2歳児健診で言葉が遅いと指摘された長男は発達相談を受け、親子教室に通ったゆーとぴあさん。一方、次男は言葉の遅さ以外にも困っている特性があり、2歳児健診で指摘があると思いきや、保健師さんからは問題はないと言われモヤモヤしたまま帰宅。しかし、やはり多動気味の次男に悩んでいるので、保健センターに行き親子教室へ通いたいと相談。同時にほかの施設が実施する教室にも積極的に参加し、おむつも外れて幼稚園に通う準備が整いました。入園式当日、制服を身につけるのを嫌がり、園では抱っこしていないと走り出してしまう状況。3歳児健診では身長や体重を計るのもひと苦労で通園に心配が残る状態でした。心配した初登園以降、2〜3日もするとすんなり通園する次男にまずはひと安心のゆーとぴあさん。束の間の自由を手に入れ、以前より描きたかったマンガに没頭。お迎えの時間、担任の先生から次男が園から逃亡しようとするという相談を受けます。最初は気にしていなかったものの、次男の困った・できなかった報告を連日聞かされ続け、発達医療センターへ行くよう促されてーー。 そうか、病院に行けばよかったんだーー 「一度発達医療センターに行ってみてください」来る日も来る日も担任の先生から次男のできなかった報告を受け、悩んでいたゆーとぴあさん。これまでどこに相談すればいいのかわからなかったのですが、病院と言われたのは意外だったもののストンと腑に落ちました。 長男のお迎えに行くと、今度は長男の担任からペンやお箸がうまくもてず、集中力がないという報告を受け、緊急面談を打診されます。 面談日。先生より園で鉛筆やお箸をうまくもてない長男は家ではどうしているのかを尋ねられ、さらに姿勢が悪くフラフラしているという話をされ、なんと長男も発達医療に診てもらうよう告げられるのでした。 ◇◇◇ これまでずっと次男の多動に悩まされてきたゆーとぴあさん。幼稚園に通うために保健センターや市の相談センターなどで相談をしてきて、正直なところどこに相談して、どうすればよいかわかりませんでしたが、病院と言われて腑に落ちました。しかし、問題がないと思っていた長男までも病院に診てもらうよう言われて衝撃を受けます。これからどうなるのでしょうか? ゆーとぴあさんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
2023年09月11日1歳半健診が近づくにつれ、募る不安1歳を過ぎると歩いたり少し言葉を喋るようになったりと、目覚ましい成長を見せる息子。そして気になってくるのが1歳半健診のことでした。すでに健診が済んだお子さんのママたちから、身体測定などに加えて、『発語の様子』『指差し』『積み木を積めるか』といったことをみられたり、保健師さんや医師からのヒアリングがあると聞きました。1歳半健診の話題が出たのは、息子が1歳過ぎの頃。その当時は健診項目ができていなくても「そのうちできるかな」とのん気に構えていました。しかし息子が1歳半に近づくにつれ、「あれ、そういえばできていない?」と気づき、焦りはじめました。Upload By ネコ山多動傾向があり落ち着きがない息子。言葉も遅めで、1歳半の時点で意味のある言葉は「オイシー(美味しい)」のみでした。指差しをする様子もないので、いろんなものの名前を言いながら指さして見せても、息子はまったくといっていいほど反応をしません。積み木は積まず、打ち鳴らすばかり……。最終的に健診の数日前に、「カーカー(カラス)」と「あった!(〇〇あった)」を言うようになり、積み木もようやく積めるようになりましたが……不安な気持ちで当日を迎えました。落ち着けない身体測定・内科健診1歳半健診の会場に着くと早速走り出す息子。いつも通りの息子の様子に「やれやれ」と思ったと同時に、周りの様子を見てびっくりしました。大体の子どもがイスに座っていたり、立ち歩いていても親の近くから離れないのです。一方の息子はというと、会場前のロビーで目についた気になるものを見つけては走り出して触ったり、階段を行ったり来たりで落ち着きがありません。「おとなしく座って」と言っても無理だと思ったので、健診の順番が来るまで廊下や階段を行き来して過ごしました。順番が来て会場内に入ると、まずは身体測定と内科健診がありました。身長・体重・頭囲・胸囲の測定はおとなしく測られていました。内科健診も同様に、おとなしく私の膝の上で診察を受けていました。こう見ると特に問題なく見えるのですが、大変だったのは待ち時間。数分程度の待ち時間でさえじっとできず、持参した息子の気を紛らわせるためのアイテムを早々に使い果たしてしまいました。必死な私は会場の壁に人気キャラクターのイラストが貼ってあるのを見つけて「ほら見て!」と声をかけてみましたが撃沈。息子は赤ちゃんに大人気のキャラクターでさえまったく興味がなかったのでした……。Upload By ネコ山保健師との面談、最終的に脱走!母子手帳を出してついに保健師さんとの面談です。保健師さんは積み木をいくつか出すと、息子にお手本を見せてくださいました。しかし息子は保健師さんを見ていません……。机上に置かれた積み木で遊びだしました。その後何回か説明し直しても保健師さんの指示が伝わっていない様子です。保健師さんは次の「発語」の課題に進みました。「オイシー」「カーカー」「あった」が言えることを伝えたものの、保健師さんは微妙な反応……。「ママ・パパは言いませんか?」と聞かれてしまいました。1歳半のほとんどの子どもは「ママ・パパ」と親のことを呼ぶものなんだ……と少しショックを受けました。指差しの話題になっても、息子は保健師さんの話を聞いていません。先ほど出してもらった積み木に夢中です。「積み木は終わりにしようか、次はこっちを見てね」と促しても一向に積み木を離しません。最終的には途中で積み木遊びを邪魔されたことに気を悪くした様子で、面談場所から脱走していきました。発達支援教室を薦められるが……発語が遅めなことや意思疎通が取れないということで、保健師さんから自治体が運営する未就園児向けの発達支援教室を面談後に紹介されました。週1回集団遊びや親子遊びを通じて、発達が気になる子どもの成長を促すものです。(※発達支援教室等の支援内容や利用条件は自治体によって異なります)。多動だったり言葉が遅めの息子。「支援教室で発達に詳しい専門の方たちや、同じ年くらいの子どもたちと過ごせば言葉が増えるかも!私も、そんな息子との関わり方を学べるかも!!」と、瞬時に参加することを決めましたが、その後の保健師さんの言葉に絶望しました。「妹さんが生まれたばかりとおっしゃっていたのですが、預け先はありますか?きょうだいの同伴はできないんです」実家・義実家・そのほか親戚全てが遠方のわが家は発達支援教室に参加できず、息子の発達については『様子見』ということで、保健師さんとの面談は終わりました。Upload By ネコ山暴れる歯科健診発達支援教室に参加できず、失意の中での歯科健診でした。「歯科健診は多分なんともなくクリアできるだろう、ただしじっとしていれば」不安材料はあるものの、保健師さんとの面談に比べたら気持ちが楽です。息子の順番が来て先生の膝に頭を、対面した私の膝にお尻をのせて診察開始です。おとなしく先生の膝に寝転んだ息子でしたが、口の中に器具を入れるや否や先生にキックをしそうになりました!Upload By ネコ山先生は慣れているのかうまく避けてくださりましたが、次に息子は私が固定している足をバタつかせ逃げようとします。「息子は歯磨きのときもいつもこんな感じで暴れるんです……!」と謝り、最終的に歯科衛生士さんにもサポートしてもらいなんとか健診を終えることができました。5歳になった今でも息子は歯磨きに抵抗があるので、口内が敏感なのかもしれません。今思えばあの暴れようが少しは理解できます。その後、5歳になった息子はADHD+ASDの傾向があり、児童精神科医からグレーゾーンと言われることになるのですが……そのお話はまた次回以降に書きたいと思います。執筆/ネコ山(監修:室伏先生より)1歳半健診の頃の息子さんのご様子とネコ山さんのお気持ちを具体的に共有していただき、ありがとうございました。不安と戸惑いの中での健診、大変でしたね。発達に課題をもつお子さんの徴候は、1歳~2歳頃に顕在化してくることが多いように思います(この時期に徴候が分かりにくいお子さんもいらっしゃいます)。発達障害のお子さんは、単に発達が遅れるというものではなく、発達の進む順番や質が異なっています。発達の遅れを示す用語としては、「発達遅滞」があり(言語発達が遅れていれば言語発達遅滞、運動発達が遅れていれば運動発達遅滞となります)、発達障害のお子さんで発達遅滞も併せ持つ場合もありますが、発達障害と発達遅滞は言葉の意味としては異なります。例えば、自閉スペクトラム症の特性があるお子さんは、話し言葉はゆっくりなのに、数字や文字を読むことの習得がとても早い場合もあります。これは、興味の方向が、コミュニケーションツールとしての言葉ではなく、記号としての文字・数字に向かっていると推測されます。大人もそうですが、子どもは自分の興味のあることに対しては、絶大な記憶力や集中力を発揮するわけです。自閉スペクトラム症の特性の一つとして、言葉やアイコンタクト、ジェスチャーなどのコミュニケーションに対する興味が薄かったり、興味はあっても相手にとって心地よい、距離の維持や関わり方が難しいといったことがあります。せっかくの発達支援教室も、妹さんがいらっしゃると通えないというのは、とても辛い制限でしたね。こういったことを共有してくださることで、今後の課題が明確になり、支援を受けやすい社会に変わっていくことを願います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年09月11日2歳児健診で言葉が少し遅いと指摘された長男は発達相談を受け、親子教室に通ったというゆーとぴあさん。一方、次男は言葉の遅さ以外にも困っている特性があり、2歳児健診で指摘があると思いきや、保健師さんからは問題はないと言われてモヤモヤしたまま帰宅。しかし、やはり多動気味の次男に悩んでいるので、保健センターに行き親子教室へ通いたいと相談。同時に療育園や子育て支援センターなども積極的に参加します。その甲斐あってか、おむつも無事外れて幼稚園に通う準備が整いました。次男の入園式当日。制服や帽子を身につけることを拒否し、幼稚園では上履きも履かず、抱っこをしていないと走り出してしまう状態。同じ日の午後に3歳児健診もありましたが、すでに疲れていて機嫌が悪い次男は、身長や体重などを計るのもひと苦労。健診できない項目もあるまま終了しました。果たして通園は可能なのでしょうかーー。 すんなり幼稚園に行けていると思ったけどーー 初登園こそ泣いたものの、すぐにすんなりと幼稚園に行くようになった次男。1カ月ほど泣いていた長男と違い、ひと安心のゆーとぴあさんは束の間の自由を手に入れ、以前から描きたいと思っていたマンガに没頭します。 お迎えの時間、幼稚園に行くと担任の先生から次男が逃げ出してしまうため、目立つように帽子の色を変えていいかと相談されます。そして次の日も、その次の日も次男ができなかったことを報告されます。 最初のうちは気にしていなかったゆーとぴあさんですが、謝り続ける毎日に不安になり、できなかった報告だけでなく、どうすればいいか教えてほしいと悩みます。さらに、多動傾向がある次男の発達医療センターの受診をすすめられてーー。 ◇◇◇ 長男と違って、すぐに幼稚園に慣れた様子の次男にひと安心しましたが、担任の先生から次男の相談や報告を受けます。先生も困ったからこその報告なのだと思いますが、言われるまでもなく実感して悩んでいるゆーとぴあさんにとって、できなかったことだけでなく「どうすればいいいか」、正解でなくても話ができるともう少し心が軽くなったのではと思ってしまいますね。 ゆーとぴあさんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
2023年09月10日2歳児健診で言葉が少し遅いと指摘された長男は発達相談を受け、体操教室にも通いました。一方、次男には言葉の遅さ以外にも困っている特性があり、2歳児健診で必ず指摘があると思っていたのですが、保健師さんからは問題はないと言われてモヤモヤしたまま帰宅。しかし、やはり多動気味の次男に悩むゆーとぴあさんは、再度保健センターに行き親子教室へ通いたいと相談。療育園や子育て支援センターなども積極的に参加します。その甲斐あってか、おむつも無事外れて幼稚園に通う準備が整いました。春休み、2人を連れてショッピングモールに出かけましたが、ポップコーンの自販機でひと悶着が。キャラメル味を選ぼうとした長男と、親目線で塩味のボタンを押したゆーとぴあさん。こだわりの強い長男は勝手に味を決められたことにかんしゃくを起こして大騒ぎ。帰りたいのに、自販機に引き返そうとする長男との攻防が続きます。そこへ、同じく小学3年生ぐらいの男の子2人を連れたママから「頑張って!」と声をかけられ、心が救われるのでした。 毎日、こんな状態で幼稚園通えるの? 次男の入園式当日。何かを察して制服や帽子を身につけたがらない次男。幼稚園に着いても上履きを履かず、すぐに走り出してしまうため引き止めと抱っこを何度も繰り返すゆーとぴあさん。 しかもその日は午後から3歳児健診があり、保健センターへ。すでに疲れている次男は機嫌が悪く、身長も体重も計るのを嫌がります。次男ひとりでの計測が難しいため、体重はゆーとぴあさんと一緒に体重計に乗って計ることに。その後も視力は計れず、歯のフッ素もギャン泣き……。 身も心もクタクタになったゆーとぴあさん。これから無事に幼稚園に通えるのでしょうか。 ◇◇◇ 初めての登園は親子ともに緊張しますよね。じっとしているのが得意じゃない次男にとって椅子に座ったり、話を聞いたりするのも慣れないことで大変だったはず。 さらにこの日は、3歳児健診もあるというハードスケジュール。すでに疲れて機嫌の悪い次男の健診は困難を極めているというのに、まさかの自分の体重を公開されるというメンタル面のショックも受けたゆーとぴあさん。本当にお疲れ様でしたとねぎらいの言葉をかけたいですね。 ゆーとぴあさんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
2023年09月09日2歳児健診で言葉が少し遅いと指摘された長男は発達相談を受け、体操教室にも通いました。一方、次男には言葉の遅さ以外にも困っている特性があるので、2歳児健診で必ず指摘があると思っていたのですが、保健師さんからは特に問題はないと言われてモヤモヤしたまま帰宅。しかし、やはり多動気味の次男に悩むゆーとぴあさんは、再度保健センターに行くことにしたのでした。保健センターで次男を親子教室に通わせたいと伝えると、3歳児健診まで待つようにとの返答。早生まれの次男はそれでは間に合わないと言うと、状況を理解してくれ、数カ月待ったのち参加できることに。ゆーとぴあさんは、保健センターのほかの施設で実施している教室にも積極的に参加します。その甲斐あってか、晴れて次男のおむつが外れ、幼稚園に入る準備が整いました。 ショッピングモールで大騒ぎ。無の境地だった私にーー 次男が幼稚園通園前、長男が新年長の春休み、2人を連れてショッピングモールへ出かけました。ひとしきり遊んだあと、ポップコーンを買って帰ることに。手間や添加物など親目線で考え、強引に味を決めてしまったゆーとぴあさん。 こだわりの強い長男はかんしゃくを起こし、その場所で地団駄を踏んでいます。しまったと思いますが、ポップコーンを買い直すわけにもいかないので駐車場まで連れて行こうとしますが、何度もポップコーンの自販機へ引き返そうとする長男との攻防が続きます。 ほかのお客さんもいるので周囲の視線も刺さるのですが、もはや無の境地で2人の手を引くゆーとぴあさん。そこへ、ゆーとぴあさんと同じくひとりで小学3年生ぐらいの男の子2人を連れていたママに「頑張って!」と声をかけられます。あのママも子育てが大変なときがあって、エールを送ってくれたのでしょうか。心で感謝しながら、いつかあのママのようにゆっくりショッピングできる日を夢見るのでした。 ◇◇◇ 子どもが食べたいおやつも、つい親目線で手間や添加物などがないものを排除して選んでしまうことはよくある状況ですよね。でも、何も言わずに決めてしまうのは子どもも納得がいかないと思うので、ひと声かけて相談ができるとよかったですね。 食べたかった味を選べず、かんしゃくを起こしてしまって何度も自販機に戻ろうとする長男との攻防で、もはや周囲の目も気にしていられなくなったゆーとぴあさんにかけられた、通りすがりのママのエールは心温まりますね。 ゆーとぴあさんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
2023年09月08日頻繁には食べられないような、高級な食材を食べると、味の違いに感動することがありますよね。自分へのご褒美として買ったり、知人から貰ったりした時には、「たまのぜいたくだから」と噛みしめて味わう人は多いでしょう。みほ(miho_nekokichi)さんは、弟さんからお高めな肉をプレゼントされ、家族みんなで食べたといいます。4歳の娘さんと、1歳の息子さんにも与えたところ、喜んで食べてくれたのだとか。しかし、その後みほさんが「あああ…」と頭を抱えてしまう出来事が…。『子供に高級肉を食べさせたら…』高級肉がよほどおいしかったのでしょう。2人は激しくおかわりを求めてきました…!息子さんにいたっては、肉をもらえず怒りだしてしまうほど。結局、みほさんが食べようと思っていたぶんを2人に分けることになったといいます。なお娘さんは、翌日以降、何かにつけて「あの時のお肉が食べたい」というようになってしまったのだとか。おいしい肉に喜んでくれたのは嬉しいものの、家計をやりくりする立場としては、頻繁にねだられたら困ってしまいますよね。「舌が肥えてしまった子供たちよ…」と、笑いながらコメントをした、みほさんなのでした。【ネットの声】・ちゃんと違いが分かるんですね。教えるには早かったか!・分かります!我が子も一度食べた高級しゃぶしゃぶ肉が忘れられないみたいで、「食べたい」っていってきます…!・「うぉー」って食べているお子さんの様子がかわいくて好きです。・子供は値段の感覚がないから、素直だよね!高級でおいしいものを食べると、心身ともに満たされるもの。しかし、それらを毎日食べ続けていれば、初めて口にした時の感動も薄れてしまうでしょう。特別な時に食べるからこそ、おいしさも喜びも大きくなります。それが『幸せ』だと分かる日が来るのは、もう少し先かもしれませんね…![文・構成/grape編集部]
2023年09月04日妊娠23週の妊婦健診の日。いつもより検査に時間がかかったけれど、最初は何の疑いもしていなかった。診察室に呼ばれるとそこには院長先生が。告げられた衝撃の言葉とは……。普段と違って検査に時間のかかった妊婦健診。赤ちゃんは大きくなっているか聞こうとすると……。 妊婦健診でのエコー写真。写っていたお顔には… ※訂正:(誤)検診の意味→(正)健診の意味 院長先生から告げられたのは「口唇口蓋裂」の可能性。体中の血の気が引く思いをしたちょるりさん……。 ちょるりさんは現実を受け止めようとしています。 でも「普通って当たり前じゃない」頭でわかっていても、 私には関係ないと思ってしまいがちですよね。 自分ごと、と捉えることの難しさを感じてしまいます。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月02日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。皆さんのお子さんたちは、何歳でトイトレを始めて何歳で終了しましたか? わが家の場合は……。まず、トイトレの開始は3歳半頃。日中のおむつを外し、最初はおもらしを繰り返していたものの、やがて自宅の幼児用おトイレ&幼稚園のおトイレではおしっこができるようになりましたが、外出先のおトイレは拒否。やがて外出先の大人用おトイレでも、おしっこができるように!しかし、自宅と外出先どちらでもうんぴの方は完全拒否……。おしっこは直前に「おしっこしたい!」と報告出来るのに、なぜうんぴはできないのか? ひょっとして……単純に恥ずかしいのかな? と気付いたので、フリッツ君が大人に報告しなくても1人でうんぴができるよう、4歳まで使っていた幼児用おトイレを子供部屋に設置してみました。すると…?案の定、1人でこっそりとうんぴをして、その後「出た」と事後報告をしてくれるように!(事後報告なら恥ずかしくないようです……笑)しかし、やっぱり次の課題が。自室の幼児用おトイレではうんぴができるようになったものの、案の定、他のおトイレ(自宅の大人用おトイレも含む)では頑なにうんぴをしてくれないのです。金曜日の夕方に出発し、日曜日の夕方に帰宅するスケジュールだったりすると、ほとんどまるまる2日間我慢をして、帰宅後すぐにうんぴをすることも。我慢するのは気持ち的にも体にも悪いし、心配……。それに、早く自室以外のおトイレでうんぴが出来るようになってほしい一番の理由がありました。それは……。日本にいる3週間の間、ずーっとうんぴを我慢するなんてもちろん無理。だけど、せっかく日本の楽しい場所に連れて行く予定なのに、外出先で何度もおもらしをしたら予定が狂ってしまったり、日本旅行が嫌な思い出になったりしてしまうかもしれない……。なんとしてでも普通に、おトイレでうんぴができるようになってほしかったのです。日本旅行に行くまでにフリッツ君と何度も話をし、そのたびにフリッツ君は「うん!おトイレでうんぴする!」と元気よくお返事をしてくれるのですが…。これまでにも何度も同じお話をして、同じ返事をもらい、それでも成功してこなかったので、私は半信半疑……(笑)。最終手段として「日本にいる間だけ日中もおむつ着用」という手もありましたが、これがきっかけでトイトレが退行してしまうかもしれないし、同じ年ごろの子供たちと遊ばせる予定もあり、その時に恥ずかしくなってしまう心配もあったので、できればそれはしたくない……。結局、日本旅行が始まるまで、おトイレでうんぴはできるようにならないままでした。しかし、日本旅行初日の夜、長い飛行機移動の後ホテルでゆっくりしていると……。めちゃくちゃ普通に「うんぴしたい」と初の事前報告。そして当然、普通にホテルのおトイレでうんぴをしてくれました。これ以降、日本旅行中はま~ったく問題なくホテルや外出先でうんぴをし、ドイツに帰国してからも何事もなかったように大人用おトイレへ行くように。ついにトイトレ、完了です。「生まれ育ったドイツを離れ、3週間長い海外旅行をする」という環境の変化でどうなるか心配していましたが、フリッツ君の場合は、トイトレ終了のとても良いきっかけとなりました。長期間の海外旅行ではなくとも、こういった大きな環境の変化が大きな成長につながることはあるんだなあと実感した出来事でした。
2023年09月01日2歳児健診で言葉が少し遅いと指摘された長男は発達相談を受け、体操教室にも通いました。一方、次男には言葉の遅さ以外にも困っている特性があるので、2歳児健診で必ず指摘があると思っていたのですが、保健師さんからは特に問題はないと言われてモヤモヤしたまま帰宅したのでした。ある日、次男の昼寝の寝かしつけをしていたゆーとぴあさんは一緒に寝入ってしまい、先に次男が起きてしまいます。ゆーとぴあさんが遅れて目覚めると、隣にいたはずの次男がいないことに気づき、家中探しても見つからず、外に探しに出ると義父に連れられた次男が。義父からはしっかり見ておくようにと責められますが、次男はゆーとぴあさんの隙をうかがっているので、四六時中見張ることは容易ではありません。毎回注意をしてもまだ2歳で理解もできているわけではない次男。困ったゆーとぴあさんは、再度保健センターへ行くことにしました。 健診では問題なしと言われたけど、次男の発達が心配でーー ※訂正:(誤)保険センター→(正)保健センター ※訂正:(誤)進められた→(正)勧められた ※訂正:(誤)参出来る→(正)参加出来る 次男の発達が気がかりで、個人的に保健センターへ出向いたゆーとぴあさん。受付で次男の2歳児健診では何も言われなかったこと、でも発達に悩んでいて長男のときにすすめられた親子教室に入りたいと伝えました。 受付の女性は親子教室がいっぱいで新しい子どもが入れないため、3歳児健診のときにまた案内するので待つようにと説明してくれました。教室は就園前の子どもが対象で、次男は3月生まれ。3歳児健診がおこなわれる4月では間に合わないことを説明すると、事情を理解した受付の女性は卒業者が出て空きができ次第、紹介すると返答してくれました。 4カ月ほど待って保健センターの親子教室の参加をはじめ、療育教室や子育て支援センターなど、積極的に参加した成果があったのか、幼稚園が始まる直前の3歳の3月、晴れて次男のおむつが外れました。 夫や母の協力もあまり得られず、ワンオペで育児に捧げてきたゆーとぴあさん。次男の幼稚園通園でやっと子育てから少し解放されるんだと喜びを噛み締めていました。 ◇◇◇ これまで夫には次男を2回ほどしか預けたことがなく、母にも落ち着きがなさすぎて見るのが嫌と言われるなど、ほぼワンオペ育児の状態だったゆーとぴさん。その6年間、ほぼ自分の時間が取れなかったということなので、本当にお疲れ様でしたと伝えたいですね。少し子育てから解放され、自分の時間を満喫できることを祈るばかりです。 ゆーとぴあさんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
2023年08月28日中島健人(Sexy Zone)がMCを務める映画情報番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』の第30回が、9月1日(金) にWOWOWで放送・配信される。それに先駆けて、予告映像と前回の未公開映像が公開された。『中島健人の今、映画について知りたいコト。』は、ハリウッドをけん引する映画監督やクリエーター、さらに世界へ羽ばたく日本の映画監督へのインタビューや映画製作現場の取材などを通じて、中島が知りたい“映画の今”について学ぶ毎月1回のレギュラー情報番組。第30回は「最新技術でハリウッド映画を支える~大注目スタジオ『ザ・サードフロア』に潜入!」と題し、映画化行程のあらゆる段階の視覚化を行う、ビジュアライゼーション・スタジオ「ザ・サードフロア」に潜入。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『アベンジャーズ』シリーズなど、数々の大作の制作に携わった注目の会社で、中島がハリウッドの映画製作の常識を大きく変えた最新技術「プリビズ(Pre Visualization)」を初体験する。さらに、本年度のアカデミー賞で作品賞を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のロケ地であるコインランドリーへの訪問の様子もオンエアされる。第30回の予告映像では、中島がハリウッドの最新技術「プリビズ」を体験する様子が。また前回の未公開映像では、アニマルスタディでチーターを実践する中島の姿が収められている。■中島健人 コメント日本で作品作りする際は、ここで学んだことを活用したいと思いました!ビジュアライゼーション・スタジオ「ザ・サードフロア」の代表クリス・エドワーズさんは、ただ作品を愛するのではなく、それをクリエイティブにつなげているところが印象的でした。正直、プリビズだけで一本の作品を見てみたいです!ハイクオリティがハリウッドにはある。それを体感してください!『中島健人の今、映画について知りたいコト。』第30回 予告映像(ショートVer)<番組情報>中島健人の今、映画について知りたいコト。第30回:9月1日(金) 午後10:00~放送・配信[WOWOWプライム] [WOWOWオンデマンド]関連リンク番組オフィシャルサイト:映画公式X:オンデマンド番組ページ:番組公式Instagram:
2023年08月25日2歳児健診で言葉が少し遅いと指摘された長男。母親のゆーとぴあさんもそのことは気づいていましたが、生後すぐに手術経験があるため元気が一番だと思っていました。保健師から発達相談の指導をもらってーー。長男の言葉のスピードについて、優先順位が高くなかったゆーとぴあさん。しかし、2歳児健診で言葉の遅さの指摘を受け、さらに親として気になることがないか尋ねられます。質問に答えると発達相談をすすめられ、そこでも言葉の遅れの指摘が。そして保健センターで開催している体操教室に誘われたのでした。 育てやすいと思った次男だけど、落ち着きがなくて大変! ※「2歳児検診」…正しくは「2歳児健診」と書きます。 保健師さんから誘われた体操教室。この時点では発達に遅れがあるだけだと思っていたゆーとぴあさん。無料利用できることもありこの教室に数カ月ほど通いましたが、途中で次男を妊娠・出産。親子教室は卒業しました。 育児に余裕ができた2人目。母乳をよく飲み夜泣きもほとんどなく、長男と違って育てやすかった次男。しかし、生後8カ月ごろからじっとしていることが難しく、歩き始めると2秒と目を離していられません。ゆーとぴあさんは身を削って育児と家事に追われ、疲弊する毎日を過ごしていました。 そして次男の2歳児健診。次男も言葉が遅く脱走癖もあるため、長男のときと同様、発達相談の指摘を受けるはずと、ある意味覚悟を持って臨みました。すると、保健師さんから特に問題なしと言われて終了しました。え、なぜーー? ◇◇◇ 長男が3歳のときに生まれた次男。はじめは長男と違って育てやすさを感じていたのですが、次第にじっとしていられない個性があることがわかり、少しの時間も目を離せず疲労困憊のゆーとぴあさん。長男と同じく、言葉の遅さもあるので次男の2歳児健診も必ずひっかかると思って、勢い込んで臨んだのに、指摘はなく終了。母親として一番身近にいてその特性を感じているのに、この結果は逆に心配してしまいますよね。 ゆーとぴあさんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
2023年08月25日体育座りが苦手、じっとしていられない自閉スペクトラム症の園児発達障害の専門家が出会った発達が気になる子どもたちや、その保護者の抱えていたリアルな「困った!」をもとに、対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、自閉スペクトラム症の園児のエピソードです。体育座りが苦手で、じっとしていられない。友達と一緒に遊ぶことが難しい。園の先生からわが子が困っている様子を聞いた保護者は、健診で「体幹が弱い」と言われたことを思い出して……。Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談解説:マンツーマンの理学療法だからできることーー理学療法士今回は、自閉スペクトラム症の園児のエピソードをもとにお届けしました。幼稚園・保育園などの大きな集団の中では見過ごされてしまったり対応が難しいことも多くあります。マンツーマンの理学療法を通して、お子さんの持っている良い部分をたくさん引き出すことができ、お子さんに満足感や達成感を与え、自信をつけさせてあげることができたように思います。保護者の方に伝えたことお子さんの身体の特性として、基本的には低緊張で筋肉や関節が柔らかいため、筋力が発揮しにくかったり、姿勢保持、応用的な活動が難しいと考えられること。そして、自信がない、注意や集中力が続かない、対人社会性、コミュニケーションなどの課題にも影響している可能性があることを説明しました。そして、まずは身体を使って遊ぶ楽しさを知り自信をつけていくこと、人とのやり取りを楽しんでできることを目標にしていきましょうとお話ししました。プログラムについてお子さんが安心して、見通しが持てるような流れでプログラムを組み立て、毎回、同じ流れ・順番になるように心がけました。また、マンガでも描かれているように、プログラムの順番を絵カードや写真カードでホワイトボードに提示し、本人に開始時に説明、一緒に順番を確認しました。一つ終わるごとにマグネットシートを貼りつけてある絵カードや写真カードをひっくり返し、残りのプログラムの見通しをつけました。具体的なプログラムは、バランスボード立位、バランスボードに立ちながらキャッチボール、トランポリン、自転車補助なし(後方バーつきで介助しながら)、スポーツリハビリ(バスケットシュート、風船バトミントン、野球バッティングなど)が主な内容でした。どれも低緊張での姿勢保持困難さを改善するための、姿勢保持練習や、身体への意識を高めること、足元への注意、両手動作による体幹安定性の向上などを目的としたプログラムです。そして最後に、ご褒美のような形でお子さんにやりたい課題を選んでもらい、一つだけ行いました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月23日2歳児健診で言葉が少し遅いと指摘された長男。母親のゆーとぴあさんもそのことは気づいていましたが、生後すぐに手術経験があるため元気が一番だと思っていました。特に相談することでもないはずだけどーー?長男の2歳児健診で保健センターにやってきたゆーとぴあさんと長男。前回の1歳半健診は待たされたので、今回は早めにやってきました。 生きているだけで十分と思ってたけど、そうじゃないの? ※「一歳半検診」…正しくは「一歳半健診」と書きます。 ※「保険センター」…正しくは「保健センター」と書きます。 1歳半健診では保健師さんから積み木と言葉の指摘がありましたが、まだ幼いので気にしていなかったゆーとぴあさん。 生後すぐに大きめの手術をしたことから、生きていることが第一で、言葉についてはおおらかに考えていました。 ですが、やはり今回も言葉の遅さを指摘され、保健師さんからほかに気になることを聞かれたので、集中して遊べないこと、癇癪を起こすことに困っていると答えました。すると、施設内の発達相談をすすめられ、待つように言われたのです。 待つこと数十分。やはり言葉の遅れが気になると言われ、保健センターでおこなっている体操教室への参加を促されます。何か問題があるのでしょうか? ◇◇◇ 親としては、わが子が元気でいてくれることが最優先です。ましてや、生まれてすぐに手術や大病があったとなれば、まずは生きていてくれるだけでありがたいと思いますよね。 成長のスピードも個人差があり、育児をするうえでの困りごとはつきものなので、保健師さんからの指摘に驚くゆーとぴあさん。これからどうなるのでしょうか? ゆーとぴあさんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
2023年08月22日息子が発達ゆっくりのため、娘ももしかしたら…?娘が産まれる少し前から息子の発達が気になっていた私……娘が産まれてすぐ、まだ産院に入院していた頃から、娘ももしかしたら発達ゆっくりさんではないかと心配していました。娘は息子と同じく産院ではすごくよく眠る赤ちゃんでしたが、息子と違った点は母乳の飲み方が上手かったこと。私自身も2人目の育児で慣れてきていたのもあるかもしれないのですが、息子のときには感じなかった力強さを感じました。しかし退院してから『抱っこしていないと眠らない、眠ってもすぐ起きる、そして物音に敏感な赤ちゃん』に豹変した息子のことがあったので、「もしかしたら、退院してから娘も豹変するんじゃ……」と不安を抱えていました。しかしいざ退院してみると、娘は入院中と全く変わらず母乳をよく飲み、よく寝る赤ちゃんでした。全く手がかからなかったので「え、2人目育児ってこんなに楽なもんなのか!?私、母としてのスキル爆上がりしてる!?」なんて勘違いするほどでした。(笑)Upload By 海乃けだま反応が返ってくる!!育児を心の底から楽しめていた時期生後2ヶ月頃になると、娘はあやすとよく笑うようになりました。息子のときには全くと言っていいほど反応がなかった"いないいないばぁ"にもニコニコ笑ってくれるではありませんか!!「こ……これがもしや……いわゆる定型発達児の反応なのか!?」あやすとすぐに反応を返してくれる娘に「めちゃくちゃ可愛いやんけーーーー!!」と親バカが炸裂し、"娘ももしかしたら……"という心配は吹き飛んでしまいました。(笑)息子のときにはしなかった寝返りも5ヶ月頃には自らしていて、それからもハイハイやつかまり立ち、離乳食の手づかみ食べやスプーン食べもすんなりと進み、10ヶ月頃には単語や指差しも出てきました。育児書に書いてある目安どおりの順調な発達に「娘は定型発達に間違いない!!」と思い込むようになりました。Upload By 海乃けだま順調に思えた発達。落ち着きのなさが気になり1歳半健診で相談するも…1歳1ヶ月頃になると、娘はひとり歩きができるようになりました。しかしこの頃、娘の成長を喜ぶ反面、少し気になることも出てきていました。腰がすわった頃から横抱きよりも縦抱きを好んでいた娘ですが、ハイハイができるようになった頃から、娘は抱っこされること自体を嫌がるようになっていたのです。ひとり歩きが安定してくるようになると、さらに落ち着きのなさが目立ち始めたので、1歳半健診で保健師さんに一応相談してみることにしました。健診をひと通り終え、落ち着きのなさ以外には特段困っていることもなく、発達の遅れも見られなかったので、保健師さんからは「様子を見ましょう」と言われました。保健師さんのその一言に「落ち着きはないけれど、診断されるほどじゃないのかもしれない」と少し安堵しました。Upload By 海乃けだま様子見と言われながらも、兄と比べて意思疎通ができていたため、発達の凸凹を受け入れたくなかった入園までの日々…1歳半健診後、定期的に保健センターの保健師さんから、娘の発達についての確認の電話がありました。その頃の娘はというと、2語文がなかなか出ずに少し心配していたものの、2歳を過ぎた頃から爆発的に言葉が出てきたこと、そしてASDの息子と比べて意思疎通も容易だったため、様子見のまま発達相談はせずにいました。正直なところ、息子にASDの診断が出たばかりだったので「息子だけじゃなく、兄妹2人とも発達障害だとしたら……娘にも診断が出るのは耐えられない」と受け入れ難い気持ちばかりが大きくなっていました。しかし、このまま幼稚園に入園して「きっと大丈夫だろう」と思う反面、「もしも集団生活についていけなかったら……」という気持ちは常に頭の隅にありました。娘が2歳半を過ぎた頃にまた保健師さんより連絡があり、発達教室のお誘いがありました。最初は断ろうと思いましたが、「一応通っておこう」と考えなおし、発達教室に参加することにしました。発達教室での娘は、落ち着きのない一面はありつつも、保健師さんの話を聞いてちゃんと動けているように感じました。「落ち着きはないけれど、このまま幼稚園にも行けそう……行けてほしい!」揺らぐ気持ちは変わらないまま、娘が定型発達であってほしい思いだけが強くなっていきました。Upload By 海乃けだま体験入園で園長先生から言われた言葉。娘への後悔…発達教室が終わり、保健師さんに発達検査(新版K式発達検査)をしてもらうことになりました。検査の結果は"年齢相応の発達指数"でしたが、保健師さんから「1対1で行う検査ではこの数値だけど、娘ちゃんには意識が逸れやすいところがあるから、集団生活だと娘ちゃんの持ってる力を発揮しづらいかもしれない」と言われました。それでもなお、私の中では、娘は定型発達であると信じたい気持ちが先行し、保健師さんの言葉を素直に受け入れることができませんでした。そんな矢先、娘の入園予定の幼稚園で、満2歳児向けの体験入園が始まりました。「何事もなく過ごしてほしい……」と祈るような気持ちで娘を体験入園させましたが、そんな私の思いとは裏腹に、娘は先生のお話中に教室を出て行ってしまったり、絵本の時間におままごとのおもちゃで遊び出したり……明らかに集団行動が苦手な様子でした。そんな娘の様子を見ていた園長先生から「海乃さん、息子さんのことでよく知ってると思うから言わせてもらうんだけどね(息子もその幼稚園に転入予定であったため、園長先生には事前に息子がASDであることを伝えていました)、娘ちゃんはどうかな?療育を受けたほうが今後の娘ちゃんのためにもなると思う」とすすめられました。園長先生からの言葉に、今までわが子2人に診断が出てしまうことが受け入れられなくて、娘の発達に期待を寄せ過ぎ、娘の発達凸凹な部分を見て見ぬふりをしてきてしまった自分を悔やみました。その体験入園の日の帰り道、泣きながら保健センターの保健師さんに電話し、児童精神科への紹介状を書いてもらいました。医師による診察の結果、娘は神経発達症(ADHDと軽度の自閉スペクトラム症)と診断されました。幼稚園入園前の3歳9ヶ月のことでした。現在、娘は幼稚園に通いながら、週1日療育園に並行通園しています。何にでも興味があり積極的に楽しむ娘は、幼稚園も療育園も、どちらも「行くー!!」と全力で楽しんでいます。Upload By 海乃けだま執筆/海乃けだま(監修:鈴木先生より)一般的に乳幼児健診などで保健師さんが「様子を見ましょう」という場合は、経過観察のみとなることが多いため、お子さんの発達に気になる点があれば、できるだけ早期にかかりつけ医に相談するのがお勧めです。病名告知は医師にしかできません。「わが子は定型発達で、障がいがあってほしくない」と思うのは、親御さんの自然な感情だと思います。それでも、お子さんの発達の特性がなくなるわけではありません。今回のケースのように悩んだ末、集団の中に入ってから他児との違いに気づき、専門医を訪れる親御さんもいます。今回、娘さんは3歳で神経発達症の診断がつきましたが、早いほうです。お子さんの発達のつまずきに悩み続けている親御さんが就学前に専門機関へ繋がれるようにするため、5歳児健診が少しずつ全国に広まりつつあります。できるだけ早期に診断して受容し、将来に向けて家族や保健師・教員・かかりつけ医等と一緒に考えて歩んでいくことが、お子さんのためには重要なのです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年08月16日手足をバタバターー赤ちゃん時代〜歩き始め39週3400gで生まれた息子。ミルクをよく飲みうんちもご立派、よく寝るタイプではないのに声を出したりモゾモゾしたり、「元気いっぱいだなぁ」と思いました。元気いっぱいな子だとは思っていましたが、生後1ヶ月半でこんなに動くの?というほど手足を激しくバタつかせて遊んでいました。Upload By ネコ山ずりばいで息子の行動範囲が広がってきたのでテレビの周りを柵で囲うと、その柵でつかまり立ちを始めました。そして伝い歩きを始めると、柵に沿ってずっとサイドステップを踏んでいました。大好きな子ども向けの番組がついてるし「落ち着いて止まって見たら?」と声をかけたくなります。1歳ちょうどで歩き始めた息子は「自由に好きなところに行ける!」と気づいたのか、止ることなく目についた興味のあるところに向かって歩いて行きました。しかしのんびり歩いていたのは最初の1週間ぐらい。走れるようになると息子の移動は常に駆け足になりました。まだ歩き始めたばかりで転ぶことが多いので「手を繋いでほしいな」と思っていましたが、手を繋ぐと逆に歩きにくいのかまったく手を繋いでくれません。最も多動な時期ーー1歳半~3歳頃1歳半~3歳が息子が最も多動な時期で、外出時がすごく大変でした。歩行が安定していき、走ると本当に速くなりました。興味を引くものが目に入ると一目散に突進、振り返りもせずに走っていきます。走っていった先では親がいなくても不安にならないのか、私が背後に立ってもしばらく気づきません。そんな多動の息子なので、屋外に出かけたときは事故に遭ったり、変なところに入って行かないように神経をすり減らしていました。公園でさえもいっときも目が離せません。遊んでいても1つの遊びに集中することなく次々と場所を移動するため、私は一緒に行ったママ友と話していても、必ず途中で追いかけることになっていました。ちょっと目を離したら、なぜか魚を手にしていたこともあります(公園内に川や池がないので鳥が落としていったものと思われる)。Upload By ネコ山息子のあまりの多動っぷりや公園から帰るときに起こす癇癪に疲れ切った私は、近所の公園に行きづらくなっていました。バスや電車は大人しくしていられないのが予想されるため怖くて乗れません。チャイルドシートだったら息子を固定できるので、私の息抜きを兼ねてドライブがてら遠めの公園へよく遠征していました。お昼どきや早朝が狙い目で、人が集まらない時間帯に公園を貸し切るのです。「お友達と一緒に遊べたらいいな」と思っていましたが、息子のハチャメチャぶりにどうにも叶いそうもなかったので、このときは人目を気にせず自由に遊ばせることを優先しました。もしかして発達障害?家の中では手に届く範囲のもの全てを触りたがります。「やめてね」「触らないで見ててね」など声掛けしても伝わりません。1日中怒っていたくないので、リビングの出入り口をベビーゲートで完全に封鎖、戸棚などには全てチャイルドロックを設置、ゴミ箱もティッシュも息子が届かないところに移動しました。これでリビングが完全に息子仕様になりました。おしゃれな家にはほど遠く……。小さい子どもがいても素敵な小物や植物が置かれているお宅もあるのに……。きっとそんなお宅の子は「触らないでね」と言えば伝わる子なんだろうな……と羨ましくなったこともあります。公園でも家の中でも、ほかの子と比べて明らかに動き方が激しく制御不能、言葉で注意しても伝わらないため「もしかして発達障害……?」と頭によぎったのがこの頃でした。飛び出し・迷子、あわや交通事故!きょうだいができ大変さ倍増息子が3歳頃、妹である娘はちょうど1歳半でした。娘も活発に動く時期で意思表示も強いタイプなので、公園では2人ともが各々好きなところに行き手に負えませんでした。右目で息子を、左目で娘を見る日々。多動がある子にきょうだいが増えると、さらに大変さが倍増しました。そんなある日事件が……!気晴らしにパン屋さんのパン食べたいなと思っても、息子が売り物のパンを触りまくることが予想されるのでほとんどのパン屋さんは行けません。しかしコンテナ型のパン屋さんを発見。ここなら入店せずに店外からショーケースを見てパンを注文できるので、よく利用していました。外出先では常に息子の手を握ったり体の一部を掴んでいましたが、お会計のときはそうもいきません。苦肉の策で、足で息子の動きをガードしていましたが突破されてしまいました。初めは近くのポストなどをいじっていましたが、急に道路に向かって急発進!道路に飛び出す直前で私が捕まえてことなきを得ました。私が追いつくのがちょっとでも遅かったら……、または息子がもっと足が速かったら……と思うと背筋が凍る思いでした。気晴らしに行ったパン屋さんでも気が抜けず、むしろより疲れてしまったことがありました。その後も同じような状況の場所(例えば電気屋さん)で息子は走りたくなるらしく、事前に注意するようになりましたが……。Upload By ネコ山Upload By ネコ山息子が幼稚園入園前の春、もう完全に手に負えなくなり私も疲れ切っていたのだと思います。とうとう動物園で迷子になりました。小さい子どもがたくさん集まった小動物とのふれあいコーナーで、ついに息子を見失ってしまったのです。幸い5分くらい周囲を探すとトボトボと歩く息子を発見できましたが、たった5分でも息子1人にしてしまい「怖い目に遭わなくて本当によかった」と思いました。そして不謹慎かもしれませんが、息子が私から離れてしまったことにしょんぼりした様子だったので少し安心した気持ちがありました。今まで私がいなくても気にする様子がなかったので……。落ち着きだしたーー4歳~5歳頃3歳までは息子の多動に神経をすり減らしていましたが、4歳を過ぎた頃から急に落ち着いてきて無駄に立ち歩いたりしなくなりました。以前は目についたおもちゃで次々と遊び散らかしていましたが、興味のあるものに集中するようにも。その集中力はなかなかすごいもので、私が声をかけても気づかないほどです。バスや電車でも静かに座れるようになったので、お出かけの幅も広がりました。そしてクラシックのコンサート(未就学児入場可のもの)さえも静かに最後まで座って鑑賞できるように……!Upload By ネコ山一体何があったのでしょうか……以前SNS上で、うちの息子と同じように多動がある子どものママたちから「多動はそのうちおさまるから大丈夫!」と言われていたことは本当だったようです。もっと先だと思っていましたが、その時が来たのかもしれません。「落ち着いているね」と決して言われるような子ではないけど、体の多動がおさまり興味のあることに集中したり、いろんなところに出掛けられるようになり、息子の成長を感じられました。執筆/ネコ山(監修:室伏先生)乳幼児期の息子さんのご様子とそれに対するネコ山さんの工夫や苦労を具体的に共有していただき、ありがとうございました。息子さんの成長、嬉しいですね!とっても大変な時期を過ごされたことと思いますが、ネコ山さんが耐えた日々は、息子さんが好奇心のおもむくままにさまざまな経験を積み、大きく成長することの礎となったのですね。先が見えないので、親御さんは、この状態がいつまで続くのかとご不安になられることが多いかと思うのですが、注意欠陥多動症のお子さんも、多動の症状は幼児期が一番強く、落ち着いてくることが多いように思います。しかし、お子さんによっては衝動性や不注意などが目立ってくることがあります。成長段階によって困りごとも変化していくので、都度対応をしながら見守ってあげることが大切です。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年08月16日皆さんは、両親の行動に悩まされたことはありますか?今回は彼氏との半同棲を反対する父を紹介します!イラスト:おむ彼氏と半同棲大学入学当初、父に1人暮らしを反対されていた主人公。母の助けにより、許可を得ることができました。そんな主人公は大学4年生になり、同じ大学の彼と半同棲をしていました。卒業後には同棲をするという話もしており、実家に帰った主人公は彼との現状を母に報告します。するとその話を聞いていた父が出てきて…。反対する父出典:愛カツ彼との半同棲を反対する父。さらに「その生活をやめないなら…仕送りもストップさせるからな!」と言い残し去って行きました。主人公が一連の出来事を彼氏に報告すると、しばらくお互いの家に行くことをやめることになったのです。その後、父からは男が家にいないかどうかの確認の電話がくる事態に。主人公は母に打ち明けたことを後悔したのでした。心配する父1人暮らしの主人公を心配する父。その気持ちもわかりますが、父からの干渉にうんざりしてしまった主人公のエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年07月25日このお話は作者おたんこ助産師さんのご友人のエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。こんにちは、おたんこ助産師です。今回は、友人のお話です。無知は悪いことではない。けど、無知はときに差別につながることがある。だから、知ってほしい。私の友人のこと…。■今日はお顔見せてくれるかな?■驚きの事実が発覚…!妊娠6ヶ月。健診に訪れた夫婦はエコー検査で、赤ちゃんの顔が見られるのを楽しみにしていました。しかし、想像もしなかった事実を耳にすることになるのです…。次回に続く「どうして私のおくちは割れてるの?」(全31話)は12時更新!この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者に寄せられた体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年07月20日お酒の量が急激に増えたというわけでもないのに、40歳を過ぎてから健診や人間ドックで「肝機能低下」の指摘。「肝機能が低下するとどうなるのだろう」と不安に感じてしまいますよね。アンチエイジング専門医の黒田愛美先生は栄養療法の一環で検査をする中で、肝機能低下が見られる患者は多いと言います。その中でも近年問題視されている脂肪肝についてまとめました。★関連記事:知っておきたい! 更年期とLDLコレステロール上昇との意外な関係。更年期に対策したいことって?そもそも肝機能とは?主に精製、貯蔵、解毒の3つの働きがあります肝機能が低下すると、体はどうなるのでしょうか。「肝臓の働きは簡単に言うと主に3つあります。体に必要な物を作る(精製)体に必要な物を蓄える(貯蔵)体に不要なものを処分する(解毒)肝機能低下とは、これらの働きが落ちているということです。これらの機能低下が進行すると肝機能障害になります」(黒田先生)。そして、この肝機能障害の中でも近年増えているのが脂肪肝だと言います。「肝機能障害の中で特に、近年の飽食や運動不足の影響から、非飲酒者の脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)が増えており、代表的な肝機能障害の一つとなっています。これらが慢性化すると、慢性肝炎、肝臓が硬くなって機能しなくなる肝硬変から肝臓がんに進行することもあります」(黒田先生)。脂肪肝とは?肝臓に中性脂肪がたまった状態アルコールを飲まない人でもなるという脂肪肝。どういう状態のことを指すのでしょうか。「脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態を指します。脂肪肝の最も多い原因は肥満です。 肥満や糖尿病の人は、インスリンの働きがにぶくなるため、肝臓に脂肪がたまりやすくなります。前述したように、肝臓の役割の一つに、使い切れなかった糖分や脂肪酸などを中性脂肪やグリコーゲンとして蓄える働きがあります。しかし、その後使わずにため込み続けると脂肪肝になってしまうのです」(黒田先生)。肥満以外にもある脂肪肝の原因脂肪肝の一番の原因は肥満。しかし、それだけではないと黒田先生は言います。「一つは女性ホルモンの低下です。女性ホルモンのエストロゲンはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の上昇を抑える働きがありますが、分泌量の低下に伴い、LDLコレステロールが増えて、肝臓にたまってしまうことで脂肪肝を引き起こします。そのため、閉経後はエストロゲンが急激に低下するため、脂肪肝のリスクは高まると言えます。もう一つはコレステロールを使えない体である、ということです。コレステロールをため込まず、使える体にするためには腸内環境を整えて代謝を上げることが大切です」(黒田先生)。腸内環境を整えるためにはエストロゲンの低下は、補充しない限りは止められませんが、腸内環境はこれからでも整えられそうです。「腸内環境を整える方法はいくつかありますが、まず実践してほしいのが白砂糖を控えることです。白砂糖は人工的な精製した化学食品であり、体内で分解されにくい構造であることが知られています。腸内環境を整えるためには体に負担がなるべくかからない食品を選ぶことが大切です」(黒田先生)。まとめ脂肪肝と聞くと脂っぽい食品をまずは控えようと思いますが、まずは白砂糖だそうです。もちろん、揚げ物やスナック菓子などは肥満の原因になるので控えるべきですが、毎日食べるほどの元気はないですよね。ちょっとひと息の間食でとる白砂糖を使った食品をまずは控える。これならできそうです!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/黒田 愛美 先生美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長(東京都中央区銀座4丁⽬2-17銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
2023年07月16日1歳半健診後、発達教室に通うが…1歳半を目前にやっとひとり歩きができるようになった息子は、運動面の発達も遅く、指差ししない、呼んでも振り向かない、円盤状のものをひたすらクルクルと回すのが好き、表裏色の違う布をひらひらし続けるなど、特性が顕著に現れていました。1歳半健診で息子の発達で気になっていることを相談し、ひとまず保健センターが行なっている発達教室に通うことになりました。その発達教室のカリキュラムは、約2ヶ月間で1クールとなっていました。生後3ヶ月の娘を連れて週一回、2時間の教室…その教室に参加している間娘は預かってもらえるものの、1歳児と0歳児を連れての外出はなかなかのものでした。やっとみんなの準備を終えて出発しようとしたら、娘がうんち…なんてことも多々あり(赤ちゃんあるある…)、教室に着いてから娘を預ける際も、初期の人見知りがはじまった娘がギャン泣きでメンタルをやられ…。夜間授乳で寝不足、産後でまだまだガタガタの身体で、母親の存在をフル無視で走っていく息子を追いかけ回さねばなりませんでした。そのころの息子は横目(つまり前を一切見ない)で壁ギリギリを走るという感覚遊びにハマっていて、教室でもやりまくっていたのでお友達にぶつかりそうになったり、転びそうになったり…本当に目が離せませんでした。…壁じゃなくて遊具で遊んでくれ!!(懇願)Upload By 海乃けだま教室の後も問答無用のカオスタイム。人に頼ることが苦手だった私も…発達教室の時間はいつも午前中だったので、終わるのはちょうどお昼の12時前でした。2時間みっちり遊んだ息子は体力も気力も使い果たし、歩くのも拒否して激グズり…そこに教室の間ぐっすりとお昼寝をして腹ペコの状態の娘も加わり、帰りの車内はギャン泣きの大合唱でした(私も泣きたいわー!!…ついでに泣いていました。笑)。Upload By 海乃けだま家に着いてから授乳と昼食の用意、そして食後は元気いっぱいの娘をなだめながら息子のお昼寝…それまで私は人に頼るのが苦手でしたが、もともとのキャパシティーも少ないため、寝かしつけの間に義両親に娘を預かってもらったり、娘のお昼寝中に息子を散歩に連れて行ってもらったりしなければ乗り越えられませんでした(今では義両親に頼りまくって育児しています。母として強く…図太くなりました。笑)。発達教室が終了し、発達検査をしてもらった結果は…2ヶ月ほどで発達教室の1クール目のカリキュラムが終了し、いよいよ発達検査をしてもらう日がやってきました。1歳10ヶ月で受けた発達検査の結果は「10ヶ月程度の発達年齢」でした。"10ヶ月程度"その言葉で頭がいっぱいでした。反応の少ない息子の興味を惹こうと一生懸命話しかけてきたけれど、息子には届いていなかったのかと…息子と過ごした1年間が"なかったこと"にされたような気持ちでした。いざ、病院へ。予約は2ヶ月先までいっぱい!?児童精神科の現状。忘れられないクリスマスとなった日。10ヶ月程度の発達年齢と言われた検査の後、保健師さんは児童精神科へ紹介状を書いてくれました。発達障害についてなんの知識もなかった私は、発達障害の病院受診の現状をそこで初めて知ることとなるのです…。初回の受診は月に2回指定の日があり、朝6時から配布される整理券をもらい、病院が開く8時に再び来院し、整理券の順に翌々月の予約を取れるというものでした。0歳児と1歳児を連れて何度も病院を往復…できるわけないので、夫に仕事を休んでもらいました。予約が取れたのはちょうどクリスマスの日でした。受診日当日は「今日でもしかして診断がつくかもしれない…」と、ドキドキしながら診察の時間まで落ち着きませんでした。いよいよ診察の時間になり、診察室に呼ばれました。医師の顔も見ることなく、真っ先におもちゃのある方に向かっていく息子。日々の様子や指差し・発語について聞かれた後、医師はペンライトを持って息子の方へ。医師「海乃ひとで(息子の名前)くーん。」息子「……。」返事どころか振り向きもしません。医師「ひとでくん、ちょっとあーんってして?」ペンライトを光らせ、息子に見せる医師息子「…!あー!」ペンライトを欲しがる息子医師「あーん、は?できる?」息子「んー!!」ペンライトを頑なに欲しがる息子医師「お母さん見て。ひとでくん、このライトしか見てないでしょ。さっきから私と一度も目が合わないんです。人に興味が薄い子はね、人じゃなくて物を見るんですわ。」Upload By 海乃けだま医師からの言葉で、それまでの息子を育児してきて感じていた違和感がストンと腑に落ちた気がしました。結果は「自閉スペクトラム症疑い」でした。「あぁ、やっぱりそうか…」と思う反面、疑いという形ではありましたが、自閉スペクトラム症の可能性があると言われたことに、ショックを隠しきれませんでした。その後に看護師さんが療育に通うための通所受給者証の申請や特別児童手当について話してくれましたが、ほとんど耳に入ってきませんでした。ついに自閉スペクトラム症と診断。療育先探しへ年が明けてから、通所受給者証や特別児童手当の申請を行いました。受給者証を申請してから交付されるまで、2~3ヶ月かかるため、その間に2クール目の発達教室に通うことになりました。相変わらず壁際スレスレを横目で走っていく息子を追いかけまわしていました。2クール目の教室も終了し、児童精神科の再診日が来ました。診察の結果、息子は「疑い」ではなくはっきりと「自閉スペクトラム症」と診断されました。初回の診察のときほどのショックはなかったものの、その日にはっきり診断がついてしまうとは…(涙)。でもいつまでも落ち込んではいられません。私は息子の療育先を探すため動き出しました。保健センターの保健師さんから療育施設の資料をもらいましたが…無知な私には、息子にどんな支援が必要なのかさっぱり分かりませんでした。保健師さんにアドバイスをもらいながら、親子通園クラス・単独通園クラス・並行通園クラスに加え、個別療育(OT・STなど)もある療育先に見学に行きました。新設されたばかりで、施設も綺麗で先生達もとても親身で明るく親切で…ちょうど空きがあり、さらに娘の保育もしてくれる!!「運命や!ここしかない!ここがいい!!」とその日のうちに決めて帰ってきました。結局1ヶ所しか見学に行きませんでした(笑)。支援利用計画を引き受けてくれない…繁忙期の事業所。そこに現れた救いの手。療育先が見つかりホッとしたのも束の間、今度は「障害児支援利用計画」を作成してもらう相談支援事業所を探さねばなりませんでした。とりあえず家から近い何件かに連絡してみるも、繁忙期だったこともあり、全て断られてしまいました。「せっかく療育先も決まったのに、こんなところで足踏みせなあかんなんて!!」と最後の望みで連絡した事業所。最初はやはり断られそうな雰囲気でしたが、私の必死さが伝わったのか「お母さんのその必死な気持ちに応えてあげたい」と特別に引き受けてくれました。後日、その方が面談のために家庭訪問に来てくれましたが、息子を見て「お母さん、この子は大丈夫。ちゃんとしゃべれるようになるからね」と勇気づけてくれました(涙)。その後、無事に療育に通えるようになった息子は、めきめきと成長しました。療育に通い始めてから約3年(母子通園クラス1年、単独通園クラス2年)、今では一日中ずーーーーーーっとしゃべっています。今年の4月から、息子はこれまで通っていた療育園から幼稚園に転入しました(今は週1回並行通園クラスに通っています)。やはり定型発達のお友達より1歩も2歩もゆっくりですが、お友達に助けてもらいながらも遊んでいる姿を見ると、療育で頑張ってきて良かったと感じています。Upload By 海乃けだま執筆/海乃けだま(監修:室伏先生より)児童精神科への受診と診断、そして療育へ繋がるまでのご苦労やお気持ちについて共有してくださり、ありがとうございました。中でも、「反応の少ない息子の興味を惹こうと一生懸命話しかけてきたけれど、息子には届いていなかったのかと…息子と過ごした1年間が"なかったこと"にされたような気持ちでした」というお言葉が印象的でした。お母さまのお気持ちを想うと、私もとても悲しい気持ちになってしまいました。お子さんが療育を受けること、療育を通じて支援者が正しい知識、テクニックを学ぶことはもちろん大事ですが、療育で最も大事なことは、お子さんにコミュニケーションの楽しさ、喜びを知ってもらうこと、気づいてもらうことです。自閉スペクトラム症のお子さんには、言葉を含む他者とのコミュニケーションへの興味が高まり、ぐんと伸びる時期があることが多いです。お母さまがひとでくんに対して、赤ちゃんのころから抱きしめたり、一生懸命話しかけた結果、ひとでくんの内面に他者、そして言葉への気づきや、興味が少しずつ育まれ、それが幼児期になってから言葉がぐんと伸びる土台になったのではないかと思います。また、療育への通所開始後も療育施設でもらったアドバイスをもとに、おうちでも療育的な関わりを実践されていたのではないでしょうか。ご家族の頑張り、そして、ひとでくんへの愛情が、ひとでくんの成長を促したのだと、私は思います。お子さんから期待するような反応が得られず戸惑い、どのように接したらよいのか分からず苦しみ、挫けてしまいそうになることもきっとたくさんありましたよね。同じようなお子さんをもつご家族にも、周りのサポートを受けて自らのケアもしながら、お子さんを信じて、言葉や笑顔を届け続けてほしいと思います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月14日ワンオペ育児で心身ともに限界上の子が2歳、下の子がまだ0歳だったときの話です。当時は父親の育児休業がほとんど普及しておらず、産後も主人はフルタイムで仕事。帰宅後も疲れてほとんど家事・育児ができない状態だったため、私はほぼワンオペでふたりの育児をしていました。上の子はイヤイヤ期まっただ中。言うことをきかず、ごはんを食べさせるのもお風呂に入れるのもひと苦労。下の子は昼夜のサイクルもまだ整わず、夜中に最低でも2回は起きて授乳。さらに主人と自分の食事をつくり、毎日の洗濯も……。寝不足と疲労で、正直もういっぱいいっぱいでした。健診で保健師さんが……そんな疲れとストレスの日々を送っていた中、下の子を健診に連れて行く時期になりました。正直、外に出るのも億劫になるほど疲弊していたのですが、行かないわけにもいきません。疲れた体を引きずって、会場へと向かいました。そこでは、保健師さんが現在の育児の状況を「うんうん」とうなずきながら聞いてくれました。第二子を産んでから、1人で大人の人と話す機会もほとんどなかったのでこれだけで少し心が軽くなったのですが、保健師さんは私の状況を把握すると、「お母さんがんばりすぎないでいいよ。手を抜いてもいいよ。夕食はたまにはカップラーメンでもいいじゃない」と。この言葉を聞いた瞬間、すべての力が抜けて、私はその場でボロボロと泣いてしまいました。保健師さんの言葉で自分らしさが取り戻せたあのとき、保健師さんの言葉で、自分が思っている以上にがんばり過ぎていることに気づきました。そして、自分を失ってまでがんばりすぎなくてよいことにも。その日をきっかけに、ときには冷静になって手を抜こうと意識できるようになり、徐々に明るく毎日を過ごせるようになりました。親が心に余裕をもつと子どもにも伝わるのか、単純に成長しただけなのか、上の子のイヤイヤも少しずつ落ち着くようになりました。本当に、あのときは保健師さんのひとことに、どれほど救われたかわかりません。あれ以来その保健師さんにお会いすることはありませんでしたが、今でも感謝しています。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2023年07月08日赤ちゃんの顔はまだ見ることができず…(※画像は凛さんオフィシャルブログより)凛さんは元プロレスラーでタレントの北斗晶・佐々木健介夫妻の長男・健之介さんと昨年結婚し、現在は第一子を妊娠中。カナダで映像作家をしている健之介さんと一緒に暮らすために渡加し、出産に向けて過ごす日々をブログなどで公開しています。いよいよ妊娠後期となり、「出産前最後のウルトラサウンド(超音波、エコー)」を受けるため病院へ。妊婦健診では超音波(エコー)検査で赤ちゃんの様子などを確認しますが、日本の産科では毎回行うことが多いのに対して、凛さんいわくカナダでは「エコーが出産までに2~3回しかない」といい、この日が出産前最後のエコー検査だったそう。しかし医師から「お腹が小さい」と言われ、もう一度受けることになったそうで、凛さんはお腹の赤ちゃんの様子をもっと見たかったようで「2回受けれただけでもほんとに有難い」と綴りました。肝心の赤ちゃんは特に何も問題なく、「安定に元気」だったとのことでひと安心です。ただ、元気ではあるものの、エコーの際「日本にいた時から顔をちゃんと見せてくれない」という赤ちゃん。「頑張って時間かけて見れたのはたったの1回だけ」「いつも手と足で顔隠してる…」だそうで、この世に誕生するそのときまでお預けのようです。ちなみに健診には毎回夫の健之介さんが同伴し、医師たちの英語による説明を通訳してくれるのだそう。凛さんも頑張って聞き取ろうとはするものの、「ワーッて話されても受け答えができない」ため、とても助かっているそうです。すでに頼りになるパパですね。(※画像は凛さんオフィシャルブログより)(※画像は凛さんオフィシャルブログより)妊婦健診のエコー検査では何を調べてる?妊婦健診で行うエコー検査は、お腹の赤ちゃんの様子が見られる貴重な機会として楽しみにしている人も多いことでしょう。エコー検査では時期ごとに、下記のようなことを確認しています。妊娠初期(妊娠15週ごろまで)・正常妊娠かどうか(子宮腔内に胎嚢を確認)・胎児が生きているか(心拍動を確認)・胎児の数はいくつか(双子などの多胎か、またその場合は赤ちゃんを包んでいる膜[絨毛膜、羊膜]や胎盤などの数も確認)・妊娠週数はどうか(胎児の大きさ[頭殿長:CRLや児頭大横径:BPD]から計測)・胎児に大きな形態の異常はないか(胎児の頭、頸、胸、腹、手脚を観察)・母体の子宮や卵巣に異常はないか(子宮・卵巣の形態、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの疾患の有無を確認)など中期~後期(妊娠16週ごろから)・赤ちゃんが正常に発育しているかどうか・子宮頸管長の測定※経腟エコーで行う・羊水の量・胎盤や臍帯の確認妊娠初期は、腟の中にプローブを差し込んで検査を行う経腟エコーになります。経腟エコーは周波数が高く、腟に近いところがきれいに見えるのが特徴です。妊娠中期以降は、診察台などにあおむけに寝た状態でおなかにプローブを当てて検査する経腹エコーになることが多いですが、妊娠中期以降でも子宮頸管長測定や前置胎盤などの診察では経腟エコーを行います。時期や観察部位などによって適した方で検査しますので、不明点があれば医師や助産師に尋ねてみましょう。参照:【医師監修】妊婦健診の経腹エコーはいつから? 経腟との違いとは
2023年07月07日40代後半から更年期障害や2型糖尿病を発症した経験により、私は年に一度、夫の会社の健康保険組合を通してファミリー健診を受けるようになりました。そして、健診のオプションにあった眼科検診を受けることで、まったく無症状のうちに進行する緑内障予備軍であることに気付いた体験をご紹介します。★関連記事:健診で「緑内障の疑い」に。再検査を受けたら思いも寄らない結果が!【体験談】眼科健診で高眼圧を指摘されるある年、いつも通り、夫の会社を通して定期健診を予約しようとしました。そこでふと目に入ったのが「眼科健診オプション」。そういえば、糖尿病内科の先生から眼科も受診するように言われていたことを思い出して、3,000円の眼底検査・眼圧検査オプションを追加しました。健診当日は眼底検査で使用する目薬のせいでいつもよりまぶしさを感じることがあるから、必ず公共交通機関で来院するようにと注意がありました。眼圧検査は片目ごとに空気を当てる、私が苦手なタイプの検査。ただ、眼底検査の目薬は痛みやまぶしさを感じることはありませんでした。後日届いた健診の結果を見ると、眼圧の値が正常より高すぎるため、早めに眼科を受診するようにとの記載が。まったく自覚症状がなかった私はとても驚いて、近所の眼科を初めて予約することにしました。高眼圧のため詳しい検査を受けることに健診結果を持って眼科を受診。改めて視力を含めた検査を受けました。診察室に入ると、先生から「目の見え方で気になるところはないか」と質問されました。私は何不自由なく日常生活を送っていることを伝えました。すると先生からは、「眼圧の値が28mmhgと高く、このままでは緑内障へと進行する可能性が高い」と説明があって、予約を取り直してもう少し詳しい検査をしたほうが良いと勧められました。単語としては聞いたことがあったけれど、どんな病気かもピンとこない「緑内障」。不安な気持ちを抱えながら帰宅することになりました。そして改めて予約した日に、視野検査と隅角(ぐうかく)検査を受けました。視能訓練士さんから、視野検査とは視野に欠損(欠けている部分)がないかどうかを調べる検査で少し疲れやすい検査であること、両目の検査が終わるまで30分程度かかると説明を受けました。光が見えるとボタンを押すように言われて検査が始まります。思ったより負担が少ない検査のように感じました。一方、隅角検査は涙が通る道がふさがっていないかを確認する検査だそうです。麻酔を点眼してからレンズを目にのせられるのがとても怖い印象でした。 検査の後で目薬での治療を始める詳しい検査の結果、今のところ視野欠損は認められず、詰まっていると眼圧が上がりやすくなる隅角と呼ばれる部分も詰まっていないことがわかりました。しかし、今の状態が「高眼圧症」という病気にかかっている状態であること、このまま高い眼圧を放置すると、いずれは緑内障へと進行する例が多いことについて先生から説明がありました。また、2型糖尿病で治療を続けているなら、定期的な眼底検査を必ず受けるようにとのことでした。先生の説明は、高血糖な状態が続くと血管がもろくなって、糖尿病の恐ろしい合併症である糖尿病性網膜症が起きる可能性があること、そうなった場合は失明するかもしれないこと、防ぐには自覚症状が表れる前に、定期的に眼底検査で目の中の血管に出血が認められないかを観察する必要があること、というものでした。そこで、私は眼圧を下げる目薬で高眼圧症を治療しながら、3カ月に一度眼底検査で網膜の状態を確認してもらうことになったのです。目薬はラタノプロストと言う名前のものを処方していただきました。1日1回朝に点眼を続けています。まとめ子どものころから視力が良く眼科を受診する機会がなかったので、私にとって正直なところ眼の検査は苦手なものが多いです。眼圧検査では毎回目を開けていられず閉じてしまうので、看護師さんにまぶたを押さえてもらっています。今回の体験を通して、軽く考えていた糖尿病の合併症の怖さについて先生からしっかりと説明を受けることができました。基本的な健康診断では眼については視力検査しかありません。しかし、眼科オプションを健診に加えたことで、自覚症状がないまま進行していく緑内障や糖尿病性網膜症が起きる可能性と高眼圧症に気付け、早期に治療を始めることができて本当によかったと感じています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。イラスト/サトウユカ著者/吉本まな(51歳)大学院生の息子と大学生の娘がいる晩酌が大好きな母。インテリアコーディネーターとライターを兼業中。40代後半からめまいや耳鳴り、体温調節ができないなど不調を感じ始めた。体重増加に不安を覚えて散歩の距離をのばしている。
2023年07月06日発達に遅れがあるとは思ってもいなかった0~3歳までの長男Upload By プクティ長男は生後1ヶ月で首が座ったり、5ヶ月でハイハイを始めたりと、体重も大きめ成長も早めな健康児でした。言葉も1歳になってから単語が次々と出てきて、気づけば2語文を話すようになり、2歳になると3語文をすらすらとしゃべっていたので、このときは特に発達に遅れがあるとは夫も私も全く思いませんでした。それに1歳半健診や3歳児健診のときも、何か発達について指摘されることもありませんでした。Upload By プクティ3歳で幼稚園入園、初めての集団生活。ところが…生まれてからずっと自宅保育で育てていた長男も3歳になり、いよいよ幼稚園へ通うことになりました。このままスムーズに幼稚園生活が送れる、そう思っていたのですが…。Upload By プクティ入園当初は登園を渋ったり、制服を嫌がったりしていた長男でしたが、徐々に慣れてくれて問題なく登園できるようになりました。幼稚園ではどのように生活しているのか気になっていましたが、入園から1ヶ月たったころに保育参観があり、幼稚園での長男の様子を見られることになりました。当日はとても楽しみに園へ向かったのですが、そこには目を疑う光景がありました。入園して最初の保育参観で目にした光景は…Upload By プクティそこには椅子に座らず、上履きも履かず、床に寝そべる長男の姿がありました。ほかの子どもはきちんと先生の言うことを聞いて歌ったり踊ったり、製作したり。長男はどれにも参加することはなく、ときには教室を出て行ってしまう場面もありました。その姿を見てショックではありましたが、このときはまだ入園してすぐでしたし、保育園へ行っていない長男には初めての集団行動、さらには早生まれということもあるので、これから徐々に慣れていってくれるだろうとあまり重く考えてはいませんでした。保護者面談で告げられた、予想外の言葉そして、1年目の園生活も後半にさしかかったころ、保護者面談の機会がありました。長男がどのくらい園で成長しているのか先生に聞くのを楽しみにしていたのですが、先生から伝えられたのは思いもよらない言葉でした。それは…入園当初から長男の様子は変わっていないということ、そして発達支援センターに連絡をして療育に通ってほしいということでした。Upload By プクティこのとき初めて長男に発達の遅れがある可能性を知り、その後発達支援センターや療育医療センターへ通った結果、長男に知的発達症があることが発覚したのでした。知的発達症と分かってからもいろんな問題や出来事がありましたが、徐々に成長もしている長男。そんなわが家のエピソードをお届けできたらと思います!執筆/プクティ(監修:室伏先生より)知的発達症と診断されるまでの長男さんのご様子とプクティさんのお気持ちを共有してくださり、ありがとうございました。予想していない検査結果、診断で、受け止められるまでの葛藤やご不安があったことと思います。お母さま、お父さまというのはさすがで、お子さんの伝えたいこと、想いを汲み取るのがお上手ですし、お子さんも言葉で伝えられないことをジェスチャーなども駆使して上手に伝えてくれることもあるので、ご家族との間ではコミュニケーションに困っていないことも多く、ご家庭で気がつくことは難しい場合もあるかと思います。言語の発達については、1歳~1歳半ごろまでに単語の発語がみられ、2歳ごろには2語文が出てきます。このころまでに、簡単な指示に従う、「〇〇どれ?」の問いに指差しで答える、身体のパーツの名称を理解する、などができるようになります。3歳では、3語文が出てくる、自分の名前が言える、大小や長短などの形容詞や色の理解ができる、などが可能となってきます。4歳では、同じ年代のお子さんと言葉でのやりとりができるようになってきたり、数概念(3こちょうだい、などの指示に応じられる)の理解も進んできます。5歳になると、じゃんけんなどの簡単なルールが理解できるようになったり、左右の理解、ひらがなの読みなどが進んできます。個人差もありますし、年齢が進むにつれて遅れが目立ってくることもあり、健診では指摘されないこともあります。ご不安や違和感を感じられたら、まずは園の先生にお話を聞いてみるでもよいでしょうし、発達相談の窓口へも気負わずにご相談いただけるとよいかと思います。今後もプクティさんからのエピソード、楽しみにしております。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年07月06日不安な気持ちを吐露 この投稿をInstagramで見る 手島優 tejimayuu(@tejimayuu0827)がシェアした投稿 手島優さんは2022年11月に一般男性との結婚を発表し、先日第一子の妊娠を報告。Twitterでは「今すでに安定期に入り出産は10月下旬ごろを予定しております」と投稿し、「41歳になってからの初産ということもあり完全なる高齢出産など、初めてのことだらけで不安もありますが無理せず体力も付けつつ、まずは無事に出産出来るまで心身ともに健康に過ごしたいと思っておりますので温かく見守ってくだされば幸いです」と、不安まじりの気持ちも明かしていました。妊娠して食の好みが変化することはよくありますが、手島さんは「妊娠してると酸っぱいもの食べたくならないですか?って聞かれるのだけど私は全然」「酸っぱいものは酸っぱくて…食べたい!飲みたい!とは特になってません」だといい、妊娠前と比べて味覚の変化を感じることはないそう。味覚が変わらないことに「良いなぁ」と言われることもあるものの、「こんなに何も変わらないことに逆に不安になったりもします」という手島さん。7月3日にはブログで妊婦健診に行ってきたと明かし、「最近は胎動も感じるようになり愛おしさも増しています」「エコー中もピョコピョコ動いてて先生にも伝わってました」と、お腹の赤ちゃんはとても元気な様子です。週数より少し大きく育っているといい「悪いことではないみたいですが、私自身が大きくなり過ぎては母子共に良くないので今まで以上に体重管理をしっかりやっていこうと思います」と、急激な増量をしてしまわないよう、あらためて意識したといいます。妊婦健診の頻度は、妊娠23週までは4週間に1回ですが、手島さんは「仕方ないけど…正直今の時期の月一だけの健診って不安」「もっとエコー見てたいし、先生の話とかじっくり聞きたい。毎日でも。笑」と本音も。初めての妊娠は特に、お腹の赤ちゃんがどんな様子かどうしても気になってしまいますよね。ちなみに健診は妊娠24週〜35週では2週間に1回、妊娠36週〜出産までの間は1週間に1回の頻度になります。妊娠すると好きな食べ物が変わる?妊娠してから味の感じ方が変わったという妊婦さんは少なくありません。特に「妊娠すると酸っぱいものが食べたくなる」とよく言われますが、酸味のあるさっぱりとした味は確かにつわりの最中でも比較的食べやすい/飲みやすい食品のひとつとして挙げられます。それ以外にも、下記のものはつわり中でも口にしやすいことが多いようです。・水分の多いもの例:みかんやグレープフルーツなどの柑橘系の果物、バナナ、桃、スイカ、りんご、 梨、イチゴ、トマト、お粥、お茶漬け、スープ など・口をすっきりさせるもの例:飴、グミ、ガム、氷、炭酸水>、冷たいもの<プリン、ゼリー、アイス、ヨーグルト など・味が濃いめのもの例:お好み焼き、果汁ジュース、梅干し、乳酸飲料 など・香りが強くないもの例:水、お茶 など妊娠中の食の好みの変化は人によって様々で、「辛いものが食べられるようになった」「好きな梅干しが食べられなくなり、あんこが無性に食べたくなった」「大好きだったスナック菓子などが、全く食べられなくなった」「あれだけ好きだったお好み焼きのソースのにおいや味が嫌になった」といった声もあるなど、人それぞれ。それまで好きだった嗜好品がまったく食べられなくなったり、反対に嫌いだった食べ物が好きになったり……特定の食べものに激しく反応することもあるようです。ただ、妊婦さん全員につわりがあるわけではなく、症状の強さも人それぞれで、つわりに苦しむ人もいれば、出産するまでマイナートラブルとは無縁な人や、つわりの症状がとても軽くて気付かなかったという人もいます。定期的に妊婦健診を受け、何か心配事があればかかりつけの産科に相談しましょう。
2023年07月05日主人公さくらさんが仲良しのママ友ヨワ美さんとは、同じ歳の息子の健診で出会い、そこから意気投合して関係を深めていきます。幼稚園は別々でしたが、小学校への入学を機にヨワ美さんと再会し、サッカーチームへ誘われて入団。しかし、ボスママのワンマンぶりに我慢ができず、とうとうチームを辞めることに。その後、ふとしたきっかけでボスママの過去を知ることになります。サッカーチームを辞めて、ママ友から距離を置くようになったさくらさんは、家族との時間を大切にしながら穏やかに過ごしていました。そんなある日、同じクラスのママに呼び止められたさくらさん。そこでボスママに関する話を聞くことになり、ボスママが「完璧な専業主婦」にこだわる理由がわかったような気がして……!? 本当は自信がなかったからなんだ… 偶然再会した知り合いのママから、ボスママの過去についていろいろと聞いたさくらさん。どうやらボスママは、これから働き盛りというときに子どもを授かって結婚することになり、夫の意向で専業主婦になったようでした。仕事をしているママへの当たりが強かったのは、自分が思うように働けなかったことによる嫉妬のようなものだったのかもしれません。 そして、群れをつくるのも誰かにマウントをとるのも、本当は自分に自信がないからだったと悟ったさくらさん。一筋縄ではいかないママ友の世界はうんざりだと、ボスママやヨワ美さんと引き続き距離を置くことにしました。 それでも、同じ小学校という関係があるからこそ、簡単に離れられない運命なのは受け入れるしかないと、腹をくくるさくらさんなのでした。 意外なきっかけでボスママの過去を知ることになったさくらさん。同じ小学校に通う以上、ママ友のコミュニティから完全に抜け出すことはできそうにありませんが、すべてのママと心を通じ合うのは不可能といった心持ちで、さくらさんのように肩ひじ張らずに「自分らしく」過ごしていきたいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター モモ
2023年07月03日婦人科疾患は日常生活では気づきにくいものもあります。中には、妊娠中の妊婦健診で異常が見つかることも……。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Sさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。第2子妊娠中に妊婦健診で、子宮筋腫があると指摘されました。指摘があるまで自覚症状はありませんでした。「子宮筋腫があるね。今後、大きくならないか産後も定期的に診せてね」と医師から言われたので、産後に婦人科で受診しました。どんな治療を受けましたか?出産後に同じクリニックで定期的に経過観察をしてもらっていました。出産から2年ほど経過したため、MRIで検査をしたところ子宮筋腫が5cmほどになっていました。今後、月経が続く限り子宮筋腫が大きくなり続ける可能性があり、月経量が増えたり貧血などの症状が出たりする場合もあるため手術をすすめられました。私の母も子宮筋腫で子宮全摘手術をしていたので、全摘しなければならなくなる前にと思い、子宮筋腫摘出術を受けました。お産でお世話になっていたので先生への信頼があり、人生初の手術でしたがあまり不安は感じずに手術を受けられました。周囲の方に打ち明けましたか?まずは経験者である母に話してから、主人にも話をしました。「できるだけ早く手術してもらった方がいいだろう」と手術をする方向に話が進みました。母は自分の経験を話してくれ、先生を信じてすべてをお任せするようにと励ましてくれました。世の女性陣へ伝えたいことは?婦人科の診察を恥ずかしく感じる方もいらっしゃると思いますが、自分の体のことなので定期的に見てもらうことは大切だと思います。私は妊娠中に子宮筋腫を見つけてもらいましたが、妊娠・出産のときだけでなく、定期的に婦人科検診を受けておくと、いざというときに相談しやすいと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的な婦人科検診を……第2子妊娠中の妊婦健診で、子宮筋腫が見つかったというSさん。Sさんは子宮筋腫摘出術を受けたようですね。皆さんも定期的な婦人科検診を心がけ、いざというときに相談しやすいかかりつけ医を見つけてみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月01日産院ではスヤスヤとよく寝ていた息子、退院したら豹変!?想像以上に大変だった新生児期。予定日より5日ほど早く産まれてきた息子。入院中、病室では全く泣くことなく良く眠る赤ちゃんでした。寝息も聞こえないくらい静かだったので、息をしてるか何度も確認していたのをよく覚えています。そして完全母子別室の産院だったので、授乳時以外は助産師さんがほとんどお世話してくれて、夜もぐっすり眠ることができました。ベッドに寝ているだけで、高級レストランのような食事が運ばれ、赤ちゃんはスヤスヤとよく眠り、母親としてやることは授乳だけ…。まるで天国のような入院生活でした(笑)。そんな入院中、唯一の不安は授乳でした。今思えば息子の吸啜(きゅうてつ)力も少し弱かったのと、私も初めての育児だったこともあり、30分以上かけて授乳しても体重を計り比べてみると1グラムも増えていないことがほとんどでした。しかしここでも、母乳が足りない分はミルクを足してくれる産院だったので、入院中に息子のお世話に大変さを感じることはあまりありませんでした(フラグ)。Upload By 海乃けだまいざ退院してくると、息子は入院中とは別人のように豹変しました(早すぎるフラグ回収)。産院では授乳の終わりと共に、抱っこだけでスヤスヤと寝ていたのに(むしろ授乳中に寝ていた。笑)、退院した途端に抱っこで歩きながらでないと寝なくなりました。しかも背中スイッチも装備され、産後ボロボロの身体でなんとか抱っこして寝かしつけても、布団に下ろすと目を開ける…(恐怖)。あの手この手でやっと布団に寝かせても、膝がパキッとなるだけで簡単に目を開ける敏感過ぎる息子。この終わりのないループを幾度となく繰り返し…気づくと次の授乳時間が迫っていました(白目)。Upload By 海乃けだま息子が寝ない間、気晴らしに見ていたのがスマホでした。当時の私の脳内は息子のお世話で育児一色だったので、自然と育児関連の記事を見るようになりました。少しでも気になることがあれば、スマホですぐに検索するようになっていました。そしてその習慣がいつしか産後のホルモンバランスと睡眠不足も相まって、思考をだんだんとネガティブにしていき…スマホの息抜き時間はいつの間にか“検索魔”となっていったのでした。真夜中の薄暗い部屋で調べれば調べるほどだんだんと怖くなり、さらに眠れなくなる…という悪循環でした(検索魔、本当良くないですよね。汗)。運動面の発達がゆっくりなのは少し気になっていたけれど、特性に気づかずに見逃していた日々…。1ヶ月健診を終え、保健センターの親子イベントにも参加するようになりました。そこで出会った息子と同学年の親子と仲良くなり、よく遊ぶようになりました。とはいいつつも、まだまだ家の中での生活が長かったので、あいかわらず膝が「パキッ」となるだけで起きる敏感な息子を起こさないよう忍びのような生活を続けていました。3~4ヶ月になるころにはだんだんと起きている時間も増えてきて、“検索魔”になる時間もとれなくなっていました。母子手帳の3~4ヶ月ごろの記録ページに「あやすと良く笑いますか?」という項目があるのに、息子が“あまり笑わない赤ちゃん”ということが少し気になってはいましたが、全く笑わないということはなかったため「こんなもんかな…」とスルーしていました(いや今検索してー)。そしてこれは下の子が産まれてから気づいたのですが、息子は赤ちゃんのころから物音に敏感なところがある反面、音のする方を気にして見ようとしたり、追視することがほとんどありませんでした。ママ友とは定期的に会っていて、子どもたちの成長・そのときの困りごとなど話し合っていました。離乳食が進まないことや、スプーンの持たせ方など話していましたが、息子はスプーン以前に手がベタベタするのを極度に嫌がり、手づかみ食べすらしていませんでした。このころから少しずつママ友との悩みがズレ始めていたように思います。8~9ヶ月あたりを過ぎたころ、少しずつ周りの子どもたちよりも息子の運動面の発達が遅れていることが目立つようになってきました。ハイハイやつかまり立ちする子どもが出てくる中、息子はお座りの一点張りでした。正確には、お座りの姿勢から動けない…の表現が正しいかもしれません。息子はそれまで寝返りをすることが一度もなく、自分でお座りの姿勢までもっていくことができなかったのです。私がお座りの状態にさせて、後ろに倒れてしまったときは起き上がれないので(寝返りをしないので)、泣いて私を呼ぶという状態でした。運動面の遅れを感じながらも、個人差だろうと安易に考え息子のペースでハイハイしてくれるのを待っていました。Upload By 海乃けだま集団健診で声をかけられるものの、様子見にしてしまった私…ちょうど息子が1歳になろうとするころは、バタバタしていてママ友と遊ぶ機会も減っていました。そんなとき、集団健診の時期がやってきました。相変わらずハイハイはできないものの、このころには息子も寝返りを習得していたため、お座りの姿勢まで自分で持っていくことができるようになっていました。健診の時間がちょうどお昼寝時間とかぶっていたこともあり、健診にきていたほかの子どもたちも泣いていたり、歩き回っていたりと、割といろんなお母さんたちが大変そうにしていました。そんな中、まだ歩けない息子は私が抱っこすると大人しく抱っこされていたため、特段大変とは思いませんでした(このときそう思ってしまったことが後々に響くとは知らずに…)。ほかの子どもたちが健診を終えて帰って行き、息子が呼ばれたのは最後の方でした。案の定お昼寝できずに不機嫌な息子は、発達検査のテストはほぼできませんでした。健診のころには今思えば分かりやすく特性が出ていた息子。手先の感覚が過敏で手づかみ食べをせず、一粒でもご飯粒が手につこうものなら、全力で手をブンブン振って払おうとするので、食後はそこらじゅうに米粒が飛び散っていました。また、机に置かれた「おしぼり」もすごく嫌がり、一切触ろうとしませんでした(“おしぼりの防波堤”を作っておけば、それ以上手を出してくることもなかったので、外食の際には重宝していました。笑)。そしてあまり笑わない・目が合いにくい、名前を呼んでも振り向かない・運動面もゆっくりでハイハイをしようとしない…指差しもしない。とにかく反応が少なかった息子なので、保健師さんも言葉を濁しつつ「育てにくいと思ったことはないですか?」と聞いてきましたが、私は初めての息子の育児で「こんなもんやろ」と思い込んでしまっていたのと、呼ばれるまでの間に私よりもっと大変そうな親御さんがたくさんいると感じていたので、こんな私が大変だなんて言えないと気持ちに蓋をしてしまったのです。そして…保健師さんの様子観察の提案に対する私の言葉は「大丈夫です」でした(あぁーーー…←心の叫び)。Upload By 海乃けだま今まで可愛いと思っていた行動が特性だった⁉︎メンタルはどん底に…1歳1ヶ月を過ぎたころ、息子はついにハイハイを習得し徐々に表情も豊かになっていました。このころに気に入っていた遊びは、表裏柄の違う薄っぺらい布や、葉っぱなどを目のすぐ横でヒラヒラとさせることでした。ある程度勉強した今ならすぐに、「同じ行動を繰り返す」という、ASDの特性の一つ「常同行動」では?とピンときますが、当時はただただ「ニコニコしながら布などを振る」その謎の行動が可愛くて仕方ありませんでした(親バカ炸裂)。Upload By 海乃けだまようやく新居への引っ越しも落ち着いたころ、ママ友と久々に会うことになりました。たった2~3ヶ月会わないだけでママ友の子どもは喃語から単語を少し話すようになっており、母親のお話に対して“はい/いいえ”の意思をしっかり示していました。このころの息子はと言うと、名前を呼んでも10回に1回振り向くかどうか、単語はおろか母親である私でも解読不可能な喃語パラダイスでした。未だに指差しもなく、欲しいものがあるときは「あー!!」とぐずるスタイルでした。それでも産まれてから片時も離れず、1日中一緒に過ごしていたので、指差しや発語がなくてもだいたいの息子の要求は汲み取れていました。…が、さすがに無知な私もこのころから「…あれ…なんか息子、ちょっと様子が違うかも…?」と思うようになりました。そう感じてからは児童館へ行っても、スーパーへ行っても、公園に行っても、同じ月齢の子どもを無意識に見ては、息子との差を比べてしまっていました。ただただ「息子と同じくらいの発達の子どもはいないか」と、自分を安心させたい気持ちだけでした。しかし…どこへ行っても息子ほど反応が少ない子どもはいませんでした。私の疑問の気持ちは確信に変わっていきました。それでも息子の時間は過ぎてゆく…1歳半健診を待てずに発達相談したあの日。次のステップへ進むために。真っ暗闇の出口の見えないトンネルに息子と2人きりでとり残されている心境でした。「妊娠中の食べ物がよくなかった?」「産むときに何かあったんじゃ…」「私の育て方が下手なせいで…」答えなんてないのに、自問自答を繰り返していました。発達障害は母体の環境や親の育て方は関係ないと言われていますが、自分を責めずにはいられませんでした。食事も喉を通らなくなり、1週間で3キロ痩せました。少しでも暇があれば発達障害について調べるようになり、“特性があったけど発達障害ではなかった”という記事を見つけては、ほんのひととき安堵するも、また目の前の息子を見ているとやっぱり発達障害があるんじゃないか…と育児が楽しめなくなっていた自分がいました。モヤモヤした気持ちのまま息子と過ごしていましたが、発達障害のことを調べていくうちに“早期療育”の文字が目に入りました。息子の貴重な幼少期、「少しでも早く環境を整えてあげたい!!」と1週間後に迫っていた1歳半健診を待てず、気づくと発達相談の予約窓口へ連絡をしていました。発達相談の日、保健センターの発達相談員さんに新版K式発達検査を実施してもらった結果、息子の発達年齢は「10ヶ月程度」と言われました。息子はそのとき1歳10ヶ月でした。頭によぎるのは、夜寝なかった乳児時代の息子、ヒラヒラと布を揺らして喜んでいた1歳のころ…あのときから行動に移していれば、息子にもっと早く療育を受けさせてあげられたのに…後悔ばかりが募っていました。Upload By 海乃けだま後ろばかり見ていた私でしたが、「とにかく息子のために今できることをできる限りやるしかない!」と夫と共に病院へ行き、療育先を探しに行きました。正直なところ今でも「息子にASDがなかったら、どんな子どもになったんだろう」と思わない日はありません。でもそんなとき、超楽天家な夫は「息子は息子やん!おもろいやん!」と私のネガティブな気持ちを軽く吹き飛ばしてくれます(吹き飛ばない日も多々あります(笑))。Upload By 海乃けだま私自身、息子が発達障害かもしれないと落ち込んでいたとき、藁にもすがる思いで見ていた発達障害に関する記事に背中を押してもらいました。この私の体験談が、誰かのお役に立てれば幸いです。執筆/海乃けだま(監修:室伏先生より)けだまさん、発達障害かもと思われたきっかけや、療育へ繋がるまでのエピソードを具体的に共有していただき、ありがとうございました。もっと早く療育を受けさせてあげられれば、と後悔があると書いてくださっていますが、1歳半健診よりも前に発達相談窓口にご連絡されたとのことで、とても早い段階で発達相談や療育につながれたのではないかと思います。もちろんお子様、ご家族が直面しているお困りの内容にもよりますが、3歳児健診で指摘されたり、就学前の段階で園の先生からご相談があったり、ということを契機に医療や療育につながる方が多いように思います。就学後や、成人になってから診断を受けられる方も少なくありません。自閉スペクトラム症の場合、1歳のお誕生日を迎える前の段階では、夜泣きや癇癪が強い、逆にとてもおとなしい、人見知りをしない、あまり笑わない・目が合いにくい、名前を呼んでも振り向かないなどの徴候が見られることもありますが、受診をしていただいてもその時点での診断は難しく、コミュニケーションの発達(言語発達だけでなく非言語的なコミュニケーションも含みます)、遊び方の発達、情緒の発達、感覚の偏りなどを見て、総合的に判断していくことが多いです。発達障害であるかどうかについて判断がつきにくい時期であっても、発達に関して不安な点があれば、ぜひ発達相談や受診を考えてみていただきたいと思います。けだまさんは、発達相談につながるまで、ママ友とも悩みごとを共有できないままに、お一人で悩まれたり、自分を責めてしまったりと、おつらかったですね。時間のかかる寝かしつけや、手の感覚過敏などもあり、育児も本当に大変だったことと思います。発達に関して相談することは、勇気のいることかもしれませんが、早期に療育機関につながりやすくなったり、関わり方のアドバイスをお伝えできたり、睡眠の困難さに対しては必要に応じて薬物治療を検討できたり(成人で使用される睡眠薬とは異なり、眠るためのホルモンを調整するようなお薬があります)と、いろいろメリットがあると思います。自閉スペクトラム症は関わり方が原因で発症するものでは決してありませんが、家庭でできる療育的な関わりにより、言語や社会性の発達を促すことも期待できます。1歳半健診では、言葉が出ているか、アイコンタクトや模倣、表情などの非言語的なコミュニケーションが育っているか、などを確認していますが、短時間の診察になりますし、個人差もあるため、多少のおくれがあっても指摘されないこともあります(3歳児健診も同様です)。健診で指摘がなくても、不安や違和感を感じた時点で相談を検討していただければと思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月30日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。2度目の療育センターでの面談で、ついに医師に診察してもらえることになったたまおくん。たまおくんの足を確認した医師から「通常よりは遅いかな~」と言われてしまいました。 今後の方針について聞いてみると、「たまおくんの今後についての方針が決まりましたらご連絡します。3カ月ほどかかります」と言われ、事が進まないことにまたしてもイライラするママ。 またしても不安な日々を過ごすママでしたが、1歳半健診から1カ月が経ち、再検診を受けることに……。 やっぱり息子が立たないなぁ…※再検査 ※兄弟児→きょうだい 1歳半健診で「1カ月後に様子を見てみましょう」と言われていたママとたまおくん。再検査の日がやってきますが、たまおくんはこの日も立てませんでした。 「大きな病院で検査してもらう?」と医師に言われ、地域の総合病院に行くことに。しかし、今回も予約は1カ月先で「ここでもか……」とママは疲弊してしまいます。 すると、療育センターから1本の電話が! 予約のキャンセルが出たため、早めに通えることになり、少しだけホッとしたママでした。 ◇◇◇ 原因がわからない以上、親がしてあげられることといえば病院などに連れて行ってあげることなどサポートのみ。早めに療育センターに通えることになって、本当によかったです。1日でも早くママの肩の荷が下りる日が来るといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月24日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。自力で立てないたまおくんのことを心配して、療育センターに行ったたまおくんとママ。結局、問診だけで医師に診察してもらえず、モヤモヤした気持ちでいっぱいでした そんな中、1歳半健診に出向いてみると……。 なぜ? 診察室から看護師さんの笑い声 ※看護師 1歳半健診に出向いたたまおくんとママ。医師は「筋肉もあるし、歩けると思うけど」と言い、たまおくんを診察台に乗せます。 診察台に乗せられたたまおくんは大泣き。医師から「お母さんが抱っこしてくれる確信があるから立たないのかも」と言われ、ママは診察室の外に出ることに。診察室の中からはたまお君の泣き声と、なぜか看護師さんの笑い声が聞こえてきます。 看護師さんによると、ママの姿が見えなくなったあとに「ママがいないなら、こっちだ!」という様子で先生に抱っこを求めてきたそう。そんな姿をかわいい~と言ってくれたのでした。 結局、足が曲がってしまい、立てなかったたまおくん。1カ月様子を見て、それで立てない場合は大きな病院を紹介してもらうことに。むしろ早く病院を紹介してもらい、立たない理由を知りたいと思ったママでした。◇◇◇ 医師にたまおくんの様子をやっと相談することができました。しかし、立てない明確な理由はわかりません。ママにとっては長く感じる1カ月ですが、その間に良い変化があるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月22日2歳で開始!教科書通りのトイレトレーニング最初にトイレトレーニングを開始しようと思ったのはスバルが2歳になる前でした。なぜなら、私の手元にあった育児書に「トイレトレーニングスタートの目安は1歳半~2歳」と書いてあったからです。第一子で育児の知識もなく、ワンオペ育児で実家も遠く、出産直前でこの地に引っ越して来たので友達もママ友もいない。そんな私は完全にその育児書通りにものごとを進めようとしていました。1歳半の時点で言葉の遅れを指摘されているし、もはや育児書通りのスケジュールで成長してくれていないのですが、ほかに道しるべがないので「教科書通りに」「普通に」「一般的に」にこだわって、当時の私は頭がガチガチになっていたように感じます。育児書のアドバイス通りに子ども用便座と踏み台、かっこいいパンツにご褒美シールを用意して準備万端です。育児書には「便座を怖がる子がいる」と書いてありましたがスバルは平気そうでした。可愛く飾りつけしたトイレを楽しそうに眺めるスバルを見て、「これは案外早く成功するのでは?」と思いました。それから毎日時間を決めて定期的にトイレに座らせましたが1度もおしっこが出ることはありませんでした。そうじ洗濯を覚悟して天気の良い日にトレーニングパンツを履かせてみましたが、漏らすどころか尿意を感じると勝手にオムツに履き替えて用をたしていました。ならばと、オムツを隠すと血管が切れそうなほどの真っ赤な顔でおしっこを我慢していました。そのままトイレに座らせてみても「うわあああ!」と断末魔の叫び声を上げながらもおしっこは出ないのです。私も粘ったのですが、このままでは本当に血管が切れてしまうのでは?と思うほどの赤を通り越して赤紫になった顔を見て堪らずオムツを履かせてしまうのでした。Upload By 星あかりこんなパターンは育児書にもインターネットの体験談にも載ってないんですけど。数ヶ月頑張りましたが、冬が来てトイレで長時間粘るには寒すぎるので一時中断することにしました。その後はプレ幼稚園に通い始めたり、なんだかんだで発達検査を受けたり、自閉スペクトラム症と診断されたり、療育に通い始めたり、プレ幼稚園を退園になったり、新しい幼稚園を探したり、と怒涛の日々を過ごしていたためトイレトレーニングは完全に後回しになってしまいました。後回しというより、トイレトレーニングにまで手を出す余裕がありませんでした。自閉スペクトラム症と診断され「これは想像していたより長くオムツとつき合うことになるかも」と思いました。オムツが外れないまま幼稚園に入園そしてスバル3歳の春、幼稚園入園直前、私たちはトイレで2歳のころと同じことを繰り返していました。2歳のスバルはほぼ発語なしでしたが、3歳のスバルは「しっこ、でる」と事前に言うことができました。トイレに連れて行くと、すんなり便座に座るので嫌がってはいないようですが、結局顔を赤紫にして泣き叫んだあげくおしっこは出ないのでした。スバルはオムツが外れないまま幼稚園へ入園しました。幼稚園は「オムツ外れてなくて全然大丈夫!幼稚園で頑張りましょう!」という方針で安心していました。しかし、この幼稚園には備えつけのプールがあり、6月のプール開きから10月のプール納めまで、天気の良い日はほぼ毎日プールに入ると聞き、一気に不安になりました。なぜなら、オムツが外れてない子どもは大きいプールではなく、プールの横に設置した小さなビニールプールに入ることになるからです。小さいプールで毎日スバルが1人きりだったらどうしよう…。幼稚園へ入園して1週間がたち…どうなるトイトレ!?入園して1週間ほど経ちました。幼稚園へお迎えに行くと園舎から保護者が待機する昇降口まで聞き慣れた叫び声が響き渡っていました。スバルの断末魔の叫びです。これはまさに今、スバルはトイレにいると思って間違いないでしょう!スバルの叫び声をBGMにお友達は次々と帰宅して行きました。私が祈るような気持ちで待っていると叫び声がピタッと止み、しばらくしてヨレヨレの先生に手を引かれたヨレヨレのスバルが登場しました。叫び声の長さからして大変な時間を過ごしたと思われる先生が「スバルくんさっき初めておしっこ成功したんですよ~」なんてサラッと言うもんだから、もう頭が上がりません。私と先生とたまたま近くにいた名も知らぬ保護者のみな様とスバルを褒め称え、先生に何度もお礼を言い帰宅しました。Upload By 星あかり私は気合いに満ち溢れていました。そう、これはゴールではなくスタートなのです。先生が頑張って成し遂げてくれた第一歩を無駄にしないように、このあとは私が2歩目、3歩目を成功させていかなければならないのです。そんな気持ちで埃をかぶったご褒美シールを引っ張り出していると、スバルがいないことに気がつきました。リビングから出てみるとトイレへ向かう廊下にスバルのズボンとパンツが落ちていました。まさかと思ってトイレへ向かうと、なんとスバルがトイレでおしっこをしている真っ最中でした。自分でズボンを脱ぎ、子ども用便座を自分で設置しおしっこをしていました。そしておしっこが終わると便座から降りて子ども用便座を元の場所に戻し、手を洗い、脱ぎ落としたパンツとズボンを履きながらリビングに戻って行きました。それは今日初めてトイレ成功した人の所作ではないのよ。ずっと前からオムツ外れている人の所作なのよ。その後はずっと「ぼく前からトイレでしてますけど」みたいな顔してトイレでおしっこをしています。それからしばらくして、大きい方も同じ方法(さらに長時間粘る方法)で家で成功させました。それからずっとパンツです。そしてプール開き!濡れた水着が1人で脱げないみたいな問題はあったものの、無事大きなプールでみんなと遊ぶことができました。もう少しあとから気づいたことですが、どうやらスバルは1度定着した動きやクセ、ルーティーンを変更するのにものすごく時間とパワーが必要なようです。その後も育児書に載ってないタイプの成長をするスバルを目の当たりにし、いつしか育児書は読まなくなりました。発達障害のある子どもの子育ては育児書の通りには進まず、灯台の明かりが消え、まるで道しるべを失った船のようだと思ったこともありました。でも育児書を手放したことは「教科書通り」に縛られていた心を少しだけ軽くしたかな、とも思います。現在もトライ アンド エラーでスバルオリジナルの成長方法を探しています。執筆/星あかり(監修:初川先生より)スバルくんのトイトレエピソードをありがとうございます。おしっこはおむつにするもの、トイレ(便器)にするものではない。そうしたスバルくんのルーティンを変えるのは本当に大変だったことと思います。園にもよりますが、幼稚園や保育園の先生はさすがトイトレへのサポートを慣れていらっしゃいます。今こそというタイミングをうまく活かしてくださったこともあるのだと思います。また、家でたくさん練習していてもうまくいかずとも、園での集団生活の中で、ほかのお子さんがうまくやれていることにお子さん自身が気づいて頑張りだすこともあるでしょう。少し遅めのトイトレだとしても、頭での理解が進んでいる場合はその後がスムーズなこともあります。スバルくんは一度トイレで成功すると次からはとてもスムーズにできるのですね(思わず笑ってしまいました…これまでの苦労は一体、と思いますね)。それほどに、ルーティンを変えることが難しく、また一度定着したやり方は継続しやすいということですね。これはスバルくんの今後のさまざまな成長発達を支える上でのヒントになりますね。さて、今回、あかりさんはトイトレを自宅でがんばろうとし、また、間に合わなかったこともあり、園での生活の中でトイトレを継続しました。育児書を読んでがんばってみることももちろん良いのですが、発達的な特性のあるお子さんについては、例えば子育てひろばのようなところで、あるいは、地域の子ども家庭支援センターといった場で、トイトレなどに関してのご相談をしてみるのも一つです。育児書と同じような発達をしている場合には育児書は有効ですが、オリジナリティある道のりを進んでいる場合、育児書をもとにすると精神的に負担になることも考えられます。そういう場合には子育て相談を利用するのも一つです。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月16日