食を楽しむ大人が集う日本橋蛎殻町に新規オープン最上級の素材と「雑味をとる」丁寧な手仕事常時100銘柄以上の地酒やワインとのペアリングも食を楽しむ大人が集う日本橋蛎殻町に新規オープン7席限定のカウンターで、一人ひとりのゲストに最善の仕事を店内はカウンター7席のみ。フルオープンスタイルのカウンター越しに大将の見事な手さばきを眺めつつ、おいしい鮨とお酒のペアリングが満喫できます。鮨通から初心者まで分け隔てなく、誰もが安心して憩える温かい接客も魅力。接待はもちろん、一人鮨を楽しむゲストも多く、東京一人旅や出張時にもオススメです。最上級の素材と「雑味をとる」丁寧な手仕事若き大将が技とセンスを結集したコースを披露メニューは昼・夜とも『おまかせコース』のみ。全国の好漁港で水揚げされた魚介や名門仲卸から仕入れるマグロなど、最高級の食材をそろえ、素材の香りと雑味のない味わいを楽しめるよう、丁寧な仕事が徹底されています。シャリは赤酢ベースと米酢ベースがあり、2種の使い分けも絶妙です。代表的なコースから、お店オススメの3品を紹介します。上品な脂の甘みが際立つ感動の一貫『大トロの握り』最高峰のマグロの大トロに赤酢ベースのシャリで際立つ旨さ日本屈指のマグロ仲卸、豊洲市場の「やま幸」から仕入れる最上質の大トロを、圧巻の味わいと存在感の握りに。赤酢ベースのシャリを合わせることで、マグロの上品な脂の甘みが際立ちます。口にした瞬間の感動はもちろん、記憶に残るおいしさでリピーターを呼ぶ人気の一品です。だしのとろみとシャリの出合いが新鮮 『蟹のあんかけ』コース中盤に登場することが多いスペシャリテの一つ北海道オホーツク海産を中心に、その時期おいしい蟹を一番だしのあんかけ仕立てに。蟹の旨みが凝縮されたとろみだしと米酢ベースのシャリの爽やかさが相まって、「何度でも食べたくなる」というファンが多い印象的な一皿です。コース中盤で出されることが多いのでお楽しみに。至福の一品! 上品な脂が口の中に広がる『あん肝』地酒やワインとのペアリングがオススメ ※写真はコースの一例北海道余市産の上質なあん肝を、季節ごとに味付けの濃淡を調整して提供。繊細で上品な脂が口の中に広がります。豊富に取りそろえた地酒やワインとのペアリングがオススメです。常時100銘柄以上の地酒やワインとのペアリングも店の鮨に合う日本酒を大将がセレクト蔵元直送で仕入れる秋田「新政」をはじめ、長野「信州亀齢」など、日本各地の銘酒が常時100銘柄以上。大将の故郷・北海道の「さっぽろ藤野ワイナリー」の体に優しいワイン、季節のつまみや鮨に合うブルゴーニュやシャンパーニュも充実。ゲストの好みに寄り添う、ペアリングのカスタマイズにも応じてくれます。料理人プロフィール: 齋藤大勝 ( サイトウマサカツ)さん1997年、北海道生まれ。札幌市すすき野の名店【すし屋のさい藤】の長男として生まれ育ち、幼少期から魚介と料理に親しむ。札幌の鮨店で修行後、東京での開業を決意。銀座をはじめ、都内の名店で江戸前の技を磨きつつ、独自の鮨を目指す。2023年春、25歳で独立し、柔軟な発想と独自のセンスで、日本橋蛎殻町から江戸前鮨の新たな魅力を発信。海外ゲストには英語でのもてなしにも対応する。すし屋のまさ勝【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】15000円【ディナー平均予算】25000円【アクセス】水天宮前駅 徒歩1分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2023年10月05日日本有数の生マグロの水揚げ量を誇る、東北を代表する魚市場である塩釜水産物仲卸市場(塩竃市・理事長:坂本 和正)は、2022年からテスト運用をしておりました『朝勝(あさかつ)』メニューの本格化を開始し、併せて新たなコンセプト・キャッチコピーの運用、AIカメラ試験導入等新しい取組を活性化して参ります。※1/23(月)11:00~試食会を開催しますので是非現地取材へご参加ください復興庁ハンズオン支援による同事業は、復興庁・塩竃市等の協力と共に、専門家として商業施設のコンサルタントである株式会社トリニティーズ(東京都・代表取締役:中山 亮)・商業コピーデザインでは株式会社rimp(京都府・代表取締役:兼重 順一)、画像認識プラットフォームを提供するAI搭載カメラシステムとして株式会社トリプルアイズ(東京都・代表取締役:山田 雄一郎/東証グロースコード5026)など多くの賛同者のもと実現に至りました。1. 『朝勝』メニュー(1/23~2/28)熱熱ぐるめメニュー冬の朝勝は、熱熱メニューと通常メニューをセットでお届け。各店が自社の強み・塩竃ならではの素材を活用し趣向を凝らしていることに加え、このボリューム・内容で税込!という点でも物価高が話題のこの時期には大変オトクなキャンペーンメニューとなっています。塩竃および東北の皆さまを本市場飲食店一同、熱い熱いホットな想いでお迎えいたします!2. 1/23(月) 『朝勝』メディア試食会【当日スケジュール】3:00~ 通常開市 7:00~10:00 一般向け『朝勝』メニューのご提供※この時間での取材も可能です10:30~ 報道陣向け専用ゾーンの設置(囲い等でご案内します)場所:市場内・7号売場(セブンストリート)11:00~11:15 報道陣向け・ご挨拶本市場副理事長/朝勝リーダー・今野 元博(こんの もとひろ)復興庁・宮城復興局長・中島 洋(なかしま ひろし)株式会社トリニティーズ 代表 中山 亮(なかやま りょう)11:30~13:00 報道陣向け・ご試食会(1) 報道機関名を受付でお申し出ください(2) 対象人数分の専用チケットをお渡しします(3) 店舗はチケットを見せて商品を受け取ってください【同時開催:関係者向け個別取材】上記ご挨拶該当メンバーは、試食会の最中は基本的に市場内へ留まりインタビュー・個別取材に対応させていただきます。3. 新コンセプト・キャッチコピーの制定新コンセプト :SHIOGAMA FISH PARK新キャッチコピー:ぴちぴち、ワクワク。復興庁による、昨年度からの継続支援に基づき、当市場はリブランディングを進めております。新たなコンセプトでは、公園や遊園地を意味するPARKを用いて、魚を買う目的以外にも楽しみのある場所、娯楽やエンターテイメント性の高い市場を目指すという願いが込められています。キャッチコピーは、新鮮度を体感的に表す“ぴちぴち”という擬音と、心が躍るような“ワクワク。”という心の表情を合わせた言葉でリズミカルな表現にしました。今後、公式ホームページやSNS、テレビCMほか下記のような様々な活用法を通じてお客様に楽しい市場を伝えてまいります。CMロゴCマーク表示イメージ塩釜グッズ(帽子)塩釜グッズ(Tシャツ黒)塩釜グッズ(Tシャツ白)塩釜グッズ(缶バッジ)4. 魚市場もDX!AIによる最新技術で顧客属性分析を実施囲碁AIで世界2位の実績も持ち、画像認識AIをリードする・トリプルアイズ社が保有する技術であるAIZE(アイズ)は、世界最大級の最大512次元までの認識精度を誇ります。今回、リブランディングと並行して入館者カウンターカメラおよびプラットフォームを活用し、これまで人の目と経験頼りであった当市場のお客様像について可視化を実現いたしました。南北入口における常時人数カウント機能に加え、AI活用型の属性把握カメラを導入。性別や年齢層など様々なデータを取り込むことで、キャンペーンや施策の検証に活用し、より精度の高い販売促進を行ってまいります。従来の駐車場ナンバー調査と合わせ精度高い分析を実施します。トリプルアイズロゴトリプルアイズイメージアイズカウンター5. イベント・コラボを活性化、宿泊プラン/シャトルバスも運行本市場で楽しめるのは、魚のお買い物や飲食だけではありません。この冬も、熱熱なメニューに加えて、様々なイベント・キャンペーンを実施します。併せて、地元ホテルとのコラボや朝勝専用シャトルバスの運用を計画しております。※下記は案を含みます。詳細は決定次第、公式ホームページでお知らせいたします。【公式HP】 イベント<キャンペーン内容>・【平日限定】スペシャル割引セール平日12:00-13:00限定、市場内のどこかのお店で開催、シークレットな割引セール。オトクなセールを探す楽しみも、イベントのように楽しんでみてください。・【2月の月/土曜限定】即日無料配達サービス1日10名様限定で、ヤマト運輸による無料配達を実施。新鮮な商品が即日でお手元に届きます。※エリア等条件があります。<コラボ内容>・【グランドパレス塩釜限定】宿泊者限定・商品券特別割引販売JR本塩釜駅前のホテルグランドパレス塩釜宿泊者の方だけに商品券を割引販売します。フロントにてお買い求めいただけます。<シャトルバス>朝8:00ホテル発・10:10ホテル着の朝勝シャトルが1~2月の特定日で運行します。チェックアウト(11:00)前にホテルに戻れる便利なシャトルバス。ホテル宿泊者以外の方でもご利用可能です<インフォメーションの設置>昨年より、インフォメーションセンターを設置しました。インバウンド復活で海外のお客様も増えており、国内外の皆さまにご案内を行っています。【今野(副理事長/ブリッジプロジェクトリーダー)よりコメント】1965年の開市以来、58年にわたって愛されてきた本市場は今まさに転換期を迎えています。朝勝・イベントコラボ・AIによるDXなど新しい取組を通じ、一人でも多くのお客様に市場にお越しいただき楽しく、美味しい時間や思い出を増やすきっかけになれるように。結果的に失敗しても、何度でも立ち上がる。朝勝メニューのようにホットな気持ちで引き続き攻め続けたいと考えます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月17日株式会社DOKUSO映画館(本社:東京都豊島区代表取締役:⽟井雄⼤)は、映画の学校「シネマ・アカデミア」に入学した中村優一と水野勝が、特別講師を招いて映画にまつわる全てを教えてもらうスペシャル配信番組『シネマ・アカデミア』を11⽉16⽇(水)よりDOKUSO映画館にて配信開始することをお知らせいたします。第1回目の授業のテーマは「映画館」。特別講師に、名古屋のミニシアター・シネマスコーレの坪井副支配人をお招きします。シネコンとミニシアターって何が違う?パンフレットを売ると映画館は儲かるの?などなど、坪井先生から今まで知らなかった「映画館」の秘密を教えていただきます!初回放送は11⽉16⽇(水)18時よりDOKUSO映画館にて配信開始!『シネマ・アカデミア』出演者について中村 優一〇プロフィール2005年、ドラマ『ごくせん 第2シリーズ』にて俳優デビュー。その後、2005年『仮面ライダー響鬼』、2007年『仮面ライダー電王』と、平成仮面ライダーシリーズ2作品に出演し話題となる。近年の主な出演作品に、映画『八重子のハミング』、『スレイブメン』、『恋のしずく』、『大綱引の恋』、TVドラマでは『最後の晩ごはん』、『日暮里チャーリーズ』などがある。水野 勝〇プロフィール学生時代は、映画好きということもあり映像専攻の学校に通学。2010年からリーダーとしてグループ活動を続け、俳優としては映画・ドラマを中心に出演。今年、2022年5月末にグループを卒業した。現在は、俳優・タレントとして活動を続けながら地元東海エリアの地方創生にも力を入れて活動中。代表作品に、『お終活熟春!人生、百年時代の過ごし方』(香月秀之監督)、『SPECサーガ完結編「SICK’S 覇乃抄」~内閣情報調査室特務事項専従事件簿~』(堤幸彦監督)。『シネマ・アカデミア』番組概要・番組名:「シネマ・アカデミア」・配信サービス:DOKUSO映画館・配信開始時間:毎月第3水曜 18:00から配信開始・サイトURL: ※視聴には、月額980円(税込)のゴールドプラン登録が必要です。DOKUSO映画館について⽉額980円(税込)でインディーズ映画を見放題できる、⽇本最⼤級のインディーズ映画配信サイトです。隠れた名作を、隠れたままにしない。あなたにとっての傑作を、ぜひこのデジタル上の映画館で⾒つけてください。DOKUSO映画館が目指すもの次々と単館映画館がなくなり、想いとお⾦をかけて製作した映画が、たった数館、たった2週間程度の上映しかできないようなことも増えてきました。反対に、お客様もどこの劇場にいっても同じ映画が上映される中、『カメラを⽌めるな!』を機に、改めて個性あふれるインディーズ映画への熱が再燃しているように思います。「DOKUSO映画館」では、眠っている良作を発掘し、インディーズ映画を愛するお客様に届けること、そしてクリエイターに正当な対価をお渡しし、次の映画製作へと繋げていただける場所をご提供したいと考えています。「DOKUSO映画館」に関する今後の最新情報については、公式サイト: 公式Twitter: をご覧ください。所在地:東京都豊島区千早1丁⽬20-13-1F設⽴:2019年3⽉20⽇代表者:代表取締役社⻑ ⽟井雄⼤事業内容:「DOKUSO映画館」の開発・運営、映画製作本件に関する問い合わせ先担当:株式会社DOKUSO映画館 ⽟井TEL:03-5926-6963 / FAX:03-5926-6983MAIL: info@dokuso.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月16日4人組ダンス&ボーカルグループ・OWVの浦野秀太、中川勝就が8日、千葉・幕張メッセで開催された日本最大級のファッション&音楽イベント「Rakuten GirlsAward 2022 AUTUMN/WINTER」に出演した。2人はシャツに大きめアウターを羽織るラフなスタイリングで、クールにランウェイ。トップでは2人揃ってポーズを決めて視線を集めた。2人が出演した「GRAPEFRUIT MOON」のステージではアメリカやヨーロッパなどから厳選した本格的ヴィンテージやトレンドアイテムのスタイリングを紹介。乃木坂46の山下美月、大原優乃、出口夏希、莉子らが登場した。「GirlsAward」は、2010年から開催している日本最大級のファッション&音楽イベント。今回のテーマは、DISCOのように心を躍らせて楽しい時間を“シェアハピ”しようという思いが込められた「Come on Happy Time! Share Happiness!」。人気モデルによるファッションショーやアーティストによるライブステージなどを展開する。撮影:蔦野裕
2022年10月08日2.5次元俳優の鳥越裕貴、高橋健介、ゆうたろう、井阪郁巳が出演するYouTubeチャンネル『ぼくたちのあそびば』の生配信イベント第4弾が、29日(20:00~)に行われる。配信場所は、4人が期間限定で実際に暮らすシェアハウスから。普段は見ることができない、若手俳優たちが普通に暮らす私生活をゆるく見ることができる。シェアハウス生活を聞きつけて、心配性な“あそびばメンバーを想う心優しい訪問客”が配信中に遊びに来るかも……と予告されている。配信は、Streaming+ byイープラスで、視聴料金は2,770円(+システム利用料220円)。コメントは、以下の通り。■鳥越裕貴この度、YouTubeチャンネル「ぼくたちのあそびば」でシェアハウスをする事になりました。ひとえに保護者の皆様のおかげです。この性格バラバラの四人がどのような生活を送るのか…動物園を見るかのような気持ちでお見守り下さい。■高橋健介今回はお家からの配信となります。かつてないゆるさのあそびばになるかもしれません。ゆるすぎて配信として成立しない可能性もございますが、そこはご了承ください。多分『ぼくたちのゆるみば』■ゆうたろう数年前、SHOW BY ROCK!!の稽古をしていた時にいつかみんなで住みたいね、なんて笑いながら話をしていたのが現実になるなんて思ってもみませんでした。期間は限られていますが各々の『生活感』『マイルーティン』等面白い部分を沢山見せられる様出来るだけリアリティを持って伝えられればいいなと思っています。あ、あと洗面所と寝る部屋のセキュリティ面だけお願いします。■井阪郁巳僕自身4人家族なので、家族同然のあそびばメンバーと共に暮らせるのが本当に楽しみです!皆さんぜひあそびばハウスを覗きに来てください。
2022年09月08日日本時間2022年8月10日、メジャーリーグ、『ロサンゼルス・エンゼルス』に所属する大谷翔平選手が『オークランド・アスレチックス』戦に2番投手で出場。産経ニュースによると、大谷選手は6回を無失点に抑えて降板し、試合もエンゼルスが勝利しました。大谷選手は、この一戦で勝利投手となったことで、投手として10勝目をマーク。打者としても、同日時点で25本のホームランを放っている大谷選手は、『野球の神様』ベーブ・ルースが1918年に記録して以来、104年ぶりとなる同一シーズンでの『2桁勝利、2桁本塁打』の偉業を達成しました。また、大谷選手は同じ試合で25号となるホームランを放ち、イチローさんを超える『メジャー通算118本塁打』を記録。さらには、『日米通算1000奪三振』も達成し、記録づくしの1日となりました。『投打二刀流』の選手として、歴史的な記録を作り続けている大谷選手。今後の活躍からも目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2022年08月10日三勝株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:4代目天野半七/天野美香子)が運営する三勝ゆかた博物館(所在地:東京都中央区、三勝株式会社内)は、このたび2022年の新作ゆかたを発表いたしました。歌川国芳「荷宝蔵壁のむだ書き」素材:綿100%/反物巾:約40cm×長さ:約13m(乱規格)/反物価格:各77,000円(税込)今回の目玉となる商材は、同社が展開する「江戸元禄」シリーズの一つとなる、「荷宝蔵(にたからぐら)壁のむだ書き」ゆかたです。江戸時代末期の浮世絵師・歌川国芳(うたがわくによし)のむだ書き(落書き)をモチーフとしたもので、大胆なデザインと生地の風合いが特徴です。ほかにも同社のアーカイブ柄を選び、新たな生地で染めたものや、定番の長板中形(注1)など、およそ300種類のゆかた反物がそろいました。注1:長板中形(ながいたちゅうがた)江戸時代に発展した、型紙を使って藍で染める染色技法。伊勢型紙(柿渋の塗った和紙を彫刻刀で彫った型紙。三重県鈴鹿市で1,000年以上の歴史を持つ伝統工芸品)を使用すること、両面糊置きをすること、藍を使用することを条件とし、白がくっきりと染め抜かれる点が特徴■2枚の伊勢型紙を使い、国芳が描いた表情や細かい線を表現!2種類の異なる生地で、個性溢れる着こなしが楽しめる「荷宝蔵壁のむだ書き」*「粋」のある伝統的型染め「注染」三勝のゆかたをはじめ、明治時代から多くのゆかたや手ぬぐいは「注染(ちゅうせん)」で染められています。注染とは、その名の通り、染料を注いで染める伝統的な型染めの一種です。重ねた生地の上に伊勢型紙を置き、特殊な糊で防染します。その上から染料を注ぎ、模様部分を染め上げます。一度に何枚もの生地を染められるほか、生地の表裏なくきれいに染まるのが特徴です。職人の手作業による美しい染めには、粋な風情が生まれます。三勝がこのたび新作として発表した「荷宝蔵壁のむだ書き」は、2枚の異なる伊勢型紙を用い、この注染を2回繰り返す「細川染め」という手のかかる技法で染め上げました。柄番:2313/生地:綿紬刷毛目/刷毛書きをしたような縦縞の織りが特徴の綿紬*風合いの異なる3種類の生地が揃うラインナップ「荷宝蔵壁のむだ書き」ゆかたは、刷毛書きをしたような縦縞の織りが特徴の「綿紬(つむぎ)刷毛目」、黒糸の節が特徴の赤坂紬を用いた「綿紬ネズ」、火消し半纏で使われる刺し子生地の「刺し子」、生地や風合いの異なる3種類のバリエーションを揃えました。個性的な柄も相まって、新しいゆかたの魅力を楽しめる自信作です。柄番:2311/生地:綿紬ネズ/黒糸の節が特徴の赤坂紬という綿紬*歌川国芳「荷宝蔵壁のむだ書き」天保の改革で奢侈禁止令(贅沢禁止令)が初令され、役者絵や美人画も取締り対象になり、国芳らしい反骨精神で落書きを装い、描いたものと伝えられます。四代目尾上梅幸の当たり役・花園や、五代目澤村宗十郎の清七、心中場面の相合い傘、尻尾が二股になっている猫の妖怪・猫又などをデザインしました。なお「大でき」とは、「とてもよい」「お気に入り」「上出来」といった意味。令和4年がよい一年になるよう、デザインに願いをこめました。柄番:2312/生地:刺し子/火消し半纏で使われる刺し子生地□歌川国芳「荷宝蔵壁のむだ書き」・素材 :綿100%・反物巾 :約40cm×長さ:約13m(乱規格)・反物価格:各77,000円(税込)歌川国芳「荷宝蔵壁のむだ書き」着姿イメージ2枚の伊勢型紙を重ねた状態2枚目の型を持ち上げた様子。型ごとに染める部分が異なる■三勝ゆかた博物館の所蔵するアーカイブ柄から「蜻蛉(とんぼ)」と「薊(あざみ)」を復刻!新たな生地と色合いによって、今年らしい新鮮なゆかたを提案します2022年の新作ゆかたとして、三勝ゆかた博物館の所蔵するアーカイブ柄から「蜻蛉(とんぼ)」柄と「薊(あざみ)」柄を復刻しました。とんぼは前にしか進まず、退かないことから「勝ち虫」と呼ばれ、縁起のよい柄として、特に戦国武将に好まれてきました。「蜻蛉」は直線的で大胆なとんぼ柄を、注染で染めた糸を使い、変化のある美しい織りが特徴の「富士やま木綿」と赤坂紬、織りの異なる綿紬で復刻。前者は涼しげな印象を生み、後者は柄がキリッと映える粋な風情を漂わせます。ゆかたで人気のあざみ柄の中でも、「薊」は控えめで品の漂う繊細な図柄を、刷毛目の綿紬としじら織で復刻。大人らしい、洗練された着こなしが楽しめます。「蜻蛉(とんぼ)」(左から)柄番:345/生地:綿紬富士やま木綿(濃)、柄番:346/生地:綿紬富士やま木綿(薄)、柄番:212/生地:綿紬赤坂紬(黒)、ほかに柄番:349/綿紬赤坂紬(紺)あり「薊(あざみ)」(左から)柄番:350/生地:しじら織、柄番:356/生地:綿紬刷毛目□「蜻蛉」・素材 :綿100%・反物巾 :約40cm×長さ:約13m(乱規格)・反物価格:綿紬富士やま木綿/各77,000円(税込)・綿紬赤坂紬/各44,000円(税込)□「薊」・素材 :しじら織/素材:綿78%・麻22%、綿紬刷毛目/綿100%・反物巾 :約38cm×長さ:約13m(乱規格)・反物価格:各44,000円(税込)■三勝でしか実現できない柄と色合い!「江戸元禄」シリーズも充実しています三勝のゆかたを代表する「江戸元禄」シリーズは、浮世絵に登場する江戸の意匠を、現代のセンスにあったデザインで図柄化。注染では不可能とされていた、色を立たせない究極の淡色出しの技術によって、上質な素材に染め上げました。今年の干支でもある虎のモチーフであり、葛飾北斎の名作を用いた「雪中虎図(せっちゅうとらず)」や、歌川国芳らしさが表現され、猫が寄り集まってドクロをかたちづくる「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助(くによしもようしょうふだつきげんきんおとこ のざらしごすけ)」など、人気の定番柄を刺し子生地や綿紬刷毛目など、複数の異なる生地に染め上げました。性別を問わず、傾(かぶ)いたお洒落を楽しめるゆかたを提案します。葛飾北斎「雪中虎図」柄番:355/生地:綿紬刷毛目/生地違いあり/素材:綿100%/反物巾:約40cm×長さ:約13m(乱規格)/反物価格:77,000円(税込)歌川国芳「小子部栖軽豊浦里捕雷(こしべすがるとゆらのさとにらいをとらう)」/柄番:342/生地:綿紬ネズ/生地違いあり/素材:綿100%/反物巾:約40cm×長さ:約13m(乱規格)/反物価格:77,000円(税込)歌川国芳「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」柄番:348/生地:刺し子/生地違いあり/素材:綿100%/反物巾:約40cm×長さ:約13m(乱規格)/反物価格:77,000円(税込)反物で仕立てた羽織の例/上:歌川国芳「小子部栖軽豊浦里捕雷」(348/刺し子)、下:同「荷宝蔵壁のむだ書き」(2312/刺し子)■三勝を語る上で欠かせない人間国宝の染め職人・清水幸太郎と、その三男で三勝ゆかた博物館の前館長・清水敬三郎三勝本社のある日本橋界隈は、ゆかたの製造や卸販売など、繊維問屋街として発展してきました。なかでも三勝は、ものづくりに妥協を許さず、すべて手作業による昔ながらの染色技法にこだわり続けています。頑なまでのこだわりを牽引してきたのが、三勝専属の染職人だった故・清水幸太郎です。長板中形における卓越した技術から、幸太郎は昭和30年(1955年)に国指定の重要無形文化財に指定されました。その技術を受け継ぎ、ゆかたの新たな技法に挑戦し続けてきたのが、幸太郎の三男で、三勝ゆかた博物館の前館長・清水敬三郎です。敬三郎は幸太郎の作品をはじめ、戦禍から逃れた貴重な資料などを大切に整理、保管してきました。さらに複数の伊勢型紙を使い、版画のように美しい作品を数多く手がけ、三勝はもちろん、ゆかたの新たな魅力と文化を生み出すことに精力を注ぎました。惜しまれつつ2021年にこの世を去りましたが、三勝は清水親子の残した遺産を受け継ぎ、三勝らしいものづくりを踏襲しています。清水敬三郎作の反物。4枚の伊勢型紙を使い、4回の染めを経て生み出した、ゆかたの概念を超える作品です裏表それぞれ染め上げる長板中形は、表と裏で異なる柄を染めることが可能人気の裏変わりほか、長板中型の反物の一部「清水敬三郎謹製」の文字が入った、新しい三勝の証紙■ゆかたの新たな文化を発信する拠点「三勝ゆかた博物館」三勝が運営する「三勝ゆかた博物館」は、産地の職人とのものづくりを伝える場所として、2021年3月、装いも新たに三勝株式会社本社1階にオープンしました。館内には1万枚超の貴重な伊勢型紙を所蔵展示するほか、人間国宝の故・清水幸太郎の精巧無比な作品をはじめ、300点超のゆかた・綿きもの・シルクウールの反物、染色の道具、大正時代からの雑誌やポスターなど、貴重な資料を展示しています。また、商談やイベント、ワークショップをはじめ、ビジネスとしてきものに携わる方や、一般のきもの好きの方など、さまざまな交流を通じて、新たなゆかた・きもの文化を発信する拠点を目指しています。*三勝ゆかた博物館〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-4-7TEL : 03-3661-3860(11:00-16:00 土・日・祝日除く)※事前予約が必要です。詳細やご予約は、メールやインスタグラムのDMで対応していますE-mail : contact@sankatsu-zome.com インスタグラム: ■勝(すぐ)れた生地に、卓越な勝(すぐ)れた意匠を、他に勝(まさ)る技法で染め上げる「三勝」3つの「勝」を誠実に貫き、自らを厳しく律し、高品質の製品をお届けするという志を社名とする三勝株式会社は、明治27年(1894年)創業のゆかたメーカー・染め元です。創業者の天野半七は、浄瑠璃の「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」の登場人物「三勝」と「半七」にあやかって屋号を名付けました。人間国宝・清水幸太郎直伝の技術を活かし、美しい色合いや大胆な柄、繊細なものづくりが特徴です。注染や江戸元禄、長板中形など、江戸の風景を現代に忍ばせるゆかたや綿きもの、シルクウールきものを中心に、新たな歴史と文化の創生を目指しています。三勝ゆかた博物館外観三勝ゆかた博物館では、新作ゆかたはもちろん、定番ゆかたや長板中形、綿きもの、シルクウールきものなど、およそ300点の反物を展示・販売しています三勝ゆかた博物館の新たなサービス「山紫水明(さんしすいめい)」。綿や麻の生地を1反単位で、10色のカラーバリエーションの中からお好みの色に染められるサービスです三勝ゆかた博物館は、三勝の製品を通して、ゆかたやきものの新たな文化を発信していきます。■会社概要社名 : 三勝株式会社本社所在地: 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-4-7代表者 : 4代目天野半七(天野美香子)創業 : 1894年(明治27年)設立 : 1942年(昭和17年)事業内容 : ゆかた・きもの(木綿・麻・シルクウール等)および和装製品の製造卸販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月12日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』の初日舞台あいさつが7日、横浜・桜木町の横浜ブルク13で行われ、橋本祥平、鳥越裕貴、谷口賢志、田淵累生、植田圭輔、坂本浩一監督が来場した。小説、アニメ、舞台など幅広いメディアミックスを展開するアクションバトルコミック「文豪ストレイドッグス」は、現代のヨコハマを舞台に、中島敦、太宰治、芥川龍之介といった文豪たちが繰り広げる異能アクションバトル作。初の実写映画化作品となる本作は、もしも主人公の中島敦と、その宿敵である芥川龍之介の所属する組織が逆だったら……という”if”のストーリーを描いた衝撃作。この日は舞台となった横浜の映画館で初日舞台あいさつが行われることとなった。映画上映後、満員の観客の前に立った芥川龍之介役の橋本は「いよいよ皆さんにお届けする日が来たということで、今日、朝起きてからずっとそわそわしてました。朝早くから皆さんの感想、意見などを目にしまして。本当にうれしいなと思っております」とあいさつ。さらに中島敦役の鳥越は、自身が演じる中島敦の異能の力が白虎に変身することにちなみ、「今年は寅年ですね。今日は楽しみすぎて、白虎の目を借りてきました。短い時間ですがよろしくお願いします」と自身の上着につけられた目のマークをアピールしながらあいさつ。さらに太宰治役の田淵が「皆さん見終わった後ということで、情緒不安定だと思いますけど、今日この日を楽しんでいただけたら」とあいさつすると、中原中也役の植田も「映画を見終わった後ということで、とんでもない会場の空気をこの場からしっかりと感じております。それだけしっかりと没入していただいたんだなといううれしい感覚をかみしめておりますが、ここからは和気あいあいと。うるさいメンバーが揃っておりますので、最後まで楽しんでいただけたら」と呼びかけた。実写版のメガホンをとったのは、「仮面ライダー」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなどのアクション作品で高い評価を受ける坂本監督。およそ4年にわたる舞台版でチームワークを積み重ねてきたキャスト陣の中に、本作から参加するということになった坂本監督は「はじめはちょっとナーバスになったというか。皆さん、できあがっているチームの中に新参者が入っていくという立場だったのですごく緊張していたんですけど、皆さんすごく温かく迎え入れてくれて。現場自体もすごく楽しかったですし、濃密なアクションの繰り返しだったので、距離感も近くなって。すごく楽しかったです」と充実した表情。そこで「監督に聞きたいことは?」と促されたキャスト陣。そこで早速田淵が「どうやったら監督とまた共演できますか?」と質問すると、鳥越が「この人強いんだぞ。やられるぞ」とツッコミをいれて会場は大笑い。すかさず谷口が「どうやったらウルトラマンに出られますか?」と質問すると、ほかのキャスト陣も「俺も!」「俺も!」と手を挙げて猛アピールタイム。そんな様子に坂本監督も「分かりました!」とニッコリしつつも、さらに「アニメも第四期があって。舞台も定期的に行われていて。僕の夢は実写映画が定期的に観られるようになったらいいなと。皆さんが支援してくださったら、またこのメンバーで参加できるので、応援お願いします」と呼びかけると、会場からは大きな拍手がわき起こった。そんな和気あいあいとした舞台あいさつもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた鳥越は、「先ほどメイクをしていたところから撮影現場が見えて。聖地巡礼もできちゃう感じですから。いろんな意味でこの作品を楽しんでいただけたら」とあいさつ。橋本も「早いですね。気付けば年が明けて。映画の初日を迎えるということで、いよいよここに来たなという気持ちでいっぱいです。今日はこの横浜という土地で舞台あいさつができてうれしく思います。今後もいろいろと展開してほしいなと思いますし、皆さんのお声がそういうものにつながっていくと思いますので。よろしくお願いします」と観客に呼びかけた。
2022年01月07日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』が公開された。原作・朝霧カフカ、作画・春河35による人気漫画シリーズ『文豪ストレイドッグス』は、太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦うアクションバトル。2017年からは舞台化もされ好評を博しており、初の実写映画となる今作では舞台出演メンバーが続投することでも話題となっている。映画は原作の朝霧によって本編の“if”の世界を描いた小説『文豪ストレイドッグス BEAST』を元にしており、脚本も朝霧本人が手がけた。さらに監督を特撮アクションの雄・坂本浩一が務める。今回は芥川龍之介役の橋本祥平、中島敦役の鳥越裕貴にインタビューし、舞台から続く作品への思いや、2.5次元の広がりについて話を聞いた。○■2人の仲は…離れる一方!?——映画化と聞いた時の感想をぜひうかがえたら。みなさん驚かれたのではないでしょうか?橋本:もちろん第一に嬉しいというのがあったし、感慨深かったです。これまで積み上げてきた作品が映画化されて、よりたくさんの人に見ていただけると思うと。鳥越:僕ら自身が1番びっくりしたもんね。本当にいいの!? と。先生がGOを出してくれたということで、しかも「BEAST」というストーリーがまた面白いですから。橋本:ぴったりじゃないですか? 内容と、映画が……。鳥越:内容と映画が……? つまり、映画にするなら、この「BEAST」という作品がぴったりってことですよね。これが僕の異能力、橋本祥平の脳内を漁る。橋本:さすがでございます(笑)——舞台は舞台、映画は映画でそれぞれ別の物語になっているということですね。映画化に対して、周りの反応はいかがでしたか?鳥越:特報が公開されたときに、周りから「鳥、これマジやん?」と言われて、「マジだよ!」と言ってやりましたよ(笑)橋本:驚く方が多かったですよね。鳥越:予告も、自分たちで何回も見たよね。橋本:どえらい見ました。鳥越:キャストたちでたぶん、1,000回は見てる(笑)。それくらい、周囲の反響もありつつ、僕らの中での盛り上がりもすごかったですね。橋本:応援してくださっているファンの方の声もよく聞きますから。いざ1月7日に公開されたらすごいことになりますよ!鳥越:1月7日、伝説のスタート。——息ぴったりですが、お二人の仲はどんどん深まっている感じですか?鳥越:いや、離れる一方です(笑)。携わることによってどんどん離れてって、そのまま離れてまたくっつくのかな? というぐらいですか。橋本:今、非常に距離が遠いですよね(笑)。島で例えると、お互い離れていって離れていって、今見えてるぐらいです。島の反対側で。鳥越:また見え始めたな。俺、そこから1回また戻るわ(笑)。でも、「腐れ縁」ってこういうこと言うんやな。もう、腐れ切った縁です。橋本:でも、嬉しいですよ、僕は。鳥越裕貴さんとこのような形でご一緒できて。鳥越:いい、いい! もうそんなとってつけたようなコメントなんか誰が聞きたいんですか、今更!(笑)——ずっと舞台を牽引されてきたお二人ですが、映画の撮影ということで、作品について新たに発見したこととかはありましたか?鳥越:作品に関わることによって、朝霧先生の言葉の読み解きが深くなっていきました。作品を重ねることに、より深く入れていく感覚はあります。橋本:再認識したのは、この『文豪ストレイドックス』に携わる人がみんな作品が大好きで、めちゃめちゃ愛に溢れている現場だなあということで。それは舞台でも映画でも、どの現場でも逆に変わらなかったです。鳥越:愛やな。橋本:愛や。鳥越:LOVE○■ようやくスタートラインに立てたような感覚——2021年末から2022年のはじめにかけて、2.5次元作品の映画が続くのではないかと思っていまして、全体的な盛り上がりを感じました。実際にその中にいて、何か思うことはありましたか?橋本:前までにはない、新しい流れだと思います。それだけこの2.5次元というジャンルが広がったことへの嬉しさは、もちろんあります。鳥越:2.5次元というジャンルも、最初の頃はなかなか認めてもらえなくて、それが今ではいろいろ広がって、世間に認知され始めて、ようやくスタートラインに立てたような感覚があります。橋本:本当にありがたいです。——2.5次元というジャンルに憧れて目指すようになる俳優さんもいるかもしれません。鳥越:そうやって憧れてもらえたら嬉しいです。2.5次元というジャンルに携わるには、ちゃんと演劇を知らないと、ということは自分たちも日々実感しています。まず原作が面白いし、アクションなどもあってすごく楽しいエンターテインメントが詰まっているけど、どれだけ技術を上げるかということも問われていると思っていて。みんな殺陣も歌もダンスもできるし、いろいろ経験している。だからもし、甘い考えで入ってしまったら……痛い目見るかもしれないですよ!?(笑)橋本:もし何も知らない子が『文豪ストレイドッグス』に触れたら、深い世界観にびっくりするかもしれない。でも本当に、こうしてジャンルが盛り上がっていることが非常に嬉しいです。鳥越:どんどん作品や舞台の沼に入って楽しんでもらって、それがさらに広がっていったらいいよね。——今作での映画と舞台での違いというのは、どのように感じていましたか?橋本:お芝居に関しては基本的に監督からも任せていただいている部分があったので、これまでみんなでキャラクターを積み重ねてき作り上げてきたものを発揮する、集大成のような感覚はありました。アクション部分に関しては、やっぱりまったくの別物で、難しかったです。どういう画角で撮られているのか、やっているときはまったく想像もつかなかったので。いざ見たら、本当にかっこ良かったですね。鳥越:アクションシーンが本当にかっこよくて。そういうかっこいいシーンの連続で、ストーリーが進んでいくのが面白かったですね。監督が朝霧先生と綿密に打ち合わせて作ってくださったのだと思いました。あと、これだけ長いこと舞台をやっていたのに、植ちゃん(植田圭輔)と同じシーンで芝居をするのが初めてで。2人で「あれ、もしかして初めてじゃない?」と驚きました。そこはすごい緊張感で演じる事が出来ました。橋本:確かに、そうでしたよね。鳥越:織田さん(織田作之助/演:谷口賢志)とも会ってなかったし、意外とそういう面白さもありました。——4年続けられてきて、そういう意外なこともあるんですね。でも改めて舞台のメンバーで実写映画に至るというのはすごいことだなと思います。そこについての思いも聞かせていただけたら。鳥越:素直に嬉しかったです。いつも舞台を観てくれて、映画の企画にGOを出してくれて、脚本まで手がけて下さった朝霧先生の愛も感じますし、絶対に応えないといけないという強い思いがありました。本当に先生の愛って、役者としていい意味でプレッシャーになるというか、先生の信頼に対して僕らがきちんと愛と行動で返せるか、ということは今回に限らず毎回思っています。だから、早く先生に完成を観てもらいたい。橋本:それは本当に、僕も思いますね。鳥越:もしかしたら、誰よりも楽しみにされているかもしれない。本当に楽しんでくださるから、それをちゃんと愛で返せたらいいなと。たぶん、携わっているみんながそう考えてると思います。■橋本祥平1993年12月31日生まれ、神奈川県出身。2013年に舞台デビューし、ミュージカル「薄桜鬼」シリーズ(15年〜16年)、ハイパープロジェクション演劇 舞台「ハイキュー!!」シリーズ(15〜17年)、舞台「刀剣乱舞 」シリーズ(17年〜)、KING OF PRISMシリーズ(17年〜)、『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、「舞台 幽☆遊☆白書」シリーズ(19年〜)など人気シリーズに多数出演。2021年は舞台「デュラララ!!」に主演、「バクマン。」THE STAGE、ドラマ・舞台『あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で』、『映画演劇 サクセス荘』などに出演。■鳥越裕貴1991年3月31日生まれ、大阪府出身。2010年に舞台『イナズマイレブン』で初舞台。その後様々な作品で活躍する。主な出演作にドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』(19年)、『ただいま!小山内三兄弟』(20年)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(12年〜15年)、『SHOW BY ROCK!! MUSICAL』シリーズ(16年〜18年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(16年〜)、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』(20年)、ドラマ・舞台『あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で』(21年)など。2022年には『舞台 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』上演を控え、YouTube番組『ぼくたちのあそびば』(毎週月・金 20:00配信)も配信している。
2022年01月07日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』(2022年1月7日公開)の完成披露上映会舞台挨拶が20日に都内で行われ、橋本祥平、鳥越裕貴、谷口賢志、田淵累生が登場した。MCはサンキュータツオが務めた。同作は原作・朝霧カフカ、作画・春河35による同名人気漫画の映画化作。太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦うアクションバトルで、初の実写映画となる今作では舞台メンバーが続投しifの世界を描いた物語に挑む。撮影中のエピソードを聞かれると、橋本は「監督が休憩中に、距離感0で苦しめる感じの気功みたいな……」と話し始め、鳥越が「本当こうやってバーンとしたら、マンガみたいにバーンと飛ぶんですよ」と補足説明する。しかし客席の空気に、鳥越は「全然伝わってないような」と苦笑し、橋本はさらに「こうやってふっとやるだけで、ああっ!! となるんですよ。それを伝授してもらうために、ずっと(鳥越と)2人で一緒にずっと(練習を)やってました。あの、本当に……すごかったです」と話すが、谷口は「疲れてるの?」とツッコミ。橋本は「思った以上に伝わってなくて……現場ではキャッキャキャッキャ盛り上がってたという話です」と心が折れそうになっていた。谷口と初対面だったという田淵は「鳥さんとか他の先輩方に『賢志さんは本当に怖い人だよ』と言われ続けて、最初に会った時はガチガチで緊張して。挨拶も返答が弱くて、本当に怖い人なのかなと感じながら撮影させていただいていたけど、実際はめちゃめちゃ優しい方でした」と振り返る。谷口は「どうせifなので、彼と新しい関係を築きたいなと思って、しゃべらないで挨拶もしないで撮影だけをやろうと心に決めて臨んでまして。そしたら裕貴とか祥平僕のことすごい悪魔みたいにおっかないよと教えていた」と明かす。舞台出演時は別キャストだった、今回田淵が太宰という役を演じたことについて、谷口は「あんまり元カノの話するのはかっこいいと思わないので、もちろん昔の彼女を愛してましたけど、今の彼女を一番愛してるみたいな状態で、今回の田淵累生という太宰と一緒にやってけいけたらいいなと思っていたから、最高の時間を過ごすことができました」と語った。この日は、入場者特典として原作の朝霧による書き下ろし小説「文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日 Side-A」(1月7日〜13日)、「文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日 Side-B」(1月14日〜20日)が配布されることも明らかになったが、感想を聞かれた太宰役の田淵は「……そういうことですね」と一言で、鳥越が「なんかもっとないんかい! こねくり回せ!」と公開ダメ出し。さらに鳥越の「マイクがちょっと遠い!」というツッコミに、会場中が拍手を送っていた。
2021年12月20日眠狂四郎の市川雷蔵、座頭市の勝新太郎、日本映画のレジェンド中のレジェンドふたりを描いた評伝『市川雷蔵と勝新太郎』がこのほど、KADOKAWAから出版された。著者は『江戸川乱歩と横溝正史』『萩尾望都と竹宮惠子』など、文芸、エンタメの歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気の作家、中川右介さん。37歳の若さでこの世を去った市川雷蔵は、没後50年のいまでも毎年のように回顧上映が行われていて、若い新しいファンも誕生している。勝新太郎も、その個性的な演技と破天荒な生き方に根強い人気がある。雷蔵は関西歌舞伎の若手有望株、勝は長唄三味線奏者、というそれぞれの出自や、歌舞伎の世界と映画との関わりについても詳述されるが、この本が特別なのは、ふたりを対比して論じる俳優論ではなく、この二枚看板を中心に次々と娯楽作を連打した、今はなき大映という映画会社の興亡を時代を追って深く掘りさげているところである。ふたりの誕生は同じ1931年。映画デビューも同じ1954年。映画は右肩あがりの急成長にあり、そこから、58年には観客数(映画人口)が11億人へと頂点に達していく。当時は、東宝、松竹、東映、日活、そして大映の大手五社が独自の配給網、映画館チェーンを持ち、2週間に2本の新作を送り出していた。上映も2本立てだ。東宝はサラリーマン喜劇や若大将、東映は時代劇や任侠ものなど、各社独自のカラーがあった。大映は、この「カツライス」と呼ばれた超人気俳優ふたりの作品がまさに、屋台骨を支えていたのだ。「両雄並び立つ」という章では、その絶頂期が書かれている。1963年はふたりの主演作2本立ての正月興行で始まる。この年、勝は11本の作品に出演し、その10本が主演作。雷蔵は10本に出演、うち主演は9本だった。この本数は、この年だけではなく、ほぼ毎年、雷蔵が亡くなるまで同じペースで続いたのだ。雷蔵には眠狂四郎、若親分、忍びの者、陸軍中野学校のシリーズがあり、勝新は座頭市、悪名、兵隊やくざがあり、これら語り継がれる名作は、いま、回顧上映やDVD・配信などで、ひとつの作品として観られ、絶賛されている。が、実は量産された、いわゆるプログラム・ピクチャー2本立ての1本だったのだ。あの映画はこんなふうにして世にでたのか、という驚きの連続である。テレビの出現で1960年代には映画業界に陰りが見え始める。映画人口は3億人をきり、各社不況のなか、大映は雷蔵が没した2年後の71年に倒産する。その大映映画の権利を現在は、本書の版元であるKADOKAWAが保有している。巻頭フルカラーで24ページ、ずらりと並んだふたりの貴重な全出演作ポスター集ひとつとっても、この版元だからできたこと。丁寧に作られた映画書である。『市川雷蔵と勝新太郎』中川右介著 / KADOKAWA / 2,860円(税込)ぴあアプリ「水先案内人」中川右介さんのおすすめ映画はコチラ
2021年10月05日2.5次元俳優の鳥越裕貴、高橋健介、ゆうたろう、井阪郁巳が出演するオンラインイベント『ぼくたちのあそびば 2.5周年記念 灼熱の夏祭り』が、8月3日20時から生配信されることが決まった。4人がゆるくトークするYouTubeチャンネル『ぼくたちのあそびば』は、登録者数7万人を超え、2.5次元俳優ファンを中心に人気の高いチャンネル。昨年12月のオンラインイベント『ぼくたちのあそびば 2.5次元Xmasパーティー』も大いに盛り上がった。今回はゲストに人気2.5次元俳優・丘山晴己+αを呼び、仲良したちが夏祭りを開催。当日は夏ならではの衣装を用意するという。ほかにも、視聴者と楽しめるライブ企画を実施予定だ。このイベントに合わせて、『ぼくたちのあそびば』オリジナルグッズを7月下旬から発売予定となっている。配信は、Streaming+ byイープラスで実施。チケットは23日から販売。視聴料金は、2,770円(+システム利用料220円)。
2021年06月23日中島敦、芥川龍之介、太宰治、といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦う、朝霧カフカ(原作)・春河35(漫画)による人気漫画『文豪ストレイドッグス』。アニメ、ゲーム、小説など幅広く展開し、舞台『文豪ストレイドッグス』も"文ステ"の愛称で親しまれている。2017 年12月に、TV アニメ第1シーズンをもとに上演して以来、『文豪ストレイドッグス黒の時代』(2018年9〜10月)、『文豪ストレイドッグス三社鼎立』(2019年6〜7月)、『文豪ストレイドッグス 序 探偵社設立秘話・太宰治の入社試験』(2020年9月)と、それぞれ様々なキャラクターと時代にスポットを当てた公演が行われ、この度は5作品目の舞台『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』(4月16日〜18日:大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール、4月23日〜5月5日:東京・日本青年館ホール)が上演される。今回は、舞台化シリーズ開始から主人公・中島敦を演じてきた鳥越裕貴にインタビュー。2018年3 月に映画としてヒットした作品を舞台化するにあたり、原作者の朝霧カフカが脚本を務めたことでも注目となっている同作について、話を聞いた。○■キャラの掘り下げにも関わってくる舞台に——今回、朝霧カフカ先生が脚本を手がけられるということで、ずっと関わっている鳥越さんはどういう風に感じていますか?こんなことは2度とないんじゃないかなというくらい貴重な機会です。原作の先生が舞台のために脚本を書いてくれるなんて、なかなか聞いたことがないですし、これはぜひ原作の『文スト』ファンの方にも見ていただきたいなと思います。カフカ先生の脚本で、個々のキャラクターの奥行きが増したという点は感じました。あとは、カフカ先生の言葉は身に染みるというか、希望に満ちあふれてると感じるんです。どれだけダークなセリフであっても、どこか希望に満ちているので、今のような、気持ちが落ちている時代にこそ観てほしいです。——漫画やアニメのファンの方に向けてアピールするところはありますか?映画の『DEAD APPLE』では見えなかった面を見ることが出来ますし、それがなんとカフカ先生の言葉で表現されている。キャラの掘り下げにも関わってくると思うので、配信などでもぜひ見ていただけたら嬉しいです。——カフカ先生と直接お会いする機会もあるんでしょうか?けっこうあります。最近は皆で食事に行くこと自体が難しいですが、今までだったら懇親会にも来てくださっていたし、先日なんかKADOKAWAの本社で僕が取材を受けてるのを見に来てましたからね(笑)。そんな緊張することはないから、こっちは「やめてください」と言いながら、カフカ先生自身も歩み寄ってくれてるのが、嬉しくて。コロナ禍の前は食事に行く機会もあり、カフカ先生の前でプロデューサーも交え、「ヒロインは鏡花や」「いや、モンゴメリだ」みたいな熱い話をしていた自分を恥ずかしく思いました(笑)。——今回は新しいキャストも入って来て、雰囲気は変わりましたか?少人数ですし、大概が顔見知りなので、いちいちわちゃわちゃする必要はないかなと思い、まったりしています。でもそれを見た振付のスズキ拓朗さんが「あれ、鳥ちゃん元気ない」と言っていたらしく、「そんな感じで見えてるんや」という発見でした(笑)。前回はキャストが30人もいたから、自分がわちゃわちゃせなと思ったし、コロナもなかったのでいろいろできたんですけど、今は落ち着いてます。——そこは自分が率先して…という意識はあるんですか?先陣を切って楽しまない限り、やっぱり伝わらないと思っていて。役者が楽しんでいないと、作品も楽しくならない。無理なくですけど、率先して「演劇を楽しんでます」ということを見せるようにしていました。——特に新しいメンバーについて、印象的だったことなどはありますか?稽古では、フョードル・D役の岸本勇太が、(村田)充さんとかと稽古場でやり合ってるのを見て、「よくすんなりと立ち向かえるな」と感心しています。肝が座ってますよね。(田淵)累生は別作品があって稽古に来れていないんですけど(取材は3月下旬)、連絡は取っているので「もう通し稽古だぞ」と教えたら、彼自身も「セリフは入れました!」と言っていて、いいプレッシャーはありつつ彼なりにのびのびやるんじゃないかと。○■ファンの考えが深い——鳥越さんはYouTubeの番組『ぼくたちのあそびば』で「2.5次元あるある」の企画をされていたりもされますが、2.5次元作品の面白さって、改めてどのようなところにあると思いますか?最初は「2.5次元」という言葉にもひっかかりはあったんです。僕らは通常の舞台をやっているのに枠にとらわれるようで、「何の舞台だって変わらない」と、まあまあ尖っていました(笑)。でも、それまで舞台を観たことがなかったというアニメや漫画のファンの方が劇場に来てくれた時に、「演劇の面白さを広められる機会でもあるんだ」と思うようになりました。逆に僕自身も(舞台を観て)原作のファンになったりもしているので、架け橋にもなるんだな、と。役者としても、原作をリスペクトして「この絵が欲しいからこの動きをしたい」とか、「でもここは舞台だからこう表現をしよう」とか、演劇を表現することに対しての楽しみが増えましたし、それも面白さなのかなと思います。——ファンの方も「ここは原作でこう描かれてるから、舞台でこう表現されてるんじゃないか」といろいろ考察をされたりもしていますよね。2.5次元作品のファンの方も、原作ファンの方も、考えが深いですよね。だからより演劇を好きになったり面白がれたり、豊かになる気がしていて。どんな舞台でも「これはこうやったな」という観劇終わりの感想戦が1番楽しかったりもするので、そういう楽しみを知っていただけたら嬉しいです。——ちなみに、鳥越さんの思う“『文ステ』あるある”はありますか?絶対に、5日以内に通す。大体、台本持たずに通す。今回も4日目くらいで覚えたりしたんですけど、こんな現場なかなかないです。初演の時には「早いなあ」と思うくらいだったんですが、その次の『黒の時代』で谷口賢志さんが「おい鳥、あの現場どうなってるんだ! 台本もらって2日で通すとは!」と言っていたので、「やっぱおかしいよな、この現場」と(笑)。でも、それでも皆覚えて来るから、プロ根性に溢れていてすごく好きです。——何か理由はあるんでしょうか?中屋敷さんの中ではあると思いますけど、推測すると、枠組みを見たいということなのかな。役者としても1回通した方が流れもつかみやすいので、助かる面もあるんですけど、まあ「早すぎか!」とは思ってます(笑)。でも、間に合わせる根性が出るのも『文ステ』の魅力で、やっぱり役者ってMな方が多いから、どんどん責められると、燃える部分がある。そういうポイントが多い舞台だと思います。■鳥越裕貴1991年3月31日生まれ、大阪府出身。2010年に舞台『イナズマイレブン』で初舞台。その後様々な作品で活躍する。主な出演作にドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』(19年)、『ただいま!小山内三兄弟』(20年)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(12年〜15年)、『SHOW BY ROCK!! MUSICAL』シリーズ(16年〜18年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(16年〜)、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』(20年)など。高橋健介・ゆうたろう・井阪郁巳とともにYouTube番組『ぼくたちのあそびば』(毎週月・金 20:00配信)を配信している。ヘアメイク:古橋香奈子
2021年04月15日シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作とし、2012年から上演されている、ミュージカル『薄桜鬼』。幕末を舞台に、父の行方を捜す少女・雪村千鶴が新選組と出会い過酷な運命に巻き込まれていく。2020年4月には「ミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計 篇」を上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みプロジェクトが中止に。新たにこの4月より東京・兵庫にて上演されることとなった。(東京公演:日本青年館 4月2日~4日、関西公演:AiiA 2.5 Theater Kobe 4月8日〜11日)今回、風間千景役で出演する鈴木勝吾は、シリーズ1作目から同役を演じ、2014年の「風間千景 篇」では主演も務めている。2020年から続くコロナ禍で公演時期が変更になったことから、キャストも変更となり、5年ぶりに『薄桜鬼』の世界に帰ってくることになった。予想外のカムバックに、ファンからも大反響となった今作について、鈴木に話を聞いた。○■「2.5次元」が受け入れられる時代になった——今回5年ぶりにミュージカル『薄桜鬼』に出演されるということですが、率直にどのようなお気持ちですか? 反響も大きかったと思います。離れてから経った時間は僕の中でもお客様の中でもありますし、久々にミュージカル『薄桜鬼』をお届けすることに怖さもあり、楽しみもあり、みたいな感覚です。反響については、皆さん、意外に思ってくださったんでしょうね。毛利さんとやってきた薄桜鬼と風間という役を、ヒデ君(佐々木喜英)やガウチさん(中河内雅貴)が演じていたところに、僕が戻ってきて、今度は違う場所で一緒にやってきた西田(大輔)さんとできるということに、不思議なご縁を感じています。——コロナがなければ生まれなかった組み合わせかもしれないですね。そうなんです。誰にとっても予期しない時代で、今だからこそ巡り会えた仲間なので、初演の時に「いつか時は過ぎ巡り会う」という歌詞がありましたが、まさに今だ、と感じています。——初演の頃はどういう思いで演じられていたんですか?「2.5次元」という言葉もまだ、できるかできないか……みたいな頃で、最初は劇場も埋まっていなかったですし、まさに自分達が「時代に逆らう新選組だ」といった話をしていたことを覚えています。新選組もヒーローではなく人斬り集団だということもあり、「僕らが握るのは刀だ」ということを皆で大切にしていて、演劇としてミュージカルとして、人間の話をどこまで表現できるか、という戦いをしてきました。生き様の話だということを大切にしてきたので、そういったことをやり合える幸せな場にまた行けることは楽しみです。——ミュージカル『薄桜鬼』に出演していなかった間に自分が成長したと思ったことや、何か作品にも活かしたいと思ったことはありますか?唯一成長したところがあるとしたら、楽曲へのとらえ方かもしれません。色々なミュージカルをやらせていただき、その中で歌に対する考え方も変わっているので、稽古でどうやって楽曲を作っていくのか……殺陣を強みにしながらの見せ方なども、周りと相談しながら、僕が俳優として感じるものづくりをやっていけたら、と思います。これがもし「再演だから稽古期間が少ない」といった作品だったらまた違う関わり方にもなると思うのですが、きちんと時間があるので、色々出し合って新しいものを作っていけたら、という思いがあります。——昨年風間役を演じる予定だった佐々木さんとは、何かお話はされたんですか?実は1度会う機会があって、「次、やるんだ」という話はしました。ヒデ君の公演も観ていて、すごく役を愛しているのが伝わってきたので、またバトンが回ってきたという感覚です。——出られた皆さんもすごく愛している作品なんですね。本当に「この作品をどう届けるか」ということを、すごく考えながら作っていたんです。今、30歳前後の僕達が、すごく血気盛んな若い頃に、時代と戦うキャラクターと自分達とを重ねながら作ってきた作品だから、それ故に、より愛が強いのかもしれません。世間からすべてを受け入れていただける時代ではない時に、その狭間で戦って、思いを寄せあって作っていた感覚があります。——今はまた時代の流れの中で、とらえられ方も変わってきているように感じますか?そう思います。だから、すごく不思議です。「2.5次元」という言葉が世間に受け入れられている時代に変わって、どういう見え方になるんだろう? 僕自身「どうなるんだろう」と言いつつも、見える景色が希望であったらいいなという気持ちでいます。ずっと愛してくれている方がいるからこそ公演ができるわけですし、今回作詞・脚本・演出が西田(大輔)さんになり、新しい挑戦で進化していけるのではないかと。○■ニュー土方との対決が楽しみ——今回共演される方については、どのような印象ですか? 今までに共演された方もいるかと思いますが。(井俣)太良さんはずっと新選組の近藤局長でいてくれているので、1番の柱なのかなという気がしています。風間は作中でそんなに近藤さんと話はしないんですけど、彼がいる『薄桜鬼』の現場で共にまた作品を作れるのがすごく楽しみです。輝馬君や(椎名)鯛造君も出演しているし、土方がくぼひで君(久保田秀敏)なのもまた不思議な感覚です。違う作品では兄弟役ですごく支え合っているので(笑)。やっぱり、風間にとって千鶴と土方の存在がすごく大きいから、土方役を、愛すべき、本当に大好きでポンコツな先輩が演じる、ということにはすごく期待しています。本当に素晴らしい役者さんなんですけど、普段、ぼけっとしてるところもあって(笑)。お芝居でガッツリ敵対するのは初めてなので、寄り添うのではなく、ぶつかる役として一緒にできるのがすごく楽しみです。斎藤一役の大海将一郎さんも1度共演してすごく気骨のある俳優さんでしたし、こんな時代じゃなかったら、皆で飲みに行きたかったです。——土方とは敵対する役でもありますが、俳優さん同士は息が合っているからこそのやりとりが見られるかもしれないですね。大好きだから、仲の良い役ならいいんですが、バチバチやる時にどういうことが舞台上で起こるんだろう? 僕が出演していた時に土方役だった(矢崎)広君はリーダーシップをどんどんとってくれるイメージがあったんですが、くぼひで君は結構かわいい先輩で”鬼の副長”というイメージがなかったから、どのようなニュー土方になるのか、サプライズのようで楽しみです。そもそも去年の公演が発表された時に、「やるんだ」という話をしていたので、まさかその相手を自分がやることになるとは、というところも縁ですね。——改めて見ると、このシリーズは同じ始まりから「○○篇」と様々な分岐を描いていて、なかなかないシリーズだなと思いました。演じる側にとっても色々な立場から物語を紡いでいくことになるのかと思いましたが、いかがですか?風間は常に俯瞰している立場で、新選組の戦い様を見つめているキャラクターなので、そこまでの混乱はないですが、今までだと「藤堂篇」「沖田篇」の時に立ち回り方が違った印象があります。本当に他にない作品ですよね。僕はこのやり方がすごく好きだなと思います。ただ「一生千鶴が手に入らないんだな、俺は」と思いました(笑)。いつもだめなんですよね……。——今後また「真改 風間篇」があれば……。いや、絶対バッドエンドにされますよ!(笑) 西田さんから「お前、それはないだろ」と言われるような気がしています、僕は(笑)。○■『薄桜鬼』は「まず、作画がいい」——風間千景は「ちー様」と呼ばれて人気ですし、観客をキュンとさせるキャラクターでもありますよね。女性目線は考えたことがなかったので、キュンはわからないですけど、男としては憧れます。『薄桜鬼』は生き様を描く物語なので、女性もまっすぐ生きていくことに対してロマンを感じているんだなと、初演からずっと感じています。演出の西田さんも本当にずっとまっすぐ前に傷を負いながら背負いながら生きている人なので、改めて西田さんの下で、この幕末の時代や、人間と鬼の葛藤、千鶴の生き方が描かれることになると思います。——改めて、鈴木さんから見て『薄桜鬼』「薄ミュ」が多くの人に愛される理由、魅力はどんなところにあると思いますか?そうですね……まず、作画がいい(笑)。さんざん色々言っておきながらですけど、やっぱり、かっこいいと思います! ゲームやアニメでも『薄桜鬼』のキャラクター達が美しく魅力的で、すごく素敵なコンテンツだと思います。「薄ミュ」が愛される理由は……逆に皆さんに聞いてみたい気がしますけど、さっきも言ったように幕末であったり、信念を貫いていくことだったり、相手を認めることであったり、男の子も燃える話なんです。役者が興に乗って演じられる題材でもあるってのは、理由の1つなのかなと思います。それから俳優だけじゃなくて、演出家、スタッフさん、原作サイドの方々も、皆がものすごくこのミュージカル『薄桜鬼』を愛していることも、魅力につながっているんじゃないかな。皆がミュージカル版を愛してくださっているからこそ、「薄ミュ」を愛しているお客様にも届けられると思うので、拍手したいです。舞台を作るって簡単なことではないですし、キャストを変えてでも1つの物語をまた作っていくという覚悟は、並大抵のものではないはず。スタッフさん達がまずこのミュージカル『薄桜鬼』を愛してくれて、お客様もその愛に応えて……という循環が素敵ですし、僕としてもすごく大切な役で、すごく支えられたことへの感謝の思いがずっとあります。■鈴木勝吾1989年2月4日生まれ、神奈川県出身。2009年に『侍戦隊シンケンジャー』で俳優デビューして以来、様々な作品で活躍。主な出演作にミュージカル『薄桜鬼』シリーズ(12年~16年)、舞台『東京喰種 トーキョーグール』シリーズ(15年~17年)、ミュージカル『スタミュ』シリーズ(17年~18年)、少年社中×東映『モマの火星探検記』(17年、19年)、ミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズ(19年~)、DisGOONie『PHANTOM WORDS』『PANDORA』『PSY・S』(19年)、音楽劇『星の飛行士』(21年)など。 ヘアメイク:城本麻紀、スタイリスト:吉田ナオキ
2021年04月01日障害の有無にかかわらず競える場としてスタート!「ePARA 2019」は午前10時からスタート。メインMC岸大河さんを中心にバラエティー番組のようなスタイルで進行、YouTubeでも会場の様子を配信しました。まずはゲストの紹介から。ePARA 2019アンバサダーとなった乙武洋匡さん、車いすユーチューバーの寺田ユースケさんが挨拶しました。Upload By 発達ナビ編集部ePARA 2019アンバサダー乙武洋匡さん「車いすユーザーとして生活する中では、ほかの人ができるのに自分ができないことが多くて、ストレスをためることも多少あると思うんですが、きょうは、障害の有無に関係なくプレイできるという状況を作っていただいたので、ぞんぶんに楽しみたいです!」車いすユーチューバー寺田ユースケさん「足が悪い中、昔から野球をやってきました。(子ども時代に)eスポーツがあれば、もしかしたら人生の選択肢がもっとたくさん広がっていたのかもしれないと感じています。今日も車いすの子どもたちがいっぱい来てくれているので、ゲームで活躍できる姿を見せて、選択肢を増やしてもらえたらと思います!」メインMCによる「このePARAという大会が障害者雇用につながり、社会的課題の解決や、eスポーツの更なる発展、障害がある人・ない人にとって初の共通種目として戦える、唯一のユニバーサル競技となることを目標に、ePARA 2019をここに開催いたします」という宣言のあと、大会が始まりました。「ぷよぷよ」が、チームスポーツに進化する!?午前中は「ぷよぷよ大会」エキシビションマッチ。第一回戦は、寺田ユースケさんVS 乙武さん。2人とも車いすユーザーですが、ゲームにおいては不利と見えた乙武さんの圧勝となりました。次に、鳥越勝さんVS吉成健太朗さん(国立八雲病院からのオンライン参加)の対戦ののち、ePARA主催者加藤大貴さんの「戸田市加藤家」VS夫婦で参加の「武蔵野市加藤家」と続きます。加藤家対戦では、それぞれ家族が1組になってゲームを展開。家族で1人のプレーヤーとなるスタイルは、操作ボタンをそれぞれが担当するということ。この試合は、戸田市加藤家、主催者の加藤さんの勝利となりました。加藤さんは、「私たちは4人家族なので、4つのボタンをそれぞれ担当して練習したんです。ぼくは左ボタン、ママは回転ボタン、上の子は右ボタンというように。3才の子どもはよくわからないけど、『僕もやりたい!』っていう参加したい気持ちをくんで、落下ボタン(笑)。ひたすらボタンを押し続ける役です。実は、家族とこんなふうに、ひとつの目標に向かったのって、初めてのことだったと思います。練習中、6才、3才の子どもと、妻も一緒になって『ほら右!右!』とか、『そんなこと言ってない!』とか、わいわい言いながら、家族で盛り上がるのが楽しかったんです」と話してくれました。格闘技対決!キャラクターの闘いの中に公平性が見えた!昼の休憩をはさんで、午後のゲームは「鉄拳7」。3人一組のグループが4組参加、トーナメント方式で優勝争いが繰り広げられました。Upload By 発達ナビ編集部激しい闘いを大画面で見ているうちに、画面上のキャラクターたちには、プレイヤー自身が乗り移っているような気分になります。パワーとスピード、展開の速い攻防の中でビシッとKOが決まっていく様子を見ていると、リアルな格闘技中継を見ているときと同じ感覚になります。バーチャルなものとはいえ、この動きを生み出すこと自体がすごい!と感じるのです。この大会では、プレイヤーに障害があってもなくても、それはハンデにはならない、一緒の土俵に上がって対戦することができるということに価値がある、と実感しました。Upload By 発達ナビ編集部チーム「Whereabouts」(発達障害などがある選手で結成)は、チーム全員、日ごろからゲームを楽しんでいるけれど、格闘技ゲームは初めての経験だったといいます。(実際にプレイしたのは3人、1人は控え選手)。「すぐ負けちゃってくやしかった!でも、練習いっぱいして、コマンドも覚えて、来年も参加したいです!」(カホさん)、「格ゲー以外にも、パズル系、リズム系とか参加できるゲームのバリエーションが選べたらいいなと思いました。でも、楽しかったです!」(まやさん)という感想で、次回もあったら、参加したい!と意気込んでいました。元公務員・成年後見の専門家が企画!障害があっても参加できるeスポーツ大会への思いとは?Upload By 発達ナビ編集部大会終了後、主催の加藤大貴さんにお話を伺いました。加藤さんは元裁判所書記官 。たくさんの判例を見ているうちに、高齢者の成年後見人問題に着目。「高齢者とその家族が安心して暮らせる社会を創る」手伝いをということから、「認知症等で判断能力が不十分な人を地域社会が支える仕組みづくり」を目指して、NPO市民後見支援協会理事・品川成年後見センター職員に転身しました。ePARAを企画したそもそものきっかけは?「私はふだん、障害のある人と高齢者の法律上のサポートをする、成年後見人に関する仕事をしています。そのなかで関わる高齢者、障害のある人を見ていて、みんなテレビやゲームを楽しんでいると知ったんです。何か一緒の楽しみを共有できる空間はないものかなと考えました。障害のあるなし関係なく、誰でも参加して楽しめる、そんな場をつくりたいと思って、『ePARA』というスポーツ大会を開催する運びになりました。開催できて、実際に選手同士の公平性というか、ほんとうに誰でも参加できるし、ゲームの中で対等に戦えることがうれしかったですね」ゲームは社会的コミュニケーションツールになるはず!ゲームというと、なんとなく孤独に部屋にこもってするもの、というイメージがつきまといますが、使い方・やり方次第で変わるものだった、とも加藤さんは言います。「ゲームは、デバイスやルールを工夫することで、楽しみが増すんですよね。私が家族で『ぷよぷよ』をしたように、誰かと分担して1個のプレイヤーになるということも可能。ふだんはチームスポーツじゃないゲームでも、工夫することでチームスポーツになるんです。複数人で1個のプレイヤーになる、という発想にはきっかけがありました。この大会に招待した右半身まひの女性から、「『ぷよぷよ』をやりたいんだけど、体が半分動かないから、障害のない人をサポートにつけていいですか?」と言われて、すごく悩んだんです。それって公平なの?と。じゃあ、どうしたら公平なスポーツとして成り立つのかと考えたら、そもそも複数人で分担するルールにしちゃえばいいんじゃないか、と考えました。こんなふうに、ゲームはもっと、社会的なコミュニケーションツールになるはずです。eスポーツは、コミュニケーションのスポーツだという手ごたえを、実際にやってみて感じました。」どんな人でも、「参加したい」「何かボタンを押したい」という気持ちがあれば、参加できるということを、ePARAは実証してくれたようです。さまざまな特性に合わせたケアは必要。でもそれはクリアできる問題運営上で大変だったことは、どんなことだったのでしょうか。「まずは会場選びでした。eスポーツの専門の会場は都内にいくつかあるんですが、車いすの人も入れる会場がなくて。発想を変えて、人がたくさん集まれて車いすも対応の場所として、カラオケパーティールームを会場に選びました。機材はこちらで運び込むことにして、エレベーターがあり、トイレも車いす対応というところにしたわけです。今回は、会場の広さやスタッフの人数のこともあって参加いただけるチーム数が限られていました。初めて実施して分かったことが多くあるので、ルールなども整えてもっと大きな規模で第2回を開催したいと思います。初の「ePARA」開催、そのホームページには、こんな記述があります。大会やイベントを通して世の中の人に、”困難や限界を超える精神や力”を発信し、気づきを与えより良い社会の実現を目指します。障害者雇用の場では、まだまだ働く側の「できること」を、雇う側が正しく理解していないという現実があります。でも、ePARAを見ていると、障害がある人・ない人、異なる障害がある中でも、ゲームの中では公平に競い合えることがよく分かります。また、デバイスやルールを変えたら、公平性が増すことも、加藤家対戦となった「ぷよぷよ」の例からも分かりました。障害がある人・ない人にどうしたら公平な機会を与えられるかに、ゲームの中で「気づく」ことが、障害者雇用の偏見もなくしていくことにつながっていく、ということを実感できる大会でした。第2回開催にも期待がかかります!ぷよぷよ:(販売元)株式会社セガゲームス鉄拳7:(販売元)株式会社バンダイナムコエンターテインメントTEKKEN™7 & ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2019年12月20日俳優の飯島寛騎と鈴木勝吾が、舞台『ちょっと今から仕事やめてくる』でW主演を務めることが31日、明らかになった。同作は、70万部を超えるベストセラーとなり、第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞した北川恵海の同名小説を初めて舞台化。17年には映画化もされた。ブラック企業で働く若手社員の青山隆(飯島寛騎)は、疲労のあまり駅のホームで意識を失い、電車にはねられそうになったところを幼馴染みのヤマモト(鈴木勝吾)と名乗る男に救われる。しかし、青山がヤマモトについて調べると、出てきたのは3年前に激務で鬱になり、自殺した男のニュースだった。飯島、鈴木に加え、元℃-uteメンバーの中島早貴が、常に優秀な青山の先輩・五十嵐を演じる。葉山昴、ケーナ奏者としても活躍をみせる実力派俳優の田中健が出演。劇団oneor8の田村孝裕が脚本、深作健太が演出を務める。公演はCBGKシブゲキ!!にて6月13日〜6月23日。
2019年01月31日俳優の高杉真宙が23日、都内で行われた主演映画『世界でいちばん長い写真』(公開中)の初日舞台挨拶に、武田梨奈、水野勝(BOYS AND MEN)、草野翔吾監督とともに登場した。同作は誉田哲也の同名小説を実写映画化。目標もなく、冴えない毎日を送る主人公・宏伸(高杉)が、祖父のリサイクルショップで世界一長いパノラマ写真が撮れるカメラを見つけ、だんだんと人生が変わっていく。互いの印象を聞かれると、水野は「真宙くんは物静かで人見知りするタイプなんですけど、すごくチャーミングで、すごい天然なんですよ。つつけばつつくほど色々な面が出てくる」と語る。高杉はその言葉に「フラグですね」と、今後の展開を予感させるように苦笑しながら頷いていた。その後、武田が15日に誕生日を迎えたことからサプライズでケーキが登場。出演者陣は「えっケーキがあるんですか!」「ちょっとこれ聞いてないよ!」「嘘〜!!」と口々に驚きを表し、会場も一体となってハッピーバースデーの歌を歌う。しかし武田は「本当だったら泣いてるはずなんですけど、実はある人がやらかしてしまって」と告白。「打ち合わせをする前に『はい梨奈ちゃん、台本』と渡されたんですけど、私が見てはいけない台本だったんですよ」と明かす。水野が「思いっきり赤字で『バースデーケーキをここで投入』って。誰かさんがね、お配りしたんですよね」とたたみかけると、下を向いていた高杉は「本当に、誰ですか!」ととぼけるが、客席にも伝わった様子。武田が「思わず私さっき、真宙くんの左腕パーン! って」と攻めると、高杉は「やっちゃったんですよね〜。みなさん、すいませんでした」と謝罪した。草の監督も「バレてから、スタッフも一切ケーキを隠さない」と苦笑。水野が「袖に置いてありましたもん。世界で一番驚かないサプライズ!」と作品名にかけて表すと、会場からも「うまい!」と拍手が起こった。フォトセッションでは、約2mのパノラマ写真が登場。実際に作中では145mのパノラマ写真が登場するため、「この173倍」という説明に、観客も驚いていた。
2018年06月23日舞台『文豪ストレイドッグス』の公開ゲネプロが22日、KAAT 神奈川芸術劇場で行われ、鳥越裕貴、多和田秀弥、輝馬、橋本祥平、植田圭輔が取材に応じた。同作は原作・朝霧カフカ、作画・春河35による同名人気漫画を舞台化。劇団「柿喰う客」の中屋敷法仁が演出を務める。太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪がキャラクター化され、異能力を用いて戦う。プロジェクションマッピングや布を大胆に使い、演者の身体能力を生かした演出で物語を盛り上げた。座長を務めた鳥越は、メンバーについて「ボケが多いんですよ。ツッコミの人間としては、稽古中ずっとつっこんでる」と苦笑。植田も「(主役で)一番しんどいのにな。女性陣も変わった方ばっかりで……」と同意すると、全員が「ありがとうございます」と頭を下げ、鳥越は「ほんまに思ってるのか?」と疑っていた。またそれぞれの役について、多和田は「登場人物それぞれからいろんな思いを受けているので、そのモテモテ具合を見てください」と自信を見せる。植田は「新しいジャンル、"チビかっこいい"というのを世間に広めようかなと。ぜひ広めていきたいです、"チビかっこいい"」と意気込み、「2回言うということは、使って欲しいということです」と念を押して周囲を笑わせた。作品にちなんで"欲しい能力"を聞かれると、鳥越は「"滑り知らず"が欲しいですね」と答え、橋本も「俺、"100笑い"が欲しい!」と笑いを欲しがっている様子。輝馬は「台本を1回見ただけで覚えられる能力が欲しい。けっこう、苦労する部分だからね」と役者らしく答え、多和田は「ふだん、眠くなりやすい人なので、眠気が吹っ飛ぶみたいな技が欲しい」と希望の能力を答えた。最後に植田が「僕はみんなが好きなので、みんなが幸せになれる能力がいい」と好感度を上げる発言をすると、4人は「うわ〜!!」と非難。鳥越は「こういうやつ! "チビかっこいい"はNGでお願いします!」と頼むなど、和気藹々とした雰囲気を見せていた。横浜公演はKAAT 神奈川芸術劇場にて22日〜24日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて2018年1月12日〜13日、東京公演はAiiA 2.5 TheaterTOkyoにて1月31日〜2月4日。千秋楽は全国の映画館でライブビューイングを予定している。
2017年12月22日元SMAPの草なぎ剛が8日、自身のツイッターを更新。元SMAPのメンバーでオートレーサーの森且行の通算600勝を祝福した。森は11月17日にオートレースで通算600勝を達成。草なぎは「森且行さん。森君。600勝おめでとうございます!おめでとう」と3週間遅れでお祝いした。この投稿に、「森くんおめでとう」「森くん!600勝 おめでとう」「森且行選手600勝おめでとうございます」「森くん凄いよね。600勝おめでとう」「森くん600勝おめでとうございます!!!!!!」「森くんも本当にすごいおめでとうですね」とファンからも祝福コメントが多く寄せられている。森は1996年にグループを脱退し、オートレーサーに転身。先月4日にインターネットテレビ局・AbemaTV『72時間ホンネテレビ』で元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾と21年ぶりに共演し、大きな話題を呼んだ。
2017年12月08日ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が2日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)に生出演。昨年まで審査委員を務めていた「ユーキャン新語・流行語大賞」の選考方法を明かし、大賞は表彰式出席が条件であると認めた。番組では、1日に発表された今年の同賞について紹介。鳥越氏は「どういう風なプロセスで選ばれているのか申し上げていいですか?」と切り出し、「最初は事務局が50語くらい候補を出して、審査員にFAXで送られ、確か5点満点で点数をつけていく。それを事務局で集計して30くらいをノミネートとし、最終的にみんなで集まってこれでいいですねと。そしてトップ10を選び、その中から大賞を選ぶ」と説明した。また、MCの坂上忍が「授賞式に行けないともらえないって本当ですか?」と聞くと、鳥越氏は「トップ10は来なくてもいいんですが、大賞については…だれも来なかったら式が盛り上がらないですよね」と条件であることを認め、坂本は「それってどうなの?」と疑問視。お笑いタレントの土田晃之は、「これは本の宣伝のためのイベントですからね。『現代用語の基礎知識』の」と冷静に受け止めていた。さらに鳥越氏は、「去年は、五郎丸さんが五郎丸ポーズということで衆目の一致するところで、大賞だよねと」と、ラグビーの五郎丸歩選手が大賞だったことを暴露。「ただ、事務局が調べたら吾郎丸さんが来られないということで、急きょ大賞から外れ、その代わりにということで、みんなが四苦八苦して"トリプルスリー”と”爆買い”に」と明かした。
2016年12月02日東京都知事選への出馬で注目を集める鳥越俊太郎さん(76)が、過去に女子大生へ淫行した疑惑があるということを、2016年7月21日発売の『週刊文春』が報じました。鳥越さんは自身の所有する別荘に当時大学生だった女性を連れ込み、 強引にキスするなどしたとのこと。これに対し鳥越さんの選挙事務所は、弁護団によって週刊文春に抗議文を送ったことを明らかにしました。抗議文では刑事告訴する準備を進めていると述べられており、事実無根であると強固な姿勢を貫く様子ですが、今後どのような展開が繰り広げられるのか注目が集まります。●都知事選を戦い抜くのはもうムリ?選挙活動を行う真っただ中で報じられた衝撃的なニュースに対しネット上では、『こんな人が都知事選に出るとか最悪だな』『まじかよ…。気持ち悪っ!!!』『あのシワシワの唇で…鳥肌立ったわ!』『徹底的にやって白黒つけてほしい。まぁ、相手が文春なら間違った情報じゃないんだろうけど』『ヒドい演説とかテレビドタキャンとかあって呆れてたけど、これはさすがに致命的でしょ!当選がなくなって、ある意味ホッとした』『都知事は呪われてんのか?舛添のときから問題起こりすぎ』『2016年は文春の1年になりましたね。良い仕事しすぎです』『当選する前で良かったよ本当に。これ当選後に発覚してたら東京の混乱すごかっただろうね…』『女癖悪そうな顔してるよ。女性の敵!』『「認知症だから覚えてない」で押し通すつもりだろ?それはそれで都知事の資格なしだけど』など、気持ち悪いという声とともに、都知事選での当選が困難な状況に安堵する声も聞かれました。これまでも都知事としての資質が疑われる言動が見られた鳥越さんですが、今回の報道は選挙に向けて致命的と言えるはず。都知事選の結果とともに、事実関係についても目が離せない状況となってきました。【画像出典元リンク】・鳥越 俊太郎(@shuntorigoe)(Twitter)/(文/パピマミ編集部)
2016年07月21日「神勝寺 禅と庭のミュージアム」が2016年9月11日(日)、広島・福山に誕生する。広島・福山の山間に位置する天心山神勝寺。その広大な敷地内に広がる禅庭の散策をはじめ、数々の伽藍や茶室に展示された禅画や墨蹟の鑑賞ができるのが、本ミュージアムの魅力の1つだ。また、古典建築だけでなく、現代建築や名和晃平によるアートパビリオン「洸庭(こうてい)」も注目の施設。伝統的なこけら葺きを応用し、全体を木材で包んだ柔らかい印象の船型建造物だ。物質感のある石の海を抜け、緩やかなスロープを上がり小さな入り口から中へ入ると、暗がりの奥には海原が広がり、静かに波立っている。さらに訪れる人がそれぞれのペースで歩き、休みそして考えるひとときを提案。座禅や写経の体験、修行僧が食べていたうどんや湯豆腐などの食事体験のような寺社らしいものから、1,500点にも及ぶコレクションから選ばれた禅の書画を鑑賞できる、ミュージアム的要素まで、幅広い体験が用意されている。他にも、建築家・藤森照信の設計による寺務所「松堂」や、滋賀の国宝多宝塔を模して建立された建物、滋賀の永源寺より移転再建した含空院など、歴史的に見ても興味深い建築が多数配置。現代的な「洸庭」とそれらの建物が共存する空間を、ぜひ体感してみては。【概要】「神勝寺 禅と庭のミュージアム」オープン日:2016年9月11日(日)住所:広島県福山市沼隈町大字上山南91開館時間:9:00〜17:00(最終入場は、16:30まで)入館料:未定休館日:不定休【問い合わせ先】寺務所TEL:084-988-1111
2016年06月10日広島県福山市の山間に9月11日、「神勝寺 禅と庭のミュージアム」(広島県福山市沼隈町大字上山南91)がオープンする。同市の山間に佇む天心山神勝寺の広大な敷地内に広がる禅庭の散策や、数々の伽藍や茶室に展示された禅画・墨蹟の鑑賞などが楽しめる「神勝寺 禅と庭のミュージアム」。中でも注目なのが、SANDWICHの名和晃平が手掛けたアートパビリオン「洸庭(こうてい)」。伝統的なこけら葺きを応用し、全体を木材で柔らかく包んだ舟型の建物となっている。また、境内の諸堂には、1,500点に及ぶ禅の書画コレクションの中から、江戸時代に斬新で特異な方法で禅を表現した白隠墨蹟を中心に随時20点から30点を展示。さらに、寺務所 松堂では資料の展示、関連書籍やグッズ、お土産の販売も行われる他、座禅や写経、雲水の食事なども体験できる。
2016年06月10日佐野瑞樹、大樹の兄弟ユニットによる公演WBB vol.10『懲悪バスターズ』が5月に上演される。作・演出・出演をする佐野大樹と、佐野の舞台に初出演する鈴木勝吾が、作品にかける想いを語ってくれた。WBB vol.10『懲悪バスターズ』チケット情報「今作は子供にも観に来てほしい。家族で楽しめる舞台にしたいです」と話す佐野。瑞樹演じる天才科学者と、田村亮(ロンドンブーツ1号2号)演じる悪霊によるハートフルコメディ。「落ちこぼれの悪霊とそれを退治する気難しい天才科学者が、お互いを知って仲良くなっていくストーリーです。今回のテーマは『知ること』。病気にしても何にしても知ることで怖くなくなるじゃないですか。未知なものにみんな恐怖を感じるから、そこを描けたらいいなって」鈴木は悪霊役。佐野は「色んなチラシ見るたびに(鈴木の)名前があるんですよ。きっとみなさんお願いしたがる方なんだろうなと思って」と話す。鈴木は「コメディはそんなに体験してきてないのですが、年々『勝吾くんっておかしいよね』って共演者から言われるようになって…(笑)。自分のズレてるところが出せたらと思っています」今作の構想を「お祭りのイメージ。普段はやらないダンスを取り入れたり、いつもより派手に。身体と体力で見せたいですね。どれだけ演劇的に表現できるか」と佐野が語ると、鈴木も「絶対そっちの方が楽しいと思います。演劇でしかできないことだから」と目を輝かせた。記念すべきWBB10作目。佐野は「今作の目標として、最後の最後までこだわり続けたい。どこまで追求できるか、その勝負はしたいです。大人になるとできないこともわかってしまうから、わがままを言わなくなったりもするんですけど、その時期を経て、それじゃだめだよなと思いました。嫌われてもいいからギリギリまで詰めていきたいです」。それに対し鈴木が「すごく共感します。それをやってこそ、ですよね。観客の前に出すものであること以前に、自分が選んでやっていることだったりするので、やっぱり納得いくまでやりたい」と話すと、佐野は「素晴らしい!」と笑顔を見せた。「大樹さんの想いを聞いて、僕ももっと頑張んなきゃなと思いました。夢が詰まった楽しい作品に必ずしようと思います。がんばって踊ります!」(鈴木)「今回は先輩方が多いのでプレッシャーはありますけど、そこは信じて、自分のやりたいものをまっすぐぶつかっていけたらなって思います」(佐野)WBB vol.10『懲悪バスターズ』は5月19日(木)から5月22日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、兵庫にて上演。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2016年04月25日寺田倉庫との提携で、貴重書のスキャンから倉庫保管までのワンストップサービス「T-Archive」をローンチした誠勝(関連記事:貴重書の電子化から保管・修復までワンストップで - 寺田倉庫と誠勝が新サービスで描く未来図とは?)。一般的なビジネス書類とは異なる貴重書のスキャン市場において、同社が成功を収めている理由はなにか。今回は誠勝 代表取締役の山本 大視氏に、同社のこれまでの歩みと、貴重書スキャンにまつわるスキャン業界の現状、そして今後の課題について話を聞いた。○高価なスキャナを使えばクオリティが上がるわけではない山本氏の個人事業からスタートした誠勝は、スキャニング業者の中でも早い時期から法人向けの貴重書のスキャンをターゲットに顧客を獲得してきた。立ち上げ当初はネットで「貴重書のスキャンニング」について調べても、出てくる情報はほぼ皆無。試行錯誤でノウハウを積み上げてきたという。そんな山本氏は、短い時間にどれだけ多くスキャンできるかという、スキャン事業に取り組む上でたどり着きがちな"効率重視"の姿勢に違和感を覚えていたと話す。「効率を重要視すると、時間のかかる補正やトリミングなどの作業は行わないのが当たり前となり、結果としてクオリティは後回しになってしまうわけです。果たしてこれで良いのだろうかと」(山本氏)そこで山本氏は、自分が見たいと思えるデータを作るところから事業をスタートした。「まずはPhotoshopで補正パターンを一から作り始めました。書籍を問わず、一律に適用するのは無理だとわかったので、現在は書籍1冊ごとに補正値を決め、1000ページなら1000ページに適用するという形を採っています」(山本氏)機材については、オーバーヘッド型の業務用スキャナに加えて、直角になったガラス面に本を押し当てて角までスキャンが行える「ブックエッジスキャナー」と呼ばれる機種を併用している。いずれも本を解体せずにスキャンが行える、非破壊タイプの製品だ。「個人事業の頃は市販の複合機を使っていましたが、これではさすがに難しいということで、次にブックエッジスキャナーを導入しました。その後、国立国会図書館のデジタルアーカイブのプロジェクトに関連してオーバーヘッド型のスキャナーの存在を知り、小社にもお客さまから問い合わせが相次ぐようになったため、それを導入して現在に至っています」(山本氏)ブックエッジスキャナーは十数万円、オーバーヘッド型のスキャナーは百万円以上する業務用の製品だが、高価な製品を使えば必ずしもクオリティが上がるわけではないと山本氏は言う。「例えばオーバーヘッドのスキャナーは、ノド(本が綴じてある部分のこと)に必ず歪みが出ます。逆にブックエッジスキャナーは、本のノドから1センチ前後は物理的に撮れない制約こそありますが、歪みが出ることはありません。例えば出版社で、過去の雑誌のバックナンバーをDVDに収録して付録につける場合、紙のバックナンバーをスキャンしてデータを作るわけですが、この場合はブックエッジスキャナーが適しているわけです」(山本氏)一方で、ノドの歪みが出るとされるオーバーヘッド型のスキャナにも強みはある。公文書館のデータなどは、補正をかけると原本を改変したと見なされてしまうため、「こうしたケースではページを開いた状態で上から撮るオーバーヘッドが一番優れています」と山本氏。クオリティを求める出版社の要求には歪みが出ないブックエッジスキャナーを、原本そのままであることが必須の公文書の場合はオーバーヘッドスキャナーを使うといったように、用途に応じてスキャナーを使うことで要望に応えているわけだ。○非破壊スキャンの隠れたメリットとは同社のスキャンは本を解体しない、いわゆる"非破壊"にこだわっているが、それゆえ副産物もあるという。aつは価格体系がシンプルになることだ。「非破壊のブックエッジスキャナーに関しては、カラー、モノクロに差はありませんので、見積もり時のパラメータは解像度だけです。そもそもカラーとモノクロを正確に分けて見積もりを出そうとすると、本のページをすべてチェックしなければならず、お客さまもわれわれもそれだけで疲れ切ってしまいます。書籍が重いと効率が下がるため、今は600ページ以上のみ単価を上げているのですが、将来的にはそこも取り払って、解像度だけで一元管理してしまえば、ページ数さえ教えてもらえれば見積もりを出せるようにしたいですね」(山本氏)そもそもカラーとモノクロで価格が分かれているのは、ADF(Auto Document Feeder=自動原稿送り装置)を装備したドキュメントスキャナー特有のルールなのだという。「ADFタイプのスキャナーだと、カラーでスキャンを行った際にほこりが原因のスジが入りやすいために再スキャンになる可能性が高く、それゆえカラーとグレースケールで値段を分けています。上から写真を撮る非破壊スキャンはスジの問題は発生しないため、値段も同じにできるというわけです」(山本氏)こうした非破壊スキャンだが、発注する側として気になるのは、スキャン中に元の原稿が破損しないだろうかということだ。万が一原稿が壊れてしまっては、非破壊スキャンではなくなってしまう。これについては危険性を判断した時点で、事前に知らせるようにしているそうだ。これをいかに正確に判断できるかは、ひとえに「経験」にかかっているという。「いくら非破壊スキャンといえども、オーバーヘッドスキャナーだと必ず180度は開かなくてはいけません。それによって壊れてしまう書籍に関しては、現状のスキャン技術では物理的に不可能ですので、お客さまから承った時点でこれは難しいという場合、スキャン前にお伝えするようにしています」(山本氏)なお、同社が寺田倉庫と組んで行う電子化のワンストップサービス「T-Archive」には劣化した原本の修復なども手掛けるメニューも用意されており、必要に応じてそちらに回すケースも出てくるとのことだ。○dpiが向上最近は、iPadをはじめとするデバイスの高解像度化が目覚ましい。デバイスの進化に合わせて、データ側、電子化データの高解像度化も進むのだろうか? これについて山本氏は、当然影響が「ある」と話す。具体的には、これまでは主流だった300dpiから、400dpiへ移行しつつあるそうだ。「300dpiと400dpiはモニター上で見てもそれほど大きな違いはありませんが、400dpiにするとOCRの認識精度が高くなります。それに加えて、最近のデバイスの高解像度化にも合わせ、400dpiが主流になりつつあります。ちなみにPOD(プリント・オン・デマンド)が前提の書籍では600dpiが標準です。どうしても600dpiで、というお客さまもいらっしゃいますが、印刷しないのであればあまり意味はなく、400dpiで十分ですね」(山本氏)○貴重書に含まれているさまざまな文字データを活用できる未来山本氏が今後の課題として挙げるのは、スキャンした貴重書に含まれている、さまざまな文字データの活用だ。もしあらゆる文字データが検索可能になれば「社会が変わるほどのインパクトがある」と山本氏は語るが、解決しなくてはいけない課題も多いという。なかでも校正にかかるコストは、大きなネックとのことだ。「スキャンした貴重書から得られた文字データの運用方法は2通りあります。1つはPDFに透明文字として埋め込んでしまう方法で、こちらはPDFと文字データが1つのファイルにまとまりますが、校正が非常に難しい。もう1つは抽出した文字データをデータベースで画像とつなぎ、テキスト検索でヒットすれば画像データが表示されるようにする方法。われわれはこちらの方法を採用し、なるべくローコストで校正が行えるようにしていますが、それでもまだ高価です」(山本氏)同社が手掛けた事例の中には、貴重書を画像化しただけではなく、文字データの活用まで踏み込んだ例も多い。「昨年、静岡県の臨済寺というお寺の住職さんが、お世話になった方々に電子データを配布したいということで、寺が所有している重要文化財『鉄山和尚語録』を電子化することになり、当社でスキャンを担当しました。ですが、いかんせん1600年代の本ということもあり、電子化しても何が書かれているかはまったく分からないわけです」(山本氏)そこで同社では大学教授の協力も仰ぎつつ、白文(※句読点を付ける前の漢文)に起こし、Word文書と電子データを合わせてDVDで配布したのだという。システムを組んでしまえば、白文化したテキストを、画像の上に重ねるなどの表現も可能になる。これは「帳票などのシステムとはまったく違った、芸術的な分野ならではのアプローチというわけです」と山本氏はその取り組みに胸を張る。画像化しただけでは読み取ることすら困難だったであろう文字がデータ化されることで、重要文化財を将来的に活用する第一歩につながる可能性は高く、その意義は極めて大きいと言える。寺田倉庫との提携による、貴重書のスキャンから倉庫保管までのワンストップサービス「T-Archive」がローンチして間もないが、同社の視線はすでにその先をも見据えている。単なる貴重書の電子化の枠に収まらない、世の中をアッと驚かせるプロジェクトの登場も、そう先の話ではなさそうだ。
2016年01月19日2016年の年頭にあたり、インターネットイニシアティブ 代表取締役社長の勝 栄二郎氏は、以下の年頭所感を発表した。クラウド・MVNO・国際事業を中心に、さらなる邁進を新年明けましておめでとうございます。昨年の2016年度上半期は、おかげさまで売上・営業利益とも増収増益となり、好調な滑り出しとなりました。この勢いを継続し、クラウド、MVNO、国際事業を中心に、今後も事業拡大に向けて邁進してまいります。昨年、IIJは"One Cloud"をコンセプトにクラウドサービスを刷新し、次世代のクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2」と、新しいクラウド型ネットワークサービス「IIJ Omnibusサービス」をリリースいたしました。オンプレミス、他社クラウドを含めて、あらゆるIT基盤をひとつのクラウドサービスとして利用できる環境を実現し、ネットワークからセキュリティ、基幹システムまで、すべての企業システムをクラウドで最適化します。常に進化するクラウドサービスを提供し続けることで、マルチクラウド時代の中核を担ってまいりたいと思います。海外市場においては、昨年5月に現地企業との合弁でスタートさせたインドネシアでのクラウド事業が非常に好調に成長しております。他のASEAN諸国においても現地企業とのパートナーシップを通じて積極的にクラウド市場に参入し、日本と同等の高品質なサービスを今後も展開してまいります。MVNO事業におきましても、総回線数はいよいよ100万回線規模になるなど、非常に順調に推移しています。今年も法人モバイルではマルチキャリア対応MVNOとして、IoT/M2M分野での需要拡大を追い風に、積極的にシェアを獲得してまいります。また、事業躍進の原動力となった個人向けモバイルサービスですが、海外に比べるとまだまだ格安SIMの利用者の割合は小さく、マーケット拡大が見込まれます。競争環境の活性化によりMVNOサービスへの認知が広がり、格安SIMの普及が加速することを期待し、引き続き高品質でお客さまに信頼されるサービス展開を進めてまいります。最後に、昨年は電力自由化を見据えた「スマートメーターBルート活用サービス」の試験サービスや、ハイレゾ音源の配信サービスなど、新規事業への参入にも積極的に取り組んでまいりました。今年もセキュリティ分野へのAI技術活用など、最新の技術分野へのチャレンジを続け、新たな事業、サービスを創出し、ネットワーク社会の発展に貢献してまいります。
2016年01月05日ゴリップは12月27日、牛カツ専門店「京都勝牛 池袋東口」を東京都豊島区にオープンする。営業時間は、11時~23時(ラストオーダーは22時30分)。「京都勝牛」は、京の日本料理店をコンセプトに「和の牛カツ」を提案する専門店。京都の先斗町に本店を構えるほか、京都、東京、名古屋で店舗を運営している。今回オープンする同店は、JR・東京メトロ各線の池袋駅東口より徒歩3分の場所に位置している。店内は京の料理店をイメージしたシンプルなデザインで、ゆとりのあるカウンターとテーブル席を設置した。店頭には、同店こだわりの厳選部位の肉を並べたショーケースも置いている。提供する牛カツには、赤身のうま味にこだわった厳選ロースを使用。キメ細やかな衣を薄く付けた後、60秒で揚げる作り方が特徴だという。味わい方は「わさび醤油」「山椒塩」「特製ソース」「和風カレーつけ汁」の4種類を提案するほか、さまざまな食べ方ができる半熟卵の天ぷら「京玉天」も用意した。提供メニューは、「牛ロースカツ京玉膳(京玉天付)」(並/税別1,380円)、「牛ロースカツ膳」(並/税別1,280円)、「みぞれ牛ロースカツ京玉膳(京玉天付)」(並/税別1,480円)、「黒毛和牛サーロインカツ京玉膳(京玉天付)」(税別2,480円)など。またオープン前日となる26日、牛ロースカツ京玉膳(京玉天付)(小/税別1,280円)を税別500円で提供する、1日限りのシークレットイベントを開催する。実施時間は11時~14時、200食限定でなくなり次第終了。
2015年12月25日寺田倉庫と誠勝は12月22日、貴重書籍のスキャンから保管まで、電子化にまつわるあらゆる作業をワンストップで提供する新サービス「T-Archive」の提供を開始すると発表した。同サービスは、書籍を解体せずに電子化する、いわゆる「非破壊スキャン」を行ったのちに、原本をそのまま保管する。必要に応じて劣化した原本の修復なども手掛ける、オールインワンサービスとなる。創業から65年を迎える寺田倉庫は、美術品や映像・音楽媒体の保管事業を展開するほか、最近では個人向けのクラウド収納サービス「minikura」をリリースするなど、新機軸のサービスも打ち出している。いっぽうの誠勝は、スキャナを用いた書類の電子化サービスを手掛ける法人向けサービス事業者で、貴重書の非破壊スキャンにおいて強みを持つ。両社は11月に資本・業務提携の発表を行っており、今回の「T-Archive」が共同事業の第一弾という位置づけになる。今回は、寺田倉庫 保管事業グループ 東京支店 支店長の森下 正氏と、誠勝 代表取締役の山本 大視氏に、「T-Archive」の概要と、サービス誕生までの経緯、今後の展開について話を聞いた。○「電子化」と「倉庫保管」、さらに「修復」もワンストップで提供今回の「T-Archive」では、誠勝が貴重書籍のアーカイブ(電子化)を、寺田倉庫が原本およびアーカイブの保管を担当する。社内で保管するには場所を取る原本を預かりつつ、電子化したアーカイブデータも同社のクラウドサービスに保管し、外部からデータを閲覧するという仕組みになる。このサービスのポイントは「電子化」と「倉庫保管」……だけでなく、さらに「修復」までもがワンストップで行えることだ。「これまでは、電子化ならスキャニング業者に、現物を保存するなら倉庫会社に、さらに修復の必要があれば修復業者にと、個別に依頼する必要がありました。それらを一貫して行えるのが今回のT-Archiveです」(森下氏)電子化の対象となる文書が貴重な品だと、盗難や災害によって失われるリスクがあるほか、保管環境が悪ければ劣化の心配もある。そこで、T-Archiveによって、これらの不安を一掃できるというサービスに仕上げている。修復以外にも、メタデータの入力や、美術品、古文書など、展覧会などで現物を展示する場合のために、預かった品を必要な時に専用集配車で届ける「デリバリー機能」を用意している。○いつでもどこでも貴重書をデバイスでアーカイブデータがクラウドでの提供となるため、閲覧システムの開発費用がかからないのも特徴だ。「アーカイブしたデータはクラウド経由で、いつでも閲覧できるようにします。ビジネスでは、クラウドがあまり好かれていないように思いますが、こうしたアーカイブについてはクラウドサービスとして提供しても問題ないと考えています」(森下氏)。ユーザが自前のシステムを持っている場合には、クラウドを使わずに、データでの納品にも対応する。画像データを収めたクラウドは、社内からはもちろん、外部から閲覧できる仕組みも用意する。「基本的に、社内や組織内でIDとパスワードを使って閲覧する仕組みですが、必要に応じて対外的に公開できる仕組みも作っていきたいと考えています」(森下氏)。海外から閲覧してもらうための外国語版インタフェースや、閲覧するユーザーに対する課金システムについても検討するという。また、電子化するデータの量が多いと、費用の総額が膨らんでしまうほか、すべてのデータが電子化されるまでは公開しにくく、たとえ前述のような課金システムが導入されていても、なかなかペイしにくい問題がある。これに対応するため、定額料金のような価格体系を導入するアイデアもあるという。「最初に閲覧システムをお渡しする際には、アーカイブに入っているのが1000ページだけですが、それが翌月にはさらに1000ページが追加されて合計で2000ページになるというイメージです。現状はまだアイデアベースですが、そうしたプランも検討しています」(森下氏)○両社ともにアーカイブ事業のパートナーを探していた今回の「T-Archive」の誕生の背景には、図書館からの電子化の依頼が増えたことが一因だという。これには、最近の図書館によく見られる、カフェや共有スペースの増加が密接に関係しているという。「図書館は近年、人が快適に滞在できるよう、カフェを併設したり、共有スペースを作ったりと、リノベーションが頻繁に行われています。その結果、蔵書の設置スペースがどうしても少なくなるため、我々のような業者がバックヤードに入り、オーダーが入った時だけ届けるサービスを一部で行っています。その打ち合わせをしている時に、実はどのように扱うべきか困っている資料があるということで、眠っている貴重書の存在を知らされることが多いのです」(森下氏)寺田倉庫ではさまざまなスキャニング業者に電子化を依頼することで、こうした案件に対応してきたが、いまいちしっくり来ないことも多かったという。「スキャニング業者の多くは、品質がとりわけ高いわけではなく、専門知識が必ずしも豊富というわけではありませんでしたので、エンドユーザーに説得力のある話がなかなかできませんでした。その点、誠勝さんはスキャニングの仕方やデータの補正方法などにノウハウがあるほか、貴重な古い品を、どうやって劣化させずに保存するかという詳しい話もできるのがありがたかったですね」(森下氏)一方で誠勝も、非破壊スキャンの案件が増える中で、原本保管の必要性を強く感じていたのだという。「場所とスキャナがあればひとまず始められるスキャンとは異なり、書籍の保管だけは倉庫を立ち上げる必要があります。(パートナーとなる)倉庫会社を調べていて、寺田倉庫さんのような会社と一緒にできたらいいなと思っていたところ、偶然オーダーをいただきまして、今回のような話を打診したというわけです」(山本氏)貴重書の非破壊スキャン事業を手掛ける上で、両社ともにパートナーを欲しており、そこから生まれたのが今回のT-Archiveというわけだ。○アーカイブによる芸術作品の活用や、古文書の電子化による町興しもまだスタートしたばかりのT-Archiveだが、これまで手掛けた案件で得られたノウハウを活かし、さまざまなオプションプランの構想があるという。その一例が前述の課金サービスや、定額料金によるスキャンだが、中でも、デジタルデータの特性を活かした芸術作品の活用については「我々としても積極的に応援していくというポリシー」(森下氏)と、全面的に支援していきたいと語る。「芸術作品は普通のサイズで見るだけでなく、大きなスクリーンで見たいといった要望もあるでしょうし、古文書ではズームアップして文字のかすれ具合まで見たいという要望もありえます。ですので、そうした要望にきっちりと応えられる仕掛け作りをしたいと思っています。ほかにも(古文書の)草書を楷書に起こしたりと、元データに付加価値をつける方法は多く考えられます」と、森下氏は可能性の大きさを語る。また、山本氏は別の未来を描く。それは「古文書のアーカイブがゆくゆくは町興しになる」ということ。「(古文書を持つ寺社や自治体などが)それぞれ電子化を行った結果、各所にデータが点在している現状は、見る側にとっても不便ですし、非常にもったいない。それらをうまく統合できる方法を、将来的に考えていきたいですね。例えば、各地の寺院が持っている古文書は、国会図書館に行っても保管されていません。世に出ていないそういう古文書は日本各地に山のようにあり、それらを保管している寺院自身も、価値を把握できていないのが実情でしょう。それを何らかの形で電子化していきたい。当面のネックになるのは費用ですが、自治体と組んで町興しとして行ったり、あるいは(閲覧システムなどで)費用を回収できる仕組みを作るなど、お手伝いをしていきたいですね」(山本氏)。
2015年12月22日京都発の牛カツ専門店「京都勝牛」(運営:ゴリップ)は11月、秋葉原・小川町・竹橋に、東京初出店となる3店舗を同時オープンする。○「秋葉原」「小川町」「竹橋」に3店舗同時オープン「京都勝牛」は、京の割烹をコンセプトに「和の牛カツ」という新たな価値を提案。現在運営する京都3店舗、名古屋1店舗の計4店舗は、いずれも「行列のできる牛カツ専門店」としてメディアでも話題となっているという。同店が提案する「和の牛カツ」は、サシの入った厳選部位にキメ細やかな衣を薄くまとわせ、柔らかなミディアムレアに仕上げたサクサクのカツをわさび醤油で味わう。専門店ならではの味を追及し、揚げ方や時間にこだわり60秒で揚げるのも特徴で、来店者を待たせることなく提供するとのこと。さらに、わさび醤油のほか、山椒塩、特製ソース、和風カレーつけ汁と4通りの味わい方を提案している。メニューは、「牛ロースカツ膳(130g)」(1,280円・税別)、「黒毛和牛カツ膳並(120g)」(1,880円・税別) など。牛カツ御膳は全品麦飯おかわり自由となる。店内は、京の割烹をイメージしたシンプルで洗練された和のデザインを採用。ゆとりあるカウンターとテーブル席を備え、普段のランチに観光の合間に気軽に来店できる。全店店頭には誰もが目を引かれる肉のショーケースが置かれ、こだわりの厳選部位が来店者を迎える。「京都勝牛 小川町」(東京都千代田区神田美土代町)は11月17日、「京都勝牛 ヨドバシAkiba」(東京都千代田区神田花岡町)は11月20日、「京都勝牛 竹橋パレスサイドビル」(東京都千代田区一ツ橋)は11月30日、それぞれオープンする。東京進出の初陣を切る小川町店では、11月15日~16日の2日間限定でシークレットオープンイベントを開催。看板メニューである「牛ロースカツ膳」を500円(税別)で提供、話題の「京都勝牛」をいち早く、そしてお得に体験できる。
2015年10月28日ジャーナリストの鳥越俊太郎が2月10日(火)、都内で開催されたクリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』の試写会に出席し、上映前にトークショーを行なった。イラク戦争で活躍し、米軍史上最高のスナイパーと言われた男の半生を映画化。戦争の狂気に否応なしにとり憑かれつつも祖国で待つ家族をこよなく愛するひとりの男の光と影を生々しく描き出す。鳥越さんは、1959年から60年代にかけて放送されたTV西部劇「ローハイド」の頃からイーストウッドの大ファンであると告白。『ダーティハリー』シリーズなど俳優としてのイーストウッドはもちろん、監督としても敬愛しており『ヒア アフター』の公開に際しては実際に本人に会ってインタビューしたという。インタビューの際、イーストウッドは、鳥越さんががん手術を受けたことを知っており、鳥越さんの体を気遣ってくれたそう。さらにその時、鳥越さんがスーツに着けていた「無敵」と書かれたバッジに興味を持ったため、鳥越さんがプレゼントしたところ、それを着けてその後も取材を受けたそうで、その後、雑誌などのインタビューに掲載されたイーストウッドの写真はどれもそのバッジを着けているものだったと誇らしげに語る。本作はイラク戦争を題材に、激戦地ファルージャでの戦いが描かれるが、鳥越さん自身もイラクに足を運んでおり「11年前のちょうど今頃はバグダッドにいました。ファルージャの横も通ったし、一般の市民が被害を受けているのを見て『戦争は怖いな』と思いました」と述懐。時期的にも鳥越さんが赴いた時期はかなりの危険があったそうだが「サダム・フセインが隠れていた穴を見たくて、周りからは『行くな』と言われたんですが、行ってサダムが隠れていた穴に入りました。行く日の朝は、(先日のイスラム過激派組織ISILによる誘拐事件で亡くなったジャーナリストの)後藤さんと同じように、カメラを(自分に)向けて妻と娘に『ありがとう。さようなら』とメッセージを撮って、テープを部屋に置いて出た。戦場に行くというのはそういうこと」と語った。本作はイラクで上映が中止になり、本国アメリカでも賛否を呼んでいるが、鳥越さんは劇中の「イスラム原理主義の過激派」を指す言葉の日本語字幕が「蛮人」となっていることを指摘し「おそらく英語の“barbarian”をそのまま訳したんでしょうが、それを見たら人間以下の扱いをされているとイラクの人は怒るでしょう」と現地の人々の反応に理解を示す。また、現在の中東情勢がアメリカでの本作の評価に大きく影響を与えているとも言われるが、アメリカ世論の変化にも言及。「9.11以降、愛国でワーッとなった時期はありましたが、アフガンとイラクでの戦争を経て、アメリカ国内も冷静になった。必ずしも国を挙げて(戦争に)賛成ではない。戦費もかかっているので」と語り、本作を「単にスナイパーをヒーローとして持ち上げているだけの映画ではない。イーストウッドは共和党支持ですが、戦争には反対している。戦争の非人間性に重点を置いている」と語り、イーストウッド自身のインタビューの言葉を引く形で、本作が“反戦映画”であるとの見解を紹介した。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月10日