ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回はちょっぴり早く、春先に着こなしたいスタイリッシュなスナップをご紹介します。ホワイトは清潔感があってシック!ベージュのかっちりとしたスーツジャケットに合わせて、上下ホワイトで合わせたスタイル。軽すぎず重すぎない、3月4月の春先にぴったりなスタイル。軽めの色のスーツスタイルインフルエンサーは意外とスーツスタイルが好きな人が多いのですが、このような色合いは春にはもってこい!上下同じ色ともなると、重い印象だったり軽すぎたりしますが、ベージュ系はちょうどいい感があっておすすめです。トレンドを凝縮したようなスタイル絶大な人気を誇る彼女はやっぱりさすがです!全体がトレンド過ぎて今すぐ真似したい。厚底に合わせた丈のスカートにビーガンレザージャケット、色のバランスも最高!上品でデキる女は色で勝負!?こちらは私が大好きなスタイルの1つ。真似したいポイントは、シルキーでセクシーな上品パンツに珍しい色をチョイスしているところ。またパンツに負けないほどのド派手な色のパンプスを履いているのに、全体が統一されている感。簡単に見えますが、実はかなりハイレベルな着こなし!個性とトレンドの組み合わせこちらもトレンドを感じさせてくれる重ね着スタイル、インしたパンツはビーガンレザー。細みのサングラスも最近かなり人気のデザイン。ジャケットを脱いでも大丈夫なときはこのスタイルで、寒さが心配なら重ね着で暖かく着こなすのも術です。いかがでしたでしょうか?ちょっぴり早いですが、暖かくなりつつある3月以降に向けて、今から準備しておきたい春先スタイルをご紹介しました。今後のスタイルの参考になりますように。写真・平野秀美
2023年02月25日気になる話題の映像作品をおすすめするコラム【テレビっ子の窓】第5回。日本の作品から韓国の作品まで日々チェックしている、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりがお届けします。ファンタジーロマンス時代劇『還魂』【テレビっ子の窓】vol.5多彩な作品が続々と登場する韓国ドラマは、注目のスターが出演していることでも見逃せません。今回は、意外性のあるストーリーとキュンとさせるラブロマンスがグッとくる、思わず見入ってしまう作品をご紹介します。歴史にも地図にも存在しない大湖(テホ)国の四代術士の名家のひとつである、チャン家の後継者ウク(イ・ジェウク)は、生まれてすぐ気門を閉じられて、術が使えません。一方、天下一の刺客ナクスは、盲目の侍女ムドク(チョン・ソミン)と「還魂術」で入れ替わり、ウクとの師弟関係を開始。“パート1”は衝撃の結末で幕を閉じ、“パート2(副題:光と影)”では、死の淵から帰還したウクが戻ってきて3年経った世界が描かれている『還魂(かんこん)』シリーズ(1、2ともに2022年)。Netflixシリーズ『還魂』独占配信中“パート2”では、実はナクスの魂を持つ、名家チン家の長女ブヨン(コ・ユンジョン)が、ウクと運命を拓いていきます。そして、ウクらに交差する名家ソ家の貴公子ソ・ユル役を演じるのは、韓国ボーイズグループのWanna One(ワナワン)、NU’EST (ニューイースト)で活躍した、歌手、俳優のファン・ミンヒョン。彼らが見せるスリル満点のラブストーリーに見入ってしまうはず!大人のラブコメディ『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』Netflixシリーズ『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』独占配信中ハンドボール元韓国代表の惣菜店社長ナム・ヘンソン(チョン・ドヨン)は、娘が講義を受けたいと望んでいる塾の数学No.1スター講師チェ・チヨル(チョン・ギョンホ)と、思いがけない出会いをするものの、次第にふたりの運命が導きあっていく『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』(2023年)。Netflixシリーズ『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』独占配信中ある過去を背負うヘンソンとチヨルが、私教育の聖地、江南(カンナム)の塾に通う生徒と保護者の教育戦争に巻き込まれながらも、愛を育んでいく様子にグッと惹き込まれます。なんといってもヘンソン役のチョン・ドヨンは、カンヌ国際映画祭の主演女優賞をはじめ、韓国で数々の映画賞を受賞している実力派。スタイリッシュなチヨル役のチョン・ギョンホ、実は姪で娘として育てているナム役のノ・ユンソなど、魅力あふれるキャストも見逃せません。純愛ラブストーリー『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』U-NEXT配信中 ©Jcontentree corp. all rights reserved親に結婚を急かされ、職場ではセクハラやモラハラに遭い、彼氏には二股されてと散々な日々を送っていた35歳のユン・ジナ(ソン・イェジン)。ある日、大親友のソ・ギョンソン(チャン・ソヨン)の弟で、自分の弟スンホ(ウィ・ハジュン)の親友であるジュニ(チョン・ヘイン)がアメリカから帰国することによって、思いがけない運命が動き出す純愛ラブストーリー『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018年)。『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』U-NEXT配信中 ©Jcontentree corp. all rights reserved昨年、三池崇史監督による日韓合作バイオレンス・スリラー『コネクト』の主演を務めたことでも話題を呼んだチョン・ヘインの初主演ドラマでもある今作。世界中で大ヒットした『愛の不時着』のソン・イェジンが演じる年上彼女と、愛くるしい笑顔で年下男子のかわいさを爆発させたチョン・ヘインのカップルは、年の差恋愛に憧れる人を急増させたのも納得のストーリーに釘付けになります。ヒューマンドラマ『カーテンコール』『カーテンコール』Prime Videoで独占配信中©victorycontents無名の舞台俳優ユ・ジェホン(カン・ハヌル)が、ひょんなことから依頼された、一世一代の芝居を貫く韓国と北朝鮮の離散家族をテーマにしたヒューマンドラマ『カーテンコール』(2022年)。北朝鮮出身で、いまは韓国でホテル「楽園」の社長を務め、余命3ヵ月と宣告を受けたチャ・グムスン(コ・ドゥシム)の「死ぬ前に一度でいいから生き別れた孫と会いたい」という願いを叶えるため、孫の役目を演じるジェホン。『カーテンコール』Prime Videoで独占配信中©victorycontentsグムスンの孫でホテルの総支配人パク・セヨン(ハ・ジウォン)のもと、ホテルの業務を働いて学ぶジェホンと、同じ劇団の役者でジェホンの妻役を演じることになったソ・ユニ(チョン・ジソ)の姿は“血のつながりとは何か”を問いかける一面も。安定の演技で魅せるカン・ハヌルと、知性あふれるハ・ジウォンが、それぞれ一人二役を演じている点にも注目です。ラブコメ、ヒューマンストーリー、時代劇など、そのときの気分や気になるキャストによって、いろいろな韓国ドラマをチョイスして観るのも楽しいものです。みなさんにとってのイチオシ作品を見つけてみてくださいね。文・かわむらあみり
2023年02月23日上野の東京都美術館で、『レオポルド美術館エゴン・シーレ展ウィーンが生んだ若き天才』が開かれています。19世紀末のウィーンを代表する画家、エゴン・シーレ(1890-1918)。28歳で亡くなった画家の貴重な作品が、ウィーンの美術館から多数来日しています。本展の見どころや画家の生涯について、ご紹介します!ウィーンから名画が来日!エゴン・シーレ《ほおずきの実のある自画像》1912年レオポルド美術館蔵【女子的アートナビ】vol. 279本展では、ウィーンのレオポルト美術館が所蔵する作品を中心に、シーレの油彩画やドローイングなどを多数展示。さらに、クリムトやココシュカなど同時代の画家たちの作品もあわせ、約120点の作品が紹介されています。ウィーンの中心地にあるレオポルト美術館は、ウィーン世紀末コレクションを中心に、オーストリアの美術作品約6000点を所蔵。なかでも、シーレ作品は約220点も収集し、「エゴン・シーレの殿堂」として知られています。そんな美術館から来日したシーレ作品を、本展では間近でたっぷり楽しむことができます。才能に恵まれすぎた天才画家!『エゴン・シーレ展』会場風景シーレが生まれたのは、オーストリアの古い町トゥルン。6歳ごろから絵の才能を発揮し、16歳のとき、学年最年少で名門のウィーン美術アカデミーに合格します。しかし才能に恵まれすぎたシーレは、伝統的なカリキュラムや厳格な教師の指導に満足できず、最終的にはアカデミーを退学。当時、ウィーン画壇の中心的な存在だったクリムトに才能を認められていたため、仲間と「新芸術集団」をつくり、独自の表現を追求していきます。会場では、シーレがアカデミー時代に描いた作品や、新しい表現を模索していく過程の作品も見ることができます。自画像の意味は…『エゴン・シーレ展』会場風景本展では、シーレの自画像が大きな見どころのひとつになっています。メインビジュアルとして使われている《ほおずきの実のある自画像》も、シーレの代表作となっている作品です。短い生涯で、約200点もの自画像を制作したシーレは、作品を描くことで自分のアイデンティティを探究し、自身の苦悩や葛藤も表現。特に裸体自画像では自分のカラダを徹底的にさらけ出し、挑発的で攻撃的にも思える視線をこちらに向けています。エゴン・シーレ《吹き荒れる風の中の秋の木(冬の木)》1912年レオポルド美術館蔵また、シーレは風景画も多く描いていますが、こちらも単なる写生ではありません。本展を担当された東京都美術館学芸員の小林明子さんによると、風景画にもシーレの内面や感情、そのときの心象が映し出され、象徴的な風景になっているそうです。わいせつ画と批判され…エゴン・シーレ《悲しみの女》1912年レオポルド美術館蔵若く才能あふれる画家は、性をテーマにした表現にも挑み、また制作スタイルも過激でした。先鋭的すぎて、批判されることもしばしば。戸外でヌードモデルを描き大問題となって街を追い出されたり、わいせつ画を制作して公にしたことで刑務所に留置されたりしたこともあります。また私生活では、当時16歳だった女性ワリーと同棲。4年も一緒に暮らし、彼女の姿を描いていました。ワリーは、刑務所にいたシーレのことも献身的に支えていました。本展で見られる《悲しみの女》もワリーがモデルです。献身的な彼女を捨て…エゴン・シーレ《縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ》1915年レオポルド美術館蔵刑務所から出た後、暮らしも困窮していたシーレですが、その後パトロンとなる支援者たちが表れて生活も一変。アトリエも構えて、創作活動も活発になります。ところが、社会的に認められはじめたシーレは、自分の妻としてワリーはふさわしくないと判断。アトリエの向かいに住むブルジョア階級の娘と結婚してしまいます。ただ、ワリーに対しても未練があったため「毎年休暇は一緒に過ごそう」と提案しますが、彼女から拒絶されました。その後、ワリーは従軍看護婦に志願し、1917年に病没します。会場では、妻のエーディトを描いた作品も見ることができます。28歳で生涯を閉じるエゴン・シーレ《横たわる女》1917年レオポルド美術館蔵25歳で結婚したシーレは、第一次世界大戦に召集されますが、戦時下でも作品が発表され、国際的な評価も高まっていきます。ウィーンに帰還した後も、素描集が出版されたり、展覧会で作品が多数売れたりと絶好調。また、私生活でも妻が妊娠し、幸せの頂点に立っていました。ところが、1918年、流行していたスペイン風邪により妊娠6か月の妻が死去。その3日後に同じ病でシーレも亡くなりました。28年の生涯でした。刺激的で心に刺さるアート不安や恐れ、絶望などを描く表現主義的な手法で、多くの刺激的な絵画を残したシーレ。今の時代に見ても結構きわどい絵もありますが、画家の内面にあるものを赤裸々に出したアートは心に深く突き刺さります。シーレの作品が日本に集まるのは約30年ぶり。しかも巡回展はありません。ぜひこの貴重な機会に、シーレ作品を間近でご覧になってみてください。Information会期:~4月9日(日)※日時指定予約が必要です休室日:月曜日会場:東京都美術館開室時間:9:30~17:30※金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)観覧料:一般¥2,200、大学・専門学校生¥1,300、65歳以上 ¥1,500
2023年02月23日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第49回は、生活するにつれて夫婦で意見が衝突しがちなエピソードを3選ご紹介します。1.子どもの習い事でモメる【ママライフばんざい!】vol. 49結婚してからしばらくはラブラブ状態が続いても、生活していくにつれて、お互いの違いを実感することはよくあること。育った環境が違うのですから、物事のとらえ方や考え方に差ができるのも仕方がありません。とくに夫と妻で意見が分かれやすいことといえば、ひとつめは、子どものことについてでしょう。なかでも夫婦で意見が衝突しがちなこととえいば、子どもの習い事でモメる話をよく耳にすることがあります。たとえば、「幼児期から英会話を学ばせたい」など幼児の頃から子どもに英才教育を施したい妻、「元気に育ってくれればそれでいい」という思いから小さいうちはのびのびと育てたいと思っている夫。根本的に理想が違うために、成長するタイミングでの折々にある出来事に、どうやっていきたいか意見が割れてしまうのです。そこに子ども本人の意思は関係なく、親がなんでも決めてしまうと、夫婦でどちらが正しいかという不毛なケンカになってしまうことも…。いずれにしても、大事な我が子の将来を思うがゆえの親心でもあるので、夫婦の考えをうまくすり合わせて、家族仲良く暮らしてほしいものです。2.デジタル機器の使用でモメるいまの時代には欠かせないスマートフォンやパソコンなどのデジタル機器は、それぞれの家庭によっても、考え方が異なります。コロナ禍の小学校では、学校から貸し出しされる児童用のパソコンを使用して、オンライン授業を導入する学校も多くありましたし、いまは低学年からデジタル機器に慣れていく環境で育っていますよね。兄弟がいる場合、上のお子さんが持っているスマホに早くから下のお子さんが興味を持ってしまうなど、家族構成によっても、使いどころが難しい場合もある様子。夫が「スマホぐらいそろそろ持たせてもいいんじゃないか」と考えても、妻は「まだスマホは早すぎる」と、夫婦で意見が合わないという話はよく聞くものです。何歳から個人のスマホやパソコンを持つのが適切なのか。夫や妻のデジタル機器の使用状況によっても、とらえ方が変わってくるため、お子さんの性格や家庭の状況によって、夫婦で適切な答えが出るといいですよね。3.家事の仕方でモメる最後は、家事の仕方でモメるというお話です。以前は、亭主関白タイプの夫が多い時代がありましたし、家庭は妻が守るものという考えがあったことも。令和のいまも、夫がバリバリ働いて、そんな忙しい夫を支えたいという気持ちでいる妻もいるはず。そういったタイプの家庭だと、妻に家事を任せることが多いので、それほどモメることはないのかもしれません。ですが、いまは共働きの夫婦も増えてきて、夫も妻も家事を分担するという家庭が普通になってきました。家事もそれぞれのやり方があるため、「妻の洗濯物のたたみ方が気になる」という夫や、「夫がどんなに忙しくても部屋を掃除したがる」という妻など、お互いに多忙を極めると、少しのことでもイライラしてしまう原因になってしまいます。少しの亀裂が大きな溝にならないように、夫婦ともに余裕ができたら「あのときはごめん」などと、歩み寄っていったり、家事のルールをゆるくしてみるなど工夫できるといいですよね。長く一緒にいると、時にはぶつかったり、時には離れたり、仲が良いだけではないときもあるはず。でも、夫婦の関係をうまくやっていけるように、お互いのことを尊重して、なるべく家庭円満でいきたいところです。みなさんの家庭がうまくいきますように。文・かわむらあみり©Georgijevic/Getty Images©FG Trade/Getty Images©ljubaphoto/Getty Images
2023年02月22日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第133回は、長く続けたいのに、なぜか短命の恋を繰り返してしまう女性の特徴をご紹介します。1.あえて悪い男を選んでしまう【結婚引き寄せ隊】vol. 133誰だって幸せな恋がしたいものですが、けっして男性と縁がないわけではなく、せっかく出会いをつかんでも、なぜかそこから恋が長続きしないタイプの女性もいます。短命の恋を繰り返したいワケではないのに、なぜ恋が続かないのかというと、実はあえて悪い男を選んでしまうことがあるようです。人によって“悪い男”の定義もさまざまかもしれませんが、いわゆるヒモのようなタイプの男性や、彼女を大事にしないタイプの男性など、無意識にそういった男性を選んでしまうことも。まわりから見ると「なんであんな男と?」と思うようなタイプの男性でも、好きな気持ちが強すぎて、本人は振られてもまだ未練を見せる女性もときどきいます。未練があるからか、また同じようなタイプの男性に惹かれてしまい、同じことを繰り返すという悪循環に陥ることも…。この手の恋をしがちな場合、まずやるべきは、きっぱりと終わった恋を自分の中で断ち切ることです。もしくは、刺激的な恋を望む女性は、時折、意識的に悪い男にチャレンジしてしまうということも。どちらの場合でも、冷静になったら、自分でも「なんであの人と?」と、思うようになるはず。悪い男との短い恋を振り返られるようになったら、新しい恋ももうすぐ!2.包容力がありすぎる短い恋をしてしまう女性は、時に包容力がありすぎるタイプの場合もあります。だいたいにおいて、そのおおらかさはプラスに働くことが多いようですが、時に彼の言うことをなんでも許してしまうような器の大きさを見せると、そこを逆手にとって調子に乗ってしまう男性も…。彼が「このぐらいだったら許してもらえる」という甘い考えで彼女に接するようになるため、ふたりで過ごす時間よりも、男友達と遊ぶ時間を最優先するようになったり、彼女の存在があるにもかかわらず合コンに参加するようになったり、やりたい放題。気づくと、彼女ではなく、お母さんのように思われてしまうこともありそうです。彼女としては、自分のことはあとまわしにしてもいいから彼のやりたいようにと見守っていた結果、好きな人ができたと言う彼との恋に、すぐ幕が下りるという場合も。包容力がないよりはあるほうがいいのですが、その優しさを発揮してもいいタイプの男性かどうか付き合う際に見極めるようにすれば、短い恋をしなくてすむかもしれません。3.いつも不安定これは好きな人のことだからそうなるタイプと、恋とは関係なくちょっと考えすぎてしまうタイプがありますが、いつも気持ちが不安定になりがちなタイプの女性は、短い恋になってしまうことも少なくないようです。本当に彼の仕事が忙しいだけなのに、「もしかして浮気してるんじゃないのかな?」と勝手に不安になってしまうとか、彼の一挙手一投足にとらわれすぎてしまって「さっきはあんなこと言ってたけどまさか」などと、よくない想像をしてしまうことも。不安定な気持ちを言葉にして彼を問い詰めると、けんかになることもあれば、「僕のことを信じてないのかな」と逆にネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。口に出さないとしても、不安定な気持ちは、ふと彼女の表情や行動にも出てしまうときもあるため、それを察した彼に「重い」と思われて恋がすぐ終わってしまう場合も…。いずれにしても、一度“彼中心”になっている思考をリセットするようになれば、自分軸で行動できるようになるはず。心が安定すれば、恋にも落ち着いて向き合える可能性も上がります。ずっと好きな人と仲良く過ごせるといいですよね。みなさんの恋愛がうまくいきますように!文・かわむらあみり©GlobalStock/Getty Images©ElenaMist/Getty Images©gollykim/Getty Images
2023年02月21日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回はかけているだけでお洒落に見えてしまう、一風変わった透け感のあるサングラスを特集します。60年代を彷彿とさせるデザイン髪型とマッチしたサングラスは、オレンジ系の透け感で服装との相性も抜群!イメージ的にはアメリカンな感じでしょうか?比較的合わせやすいデザインです。変形型で個性的に見せるこちらは五角形の、遊び心がたまらないデザイン。ブラウンの透け感は落ち着いた雰囲気に見せてくれます。意外と珍しいスクエア系サングラス大きめのスクエアサングラス、どんな顔のカタチでも合わせやすそう!さらにスナップのサングラスは濃い目で大きく、紫外線防止の役割もしっかりしているよう。ファッションのみならず、広い範囲をカバーできる点もいい!雰囲気ある細めサングラスこちらは遊び心満点のカラフルな細みサングラス。面積も少ないのでサングラスの役割はほぼなさそうだけど、ファッションとしてはインパクト大!透け度が上品な大きめキャッツアイサングラスこちらは人気デザインのキャッツアイ。なかでも面積が大きめのタイプ。透け感があるので重い印象になりにくく逆にいいかも!?人気の大きめサングラスこちらも目元が大きく見えて小顔効果も感じる、大きめサングラス。大きめサングラスの場合は少し透け感があった方が、印象が重くならずバランスがいいかも。よく街中で見かける透け感の高いサングラス、ファッション感覚で身につける方が多い印象!サングラスは複数持っていると、本当にお出かけに、ファッションに、日除けに便利なので、新しいサングラスを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。写真・平野秀美
2023年02月19日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。ヨーロッパのイケメンスナップを大公開!かっこいいだけじゃない、お洒落過ぎる服装にも大注目です。片手に花束!?全体がベールに包まれてるイケメンこちらはお顔はよく拝見できないけれど、もう雰囲気がイケメンじゃないですか!?しかも片手にラッピングされていない花束って…これも色が合っていて、ファッションの小物として持っているのか謎です。超深いハットから、光沢感あるシャツまで、1つ1つが個性的な彼も、顔だけではなく雰囲気で魅せてくれます。派手なスーツにヴィヴィアンTシャツというパンクスタイル今は亡きヴィヴィアン・ウェストウッドのTシャツが超絶かっこいい!そして派手な光沢グリーンスーツのセットで、自己流ファッションを楽しんでいます。かっこいいじゃないか!ビーニーにロングコートビシッと決まったロングコートにホワイトパンツ、そこにカジュアルなビーニー帽でまとめちゃうイケメンスタイル。色もかなり計算されていて、できる男感を感じさせてくれます。やっぱりロングコート姿ってイケメン度高くて見逃せないですよね。モノトーンで統一されたイケメン余計な色は入れず、モノトーンで勝負!ビーガンレザー系のシャツとハットがトレンド感あって素敵!それにしても、イケメンはホワイトパンツがお好き!?ロエベを愛するカラフルカラーのイケメン比較的女性が持っている印象が多いロエベのショルダーバッグですが、男性にも人気!長身の彼には短く見えますが、そこがさらにポイント。またカラフルな色を散りばめたスタイルも古着感あって素敵!カッコよく決めているのに着飾らない雰囲気が魅力的。個性とファッションセンスが上級者!スカーフを上手に使ったスーツスタイルの彼、抜群なカジュアル感がたまりません!キャップも使い古されたトートバッグもスーツと相性がバッチリ合っているのに驚き!いかがでしたでしょうか?ファッションウィークで出会ったイケメンたち、やはりかなりのファッション上級者が多かったです!イケメンは顔だけじゃなく雰囲気が魅力的。これからも街中で出会ったイケメンをスナップしていきます。写真・平野秀美
2023年02月18日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第132回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その45をお届けします。1.必ず微妙に遅刻する男【結婚引き寄せ隊】vol.132それは20代から30代のお酒好きな人たちが集まる飲み会に参加したときのこと。何回かの席替えがあったのち、柔らかい雰囲気でニコニコしている30代の男性と隣同士になりました。その男性とは何気ない会話をしただけだったものの、同じテーブルについた男女で意気投合して、このメンバーだけで今度飲みに行こうという話に発展。約束の日はメンバーの休日に合わせた日程ということもあって、スタート前から到着した人もいて、ほとんどの人たちがスタート時間に集合するなか、少し経ってからあのニコニコ男性が遅れて到着しました。とはいえ、遅れてきたのも15分ぐらいで、そのときはそんなに気になりませんでした。とくにそのメンバーの誰かにときめくようなこともなく、この日もお開きとなりかけた頃、なぜかニコニコ男性に「また会える?」と聞かれ、可もなく不可もなくという印象だったのでとりあえず会うことに。しかし、ふたりで会う約束の日、ニコニコ男性は約束の時間にまだ現れません。連絡しても留守電になり、電車で地下にいるのかな、それとも……などと思いながら、先にカフェに入って待っていました。約束の時間から20分ほど経った頃、「いやあ待たせたね〜」と、ニコニコしながら男性が到着。モヤモヤしながらも、結局、最後まで「ごめん」の一言もありません。なんだかテンションが下がり、結局、お茶だけして帰宅。思い起こせば、最初の飲み会のときから遅れてきた男性がいたけどあれはニコニコ男性でした。その後の少人数飲み会にも遅れてきたし、今回も。大幅に1時間以上遅れることはないものの(いや、そんなには待ちませんけどね)、毎回、微妙に遅刻してくるルーズさが嫌でこの日限りの縁となったのでした。2.マニュアル頼りの男それは40代を中心とした大人の男女が集まる婚活パーティに参加したときのこと。さすがに出会い目的で恋活を兼ねているような人はおらず、ほとんどが真剣に結婚を考えているような婚活男女が揃い、すぐに「将来の家庭像」の話になるなど、スピード感のある婚活パーティでした。そんななか、「おいしい珈琲とビールが好き」という共通点のあった40代前半のサラリーマンの男性と気が合い、フリータイムで連絡先を交換してもいいパーティだったため、交換して後日会うことになりました。事前に「何がしたいですか?」「どこに行きたいですか?」「食べたいものはありますか?」などと、ちょっと質問攻めにされながらも、会うときの段取りをしてくれているんだな、と思ってなるべく回答し、いざ当日となりました。「に掲載されていた話題のイタリアンのお店です」と紹介され、予約してくれていたお店でランチをした後は、「女性はご飯とは別腹で甘いものが食べたいですよね?」と確認され、スイーツのお店へ。ふと「最低でも3回はデートしましょう」と言うのでなぜかとたずねると、「えっ? なんでも3回で決めるのがルールなんじゃないんですか?」と逆質問される始末。どうやら恋愛マニュアルや定番デートの仕方の記事を読んで、その情報通りに動いている様子でした。自分のためにやってくれていることはとてもありがたいことではあるものの、ちょっとしんどいかなと感じて、結局は疎遠に。決め込みすぎたプランより、心のままに出かけたり、会話したりしたいなと思ったのでした。3.なんでも任せる男それは婚活サイトで知り合った30代後半の男性と、ふたりで会う約束をしたときのこと。おたがいに住んでいる場所から遠すぎず、中間地点にあるちょうどいい駅を出た場所で、午後に待ち合わせをすることにしました。とくに何をすると決めないで待ち合わせたため、「どこに行きますか?」と話すと、「行きたいところでいいですよ」という返事。ぶらぶらと散歩して、ウインドーショッピングをしていると小腹もすいてきて、「そろそろお茶でもしますか?」と話すと、「任せますよ〜!」という返事。通りすがりのカフェに入り、メニューを見ながら何にしようか考えつつ、「何にします?」と聞くと、「なんでもいいですよ、任せます」という返事。「えっ!?」と驚いたら、「じゃあ同じものにしようかな」というではありませんか。あれーっ? なんか無気力なのかそれとも人任せタイプなのか…と思うようになり、結局最後までこの男性は“お任せします”ばかりの男性でした。自己主張が激しすぎても大変ですが、まるで自分の意思のないようなお任せばかりも大変です。いや、こっちには興味がないから、テキトーに過ごしていたのかもしれませんが、なんともいろんな男性がいるもんだと溜め息をついたのでした。婚活していると、仲良くなれそうな男性、仲良くなりたくない男性がわかってくることもあります。なんでもまずは行動のみですよね。みなさんの恋もうまくいきますように!文・かわむらあみり©Ugur Karakoc/Getty Images©ProfessionalStudioImages/Getty Images©JackF/Getty Images
2023年02月13日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回はスタイリッシュに見える、パターン柄の上下セットアップスタイルの着こなしスナップをいくつかご紹介します。大きめのチェックにオーバーサイズでオシャレ度アップこちらは、ファッションウィークでは常に人気のインフルエンサーの1人、ヨーヨーのスタイル。大きめのチェックにトーンの落ち着いているスーツスタイル、オーバーサイズなのもトレンド感があって、お洒落!YOYO CAO Instagram @yoyokulala豹柄を今っぽく着こなすには!?全身が豹柄って意外と難しいんですよね。でもこちらの女性のようにカラダに合うサイズ、そしてトレンド感あるサンダルに深く被ったハット等、小物を上手に使うことで、かなりスタイリッシュに着こなせています。アニマル柄/ゼブラ柄がこんなにかっこいいなんて!アニマル柄と言えば豹柄はよく見かけますが、ゼブラ柄って見かけないですよね。でも白黒カラーで実は着こなしやすいのかも!?色が合わせやすい分、豹柄が少し苦手な方にはゼブラ柄を試してみてもよさそう?!珍しいスター柄で好感度アップあまり見かけることのないスター柄のスーツ。だからこそ個性的でオシャレさんに見える!被ることはほぼなさそうですね。トラの顔の柄って大胆だけどすごい!思わず2度見してしまったトラ柄のスーツスタイル。ゆったりとしたサイズにシルキー素材が高級感あってスタイリッシュ。かなり目立つ柄ですが、上手に気こなせたら誰にも真似できないスタイルの完成。いかがでしたでしょうか?今回は上下共に同じ柄のセットアップを上手に着こなしているスナップをご紹介しました。難しい柄でもみんなお洒落に着こなしているところがすごいですよね。今後の参考になれば幸いです。写真・平野秀美
2023年02月12日東京ステーションギャラリーで、『佐伯祐三 自画像としての風景』が開かれています。パリや東京の街並みなどを描いた作品をはじめ、人物画や静物画なども高く評価されている画家、佐伯祐三(1898-1928)。東京では18年ぶりとなる本格的な回顧展の見どころについて、学芸員さんのお話も交えてレポートします!天才画家の代表作が集結!『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景【女子的アートナビ】vol. 278『佐伯祐三 自画像としての風景』では、約100年前に30歳の若さで亡くなった天才画家、佐伯祐三の代表作が一堂に集結。世界最大の佐伯コレクションを誇る大阪中之島美術館の所蔵作を中心に、日本各地の美術館やコレクターが所蔵する多彩な作品約100点が集まっています。東京ステーションギャラリー館長の冨田章さんは、プレス内覧会で「洋画界のスーパースターといってもいい佐伯祐三の展覧会は、ぜひ開催したいと思っていた」とコメント。「当館の建物は、佐伯と同時代に建てられた。石造りの壁を好んで描いたパリ時代の絵は、赤レンガ壁の展示室に合うと思う」と語りました。なお、本展は2022年にオープンしたばかりの大阪中之島美術館が企画した展覧会の巡回展です。同美術館学芸員の高柳有紀子さんによると、美術館開館のきっかけは佐伯祐三の作品にあるとのことで、次のように語りました。高柳さん大阪の実業家で美術コレクターの山本發次郎さんが、佐伯の才能に一目ぼれして最大150点ほどのコレクションを築きました。そのうち2/3ほどは空襲で燃えてしまったのですが、残った作品を大阪市にすべて寄贈。それがきっかけとなり、美術館をつくる構想ができました。佐伯祐三の展覧会を開くことは、私たちの大切なミッションでした。30歳で亡くなった伝説の画家…『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景佐伯祐三とは、どんな画家なのでしょう?まずは、彼の人生をご紹介します。佐伯は大阪の由緒あるお寺、光徳寺の次男として誕生。従兄の影響で絵を描きはじめ、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、すでに結婚していた妻と生まれて間もない娘を連れてパリに渡ります。実家の支援で不自由なくパリで活動していた佐伯ですが、体があまり健康でなかったため、心配した親族から帰国を促されて留学を中断。日本に戻り、東京・新宿のアトリエで制作活動を続けます。その後、1927年に妻子を連れて再び渡仏。しかし、結核が悪化した佐伯は神経衰弱も進み、パリ郊外の精神病院に入院、1928年に30歳の若さで亡くなりました。その約2週間後、さらに一人娘も病没。娘さんは6歳でした。フランスの画家に罵声を浴びせられて…『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景佐伯は、悲劇的な生涯を送った画家のため、展覧会では画家のドラマチックな人生を作品とともに紹介するパターンが多いのですが、本展では作品そのものに注目して展示構成されています。まず、展覧会の前半では、日本で描かれた作品を中心に展示。アトリエのあった新宿・下落合の風景画や大阪で描いた船の絵、また自画像や家族の肖像画などを見ることができます。高柳さんの話によると、佐伯は画学生時代を中心にたくさんの自画像を制作。その後は、自画像のかわりに風景を描き、その中に自分を没入させていたそうです。『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景展示の後半では、パリ時代の作品をまとめて展示。渡仏した1924年、佐伯は当時フランスで活躍していた画家、ヴラマンクに自分の自信作を見せに行きますが、「このアカデミック!」と罵声を浴びます。これが転機となり、彼の作品は大きく変化。やがて、自分の画風を確立していきます。しびれるアートがいっぱい!『佐伯祐三 自画像としての風景』展示風景パリ時代の約4年間、佐伯は重厚なパリの街並みや、ポスターが貼られた建物の壁、カフェ、プラタナスの並木道などを描き、多くの傑作を生みだしていきます。冨田館長の話によると、佐伯はとても早く描く画家で、現場で見たままの景色をすごい勢いで画面に写し取っていたそうです。あまりに描くのが早いため、線が躍動し、特にパリ時代後半の作品は、生き生きした生命力のある線になっている、とのこと。実際、佐伯の作品は、実物を見ると本当に迫力がありますし、特にパリの街並みを描いた作品群は現地の空気も伝わってくるようで、しびれるほどかっこいいです。また、展示室の赤レンガ壁と作品の相性も抜群。最高に贅沢な空間で絵画鑑賞を楽しめます。本展は4月2日まで。大阪中之島美術館では4月15日から開催予定です。Information会期:~4月2日(日)、月曜休館(3/27は開館)会場:東京ステーションギャラリー開館時間:10:00〜18:00(入館は30分前まで)※金曜日は20時まで開館観覧料:一般¥1,400、大学・高校生¥1,200、中学生以下無料
2023年02月12日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回は色の使い方の参考になるスタイルを複数ご紹介します。蛍光イエローはポイントカラーにピッタリ!難しい色をチョイスしているこの2人、実はヨーロッパでは小物やポイントカラーで蛍光カラーを使う人をよく見かけます。蛍光イエローからグリーンなどさまざまな蛍光色を使用しています。ぜひ今年のポイントカラーで使用してみてください。難しいトリプルカラースタイルはっきりとした色を複数合わせるのは意外と難しいんですが、こちらのスタイルは上手に3色をミックスしています。春になったらより明るめの色を取り入れたファッションを楽しみたいですね。異なるグリーン系をミックス色の異なるグリーンを組み合わせた、真似しやすい色コーディネイト。グリーンにブラウン系やネイビー系を合わせたりするのは比較的よく見るのですが、グリーン系でまとめてこのように合わせてみるのも素敵!どこにいても目立つ全身真っ赤なスタイルこちらはかなり上級者スタイル!全体の色を真っ赤で統一。サングラスまで真っ赤だなんて徹底的にこだわっています。それにしても真っ赤が似合うなんて羨ましい限り。オレンジを上手に使うとトレンド感アップオレンジをファッションに取り入れる人はあまり見かけなかった印象ですが、最近はオレンジを使用する人も増えてきたかも!?ブラックとオレンジの組み合わせはトレンディな印象もあって真似しやすいかも!?パステルカラーで可愛い度が増す!?淡いパステルカラーは2022年も人気でしたが、今年も人気の予感!特に春先からファッションに取り入れたい色の人気上位に入ります。パステル系を使用する場合は、全体をパステル系で合わると簡単に着こなせます。淡い色は柄を上に使うべし私の好きな色の組み合わせを上手に柄と共に使っています。ベージュや淡いピンク、アイボリーをごちゃごちゃさせずに大胆に使用しています。弱めの色を使用するけどシンプルにしたくない場合は、柄を上手に使うと個性的なスタイルに仕上がります。いかがでしたか?本日はヨーロッパのストリートで見かけた色使いの上手なスタイルをピックアップしてみました。まだまだ寒い季節ですが、春になったらぜひ真似してみてください。写真 平野秀美
2023年02月11日近年、K-POPや韓流ドラマをはじめとする韓国のエンタメが世界中を席巻していますが、そのほかにも関心が高まっているものと言えば、韓国映画が生んだ「Kゾンビ」。スピーディかつアクロバティックな動きで、徐々にファンを増やしています。そんななか、今回ご紹介するのは、“Kゾンビの最先端”が堪能できる注目作です。『呪呪呪/死者をあやつるもの』【映画、ときどき私】 vol. 553ある日、閑静な住宅街で凄惨な殺人事件が発生。被害者のそばには容疑者らしき死体も横たわっていたが、その死体は死後3か月が経過していた。チョン刑事率いる捜査隊が怪事件を追うこととなるが、事態はますます混迷を極めていく。事件の真相を暴くために動き始めたのは、ジャーナリストのイム・ジニ。調べを進めていくなかで、背後にとある企業の陰謀が関係していることを突き止める。ところが、強大な呪いによって蘇った“ジェチャウィ(在此矣)”という名のゾンビ集団が「3つの殺人」を果たすために、襲いかかってくるのだった。そこで、ジニは旧知の呪術師ソジンとともに、呪術でゾンビと彼らをあやつる黒幕に立ち向かうことに……。呪術とKゾンビをかけあわせ、“ハイブリッドホラー”と称されて話題を呼んでいる本作。今回は、その生みの親であるこちらの方にお話をうかがってきました。ヨン・サンホさん本作の原作と脚本を務めたのは、アニメ監督としても映画監督としても高く評価されているヨン・サンホさん。自身の代表作でもある『新感染』シリーズで、Kゾンビの人気を世界的なものにしたことでも知られています。そこで、物語が誕生した裏側やKゾンビの今後、そして日本から影響を受けていることなどについて語っていただきました。―本作はドラマ『謗法 ~運命を変える方法~』のスピンオフとなりますが、ドラマと同様に原作と脚本のみを担当されています。ご自身で監督をしようとは思わなかったですか?ヨン・サンホさんもともとこのシリーズに関わったのは、スタジオドラゴンから「ドラマを作る気はありませんか?」という提案を受けたのがきっかけでした。ただ、当時はちょうど自分が監督を務める『新感染 ファイナル・エクスプレス』の準備を進めていたとき。そういった理由から、ドラマまで演出をするのは難しいと伝えたところ、脚本だけでもいいと言っていただいたので受けることにしました。そして今回、ドラマから派生した映画が作られることになったときに、監督として適任だと思ったのはキム・ヨンワン監督。ドラマシリーズも手掛けてきた彼のほうが、俳優についても本作の世界観についても一番わかっているので、お任せすることにしました。ジェチャウィもキョンシーのようになってほしい―劇中に登場する“ジェチャウィ(在此矣)”は、これまでのゾンビとは動きやビジュアルなど一線を画する部分が多いように感じました。キャラクターを作り上げるうえで意識したことは?ヨン・サンホさんドラマを作る際にも、韓国のいろんな地域に昔からある伝説や妖怪に関する話について書かれている本を調べました。日本にはそういった本がたくさんありますが、韓国にはさほどありません。そのため、まずは本や資料を集めるのに苦労しました。そんななかで見つけたのが、本作に登場するジェチャウィ。死人をよみがえらせるという部分がすごく興味深いと思いました。―ジェチャウィを具現化するうえでは、中国の死体妖怪であるキョンシーを思い浮かべていたとか。ヨン・サンホさん僕は子どものころから香港映画のキョンシーが好きで、いつも楽しく観ていました。特に、カンフーとキョンシーを結合させて、非常に高いエンターテインメント性を生んでいるところがすごいですよね。あと、死体が呪術によって操られているのも面白いところですが、そこもジェチャウィと似ていると感じました。そんなふうに、ジェチャウィとキョンシーは共通点もたくさんあるので、できればジェチャウィもキョンシーのように一つのジャンルになってくれたらいいなと願っています。そういう意味でも、本作では犯罪モノというよりも、超常現象的なものが加わったある種のオカルトスリラーのような作品を目指しました。ゾンビのなかに、人間の姿をいかに入れるかがカギ―監督された『新感染』シリーズが世界的にヒットしたこともあり、Kゾンビの人気もますます高まっています。ご自身がゾンビを描くうえで、こだわっていることがあれば、教えてください。ヨン・サンホさんゾンビにはいろんな形態がありますが、いま例に挙げてくださった『新感染』シリーズを作っていたときは、ジョージ・A・ロメロ監督のようなかつての古典的なゾンビを思い描いていました。ただ、そのときに意識していたのは、ゾンビ映画というよりも、誰もが想像しなかった災難が突如起きたらどうなるかという点。そういった感覚で作っていたので、僕としては困難のなかで人々が必死に生き残ろうとする姿を映し出した作品として捉えています。というのも、ゾンビ映画というのはどうしてもマイナーなものになりがちですからね。そのなかで一般の方々にも共感していただき、より多くの人たちに興味を持って楽しんでもらえるには人々の生き延びたいという思いを描くのがいいではないかと考えています。その結果、僕のゾンビ映画では人間による生存記のなかに、アクションも加えるようになりました。―なるほど。いまやKゾンビを牽引する存在としても注目を集めていますが、今後のKゾンビをどのようにしていきたいとお考えですか?ヨン・サンホさん僕は、ゾンビ映画の持つ魅力というのは非常に幅広いと思っています。なぜなら、本作のように呪いや啓示のような要素を描いていたとしても、そこに観る人たちの共感を得られる要素を同時に入れることも可能だからです。これから先も多くの人たちに愛される映画を作るためには、ゾンビのなかに現実を生きている人間の姿をいかに盛り込むことができるかがカギになると考えています。日本からは多くの影響を受けている―本作に日本に関する描写も盛り込まれていますが、日本に対してはどのような印象をお持ちでしょうか。ヨン・サンホさん僕自身は、子どものころから日本のアニメや漫画、映画とともに育ってきた世代なので、日本からは多くの影響を受けています。そんななか、以前から日本と韓国には似ている文化があると感じていました。もちろんその反面、全然違うところもたくさんありますが、そういったところも含めて興味深いと思っています。ドラマシリーズには、日本の呪術師も登場しますが、同じ呪術でもお祓いの仕方など、異なるところも多いので、そのあたりも面白いところですよね。中島哲也監督の『来る』という作品を観たことがありますが、日本の霊媒師たちに混ざって韓国の呪術師もお祓いの儀式に参加しているシーンは特に興味深いなと。こういう形で文化交流をすることもできるんだなと改めて感じました。―そのほかにも、いま注目している日本のクリエイターや俳優はいますか?ヨン・サンホさん僕が最近ファンになったのは、片山慎三監督。彼の手掛けたドラマ『さまよう刃』や映画『さがす』はとてもよかったです。そして、新たにドラマ『ガンニバル』もあると聞いているのですごく期待しています。主演が柳楽優弥さんというあたりも楽しみですね。あと、日本の俳優さんでいいなと思っているのは、小栗旬さんや菅田将暉さん。それから松たか子さんと蒼井優さんも以前から好きです。活躍する女性たちの姿と友情を感じてほしい―また、現在は日本の漫画である『寄生獣』を原作とした作品の映像化も控えているということで、日本の観客も楽しみにしているところかと思います。ヨン・サンホさん僕は日本の漫画をたくさん読んできたので、端的に言えば大ファン。なので、自分が大好きな日本の漫画をもとにした映画を自分の方式で作れることに関しては、とてもうれしくて、気分が高まっています。楽しみながら仕事ができているので、これから先も自分が好きな漫画を何らかの形で映像化できる機会がたくさんあるといいなと願っているところです。―それでは最後に、ananwebの女性読者たちに本作を楽しむポイントを教えてください。ヨン・サンホさんかつての韓国映画では、アクションの要素があるような作品では男性が主人公となるケースが多かったかもしれませんが、本作に関して言えば、メインとなるキャラクターは女性。ジニとソジンという2人の女性が犯罪を解決していく様子も見られますし、彼女たちの友情も感じていただける作品となっています。そのあたりも含めて、ぜひ楽しんでいただきたいです。衝撃もゾンビも駆け抜ける!さらなる進化を遂げたKゾンビと唯一無二のストーリーで、観る者を釘付けにする本作。見たこともないゾンビによる圧巻のアクションはもちろん、90%以上を実際に撮影しているという迫力のカーチェイスシーンもスクリーンで体感したい1本です。取材、文・志村昌美引き込まれる予告編はこちら!作品情報『呪呪呪/死者をあやつるもの』2月10日(金)より新宿バルト9ほか全国公開配給:ハピネットファントム・スタジオ️©2021 CJ ENM, CLIMAX STUDIO ALL RIGHTS RESERVED
2023年02月09日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回はインフルエンサーが愛用しているシューズにフォーカスしてみました。比較的よく見かけるシューズもあり、とても参考になりますので、どうぞ最後までご覧ください。やっぱり外せない!コンバースの定番デザインコンバースの人気シューズ。お値段もお手頃で1つあればどんなファッションにも合わせられるのが特徴。カジュアルスタイルにはもちろん、インフルエンサーの方々はスーツスタイルにも合わせちゃうという大胆な着こなし。同じシューズでも合わせるスタイルによって印象が変わるんですね!大人気のアニマル柄ブーツこちらは異なる柄ですが、どちらもアニマル柄を上手に着こなしています。ヘビ柄も豹柄も人気の柄ですが、コーディネイトを柄に合わせたり色を統一させたりと、特に参考になる合わせ方だと思います。印象が異なるアイテムを使って自分スタイルに!可愛らしいミニワンピースに合わせたウエスタンブーツは可愛い印象ではないけど、逆にスタイルのインパクトを強めている印象。色はシックに統一されたクールビューティスタイル。トレンド入りのゴッツめ厚底ブーツ厚底ブーツは定番人気ですが、ゴッツめ厚底は特にキレイめスタイルに合わせるとかっこよさが増して脚長効果もあって、ダブル効果!超脚長に見えるニーハイブーツよく見かけるわけではないけれど、それなりに毎年人気のニーハイブーツ。特に柔らかいレザーを使用したものが人気で、履き心地も抜群。脚長効果がかなりあります。今回はインフルエンサーの方々のシューズにクローズアップしてみました。合わせ方次第で雰囲気が異なるんですね。写真 平野秀美
2023年02月05日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回はまだ寒さが厳しいからこそ、シーズン最後に押さえておきたい暖かくオシャレなゴージャスコートをご紹介します。ゴージャスと言えばファーコート!暖かさも抜群、そしてゴージャス感たっぷりのお洒落コートと言えばファーコート。ヨーロッパでは本物ファーよりもフェイクファーを選ぶ人がダントツ多い。こんなゴージャスなコートは1着あれば長く愛用できそう。ちょっと変わった柄コート個性的なデザインですが、はっきりとした色が素敵!やはり長めのコートは暖かさもあるしゴージャス感もあり、かなりお勧めです。どこでも見かける豹柄デザインファッションにとってアニマル柄は人気中の人気の柄です。なかでも豹柄はナンバーワン。小悪魔的な雰囲気なのに知的にも見せてくれる点がポイント。ビーガンレザーコートは今年も流行る!以前も紹介しましたが、ビーガンコートは今やファッショニスタにはなくてはならないアイテム。上品でシックな雰囲気でありながらも、環境を意識している点がポイント高い!?お洒落なチェック柄も素敵こちらは大きな毛布のような作りのチェック柄コート。サッと羽織るだけのものでも、温かみのある色と細かなチェックが上品に見えます。超ロングなトレンチコートヨーロッパは場所にもよりますが、夏がそこまで暑くならないので、比較的ほぼ1年中使えるトレンチコート。なかでもロングサイズから超ロングは流行傾向にあります。2023年の新作トレンチも楽しみ!今回は今からでも欲しい暖かいコートをピックアップしてみました。全体的に最近はロング系が人気傾向にあるようですが、お好みでショートのオーバーサイズジャケットだったり、膝丈ロングだったりを見つけてみてください。写真 平野秀美
2023年02月04日日々さまざまなニュースが飛び交っていますが、まもなく公開される話題作『茶飲友達』で取り上げられているのは、高齢者の売春クラブを巡る事件。今回は、センセーショナルな題材としても注目を集めている本作で、主演を務めたこちらの方にお話を伺ってきました。岡本玲さん【映画、ときどき私】 vol. 552高齢者専用の売春クラブで、リーダーを務めるマナを演じている岡本さん。今年でデビューから20年を迎えるなか、映画のみならずテレビや舞台でも幅広い活躍をみせています。そこで、現場の様子や自身を支えてくれる存在、そして30代に入って感じる心境の変化などについて語っていただきました。―今回はワークショップオーディションから始まったということですが、参加しようと思ったのはなぜですか?岡本さん監督である外山(文治)さんの前作『ソワレ』がとても好きだったので、「外山さんが開かれるのであればぜひ」というのがきっかけです。もし、作品とご縁がなかったとしても、ワークショップでいい時間を過ごせたらいいなという思いで受けました。―実際に体験されてみていかがでしたか?岡本さんシニアも若者もごちゃまぜのグループで行われましたが、演技経験者も未経験者も関係なく、ぶつかり合うときは全員本気でした。ただ、2日目に行くのが嫌になるくらい、初日で自分自身とは何かを問われるようなワークショップだったと思います。―行きたくなくなった理由は、自分自身と向き合うのがつらくなったからでしょうか。岡本さんそうですね。私だけではなく、みなさんも実はうまく隠して生きている部分ってあると思うんです。でも、「作られたものではなくて、あなた自身を見たい」と言って諦めずに向き合おうとするのが外山さんですから。しかも、つねにニコニコしていて、相手をえぐってくる瞬間も楽しそう(笑)。ただ、そんな外山さんだからこそ「どんな自分を出しても面白がってくれるんじゃないか」と思えた部分はありました。その後、この役を演じると決まってから、家族に対する私自身の価値観やいままでどう生きてきたかといったことを外山さんに話し、それを台本にも反映していただいています。なので、ワークショップから撮影までの1年間で、いまの自分を受け入れられるようにもなりました。うがった見方をせずに、誠実に向き合おうと思った―なるほど。本作で描かれている高齢者向け売春クラブは、実際にあった事件がもとになっていますが、この題材に関してはどのように感じましたか?岡本さん私はまったく知らなかったので、びっくりしました。特に、私はおじいちゃんとおばあちゃんと暮らして育ったので、その年代の方々に対しては「清廉潔白」というイメージを勝手に作り上げてしまっていたところがありましたから。それだけに、高齢者の方々の性や孤独に関する事実を知って、打ちのめされました。―しかも、日本の映画では“高齢者の性はタブー”のようなところがあるので、そういう意味でも本作への出演は挑戦だったところもあったのではないかなと。岡本さん怖さとかよりも、この出来事とちゃんと向き合おうと思いました。うがった見方をしたり、ショッキングなものだからと面白がったりするのではなく、誠実に台本に取り組みたいという気持ちが強かったです。―過去のインタビューでは、「どんな役でも自分とかけ離れてると思うことはなく、共感しないと演じられない」とお話されていますが、マナにも共感されましたか?岡本さん今回は、逆に近すぎてどう演じたらいいんだろうと感じたほどです。マナは多面性のある女性ですが、わざと作っているわけではなく、彼女なりの愛情や相手にハッピーになってほしいという思いで過ごしているうちにそうなってしまっただけ。隠してはいましたが、私にもそういう部分があるので、そこは似ているのかもしれません。だからこそ、マナを演じることで救われたというか、そういう自分も怖くなくなりました。―つまり、そのままの自分でいいんだと。岡本さんはい、自分で自分を認めるという感覚ですね。人に心を開くことも面白いと思えるようになったので、この役に出会えてよかったです。孤独も悪くないと感じているところもある―この役に限らず、岡本さんは「寂しい」という感情がつねに役作りの根本にあるとか。子どもの頃から抱いているという寂しさの原因はこの作品で追求できましたか?岡本さんそうですね。やっぱり誰もが愛されたいですし、離れていても誰かの記憶の一部になっていたいという気持ちがあると思いますが、そういうものが子ども時代からずっと残っていたんだなと感じました。いまは、そういう自分を受け入れたうえで、どうやって周りの人たちを愛する方向に気持ちを変えていけるか。それによって、自分が成長できるんじゃないかなと考えています。―そして、本作では若者にも高齢者にも共通するテーマとして描かれているのが孤独について。岡本さんも孤独を感じて悩んだり、落ち込んだりした経験はありますか?岡本さんそれもありますね。というか、孤独を感じたことない人なんていないんじゃないですか?仕事でもプライベートでも、切っても切れないものだと思っています。でも、だからこそいま言えるのは、逃げずに向き合ってきてよかったなということです。孤独って得体の知れないもので、そのときによって色も温度も違いますが、それを自分がどうやって手のひらで転がしていけるかというのが大きいのかなと。そういう楽しみ方ができるようになれば、人としても役者としても豊かになれるんじゃないかなと最近思えるようになりました。孤独も悪くないかもしれないと感じているところもあります。―そう思えるようになったのは、どうしてですか?岡本さん年齢を重ねてきたこともありますが、もしかしたらこの職業特有なものかもしれません。というのも、孤独ではない役というのがあまりないので、お芝居を通していろんな孤独を味わっているんですよね。だから、「このタイプの孤独は経験したことがある」と感じて戸惑わなくなったのかなと。しかも、私の場合は自分の孤独もお芝居として消化できるので、それが孤独を楽しめるようになった要因だと思います。今回演じたマナも、自分のコンプレックスや孤独と向き合うきっかけをくれたので、そういう意味でも出会えてよかったです。昔は疑ったり、不安になったりすることも多かった―本作の現場ではシニアの方々がたくさん参加されていますが、人生の先輩から学んだこともありましたか?岡本さんみなさんリハーサルでも本番でも同じお芝居をされないんですけど、それをすごく楽しんでいらっしゃるところがいいなと。すごくキラキラしていましたし、「楽しいというエネルギーに勝るものはない」と感じました。というか、みなさん信じられないくらい本当に元気なんです!でも、たくさんつらい経験をされている方もいらっしゃって、それもエネルギーに変えて乗り越えてきた方たちなのでかっこいいと思いました。佇まいにも表れるものなので、そういうところが素敵ですよね。―確かにそうですね。本作に登場する人たちを見ていて、「正しいことだけが幸せではないのではないか」とも考えさせられましたが、いまの岡本さんにとって幸せな瞬間といえば?岡本さんえー、何だろう。おいしいものを食べている瞬間とか、飼っている2匹の猫たちとベッドで寝ているときですかね(笑)。あとは、『茶飲友達』で出会った役者さんやスタッフさんたちと会っているときです。実は、いまでもすごく仲がよくて、しょっちゅうみんなで集まるんですけど、シーンとする瞬間があっても苦痛じゃない関係になれたのがいいなと思います。―まさに劇中でも描かれている“ファミリー”のような絆が生まれているんですね。岡本さんそう思えるような人たちと出会えたので、若いときの自分に「大丈夫だよ。そのままのあなたでいていいんだよ」と言いたいくらい幸せを感じています。―昔はそう思えない時期もあったということですか?岡本さん若い頃って疑い深かったり、他人と意見が違うだけで怖くなったり、自分から孤独になりがちだったり、みたいなことがあってよく不安に陥っていました。―そういう経験を乗り越えてきたからこそ、いまの喜びをより強く感じられているのですね。岡本さんそうですね。コロナ禍を経たこともありますけど、友達と笑い合ったり、お酒を飲みに行ったりできることとかも、当たり前じゃないんだなと思うようになりました。20年続けてこれた秘訣は、自分のしぶとさ―では、そんな岡本さんのモチベーションを支えているものは何ですか?岡本さんそれは、やっぱり猫ですね。猫バカなので(笑)。小学6年生からお仕事を始めて、高校で上京してきたのですが、真面目すぎたので、東京はずっと戦いの場だと考えて自分を追い詰めていました。でも、一人暮らしを10年したあとに猫を飼い始めてから、オンオフの切り替えができるようになりましたし、もっと気楽でいいんだと思えるようになったんです。おかげで最近は「表情が柔らかくなったね」と言われますし、仕事でもいい意味で肩の力を抜けているような気がしています。「大好きだよ」とか「かわいいね」と口に出して言うことが恥ずかしくなくなったのもあって、素直な感情を出せるようにもなったのかなと。昔はもっとつっぱっていたんだと思いますが、無償の愛を注ぐことができる存在がいるってすごいですね。―いろんな思いを抱えながらやって来たとは思いますが、ついに今年で仕事を始めて20年です。ここまで続けてこれた秘訣について、ご自身ではどう思われていますか?岡本さん私の場合は、「しぶとさ」ですかね。子どものときから、わからないものに対しての探求心がすごく強くて、できないならなぜできないのかというのを突き詰めるのが大好きでした。構造を理解すると飽きちゃうこともあったんですが、お芝居は深すぎてまだまだ理解不能。それがいまでも続けている理由の一つだと思います。あとは、こんな無茶苦茶な私でも、ずっと応援してくださる方がいること。そういう方々がいてくれるというのは、本当にありがたいことだなと改めて感じています。私もみなさんと同じように結婚や仕事に悩んでいる―岡本さんは10代のときから早く30歳になりたかったそうですが、実際になってみて?岡本さん超楽しいです!理想通りではないですし、波もありますけど、「本当に楽しい」と即答できるくらい自分らしくいられています。そう思えるのは多様性の時代になってきたのもあるかもしれませんが、10代や20代の頃は自分をカテゴライズして安心させようとしていたのがいまはカテゴライズしなくていいやと考えるようになったからですね。たとえ認められなくても、「私は私でいいんだな」と。おかげですごく自由だと感じています。―ちなみに、30代にしたいことやいますでにハマっていることはありますか?岡本さんハンドメイドやDIYが好きなので、携帯から離れて趣味の時間をちゃんと楽しみたいなと考えるようになりました。昔だったら、趣味さえも仕事につながるかどうか、ということに重きを置きがちでしたが、いまは自分が楽しんでさえいれば、それが違う形で実を結ぶような気がしています。最近はYouTubeを見ながらテーブルの板を作りましたが、今後は1年くらいかけて本格的な引き出し付きのデスクとかを作れたらいいなと。いまは余計なことは考えずに、自分の時間を純粋に楽しみたいです。―大事なことですね。それでは最後に、岡本さんと同世代のananweb読者にメッセージをお願いします。岡本さん結婚の適齢期だとか、仕事がどうだとか、周りから何だかんだ言われるので、私もみなさんと同じことに悩んでいるところです。実際、30代の女性が読むような記事を読んでは泣いたり、元気や勇気をもらったりして過ごしていますから。なので、「みなさんも1人じゃないよ」というのは伝えたいですね。もし街で私を見かけたら、ぜひ声かけてください。相談にも乗りますので(笑)。みんなで一緒に悩んで、乗り越えていきましょう。インタビューを終えてみて……。子どもの頃から見ていたこともあり、もう30歳というのに驚かされましたが、かわいらしい笑顔は昔のままに、内面は芯のある素敵な大人の女性になっている岡本さん。劇中では、さまざまな表情を繊細に表現し、観る者を釘付けにするような素晴らしい演技を見せているので、ぜひ注目してください。厳しい現実でどう生きるかを考える現代社会が抱える闇をあぶり出すだけでなく、閉塞感が蔓延する時代に誰もが感じている孤独に切り込んでいる本作。幸せとは何か、正義とは何なのか、正解のない問いと向き合うなかで、自分の生き方や未来について考えずにはいられない必見作です。写真・山本嵩(岡本玲)取材、文・志村昌美スタイリスト・森宗大輔ヘアメイク・SHIZUEトップス¥38,000、ロングジレ¥77,000、スカート¥38,500/EZUMi(Ri Design.Ltd 03-6447-1264)、ネックレス(上)¥63,000、ネックレス(中)¥45,000、ネックレス(下)¥27,000、リング(右手)¥21,000、リング(左手)¥23,000、イヤカフ(右耳)¥13,000/ReFaire、イヤカフ(左耳)¥9,000/warmth (全てwarmthルミネ新宿店 03-6304-5994)ストーリーある日、妻に先立たれて孤独に暮らす男がふと目にしたのは、新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字。その正体は、佐々木マナをリーダーとする若者たちが運営している高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」だった。彼らのもとに在籍しているのは、「ティー・ガールズ」と名付けられた65歳以上の女性たち。海千山千のティー・ガールたちをさまざまな事情を抱えた男性たちが買い、マナたちはホテルへの送迎と集金を繰り返していた。孤独を抱える若者と高齢者たちはお互いを“ファミリー”と呼び、大事な存在となっていく。そんななか、高齢者施設に住む老人から救いを求める電話が入るのだった……。胸がざわつく予告編はこちら!作品情報『茶飲友達』2月4日(金)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開配給:EACHTIME©2022茶飲友達フィルムパートナーズ写真・山本嵩(岡本玲)
2023年02月03日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。本日は海外で話題の、セットアップのように見える、上下同色の着こなしスナップをご紹介します。こうしてみると、本当に多くの方が上下同色ワントーンコーデを楽しんでいるんですね。どちらも自分の好きな色で!ホワイトもグレーもかっこいいです!同色のものを着る時は上と下のシェイプがはっきりとした物を選ぶとスタイリッシュに見せることができそう。またベルトなどを使って区分するのもいいですね。スーツスタイルでバッチリ決めるこちらはスーツスタイルのような上下がバッチリ決まってます。こちらもやはり最近よく見かけるズボンをブーツインするスタイル。スーツファッションでも型にハマらず個性を出した着こなしを見せてくれています。清楚なホワイトでパーティ風にこちらはまた上品で清潔感溢れるホワイトを上手に着こなしています。ホワイトワンピースのみならずホワイトコートまで決めてくるところが、上級者スタイルです。TPOに合わせて、このようなきれいなスタイルは参考になりそう。気絶しそうにかっこいい!男性にも人気のホワイトこちらもお洒落な全身ホワイトスタイル。靴まで白で統一した、清潔感溢れるキマってるファッション。グレーデニムで優しい雰囲気にこちらは珍しいデニムのグレーを上手に着こなしたスタイル。ブルーよりも優しい印象で、暗すぎない点もプラス。実はかなり合わせやすい色かもしれません。上級者向けピンクファッションここまでピンクで着こなせるのは、パーティやイベントの時。ジャケットのピンクの色を変えることで、少しトーンを抑えてくれている印象。サングラスやバッグまでピンクで決めているなんて、かなりハイレベルの着こなし術です。いかがでしたでしょうか?今回は比較的よく見かける、そして真似しやすい上下同色ファッションをご紹介しました。ぜひ機会があれば参考にしてトライしてみてください。写真 平野秀美
2023年01月29日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回はヨーロッパで最近よく見かけるシマシマブルーシャツのスタイルをご紹介します。オーバーサイズが今時!こちらはゆったりとしたオーバーサイズのブルーストライプシャツ、シャツに合わせたシマシマズボンとの相性も最高。さらに髪型もさっぱりアップに仕上げてオーバーサイズのルーズ感をきれいに見せています。定番シャツ+デニムスタイルこちらは比較的よく見かけるシンプルなブルーシャツですが、デニムとの相性もやっぱりいいんですね!特に夏には爽やかな雰囲気に見せてくれそう。冬場でもジャケットやアウターを足して合わせられる年中OKのスタイルです。ベストを合わせてカッコよくこちらはシャツに合わせたベストがズボンとお揃いカラーでバッチリ決まってます!このブラウン系の色との相性が良いと初めて感じたスタイルです。長めシャツのボタンを外してルーズにこちらもブラウン系のアウターと合わせたカジュアルファッション。長いシャツなので途中からボタンを外してルーズ感を遊んでいる印象。スリムデニムでスッキリさせて、だらしない印象をセーブ。いかがでしたでしょうか?最近よく見かけるシマシマシャツの着こなしスナップをご紹介しました。比較的スタンダードなシャツなので、着回のが参考になれば幸いです。写真 平野秀美
2023年01月28日パンデミックが起きる前に制作されていたにもかかわらず、「まるで映画が現実になったようだ」と世界に衝撃を与えている話題作がいよいよ日本でも公開。今回は、ブラジルから届いた驚きの映画をご紹介します。『ピンク・クラウド』【映画、ときどき私】 vol. 551ジョヴァナとヤーゴは一夜の関係のつもりで過ごしていると、けたたましい警報に襲われる。その原因は、突如として世界中に発生した正体不明のピンクの雲。それは「ピンク・クラウド」と呼ばれ、10秒間で人を死に至らしめる毒性の雲だという。緊急事態によって外出制限が設けられ、人々の生活は一変する。家族や友人とオンラインで連絡は取れるものの、いつ終わるかわからない“監禁生活”によって状況は悪いほうへと傾き始めていた。そんななか、ジョヴァナとヤーゴも現実的な役割を果たすことを迫られ、子どもを持つことになる。しかし、ジョヴァナのなかで生じた歪みが徐々に大きくなろうとしていた……。2017年に脚本が執筆され、パンデミック以前の2019年に撮影したという本作。そうとは思えないほど私たちが経験してきた出来事が数多く描かれていると大きな反響を呼んでいますが、今回はこちらの方にお話をうかがってきました。イウリ・ジェルバーゼ監督本作で念願の長編デビューを果たし、ブラジルの新鋭として注目を集めているジェルバーゼ監督。そこで、物語が誕生した背景や映画と現実が重なったときの心境、そしてキャラクターを通して女性たちに伝えたい思いなどについて語っていただきました。―非現実的なロックダウン下で共同生活をする2人のキャラクターを描きたかったということですが、その理由から教えてください。監督まずは、「作品のなかに制限を設けたい」というのが最初にありました。それを実現させるために考えたのは、登場人物の数を少なくし、舞台はずっと同じ場所にすること。さらに“強制された結婚”にすることを思いつきました。「現代的かつシュールな状況での強制的な結婚とは何か?」と考えたときに、一夜限りの関係だった相手と予期せぬ出来事によって一緒にいなければいけなくなるという設定が浮かんできたのです。―“強制された結婚”というテーマに興味を持ったのはなぜですか?監督それは、自由について考えたかったからだと思います。自由といっても、人によってさまざまなカタチや意味がありますよね。たとえば、ジョヴァナはこの男性と結婚したかったわけではないし、子どももほしくはなかったのにピンク・クラウドが出てきたことによって、社会が女性に求めるステップを踏まざるを得なくなってしまいます。特に、結婚や出産、キャリアということに関しては本人の意思が尊重されるべきなのに、周囲が「しなさい」と言うのは女性にとっては社会的圧力になるのではないかなと。そんなふうに、女性は多くのプレッシャーを与えられている傾向にあるように感じています。女性たちは社会的な女性の規範に囚われている―それはありますね。劇中では、その圧力を意味するものとして描かれているのが雲ですが、通常だと脅威の対象は人に恐怖を感じさせるようなもので描かれることが多いなか、それとは真逆のイメージがある雲を選ぶというのは珍しいのではないかなと。監督まずは、「科学的に解決できそうなリアルな設定にしたくなかった」というのも理由の一つ。そのために、雲が10秒で人を殺してしまうというシュールでよくわからない要素が必要だったのです。そうすることによって、観客は「なぜ雲があるのか?」ということを意識しなくなり、キャラクターにフォーカスできると思ったからです。あと、ブラジルは夕焼けが有名なので、本作に登場するような色の雲はよくあるんですよ。そういったことも理由だったのか、初めから私の頭の中にはずっとピンク色の雲があったように思います。色にもこだわっていたので、VFXアーティストの方には、「まったく危険を感じないような美しくてソフトなピンクにしてほしい」とお願いしました。―ピンクという色にも監督なりの思いが込められているとか。監督ほかの国もそうかもしれませんが、ブラジルでは男の子がブルーで、女の子がピンクとされているので、ジョヴァナは社会的な女性の規範に囚われていることを意味しています。特に、「完璧な女性とはこういうものですよ」と見せられると、ついそれが魅力的に感じてしまいますよね?でも、その裏にある大変な部分や恐ろしいところは見せていない場合が多いだけですから。そういったこともあり、私たち女性はジョヴァナと同じように、気がつかないうちに自分の意志に反したことを“社会のピンク・クラウド”によってさせられてしまっていることもあるのです。つまり、私たちは“女性に対するプロパガンダ”につねに囲まれているとも言えるのではないでしょうか。ブラジル映画界でも、女性監督の意見が通るのは難しい―なるほど。ちなみに、ブラジルの映画界でも女性監督ならではの苦労などを感じていることもありますか?監督そうですね。素晴らしい女性監督もどんどん出始めていますが、まだまだ男性監督のほうが多いので、自分の意見を聞いてもらうことが難しいという場面はよくあります。実は、今回の映画を作る過程でも、監督である私の声に男性たちが耳を傾けてくれないことがあったくらいです。―自身の監督作でさえも起きているとは……。そういった状況に陥ったとき、意識していることがあれば教えてください。監督すでに何名かの男性には伝えましたが、「あなたは私の話をいつも遮っていることに気がついていますか?」と言うようにしています。とはいえ、これはお互いに良い関係にある状態であれば問題ないですが、敵対関係にある人や目上の人であれば言い方に気をつけないと大変なことになります。ただ、そういう状況に追い込まれてしまっているのであれば、相手に気を遣いながら「私の話を聞いてください」と伝えることは大切なことです。ほかの女性たちも、そういうことが言えるようになったらいいなと思っています。―その通りですね。また、劇中では同じ状況下でもジョヴァナとヤーゴは正反対の反応を見せています。2人のキャラクターを作り上げるうえで意識したことはありましたか?監督すべての男性とすべての女性が2人と同じようになるという意味ではなく、あくまでも自分の経験から分析して作りました。私からすると、女性のほうが求めることが多く、男性のほうがその場の状況になんとなく適応してしまうような気がしています。そういったことを踏まえて、ジョヴァナが息苦しさを感じているいっぽうで、ヤーゴは「むしろ雲があってハッピー」みたいな感じにしました。実際、カップルのケンカでも「まあいいんじゃない?」と言う男性に対して、「きちんと解決しなければいけない」と考える女性のほうが多いのではないかなと。全員とは言いませんが、そういう傾向にあるように感じていたので、それを基にキャラクターを設定していきました。SFとして作ったものが現実となり、奇妙な感覚だった―そのあたりは、鑑賞後に男女で話し合ってみるのもおもしろいかもしれませんね。本作は現在のコロナ禍を予期していた作品としても話題になっていますが、観客の反応はいかがでしたか?監督実は、私はみなさんがどんな反応をするのかに関して、上映前はすごく神経質になっていました。特に、私がこの状況を利用して利益を得ているように思われたくなかったからです。そんななか、初めてお披露目したのは2021年のサンダンス映画祭のとき。上映後には多くの人が「最初はどう感じるかわからなかったけど、自分でも理解できなかったパンデミック中の気持ちがわかるようになった」といったポジティブな反響があったので、すごくうれしかったです。―とはいえ、自分が書いた映画がどんどん現実とリンクしていく様子を目の当たりにしたときはどのような心境だったのでしょうか。監督すごく心配しました。もちろん、世界中の方が心配したと思いますが、私にとってはもう一つレイヤーがかかっているような感覚だったかなと。というのも、私は自分の作った映画のなかに生きているような気がしていたというか、SFとして作った物語が現実になってしまってすごく奇妙な気分でした。それは私だけでなく、本作に関わる俳優たちやスタッフたちも同じで、みんな信じられない気持ちだったと思います。初めは1か月くらいでパンデミックが収まると考えていたので、「私たちはこの作品でリハーサルしたようなもんだよね」と冗談を言っていましたが、そんな状況ではないとわかって本気で心配になったほどです。誰もが自分らしく生きたいともがいている―編集中にパンデミックを経験したということですが、実際に映画と同じような状況になってからご自身や作品に影響を与えたことはありましたか?監督以前から撮影以外は自宅で脚本を書く生活をしているのであまり変化はありませんでしたが、とはいえ「人生は本当に予期できないものだ」と感じました。そしてこういった奇妙な状況でさえも、人は適応していかなければいけないのだなと。あとは、友達に会ったり、パーティをしたりといった当たり前のことに対して感謝するようにもなりました。意外かもしれませんが、作品に関して変更したのは1点のみ。雲が発生しているのはブラジルだけという設定を世界中で起きていることにしたという部分です。それ以外は変えていないので、これだけ似ていることはクレイジーなことだなと思いました。―確かに驚きですね。では、日本についておうかがいしますが、どういった印象をお持ちですか?監督日本は行きたい国リストのトップに入れているのですが、ブラジルからあまりにも遠いので、残念ながらまだ行ったことはありません。日本に興味を持っている理由としては、いろんなことがブラジルとはあまりにも違うから。ブラジル人はうるさくて大げさですけど、日本の方はデリケートな印象です。あとは、静かな田舎とテクノロジーが発展している都会がどのようにミックスされ、バランスを取っているのかも見てみたいなと。食べ物やアートワークも魅力的なので、そういったものも気になっています。―それでは最後に、ジョヴァナのように仕事や恋愛に悩む日本の女性たちにもメッセージをお願いします。監督周りの人たちを喜ばせなきゃいけないとか、完璧な女性に見られたいとか、いろんなプレッシャーがあるかもしれません。でも、ジョヴァナという女性を通して、「自分らしく生きようともがいているのは自分だけじゃない」というのを感じてもらえたらうれしいです。他人を満足させるためではなく、自分なりの幸せや自由について考えるきっかけにこの作品がなったらいいなと思っています。抑えていた欲望が込み上げる!コロナ禍で女性たちが抱いてきた生きづらさや葛藤を描き、まるで自分の姿を見ているかのような錯覚に陥る本作。この状況のなかでどう生きていくべきか、自身のこれからを考え直す意味でもいま観ておきたい1本です。取材、文・志村昌美胸がざわつく予告編はこちら!作品情報『ピンク・クラウド』1月27日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開配給:サンリスフィルム️© 2020 Prana Filmes
2023年01月26日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。持つだけでさまになる、2023年も狙い目のバッグブランドをご紹介します。言わずと知れた憧れのブランド『グッチ』(GUCCI)GGマークが魅力的で、多くの人々に愛され続けている『グッチ』。小さめバッグからビジネスシーンでも愛用できる大きめバッグまで種類も多く、また素材的に長く使えるものが多いので、バッグがほしい!と思う時、『グッチ』はお勧めです。去年のファッションウィークではツイン(双子)だけのファッションショーを開催し話題になりました。今年も世界のファッションを引っ張っていってくれる斬新なデザインを期待しています。モダンなかっこよさから選ぶなら『バレンシアガ』(BALENCIAGA)カジュアルライクで気兼ねなく使えるモダンブランドといえばこちら!特に印象的なのが色の使い方、そして形。個性的なファッションが好きな方には絶対的におすすめしたいブランドです。若い人たちも大ファンの『ロエベ』(LOEWE)上質素材をふんだんに利用しながらも、一風変わったデザインだったり新しいアイディアバッグを次々に世に送り出してくれる『ロエベ』。まだ持っていない方にはお勧めしたい、人気ブランドの1つです。ブランド界の先駆者とも言える『ステラマッカートニー』(Stella McCartney)ブランドを立ち上げた時から、環境や動物に優しいブランドを目指していた『ステラマッカートニー』。デザインも女性ウケ抜群の大きさとシンプルさが魅力。やっぱり外せない『プラダ』(PRADA)毎年新作が大ヒットしているプラダ。プラダらしさという言葉を使いたくなるほど、一目でプラダだとわかるデザインが多い印象。使いやすさとシンプルなデザインが魅力的です。憧れのブランド『クロエ』(CHLOE)数多くのデザインを生み出しているクロエは、世界中の女性に大人気。品質と可愛らしさが魅力的で特にプライベートな時間に使いたいと思わせてくれるデザインが多数!超ミニチュアバッグで話題沸騰の『ジャックムス』(JACQUEMUS)一体何が中に入るのか?と思うほど手のひらサイズのバッグが人気になったこちら。バッグはものを入れるだけじゃない、見せるものと言わんばかりの小ささが目を惹きます。今後のデザインにも注目したいです!いかがでしたでしょうか?定番ブランドはやはり押さえておきたいところですよね。今年の新作デザインもとっても楽しみですが、上記のブランドは新作だけではなく、以前のデザインだって素敵なものが多いので、新作やトレンドに流されず、自分の用途や好みで長く愛用できるバッグを選べると思います。ご参考までに!写真 平野秀美
2023年01月22日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。本日は街で見かけたイケメンのファッションを大公開!クールなサングラスが決まってる!ディオールのショルダーバッグを愛用している彼は、サングラスをしているのにイケメンってわかる雰囲気!最近よく見かける、ズボンをブーツの中に入れるスタイルで決めてます。また個性的なサングラスがいやらしくなく、かっこいい。優しい雰囲気が魅力的な2人一見変わった柄のシャツをスタイリッシュに着こなしている左の彼と、オールドファッションを楽しむ右側の彼、優しさが滲み出ていて惚れ惚れしちゃいます。長身が魅力のモダンスタイルショートボブヘアが可愛い長身のイケメンを発見!いたって一般的でシンプルな装いですが、サングラスにビシッと決まった上質ロングコートが、品格をアップ。ショー終りのモデルを発見!カジュアルスタイルをバランスよく着こなしている彼は、ファッションショーの帰りだとか。遠くから見てもイケメンとわかる存在感は、姿勢の良さからきているのかも!?イタリア人のイケメンがクール過ぎるこちら、もう映画のワンシーンに出てきそうなイケおじ風スタイルがカッコカワイイ。自分がかっこいいって、わかっているような着こなし方に憧れちゃう。トレンディなメンズファッション最近ヨーロッパの定番スタイルといえば、ロングコートにズボンをブーツインっていうお決まりスタイルですよね。冬にだってサングラスは必需品のヨーロッパ、全体のスタイルがバッチリ決まります。いかがでしたでしょうか?イケメンというのは、顔がかっこいいというだけでなく、スタイル全体の雰囲気が魅力的ですよね。今回はそんなヨーロッパのイケメンスナップでした。写真 平野秀美
2023年01月21日芯から冷え込む今の時期は、手元をしっかり暖めてくれる小物アイテムが欠かせません。とくに今季はY2Kブームに乗じて、アームウォーマーが人気上昇中です。そこで今回は、アラサー女性におすすめしたい手袋&アームウォーマーコーデをご紹介します。上品クラシカルなのはレザーのロンググローブ定番の手袋は、ひじ辺りまでしっかり覆うロンググローブがおすすめ。というのも、昨今登場しているアウターは袖口が広いものが多く、袖の隙間から冬風が入り込んでしまうからです。袖の隙間から冷えを感じないためにもロンググローブでしっかり防寒しましょう。手袋の履き口が広いものはコートの袖を一緒にしまい込むように身につけられます。手袋の履き口が狭いものは無理にコートをしまい込む必要はありませんので、コート袖の下から手袋がチラ見えするように身につけましょう。また、手袋の長さは短いと可愛らしい印象に、長いものだと上品で大人っぽい印象に映ります。大人に似合う上品な着こなしをするうえでも、ロンググローブは最適ですね。おすすめのコーディネイトは、ロング丈のリバーコートにレザー素材のロンググローブを合わせたスタイル。海外セレブが取り入れていそうなゴージャスなムードのある着こなしになります。グローブとブーツは同色でまとめるとコーデ全体に統一感が生まれておすすめ。ロンググローブを際立たせたい場合は、アウターとグローブの色を対照的な色にしてコントラストを作ると良いです。アウターがブラウンなら、グローブはブルー系など手袋の色が目立つ組み合わせを取り入れてみてください。トレンド狙いならカラーのアームウォーマートレンドを率先して取り入れたいおしゃれさんは、やっぱりアームウォーマーがおすすめです。アームウォーマーはフィンガーレスなので指先が寒いですが、手首をしっかり暖めるとそこまで強い冷えを感じにくいです。なので、これからの真冬の気温にも最適ですね。アームウォーマーはクシュクシュとした生地のたるみ具合が可愛らしさのポイント。とくにアウターの裾から2~3重ほどクシュっとしたたるみが見えるとおしゃれの完成度も高まります。そんなアームウォーマーは差し色コーデにも最適です。全身コーデのなかでも見える範囲が狭いので、あえて発色の良い明るい色を取り入れてもコーデ全体に大きく影響しません。それどころか、むしろ差し色を効かせることでおしゃれさが際立つというもの。このときアームウォーマー以外のアイテムは同系色で馴染みよくまとめると良いでしょう。ポイントとして柄物をどこかにプラスするとアームウォーマーのトレンド感も相まっておしゃれさアップ。暖かいのに、しれっと可愛いアイテムを手にして防寒を優先すればおしゃれさがなくなるというのは、ひと昔前のこと。最近のファッション、なかでもここ1~2年はしっかり防寒しながらもおしゃれさを損なわないアイテムが豊富に登場しています。そのおかげで私たちの冬コーデはもっともっと楽しいものに。とくに1月2月は冬小物を身に着けるのにうってつけの季節ですので、ぜひみなさんもお気に入りのアイテムを見つけてみては?イラスト 角 佑宇子
2023年01月21日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第48回は、妻がウンザリした義理の両親からの言葉をご紹介します。1.「仕事しても仕方ない」【ママライフばんざい!】vol. 48家庭を持つと、年末年始の挨拶などで相性がよくてもわるくても、義理の両親に会う機会があるものです。でも、思いがけない義両親のひとことが、妻をウンザリさせてしまうことも。そんな疲弊する義両親の言葉のひとつめは、こんな言葉でした。長く付き合った末、自然と結婚へと進んだある女性は、すでに結婚前に同棲していた期間が長かったこともあって、「変わったのは入籍したことぐらい」と思っていたのだとか。でも、長男である夫の家の行事にことあるごとに呼ばれるようになり、だんだんと恋愛と結婚の違いを実感していったのだそう。あるとき、また義実家へと行く予定があった日の直前、仕事の都合でどうしても行けなくなってしまった妻。そういうときに、夫がうまくその場をおさめてくれればいいものですが、夫は妻の仕事に理解があるものの、妻の不満や自分の両親の少し干渉しがちな面についてはノータッチというスタンス。仕事で行けなくなったことを義両親にそのまま話したところ、義母から「仕事しても仕方ないでしょ、結婚したら、家の用事のほうが大事なんだからね」と吐き捨てるように言われたそうです。もともと長い春の末結婚したふたりということで、いつまでもふたりがマイペースすぎると、よく愚痴られているその妻は、義両親の言葉にウンザリしました。2.「秘密主義なんだから…」他のある女性は、もともと義両親にかかわらず、誰に対しても積極的に自分のことを話さないタイプ。いわゆる聞き上手なところがあるため、義両親に会う機会があっても、いつもと同じように、あまり自分のことをペラペラと話すようなことがなかったそうです。とはいえ、夫にはさすがに日々にあった出来事など、ちょっとしたことでも話していた妻。夫はそんな妻の性格をよくわかっていたはずでしたが、義両親と食事をする席で、なぜか夫が「そういえばあの話ってこうだったよね?」と、以前妻が夫にした話の続きをふってきたそうです。でも、それは義両親にはあまり知られたくない個人的な内容でもあったことと、いつもは妻の話を義実家で掘り下げてくることがなかった夫ということもあり、急なことにとまどう妻。その場では妻が話し出すのを待つような空気になっていたそうですが、言葉につまる妻にしびれを切らして、義父が「秘密主義なんだから」と、チクリ。それはつまり、秘密にしていないで早く話せよ、という義父からの催促と嫌味なわけですが、苦笑いをしながらもひたすら愛想笑いだけしてその場をやりすごした妻でした。話したくないことを聞き出そうとするなんて、義両親と顔を合わせたくないのも仕方ありませんね。3.「あっちの嫁はこうしてた」最後は、嫌味をわかりやすく言われたという、ある女性のお話です。結婚してお子さんが生まれてからも、家庭と仕事を両立しながらやりくりしている妻が、あるとき、義両親のところへ行くことになったそうです。夫には兄がいて、兄嫁は専業主婦で義実家と家が近い場所に住んでいるということもあって、兄嫁はよく義両親と会っているのだとか。だからなのか、たまにしか顔を出さない弟嫁に対して、「あっちの嫁はこうしてたわね」と、いちいち比較するような嫌味を義母から言われるのだそうです。その場だけ我慢すればいいやと、ある程度わりきって義実家に行くことにしているという妻ですが、顔を合わせると嫌味を言ってくるような義両親は、疲弊させる存在でしかありません。本人はうっかり口に出しただけのつもりかもしれませんが、近い存在同士でも、なるべく気持ちのよい交流ができるといいですよね。いろいろなタイプの人がいるので、全員と気が合うということは難しいものかもしれません。ですが、なるべくストレスにならないよう、いい距離感で義実家とも付き合っていきたいものです。みなさんの家庭もうまくいきますように!文・かわむらあみり©JackF/Getty Images©JackF/Getty Images©Zinkevych/Getty Images
2023年01月19日近年、熱狂的な人気を誇り、映画界でも勢いを増しているインド映画。ひしめき合う話題作のなかから今回ご紹介するのは、本年度のアカデミー賞で国際長編映画賞のインド代表に選出された注目の1本です。『エンドロールのつづき』【映画、ときどき私】 vol. 550インドのグジャラート州にある田舎町で、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っていた9歳のサマイ。映画を低劣なものだと思っている厳格な父だったが、ある日特別に家族を映画館へと連れていく。人で溢れ返ったギャラクシー座で、サマイは初めて観る映画にすっかり魅了される。後日、サマイは再びギャラクシー座に忍び込もうとするが、チケット代が払えずにつまみ出されてしまう。それを見た映写技師のファザルから、ある提案をされる。なんと料理上手なサマイの母が作る弁当と引換えに、映写室から映画を見せてくれるというのだ。映写窓から観るさまざまな映画に圧倒されたサマイは、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるのだが……。インド映画のなかでも、日本で一般公開される初のグジャラート語映画となる本作。世界各国の映画祭で絶賛されている魅力について、こちらの方にお話をうかがってきました。パン・ナリン監督映画制作のみならず、BBCやディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーを手掛けてキャリアを積んできたナリン監督。2022年には、グジャラート州出身者として初めて米アカデミー会員にも選ばれ、いまや国際的な監督となっています。そこで、自身の経験を反映させた本作に込めた思いや映画界に抱いている危機感、そして日本映画の印象などについて、語っていただきました。―本作はほぼ監督の自伝ということですが、物語はどのようにして構成していったのでしょうか。監督すべてではないですが、今回は実際に僕に起きた出来事をベースに作りました。なので、お弁当と交換に映画を見せてもらっていたことも、父親がチャイの露店をしていたこともすべて事実。家族や友人から昔の話を聞いて、ネタを集めていきました。映画のフィルムを盗んで捕まり、少年院に拘留されてしまったエピソードも本当のことですが、インドの大スターであるアミターブ・バッチャンが出演していた作品だったこともあって、近隣の街では当時大騒ぎになったんですよ(笑)。―まさに映画のような出来事ですね。実話とフィクションの両方を描くうえで、意識したこともありましたか?監督観客に披露するまでは、「ちゃんとバランスが取れているんだろか?」と自分のなかでも、ものすごい不安がありました。ニューヨークのトライベッカ映画祭での上映が最初でしたが、観客のみなさんが立ち上がって喜んでくださり、観客賞まで受賞したのでよかったですが、それまでは本当に怖かったです。意識したことを挙げるとすれば、実話ということもあって僕自身の視点で描かれている作品ではあるものの、友人でもある映写技師の視点も大事にしたこと。とはいえ、ドキュメンタリーではないので、ある程度の自由を持って作っていますし、僕が大好きな映画作家に捧げるオマージュも今回はかなり入れています。夢のような感覚は、映画館でしか味わえない―監督が子ども時代だった頃と現在では、社会における映画や映画館の存在も変化していると思いますが、危機感のようなものはありますか?監督世界の映画館の25~30%が二度と営業を再開しないという形で閉鎖しているという話を聞いたばかりなので、それは懸念すべきこと感じています。ただ、映画のなかでも言っているように、映画にはつねに未来があるという事実は変わらないかなと。とはいえ、どうやって物語が作られ、それがどのように受け止められるのかということに関しては、激変しているのではないでしょうか。たとえば、昔だったら映画は映画館でしか体験できないものでしたが、いまでは配信などでどこでも観られる時代。しかもデジタルによって自由を手にしているので、誰でも映像を作ることができ、SNSなどで発信することもできるようになりましたよね。ときにはそれが大作の映画よりもバズることもあるので、映画の存在が薄くなっているようなところはあるのかなと。ただ、ゲームやYouTubeなどから新しいものがどんどん入ってきている状況なので、僕も興味を持っていますし、どうなっていくのかは見届けていきたいです。―映画館の減少とともに、動画配信が主流となっていくなか、サマイのように映画館で感動する体験が失われつつあります。監督が思う映画館ならではの魅力とは?監督暗くなった映画館に座ってからは、スマホを見ることもほかの用事をすることもなく、早回しも巻き戻しもできない状況で映画を観ることになります。でも、それは自宅では味わえない経験ではないでしょうか。さらに、見知らぬ人たちと一緒に映画を観るという環境も、心理的には大きな違いですよね。おそらく大人でも子どもでも、同じことが言えると思っています。これは哲学者や心理学者の方々と話をしたときに聞いたことですが、人が夢を見ている場合、夢の長さはだいたい90分から120分くらい。映画もそれと同じくらいの尺の作品が多いので、専門家たちの間では夢と映画には関連性があるのではないかと言われているそうです。だからこそ、映画を観ると夢に近いような体験ができるのですが、それはパソコンの画面では味わえないものではないかなと。もちろん、情報や物語を受け止めることはできますが、夢心地のような感覚とインパクトは映画館に行かないと体感できないものだと考えています。日本映画から影響を受けていない地域はないと感じる―なるほど、確かにそうですね。監督は自他ともに認める映画マニアでもありますが、日本映画に対してはどのような印象をお持ちですか?監督日本の映画文化は革新的なところがありますし、日本では本当に数多くの映画が作られているので、それは素晴らしいことだと思っています。実際、アメリカをはじめ、フランスやイタリアなど世界中の監督と話していると、日本映画から影響を受けていない地域はないんじゃないかと感じるほどです。日本の作品が海外でリメイクされることも多いので、それは新しい形のストーリーテリングを生み出せている証拠ではないでしょうか。少し前だと、中田秀夫監督をはじめとするJホラーの作品もジャンル映画にはさまざまな影響を与えていますし、日本にはユニークな映画言語があると感じています。あとは、宮崎駿監督のような存在も映画界には必要ですよね。ほかにも、日本の映画文化に関してあまり欧米では知られていなくて残念なこともあるんですよ。世界は日本の映画界における女性の活躍をもっと知るべき―それは、どのようなことでしょうか。監督映画界において、“女性活躍のパイオニア”は日本だったのではないかと僕は考えています。実際、日本初の女性映画監督である坂根田鶴子監督は、サイレント映画の終わりころの時代に男性社会である映画界で働くために男性のように髪を短く切って仕事をしていたとか。それほど前から、実は日本の映画界では女性が活躍し続けているのです。ほかにもオードリー・ヘプバーンと同じくらい海外でもっと知られるべきと感じているのは、田中絹代さん。日本映画だと溝口健二、小津安二郎、黒澤明といった名前ばかりが上がりがちですが、田中さんは女優として250本あまりの映画に出演し、映画監督にもなった女性です。僕個人としては、彼女たちのような女性たちが活躍していたことをもっと多くの人に知ってほしいなと。こんなに初期から女性監督が映画界に関わっていたという例は少ないので、日本は先を行っていたほうだと思います。僕自身は日本映画をきっかけに日本を好きになり、いまでは日本の精神性や武術、茶道、歌舞伎など、さまざまな日本文化に魅了されてきました。過去には日本と共同製作した作品の撮影で何度も日本を訪れていますが、ガッカリしたことは一度もありません。すべてがとても素敵な記憶として残っています。いろんな側面を持つ故郷グジャラートを見てほしい―そう言っていただき、うれしい限りです。映画を通して日本に関心を持ってくださった監督のように、本作は日本で一般公開される初のグジャラート語映画ということで日本の観客には興味深いところも多いかと。注目してほしいポイントなどがあれば、教えてください。監督グジャラートという地域に関しては、実はインド国内でもそこまで知られている場所ではありません。ただ、何世紀も前からいろんな旅人が滞在してきた歴史を持つユニークな地域で、多種多様な人種が生活しています。それは劇中の子どもたちを見ていただくだけでも、いろんな人種のバックグラウンドの違いを感じていただけるはずです。また、自然が豊かな場所でもあるので、塩でできている砂漠や山脈などもありますし、アジアのなかではライオンの最後の生息地とも言われています。あとは、これが一番有名かもしれませんが、ガンジーの生まれ故郷でもあるんですよ。そんなふうに、いろんな側面を持つグジャラートという地域をぜひご覧ください。人生においては、誰もが自分が主人公!生まれ育った故郷と家族、そして映画に対する溢れんばかりの愛に包まれた本作。好きなものを純粋に追いかけるサマイの姿に、夢に向かって突き進む情熱こそが人生に光を与えてくれるものだと思い出させてくれるはずです。取材、文・志村昌美輝きに満ちた予告編はこちら!作品情報『エンドロールのつづき』1月20日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開配給:松竹️ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP
2023年01月18日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。本日は、ヨーロッパで人気の、レザーに見えるビーガンレザーのワンピース特集!インフルエンサーから一般の方まで多くの方に人気急上昇です!ブラックで決めるかっこよさ初めてビーガンレザーワンピースを買うなら、ブラックが個人的にはお勧め!と思わせてくれたこちらの着こなし。ビーガンレザーは遠くからは本革との違いがあまりわからないので、全体的にカッコ良すぎたりパンクロックなファッションになりがちかな?と思いましたが、この方のように色違いのブーツと胸元のすっきりとしたデザインで、シンプルでお洒落な格好にすることができるんですね。スリットを上手に利用してこちらは比較的上級者向けスタイル。首元がタイトで丸首なので、髪の毛は全体的にスッキリまとめているようです。またワンピースの特徴を上手に使ってボタンを開けることで、スリットのように見せている点が上手!ダークブラウンで女性らしいかっこよさを演出こちらはデザインとしては普通のものですが、コーディネイト全体の色のバランスと、サングラスやバッグの小物の使い方が美しい印象を生み出しています。ダークブラウンなので、重くならないよう、足元は軽めの似たカラーをピックアップしています。ロングワンピースは優しい色合いでこちらお二人とも同じワンピースを愛用しているようです。着こなし次第で雰囲気はだいぶ変わりますよね。背の高さ、ブーツやサンダルと合わせても着回しバッチリのライトベージュワンピース。これなら1枚持っていても年中使えそう!いかがでしたでしょうか?日本ではまだあまりなじみのないビーガンレザーワンピースですが、徐々に多くの方も愛用するようになっています。ぜひトレンド先取りで2023年はトライしてみてはいかがでしょうか?写真 平野秀美
2023年01月15日CMソングやジブリ映画、人気ドラマの主題歌など数多くの名曲を生み出してきたユーミンこと松任谷由実さん。シンガーソングライターとして活躍し続けているユーミンの魅力をたっぷり味わえる展覧会、『YUMING MUSEUM』が六本木の東京シティービューで開かれています。世代を超えて愛されるJ-POPの女王はいかにして生まれたのか、その軌跡をたどれる展覧会です。ユーミンの世界へ!【女子的アートナビ】vol. 277『YUMING MUSEUM』では、音楽シーンのトップランナーとして走り続けているユーミンの直筆歌詞や楽譜、ステージ衣装、映像などを展示。これまで、ほとんど公開されることのなかったユーミン自身のコレクションなども見ることができます。会場は、六本木ヒルズ52階にある東京シティービュー。まず、エントランスの吹き抜けギャラリーに入ると、ユーミンの楽曲づくりを象徴するグランドピアノとたくさんの歌詞や譜面の複製が美しく散りばめられています。ユーミンが青春時代に刺激を受けた東京の街を一望できる最高のロケーションで、日本を代表する歌姫の世界観に触れられます。なぜかウィッグが…!今から50年前の1972年、18歳のユーミンは『返事はいらない/空と海の輝きに向けて』でデビュー。当時は、旧姓の「荒井由実」さんでした。実家は、東京・八王子の「荒井呉服店」。大正元年に創業した老舗の呉服店で多感な幼少期を過ごしたユーミンは、立教女学院中学・高校を経て多摩美術大学に進学します。会場では、荒井由実時代から作曲に使っていたグランドピアノや美大時代の絵画、当時読んでいた書籍など、ユーミンをつくった大切なものたちが展示されています。なかでも目を引くのが、ボブスタイルのウィッグ。青春時代、ユーミンは夜に実家を抜け出し、都心の繁華街に遊びに来ていました。そのとき、自室のベッドに仕込んでおいたのが、このウィッグ。親が部屋に来ても、寝ているように偽装していたそうです。呉服屋のお嬢さまだったユーミンが、親の目を盗んで夜遊びしていたというエピソード、ほほえましいですよね。ちなみに、青春時代のユーミンについては、山内マリコさんの著書『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』でも詳しく紹介されています。小説では、このウィッグの話も登場。読んでから行くと、展示をさらに楽しめます。圧巻のコンサート衣裳も!また、コンサートの衣装を展示したコーナーも見どころのひとつ。ユーミンのステージは、まるでオペラの舞台のような豪華セットや衣装、華やかな演出、そして圧巻のパフォーマンスで知られています。伝説となっているのは、1979年の全国ツアー。本物の小象に乗ったユーミンが、ステージに登場しました。会場では、当時の象に乗ったユーミンをイメージした展示もあり、迫力満点。また、ライブの映像も流れているので、さまざまなステージの興奮を体感できます。ユーミンの音声ガイドも!本展では、無料の音声ガイドも楽しめます。こちら、なんとユーミン自身が展示をナビゲートしてくれるのです!ユーミンといえば、ラジオの名パーソナリティとしてもおなじみですよね。話す言葉のひとつひとつが大切なメッセージに感じられ、ラジオを聴いてファンになった人も多いと思います。さらに、羽生結弦さんやビートたけしさんなど、各界の著名人15人以上の方が音声ガイドに登場。好きなユーミンソングの思い出などを語っています。なお、音声ガイドを利用したい人は、ぜひスマホとイヤホンをご持参ください。ユーミンの魅力を100%体感できる本展は、2月26日(日)まで開催。ぜひ、足を運んでみてくださいね!Information会期:~2月26日(日)会期中無休会場:東京シティービュー開館時間:10:00〜22:00(入館は21:00まで)観覧料:一般¥2,500、大学・高校生¥1,700、4歳~中学生¥1,200、シニア(65歳以上)¥2,200
2023年01月15日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。本日は久しぶりにオールブラックスタイルをピックアップ。モダンでかっこいいスタイルがたくさん!全身ブラックなのに、雰囲気が明るい!もちろんヘアカラーもあると思いますが、肌の露出がある長めハーフパンツもポイント。重くなりやすいブラックスタイルを軽やかにしてくれています。しかし、このハーフパンツ、なかなか難しい丈ですが、やはり人気インフルエンサーは上手に着こなしていますね!参考になります。シンプルでスタイリッシュなスタイルカッコよく決めています。タイトなズボンに合わせて少し胸元が開いたブラックTシャツにレザー系のシャツジャケット!かっこいい!個性的なブラックのジャケット風ワンピースデザインワンピースを着こなして。ポイントカラーとして、小物でホワイトを使用しているあたりが上手。上品とかっこいいがMIXされたスタイル上品なレースロングワンピースに合わせたロングコートが、美しいスタイルに見せてくれています。シンプルではあるけどモダンなブラックコートで、レースワンピースをフェミニンすぎないように見せ、バランスを上手に保っています。全く重く見えないかっこよさ!上から下まで本当にオールブラック!素材によって生まれる光沢を上手に利用した、ブラックスタイル。素材によって少し明るく見えたりするんですよね。ロングドレスだってブラックで決める!こちらの2人もお洒落にブラックを起用しています。海外ではブラックのロングワンピースは人気が高いよう。今年の冬は、カラフルもいいけど、お洒落な全身ブラックスタイルもいいなと思わせてくれる、海外のスナップでした。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。写真 平野秀美
2023年01月14日2022年に大阪アジアン映画祭で「来るべき才能賞」を受賞したのをはじめ、韓国やアメリカなど海外の映画祭でも注目を集めている話題作『世界は僕らに気づかない』。いよいよ日本での劇場公開を迎えます。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。堀家一希さん & ガウさん【映画、ときどき私】 vol. 549異なる文化を持つフィリピン人の母親と高校生の息子を描いた本作で、主人公の純悟を演じたのは、『東京リベンジャーズ』のパーちん役などで知られる堀家さん。そして、タレントとしても活躍しているガウさんは、フィリピンパブに勤める母親のレイナを演じています。今回は、現場の裏話や作品を通して気づいた愛の在り方などについて、おふたりに語っていただきました。―堀家さんは映画初主演となりましたが、フィリピンと日本のハーフというだけでなく、母子家庭でゲイでもあるという複雑なバックグラウンドを持つ役で、難しさを感じた部分もあったのではないでしょうか。堀家さんそれは、かなりありました。最後までずっとプレッシャーを感じていたので、「明日のシーンはどうしようか、こうしようか」みたいなことを毎日繰り返しながら、ようやく終わったという感じです。そんななかでも監督や当事者の方と話したり、本を読んで勉強したりというのを積み重ねながら何とか作品として成立するところまでいくことができました。―役作りのために、撮影で使っていた家に1か月間寝泊まりしていたそうですね。堀家さんドアの位置に慣れていないとか、そういう細かいところが役に影響してしまうと思ったので、部屋の感じをつかむためにも撮影期間中は住むことにしました。それも役を演じるうえでは、助けになったと思います。役作りのために、あえて距離を取っていたこともあった―ガウさんは本格的な演技に初挑戦ということですが、初めてにしては非常に難しい役どころだったのではないかなと。オファーがあったときは、いかがでしたか?ガウさん実は、最初にお話をいただいたときは、「私ではなくてフィリピンの方を紹介しますよ」とお答えしました。というのも、私はスコットランドとフィリピンのハーフなので、役に説得力がなくなって作品全体が嘘っぽく見えてしまったら嫌だと思ったからです。でも、脚本はすごく面白かったですし、私のお母さん世代が日本に来たときに味わってきたようなことも描かれていると思ったら、自分で演じてみたいなと。監督からも「ガウさんでお願いしたい」と言っていただいていたので、自分の愛する母国であるフィリピンの人たちの声を伝えられるように、レイナに魂を込めて演じることを決めました。―現場では堀家さんがあえてガウさんと距離を取って役作りをしていたそうですが、ご自身も何か意識されていたことはありましたか?ガウさん純悟が堀家くんじゃなかったらあんなふうにレイナを演じられなかったと思うほど、今回は堀家くんに引き出してもらった感じでした。私は実生活でお母さんになったことはありませんが、堀家くんが息子としての思いをぶつけてくれたので、息子への接し方や子どもを愛おしく思う母性を理解することができました。でも、最初は「堀家くん、すっごい冷たいじゃないの!」って思っていたんですよ(笑)。私はいつも番組とかで共演すると、みなさんとプライベートトークをしますが、それが全然できなかったので……。正直に言うと、「これから1か月以上、この人とどうしよう」と悩んでいました。堀家さん確かに、嫌でしたよね(笑)。ガウさん特に、堀家くんは周りが心配するくらい役に入り込んじゃうタイプですから。でも、いま振り返ると、最初からそうしてくれたからこそ、途中で変な照れが出ることもなかったですし、思いっきり向き合えたんじゃないかなと。なので、最後にわかりあえた瞬間は、心の底からよかったなと思えました。最後には、本当のお母さんのような素直な気持ちになれた―ガウさんと距離を取ったのは、監督からのアドバイスだったのでしょうか。堀家さん実は、監督は仲良くしてほしかったみたいです……。でも、僕自身にとっては純悟として1か月間生きていくなかで、僕たちのコミュニケーションは邪魔になってしまうんじゃないかなと思ったので、排除しようと決めました。「邪魔」とか言ってすみません!そういう意味じゃないですよ(笑)。ガウさんすごくわかるから大丈夫だよ。でもね、最初は絶対に仲良くなれないと感じていましたし、「もうカットかかっているんだから、元に戻ってよ!」って思っていました(笑)。堀家さんあの、これって褒めてくれているんですよね?ガウさんめちゃめちゃ褒めてるよ!堀家くんに甘えがないからこそ現場の空気もガラッと変わりましたし、そういうところもスクリーンを通してみなさんに伝わると思います。堀家くんは、古き良きタイプというか、ストイックで“昭和の俳優”という感じがしました。―堀家さんは子どもの頃はお笑い芸人になりたかったそうなので、人を笑わせたい気持ちをこの現場では封印していたのでは?堀家さんそうですね。人と話すのは大好きですし、普段は「これを言ったら面白いかな」みたいなことをいつも頭のなかで考えているほうです。でも、今回はそれも全部消していました。ガウさん本当に、かなり近寄りがたかったんですよ。堀家さんいまになって、すごい言うじゃないですか(笑)。ガウさんだって、みんなでワイワイしていたときも、別の部屋で1人だけ暗い感じだったでしょ?こんなにコミカルな部分があることは、最近になって知りました。でも、ラストシーンでカットがかかった瞬間、「イエーイ!」と言ってハグしてくれたのは印象的でしたね。いきなりだったので、私のほうが逆にオドオドしちゃいましたが(笑)。堀家さんあはははは!そうなりますよね。ガウさんただ、私のことを認めてくれたんだなと思ったら、「心を開いてくれてありがとう!」って本当にお母さんのような気持ちで素直に受け入れることができました。愛にはいろんなカタチがあると改めて気づいた―この作品ではさまざまな愛のカタチも描かれていますが、この作品と出会ったことで、愛に対する見方に変化はありましたか?堀家さん自分のなかにある愛というよりは、周りからの愛に気がつくことができました。「自分の両親がしていたあの行動は、僕を愛してくれていたからなんだな」とか、いままで関わってきた人たちとの間にある根本的な部分について理解することができるようになったと思います。―結婚を決意するレイナと同じく、ガウさんも1年半ほど前にご結婚されたばかりなので、共感するところもあったのでは?ガウさんそれはありましたね。撮影していたときはちょうど結婚式の前でしたし、現場のことをいろいろと聞いてくれたのも彼だったので。そんなふうに、静かに見守ってくれる愛に助けられた部分は大きかったです。今回の作品で、愛にはいろんなカタチがあると改めて感じました。純悟みたいにまだ愛が何かわからない年齢の子にとって、愛は重たくてうっとうしいものかもしれません。でも、どう表現していいかわからないだけで彼にも彼なりの愛はあるんですよね。だから、相手が自分を突っぱねてしまったとしても、それだけで「アイツはかわいくない」と思うのは違うなと。誰もが日々いろんな戦いをしているので、愛に対して決めつけるのはよくないと知りました。人間の根本に愛があることは変わらないと感じた―なるほど。また、本作ではいくつかのマイノリティについても描かれていますが、演じてみて気づいたことがあればお聞かせください。堀家さんこの問題も、非常に難しいことだと改めて痛感しました。特に、僕は当事者ではないので、いくら掘り下げてもその方々が経験している感情には絶対たどり着くことはできませんから。でも、結局は同じ人間で、根本に愛があることは変わらないというふうに思っています。ガウさん友達にマイノリティの問題を抱えている人がいると、私たちはつい「わかっているよ」と言いがちですが、わかっているつもりでいちゃいけないんだなと強く感じました。なぜなら、みんなが本音を言っているわけではなく、心の奥では違う思いを抱えていることもあるからです。『世界は僕らに気づかない』というタイトルの通り、みんなが気づくのは難しいかもしれませんが、大事なのは知っている振りをしないこと。それがこの映画においても大切なメッセージだと思いました。―確かにそうですね。2022年はおふたりとも新しいことに挑戦した1年だったと思いますが、今年はどんなことをしたいですか?堀家さん海外旅行をたくさんしたいですね。あとは、車の免許を取りたいです!原付で日本横断みたいなのもいいかなと。一緒に行きます?ガウさん楽しそうだけど、いまは親子みたいな関係だから「モタモタするなよ、置いていくぞ!」とか怒られそうじゃない?堀家さんそれは純悟の話ですよね。僕の印象ってどうなっちゃってるんですか(笑)。ガウさんあはははは!でも、『東京リベンジャーズ』のイメージもあるからバイクを乗り回しているのかと思ったら、まさかの自転車派だったとは。堀家さん高校生のときなんて、学校まで毎日往復17キロを自転車で通ってましたよ。しかも、放課後はサッカーもしていました。ガウさんすごいね!現場では、こういう話が全然できなかったので貴重です。堀家さん(笑)。日本とフィリピンの架け橋になっていきたい―ちなみに、いまだから聞いてみたいことはありますか?ガウさん役作りの話に戻りますが、入り込んでいるときって、自分に戻る瞬間ってあるの?堀家さんみんなから入り込んでいるって言われて恥ずかしかったんですけど、そもそも僕は入り込んでいないんですよ!ガウさんそうだったの!?堀家さんただ、台本はずっと離さないまま「純悟だったらどう感じるかな」とか「純悟だったどう行動するかな」ということはつねに考えていました。入り込むというよりも、洗脳させている感じだったと思います。ガウさんなるほど。それが全部終わった次の日、最初に何をしたの?堀家さんラーメンを食べに行きました(笑)。撮影中も行ってましたが、やっとラーメンのことだけを考えて食べることができたという感じでしたね。―では、ガウさんはいましたいことはありますか?ガウさん私はこの映画をきっかけに、日本とフィリピンの架け橋になりたいなと思っています。お互いの国のいいところをもっと知ってもらい、つなげていけたらいいなと。プライベートでは、キックボクシングでフィジカルの面をもっと整えていきたいです。たまに、「試合にも出てみたら?」と言われることもあるんですけど、痛いと泣いちゃうし、そこまでの根性はないですね(笑)。自分自身と照らし合わせながら観てほしい―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。堀家さん僕自身の内面を使って演じたような役どころだったので、そういう意味では僕自身を一番知っていただけるような作品だと思っています。といっても、純粋な思いをシンプルに出しているということであって、普段からあんなに怒っているわけではありません(笑)。この映画には、誰にでも当てはまる愛のカタチがどこかにありますし、「どうしてお母さんにあんなこと言っちゃったんだろう」とか、自分の過去を解決してくれる点も散らばめられているはずです。そういうところも含めて、ご自身と照らし合わせながら観ていただけたらいいなと思っています。ガウさんいまはSNSがすごく盛んになっているので、世界の誰かに気づかれたいという願望のなかで毎日を過ごしている方は多いと感じています。実際、私自身もフォロワーが増えたり減ったりすることに影響されてしまいがちですから。でも、いまはなるべくそういうことに気持ちが左右されないように心がけています。それに「誰かのようになりたい」とか、「人にウケるからやってみよう」ということばかりに気を取られていると、あとになって「あれは自分じゃなかったな」と思うときが来ることもあるかもしれません。そうならないためにも、まずは自分を忘れずに、自分ありきで行動をしたうえで、世界に気がついてもらえたらいいんじゃないかなと思っています。インタビューを終えてみて……。現場で話していなかったのが嘘のように、絶妙なやりとりを繰り広げていた堀家さんとガウさん。本物の親子さながらの激しいぶつかり合いは、カメラの裏でそれぞれの苦労があったからこそ生まれたものだったのだと納得しました。ぜひ、そんなおふたりの熱演ぶりにも注目してください。自分にとっての愛とは何かに気づかされる多様性が叫ばれているいまなお、無くならない差別のなかで生きづらさを抱えながらも必死で生きようとする母と息子の姿を描いた本作。胸を締め付けるような葛藤とともに、愛の持つ圧倒的な力強さに心が震えるのを感じるはずです。写真・安田光優(堀家一希、ガウ)取材、文・志村昌美ストーリーフィリピンパブに勤めるフィリピン人の母親レイナと2人で暮らしている高校生の純悟。父親のことは何も聞かされておらず、毎月振り込まれる養育費だけが父親との唯一のつながりだった。純悟には同級生の恋人・優助がいたが、パートナーシップを結ぶことを望まれても、自分の生い立ちが引け目となり、決断できないまま苛立ちを抱えてしまう。そんなある日、レイナが再婚したいと言って恋人を家に突然連れて来る。見知らぬ男と一緒に暮らすことを嫌がった純悟は、実の父親を探そうとするのだが……。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『世界は僕らに気づかない』1 月 13 日(金) 新宿シネマカリテ、Bunkamura ル・シネマほか全国公開配給:Atemo©「世界は僕らに気づかない」製作委員会写真・安田光優(堀家一希、ガウ)
2023年01月12日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回は気になるモデルさんたちのショートヘアスタイルをご紹介します。やっぱり可愛いワンレンショートボブこのタイプのヘアスタイルは髪色に関係なく、かなり可愛いし憧れる髪型。自分に似合うようなら、ぜひ一度は挑戦してみたいヘアスタイルです。超絶クールなショート目を惹くホワイトヘアに、これまた大胆なベリーショートヘアが最高にかっこいい!色もスタイルも個性的すぎて参考になるか不明ですが、見惚れてしまうかっこよさ。長めショートヘアをスタイリングして!こちらもまたカッコよく決めてくれてる長めのショートヘア。今回は大胆なオールバックですが、スタイリングによってまた雰囲気が全く変わるんですよね。こういうスタイリングも参考になります。クリンクリンのショートボブこちらもまたまた可愛らしいショートボブ。さらに前髪までクリンとなっている彼女ならではのスタイルですね。首が長いのでなんともスッキリ見えてステキ。前髪もショートカット!すごく印象に残っている彼女のヘアスタイル、前髪もベリーショートにカット。全体の髪をさらにアップにさせた個性的なスタイリング。背が高いので、ショートカットにすることでより小顔効果と足長効果を同時に生み出せて羨ましい。前髪がかわいいベリーショートショートヘアなのに、艶がきれいに見えるってすごい!前髪が特徴的で、似合う人にはお勧めしたい超ベリーショート。真似したい人続出!?ホワイトカラーが抜群に似合う彼女、ボーイッシュなショートカットだって多めの前髪で可愛くも見せられる。この長さなら、ショートカットだって挑戦したくなるかも!いかがでしたか?現在多くのモデルさん達がショートヘアなんです。常にモダンスタイルを突き進む彼女たちのスタイリングを、今後も追っていきたいと思います。写真・文 平野秀美
2023年01月09日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。寒い冬を乗り越えるには、お洒落だけでなく暖かいアウターが必須!本日は素敵なモコモコアウターをご紹介します。めっちゃモコモコの暖かそうなファーコート海外では現在ビーガン系やフェイクファーが人気なので、こちらもきっとフェイクファーだと思われます。ゴージャスに見えるだけでなく、もちろん暖かさも抜群!冬のファッションにはどちらも欠かせません。かわいいムートン風アウター内側のモコモコ感が外から見て可愛い!ムートンは以前は人気でしたが、最近はフェイクムートンが人気急上昇。カッコよくも可愛くも魅せてくれるアウターです。こちらもゴージャスなファーコートダークカラーで高級感がより感じられます。こういったアウターの場合は、中に着用するお洋服は明るめだと、よりメリハリがあって見栄えが良く見えます。珍しい個性的なピンクのモコモコアウター長さといい色もなかなか見かけないし、着こなしも難しそうですが、彼女のように赤ピンク系で統一すると、こんな明るいアウターだって統一されて見えちゃうんですね。冬といえばダウンジャケットは外せない!日本ではブラックやブラウン系の人気が高いですが、少し明るめのダウンジャケットも、カジュアルに見えて素敵かも!いかがでしたか?冬はまだまだ続きますが、暖かさとオシャレを兼ね備えたアウターをぜひチェックしてみてくださいね。上質なものは長く愛用できるので、特にお勧めです。写真・文 平野秀美
2023年01月07日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第130回は、せっかく出会いをつかんでも、自分でも気づかないうちに相手から「ひとりでも大丈夫」とフェードアウトされがちな女性の特徴をご紹介します。1.ペットに愛情を注ぎすぎる【結婚引き寄せ隊】vol. 130気になる男性と親密な関係になり、そのままうまくいくと思っていたら予想外に相手の男性から「ひとりでも大丈夫」と認定されてしまうことが、実は少なくないようです。では、どんな女性がそう判断されてしまっているのかというと、まずはペットに愛情を注ぎすぎる女性。一人暮らしの女性が猫を飼ったら縁遠くなる、というのはたまに聞く言葉ですが、男性に聞いた理由のひとつは、ニオイ。その男性はいい感じになった女性の部屋に初めて行くと、猫の尿などのニオイが気になって、部屋で食事をする気にならなかったのだそう。またデートの約束をしているときに、ペットの具合が悪くなってドタキャンされたなど、「自分よりペットが大事なんだろうな」と思ってしまうのだとか。これから恋人になるかもしれない間柄の相手が、自分のことよりも、ペットの話ばかりしているようだと、さらに男性側のテンションを下げてしまうのは仕方がありません。とはいえ、実際には猫などのペットを飼って縁遠くなるということではなく、部屋でのニオイなどは飼い主個人の掃除の仕方の問題でもありますし、具合が悪いペットを放置するほうがよくないですよね。だから、男性側が同じ動物好きか否かによっても、相手の女性に抱く印象がだいぶん違うのだろうなと感じました。2.なんでもできちゃう次に男性から、知らない間に勝手に「ひとりでも大丈夫」と認定されてしまうのは、なんでもできちゃう女性。実家から離れて自立して一人暮らしをしていたり、職場でも後輩に教えるポジションだったり、公私ともに「しっかりした人」と思われると、時に恋愛には興味がないのかなと思ってしまう男性がいるようです。とはいえ、デートに行ってもお財布を出さないなど、何から何まで男性に甘えるタイプの女性は敬遠される傾向もあって、そういう場合は自立した女性が好まれるもの。男性のなかでの“なんでもできちゃう女性”の線引きはどのあたりなのかというと、どうやら“自立していても男性の声に聞く耳を持つ”ことのできる女性なら、好感度は下がらないようです。つまり、経済的にも精神的にもひとりでやりくりできてしまうタイプの女性でも、あえて男性の意見を聞いてみるなど、自分を通しすぎないという感じ。ひとりでできるから平気だとしても、たまには、男性に任せるような行動や態度を見せれば、自分は必要とされていないとは思わないようです。3.ひとりで完結する趣味に没頭最後に、男性から知らない間に疎遠されがちなのは、ひとりで完結する趣味に没頭する女性です。趣味があって、さらにそれを楽しめる余裕があるなんて、QOLも高まって悪いことではないのにと思うのですが…。ある男性は、映画好きな女性と映画の話になっても意見が合わず、その後なんだか険悪なムードになってしまったとか。デートの日を決めるときも、相手の女性の好きな歌手のライブが優先されて、「この女性は恋愛する気がないんだな」とがっかりしたという場合も。そう考えると、趣味があること自体はいいものの、それを相手と共有しようとしないところに、男性の心を離れさせてしまうものがあるのかなと思いました。一緒に自分の好きなものや、相手の興味のあることをわかちあって、ふたりで楽しめたら喜びも二倍になりますよね。もしも出会った人と知らない間に疎遠になっていたら、ほんの少しだけ、自分の言動を振り返ってみるのもいいのかもしれません。せっかく出会って良いご縁ができたときは、なるべく相手との関係性が発展するといいですよね。そのなかで、自分に合った素敵なパートナーと、みなさんの恋愛がうまくいくことを応援しています!文・かわむらあみり©miodrag ignjatovic/Getty Images©DjordjeDjurdjevic/Getty Images©Hello World/Getty Images文・かわむらあみり
2023年01月06日