「1歳半」について知りたいことや今話題の「1歳半」についての記事をチェック! (1/10)
タレントの辻希美が22日に自身のアメブロを更新。1か月半ぶりに妊婦健診を受けたことを報告した。この日、辻は1か月半ぶりに妊婦健診を受けたことを明かし「久しぶりなベビに会えました」とエコー写真を公開。「ちなみに…性別…100%じゃないけどわかってしまった」と報告した。続けて、医師から「ほぼ◯の子ですね」と言われたことを説明し「次の検診で確定するかしら!?」とつづり、ブログを締めくくった。
2025年03月23日1歳半健診(1歳6ヶ月健診)の目的は?1歳半健診(1歳6ヶ月児健診)は、厚生労働省がすべての市町村に実施を義務付けているものです。赤ちゃんの身体や心の発達をチェックし、病気・発達異常の早期発見や保護者への必要な情報提供・指導を目的としています。1歳半健診の内容1歳半健診ではどんなことをするのでしょうか。ここでは一般的な1歳半健診の内容について、ひとつずつ説明します。1.医師や保健師による問診医師や保健師から、子どもの発達状況や日中の過ごし方について問診を受けます。また、指差しや積み木遊びにより、心身の発達状況を調べることが一般的です。2.身長・体重などの計測体重・身長・頭囲・胸囲などを調べ、成長曲線に沿って成長しているかどうかをチェックします。また、子どもの肥満度を調べるために、カウプ指数という指標を算出することもあります。3.医師による診察医師が、発達異常や疾病がないかを診察します。特にチェックする項目は次の通りです。・栄養状態・運動/言語/社会性の発達・子どもの皮膚や性器は正常か・頭頂部の大泉門が塞がっているかどうか・胸の音は正常かどうかほかにも気になることがあれば、その場で質問しても良いでしょう。4.歯科健診歯科健診では、歯科医が歯の本数や虫歯の有無、かみ合わせや歯肉に異常がないかをチェックします。フッ素塗布や仕上げ磨き方法の指導を行うところもあります。【体験談】将来の歯並びについて指摘されました1歳半健診では、虫歯はなかったものの、歯並びについて気になる点を指摘されました。乳歯は、本来歯と歯のあいだに隙間があるほうが良いのですが、息子の前歯は隣の歯と隙間なく生えています。永久歯は乳歯より大きいため、生え変わるときに十分なスペースがなく、八重歯や乱ぐい歯になる可能性が高いそうです。息子の場合には、永久歯に生え変わるタイミングで歯の矯正治療を受けたほうが良いとのことでした。生え変わるのはずいぶん先のことですが、治療費もかなりかかるとのことで、前もって教えてもらって良かったです。5.子育て相談やお話(講習会)1歳半健診では、子育てに関する悩みや不安を専門家に相談する機会や、子育てに役立つ講習会が設けられていることがよくあります。専門的なアドバイスや情報を得られるので、気になることがあれば積極的に質問してみてはいかがでしょうか。1歳半健診の主なチェック項目1歳半健診ではどのような項目をチェックするのでしょうか。受診する前に知っておきたいポイントを説明します。身体の発育状況のチェック身体測定により、順調に身体が成長しているか、やせすぎあるいは肥満でないかをチェックします。また、運動能力(つたい歩き、ひとり歩き、階段の昇降、積み木を重ねる)や、聴力、視力(外に出たときに極端にまぶしがる、目を細めるなどの異変はないか)を確認し、病気や発達異常の早期発見に役立てます。言語や精神面での発達のチェック意味のある言葉を話すか、指差しができるかを確認し、言葉の発達状況をチェックします。子どもが多動的であったり視線が合わなかったり奇声を出したりする場合は、発達の遅れを指摘されることがあります。栄養状態や生活習慣のチェック食事・睡眠・歯磨き・日中の過ごし方などから栄養状態、生活習慣に問題がないかをチェックします。子どもの偏食や夜になっても寝ないなど悩みがある方は、保健師などに相談しても良いでしょう。1歳半健診の持ち物は?1歳半健診に必要な持ち物は次の通りです。□問診表(事前に記入しておく)□母子健康手帳□歯ブラシ・コップ(自治体が指定する場合のみ)□赤ちゃんのお世話グッズ(おむつ、おしりふき、ガーゼ、ビニール袋、マグ(哺乳瓶)、授乳ケープ、着替え、など)□お気に入りのおもちゃや絵本(待ち時間に赤ちゃんが遊べるもの)集団健診では各ブースを移動して回るので、持ち物を最小限にするのも大事です。人気のベビー服やマザーズリュックなどは、ほかのママも持っている場合が多いので、自分のものとわかるように記名するか目印を付けておくと良いですよ。【体験談】健診会場に同じ靴が集まってしまった私が出産した産婦人科は、子どもが1歳になるころにベビーシューズをプレゼントしてくれます。しかし、同じ産婦人科で産まれた子どもはみな同じベビーシューズを使っているため、1歳半健診の会場では似たような靴がたくさん集まってしまいました。靴に子どもの名前を書いておらず、別の子の靴と見分けがつかないと思ったので、とっさにビニール袋に靴を入れて持ち運びました。ほかのママも同じことを思ったのか、靴下を入れて目印にしたり、その場で記名したりしていました。気になる1歳半健診の疑問と体験談1歳半健診について、よくある疑問を先輩ママの体験談を交えながら解説します。指差しはどのようにチェックするの?指差しとは、イラストや物などを数種類用意し、子どもに「○○はどれ」と質問し、対応するものを指差しできるかどうかを見るものです。言葉の理解度や周囲とコミュニケーションがとれるかをチェックします。指差しは慣れていないとできないことも多いものです。自宅でリラックスした状態で練習しておきましょう。健診時に緊張してうまくできなくてもあまり心配はいりません。【体験談】絵本で指差しをチェックされました健診の最初に保健師さんによる問診がありました。子どもに絵本を見せ「〇〇くん、ワンちゃんはどれかな?」「どれが好き?」など自然な会話の中で、子どもが指を指すかチェックしていたようです。初めは警戒していた息子も、保健師さんがやさしく話しかけてくれて少しずつ気持ちがほぐれたのか、最後のほうには自然に指差しをすることができました。1歳半健診でひっかかるとどうなるの?1歳半健診でひっかかると、要観察あるいは専門機関の受診を勧められることがあります。特に、1歳半時点で歩かない場合は療育を勧められるケースもあります。1歳半健診で発達の遅れを指摘されると、発達障害などが心配になるかもしれませんが、子どもの発達には個人差があるので心配しすぎる必要はありません。普段の様子に心配なことがあれば、ママやパパがどのように関わっていけば良いか、専門家に相談してみましょう。【体験談】1歳半健診で言葉が遅いと言われました1歳半健診では、身体の発達に問題はなかったものの、「言葉を話さないこと」「指差しができないこと」の2点から、保健師に言葉が少し遅れていると心配されました。順調に育っていると思っていたので、少しショックを受けました。「言葉が心配な子どもを対象に、任意で2歳のときに健診を受けられますがどうしますか」と言われ、とりあえず資料だけ受け取りました。その後は言葉をよく話すようになったので、健診は受けていません。【体験談】歩くのが遅く要観察となりました友人の子どもが1歳半過ぎまで歩きださず、健診で要観察となったそうです。大きめの子どもで身体が重いためそこまで心配はしていなかったそうですが、健診で指摘されるとやはり少し心配になったとのこと。その後1ヶ月ほどで最初の一歩が出たそうです。6歳になった今では元気いっぱい走り回っています。1歳半健診にはどれくらい時間がかかるの?1歳半健診の所要時間は、集団健診か個別健診か、また実施している自治体によって異なります。一般的には、1~2時間程度で終わることが多いですが、混雑している場合はさらに長くかかることもあります。集団健診の場合は、込み合う時間帯について確認しておくと良いでしょう。【体験談】1番目に受付をしたので約1時間で終了しましたなるべく混雑する前に1歳半健診を済ませたかったため、受付時間の20分前に行きました。ほかに人はおらず、一番初めに受付しました。保健師による問診(指差し・積み木遊び)、測定、小児科による健診、歯科健診、保健師による相談の順で進みました。前に人がいないので進みが早く、相談時間も含めて1時間程度で終わりました。帰るころになると、会場は人でごった返しており、問診の順番を待つ子たちがぐずる様子も多く見られました。どんな服装で行けば良い?1歳半健診では、身体測定や医師の診察があります。脱着しやすいシンプルな服がおすすめです。集団健診ではほかにも大勢の子どもがいるので、間違うことがないよう服や靴下に記名をしておきましょう。風邪をひいたときには延期してもらえる?体調不良などで健診に行けない場合は、問診表に書いてある連絡先に連絡し、別の日に変更してもらいましょう。【体験談】仕事と体調不良で延期してもらいました息子の1歳半健診は2回延期しています。1歳半健診の案内がきたときには、すでに仕事が入っておりどうしても休めずに、電話で連絡し次の健診の日に変更してもらいました。次の健診の日には仕事の調整がついたものの子どもが風邪で発熱をしてしまい、再度延期に。結局ほかの子の2ヶ月遅れで1歳半健診を受けました。1歳半健診は子育ての悩みを相談する良い機会1歳半健診は、医師、歯科医師、保健師など、複数の専門家に子どもの発育状況を見てもらえる場です。子育てについて不安や悩みがあれば積極的に質問し、専門家の意見やアドバイスをもらいましょう。聞きたいことがあれば事前にリストにしておくと良いですよ。
2025年03月11日当時1歳、おとの障害に気づくUpload By ほかかほ1歳頃のおとは、目が合わず、模倣せず、一緒に遊びたがらず、こだわりが強く、指差しせず、クレーン現象で要求を伝え、親への愛着が見られないなど、ASD(自閉スペクトラム症)によく見られる特徴を網羅していました。1歳3か月で歩き出すようになると、多動と衝動性も目立つようになってきました。道で手を繋いでいても、私の手を振りほどいて気になる物のほうへ突っ走って行くので、当時外を歩くのは命がけ。家の中でも家具や家電に登ったり倒したり、破壊行動や危険行動が止まりませんでした。私は当時、転勤帯同で周りに頼れる人もいなかったことから、おとを連れて近所の児童館や子育て支援センターによく行っていました。そこでもおとはドアを開閉し続けたり、フラフラになりながら階段昇降をし続けたりと、不思議なこだわり行動を繰り返していました。また読み聞かせ・体操・リトミック・キャラクターショーなど、参加したあらゆるイベントでその場から脱走。まともに参加できたことが一度もありませんでした。当時のおとは、とにかくその場に短時間でも留まっていることができなかった思い出です。このようなおとの特性が強く表れた行動に、転勤帯同の孤独も重なり、私は心身ともに追い詰められていきました。転機となった1歳半健診Upload By ほかかほ私の父はアスペルガー症候群(※)の診断を受けており、また私は大学生の時に心理学を専攻していたことから、元々発達障害について何も知らないという状態ではありませんでした。そのためおとが1歳前半の頃は、日ごろの様子から「おとは発達障害だろう」と認識しており、1歳半健診で発達の相談をしようと心に決めていました。当日1歳半健診の会場で暴れ、泣きわめき、嘔吐したおとを保健師さんが心配し、自宅での健診を提案して下さいましたが、私は「発達相談を受けたい」と強く希望しました。すると保健師さんがすぐに発達相談会場に通してくださり、その相談会場にいた医師から「息子さんは早く医療につながったほうがいいと思います」と言われました。この1歳半健診を契機に、発達外来のある病院への受診に繋がります。※以前は、言葉や知的の発達に遅れがない場合「アスペルガー症候群」という名称が用いられていましたが、アメリカ精神医学会発刊の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)において自閉的特徴を持つ疾患が統合され、2022年(日本版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。適切な支援につながるUpload By ほかかほ1歳半健診で紹介された病院での診察と発達検査を経て、療育やOT(作業療法)、発達障害者支援センターなど各機関にスムーズに繋げていただき、適切な支援を受けられるようになりました。後にさらに転勤帯同して気づくのですが、当時これほどスムーズに適切な支援につながったことはとてもラッキーな出来事だったと思っています。その後も夫の転勤帯同の度に、各地で福祉・医療現場の皆さまに支援をしていただきました。小学校に入学してからは学校の先生方にも支えていただき、今に至ります。適切な支援を受けたおかげでおとはとても成長し、私も相談先や休息の時間を確保でき、追い詰められていた気持ちは消失していきました。おとの現在の様子Upload By ほかかほ現在のおとは小学3年生。昨年の秋に転勤に伴う転校をし、転校前と同様、公立小学校の特別支援学級に通っています。おとは未就学児時代と比べて格段に成長しました。長年私を悩ませた多動はほぼなくなり、破壊行動は一切せず、親への愛着が生まれ、愛情表現を毎日してくれるようになりました。おとは学校の先生を信頼しており、授業を楽しみにし、苦手なことも素直に頑張っています。そして、いつもニコニコ楽しそうにしています。しかしおとは知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)。脳の機能障害であり、治ることはありません。現在おとが抱える問題は「言語」と「他者との関わり」の2点が主だと思っています。「言語」は知的障害(知的発達症)もあるため、複雑な会話、自分の心情・出来事・状況を詳細に語ること、また複雑なストーリーを理解・表現することが難しいです。本人もうまく伝えることができず、もどかしく、しくしく泣く時があります。「他者との関わり」は、おとは大人にはよく話しかけるのですが、同年代の子どもに対する関心がほとんどなく、自分からはほぼ話しかけません。お友だちから話しかけられても無視してしまうことが多く、転校前はそれが原因でお友だちとのトラブルに発展したことも何度かありました。この主な2つの問題以外にもおとは、完璧主義・こだわりの強さ・偏食などさまざまな問題を抱えています。しかしおとは毎日ニコニコして課題に素直に挑戦し、頑張っています。今私にできることは、毎日おとと向き合い、おとが適切な支援を受けられるようにし、自立に向けてスモールステップで一緒にコツコツ課題に取り組んでいくことだと思っています。そしておとを見習い、毎日笑顔で素直な気持ちでいること。そんな私たちのこれまでの、これからの経験がもしも誰かのお役に立てたならとてもうれしいです。今後もコラムをお読みいただけましたら幸いです。執筆/かほ(監修:室伏先生より)かほさん、おとさんのお困りに気づかれてから、医療に繋がり、支援を受けられるようになるまでの経緯を、かほさんのお気持ちを交えながら詳しくお伝えいただき、ありがとうございました。医療や福祉に繋がって、さまざまな情報や支援を得ることはとても大切なことですよね。地域にもよりますが、医療機関の受診がなくても療育を受けられる場合もあり、療育を受けていらっしゃるお子さんの中でも、医療に繋がっている方、発達の相談については医療機関を受診をしたことがない方がいらっしゃると思います。療育手帳の取得にも必ずしも医療機関の受診は必要はなく(療育手帳の発行でも児童相談所での検査や面談等は必要。精神障害者保健福祉手帳の発行には受診が必要です)、発達検査については発達支援施設でも受けられる場合があります。医療機関を受診された場合のメリットの一つとして、診断を受けることがあります。発達支援施設では、そのお子さんの得意なことや苦手なこと、特性についてお伝えすることはできても、診断することができるのは医師のみです。診断を受けることで、お子さんの困りごとや気になる行動について、親御さんの理解が進み関わりやすくなることもありますし、園・学校の先生、発達支援施設の支援者などとお子さんの特性や支援の仕方を共有しやすくなります。ほかには、睡眠や癇癪、多動などのお困りについて、薬物治療を受けることで、お子さんが過ごしやすくなり、発達、生活能力が伸びることもあります。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年03月10日俳優の北川景子(38)が、きょう6日放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』(月~金後1:00)に11年ぶりに出演する。現在は4歳長女と1歳長男の母である北川。ミュージシャンの夫・DAIGOは料理番組の司会を始めた以降は料理の腕が上がり、子どもたちは「自分の料理よりもパパの料理をたくさんよく食べるようになった」と明かす。夫婦で子育てをしてきたが、2人目が生まれたことで互いの実家の協力も欠かせなくなったと話す。4歳の娘は幼稚園に行く洋服も自分で選び、雨でなくても「このお洋服には長靴」とこだわりが強い性格だそう。母の仕事もすでに理解していて、白髪のへメイクや病気になるシーンを観ると「どうしてママは髪が白いの?」と聞いてくる。そんな超多忙な北川だが、今日は大先輩のある俳優がサプライズで登場。北川の出るドラマを観ては所作や着付けに指摘をするのだという。
2025年03月06日ミュージシャンのDAIGOが3日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】DAIGOが黒夢のライブへ!「今夜はいい夢みます」「先日、一歳になりました」と綴り、1枚の写真をアップ。自身の最新ショットを披露した。ハッシュタグを利用し、息子が1歳の誕生日を迎えたことを報告したDAIGO。さらに「カメラさん上手過ぎ」と綴っており、写真の仕上がりに満足しているようだ。最後は「素敵な写真をありがとうぃっしゅ」と、感謝の言葉を綴った。 この投稿をInstagramで見る DAIGO(@daigo_breakerz_)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「息子ちゃん、お誕生日おめでとうございます❤️」「男の子パパ1年目おめでとうぃっしゅ✨」など、多くの祝福コメントが寄せられている。
2025年03月04日親子で楽しく通えていたはずの支援センター。しかし1歳頃から足が遠のくように……たーちゃんが赤ちゃんの頃は自宅保育をしており、地域の支援センターによく通っていました。同じくらいの月齢のお友だちと遊んで刺激を受けたり、人見知りや場所見知りがよくなったりしたら良いなと思ったからです。また、私にとってもほかの保護者の方と話すことで、情報交換や気分転換ができました。Upload By みかみかんたーちゃんは、人見知りや場所見知りで泣くことはありましたが、歩き始めるまでは問題なく通えていたと思います。しかし、1歳頃から徐々に支援センターへ行きづらくなりました。たーちゃんの困った行動が目立つようになり、周りからの視線が気になってきたからです。支援センターでの困った行動。まだ小さいからしょうがない?でも周りからの目が気になって……まず気になったのは、ほかのお子さんが遊んでいるオモチャを取ってしまうことでした。「ほかの子が遊んでいるから、違うオモチャで遊ぼう」と誘導しても、一度気になると執着心が強く、なかなか気持ちを切り替えられませんでした。今考えると、ASD(自閉スペクトラム症)の特性で、人への興味より、物への興味が強かったのかもしれません。Upload By みかみかんそれに関連して、オモチャや絵本を次々出してしまうことも気になっていました。その頃のたーちゃんは、支援センターでも自宅でも、ひとつのオモチャでじっくり遊ぶことはほとんどありませんでした。ほんの少し遊んだあと、別のオモチャを出して遊んでいました。「遊ぶ」というより、「出す」ことのほうを楽しんでいるようにも見えました。飽きっぽいのか、集中力がないのか……。私はたーちゃんがひっきりなしに出すオモチャや絵本を片づけ続けなくてはなりませんでした。Upload By みかみかんほかには、落ち着きがないことも気になりました。職員さんが絵本の読み聞かせをしてくれてもウロウロしたり、前に出て絵本をめくろうとしたりしていました。もっと月齢の低いほかのお子さんでもじっとしているのに……。どうしてたーちゃんはできないのだろう、と疑問に思っていました。そして一番困っていたことは、あまりにも周りを見ずに部屋の中を走り回ってしまうことでした。私や職員さんが何度注意しても、やめられなかったです。歩けない赤ちゃんもいる中で、けがや事故につながったらと不安になり、だんだんと足が遠のいてしまいました。Upload By みかみかん支援センターや児童館に行かなくなり、次は公園に。しかし、そこでも問題が。赤ちゃんの頃から、エネルギーがいっぱいあるたーちゃん。支援センターで動き回っているのを見て、たくさん体を動かせるように外で遊ぼうと思い付きました。まず、一番家から近い公園に行ってみました。しかし、ここでも問題が……。たーちゃんは公園でも遊びに集中することなく、すぐに公園の外に出ていってしまうのです。あまり広くない公園で、すぐそばに交通量の多い道路もあり、飛び出してしまわないかいつもヒヤヒヤしていました。Upload By みかみかんまた、感覚過敏もあり手を繋ぐことも難しく、自宅から公園への行き帰りも大変でした。大人の足なら3分かからない距離なのに、片道30分近くかかることもありました。さらに、公園から帰りたくなくて癇癪を起こすことも何度もあり、たーちゃんと外に出るのがどんどん億劫になっていきました。迷惑をかけない、のびのび遊べる大きい公園に。夫の協力にも感謝。どこにも居場所がないような気がして、たーちゃんと家で過ごすことが増えていった1歳半頃。塞ぎこんでいた私を気遣ってか、夫が平日休みや午前休を取り、夫とたーちゃんだけでよく車で出かけてくれました。少し遠いところにある広い公園をいろいろ探して、2~3時間ほど遊んでくれたのです。その間は私のリフレッシュの時間にしてくれたことを、今でも感謝しています。午前中は夫とたくさん遊んで、午後は自宅で過ごす。そんな日が増えました。私も気力がある時にはたーちゃんと近所の公園に行ったり、自転車を購入して広い公園に行ってみたりしました。Upload By みかみかん徐々に、危な気なく公園で遊べるように。大変なこともあるけど、成長を感じる。そんな生活を続けていると、2歳あたりから公園から抜け出すことが減ってきました。言葉が通じるようになったことが、理由のひとつかなと思います。近所の公園で平行遊びをする友だちもでき、たーちゃんの成長を感じました。しかし、お友だちとのコミュニケーションはまだまだ難しく、私はいつもたーちゃんとつきっきりで遊んでいました。そのため、ママ友とのおしゃべりに花を咲かせることはあまりなく……。よく子どもたちのお世話係になりがちでした。でも、それも今となっては良い思い出です。その頃に仲良くなった近所のお友だちやママ友のおかげで、今通っている幼稚園も楽しく過ごせています。トラブルを避けることも大事ですが、居場所がないと諦めずに家族全員で頑張ってこれて良かったです。執筆/みかみかん(監修:室伏先生より)みかみかんさん、たーちゃんが安心して遊べる場所が少なかった頃のたーちゃんの様子や過ごし方、その時のお気持ちなどについて詳しく共有してくださりありがとうございます。共感されるご家族は少なくないのではないかと思います。お子さん・ご家族が安心して過ごせたり、ご家族が安心して預けられる場所というのはとても重要ですよね。療育はそういった場所の一つと思いますが、療育が必要なお子さんでも、1歳頃ですとまだ受け入れが難しい場合も多いですし、施設には限りがあるので十分な時間過ごせるとも限りませんよね。お父様が広い公園に連れて行ってくださったとのこと、移動手段や生活環境などによって難しいご家庭もあるかと思いますが、たーちゃんにとっては安全に思い切り遊べる場所になり、みかみかんさんにとっては一息つく時間になって、とてもよかったですね。このようなお子さんが安心して過ごせる場所が増えること、療育をもっと低年齢から幅広く利用できるようになることを願います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年03月02日1歳半でついに発語が!安心したのもつかの間……発語がないことを心配していた次男かーでしたが、1歳半で「ママ」という言葉が出たことで、私は「これからきっと言葉が増えていくはず!」と安心していました。言葉の発達に良いものをと思い、玩具や絵本などもたくさん用意して言葉の発達を促そうとしました。しかし、そこからかーの言葉は一向に増えませんでした。再びかーの言葉の発達に悩み始めたところ、それに加えて新たな困りごとが出てきました。それは母である私に対する執着の強さです。私がトイレに行くなど、少しでも姿が見えなくなると大泣きするようになったのです。このような行動は定型発達の子どもにもよく見られることかもしれませんが、かーの場合は、その程度が非常に激しいものでした。ある日、私に用事があって、かーを実家に預けたときのことです。かーに気づかれないように、そっと出かけようとしたのですが、ちょうど私が行くところをかーに見られてしまい、大泣き。以前であれば、遊んでいるうちに切り替えができていたのですが、その日は私が迎えに行くまで数時間泣き続けていました。Upload By かし りりあ児童発達支援を利用したい!保健所に連絡すると……このようなことが何度か続き、どのように対処したらいいのか困るようになってきました。そこで以前、長男のりー(知的障害/知的発達症、ASD/自閉スペクトラム症と診断)が利用していた児童発達支援施設を頼りたいと考えるようになりました。さっそく保健所へ連絡し、児童発達支援施設を利用したい旨を伝えました。しかし、かーの言葉が出たことで、以前から発達をみてくれていた保健師さんに「もう大丈夫です」と伝えたことに加え、地域の担当者も代わったことで、改めて相談をすることになってしまったのです……。一時の安心で余計なことを言って、再び支援につながるまでに時間がかかってしまったと後悔しました。悔やむ気持ちと焦りを抱えながらも、新しい保健師さんにかーの様子を見てもらったところ、発達支援が必要という判断になり、児童発達支援施設の利用ができることになりました。幸い、希望していた施設に空きがあり、すぐに通えることになったので、かーは3歳前から児童発達支援施設に通い始めました。通い始めた当初は泣いてばかりで、出されたおやつも食べないほどでしたが、先生方の丁寧な対応を受け、徐々に環境にも慣れていき、お気に入りの先生を見つけたあとは、気持ちも安定して発達支援を受けられるようになりました。人との関わりが好きな次男。しかし、幼稚園入園には壁が!?そして、私は同時に、満3歳児から通える幼稚園を検討し始めました。というのも、かーは人と接するのが好きで、同じ年頃の子から大人まで、あまり人見知りもせず、楽しそうな雰囲気を感じるとどこへでも入っていきます。動物にたとえるならば、次男かーは犬のような素直さと人懐っこさがありました(ちなみに長男は気まぐれで接してくる猫のようでした)。また何度か同い年のいとこと遊ぶ機会があったのですが、その子の後ろをくっついて歩き、手をつないだり、一緒にいたずらしたりととても楽しそう。「この子には集団の中で過ごしてほしい」とより強く感じました。Upload By かし りりあ以前から長男りーの通っていた幼稚園へは、かーも通わせたいと考えていることは伝えていました。その時は歓迎してくれていたので幼稚園へ連絡してみたのですが……りーの時のようにマンツーマンでつくことができないため、入園はできないという返事が。Upload By かし りりあかーが話せないということは伝えていました。しかしかーの様子を見てもいないのにそう言われてしまったことに納得がいかず、本当に難しいかどうか、本人の様子を実際に見てから判断してほしいと食い下がり、かーを連れて幼稚園へ行くことになりました。幼稚園に通っていた時の長男りーは、初めての集団生活ということに加え、周りを見て動くということがあまりない子どもだったので、何をするにも先生の手が必要でした。幼稚園の先生は、おそらくかーも長男と同じような状態の子どもだと思ったのでしょう。しかし、かーは、小集団ですが児童発達支援施設に通っていたことと、もともと人への興味もある子どもだったので、話を聞いて人と同じことをやろうとする姿が見られていました。Upload By かし りりあ幼稚園でそのことを伝え、また実際にかーが先生の話をよく聞いておもちゃを出したり片づけたりする様子を見ていただいたことで、これなら通っても大丈夫という判断を受け、無事に幼稚園に通うことができるようになりました。こうして満3歳から幼稚園と児童発達支援施設に通えるようになった次男かー。兄とは違う姿が見えてきました。その様子はまた別の機会に書いていこうと思います。執筆/かしりりあ(監修:鈴木先生より)一般的に2歳までに単語が、3歳までに二語文が出れば正常域と考えられています。かーさんは言葉が増えなかったり、入園を断られたりした時点で医療につなげることが必要だったのかもしれません。言葉の増えないお子さんはまず難聴を疑うことから始まります。聴性脳幹反応(ABR)と言う検査で客観的に評価できます。難聴には多少聞こえる軽度から全く聞こえない重度まであります。場合によっては言語聴覚士(ST)によるハビリテーションも必要になります。発達支援施設と医療と連携することが重要です。奥手なお子さんは集団に入ってから言葉が増えることもある(表出型言語遅滞)ので、かかりつけ医と相談しながら経過を見ることが重要です。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年02月19日平均的な成長をしていた乳幼児期。しかし発語が遅く、1歳半健診で様子見にわが家の息子のトールは、小学1年生の時にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けています。生まれた時には特に異常はなく、おすわりや寝返り、身長・体重なども、ずっと平均的なスピードで成長していました。しかし、言葉に関しては通常の目安とされる時期になっても出てくる気配がなく、1歳半健診の頃にもまだ発語がありませんでした。1歳半健診の事前アンケートで、「わんわんなどの意味のある単語をしゃべりますか」という質問項目があったのですが、それだけ「いいえ」の回答になりました。1歳半健診で保健師さんと相談した結果、発語の遅れがあるので定期的に様子を見ましょうということになり、2〜3か月に1回のペースで自治体の保健師さんと面談を行うことになりました。Upload By メイ癇癪、多動、他害……言葉の発達以外にも気になる点がその頃のトールは、自分のやりたいことへの欲求が強く、止められるとひどく癇癪を起こしたり、外に出掛けると私から離れてすぐに自分の行きたいところに走って行ってしまったりしていました。私はそんなトールと1日中2人きりで過ごしていたので、対応の仕方など悩みも多く、保健師さんとの面談ではいろいろな話を聞いてもらっていました。Upload By メイ発語に関しては、目安の時期からは遅れたものの、だんだんと出てくるようになりました。平均的な発達の子どもが2語文を発するようになる頃には、トールも意味のある単語をしゃべるようになっていました。保健師さんも、平均的な発達の時期から遅れてはいるけれど、トールなりのスピードで少しずつ成長が見られるということで、現時点ではまだ療育は考えず、このまま様子を見ていくことを勧められました。わたし自身は、トールの発語が遅いことを、そんなに悩んでいませんでした。当時は、トールの他害や癇癪が激しかったこともあり、年齢の近い子どもとの交流がほとんどなかったので、周りの子どもとトールを比べることもありませんでした。ただ、トールがほかの子よりも癇癪などが激しいということは、わたしも自覚していたので、何かしなければいけないという気持ちはありました。本などで発達障害のことも知っていたので、もしかしたら発達障害か、そうでないとしても同じような特徴を持っているかもしれないと思っていました。Upload By メイ発達の遅れや特性に気づきながら、療育を受けなかった理由そこまで考えていてすぐに療育などにつながらなかった理由は、やっぱり保健師さんからの、まだそこまで考えなくてもいいんじゃないかという意見が大きかったです。しかし、それだけが理由ではなく、わたし自身も積極的に療育に連れて行こうという気持ちになれませんでした。療育のイメージが湧かなかったというのもありますが、療育に行くとどうしても年齢の近いほかの子どもたちとの交流があると思ったからです。癇癪が激しく、他害が出やすいトールを、同じ年代の子の輪の中に連れて行く気力が、その頃の私にはどうしても出てきませんでした。そんなわけで、トールの発達の遅れや特性の強さには気がついていたものの、当時は療育機関には通いませんでした。その代わり、本などで発達障害のことを自分なりに勉強し、声かけの仕方などを工夫し、対応を変えていくようにしました。当時の決断に後悔なし!小学6年生になった今感じることもっと早く支援に繋げてあげるべきだったという意見もあるかもしれませんが、わたしはそういう後悔はしていません。あの頃の自分にできることを、自分で選んでしていたと思うからです。今、トールは特別支援学級に在籍していて、放課後等デイサービスに通っています。私以外にも支援という点でトールに関わってくれる人がいることは、とてもありがたいことだと感じています。周りの人の力も借りながら、これからもトールの成長を見守っていけたらと思っています。Upload By メイ執筆/メイ(監修:新美先生より)1歳半健診のときに発語の遅れがあったものの、実際に診断を受けたのは1年生のときだった経緯について詳しく教えていただきありがとうございます。トールくんは1歳半で発語の遅れがあり、その時から保健師さんと面談をされてその都度の相談をされていたのですね。その後ことばは増えていったものの、メイさんとしては癇癪など発達特性の強さを感じて、本を読むなどして対応のしかたを工夫されていたのは素晴らしいですね。発達障害の診断時期については、一般的に早期のほうがよいと言われることもあるのですが、実際にはケースバイケースです。発達障害の診断はあいまいなところも多く、生来の特性の強さだけでなく、環境との兼ね合いで本人や周りが困っているかという要素に左右される面もあります。発達障害は「治す」という性質のものでもないので、がんなど治療可能な病気とは、早期発見の必要度は全く異なるものです。一般的に早期発見、早期療育がよいと言われるのは、ご本人の特性に合った対応が早く分かったほうが、ご本人や保護者・周囲の方たちにとって困ったり、不安に思ったりすることが減るという意味合いが大きいです。メイさんの場合、保健師さんに相談したり、ご自身で本を読んで工夫をしたりして十分対応できていた時期には、療育を求める必要性を感じていなかったのでしょう。その時期に、受診や検査を受けることを強く勧められても、かえって戸惑われたかもしれません。振り返っても、後悔なしと言い切れるのは、メイさんがトールくんの子育てをしっかり考えて必要なことをご自分で決めてきたからなのでしょう。素敵です。診断は一概に何歳ぐらいがいい、いつまでにと決められるものでもなく、それぞれにちょうど良い時期やタイミングがあるので、地域の体制としては、検査や診断が受けたいというニーズがあった際にはできるだけ速やかに、しかるべき機関につながれる体制をつくっておけることが理想だとは思っています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2025年02月18日5歳になっても人見知りと場所見知り。親戚の赤ちゃんを見て思い出す、大変だったあの頃……Upload By みかみかん今年のお正月。親戚が集まる中、たーちゃんは私にべったりくっついて離れませんでした。親戚のおじさんおばさんから話し掛けられても無視。同年代のはとこと遊びもせず。食事もそこそこに、自宅へ帰りたいと騒ぎ始めました。ASD(自閉スペクトラム症)の息子は不安感が強く、人見知りと場所見知りをしているのだろうなぁ、と夫と私はすぐに気がつきました。対して、久しぶりに会うはずの私にもニッコニコで抱っこされる親戚の赤ちゃん。じっと私の顔を見て、二本だけ生えた前歯を覗かせて笑ってくれました。そういえば、たーちゃんの人見知りと場所見知りが始まったのは、生後半年頃だったなと思い出します。生後半年から始まった人見知りと場所見知り。私と夫以外には懐かず、自宅以外ではどこでも泣いていた……人見知りと場所見知りの始まりは、生後半年頃でした。何度も訪れているはずの実母の家で突然泣き出したのを覚えています。1時間ほど経っても泣き止むことはなく、ずっと私が抱っこしていました。「赤ちゃんならよくあること」と実母は笑っていましたし、私もそこまで気にしてはいませんでした。「きっと1歳頃にはよくなるだろう」と、気楽に考えていました。Upload By みかみかんしかし、たーちゃんの人見知りと場所見知りは落ち着くどころか、ますます激しくなっていきました。1歳になっても、初対面の人だけでなく何度も会っている親戚や友人の前でも泣いてばかりでした。泣き声や暴れ方も激しくなり、抱っこで大人しくさせることも難しくなっていきました。近くに住む義母の家はさすがに慣れてほしいと思い、毎週のように義母の家へ通ってみた時もありました。しかし、あまりに激しく泣き暴れるので1時間も経たずに帰宅……なんてことがしばらく続きました。外だったら場所見知りもないのでは!?良かれと思って決行したピクニックでも……そんな状況のまま、たーちゃんは1歳半に。落ち着く気配のない人見知りと場所見知りに困った私と夫は、ある案を思いつきます。「家でなく、外で会えば大丈夫かもしれない!」と。私と夫とたーちゃんと公園に行き、そこで義母と義祖母と落ち合ってピクニックをすることに決めました。「閉鎖的でない場所なら場所見知りはないだろう。人見知りしてもすぐ泣き止むのでは」と思っていたのですが……。実際は、義母と義祖母と会った途端に泣き出し、車に戻ると言って聞かず。抱っこでもベビーカーでも落ち着かずに、地面に転がって暴れていました。義母も義祖母も反応に困っていたと思います。たーちゃん以外の大人は楽しい時を過ごせると思っていたけれど、たーちゃんにとってはつらい時間になってしまいました。結局、その日はピクニックどころではなく、すぐに解散しました。帰りの車内では、けろりとした顔をしているたーちゃん。私は準備したお弁当を見ながら、「どうして?」と悲しい気持ちになっていました。Upload By みかみかん2歳になるまでは、どこでも誰とでも泣いてばかりで外出や外食もほとんどできず、自宅に遊びに来た同世代の子にも泣くほどでした。よくなるばかりかひどくなる一方の人見知りと場所見知りに、「発達障害なのでは?」と私は思うようになりました。言葉の発達がゆっくりで、癇癪やこだわりもあったため、2歳になる前あたりから発達外来の受診へ向けて動き出しました。激しい人見知りと場所見知り。いつまで続く?この激しい人見知りと場所見知りは3歳頃まで続きました。言葉でのコミュニケーションがとれるようになっても、たーちゃんの不安の強さは変わりませんでした。子どもが喜びそうな遊び場についてすぐ、入り口で「いかない!」とUターンしたことも何度もありました。Upload By みかみかんしかし、その頃にはたーちゃんの扱いにも慣れてきましたし、「たーちゃんも周りの人も無理をしない」をモットーにしていたので、悲しんだり怒ったりせずにすぐ切り替えて別の場所で遊ぶように予定を変更したり帰宅していました。それでも、「どこにも出かけられない」、「誰とも会えない」、「出かけた先で『癇癪を起こさないだろうか?』といつも心配になる」……そんなマイナス思考になってしまう時が私にもありました。Upload By みかみかんわが家は想像していたより長く人見知りと場所見知りと付き合うことになりました。それに、5歳の今でも初めての場所では緊張しやすいですし、久しぶりに会う人とはあまり話そうとしません。けれど、時間をかけて、徐々に、確実に良くなっていきました。激しい人見知りと場所見知りに付き合う保護者の方は大変かと思いますが、お子さんも保護者の方も無理せずに過ごせれば……と思います。執筆/みかみかん(監修:藤井先生より)徐々に確実に良くなってきた激しい人見知りと場所見知りのコラムをありがとうございます。きっと、このコラムを読むことで、私一人だけではないのだと、人見知りと場所見知りが激しくて、対応に苦慮されている親御さんの励みになったと思います。すぐには解決するわけではないですが、お子さんの成長とともに、また、場所見知りがありながらもさまざまな場所に行って経験を重ねることで、少しずつ、少しずつ症状は軽減していきます。声かけや、視覚的な支援での見通しを立てたりすることで、落ち着いて過ごせる時間、場所が長くなっていくお子さんもいます。人見知り、場所見知りが激しくて、日常生活に大きく影響がある場合には、興奮を和らげる漢方薬などを検討されても良いでしょう。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2025年02月02日しながわ水族館(東京・品川、館長:二見 武史)では、2025年2月20日(木)よりゴマフアザラシ“しぶき”の1歳の誕生日を記念したイベント「祝☆しぶき1歳誕生日」を開催いたします。しぶき1しぶき2しぶき3しぶき4しぶき5しぶき6しぶきは2024年2月20日(火)に当館で誕生し、多くのお客様に見守られながら順調に成長してきました。イベント期間中は、しぶきの1年間の成長を辿ったパネル展示を行うほか、しぶきアクリルスタンド付き入館券の販売(数量限定)、また誕生日当日の2月20日には飼育員によるしぶきトークイベントを特別開催(30名限定)します。1歳を迎えるしぶきの更なる成長にご期待ください。■イベント概要タイトル:「祝☆しぶき1歳誕生日」期間 :2025年2月20日(木)~3月20日(木・祝)場所 :しながわ水族館 イルカ・アシカスタジアム前掲示板ほか■内容(1)パネル展示白くフワフワな新生児毛で覆われた誕生時から、徐々にゴマ模様に生え変わっていく成長の様子を振り返る写真パネル展示を行います。場所:しながわ水族館 イルカ・アシカスタジアム前掲示板ほか■内容(2)アクリルスタンド付き入館券セブンチケットにて、しぶきのアクリルスタンド付き入館券を販売いたします。かわいいアクリルスタンドと一緒に水族館をお楽しみください。セブン-イレブン店舗にて購入後、入館券を水族館にお持ちください。水族館入口にてアクリルスタンドをお渡しいたします。数量限定につき、完売次第終了となります。料金 :大人(高校生以上) 3,000円チケット販売:2月3日(月)10:00よりセブンチケットにて販売予定。ご利用いただけるのは2月20日(木)からとなります。■内容(3)飼育員によるしぶきトークイベント誕生日当日の2月20日の開館前に、しぶきを飼育している水槽の前にて飼育員によるしぶきのトークイベントを開催します。なお、このイベント参加券にはしぶきアクリルスタンドがセットになっています。(「アクリルスタンド付き入館券」と同じアクリルスタンドです。)日時 :2月20日(木) 9:30~9:55人数 :30名限定料金 :大人(高校生以上) 4,500円参加方法:1月31日(金)10:00よりセブンチケットにて販売予定。詳細は水族館HPにてご案内いたします。◆ゴマフアザラシ“しぶき”について誕生日:2024年2月20日(火)性別 :オス母親 :愛称 ふぶき(推定年齢 21才)父親 :愛称 ホシ(年齢 9才)2024年4月に「しぶき」「あさひ」「なぎ」の3案にて来館者による愛称投票を行い、一番多くの票を獲得した「しぶき」に愛称が決定しました。成長の様子を映したYouTube動画もお楽しみください。ゴマフアザラシの赤ちゃん~授乳編~ ゴマフアザラシの赤ちゃん~温浴編~ ゴマフアザラシの赤ちゃん~ご飯編~ ◆「しながわ水族館」概要◆所在地 :〒140-0012 東京都品川区勝島3-2-1 しながわ区民公園内営業時間:10:00~17:00 ※最終入館は16:30休館日 :火曜日(春・夏・冬休み、GW、祝日は営業)、1月1日入館料金:大人(高校生以上)1,350円、小・中学生600円、幼児(4歳以上)300円、シルバー(65歳以上)1,200円※金額は全て税込※画像はすべてイメージです※状況により内容が変更になる場合がございます。■お客様からのお問い合せ先■しながわ水族館TEL : 03-3762-3433公式HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年01月20日JALグループのLCCであるスプリング・ジャパン株式会社(以下:スプリング・ジャパン)は、2024年冬ダイヤにて、2023年3月の運休以来、1年半ぶりとなる成田=南京線の運航を決定し、本日17時より販売を開始します。運賃およびダイヤの詳細につきましては、スプリング・ジャパン公式サイトをご覧ください。南京は長江下流の沿岸に位置する、2500年余の歴史を持つ都市です。三国時代の呉、東晋、南朝四王朝などの首都が置かれており、西安、洛陽、北京とともに中国四大古都とされています。【国際線】(対象期間:2024年10月27日~2025年3月29日)◆成田=南京線*発着時間はすべて現地時間にて表記しております。*これらの計画は関係当局の認可を前提としております。*都合により変更となる場合がございますのであらかじめご了承ください。SPRING JAPAN公式サイト- 格安航空券の予約検索- 日本国内線、国際線、中国国内線 : 【復便記念キャンペーン】復便を記念して、成田=南京線を対象に、片道1,500円または2,020円で購入いただけるおトクなキャンペーンを本日から期間限定で開催します。詳細については以下Webサイトをご確認ください。キャンペーンURL : ※運賃のほか、手数料などがかかります。※席数には限りがあります。※スケジュールなどは予告なしに変更されることがあります。■販売期間:2024年10月18日(金)日本時間17時00分~10月25日(金)日本時間23時59分2024年10月18日(金)中国時間16時00分~10月25日(金)中国時間22時59分■対象搭乗期間:2024年10月27日(日)~12月31日(火)南京線復便セール|スプリング・ジャパン : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年10月18日自治体の保健センターなどで行われる『1歳6か月児健康診査』。通称『1歳半検診』ともいわれる同検査では、文字通り1歳6か月を迎えた子供の発育や栄養状態などを確認します。娘さんが1歳半を迎えた母親の、@erakyakikiraさんは、検診に行った時のエピソードをXに投稿。娘さんの反応に、6万件以上の『いいね』が集まりました。ワクチンを打たれた娘が…?検査の途中、医者から娘さんの発語の確認をされた、母親。「娘さんはいやとハッキリいえるか」と医者に聞かれ、「まだいえない」と答えました。発音の発達状況には個人差があるため、1歳半の年齢だといえなくても、珍しいことではないでしょう。ですが、続くインフルエンザワクチンの接種である出来事が起きました…!※写真はイメージ娘さんは、注射を打たれ大号泣。なんと「いやぁああ」と初めて口にしたのでした!1歳半という年齢の子供は、注射のチクリとした痛みには、まだまだ耐えられない場合がほとんどでしょう。涙を流した娘さんは、少しかわいそうですが、『いやとまだいえない』という状況が伏線となり、きれいに回収されたため、笑ってしまいそうになりますね…!【ネットの声】・娘さん「これが『いや』という感情…」。デビューおめでとう。・痛いのはかわいそうだけど、ちょっとかわいい…!・笑った。人生で初めての経験だもんね。・分かるなぁ。窮地に覚醒するタイプだったか。予防接種の痛みに「いや」という言葉を初めて発した、娘さん。いろんな感情や言葉を知って、成長していってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年10月07日1歳半頃から始まるといわれる、子供の『イヤイヤ期』。幼い子供は、感情をコントロールする力が未発達なため、自分の思う通りにいかないと、癇癪(かんしゃく)を起こすことがあります。一般的には、2歳頃がイヤイヤ期のピークともいわれていますが、子供によってさまざまです。『2歳のイヤイヤ』と『3歳のイヤイヤ』2児の父親である、たろう(@OONO_TARO_B)さんは、イヤイヤ期の我が子を見てきた1人。イヤイヤ期の真っ盛りだった2~3歳の頃の我が子をイラストに描いたところ、共感の声が多数寄せられました。まずは2歳の頃のイヤイヤ期の様子が、こちら。地面に寝転び、足をバタバタさせて、感情を爆発させる2歳児。この状況に根気強く付き合わなければならないのは、大変ですよね…。しかし、3歳になると…。『イヤイヤ人』から、『スーパー最イヤイヤ人』に進化!3歳になれば多少落ち着くかと思いきや、漫画『ドラゴンボール』の『スーパーサイヤ人』のように、さらにパワーアップしたイヤイヤ期が待っているのです…。2歳児に比べ、身体の成長とともに言葉も発達し、主張のボキャブラリーも増えるため、なだめるほうも一筋縄ではいきません。投稿には同じく子育て中の親たちから、「すごく分かる。4歳はさらに進化する」「うちの子がまさにこれ。いつ終わるのか…」「まだ1歳児だけどすでに片鱗が…覚悟しておきます」などの声が寄せられていました。子育て界隈では、『魔の2歳』『悪魔の3歳』とも表現される、イヤイヤ期。その先に待っているのが『天使の4歳』であればいいのですが、『大魔王の4歳』に変貌を遂げる可能性もあるでしょう…。[文・構成/grape編集部]
2024年10月04日夏休みは恒例の三世代旅行へ!子どもが喜びそうなプランを計画Upload By みかみかん今年の夏休み。わが家はたーちゃんと夫と私、そして私の両親の三世代で旅行をしました。大好きなじぃじ、ばぁばと思い出をつくってほしくて、毎年1回はこのメンバーで安近短の旅行をしています。今回は、近くにファミリー向けの遊園地のある、プール付きのホテルに2泊することにしました。遊園地やプールに喜ぶたーちゃんの姿を想像しつつ、私も旅行の計画を楽しく練っていました。旅行1ヶ月前。不安感が強いたーちゃんの心づもりができるように、旅行の話をよく持ち出したり、泊まるホテルや遊びに行く遊園地の動画を見せました。その時のたーちゃんは「早く旅行にいきたい!」と言っており、場所見知りはしないだろうと私も夫も考えていたのです。Upload By みかみかん準備は完ぺき!のはずが、旅行にトラブルはつきもので……そして、旅行当日。自宅から車で1時間ほどの場所でまずは大好きなじぃじばぁばと合流し、レストランで食事をするはずが……。なんと、じぃじばぁばと会って早々、たーちゃんは「おうちに帰りたい」とぐずり出してしまいました。たーちゃんの好きな食べ物もありましたが、「食べたくない、帰りたい」と言って聞かず。ほかのお客さんの迷惑にもなりかねないので、私と夫とたーちゃんの3人はお昼ごはんを食べず、早々にホテルへ向かいました。Upload By みかみかんまだチェックイン時間前のロビーでぐずぐずのたーちゃんと時間を潰しながら、「たーちゃんの無理のない旅行にしたいけど、楽しみにしていた予定が変更になってがっかり……」と私は心の中で大人げなく思っていました。初日には観光する予定もありましたが、たーちゃんの機嫌が直りそうにないので、チェックインしてからも3人でずっとホテルで過ごすことに。ホテルの部屋はすぐに気に入ったたーちゃん。大好きなカードゲームをして、たーちゃんの気持ちが上向いてきたところで、私も気を取り直して、ホテル併設のプールへと誘ってみます。しかし、たーちゃんは「プール行かない!」の一点張り……。気持ちは上向いても、切り替えることは苦手なたーちゃん。カードゲームをやめることができずにいました。Upload By みかみかん結局、じぃじとばぁばがホテルに来てからも、部屋でカードゲームばかりでした。ホテルの広い食事会場での夕飯は、慣れない場所やたくさんの人に緊張しているのか、ほとんど食べてくれず、早く部屋に戻りたいとぐずります。そして、戻ってきた部屋でお菓子をポリポリ……。「絶対喜ぶはず」と思った遊園地でも、まさかの入園拒否!?2日目。予定していた遊園地では、看板に書いてあったキャラクターが怖かったらしく、入口で大泣き。「絶対入らない!」と、断固拒否でした。「たーちゃんの好きな乗り物や、かき氷もあるよ!」と説得しましたが、ホテルにトンボ返りすることに。以前の私ならば、想像していた旅行にならずにイライラしてしまったかもしれません。しかし、たーちゃんの特性を理解したうえで、たーちゃんが楽しんでくれることをこの旅行では最優先にしていたので、気持ちを切り替えることができました。特性がなければ、「たーちゃんは入れるかな?遊んでくれるかな?泣かないかな?」という心配をすることはないのに……と思うことはありますが、予定通りにいかないこともあると分かっていました。私の父と母には迷惑をかけましたが、スケジュール通りに旅行を完遂することが目的ではないと共通認識を持っていたので、突然の予定変更でも受け入れてもらえました。結局、たーちゃんは旅行のほとんどをホテルの部屋でカードゲームをして過ごしました。2日目の午後。たーちゃんにつきっ切りでホテルに籠っていた私たち夫婦を見かねてか、「たーちゃんを預けて2人で出かけてきたらどうか」と父と母が提案してくれました。どうせならば、と子連れでは行けないような場所へ、数時間出かけさせてもらうことに。想像していた家族旅行ではなかったけれど、予定を柔軟に変えて、たーちゃんも大人も楽しめる旅行になったのではないかと思います。予定通りにはいかなかったけれど。楽しめたのなら結果オーライ!3日目。帰りの車内で「旅行、何が楽しかった?」とたーちゃんに聞くと、「カードゲーム!」と返してくれました。じぃじやばぁばと、大好きなカードゲームができて楽しかったようです。Upload By みかみかん大人が想像していたような旅行にはならなかったけれど、たーちゃんがホテルステイをエンジョイしてくれたのなら、それで良かったのだと思うことにしました。旅行は良くも悪くも刺激がたくさんあります。予想しない事態になった時も、大人が気持ちを切り替えてプランを変更し、本人に無理のない旅行にすることが大事だなと学びました。もしかすると、旅行への心づもりが必要だったのは、たーちゃんではなく私のほうだったのかもしれません。難しいこともあるかもしれませんが、障害のあるお子さんも保護者の方も旅行を楽しんで、たくさんの素敵な思い出をつくることができたら良いな、と思います。執筆/みかみかん(監修:井上先生より)4歳半という年齢から考えると、家以外の場所に行くということだけでも、お子さんにとっては大きな刺激になります。ましてや泊りがけの旅行に行くということは、本人にとってもご家族にとっても、大きな冒険だったと思います。おじいさんおばあさんも一緒ということで、そういう面でも気を遣われたと思いますが、みんなで一緒に楽しむということを唯一の目標にするのではなく、それぞれが行った先で楽しみを見つけていくという点からは、素晴らしい旅行体験だったのではないでしょうか。今後お子さんが成長していく中で、行ける場所や楽しめる場所は広がってくると思いますし、その中で少しずつ良い思い出が重ねられるといいですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年10月04日1歳の誕生日に行われる、日本の風習といえば『一升餅』です。子供が一升に相当する約1.8kgの餅を背負うというもの。『一升』と『一生』をかけて、「生涯食べ物に困らないように」や「人生を幸せに過ごせるように」などの願いが込められています。『一升餅』の代わりに?1歳の娘さんの母親である、ぴぃ(@pienpien0506)さんは、Xに1枚の写真を投稿しました。家族とともに、『一升餅』の風習にならって、娘さんの1歳の誕生日を祝ったとのこと。しかし、投稿された写真には『餅』ではなく、ほかの食べ物が写っていました。一体、何を用意したのか…娘さんへの思いを込めて、ぴぃさんが選んだ食べ物をご覧ください!一升の『餅』ではなく、一升の『肉(牛タン)』を背負ってもらいました。一生、肉に困ることのない、人生を過ごすんだよ!ぴぃさんは、一升の牛タンと、牛肉に合わせて『牛柄』のリュックを用意していたのです!餅ではなく、肉を選んだ理由として「人生で落ち込んだ時は、肉を食べれば乗り越えられるから」とつづっています。確確かに、元気がない時に、肉をたくさん食べて、身も心も回復したという経験がある人は多いでしょう。肉に困らなければ『幸せな人生』に近付けるのかもしれませんね!ぴぃさんの、センスが光るアイディアと、娘さんの幸せを願う気持ちに、多くの人が絶賛のコメントを寄せました。・アイディアがさすがです!・牛柄のリュックに、牛タンを仕込んでいるのが、最高すぎる!・娘さんが『一生肉に困らない人生』を歩むことは、間違いなしですね。ちなみに、一升の牛タンを背負った娘さんは、みんなに見守られながら、しっかりと立ち上がれたとのこと。この日、娘さんは、家族の愛がギュウギュウに詰まった1日を過ごしたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年09月10日・人生2周目?・誰に教わったんだ?・吹いた!癒されました。このようなコメントが寄せられたのは、アサミ(@343oishi_)さんが、Xに投稿した1枚です。1歳の娘さんを育てる、母親のアサミさんは、娘さんの『ある姿』に思わずツッコミを入れました。「本当に1歳なのか…」と疑ってしまう写真を、アサミさんのコメントともにご覧ください!いや!大人のくつろぎ方!!ビーズソファ『Yogibo』に座り、動画配信サービス『Netflix』を視聴する、娘さん。その様子はまるで、仕事終わりや休日の大人のようではありませんか!1歳の時点で、『最高のくつろぎ方』を心得ている、娘さん。これからどんなふうに成長していくのか、将来が楽しみですね。貫禄たっぷりな娘さんの姿に、多くの人が和んだことでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年08月30日2歳友達から逃げる、一人で遊びたがる。いつになったら友達に興味を持つのだろう?わが家の息子・たーちゃんは、2歳半の時に知的障害(知的発達症)のないASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。2歳頃は一人遊びや私と遊ぶことが好きで、友達への興味は薄いように見えました。むしろ、公園や児童館などでほかのお子さんがいると離れたところで遊びたがり、私がずっと付きっきりだったことを覚えています。同じくらいの年のお子さん同士で遊んでいる姿を見ると、「いいなぁ」と羨ましく思ったり、「どうしてたーちゃんは友達と遊ばないのだろう」と疑問に思ったりすることもありました。Upload By みかみかんたーちゃんは赤ちゃんの頃から人見知りがかなり強かったので、同年代のお友達に対しても、緊張してしまうのかな、と思いました。なので、「一緒に遊んでみたら?」と声かけはしましたが、無理に友達と遊ばせようとはしませんでした。また、お兄さんお姉さんが公園にいるさまざまな年齢の子を誘って「おにごっこをしよう」「かけっこをしよう」と声をかけていても、たーちゃんは無視して一人で遊んでいることが多かったです。ほかのお子さんが仲間に加わって楽しそうに遊んでいるのを横目に、「いつになったら友達と遊んでくれるのかな?」とかすかに不安に思っていました。3歳まだ平行遊び?マイペースな息子に、少し不安……年少の頃は幼稚園にも少しずつ慣れてきて、一人で遊ぶか、たまに特定の子2~3人と遊んでいるようでした。友達とのやりとりも増えてきたかな?と思う反面、やはり、友達への興味はほかのお子さんと比べて薄いように思え、少し心配でした。よく公園で会う友達には少しずつ心を開いていったのか、近くで同じ遊びをしている、いわゆる平行遊びをする様子も見られるようになってきました。また、ペダルのないトレーニングバイク(キックバイク)に乗ることが好きだった頃は、同じようなバイクに乗った友達と一緒に公園内を走って遊ぶ姿も見られました。しかし、ひととおり遊んだ後、友達がみんな別の遊びに移行しても、たーちゃんはまだ一人でバイクに乗って遊び続けていたのです。それを見て、たまたま同じ遊びがしたい時が重なれば一緒に遊べるのかな、これも平行遊びなのかな、たーちゃんは友達と遊ぶよりも一人でマイペースに遊ぶことが好きなのだろうな、と思っていました。Upload By みかみかん4歳息子が初めてぶつかった、友達付き合いの壁年中になってから、たーちゃんが登園前にぐずることが多くなりました。理由を聞いてみると、「友達が遊んでくれない」と言うのです。Upload By みかみかん友達が遊んでくれないという事実が悲しくもありましたが、たーちゃんにも「友達と遊びたい」という気持ちがあるのだと初めて知り、驚いてしまいました。よくよく話を聞いてみると、新しい組で仲が良いお友達はMくん一人だけ。Mくんがほかの子と遊んだり、別の遊びをしていたりすると一緒に遊べないから嫌だということでした。「Mくんと遊べない時、たーちゃんは何してるの?」と質問すると、「一人で遊んでる」とたーちゃんは答えました。私はてっきり、たーちゃんは一人で遊ぶことが好きで、自分から一人で遊ぶことを選んでいるのだと思っていましたから、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。Upload By みかみかんUpload By みかみかん自分の気持ちを表すことが苦手なたーちゃん。お友達を遊びに誘うことも、すごく勇気がいるのだと思います。長い間一人遊びが多かったたーちゃんにとって、友達付き合いはこれからじっくり学んでいくものなのだな、と感じました。ほかのお子さんたちが2歳、3歳で学んでいくようなことを、1年遅れ、2年遅れで気づき、それでも、どうにかしたいと葛藤する気持ちはほかのお子さんと変わらないのだな、と……。情緒面での成長がゆっくりな分、幼稚園の担任の先生、市の心理士さん、発達外来の先生、そしてもちろん私と夫と連携して、たーちゃんの友達付き合いのサポートをしていきたいと思っています。幼稚園以外の友達の存在。その大切さに気がつくUpload By みかみかんそして、今現在もまだ幼稚園ではMくんにべったりですが、たーちゃんにはもう一人大事な友達がいるのです。私自身の友人の子どもであるPくんは、赤ちゃんの頃からよく泊まりがけで一緒に遊ぶ友達です。どんな子なのかお互いによく知っているPくんの存在は、たーちゃんにとってはとても大きいようで、Pくんとビデオ通話をしたい、おうちにPくんを呼びたい、Pくんと遊びたい……と最近よくねだるようになりました。環境の変化に敏感なたーちゃんにとって、幼稚園以外の友達付き合いは心の安定に繋がるのではないかな、と思いました。たーちゃんが、MくんやPくん、そしてこれから出会う友達と温かな友情を育んでいけるように、ゆっくり見守っていきたいです。執筆/みかみかん(監修:室伏先生より)みかみかんさん、たーちゃんのお友達との関わりについて詳しく共有してくださり、ありがとうございました。たーちゃん、2歳頃にはお友達との関わりが少なくてご家族とのコミュニケーションが主体だったけれど、3歳、4歳と年齢を経るにつれて、お友達への関心が強くなり、一緒に遊びたいという気持ちがどんどん強くなったのですね。このような発達過程をもつお子さんは少なくないと思います。ASD(自閉スペクトラム症)は、周りの人への興味関心が薄いということが特徴の一つに挙げられますが、これは全てのASD(自閉スペクトラム症)の方にみられるわけではなく(興味関心がとても強く、見知らぬ人にも抱きついたりと、むしろ距離が近すぎるというお子さんもいらっしゃいます)、また発達段階によっても変わってきます。お友達への関心が薄いと感じられて、とても心配されている親御さんもいらっしゃると思います。このようなお子さんへの療育の基本は、無理にお友達の輪の中に入れようとするのではなく、安心できる家族や支援者との遊びを通して、コミュニケーションが楽しいということを感じてもらうことです。言葉が発達してくる前の段階では、言葉でのやりとりは難しいこともありますので、追いかけっこやかくれんぼ、キャッチボールなど相手を意識できる遊びや、たかいたかいやくすぐり遊びなどのふれあい遊びなどが有効なコミュニケーションの一つとされています。ご本人が楽しめることを見つけられるとよいですね。また、ひとり遊びをしている時に、お子さんの視野の中に入る場所で、お子さんに話しかけることも人への興味を引き出すことにつながります。何を話しかけたらいいか分からない時には、擬態語を交えながら、お子さんがしていることを実況中継してあげるのもよいでしょう(例:「◯◯くん、電車を走らせてるんだねー!ガタンゴトン!はやいねー!」)。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年08月04日久しぶりの健診1歳を過ぎて歩きはじめたマユユ。毎日公園通いをしていたのですが、手を繋げず、声かけにもほぼ反応なし……私に構うことなく興味の湧いた方向へピューっと走り出すような子どもでした。「早くコミュニケーションしながら外出できたらな」そう思い描きながら、ふらふらと歩くマユユが危なくないようにガードして歩き回る日々。そしてある日、ついに「1歳半健診のお知らせ」が届きました。Upload By サチコ知らせを受け取ったとき、私は少しホッとしました。前回健診を受けたのは、9〜11ヶ月健診。久しぶりに成長を見てもらえる場ができたなと思ったのです。わが家は転勤も多く、実父母(マユユのじいじとばあば)も友人も遠方に居たため、この頃成長について身近な人に相談できる機会がほとんどありませんでした。そのため、この時はまだ「マユユは、どれくらい大きくなったかな?」と1歳半健診に対してプラスの感情のほうが大きかったです。健診会場に着いて健診会場は、子育て支援センターの中の仕切りのない広いスペースでした。身体測定・内科検診・歯科検診・最後に栄養士さんや保健師さんと話すコーナーがあり、順番に周っていくようなシステム。覚悟はしていたものの、これは大変だぞ……と思いました。Upload By サチコマユユは、順番待ちの時間は待てずにウロウロ、引き止めたら大泣き。身体測定・内科検診・歯科検診についてはスタッフの方にも抑えてもらいながらどうにか受けました。ちょっとドキリとしたのが”周りにマユユと同じような様子の子はおらず、ほかの子はみんなウロウロしたり暴れたりせず健診を受けていた”こと。普段の公園などでも周囲の親子との違いを感じていたので、慣れたつもりでした。しかし、(この大人数の中でも浮くのか……)と私はショックを受けていました。その後の栄養相談も暴れるマユユを抱っこしながらなので、正直頭も回らずそれどころではありませんでした。Upload By サチコそして運命の保健師さんのコーナーへ最後に保健師さんのところへ。私はすでに(もうすぐ終わる……!)と安心し始めていました。保健師さんから「最後に困ったことはないですか?相談ありますか?」などと聞かれて終わるのかなと思っていましたが、向かい合って始まったのは検査のようなものでした。私はこの時、積み木や指差しの確認があることを初めて知りました。Upload By サチコマユユは、指差しすることや単語を答えることはできませんでしたし、それ以前に何か聞かれているということすら分かっていない様子でした。私はマユユを抱っこしながら、(こんなやりとりできないです……)(もしかしてほかの子は、もうこんなことできるの?)と焦って思わず周りを見ました。何度か聞かれてもマユユは答えられそうになく、保健師さんは絵カードをおしまいにして代わりに積み木を取り出しました。この時もうすでに、保健師さんが「あれ……」という様子なのが私にも伝わり、少し不安になっていました。「積み木できるかな?」と保健師さんが言いました。わが家には積み木がありませんでしたが、保健師さんがお手本を見せてくれても、マユユは真似してやってみることもしませんでした。Upload By サチコそのあとは保健師さんから少し待つように言われ、この時初めて心理士相談を提案されました。“心理士”と聞いて私は「発達に遅れがあるってこと?」とびっくりしました。Upload By サチコ保健師さんたちは悪くないのに、この時は自分の子育てを否定されたような、絶望的な気持ちにもなっていました。私は心理士相談についての案内用紙を受け取り、なんとか「様子を見て連絡します」と伝え、逃げるように会場を去りました。もうずっと鼻の奥がツーンとしていたのですが、車へ戻ると大人になってから初めてくらいの大声でわんわん泣いてしまいました。心理士相談は”待ち”も多く数ヶ月後の予約になる……。そのことを知ったのはしばらく様子を見て、気持ちを少し整理できた頃に問い合わせてからでした。最後に指差しや言葉については、結果としてその日できなかった、というところだけでなくマユユの視線の合わない感じや興味を示さない様子も含めて引っかかったのだろうなと今となっては思います。とてもつらかった思い出なのですが、ここで指摘を受けたことで・マユユの様子が見過ごせないレベルでほかの子と違うこと(活発とか自我が強い、ではすまない)・心理士(発達)相談という存在について知ることができ、今では感謝しています。ただ知識も覚悟もなく行ってしまったためこの時は頭も気持ちもついて行かなかったです。そして気持ちがついていかない日々は、ここからスタートしました……。執筆/マユユ(監修:鈴木先生より)1歳半健診は、人生最初の正式な総合健診です。初めての経験は誰でも緊張し、不安がよぎり、ついつい悪いほうに考えがちです。保健師や心理士でもハードルが高いので医師ともなるとさらなる高いハードルがありますね。しかし、誰もが気軽に話せるような、ハードルの低い、優しい理解のあるかかりつけ医が理想です。だから、私の診察室はいわゆる診察室ではなく「チャットルーム」、つまり、雑談部屋という意味を持つ名称にしています。保護者の方の気持ちがついていけなくても、それを待ってくれるような心理士や医師が必要だと思っています。診察室であっても雑談できるような、緊張がほぐれて本音が言えるような雰囲気作りが大事なのです。私のチャットルームには、ソファーも用意されています。ご両親やきょうだいがくつろいで座れる工夫もしています。これからの日本の医療は、「診察室」の常識を覆していくことが大事ではないかと思っています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年07月30日こだわりの強いたーちゃん。それに付き合う保護者はしんどいことも……2歳頃から徐々にこだわりが強くなっていったたーちゃん。服も、食べるものも、遊びも、生活のリズムも、自分なりのルールやルーティンが決まっています。こだわり1服Upload By みかみかん例えば、服はお気に入りしか着ないので、いつも決まった2、3着をヨレヨレになるまで着回していました。3歳頃、特に嫌がっていたのは新しい服です。着せようとしても大暴れ、大泣きで、袖を通すこともできませんでした。なので、ちょっとしたお出かけの時に着てほしいオシャレ着が、新品同様のままサイズアウトすることも多々あり……。特に衣替えの季節は、すんなり服を着てくれるかどうか、癇癪がおきないかいつもハラハラしていました。こだわり2テレビUpload By みかみかんもう一つのこだわりは、テレビでは気に入った動画しか見ないことです。同じアニメや動画を、何回も何回も繰り返し見ることが好きです。これは4歳半の今でも変わりません。私が見たいテレビ番組をつけようものなら、すぐに癇癪を起こしていました。そのため、ニュースはスマートフォンで、ドラマはたーちゃんが寝た後に録画を見るような生活でした。幅広く興味を持ってほしくて、同年代の子どもに人気のキャラクターの出てくるアニメや、お勉強になりそうな動画も見せようとしましたが、頑なに同じ動画を見続けました。こだわり3ルーティンUpload By みかみかんたーちゃんは、1日のルーティンが崩れることを嫌がります。幼稚園から帰ってからすぐ、公園に行くことがルーティンになっていた時期がありました。「暑いから、涼しくなった夕方に遊ぼう」「午前保育だから、昼ごはんを自宅で食べてからにしよう」「ほかの用事があるから、今日は行けない」という大人の事情は通じません。公園に行けない時は、もれなく癇癪をなだめることがセットになるので、気が重かったです。そして、毎日休みなく公園で遊ぶことに、私はすっかり疲れていました。「幼稚園から帰った後は自宅でのんびりしている」というママ友が心底羨ましかったです。こだわりにずっと付き合うのがつらい。いつこだわりはなくなるの?たーちゃんが2歳の頃は、いつになったらこのこだわりはなくなるのだろう……と思いながら、育児をしていました。そんな不安や心配をよそに、3歳頃までこだわりは増え続け、ルールやルーティンも細かくなっていきました。たーちゃんはこだわりをつくることで自分のことを守っていたのかもしれませんが、かえって窮屈な生活になっているように思えてなりませんでした。そして、こだわりと癇癪に付き合い続けていた私と夫は精神的に参ってしまいました。「まぁいっか」。突然出てきたその言葉が、うれしい。4歳になってすぐ、新しい服を着せようとした時のことです。ばぁばに買ってもらった服でした。始めはいつものように嫌がって、下着姿で逃げ回っていたたーちゃん。それでも、「この服でばぁばに会いに行こうよ」「この服かっこいいよ」と言葉を投げかけました。しかし、やはりたーちゃんは着る気はないようで。「やっぱりだめか……」と、ヨレヨレの服を取り出そうと腰を上げたところでした。Upload By みかみかん「まぁいっか」ふと近づいてきたたーちゃんがそう言って、「服を着せて」という風に頭を差し出してきたのです。それはエコラリアのような、誰かの真似のようなイントネーションで、少しぎこちない「まぁいっか」でしたが、たーちゃんはまるで呪文のようにその言葉を言って、新しい服を受けいれてくれたのです。そして服を着せると、泣きもせず、けろりとした顔をしていました。驚きとともにじわじわとうれしさが広がっていき、何度も「着てくれてありがとう」「その服、かっこいいね」「まぁいっか、って良い言葉だね」とたーちゃんに伝えました。たーちゃんが癇癪という形ではなく、「よく考えたらそれでもいいか」「自分が折れてもいいか」と自分で気持ちの整理をしてくれたことが、うれしくてたまりませんでした。たーちゃんの成長が、うれしい。たーちゃんも、頑張ってるのだと感じた。たーちゃんは、たとえゆっくりでも、自分のペースで心も成長しているのだと、このなんでもないひとことが感じさせてくれました。そして、今までこだわりに付き合っていた過去の私が報われたような気持ちにもなりました。その日の夜、帰宅した夫にもすぐに共有して、夫からもたくさん褒められたたーちゃんはとてもうれしそうでした。Upload By みかみかん4歳半の今も引き続きこだわりはありますが、「まぁいっか」と言ってくれる頻度も増えてきました。そして、たーちゃんの「まぁいっか」の後には必ず「ありがとう」を伝えています。この記事が、いつまで激しいこだわりが続くんだろう……と悩んでいる方の希望になればうれしいです。執筆/みかみかん(監修:室伏先生より)たーちゃんのこだわりの詳細と成長のご様子を共有してくださり、ありがとうございます。この記事をお読みになられて、救われるご家族がたくさんいらっしゃることと思います。少しずつ、まぁいっかと受け入れられるようになってきたとのこと、本当にうれしいですね。受け入れられるものが限られていたこれまでの期間、ご家族もたーちゃんも本当にお苦しかったですね。着られる服が限られてしまうということに関しては、柄や色の好みの場合もありますが、触覚過敏(感覚過敏のひとつ)が大きく影響しているお子さんも少なくありません。多くの人にとっては特に不快に感じないものでも、ある素材や凸凹(タグや縫い目、縫い代など)、新しい布地などに対して痛みや大きな不快感を感じることがあります。新しい服はパリッとして少し繊維がかたいですが、着古してよれよれの服はやわらかいので、古いものをパジャマにしたいという方もいらっしゃいますよね。そういった違いも敏感に感じ取ってしまうことがあります。また、ルーティンが変更することに関しては、予定変更に柔軟に対応することが得意という方もいらっしゃれば、予定が変更すると不安を感じたり、イライラしたりするという方もいらっしゃると思います。ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの多くは後者で、かつその程度も強いお子さんも多くいらっしゃいます。「いつも通り」がとても安心なのです。みかみかんさんは、たーちゃんの嫌なことを受け入れて、たーちゃんの気持ちを尊重して向き合われてきたのですね。きっとそういった環境の中で、たーちゃんも安心して過ごすことができて、少しずつ受け入れることができるようになってきたのだと思います。上記のような感覚過敏や予定変更への不安については、年齢とともに少しずつ和らいでくることも多いですが、その時期はさまざまです。感覚過敏やこだわり行動は、ご家族にとっても大きな負担になりますので、ご家族の精神的なサポートも必要です。どのように向き合っていったらよいのか分からないなど、ご不安があれば医療機関や療育先の先生、保育士、自治体の相談先などに相談してみてください。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年07月04日長女が1歳半だったころの話です。2人でお風呂に入り湯船で温まったあと、私は洗い場で体を洗っていました。長女は私の足元に座り、アヒルのおもちゃで機嫌よく遊んでいたのですが、このあとまさかの事態が発生するのです……。髪を洗っていた数秒間で…長女はお風呂が好きではなくいつも早く上がりたがってぐずるので、機嫌がいいなんて珍しいこともあるなぁと思いつつ、今のうちに自分の洗髪を済ませてしまおうと目を閉じ、シャワーのお湯を頭からかけました。 その間10秒にも満たないくらいだったと思います。目を開け、視界に飛び込んできたのは湯船から真上に突き出している2本の足でした。私は一瞬何が起こっているのか理解できませんでしたが、すぐにそれが長女だと気づき、叫び声を上げながら湯船から引き上げたのです。幸いお湯を少し飲んだだけで、軽くむせたあと泣き出して大事には至りませんでした。 5年以上経った今でも、長女を失っていたかもしれないというあの恐怖心は忘れられずにいます。しかし、一番怖かったのは長女自身のはず。一瞬の気の緩みが取り返しのつかない事態を招くのだと改めて感じ、育児の過酷さを実感した出来事でした。 ◇ ◇ ◇ お子さんが無事で、本当によかったです。今回お子さんは洗い場に座っていたようですが、数秒目を離したすきに、滑って浴槽へ落ちてしまったのかもしれませんね。 乳幼児はわずか10cmの深さでも溺れる可能性があります。お子さんをひとりで浴槽に入れるのは危険であるため、絶対にしないでください。また、洗い場に座らせる場合も、できる限り目を離さないようにしましょう。今回は目を閉じたわずか10秒たらずの間に事故が起きてしまっているため、先に自分の洗髪を済ませてからお子さんをお風呂に入れたり、自分の洗髪中は浴槽にフタをして、開けたり乗ったりしないよう伝えてあげると良いと思います。 作画/さくら著者:川原 ゆき子監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月29日成長曲線から外れることなく、順調に育ってきた息子。1歳までに歩き、私のマネをして「ママ」と言うこともありました。しかし、マネをしているだけで言葉の意味はわかっていないようでした。1歳半まで意味のある発語が見られないまま健診の日を迎え、そこで発達の相談をし、発達支援施設に通うことになった体験談をご紹介します。体の発達は順調だったけれど……“もしかして、育てにくい子なのかな?”と感じることは何度かありました。生後5カ月のころ、息子を連れて結婚式に参列したときのことです。披露宴会場では私たちの席の近くにスピーカーがあり、音楽や拍手の音がするたびに息子は泣いていました。 生後10カ月のころは、かんしゃくを起こすとなでもかんでも物を投げていましたし、知らない人が近づいてきただけで泣くこともありました。すごく警戒心の強い子だったと思います。 集団健診で他の子と比べると……1歳半健診は初めての集団健診で、息子と同じぐらいの子たちが落ち着いているように見えて驚きました。というのも、息子はじっとしているのが苦手だったのです。人見知りが激しく、初対面の大人がいると泣き出すこともしょっちゅうでした。健診は母子で受けている方が多かったのですが、私は夫にもついてきてもらいました。 息子は体重計に乗るのを嫌がり泣き叫んでしまったので、夫と一緒に計り、夫の体重を引くというかたちでおこないました。積み木を積むなどできるわけもなく、積み木を投げて終了しました。 発達検査を受けることに……健診後に相談し、後日詳しい発達検査を受けることになりました。そのときも人見知り全開で、私が口頭で質問に答え、検査項目のチェックをしてもらいました。予想通り、言葉の遅れが顕著にみられました。 意味のある発語がないだけでなく、言葉の意味を理解していないのです。元々意思の疎通ができていないと感じていたので、あまりショックではありませんでした。それよりも今後どうするべきかを教えてもらえることに安心していました。 安心した専門家の言葉 紹介してもらった発達支援施設に初めて行ったとき、「お母さん、よく頑張っていますね」と言ってもらえたことで、私の育て方が悪いわけではないのだとホッとしました。 2歳9カ月になった今は発語が増え、人見知りもなくなり、簡単なコミュニケーションがとれるようになりました。今でも偏食や感覚過敏な部分はありますが、お友だちと仲良く遊ぶことができています。 わが子が発達障害かもしれないと思うと不安になり、何度も検索しました。発達のスピードも、タイミングも、子どもによってそれぞれ違うものです。私は、これからも専門家のサポートを受けながら、息子の個性を尊重し、成長を見守っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama著者:大森りさ0歳と2歳の兄弟の母。長男は発達支援施設に通っている。主に妊娠・出産・子育てについての記事を執筆している。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月25日息子が2歳半のころの話です。パートとして働いていた私は、保育園から発熱連絡をもらい、早退することに。直属の50代男性上司に早退の報告をすると、信じられないことを言われ……? 余計なお世話です!パートで働き始めた私。採用の面接時に50代の男性上司から「お子さんのことで休むことがあっても、大丈夫だからね!」と言ってもらえていたので、安心して働いていました。 ある日、息子が38度の熱を出したと保育園から連絡が。私は急いで男性上司に「息子が熱を出したそうなので、早退させていただきます」と伝えます。上司はすぐに了承してくれましたが、早退の準備をする私の背中に向かってニコニコ笑顔で「発熱ねぇ。ちゃんとごはんあげてる? 栄養足りてないんじゃないの?」と言ってきたのです。食べむらがあり、一生懸命作ってもその日の気分で食べてくれないことも多い息子。毎日一生懸命食事の準備をしていることは上司にも話したことがあるのにそんなことを言われ、悲しさを感じると同時にカチンときました。 怒りを堪えて帰る支度を続けていると、男性上司は「うちの犬もさあ、食事の栄養を考えるようになってから風邪引かないよ」と笑顔でアドバイスをしてきたのです……。我慢ならなかった私は「早退するのは申し訳ないですが、私もきちんと栄養バランスを考えてごはんをあげています!」と伝えると「冗談じゃん! 怒らないでよ~」とまったく反省する様子はなし。仕方がないので、その日はそのまま帰ることに。 その晩、上司から言われたことを夫に伝えると「すぐに早退させてくれるのはありがたいけど、そんなことを言うのは確かにひどいね……。次からは何か言われる前に、急いで職場を出ちゃいなよ」とやさしくアドバイスをしてくれました。 冗談の言葉に言い返したのは大人げなかったかも……と私は反省。夫の言うように、早退するときは、できるだけ早く職場を出ることを決意。その後も、息子の体調不良で早退することが何回かありましたが、上司の冗談なのか嫌みなのか分からない妙なアドバイスを聞かずに済んでいます。 作画/Pappayappa著者:阿部花緒里
2024年06月22日私は3歳半と1歳半の息子がいる2児の母です。現在3歳半の長男のイヤイヤ期が、それはもう強烈でした。毎日試行錯誤しながら、イヤイヤ期の長男を育てるのに必死だったのですが、そんな長男のイヤイヤ期を振り返りたいと思います。今回は長男がお風呂が嫌いで困っていたとき、どのように対応したのかをお話しします。 それは突然やってきたこれは長男が1歳半ごろのお話です。私はちょうど第2子の妊娠が判明したときでした。私はつわりの影響でお風呂に入ると気分が悪くなるので、長男のお風呂は夫に任せていました。長男は夫とお風呂に入るのが大好きで、毎日楽しくお風呂に入っていました。 ある日、夫がいつものように長男とお風呂に入ろうとすると、「嫌」と長男が泣くようになりました。お風呂に入ろうと誘うと「嫌」と長男は激しく泣くようになり、家中逃げ回る日もありました。これがお風呂イヤイヤ期の始まりでした。 無理矢理お風呂には入れたくないけれど…私たちは「無理矢理お風呂に入れて、これ以上お風呂を嫌いになってほしくない」と思っていました。そこで私たちは長男がお風呂に入りたくなるまで、待つことに。しかし30分経っても、1時間経っても「お風呂に入ろう」と誘うと返事は「嫌!」のひと言。長男がお風呂に入ることを拒否し続ける日がほとんどでした。待ち続けても寝る時間が遅くなってしまうので、最後は強行突破。結局、長男を無理矢理お風呂に入れていました。 脱衣所でも浴室でも長男は大号泣。私は脱衣所から大音量で長男の好きな音楽をかけて、気を紛らわせようと必死でした。ちなみによくかけていた歌は「とんとんトマトちゃん」です。この曲には何回も助けられました。嫌なお風呂を頑張ったあとは、毎日たくさん長男を褒めてギュッとしました。 救世主現る!お風呂に楽しく入ってほしいと思い、お風呂用のおもちゃをいろいろ買って試しました。しかし長男はどれもすぐに飽きてしまいました。私はたまたま家にあった入浴剤を発見。長男に入浴剤を渡すと、「これをお風呂に入れると色が変わるから、何色になったか教えてね」と伝えました。 すると長男はすんなりお風呂に入ったのです。お湯の色が変わるのが不思議だったようで、その日は泣かずにお風呂に入っていました。長男のお風呂イヤイヤ期を救ったのは、入浴剤! おもちゃではなく身近にある物でした。 うまくいかないときもあるすっかり入浴剤のとりことなった長男。しばらく長男は楽しくお風呂に入っていました。しかし、そこはイヤイヤ期。長男もその日の気分もあるため、私のつわりも落ち着き、私が一緒にお風呂に入るようになってもダメ、入浴剤もダメ、おもちゃもダメ、全部ダメ。そんな日もありました。 それでも入浴剤のおかげでお風呂を嫌がる日が減り、とても助かりました。そうこうするうちに、長男が2歳を過ぎたころにはお風呂を嫌がらなくなりました。 3歳半になった現在では長男のイヤイヤ期はかなり落ち着きました。しかし今度は次男のイヤイヤ期が始まりました。今のところ長男と比べると穏やかなような……。イヤイヤ期にも必ず終わりは来ると信じて、毎日子育てに奮闘したいと思います。 イラストレーター/星田つまみ著者:小林加奈3歳と1歳の息子、夫との4人暮らし。教員免許を保有。教員、ママとしての経験を生かし、ライターとして活動中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月19日就学先って選べるの?右も左も分からず、目の前のことに精一杯だった3歳半までこの春から小学校に通う息子は2歳半でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。診断当時は喃語混じりの単語を話すのみで、目線も合わず、指さしもしなかった息子……藁にもすがる思いで駆け込んだ保健センターの発達相談で、息子の発達に応じた細やかな支援をしてくれる療育園を紹介してもらいました。2歳半で母子通園クラスに通いはじめた当時は、クラスの中で息子が最年少でした。1歳手前だった娘も連れての通園は、体力的にも精神的にも大変でしたが、いつも優しく迎えてくれる療育の先生方に励まされ、なんとか1年間通うことができました。療育を受けるうちに、息子は3歳目前で2語文・3語文と言葉も出てくるようになり、衣服の着脱も少しずつできるようになってきていたものの、まだまだ身の回りの自立はできていませんでした。そのため、地域の幼稚園に年少で入園することは難しいだろうと考えていたので、母子通園クラスの担当の先生とも何度か面談をして相談した結果、翌年は療育園の単独通園クラスに通わせてもらうことにしました。当時は、就学先のことは全くイメージがわかず……というか、やっと言葉が出るようになってきたものの、話も一方通行で食事もほぼ手づかみ、衣服はズボンを履くのがやっとな息子を目の前にして、「この先、この子はどうなっていくんだろう?地域の小学校に行けるのか?行けなかったらどこに行けばいいの?」と"右も左も分からず不安だけど何をしたらいいのか分からない"状態でした。Upload By 海乃けだま単独通園クラスの担任の先生の力強い一言に背中を押された日ここで単独通園クラスの担任の先生を紹介したいのですが……とても元気でハキハキしていて、息子のハイテンションなおふざけにも乗ってくれて、でもキチンと締めるところは締めるという女性の先生で……まーーーこの先生が息子の性格にピッタリとハマって(興奮)!!!初めて私(母)と離れての生活に私自身不安を抱いていたのですが、単独通園に通い始めてからの息子の成長具合が凄まじく、オムツ外れに始まり、衣服の着脱・食事動作、おもちゃへの興味の幅の広がりまで、息子のできることをどんどん増やしてくれました(感動)。両親共々、完全にこの先生を信頼しておりました。単独通園開始から半年経った頃、面談時に「ひとでくんの進学はどのように考えてますか?」と聞かれました。正直なところ、息子はできることが増えたとはいえ、同年齢の定型発達の子どもたちと比べたらまだまだできないことのほうが多かったので、当時の私は進学先についても「地域の小学校に行けたらいいけれど、そもそも息子のこの発達具合で行けるのかな?」と不安を持っていました。そこで、そのまま「地域の小学校に行けたらいいと思ってるんですが……息子の発達のレベルで行けるのか分かりません。先生はどう思いますか?」と先生に聞いてみると、「ひとでくんなら、地域の小学校(特別支援学級)に行けると思います!いや、行くべきです!」と力強く言ってくれました。このひとことから、私の中で『息子は地域の小学校に入学させよう!』と決心しました。Upload By 海乃けだま就学先を決めたら、そこへ向かってレールづくり!地域の小学校に就学すると決めてからは、その後は息子の周りの環境を整えることを考えて、先生と話し合いました。息子の性格や特性(人は好き、でも距離感が分からない、怖がりな一面があり十分自信が持てないとできないが、慣れてくるとふざけてしまう、DCD/発達性協調運動症もあるため、運動面の発達もゆっくり……などなど)を考慮すると、もう1年療育の単独通園クラスで力をつけ、年長の年で地域の幼稚園へ転入したほうがいいだろう、ということになりました。急激な環境の変化は、発達ゆっくりなタイプの子にとっては苦痛になりがちとは聞きますが、通っていた療育園は私たちが住んでいる市の隣の市にあったため、同じ校区内のお友達は1人もいませんでした。なので、小学校入学前に、地域の幼稚園のお友達に息子の特性を知っておいてもらうことは、息子も私も安心できると思いました。しかし、転園した幼稚園は厳しめだった!?悩みつつも、卒園後に感じたこと療育園の単独通園クラスに2年間通い、息子は目ざましく成長しました。会話のキャッチボールができるようになり、時間はかかるものの、身の回りのことをかなり自分一人でできるようになり、ひらがなも半分ほど読めるようになっていました。そしていよいよ年長の年になり、幼稚園の入園式。転入前に幼稚園にも相談し、息子の特性を伝え、加配の先生をつけてもらう手続きも済ませ、園長先生も快く転園を受け入れてくれたのですが……。独自の事前調査で手厚い幼稚園と噂に聞いていたこの幼稚園は、マナーやルールに厳しめな幼稚園だったのです……。幼稚園のルール一例・登園したら先生にお辞儀して挨拶・保護者の方にも挨拶・靴はきっちり揃える・運動会やイベント行事は"完璧に"・食事中はしゃべらない・家でも靴揃えやお手伝いを頑張る表の記入子どもたちの可能性を広げるため、さまざまな行事や取り組みをしていて、まさに"手厚い"幼稚園だったのですが、発達ゆっくりな息子にとっては負担が大きいかもしれないと転入後かなり悩みました。しかし、同級生のお友達が息子の手助けをしてくれたり、息子自身も大好きなお友達ができたりと、人間関係に恵まれたこともあり、園生活は何とか楽しむことができていました。そして夏頃になると、幼稚園の担任の先生から就学先について聞かれました。転入当初から、地域の小学校の特別支援学級に行きたいと伝えていたため、教育委員会の就学相談にかけてもらうことになりました。就学相談では、教育委員会の方数名、市内の小学校の校長先生方、発達相談員の方、そして幼稚園の担任の先生と息子本人・両親で面談を行いました。面談の結果、希望通り地域の小学校(特別支援学級)へ就学できることになりました。厳しめの幼稚園ではありましたが、息子なりのペースで園生活を頑張り、登園しぶりが少しありつつも無事に卒園できました。この4月から小学校に通っていますが、入学式ではしっかりと自分の席に座り、名前を呼ばれたらはっきりと返事をし、新入生のみんなと足並み揃えて入退場できていました(歓喜)。Upload By 海乃けだま挨拶やマナーに厳しめな幼稚園へ転園したことに、「息子に無理をさせているかもしれない。もっと子どもらしく、のびのび育てる方針の園のほうがよかったのでは……」と葛藤して悩んだ時期もありましたが、小学生になった今、お礼や挨拶・靴揃えができていることを先生に褒めてもらっています。そして、なにより幼稚園のお友達と一緒に同じ小学校に入学したことを息子自身がとても喜んでいるので、転園して良かったと今は思えています。執筆/海乃けだま(監修:新美先生より)2歳半に療育園に通い始めてから、年長の幼稚園転園を経て就学するまでについて詳しく聞かせていただきありがとうございます。ここ十数年間で、小中学校の特別支援教育の様子は著しく変わってきています。ですから保護者の方の小学校時代のイメージとはずいぶん変わってきており、就学した時にどこに通わせたいか?と聞かれてもどう選んでいいか困ってしまいますよね。一般的には、まずは候補になりえるところに実際に見学に行き、いろんな意見を聞いていきながら決めていくことが多いかと思います。海乃さんの場合は、経験豊富でひとでくんのことをよく分かってくれている療育園の先生に、地元の特別支援学級に行くべき!と後押ししてもらえたのですね。そして、年長での幼稚園(厳しめ)への転入は、迷いや不安がありながらも、ひとでくんが結果的によかったと思える成長を見せてくれたのは何よりです。それまで療育園で築いた土台があって、幼稚園の明確なルールの提示と手厚いサポートによって花開いたのかもしれないなと読んでいて思いました。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年06月19日あなたは待ち合わせ時間にいつも遅れずにいますか?中には、遅刻しがちなパートナーに困っているという方も……。今回のMOREDOORでは、交際約1年半になるAさんにインタビューを実施。Aさんがパートナーとパーソナリティの違いについて悩んだエピソードと、夫婦関係の専門家カップルセラピストからの意見をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。Aさんの悩みとは?カップルセラピストからの言葉気持ちを伝え続けるパートナーが毎回デートに遅刻してくることに悩んでいたというAさん。Aさんのようにパートナーに、根気強く自分の気持ちを伝えることで、解決へのカギとなるのかもしれません。みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか?監修・コメント:石田 真央(いしだ まお)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2017年龍谷大学大学院修了。龍谷大学大学院博士後期課程在籍。家族療法、応用行動分析(ABA)を専門とし、これまで病院・福祉施設・教育現場において家族間の課題解決をサポートする傍ら、学術的な観点から多くの学会で演題発表などを行う。(MOREDOOR編集部)
2024年06月09日私は娘が1歳半前ごろから断乳について意識し始めていましたが、おっぱいをいつまであげるかをなかなか決断できませんでした。そんなある日、私の身に起こったとっても恥ずかしい事件がきっかけで、断乳することを決意! 今回はその経緯をご紹介いたします。 おっぱいをいつまであげるか悩む「虫歯のリスクが高まるからある程度の年齢になったら卒乳したほうが良い」「子どもが自然と飲まなくなるまで飲ませたほうが良い」「WHOでは補完食を始めたのち2歳かそれ以上まで授乳することを推奨している」など……おっぱいをいつまであげるかについて育児本やネットで調べたら、さまざまな意見がありました。1歳半の娘は身長も体重も平均的で、離乳食もよく食べていたため、1歳半健診で助産師さんに相談しても「お母さんの方針でいいですよ」と明確な答えは返ってきませんでした。 ※母乳に含まれている乳糖からは、虫歯の原因となる酸は生成しないと言われています。母乳を飲ませているからといって必ず虫歯になるわけではありません。 日中何度もおっぱいを欲しがる娘が1歳半を過ぎても断乳に踏み切れていなかった私ですが、おっぱいをあげ続けることで困っていることがありました。それは娘が日中何度もおっぱいを欲しがることです。「おっぱいちょうだい」と言い出したら、あげるまでグズグズ。 「さっき飲んだからあとでね」「ごはん食べ終わってからね」「今お外だからおうちに帰ってからね」と声をかけても聞いてはくれません。要求が通るまでグズったり泣いたりするので、根負けしてあげてしまうこともしばしば。泣いたからといいなりになるのも、だらだらとおっぱいを飲ませるのも、良くないのは重々承知していたのですが……。 そして事件は起きた説得もごまかしもきかなくて困ったなと思っていたとき、事件は起こりました。ある日、スーパーで会計待ちをしていたら、抱っこひもで抱っこしていた娘が「おっぱいちょうだい」と言い始めたのです。この日は混んでいてレジは長蛇の列。「今はあげられない」と伝えたのにずっと欲しがっていました。 ようやく会計の順番がきて安心と思ったそのとき、娘は私のTシャツとブラトップを思いっきり引っ張り、飲もうとしたのです! 私はおっぱいポロリ状態!! 気がついた人がいたかは定かではありませんが、本当に恥ずかしく、近いうちに断乳させることを心に誓いました。 この事件がきっかけで、娘が1歳7カ月のときに断乳させました。断乳に向けて『おっぱいバイバイ』という絵本を2週間読み聞かせ、「あと◯日でおっぱいバイバイするよ」と伝えていたので、そこまで苦労せず断乳することができました。恥ずかしい思いもしましたが、一大決心をする良いきっかけだったのかなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/しおみなおこ著者:小川恵子8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月04日私が美容院に行っている間、1歳半の子どものことは夫が見ていてくれることになりました。しかし、ヘアカットが終わったあと夫に連絡すると、子どもにけがをさせたと言い出して!?夫が子どもにけがをさせた!?子どもが1歳半ごろの話です。子どもの同伴OKでキッズコーナーもある美容院を予約したのですが、その日は夫の仕事が休みで「カットしてもらってる間、俺が子どもを遊ばせといてやる」と言うので、キッズコーナーは使わず美容院近くの公園にいてもらうことにしました。 しかしカットが終わって夫に連絡すると、「中華屋でけがさせた!」とのこと。慌てて夫と合流し話を聞くと、ヘアカットの時間が長すぎて空腹になり、子どもを連れて中華屋に入ったら、子どもがカウンター席のイスの上で立ち上がり、滑って目の下の辺りを机に打ち少し血が出たとのことでした。私はパニックになり、「なんでちゃんと見てなかったの!」と夫を責め立て、大喧嘩になりながら手当たり次第に病院に電話。日曜でも受け入れてくれる病院を見つけ、子どもを連れて行きました。結果的には目に異常はなく、その後も何もなかったので安堵したのですが、もっと大ごとになっていたら……と考えると冷や汗が出ました。 体を支える力がまだ弱く、いつもベルト付きの乳児イスを使わせていた私。そんな子がカウンター席の椅子に座るなんてまだ無理です。自宅なら夫も乳児用のイスに座らせたでしょうし、外でも1歳児の面倒を毎日見ている私がついていれば、膝の上に乗せてずっと手で支えたり、乳児イスを借りたりしたはず……。1歳の子どもの面倒を見慣れていない夫に任せてしまったことを後悔しました。今後は夫にも育児に一層関わってもらい、子どもにとってどんなことが危険になるのかを伝えていこうと思った出来事です。 ◇ ◇ ◇ お子さんの目に異常がなかったようで、よかったです。 しかし、ママさんの言う通り椅子に1人で座らせるのは危険です。安全のために幼児用の椅子に座らせて、ベルトをきちんと締めるようにしましょう。 作画/赤身まぐろ著者:森川 智子
2024年05月31日長女が1歳半のときのお話です。家ではよく言葉を発していた娘ですが、極度な人見知りで、外では言葉を発することがほとんどありませんでした。1歳半健診で自分の名前や指さしの受け答えがあると聞いていた私は、娘が初めて会う人と会話できるかと心配していました。そして健診当日を迎え……。ひと言も言葉を発しない娘健診のあとにそのまま実母と予定があったので、私と娘と実母の3人で会場へ行き、順番が呼ばれるのを待っていました。 娘の番になり、身長や体重などの身体測定のあと、別室でついに担当の保健師さんとの面談。やはり娘は名前を聞かれても、イラストを指さしされても、ひと言も発言せずに固まっていました。担当の職員さんも「普段、家では話すのよね?」と判断を迷っている様子でした。そんなとき……。 廊下にいる私の母を発見して…娘が、廊下で待っていた実母を見つけて「○○(実母の名前)さん!」、「ちて(来て)」と叫んだのです。すると実母は、廊下からうれしそうな顔で娘に手を振ってくれました。 そのあと保健師さんが再度、娘の名前を聞いても、イラストの指さしをしても、やはり娘はひと言も言葉を発することはなく面談は終了。しかし担当してくれた保健師さんは、「緊張しちゃったんだね。おうちでできていることもわかったので大丈夫」と言ってくれました。 何か娘の発達について指摘されるのではと不安に思っていた私は、実母のおかげで娘の普段の様子を見せることができ、ホッと安心しました。あとで実母にこのエピソードを伝えると、そんなことになっていたとはまったく気がついていなかったそうです。健診が終わった私たちを笑顔で迎えてくれた実母の顔を見て、何歳になっても母が一緒だとやっぱり心強いなと感謝した出来事です。 著者:河原りさ2016年生まれと2018年生まれの女の子2人、2024年生まれの男の子のママ。花屋に勤務。都会のおでかけスポットや植物に関心あり。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月24日「親の背を見て子は育つ」ということわざがあるように、子どもって知らず知らずのうちに親の良い面も悪い面も自然と身につけてしまうもの。とくに無意識のうちに発する言葉は、いつの間にか子どもにもインプットされてしまうので要注意です。今回ご紹介するのは、お互いを「あなた」と呼び合うご夫婦のお話。言葉を覚えはじめた1歳半の息子さんは、夫婦の会話をぼんやり聞いている様子だったようですが…。息子くんが発したのは、ご夫婦のお互いの呼び名「あなた」と旦那さんの口ぐせ「いいじゃないか」が組み合わさった、なんともおもしろおかしい言い回し! しかも、授乳のタイミングというのがなんとも複雑な気持ちになりますよね。子どもらしからぬ言葉に、思わずドキッとしてしまいますが、これがもし外出先で誰かが聞いていたら…と考えると、恥ずかしさであたふたしてしまいそうです。日ごろから言動には気をつけたいですね。みなさんの中でも、子どもの珍発言や思わず赤面してしまった家族のエピソードがあればぜひ教えてください。イラスト/ 最上うみみ ※このお話は実話を元に編集しています。あなたの「愛すべき家族」のエピソード募集中!当たり前のように一緒に暮らしてるけど、この常識ってわが家の家族だけ? 小さい子どもって奇想天外なことするから面白い! ついクスッと笑ってしまうけど、私の自慢の家族。そんな読者から投稿された「愛すべき家族」のエピソードを4コマ漫画でご紹介。ぜひあなたもエピソードを投稿してみませんか?記事下の読者アンケートより投稿してください。
2024年05月22日下の子がまだ保育園に通っておらず、年子の子どもをつれて1歳半健診に行きました。まさかの結果にあ然下の子をおんぶ紐で抱っこしていたのですが、それを見かねた保健師さんが「赤ちゃんこっちで抱っこしてますよ。」と言い、気遣ってくれ下の子を連れて行ってくれました。息子は弟がおらず心配に思ったのでしょう。「どこいったの?どこ??」と、何回も私に聞いてくるので保健師さんの問いかけには答えられませんでした。結果は、指示が通らないとなり再検査になってしまいました。健診が終わると、保健師さんが弟を連れてきてくれて、兄はほっとしていました。 半年後、再検査で異常なしという結果になり安堵しました。しかし、きょうだいで参加するときは、何か良い方法がなかったのか?と、考えてしまいました。 ◇ ◇ ◇ 健診のとき、預けられる場合は下の子をみてもらうと良いと思いました。もしくは、 夫にも参加してもらい、会社を休んでもらうべきだった。夫にとっても、一生に1度のよい記念になるのではないかと思いました。 作画/犬野ぽよ彦著者:まあたんママ30代、結婚10年目。9歳と10歳の年子を育てる母。医療従事者。趣味は旅行、ドライブ、音楽鑑賞。
2024年04月28日