多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が主演を務める新ドラマ「いちばんすきな花」に、追加キャストとして白鳥玉季、黒川想矢、田辺桃子、泉澤祐希の出演が決定した。“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに描く本作は、潮ゆくえ(多部さん)、春木椿(松下さん)、深雪夜々(今田さん)、佐藤紅葉(神尾さん)という別々の人生を送ってきた4人の男女がある日、ふとした出来事を機に巡り会い、友情と愛情というテーマに自然と向き合っていくストーリー。白鳥玉季/望月希子役朝ドラ「とと姉ちゃん」や「テセウスの船」、「極主夫道」などに出演した白鳥玉季が演じるのは、ゆくえが講師として働く塾「おのでら塾」の生徒・望月希子。少し大人びた雰囲気を醸し出しているが、普段はゆくえのことを「ゆくえちゃん」と呼び、ゆくえの悩みも聞くなど、友人同士のような関係性でもある。「silent」を観ていたという白鳥さんは、「いつかこのチームの方々とご一緒したいと思っていたので、こんなに早く叶(かな)うなんて!と素直にうれしかったです」と参加を喜び、「“希子が登場すると安心する”と言ってもらえる存在になれるとうれしいです」とコメント。黒川想矢/穂積朔也役また、『怪物』で映画初出演を果たした黒川想矢が、ゆくえや希子たちが住む街に引っ越し、希子と同じ中学に転校した穂積朔也役。黒川さんは「登場して最初のセリフが僕の実体験であったかのような感覚で、もしかして学校生活をのぞかれているのかもしれないとちょっと怖くなり、背後を確認してしまいました(笑)」とふり返っている。田辺桃子/白石峰子役そして、「癒やしのお隣さんには秘密がある」で主演を務めた田辺桃子が、ゆくえにとって何でも話せるという唯一の男友達・赤田鼓太郎(仲野太賀)の婚約者・白石峰子を演じる。田辺さんは「柔らかい部分や受動的な赤田を優しくリードするようなキャラクターです。パートナーを大切に思う姿や考え方の違いとの向き合い方、峰子なりの表現方法を今作の一つの要素として楽しんでもらえたらうれしいです!」と呼びかける。泉澤祐希/相楽大貴役「時をかけるな、恋人たち」の放送も控える泉澤祐希は、夜々が務める美容院「スネイル」で働く美容師・相良大貴を演じる。夜々とは同期という間柄からか、夜々が職場で先輩からいびられていることを日頃から心配している。そんな相良について「いかようにも転がることのできるキャラクターだと思いました」と印象を明かし、「友達とは、恋人とはなんなのか、誰しもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。自分はこう思っていても相手はそうじゃない、そんなドギマギした答えの出ないテーマで、一体登場人物たちはどのように自分に決着をつけるのか、是非お楽しみに」とメッセージを寄せている。「いちばんすきな花」は10月12日より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送(※初回20分拡大)。(シネマカフェ編集部)
2023年10月05日是枝裕和監督の最新映画『怪物』に出演し、第76回カンヌ国際映画祭に参加。ガラスのように繊細な少年を熱演し世界の注目を集めた黒川想矢さん。国際的にも評価の高い是枝組の撮影から若き俳優が感じたこととは…?演技に悩み、考え、作っていく。新鮮な経験の連続でした。少年と青年の間を行き交うように、夏の太陽の下で一瞬ごとに違う表情を見せてくれた黒川想矢さん。是枝裕和監督の最新作『怪物』で主人公・麦野湊を演じ、世界から脚光を浴びる13歳。そのきっかけは2年前の夏のこと。「それまでも子役をしていたんですが、一度お仕事に区切りをつけようと思ったタイミングにこのオーディションの話が来て『湊の役をやってみたい』と思ったんです。オーディションは全部で4回あって、結果が出るまでものすごく長くて…(笑)。その間、お正月に『是枝組に受かりますように』ってお参りした記憶があります」是枝組には“是枝イズム”ともいわれる独自の手法があるという。幼い俳優には台本を渡さず口頭でセリフを伝えるのもその一つ。「でも今回は監督から『台本はあったほうがいい?』と聞いてもらったので、僕と(同級生役の)柊木陽太くん…僕は役名で依里くんて呼ぶんですけど、二人で『あったほうがいいです!』ってお願いして。まずは自分で台本を読んで、どこで自分の心が動くかを感じてみたいと思ったんです」一方でクランクイン直後は演技で壁にぶつかったことも。そこで手を差し伸べてくれたのは担任教師役の永山瑛太さんだった。「ある日瑛太先生がジンギスカンに誘ってくれたんです。そこで『俳優は監督の脳みそにあるものを表現するんだよ』って言われて、すごく腑に落ちました。それからは考えすぎず、迷ったら監督に質問して。そういうとき監督は『こうしたらいいんじゃない?』ってヒントをくれました。印象的だったのは『感情を体の感覚に変えて演技してみたらどうですか』という言葉。例えばうれしいときは寒い日でもお腹の中がぽかぽかする、とか。それからは全身の感覚も使って演技ができてきたのかな」そして湊と依里。少年二人の無垢な絆は、迷宮のような物語の中で希望を感じさせてくれる。「依里くんとは、役作りと親交を深めるために、ロケ地近くの古い民家で生活を共にすることから始めました。オムライスを作ったり、一緒にお風呂に入ったり、喧嘩したり。依里くんは可愛いんですよ。LINEでスタンプを連続で送ってきたり悪ふざけをして、弟みたいに甘えてくる(笑)。ずっと一緒に過ごすうち、何でも言い合える親友になれました」少しずつ関係性を紡いで、感じたことを全身でカメラの前に表して。そうして生まれた映画はカンヌ映画祭の正式招待作品に。「飛行機も海外も初めて。タキシードを着て会場に行く車の中から見たカンヌの海の景色は、一生の思い出です。レッドカーペットの上ではみんなで喜び合って、一つの家族になれた気がしました。でも何よりうれしかったのは、完成披露舞台挨拶で母親役の安藤サクラさんが抱きしめてくれたこと。この作品に出られてよかったと心から思いました。実はサクラさんとは撮影中何か噛み合わなくて…(笑)。でも当時は“噛み合わない親子”の空気を作ってくれていたんだって、そのときちょっとわかりました。僕の中で作品が完結した瞬間だったかもしれません」『怪物』出演と時を同じくして変化したことがもう一つ。ドラマで共演した舘ひろしさんに憧れ「舘プロ」の一員になったのだ。「誰にもやさしく接する舘さんみたいな人になりたいです。舘さんとは二人きりでお寿司を食べたり…。約60歳差?そっか。でも一緒にいるだけで楽しいんです。いまは『あぶない刑事』を観た影響で、刑事役をやってみたいです。バイクから銃を撃つ場面、かっこよかった!ずいぶん撃つな~ってびっくりもしたけど(笑)」シャイな笑顔で13歳の素顔をのぞかせる。そしていつかは人を喜ばせる俳優になるのが夢。「僕のばあばが『怪物』を観て『私の楽しみはあなたたちよ』と言ったんです。誰かが喜んでくれるってなんかいい。その先にまた世界が待っていたらうれしいです」『怪物』稀代のクリエイターが集いカンヌを沸かせた話題作。それはよくある子供同士の喧嘩に見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込んでいく。母と息子、小学校の教師や友人の歯車を狂わせる“怪物”とは…。メガホンをとるのは是枝裕和監督。家族や学校の狭いコミュニティでの人間関係の歪さを巧みに描く。第76回カンヌ国際映画祭では脚本を担当した坂元裕二さんが脚本賞を、そしてLGBTやクィアを扱う映画に与えられるクィア・パルム賞も受賞。また坂本龍一さん最後の映画音楽作品になった。©2023「怪物」製作委員会くろかわ・そうや2009年12月5日生まれ、埼玉県出身。5歳から芸能活動を開始し、NHK BS時代劇での舘ひろしさんとの共演を機に舘プロに加入。趣味は一眼レフカメラ。「カンヌでは是枝監督に被写体になってもらいました!」シャツ¥20,900(マスターキー/ティーニー ランチ TEL:03・6812・9341)※『anan』2023年8月30日号より。写真・高橋マナミスタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・岩淵賀世取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2023年08月26日映画『怪物』(6月2日公開)の公開初日舞台挨拶が2日に都内で行われ、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、角田晃広、中村獅童、坂元裕二(脚本)、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。安藤は「まだカンヌから戻ってきてふわふわしたような興奮したような状態でみなさんとおあいできてうれしいです 」、永山は「世界中の方々がコレエダ! サクラ! とか言う中、『コレ、エーター!』と聞こえて振り向いてるんですけど、全然こっち向いてないという恥ずかしい思いをしました」とそれぞれに思い出深かったという。黒川は「上映が終わった次の日に、カンヌってどんなところなのかなと思って街を歩いてたんですけど、いろんな人が『コングラッチュレーション』とか、『アイラブユーユアフィルム』とか言ってくださって、嬉しかったです」と歓迎されたことを明かす。柊木は「レッドカーペットを歩いてる時に記者の方が『ディスウェイ、ヒナタ!』と呼んでくださったのが嬉しかったんだけど、『ひ』の発音が難しいらしくて、『イナタイイラギ』『イナティー』という感じになってたので、申し訳なくて“サニー”に名前を変えようかなと思いました」と会場の笑いを誘った。この日は会場でトロフィーもお披露目され、感想を求められた黒川は言葉も出ない様子。柊は「すごく、きれいです」と感想を述べていた。
2023年06月02日映画『怪物』(6月2日公開)の完成披露舞台挨拶が8日に都内で行われ、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、中村獅童、坂元裕二(脚本)、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。安藤は「(司会が呼び込みの際に)“『怪物』の仲間たち”とおっしゃった言葉がすごくグッときちゃって、それでもう(子役の)2人を見てたら泣きそうになってます」と、瞳を潤ませる。『万引き家族』以来の是枝作品へのオファーについては「『万引き家族』に出演させていただいてそんなに時間が経ってなかったので、こんなにも早くお声がけいただけるとは思ってもいなかったので、ものすごく嬉しかった」と振り返りつつ、「その反面、監督の現場にすぐに戻ること、坂元さんの脚本であること、ものすごく高く感じてしまって、かなり長いこと怖気付いておりまして、覚悟を決められない時間が割と長くなってしまいました」と明かす。「現場に参加して、完成した作品をスクリーンで観た時に、本当にその時の自分を一発殴ってやりたいような。参加できてよかったな、と。自分の想像を遥かに超えた作品に出させていただけて、『怪物』に参加した一員としてではなく、映画を観た一員として感動して、涙が止まらなかったくらいです」と同作を称えた。子役2人のオーディションについて、是枝監督は「話をしながら直感で決めて『この子と映画を作るんだ』という覚悟ができたら」と表す。黒川については「横顔がいいなあ」、柊木については「本当に役にピッタリ。会った瞬間にこの子なんだな、(演じた)依里くんが登場したなと思いました」と語り、坂元も「この物語は、僕自身の子供の頃の体験をもとにしている部分があり、僕が黒川くんの立場の立場になってしまってちょっと恐縮なんですが、柊木くんは転校していったその時の友達に似ている」と説明した。繊細な役を演じた黒川は「お芝居している時はあんまり何も考えてなくて、ただカットがかかった時に、湊くんから自分に戻れなくて、湊に入ると、苦しくなったり、悲しくなったりすることがあって、でもとても楽しかったです」と振り返る。現場では永山からドライブに誘われ「自分がどう演技するとかじゃなくて、『役者さんは、基本的に監督の脳みそにあるものを表現するんだよ』ということを教えてくれて、響きました」と感謝。永山は黒川を誘ったことについて「想矢は現場でもこの作品に対しての愛情が深くて、お芝居に対して深く掘り下げたいという思いをたくさん抱えてたので、声をかけて」と明かし、「近所の諏訪湖で散歩しながら色々話したり。『お肉が食べたい』と言ったから連れてったんですけど、ジンギスカン屋さんだったんですね。『ジンギスカンを食べたことない』と言ってたのに、無理やり食べさせちゃったのは悪かったんですけど、でも僕が生まれて初めて食べさせてあげてよかったなと思います」とエピソードを披露する。一方、こちらも難しい役を演じ切った柊木だが、役作りについては「特に悩まなかったです」と大物っぷりを見せた。
2023年05月08日この度、女優の黒川鮎美が、結婚の平等の実現をテーマにした映画の制作をするために、クリエイティブチームBAMIRI。を立ち上げ、映画「手のひらのパズル」の制作を行うことが決定いたしました。クラウドファンディングサイト「GoodMorning」 「結婚の平等」をテーマにした短編映画制作プロジェクト■プロジェクト概要クラウドファンディングの期間は3月13日(日)までとなっております。一人でも多くの方にこの映画の趣旨を知って頂き、応援して頂けますと幸いです。また、主演・監督・プロデューサーを務める黒川の作品にかける想いを込めたコメントに加えて出演者が発表されました。【目次】・なぜ映画を作ろうと思ったのか?・舞台は北陸、金沢・出演キャスト・クラウドファンディング・公開日程・なぜ映画を撮ろうと思ったのか?2021年1月末に流行ったクラブハウスでLGBTQ当事者50人ほどから直接、生い立ちや経験などを聞きました。ここで聞いた話をここだけの話にするのはもったいない。もっと多くの人に知ってもらうべき日本の事実がそこにはありました。私の身近な友達にもLGBTQで悩んでいる親友がいます。その人たちを楽にするには何をすればいいんだろう?その友達が少しでも生きやすい世の中だと感じるために私には何ができるだろう?そう考えるようになりました。私の職業は俳優です。それならば、今を生きる人たちへのメッセージとして映画を通して作品に残すべきだと考えました。どんな場面でも、自分らしく素直に生きられている人が一体どのくらいいるのでしょうか?私は、誰もが自分らしく、ありのまま生きられる。そんな日本にしたいと思っています。そして、この映画をきっかけに多様性に寛容な社会、誰もが笑って生きられる社会にしたいです。【舞台は北陸、金沢】東京では新宿二丁目という当事者が多く集まる、大きなコミュニティーがあります。そこへいけば仲間が見つかったり、同じ悩みを持つ人たちが多くいます。しかし、地方の場合どうでしょうか?〇〇さんちの息子さんが男性と手を繋いで歩いてたらしいわよ。なんて噂がすぐに広まり、その地域に住みづらくなってしまったという話も実際に聞きます。田舎はよくも悪くも隣にどんな人が住んでいて、何の仕事をしているかまで知っていますよね?核家族化が進む中、横のつながりがとても濃いのがいいところでもあり、しかしそれにより、周りの目を気にして、自由に生きづらい人たちがいるのも事実です。性的マイノリティに対して批判的である人が多いという調査結果のある北陸を舞台にしてこの映画を制作することは、一つのチャレンジでもあります。否定的な声が大きい地域だからこそ、社会を変える力も大きいのではないかと考えています。手のひらのパズル【出演キャスト】黒川鮎美長内映里香竹石悟朗なだぎ武中野マサアキジェントル斉木きょうこイマムラキョウカ由良朱合【あらすじ】舞台は金沢。結婚適齢期の梨沙と付き合っている匠。二人とも結婚願望はあまりないものの、親や周りに言われ、梨沙と匠は結婚への道を進み始める。しかし、女友達の真子とのある出来事をきっかけに「自分らしさ」や「普通」「当たり前」について考えることになる。結婚のあり方、幸せのあり方とは?公開:2022年6月25日(土)・26日(日)場所:金沢21世紀美術館にて二日間上映役者のトークショーつき(予定)。他都内上映も検討中(予定)。※新型コロナウイルス感染拡大の状況をみて中止にさせていただくこともありますクリエイティブチームBAMIRI。 ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月18日「“男性脳=ゴール指向型”と“女性脳=プロセス指向型”の特質の違いに、夫婦仲がピリついてしまう要因があります」そう指摘するのは、近著に『不機嫌のトリセツ』がある、脳科学・人工知能研究者の黒川伊保子さん。現在、公開中の映画『お終活熟春!人生、百年時代の過ごし方』。大原夫妻は夫(橋爪功)の定年退職以降、ケンカを繰り返す毎日ーー。そんな夫の“イライラ言動”も、黒川先生の解説があればスッキリ!「典型的なすれ違い夫婦の描写にクスッと笑っちゃうのですが、最後には『夫婦っていいなぁ』としみじみ感じました」■白髪染めをする妻に「おまえ、そんな髪染めて、どうすんだ?誰か見てもらいたいヤツでもいんのか?」「『~なことしてどうするんだ』は、まさに日本人男性の定型文!男性の脳は、結果に対するコストを考える“ゴール指向型”ですので、こうした場合には“自分の行動の利点”を説明すると、案外すんなり折れてくれます。たとえば『友達に指摘されたくないから染めるのよ!』などと言ってみて」(黒川先生・以下同)■なかなか結婚しない娘のことを愚痴って妻に「おまえがあんまり甘やかしすぎるから……」「『娘だけじゃなく、おれにも優しくしてよ!』という思いも見え隠れ。過去のことをグズグズ言うのは、“プロセス指向型”の女性のほうに、じつは多いんです。『夫も年を取って女性っぽくなったな』と受け取るといいですね」■掃除機をかける妻に「もうどいて、ジャマ」と言われて「どっかほかからやりゃあいいだろう。おれの家なんだから、どこで寝ようと、俺の勝手だろー」「『おれの家』発言は許せない主婦は多いと思います。でも夫の本音は『おれにも少しくらい居場所をくれ……』と弱気な場合がほとんど。軽く流しちゃいましょう!ちなみに男性は変化に弱く、報告・連絡・相談が大好き。『30分後に○○するね』などと事前予告すると素直になってくれます」■「お母さんのアジフライは絶品」と娘が言うと「フツーだろ、こんなものは」「夫にとって、これは褒め言葉のつもりなんです!『(料理上手なお母さんが作っているんだから、おいしいのは)当たり前だろ(何を今さら褒めることがある)』という意味。妻を自らの一部と思うがゆえの“謙遜”である場合も」この映画をきっかけに、あなたも夫との関わり方が変わるかも。
2021年06月15日「先日、遅刻しそうになって、内心焦りながらアイラインをひこうとしたら、夫がふだんはかけもしないそうじ機を持ち出して、ガーッてやりだしたんです……。『なんで今!?あと1分で終わるから、やめてくれない?』と言っても『髪の毛が落ちているから』と平然とかけ続けている。結局、テレビの収録の入りに遅刻。定年退職した夫にはいくらでも時間があるのに、いつだって、自分の都合が私の仕事より上だと思っている。この人を抱えながら、仕事をしていく自信がないと、一瞬、絶望しました。結婚生活なんて、いつも離婚と隣り合わせの状況ではないでしょうか」そう笑いながら語るのは、人工知能研究者で、感性アナリストの黒川伊保子さん(61)。ベストセラーとなった『妻のトリセツ』、『夫のトリセツ』(ともに講談社)に続き、娘、息子のトリセツ本も出版した。脳科学の観点から、夫婦や家族との向き合い方を分析する専門家である黒川さんだが、それでも夫の行動にイライラすることは日常茶飯事だという。「そうじ機を持ち出した夫の行動は、察することが苦手で、問題解決に邁進する男性脳の誠実さだと、脳の思考領域では理解できます。でも、感性の領域では、しっかりと頭にくるんです(笑)」そうは言いつつも、男女脳の違いを理解した今では、一時的にイラッとすることはあっても、深刻なまでに不満がたまることはないという。「けれど、脳科学の研究が半ばのころは、夫を許せず、離婚寸前まで関係が悪化したこともありました」黒川さんに離婚危機が訪れたのは’99年ごろ。結婚14年目のことだった。夫婦危機を迎えたときの黒川さんは、長年勤めた会社から独立、起業したばかり。人工知能の研究を進め、会社を軌道に乗せることで精いっぱいだった。「そこに、小学生の一人息子の子育て、そして家事全般の忙しさが加わったんです」子育てに対する、男女の温度差を痛感する日々だった。「たとえば息子が熱を出したら、一人にはしておけません。でも、私に起業したばかりの会社の命運をかけたプレゼンがあっても、夫は『定例会議がある』と休んでくれない。どちらが重要な会議かは議論しませんが、毎回、息子の世話をするのは私でした」あるとき、止むに止まれぬ状況で「今日だけは、お願い」と頼んだ黒川さん。しかし夫は「今日から3日間は、クライアントとのブレストがあるから無理」と歩み寄ってくれなかったという。「ところが、その3日目に夫が発熱。すると“クライアントとのブレストがある”はずなのに、平気で会社を休むんです。私は自分が38度の熱でも休まないけど、息子のためなら休む。夫は、息子のためには休まないのに、自分が37度を超えたら休む。その意識の違いに愕然としました」家事全般を、黒川さんにまかせきりだったことにも不満がたまった。最も腹が立つのは、手伝ってくれない家事に関して、欠点だけは的確に指摘してくることだ。「一生懸命やったそうじを褒めてくれることはないのに『排水口が汚ない』と指摘はする。“私に文句を言うヒマがあるなら、パイプスルーを流してよ”ってーー。かつては同僚だった夫。仕事のミスを指摘するクールな姿にホレたはずなのに、夫婦になるとそこがとってもムカつく」忙しくて夕飯の品目が少なくなってしまったときに『おかずこれだけ?』と聞かれたときも、自分の至らなさを指摘されているようで腹が立った。今なら、男性脳はスペックを確認したがるので、言葉の真意は“ご飯の配分を計算するための確認作業”と受け流せるが、当時は嫌みにしか聞こえない。「男女の脳の違いについて多少の理解はあったけれど、まだ夫の言動の10個中8個は受け入れられず、そのたびに不満がたまりました。ことあるごとに腹が立つので、いよいよ“この人と一緒にいないほうが、人生効率が高い”と、別居に思い至ったわけです。その後離婚協議書まで作りました」幸い黒川さんの場合は離婚に至らなかった。しかし、このように男女の脳の違いは時に大きなすれ違いを生む。お互いを大切にする気持ちは一緒でも、考え方や発露する行動が違うため、傷つけてしまったり、逆に自分が傷ついてしまったりするのだ。離婚危機後の黒川さんは、その「男女における脳の違い」を理解することで、夫との絆を強めたという。あらかじめ男女の脳の違いを知っておくことで、減らせる傷は多いのだ。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月22日年始早々の緊急事態宣言とリモートワーク化で“夫と一緒にいるのはもう限界”と嘆く妻が再び増加。『夫のトリセツ』著者が経験した離婚危機と乗り越え方を聞いたーー。「先日、遅刻しそうになって、内心焦りながらアイラインをひこうとしたら、夫がふだんはかけもしないそうじ機を持ち出して、ガーッてやりだしたんです……。『なんで今!?あと1分で終わるから、やめてくれない?』と言っても『髪の毛が落ちているから』と平然とかけ続けている。結局、テレビの収録の入りに遅刻。定年退職した夫にはいくらでも時間があるのに、いつだって、自分の都合が私の仕事より上だと思っている。この人を抱えながら、仕事をしていく自信がないと、一瞬、絶望しました。結婚生活なんて、いつも離婚と隣り合わせの状況ではないでしょうか」そう笑いながら語るのは、人工知能研究者で、感性アナリストの黒川伊保子さん(61)。ベストセラーとなった『妻のトリセツ』、『夫のトリセツ』(ともに講談社)に続き、娘、息子のトリセツ本も出版した。脳科学の観点から、夫婦や家族との向き合い方を分析する専門家である黒川さんだが、それでも夫の行動にイライラすることは日常茶飯事だという。「そうじ機を持ち出した夫の行動は、察することが苦手で、問題解決に邁進する男性脳の誠実さだと、脳の思考領域では理解できます。でも、感性の領域では、しっかりと頭にくるんです(笑)」そうは言いつつも、男女脳の違いを理解した今では、一時的にイラッとすることはあっても、深刻なまでに不満がたまることはないという。「けれど、脳科学の研究が半ばのころは、夫を許せず、離婚寸前まで関係が悪化したこともありました」黒川さんに離婚危機が訪れたのは’99年ごろ。結婚14年目のことだった。夫婦危機を迎えたときの黒川さんは、長年勤めた会社から独立、起業したばかり。人工知能の研究を進め、会社を軌道に乗せることで精いっぱいだった。「そこに、小学生の一人息子の子育て、そして家事全般の忙しさが加わったんです」子育てに対する、男女の温度差を痛感する日々だった。「男女の脳の違いについて多少の理解はあったけれど、まだ夫の言動の10個中8個は受け入れられず、そのたびに不満がたまりました。ことあるごとに腹が立つので、いよいよ“この人と一緒にいないほうが、人生効率が高い”と、別居に思い至ったわけです」理系夫婦で、ドロドロの感情のぶつけ合いはなかった。夫も冷静に受け止め、すんなりと離婚協議書を作るまで話が進んだ。離婚への流れができ、新たな住まいを探そうとしたときのことだ。夫から、ふいに「今年の手袋は何色がいい?」と聞かれた。「私の誕生日は12月半ば。クリスマスも近いし、夫が毎年プレゼントで悩むのがわかっていたので、結婚したとき『これから、私の誕生日には、クリスマスプレゼントと合わせて手袋をちょうだい。これから一生、私の手を冷たい北風から守って』とお願いしました」手袋なら大ハズレがないし黒、ベージュ、キャメル、差し色の赤や水色、と毎年異なる色を贈ってもらう。そして、黒が汚れてきたころに、また黒をもらえばいい。「夫は、もう離婚間際というのに、その約束を律義に守ろうとするんです。私が『やめてよ。要るわけがない』と言ったら、夫が『そうはいっても、冬が来れば、北風は冷たいぞ』と。それを聞いて、男性脳の誠実さは、女の期待とは違うということを痛感したんです。彼は彼なりに誠実なんだと。別居する気も離婚する気も、うせました」夫婦関係を続けるうちに、男女の脳の差に対する理解も深まった。「『PTAでこんなこと言われて』と夫に愚痴ると、共感してくれるどころか『君も言い方がなぁ』と指摘され、裏切られたような気分になることもありました。子育ての期間が長い人類は、群れの中で助け合いながら子育てをしてきましたが、そこでは、共感上手な女性ほど生存可能性が高いため、女性脳は共感を優先します。一方、狩りをしながら進化してきた男性脳は、目の前の問題点を即座に指摘する癖がある。ダメなことはダメと、瞬時に言わないと命が危ないから。だから夫は、向こうが99%悪くても、目の前にいる私の1%をついてくる。愚痴に共感しても、私を救えないから。それがわかってすっと心が軽くなりました」共感してくれない夫は“わかってくれない夫”ではなく“妻を守ろうとする夫”だったのだ。「夫婦の日常は、私にとっては男女脳の違いを知るための実験室。研究が深まるだけでなく夫婦の絆も強まりました。今では大切なパートナーになっています」「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月22日女優の黒川芽以(くろかわ・めい)さんが、2020年10月8日にインスタグラムを更新。ショートヘアにイメチェンした姿を披露しています。黒川芽以の人生初ショートヘアに「かわいい」の声殺到中高生の頃からショートヘアに憧れを抱いていたという黒川芽以さん。「ドキドキしたー」とつづり、イメチェン成功を喜んでいます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ずっと中高生の頃から1度やってみたかった、ショート!! ようやく、、、 ドキドキしたー #likobymaris #人生初 #イメチェン mei_kurokawa (@mei_kurokawa)がシェアした投稿 - 2020年10月月8日午前1時52分PDTこれまでのセミロングから、マッシュスタイルのショートヘアに大変身!2枚目の全身ショットでは髪が短くなったせいか、もともと抜群のスタイルがさらによくなったように見えます。投稿を見たファンは「めっちゃ似合ってる!」「かわいすぎる」と絶賛。「早く動画で見たい」「最高!」と黒川芽以さんの新たなビジュアルにメロメロにされています。・かわいくて、かっこいい!最高です。・ロングも好きだけど、ショートもいいね!お似合いです。・さらに大人っぽくなった!動いているところ、早く見たい!!ショートヘアになり、さらに魅力が増した黒川芽以さん。これからの活躍に注目ですね。黒川芽以の現在の活躍は突然、結婚を発表した相手はどんな人?[文・構成/grape編集部]
2020年10月09日「今回のコロナ禍や政府の推奨する働き方改革により、現在リモートワークで働く人が増加しています。夫婦が一緒に過ごす時間がこれまでより長くなり、ストレスを抱くようになっている妻が増えているのです」そう言うのは、著書『夫のトリセツ』(講談社+α新書)などで人気の脳科学・人工知能研究者の黒川伊保子さん。「夫が家にいるようになって、イライラする!」という妻の不平不満、実は自然の摂理だと黒川さんは言う。そもそも人類の脳は、男は外へ狩りに出るため、女は子どもを育てるために進化したので、同じ場所で一緒に過ごすようには作られていない。長時間一緒にいること自体が不自然なのだ。「男性脳と女性脳では、とっさにとる行動が真逆にデザインされています。そのおかげで、お互い不得意なことを補い合えるし、助け合えるのですが、その一方で、ひとつの空間に閉じ込められていると、お互いにストレスを感じてしまうもの。だから、コミュニケーションをとる以前に、すでに夫の態度に腹を立てている妻が多いのです」(黒川さん・以下同)それでは、むやみに夫にムカついたり、無駄な夫婦ゲンカをしたりしないようにするには、どうしたらいいのかーー。黒川さんには男女の脳の違いを踏まえて、その対策を教えてもらった。【1】「家事のリーダーは私」だと腹をくくる妻が忙しくしていても、「昼食はどうするの?」「夕食は?」とうるさい夫にイライラ……。「そもそもリーダーが2人いる組織は成り立ちません。家庭において、夫は妻を家事のリーダーとしているから、単純に『どうすればいい?』と聞いているだけ。会社で上司に指示を仰ぐのと同じことなのです。冷蔵庫のストックの管理と食費をやりくりするのは、ほとんどが妻なので、家事のリーダーは自分なのだと腹をくくりましょう」【2】夫には決まった役割を与える夫は基本的に脱ぎっぱなし、置きっぱなし、やりっぱなしで不満が募ることは多々あるがーー。「本来外で狩りをしてきた男性は“目的志向型”といって、目標物しか見えていません。だから、目の前に脱いだTシャツがあっても、お風呂に入ると決めたら、Tシャツをまたぎ越してお風呂に行ってしまう。一方、女性は半径3メートル以内をくまなく見回せるので、一つの行動に対して、ついでにいくつも用事を済ませられるのですが」そうした夫には、お風呂洗い、水回りのカビを取る、お米をとぐなど、単純作業の決まった役割を与えるのがオススメだ。「夫がその役割を納得して請け負えば、その役割だけは誠実に全うしようとするものです。『いろいろなことに気がついて家事を手伝ってよ』と腹を立てるより、決まった役割を必ず遂行してもらうほうが妻のストレスも軽くなります」【3】夫に頼むときはパニックになるか、泣くかすると効果アリ夫に頼むときにもコツがある。「『あと5分で家を出るのに、あれもこれもしなきゃいけないし、洗濯物が干せない!』などと大げさに騒ぐと、夫が『俺が干しておくよ』と言ってくれることも。それを3回くらい繰り返すと、洗濯物を干すのは、夫の役割に(笑)。ここで大切なのは、『あなたのために私が全部やってあげたいのに、できない』というニュアンスを出すこと。夫がやってくれたときには必ず『ありがとう』と声をかけるように心がけましょう」【4】いかに自分が忙しいかキャンペーンをする自分のすることなすことすべてを夫に逐一伝えていくのも、夫に家事を手伝わせるのに効果的だ。「これから洗濯するね、料理作るねなどと、とにかく夫に向けて次にやることをべらべらと言いまくる。すると、妻がこんなに多くの家事をやっているのだと夫が認知するので、『ゴミ捨ててきて』と頼むと、素直に捨ててきてくれるように。妻が黙ってすべての家事をやってしまうと、『俺、今テレビ見てるもん』などと言い訳をして、何も手伝ってくれません。だから、自分からアピールするのは大切なのです」このポイントをゲームだと思って楽しんで実践すれば、ダメ夫ほどいい展開があるそうだ。夫婦が一緒に過ごす時間も、ストレス軽減できるはず!「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月17日男性脳と女性脳ではとっさにとる行動が真逆にデザインされているので、長時間一緒にいること自体が不自然なのだそう。男性脳を上手に操ってストレスを解消ーー。「今回のコロナ禍や政府の推奨する働き方改革により、現在リモートワークで働く人が増加しています。夫婦が一緒に過ごす時間がこれまでより長くなり、ストレスを抱くようになっている妻が増えているのです」そう言うのは、著書『夫のトリセツ』(講談社+α新書)などで人気の脳科学・人工知能研究者の黒川伊保子さん。「夫が家にいるようになって、イライラする!」という妻の不平不満、実は自然の摂理だと黒川さんは言う。そもそも人類の脳は、男は外へ狩りに出るため、女は子どもを育てるために進化したので、同じ場所で一緒に過ごすようには作られていない。長時間一緒にいること自体が不自然なのだ。「男性脳と女性脳では、とっさにとる行動が真逆にデザインされています。そのおかげで、お互い不得意なことを補い合えるし、助け合えるのですが、その一方で、ひとつの空間に閉じ込められていると、お互いにストレスを感じてしまうもの。だから、コミュニケーションをとる以前に、すでに夫の態度に腹を立てている妻が多いのです」(黒川さん・以下同)それでは、むやみに夫にムカついたり、無駄な夫婦ゲンカをしたりしないようにするには、どうしたらいいのかーー。黒川さんには男女の脳の違いを踏まえて、その対策を教えてもらった。【1】話の結論は先に言う男性脳はおしゃべりがストレス。結論がわからない話が長くなると、相手の話がモスキート音に聞こえてくる人も多いという。「おしゃべりに脳が危険を感じて、無意識のうちに音声確認を止めてしまうんです。なんとなく相槌を打っても、何も感知していないということも。夫に話すときは話の目的を最初に。そうしないと、あとから、『そんな話聞いていない』『いや、私は言いました』などともめる羽目に」【2】夫の視界内で2〜3秒待って話しかける「3秒ルール」を徹底男性はコミュニケーションスイッチを日に何度も切ってしまうため、背後から話しかけられても、まったく聞こえていないことも。「夫に大事なことを話すときには、必ず夫の視界に入る場所まで行き、2〜3秒待ってから話し始めましょう。最初はゆっくり、夫の音声確認スイッチを入れさせてから、本題に入るのが◎」【3】おはよう、行ってらっしゃい、お帰りなさいは機嫌よく朝から子どもを叱りつけ、夫の外出時、帰宅時に自分の機嫌が悪いことが重なるときもある。そうすると夫は、妻は丸一日イライラしているものだと思い込んでしまうという。「逆に、おはよう、行ってらっしゃい、お帰りなさいなど、定点だけ機嫌よく対応するだけで、夫は妻が丸一日機嫌のいい女性だと思い込みます。すると、女性らしい優しさや愛おしさを感じて、妻を大切にするようにもなります」【4】夫の言葉を裏読みしない夫に「おかずこれだけ?」と言われたら、妻は「は!?不満なの?」とムッとしてしまいがち。「夫に妻を責める気持ちや皮肉の意味は90%ありません。『このおかずの量で、白飯を食べればいいのね』というただの確認です。そういうときは『え、そうよ。足りなかったらふりかけもあるけど』などと無邪気に対応するのが吉。勝手に裏読みをして、必要以上に夫に腹を立てている場合もあります」【5】“問題点返しの術”を使うたとえば妻が「今度の日曜日、キャンプに行かない?」と言ったとき、「雨降ったらどうする」「どこのキャンプ場も混んでいる」「道具はどこで借りる」など、すぐに問題点を投げかける夫は多い。「そしたら、『そうなのよ、そこが悩みなの。どうしたらいいと思う?』と、夫に全部任せます。『いいところに気がついた!』と、夫に問題解決をさせてしまうんです。男性は頼られるのが好きなので、どんどん夫を頼りましょう」このポイントをゲームだと思って楽しんで実践すれば、ダメ夫ほどいい展開があるそうだ。夫婦が一緒に過ごす時間も、ストレス軽減できるはず!「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月17日なにかに失敗して、落ち込んでいる子どもの姿を見るのはつらいものです。「こんな思いをさせるくらいなら、失敗しないように導いてあげなければ」と考える親御さんの気持ちもよくわかります。一方で、「これからの人生において、つらいことや苦しいことはたくさんある。いまのうちに失敗を経験させるべき?」と悩むこともあるでしょう。今回は、「失敗したことがない子」にはどのような将来が待っているのか、また失敗することの大切さについて解説していきます。子どもは「失敗する機会」を奪われている!?現代では、「ちょっと壁にぶつかるとすぐに諦める」「打たれ弱い」「失敗を恐れて新しいことに挑戦しない」若者が多い傾向が見られるといいます。その原因として最も大きいのは「幼い頃からの環境」であり、日本の学校特有の教育方針にも問題があるようです。「日本の教育は、子どもたちから失敗の機会を奪っている」と指摘するのは、花まる学習会グループ「西郡学習道場」代表の西郡文啓先生。日本の教育では、失敗を避けて効率的に生きることを子どもたちに教える傾向が強く、社会に出てからもそれを求められるため、子どもたちは自然と「失敗したらいけないんだ」と思い込んでしまうのです。西郡先生は「日本の教育は、自分のやり方ではなく『正しいとされている』やり方を教えられる」と言い、「学校では、成功の方法は教えてもらえるが、失敗したあとの方法は教えてもらえない」と苦言を呈しています。そして、「失敗を奪っているのは教育現場だけではなく、親も知らず知らずのうちに子どもを失敗から遠ざけようとしている」とも話します。子どもから「失敗する機会」を奪い、それが正しいと信じているのが、「ヘリコプターペアレント」と呼ばれる親たちです。ヘリコプターペアレント過保護かつ過干渉な親の総称。わが子が失敗しないように見張り続け、困難に遭遇しようものならすぐさま飛んでいって助ける親を指す。すべての失敗や困難から子どもを遠ざけて、傷つかないように守るヘリコプターペアレント。その過剰な愛情は、子どもの内面的な成長や将来の成功の機会を奪います。「子どものために」失敗から遠ざけた結果、子ども自身の自立を阻んでしまっているのです。失敗しなかった子は「他人の判断に依存する」失敗を避け続けて成長した先に、いったい何が待ち受けているのでしょうか。『メンタルが強い子どもに育てる13の習慣』(講談社+α新書)の著者で、サイコセラピストのエイミー・モーリン氏は、「些細なことまですべて親が決めてしまう “ヘリコプターペアレント” に育てられた子どもは、基本的な意思決定能力すら備わらずに大人になってしまう」と述べています。ヘリコプターペアレントの子どもは、ほかの子どもたちに比べて圧倒的に「決断する機会」が減ります。そのため、ちょっとしたことでも自分では決められず、「ママ、どうしたらいい?」「パパはどう思う?」と、親や他人の判断に強く依存するようになるのです。また、幼少期に失敗を重ねなかったことから、「完璧な自分」しか認められない、自分を好きになれないなどのネガティブな価値観形成が見られるケースも多いそう。実際に、親がヘリコプターペアレントである人はうつ病になりやすく、人生への満足度も低い傾向が見られます。子育ち研究家の長岡真意子さんは、「失敗を恐れる完璧主義の人は、周囲に対しても完璧さを求める傾向が強くなり、相手に対して否定的・批判的になってしまう」と述べています。ゆえに人間関係がうまく築けずに、孤立してしまうのです。さらには、失敗したくないがために挑戦することを避け、自分が確実にできることにしか手を出さなくなることも。これではせっかく成長の機会が訪れても無駄になってしまいます。失敗をしたことがない子や失敗を恐れる子は、一見「おとなしい優等生」のように見えますが、自らの成長の機会を避け続けているため、どんどん周囲との差が開いてしまうのです。失敗は脳にとって最高のエクササイズ!前出の西郡先生は、「これからの時代を生き抜くための力を育てるには、『失敗』が不可欠」と断言しています。そして、「失敗をしたうえでの成功体験をもっている子どもは、わからないことそのものを楽しく感じる。その差が、将来の学力の差になる」とも述べています。できなかったことができたとき、前に失敗したことを克服できたとき、子どもは大きな快感を味わいます。その快感が、学習意欲や、もっと学びたいという向上心にもつながっていくのです。「失敗は脳にとって最高のエクササイズ」と話すのは、性別や年齢別の脳の違いを分析し、独自のマーケティング論を展開している(株)感性リサーチ代表取締役の黒川伊保子さん。黒川さんによると、失敗は脳の “直感力” を高めるそうです。「勘が働き、パッとひらめく脳」は、失敗がつくるものと言っても過言ではありません。また、『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)の著者で、進学塾VAMOSの代表である富永雄輔先生は、「親はつい成功体験を重視しがちだが、成功体験と同様に失敗体験も子どもの挑戦力を育てるためには欠かせない」と述べています。富永先生いわく「理想は、成功が51・失敗が49」。49の失敗体験があってこそ、51の成功がより生きるのだと考えましょう。私たち親は、つい「失敗しないように手助けしなきゃ」と考えてしまいますが、「その失敗が子どもの挑戦力につながる」と意識を変えなければならないのかもしれませんね。「あなたなら失敗しても大丈夫!」と励ましてわざと子どもが失敗するように仕向ける親はいませんが、「失敗しそうだな」と察知して事前に止めることを我慢するだけで、子どもにとっては成長のチャンスになることも。前出のエイミー・モーリン氏は、「手を出すことをやめ、『あなたなら失敗に耐えられる』と子どもを励ますことに心を注ぎましょう」とアドバイスしています。大事なのは、子ども自身が「自分で決められる」「失敗しても立ち直れる」という自信を身につけることです。自分で麦茶を入れようとしてこぼしてしまった、ふざけて走っていたら転んでしまった……。そんな子どもの様子を目にすると、とっさに「なにやってるの!」「まったくもう!」「危ないって言ったでしょ!」と強い言葉が出てきがちです。しかし、このような場合に必要以上に叱ってしまうと、子どもは「失敗は恥」だと感じてしまいます。子どもが失敗を恐れなくなるためにも、「次はどうしたらいいかな?」「今度はうまくいくように自分で考えてごらん」と、次のチャレンジにつなげられるような声かけを心がけましょう。また、失敗して落ち込んでいるようなら、親御さん自身の失敗談を話してあげるのも効果的です。失敗からどう立ち直ったのか、失敗しても結果的にはいい方向に物事が進んだ、など子どもの気持ちが前向きになるエピソードを話してあげるといいでしょう。大事なのは成功したかどうかではありません。一生懸命取り組むことや、楽しみながらやり遂げることのすばらしさを、自分の体験を通して学ぶことが、子どもの自信につながるのです。***親御さん自身も、「あのときの失敗があったからこそ、結果的に成功することができた」といった経験はありませんか?失敗を恐れずに、積極的にチャレンジする力を育むことは、お子さんの将来に必ずプラスになるでしょう。(参考)ウーマンエキサイト|なぜ親は子どもが失敗することを恐れるのか?【「ちゃんと失敗する子」の育て方 Vol.2】STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|過保護に育った子どもの恐ろしい将来。我が子の成長を奪う「ヘリコプターペアレント」現代ビジネス|メンタルが強い子の親が、子育て中絶対に「しないこと」があった!STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|失敗を恐れる「完璧主義」の子ども、なぜそうなった?4つの予防・改善方法All About|完璧主義の子供は成長に悪影響を及ぼす?子育てでの対処法PHPのびのび子育て 2020年8月特別増刊号, PHP研究所.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“49”の失敗体験が子どもの挑戦力につながる!過干渉にならない会話のコツ『これからの未来を生き抜くできる子の育て方』(2018年), 洋泉社MOOK.
2020年08月11日緊急事態宣言下で金銭を賭けて麻雀をしたことが発覚し、辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)。黒川氏を巡る処分に対して、国民からの不信感が高まっている。一連の報道によると、黒川氏は5月1日と13日に産経新聞の記者宅で同社記者と朝日新聞の社員ら計4人で麻雀をしていたとのこと。さらに、それ以前の4月13日と20日にも行っていたという。黒川氏は約3年前から同じメンバーで、月2?3回の頻度で「賭け麻雀」をしていたことも判明した。だが、黒川氏の処分は法務省の内規に基づく「訓告」となった。人事院の「懲戒処分の指針」によると、国家公務員が賭博をした場合は「減給または戒告」と規定されている。さらに黒川氏には、6,000万円を超える退職金も満額支給されるというのだ。この「寛大すぎる」ともいえる処分に、野党は撤回と厳重処分を求めた。また、森まさこ法務大臣(55)と安倍晋三首相(65)の説明に食い違いがあることも指摘されている。森法務大臣は22日、「法務省内、任命権者である内閣と様々な協議を行った」と説明。さらに「内閣で決定したものを、私が検事総長に『こういった処分が相当であるのではないか』ということを申し上げ、監督者である検事総長から訓告処分にするという知らせを受けた」と述べていた。いっぽう安倍首相は、同日の衆院厚生労働委員会で「法務省において事実確認を行なった。検事総長が事案の内容など諸般の事情を考慮し、適切に処分を行ったと承知している」と主張。「検事総長の判断」を強調し、処分を検討した経緯の説明はなかった。また森法務大臣は事態について「責任を痛感している」とし、安倍首相に進退伺いを提出したことも明かした。しかし、安倍首相からは「検察の損なわれた信頼を回復するために引き続き職務に当たってもらいたい」と指示されたという。世間から疑義が高まるなか、共同通信は25日に「法務・検察内では懲戒処分が相当と判断したのに対し、官邸が懲戒より軽い訓告処分にした」と報じた。だが同日に、森法務大臣と菅義偉官房長官(71)は「法務省と検事総長が決定した」と強調。報道を否定した形となった。そうした黒川氏に対する処分の軽さや、経緯を詳しく説明されないことに批判が噴出している。女優の小泉今日子(54)は25日に共同通信の記事を引用し、《こんなにたくさんの嘘をついたら、本人の精神だって辛いはずだ。政治家だって人間だもの》と辛辣にツイートした。Twitterでは「#国家公務員法に基づく処分を求めます」のハッシュタグが広がっている。《法務省の懲戒処分が、どういう経緯で、訓告になったのか説明してください》《正しく調査をし、基準に基づき処分する。当たり前が歪められているので、声を大にして言いたい》《法に基づいた、正しい処分を求めます》時事通信社によると、安倍内閣の支持率は“退陣の危険水域”といわれる20%台にまで下落したという。果たして、どのように信頼回復をしていくのだろうか――。
2020年05月25日《TBS「ひるおび」。田崎史郎氏が最高検と稲田検事総長に責任をおっかぶせようとしてた》《田崎史郎氏は黒川の定年延長は稲田検事総長がなかなかやめないせいである論を上げた》5月21日の「ひるおび!」(TBS系)に出演した政治評論家の田崎史郎氏(69)の発言に、ツイッター上ではこんな批判が集まっている。この日、東京高検の黒川弘務検事長(63)の賭け麻雀問題について取り扱った同番組。MCを務める恵俊彰(55)が、田崎氏にこう話をふった。「(黒川氏は)内閣が余人をもって代えがたいということで、法解釈を変更してまで検察官の定年延長に踏み切った初めての検察官なわけじゃないですか。この方が賭け麻雀をしてたということになりますと、影響は出てくると思うんですけど」内閣の任命責任は、当然浮かんでくる論点だが、相手は安倍晋三首相(65)とたびたび会食するなど、政権と近い関係として知られている田崎氏。これまでも、不祥事があるたびに、さまざまなロジックを駆使して政権を擁護してきただけに、今回はどんなロジックが飛び出すのかと思いきや……。「当然、総理大臣というか、政府の任命責任というのは大きいですよ。だから、政権にも打撃になるでしょう」と、意外にもあっさりと安倍首相の任命責任を認めたのだ。5月15日の同番組では、「黒川氏の人事は官邸ではなく、法務省が持ってきた」と主張して、元検事の若狭勝弁護士(63)に「嘘八百」と一蹴された田崎氏。ついに方針転換かと思いきや、首相に対する“追及”はこれで終わり。ここからが氏の本領発揮だった。「ただ、もうひとつ大事なことは、この無理な人事をやったのは、誰なのかということで、かつ黒川さんを指揮監督する立場にあるのは、最高検(最高検察庁)なんですよ。最高検の検事総長の稲田伸夫さんがいて、その方がわりあいずーとやってこられているわけです。その人がなかなか辞めないもので、無理な定年延長をせざるを得なくなったというのが実態だという人もいるんです」批判の矛先を突如、稲田伸夫検事総長(64)に向ける。つまり、監督責任は検事総長にあるし、稲田氏が検事総長の座に固執したから、黒川氏の“無理な定年延長”を行わざるを得なかったという論理らしい。だが、この話は、いろいろと無理が多い。そもそも検事総長の在任期間はおよそ2年間というのが慣例だ。先代の西川克行前検事総長は1年10カ月21日、その前の大野恒太郎元検事総長は2年1カ月19日、検事総長を務めている。大阪地検特捜部の証拠捏造事件で引責辞任した大林宏元検事総長の6カ月11日という例を除けば、歴代の検事総長の在任期間はやはり2年前後がほとんどだ。“わりあいずーとやってこられている”稲田検事総長が就任したのは2018年7月25日。5月21日の放送日時点でも在任1年9カ月27日に過ぎない。さらに、黒川氏の定年延長が閣議決定されたのは、黒川氏が定年を迎える2月7日直前の1月31日だった。この時点での稲田氏の在任期間は1年6カ月7日だから、“なかなか辞めないもので”と言われるような筋合いはないだろう。稲田氏が不当に検事総長の座にしがみついているかのように田崎氏は言うが、慣例に照らしてみても、特に辞める理由は見当たらない。となれば、それまでの法解釈をねじまげて“無理な定年延長をせざるを得なかった”というのは、どうしても黒川氏を検事総長の座につけたかった政権の都合となるわけだが、田崎氏はコメントをこう締めくくる。「だから、僕は今回の後始末、どうするのかって含めて、最高検の検事総長はどうするかというのがやっぱり厳しく問われなければいけないと思います」内閣の都合で行った人事の責任を、稲田検事総長に“厳しく問う”田崎氏。一方で、当の人事を行った安倍首相の責任を“厳しく問う”ことはしないようだ。新聞などの報道によると、官邸も混乱の責任を取るという名目で、稲田氏の辞職も求めているという。田崎氏の発言を受けて、こんなツイートが。《#稲田検事総長を守ろう なんか昼見たワイドショーで官邸の忠犬こと田崎史郎氏が、稲田検事総長の責任にしたがってたから、俺もこのタグ使っておこう》
2020年05月22日「夫に対して“思いやりがない”“わかってくれない”と、この3日以内に感じた人は要注意です。50代以降になって、長年連れ添っている夫の言動や行動が、急に鼻につくようになるという人は多くいるんです」こう語るのは、『夫のトリセツ』(講談社+α新書)を出版したばかりの、脳科学・AI(人工知能)研究者の黒川伊保子さんだ。昔は平気だったのに……50〜60代の“更年期夫”にイライラを募らせてしまうようになるのには理由がある。「人間の脳は7年を一つの区切りと考える傾向があります。結婚7年、14年、21年目……と、離婚危機が訪れやすい。50代は子どもが独立、そして60代には定年退職と、夫と2人きりになる時間が増えます。そこに、結婚28年目や35年目が重なると、夫婦の関係が一気に悪くなってしまうことがあるんです」さまざまなタイプがいる“イラつかせ夫”だが、“男性脳”の仕組みを理解すれば傾向と対策が見えてくるという。黒川さんに夫の“操縦術”を伝授してもらった。【イラ夫1】家事を傍観しているだけ → してほしいことはルールで示す「鍋ができたよ」と声をかけても、鍋敷きなどの用意すらしないで、テーブルでただ待っているだけの夫にイラッ!「ゴール思考の男性は、たとえば鳥を狩るとき、周囲においしそうな野草や果物があっても、鳥しか見えない。つまり『鍋だよ』と聞くと、鍋しか見えなくなるんです。男性はテレビのCM中にトイレに行くときも、トイレというゴールに向かうだけです。一方で女性はプロセスを思考しながら行動するので、トイレに行く途中にコップを片付け、台拭きを持って帰ってくることができる。家事は多重タスクなので、女性よりも男性は3〜6倍もストレスを感じるものなんですね。『鍋』の日はおたま・鍋敷き・薬味を夫が用意するように求めるなど、夫に家事をさせたいなら、ルールを提示しましょう。目的をはっきりさせることで、夫を動かすことができます」(黒川さん・以下同)【イラ夫2】嫌みばかり言ってくる → 気にせず、「そうよ」で返すサケ一切れの夕食のおかずに対して「これだけ?」と言う夫。“一日家にいて。これだけしか作れないのか”という嫌みか!?「じつは嫌みではなく、単なる確認である場合が多いのです。夫はおかずの内容を確認して“どうやってご飯を2膳食べようか”というゴールを見ているだけ。だから『そうよ』『足りないなら、卵もあるけど』などと、気にせず答えてしまえばOKです」「まだできていないの?」「どうして○○がないの?」などの言葉も、嫌みに聞こえて、単なる確認の可能性が高いのだ。【イラ夫3】相談を聞き流す、しても忘れる → 名前を呼び、3秒待って、要点を先に話す大事な相談をしたいのに、真剣に話を聞いてくれない夫。どうにか相談して決めたと思っていても、あとから聞いていないと言われてしまって……。「男性の脳は“問題解決型”。とりとめもない会話には、解決すべき問題がないため、音声認識エンジンを切ってしまうんです。つまり、あなたの話を聞いているように見えても、聞き流している可能性が高い。だから、大事な話をする際は、まずは夫の視界に入って名前を呼び、3秒ほど待って音声スイッチを切る前に、ゴールと数字を簡潔に伝えましょう。たとえば『母の三回忌について相談したいことがある』とゴールを提示して、『要点は3つ。いつ、どこで、誰を呼ぶ』とポイントを絞って話してみましょう」「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月08日長年連れ添った夫なのに、好きで結婚した仲だったのに……。こんなにイライラさせられるようになったのはなぜだろう?じつは脳の違いに理由があるんです。「夫に対して“思いやりがない”“わかってくれない”と、この3日以内に感じた人は要注意です。50代以降になって、長年連れ添っている夫の言動や行動が、急に鼻につくようになるという人は多くいるんです」こう語るのは、『夫のトリセツ』(講談社+α新書)を出版したばかりの、脳科学・AI(人工知能)研究者の黒川伊保子さんだ。昔は平気だったのに……50〜60代の“更年期夫”にイライラを募らせてしまうようになるのには理由がある。「人間の脳は7年を一つの区切りと考える傾向があります。結婚7年、14年、21年目……と、離婚危機が訪れやすい。50代は子どもが独立、そして60代には定年退職と、夫と2人きりになる時間が増えます。そこに、結婚28年目や35年目が重なると、夫婦の関係が一気に悪くなってしまうことがあるんです」さまざまなタイプがいる“イラつかせ夫”だが、“男性脳”の仕組みを理解すれば傾向と対策が見えてくるという。黒川さんに夫の“操縦術”を伝授してもらった。【イラ夫1】愚痴に共感してくれない →「共感してほしい」と素直に求める近所付合いで頭にきて「隣の奥さん、こんなこと言うのよ」って愚痴ったとき、「そりゃ、ひどいね」と共感してくれると思いきや、「君も悪いんじゃないか?」と、想定外の指摘が!「古来、女性は群れの中で生きているため、周囲と共感しながらプロセスを解析して、これから起こる問題を未然に防ごうとします。一方、狩りに出ていた男性は、遠くを見ながら瞬時に危険を察知して、問題解消をはかるという脳の仕組みなんです。だから夫は、問題の早急な解決のためにできることから手をつけようとする。たとえ隣の奥さんが99%悪いと理解していても、注意できる妻だけに注意するんですね。そもそも男性に自分の気持ちを察してもらうことは無理なので、共感してほしいときは、前もって『答えはいらない。共感してほしい』と言っておきましょう」(黒川さん・以下同)【イラ夫2】“やりたいこと”に何でも反対 → “試しに”という言葉で抵抗感を減らす「パートに出たい」「習い事を始めたい」などと相談しても、いつも反対してくる夫は多い。「外敵から身を守る男性は危機意識が高く、大きな問題が起きない限り現状維持を望むためです。これまで平和な家庭だったのに、突然、パートで働くと言われると、夕食の準備や洗濯は大丈夫なのか、夫は不安になって反対してしまうのです。こういった場合『お試しで働き始めてみた』というように、『お試し』という言葉で不安を緩和させつつ、事後報告。絶対にやりたいことは、夫に相談せずに強行する覚悟も、時には必要だと思います」「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月08日女優・黒川智花が、天海祐希主演スペシャルドラマ企画「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」に出演することが決定。20年後、31歳になったかおりちゃんを演じる。サザエさん一家のこれまで一度も描かれたことのない“20年後”を、オリジナルストーリーで描く本作。44歳になったサザエを天海さん、中間管理職として板挟みの会社員生活を過ごすマスオを西島秀俊、商店街の洋食店でシェフをするカツオを濱田岳が演じるほか、松岡茉優、成田凌、桜田ひより、伊武雅刀、市毛良枝ら豪華メンバーがサザエさん家族に扮する。サザエさん一家以外にも、お馴染みキャラクターを演じるキャストが続々と決定している中、今回新たに、かもめ第三小学校のカツオのクラスメート、早川・花子と仲が良いかおりちゃん役に、「3年B組金八先生」(第7シリーズ)、「ブラッディ・マンデイ」の黒川さんが決定。成績優秀のお金持ちのお嬢さまで、クラスのマドンナ的存在のかおりちゃん。カツオも思いを寄せるひとり。20年が経ち、カツオとは相変わらず“同級生”として付き合いを続けており、たまにカツオの洋食店で花子たちと集まっては近況報告をしている。華やかな世界に憧れ、読者モデルをやりながらオーディションを受け続けているが、厳しい現実にぶつかる日々を送っているかおりちゃん。大学を卒業してからも夢を追いかけ続け、気がつけば30代に突入。人生の過渡期を迎えている友人たちと自分を比べては不安に駆られ…。気心許す同級生たちの前ではついワインを飲み過ぎてしまい、弱音を吐いては夢のためにチャレンジを続けている。今回の出演に関して黒川さんは「かおりちゃんといえばミニスカートに、大きなリボンを付けるのかな?!と驚きましたが、20年後のお話と聞いてより一層楽しみになりました」と心境を明かす。また演じてみて「『金八先生』でクラスメートだった濱田岳くんと再会出来て、懐かしさと嬉しさでいっぱいでした!15年ぶりなので照れくささも(笑)カツオくんとかおりちゃんのように、お互いすっかり大人になったねぇ、と2人で当時を振り返りました」とカツオ役の濱田さんと再会を喜びあったという。フジテレビ開局60周年記念アニメ「サザエさん」放送50周年記念スペシャルドラマ企画「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」は11月24日(日)20時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2019年11月01日映画『女の機嫌の直し方』の公開記念舞台あいさつが完成披露舞台が16日、都内で行われ、早見あかり、平岡祐太、松井玲奈、佐伯大地、横澤夏子、有田駿介監督が出席した。前日に公開初日を迎えた映画『女の機嫌の直し方』。公開を記念して行われた舞台あいさつに、主演の早見あかりらキャスト陣と有田監督が登壇した。本作は、今年4月に開催された第11回沖縄国際映画祭で「おーきな観客賞」を受賞。それから約2カ月を経ての公開に早見は「まだ見てもらえないもどかしさがありましたが、初日の昨日からたくさんの方々に見てもらえてすごくうれしいです」と笑顔を見せ、「タイトルが先行して強烈なイメージがありますが、人と人がどうやって繋がっていくべきか、どうやって繋がっていけるのか、人と人とのあり方を伝える作品だと思います」と見どころをあげた。松井は「コメディーな部分も多く、クスッと笑える作品だと思います。劇場でお客さんと見たいという思いがあるので、実際に劇場で見てどこでお客さんが笑ってくれるのかを体感したいと思います」と公開中に劇場で鑑賞することを約束。また、沖縄国際映画祭では早見、松井、横澤が、オープンカーに乗ってレッドカーペットの会場まで移動。松井が「横澤さんが羨ましかったですよ。オープンカーに乗っていると『なっちゃん! なっちゃん!』って叫ぶ声がして、愛されているんだなと思いました」と横澤の人気ぶりを明かすと、横澤は「ありがたいんですけど、私がオープンカーの助手席に乗ったばかりに早見さんと松井さんのおふたりが見えなかったんです。恥ずかしい思いをしました」と振り返った。舞台あいさつの後半では、今だから話せる共演者の秘密を暴露するコーナーも実施。撮影中はなかなか松井と話せなかったという平岡は「松井さんは現場でずっと小説を読んでいたので、もっと喋りたかったなと思いました」と告白すると、松井は「私の小説を読んでくださって、サインをくださいと。まさか自分の人生で平岡さんのためにサインを書くとは思わなったので光栄でした」と恐縮しきりだった。松井は、劇中で夫役の佐伯について言及するも、「平岡さんが」と名前を間違える場面も。佐伯から「佐伯さんね。僕は小説を読んでいないので、色んな意味で火傷しました」と指摘された松井は「すみません(笑)」と平謝りだった。『妻のトリセツ』で話題のAI研究者・黒川伊保子氏のベストセラー『女の機嫌の直し方』を実写映画化した本作。4月に行われた「第11回沖縄国際映画祭」で最優秀作品に相当する「おーきな観客賞」を受賞するなど、公開前から大きな話題を集めた。結婚式場で巻き起こる男女のトラブルを、男女脳の違いを分析した最新のAI研究をもとに次々と解決していく、というストーリーとなっている。
2019年06月17日連載1~2回を読んで、「すでにNGワードを頻発してしまった」「手遅れかも」と遠い目をしているパパもいるかもしれません。でも、挽回のチャンスはまだまだある! 最終回は、夫婦が幸せに寄り添うコツをご紹介します。お話をうかがったのは…黒川伊保子(くろかわ・いほこ)さん人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。1991年に全国の原子力発電所で稼働した世界初と言われた、日本語対話型のコンピューターを開発。『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル)、『夫婦脳~夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか』(新潮文庫)ほか著書多数。■もう手遅れ? 今から妻の心を取り戻す方法――連載1~2回で今までの自分の言動を振り返り、もう手遅れ? と絶望しているパパもいるかもしれません。黒川伊保子さん(以下、黒川さん):もう言ってしまったという場合、解決方法は簡単。素直に謝ればいいんです。しかも、謝り方によっては、あなたの株が急上昇することも。まず、みなさまご存じの通り、妻が怒っている最中には何を言ってもムダです。謝罪を挽回に使いたいなら、穏やかな時間を狙うべし。例えば、親戚や友だちの出産の話を聞いたとき、ドラマで感動の出産シーンを見ているとき、こう妻に言いましょう。「お産は男の想像を越える大変なものなんだね。○○(子どもの名前)のときは気づかなくて、君にはかわいそうなことをした。本当にごめんね」としみじみ頭を下げれば、妻の反応も違ってくるはずです。――すてきです! でも、口下手な男性も多いですよね。メールやLINEを活用できる方法はありませんか?黒川さん:例えば、出張の帰り道、新幹線から「富士山がきれい」と写メを送ってみる。新横浜で下りる人なら、小田原を通過したあたりで、「お土産買ったよ」とメールしてみる。新幹線じゃなくても、「今日は出先から銀座線を使ってる。東銀座で初デートしたよね」などと、送ってみるのもいいでしょう。ポイントは、何でもない日常の中で妻を思い出した、という点をアピールすること。女性脳は、家事をしていても、仕事をしていても愛する人のことがふと頭に浮かぶものです。だから相手にも、仕事をしていても「家庭を思い出した」という気持ちを示してもらえるのがうれしいんですよ。――なるほど。でも男性には理解しにくいかも…。黒川さん:男性脳は、一歩外に出たら愛する人の顔なんぞ思い浮かべることはありません。 第1回 でご説明しましたが、男性脳は荒野で狩猟してきた脳ですから。いざ仕事モードに切り替わったら、目の前のマンモスに集中しないと踏みつぶされてしまいますからね。――あと、いきなりそんなメールをしたら妻に「余計なメールやめてよ」「バカじゃないの」と言われるのでは? と心配するパパもいるかもしれません。黒川さん:そんなことは気にしないでください。妻はそうやって罵倒しながらも夫に甘えているんです。顕在意識で冷たい、きついことを言っても、潜在意識ではホロっとしたり、情を感じているもの。ちなみに人間の顕在意識なんて10%も使っていませんからね。もっと注意すべきなのが、「余計なメールやめてよ」と言われても、言葉通りにやめたりしないこと。本当にやめてしまったら逆に、妻は「私たち最近、意思の疎通が取れてない…」と感じ始めますから。――そういう心とは裏腹な妻の言葉も、男性には理解しづらいでしょうね。黒川さん:例えば、妻の「もう一人にして!」というのは「一人にしないで」、「何でもない」は「怒ってる(泣いている)んだから、放っておかないで」、「みんな私が悪いんだよね」は「私、悪くないよね?」と、言葉とは逆の気持ちが隠されています。女性のみなさんは、多かれ少なかれ心当たりがあるのではないでしょうか。――あるあるワードですね。夫は覚えておくべし、ですね。■「まるで水と油」の夫婦が多いのには理由があった――エアコンの温度、食べ物の好み、子育ての価値観など、ことごとく意見が対立する夫婦も多いと聞きますが…。黒川さん:動物のオス・メスは、自分にない強さを持つ相手にほれるようにプログラミングされています。フェロモンという匂い物質の種類が、免疫抗体の型の遺伝子と一致するといわれているのです。つまり、動物は「自分が何に強いのか」を体臭で異性に知らせあっている。そうして、自分にない強さを持つ相手にほれるわけ。寒さに弱い人は、寒さに強い相手に、寝つきの悪い人は、寝つきのいい相手に、おっとりな人は、せっかちな人に。そうすれば、子孫に豊かな遺伝子のバリエーションを残せるし、自分たちが生存する可能性も上げられますよね。強くひかれ合った2人ほどこの傾向は高く、とっさに意見が分かれることに。それも、愛があるからこそです。対立した場合の切り抜け方を、よくある会話の例と模範解答でご紹介しましょう。●外食時、夫がそばを食べたい、妻はパスタにしたい、ともめたら?夫は「パスタなんて胃がもたれる」なんて言ってはダメ。「君にどうしても食べさせたいそば屋があるんだよ。そこに付き合ってくれない?」と言えば、「あら、そうなの? いいわよ」となります。●お受験問題。私立派の妻、公立派の夫で対立したら?「経済的に厳しい」「俺は公立で十分だった」と言っても理解は得られません。「君の言うこともわかる」と共感したうえで、「ただ、僕には思いがあるんだ。男の子は地元の友だちが必要なんだよ。放課後や夏休みになにかとつるんで、一緒に大人になる友だちがさ。だから、地元の公立に行かせてあげたい。最近は公立もよくなってるらしいし一度、見学に行かないか?」と誘ってみましょう。妻と夫の意見が対立した場合、夫は相手の弱点を突くところから始めがち。でも、それでは大抵うまくいきません。まず「君の言いたいことは分かる」と共感したうえで、上記のように「こちらの利点をあなたにプレゼントしたい」という言い方をしてみてください。そうすれば、無駄な衝突は避けられ、夫婦円満な日々が訪れるでしょう。これまで3回にわたって、脳研究者の黒川伊保子さんに、男女の脳の違いで生まれるコミュニケーションギャップとその対処法をうかがってきました。今までパパにとって不可解だった妻の言動も「あ~、これはこういうことね!」とストンと落ちたのでは!? 我が身を振り返り「もう手遅れ」と感じたパパは、今すぐ黒川流夫婦円満術を実践すべし。いつでも挽回は可能です!参考図書: 『妻のトリセツ』 (講談社+α新書)いつも不機嫌、理由もなく怒り出す、突然10年前のことを蒸し返す……。ベストセラー『夫婦脳』『恋愛脳』の脳学者が、理不尽な妻との上手な付き合い方を、「あるある」な事例と供に紹介した指南書。
2019年03月22日パパの無邪気なひとことが妻をイライラさせ、ときに炎上することも。しかもたった1回の失言について、20~30年たっても夫はなじられることが…。なぜ? どうして?? 『妻のトリセツ』 (講談社+α新書)の著者であり、人工知能研究者、脳科学コメンテイターとして活躍する黒川伊保子さんに、今回は夫が避けるべき言葉や言動、解決策を具体的にうかがいました。お話をうかがったのは…黒川伊保子(くろかわ・いほこ)さん人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。1991年に全国の原子力発電所で稼働した世界初と言われた、日本語対話型のコンピューターを開発。『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル)、『夫婦脳~夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか』(新潮文庫)ほか著書多数。■過去を蒸し返す妻、解決ずみと思っている夫――一度失言しようものなら、何年たっても妻からネチネチなじられる、というボヤキがパパたちから聞かれます。これは一体なぜでしょうか?黒川伊保子さん(以下、黒川さん):女性脳の中では、一定程度の体験記憶が「心の動き」と共に格納されています。感情・情動・気分と呼ばれるようなものです。そして、「心の動き」があったとき、それをトリガー(引き金)にして、過去の類似体験を瞬時に引き出すことができるのです。例えば「子どもが急に熱を出した。どうしよう」なんていう気持ちになったとき、過去の同じ気持ちにひもづけされている体験記憶を瞬時に引き出してきます。考える間もなく直感で、半年前に公園で立ち話したママ友の体験談や、何年も前に見たテレビのワンシーン、小さなころに母や祖母がしてくれたことまで、するすると。つまり、女性は子育てにおける数々のトラブルを乗り越えるために、ネガティブな感情をともなう記憶をしっかり保存して、何かあったらすぐ取り出せるようしているというわけです。これは、母性本能として女性脳に備わった、すばらしい才能。臨機応変なトラブル対応力をつくりだす、感情データベースです。感情と記憶のセットは、ネガティブな感情でも、ポジティブな感情でもつくられるのですが、子育てには「いい思い出をつなぎ合わせて幸せになる」よりも「トラブル体験をたぐり寄せてトラブルに対応する」のほうがより重要なので、子育て時には、どうしてもネガティブトリガーのほうが発動しやすくなっています。――それには夫が言った「ひどい」セリフ、夫にされた「つらい」体験も含まれるという。黒川さん:はい、もちろんです。「無神経」「わかってくれない」なんていう感情にひもづけされたデータ群がしっかり存在しています。強く心が動けば、強く体験と結びついてしまいます。怒りは強い感情ですので、これをトリガーにした体験記憶は、なかなか消えないですね。だから、夫が「無神経」な発言をしたら、過去の類似発言の数々が臨場感たっぷりによみがえってくるんです。たとえ20年前の記憶でも。このため、あたかも今起きたことのように夫をなじる、なんていう事態が起こるわけですね。■産前産後「心も体もボロボロな妻」に夫が言いがちな一言――しかも産前産後の女性は特に取り扱い注意のようですね。黒川さん:はい、覚えておいていただきたいのが、産前産後の妻は傷つきやすく、身も心もボロボロだということ。その期間、女性ホルモンの量は目まぐるしく変化し、妊娠中も授乳中も栄養を赤ちゃんに与え続けることになります。つまり、激しいホルモン量の変化に翻弄され、栄養は不足し、そのうえ授乳や夜泣きで寝不足なので、まさに満身創痍の状態。そうやって命がけで子どもを生み育てている妻に対して、「つわりは病気じゃないってよ」「今日のおかず、これだけ?」「わ! 部屋、散らかってるね」「俺だって大変」「赤ちゃんと1日一緒に遊んでいられていいな」なんて言葉をかけたら…。「つわりでつらかったのに!」「子どもがいて1日大変だった。絶対に許せない!!」と憎まれ、恨まれ、しかも事あるごとに思い出され、怒りをぶつけられることになるのです。■そこら中にある「妻の地雷」踏まない方法は?――では、地雷を踏まないための、会話のコツを教えていただけますか?黒川さん: 前回 で述べたように、女性は「共感」の生き物です。妻にはとにかく共感し(共感のフリでもOK)、ねぎらいの言葉をかけることが大事。具体的なシチュエーションを想定して、NGとOKをご紹介しましょう。●子育てについて:「○○ちゃんが寝ない、体重が増えない」と妻が言ったら…NG:「抱き方を変えては?」「母乳が足りてないのでは?」など原因や解決策を提示するのはダメ。ただでさえ妻は育児がうまくいかないことに対して、自分を責め腹を立てているからです。OK:アドバイスの前に、妻がどんなに大変だったかを、心を寄せてしっかり聞いてあげましょう。「えっ! 1日、そんなだったの? そりゃ、たしかに心配だね」「心細かったでしょ」「つらかったよなぁ」「ひとりで大変だったね」と声をかけてあげればいいのです。「僕が帰ってきたんだから、しばらく横になってて」と休憩時間をあげるのもいい方法です。●家事について:つわりで苦しみ、子育てに追われ、妻が思うように食事が作れなかったり、片づけられなかったら…NG:「ごはん、ないの?」「俺はコンビニで弁当買ってくるからいいよ」というのは厳禁。OK:「大変だったね」と共感したうえで、「心配するな! 俺が何とかする!」と冷凍うどんで、簡単な一品でもつくってあげましょう。つわりのときは、ごはんの匂いがつらいという妊婦さんは多く、冷凍うどんは意外に救世主。アツアツのうどんに生たまごをからめる釜玉うどんや、「冷たいうどんに、かつお節とスダチやレモンをかけておしょうゆで」を試してみて。ただし、人それぞれ食べられるものが違うのが、つわりというもの。トンカツしか食べられなかった、なんていう人も。希望を聞いてあげることも大事です。「夜中に、私の食べたいあずきバーを買いに、コンビニまで走ってくれた」なんていう体験は、夫婦の絆になるかも。上記のようにふるまえば、妻の脳には「本当につらかった時期に、優しく寄り添ってくれた夫」としてインプットされるのです。――とにかく共感ですね。ただ、共感に慣れていない男性は、少々面倒だと感じるかもしれません。黒川さん:でも、妻に一晩中しくしく泣かれ、20年、30年たっても恨まれ、罵倒され続けるよりはマシ、と考えてみては? そして「妻が母乳をあげている間だけは、我慢、我慢…」と呪文のように唱えてみてください。今だけ、というか、今が肝心なのですね。連載 最終回 では、夫婦が仲良く連れ添えるコツをおうかがいします。参考図書: 『妻のトリセツ』 (講談社+α新書)いつも不機嫌、理由もなく怒り出す、突然10年前のことを蒸し返す……。ベストセラー『夫婦脳』『恋愛脳』の脳学者が、理不尽な妻との上手な付き合い方を、「あるある」な事例と供に紹介した指南書。
2019年03月21日「出産前は、こんなにイライラすることも、怒りっぽいこともなかったのに…」自分の怒りがコントロールできず、その矛先をついつい夫へ向けてしまう自分に、さらに落ち込んでしまったことはありませんか?一方、結婚前はあれほどにこやかで天真爛漫(てんしんらんまん)だった妻が、妊娠・出産をへてモンスター化…。イライラしたり怒鳴ったりする妻にとまどう夫の話もよく聞きます。その原因は? 対処法とは? 『妻のトリセツ』 (講談社+α新書)の著者であり、人工知能研究者、脳科学コメンテイターとして活躍する黒川伊保子さんにうかがいました。お話をうかがったのは…黒川伊保子(くろかわ・いほこ)さん人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。1991年に全国の原子力発電所で稼働した世界初と言われた、日本語対話型のコンピューターを開発。『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル)、『夫婦脳~夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか』(新潮文庫)ほか著書多数。■問題解決したがる男性脳、共感したがる女性脳――男女の脳の違いによるすれ違いについて、黒川さんは多くの著書で記されていますね。男女では、脳のどんなところが違うのでしょうか?黒川伊保子さん(以下、黒川さん):私は人工知能の研究に36年間携わってきました。人工知能開発では、ヒトの脳の神経信号特性を分析して、脳の演算モデル(判断したり、問題解決したり、対話したりするときの仕組み)を割り出し、それをコンピュータ上に実装していきます。そのような研究開発の途上で、男女の脳では、とっさに使う「典型的な演算モデル」に違いがあることに気づきました。まず男性脳。男性脳は、何万年も狩りをしながら進化してきました。荒野に出て、危険な目にあいながら、仲間と自分を救いつつ、確実に成果を持って帰れる男性だけが子孫を増やせたのです。このため、「空間認知力」が高く「すばやい問題解決」ができる男性脳だけが生き残ってきました。一方で女性脳は、密なコミュニケーションの中でうまくやっていけることが重要でした。人類の授乳期間は世界平均で4.2歳。長いんです。そのうえ、生まれて1年も歩けない特殊な哺乳類。単独で子どもを育てるにはリスクが高く、群れの中で子育てをする必要がありました。群れの中でうまくやっていれば、周囲に守られ、自分の体調が悪くて母乳が出なくても、もらい乳できます。そのために必要なのが「共感力」でした。共感してもらっていれば、気にかけてもらえる確率も上がる。共感さえしていれば、ことを荒立てずに、自分のしたいようにできる。それができる女性が子孫を増やして生き残ってきたわけです。――その男女脳の違いによって、具体的にどんなことが起きるのでしょうか?黒川さん:共感してもらう利点を考えたら、戦いに勝つことなんて意味がない。例えば、洞窟にヘビが出たとします。それを果敢に退治する女性よりも、怖がって周囲にかばってもらう女性のほうが、ほかのことでも周囲に気をつかってもらえますよね。結果、母子生存の可能性が上がるわけです。そのため、女性脳は問題解決よりも共感を優先します。当然、男性脳はその逆。男性から見ると、すばやく問題解決しなければ安心できないので、共感なんてそっちのけで結論を突きつけてくるのです。――確かに! 分かります。それによって、男女ですれ違いも起きるわけですね。黒川さん:夫婦の会話で、妻が「PTAのバザー、うまくいかなくて会計がすごく大変だった」と愚痴を言ったとします。問題解決型の男性脳は「そんなに嫌なら役員なんてやめればいい」「そもそも引き受けたのが間違いだった」などと言いがち。でも女性脳が欲しいのは、「それはそれは大変な一日だったね。お疲れさまでした」という共感とねぎらいの言葉なわけで、解決策なんて求めてはいないのです。この日々のコミュニケーションギャップが、妻のイライラの原因になるのです。■「母は強し!」は夫にも? 母性本能にあった――それにしても、恋人時代はあんなに優しくて、笑顔にあふれていた彼女が、妻となり、母となるとガラリと豹変(ひょうへん)してしまうのか、不可解だというパパは多いと思いますが…黒川さん:女性は子どもを育てるために母性本能を備えています。母性本能って優しい気持ちの代名詞のように考えている人もいますが、子どもには優しいけれど、搾取できる相手に対しては圧倒的に厳しくなるんです。その搾取できる相手とは、まさに夫!乳飲み子を育て上げるためには、相手の資源、時間、労力、気持ち、お金、すべてを捧げてもらわなければならないわけですから。――母性本能とは、子どもへの優しさと搾取相手への厳しさとセットだということですね。黒川さん:しかも産後、妻は感性のスイッチが子どもモードになっています。さらに、日中ずっと赤ちゃんの清らかでかわいらしい肌を見ているわけですからなおのこと。夫が帰ってきたとき、「クサイ、でかい、汚い!」と思わずにはいられないわけです。でも、この状態は産後の一時期のみ。一生続くわけではありませんのでご安心を!妻がパパを邪険に扱うのは、かわいい我が子を無事育て上げるためだったのですね。ならば納得!? 連載第2回では、「夫が踏みがちな地雷ワードとその回避方法」について、脳科学的に明らかにします。参考図書: 『妻のトリセツ』 (講談社+α新書)いつも不機嫌、理由もなく怒り出す、突然10年前のことを蒸し返す……。ベストセラー『夫婦脳』『恋愛脳』の脳学者が、理不尽な妻との上手な付き合い方を、「あるある」な事例と供に紹介した指南書。
2019年03月20日直木賞作家・黒川博行の小説が原作の舞台『上代裂(じょうだいぎれ)』の東京公演が2月20日(水)より東京・赤坂RED/THEATERで開幕する。Team337の第3回公演で、阪神タイガースOBで俳優の嶋尾康史が演出を担当する。どんな舞台になるのか、出演者の柊子と田中大地に話を聞いた。【チケット情報はこちら】気ままなフリーター生活を送る玲美(柊子)が、絢也(田中大地)というイケメンホストに引っかかり、借金を背負う羽目に。困った玲美は、美術雑誌の副編集長をしている叔父・佐保(森崎正弘)に助けを求める。絢也がホストになる前は画廊に勤めていたと聞いた佐保は、玲美を騙したホストから金を取り返すべく、染織品である「上代裂」を使って一計を案じ、コンゲーム(信用詐欺)を仕掛けていく…という物語だ。すでに1月20日に大阪公演を終え、柊子は「満員御礼で千秋楽を迎えることができて、とても充実した公演期間になりました」と振り返る。原作にはいないキャラクターを追加するなど手を加えながら、全体的にコメディタッチの作品に仕上がっているといい、柊子は「黒川先生が大阪公演を観にきてくださって、面白かったよ!と仰ってくださって、その言葉を信じて、東京公演に臨みたいです」と意気込む。今回、Team337に初参加した田中大地は「キャストの皆さんも演出の嶋尾さんも素敵な方で、稽古場でも本番期間でも楽しく濃い時間を過ごさせていただきました」と感想を語る。イケメンホストという役柄については「今までに経験がない役で新鮮な気持ちで演じています」と話し、「Team337、一致団結して、東京のお客様にも喜んでいただきたいです。せっかく観ていただけるからには、感動したり、笑ったり、ちょっと突き刺さるものがあったり、何かお土産を渡せるようなお芝居にしたいと思っています」と抱負を語る。柊子は「私たちのTeamがつくるのは、お客様にほっこりして帰っていただけたり、クスッと笑えたり、幸せな気持ちになったりする作品。黒川先生のファンの方や、これまでTeam337の作品を見たことがない方にも、ぜひ劇場に足を運んでほしい」と話す。公演は2月24日(日)までの全6ステージ。チケット発売中。文・写真:五月女菜穂
2019年02月01日「ヒトの脳は『7』を1つの区切りにする傾向があります。7日、7つ、7種類で達成感を得て、次の新たなステップに移ります。だから、離婚問題も結婚7年目、14年目など7年おきに起きやすい。特に50代は7年ターンを3回、4回と繰り返してきてますから、かなりの“飽き”を感じているはず。つまり、次のターンに進むとき『このままでいいのか』と深刻な夫婦の危機を迎える可能性が高いのです。でも、そこで諦めてはいけません」こう話すのは、人工知能研究者・脳科学アナリストで編著『妻のトリセツ』(講談社+α新書)が13刷7万部ヒット中の黒川伊保子さん。同書では、夫婦の何げない日常の一言が大ゲンカに発展してしまう理由は、お互いが、女性脳と男性脳の思考の違いに気付いてないからだと分析している。「『妻のトリセツ』は、夫向けに作った“妻を怒らせない”ための対策集ですが、実は購入読者の約3割は女性だったんです。妻も男性脳を理解して、上手に夫を“しつけたい”と思っているのではないでしょうか」(黒川さん・以下同)そんな理解しがたい夫の言動や行動の対処法を、実生活の具体例をもとに、解説してもらった。【1】一緒にスーパーに行くなら別々に「女性は、直感と冷静な比較検討を満たした買い物を望みます。しかし、直感力の右脳と比較検討をする左脳を結ぶ神経回路には距離があるため、目的の売場以外に寄り道をしながら“エクササイズ”するのです。逆に男性は目的思考で売場に直行。トラブルを避けるなら、別行動がベター」【2】掃除は“夫の専門分野”を作って!「わが家ではお風呂掃除は私が担当ですが、カビ取りなどここぞいう部分は夫に丸投げ。今では洗剤の研究を重ねて、完璧なカビ掃除をしてくれています。こういった男性脳の“プロフェッショナル思考”を刺激すると効果的です」夫がのめり込めるような家事を選んでミッションを与えるのだ。「料理であれば、麺類すべてを任せるなど、使命感を持たせます」【3】頼み事の前に20分の沈黙タイムを女性はしゃべることでストレスを発散するが、男性にとってはそれがストレスになることがある。「友人やご近所への不満など、妻の愚痴は、オチがなくて言いっ放しのことが多いもの。ただ、こうした状態の男性脳の電気信号の画像を見ると、全く機能していないことがわかっています。男性は2分で目的がわからなければ、音声認識機能を止めてしまうのです」そこで、ちゃんと聞いてもらいたい話がある場合は、世間話はグッとこらえて、最初の20分ほどは“機嫌のよくなる沈黙”を意識して作ったほうがよい。「頼み事を聞いてもらうためには話し方にポイントがあります。たとえば、法事の相談であれば、いつ行うのか、誰を呼ぶのかと、すぐに答えられる、具体的な質問や要望を用意することです。愚痴を言いたくなったときは、夫ではなく、女性の友達や娘、母親に聞いてもらうほうが、お互いストレスは少ないでしょう」【4】時には“女の弱さ”を見せてみる“気が強い”と思っていた妻が、自分の小さな失敗を自ら告白すれば、夫のほうも歩み寄るはず。「家族のためにここまでやったという手柄話や、プレゼントで機嫌を取ろうとしても、あまり効果がありません。それより、失敗談を告白して助けを求めたほうが、夫には『些細なトホホも話し合える仲』とポジティブに解釈され、絆を強めるきっかけになるのです」夫の顔を立てながら実は御している――それが円満の秘訣。
2019年01月25日「ヒトの脳は『7』を1つの区切りにする傾向があります。7日、7つ、7種類で達成感を得て、次の新たなステップに移ります。だから、離婚問題も結婚7年目、14年目など7年おきに起きやすい。特に50代は7年ターンを3回、4回と繰り返してきてますから、かなりの“飽き”を感じているはず。つまり、次のターンに進むとき『このままでいいのか』と深刻な夫婦の危機を迎える可能性が高いのです。でも、そこで諦めてはいけません」こう話すのは、人工知能研究者・脳科学アナリストで編著『妻のトリセツ』(講談社+α新書)が13刷7万部ヒット中の黒川伊保子さん。同書では、夫婦の何げない日常の一言が大ゲンカに発展してしまう理由は、お互いが、女性脳と男性脳の思考の違いに気付いてないからだと分析している。「『妻のトリセツ』は、夫向けに作った“妻を怒らせない”ための対策集ですが、実は購入読者の約3割は女性だったんです。妻も男性脳を理解して、上手に夫を“しつけたい”と思っているのではないでしょうか」(黒川さん・以下同)そんな理解しがたい夫の言動や行動の対処法を、実生活の具体例をもとに、解説してもらった。【1】失敗を責めず妻の気遣い不足と夫の出張で、せっかく準備した着替えや常備薬を、平気で家に置いていき、イライラを爆発させた経験は誰でもあるはず。「注意したいのは『だから言ったじゃない、なんでできないの?』という糾弾ワード。余計な反発を生むうえに、そもそも男性が“できない”のは当たり前。女性は半径3メートルの範囲を細かく見ていますが、男性は足元を見ないで、より広い範囲で狩りをしながら、闘ってきたのです。こうした歴史を何万年も続けて脳の男女差が生まれてきたのでしょう。男性は、女性に身の回りを守ってもらわないと外で闘うことができない、とも言えます」この“男性脳”を理解できれば、妻の気持ちに余裕が持てる。「失敗を叱るのではなく『私も注意しておけばよかった』『今度は一緒に準備しよう』と提案すれば、夫も申し訳なく思い、3回に1回くらいはできるようになります。一緒にと申し出ると『いや、自分でできるから』と再チャレンジする思考に切り替わるわけです。逆に『私がやる』と助け船を出すと『じゃあ、お願い』と任されてしまうので注意しましょう」「夫vs.家事」ではなく「夫婦vs.家事」という図式を作ることで、協力関係が生まれるのだ。【2】ゴミ出しは目の前で実演しながら「分別して空き容器を洗いキャップを外してゴミ出し日を確認する。その作業工程を見せてください。家事に対して男性は女性の3~6倍のストレスを感じます。夫が耐えられないことを、毎日、妻は平然とこなしていることを知れば、感謝の気持ちが生まれるでしょう」結婚してから、ずっと“わかってくれない夫”に対してストレスをため込んできたけれど……。今後は、脳の男女差を知って、夫を思うがままに御しちゃいましょう!
2019年01月25日ママ向け自伝は究極の育児書『母脳』黒川伊保子著《 紹介者 》ライター小和野薫子さんViViをはじめ女性ファッション誌のライターとして活躍されている小和野薫子さん。5歳の男の子と3歳の女の子のママ。いいものを見つける感度の高さは、育児アイテムにも生かされています。ママが持てる読書タイムはごくわずか。有意義なものにしたいですよね。本の世界を楽しみつつ、育児にもいいインスピレーションを与えてくれる。そんな欲張りな願いを叶えてくれる本を紹介。カフェでつかの間の読書タイムもともと読書が大好きで、長男の出産前は毎日半身浴をしながら2時間くらい読書を楽しんでいたほど。妊娠で頭が育児モードになり、育児書を中心にいろいろと乱読していました。でも出産してからは読書の時間がなく、隙間時間にSNSの育児情報を見る程度に。子ども2人を幼稚園に通わせるようになったので、最近また読書を再開しました。近所のカフェで、美味しいコーヒーを片手に過ごす読書の時間は至福のひとときです。自伝から子育てのインスピレーションをハウツー本、タレント本、マンガ、「子どもを東大に」的な教育本まで、あらゆるジャンルの育児書を読んできました。最近は、ザ・育児書より自伝タイプの本から子育てのインスピレーションを得ています。「この人はどういう風に育てられたのか」。ちらっと、だけど濃厚に登場するお母さんの姿に注目しています。結婚式の両親への手紙みたいに、その人の半生から垣間見られる母親の姿ってリアルでとても刺激を受けます。おすすめはこの3冊ひとつは、人工知能研究者でエッセイストの黒川伊保子さん著の『母脳』。著者の息子への愛に満ち溢れた、とてもエモーショナルな一冊。母としての気持ちに共感し、憧れるのはもちろん、研究者としての視点が勉強にもなる。私は前書きの2ページで泣きました。2冊目は、瀧靖之さんの『「賢い子」は図鑑で育てる』。こちらも科学者の方が自分の子育てを書いた説得力のある1冊。手を離れた後も子どもが幸せな人生を歩んでいくにはどうしたらいいか、と考えさせられました。最後は、『テルマエ・ロマエ』の漫画家ヤマザキマリさんの体験的人生論、『国境のない生き方』。独自の生き方を貫いている人のご両親って、本当にスケールが大きくて育児が独創的。育児に正解はない、ということを改めて感じました。Text:Kyoko Isobe
2018年09月01日漫画アプリ「Vコミ」で長期間ランキング1位(累計1000万PV突破)を獲得し続けているとあるアラ子の話題のコミックスを、黒川芽以主演で実写化する『美人が婚活してみたら』。この度、新キャストとして臼田あさ美、中村倫也、田中圭の出演が明らかになった。■ストーリー「死にたい…」付き合う男性とは不倫ばかりの30代美女のwebデザイナー・タカコは、ある休日、ふと、死にたい衝動に駆られる。親友のケイコに「なんかやりたいことないの?」と聞かれ、ふと思いついたのは「結婚」!両親も、ケイコも結婚してる!私にできないはずがない!勢いで婚活サイトに登録したタカコ。しかし、メッセージがくる男性は50代ばかり。「婚活舐めてた…」婚活で出会った2人の男性の間で揺れるタカコ。しかし、「結婚」しさえすれば幸せになれると結婚が目的化し、何かを見失っていたタカコに、ケイコは次第に怒りを抑えられなくなる。結婚はそんなに甘いもんじゃない。2人はついに大喧嘩。これで親友関係も破局か?そしてタカコは最後に何を選ぶのか――。■新キャスト発表!臼田あさ美、黒川芽以の親友役に黒川さん演じるタカコの親友・ケイコを演じるのは、主演映画『南瓜とマヨネーズ』で、恋人と過去の男の間で惑う女性を演じた臼田さん。ケイコは二世帯住宅で夫と姑夫婦と暮らす34歳の専業主婦という役どころだ。臼田さんは、原作者や実在する主人公のタカコと同世代ということで、「何とも身に染みるお話だなと思いました」と話し、「この作品は女性監督が撮る意味があるような気がして、その中でも大九監督はユーモアたっぷりに作ってくれるだろうなという楽しみでいっぱいになりました」と期待を語っている。中村倫也、今度は優しい男性を好演?「ホリデイラブ」での怪演が話題となり、これから放送&公開される連続テレビ小説「半分、青い。」や『孤狼の血』と注目作へも出演している中村さんが演じるのは、タカコと婚活サイトで出会い、タカコに一目惚れした園木役。商社勤務で誠実で優しいが、服装が残念…。中村さんは、「10代の頃から友人の黒川さん主演で、大好きな大九監督演出のもと、園木という変人?いやチャーミングな男を演じることができ、嬉しく思います」と出演決定への喜びを語り、「ぜひ笑いながら、チクリ刺さる胸の痛みを感じながら、映画を楽しんでいただければと思います」とコメント。田中圭、歯科医のモテ男に配信中のFODドラマ「不倫食堂」で主演を務め、4月スタートの「おっさんずラブ」でも主演する田中さんが演じるのは、タカコがシングルズバーで出会う職業・歯医者のモテ男、矢田部役。女慣れしている節がある役柄だ。「大九監督とご一緒してみたかったという思いのところお声をかけて頂き、大変嬉しく、女性監督ならではの感覚に刺激を頂きました。大九監督と黒川芽以さん2人のやりとりもガールズトークを聞いてるような不思議な、そして新鮮な気持ちで現場にいました」とふり返り、「男とは女性の気持ちが分かりようがない生き物だと思っている僕ですが(笑)この作品には女性が共感できるところがふんだんにあるだろうと、男が女性を知れる映画だと思っています。僕もこの映画で勉強しました。この作品によっていくつかの愛が始まることを願っております」と本作をアピールしている。なお、監督は『恋するマドリ』『勝手にふるえてろ』の大九明子、脚本は「シソンヌ」じろうが手掛ける。『美人が婚活してみたら』は2019年公開予定。(cinemacafe.net)
2018年03月15日「偶然」や「タイミング」「勢い」などなど、出会いや恋愛には予測できない展開がつきもの。でも実は、ここにも女性のリズムや生活習慣が大きく関わっているのです。男女の脳の違いを研究テーマとし、テレビの恋愛指南でも活躍中の感性アナリスト・黒川伊保子先生に、私たちをより幸せな恋愛に導く「リズム」と「脳」の活用法をお聞きしました。出会いは“直感力”からQ「出会いがない」と嘆く女性も多いと思いますが?A出会いがない、きっかけがつかめないという人は、感性が鈍ってしまっているのかもしれませんね。実は人間の脳の約90パーセントは無意識の領域。「偶然の出会い」などとよく言いますが、実は自らが無意識に行動するなかで、好きな人と出会ったり接する機会をつくっている可能性が高いのです。この領域、すなわち直感力を研ぎ澄ませておかないと、出会いのチャンスを逃してしまうかもしれませんね。もともと女性は男性に比べて右脳と左脳の連携が強く、豊かな直感力を持っています。これを活かすためには、脳を健康でバランスのよい状態にしておくのが一番。そうすれば感度も高くなり、適切な判断ができるようになります。そのためには、「早寝」、「早起き」、「朝ご飯」。これで出会いを見つける準備が整うというわけです。Q直感力を鍛えるのに、意識すべき生活リズムは?Aそうですね、幸せになるために一番重要なのが睡眠です。できれば午後10時~午前2時、遅くとも夜12時には眠りにつきましょう。この時間体は、睡眠を誘うメラトニンというホルモンがもっとも多く分泌されるゴールデンタイム。メラトニンがきちんと分泌された状態で眠ると、脳の海馬と呼ばれる場所が活性化します。この海馬は、脳にある“知識工場”とも言われていて、眠っている間に体験を整理して知識にしたり、1日の中であなたが好みの“フェロモン”を感じた状況を分析して、翌朝以降に同じ状況に遭遇できるように、脳に働きかけるのです。Qフェロモンはどういう役割をするのですか?Aまず、フェロモンというのは、におい物質のことです。人間のみならず多くの動物が、フェロモンをかいで、仲間や生殖相手を認知しています。最近このフェロモンにより、私達は遺伝に関する情報をばらまいているということが明らかになりました。そして私達は、自分の遺伝子の型とは異なるフェロモンを発している人に発情すると言われています。つまり、海馬がきちんと活性化していれば、惹かれた相手にもう一度出会うような状況を脳が無意識に作り出してくれるということなのです。「偶然の出会い」なんて、存在しないということですね。海馬の作業なくして、恋は始まらないということです。Q最後に、幸せになりたい!と願う女性達に、ひとことお願いします。A「幸せになりたい」と思わないことが、幸せになるための秘訣です。自分にスポットライトを当てるから、実際に何をしたらいいかが見えなくて、人生はつらくなる。自分ではなく、外に好奇心を働かせてみてください。「あれをしたい」「これを実現してみたい」「○○を育てたい」「世界初の○○を作る!」というふうに。何かに夢中になっていると、脳の直感とセンスが研ぎ澄まされて、いつの間にか、愛する人やお金を手にしているのです。無理する必要はありません。誰かと自分を比べる必要もない。自分自身の持つリズムを大切にして下さい。そして、きちんと眠り、朝ごはんを食べ、健康な脳をキープすることで、幸せを自然に呼び込む女になりましょう。>>第1回“イライラ”を解消し、“しあわせ脳”にする方法はこちらPhoto by mark sebastian
2016年02月12日「偶然」や「タイミング」「勢い」などなど、出会いや恋愛には予測できない展開がつきもの。でも実は、ここにも女性のリズムや生活習慣が大きく関わっているのです。男女の脳の違いを研究テーマとし、テレビの恋愛指南でも活躍中の感性アナリスト・黒川伊保子先生に、私たちをより幸せな恋愛に導く「リズム」と「脳」の活用法をお聞きしました。男性に“期待”は禁物Q恋愛や夫婦関係がうまくいかない…と悩みを抱える女性が多くいます。パートナーへの不満を抱える女性に、先生はどんなアドバイスをされていらっしゃいますか?Aもともと女性は男性に比べて右脳と左脳の連携が強く、豊かな直感力を持っています。女性にまず伝えたいのは、男性は女性のように「察する能力」に長けてはいないということです。さらに、男性ホルモンによって、目の前の異性をあら探ししないように仕組まれてさえいます。男性は哺乳類のオス。生殖リスクが少なく、基本異性をあまり嫌わず、遺伝子をばらまく方が得だからです。あら探ししないということは、ちょっとくらいの欠点なんか見逃してくれるということですが、同時に疲れた顔をしていても気づかないということでもあるわけ。察しないのは、見方を変えれば、男性脳の優しさなのです。「忙しくしているのに家事を手伝ってくれない」「具合が悪いのに労わってくれない」…、こんなことがあると「彼は自分のことなどどうでもよいと思っているのでは」などと悲しく思ってしまいがち。でも実はそうではなく、男性の脳では「気づけない」というのが真相なのです。そこで女性たちに言いたいのは、「もう期待するのはやめましょう!」(笑)これだけでずいぶんストレスが少なくなると思いますよ。女性の“イライラ”が、男性ホルモンを刺激するQパートナーに不満がある訳ではないのに、どうしてもイライラしてしまうという時はどうすればよいのでしょうか。理由もなくイライラしてしまうのは、どうしてなのでしょう?A女性なら、生理周期などによる気分の浮き沈みは避けられない部分はあるでしょう。実は、排卵日前は、卵巣から分泌されるエストロゲンというホルモンの影響で、少し意地悪な気持ちになったり、イライラしたりします。でも「イライラしてはいけない」と無理に自分を制する必要はないと私は思います。例えば、映画やドラマでもイライラして攻撃的な状態の女性はよく登場しますよね。そんな女性に対して男性はどう出るか…激しい言い合いになるも、やがてケンカがうやむやになって二人はラブラブ、「雨降って地固まる」のお定まりの展開、というのが定番でしょ?実は男性脳は、女性の理不尽な言動にさらされて「不安」を感じると、テストステロンという男性ホルモンを分泌する傾向が。テストステロンは独占欲を掻き立て、男性をセックスに導くホルモン。つまり、発情してくるのです。排卵誘発ホルモンが女性をいらだたせ、男性の生殖ホルモンを分泌させる、というのは、自然界の神様の作戦としかいいようがない。なので、たまにイライラしてしまう(考えてみれば排卵前後)なんてことは、何も問題はありませんよ!女性は自分のリズムに乗っかっていればいいんです。ただ、出会いに向いているのはイライラしている排卵期ではなく、落ち着きのある生理後の方でしょうね。“イライラ”を解消し、“しあわせ脳”にする方法Q最近いつもイライラしているという人へのアドバイスは?Aいつもイライラしている、という方は、恋をゲットできないだけじゃなく、仕事もジリ貧、人生がプアになる一方。イライラしがちな脳状態を放っておいてはいけません。今すぐ生活主観を見直すべきです。イライラをコントロールできない場合、脳に届く栄養が明らかに欠乏しています。脳神経信号をコントロールする脳内神経伝達ホルモンの材料であるビタミンB群、葉酸、アミノ酸、それに脳に酸素を届ける鉄分。これらが欠乏していると、脳は疲れやすく、イライラしやすい事態に。加えて寝る時間も、ホルモン分泌に大きく影響します。また、落ち込みがちな人、誰かにわかってもらえないと頑張れない人は、血糖値の乱高下や、低コレステロールの可能性も。自分で嫌だなと思うのに、なぜか感情がそっちのほうへ行ってしまう人は、精神論ではコントロールは無理。生活習慣を科学の目で見直してみましょう。あなたを確実に幸せにしてくれる“しあわせ脳”を作る基本は、「早寝」、「早起き」、「朝ご飯」。夜は0時には眠っていること。夜10時から2時は、眠ってさえいればホルモン分泌の最盛期。逆に言えば、ここを起きていて、スマホなんか観ていた日には、美しさ・若さのための新陳代謝ホルモンも、恋力のもと女性ホルモンも、記憶力やセンスを作りだすメラトニンというホルモンも出にくくなります。もったいなさすぎる!朝は、早めに起きて、朝日を楽しみましょう。朝日が網膜を刺激すると、脳内にはセロトニンというホルモンが出てきて、一日中「穏やか情感」で心を満たしてくれます。ささやかなことがしみじみ幸せになり、意欲が萎えない一日を過ごせる、別名“幸福ホルモン”です。朝ごはんには、タンパク質と野菜から始めることを鉄則に。空腹にいきなり糖質(炭水化物、スイーツ、甘い果物)を食べると、血糖値が急に上がって、血糖をエネルギー源にしている脳は当座は元気に。しかし、その後、血糖値が急降下して、低血糖症状に。低血糖時(糖質摂取から2時間後くらい)は、不安になって誰かに励まされないとやっていられなくなり、ちょっと甘いものがつまみたくなり、やがてイラついてキレる事態に。結局太るし、いいことがありません。昼食も、おにぎりにうどん、なんていう糖質だけのメニューは危険、夕方の小腹が空いたときにお菓子をつまむのも、落ち込みとイライラの原因になります。さらに、カロリーを気にして、動物性タンパク質を採らない人は、ビタミンBやアミノ酸、すなわち冒頭に述べた脳内ホルモンの材料が欠乏します。肉・魚・卵・乳製品は積極的に摂取しましょう。タンパク質や脂質は、食品そのものはカロリーが高くても、分解吸収にエネルギーを使うので、太らない食品なのですよ。油や卵に抵抗のある方は、低コレステロールの可能性も。コレステロールは脳が多量に使う栄養素。卵は接触的に摂取してください。ちなみにマヨネーズは、「コレステロール抜き」ではない普通のものをぜひ。そして、血中酸素濃度を挙げるには適度な運動がおすすめ。最近では入浴時に足の裏をブラシでこすると血中酸素濃度がアップするという研究結果も出ていますから、試してみてくださいね。>>第2回出会いは直観力から?はこちらPhoto by mark sebastian
2016年02月10日2016年の年頭にあたり、日本ユニシスグループの代表取締役社長を務める黒川茂氏は、以下の年頭所感を発表した。「未来のあたりまえ」となる革新的なサービスを実現謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。2015年は、ICT分野において、IoTの進化やAI(人工知能)、ドローンやロボットの実用化など、社会課題を解決し人々の生活の利便性を上げるような変化が見られ、未来に向けた技術が大きく進化した年であったと実感しています。ICTの活用は企業から個人、社会へと広がり、技術の進歩はいっそう速まっていると感じます。日本ユニシスグループにとって2015年は、新たな中期経営計画「Innovative Challenge Plan」のスタートの年でした。二つのチャレンジ領域「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」と、一つの変革領域「ビジネスICTプラットフォーム」を重点戦略に掲げ、さまざまな施策を実行してきました。「デジタルイノベーション」では、国際ブランドプリペイドの「チャージポイント事業」や「進化型CLO(Card Linked Offer)サービス」など利用者視点の新たなサービスを提供し、将来において人の社会生活を支援するAIの研究開発も推進しています。「ライフイノベーション」では、医療・保育・介護などの社会課題を踏まえ、クラウド型の「保育支援サービス」や「地域医療・介護連携ネットワーク」など生活者を起点とするサービスを積極的に展開しています。また「ビジネスICTプラットフォーム」では、ビッグデータ分析のためのデータ活用基盤「データ統合・分析共通PaaS」を発表し、センサーやネットワークに関する技術を活用するための「IoTビジネスプラットフォームサービス」の開発に着手するなど、「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」のサービスをよりスピーディーに展開するための基盤を強化し、新たなビジネス創出と当社グループの成長・変革に向けた下地づくりができました。2016年は、この基盤を活用し「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」領域の新たなサービス展開をさらに加速していきます。日本ユニシスグループは、こうした二つのチャレンジ「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」と一つの変革「ビジネスICTプラットフォーム」により、私たちが開発・保有している技術はもちろんのこと、国内外のベンチャー企業が持っている優れたアイデアや技術も取り入れながら、さまざまな業種の企業や金融機関、自治体などと連携し、お客さまや社会に新しい価値を創造する「ビジネスエコシステム」の構築を進めていきます。日本ユニシスグループは、今年も引き続き、グループ社員が一丸となって、私たちが創り上げる「ビジネスエコシステム」の中核を担い、「未来のあたりまえ」になっていく革新的なサービスの実現に全力で邁進します。
2016年01月05日ともに関西出身の佐々木蔵之介と「関ジャニ∞」横山裕をW主演に、大阪在住のベストセラー作家・黒川博行の直木賞受賞作「破門」が映画化されることが決定。同じく大阪出身の小林聖太郎監督のもと、ボケとツッコミのような史上最強の(?)凸凹コンビが誕生することになった。舞台は大阪。弁は立つが、うだつの上がらない建設コンサルタントの二宮啓之(横山裕)は、“サバキ”と呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入としていた。だが、この仕事を通じて二蝶会の強面ヤクザの桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合ったのが運のつき。ある日、小清水という映画プロデューサーが持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭・嶋田が出資をすることを決め、桑原が実務を担当することになる。しかし、小清水は金を持ったままドロン。これは、もしや出資詐欺!? 映画製作の出資金を持ち逃げされた桑原と二宮は、資金回収のため、関西、そしてマカオを奔走するも、巨額の資金をめぐる争いはやがて組同士のトラブルにまで発展!追いかける二人が、いつの間にか追われることに!?貧乏建設コンサルタントが“疫病神”の最凶ヤクザと出会ったことから、儲け話にダマされる…。黒川氏の大人気“疫病神”シリーズで第151回直木賞を受賞した「破門」が待望の映画化。“疫病神”となってしまう強面ヤクザの桑原に、『超高速!参勤交代リターンズ』『エヴェレスト 神々の山嶺』も控える佐々木さん。また、口だけは達者な非モテ独身建設コンサルタントの二宮には「関ジャニ∞」の横山さんと、それぞれ京都、大阪出身の2人がW主演。メガホンをとるのは、『毎日かあさん』『マエストロ!』の小林監督。黒川作品とは、今年7月、WOWOWの連続ドラマW「煙霞~Gold Rush~」に続いて2作目のタッグとなる。大阪からマカオまで、圧倒的アクションとともに面白さ満載の掛け合いで繰り広げられるノンストップな2人の珍道中に、いまから期待していて。<以下、コメント>■佐々木蔵之介狂犬のようで、それでいて喋りはおもろく、でもやっぱり強面な、とてもチャーミングな主人公にゾッコンです!最高に痛快でカッコイイ原作を得て、監督や横山さんと、この作品に身を置けると思うと血が騒ぎます。■横山 裕原作の圧倒的な世界観に魅了され、「ぜひ参加したい!」とすぐに思いました。バイオレンスの要素がありつつも、二人の軽妙なやり取りが基盤になっていますので、佐々木蔵之介さんとボケとツッコミのような関西の「ノリ」も出していけたらと思っています。小林監督にどう料理していただけるか、撮影が楽しみで仕方ありません!■小林聖太郎監督不思議な縁と申しましょうか、計画したわけではないのですが、今年は黒川作品の映像化に続けて関わることになりました。アメリカ村からマカオのカジノまで、狂犬ヤクザとぐうたら貧乏の凸凹コンビが繰り広げる珍道中。肩肘張らずに楽しんでいただければ嬉しく思います。■原作者:黒川博行いやぁ、わくわくします。小説と映像が異質のエンターテインメントであると知りつつ、そこをどう具現化して見せてくれるか愉しみでなりません。俳優陣も実力派ぞろいで文句なし。佐々木さんと横山さんが疫病神コンビをどんなふうに演じてくれるのでしょう。原作者として、とてもうれしく思います。小林監督の本領発揮。一級のロードムービーになることに間違いありません。映画『破門』(仮題)は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月19日