弁護士・湯川久子さん(90)は’57年、29歳のときに福岡市で開業。九州で第一号の女性弁護士だった。それから60年余り。離婚問題や相続問題を中心に、扱った事件は優に1万件以上。卒寿を迎えたいまも現役で仕事を続けている。 湯川さんは’27年、熊本県に生まれた。8人きょうだいの次女で、父はやり手の弁護士、母は専業主婦だった。両親にかわいがられ、無邪気に少女時代を過ごしてきた。ところが10歳になるころ、その天真爛漫な表情に影がさす。母が急逝したのだ。 「前年の末に妹を出産したのですが、産後の肥立ちが悪く、そのまま亡くなってしまった。私はまだ4年生でした」 家の中は、たちまち火が消えたようになった。時を同じくして、日本も暗い時代に突入する。同年、日中戦争が勃発したのだ。 「大人も子どもも皆、日本が絶対勝つと信じてましたよ」 湯川さんが女学校に進学して間もなく、一家は中国・上海に移住。大都会の上海は、戦争景気に沸いていた。しかし、日本の戦況悪化とともにバブル景気は衰退。日本は負け、湯川さんは家族とともに故郷・熊本に引き揚げた。 「戦争に負けたのはショックでしたが、アメリカさんのおかげで日本も男女共学が始まって。私は父に『東京の大学に行きたい』と宣言しました。父は『法学部に行って弁護士か裁判官になるなら大学に行ってよし』と」 湯川さんは中央大学法学部に進学。女子学生は、わずかに4人だった。大学を卒業した湯川さんを待っていたのは、鬼教官と化した父のもとでの、司法試験の猛勉強だった。 「司法試験合格が大学に行く条件でしたからね、1日10時間、机に向かわされました。さらに、福岡の大学の研究室でも勉強を続け’54年、やっと司法試験にパスしました」 この試験勉強の最中に、運命の出会いがあった。 「大学の先生の助手に、ひと目ぼれしちゃったんです」 相手は5歳年上の洋さん。彼もまた法曹界を目指し、司法試験に挑んでいた。湯川さんが司法試験をパスした翌年の夏、2人は結婚。湯川さんは27歳だった。 「でも夫はまだ試験に通っとらんかったから、結婚も『合格するまで待ってくれ』と言われたんやけど、私は『待てん』と答えて(笑)。でも結局、待たんでよかったです。夫はそれから10年受け続けたのに、通らんかった。私と違って頑固なんが、いかんかった(笑)」 やがて長男、長女と2人の子宝にも恵まれた。 「夫は司法試験を諦めてから、恩師の口利きで大学で法律を教えましたが、それまでの10年間は、私が大黒柱。きつかったですよ。新米の私の、弁護士報酬だけですからね」 夫は、イクメンやカジダンとは程遠い“ザ・九州男児”。たとえ収入がなくても家事や育児はしない。弁護士の仕事に加えて、家事育児の一切を湯川さんが担った。 「でも、休日にはドライブに連れて行ってくれたり、いい夫でしたよ。その車ももちろん私が買いましたけど(笑)。友人や親戚に愚痴をこぼすと『それはほれた弱み、しょうがないよ』って、逆に冷やかされました。なんといっても、いい男やけん(笑)」 ’57年、弁護士として開業すると、湯川さんは地元のちょっとしたスターになった。“九州初の女性弁護士”には取材が殺到。地元紙ではコラムの連載も持った。その土地柄か、九州第二号の女性弁護士の登場まで、10年がかかった。湯川さんの30年後輩で、長年の仕事仲間である稲村鈴代弁護士が言う。 「女性弁護士が出始めてから、湯川先生は毎年、女性の新人に声をかけて一緒に仕事をしていました。私もそうやって経験を積ませてもらったんです。母に『湯川先生と一緒にやらせてもらえる』と伝えたら、大喜びでした。先生と同世代の九州女にとって、弁護士第一号の湯川先生は、憧れの存在だったんです」 稲村弁護士は湯川さんの「じっくり聞く」姿勢が、大いに勉強になったと話す。 「離婚の相談に来られる方は、混乱状態にあります。伴侶の浮気発覚の直後だったり、暴力を振るわれていたりで、パニックを起こしている人もいます」 概して、依頼者の最初の相談は、話が堂々巡りになる。 「そんなときでも、じっくりと聞くのが、湯川先生の素晴らしいところ。男性ベテラン弁護士のなかにはそうじゃない方もいるようですが……」 言いよどむ稲村弁護士の言葉を湯川さんが継いだ。 「男性弁護士に『“せからしかね、あんた、さっきから同じことばかり言いよろうが!”と怒られて……』と、泣きながら来た依頼者もおったね」 湯川さんは、同じ話が何度続いても、そのまま語らせる。 「男性は、理詰めの話は上手よ。でも、依頼者は説教を聞きたいわけじゃない。もともと、女の人の話というのは、話が出たり入ったり、いろいろありますでしょ。私はそういう話に慣れているから、ずっと聞いてられるのね。でも、男も女も、依頼者はそうやって、何度も同じ話をしながら、自分の気持ちに徐々に整理をつける。こちらは聞いているだけで、依頼者はおのずと結論にたどり着くとです」 離婚や相続といった“家事事件”では、結論を依頼者本人が出すことが重要と、湯川さんは考える。そして、依頼者の長い話に付き合ったのち、彼女はこう声をかける。「あなた、自分がどうしたいか、もうわかってるじゃない」。 「私たちが先回りして結論を示してしまえば、時間は短く済むかもしれません。だけど、本人が本心から受け入れていなければ、本当に幸せな解決にはならない。だから、まずはこちらが、相手を信用して話を聞く。それが依頼者のかたくなな心を解きほぐす、そう私は信じているんです」
2018年04月23日漫画家・松本零士の代表作であるSF作品『銀河鉄道999』が、記念すべき40周年の今年、音楽劇となって再誕する。1979年に公開された劇場アニメのストーリーをもとに、新たなシーンを加えて展開するオリジナル舞台である。先月末に行われた制作発表記者会見では、主人公・星野鉄郎を演じる中川晃教を筆頭に、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、キャプテン・ハーロック役の平方元基、大山トチロー役の入野自由、リューズ役の矢沢洋子、そしてメーテル役に大抜擢されたハルカが、記者陣と一般参加者が見つめるなか、華やかに登壇。原作者の松本も加わって、まずはそれぞれのキャラクター扮装によるメインビジュアルを公開した。漫画そのものの世界観を見事に表出したビジュアル・ポスターに、会場から歓声と拍手が沸き起こった。【チケット情報はこちら】「16歳を演じます。35歳としては乗り越えたいハードルです」茶目っ気たっぷりに笑いを誘った中川から順に、舞台への熱い思いが語られた。「鉄郎の成長物語を演じることができて嬉しいです。この役との出会いは運命だと感じています」(中川)「メーテルの謎めいた感じは私自身と重なって共感する部分が多いので、メーテルに導いてもらって頑張ろうと思っています」(ハルカ)「トチローは男の中の男で、悩む鉄郎の導き手となる大切な役。周りにも好きな人が多くて“トチローをやるのか!”と反響がすごかった。楽しんで演じたいですね」(入野)「リューズはミステリアスな歌手。ギターを持って歌うシーンがあるので緊張しますが、精一杯頑張りたいです」(矢沢)「エメラルダスは一匹狼の女海賊。ビジュアル撮影では顔の傷の位置を忠実に再現するのが大変でした(笑)。皆との化学反応が楽しみです」(凰稀)「親戚や知り合いから“お前は世界で1番幸せで、1番危険”と言われました。世界中のハーロック好きの人にボコボコにされないか心配だと(笑)。ハーロックのセリフを、青春時代の傷ついた僕に聞かせてあげたい!それくらい心に響く言葉があるので、聞き逃さずにご覧いただきたいです」(平方)和やかなトークの後には、中川の作詞・作曲によるテーマソングがキャスト全員で熱唱される豪華なひとときも。「旅立ちの瞬間を歌った曲です。音楽の力も皆様に届けたい」と中川が言うように、力強く背中を押してくれるような、爽快でパワーあふれるメロディが響き渡った。「元気になりますね。私の夢を皆さんが実際にやってくださる、心の底から嬉しいです」と、感謝の言葉を何度も繰り返す80歳の松本が「999(スリーナイン)とは“未完成”という意味です。私の青春です」と穏やかに語ると、今度はキャスト全員が背筋を正し、その言葉に感じ入る様子がうかがえた。結束した真摯な思いが生み出す、名作の新たな感動に期待したい。会見の最後は中川が「映像や音楽など、さまざまなクリエイターによって劇場に銀河が生まれる瞬間を、ぜひお見逃しなく!」と結んだ。公演は6月23日(土)東京・明治座より。その後、全国を巡演。取材・文:上野紀子
2018年04月03日ニューバランス(New Balance)の限定スニーカー「M999 WEA」が、2018年4月20日(金)より、オッシュマンズ全店とニューバランス直営店にて発売される。「M999 WEA」は、1996年にハイテクな一体成型ミッドソールと重厚なデザインを融合して誕生した「M999」をベースにしたエクスクルーシブモデル。プレミアムな素材感のピッグスキンスエードとメッシュアッパーを組み合わせ、カラーは春夏シーズンにぴったりのホワイト&アイボリーを基調としている。ソールの一部やかかとなどに部分的にあしらわれたビビットなレッドやブルーは、1980年代アメリカンポップカルチャーからインスパイされたカラー。シュータンには、このアクセントカラーを用いて、モデルル名の"999"のロゴと"MADE IN USA"、ブランドロゴが書かれている。【詳細】ニューバランス「M999 WEA」発売日:2018年4月20日(金)価格:24,000円+税サイズ:23.0~29.0cm取扱店舗:オッシュマンズ全店(アウトレット除く)、ニューバランス直営店【問い合わせ先】オッシュマンズ新宿店TEL:03-3353-0584
2018年04月02日「嵐」松本潤が型破りな弁護士を演じた日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」が3月18日の放送で最終回を迎えた。本シリーズおなじみ“小ネタ”がいつも以上に満載、さらに豪華なゲストも登場した最終回に視聴者はどんな反応を見せたのか?日本の刑事事件における裁判有罪率(起訴された際に裁判で有罪になる確率)は「99.9%」。本作では残り「0.1%」の可能性を諦めず、事実を追い求めていく弁護士たちの姿を描いたリーガル・エンターテインメント。松本さんと香川照之のコンビはそのままに、新ヒロインに木村文乃を迎え、松本さん演じる深山らと対立する裁判官役で笑福亭鶴瓶も参加。日曜劇場では6年ぶり2回目となる異例の「SEASON II」が1月からオンエアされてきた。※以下、ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回では、8年前に妻を殺害後、放火した罪で死刑判決を受けた死刑囚の息子からの再審請求がテーマ。演じる死刑囚の息子・亮平(「Hey! Say! JUMP」中島裕翔)の父の無実を信じる想いに、自らを重ねた深山(松本さん)と舞子(木村さん)は事件を再検証するが、再審請求を審理する裁判長に川上(鶴瓶さん)が就任。川上は建前では公平に審議するためと言いながら深山らに無理難題を押しつける。深山たちは事件当日の野球の試合の映像や、事件現場のアパートの住人の証言、火災現場の再現実験などから“真犯人”と“新証拠”を見つけ出し再審は受理。再審で被告は無罪を勝ち取るが、それにより川上は事務総長に昇格する。無罪は正義感や信念に基づくものではなく権力を手に入れるためだったのか…というストーリーが展開した。本シリーズといえばハッシュタグが登場するほど“小ネタ”がファンを沸かせてきた。今回は最終回、しかも2時間スペシャルとあって数もこだわりも相当なもの。事件の鍵となる火災現場にあった雑誌がドラマ「重版出来!」に登場するマンガ誌「週刊バイブス」だったことに「週刊バイブスは重版出来!!!!」「表紙の絵も同じさすが99.9」などの反応が寄せられたほか、犯人が放火に使ったガソリンを購入したとされるスタンドの売り上げ表に「牧野進」の名前を発見した視聴者からは「つくしの弟が買いに来てるw」「牧野進。毎回細部までこだわってて、本当素晴らしいと思う」などの声も。もちろんセリフにも「親父にも投げられたことなかったのに」(ガンダム)や「私、引退しないので」(ドクターX)など新旧様々なネタが溢れ、「小ネタ多すぎて面白い」「小ネタが速すぎて、確認できない」などのツイートが多数SNS上に駆け巡っていた。なかには「小ネタ回収するだけでも、2度見じゃ足りませぬ」といった人まで。そのほか、松本さんや香川さんの“ダジャレ”“アドリブ”にも注目が集まった。特に会議室から深山が出ていく際よろける場面では「いまのは素かな」「深山先生だいじょぶ?アドリブ?」「今のはワザと?!どっち?!」など、どこまでが決められた芝居でどこからがアドリブなのかわからないその演技に“ツッコミ”が殺到。さらに深山と佐田が“ダジャレ合戦”を繰り広げる場面では、途中から“素”の表情をキャストが見せ始め、これには「大笑いしてる後ろで笑い堪えてるみんなが良いね(笑)」「笑うの堪えてますよみなさん」など、こちらもたくさんの反応が寄せられた。またラストには前作でヒロイン役を演じた榮倉奈々も特別出演。「最終話で榮倉奈々もどってくるとわww映画化ありえるな」と、続編どころか“映画化”を要望するファンまで現れていた。(笠緒)
2018年03月18日最終話放送まであと2日と迫ったTBSドラマ「99.9-刑事専門弁護士-SEASONII」。TBS日曜劇場では実に6年ぶり2回目となる異例のシーズン化が実現し話題となった本作が、3月15日(木)昨日、主演の「嵐」松本潤をはじめとする斑目法律事務所・刑事事件ルームのメンバーが揃ってクランクアップを迎えたことが分かった。昨年の夏から秋まで撮影され、年明けに撮影を再開する長丁場となった本作。制作発表時には松本さんから、撮影が無かった間のブランクがあるため年明け早々に休日返上で集まり役者陣だけで本読みをしたことも明かされ、まさに出演者・スタッフ全員が一丸となって作り上げられた本作。今回のクランクアップで松本さんは、「8月の中旬から実質5か月の撮影、本当にお疲れ様でした。SEASON Iのときから変わらないスタッフでやれたことが、今回支えにもなりましたし、新たにもう1シーズン、この皆さんとつくり切ることができ、貴重な体験が出来ました。また、今回から加わって頂いた、木村文乃さん、馬場園梓さんが新しい風を吹かしてくださり、その中で一緒につくれたことがチャレンジングかつ刺激的な経験になりました」とコメント。また「2回目だからこそ大変な部分があったと思いますが、いまふり返ってみると、それ以上に楽しかったです。そう思えるのは、このチームで撮影が出来たからだと思っています。本当にありがとうございました!」と感謝を述べた。佐田篤弘役の香川照之は、「皆さん、連日夜遅くまでの撮影、お疲れ様でした。またキャストの皆様も、本当に知恵をふり絞って、体力を振り絞って、毎日毎日を、精一杯やり抜けてきました。そのことをしかとみておりました。本当にお疲れ様でした。木村ひさし監督のいままでの経験が花開き、SEASON IIも同じスタッフでこうしてまとめ上げられたことに感謝致しますし、厳しい撮影を全て笑顔で乗り切ったスタッフは99.9の誇りです」と労いの言葉をかけ、「また近い将来このメンバーでお会い出来たら、と思います」と続けた。そして、今シーズンからの参加となった尾崎舞子役の木村文乃は、「嬉しいことも、楽しいことも、悔しいこともたくさんありましたが」と撮影をふり返り、「SEASON IIから仲間入りさせていただいて、最後まで5か月間、皆さんと色々な感情を共有出来たことが宝物です。皆さん本当にお世話になりました」とコメントしている。3月18日(日)放送の最終回(第9話)は、「Hey! Say! JUMP」中島裕翔や、元横浜DeNAベイスターズの三浦大輔、前シーズンで立花彩乃役を演じた榮倉奈々などが出演し、2時間のスペシャル版で放送。極めて困難な開かずの扉ともいえる「再審請求」に深山(松本さん)たちが挑むことで、弁護士・裁判官・検察官、三者それぞれの立場における信条を描き出す。「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」は最終話は3月18日(日)21時~TBSにて2時間スペシャル放送。(cinemacafe.net)
2018年03月16日3月15日女優の榮倉奈々(33)がTBS系ドラマ『99.9‐刑事専門弁護士‐SEASONII』の最終話に出演することが明らかになり、2年ぶりの出演にファンから喜びの声が上がっている。午前中にはYahoo!検索ランキングワードで1位に「榮倉奈々」がランクインするなど話題となった。 榮倉は、嵐・松本潤(34)が主演を務めるドラマ『99.9‐刑事専門弁護士‐SEASONII』の第9話となる最終回2時間スペシャルに登場する。2016年4月に放送された同作のシーズンIに東大法学部出身の弁護士立花彩乃役で出演していた。 榮倉は情報公開を受けインスタグラムを更新。「立花彩乃と書いて、パッツン!とは読みませんが、ウフフ、久々に会えた(^^)」とコメントし、併せて立花彩乃のトレードマークであるパッツン前髪ヘアの画像を披露した。 「テレビの前で相変わらず…というかレベルアップしたキャラ渋滞を存分に楽しませてもらってましたが、ついに!出演させてもらいます」と報告。さらに「みなさま、相変わらず、元気で楽しくて、会えて本当に嬉しかった」と、共演者との再会を喜んだ。 これに対し「嬉しすぎますいつ出てくるのかすごい待ち遠しかったです!!」「やっぱり奈々ちゃんいないと!楽しみにしてます」「ほんとにおかえりなさい。待ってました!!楽しみにしてます」「おかえりなさい立花先生~深山先生との絡み見れるの楽しみにしています!」「念願叶った!!絶対リアタイ見ます!」と喜びのコメントが寄せられている。
2018年03月15日「嵐」の松本潤が主演を務める日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」の最終話2時間スペシャルに、「Hey! Say! JUMP」中島裕翔のゲスト出演が決定。「半沢直樹」以来5年ぶりに日曜劇場に登場することがわかった。本作は、個性的な刑事専門弁護士たちが、ぶつかり合いながらも逆転不可能と思われる刑事事件に挑んでいく新感覚の痛快リーガル・エンターテインメントドラマ。タイトルの「99.9」は、日本の刑事事件における裁判有罪率(起訴された際に裁判で有罪になる確率)を示しているが、本作では最後の0.1%まで諦めず、事実を追い求めていく弁護士たちの姿を描いており、日曜劇場では6年ぶり2回目となる異例のシーズン化が実現。3月4日放送の第7話までの平均視聴率は16.8%と前作に引き続き好評を維持。第7話は佐田(香川照之)が逮捕されてしまい、佐田の無実を証明すべく同僚の深山(松本潤)や舞子(木村文乃)らが奔走するというストーリーが展開され、17.4%と第2話で記録した番組最高視聴率18.0%に次ぐ好記録となった(ビデオリサーチ調べ・関東地区、3月11日現在)。そしてこのたび、20分拡大にて放送された11日(日)の第8話に続き、次週18日(日)の最終回・第9話の2時間スペシャルに中島さんの出演が決定。中島さんは、その端正な容姿で人気を博すだけでなく、役柄を選ばない幅広い演技力を発揮しており、起用した監督・プロデューサーに留まらず、共演者からも評価を受けている。そんな中島さん演じる久世亮平は、母親を殺害された被害者でありながら、父親がその犯人として逮捕・起訴され、殺人犯の息子として世間から疎外されてきたという役どころ。松本さん演じる深山の元へ弁護の依頼人として訪れるが、久世の依頼内容は、すでに最高裁で死刑が確定した、日本の司法制度上は非常に困難とされる“再審請求”を伴う事件。いわば“開かずの扉”だ。戦後70年の中でも、無罪を勝ち取ったのはわずか9件しかないというほど極めて困難な案件となる再審請求。演じる役柄もさることながら、難しいストーリー展開の中で中島さんが見せる演技にも注目だ。■第9話あらすじ松本&中島の前に笑福亭鶴瓶の“裁判長”が立ちはだかる深山(松本潤)たちの元に死刑囚・久世貴弘(小林隆)の再審請求の依頼がきた。依頼人は、久世の息子・亮平(中島裕翔)。久世は8年前に妻を殺害後、放火したとして死刑判決を受けていた。亮平は、両親は仲が良く、父が母を殺すわけがないと言い切る。深山と舞子(木村文乃)は、かつての自分自身の経験もあり、久世の無実を立証するために調査に乗り出す。しかし、一度最高裁で結審した判決を覆すことはほぼ不可能に近く、苦戦を強いられる。しかも、再審請求を審理する裁判長を川上(笑福亭鶴瓶)が担当することが決まる。深山たちに辛酸をなめさせられ裁判所内で後がない川上は、建前では公平に審議するためと言いつつ、深山たちに無理難題を押しつける。一方、佐田(香川照之)はマスコミで世論にアピールすることで、審議を有利に進めようとするが、週刊誌に都合が悪いことを書かれ、亮平たちを激怒させてしまう。0.1%の可能性さえも潰されつつある中、深山たちは事実にたどり着き、“開かずの扉”をこじ開けることができるのか!?日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」最終回・第9話2時間スペシャルは3月18日(日)21時よりTBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年03月11日「嵐」松本潤主演で贈る現在放送中のドラマ「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」。この度、3月4日(日)放送の第7話に、「銀河鉄道999」で知られる日本を代表する漫画家・松本零士が出演することが明らかになった。本作は、逆転不可能と思われる刑事事件に挑んでいく弁護士の姿を描いた、新感覚・痛快リーガル・エンターテインメントドラマ。初回スペシャルは平均視聴率15.1%、第6話までの平均視聴率は16.7%と前作に引き続き話題を呼んでいる(視聴率:ビデオリサーチ調べ・関東地区)。また本作は、“おやじギャグ”や“小ネタ”なども話題を呼んでおり、特にプロレスネタなどが隠されている小料理屋「いとこんち」での斬新なキャスティングに注目が集まっているが、そんな中第7話では、「銀河鉄道999」「新竹取物語 1000年女王」などを手掛ける漫画家・松本氏が、この「いとこんち」に登場。テレビ出演こそあるものの、連続ドラマに出演するのは初めてのこと。自身も傘寿を迎え、「銀河鉄道999」40周年を記念した舞台「『銀河鉄道 999』~GALAXY OPERA~」が6月から上演されることもあり、本作スタッフのオファーとタイミングが合致したことから今回の異例の出演に繋がったという。松本氏は、「初めてのドラマ出演で、たくさんのスタッフや役者さんが時間をかけて作りあげる姿にまた新しい勉強となりました。幼い頃遠泳したり野山を駆け回っていたので、体力には自信がありますので、撮影の長さはへっちゃらでした。また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いします」と撮影をふり返り、「6月から上演する舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~も、このドラマのように盛り上がってくれることを期待します」とコメントしている。そして今回、松本氏の姿を収めた写真も到着。手前の人物はもしかして…?■第7話ストーリー佐田(香川照之)が顧問弁護を務めるオガタテクノロジーの社長・緒方(ヒャダイン)が失踪。検察庁に呼び出された佐田は、検事から緒方が1週間前に会社の資金3000万円を引き出した後、姿をくらまして業務上横領の容疑がかけられていることを聞かされる。さらに、失踪当日に佐田の個人口座へ300万円の振り込みがあったことも分かり、佐田は業務上横領幇助の容疑で逮捕される!弁護を請け負った深山(松本潤)と舞子(木村文乃)はオガタテクノロジーを訪れ、専務の大河原孝正(佐戸井けん太)と経理担当の中村麻美(田中美奈子)から話を聞く。さらに、従業員の笹野桜(比嘉愛未)立ち会いの元、緒方の自宅を見せてもらうことに。そこで深山はある矛盾に気付く。そんな中、佐田の担当裁判官に意味深な笑顔で近づく川上(笑福亭鶴瓶)。川上の真意とは?そして佐田の公判が始まる――。「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」は毎週日曜日21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2018年03月03日「撮影はご遠慮ください!」 ロケ現場の整理にあたっているスタッフたちが、声を上げる。1月下旬、千葉県内のある駅前でドラマ『99.9-刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)のロケが行われていた。 松本潤(34)が演じる破天荒な弁護士・深山大翔が“99.9%”逆転不可能な刑事事件に挑むというリーガル・ドラマの続編。1月28日に放映された第3話も平均視聴率16.2%と、絶好調だ。 この日は夕方から冷え込みが厳しくなっていたが、人気ドラマの出演者たちを見たいというファンたちが口コミで駆けつけ、一時は300人ほども集まる事態に。いっぽう松本、木村文乃(30)、マギー(45)、ラーメンズ・片桐仁(44)ら出演者たちは、肌を刺すような冷たい風が吹くなかで出番を待っているというのに笑顔を絶やさない。それどころか頻繁に笑い声まで上げている。あるテレビ局関係者は言う。 「『いただきマングース!』『脂肪め、しぼめ!』といったドラマの名物になっている深山大翔や、佐田篤弘(香川照之)のオヤジギャグも、松本さんを中心に待ち時間にみんなで考えているのです。最終回まで誰がいくつ本番に採用されるかも競争しています」 座長の松本の呼びかけで正月休みにもかかわらず、俳優たちだけで集まって台本の読み合わせも行ったという。 「このドラマは場面が目まぐるしく変わりますから、撮影も時間がかかり、終了は夜になることも日常茶飯事です。松本さんと香川さんはいっしょに夕食をともにすることも多く、演劇論を語り合ったり、ギャグのアイデアを出し合ったりしているそうです」(前出・テレビ局関係者) ドラマ制作スタッフは、さらにこんな証言も。 「松本さんは深夜にバラエティ番組を見て、ネタを仕入れているそうです。最近のスポーツ紙のインタビューで『帰宅した後に、録画したテレビ番組とか見ながら(愛用の器具で)ストレッチしています』と語っていますから、ストレッチしながら見ているのでしょう」 本誌が目撃したこの日のロケは深夜12時まで続いていた。だが座長・松本の熱気とギャグ作りのおかげか、最後までテンションが高かった。
2018年02月04日動画配信サービス・ビデオマーケット(VideoMarket)が26日、今週の視聴ランキング(集計期間:1月19日~25日)を発表し、ドラマ部門で前週2位だった『99.9-刑事専門弁護士-』が1位になった。『99.9-刑事専門弁護士 - SEASONII』の舞台挨拶に出席した馬場園梓、片桐仁、香川照之、木村文乃、マギー、岸部一徳(左から)この続編となる『99.9-刑事専門弁護士 - SEASONII』が現在、TBS系で毎週日曜21時より放送中。主演は嵐の松本潤が務めており、個性的な刑事専門弁護士たちがぶつかり合いながらも逆転不可能と思われる刑事事件に挑む姿を描く。平均視聴率が第1話15.1%、第2話18.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調の「SEASONII」は、同ランキング・ドラマ部門で5位。その勢いのまま、前シリーズを1位に押し上げた。■映画部門1.君の膵臓をたべたい2.昼顔3.猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)4.キングスマン5.ジョン・ウィック:チャプター26.22年目の告白-私が殺人犯です-7.映画「兄に愛されすぎて困ってます」8.ザ・サークル9.映画「銀魂」10.ザ・ウォール■ドラマ部門1.99.9 ‐刑事専門弁護士‐2.雲が描いた月明り3.花郎<ファラン>4.アンナチュラル5.99.9 -刑事専門弁護士-SEASONII6.逃げるは恥だが役に立つ7.シンデレラはオンライン中!8.私のキライな翻訳官9.三国志 ~趙雲伝~10.トドメの接吻■アニメ部門1.怪盗グルーのミニオン大脱走2.宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち3.劇場版 「ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール」4.君の名は。5.魔法使いの嫁6.この世界の片隅に7.カーズ/クロスロード8.シリーズセカンドシーズン9.斉木楠雄のΨ難10.モアナと伝説の海
2018年01月27日映画『不能犯』で新人刑事を演じる、新田真剣佑さんにお話を伺いました!“不能犯”とは、思い込みやマインドコントロールで殺人を犯すなど、犯罪を目的としながらも、一般的には限りなく実現が難しい行為のこと。まもなく公開される映画『不能犯』は、都会のど真ん中で次々と起きる変死事件をきっかけに、現場に毎回訪れる謎の“黒スーツの男”の正体を追う、[立証不可能犯罪]を扱うエンターテインメントだ。「はじめて台本を読んだ時、とてもミステリアスな映画だと思いました。松坂桃李さん演じる主人公の宇相吹正(うそぶきただし)は、〈思い込み〉や〈マインドコントロール〉で、あらゆる人を死へ導く男。彼がどんな手口で殺人を犯し、どうやって人をマインドコントロールしていくのか、その犯行の描き方も見どころのひとつだと思います」この作品で新田真剣佑さんが演じるのは、新人刑事の百々瀬麻雄。性格は素直で、努力を惜しまない熱血漢。沢尻エリカさん扮する女刑事の多田友子とバディを組み、宇相吹の犯罪を体当たりで捜査する。「百々瀬は最初、多田刑事に『新人!』と怒鳴られ、なかなか名前を呼んでもらえません。なので、僕も新人らしくハキハキとしていこうと思いました。監督からは“爽やかに”という指示をいただいていたので、とにかく一生懸命な姿を見せようと、ひたすら走り続けました。たぶん4日間くらい、ずっと走っていたんじゃないかな(笑)。今までも刑事は何度か演じていますが、日本の刑事は難しいなと思いました。どういう点がと言われると、上手く説明できないのですが…」沢尻エリカさんとは今回が初共演。嘘と曲がったことが大嫌いで、面倒見のいい女刑事を演じる沢尻さんの姿は、新田さんの目にどのように映ったのだろうか。「多田刑事が百々瀬にとって、“ついていきたい!”と思える上司なのと同じく、沢尻さん自身もカッコよくて、思わずついていきたくなる素敵な役者さんでした。沢尻さんとは現場で一緒のことも多かったので、いろんな話をさせていただきました。短い間でしたが楽しかったです」劇中で多田刑事は唯一、宇相吹のマインドコントロールが効かない存在として描かれるが、新田さん自身も暗示には絶対にかからない自信があるんだとか。では逆に、自分に何かを操れるパワーがあるとしたら?「難しい質問ですね…。強いて言うなら、“時間”は操ってみたいかな。時間を巻き戻して過去に行ってみたいし未来にも行ってみたい。未来で何をするかは…パワーを得られたら、ぜひ考えてみたいと思います(笑)」あらた・まっけんゆう1996年11月16日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。今年は『ちはやふる ‐結び‐』『OVER DRIVE』など、出演映画の公開が続々と控える。ニット¥168,000タートルネックニット¥151,000パンツ¥162,000(以上エルメネジルド ゼニア クチュール/ゼニアカスタマーサービス TEL:03・5114・5300)絶対に立証不可能な方法で人を死に導く男・宇相吹正が、世の中に“ダークな正義”を突きつける。原作は青年漫画誌で連載中の人気コミック。監督/白石晃士出演/松坂桃李、沢尻エリカほか2月1日(木)より全国公開。(C)宮月新・神崎裕也/集英社2018「不能犯」製作委員会※『anan』2018年1月31日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾ヘア&メイク・粕谷ゆーすけインタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年01月26日日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-SEASON II』のヒロインに抜擢された、女優の木村文乃さん。撮影の裏側や意気込みを聞きました。「とくに監督などから言われたわけではないんですが、役作りとして、自ら髪を切ってみました」思い切ったショートヘアで現れた、木村さん。日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』のヒロインに抜擢され、気持ちはすでに、元裁判官の尾崎舞子だ。「舞子は、プライドが高く、物言いが上からだったり、つっけんどんな態度が目につく女性。ある事件がきっかけで裁判官を退官してから、法律の世界に戻るかどうかを決めかねているという微妙な立場や、気難しい部分がミルフィーユの層みたいになっている人で、それを表現するのはなかなか難しいです。ただ、いろんなことが鼻につく嫌な女性として映ってしまったら、愛されるキャラクターにならないと思うので、でも嫌いにはなれないんだよね、っていうどこか憎めないチャーミングな女性に見せたいと考えています」前作のシーズン1は、同クールの中でも最高視聴率をマークした人気作。そこに新たに加わることについて、最初は怖さを感じていたという。「私の新しいキャラが、前作のドラマが好きだった人たちにすんなり受け入れてもらえるのかどうか不安だし、しかも、役者陣のチーム感もすでに出来上がっているので、これは早くなじまなくてはと思いました」そんな気持ちを察してなのか、主人公の深山を演じる松本潤さんの呼びかけで、撮影前に出演者たちが集まって、食事会が開かれたのだそう。「その時、印象的だったのが『続編ではあるけれど、前作の11話、12話の感覚でやってしまったらだめだと思う。僕たちがまず新しい気持ちで作らないと』という松本さんの言葉。その後、現場に入るとみなさんが、できないからダメ、じゃなくて、できなかったら一緒にみんなで作っていこうというスタンスで、すごく熱い現場で。香川(照之)さんをはじめとした芸達者な先輩役者さんたちが、たったひとつのセリフに時間をかけて、ああでもないこうでもないと試行錯誤されていて、そんな様子を見ていると、私も、家でも台本が手放せないですね」シーズン2の見どころを伺った。「前作ではまだ解き明かされていなかった過去の話などが、前半からかなりスピーディに展開していくので、この作品を初めて観る人でも人物像がわかると思います。逆に、前作からのファンの方は、知りたかったことがやっと明らかになるので、いきなり見どころ満載。それから、99.9といえばの“オヤジギャグ”も、前回からさらに進化しているようです。私、そのギャグをすでに見て知ってるのに、本番ではゲラゲラ笑っちゃうし、今思い出しても笑える(笑)。新参者だけにそこに対する免疫はまだできていなくて、松本さんから『舞子、すぐ笑うんだもん。俺だって本当はゲラなんだから(笑)』って怒られちゃいました」そんな木村さん、普段から、何事にも99.9%まで粘るのだそう。「いつもギリギリで物事を決めるタイプです。0.1%のさじ加減で、その後の未来が大きく変わると、私は思ってるから」きむら・ふみの1987年10月19日生まれ。女優。出演した映画『火花』『伊藤くん A to E』が上映中。映画『羊の木』は2月3日より全国ロードショー。日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-SEASON II』、毎週日曜21時~放送。個性的な刑事専門弁護士たちが、ぶつかり合いながらも、逆転不可能と思われる刑事事件に挑む、痛快リーガル・エンターテインメントドラマ。※『anan』2018年1月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・石邑麻由インタビュー、文・若山あや
2018年01月23日「嵐」松本潤が型破りな弁護士を演じて主演を務めた日曜劇場「99.9」の続編となる「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」が1月14日からスタート。松本さん演じる深山大翔の“おやじギャグ”にファンからは「帰ってきた」と歓喜の声が続々寄せられている。本作は個性的な刑事専門弁護士たちが、ぶつかり合いながらも逆転不可能と思われる刑事事件に挑んでいく新感覚の痛快リーガル・エンターテインメントドラマ。松本さんが99.9%有罪とみなされた案件でも、残された0.1%の事実を自らが納得するまでとことん追及する刑事専門弁護士・深山大翔を、香川照之が敏腕弁護士・佐田篤弘を演じて続投、今シーズンからは木村文乃が元裁判官の新ヒロイン・尾崎舞子役で参加する。第1話では深山らがとある殺人事件の弁護依頼を受けることになるが、付き添いでやってきた依頼人の友人である舞子が、元裁判官の経験からこの事件は有罪であり無実を証明するより情状酌量を求めるべきという立場で深山らと対立。一方、舞子の経歴を知った佐田は今回限りという条件で舞子を弁護士として雇用する…という展開。前作で話題となった深山や佐田の“おやじギャグ”は今回も健在。深山がサンドウィッチを食べる際に「いただきマングース」と言う場面が流れると「待ち遠しかった!!」「めっちゃ反応しちゃった」「帰ってきたーーーーー」などのツイートが多数投稿され、本作の放送を待ちわびていた視聴者の歓喜の渦がネット上に巻き起こる。また被疑者に接見するためタクシーに乗ろうとする深山が舞子に「手持ちある?」と聞く場面にも「「手持ちある」再び~~」「手持ちある?のくだり榮倉奈々ちゃんと全く同じでわろた」など、前作からのファンが喜びのツイート。新シリーズの始まりを祝福する。おやじギャグやダジャレが多数作中に登場する本作だけに1話にゲスト出演した新妻聖子にも「え、新妻さんカラオケ王99.9点出すから99.9に出てるの?」というコメントが来るほど。またプロレスネタが豊富なのも本作の特徴。「田口ジャパンが会社名で出たり印刷会社の名前にプリンス・ディビットの名前をモジってブッこんだところを密かに評価したい」と細部のこだわりに気付いたファンからの反応も。ラストにはプロレスラーのオカダ・カズチカもゲストで登場。オカダさんといえば声優の三森すずことの真剣交際が報じられたばかりで、このタイミングでの出演に「確かにイケメンだ」「ウワサの人がw」「オカダさんが出てきたのタイムリー過ぎでは」などタイムラインも大きく沸いていた。真実を解き明かすリーガルドラマとしての面白さは踏まえつつ、おやじギャグやダジャレにシリーズとしての継続性を持たせ、タイムリーなゲストで視聴者の注目を集めた「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」。舞子の回想シーンに出てきた佐藤勝利演じる“謎の人物”や、笑福亭鶴瓶演じる裁判官と深山との対立にも注目が集まる中、ラストでは深山の過去にまつわる事件の存在も示唆され、次回のテーマになる模様。来週も見ずにはいられない終わり方に思わず期待が高まる。「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。(笠緒)
2018年01月14日「SEASON I」が大きな反響を呼んだドラマのセカンドシーズンにあたる「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」完成披露試写会が1月7日(日)、都内にて行われ、出演する松本潤、香川照之、木村文乃、片桐仁、マギー、馬場園梓、岸部一徳が舞台挨拶に登壇した。チームワークのよさも話題に上る「99.9」だが、演者陣は正月休みを返上して「台本読み」のために集まったという。声かけをした主演の松本さんは、「皆さんに“台本読みをやりませんか?”と言ったら、集まってくださいまして。役者陣だけで集まり自主的にやりました。すごく、このチームのいいところ」と笑顔を向けると、登壇した岸部さんは、「(役者だけの台本読みは)初めて聞きましたね。あり得ないと思う」と目を丸くしていた。そのシーンでの撮影がなかったという岸部さんと、仕事が入っていた馬場園さん以外、全員参加したという異例の台本読み。本シリーズから参戦となった木村さんは、「これがうわさに聞いていたチーム感か、と思いました。その熱量、このドラマならではだなって。だからと言って、入ってくるなというのも全くなく“きてよ!きてよ!”という空気なので入りやすくて」と楽しんだことを告げた。香川さんも「本台詞をリハしているかと思いきや、本台詞の後ろにガヤがあって、ガヤをどうするかを本気で決めるんです。松本さんがセンスを妥協しないで追求するので、ついていくのが楽しかった」と、熱いまなざしを松本さんに送った。そんな松本さんと香川さんは、シーズンI以降、結束力を固くしてプライベートでもかなりの頻度で会うという。馬場園さんが「香川さんに“芸能界の中で一番仲がいい人、誰なんですか?”と聞いたら“潤くんかな”って言ったんです。信頼しているのがドラマに出ているんだろうな」と打ち明けると、香川さんもうなずいた。松本さんと香川さんが「どれだけ会っていたかね」、「プライベートでね」と言い合い、「2カ月に1回くらいは、ごはんを食べていましたよね」と仲睦まじい様子をさらすと、マギーさんが、「現場でもずっといちゃいちゃしていますよ!」とさらなるタレコミを寄せていた。「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」は超型破りな弁護士・深山大翔(松本さん)と敏腕弁護士の佐田篤弘(香川さん)の名コンビが、ぶつかり合いながらも、0.1%に隠された事実を解き明かす痛快リーガル・エンターテインメント。2016年4月期に放送されたSEASON Iは全話平均視聴率17.2%(同クール内でトップ)をたたき出し、TBSの日曜劇場枠としては6年ぶり2回目となる異例のシーズン化となった。日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」は1月14日(日)より毎週日曜日21時~TBSにて放送(初回25分拡大スペシャル)。(cinamacafe.net)
2018年01月07日「嵐」松本潤主演で贈る日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」が、いよいよ1月14日(日)より放送スタート。新ヒロインを演じる木村文乃や笑福亭鶴瓶ら今作からのキャストが発表される中、この度、新たに「Sexy Zone」佐藤勝利の出演が決定。なお、松本さんとは初共演となる。本作は個性的な刑事専門弁護士たちが、ぶつかり合いながらも逆転不可能と思われる刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンターテインメントドラマ。前作で描かれた「弁護士」と「検察官」の攻防という世界観のみに留まらず、今作では新たに「裁判官」の視点を加えることによって、より見応えのある日本の司法のトライアングルを表現する。橋本環奈とW主演を務めた『ハルチカ』や、「49」などに出演し、2013年からは舞台で座長も務めるなど、その演技力に注目が集まっている佐藤さん。そんな彼がTBS連続ドラマ初出演となる本作で演じるのは、第1話から物語の中に挿入される回想シーンのフラッシュバックに登場する“謎の人物”で、今シーズンから加わった「裁判官」というテーマに大きく関わっているキーパーソン。第1話後も、本格的な登場となる第6話に向け、徐々にその“謎”の詳細が明らかになっていくという。日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」は1月14日より毎週日曜日21時~TBSにて放送(初回25分拡大)。(cinemacafe.net)
2018年01月06日2018年6月23日(土)より、東京・明治座で上演される銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~。同作の追加出演者が発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、女優・声優として活躍する美山加恋。演じるのはクリスタルガラスの体を持つ機械化人、クレア。元の体を買い直すため、銀河超特急999号の食堂車で働いており、中川晃教が演じる主人公・星野鉄郎に恋心を抱いている。美山は12月27日に開催された「完全投票型声優イベントV-NEXT」にて、特別賞として同作の出演権を獲得。同じく特別賞を受賞したバレッタ裕もアンサンブルとして出演する。『銀河鉄道999』は漫画家の松本零士により、1977年連載を開始。1978年にはテレビアニメ化、1979年には劇場アニメ化され大ヒットした人気作品。裕福な人々が機械化人となり永遠の命を謳歌する未来世界を舞台に、機械伯爵に母を殺された星野鉄郎が、謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込み、機械の体をくれる星を目指して宇宙空間を旅するストーリー。舞台版は、1979年に公開された劇場版第1作目をもとに、脚本を坪田文、演出を児玉明子が担当する。公演は6月23日(土)から30日(土)まで東京・明治座にて。その後、7月21日(土)・22日(日)に福岡・北九州芸術劇場大ホール、7月25日から29日大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される。チケットの一般発売は3月31日(土)より開始。
2017年12月28日木村文乃が新ヒロインを務めることでも話題となっている、「嵐」松本潤主演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」。この度、本作の新たなキャストとして笑福亭鶴瓶と「アジアン」馬場園梓が参加することが分かった。TBS日曜劇場では実に6年ぶり、2回目となる異例のシーズン化!本ドラマは、個性的な刑事専門弁護士たちがぶつかり合いながらも逆転不可能と思われる刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンターテインメント作品。2016年4月期に放送されたSEASONIは、第2話と最終回で同クール放送のドラマ最高となる平均視聴率19.1%を記録し、さらに全話平均視聴率17.2%を獲得(視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区)と大きな反響を呼んだ。そんな本作が、TBS日曜劇場では実に6年ぶり2回目となる異例のシーズン化が今回実現。前作に引き続き、主人公・深山大翔を松本潤が演じるほか、深山とチームを組む敏腕弁護士・佐田篤弘役に香川照之。そして新ヒロインとして、元裁判官・尾崎舞子を木村文乃が演じることが発表された。笑福亭鶴瓶、4年半ぶりの日曜劇場出演&裁判官役初挑戦SEASON IIの大きな特徴は、前作で描かれた「弁護士」と「検察官」の攻防という世界観のみに留まらず、新たに「裁判官」の視点を加えることによって、より見応えのある日本の司法の世界を表現していくということ。今回その裁判官として深山に立ちはだかる、川上憲一郎役を笑福亭鶴瓶が演じることが決定。川上は、東京地方裁判所所長・代行を務める裁判官で、事件処理能力が出世の決め手と言われる裁判官の世界において、膨大な案件数を裁いてきたエリート。「ええ判決をせえよ」が口癖の彼だが、彼の言う“いい判決”とは、バランスのとれた判決のこと。検察側と弁護側の双方から提出された証拠をバランスよく適切に捉え、事件の背景や特徴を汲み取り、判断することが大切だと説く。しかし、証拠の提出に関しては必然的に検察寄りに偏らざるを得ない…。また川上は、裁判官はあくまで「その時点で目の前に提出された証拠」を精査して法律に則って判断するだけであって、もし検察が間違いを犯して冤罪が生まれたとすれば、それを証明するに足る証拠を提出するのはあくまで弁護士の役目という特有の考えの持ち主。「事実」よりも「法廷での証拠」を優先させる方針によって、深山とも大きく対立するようになるのだ。馬場園梓、弁護士・深山を支えるパラリーガルにさらに、深山のサポートをするパラリーガルの新メンバー・中塚美麗を演じるのは、お笑い芸人として活躍する中、「わたしを離さないで」などにも出演する馬場園梓が決定。これまでは別の大手弁護士事務所でパラリーガルとしての経験を積んできた美麗は、最近斑目法律事務所へ移籍。そして民事を担当していたが、佐田の指示で刑事事件専門ルームへ異動してきた。仕事は優秀で、同じくパラリーガルの明石(片桐仁)や藤野(マギー)を脅かし波乱を起こすことも…!?新メンバーの美麗が加わることで、また新しい風がドラマに吹きそうだ。キャストコメント笑福亭鶴瓶(川上憲一郎役):連続ドラマが久しぶりという緊張感と、松本潤さんと初共演ということもあり、SEASONIを全て見て研究しました。原作が無く、ゼロから作り上げている作品でこれだけ見応えがあるのは凄いですし、出演できることを光栄に思っています。「(深山と敵対する裁判官という役なので)アイツ(松本潤)のファンにはごっつ嫌がられると思う。どうせ嫌がられるなら思いっきりやったるわ!覚えとけ深山、バッチバチにいくで!!」馬場園梓(中塚美麗役):このたびは素晴らしいドラマに出させて頂けることになり、大変有難い限りで、恐縮です!馬場園です!できることなら、「とある大会」で優勝してから名刺を持って入れて頂きたかったのですが…。ふつつかな球体ではありますが、精一杯やらせていただきますので、何卒、よろしくお願い致します!なお、前作のディレクターズカット版が放送が、1月2日(火)&3日(水)2日間にわたり放送されることも決定した。日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」は2018年1月14日(日)より毎週日曜日21時~TBSにて放送(初回25分拡大)。「99.9-刑事専門弁護士-」SEASONIディレクターズカット版は、1月2日(火)10時~11時45分、11時55分~15時30分。1月3日(水)10時~11時45分、11時55分~16時、TBSにて放送。※地域によって放送時間・内容が異なる(cinemacafe.net)
2017年12月14日松本零士の代表作『銀河鉄道999』が、『銀河鉄道999~GALAXY OPERA~』として舞台化。2018年初夏、東京、北九州、大阪で上演される。その開幕を前に、原作・総監修も務める松本、星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役のハルカ、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、車掌役のお宮の松によるトークショーが開催された。舞台『銀河鉄道999~GALAXY OPERA~』チケット情報『銀河鉄道999』とは、1977年に連載開始されたSF漫画。その後はテレビアニメ化、劇場アニメ化もされるほど人気を博した。物語の舞台は、裕福な人々が機械化人となり、永遠の命を手に入れた未来世界。母親を殺した機械伯爵への復讐を誓い、銀河鉄道999号に乗り込んだ鉄郎と、謎の美女メーテルとの旅の行方を描く。まず中川が「松本先生の作品からは“音楽”が聴こえてくるんです」と、松本作品と音楽の関連性について切り出すと、松本は子供のころからさまざまな音楽に慣れ親しんできたエピソードを披露。「私は音楽を聴くと、それが頭の中で映像になるんです」と語り、自らの作品と音楽が切り離せないものだと明かした。『~GALAXY OPERA~』という副題にもあるように、この舞台版でも大きな役割を担うことになる音楽。共にシンガーソングライターとして活躍する中川とハルカ、宝塚歌劇団六代目宙組トップスターの凰稀の歌声が、この劇世界を美しく彩っていくことは間違いない。一方「お宮さんは…」という中川の振りに、お宮の松が「何にもない!この汚い声で何で車掌に選ばれちゃったんだろう!?」と自虐的に切り返すと、会場はドッと笑いに包まれた。メーテル役に大抜擢されたハルカからは、メーテルの女性像についての質問が。「先生が今までに出会われた恋人なのか、理想の女性なのか、母親なのか…?」との問いに、「全部が混じっていますね」と松本。続く「厳しくも強い、そして相手のプライドを傷つけない女性」との言葉に、ハルカは「そういう女性を演じられるよう精進したい」と意気込んだ。また作中の宇宙銃などは、松本が過去実際に目にしてきたものがモデルになっているとの話も。すると凰稀からは「舞台上の小道具もすべて漫画と同じサイズになっています。そんなところにも注目してもらえたら」と、コアなファンにはたまらない裏話も聞かれた。今なお多くの人々を魅了する、愛と友情と冒険の物語。その舞台版で座長の中川は、「明日からもまた頑張ろうと思えるエンターテインメント」を目指す。その完成形がいかなるものか、来夏の開幕が待ち望まれる。公演は6月23日(土)から30日(土)まで東京・明治座にて。その後、北九州、大阪を巡演。取材・文:野上瑠美子
2017年12月06日立証不可能な犯罪の影に現れる謎の男とそれを追う刑事として、松坂桃李と沢尻エリカが死闘を繰り広げるスリラー・エンタテインメント『不能犯』。このほど、沢尻さんの部下である熱血新人刑事役を好演する新田真剣佑の、初々しさ全開の場面写真が解禁された。「ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-」などでも知られる神崎裕也が作画、原作を宮月新が担当し、「グランドジャンプ」で連載中の人気漫画を原作として映画化された本作。その中で、新田さんが扮する百々瀬麻雄は、ただただ真っ直ぐな猪突猛進タイプで、上司の多田(沢尻さん)にはなかなか認めてもらえず、“名前すら呼んでもらえない”という熱血新人刑事。大ヒット青春映画『ちはやふる 上の句/下の句』で日本アカデミー賞新人俳優賞に輝き、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『ピーチガール』などの話題作に続々と出演、今後も来年3月に『ちはやふる結び』、4月に日本公開を控えるハリウッド超大作『パシフィック・リム』続編に挑むなど、話題作への出演が絶えない新田さんが、初々しさ全開のキャラクターを演じるということで注目を集めている。劇中では、遺体を前にキビキビとした動きで検分する多田とは対照的に、思わず「うわ!」と思わず声を漏らしたり、<不能犯>である宇相吹(松坂さん)を捕まえるべく、がむしゃらに奔走したりする新人らしい姿、飲食店で喧嘩をするカップルをほっておけず、正義感を持って制止する姿など、その熱血キャラを好演。新田さんは百々瀬を演じるにあたり、「新人刑事なので、新人らしく元気にハキハキとした感じで、お芝居もストレートに臨もうと思いました」と役づくりについて明かしており、白石晃士監督も「まだまだ底知れない魅力があるなと感じました」と絶賛のコメントを寄せているという。「立証不可能犯罪」を鍵に、誰もが持つ妬みや嫉妬、人間の心の闇を暴くを描く『不能犯』。不穏な空気に満ちたスリラー・エンターテインメントにさす一筋の希望として、“まぶしすぎる”新人刑事・百々瀬の活躍に期待したい。『不能犯』は2018年2月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月20日現在放送中のドラマ・木曜劇場『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)で、真面目で正義感が強いが、出生欲も強い羽生虎夫役を演じる神木隆之介さん、同じくうきよ署刑事課強行犯係の中堅刑事・町尾守役を演じる橋本淳さんにインタビュー。弓神適当(浅野忠信)と羽生の凸凹バディぶりも話題となっている同作だが、神木さんと橋本さんは、お互いに「隆ちゃん」(神木隆之介さん)、「あっちゃん」(橋本淳さん)と呼び合うほど兄弟のような仲良し2人組。このおふたりにドラマについてじっくりと語っていただきました。■浅野忠信さんと神木隆之介さんコンビの魅力とは?――主人公である浅野さんとの共演にあたり、どんな意気込みで臨まれましたか?神木:ドラマ情報発表のとき、浅野さんが適当なコメントをしているのを見て、俺がしっかりしなければと気合いが入りました(笑)。でも、どんなアドリブをしても想像以上のことを必ず返してくださるので、羽生としてはウザいですけど、芝居としてはおもしろおかしくできて、頼りになる相方さんです。――アドリブの多い現場ですか?橋本:とくに浅野さんですね(笑)。浅野さんが事件とは全然関係ないことをやっていても、強行班係の4人(羽生、菅能(稲森いずみ)、多々木(仁科貴)、町尾)は「もう10年ぐらいアレ(浅野さん演じる弓神の適当さを)見てるしな…」っていう感じで引いて見るだけとか、目線だけでアドリブを受ける感じも楽しいです。――なかでも印象に残っているアドリブはありますか?神木:いっぱいあるのですが、第4話で弓神が「週刊民衆さん? こちらにいまストーカー被害を無視した警官が…」というセリフがアドリブです。あとは、弓神が定食屋の店主に風俗店の画像を見せたところから、羽生が最後に「バカじゃねーの! おまえ」って言うところまで全部アドリブ。オンエアを観て、使われていてよかったと思いました(笑)。――本当にアドリブだらけなんですね(笑)。では、弓神と羽生の凸凹バディの印象についても聞かせてください。神木:まじめなところは本当にまじめにやりますし、ふざけるところはとことんふざけるので、毎日楽しいです。浅野さんの発想力は無限ですし。ただ「動くのは羽生の担当だ」という感じで弓神は何もしてくれないので、大変ですけどね(笑)。橋本: 弓神と羽生の距離感が魅力ですよね。僕も、たまに一緒に出ていることを忘れて見ちゃうんですよ(笑)。こんなに人間味のある奥深いバディはいままでいなかったんじゃないかと思いますね。――撮影の合間も、ドラマに近い雰囲気ですか?神木:浅野さんはほどよい適当さを持っている方なので、休憩中にもけっこうツッコみます。羽生ほど攻撃的じゃないですけど(笑)。強行犯係のみんなでしゃべったりもしますし、遊び心が満載なドラマなので、それにつられて現場の雰囲気もいいです。橋本:一見、浅野さんがムードメーカーに思えますけど、浅野さんが自由にやったことを回収するのは隆ちゃん(笑)。みんなに話を振ったりもするし、裏のムードメーカーは隆ちゃんなのかなっていう気がします。どちらにしても、2人がツートップでいてくださるので、こういう雰囲気になってるのかなっていう感じはありますね。■神木隆之介さんが見透かされたこととは?――神木さんははじめての刑事役ですが、何か役作りはされましたか?神木:刑事の仕事内容がわかる資料をいただいて、ずっと読んでいました。あとは、監修の方に逐一聞きながら演じています。でも、罪名とか言い慣れない言葉がいっぱい出てくるので、毎日大変です。――今回は、アクションシーンもありますね!神木:もともとアクションが苦手なので、毎回緊張します。オープニングもすごく苦労しましたし、緊張しました。いままでアクションは剣など武器がある方法しかやったことがなくて、武器がない素手での戦い方がわからなくて(笑)。――なるほど(笑)。弓神は洞察力に優れていますが、神木さんが監督に見透かされていると感じたことはありますか?神木:撮影中、「ごめん、もう一回。いまね、一瞬“神木”が出た」って言われて。見られているんだなと思いましたし、ちゃんと見てくださっているんだと安心もしました。最初は弓神さんのアドリブにどうやってツッコもうかと考えていたのですが、いまではとっさにツッコめるようになったので、羽生として慣れてきたことがうれしいです。立ち振る舞いも、はじめはいつポッケに手を突っ込もうかなとかけっこう気にしていたのですが、いつの間にかなじんでいました。――橋本さんはしっかり者でクールな役柄ですが、どのようなアプローチをされましたか?橋本:監督が西谷弘さんということで、リハーサルの時間がしっかりとあったんです。なので、ひとりで作り込むって言うより、現場の空気感を大事に作っていった感じですね。■橋本淳さんから見た“永遠の弟”神木隆之介さんとは――羽生と町尾は、互いにどんな印象を持っているのでしょうか?神木:あっちゃん演じる町尾さんは、自分の演じる羽生の出世に関係ない存在なので、捜査のときにはもちろん協力するけれど、基本的には眼中にないんです。4話ではじめて町尾さんに羽生が共感するシーンがありましたけど、「おまえいいこと言うじゃん」くらいな感じで(笑)。橋本:羽生は出世欲があって、町尾より自分の方が優れてると思いながら生きている感じがするので「コノヤロー」と思いながらも、弓神さんに振り回されてるところを見ると「がんばれ」って思う先輩としての一面もあります。羽生には、生意気なだけじゃない魅力がありますよね。――ちなみに、おふたりのプライベートでのご関係は?橋本:学生時代にはじめて会ったんですけど、当時から印象が全然変わってないんで、よく擦れずにここまで育ったなぁって(笑)。“永遠の弟”って感じがしますよね。生意気なこと言ってくるけど、それも愛らしくて頭をヨシヨシってやりたくなっちゃう…かわいいですよ!神木:本当にそう思ってるの?(笑)。あっちゃんは、優しくて全部受け止めてくれるお兄ちゃんです。だれとでも柔らかく接することができる人ですし、息が合いますね。■いままにないオトナな神木隆之介にプレッシャーは?――今回、いままでのイメージにない神木さんが見られると話題になっていますが、ご自身でも新たな挑戦だと感じますか?神木:監督が「神木くんをワイルドにしたい」と言ってくれていて。弓神さんと話していると、学校の男子と話しているような感じがするんです。その感覚が、監督が求めている新しい自分だったり、羽生像と一致している気がします。僕自身も演じていて新しいと感じるし、ありがたいなと思います。橋本:小生意気さだったり、大人っぽい表現方法だったり、いままでの隆ちゃんにないですよね。ときには悩みながらも、本番ではキッチリと決める。人が挑戦してる姿ってとてもいいなって、すごく刺激をもらってます。――では、橋本さんが今作ではじめて挑戦されたことは?橋本:う~ん。あ、結婚指輪をはじめてはめました! いままで、結婚している役をやったことがなかったので…って、ちっちゃいですね、僕の初挑戦(笑)。――(笑)。橋本さんがお話しされていたように、神木さんのことを親目線で観ている方々も多いと思いますが、プレッシャーなどは感じますか?神木:プレッシャーはないです。たしかにみなさんいろんな作品を観てくださっているし、声をかけてくださる方も幅広いです。高校のとき、年下の女の子に「大きくなりましたね」と言われたことがあって、「僕のほうが年上なんですけど~」って(笑)。不思議な気持ちにはなりましたけど、うれしいです。■働くママにドラマで救いの手を!――橋本さんはいままでの役者人生で、自分の中に“ゆがみ”を感じたことはありますか?橋本:僕は自分の言葉で表現するのが得意じゃないので、キャラクターを借りて自分の気持ちを表現できるという意味では、逆に役者を始めてゆがんでいたものがほどけた気がします。ずっとやっていきたいと思える仕事と巡りあえたので、幸せですね。――神木さんは完成披露試写の際、山本美月さんから「ゆがんでる」と言われていましたね。神木:そう! 美月ちゃんひどいですよね…僕はゆがんではないと思うんですけど(笑)。――(笑)。今回のドラマは、女性の犯人が多いのも特徴的ですよね。神木:そうなんです。そこに、あきらかに女心がまったくわかってなさそうな弓神と羽生が踏み込むことで、羽生が成長していく物語でもあるんです。女性にしか感じられないメッセージもあるでしょうし、少なからず共感してもらえるところもあるのではないかなと思います。橋本:男性は女性の心理がわかんないですよね。だから菅能さんが深く共感したり、一番理解してたり…勉強になるなぁって。ヒズミちゃんもそうですし、これからも女性が活躍していくんじゃないかと思いますね。ドラマに限らず、これからは女性が社会を切り開いていくんだろうなって思うんです。働くママは子育てしたり家事をしたり、その上で仕事っていうのはすごく大変なことだと思いますけど、娯楽で皆さんの救い手になれるようにと、いいドラマを作るようにがんばっています。僕もひそかに皆さんのことを応援しています…ハグぐらいだったらしますので(笑)。――全国のママたちが手を挙げちゃいますよ(笑)。では、最後にドラマの見どころをお願いします。神木:このドラマは犯人が悪いわけではなくて、どっちが正義かはわからない。だた、「殺すことはなかったのではないか」というお話なんです。“どうやって罪を犯したか”ではなく“なぜ罪を犯したか”がテーマなので、自分自身の思いについて考えるきっかけになったりすると思いますし、本当に観ていただきたいです。橋本:とにかくゲストの方が豪華で、弓神×羽生という本筋がありながら、ゲストによって雰囲気がグラデーションのように変わっていく作品。伏線もちりばめられていて、重層的なドラマになっていますので、ぜひ楽しんでいただければうれしいです。撮影中も互いにちょっかいを出し合うなど、息ぴったりだったおふたり。弓神と羽生のバディぶりのみならず、今後は羽生と町尾が作り出す空気感にも注目です!木曜劇場『刑事ゆがみ』午後10時~
2017年11月16日神木隆之介演じる“出世欲に燃える腹黒刑事”が、浅野忠信演じる“何でもありの天才適当刑事”に振り回されながらも、現代社会のゆがみを見抜き、埋もれかけた真実をあぶり出すバディを演じる「刑事ゆがみ」。来週11月23日(木・祝)放送の第7話ゲストに、りょう、早見あかりが出演することが決定した。原作は、「ビッグコミックオリジナル」にて連載中の井浦秀夫による人気漫画。正義があまりに主観的で、真実がどこまでも曖昧な現代社会の中で、刑事・弓神は時に無茶をしながらも、ただひたすらに事実を追い、真実へとたどり着こうとする。■第7話あらすじ弓神(浅野さん)や羽生(神木さん)ら、うきよ警察署・刑事課強行犯係の面々は、係長・菅能(稲森いずみ)の親友・近江絵里子が服毒死した事件を捜査する。前夜、大学時代の同窓会に出席した菅能は、そこで久しぶりに絵里子と再会していた。現在は、一流デザイン会社の管理職で、来年にも年下のイケメン実業家と結婚する予定だという絵里子。SNSにアップされた幸せそうな写真を見せられた菅能は「裏切り者。若い男になびきやがって」と言いながらも、彼女を祝福したばかりだった。そんな絵里子が自宅マンションで死亡したのは菅能と別れた直後のことで、発見者は警察官。実は絵里子は、1か月ほど前に300万円をひったくられており、その件で確認に来たのだという。彼女の死因は青酸カリによる服毒死と思われた。絵里子が自殺するはずはないと考えた菅能は、弓神たちに交友関係を徹底的に洗うよう指示。すると、絵里子は左遷されたことがきっかけで3か月も前にデザイン会社を辞めていたことが判明。やがて、最近、絵里子と親密だった三枝優里にたどり着くが…。■豪華ゲスト陣発表!稲森と21年ぶりの共演となるりょう&注目の若手女優・早見あかり菅能係長の親友・絵里子を演じるのが、りょうさん。モデルとして活躍するとともに「ロングバケーション」(1996年)で竹野内豊の恋人役を演じて女優デビュー。同作で共演していた稲森さんとは、実に約21年ぶりの再共演が実現!最近では「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」に出演するなど、連続ドラマ・映画でさまざまな役どころに挑戦してきたりょうさんは、実は誰にも言えなかった秘密を持っていた絵里子役に扮する。また、あるアルバイトを通して絵里子と親密になった優里を演じるのは、早見さん。映画『百瀬、こっちを向いて。』で映画初主演、「ラーメン大好き小泉さん」で連続ドラマ初主演を果たして以降も、そのみずみずしい演技力でドラマ・映画・舞台・CMと幅広く活躍中だ。りょうさんは「浅野忠信主演!というだけで何か面白いことになるんだろうなと期待しておりましたので、お話をいただき光栄です」とコメント。稲森さんとの共演には「もう20年前なんですね…稲森さんと久しぶりにお会いしましたが変わらず美しい!美しさとクールさと可愛らしさと、フワッと包み込んでくれるような大人な空気感が大好きです」と再会を嬉しそうに語った。また、浅野さんとは映画で共演経験があるそうで、「20年近く前の作品では脚本ナシのアドリブの芝居を2人でやらせていただきましたが、とても居心地が良く自然にいられて本当に楽しかった!」とふり返り、「神木さんとは初めてですが、浅野さんと神木さんのお2人のやり取りが楽しく、いつかしっかり共演させていただけたら…と思っております」と、本作の“名バディ”を絶賛。早見さんも「一視聴者として楽しませてもらっていたドラマに出演することが決まり、自分が一番驚いています。浅野さん、神木さんが演じられる凸凹バディの空気感が大好きでしたので、一緒にお芝居をするのがとっても楽しみ」と期待を寄せている。「刑事ゆがみ」は毎週木曜日22時~フジテレビにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2017年11月16日浅野忠信と神木隆之介が刑事に扮し、現代社会のゆがみを見抜き埋もれかけた真実をあぶり出すドラマ「刑事ゆがみ」の11月16日(木)放送の第6話に、新田真剣佑、MEGUMI、新井美羽がゲスト出演することが分かった。来週放送の第6話では、“何でもありの天才適当刑事”弓神適当(浅野さん)や“出世欲に燃える腹黒刑事”羽生虎夫(神木さん)らうきよ署強行犯係は、若干25歳で総資産300億円を誇るIT企業家・貝取勝平を狙った傷害事件を捜査。事件が起きたのは、貝取が来週オープンさせる予定だったプラネタリウム。貝取をプラネタリウムまで送り届けた運転手が彼を迎えに行くと、正面から鋭利な刃物で刺されていた…というストーリーだ。今回この強引な企業買収を繰り広げて、大勢の人間から恨みを買っていたという貝取勝平役を演じるのは、『ちはやふる』シリーズや『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』「僕たちがやりました」などに出演する注目の若手俳優、新田さん。今回が浅野さんとは初共演、神木さんとは『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』で共演しているが、2人との共演については“震えた”と言い、「神木君は以前も一緒の作品に出演しているのでとても楽しみでしたが、浅野さんは今回初めてお会いしました。日本だけでなく、海外の作品にも出られており、俳優として非常にすてきだなと思っておりました。なので、久々にこんなに緊張する現場に立ちました」とコメント。本作での役どころについては、「普段の生活ではあまり見かけない特殊でとことん嫌なヤツ」と説明し、「あくまでもストーリーの中なので、貝取を僕だと思わないで見て下さい(笑)」と呼びかけた。また、多くの人間から恨みを買っていた貝取だが、そのひとりが望遠鏡メーカー「スタームーン」の創業者・星月亘。プラネタリウムもこの会社が携わっていたが、貝取が約束していた出資話を白紙に戻したために倒産。当時社長を務めていた星月の息子・晃介は借金苦で自殺。しかし星月は、事件発生時刻は酒を飲んで寝ていたそうで、それを証言したのが、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連続テレビ小説「わろてんか」に出演する新井さん演じる孫娘の光希。さらに、貝取が買収を目論んでいたゲームアプリ「モンコレ」人気で急成長した「テンドーカンパニー」の社長・天堂英里役には、MEGUMIさんが決定。浅野さんや神木さんとは今回が初共演となるMEGUMIさんは、「浅野さんの弓神も魅力的でお芝居もオリジナルがあふれているので、目の前で見られることが本当にうれしいです。また神木さんは初めてお会いするのですが、天才だと思っているので、その2人とご一緒出来ると言いますか、間近で目撃出来ることが楽しみです」と話している。■第6話あらすじ弓神や羽生らは、総資産300億円を誇る若きIT企業家・貝取勝平(新田真剣佑)を狙った傷害事件を捜査する。事件は、貝取が来週オープンさせる予定だったプラネタリウムで起きた。貝取をプラネタリウムまで送り届けた運転手が、指示された通り深夜0時に迎えに行くと、彼が血を流して倒れていたという。貝取は、正面から鋭利な刃物で刺されていた。また貝取は、サプライズ企画の準備でプラネタリムを訪れるとSNSに投稿していた。弓神と羽生は、意識を取り戻した貝取に会いに行く。だが貝取は、イヤホンで音楽を聴いていて振り向いたらいきなり刺されたため、犯人の顔は見ていないという。強引な企業買収を繰り返す貝取は、多くの人間から恨みを買っていた。そのひとりが、望遠鏡メーカー「スタームーン」の創業者・星月亘(辻萬長)だ。事件現場のプラネタリウムもこの会社が携わっていたが、貝取が出資話を白紙に戻したせいで倒産し、社長だった星月の息子・晃介は借金苦で自殺していた。弓神たちが星月から話を聞くと、事件発生時刻は酒を飲んで寝ていたという。孫娘の光希(新井美羽)の証言も同じだった。その際羽生は、モンスターを集めて遊ぶゲームアプリ「モンコレ」がきっかけで光希と仲良くなる。そんな中、弓神たちは、貝取が「モンコレ」人気で急成長した「テンドーカンパニー」の買収も目論んでいたと知り、社長の天堂英里(MEGUMI)に会いに行くが…。「刑事ゆがみ」は毎週木曜日22時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月09日浅野忠信と神木隆之介が“最強バディ”を組むドラマ「刑事ゆがみ」の第5話(11月9日放送)に、リリー・フランキーがゲスト出演することが明らかになった。第5話では、花道署からの要請で誘拐事件の捜査に協力する弓神(浅野さん)と羽生(神木さん)の様子が描かれる。そんな中、今回ゲスト出演が決定したリリーさんが演じるのは、どこかあやしげな男・通称マリッチ。言葉巧みに人の心を操る詐欺師役だ。またこの男は、弓神や羽生と対峙する役どころとなっているが、どんなシーンで登場するのかはドラマ放送で確認してみて。主演の浅野さんとは今回が初共演となったリリーさんは、「浅野さんとはバンド活動でご一緒したことしかなかったので、お芝居させていただき、本当に楽しかったです。浅野さんの包容力というか人間力が素晴らしくて、演技しながらも普通に“弓神に笑わされている”状態でした」と話し、「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」でリリーさんの幼少時代を演じていた神木さんについては、「仕事よりプライベートで会う方が多いと思います。僕の原作ドラマで、僕の幼いころを演じてもらったんですが、大人になったなーと思いつつ、いい意味でずっと変わらないですね」と2人の印象を語っており、撮影現場も終始笑いに包まれた和やかなムードで進行していったようだ。また監督からは、「井上陽水さんみたいな感じで」とオーダーがあったそうで、「実は、陽水さんや監督たちとたまに麻雀をすることがあるのですが、陽水さんがふとした瞬間にみせる“ちょっと相手を言いくるめる感じ”を想像しながら演じました」と役作りについても明かし、「とにかく楽しく撮影させていただきましたので、ぜひご覧下さい」とコメントしている。■第5話あらすじ弓神(浅野忠信)と羽生(神木隆之介)は、花道署からの要請で誘拐事件の捜査に協力する。誘拐されたのは、前花道市長を父に持つ宇津巻京子(板谷由夏)と、婿で市会議員の誠治(丸山智己)のひとり娘・真利奈(後藤由依良)。弓神に協力要請があったのは、誘拐現場にカタツムリのマークが残されていたからだった。カタツムリのマーク。それは、7年前、花道署管内で起きた異質な殺人事件に関係する。ある夫婦が殺害され、生き残ったのは幼いひとり娘のみ。事件が異質だったのは、事件内容が小説に酷似していたためで、小説「ロイコ」の名前を取って、ロイコ事件と呼ばれた。ロイコとは、「ロイコクロリディウム」の略で、カタツムリに寄生し、脳まで支配する寄生虫のこと。「ロイコ」は、主人公が殺人鬼に寄生されて心を操られ、殺人を犯していくという物語だった。そして、現場にはカタツムリのマークが残されていた。事件が起きたことで「ロイコ」はベストセラーになった。が、実は犯人は作者の横島不二実だった。横島は逮捕前に焼身自殺してしまったが、彼を追い詰めたのが弓神だった。弓神は、喫茶店にいるヒズミ(山本美月)を麻薬の密売人だと偽り、羽生にマークさせると、単身宇津巻邸へと向かった。そこで花道署の刑事・久松(木下ほうか)と合流した弓神は、「ロイコ」の発禁運動で先頭に立ったのが、前市長の宇津巻喜平だと知る。同じころ、喫茶店のテレビを見ていたヒズミは、誘拐事件の報道でカタツムリの絵を見た途端に動揺し、店を飛び出す。そんな中、誘拐犯から、京子と誠治に身代金を持って指定の場所に来るよう連絡が入り…。「刑事ゆがみ」は毎週木曜日22時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月07日深掘りされた人間ドラマにうなる、浅野忠信×神木隆之介共演の刑事ドラマ『刑事ゆがみ』(木曜22時~)。一見、男くさい刑事のバディものに見えますが、中身は人間の悲哀が浮き彫りにされた感動ドラマです。第2回では、教え子に慕われる女教師の純愛という心を打つ内容。しかし一転、母親側の目線で見てみると、何か心に波紋が広がる回になったのかもしれません。粗野で適当そうだけど、実は刑事として抜群の臭覚を誇る弓神 (浅野忠信)と、清純派に見えて、出世をもくろむ野心家の新米刑事・羽生(神木隆之介)。今回の2人が捜査したのは、中学校の国語教師・早杉千里(水野美紀)が何者かに襲われた強姦未遂事件でした。■息子をたぶらかしたのは、母親と同じ年代の教師だった!?自宅で仮眠中に襲われた千里を暴漢から助けたのは、彼女が勤務する中学校で教育実習をしていた大学生・打越将也(中川大志)でした。居合わせた将也が犯人と争った結果、割れた花瓶の水で足を滑らせて頭を強打! 病院に搬送されましたが、意識不明の重体になってしまいました。もともと心臓が弱く、生死の境をさまようことになってしまった将也。千里と息子の関係性を疑っていた母(黒沢あすか)は、将也に会いに来た千里の面会を全身で拒み、罵倒します。千里役に演技派女優の水野美紀、千里の教え子・将也役に“国宝級イケメン”と騒がれた中川大志、そして将也の母親役を、近年、普通のおばちゃん役が板についてきた黒沢あすかがふんしています。親子ほど年の差がある千里と将也の恋愛に猛反発する母は、将也の容体が急変した中、訪ねてきた千里に怒り心頭です。黒沢が実際に3人の子をもつ母親ということで、複雑な表情にはかなりリアリティを感じます。実際にもしかわいい息子が将来連れてきた彼女が、自分と同じ年齢だったら…。息子を大事に思うからこそ、反対してしまう親も多いのではないでしょうか。■『昼顔』の斎藤工がまさかの下着泥棒役!ドラマの演出が『昼顔~平日 午後3時の恋人たち〜』の西谷弘監督ということで、主婦たちの間で絶大な支持率を誇る斎藤工がゲスト出演。生真面目で不器用な北野先生役とは打って変わり、彼が演じたのは筋金入りの下着泥棒役でした。人を食ったようなキャラがこれまた最高で、事件の犯人をミスリードしていくという重要な役どころです。羽生を小バカにするくだりも愉快です。ちなみに、今週の“神木キュン”のハイライトシーンは、下着泥棒が盗んだ下着の数々を手にし、むっつりした表情を浮かべるくだりです。いやあ、神木くん、もう大人ですもんね。■弓神の名言「人を守るためのウソもある」冒頭で、子どもたちに剣道を教える羽生は「武士にとってウソやごまかしは卑怯(ひきょう)なことなんです」と解きます。例によって弓神が「人を守るためのウソもあると思います」とツッコミを入れたため、羽生が大ブーイング。弓神のこの言葉が、今回のテーマです。実際には、強姦未遂事件は存在せず、千里が将也の将来を守るためについたウソだったことが後半に明かされていきます。千里と将也の純愛こそが事件の真実だったのですが、弓神の「人の気持ちなんて通じ合う方が奇跡だからな」というせりふもじつに味わい深い。事件解決後、再び子どもたちに武士道を説く羽生。「ウソが人を守ることもあります。それでもやはりウソをついてはいけないと私は思います。周りのことも自分自身のことも苦しめます。これは心に留めておいてください」そう、今回の事件を経て、羽生は弓神の言葉の意味をかみしめたよう。羽生が弓神と接することで、少しずつ成長を遂げていくように、きっと神木くん自身も、敬愛する浅野忠信から、何か大切なものを受け取っているに違いない。今後も2人を見守っていきたいです。
2017年10月25日大人たちに日曜の朝10時から上質なエンターテインメント作品を届ける、というコンセプトをもとにスタートした「日曜ワイド」。その新企画・第2弾として、安田顕が容疑者を次々と“白(=無実)”にしていく元弁護士の刑事を演じる「白い刑事」が登場する。「日曜ワイド」は4月9日(日)よりスタートした、大人が落ち着いてゆったりとテレビを楽しむためのラインナップ。今回、10月15日(日)放送の新企画第1弾『庶務行員多加賀主水が許さない!』(主演:高橋克典)に続き、第2弾となる新作ドラマが10月22日(日)に放送される。主人公は、次々と被告を無罪にすることから、“警察の天敵”ともよばれた敏腕弁護士・相良修平(安田顕)。彼がなんと刑事に“転職”。1年前、相良が冤罪を晴らした美しき派遣事務員の田中沙織(中山忍)が、新たな事件の容疑者として浮上。はたして彼女はシロなのか、クロなのか…!? 事件の真相はもちろんのこと、かつて水と油の関係だった相良を特別採用した警察側の意外な思惑も、次第に明らかにされていく、まったく新しいタイプのミステリードラマ。■安田顕が“白いスーツ姿”で登場! 冷静に真実を見抜くスマートな刑事に“黒い”容疑を“白く”する元弁護士の刑事・相良を演じるのは、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーであり、『追憶』から『銀魂』まで、二枚目からオネエまで硬軟巧みに演じ分けることから“カメレオン俳優”とも呼ばれている安田さん。そんな安田さんが本作では、相良のイメージカラーである“白”のスーツを颯爽と身にまとい、元弁護士という異色の経歴を持つ刑事を熱演する。安田さんは「この年齢になって主役をいただけるのはすごくありがたいこと。2時間のミステリードラマに参加させていただくのも初めてで、とても新鮮な日々を過ごすことができました」と今回の作品に挑んだ心境をコメント。演じる相良は「とても利発でスマートな人間ですが、私がアプローチしたいなと思ったのは、彼の“穏やかさ”。相良は弁護士なのでディベートには長けていますが、ものを言う“圧力”が強いから無罪を勝ち取って来たわけではないと考え、穏やかに物事を進めるように心掛けました」と語る。「相良のイメージカラー“白”は、もちろん大好きな色です。北海道出身なので“白”と聞くと、真っ先にすべてを覆いつくす雪の光景を思い浮かべますし、やはりクリーンなイメージがありますね」と語りながらも、「白い衣装はとにかく汚れが目立たないようにしなくてはならないのが大変。ついついシミをつけてしまって、“衣装さん”にはご迷惑をおかけしました(笑)」と、意外な苦労も明かしてくれた。■親子から“バディー”へ…真野恵里菜と再タッグ!上司役で小堺一機も出演そんな安田さん演じる相良とコンビを組むのが、渋谷美里巡査を演じる真野恵里菜。2人は「みんな!エスパーだよ!」(ドラマ:2013年 テレビ東京/映画:2015年)で共演したことがあり「以前は親子役でしたが、女優さんとしてさらにフィールドを広げ、成長された彼女とまたこういう形で共演できるのは、すごく幸せなことです」と、安田さんも歓喜を語る再タッグが実現。また、相良を迎え入れた警察署署長・東谷慎一郎役には小堺一機。今回が初顔合わせとなった安田さんは「大先輩なので緊張感を持って共演シーンに臨んだのですが、小堺さんはスーッとその場にいらっしゃって、こちらの緊張を自然と取り除いてくださる方でした」と、共演の感想を語っている。「相良は冤罪を“白く”してきた男ですが、彼自身は本当に“白い人間”なのか…。そういったところを探りながら見ていただくのも楽しいと思います」ともアピールする安田さん。“白い安田顕”の、かつてないスマートな刑事ぶりを楽しみにしていて。日曜ワイド「白い刑事」は10月22日(日)10時~テレビ朝日系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年10月20日浅野忠信が民放連続ドラマに初主演、しかも、刑事役初トライの神木隆之介との共演です。鳴り物入りでスタートしたフジテレビの連続ドラマ『刑事ゆがみ』(木曜22時~)は、第1回からキャストとスタッフの気合いがみなぎっていました。原作は希代のストーリーテラー、井浦秀夫の同名コミック。『刑事ゆがみ』は、浅野忠信演じる役名・弓神適当(ゆがみ ゆきまさ)と、弓神が捜査上の“ゆがみ”を目ざとく見つけるというダブルミーニングでしょう。弓神はその名のとおり、一見、粗野で“適当”な男に見えるけど、じつは鋭い洞察力の持ち主。違法捜査も平気で行うのは、すでに犯人をピンポイントで見抜いているから。そんな弓神が、生真面目な熱血漢に見えて、じつは出世をもくろむ野心家の新米刑事・羽生虎夫(神木隆之介)と凸凹タッグを組んでいきます。■犯人が二転三転! 予測不能な殺人事件ある日、歩道橋下で女子大生の押田マイ(小倉優香)の死体が発見。死亡推定時刻は深夜1時で、当初はお酒に酔った被害者が誤っての転落死と予想されました。ところが弓神はその死に不信感を抱き、若きハッカーの“ヒズミ”こと氷川和美(山本美月)にマイの情報を調べさせます。弓神は、事件当日にマイと一緒にいた友人・倉間藍子(大後寿々花)と会い、マイが電車内で痴漢をされた男を捕まえて以降、嫌がらせを受けていたという情報を仕入れます。弓神が羽生と共に痴漢騒動のあった駅を尋ねると、当日勤務していた駅員・坂木望(杉咲花)は偶然、羽生の中学時代の同級生でした。痴漢疑惑の男をサラリーマンの沢谷(岡田義徳)にしぼり込み、弓神と羽生が彼の自宅を訪問すると、妻(小倉優子)は、沢谷が毎日残業をしつつ、家庭サービスもしっかりする理想的なマイホームパパだと話します。その後、いろんな事実が発覚していき、事件の意外な真相が明かされていきます。■セクシーな浅野忠信と大人に成長した神木隆之介に胸キュン一見、適当でいい加減な男に見えて、獣のような動物的臭覚と直感で見事に犯人を見抜く弓神にしびれました。いつもながら浅野さんの肩の力を抜いた自然体の演技がさすがでしたし、憂いをにじませたまなざしが何ともセクシーです。神木隆之介は、初々しい新米刑事というステレオタイプを少し崩した腹黒さがミソ。さらに初回で「25歳の童貞」というレッテルを貼られてしまう羽生の清純さも神木ファンのツボでしょう。スーツを着こなす神木くんを見て「大人になったわねえ」と母目線で見守る人も多いはず。ちなみに最初のショットは、瞳のクローズアップ。眼に映り込んでいるのはどうやら弓神。そこからカメラはにらみをきかせた神木隆之介を映し出します。このファーストショットで「このドラマがただものではない」という意気込みをビンビンに感じました。演出をメインで手がけるのは、福山雅治主演『ガリレオ』や、草なぎ剛主演『任侠ヘルパー』、上戸彩×斎藤工共演の『昼顔~平日 午後3時の恋人たち〜』などの西谷弘監督。カメラワークやテンポが実にドラマチックで映画的。実際に演出したドラマは数多く映画化もされていますが、隅々まで行き届いた“画”に注目してください!■『メアリと魔女の花』神木隆之介×杉咲花が意味深すぎる! 浅野忠信、神木隆之介のほか、男前な同僚刑事役の稲森いずみ、口がきけない美人ハッカー役の山本美月。このレギュラー俳優陣だけではなく、毎回ゲスト俳優陣も超豪華です。第1話のゲストは、杉咲花、岡田義徳、小倉優子、大後寿々花、小倉優香。そうです、この夏大ヒットした『メアリと魔女の花』での神木×杉咲の共演が実現しました。個人的には、神木くんと共に天才子役として名をはせ、何度も共演している『SAYURI』の大後寿々花との顔合わせにも心が躍ったのですが、ここでは『メアリと魔女の花』の2人のくだりをご紹介。2人は中学時代の同級生という設定でなんだかいい雰囲気に。思わず拍手をしてしまったのが、杉咲さん演じる坂木望が、羽生に傘を貸すというくだりです。なんと開くと虹の模様が!これはSEKAI NO OWARIが歌った『メアリと魔女の花』の「RAIN」のサビ「虹がかかる空には雨が降ってたんだ」そのものです。さらにドラマの最後には、羽生の前に本物の虹がかかるという用意周到なオチまで用意。これはお見事でした!来週のゲストは、西谷監督と『昼顔』で組んだ斎藤工や、福山雅治主演のドラマ『ラヴソング』で組んだ水野美紀なので、これまた楽しみです。ということで、『刑事ゆがみ』は期待どおり、いやそれ以上のクオリティーの高さで、SNSも盛り上がっております。最後は、『サマーウォーズ』での神木くんのこの名台詞で。これからも面白い展開を「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!! 」
2017年10月18日初共演の浅野忠信と神木隆之介が、“犯罪者の心を読める天才適当刑事”弓神適当と“正義感強い腹黒刑事”羽生虎夫に扮し、この凸凹バディが難事件を解決する様子を描く新ドラマ「刑事ゆがみ」。この度、15分拡大版で放送する本作の第1話に、岡田義徳、大後寿々花、小倉優香がゲスト出演することが明らかになった。「ビッグコミックオリジナル」で連載中の漫画界にあって希代のストーリーテラーと評される井浦秀夫の同名コミックを原作とした本作。今回新たに発表された3人が登場する第1話は、ある日、マイ(小倉優香)が歩道橋下で仰向けに死んでいるのが発見される。マイは酒を飲んで帰宅途中に、誤って階段から転落した可能性が高かった。が、死体を見て何かを感じた弓神は、羽生を巻き込んで勝手に捜査を始めてしまう。弓神はハッカーの“ヒズミ”こと氷川和美(山本美月)からも情報を得て、事件当日、マイと一緒に飲んでいた友人・倉間藍子(大後寿々花)に会いに行く。すると藍子は、1週間ほど前にマイが電車内で痴漢した男・沢谷(岡田義徳)を捕まえたこと、沢谷から現金を受け取り警察には届けなかったこと、そして、その夜から嫌がらせを受け始めたことを打ち明ける。弓神たちは、痴漢騒動があったうきよ台駅を訪れ、当日勤務していた駅員・坂木望(杉咲花)から話を聞く。望とは中学時代の同級生だった羽生は、思わぬ再会に心が躍る。やがて、弓神と羽生は坂木の協力を得て、沢谷を発見するが…というストーリー。「木更津キャッツアイ」「篤姫」など数多くの連続ドラマや映画、舞台で幅広く活躍する岡田さんが演じるのは、仕事・接待・家庭サービスに疲れ切ったサラリーマン・沢谷。また、11歳にして映画『SAYURI』でチャン・ツィイー演じるヒロインの幼少期を演じハリウッドデビューを果たし、その後も映画やドラマなどに出演する大後さんが、ダンス部に所属する女子大生・倉間藍子。そして、“リアル峰不二子”“グラビア界の逸材”として注目を集めているグラビアアイドルの小倉さんが、女子大生であり事件の被害者の押田マイを演じる。岡田さんは、「家庭でも会社でも“自分を演じなくてはいけない”ストレスを抱えている男だと思います。いろいろな場所に合わせた“顔”を持っていて、負荷がかかっている人は、いまの社会で多いんじゃないかなと思いながら演じました」と役について語り、浅野さんとは10年ほど前に共にバンドをやっていたそうで、「撮影の合間に久しぶりに懐かしい話をしたりして、とても楽しかったです」とコメント。一方、神木さんとは「あいくるしい」『桐島、部活やめるってよ』などで度々共演している大後さんは、「すんなり撮影現場に入ることができました。ダンス部の女子大生と言うことで、練習の時間が短くて緊張してしまいましたが、監督が現場で細かく指導して下さりなんとか乗り切りました。1話の終わりの方のクライマックスシーンのお芝居は難しかったですが見どころになると思いますので注目していただきたいです」とアピール。そして浅野さん、神木さん共に今回初共演となる小倉さんは、「現場ではとても優しく接して下さり安心して撮影することができました。マイは痴漢被害にあってしまう女子大生なのですが、私も似たような経験をしたことがあり、そのときの怒りの気持ちを思い出しながら演じました」と語っている。木曜劇場「刑事ゆがみ」は10月12日より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送(初回15分拡大)。(cinemacafe.net)
2017年10月02日*画像はイメージです:山尾 志桜里衆議院議員が、弁護士と不倫していたとの報道がされています。現在山尾氏の夫が激怒し、東京弁護士会に懲戒請求を行っていると一部で噂されています。この噂が事実であると仮定して、請求は通るものなのでしょうか?高島総合法律事務所の理崎智英弁護士に見解を伺いました。 ■懲戒請求は通る?「弁護士に対する懲戒は、職務上の義務違反があった場合だけではなく、私生活上の行為であっても、品位を失うべき非行であれば、その対象になると理解されています(弁護士法56条1項)。この点、山尾さんも相手の弁護士も不貞行為があったことを否定しているので、弁護士会としても、懲戒審査の過程で、不貞行為がないと判断した場合には、単に二人で会っていたということだけでは品位を失うべき非行には当たらないので、懲戒の対象にはならないと考えます。また、仮に、弁護士会によって不貞行為があると認定された場合であっても、それだけで品位を失うべき非行に該当する可能性は低いと考えます。過去には、不貞相手から懲戒請求をされて、懲戒が認められたケースはありますが(ただ、単に不貞行為をしていただけではなく、既婚者である男性が未婚であると偽って交際していたという悪質なケース)、私が調べた限り、配偶者から懲戒請求をされて、懲戒が認められたケースはありませんでした。以上のとおり、今回、山尾さんの夫から男性弁護士に対する懲戒請求は認められる可能性は低いですが、立証次第では、男性弁護士への慰謝料請求が認められる余地はあると思います」(理崎弁護士) どうやら懲戒請求が認められる可能性は低いようです。 ■弁護士が不倫したら慰謝料は高くなる?今回一部で批判されているのが、山尾議員のお相手が不倫問題を扱っていた弁護士であるということ。このような場合、慰謝料は高くならないのでしょうか?同じく高島総合法律事務所の理崎智英弁護士にお話を聞いてみると……。「慰謝料の金額は、不貞期間、不貞回数、婚姻期間、配偶者との間の未成年の子の有無等から総合的に判断されますが、不貞相手の職業は関係ありません。そのため、不貞相手が弁護士だからといって、慰謝料の金額が高くなるということはありません」(理崎弁護士) 一般的な心証は良くなくとも、基本的に不貞相手の職業は慰謝料金額決定のポイントにはならないのですね。大きな社会的な制裁を受けることにはなりそうですが……。 *取材対応弁護士: 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*AlessandroBiasciol / Shutterstock
2017年09月19日今年、連載開始から40周年を迎える松本零士の漫画『銀河鉄道999』の舞台化が決定した。『銀河鉄道999』は1977年に連載を開始、1978年にはテレビアニメ化、1979年には劇場アニメ化され大ヒットした大人気作品。裕福な人々が機械化人となり永遠の命を謳歌する未来世界を舞台に、機械伯爵に母を殺された主人公・星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込み、機械の体をくれる星を目指して宇宙空間を旅する。舞台では、1979年に公開された劇場版第1作目をもとに、脚本を坪田文、演出を児玉明子が担当。星野鉄郎役を中川晃教、メーテル役をハルカトミユキのハルカが務める。またメーテルとは旧知の間柄の女海賊クイーン・エメラルダス役として、凰稀かなめが特別出演する。中川は出演決定に際し、「『銀河鉄道999』が生まれてから40年。松本零士先生の分身でもある鉄郎を通して、先生と心を重ねられる喜びと緊張とが入り混じった気持ちです。今観てもなにかが心に感じられる、そんな素敵な作品の舞台化。しっかりと命を吹き込めるよう、銀河鉄道999に係るすべての方たちと、そしてそれを観に来てくださるお客様と、素敵な銀河の旅が出来るよう、力いっぱい頑張ります」とコメントを寄せている。公演は2018年6月23日(土)から30日(土)まで東京・明治座。7月21日(土)・22日(日)に福岡・北九州芸術劇場 大ホール。7月25日(水)から29日(日)まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。
2017年09月11日本誌のドキュメンタリーページ『シリーズ人間』に登場し、「あのキレイだけど押しの強い弁護士はナニモノ?」と、巷をにぎわせた仲岡しゅん弁護士。その正体は、男性として生まれ、数年前に女性に「トランス」した男と女のハイブリッド弁護士!大阪生まれ、大阪育ちの若き闘士は、悪を許さぬ正義感と、美貌に似つかぬ義理人情を盾にして、法律を武器に日々奮闘中。そんなハイブリッド弁護士がトラブルをシュッと解決! 【今回の相談】「賃貸で住んでいる一戸建てが、先日の水害で床上浸水してしまいました。引っ越そうと家主に伝えたところ『水害被害による畳の張り替え、壁の染み抜き、そのほか清掃費が必要で敷金は全額、返金できない』旨を伝えられました。自然災害による汚れや破損なのに、敷金は返してもらえないのでしょうか?」(40代女性・専業主婦) 【回答】「自然災害によって生じた住宅の損害は、通常、敷金から差し引かれるものではない」(仲岡しゅん) 敷金に関する今回のご相談。「敷金」とは、賃貸人の賃料債権などを担保するために賃借人から賃貸人に支払われる金銭で、賃貸借契約終了の際、賃借人に賃料の不払いその他の債務不履行があれば、その金額を控除して賃借人に払い戻すべきお金のことです。 ここでポイントなのは、「賃料の不払い」と「その他の債務不履行」があれば敷金から差し引かれる、という点です。 1つ目の「賃料の不払い」の場合には敷金から差し引かれるわけですが、今回のご相談で家主が差し引くと言っているのは、水害による損害の補償。賃料の不払いではありませんから、これには該当しませんね。 次に、2つ目の「その他の債務不履行」。債務不履行は、ざっくり言うと「契約違反」のこと。たとえば、通常の生活ではありえないほど部屋を汚損してしまったとか、居室を勝手に喫茶店に改装してしまったような場合です。こういう場合には、債務不履行で敷金から差し引かれます。 しかし、債務不履行が認められるには、あなたの側に「落度」があることが必要。今回のご相談のケースは、水害という自然災害が原因であって、あなたには何ら「落度」はありません。そうすると、あなたに債務不履行はありません。 こうしてみると、自然災害によって生じた住宅の損害は、賃料の不払いでも債務不履行でもありませんから、通常、敷金から差し引かれるものではないということですね。それでも大家さんからは、「いやいや、自然災害の場合でも敷金から差し引くて、契約書に書いてありまっせ?」と言われるかもしれません。 そういう場合、契約書の内容にもよりけりですが、ご参考までに判例(最高裁・平成10年9月3日)をご紹介しておきましょう。賃貸借契約終了時に敷金から一定額を差し引くという契約になっていた建物が、地震で倒壊したケースです。この事案で最高裁は、「特段の事情がない限り、敷引特約を適用することができない」と、敷金から差し引けないとの判断をしています。 つまり、契約書に特約を記載するのも基本的には有効ですが、事案によっては無効と判断される場合もあるということです。まずは大家さんと交渉してはいかがでしょうか。わたくしだったら、そうします。
2017年08月28日