高畑充希を主演に迎え、『百万円と苦虫女』『ロマンスドール』などのタナダユキ監督がオリジナル脚本で挑んだ『浜の朝日の嘘つきどもと』。高畑さん演じる浜野あさひと、大久保佳代子演じる茉莉子先生の共演初日となる本編映像シーンが解禁された。本作は、福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身26歳の茂木莉子(本名:浜野あさひ)が恩師との約束である“「朝日座」再建”のため、小さな“嘘”をついても映画館を守ろうと奮闘する物語。今回解禁された映像は、あさひが茉莉子先生と、矢野聖人演じる茉莉子先生の彼氏と3人でドライブをしているシーンから始まる。山道をオープンカーで走りながら話を弾ませるあさひと茉莉子先生の高校時代の思い出に、彼氏が優しく相槌を打つのだが…。「(2020年春の)緊急事態宣言明け最初のお仕事で、セラピーを受けているような撮影だった」と高畑さんがふり返るように、福島県の磐梯吾妻スカイラインで撮影されたこのドライブのシーンでは、見ているだけでも気持ちの良い広大な山々の景色が広がっている。実は、高畑さんと大久保さん2人の共演シーンとしては、このシーンが撮影初日。高校時代を経て、再会後は同じ部屋で生活し、すでに関係性を築き上げていたあさひと茉莉子先生のシーンを初日から演じることに若干の不安があったという大久保さん。だが、いざ撮影がスタートするとそれまで降っていた雨も止み、最高のお天気の中、自然体で会話が出来たそうで、見事に長年の関係を想像させる安定感抜群のシーンが完成した。そして映像は自宅のシーンに切り替わり、茉莉子先生はフラフラと帰宅しベッドにダイブ。その様子にあさひが慌てて問いかけると茉莉子先生は「振られた…」とひと言。仲睦まじかったはずのカップルが一瞬にして破局を迎えてしまったさまをどこかコミカルに、そして愛らしく大久保さんが演じている。『浜の朝日の嘘つきどもと』は9月10日(金)より全国にて公開。※福島県先行公開中(text:cinemacafe.net)■関連作品:浜の朝日の嘘つきどもと 2021年9月10日より全国にて公開※8月27日福島県先行©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会
2021年09月07日原田マハの美術小説(PHP文芸文庫)をWOWOWが完全映像化、WOWOW初主演となる高畑充希を迎えた連続ドラマW「いりびと-異邦人-」から、高畑さんの浴衣姿の場面カットが到着した。原作の映画化『キネマの神様』『総理の夫』が今年立て続けに公開され、WOWOWでは「CONTACT ART~原田マハと名画を訪ねて~」がシリーズ化されるなど話題の絶えない原作・原田マハ。今回、美術キュレーター出身の小説家として本領ともいえる美術小説が映像化されるのは本邦初となる。高畑さんが本作で演じる主人公は、希代の美術蒐集家の孫娘にして美術館の副館長を務める篁菜穂(たかむら なほ)。祖父の血筋を受け継ぎ、透徹の審美眼を持つ菜穂は、無名画家が描いた1枚の絵に魅了され、それを世に出そうと企図したことがきっかけで、語られざる京都画壇の深みに踏み込み、その巨魁と対峙することになる。そんな本作で高畑さんが浴衣姿を披露するのは、日本の三大祭の一つに挙げられ、京都の夏の風物詩である祇園祭にて。祇園際は千年以上の歴史を持ち7月1日から31日まで、1か月にわたって多彩な催事が行われる八坂神社の祭礼。前祭と後祭の山鉾巡行はもちろんのこと、それぞれ宵山の時期に行われる屏風祭も見どころの一つ。屏風祭とは山鉾町にある旧家や老舗がそれぞれの所蔵する美術品・調度品などを飾って披露し、通行人の目を楽しませる行事。晴れの日らしい豪華なしつらえの中に、長く受け継がれてきた文化を垣間見ることができる。本作では、京都画壇の大家・照山(松重豊)にその才能を囲われ続ける無名の画家・樹(SUMIRE)のために、主人公の菜穂(高畑さん)がこの屏風祭で、ある策に打って出るという重要なシーンとして描かれている。身重の菜穂が決意と共に浴衣を装う姿からは、たおやかにして凛とした強さが見てとれる。美術の世界で交錯する人間模様や、京都の雅やかな景色を交え、主人公・菜穂と彼女が庇護する無名画家の出生の秘密、ある天才画家の死の真相などの謎を追う中で、画壇における才能を隔てた激しい愛憎が暴かれる本作。美しい京都の情景、由緒ある美術館、原作にも登場するクロード・モネ「睡蓮」など数々の名画がフィーチャーされ、目にも美しく知的好奇心をくすぐられるアートミステリードラマに期待高まる。連続ドラマW「いりびと-異邦人-」は11月、WOWOWプライム、WOWOW4K、WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2021年09月03日フランス映画として初めてアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、亡き高畑勲監督も絶賛した『ベルヴィル・ランデブー』(2002)が製作20周年を機にリバイバル上映される。最近は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が興行収入400億円を突破し、『千と千尋の神隠し』の持つ歴代最高興行収入記録を塗り替え、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行収入90億円、観客動員数600万人を突破するなど、アニメーション映画が社会現象を巻き起こしている。さらに5月には、1973年製作の『ファンタスティック・プラネット』や、1986年の実写映画をアニメ化した『クー!キン・ザ・ザ』など、シュールな人間描写や奇想天外なストーリーが特徴的なアニメーションが立て続けに公開。さらに今後は、フランス・アニメーション界から注目の3作品が立て続けに公開される。『ベルヴィル・ランデブー』7月9日(金)公開フランス映画として初めてアカデミー賞の長編アニメーション映画部門にノミネートされた21世紀を代表する不動の傑作が、製作から20周年を前にリバイバル上映。おばあちゃんと幸せに暮らす内気な少年シャンピオンが情熱を傾ける自転車レースのためにふたりは特訓を重ね、ついに夢を叶えツール・ド・フランスに出場する。しかし、シャンピオンはレース中にマフィアに誘拐されてしまう。孫を追って、おばあちゃんと愛犬ブルーノのシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たち。腕力では敵わないが、人生経験と知恵、そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされたジャズの主題歌が小気味よく響く。『ジュゼップ戦場の画家』8月13日(金)公開1910年にバルセロナで生まれた実在の画家、ジュゼップ・バルトリの半生を描いた長編アニメーション。風刺画家オーレルの初監督作品で、ヨーロッパの映画賞を総ナメにした注目作品。1939年、スペイン内戦の戦火から逃れ、避難先のフランスで強制収容所に入れられ難民となった画家のジュゼップ。劣悪な環境で飢えや病気、フランス人の憲兵たちの虐待に難民たちは苦しめられていた。そんな中、収容所を監視していた新米憲兵のセルジュが、他の憲兵の目を盗み有刺鉄線越しにシュゼップに紙と鉛筆を手渡したことから2人の間に友情が芽生える。セルジュはジュゼップに離ればなれになった婚約者がいることを知り、彼女を探すのを手伝う。『カラミティ』9月23日(木・祝)公開アヌシー国際アニメーション映画祭のクリスタル賞(グランプリ)受賞作品。西部開拓時代、女性として初めて銃を持ち、馬に乗り、投げ縄を習得したというカラミティ・ジェーンの子ども時代を描いた。家族と共に西に向けて旅を続けていた12歳の少女マーサは、父親が不慮の事故で負傷したことをきっかけに、幼い兄弟と家族を守らないといけない立場になってしまう。少女であるがゆえの制約に苛立ったマーサは家族を守り、世話するために少年の服を着て、少年のように振る舞うことを決心。しかし、古い慣習を大事にする旅団のメンバーとの間に軋轢を生む。さらには、野獣から助けてくれたサムソン少尉を旅団に引き合わせたことで大きなトラブルに巻き込まれていく。『ベルヴィル・ランデブー』は7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュゼップ戦場の画家 2021年8月13日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©️Les Films d’Ici Méditerranée - France 3 Cinéma - Imagic Telecom - Les Films du Poisson Rouge - Lunanime - Promenons nous-dans les bois - Tchack - Les Fées Spéciales - In Efecto - Le Mémorial du Camp de Rivesaltes - Les Films d’Ici - Upside Films 2020CALAMITY カラミティ 2021年9月23日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2020 Maybe Movies ,Nørlum ,2 Minutes ,France 3 Cinéma
2021年07月04日高畑勲監督も絶賛した21世紀フランス・アニメーション伝説の傑作『ベルヴィル・ランデブー』から、“ツール・ド・フランス”の場面を切り取ったオリジナル映像が解禁となった。今回解禁されたのは、自転車の大好きな少年シャンピオンの夢がついに叶い出場した、フランスの夏の風物詩“ツール・ド・フランス”の場面を切り取ったオリジナル映像。おばあちゃんと愛犬ブルーノが伴走車の上から応援する様子のほか、実際に会場で演奏したフランスを代表するアコーディオニストのイヴェット・オルネを連想させる軽快な音楽をバックに、沿道で選手たちに声援を送る人々や、上り坂で必死に自転車を漕ぐ選手などが色鮮やかに描かれている。映像の冒頭には、日本人として初めて1996年の近代ツール・ド・フランスに出場を果たした今中大介さんの「過酷だからこそ憧れるツール・ド・フランス。人間の極限に挑戦する様子はデフォルメされた中にもよく表れている。シュールな描写と想像を超える世界観を持つこのアニメ。どうぞ異文化に触れるつもりでご覧ください」というコメントも使われ、アニメファンのみならず自転車ファンの興味も惹く映像となっている。『ベルヴィル・ランデブー』は7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年06月22日高畑勲監督も絶賛したフランスアニメーション映画『ベルヴィル・ランデブー』より、予告編と場面写真が公開された。フランス映画として初のアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、世界中の批評家と観客が認めた不動の傑作が、今回、製作から20周年を前にプレアニバーサリーとして映画館でリバイバル上映。おばあちゃんの大冒険描く本作より、このほど到着した予告編は、アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされた小気味よいジャズの音楽に乗せて、シャンピオンとおばあちゃん、愛犬ブルーノとの楽しそうな日常からスタート。大きくなったシャンピオンは憧れのツール・ド・フランスに出場するが、そこで何者かに誘拐されてしまい、おばあちゃんとブルーノは、シャンピオンを追うことに。荒波の海を越え、たどり着いたのは、巨大都市ベルヴィル。味方となる伝説の歌手三つ子の老婆の姿や、敵に立ち向かっていく様子も描かれている。そして併せて公開された場面写真には、おばあちゃんと愛犬ブルーノがトラックの上でくつろいだり、三つ子の老婆が歌ったり、また大人になったシャンピオンの顔のアップも切り取られている。ストーリーおばあちゃんと幸せに暮らすシャンピオン。内気な少年が情熱を傾ける自転車レースのためにふたりは特訓を重ね、遂にツール・ド・フランスに出場する。しかし、そこで事件は起きる――。『ベルヴィル・ランデブー』は7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2021年04月22日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやった映画やドラマの話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「ジブリ作品は不況に強く、番組改編期に視聴率を稼げるコンテンツともいわれるそうです。しかも、これだけ再放送繰り返されているのに、そのニーズはまったく衰えていません」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。『鉄腕アトム』(’63年放送開始)から劇場版『鬼滅の刃』(’20年公開)に至る、日本のメジャーなアニメのなかで、ジブリ作品は“子どもだけでなく、大人も十分に楽しめる”と、アニメの裾野を広げた役割を果たしているという。「『宇宙戦艦ヤマト』(’74年放送開始)も大人にウケる作品でしたが、宮崎駿さん、高畑勲さんの作品は、子どもを単に子ども扱いしない、大人の視点がありました。含みのある、奥の深さを感じさせるテーマが描かれているのです」その代表作が、未来を描く『風の谷のナウシカ』(’84年公開)だ。「それまでのアニメが描いた未来の多くは、ロボットが出てきて戦闘に勝つような展開。しかし、『ナウシカ』では“明るいわけでも、科学技術が発達した夢の世界でもない”未来が描かれました。初めて見たとき、衝撃的なエンディングが印象的な映画『猿の惑星』(’68年公開)のように、環境問題を含め、どのように人間が文明社会を進化させていくべきか、問いかけられたように感じました。ただ、『ナウシカ』は暗いばかりでなく、未来に生きる登場人物たちの人間愛や、家族の温かさも細かく描かれている。だから、見終わった後に決して嫌な気持ちにならず、家族や友達と話したくなる作品になっているんです」大人も十分に楽しめる重厚なテーマの世界観に、子どもがすんなりと入っていけるーーそれが“アニメの力”なのだろう。「『魔女の宅急便』(’84年公開)や『となりのトトロ』(’88年公開)でも、見る人が『アルプスの少女ハイジ』(’74年放送)など幼いころから慣れ親しんだ、やさしいタッチで心がなごむキャラクターが多数生み出されました。また、『未来少年コナン』(’78年放送)に衝撃を受けたというアニメ好きがいるように、セル画の枚数を増やさなければ表現できないような、しなやかで力強い動きのキャラクターも特徴的。こうした魅力があってこそ、物語の世界につい入り込んでしまうのでしょう」ジブリ作品は海外にも発信され、インバウンドを呼び込んでいる。「『子どものころに見て、日本が好きになった』という留学生も多くいます。まさに、ジャパニーズアニメの代表格なのです」「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月28日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやった映画やドラマの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「今日の仕事現場で、ジブリ作品の話題になったのですが、40代のスタイリストさんは『風の谷のナウシカ』(’84年公開)が好きで、23歳のお嬢さんに“ナウシカのような女の子に育ってほしい”と思っていたそうです。同じく40代メークさんは『天空の城ラピュタ』(’86年公開)を見て、ペルーに行こうとしていたくらい。毎週日曜夜の『世界名作劇場』(フジテレビ系)で、『アルプスの少女ハイジ』(’74年放送)や『母をたずねて三千里』(’76年放送)のあたたかみのあるタッチ、キャラクターを見て育ったのが、私たち40〜50代。ジブリ作品は、細胞の一つ一つに刷り込まれていると感じます」こう熱く語る、フリーアナウンサーの渡辺真理さん(53)の、もっとも印象に残る作品が「ジブリ作品の原点である『風の谷のナウシカ』」だ。『風の谷のナウシカ』は、高度に進化した産業文明で起きた戦争から1,000年後が舞台。環境汚染により生態系が破壊され、マスクなしでは生きられない“腐海” が広がる世界で、ナウシカがどのように自然と共存し、成長していくのかが描かれている物語。「いまでこそSDGsが国連サミットで採択され、世界中で提唱されていますが、’80年代半ばにすでに、この危機を前提に生命そのものを描いていることに驚きます。さらにコミック版(全7巻・徳間書店)は、映画では描かれていない一層深い展開を含み、最終巻に至っては、子どもが読んだらトラウマになりそうなほどの重い内容。でも、ぜひ読んでほしいです」ナウシカを筆頭に『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』『火垂るの墓』(ともに’88年公開)、『魔女の宅急便』(’89年公開)が次々と公開された’80年代、渡辺さんは中学、高校、大学と多感な時代を過ごした。ちなみにジブリの名前は「サハラ砂漠をかける熱風『ギブリ』がもとで、間違って『ジブリ』になったそうです」と渡辺さん。そんなエピソードを知る機会となったのは、TBSを退社後に担当した『ニュースステーション』の契約が終了してからだった。「ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さんから『シンポジウムで一緒に話してくれないか』と声をかけていただき、その後、何回かラジオなどにも呼んでいただいたんです」まずは鈴木氏の強烈な個性に引きつけられた。「もともと鈴木さんは週刊誌『アサヒ芸能』(徳間書店)の記者です。『モーニングEye』というワイドショー出身の私にとっては“同業者”という親近感を覚えました」TBS時代にも、圧倒されるような先輩はいたが、胆力、行動力において、鈴木氏は別格だった。「後に『ナウシカ』が連載されることになる雑誌『アニメージュ』(徳間書店)の創刊号で記事にしたいと取材依頼をしたことが、高畑勲さん、宮崎駿さんと、鈴木さんの出会いとうかがいました。最初は電話口で高畑さんに、1時間延々と“取材を受けたくない理由”を述べられ、代わって出た宮崎さんからは『僕は取材を受けるけど、ページを倍にしてほしい』といわれた、と。そこからが鈴木さんの真骨頂。毎日、まさに毎日スタジオに通って、徐々に2人と心を通じ合わせた経緯は圧巻です」アニメーションは製作にコストがかかるが、スタジオジブリでは予算よりも高畑氏や宮崎氏の思いが優先される。「その思いを実現させるため、鈴木さんは、融資を頼む銀行にデスクを持ち込んだうえで通ったという逸話もあります。私も大好きな『もののけ姫』(’97年公開)の《生きろ。》という糸井重里さんによるキャッチコピーなど、まだ物語がどういう帰結を迎えるか決まっていない段階から、糸井さんと鈴木さんが何度もファクスでやりとりをして絞り出された言葉。すでにスーパースターの2人が、創ることに対して寸分も妥協せず対峙する姿はすごい」高畑氏、宮崎氏という2人の天才と、鈴木氏という辣腕プロデューサーの邂逅が、この作品たちを世に出す奇跡を生んだと渡辺さんはいう。「浮世絵がその後の芸術を国内外問わず変えたように、ジブリ作品は人の心に未来永劫、影響し続けるのだと思います。“仕事”という言葉には、無味乾燥な響きもありますが、細かい作業にも真摯に向き合い、それを積み重ねて一つの形になったとき、自分の人生をも彩ってくれる財産になるのだと痛感しました」「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月28日ミュージカル『ウェイトレス』の日本初演が、3月9日に東京・日生劇場にて開幕した。開幕に先駆け囲み取材が行われ、出演する高畑充希、宮野真守、宮澤エマ、LiLiCo、浦嶋りんこが出席した。本作は、映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』(’07年)をベースに製作されたブロードウェイミュージカル。とびきりのパイを出すと評判のレストランを舞台に、ウェイトレスのジェナ(高畑)をはじめとする女性たちの人生の岐路を描いた作品で、全米ツアー公演やロンドン・ウェストエンド公演なども行われる大ヒット作となった。主演を務める高畑は開幕にあたり、「どうなるかわからない中でみんなで一生懸命やってきました。やっとお客さんと一緒にこのミュージカルを楽しめるんだ、とかなりワクワクしています」と笑顔。高畑は海外でも本作を観劇しており、「最初はニューヨークで拝見して、あまりに面白くて感激して、もう一回観たくてロンドンで観て、そしたらまたもう一回観たくなって(笑)、ニューヨークに行って観ました。何度観ても楽しい作品」と絶賛。宮澤も同じく観劇しており「楽しいし、歌もキャッチーだし、だけど話はすごくディープ。なにひとつ共感するシチュエーションはないのに、大号泣ってこういうことかな!?ってくらい泣きました。向こうではパイも売っていたので、パイをむさぼりながら泣きながら観て、劇場を出る時は浄化されるっていう(笑)」という体験を告白。共に日本初演に出演できる喜びを語った。宮野は、高畑演じるジェナの不倫相手となるポマター医師を演じるが「充希ちゃんと対面すると、物語の登場人物に自然となれる。それが楽しくてしょうがない。劇中では本当にポマターとして喋ってるし、ジェナとして話しかけてくれるんです。当たり前のことなのですが、それができるってなんてすばらしいんだと思いました」。ミュージカルは今作が初挑戦のLiLiCoは「50歳にしてデビューします!お稽古ではポンコツでしたが、みんながいろんなことを教えてくれました」と明かし「コメディですが、感動できるところもいっぱいあるすごくいい作品です。早くみんなに届けたいです!」と気合十分。LiLiCoとWキャストで、ウェイトレス仲間として姉御肌としてジェナに時に厳しくアドバイスを与えるベッキーを演じる浦嶋は「お客様が劇場に入って、お客様のお声や拍手が聞こえる中で上演できる喜びを噛み締めたい」としみじみ語った。高畑が「お客さんが入ってやっと最後のピースがはまる感じ」と開幕を待ちわびた本作。公演は3月30日(火)まで日生劇場にて上演中。文:中川實穂
2021年03月10日菅田将暉主演、共演に初芝居のFukase(SEKAI NO OWARI)を迎えたダークエンターテインメント『キャラクター』。この度、新たなキャストとして小栗旬、高畑充希、中村獅童の出演が明らかになった。もしも、売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔をキャラクター化して漫画を描いて売れてしまったとしたら?そんなアイディアを基に、登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描く本作。小栗さんが演じるのは、山城が描いた漫画と事件の関連性にいち早く気づき、その真相を探る神奈川県警察本部捜査第一課巡査部長・清田俊介。プロデューサーは「完全に当て書き。出演していただけると信じて清田のキャラクターを作り込み、描き出した」と語っている。小栗さんは役について「事前に監督から“渋くてカッコいい小栗さんが欲しい”とリクエストをされ、敢えていつもより声のトーンも落とし、恥ずかしいくらいカッコつけたイメージで清田を演じています」と明かし、「ぶっきらぼうではありますが、もともと持ち合わせている優しさや刑事としての優秀さがうまく伝わってくれれば嬉しいです」とコメント。菅田さんとは、『銀魂』シリーズなどで今回5度目の共演。2人が初めて共演したのは「獣医ドリトル」。菅田さんは小栗さんに大きな影響を受け、その後も『共喰い』のクランクイン前日に小栗さんを訪ね、背中を押してもらったこともあったとか。小栗さんは「菅田さんは共演するたびに俳優として成長していて、その成長に触れられる事は幸せなことだと思います」と語っており、小栗さんが座長・菅田さんを大きくサポートする形となる。高畑さんが演じるのは、漫画家として鳴かず飛ばずの山城を陰で支える恋人・川瀬夏美。連続テレビ小説「ごちそうさん」や「問題のあるレストラン」以来3度目の共演となる菅田さんについて「菅田くんとは久々の嬉しい再会でしたが、かつての鋭さを残しながらも柔らかく、頼もしい佇まいの座長で、私は助けてもらいっぱなしでした」と高畑さん。「真綿で首を絞められ続けるようなザワザワをエンターテイメントに昇華した、最近の邦画では珍しい作品になりそうな気がしています。個人的には、体験した事ないほどの血糊に、すこし興奮しました。完成がとっても楽しみです」と公開へ期待を寄せた。そして獅童さんは、清田の上司、神奈川県警察本部捜査第一課警部補・真壁孝太を演じる。消えてしまった犯人を清田と共に追う役どころで、コンビを組むことに。元暴走族の清田を警察官にすることで救い出し、刑事として上司と部下という関係になっても、昔のままタメ口を許す懐の深い男だ。「小栗さんとは、15年ぶりの共演なのですが、とても懐かしく、一緒にいて心地よく安心できる存在です」と印象を述べ、「菅田さん、高畑さんもとても注目していた役者さんなので、この作品に出演させていただく決め手にもなりました。菅田さんは、撮影中に何度か小栗さんと自宅に遊びにきてくれて、趣味も似ているということもあり色々な話をしました」とエピソードを披露した。そして、本編映像を使用した特報映像も公開。菅田さん演じる漫画家・山城の執筆シーンというごく普通の日常から、事件現場に居合わせてしまうスリリングな映像へと移り変わる。そして今回発表された新キャストたちの姿も確認することができる。『キャラクター』は6月公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:キャラクター 2021年6月公開予定©2021 映画「キャラクター」製作委員会
2021年02月23日高畑充希主演×脚本・岡田惠和タッグの新ドラマ「にじいろカルテ」の主題歌が、いま注目のミュージシャン藤井風の「旅路」に決定したことが分かった。高畑さんが医師・紅野真空を演じ、井浦新、北村匠海らも出演する、全然スーパーじゃないドクターたちが織り成す、笑って泣けるチーム医療成長譚「にじいろカルテ」。本作の主題歌を担当することが決定した藤井さんは、昨年発売のファーストアルバム「HELP EVER HURT NEVER」が軒並みチャート1位を獲得しスマッシュヒット、10月には日本武道館単独公演を成功させ注目を集めている。自身初となる主題歌「旅路」は、ドラマの撮影現場に訪問しキャストやスタッフ陣とも触れ合い、台本を読み込んだ上で制作された、ノスタルジックさと先鋭性が同居する、温かくも胸に響くヒューマンドラマにピッタリの楽曲だ。「こんなに難しいとは思いませんでした」と制作をふり返った藤井さんは、「ドラマの主題歌って、派手で、それこそドラマチックなイメージがありましたが、このドラマに、そーゆーのは全然合わない気がしました。ちょっとポンコツで、人間くさい医者が、村の個性豊かな住民や病気と、『共存』していくお話。衝撃的な出来事が起こる訳でもない、だからこそ描けるリアルを淡々と描く。そんなドラマは初めて聞いたし、正直、今これを書いてる時点でも、どんな作品になってるのか想像もできていません」と語り、「現場にお邪魔させていただいた時に感じたのは、作り手の皆さんの穏やかで自然体な空気感。主演の高畑充希さんの、あまりにナチュラルな、演技にいつ入ったのか分からないくらいの演技にはすごく感銘を受けました。だから、わしももっと自然で、自分の内側から勝手に溢れてくるような、あったかい音楽を添えられたらなと思いました」とコメント。高畑さんは「藤井風さん、という素敵な天才が居る、ということを耳にしてYouTubeを漁っていたのが昨年の春のこと。風さんの曲は、私のステイホームを穏やかに彩ってくださいました。なので、今回初めて主題歌を担当される作品が私たちのドラマになったこと、とっても幸せに感じています」と今回の決定を喜び、「『旅路』という曲は、風さんならではの、人生を少し俯瞰から、そしてゴール地点に近い場所から眺めているような曲で、初めて聴いた時に、あたたかさと同時に心地のよいドライさを感じました」と楽曲の印象を明かしている。「にじいろカルテ」は1月21日より毎週木曜日21時~テレビ朝日にて放送。※初回拡大スペシャル(cinemacafe.net)
2021年01月07日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が30日、都内で行われた映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(公開中)の大ヒット記念舞台挨拶に、行定勲監督とともに登壇。行定監督から大倉への手紙がサプライズで披露された。新型コロナウイルスから復活後初の公の場となった大倉は、満員の観客を見渡しながら「久しぶりにお客さんの前に立てたことが…いつもライブで1年に1回あるんですけど、今年どうなるんだろうというのがあった。こういう機会があってすごくうれしく思います」と感慨深げにあいさつ。「ご心配をおかけしましたけど、万全な体調で戻りまして」と伝え、MCから「お帰りなさい」と声をかけられると、「ただいまです」と返した。そして、本作について「何回か見たという方がすごく多いと聞きました。『恭一はこうなんじゃないか』とか、『今ヶ瀬はこうなんじゃないか』と皆さんが想像してくださる作品。それだけ奥深い作品に携わらせていただけるようになったんだなと。自分で言うのもなんですけど、代表作になればいいなと思っています」と語った。その後、行定監督から大倉への手紙をMCが代読するというサプライズが。大倉は「え!? やばいやばい。裏じゃダメですか?」と慌て、観客から笑いが起こった。その手紙で、行定監督は「大倉が恭一役を引き受けてくれたところからこの映画は実現の道を歩き出しました。あの頃、岐路に立たされていた君がよく映画出演を決めてくれました。衣装合わせの頃は、太っていたわ、荒んでいるわで、大丈夫かなと心配しつつも、そんな内面を露呈してしまっている正直な君が人間臭くて逆に興味を持ちました。映画を撮り始める前にもっと君とわかり合いたくて、あえて踏み込むことが君を楽にする術だと考え、『荒れてる?』って直球を投げたら、君はどうしようもない顔をして、満面の笑みを浮かべ、『はい』って正直に答えたよね。足の指を骨折していたから情けない気分だったんだろう」と振り返る。続けて、「コンディションが完璧じゃない状態で挑む映画にはもどかしさもあっただろうけど、撮影現場での君は、『はい』『わかりました』『やってみます』の言葉しか口にせず、淡々と役を自分と同化させ、情感に訴える表情をたくさん見せてくれた。一度だけ、走るシーンで『走れません』と情けない声で言ってきたことがあったけど、俺はそこにも大倉の人間味を感じていたよ。むしろ不完全な状況下で演じた恭一だったから人間臭さが出ていたし、そこに大倉忠義の持つ本質がないまぜになって恭一という男のニュアンスを作り出していたのだと思います」とエピソードを交えつつ、大倉の演技を称賛。さらに、「時に感情が抜け落ちたような表情が大人の色気を放っていた俳優・大倉忠義の今後の活躍に期待をせずにいられません。『窮鼠はチーズの夢を見る』は胸を張って代表作と言える作品になりました。大倉忠義という優れた俳優とも本当に良い出会いができた。またみんなが驚くような役を一緒に作りたいと思っています。それまではくれぐれも体には気をつけて。また飯でも行きましょう」と温かい言葉を送った。監督の手紙に感激した表情を見せた大倉は「思い返せばいろいろありましたね。僕らグループもすごいいろいろあったんですよね。今いろいろ思い出しました。運が悪いと言ったらあれですけど、いろいろ重なった時に……骨を折ったのは自分が悪いんですけど(笑)」と回顧。「ありがたいお言葉ですし、この映画を撮り終わってからもいろいろ大変だったなと思いながら、当時を思うと泣きそうになるので、目の前にいる眠そうな記者の方を見ながら耐えていました」と笑いを誘い、「行定さんと出会えたことも大事なご縁ですし、成田(凌)くんともすごく今回は近い役で、なかなかない演技でしたけど、違う作品でまたぜひ共演したいですねって話していて、もちろん行定さんともぜひまたお願いしますという話をしていたので。僕も期待しています」と語った。最後に、大倉は「これでもうちょっと続いて映画の公開は終わっていきますが、僕にとってもそうですし、皆さんにとっても、何かあったときに見返すような作品になってくれたら。何をやっていてもすべてが消費されていく時代ですけど、何か残っていくものに参加できているというこの仕事にすごく誇りを持っているので、皆さんにとっても大事な作品になってくれたらなと願っています」と観客にメッセージ。「また違う形でもお会いできることを楽しみにしています。今日はありがとうございました」と締めくくった。
2020年10月30日第42回アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得した、心揺さぶる家族の物語を描く映画『FUNAN フナン』の日本公開が決定。予告編とポスタービジュアルも到着した。カンボジア、1975年4月。武装組織クメール・ルージュによるプノンペン制圧のニュースを境に、多くの住民が強制労働のため農村に送られる。一家で農村へ移動する道中、息子ソヴァンと離れ離れになってしまった母チョウ。農村での革命組織(オンカー)の監視による苛酷な労働や理不尽な扱いは、彼女と夫クンを、そして共に生活する家族を一人、また一人と追い詰めていく――。「Netflix」との提携も発表された名門アニメーションスクール「ゴブラン・レコール・デュ・リマージュ」出身のドゥニ・ドーが監督&脚本を務めた本作。フランス生まれでカンボジアにルーツを持つドー監督が、自身の母親の体験を基に、クメール・ルージュの支配とカンボジアの人々の抵抗を描いた。長編初監督作品ながら、「高畑勲監督の名作『火垂るの墓』に続く芸術大作」(Variety)、「アニメーションの可能性を広げた」(Indiewire)などと、世界中で高い評価を受けた本作は、エミール賞では脚本賞とサウンドデザイン賞を受賞している。到着した予告編では、クメール・ルージュによるプノンペン占領の一報とともに、生活が様変わりしていく様子が描かれていく。オンカーの誘導によって農村へ送られる途中、息子と離れ離れになってしまった家族。そのまま時は流れ、絶望と苛立ちに襲われ、母は夫に心ない言葉をぶつけてしまう…。またポスタービジュアルは、こちらを見つめるチョウの目とカンボジアの風景、そして2人の男女が描かれている。アートディレクターには、『怪盗グルーの月泥棒 3D』で主要アニメーターを務めたミッシェル・クルーザ。声の出演には、主人公のチョウを『アーティスト』のベレニス・ベジョ、チョウを支える夫のクンを『グッバイ・ゴダール!』のルイ・ガレルが担当。エンディング曲はイギリスのシンガー・ソングライター、レベッカ・ファーガソンの「Running」が起用されている。『FUNAN フナン』は12月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネ・リーブル池袋ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2020年10月30日高畑勲監督が称賛し、フランスでの劇場公開から3年越しで昨年、日本でも公開された傑作アニメーション『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』のBlu-ray&DVDが12月2日(水)よりリリースされることが決定した。本作は、19世紀のロシアを舞台に、貴族の子女サーシャが行方不明の祖父を探すため、北極圏を目指す冒険物語。アヌシー国際アニメーション映画祭にて観客賞、TAAF(東京アニメアワードフェスティバル)でグランプリほか、国際的なアワードで多数の賞を受賞し、各界の著名人が称賛した注目作だ。本作の視覚的な世界観は時間をかけてつくられたそうで、レミ・シャイエ監督の絵は本来かなり写実的だが、アニメーションの制約に応えるべく単純化させる必要があったため、監督は人物の感情描写に注力することにし、あえて衣服のシワやボタン、靴紐といった多くの線を無くし単純化を極めた。また、船やそりといった乗り物はCGでモデリングしてからベタ塗り、そのほかに関しても、デッサン画家が描いた線をアニメーターがベタ塗りして描き直し、単色ベタ塗りにするという手法を採用。彼らはパソコン上で作業したため、監督は“本作は、ペーパーゼロの作品だ”と紹介している。そしてこだわりは登場する船にもあり、本作で象徴的に描かれている、サーシャが乗り込むノルゲ号の外観に関してはいくつもの案が次々と出された。監督はまず、シャクルトンのエンデュアランス号での遠征を撮影したフランク・ハーレイの写真を参考にしたが、アニメ化するには人数が多すぎる問題が。そこで船好きのアニメーターに声をかけ、スウェーデンのトレ・クロノール号の図面から蒸気推進を搭載したマストが2本の帆船を思いついたのだという。さらに、劇中の多くの音源が実際のルクーブランス号の船上で収録。船員の様々な日常の動作、所作を撮影し、本作の音の世界観を形成するに役立つ音源(ドアの開閉や揚げ板に響く音、船体やロープの軋む音、帆が立てるバタバタとそよぐ音など)を収録と、こだわりがたくさん詰まった作品となっている。『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』Blu-ray&DVDは12月2日(水)リリース、DVDレンタル同時開始。(cinemacafe.net)■関連作品:ロング・ウェイ・ノース地球のてっぺん 2019年9月7日より東京都写真美術館ほか全国にて順次公開© 2015 SACREBLEU PRODUCTIONS / MAYBE MOVIES / 2 MINUTES / FRANCE 3 CINEMA / NØRLUM / Riskit Inc.
2020年09月18日行定勲監督がディレクターを務める「えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020」が10月2日より開催されることが決定した。新型コロナウイルスの影響により、当初4月実施予定だった「くまもと復興映画祭2020」は延期となっていた。改めて感染対策を万全に行った上で、10月2日(金)~4日(日)の3日間、熊本城ホールで開催される。上映後には、トークショーをオンラインで実施する予定とのことだ。「くまもと復興映画祭2020」は、令和2年7月豪雨災害の被害に遭われた方々へのチャリティーを目的に義援金を広く募る。同映画祭には今回6度目の参加となる、熊本県出身の俳優・高良健吾がプロデュースし、イラストレーターの下田昌克が絵、デザインを担当したTシャツの販売を通じて収益の一部を被災地へ寄付。映画『ソワレ』(20/外山文治監督)で注目を浴びる新進気鋭の女優・芋生悠も本映画祭に賛同し、「女優を続けられている根源には熊本で応援している方々がいます。どうか恩返しをさせてほしいです」とコメントを寄せている。上映作のラインナップの発表は、映画祭公式HPにて近日発表される。【行定勲監督・コメント】2020年、世界中が生活を一変させる事態に追い込まれました。私の故郷、熊本は2016年の地震からの復興の途上、コロナウィルス感染に向き合う中、令和2年7月豪雨に襲われるという受難の年となりました。今尚、日常を取り戻せずにいる被災地を応援するために、延期をしていました「くまもと復興映画祭」を開催することにしました。今年はチャリティー映画祭として開催したいと思います。映画を愛する人々が集う映画祭を開催できる喜びを感じながら、コロナウィルス感染予防対策をしっかりとし、密を避けた劇場で熱く濃密な人間の姿を描いた映画を観ていただきたいと思っています。会場に来られない方々には上映後のトークショーをオンラインで公開いたします。どんな困難な状況でも映画を求める人がいる限り、私たちは映画を作り続けていくのだと思います。映画はこの時代に何かの気づきを与えてくれるものだと思っています。作り手が映画に託した想いをお届けできればと思っています。そして、熊本出身の俳優、高良健吾プロデュースのチャリティーTシャツも販売いたします。映画祭のすべての収益は熊本南部豪雨の被災地の復興への寄付とさせていただきます。是非、くまもと復興映画祭の心のこもった3日間をよろしくお願いいたします!【高良健吾・コメント】熊本の好きなところは自然が豊かなところです。何度も熊本の自然に癒されてきました。ただ、ここ数年はその自然の姿に傷つくこともあります。映画は人の手で作り出すものです。その映画で熊本の皆様に少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。今この時期に熊本復興映画祭2020をやるということが、この世の中を生き抜いていくために様々なカタチを模索している人々へ力を与えるものでありますように。【芋生悠・コメント】はじめに7月の豪雨によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、今も被害を受けている皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして活動が制限されている中でくまもと復興映画祭が開催されるということに意義を感じています。私は熊本生まれ熊本育ちです。女優を続けられている根源には熊本で応援している方々がいます。どうか恩返しをさせてほしいです。微力な私ですが、映画の中にいる私は少しだけ強いんです。映画が心底好きで演ずることが心底好きだからです。これしかないですが、これで1人でもいい、笑顔にできるかもしれないと信じています。全力で届けます。【えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020概要】●開催日時:10月2日(金)~4日(日)●開催場所:熊本城ホール●開催形式:オフライン/一部オンライン無料配信●チケット:<1日目>オープニングチケット:1000円<2日目/3日目>一日券:3500円チャリティーTシャツ付き一日券:5500円●プログラム:音楽LIVE/作品上映/トークショー(ティーチイン)●主催:くまもと映画祭実行委員会/ディレクター:行定勲/特別協力:熊本市/熊本県協賛:協賛各社●映画祭公式HP:
2020年09月16日大倉忠義、成田凌出演で水城せとなの傑作コミックを行定勲監督が映画化した『窮鼠はチーズの夢を見る』。すでに本作を観た映画ファンから「切なすぎる」「今ヶ瀬の心情に合っていて、絶妙」といった声が上がっている印象的な名シーンの誕生秘話が明かされた。成田さん演じる今ヶ瀬が大倉さん演じる恭一の帰りをひとり、部屋で待っているシーンで彼が観ているのがジャン・コクトー監督『オルフェ』(1950年)。元カノとヨリを戻すかもしれない恭一に対して「俺と寝てください。これを拒まれたら、もう二度と、触らない」と今ヶ瀬が懇願するそばで、テレビのモニターには『オルフェ』の一篇が流れ、「これからする事を理解しようとしないで」という意味深な字幕が映されている。予告編でも使用されているシーンだ。行定監督は本編の中で『オルフェ』を起用した理由として、「脚本には『今ヶ瀬が映画を見ている』と書いてあるだけで作品の指定はありませんでした。私が『オルフェ』がいいと思いました」と言う。「『オルフェ』は死の世界と現世という境遇の違う者が惹かれ合うが、相手のことを想い、別離を選択する“犠牲愛”を描いた映画です。今ヶ瀬は恭一への想いが溢れ、抑えられなくなったとき、ひとり『オルフェ』を見ながら、恭一への愛を貫き、自分に引き寄せることで本当に彼のためになるのか。自分が犠牲になって別れた方がいいのかと苦悩している。その逡巡する気持ちに『オルフェ』の登場人物たちの逡巡する気持ちと重なりぴったりだと思いました」と明かす。そして、もう一つの理由として、「香港出身の俳優、レスリー・チャンとお会いした時に、好きな映画が『オルフェ』だと聞いたことがありました」と語る行定監督。「彼はその時、自分は常に“自己犠牲”を意識して生きていると語っていました。社会に対して自分を偽って生きていることも含めて、何かのために自分を犠牲にしていると感じていた。その彼の寂しさや憂いがとても印象に残っていたんです。その姿が今ヶ瀬と重なりました」と、香港が生んだ大スターにして、いまは亡きレスリー・チャンとの秘話を打ち明けている。『窮鼠はチーズの夢を見る』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年9月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年09月14日『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』の行定勲監督が、感染拡大を防ぐために外出自粛を呼びかけるべく、日本屈指の映像制作プロダクション「ROBOT」とボランティア出演に名乗りを上げたキャスト陣と手を組み、完全リモートで製作したショートムービーシリーズの第3弾『映画館にいく日』がついに完成。9月9日(水)からHuluで配信されることが決定した。このプロジェクトでは今年4~5月にかけ、第1弾『きょうのできごと a day in the home』(出演/柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純)、第2弾『いまだったら言える気がする』(出演/中井貴一、二階堂ふみ)を製作し、YouTubeで公開。両作品は現在、オンライン動画配信サービスHuluで特別編として配信され、反響を呼び続けている。映画界も徐々に活気を取り戻しつつある中、新たに配信される『映画館にいく日』には、第1弾の作品にも参加した有村架純と、スリーピースロックバンド「My Hair is Bad」のボーカル・椎木知仁が恋人役で出演。さらに、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEとEXILEのメンバーとして活躍する岩田剛典もカメオ出演し、緊急事態宣言明けに映画館へ映画を観に行くカップルの物語を紡いでいく。自粛期間中直接会えず、久々に待ち合わせ場所で再会したミヤコ(有村)と幸太朗(椎木)。ふたりは再会を喜び合いながらも、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、念願の映画館へと向かう。彼らの目線や会話を通して描かれるのは、少しずつ戻っていく日常。その一方で、完全には戻らない日常が浮き彫りになる。しかし、行定監督はそんな私たちの日常にささやかな希望の光を差し込み、本作を完成させた。観終わった後に心がふと軽くなるような、心温まるショートムービーとなっている。■作品情報A day in the home Series第3弾『映画館にいく日』配信情報:9月9日(水)午前0:00からHuluで配信出演]:有村架純、椎木知仁(My Hair is Bad)、岩田剛典監督・脚本:行定勲企画・脚本:伊藤ちひろプロデューサー:丸山靖博(ROBOT)、吉澤貴洋(セカンドサイト)
2020年09月08日俳優の高畑裕太が23日、ツイッターを更新し、公式サイトの開設とツイッター・インスタグラムの再開を発表した。高畑は、「此の度、高畑裕太公式HP開設に伴いまして、過去に凍結させたTwitter、及びInstagramを再開する事と致しました」と報告。「この先の運営に関しては、自身が関係した作品、活動に関しての投稿等をしていけたらと考えております」と方針を示し、「また現時点で次の活動に関してのお知らせはありません」と補足した。そして、「今は、こうして家族や、大切な友人と共に過ごしている毎日に感謝し、また0から、舞台、映像、その他の文化芸術の存続、発展に努められる様、自身の表現力の向上に邁進したいと思っております」と決意を新たに。「何卒、温かい目で見守って頂けると幸いです」と呼び掛け、「そして一日も早く、コロナウイルスの感染拡大、その被害の終息を願い、日々、パートに励もうと思っております」と結んでいる。高畑は2016年8月に強姦致傷容疑で逮捕され、その後に示談が成立して不起訴処分に。2019年8月に舞台『さよなら西湖クン』で復帰していた。Instagramには家族写真をアップ。「これまでも、そしてこの先も、一生色褪せる事ない写真。大切な友人に撮ってもらった、世界にたった一つしかない家族の写真です」とつづっている。この投稿をInstagramで見る家族写真 写真家阿部裕介さんに撮影して頂きました。 これまでも、そしてこの先も、一生色褪せる事ない写真。 大切な友人に撮ってもらった、世界にたった一つしかない家族の写真です。 @abe_yusuke 高畑裕太(@yutatakahata)がシェアした投稿 - 2020年 8月月23日午前4時49分PDT
2020年08月24日前作に引き続き、監督・八木竜一×脚本&共同監督・山崎貴が再タッグを組み、3DCGアニメーションで描かれる映画『STAND BY ME ドラえもん 2』。この度、本作のゲスト声優として妻夫木聡と宮本信子の参加が決定。予告編とティザーポスタービジュアルも到着した。本作は、山崎さんが前作で描きたくても実現できなかった、原作の中でも名作として知られる「おばあちゃんのおもいで」をベースに、新たなオリジナル要素を加えて再構築。さらに、のび太としずかちゃんの結婚をめぐるラブストーリーが描かれた前作のその先に続く物語となっている。そして前作に引き続き、妻夫木さんが大人になったのび太“大人のび太”を続投。さらに、本作の物語の行方をにぎるのび太のおばあちゃんは、宮本さんが演じることが決定。妻夫木さんは「のび太くんの根底には深い優しさがあります。それはまさしくおばあちゃんから頂いた優しさなんじゃないかと思っています。今回はそのおばあちゃんとの有名なエピソードが登場します。『おばあちゃんの思い出』はドラえもんの中でも最も好きなお話です。未来から来たのび太を疑わずに、深い優しさで受け止めたくれたおばあちゃんに涙したのをよく憶えています」と明かし、「そのエピソードを交えつつ、今回のスタンドバイミードラえもん2も涙なしには観られません。おばあちゃんののび太を信じる無償の愛に、そして、のび太の諦めない心と思いやりの心に涙しました。その希望に満ち溢れた涙を体感しに是非、劇場にお越し下さい」とコメントしている。また、高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』以来、今回7年ぶり2回目のアニメ映画への挑戦となる宮本さんは「あの“のび太”のおばあちゃん役なんて、とても楽しそう!と、ワクワクしました。それに昔、伊丹組の映画『大病人』の現場で、山崎さんが走り回っている姿をよく拝見していたんです。そのあと素晴らしい映画監督になられて、いつかお会い出来るのを楽しみにしていたので、今回お話しを頂いたときは嬉しかったですね」と今回の参加を喜び、「『おばあちゃんは、ここで待ってるから』という台詞があるのですが、私が一番好きな台詞です」と語っている。そんな2人の出演発表について八木監督は「実は、プレスコ収録をしたのがお二人とも1年ほど前の2019年4月下旬でしたので、本当に『ようやく』です」と明かす。そして「収録前に妻夫木さんから、『少しゆっくりめにしゃべって、のんびりとした雰囲気を出したい』と提案があり、情けなくも愛嬌のある、どこか健気な『大人のび太』になりました。今回の大人のび太は、セリフの量が前作の10倍以上あり、ご本人的にも相当プレッシャーだったのではないかと思いますが、終わった時に『いやぁ、とても楽しかった』と言って下さったのが印象深かったです」と語り、「宮本さんは収録時に、朗らかで深い暖かさを、そして後数年したら亡くなってしまう儚さまでも声に籠めてくれました。本当に見事な『おばあちゃん』でした」と2人の収録をふり返り、完成へ自信をみせた。山崎さんも「今回、大人のび太は前回に比べるとかなり話の中心をになう重要なキャラクターになります。ですから演じていただく妻夫木さんは、量はもちろん、かなり繊細な演技を大量に要求されて大変だったのではないかと思います。一見フニャフニャしつつ、しずかちゃんの結婚相手としての“そこはかとない魅力”を良い塩梅に出してくれたと思います。これって妻夫木さんにしか出来ない特殊能力だと思います。だってあのダメダメな大人のび太が段々格好良く見えてくるんですよ!」と言い、「お二人にそれぞれの役を引き受けていただいて、今回の『STAND BY ME ドラえもん 2』はぐっと艶を増したと思います。楽しみにしていて下さい」とコメントしている。そして、待望の予告編も到着。「のびちゃんのお嫁さんをひと目見たくなっちゃった」という、愛するおばあちゃんの願いを叶えるため、ドラえもんとのび太はタイムマシンに乗り込み、しずかちゃんとの結婚式当日へ出発。しかし、結婚式開始間近になっても大人のび太は会場に現れず…。さらに、可愛らしいデザインのティザーポスターも完成。続編の“2”に蝶ネクタイと鈴、おばあちゃんとの思い出が詰まったクマのぬいぐるみが描かれている。『STAND BY ME ドラえもん 2』は近日公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:STAND BY ME ドラえもん2 近日公開予定©Fujiko Pro/2020 STAND BY ME Doraemon 2 Film Partners
2020年07月27日2020年7月18日、俳優の三浦春馬さんが亡くなりました。30歳という若さでの旅立ちに、芸能界を始め、多くの人から悲しみの声が上がっています。高畑充希「どうか妄想や詮索はしないで」同月19日、俳優の高畑充希さんがInstagramを更新。2018年に公開された映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』で、三浦さんと共演していた高畑さんは、英文で書かれたメッセージ画像とともに、次のような心境を投稿しました。私の時間は昨日から止まってしまっていて一歩も前に進めていません。でも、世界はいつも通り前に進んでいて、私は今から新しい映画のクランクインです。でも私自身は全然前に進めていません。思い出せる思い出がどれも鮮明過ぎて、もう、よく分かりません。どうか妄想や詮索はしないで、彼の数えきれないくらいあったチャーミングで素敵なところを思い出しながら、今は時間薬を信じたいと思います。mitsuki_takahataーより引用 この投稿をInstagramで見る 高畑充希(@mitsuki_takahata)がシェアした投稿 - 2020年 7月月19日午前3時09分PDT高畑さんは交友のあった三浦さんの訃報を受け入れられずに混乱している胸の内を明かします。そして「どうか妄想や詮索はしないで、彼の数えきれないぐらいあったチャーミングで素敵なところを思い出しながら、時間が薬となって受け止められる時がくると信じたい」とつづりました。さらに、高畑さんは新型コロナウイルス感染症による外出自粛中に、三浦さんと一緒に英語の勉強をしていたことを告白。その時に三浦さんから送られてきた英文のメッセージをつづり、追悼のコメントを結びました。ps.最近一緒に英語の勉強をしていた彼が、自粛中に送ってくれたtext messageをシェアします。(僕たちは辛い時間を過ごしているけど、でも笑顔は忘れないで!だって笑顔は免疫力を上げてくれるからね。)自戒の意味も込めて。don’t forget smiling mitsuki_takahataーより引用「つらい時こそ笑顔を忘れないで」というテキストメッセージに、ネット上ではさまざまな反響が寄せられています。・涙が出ました。このメッセージをシェアしてくれてありがとうございます。・高畑さん始め、共演者の方々の気持ちを想像すると、言葉になりません。どうか無理されずに過ごしてください。・本当にその通りだと思います。時間は薬という言葉を信じたいです。・三浦さんのテキストメッセージがたくさんの人に届いて、どうか傷付いた人たちがゆっくりと前に進めますように…。ショックや悲しみが心を襲った時、多くの人が原因を突き止めようともがいたり、気力を失ってふさぎこんだりしながら、苦しみと向き合うでしょう。「つらい時こそ笑顔を」…その言葉を忘れずに、穏やかな気持ちで過ごしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月20日NHKでは、6月13日(土)&14日(日)にアニメーション関連番組を一挙アンコール放送することが決定。アニメ「未来少年コナン」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」、「東京ミラクル」などアニメファン必見の内容だ。まず6月13日(土)には、アニメーション界の巨匠・宮崎駿監督が演出した、現在同局で深夜に放送中の「未来少年コナン デジタルリマスター版」を、第1話から第3話まで。また、「プロフェッショナル仕事の流儀」より、2013年8月26日に放送の『風立ちぬ』誕生に密着する「宮崎駿スペシャル “風立ちぬ”1000日の記録」を再放送。そして6月14日(日)には、「未来少年コナン デジタルリマスター版」の第4話から第6話まで一挙放送。さらに、アニメ映画監督・高畑勲の生涯に迫る、NHK映像ファイル あの人に会いたい「高畑勲(アニメ映画監督)」(2018年7月14日放送)、世界中から愛される日本アニメの秘密に迫る「東京ミラクル」(2019年12月17日放送)を。加えて、6月22日(月)には、『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで、宮崎監督と久石譲コンビが手掛けた全10作品の音楽を演奏するコンサートの模様も紹介する(2017年9月6日放送)。(cinemacafe.net)
2020年06月05日行定勲監督が完全リモートで製作したショートムービー『きょうのできごと a day in the home』『いまだったら言える気がする』が、Huluにて配信されることが決定した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、自身も新作映画の公開延期を余儀なくされた行定監督が、映像制作プロダクション「ROBOT」と手を組み、完全リモートでショートムービーを製作してYouTubeで公開。第1弾には、柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純が出演。第2弾には、中井貴一、二階堂ふみ、新進気鋭のアイドルグループ「BiSH」のアイナ・ジ・エンドが出演し、大きな反響を呼んだ。オンライン動画配信サービスHuluでは、そのショートムービーを6月6日(土)から配信。さらに、行定監督×柄本佑×高良健吾のインタビュー動画が、「Hulu特別編」として公開される。3人は“Zoomを使用した完全リモート撮影を通して、初めて体験した面白さや難しさ”などを語っている。さらに、第3弾作品「映画館に行く日」の製作も決定。こちらは完成次第、Huluで限定配信される予定だ。■行定勲監督コメント5月25日に非常事態宣言が全国的に解除となりました。これからは、コロナウイルスとうまく向き合いながら経済的な復興に向けたステージに入っていくと思います。今後は、本企画に賛同いただける事業者様との取り組みを通じて医療従事者の皆様、ミニシアター系の映画館などへ寄付を通じた支援をさせていただきたく、その第一弾として配信プラットフォーム「Hulu」より6月6日(土)から2作品の配信することが決まりました。Huluから受け取ります配信許諾料は、一部経費を控除した後、その全額をしかるべき機関を通じて寄付させていただきます。引き続きチーム一同、映画の力を通じてコロナウィルス感染防止に貢献していきたいと思っております。『きょうのできごと a day in the home』『いまだったら言える気がする』6月6日(土)より、Hulu独占配信
2020年06月05日俳優の高畑充希さんが、2020年5月29日にInstagramを更新。同月現在、世間で注目を集めている誹謗中傷の問題について触れ、自身の考えを明かしました。高畑充希「日々理不尽と闘っている」同月23日に報じられ、世間に衝撃を与えた、プロレスラー・木村花さんの逝去。木村さんは生前、SNS上で不特定多数から酷い誹謗中傷を受けていました。実際に会ったこともない著名人に対して、テレビ番組で見たイメージをもとに中傷をする行為は許されないものです。しかし、多くの著名人がそういったつらい経験をしているといいます。高畑さんも誹謗中傷にあった1人です。高畑さんは、自身の体験をもとに、次のような考えを明かしました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 高畑充希(@mitsuki_takahata)がシェアした投稿 - 2020年 5月月29日午前6時01分PDT最近よく考え事をします。時間があるって良いなあ、と、こういう時に思うのですが。最近は、誹謗中傷について、考えていて。今、多くの人が考えているテーマかもしれないのですが、私はなんだか久々に、麻痺させていた傷口を、プチプチっと開かれる感じがしました。mitsuki_takahataーより引用高畑さんは、世間で誹謗中傷が問題視されている現状を受け、自身も時々受けていることを告白。実体験について「最初は驚いた。道を歩いていたら突然通り魔に刺されたようで、動揺している間に心は死んでいた」とつづりました。そして後から気付きました。あ、沢山の人に知ってもらえるようになったタイミングと、急に刃物が飛んできだしたタイミングと一緒だ!と。人には好き嫌いがあります。私だって自分のこと、好きな部分も有れば、嫌いな部分もある。内面も、造形も。だから、10人の人が私の存在を知っていて、そのうちの1人が私のことを嫌いだとして。1万人の人が私の事を知ってくれるようになったら、当たり前に、嫌いだと感じる人も増える訳です。当然じゃん!簡単な算数じゃん!と思えたのは、最初のショックから少し経ってからのおはなし。mitsuki_takahataーより引用高畑さんは「実際に触れ合ったわけではなく、何かしらの媒体を通して作られた自分に対する誹謗中傷には、反論ができない」という、アンフェアな状況に苦しさを感じるといいます。そのため、言葉の刃を向けてきた相手には「この人には他愛のないような話をする親しい人はいないんだ」とあわれむことで、傷付くことを回避しているとのこと。結局何が言いたいのかというと、いつもテレビで微笑んでいるあの人も、ワイドショーで嫌われ役を担っているあの人も、あなたの苦手なあの人だって。みんな見えないところで日々理不尽と闘っておるのです。カッケーな!って。無条件リスペクト、です。mitsuki_takahataーより引用最後には、そういった誹謗中傷をかき消してしまうほどの愛情を届けてくれるファンに対し、感謝の気持ちを述べた高畑さん。長文でつづられた投稿に対し、ネット上ではさまざまな反応が寄せられています。・一つひとつの言葉が心に刺さりました。・その通り。言葉はよく考えてから使うべきだと思います。・かっこよくて凛とした、高畑さんの考え方がとても好きです。ずっと応援しています!飾り気のない真っ直ぐな言葉で自身の想いをつづった高畑さん。今回、こうして誹謗中傷にまつわる持論を述べるにも勇気が必要だったことでしょう。インターネット社会の一般化にともない、自分の意見や考えを世界中に伝えやすくなったからこそ、言葉の持つ影響力を今一度見つめ直し、正しい使い方をしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月30日(C)2020SS/ROBOT「いま、やれることをやろうと思います」。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ナラタージュ』(17)などで知られる行定勲監督と監督のそんな想いに賛同して集まった6人の俳優が、感染拡大を阻止するために完全リモートで撮影、制作したショートムービー『きょうのできごと a day in the home』がYou Tubeにて期間限定で公開中!緊急事態宣言下で、行定監督はなぜこのテレワーク映画を作ろうと思ったのか!? その想いと制作の裏側を聞いた。『きょうのできごと a day in the home』は、“不要不急の外出の自粛が要請されたこんな時でも作り手には何かできることがあるのではないか? こんな困難な状況だからこそエンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのではないか?”と考えた行定勲監督が、感染を拡大させないため、6人の俳優と「お家にいようよ」と呼びかけることをテーマに完全リモートで制作した約45分のショートムービーです。オンライン同窓会の呼びかけで、それぞれの部屋のPCの前に集まった6人が好きな飲み物を片手に好きな映画のタイトルを挙げたり、昔話に花を咲かせるその内容は、現実のリアルとフィクションが混ざり合った不思議な味わい。俳優陣の素顔のようにも見える自然な芝居で、ささやかな笑いや毒も込められていて、PCで6人と同じように作品を鑑賞している視聴者も同窓会に参加しているような気分にしてくれる。もちろん、行定作品ならではの驚きの展開にもなっているし、6人が劇中で挙げる名作映画のタイトルは家に閉じこもっているみなさんの今後の鑑賞の参考に。作品自体も4月24日(金)20時からの配信開始以来1週間ですでに視聴者10万人超を記録し、行定監督のメッセージが静かに確実に浸透していっているようだ。そこで行定監督を緊急直撃!これを読めば、作品の見え方が変わってくるかもしれない。※このインタビューは内容に触れています。作品をまだご覧になってない方は。、鑑賞後にお読みください。――本作を作ろうと思った具体的なきっかけを教えてください。映画『劇場』の公開が延期になり、ディレクターを務めるくまもと復興映画祭も延期が決まってかなり精神的に参っていました。作り手がこの停滞している時間に何も作らないのは不健全だとも思っていました。その鬱屈した気持ちを打破したいと思っていたときに、脚本家の伊藤ちひろさんから「オンラインで何かできるんじゃないですか?」という提案があって、この企画が生まれました。こういう事変のときには音楽が速攻性があると言われていて、映像は後手に回ること多い。でも、我々映画人にもやれることがあるのではと考えたんです。――本作のアイデア(オチ)は、行定監督が思いつかれたのでしょうか?はい、そこはそうです。TwitterなどでZoomを使ったリモート飲み会をしている写真を目にしていて、コロナ禍の即時的な設定として採用しました。基本的には大まかな脚本を私が書いて、その構成立てとキャラクターのディテールを脚本家に書いてもらいました。――柄本佑さん、高良健吾さん、永山絢斗さん、浅香航大さん、アフロさん(MOROHA)、有村架純さんのキャスティングはどのように決まったのでしょう?俳優たちも家に閉じこもっているんじゃないかと思って、高良健吾に今の気分を聞いてみたところ、「何か出来ないかと思っていました」という彼の言葉をもらえたんです。それで、信頼できる俳優たちに声をかけさせてもらいました。――出演のオファーをしたときのそれぞれの反応は?みんな二つ返事でした。MOROHAのアフロ君は役者の仕事をするのは初めてなのでかなりホン(台本)を読み込んで質問してきましたが、他の人たちは全く質問もなかったです。ある意味、即興性を楽しもうという感じだったのではないかと思いました。――ヒロイン役に有村さんを起用された理由は?魔性性を感じない、純真さを感じさせる人がいいと考えていました。意外性のある女優がいいのでは? と思って有村さんに声をかけました。――それぞれのキャストが持ち込んだもの、アイデアなどがあれば教えてください好きな映画を語るところはそれぞれのアドリブです。そこをアドリブにすることで、『ラヴソング』(98年日本公開/監督:ピーター・チャン 出演:レオン・ライ、マギー・チャン 主題歌:テレサ・テン)以降の話の流れにリアリティが持たせられるのではないかと思っていました。――実際の撮影はどのように行われたのでしょうか?全てリモートで、始まったら最後までカットはかけずに通しました。それを録画して、最後にテロップだけ入れて、そのまま完成品にしました。――全員がフレームから出たり、入ったりしますが、そのあたりは俳優に自由にやってもらう形だったのでしょうか?一度だけリハーサルをしました。そこで思ったことを伝えました。あとは全て俳優の自主性に任せました。アップにしたければカメラによって、引きたければ下がる。フレームから出たり入ったりするのも自由。「アドリブも自由に入れていい」と伝えました。――劇中でみんなが話す好きな映画には行定監督の好みが見え隠れしますが、あれはすべて台本通りですか? それとも、各俳優の実際に好きな映画が反映されているのでしょうか?脚本にある部分とない部分があります。ホン・サンスや『ラヴソング』、ジム・ジャームッシュなどは僕の好みですが、それぞれの好きな映画はそれぞれが好きなものをこのシナリオとの相互関係を含めて考えてきたものです。俳優たちは映画をあまり観ていないような役を演じていますが、みんなかなりの映画通なので、絶妙な作品を紹介してくれたし、この映画の内容とも調和がとれていて面白かったです。――音声が聞き取り難いところも逆にリアルでしたね。Zoomの音声をそのまま活かしています。あえて別録りはしませんでした。聞こえないところで聞き返すのはオンラインのリアリティなので。聞こえなければ聞こえないと顔を寄せたり、聞き返してくれればいいと思っていました。――今回、この新しい試みをやったことで映像表現の新たな可能性を感じたりしましたか?今しかないツールを使ったのは必然でした。この頃からこのコミュニケーションが一般化したんだと、数年後に話しているのではないかと思います。新たな可能性なのかは分かりませんが、この状況も含め、この時代の即時的なものに寄り添った表現をしたと思っています。――『きょうのできごと』というタイトルにはどんな想いが込められているのでしょう?2005年に公開された拙作のタイトルからの引用です。あの作品は9・11が起きたときに企画していて、今回は新型コロナ禍。テロやウィルスで世界が揺らいだときに自分たちは何をやっていたのかを映画にするところが同じだったのと一晩の飲み会が一緒だったので、『きょうのできごと』の原作者、柴崎友香さんに許しをもらって同じタイトルにしました。――すでに多くの人が鑑賞されているようですが、その反応をどう受け止められていますか?とにかく未曾有の出来事で世の中が大変なことになり、家に閉じこもって外出自粛を余儀なくされている人たちが楽しかったと喜んでくださっているメッセージをもらって嬉しいです。とにかく、この状況をみんなで乗り越えて、また映画を観にきて欲しいと思っています。――行定監督自身は、いまはどんな日々を送られているのでしょう?ずっと外出せずに次回作を構想しています。――最後に。コロナの1日も早い終息を願っている人、行定監督の2本の新作『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開を心待ちにしている映画ファンの人たちにメッセージをお願いします。正直、どんな形で観客の皆様に映画が届くのか不安な部分もありますが、とにかく楽しみにお待ちください。なるべく早い形で皆様に観ていただけるよう頑張ります!『きょうのできごと a day in the home』は衝撃の事態を記録した、この状況だから産み落とされた作品ですが、行定監督の力強い言葉、こんなときでも諦めずに何ができるのか? を考える前向きな姿勢、6人の俳優陣たちの自然な会話に元気をもらえた人も多いのではないでしょうか?でも、映画はやっぱり映画館で観たいもの。友人や仕事仲間とお互いの顔を見ながら「完全リモートで作られたショートムービーがあったよね」という話ができる日が、行定監督の2本の新作を映画館で観られる日が、1日も早く訪れる日を楽しみにこの苦境を乗り越えましょう。取材・文:イソガイマサト
2020年05月04日緊急事態宣言により人々の暮らしが一変する中、行定勲監督がショートムービーを製作。感染拡大を阻止するために“お家にいよう!”と呼びかける映画で、YouTube上にて公開されている。現在、不要不急の外出を自粛する“要請”が出され、事業者などに対しては店舗や施設の使用制限や休業要請が出されている。身近なところでいえば、全国の映画祭の中止、映画館は休業せざるを得ない状況に追い込まれている。もちろん、今は皆が一致団結して耐えなければならない時だ。しかしこんな時でも、作り手には何かできることがあるのではないか、むしろこの困難な状況だからこそ、エンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのではないかと考えて、本作の製作に至ったようだ。この監督の思いに賛同した柄本佑、高良健吾、永山絢斗、MCアフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純ら俳優陣に協力を得て、外出を我慢している人々へ、少しの笑いと少しの人間的な自虐を込めて、新型コロナ感染拡大のために外出を自粛する東京の人々を描き出している。完全なリモートで撮影・制作された約30分の“テレワーク映画”で、行定監督が俳優、スタッフと共に、エンタテインメントの力で社会に勇気と希望を示そうとする姿勢が伝わってくる。『きょうのできごと a day in the home』期間限定配信中
2020年04月24日阿川佐和子がMCを担当するTBS系土曜朝の番組「サワコの朝」。その4月4日(土)オンエア回に、女優の高畑充希がゲスト出演する。子役時代を経て中学時代にホリプロの45周年を記念したオーディションで選出され、高校進学後はミュージカル「ピーターパン」の主役に抜擢。17歳の時には舞台「奇跡の人」でヘレン・ケラー役を熱演し、さらに注目を集める。2013年連続テレビ小説「ごちそうさん」に西門希子役で出演すると、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの作品で多くの人に知られる存在に。一途に信念を貫く主人公を演じた「過保護のカホコ」「同期のサクラ」や人気グルメコミックをドラマ化した「忘却のサチコ」などのドラマから『引っ越し大名!』『ヲタクに恋は難しい』などの映画、「エレクトラ」といった舞台まで幅広く活躍する高畑さん。今回は、3年前の舞台「エレクトラ」で母娘役での初共演が実現したという憧れの女優からのサプライズメッセージ映像を紹介しながら、共演時のエピソードをトーク。また1人で舞台のモノマネをして遊ぶほど“舞台”が大好きだったが、一方で「人の先頭に立つとか、学級委員長をやるとか、めちゃくちゃ程遠い学生だった」という幼少期をふり返り、「こんな未来が待っているとは想像していなかった」と語る高畑さんに阿川さんが驚く場面も。いまでも「カメラを向けられているのが怖い」という高畑さんの、劇中では見られない意外な素顔に迫っていく。2020年はミュージカル「ミス・サイゴン」への公演も予定されている高畑さん。ブロードウェイミュージカルの日本版として1992年から公演されてきた同作。ベトナム戦争末期のサイゴンで出会った戦災孤児の少女キムとアメリカ兵クリス、2人が出会うきっかけとなったエンジニアらの運命を描いていく。エンジニア役を市村正親、駒田一、伊礼彼方、東山義久が務め、クリスには小野田龍之介、海宝直人、チョ・サンウン、高畑さんはキム役を昆夏美、大原櫻子、屋比久知奈と共に演じている。ミュージカル「ミス・サイゴン」は5月23日(土)より帝国劇場で上演予定。プレビュー公演は5月19日(火)から22日(金)まで。「サワコの朝」は4月4日(土)、7時30分~TBS系でオンエア。(笠緒)
2020年04月03日アニメ『赤毛のアン』のオーケストラコンサートが、東京・月島の第一生命ホールにて開催される。なお、当初は2020年6月6日(土)に開催予定だったが、延期となった。高畑勲×宮崎駿×近藤喜文によるアニメ『赤毛のアン』のオーケストラコンサート世界36ヵ国で翻訳され、累計5,000万部が発行されているモンゴメリ著「赤毛のアン」を原作に、巨匠・高畑勲監督がアニメーション化したテレビシリーズ『赤毛のアン』。スタジオジブリの宮崎駿が場面設定を、近藤喜文がキャラクターデザインを担当した本作は、1979年の初回放送から40年経った今も、色褪せない名作として愛されている作品だ。オーケストラ生演奏×再編集した特別映像の上映本コンサートでは、いつも明るく前向きな主人公・アンの感動の物語を彩る、三善晃氏作曲の主題歌「きこえるかしら」や「さめない夢」といった名曲の数々を、シアターオーケストラトーキョーによるオーケストラの生演奏で披露。この演奏に合わせて、アンがグリーン・ゲイブルズに来た日から最愛の養父・マシュウとの別れまで、アニメ本編全50話をストーリー仕立てに再編集した特別編集映像もスクリーンで上映される。アン役・山田栄子が最終話ラストシーンを完全再現また、アン=シャーリー役を務めた声優・山田栄子がスペシャルサポーターとして参加し、最終話のラストシーンを完全再現。さらに、主題歌「きこえるかしら」を歌った歌手・大和田りつこによる歌唱も行われるなど、ファン垂涎の盛り沢山なプログラムとなっている。開催概要アニメ『赤毛のアン』オーケストラコンサート開催日:未定※2020年6月6日(土)に開催予定だったが延期となった。※チケット発売に関しても延期。公式ホームページにて確認のこと。時間:開場13:00/開演13:30会場:第一生命ホール(東京都中央区晴海1丁目8-9晴海トリトンスクエア内)<演奏>(敬称略)指揮:井田 勝大管弦楽:シアターオーケストラトーキョースペシャルサポーター(敬称略):声優・山田栄子(アン=シャーリー役)、歌唱・大和田りつこ
2020年02月10日高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第8話が12月4日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。2018年の1月。夢であった故郷に架ける橋の建設を諦め、そのうえ唯一の親族であるじいちゃんの柊作(津嘉山正種)が死去――。サクラは重度の喪失感と絶望から心に病を抱え、1年以上会社を休職していた。今までサクラに勇気づけられてきた同期4人は、自分たちの悩みを相談するという嘘の理由でサクラを自宅の外から連れ出すが……というのが第8話のあらすじ。蓮太郎(岡山天音)は設計図の意見を求め、葵(新田真剣佑)は街に連れ出しプロポーズ。だが心を病んだサクラには全く響かず、失敗する。また百合(橋本愛)は気晴らしにショッピングへと連れ出し、「辛いのはわかるけどさ、元のサクラに戻ってよ。サクラの夢をかなえるために私達も一緒に夢を持ってこれから頑張るからさ」と語りかける。しかし「夢、夢、夢、うるせぇんだわんね」と以前に自分がサクラに言った言葉を、自暴自棄になったサクラからそっくりそのまま返されてしまう。それでも諦めきれない同期たちは、再度サクラに「もしサクラだったら俺たちのことほっとかない。何があっても助けようとしてくれるからさ」「じいちゃんのためにも元気出して残った夢叶えようよ」と声をかける。しかしもう心身ともに限界を迎えていたサクラは「皆さんに会うのもつらいんです。『お前ならできるよ』『頑張れ』って言われるたびに苦しいんです。だから私なんか仲間と思わないでください」とこぼし、その場を去る。それから1年後の、19年3月。葵の子どもを出産した百合の提案で、同期たちはじいちゃんたちの激励FAXを模した直筆メッセージをサクラの自宅に届ける。「俺たちはいつまでも待ってる」「サクラのいない世界なんかに生きていたくないから」といった言葉を受け取ったサクラは「今までの自分に戻ると4人に伝えないと」と、引きこもっていた部屋を飛び出す。だが道路に飛び出したお隣さんの子どもを助けるため、身を挺し意識不明の重体になってしまうのだった――。サクラを立ち直らせた、同期たちの絆には感動した視聴者から《一人一人からの手書きで手動のFAX 泣ける…………》《感動!仲間って良いな!》といった声が多く寄せられていた。しかし、現実の社会において同期たちのこうした行動は果たして本当に“正しかった”のだろうか?そんな疑問の声も上がっている。自暴自棄になったサクラに対して、百合はあろうことか「もうあんたみたいなブスどうなっても構わないから」と逆ギレする。さらに、「もう無理なんです」と語るサクラに対して同期たちは「どうしてもサクラに元気になってほしいの。元のサクラに戻ってほしいの」「今までみたいに誰にも忖度しないで自分を貫いて頑張ってくれよ」と一方的に励ましている。鬱状態と見られるサクラの気持ちよりも、“元気になってほしい”という自分たちの気持ちを優先させている。そう見えるというのだ。結果としてサクラは元気を取り戻したものの、現実社会では大きく賛否のわかれる同期たちの行動。それを肯定的に描いているドラマに「鬱を助長させるだけ」といった厳しい批判の声が寄せられている。《すごいなこのドラマ。鬱状態の人を病院にも連れて行かずに善意の押しつけをしてその上拒否されたら逆ギレして謝罪させてるんだけどw鬱の人に「勝手に孤独死しろ」は自殺幇助に等しいのだけどわかってんのか…》《いつも楽しみにしてたけど、今回は劇重の鬱展開すぎてあれ?同期のサクラだよね……?てなった 同期達のやってることが善意の暴力すぎて、サクラがいつ自殺してもおかしくない話だった………》《この令和のご時世に、明らかに鬱になって引きこもっている人間を無理矢理外に引きずり出して、自分の今のポジションを見せつけながら上から目線で頑張れと励ました挙げ句、言うこと聞いてくれないと逆ギレし出す仲間に戦慄を覚えたんだけど私だけ?》最終回まで残すとこあと2話となった本作。果たして同期たちの行動にどう“落とし前”をつけるのだろうか――。
2019年12月07日高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第7話が11月20日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。2015年の11月、社会人7年目。花村建設の子会社で働くサクラは、人事部時代の上司・黒川(椎名桔平)から故郷に架ける美咲島橋に問題が起きたと呼び出される。基礎工事の安全性に島民が不安を抱いているため、問題がないことを説明してほしいと頼まれるサクラ。同期4人と故郷に向かい、実家でじいちゃん(津嘉山正種)らと楽しいひと時を過ごす。そんななか、説明会直前に土木部の葵(新田真剣佑)から衝撃の事実を告げられる……というのが第7話のあらすじ。葵から土木部の担当役員・桑原(丸山智己)が出世のために、予算を削り、密かに工事の安全性を下げていることを聞かされたサクラ。桑原にやり直しを直談判するも、聞き入れる様子はなく「説明会を乗り切れば、念願の土木部に呼んでやる」と交換条件を出されて揺さぶられる。「故郷に橋を架けるという長年の夢」と「島民の安全」という苦渋の選択を迫られ、「私は大人になれんだろっか……」と相談するサクラに対して、じいちゃんは「人間は一生大人になんてなれんだって。なる必要もねえ」とのいつものように励ます。さらに、同期たちからの応援ももらったサクラは、説明会で「故郷の島に橋はかかりません。ここにいる皆さんが命を落とすような可能性がある橋を絶対に作るわけにはいきません」と涙ながらに真実を打ち明ける。信念を貫いたサクラを待っていたのはじいちゃんの死。葬式を終えて失意のなか、東京に戻ると、じいちゃんが最期に送ってくれたFAXを見つける。そこには「桜は決して枯れない たとえ散っても必ず咲いて沢山の人を幸せにする」と書かれてあった。じいちゃんからの最期のメッセージに涙する人が相次いだ。《じいちゃんの最後のFAX さくら頑張れ、踏ん張れ》《後半から涙出てきて じいちゃんからの最後のFAXで号泣 サクラの出す決断はわかっていたけど 本当に切なくて悲しい》衝撃の展開となった7話の平均視聴率は、過去最高の12.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録するなど好調の様子。そのいっぽうで、自分を貫くサクラに左遷や親族の死といった受難が続く展開に疑問の声もあがっている。《高畑充希と津嘉山正種の訛りが心地よい。だけどこの作品は、意味なくサクラだけが報われない。7年経っても評価されず、子会社から本社にも戻れず、流れ星さえ見えない。遂には一人ぼっち。不幸なのはサクラだけ。胸糞遊川脚本の全てが詰まった回!!!》《よくよく考えたんだけど、こんな仕打ち受けておいて、例えどんな良い展開やスッキリ展開を持ってきても視聴者の気持ちは救われるのか…?と思ってしまった。今までの理不尽野郎達はこれからも理不尽に生きていくだろうし…。そして視聴率が上がっていくという皮肉…》果たして最終回ではサクラが報われるのだろうか――。
2019年11月23日高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第6話が11月13日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。2014年10月、社会人6年目。子育てと仕事の両立に追われる人事課のすみれ(相武紗季)は、有名評論家・椿美栄子を招いた“女性研修セミナー”の運営リーダーに任命される。椿側の理不尽な要求になすがままで、ぺこぺこと謝るすみれを見た娘のつくしに「すっごいかっこ悪いんですけど!」と言われて、思わず手を上げてしまう。その裏で花村ホームに出向させられたサクラにも変化が起きていて……というのが第6話のあらすじ。子会社に出向してから、言いたいことを我慢して貧乏ゆすりをするようになったサクラ。あるとき、すみれの娘つくしを預かることになり、「自分の思い通りに生きるのってやっぱり辛い?」との質問に、「辛いかもしれません」と珍しく本音をこぼす。迎えたセミナー当日、サクラはつくしを連れてくる。サクラはつくしに「お母さんはずっと謝っているように見えるかもしれないけど、会社のために自分を殺しているからだ。すごい仕事をしているんだ」と語ったことを、すみれに明かす。自分のことしか考えない椿にサクラが物申そうとしたときに、すみれが思いのたけを全てぶちまける。社長から「そんなことを言ってどうなるかわかってるのか!」と脅されるも、「これからどんなに辛いことがあっても自分にウソをつかずに生きていこうという決心ができました。娘や後輩のサクラを見習って」と晴れ晴れとし様子。結果として社史編纂室に異動させられたすみれは、出向先で仕事をするサクラをこう励ます。「私があなたの10年後だとしたら、どう思う?私みたいになりたい?無理してウソつかなくていい。いい、あなたは私みたいになっては絶対にだめ。あなたは10年後もその先も、ずっとそのままでいなさい。私はもうあなたみたいに生きられないから、あなたのことを応援する。これからも仕事で辛いことがたくさんある。女だから結婚して出産するかもしれない。私みたいに仕事と家族の間で悩むこともあるかもしれない。そんなときは私を頼りなさい。どんなことでも相談にのるから。そのかわり何があってもくじけないで。自分の生き方を貫き通しなさい。北野桜」自分に嘘をつかずに、言いたいことを口にしたすみれの生き方に感動の声があがっている。《すみれさんカッコいい社員を守ってくれる上司素敵!!サクラの影響で皆んなが成長していく姿が心にしみる》《すみれさんみたいな上司の元で働きたいなあ》理想の上司ランクに相武紗季の名前が入る日も近いかも!?
2019年11月15日高畑充希主演、遊川和彦脚本、「過保護のカホコ」チームが再結集した「同期のサクラ」の4話が10月30日オンエア。「過保護のカホコ」で高畑さんと共演した久保田紗友のゲスト出演と、その役どころに注目が集まった。2009年春、夢を抱いてゼネコン「花村建設」に入社した同期たちの10年を1年1話ずつ描いていく本作。高畑さんが過疎の離島で育ち、夢のためにはどんな障害にも自分を曲げない“忖度できない”主人公・サクラを演じる。橋本愛が最初は空気を読みながら生きていたがサクラとの出会いで変わっていく月村百合を、新田真剣佑がエリート一家の生まれで社長を目指している木島葵を、竜星涼が熱血タイプの清水菊夫を、岡山天音が設計の仕事を夢見るネガティブな性格の土井蓮太郎に、相武紗季がサクラの先輩社員・火野すみれに、椎名桔平が花村建設人事部の部長・黒川森雄に扮する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。サクラが意識不明になり3か月。病室で蓮太郎は2012年のことを思い出していた。その頃人事部に復帰したサクラは早速、社員のメンタルヘルスケアプロジェクトの担当を任される。ストレスチェックのアンケートを回収するため各部を回るサクラだが、蓮太郎はイライラした様子で設計部でも浮いた様子。翌朝、サクラはアンケートを回収するため蓮太郎を待ち伏せするが、サクラと同期たちが自分の噂話をしているのを見た蓮太郎は逃げるように立ち去ってしまう。さらに設計部の部長がコンペの時間変更をわざと蓮太郎にだけ知らせなかったのを聞いた蓮太郎は、そばにあったカッターで同僚たちを刺そうとする。そんな蓮太郎を止めようとしたサクラは誤って当たったカッターで手をケガしてしまう。それから蓮太郎は出社拒否、部屋に引きこもってしまう――というのが今回のおはなし。冒頭で橋の写真を撮っていたサクラは、カギを落とした女性を呼びとめる。チェロを背負ったその女性を見た視聴者からは「過保護のカホコのいとちゃんだよね?」などの声が上がる。その女性を演じているのは久保田さん。久保田さんは高畑さん主演、遊川氏脚本で放送された「過保護のカホコ」にカホコのいとこの糸役で出演。同作で糸はチェリストを目指していたが、手首を痛めて弾けなくあってしまうという役どころだった。そんな糸がチェロを背負って歩いている様に「もう実質過保護のカホコ」「冒頭でサクラがチェロを背負った女性(久保田紗友)の落とした鍵を拾うシーンは「#過保護のカホコ」オマージュなんですね。」と歓喜に沸く視聴者が続出している。(笠緒)
2019年10月31日