マンガ『レッド・ベルベット』の著者・多田由美さんに、作品に込めた思いを聞きました。絵を読み、物語の世界に浸る映画のようなマンガ体験。‘86年にデビューし、現在活躍しているマンガ家にも一目置かれている多田由美さん。現在は大学でマンガを教える側にも回っているのだが、待望の連載である『レッド・ベルベット』は、以前からのファンはもちろん、多田さんのマンガを初めて手に取る人にも、独特の体験を与えてくれるような作品となっている。「古いファンが読んで、作風が全然違うとびっくりするかなと思い、昔と差が出ないようにしたら、暗い話になってしまいました(笑)」登場するのは、アールとランディというふたりの少年。物語は映画の回想シーンのように、ケーキ店を営む幼いアールの母親が急死する場面から始まる。時が過ぎ、高校生になったアールは、母が残したケーキのレシピを集めることに執着し、幼なじみのランディは母の入院費を稼ぐべく、窃盗団と関わりを持つようになり、どんどん深みにハマっていく。「問題を抱えている人を描くのが好きなんです。一生懸命生きようとしているけど困難に立ち向かえず、言い訳をして逃げちゃうような弱い人が、なぜか放っておけないんですよね。アールとランディは、ふたりでようやくひとりの真人間になれるような関係性。どちらも自分のほうが強くて、しっかりしていると思っているのかもしれないですね」お互いのことを思いやるあまり、自分の弱さを見せられないふたりの成長が描かれていくのだが、ぜひとも注目してほしいのが、独特のマンガ体験を可能にしている、その表現力。ナレーションや擬音のような状況説明を極力排し、絵で見せることに重きを置いているのだが、ロサンゼルスという舞台設定も相まって、ノスタルジックなアメリカ映画を観ているような気分に浸ることが。「まず頭に映像が浮かぶので、カメラをコントロールする感覚でカットを考えながら、見たままを描いていくんです。構図はかなり気にしていますね。言葉に関しても語りすぎるとぼやけてしまう気がして、大事なところを目立たせるために、前後をあえて省いたりしています。伝わるかどうかギリギリだなと思いつつ、画力頼みというか、絵で頑張ったらいけるかなと必死に描いてます」物事が思うようにいかないふたりの姿は、見ていて苦しくなってしまうが、やはりそれも物語の醍醐味。「暗い始まりで、暗い途中で、暗い終わりだったら描く意味がないですよ!ただ暗いだけなのは、作品ではないような気がするんですよね」その言葉を信じて、彼らの選択を見守っていこう。多田由美『レッド・ベルベット』2犯行計画に巻き込まれるランディと、母のケーキ店を再開すべく動きだすアールの行く末は……。約15年ぶり、かつ多田さん史上最長の連載作としても話題。講談社1150円©多田由美/講談社ただ・ゆみ1986年『月刊ASUKA』でデビュー。以後短編集を多く手がけ、イラストレーターとしても活躍。現在は神戸芸術工科大学で教鞭をとる。※『anan』2020年3月4日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年02月27日2019年10月3日に第2子となる男の子を出産したasukaさん(@ask_____10)。息子くんとリンクコーデを楽しみつつ、妊娠後期もおしゃれに過ごしており、Instagramのフォロワーは約15万人! 身長163cmのasukaさんの、シンプルなのにセンス高めなコーデをご紹介! Gジャン×スウェットパンツのマタニティコーデ GUのスウェットイージーパンツは、ウエストゴムでおなか周りがラクちん♪ すっきりとしたテーパードシルエットで、デニムジャケットとのサイズ感が絶妙なバランス。息子くんとは黒のニットキャップ、デニムでリンク♡ 【mama】outer / balenciagatops / balenciagabottoms / gucap / 3coinsbag / ayako_bagshoes / newbalance 【kids】tops / wooumilkbottoms / zara kidscap / zara kidsshoes / newbalance ピンク&ボーダーがかわいい臨月コーデ 息子くんとは、ピンク&ボーダーでリンク♪ ボトムはマタニティ服&授乳服専門店「CHOCOA」のカットオフデニム。おなか部分はストレッチが効くコットン素材で、20段階以上も調整可能なアジャスター付き。美脚も叶えてくれるので妊婦コーデに大活躍! 【mama】tops / baybeebottoms / chocoabag / ayako_bagshoes / ysl【kids】tops / wooumilkbottoms / zara kidscap / zara kidsshoes / converse 妊娠9カ月のチュニック&レギンスコーデ チュニックはLサイズならお腹が目立ちにくいうえ、レギンスもウエストゴムなら程よいフィット感。これからの季節はニットワンピでも代用できそう! カーデを肩掛けしてこなれ感をUPするのもマネしやすいポイント。白&グレーは、オソロコーデしやすいカラー。 【mama】outer / uniqlotops / uniqlobottoms / suadeobag / otonamuseshoes / ysl【kids】tops / shop_mignonbottoms / zara kidscap / zara kidsshoes / vans2人兄弟のママとなったasukaさん。ベーシックでカジュアルなスタイリングが参考になります♪ 今後は親子3人でのリンクコーデが楽しみですね♡ Instagramをぜひチェックしてみてくださいね! この投稿をInstagramで見る asukaさん(@ask_____10)がシェアした投稿 - 2019年10月月8日午後3時11分PDT ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/asukaさん(@ask_____10)取材・文/松野久美
2019年10月22日「なんだかホッとする……」そんなやさしい空間を、木とホワイトを基調にして作り出すasuka__naさん。そのお部屋のインテリアや内装のほとんどはDIYで作っています。今回は、そんなasuka__naさんが投稿されているステキなDIYのアイデアをご紹介!ナチュラルテイストに興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。自然と肩の力が抜けるような温かい世界観その場でのんびりと寛ぎたくなるような、やさしい空間が魅力のasuka__naさんのお宅。木目調×ホワイトのインテリアで統一されたお部屋には、温かい雰囲気が漂っていますよね。まるでおとぎ話に出てきそうなステキなキッチンも、木目調とホワイトでそろっています。キッチンカウンターに飾られたフェイクグリーンが、よりナチュラルテイストを醸し出していておしゃれ♪見せる収納はもちろん、隠したいものはおしゃれな紙袋に入れるなど、asuka__naさんの技が光って見えます。ナチュラルテイストでとてもおしゃれな洗面所も、リメイクシートを使って木目調にしたのだとか。asuka__naさんがDIYしたインテリアの中には、100均のアイテムを使ったものもあります。そのステキなアイデアから、一部をピックアップしてみました♪100均のリメイクシートで作れる「木目調冷蔵庫」こちらのおしゃれな木目調の冷蔵庫は、100均のリメイクシートを貼って作っています。細かい部分はタイルシートやリボンシールでデコレーション。リメイクシートを切る際、木目の赤みのある部分は思い切ってカットすると、よりナチュラルな雰囲気が出るのだそうですよ。▼アイデアの詳細はこちら▼All100均で木目とタイルのナチュラル冷蔵庫+.*°穴をあけて紐を通すだけ「珪藻土オーナメント」続いても100均のアイテムを使ったDIYをご紹介。こちらは、珪藻土ソープディッシュを使ったオーナメントです。ソープディッシュをキリやインパクトドライバーで穴をあけ、麻紐を通して釣り下げられるようにします。貝殻やビーズなども使って、おしゃれにアレンジしてみましょう♪▼アイデアの詳細はこちら▼洗濯物が乾きやすくなる♡100均珪藻土オーナメント+*°.均とは思えない!玄関が華やぐ「ハンギングバスケット」次にご紹介するのは、こちらのハンギングバスケット。このバスケットはすべて、100均の造花やフェイクグリーンを使って作っています!フラワー壁掛けカゴとパームマットを土台に、周りを造花とフェイクグリーンで固定しながら埋めていけばOK。「植物を育てるのが面倒」「季節ごとに植物を変えていきたい」という方にぴったりです。▼アイデアの詳細はこちら▼100均造花で春色ハンギング作り+*゚カラーボックスで作れる「キッチンカウンター」続いてご紹介するのは、キッチンカウンターのアイデア。なんとこちら、築35年のアパートをDIYしたのだとか!既存の食器棚の隣にカラーボックスとゴミ箱入れの棚を並べて、リメイクシートで裏面(リビング側)をレンガ調に統一。天板を乗せてビスで留めたら、柱を設置して完成。beforeとafterで雰囲気がガラリと変わっているので、ぜひ詳細ページでチェックしてみてくださいね。▼アイデアの詳細はこちら▼セルフリノベ第2弾★食器棚とカラボでキッチンカウンターをDIY.*均と端材でおしゃれにリメイクした洗面所の「収納棚&鏡」最後にご紹介するのは、鏡付きの収納棚です。鏡や蝶番、取っ手などは100均のアイテムを使用。こんなにおしゃれな洗面台だと、毎日顔を見るのが楽しくますよね!おしゃれな雑貨は見せる収納に、それ以外の細かいものは、木箱やカゴに入れるとスッキリ見えておすすめなのだそうですよ。▼アイデアの詳細はこちら▼端材と100均グッズで洗面所を可愛くリメイク。.:*☆温かい雰囲気のお部屋をDIYで作ってみようasuka__naさんのアイデアでは、今すぐにでもマネできる簡単なDIYから本格的なDIYまで紹介されています。お部屋作りのアイデアの他にも、100均のおすすめの雑貨なども投稿されていますよ。ぜひみなさんのお部屋もナチュラルテイストを取り込んで、温かい空間を作ってみてくださいね。asuka__naさんのマイページはこちら♪
2019年08月24日想像して欲しい。電車で席を見つけて座っていると、次の駅でお年寄りが乗ってきた。年齢は60歳前後だ。みるからに元気そうだが、髪の毛は白髪交じりである。さて、あなたは「席」を譲るべきか。それとも…。(Photo by Mitchell Ng Liang an)車内を驚かせた「おじいさんの行動」ブラジル、リオの電車内で人々を騒然とさせた、とある出来事が話題となっている。それは、たまたまその電車に乗り合わせた一人の男性のツイートが発端だ。ある日、この男性は、いつものように電車に乗っていた。すると、とある駅で60歳前後のおじいさんが電車に乗り込み、自分の目の前に立ったという。この状況、どうみても席を譲るべきである。そう考えた彼は、そのおじいさんに「どうぞ」と声を掛けて席を立った。するとどうだろう?おじいさんは、空いた席に座ると見せかけ……座席の手すり棒を使って床と平行になるよう自分の体を持ちあげたのだ。まるでオリンピック選手かのような滑らかな動き。これには席を譲った彼だけではなく車内にいる全員が大盛り上がりであった。彼はこの出来事をいち早くツイート。そしてそのツイートにはたくさんの称賛や「面白い!」と言ったコメントが届いた。これがきっかけで各種メディアでもこの出来事が報道され、おじいさんは一躍時の人となったのだ。Someone offered my grandpa a preferred seat for elderly people on the subway and he did this pic.twitter.com/h7QjAM5rRw— Britton Barker (@b_flex14) 2016年8月11日60パーセントの人が感じた「嫌な思い」先ほどのおじいさんの話題はなんとも微笑ましい話題であるが、この出来事が「笑い話」となるのは海外ならではかもしれない。例えばこれが日本であったらどうだろう。日本の場合、席を譲ったおじいさんにこんな動きをされたら「失礼なことをしてしまったかも……」と悩んでしまう人もいるかもしれない。(参照元:マイナビ)実際、リサーチサイト「TEPORE」が約38,000人に行ったアンケートでも、「電車で席を譲らない」と約60パーセントが答え、その理由を、見た目だけでは席を譲るべきか判断しにくく、過去に席を譲って嫌な思いをしたことがあったからであると答えている。それもそのはず、日本では「席を譲る」という行為が単純に「親切心」だけでは成り立つことができない。明らかに「ご老人だな」と思う人には席を譲ることができるかもしれないが、60歳前後という「微妙な年齢」だと、席を譲ったことで相手を「老人」だとみなしてしまうのではないかと気を遣う。それによって相手を傷つけ、嫌な空気をつくり出してしまうのではないかと懸念するからだ。お年寄りのための「優先席」がない海外では他国ではどうなのか。実は日本のように優先席が存在する国はまれで、ほとんどの先進国で優先席を採用していない。(参照元:Bluebook)カナダやフランスでは優先席が最近見受けられるそうだが、あったとしても障害者や妊婦が優先で、その中に「お年寄り」は含まれていないという。このように他国でお年寄りのための「優先席」が存在しないのは、わざわざ優先席を指定しなくても、多くの国々では「お年寄りに席を譲るのは当たり前の行為」という認識が広まっているためである。そして、それに対してのお年寄りの受け入れ態勢も整っていて、当然のように席に座るような風潮があるのだ。(参照元:MADAME RIRI)ちなみに日本でも、阪神電鉄が「全席優先席」として、1999年から8年ほどあえて優先席を設けない時期があった。しかしお年寄りから「席を譲ってもらえない」と抗議がありやむなく廃止。その後、横浜市営地下鉄でも同じ取り組みを開始したが、かえって席を譲りにくくなるという人が増え、こちらも廃止された。どうやら各個人に席を「優先させる」意思を任せる行為は、日本では機能しないようだ。「優先席」のない「優しい」社会を実はこの日本人の「席を譲らない」とう行為は、外国人から見ると大変困惑するそうだ。どこに行っても親切だと思われている日本人が、お年寄りには冷たく「思いやりがない」という悪い印象を持つ人も多いという。(参照元:MADAME RIRI)しかし、日本人が席を譲らないのは私たちのコミュニケーションの取り方にあるのかもしれない。日本では昔、村単位の狭いコミュニティが確立されており、その中で対立してしまうと、家族が村八分にされてしまうこともありえない話ではなかった。そのため、本音とは違ったことでも賛成するなど、「建前」を大切にした振る舞いをしていて、それが今でも残っているのだ。しかしそれに比べ、アメリカやヨーロッパ諸国をはじめとする国々では、はっきりと本音を言わないことは「何を考えているか分からない」とされ、逆に距離を置かれてしまうという。(参照元:COURRiER)何事もストレートに伝える海外のコミュニケーションの仕方に対し、日本人は「本音」と「建前」で相手と向き合う。相手のことを考え、気持ちを汲みながら相手との距離を測るのだ。日本人が席を譲らない理由は相手の体力を気遣う以上に、相手のプライドや社会的地位を傷つけないようにと考えているからかもしれない。それは相手を想う「優しさ」でもあるだろう。しかし、親切なことをするのにも「建て前」について配慮しなければならないとは、少し窮屈ではないだろうか。親切を受ける側も、する側も、一度「思いやり」と「尊敬」を別々にして考え、親切心をそのままストレートに受け取ることができたら、きっと日本からも「いい意味で」優先席がなくなるはずだ。—————Text by ASUKA YOSHIDAーBe inspired!
2016年12月06日