今回、ご紹介するのは、映画『Sin Clock』。最低の人生を生きる男たちが思いもよらぬ偶然の連鎖に導かれ、人生逆転計画へ挑むサスペンス・ノワールです。主演を務めた窪塚洋介さんに、お話をうかがいました。「僕自身の経験から言うと、失敗は成功の母です」【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 132映画『Sin Clock』の監督・脚本を務めたのは、牧賢治監督。ヒューストン国際映画祭短編部門ゴールド賞を受賞した『japing』(2014年)、ニース国際映画祭で新人監督賞受賞に輝いた長編第1作目『唾と蜜』(2018年)など、国内外で高い評価を得る新鋭です。自身によるオリジナル脚本で挑んだ『Sin Clock』で商業映画デビューを飾ります。主演を務めるのは、窪塚洋介さん。どん底の人生からの一発逆転を目指すタクシードライバー、高木シンジ役を独特の色気匂い立つ唯一無二の存在感で表現しています。高木とともに絵画強奪計画を画策する同僚ドライバー番場役と坂口役には、坂口涼太郎さんと葵 揚さん。そのほか、橋本マナミさん、田丸麻紀さん、長田庄平さん(チョコレートプラネット)、藤井誠士さん、風太郎さん、螢 雪次朗さん、人気ラッパーの般若さん、Jin Doggさんら、多彩なジャンルから個性的なキャストが集結。スリリングな物語展開とスタイリッシュな映像美とともに、さまざまなジャンルを横断した熱いコラボレーションに魅了される作品となっています。ーー演じた役・高木シンジに対して、「俺はこんなんじゃない」と思ったそうですね。窪塚さんそもそも、シンジは悪循環を引き起こすような心構えを持っていると思います。“こころがまえ”と言うわりには、“こころがあと”で後ろ向きになっていて。どうせ俺なんか、みたいな考えから、行ってはいけない方へ向かってしまう。誰かを説明したり納得させたりする必要はなく、お金もかからないのに、どうして自分は大丈夫だと信じてあげられないのかと思いました。俺自身の経験から言うと、失敗は成功の母ですし、トライ・アンド・エラーのエラーが成功を持って来るんです。亡くなった山本KID(山本“KID”徳郁)くんも「勝った試合なんか一回も観ない。負けた試合ばかり何回も観る。胸糞悪いけれど、結局そこに勝つヒントがあるから」とよく言っていました。俺は一見、最悪なときこそ、次のステージに行くための訓練だと考えていて。そう思えるかどうかが、試されていると思います。『Sin Clock』では描かれていませんが、劇中で経験したことによって、シンジのこの後の人生は変わったと思っています。ーー窪塚さん、牧監督、エグゼクティブ・プロデューサーを務めた株式会社サイバーエージェントの藤田さんなど、HIPHOPが好きという共通項を通してつながりを持ったところが興味深いですね。藤田さんは完成した本作をご覧になったのでしょうか?窪塚さん「本作を夜中に観て。寝て起きたいま、もう一度観ようと思うほど面白かったです」というメールをいただきました。藤田さんは僕が主演した映画『GO』(2001年)も好きだそうで。「『GO』をほうふつとさせるような内容で、映画を作ることができてよかったと思います」とも。藤田さんからのメールを読んでうれしかったです。ーー藤田さんが、窪塚さんの過去の作品までご覧になっているなんて、うれしいですね。窪塚さんそうですね、一度家に遊びに行ってみたいです(笑)。ーー撮影中の出来事で、印象に残っていることを教えてください。窪塚さんシンジは番場と坂口に出会って一歩踏み出してしまう。番場役の坂口涼太郎くんと坂口役の葵 揚くんのはざまで芝居をするのは、とても安定感がありました。撮影の合間、長田さんから相方(松尾駿さん)がとてもレゲエが好きで、僕の曲も聴いていたといった話を聞きました。撮影現場へ行く途中、YouTubeでチョコプラのコントの動画を観たんですが、かなり面白くて。本番中、長田さんがむちゃくちゃキレるシーンで思わずコントを思い出して吹いてしまいました。俺は滅多にその手のNGを出さないので、非常に珍しいことが起こりました。ーー牧監督が「この映画を撮る前、撮っている最中にも、ただの偶然とは呼べないシンクロニシティが毎日のように起きました」と語っていました。具体的にはどのようなことが起こったのでしょう。窪塚さんシンジ、番場、坂口の3人は3月3日が誕生日という設定なんですが、俺が大好きだった祖母の誕生日も3月3日で。撮影に使った車は俺が以前乗っていた車のナンバーと前後を入れ替えただけだったり、俺と橋本(マナミ)さんの誕生日だったり。極め付きが、坂口涼太郎くんのお父さんで。とある理由でタクシードライバーに転職され坂口くんを育てたそうなんですが、それが神戸で、お父さんの名前がシンジなんです。俺はそれらのシンクロニシティが良いことが起こるときのサインだと感じて、「映画の神様や天の神様がこの作品を応援しているんじゃないか?」といったことを牧監督と話していました。ーー窪塚さんにとって、忘れられない作品になりそうですね。窪塚さんはい。興行の成功に結び付けば、なおそうなると思います(微笑)。インタビューのこぼれ話本作が、18年ぶりの邦画長編単独主演となる窪塚さん。作品選びの基準について聞いてみました。「20代の前半は、悪い役をやったから、真面目な役をやろうという振り方をしていました。いまはその作品や、自分にふられている役が面白いかどうかを直感で捉えるようにしています」(窪塚さん)。Information映画『Sin Clock』2月10日(金) より、新宿ピカデリーほかにて全国公開出演:窪塚洋介坂口涼太郎、葵 揚、橋本マナミ、田丸麻紀、Jin Dogg、長田庄平、般若、藤井誠士、風太郎、螢 雪次朗監督・脚本:牧 賢治エグゼクティブ・プロデューサー:藤田 晋音楽:尾嶋 優(Jimanica)劇中曲:「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」 Awich (Universal Music LLC)、「Metchalo」 Jinmenusagiテーマソング:「赤曜日」 「BODY ODD」GEZAN配給:アスミック・エース©2022映画「Sin Clock」製作委員会写真・幸喜ひかり文・田嶋真理 ヘアメイク・佐藤修司(botanica)写真・幸喜ひかり 文・田嶋真理 ヘアメイク・佐藤修司(botanica)
2023年02月08日沖縄出身の女性ラッパー・Awichの楽曲「TSUBASA feat. Yomi Jah」が、2023年3月19日(日) よりWOWOWで放送・配信されるドラマ『連続ドラマW フェンス』の主題歌に決定した。本作は、ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』など、社会派エンターテインメント作品を数多く手がける脚本家・野木亜紀子による新作オリジナルドラマ。日本ドラマ史上初となる肌の色の違う女性バディが、復帰50年を迎えた沖縄を舞台に性的暴行事件の真相を追う、エンターテインメント・クライムサスペンスとなっている。5月15日に配信リリースされた「TSUBASA feat.Yomi Jah」は、Awichの愛娘であるYomi Jahをフィーチャリングに迎えた楽曲。同じ日本でありながらも、沖縄がゆえに抱える不条理な社会的問題や事件事故、それらへの複雑な感情と同時に、すぐ隣に存在するアメリカへの憧れ。返還から半世紀が経った今、島が内包する混沌の中で育つ子供たちに向けて、置かれた環境の中から自分たちがどう生きるかを見つけ、大きく羽ばたいていってほしいというメッセージが込められている。こうした背景があり、同ドラマが描こうとしている世界観と楽曲のテーマがシンクロしていることから、プロデューサーがAwichにオファーしたところ、主題歌への起用が実現したという。また劇伴音楽チームには、映画『竜とそばかすの姫』で2022年日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞した岩崎太整が参加。これまで描かれてこなかった沖縄の現在を描く新しいエンターテインメント・クライムサスペンスであることから、岩崎の発案で沖縄の才能あふれる若手音楽家たちに劇伴音楽を依頼することになり、Awichもチーム選びに参加した。その結果、沖縄の島唄を幅広く現代に表現し続けるアーティスト・邦子、ドラマの舞台となるコザを拠点にダブエンジニア兼DJとして活躍するHARIKUYAMAKU、沖縄出身の新鋭のピアニスト・諸見里修、沖縄在住の期待のラッパーでトラックメーカーのLeofeelといった沖縄在住や沖縄生まれの若手ミュージシャンが集結。主題歌や劇伴音楽でもドラマの舞台である沖縄にこだわり、沖縄のミュージシャンたちが本作のリアリティを高めていく。併せて、「TSUBASA feat.Yomi Jah」が流れる特報映像も公開となった。主題歌とともに舞台となる沖縄の美しい情景と物語の一端が垣間見え、ドラマへの期待が高まる内容となっている。■Awich コメント色んな事に翻弄されながらも強く生きる故郷沖縄の人たちを想って書いた歌「TSUBASA」と沖縄をテーマにした映像作品「フェンス」が共に世に発信されることで、より多くの人たちにそれぞれの想いが伝わる事を願っております。またこの作品を観て下さる方々には、現在の沖縄が抱える問題を知るだけでなく、これからの沖縄の未来を一緒に考えてもらえる機会になれば私も嬉しいです。■岩崎太整 コメント「本当の沖縄を描きたいんです。」本作のプロデューサーから相談を受けた時に、開口一番そう言われました。青く広大な海と温暖な気候、そして温厚で優しさに溢れる人々。沖縄はいつも暖かく出迎えてくれるけれど、表層の姿しか触れたことのない私が、音楽で「本当の沖縄」に寄与することが出来るだろうか。しばらく逡巡したのち、全く新しいチームを作ることに決めました。Awichさん達の力添えもあり、四人の素晴らしい作曲家を選定することが出来ました。そして、音楽を彼らに託して私はサポートに回る旨を伝えました。沖縄に生まれ、沖縄で過ごした四人の作家は、過去の、現在の、未来の沖縄を知る人たちです。彼らが作り上げる「本当の沖縄」に根ざした音楽を物語と共に是非楽しんで下さい。『連続ドラマW フェンス』特報映像<番組情報>連続ドラマW フェンス2023年3月19日(日) 22時よりWOWOWで放送・配信スタート『連続ドラマW フェンス』メインビジュアル脚本:野木亜紀子出演:松岡茉優 宮本エリアナ / 青木崇高 與那城奨(JO1) 比嘉奈菜子 佐久本宝 ド・ランクザン望 松田るか ニッキー Reina ダンテ・カーヴァー 志ぃさー 吉田妙子 光石研 ほか監督:松本佳奈音楽プロデューサー:岩崎太整音楽:邦子 HARIKUYAMAKU 諸見里修 Leofeel主題歌:Awich「TSUBASA feat. Yomi Jah」(UNIVERSAL J)プロデューサー:高江洲義貴 北野拓番組特設サイト:
2022年12月29日ラッパーのAwichが30日、都内で行われた「GQ MEN OF THE YEAR 2022」のフォトコールに出席した。メンズファッション・ライフスタイル誌『GQ JAPAN』(コンデナスト・ジャパン刊行)が、各分野において圧倒的に活躍した人を称える同アワード。「メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・ラッパー賞」を受賞したAwichは「ずっと憧れていた賞なので、そして女性ラッパーとして初の受賞ということで誇りに思います。ありがとうございます」と喜び、「来年はアリーナを成功させたい。あと本格的に海外へ進出していく計画をしています」と語った。胸元が開いたドレスで、ミニスカートから美脚も披露したAwich。「セクシー&パワフル。ブラックとゴールドで決めました。フォーマルすぎずパワーを見せるためのブーツとショルダー。セクシーさも忘れずにという感じです」と説明した。○「GQ MEN OF THE YEAR 2022」受賞一覧Awich(ラッパー):メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・ラッパー賞大泉洋(俳優):メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞川上未映子(作家):メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・オーサー賞川原渓青(モデル・インフルエンサー):メン・オブ・ザ・イヤー・インスピレーショナル・インフルエンサー賞Sexy Zone(アーティスト):メン・オブ・ザ・イヤー・ポップ・アイコン賞チョコレートプラネット(芸人):メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディ・デュオ賞那須川天心(格闘家):メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・スポーツマン賞町田啓太(俳優):メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・アクター賞
2022年11月30日日本のヒップホップシーンを最も沸かせるアーティスト、1児の母、経営者…と様々な“顔”があるAwichさん。アメリカで死別した最愛のパートナーとの間に生まれた愛娘は現在14歳。沖縄と東京を行き来する多忙な日々の中で、大切にしていることとは?子育てを通して、新しい気づきを得られる。母として、Awichさんが娘に常日頃から口に出してしっかりと伝えていることがあるという。「『自分の好きなことを見つけなさい。そのために、自分と、周りと、自分と周りの繋がり、その3つをしっかり観察しなさい』ということを日常的に話しています。何かにつまずいた時、その3つが把握できていれば自ずと解決すると思っているから。学校や社会からは、『普通の中学生だったらこうあるべき』っていうようなことを教えられますよね。そういうボーダーはいらないと思っていて。もちろん娘も道に迷う時はあるので、その時はまた同じ話をします。あと、私が頑張ってる姿を見せることが一番説得力を持つと思うので、その両方を実践していますね」一方で、Awichさん自身も娘から学ぶことがたくさんあると話す。「すごくイライラしている時に娘に八つ当たりしてしまったことがありました。その時に『マミーは自分が恵まれていることを忘れないでね』って言われたんです。その言葉はずっと胸に残っています。でもそういうのってお互いさまなんですよね。娘がイライラしている時は『あなたも恵まれてるよ?』って言って『確かに』って落ち着いてくれる時もある。それから、子供って特に小さい頃は、恐れずに親を愛するんですよ。恋愛だと、『相手が自分のことを好きじゃなかったらどうしよう』とか『こんなに愛を見せてもいいのかな』とか思ったりするんだけど、子供にはそういうためらいが全くない。全力で愛することも教えられました」最近、娘の希望により中学校を転校したことで、一緒に勉強する時間を作るようになったという。「娘は、つい最近まで私の実家があるエリアに住んで、そこにある学校に通っていました。だけど、どうやら別のマンモス校に移って、その学校で自分の存在感を出したいらしくて(笑)。それで、その学校があるエリアにアパートを借りて転校させました。住所変更して、自分の親にも協力してもらって。どうしてそこまでして学校を移ったかというと、いろんなことを自分で選んでいいと思うし、それは学校も同じだと思ったから。先生だってそう。子供にとってすごく大きな存在ですしね。『どれにしようかな』でいいと思うんです。その代わり、娘も自分が選んだからちゃんとしなきゃいけないっていうことも学んでいく。その過程も大事だと思っています」そして、転校に伴い、こんなやりとりがあったそう。「『自分がやりたいことをやるために、マミーとは考え方がちょっと違う、友達の親とか周りの大人たちも安心させてね』ということを話しました。『“あの子だったら友達になるのは大歓迎だよ”って思ってもらって人が寄ってきてくれる人になるためには、例えば勉強もできる方がいいよね?』と。そう言ったら、『確かにそうだね』って言ってくれて、やる気なんです。今はまだ教科書をもらっていないんですが、その学校でどういう単元があるかを調べて、ふたりで勉強の仕方を考えているところです。例えば、小説を読んで考えるっていう単元があるとしたら、これは考察する力を育てることが目的の勉強なんだっていうことをあらかじめ理解したうえで授業を受けた方が理解しやすいと思うので」Googleカレンダーで学校の時間割を共有し、FaceTimeを通じて単元に向けて相談することだけでなく、“夢考”という時間も作っているそう。「文字のまま、夢について考える時間ですね。娘が自分で自分のことを考えてそれを文字に書き出している“夢考ノート”というのがあるんですが、その内容を共有しています。10代は自分がやりたいことがコロコロ変わる時期。だからこそ、その時どきの自分の気持ちを記録しておいてほしいなって。『こういうことをやりたい』って思っていたけれど、例えばその気持ちが1週間で変わったということがあったとします。そうしたら、次に別のやりたいことができた時に、『本当にそれが自分のやりたいことか』っていう点について冷静に考えられると思うんです」精力的に音楽活動を行う中で、子育てのスイッチを入れるタイミングがあるのだろうか。「人それぞれかもしれないですけど、私は全部が一緒なんです。特に切り替えとかなくて。私にとっての音楽活動は、自分のこと、世界のこと、自分と世界の繋がりを観察する仕事。その上で『人間って何だろう?』『生きるって何だろう?』『愛って何だろう?』って考えて、それを表現する。子育てもそれと一緒です。ただ、ひとりでは子育てできないっていうことを認識することは大事だと思っています。そして、自分の親や近所の方たちに助けてもらえていることを心から感謝する。『それでもいいんだ』って思えることは大きいです。沖縄は『なんくるないさ~』な感じでみんなが生きてるから、『まあ、いいか!あとでお礼しておこう』で済む(笑)。すっごく適当なんです。でも“適当”って適度に当たってるってこと。そういうマインドで何事も捉えるようにしています」愛娘・Yomi JahさんはAwichさんのライブにも度々登場。メジャー1stアルバム『Queendom』。自らの半生を綴ったタイトル曲「Queendom」から始まり、女性をエンパワーメントする「どれにしようかな」や「口に出して」に加え、「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」「Link Up feat. KEIJU, \ellow Bucks」などの豪華客演を招いた楽曲も収録。エイウィッチ1986年、沖縄県那覇市生まれ。14歳で沖縄産ヒップホップのコンピアルバムに参加。2007年アトランタに渡り、翌年アメリカ人男性と結婚、長女を出産。夫の他界後、帰国。’20年メジャーデビュー。※『anan』2022年6月22日号より。写真・澤田健太スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・山田千尋取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年06月15日今、日本のヒップホップシーンを最も沸かせるAwichさん。アーティスト、1児の母、経営者と彼女には様々な“顔”があるけれど、まずはアーティストとしての信念や目標、マイルールについて聞きました。性別は関係なく、やりたいことをやる。女性をエンパワーメントするファイトソングを何曲も発表しているAwichさん。「今、私が女性という存在を楽曲でよく取り上げているのは、声を上げられなかったり、進みたいと思ってる道に進めない女性が多いから。この状況が変われば、男性も女性も関係なくなっていくと思います。例えば、『どれにしようかな』という曲では“女は女らしくとかうるせぇんだよ”っていう歌詞がありますけど、“男は男らしくとかうるせぇんだよ”とも言えるということです。私は性別関係なく、自分がやりたいことを大事にできる人間がかっこいいと思っていますし、そういう人間を目指しています」そして今、日本のヒップホップシーンで“女性”ラッパーの立ち位置の変化を感じているそう。「以前は“女性ラッパーの中で一番がAwich”って言われることが多くて、それって女性の枠を取り払って勝負ができていないということだと思っていました。でも最近、私のMVのコメントで『男性ラッパーの中ではが一番だけど、ラッパーの中ではAwichが一番』という書き込みがあって、ハッとしました。状況が変わってきている、と。ただ、今でも社会的に地位が高いとされている職業、“社長”や“医者”と聞くと男性を思い浮かべる人が多いと思うんです。女性だと“女社長”や“女医”と言われる。そこにはまだボーダーはありますよね」ところが、そういった状況を逆手にとり、「私は女であることを乱用しています(笑)」と笑みを浮かべる。「ラッパーの世界では、先輩後輩のしがらみがあるんですが、女の私はそういったものをすり抜けて、男性のラッパーに『お願いお願い~!』って言って(笑)、客演を頼んだりしています。相手も『姐さんが言うなら聞くしかない』って感じでOKしてくれる。一方で、女性ラッパーたちとはギャルのノリで楽しくやっています。それが乱用です(笑)」“ボーダレス”について今後の見通しを聞くと、「性別だけでなく、あらゆる分野でボーダレス化が進む」と考えているのだとか。「性別が司る共同体は消滅していくと思っています。それに加えて、このグローバルな情報化社会において、例えば『日本はこれ』とか『アメリカはこれ』っていうふうに場所で分けられたカルチャーっていうのもどんどん消滅していく。そういう様々な動きに対して、『ここは変わってほしくない』と、変化を恐れる人もいると思います。でも、現在はスタンダードだとされているものが昔は新しかったわけで、それを受け入れて変化を重ねていった延長に“今”があるわけですよね。そうやって、カルチャーは変容してきました」さらに、こう続ける。「『男はこうあるべき』とか『女はこうあるべき』っていう固定観念によって社会が回っていた時代もあったと思います。それぞれが好きに生きることが大事だと思うので、そういう生き方にロマンを感じるのであれば、もちろんそのままでいい。でも、『ボーダーを設けることに意味はあるの?』と自問自答した時に『ない』と感じる人や、ボーダーに囚われることに苦しさを感じているのであれば、取っ払えばいい。そうするといろんな縛りがなくなって、その代わりに自分と合う人たちと共感していく世界になっていく。これからは、いろんなものがボーダレスになっていく流れに、どうついていけるかが重要だと思っています」最新アルバム『Queendom』にも、その思想が通底している。「みんなが自分らしくいられる場所を作りたくて『Queendom』と名付けました。私が自分自身を音楽の中でさらけ出すことで、みんなも、『あ、これでいいんだ』って思える作品が作りたかった。私の王国があるとしたら、私はそこにいる人々にそういう生き方を許すような存在になりたかったんです。例えば“敵”みたいな存在が現れたとしても、その相手と直接勝負をするようなことはしたくありません。何か悔しさを感じる時には『なんで私は今悔しいんだろう?』って考えると、感情の矛先が誰か特定の相手ではなく、自分に向きますよね。そうすると勝ち負けの世界から抜けられて、広い視野でみんなのことが考えられるようになります。そうやって、“勝利を勝ち取る人”じゃなくて、“勝利を与える人”になりたいんです」『Queendom』を携えた初の日本武道館単独ライブを経た、今のビジョンとは?「武道館ライブをやったことで、『伝えられるんだ』っていう自信がつきました。だからもっと大きなことに挑戦していきたいと思ったし、自分の娘や周りの子供たちが、いろいろな挑戦ができるような環境を作りたいと思っています」メジャー1stアルバム『Queendom』。自らの半生を綴ったタイトル曲「Queendom」から始まり、女性をエンパワーメントする「どれにしようかな」や「口に出して」に加え、「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」「Link Up feat. KEIJU, \ellow Bucks」などの豪華客演を招いた楽曲も収録。エイウィッチ1986年、沖縄県那覇市生まれ。14歳で沖縄産ヒップホップのコンピアルバムに参加。2007年アトランタに渡り、翌年アメリカ人男性と結婚、長女を出産。夫の他界後、帰国。’20年メジャーデビュー。※『anan』2022年6月22日号より。写真・澤田健太スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・山田千尋取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年06月15日Awichの新曲「TSUBASA feat.Yomi Jah」 (ヨミ:ツバサ フィーチャリング ヨミジャ)が、沖縄が本土復帰50年を迎えた本日5月15日に配信リリースされた。「TSUBASA feat.Yomi Jah」は、カマシ・ワシントン、ローリンヒルなどからも信頼されニューヨークの最前線で活躍する日本人キーボーディスト / プロデューサーのBIGYUKIがプロデュースしており、アレンジはAwichの共同制作者としてお馴染みのChaki Zuluが手掛け、Awichの愛娘であるYomi Jahをfeat.に迎え制作された。50年前までアメリカの国土であった沖縄は、その歴史ゆえに抱える様々な問題や人々の感情、結果として生まれ育つ独自のミックスカルチャーを持つ。同じ日本でありながらも沖縄がゆえに抱える不条理な社会的問題や起きる事件、それに対する複雑な感情とすぐ隣に存在するアメリカへの憧れがあり、同曲には返還から半世紀が経った今、島が内包する混沌の中で育つ子供たちに向けて、置かれた環境の中から自分たちがどう生きるかを見つけ大きく羽ばたいていってほしいというメッセージが込めらている。併せて、愛娘とその友達総勢16名の子供たちと共に沖縄の地で撮影されたMUSIC VIDEOが、本日5月15日の21時よりプレミア公開される。MVとジャケット写真は山田健人が手掛け、子供達やAwichの表情が印象的な胸に迫る作品となっている。さらに、MVプレミア公開前の20時半からはYouTube Liveも開催され、楽曲の制作の裏側や想いが語られる予定となっている。Awich「TSUBASA feat. Yomi Jah」(Prod. BIGYUKI)MV公開直前LiveAwich「TSUBASA feat. Yomi Jah」MV<配信情報>「TSUBASA feat.Yomi Jah」配信中「TSUBASA feat.Yomi Jah」配信ジャケット Photo by Kento Yamada配信リンク:関連リンクAwich 公式WEB Instagram
2022年05月15日女性ラッパーのAwichが、初の東京・日本武道館公演『Welcome to the Queendom at 日本武道館』を3月14日に開催。そのオフィシャルレポートが到着した。3月4日にリリースした最新アルバムに『Queendom』と冠したのは、「日本のヒップホップを次のステージに押し上げるためにもっと大きな存在にならなければいけないと思ったから」と、Awichは明かしている。そのリリース直後に開催された初の武道館公演は、「ゴールでもあり始まりでもある」大きな分岐点と位置付けられた。3月14日武道館。開演時刻が過ぎ、場内が暗転し、ステージ上に立つAwichにピンスポットが当たり、『Queendom』の1曲目を飾る表題曲「Queendom」からライブは始まった。なぜ武道館に立つのかというAwichの半生が綴られた前半パート。これからどうなっていくかという未来への覚悟を綴った後半パート。途中、ステージから炎が勢いよく上がり、文字通り挑戦の舞台の火蓋が落とされた形に。ラストの「荊棘を抜け、立つ武道館!」というフレーズを歌い切り、巨大なビジョンに「QUEENDOM」の文字が映る。その前でしばし仁王立ちし、この武道館を圧倒的なパフォーマンスでもって成功させ、Queenとして歩を進めるんだという決意を漲らせるAwichの姿に大きな拍手が送られる。あの不敵なイントロが聴こえ、「まさか女が来るとは」と挑発する「Shook Shook」へ。真っ黒いボディスーツのような衣装に身を包んだAwichは歴史的なステージを見届けようと集まったたくさんのオーディエンスを前にアジテートしまくる。ヘビーなビートが貫く「NWO」を披露した後、「まさか女が来るとは。まさかこの私がこんな形でこの場所に立てるとは想像もしてなかった時もあります。だけど今はそれができてる。何でもできる気がする。どこにでもいける気がします。付いてこれんの?武道館!」とさらにアジテート。Awichの大きな魅力である「媚びないエロス」が炸裂したブロックへ突入。「Poison」ではゆるふわギャングのNENEが登場し、Awichとふたりでファンキーなリフに合わせてなまめかしいフロウを展開。それぞれが噴射器を持ちお立ち台の上に立って同時にCO2を吹き出しながら「ハマっちまうほどGimme the poison!」とシャウト。かっこよすぎだろう。このライブは豪華な客演のラインナップが事前に告知されていたが、まず“同志”であるNENEとのコラボから始めるところがAwichらしい。「興奮するのはわかるけど、今日は声に出しちゃダメ。いつかこのためてた分、全部口に出せるの待っててねー!」というコロナの収束を願うMCからの「口に出して」。口に出せない代わりにハンドクラップが巻き起こる。途中で音を止め、「生死をかけて愛されるのは罪?」から始まるとびきりのバースを聴かせる。続くRIEHATA率いるRIEHATA Dancersの面々が登場した「どれにしようかな」での「女は女らしくとかうるせぇんだよShut the fuck up」というシャウトが武道館に響く痛快さといったら!女性のためのファイトソングが次々と投下されていく。「最強ガールズたちでしょ?でも今日は最強のガールズパワーだけでなく私の大好きな仲間たちが駆けつけてくれてます」。DJ U-LEEを紹介し、自らも一員であるYENTOWNの面々を呼び込むブロックへ。破壊力爆発のビートが炸裂した「UP IN SMOKE」が武道館を揺らし、YENTOWN CREWの凄みを見せつける。武道館2階席からつるされた沖縄の旗を指差し、「あの島で教えられた精神が今の私を作ってます」と話し、同じ沖縄出身のOZworldとCHICO CARLITOを呼び込み、沖縄のカルチャーの象徴でもある首里城が3年前に火災で焼失したことについて書いた「琉~Ryu~」。AwichのリクエストによってOZworldがスペシャルゲストの唾奇を招き、ふたりでOZworldの楽曲「NINOKUNI」を披露するサプライズもあった。ヒップホップが私を助けてくれた白いベアトップオールインワンの衣装に着替えたAwich。アメリカで最愛のパートナーを亡くし、彼の遺志に則り、愛娘と一緒に遺灰を海と空にまいた時のことを歌った「Ashes」へ。ビジョンには海辺で亡き家族について話す幼き日の愛娘とAwichの映像が流れる。その映像を見つめるAwich。「いつもそばにいてくれて笑顔と勇気をくれたとても強い人がいます」と言い、愛娘Yomi Jahを迎えた「Jah Love」を披露。親娘3人の絆が母と娘によって歌われる。特に「どん底からここまでYou held me up」というフレーズは、武道館において格別の響きを伴って鳴っていた。「私のことずっと見てきた人たちはもうわかるよね?辞めなければいつでもリベンジできます」といって、「Revenge」へ。“最大の復讐は許すこと”。巨大な喪失に何年も苦悩し続けてきたAwichが出した答えとオーディエンスが揺らすスマホライトの光が、多くの傷を救済に導くかのように武道館を照らした。「ヒップホップを諦めないでやってきてよかった。ヒップホップが私を助けてくれたし、私の声をみんなに届けてくれた。いろんな場所にストーリーがあるって教えてくれた。そんなヒップホップに感謝」。ヒップホップの流儀のひとつである自らの育ったエリアをボースティングする「Link Up」だ。沖縄をボースティングするAwichに、東京出身のKEIJU、東海出身の¥ellow Bucksが続く。「そこにもストーリーがあると知った」「要らない壁はもう、砕け散った」というリリックを体現するリアルが炸裂する。盟友KEIJUと「Remember」を披露した後、ビジョンにAwichと鎮座DOPENESSとDOGMAの顔写真がでかでかと映し出される。「洗脳」の最強のトライアングルによるマイクリレー。「バカばっかだ全く」のシャウトにたくさんの拳が上がる。興奮冷めやらぬフロアに向かってAwichが「武道館まだまだいける!?私のQueendomを語る上で無視できないKingの存在があります。私が日本に帰ってきてまだ誰にも知られてない頃、彼は私に言ってくれました。『やっちまいな!』」。ANARCHYとふたりお立ち台に立って、それぞれの闘志と決意をマシンガンのようなラップでかましあう。最後のAwichの「やっちまいな!!」のシャウトに大きな拍手が送られる。ANARCHYが感慨深げに「俺はこんな日が来ることが最初からわかってた。俺は『やっちまいな』って言ったらしいけど、俺の一言目を彼女は忘れてる。(Awichは)『ヤバすぎる!』って思ったんだよ。『お前誰?』」。もちろんAwichの名を知らしめた代表曲のひとつである「WHORU?」だ。畳みかけるようなセットリストに、右肩上がりに盛り上がる武道館。JP THE WAVYとYZERRとゴリゴリの掛け合いを展開した「GILA GILA」のパフォーマンスを終え、YZERRが「GILA GILA」の名フレーズにかけて「この会場見て思ったけど、姉さんならもっとイケる!」と言い放ち、Awichが照れくさそうな笑顔を浮かべる。Yomi Jahのボイスメールをサンプリングした「Skit」が流れ、ドレスに身を包んだAwichが再登場。『Queendom』のラストを飾る「44 Bars」でYomi Jahとの関係性と決意を歌い、「Let’s go Awich!」と自らを鼓舞。「子持ちの未亡人だってこんなところに立てるんだよ。だからなんだってできる。日本だけにとどまらず世界を目指す。そして日本でもヒップホップがもっとオーバーグラウンドになっていくように私が引っ張っていく。来年はアリーナでやります」という、力強い宣言に拍手が起こる。「今日はこれまでの私の人生のゴールです。でもこれからの人生の出発点でもある。この神話の始まりの証人になってくれてありがとうございました!この曲もいつかみんなで大声で歌えることを私はあきらめない!」と言ってからの「Love Me Up」。最後の曲は、再び登場したYomi Jahがしなやかなダンスを披露し、愛娘ふたりでパフォーマンスされた狂おしいラブソング「Bad Bad」だった。オーディエンスがAwichへのサプライズでそれぞれ手に持った1輪のバラを掲げているのが目に入り、感極まったAwichは「みんなにもっと大きな景色を見せるから」と固く約束し、濃密過ぎる約二時間の公演を締めた。自らの半生を辿り未来への決意を吐露したところから始まり、ガールズパワー、CREW愛、地元愛、ヒップホップ愛、家族愛……深い傷と葛藤を抱きながらもあらゆる存在に愛とリスペクトを捧げ、オーディエンスの心を掴み続けた圧巻の武道館、新たなQueenがそこにいた。文:小松香里撮影:cherry chill will.<公演情報>『Welcome to the Queendom at 日本武道館』3月14日(月) 東京・日本武道館出演:Awich客演:ANARCHY / CHICO CARLITO / DOGMA / JP THE WAVY / KEIJU / kZm / MONYPETZJNKMN / NENE / OZworld / RIEHATA / ¥ellow Bucks / Yomi Jah / YZERR / 鎮座DOPENESS / 唾奇演出:山田健人セットリスト1. Queendom2. Shook Shook3. NWO4. Poison feat. NENE5. 口に出して6. どれにしようかな7. WheU@8. DJ U-LEE TIME9. NEBUTA feat. kZm10. UP IN SMOKE / MONYPETZJNKMN11. Gangsta12. 琉〜Ryu〜 feat. CHICO CARLITO & Awich / OZworld13. DEIGO feat. OZworld14. NINOKUNI feat. 唾奇 / OZworld15. Ashes16. Jah Love feat. Yomi Jah17. Revenge18. Link Up feat. KEIJU, ¥ellow Bucks19. Remember feat. YOUNG JUJU20. 洗脳 feat. DOGMA & 鎮座DOPENESS21. やっちまいな feat. ANARCHY22. WHORU? feat. ANARCHY23. GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR24. Arigato25. 44 Bars26. Love Me Up27. Bad Bad<リリース情報>Awich ニューアルバム『Queendom』Now On Sale●CD+DVD:3,500円(税込)Awich『Queendom』ジャケット【CD収録内容】1. Queendom2. GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR3. やっちまいな feat. ANARCHY4. WheU@5. Yen Bloc6. Heartbreak Erotica7. 口に出して8. どれにしようかな9. Follow Me10. Revenge11. Link Up feat. KEIJU, ¥ellow Bucks12. Skit(Toyomi Voicemail)13. 44 Bars【DVD収録内容】・「Shook Shook」MV・「Bad Bad」MV・「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」MV・「口に出して」MV・「WheU@」MV ※未公開映像・「Yen Bloc」MV ※未公開映像・「Bad Bad」(2020 Summer Love Offshot Edition with Yomi Jah)※未公開映像Awich「Queendom」MV配信リンク: オフィシャルサイト:
2022年03月15日RADWIMPSが、ニューアルバム『FOREVER DAZE』よりAwichを客演に迎えた「SHIWAKUCHA feat.Awich」のMusic Videoを11月26日22時にプレミア公開することを発表した。本日11月23日に発売された今作には、Awich、iri、菅田将暉がフィーチャリングアーティストとして参加している楽曲に加え、ABEMA『恋する♥週末ホームステイ 2021秋 沖縄』の主題歌「桃源郷」、ゲームアプリ『グランサガ(Gran Saga)』テーマソング「MAKAFUKA」など全14曲を収録。さらに「猫じゃらし」をフルオーケストラヴァージョンにリアレンジした「犬じゃらし」、映画『天気の子』の主題歌「グランドエスケープ」もRADWIMPSオリジナルヴァージョンとして収められている。RADWIMPSは、『FOREVER DAZE』を引っ提げたライブツアー『FOREVER IN THE DAZE TOUR 2021-2022』を全国6カ所12公演行うことが決定している。RADWIMPS「SHIWAKUCHA feat.Awich」MV※11月26日(金) 22:00~プレミア公開<リリース情報>RADWIMPS New Album『FOREVER DAZE』Now On Sale●15th Anniversary Box(初回限定盤)【CD+Blu-ray+68p PHOTOBOOK】価格:11,000円(税込)【CD+2DVD+68p PHOTOBOOK】価格:11,000円(税込)RADWIMPS『FOREVER DAZE』15th Anniversary Boxジャケット●通常盤【CD Only】価格:3,300円(税込)RADWIMPS『FOREVER DAZE』通常盤ジャケット●完全受注生産限定 15th Anniversary Box(GOODS付)【CD+Blu-ray+68p PHOTOBOOK+GOODS】価格:16,500円(税込)【CD+2DVD+68p PHOTOBOOK+GOODS】価格:16,500円(税込)【CD収録予定曲】01. 海馬02. SHIWAKUCHA feat.Awich03. 匿名希望04. TWILIGHT(『ONE PIECE』コミックス100巻/アニメ1000話記念映像作品“WE ARE ONE.”主題歌)05. 桃源郷(ABEMA『恋する♥週末ホームステイ 2021秋 沖縄』主題歌)06. 夏のせい07. MAKAFUKA08. Tokyo feat.iri09. うたかた歌 feat.菅田将暉(映画『キネマの神様』主題歌)10. 犬じゃらし11. グランドエスケープ12. かたわれ13. 鋼の羽根14. SUMMER DAZE 2021【Blu-ray / DVD収録内容】●『15th Anniversary Special Concert』2020年11月23日横浜アリーナ公演を新たに編集・タユタ・グランドエスケープ・DARMA GRAND PRIX・新世界・シュプレヒコール・パーフェクトベイビー・NEVER EVER ENDER・おしゃかしゃま・G 行為・お風呂あがりの・やどかり・棒人間・螢・告白・トレモロ・有心論・ます。・バグッバイEncore・おあいこ(Guest:ハナレグミ)・いいんですか?・スパークル・DADA●「TWILIGHT」Music Video【PHOTO BOOK内容】ニューアルバムアートワーク+横浜アリーナライブ写真で構成【GOODS内容】15th Anniversary ビッグ T シャツ(フリーサイズ)/ ポスター(8つ折) / ステッカー※ラリルレコード / UNIVERSAL MUSIC STORE 限定販売RADWIMPS feat.菅田将暉「うたかた歌」MVRADWIMPS「SUMMER DAZE」MVRADWIMPS「MAKAFUKA」MVRADWIMPS「TWILIGHT」コラボMVRADWIMPS「TWILIGHT」MVRADWIMPS「グランドエスケープ」ライブ映像RADWIMPS「トレモロ」ライブ映像RADWIMPS『FOREVER DAZE』全曲トレーラー【店舗別特典情報】「15th Anniversary ジャケステッカーシート(A4サイズ)」「15th Anniversary ジャケステッカーシート(A4サイズ)」サンプル画像※特典は無くなり次第終了となります。※一部取り扱いの無い店舗もございます。各サイト・店舗にご確認の上、ご予約・ご購入ください。『FOREVER DAZE』特設サイト:『FOREVER DAZE』配信リンク:<公演情報>RADWIMPS ライブツアー『FOREVER IN THE DAZE TOUR 2021-2022』RADWIMPS ライブツアー『FOREVER IN THE DAZE TOUR 2021-2022』メインビジュアル■2021年12月4日(土) 神奈川県・ぴあアリーナMM12月5日(日) 神奈川県・ぴあアリーナMM12月21日(火) 福岡県・マリンメッセ福岡A館12月22日(水) 福岡県・マリンメッセ福岡A館■2022年1月8日(土) 千葉県・幕張メッセ国際展示場9-11ホール1月9日(日) 千葉県・幕張メッセ国際展示場9-11ホール1月18日(火) 兵庫県・神戸ワールド記念ホール1月19日(水) 兵庫県・神戸ワールド記念ホール1月25日(火) 愛知県・日本ガイシホール1月26日(水) 愛知県・日本ガイシホール1月29日(土) 宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ1月30日(日) 宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ『FOREVER IN THE DAZE TOUR 2021-2022』特設サイト: Official HP:
2021年11月23日音楽ストリーミングサービス・Spotifyは、プロデューサー・KMと沖縄出身の女性ラッパー・Awichを起用したCM「今日も僕らは音でつながって生きている」を9月30日から公開している。同CMは、9月15日に公開された日本のヒップホップカルチャーを発信するプレイリスト「+81 Connect」と連動しており、このプレイリストのために書き下ろされたSpotify限定オリジナルトラックシリーズより、KMとAwichによる楽曲「098 (Theme of +81 Connect)」を採用。「今日も僕らは音でつながって生きている」をメインメッセージに、予期せぬ様々なことが起きる中でもあらゆることを飛び越えていく「音」の力を表現する。CMでは、日本のヒップホップシーンを代表するKMとAwichが力強いパフォーマンスを繰り広げ、トラックと歌詞に込めた思いを表現している。
2021年10月01日8月27日(金)に公開される藤原竜也主演『鳩の撃退法』より、本予告映像&本ビジュアルが公開となった。さらに主題歌はKIRINJI「爆ぜる心臓 feat. Awich」に決定している。原作は『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞した作家・佐藤正午の数ある傑作のなかでも最高到達点との呼び声高いエンタテインメント小説。物語の主人公は、かつて直木賞も受賞した天才小説家の津田伸一。彼はとあるバーで担当編集者の鳥飼なほみに、書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか検証を始めるが、そこには驚愕の真実が待ち受けていた。主演は唯一無二の怪優・藤原竜也。数々の名役を演じてきた藤原が挑んだのは藤原史上、最も謎めいた元直木賞作家・津田伸一だ。そんな津田に翻弄される担当編集者・鳥飼なほみを演じるのが土屋太鳳である。さらに風間俊介、西野七瀬、豊川悦司ら豪華キャストが集結。監督はTVドラマ『赤めだか』でギャラクシー賞ほかドラマ界の賞を総なめするなど、映画だけではなくTVドラマ・バラエティ・ミュージックビデオとジャンルを問わず、マルチに活躍するタカハタ秀太が務める。本予告映像ではストーリーのカギを握る3つの謎が明らかに。「一家失踪事件」「謎の偽札」「裏社会の男」それぞれの物語はどのように繋がるのか。本編への期待感を煽る内容だ。そして一番、気になるのが『鳩の撃退法』というタイトル。 予告編の中でも登場人物たちが「鳩が囲いを出た」、「はと?」「鳩?」と鳩を連呼。鳩の正体とは一体?同時に発表された本ビジュアルは藤原演じる津田伸一が大胆不敵に笑みを浮かべ、「この男が書いた<小説>を見破れるか。」 というコピーにふさわしい挑戦的なデザインだ。津田の眼前には、彼が描く物語の登場人物たちが、まるでチェスの駒のように配置され、現実と虚構の境界線に踏み込んだ、目を引かれるビジュアルに仕上がっている。合わせて本作の主題歌と劇伴を、ジャンルにとらわれない曲作り、アップデートし続けるサウンドプロダクション、ユニークな視点から繰り出される詞世界で音楽ファンのみならず多くのミュージシャンや著名人からも支持を得続けているKIRINJI・堀込高樹が手掛けていることも明らかに。公開となった主題歌「爆ぜる心臓」は堀込の作り出した楽曲の世界感に、豊かな表現力とアーティスティックなセンスで異彩を放つ実力派ラッパー・Awichが加わり、クールなテイストに仕上がっている。『鳩の撃退法』8月27日(金)公開■リリース情報KIRINJI『爆ぜる心臓 feat. Awich』7月28日(水)発売
2021年05月26日今や日本のヒップホップ・シーンのみならずアジア各地からも注目を集める沖縄出身のラッパー、Awichが遂にメジャーデビューする。14歳でヒップホップに出合ってから、その表現手段は人生とともにある。鋭い眼差しと言葉が激変する時代を愛で包む。「ヒップホップが教えてくれたのは、自分のオリジナリティと生まれた場所に根ざして感謝しながら生きること。ゲットーで生きる黒人たちから始まったヒップホップに、沖縄で生まれた私にも通じるものを感じた。沖縄に米軍基地があることや、歴史的背景もそう。どんな環境にも様々な側面があるけど、良さも悪さも、良さにしていく力が必要だから」音楽を続けながらも高校卒業後にビジネスを学ぶために渡米し、現地男性と結婚して出産した。そんな矢先に夫と死別するという悲劇に見舞われる。新作『Partition』に収録された「Patrona」や「Revenge」には、それでも戦う意志と理由を込めた。「どんな状況でも私は歌詞を書いて歌うことをやめなかった。音楽やってる友達のスタジオに行ったりステージに立ったり、アメリカでもそんなことをずっとやってた。特に旦那は『絶対に音楽をやめるな。書き続けろ』と言ってくれていました」転機となったのは帰国後にヒップホップ集団のYENTOWNと、プロデューサーのChaki Zuluとの出会い。2017年から活動は一気に加速し、2020年、遂にメジャーデビュー。新作にはコロナ禍とその後の社会を綴った「Awake」も収録された。「Black Lives Matterの運動も広がっていますけど、黒人男性がいろんな理由で突然いなくなっちゃうことって本当に多いんです。個人の事情ももちろんあるけど、生活している中で大きな渦に巻き込まれて抜け出せない構造があるからこうして今、人権運動が激化してる。世界の激変する状況を乗り越える力を、音楽で生んでいきたい」そんな真摯なメッセージのみならず、ユーモアのある言葉遊びが光る「Sign」や、切ないメロディが耳に残る「Good Bye」など多面的な魅力を覗かせる。「強い女は弱さを見せないとか、エロい女は中身がないとか、型にハマるのは嫌(笑)。全てを超越するような存在になりたいですね」痛みを知っているからこそ、力強く生きるエネルギーが音楽に注がれる。話の最後にAwichは深い悲しみから抜け出す術を教えてくれた。「今あるものに感謝すること。失ったものが悲しくて辛かったとしても、そのシチュエーションに隠された良い面と悪い面を見つけて。私の場合は旦那が死んでひとりになって、どん底を感じた、この感情こそが財産なのかもしれないと思った。だからどんなことが起こっても、そこから立ち上がったストーリーに自分で価値を見出してあげて」EP『Partition』【通常盤(CD)】¥1,980(ユニバーサル ミュージック・ジャパン)先行配信シングル曲「Shook Shook」も収録の全7曲。深みのある歌声とスキルフルなラップを存分に堪能できる。エーウィッチ1986年、沖縄県那覇市生まれのラッパー。2017年に日本のヒップホップクルー、YENTOWNに加入後、アルバム『8』『孔雀』をリリースして鋭い言葉と深みのある歌声で圧倒的な支持を集める。※『anan』2020年7月29日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2020年07月22日