20世紀彫刻のパイオニアと称された彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ。彼の作品は対象の本質を捉えつつ、それを極限まで単純な形で表しているのが特徴。その独創的な作品は、後の現代彫刻や絵画、デザインなどにミニマル・アートという思想を打ち立て、その後の世代のアーティストにも多大な影響を及ぼしたことでも知られている。彫刻界の新時代を切り開いた芸術家の全容に迫る。そんなブランクーシの創作活動を一望する展覧会が始まった。会場には、初期から後期まで約20点の彫刻作品をメインに、フレスコ画やテンペラ画などの絵画作品やドローイング、写真作品など約90点が集合。日本の美術館初となる充実の展示規模だ。彼の創作を包括的に紹介し、その歩みを辿る趣向となっている。1876年、ルーマニアに生まれた彼は、ブカレスト国立美術学校で学んだ後、1904年にパリに出てロダンのアトリエにて助手として修業するも、そこを2か月で離れ、独自に創作をスタート。当時発見されたアフリカ彫刻などのプリミティブな造形に注目する感性と、まるで職人のような素材への鋭い観察眼で、独特の作品を追求していった。ブランクーシは朴訥な人柄で、様々なアーティストたちと親交が深く互いに影響を与えあい、支えあった。例えば、画家で彫刻家のマルセル・デュシャンがお金のなかった時代には、自分の作品をデュシャンに渡し、それを売ってお金にすることをよしとした。写真家のマン・レイからは写真を教わり、自分のアトリエ内に暗室を作り、自らの作品をカメラにおさめて記録した。また、イサム・ノグチはパリでブランクーシの助手となり、それが抽象彫刻家としてのキャリアに舵を切るきっかけになったともいわれている。そうした数々の知人たちとの交流も糧に、彫刻家にもかかわらず、絵画や写真も手掛け、横断的に作品にアプローチする彼は、当時の芸術家としては驚くほど進歩的な人物だったと称賛する専門家も多い。自身の作品を「抽象ではなく本質を表現した具象だ」と語った彼は、どうやってその境地に至ったのだろうか。本展を見れば、彼の頭の中を知ることができるかもしれない。男女の抱擁を直方体で表現した、ロダンも衝撃を受けた名作。コンスタンティン・ブランクーシ《接吻》1907‐10年、石膏、石橋財団アーティゾン美術館テンペラ画で表現された青年の力強い立ち姿。コンスタンティン・ブランクーシ《スタンディング・ボーイ》1913年頃、テンペラ・紙、メナード美術館抽象的なフォルムで鳥が飛ぶという本質を表現したフレスコ画。コンスタンティン・ブランクーシ《鳥》1930年、フレスコ、ブランクーシ・エステートブランクーシを有名にした代表作「鳥」シリーズのひとつ。コンスタンティン・ブランクーシ《雄鶏》1924年(1972年鋳造)、ブロンズ、豊田市美術館ブランクーシの哲学を形にしたと伝わるブロンズの初期作品。コンスタンティン・ブランクーシ《苦しみ》1907年、ブロンズ、アート・インスティテュート・オブ・シカゴPhoto image:Art Resource, NYブランクーシ 本質を象るアーティゾン美術館 6階展示室東京都中央区京橋1‐7‐2開催中~7月7日(日)10時~18時(5/3を除く金曜~20時、入館は閉館の30分前まで)月曜(4/29、5/6は開館)、4/30、5/7休ウェブ予約チケット1800円ほか日時指定予約制TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2024年4月17日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2024年04月16日侯孝賢プロデュースによる台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』より場面写真が解禁された。台北金馬映画祭で4冠(監督賞・最優秀助演男優賞・最優秀映画音楽賞・衣装デザイン賞)を達成した本作は、バブル期の到来を迎えた台湾を舞台に、自分たちの店と家を手に入れることを夢見る父子と“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主とのかかわりを描く感動のヒューマンドラマ。また門脇麦の台湾映画初出演作だ。この度解禁された場面写真は、主人公のリャオジエと父のタイライの慎ましやかな食卓の様子、リャオジエと地主のシャが所有するゴミ回収場で話し込む様子、タイライが働くレストランにシャが訪れ情報と引き換えにチップを渡す様子などが映し出されている。また、タイライと初恋相手で門脇麦演じるヤンジュンメイがレストランで再会したシーンと高校生の時の淡い思い出、リャオジエをいじめるガキ大将たちとの対立、シャの下で働く家賃回収をする“綺麗なお姉さん”とリャオジエの交流、タイライの弟の台湾文化を感じさせる結婚式の様子など、ノスタルジックな雰囲気漂う世界観となっている。門脇さんが演じたヤンジュンメイについて、シャオ・ヤーチュエン監督は「あの役には、お嬢様気質でちょっとわがままな感じがして、でも憂いが感じられてどこか孤独の影がある、という人を求めていたのですが、30歳くらいでそういう雰囲気のある人が台湾では見当たらなかったんです」とふり返る。「それで、侯孝賢監督から『日本の俳優と仕事をしてみるといいよ』と勧められていたことを思い出しました。『浅草キッド』を見て、彼女がとてもいいと感じていたのでお願いしました」とキャスティング理由を明かし、門脇さんはそんな監督の思いを背負い、深い眼差しを称えた影のある演技を披露して本作で強い存在感を残している。また、4月16日(火)にはシャオ・ヤーチュエン監督が来日し、「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」誠品生活日本橋にて、モデル・文筆家の小谷実由と台湾映画の今昔と台湾カルチャーのいまを語るトークイベントが開催される。翌4月17日(水)には、本作で台湾映画初出演を果たした門脇さんと舞台挨拶付き試写会が実施される。『オールド・フォックス 11歳の選択』は6月14日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月12日淡路島「青海波-SEIKAIHA-」内にある劇場「波乗亭」では、昨年12月に上演した、20世紀アメリカの音楽界を彩った作曲家コール・ポーターの人生を描くオリジナルミュージカル公演『Mr. American Melody』を、4月19日(金)より再演することが決定いたしました。また、再演を記念して隣接する洋食レストラン「海の舎」ではランチコースと本公演をお得にご利用いただけるセットプランの提供を開始いたします。ミュージカル『Mr. American Melody』は、宝塚歌劇団出身で同劇団や劇団四季の演出等を手掛ける、日本を代表する演出振付家の謝珠栄氏が作・演出・振付を担当。「Night and Day」や「So In Love」など、20世紀を代表するミュージカルや映画音楽の名曲を生み出した作曲家コール・ポーターの半生を生演奏と華麗なダンスで表現。主演には、劇団四季出身で、「ユタと不思議な仲間たち」「オンディーヌ」など数多くの作品に出演し、近年では「えんとつ町のプぺル」で主演を務めた近藤真行氏が務め、一流の歌声と演技を臨場感あふれる生演奏と共にお届けいたします。隣接する洋食レストラン「海の舎」では、一番人気メニューで淡路島食材を使用した「欧風浪漫コース」と本公演のチケットがセットになったランチセットプランもご用意。播磨灘の絶景を臨む劇場「波乗亭」で、音楽に生きた夢あふれる感動のミュージカルをお楽しみ下さい。■ミュージカル『Mr. American Melody』 概要期間:2024年4月19日(金)~21日(日)、26日(金)~29日(月・祝)、5月2日(木)~6日(月・祝)14:00開演(13:30開場)出演:近藤 真行氏、地方創生エンターテイナー、音楽島-Music Island-ミュージシャン他会場:劇場&ソーシャルディスタンスレストラン「青海波 -SEIKAIHA-」内劇場「波乗亭」(兵庫県淡路市野島大川70)料金:一般/3,500円チケット:Teket( )イープラス( )チケットぴあ( )問合わせ:波乗亭TEL 0799-70-9020■海の舎『ランチセットプラン』 概要期間:2024年4月19日(金)~21日(日)、26日(金)~29日(月・祝)、5月2日(木)~6日(月・祝)内容:洋食レストラン「海の舎」 欧風浪漫コースとミュージカル『Mr. American Melody』公演チケットのセット料金:7,000円(税込み)予約:Tablecheck( )会場:劇場&ソーシャルディスタンスレストラン「青海波 -SEIKAIHA-」内レストラン「海の舎」(兵庫県淡路市野島大川70)劇場 波乗亭 | 青海波 -SEIKAIHA- |劇場&レストラン|淡路島西海岸 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月04日シンプルに研ぎ澄まされた美しいフォルムの彫刻で知られるコンスタンティン・ブランクーシ。20世紀彫刻の先駆者として高く評価される巨匠の創作の全貌を紹介する、日本の美術館では初となる展覧会が、東京・京橋のアーティゾン美術館で、 3月30日(土)から7月7日(日)まで開催される。ルーマニアに生まれ、ブカレスト国立美術学校に学んだブランクーシ(1876-1957)がパリに転居したのは、1904年のこと。近代彫刻の巨匠ロダンのアトリエに助手として招き入れられ、自身も具象的な人物像を制作していたものの、短期間でアトリエを離れたブランクーシは独自の創作に取り組み始める。同時期にパリで注目を浴びたアフリカ彫刻などにも通じた、単純化された野性的な造形。様々な石や木、金属などの素材に対する鋭い感性に裏打ちされた洗練されたフォルム。ブランクーシの果敢な探究は、同時代の、さらに後続世代の芸術家に多大な影響を及ぼすことになる。《コンスタンティン・ブランクーシ》1924年(撮影:キャサリン・ドライヤー)、石橋財団アーティゾン美術館今回の展覧会は、ブランクーシの遺産を管理するパリの「ブランクーシ・エステート」と国内外の美術館等から出品される彫刻作品約20点を中核とし、フレスコやテンペラなどの絵画作品やドローイング、写真作品を加えた約90点で、そのブランクーシの足跡の全貌をたどるものだ。彫刻作品では、アカデミックな写実性やロダンの影響をとどめた初期作から、対象のフォルムをその本質へと還元させていく1910年代、そして「鳥」をテーマとした作品に代表される主題の抽象化が進められた1920年代以降まで、その変遷を目の当たりにできる充実した展観が実現する。もうひとつ注目したいのは、彫刻以外の作品にも目配りがされていること。ブランクーシは絵画も描き、また自身の作品やアトリエの情景をとらえた写真作品も残した。絵画や写真など異なる手法を用いて自らの彫刻作品を相対化していったその横断的なアプローチは、近代の芸術家ならではのものだそうだ。様々なジャンルの作品が並ぶ同展は、そうした創作者としての多面性にも光をあてる興味深い展観となる。コンスタンティン・ブランクーシ《雄鶏》1924年(1972年鋳造)、豊田市美術館日本の美術館ではこれまで開催されてこなかった巨匠の大規模個展。対象の本質をとらえるその唯一無二の創作の全容を目撃しに、ぜひ会場に足を運びたい。<開催概要>『ブランクーシ本質を象る』会期:2024年3月30日(土)〜7月7日(日)会場:アーティゾン美術館時間:10:00~18:00、金曜(5月3日を除く)は20:00まで※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)料金:ウェブ予約チケット1,800円/窓口販売チケット2,000円(同時開催展も観覧可)※学生無料(高校生以上要ウェブ予約)※予約枠に空きがある場合、窓口販売あり同時開催:石橋財団コレクション選特集コーナー展示清水多嘉示展覧会詳細ページ
2024年03月21日1924年、フランスの詩人アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」によって創始され、20世紀の芸術、思想、文化に広範な影響を及ぼしたシュルレアリスム運動。宣言の発表から100年を記念して、日本のシュルレアリスムの展開に焦点をあてた展覧会が、3月2 日(土)から4月14日(日)まで、板橋区立美術館で開催される。古賀春江や東郷青児らがシュルレアリスムを意識した作品を描き始め、またフランス滞在経験のある福沢一郎がエルンストのコラージュに着想を得た絵画を発表して、多くの追随者を生んだ。当初はエルンストやデ・キリコなどの作品図版とともに日本に紹介されたシュルレアリスムだが、1930年代に入ると、『巴里新興美術展』や『海外超現実主義作品展』といった展覧会を通じて実際の作品が日本各地を巡回し、その存在を広めていった。こうして日本に浸透しつつあったシュルレアリスムだが、1937年に日中戦争が勃発すると、危険思想と見なされ、福沢らが検挙される事態に発展。また、独自の絵画を切り拓いた靉光や浅原清隆など、応召し、外地で命を落とした者もいる。だが、戦後の困難な時代には、人間や社会と対峙するひとつのかたちとしてシュルレアリスムが受け継がれていった。同展の見どころは、こうした展開を初期から戦後まで丁寧に追っていくことだ。また、シュルレアリスム運動は美術雑誌やカメラ雑誌、巡回美術展を通じて広まったことから、日本各地に画家や写真家によるグループが結成されていたことに着目し、同展では東京、名古屋、京都、大阪、福岡という地域別での展観も行われる。各地でシュルレアリスムがどのように紹介され、解釈され、展開していったのかを読み解く興味深い試みとなる。日本のシュルレアリスムを概観する展覧会としては、同展は約30年ぶりのもの。この間、画家たちの個別研究やテーマ展を通じて、日本のシュルレアリスム研究は大きく進んできた。同展は、そうした最新の研究成果も交えつつ、約90人の作家による絵画、写真、オブジェなど、約120点を展観する。20 世紀最大の美術運動の日本での展開とその核心に迫ると同時に、その運動が日本の美術史に及ぼした多大な影響を目のあたりにできる注目の大規模展だ。<開催概要>『シュルレアリスム宣言』100 年シュルレアリスムと日本会期:2024年3月2日(土)~4月14日(日)※会期中展示替えあり会場:板橋区立美術館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜料金:一般650円、大高450円、中小200円(土曜は高中小無料)公式サイト:
2024年02月19日台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』が、6月14日(金) に公開されることが決定。併せて本ポスターと予告編が公開となった。『オールド・フォックス 11歳の選択』は、『黒衣の刺客』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、昨年10月には引退を発表した侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品の助監督を務めてきたシャオ・ヤーチュエン監督による最新作。これまでシャオ・ヤーチュエン監督作全てのプロデュースを侯孝賢が務めているが、本作が最後のプロデュース作となる。主演のリャオジエを演じるのは、『Mr.Long ミスター・ロン』などで日本でも知られている子役のバイ・ルンイン。そして日本でもスマッシュヒットを記録した『1秒先の彼女』のリウ・グァンティンがダブル主演としてリャオジエの父親役に扮し、慎ましやかに支え合いながら生きる父子役を演じている。また、リャオジエに影響を与える“腹黒いキツネ”(オールド・フォックス)と呼ばれる地主のシャ役をアキオ・チェン、シャの秘書役をユージェニー・リウ、経済的には恵まれているが空虚な日々を生きる人妻・ヤンジュンメイ役を、初の台湾映画出演となる門脇麦が務める。公開された予告編では、1989年、バブルに揺れる台湾を舞台に、父と慎ましく暮らす11歳の少年リャオジエの姿が。彼の夢は父と家を買い、亡くなった母の夢だった理髪店を開くことだが、家を買えると思った矢先、不動産価格は2倍に高騰してしまう。不公平を知ったリャオジエはついにオールド・フォックスと出会う。オールド・フォックスはリャオジエが住む家の家主の呼称で、高級車を何台も所有し、不動産バブルで儲けまくっていた。オールド・フォックスは「不平等を利用し、強者になれ」とリャオジエに生きる術を教えるが――。さらに、リャオジエの父と門脇演じるヤンジュンメイの大人のキスシーンや、リャオジエ父子が自宅の壁に線を引き身長を測る心温まるシーン、そして「私みたいになりたいか?」とオールド・フォックスに問われ岐路に立たされたリャオジエの姿が映し出されている。■門脇麦 コメント台湾映画でしか感じられない色彩や湿度、空気感がどうしたって強烈に昔から好きで、これまで沢山の台湾の作品に触れてきました。台湾映画に出演できるなんて信じられない!と夢心地で現場に向かい、スクリーンに映る自分を観ても、やっぱり信じられない!と夢心地で、幸福すぎる時間を過ごさせていただきました。その場にただ居さえすれば全てが成立する現場の空気、監督の言葉以上に何かが伝わる眼差し、今思い出しただけでも胸が震えるような、そんな経験をしました。日本での公開、とても嬉しいです。ひとりでも多くの方にこの作品が届きますように。■シャオ・ヤーチュエン監督 コメント金馬執委會提供他人を思いやることですべての社会問題が解決できると思うほど、私も単純ではありません。しかし思いやりがなければ、社会的な格差と矛盾は拡がっていくことでしょう。では現代社会に向き合い、私は父親として、思いやりが人間としての基本であることを、子供にどう説明したものでしょうか?「オールド・フォックス」このストーリーは、私が子供から十年以上も受け続けた問いが発端となっています。かつて私は両親から価値観を与えられました。しかし世界は変わっていきます。私自身にも新たな学びが必要です。それによって私は自分の子供たちに、変わっても良いもの、変えてはいけないものが何なのかを、伝えられるのではないでしょうか。『オールド・フォックス 11歳の選択』予告編<作品情報>『オールド・フォックス 11歳の選択』6月14日(金) 公開『オールド・フォックス 11歳の選択』ポスタービジュアル公式サイト: BIT PRODUCTION CO., LTD. ALL RIGHT RESERVED
2024年02月09日侯孝賢プロデュース、シャオ・ヤーチュエン監督による台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』が6月14日(金)より全国公開されることが決定。併せて本ポスターと本予告が解禁された。バブル期の到来を迎えた台湾。11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、父(リウ・グァンティン)と2人で台北郊外に暮らしている。自分たちの店と家を手に入れることを夢見る父子だったが、不動産価格が高騰。リャオジエは現実の厳しさと、世の不条理を知ることになる。そんなリャオジエに声をかけてきたのは、“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)だった。他人にやさしい父と違い、他人なんか見捨てろと言い捨てるシャ。果たしてリャオジエは、どちらの道を歩んでいくのか…。侯孝賢監督作品の助監督を務め、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐ俊英・シャオ・ヤーチュエンが監督を務めた本作。これまでのシャオ・ヤーチュエン監督作全てのプロデュースを侯孝賢が務めており、本作が最後のプロデュース作となる。昨年の東京国際映画祭でワールドプレミア上映され、人生の選択肢を知って成長していく少年と、彼を優しく見守る父の姿に心打たれる人が続出。2023年の第60回台北金馬映画祭で監督賞、最優秀助演男優賞(アキオ・チェン)、最優秀映画音楽賞、衣装デザイン賞の4冠を達成した。シャオ・ヤーチュエン監督:金馬執委會提供主演のリャオジエには『Mr.Long/ミスター・ロン』などで日本でも知られている日台のダブルで、台湾では神童と呼ばれる天才子役バイ・ルンイン。そして日本でもスマッシュヒットを記録した『1秒先の彼女』のリウ・グァンティンがW主演としてリャオジエの父親役に扮し、慎ましやかに支え合いながら生きる父子役を演じている。リャオジエに影響を与える“腹黒いキツネ”(オールド・フォックス)と呼ばれる地主のシャ役には、台湾の名脇役アキオ・チェン。シャの秘書役に『怪怪怪怪物!』のユージェニー・リウ。そして、門脇麦が経済的には恵まれているが空虚な日々を生きる人妻・ヤンジュンメイを演じ、初の台湾映画出演を果たした。門脇麦この度解禁された予告編では、1989年バブルに揺れる台湾を舞台に父と慎ましく暮らす11歳の少年リャオジエの様子を映し出す。父と家を買い、亡くなった母の夢だった理髪店を開く夢を抱くリャオジエ。しかし、時代の波は父子に無情な現実を突きつける。家を買えると思った矢先、不動産価格は2倍に高騰、少年は残酷な現実を知る。貧しさ故にいじめにも遭い不公平を知ったリャオジエは、遂にオールド・フォックスと出会う。オールド・フォックス(腹黒いキツネ)はリャオジエが住む家の家主の呼称で、高級車を何台も所有し、不動産バブルで儲けまくっていた。オールド・フォックスは「不平等を利用し、強者になれ」とリャオジエに生きる術を教えた。リャオジエはオールド・フォックスの高級車でいじめっ子たちをギャフンと言わせ、力を知ると同時に「君の父は負け組だ」と人のいい父を蔑まれる。オールド・フォックスへの憧れと、父を馬鹿にされた悔しさに挟まれ、リャオジエは初めて父に反抗的な態度を取り「どんな大人になりたい?」という疑問を突きつけられる。「知るもんか!」と泣きながら自転車を走らせるリャオジエ。果たして彼が選ぶ未来とは…。そして、リャオジエの父と門脇さん演じるヤンジュンメイの大人のキスシーンやリャオジエ父子が自宅の壁に線を引き身長を測る心温まるシーン、そして「私みたいになりたいか?」とオールド・フォックスに問われ岐路に立たされたリャオジエの姿が描かれ、心揺さぶる予告編となっている。また本ポスターは、オールド・フォックスの横顔のシルエットの中に父の働くレストランの厨房で宿題をするリャオジエと働く父の姿、そして2人並んで自転車に乗る父子の慎ましやかな日常の姿が収められており、オールド・フォックスという存在に翻弄される父子が表現されている。そして、「ただ、夢をかなえたかったー」というコピーが見るものの胸をざわつかせる。門脇麦/ヤンジュンメイ役 コメント台湾映画でしか感じられない色彩や湿度、空気感がどうしたって強烈に昔から好きで、これまで沢山の台湾の作品に触れてきました。台湾映画に出演できるなんて信じられない!と夢心地で現場に向かい、スクリーンに映る自分を観ても、やっぱり信じられない!と夢心地で、幸福すぎる時間を過ごさせていただきました。その場にただ居さえすれば全てが成立する現場の空気、監督の言葉以上に何かが伝わる眼差し、今思い出しただけでも胸が震えるような、そんな経験をしました。日本での公開、とても嬉しいです。1人でも多くの方にこの作品が届きますように。シャオ・ヤーチュエン監督 コメント他人を思いやることですべての社会問題が解決できると思うほど、私も単純ではありません。しかし思いやりがなければ、社会的な格差と矛盾は拡がっていくことでしょう。では現代社会に向き合い、私は父親として、思いやりが人間としての基本であることを、子供にどう説明したものでしょうか?「オールド・フォックス」このストーリーは、私が子供から十年以上も受け続けた問いが発端となっています。かつて私は両親から価値観を与えられました。しかし世界は変わっていきます。私自身にも新たな学びが必要です。それによって私は自分の子供たちに、変わっても良いもの、変えてはいけないものが何なのかを、伝えられるのではないでしょうか。『オールド・フォックス 11歳の選択』は6月14日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月09日アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトは、フランスのル・コルビュジエと並び20世紀の巨匠と呼ばれるレジェンド。日本との縁も深く、1923年、東京・日比谷に完成した帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)や目白の自由学園を手がけたことでも有名だ。20世紀最高の建築家の設計図に描かれた未来とは?「開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」は帝国ホテル二代目本館の竣工から100周年を記念して開催される本格的な回顧展。本邦初公開の華麗で精緻な肉筆ドローイングを中心に、写真資料など約390点を7つのセクションにわたって展示し、「有機的建築」と呼ばれる独自の建築世界に迫る。ドローイングは個人邸から壮大な都市計画まで及んでいるが、従来の建築図面にとどまらない魅力にあふれている。余白を多くとり、近いものを拡大して描くといった手法には浮世絵の影響がみられるとされ、実際に完成した建物以上に、ライトの思想を物語っているとも。そのほか彼が1930年代後半から取り組んだ「ユーソニアン住宅」の原寸モデルが会場に登場し、玄関から居間までの空間を体験できる。ライトの設計する住宅は草原や砂漠といったアメリカ独自の景観になじむ低層で、かつ水平のラインが特徴的。高窓から光を取り入れたり、庭や景観に向かって窓が大きく開かれているなど、住み手にとっての心地よさが大切にされている。帝国ホテルを建てるにあたって、6年間を地震の研究に費やしたというエピソードからも、その土地の風土や自然環境と真剣に向き合った巨匠の横顔が垣間見える。そして奇しくも帝国ホテルの竣工披露式典当日に関東大震災が起き、倒壊は免れたというから、その生涯は生前から伝説に彩られていたと言えそうだ。91歳で亡くなった年には代表作のひとつ、ニューヨーク市のグッゲンハイム美術館が竣工。最後まで世界をあっと言わせたレジェンドが自ら引いた設計図、その先の未来を想像しながら眺めてみたい。フランク・ロイド・ライト《帝国ホテル二代目本館(東京、日比谷)第2案 1915年 横断面図》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright Foundation Archives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)フランク・ロイド・ライト《大バグダッド計画案(イラク、バグダッド)1957年 鳥瞰透視図 北から文化センターと大学をのぞむ》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright Foundation Archives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)フランク・ロイド・ライト《クーンリー・プレイハウス幼稚園の窓ガラス》1912年頃、豊田市美術館蔵フランク・ロイド・ライト《ジョンソン・ワックス・ビル本部棟 中央執務室の椅子》1936年頃、豊田市美術館蔵Frank Lloyd Wrightフランク・ロイド・ライト1867年、ウィスコンシン州に生まれる。周囲の景観、環境と調和する「有機的建築」を提唱。20世紀を代表する建築家。代表作は「カウフマン邸(落水荘)」1959年没。《フランク・ロイド・ライト、タリアセンにて》1924年、コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright FoundationArchives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築パナソニック汐留美術館東京都港区東新橋1‐5‐1パナソニック東京汐留ビル4F1月11日(木)~3月10日(日)10時~18時(2/2、3/1・8・9は~20時。入館は閉館の30分前まで)水曜休(3/6は開館)一般1200円TEL:050・5541・8600※会期中、一部展示替えあり。(前期1/11~2/13、後期2/15~3/10)※『anan』2024年1月17日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2024年01月16日書籍『19世紀ファッションのディテール』が、2024年1月より発売される。19世紀女性服・男性服の展開書籍『19世紀ファッションのディテール』は、19世紀のファッションを、そのディテールに着目しつつ、写真と全体図、詳細な解説とともに紹介する1冊だ。イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の所蔵品460点以上の図版とともに、女性服と男性服の展開をたどってゆく。19世紀は、フランス革命やナポレオンの登場による社会の変革、産業革命による技術革新など、社会全体が大きく動いた時代であった。こうしたなか、ファッションにおいても、新古典主義的な装い、ミリタリーテイスト、ロマンティックスタイル、技術発展を背景とする女性のアンダーウェア、そして美麗な染料の登場など、時代とともに多様な変化が生じている。本書では、19世紀の女性と男性のファッションにおける主要な変化と展開を、社会的背景にも着目しつつ紹介。衣服造形の技術、テーラリング、テキスタイルデザインなど、ファッションの基本的な構成要素ばかりでなく、デザインを凝らした衿や袖、ポケット、ボタン、刺繍、装飾品といったディテールにも光をあててゆく。詳細書籍『19世紀ファッションのディテール』発売時期:2024年1月価格:4,290円著者:ルーシー・ジョンストン、マリオン・カイト、ヘレン・パーソン仕様:A4変形、並製、総240ページ発行:グラフィック社
2023年12月29日スタジオジブリの長編アニメーション映画『となりのトトロ』と、アウトドアブランド「フォックスファイヤー(Foxfire)」がコラボレーション。ユニセックスで楽しめるアウターやスウェットなどが、全国のフォックスファイヤー直営店ほかで販売される。『となりのトトロ』がアパレルに『となりのトトロ』とフォックスファイヤーは、春夏に引き続き秋冬でもコラボレーションを実施。まずはじめに注目したいのは、クヌギにちょこんと腰かけたトトロのグラフィックと、英題ロゴ「MY NEIGHBOR TOTORO(マイネイバートトロ)」の文字入りのワッペンが印象的な、ふかふかのフリースブルゾンだ。フロントボタン仕様となっており、両腰のポケット口ファスナーのスライダーには、限定デザインの牛ヌメ革引き手を採用している。“コマで空を飛ぶトトロ”配したクルーネックスウェットまた、コマで空を飛ぶトトロという劇中の印象的なシーンを切り取ったクルーネックスウェットもラインナップ。フロント部分には、トトロのグラフィックと共にカモフラージュ柄の“Foxfire”ロゴを配した。パーカーやフリースマフラーもこのほかにも、背面にトトロのイラストをプリントしたパーカーや、フリースブルゾンと同様にボリューム感があり、保温性も抜群のボアフリース素材のマフラーも用意。マフラーの両端にはコーデュロイ生地を配し、そこへ配したトトロのワッペンがアクセントとなっている。【詳細】『となりのトトロ』×フォックスファイヤー販売店舗:全国のフォックスファイヤー直営店、公式オンラインサイトアイテム例:・となりのトトロフリースブルゾン 19,800円カラー:カプチーノ(メンズ)/オフホワイト(ウィメンズ)サイズ:カプチーノ M、L/オフホワイト WM、WL・となりのトトロフリースマフラー 5,280円カラー:カプチーノ/オフホワイトサイズ:フリー・となりのトトロエアレイヤーパーカー 22,000円カラー:グレーサイズ:S、M、L、XL・となりのトトロエアレイヤークルー 16,500円カラー:グレーサイズ:S、M、L、XL
2023年12月17日2023年12月9日(土)より、アーティゾン美術館では、『マリー・ローランサン-時代をうつす眼』展が開催される。20世紀前半、フランス、パリで活躍した彼女の作品約40点を、石橋財団コレクションや国内外の美術館から紹介し、さらに挿絵本などの資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家達の作品約25点、合計約90点を展示する展覧会だ。独得なパステルカラーを駆使して、甘く儚い女性美を描き続けたマリー・ローランサン(1883-1956)は、とくに日本での人気が高い画家である。初期にはピカソ、ブラックらと共に、キュビスムの画家として活動をはじめ、ドイツ人男爵と結婚。ドイツ国籍となったため、第一次世界大戦中はフランス国外への亡命を余儀なくされたが、1920年に離婚を決意して帰国すると、翌年には個展を開いて成功を収め、好景気湧く「狂騒の時代」のパリでカリスマ的な人気を博した。同展では、キュビスムの画家として活動していた初期から、最晩年の大作《三人の若い女》にいたるまで、ローランサンの作品を紹介。さらに文芸にも興味があった彼女の自作の詩や、バレエの舞台芸術など、絵画以外の仕事も展示する。またローランサンが画業を始めた初期に親しく交流したピカソやブラック、1920年代、彼女と同様、モンパルナスの寵児として名を馳せた藤田嗣治など、同時代の画家たちの作品も紹介。それぞれの作品を比べて見ることで、ローランサンの芸術の特徴をより深く知ることができるだろう。この他同館では、石橋財団の約3000点のコレクションから選りすぐりの作品を紹介する『石橋財団コレクション選』を同時開催。さらに特集コーナー展示では、今年6月に亡くなった洋画家・野見山暁治(1920-2023)を取りあげる。<開催概要>『マリー・ローランサン ―時代をうつす眼』会期:2023年12月9日(土)〜2024年3月3日(日)会場:アーティゾン美術館6階 展示室時間:10:00〜18:00、金曜(2月23日を除く)は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(1月8日、2月12日は開館)、12月28日(木)~1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)料金:ウェブ予約チケット1,800円、窓口販売チケット2,000円※日時指定予約制(高校以上は予約が必要)、予約枠に空きがあれば、美術館窓口でも購入可同時開催:『石橋財団コレクション選』『特集コーナー展示野見山暁治』公式サイト:
2023年11月28日オスカー俳優のジェイミー・フォックスが、ある女性に性的暴行を加えたとして訴えられた。「People」誌がニューヨーク最高裁判所に提出された女性の訴状を入手した。※以下には性暴力被害に関する記述がございます。ご注意ください。訴状によると、2015年8月、友人と共にニューヨークのレストランのルーフトップバーを訪れた女性はジェイミーが来店していることに気づき、写真を撮らせてもらえないかと声をかけた。ジェイミーは「もちろんだよ、ベイビー」と快諾。何枚か写真を撮ったというが、その時のジェイミーは泥酔しているように見えたという。女性はジェイミーに店の奥の方に連れていかれ、「ワオ…スーパーモデルみたいなボディだね」「とてもいい匂いがする」などと言われた。そしてジェイミーは女性のトップスの下に両手を入れて触ってきたため、女性はジェイミーから離れようとした。近くにセキュリティースタッフがいたが、見て見ぬふりをして去っていったという。すると、ジェイミーは女性の下半身にまで手を入れて触ってきた。女性の友人がやってくると、やっと止めたということだ。女性は「肉体的、精神的に傷つき、不安、苦痛、経済的な損害を受け続けている」として損害賠償を求めている。ジェイミー側は「そのような事件は決して起きていない」と広報担当者が声明を発表し、全否定している。ニューヨーク州では、2022年11月24日から2023年11月24日の一年間に限り、「Adult Survivors Act」が施行されていた。これは、成人の性的暴行被害者が、いつ被害を受けたかということに関わらず(時効が過ぎていても)加害者に対して民事訴訟を起こすことができるという法律。施行中に訴えを起こされたセレブリティにはジェイミーのほかにアクセル・ローズ、キューバ・グッディング・Jr.らがいる。(賀来比呂美)
2023年11月24日2024年3月12日(火) より31日(日) まで東京・東急シアターオーブにて、4月5日(金) より10日(水) まで大阪・オリックス劇場にて、ミュージカル『20世紀号に乗って』が上演されることが決定した。原作は、1932年にチャールズ・ブルース・ミルホランドが書き下ろした戯曲で、1934年にはアメリカで映画化された。さらに原作と映画をもとに1978年にはベティ・カムデン、アドルフ・グリーンによる脚本、サイ・コールマンによる音楽で、ブロードウェイでミュージカル化。トニー賞5部門を制覇した。その後、初演以来40年ぶりに2015年にリバイバル上演され、トニー賞のリバイバル作品賞にノミネートされるなど、ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔ともいえる作品となっている。日本では1990年に初演、2019年には宝塚歌劇団でも上演され、今回5年ぶりの日本での上演となる。演出を務めるのは、ダンサーとしてキャリアをスタートさせ、現在は振付家・演出家として舞台・TV・ファッション・映画の各分野で活躍するクリス・ベイリー。日本には、05年の『タップドッグス』でダンサーとして数回来日し、10年の『キャンディード』に演出補として参加。その後20、21年には『ハウ・トゥー・サクシード』の演出・振付を手掛け、コメディミュージカルの決定版といわれる同作を新演出で鮮やかに蘇らせた。主役、オスカー・ジャフィを演じるのは、NEWSとしての音楽活動をはじめ、舞台・ドラマ・バラエティ番組への出演と幅広く活躍する増田貴久。海外ミュージカル初挑戦となった『ハウ・トゥー・サクシード』では、抜群の歌唱力と表情豊かなダンスを十二分に魅せ、演出を手掛けたクリスに「一生懸命でまじめに取り組む方。ユーモアのセンスたっぷりにキャストを引っ張ってくださり、優雅に座長を務めている」と絶賛された。共演には、ヒロインのリリー・ガーランド役に珠城りょう、オリバー・ウェッブ役に小野田龍之介、オーエン・オマリー役に上川一哉、ブルース・グラニット役に渡辺大輔、レティシア・プリムローズ役に戸田恵子と、実力派の俳優たちが集結した。ミュージカル『20世紀号に乗って』出演者写真■演出・振付 クリス・ベイリー コメント増田さんをはじめとする才能あふれる日本のキャストの皆さんと新たなプロダクションでご一緒できることがとても楽しみです。日本が創作活動をするのに素晴らしい場所である理由はたくさんありますが、(ご飯が美味しいという事以外でも!)特筆すべきは役者たちの創作活動に対する情熱です。彼らは言葉を単に英語から日本語にするだけではなく、アメリカン・ミュージカル・シアターのエッセンスを取り入れながら日米両国の歴史/文化的背景を汲み取り、作品として成立させていきます。そういった部分もお楽しみいただきたいです。前回来日した『ハウ・トゥー・サクシード』からしばらく経ちましたが、増田さんは確実にこの作品に楽しさと輝きを与えてくれると期待しています。彼の豊富な経験、才能、技術によって私たちはオスカー・ジャフィという役の本質やユーモアをみつけていくプロセスを存分に楽しんでいけると思います。私は彼から溢れ出すエネルギーを感じられる稽古場での時間が恋しいです。 疲れ知らずのエネルギーや、作品への向き合い方は大変素晴らしく模範的でカンパニーを牽引してくれました。また、前作ではたくさんのダンスを見事にこなしましたので、今回の作品でも彼のダンススキルを存分に発揮できる瞬間をできるだけ見つけていこうと思います。観客のみなさまには今回の全く新たなショーを通して増田さんの新たな一面をお楽しみいただきたいです。私たちは皆さんを驚かせ、笑わせ、単なる列車の旅以上のものにできると思います。そしてすべての素晴らしい列車の旅のようにチケットを手に取って、旅を楽しみ、ショーが始まる時とは全く違う素晴らしい場所に連れていけることを願っています。■増田貴久 コメント『ハウ・トゥー・サクシード』のチームとまたご一緒できると聞いて、作品名を聞く前から「やりたい!」と即答してしまいました(笑)。前回がとても楽しかったので今からワクワクしています。クリスとは『ハウ・トゥー・サクシード』で2回ご一緒して以来となります。前回演出の中で、ある曲の振付を実際に自分で踊って見せてくださったことがあって、見ていたキャストもスタッフもスタンディングオベーションするくらい素晴らしかったことがすごく印象に残っています。かわいらしくてかっこよくて、そんなクリスに少しでも近づきたいと、実演してくださったところを撮影して何度も見返していたことも思い出します。この作品は、すごく長い間愛され続けていてこれまでにたくさんの方が演じてきた作品だと思います。作品の元々のファンの方にも、今回初めて観てくださる方にも、いつの時代も変わらず大切なこと、忘れてはいけないことを守りながら今の『20世紀号に乗って』を届けたいですし、この作品はコメディなので、何も考えず笑って、楽しい時間を過ごしてもらいたいです。ぜひ劇場に笑いに来てください!お待ちしています。<公演情報>ミュージカル『20 世紀号に乗って』脚本・作詞:アドルフ・グリーンベティ・カムデン作曲:サイ・コールマン原作:ベン・ヘクトチャールズ・マッカーサーブルース・ミルホランド演出・振付:クリス・ベイリー演出補・共同振付:ベス・クランドール■出演増田貴久珠城りょう小野田龍之介上川一哉渡辺大輔戸田恵子/可知寛子斎藤准一郎武藤寛横沢健司/植村理乃小島亜莉沙坂元宏旬咲良篠本りの田川景一田口恵那東間一貴長澤仙明/MAOTO増山航平吉田萌美米島史子玲実くれあ【東京公演】2024年3月12日(火)~31日(日)会場:東急シアターオーブ■チケット料金(全席指定・税込)S席:15,000円A席:10,000円※未就学児入場不可【大阪公演】2024年4月5日(金)~10日(水)会場:オリックス劇場■チケット料金(全席指定・税込)S席:15,000円A席:10,000円B席:5,000円※未就学児入場不可一般発売:2024年2月3日(土) 10:00~公式サイト:
2023年11月20日アイドルグループ・NEWSの増田貴久が、ミュージカル『20世紀号に乗って』の主演を務めることが19日、明らかになった。同作は1932年にチャールズ・ブルース・ミルホランドが書き下ろした戯曲を原作にしたミュージカル。世界恐慌を脱出した1930年代初頭のアメリカで、多額の借金を抱える舞台演出家兼プロデューサーのオスカー・ジャフィ(増田)が、世界一と謳われる豪華客室を備えた高級列車「特急20世紀号」に乗り込み、元恋人でハリウッドの大女優リリー・ガーランドを自分が手掛ける舞台に立たせる計画を立てる。○■増田貴久が『ハウ・トゥー・サクシード』チームと再タッグ原作戯曲は1934年にはアメリカで映画化され、1978年には原作と映画をもとにしたベティ・カムデン、アドルフ・グリーンによる脚本、サイ・コールマンによる音楽でブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞5部門を制覇した。さらに初演以来40年ぶりに2015年にリバイバル上演され、トニー賞のリバイバル作品賞にノミネートされるなど、ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔ともいえる名作。日本では1990年に初演を迎え、2019年には宝塚歌劇団でも上演された。演出を務めるのは、ダンサーとしてキャリアをスタートさせ、現在は振付家・演出家として舞台・TV・ファッション・映画の各分野で活躍するクリス・ベイリー。日本には、05年の『タップドッグス』でダンサーとして数回来日し、10年の『キャンディード』に演出補として参加、20・21年には『ハウ・トゥー・サクシード』の演出・振付を手掛けた。主役のオスカー・ジャフィを演じる増田は、海外ミュージカル初挑戦となった『ハウ・トゥー・サクシード』でクリスとタッグを組み「一生懸命でまじめに取り組む方。ユーモアのセンスたっぷりにキャストを引っ張ってくださり、優雅に座長を務めている」と絶賛された。約2年半ぶりの舞台主演を務める。ヒロインのリリー・ガーランド役に珠城りょう、マネージャーのオリバー・ウェッブ役に小野田龍之介、宣伝担当のオーエン・オマリー役に上川一哉、リリーの現在の恋人である若き映画俳優のブルース・グラニット役に渡辺大輔、製薬会社の会長レティシア・プリムローズ役に戸田恵子と、実力派たちが集結した。東京公演は東急シアターオーブにて2024年3月12日~31日、大阪公演はオリックス劇場にて2024年4月5日~10日。○■クリス・ベイリー コメント増田さんをはじめとする才能あふれる日本のキャストの皆さんと新たなプロダクションでご一緒できることがとても楽しみです。日本が創作活動をするのに素晴らしい場所である理由はたくさんありますが、(ご飯が美味しいという事以外でも!)特筆すべきは役者たちの創作活動に対する情熱です。彼らは言葉を単に英語から日本語にするだけではなく、アメリカン・ミュージカル・シアターのエッセンスを取り入れながら日米両国の歴史/文化的背景を汲み取り、作品として成立させていきます。そういった部分もお楽しみいただきたいです。前回来日した『ハウ・トゥー・サクシード』からしばらく経ちましたが、増田さんは確実にこの作品に楽しさと輝きを与えてくれると期待しています。彼の豊富な経験、才能、技術によって私たちはオスカー・ジャフィという役の本質やユーモアをみつけていくプロセスを存分に楽しんでいけると思います。私は彼から溢れ出すエネルギーを感じられる稽古場での時間が恋しいです。 疲れ知らずのエネルギーや、作品への向き合い方は大変素晴らしく模範的でカンパニーを牽引してくれました。また、前作ではたくさんのダンスを見事にこなしましたので、今回の作品でも彼のダンススキルを存分に発揮できる瞬間をできるだけ見つけていこうと思います。観客のみなさまには今回の全く新たなショーを通して増田さんの新たな一面をお楽しみいただきたいです。私たちは皆さんを驚かせ、笑わせ、単なる列車の旅以上のものにできると思います。そしてすべての素晴らしい列車の旅のようにチケットを手に取って、旅を楽しみ、ショーが始まる時とは全く違う素晴らしい場所に連れていけることを願っています。○■増田貴久 コメント『ハウ・トゥー・サクシード』のチームとまたご一緒できると聞いて、作品名を聞く前から「やりたい!」と即答してしまいました(笑)。前回がとても楽しかったので今からワクワクしています。クリスとは『ハウ・トゥー・サクシード』で2回ご一緒して以来となります。前回演出の中で、ある曲の振付を実際に自分で踊って見せてくださったことがあって、見ていたキャストもスタッフもスタンディングオベーションするくらい素晴らしかったことがすごく印象に残っています。かわいらしくてかっこよくて、そんなクリスに少しでも近づきたいと、実演してくださったところを撮影して何度も見返していたことも思い出します。この作品は、すごく長い間愛され続けていてこれまでにたくさんの方が演じてきた作品だと思います。作品の元々のファンの方にも、今回初めて観てくださる方にも、いつの時代も変わらず大切なこと、忘れてはいけないことを守りながら今の『20世紀号に乗って』を届けたいですし、この作品はコメディなので、何も考えず笑って、楽しい時間を過ごしてもらいたいです。ぜひ劇場に笑いに来てください! お待ちしています。
2023年11月19日淡路島「青海波-SEIKAIHA-」内にある劇場「波乗亭」では、宝塚歌劇団出身の謝珠栄氏の脚本・演出・振付による20世紀アメリカの音楽界を彩った作曲家コール・ポーターの人生を描く新作ミュージカル公演『Mr. American Melody』を12月15日(金)より上演いたします。ミュージカル『Mr. American Melody』は、宝塚歌劇団出身で同劇団や劇団四季の演出等を手掛ける、日本を代表する演出振付家の謝珠栄氏が作・演出・振付を担当。「Night and Day」や「So In Love」など、20世紀を代表するミュージカルや映画音楽の名曲を生み出した作曲家コール・ポーターの半生を生演奏と華麗なダンスで表現。主演には、劇団四季出身で、「ユタと不思議な仲間たち」「オンディーヌ」など数多くの作品に出演し、近年では「えんとつ町のプぺル」で主演を務めた近藤真行氏が登場し、一流の歌声と演技を披露します。播磨灘の絶景を臨む劇場「波乗亭」で、音楽に生きた夢あふれる感動のミュージカルをお楽しみ下さい。■ミュージカル『Mr. American Melody』 概要期間:2023年12月15日(金)~17日(日)、23日(土)~25日(月)14:00開演(13:30開場)出演:近藤 真行氏、地方創生エンターテイナー、音楽島-Music Island-ミュージシャン他会場:劇場&ソーシャルディスタンスレストラン「青海波 -SEIKAIHA-」内劇場「波乗亭」(兵庫県淡路市野島大川70)料金:一般/3,500円チケット:Teket( )イープラス( )チケットぴあ( )問合わせ:波乗亭TEL 0799-70-9020【過去の演目】▲波乗亭ミュージカル「淡路の月に誓う」▲波乗亭ミュージカル「どうにかなるさ~神戸ジャズ物語~」劇場 波乗亭 | 青海波 -SEIKAIHA- |劇場&レストラン|淡路島西海岸 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月06日トミー・リー・ジョーンズとジェイミー・フォックスが共演するAmazon Original Movie最新作『眠りの地』が、Prime Videoにて独占配信。ポスタービジュアルと場面写真も初公開された。本作は、葬儀屋ジェレマイア・オキーフ(トミー・リー・ジョーンズ)が、代々続く家業を巨大企業から守るため、カリスマ的で口が達者な弁護士ウィリー・E・ゲイリー(ジェイミー・フォックス)を雇うところからスタート。企業の腐敗や人種的不公正を暴きながら、徐々に絆を深め、共に怒り、共に笑いながら、感動的な勝利をつかみ取る、実話にインスパイアされた物語だ。トミーとジェイミーのほかにも、「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」でエミー賞にノミネートされたジャーニー・スモレット=ベル、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のママドゥ・アティエ、『ライトスタッフ』のパメラ・リード、「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」のビル・キャンプ、「サクセッション」のアラン・ラックが共演する。本作の監督・脚本は、「クローズド・ガーデン」のマギー・ベッツ。また、『SAYURI』のダグ・ライトも脚本を担当している。プロデューサーには、『キッズ・オールライト』でアカデミー賞にノミネートされたセリーヌ・ラトレイ、『月に囚われた男』で英国アカデミー賞ノミネートのトルーディ・スタイラー、『グラン・トリノ』のジェネット・カーンとアダム・リッチマン、『トゥルーライズ』のロバート・シュライバーと名プロデューサーたちが集結。さらにジェイミーもプロデューサーに名を連ねている。Amazon Original Movie『眠りの地』は10月13日(金)21時~Prime Videoにて独占配信開始。(シネマカフェ編集部)
2023年09月26日特別展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」が、香川の高松市美術館にて、2023年9月30日(土)から11月19日(日)まで開催される。20世紀日本、未知の表現の追求明治時代以降の日本では、西洋化と近代化による社会の変化とともに、新しい美術表現が切り拓かれてきた。特別展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」は、20世紀の日本美術の展開を、西洋の近代美術にもふれつつ紹介する展覧会だ。東京国立近代美術館のコレクションを中心に本展では、東京国立近代美術館のコレクションに、高松市美術館、熊本県立美術館の所蔵品を交えた78点の作品を展示。岸田劉生の《麗子肖像(麗子五歳之像)》、モダンガールや潜水艦といった近代文明を象徴するモチーフを散りばめた古賀春江の《海》など、東京国立近代美術館が誇る名品の数々を目にすることができる。日本における近代美術から現代美術への展開本展では、日本における近代美術から現代美術への展開を紹介。西洋から「美術」という概念がもたらされ、展覧会や美術学校といった制度が整備された明治時代、個に根差した表現が重視された大正時代、抑圧のもとで前衛芸術が追求された昭和時代の戦前期、そして新たな発想や従来にない素材を用いて多様な表現が展開された戦後期まで、未知の表現を開拓することを試みてきた軌跡をたどってゆく。西洋の近代美術もさらに、会場では、日本の近代美術の展開を語るうえで欠くことのできない、西洋の近代美術も紹介。ピエール=オーギュスト・ルノワールの《胸に花を飾る少女》や、アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》、パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》、ワシリー・カンディンスキー《全体》などを展示する。展覧会概要高松市美術館開館35周年記念令和5年度国立美術館巡回展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」会期:2023年9月30日(土)~11月19日(日)会場:高松市美術館 2階展示室住所:香川県高松市紺屋町10番地4開館時間:9:30〜17:00(金・土曜日は19:00まで)※入室はいずれも閉館30分前まで休館日:月曜日(10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)観覧料:一般 1,200円(960円)、大学生 600円(480円)、高校生以下 無料※( )内は前売および20名以上の団体料金※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者は入場無料※前売券は、9月29日(金)まで、高松市美術館ほかにて販売■巡回情報・熊本県立美術館会期:2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)住所:熊本県熊本市中央区二の丸2番【問い合わせ先】高松市美術館TEL:087-823-1711
2023年09月02日ジェイミー・フォックスがコメディ映画『Not Another Church Movie』に出演することがわかった。神様の役で、ミッキー・ロークが悪魔を演じる。監督、脚本はジョニー・マック。撮影は脚本家と俳優のストライキが始まる前に終わっており、映画は今年の最終四半期に公開される。フォックスは、今年4月に緊急入院し、ファンを不安にさせた。病名は不明ながら、退院後、シカゴにある脳卒中、脳の病気を専門とするリハビリ施設で治療を受けていると報道されている。フォックスの最近作は、声の出演をした『スラムドッグス』。次回作は来月のトロント映画祭で上映される『The Burial』。共演はトミー・リー・ジョーンズ。文=猿渡由紀
2023年08月25日今年4月に「医学的合併症」を起こして緊急搬送されたジェイミー・フォックスが、療養後初の動画をインスタグラムに投稿。元気そうな姿を見せた。療養中は「地獄のような日々」だったといい、「回復への道のりにはでこぼこの穴もあった」と回復の過程がスムーズではなかったことを示唆。しかし「でも、戻ってきて仕事ができるようになった」と復帰をアピール。長い間、ファンの前に姿を見せず、情報をアップデートしなかった理由については「みんなには私が笑っている、楽しんでいる、パーティーをしている、ジョークを飛ばしている、映画やテレビに出演している姿を見てほしくて。チューブにつながれて、『この先、生きられるのかな?』と悩む姿は見てほしくなかった」と説明した。結局、どんな症状で入院したのかについては詳しく触れなかったジェイミー。同じく、ジェイミーのプライベートを明かさなかった家族に感謝を伝え、「彼らは私を守ってくれた。こういう時にはみんなにもそうであってほしいと思う」と述べた。ジェイミーの復帰宣言に、過去に共演歴のあるウィル・スミスは「よかった!泣けてくるよ。大好きだ、ジェイミー。きみの光は今すごく必要とされているんだから」、キャメロン・ディアスは「世界はあなたのパワー、光、力を求めてる。あなたが元気になってとてもうれしい」とコメント。そのほか、ジェレミー・レナー、リース・ウィザースプーンらも喜びのメッセージを送っている。(賀来比呂美)
2023年07月24日メゾン キツネ(Maison Kitsuné)の2023年秋冬コレクションから、新作ロゴ「ボールドフォックス(BOLD FOX)」がデビュー。メンズ・ウィメンズのウェアが、2023年7月5日(水)に発売される。定番ロゴ“フォックス”を再解釈「ボールドフォックス」は、メゾン キツネのアイコン“フォックス”を再解釈した新しいロゴ。従来より太く力強いラインでロゴを縁取った、ニューデザインへと進化を遂げている。そんな「BOLD FOX」を起用した2023年秋冬コレクションには、タートルネックやフーディ、Tシャツ、ハーフパンツなど、日常に欠かせないエッセンシャルなアイテムが勢ぞろい。ピンクやイエロー、ブルーなど、単色で染上げたウェアに対して、トーンオントーンでロゴをあしらったモダンなデザインに仕上げている。【詳細】メゾン キツネ2023秋冬の新作「ボールドフォックス」発売日:2023年7月5日(水)アイテム価格例:・コンフォートフーディ 41,800円・ファインリブドタートルネック 41,800円・コンフォートTシャツ 20,900円・オーバーサイズフーディ 45,100円・レギュラージャンパー 41,800円・コンフォートジップドフーディ 49,500円【問い合わせ先】メゾン キツネ カスタマーセンターTEL:0120-667-588(フリーダイヤル)
2023年07月02日20th Centuryの3人が、久しぶりに本誌に登場!四半世紀ぶりにオリジナルアルバム『二十世紀 FOR THE PEOPLE』(6月14日発売)がリリースされるということで、改めて3人の関係性について聞いてみました。ーー25年ぶりのアルバムリリースということで、久しぶりのトニセンの活動はいかがですか?井ノ原快彦(47):いや、実はね、まったく活動してなかったわけじゃないんですよ。長野博(50):V6のコンサートでパフォーマンスしたり、アルバムに曲が収録されたりしてたもんね。坂本昌行(51):活動がちょこちょこしすぎてて、みなさんに伝わってないのが寂しくて(笑)。それで今回、ぎゅっと一枚のアルバムにしたわけです。ーーそれは失礼しました!では改めて、3人で活動することの楽しさやおもしろみを教えてください。坂本:とくに意識したことないかもしれないな。長野:もう30年以上の付き合いだからね。井ノ原:関係性もずっと変わらないよね。たまに俺がビービー泣き言を言っても、2人がどんと構えてくれてるからケンカもないし。長野:たしかに、3人の間に波風が立ったことなんてなかったね。肩の力を抜いて自然体でいられるのが、僕たちらしさなんだと思うよ。坂本:しかも、こんなに自由に好きなことをやらせてもらえて、本当にありがたいことだよね。この環境を作ってくれてるファンのみなさんにとって、オアシスみたいな存在でいられたらうれしいな。ーーお話を聞いていると、みなさんの仲のよさが伝わってきます。井ノ原:家族や兄弟よりも長く一緒にいるからね。坂本:でも僕は、長野さんに一つ言いたいことがある。もうコンサートで「フライングしたい」って言わないで(笑)。長野:え、どうしよう(笑)。井ノ原:まあまあ(笑)。これからも僕たちのペースで、楽しくまったりやっていきましょう。
2023年06月17日1981年にフランス・ブリュッヘンとその友人らによって結成された世界有数の古楽オーケストラ「18世紀オーケストラ」の、11年ぶりとなる来日公演が発表された。バッハからモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、そしてメンデルスゾーンやショパンまでの幅広いレパートリーを誇るこのオーケストラにおいては、2014年のブリュッヘン逝去の後も、彼の精神が受け継がれ、現在は客演ソリストや客演指揮者を迎えながら数々のプロジェクトを行っている。「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭においては“レジデントオーケストラ”としてショパンのピアノと管弦楽のための作品を演奏するほか、ショパンのピアノ+管弦楽作品をすべてピリオド楽器で演奏することをコンセプトとした「The Real Chopin × 18世紀オーケストラ」では、“2つの「ショパン国際コンクール」”の優勝ピアニスト、ユリアンナ・アヴデーエワとトマシュ・リッテル、そして川口成彦が19世紀のプレイエル・ピアノ演奏によって、世界有数の古楽オーケストラ「18世紀オーケストラ」との共演を果たすことが大きな話題となっている。2013年に行われたブリュッヘンとの日本公演以来、約11年ぶりの来日となる今回は、指揮者なしでの演奏が予定される。さらには、2014年に他界したブリュッヘンと同オーケストラは、創設以来モーツァルトの交響曲に取り組んでいたことから、今回のプロジェクトでは、ブリュッヘンが愛着を持っていた交響曲第40番と35番を「フランス・ブリュッヘンの想い出」として各公演の冒頭に演奏されることにも注目したい。「The Real Chopin × 18世紀オーケストラ」日本ツアー【京都公演】2024年3月9日(土)14:00京都コンサートホール[プログラムC]【大阪公演】2024年3月10日(日)14:00フェニーチェ堺[プログラムA]【東京公演】2024年3月11日(月)19:00東京オペラシティコンサートホール [プログラムA]2024年3月12日(火)19:00東京オペラシティコンサートホール [プログラムB]【福岡公演】2024年3月13日(水)19:00アクロス福岡シンフォニーホール [プログラムA]■プログラム[プログラムA]・モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550・藤倉大:Bridging Realms for fortepiano(第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール委嘱作品/日本初演)※3/11東京公演 : 川口成彦(ピアノ)/その他公演 : 演奏者未定・ショパン:ポーランドの歌による幻想曲op.13※川口成彦(ピアノ)・ショパン:演奏会用ロンド「クラコヴィアク」 op.14※トマシュ・リッテル(ピアノ)・ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11※ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)[プログラムB]・モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」・ショパン:《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 op. 2※川口成彦(ピアノ)・ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22※ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)・ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調op.21※トマシュ・リッテル(ピアノ)[プログラムC]・モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」・ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調op.21※トマシュ・リッテル(ピアノ)・ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11※ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)使用ピアノ:Pleyel 1843 owned by Takagiklavier (3/9, 10, 11, 13)Pleyel 1845 owned by Emma Akiyama (3/12)
2023年06月16日ジェイミー・フォックスが「医学的合併症」により救急搬送され入院したと報じられてから約1か月。先週末、娘のコリーヌがインスタグラムのストーリーズで「父が退院して数週間になります。回復中です」とジェイミーの退院を報告した。また、「実は昨日、父はピックルボールを楽しんだんですよ!」と、ジェイミーがレクリエーションスポーツを楽しめるくらい元気になっていることも伝え、「みなさんの祈りとサポートに感謝しています。来週には私たちの仕事に関しての発表もあります」とファンに謝意を表し、今後のプロジェクトの発表も告知した。一方で、ジェイミーの入院という繊細な情報を「乱暴に」報じたメディアに対しては、「悲しかった」と苦言を呈した。「ジェイミー・フォックスの家族は、最悪の事態に備えている模様」と、あたかもジェイミーが危篤かのように報じた一部メディアを批判した。ファンはツイッターに「ありがとうコリーヌ。私たちはジェイミーのことが心配でたまらなかったけれど、同時にあなた方のプライバシーを尊重し、報告を待っていました」「本当によかった」「元気になったと聞いてただただうれしいです」「危ない状態なのかと思っていたので安心しました」などのコメントを寄せている。(賀来比呂美)
2023年05月15日昨年秋の「BBC Proms JAPAN」公演において、人気ピアニスト角野隼斗との共演で大きな話題を呼んだ「東京21世紀管弦楽団」。2019年に設立されたばかりのこのオーケストラのコンセプトは「音楽を通して、多くの人達と手を携え、今までの固定観念にとらわれない新しい時代の“楽しいオーケストラ”を目指して演奏活動を進める」ことだという。その活動ぶりは、重厚なドイツ音楽にじっくり取り組む定期演奏会を筆頭に、青少年のための音楽鑑賞会や、教育活動にも積極参加するほか、ミュージカル、バレエ、ポップス・コンサートにも出演するなど、多彩で幅広い音楽活動を展開しているのが特徴だ。そして迎える第7回定期演奏会には、日本を代表するヴァイオリニスト渡辺玲子が登場するだけに、オーケストラの現在地を確認するのにピッタリの時間が楽しめそうだ。プログラムには、フンパーティンクの『ヘンゼルとグレーテル』、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ソリスト;渡辺玲子)&ブラームスの交響曲第2番という重量級の名曲が用意され、浮ヶ谷孝夫指揮する新進オーケストラの咆哮が堪能できる。東京21世紀管弦楽団 第7回定期演奏会4月22日(土) 14時開演東京芸術劇場コンサートホール指揮:浮ヶ谷孝夫ヴァイオリン:渡辺玲子演奏曲目フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」プレリュード(前奏曲)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73■チケット情報
2023年03月06日2022年セザール賞7部門受賞の話題作『幻滅』より場面写真が解禁された。また、グザヴィエ・ジャノリ監督が本作の背景となった19世紀について語っている。19世紀フランスを代表する文豪、オノレ・ド・バルザックが書き上げた「幻滅ーーメディア戦記」を、『偉大なるマルグリット』(2015)のグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化した本作。豪華キャストが集結し、200年も前の物語とは思えないほど現代と酷似したメディアの状況を鋭利に描き出す。この度解禁されたのは、華麗なる衣装に身を包んだ豪華キャストの場面写真。主演のバンジャマン・ヴォワザンのほか、リュシアンの先輩格として彼を教育していく、ジャーナリストを演じる『アマンダと僕』のヴァンサン・ラコスト、私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実にリュシアンを見守る作家のナタン役を演じる、監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドラン、セシルド・フランス、新星サロメ・ドゥヴェル、そして彼らを固める脇役としてフランスの国民的スター、ジェラール・ドパルデューらの姿も。グザヴィエ・ジャノリ監督は19世紀という時代について、「リュシアンが“生きて“いくためには、過酷なルールを受け入れなければいけなかった」と語る。「アングレーム(フランス中西部の都市)の城壁の下にはフランスの『下層』があり、丘の上には貴族たちの『上層』がありました。リュシアンはこの地方都市の出身です。その地形は社会的格差を表しており、野心的なリュシアンはこの格差を埋めようとするのです。ところがパリでは、どこにいるかではなく、どこの出身であるかが重要視されます。パリの裕福な貴族もまた殻に閉じこもっていて、自分たちの特権に執着しています。その中に自分の居場所を見つけるには、価値観を捨ててでも利益への執着が課す新しい『ルール』を受け入れなくてはなりません。スペクタクルと化した社会では、自分の意思に反するとしても喜劇を演じる以外に選択肢がないのです」。打算的な人々が集まり、生き馬の目を抜くようなパリの都とマスメディアの世界。いまで言うフェイクニュースやステルスマーケティングがこの時代から横行していたことがつまびらかに描かれる。ジャノリ監督は、そんな現代的とも言える要素を強調しながら、風刺に富んだ、極上のエンターテインメントを織り成した。「幻想に胸をふくらませてアングレームからやって来たリュシアンは、ひどいまやかしを覚え、美しい望みを浪費していきます。失われた純真さ、『自分の浪費』、自分の中の美しく貴かったものを『浪費』するというテーマは、特に私の心に響きました。環境によって自分の理想や最も美しい『価値観』を否定せざるをえなくなる、そんな時代の陰湿な手口により、アングレームからパリにやって来た理想家肌の若き詩人は、文学作品を著したかったはずが広告ライターに落ちぶれていくのです」と語る。「バルザックは才能ある若者たちがこうした罠にはまり自分を見失い、自らを浪費していくのを見ていたのです」。最後に、「バルザックは、この「新しい世界」が息をのむほど魅力的だったことにも目を向けています。残酷さと哀愁、この2つの音を喧騒が渦巻く中に響かせたいと思いました」と締めくくる。監督が「幻滅」に出会ったのはソルボンヌ大学で文学を学んでいた20代の頃だったという。あらゆる流派の批評家から研究対象にされていたバルザックの「幻滅」をいつの日か映画化したいと思い描いた当時の夢が昇華した作品となっている。『幻滅』は4月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:幻滅 2023年4月14日より全国にて公開© 2021 CURIOSA FILMS - GAUMONT - FRANCE 3 CINÉMA - GABRIEL INC. ‒ UMEDIA
2023年02月11日古楽のスペシャリスト鈴木秀美率いる「神戸市室内管弦楽団」の東京特別演奏会が開催される。公演テーマは、表題にも掲げた「20世紀前半の作曲家達が見た古い音楽を、21世紀のわたしたちが見る」という、とても刺激的なものだ。その心は「当時の人々が古典派の作品を見るのと、今の私たちが見るのとには違いがあるのではないか」という素朴な疑問が発想源というのも興味深い。その想いが盛り込まれたプログラムは以下の通り。【東京特別演奏会プログラム】(神戸での第156回定期公演プログラムと同内容)・モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調 KV525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(指揮なし・鈴木秀美はチェロでオケ中参加)・モーツァルト:セレナーデ第12番 ハ短調「ナハトムジーク」KV388(384a)・シュニトケ:モーツァルト・ア・ラ・ハイドン・プロコフィエフ:交響曲 第1番 ニ長調 作品25「古典」そして、そのプログラムについて語る鈴木秀美の言葉がさらに興味深い。「2023年で創立42年目となる神戸市室内管弦楽団、東京では久々の公演ですが、私が監督となってからは初めてのことです。『室内管』というサイズから、古典派の作品がレパートリーの中心となるのは当然のことですが、今回は典型的な交響曲などではなく、古典派はセレナーデを2曲、 そして後半は20世紀の作曲家が古典派作品から着想を得たものをお届けします。『最も有名な曲』では、私も1チェリストとして参加します。時代様式・感覚の錯綜と、今どんどん変わりつつある神戸市室内管弦楽団をどうぞお楽しみ下さい(鈴木秀美)」開演前には鈴木秀美によるプレトークが予定されるほか、来場者には、神戸ワイン(ミニグラス)or神戸ウォーターがプレゼントされるというのも楽しい限り。神戸から届くこだわりのステージへの期待は膨らむばかりだ。神戸市室内管弦楽団「東京特別演奏会」2月13日(月) 19時開演紀尾井ホール●鈴木秀美 SUZUKI Hidemi(指揮)神戸生まれ。チェロ、指揮、執筆、録音ディレクター、後進の指導と活動 は多岐にわたりサントリー音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞ほか多数を 受賞。主要な古楽団体でメンバーや首席奏者を務めた。2001年《オーケストラ・リべラ・クラシカ》を創立し、自身のレーべル《アルテ・デラルコ》からその録音や室内楽等をリリース中。国内外のオーケストラに指揮 者及びソリストとして客演。現在は山形交響楽団首席客演指揮者、東京音楽大学チェロ科客員教授、東京藝術大学古楽科講師を務めている。楽遊会 弦楽四重奏団メンバー。また、神戸市室内管弦楽団(設立当時は神戸室内 合奏団)の創立メンバー(副指揮者・首席奏者)でもある。2021年4月より神戸市室内管弦楽団音楽監督に就任。●神戸市室内管弦楽団Kobe City Chamber Orchestra1981年、神戸市により「神戸室内合奏団」として設立。実力派の弦楽器奏者たちによって組織され、弦楽合奏を主体としながらも、管楽器群を加えた室内管弦楽団としての活動も活発に行う。これまでにゲルハルト・ボッセや岡山潔など音楽界の巨匠を音楽監督に迎え、国内外の第一線で活躍 する指揮者・ソリストとの共演を重ねてきた。CDリリースや海外公演などを経て、2018年に管楽器団員が加入したことを機に、「神戸市室内管弦楽団」と改名。2021年には世界的なチェリストであり指揮者の鈴木秀美が音楽監督に就任し、古典派音楽を中心に質の高いアンサンブルの追求を続けている。定期演奏会の他にも、地域へのクラシック音楽普及や、音楽を通して地域の抱える課題 に取り組むなど、公共の楽団としての活動も精力的に行っている。■チケット情報
2023年01月13日ミーガン・フォックスが『Subservience』に主演することになった。SFスリラーで、監督はS・K・デール。家事を助けるために購入されたAI(フォックス)が意識を持ち出し、持ち主(ミケーレ・モローネ)を危険に晒すという物語らしい。撮影は年明けに始まる。フォックスは今年日本公開された『ティル・デス』でもデイルと組んだ。次回作は来年公開予定の『エクスペンダブルズ4』。文=猿渡由紀
2022年12月22日特別企画展「明清の美─15~20世紀中国の美術─」が、奈良の大和文華館にて、2022年11月18日(金)から12月25日(日)まで開催される。15~20世紀初頭における中国美術を紹介中国歴代の統一王朝のうち、漢民族の興した王朝である明、その後に続く満州族の王朝である清では、いずれも中国の長い歴史に育まれた伝統文化を継承しつつ、経済発展を背景に、宮廷や知識人、民衆などのさまざまな層で多様な芸術文化が花開いた。また、明清の文物と人は、交易などを介して他国に渡り、それぞれの国に新たな表現技法をもたらしている。たとえば日本では、沈詮(しんせん)をはじめとする来船清人による迫真的な花鳥動物画を、琉球においては清代の福州(現在の福建省)で画を学んだ山口宗季(やまぐちそうき)などを挙げることができる。特別企画展「明清の美─15~20世紀中国の美術─」では、呉昌碩筆《菊石図》や龔賢筆《山水長巻》など、主に15〜20世紀初頭にかけての明清中国の美術を紹介。また、沈銓筆《秋渓群馬図》をはじめ、同時代に江戸日本を訪れた清人や、中国や日本と交流のあった琉球の画家の作品もあわせて展示し、東アジアの文化交流史に光をあてる。展覧会概要特別企画展「明清の美─15~20世紀中国の美術─」会期:2022年11月18日(金)~12月25日(日) 会期中に展示替えあり[前期 11月18日(金)~12月4日(日) / 後期 12月6日(火)~25日(日)]会場:大和文華館住所:奈良県奈良市学園南1-11-6開館時間:10:00〜17:00(入館は16:00まで)休館日:月曜日入館料:一般 630円高校・大学生 420円小・中学生 無料※20名以上の団体は相当料金の2割引、引率者1名無料※障がい者手帳の所持者および同伴者1名は2割引【問い合わせ先】大和文華館TEL:0742-45-0544
2022年11月20日20世紀日本を代表する画家・猪熊弦一郎の生誕120年を記念する展覧会が、9月17日(土)から11月6日(日)まで、神奈川県の横須賀美術館で開催される。少年時代を過ごした香川県丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の協力のもと、約70年に及ぶ創作活動を振り返り展観する。1902年に生まれ、1993年に亡くなった猪熊は、まさに激動の20世紀を生き抜いた画家だ。東京美術学校で藤島武二に師事し、具象的な洋画を発表して帝展で活躍。1936年には、新芸術の確立を目指す有志らと「新制作派協会」を結成する。1938 年に渡仏し、マティスやピカソらと交流するも、第二次世界大戦勃発後は、先輩画家の藤田嗣治らとともに帰国。戦中は、作戦記録画の制作にも携わった。戦後の猪熊は、三越の包装紙のデザインや、慶應義塾大学や上野駅の壁画を手がけるなど、社会との関わりを強めていく。1955年、53歳で再渡仏を決意するが、途中で立ち寄ったニューヨークに魅せられると、アトリエを設け、20年にわたって同地で活躍。健康上の理由から帰国するも、以後は温暖なハワイと日本を拠点に精力的な活動を続けた。同展は、こうした猪熊の各時代の作品を丁寧に紹介し、その画風の展開を明らかにするものだ。初期の伝統的な具象画から、新制作派協会展で発表したモダンな作品、マティスの助言により新たな展開を見せた滞欧作、ニューヨークで確立した抽象画、ハワイの影響で色彩のコントラストが鮮やかさを増した作品、そして晩年の「顔シリーズ」まで、代表作を多数含み見応えがある。同展のもうひとつの見どころは、商業デザインやパブリックアートにも焦点をあて、絵画以外の仕事も手厚く紹介すること。雑誌の表紙絵や挿絵、本の装幀、また身近な素材でつくった小さなオブジェ群なども合わせて展示される。「絵描きには定年がない。死ぬまで未知のものに向かって走り続ける」という言葉通り、生涯現役で仕事を続けた猪熊弦一郎。その多才な画家の全貌に迫る貴重な機会となる。猪熊弦一郎《サクランボ》1939 年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation猪熊弦一郎《マドモアゼル M》1940 年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation猪熊弦一郎《三人の娘》1954 年 横須賀美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation猪熊弦一郎《驚く可き風景(B)》1969 年 東京国立近代美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation【開催概要】『生誕 120 年 猪熊弦一郎展』会期:2022年9月17日(土)~11月6日(日)会場:横須賀美術館時間:10:00~18:00休館日:10月3日(月)料金:一般 1,300円、大高・65 歳以上 1,100円 (11月3日は無料観覧日)美術館公式サイト:
2022年09月02日Haojoy Gameによって開発され、2P Gamesがパブリッシングを担当する世紀末の荒廃した世界を題材にした経営シミュレーションゲーム『Dust to the End』の日本語版を、2022年8月5日より正式リリースします。Japan Releaseプレイヤーは核戦争から数百年後の荒廃した世界を体験できます。この世界ではかつての文明社会が見る影もなく消えました。資源が限られ、いたるところからゾンビが襲ってくるような過酷な環境で、人類はそう簡単に生き抜くことができません。しかし、逆境こそチャンスなり。戦いながら荒廃した世界を探索し、貿易と運輸で富を蓄積すれば、この世界を制覇する覇者になるのも夢ではないです。日本語版の価格は1,220円。なお、すでに『Dust to the End』を購入した方に日本語に対応するアップデートの通知をお送りします。Steamストア: ◎≪Dust to the End≫について『Dust to the End』は世紀末の荒廃した世界を題材にした経営シミュレーションゲームです。プレイヤーは核戦争から数百年後の荒廃した世界に入り、荒廃した土地を旅し、ゾンビや強盗に脅かされながら町を転々として必要な物資を持っていくことで、高額な差額を稼ぎ富を蓄積し、荒廃した世界を支配することを目指します。資金を投入して荒廃した世界で自分の行商隊を作ることもできます。行商隊があれば、ゾンビや強盗から商品を守り、無事に目的地に辿り着くことができるし、遺跡に潜入して宝物を探したり、土地を占領してアジトを作ったりすることもできるので、より安心して富を蓄える道を歩んでいけます。この人を騙しても人に騙されてもおかしくない荒廃し世界では、信用できる人は一人もいません。遭難した冒険者、難民のふりをした強盗、変な洞窟など、さまざまな事件に遭うかもしれません。このようなゲリラ事件に遭った時、選択をしなければなりません。そして、その選択の結果を受け入れましょう。唯一信じられるものはお金のみですので、十分な富を蓄えないと、何もできません。Screenshot 1Screenshot 2Screenshot 3Screenshot 4◎≪Dust to the End≫の特徴● 世紀末の荒廃した世界を舞台にしたセミオープンワールドを探索し、変異したゾンビ、砂漠の強盗、過酷な自然環境と戦います。● 世紀末の行商隊を作り、9種類の特殊武器を使い行商隊のメンバーを自由に武装します。● 貿易を行える町は50を超えます。価格変動に関心を抱き、産業投資を行い、世界一の大富豪になります。● エンディングが複数用意され、あなたの選択によって、ゲームの展開が変わります。Art design 1Art design 2Art design 3Art design 4◎2P Gamesについて2P Gamesは、アジアのゲーム業界で10年のキャリアを持つ専門家たちによって、中国で設立されました。また、Nigate Tale、仙郷物語、古剣奇譚 ~星夜に謡い継ぐ万世の夢~などのインディーゲームもリリースしました。○ゲームに関する情報タイトル : Dust to the Endジャンル : 経営シミュレーションプラットフォーム : Steam発売日 : 2021年8月11日対応言語 : 日本語、中国語(簡体字)、英語、ロシア語、スペイン語価格 : 1,220円デベロッパー : Haojoy Gameパブリッシャー : 2P GamesSteamストアページ : 公式Twitter(2P Games) : 公式Discord : コピーライト : Copyright (C) 2019 - 2022 2PGAMES. All Rights Reserved. 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月05日