アジア中で大人気の【タイBLドラマ】から、親友に対し複雑に変化する想いを力強くも繊細に綴ったエモーショナルなラブストーリー「I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~」と「I Promised You the Moon 〜僕の愛を君の心で訳して〜」を収録したBlu-ray BOX「BKPP Project 〜僕の愛を君の心で訳して〜」の発売が決定いたしました!(C)Nadao Bangkok co., Ltd. All Rights Reserved、(C)Rock Imaging International Co., Limited Distributeタイのエミー賞にあたる第12回Nataraja Awardsでドラマ・シリーズオブザイヤー、オンライン配信ドラマ・シリーズ部門 最優秀オリジナル脚本賞、オンライン配信ドラマ・シリーズ部門 最優秀男優賞(Billkin)など4部門を受賞し、Twitterでもワールドトレンド1位を獲得するなど、クオリティと話題性の両面で高い評価を受ける本作!見る者を引き込む主演BKPP(BillkinとPPカップル)の強いケミストリーとリアルな演技、そしてプーケットとバンコクを背景にした躍動感とノスタルジーにあふれる映像美、細部までこだわり抜いた演出で丁寧に描写される2人の心の揺れが見どころです。サイドストーリー「Last Twilight in Phuket」とドキュメンタリー映像フルバージョンを独占収録した全500分越えの超豪華特典映像にもご期待ください!■ ■Blu-rayBOXリリース情報2022年8月4日(木)発売/¥29,700(税込)6枚組(「I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~」本編 全5話+「I Promised You the Moon 〜僕の愛を君の心で訳して〜」本編 全5話+特典映像収録)<初回生産限定特典>プレゼント応募ハガキ<通常特典>ITSAYフォトブックレット、IPYTMフォトブックレット(各32P)※いずれも予定仕様:・「I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~」1層(DISC1)、2層(DISC2・特典DISC)/カラー/MPEG-4 AVC/16:9 HDサイズ(1080)/リニアPCM2chステレオ/オリジナルタイ語音声/日本語字幕・「I Promised You the Moon 〜僕の愛を君の心で訳して〜」1層(DISC1)、2層(DISC2・特典DISC)/カラー/MPEG-4 AVC/16:9 HDサイズ(1080)/リニアPCM2chステレオ/オリジナルタイ語音声/日本語字幕発売元:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ販売元:TCエンタテインメント株式会社(C)Nadao Bangkok co., Ltd. All Rights Reserved、(C)Rock Imaging International Co., Limited Distribute■ ■作品あらすじケンカ別れした幼なじみのオーエウ/オー(グリット・アムヌアイデシャゴン)とテー(プティポン・アサラタナグン)は語学学校で再会し、再び秘密を共有できる親友となる。2人にはそれぞれ気になる人がいたが、ともに大学受験の勉強をしながら時間を過ごしていくうちに互いに意識し合い、相手の気持ちをさりげなく探りながら近づいていく。その後、大学生になったオーエウとテーは夢に向かいながら順調に愛を育んでいた。切磋琢磨し、同じ夢に向かっていた2人だったが、いつしか2人の気持ちはすれ違い、離れ始め…。■ ■メインキャストプティポン・アサラタナグン(Billkin)(テー役)グリット・アムヌアイデシャゴン(PP)(オーエウ/オー役)ポーンポン・パンヤミット(バス役)パラダー・ティタワチラ(ターン役)オープニティ・ウィワタナワラーン(チャイ役)■ ■スタッフ・「I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~」監督:ナルベート・グーノー脚本:ナルベート・グーノー、アラッチャポン・ポーキンパーコン、ガラゲート・ナラセーパーポン、ナロン・チャートスーンヌーン・「I Promised You the Moon 〜僕の愛を君の心で訳して〜」監督:トサポーン・リエントーン脚本:ワストーン・ピヤーロム、ガラゲート・ナラセーパーポン■公式配給Twitterアカウント公式Twitterアカウント:@yuruyurumai 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月30日アジア中で旋風を巻き起こしている【タイBLドラマ】から、それぞれに孤独を抱えた青年2人の心温まる”癒し系”ラブロマンス「Oxygen」のBlu-ray BOX発売が決定いたしました!(C)Rock Imaging InternationalCo., Ltd Distributeヒット作「SOTUS S」の監督が、タイの人気BL小説をファン待望の実写化。クランクイン時にTwitterトレンド入り、そして第1話の放送時にはタイのトレンド1位を獲得するなど、話題性も抜群の本作!ソロ×ギーのメインカップルはもちろん、脇を固めるカップルの相性も良く、個性的なキャラクターたちがクセになります。特に、同原作者の姉妹編小説「NITROGEN」のカップル(プー×カオ)を本作で脇カップルとして入れるなど、手の込んだ内容の脚本構成も魅力のひとつ。主題歌はソロ役の俳優スパナット・ラオハパニットが歌う「My Oxygen」。劇中でも披露する爽やかで優しい歌声に注目です!■ ■Blu-rayBOXリリース情報2021年12月10日(金)発売/¥14,300(税込)2枚組(本編 全13話+特典映像収録)<初回生産限定特典>アウターケース、ストーリー&フォトブック、プレゼント応募ハガキ<通常特典>ポストカード2種※いずれも予定仕様:2層/カラー/MPEG-4 AVC/16:9 HDサイズ(1080)/リニアPCM2chステレオ/オリジナルタイ語音声/日本語字幕発売元:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ販売元:TCエンタテインメント株式会社■ ■作品あらすじ幼少期に孤児になったギー(チャナプーム・テーンウォン)は、生活のために物心がついたころからアルバイトで生計を立てていた。大学工学部の4年生になった彼は、さまざまな苦難を経験したにもかかわらず、持ち前の明るさと優しい性格で周囲の心を和ませている。一方、ソロ(スパナット・ラオハパニット)は音楽学部1年生で、これまで何もかも簡単に手に入れてきた。富、名声、美貌を持ち、誰しもにうらやまれる彼に唯一欠けているのは、笑顔。母親を亡くしたことで心に穴があき、笑顔を失ってしまっていた。そんなある日、ソロはカフェでアルバイト中のギーと出会う。閉店間際にギーが出してくれた温かいミルクとその笑顔に心をつかまれたソロは、毎晩のようにカフェに訪れるようになる。気が付けば2人はお互いに欠かせない酸素のような存在になり……。■ ■メインキャストスパナット・ラオハパニット(ソロ役)チャナプーム・テーンウォン(ギー役)プーベート・タラトーンチャナグン(プー役)タナバット・ガームカモンチャイ(カオ役)■ ■スタッフ監督:ジェーン・ボッタ(ギット・ボットシー)原作:Chesshire■ ■「Oxygen」日本公式Twitterアカウント公式Twitterアカウント:@rosedorama「Oxygen」著作権表記:(C)Rock Imaging International Co., Ltd Distribute 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月13日【音楽通信】第85回目に登場するのは、タイ発の大人気ドラマ『2gether』(トゥギャザー)で数多くの楽曲が挿入歌として登場し、物語の胸キュン度を高めて、ドラマの特大ヒットとともに世界中でブレイクしているタイのポップバンド、Scrubb(スクラブ)!僕たちは「音楽には障壁がない」ことを実感写真左から、トーポン・チャンタブッパー(G)とタワットポン・ウォンブンシリ(Vo)。【音楽通信】vol.85リードヴォーカルのタワットポン・ウォンブンシリ(Thawatphon Wongbunsiri):通称 ムアイ(Muey)さんと、ギタリストのトーポン・チャンタブッパー(Torpong Chantabubpha):通称 ボール(Ball)さんの2人からなる、タイのポップバンド「Scrubb」。タイで2003年に発表されたメジャーアルバム『SSSSS..!』は、音楽アワード賞を複数受賞するなど、評価も高く、人気もある実力派バンドです。Twitter世界トレンド1位を記録するなど話題となっている、タイ発のドラマ『2gether』(2020年)は日本でも大人気ですが、そもそもScrubbのことを好きすぎる原作者が、彼らの楽曲にインスピレーションを受けてドラマのストーリーを構想。そのため主人公も彼らの大ファンという設定で数多くの楽曲がドラマの挿入歌として登場し、劇中には本人たちも出演、ドラマの特大ヒットとともに、世界中にファンが急増しています。そんなScrubbが、2021年7月14日に『2gether』シリーズ内の印象的なシーンで使用されている彼らの楽曲全19曲を収録した世界初、日本独自企画のパッケージの限定アルバム『Songs In 2gether』をリリースされたということで、Scrubbのおふたりにお話をうかがいました。ーーこのananwebの「音楽通信」では、海外アーティストの方は初登場となります。まずは自己紹介と、おふたりがScrubbを結成された経緯などから教えてください。ムアイ、ボールこんにちは、Scrubbのムアイとボールです。ムアイ僕たちは最初、大学で知り合いました。それが私たちの友情の始まりであり、いまのScrubbというバンドの始まりです。ボールもうかれこれ20年以上の付き合いになります。大学では国際音楽サークルにも所属していました。ーーいま話題のドラマ『2gether』では、挿入歌としてScrubbの曲がたくさん聴けますし、ドラマの特大ヒットとともに世界中にファンを増やしていますが、現在のこの「世界的なヒットの状況」をおふたりはどのように感じていますか?ムアイ、ボール僕たちはこの世界的なヒットの状況を本当にうれしく思っていて、とても感謝しています。ムアイとくに、ドラマの原作者で作家のジッティレイン(Jitti Rain)さんには、僕たちの楽曲を小説に登場させてくれて、本当に感謝という言葉以外が見つからないほど、感謝しています。ーー日本のファンの方からの反響はいかがですか?ムアイ日本のファンの方の声や、アルバムのフィードバックを日本人の友だちからよく聞かされています。ボール僕たちはいま、音楽には障壁がないことを実感しています。音楽を通じてお互いが同じものを感じることができると実感しています。ムアイ僕たちは母国語であるタイ語で歌っていますが、日本のファンのみなさんはタイ語で歌っている僕たちの歌を喜んで聴いてくれています。それは素晴らしいことであり、いつか日本のファンのみなさんにお会いできることを願っています。ドラマ『2gether』で世界に通用する手応えありーー日本で初めてとなるアルバム『Songs In 2gether』を7月14日にリリースされましたね。話題の楽曲ばかりで注目度も高いですが、手応えを教えてください。ムアイ実は個人的に、Scrubbは日本向けではないと思っていました。日本人が僕たちの音楽を聴いてくれるかどうか、実のところとても心配していました。ボールそうだね。でも、ドラマ『2gether』によって、僕たちのその固定観念はすべて覆りました。いまでは僕たちの音楽が世界のどこであっても、通用するのではないかと思えるようになりました。ーードラマには、おふたりともご本人役として登場されていますが、ドラマ出演の感想も教えてください。ムアイ僕たちは普段あまりテレビ番組に出演することがないので、最初に出演が決まったときは驚きました!ボールそう、とても恥ずかしかったですね(笑)。でも、スタッフのみなさん、そして演者のみなさんが僕たちの歌を歌ってくれるのでとてもうれしく、本当にありがたいことだと感じました。ーー今回のアルバム『Songs In 2gether』のなかで、おふたりがとくに印象深い楽曲と、その理由を教えてください。ムアイ過去にタイでリリースしたシングル曲のB面に入っていた「เก็บมันเอาไว้ / Kep Man Ao Wai (Forever)」という楽曲がアルバムの16曲目に収録されているのですが、この曲はとくに好きです。この楽曲はもともと人気が高いわけではありませんでしたが、ジッティレインさんが小説でも登場させてくれたおかげで、再び曲が生き返りました。ボール僕たちは、ジッティレインさんに感謝しなければなりません。いつかB面だけを演奏するライブをしたいと考えています。ーーリードヴォーカルのムアイさんは、いつもどのようなイメージで楽曲を歌っていますか。ムアイ第一に、自分が幸せであることを心がけています。自分が幸せにならなければ、他人を幸せにすることはできませんからね。一番大切なのは、自分の気持ちを整えること。常に自分が幸せを感じ、それを他人にも伝えられるよう努めています。ーーギターのボールさんは、いつもどのような意識で演奏されていますか。ボール僕も、ムアイと同じです。自分の気持ちと反対のことはできませんからね。自分が幸せな気持ちで演奏できていないと、他人に幸せな演奏を届けることはできないと思っています。だから、常にまず、自分が幸せだと感じられるように演奏しています。ーーでは楽曲を作っていく際に心に留めていることはありますか。ムアイ楽曲を作る際は、いろいろと複雑なことは考えていないことが多いです。そうして考えていなかったときに、ふと頭の中にメロディや歌詞が浮かんでくるんです。だから、シンプルが一番。あまり考えないほうが、逆に良いものができるとこともあると思っています。考えるのではなく、感じたことをありのままに、ということですかね。日本のファンにたくさんの「ありがとう」を伝えたいーーこれまで来日されたことはありますか。その際、日本で印象深かったものや出来事は何でしょうか。ムアイ2015年に、日本に行ったことがあります。一番印象に残っているのは、日本のライブハウスでバンド「Popdub(ポップダブ)」(ムアイさんのサイドプロジェクト)で、ミニライブを行ったことです。その際お世話になった、勝井裕二さん(ROVOのエレクトリック・ヴァイオリニスト)と西伸也さん(deepsea drive machineのベース)のおふたりには、とくに感謝しています。そのときは、東京の「新宿MARZ」と「新代田FEVER」、神奈川の「POWERS 2」というところでライブをしました。Popdubはインストバンドなんですが、もともとインスト曲をやろうと思ったきっかけは、以前「フジロックフェスティバル」を観に行ったときに、日本のインストバンドを観て、僕もインスパイアされたからです。ーー世界的にコロナ禍となり、タイでも大変な状況かと思いますが、こんなときだからこそ心がけていることや、おうち時間で普段している趣味や日課を教えてください。ムアイでは僕が応えますね。いまは1日の中で、いろいろなことをするようにしています。まず起きてから1時間くらい走って、残りの時間(23時間)は本を読んだり、絵を描いたり、曲を作ったりしています。最近は料理を始めたりもして、とにかく家にいるときにできることはすべてやっていますね。ーーいろいろなお話をありがとうございました。日本でも知られることとなったScrubbですが、今後の抱負と、ananwebを読んでいる日本のファンの方へメッセージをお願いします。ボール僕たちは、Scrubbというバンドを可能な限り、やりたいと思っています。歌えなくなるまで歌を歌ったり、演奏ができなくなるまで演奏したり、曲が作れなくなるまで曲を作りたいです。ムアイただ……僕もいつかは声が劣化すると思うので、そのときはインスト音楽をもっとやりたいです(笑)。そして日本のファンの方には、たくさんの「ありがとう」を伝えたい。いまはまだ日本に行ける状況ではありませんが、僕たちの歌を通して、みなさんとつながっていると強く感じています。だから、いつか日本で僕たちの歌を一緒に歌えることを願っていますし、いつもサポートしてくれて、本当にありがとうございます。取材後記Scrubbの楽曲は、ドラマを彩りストーリーを盛り上げ、海を渡ってタイから日本へと、音楽の楽しさも届けてくれています。今回、タワットポン・ウォンブンシリさんとトーポン・チャンタブッパーさんにうかがったお話で「自分が幸せであることを心がける」という言葉が印象的でした。まずは自分が幸せで、そして他の誰かを幸せにするって、素敵なことです。そんなScrubbのアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。取材、文・かわむらあみりScrubbPROFILEリード・ヴォーカルのタワットポン・ウォンブンシリ(Thawatphon Wongbunsiri):通称 ムアイ(Muey)とギタリストのトーポン・チャンタブッパー(Torpong Chantabubpha):通称 ボール(Ball)の2人によるタイのポップバンド。デモ曲がタイ国内のラジオで一躍注目を浴び、その後2003年にメジャーアルバム『SSSSS..!』を発表。そのブリットポップのスタイルと独自性が評価され、その年の音楽アワード賞を複数受賞。その後も作品をリリースし、数多くのファンを魅了している。ドラマ『2gether』(2020年)では、Scrubbのことを好きすぎる原作者が、彼らの楽曲にインスピレーションを受けて『2gether』のストーリーを構想。そのため、数多くの楽曲がドラマの挿入歌として登場し、ドラマの特大ヒットとともにタイ国内だけでなく、世界中にファンが急増中。日本では2021年6月に映画『2gether THE MOVIE』も全国公開された。2021年、7月14日にアルバム『Songs In 2gether』をリリース。InformationNew Release『Songs In 2gether』(収録曲)01. Khu Kan (Soulmate) <Together>02.Khamtop (Inside) <Answer>03.Klai (Closer) <Close>04.Thuk Yang (Everything)05.Khao Kan Di (Click)06. Khon Ni (The One) <This Person>07. Luek Luek (Deep)08. Hai Thoe (Always) <To You / For You>09. Rak Ni Ran (Eternal Love)10. Kho (Only You) <Wish>11. Roiyim (Your Smile) <Smile>12. Thoe Mun Rop Chan Chan Mun Rop Thoe (Universe) <You Revolve Around Me, I Revolve Around You>13. Fon (Rain)14. Ni (Escape)15. Luem (Let It Be)<Forget>16. Kep Man Ao Wai (Forever) <Keep It>17. Phleng Nan Yang Yu (That Song Is Still Here)18. Kep Wai Kap Thoe (The Last Song) <Keep It With You>19. See Scape*内はドラマ『2gether the series』及び『Still 2gether』で使用された英語タイトル名。・その1CD封入特典:初回生産限定封入特典ありCDサイズ・ポスターカード(4種類の内1種ランダム封入/CDサイズ)・その2ストア別特典あり(先着順。無くなり次第終了)限定ストア:UNIVERSAL MUSIC STORE/HMV/TOWER RECORDS全店(タワーレコードオンライン含む/一部店舗除く)/その他店舗/Amazon.co.jp*詳しくはScrubb公式サイトをご確認ください。2021年7月14日発売UICE-1208¥3,300 (税込)取材、文・かわむらあみり
2021年08月20日松本穂香が熱狂的BL愛好家を演じるWOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」のポスタービジュアルが公開された。本作は、シリーズ累計発行部数8500万部突破の格闘漫画「グラップラー刃牙」を初めて読んだBL研究家の金田淳子が、「この作品、濃厚BLなのでは?」と発想したことから生まれた規格外エッセイ「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」を原案としたドラマ。今回到着したポスタービジュアルでは、「グラップラー刃牙」に登場する格闘家たちの肉体や言動から、BLの可能性を見いだし、1日30時間妄想する腐女子・児島あかね(松本さん)の、妄想でいっぱいな脳内をポップに表現。脇には、あかねの職場の後輩・竹野航平(岡山天音)、あかねの地元の同級生・柴本大寿(神尾楓珠)も登場している。そして、本作に“ある形”で登場する「刃牙」シリーズ作者・板垣恵介の声を、アニメ版で刃牙の父・範馬勇次郎を演じる大塚明夫、あかねの推しキャラとして登場する愚地克巳の声を、同じくアニメ版で克巳役を演じる川原慶久が担当することも明らかになった。なお、エンディングテーマ曲は、世界各国で活動するニュー・エキサイト・オンナバンド「CHAI」の最新アルバム収録曲「Wish Upon a Star」(OTEMOYAN record /Jisedai Inc.)に決定。またWOWOW公式YouTubeでは、本作の特報映像が公開中だ。WOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」は8月20日より毎週金曜日23時~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送&配信。各話終了後TELASAにて配信。(cinemacafe.net)
2021年07月02日タイBLドラマ『2gether』のスピンオフ特別版『Still 2gether』のBlu-ray&DVD-BOXが2021年9月11日に発売されます。『2gether』は、Twitterの世界トレンド1位を記録するほど世界中で話題になった、現在のタイBLドラマブームを牽引する大ヒット作。主人公のタインがゲイの同級生からの猛アピールを回避するため、学年イチのモテ男・サラワットに「ニセ彼氏になってほしい」と言われたことから始まるラブストーリーです。今回発売されるBlu-ray&DVD-BOXに収録の『Still 2gether』は、本編の特別編。大学2年生になったタインとサラワットの前に立ちはだかる「最大の危機」を描きます。サラワットの弟・プーコン、ミル先輩、タインの兄・タイプ、サラワットの友人・マンなど、本編の人気キャラクターたちも再集結。パワーアップしたラブストーリーに、ファンの期待が高まります。■商品概要2021年9月11日発売・Still 2gether Blu-ray【初回限定版】:10,000 円(税抜)・Still 2gether Blu-ray【通常版】:7,000 円(税抜)・Still 2gether DVD-BOX:5,000 円(税抜)発売元:クロックワークス/ポリゴンマジック販売元:TC エンタテインメント(c)GMMTV Company Limited(高橋千里)
2021年06月07日松本穂香が熱狂的BL愛好家を演じるWOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」の放送・配信が決定した。文房具メーカーに勤める児島あかねには、会社では誰にも知られていない趣味がある。それはBL(ボーイズラブ)。身近にあるごくありふれた物までBLに置き換えてしまうほどの熱狂的BL愛好家。そんな彼女はある日、国民的格闘漫画「グラップラー刃牙」と出会ってしまい、格闘家たちの肉体美や魅惑的な言動に濃厚なBLの可能性を見出す。会社では本当の自分を隠しながら卒なく仕事をこなし、夜は腐女子仲間と居酒屋でBLトーク、自宅ではひとり妄想の世界で刃牙BLを熱く語りつくす…そんな毎日が彼女の幸せだったが、大事なプレゼンを控える後輩・竹野や上司・梶原、さらに同級生の柴本との再会によってその平穏な日々が揺らぎはじめる――。本作は、金田淳子の「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」を原案としたドラマ。板垣恵介による「グラップラー刃牙」は、シリーズ累計発行部数8500万部を突破する人気格闘漫画。これを初めて読んだBL研究家の金田さんが、「この作品、濃厚BLなのでは?」と発想したことから生まれた規格外エッセイだ。ドラマでは、「有村架純の撮休」に参加した山岸聖太が監督、「ヨーロッパ企画」上田誠が脚本を務める。「この世界の片隅に」『わたしは光をにぎっている』『みをつくし料理帖』の松本さんが演じるのは、主人公・児島あかね。文具デザイナーとして卒なく仕事をこなすが、一方で熱狂的BL愛好家でもある。「グラップラー刃牙」と運命的な出会いをはたしたことで、これをBLとして妄想し、登場する男性の裸や絡みを見てはエロやラブを1日30時間想像する腐女子という役柄。「題名から面白い予感が滲み出ているし、監督は山岸聖太さんだし、、、これは絶対面白い!!とワクワクしたのを覚えています」と当時をふり返った松本さんは、「いざ頂いた脚本を読んでみると、すごくしっちゃかめっちゃかな世界観!いい意味です。BL好きな乙女の頭の中を具現化すると、こんなにもカラフルな世界になるのだなぁと楽しい気持ちになりつつ、その膨大なセリフ量に圧倒されました。大変な撮影ではありましたが、とにかく楽しかったです!」とコメント。金田さんは「奇書を堂々と出版した私の目から見ても、ドラマ化という発想があまりにも奇怪で、最初は『騙されているのでは?』と思いました」と最初はドラマ化を疑っていたそうだが、「ドラマ化については、制作チームを信頼して何もかもお任せしています。『グラップラー刃牙』シリーズのファンも、妄想なら我にも語らせろというオタク女子も、松本穂香さんのファンも、それぞれに楽しんでいただけると思います」と話している。WOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」は8月、WOWOWプライム&オンデマンドにて放送・配信予定(全7話)。TELASAにて各話終了後配信開始。(cinemacafe.net)
2021年05月21日格闘漫画『グラップラー刃牙』をBL(ボーイズラブ)として読み解く腐女子の描くWOWOWオリジナルドラマ『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』が2021年8月に放送・配信されることが決定した。『グラップラー刃牙』(板垣恵介著 / 秋田書店)はリーズ累計発行部数8500万部を突破する国民的格闘漫画。本作は、この作品をBL研究家の金田淳子が「この作品、濃厚BLなのでは?」と発想したことから誕生したエッセイ「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」(金田淳子著 / 河出書房新社)を原案とした新感覚ドラマだ。文房具メーカーに勤めの腐女子・児島あかねが“刃牙×BL”の妄想に取り憑かれていく姿を描く。合わせて、児島あかねを女優の松本穂香が演じることも決定。ドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)や映画『みをつくし料理帖』など、様々なドラマや映画、CMで存在感を発揮してきた実力派女優・松本が今回演じるのは、ある日『グラップラー刃牙』と運命的な出会いを果たし、この漫画をBLとして妄想し登場する男性の裸や絡みを見ては、男性同士のエロやラブを1日30時間想像する腐女子という役柄だ。そんな外見と内面のギャップが激しい役どころや多くの脳内妄想シーンを演じる松本の演技からも目が離せない。詳しい放送・配信時間は後日発表される予定。■主演・松本穂香初めて題名を聞いた時、「何が何?」と理解が追いつかず笑ってしまったのを覚えています。題名から面白い予感が滲み出ているし、監督は山岸聖太さんだし、、、これは絶対面白い!!とワクワクしたのを覚えています。いざ頂いた脚本を読んでみると、すごくしっちゃかめっちゃかな世界観!いい意味です。BL好きな乙女の頭の中を具現化すると、こんなにもカラフルな世界になるのだなぁと楽しい気持ちになりつつ、その膨大なセリフ量に圧倒されました。大変な撮影ではありましたが、とにかく楽しかったです!刃牙ファンの方も、刃牙初心者の方も、楽しんで頂ける内容になっているかと思います。ぜひお楽しみに。■原案・金田淳子私の本は、板垣恵介先生の人気格闘マンガ『グラップラー刃牙』シリーズについて、男同士のラブが描かれているのでは?すなわち、BL(ボーイズラブ)なのでは?と妄想して読み解いていくという奇書です。このように自由に妄想をしつつ少年マンガを読むというのは、オタク女子にとってはごく一般的な習性なのですが、私のフリーダムな感想文が、板垣恵介先生から許可を頂いて商業書籍として出版できたのは、出版業界でもかなり異例なことだと思います。板垣先生、刃牙さん、ありがとうございます。その後、「この本を原案としてドラマ化したい」という企画書を頂戴したわけですが、奇書を堂々と出版した私の目から見ても、ドラマ化という発想があまりにも奇怪で、最初は「騙されているのでは?」と思いました。しかし意外にも私を騙そうとする陰謀ではなく、まじめな企画だったので、「わたしは一向にかまわんッッ」とお返事しました。主演が演技派として高名な松本穂香さんに決まったときは、非常に嬉しく思いました。このドラマのヒロインは私自身ではないので、年齢も経歴も性格も私とは違うのですが、ある意味で「私を擬人化したら松本穂香さんになる」ということですよね。たいへん光栄に思っています。ドラマ化については、制作チームを信頼して何もかもお任せしています。『グラップラー刃牙』シリーズのファンも、妄想なら我にも語らせろというオタク女子も、松本穂香さんのファンも、それぞれに楽しんでいただけると思います。WOWOWオリジナルドラマ『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』2021年8月より放送・配信スタート(全7話)TELASAでは、各話終了後配信スタート
2021年05月21日中国のブロマンスドラマ『陳情令』は日本でも話題になった(公式サイトより)約14億人を抱えるおとなりの巨大国家では、今、起きていることもスゴかった! 常にトンデモな話題を提供し続ける中国の最新版“ありえない”ニュースを、ピックアップしてお届け!■近年注目を浴びているアジアのBLドラマタイ、韓国など、BLドラマがアジアを席巻中!中国も多分に漏れず、グッとくるドラマが量産されていると、腐女子やゲイたちの熱い視線を集めている。「中国では同性愛描写に規制があるため、BL色をあまり強めることができません。そのため、『男同士の熱すぎる友情』を描いたブロマンスドラマが作られています。最近では2019年に放映された中国時代劇もののブロマンスドラマ『陳情令』や『山河令』が大ヒット。日本でも話題になりました。凛々しくて美しい男たちが、ほとばしる愛情のような友情をぶつけ合う姿がたまりません!」(海外ドラマに詳しい編集者)中国は、春宮画(いわゆる春画)でも描かれているように、かつては同性愛はアブノーマルな性癖ではなかった。だが文化革命後、中国共産党政権は1997年まで、同性愛者を犯罪者扱いしていた。その流れもあり、前述のとおり中国は今でもLGBTへの風当たりが強く、2018年には女性のBL小説家が違法出版をしたとして逮捕され、なんと10年半の懲役が求刑された。そのうえここにきて、ブロマンスドラマのPRやファンの熱狂ぶりに共産党系メディアの光明日報が公式に苦言を述べるという事態に。その結果、ブロマンスドラマが次々放映延期、お蔵入りになってしまったという。このままではあからさまな規制が入ることも大いに考えられ、普通のドラマとして楽しんでいた中国全土はもちろん、アジア中の熱狂的ファンが嘆き悲しんでいるという。筆者は雲南省の温泉の浴室の隅で、いちゃつくゲイカップルを目撃したことがある。公共の場でそこまで露骨にイチャイチャしないでほしいのだが、性自認や好きな人を決めるのは個人であって、ほかの誰かではない。中国政府は器の小さいことをするのはやめたほうがいいのでは?レポート・解説……関上武司(せきがみ・たけし)さん●1977年、愛知県生まれ。愛知大学経営学部卒。中国で留学や駐在員としての勤務経験あり。中国遊園地の取材で中国の全省、全自治区、全直轄市を訪問。『中国遊園地大図鑑』(パブリブ刊)シリーズを執筆し、各メディアで話題。
2021年05月14日昨年春ごろから話題のタイBL(ボーイズラブ)。現在、日本で視聴可能な作品は20作以上!なかでも人気の4作から、魅力に迫ります。タイBLは、ここまでイチャつくーー♪■日本でもファンが多いタイBLの金字塔『SOTUS/ソータス』(CS放送/アジアドラマチックTV〈アジドラ〉にて5月21日より毎週月〜金曜朝5時スタート)正義感の強い大学1年生・コングポップ(シントー)は、校内の新入生教育制度「SOTUS」で指導役となった先輩アーティット(クリス)とぶつかり合う。しかしやがて揺れ動く恋心に気づき……。■恋する切なさに胸打たれる『Theory of Love/セオリー・オブ・ラブ』(WOWOWにて全12話&特別編5〜6月一挙放送予定)大学で映画学を専攻するサード(ガン)は友人のカイ(オフ)に恋心を抱いている。しかしカイは自己中で超がつくほどのプレイボーイ。友情が壊れるのを恐れるサードは気持ちを伝えられずにいた。■人気すぎてフォトブックも発売!『2gether』(『2gether 公式 Photo Book シーン別保存版写真資料集』玄光社より4月20日発売。テレビ大阪にて4月20日より月〜金曜朝8時半スタート。6月4日に映画版が公開)大学生のタイン(ウィン)はゲイの同級生に一目ぼれされ猛アプローチを受ける。それをかわすため、偽りの彼氏役を軽音部の超イケメン、サラワット(ブライト)にお願いするのだが……。■息をのむような美麗水中キス!『Dark Blue Kiss〜僕のキスは君だけに〜』(Blu-ray発売中。TOKYO MXにて毎週木曜13時〜放送中)大学3年生のピート(テイ)とカオ(ニュー)は恋人同士。順調に交際を続けているが、父親に2人の関係を理解してもらっているピートは、母親に話せずにいるカオがどうにももどかしい。■タイBLのルーツは日本にあった!?タイでBLドラマが制作されるようになった経緯を、タイエンタメに詳しく、映画・ドラマの翻訳、字幕監修なども務めるライターの白田麻子さんに聞いた。「タイではBLのことを『シリーズY』と呼びます。Yは日本のやおい(YAOI、※1)と、百合(YURI、※2)のYを指します。日本の漫画やアニメはタイで大人気ですが、やおいも20年以上前から人気がありました。日本のやおい文化を吸収し、自分たちのものにしたタイの作家がここ数年ネット小説を発表し、ドラマ化されるようになりました」そして’16年、GMMTVがタイのBL小説を原作に『SOTUS/ソータス』を制作し、動画配信するとヒット。市場が活発化した。さらに公式サイトが英語字幕をつけYouTubeでも配信したことで、海外のファンが字幕機能を使い自国の言葉に翻訳し、世界各地に広まっていった。「日本ではコロナ禍の昨春に配信された『2gether(トゥギャザー)』でタイBLの認知度が一気に高まりました。俳優たちがイケメンなうえに、作品が上質。著名な映画監督がBLドラマをたくさん撮っていたりと、制作能力がすごく高いんです。これから日タイ合作作品が出てきたら最高ですよね」日本での地上波放送作品はまだひと握りだが、続々と配給権が買われている状況がある。タイBLの勢いはまだまだ続きそうだ。※1…男性同士の恋愛を描いた漫画や小説などの俗称。※2…女性同士の恋愛関係、およびそれを扱った創作物。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月18日SNSでバズりまくりのメタBLコミック『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』がついにドラマ化。3月27日(土)21時よりCSテレ朝チャンネル1にてオンエアされる。主人公は、どこにでもいる平凡なモブキャラクター。しかし、彼が住んでいるのは、登場人物たちが必ずBLになってしまうBL漫画の世界だったーー。すれ違うだけで恋におちる世界で、次々と立ちまくるBLフラグを必死に回避する主人公の奮闘をコミカルに描いた本作。完全実写化にあたり、2次元の世界に勝るとも劣らない超絶イケメンたちが名を連ねた。そこで、放送に向けて出演者たちに独占インタビュー。主人公・モブ役を演じる犬飼貴丈に話を聞いた。通行人の方たちまでイケメン揃いです!――犬飼さんは、主人公のモブ役。発表のときは、こんなお顔のいいモブがいるかと思いました(笑)。いやいや、とんでもないです(笑)。――モブを演じていて、楽しいところはどんなところですか。身の回りで起きている出来事を、客観的に見られる楽しさはありますね。このドラマは、ほっておくと隣の人がすぐ乳繰り合うので…(笑)。それを横目で見ているお芝居は楽しいし、いつもニコニコしていました。――現場の様子を想像するだけでこちらもニコニコしますが、実際はどんな空気でしたか。すごく穏やかでした。ピリッとしたところが全然なくて。常に和気あいあいという感じ。だから、男同士でイチャイチャするところも恥ずかしがらずにやれたのかなという気がします。――原作も大好きなのですが、モブのリアクションが笑いのポイントになっていますよね。そうですね。僕も撮影が始まって2日目くらいまで原作に寄せることに重きを置いていたんですけど、やっぱり原作とドラマはまた別物。芝居をする上では、原作のおさえるべきところはおさえつつ、脚本に描かれていることに忠実にやることが大事なのかなと。だから、わりと途中からは暴れまわった気がします(笑)。――なるほど。原作とまたちょっと違うモブになっているんですね。実写ならではの面白さがあると思います。わりと勢いでやったところがあったので、どうなっているか出来上がりが僕自身もすごく楽しみなんですよ。行き過ぎたら監督が止めてくれるだろうと思って、とりあえずフルスロットルでやれるところまでやったら、結果、誰にも止められずにそのままオッケーになったという(笑)。もちろん原作を読んでいるみなさんにも楽しんでいただける作品にしたいとは重々思っていますが、演じるときはそこにあまり縛られすぎず、わりと自由にさせていただきました。キュンとしたシーンは……?――「キャスト全員、超絶イケメン」が本作の注目ポイントのひとつ。出てくるキャラクターたちを見て、犬飼さんがキュンとしたのはどんなところですか。どの人たちも強引じゃないんですよね。ちゃんと優しさだったり思いやりが備わっていて、自分勝手に気持ちを押しつけたり攻めたりしない。なるほど、女子がキュンとするポイントはこういうところなのかなって、演じながらちょっとわかった気がしました。やっぱりうれしいじゃないですか、優しく「大丈夫?」って声をかけてもらったりすると。愛に男女の差はないんだなって、僕自身も実感しながら撮影をしていました。――演じる人たちもイケメン揃いです。イケメン役という設定って、演じる側としては非常にハードルが高いんですけど、それを軽々と超えてくるイケメンたちばっかりなので、僕もみんなカッコいいな〜と思いながら撮影していました(笑)。今回はメインのキャストさんだけじゃなくて、ちらっと映る通行人の方たちもイケメンなんですよ。イケメンが好きな方にとってはたまらない作品になっていると思うので、ぜひ画面の隅まで見逃さないでください(笑)。――とってもコミカルでポップな作品ですが、BLという題材に取り組む上で気をつけたことはありますか。BLに対してバカにしているニュアンスになっちゃダメだなとは思っていました。モブ自身、BLのことをバカにしているところがあるんですけど、そうやってBLをバカにしているモブのことをバカにしているように見えないと、気持ちよく笑えないと思ったんですね。監督から特に何かを言われたわけではないんですけど。自由に演じさせていただいた分、BLやそれを好きな人に対して差別的になってしまってはいけないなということは気をつけていました。――では最後に、もし犬飼さんが、「絶対BLになる世界」の住人になったらどうしますか。どうなるんでしょうね。想像するのが難しいんですけど、今まで長いものに巻かれて生きてきたので、わりとこの世界に順応しようと頑張るかもしれないです(笑)。主要キャスト5名のサイン入りチェキを1名様に&ドラマオリジナルグッズのノートを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=37268215-4c59-4291-92ee-9636c4b7566b&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』は3月27日(土)夜9時からCSテレ朝チャンネル1にて放送スタート!撮影/友野雄、取材・文/横川良明
2021年03月26日SNSでバズりまくりのメタBLコミック『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』がついにドラマ化。3月27日21時よりCSテレ朝チャンネル1にてオンエアされる。主人公は、どこにでもいる平凡なモブキャラクター。しかし、彼が住んでいるのは、登場人物たちが必ずBLになってしまうBL漫画の世界だったーー。すれ違うだけで恋におちる世界で、次々と立ちまくるBLフラグを必死に回避する主人公の奮闘をコミカルに描いた本作。完全実写化にあたり、2次元の世界に勝るとも劣らない超絶イケメンたちが名を連ねた。そこで、放送に向けて出演者たちに独占インタビュー。主人公の弟・綾人役を演じるゆうたろうに話を聞いた。塩野さんとの、あるシーンは、いちごの香りがしました(笑)――ゆうたろうさん演じる綾人は、どんな男の子ですか。犬飼さん演じるモブの弟で、綾人自身もモブ。可もなく不可もない人生を送ってきた男の子です。なので、撮影のときはモブであることを意識しながら演じていました。――じゃあ、普段の可愛らしさはちょっと封印して。そうですね(笑)。今までカッコいいとか可愛いに振った役が多かったんですけど、今回は“盛る”という概念を自分から一切外して、目とか死んでます(笑)。衣装も学生服か、地味な普段着が中心。どんなふうに映っているのかちょっと怖いんですけど、初めてこういう役づくりができたので、自分にとっては挑戦的な役柄になりました。――作品の世界観はいかがでしたか。すごいイチャイチャするので、乞うご期待っていう感じです(笑)。最近、BL作品が続いていて、僕もだんだんこの世界にいることに違和感がなくなってきたので、演じながら普通にキュンキュンしていました。――綾人の恋のお相手はどなたになるんでしょうか。塩野瑛久さん演じる東條ですね。『来世ではちゃんとします』でご一緒したんですけど、挨拶くらいしかできていなくて。今回がっつり絡むことができて、楽しかったです。しかも初日から、あるシーンがあったんですよ。でも最初に体の距離が近くなったおかげで、そのあとはすごいやりやすかったです。迫ってくる塩野さんの顔がとても綺麗で……――そのシーンは演じてみてどうでしたか。いちごの香りがしました(笑)。実はもともとそのシーンは台本にはなくて。監督の現場のアイデアでやることになったんですけど、僕の右上から迫ってくる塩野さんの顔がとても綺麗で、本当にキラキラしていました(笑)。あと、塩野さんとは話している中で共通の趣味が見つかったんですよ。――それは何ですか。アーティストの「女王蜂」です。ちょうど僕が女王蜂の武道館ライブに行ったところで、現場でつい鼻歌が出ちゃったんですね。そしたら塩野さんが「それ、女王蜂だよね。俺も好き」って声をかけてくれて。あんまり音楽の趣味が人とかぶったことがなかったので、すっごいテンションが上がって、「今度ライブがあったら誘いますね」なんて話をしたり。そこからぐっと距離も縮まった気がします。――では最後に、もしゆうたろうさんが、「絶対BLになる世界」の住人になったらどうしますか。意外とモテるタイプなんじゃないかなと思っています(笑)。それぞれタイプがあると思いますが、僕みたいなキャラクターの人ってあまりいないので、珍しがられるんじゃないかなって。個人的な願望と勝手な妄想としては、いろんな人にアプローチされてモテていたいというのが理想です(笑)。主要キャスト5名のサイン入りチェキを1名様に&ドラマオリジナルグッズのノートを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=5663b936-aed4-4a71-b805-8ae89df78736&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』は3月27日(土)夜9時からCSテレ朝チャンネル1にて放送スタート!撮影/友野雄、取材・文/横川良明
2021年03月26日SNSでバズりまくりのメタBLコミック『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』がついにドラマ化。3月27日21時よりCSテレ朝チャンネル1にてオンエアされる。主人公は、どこにでもいる平凡なモブキャラクター。しかし、彼が住んでいるのは、登場人物たちが必ずBLになってしまうBL漫画の世界だったーー。すれ違うだけで恋におちる世界で、次々と立ちまくるBLフラグを必死に回避する主人公の奮闘をコミカルに描いた本作。完全実写化にあたり、2次元の世界に勝るとも劣らない超絶イケメンたちが名を連ねた。そこで、放送に向けて出演者たちに独占インタビュー。モブと合コンで出会ったイケメン・内海役を演じる小南光司に話を聞いた。目配せをしているときの楓馬くんが可愛かったです――小南さんが演じる内海は、どんなキャラクターなんでしょうか。作中でも言われているんですけど、BLの世界なら主役級のキャラ。人当たりがよくて、すごく爽やか。おかげで女性からもモテるんですけど、でも心はBLという男の子です。――主役級なんですね(笑)。はい!登場してきた瞬間、マーガレットを背負って出てきます(笑)。よく漫画で見る、キャラの背景でお花が咲くアレです。アレを実写でやれるのが内海くん。内海くんが笑った瞬間、マーガレットがパッと咲くらしいので、そこは見どころなんじゃないかと。――じゃあ演じているときもマーガレットを意識して。衣装あわせのときから「君はマーガレットだ」と言われていたので、撮影期間の間は常にマーガレットを意識して挑みましたね(笑)。定本楓馬くんとキュンシーンが!――キュンとなるシーンもあるのでしょうか。秘密にしたいところですけど、定本楓馬くんと手をつなぐ場面があります。それも僕から促すように手をつないで、楓馬くんを見つめて「行こうか」と声をかけるんですけど。それがどういうシチュエーションなのか、ふたりはどこへ行くのかは、オンエアを観てのお楽しみということで(笑)。――想像を膨らませておきます(笑)。定本さんは小南さんから見てどんな男の子でしたか。ずっと可愛かったですね。台本には書かれていないけど、ふたりでちょこちょこと目配せというか、視線で会話をするようなところがあって。そのときの楓馬くんがすごく可愛かったんですよ。僕が攻める感じで彼を狙いに行ったら、楓馬くんも「ドキッ!」というリアクションをくれたり。楓馬くんとは初共演だったんですけど、一緒にお芝居をしていて、すごくやりやすい相手でした。――では最後に、もし小南さんが、「絶対BLになる世界」の住人になったらどうしますか。僕だったら、モブと同じで「俺は女の子にモテたいんだ!」って全力で回避する方法を探すと思います(笑)。主要キャスト5名のサイン入りチェキを1名様に&ドラマオリジナルグッズのノートを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=d611f78e-171b-4e27-a060-f06e8b4a2391&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』は3月27日(土) 夜9時からCSテレ朝チャンネル1にて放送スタート!撮影/友野雄、取材・文/横川良明
2021年03月25日SNSでバズりまくりのメタBLコミック『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』がついにドラマ化。3月27日21時よりCSテレ朝チャンネル1にてオンエアされる。主人公は、どこにでもいる平凡なモブキャラクター。しかし、彼が住んでいるのは、登場人物たちが必ずBLになってしまうBL漫画の世界だったーー。すれ違うだけで恋におちる世界で、次々と立ちまくるBLフラグを必死に回避する主人公の奮闘をコミカルに描いた本作。完全実写化にあたり、2次元の世界に勝るとも劣らない超絶イケメンたちが名を連ねた。そこで、放送に向けて出演者たちに独占インタビュー。バラが似合うイケメン・東條役を演じる塩野瑛久に話を聞いた。綾人に恋する東條をナチュラルに演じようと思った――塩野さん演じる東條は、ゆうたろうさん演じる綾人の恋の相手です。そうなんです。わりとこの作品の中心的な役だと僕は解釈していて。作品自体がコメディなので、コメディに寄せて演じることもできたんですけど、東條に関してはちゃんと綾人と向き合ってお芝居をした方が作品そのものが良くなる気がしたんですね。だから、僕としてはすごくナチュラルに演じさせてもらいました。――BLらしいキュンとするシーンにも期待が高まります。実は撮影初日にあるシーンがありまして(笑)。もともと台本では抱きしめると書いていただけなんですけど。それを何を思ったのか、監督の三木(康一郎)さんが「これはこうするだろう」と。――そのシーンの感想を聞かせてください!めちゃくちゃ柔らかかったです(笑)。役者って難しい職業だなと改めて思いました。というのも、現場によりますけど、カメラがまわって、寸止めしようと思えばできたんですよ。でも、カットがかからなかったらいっちゃいますよね(笑)。特にこの現場はそういう現場だったので、カットがかからない以上、最後までいくだろうということで、いかせていただきました。男性同士の恋、どう演じた?――男性同士の恋を演じる上で心がけたことはありますか。男性同士だからということは特にないんですけど、綾人と東條の関係性をどう見せるかというのは考えました。今回、東條が綾人に告白して、だけどまだ綾人から返事はもらっていないというところからお話が始まるんですね。でも、外から見ると東條が綾人に恋をしているという感じではなくて、ただの仲の良い友達に見えるというふうに演じています。それは、僕自身がここで変に恋人感を出すのは違うなと考えたからで。東條はすごく優しい性格の持ち主。だから告白した相手に気まずい思いをさせるような振る舞いはしないだろうなと思ったんです。その優しさが逆に綾人からしたら「え?俺に告白したんだよね?」「なんでそんな普通に振る舞えるの?」ってなるような。そういう瞬間がちょっとでも見えたらいいなと思いながら演じていました。――相手役を演じたゆうたろうさん自身の可愛いところはどんなところですか。ちょうど昨日の話なんですけど、ゆうたろうくんが鳥が苦手らしくて。ハトがテクテク歩いてきて、ちょっとだけパサっと飛んだんですよ。そしたら、わあああって声を上げて俺の後ろに隠れて。そういう可愛い一面もあるんだって思いました(笑)。――では最後に、もし塩野さんが、「絶対BLになる世界」の住人になったらどうしますか。どうなるんでしょうね。僕自身は、男性を好きになる感情を持ったことがないんですけど、同性に対して可愛らしい一面があるなと思う瞬間はあるから。きっと「絶対BLになる世界」ならば好意を寄せるんでしょうね。――ちなみに、今回の出演者の中だと誰と?定本楓馬とは一緒に過ごした時間が長かった分、コイツ可愛いなと思う瞬間も結構あったので。「絶対BLになる世界」だったら楓馬のことをいいなって思っちゃうのかもしれないです(笑)。主要キャスト5名のサイン入りチェキを1名様に&ドラマオリジナルグッズのノートを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=3b1d0d56-cefa-4bb5-b4b7-cf92a17bb18c&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』は3月27日(土)夜9時からCSテレ朝チャンネル1にて放送スタート!撮影/友野雄、取材・文/横川良明
2021年03月25日SNSでバズりまくりのメタBLコミック『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』がついにドラマ化。3月27日21時よりCSテレ朝チャンネル1にてオンエアされる。主人公は、どこにでもいる平凡なモブキャラクター。しかし、彼が住んでいるのは、登場人物たちが必ずBLになってしまうBL漫画の世界だったーー。すれ違うだけで恋におちる世界で、次々と立ちまくるBLフラグを必死に回避する主人公の奮闘をコミカルに描いた本作。完全実写化にあたり、2次元の世界に勝るとも劣らない超絶イケメンたちが名を連ねた。そこで、放送に向けて出演者たちに独占インタビュー。キーパーソン・菊池役を演じる伊藤あさひに話を聞いた。モブをオトそうとする役。可愛さを意識して演じました――伊藤さんが演じる役どころについて教えてください。僕はモブのことを好きになる菊池という青年を演じます。菊池は、今着ている派手な衣装とはかけ離れた地味な男の子。でも可愛いところがあるという感じです。BLの世界に必死に抗うモブのことをオトそうとする役どころなので、可愛さを意識して演じました。――特に可愛さが光っているポイントはどこですか。笑顔ですね。お話の中でも「菊池の笑顔って可愛いな」というモブの台詞が出てくるので、そこは大切にしながら。純粋に可愛い青年に見えるように心がけていました。――作品の世界観はいかがでしたか。楽しかったですね。男女の恋愛を描いたものとは世界観が違ってまた面白いし、演じる側としても相手が男性だとあんまり気を遣わずにできるというか。犬飼さんってどんな人?――モブ役の犬飼貴丈さんは、伊藤さんから見るとどんな人ですか。犬飼さんは『仮面ライダービルド』、僕は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』をやっていて、映画の舞台挨拶でご一緒したことがあったので、今回こうして共演という形で再会できたことがまずうれしかったです。犬飼さんの第一印象はクールな方なのかなって。でも撮影が始まると、いきなり鋭いボケを放り込んでくるんですよ。それに対して僕は最初ツッコんでいいのかどうか探り探りという感じだったんですけど。そうやっているうちにだんだん場が和んできて、気づいたら自然と喋れるようになっていました。そういう空気を犬飼さんの方からつくってくださったので、本当に助けていただきました。――ちなみに、その鋭いボケというのは…?これがなかなか説明できるものじゃないんです。僕もよくわからない(笑)。――なるほど。まだまだ犬飼さんのつかめていないところがあるわけですね。そうですね。先輩に対して失礼なんですけど、ちょっと変わっている方だと思います(笑)。――BLらしいキュンとなるところも見どころなのかなと期待しています。僕が演じる菊池が出てくるのが、わりと後半の方なんですね。そこまでの間、いろんなキャストのみなさんが高めてくださったBL濃度が、犬飼さんと僕で最後に一気にどかーんとなります。そこが見どころなので、ぜひ楽しみにしていてください!――では最後に、もし伊藤さんが、「絶対BLになる世界」の住人になったらどうしますか。あ〜〜、どうだろう、恋しちゃうのかな。――ちなみに、今回の出演者の中だと誰と?今回、ご一緒できなかった方も多いので、あくまで今日の撮影でご一緒したみなさん(犬飼、ゆうたろう、塩野、小南)の中だと、塩野さんですね。僕、この5人の中で一番年下なんですよ。そんな僕に対して、今日の撮影が初めましてだったのに、塩野さんの方から話しかけてくださって。そういう優しさが素敵だなと思いました。主要キャスト5名のサイン入りチェキを1名様に&ドラマオリジナルグッズのノートを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=3ce4f6d0-91e5-4106-a105-a9ea759dc9ef&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』は3月27日(土)夜9時からCSテレ朝チャンネル1にて放送スタート!撮影/友野雄、取材・文/横川良明
2021年03月25日猪塚健太(左)と竹財輝之助(右)撮影/山田智絵 『FOD』オリジナルとして’18年に配信が始まった連ドラ『ポルノグラファー』。同サービスにおいて、史上最速100万回視聴を達成&その年の入会動機作品ナンバーワンに。そして配信作品としては異例のDVD化も。続編(『ポルノグラファー〜インディゴの気分〜』)の反響も大きく、ついに映画化!『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』が2月26日公開に。地上波ではまずお目にかかれない濃厚キス、激しい絡み……とにかくすごくエロいのに、心を絞られるように切ない。主演の2人に、本作への思いを聞いた。■ヒットは全然予想していなかった大学生の久住春彦(猪塚健太)はある日、自転車で人と衝突してしまう。相手は元・純文学作家で、現・官能小説家の木島理生(竹財輝之助)。右手を骨折させてしまったお詫びに、木島の官能小説の“口述筆記”をすることに。好奇心、刺激的な官能小説、人間的興味、過去の恋人の影、性を凌駕した恋心、戸惑い、押し殺す気持ち、明るみになった嘘、葛藤、欲望、涙……。ドラマシリーズでは、気持ちを確かめ合って結ばれた2人だったが、木島は東京を離れて実家に、春彦は大学を卒業して広告マンに。遠距離恋愛となった2人は不安にかられ、苛立ち、そしてすれ違う……。――配信開始から3年を経て、劇場版が公開に。『ポルノグラファー』がこんなに大きな作品になるとぶっちゃけ、思ってた?猪塚「まったくです(笑)」竹財「ぶっちゃけ、まったく思ってなかったです(笑)。僕の勝手なイメージですけど、『ポルノグラファー』のような作品を愛してくださる方は、隠れていたい人だと思っていたので。SNSでの応援など、ここまで行動を起こしてくれるとは思ってもなかった。それがいちばんびっくりしましたね」猪塚「しかも ’18年の撮影当初は、今ほどBL作品が多くなかったし、世間的にもそんなに受け入れられていないジャンルだったので」――確かに『おっさんずラブ』( ’18年)、『きのう何食べた?』( ’19年)、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』( ’20年)など近年、BLドラマのヒットは多い。たった3年だけど、そんなに変わった?猪塚「急激な気がします。だから、再生最速記録とか、劇場公開とか、全然予想していなかったです」■迷い、葛藤した竹財抵抗がなかった猪塚――最初、この作品のオファーを受けるときには、迷ったり悩んだりした?竹財「葛藤はありました。僕は経験則から役を作っていくことが多いんですが、男性を好きになったことはなくて。BLへの抵抗というより、僕自身に経験がないので、やれるかどうか自信がなかった。それでもやると決めたのは、三木康一郎監督から声をかけてもらったから。三木さんじゃなかったら、やってなかったかもしれないなぁ……」猪塚「僕は逆で。抵抗っていう意味ではまったくなくて(笑)。この作品の直前には映画『娼年』(主演・松坂桃李)で、男版の娼婦としてすごくクセの強い性癖のある方々と交わる役をやっていたので。そして『ポルノグラファー』では男性を思いっきり愛する役どころということで、またさらに人間として深い役をできるんじゃないかっていう楽しみのほうが、僕は大きかったです」――作品が作品なだけに、舌をからめたキスや大胆なラブシーンなども。撮影中、相手にドキッとした経験は?竹財「いっぱいありますよ。“すごい目してるなー”“きれいな顔してるなー”と思うときもいっぱいあったし、僕が攻めているときとか“こんな色っぽい顔するんだ”とかね。そんな変な感情もありました。役に入り込んでいたから?うーん。どうなんですかね?どっちかわからないです」猪塚「僕もけっこうありますね。例えば、2人で布団で横になってて、涙を流しながら僕のこと見てるときとかもドキッとしたし。今回、木島先生(竹財)が運転するシーンもあるんですが、普通に“カッコいい”って思ったりしてました」――このまま、新たな世界のドアが開いてしまいそう?猪塚「アハハハハ。それはさすがに(笑)。いや、わかんないですけどね。今、ノックはしている状態で、あとはノブをひねるだけっていうところはあるかもしれない(笑)」竹財「まあ、そうですね。この先、目覚めるかもしれないし(笑)」――男同士でのラブシーン、照れたりしない?猪塚「もはやないです(笑)。抜群の信頼があるので。何も深いことは考えずに身体を預けられますね」竹財「照れてたらできないもんね。“照れって何?”みたいな。どうきれいに撮ってもらうかだから。今回、撮影の序盤で、監督から“なんか2人、ちょっと距離あるんだよな〜”って聞こえるか聞こえないかぐらいの声でぼそっと言われて。そこからスイッチが入ったんだよね(笑)」猪塚「そうですね(笑)。ご時世的にフェイスシールドをつけ、距離をとりながらテストをしていたんですが、監督のひと言で“ちょっとやってやりましょ!”ってなりましたよね(笑)」――3年をかけ紡いできた木島先生と春彦の恋愛は、本作で完結。その見どころは?竹財「やっぱり、だいぶ人間らしくなった木島先生ですかね(笑)」猪塚「とはいえ“またコジらせてるのかよ、木島先生”“またそんなことで悩んでるの?しかたないな”っていうところもあるし(笑)。やっぱり見どころは月日が流れたうえでの、木島先生と春彦のぶつかり合いですね。春彦としては、ドラマのときの関係だったら許せてたものが、今はもうそんな余裕がない。恋から愛に変わっているから」竹財「今まで支えてくださったファンの方の期待を絶対、裏切らないと思うので。こういう時期ではありますが、ぜひ劇場のスクリーンでお待ちしています!」お互いが「頼りになる」――3年前のドラマ版が初共演だった2人。第一印象、覚えてる?猪塚「言動、雰囲気、佇まい。男としても、役者の先輩としても男気がある。だから、本当に心から頼ってましたね」竹財「僕も、こんなに頼れる後輩は知らなかったので。今回の作品で猪塚健太っていう役者に会えたことが、いちばん大きいと思っています」猪塚「ドラマのころ、自分のツイッターで一生懸命、宣伝とかもやってたんです。そしたら竹財さんもツイッターを始めてくれて。一緒になって盛り上がれるので楽しいです」竹財「フフフ(笑)」猪塚「何より、慣れないのに一生懸命やってる感じがすごく可愛くて(笑)」竹財「アハハハハ!」記者が疎外感を感じるレベルの仲のよさ♪『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』2/26(金)より全国映画館にて3週間限定上映
2021年02月25日近年、日本ではBL漫画を原作にした映画が多数公開されている。昨年を振り返ると関ジャニ∞の大倉忠義(35)と成田凌(27)がメインキャストを務めた「窮鼠はチーズの夢を見る」、そして古川雄輝(33)と竜星涼(27)の「リスタートはただいまのあとで」が公開に。さらに今年1月には岡田将生(31)と志尊淳(25)のW主演映画「さんかく窓の外側は夜」が封切りとなり、話題沸騰中だ。またBLドラマにも注目が集まっている。昨年、“チェリまほ”こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京系)が大ヒット。町田啓太(30)と赤楚衛二(26)はSNSのフォロワー数が急増し、それぞれの写真集も重版される事態となっている。いっぽう昨年、タイのBLドラマ・タイBLも話題を呼んだ。「SOTUS」や「2gether」を筆頭に注目を集め、そのブームは世界規模に拡大。俳優陣のInstagramは瞬く間に拡散され、ブライトの愛称で知られる俳優・Bright Vachirawit Chivaaree(23)は現在658万人、さらにウィンことWin Metawin OPAS-iamkajorn(21)も476万人ものフォロワー数を誇る。そんな注目を集める日本のBLとタイBLだが、両者を比較したときに違いも見られるという。■同じBLでも、日本とタイとではカメラワークに違いが「日本ではもともと00年代の後半から10年代の前半にかけて、BL映画を盛んに製作する時期があったんです。とはいえミニシアターでの上映とDVD化がメイン。今のように人気俳優が出演することは、まずありませんでした。ところが、近年は著名な俳優がBL映画で主演を務めています。またBL映画だけでなく、同性愛者を主人公にした映画も多数公開されるようになりました。昨年の『his』では宮沢氷魚さん(26)と藤原季節さん(28)が、そして『影裏』では綾野剛さん(39)がメインキャストに。男性同士の物語に人気のある俳優が出演するようになったのは、時代の変化を感じます」こう語るのは、映画学を専門としている金沢大学の久保豊氏だ。久保氏は先月まで、早稲田大学演劇博物館で企画展「Inside/Out─映像文化とLGBTQ+」を開催。日本の映画やドラマでLGBTQ+の人々や同性間の親密さが、どのように描かれてきたのかを紹介した。同展は多くのメディアで取り上げられるなど大きな反響を呼んだ。タイBLについて「話の質がすごく高い。男性同士の物語をメインストリームに向けて多数提示しているのもいいこと」という久保氏。続けて、タイBLの“時代性”についてこう話す。「タイBLはYouTubeやLINE TVなど、若い人たちがアクセスしやすいものにプラットフォームを置いて、多言語字幕付きで発信されています。“どうすれば見てもらえるのか”を戦略的かつ丁寧に考えているのでしょう。ですから、視聴者の幅がグローバルになっているんだと思います」そんな日本のBLとタイBLを作品で見比べたとき、どんな違いがあるのだろうか?久保氏は「カメラワークにそれぞれ特徴があります」と語る。「日本のものは主人公の顔をメインで見せるようになっているので、“見つめ合う”という行為が一つの大きなスペクタクルになっています。『チェリまほ』も結ばれた後のベッドシーンは、バストショットを軸に表情を強調していましたね。対するタイBLは身体全体を使い、惹かれ合う2人が“どのように互いの距離を詰めていくか”を演出する傾向があります。カメラワークが違うということは、感情移入のさせ方が違うということ。そういう観点で見比べるのも面白いですよ」■「溝口健二や河瀬直美と競うような作品を作り上げられれば」いっぽう、それぞれに過渡期ゆえの課題もあると久保氏は指摘する。「タイBLは編集に雑さを感じることがあります。『どうしてこんなショットのつながりになるんだろう?』と気になる点が多々あります。あと大学や学校など、いわゆる“学園もの”の物語が同じような空間で繰り広げられるんですね。ちょっとハイランクだったり。同性愛以外にも多様な性表現(見た目や言動などで表す性)を描く点も魅力だと思いますが、『Manner of Death』のようにさらに設定の幅が広がると、より多くのファンが生まれるのではないでしょうか」そして日本のBLについて久保氏は、自身の体験談を交えて話す。「実は男性同性愛者の登場する映像作品について調べていた際、『そういう枠で作品を紹介しないで欲しい』という意見が芸能事務所から出るケースもあると知りました。たとえ俳優がその役を演じていなくてもです。まだまだ同性愛嫌悪が根強いのではと考えています。また作品で同性愛をテーマとして扱っているにもかかわらず、制作陣が配慮に欠けた発言をすることも多々あります。そのことで映画への興味をなくしてしまう人たちもいるはず。制作陣や宣伝配給側が世界水準の価値観を学び、アップデートし続けることも大事だと思います」久保氏は「日本で同性愛を描く作品が増えるのはいいこと」といい、「タイBLブームで、さらに後押しされるのでは。“同性愛の商品化”には注意が必要ですが、もしかするとBL作品は日本映画界の興行的な面で、希望となりうるかもしれません」と期待を寄せる。「日本のBL漫画には、もともと色々なタイプの物語があるんです。高齢のキャラクターもいますし、それぞれの愛情表現があります。つまり、直接的な“愛情の示し方”ばかりではないということ。そんな多様な男性同士の物語を映像化するには、丁寧で巧みな脚本づくりと“誰も傷つけない”演出への強い志が必要です。BL映画は原作が豊富で、マーケットも出来上がっています。それは編集だったりカメラワークだったり、音楽だったり、創作面で挑戦できる土台があるということ。作品として、例えば溝口健二監督や河瀬直美監督と競うようなものを作り上げられれば、国内外での日本映画の評価も高まりますし、映画界に新たな風を吹き込むことになるかもしれません」期待を乗せたBL映画。次はどんな作品が届けられるだろうか?
2021年02月11日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、ハマると沼、そう形容され注目されているタイBL作品をご紹介します。■『ラブ・バイ・チャンス/Love By Chance』Amazon Prime Videoで配信中。※DVDボックスも発売中(販売元:竹書房)昨年は火付け役ともなった『2gether』の主演2人が日本のメディアに登場したり、タイBLドラマ本が発売されたりと空前のタイBLブームが起こりました。そして現在、人気作品の多くが日本で放送または配信されています。今回ご紹介するのはAmazonプライム・ビデオで配信中の『ラブ・バイ・チャンス』。初恋の甘酸っぱさだけでなく、際どいセリフが飛び出したりして見応え十分の作品でした。メインカップルは裕福な家庭育ちで物静かなピートと一般的家庭で育ったまっすぐな性格のエー。同じ大学に通う2人が、偶然の出会いを経てカップルになっていく様子が描かれます。全14話の中盤からは別のカップルが話を進めていきます。この展開はタイBLによくあるかと思うのですが、本作品を見て驚いたのはBL的にもドラマ的も見せ場になるであろう親へのカミングアウトをかなり序盤に持ってきていること。早すぎない?と気になりましたが心配無用でした。それどころか濡れ場やリアリティあるセリフがあって、得も言われぬ満足感が。友人たちの応援=友情も、タイBLは上手に描くなぁといつも思わされます。テレビ朝日がタイの有名エンタメ企業と業務提携したのが昨年の11月。日本でのタイエンタメ作品の展開が気になります!「女性自身」2021年2月16日号 掲載
2021年02月08日「名画の謎」「怖い絵」シリーズなどで知られる中野京子さんに“官能”をテーマに、2点の絵画を選んでいただきました。描かれる者の美しさのみならず、背景にある物語を知ることで、ますますその色香に魅せられ、目が離せなくなってしまうはず。2つの名画から浮かび上がる、官能表現の普遍性。人間が甘味を好むのは、それがエネルギー源であることを体が知っており、快を感じるようにプログラムされているからだという。では美しい人を好む理由は?それは自分の子孫を残したいため、との説がある。つまり男女問わず美しい人というのは――時代や文化によって美の基準が異なるとはいえ――概ね、若くて肌がなめらかで目鼻のパーツが整い、肉体に瑕疵がない。言いかえれば、そのような相手との間に生まれる子は健康で生き延びる確率が高く、自分のDNAを末永く伝えてくれる可能性がある。だから多くの人は無意識に美しい人に惹かれ、また美しい人を見ることに快を覚えるのだそうだ。かなり説得力のある説と思われる。絵画に美男美女があふれているのも無理からぬことだろう。さらには、画面に描かれたそれら美男美女が、単に外見が美しいだけでなく、セクシュアルな魅力にあふれているのも当然ということになる。たとえ絵の中であれ、描く方も観る方も美によって官能を刺激されることが「快」となる。さて、そうなると画中の美しい人は笑ってはなるまい。微笑みを浮かべて誘うことはあっても、ほがらかな笑いは官能とは相性が悪い。なぜなら(ごく一般的な例で言うのだが)真剣な性の営みのさなかに笑いだされて平気な者はおるまいから。十九世紀フランスの新古典派ジャン・ブロック作「ヒュアキントスの死」を見よう。ギリシャ神話におけるヒヤシンス(=ヒュアキントス)の花の誕生譚でもあるこの物語は――太陽神アポロンがスパルタ王の息子ヒュアキントスを愛し、片時もそばから離さなかった。ある日、いつものように野原で円盤投げをしていると、二人の仲を嫉妬した西風ゼフュロスが円盤を急旋回させ、ヒュアキントスの頭にぶつけた。嘆くアポロンの腕の中でヒュアキントスは息絶え、彼の血で染まった大地からは赤いヒヤシンスの花が咲いた……。ブロックは画面のすみずみにまで、抜かりなく小道具をちりばめている。黄昏時の野原。西からの風にひるがえる赤いスカーフ。アポロンは彼のアトリビュート(その人物をあらわす持ち物)たる矢筒を背に負い、死にゆくヒュアキントスを愛しげに抱きしめる。足元には血のにじんだ円盤とヒヤシンスの花。二人の肉体は少年から青年への移行期にある、まだ男女の性差定かならぬ繊細な美しさと、けぶるような柔らかさに輝いており、ボーイズラブのお手本のごとき完璧さだ。何よりヒュアキントスの表情、それは愛に包まれて死へ向かうというよりむしろ、性愛における没我状態と見紛うばかりだ。もちろん画家はそれを意図している。観る者にそれを喚起させようとしている。一瞬の自己崩壊たる性の恍惚は限りなく死に近いことを、観る者にありありとイメージさせようとしている。そしてもちろんそれに成功している。もう少し控えめな官能表現もある。イギリスのラファエロ前派に属するダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「ベアタ・ベアトリクス」。名前からわかるように、ロセッティはダンテ研究家の父からこの名を与えられ、自らをダンテに、自分の妻リジーをダンテの永遠の恋人たるベアトリーチェに投影してこの作品を描いた。リジーは病弱で痛み止めに服用していたアヘンチンキ中毒となり、摂取過剰で若くして死んでいる。これは死後に制作されたもの。リジーの手に赤い鳥がケシ(=ポピー)を運ぶ。アヘンのもととなるこの花のシンボルは夢と死だ。独特な魅力を放つリジーの顔。だがその表情はヒュアキントスとよく似ている。顎をあげ、目を閉じ、かすかに口を開け、恍惚に身をまかす。ヌードでなくとも十分エロティックだ。こうした官能表現は世界共通だからこそ、絵ばかりでなく映像にも使われ続けているのだ。ジャン・ブロック作「ヒュアキントスの死」作者は、ルネサンス期の写実的な表現を追求した「新古典派」の画家、ジャン・ブロック(1771~1850年)。代表作といわれる本作は1801年に発表。フランス西部ポワティエ州のサントクロワ美術館に所蔵。提供:ALBUM/アフロPOINT1:性愛の没我状態を彷彿させる表情POINT2:柔らかく輝く二人の肉体ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ作「ベアタ・ベアトリクス」ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828~’82年)はロンドンのイタリア系の家族に生まれる。本作は1864~’70年の間に発表(モデルとなった妻リジーの死後)。イギリス・ロンドンのテート・ギャラリー所蔵。提供:akg‐images/アフロPOINT1:恍惚に身をまかせた表情POINT2:ケシ(=ポピー)の花は夢と死を象徴中野京子さん北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に造詣が深く、「名画の謎」シリーズ(文藝春秋)、「怖い絵」シリーズ(角川文庫)ほか、多数の書籍の執筆、新聞や雑誌での解説を手掛ける。近著に『運命の絵 なぜ、ままならない』(文藝春秋)が。※『anan』2021年2月10日号より。(by anan編集部)
2021年02月06日続編が期待される『チェリまほ』。左から赤楚衛二、町田啓太テレ東の深夜ドラマにもかかわらず大ヒットを飛ばしたBL(ボーイズラブ)ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称チェリまほ)の勢いは今年に入っても止まらない。おっさんずラブ以降、急速に増えたBLモノ。実は意外なあの人もBLモノに出ていたんです。■増えてきたボーイズラブ作品「昨年の12月まで放送されていた町田啓太さんと赤楚衛二さん出演の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系/以下・チェリまほ)の勢いが止まりません。放送日のツイッターのトレンドワードはもちろんですが、アジアをはじめとした海外でも大ヒットしているんです」(ドラマ関係者)童貞のまま30歳を迎えて“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた冴えないサラリーマン・安達(赤楚)。パーフェクトな同僚・黒沢(町田)が自分を好きなことに気づき……というストーリー。「これまでのBL(ボーイズラブ)作品との違いは、BLであることを全く忘れてしまうんですよね。それが変だとか、異常だとか、白眼視する目線が一切ない。これまで誰かに恋したことがない安達が、黒沢の気持ちに気づき、好きになって一緒になる─人が人を好きになるという当たり前のことが、優しい世界で描かれています」と、週刊女性ドラマ座談会メンバーの成田全さん。赤楚、町田ともにドラマ以降フォロワーが爆増するなどの人気も見せている。「男性同士の恋愛を主軸にしたBL作品はこれまで特殊ジャンルとして扱われてきました。しかし最近では芸能界の第一線で活躍する俳優がキャスティングされるようになってきた。女性ファンを獲得するために事務所が進んでBLモノに出演させるという流れもあります」(ドラマ関係者)若手俳優の登竜門ともなりつつあるBL作品。これまでどんな俳優が演じてきたのか。■時代とともに変わるゲイの描写週刊女性座談会メンバーのエスムラルダさんがこれまでのBL作品を振り返る。「かつてのBL作品は暗め、だいたい悲劇で終わる、主人公はひどく苦悩している、という特徴がありました。例えば、高嶋政宏×西村和彦の『同窓会』(日本テレビ系/’93年)は、西村の相手役の山口達也が殺されてしまいます。同年の『あすなろ白書』(フジテレビ系)では西島秀俊は筒井道隆に片思いし、トラックと衝突事故を起こし最終的に死亡という役」なお、同時期に映画界でも、『おこげ』や豊川悦司と筒井道隆がカップルを演じる『きらきらひかる』などが上映された。「今ではアパ不倫でおなじみの袴田吉彦のデビュー作『二十才の微熱』。ゲイバーで売春する大学生という役を初々しく演じました。田畑智子との間に2人目を授かったばかりの岡田義徳も『渚のシンドバッド』で苦悩するゲイの高校生役を熱演。その岡田を好きになるレイプされた女子高生が歌手になる前の浜崎あゆみです」(映画関係者)子どもが欲しい独身女性とゲイのカップルを描いたのが『ハッシュ!』(’01年)。「ヘタウマ画伯などと言われる前の正統派美形の田辺誠一を愛でることができます。当時、おしゃれで人気だったモデル出身の田辺くんがゲイ役を演じたこともあってか、これ以降第一線で活躍する俳優が抵抗なく演じられるような流れができました」(同)日本のBLドラマのあり方を劇的に変えたのが、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系/’18年)の登場だとエスムさん。「田中圭くんをはじめ、キャストの演技や演出がひたすらポップで、その世界では男性が男性を好きなことが当たり前に受け止められていた。ある意味超ファンタジー。作り手がさほどゲイに詳しくないからこそなしえた世界だともいえます」肥えた視聴者の目をうならせた本格派が、よしながふみ原作の漫画『きのう何食べた?』(テレビ東京系/’19年)。弁護士のシロさんと美容師のケンジの淡々とした日常が美味しそうなシロさんの手料理とともに丁寧に描かれていくのだが、「配役発表のときはイメージと違うという意見もあった内野聖陽ですが、さすがの演技力で完全に役になりきり、今では内野さん以外は考えられませんね。また、カップル役の山本耕史と磯村勇斗の2人も絶妙なハマり方で、磯村くん演じるジルベールは原作ファンからも絶賛でした。そして22歳のときに『あすなろ白書』で初めてゲイ役を演じた西島さんは、漫画のシロさんが肉体化したかのような佇まいで、さすがでしたね」(成田さん)■若手俳優だけじゃない「ゲイ役」’16年公開の映画『怒り』の妻夫木聡と綾野剛は、役作りのため半年間、同棲して撮影に挑んだという。「BLが主軸の話ではありませんが、ゲイの描き方はリアル。“若くて細い子には興味ない”というゲイまでが“ブッキーは別”と言わしめた妻夫木くんが、ついにゲイ役を……ということで、私の周りでもかなり話題に。綾野剛は、『クレオパトラな女たち』(日本テレビ系/’12年)でも誠実にゲイ役を演じた実績があるので好感度高いですね」(エスムさん)深田恭子主演の『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系/’18年)で、主人公の深田、松山夫婦と同じ集合住宅に住むゲイカップルを演じた北村匠海と眞島秀和。「北村くんが甘え上手な役でかわいかったんですが、不妊に悩む深田に寄り添うなどゲイ=女性の理解者というありきたりな役どころなのが残念でした。ただこのころにはひとつのドラマに1おネエくらいな感じでちょい役にゲイの男性が増えてくるようになりました。『黒革の手帖』(テレビ朝日系)のおネエ美容師役の和田正人、『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)では徳井義実がゲイのヘアメイクに。『半沢直樹』(TBS系)の片岡愛之助演じる黒崎だってそうですよね」(エスムさん)’90年代からは様変わりしたBLの描き方。今後どんな俳優が演じてくれるのか。’21年はBL俳優に期待!解説してくれたのは……●エスムラルダさん●ドラァグクイーン、ライター。タイのBLドラマ、チェリまほに続き、2021年はどんな♂×♂ドラマにハマるのか!●成田全さん●昭和生まれのライター。映画『his』と2人の初めての出会いのドラマ『his〜恋するつもりなんてなかった〜』もオススメ!*記事内に「町田啓太さんと赤楚衛二さん主演の」とありましたが、正しくは赤楚衛二さんが主演、町田啓太さんが助演でしたので、「町田啓太さんと赤楚衛二さん出演の」と変更いたしました。訂正して、お詫び申し上げます(2021年1月25日13時45分修正)。
2021年01月25日(写真左上から時計回り)柴咲コウ、唐沢寿明、波瑠、妻夫木聡、深田恭子、中井貴一コロナの影響でスケジュールが狂いに狂ったドラマ業界。秋ドラマも佳境に入った作品もあれば、すでに終了したものも。週刊女性おなじみ座談会メンバーが秋ドラマをぶった斬る!●座談会メンバー◆エスムラルダ……昭和生まれのドラァグ・クイーン、ライター、脚本家。コロナ禍や五輪シフトで大変な中、数々の楽しい作品を作ってくださったドラマスタッフ・キャストのみなさまに感謝!◆神無月らら……昭和生まれの地方在住ドラマウォッチャー。来期のクドカン新作、長瀬のロン毛がプロレスラー役というこのうえない美しい着地を果たしたことにご満悦。◆成田全……昭和生まれのライター。ドラマの現場取材や記事を数多く担当。今年は未曾有のコロナ禍にたび重なる事件や不祥事、突然の悲しいお別れが続いたドラマ界……来年は楽しくなりますように。■SNSで盛り上がった“チェリまほ”エスムラルダ(以下・エ)『半沢直樹』が高視聴率を記録した夏に比べ、全体的に視聴率がふるわない秋ドラマ。だけど、面白い作品がけっこうあって、私は『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)が今期イチ推し!神無月らら(以下・神)通称「チェリまほ」ですね。私は地方在住なので放送されておらず、SNSで盛り上がっているのを見てネット経由で視聴して……沼落ちしました!成田(以下・成)童貞のまま30歳になったまじめ男子が、人に触れると相手の考えがわかる魔法を得たことで、同期の超有能ハイスペック男子が自分に惚れていることを知る。慌てふためきながらも恋に仕事に邁進する超ピュア展開に、視聴者はBLであることをすっかり忘れてしまう、という斬新なドラマですね。エ毎回、胸がときめくの!(笑)そして原作漫画から踏み込んで、他者へ恋愛感情を抱かないおそらくアセクシュアルの同僚女子を登場させるなど、性的マイノリティーについて勉強して作っているんだなとうれしくなったわ。神まじめに生きる安達=赤楚衛二と、それを受け止める黒沢=町田啓太。相手の気持ちを優先し、節度ある距離感を保つやさしい世界観と、ちょっとした表情や演技が……嗚呼、かわいい!微笑みがとまりません!エね!(笑)深夜の30分ドラマだからこそ制約に縛られず、のびのび作ってる感が伝わるよね。後ろ向きに考えがちだった主人公が、魔法を得て少しずつ成長していく胸アツ展開、さらに若さとルックスも抜群で、ずっとこの世界に浸っていたい……。■予想の斜め上をいく衝撃展開も成テレ東は『共演NG』という超面白いドラマも!元恋人のため共演NGのベテラン俳優、中井貴一と鈴木京香がドラマで共演、さらに脇役も全員、共演NGばかりというコメディーなんですが、テンポもいいし伏線もしっかり回収、さらにドラマ好きがクスッとする小ネタと、テレビ東京からKを抜いた「テレビ東洋」という局に設定してのテレ東の自虐がすごい(笑)。さらにはキリンとサントリーがそろってスポンサーになるなど業界の慣例も打ち破り、徹底的に共演NGをやらかしてるんですよ。秋元康絡みだからといって敬遠するのはもったいない!!エ中井が演じる遠山の付き人役が劇団EXILEの小野塚勇人で、セリフの練習をしていたら「やんのか、こら!」と小野塚が熱くなって締め上げて、中井が「痛い! 『HiGH&LOW』か、お前!」と。EXILE TRIBE主演の他局のドラマ名を出して揶揄するシーンとかホント面白かった!(笑)神『モテキ』の大根仁監督が脚本も手がけていて、演出に穴がないですよね。個人的には『親バカ青春白書』にも出ていた小野花梨の感じ悪い売れっ子アイドル役に注目してたんですが……最終回、最後の最後にやられた!(笑)成そしてテレ東、あいみょんが作詞作曲、北村匠海がボーカルのバンドDISH//が歌った曲を原案にした『猫』という深夜ドラマ。病気で余命宣告されているみねこ(小西桜子)とそれを見守る光司(前田旺志郎)の恋愛模様がせつねぇ……と思っていたら、3話で光司が事故死という予想の斜め上をいく衝撃展開があって、目が離せません!エ今期のテレ東ドラマはホントいい作品が多かったのだけど、ドラマのイメージのないテレ東に対して視聴習慣のない方が多かったのかもしれない……。来年からは、香取慎吾主演のドラマも始まるから、しっかりチェックしてみて!■シリーズものが強かった!成『危険なビーナス』(TBS系)は初回視聴率こそよかったみたいですが、同じ日曜9時枠だった『半沢直樹』で視聴習慣がついた人たちが見たのかな、という印象が。神間延び感は否めませんが、私は核心に近づいていく謎解きを楽しんでいます……。手島(妻夫木聡)の妄想シーンが、ちょいちょい挟み込まれるのはちょっといただけない……。エミステリーものの小説や漫画をもとにした連ドラって、話や謎を無理やり引き延ばしている感があって、毎回のカタルシスが薄くなりがちだし、イライラして、つい原作を読んで犯人を知りたくなっちゃう(笑)。かといって、『テセウスの船』みたいに筋や犯人が変わると、先は見えなくなるけど、整合性がとれなくなることが多いし……、なかなか難しいところよね。成連ドラじゃなくて、2時間ドラマや映画だとちょうどいいのかもしれませんね。さて今期の視聴率は『相棒』(テレビ朝日系)、セカンドシーズンの『監察医 朝顔』(上野樹里主演/フジテレビ系)とシリーズもの強しですが、『ルパンの娘2』(深田恭子主演/フジ系)が苦戦中です。エやりたい放題なコメディー演出で、私は毎回楽しみに見ているし、好きな人は多いと思うのだけど。神パターンとお約束的なものが決まっているので、好き嫌いはあるでしょうね。パロディーのネタは『鬼滅の刃』を取り入れるなどトレンドに敏感で、深田恭子も相変わらずの可愛さなので、見逃し配信や録画視聴で見られている率が高いのでしょう。それから『相棒』の新作は必ず視聴すると決めている方が多いのだと思います。かくいう私がそうです(笑)。成見逃し配信のTVerなどが普及した今、視聴率については見直しが必要かと。そして新作で人気を集めているのが中園ミホ脚本『七人の秘書』(テレ朝系)。木村文乃ら7人の秘書が悪人を懲らしめる内容が、往年の名ドラマ『ザ・ハングマン』のようだとも。エ一匹狼が類まれな能力で問題を解決する、同じ中園作品の『ハケンの品格』『Doctor-X 外科医・大門未知子』に比べると、キャラクターが7人に分散していて、カタルシスが少なめ。最終的には岸部一徳演じる財務大臣役を懲らしめるんだろうけど、それ以外の「敵」が小粒……。でも今、ドラマでスッキリしたい人が多いのかもね。神1話完結、毎回スッキリ成敗、途中抜けても大丈夫、ラスボスありというのは『半沢直樹』と同じ構造ですね。シリーズ化しそうですけど、登場人物の私怨が解消した後で悪役をどう描くのかがポイントですかね。成ちなみに現行最長の第20シリーズに突入した『科捜研の女』(テレ朝系)は、ラテ欄で「牛は見た!! チーズが暴く殺人……マリコ決死の乳搾り!?」というトンチキな回もあったり、まだまだ元気いっぱい!(笑)■アフターコロナの描き方神『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)は脚本と演出の面白さ、演技での言葉の応酬が面白い!普通の恋愛ドラマかと思ったら笑える内容にもなっているし、マスクで顔を覆いながらの演技は表情が見えないから大変なのに、おみごととしか言いようがない!!みなさん健闘してますよね。エそうね。顔を知らない者同士で好きになってしまうという展開は、中山美穂と柳葉敏郎の『すてきな片想い』を思い出して、懐かしくなってしまったわ(笑)。でも『リモラブ』は折り返し地点で産業医の美々(波瑠)とその会社で働く風一(松下洸平)が出会ったので、どう展開するのかとても楽しみ。あとは波瑠がコメディエンヌとしてとてもよき!神狂言回し的に話を引っ張っていく新人看護師役の高橋優斗の使い方もいいし、その彼女役の福地桃子の演技にも注目してます!成『リモラブ』はアフターコロナの時代をどう描くかに挑戦しているので、今の世界と地続きだと思わせるし、濃厚接触にヤキモキする心情もよくわかる。その逆が『姉ちゃんの恋人』(フジ系)で、初回冒頭でコロナで大変だったという話があったうえで、手指消毒はするけれどマスクはなし、気軽に人と集まるのも飲み会もOK。「違う世界の話」と感じてガッカリしました。エヒロインがいい子で「悪人」がいなくてコメディー要素もある「ザ・岡田惠和ワールド」的な作品で、好き嫌いは分かれそうだけど、アタシは楽しく見ています。そんな中、刑務所に服役した過去のある真人(林遣都)がひとりで闇を背負っていて素晴らしい。あとは、藤木直人の「正体」も気になるところ。実は社長だと思うんだよね。神シリアスな部分はきっちり作ってあって、観覧車での告白シーンは本当によかった!また桃子(有村架純)の弟3人、高橋海人、日向亘、南出凌嘉の達者ではない演技にゆるい雰囲気を感じて、楽しいです!成「こんな時代だからこそ温かい物語を」というのはわかるんですが……アフターコロナをどうとらえるのかは今後も重要なテーマ。描き方をしっかり見ていきたいです。エ「そもそも描かない」という選択もあるしね。その最右翼が『先生を消す方程式。』(テレ朝系)。学園サスペンスから、殺されたはずの田中圭が復活して学園ホラーへと大転換、完全に未知の領域に!脚本家の鈴木おさむがヒットした『M 愛すべき人がいて』で味をしめたのか、あえて、さじ加減を間違えたやりすぎ展開なんだけど、これはこれでいいのかな(笑)。神山田裕貴の漫画チックな演技がすごくて、私はギャグドラマとして見てます(笑)。同じく突飛な設定だけど、よくできてるのが『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK)。中条あやみの圧倒的なルックスが閻魔大王の娘という設定を納得させ、第5回で地獄に落ちる新展開を入れてくるなど、飽きさせない!R-指定のゲスト回もサイコーだった。成殺された人たちが「誰が犯人か」を論理的に言い当てたら生き返らせる推理ゲームを仕向けるミステリーで、1話30分で解決、話も小気味よく展開し演出もスタイリッシュ。中条のファッションやセットも凝っているので、そこも見どころです。■最後まで安心できない、遊川作品エ柴門ふみ原作、大石静脚本の『恋する母たち』(TBS系)は、「母たち」が恋や不倫をする事情がちゃんと用意されているのよね。ただの不倫だと叩かれやすいし共感されにくいから、その背景を描くことがマストなんだろうな。神木村佳乃、仲里依紗、吉田羊というキャストも、見る側に「ありそう」と思わせる地味さがありますよね。あとは落語家役の阿部サダヲが本当にいそうなキャラ(笑)。エさらに、ビール会社で働く裕子(吉田)の息子がゲイという新たな展開も。三者三様の恋や人生の行く末、見守っていきたいわ!行く末が気になるのは、遊川和彦脚本『35歳の少女』(日テレ系)も。風変わりな女性の言動が、さまざまな問題を抱えた周りの人たちに影響を与えていく……というのは、最近の遊川作品のパターンだけど、今回はどう着地するか?あと、遊川作品の相手役の男子、今回は坂口健太郎、『過保護のカホコ』では竹内涼真だったけど、毎回やたら王子様感があって素敵に見えるのよねぇ。成遊川作品はぶちまけて終わることもありますから、最後まで安心できませんね。構造でいうと『この恋あたためますか』(TBS系)もドSハンサム上司と、見いだされた女性がやがて恋愛関係にという定形展開ですが?エガサツで愛されづらいヒロインを演じる森七菜も嫌いじゃないけど、個人的には石橋静河に大注目!「石橋凌と原田美枝子の娘」という看板が邪魔になるくらいの、ニュアンスある演技とたたずまいが素晴らしい。ドラマ的には誰と誰が結ばれるのか、視聴者の反応を見て決める可能性もあるかなと思ってる。神『極主夫道』(日テレ系)は玉木宏以下、原作漫画のキャラ再現性は完璧なんだけど、ギャグの上滑り感はどうしても否めない。さらに婦人会会長役のMEGUMIと、組の会長役、竹中直人のパートが長めになると、間延びして本筋のテンポが悪くなるので、それが視聴率低下に影響しているのではないかと。成今期のワースト、私は『24 JAPAN』(テレ朝系)。「なぜ今さら日本でリメーク?しかも半年間放送?」と疑問に思って見たら、近距離の狙撃にデカいライフルを準備するとかツッコミどころ満載!でも、どんなに視聴率が下がっても契約で全24話放送は必須だろうしテコ入れどうすんだ……と逆に目が離せない(笑)。ベストは『共演NG』と並んで『光秀のスマホ』(NHK)!主役の明智光秀役の山田孝之は1度も顔が映らず、ずっとスマホ画面がテレビ画面の真ん中で固定という斬新さにやられました。アプリなどの作り込みもすごくて、録画して何度も見たい超ショートドラマです。エアタシは福士蒼汰主演の『DIVER-特殊潜入班-』(フジ系)がワースト。いや、わりと楽しく見ていたんだけど、最終回のラスト間際に主人公が撃たれて海に落ち、次のシーンでは何の説明もなく復活していてドラマ終了……ダイバーだけに、いつかその間の物語のサルベージをお願いしたい!印象に残っているのは『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)かな。最終回での三浦春馬の不在が、現実とリンクしてなんとも言えない気持ちになって、脚本集を思わず購入してしまったわ。ホント、今年はいろいろあったね……。神ワーストというより「なんでこうなるの!?賞」として『先生を消す方程式。』。やりたい放題が過ぎるし、学園スリラーが学園ホラーに変わってからは「♪来る~、きっとくる~」と心のBGMを流しながら視聴してます。■2020年、ベストドラマは?エ『MIU404』『半沢直樹』(ともにTBS系)。野木亜紀子作品にハズレなし。そして収録が追いつかず、放送された『生放送!!半沢直樹の恩返し』も含めてさすがの『半沢直樹』。神『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)。『きのう何食べた?』にも通じるやさしい世界、BLドラマという昨今ニーズの高いジャンルに属しながらもあふれ出す魅力で枠から大きくはみ出し、心を鷲づかみにされました!成『これっきりサマー』(NHK)。全5話で約12分という超ミニドラマながら、岡田健史、南沙良という注目の若手の共演、そしてコロナ禍の世界をいち早く描いた脚本家の木皿泉に拍手を送りたい!エコロナ禍で大変な状況の中、よくぞドラマを制作してくださった。来年はコロナが収束していることを祈って、キャスト、スタッフのみなさん、よろしくお願いします!
2020年12月16日Twitterでタイのトレンド1位を獲得したBLドラマ『Oxygen』が、この度WOWOWにて2021年1月に先行配信、2021年春に日本初放送されることが決定した。また、同じくタイのBLドラマ『Until We Meet Again〜運命の赤い糸〜』も12月1日(火)より全話一挙配信スタートすることが決定した。全13話からなる『Oxygen』に登場するのは、幼少期に孤児になったガイ。生活のために物心がついたときからアルバイトで生計を立てていた彼は、様々な苦難を経験したにも関わらず、持ち前の明るさと優しい性格で大学の周囲の心を和ませている。一方、ソロは音楽専攻の芸術学部1年生で、これまで何もかも簡単に手に入れてきた。富、名声、美貌……誰しも羨む彼に唯一欠けているのは、笑顔。母親を亡くしたことで心に穴が開き、笑顔を失ってしまっていたのだ。そんなある日、ソロはカフェでアルバイト中のガイと出会う。閉店間際にガイが出してくれた温かいミルクとその笑顔に心を掴まれたソロは、毎晩のようにカフェに訪れるようになる。気が付けば二人はお互いに欠かせない空気のような存在になり……。同原作者の姉妹編小説『NITOROGEN』のカップル(プリ×カオ)を本作でも登場させるなど、手の込んだ内容の脚本構成も魅力的な本作。メインのソロ×ガイカップルはもちろん、脇を固めるカップルの相性も良く、個性的なキャラクターたちがクセになる。主題歌はソロ役の俳優ナットが歌う「My Oxygen」。劇中でも披露する爽やかな歌声に注目したい。さらに、WOWOWメンバーズオンデマンドで限定配信される、もうひとつのタイBLドラマが、『Until We Meet Again〜運命の赤い糸〜』(12月1日全話一挙配信スタート)だ。大ヒットBLドラマ『ラブ・バイ・チャンス/Love By Chance』制作陣が贈る最新作で、姿も知らない運命の相手を探していた、前世の記憶を持つ青年たちが紡ぐ感動の純愛ラブストーリー。『Until We Meet Again〜運命の赤い糸〜』の主人王は、大学に入学したパーム。友達になったティームとマナウに誘われ、水泳部の入部テストを見学することに。しかし、水泳部のキャプテンであるディーンを見た瞬間、胸が締めつけられる感覚に襲われたパーム。ディーンの存在が気になるも、彼と会うのを怖がっていた。一方、ディーンは水泳部の入部テストの見学に来ていたパームを見て、理由も分からず目頭が熱くなり……。『Oxygen』WOWOWにて2021年1月に先行配信2021年春に日本初放送『Until We Meet Again〜運命の赤い糸〜』WOWOWにて12月1日(火)より全話一挙配信スタート
2020年11月07日BS時代劇『螢草菜々の剣』(NHK)試写会&会見での町田啓太(’19年7月)秋クールの新作ドラマが出揃いつつあるが、じわじわと盛り上がりを見せているのがテレビ東京系で木曜深夜1時から放送されている通称『チェリまほ』こと、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(以下『チェリまほ』)。■トレンドに忠実な『チェリまほ』豊田悠氏の同名漫画を映像化した本作は、ひと昔前にネットで流行った「30歳まで童貞だと魔法使いになれる」という都市伝説をネタにしたBL(ボーイズラブ)ドラマだ。主人公の安達清(赤楚衛二)は平凡なサラリーマン。一度も性体験がない童貞のまま30歳の誕生日を向かえた安達は「触れた人間の心が読める」という魔法が使えるようになる。ある日、出社した安達は同期の営業マン・黒沢優一(町田啓太)に偶然、触れたことで、彼が自分に恋心を抱いていることを知ってしまう。その後、終電を逃したため黒沢のマンションに泊めてもらうことになる安達。黒沢の気持ちを知り困惑する安達だったが、相手の気持ちを知れば知るほど、どう振る舞うべきか戸惑い、悶々とする。「童貞+BL+魔法(心の声が聞こえる)」という組み合わせがうまくハマっているというのが、初見の印象だ。相手の心がダダ漏れなのを知った上で知らないふりをして行動をしなければならない安達が、どんなふうに振る舞うかを観ているだけでもそれなりに楽しい。恋愛経験に乏しい未熟な主人公が、恋愛に翻弄される姿を描く恋愛ドラマは近年のトレンドである。『電車男』(フジテレビ系)や『モテキ』(テレビ東京系)、女性の主人公では『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)などが有名で、2016年の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系、以下『逃げ恥』)のヒットが記憶に新しい。『チェリまほ』の感想をみていて感じるのは『逃げ恥』で星野源が演じた30代の童貞青年・津崎平匡を見守る生暖かい視線だ。今後、本作も『逃げ恥』のような盛り上がりを見せるのかもしれない。恋愛ドラマには時代ごとの変遷がある。80年代末は、華やかな男女たちのグループ恋愛をオシャレに描いたトレンディドラマが盛り上がったが、90年代に入りバブルが崩壊すると『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』(どちらもフジテレビ系)のような相手を一途に想う姿を描いた純愛ドラマが主流となっていった。恋愛の形態は多様化したが、純愛を求める視聴者の気持ちは今も変わらない。処女や童貞、恋を何年も休んでいた大人が、必死になって相手に思いを寄せる姿を描くと、恋愛の「純度」が高まることは、初恋のときの気持ちを思い出していただければ理解いただけるだろう。言うなれば、“30歳童貞”の青年が恋愛に翻弄される姿を見守る楽しさは、生まれてはじめてひとりで「おつかい」に挑戦する子どもたちの奮闘を描いた、バラエティー番組『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)を見るドキドキ感と似ている。■そもそも同性愛は“壁”になるのか?同時に『ロミオとジュリエット』のように、恋愛劇には昔から“壁”が求められる。しかし、自由恋愛の時代になると、恋人同士の間に壁を作ることが困難になってくる。そんな中、BLが盛り上がっているのは、男性同士の恋愛が日本社会において、タブーだと思われているからだろう。だからこそ漫画でBLは大きく発展し、テレビドラマも2018年の深夜枠ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)が大ヒットしたことで、BLドラマの一大ブームが起きている。この『チェリまほ』も『おっさんずラブ』のブレイクから派生したBLドラマだと言えるだろう。しかしBLは、漫画やアニメといった絵で展開される際には、甘美なファンタジーとして成立するが、いざ生身の俳優が演じるとなると、さまざまなノイズが生まれてしまう。先程、筆者は男性同士の恋愛を「壁」と表現した。これは日本社会において忌避されているという意味だ。しかし「本当に同性愛はタブーなのだろうか?」と考えると、「すでに、そういう時代ではないだろ」と思う。おなじことは童貞や処女にも言える。もし、恋愛経験のない30歳の童貞を嘲笑する人がいるのなら、令和の時代になっても、まだそんなことを言っているのか?と困惑を覚える。おそらく、建前としては同性愛を差別してはならないということになっているが、多くの日本人には偏見がまだ残っているため、差別が温存されているというのが、現状なのかもしれない。その前提は『チェリまほ』にも共有されている。だからこそ安達は黒沢の気持ちを知って、戸惑うのだが、同時に自分の中にある「内なる差別心」に気づき反省する。そんな安達の振る舞いを「尊い」と多くの視聴者が思っているからこのドラマが支持されているのだが、男性の黒沢が安達に恋愛感情を持つことと、同性愛に対して安達が抱く感情と、黒沢の好意を安達が受け止めるかどうかは、本来は別々の問題である。安達が同性愛者でないのなら黒沢の好意を受け止める必要はないし、同性愛者じゃなくても好意があるのなら付き合えばいい。逆に同性愛者じゃないのに付き合うことは相手に対して失礼だと想うのなら断ればいい。ここで葛藤が起きるからこそ、ドラマは盛り上がるのだが、この面白さを成立させている背景を考えると、同性愛に不寛容な日本の現実が見えて、とても暗鬱とした気持ちになり、この物語を楽しんでいる自分自身に罪悪感を抱いてしまう。原作漫画はこの辺り、とても配慮されている。ドラマの1~3話にあたるエピソードを読むと、ファンタジーとして成立させるために同性愛に対する社会の反応が極力排除されていることに気づく。しかし現実の風景が映り込み、生身の俳優が演じるドラマだと、どうしても現実感が増してしまう。会社のシーンの描写は漫画よりも細かく、その結果、童貞や同性愛者に対して偏見を持っている(ように見える)同僚たちや、体育会系ノリに内包されたパワハラ気質が、必要以上に浮き上がって見え、それがBLをファンタジーとして楽しむ気持ちを、阻害してしまうのだ。特に第3話で2人が会社の飲み会に参加した際に王様ゲームの罰ゲームとして、男性同士でキスを強要して笑いものにしようとする場面は不快だった。黒沢は、その場のノリを優先して安達のおでこにキスするのだが「今時これ?」と思ってしまった。若い男性社員が「王様ゲームとか、マジ時代錯誤すぎて引くんスけど」と言う場面があったことが救いだが、だったらなぜ、そんな時代錯誤なシーンをわざわざ入れたのか?と逆に気になってしまう。ある意味、リアルな描写を入れたことで、彼ら同僚が安達と黒沢のことを知ったら、間違えなく酷い対応をするのだろうなぁと、嫌な想像がよぎってしまった。おそらくBLドラマは、男同士の恋愛関係を描くこと以上に、彼らを取り巻く会社の同僚や家族の反応をどう描くかが重要なのだろう。そのさじ加減によって作品の立ち位置が大きく変わってしまう。『おっさんずラブ』はファンタジーとして開き直ったことで幅広い支持を獲得し、中年男性カップルの同居生活を描いた『きのう何食べた?』(テレビ東京系)や、ゲイの高校生がBLを愛好する腐女子(の女子高生)と向き合う姿を描いた青春ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK)は、同性愛に偏見を持ち、戸惑った反応を見せる周囲の姿を生々しく描いたことでBLドラマの金字塔となった。『チェリまほ』は、物語はファンタジー寄りだが、描写はリアル寄りで、そのリアルさがノイズとなっている。これが後の伏線なのかどうかは、今後を見ないことにはわからないが、描いてしまった以上、ドラマとしての落としどころが必要だろう。そのことを踏まえた上で、続きを見守りたい。PROFILE●成馬零一(なりま・れいいち)●1976年生まれ、ライター、ドラマ評論家。テレビドラマ評論を中心に、漫画、アニメ、映画、アイドルなどについて幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。サイゾーウーマン、リアルサウンド、LoGIRLなどのWEBサイトでドラマ評を連載中。
2020年10月29日ここ数年、タイを筆頭にBLドラマが熱い!フレッシュな美形スターが繰り広げる胸キュンな恋愛模様に誰もがときめいている。「実はタイのBLは、日本のやおい文化が原点です。LGBTQに寛容で、多様性を認めている国なので、セクシュアル・マイノリティの描き方が温かい。主人公たちが不必要に差別されないから、見る側もストレスを感じない。作品タイプも多様で、好みに応じて楽しめます」(ライター・横川良明さん)同性愛描写に規制がある中国では、BL原作が男性同士の親密な関係を描くブロマンスものへと姿を変える。「人気BL小説をブロマンスドラマ化して大ヒットした『陳情令』。原作はラジオドラマやアニメにもなり、ファン層が拡大」(編集者、ライター・小俣悦子さん)ブライト×ウィン『2gether』[2020年](THAILAND)ある事情から恋人のふりをすることになった大学生の2人の恋の行方は?「ハンサムなコンビは、見ているだけで目の保養に。キュンとする一方でコメディ要素も多くリピート必至」(編集者、ライター・川口恭子さん)。「最悪の出会い方をした2人が徐々に恋に落ちていく、わかりやすくポップなBLドラマ。胸キュンする甘いシーンが毎回登場。ラブとコメディのバランスが絶妙だし、性描写も生々しくないのでハッピーな1時間。2人の関係性が素敵で、応援したくなる人が多いはず。台詞のインパクトが強く、ロマンティックな口説き文句はSNSですぐにバズります」(横川さん)©GMMTVクリス×シントー『SOTUS』[2016年](THAILAND)大学工学部伝統の新入生教育制度SOTUSで反発し合う先輩アーティット(クリス)と後輩コングポッブ(シントー)が徐々に絆を深めていく物語。「タイBLドラマの火付け役といわれる学園ドラマです。高圧的な先輩にいきなり『先輩を僕の妻にします』と宣言する意外性が思わずのめり込む理由のひとつ。先輩からのパワハラのようなしごきは少ししんどくなりますが、それも物語を楽しむためのアメとムチ。コングポッブにアプローチされて、どんどん可愛くなるアーティットがツボ」(横川さん)。「クリスのインスタの、猫との絡みも可愛い」(川口さん)提供:アジアドラマチックTV(アジドラ) ©GMMTVテイ×ニュー『Dark Blue Kiss~僕のキスは君だけに~』[2019年](THAILAND)恋人同士のピート(テイ)&カオ(ニュー)、恋が始まるサン&モークが周囲との関係に悩みながら成長する姿を描く。「カミングアウトが焦点となる社会性の高い作品です。同性カップルがどのように社会や家族から理解を得ていくかを真摯に描いています。よく口論する喧嘩ップルだけど、根っこには愛と信頼があり、揉め事を解決し絆をより確かなものにしていくピート&カオの関係も魅力。そしてサン&モークが付き合うまでを丁寧に描いているのも見どころです」(横川さん)提供:アジア・リパブリック13周年 ©2019 GMMTV COMPANY LIMITED. All Rights Reserved.CS衛星劇場にて10月12日23:00放送スタートオフ×ガン『Theory of Love』[2019年](THAILAND)大学で映画製作を学ぶサード(ガン)は、女好きな友人カイ(オフ)に片思いをしていた。恋は実らないと思いつつ、サードはカイに告白!?LINE TV AWARDS 2020でベストカップル賞受賞の名作。「泣ける、というか切ない度が高い作品です。前半はサード視点で後半はカイ視点で進行し、それぞれの本当の思いが見る側に伝わって胸がジーンとなります。名作映画をオマージュした場面もしゃれてるし、別作品でもカップルを演じたオフ&ガンの相性が抜群なのも魅力ですね」(横川さん)©GMMTVウェイン・ソン×ホアン・ジュンジー『HIStory3 那一天~あの日』[2019年](TAIWAN)様々なBLカップルの恋模様を描く、台湾発大人気シリーズ。イケメンのラブストーリーに熱狂するファンが世界中に増殖中!「女子からもモテるクラスの中心的人物を演じたウェイン・ソンと、彼に好かれる優等生役のホアン・ジュンジーが、2人揃って日本のBLドラマ『Life 線上の僕ら』にゲスト出演して話題に。本当に仲良さそうな2人の姿にほっこり&ドキドキ!フレッシュなキャストを起用し、どれも青春風味でどこかキュートさもある愛すべきシリーズです」(小俣さん)提供:ビデオマーケット/楽天/コンテンツセブン ©CHOCO Media Co., Limitedシャオ・ジャン×ワン・イーボー『陳情令』[2019年](CHINA)怪事件を解き明かしながら絆を深めていく青年2人の苦闘と友情を描くブロマンス。人気は中国からタイ、韓国、そして欧米へと拡大。「端正な顔立ち&ファンタジーの世界観を崩さない古装姿がかっこいい」(川口さん)。「シャオ・ジャンとワン・イーボーがとにかく美しい!2人を眺めるだけでも満たされる。次々に起こる事件の謎を解き、陰謀に立ち向かう2人が信頼と絆を深め、2人はどうなるの?誰が黒幕?と、物語の世界に引き込まれて、あっという間の50話」(小俣さん)提供:ソラシア・エンタテインメント/コンテンツセブン ©2019 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limitedリエン・ビン・ファット×アイザック『ソン・ランの響き』[2020年](VIETNAM)’80年代のサイゴンを舞台に、取り立て屋ユン(リエン・ビン・ファット)と、伝統歌舞劇俳優リン・フン(アイザック)の淡い恋を描く。この作品で映画デビューしたリエンは、第31回東京国際映画祭で東京ジェムストーン賞を受賞。劇中で肉体美を披露したワイルドなリエンと対照的なのが、リンを演じる美しきアイザック。「アイザックはYouTubeの再生回数4億回を超えるボーイズグループ365dabandメンバーから、演技派俳優に転身。キリッとした男らしさが素敵」(川口さん)配給:パンドラ ©2019 Studio68ヤン・イクチュン×チョン・ガラム『詩人の恋』[2020年11月13日公開](KOREA)売れない詩人のテッキ(ヤン・イクチュン)は、妻の妊活に協力中。彼はある日、ドーナツ店の店員セユン(チョン・ガラム)の美しさに見惚れてしまい……。「ヤン・イクチュンは40代ですが、『息もできない』で大人気となった彼と、『恋するアプリ』でフレッシュな魅力を発揮したチョン・ガラムとの共演に期待大です。韓国は、年齢差や正反対キャラなどの意外な組み合わせがうまいし、役者同士も共演で経験が積めます。本作もお互いの新たな魅力を引き出すはずです」(ライター・西森路代さん)配給:エスパース・サロウ ©2017 CJ CGV Co., Ltd., JIN PICTURES, MIIN PICTURES All Rights Reservedアジア男子…エンタメ界でアジアの男たちの勢いが止まらない。SNSやストリーミングサービスの普及で、その熱狂は国境を超えますますグローバルなものになっている。ドラマ『2gether』がツイッターで世界トレンド1位になり、タイのBLドラマに沼落ちする人が続出という一大ムーブメントを巻き起こしているのを筆頭に、俳優としても目覚ましい活躍を見せるボーイズグループメンバーや、華流イケメンの台頭など、今、アジア男子に世界が夢中!おまた・えつこ編集者、ライター。編プロで数年、出版社で10年勤務の後フリーランスに。台湾が大好きで『台湾エンタメパラダイス』(キネマ旬報社)20号分を企画・編集。その他『華流日和』『華流スター&ドラマガイド2020』(共にコスミック出版)などを編集。かわぐち・きょうこ編集者、ライター。1989年生まれ、愛知県出身。映画・ドラマをこよなく愛し、ファッション誌でカルチャーニュースを執筆中。ステイホームをきっかけに、人生最大のアジアブーム到来。やりたいことは、ドラマ『梨泰院クラス』と『2gether』のロケ地巡り。にしもり・みちよライター。愛媛県出身。テレビ局勤務を経て上京。2000年代から編集・ライターの仕事を始める。アジアのエンターテインメントを伝えるラジオ番組のディレクターなどを経て、現在は、特に韓国映画と日本のドラマについて数多く執筆している。よこがわ・よしあきライター。1983年生まれ、大阪府出身。テレビドラマ・映画・演劇を中心に、エンターテインメントを幅広く取材。男性俳優のインタビュー集『役者たちの現在地』(KADOKAWA)が好評発売中。『2gether』を見てから、タイのBLドラマに沼落ちしている。※『anan』2020年9月30日号より。取材、文・山縣みどり(by anan編集部)
2020年09月26日世の中に突風のようなムーブメントを巻き起こすものは、どんなふうに生まれるのか?今みんなが夢中になっている人、モノ、作品の“心を惹きつける理由”に迫ります!オンラインのクチコミだけで熱狂的ブレイクは生み出される。タイ発のBLドラマ、『2gether』を知っていますか?今、SNSで話題沸騰中のヒット作で、クチコミだけで人気が爆発。「日本のファンの方たちが、“とにかく広めたい!”“応援したい!”という強い気持ちから、ファン有志でYouTubeの字幕機能を使って、ドラマ動画をアップしていたことも(※YouTubeは現在閲覧できず。楽天TVにて配信中。10月以降WOWOWで配信開始)。その結果、日本ではほぼクチコミだけで話題となり、Twitterでもトレンド入りし、メディアでの注目度も高まってます。今は思うように外出ができない分、こうしたSNSのクチコミがバズりのスタートになることが多いんです。この作品は、日本の王道BL漫画のような設定や、韓国のラブコメドラマのような話のテンポといった、あらゆる国のいい要素を総取り。主人公2人を中心に、キャラがとにかく魅力的!2人の暮らす部屋もお洒落で、タイ文化に興味が出ること請け合い。役者力が高いのでギャグも面白く、南国ラブコメのカラッとした爽快感もあり、ひどい悪役もいないので安心して見ることができる……と、ハマる要素が揃っています」(ライター・藤谷千明さん)人との繋がりをコントロールできるプラットフォーム利用が急増。SNSはもちろんのこと、今ではすっかり言葉が定着した“Zoom飲み会”など、人との繋がりを維持するためのプラットフォーム利用が一気に伸びた。「コロナ禍では、実際に人と会う機会がどうしても減ってしまいます。そんな中、オンライン上で会うことができ、繋がれるモノというのが誰しもに求められている。その半面、会いたくない人には会わなくてもいい環境下にあるため、“リアルで会う人”と“オンラインで済ます人”に分けたい、といった、友人の選別をする機会にもなっていたようです。また、若者の間では、オンライン上で集まってみんなで同時に楽しめるゲームコンテンツがとても流行しています」(電通若者研究部代表・古橋正康さん)。オンラインアプリ「みんなで早押しクイズ(通称・みん早)」や、「人狼ゲーム」などが、若者たちの間で再びトレンドとして浮上。YouTubeチャンネル「NO GOOD TV」や「QuizKnock」でも、みんなでゲームをする動画に人気が集中している。「また、今年は通常通り学校に行かれなかった学生さんも多くいます。今後は、性別問わず、オンラインで青春を感じながらできるeスポーツの盛り上がりに期待できそうです」「タイムパフォーマンス」「共感性」「リバイバル」が音楽界のキーワード。音楽界もスピーディに変化するけれど、今の時代の熱狂は、どんなところから始まるのだろうか?「タイムパフォーマンスを重視する若者にとって、冒頭5~8秒程度で良いと思えるかが流行の鍵になり得ます。また、みんながSNSなどで真似したくなる、ただの聴き手から歌い手・踊り手になれるような音楽も広がりやすいです」(古橋さん)。いま大ブレイク中の瑛人さんも、そうした背景があるといえそう。「さらに、共感性というのもキーワードに。時代感を反映させた歌詞に注目が集まり、熱狂を生んでいます」(古橋さん)。たとえば、若者に圧倒的人気のOfficial髭男dismさんの歌詞。男女仲がいいのが当たり前な若者の、友達から一歩踏み出す“告白”のハードルの高さを表現し、ヤング層に絶大な支持を集めた。一方で、古き良きもののリバイバルにも注目が。「主に海外で、’70~’80年代に流行った日本のポップス=シティポップが流行しています。’84年にリリースされた竹内まりやさんの『プラスティック・ラブ』が爆発的にウケ、数千万回再生されたり、初期の細野晴臣さんや矢野顕子さんの曲などが復刻盤に。世界中でシティポップが新しいものとしてヒットしています。若い世代が古いものを聴いて、“なんだこれ!?”とワクワクさせられる、新鮮に感じる楽しさなのでしょう。古くてもいいものはいい、という、廃れないものの価値がまた見直されています」(オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさん)藤谷千明さんライター。さまざまな雑誌で執筆を担当中。著書に『すべての道はV系へ通ず。』(共著・シンコーミュージック)、『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎)などがある。古橋正康さん2010年、電通に入社。「若者=最初に新しくなる人」から世の中の新たな変化の兆しをいち早く捉えることに興味を持ち、「電通若者研究部(ワカモン)」に参画。’20年からその代表に就任。よしひろまさみちさんオネエ系映画ライター、編集者。本誌のエンタメページをはじめ、数多くの女性誌や情報誌で執筆や連載を手がける。日本テレビ系『スッキリ』では、月1回の映画紹介も担当する。※『anan』2020年9月30日号より。(by anan編集部)
2020年09月26日若い世代からの圧倒的な支持を受けるBL漫画『LOVE STAGE!!』(原作・影木栄貴/作画・蔵王大志)がついに映画化されます。超有名芸能一家に生まれた主人公・瀬名泉水 役には舞台『弱虫ペダル』の真波山岳で人気の杉山真宏、泉水に恋するもう一人の主人公・一条龍馬 役にはミュージカル『刀剣乱舞』で明石国行を演じた仲田博喜が出演。初めてのBL作品に挑むおふたりに、作品に懸ける思いをお聞きしました。撮影中、何回キスしたんだろう? ドキドキしましたダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=49e95489-11d3-4d1d-87c6-7d5843c4268a&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。(撮影/杉映貴子、取材・文/藤坂美樹)
2020年09月25日今回、ご紹介するのは、ツンデレ男子とおっとり方言男子の純愛を描いた映画『リスタートはただいまのあとで』。ダブル主演を果たした、古川雄輝さんと竜星涼さんにお話をうかがいました。写真・大内香織 文・田嶋真理 スタイリスト・五十嵐堂寿(古川さん) 山本隆司(竜星さん) ヘアメイク・赤塚修二(メーキャップルーム/古川さん) TAKAI(竜星さん)【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 66「監督のためにも、この作品を頑張ろうと思いました」『リスタートはただいまのあとで』は、ココミ氏の同名人気コミックを実写映画化した作品です。都会に疲れ、10年ぶりに田舎へ帰ってきたツンデレ男子・光臣は、近所で農園を手伝うおっとり方言男子・大和と遭遇。当初、大和のことを“馴れ馴れしくてウザい奴”と思っていた光臣ですが、彼の心の痛みに寄り添う優しい大和に、心惹かれていきます。光臣を演じるのは、中国版Twitterとして知られるSNSサイトWeiboでフォロワー数450万人超を誇り、NHKの大河ドラマ『八重の桜』や連続テレビ小説『べっぴんさん』などの演技でも存在感を示した、アジアの人気俳優・古川雄輝さん。光臣を癒す大和を、モデルとしてパリコレクションに二度参加した経験を持ち、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』出演や映画『トイ・ストーリー4』の声優など、多岐にわたり活躍する竜星涼さんが好演。長野の千曲市と上田市でオールロケを行った、美しい景色と緑豊かな大自然も見どころのひとつとなっています。ーーこの作品のオファーを受けたときの第一印象を教えてください。古川さん BLというジャンルは初めてでしたから、すごく興味を持ちました。原作と脚本を読んでみると、純愛だけでなく、家族愛など、いろいろな愛のかたちが描かれている作品だと思いました。実はメガホンを取った井上竜太監督とは10年来の知り合いで。監督のためにも、この作品を頑張ろうと思いました。竜星さん 今まで演じたことのない役だったので、俳優として挑戦しがいがあるなと思いました。ーー演じるうえで難しかったところは?古川さん 監督と僕が考える光臣像に距離があって。何度も話し合いを重ねて、納得のいく光臣像を作っていきました。竜星さん 愛情を知らないという悩みを抱える大和を理解することに時間をかけました。ーー竜星さんと言えばスタイリッシュで都会的なイメージを思い浮かべますが、今回演じた純朴な方言男子がとてもハマっていて驚きました。竜星さん 僕の両親は、山形県出身なんです。子どもの頃は学校が休みに入ると、山形県に住む祖母の農家の手伝いをしていました。そういう環境で育ったこともあって、田舎暮らしや方言を役に反映しやすかったです。ーー共演する前と後でお互いに対する印象は変わりましたか?古川さん 僕は竜星さんに対して男らしい印象を抱いていました。実際にお話をしてみると、イメージ通りの方だなと思いました。竜星さん 知的でクールな方と思っていましたが、撮影に入ると監督と熱心にディスカッションをされていて。情熱的な方なんだなと思いました。ーー最後に、本作で印象に残ったシーンをお願い致します。竜星さん キスシーンです。僕はされる側ですから、ドキドキしました。古川さん 僕はラストシーンが好きです。このふたりがいろいろなことを乗り越えて前向きに歩いていく姿をぜひスクリーンでご覧いただき、ほっこりしていただきたいですね。インタビューのこぼれ話今回、古川さんは大和にゆっくりとキスをすることで、光臣のとまどいの気持ちを表現したそう。とっても美しいキスシーンは必見です!Information映画『リスタートはただいまのあとで』9月4日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国公開出演:古川雄輝、竜星涼ほか配給:キャンター©2020映画「リスタートはただいまのあとで」製作委員会
2020年09月03日THE RAMPAGE from EXILEのボーカル・吉野北人が主演を務め、E-girlsの山口乃々華、女優の富田望生が二人一役でヒロインを演じた映画『私がモテてどうすんだ』が、現在公開されている。ぢゅん子作で第40回講談社漫画賞・少女部門を受賞、累計300万部突破で2016年にはテレビアニメ化もされた人気少女漫画を実写化した同作は、ヒロインがBL=Boys Loveを妄想するのが大好き! というヲタク女子で、4人のイケメン(吉野北人、神尾楓珠、伊藤あさひ、奥野壮)がヒロインのために奮闘する姿が描かれるなど、異色の恋愛映画となっている。10日に公開されると、実写映画&公開新作No.1ヒットに輝いた同作。オタク女子、BL、外見の変化……などなど、センシティブな題材を扱っていながら、コメディとしてSNSでも好評となっている。今回は、同作を手がけた平沼紀久監督にインタビュー。『HiGH&LOW』シリーズでおなじみの平沼監督が恋愛映画を撮ることになった経緯や、演出の裏話など、作品の気になる点について、話を聞いた。○■「常識を覆してほしい」という熱いオーダー――平沼さんといえば『HiGH&LOW』シリーズの脚本や、『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』(以下、『DTC』)の監督として知られています。それが今回は少女漫画原作の監督ということで、発表時に驚きがありました。どういった経緯で今作を手がけることになったんでしょうか?『DTC』を観てくれた(配給の)松竹の方からオファーをいただきました。お話を詳しく聞くまでは「ザ・キラキラムービーにしないといけないのかな?」と迷っていた部分もあったんです。「いや、でも僕に来たってことはどこかでバイオレンスなシーンも入れたほうがいいのかな?」とか(笑)。それで原作を読ませていただいて、ここ数年の価値観の激変に対して悩みましたが、松竹のプロデューサーからも「常識を覆してほしい」という熱いオーダーをいただいたので、「じゃあ僕なりにトライしてみます」とお返事しました。――いわゆるキラキラムービーと呼ばれるティーン向け恋愛映画に対しては、もともとどんなイメージがありましたか?結構好きなんです。『アオハライド』とか『ヒロイン失格』とか、いっぱい観てますよ。青春の甘酸っぱい気持ちってみんなが経験してることだから、「わかる」と思うところがいっぱいあるじゃないですか。いまの旬の子たちが出てるから「キラキラ」と言われるのかもしれないけど、僕は青春群像劇として大好きです。――とはいえ今回の『私モテ』は少女漫画の中でも一風変わった作品だと思います。いきなり細かい話で恐縮ですが、主人公・花依の妄想の中で「五十嵐くんはスパダリで、七島くんは◯◯で……」と男の子たちをBLの定番キャラ設定に当てはめる場面がありますよね。彼女が腐女子であることが『私モテ』の主軸にありますが、平沼監督はBLについては事前に知識があったんでしょうか?これで知ったこともありますけど、勉強も兼ねて結構BL漫画を読んでたので、ある程度の用語などは知っていました。――『抱かれたい男1位に脅されています。』や『年下彼氏の恋愛管理癖』(共に桜日梯子/リブレ)を読んでいると以前のインタビューでおっしゃっていましたね。そうなんですよ。だから抵抗なくいろんなものが入ってきてました。今作の取材として、コミケにも行きましたし。――そういえば去年の夏コミに行ってらっしゃいましたね! ツイッターの『HiGH&LOW』ファンが「平沼さんがコミケに!?」とざわついていたのを覚えています。ざわついてましたよね(笑)。「『HiGH&LOW』がついにコミケに!?」って言われてたんですけど、実はこの作品のために行っていたんです。――なるほど、合点がいきました。BL的場面についての演出では、こだわった部分はありますか?あまりBL感を強く出すことを考えたかというと、そうでもないかもしれません。むしろ花依ちゃんの妄想のためにやっている感をどうやって出すかに注力しました。花依ちゃんを喜ばせるため、つまり好きな女の子のために男子が頑張ってやってみた、という感じ。その4人のキュートな感じが青春っぽいというか、「あの頃、好きな子のためにいろんなことやったよね」と、大人になって言えるようなものにしたいなというのはありました。――めちゃくちゃ嫌がってるわけでもないしノリノリでやっているわけでもないという、男子4人のニュアンスが面白かったです。一方で、主人公の花依については、富田望生さんと山口乃々華さんが二人一役で演じていましたね。珍しいつくりだと思うのですが、なぜこうなったんでしょうか?ぽっちゃりした子が激ヤセして超可愛くなって、原作ではメガネもかけなくなる、という前提があるんですよね。視力が上がるくらいの激変は、もう「別人になったということなんだな」と解釈しました。だったら特殊メイクで調整してもらうよりも、完全な別人が同じ内面を持っているとした方が、見えやすくなっていくんじゃないかと思い、二人一役にすることにしました。花依のベースを富田望生に創ってもらい、戸惑いを山口乃々華にと。結果として、演者の面でもうまく働いたと思います。山口の性格は昔からよく知っていて、負けず嫌いなんですよ。富田という素晴らしい女優と比較されることで、まだ経験の足りない山口の中ではすごく悔しい部分もあったと思う。そういう部分が、戸惑いとなって神社での涙のシーンにつながってもいる。彼女と花依ちゃんをうまくリンクさせる要素がつくれたので、やっぱりこうしてよかったなと思いました。――オープニングやエンディングのミュージカルパートは2人が同時に画面に存在していて「それはアリなんだ」という驚きがありました。あそこだけは異空間なんです。というのが、一番最初に原作を読んだときに、「急にここまで外見が変わるって、“漫画”だな」って思ったんですよ。その瞬間に、「突然痩せる」ってワードに「突然歌い出す」ミュージカルを足したいなって思ったんです。僕もミュージカルがすごく好きなんですが、急に歌い出すという点は付き物じゃないですか。だからこそ、状況を全部歌に乗っけて説明することで、漫画的な表現を実写の世界にうまく置き換えられるんじゃないかと。――花依は見た目が激変したことでモテ始めますが、外見によって見られ方が変わってしまうというのはすごくセンシティブなテーマですよね。描くにあたって、どんなことを考えていましたか?男子たちが早めに彼女の内面に触れるように努力しました。最初は急に可愛くなった彼女の外見から好きになったかもしれないけど、趣味やいろんな面を知っていくことで彼女の本質をどんどん好きになっていく。そのために、人の本質が出てくる演劇を劇中でキーにしました。――劇中でも「ガワしか見えない演劇なんて誰が見たいんだよ」というセリフがありましたね。ガワはもちろん大事ですし、『私モテ』も漫画原作なので、原作のキャラクターを大切にしています。できるだけ似させようと意識もしていますが、映画には映画の楽しみ方があると思うんです。演じる本人たちの中から出てくるものだったり、みんなでつくったアイディアだったりを見せたいし、楽しんでほしい。「変化」と「外見と内面」という本作のテーマを、そうした点でもうまく結びつけたいと考えていました。○■『私モテ』も『HiGH&LOW』も「変化」がテーマの作品――今回、脚本チーム(福田晶平、渡辺啓、上條大輔、平沼紀久)が……『HiGH&LOW』ですよね。――はい。そこに吉川菜美さんが加わってる形だと思いますが、チームでつくるにしても、『HiGH&LOW』のときとはだいぶ違う作業になったのではないでしょうか。特に『HiGH&LOW』は女性キャラがあまりいないので、今作であらためて女性キャラを動かす難しさがあったのではないかと想像していました。もともと吉川さんに書いていただいた脚本があって、それを揉んでいくうちにエンタメにする為にやっぱり自分のブレーンにも入ってほしくて、『DTC』をやったメンバーに集まってもらいました。吉川さんは原作に忠実に、どちらかというとBLのシーンをメインに書かれていたので、それをもとに分解して組み直したりしてつくっていきましたね。今回プロデューサーも女性の方だったので、2人の意見は僕らにない感性としてすごく頼らせてもらいました。――『HiGH&LOW』の話ばかりで申し訳ないんですが、最後にひとつ、どうしてもお聞きしたいことが。製作発表があったとき、 監督のコメントがだいぶ『DTC』の話で占められてましたよね。あれはなにゆえあのようなことに……。それは俺も言われました(笑)。ラジオドラマから始まった『DTC』の物語を、みんなで一緒にがんばって積み上げていったことで映画にできて、それがあって『私モテ』のオファーがあったので、「ありがとうDTC」という思いがあるんです。コメントではそこから徐々に原作や映画自体の話に持っていこうという俺なりのストーリーがあったんですけど、ちょっと失敗しちゃったかも(笑)。それくらい『私モテ』を普通の作品にしないという意気込みがありますよ、ってことを伝えたかったんですよね。――たしかに、ああまで言われると「『HiGH&LOW』の亜種と思って観るべきなのか!?」と思わされました。でも本当にそういうところはあって、『HiGH&LOW』も「変化」がテーマじゃないですか。今作では(吉野)北人が演じた六見が「ゆっくりでいいんだよ」「人ってそんなにすぐ変われるもんじゃないよ」と言うように、難しいけど徐々に踏み出していくことが大事なんだってことを描いています。『HiGH&LOW』とベクトルは違うかもしれないけど、言ってることはちょっと似てるというか。こちらがなかなか変われない女の子の話なのに対して、彼らはゴリゴリ変わっていきますけど(笑)。■平沼紀久1976年生まれ。俳優として数々の映画・ドラマ・舞台に出演する一方、絵本クリエイター・プロデューサー・監督・脚本家としても活躍。大ヒット作『HiGH&LOW』全シリーズの脚本を手掛け、『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』(18年)で映画監督デビュー。本作では脚本も共同で手掛けた。(C)2020『私がモテてどうすんだ』製作委員会(C)ぢゅん子/講談社
2020年07月15日『Love By Chance』のワンシーンより(株式会社アクロス提供)個性豊かなイケメンたちが繰り広げる、思わずキュンとくるシチュエーション、ストレートなセリフが視聴者の心をわしづかみ。タイだけでなく、全世界でハマる人が急増中。そんな『タイBLドラマ』の魅力に迫る。「俳優がみんな可愛くて、お話もキュンキュンします!」■甘酸っぱいBLにキュンキュンタイBLドラマ歴2年の淑子さん(仮名・30代会社員)は多くの画像とともにそう記者に力説した。淑子さんのイチオシ作品は『SOTUS』。伝説とも言われるヒット作で、現在でも人気が高い。“BL”とは“ボーイズ・ラブ”の略で、男性同士の恋愛を描いた小説や漫画のこと。タイには1990年代にBL小説やBL漫画が輸出され、現在では同国のオリジナル作品も数多く出版されている。アジアのBL事情について取材を続ける朝日新聞の守真弓記者によると、「タイでは5年ほど前からBLドラマが放映されるようになり、若い女性を中心に絶大な人気があります。その人気はタイ国内だけでなく、アジア各地に広がっています」日本でも男性同士の恋愛をテーマにした『おっさんずラブ』(’18年)が一大ブームを巻き起こした。“タイBLドラマ”はそれに次ぐ旋風を巻き起こしつつある。「新型コロナウイルスのステイホームでたまったストレスを忘れたい、そんな心理にスッとハマったのでは」と福島大学の前川直哉特任准教授(ジェンダー研究)は分析する。BL事情に詳しいジェンダー研究者の堀あきこさんは、「『2gether』という作品が起爆剤になったと思います。“タイドラマを見る”というのはハードルが高いですよね。でも、SNSで作品の画像が流れてきて、“このカッコいい2人は誰?”と興味を持ち、アクセスした人も多かったのではないでしょうか」ではなぜ、タイBLドラマが私たちの心をつかむのか。第一はクオリティーの高さ。「現在、タイ国内では年間20本近くの作品が作られており、内容も急速に洗練されています」(前出・守記者)毎シーズン何作品か放送、配信されており、BLはもはや特殊な設定ではない。そのため質が問われるという。次に感情を揺さぶる演技力とストレートなセリフ。ブログ『タイドラマファン』でタイBLドラマの魅力を発信するbebeさんは、「少女マンガから出てきた王子様みたいな男の子たちが演じているのがとてもいい。相手を好きな気持ちをストレートな言葉で伝えているので、すごくキュンとします!」俳優陣の多くは10代後半から20代前半のほぼ新人だが、徹底した演技指導でそれを感じさせない。高い演技力が視聴者を引き込むカギとなる。そして作品の選択肢が豊富なこと。甘酸っぱい青春純愛、不器用な片思い、ドキドキする濃厚ラブシーン。俳優陣のルックスもさまざま、好みの作品がきっと見つかる。主人公たちを囲むサブキャラクターたちも立役者だ。複数の恋愛模様が同時に展開されることも。堀さんが解説。「主人公たちの恋愛を邪魔したり、応援したり、周囲の設定も作り込まれているので作品に説得力があります」ハマったら抜けられないため自嘲的に“沼”にたとえられるが、それだけの魅力を秘めている。その原動力は冒頭の淑子さんのようなファンの口コミなのだ。作品を応援したい、多くの人に知ってもらいたいと有志が集まった非公式ファンクラブの活動もある。■BLドラマファンの「愛」がすごい!そのひとつ『2GETHER the series JapanFC』では、「活動はボランティアで作品や俳優のインタビューに日本語字幕をつけたり、各種出演情報などを投稿します。今後は主演の2人を中心にバースデーイベントの企画や、俳優陣がファンミーティングで来日すればそのサポートもしたいと考えています」(担当者)ファンひとりひとりの作品、俳優への愛が人気を支える。「一緒に盛り上げたい。私たちは作品が大好きなんです」(bebeさん)タイBLドラマを日本で視聴するには、ドラマ公式ユーチューブチャンネルや有料の配信のほか、DVDがある。いち早く作品の日本語版販売に踏み切った株式会社アクロスの松メイさんは、「日本ではまだ知らない人もいますが、注目度は上がっています。今後も新たなコンテンツの展開を続ける予定」作品は社会をも動かす勢いをみせる。前出・守記者は、「タイでも同性愛への差別や偏見がなかったわけではありませんがドラマを通し受け入れられてきたように思います」前出・前川さんも、「私自身もゲイ男性ですが、タイBLドラマはゲイ男性もハマっている印象があります。描かれる心理やシチュエーションはゲイ男性として共感できるものも少なくありません。社会へのメッセージ性、同性愛嫌悪の問題なども単なる作品の味つけ、設定とされるだけでなく、繊細にきちんと描かれています」前出・bebeさんは、「BLドラマを見るまでLGBTや性的マイノリティーのことは知りませんでした。ドラマにはトランスジェンダーの人、レズビアンの人も多く登場します。性的マイノリティーについて考えるきっかけになりました」ファンタジーであるBLドラマの世界、アクセスするきっかけはひとつではない。「作品はいろんな楽しみ方ができると思います。作中の音楽、衣装、文化。タイは大学に制服があり、放課後や寮では私服。そのギャップが非常にいいです。屋台の食事や街並み、日本とは違う文化も見どころ」(前出・堀さん)ファン層は圧倒的に女性だが、その魅力は国、性別、年齢を超え世界中へと広がる。お気に入りの作品を見つけ、そのよさを発信したい。■初心にも者おすすめ『2gether』全13話。5月16日に最終回を迎えたばかりの注目作品。主人公のタインはしつこく言い寄ってくるグリーンから逃れるため、学校一のイケメン、サラワットに偽の彼氏になってほしいと依頼するところから物語が始まる。「BLの王道展開の作品なんですが、そこがまたいいんです!主人公たちだけでなく、ほかのカップルたちも物語につながり、キャラクターの幅が広がっています。つらいシーンもありましたが、ラブラブな萌えるシーンもとても多いです。BLと気負わず、まずはエピソード1を見ればハマります。主人公たちのルックスもよくて、ほかのカップルたちのキャラクターもとてもいい。ストーリーも面白いです。見てほしいのがエピソード2。タインがサラワットに近づくために、彼が所属する軽音部の入部試験を受ける場面です。4/4パートでは楽器初心者のタインに先輩が質問を投げかけていく。そのときのタインの答えは、サラワットの心を動かし、2人の関係を左右していく。ぜひ、見てもらいたいです!」(『2GETHER the series JapanFC』担当者)「主人公たちに純粋に人を好きになる気持ちが表れていてとてもいい作品です。お話のほかに作中の音楽もとてもいいんです。この作品で流れる曲は日本でいう『スピッツ』のようなさわやかな雰囲気。タイBLドラマ初心者やBLを知らない人にもおすすめのドラマだと思います」(bebeさん)■ファンがすすめるイチオシ5選Love By Chance(’18年)「偶然出会った2人は互いに惹かれながらも、主人公は相手の将来なども考え身を引こうとします。主人公は自信がないから“自分は幸せになんてなれない、なっちゃいけない”と予防線を張るんです。でも相手はどんどんアプローチしてくる。同性同士の恋愛をめぐる葛藤も描かれ、とても突き刺さりました。2人にはもう幸せになってほしい、2人が幸せならそれでいいと思って見ています。登場人物たちの心理描写がとても繊細でリアル。ゲイ男性でなくても多くの人が共感できる作品だと思っています」(前川さん)「日本で初めて公式DVD-BOXが発売された作品です。放送当時、タイ国内でも爆発的人気となり、私自身もリアルタイムで視聴していました。偶然の出会いから始まる、大学生たちのピュアで甘酸っぱい恋愛が描かれ、まさに青春を感じさせる内容となっています。出演者たちのフレッシュな演技にも注目してほしいです」(松さん)He’s Coming To Me(’19年)「幽霊と大学生のファンタジードラマ。今いちばん好きな作品です。大学生には霊感があり、彼のことが見えるんですが、幽霊なので触れることはできません。将来の見えない組み合わせ、触れられないもどかしさを伴って恋愛は進む。恋愛は“その人が幸せであることを望む”ことに行きつくと思うんですが、作品では大学生の母親が息子のカミングアウトを受けて、何度も“私はあなたを愛してる。何の問題もない”“あなたが幸せであればいい”と。親子でも同性でも人を好きになるということは“その人が幸せであることを祈る”ということ。その心情が作中では、何重にもわたって描かれています」(堀さん)SOTUS(’16年)SOTUS:S(’19年)「日本でも大ヒットした名作。『SOTUS』という上級生による教育制度がある大学の工学部に入学した主人公は、上級生たちの威圧的な態度や理不尽さに疑問を投げかける。するとリーダーの先輩に目をつけられてしまうのだが……。作品が進むにつれ、先輩の厳しさの裏側にある思いも明らかになり、2人の関係も恋愛に発展していく。ハラハラも胸キュンもある心揺さぶられる感動作。本編から数年後を舞台にした続編では社会人と学生に、立場が変わった2人の関係も描かれている」(編集S)2Moons:The series(’17〜’20年)「大学のミスターコンテストを舞台にした青年たちの物語です。主人公は高校時代から片思いをしている先輩を追いかけて、彼と同じ大学に入学します。コンテストを通じて2人が仲よくなっていく話です。主人公の一途さがとてもいい。片思いから両思いに発展する過程が見どころです。実は……という驚きの展開も!とてもいい作品です。シーズン1、2でキャストが一新され、今年シーズン3も放送予定です。またSNSもにぎやかになりそうです」(bebeさん)Until We Meet Again(’19年)「『Love By Chance』制作陣による最新作で、前世で悲しい結末を迎えたカップルが生まれ変わり、現世で再会することから繰り広げられる感動のラブストーリーです。青年たちの恋愛だけでなく社会や家族の愛も丁寧に描き、これまでのBL作品とは一線を画しています。出演者たちの高い演技力や綿密に練られたストーリー、息をのむほどの映像美が魅力です」(松さん)。7月に全17話と特典映像が1時間入ったDVD-BOXが発売予定。今年3月には出演俳優らとのファンミーティングも予定されていたがコロナ禍で残念ながら中止に。
2020年06月04日いまSNSでは、タイのBL(ボーイズラブ)ドラマがちょっとしたムーブメントとなっている。「沼が深い」「レベル高すぎ」「マジで少女漫画」など、話題に乗って見始めたファンの中には“戻ってこられなくなった”方々ばかり。確かにどこか懐かしい、少女漫画やラブコメの王道を思い起こさせる設定・展開で、思いのほかスッと懐に入ってくる…その不思議!?そこで今回は、入門編としてもオススメな、いま大注目のアジアBL作品をご紹介。世界トレンド1位も!タイプ違いのイケメンにハマる「2gether」先週5月15日に最終回を迎えたばかりの「2gether the series」は、タイ「LINE TV」での放送直後に公式YouTubeに英語字幕付きで本編がアップされることから、国内のみならず、日本を含む世界各国のファンを夢中にさせているBLドラマ(※現在、ドラマ本編は視聴できません)。ある日突然、同性から告白された大学1年生・タイン。友人の提案で、学内にファンクラブまであるイケメンバンドマン・サラワットに偽の恋人のフリをしてもらおうとアタックするうちに、次第に恋愛感情が芽生えていく、という学園ロマンティックコメディの定番的ストーリー。タイBLドラマ史上最高のヒット作といわれており、放送される度にTwitterのトレンド世界ランキングにも食い込むほど。YouTubeでの再生回数は各話400万回超えは当たり前。とりわけ、サラワットを演じたBright(ブライト)が歌うエンディングテーマのMVはハッピーラブラブ動画と化しており、彼の甘~い歌声も相まって、再生回数は驚異の2000万回突破間近となっている。その人気の秘密は、なんといっても主人公2人の魅力。タインを演じるWin(ウィン)はドラマ初出演の新人俳優で、原作小説のイメージに寄せるため10kgも減量したのだとか。童顔の塩系男子にして、ピュアで柔和な雰囲気を持ち、同性に猛アプローチされて戸惑ったり、自分の思いをごまかしながらも嫉妬を隠せなかったりするタインをキュートに演じている。Instagramのフォロワーは5月21日現在で285万人と、日々上昇中だ。一方、“彫刻のよう”と形容される目鼻立ちの整ったブライトは、モデル・歌手としても活躍し、ムエタイもたしなむという色気ダダ漏れ系。最初は素っ気なかったのに、タインを好きになるうちに愛情表現がド直球になっていくサラワット役がハマり、ツンとデレの落差がスゴすぎ。ブライトはSNSでのファンサービスも丁寧で積極的と評判がよく、Instagramのフォロワーは5月21日現在で390万人超え。本国でもブレイクした2人は「BrightWin」のセットでメディアに露出することも多く、オフショットでも仲良し。そんな2人の恋の行方が気になって、自動再生がとまらなくなりそう!?なお、7月31日(金)よりRakuten TVにて全13話が独占先行配信されることが決定している。財閥御曹司とボディガードの関係は!?「君の視線が止まる先に」「愛の不時着」をはじめ世界的に人気を博している韓国型ラブコメと、アジア圏で大注目のBLジャンルの最強タッグが実現した「君の視線が止まる先に」は、アジアBLドラマの宝庫Rakuten TVにて5月22日(金)より日本最速配信。最終回を迎えた「2gether」のロスを埋める筆頭候補と目されている。財閥2世テジュと彼のボディーガードのグクは、古くからの友達。だが、ある日やってきた転校生の天真爛漫女子・ヘミの出現で、その関係性が変わり始め…。政財界NO.1財閥<TBグループ>の後継者で、何不自由ない暮らしを送り、常に世間の注目を集めるテジュを演じるのは、2019年に放送されたMnet「PRODUCE X 101」に出演して名を馳せたハン・ギチャン。本作で演技に初挑戦する。そして、その傍に影のように離れずにいるボディーガードのグクには、「サイコメトリーあいつ」「バッドパパ」などに出演してきたチャン・ウィス。テコンドー、柔道、合気道、剣道、柔術などで鍛え上げた強靭な身体の持ち主で、思慮深いが無口で不器用なグク。いかにも“陰”と“陽”の2人が、親友という名の主従関係をどう超えていくのか要注目。また、そんなグクにひと目ぼれする転校生ヘミには、「SUPER JUNIOR」のMV「Magic」や「ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~」に出演するチェ・ギュリ。さらに、彼女をいつもテジュに取られる“自称ライバル”ピルヒョンを、「宮廷の恋人」のチョン ・ジェヨンと、フレッシュなキャストが韓国発のBLドラマを盛り上げる。アイドル出身の主演2人が大ブレイク&社会現象化「陳情令」人気BL小説「魔道祖師」の待望の実写化で、動画再生回数70億回超え、2019年のWEBドラマ再生回数No.1をはじめ、中国WEBドラマ史を塗り替える記録を生み出したメガヒット・ファンタジー時代劇「陳情令」。WOWOWで日本初放送中の今作が、7月3日(金)よりDVDレンタル開始、8月5日(水)よりBlu-rayBOXが発売開始、Rakuten TVでも7月3日(金)より順次配信される。無邪気で自由奔放、楽観主義者といえる魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と、冷静寡黙でストイックな藍忘機(ラン・ワンジー)。“黒”と“白”のイメージカラーが現すように、“動”と“静”の正反対な性格と思考を持った2人が出会い、互いの人生を変える唯一無二の親友となるも、魏無羨は命を落とし、藍忘機は心に傷を抱えながら生きていくことに。しかし16年後、再び運命的な再会を果たし…。オーディション番組を経てアイドルグループ「X NINE」のメンバーとしてデビュー、この夏、主演映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』も日本公開されるシャオ・ジャンが魏無羨、中韓混成のボーイズグループ「UNIQ」のダンサー、ラッパーでもあるワン・イーボーが藍忘機を演じ、2人とも本作で大ブレイク。「2019年芸能界で特に活躍した10人」にも2人揃って選出され、最旬の顔としてその一挙手一投足が注目を集めている。中国では原作を基に、アニメ、漫画、ラジオドラマなど多ジャンルに展開を遂げ、いずれも大ヒット。その勢いはタイ、韓国、そして欧米にも広がり、タイではファンミーティングも開催。中国・南京で開催された2人のコンサートでは、ファンによる応援合戦も過熱し、会場の上空に応援メッセージが描かれたヘリコプターが出現するほど!そんな熱狂的なファンを生んだ要因の一つが、原作で描かれた耽美な世界観をシャオ・ジャンとワン・イーボーが圧倒的な美しさで体現し、“ブロマンス”のラインで巧みに表現したこと。丁寧な演出により、思わず身悶えてしまうシーンや胸を熱くさせるセリフを描ききった。ここに取り上げたものは、まだまだほんの一部。俳優に魅了されるものから世界観にどっぷり浸れるものまで、この沼は確かに深そうだ。(text:Reiko Uehara)
2020年05月22日女王蜂の新アルバム『BL』が、2020年2月19日(水)に発売される。全曲完全新録の新アルバム『BL』2019年5月にリリースしたアルバム『十』がiTunesチャート1位、オリコンウィークリーチャート4位を記録、ライブツアーのチケットも各地即完売状態が続き、さらに勢いを増しているバンド・女王蜂。そんな女王蜂が2020年初めてリリースするのが、アルバム『BL』だ。収録される曲は全て完全新曲。中には、向井理主演のカンテレ・フジテレビ系ドラマ『10の秘密』のオープニングテーマであり、アルバムのタイトルトラック、リードトラックでもある「BL」も収録される。CDは全3形態で展開また、本アルバムは88ページに及ぶビジュアルブック仕様の“lily”、“rose”というそれぞれコンセプトの異なる生産限定盤2形態と、漫画家・はらだの描き下ろしイラストによるスペシャルパッケージの通常盤、計3形態を展開する。全国ライブツアーを開催、全国5か所全7公演でなお、本アルバムのリリースを記念した全国ツアー「BLACK LOVE BLACK LIFE」が、2020年6月より札幌・大阪・名古屋・福岡・東京の全国5か所全7公演で開催。各公演には、本アルバムの完全生産限定盤と様、“type:lily”“type:rose”のサブタイトルを付けている。【作品情報】女王蜂 新アルバム『BL』発売日:2020年2月19日(水)価格:完全生産限定盤「lily」「rose」各4,000円+税、通常盤(スペシャルパッケージ) 2,500円+税<収録曲>■完全生産限定盤「lily」1.HBD2.BL3.P R I D E4.傾城大黒舞5.心中デイト6.虻と蜂 (B ver.)7.黒幕8.CRY■完全生産限定盤「rose」1.CRY2.HBD3.BL4.P R I D E5.傾城大黒舞6.心中デイト7.虻と蜂 (B ver.)8.黒幕■通常盤1.HBD2.BL3.傾城大黒舞4.心中デイト5.虻と蜂 (L ver.)6.黒幕7.CRY8.P R I D E9.HBD (off vocal ver.)10.BL (off vocal ver.)11.傾城大黒舞 (off vocal ver.)12.心中デイト (off vocal ver.)13.虻と蜂 (off vocal ver.)14.黒幕 (off vocal ver.)15.CRY (off vocal ver.)16.P R I D E(off vocal ver.)<ライブツアー「BLACK LOVE BLACK LIFE」>料金:4,800円(税込) ドリンク代別※チケットは東京公演以外5月23日(土)一般発売。東京公演は6月6日(土)一般発売。■札幌開催日:6月6日(土)時間:開場17:00/開演18:00会場:Zepp Sapporo(北海道札幌市中央区南9条西4-4)問い合わせ先:マウントアライブ(011-623-5555)サブタイトル:~type:rose~■大阪開催日:6月12日(金)・6月13日(土)時間:12日(金) 開場18:00/開演19:00、13日(土) 開場17:00/開演18:00会場:Zepp Osaka Bayside(大阪府大阪市此花区桜島1-1-61)問い合わせ先:YUMEBANCHI(06-6341-3525)サブタイトル:12日(金) ~type:rose~、13日(土) ~type:lily~■名古屋開催日:6月18日(木)時間:開場18:00/開演19:00会場:Zepp Nagoya(愛知県名古屋市中村区平池町4-60-7)問い合わせ先:JAILHOUSE(052-936-6041)サブタイトル:~type:rose~■福岡開催日:6月20日(土)時間:開場17:00/開演18:00会場:Zepp Fukuoka(福岡県福岡市中央区地行浜2-2-1)問い合わせ先:キョードー西日本(0570-09-2424)サブタイトル:~type:lily~■東京日程:2020年7月1日(水)・2日(木)時間:各日 開場18:00/開演19:00会場:Zepp Tokyo(東京都江東区青海1-3-11)問い合わせ先:DISK GARAGE(050-5533-0888)サブタイトル:1日(水) ~type:rose~、2日(木)~type:lily~<チケット先行受付>■FC先行4/4(土)20:00~4/8(水)23:59■単独公演 「十」-Introduction-購入者限定先行受付4/9(木)12:00~4/14(火)23:59■オフィシャルHP先行※先着先行、規定枚数なくなり次第終了4/17(金)20:00~4/24(金)23:59
2020年01月17日