元乃木坂46で女優の齋藤飛鳥が11日、都内で行われた「エキシビジョン『ティファニー ワンダー』技と創造の187年 オープニングパーティー」に登場した。ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクは、4月12日より虎ノ門ヒルズ ステーションタワー内の「TOKYO NODE」にて、「エキシビション『ティファニー ワンダー』技と創造の187年」を開催。職人技と創造性、伝統と現代性の物語を伝える、数百点に及ぶデザインの傑作などを展示する。エキシビジョン開催に先立ち、11日にオープニングパーティーが開催され、国内外の著名人がティファニーのジュエリーをまとって登場。齋藤は、さわやかな水色の衣装に身を包み、耳元や胸元にジュエリーがキラリ。笑顔を見せながらフォトセッションに応じた。
2024年04月11日俳優の齋藤飛鳥が11日、都内の「TOKYO NODE」で行われた「エキシビション『ティファニー ワンダー』技と創造の187年 オープニングイベント」に来場した。齋藤は、ブルーが映える衣装を披露した。豪華なティファニーのハイジュエリーを着けていたが、それにも負けないぐらい輝いた。「『ティファニー ワンダー』技と創造の187年」のエキシビションでは、ティファニーの役2世紀にわたる歴史を振り返り、伝説的なイエローダイヤモンドや、本邦初公開となるアーカイブピースなど、10個の部屋ごとにテーマが設けられ、展示されている。
2024年04月11日俳優で映画監督の齊藤工が、神津トスト明美監督の日米合作・劇場用長編映画『ボクがにんげんだったとき/When I Was a Human』のエグゼクティブプロデューサーに就任した。本作は、飼い主を愛する保護犬が人間に変身して、人間界で奮闘するファンタジー映画。90年代のハリウッド映画を彷彿とさせるようなハートウォーミングな犬の冒険映画として、ハリウッドのフィルムマーケット「slated.com」でも高い評価を受け、週間ランキングでも上位5位入りを果たした。また、タランティーノ映画常連のダニー・トレホや映画『卒業白書』のレベッカ・デモーネイなど人気俳優たちが本作の脚本に惚れ込み、続々と出演を決定している。本作が長編劇場映画としてハリウッドでの映画撮影の実現を目指すなか、この度、齊藤工がプロデューサーに就任。本作の製作陣からは「同氏の参加は、本作が目指すハリウッドでの映画撮影実現へ向けて重要な一歩となります。俳優として日本国内外で高い評価を得ており、プロデューサー、映画監督としても活躍する同氏のプロデューサーとしての参加は、作品の製作・プロモーションにおいて新たな視点が加わり、同氏の映画制作における幅広い知識や豊富な経験から、作品のクオリティ向上や海外展開の成功につながると信じております」とコメントが寄せられている。齊藤 工よりコメント神津トスト明美監督の本作のオリジナル短編『When I was a human』がとにかく素晴らしく、多くの、特に愛犬家に届けたい保護犬の飼い主への愛を描いた傑作短編でした。国内外の映画産業の今、そして光と影を熟知された神津監督と森田真帆さんが想いを込めた本作の長編企画・脚本がハリウッドのフィルムマーケット「slated.com」を介して愛犬家でもあるダニー・トレホ氏やレベッカ・デモーネイ氏の目に、心に留まり、純然と大きく実現に向かうその過程こそがハリウッドドリームを描く映画の様に感じました。正直私に何が出来るかまだわかりませんが、映画作り・資本集め・届け方の厳しさ・残酷さは確りと味わって参りました。また日本に置ける保護犬を始めとした動物の命の問題にも一石を投じる作品になる事も願いながら、この作品に起きている純度の高い奇跡とクリエイティブを止める事なくプロジェクトと共に奔走したいと思います。作品について原作となったショート作品はアカデミー賞公認配給会社Shorts Internationalの目にとまり、配給契約を締結後、全米・全欧・インドでTV放送され大好評を博す。また2018年から2019年にかけて全米20か所以上の劇場で上映され、収益金の全ては各地の保護犬・ペット団体に寄付された。本作はこのショート作品を劇場版として長編化する。(シネマカフェ編集部)
2024年04月07日お笑い芸人の斎藤司(トレンディエンジェル)、斉藤慎二(ジャングルポケット)が2日、都内で行われたアニメ『聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリPart 2』世界同時配信記念イベントに登場した。イベントは午前11時30分からで予定通り始まったが、なかなか2人が登場せず、MCの天津飯大郎が場をつなぐ事態に。そして2人がボケながら登場すると、天津から「斎藤さん、これ寝癖ですか?」と何故か外ハネしている髪型をイジると、斎藤は「いや、これは一応デスマスクの…」と聖闘士星矢トークを展開し、笑いを誘った。するとジャンポケ斉藤は「きょう、イベントが始まるのが遅かったと思うのですが、斎藤さんの髪型のセット待ちです」と暴露。天津も「ステージに立ってから3分、場をつないでくださいと言われて…いい加減にしてください!」と怒りをあらわにした一方、持ちギャグでもある薄毛についてトレエン斎藤は「授かりもの」とドヤ顔だった。
2024年04月02日俳優の斎藤工が出演する、中京テレビ制作・日本テレビ系バラエティー『こどもディレクター~私にしか撮れない家族のハナシ~』が、4月3日(日本テレビ系28局+TOS・UMK 30局ネット毎週水曜後11:59)にスタートする。「あなたにカメラを渡すので、家族を取材してきてもらえませんか?」。カメラを預け、両親にずっと聞けなかったこと、伝えたいこと、謝りたいこと、ウチの家族だけの文化など、家族への「タブー」や「疑問」をあなた自らがディレクターとなり取材し、解決するドキュメンタリーバラエティー。中京テレビにて過去2回ローカル放送(愛知・岐阜・三重)し、2023年日本民間放送連盟賞テレビエンターテインメント部門優秀賞を受賞した『こどもディレクター』。子どもたちにカメラを渡し、“ディレクター”として親を取材してもらうヒューマンドキュメンタリーだ。昨年12月には、日本テレビ系全国ネットでも放送された。このほど、レギュラー放送一発目の収録を終えた斎藤は、取材に応じ「特番時代のある種の気楽さというものから、深度・深さが変わっていて、だからこそ、この番組を通じて、何か気づきを得る方が前回以上に増えていくんじゃないかなと思います」と早くも手応えを語る。その中で番組内における“自身の役割”を客観視する一幕も。「僕がスタジオで出来ることって限られているんです。座ってVTRを見て、思いを寄り添わせることしかできない」と謙虚に切り出しながら「この番組のシステムは後世に残すべきだと思っているんです。ここのポジションが僕でなくても、むしろ見守る人がいなくなっても成立するような番組になっていけたらいいなと(収録を終えて)強く思いました」と、同番組のシステムが深く根付くことを願った。今回のレギュラー化によって、番組の裾野はグッと広がる。初めて番組に触れる視聴者に向けて、斎藤は「連続ドラマだと第1話を見逃したら、それ以降の話が理解しづらく入りづらいみたいなことがあると思うんですけど、この番組は部分的抜粋ドラマとでも言うんでしょうか。もちろん毎週楽しみに受け止めてほしいんですけど、その一方で偶発的に出会うに相応しい番組でもあるなと同時に思ってます」と話す。続けて「他人事が(VTRを見ているうちに)いつのタイミングからか、我が事になってくるんですよね。それが類を見ない味わいでして“ナタデココを初めて食べてみた”みたいな。「1回食べてみて!」という感覚になる番組ということは、声を大にして伝えたいなと思います(笑)」と笑顔で呼びかけていた。
2024年03月26日映画『マイホームヒーロー』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が20日に都内で行われ、佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平、木村多江が登壇した。同作は原作:山川直輝氏、漫画:朝基まさし氏による同名コミックの実写化作。ドラマ版は2023年10月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送された。どこにでもいる普通の父親・哲雄(佐々木蔵之介)が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけの騙し合いが繰り広げられ話題に。映画版ではドラマ最終回から7年後を描く。○■映画『マイホームヒーロー』大ヒット御礼舞台挨拶にキャスト登場同作への反響について、齋藤は「母が何回も観に行って、何回も泣いて、何回も長文の褒め連絡をくれるので、それが1番嬉しいなと思ってます」と喜ぶ。「母はどんな作品でも必ず観てはくれるんですけど、映画とか大好きで、お芝居なんてもちろんやったことないのに厳しくて。『初めてあす(飛鳥)のお芝居が良いと思った』と認めてもらいました。今までは『まあ、頑張ってはいたよね』と声はかけてくれたんですけど、すごい感動してくれたみたいで」と高評価だったという。佐々木は娘役の斎藤について「映画では本当に2人きりで緊迫したシーンが多かったんですけど、居心地が良かったです。父と娘ですごく居心地が良かった。とても芯が強くて努力家なんですけど、表では控えめで謙虚なんですよ」と絶賛。「(作中では)僕が娘を守っていると言ったけど、むしろ守られてるなと思っていて。飛鳥ちゃんがこれだけの芝居をしているから、これからいっぱい出て行くと思う。僕は飛鳥ちゃんを老後安泰のお守りやと思って、出てきたら『僕のお守りがあそこにいる』と思って見ておこうかな」と、齋藤の活躍への期待を表した。この日は、齋藤が佐々木に花束のプレゼントも。佐々木に対し「何十年もいろんな作品に出ていらっしゃいますし、映画館に行くたびに本編か予告かどちらかに必ず蔵之介さんが出てるくらいずっと出てらっしゃる。現場でもいつも原作を持って隅っこで1人で読んで参考にしながらセリフの練習をして、どういう動きにしようかなと自分で考えてらっしゃる姿を見て、『あ、こんな一流の人でも、お芝居を突き詰められるんだな』とすごく勉強になりました。私はだらけてしまう癖があるので、これがお仕事をしっかりしている人なんだなとすごい尊敬しました」と語る。佐々木が「独り言大きいけどね」と苦笑すると、齋藤は「独り言は本当に大きいんですけど。蔵之介さんは会社員だった時代もありますし、人生いろんな過ごし方をしてきたと思いますけど、もう死ぬまでずっとお芝居をしてほしいなと思うし、死ぬまで独り言も大きい声で言ってて欲しいなって。そのギャップを好きになったので、ずっとそのままの蔵之介さんでいてほしいなと思ってます。お父さんありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。
2024年03月20日元日本ハム投手の斎藤佑樹(35)が3月25日からリニューアルされる『news every.』(日本テレビ系)のキャスターに初めて起用されると発表された。平日のうち、月曜日、火曜日に斎藤が出演。水曜日、木曜日は女優・桐谷美玲(34)が同じくキャスターとして出演する。日本テレビ関係者は、起用の舞台裏をこう明かす。「3歳男児の母でもある桐谷さんは“主婦”目線を引き続き期待しています。斎藤さんは主婦層がメインの夕方の報道番組の視聴者層に合致するために起用されました。彼のファンには“ハンカチ王子”時代から熱心に応援していた主婦の方々が多いですから。大谷ブームが今後も続くことを考えると、局としても大谷選手について語れる元野球選手のキャスターは好都合です。本人も二つ返事で受けたといい、事前に系列のアナウンス学校に通って原稿読み、イントネーション矯正をしている最中です」斎藤は06年に早稲田実業高のエース投手として甲子園に出場した。「高校球児時代は甲子園で田中将大投手(現・楽天)と投げ合うなど伝説のピッチャーとして国民的な人気となり、日本ハム入団1年目の沖縄・名護キャンプには情報番組、ワイドショーがこぞって現地から生中継するなど社会現象と化しました。ところがプロでは特筆すべき成績を残せずに21年で引退。以降は個人事務所を設立して写真家などもおこなっていましたが、後に『熱闘甲子園』に出演するなど、徐々にメディアの仕事にも戻っていました」(芸能プロダクション関係者)もともと、斉藤をメディアに積極的に起用していたのはテレビ朝日だった。「かつて『報道ステーション』のスポーツキャスターとしてレギュラー起用する案もありましたが、本人の“報道キャスター”志向が強く断念していました。今回の日本テレビの起用に驚き半分、期待半分という目で見ています」(テレビ朝日関係者)『news every.』内では毎月「大逆転家族!」と題した企画取材に赴き、様々な人たちと触れ合う予定だという。腕を磨いた一眼レフカメラでの撮影も同時並行して行われるというが、彼のさらなる目標はキャスターにとどまらないという。「斎藤さんは将来的に出身地でもある群馬県知事出馬を視野に入れているようです。早大の卒論テーマは《スポーツの地方興行と観客動員の地域の中での経済効果について》で、地方でのスポーツ興行の盛り上がりなどを研究していました。過疎化が進んでいる地元の現状をかねがね危惧しており、キャスターとして知見を広めた後、いつか故郷に錦を飾る算段のようです」(スポーツ紙記者)実は22年3月、斎藤は山本一太群馬県知事(66)を表敬訪問し、スポーツによる地域振興などをテーマに意見交換したことがある。「斎藤さんは自ら代表を務める『株式会社斎藤佑樹』を山本知事に説明。『コンセプトは未来の野球づくり。群馬で子供たちに野球の場を提供していけたら』などと抱負を語ると、山本知事も『知事としてこんなに心強いことはない。力を合わせて群馬のために連携していきたい』と応じていました」(全国紙記者)前出のスポーツ紙記者は続ける。「山本知事は現在2期目で次の県知事選は3年後。昨年の知事選では圧勝だった山本知事にとって、斎藤さんは将来的に“最大のライバル”となるかもしれません」プロ野球界から離れ、自らの人生設計を実現していく斎藤。まずはどんなキャスター業を見せてくれるのだろうか。
2024年03月13日元乃木坂46の齋藤飛鳥が、8日に都内で行われた映画『マイホームヒーロー』(公開中)の初日舞台挨拶に佐々木蔵之介、高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥、津田健次郎、木村多江、青山貴洋監督とともに登壇した。同作は原作:山川直輝氏、漫画:朝基まさし氏による同名コミックの実写化作。ドラマ版は2023年10月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送された。どこにでもいる普通の父親・哲雄(佐々木蔵之介)が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけの騙し合いが繰り広げられ話題に。映画版ではドラマ最終回から7年後を描く。○■齋藤飛鳥、映画『マイホームヒーロー』舞台挨拶に登場イベントでは、作品にちなみ「大ピンチだったこと」についてキャスト陣がトーク。齋藤は「インスタグラムを始めたとき」と書かれたフリップを見せながら「インスタグラムを始めたのが最近で、ストーリーズが何回やっても同じものが3、4回投稿されてしまって」と話す。「それをファンの方があまりにもバカにしてくるから、1人でキーッとなって(笑) 難しかったです……」と笑いを誘った。また、佐々木も先日インスタグラムを始めたそうで「1カ月くらい前ですかね……本当に若輩者で。(齋藤に)教えを乞うてます(笑)」と仲睦まじいやり取りを披露し、会場を和ませていた。
2024年03月08日元乃木坂46で女優の齋藤飛鳥が、発売中のマンガ誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)第12号のグラビアに登場している。齋藤は1998年8月10日生まれ、東京都出身。アイドルグループ・乃木坂46のメンバーとして活躍し、現在は女優、モデル、タレントとして活躍。出演する『映画 マイホームヒーロー』が8日より公開される。今号では表紙、巻頭グラビア、巻中グラビアをジャックし、清楚な肩出しドレスや美脚際立つリラックスした部屋着姿を披露。さらに背中を大きく露出した黒ドレスなど、大人の姿も見せた。
2024年03月07日『14歳の栞』『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』の竹林亮監督、齊藤工企画・プロデュースによる映画『大きな家』が2024年秋に公開決定。併せて、特報とティザービジュアルが完成した。とある中学校のクラス35人全員に密着した青春リアリティ映画『14歳の栞』(2021)を手掛けた竹林亮監督と製作チームによる本作では、児童養護施設に暮らす子どもたちに密着。家族ではないつながりの中で生活しながら、自分の運命と向き合い、葛藤し、未来に目を向けて成長していく子どもたちの等身大の姿を描いていく。なお、本作は公開後のオンライン配信等を予定しておらず、劇場上映でのみ公開予定。また、竹林監督による『14歳の栞』が3月1日より全国にて期間限定の再上映中。再上映の来場者には『大きな家』ポストカードをプレゼント予定となっている(※一部対象外劇場あり)竹林亮監督「彼らの人生のお守りになるようにと願いながら」時代を問わない普遍的なストーリーをもつ、あたたかな映像作品を得意とし、現在はコマーシャル、YouTubeコンテンツ、リモート演劇、映画等、その表現は多岐にわたる竹林監督。『14歳の栞』は1館からのスタートだったが、SNSで話題となり45都市まで拡大。また、竹林監督が共同脚本も務めた長編映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022)は、第32回日本映画批評家大賞にて新人監督賞・編集賞を受賞した。■コメント齊藤工さんからお誘いをいただき、とある場所にお話を伺いに行ったのは2年半前でした。そこから何度もお邪魔するうちに、珍しい存在だった撮影班は次第にそこの日常の中に溶け込んでいきました。この映画は、ある子どもたちのごく普通の日常を記録した物語です。彼らは様々な理由で自身の親から離れて児童養護施設と呼ばれる場所で日常を送っています。僕たちは、この映画を、彼らの人生のお守りになるようにと願いながら作りました。なぜなら、彼らは18歳を過ぎて自立する準備ができたら、その場所から巣立ち、自分の力で生活をしていかなければならないからです。彼らが将来生きることに苦労するようなことがあった時に彼ら自身が観て、生きる力を呼び覚ますお守りのような存在になってほしい。いつか自分たちのこれまでの道のりを客観的に見て、昔から自分には前に進んでいく強い力があり、さらに多くの周囲の人々に純粋に応援されて、ここまでやってきたのだと思い返せるようなものでありたい。そう願いながら、共に過ごした 時間を記録し、編集をして一本の映画にしました。従って、これは未来で葛藤している僕の大切な友人達のための映画に他ならないのです。そして、そんな彼らの映画を観ることで、これまで知らなかったすぐそこにある日常の中の「普通」の感覚の差分の中に、全ての人々にとって大切なものが隠されているのを目撃していただきたいです。企画・プロデュース:齊藤工「竹林監督のチームならば、向き合える」俳優業の傍ら、20代から映像制作にも積極的に携わり、齊藤工名義での初長編監督作『blank13』(2018)では国内外の映画祭で8冠を獲得。2023年、監督最新作『スイート・マイホーム』が公開された。劇場体験が難しい被災地や途上国の子どもたちに映画を届ける移動映画館「cinéma bird」の主宰や全国のミニシアターを俳優主導で支援するプラットフォーム「Mini Theater Park」を立ち上げるなどマルチに活動している。■コメント竹林監督の『14歳の栞』を観に行った時上映前に劇場から未成年である出演者方のプライバシーを守る誓約書の様な用事が配られましたその後も配信への移行を安易にしなかったり彼ら彼女らに配慮のある上映の形態を今日まで貫いていてドキュメンタリー映画における被写体と観客の本来あるべき誠実な距離を感じましたカメラが向けられ人生の断片が切り撮られると同時に社会的に守られるべき子どもたちそんな竹林監督のチームならば児童養護施設で生活をしている子どもたちと共に映画と言う必然に向かえるのでは無いかと思いました個人的にご縁を頂いたとある養護施設には光り輝く子どもたちが今日も生活しています彼ら彼女らの「これまで」と「これから」には我々の想像を絶する様々なドラマがあり彼ら彼女らの世の中との向き合い方そして子どもたちを支える施設の職員の方々の日常本作は普段は立ち入れない場所に置ける「当たり前」と観客がどう向き合うかが問われる混沌とした現代に必然的に生まれた作品になったと心から思います『大きな家』は秋、劇場にて公開。『14歳の栞』は全国にて期間限定で再上映中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:14歳の栞 2022年3月11日より全国にて順次公開大きな家 2024年秋、公開予定©CHOCOLATE Inc.
2024年03月01日話題の映画『カラオケ行こ!』の大役の座をオーディションで射止めた、注目の新星・齋藤潤さん。少年らしさと大人びた静謐さが同居する16歳の素顔を、写真家・久野美怜さんが瑞々しく切り取った。現在上映中の映画『カラオケ行こ!』でメインキャストを務めるなど、いま注目を集める俳優の一人である齋藤潤さんの撮影は、夕暮れ時、緑深い公園で行われた。途中、猫を見つけると嬉しそうに駆け寄ったり、草の上に寝そべりながら「このまま寝ちゃいそうです…」と言うなど無邪気な振る舞いは16歳そのもの。でも、圧倒的な瑞々しさの中に、彼の内面によるものなのか、不思議な落ち着きが垣間見える。「誰かと自分を比べることはあまりよくないかもしれないけれど、僕は他の人よりとんがっているものがないんです。だから、特集のテーマが個性だと聞いてから自分の個性を考えていたんですけど、何も思い浮かばなくて…。あえて言うなら、平和主義の人。基本的に人と戦いたくないし、誰かと意見が違って話し合いになったとしても、どちらかが折れなきゃ終わらない。それなら最初からやめておこう、と思うんです。一歩引いた目で、客観的に見ている感じなのかも。ただ、お仕事をする上での“この役を掴み取りたい”という気持ちは、誰にも負けないという強い自信を持っています」そんな今の自分の性質を大事にしていきたいとも話す。「自分とは違う負けず嫌いの人に嫉妬していたこともありましたけど、人それぞれに“その人の形”があるから。自分の形を大切にしながら磨けるものを磨いて、仕事などで良い方向に生かしていきたい。そして、出来上がった僕の形にハマってくださる方が多ければいいなとも思っています。もちろん、直したいところや、嫌だなと思うところはたくさんあります。たとえば、よく電車で寝ちゃって乗り過ごしたりとか(笑)。内面的なことで言うと、すぐ諦めたくなったり、心が折れやすいところ。仕事で落ち込んだ時は、一度、自分が将来的になりたい姿を浮かべて、“こんなところでつまずいていちゃダメだ”“やるしかない”と気持ちを立て直すようにしています。好きな食べ物とかで回復できる人ではないし、自分を甘やかすと、また同じことでつまずいちゃうと思うので。って、こんなふうに言ってますが、本当にできているのかどうかはわからないですけど(笑)」俳優の仕事を志したきっかけは、「映画『キングダム』を観てスクリーン側に立って感動を与えたいと思ったこと」。映画『カラオケ行こ!』では、その願いを叶えている。「嬉しい気持ちが一番ですが、不思議な感覚になることも多いです。撮影の頃の僕は、今より演技経験が少なかったので、山下敦弘監督と芝居についていろいろなことを話しました。(綾野)剛さんは、主人公同士として一緒に歩んでくださいました。僕が何度やってもできなかった芝居に対して、『こうやってみたら、ちょっと掴めるんじゃない?』と提案をいただいたりもして。おふたりがずっと隣にいてくださったから、撮影を乗り越えることができました」今作は、齋藤さん演じる中学生の岡聡実が、綾野剛さん演じるヤクザの成田狂児に頼まれて、カラオケボックスで歌唱指導をすることになるというユニークな物語。「聡実と狂児の関係は、カラオケをするたびに少しずつ変化していくのですが、時々、急にぎゅっと近づくことも。そうした二人の距離感はもちろん、登場する全キャラクターに強い個性と魅力があるので楽しめるはずです。僕が一番好きなのは、ヤクザたちが聡実に歌を披露するシーン。撮影の段取りを確認している時は、めちゃくちゃ面白くて、お腹を抱えて笑ってしまいました(笑)。役を演じていると、どの役にも自分との共通点があるなと感じるし、向き合っていくうちに自分の性格みたいなものが見えてくることもあります。聡実の場合は、合唱部の部長や狂児に歌を教える立場としての責任感が、映画の主人公を務めるという僕のプレッシャーみたいなものと大きく重なっていたように思います」歌が好きなところも、聡実と齋藤さんの共通点の一つ。「僕、無意識で歌う癖があるんです。現場とかで周りの人から、『その歌好きなの?』と聞かれて、『何か歌っていましたか?』と返すことがよくありまして…。僕はいいですけど、他の人からすると結構、いい迷惑ですよね(笑)」さいとう・じゅん2007年6月11日生まれ、神奈川県出身。岡聡実を演じる映画『カラオケ行こ!』が全国公開中。出演する映画『瞼の転校生』が3月2日から全国公開される。ユーズドのコート¥22,000シャツ¥4,290(共に原宿シカゴ 下北沢店 TEL:03・3419・2890)パーカ¥12,100(チャンピオン/チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ TEL:03・5962・7600)その他はスタイリスト私物くの・みれい1996年6月18日生まれ、東京都出身。SIGNO所属。フィルムでの撮影を得意とし、幻想的でエモーショナルな世界観が特徴的。個展も開催している。※『anan』2024年2月7日号より。写真・久野美怜(SIGNO)スタイリスト・高橋正典ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2024年02月03日俳優の齋藤潤が、24日に都内で行われた映画『カラオケ行こ!』(1月12日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が綾野剛、ヒコロヒーとともに登場した。同作は和山やま氏による同名コミックの実写化作。合唱部部長の岡聡実(齋藤潤)はヤクザの成田狂児(綾野剛)にカラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないという狂児の勝負曲はX JAPANの「紅」で、聡実は嫌々ながらも歌唱指導を行うのだが、いつしか2人の間には奇妙な友情が芽生えていく。○■齋藤潤、10回以上鑑賞の観客にふかぶかお辞儀口コミとともに評判が広がってる同作。会場にもすでに何度も鑑賞している観客もおり、MCから「5回目以上の人?」という問いかけにも手が挙がると、綾野も「うわぁ~すごい!」と感慨深げな表情を見せる。さらに会場には10回以上観たという観客もちらほら。これには齋藤も驚きを隠せない様子で、綾野とともに深々とお辞儀をし、感謝を伝えていた。イベント終盤には、SNSで募集した質問にキャスト陣が回答するコーナーを実施。綾野と齋藤に「お互いの好きなところを2つ教えてください」という質問が寄せられる。「時間の都合で短めに」とMCからお願いされた齋藤は、「えっ! 短く抑えられないです! 本当にたくさんあるんですけど、大きく挙げるとしたら“優しい”“かっこいい”。そこから枝分かれして、インタビューでの言葉選びに毎回感動するとか……短く言葉にはできない!」と早口になりながら綾野への愛を語った。
2024年01月24日俳優の椎名桔平さんが、2023年12月8日にInstagramを更新。俳優の藤原竜也さんがおすすめする飲食店に、テクノバンド『電気グルーヴ』のピエール瀧さんと、俳優の斎藤工さんの3人で行ったとして、1枚の写真を投稿しました。写真の左から、ピエール瀧さん、椎名さん、斎藤さんの順に並んでいるのですが…。ネット上をざわつかせた、斎藤さんの姿をご覧ください! この投稿をInstagramで見る 椎名桔平KippeiShiina(@kippeishiina)がシェアした投稿 パーマがかった髪型をしていることが多かった、斎藤さん。しかし、写真では髪をバッサリと切り落とし、眉も剃っているようです!イメージチェンジをした姿は人々に衝撃を与えたようで、このような声が相次ぎました。・全然分からなかった!ワイルド!・誰かと思ったレベル。役で刈り上げたのかな?・別人みたいだけど、髪を剃ってもこれほどイケメンなのは恐れ入る。新鮮な姿ですが、髪を剃ったことで素の目力が強調されて見えますね。新たな魅力に気付かされた人も多いことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年12月09日永野芽郁主演の月9ドラマ「君が心をくれたから」に、月9初出演の斎藤工、2期連続となる松本若菜の出演が決定した。本作は、永野さん演じる主人公・逢原雨が、山田裕貴演じる愛する男性・朝野太陽のために自分の心を差し出す、宿命を背負うことから始まる“過酷な奇跡”が引き起こすファンタジーラブストーリー。斎藤さんと松本さんが演じるのは、雨に“過酷な奇跡”を提示する、あの世からの案内人役、日下と千秋。太陽が事故に遭い、悲しみに暮れる雨の目の前に突然現れ、「あなたの心を奪わせてください」と持ちかける謎めいた人物・日下。時に厳しい口調で雨に決断を迫る冷酷な一面も見せるが、物語にどんな影響を与えていくのか、正体は何者なのか注目だ。千秋は、日下と同じくミステリアスだが、雨に対して思いやる言動を見せる人間味のある一面がある。意外にも、本作が月9初出演となる斎藤さんは「外星人だったり“人ならざる者”と向き合う経験は多く頂いて来ました。不思議と自分でも何処(どこ)か腑(ふ)に落ちる感覚もあります。地に足が付かず、浮遊し漂い生きているからかも知れませんが、その不確かな己の特徴を活かし、"あの世からの案内人"として、作品に少しでも何かを献上出来たらと思います」とコメント。レギュラー出演中の「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」では逃亡犯を追う警部補を演じ、本作で2クール連続の月9出演となる松本さんは、「千秋はとても人間らしい人ですが、喜怒哀楽がとてもはっきりしています。ただ感情移入しやすいのが玉に瑕(きず)。かく言う私も似ている部分があるので、演じながら千秋が心配になってしまう時があります(笑)」とキャラクターについて明かし、「こんなに悲しく苦しい“奇跡”があるのでしょうか。素晴らしい奇跡が起きている一方で、誰かが傷ついているかも知れない。でも、そこにはきっと慈しみ深き愛があるはずです。皆様にもこの奇跡の行方を見守っていただきたいです」とメッセージを寄せている。「君が心をくれたから」は2024年1月、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年11月24日元乃木坂46の齋藤飛鳥が出演する、マウスコンピューターの新CM「24時間 365日サポート」編ほか5本が21日、特設サイトで公開された。新CMでは、4年ぶりに同社CMに出演する齋藤が、24時間365日サポートや国内生産など、マウスコンピューターの特徴を紹介。オリジナルのCMソングに合わせて、双子の姉妹子役とともにマウスをイメージした衣装で不思議なポーズを披露する。今回の撮影で、乃木坂46を卒業してから久しぶりに、誰かと一緒にダンスをすることになった齋藤。鏡の前で入念に動きをチェックしながら、計6パターンの振り付けをスピーディーに覚えていくと、本番では共演の2人をセンターの齋藤が引っ張っていくような形で、撮影は順調に進んだ。また、シリアスな表情でポーズを決めながら、早口言葉のようにスラスラとマウスの各パソコンの特徴を話すシーンの撮影では、少し苦戦する姿も。セリフを噛んでしまうと、顔をクシャっとさせて悔しそうにする、お茶目な表情を見せていた。○■齋藤飛鳥インタビュー――本日の撮影を振り返って、感想を教えてください。久々に歌って踊って、不思議なポージングを1人ではなく、横にいてくれる双子の姉妹子役の方と一緒に合わせてやるというのが久しぶりだったのですごく楽しめました。決めるポーズなどタイミング合わせるのが難しかったけど、何度かやって、息ぴったりにできたんじゃないかなと思っています。――今回のCMの見どころを教えてください。マウスのCMってキャッチーでリズミカルで頭に残るCMのイメージがあります。今回も口ずさみたくなっちゃうんじゃないかと思います。――mouseのCMに4年ぶりに戻ってきて、どんな気持ちですか?4年も経っていたのはびっくりですが、うれしいです。マウスのCMをきっかけに、自分のことや乃木坂46のことを知ってくれた方もたくさんいたので、すごく大事な場所です。まさかまた出演させてもらえるとは思っていなかったし、卒業して1人になってから起用してもらえると思っていなかったので、すごくうれしかったです。――撮影当時(4年前)のことは覚えていますか?結構フリも覚えているし、耳をつけたり、かわいい衣装のことが多かったですね。メンバーとダンスを見合ったり、写真を撮ったり、後輩メンバーを「かわいいね」といじりあったり、和気あいあいと撮影していたイメージがあります。――もしmouseの製品を1台もらえるとしたら?見た目的にプロっぽいというか、ガチっぽいのがネクストギア。ちょうどゲームもしたいし、かっこいい。クールな見た目で、これが部屋にあったらゲームをやりこんでいるように見えますね。――普段、PCをどんなことに使っていますか?調べものに使ったり、あまり必要ないかもだけど資料にまとめたりしています。OLの経験がないので、やってみたくて作ったり。家族や知り合いに要望を伝えたいときに、画像とか挿絵を入れて資料にして渡したりしたことがあります(笑)。――「24時間、365日の電話サポート」のmouseですが、齋藤さんが、何かあったら「私に相談してみて」と思うくらい自信を持ってサポートできることはありますか?うじうじしないで切り替えられるタイプなので、落ち込んじゃってしょうがない時にカラッとしたアドバイスならできるかもしれないです。【編集部MEMO】齋藤飛鳥は、1998年8月10日生まれ、東京都出身。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、2012年2月に乃木坂46の1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビュー。今年5月に行われた卒業コンサートをもってグループの活動に幕を下ろした。乃木坂46時代からモデルや女優としても活動している。
2023年11月22日元乃木坂46の齋藤飛鳥が12日、東京・ティファニー表参道で行われた同店のオープニングイベントに登場した。9月13日に「ティファニー表参道」がオープン。ティファニーが誇るモダンラブを体現するダイヤモンドの殿堂が誕生する。オープニングイベントに、グローバルアンバサダーのヘイリー・ビーバー、アニャ・テイラー=ジョイ、フローレンス・ピュー、日本のアンバサダーの三吉彩花をはじめ、国内外からそうそうたる著名人が参加し、ティファニーのジュエリーをまとってカーペットを歩いた。齋藤は、黒の大きめジャケットに黒のロングスカートをあわせたコーディネートで登場し、スリットから美脚をチラリ。ネックレスとブレスレットを輝かせ、フォトセッションでは笑顔を見せていた。
2023年09月12日『ハンカチ王子』の名で知られる、元プロ野球選手の斎藤佑樹さん。2023年9月8日、斎藤さんが服飾雑貨メーカーの川辺株式会社とコラボレーションし、『斎藤ハンカチ店』をオープンすることが分かりました。ハンカチ王子が『ハンカチ店』の店主に!『斎藤ハンカチ店』は、斎藤さんが店主を務めるオンラインショップで、斎藤さん自らがプロデュースしたアイテムが展開されます。白一面に、気持ちを動かす一文字の漢字をあしらった、全9種類のハンカチが販売されるとのこと。斎藤さんは、同日に自身のInstagramを更新し、『斎藤ハンカチ店』オープンへの思いをつづりました。「ハンカチ王子」と呼ばれるのが昔はイヤでした。けれど、ハンカチというアイテムがあったことで、僕を覚えてくださっている人がいます。ハンカチはいまの僕を形づくったもののひとつ。川辺さんからオファーをいただいたとき、これも一度僕がちゃんと通るべき道かなと大袈裟かもしれませんがそんなことを思いました。yuki____saitoーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 斎藤佑樹(@yuki____saito)がシェアした投稿 投稿を見たファンからは、さまざまなコメントが寄せられています。・ハンカチ、素敵ですね。大切な人にさりげなく気持ちを伝えるアイテムとして利用させていただきます。・オープンおめでとうございます。当時、ハンカチで上品に汗を拭く斎藤さんが大好きでした。ぜひ購入したいです。・ハンカチが取り持つご縁を大切になさった結果が、『斎藤ハンカチ店』なんですね。・私の中では『ハンカチ王子』は永遠です。あの夏を思い出します。2006年に行われた夏の甲子園で、試合中に青いハンカチで汗を拭く姿が話題となり、『ハンカチ王子』と呼ばれ始めた、斎藤さん。ハンカチにゆかりのある斎藤さんがプロデュースした商品には、きっとさまざまな思いが込められているのでしょう。そんなハンカチを手に取ってみたいと思った人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年09月08日2023年7月25日、お笑いコンビ『トレンディエンジェル』の斎藤司さんが5年越しに挙げた結婚式の写真をInstagramで公開。祝福の声が寄せられる中、ファンの注目が斎藤さんの『ヘアスタイル』に集まっています。斎藤司、結婚式で髪がフサフサに!?2017年に一般女性との結婚を発表し、現在は2児の父親でもある、斎藤さん。結婚当時から式は挙げるつもりだったものの、新型コロナウイルス感染症の影響で、何度も延期となり、今回のタイミングとなったことを自身のブログで明かしています。結婚式には、斎藤さんのお笑いタレントの仲間が集結。結婚式での写真をInstagramで公開したところ、多くの人が注目したのは、斎藤さんのヘアスタイルの変化でした。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る トレンディエンジェル斎藤司(@tsukasa_trandy)がシェアした投稿 公開した画像の1枚目は、普段、バラエティ番組などで見かける斎藤さんです。しかし、2枚目は一変、髪の毛がフサフサになった斎藤さんが、お笑いタレントの仲間たちに囲まれています。結婚式のお色直しで、ウィッグを着用して出席者の前に現れたという、斎藤さん。バラエティ番組では、自身の髪の毛をネタにすることもあり、結婚式でも笑いを忘れない斎藤さんに、ファンからは多くのコメントが寄せられました。・か…髪の毛が!・どっちの斎藤さんもかっこいい!おめでとうございます。・髪の毛がフサフサに。どういうこと!?投稿では「これからも妻は僕の人生の主役です」ともつづっていた斎藤さん。写真からも幸せと笑いに満ちあふれた式の様子が伝わってきます。[文・構成/grape編集部]
2023年07月28日斎藤工が、日本で初めて映画館で上映されるウクライナ製作のアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』の本予告にてナレーションを担当。日本語吹替版主題歌は、主演の「INI」高塚大夢自身が作詞した「INI」の新曲「My Story」に決定した。全国規模の劇場公開と日本語吹替版の製作を目指して開始したクラウドファンディングでは、約700人の賛同と約950万円の資金が集まった本作。「少しでも日本の映画業界から出来ることを」という想いを共にし、日本語吹替版で主人公・ルスラン役に抜擢されたのは、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生したグローバルボーイズグループ「INI」のメンバー高塚大夢。INI・高塚大夢また、ヒロインである王女ミラを演じるのは、「推しの子」で主要キャストのひとり・星野アイ役を演じて話題沸騰中の高橋李依。また、主演の2人を取り巻く個性豊かなキャラクターの吹き替えを、岡本信彦、多田野曜平、森久保祥太郎、「NON STYLE」、別所哲也など、超豪華声優陣が脇を固める。この度解禁された本予告は、「騎士になれるのは騎士の子供だけ」という選択肢のない世界で役者の息子として生まれてきた主人公のルスランと、自由な冒険を夢見ているが王女として窮屈な生活を余儀なくされるヒロインのミラ。そんな“出会うはずのなかった”正反対の2人が、身分違いの恋に落ちる姿を予感させる内容となっている。ひょんなことから惹かれ合う2人に、悪の魔法使い・チェルノモールが立ちはだかり…。2人が“本当に大切なもの”を探し出す冒険が始まる――。本予告に使用されている日本語吹替版主題歌は、「INI」の新曲「My Story」。主人公・ルスランを演じる「INI」の高塚さんが作詞に初挑戦。自身が演じたルスランの姿と、自らのこれまでの道のりを重ね合わせて歌詞を作り上げた。まさに本作のために書き下ろされた新曲「My Story」が、2人の恋心と波瀾万丈な冒険、そして憧れの自由を想起させる主題歌として本作を彩る。INIの新曲「My Story」そして、本予告でナレーションを担当しているのは、映画『シン・ウルトラマン』やドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」など数々の話題作に登場する斎藤工。ウクライナ発のアニメーション映画を日本初上映、かつウクライナの映画業界へ収益を還元したいという本プロジェクトに共感し、本作のクラウドファンディングに協力したことから夢のコラボレーションが実現した。斎藤工『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』は9月22日(金)より全国にて公開。「INI」の新曲「My Story」は7月17日(月)より各種音楽配信サイトにてデジタル配信開始。(シネマカフェ編集部)
2023年07月14日乃木坂46 1期生・齋藤飛鳥の卒業コンサート最終公演が、5月18日(木) に東京ドームにて行われた。昨年12月末をもってグループを卒業した齋藤だが、17日〜18日に同会場で実施される公演を最後に正式にグループを離れることとなり、両日とも5万人、計10万人が会場に駆けつけたほか、2公演ともインターネットでの生配信もあり、大勢のファンが“アイドル・齋藤飛鳥”のラストステージを見届けた。この日は、開演前の影アナをグループのチーフマネージャー菊地氏と事務所代表の今野氏が担当するサプライズからスタート。今回の卒業コンサートへの応募が2日間で約63万件もあったことが告げられ、最後は乃木坂46円陣時のコール「努力、感謝、笑顔、うちらは乃木坂、上り坂、46!」を5万人の観客とともに叫び、早くも会場の空気がひとつとなった。「Overture」に続いて、ステージ上に真紅の衣装を着用した齋藤が登場すると、そのままアリーナ中央のサブステージまで移動。ステージに設置されたドラムセットに着席すると、いきなり激しいドラムソロを披露する。彼女の刻むビートに合わせて観客がクラップを始めると、そのままドラムセットがメインステージまで動き始める。彼女の叩き出すビートに合わせて、ステージからは花火が打ち上がり、ライブは「ジコチューで行こう!」からスタート、メンバーがステージ上でパフォーマンスする中、齋藤は前日の公演にも出演したバンドメンバーとともに演奏に加わり、会場の熱量を高めていく。続く「インフルエンサー」では他メンバーとお揃いの衣装に早着替えした齋藤もパフォーマンスに加わり、生演奏を背に情熱的な歌とダンスで見る者を魅了。曲中には彼女のソロダンスもフィーチャーされ、ライブ冒頭から見どころ満載のステージが展開されていく。さらに、観客のシンガロングも加わったドラマチックな「シンクロニシティ」、鳥型トロッコに乗ってアリーナ中を巡回する「ハウス!」「ダンケシェーン」を連発。バンド演奏との相乗効果もあり早くも、ライブはクライマックスのような盛り上がりを迎えた。最初のMCでは「さっきまですっごいソワソワしてたけど、始まったらめちゃくちゃ楽しいです」と、笑みを浮かべる齋藤。そんな彼女に対して、後輩の小川彩は「この2日間、飛鳥さんと過ごせる時間が本当に幸せで。一緒に飛鳥さんを笑顔で見送れたらと思っています」、賀喜遥香は「ライブを通して、手をつないだりハグしたり頭をポンポンしたいので、ちょっと頑張りたいなと(笑)」と口にし、山下美月が「今日は私たち3期生にとっては後輩でいられる最後の日。だから、誰よりも後輩をやりたいなと。可愛がられたいんですよ」と伝えると、齋藤が山下の背中に乗る“かわいがり”を見せつけ、場を沸かせた。その後のブロックでは齋藤が5期生と「絶望の一秒前」、4期生と「I see...」、3期生と「トキトキメキメキ」をコラボする、この日ならではの貴重なステージを披露。「I see...」では賀喜が「これからは私たちが立派な先輩になって、未来の乃木坂につなげていけるように頑張ります」と涙ながらに宣言し、「トキトキメキメキ」では岩本蓮加が「こうやって3期生が堂々と、自信を持ってステージに立てているのも、全部飛鳥さんのおかげ。これからの乃木坂46の未来は、私たち3期生に任せてください!」と告げる一幕もあった。続いては、齋藤が初めてアンダーでセンターに立った「扇風機」、1期生楽曲「Against」を32ndシングルアンダーメンバーとともにパフォーマンス。アンダーでの活動経験も少なくない齋藤だからこその選曲に、彼女が後輩たちに伝えようとするメッセージも感じとることができたのではないだろうか。中盤ブロックではクールな「Against」から空気は一変、梅澤美波&山下との「ファンタスティック3色パン」を筆頭に、齋藤がレアなユニット曲を中心に披露していく。「なぞの落書き」では岩本、筒井あやめと可愛らしい歌声を聞かせ、「他の星から」では遠藤さくらと息の合ったパフォーマンスを展開。エンディングでは2人が熱い抱擁を交わす場面もあった。その後も「制服を脱いでサヨナラを・・・」や「あらかじめ語られるロマンス」「ロマンティックいか焼き」と曲を重ねるごとにオーディエンスのボルテージも高まっていき、ライブの盛り上げに欠かせない「ガールズルール」では齋藤が演じるキャラクター“トリンギョ”型バルーンやフロートの演出も合間って、ライブはこの日何度目かのクライマックスを迎えた。幕間VTRにて自身が小室哲哉に曲を書いてほしいと願ったことが明かされた「Route 246」から、ライブは後半戦に。曲中に齋藤のソロダンスを大々的に取り入れた「ありがちな恋愛」に続いて、アコースティックギターとストリングスの生演奏をバックに「地球が丸いなら」をソロ歌唱する。優雅なひと時を経て、齋藤は「乃木坂46には才能あふれる子がたくさんいますが、これからも皆さんの声で後輩たちをどんどん押し上げていってほしいなと思います。まだまだ乃木坂には伸び盛りの子たちがたっぷりいますので、こんなに可愛い子たちを大きい大きい世界に連れていってくれたら」とファンに伝える。そして、込み上げる感情を抑えつつメンバーに向かって「乃木坂をよろしくね」と口にすると、自身の卒業後にリリースされた最新シングル「人は夢を二度見る」を涙ながらにパフォーマンス。さらに、「帰り道は遠回りしたくなる」「サヨナラの意味」といったエモーショナルな名曲が次々に繰り出され、会場に感傷的な空気が漂い始める。しかし、「裸足でSummer」のイントロが始まると雰囲気は一変。サビでは観客が推しメンの名前が入ったタオルを高く掲げるなど、多幸感いっぱいの空気に包まれる。さらに、「Sing Out!」ではオーディエンスのクラップ&シンガロングが加わり、場内の一体感が急速に高まっていった。本編最後の曲に入る前にはバナナマンからの映像メッセージもサプライズで飛び出し、驚きを隠しきれない齋藤だったが、「この曲は私が最後にいただいた曲。みんながすごく美しく踊ってくれる、大好きな曲です」と口にしてから自身が最後に参加した楽曲「ここにはないもの」にて、ライブ本編は感動的なエンディングを迎えた。アンコールでは、卒業までを追ったドキュメント映像に続いて、白地にシルバーをあしらったドレスを着た齋藤がステージに登場。「昨日今日と、本当に心から楽しい、幸せなライブを作ることができました」と語る彼女は、「恩返しという言葉があると思うんですけど、私にはもっと好きな言葉がありまして。恩送りという言葉を知ってから、メンバーやスタッフさんに対してなんとなく気持ちの整理ができたような気がしていて。恩を返すだけではなくてどんどん送っていく、そうやって連鎖していくって素敵なことだと思うし、そういうことを私たちも歌っているなと気づいてからは、その言葉をすごく大切にして生きています」と客席に向けて告げる。続けて、「私は今日が終わったら皆さんとはお別れするし、きっと過去の人になるんですけど、でももしここにいる皆さんとか画面越しに見てくれている方とかが、私を見たり乃木坂を見て少しでも楽しいな、明るい気持ちになったなと思ってもらえたんだったら、それを恩とは言いませんけど、これからは後輩のみんなに渡していってほしいなと思っています」と今の思いを言葉にしてから、「(次の曲は)誰より支えてくれたお母さんのことを思い浮かべながら歌おうかなと思います」と自身のソロ曲「硬い殻のように抱きしめたい」を、感情をたっぷり込めて歌い切った。その後はメンバーも加わり、「僕だけの光」「ロマンスのスタート」「おいでシャンプー」をポジティブさに振り切ったステージを展開。パフォーマンスを終えると、後輩を代表して遠藤と与田祐希が齋藤にメッセージを送る。齋藤を心の底から慕う遠藤は「飛鳥さんからいただいたものを忘れないように一生懸命抱えて、これからもここで踏ん張って頑張るので、いつか飛鳥さんが言ってくれたように自分で自分を認めてあげられるようになったら、また会いにいきます」、与田は号泣しながらも「本当は飛鳥さんが一番重いものを背負って大変なはずなのに、私たちのことをいつも気にかけてくれて抱きしめてくれて、そんなさりげない優しさに救われた後輩はたくさんいると思います」とそれぞれの言葉で思いを伝える。最後に、新キャプテンの梅澤が「こうしてみんなで送り出すことができてうれしいし、みんな本当に楽しんでいたから、これがみんなの思いのすべてだなと思いました。先頭に立っていろいろ大変なこともあったと思うけど、11年と8カ月本当にお疲れ様でした!」と労いの言葉を送り、ラストナンバーとして「ジコチューで行こう!」を全員でパフォーマンス。齋藤は「最後にこんな景色が見られて、もう人生大満足です。明日からは恋とかもするかもしれませんね(笑)。お前らの誰かの嫁が飛鳥になるかもしれませんね(笑)」などと冗談を交えつつ、翼の生えたゴンドラに乗って上空へと羽ばたいていき、約3時間にわたるアイドル人生ラストステージを終了させた。しかし、彼女がステージを去ったあとも「飛鳥コール」は鳴り止まず、再度ステージに登場した齋藤は改めて感謝の気持ちを伝え、ステージを去っていった。Text:西廣智一<公演情報>乃木坂46 齋藤飛鳥 卒業コンサート5月18日(木) 東京ドームセットリスト00. Overture01. ジコチューで行こう!02. インフルエンサー03. シンクロニシティ04. ハウス!05. ダンケシェーン06. 絶望の一秒前07. I see...08. トキトキメキメキ09. 扇風機10. Against11. ファンタスティック3色パン12. なぞの落書き13. 他の星から14. 制服を脱いでサヨナラを・・・15. あらかじめ語られるロマンス16. ロマンティックいか焼き17. ガールズルール18. Route 24619. ありがちな恋愛20. 地球が丸いなら21. 人は夢を二度見る22. 帰り道は遠回りしたくなる23. サヨナラの意味24. 裸足でSummer25. Sing Out!26. ここにはないものアンコール27. 硬い殻のように抱きしめたい28. 僕だけの光29. ロマンスのスタート30. おいでシャンプー31. ジコチューで行こう!<リリース情報>乃木坂46 32ndシングル『人は夢を二度見る』発売中●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-A:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-AジャケットM1. 「人は夢を二度見る」(32ndシングル選抜メンバー)M2. 「僕たちのサヨナラ」(秋元真夏センター・全メンバー)M3. 「心にもないこと」(5期生メンバー)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「心にもないこと」~off vocal ver.~●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-B:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-BジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「黄昏はいつも」(遠藤さくら・井上和)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「黄昏はいつも」~off vocal ver.~●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-C:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-CジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「Never say never」(久保史緒里・向井葉月・金川紗耶・黒見明香・柴田柚菜)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「Never say never」~off vocal ver.~●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-D:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-DジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「さざ波は戻らない」(32ndシングルアンダーメンバー)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「さざ波は戻らない」~off vocal ver.~●通常盤:1,100円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』通常盤ジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「涙の滑り台」(岩本蓮加・筒井あやめ・小川彩)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「涙の滑り台」~off vocal ver.~※通常盤はCDのみとなり、特典映像の収録、封入特典なし
2023年05月19日乃木坂46 1期生・齋藤飛鳥の卒業コンサート初日公演が、5月17日(水) に東京ドームにて開催された。昨年12月末をもってグループを卒業済みの齋藤だったが、この日と翌18日に同会場で実施される公演を最後に正式にグループを離れることとなり、初日公演には5万人もの観客が集結し、さらにインターネット生配信も行われるなど、大勢のファンが“アイドル・齋藤飛鳥”として残り少ないステージの模様を目撃した。未来へ向けて羽ばたく白い羽根をモチーフにしたステージセットがそびえる中、暗転とともに客席が白+水色の齋藤カラーのペンライトで客席が染め上げられる。すると、「Overture」に続いてステージには齋藤のシルエットが浮かび上がり、白い衣装を身に纏った彼女にスポットが当たる。彼女は若干緊張した面持ちながらも、ゆっくりと歩いてアリーナ中央のサブステージへと移動。客席から盛大な拍手が送られると、その表情にふと笑みが溢れ、客席を見渡してから深々と一礼する。そのまま流麗なピアノの音色とともに、「ここにはないもの」からライブはスタート。齋藤のソロ歌唱に導かれるように選抜メンバーがステージに上がると、さらに美しい空間が展開されていく。曲のクライマックスでは羽根や銀テープが舞う幻想的な演出も用意されるなど、『齋藤飛鳥 卒業コンサート』DAY1は華々しい幕開けを切った。「ありがちな恋愛」では曲中に観客のコールも加わり、会場の熱量が急加速。間奏では齋藤のソロダンスに合わせて火花が吹き上がる派手な演出も見られ、続く「制服のマネキン」ではこの日の出演メンバーが勢揃いし、激しい爆発音が鳴り響く中で情熱的なダンスを繰り広げる。ここまでクールな楽曲が続いたが、その後は「ハウス!」「ダンケシェーン」と一体感を高めるのに欠かせない楽曲を連発。齋藤は「久々にみんなの声が聞けるのを楽しみにしてました!」とうれしそうに叫びながら、メンバーとともに鳥をイメージしたトロッコに乗って会場を一周する。最初のMCでキャプテンの梅澤美波が「東京ドームで歓声を聞けるのも、初めての東京ドーム(2017年11月)以来のこと」と告げると、齋藤は「これを聞くためにこの数カ月生きてきたので、すごくうれしいです」と口にしてから「ご覧の通り、すごく楽しげです。緊張はするけど楽しさが勝っているし、このライブ自体もすごく楽しいセットリストと演出を用意してもらったので、卒業だけに重点を置かずに、みんなのキラキラを見てもらえたらうれしいです」と笑みを浮かべる。その後、映像を通じて「どうやったらこの人たち(現メンバー)の未来につながりつつ、私もいい旅立ちができるかを擦り合わせるのが難しくて。卒コンなので、どうしても私がめちゃくちゃ出ているんですけど、その中でも満遍なくみんなしっかりと出してあげたいし、絡みたいし、ちゃんと全員と目が合うようにしたい」と齋藤からこの日のセットリストの趣旨が告げられると、「私、起きる。」「のような存在」「僕のこと、知ってる?」と、齋藤に3〜5期生を交えたスペシャル編成で披露。今後二度と見られない組み合わせと選曲に、イントロが鳴り響くたびに客席からはどよめきの声が上がる。また、続くブロックでは現在のアンダーメンバーを携えて、齋藤が初めてセンターを務めたアンダー曲「扇風機」や「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」、3〜4期生とともに「Hard to say」をパフォーマンスして、緩急に富んだセットリストで会場を沸かせ続けた。ライブ中盤は、齋藤が参加したユニット曲を中心に進行。クールでキレのあるダンスとともに「Another Ghost」をソロ歌唱したかと思えば、「Threefold choice」では岩本蓮加&小川彩を迎えて可愛らしさに振り切る。また、「サヨナラ Stay with me」を3〜4期生を交えた布陣でカラフルに表現し、「路面電車の街」を山下美月&賀喜遥香の3人でしっとりと歌い継ぐ。さらに、かつてライブでも披露した経験のある齋藤&遠藤さくらによる「他の星から」の再演で、オーディエンスのボルテージも急加速。エンディングでは齋藤が遠藤の頭をポンと叩くと、遠藤が感極まる一幕もあった。その後は鳥型トロッコやフロートを使ってメンバーが会場中を動き回りながら、「空扉」「全部 夢のまま」をメンバー全員で披露して会場の熱量を上げ続けた。ライブ後半戦は「Wilderness world」をはじめ、ダンスの比重が高い楽曲がずらりと並ぶ。気心の知れた3〜4期生のみならず、加入から1年数カ月の5期生も交えた編成ながらも、齋藤の気迫に追いつこうとする熱量と華麗さが入り混じったパフォーマンスで、見る者を惹きつけた。続く「インフルエンサー」では齋藤&山下がダブルセンターを務め、激しくも情熱的なダンスで会場の空気を掌握。観客のシンガロングが加わり迫力を増した「深読み」、2017年11月の初東京ドーム公演を思い出させる「いつかできるから今日できる」、齋藤と山下が中心のコール&レスポンスを経て、「あらかじめ語られるロマンス」「ジコチューで行こう!」で観客の声援がさらに熱を帯びライブは佳境に突入する。ライブ本編最後のブロックでは、ストリングス隊を含むバンド編成でのステージを用意。バンドメンバーによるインストセッションを経て、齋藤もドラムで演奏に加わると観客もより熱の入った声援を送ることに。そしてメンバーが再登場すると、齋藤もドラム演奏で加わる形で「君に叱られた」を披露する。こういった形のライブが行えるのも、音楽と真摯に向き合ってきた彼女ならではのこと。続く「裸足でSummer」では齋藤もパフォーマンスに加わり、パワフルな生演奏を背に多幸感に満ち溢れたステージが展開され、最後はオーディエンスのクラップ&シンガロングや齋藤の華麗なソロダンスをフィーチャーした「Sing Out!」で、ライブ本編を締め括った。アンコールでは、昨年の『真夏の全国ツアー2022』でも話題にあった“トリンギョ”が再登場するサプライズも。観客との微笑ましいやりとりを経て、トリンギョ型気球に乗った齋藤が会場上空に姿を現すと、「キャラバンは眠らない」「他人のそら似」を立て続けに披露。曲中、齋藤がトリンギョの正体は自分だと明かす場面もあり、ステージ上を縦横無尽に動き回るメンバーとともに笑顔で満ち溢れた空間を作り上げていった。その後、ステージに齋藤がひとり残ると、「明日(のライブを)見られない人のために少しだけお話を」と今の心境を伝えていく。彼女は今年2月の『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』を配信で視聴し、「すごく素敵だったから、みんなが未来に向かって歩き出しているのに、私の卒コンをやったら過去に立ち返らせてしまうからどうしよう」と自身の卒業コンサート開催に対して不安を覚えたという。しかし、周りのスタッフやメンバーからの温かい後押しもあり開催を決意したことを明かす。そして、「私への愛情を、これからはメンバーのみんなに向けてくれたらうれしいです。これからの乃木坂46をどうかよろしくお願いします」とメッセージを届けて、彼女の卒業に際して制作されたソロ曲「これから」をライブ初披露。途中、歌詞を間違える一幕もあったが、最後は笑みを浮かべて深々とお辞儀する。歌唱後も歌詞を間違えたことを悔しがる齋藤だったが、梅澤をはじめメンバーに対して「見守ってくれてありがとう」と告げ、「今日は(感傷的になるよりも)想像していたよりも楽しくて」と今の気持ちを口にする。そして、「乃木坂の詩」で東京ドームを紫色に染め上げ、3時間近くにおよぶ卒業コンサート初日を大成功のうちに終えた。Text:西廣智一<公演情報>乃木坂46 齋藤飛鳥 卒業コンサート5月17日(水) 東京ドームセットリスト00. Overture01. ここにはないもの02. ありがちな恋愛03. 制服のマネキン04. ハウス!05. ダンケシェーン06. 私、起きる。07. のような存在08. 僕のこと、知ってる?09. 扇風機10. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた11. Hard to say12. Another Ghost13. Threefold choice14. サヨナラ Stay with me15. 路面電車の街16. 他の星から17. 空扉18. 全部 夢のまま19. Wilderness world20. インフルエンサー21. 深読み22. いつかできるから今日できる23. あらかじめ語られるロマンス24. ジコチューで行こう!25. 君に叱られた26. 裸足でSummer27. Sing Out!アンコール28. キャラバンは眠らない29. 他人のそら似30. これから31. 乃木坂の詩<リリース情報>乃木坂46 32ndシングル『人は夢を二度見る』発売中●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-A:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-AジャケットM1. 「人は夢を二度見る」(32ndシングル選抜メンバー)M2. 「僕たちのサヨナラ」(秋元真夏センター・全メンバー)M3. 「心にもないこと」(5期生メンバー)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「心にもないこと」~off vocal ver.~●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-B:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-BジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「黄昏はいつも」(遠藤さくら・井上和)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「黄昏はいつも」~off vocal ver.~●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-C:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-CジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「Never say never」(久保史緒里・向井葉月・金川紗耶・黒見明香・柴田柚菜)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「Never say never」~off vocal ver.~●初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-D:1,900円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 Type-DジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「さざ波は戻らない」(32ndシングルアンダーメンバー)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「さざ波は戻らない」~off vocal ver.~●通常盤:1,100円(税込)乃木坂46『人は夢を二度見る』通常盤ジャケットM1. 「人は夢を二度見る」M2. 「僕たちのサヨナラ」M3. 「涙の滑り台」(岩本蓮加・筒井あやめ・小川彩)M4. 「人は夢を二度見る」~off vocal ver.~M5. 「僕たちのサヨナラ」~off vocal ver.~M6. 「涙の滑り台」~off vocal ver.~※通常盤はCDのみとなり、特典映像の収録、封入特典なし
2023年05月18日アイドルグループ・乃木坂46の1期生・齋藤飛鳥の卒業コンサート初日公演が17日、東京ドームにて開催された。昨年12月末をもってグループを卒業済みの齋藤だったが、この日と翌18日に同会場で実施される公演を最後に正式にグループを離れることとなり、初日公演には5万人もの観客が集結し、さらにインターネット生配信も行われるなど、大勢のファンが“アイドル・齋藤飛鳥”として残り少ないステージの模様を目撃した。未来へ向けて羽ばたく白い羽根をモチーフにしたステージセットがそびえる中、暗転とともに客席が白+水色の齋藤カラーのペンライトで客席が染め上げられる。すると、「Overture」に続いてステージには齋藤のシルエットが浮かび上がり、白い衣装を身に纏った彼女にスポットが当たる。彼女は若干緊張した面持ちながらも、ゆっくりと歩いてアリーナ中央のサブステージへと移動。客席から盛大な拍手が送られると、その表情にふと笑みが溢れ、客席を見渡してから深々と一礼する。そのまま流麗なピアノの音色とともに、「ここにはないもの」からライブはスタート。齋藤のソロ歌唱に導かれるように選抜メンバーがステージに上がると、さらに美しい空間が展開されていく。曲のクライマックスでは羽根や銀テープが舞う幻想的な演出も用意されるなど、「齋藤飛鳥 卒業コンサート」DAY1は華々しい幕開けを切った。「ありがちな恋愛」では曲中に観客のコールも加わり、会場の熱量が急加速。間奏では齋藤のソロダンスに合わせて火花が吹き上がる派手な演出も見られ、続く「制服のマネキン」ではこの日の出演メンバーが勢揃いし、激しい爆発音が鳴り響く中で情熱的なダンスを繰り広げる。ここまでクールな楽曲が続いたが、その後は「ハウス!」「ダンケシェーン」と一体感を高めるのに欠かせない楽曲を連発。齋藤は「久々にみんなの声が聞けるのを楽しみにしてました!」とうれしそうに叫びながら、メンバーとともに鳥をイメージしたトロッコに乗って会場を一周する。最初のMCでキャプテンの梅澤美波が「東京ドームで歓声を聞けるのも、初めての東京ドーム(2017年11月)以来のこと」と告げると、齋藤は「これを聞くためにこの数カ月生きてきたので、すごくうれしいです」と口にしてから「ご覧の通り、すごく楽しげです。緊張はするけど楽しさが勝っているし、このライブ自体もすごく楽しいセットリストと演出を用意してもらったので、卒業だけに重点を置かずに、みんなのキラキラを見てもらえたらうれしいです」と笑みを浮かべる。その後、映像を通じて「どうやったらこの人たち(現メンバー)の未来につながりつつ、私もいい旅立ちができるかを擦り合わせるのが難しくて。卒コンなので、どうしても私がめちゃくちゃ出ているんですけど、その中でも満遍なくみんなしっかりと出してあげたいし、絡みたいし、ちゃんと全員と目が合うようにしたい」と齋藤からこの日のセットリストの趣旨が告げられると、「私、起きる。」「のような存在」「僕のこと、知ってる?」と、齋藤に3~5期生を交えたスペシャル編成で披露。今後二度と見られない組み合わせと選曲に、イントロが鳴り響くたびに客席からはどよめきの声が上がる。また、続くブロックでは現在のアンダーメンバーを携えて、齋藤が初めてセンターを務めたアンダー曲「扇風機」や「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」、3~4期生とともに「Hard to say」をパフォーマンスして、緩急に富んだセットリストで会場を沸かせ続けた。ライブ中盤は、齋藤が参加したユニット曲を中心に進行。クールでキレのあるダンスとともに「Another Ghost」をソロ歌唱したかと思えば、「Threefold choice」では岩本&小川を迎えて可愛らしさに振り切る。また、「サヨナラ Stay with me」を3~4期生を交えた布陣でカラフルに表現し、「路面電車の街」を山下美月&賀喜遥香の3人でしっとりと歌い継ぐ。さらに、かつてライブでも披露した経験のある齋藤&遠藤さくらによる「他の星から」の再演で、オーディエンスのボルテージも急加速。エンディングでは齋藤が遠藤の頭をポンと叩くと、遠藤が感極まる一幕もあった。その後は鳥型トロッコやフロートを使ってメンバーが会場中を動き回りながら、「空扉」「全部 夢のまま」をメンバー全員で披露して会場の熱量を上げ続けた。ライブ後半戦は「Wilderness world」をはじめ、ダンスの比重が高い楽曲がずらりと並ぶ。気心の知れた3~4期生のみならず、加入から1年数カ月の5期生も交えた編成ながらも、齋藤の気迫に追いつこうとする熱量と華麗さが入り混じったパフォーマンスで、見る者を惹きつけた。続く「インフルエンサー」では齋藤&山下がダブルセンターを務め、激しくも情熱的なダンスで会場の空気を掌握。観客のシンガロングが加わり迫力を増した「深読み」、2017年11月の初東京ドーム公演を思い出させる「いつかできるから今日できる」、齋藤と山下が中心のコール&レスポンスを経て、「あらかじめ語られるロマンス」「ジコチューで行こう!」で観客の声援がさらに熱を帯びライブは佳境に突入する。ライブ本編最後のブロックでは、ストリングス隊を含むバンド編成でのステージを用意。バンドメンバーによるインストセッションを経て、齋藤もドラムで演奏に加わると観客もより熱の入った声援を送ることに。そしてメンバーが再登場すると、齋藤もドラム演奏で加わる形で「君に叱られた」を披露する。こういった形のライブが行えるのも、音楽と真摯に向き合ってきた彼女ならではのこと。続く「裸足でSummer」では齋藤もパフォーマンスに加わり、パワフルな生演奏を背に多幸感に満ち溢れたステージが展開され、最後はオーディエンスのクラップ&シンガロングや齋藤の華麗なソロダンスをフィーチャーした「Sing Out!」で、ライブ本編を締め括った。アンコールでは、昨年の「真夏の全国ツアー2022」でも話題にあった“トリンギョ”が再登場するサプライズも。観客との微笑ましいやりとりを経て、トリンギョ型気球に乗った齋藤が会場上空に姿を現すと、「キャラバンは眠らない」「他人のそら似」を立て続けに披露。曲中、齋藤がトリンギョの正体は自分だと明かす場面もあり、ステージ上を縦横無尽に動き回るメンバーとともに笑顔で満ち溢れた空間を作り上げていった。その後、ステージに齋藤がひとり残ると、「明日(のライブを)見られない人のために少しだけお話を」と今の心境を伝えていく。彼女は今年2月の「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」を配信で視聴し、「すごく素敵だったから、みんなが未来に向かって歩き出しているのに、私の卒コンをやったら過去に立ち返らせてしまうからどうしよう」と自身の卒業コンサート開催に対して不安を覚えたという。しかし、周りのスタッフやメンバーからの温かい後押しもあり開催を決意したことを明かす。そして、「私への愛情を、これからはメンバーのみんなに向けてくれたらうれしいです。これからの乃木坂46をどうかよろしくお願いします」とメッセージを届けて、彼女の卒業に際して制作されたソロ曲「これから」をライブ初披露。途中、歌詞を間違える一幕もあったが、最後は笑みを浮かべて深々とお辞儀する。歌唱後も歌詞を間違えたことを悔しがる齋藤だったが、梅澤をはじめメンバーに対して「見守ってくれてありがとう」と告げ、「今日は(感傷的になるよりも)想像していたよりも楽しくて」と今の気持ちを口にする。そして、「乃木坂の詩」で東京ドームを紫色に染め上げ、3時間近くにおよぶ卒業コンサート初日を大成功のうちに終えた。○「齋藤飛鳥 卒業コンサート」初日公演セットリストOverture01. ここにはないもの02. ありがちな恋愛03. 制服のマネキン04. ハウス!05. ダンケシェーン06. 私、起きる。07. のような存在08. 僕のこと、知ってる?09. 扇風機10. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた11. Hard to say12. Another Ghost13. Threefold choice14. サヨナラ Stay with me15. 路面電車の街16. 他の星から17. 空扉18. 全部 夢のまま19. Wilderness world20. インフルエンサー21. 深読み22. いつかできるから今日できる23. あらかじめ語られるロマンス24. ジコチューで行こう!25. 君に叱られた26. 裸足でSummer27. Sing Out!~アンコール~28. キャラバンは眠らない29. 他人のそら似30. これから31. 乃木坂の詩
2023年05月18日映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』に出演している齋藤飛鳥のメイキング映像が公開された。「『サイド バイ サイド』=隣同士で/一緒に」という題名を冠された本作は、リアルとファンタジーが混在する「マジックリアリズム」が息づく物語。不思議な力を持ち、傷ついた人を癒す青年・未山を坂口健太郎、未山の前から姿を消していた元恋人・莉子を齋藤、未山とともに生活を共にしている看護師の恋人・詩織を市川実日子、未山の高校時代の後輩であり、ミュージシャンとして活動している草鹿を浅香航大、詩織の娘・美々(みみ)を磯村アメリが演じる。公開されたメイキング映像は、詩織の家のセットで撮影された、齋藤と磯村のツーショットシーンの裏側を捉えたもの。ふたりが一緒にビーズで遊びながらも、周囲との距離感をはかるようにそこに佇む姿を表現しているシーンだが、磯村の元気いっぱいの姿にカットがかかると一変、齋藤も思わず笑みがこぼれてしまう。本編で見せる謎が多い女性・莉子とは打って変わり、撮影現場での自然体な姿が捉えられており、今までの映像作品ではあまり見られなかった齋藤と子役の共演シーンとなっている。映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』メイキング映像<作品情報>映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』公開中映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』ポスタービジュアル (C)2023『サイド バイ サイド』製作委員会公式サイト:『サイド バイ サイド』製作委員会
2023年04月21日ボールあるところにその姿あり。素早い判断で攻撃をビルドアップ。東京サントリーサンゴリアスの齋藤直人選手のインタビューをお届けします。「“ボールの傍(そば)に常に齋藤がいる”と気づいてくれたら嬉しいです」試合運びの起点となる、スクラムハーフを担う齋藤直人選手。「端的に言えば、どうやって勝つかをコントロールする役目です」165cmと小柄な体で、2mを超すような大柄のフォワードたちが押し合うスクラムや、モールやラックと呼ばれる密集戦に飛び込みボールをピックアップ、相手の布陣を見ながら、パスか、キックか、あるいは自分で走るかを瞬時に判断する――。「相手の弱みを把握しながら自分たちの強みをどうやってぶつけるか、逆に相手の強みをどう防ぐか。僕ならではの武器=“予測”を活かして次の展開を読みながらチームを動かしています」遡れば、父親にラグビースクールへ「自分の意思とは関係なく連れていかれた」のは3歳の頃。「ボールを持って走る、体を当てる、それが楽しくて」いつしかラグビーが大好きになり、今や日本を代表するスクラムハーフに。「興味があること、好きなことはとことん突き詰めたいタイプ。目標に対してならどんな犠牲を払ってでも成し遂げたいと思います」と自身の性格を分析する。言うまでもなく、そのターゲットとなったのがラグビーだ。その魅力とは、「まずは体がぶつかる激しさ、迫力でしょうか。試合によっては掴み合いになるなど激しいイメージがあるかもしれませんが、卑怯なプレーや騙し合いなどは一切しません。ごまかしの利かないスポーツであることがラグビーの良さだと思います。試合終了後はチームの垣根を越えた交流が持てることも特徴ですね。そのおかげで世界中に知り合いがいます(笑)」観戦のハードルとして、よく言われるのがルールの難しさだが、「全てを頭に入れてから臨む必要はなく、観ながら少しずつルールを知っていくというのでも楽しめます。最近は反則時に場内放送で説明が入るなど、初心者の方にもわかる工夫がされているので、臆せずに来ていただきたいですね」齋藤選手が主戦場としているのがリーグワン。日本ラグビーの新たな歴史を刻むべく昨年に誕生したばかりのリーグだ。「国内に限らず、世界トップレベルの選手が活躍しているので、海外からも注目されています。今年は9月からフランスでワールドカップが開催されるので、リーグもいっそう盛り上がると思います」最後にワールドカップについての思いを聞くと…。「自分の持つ大きな目標のひとつ。必ず出場したいです」所属するチーム、東京サントリーサンゴリアスには同じスクラムハームのポジションに、前回ワールドカップで不動のレギュラー、現在も代表候補の流大選手も在籍。「そのことは入団を迷うポイントにはなりました。ただ、当時の監督に『日本代表が目標ならどうせ競わなきゃ行けないんだぞ』と言われて入団を決めました」柔和な笑顔のうちに秘めた、強い思いは、チームで、代表での結果となって表れるはず。観戦のしかたジャパンラグビー リーグワンはディビジョン1(D1)からD3まで全23チーム。齋藤選手の東京サントリーサンゴリアスは最上位D1の3位(3/31現在)で、5月に上位4チームが参加するプレーオフトーナメント進出圏内。チケット購入は、リーグワン公式サイトもしくは各チーム公式サイトからが一般的。各チームのファンクラブに入ると優先的に購入できる。価格は試合にもよるが一般自由で2000~3000円前後~。迫力満点の攻防をぜひ一度スタジアムで体感してほしい!世界との戦い9/8から10/28まで、フランスでラグビーワールドカップ2023が開催予定。日本は前大会の結果により出場が決まっている。出場20か国はプールA~Dの4グループに分かれ、各プール上位2チームが決勝トーナメントに。世界ランキング10位の日本の入ったプールDは他にチリ(22位)、イングランド(6位)、サモア(12位)、アルゼンチン(8位※順位は全て3/27現在)の4か国が。代表候補の齋藤選手の活躍で前回を上回る成績を期待したい。さいとう・なおと1997年8月26日生まれ、神奈川県出身。スクラムハーフ。ラグビーの強豪校、桐蔭学園高校と早稲田大学で共に主将を務め大学では日本一に導く。大学3年時に学生で唯一日本代表候補に選出。卒業後は「子どもの頃から憧れだった」という東京サントリーサンゴリアスに入団。入団4シーズン目の今年は共同キャプテンとしてチームを引っ張る立場に。※『anan』2023年4月19日号より。写真・濵田茉里(A.K.A.)ヘア&メイク・浜田あゆみ取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2023年04月18日カメラの前に立って、クールにポーズを決める。でもふとしたきっかけで、突然坂口さんが何やらツボに入ったらしく、笑いが止まらない状態に。つられて、齋藤さんも笑いはじめて、何度ポーズを変えても、5秒と持たずに笑いのツボがスイッチオン。そんな仲の良い兄妹のような様子を見せてくれた坂口健太郎さんと齋藤飛鳥さん。4月14日(金) 公開の映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』では、元恋人という複雑な関係を演じている。坂口さん演じる、目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山。齋藤さん演じる、“ある事件”がきっかけで突然姿を消した元恋人の莉子。2人の間に何があったのか。その過去が紐解かれたとき、物語は思いがけぬ方向へと進んでいく――。劇中ではシリアスな場面の多い2人だが、インタビューが始まれば、7歳年上の坂口さんに齋藤さんが切れ味鋭くツッコむなど、終始リラックスした雰囲気。2人の飾らないトークを存分に楽しんでほしい。坂口さんは、つかめるようでつかめない空気感を持っている――今回共演してみて、お互いの芝居について感じたことをぜひお聞きしたいです。じゃあ、まず坂口さん、どうですか。坂口(そっとジェスチャーで、齋藤にパスする)齋藤(パスされたものをジェスチャーで坂口に戻す)坂口あはは。じゃあ僕から行きます(笑)。今回の莉子ちゃんという役はあんまり喋る役ではなくて、表情や目線だけで伝えなきゃいけない場面がたくさんがあるんですけど。未山として相対していると、ただ黙っているだけで画を占められる力をすごく感じて。そこは彼女の強みであり魅力だなと思いました。齋藤(恐縮して)え。なんか、すごい褒めてくれてる感じですよね?坂口はい(笑)。ただそこに立ってるだけで画が成立するっていうのはなかなか稀有なことで、つくろうと思ってできるものじゃない。一体莉子ちゃんは何を考えてんだろうって観ている人たちが気になる魅力みたいなものを、飛鳥ちゃん自身がもともと持ってるものも駆使しながら感じさせてくれた。素敵でしたね。齋藤褒められました(照)。ちょっとした表情の動きで感情の動きを見せることが莉子ちゃんの課題で。どうやるんだろうってずっとわからないまま手探りで演じていたので、すごくいいように捉えてくださってありがたいです。――齋藤さんから見て、坂口さんのお芝居はいかがでしたか。齋藤そもそも私がこの作品をやってみようと思ったのも、坂口さんが主演をやられると聞いたから、というのが理由の一つだったんですね。坂口(おどけたように、はっとした顔をする)齋藤こんな感じで、坂口さんってちょっと変わっているというか、つかめるようでつかめない空気感を持っている方。よくこの作品について語るときに、坂口さんは「余白のある作品です」という言葉を使われるんですけど、私からすると坂口さんこそ「余白のある人」だなと思います。坂口(楽しそうに)へえ、そうですか。齋藤お芝居の難しいことは私にはまったくわからないので、坂口さんのここの技術がすごかったというお話ができないのがもどかしいですけど、坂口さんの存在だけでひとつの作品をつくってしまうぐらい引き込むものがあって。お芝居のことがわからない私でも、空気を支配するものを持ってるなって感じるときがありました。坂口覇気だね(笑)。齋藤(即答で)そこまでは言ってないです(笑)。そういうものをまとってるのがすごいなと、今回一緒にお芝居をさせていただいて感じました。汗だくで遊んでる僕を、飛鳥ちゃんは微笑みながら見てた(笑)――今回、子役の磯村アメリさんが美々役として出演されています。子どもとの接し方を通して見えたお互いの意外な一面を聞かせていただけますか。坂口飛鳥ちゃんは一歩引いてニコニコ見てたっていう印象がある。齋藤そうですね。坂口僕はたくさん一緒に遊んで走り回ったりしてました。「美々、元気だなあ…」って少し圧倒される瞬間はありました。で、そのさまを飛鳥ちゃんが木陰で優しい微笑みをたたえながら見てるっていう。齋藤見てました(笑)。坂口美々が、飛鳥ちゃんに「こうこうこうなんだよ」って話しかけに行っても、飛鳥ちゃんは「そうなんだ…」っていう感じで。齋藤話題を広げない(笑)。坂口広げないよね(笑)。まあ、でも思えば、それが役割分担だったのかなと。(市川)実日子さんはすごい美々と仲良くしていたけど、そこはやっぱり母娘という設定もあるし、そういう現場での関係性って芝居に反映されるものだと思うしね。逆に飛鳥ちゃんがめちゃくちゃ仲良くなっちゃうと、莉子ちゃんと美々として考えたらどうなんだろうみたいところもあるから、それはそれで意外と綺麗な形だったのかなと思います。で、その中で、俺はひたすら走り回ってた(笑)。齋藤汗だくで(笑)。坂口さんが遊んでる姿を遠くから動画で撮りました。坂口本当に?齋藤一生懸命遊んでて、すごいなって。――何の遊びだったんですか。齋藤そのときはかくれんぼでした。未山くんと詩織さんが隠れているのを、美々ちゃんが探してるっていう。――美々ちゃんは見つけられていましたか。坂口見つけてなかったね(笑)。齋藤見つける気もなかったと思う(笑)。坂口途中で「あれ?かくれんぼしてるんじゃなかったの?」ってなるんですよ。やっぱり子どもだから、好奇心の向きが急に変わる(笑)。でも、彼女の、お芝居なのかどうかわからない、普段の彼女の延長線上みたいな感じをうまく映像にすくうことができたのは、そういう現場の空気もあったんじゃないかなと思う。監督も、美々に対してはあえて演出はつけず、台詞も撮影当日に渡すというアプローチをしていて。それが美々ののびのびとした雰囲気を生んだところはあった気がします。――ちなみに齋藤さんはお子さんの扱いは得意な方ですか。齋藤……どうしたらいいかわからないです(笑)。坂口そんな感じもしなかったけどなあ。飛鳥ちゃんは普通にしてたって感じに見えたけど。齋藤後半になってくるとだんだん美々ちゃんも未山くんとも詩織さんとも遊び切って、あとは莉子しかいないってなるんですね。で、すごい勢いで「莉子たああん」って叫ばれたんですけど、ずっと私は「こっち来たら言ってね」ってマネージャーの陰に隠れてました(笑)。世界を思い通りにできる能力がほしいです――では、ここからは映画にちなんだ質問をしていくので、直感でパパパパンッとお答えください。映画の未山のように“誰かの想い”を見ることができます。誰の想いを見たいですか。坂口なるほど。齋藤うわあ、どうしよう。坂口それちょっと難しいな。(齋藤に)ほら、パパパパンッて答えなきゃ。齋藤え〜、難しい(と、考える)。坂口どうだろうな。でも、俺、怖いかも、見ちゃうのが。それ、答えとしてアリですか?――ナシです。坂口ナシか~(と、お手上げする)。齋藤どうしよう、逃げられない。坂口あ、思いついた。俺、甥っ子を見ます。齋藤え。なんかズルい。坂口子どもって何考えてるかわかんないじゃない?齋藤わかんない。坂口でしょ?で、今はまだ保育園児なんだけど、純粋だから見ても怖くないし。齋藤なるほど。坂口きっと心の中もキラキラしてそうだから、仮に想いを見ても、そんなこと考えてたんだと思わなくてすみそう。齋藤確かに。え~、私は誰だろう。誰かいるかなあ。坂口(助け舟を出すように)……俺でもいいよ?齋藤(あっさりと)あ、確かに。俺でいいか。坂口今、「拾った」みたいな感じだったね(笑)。配給:ハピネットファントム・スタジオ (C)2023『サイド バイ サイド』製作委員会齋藤でも、坂口さんって私が今まで出会った人の中にいない人種だったんです。坂口いない人種っていうのが大事です。齋藤だから、興味はあります。坂口どうする?すっごいドス黒いことを考えていたら?齋藤あ〜。その方が辻褄が合うというか。黒いところがあった方がしっくり来ますね。そういうところ見てみたいです(笑)。――では、“誰かの想い”を見るというような、不思議な能力が手に入るなら何がいいですか。坂口なんでも思い通りになる能力がいいです。齋藤ちょっとざっくりすぎません?(笑)――何を思い通りにしたいですか。坂口世界を。世界を思い通りにしたいですね(と、悪そうに目を剥く)。齋藤目がバキバキなんですけど(笑)。坂口あはは。もし(『アラジン』の)ジーニーに3つお願いをするとしたら、ジーニーレベルの力を使えるようにしてほしいというのが1つ目。で、2つ目は、ジーニーのお願いを無限にしてもらう。齋藤そういうズルいこと言う子どもいますよね(笑)。坂口じゃあ、飛鳥ちゃんはどんな能力がほしいですか。齋藤私は胃袋の大きさを自由自在にしたいです。すっごいおいしいからいっぱい食べたいときと、今お腹は空いてほしくないときがあるじゃないですか。だから自由自在にしたい。坂口つまり胃袋を思い通りにしたいってこと?齋藤一緒にしないでください(笑)。吉幾三をかけながら、お父さんの存在を感じています(笑)――未山と莉子は、やがて詩織・美々母娘と一緒に過ごすようになります。お2人の人と暮らすときのマイルールを教えてください。坂口僕、基本的に他の人がすることに対しては何でも大丈夫なんですよ。でも、自分がしてることを注意されると嫌なタイプ。いいじゃんと思っちゃう。齋藤なるほど。坂口どう?なんかある?齋藤え~。人と住み……たくない?(笑)坂口まあ1人が一番自由っちゃ自由ですもんね。齋藤時々来てほしいですね。――時々来たときは、友達がベッドに座ったり、お菓子をこぼしても平気ですか。齋藤時々なら我慢します。坂口そこは大丈夫なんだ。齋藤人によりますけど。坂口確かにね。あと、こぼすお菓子にもよるね(笑)。――では最後に、未山はずっと自分のそばにいるんだと感じられる不思議なキャラクターです。そんなふうに、お2人にとって、たとえ遠くにいても、会えなくても、ずっとそばにいてくれると感じる人は誰ですか。坂口僕は結構浮かぶ人が多いかもしれないですね。家族もそうだし、姉ちゃんだったり、甥っ子もそうだし、マネージャーさんだったり、仕事の人も。そんなふうにそばにいてくれると感じる人って何があるからなんだろうって思ったんですけど、たぶん必要とすることなんだろうなって。自分自身が必要としているのもそうだし、きっと相手も自分のことを必要としてくれている。2人で一緒の空間にいても、琴線が交わらない瞬間しかなかったら、それってそばにいるとは言わない気がして。一瞬でも琴線にふれる瞬間を持てる人のことを、そばにいるって感じるんじゃないかな。そして、そう思える人が増えれば増えるほど、僕の人生は豊かになるとは思うし、僕という人間も分厚くなっていく。そんな感じがするなあ。齋藤そんなふうにお互いが必要とし合える相手ってなかなかできないですよね。だからこそ貴重なんだと思うし。配給:ハピネットファントム・スタジオ (C)2023『サイド バイ サイド』製作委員会坂口僕は人と心の距離を埋めていく上で大事にしていることがあって。それが、理解はできないけど共感はできるという感覚で。他人のことを完全に理解するのって難しいと思うんですよね。それは役も一緒で。僕がもし未山のことを100%理解したとしたら、ちょっとしたエゴにもなってた気もするし。でも、共感はしていたいと思うんです。頭は追いつかなくても、心は寄り添っていたい。理解はできなくても共感してみることで、琴線が交わる瞬間を生むことはできるんじゃないかなと思う。――齋藤さんのいつもそばにいると感じられる人は誰ですか。齋藤一番はやっぱり家族ですね。離れて暮らしてはいるけれど、常に心のどこかにいて。やっとこの年になって親孝行とかちゃんと考えられるようになりました。坂口家族の存在を感じる瞬間って、どういうとき?齋藤グループにいるときからずっと私が誰かに評価されたり、人前で何かをなし遂げたりすると、人一倍喜んでくれたのが家族なので。そういう温かさを感じるたびに、そばにいるなって思います。あと、母がお花が好きでよく実家に飾っていたんですけど、部屋にお花を飾ったりすると母親の存在を感じますし。ひとりでいるときに、なんとなく父の好きな曲をかけてみたときとかも、そこにいるような気持ちになりますね。坂口へえ。お父さんはどんな曲が好きなんですか。齋藤恥ずかしいな(照)。うちの父はゴリゴリの昭和の人なんです。だから、めちゃくちゃ古い感じの曲が多くて。普通に吉幾三さんとか実家にいたときからお父さんがよくかけて聴いていたので、今でもちょっと聴いたりします(笑)。取材・文:横川良明撮影:映美ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントおふたりのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>『サイド バイ サイド 隣にいる人』4月14日(金) より、TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー
2023年04月12日坂口健太郎主演、リアルとファンタジーが混在する、マジックリアリズムが息づく物語『サイド バイ サイド 隣にいる人』より、「乃木坂46」卒業発表後初の映画出演となる齋藤飛鳥の場面写真が公開された。齋藤さんが演じるのは、かつて起きたある事件がきっかけで、未山(坂口さん)の前から姿を消していた元恋人・莉子。緑豊かな森の中で草木に触れ、穏やかな表情を見せる写真では、莉子の純真さや透明感が感じられる。またもう一方では、薄暗い部屋で何かをじっと見つめ、放心状態。彼女の視線の先には何があるのか気になる写真だ。そこに存在しない誰かの想いが見える、不思議な力を持つ未山の過去の秘密の鍵を握る莉子。様々な表情を見せる莉子も、謎に包まれた女性となっている。今回のキャスティングにあたり、本作の監督・伊藤ちひろは、“無防備にただ佇んでいても雰囲気のある人”という条件のもと莉子役を探していたところ、齋藤さんが思い当たったという。そして、「すごく器用だし、理解力もあるし、とても頭のいい人で、そして人としてすごく面白い方。莉子だけ時が止まっているようにも見せたかったので、きっとこの人はずっとこのままなんだろうなと感じさせてくれる齋藤さんの独特な雰囲気がまさにぴったりでした」とコメントしている。『サイド バイ サイド 隣にいる人』は4月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:サイド バイ サイド 隣にいる人 2023年4月14日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2023『サイド バイ サイド』製作委員会
2023年04月06日斎藤工主演×竹中直人監督で絶賛公開中の『零落』より、夕暮れのマジックアワーに寒空の下、斎藤さんがTシャツ1枚で海の中へ入っていくシーンを映すメイキング映像が解禁された。本作は浅野いにおの原作を実写化した作品。デビュー作『無能の人』から10作品目となる竹中さんが監督をつとめ、斎藤さんが主人公の元人気漫画家・深澤薫の屈折した人物像に、リアルな魂を宿した。さらに漫画編集者で深澤の妻にMEGUMI、“猫のような目をした”風俗嬢・ちふゆを趣里が演じるほか、玉城ティナ、安達祐実らがスクリーンを彩る。この度解禁されたメイキング映像は、8年間の連載が終わり徐々に“人気漫画家”の地位から零落(おちぶ)れていく深澤が風俗嬢・ちふゆを追いかけ田舎へ行った際のひと場面。昏く漂う波に吸い込まれるように躊躇なく海へと向かっていく深澤の姿が印象的なシーンだ。「大変でしょうが、ぐんぐん進んでいってください」「では本番!」の竹中監督の声と共に、斎藤さんが海の中へ迷いなく進んでいく。撮影が行われたのは11月下旬。夕方の日が落ち切る直前のマジックアワーに斎藤さんや竹中監督をはじめ撮影スタッフが海岸へと集まった。寒空の下、斎藤さんを全員がじっと見守る。竹中監督が大声でカットをかけた瞬間、早足で引き返してくる斎藤さんは胸のあたりまで海水に浸かっていたという。大急ぎでタオルやベンチコートを持って駆け寄った大勢のスタッフだったが、次の瞬間足元に波が押し寄せた。主演を置いて一目散に散っていくスタッフを見ながら「みんなの本性がわかりました」とポツリとつぶやく斎藤さん。緊迫感に包まれた撮影の中、竹中組の和気藹々とした空気感が伝わるメイキング映像となっている。『零落』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:零落 2023年3月17日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2023 浅野いにお・⼩学館/「零落」製作委員会
2023年03月24日「若さ、才能、人気……上がったものは必ず落ちるというのは誰しも思い当たること。僕自身、その放物線を大いに実感しているいっぽうで、自分だけはそうじゃないと信じているところがあって、“『零落』とはお前のことだ!”と突きつけられたような気がしました」そう話すのは、竹中直人監督の映画『零落』(3月17日より公開)で、落ちぶれた元人気漫画家を演じた斎藤工(41)。タイトルの「零落」とは、落ちぶれること。浅野いにおの原作漫画のファンであり、竹中作品を敬愛する斎藤は、いつになく「この役を人に奪われたくない」という欲が生まれたという。「好きすぎて嫌いというか、自分の状態がよくないと対峙できないような作品です。人には見せたくない、ネガティブな部分を描いているので、見ると、自分の内臓がえぐられるような気持ちになる。でも、どうにも引き付けられてしまうんです」40代に入り、役者としては今、放物線のどの位置にいると感じているのだろうか?「今はしっかり下降していると思います(笑)。長く売れない時代を過ごした僕が、急に日の目を見たときに強く感じたのは恐怖。“これは一時的なものだ”と必死に自己防衛していました。メディアに消耗されて、のみ込まれまいと必死でした」年を重ねることは「決して下降ではない」と語る斎藤。そんな斎藤が考える、成熟した男の色気とは?「この作品でいうと、竹中さんってめちゃくちゃおしゃれで、60代であんなにアクセサリーが似合うって、どんだけセクシーなんだろう!と(笑)。それでいてものすごくシャイだし、そのコントラストが織りなす人間的な魅力に憧れますね」
2023年03月24日「ソラニン」や「おやすみプンプン」で知られる人気漫画家・浅野いにおが己の業(ごう)をさらけ出したと評される「零落」。存在意義を見失った漫画家の彷徨を生々しく描いた本作が、竹中直人監督・斎藤工主演で実写映画化された。売れるとは何か?売れればいいのか?自分はどうしたら幸福でいられるのか?才能を持ってしまったがゆえに奈落に堕ちていく主人公・深澤を演じた斎藤さんは、本作で己の内臓と向き合うような体験をしたという。『フェイブルマンズ』や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』といった最新映画の話題もはさみつつ、作り手の業について語っていただいた。「零落」は読者自身が自分に向き合わされる作品――斎藤工さんは、浅野いにお先生の作品が世に与えた影響をどう見ていますか?自分は同世代であり、進行形で常に浅野先生に衝撃を受けてきました。どんな映画よりも映画を感じるところすらあります。かつて竹中直人さんが監督された『無能の人』を観たときに、竹中さんと原作者のつげ義春先生の親和性をすごく感じました。そして今回、『零落』を竹中さんが監督されると聞いて、日本の漫画のカルチャーが積み重ねてきたものを改めて思いました。つげ義春先生、水木しげる先生(※つげさんは水木さんのアシスタントだった)、そして浅野先生。つげ先生の「貧困旅行記」に代表されるように、貧困や暗部、何かしらが欠落していることにある種の美しさを見出していく文化が、この国にはそもそもあるんじゃないかと思っています。そこに迫りうる映画や漫画はいままでにも数多くありましたが、浅野先生はそこにより写実性を与えたように考えています。実際にロケハンして写真から背景に起こす描き方をされる方だから、漫画の持つリアリティが現実とシンクロして強いインパクトを受けるんですよね。と同時に、いまお話ししたように浅野先生はつげさんや様々な方の影響を受けて、ある種現代版に翻訳しているとも感じました。そして「零落」においては、スティーヴン・スピルバーグ監督ですら『フェイブルマンズ』で自伝を映画化したように、自分の赤裸々な部分をさらけ出している。「ここを表現しないと次にいけない」というクリエイターの性(さが)――「これは人に受けるだろう」がもう通用しないと気づいたとき、壁にぶち当たった表現者たちがもう一回自分の中を掘り出し、自らの内臓と向き合う。それがこの「零落」であり、初読ではっとしたのはその部分でした。僕はどうしても「いかに取り繕うか」という思考に陥りがちなんです。衣装を着せてもらい、メイクをしてもらって場所を整えてもらって光を当ててもらったうえでの自分ですが、その逆に真実があるといいますか…自分が向き合わないといけないのに目を背けてしまっていた部分に、浅野先生は「零落」で斬り込んだと感じて。それはきっと僕だけじゃなく、多くの読者がご自身の生業と状態とどこか目を背けて先延ばしにしていた自分事に向き合わされる瞬間が、この作品だったんだと思います。確定申告みたいなタイミングといいますか(笑)。だからこそ、そうした浅野先生や竹中さんの覚悟が出合った方々に伝われば、実写化した意味になるのかなと思います。――浅野先生という作り手が自身の内臓と向き合った作品を実写化し、主人公を体現するなかで工さんもまたご自身の深淵と対峙したかと思いますが、そうした作品における主観と客観、「役に入り込む」と「作品を俯瞰する」のバランスは非常に難しかったのではないでしょうか。そうですね。主観と俯瞰の温度感がつながってくるとこんなに大変なんだ…と感じました。冷めているというとちょっと違うかもしれませんが、僕は普段、この2つのアングルをスイッチするみたいに切り替えてガス抜きをしていたんだと気づかされました。いまやっている連ドラもそうなのですが、作品に入っているときって主観だけでは決してないんですよね。連ドラは数字や納期に追われてしまっているから、自分が1ピースとして何を必要とされているかを明確にしないと間に合わない。つまり俯瞰の意識が強く働いているわけです。でも『零落』はそうした染み付いてしまった方法論が全く通用しないというか、持ち込んではいけない現場でした。垂れ流してしまわないといけないしんどさといいますか…。ただ、僕自身が「見られたくない・見せたくない部分を表現者が表現したとき、その作品に近づける」という観客としての実体験があるので、ある種の赤裸々さや、覚悟すら持っちゃいけない垂れ流し感が必要だとは理解していました。どこか『トゥルーマン・ショー』的でもありましたね。だから正直、心の底からみんなに観てほしいかというとそうじゃない側面もあるんです。でも、そこにいかなければきっと『零落』じゃない。――非常によくわかります。先ほどお話しされていた『フェイブルマンズ』でも、多幸感にあふれた映画ながら作り手の業(ごう)も克明に描かれていました。その部分が見えない作品って世の中にあふれているかと思いますが、観ている瞬間は楽しくて娯楽として成立しているけど、自分の中に残るか残らないかといったらやっぱり残らないんですよね。残る部分は意外とそうしたネガティブな部分というか、日向じゃないもののほうが地続きの何かとして自分の中に蓄積されているように思います。“業”のあり方で作品が決まる――まさにそうなんですよね。ある種の真実味を観た気になるといいますか。そうした業をさらけ出した映画で、工さんの中で印象的だったものはありますか?人様の作品でいうと、やっぱりラース・フォン・トリアー監督の作品ですね。特に『ドッグヴィル』のドキュメンタリー『メイキング・オブ・ドッグヴィル ~告白~』は強烈でした。――あれは凄かったですね…。出演者たちが撮影の合間に「告白部屋」にやってきて不満をぶちまけるという。いま日本でも、現場で監督の方がどう働き、どう映ってどう影響を及ぼすかが追及されていますよね。僕らはどこかで「芸術だから」とかこつけて認可してきてしまったけど、心のどこかで良くないことだとはわかっていた。いまは「そういうことはもうやめよう」という切り替わりの時期でそれはすごくポジティブなことだとは思いますが、ただやっぱり作品を観たときに何が残るかというと、人の本性や本分、決して美しくない心根が見えたときにどこかその人に近づくという不思議な現象がある。僕たちのように表に出る人間はパブリックイメージと自分自身のギャップや摩擦は常に感じていますが、それが思いっきり浮き彫りになっているものをそのまま作品にしてしまういやらしさも含めて、『メイキング・オブ・ドッグヴィル ~告白~』は記憶に残っています。――そうした“業”は、俳優や監督といった関わり方によっても変わりますよね。僕は常々、仕上げで作品が生まれると思っています。俳優はポスプロに立ち会わないものですから、素材としていかに“内臓”を提供するかで、それをどうパッケージするかは仕上げで決まります。監督業は、2回作品が始まるんですよね。現場のクランクインとクランクアップ、仕上げのクランクインとクランクアップというように。どう素材を調理するか、生のままなのか火を通すかという意味では、仕上げの段階は業の塊のようなところもあります。――集めた素材を「編集で落とす」等の判断も含めて、ですね。そうですね。ただSYOさんがおっしゃるようにその業の部分が作家性として見えてこないと、監督のクリエイションをちゃんと受け止められたか?となってしまう。その部分の判断基準は、ある意味で業の残り方だと思います。A24の監督の引き上げと作品の残り香のバランスは非常にスムーズで機能的ですよね。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を観ていても、同じマルチバースでもルッソ兄弟(『アベンジャーズ/エンドゲーム』ほか。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にもプロデューサーとして参加)とダニエルズでこんなに違うのか!と驚きました。――『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で描かれるのは、あくまで一つの家族のマルチバースですもんね。「こういうマルチバースが見たかった!」という観客の声を反映しているようにも思いましたね。シリーズの風呂敷を広げすぎた感のあるMCUに対して、A24が何をやるか。ある種の作家性と商業性の折衷案が一番の理想形に近づいていくといいますか、ひとつの答えを提示したようにも感じました。しかも、映画業界ではマイノリティであるアジア系にフォーカスを当てたり、様々な側面でいま映画界がすべきチョイスを全部叶えたうえでああいう仕上げをするのはすごくロジカルですし、気持ちよかったです。変わりゆく環境「理想のような現場」――先ほど伺った作品に対する関わり方の多様さでいうと、『零落』は竹中直人さんが監督、工さんが主演、MEGUMIさんがプロデューサーと出演を兼任と実にフレキシブルな座組ですね。竹中さんはあれもこれも…とやりすぎないようにディレクションに専念されていました。それによって作品が機能的になることを誰よりわかっている感じがありました。その竹中さんをどうMEGUMIさんがサポートしてプロデュースしていくかを見ながら、これが新しい形だとも思いました。阪本順治さんはかねてから椎井友紀子さんというプロデュサーとずっとやってきていますし、昨日たまたま来日しているエリック・クー(『家族のレシピ』監督)と久々にご飯を食べたのですが、彼もフォンチェン・タンという女性のプロデューサーと組んでいて、椎井さんもフォンチェンも非常にやり手なんです。クリエイターが作品を純度高く作れているのは、彼らがそうであるように竹中さんがMEGUMIさんに絶大な信頼を寄せているからだと感じます。ハリウッドなどだと主演の方がプロデュースにも入っているのは全然珍しくないものですが、日本だとあれもこれもやっていることが時として変わった映り方をしてしまう。でももう明らかにそういう時代ではありませんし、MEGUMIさんのように力のある方、そして女性が主導権を持つのは非常に健全だと思います。一つのひな型のような景色でした。――MEGUMIさんはBABEL LABEL(藤井道人監督たちが所属するコンテンツスタジオ)にもプロデューサーとしてジョインされましたね。彼女は業界を良くしていきたいエネルギーがものすごくて、食にまつわる事業に多数携わられていますし、今回の現場でも非常に刺激を受けました。いままで撮影現場に尽力されていたお弁当屋さんを切り離すんじゃなくて、お弁当屋さんのキッチンを使った食の提供といったことまでMEGUMIさんは考えていて。僕も狭い半径ではありますが、自分なりに託児所の設置や自分なりにこうなったらいいなということをやってきて、向かっている方向はすごく近いと感じました。希望をいただけましたね。そして、竹中さんは現場の判断がとにかく早い。ロケハンの段階で絵が見えているからカメラテストも早々に終わりますし、テストを挟まずに本番というときもあるので現場のテンポが非常にいいんです。ただテンポが速いんじゃなくて明確だからみんなが迷わないし、撮影が早く終わる日もちゃんとあることでスタッフの皆さんもきちんと翌日に備えられる。プライベートの時間にも使えますし、一つの理想のような現場に僕には見えました。◆ヘアメイク:赤塚修二◆スタイリスト:三田真一◆衣装クレジット:スズキ タカユキ2023年3月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開(c)2023浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会(text:SYO/photo:You Ishii)■関連作品:零落 2023年3月17日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2023 浅野いにお・⼩学館/「零落」製作委員会
2023年03月16日役者、映画監督、クリエイターと多くの顔を持つ斎藤工さん。仕事を通して感じたことはもちろん、10代の頃バックパッカーとして世界中を旅した経験から得たという、相手と本音で向き合うための斎藤さん流のコミュニケーション術について伺いました。相手を知るには、背伸びをやめて地面に“かかと”をつける。役者のみならず、映画監督やクリエイターとしても活躍している斎藤工さん。いくつものフィールドを持ち、交友関係も広そうに見えるが、意外にも「“コミュ力”は全然(笑)」なんだそう。「10代の頃、バックパッカーをしながらいろんな国を旅していた時に、特に英語圏にいると自分のモードが変わり、なぜか日本にいる時よりも心を開けると気づいたんです。あくまでも個人的な分析ですが、海外で言葉の壁を感じながら会話をする時、お互いの気持ちを伝え合うために、足りない言葉や情報をどうにか埋めようと、身ぶり手ぶりを交えて必死になりますよね。そうしているうちに、自然と心が開くのではないでしょうか。そもそも英語は、日本語の文法とは違い結論が先にくることで、自分の意思を最初に伝えることができる。でも日本語の場合は、結論に対する説明から入るため、自分の意思表示は後回しに。もしかしたら説明しているうちに、自分のアイデンティティよりもその場の雰囲気を優先してしまい、本音を言いづらくなるのかもしれません。相手の反応や顔色をうかがいながら、その状況においてのベストアンサーを探してしまうと、意思疎通を図るためのコミュニケーションからはどんどん乖離(かいり)していく気がします。僕は、コミュニケーションとは、自分の本音や本質、恥部までをも相手にさらけ出すことでもあると考えていて。“英語脳”での会話なら、それがスムーズなのかもしれません」仕事で出会った福山雅治さんや、木村拓哉さんもまた、斎藤さんが言うところの“英語脳”の人たち。「以前から、僕の作る映画に出資していただき、応援し続けてくれている福山さんや、昨年MVを撮らせてもらった木村さんは、“いい作品を作る”という結論が初めから明確に掲げられていたので、本音での会話のやり取りはもちろん、具体的で、円滑だと感じました。僕も、作品を監督するという立場で大きな責務を背負い、そして認識することで、より直接的なやり取りができただけではなく、解像度の高い会話になったと実感したんですよね。そもそもモザイクぐらい粗い状態から始まるものを、お互いにどれだけ解像度を高めていくことができるか。これは、コミュニケーションをさらに深めていく鍵にもなり、プロテクトした状態をキープしながらでは難しいでしょう。顔の見えないSNSの世界ではそれでいいかもしれないけれど、対面して相手を知ろうとするなら、背伸びをやめて、地面にしっかりと“かかと”をつけて初めて、本音の部分での会話が始まると思うから」特に学びが多いと感じるのが、撮影現場で子役と接する時だそう。「監督として子役の方々と接していると、大人が思うよりもずっと感度が高くて、例えばもし子供扱いしたら、それをビビッドに感じ取っているのがわかります。僕自身も幼少期に大人との距離を感じた経験を今でも覚えているし、誰にでもそんな経験はあるはず。子供であることを押し付けたり、子供だからこうしてほしいという要求をすることで、大人と子供の間に線引きをしてしまうことになり、その時点で子供は心を開かなくなります。また、大人が子供の自分に合わせてくれているんだとわかると、ありがたさを感じながらも、本来のスタンスで接してくれていないんだという劣等感を抱くかも。子供の本質を無視しては、いつまで経ってもコミュニケーションはとれないでしょう。だから僕は、子供でも赤ちゃんでも、大人と同じように『さん』づけで呼ぶし、子供扱いはしないように心がけています。子供に限らず、誰とでも本質の部分で接することで、プロフェッショナルな意識が確立されていくんじゃないかな」「コミュニケーションの手段は、言葉だけに限らない」と斎藤さん。「例えばアフリカには、歌ったり踊ったりすることで交流し、歴史を作ってきた民族もいる。そもそも、心理学の観点で研究された“メラビアンの法則”によれば、人がコミュニケーションを図る時に受け取る相手の印象のうち、55%は視覚からで38%は聴覚、残り7%が言葉だとされています。つまり情報として相手が捉えるのは、服や髪型などの見た目の印象が大きく、次に声などの音。言葉は残りにくいということになる。だからこそ特徴的な言葉がそれ以外を削ぎ落として、より強く印象に残ることもあれば、うまく言葉で伝わらずに悩んだりもするのでしょう。でも僕は、コミュ力が低いからといって、ネガティブには思わない。そもそも人間にはそういう揺らぎが備わっていることで、感受性のヒダを細やかに作り、繊細な感情を生み出したり、キャッチしているともいえるから。もしかしたら、誰とでも円滑に上手につながれる人って、世渡り上手なだけで、実は魅力的ではないのかもしれませんね。『コミュ力低い、どうしよう』と悩むことで生まれるコミュニケーションもあるし、言葉に頼りすぎないことも大切に。それこそ踊り合いができたらいいのにとも思います(笑)」さいとう・たくみ1981年8月22日生まれ、東京都出身。主演映画『零落』が3月17日より全国公開。斎藤さんは鬱屈とした生活を送る、元人気漫画家・深澤薫を演じる。風俗嬢のちふゆ(趣里)と出会い、運命が動き出す。スーツ¥278,300(ポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン TEL:0120・3274・20)メガネ¥41,800(オリバーピープルズ/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス TEL:0120・990・307)その他はスタイリスト私物※『anan』2023年3月8日号より。写真・倉本侑磨(PygmyCompany)スタイリスト・三田真一(KiKi inc.)ヘア&メイク・赤塚修二取材、文・若山あや撮影協力・EASEバックグラウンズ ファクトリー(by anan編集部)
2023年03月06日