりだったけれど、そんなパートナーがあなたにとってかけがえのない人だったと、あらためて感じられるかもしれません。別居することで高ぶっていた感情がクールダウンし、夫婦関係に変化が現れる可能性もあります。一方で、距離を置いたことによって、お互いの必要性を感じなくなってしまうこともあります。もし、「本音では離婚したくないけれど、相手に私の大切さをわからせたい」くらいの気持ちで別居に踏み切ろうとしている場合は、逆効果になってしまう可能性もあります。なお、DVや児童虐待などの事情で別居した場合、「住民基本台帳事務におけるDV等支援措置」という保護を受けることができ、加害者が家族であっても、住民票の開示制限などを行ってくれます。相手に別居後の住所を知られないようにできるのです。このほかにも、DVシェルターを紹介してくれるなど、市区町村ごとにさまざまな支援策があり、弁護士による無料相談窓口が開かれている場合もあります。
2023年04月04日格闘家でタレントの才賀紀左衛門(33)が連日、ブログで話題を集めている。才賀はタレントのあびる優(35)と14年に結婚。娘を授かるも、19年に離婚。親権は才賀が持つこととなった。現在は娘と事実婚関係の恋人・絵莉さんの3人で暮らしている。絵莉さんは6月に妊娠が発覚し、ブログを開設。双方やり取りをしながら、積極的な投稿を展開中だ。最近は絵莉さんの妊娠生活や2人の関係性にスポットが当たることが多いのだが、そんななかで才賀の発言が「モラハラでは?」とたびたび話題を呼んでいるのだ。読者からは「大丈夫?」と心配が続出しているが、恋愛ジャーナリストのおおしまりえ氏は「発言がモラハラかは当事者が判断すべきことではあります。ただ現状見る限り、こうした発言にはその後の結婚生活についての“問題の種”が潜んでいると思います」と語る。以下、その理由について語ってもらった――。■「このままだと刺してしまう」才賀さんが放った“ダメ発言”はどういったものだったかというと、話題に上がっているのは主に2つです。1つは、妊娠発覚時に才賀さんが絵莉さんに仕事を頼もうと思ったときの話です。体調を理由に絵莉さんが断ったことで、才賀さんが腹を立て「お前なんやねん!もう知らんわ」とイラ立ちをぶつけたそうです。しかしその後で絵莉さんが体調不良の理由は妊娠であることを告白し、ケンカは収束したといいます。もう1つは絵莉さんの「つわりが酷い」という発言に対する、才賀さんのリアクションです。才賀さんは「前の嫁もその前の嫁もつわりなんてなかった。オカンも『こんな早くからつわりなんてあって大丈夫なの?』言うてるで」と言い放ったといい、これを受けてつわりに対する無知さや発言内容の問題点が様々なところから指摘されていました。絵莉さんのブログによるとこれ以外にも多くの“ダメ発言”があり、「あぁ、このままだとこの人のこと刺してしまう」と思ったとのこと。何度も説明したことで現在は才賀さんも反省しているそうです。ただ無知とはいってもこのような発言があると、多くの人の中で不安感が高まるのはうなずけます。■産前産後のダメ発言は一生恨まれる一般的に、妊娠・出産直後のダメ発言は一生恨まれると言われています。絵莉さんのブログでも「まじでわたしこのままだと包丁取り出しちゃうんじゃないかと思ったんですよね」と書かれています。才賀さんの発言に深く傷つき、また話し合いも重ねられたようです。出産経験のある女性なら、一連の発言の問題点や女性が感じる気持ちは理解できるでしょう。しかしこうした感覚が分からない男性は、才賀さんに限らずまだまだ多いものです。その理由は妊娠・出産時の女性の体やホルモンの変化、それにともなう心の変化の知識が正しく広まっていないことにあるのでしょう。ちなみに産前の女性というのは自分と胎児の心身の安全への優先度がうんと上がり、もともとの性格以上に慎重になったり過敏になったりするといわれています(もちろん個人差があります)。ホルモンの影響も大いにあるのですが、このときに「自分(と胎児)の安全を脅かすもの」と思われる存在は、その時点で感覚的に敵だととらえられてしまうといいます。これが産前だとマタニティブルーと言われ、産後だとガルガル期といわれたりします。こうした仕組みに今回のケースを当てはめてみると、才賀さんは現在、じわじわと絵莉さんに「自分と子どもの安全を脅かすもの」と思われ始めている可能性もあるのではないでしょうか……。■今は許せても子育て中に許せなくなる才賀さんはブログで今回の件を謝罪し、「反省してます」「人は成長します」と綴っています。今後のブログを見ていれば、こうした発言が真に改善されたかどうか分かってくるのでしょう。ただ産前になんとか許されていたような“自己中”な発言も、産後の余裕がない中ではスルーできなくなるケースともよくあります。先ほども申し上げた通り、妊娠中の女性は「自分と胎児の安全を脅かす存在」に過敏になる傾向があります。それは生き物としての本能なので、仕方のないことです。これを分からずに産後も“俺優先”的な自己中モードが続くと、余裕がない女性側からは許せない存在となってしまいます。そして最悪の場合、離婚となってしまうのです。才賀さんのご家庭ではどうなのでしょうか。ただ女性が普段より敏感でナーバスになりやすい時期に発せられる無神経な発言は、女性の心に深く傷として残ります。才賀さんと絵莉さんのブログは、そうした赤裸々さがウリなのかもしれません。ただそもそも才賀さんはバツ2だったり、前妻のあびる優さんとはいまだに親権問題でのシコリが残っているとも一部では報じられています。事実婚のステップファミリーということで、彼らの発信は新たな家族スタイルとして注目を集めることもあるかもしれません。まずはお子さんが無事に生まれること、そして娘さんが健やかに育ってくれることを願うばかりです。(文:おおしまりえ)
2022年06月22日5月31日、相撲協会からの承認を受け、大関伝達式に臨んだ高安(27)。「正々堂々、精進します」と落ち着いて口上を述べた。兄弟子である横綱・稀勢の里もお祝いに駆けつけ、「こんなにうれしいことはない」とまるで自分のことのように喜んでいた。 「晃(本名=高安晃)には1年ぶりに会いましたが、顔つきがすっかり違っていました。キリリとして貫禄が出ましたね」 そう話すのは、以前から家族ぐるみで交流があり、お祝いに駆けつけたフィリピン出身の歌手・マリーン(57)。新大関の素顔を、マリーンは次のように明かす。 「シャイで優しいお父様譲りの日本男児気質で、伝達式の後の食事会では、遠くのほうに座っていた女のコのアレルギーにも気付いて、自らメニューを持って行って『これなら食べられる?』と聞いてあげていました。フィリピン出身のお母様は太陽のように明るくて、誰とでもお友達になれる方。いつもまわりに人が集まっています。稀勢の里関のように、いつでも相談できる兄弟子がいる晃も、その人柄のおかげか、周囲の人に恵まれている気がしますね。それから、歌はプロより上手かも(笑)」 力士としての高安の魅力は、取組前に、肩を上げて気合を入れるポーズにある、とマリーンは語る。 「かつて横綱・千代の富士関は鋭い目力などで、『ウルフ』と呼ばれましたが、晃は『ハルク』でしょうか。ポーズがかっこいいから。これからは『ハルク』と呼ぼう!って、お母さんたちと盛り上がりました(笑)。彼の活躍は、私たちフィリピン人の誇りであり、活力でもあるんです。これからも体に気をつけて、さらなる高みに向かって頑張ってほしいですね!」
2017年06月09日「大関になって、もう、うれしい気持ちでいっぱい!よく頑張ったよねえって、毎日思っているよ!」と言って明るく笑うのは新大関・高安(27)の母・ビビリダさん(56)。5月28日、都内のホテルで行われた田子ノ浦部屋の5月場所千秋楽パーティ後のことだ。 「息子を応援するために、自分で並んで2階席のチケットを買ったのよ。今はね、チケットもすぐに売りきれちゃって、買うのがとても大変」 大関に昇進し、5月場所の盛り上がりに貢献した高安。茨城県土浦市で長く高安親子と交流があった地元商店街の店主は「じつはお母さんのビビリタさんも、地元ではとても有名人でした」と語る。ビビリダさんは06年に閉店するまで約20年間、土浦市のショッピングモールの中で『サロサロ』という名のフィリピンレストラン兼パブを経営していた。 「ビビリダさんがやっていた『サロサロ』は、50人以上が入れる大きなお店で、相当に繁盛していたんですよ。日本にやってきたフィリピン人女性の中でも、成功者ですね。地元だけでなく、東京に住むフィリピン出身者からもうらやましがられている本当に有名人だったんです」(前出・地元商店街の店主) そんな母に育てられた高安少年は野球に打ち込み小学校時代はリトルリーグ、中学では学校の野球部で活躍していた。父は昼間は雑貨商をしていて夜は母の店の手伝いをしていた。5歳上の兄も部活で忙しく、練習でヘトヘトになった高安少年が家に帰っても誰もいなかった。 「晃君(高安の本名)は学校帰りにそのまま『サロサロ』に行き、そこで夕食を腹いっぱい食べてから一人で帰宅していました。お母さんはいつも、豚肉や鶏肉に野菜炒めを合わせたピリ辛のフィリピン料理を作っていたようです」(前出・商店街の店主) ビビリダさんは自身の“食育法”について、冒頭の千秋楽パーティの後でこう語っていた。 「牛乳をいっぱい飲んで、豚の丸焼きをいっぱい食べて……。ご飯をいっぱい食べたから、晃は大きくなったよ。食べる子は大きくなるよ!」 ちなみに豚の丸焼きは、フィリピンでは特別なお祝いの席のごちそう。日本の鯛の尾頭付きのようなものらしい。高安少年にとってもこの豚の丸焼きに特別な意味があったと、前出・商店街の店主はこう語る。 「晃君が野球の大会で頑張って活躍するたびに、お母さんは豚の丸焼きを作ってあげていました。晃君もそれを励みに野球をがんばっていたんでしょう」 母の特製豚の丸焼きで体を作っていった高安。そして、巨漢へと成長した高安少年は中学を卒業後、父の勧めで角界へ入門した。下積みがつらくて、7回も部屋を脱走したエピソードがあるが、実家へ逃げ帰って来るたび、母は優しく励ましたという。中学時代の担任の浅倉慈男先生はこう語る。 「お母さんは、陽気で優しい性格ですからね。辛いときは、そんなお母さんの陽気さに救われたんじゃないですか?その支えは、大きかったと思います」 家に逃げ帰ったときも母は豚の丸焼きを作ってあげたという。そうして元気を取り戻した高安は、部屋へと戻って行った。母の“特製料理”は、力士としてさらに階段を上ろうとする高安を、これからも支えていくことだろう。
2017年06月09日稀勢の里が途中休場となってしまった大相撲五月場所を盛り上げたのは、稀勢の里の弟弟子・高安。大関とりの目安とされた今場所での10勝をクリア、昇進を決めた。高安といえば、端正な顔立ちと体毛の濃さが印象的だが、相撲レポーターの横野レイコさんは、高安の素顔を次のように語る。 「とにかく気さくで優しくて、懐ろが大きい人です。メンタルも強くて、有言実行タイプ。今場所に懸ける思いは、以前とは違う闘志を感じましたね。『土俵人生をかけて頑張る』と話していましたから」 ふだんはマンガ『ONE PIECE』を愛読する現代っ子だという高安。 「同時に歌が上手で演歌からポップスまで何でも歌うんですが、『昭和の歌が心に染みるんです』と『熱き心に』を熱唱するなど、古きよき日本を好む面も持っています。昔は恋愛で悩む高安の話を、兄弟子の稀勢の里が聞いてあげることもありました。今はもうモテモテでしょうから、そんなことはないと思いますが(笑)」 相撲好きな女性=スー女からは、「くまさんみたい!」と歓声があがる人気者だ。写真やサインに快く応じるなど、ファンサービスも満点。横野さんは、さらなる活躍に太鼓判を押す。 「力士としても天才肌。横綱も夢ではないと思います。稀勢の里に続き、綱とりを目指してほしいですね」
2017年06月01日「僕は高安が優勝してくれたらめちゃくちゃうれしい。メンタルも強いですから、稀勢の里と決定戦になってもしっかりとぶつかっていけます!同部屋対決、あるかもしれないですよね」 こう語るのは、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之さん(38)。稀勢の里の横綱昇進や業師・宇良の幕内デビューなど、若貴フィーバー並みの盛り上がりで注目必至の大相撲三月場所。このブームに乗り遅れないよう、芸能界屈指の好角家である塙さんと、追っかけ歴30年の相撲リポーター・横野レイコさん(54)に注目ポイントを指南していただきました! ■進化する稀勢の里の横綱オーラ 横野「横綱・稀勢の里は去年の九州場所で優勝できず、世間からは『また優勝できなかった。大関陣で優勝できないのは稀勢の里だけ』といった空気になっていましたが、本人としてはその場所で初めて3横綱(白鵬・日馬富士・鶴竜)を倒せたことに、たしかな手応えを感じていたんです。不器用ながらも、入門以来猛稽古に耐え続け、いつも自分で『一場所ごとに成長がある』と言ってきました」 塙「自信をつけて臨んだ初場所だったんですね。昨年は年間最多勝を獲得。1年間の成績は抜群に安定していましたよね」 横野「初場所で優勝し、横綱昇進前後の行事も取材してきましたが、日々、横綱のオーラが出てくるのがわかりました。コメントも日々進化して、改めて横綱とは別格だと感じましたね。本人も『こんなに濃い1週間はなかった』と言っていましたよ」 ■大関候補・高安の躍進 塙「僕は稀勢の里と同じ田子ノ浦部屋の高安を推しているんです。『高安会』という飲み会もやったりしていて。以前から強かったんですが、最近ますます足腰も安定して強くなってきた」 横野「高安のような強い大関候補が同じ部屋にいることが、稀勢の里が強くなった要因でもあるんです。高安との稽古で稀勢の里もどんどん強くなりました」 塙「高安は初場所で白鵬を倒して稀勢の里の援護射撃を果たしましたが、そのとき、『横綱が軽かった』と言っていたんです。驚きました」 横野「それは貴重な証言ですね(笑)。先場所は高安が先に優勝するんじゃないか、って思ったくらい調子もよかったですよね」 塙「稀勢の里の横綱土俵入りで太刀持ちを務めたりして、高安も意識が変わってくるでしょうね」 横野「稀勢の里は、相撲は不器用だけど、とにかくたくさん稽古をしてコツコツ地道に努力するタイプ。高安は稀勢の里ほど稽古をしないのにあれだけ強い。ある意味、横綱より器用で、相撲偏差値も高い」 塙「そんな期待の高安ですが、じつは前・鳴戸部屋(現・田子ノ浦部屋)が松戸にあったころ、夜逃げして実家の土浦まで自転車で帰っちゃったことがあったんです。でも親父さんがとても厳しい人で『ここにお前の居場所はない。戻れ』と一喝されて。それで松戸まで自転車で引き返したそうです。往復で自転車をこいで足腰が鍛えられたって言ってました(笑)」 横野「彼は7回くらい“すかし”(脱走)をしてるんですよね」 塙「あるときは両親が部屋に連れ戻して、親方に必死に頭を下げている隙に逃げちゃったこともあったとか(笑)。彼はそういうことも自分から話してくれる、ひょうきんな関取なんですよ」
2017年03月16日古典はもちろん、バレエを原作とする『ジゼル』や、人気漫画『ガラスの仮面』内の劇を能にした『紅天女』などの新作能にも積極的に取り組む、能楽観世流シテ方で人間国宝の梅若玄祥が、自身の企画する「至高の華」で能『弱法師』を上演する。讒言を鵜呑みにした父に家を追放され、天王寺で盲目の乞食になった俊徳丸が、訪ねて来た父と再会を果たす物語だ。世阿弥の長男・観世元雅によって書かれたあと上演が途絶えるも、江戸中期に復曲されて今に至るが、今回は現行版ではなく、世阿弥自筆本に基づく版で上演される。その理由を、玄祥はこう語った。「至高の華」チケット情報「30代のころ、演出家の堂本正樹さんや能楽師の大槻文蔵さんと、 “能劇の座”という会で色々な曲の発掘や演出の見直しなどをしていて、この世阿弥自筆本での上演もやりました。現行版の『弱法師』は、削って削って、ただ舞台に弱法師が座っているだけという“能的”なものになっていますが、世阿弥自筆本は、天王寺の僧たちや弱法師の妻も登場するなど“演劇的”で“現代的”。ではどちらの版がいいかというと、両方です。昔はこうだった、で終わらせず、現行版とは違う、もうひとつの『弱法師』を完成させなければならないのです」玄祥がこの版でシテの俊徳丸を勤めるのは、“能劇の座”の後、今回が恐らく4回めだという。「現行版と違ってこの版では、弱法師が妻と連れ立って登場し、天王寺のガイドをして生活しているという経済状況が見えます。その分、最初に演じた時は内面性の点で浅くなりがちだったかもしれません。だからこそ繰り返し上演することに意味があります。非常に役者の技量が問われるので、存在感が必要な俊徳丸の父・高安左衛門の役を、今回、(狂言方和泉流で人間国宝の)野村万作先生にお願いし、快くお受けいただきました」通常とは勝手が異なる部分が多く困難を伴うにもかかわらず、敢えて上演するのは、玄祥の使命感の表れだ。「僕は(2014年に)人間国宝の認定をいただいた時、伝承を作っていかなくてはいけないのだなと思ったのです。人間国宝は個人的な栄誉ではなく、伝承する仕事を承ることを意味しますから。能はずっと伝承されてきましたが、それだけに頼らず、それらを踏まえた上での自分にとっての伝承を、今後、何十年何百年と残るようにしていくことが僕の課題。できるかどうかは別として、思いは残さなくてはなりません。今回の公演は、その手始めとなりそうです」15世紀に書かれた能だが、今なお、この物語は人の心をつかむ。「俊徳丸は思いがけない不幸に見舞われますが、実際、人生では何が起きるかわかりませんよね。だからこそ、三島由紀夫も戯曲化したのでしょう。最後は親子が再会するハッピーエンドですが、そこには元雅の、父・世阿弥に対する思いが表れているのかもしれません。演劇的な分、初めて能をご覧になる方にもわかり易く、飽きずに観ていただけると思います」公演は9月22日(木・祝)東京・国立能楽堂にて。取材・文:高橋彩子
2016年09月08日