娘が1歳半ごろのエピソードです。就寝前、ゴロゴロしながら娘とおしゃべりをしていました。娘の発言にゾッ……すると突然、天井をボーッと見つめながら「じぃじバイバーイ」と言うのです。しかも、何度も繰り返すので怖くなりすぐに寝かしつけました。翌日、実母に電話をし娘のことを話すと、実は父の体調が悪く今から病院へ行くと言うのです! 虫の知らせだねーなんて呑気に話していました。しかし、父は緊急入院となってしまったのです! そして、入退院を繰り返し約1年後に亡くなりました。その間、娘がじぃじと言うことはありませんでした。亡くなってから49日が過ぎようとしたころ、就寝前にポツリと「じぃじいるねー」と言ったかと思うとコロっと眠ってしまいました。ぐっすりと眠る娘を見ながら、私は「本当にいるといいなぁ」と思いつつ、少し恐怖を感じた出来事でした。 ◇ ◇ ◇ その後、娘の不思議な発言はピタリとやみました。きっと父は別の世界へと旅立ったのだと思いました。今後、また不思議な発言をすることがあったら、子どもの言うことだからと思わず信じようと思います。 作画/さくら著者:佐藤ゆう40代、2歳と4歳の娘の母。ほぼワンオペで子育て中。
2024年04月17日恋人と一緒に過ごすことが多くなる半同棲。2人の時間が長くなる分、お互いに配慮が必要になりますよね。そこで今回MOREDOORでは、「半同棲になったときの配慮」について実際に経験した投稿者の声をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。お金のことを決めるカレンダーを共有する物を置きすぎないお互いを尊重する合鍵を渡さないルールを決める適切な配慮を半同棲では、お互いに相手への配慮を常に心がけることが大切です。小さな心がけがきっかけとなり、よりよい関係が築けるかもしれませんね。皆さんは、パートナーとの生活でどんなことに配慮していますか?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年04月13日娘・華恋が生まれてから、ほぼワンオペで育児している私。周りに心配されますが、私にとってはそこまで大変なことではありません。それよりも、夫が私に育児を一任してくれているおかげで、華恋を自分の思い通りに育てられる…。それが何よりも幸せなのです!今日も華恋にフリフリのかわいいお洋服を着せてお出かけ。このまま、おしとやかでかわいくて、女の子らしい子に育ってくれるはず。そう思っていたのですが…。次回に続く(全11話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年04月11日1歳半の息子さんを育てる母親の、のんちゃん(@nonbab17)さん。ある日、こんな文章を添えて、X(Twitter)に写真を投稿しました。「産んだのは私だけど、この子が本当に1歳半だという自信がなくなってきた」公開された4枚の写真には、1歳半とは思えない、大人びた息子さんの姿が…。写真がこちら!貫禄がすごい…!ドンと落ち着き払った、表情と恰好が、どこかたくましく見えますね。この姿に母親の、のんちゃんさんも「何、この頼りたくなる背中…弟子を無言で見守る師匠のような眼差し」とコメント。自分の息子といえど、その貫禄に驚かずにはいられなかったようです。投稿は反響を呼び、10万件近い『いいね』とさまざまなコメントが寄せられました。・達観しておられる…!・モチモチした腕も、筋肉に見えてきた。・かわいいのに、包容力も感じる。・1枚目の立ち姿が、アニメ『ドラゴンボール』のキャラに見える。1歳半という幼さで、すでに『師匠並み』の背中をもつ、のんちゃんさんの息子さん。思わず、人生相談をしたくなるほどです。かっこいい1歳半の後ろ姿は、多くの人のハートを射抜いたことでしょう…![文・構成/grape編集部]
2024年04月04日これは第1子である息子が、1歳半のころのエピソードです。そのとき、わが家は息子と私たち夫婦の3人家族。息子がひとり歩きをじょうずにできるようになったことから、休日は3人で公園やドライブなど、さまざまな場所へ出かけていました。そこで私は、夫のある行動にヒヤッとさせられることになるのです……。 人気の家族風呂が30分待ちその日は、家族風呂に入りに行きました。人気の家族風呂のため、お風呂は順番待ち。また、駐車場も満車に近い状態でした。私たちは、車内で30分ほど待機することに。 ようやく順番が巡ってきたとき、私は助手席に座っていましたが、後部座席に置いてあるタオルや着替えなど荷物を取る必要がありました。 私は一度助手席から降りたあと、後部座席に移動。息子は待ち時間の間から運転席で夫に抱っこされており、2人ですぐに移動できる態勢で待っていました。しかし、息子がぐずり出したので、私は夫に「先に行ってていいよ」と伝え、夫と息子は先に車の外へ。 え…、息子はどこ!?私が後部座席で荷物を確認していると、夫も再び運転席に。私が「何してるの?」と聞くと、夫は「スマホを忘れた」と言いました。すかさず「え? 息子は?」と尋ねると、「そこで待ってる」と夫。 「いやいや! 1歳児がおとなしく待てるわけないでしょ!」と私が慌てて車から出ると、息子は数メートル先をひとりで歩き出していました。 夫に考えを改めるように注意私は息子をすぐさま捕まえました。息子にケガはなく、駐車場に動いている車がなかったことが幸いだったと思います。 私は「1歳児を過信したらいかん! ひとりにさせるなんてありえない!」と夫に厳しく注意し、夫は「ごめん……」と深く反省したようでした。 何度か行ったことのある場所だったので、私も油断していた部分があり反省しました。「息子から絶対に目を離さない。ひとりにしない」と夫婦で再認識。息子が6歳になった今でも、駐車場では絶対ひとりにしないように夫婦で努めています。 著者:都 うめこ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年03月27日半同棲中に感じやすい不満って?半同棲は、完全な同棲に比べて手軽に始められる選択ですが、それに伴って予期せぬ不満が表面化する場合があるようです。「半同棲中に抱えがちな微妙な不満」について、ここでピックアップしましょう。あなたの部屋、私の部屋?相手の家で長時間一緒に過ごすことで、無意識に「ここは私のスペース」と錯覚しがちです。予告なしに訪れる、突然泊まりたいと言い出すなど、自分の部屋感覚で行動することが増えるかもしれません。常にゲストを歓迎する準備をしておかなければならないストレスは、くつろぎたいと思う人にとって重荷になる可能性があります。しかし「ちょっと散らかっているけど、大丈夫?」と互いに気を遣える関係であれば、この問題も軽減されるかもしれません。経済的な負担の増加半同棲の場合、完全な同棲と違って、家賃や光熱費を自分で全額負担することもあります。これにより、生活費が増大し、日用品の消費も速まるでしょう。相手が実家に住んでいる場合、この負担が見過ごされがちです。直接「光熱費の一部を払ってほしい」と伝える勇気がときには必要かもしれません。1人の時間を作るのが難しい相手がいつもいる生活になると、自分だけの時間を作るのが難しくなることがあります。1人の時間を楽しみたいと思っても、相手がどのタイミングで帰ってるかわからず、計画が立て辛くなることも。この状況を避けるためには、お互いに明確なルールを設け、話し合うことが重要です。実際に同棲を開始するときには「今から一緒に生活を始める」という明確な認識を持つことが大事です。率直に話すことで関係が深まる不満を隠さずに相手に伝えることで、2人の距離が縮まるかもしれません。不満が解消されれば、もっとうまくやっていけるはずです。(愛カツ編集部)
2024年03月27日長男が、2歳半ごろのお話です。長男はクレヨンで絵を描いたり、ぬり絵が大好きでした。不思議だけど…当たってる!ある日「ママね、君がおなかにいるとき痛い痛いだったよ」と話すと、長男が「僕も首、痛い痛いだったよ」と話してくれました。そのとき私は、長男の首にへその緒が一重に巻かれていたと言う産婦人科の先生の説明を思い出しました。しっかりと胎内記憶が残っていた話です。また、ぬり絵を長男がしているときに、「緑が好きなのね」と言うと、長男が「僕、おなかにいるとき、赤かった、白かった」と話してくれました。おそらく、赤のときは太陽の光を浴びているとき、白のときは雨や曇りのときを、おなかにいるときに感じたのかなと思いました。 ◇◇◇ この出来事を通して、胎内記憶は本当にあるのだと、思うことができました。最初にわが子から聞いたときには、不思議な出来事だなぁと思うばかりで信じられない気持ちでしたが、産婦人科の先生から聞いた話ともリンクするので胎内記憶をしっかりと受け止めました。 作画/てる子著者:井上千尋40代、子どもたちも大学生になり、ようやく、あとひと息かなと思う今日この頃です。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月25日知的障害(知的発達症)とは?知的障害(知的発達症)は論理的思考力や計画、判断など勉強に必要となる知的能力と、社会的なコミュニケーションなどの適応機能の遅れが発達期(おおむね18歳まで)に見られる障害です。知的発達症などと呼ばれることもあります。継続した支援がない場合、知的障害(知的発達症)のある人は、家庭や学校、職場などさまざまな状況において、コミュニケーション面や行動面、学習面などで困り事が多く表れると言われています。参考:知的障害(精神遅滞)|厚生労働省 e-ヘルスネット参考:知的能力障害|MSDマニュアルプロフェッショナル版知的障害の種類は?知的障害(知的発達症)の基準は、行政や医療などによって違いがありますが、多くの場合、障害の程度によって、軽度、中度(または中等度)、重度、最重度と4つの種類に分類されています。分類はIQで表される知能指数と、社会的な能力である生活能力(適応能力)の両方を考慮したうえで行われます。厚生労働省の基準では知的障害(知的発達症)の程度を知能指数(IQ)と生活能力(適応能力)の両方を評価したうえで判定します。以下の表にあるように、知能指数(IQ)がⅠからⅣに、生活能力(適応能力)はaからdとどちらも4段階に分けられており、その兼ね合いによって程度が決まります。例えば知的指数(IQ)が軽度相当の51だとしても生活能力(適応能力)が最も困難を示すaの場合は「中度知的障害」と判定されることもあります。Upload By 発達障害のキホン参考:知的障害児(者)基礎調査:調査の結果|厚生労働省厚生労働省での知的障害(知的発達症)の程度ごとの状態の目安は以下のようになっています。I :おおむね20以下II : おおむね21~35III :おおむね36~50IV :おおむね51~70適応能力は次のような判定表を用いて、aからdの4つに分類されます。・食事:一人でできる/介助要 /できる・用便(月経)の始末:一人でできる/介助要/できる・衣服の着脱:一人でできる/介助要/できる・簡単な買い物:一人でできる/介助要/できる・家族との会話:通じる/少し通じる/通じないここに挙げたのは基準の一例です。療育手帳を取得する場合は各自治体で別途基準を設けていることもあります。なお、医学的な診断基準である『DSM-5-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版改訂版』では軽度・中等度・重度・最重度と4つに区分されていますが、知能指数(IQ)での目安は明示されていません。知的機能と適応能力について、概念的領域(記憶や言語、論理的思考など)、社会的領域(対人コミュニケーションなど)、実用的領域(生活における能力など)の3つの領域の状態から重症度を特定します。参考:日常生活能力判定表|宝塚市知的障害(知的発達症)は遺伝する?知的障害(知的発達症)が親から子へ遺伝するのか気になる方もいると思います。知的障害(知的発達症)の原因は一つだけでなく、さまざまな要因が重なっている事が多い傾向があります。遺伝も要因の一つですが、まれだと言われており、ほかの原因により知的障害(知的発達症)が生じる場合もあります。知的障害(知的発達症)の原因としては、遺伝以外にも妊娠中の感染症、母体の低栄養、アルコールや薬物の影響なども考えられています。また、出産時や出産後の低酸素症や脳感染症、頭部への負傷なども原因となり得るとされています。遺伝子疾患、染色体疾患など、先天性の疾患が原因で知的障害の症状が表れる場合もあります。なお、上記のような疾患がある場合も、必ずしも知的障害があるというわけではありません。このように、知的障害(知的発達症)には遺伝的な要因もありますが、遺伝以外の要因によっても生じる可能性もあります。参考:知的能力障害|MSDマニュアル家庭版1歳ごろに知的障害の症状は表れる?発達の遅れ、違和感、1歳半健診などここでは、知的障害(知的発達症)のある1歳児に表れる症状について紹介します。1歳頃の赤ちゃんは簡単な言葉を発したり、一人でおもちゃ遊びをしたり、いないいないばあをして笑ったりといった様子が見られ、食事の面では離乳食から普通食へ変わり、スプーンも使えるようになってくる頃と言われています。知的障害(知的発達症)のある子どもは以下のような様子が見られることがあります。・おもちゃで遊ばない・あまり笑わない・あまり泣かない/いつも泣いている・つかまり立ちをしない・歩かない・喃語を話さない・保護者の言葉に反応しない・かむ力が弱く離乳食が進まない・全体的に発達の遅さが見られるただ、上記のような様子が見られるからといって、必ずしも知的障害(知的発達症)というわけではありません。赤ちゃんの発達は個人差があることや、ほかの病気や障害が背景にある可能性もあります。心配な様子がある場合は、後ほど紹介する相談窓口に問い合わせてみるといいでしょう。参考:知的能力障害|MSDマニュアル家庭版参考: 0歳児から2歳児の発達過程|東京都保健福祉局保健センターで行われる乳幼児健診に1歳半健診があります。1歳半健診では子どもの発達について詳細な質問項目が用意されていて、発達が年齢相応かどうかを測ることができるようになっています。1歳半健診における質問項目をいくつか抜粋して紹介します。・絵本を見て知っているものをさしますか。・周りの人の身振りや手振りをまねしますか。・自分の好きなおもちゃで遊びますか。・かんしゃくをよく起こしますか。・手をひかれて階段を上がることができますか。・手足の動きがぎこちなく突っ張った感じがありますか。・鉛筆を持ってなぐり書きをしますか。・スプーンを使って食事ができますか。・大人の言う簡単な言葉が分かりますか。(おいで・ねんね・ちょうだいなど)・何かに興味を持った時に、指さしで伝えようとしますか。などこういった項目にはい/いいえで回答していき、発話や人への興味、指さし、運動面などで発達の遅れが見られる場合は、医師からアドバイスなどがもらえることがあります。また、気になることがあれば保護者から医師や保健師などに相談することも可能です。参考:乳幼児健診における標準的な項目一覧|厚生労働省1歳ごろに表れる知的障害の症状をチェックUpload By 発達障害のキホン※発達や成長に加え症状や特性には、この時期大きな個人差があります。当てはまる反応や行動の数が多いからといって、すぐに知的障害(知的発達症)と診断されるわけではありません。発達の遅れが気になる……どこに相談をすればいい?普段の様子や周りの赤ちゃんと比較して、うちの子は発達が遅れているのではと心配な保護者もいると思います。また、1歳半健診では「様子見」と言われたが、やはり気になるという場合もあるでしょう。そういったときに相談できる窓口がありますので紹介します。かかりつけの小児科予防接種や健診で定期的にみてもらっているかかりつけの小児科にまずは相談しましょう。定期的にお子さんの発達をみてもらいながら、必要だと思われる福祉的な支援などについても相談してみても良いでしょう。保健所/保健センター保健所も保健センターも、地域における保健衛生を担当する専門機関です。子どもの発達に関しても相談でき、医師や保健師など専門的なスタッフが相談に対応しています。児童相談所18歳未満の子どもに関するさまざまな相談を受けつけている機関で、発達の遅れについても相談することが可能です。児童福祉司、児童心理司、医師、保健師などのスタッフが対応しています。児童家庭支援センター身近な地域で子どもに関する相談を受けつけている機関です。発達の遅れに関してもアドバイスがもらえるほか、児童相談所などと連携した対応も行っています。児童発達支援センター障害のある子どもが通いながら、日常生活や集団生活への適応を目指してさまざまなサポートを受けることができる場所です。児童指導員、保育士、医師など専門のスタッフもいて、発達の遅れなど気になることを相談することもできます。まとめ知的障害(知的発達症)は知的能力と適応能力に遅れがあり、支援を受けていないと身の回りのことや学習などで困り事が生じる場合があると言われています。知的障害(知的発達症)の子どもは、1歳頃から今回紹介したような様子が見られる場合があります。しかし、子どもの発達は個人差が大きいものです。子どもの発達が遅いなど気になることがある場合は、不安を抱え込まずに1歳半健診の際に相談したり、そのほか相談できる専門機関に問い合わせてみたりするといいでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年03月23日娘の1歳半健診。頭囲が大きすぎるということで精密検査をすることになりました。 大丈夫…?たしかに他の子と比べて頭でっかちな娘でしたが、引っかかるほどとは思っていませんでした。「多分大丈夫だと思うけど、水頭症だったら大変だから」と精密検査をすすめられ、大学病院に行き、MRIを撮ることに。MRIを撮るためには娘を眠らせなければならないのですが、うまく眠ってくれず……。結局CTを取って異常なしでした。 そのときの診察で先生が娘と私たち夫婦を見てひと言……。 「遺伝ですね」 たしかに私たち夫婦も頭が大きかったのです。何はともあれ、娘が異常なしでよかったです! 作画/きょこ著者:高木 優子2児のママ。公務員で育休中。
2024年03月23日2歳半から早期療育!親子通園クラスで学んだことわが家の息子は1歳半健診の時点で指差しがなく、発語はほぼ喃語の単語のみ、 何事にも興味が薄い子どもでした。保健センターの発達教室に通い、1歳10ヶ月で受けた発達検査で「10ヶ月程度の発達年齢」と分かりました。その後、2歳半でASD(自閉スペクトラム症)と診断され、親子通園クラスがある療育園に通うことにしました。まだ0歳児だった娘と、喃語しか話せず意思疎通が難しい息子を連れての通園は、肉体的にも精神的にも本当ーーーーに大変でした。しかし、療育の専門家である先生が、息子へどのように関わっているのかを間近で見られたことは、大きな学びとなりました。療育園では、あの手この手で反応の少ない息子の気をひいて、"人と関わることはこんなに楽しいんだよ"ということを、遊びやプログラムの中でも教えてくれました。また、親子で一緒に活動する中で、家庭では気づかなかった息子のさまざまな面を知ることができました。例えば、息子が特にリトミックとミュージックケアという音楽療法が好きなことを知りました。逆に、スライム遊びはあまり得意ではないことも分かりました。苦手な活動でも息子なりに取り組み、克服していく姿を間近で見守れたことは、発達の遅れに闇雲に焦っていた私の心を落ち着かせてくれたように思います。Upload By 海乃けだま就学先を見据えての園選び息子は2歳9ヶ月になった頃、喃語から少しずつ2語文を話し始めましたが、まだまだ発音が不明瞭で、ママしか理解できないレベルでした。衣服の着脱はズボンを履けるのみ、食事はスプーンをなんとか握るように持つことはできましたがほぼ手づかみ、排泄に至っては尿意の訴えもなく完全にオムツ……。このように、言葉の発達も身辺自立も進んでいませんでした。私たちの住んでいる地域では、多くの子どもが3歳児から幼稚園の年少クラスに入りますが、その時点では、地域の幼稚園は息子には難しいと考えていました。そのため、年少の間は少人数で手厚くサポートしてくれる療育園の単独通園クラスに通うことを決めました。療育園の単独通園クラスで過ごした1年間で、息子はできることがかなり増えました。言葉については、まだ一方通行な会話でしたが、発音もしっかりしてきて、ママ以外の人にも聞き取れるようになりました。身辺の自立も、衣服は前後ろを間違えることはあれど、自分で着脱できるようになり……なんとオムツも外れました(療育園の先生方には感謝してもしきれません…(涙))!!自分でできることが増えてきたので、年中の年は地域の幼稚園に転園することも視野に入れ始めた時、療育園の先生との面談がありました。先生は「ひとでくんは、地域の小学校に行けると思います。なので、地域の小学校に通うなら、もう1年療育園の単独通園に通って、集団に対応する力をつけてから幼稚園に転園するほうが、ひとでくんにとっても良いと思います」と話してくれました。その頃の息子は、療育園で自信をたくさんつけてもらい、みんなの前で発表する時や当番などに俄然やる気を出していました。先生からのアドバイスを受け、今はまだ、より大きな集団で過ごすことを目指すよりも、少人数で手厚くサポートしてくれる環境のほうが息子にとってプラスが多いと感じました。その結果、年中の間は引き続き療育園に通い、年長から地域の幼稚園に転園することに決めました。Upload By 海乃けだま年長で療育園から幼稚園へ転園した息子は?そして小学校入学へ……さらに1年間療育園へ通った後、息子は地域の幼稚園の年長クラスに転園しました。息子が転園した幼稚園は、1クラス十数人ほどの比較的少人数の園です。1学期の間は、まるで息子専属のように、加配の先生がぴったりついていてくれました。転園してきて最初の2ヶ月ほどは、息子も新しい環境にすぐにはなじめず、幼稚園での活動に参加しないことや、家で不機嫌になったりすることもありました。今では、多少の登園しぶりをすることはあるものの(家でマイペースに遊びたいため)、幼稚園に着いてしまえば笑顔で「ママいってきます!」と言ってクラスに入っていきます。運動会・保育参観・展示作品の製作・音楽会・劇の発表……この1年間でさまざまな行事がありました。しかし、息子は自分の出番まできちんと椅子に座って待っていたり、セリフを言って役を演じたり、楽器をリズムに合わせて鳴らしたり……思わず目頭が熱くなる思いでした(涙)。加配の先生も、3学期の今では息子に付きっきりではなく、少し遠くからの見守りで対応してくれています。このように息子の成長を感じる一方で……当然ながら同級生のお友達も、年長の1年間でぐんぐん成長していきました。療育園の時にはあまり気にならなかった周囲との差に驚かされ、内心ショックを受けることも多々あります。しかし、小学校へ入学する際に顔見知りのお友達がいることは、息子にとって安心材料となっているようです。そして、1年間幼稚園で一緒に過ごしたお友達は、息子のことをよく分かってくれているので、息子が困っている時に声をかけるなど気を配ってくれて、とてもありがたく思っています。先日小学校の体験入学があり、息子がどんな感想を伝えてくるのかドキドキしていましたが、小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんにも優しくしてもらい、とても楽しかったようでホッとしています。Upload By 海乃けだま今回は、発達ゆっくりマイペースなわが家の息子の、就学に向けた園選びの経験をお伝えしましたが、同じように悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。執筆/海乃けだま(監修:鈴木先生より)言葉の遅れがあるお子さんを診た時、小児科医がまず考えるのは「難聴」の有無です。2歳までに単語が、3歳までに2語文が出てくれば正常範囲内と考えます。聴性脳幹反応(ABR)という寝かせて行う検査で難聴の有無は判定可能です。もし難聴が判明すれば耳鼻科で補聴器などの相談に入ります。先天的な難聴は新生児期に産婦人科で行うスクリーニング検査でほぼ分かりますが、後天的には中耳炎後などが多いため、ABR検査が必要になります。言葉が出ていたとしても、一度はABR検査をすることをお勧めします。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月15日乳児期には笑顔で見守っていた娘の指しゃぶりも、卒乳して1歳半を過ぎたころから「そろそろやめさせるべき?」と悩み始めました。幼稚園へ入園する3歳までにはやめさせようと指吸い防止グッズや絵本を試してみましたが、どれも劇的な効果はなし。「もうすぐ5歳、来年は年長なのに……」あきらめかけていたとき、パパのあるひと言でその日から指吸いを卒業できました。赤ちゃんのころから四六時中……娘は、赤ちゃんのころから昼夜問わず指を吸っていました。おしゃぶりを与えることはなく、乳児期は指吸いについて注意しませんでした。そして、1歳半ごろから指吸いの注意をし始め、幼稚園入園までにやめさせることを目標にしていました。 対策として、2歳前ごろには子どもが舐めても害がない、爪噛みや指しゃぶり防止のマニキュア(おもちゃなどの誤飲防止に使用される安息香酸デナトニウムという苦味成分を配合した物)を爪に塗りました。舐めた瞬間は“苦い”という顔をしましたが、舐め続けてしまうため効果はありませんでした。 いよいよ幼稚園の入園が迫った3歳目前に、指吸いをやめるように促す絵本を購入。大きくなった娘にとって指吸いは恥ずかしいこと、やめたほうが良いことと認識させる効果はありましたが、やめることはありませんでした。 無意識の睡眠時は何をしてもダメ……幼稚園入園後は、幼稚園から帰宅した昼間に手持ち無沙汰なときは指吸いしている姿が見られましたが、徐々に昼間は指を吸うことがなくなりました。 ただ、本当に厄介だったのは夜間の指吸いでした。入眠の際は布団をかぶって隠れて指を吸い、完全に熟睡しているときも指を吸い……。こちらがそっと口元から指をはずしても、またすぐに吸うのでとても困りました。また、就寝中に指を吸うことで寝起きの娘の口臭は最悪……。指の臭いもひどいものでした。 爪噛みや指しゃぶり防止のマニキュアも、指吸いをやめるように促す絵本もほとんど効果がなく、指吸いをしているところを発見したら口頭で注意するしか術がない……。昼間は吸わなくなっても寝ているときは注意することもできず、無意識なので指がはずれなくて半ばあきらめていました。 5歳目前にやめたのはアニメのおかげ!?あと1カ月で5歳の誕生日を迎えるというころ。幼稚園の友だちから「乳歯が抜けて永久歯が生えてきた」という声が聞こえ始め、いよいよ睡眠中の指吸いをやめさせなければ歯並びに影響が出る、と焦っていました。 そんなとき、娘がハマっていたアニメの中に、嫌われ者の出っ歯のキャラクターがいました。パパが娘へ「娘ちゃん、かわいいのにこのまま指を吸い続けたら●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」と言いました。これを受けて娘は「嫌だ! もう吸わない、やめる!」と宣言。 私は正直、「そうは言っても無意識だし、吸うんだろうな」と思っていました。ところが、その日の夜は一切指を吸っていませんでした。寝起きで口臭と指のにおいを確認しても無臭! その日を境に夜間も指を吸うことがなくなりました。 言葉がわかるようになったころから私は、娘に「前歯が出てしまうからやめようね」と指を吸い続けるとどうなるか具体的に説明して指吸いを注意していましたが、娘には響いていませんでした。パパの「●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」のひと言は、出っ歯のイメージがわきやすく、そうなりたくないと思わせたようです。そのおかげで“指を吸わない”という強い決意が固まり、無意識だった夜間の指吸いを卒業することができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:寺田梓地方在住で、幼稚園へ通う5歳の娘を育てる母。フリーランスの編集・ライターとして在宅勤務をしている。監修者・著者:助産師 松田玲子
2024年03月14日これは娘が1歳半のころ、祖母の家にある祖父の仏壇の前で起きた話です。最初はみんなびっくりしたのですが、よくよく考えると娘と祖父の意外なつながりが見えてきたのです……。祖父の仏壇の前に座ると笑う娘私の祖父は私が大学生のころに亡くなりました。祖父のことが大好きだった私は、娘が生まれてすぐに、祖父のお墓と祖母の家にある仏壇に娘の誕生を報告しに行きました。 娘が生後3カ月のころ、不思議なことが起こりました。祖母の家の祖父の仏壇がある部屋に連れて行くと、泣いている娘が泣き止むのです。最初はみんなで「不思議だね〜! おじいちゃんがあやしてくれてるのかもね」と話していましたが、娘が1歳半になるころ事件は起きました。ある日、仏壇の近くで娘がひとり遊びしているかと思いきや、仏壇の前に座って笑いながら誰かと会話をしているのです。「ごはん食べた? みかん食べて!」と、祖父の大好物だったみかんを仏壇に置きながら話をしていました。 たまたまごっこ遊びをしていたのだろうと思ったのですが、次の日もまた仏壇の前で笑いながら話をしている娘。1歳半の子どもなので何を話しているかすべては聞き取れませんでしたが、そのあと私のところにきて「おじいちゃん、みかん欲しいって」と言うのです。祖母に伝えると、「そういえば昨日全部、お供えをおろしたところだった!」と言うのです。娘は本当に亡くなった祖父から伝言を頼まれたのかもしれません。 よく考えると、娘は祖父の亡くなった日と同じ日付に、出産予定日よりも早く生まれてきました。そして、現在2歳半になる娘の好きな食べ物は、祖父が大好きだったものばかり。私たち家族は、何か娘と祖父に縁を感じているところです。それからも祖母の家に行くと、必ず仏壇の前に座っては「おじいちゃん、ごはん食べてね」など声をかけている娘を見て、私も祖父と会話させてもらっている気持ちになっています。 イラスト/ななぎ著者:なかまる あゆみ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月12日話しかけてもほとんど無視。質問には答えてくれない。アニメのセリフや誰かの口癖ばかりを繰り返す。どれが息子の本当の言葉なの?1歳半のたーちゃんが話すことができる意味のある単語は「ワンワン」のみでした。そしてオウム返しやクレーン現象など気になる行動も増えていき、私はたーちゃんの発達やほかのお子さんとの違いに悩んでいました。たーちゃんは2歳になっても、人とのコミュニケーションへの興味が薄いようでした。私や夫が話しかけても無視して、黙々と玩具で遊び続けていることがほとんどでした。リアクションも何もないたーちゃんに話しかけ続けることを、虚しいと思ってしまうこともありました。Upload By みかみかん一方でひとりごとは多く、単語は少しずつ増えていきました。よく見ているアニメのキャラクターのセリフや、私や夫がよく言う言葉の一部を真似していました。しかし、これもエコラリアなのかなと思ってしまい、私はその様子を微笑ましく思うことができませんでした。無表情で機械的にぶつぶつと呟く様子を見ていると、たーちゃんが本当にしゃべりたいことは何なのだろうと考えてしまいました。当時の私は、そうした言葉はたーちゃんの本当にしゃべりたいことではないのではないかと感じていました。心のこもった言葉を聞きたい、そう思っていました。何を話しても無視して、感情がこもっていない言葉を繰り返すたーちゃんに、温かなコミュニケーションを感じられずに、焦りと不安ばかりが募っていきました。Upload By みかみかん3語文が出てうれしい!しかし、自分の気持ちを言葉にするのは難しく、トラブルも……たーちゃんは2歳半で初めて3語文が出ました。普段はほとんど単語しか話さないたーちゃんが屋根の雨どいを見て、「ここみずでてくる」と言って私を驚かせました。しかしこの頃も、自分の気持ちを表したり伝えたりすることは苦手なようでした。Upload By みかみかん例えば、見ていた動画を「おしまいだよ」と言って消すと、たーちゃんは怒って泣いて暴れて、パニックになることがありました。「いやだ」も「もっと」も「みたい」も言うことができないたーちゃんのことを、私はもどかしく思っていました。根気強く「おしまいだよ」と私が言うと、たーちゃんは「まい!」と手を叩いて、それでも泣き続けていました。今思えば、たーちゃん自身も、うまく気持ちを言葉にできない中、なんとか気持ちを落ち着かせようと頑張っていたのかもしれません。また、赤ちゃんの頃から教え続けてきたベビーサインをこの頃もまだ使っていました。「おいしい」時には頬をポンポンと掌で叩いてみたり、「ちょうだい」と言いたい時には掌の上にもうひとつの手を重ねてトントンと叩いて表してくれました。ですが、児童館や公園で会うお友達には通じないこともありました。「かして」のひとことがどうしても言えずに、結局玩具を横取りしてしまい、私が間に入る時もありました。Upload By みかみかんこういう時には「かして」と言うんだよと何度も教えても先に手が出てしまうので、夫と私は対応に困り果てていました。人の多い時間帯には公園に行かないようにしたり、よく会うお友達の保護者の方には発達が気になっていることを打ち明けたりしました。気になるところはあるけど、お話が上手になってきた3歳になったたーちゃんの課題は、「うん」「ううん」が言えないことでした。自分の気持ちを表すのがやはり難しいようで、思っていることと違うことを答えてしまうこともしばしばありました。それでも、無視ばかりだったたーちゃんが、何かリアクションをしようとしてくれることがうれしかったです。たーちゃんのおしゃべりの基本はエコラリアからでした。誰かの真似をそっくりそのままコピーするようにして覚えていきました。なので、しゃべり方に抑揚がなく感情がこもってないように聞こえたり、その場に合わない言い方だったり、やけに大人びた口調だったりします。これは4歳の今でも変わりません。ですが、たーちゃんが自分で努力して手に入れた大切な言葉なのだと思えば、そういった細かいことは気にならなくなってきました。どんな表現でも、たーちゃんとコミュニケーションができるというのは、これまでを振り返るとすごい成長だと思いました。4歳になった息子と会話できるのが楽しい!Upload By みかみかん現在、4歳のたーちゃんはとてもおしゃべりです。今日幼稚園であったことをたくさん話してくれますし、公園でお友達と楽しそうにお話もしています。たーちゃんの発達に対して悲観的だった昔の私に、今のたーちゃんの様子を見せてあげたいです。ゆっくりでも、ちょっと変わっていても、ちゃんとたーちゃんは自分のペースで成長しているんだよと教えてあげたいです。そして、周りのお子さんと比べずに、もっと穏やかにたーちゃんの成長を見守ってあげられたら……と思います。しかし、当時の自分も不安や心配で悩んでいる中、根気強くたーちゃんに声をかけ続けたと思います。頑張っていたね、と昔の自分を褒めてあげたいです。この記事が、発語について悩んでいる保護者の皆さんの応援になれば幸いです。執筆/みかみかん(監修:新美先生より)ことば・会話の成長に伴う変化について詳しくお聞かせくださりありがとうございます。発語がゆっくりだったり、独特だったりすると、保護者として心配になったり、言いたいことが伝えられないゆえの関わり方の難しさがあったりしますよね。たーちゃんの場合、3歳ぐらいまではしゃべれる言葉はあっても会話になりにくかったり、気持ちを伝えるのが難しかったりしたけれど、4歳になったらいろんなお話をしてくれるようになったのですね。ことば・コミュニケーションの発達は、言語面の発達と、対人面、他者と関わることへの興味が育ってくるかの影響を大きく受けます。このため他者と関わることの面白さに気づいて、他者への興味が育ってくると、それまで獲得していた語彙を使って急速にコミュニケーション自体が増えてくることがあります。本人にとって楽しいと思える関わりを増やしていくことが、コミュニケーション面にもよい影響を与えるかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月04日子育ての醍醐味は、我が子の成長を間近で見られること。1人では自分の身の回りのことすらままならなかった子供が、成長とともにできることが増えていく過程は、親にとって喜ばしいものです。ですが、物心がつく前の子供は奇想天外。時には、親の想像を超える行動を取ることがあります。1歳の子供が寝室に持ち込んだのは?幼い4兄弟を育てるゴンゾウR4(@R453374510)さん。ある夜、1歳の四男が、あるものと「一緒に寝る」といい始めたそうです。幼い子供が、ぬいぐるみやオモチャと寝たがるのは、よくあること。ですが、四男が一緒に寝たがったのは、そういった類のものではありませんでした。ゴンゾウR4さんがX(Twitter)で公開した写真を見れば、お分かりいただけるでしょう。「まさかストックの油と一緒に眠る四男坊を見る日が来るとは…」四男は、なぜかゴンゾウR4さんの家にストックされた、未開封の油のボトルと一緒に眠りたがったのです!ゴンゾウR4さんいわく、四男が油のボトルのどこに魅力を感じたのかが、分からなかったとのこと。「とにかく『一緒に寝るんだ』と離してくれず、重いボトルを一生懸命自分で持ち、寝室に運んでいた」といいます。近くで見守る猫の「何が起きているニャ?」といわんばかりの表情にも、クスッとさせられますね!油のボトルと一緒に眠る四男の写真には、「情報量が多い」「どうしてこうなった」「かわいいからよし!」といったコメントが集まりました。また、「うちの子は味付けのりを入れ物ごと抱えて寝ていたなあ」「私の子供はみりんでした」といった共感の声も。四男の行動は、『幼い子供あるある』なのかもしれません。将来大きくなった四男にこの写真を見せた時、どんな反応をするかが、今から楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2024年03月03日見逃さないで!【半同棲で感じやすい不満】半同棲は同棲よりも気楽に始められる分、さまざまな不満が浮上することもあります。今回は「半同棲中のカップルが感じるプチ不満」を紹介します。自分の部屋感覚が薄まる長時間相手の家に滞在すると、ついつい相手の部屋が自分のものだと思ってしまうことがあります。突然の訪問や宿泊リクエストなども増え、常に自分の部屋のような状況を保つ必要があります。気を抜けずにいるのは疲れる一方ですが、気兼ねなく過ごしたい女性にとっては負担となることでしょう。自然な笑顔で「部屋が散らかっていたらごめんね」と言える関係なら問題は少ないかもしれません。費用負担が増加半同棲では同棲と異なり、家賃や光熱費は全額自己負担となります。生活費が増えるだけでなく、生活用品の消耗も早まるでしょう。特に彼が実家暮らしの場合は、生活費の負担が見えにくくなることもあります。「電気代ぐらい出してよ」と率直に伝える勇気も必要です。同棲との違いがわからなくなる日常的に彼がいる状況になると、個人の時間を確保することが難しくなるかもしれません。自分の時間を持ちたいと思っても、彼が帰るタイミングを伺いづらい状況になるかもしれません。このような場合は、明確なルールを設けて話し合う必要があります。同棲を始める場合は、お互いが「今から同棲を始める」という自覚を持つことが重要です。率直な意見を伝える関係を築こう不満を隠さずに話すことで、お互いの距離が縮まる可能性もあります。不満が解消されることで、より円満な半同棲生活を送れるはずです。(Grapps編集部)
2024年02月26日幼稚園入園と同時に表れてきた息子の困り年少の4月から幼稚園に入園した息子。まず先立って心配だったのがトイレのこと。トイレトレーニングがなかなかうまくいかず、難航していた息子。なんとか入園式の5日前にトイレで排尿ができるようになり、入園式には布パンツで行けました。しかし心配事はほかにも……。まず息子は幼稚園のエントランスにある掲示物が気になって、登園してもなかなか上履きに履き替えられませんでした。息子の幼稚園にはさまざまなポスターや、かわいらしい壁面飾り、ときには天井にぶら下がるような飾りも掲示してあります。息子は朝登園するたびにそれらに釘付けになり、なかなか上履きに履き替えられませんでした。Upload By ネコ山息子の幼稚園は通園バスで登園するのではなく、毎朝幼稚園のエントランスまで保護者が送っていきます。年少の靴箱の前で私は何度も外靴を脱ぐように促すのですが、息子の耳には入っていないようす。息子に触れながら話しかけたり、大きめの声で声かけしたりしましたが掲示物に見入っている息子は「今それどころじゃないんですけど?」のような表情で掲示物に見入り、取り合ってはくれません。最終的には先生と一緒に靴の履き替えを促したり、そばにいたお友達と一緒に行こうと声かけするなどをして、毎朝なんとか年少の部屋まで送り出していました。Upload By ネコ山壁面飾りや掲示物に夢中で……というと、3歳児のあるあるエピソードのように感じますが、毎朝毎朝幼稚園に行くたびに上履きに履き替えるというただそれだけのことに、親としてこんなにも労力がいるとは思ってもいませんでした。幸い息子は入園当時、行きしぶったり母親である私と離れることを不安がったりするタイプではありませんでした。行きしぶりや母子分離不安ならまだ理解がしやすいのですが、ただ上履きを履き替えるだけのことでこんなにも手こずるとは思ってもみませんでした。結局、年少の1年間は毎朝、上履きに履き替えることに時間がかかっていました。また「今日は幼稚園で何したの?」と聞いても、私が聞きたいような「お砂場した」や「ねんどした」などの活動内容を答えてはくれず、いつも「おにくたべた」とお昼ごはんのメニューを答える息子。息子は幼稚園でやっていけているのだろうか……不安がつのっていきました。幼稚園、最初の個人面談では入園して3ヶ月後に、担任の先生と初めての個人面談がありました。息子は幼稚園でやっていけているのか……不安な気持ちの中、思い切って息子の幼稚園での様子を聞いてみました。すると、お友達の名前をすぐに覚える、お友達の名前を呼んでコミュニケーションをとっている、絵が上手で同級生はまだ顔だけか頭足人を描くことが多いけど息子は胴体がある絵を描くことができている、など予想以上に担任の先生は息子のことを褒めてくれました。Upload By ネコ山担任の先生が息子のいいところを見つけてくれていることに、ひと安心しました。しかし、毎朝上履きの履き替えがスムーズにいかないこと、また、1歳の頃から多動でその印象が強いことから集団生活でやっていけているのか、私は不安が拭えていませんでした。思い切って「発達的にはどうですか?」とうかがうと「朝の登園の様子なども、3歳児という幼さからなのか、発達によるものなのかまだ分からない」とのこと。続けて「気になるようだったら発達センターを紹介しますが、まずは3歳児健診を受けてみてもいいかもしれません」と、『受診目安は3歳半過ぎてから』と(私の住む自治体では)なっている、まだ受けていなかった3歳児健診を奨められました。何も指摘されなかった3歳児健診。しかし幼稚園では……幼稚園の個人面談から2ヶ月後、3歳児健診を受けました。1歳半健診では「様子見」と言われた息子。今日こそ、息子の発達について指摘される……。問診票には、発達障害のスクーニングと思われるような内容もあり、息子は多くの項目に当てはまっていました。医師の診察・問診では、イスに1人で座って問診を受け答えする息子。問診票を提出しましたが、息子は発達について何も指摘されずに3歳児健診が終わりました。確かにイスに一人で座って、先生とも受け答えできていたので、問題ないとの判断だったのでしょうか……。担任の先生のその旨を伝えると、少し驚いた表情をしたような気がしますが、それ以上は何も言われせんでした。私は絶対に発達について指摘されると思っていたので、医師にそれを全く触れられないことに意表を突かれ、むしろ自分が『息子は発達障害』だと思い込んでいただけなのでは……? ホッとすると同時にうれしささえ感じていました。しかし、夏休みが終わり2学期に入ると、息子は日に日に幼稚園での癇癪が激しくなっていきました。「やっぱり発達障害があるのかな……」と、私は再び不安になっていくのでした。執筆/ネコ山(監修:新美先生より)掲示物に目を奪われて没頭してしまうというのは、自閉スペクトラム症の特性のあるお子さんでしばしばみられることですね。ですが、今回のエピソードをうかがうと、朝の登園の時にそれが顕著に目立ったということからは、おそらく視覚刺激に没頭しやすいという特性がある上に、入園して慣れない集団生活の場にこれから入っていくという朝の園のエントランスで、掲示物に没頭することで、ある種の現実逃避というか、尻込みする気持ちの表れともいえるのかもしれないと思いました。「行きしぶり」というような分かりやすく「行きたくない」と伝えるのではなくても、家を出るときにこだわりが発揮されて時間がかかる、登園の道のりで何かに没頭してしまう、今回のように保護者との別れ際でフリーズしてしまうというようなエピソードの多くは、本人なりの集団生活への不安や抵抗感が反映されていることも多いです。とはいえ、健診の場ではそうした些細な本人の特性ある行動は気付いてもらえないことも多く、保護者としては振り回されたりやきもきすることも多いですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年02月16日「もしかして、息子は発語がゆっくりかも?」と思ったきっかけわが家の4歳になる息子たーちゃんは、3歳半の時に知的障害(知的発達症)のないASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。たーちゃんが1歳半の頃、数日違いの誕生日のお子さんと児童館で出会ってびっくりしました。そのお子さんが、保護者の方とおしゃべりしていたのです。保護者の方や私の言っていることも大体分かっているようで、お返事もしてくれました。一方のたーちゃんは、意味のある発語は「ワンワン」のみ。話しかけても無視ばかりで、人の言葉を理解している様子もあまりありませんでした。Upload By みかみかんそんな、同月齢のお子さんが「ママ、パパ」と呼んでくれる姿が羨ましくなって、「なんでたーちゃんはしゃべってくれないのだろう」と思ってしまいました。今思えば、その時に出会ったお子さんが、たまたま言葉の発達が早いタイプだっただけなのですが、当時の私はたーちゃんとの差を感じて少なからずショックを受けました。自宅に帰って早速インターネットで調べてみました。1歳半で言える単語がひとつのみ、指差しなし、理解している様子もないのは、やはり発達が遅いようで、調べれば調べるほど不安でいっぱいになりました。それでも検索する指を止められず、「発達障害」「知的障害」「自閉スペクトラム症」という言葉がずっと私の頭の中でぐるぐるしていました。Upload By みかみかんその後たーちゃんは、1歳9ヶ月までママ、パパと言うことはありませんでした。発語が少ない息子がとった行動に、ドキリ……。2歳前、自分の意思を言葉で伝えられないたーちゃんに質問しても、オウム返しばかりでした。「おやつ食べる?」と聞いても、「たべる?」と聞き返してきます。そして、何かやりたいことや欲しいものがあると、手を引っ張って私や夫をそこへ連れていくのです。エコラリア、クレーン現象、というインターネットで何度も調べた言葉が頭をよぎりました。「やっぱり障害があるのかな」と不安になって、たーちゃんのそんな行動を穏やかな心で見守ることはできませんでした。ある日、いつものように「おせんべいとクッキー、どっちがいい?」と、たーちゃんが答えやすいような質問をしました。たーちゃんに食べたい気持ちがあることも、たーちゃんがその質問にまだ答えられないことも分かっていました。そして、たーちゃんの返事は「どっちがいい?」でした。Upload By みかみかん普段ならなんでもないそのやり取りでしたが、発達に悩み精神的に参っていた当時の私は、その場でポロポロと涙を流してしまいました。「もうすぐ2歳なのに、こんなに簡単な質問にも答えられない。どうしてなの?たーちゃんはこれからもずっとおしゃべりできないの?」と悲観的になっていました。その後、「おせんべい?クッキー?どっち?」と声を震わせながらたーちゃんに聞いても、たーちゃんは笑って「どっち?」と言うだけでした。2歳のクリスマス。息子の成長を感じたひとこと発語や発達についてはずっと悶々と悩んでいましたが、たーちゃんの言葉は少しずつ増えていきました。それでも、自分から何かを要求したり気持ちを表す言葉はほとんどなく、木を見て「き」と言う、葉っぱをみて「はっぱ」と言うくらいでした。さらに、公園で会う、たーちゃんより下の月齢のお子さんのほうがたくさんおしゃべりしている姿を見たりして、複雑な気持ちを抱くことも少なくありませんでした。どうしても、ほかのお子さんとたーちゃんとを比べてしまっていました。そんな中、たーちゃんが2歳になり迎えたクリスマス。たーちゃんが、うれしいサプライズプレゼントをくれたのです。クリスマスの朝、サンタさんからプレゼントをもらったたーちゃんは、一刻も早くそのおもちゃで遊びたかったようでした。おもちゃの箱を見て、私と夫に「あけて」とはっきり言ったのです。それまでのたーちゃんなら、無言で私や夫の手を掴んで箱に触れさせていたのに。Upload By みかみかんその言葉を聞いて、少しずつでも確実にたーちゃんは成長しているんだと実感してうれしかったです。「たーちゃんは、本当は伝えたいことがいっぱいあるんだ」と気づくことができました。その後のたーちゃんの成長については、また別の機会に書かせていただきます。執筆/みかみかん(監修:森先生より)「言葉の発達」というと、どうしても発語……「しゃべるかどうか」に目がいきがちです。でも、しゃべるかどうかには本当に個人差があります。大人だっておしゃべりな人もいれば静かにしているのが好きな人もいますよね。言葉そのものは理解しているけれど、あまりおしゃべりに興味が向かない、というケースもあります。そういった場合、ある日突然、これまで言葉を溜め込んできたかのように一気に発語が伸びていくこともめずらしくありません。どうしても心配や焦りは出てくるかもしれませんが、みかみかんさんのように、声かけをいっぱいして成長を見守ることが大切ですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月04日鬼になった人が隠れた人を探す遊び『かくれんぼ』は、シンプルなルールで幼い子供でも楽しく遊ぶことができます。鬼役の子供が、手で目を覆って、「もういいかい?」と待っている様子は、はたから見ているとかわいらしいですよね。かくれんぼが成立しない理由4兄弟を育てている、ゴンゾウR4(@R453374510)さんがX(Twitter)に投稿した写真が話題になっています。ある日、4歳と1歳になる息子さんたちが、かくれんぼをしようとしたのですが、全然成立しなかったといいます。鬼役になった兄は、目隠しをして弟が隠れるまで待っているのですが…。なぜか隠れずに兄のそばを離れない弟…!実は、弟は目隠しする仕草を見て兄が泣いているのかと思い、心配でそばを離れなかったのだそう。かくれんぼが成立しない理由が、かわいすぎてキュンとしてしまうでしょう!この投稿に多くの人がハートをつかまれた模様。「なんて優しい…!」「あ~かわいい!最高の2人に癒されます」「いい子。尊すぎて泣けます」などの声が寄せられていました。弟の優しさゆえに、一向に始まらないかくれんぼ。幼い兄弟のほほ笑ましいやりとりを、ずっと見ていたくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月31日今日は、お兄ちゃんが初めて10歳下の妹に会う日。その純粋な反応と、それから1年半後の2人の姿に思わず涙してしまう人が続出……!初めましての瞬間と1年半後初めて妹を見たお兄ちゃんは4兄弟の長男・はるくんが、末っ子ひなちゃんと初めての対面。ひなちゃんを見た途端…… 「わぁ!かわいい~……」と心から愛おしそうにつぶやきます。そしておそるおそる、そーっと頭をなでなで。そのやさしい手つきから、愛情が伝わってきますね。「赤ちゃんってこんなに小さいんだね」と、その小さな宝物を見て感動。 手を握ってほしくて、指を差し出すはるくん。しかしこのとき、ひなちゃんはちょっぴりぐずぐずモード。指を握ってもらうことは叶わず……! そしてゆっくりと顔を近づけて、とてもやさしい声で「こんにちは、ひなの」とあいさつする、はるくん。きっとこれから毎日、かわいがってくれるのでしょうね。ひなちゃんがうらやましい……♡ それから1年半後… とてもかわいらしい顔で、ぐっすり眠るひなちゃん。1年半ですっかり大きくなりましたね。そして隣には…… はるくんの姿が!!しかも、2人の手を見てみると…… しっかりと繋がれています♪ひなちゃんの小さな手が、はるくんの指をしっかりと握っている様子を見ると、家族の絆を感じますね。 動画のコメント欄には、「なんか涙出てきた。家族っていいな」「感情が追いつかないくらいかわいい。見ているこっちが幸せ。ありがとう」「お兄ちゃんが赤ちゃんを見る眼差しに、うるっときてしまいました」「幸せな世界で、気づいたら涙が……」と2人の様子に涙腺崩壊する人が続出。幸せのおすそ分けをいただきました。みんな健やかに大きくなりますように……! 画像提供・協力/@pesanfamilyさん
2024年01月19日妊娠と同時に始まったつわりで、毎日嘔吐する日々。1カ月半が経ったころ、水分もとれなくなり入院することに。世の中の妊婦さんはみんな乗り越えているのにと、入院することを情けなく感じていました……。想像以上のしんどさ私のつわりのイメージは、ご飯の炊けるにおいに気持ち悪くなるというものでした。しかし実際は、毎日続く吐き気と嘔吐で、ほとんど寝たきりの生活。 世のお母さんは、みんなこのしんどさを乗りこえるのかと、いつ終わるかわからないつわりに恐怖を感じていました。 8kgの体重減少→入院あまりのしんどさに2回ほど点滴をしてもらいましたが、その帰り道で嘔吐することもあり、状況は良くなりませんでした。つわりが始まってからの1カ月半で8kg体重が減少。食事と水分がとれていないために、医師から入院して24時間点滴する必要があると説明されました。私の周囲にはつわりで入院した人がいなかったので、「みんな乗り越えているのに、自分は弱いな……」と入院することを情けなく感じていました。 実に1カ月半ぶりのご飯!入院して3時間ほど点滴したころ、少しずつ吐き気が引いてきて、つわりが始まってから初めておなかが減った感覚が……。 栄養士さんと食べられそうなものを相談し、お願いした大根サラダと白ご飯が出てきました。ひと口食べて、「おいしい」と感じたことがうれしくて、泣きながら食べたことを私は生涯忘れません。 入院する前は、みんなが耐えていることだからと、しんどさをずっと我慢していました。ひとりで耐えている時間は本当につらく苦しかったです。しかし、入院して周りに頼ると、自分が想像していたより体がラクになったのを覚えています。時には勇気を出して周りに頼ることも必要だと感じた体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:下川 美悠
2024年01月06日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。※この物語はフィクションです。イラスト:モナ・リザの戯言蒸発した妻の話主人公の妻は育児に疲れてしまい、実家に帰っていました。しかしその後、妻は蒸発し、1年半ほど行方不明に…。そして急に帰ってきたかと思いきや「離婚してほしい」と言う妻。もちろん主人公は止めようとしますが、妻の意思は変わりません。渋々離婚することとなり、娘の親権は主人公がとりました。その後、元妻と娘の面会日のこと。なんと10日経っても元妻は娘を返してくれず…。猛抗議をすると…出典:モナ・リザの戯言納得のいかない主人公は、すぐさま元妻に電話をします。すると「やっぱり私が育てる」「娘も私と暮らしたがってる」と言い出したのです。問題さあ、ここで問題です。元妻の目的は一体何でしょうか?ヒント元妻はどうしても娘と一緒に暮らしたかったようです。みなさんは答えがわかりましたか?正解は…出典:モナ・リザの戯言正解は「娘の親権を取り返すこと」でした。その後、子育ての環境などいろいろなことを加味した結果…。娘の親権は元妻に渡ってしまったのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(lamire編集部)
2024年01月05日1歳半の息子、発達に気になるところが……。1歳半健診で相談しよう!前回の記事で書いたように、赤ちゃんの頃から発達に気になるところがあった息子のたーちゃん。1歳半の頃にはさらに、癇癪、パニック、こだわり、偏食、異食などもでてきており、自宅保育をしていた私はノイローゼ気味でした。Upload By みかみかん1歳半健診ではたーちゃんの様子を専門の方に見てもらって、たくさん質問して不安を解消しようと意気込んでいました。聞きたいことや話したいことをメモにまとめたり、健診当日に向けてしっかり準備をしていました。万全な対策をして、いざ1歳半健診へ!たーちゃんはこの頃から不安感が強めで、人見知りと場所見知りがひどく、パニックや癇癪になることもありました。なので無理をさせないように外出は慣れた場所ばかりでした。1歳半健診が市の児童館で実施されると知ってからは、少しでもたーちゃんが場所と雰囲気に慣れてくれたらと思い、週に何度かその児童館に遊びに行きました。健診当日、いつも通り機嫌よくたーちゃんは児童館へと入っていきました。場所に慣らしておいた努力が報われたかもしれない……と安堵しながらホールの扉を開けると、そこではたくさんのお子さんと保護者が健診を受けていました。場所見知りとパニックが起きてしまう……その様子を見たたーちゃんは、いつもと違う雰囲気に気圧されたのか、激しく泣き始めてしまいました。Upload By みかみかん裸足で外に出ていってしまう勢いでパニックになり、なんとか抱っこして抑えている私は「まさか」「やはり」「なんで」が混ざった感情でぐちゃぐちゃでした。他に泣いている子どもはおらず、楽しそうにお友達とおもちゃで遊んだりしており、保護者の方も談笑しながら順番を待っていました。その中でひときわ大きい声で泣いて暴れるたーちゃんにチラチラと向けられる視線がつらかったです。大人2人がかりでの身体測定……なんで他の子と同じようにできないの?その後も私や職員の方がいくらなだめてもたーちゃんが泣き止むことはありませんでした。大人2人がかりで泣いて暴れるたーちゃんの身体計測をしている様子を見るのもつらく、もう帰ってしまおうかとも考えました。しかし、たーちゃんにはつらい思いをさせてしまうけれど、ずっと悩んでいた発達についてしっかりと相談したいと心に決めていました。私も頑張るから最後の問診まで頑張ろうと、暴れるたーちゃんを抱きしめていました。待望の問診。たくさん聞きたいことや話したいことがある!しかし……問診に呼ばれた時にも、まだたーちゃんは泣いて暴れており、私は疲れきっていました。心理士さんが質問をし、私が答えますが、ずっと大声で泣いているたーちゃんを抱えたままではまともに聞き取ることすら難しかったです。Upload By みかみかん他のお子さんは、積み木ができるか、指差しができるかなどもその場で観察されていましたが、パニック状態のたーちゃんができるはずもなく。1歳半の時点で「ワンワン」しか発語がなかったので、言葉の遅れも心配しましたが、心理士さんからは「様子見しましょう」としか言われませんでした。そして、「発達が気になったら電話して」と電話番号が書かれた紙を渡され、1歳半健診は終わりました。まともに健診を受けられなかったことにショックを受ける児童館を出て夫と会うと、たーちゃんはやっと泣き止みました。他のお子さんがみんなできている健診もまともに受けられなかったことや、他のお子さんとの違いを目の当たりにしたショックで、夫の運転する車内で私は泣きそうでした。発達について不安に思っていた気持ちが、確信へと変わっていきつつありました。療育に繋がった現在のたーちゃんと私そして2歳になる前に、やはり療育につながりたいと思い、案内された電話番号にかけて発達についての相談をしました。それから親子教室や民間の療育につなげていただき、少しずつ私のメンタルも回復していきました。1歳半健診では「ワンワン」しか言えなかった息子も、今ではうるさいくらいおしゃべりです。Upload By みかみかん初めての場所を不安がる時もありますが、パニックを起こすことはほとんどなくなりました。発達について他のお子さんと違うなと思うこともありますが、個性だと思えるようになってきました。1歳半健診の時にはショックで受け入れられなかったけれど、時間をかけて私も受容できたのだと思います。1歳半健診を終えて落ち込んでいる保護者の方へ……1歳半健診で「様子見」「要観察」と言われた保護者の方、たーちゃんのようにお子さんが泣きっぱなしだった方、今は気落ちされているかもしれません。少し動けるような気持ちになって、やはり発達が気になると思ったら、ぜひ誰かに相談してください。一人で抱え込まず、助けを求めた方が良いと私は思います。差し伸べた手は、誰かがきっと握ってくれます。執筆/みかみかん(監修:新美先生より)1歳半健診の時のエピソードを聞かせてくださりありがとうございます。乳幼児健診は、身体的な不調・疾患を見つけると共に、いわゆる発達の遅れや偏りの見られるお子さんについて養育不安のある保護者の相談を受け、専門機関につなぐといった役割があります。大人数で決められた形式で行われるので、いつもと違う環境で落ち着かないお子さん、多動のあるお子さん、人見知りの強いお子さんにとっては、正直なところとても侵襲的な環境であることは事実です。発達障害特性のお子さんを見つけることが重要視されるずっと以前から同じようにやってきており、わざとそういう環境をつくって特性が目立ちやすくしているというわけではないのですが、これを工夫して構造化して、人数を少なくして、嫌な思いをさせないようにという方向にはなかなか話が進んでいません。実際、健診で嫌な思いをしたという話は本当によく聞き、申し訳ない気持ちになります。ただ健診をきっかけに地域の保健師とつながり、お子さんに必要な情報にたどり着いてもらえるよう、実施主体の市町村担当者も苦心されていることとは思います。みかみかんさんのように、健診でショックを受けたけれども、それをきっかけにして相談や専門機関につながってよかったと思えるのであれば幸いです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年01月04日生後1カ月のときに大学病院を紹介され、経過観察ということで診てもらっていました。出産してからずっと症状などを検索していたのですが……。 寝ない&飲まないでノイローゼ気味に…息子は生まれたときから寝ない子でミルクも母乳も拒否。生後1カ月のときに近所の小児科へ行くと大学病院を紹介され、経過観察ということで診てもらっていました。 心配性な私は先生から言われた言葉を検索したり、同じような子はいないかと調べたり、常にスマホを触っている日々。そして、同じ月齢の子はもうこんなことができるの!?と目の前の息子と比べては落ち込んでいました。 しかも息子が寝ないので私も眠れず、ノイローゼ気味に……。1歳半になったころ、ごはんを食べるようになったことで、私も安心して息子に少しずつ向き合えるようになりました。 気持ちが落ち着き、改めてスマホを見ると1歳半までの息子の写真がほとんどなくてびっくり。子育ての記憶もなく……検索魔になっていたことをと反省しました。これからは一緒に過ごす時間を大切にしようと思います。 ◇ ◇ ◇ 初めての子育ては不安になることも多く、検索魔になってしまうのもわかります。ですが、自分が望む回答を見つけられず、検索がやめられないという状況に陥ってしまうことも……。調べる際は専門家が監修しているサイトを利用し、子どもと向き合う時間も大切にしたいですね。 作画/てる子著者:きなこもち
2023年12月27日1歳半健診で要観察になり、真っ先にしたことわが家の自閉スペクトラム症(ASD)のある娘、しぇーちゃん(現在9歳)が1歳半健診で要観察になった後、私が真っ先にしたのは「ネットで発達障害に関する記事やブログを読み漁る」ことでした。それまでもいくつかは見ていましたが、「1歳半健診ひっかかる発達障害」とか「子ども自閉症度チェック」などのキーワードで検索して出てきたウェブサイトを、ひたすら読んでいたのです。いろいろな情報に触れるうちに、娘にはADHDの要素も自閉スペクトラム症(ASD)の要素もある気がしました。また発語もほぼなく喃語ばかりだったので「知的障害の可能性もあるかも」と考えていました。どんどん増える娘の「気になる行動」。純粋に育児を楽しめなくなり……1歳半を過ぎた頃から、娘には逆さバイバイやクレーン現象が見られるようになりました。はじめは、私の手を使って物を取ろうとしたりするのは、「娘の意思表示の方法」としか思っていませんでした。ところがある日、「クレーン現象は発達障害の子に見られることがある」ということを知り、こちらを全然気にかけず、手元だけ見てリモコンに私の指をひっぱる娘の様子を見て「そういえば、これってネットで見たクレーン現象だ!」と気づいた時は衝撃でした……。気になれば気になるほど、娘のやることなすこと「これは発達特性によるものなの?」という考えが頭を占め、だんだんと娘へ向ける笑顔も減っていきました。夫も育児ノイローゼ気味に。しかし「発達障害かも」と伝えると……Upload By マミヤちょうどその頃、育児に協力的だった夫が育児ノイローゼのようになっていました。娘は毎晩何度も泣き、日中は私と少しでも離れると泣き、出かければ多動と「帰りたくない」という癇癪で大変だったからです。夫は娘と2人で行くお出かけは断固拒否でした。私はそんな夫に、娘が1歳半健診で要観察になったこと、もしかしたら発達障害があるかもしれないことを伝えました。不思議だったのは夫が「娘は普通なんじゃないか」と言ったことです。あんなに「育てづらい、可愛くない、2人で出かけられない」と言っているのに……。”親はすぐ子どもに障害があると認められない”とは聞きますが、まさに私たち親がその状態なんだなと客観視した瞬間でした。発達相談する決定打となったある出来事と、書籍との出合いUpload By マミヤそれからしばらく経ったある日、私はたまたま予約していた赤ちゃんの読み聞かせ会に参加するため、近所の図書館に行きました。「もし、ここでほかの子どもと娘に明らかな違いがあったら……娘の発達の違和感を認めて、きちんと向き合おう」そう心に誓って参加しましたが、結果は「認めよう。うちの子はなにかあるわ。びっくりするぐらい多動がひどい」でした。読み聞かせ中はあちこちに行こうとする娘を抑え、しまいには本棚の周りをぐるぐる回る娘を追いかけ、終わった頃には大変過ぎて汗びっしょりでした……。司書の方は「元気な子だね」と苦笑い。娘と同年代と思われるお子さんは、お母さんのお膝に座っているか、少し離れていたとしてもお母さんの側にいました。娘のように読み聞かせスペースを離れて本棚をぐるぐる回っている子どもは1人もいませんでした。その日の夜、夫に昼間の娘の様子を伝え、改めて”娘はなにかの発達障害があると思う”と伝えました。娘は普通ではないかと言っていた夫は少し考えた後「ママが一番しぇーちゃんと一緒にいてよく見ているから、ママがそう思うならそうなんだと思う」と言いました。今思うと全て私に任せた回答ではありました。ですが私は、娘に発達障害があるかもしれないという考えを、夫が断固拒否しなかったことに安堵しました。またその頃、少しでも娘の成長のためになにかできないかと育児書を買ってみました。確か「子どもの言葉を引き出す」や「赤ちゃんとコミュニケーションをとる方法」のような内容だったと思います。『子どもが花を指差して「はな」と言ったら「お花きれいだね」と声かけしましょう』と書いてあったのですが、娘はまず指差しをしません。何かを見つけた時にこちらに知らせようともしません。この時「自然に任せて娘の成長を待っていてはいけないのでは……!?」と驚きました。Upload By マミヤそこで、今度は発達障害児に関する専門書籍を購入しました。すると、その本にはまさに私が知りたかった娘への対応方法が書いてあったのです。図書館での出来事、そしてこの本との出合いで”娘はやはり発達になにかあるんだ”と実感しました。こうして、私は早く療育へ通いたい、もっと娘への正しい対応を知りたいと思うようになり、あと10日で2歳になるにもかかわらず、保健所からの連絡を待てず自ら電話をかけたのでした。執筆/マミヤ(監修:初川先生より)1歳半健診で「要観察」となってからの半年間の発達障害かも、という不安と実際の様子との逡巡に関するエピソードをありがとうございます。「要観察」もそうですし、保護者の方の「育てづらい」と感じるようなお子さんの様子、同年齢のほかの子たちとの違い。ますます「これは発達障害なのでは……」と感じるようなことが多々あったのですね。発達障害なのか、いや、違ってほしい、しかし育てづらい、さまざま項目があてはまる……という逡巡を経験されている読者の方も多いと思いますが、お子さんの特性や子育てにおけるうまくいかなさ・育てづらさがなんなのか、というところで不安と淡い期待とでとても心が忙しい時期であったことでしょう。マミヤさんは発達障害に関する本を購入してみたら知りたいことが書いてあったとのことですが、本が参考になることもありますね。発達障害に関する本を買うのはなかなかハードルが高いという方は、まずは立ち読みなどで手に取っていただくとよいかと思いますが、ご自身のニーズに合うものであれば障害かどうかにこだわりすぎることなく、ぜひ参考にしていただければと思います。発達障害の診断をどうするかはまた別途考えるとしても、発達障害かもしれないと捉えることによって、マミヤさんのように療育に通いたい、対応方法を知りたいといったようにお子さんの理解が進み、つまずきへ対応していけるようになることにつなげたいという姿勢が生まれる。そのことがとても大切ですし、なによりです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略
2023年12月16日生後半年頃、ベビーマッサージで感じた違和感息子が生後半年頃、ベビーマッサージの会に参加する機会がありました。近所の会場に着くと、そこには生後5ヶ月~8ヶ月くらいの赤ちゃんと母親が10組ほど集まっていました。持参したバスタオルを敷き息子を寝かせ、周りを見渡すと、その時初めて私は、他の赤ちゃんと息子の違いを感じだしたのです。まず、ほとんどの赤ちゃんがゴロンと仰向けで寝転がっていました。なかには、うつ伏せで『飛行機ブーン』をしている赤ちゃんもいましたが、みんな大人しくベビーマッサージの開催を待っているようでした。それに対して息子は、習得したばかりの寝返りを惜しげもなく披露。ゴロゴロと部屋の端から端へ移動し、ゲラゲラと爆笑していたのです。私はこうやって元気いっぱいに動く息子しか育てていなかったので、他の赤ちゃんを見て正直なところ「元気ないな……大丈夫なのかな」「眠いのかな?」と思ってしまいました。Upload By ネコ山私たちが参加したベビーマッサージは、お母さんたちが歌いながら赤ちゃんをマッサージする流れだったのですが、私たちが歌い出すとご機嫌にしていた息子は途端に泣き出しました。「始まる前にはしゃぎすぎて疲れちゃったのかな……」そう思ってなんとかあやしたり授乳したりしましたが、一向に泣き止まず、まともにベビーマッサージに参加できませんでした。気持ちよさそうにマッサージされている子や、眠ってしまっている子を傍らに見て、初めて「息子は他の子とちょっと違うのかな」と思いました。歩き始めてからの違和感Upload By ネコ山息子が歩き始めてからは、周りの子と比べて違和感ばかり感じていました。親のそばにいられず、ちょろちょろとどこかに行ってしまう……なんていうのは、1歳過ぎの子にはよくあることだとは思います。それにしても、「待って!」「行かないで!」「危ないよ!」という言葉をかけても振り返りもせずに走っていってしまう息子には困り果てていました。その激しい動き方は、他の子の様子と比べて違和感がありました。そして、エレベーターやエスカレーター、自動ドアなどに強い興味を示す息子。いろんなことに興味を持つのはいいことですし、息子の好きなことは尊重したい気持ちはあるのですが、いちいち足止めを食らうことに「なんで……」と思う日々が始まりました。ショッピングセンターでは、おもちゃ売り場や室内遊具ではしゃぐ子どもが多数だと思います。しかしエスカレーターではしゃぐ少数派の息子は、もしかしたらお行儀の悪い子と見られていたのかもしれません。1歳半健診後の家族の反応。夫に相談してみたものの……このように息子に何か違和感を感じながら過ごしているなか、1歳半健診を受けました。結果は予感していた通り、発語が遅いことや意思疎通の微妙な感じから「様子見」と言われました。1歳半健診をきっかけに、なんらかの発達支援につながる人が多いかと思いますが、私たちの場合、家庭の状況や息子が2歳を過ぎてすぐコロナ禍に突入したため、公的な発達支援をすぐに受けることができませんでした。コロナ禍が始まってからの半年間は、ほぼ全ての子育て機関が閉鎖や機能していない状態だったので相談する場所もなく、私はモヤっとした気持ちでただ過ごしたり、インターネットで検索するしかありませんでした。モヤモヤしていたので、家族に息子の発達についての違和感を相談したのですが、実父母に話すと「気にしすぎじゃないの……?」「そのうちできるようになるよ」とのこと。確かに私は少し神経質なところがあるので、私の性格を理解している両親なりの言葉だったとは思います。義父母は息子の発語の遅さには少し困っているようでしたが「男の子だからこんなもん」とのことでした。実は実家も義実家も遠方にあるため日常的に息子の様子を見ておらず、このような感想になるのかな……とは思っています。そこで普段から息子と一緒に生活している夫に、息子の発達が遅れていることについて相談してみたのですが……。Upload By ネコ山と言われてしまいました……。さらに、息子が外出時に他の子とは違う行動をして困っていると伝えると、「大人は、言うことをきく子どもが好きだからね」との返答が。「大人は言うことをきく子どもが好き」の言葉に、私は何も言えなくなってしまいました。発語や意思疎通のレベルなどは、発達のスピードに個人差があると感じていますが、子どものちょっと困った行動についての許容範囲は、大人それぞれなのかなとも感じました。その後も何度か息子の発達について夫と議論しましたが、私の主観的な意見では夫に伝わらないと感じました。誰か第三者からの進言がないと夫には伝わらないのかもしれないと考え、私は幼稚園入園後に先生から発達について指摘されるのを待つことにしたのでした。執筆/ネコ山(監修:新美先生より)乳幼児期の息子さんについて、同世代他児と比べて違和感を感じていた様子について、詳しく書いてくださりありがとうございます。お子さんとずっと一緒に過ごして、細かく見ているお母さんだからこそ感じられる気になることがあっても、周りの家族・親族が同じように感じてくれるとは限らないものですね。ちょうどコロナ禍初期と重なって、相談できる場所にも繋がりにくかったこともあり、モヤモヤした不安を抱えて心細い思いをされたことでしょう。ベビーマッサージの会で皆が歌い出すと機嫌が悪くなってしまうというのは、もしかしたら複数の人の声が「うるさい」と感じていたのかもしれません。エレベーター、エスカレーター、自動ドアに夢中な様子からは、規則正しく動くものや、数字、機械などへの強い興味が、歩き始めて間もない頃からからあったのだと分かりますね。その時はそれがどういう意味だったのかは分からなかったとしても、ネコ山さんがいつもそばにいるから不思議だなと感じていたことの中に、お子さんの快・不快、興味関心の向きがしっかり示されていたのだなと思いました。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年12月12日3年前、46歳で妊娠し、結婚し、たった1年半で破局した私。離婚直後は「年齢の割に我慢が足りない」「子どものことを一番に考えていない」などと心ない言葉を掛けられたことも。そのせいか一時期は「私がもう少し我慢していればこうはならなかったかも」と精神的に落ち込むこともありました。でも思い返してみると、ありえなかった家庭のルールに振り回された結婚生活でした。夫から課された謎ルールを紹介します。性行為は1日1回以上応じるべし相当性欲が強かった夫。お付き合いしていた期間は風俗で処理したり、他の女性と関係を持っていたことを後から知りました。結婚後は浮気をするべきではないと変に律義だった元夫。自分は性欲が強く、性行為ができないとおかしくなるから1日1回以上応じて欲しいと訴えてきました。もちろん、夫の都合で求められたときは昼夜問わず必ずです。私はといえば出産後にまったくなくなった性欲と、高齢出産での子育てによる疲労でそれどころではないのが本音でした。しかし元夫は初婚、私は再婚という負い目もあり、できるだけ元夫の要望に応じようと考えたのがそもそもの間違いだったように思います。私が「今日はどうしても無理」と断ろうものなら、子どもを寝かしつけた後の深夜に起こされ、約束が違うと何時間も説教され、謝罪させられました。料理の献立は2週間分決めておくべし性欲と同じく食にも強いこだわりを持っていた元夫。結婚してからは私に2週間分の料理の献立を決めさせて、必ずその通りに作るよう指示しました。実家や知り合いからいただいたお野菜や食材に合わせて別の献立にしようものなら「計画性がない」「自分をコントロールできていない」と説教。なぜか週に1度はカレーを作らせ「手を抜かせてやっているんだから感謝しろ」と上から目線。出産後1カ月で仕事に復帰していた私に家のことはすべてさせておいて、「指示通りに動くだけだからおまえはラクでいいな」と嫌みを言われることもありました。時々気が向いたときに夫が料理を作ることもありました。表向きは機嫌を損ねないように「おいしい!」「ありがとう!」と感謝の言葉を伝えていましたが、本音を言わせてもらうと作るだけで後片付けもせず、台所を荒らされるので大迷惑でした。とにかく時間通りに行動するべし子育てをしていれば当たり前のことですが、子どもはなかなか親の思う通りに動いてくれません。乳児期ならなおさらのこと、離乳食をなかなか食べてくれない、寝かしつけようとしてもすんなり寝てくれない、泣きやんでくれないなんて日常茶飯事。それでも夫はあらかじめ決められた時間通りに食事の準備ができていなかったり、子どもをお風呂に入れていなかったりすると怒りました。何度子どもは大人の時間の概念なんかないから無理だと説明しても、子どもをコントロールできないなんて母親失格だとののしるばかり。夫は家にいるときはほとんどゴロゴロと動画や漫画を見て楽しんでいましたが、毎日時間に追われる私に、家の中での休息はほとんどありませんでした。ルールに従わなければ誓約書を書くべし他にも謎ルールは数々ありました。一番つらかったのは謎ルールに従わなかったときの深夜に及ぶ説教と、誓約書でした。誓約書は説教の後に必ず書かされるのですが、例えば夫のルールに従わなかったことに対して「もう二度とやりません」とか「今後は言われた通りにやります」などと書いて「従わなかったらいつでも離婚に応じます」と締めくくるものでした。まとめ理不尽だった結婚生活が終わりを迎え、気が付けば1年以上が過ぎました。夫との間に産まれた子どもはすくすく育ち、私は勝手なルールに縛られることもない幸せな毎日を過ごしています。振り返ってみると、どうして夫に従うだけの結婚生活を続けていたのか、私にとってそれが一番の謎です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/陽(48歳)20代で出産した娘が成人式を迎えた矢先、46歳で妊娠。現在、2歳女児の子育てに奮闘中の鍼灸師。太極拳と書道が趣味で、着物を愛するレトロ母。20年前と今の子育ての違いに驚きと新鮮さを感じる毎日。
2023年12月02日宴の後、布団の中で……柳原可奈子さんは2019年に一般男性と結婚し、同年11月に第一子長女、2022年11月に第二子次女を出産。今年4月公式Instagramを開設し、長女が脳性まひであることを公表しました。先日は「Happy Birthday長女が4歳、次女が1歳になったよ」と、長女と次女の誕生日をあわせてお祝いしたことをInstagramで報告。じいじ・ばあばも来てくれて、賑やかにお祝いをできたといいます。さらに意外な人からもサプライズが!柳原さんは「なんと‼️ ドラミちゃんから2人に『お誕生日おめでとう!』と電話がかかってきたの〜」と、まさかの“ドラミちゃん”からの祝電があったと明かし、ドラミちゃんから「いっぱい名前を呼んでもらって最高の思い出になりました」と綴りました。ドラミちゃんに電話をつないでくれたのは、アニメ『ドラえもん』でドラミちゃんの声優を務めているタレントの千秋さんで、以前から「お誕生日の時は言ってね」と気にかけてくれていたそうで、「本当に嬉しかったです」と柳原さん。素敵な思い出になりましたね。次女は初めてのバースデーということで、一升餅を背負ったり、選び取りカードをしたりと1歳誕生日の定番イベントも実施。一升餅はその重さに泣いてしまいましたが、選び取りでは「食べ物関係」をチョイスしていたのだそう。最後には、パパが手作り(!)した絵本「おべんとうバスのかくれんぼ〜我が家のみんなが登場バージョン〜」を読んで、パーティーは終幕。その晩、柳原さんが子どもたちと布団の中で「幸せだね〜」と言うと、長女から「しゃーせ」と同じ言葉が返ってきたそう。目を丸くして喜ぶ柳原さんに、長女はニコニコ笑顔で何度も「しゃーせ、しゃーせ」と繰り返し、スーッと寝付いたといいます。この日のことを「とっても嬉しかったあなたたちがいてくれるからずっとずっとママはしゃーせよ」と綴った柳原さんの投稿には、たくさんの祝福コメントとともに「読んでいてこちらまでしゃーせになりました」「しゃーせ、その言葉で涙出るほどこちらもしゃーせのおすそ分けいただきました」と温かい声が寄せられています。一升餅ってなに?一升餅(※画像はイメージです)赤ちゃんの初めての誕生日となる1歳のお祝いは特別なもので、「一升餅」「選び取り」などの儀式が定番となっています。しかしそもそも、なぜ赤ちゃんに餅を背負って歩かせるのでしょうか?「一升餅」には、容積の単位である「一升」を「一生」にかけて、「"一生"食べ物に困らないように」「"一生"健康に育つように」「丸いお餅のように、円満な人生を送ることができるように」といった願いが込められています。一升餅の儀式の行い方は地方によって違いがあり、「餅に子どもの名前を書き、背負わせて歩かせる」といったものもあれば、「餅の上に子どもを立たせる」といったものも。一升餅を赤ちゃんに背負わせる場合は、風呂敷やリュックなどにお餅を入れますが、重さはおよそ2kgにもなるので、重くて泣いてしまう赤ちゃんも多いですよね。あくまで縁起ものなので、背負うことができなくても大丈夫です。一升餅は「寿」や子供の名前が書かれた大きな丸餅が一般的。中には大きな丸餅ではなく、皆で分けやすいように一升分のお餅を小さな丸餅にしたものや、キャラクターやイラストが付いたものも。和菓子店さんやお米屋さんなどで注文することができますし、ネット通販でも購入できます。背負ったお餅は、儀式に参加した家族や親類で切り分けていただきましょう。
2023年11月27日娘は3歳半健診で弱視と診断され、治療のために専用のメガネが必要になりました。幼稚園や友人の同年代の子たちにも、メガネをかけている子はいます。しかし、いざ自分の子にメガネが必要となると、かわいそうという気持ちが出てきてしまいました。また、そんな自分の気持ちも受け入れられずに戸惑っていました。ある日、ママ友に気分の気持ちを話してみました。するとママ友の反応が衝撃的だったのです……。 ママ友の言葉私は世間話の延長で幼稚園のママ友に娘にメガネが必要になったことを、幼稚園で会ったときに話しました。ママ友の娘さんも治療のためのメガネをかけていました。 するとママ友は私に救いの言葉をかけてくれたのです……。 ママ友は「周りから見ると不自由とか大変って思われるかもしれないけど、子どもたちにとって治療は早いに越したことないからね! 頑張りましょう!」と明るく私に言いました。 眼科で医師にも言われた言葉で、当たり前のことなのかもしれません。しかし、同じ境遇のママから言われたことで、その言葉は私の心にとても響き、励みになりました。そして、私は娘の治療に前向きな気持ちで取り組もうと思えるようになったのです。 娘にメガネが必要になることを伝えると、友だちと一緒のメガネをかけられることに大喜び! また、友だちも娘がメガネをかけることに「おそろい!」と喜んでくれているとのこと。メガネをかけて仲良く遊ぶ2人の姿はとてもかわいらしく、ほほえましいです。友だちとそのママ、そして娘のおかげで私はもうメガネのわが子をかわいそうと思うことはなくなりました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラスト/海乃けだま著者:都 うめこ
2023年11月21日1歳半健診を前に「発達障害かもしれない」と感じていた生まれてすぐに育てづらさを感じていた娘ですが、ついに1歳半健診の通知がやってきました。1歳半を過ぎた娘は、発語は「ママ」「わんわん(数回)」の2つのみ。指差しは出ていません。まだ夜泣きがあり(生まれてからずっと朝までまとめて寝ることはない)、偏食と少食。そして多動がありました。うっすら「発達障害なのでは……」とその頃には考えていたので、もし指摘された場合はすぐ動こうと思っていました。健診会場に着くまでに母は疲弊。しかし娘は…Upload By マミヤ当日、1歳半健診の場所まで密室の公共機関=電車に乗って行かなくてはならないので、そこへたどり着くまででかなり気疲れしていました(わが家に自家用車はありません)。無事1歳半健診の会場に着き、手続きを終えると、私は下ろしてくれと暴れる娘を抱っこ紐から解放しました。その途端、走り出す娘。そしてまさかの身体測定室に乱入していきました。私は慌てて娘を追いかけて抱っこして部屋から出ようと思いましたが、娘は叫んで暴れます。やっと部屋から出るとその様子を待合室にいる方たちがびっくりした顔で見ていました。私は視線に耐えられず、そそくさと隅っこのソファに座りました。娘をなだめながら、隙あらば走り出す娘を連れ戻し、持参した音が鳴る本や絵本を高速でめくったりして(本の内容には興味ありません)、待ち時間をどうにか過ごしました。ずっと号泣しっぱなしの娘。保健師さんとの面談はできる?Upload By マミヤ1歳半健診で1番はじめにしたことは、身体測定です。娘はそこで服を脱がされた瞬間から終わるまで号泣でした……。その後の内科検診、歯科検診も号泣。ほかにも泣いているお子さんはいたので内心「うちだけじゃなかった……」とホッとしたのを覚えています。最後は保健師さんとの面談です。さっきまで泣いていた娘がちゃんとできるのかドキドキしながら挑みました。まずは積み木を使った検査でしたが、娘は積み木や重ねコップなどのオモチャが大好きだったので、私は「これならできるかも」と期待しました。ですが、娘は保健師さんの指示や見本に従わず、自分のやりたいように積み木を積んだり、手に持って遊んだりしています。これ以上はできないと悟ったのか、保健師さんは積み木を片づけようとしました。そして娘に「手に持っている積み木をちょうだい」と言いましたが、娘はもちろん手放しません。私は謝りながら娘の手から積み木をもぎ取りました。そこから娘は怒り、保健師さんの声がけも聞かなくなってしまったため、結局ほかの検査はできませんでした。保健師さんの沈黙、そして「要観察」に。最後に隣の子どもの様子が目に入り…Upload By マミヤその後に発語の確認があり、私は暴れる娘を膝の上で抱えながら「ママは言えます」と伝えました。すると保健師さんに「……パパは言えませんか?」と聞かれました。「まだパパは言えないです」と答えると、保健師さんは少し沈黙し、「2歳になったらお電話で発語が増えているか確認させてください」と言いました。検査がほとんどできていないのだから仕方ないと思いつつも、(やっぱり要観察になってしまった……!)とショックでした。でもすぐに「この子は何か発達に問題があります」と言われず、2歳になったら……と言われたことで(2歳まで様子を見ていいんだ……もしかしたら発達障害ではない可能性もあるの?)とも思ってしまい、こちらからはそれ以上何も言わずに面談終了となりました。面談が終わり席を立った時に、隣のテーブルでほかのお子さんが面談をしている様子が見えました。ちゃんとお母さんの膝に座り、興味津々に検査に取り組んでいました。そしてママをしっかりと見つめていました。それは私が理想として思い描いていた健診での親子の姿でした。Upload By マミヤ1歳半健診を振り返り、今思うこと今思えば、その時点で保健師さんに「育てづらいし発達障害ではないかと疑っている」旨を伝えるべきでした。でも私は「2歳になったら」という言葉にすがり、現実から及び腰になってしまいました。その後、娘に発達特性がたくさん見られるようになったため、2歳を待たずに自ら保健センターに発達相談の電話をしました。もちろん後悔もありますが、”私が娘の発達障害を受け入れるために必要な期間”の半年だったと思うようにしています。これがわが家の1歳半健診の様子です。正直今思い出してもつらかったですが、あの経験があったから今があると考えています。執筆/マミヤ(監修:鈴木先生より)言葉の出方には個人差があり、一般的には2歳までに単語が、3歳までに2語文が出ればいいとされています。1歳半健診で子育てに困難がある場合や何とも言えない場合は2歳でも対面のフォローが必要だと私は常々思っています。親御さんにおける神経発達症の受容には時間がかかることもあります。しかしできるだけ早く告知して受容が進み、療育につなげられれば親御さんの負担やストレスは多少軽減されるはずです。困ったらすぐに相談できる体制づくりも必要です。そして神経発達症のお子さんに理解のあるかかりつけ医を早めに見つけてフォローしてもらうことも重要です。みんなでチームを組んでお子さんの困難に向き合っていける社会づくりが急務なのです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年11月16日2歳の息子は言葉が少なく、話す言葉は喃語と単語がいくつかだけ。1歳半健診のその後のフォローで、発達心理相談を受けてみることになりました。発達がゆっくりでもマイペースに成長してくれたらいいなと思っていた私ですが、臨床発達心理士さんからの視点で見た息子の状況を知り、衝撃を受けたお話です。 2歳を過ぎても言葉が増えない息子2歳の息子は単語いくつかと喃語で話すだけですが、親としては言葉の遅れが気になるものの、発達がゆっくりというだけでマイペースに育っているのかな、と比較的ポジティブに捉えていました。 しかし、1歳半健診から半年が経ったころ、住んでいる区の保健センターから「現在の状況を教えてほしい」と電話がありました。 言葉が増えていないことや保育園に通い始めたあとだったこともあり、登園することが大変なときもあると話をしたところ、一度発達心理相談を受けてみないかとすすめられたので、私も息子のことを知りたいと思い予約しました。 臨床発達心理士さんからみた息子の状況は 臨床発達心理士さんからのアドバイスは 息子の世界を知れてママ、うれしいよ相談にくるまでずっと息子のことをあいまいに捉えていた自分に対して、責める気持ちを0にすることはできませんでした。でも一方で雲がかかっていたところが晴れたように、すっきりした気持ちにもなっていました。 息子にとって楽しいと思えることをもっと増やしてあげたいと思いましたし、専門家の言葉には絶大な信頼を感じました。言葉だけじゃない、いろいろな視点で見てくれたことで親としての視野も広がったように思います。 現時点で、息子は発達障害の診断はおりていない状況です。息子は2歳だけど、発達としてはまだ1歳代とのこと。そして、このままの状況で何もしないというわけにはいかないということも、臨床発達心理士さんより言われています。生きていくうえで、息子が生きづらさをなるべく減らせるように親として、プロの力も借りながらサポートしていけたらと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:佐藤るみ保育園児の年子の母。現在3人目を妊娠中。看護師として働きながらの子育てでフルタイムや時短勤務の経験あり。ワークライフバランスや家計に役立つ情報、子育て経験から学んだことを発信。
2023年11月13日