「ヴァレンティノ(VALENTINO)」はニューヨーク・フィフスアベニューのフラッグシップストアのオープンを記念して、15SSオートクチュールコレクションを発表。ニューヨークで開催されるショーの様子はライブストリーミングで配信される。日本時間で12月11日10時から。フラッグシップストアは今年8月に、かつて高島屋百貨店があったニューヨーク5番街693番地にオープン。約2万平方フィートの面積を誇る8階建ての店舗には、ウィメンズ、アクセサリーのほか、メンズコレクション全般など、すべてのカテゴリーを取り揃えている。さらに、12月10日のストアオープンを記念して、メンズとウィメンズのプレタポルテアイテムやアクセサリーを集めたカプセルコレクションを発売する。
2014年12月11日「ヴェルサーチ(VERSACE)」は、15SSキャンペーンビジュアルを公開した。撮影はマート&マーカス(Mert and Marcus)が担当。今回はマドンナがミューズ。ドレスを纏い、自信に満ち溢れた挑発的な視線のマドンナが、見る者に強い女性のイメージを与える。モノクロであるために内面の力強さが更に際立つビジュアルとなっている。マドンナは、「全身ヴェルサーチを纏うことはいつの時代もとてもエキサイティング。ドナテラがパッションや鮮明なイマジネーションを込めて作ったコレクションを誰よりも先に着ることができとても光栄」と話している。彼女がヴェルサーチのキャンペーンに登場するのは4回目。1回目の1995年から20年が経過した今も、マドンナは世界のトップアイコンだ。
2014年12月05日「ディーゼル(DIESEL)」が15SSプレコレクションを発表した。アーティスティックディレクター、ニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)が、「1度もキャンパスに姿を見せずドロップアウトした学生達が主役」と語る今シーズンのテーマは、“インディペンデントでアンチプレッピー”。「プレッピーロック」「タトゥー」「ブラックカーペット」の三つのサブタイトルをベースに、スポーティーテイストを含んだ独自のカレッジスタイルを提案。エンブレムが刺繍されたブルゾンやスウェットやテーラードブレザー、シャツに合わせたロゴ配したカーディガンなど、プレッピースタイルならではの枠にはまったアイテム達は、ダメージデニム素材や“タトゥー”に見立てたグラフィックプリント、レザージャケットのインクワークなどにより、反主流的で斬新なプレッピースタイルを作り上げる。何にも縛られない自由な発想は、ビニールコーティングを施したミニドレスや、取り外し可能な大胆なフリルを施したシャツやワンピースなどのイブニングウエアへと現れる。タキシードはブラックスワロフスキーがポイントに輝く細身のブラックデニムと合わせ、フィルムのように薄いチュールはタイトドレスに重ね着。クラシックな雰囲気を漂わせつつもインパクトを与える。デニムは、ブラック、グレー、インディゴといったディーゼルのキーカラーを中心に展開。ビンテージジーンズには、レッグ部分に異なるシェードのインディゴデニムを継ぎ当てた新ウォッシュの「ブレイブ・フロンティア(Brave Frontier)」が登場。ジャージーのような伸縮性を持つ「ジョグ・ジーンズ(Jogg Jeans)」にはジッパーやシャイニーなスタッズをあしらう。
2014年12月05日「ボス(BOSS)」の15SSキャンペーンビジュアルが公開された。キャストに、モデルで女優のアビー・リー・カーショウと、クラシックバイオリニストのチャーリー・シエムを起用。アビーは、ランウエイショーのホワイトドレスキールックをまとい、チャーリーは、BOSSメンズの代名詞であるダークスーツを粋に着こなし、ブランドのDNAを体現。明暗好対照なビジュアルとなった。BOSSを手掛けるジェイソン・ウーは、「余計なグラフィックもセットも要らない。女と男の本質だけを形にした。チャーリーもアビーも、ユニークで溢れる才能を持っていて個性も豊か。BOSSにとってはそれが何よりも重要。着る人のたたずまいがスタイルを生み出す、というコンセプトだ」とコメントしている。
2014年12月02日「ケイト・スペード サタデー(KATE SPADE SATURDAY)」2015SSコレクションは、勇気があって、明るくて、クールでクリエイティブなKATE SPADE SATURDAYガールのために、ユニークなスタイリングが楽しめるよう考えられた。着回しが効くけれども、他にはない大胆で存在感のあるアイテム。シンプルなアイテムにカラーブロックやグラフィカルなデザイン、ユニークなシルエットがプラスされている。実用的なアイテムを好むガールのために、着やすい形や素材にも着目し、毎日身に着けられて土曜日のワクワク感が味わえるアイテムを展開。また、今回は「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのフィットネスシューズのコラボレーションモデルが登場。「ニューバランス(NEW BALANCE)」では初となる「wellness」カテゴリーでのコレクションで、クオリティの高さを誇る「WX711」「WX811」モデルが起用された。ファッションとフィットネスどちらでも活躍させられるスニーカーは、カラフルでグラフィックなプリントがアクティブに過ごすガールにピッタリなアイテムとなっている。■「WX711」SIGNATURE ZIG ZAG/YELLOW/FREESTYLE(全3色)■「WX811」GREY MULTI/BLACK(全2色) 価格:11,900円(税抜)発売:2015年2月上旬予定さらに、2015SSから、土曜日が1週間で最高の日であることを表現した、KATE SPADE SATURDAY初のロゴマーク、「XXXXXXO(シックスエックスオー)」がデビュー。土曜日のスピリットを表現した、スポーティでリラックスしたスタイルを提案する新作「LOGO PROGLAM」シリーズの商品にはこの新しいロゴがあしらわれている。「LOGO PROGLAM」シリーズでは、"SATURDAY"と揃うイニシャル入りのスウェットや、スポーティなセットアップ、着心地の良いドレス、使い勝手の良いバッグなどが登場し、外出ついでにフィットネスが出来る気楽なスタイルを提案。その他アパレルでは、カラフルでグラフィックなプリントのドレスや、ユニークなリングデザインのスカートなど、土曜日をワクワクすごせそうなアイテムが揃っている。■「LOGO PROGLAM」シリーズ発売:2015年2月上旬予定ブランドのアイコンバッグ「THE A SATCHEL」はリネン素材や春らしいカラーブロックの新色を展開。人気の「ZIPLINE」シリーズもホワイトやミントグリーンなど今季を代表するカラーパレットが登場する。【問合せ先】ケイト・スペード ジャパン電話番号:03-5772-0326URL:元の記事を読む
2014年12月02日「ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)」が15SSプレコレクションを発表した。今シーズンはブランドの原点に戻り、ロッカーの不遜な精神や50年代を代表するロカビリースタイルに着目。ホワイト、ブラック、レッドをキーカラーに、これらのエッセンスを加えた独自のテーラードの手法により、レザーとデニムを主役とした新しいワードローブが生まれた。ブランドアイコンのライダースは、ステンシルやペイントを施した上から袖、ヨーク、前立てなどあらゆるパーツにふんだんにスタッズを散りばめられた。1着1着異なる表情を見せる独創的なレザーワークだ。定番的なストライプの細身に仕立てられたロング丈のブレザー、タキシードジャケット、スリーブレスジャケットにもジッパーやチェーンなど重厚感のあるロカビリー風ディテールをあしらう。ウエスタンシャツのボタン代わりに用いられたのもやはり磁器製のスタッズだ。これらに合わせられるのは、日本製のデニム素材を使用したイタリア生産のジーンズ。インディゴベースにブラックやホワイト、バーガンディーやレッドなどの色を重ねた手作業によるコーティングは、まるで1点もののような雰囲気を漂わせる。ウィメンズにはニューモデルジーンズ「ドレーンパイプフィット」が登場。ステッチ、ペイントなど様々な加工やアレンジによりムラのあるストライプを表現している。タイガーやスネイクモチーフのロカビリー・ハワイアン風プリントを施したソフトなクレープデシンはチュニック風シャツドレスに仕立てられ、柔らかな質感とマニッシュなデザインがコントラストを演出する。カセットのテープを貼り付けたようなディテールのパンツも目を引く。スタッズはウエアだけに止まらず、シューズのバックル、メタルバックルのベルトなどにも現れ、存在感充分。
2014年12月02日「<A href="/special/243/recent/">リミ フゥ(LIMI feu)」は11月21日、恵比寿ガーデンルームで15SSコレクションを発表した。ギタリスト佐藤タイジによる生演奏で幕を開けたショーのファーストルックに登場したのは、しなやかに揺れるホワイトのトップスにブラックのサルエルパンツを合わせたモデル。続いて、ゆったりとした袖のトップスやロングシャツ、ふくらはぎ辺りまで隠れるロングスカート、ビッグシルエットのブルゾンからタイトなセットアップまで定番スタイルは健在。中盤になると、クロップド丈のパンツからほっそりと足首が覗くスーツスタイルや、構築的なロングジャケットに合わせられた軽やかなシフォンのタイトスカートなどIラインを中心としたフェミニンかつマスキュリンなルックが登場。胸元や背中心に深くスリットが入ったドレスは歩くことでちらりと肌が覗き、上品なセクシーさを感じさせる。フロントから見ると正統派なシャツドレスは、振り返ると大きくV字に開けられ、そのギャップにドキッとする。深い位置で打ち合わせられたジャケットやトレンチコート、ホワイトシャツも今シーズンの特徴だ。後半になるにつれて次第にそのセクシーさは大胆となり、ぴったりとフィットしたニットのワンピースや、コルセットのディテールを用いたデニムのセットアップなど体のラインを強調するアイテムへと変化。深いエメラルドグリーンのルーズなシルエットのブルゾンもジップによってばっくりと肩がむき出しになる。ボンデージの要素も多用され、ボリューミーな純白のドレスまでも細身のベルトで拘束。女性が内側に秘める禁欲的な美しさを表現しているようだ。
2014年11月23日イギリス・ロンドンを拠点とするシューズブランドブランド「ニコラス・カークウッド(Nicholas Kirkwood)」が15SSコレクションを発表した。今シーズンは60年代後半から70年代初頭に掛けての日本のポスターアート、特に横尾忠則が描いた強い色使いのサイケデリックな世界をインスピレーションに、レーザーカットのレザーをレイヤードしてミステリアスな世界を作り上げた。レーザーカットのレザーは家紋のようにも見える意匠を作り、黒とオレンジといった強い色同士のコントラストが鮮やかだ。エスパドリーユやサンダルには、和とサイケデリックを融合させたような柄が踊る。ボウもキーモチーフとなっており、ウェッジヒールの背面部分にメタルのボウをあしらったシューズや、ボウで飾った蛍光色のエナメルサンダルがそろう。
2014年11月21日「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は11月19日から、伊勢丹新宿店にて15SSアクセサリーコレクション「VALENTINO GARAVANI ロックスタッズ1973」の先行発売イベントを実施する。12月2日まで2階婦人靴プロモーションスペース、12月3日から9日まで1階ハンドバッグプロモーションスペースにて開催。赤や黄、青など虹のようにカラフルなストライプを用いたバッグ&シューズがお目見えする。1973年に発表されたヴァレンティノのプリントをアレンジして生み出された同コレクションは、春夏らしいヴィヴィッドな配色にゴールドのスタッズが穿たれている。同パターンはボディの他、ヒールのプレキシガラスにも導入。ステンドグラスのように色めく。また、人気のスニーカーもカラーブロックで登場。価格帯はバッグ23万8,000円から42万6,000円、シューズ9万2,000円から14万3,000円。
2014年11月19日フィンランドのファッションブランド「イヴァナ・ヘルシンキ(Ivana Helsinki)」は、ムーミンとのコラボレーションによる15SSウィメンズコレクションを発表した。アイテムには、トーベ・ヤンソンの原画をもとにデザイナーのパオラ・ピルヨ姉妹が製作した、オリジナルのビジュアルや柄を使用。同ブランドが得意とするメランコリーかつピュアなデザインに、同郷で誕生したムーミンの世界観を落とし込んだ。注目なのは、今コレクションのために特別に作られたムーミン柄のレースやスパンコール生地。虫取り網を持ったムーミンのシルエットが全体に施されたレースワンピースや、1着に複数のカラフルな刺繍を施し、服全体で一つのストーリーを表現したチュニックなど、そのディテールのこだわりからトーベや作品に対する敬意を窺わせる。また、スナフキンやニョロニョロなど、ムーミン谷の仲間達や風景が描かれたニット、Tシャツも登場。グラフィックデザイナーの顔も持つパオラによる、遊び心溢れるプリントは、原作ファンにとって見逃せないアイテムとなりそうだ。ムーミンとのコラボコレクションは今後もインラインと並行し、継続して発表していく予定。今回製作された約60型のアイテムは、イヴァナ・ヘルシンキを取り扱う世界各国の百貨店、セレクトショップなどで順次販売される。
2014年11月11日デザイナー・上榁むねのり手掛けるウィメンズブランド「ウエムロ ムネノリ(uemulo munenoli)」が15SSコレクションを発表した。スタイリングは吉田恵が担当。今シーズンのテーマは“Whisper(囁く)”。モスグリーンやパステルブルー、オフホワイト、ピンクなど柔らかなカラーパレットで構成され、淡くしなやかな空気感が漂う。鮮やかなブルーのロングシャツやオフホワイトのノースリーブトップスにぼんやりと浮かび上がる「シェーディングドット」プリントは、シャープなラインのアイテムに女性らしい柔らかさを添える。重厚感のあるブラックや様々なトーンのブルーも、シフォンや薄手のナイロン素材などを用い、軽やか。その一方で、シンプルなシルエットや、アイテムに伸びる直線的なカッティング、スリットによるミニマリズムはブランド設立当初からぶれることなく健在し、女性らしさの中に秘めた強さも共存する。なだらかなAラインを描いたホワイトのドレスはフロント・サイドバックに複雑なカッティングを施し、ウエムロ ムネノリが得意とするシンプルながら動きのある緻密な構造となっている。サイドから裾にかけてさりげなくプリントされたブルーのスラッシュもポイントだ。
2014年11月11日「ハイク(HYKE)」15SSのインスピレーションソースは「スポーツ (Sports)」と「トラディショナルスタイル(Traditional Style)」。毎シーズン、自分達が着目したスタイルや古着などから影響を受け、それを再構築するのがハイク流だ。本コレクションの特徴として挙げられるのが、スウェットのバリエーションと再解釈。三角形の汗止めが拡大されたり、厚手のボンディング素材を使うことで見た目からは予想できない張りのあるスウェット風のジップパーカなど、一見ベーシックだがひねりの利いたアイテムがそろっている。もう一つ特徴的なのがパイソン柄。今シーズン、1950から90年代のスポーツウエアを再解釈するにあたって、特に80から90年代のものによ くアニマル柄が取り入れられていたことと、ハイクの前身であるグリーン時代から頻繁に使ってきた柄ということもあって、採用された。またパイソン柄は、今シーズンのアディダスとのコラボレーション「adidas originals by HYKE」、またマッキントッシュとのコラボレーション「MACKINTOSH×HYKE」でもアイコニックに用いられている。デザイナーの吉原秀明と大出由紀子は今シーズン、スポーツとトラディショナルスタイルそれぞれの歴史・デザインの変遷などを考察。そこから素材やパターン、付属品などを一度分解し、ハイク独自の感性を加え、組み直してデザインしたという。グリーン時代からのアプローチは変わらない。
2014年11月07日写真家・映画監督として活動する蜷川実花のファッションブランド「エム / ミカ ニナガワ(M / mika ninagawa)」が15SSシーズンを機にデビューする。本プロジェクトの発端は、2013年にパリで開催された国際生地見本市「プルミエールヴィジョン」にてファブリックメーカーの小松精練から自身の作品を用いたグラフィックテキスタイルを発表したことから。そのオリジナル性は、海外メディアやファッションブランドから高い評価を得たという。その後「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ジーヴィジーヴィ(G.V.G.V.)」などがテキスタイルを商品化。2013年12月、伊勢丹新宿店にオープンした同商品を扱うポップアップストアでは、アイテム約100点が即完売。ファンからはリピートを期待する多くの声が寄せられたとのことだ。この度、それらの声に応えブランドデビューが決定した。10代から40代まで幅広い世代から支持される蜷川独自のアンテナが捉えた“今”の気分、その時々のトレンド感を反映し、蜷川自身が心底「着たい!」と思うオリジナルスタイルを提案する。アイテムは、リゾートの華やかさを持つマキシドレス(5万円)や、エレガントなショートスリーブドレス(3万6,000円)、かっちりとしたシャツドレス(3万7,000円)から、カジュアルなスウェット(2万4,000円)、スウェットパンツ(1万9,000円)などまでフルラインアップ。1型あたり約2から6型展開されているグラフィックは、大胆に全面使用されたり、シャツ襟にポイント用いたり、ポケットの裏地に忍ばせたりと様々なアイデアが見られる。蜷川作品のグラフィカルで複雑な色味の表現は、従来生地上で再現するのは難しいとされていた。しかし、小松精練が展開しているデジタルプリントファブリック「モナリザ」を用い、1,670万色の色数を駆使する繊細な技術によって鮮明度と、豊富なカラーバリエーションを実現。その他にも、トートバッグ(7,900円)、クラッチバッグ(6,900円)、ポーチ(4,900円)や、シュシュ(3,000円)、ヘアーバンド(2,800円)などのアクセサリーも数多くそろう。価格帯は幅広い世代層の手に取れるようにと考慮されている。まずは、2015年1月21日から27日まで、伊勢丹新宿店本館2階ステージにてポップアップストアをオープンすることが決定している。フルラインアップを先行発売する。
2014年11月06日「ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)」の15SSウィメンズコレクションのイメージは、“ルネッサンス初期の理念に戻ろうとする、博学なラファエル前派”、そして“芸術と手仕事への情熱”。ランウエイは草原のような緑のカーペットが敷かれ、小鳥のさえずりとともにショーがスタートした。麻の葉など草木の柄、メンズのネクタイやパジャマのような伝統的な小紋柄、ボーダーをモチーフとして多用。ビビッドカラーやアースカラーが組み合わされ、混ざり合う。シルエットはルーズでありながら縦長のラインを意識。ブラトップやカマーバンドでバランスをとった。アシンメトリーなデザインやレイヤードは、新鮮でありながら自由なムードを醸し出す。素材は、ブルームズベリー風のシルク・ブロケード、ローシルク、シルクシフォン、ルレックス、ファー、ナチュラルコットン、ビスコースなどを使用。サテンやスパンコールなどで輝きを加え、レイヤードルックでは、透け感もポイントだ。メタルやリボンの刺繍、フリンジなど、得意とする手仕事を贅沢に使用。足元は、レザーやスキンを用いた、スポンジソールのサンダル。メタルのアクセサリーは枝や根がモチーフ。カンガルーレザーをそのまま使ったクラッチバッグや、大きなトラベルバッグを携えている。音楽は、23歳のベルギー人ミュージシャンで画家としても活躍する、オスカー・アンド・ザ・ウルフ(Oscar And The Wolf)のマックス・コロンビー(Max Colombie)が担当。緑のカーペットはブエノスアイレスのビジュアルアーティスト、Alexandra Kehayoglouが手掛けたもので、このショーのために4週間以上の時間をかけて手織りで制作された。
2014年11月05日「シアター プロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」が10月30日、東京・青山スタジオにて15SSコレクションを発表した。これまでショー形式でプレゼンテーションを行ってきた同ブランドだが、今シーズンは「SHOP」というテーマのもと、ショーウィンドーをイメージしたフォトスタジオを会場にシューティングの様子を公開し全ルックを披露。“海辺の街へ旅をする”というストーリーを設定し、1から12までそれぞれシチュエーションを変えてモデル2人とマネキンにてウィークリーショーウィンドーを作り出していく。ブラック、ホワイト、ベージュを基調としたシックなトーンに、地中海の太陽や雑多な土産物店を彷彿とさせる鮮やかな色が交錯。ホテルの床のモザイク状のタイルからインスピレーションを得たモチーフは細やかなビーズを全面に施したコートやミニドレス、刺繍のスカートなどに現れる。熱帯魚をオパールプリントしたオールインワンは起毛したベルベットで仕立てられており、海辺で使用するバスタオルから着想を得たものだ。アクセサリーにもシーズンテーマは強く反映。地中海のマーケットに売っている天然石、土産物店にある貝殻をイメージしたヘアバレッタ、ネックレス、また牛革のバケツ型ショルダーバッグ、更には、旅行中に味わったキャビアを閉じ込めたアクリルヘアクリップ、ファンデーションサンプルモチーフのネックレスなど、遊び心がふんだんに詰まっている。
2014年10月31日「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の15SSコレクションはブランドらしいロマンティックとダークネスが盛り込まれたショーだった。デザイナー・高橋盾が掲げたテーマは「プリティー・ヘイト・バード(PRETTY HATE BIRD)」。明るいプリンセスドレスに黒い羽をまとって始まったキャットウォーク。イノセントな表情だが指につけるのは食虫植物をかたどったかのようなボリュームあるリング。カチューシャは茨と、どこか不穏な空気だ。ハイテク素材のコートのミラー状のプリント、モンスターのようなフラワー柄やスカルをかたどったかのようなプリント、茨のストラップやトリム、ミラー破片の刺繍などがガーリーなシースルートップやロングスカートと合わさり、可愛くも毒気のあるスタイルが完成する。インパクトにあふれたルックはヒエロニムス・ボスの宗教画「快楽の園」がプリントされたトップス、スカート、ドレスなどのシリーズ。「快楽の園」には人間を蹂躙するかのような多くの“鳥”が描かれている。また、反キリスト教的な解釈もされており、とてもアンダーカバーらしいセレクトだ。けたたましいウエアにスタイリングされたのは「アンブッシュ(AMBUSH)」とコラボレーションしたアクセサリー。絵画に描かれるモニュメントをモチーフとしたアイテム達だ。腕や脚を何重にも飾ったが、これらはすべて個別に販売される。ラストはチュールとレザーを用いたバイカージャケットに鳥の羽模様をプリントしたスカートを合わせたアイコニックなスタイル。マスクやグローブもフェザーで作られテーマを強調する。そして、今までのルックがブラックになり鳥の叫喚と共にフィナーレを迎えた。前述のアクセサリーも含め小物使いが秀逸。動画が流れるバッグはiPad miniによるもの。フロントに専用のポケットが付いている。その他、ナックルダスターが付いたチェリーのクラッチバッグ、割れたミラーが連なるバングルなどどれも着こなしにスパイスを加えるアイテム達だ。
2014年10月27日「ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)」が10月20日、東京・恵比寿のガーデンホールにて15SSコレクションを発表した。ブランド創立20周年を迎える今シーズンのテーマを「SPACEMEN」とし、好きなテイストで固めることを試みたデザイナー・黒田雄一。本人が最も好きなミュージシャン、ソニック・ブーム(SONIC BOOM)へも今回のコレクションのために声を掛けたという。レーザーとスモークによるオーロラのベールに包まれた会場。最初に目を引いたのは、サイケデリックでグラフィカルなプリントだ。これはソニックブームとのコラボレーションによるシリーズで、氏が中心メンバーであったバンド、スペースメン3(SPACEMEN 3)や、スペクトラム(SPECTRUM)のアートワークを使用したもの。その後も、首元に十分ゆとりを持たせた宇宙服を髣髴とさせるフード付きのパーカーなど、立体的で構築的なディテールや、ブレてぼやけたような柄のブルゾンやシャツなどサイケかつフューチャリスティックなムードが続く。しかし、細身のパンツとスタイリングしたり、プレーンな質感の素材を用いたりとミニマルにラッドらしく統一。レーザーのように細く華奢なネックレス・ブレスレットなどのアクセサリーもさりげなくアクセントを与える。終盤になるとモデル達はシルバーグレー一色となり、静かな迫力を感じさせた。ショー終了後には同会場でアフターアニバーサリーパーティーを開催。ソニック・ブーム、日本のオルタナディブロックバンド「ザ・ノーベンバーズ(THE NOVEMBERS)」、宇川直宏が率いるVJチーム「DOMMUNE VIDEO SYNDICATE」などがライブパフォーマンスを行った。
2014年10月26日「トリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARCONS)」の15SSコレクションは涼しげでナチュラル。デザイナーは栗原たお。“うすく軽やかで、自然な風合い。乾いた印象の夏”を表現したという。ルックの軽やかさとは対照的に、モデルのメイクは汗ばんだようなウェットな肌作り。異常気象かヒートアイランド現象の影響か、年々熱帯化しているように感じる日本で過ごす身としては「乾いた涼しい夏」をまとえる今季のコレクションは理想的に思える。自然な風合いを象徴するのは、生成りの綿リネンシャンブレーやガーゼのように柔らかいテキスタイル。レース柄にプリントされたブラックの薄いラミー(麻)のドレスをはじめ、フラワープリントの透けるオーガンジーのセットアップ、ギンガムチェック、かぎ針編みのレースそのもの、またはそれを柄にしたプリントなど、どこか素朴な中にも洗練された表現が見ていて楽しい。バストラインからフレアに広がるシルエットは禁欲的かつロマンティックな雰囲気。頭にぽんと乗せられた、コック帽のようにボリュームのあるストローハットはコレクションのユニークさを際立たせる。全体を通して、生成り、グレー、モカ、黒をメインに、色数少なく、落ち着きのあるカラーでまとめられた。
2014年10月21日「<A href="/special/499/recent/">ファセッタズム(FACETASM)」が10月18日、東京・渋谷のヒカリエホールにて15SSコレクションを発表した。今シーズンのテーマは「SOMEWHERE」。移り変わりが激しい現代の中で自分自身の道を振り返るという行為に着目し、デザイナー・落合宏理が行き着いたのは「ドレスダウン」というキーワード。「煌びやかなドレスアップした姿からいつのも自分に戻る(ドレスダウンする)瞬間に美しさを感じる。その感覚をファセッタズムで表現することを試みた」とテーマについて話した。ドレスダウンとは言えども、自由で斬新な表現は健在。ウィメンズのオーガンジーやシフォンを幾重にも重ねたブルゾンが風になびく様子は華やか。シャツやスウェットにはプリーツのシフォンキャミソールを重ねて独自のレイヤードスタイルを提案。メンズウエアでは、タンクトップやTシャツの脇・袖から覗く、または背中に大胆に施されたフェザーなどアイデア豊富。また、シャツ・パーカー・Tシャツのスケーター風レイヤーや、Tシャツプリントやチェスターコートのラペルなどにはブランドが好むハードコアの「X」モチーフを用いるなど、ファセッタズムが昔から好むカルチャー要素も随所に現れる。東京コレクションを代表するブランドならではの色が濃く残るコレクションとなった。
2014年10月20日10月18日、デザイナー古田泰子手掛ける「トーガ ビリリース(TOGA VIRILIS)」が2015SSコレクションを東京・渋谷のヒカリエホールで発表した。今シーズンは、ファッション、アート、音楽を融合させた世界観をテーマにインスタレーション形式で披露。会場には、スタイリスト猪塚慶太がスタイリングを手掛けたモデル達がマネキンのように整列し異質な空間を放った。ヘムラインをレザーテープで縁取ったロングジャケットや、ペイズリー柄のシャツやパンツ、ターコイズのアクセサリーなど、70年代フォークロアなテイストを織り交ぜながら、トーガ ヴィリリース独自のヒッピースタイルを提案。初めてメンズラインに登場するアイテムとして、エンボス加工が施され重厚感のある金属バックルが印象的なサンダルが登場した。また、本インスタレーションで初披露となるものに、90年代後半からモノクロのドローイング作品で注目を集めている画家の五木田智央とのコラボレーションアイテムも。プレゼンテーションのラストには、五木田とのコラボTシャツを着用したカナディアンサイケデリックアーティストの、ダーティー・ビーチズ(Dirty Beaches)が白熱したライブステージを見せた。
2014年10月20日「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」が10月18日、初となるショー形式で15SSコレクションを発表した。今シーズンのテーマは、「AERO MODELLATER」。ベルギー・アントワープを拠点に活動するアーティスト、パナマレンコ(Panamarenko)が生涯掛けて作り続けた“飛べないUFO的飛行物体”の作品群をメインインスピレーションとしたコレクションを作り上げた。薄暗い会場に設置されたのは巨大なブラックボックス。その物体から漏れる蛍光灯の青い光が訪れた観客をタロウホリウチの世界へと誘い込む。現実から未来的へ誘い込むような空間だ。ファーストルックに登場したのは、真っ白なドレスに身を包んだモデル。ライン状に部分的に色付けされたレッドやブラック、または品良く肌を見せるスリットで、ミニマルでありながらも女性らしさは忘れない。その後も背中を大胆にくり抜いたトップスや、不規則に組み込まれたカッティングやヘムラインなど、随所で線を使った遊び心が見られた。素材使いにも注目したい。宇宙を彷彿とさせるメタリックな光沢を持つ流れるような素材は、ワンピースでエレガントに変化。張りのあるホワイトのネオプレン素材はプレーンかつ立体的なシルエットでトップスやアウターで提案された。コレクションの随所で用いられた穴の開いたパンチング素材は、「テーラーのシャツに多く使用される素材。フューチャリスティックな要素を盛り込みつつも、その真逆である伝統的なものを織り交ぜることにより組み合わせを楽しんだ」とデザイナー堀内太郎。中盤になるとモノクロから徐々に、ブルー、オレンジ、イエローなど鮮やかな色合いが増す。ボタニカルなプリント柄も、ワンピース、スカート、トップスなどと形を変えて展開され、まるで未来から現実へと焦点を変化させているようだ。コレクションにアクセントを与えるアクセサリーは、先シーズンに引き続き様々なアーティストとコラボレーションを行った。コンパクトな円形型クラッチバッグは「ニュー ニュー(NEWNEU.)」と、つるっとしたテクスチャーのスニーカーは「パトリック(PATRICK)」と、エレガンスとカジュアルの両面を持ち合わせたサングラスは「ブラン(BLANC.)」と、ミニマルなジュエリーはは「シュン オオクボ(SUN OKUBO)」とのもの。
2014年10月19日「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)」の15SSコレクションはポップでサイバー、底抜けに楽しいショーだった。テーマ「グラフィックマーチ」。先シーズン用いたパッチワークの技法を今回も採用。サークルが幾重にも連なり、重なった部分は色を替えて別布で切り替える。ビニル素材やポリエステルオーガンジーと接ぎ、軽やかな雰囲気。折り紙のように折られたかに見えるサークルやトライアングルが連続するワンピースはすべて縫ってパッチワークされたもの。明るい赤・青・黄の色合いと手の込んだディテールがかつての「テクノクチュール」コレクションを思い起こさせる。後半にはこれらのパッチワークがプリントになって登場。ブランドの定番であるライダースジャケットがプリントされたトロンプルイユカットソーも。カットソーに無理やり縫い付けたようなサークルの袖がユニークだ。
2014年10月17日「ビューティフルピープル(beautiful people)」は10月16日、明治神宮外苑のテニスクラブにて15SSコレクションを発表した。今シーズンのテーマは「LOVE ALL」(0対0)で、70年代のテニスプレーヤーに着目した。ラリー音が響く会場にファーストルックとして登場したのは、真っ白なTシャツに膝丈のパンツ姿で颯爽と歩くモデル。首元にループノットで巻かれたスカーフと、ソックスのリブ、「アディダス(adidas)」のスニーカーのロゴに用いられたグリーンがアクセントとなる。ギミックの効いた独自のトラッドスタイルを見せた先シーズン<とは雰囲気を一新し、スコート風プリーツスカートやスタジアムジャンパー、レーサーバックのタンクトップなど、スポーティーかつクリーンで爽やかな印象。カラーはレッドのポロシャツにベージュのキュロット、イエローのセットアップ、グリーンやブルーのプリント柄などこれまでと比べて随分鮮やかだが、どのルックも派手になりすぎない清潔感で統一されている。また、どこか懐かしさを感じるヘアバンド、ウエストポーチやバックパックなども相性良く組み合わされた。中盤になると、カーディガン、ブレザー、チェックのハーフパンツやメンズのスーツなども登場し、得意のトラッド要素も垣間見える。ヘアバンドやウエアのワンポイント、更にはニットのモチーフになっているカメレオンには、デザイナー熊切秀典の「外見のカラーは変わっていくが、根本的なブランドのカラーは変わらない」という思いが込められている。ラストには、ショー開始寸前までテニスをしていた男性がモデルとして登場し、観客を沸かせた。
2014年10月17日「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」の15SSコレクションは真っ赤だった。デザイナー・川久保玲が掲げたテーマは「Roses and Blood(血とバラ)」だ。ボーンとテープのみで構築したルック、ギャザーや縫い重ねたフェイクレザーにより布を積層したドレス(バラの花弁だろうか?)、詰め物で抽象的な紋様を描き出したドレス、血しぶきのようなプリント、臓物を抉り出したかのようなディテール、テープから滴り落ちるコサージュ、フリルを幾重にも巻き付け上下半身に作り出されたバラ、全体的に不規則なボリュームとバランス……美しい花の裏に潜む狂気を描いたかのようだ。2シーズン前から続く非ウエアラブルなコレクションで川久保は何を訴えたいのだろう。ただただ怒りのみを感じる。
2014年10月15日クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)による最後のコレクションとなった「エルメス(HERMES)」の15SSシーズン。今回は「アフリカンブリーズ」や「影から光へ」がキーワード。前半は眩い太陽のごとく白やエクリュがメインカラー。カシミアのダブルフェイスコートやパイソンのショール付きノースリーブ・コート、水蛇とニットを掛け合わせたベストなど布帛と見紛うレザーアイテムがエレガント。プリーツスカートは長めのトップスと合わせ、左右非対称なヘムが揺れる。このプリーツスカートはキーアイテムの一つ。素材・色を替え、様々なバリエーションが登場する。ゆとりのあるドレスや深いスリット、ラウンドしたブラウスなどが歩く度に美しく風にそよぐ。ラフに結んだ帯のようなベルトもキーアイテム。結んで美しく見えるようなカッティングでデザインされている。後半はインディゴやプリント、アースカラーなどアフリカの土臭さを表すように強い色合いに。仮面プリントやエルメスのスカーフ柄をディップダイでプリントしたドレスの他、「パラシュートシルク」と呼ばれる撥水加工が施されたシルク素材のブルゾンやコートなどスポーティーなテイストも。アフリカの意匠を思わせるカラフルなロングカーディガンはレザーと糸で編んだアイテムだ。ネイビーのノースリーブ・コートから覗くマゼンタのプリーツスカートが鮮烈。ラストは優しい夕暮れのようにオレンジ、甘いピンクのドレスでルメール約4年のコレクションを締めくくった。15-16AWコレクションからはナデージュ・ヴァネ=シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)がアーティスティックディレクターを務める。
2014年10月14日ピーター・コッピングのラストシーズンとなった「ニナ リッチ(NINA RICCI)」15SSコレクション。今季のテーマは「Make do and mend(古いものを修理して使う)」。第2次大戦後の制限された中で作られた当時のコレクションからインスパイアされた。また、同時期の現代アーティスト、ルイーズ・ブルジョワのテキスタイル作品からの要素も取り入れられている。シルエットはロング&リーン。ウエストはハイポイントに設定され、より長さを強調。提案されるアイテムは胸が大きく開いたドレスやニット、深く切り込まれたスリットなどフェミニンな印象だ。ジャケットやジレなども胸を開け、デコルテを強調する。膝下丈のスカートはスリットが深く切り込まれ、優美に揺れる。ダブルフェイスのクレープで作られたドレス・スカートからはピンクにイエロー、ブラウンにブルーなど別色がひらめく。幾何学的に切り替えられた様々なレース使いはブルジョワからのインスピレーションだろう。フラワーモチーフ、黒のビーズ刺繍なども登場しエレガントな雰囲気。来シーズンからは、ギョーム・アンリがクリエーティブディレクターを務めることが決定している。
2014年10月13日「アクリス(Akris)」の15SSコレクションの出発点となったのは、ロンドンのテート・モダン美術館で今夏に開催されたロシアの抽象画家、カジミール・マレーヴィチの展覧会。「ミニマルで建築的な作風に加え、革新的な表現方法を生み出したクリエーティビティーにとてもインスパイアされた。アートは美しいだけでない、と新しい美への価値観を提案したその勇気にとても感動したんだ」と、クリエーティブディレクターのアルベルト・クリームラー(Albert Kriemler)氏は語る。マレーヴィチの代表作をイメージさせる、大きな正方形の窓から現れたモデル達が纏うウエアは、サンバイザーが象徴するようにスポーティーな要素をミックス。現代女性のライフスタイルに合わせ、テーラードアイテムから、リラックスムード漂うサンドレスやショートスカート、そしてイブニングドレスまでリアルなワードローブを提案。ダブルフェイスのコットンやリネン、オーガンザ、レザーなど、しなやかな張り感を持つ素材の特性を生かして仕立てられている。ラメ糸を使った刺繍レースのトレンチコートは、マレーヴィチのペインティングを柄に落とし込んだもの。「Tシャツやジーンズの上に羽織ってもいいし、イブニングドレスの上にイブニングガウンのように着こなすことも出来る。スポーティーでありながらシック、それが現代のエレガンスだと思う」とクリームラー氏。レザーのトレンチコートはリバーシブル、コットンのドレスはフェミニンなシルエットに繊細な刺繍が施され、イブニングドレスのように着こなせる。素材選びから細部のデザインに至るまで、現代で活躍する女性達がリラックスしてエレガントに着こなせるウエアであるようにという思いが見て取れるようだ。バッグは、ホースヘアの「アイ(Ai)」シリーズが登場。同じカラーのミディアムサイズのバッグとクラッチとしても使えるポシェットタイプを2個持ちするスタイルを提案した。
2014年10月08日「シャッツィ・チェン(SHIATZY CHEN)」の15SSコレクションは、「海記」がテーマ。海中世界に住む生物たちのエネルギーや美しい海の伝説からインスパイアされ、ランウエイの背景にも海の映像が映し出された。中国の地誌「山海経」をイメージしたブラックやホワイトのルックから始まり、エメラルドグリーン、ブルー、ピンク、オレンジなど明るいカラーが加わり、7色の光輝く世界を表現。ビーナスやマーメイド、クラゲや貝殻、魚達がモチーフとなり、刺繍やレースなどフェミニンなディテールデザインで彩られた。メッシュ素材やアシンメトリックなデザインでモダンな要素もプラス。伝統的な刺繍や中国の腰巻をモチーフにしたデザインなどオリエンタルなムードでブランドならではの個性もアピールした。バッグにはカラフルなクラゲや花々がペイントされ、シューズはクリアなPVCをアッパーやストラップに使用し、夏らしい。会場は、パリのグラン・パレ。同ブランドにとって、パリファッションウィークでの発表は13シーズン目となる。モデルのミランダ・カーを始め、台湾の女優、アン・イーシュアン、ジョー・チェンや、中国の女優のスン・リー、ファッションブロガーのリンダ・リー、フランキー・ハン、リ・フイ、中国のスーパーモデルのハオ、香港のスーパーモデルのジャニス・マンらが来場し、花を添えた。
2014年10月08日ポール&ジョー(PAUL & JOE)の15SSウィメンズコレクションは、70年代のハッピーでリラックスしたムードに包まれていた。ペイズリー柄のスーツから始まり、シャツとジャンパースカートの組み合わせ、スーツとショート丈のトップス、白の丸衿付ワンピース、フリンジバッグやスエードのアイテム、スカーフなど、70年代を象徴するアイテムから構成されるワードローブを提案。ソフトな色使いがフレンチブランドのポール&ジョーらしい。スリットの入ったロングスカートや背中が大きく空いたフリルのサンドレスなど、セクシーなデザインも採り入れ、コートはオーバーサイズが今季の気分。インビテーションにもあしらわれた、フクロウモチーフも登場。足元はレザーのサンダルでリラックスなスタイルにまとめ上げた。
2014年10月06日「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は15SSコレクションを発表した。マリア・グラツィア・キウリとパオロ・ピッチョーリがインスパイアされたのは18世紀上流社会子弟達の伝統である「グランドツアー(ヨーロッパ大陸巡遊紀行)」。目を引くのは様々な趣向を凝らしたドレス達。どれもクラシカルなシェイプだ。ハイウエスト、ティアード、背中の開いたエプロンドレスなど様々なタイプが登場。直線的にカットされた秋から覗く肌がセンシュアルだ。クリーンなレースや軽やかに舞うシフォン、ボタニカルのような華やかなパターン、フェザーの刺繍、ヒトデや貝など海洋生物の刺繍、レースのようなカットワークなどで見せる。海の要素は織りにも取り入れられ、大胆なサンゴ、タツノオトシゴを織り込んだドレス、コートを製作。カラーパレットはホワイトにパステル調のグリーン、ブルー、イエローなどの優しいトーンに、インディゴ、カーキ、ブラックの力強い色合いをミックス。フラットなグラディエーターサンダルや軽量のハイヒールが旅を感じさせる。
2014年10月06日