カスペルスキーは13日、Windows、Mac、Androidに対応する個人向け総合セキュリティソフト「カスペルスキー 2016 マルチプラットフォーム セキュリティ」を発表した。ダウンロード版を10月15日に、パッケージ版を11月12日に発売する。対応OSはWindows XP(SP3) / Vista(SP1) / 7(SP1) / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.7以降、Android 2.3以降。Windows版は「Webトラッキング防止」機能を搭載し、インターネット利用時におけるWebサイト閲覧行動に関する情報送信を防止。行動履歴にひも付いたユーザーのプライバシーを保護する。また、インターネット上の追跡サービスを検知し、その数をレポートする機能を搭載した。何らかのアプリケーションをインストールするときには、ユーザーが意図しないブラウザの設定変更を監視する。監視対象は、ホームページとして設定しているURL、登録している検索エンジン、各種ツールバー、デフォルトのブラウザ変更など。Mac版には、Windows版に搭載されていた「ネット決済保護」機能を採用。パスワードやクレジットカード番号を入力する際に、こうした個人情報の流出を防ぐ。Android版では、Windows版とMac版に搭載されていた有害サイトへのアクセスブロックを追加。子供に見せたくないジャンルや、特定のWebサイトを指定できるようになっている。また、カスペルスキー製品の各種操作やデバイス状態の確認など、リモート管理も可能になった。なお、現在「カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティ」を利用中のユーザー、および10月15日以降に店頭で「カスペルスキー 2015 マルチプラットフォーム セキュリティ」を購入したユーザーは、今回の最新版「カスペルスキー 2016 マルチプラットフォーム セキュリティ」へと無料でアップグレードできる。最新版のラインナップと税込価格は以下の通り。■ダウンロード版・1年1台版3,980円・2年1台版6,980円・3年1台版8,980円・1年5台版4,980円・2年5台版9,250円・3年5台版12,150円・1年プレミアライセンス6,980円・2年プレミアライセンス11,250円・3年プレミアライセンス14,150円プレミアムライセンス版は、購入者本人、または同一世帯の家族・同居人であれば、何台のデバイスにもインストールできる。■パッケージ版・1年1台版4,860円・3年1台版9,720円・1年5台版6,080円・3年5台版12,960円
2015年10月13日ソフトバンクは、OSにAndroidを搭載した折りたたみ式のフィーチャーフォン「AQUOS ケータイ」を11月下旬に発売する。同端末はY!mobileブランドからも12月中旬に発売される。価格は未定。「AQUOS ケータイ」は3.4インチのメインディスプレイを搭載する折りたたみ式のフィーチャーフォン。OSにはAndroidを搭載しており、メッセージアプリ「LINE」を利用することも可能となっている。また、キーボードをタッチパッドのように使える「タッチクルーザーEX」にも対応している。通話機能では、「HD Voice(3G)」に対応し高音質な通話ができる。そのほか、800万画素のカメラ、IPX5/7、IP5Xに準拠した防水・防塵性能、ワンセグ、赤外線通信などの機能を備える。主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、幅約51mm×高さ約113mm×厚さ約17.6mm(折りたたみ時)/約124g。ディスプレイ解像度は、メインが960×540ドット、サブが21×96ドット。CPUはクアッドコア(1.1GHz)。内蔵メモリは1GB。ストレージは8GB。外部ストレージはmicroSDHC(32GB)。バッテリー容量は1,410mAh。連続通話時間は約660分(W-CDMA網)/約410分(GSM網)。連続待受時間は約630時間(W-CDMA網)/約530時間(GSM網)。通信面では、下り最大21Mbps/上り最大5.7Mbpsの3Gをサポート。そのほか、Bluetooth 4.1などに対応する。カラーバリエーションは、ソフトバンクのモデルがターコイズ、ゴールド、ピンク、ホワイト、パープル、レッド、ネイビー、ブラックの8色。Y!mobileのモデルがレッド、ホワイト、ブラックの3色。
2015年10月09日IK Multimediaは、iPhone、iPad、iPod touch、AndroidおよびMac/PCに対応したユニバーサル・キーボード・コントローラー、iRig Keys、iRig Keys PROの出荷をイタリア本国にて開始した。国内での発売予定時期は11月初旬。日本国内価格はいずれもオープンプライスで、税抜市場想定価格はiRig Keysが税抜1万6,500円、iRig Keys PROが税抜1万8,500円。同製品では、これまでのiRig Keysシリーズの仕様などはそのままに、iOS対応のLightningケーブル、Mac/PC対応のUSBケーブルに加え、Android対応のMicro USB OTGケーブルをあらかじめ同梱。追加アダプタ、ケーブルを別途購入することなく、自宅、スタジオ、外出先などで、iRig KeysとAndroid端末を組み合わせ使用することができるようになった。また、すぐに演奏を楽しめるiOS/Android版の無償アプリが用意されているほか、登録ユーザー向けにMac/PC用で使えるソフトウェア音源「SampleTank 3 SE」と拡張音源6タイトルも無償で提供される。なお、2015年10月1日以降にiRig Keys with Lighting、iRig Keys PRO(Lightning、30-pin 、USBケーブル同梱版)を購入、登録し、サポートフォームより購入証明書を送信したユーザーには、Micro USB-OTGが無償で提供されるとのこと。
2015年10月05日●Move to iOSでできることアップルは同社初のAndroid用アプリとなる「Move to iOS」をGoogle Playで公開した。AndroidからiOSへの環境移行に利用するアプリだが、アップルによるiOS陣営からの「挑戦状」「侵略」と受け取るユーザーも多く、感情的なレビューが横行している。実際のところ、どの程度簡単に移行できるものなのか、普段iOSをメインに使っている筆者が確認してみた。○何ができるアプリなのか?スマートフォンには写真やメール/メッセージなど、さまざまな個人的データがたっぷり詰め込まれている。こうしたデータは、iOSならiCloud、AndroidならGoogleの各種クラウドサービスを介して共有したり、ほかの機器に引き継ぐことができるが、異なるプラットフォーム間での移行は、ベテランユーザーでもなかなか面倒臭いものだ。携帯電話キャリアでも、機種変更の際にデータ移行をサービスしてくれる場合、iPhoneだけ別扱いというケースが多い。Move to iOSはこうしたデータの移行をユーザーに代わってやってくれるアプリだが、移行できるのはメール、写真、連絡先、ブラウザのブックマーク、Googleアカウントだ。アプリそのものやネットワークの設定などは移行できないので、ユーザーが自分でやらねばならない。今回はシャープの「AQUOS SHL25」からiPhoneへの移行を試してみた。筆者の場合メイン端末はiPhoneで、Androidのほうは画面撮り程度にしか使っていないため、データ量としてはかなり軽めだった。ヘビーユーザーで大量のデータを溜め込んでいる方にはあまり参考にならないかもしれないが、まずは手順を紹介していこう。●使う上での手順○AndroidにアプリをインストールまずはAndroid側。こちらはAndroid 4.0以上を搭載した端末が必要だ。Google Playで「Move to iOS」アプリをダウンロードしてインストールしよう。続いてiPhone側はiOS 9にアップデートした上でリセットして、初回のセットアップ画面にしておく。進めると、「Appとデータ」という画面が出てくるので、ここで「Androidから移行」を選択する。iPhone側の準備ができたらAndroid側で「Move to iOS」を起動し、あとは画面の指示に従って進めよう。まずアプリを起動したら、「コードを検索」画面まで進んで待機状態にしておく。次はiPhone側の操作。「続ける」をタップするとiPhoneにコードが表示される。ちなみに、このコードは毎回変わるので、メモする必要はない。今度はAndroid側がコード入力画面になるので、iPhoneを見ながらコードを入力しよう。コードを入力すると、両社が転送の準備を開始する。Android側に転送するものが表示されるので、チェックをつけて右上の「次へ」をタップする。するとデータが転送される。量にもよるが数分から数十分程度かかるので、電源アダプターは接続しておいたほうがいいだろう。これで転送完了となる。iPhone側はこのあとApple IDの設定などをすれば使い始められる。Android側はアプリを終了して完了だ。●使い勝手はどう?○どのデータが転送される?今回テストした端末には、ブラウザが標準のウェブブラウザとChromeの2種類インストールされていた。また、電話帳はローカルのデータと、Google上のデータを別々に閲覧するタイプだった。いったいどのデータが転送されるのかが気になっていたが、ブラウザは標準のウェブブラウザ、電話帳はローカルに保存したデータがそれぞれ転送された。また、メールはGmailのアドレスが登録されていたのだが、設定自体は転送されたものの、メールパスワードは転送されず、再入力の必要があった。写真についてはスクリーンショットと合わせてきちんと転送されており、問題はなかったようだ。冒頭で述べたように、アプリそのものはiOS側に同じものがあっても転送されず、またアプリのデータも転送されない。このあたりは結局自分で転送するしかないため、Move to iOSは電話機として最低限使える状態に持っていけるアプリ、という認識でいいだろう。なお、Android側から転送されるデータ量が多くiPhone側の容量を上回ってしまう場合、転送中に止まってしまうようだ。この場合はiPhoneのデータを消して再度やり直すしかないようで、事前に容量を比較できるような仕組みがほしかった。無料の割にはちゃんと機能してくれて、操作もわかりやすく、これといった問題は感じなかった。万が一失敗してもiPhoneをリセットするだけで済むし、Android側は何のデータ汚染もされないので安心感がある。iPhoneへの乗り換えを考えているAndroidユーザーは、一度試してみてはいかがだろうか。
2015年10月03日ディリゲントは、携帯端末、タブレット、コンピューターなどのアプリケーションを使用してプロフェッショナルなデジタルDJ環境を構築可能なiOS/Android 対応DJコントローラー「BEATPAD2」を発表した。発売時期は9月末。価格はオープンプライスで市場予想価格は税抜6万8,000円。同製品は、エンコーダーを押すだけでエフェクト、フィルター、ループがかけられ、チャンネルごとに8つずつ配置されたドラムパッドにより、ライブパフォーマンスを重視したDJプレイが行えるDJコントローラー。Algoriddimが開発した人気DJアプリの「djay2」のために設計されており、Mac/PCだけでなく、iOS/Androidデバイスでの利用にも対応する。また、大型155mm/マルチカラーLEDジョグホイール、100mmスケール/高解像度のピッチフェーダー、視認性抜群のトランスポートセクション、外部機器接続に対応するRCA入力、クラブ現場に対応できるXLR出力、2種類のヘッドフォン端子(6.3mmと3.5mm)、さらに4チャンネル・オーディオ・インターフェイスも搭載している。iOS6以降対応のLightningケーブル/アダプタ付属する。
2015年09月28日多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「Custom Tabs」って何ですか?』という質問に答えます。***Google I/O 2015では、今後Android OSに追加されるさまざまな新機能が紹介されました。「(Chrome)Custom Tabs」はその1つで、アプリ内でWEBブラウザ機能を使用するとき、従来のWebViewではなくChromeを呼び出すことが可能になります。従来、Androidアプリでハイパーリンクを使い外部のWEBページを開こうとすると、アプリ内ブラウザ機能であるWebViewに切り替えるか、別に存在するWEBブラウザアプリを起動するしかありませんでした。しかし、WebViewはアプリ内で完結する仕様のため、WEBブラウザアプリと設定を共有できません。かといってWEBブラウザアプリを使うと、アプリからタスクを切り替える操作をユーザに強いることになります。一方、Custom TabsではWebViewの代わりに「Chrome」を利用します。アプリ内ブラウザとしてChromeの機能を利用でき、アプリ側とユーザインターフェイスを統一できるため、違和感なくスムーズなページ遷移が可能になります。サインインなどのユーザ情報も共有できます。たとえば、ユーザがこれまでChromeでサインインしたWEBサイトは、Custom Tabsに対応したアプリではChromeとまったく同じ状態でアクセスすることが可能になります。リンク先のデータを先読みする機能も用意されています。Googleの開発者向けサイトでは、Chrome(アプリ)とCustom Tabs、WebViewのリンク先読み込み速度比較をGIFアニメーションで公開しています。処理内容にもよりますが、先読みが効果的なページではChromeアプリよりも表示が速くなります。Custom Tabsは、Chrome v45(またはベータ版/Dev版)からサポートされました。Google Playで最新バージョンにアップデートしたうえで、TwitterやFeedlyなどのCustom Tabs対応アプリを利用すれば、これら最新の機能を利用できます。
2015年09月21日●Android Mの次は?Androidのバージョンにはコードネームとしてお菓子の名前がアルファベット順につけられている。たとえば現時点で最新バージョンとなるAndroid5.1は「Lolipop(ロリポップ)」である。これは棒付きのキャンディーのことだ。そして、Googleが現在開発中の最新バージョン6.0に関しては「Marshmallow(マシュマロ)」になることが先日発表になった。LからMへ、アルファベットが一つ進んだことがわかるだろう。この調子でいくと、次はN、そしてO、以下PQRSTUVWXYZと進んでいくはずだ。Zまでいくのに果たして何年かかるのか、そもそも本当にZまでいくのかはさておき、そろそろ心配になってくることがある。それは、そろそろお菓子の名前をつけるのにネタ切れするんじゃないかということだ。Mまでは、まぁわかる。マシュマロ、なるほどね。しかし、Nはどうだ。Nから始まる外国のお菓子……。しばらく考えてみたが、ちょっと出てこない。お菓子の名前なんて縛りを設けてしまったために、天下のGoogleも苦労するのではないか。そこで余計なお世話ではあるが、Googleに代わって筆者がAndroidの次期バージョン以降のコードネームを考えてあげようじゃないか。XやらZやら、探す前からもうすでに詰みそうな予感がするが、辞書とネットを頼りにやってみよう。もちろん、検索にはGoogleを使うよ!○とりあえずこれまでのバージョンをおさらいっと、その前にこれまでのバージョンにおけるコードネームをおさらいしておこう。こんな風になっている。Android 1.0 Apple Pie(アップルパイ)Android 1.1 Banana Bread(バナナブレッド)Android 1.5 Cupcake(カップケーキ)Android 1.6 Donut(ドーナツ)Android 2.0/2.1 Eclair(エクレア)Android 2.2 Froyo(フローズンヨーグルト)Android 2.3 Gingerbread(ジンジャーブレッド)Android 3.x Honeycomb(ハニカム)Android 4.0 Ice Cream Sandwich(アイスクリームサンドウィッチ)Android 4.1/4.2/4.3 Jelly Bean(ジェリービーン)Android 4.4 KitKat(キットカット)Android 5.0/5.1 Lollipop(ロリポップ)Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)このうち、アップルパイとバナナブレッドは非公式の名称で、公式に使われ始めたのはCのカップケーキからだ。まぁそれは細かいことなどでいいとして、こうして見ると日本ではあまりなじみのないお菓子の名前があったりして、やっぱりアメリカだなぁという印象を受ける。また、ハニカムやキットカットは商品名で、特にキットカットは日本でも発売されているため、「そういうのもありなんだ!?」とちょっとした話題になった。コードネームは一般名詞でなくてもいいのだ。これらを踏まえて、Nを考えてみよう。●Nに苦戦○いきなり苦戦したNということで、やってきたのは輸入菓子をたくさん置いてある都内のスーパー。Nから始まるお菓子なんていくらでもあるだろうと高をくくっていたのだが……探してみると、これが予想以上にない。「ナッツ」はどうだろうと思ったのだが、お菓子と言い張るにはちょっと弱いか……。いきなり出だしからこれでは先が思いやられるぞと心配になりつつ、何とかひねりだしたのが「nougat(ヌガー)」である。あまり日本では馴染みがない気もするが、ヌガーは砂糖と水飴を煮詰めて作るキャラメルのようなお菓子。実は英語ではなくフランス語なのだが、まぁいいでしょ!実はもうひとつ探し当てたのが、「nappage(ナパージュ)」で、こちらは乾燥防止と艶出し用のためにケーキにのせたフルーツに塗るテカテカしたアレ。こっちは英語なんだけど、ナパージュ自体をお菓子扱いするのはちょっと微妙なので、やっぱり「ヌガー」でいこう。……とまぁ、こんな調子で、Zまで考えてみた。それでは一気にご覧いただこう。N:ヌガーO:オレオまたはオレンジピールP:プレッツェルまたはポップコーンQ:クインスジャムR:ラスクS:サブレまたはショートブレッドT:トリュフチョコレートU:アップサイドダウンケーキV:ベジタブルチップスまたはヴァレンシアオレンジシャーベットW:ウエハースまたはワッフルX:クリスマスケーキY:ヨーグルトZ:ズワイバックどうだろうか。アルファベットによっては納得できるものもあれば、「なんじゃこりゃ?」と疑問符がつくものもあるだろう。わかる、誰よりも筆者がよくわかっている。Vとか、ちょっと強引すぎるもんね……。だけど、そもそも「フローズンヨーグルト」がありなのだから、「ヴァレンシアオレンジシャーベット」だってありなんじゃなかろうか。あと、キットカットみたいな商品名がありなら、「オレオ」はかなりありそうな気がする。ちなみにいくつか聞き覚えのないものがあるかと思うので、ちょっと解説しておくと、クインスはマルメロとも呼ぶ果実。日本ではカリンとも呼ばれるそうで、生食はできないらしいが、ジャムにすることは多いのだとか。ということで、クインスジャム!……すみません、他に思い浮かばなかったんです……。そしてZだが、これも予想通り(?)、まったく良さそうなものが出てこなかった。唯一見つかったのがズワイバックで、これは別にカニのお菓子ではなく、卵入りパン菓子なのだそう。それ以上のことは筆者もよくわからない!ちなみに個人的に「我ながらいいひらめきだな」と自画自賛したのはXの「クリスマスケーキ」。もし本当にAndroidのバージョンがXまで進むことがあったら、本当にこれになるんじゃないかと今からドキドキしている。スマホ業界は進歩が速く、10年くらいたつとどうなっているかまったくわからないのが、とりあえず次回以降のバージョンでこの予想がどれくらい当たるのか、一人で勝手に注目しておきたい。
2015年09月20日米Appleは16日(現地時間)、AndroidデバイスからiOSデバイスへのスムーズな移行を支援するアプリ「Move to iOS」を、Google Playにて公開した。アプリのダウンロードは無料。対応OSはiOS 9以降、Android 4.0以降。Move to iOSは、AndroidデバイスからiOSデバイスにWi-Fi経由でデータ移行するアプリ。アプリの概容は6月に発表されており、公開が待たれていたが、iOS 9の提供に合わせて正式リリースされた。移行できるデータは、連絡先、メッセージの履歴、メールのアカウント、写真、動画、Webサイトのブックマーク、カレンダーのデータなど。このほか、Androidデバイスで使用していたアプリの移行もサポート。FacebookやTwitterなど、iOS向けにも提供されている無料アプリを使用していた場合は、App Storeからのダウンロードを促される。有料アプリの場合は、iTunesのウィッシュリストに追加される。
2015年09月17日Appleは16日、Android端末からiOS端末へのデータ移行をサポートするアプリ「Move to iOS」をGoogle Play上に公開した。価格は無料。「Move to iOS」は、同社が6月に発表したAndroid端末からiOS端末へのスムーズな移行を可能にするアプリ。同アプリを利用することで、Androidデバイスで利用していた連絡先、メッセージの履歴、写真、動画、ウェブサイトのブックマーク、メールアカウント、カレンダーなどをiOSデバイスに移すことができる。Androidデバイスで利用していたTwitterやFacebookといった無料アプリの移行もサポートされる。有料アプリについては、iTunesのウィッシュリストに追加される。対応OSは、Android 4.0以降、iOS 9以降となっている。
2015年09月17日ユカイ工学は9月8日、同社のコミュニケーションロボット「BOCCO」の無料Androidアプリをリリースしたと発表した。「BOCCO」は、家に設置することで、外出先から伝言もしくはテキストの送信を可能とするロボット。例えば、家庭で子供が親より先に帰宅した場合、ドアにつけた積み木センサーが反応し「玄関センサーが反応しました」などのメッセージを親のスマートフォンに通知することができる。また、スマートフォンから音声メッセージをBOCCOへ送り再生できるほか、メール読み上げ機能を有するため、文字が読めない子供やスマートフォンの操作に慣れない高齢者ともコミュニケーションを図ることが可能だ。価格は3万1320円で、DMM.make ROBOTSおよびau Wallet Marketで購入することができる。また、ユカイ工学は同日よりリノべると提携し、住宅での音声による通知が"状況に応じた音声"での通知となるBOCCOのAPIを利用したアプリケーションの開発を開始したことも明かした。これにより給湯器などからあらかじめ決まった音声の再生だけだったものが、ニュースや天気予報、家族の帰宅時間などを相手に合わせた内容で伝えることができるようになるという。
2015年09月09日Net Applicationsから2015年8月のモバイルOSシェアが発表された。8月はAndroidとWindows Phoneがシェアを増やし、iOSとJava MEがシェアを減らした。AndroidとiOSのシェア合計は92%を超えており、モバイルプラットフォームのオペレーティングシステムとしてAndroidとiOSが強い影響力を持っていることがわかる。バージョン別に見ると、iOSではiPhoneがシェアを増やし、逆にiPadはシェアを落とした。AndroidではAndroid 5.1、Android 5.0、Android 4.4がシェアを増やし、逆にAndroid 4.2、Android 4.1、Android 4.0、Android 2.3はシェアを減らした。Androidは複数のバージョンに分断化する傾向が見られたが、最新版へ移行する傾向が従来よりも強くなってきている。
2015年09月02日米Nextbitがクラウドと密接に連携するAndroidスマートフォン「Robin」を発表、1日にKickstarterプロジェクトを開始した。Robinはユーザーのアプリ利用をモニターし、内蔵ストレージの空き容量が少なくなってくると重要ではないファイルを自動的にクラウドにアップロードしてストレージに十分な空きを作る。Nextbitは「クラウド・ファースト」というコンセプトを掲げ、クラウドOSに統合されたスマートフォンとしてRobinを開発した。内蔵ストレージは32GBだが、Robinには100GBのクラウドストレージが付属する。Robinは内蔵ストレージの状態を見ながら、使用していないアプリやファイルを自動的にクラウドに移動させ、必要な時にストレージ不足に陥るのを防ぐ。移動の対象になるのは一般的なファイルであり、個人情報に関するデータなどをクラウドに移動させることはないという。クラウドに置いてあるアプリやファイルを使う時は、端末でタップすると自動的にローカルに戻される。全て自動で行われるため、ユーザーがローカルとクラウドの移動を意識する必要はない。この使い方だとデータ通信を消費するが、デフォルトではWi-Fiに接続している充電中にバックアップを行うように設定されている。ディスプレイは5.2インチのフルHD。プロセッサはSnapdragon 808で、RAMは3GB。ワイヤレス機能は、Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 LE、NFCなど。13メガピクセルの背面カメラ、5メガピクセルの前面カメラ、ステレオスピーカー、指紋センサーを搭載する。バッテリー容量は2,680mAh。色はミントとミッドナイトの2色だ。価格は399ドル。Kickstarterプロジェクトには299ドルで提供する支援プランが1,000人分用意されたが、すぐに無くなった。Kickstarterプロジェクトの目標金額は50万ドル、Kickstarter支援者への出荷予定は2016年2月になっている。Nextbitは、モバイル向けのクラウドソリューションを開発するスタートアップだ。同社が提供している「Baton」というサービスは、対応するAndroidアプリの状態をクラウドを介して同期し、アプリデータのバックアップのほか、iOSのHandoffのようなデバイス間のタスクの引き継ぎを可能にする。今年7月にスマートフォン開発に参入することを発表した際に、NextbitのTom Moss氏(CEO)は、同社が考えるユーザー体験を実現するためにサービスとソフトウエア、そしてハードウエアも自ら設計する必要があると述べていた。
2015年09月02日米Lookoutは8月27日、同社ブログでAOSP(Androidオープンソースプロジェクト)のガイドラインに沿わないAndroid端末の市場が拡大する一方で、こうした端末を企業が導入する際にリスクが生じると指摘した。Androidスマートフォンはその市場の成長から、端末の高機能化が進んでおり、600ドル程度がバリューゾーンとされている。その一方で、より手ごろな価格でカスタマイズ可能な、AOSPガイドラインに沿わないAndroid端末の市場も拡大の様相を呈している。標準的なAndroid端末に使用されるアプリはGoogle Playストアに集約され、アプリテストと検査プロセスをへていたが、AOSPガイドラインに沿わない端末が台頭することで、状況は複雑になりつつある。スマートフォンメーカーや通信会社の大多数はOpen Handset Allianceのメンバーであり、AOSPを通してメーカーが独自にカスタマイズしたAndroid端末を提供している。また、標準的なAndroid端末はGoogleのシステムアプリケーションを実行し、Google Playストア経由でのアプリをダウンロードを推奨している。一方で、Android端末ビジネスに対して先日10億ドル以上を資本調達した小米(シャオミ)や、カスタマイズしたAndroid OSのユーザーが5000万人を超えたと発表したCyanogenMod(サイアノジェンモッド)のように、標準的なAndroid端末の独占的マーケットを崩そうしている企業も出てきている。こうした端末は、機能美や使いやすさ、リーズナブルな価格といった点から、ユーザーに受け入れられ始めている。このように台頭してきているAOSPガイドラインに沿わない端末を社員が業務で使用するようになれば、企業ネットワークにそのような端末が接続されることとなり、企業にとっての脅威となりうる。標準的な端末では、「Googleによる検査」「メーカーによる検査」「通信会社による検査」をへており、企業はこれまで、セキュリティ面および性能面でのベストプラクティスを実装するためにこうした2重、3重の検査レイヤーをへた端末を使用してきた。一方、AOSPガイドラインに沿わない端末は、通信会社を通じずに販売されているので、実質的にメーカーレベルでの検査しか受けていない。その上、AOSPガイドラインに沿わない端末は、アプリダウンロードの推奨マーケットであるGoogle Playストアを利用する必要がないので、アプリ検査を行う体制が整えられていない可能性が高いWebサイトやサードパーティアプリストアから、アプリをダウンロードすることが多くなる。そのため、企業のIT管理担当者は、端末から削除不能であるシステムアプリケーションと、端末上で実行されるアプリの双方に対し、脆弱性とその他のセキュリティ問題を検査をする必要が出てくる。こうした問題の緩和策となり得るのは「可視化の確保」だという。危険な可能性のあるアプリや脆弱性のある端末が企業ネットワークに入り込んだことを検知できれば、修復についての意思決定を早く行える。また、自社ネットワークにアクセスしているアプリについて把握できれば、特定のアプリを利用している従業員がアクセスできるデータを制限することも容易となる。
2015年08月31日KDDIは27日、Androidスマートフォン「GALAXY Note Edge SCL24」のOSアップデートを実施した。OSをアップデートすることで、Android 4.4から5.0になり、画面デザイン、背景カラーが変わるほか、ロックスクリーンの通知がポップアップ形式になり視認性が向上する。Android 5.0にアップグレードすることで、画面を構成する余分な罫線等を排除したフラットなデザインとなる。背景のテーマ色も変更となり、全体の統一感が向上する。連絡先アプリの連絡先アイコンがサークル形状になるなど、細かい修正も加わる。また、ロックスクリーンの通知がツールバー上のアイコンによる表示から、ポップアップによる通知になる。ポップアップの表示は「設定」アプリから選択可能で、全ての内容を表示/プライベートな内容を非表示/通知を表示しない、の3つの設定からセレクトできる。このほか、カメラアプリのインタフェースも変更になる。カメラ操作時のシャッターボタンがより使いやすい位置に移り、録画モードが削除され、スローモーション、ファストモーションが「モード」ボタンに移動、スムーズモーションはカメラの設定内の「動画サイズ」にFHD 60Pとして追加される。
2015年08月28日シマンテックは8月25日、Androidを狙うランサムウェア(身代金型ウイルス)が検出をすり抜け解析を回避する手口を同社ブログで解説した。ランサムウェアの多くは、Androidスマートフォンなどのモバイルデバイスへの攻撃として使われており、セキュリティベンダーが使う静的解析ツールや静的シグネチャシステムによって検出されにくい傾向がある。同社は、Android.LockdroidとAndroid.Simplockerのマルウェアファミリーを分析。この2つは以前、コードやデータが同じにならないよう意図して亜種を作りながら、画像やアイコンなどのリソースファイルの一部を変更しなかった。その後、変化が定着し始めると、新しい亜種は画像も変えてくるようになった。新しい亜種は、画像をアプリのパッケージに格納するのをやめて、データURI(Uniform Resource Identifier)スキームで画像を埋め込むようにした。データURIスキームを使うと、まるで外部リソースのようにWebページにインラインでデータを埋め込むことができる。こうすることで、Base64でエンコードされたデータに画像をインラインで保存することができる。ランサムウェアは、スキャンツールの解析を回避するため、データの文字列を操作し、別のプログラムに見せかけている。文字列の操作にはいくつか方法がある。1つは、文字列を逆順の形式で格納し、実行時に正しい形を構築して利用するというもので、実際の文字列は静的解析のときまで判明しない。2つ目は、実際の文字列の先頭や末尾に、連続したゴミ文字を埋め込むというもの。完成した文字列をBase64によるエンコードを実行し、マルウェアのコードで使う。その後、プロセスを逆に実行して、実際の文字を取得する(まず文字列をBase64デコードを実行し、次に先頭または末尾に追加された連続のゴミ文字を削除すれば、実際の文字列が得られる)。3つ目は、ハードコードされた暗号鍵を使い、文字列をAESで暗号化するというもの。文字列を暗号化すると静的な解析ツールには無意味に見えることになる。マルウェアが動作し、文字列が復号されて初めて文字列は意味を成すようになる。4つ目は、特定の文字列を検索されないようにするために、空白やカンマを付け加えたり、Unicodeに変換したりする方法。例えば、「Child’s」という単語を「Child\u2019s」と表すことで検索を回避できる可能性がある。上に挙げた手法は、1つしか選べないわけではないので、複数の手口を組み合わせているランサムウェアもある。○変数名を故意にあいまいにするまた、ランサムウェアは、静的解析ツールやフレームワークの動作を遅らせる各種の手法を利用することもある。これは、同じ名前の複数のフィールドを持つクラスファイルを生成することを狙った手口となる。実行するには、DEXファイル(Dalvik実行可能ファイル)形式でfieldid構造を操作し、すべての変数で同じstringidエントリを指すようにname_idxフィールドの値を変更する。操作された変数は、すべて同じ名前でデコンパイル/逆アセンブルされた出力が作られ、あいまい性が生じて平均的な静的アナライザでは判断できなくなる。○複数の関数呼び出しがあるスパゲッティコードほかの手口でWindowsマシン向けに設計されたマルウェアから借用したものがある。通常のコードフロー中に意味のないゴミ関数が呼び出されると、スパゲッティ構造が生じる。こうなると、コードの一部から別の部分に多数の分岐が発生してコードが意味もなくらせん状になり、結果的に解析が遅くなる。○コードの全体で無意味な算術 null 計算を使う続く手口は使われていない複数のゴミ算術演算を実行するというもの。静的なコード解析にかかる時間を引き延ばすための命令が書かれている。○DEXファイルを動的に読み込み、データを.apkリソースに格納するまた、比較的最近に出てきた亜種では、メインペイロードのコードが暗号化された1つ以上のDEXファイルとして、アセットフォルダ内に格納されている。実行時にアセットファイルが復号され、DexClassLoaderによって動的に読み込まれ、ペイロードが実行される。URLその他の文字列データをAndroidパッケージファイル(.apk)のリソースに格納し、実行時にはコードとデータのブリッジ(R.java)を使ってそれにアクセスするという手口もある。特定のデータを.apkリソースに隠すことによって、マルウェアの作成者は解析手法を回避しようとしている。同社は、ユーザーがランサムウェアからの攻撃からモバイルデバイスを守るために、見たことのないサイトからアプリをダウンロードすることは避け、信頼できるサイトからだけダウンロードするよう呼び掛けている。また、アプリがリクエストする許可の種類にも注意が必要だという。デバイスとデータを保護するため、ノートンなどの適切なモバイル用セキュリティアプリをインストールすることを推奨している。
2015年08月27日LINEは25日、Android端末向けの「LINE」アプリにおいて、最新版となるバージョン「5.4.0」を公開した。アップデートにより、通話機能「LINE電話」が「LINE Out」に名称変更するほか、通話履歴などの確認が可能となる。Android版「LINE」アプリの最新版では、LINE以外の固定電話や携帯電話に電話をかけられる機能「LINE電話」が「LINE Out」に名称変更している。「設定」から「友だちのLINEプロフィールからLINE Outで発信」を選択すると、端末に登録された友人・知人の携帯番号を同期することができ、LINEを利用していない人にも「LINE Out」で電話をかけることが可能となる。なお、従来通り直接電話番号を入力しても「LINE Out」を利用できる。「その他」の項目には、通話履歴が一覧で表示される「Call」メニューが加わり、頻繁に通話する友だちを探すことが可能になった。また、友だちのプロフィール画面でも相手との過去の通話履歴を確認できるようになっている。対応OSは、Android 4.0.3以降。iOS版については近日中に公開するとしている。
2015年08月26日米Microsoftは24日(現地時間)、パーソナルデジタルアシスタント機能「Cortana」のAndroid向けアプリを、ベータ版として公開した。Android向けのCortanaアプリは、リマインダー設定やWeb検索、アラーム設定、音声テキストメッセージなど、端末の利用をアシストする機能を備える。ネイティブのWindows環境とAndroid向けのCortanaアプリでは、設定の切り替えやアプリの開始などに若干の違いがあり、たとえば、Windowsでは"Hey Cortana"の呼びかけで起動できるが、Cortanaアプリではボタンのスワイプ操作で起動する。Cortanaアプリは、公開済みのクローズドベータを踏まえ、ホームボタンのプッシュでCortanaを設定する機能など、複数の改良を行っている。Cortanaアプリは、同社のベータプログラムページでテスター登録すると、Google Playからダウンロードできる。ただし、リリース時点では米国のみの提供で、国内でダウンロードしようとした場合「このアイテムはお使いの端末が登録されている国ではインストールできません」というエラーが表示される。同社は今後、対象国を広げる予定だ。
2015年08月25日●天文学者と揉めたMacのコードネーム先日、Androidの最新バージョン、「Android 6.0 Marshmallow」が発表された。Androidはバージョン1.5から、Mac向けのOS Xもバージョン10.3頃から、バージョン名にコードネームが併記されるようになっている。しかしiOSではこうしたコードネームが付かず、単純にバージョン名だけで表示されている。iOSにもコードネームはないのだろうか?○コードネームの歴史パソコンに限った話ではないが、開発者が正規の製品名が決まる前に勝手に名前をつけるというのは昔から行われてきた。これは単に愛称というだけでなく、製造するものの正体を掴ませないようにするという意味もあった。こうしたコードネームをつけていたところ、そちらの名前が正式な名前になってしまった、という例も多くあり、たとえば戦車「Tank」。これは世界初の戦車を開発したイギリス軍によって、秘匿名として水タンクを意味する「Tank」と呼ばれていたことに由来する。パソコン関連でも非常に多くのコードネームが開発中に使われてきた。有名どころであればWindows 95「Chicago」やWindows NT 3.5「Daytona」、Windows NT 4.0「Cairo」(これは結局完成せずに消えてしまったが……)、Mac OSのバージョン8、9になるはずだった「Copland」に「Gershwin」、Intelの「Northwood」「Prescott」「Ivy Bridge」「Haswell」といったCPUのコードネームなど、枚挙にいとまがない。こうしたコードネームは一般に商標を犯さないよう、地名などの一般名詞から付けられるのが常だ。たとえば前述のWindowsやIntelのCPUは地名だし、旧Mac OSの場合は音楽家の名前から取られている。バージョン10.8までのOS Xならネコ科の猛獣、10.9からはアメリカ、特にApple本社のあるカリフォルニア州の地名を使っている。余談だが、コードネームが裁判騒ぎになってしまったこともある。AppleがPower Macintosh 7100/66のコードネームを「Carl Segan」としたところ、著名な天文学者だったカール・セーガン博士からクレームがついた。そこでApple側はコードネームを「BHA」としたのだが、これが「Butt Head Astronomer」(頭の固い天文学者)の頭文字だと聞いてセーガン博士が激昂、訴訟沙汰になってしまった。紆余曲折を経て最終的に両者は和解するのだが、最後についたコードネームが「LaW」。これは「俺たちゃ悪くないのに、弁護士が勝手に和解しやがって」という開発チームの怒りから「Lawyers are Wimp」(法律家どもは弱虫だ)の頭文字だという。閑話休題。とにかくコンピュータ開発史とコードネームが切っても切れない関係だということはおわかりいただけただろうか。●Androidのコードネームはお菓子の名前○Androidのコードネームは「お菓子」さてAndroidは、バージョン1.5のころからコードネームを公開するようになった。バージョン1.0、1.1は非公開のままだ。バージョン1.5は「Cupcake」(カップケーキ)となっており、以降「Donut」(ドーナツ)、「Eclair」(エクレア)、「Froyo」(フローズンヨーグルト)……と必ず「アルファベット順」で「お菓子」縛りのコードネームがついている。ちなみに1.0は「Apple Pie」、1.1は「Banana Bread」というのがもっぱらの噂だ。コードネームの頭文字がアルファベット順になっているので、6.0の次は「N」で始まるお菓子になることが容易に予想される。「ナタデココ」や「ヌガー」、あるいは「南部煎餅」あたりが入ってくるのではなかろうか。●iOSのコードネームは?○iOSのコードネームは?一方のiOSはというと、きちんとコードネームもあるし、法則性もある。ただし、Appleはこれまで公式にiOSのコードネームを明かしたことはない。このため、これから紹介するのはあくまで「噂」レベルのものであるとご理解いただきたい。ご覧の通り、iOSのコードネームは地名、それもスキー場に関係した地名が使われている。理由は定かではないが、iOSの開発チームにスキー好きでもいたのだろう。最初は米国内、できるだけカリフォルニア州に近いところが選ばれていたが、最近は海外のスキー場も選ばれている。「Shiga」「Naeba」などが採用される日が楽しみだ。コードネームは普段一般的に目にするものではないが、知っているとちょっと事情通になったような気がする、業界ニュースのスパイスのような存在だ。開発中製品のニュース記事内に見慣れない単語が使われていたら、どんな経緯でそのコードネームがついたのか想いを馳せてみるのもいいだろう。
2015年08月23日セキュリティベンダーのソフォスはこのほど、同社ブログでAndroidマルウェアに対する見解を公開した。このところ、Androidマルウェアの脅威について大げさに語られすぎという意見がある。例えば、Androidのセキュリティ開発担当者は、Androidユーザーに対し、心配する必要はないと述べている。もちろん、AndroidマルウェアのリスクはWindowsと比べると低い。だが、Androidマルウェアの脅威を否定する意見(Googleを含む)に同意できないというのがソフォスの姿勢だ。Androidへの脅威は現実のものであり、Googleが正規アプリストア「Google Play」を安全な場所にしようと努力しているにもかかわらず、悪意あるアプリが見付かっていることが実情と言えよう。Google Playの外では信用できない開発者がタチの悪いアプリマーケットを使って自由にアプリを公開しており、ここではまったく異なる現状がある。ソフォスでは、2015年上半期だけでも61万389種のAndroidマルウェアのサンプルを新たに検出した。Androidマルウェアの累計は約190万に及ぶ。このようにマルウェアだけでもかなりの脅威と言えるが、それだけではない。定義上は厳密に「マルウェア」と言えないが、不完全な振る舞いをするアプリも100万種以上検出したという。これらのアプリはユーザーのプライバシーとセキュリティに脅威をもたらすおそれがあるため、好ましくないアプリ(PUA:potentially unwanted apps)と言われている。PUAに分類される多くのアプリがアドウェアを含み、ユーザーのデータを不要に収集したり、ポップアップ形式のマルウェアや偽の振る舞いによりユーザーをだましたりしている。もちろん、Androidデバイスとデバイス内に保存している自分の個人データを保護するにあたって、アンチウイルスだけに頼るべきではない。AV-TestのHendrik Pilz氏は「スマートフォンはサイバー犯罪者にとって魅了的なターゲットとなっている」と述べているが、これは「プライベートな写真」や「電子メール」「銀行口座」など、機密データにアクセスする際にAndroidデバイスを使う人が増えているためだ。そこで、アプリのセキュリティ上のリスクをアドバイスするなど、特別な機能を持つAndroidのセキュリティアプリの利用をPilz氏は推奨している。
2015年08月23日多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「Android One」は日本で販売されないの?』という質問に答えます。***Googleが2014年にスタートした「Android One」は、スマートフォンメーカーの協力のもと展開される一種のOEMブランドです。おもに開発途上国をターゲットとし、比較的入手しやすい価格帯で展開されます。現在日本でみかけるAndroid端末との最大の違いは、どのメーカーの製品もスペックがほぼ共通なことです。ハードウェアの設計から各種部品の調達までをGoogleが担当し、パートナーとなったスマートフォンメーカーが製造を行います。システムはAndroid OSの標準形(AOSP)が採用され、Googleにより最長2年間のアップデートが保証されます。端末としての個性には乏しくなるものの、安価なうえに最長2年間のシステムアップデートが保証されるAndroid Oneは、高級機指向といわれる日本のユーザにとっても魅力的に映るかもしれません。2014年の発売直後に購入したとしても、Android 5.0(Lollipop)へのアップデートが確約されているわけですから、最新システムを求めるユーザにとっては好都合です。2015年8月現在、Android Oneが日本で展開されるとの発表はありません。Android One端末は、インドやバングラデシュ、インドネシアなどの国々ですでに提供されていますが、消費者が望む価格より高いようで、当初期待していたほどのセールスを達成できていないと報道されています。さらなる低価格化が難しいとなれば、展開する市場を見直す可能性も考えられます。日本で展開される可能性については、なんともいえません。Android Oneが日本で展開されれば、Android端末市場で一定のシェアを確保する可能性は高く、日本のスマートフォンメーカーが手がけるミドルクラス・ローエンドクラスの端末にしわ寄せがくることは確実です。Googleが既存メーカーとの関係をどう考えるかにAndroid Oneの日本展開がかかっている、と言ってよさそうです。
2015年08月23日トレンドマイクロは8月18日、Android端末の標準コンポーネント「Mediaserver」に存在する新たな脆弱性「CVE-2015-3842」を確認したとセキュリティブログで明かした。この脆弱性を悪用する攻撃者は、Mediaserver プログラムが標準として備えるパーミッションと同等のパーミッションで任意のコードを実行できる可能がある。脆弱性はAndroidのバージョン2.3~5.1.1が影響を受ける。Googleは「Android Open Source Project (AOSP)」を通じて、この脆弱性に関する詳細な情報と修正プログラムを公開した。2015年8月17日時点、この脆弱性を悪用した攻撃は確認されていない。この脆弱性は、Mediaserver プログラムのコンポーネント「AudioEffect」に存在している。コンポーネントは、クライアント(通常はアプリ)から送信される未確認の変数を使用する。攻撃を開始するために、攻撃者はアプリをユーザにインストールさせる。このアプリはパーミッションを必要としないため、ユーザーにセキュリティ上問題がないと思われている。脆弱性は「pReplyData」および「pCmdData」のバッファサイズの確認に誤りがあることに起因する。「pReplyData」と「pCmdData」のバッファサイズ、およびバッファ「pCmdData」自体はすべてクライアントから提供されるパラメータで、Mediaserver コンポーネントは、これらのバッファを使用するため、バッファ「pCmdData」からサイズを読み込む。Mediaserver コンポーネントは、「pReplyData」および「pCmdData」のバッファサイズがこのサイズより大きいと仮定する。しかし、バッファ「pCmdData」から読み込まれるサイズよりも小さい、クライアントから提供される「pReplyData」のバッファサイズを作成することができる。これがヒープオーバーフローの原因となる。同社では、脆弱性を抱えるAndroidのバージョン5.1.1のソースコードファイルで検証し、脆弱性を抱えたファイルが「EffectBundle.cpp」であることがわかった。脆弱性を抱えるもう 1つのファイルは「EffectReverb.cpp」。また、「Proof-of-concept(概念実証型エクスプロイト。実際に有効な攻撃ができることを実証している攻撃コード)」の実証を行うため、ヒープ領域のバッファ「pReplyData」をオーバフローさせ、Mediaserver コンポーネントをクラッシュさせるアプリを作成した。下の画像はJava で記述したPoCのソースコードの一部。下の画像はC++ で記述した PoC のソースコードで、Javaによって呼び出される。PoCは、アプリが実行されていると、Mediaserver コンポーネントはランダムな関数でクラッシュする。Mediaserver コンポーネントがクラッシュしなければ、PoC のアプリは終了し、再起動する可能性がある。下の画像はクラッシュレポートのログの一部。攻撃者は、Mediaserver プログラムが標準として備えるパーミッションと同等のパーミッションでコード実行が可能。Mediaserver コンポーネントは、写真撮影や MP4ファイルの読み込み、動画の撮影といったメディアに関する作業を多く実行するため、ユーザのプライバシーが危険にさらされる恐れがある。Android のカスタマイズバージョンであっても、Mediaserverコンポーネントが変更されていない端末は影響を受ける。ユーザが直面する問題は、攻撃を受けた時に原因を特定するのが難しいということ。今回のPoCの実証では、アプリを実行して攻撃したが、現実的には容易に検出されるアプリは攻撃に利用されることは少ない。不正アプリは、正規のように装い、動的に読み込ませる技術を利用して、数カ月後など継続的または断続的に攻撃を実行するまで身を潜めているためだ。
2015年08月20日米Googleは現地17日、Android OSの次期メジャーリリース「Android M Release」の正式名称を「Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)」とした。また同日、Android 6.0 SDKの最終版をリリースし、開発者向けプレビュー「Developer Preview」の最新版「Developer Preview 3」を公開している。マシュマロをいち早く使うにはどんな条件があるのか。○利用可能な機種は4機種のみAndroid 6.0 Marshmarllow Developer Preview 3(以下、DP3)は、7月11日に登場したDP2に続くプレビュー版だ。プレビュー版というのは正式リリース前に開発者が自分のアプリを新しいOS上で試し、新機能が使えるか、互換性は大丈夫かなどを試すためのものだ。今回公開されたDP3はNexus 5/6/9/Playerの4機種にのみ適用できる。残念ながら、Nexus 4やNexus 7にはDP3が提供されない。おそらく、サポートする機能のハードウェア要求を考慮するに、これ以前の機種はAndroid 6.0にアップグレードできないのだろう。これらの機種は、いずれもGoogle自身がメーカーと共同で、次の世代のOSのリファレンス(参考、お手本)として作ったモデルだけに、OSの対応も他の端末とは半年~1年は早い。マニアックなAndroidユーザーがNexusシリーズを賞賛するのは、スペックの高さもさることながら、「誰よりも早く最新OSが利用できる」ことも理由のひとつなのだ。○ダウンロードだけなら誰でも可能Android用アプリの配布には開発者登録が必要だが、アプリの開発だけであれば登録は必要ない。DP3のOSイメージや開発用ツールは、Androidのデベロッパーサイトから誰でもダウンロードできるようになっている。ダウンロードしたOSイメージは、開発キット「Android SDK」に含まれるツールを使ってインストールできる。デベロッパーサイトにはインストールの詳細な手順が書いてあるので、これに従って作業しよう。ただしインストールにはコマンドラインのツールによる作業が必要で、万が一失敗すると端末が起動できなくなる(俗に言う「文鎮化」)ので、自信のない人は作業するべきではない。DP3は誰もが遊べるものではなく、あくまでスキルのある開発者向けのものであることを理解してほしい。DP2の時点でGoogleは「最終版に近い」としており、DP3もこれが最終アップデートであると宣言されるなど、かなり完成度が高まっていることがうかがえる。ただしSDKは最終版になっているが、DP3はあくまでまだ「プレビュー版」であり、OSとしてはまだまだ不安定な部分を含む開発途中版だ。このため、これを日常で使用することは推奨されておらず、どんな不具合が起きても自己責任になることは忘れてはならない。
2015年08月18日「Android M」の開発コード名で知られる次期Androidの正式名称が、「Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)」となることがわかった。米国時間17日、GoogleのAndroid開発者向けブログで明かされた。Androidの名称は、バージョン1.5のカップケーキ(Cupcake)や1.6のドーナツ(Donut)、最近ではバージョン4.1のジェリービーン(Jelly Bean)や4.4のキットカット(KitKat)、5.0のロリポップ(Lollipop)など、歴代お菓子の名前が付けられてきた。今回の「Android M」に関しては、マカロンやマフィン、マドレーヌといった候補が挙げられていたが、最終的にマシュマロとなったことが判明。名称発表時の恒例となっている、お菓子にちなんだドロイド君のモニュメントも制作されている。Android Mこと「Android 6.0 Marshmallow」は、2015年5月に開催されたGoogleの開発者イベント「Google I/O 2015」にて、Developer Preview版が公開された。主な新機能は、Google Nowをより便利に利用できる「Now on tap」、スリープ中の端末の挙動を検出しバッテリ駆動時間を伸ばす「Doze」、USB Type-Cや指紋認証のサポートなど。国内ではローンチ未定のモバイル決済サービス「Android Pay」もサポート予定。一般ユーザーへの公開は今秋を予定する。
2015年08月18日米Googleは17日(現地時間)、「Android M」の開発コード名で知られる次期Androidの正式名称が「Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)」であると公式ブログで明かした。Androidの名称は、Cupcake(1.5)、Donut(1.6)、Eclair(2.0-2.1)、Froyo(2.2)、 Gingerbread(2.3)、Honeycomb(3.1-3.2)、Ice Cream Sandwich(4.0)、Jelly Bean(4.1-4.3)、KitKat(4.4)、Lollipop(5.0-5.1)など、歴代のバージョンでお菓子の名前が付けられてきた。新しいAndroid 6.0では、Marshmallow(マシュマロ)が採用されることになる。「Android 6.0 Marshmallow」では、ユーザーがアプリのアクセス許可を制御できるアプリ・パーミッションや、アプリ間の連携を強めたアプリ・リンク、端末のスリープ中に挙動を検出しバッテリ駆動時間を伸ばす「Doze」といった新機能が実装される。同日公開されたAndroid 6.0 SDKの正式版では、Android 6.0のAPIレベル23をターゲットにしたアプリをGoogle Playへ公開できる機能を導入。Android 6.0 SDKの正式版はAndroid StudioのSDK Managerを通じてダウンロードできるが、含まれるシステムイメージはまだ開発者版のままとなる。このため、サポートデバイスがNexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Playerとなり、「一般ユーザーの利用には適さない」としている。一般ユーザーへの提供は今秋。「Android 6.0 Marshmallow」の公開に合わせ、API 23による新しいアクセス許可を有したアプリがインストールできるよう、Google Playもアップデートされる。
2015年08月18日今秋に登場する予定のAndroidの次期メジャーリリースの正式名称は「Android 6.0 Marshmallow (マシュマロ)」になる。開発者ブログでJamal Eason氏(プロダクトマネージャー)が明らかにした。Googleは17日(米国時間)にAndroid 6.0 SDKの最終版をリリースし、開発者がAndroid 6.0のAPIレベル23をターゲットにしたアプリをGoogle Playへパブリッシュできるようにした。Googleは今年5月に開発者カンファレンス「Google I/O 2015」で、次期Androidの開発者向けプレビュー「Android M Developer Preview」を発表、プレビュー提供を重ねてきた。Android 6.0はユーザー体験の改善を中心としたアップデートになる。1,000を超えるバグ修正によって安定性とパフォーマンスが向上し、Dozeという端末を使用していない時の電力消費を抑制する動作モードによってバッテリー動作時間が伸びる。また、端末の機能やデータへのアクセスをユーザーがコントロールできる「アプリ・パーミッション」、Google Nowをより便利に利用する「Now on tap」、アプリ同士のセキュアなリンクを実現する「アプリ・リンク」、指紋認証サポート、モバイルペインメント「Android Pay」のサポートなどを実装する。Android 6.0 SDKの最終版はAndroid StudioのSDK Managerを通じてダウンロードする。Android Support Libraryもバージョン23にアップデートされており、アプリ・バーミッションや自動バックアップなどAndroid 6.0の機能をサポートするアプリを開発できる。Google Playは、 全てのチャンネル(Alpha、Beta、正式版)においてAPI 23をターゲットにしたアプリの受け付けを開始した。Android 6.0 SDKは最終版だが、SDKに含まれるAndroid 6.0のシステムイメージは、まだ開発プレビュー版のままだ。サポートするデバイスはNexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Playerなど。最終版に近いものの「一般ユーザーの利用には適さない」としている。Googleは、Androidのメジャーリリースにお菓子の名前を付けており、これまで頭文字がアルファベット順になるお菓子を選んできた。現在の最新版であるAndroid 5.xは「ロリポップ (Lollipop)」、頭文字Mになる次期メジャーリリースについては採用されたマシュマロのほかにも、可能性としてマカロン、マフィン、ミルクシェイク、ミルキーウエイなどが噂になっていた。
2015年08月18日多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『Androidでサポートされる「Vulkan」って?』という質問に答えます。***Vulkan(バルカン)は、OpenGLなどで知られる標準化団体・クロノスグループが策定したグラフィックAPIです。GPUへ直接アクセスできる仕組みにより、従来のグラフィックAPIと比較して高速な描画を実現できます。Android OSでVulkanがサポートされることは、Android OSの描画能力アップ、ひいてはゲームや画像処理に関連したアプリのパフォーマンス向上につながります。パフォーマンス向上の要因には、描画命令(ドローコール)の削減による高速化が挙げられます。従来使用してきたグラフィックAPI(OpenGL ES)と比較してマルチスレッドへの最適化が進んでいるため、効率よく並列処理を進めることができ、同期処理を伴わないぶんCPUにかかる負荷を減らすことができます。GPUに直接アクセスしてムダを省き、並列処理を最適化してCPUコアを効率利用する結果、描画パフォーマンスが向上するのです。Vulkanのサポートによる具体的なメリットですが、ゲームなどグラフィックを駆使するアプリの負荷低減が挙げられます。負荷を減らせたぶん、よりリッチなグラフィックを使う余地もでてきますから、繊細さやリアルさも増します。負荷低減は電力消費量削減にもつながるため、バッテリーのもちが改善される効果も期待できます。VulkanがAndroid OSでサポートされる具体的な時期は明かされていませんが、そう遠くはないでしょう。ところで、iPhoneにもよく似たコンセプトのグラフィックAPI「Metal」が用意されています。iOS 8のとき導入され、高精細グラフィックをふんだんに用いるカーレースやFPSなどゲームアプリが続々登場しています。VulkanとMetalのコンセプトには共通項が多く、描画性能向上などメリットも似ているため、Android OSでも同傾向のアプリに採用される事例が増えることでしょう。
2015年08月16日ソフトバンクは13日、一時停止していた「Xperia Z3」のAndroid 5.0へのアップデートを再開した。一時停止の原因となっていたテレビの視聴ができない事象は改善されている。「Xperia Z3」は、一部地域にてテレビの視聴ができない事象を確認したとして、Android 5.0へのOSアップデートを一時停止していた。同日より、提供開始された最新ソフトウェアでは、同不具合が改善されている。また、すでにAndroid 5.0へアップデートしていた場合でも、ソフト更新することで不具合が改善する。新しいソフトウェアには、ホーム画面からメニューアイコンをタップし「設定」、「端末情報」「ソフトウェア更新」と進み、案内に従うことで更新できる。更新後のビルド番号は「23.1.F.0.339」。ビルド番号は、ホーム画面からメニューアイコンをタップし「設定」「端末情報」と進むことで確認できる。
2015年08月13日Android Experimentsは、Android向けに開発された革新的な実験を披露する場。Googleが提供する「Android SDK」「Android NDK」「Android Wear」のほか、「Cinder」や「openFrameworks」といったオープンソースのC++ライブラリ、それにAndroid対応のボード「IOIO for Android」などを利用して個人や企業が開発し、Google Playで公開しているアプリから面白いアイデアを展示する。開設時、20種類のアプリが公開されている。この中には、加速度センサーを利用して指で描いたお絵描きを3Dにする「Ink Space」、壊れた陶器を修復する3Dパズルゲーム「Kintsukuroi」、モーションによりAndroid Wearスマートウォッチの表面が変わる「Time Mesh」などがある。今後一般からAndroid Experimentsで公開するプロジェクトの応募も開始する。応募はAndroid Experimentsのページより、応募者の名前やメールアドレスなどのほか、プロジェクトの名称、説明、利用した技術、GitHubで公開するソースコードへのURL、YouTube動画のリンク、Google Play Storeのリンクなどを入力する。条件として、Android 4.4(KitKat)以上で動く必要がある(端末は問わず、特定の端末をターゲットとしたものでもよい)。Googleでは、ほかの開発者を鼓舞できるオープンソースプロジェクトで、Androidプラットフォームのユニークな機能、新しい機能を革新的な方法で利用するもの、ユーザーがデバイスとインタラクトする方法を開拓するもの、ユニークでほかにはない視覚美を表現するものなどを探しているとしている。
2015年08月13日ヤフーは10日、待ち合わせ支援アプリ「MapRing」のAndroid版の提供を開始した。同アプリでは待ち合わせをしている人と、位置情報を地図上で共有できる。Google Playよりダウンロード可能で価格は無料。iOS版は6月より提供開始している。「MapRing」は、「待ち合わせ場所と時間を決める」「待ち合わせメンバーに待ち合わせ場所のURLを送る」という2ステップで、待ち合わせしている人と位置情報を共有できるアプリ。位置情報を公開すると、アプリの地図上にそれぞれのメンバーの現在地が表示されるほか、メッセージのやりとりも行える。URLの送信はメールのほか「LINE」アプリからも可能となっている。位置情報は、ユーザー自身が位置公開ボタンをタップするまで公開されず、公開後1時間後に自動的に停止される。
2015年08月10日多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「どうして端末によりAndroid 5.0対応の違いが出るの?」という質問に答えます。***Android端末は、Google主導で開発したシステムソフトウェア(OS)を端末ベンダーそれぞれがカスタマイズをくわえる、という流れで生み出されます。OSのアップデート計画はGoogleが策定するもので、メーカーに対し数年先の具体的な開発スケジュールが確約されるわけではありません。そしてAndroid OSは、他のスマートフォンOS、具体的にはiPhoneに採用されている「iOS」との激しい機能競争に晒されています。スマートフォンはハードウェア面の進歩にも著しいものがありますが、OSが高い処理性能やセンサー類のサポートを要求するため、発売から短い期間で陳腐化してしまいます。Apple単独でOSから端末の仕様までコントロールできるiPhoneと比較すると、複数の企業を横断するためOSとハードウェアの開発ロードマップを同期させにくいAndroidは、どうしても長い利用期間を見据えた端末開発が難しくなります。メーカー/端末によりAndroid 5.0対応が異なることは、まさにそのような背景が影響しています。Googleが開発したOSをただ移し替えればいいのではなく、過去にメーカー独自/端末単位でくわえたカスタマイズとの整合性をとらねばならず、収録したアプリの互換性も考慮しなければなりません。旧バージョンのOSに最適化されたハードウェア上で新バージョンのOSを支障なく動作させるためには、相当な時間とコストが必要になります。仮に新バージョンのOSが動作したとしても、ユーザ体験を低下させないレベルでのパフォーマンスを実現できるかどうかは別問題です。身近にあるぶん軽快な操作性が重視されるスマートフォンですから、機能向上したものの反応が緩慢になる、という事態はユーザの満足度を低下させかねません。Android 5.0対応が端末で差があることは、両者を天秤にかけたメーカーの判断なのです。
2015年08月09日