「私が診察してきた経験則では、高齢の方にがんが見つかり、がん治療を始めようとしたとき、そのうちおよそ2割弱の方に認知症があります」国立がん研究センター東病院・精神腫瘍科長の小川朝生医師が、こう話す。日本対がん協会によれば、2021年の人口動態統計では、全悪性新生物死亡数のうち、65歳以上が88%を占めている。一方、2012年時点での65歳以上における認知症の推定有病率は15%で全国の患者数は約462万人と推計。それが2025年には、約650万人から約700万人に達すると見込まれるというのだ。「これまで『認知症のあるがん患者さん』のことがなかなか取り上げられなかったのは、認知症があることを周囲に気づかれないケースが多かったからでしょう。かかりつけ医に認知症の専門知識がなければ見逃されますし、ご家族からは『老化でしょう』と思われてしまうんです」(小川医師)がん治療が始まっても、担当医の認知症の知識が浅ければ、認知症と気づかないまま治療が行われていることも多いという。「超高齢社会では、認知症とがんが同時にある場合の対策は必須のはずですが、医療現場は『がんはがんだけ』『認知症は認知症だけ』という運営が多いのが現状です」前出の日本対がん協会は、小川医師らの協力を得て、全国のがん診療連携拠点病院に対し、認知症のがん患者への対応状況を調べるアンケート調査を初めて実施、256施設から回答を得て結果を公表した。調査分析した小川医師が言う。「がん患者が認知症だったため、対応に困ったことがあると回答した施設は97.7%にのぼりました。多くの医師が抱えるのは『医師が治療方針を説明しようと思っても、患者本人が自分の治療について判断できない』ということでした」本人や病院側の大きな関心は、介護施設の受け入れ状況だが、じつは「介護施設からがん患者だということを理由に入所を断られた」拠点病院は26.5%もある。小川医師が、診察した患者の事例を挙げて説明する。「70代の女性は認知症の進行は中等度(認知機能の低下が進んで、周囲のサポートが必要となってくる段階)で、ステージIVの大腸がんの治療中でした。腸閉塞にならないようにストーマ(人工肛門)をつくって抗がん剤治療を行っていましたが、リンパ節に転移が見られ、そこから痛みが出て、医療用麻薬(オピオイド)を処方する必要がありました」介護施設に入所していたが、医療用麻薬が必要となった段階で、「これ以上の入所は受け入れられない」と施設に断られたという。「ストーマの管理はなんとか自分でできる程度の進行でした。しかし施設側は『ほかの入居者の方が医療用麻薬を誤って飲んだら困る』という理由でした」結局、家族が医療的な対応ができる介護施設を探し、転所した。飲み薬の抗がん剤を服用するだけで介護施設の退去を求められたというのは、80代の女性の例だ。「肺がん(腺がん)が見つかったのですが、最近の抗がん剤は飲み薬もあり、髪の毛が抜けたり、吐き気が出るなどの副作用もなく、ふだんとほぼ同じ生活ができる。しかし施設側には『抗がん剤は、何があるかわからないので』と誤解され、怖がられてしまって」主治医やケアマネジャーが連携して施設側に説明、なんとか入所を継続できたのだという。■医療・介護関係者が「認知症のがん患者」の知識の共有を一方、認知症を理由に病院の緩和ケア病棟から入院拒否されてしまったのが、70代男性のケースだ。「進行期の胃がんで、あえて言えばステージIVの段階。かなり痛みと倦怠感があり、積極的に治療する段階は過ぎていましたので、ご家族が自宅近くの病院の緩和ケア病棟を探して、私が紹介状を書いたんです。しかしその病院の緩和ケア医師から『認知症のある方は入院できません』と」身の回りや薬の管理は難しいが、徘徊はない。でも受け入れられなかった。家族にとっても、非情な拒絶に映っただろう。結局、療養型の地域包括ケア病棟に入院した。えびな脳神経クリニック理事長で、同院認知症疾患医療センター長を務める尾﨑聡医師はこう言う。「認知症のがん患者さんが、受け入れ態勢が整わず入院・入所できないケースは、実際よく起きます。認知機能が低下するほどご自身の症状を訴えにくくなるため、医療側もがんの発見や病状の進行などに気づきにくくなってしまう。逆に、認知症の人を受け入れる側の施設からは、医師や看護師が常駐していないなどの理由で特殊な薬を出す責任が持てないと、断られることがあるんです」今回の調査報告を総括し、小川医師は次のように要望する。「全国の医療・介護関係者が『認知症のがん患者さん』の知識を共有してほしい。高齢者施設にがんの知識を持つスタッフ、がん病棟などに認知症の知識を持つスタッフをそろえる必要もあると思います」では、私たちはどう考えるべきなのか。尾﨑医師はこう話す。「認知症の方が本当はどんな治療や入院先を望んでいるのか。本人を代弁するつもりで、ご家族も、一緒に考えてあげてください」認知症もがんも、本人はもとより、支える家族の心労が重なってしまう。できる限りの準備を、怠らないようにしたい。
2024年04月24日14歳年下の20代一般男性との再婚を発表したタレントの新山千春(43)が16日、自身のブログを更新。スポーティーな格好で岩塩浴を楽しむ姿を公開し、ファンから反響を呼んでいる。「わたしのpower spot」と切り出した新山は、「ミネラルもたっぷりとれてピンクの岩塩に囲まれて最高のデトックス」とポニーテールにスポーティー格好で岩塩浴を楽しむ姿を公開。「明日は番組で、サウナロケ!」だとも明かし、「事前に代謝もあがったので、明日も楽しみ」とコメントした。最後は「今日、友達の子供にPlazaでプレゼント買ってたら隣のレジに男の子が1人!アイスをもってレジに。レジのお姉さんに1円足りません。って言われてて、わたしの1円ですごーく照れ臭そうに喜んでる顔見てわたしが幸せもらった」とつづり、「最近指輪なくなって...ガツンと凹んでたので、男の子にすごく感謝なのです」と昨年11月に再婚した14歳年下夫との指輪が見つかっていないことを明かした。この投稿にファンから「ナチュラルな姿が美しすぎる…」「かわいい…」「本当に綺麗」「好感度爆上がり~」や、「とてもショックですね」「大袈裟かもしれませんが、自分の命を助けてくれた守ってくれたと思って」「その男の子も、レジでの優しいお姉さんのことはずっと忘れないと思います」などの声が寄せられている。
2024年04月17日2019年の2月にステージ4の舌がん(左舌扁平上皮がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみが15日に自身のアメブロを更新。食道がんの経過観察のため大学病院を受診したことを報告した。この日、堀は大学病院の消化器内科を受診したことを報告し「食道がんの経過観察の診察です」と説明。「食道がんの内視鏡手術から、早いものでまる5年が経過しました」と明かし「次の検査でこれからの方針も、改めて決まると思います」と今後についてつづった。続けて「暑いですね」と述べ、コーヒーショップ『タリーズコーヒー』でドリンクをテイクアウトしたことを写真とともに報告。「会計も混んでいて遅くなりましたが…これからメンテナンスに行きます」と明かし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お疲れ様でした」「あっという間に過ぎて行きますよね」「良好なようで安心です」などのコメントが寄せられている。
2024年04月16日株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:野口 亮、以下「JMDC」)は、高額な医療費がかかる透析移行の早期予防介入を目的とした「腎機能悪化スピード予測アルゴリズム」の研究開発を行い、当該アルゴリズムを活用した実装システムの特許を取得いたしましたので以下のとおりお知らせいたします。■腎機能悪化スピード予測アルゴリズムについて糖尿病性腎症を含む慢性腎臓病は、重症化すると人工透析が必要となり、患者にとって生活の質(QOL)低下となるだけでなく、公的医療保険制度に一人あたり年間約500万円の高額な医療費負担が生じます。慢性腎臓病は10年以上の長期にわたり徐々に進行する病気ですが、その進行速度は個人差が大きく初期時点でそれを判別することは困難なため、中等度以上まで進行してから本格的な治療が開始されるケースも多いのが現状です。その場合、一度失われた腎機能を回復することは難しいため、透析移行を数年遅らせることはできても透析移行自体を防ぐことはできない点が課題となっています。国としても、この度、糖尿病性腎症重症化予防プログラム(令和6年度版)改訂を行い、さらなる取組強化を図っているところです。厚生労働省「糖尿病性腎症重症化予防プログラムの改定について」 慢性腎臓病の治療介入の課題JMDCは、今回、透析移行自体を防ぐための予防介入の実現を目指し、慢性腎臓病の進行速度を予測する腎機能悪化スピード予測アルゴリズムの研究開発を行いました。世界的にも稀有な約12万人の腎機能値(eGFR)10年追跡データから、腎機能悪化スピードと多数の健康診断項目・投薬歴との関係性を機械学習で解析することで、予測アルゴリズムを構築しました。腎機能悪化スピード予測アルゴリズムの狙い■本件の特許について発明の名称:情報処理装置、情報処理方法及びプログラム特許番号 :特許第7443613号登録日 :令和6年2月26日発明者 :齋藤 知輝(JMDC)尾谷 和則(JMDC)■当アルゴリズムのエビデンス獲得について腎機能悪化スピードは予測が難しいことがアカデミアの世界でも知られており、当アルゴリズムは新規性の高い研究と考えています。予防医療の新たな領域を切り拓くにあたりエビデンス獲得は重要であるため、論文を執筆し学術誌に投稿しました。また、論文原稿は医学論文のプレプリントサーバーである「medRxiv」にて公開されました。論文URL: ※本論文原稿は査読を経ていないプレプリント段階でのものであり、今後、内容が修正される可能性があります。■今後の展開エビデンス獲得に向けた取組とあわせて、自治体や健康保険組合の保健事業への具体展開の準備を進めてまいります。当アルゴリズムの活用により、慢性腎臓病の初期段階で進行速度が速い人に積極的な介入を行う保健事業の実現を支援することで、患者本人のQOL悪化の緩和・回避と健康寿命延伸に貢献するとともに、慢性腎臓病の重症患者・透析移行患者の減少を通じた国民医療費の健全化に寄与することが可能であると考えております。今後も引き続き、JMDCが有する多様なデータを活用したアルゴリズムの研究開発と社会実装を通じ、「社会課題に対しデータとICTの力で解決に取り組むことで、持続可能なヘルスケアシステムの実現」というJMDCの描く未来の実現に資する取組を推進してまいります。【株式会社JMDCについて】医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。12億5,500万件以上のレセプトデータと6,200万件以上の健診データ(2024年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月12日48歳の3月に卵巣がんの手術をしてからというもの、白血球が徐々に減っていき、とうとう基準値以下になってしまいました。 抗がん剤治療は受けてないのに白血球が減少するのはなぜ? 病気との因果関係や主治医の見解に不安を感じた体験談です。原因不明の白血球減少2018年の1月、人間ドックで異常が認められ近所の病院で再検査をすると、卵巣がんの可能性があると診断を受けました。そして、同年3月に再検査した病院とは別の病院で卵巣がんの手術をおこないました。その後、抗がん剤治療はせずに経過観察を続けているのですが、血液検査の結果で気になる点が出てきたのです。それは白血球の数が徐々に少なくなっていることです。手術当時2018年には3880あった白血球数が毎年減っていき、2022年には2930にまで減少。主治医にはその都度確認しても「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ」と言われていたので、そこまで気にしていなかったのですが、さすがに基準値以下になると不安になってきました。白血球が多くなるのも心配ですが、当時、新型コロナウイルスが蔓延していたこともあり、白血球が少ないと病気に感染しやすいのでは? など余計な心配が増えてきたのです。基準値割れの白血球に主治医の見解は人間ドックや定期健診で白血球の基準値割れが続くようになり、再度主治医に白血球の数値のことを伝えると、「たしかにだんだん少なくなってるね~。ただ増えてるときもあるから、次の検診でもまだ低いようだったら血液の中身を調べてみよう」と提案されました。主治医によると、白血球の数値も血圧のように1日の中でも数値が変動しているものだとのこと。遺伝的な影響もあるし、また数値が低いと感染症にかかりやすいのはたしかだけれど、今はそこまでの数値ではないとの見解で、とりあえず様子見ということで診察を終えました。とはいえ、次の診察は半年後。そこまで放っておいて大丈夫なのかな? と不安が襲ってきます。診察のときには思いつかなかったのですが、仕事帰りの運転中に、これまでなかったような睡魔が襲ってきたり、以前より疲れやすくなったと感じたりすることが多くなり、それも白血球が少ないせいだからでは? と心配になってきます。ただ、50代という年齢的に当たり前だと言われればそんな気もするし、一方でおなかが出てきたことや腰痛や頻尿など、がんと関係していた症状も、年齢のせいだと思い見逃してきた過去があるので、調べて何もなければ安心できるという理論の元、他の病院で精密検査を受けてみることにしました。精密検査は近所の病院で実施することに私はがんの手術をした病院以外に、めまいや血圧でお世話になっている自宅近隣の病院があります。手術をした病院は患者の数も多く、予約診療にもかかわらず3時間待ちなどは当たり前。診察を終えてもお会計までの待ち時間を加えると、半日は費やさないといけないのが現実です。自宅からの距離も考えると、頻繁にお世話になるには負担が大きいと思いました。一方、自宅に近い病院は大きさもそれなりで待ち時間も少ない。患者の7割ほどは高齢者ですが、とてもフレンドリーで誰にでもやさしい印象です。忙しい主治医にはなんだか申し訳なくて言い出しにくい話も、近所の病院なら相談できることもあります。今回も30代前半であろう若い先生に相談したところ、とりあえず今日時間があるなら精密検査してみましょうか? と言ってもらえて、検査をすることに。こういうフットワークの軽い感じが、地元の病院ならではの良いところだなぁと感じます。そして気になる検査の結果は異常なしでした。基準値より少ない数値ではあるものの、やはり異常値ではないようです。白血球の内訳を見ても大きな問題はないであろうとの結果に、ようやくホっと胸をなで下ろしました。まとめ主治医の言うことには多少の不安を感じましたが、実際検査をして数値で見ることができて安心しました。そして今回のことで、自分としての病院との付き合い方を学べたと思います。大きい病院、小さい病院のどちらが優れているということではなく、それぞれに特性があることがわかりました。的確な診断をしてくれる主治医と患者の意志に寄り添ってくれる地元の病院の医師。そのときの自分の状況に応じて使い分けることが大切だと感じた出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。著者/sara(52歳)22歳で出産後、27歳で離婚。以降一人で仕事と子育てを両立してきたシングルマザー。ようやく子どもも就職し、安心した矢先に大病を患い現在経過観察中の身。忙しい仕事や家事、親の介護など日々のストレス発散は、大好きなお酒とKPOP。そんな趣味を、いつまでも楽しめるよう健康管理に努めている。
2024年04月08日ワニブックスの代表取締役社長、横内正昭さんが2日、膵臓がんのため死去した。73歳。3日の同社の発表によると、告別式が11日木曜(前10:30~12:00)、東京・港区の増上寺光摂殿で行われる。喪主は純子さんが務める。
2024年04月04日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。その後、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。子宮頸がんの手術から2日目の夜、ようやく手術をした実感が湧いてきたとりだまりさん。実際に子宮と卵巣がなくなると、何とも言い表せない喪失感が表れ、がんが判明してから初めて泣きました。同じ境遇でバカ話ができるがん友ができて入院中、徐々に手術後の傷の痛みは治まってきたのですが、痛み止めが切れると頭痛と腰痛がするようになったとりだまりさん。手術から数年後、カフェイン断ちをすると頭痛や腰痛などの離脱症状が出ることがあるとわかり、術後カフェイン断ちの状態になっていたため、それが原因だったのではないかと思い当たりました。術後4~5日目には、卵巣がんの手術をした友だちができて……。子宮・卵巣の手術では、尿管のそばの神経をいじるので、一時的に排尿の感覚がなくなります。尿意はあって力んでみるのですが、何かが出てくるわけではなく……。出ているんだか、出てないんだか、自分でもよくわかりません。初めのうちは、ちっともおしっこが出てこなくて、焦りました。入院中、卵巣がんの手術をしたシマダさん(仮名)と仲良くなりました。私もシマダさんも、ともに進行具合はステージ1。ただし、抗がん剤をする必要があるかどうかは、手術で摘出した物を病理検査しなければわからない……という段階でした。ちなみに、私もシマダさんも、抗がん剤治療が必要と言われたら「やる」の一択。ちまたではいろいろなことも言われていますが、いざとなったら死の恐怖が先立ち、「やらないなんて、怖くてできねぇ」という感じ。とはいえ、怖いしやりたくはないのですが。病理検査の結果が出るまでの3週間は、本当に長くて心苦しかったです。そんなときに、同じ境遇でバカ話ができる友人に出会えたのは、とってもありがたいことでした。ー------------------------抗がん剤治療を受けるのかどうか、結果が出るまでの時間がとても長く感じたと、とりだまりさん。病理検査の結果が出るのには、ある程度の時間がかかるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年03月31日タレントの辻希美が10日に自身のアメブロを更新。43歳を迎えた夫で俳優の杉浦太陽のために長女・希空(のあ)ちゃんが手作りした品を公開した。この日、辻は「3月10日はたぁくんのお誕生日って事で今日はたぁくんの友達をサプライズで呼んでみんなでお祝いしました」と誕生日ケーキを手にした杉浦と子ども達、友人らとの集合ショットを公開。「もう人生の半分以上共にしている友達 毎年お祝いしてくれて嬉しいね」と述べ「みんな本当にありがとう!!」と感謝をつづった。続けて「ご飯は朝から色々作り…」と料理の写真を公開。「そして今年の誕生日ケーキは希空が手作りで作ってくれました」と希空ちゃんが手作りしたケーキを手にした杉浦と希空ちゃんの2ショットも公開し「たぁくんすっごい喜んでた」と杉浦の反応を明かした。最後に「たぁくん改めて43歳のお誕生日おめでとう」と杉浦を祝福。「これからも健康だけには気をつけてずっとずっと元気で居てね」とコメントし「大好きだよーhappy birthday」と家族ショットとともにつづり、ブログを締めくくった。
2024年03月11日林技研株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:林 基弘)は、2023年9月に日本成人病予防協会推奨品となった、腎ケアをサポートする天然由来のサプリメント『PREMIUMイヌトウキ』について、第29回日本未病学会学術総会(2023年12月16日~17日/WEB形式)で発表された論文の内容と併せて徐々に注目され、当初月に1件程度だった問合せが、2023年1月時点で月に30件ほどに増えていることをご報告します。また、2024年11月2日~3日に金沢医科大学で開催される第31回日本未病学会学術総会での講演も決まり、新たな研究データの発表にも注目が集まっています。認定時での佐野理事長と林代表『PREMIUMイヌトウキ』は、現代人の持つ悩みの原因の一つでもある『太りやすさ』について、当社のダイエットを目的としたお客様、435名が7カ月間連続摂取をした結果、「自然な体重増を確認した数」の変化について、4か月目から「摂取しているグループ」と「摂取していないグループ」に差異が生じ、7カ月目には「摂取しているグループ」のみが『ゼロ』(太らなくなった)という研究データを、第29回日本未病学会学術総会にて展示しました。その後、医学団体 日本成人病予防協会推奨品になるなどの認知度が向上し、問い合わせが当初の約30倍になりました。「イヌトウキ」は絶滅危惧種II類に属する希少な植物であり、栽培の難しさから商品化は非常に困難とされ、年間生産量に限界があります。5年間の栽培期間中に根腐れしやすいなど、栽培には非常に高いノウハウが必要とされ、その難しさから、どうしても高価な商品になってしまいます。古くは江戸時代から薩摩藩では門外不出の「神の草」と呼ばれる妙薬で、多くの大学や研究機関で研究されていますが、サプリメントとして市場に広がらないのは、そういった理由があります。今後は、今秋までに販売事業の拡大を協業できる企業を募集し、絶滅危惧種II類である「イヌトウキ」を限られた年間生産量の中で販売しながら、同時に今夏に新しい製品をリリースするべく研究を継続しています。【商品概要】商品名 : PREMIUMイヌトウキ内容量 : 180粒(0.25g/1粒)1日の摂取量: 6~24粒/1日(標準摂取量は12~15粒/1日)主な成分 : 国産イヌトウキ(5年根)1,500mg+南米産マカ1,500mg(12粒中)価格 : 16,200円(税込):1袋の場合サイズ : タテ200mm×ヨコ120mm (チャック付き 乾燥剤入り)<PREMIUMイヌトウキ> <PREMIUMイヌトウキ通販サイト「Ulyssesオンラインショップ」> <PREMIUMイヌトウキ楽天市場「美と健康のお店HanaUly」> <動画>・神の草イヌトウキとは!? ・日本成人病予防協会推奨選定制度認定のご報告 【会社概要】商号 : 林技研株式会社代表者 : 代表取締役 林 基弘所在地 : 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-3-21 明治通りビル606号室設立 : 2010年10月事業内容: サプリメント販売業、療術業、建設業資本金 : 500万円URL : カイロサロンUlyseeed東京本院 カイロサロンUlyseeed大阪分院 林技研株式会社「内装工事のプロ集団」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月29日2019年の2月にステージ4の舌がん(左舌扁平上皮がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみが27日に自身のアメブロを更新。舌がんの手術から5年経過した診察で主治医から告げられたことを明かした。この日、堀は「午後からは3つの科の診察がありました」と診察のために病院を訪れたことを報告し「リウマチ科の診察では、今まで通りで変わりなく、お薬もそのままです」と現状を説明。「最近はあまり症状が出ていない」といい「本当にいい傾向にあります」と自身の近況を明かし「お薬が効いているのですね」とコメントした。続けて「皮膚科の診察でも、今まで通りのお薬をいただきました」と述べ「いよいよ耳鼻咽喉科の診察。耳鼻咽喉科の腫瘍外来です」と説明。「本日は舌がん術後まる5年の診察」だったといい「私の舌がんの手術のチームの責任者として、そして術後の経過観察なども、今まで診て下さった主治医の先生の診察でした」と明かした。また「先日の頭頸部MRIの検査の結果は、問題なし」と報告し「鼻からカメラを入れて喉の診察。そちらも全く問題なし」と説明。主治医からは「本日の経過観察を終えて特に問題ないので舌がんに関しては完治ということになります おめでとうございます」と言われたことを明かし「その言葉をお聞きした瞬間に、感謝の気持ちが込み上げ胸が熱くなりました」と感激した様子でつづった。さらに「次第に涙も込み上げてきます」と述べ、主治医に対し「ありがとうございました」と伝えたことを報告。「隣で聞いていた主人の嬉しそうな顔」と夫・尼子勝紀さんの様子を明かし「舌がん完治しました。これからの検査は検診という形で、自主的に受けていく形を取りましたが、経過観察は今日で卒業です」とつづった。最後に「リハビリもまだまだ続けます」と述べつつ「この5年もの長い期間、ご尽力いただきました皆々様に、心より御礼申し上げます」と感謝のコメント。「涙が溢れて止まりません。見守り続けて下さった皆様も、本当にありがとうございました」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「完治おめでとうございます」「本当に良かったですね」「全ての癌患者さんの希望です」「これからも応援しています」などのコメントが多数寄せられている。
2024年02月28日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定。両親や仕事関係者にがんを報告しました。ある書籍編集者からは秒で仕事を切られてショックを受けて……。目の前の景色が鮮やかに見えるように仕事関係者にがんの報告をするとあっさりと仕事を切られてしまったとりだまりさん。がんの治療が終わったとしても復帰する場所がないことをしんどいと思っていました。しかし、他の編集者に連絡するとやさしい言葉をかけてくれる人も多く、復帰を「待つ」と言ってくれた人たちがいたことで勇気づけられました。そして、がんの判明から1カ月過ぎたころから、目の前の景色が変わり出して……。子宮頸がんが判明して約1カ月過ぎたころから、なぜか世界の見え方が変わりました。私の場合は、世界が一気に鮮やかに見えるように。その鮮やかさと言ったら、まるで原始の森にいるみたい。なんというか、私にとって必要な物たちの色だけが、とてもとても濃いのです。「死ぬかも」という恐怖で、アドレナリンが出まくってのかな?そのせいか、感覚という感覚もやたらと過敏になりました。大切な物のそばにいるだけで「幸せでたまらん!」と興奮状態に至るようになって……。ナチュラルにラリっていたのでしょう。この後、治療がヘビーになるにつれて、この感覚はどんどん強くなっていきました。そして、実家には以前よりちょっとだけ多く帰るようになりました。仕事よりも、夫や小鳥や友人を優先するようになりました。それまで無趣味ゆえのワーカホリックだったのですが、趣味でもないのだから、仕事は最優先でやることじゃないな、と考えるようにもなりました。そして、今に至ります。要するにというか何というか、がんは怖いけれど、治療をしている間、私は結構幸せだったのです。その感覚は、今も続いています。ー------------------------不思議なことに、人混みにいても、とりだまりさんにとって大事な人だけがやたらとカラフルに見えるようになっていったそう。病気をきっかけに、自分にとって大事な人や物に気付くということがあるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年02月24日2019年の2月にステージ4の舌がん(左舌扁平上皮がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみが18日に自身のアメブロを更新。舌がんになり辛かったことを告白した。この日、堀は「東美濃ふれあいセンター。本日は90分の講演でした」と報告し「本日もたくさんの皆様にお会いでき、とても嬉しかったです」とコメント。「話している最中でも、お一人お一人のお顔が、壇上からハッキリと拝見できました」と講演会での様子を明かし「感謝の気持ちでいっぱいです」とつづった。続けて「最後の質疑応答では、偶然同じ舌がんの患者の方が挙手され」と述べ「舌がんになって何が一番辛いですか」と質問されたことを説明。質問者について「私の術後半年後に手術されたそうで、ずっと後を追って、頑張って来てくださったそうです」と明かし「お互いに涙涙でした」とつづった。また「辛いと思えば全てが辛いですね。今でも」と舌がんになり辛かったことを告白しつつ「そんな自分のことを愛して、これからも生きていきましょう」とコメント。「お互いに素晴らしい人生を送りましょうね」と呼びかけ「皆様も最後まで御清聴いただきまして、ありがとうございました。心より感謝申し上げます」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「講演会お疲れ様でした」「涙しながら色々と考えさせられました」「いつか聞いてみたいです」などのコメントが寄せられている。
2024年02月20日この漫画は書籍『私の生理のしまい方』(著者:原あいみ/監修:関口由紀)の内容から一部を掲載しています(全22話)。 ■これまでのあらすじ疲労、ホットフラッシュ、情緒不安定…年齢を重ねると増えてくる心身の不調。いわゆる「更年期」と言われる時期には自分の体にどんな変化が訪れるのか。そこで、大人女性の不調をテーマに40~60代の女性にインタビューし、漫画化することにした著者。監修の関口由紀先生は、大人女性が抱える漠然とした不安に「不調が来ても抜けられる」「その後はハッピーしかない」とキッパリ。明るく言い放つ先生の言葉に著者は気持ちが軽くなるのでした。43歳になり、じわじわと老いを感じ始めてきたさおりさんでしたが、生活に支障がないため特に気にはしていませんでした。しかし次第に片頭痛や湿疹に悩まされるようになり、寝込んでしまう日も…。ある時、片頭痛は生理や排卵前後に起きているという法則を発見。それを家族に共有し理解してもらうことでさおりさんの気持ちは楽になっていったのでした。しかし、片頭痛が治るわけではなく、「できないこと」が増えていく日常に落ち込む日々。人生100年時代、この先ずっと落ち込んだ気持ちで過ごすのは嫌だ、と思ったさおりさんは、この不調とうまく付き合っていくために「やらないことを決めよう」と決意したのでした。次回に続く(全23話)「私の生理のしまい方」連載は7時更新! 『私の生理のしまい方』 (著者:原あいみ/監修:関口由紀(KADOKAWA) 「私の生理のしまい方」はこちら 生理不順、疲れやすい、眠れない、イライラする…もしかしてこれって更年期? 40代からの大人女性のさまざまな不調について、9人の体験談をマンガ化! 人生の後半戦、悲観するのではなく、心身ともに自分らしく楽しく生きていくには? 漠然とした不安に寄り添い、ゆらぎがちなこの時期を前向きに乗り越えるヒントがもらえる1冊。
2024年02月07日48歳のときに手術した卵巣がん。ステージ1Cとの診断でしたが抗がん剤を勧められました。ステージ1なら抗がん剤は不要だと思っていたのですが……。ネットでいろいろ調べるも明るい情報は少なく、抗がん剤を使用するかについて、最終的に私が決断するまでの体験談です。不安と痛みの入院生活48歳になったばかりの1月、人間ドックで異常が認められ、病院で再検査をすると卵巣がんの可能性があると診断を受けました。早ければ早いほうがいいと、同年3月に卵巣がんの手術をおこないました。3月6日に入院し、17日に退院したので11日間の入院期間です。腹腔鏡で手術ができる昨今ですが、私の場合、診察を受けて子宮筋腫と卵巣がんの疑いがあるという説明のあった時点で、手術は開腹になると伝えられていました。しかも30cmの開腹とのこと。指をちょっとけがしただけでも痛いのに、30cmも切るなんてどれだけなんだろう!? と想像すらできない痛みに不安が増すばかりでした。実際、胃の辺りからおへその下10cmくらいまで一直線に切って、おへそも真っ二つ。おへそって切っても大丈夫なんだ!? という小さな驚きと、やはり信じられないくらいの痛みに少しずつ気がめいっていくのを自分でも感じていました。がんは治せる時代と言われており、卵巣がんでステージ3だった同僚からは「私でも治ったんだから大丈夫!」と励ましのエールをもらいましたが、多くの人ががんで命を落としているのも事実です。寝返りどころか少し体を動かすだけでもむせるほどの激痛に、体を動かすこと自体が怖くなり、行って帰ってくるだけで20分近くかかるトイレや、毎日歩かなければならない入院生活が憂うつに感じることも多かったです。2週間予定の入院が11日に短縮同時に驚いたのは、30cmもおなかを切って翌日には歩けるんだ!? ということでした。おなかには3本の管、背中には痛み止めの管、尿管にも管という状態でも翌日から歩くことで回復が違うそうです。約5年たった今でも、手術後初めてベッドから降りて床に足をつけたときの痛みは忘れられません。体全体に電気が走るような感じたことのない痛みで、痛みでむせるというのも初めての経験でした。そんな入院生活の中、退院のお知らせは突然でした。だいたい入院は2週間くらいと言われていたものの、こんな痛いのに2週間で退院なんてできるのか? リクライニングもない自宅のベッドでどうやって起き上がったらいいのか? など不安ばかりだったので、20日くらいの入院になるかな? と思っていたのですが、まさか11日間での退院とは。先生は「それだけ順調なんですよ!」と言ってくれますが、不安は拭えません。そして退院当日には、医師から病気の詳細や今後の治療方針の説明がありました。具体的な内容は下記のとおりです。卵巣がんの種類は類内膜がんと明細胞腺がんの混合タイプであることリンパへの転移はなく、ステージは1C期であることステージ1でも明細胞腺がんは抗がん剤が推奨されていること抗がん剤での副作用について卵巣がんは大きく分けて4種類あり、類内膜がんと明細胞腺がんはそのうちの2種です。類内膜がんは多くの場合、異型度(正常な細胞との異なり具合を示す度合い)が低く進行が遅いものが多く、明細胞腺がんは進行は遅いが化学療法は効きにくく、子宮内膜症を併存するものが多いという特徴があるそうです。そして、ステージ1とはがんが卵巣もしくは卵管にとどまっている状態とのことでした。そのステージ1に1Aから1Cまで大きく3つの分類があり、私は手術操作による被膜破綻(腫瘍を覆っている膜が破れること)があって、わずかでもがん細胞がおなかの中に残っている可能性があるため、1C期にあたるとのことでした。こうした内容を丁寧に説明してもらい、家族はステージ1であることに安堵(あんど)している様子でした。抗がん剤をやらないと決めるまで退院後、明細胞腺がんについて調べてみました。早期で見つかることが多いが、抗がん剤が効きにくく治しにくいがんであるとの評価が多く、気持ちが暗くなる内容がほとんどでした。息子は就職2年目で学生じゃなかったことは幸いでしたが、高齢の母を養うことも考えると、シングルマザーの私としては経済的にも早く仕事に復帰したかったです。息子の大学受験の際お金がかかり生命保険を解約したため、県民共済にしか加入しておらず医療費負担も心配でした。病気の不安でめいる気持ちが抗がん剤の副作用でさらに大きくなるのでは? という心配もあり、抗がん剤をやりたくない! という思いが強かったのです。また退院時の説明の際、がんの進行と共に増える物質を検査する「腫瘍マーカー」の数値も普通に戻っている今、抗がん剤をして効果の有無はどこで判断するのか? と尋ねたところ、先生は「いい質問ですね。それはないんです。判断する材料はないけど再発防止のためにやるということになります」との回答だったことも引っかかっていました。家族や先生は当然やってほしい、私としてはできればやりたくないという狭間で悩む日々でした。最終的には経済的・精神的な負担を理由に抗がん剤をしないという決断をしましたが、それを受け入れてくれた家族と先生には感謝しています。まとめ抗がん剤の使用の有無を決めるにあたり、おこなわずに健康に過ごしている! という人の情報がほとんどなく、機会があったら文章として残したいと思っていました。金銭的、精神的に余裕があれば私も抗がん剤をおこなっていたかもしれません。病気はいつやってくるかわからず、医師の言うとおりに治療したくてもできない人も少なくないでしょう。私もその1人です。ですが術後6年近くが経過し、今現在は元気です。術後5年が経過したときに、がん保険に入ることもできました。不安と背中合わせな部分もありますが、不安より安心の割合が新しい年を迎えるごとに増していく気がします。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/sara(52歳)22歳で出産後、27歳で離婚。以降一人で仕事と子育てを両立してきたシングルマザー。ようやく子どもも就職し、安心した矢先に大病を患い現在経過観察中の身。忙しい仕事や家事、親の介護など日々のストレス発散は、大好きなお酒とKPOP。そんな趣味を、いつまでも楽しめるよう健康管理に努めている。
2024年02月02日千葉大学発ベンチャー・柏の葉ゲノムクリニックは、「がんリキッドバイオプシー外来」を、千葉大学柏の葉キャンパスの診療所にて2024年2月より開始いたします。「がんリキッドバイオプシー」とは「がんリキッドバイオプシー」は、がんに由来するDNA/RNAや細胞を血液などの体液中から取り出して分析することにより、がんの早期発見やモニタリング、治療方針提示を行う検査の総称です。採血により体に大きな負担がなく検査を行えることから、世界的に盛んな研究が行われています。ゲノムクリニックはゲノム解析の領域で、がんのリスク判定および早期発見を目指し研究を続けてきました。今回、国内外から本領域に関わる検査を集め、「がんリキッドバイオプシー外来」として開始いたします。より多くの方々に受診していただくことで、がんの予後を改善することを目指しています。■受診方法1. ゲノムクリニックHPより予約を行っていただきます。2. 医師による問診後、最適な検査をご提案させていただきます。3. 採血を行い、検体を院内ラボまたは提携先ラボにて解析します。4. 結果レポートを対面またはオンライン診察により説明します。5. 必要に応じて、追加の検査や医療機関紹介などを行います。■受診できる対象者「がんの早期発見を希望する方」「がん治療中または再発モニタリング中の方」■クリニック概要名称: 柏の葉ゲノムクリニック所在地: 千葉県柏市若柴178-4, 148街区2KOIL608代表: 院長曽根原 弘樹設立: 2019年10月1日(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年01月17日2019年の2月にステージ4の舌がん(左舌扁平上皮がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみが15日に自身のアメブロを更新。がんの早期発見のために欠かさず内視鏡検査を受けていることを明かした。この日、堀は「早いもので、あの忌まわしい舌がんの告知から、間もなく5年になります」と切り出し「食道がんもその時にはもう、潜んでいたのです」と説明。「舌がんは早期診断ができませんでしたが、食道がんは結果的にはステージ0」と述べつつ「たまたま見つかったというだけで、見つけられなかったら、大変なことになっていた」と明かした。続けて「見つけられた段階が、早かったということで、程度が軽かったとかではない」といい「甘く見てはいません」とコメント。「またできる可能性は、どの部位にも考えられます」と説明し「どこにできても、早く見つけて絶対に闘う。そのためにも検査は欠かさないで、受けています」と明かした。最後に「今日の内視鏡も頑張ろう」と意気込みを述べ「まだら食道が少しでもきれいになっていればいいな」と期待している様子でつづり、ブログを締めくくった。
2024年01月15日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、その後がんの専門病院で詳しい検査を受けるとがんが確定しました。子どもはいいらないと夫婦で決めていたものの、手術で子宮も卵巣もなくなることになり、子どもを持てなくなることの罪悪感が湧き上がってきて……。抗がん剤治療の不安が少し和らいで…入院手続きのときに、乳がんで抗がん剤治療をした美女から声をかけられたとりだまりさん。その女性に抗がん剤で髪が抜けるのかを質問してみました。すると、「見事に抜けるね! 今もヅラね」と教えてくれました。そのやさしく美しい姿にこれならがん治療もいけると感じました。さらにいろいろ話を聞いてみると……。入院手続きをしているときに、すでに乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんにお会いしました。抗がん剤といえば、「とにかく吐きまくり」という印象だったのですが……。「多分吐かない。大丈夫」と言われてびっくり!中には薬が合わなかったり、薬の量が多かったりして吐く方もいるようですが、「今めっちゃいい吐き気止めあるから」とのこと。美女患者さんの場合は、ちょっとムカムカするかな? 程度だったらしいです。さらにこの後、私にとっては意外な事実が告げられました!思えば、私の身近でがんにかかったのは、高齢の祖父母だけ。年齢のことを考慮して、抗がん剤治療はしなかったので、今のがん治療がこんなに進んでいるとは少しも思いませんでした。「もしかして、がん治療をしながら仕事ができるかも?」それは、フリーランスの私にとっては、非常に希望の持てること。だって、休業補償がないし……。長期間休んだら、これまでのキャリアがすべて終わるような気がするし(これは気のせいでしたが)。まぁ、がん治療しているのに休めないという現実もどうかと思いますが、仕事が続けられるという事実は、いろんな意味で支えになります。もちろん、体は治療でそれなりに疲れているので、これまで通りというわけにはいかないのですが。それでも、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきました。ー------------------------想像していた抗がん剤治療とは全然違っていたと知り、驚いたというとりだまりさん。症状の出方やつらさは人によってそれぞれだと思いますが、がん治療中をしながら働いている方もいるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月30日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付いて、近所の婦人科を受診したとりだまりさん。すると「がんかも……」と医師に言われ……。がん専門病院を選んでみた結果専門の施設へ行き、がんの細胞診を受けたとりだまりさん。検査の結果、Class(クラス)Ⅲb、がんの可能性が高いことがわかりました。クラスとは腫瘍が悪性(がん)かどうかを判断するものだそうです。この後、より詳しい検査をするために、大きな病院に行くように言われて……。がんの細胞診の結果、がんの可能性が高いことがわかり、さらに詳しい検査を受けるために、大きな病院を紹介してもらうことになりました。候補に上がった2つの病院のうち1つは、3万円からの個室しかないセレブな病院だったため、「経済的に無理!」となり、もう1つの病院にしました。その病院はがん専門なので、患者さんも皆さんがんを患っています。不思議なことに、しんどいのは自分だけじゃないと思うと、何となく怖さが薄れてメンタル的にとてもラクになったので、結果的によかったと思いました。そして、病院選びで気を付けないと、と思ったことが1つ。総合病院の場合、婦人系のがんの患者さんと、出産を控えた方が、近くに配される可能性があること。「隣の病室からは、赤ちゃんの元気な泣き声や親族の『おめでとう!』の声が聞こえてくるのに、がんの手術で子どもを産めなくなってしまった自分って……」これは、子どもがいない女性にとっては、なかなかしんどいと思います。とはいえ、総合病院には良い点もたくさんあります。すでに子どもがいる方なら、上記のようなことがあってもさほど気にならないかもしれませんし、がんの他に持病を抱えている方なら、がんも持病もトータルで診てもらえるというメリットもあるでしょう。できるだけストレスなく過ごせるところを選べると良いですよね。ー------------------------がん専門病院を選んだことで、とりだまりさんは自分が「普通ゾーン」にいると思えて、安心したそう。自分ができるだけストレスを感じずにいられる病院選びが大切なのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月24日ドラマや映画などで多くの主演作をもつ、俳優の妻夫木聡さん。2001年に映画『ウォーターボーイズ』で、シンクロナイズドスイミング(現:アーティスティックスイミング)に懸命に取り組む男子高校生を演じてブレイクしました。2009年に放送されたNHKの大河ドラマ『天地人』では主役の直江兼続役を、2010年に映画『悪人』では殺人犯を演じるなど、さわやかなイメージとは相反する役柄を演じ、多くの人を魅了しています。そんな妻夫木さんも、2023年12月13日で43歳に。誕生日である同日、妻夫木さんはInstagramを更新し、自身の顔をアップにして撮影した写真を公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 妻夫木聡 Satoshi Tsumabuki(@satoshi_tsumabuki_official)がシェアした投稿 口を閉じた状態でニッコリとほほ笑む妻夫木さん。「今年はいろんな国に行ったなあ」と2023年を振り返り、43歳を迎えた心境を次のようにつづっています。チャンスはそこらじゅうに転がってる。それを形にできるかは自分次第。挑戦は死ぬまでできる唯一のこと。43歳も精一杯楽しみたい。satoshi_tsumabuki_officialーより引用「挑戦は死ぬまでできる唯一のこと」と、自身を鼓舞するような言葉をつづり、今後もあらゆることにチャレンジする姿勢を見せました。多くの作品で多種多様な役柄を演じてきた妻夫木さんでも、挑戦することをやめない姿勢に、心打たれた人は多いでしょう。妻夫木さんが誕生日に投稿した内容に、ファンから続々とコメントが寄せられています。・妻夫木さんの笑顔にどれだけの人が癒されて、元気をもらっていることか…。これからも応援しています!・素敵に年齢を重ねていて、憧れます。これからも頑張ってください!・全然歳を取っていないように見える…。妻夫木さんがいつまでも元気で活躍できますように!同日現在、俳優活動25周年を迎えている、妻夫木さんの今後の活躍からも、目が離せませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年12月13日40歳前半のころは、老眼=高齢者というイメージを持っていました。だから当時45歳の自分とは無関係で、まだまだ先の話だと……。老眼という言葉すら、頭の中にはなかったのですが、ある日突然、自覚することになるのです。印刷会社に「文字ぶれ、写真ぶれが多い」と指摘私の仕事は編集&ライター。ある雑誌の最終記事をチェックしているときのことです。「何これ~! ひどいな、この印刷。半ズレが多すぎるよ!」とイラッ。半ズレというのは印刷用語で、簡単に言うと、写真や文字がブレているように見えること。その半ズレがすべてのページにおいてあり、最終チェックでそうなるのは大変困ります。なので、印刷会社に「版ズレ正す! すべてのページ!」と書いて戻したのです。ところが次の日、印刷会社から連絡がありました。半ズレではないとのこと。編集部の別の者がその記事を確認したのですが、半ズレではない! でも、私が見ると半ズレ。なんでなんで? すごく不思議でした。文字のぶれは老眼だった…なんと半ズレの原因は、自分自身の目にありました。そう、老眼だったのです。老眼というのはご存じのとおり、近くの物が見えにくくなるのですが、徐々になっていくため、自分では気付きにくいもの。よくある老眼チェック法は、小さい字が読みにくくなったり、本やスマホを目を細めて見るようになったりしたときと言いますが、私の場合は文字の二重見えでした。45歳のときの話です。こんなことから老眼が判明するなんてびっくり! 私にとっては衝撃でした。老眼=高齢者=わたしぃ~!!! ショック、ショック、大ショック! 老眼と知って切なくなりましたが、今となっては笑い話にできるので、まあ年を取るのも悪くないかな(笑)、とおのれに言い聞かせています。友人は眉間のシワと疲れ目から老眼判明!ちなみに友人の場合は、47歳のときに老眼が判明。目の疲れが頻繁になったことと、眉間のシワが濃くなったことでわかったのです。なんでもピント調節のため、目にギュッと力を入れて目を細めて文字を見ていたらしく(自然にしていたので、自分では気付かなかったとか)、それが原因で眉間にシワができたそうです。そして、その目の動きで疲れ目がひどくなり、原因を探ろうと眼科に行ったら老眼と判明したのだそう。まとめ老眼のチェック法といえば、文字が小さく見えるようになることや、本やスマホを見るときに手元から離すようになるなどがありますが、実際に自分で気付いたのはそれ以外のことでした。文字がかすれる、二重に見える、目が疲れやすい、眉間のシワが濃くなるなど人それぞれ多様なのだと実感しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/かなよし(50歳)少し前までぽっちゃりさん。そのせいで30代に見えたのにやせたら胸のサイズダウン&顔やせで老化が加速。スリムになった体形はキープしつつ、以前のように戻るために、食事と筋トレでコントロール中。最近は若見えメイクに興味津々です。
2023年12月08日乳がんと診断された私。受けた手術や治療内容のほかに、抗がん剤治療による副作用、術後のリンパ浮腫の発症についても紹介します。乳がんと診断されたのは30代半ば私が乳がんと診断されたのは、30代半ばです。左胸の乳首付近が硬くなっていたので、念のために近所の乳腺外科を受診しました。クリニックで受けた検査は、乳房超音波検査のエコーです。女医さんが私の胸を触って、触診もおこなってくれました。すると、その女医さんから針生検(組織の一部を採取し、調べる組織診の一種)を勧められたのです。何度も出向くのは面倒だったので、その日のうちに針生検を受けました。後日、結果を聞くためにクリニックを訪れてみたところ、女医さんから別の病院を受診して治療を受けたほうが良いと言われました。そのときは、はっきりと「がんです」とは言われませんでした。ただ、がん専門病院の紹介状を受け取った時点で、自分が乳がんだということを悟りました。がん専門病院でいきなり告知紹介状を持ってがん専門病院を訪れると、担当の男性医師から「乳がんですね。切除したほうがいいでしょう。その前に抗がん剤をやりましょう」と言われました。いきなり告知をされた上に、治療のスケジュールを説明されたので、動揺している暇もありませんでした。その後は、腫瘍内科の先生と相談して、術前抗がん剤治療を半年間受けることになりました。幸いなことに抗がん剤が効いたので、腫瘍が1cmほどに縮小しました。抗がん剤治療後は、左胸の全摘手術を受けました。これですべての治療が終わったと思ったら、なんと放射線治療も受けることになったのです。さらに、抗がん剤のハーセプチンと呼ばれる分子標的薬(病気の原因となっている特定の分子にだけ作用するように設計された治療薬)を1年間打つことになったので、金銭的な負担も大きいものに。さらに、それだけでは治療が終わりませんでした。ホルモン療法も受けることになったため、LH-RHアゴニスト製剤(卵巣を刺激する脳の下垂体の働きを抑えることで、エストロゲンの分泌を減らし、乳がん細胞の増殖を止める薬)を5年間を打ち、乳がんの増殖を抑える薬であるタモキシフェンという飲み薬を10年間飲み続けなくてはなりません。乳がん治療がこんなに長くかかるとは思いもしませんでした。髪の毛が抜けて味覚もおかしくなった術前抗がん剤治療中は、髪の毛が全部抜け落ちました。そのほかに感じた副作用は、味覚障害、むくみ、だるさ、便秘、吐き気などです。手術では左胸を全摘した際にリンパ節をすべて取ったので、術後に軽度のリンパ浮腫(がんの治療部位に近い皮膚の下に、リンパ管に回収されなかったリンパ液がたまってむくんだ状態のこと)を発症。乳がんは一生付き合い続けなければならない病気だと実感しました。まとめ乳がんと診断されてから、術前抗がん剤、左胸の全摘手術、放射線治療、分子標的薬などの治療を受けました。現在は、ホルモン療法中です。なんでこんなにたくさんの治療を受けなければならないのだろうと思ったこともありましたが、受けられる治療が多いのはそれだけ治療の選択肢が多いことと思い、今ではラッキーだと感じています。しばらくは病院通いが続きそうですが、寛解を目指して頑張るつもりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/ 新見 正則先生(新見正則医院 院長)1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学における医学博士号を取得。2002年より帝京大学医学部博士課程の指導教授を勤める。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として活躍し、現在は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」の啓蒙普及のためにがん、難病・難症の治療をおこなっている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』 『しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通』文/市古みかん著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年12月03日肝臓がん末期の父の介護と2歳、5歳の子どもの育児が重なり、ダブルケア状態になってしまいました。私は専業主婦で、育児も介護もするのが当然という親戚からの目があったのです。そんな私のダブルケアの体験を紹介します。子育てで大変な中で父の病気が判明専業主婦だった私は、2歳と5歳の育児で追われていました。5歳の長女は幼稚園に通っていたものの、2歳の長男は特に手がかかり毎日育児と家事で1日が終わってしまうような毎日です。そんなときに父の体調が悪くなり、検査をしたところ肝臓がんステージ4で、大腸などの全身にがんは転移している状態でした。父は入院しましたが、大の病院嫌いで、家に帰りたいと訴えてきます。母は持病があり、介護の負担はできない状態でしたが、父と一緒にいたいと言うのです。自宅介護に切り替えるもなんとか両親の望みをかなえてあげたいと、自宅での介護に切り替えることになりました。母と私で介護が可能なのか、私は小さな子どもを抱えながらすべてのケアをできるのか不安もありましたが、もうやるしかない状況だったのです。まず私は、地元の地域包括支援センターに相談し、具体的に得られる支援を確認。子どもの預け先に関しては別窓口で連携しておらず、すぐに対応してもらえずもどかしい気持ちを覚えました。介護自体は専門知識もない私たちだったので、訪問診療と訪問介護を利用することに。介護保険の申請をおこない、ケアマネジャーさんの決定、介護用品のレンタルなど、その後はスムーズに進みました。ケアマネさんをはじめ、ヘルパーさん、訪問看護師さんなどの助けが本当にありがたかったです。介護と育児を終えて父の自宅介護を決めてからは毎日バタバタしていて、2歳の長男の育児はその間ベビーシッターさんに任せました。実家と家との往復で大変だった私に同居を提案してきたのは夫です。同居にしたため、介護を要件として子どもたちは認可保育所に無事に入ることができました。子どもたちの送迎は夫、私は父のケアや母の病院の付き添い、家事などで忙しかったですが、子どもが保育園に行っている間は、家事と介護ができるので、預けて本当によかったと思っています。介護ケアと保育園なしに、父のみとりは難しかったです。父はがん告知から約1年で亡くなりました。ダブルケアは簡単なものではなく、いろいろな人の助けがあって初めて成り立つものだったと思います。まとめ急にダブルケアの状態になってしまった私ですが、すぐに行政に相談し、受けられるサービスはすべて利用しました。子どもをどこにも預けず、介護もすべて自分でやるのは困難です。介護も育児もプロに任せて、自分ができることに注力すれば、満足できるダブルケアができると思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。文/小林友里子マンガ/山口がたこウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年11月30日Instagramで3歳上の夫との日常を、エッセイ漫画にして発信しているサクライさん。子宮頸がん検診を受けたところ、右側の卵巣が7cmくらいに腫れていることが判明し、手術を受けることになりました。無事手術が終わったあと、サクライさんは……。 手術を経験して※作中でサクライさんは「らっこ」という名前で描かれています。 子宮頸がん検診で卵巣のう腫が見つかり、手術を受けたサクライさん。「もっと早く婦人科に行っておけばよかった……」と思ったそうでーー。 サクライさんは自身の体調の変化に気づきながらも、「生理ってこんなもん」という強い思い込みで、生理痛がひどくても婦人科に行くことはなかったそう。さらに、頻尿や腰痛、排便痛などの症状もあったそうですが、まさか卵巣の異常と関係があるなんて思っていなかったと言います。 子宮頸がん検診で卵巣のう腫が見つかったときには、卵巣の大きさは7cm。手術を避けられない大きさになってしまっていたため、サクライさんは「何かおかしいと思ったらきちんと病院に行ったほうがいい」と教訓を得たそうです。 サクライさんが言うように、体に異変を感じたときはしっかり病院で診てもらうことが大切ですね。さらに、婦人科疾患を早期に発見できるよう、定期的に婦人科を受診することも大事です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 サクライさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター サクライ
2023年11月25日年に1回、自治体や勤め先の保健事業で受けられる「子宮がん検診」。子宮がんとはどんなものなのか、よくわからず受けている人が多いのではないでしょうか。実は子宮がんは2種類あり、そのうち1つは50代以降に患者が急増する特徴があるそうです。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に40代~50代女性が知っておきたい子宮がんについて聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮がんにはどんな種類がある?できる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分かれる子宮がんは、できる場所と原因によって2種類あると言います。「子宮の奥には、妊娠すると胎児が宿る体部があります。この体部にできるのが子宮体がんです。主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、閉経後の50代が発症年代のピークです。一方、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるのが子宮頸がんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染で起こり、現在は20~30代が発症年代のピークになっています」(駒形先生)。それでは、40代・50代女性が特に注意しないといけないのは子宮体がんということになりますか。「子宮体がんは早期発見が重要なので、どんな症状があるかは知っておいてほしいですね。女性ホルモンの影響を強く受けるので閉経している月経不順妊娠・出産の経験がない肥満ホルモン補充療法を経験しているといった方は注意が必要です。未産と肥満が高リスクの理由妊娠・出産経験がないことがなぜ高リスクになるのでしょうか。「子宮内膜は、エストロゲンにさらされればさらされるほど炎症を起こしやすくなります。妊娠・出産・授乳中は生理がなく、生理があるときに比べて子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が減ります。一方、妊娠・出産経験のない女性はそれだけ子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が増えるので、リスクが高いと言われるのです」(駒形先生)。肥満はどのように関係しているのでしょうか。「エストロゲンはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類で構成されていますが、このうちエストロンは脂肪細胞から分泌されることがわかっています。つまり、脂肪細胞の面積が大きければ大きいほど、つまり太っていれば太っているほどエストロンが分泌されやすくなります。閉経後、エストロゲンに敏感に反応しやすくなった子宮内膜にこのエストロンが反応して炎症を起こし、がんに変化する可能性が考えられます」(駒形先生)。また、40代、50代でも子宮頸がんを発症する女性はもちろんいるので安心はできません。子宮頸がんは性交渉で感染してから、およそ10~20年かけて発症することが多いので、30代や40代に感染して、40代、50代で発症することは十分あり得ます」(駒形先生)。「子宮がん検診」では「子宮体がん」は検査しない!?多くの集団検診で検査するのは「子宮頸がん」のみ子宮体がんは50代以降から急増するということですが、「年に1回の子宮がん検診では陰性だから大丈夫」と思っている人も多いでしょう。しかし、なんと子宮がん検診では、子宮体がんは検査していないことがほとんどなのだそうです。「一般的に、子宮がん検診では頸部の検査しかしません。つまり、子宮体部の検査はしないのです。理由としては生理には子宮体がんの予防効果があり、閉経後はリスクが高まるが、その時期は個人差があるから子宮体部の検査は頸部よりも痛みが強く気軽にできないから子宮体がんは閉経後にかかる人が多く、初期症状である不正出血で異変に気付きやすいから子宮頸がんの発症年齢は幅広いから子宮頸がんは生理がある人も多くかかり、初期症状が不正出血でわかりにくいので検査する必要があるからなどが挙げられます。一部の自治体では不正出血のある50代以降の女性に限って子宮体がん検診をオプションで受けられるところもあるようですが、多くは、子宮がん検診といえば頸部のみの検査です」(駒形先生)。「子宮体がん」にはどんな症状がある?不正出血があったら早めに受診を「子宮体がんの初期症状は不正出血です。子宮体部からの出血は茶褐色や黒っぽいのが特徴です。また、おりものに血が混じる場合もありますが、これも不正出血です。おりものの変化は軽視されやすいのですが、出るべきでないときに出る血液は不正出血、と心得て欲しいですね。閉経後、時間がたっている場合は受診する人が多いのですが、まだ生理がある場合や月経不順の方は様子を見てしまうこともあるようです。ほかにも、性交時に下腹部が痛む、常に下腹部が張っている感じがする、といった症状にも注意です。子宮体がんは初期で発見できれば予後が良いがんとされています。早期発見がとても大切です。不正出血が1度でもあれば、婦人科を受診することをおすすめします」(駒形先生)。まとめ子宮頸がんは年に1回の検診でチェックができますが、子宮体がんは自分で気を付けておかないと早期発見ができません。いつもと違う出血やおりものが出る場合は、がんではなくてもほかの病気が潜んでいることもあります。早めに受診するようにしましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月13日「子宮頸がん」というがんを知っていますか? 子宮にできるがん、ということくらいはわかっていても、どのように発症するのか、どんな人がかかりやすいのか、といったことはまだ知られていないかもしれません。最近は20~30代女性の発症が増えているということですが、40~50代女性も発症しており、油断はできません。40~50代女性が子宮頸がんについて知っておきたいことを産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮頸がんとは?性交渉により、子宮頸部にできるがん子宮頸がんとはどんな場所にでき、なぜできてしまうのでしょうか。「子宮頸がんは、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるがんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起こります。男性性器がウイルスに感染した状態で、避妊せずに交渉することで女性性器に感染するのです。ただ、HPV感染は性交渉による“風邪”のようなもので、珍しいものではありません。女性の50%以上が一度は感染するウイルスとされており、感染しても90%以上は免疫力により自然治癒します。しかし、自然治癒できなかった残りのウイルスが持続感染して細胞ががんに変化することで発症してしまうのです」(駒形先生)。およそ10~20年かけてがんに変化「HPV感染してから、がん細胞に変化するには、一般的には10~20年かかるといわれています。ですから、20代や30代のとき、避妊ナシで性交渉した経験がある女性は40代や50代で発症するリスクがあると言えます。また、40代や50代の夫婦は避妊ナシの性交渉が多いと思います。パートナーがHPV感染していないとは言い切れないので、誰でもリスクがあるのです」(駒形先生)。不正出血やおりものに変化が子宮頸がんにかかると、どんな症状を感じるようになるのでしょうか。「初期症状は見られないという表現をよく見ますが、正確には初期症状がわかりにくいと言えます。主な症状は不正出血ですが、量がとても少ない場合があります。おりものに少し血が混じるというケースも多いです。他に性交渉のときに下腹部が痛む、下腹部が張って鈍痛がするなどの症状があります。おりものに血が混じる程度なら大丈夫と思っている方も多いのですが、おりものに血が混じっている=不正出血です。血液が出るべきでないときに出た場合は、量や色に関係なく、なるべく早く婦人科を受診してください。不正出血を放置すると、がんが進行してしまう恐れもあります」(駒形先生)かかりやすいタイプはある?ストレスが多い環境の人は要注意「避妊ナシの性交渉をしたことがある人すべてがかかる可能性がありますが、中でも以下のような場合はリスクが上がります。出産回数が多いストレスフルな環境にある喫煙者性交渉の数が多くなればなるほど、かかる可能性が高くなるため、出産回数が多い人はリスクが高まります。また、ストレスフルな環境と喫煙という要素は、免疫力と関係があります。免疫力が高ければ、ウイルス感染しても自然治癒させることができます。ストレスや喫煙は免疫力を下げることで知られています。ちなみによく“セックスパートナーが多い”ということが子宮頸がんのリスク要因として上がります。たしかに性交渉の数が多くなればなるほどリスクは高くなりますが、たとえパートナーが1人であってもその人がHPV感染していればかかります。必ずしも相手の人数だけが理由ではないと思います。同様に、“初交年齢が低い”ということも挙げられますが、初交年齢が低くてもその後性交渉が多くなければリスクは低いので、これも一概には言えません。そのような風潮から受診控えをする女性もいるようですが、気にせず受診してほしいと思います」(駒形先生)。予防はできる?ワクチンがあるようだけど?40代以降は検診による早期発見が有効「自治体や企業の検診に“子宮がん検診”がありますが、これは子宮頸がんを検査するものです。40歳以降の女性に推奨されることが多いと思います。検診で早期発見されれば、子宮頸がんは予後が良いがんとされています。進行すると全身に転移する可能性もある怖いがんです。年に1回は必ず子宮がん検診を受けて欲しいですね。子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがんですが、最も有効な接種時期は初交前とされています。40代、50代はすでに感染しているケースがあり有効性は低くなります。3回接種が必要で、合計4万5000円ほどというコストの課題もあります。現実的には年に1回の子宮がん検診を受け、ストレス回避をして免疫力を上げる努力をすることが子宮頸がん予防につながると思います」(駒形先生)。まとめ不正出血を放置している人はすぐに受診&ない人も年に1回は子宮がん検診を必ず受診。この2つを守れば子宮頸がんの進行は防げるようです。なお、駒形先生から「今の40代、50代女性は体力と仕事量が合っていない」という指摘がありました。家事でも手を抜けるところは抜いて、ストレスをためこまないようにしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月10日日本では、2人に1人が生涯において一度は、がんに罹患するといわれています。芸能人にも、がんを公表する人は少なくありません。アイドルグループ『SKE48』のメンバーであり、卒業後はタレントや声優として幅広く活動している矢方美紀(やかた・みき)さんも、その1人。2018年に若年性乳がんが発覚し、25歳の若さで左乳房の全摘出と、リンパ節の切除手術を受けています。矢方美紀、25歳でのがん闘病を振り返る前述したように、もはや国民病である、がん。しかし、一般的にがんは加齢とともに罹患率が上がるため、35歳以下の乳がん患者はわずかな割合とされています。若い年齢で罹患するショックは、計り知れません。それでも矢方さんは、厳しい現実を受け入れ、抗がん剤治療に励むほか、SNSや著書で多くの人に元気を与えてきました。乳がん発覚から5年が経った2023年10月19日、矢方さんは当時を思い出し、Instagramで想いをつづっています。この5年は長いようであっという間な日々で、わたしはバカだから本当にがんについて何も知らなくて病気になっていろんなことが変わり、いろんなことを知ります。"がんと診断されたとしてもそこから精密検査をさらに行うことで転移がある事を知る"初めはステージ1。初期かと思ったけど最終的に伝えられるのはステージ3。がんにステージがある事・数字が増えると良くないんだって知りました。"胸を温存か?部分的切除か?全摘か?そこからいつ胸を作るか"を考えなきゃ行けない事を知る。初めは簡単に胸を取って作ればいいなんて思いながらも、どんな手術がいいか?再建するタイミングは?乳輪とかも無くなる事は知らなかった。"抗がん剤をするかもしれない、その前に卵子凍結をする"抗がん剤をする前と後で妊娠するときに必要な能力が変わる。しかも治療している間は生理がとまるしなんならその後のホルモン療法でさらに生理が5年は来ない。中にはそのまま来なくなる可能性も0ではない。でも、わたしは選ばなかった"放射線治療をしたら皮膚が伸びにくくなるから再建が難しい"してもしなくてもいいこと・悪いことがある選択ばかりでそれを全て理解し行動するなんて私には無理な選択ばかりでしたでも、見た目よりもわたしは生きること・やりたいことを1番に選択して行きましたもちろんこの後にも治療の副作用に悩んだり苦しいきもちになった。将来には不安しかなく、自信もないし自分がどんどん嫌になっていくときもありました。でも良くも悪くも私の人生だから"きっと大丈夫"ってこころで呟きながらいきています自分を見てくれるひとがたとえいなくてもひとりで生きていけるくらい出来るくらい強くならなきゃ。と後悔ばかりの選択をしてきたから少しでもしないように、自分で決める治療はぱっと見はわからないかもだけど確実に25歳から更年期障害に悩まされて体型も維持するのが難しく記憶力も明らかに下がりホルモンと人間の仕組みを痛いくらいに体験しています色々できないと諦めた時もあったけど気持ちがあれば意思があればやれること・出来ることはあったから私の今がありますmiki_yakataーより引用つらい治療や身体の変化を振り返った、矢方さん。こうして、矢方さんが過去を振り返ったのは、ある目的がありました。毎年10月は、乳がん検診の早期受診と啓発を目的とした『ピンクリボン月間』。自身の投稿をきっかけに、より多くの人が乳がん検診を受け、早期発見と早期治療につながるよう、こうして投稿したといいます。矢方さんは投稿の最後で、「早期発見は、自分を守るきっかけになります」とコメント。若くして罹患した矢方さんの言葉は、重みがありますね。いろいろな想いが詰まった投稿に対し、多くの人からコメントや『いいね』が寄せられました。・美紀さんの想いに涙が出た。素晴らしい啓発活動ですね。・本当にかっこいい。芸能人としても、がんサバイバーとしても応援しています!・不安な中でも、いつも前向きな美紀ちゃんを尊敬する。がんは基本的に、早期発見と早期治療につなげることで、治る可能性が高くなるとされています。矢方さんの想いが届き、人生が変わる人もいるのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月20日私は43歳で出産。主人は会社の管理職に就いているため、毎日忙しい日々を過ごしていました。出産前は3カ月の管理入院をし、苦労の末にかわいい娘と出会うことができました。しかし、なかなか体力や体調が回復しませんでした。毎日調子が悪いことで友人から「更年期かもよ」と言われ……。体調をごまかす毎日43歳という年齢で出産した私はいわゆる高齢出産、高齢育児です。加えて主人は仕事に忙しく、ワンオペ育児の日々……。誰かに頼ることもゆっくり休むこともできませんでした。当たり前ですが、休まなければ体調は回復しないので、体調はずっとイマイチなまま。それをなんとかごまかして生活していました。イライラが娘に向いてしまい…私は妊活時、子宮筋腫の手術が必要な状態にありました。そのとき癒着がひどく、手術後もまた筋腫がいくつもできてしまいました。やっとの思いで妊娠しても、頸管長を測るのに子宮の形がいびつになっていたり、MRI検査をしても子宮口がわからないという状態。結果的には開腹し、そのときの状態を見てから子宮を摘出するかどうか決めることになりました。そのため私は子宮を全摘出し、すでに生理が来ない状態です。どこから調子が悪くなっていたのかはもうよくわかりませんが、45歳ごろから常に生理前のようなイライラが増えるようになりました。そのイライラは娘に向いてしまい、当たりが強くなってしまうこともしばしばありました。朝は起きられず、夜はなかなか寝付けず眠りが浅い。夕方になると動けず、夕飯の支度をしようと思うのに時間だけが過ぎていってしまう。時には動悸がしてくることもありました。周囲の人が気付いてくれたことすっきりしない体調が続く中で、私に助言してくれた友人がいました。私がこんなことがあって悩んでいると言うと、「更年期かもよ」とひと言。その言葉にショックだったというよりかは、むしろホッとした気持ちになりました。体調が悪い中での育児に不安もありましたし、原因がわかって対処できれば少しは体も気持ちもラクになりますからね。私は血圧が高いと180〜200近くになることがあり、動悸やふわふわとした感覚のせいで動けなくなることもありました。かかりつけの病院で降圧剤を処方してもらっているのですが、そこの医師にも「一度、婦人科を受けてみてもいいかもね」と言われました。娘は3歳。少し自分の時間を持てるようになったので、今後婦人科を受診する予定です。自分の体調の悪さは一体何が原因なのかを探していきたいと思います。まとめ朝から元気よく動ける! 夜はよく眠れる! そんな毎日がいかにありがたいことなのか、身に染みて感じています。調子が悪いと娘と遊んでもあげられません。イライラすると当たってしまうし、横になっていると何にもしてあげられず……。家族の笑顔のためには健康でいることが何よりも大切だと実感しています。少しでも自分が休める時間を作ったり、誰かに甘えたりすることも大事だなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。文/原山嘉子監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年10月15日Instagramで3歳上の夫との日常を、エッセイ漫画にして発信しているサクライさん。子宮頸がん検診を受けたところ、右側の卵巣が7cmくらいに腫れていることが判明し、手術をすることになりました。 MRIの画像を見ると…※作中でサクライさんは「らっこ」という名前で描かれています。 卵巣の腫れている部分を摘出するため、手術を受けることになったサクライさん。手術を受けるにあたり、血液検査や心電図検査、MRIなどの精密検査をしました。 数日後、サクライさんは精密検査の結果を聞きに病院へ。医師から「卵巣の腫れはそのままですね」と告げられ、MRIの画像で卵巣の大きさを見てみるとーー。 MRIの画像を見たサクライさんは、卵巣の大きさに驚愕……。卵巣が7cmに腫れていると聞いただけでは大きさがわかりにくいですが、体内での様子がわかる画像で見ると大きさを実感しやすいですよね。 その後、医師から「手術をしてみないと確実ではないけれど、良性の卵巣腫瘍だと思われます」と告げられ、手術日程を決めることに。手術を受けることが初めてで不安なサクライさんは、どうせやるなら早く終わらせようと、最短の日にちで手術日程を決めました。 卵巣腫瘍は無症状の場合が多く、婦人科検診を受けた際に偶然見つかるケースが多いと言われています。卵巣が大きくなると、スカートやパンツのウエストがきつくなるといった変化が見られることもありますので、いつもと違うなと感じたときは早めに婦人科を受診するといいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※参考公益財団法人 日本婦人科腫瘍学会「卵巣腫瘍」 監修/助産師 松田玲子 サクライさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター サクライ
2023年10月02日Instagramで3歳上の夫との日常を、エッセイ漫画にして発信しているサクライさん。子宮頸がん検診を受けたところ、右側の卵巣が7cmくらいに腫れていることが判明し、その結果手術をする必要があると医師から告げられてーー。お願い…!※作中でサクライさんは「らっこ」という名前で描かれています。 子宮頸がん検診で、右側の卵巣が腫れていると診断された翌日。サクライさんが紹介状を書いてもらった婦人科で再検査を受けると、医師から「手術が必要になります」と告げられました。 今まで一度も手術を受けたことがないサクライさんは、とても不安な様子。そんな中、医師から手術について詳しい説明を受けることになり……。 医師の説明によると、手術方法はおなかに小さな穴を開けておこなう腹腔鏡下手術というもので、サクライさんの場合は手術時間は30分から1時間ほどで終わるそう。そして、手術では卵巣の腫れている部分だけを摘出するので、将来的に妊娠をすることは可能だと医師から告げられました。 診察が終わったあとは、手術を受けるにあたって必要な精密検査を受けたサクライさん。医師からは、精密検査の結果と後日おこなう内診の結果で、卵巣の腫れが小さくなっていた場合は、手術はせず経過観察になると言われていました。 サクライさんは「手術は嫌だ!」と思っていたため、卵巣の腫れが小さくなっていることを祈りながら、精密検査の結果を聞きに後日病院へ。しかし、内診の結果、サクライさんの卵巣は腫れたままで、やはり手術が必要な状態でした。 今回、人生で初めての手術を受けるサクライさん。少しでも不安な気持ちが解消されるよう、手術を受けるにあたって疑問に思ったことは、ささいなことでも医師に相談しておくのがいいかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 サクライさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター サクライ
2023年10月01日「がん情報サービス」の最新データによると、日本人女性が一生のうちにがんにかかる確率は51.2%。ほぼ2人に1人は罹患することになるが、5年生存率(09年〜11年)は66.9%と、治療成績は向上傾向にある。それに伴い、治療や経過観察期間も長くなるため、お金の不安は尽きない。同サービスが患者におこなったアンケート調査よると「治療費用の負担が原因で、がんの治療を変更・断念したことがありますか」に、4.9%の患者が「ある」と回答しているのだ。『がんとお金の本』(Bkc刊)など多数の著書があり、09年の冬、40歳のとき乳がんに罹患した経験を持つ、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが語る。「私の場合、トータルで350万円ほどかかりましたが、その大半が、1年目の出費です。なかでも大きかったのが、当時は全額自己負担だった乳房再建手術費用の150万円。次に差額ベッド代。1泊3万円ほどの部屋に2週間以上入院したので、50万円ほどかかりました。しかし、医療費に関しては公的制度を利用したので、実はそれほどかかっていません。健康保険など社会保障制度によって、経済的負担はかなり抑えられるのです」ところが公的制度は、ただ待っていても受けられない。「基本的にはセルフサービスなので、自分で申請する必要があります。だからこそ、どのような制度が利用できるのか知っておく必要があるのです」(黒田さん・以下同)シチュエーションごとに、利用できる公的制度やもらえるお金を解説してもらおう。【がんになった!】→公的な支援制度を知りたい「がん」と診断されたら、まずは公的助成金や支援制度を確認し、お金の不安を軽減させたい。「がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターや、各医療機関の相談窓口などでは、ソーシャルワーカーや看護師が常駐しています。その病院の患者でなくても、利用できたりします」日本対がん協会の「がん相談ホットライン」でも、お金や仕事、医療者との関わり、気持ちを聞いてくれる。【お金で困った】(1)治療費が払えるのか不安だがんといえば、入院、手術、抗がん剤や放射線による治療、その後の経過観察……と、立て続けに医療費が降りかかる。「ぜひ利用したいのは、高額療養費制度。1カ月に病院や薬局で支払った医療費が上限額を超えた場合、超過分が返ってきます」収入によって『上限額』の計算方法は異なるが、たとえば100万円の医療費がかかった場合、年収が約370万円〜約770万円の世帯では8万7千430円、年収770万円〜約1千160万円の世帯では17万1千820円を超えた医療費が返金される。「注意点としては3割負担(現役世代の場合)となる医療費が対象で、入院中の病院食や差額ベッド代、自由診療、先進医療などは対象外です。還付されるまで3カ月ほどかかるので、それまでの医療費や生活費を預貯金などで賄う必要があります」(2)抗がん剤や経過観察などで、治療が長引いてしまっている治療期間が長くなるケースも多いがん。高額療養費制度を利用できても、複数月、それが重なれば負担も大きい。「同じ世帯で、1年間で高額療養費制度を3回利用した場合、4回目からは『多数回該当』となり、上限額がさらに低くなります。たとえば年収約370万円〜年収約770万円の世帯では4万4千400円を超えた医療費は返金されます」(3)会社員だが、さらに優遇される制度があると聞いた会社員の場合、公的サービスよりもさらに優遇された組合健保などの制度を利用できる場合がある。「組合健保などの付加給付です。福利厚生が充実した大企業の場合、高額療養費制度の上限額を2万円〜2万5千円に抑えている健保もあります。その場合、高額療養費制度の上限額の差を受け取ることができます」(4)医療費と交通費で年間10万円もかかってしまう入院・手術が終わっても、経過観察や抗がん剤治療のために通院が続き、高額療養費制度の対象とならない細かい医療費が、積み重なっていくケースは少なくない。「実際に支払った医療費や交通費、また、ドラッグストアで購入した胃薬や風邪薬など『生計を一にする』家族の医療費が年間10万円を超えた場合、確定申告することで医療費控除を受けることができます。たとえば税率10%で25万円の支払いがあった場合、10万円を超えた分(25万円ー10万円)×10%で、1万5千円の還付金を受けられます」■会社を休まなければならないときは「傷病手当金」を申請しよう【仕事で困った】(5)治療のため長い間、会社を休まなければならないがん情報センターの患者調査によると、就労していた患者のうち、がんで休業・休職した割合は全体の54.2 %にのぼった。「病気で会社を休んだときに利用したいのは、『傷病手当金』。病気のために仕事を3日連続で休んだ場合、4日目以降には標準報酬日額の3分の2が、トータルで1年6カ月分まで支給される制度。協会けんぽや組合健保、会社などに申請して、手続きします。ただし、国保に加入する自営業者などは、利用できません」(6)治療のためやむなく仕事を辞めるはめに「がん患者の場合、治療後に復職できても、思うような仕事をできず、退職してしまう人もいます」がん情報センター調査でも、がんによって退職・廃業した割合は19.8%。5人に1人が仕事を失ったと回答している。「仕事を辞めたときにもらえる雇用保険の基本手当の受給はハローワークで申請しますが、退職前の2年間で、12カ月以上の被保険期間が必要です。たとえば給与月額が30万円で45歳以上60歳未満の場合、基本手当は月額約18万円で、所定日数(90〜360日)受け取れます。しかし、傷病手当金と同時に受給することはできません。受給期間を4年延長することができるので、延長手続きをしておけば、傷病手当金終了後に受給できます」ただし「労働の意思および能力があること」が大前提で、がんの治療中で働けない人は対象外だ。■自治体での検査でがんを早期に発見することが、いちばんお金がかからないこと【日常生活で困った】(7)抗がん剤で頭髪が抜けてしまいウイッグが必要に乳房切除や、抗がん剤治療による脱毛など、女性にとっては精神的負担が大きい。「脱毛を経験する人は全体の約20%。ウイッグの使用期間は数カ月〜2年で、購入金額の中央値は3万8千円という調査があります」“医療用ウイッグ”であっても、保険対象外であるため全額自己負担となる。「しかし、ウイッグや、胸部補正具などに、1万〜3万円の自治体の助成が出るところが、22年4月末時点で307カ所(17.9%)あり、増加傾向にあります。自治体窓口等で相談してみましょう」(8)サプリなど医療費以外にもお金がかかってしまうニッセンライフとNPO法人がん患者団体支援機構のアンケート調査によると、「がん治療費以外の年間費用」で、全体の24%を占め、もっとも多かった回答が「20万円以上から50万円未満」だった。「差額ベッド代(個室利用で平均で8千300円ほど)や病院食、サプリやがん関連書籍など、治療費以外の出費も多い。抗がん剤治療の帰りにはタクシーに乗ったり、食事の用意ができず総菜を買うこともあるでしょう。がんの1年目は、50万〜100万円ほど、自由に使える貯蓄があれば安心ですが、余裕がなければ、がんと診断されると100万円など、一時金が支給される民間のがん保険なども、考慮することも重要です」【がんになる前にがんを早期に発見したいがどうすればいいか】→何より大事なのは、がんを早期に発見すること。「自治体のがん検診は安価なので、ぜひ、利用したいです」たしかに、乳がん検診のためのマンモグラフィーは、自費では5千円〜1万円ほどだが、自治体のがん検診を利用すれば、500円〜1千円で受けられる。いざというときに治療に専念できるよう、お金の不安を軽くしておこう。
2023年09月28日