2024年4月に開講する、Bunkamura主催の演劇の学び場『コクーン アクターズ スタジオ』。Bunkamuraシアターコクーン芸術監督の松尾スズキをはじめとした7名の常任講師によるレッスンの他に、豪華なゲスト講師を迎えた多彩なジャンルの〈特別ワークショップ〉が行われる。演劇に関わる各ジャンルのエキスパートを講師として迎え、発声や身体表現、台本の読み解き方などを学ぶ基礎授業と創作・発表の実践を組み合わせたカリキュラムで多種多様なスキルを磨く場を創出する本企画では、1年間の成長を発揮する場として、2025年3月に有観客の発表公演を予定されているほか、受講生には、コクーンプロデュース公演の制作現場を見学、さらには出演するチャンスが待っている。昨年12月のゲスト講師第一弾発表では、井上芳雄、鵜山仁、黒田育世、茂山逸平、友枝雄人(五十音順)の5名が名を連ねたが、この度、岩崎う大(かもめんたる)、大根仁、JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)が追加講師として発表された。岩崎う大は、キングオブコント2013のチャンピオンであり、芸人の枠にとらわれず舞台の作・演出や漫画家としても活躍中の劇団かもめんたる主宰。岩崎う大大根仁は、映画監督デビュー作である『モテキ』にて日本アカデミー賞を受賞、シアターコクーンでは『マシーン日記』(2021年/作・松尾スズキ)の演出を務めるなど、映像・舞台など多くの話題作を手掛けてきた。大根仁JAEからは、数々の映画・テレビ・舞台などで殺陣やアクションの指導を行ってきた、現役で活躍中のアクションディレクターが参加する。総勢8名のバラエティ豊かなゲスト講師により、俳優として様々な現場で役立つスキルを学ぶ。JAE常任講師およびゲスト講師による授業レポートなども随時公開予定となっており、2025年3月には第1期生による有観客の発表公演をシアターコクーンにて実施予定。今後の『コクーン アクターズ スタジオ』の動向にぜひ注目したい。■第一弾発表のゲスト講師(五十音順)ミュージカルのみならずストレートプレイや映像作品などで俳優として数多くの作品に出演する井上芳雄井上芳雄芸術選奨文部科学大臣賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞などの数々の賞を受賞、舞台芸術学院学長を務める演出家の鵜山仁鵜山仁アターコクーンで2023年3月に上演した再演譚vol.2『波と暮らして』『ラストパイ』が記憶に新しい、日本のコンテンポラリーダンス界を代表する黒田育世黒田育世古典はもちろん映画やテレビドラマなど現代劇でも活躍しながら、狂言と他ジャンルの数々のコラボレーションを手掛ける能楽師狂言方大蔵流の茂山逸平茂山逸平次世代の若手能楽師にスポットをあてた『渋谷能』に立ち上げ時から携わる、能楽師シテ方喜多流の友枝雄人友枝雄人<開催情報>COCOON PRODUCTION『コクーン アクターズ スタジオ』【常任講師】主任:松尾スズキ演技基礎:杉原邦生、オクイシュージ、ノゾエ征爾日本舞踊・所作:藤間貴雅ダンス:振付稼業air:man発声・歌唱:蔵田みどり【特別ワークショップ ゲスト講師】(50音順)井上芳雄、岩崎う大、鵜山仁、大根仁、黒田育世、JAE、茂山逸平、友枝雄人詳細はこちら:
2024年03月08日現在、オーチャードホールを除き休館中のBunkamura館内で、西野達、evalaが新作インスタレーションを展開する期間限定の特別なアート展が開催される。1989年の開館から、渋谷の地で複合文化施設として多くの文化・芸術を発信してきたBunkamura。再開発にともない2027年度中まで休館中だが、「渋谷ファッションウイーク2024 春」の一環として「Bunkamuraの未来を照らす新しいアート体験」と題し開催される今回のイベントは、休館中の館内で展開される期間限定の特別プログラムだ。Bunkamura建築のシンボルともいえる地下1階に広がる吹き抜けでは、国内外で活躍するアーティスト西野達が、Bunkamuraで実際に使用されてきた家具や備品を使った大型インスタレーション「ミラーボールファニチャー(仮タイトル)」を展開。また、さまざまな音楽家から愛されてきた旧Bunkamura Studioでは、新たな聴覚体験を創出するサウンドアーティストevalaが、新作のサウンドインスタレーションを展示する。さらに、旧Book Shopでは、「9 days Book Store & Art Market」を開催。クリエイターやアート系ブックストアから出品された書籍や作品を販売し、売り上げの一部は令和6年能登半島地震の被災地へ寄付される。西野達evalaphoto by Susumu Kunisaki<開催概要>SHIBUYA FASHION WEEK 2024 Spring × Bunkamura「Bunkamuraの未来を照らす新しいアート体験」会期:2024年3月16日(土)~3月24日(日)会場:Bunkamura 地下1階時間:13:00~20:00※最終日は~18:00料金:無料イベント詳細:
2024年03月08日Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下では、スタジオジブリ映画『海がきこえる』を限定上映する。東京の大学に進学した杜崎拓は、吉祥寺駅の反対側ホームにある人影を見た。中央線下り列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子に見えた。だが、里伽子は高知の大学に行ったのではなかったのか。高知へと向かう飛行機の中で、拓の思いは自然と里伽子と出会ったあの2年前の夏の日へと戻っていった。里伽子は、勉強もスポーツも万能の美人。その里伽子に、親友の松野が惹かれていることを知った拓の心境は複雑だった。拓にとって里伽子は親友の片想いの相手という、ただそれだけの存在だった。それだけで終わるはずだった。高校3年のハワイの修学旅行までは…。本作は、作家・氷室冴子の小説を当時のスタジオジブリ若手スタッフが映画化し、TVスペシャルとして放映、ファンから深く愛される名作だ。モノローグとフラッシュバックを用いながら、平熱感覚をキーワードとして製作された本作の持つ繊細さ、美しく描かれたロケーション、10代の終わりを迎える3人が、ゆるやかに自分たちの心と向き合う物語の魅力は、時を経てもみずみずしさを失わず、いまも新たなファンを増やし続けている。そんな本作は、これまで映画館での上映機会は少なく、今回も貴重な上映となる。なお、オーチャードホールを除き、長期休館中のBunkamura。上映されるBunkamuraル・シネマは、渋谷駅前 東映プラザ内に移転して営業中だ。『海がきこえる』は3月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定上映。(シネマカフェ編集部)
2024年02月29日株式会社東急エージェンシー(本社:東京都港区 代表取締役 社長執行役員:高坂 俊之)は、このたび新刊『文化・芸術のマーケティング Bunkamuraも実践する“満足”を生み出すチャレンジ』を2024年2月9日(金)に発売いたしましたので下記のとおりお知らせいたします。定価2,200円(税込み)文化・芸術をもっと日常に、そしてファンのすそ野を拡げたい。そう願う著者と志を同じくするチームメンバーが、マーケティングの視点を取り入れることで、文化・芸術のすそ野を拡げ、「市場」を作り出すにはどうすればよいか、また文化・芸術と教育現場をつなげることで次世代の感受性や表現力を高めたり、街おこしや地域振興を結びつけることで文化事業の可能性を拡げられるのではないかといったテーマで議論を重ねた内容や、実務を通じて培った経験から得られたことを一冊にまとめた書籍です。文化施設の存在意義やその機能を俯瞰し、主として「公演」を対象に鑑賞者の満足を生み出すため、データ分析ツールを活用した基本戦略から人材育成についての実践的事例も紹介。さらにそれらに必要なマーケティング戦略や今後の指針を、Bunkamuraを例に、広告会社でマーケティング経験の豊富な著者が解説しています。慶應義塾大学 文学部教授 中尾 知彦先生も推薦!“今や文化事業にも不可欠のマーケティング文化施設関係者や学生にも必読の書”■著者 荒木 久一郎1962年生まれ 東京都出身。1985年 明治大学経営学部卒業。大学卒業後、広告会社にて主にマーケティング・プランニング業務を中心に消費財などのブランディングや商品開発、地域振興など数多くのクライアント業務に携わる。2016年より株式会社東急文化村にてチケット販売、広報業務を担当しており、現在、執行役員マーケティング部部長。日本アートマネジメント学会 会員。■目次1章 文化施設について第1節 文化施設の公共性第2節 「文化」「芸術」そして「経済」第3節 事業としての文化施設第2章 文化施設のマーケティング戦略第1節 文化事業の歴史第2節 文化施設がめざすもの第3節 鑑賞者の“満足”を生み出すためのマーケティング戦略第4節 マーケティング活動を支える人材育成第3章 “満足”を生み出すマーケティング活動第1節 提供価値と顧客理解第2節 販売部門の活動第3節 広報部門第4章 その先の“満足”へ第1節 ファスト化する鑑賞スタイルへの対応第2節 文化施設と学校教育との融合第3節 文化施設と地域社会とのかかわり<巻末資料>Bunkamuraの概要■書籍概要書籍名:『文化・芸術のマーケティングBunkamuraも実践する“満足”を生み出すチャレンジ』著者 :荒木 久一郎 文化・芸術マーケティングラボ体裁 :四六判 並製 164ページ発売日:2月9日(金)価格 :2,200円(本体2,000+税)販売 :全国の書店、オンラインにて発売ISBN :978-4-88497-138-0/C0034 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月09日特集上映企画「小津安二郎:モダン・ストーリーズ selected by ル・シネマ」が、2023年12月8日(金)から12月14日(木)までBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下にて開催される。小津安二郎生誕120年、12作品を特集上映映画監督・小津安二郎の生誕120年と没後60年にあたる2023年は、世界三大映画祭への『長屋紳士録 4K デジタル修復版 』『父ありき 4K デジタル修復版』の出品や、第36回東京国際映画祭での小津安二郎特集など、様々な場所であらためて小津安二郎に再フォーカス。人生の中で湧き上がる様々な感情を映し出す、小津安二郎の映画は今なお世界中から注目を集めている。特集上映企画「小津安二郎:モダン・ストーリーズ selected by ル・シネマ」では、小津映画のトーキー作品の中から、「いま、観てほしい小津作品」をテーマに12作品をセレクト。小津の名を聞いて誰もが連想する「家族ドラマ」だけでなく、多種多様な主題の名作を上映する。『 長屋紳士録』『父ありき』『東京物語』など名作をセレクト会期中は、戦時下で製作され、笠智衆の初主演作でもある映画『父ありき』や、父とはぐれた子供と長屋の住人達による人情喜劇『長屋紳士録』、夫婦の苦しみとそれを乗り越える姿を描く『風の中の牝雞』の4Kデジタル修復版を上映する他、 寄る辺なき孤独が夜闇にゆれる異色の傑作『東京暮色』、母娘の関係性を繊細に描く『秋日和』なども4Kデジタル修復版で目にすることができる。この他、『東京物語』や『晩春』『秋刀魚の味』など、必見の名作も上映。“いまだから観たい”と思える作品の数々と一度に出会えるチャンスとなっている。【詳細】「小津安二郎:モダン・ストーリーズ selected by ル・シネマ」上映期間:2023年12月8日(金)~12月14日(木)展開場所:Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下住所:東京都渋谷区渋谷1-24-12 渋谷東映プラザ 7F&9F※タイムテーブルは決定次第発表上映作品:父ありき 4K デジタル修復版、長屋紳士録 4K デジタル修復版、風の中の牝雞 4K デジタル修復版、晩春 4K デジタル修復版、麥秋 4K デジタル修復版、東京物語 4K デジタル修復版、早春 4K デジタル修復版、東京暮色 4K デジタル修復版、彼岸花 デジタル修復版、お早よう デジタル修復版、秋日和 デジタル修復版、秋刀魚の味 デジタル修復版
2023年11月10日11月中旬まで音楽や演劇、美術、映画など、計15以上の公演・企画を展開中の「Bunka祭」。その中で、今回はBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で満喫する「映画×食×本」を紹介。現在、複合文化施設「Bunkamura」は、隣接地の再開発工事に伴い、オーチャードホールを除き、2027年度中まで長期休館中だが、渋谷を中心とした代替施設で活動継続中。6月、ミニシアターの街・渋谷で30余年培ってきたBunkamuraカラーを携え、渋谷駅前・宮下エリアに誕生した「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」。今秋は、名作の一挙フィルム上映に始まり、愛される偉人たちの生き様や言葉が胸を打つドキュメンタリーから社会派サスペンス・スリラーまでバラエティに富んだラインアップとなっている。ワーナー・ブラザース創立100周年記念上映“35ミリで蘇る ワーナーフィルムコレクション”selected by ル・シネマワーナー・ブラザース作品の中から、厳選した全15作品を貴重な35ミリフィルムで上映する「ワーナー・ブラザース創立100周年記念上映“35ミリで蘇る ワーナーフィルムコレクション”selected by ル・シネマ」が、9月29日(金)より特集上映。そして、愛にあふれたローマ教皇の真の姿に迫る『旅するローマ教皇』、衝撃の実話の映画化『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』、作家パトリシア・ハイスミスの素顔を映し出す『パトリシア・ハイスミスに恋して』、第35回東京国際映画祭で主要3冠を獲得した心理スリラー『理想郷』が、順次公開スタートとなる。『旅するローマ教皇』また、「ドゥ マゴ パリ」が、ル・シネマ 渋谷宮下の各階ロビーで小さなスタンドカフェ「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」としてオープン。プチサイズにリニューアルされた名物・タルトタタン、オリジナルブレンドのホットコーヒーをはじめ、特別な映画体験に寄り添うメニューを提供。29日(金)からはプチ・キッシュ、赤ワインにクレーム・ド・カシスを加えたカクテル・カーディナルは『旅するローマ教皇』公開日より提供予定。「プチ・キッシュ(三元豚のベーコンキッシュ)」500円(税込)※9/29より提供ロビーで目を引く「LIBRAIRIE」コーナーには、アートショップ「NADiff」による特別なキュレーションがなされたブックストアも併設。映画鑑賞の前後にはもちろん、映画を観ない日にも、行くだけでなにかある空間が広がる。(シネマカフェ編集部)
2023年09月26日長期休館に入ったBunkamuraル・シネマに代わり、6月16日(金)に新たな映画館「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」が、旧渋谷 TOEI跡地にオープン。この度、施設内の設備や詳細が明らかになった。スクリーンは2つ。各階シアターは7Fが268席、9Fが187席のゆとりあるキャパシティを有し、7Fスクリーンは近年需要がますます高まる35mmフィルムでの上映、ならびに4K上映にも対応。シアター内の内装・意匠にはあえて手を加えず、レトロな魅力にあふれた非日常を味わえる空間に仕上げた。7Fスクリーンロビーの内装は、国内外で様々な建築プロジェクトを手掛けるほか、近年では「川内倫子:M/E球体の上 無限の連なり」展や「モネー光の中に」展の会場構成、岡田利規作・演出の「未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―」の舞台デザインも手掛けた建築家、中山英之氏が率いる中山英之建築設計事務所が担当。床から壁面、テーブルやランプシェードまでを覆う「影色」のカーペットが、オーディエンスを迎える。7Fロビー中山英之 コメント映画館のロビーという、これから始まる未知の経験を待つ場所。同時に、あるひとつの映画館の、四半世紀に渡る記憶を一時繋ぐ場所。その場所のために、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットを用意しました。映画という光の芸術を最も際立たせる“影色”のカーペットの主役が、映画を愛し、ル・シネマを愛する全ての皆さんでありますように!「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」が併設名物タルトタタンも提供各階ロビーには、Bunkamuraの休館に伴い一旦営業を終了したカフェ「ドゥ マゴ パリ」が、小さなスタンドカフェとしてオープン。「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」プチサイズにリニューアルされた名物の「タルトタタン」、「ドゥ マゴ パリ」オリジナルブレンドのホットコーヒーをはじめ、特別な映画体験に寄り添うメニューを提供する。「タルトタタン」NADiffによる特別なキュレーションがなされたブックストアもロビーで目を引く「LIBRAIRIE」コーナーには、アートショップ「NADiff」による特別なキュレーションがなされたブックストアも併設。販売される書籍のラインアップは定期的に入れ替わり、「行くだけでなにかある」空間を展開する。7Fブックストアコーナーオープニングはマギー・チャンのレトロスペクティブとミュージカル映画特集Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下のこけら落としを飾るのは、“生きる伝説”マギー・チャン日本初の本格的回顧上映「マギー・チャン レトロスペクティブ」と、17年ぶりにル・シネマのスクリーンによみがえる映画版『RENT/レント』(05)の貴重な上映を含むミュージカル映画特集「ミュージカルが好きだから」。その後も『大いなる自由』、『サントメール ある被告』、『ソウルに帰る』、『エリザベート 1878』、『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』、『旅するローマ教皇』といった世界中の映画祭を賑わせた新作映画に、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選と、要注目の強力ラインアップが集結している。館名ロゴ&オープニングビジュアルはグラフィックデザイナーの畑ユリエが担当スタッフのユニフォームの胸元にもあしらわれた「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」館名ロゴと、オープニング・キービジュアルのデザインは、グラフィックデザイナーの畑ユリエ氏が担当。「映画のスクリーンから、無数の未来が広がっていくようなイメージ」のキービジュアルと、「若草が生えているような瑞々しく新鮮な雰囲気」をまとう館名ロゴが、新たな映画館のオープンを彩る。Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下は6月16日(金)よりオープン。(シネマカフェ編集部)
2023年06月14日ミニシアターの街・渋谷の渋谷駅前・宮下エリアに新たにオープンする「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」のこけら落としとして、日本初の本格的回顧上映「マギー・チャン レトロスペクティブ」とともに、『RENT/レント』『ドリームガールズ』など心躍るミュージカル映画4作品を上映する特集「ミュージカルが好きだから」を開催する。この度、「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」のオープンに際し、独自の視点で世界各国の良質な映画を上映してきたBunkamuraル・シネマの過去のラインアップにおいても人気の高い「ミュージカル映画」にスポットを当て、2006年の日本公開当時、Bunkamuraル・シネマでも連日満員の大ヒットを記録した『RENT/レント』など、映画ファンのみならず音楽や演劇など様々なジャンルのカルチャーファンを魅了するミュージカル映画を特集上映。そのほか、ブロードウェイで人気を博したミュージカルを世界的アーティストであるビヨンセ、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソンら超豪華キャストで映画化した『ドリームガールズ』、ライザ・ミネリの卓越した才能が輝くミュージカル映画の金字塔『キャバレー』、そして、本場の舞台をスクリーンで上映する人気シリーズ・松竹ブロードウェイシネマより『キンキーブーツ』の4本となっている特集上映「ミュージカルが好きだから」上映作品『RENT/レント』(2005年/135分)プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を基に、舞台を1989年のニューヨークに置き換え、家賃(RENT)も払えない若者たちの愛と友情、苦悩と希望をドラマチックな音楽にのせて描く。小劇場での初演からわずか3か月でブロードウェイの大劇場で再演となり、トニー賞をはじめ演劇賞を総なめにした伝説のミュージカルが、『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督によって完全映画化。ロザリオ・ドーソンに加えて、テイ・ディグス、ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア、ジェシー・L・マーティン、イディナ・メンゼル、アダム・パスカル、アンソニー・ラップ、トレイシー・トムズら、ブロードウェイ・オリジナルキャストが出演した。『ドリームガールズ』(2006年/130分)1960年代、アメリカ・デトロイト。スターを夢見るディーナ、エフィ、ローレルの3人は人気歌手ジミーのバックコーラスを経て一躍スターダムにのし上がる。モータウンの伝説的グループ「スプリームス」をモデルに、彼女たちの成功と挫折の物語を数々の名曲にのせて描いた傑作ミュージカルが、豪華キャストで映画化。世界的歌姫ビヨンセと、本作で映画デビューを果たしアカデミー賞助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンの、魂を揺さぶるような圧巻の歌唱シーンは必見。『キャバレー』(1972年/124分)ブロードウェイ・ミュージカルの名作をボブ・フォッシー監督が映画化し、第45回アカデミー賞主演女優賞(ライザ・ミネリ)、助演男優賞(ジョエル・グレイ)、監督賞など8部門を受賞したミュージカル映画の金字塔。ナチスが台頭し始めファシズムの暗雲が漂う1930年代初頭のドイツ・ベルリンを舞台に、歌手のサリー、ロンドンからやってきたブライアン、バイセクシュアルの貴族の青年ら、キャバレーに集う人びとの人間模様が退廃的に描かれる。ミュージカル界最高のスター、ライザ・ミネリの天性の才能が全編にあふれる傑作。松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』(2018年/122分)ブロードウェイ作品を映画館で楽しめる「松竹ブロードウェイシネマ」として2021年に公開され、連日満席続出となった本作は、2018年のロンドン・ウエストエンド公演を撮影したもの。イギリスの片田舎にある倒産寸前の靴工場を亡き父から引き継いだチャーリーは、偶然出会ったドラァグクイーンのローラが履くハイヒールに工場再建のヒントを得てブーツを製造することに。2人の友情と多様性の受容、ありのままの自分を肯定する姿を描いて大ヒットした映画がミュージカル化され、2013年トニー賞では作品賞・オリジナル作曲賞を含む6冠を獲得した。特集上映「ミュージカルが好きだから」は6月16日(金)~7月6日(木)、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて開催。(text:cinemacafe.net)
2023年05月31日東急文化村が運営する複合文化施設「Bunkamura」の4月10日からの休館にともない、「渋谷TOEI」跡地にオープンする「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」の開業が6月16日(金)に決定した。ミニシアターの街・渋谷で30余年培ってきたBunkamuraカラーはそのままに、変わり続ける渋谷駅前・宮下エリアの刺激的なエネルギーを吸収し、これからの未来にひらかれた映画館を目指していくという。6月16日(金)から、こけら落としの特集上映として「マギー・チャン レトロスペクティブ」が決定。『欲望の翼 デジタルリマスター版』(1990)、『ロアン・リンユィ 阮玲玉 4K』(1991)、『ラヴソング』(1996)、『イルマ・ヴェップ』(1996)、『花様年華 4K』(2000)『クリーン』(2004)、『楽園の瑕 終極版』(2008)を上映。さらに、「ミュージカルが好きだから」として『RENT/レント』(2005)、『キンキーブーツ』(2018)などを上映する。『RENT/レント』Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下は6月16日(金)よりオープン。『大いなる自由』は7月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。『サントメール ある被告』は7月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。『ソウルに帰る』は8月、Bunamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:大いなる自由 2023年7月7日よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて公開©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productionsソウルに帰る 2023年8月、Bunamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開©AURORA FILMS/VANDERTASTIC/FRAKAS PRODUCRIONS/2022
2023年04月04日映画館「Bunkamura ル・シネマ」が2023年6月16日(金)、東京・渋谷の「渋谷 TOEI」跡地に移転オープンする。映画館「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」として新生オーチャードホールを除き4月10日(月)より2027年度中(時期未定)まで休館する「Bunkamura」。館内の「Bunkamura ル・シネマ」は渋谷駅前に場所を移し、新たな映画館「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」として上映活動を継続する。Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下の各階シアターは、7Fが268席、9Fが187席と、ゆとりあるキャパシティを整備。7Fスクリーンは、35mmフィルムでの上映や、4K上映にも対応している。「影色」を基調とした落ち着きのあるロビー内装は、建築家、中山英之率いる中山英之建築設計事務所が担当。また、ロビースタッフが着用する制服には、ズッカ(ZUCCa)創業者の小野塚秋良が手掛けるユニフォームブランド・ハクイ(HAKUÏ)を起用している。こけら落としを飾る特集上映同館のこけら落としを飾るのは、ウォン・カーウァイ監督映画『花様年華』などで知られる女優マギー・チャンの本格的回顧上映「マギー・チャン レトロスペクティブ」と、ミュージカル映画特集「ミュージカルが好きだから」の2企画だ。「マギー・チャン レトロスペクティブ」マギー・チャンの日本初の本格的回顧上映となる「マギー・チャン レトロスペクティブ」では、ウォン・カーウァイ監督による『欲望の翼 デジタルリマスター版』をはじめ、『花様年華 4K』や、マギー・チャンが第57回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した『クリーン』など多彩な作品を上映。中でも、映画『ロアン・リンユイ/阮玲玉 4K』では、1930年代の上海映画界のトップスターとして実在した伝説の女優ロアン・リンユイをマギー・チャンが演じ、ベルリン国際映画祭女優賞を受賞。全編にわたり、華やかなチャイナドレスに身を包んだマギー・チャンの姿を目にすることができる。「ミュージカルが好きだから」「ミュージカルが好きだから」では、心躍るミュージカル映画を上映。2006年の日本公開当時、Bunkamura ル・シネマでも連日満員のヒットを記録した『RENT/レント』をはじめ、ビヨンセやジェイミー・フォックス、エディ・マ ーフィ 、ジェニファー・ハドソンら豪華キャストが揃う『ドリームガールズ』、ライザ・ミネリの魅力が際立つミュージカル映画の金字塔『キャバレー』が登場する。さらに、本場の舞台をスクリーンで上映する人気シリーズ・ 松竹ブロードウェイシネマから『キンキーブーツ』も上映。傑作ミュージカル映画の数々を堪能できる機会となる。「Bunkamura」初配給作品を含む新作3本もまた、7・8月には、同性愛が禁じられていた第二次大戦後のドイツで「愛する自由」を求めて闘い続けた男を描く『大いなる自由』、2013年に起きた実話を基にした衝撃の法廷劇『サントメール ある被告』、ソウルの街を舞台に、異国の地で自分の原点を探し求める1人の女性の人生を描いた『ソウルに帰る』の3本の新作が上映。加えて、『エリザベート 1878』、『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』、『旅するローマ教皇』といった新作映画やライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選も上映される予定だ。「ドゥ マゴ パリ」のスタンドカフェ&「ナディッフ」によるブックストアもなお、「Bunkamura」で長年親しまれ、休館に伴い一旦営業を終了したカフェ「ドゥ マゴ パリ」が、小さなスタンドカフェとして「Bunkamura ル・シ ネマ 渋谷宮下」内にオープン。プチサイズにリニューアルされた名物の「タルトタタン」、「ドゥ マゴ パリ」オリジナルブレンドのホットコーヒーをはじめ、映画鑑賞のおともにぴったりのメニューを揃える。さらに、ロビーで目を引く「LIBRAIRIE」コーナーには、アートショップ「ナディッフ(NADiff)」の特別なキュレーションによるブックストアも併設。販売される書籍のラインナップは定期的に入れ替わり、足を運ぶごとに様々な本との出会いを楽しめるようになっている。施設情報「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」オープン日:2023年6月16日(金)住所:東京都渋谷区渋谷 1-24-12 渋谷東映プラザ 7&9F(2スクリーン/1F:チケットカウンター)スクリーン数:2(7F:268席+車いすスペース/9F:187席+車いすスペース)上映可能フォーマット:7F DCP(2K/4K) 、35mm、ブルーレイ/9F DCP(2K)、ブルーレイスクリーンサイズ:7F W9.94m×H4.7m(シネマスコープ)/9F W8.7m×H4.6m(シネマスコープ)■こけら落とし特集上映・マギー・チャン レトロスペクティブ上映期間:6月16日(金)〜7月13日(木)料金:一般 1,900円、学生 1,500円(平日は学生 1,200円)、シニア 1,200円※サービスデー:毎月1日、毎週火曜日、毎週木曜日(オンライン購入)は1,200円均一上映作品:『欲望の翼 デジタルリマスター版』(1990)、『ロアン・リンユイ/阮玲玉 4K』(1991)、『ラヴソング』(1996)、『イルマ・ヴェップ』(1996)、『花様年華 4K』(2000)、『クリーン』(2004)、『楽園の瑕 終極版』(2008)・ミュージカルが好きだから上映期間:6月16日(金)〜7月6日(木)上映作品:『RENT/レント』(2005)、『ドリームガールズ』(2006)、『キャバレー』(1972) 、松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』(2018)■7・8月~上映新作上映作品:『大いなる自由』(7月7日(金)公開)、『サントメール ある被告』(7月14日(金)公開)、『ソウルに帰る』(8月公開)
2023年02月20日2023年6月にオープンする新たな映画館「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」のオープニングを飾るラインナップとキービジュアル、館名ロゴが発表された。同映画館は、Bunkamuraの4月10日からの休館にともない、6月より渋谷東映プラザ内「渋谷TOEI」跡地にオープン。こけら落としを飾るのは、マギー・チャン日本初の本格的回顧上映『マギー・チャン レトロスペクティブ』と、17年ぶりにル・シネマのスクリーンによみがえる映画版『RENT/レント』の上映を含むミュージカル映画特集『ミュージカルが好きだから』の2企画。さらに7月と8月には、男性同性愛を禁じたドイツの刑法175条のもと、愛する自由を求め続けた男の20余年を描くBunkamura初配給作品『大いなる自由』、若き母を巡る実在の裁判を描き、「2022年最高のフランス映画」として絶賛された衝撃の法廷劇『Saint Omer(原題)』、ソウルの街を舞台に、ひとりの女性の25歳から33歳までをユーモアと寂しさ、生きる歓びとともに描き、新人パク・ジミンの並外れた演技が絶賛された『ソウルに帰る』といった新作映画3本がラインナップされている。併せて公開されたオープニング・キービジュアルと館名ロゴのデザインは、グラフィックデザイナーの畑ユリエが担当。「映画のスクリーンから、無数の未来が広がっていくようなイメージ」のキービジュアルと、「若草が生えているような瑞々しく新鮮な雰囲気」をまとう館名ロゴが、新たな映画館のオープンを彩る。また、Bunkamuraで長年親しまれている「ドゥ マゴ パリ」のスタンドカフェもオープンする予定だ。<劇場情報>Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下6月オープン予定Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 キービジュアル<各作品・各企画概要>『マギー・チャン レトロスペクティブ』6月開催予定マギー・チャン レトロスペクティブより『花様年華 4K』(C)2000 BLOCK 2 PICTURES INC. (C)2019 JET TONE CONTENTS INC.ALL RIGHTS RESERVED上映作品:『欲望の翼 デジタルリマスター版』(90)、『ロアン・リンユイ/阮玲玉 4K』(91)、『ラヴソング』(96)、『イルマ・ヴェップ』(96)、『花様年華 4K』(00)、『クリーン』(04)、『楽園の瑕 終極版』(08)特集上映『ミュージカルが好きだから』6月開催予定ミュージカルが好きだからより『RENT/レント』(C)2005 REVOLUTION STUDIOS DISTRIBUTION COMPANY, LP.ALL RIGHTS RESERVED上映作品:『RENT/レント』(05)、『キンキーブーツ』(18)、and more『大いなる自由』7月7日(金) 公開(C)2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions監督:セバスティアン・マイゼ出演:フランツ・ロゴフスキ、ゲオルク・フリードリヒ『Saint Omer(原題)』7月公開予定(C)Laurent Le Crabe監督:アリス・ディオップ出演:カイジ・カガメ、ガスラジー・マランダ『ソウルに帰る』8月公開予定(C)Aurora Films監督:ダヴィ・シュー出演:パク・ジミン、キム・ソニョン関連リンク公式サイト:::
2023年02月17日Bunkamuraル・シネマの編成担当が「見過ごされてはならない映画」として自社買付・初の全国配給を決めた2021年カンヌある視点部門審査員賞受賞作『Great Freedom』が、邦題『大いなる自由』として新劇場Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて7月7日(金)より公開されることが決定した。本作は、第二次大戦後ドイツで男性同性愛を禁ずる「刑法175条」のもと、「愛する自由」を求め続けた男の20余年にもわたる闘いを描いた静かな衝撃作。1871年から1994年までの123年間施行された刑法175条はナチス時代に厳罰化され、処罰者は14万人にも及んだ。自身の性的指向を理由に繰り返し投獄される主人公ハンスを演じたのは、ミヒャエル・ハネケ監督『ハッピーエンド』(17)やドイツ映画賞主演男優賞に輝いた『希望の灯り』(18)、現代ドイツ映画を代表する作家クリスティアン・ペッツォルト監督の『水を抱く女』(20)などで大きな印象を残した次世代スターで、ダンサー・振付師でもあるフランツ・ロゴフスキ。非人道的な法に踏み躙られながらも愛を諦めないハンスの、消えない炎のような魂を、少ない言葉と雄弁な身体で表現した。当初は同性愛者であるハンスを嫌悪しながらも、次第に心をほどいていく殺人犯ヴィクトールを演じたのは、『Bright Nights』(17・未)で第67回ベルリン国際映画祭最優秀男優賞を受賞したゲオルク・フリードリヒ。ハンスと同房になったヴィクトールは175条違反者である彼を遠ざけようとするが、腕に彫られた番号から、ハンスがナチスの強制収容所から直接刑務所に送られたことを知る。反発から始まった2人の関係は、長い年月を経て互いを尊重する絆へと変わっていく…。刑務所という特殊な環境下で育まれる唯一無二の関係性を具現化した両者のケミストリーは、海外メディアから「言葉はいらない。この二人がいればいい」(DEUTSCHLANDFUNK KULTUR)、「傑出した俳優たちによる、力強く忘れがたい物語」(POLYESTER FRANCE)など称賛された。監督・脚本は、オーストリア人監督のセバスティアン・マイゼ。各国映画祭で高く評価された長編デビュー作『Still Life』(11・未)以来の劇映画となる。撮影監督は『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督が『トムボーイ』『ガールフッド』などでタッグを組んだクリステル・フルニエ。本作は「レンブラントの絵画のような美しさ」(SCREEN DAILY)、「深遠なる官能」(Little White Lies)と評され、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では97%フレッシュという高評価を獲得(2月7日時点)。日本公開に先んじて同タイトルで上映された2022年レインボー・リール東京でも「超絶大傑作」「あまりに衝撃的なラスト」「どっと涙が出て困った」など絶賛が相次ぎ、劇場公開を望む声が多く寄せられていた作品だ。Bunkamuraル・シネマ編成担当者は「編成チーム一同ぜひ上映したい!と魅了されました」と語り、「公開方法を模索するなか、昨年7月にレインボー・リール東京で再見。スクリーンで、そして日本語字幕付きで観ると、ますます『見過ごされてはならない映画』だと確信し、自分たちで全国配給することを決めました」とコメントを寄せている。『大いなる自由』は7月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年02月12日渋谷区の複合文化施設「Bunkamura」は、2023年1月31日(火)に営業を終了する東急百貨店本店土地の開発計画「Shibuya Upper West Project」に伴い、オーチャードホールを除き4月10日(月)から2027年度中(時期未定)まで、長期休館することを発表した。1989年9月に日本初の大型複合文化施設として開館し、オーチャードホール、シアターコクーン、ザ・ミュージアム、ル・シネマ、ギャラリーの各施設を中心に、カフェ、アート関連ショップなどでも様々な形で文化や芸術に親しめる場を提供してきた「Bunkamura」。この度の休館では、経年使用による施設の補修や設備の更新などを行うとともに、新築される施設との一体化に向けた改修工事を実施予定。オーチャードホールは日曜・祝日を中心に営業を継続するほか、「Bunkamura」は東急線沿線の周辺施設や東急グループ各施設などで文化事業を継続。シアターコクーンは、2023年4月に東急歌舞伎町タワー内に開業する「THEATER MILANO-Za」や紀伊國屋ホールなど、他劇場にて自主制作公演(COCOON PRODUCTION)を開催。「THEATER MILANO-Za」こけら落とし公演は「舞台・エヴァンゲリオン Beyond」(仮)(構成・演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ)を上演する。シディ・ラルビ・シェルカウイ ©Jeroen Hanselaerまたル・シネマは、12月4日(日)の営業をもって閉館する渋谷東映プラザ内「渋谷 TOEI」跡地にて、2023年初夏より新たな映画館「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」をオープンし、独自のキュレーションとともに上映活動を継続。Bunkamuraカラーを携えながら、渋谷駅前・宮下エリアならではの刺激的なエネルギーを吸収し、これからの未来にひらかれた映画館を目指すという。なお、複合文化施設「Bunkamura」としての営業再開時には、より多くの方々に感動と喜びを提供する「新生Bunkamura」を目指す。そこでは私たちの生活がより豊かで美しいものとなるよう作品を進化させるとともに、先端技術を積極的に取り入れた新しい取り組みにも挑戦する。各施設の営業状況■オーチャードホール(音楽・舞踊など)・「N響オーチャード定期2022/2023シリーズ 第124回」公演日:2023年7月8日(土)会場:横浜みなとみらいホール 大ホール・フランチャイズ公演「東京フィルハーモニー交響楽団2023シーズン オーチャード定期演奏会」公演日:2023年5月14日(日)、6月25日(日)、7月23日(日)、10月22日(日)、11月12日(日)会場:Bunkamura オーチャードホール■シアターコクーン(演劇)・THEATER MILANO-Za こけら落とし公演「舞台・エヴァンゲリオン Beyond」(仮)公演時期:2023年5月会場:THEATER MILANO-Za・「ガラスの動物園」「消えなさいローラ」(2本立て上演)公演時期:2023年11月会場:紀伊國屋ホール■ザ・ミュージアム(美術)「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」(仮)会場:ヒカリエホール ホールA「平間至 写真展」(仮)会場:ヒカリエホール ホールB会期:2023年7月8日(土)~8月23日(水)予定■ル・シネマ(映画)施設名:Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下(2スクリーン)営業開始:2023年初夏※ラインアップは後日発表■ギャラリー(美術)施設名:Bunkamura Gallery 8/営業開始:2023年初夏※ラインアップは後日発表(cinemacafe.net)
2022年11月29日東京・渋谷の複合文化施設「Bunkamura」は、オーチャードホールを除いて2023年4月10日(月)から2027年度中まで休館。大規模改修工事を経て、装い新たにリオープンする予定だ。文化芸術の発信地「Bunkamura」が休館・改修へ「Bunkamura」は、1989年9月に日本初の大型複合文化施設として開館して以来、音楽・舞踊、演劇、美術、映画など様々な文化芸術を発信してきた施設。2023年1月31日(火)に営業を終了する、東急百貨店本店が位置する土地の再開発「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(Shibuya Upper West Project)」に伴い、2023年4月10日(月)より「Bunkamura」を休館し、大規模改修工事(予定)が行われる。オーチャードホールのみ限定営業、ル・シネマは「渋谷TOEI」跡地に移転尚、休館中も日曜・祝日を中心にオーチャードホールを限定営業するとともに、シアターコクーンやザ・ミュージアムなどが主催するイベントは、渋谷をはじめ東急線沿線の周辺施設や東急グループの各施設などで活動を継続する。また、映画館のBunkamuraル・シネマについては、映画館「渋谷TOEI」の閉館後、渋谷東映プラザ内に移転。「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」を2023年初夏よりオープンし、映画上映を行う。〈「Bunkamura」休館中の各施設対応〉・オーチャードホール(音楽・舞踊など)…引き続き、日曜・祝日を中心に公演を開催。自主制作公園は「横浜みなとみらいホール」など、他会場の使用を含めて公演を開催。・シアターコクーン(演劇)…東急歌舞伎町タワー内「シアターミラノ座(THEATER MILANO-Za)」など他会場にて公演を開催。・ザ・ミュージアム(美術)…渋谷ヒカリエ内「ヒカリエホール」を中心に展覧会を開催。・ル・シネマ(映画)…渋谷東映プラザ内に移転し「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」として、年間を通じて映画館運営を行う予定。尚、「渋谷 TOEI」は2022年12月4日(日)の営業をもって閉館。・ギャラリー(美術)…渋谷ヒカリエ内「クリエイティブスペース 8/(はち)」に移転し、「Bunkamura Gallery 8/」として年間を通じてギャラリー運営を行う予定。・Bunkamura チケットセンター…チケットカウンター業務は、東急シアターオーブチケットカウンター(渋谷ヒカリエ2F)にて実施。電話でのチケット予約や問い合わせ対応可。Bunkamura館内レストラン、ショップなどは営業終了へ尚、Bunkamura館内にあるドゥ マゴ パリやラデュレ(Ladurée) 渋谷松濤店といったレストラン、ショップ、スタジオは2023年4月9日(日)を持って営業終了となる。〈2023年4月9日(日)をもって営業終了する館内店舗〉・レストランドゥ マゴ パリ、ロビーラウンジ、ラデュレ 渋谷松濤店・ショップブックショップ ナディッフモダン、フラワーショップ エルベ・シャトラン、スワロフスキーショップ、KONCENT、ミュージアムショップ ナディッフモダン・スタジオBunkamuraスタジオ【詳細】Bunkamura 休館・大規模改修工事(予定)休館期間:2023年4月10日(月)~2027年度中 ※時期未定住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1施設:オーチャードホール、シアターコクーン、ザ・ミュージアム、ル・シネマ、ギャラリー
2022年07月24日1950年代ロンドンのファッションシーンに彗星のごとく登場してミニスカートを広め、60年代のストリートカルチャーを牽引したファッションデザイナー、マリー・クワントの展覧会を2022年11月26日から2023年1月29日まで Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)にて開催します。デイジーのアイコンのコスメラインで広く知られる、あのマリー・クワントは、実は60’sロンドンにおけるモードの先駆者であり、女性起業家のパイオニアでもありました。モダンで若々しい彼女のデザインは、当時の女性たちの服装を一変させました。本展では、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)より来日する約100点の衣服を中心に、アクセサリーや小物、写真や雑誌など関連資料を展示します。1955年から75年にかけてのマリー・クワントのデザイナー、時代を切り開いた起業家としての歩みを辿ります。【開催概要】展覧会名:マリー・クワント展会期:2022/11/26(土)~2023/1/29(日)※12/6(火) 、1/1(日・祝)休館開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)※状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性がございます。また、新型コロナウイルス感染症対策のため、入場制限や入場日時予約が必要となる場合がございます。ご来場の際には Bunkamura HP にて最新情報をご確認ください。会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急百貨店本店横)主催:Bunkamura、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社特別協賛:株式会社クラブコスメチックス、株式会社 マリークヮント コスメチックス後援:ブリティッシュ・カウンシルお問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)Bunkamura HP:チケット情報につきましては、決定次第、Bunkamura HP にてご案内いたします。★映画情報★「自由に 自分らしく」世界に革命を起こした伝説のデザイナー『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』Bunkamura ル・シネマにて11/26(土)よりロードショー!ビートルズ、ツイッギー、ローリング・ストーンズと共に60年代スウィンギング・ロンドンというムーヴメントを起こし、ファッションで世界中を熱狂させたマリー・クワント。その知られざる素顔とデザインの秘密に迫る傑作ドキュメンタリーです。【映画についてのお問合せ】アット エンタテインメントTEL:03-6419-3737 info@at-e.co.jp
2022年07月06日東京・渋谷のBunkamura ギャラリーでは、「没後20年記念 レイモン・サヴィニャック展」を、2022年6月18日(土)から29日(水)までの期間で開催する。20世紀最大のポスター作家、レイモン・サヴィニャックの没後20年記念展パリが生んだ20世紀最大のポスター作家、レイモン・サヴィニャック。自身を「グラフィックの大道芸人」と名乗り、斬新なアイディアと軽妙洒脱なユーモアをヴィヴィッドな色彩のイラストでシンプルに表現し、パリの街から世界中の街角に笑いと笑顔を届けた人物だ。貴重な原画を含む多数のポスター作品を展示2002年に94歳でこの世を去ったサヴィニャックの没後20年を記念して開催される本展では、貴重な原画を含むポスター作品を多数展示。エールフランスやペリエ、ダンロップ、ライフ誌、森永製菓など、数々の企業を手掛けたその広告デザインの妙技を一挙に紹介する。開催概要「没後20年記念 レイモン・サヴィニャック展」開催期間:2022年6月18日(土)〜6月29日(水)時間:10:00〜19:00会場:Bunkamura ギャラリー(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F メインロビーフロア)会期中無休・入場無料
2022年05月13日「薔薇とレッドフルーツのアフタヌーンティーセット」が、渋谷・Bunkamuraのドゥ マゴ パリで2022年6月30日(木)まで期間限定で発売される。“薔薇&レッドフルーツ”の初夏アフタヌーンティーパリの老舗カフェ「ドゥ マゴ」をルーツに持つ、カフェレストラン「ドゥ マゴ パリ」から“薔薇”をテーマにした華やかなアフタヌーンティーが登場。スイーツやセイボリーに薔薇をあしらい、さらにチェリーやベリーなどのレッドフルーツもプラスすることで、見た目にも鮮やかに仕上げた。薔薇のジュレを重ねたグラスショートケーキや、ジューシーなベリーをのせたタルト、チェリーとカシスのクリームを閉じ込めたシュークリームなどがラインナップ。セイボリーは、食べやすいミニサイズの紅茶鴨のハンバーガーや、生ハムとカマンベールのカナッペなど、優雅なメニューを揃えた。ドリンクは、2時間のフリードリンク制で、コーヒー、紅茶、ハーブティー、ソフトドリンクが飲み放題に。また、ウェルカムドリンクとして、薔薇の花びらを浮かべたスパークリングワインを用意する。【詳細】薔薇とレッドフルーツのアフタヌーンティーセット 4,000円発売期間:2022年5月1日(日)~6月30日(木) 14:30~または15:30~場所:Bunkamura B1F・1F ドゥ マゴ パリ住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1TEL:03-3477-9124※HPまたは電話にて要事前予約、2名より予約対応。※内容は予告なく変更となる場合あり。<メニュー例>スパークリングワイン(ノンアルコールに変更可)・サワーチェリーケーキ・薔薇のジュレとグラスショートケーキ・チェリーとカシスのシュークリーム・ベリーのタルト・ヘーゼルナッツとキャラメルのマカロン・キャラメルシブーストケーキ・チョコのマドレーヌ・チョコチップスコーン・紅茶鴨のミニハンバーガー・ポテトサラダパイ・根菜とドライ無花果のピンチョス バーニャカウダーソース・生ハムとカマンベールのカナッペ・フレンチフライ
2022年05月09日Bunkamuraのカフェ・ドゥ マゴ パリは、「苺のアフタヌーンティーセット」を、2022年2月10日(木)から4月30日(土)まで発売する。パリの老舗カフェ「ドゥ マゴ」をルーツに持つ「ドゥ マゴ パリ」から、旬を迎えるいちごをメインにしたアフタヌーンティーが登場。ウェルカムドリンクとして提供される「苺とスパークリングワインのカクテル」を皮切りに、一足先に春を感じられる苺のメニューがずらりとラインナップする。2段構成となる大理石スタンドの上段には、苺を使用したエクレアやヴェリーヌ、モンブラン、ミルクレープを用意。甘酸っぱいベリーを贅沢にトッピングした「ゴロゴロBerryケーキ」や、「チェリーとバニラのマカロン」といったベリーのスイーツも並べる。下段には、苺のフラン、マドレーヌに加え、苺とクリームチーズのカナッペなどセイボリーも。さらに、別皿でチョコチップスコーンやフレンチフライを提供するほか、コーヒー、紅茶、ソフトドリンクが2時間フリーフローで楽しめる。【詳細】「苺のアフタヌーンティーセット」4,000円期間:2022年2月10日(木)~4月30日(土)時間:14:30~/15:30~場所:Bunkamura B1・1F「ドゥ マゴ パリ」住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1<メニュー>■ウェルカムドリンク苺とスパークリングワインのカクテル ※ノンアルコールカクテルに変更可■スタンド(上段)苺のエクレア、ゴロゴロBerryケーキ、苺のヴェリーヌ、苺のモンブラン、苺のミルクレープ、チェリーとバニラのマカロン(下段)サーモンのクロワッサンサンド、苺とクリームチーズのカナッペ、生ハムのグリッシーニ、苺のフラン、マドレーヌ■別皿チョコチップスコーン、フレンチフライ■ドリンクコーヒー、紅茶、ハーブティー、ソフトドリンク※2時間フリードリンク(L.O.1.5時間)【予約・問い合わせ先】ドゥ マゴ パリTEL:03-3477-9124※要事前予約(2名~)
2022年02月10日デビュー55周年を迎える森山良子が、2022年4月27日に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて『森山良子コンサートツアー ~My Story~』の東京公演を開催することを発表した。最近ではソロ活動のほか、フジテレビ系音楽番組『MUSIC FAIR』から誕生した女性4人組ユニット“LA DIVA”のパフォーマンスでも注目を集めている森山。コロナ禍で思うようにコンサートを実施することができなかった2020から2021年を経て、約1年4カ月ぶりにホームグラウンドでもあるBunkamuraオーチャードホールで公演を行う。チケットの一般発売は、森山良子の誕生日である2022年1月18日より開始される。<ライブ情報>『森山良子コンサートツアー ~My Story~』2022年4月27日(水) Bunkamuraオーチャードホール開場:16:00 / 開演 17:00【チケット料金】S席:7,500円 (全席指定 / 税込)A席:6,500円 (全席指定 / 税込)※未就学児童入場不可一般発売:2022年1月18日(火) 10:00~チケットはこちら:■森山良子 オフィシャルサイト
2021年12月20日時代に流されず、日常生活にやさしくなじむフィンランドのデザイン製品。1月30日(日)までBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている『ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル』は、フィンランドがデザイン大国になったあゆみをたどる展覧会だ。フィンランドは1917年にロシアから独立。新しい国造りの一環としてデザインの発展に注力し、「デザイン大国」として世界中に知られるようになっていった。同展では、日本でも広く愛されているフィンランドデザインの誕生と発展を、アルヴァ・アアルトやカイ・フランクなど50名以上のデザイナーやアーティストの作品と関係資料をもって紹介していく。アルヴァ・アアルト(左)《「サヴォイ」花瓶》1936年、(右の2点)《「サヴォイ」花瓶と木型》第一章「オーガニックなイメージ」では、「自然」を発想源としたプロダクトを紹介する。森と湖に囲まれたフィンランドは、人々は常に自然とともに暮らし、その有り様をデザインのモチーフに取り入れていった。フィンランドを代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトの《「サヴォイ」花瓶》や《アームチェア・パイミオ》などもその一つ。器や家具で描かれた有機的な曲線は、フィンランドに多くある森や、湖のほとりの曲線のようにも見える。(写真左から)アルヴァ・アアルト《アームチェア・パイミオ》1940年代《キャンチレバーチェア31(現:42 アームチェア)/パイミオサナトリウム竣工時のオリジナル製品》1931年《スツール60》1940年代イルマリ・タピオヴァーラ《ドムスチェア》1946年第一章展示風景よりその一方で、実用的で大量生産可能、シンプルで使いやすい製品を作り出すこともフィンランドでは重視された。食器などはスタッキングができることなど、これまでにない機能性も考慮されるようになっていく。第二章「機能的なフォルム」では、シンプルなフォルムと色のプロダクトを紹介していく。第二章展示風景より(左2つの棚)アイノ・アアルト《ボルゲブリック》シリーズ 1932年(右の棚)サーラ・ホベア《グラス1718》 1954年、《ピッチャー1618》1954年カイ・フランクの《BA キルタ》は、絵付けをせず釉薬だけが唯一の装飾となったシンプルな食器シリーズ。器のデザインだけでなく、必要なアイテムを必要な分だけ組み合わせて購入できるスタイルが当時のディナーセットの概念を覆した。カイ・フランク《BA キルタ》シリーズ 1952〜75年当時の製品ポスター いずれも1954年独自の進化を始めたフィンランドのデザインを、国は積極的に支援。ミラノトリエンナーレで好評を得るなど、フィンランドデザインは国内のみならず、世界中の人々を魅了するようになった。第三章「モダニズムのアイコン」では、黄金時代と評価され、「デザイン大国」と位置づけられるようになった1950年代のフィンランドのガラス製品や陶磁器を中心に紹介する。展示風景より展示風景よりルート・ブリュックはアラビア製陶所で主に陶板作品に取り組んでいたアーティスト。日本では一昨年から昨年にかけて回顧展が開催され、注目を集めるようになっている。ルート・ブリュック(左)《孤独》1967年(中)《青い雲》1967年(右)《老いた木》1967年国の支援だけでなく、フィンランド国民のライフスタイルも、フィンランドデザインの発展に大きく寄与している。第二次世界大戦後、フィンランドの中産階級はその暮らしをより楽しむため、インテリアにいっそう気を配るようになった。冬場は長く留まる室内に明るさを求め、色鮮やかなテキスタイルを好んで取り入れるようになっていく。第4章「絵画のように」では、日本でも強く支持されているマリメッコ社のファブリックなど多様なテキスタイルデザインを取り上げ、布地の持つ可能性と魅力に迫っていく。展示風景より展示風景より展示はこのほか、1960年代に生まれたフィンランドデザインや、世界的キャラクターとなったムーミンや、作者のトーベ・ヤンソンの世界などにも触れ、フィンランドデザインをより深く知り、そして親しめる流れとなっている。まったく古びることなく、現代の暮らしにもすぐに取り入れることができるフィンランドデザイン。かわいらしく美しいフィンランドデザインの世界に入り込める、心おどる展覧会だ。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル』12月7日(火)~1月30日(日)、Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催※会期中の全ての土日祝、1月24日(月)~30日(日)はオンラインによる入場日時予約が必要。
2021年12月10日Bunkamura ザ・ミュージアムにて、11月23日(火・祝)まで開催されている『ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス』。印象派のモネやルノワール、フォーヴィスムのマティスやヴラマンク、エコール・ド・パリのシャガールやモディリアーニなど、19世紀後半から20世紀にかけてパリで活躍した28名の画家の作品が紹介される。ポーラ美術館は箱根・仙石原に、2002年に開館した美術館。約1万点に及ぶコレクションのなかでも、特に西洋絵画は印象派からポスト印象派を経て20世紀絵画にいたるまで体系的に収集されており、国内でも屈指の内容と評価も高い。本展はこのポーラ美術館の西洋絵画コレクションから特に人気の高いフランスで活躍した画家28名を選出。「時代を映す、輝く女性像」、「画家たちが愛したパリ」、「フランス各地への旅」という3つのテーマに基づいた74点の作品を、時系列に沿って4章仕立てで紹介するものだ。展示風景より第1章は「都市と自然」。急速に近代化が進み、人々の価値観が大きく変化していた19世紀後半のフランス。パリを中心に鉄道が敷設されると、人々の活動範囲が大きく広がり、画家たちの風景画にも変化が現れていった。モネやルノワール、ピサロら印象派の画家たちは、当時の最先端のファッションに身を包む女性や、煙がたなびく工場を描きこんだ風景画など、19世紀後半の「いま」をつぶさに描き出している。(左):クロード・モネ《グランド・ジャット島》1878年(右):クロード・モネ《セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ》1872年(左):ピエール・オーギュスト・ルノワール《髪かざり》1888年(右):ウェブスター社 銀製化粧セット1900〜1905年続く第2章は「日常の輝き」と題し、印象派の表現手法を研究しさらに発展させていった、19世紀末の「ポスト印象派」の画家たち、セザンヌやゴッホ、ボナール、シニャックらを紹介する。彼らは、それぞれに理想の美を追求し、独自の表現を獲得していった。(左):ピエール・ボナール《ミモザのある階段》1946年頃(中央):ピエール・ボナール《地中海の庭》1917-18年(右):ポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》1879-82年この当時、点描技法でその名を知られたスーラの画風に強く影響を受け、シニャックやクロス、プティジャンなど多くの画家たちが点描技法に取り組んでいた。本展で展示される点描作品を通してみると、画家により点描の大きさや描き方に個性が出てくることなどにも気づくことができる。第2章展示風景よりそして展示は20世紀へと進む。第3章「新しさを求めて」は、20世紀になって勃興した強烈な色彩のフォーヴィスム、ブラックやピカソによって確立されたキュビスムを、第4章「芸術の都」は、モディリアーニやヴラマンク、パスキンなど第一次世界大戦後に世界各地からパリにやってきた画家たち、いわゆるエコール・ド・パリの画家に焦点を当てる。アンリ・マティス 《襟巻の女》1936年本展の見どころは、絵画作品に加えてもう一つ。ポーラ美術館が収蔵するアール・ヌーヴォー、アール・デコの化粧道具12件だ。当時の化粧道具を絵画作品とともに鑑賞することで、当時の女性たちの装いの意識や、画家たちの社会風俗をどのように見ていたのかも推察することができるのが楽しい。(左):アルフレッド・シスレー《ロワン河畔、朝》1891年(右):エミール・ガレ《女神文香水瓶》1884年(左):エナメル金彩バラ文香水瓶 19世紀後半(右):ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891年展覧会タイトル「甘美なるフランス(La douce France)」とは、豊かなフランスとその文化の賛美するために古くから使われてきた表現だ。ぜひ、展覧会でこの「甘美なるフランス」をたっぷりと堪能してほしい。構成・文:浦島茂世【開催情報】『ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス』2021年9月18日(土)~ 11月23日(火・祝)、Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催※会期中の土日祝日および11月15日(月)~11月23日(火・祝)はオンラインによる入場日時予約が必要。
2021年09月28日東京・渋谷の映画館、Bunkamuraル・シネマによるオンライン映画館「APARTMENT by Bunkamura LE CINEMA(以下APARTMENT)」が8月オープンすることが決定。メインビジュアル、上映作品と各予告編を公開した。「APARTMENT」は、1989年のオープン以来ミニシアターブームをけん引してきたBunkamuraル・シネマが、独自に権利を取得した日本初公開作品を中心にオンラインで配信上映するサービス。劇場本体で上映される作品とは異なるラインナップ編成を行う。オープニングを飾るのは、2021年英国アカデミー賞で『ノマドランド』の7部門を上回る最多8部門でノミネートされ、「最もパワフルなシスターフッド映画」と評された『Rocks/ロックス』(サラ・ガヴロン監督)。そして、リレーションシップ、ロマンス、そもそも映画を観ることについて、『恋人たちの予感』から『ブリジット・ジョーンズの日記』『ゴッズ・オウン・カントリー』まで幾多の恋愛映画の名場面を引用しつつ、その魅力とこれからについて語り合うフィルム・エッセイ『Romantic Comedy/ロマンティック・コメディ』(エリザベス・サンキー監督)の2本。月額などを支払うサブスクリプション形式ではなく、1本ごとに買い切りの有料鑑賞となる。「APARTMENT」の名称は、「ひとりでも、親しい誰かとでも、ひとりひとりに寄り添う映画を、よりパーソナルな空間で心地よい孤独とともに楽しむ空間」というコンセプトに由来。メインビジュアルはこのコンセプトを象徴する、イラストレーター・ototoiによるイラストを掲載、併せてオープニング作品の日本語字幕付き予告編も公開した。『Rocks/ロックス』英国アカデミー賞で最大のサプライズメイクアップ・アーティストになることを夢見る、イースト・ロンドンの公営住宅で暮らす15歳の少女ロックスが主人公。混じり合うロンドンの公営住宅=カウンシル・エステートを舞台に、社会問題と思春期の少女の心の動きを、真摯な眼差しと力強い手触りでリンクさせた。『ファーザー』『ミナリ』『ノマドランド』と、錚々たる話題作が肩を並べた2021年の英国アカデミー賞で、ノミネーション発表の段階で最大のサプライズとして迎えられたのが、本作『ROCKS/ロックス』。ほぼ全てのキャストがプロの俳優ではなく無名、作品知名度の圧倒的な差にもかかわらず、監督賞・主演/助演女優賞の主要部門、公募部門のライジング・スター賞を含め『ノマドランド』を上回る最多8部門ノミネートを果たし、主役のロックスを演じたブッキー・バックレイは見事ライジング・スター賞を受賞。その快挙はオーディエンスに鮮烈な感動をもたらした。「最もパワフルなシスターフッド」と評され、「ガーディアン」「エンパイア」「テレグラフ」など多くのメディアで最高評価の5つ星を記録、ロッテン・トマトでも97%フレッシュをキープする本作の監督は、20世紀初頭のロンドンで女性の参政権を求め闘う「サフラジェット」を描き絶賛された『未来を花束にして』のサラ・ガヴロン。撮影には『17歳の瞳に映る世界』『幸福なラザロ』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』のエレーヌ・ルヴァール、英国アカデミー賞を受賞したキャスティング担当には『アメリカン・ハニー』『フィッシュ・タンク』『アタック・ザ・ブロック』のルーシー・パーディーと、確かな腕を持つスタッフが集結。さらに、ロンドンの演劇シーンでデビュー直後から注目を集めるテレサ・イココ、TVシリーズで高評価を得たクレア・ウィルソン、ふたりの新星が脚本に息吹を吹き込み、Ray Blk、Jorja Smith、Little Simzらの楽曲がサウンドトラックで映画を彩る。『Romantic Comedy/ロマンティック・コメディ』名作が続々登場ティーンエイジャーの頃、私はロマコメ映画に狂おしいほど恋をしていた。ロマコメ映画は孤独への不安を和らげ、甘美な人生が待っていると約束してくれた。大人になった今はいろいろなことを考えてしまう。なぜ『プラダを着た悪魔』でアンディはネイトの誕生日に怒られるの?マグノリアのカップケーキじゃだめ?ブリジット・ジョーンズが57kgでオーバーウェイトだとバカにされるなら、私はどうなるのだろう。ロマコメ映画ではなぜ、キャリアウーマンはみんな惨めに描かれるの?みなが白人で、異性愛者で、誰もが結婚を望む、非現実なおとぎ話の世界。なのに、なんで私はまだロマコメ映画を観てしまうのだろう。何度も、何度も。あなたはどう思う?ロマコメ映画のこと――。多くの人々に深く愛されている一方で、本格的な分析はほとんどなされてこなかったロマコメ映画。本作は幾多の名作映画の実際のシーン映像を抜粋し、「あの映画を観たときの高揚」を観客とともに追体験しながら、「ロマコメ映画とは?愛とは?」というテーマを探求し、自己発見の旅に出るフィルム・エッセイ。監督はインディポップ・バンド「Summer Camp」として活動し、本作と同様のスタイルで青春映画について語ったドキュメンタリー『ビヨンド・クルーレス』のサントラも勤めたエリザベス・サンキー。『ラブ・アクチュアリー』『(500) 日のサマー』『恋人たちの予感』『プリティ・ウーマン』『プラダを着た悪魔』『メリーに首ったけ』『ブリジット・ジョーンズの日記』などなど、膨大な数の名シーンを巧みに切り取り、自らのボイスオーバーで個人的な想いを重ねつつ、サウンドトラックも手掛ける。監督以外の「声」として、「このサイテーな世界の終わり」『ロブスター』で注目を集めるジェシカ・バーデン、前述の『ビヨンド・クルーレス』の監督チャーリー・ラインをはじめとして、「Pitchfork」「NME」「Rolling Stone」等のカルチャーメディアで活躍する批評家やライターたちが集結。多様な視点からロマコメ映画について語り尽くす。「APARTMENT by Bunkamura LE CINEMA」は8月サービス開始予定。(text:cinemacafe.net)
2021年07月09日東京・渋谷の映画館であるBunkamuraル・シネマが、オンライン映画館「APARTMENT by Bunkamura LE CINÉMA(以下、APARTMENT)」を8月に開設することを発表した。それに伴い、ティザーサイトとメインビジュアル、上映作品、各予告編が公開されている。APARTMENTは、1989年のオープン以来ミニシアターブームをけん引してきたBunkamuraル・シネマが、独自に権利を取得した日本初公開作品を中心にオンラインで配信上映するサービス。渋谷の劇場で上映される作品とは異なるラインナップ編成を行ってきた。オンライン上映のオープニングを飾るのは、2021年英国アカデミー賞で最多8部門にノミネートされ「最もパワフルなシスターフッド映画」と評される『Rocks / ロックス』(サラ・ガヴロン監督)と、幾多のロマコメ映画の名場面を引用しつつ、その魅力とこれからについて語り合うフィルム・エッセイ『Romantic Comedy / ロマンティック・コメディ』(エリザベス・サンキー監督)の2本。月額等を支払うサブスクリプション形式ではなく、1本ごとに買い切りの有料鑑賞となる。「APARTMEN」という名称は「ひとりでも、親しい誰かとでも、ひとりひとりに寄り添う映画を、よりパーソナルな空間で心地よい孤独とともに楽しむ空間」というコンセプトに由来。ティザーサイトにはコンセプトを象徴するメインビジュアルとして、イラストレーターのototoiによるイラストを掲載、あわせてオープニング作品の日本語字幕付き予告編も公開されているのでチェックしてほしい。■サービス概要APARTMENT by Bunkamura LE CINÉMA(読み方:アパートメント・バイ・ブンカムラ・ル・シネマ)8月サービス開始予定URL:
2021年07月09日6月7日に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、COCOON PRODUCTION 2021 DISCOVER WORLD THEATRE vol.10『夜への長い旅路』が開幕。併せて出演者コメント及び、舞台写真が到着した。DISCOVER WORLD THEATREの第10弾は、ノーベル文学賞受賞、ピュリッツァー賞4回受賞などの輝かしい経歴を持ち、“アメリカ近代劇の父”と称される劇作家、ユージン・オニールの遺作『夜への長い旅路』が登場。青春時代における凄惨な家族の姿を描いたオニールの自伝劇といわれる本作は、戯曲冒頭にて「血と涙で綴られた、古い悲しみの劇」と記されており、悲劇的な家族の歴史を人間の真実を突く普遍のドラマに昇華させ、自らの人生に“赦し”を与えたオニールの代表作でもある。この演出を手がけるのは、シアターコクーンでの舞台作りは4作目となるイギリス演劇界のトップランナー、フィリップ・ブリーン。人間を深く見つめ、物語を繊細に紡ぎ出すことで定評のあるフィリップが、実力派とフレッシュな才能の交わった俳優陣を迎えて、オニールの最高傑作に挑む。そして、そんなブリーンの演出の元、モルヒネ中毒に冒されて常に精神が不安定な母メアリーに大竹しのぶ、アルコールに溺れ、父親の脛をかじって放蕩を繰り返す長男ジェイミーに大倉忠義、結核を患っている次男エドマンドに杉野遥亮、アイルランド系移民で、金銭に対して異常な執着を持つ俳優の父ジェイムズ・タイロンに池田成志、一家の女中に土居志央梨と豪華キャストが集結した。オニール家をほぼ忠実に再現したとされるタイロン家の、夏のある一日の物語。オニール自身が投影された次男エドマンドの視点のみならず、母、兄、父、家族4人の個々の内面が深く掘り下げられ、それぞれの抱える哀切や怒り、後悔や絶望、そして家族間の愛憎、確執が、巧みな会話の応酬で見事に表出された家庭劇『夜への長い旅路』。心揺さぶる衝撃の舞台に期待してほしい。■大竹しのぶある日の稽古場で、画面越しに初舞台の(杉野)遥亮くんにアドバイスするフィリップの言葉を聞いて、気が付けば私が深く頷いていたり、稽古場最終日、稽古が終わり「まだまだダメだ」と落ち込む遥亮くんに「私も一緒だよ」と慰めていたら、それを見ていた大倉くんが「俺もだよ、どうしよう」と三人でため息を吐いていると、もうモニターを切ってもいいのにフィリップがまたマイクをONにしてくれて「どうしたの?」と聞いてくれる。6000マイル離れていても、いつもそこにいてくれるんだと思えた瞬間でした。思っていた以上に大変な戯曲であることが分かり、そして毎回のことですが、フィリップの戯曲の深い理解に感動しながら、稽古を重ねてきました。それぞれが苦しみや、悲しみや絶望を感じていても、それぞれが大きな愛を持っている。だからこそ切なくて、そして美しい物語です。こんな状況の中でも来て下さることに、本当に感謝です。■大倉忠義段々と家族のような絆が生まれていくような感覚を味わいながらも、馴れ合いではないプロの役者さん達の集中力で稽古が進んでいったことが思い出深いです。そして、稽古を経ても、まだまだこの戯曲の大きさ・深さに驚かされています。愛憎劇という、なんでこんなに愛しているのに悲しいことばかり起こるのか…と思いながら演じています。こんな形の家族を見て、お客様へ何でもいいので何か宝物になるような経験を持って帰っていただけるように頑張りますので、どうぞ愛を持って見守ってください。■杉野遥亮皆さんと稽古をする中で、演技とは芸術で、俳優とは芸術家なんだと学ぶことができました。俳優や演技に対する自分の中の意識がガラッと変わりました。何もかも初めてのことで、こんなに長い時間役と向き合うことが今までになかったから、自分と役との境目がわからなくなったこともありました。自分がどこにいるのかわからない時もあって、これが役に向き合うということなのか・・・初舞台で毎日素敵な経験をさせていただいています。劇場に入り初めて舞台上から客席を見た時はすごくワクワクして、もっともっと稽古をしたいという気持ちもあるけれど、早く観ていただきたいという気持ちも湧いてきました。物語はとても暗く、残酷にみえますが、そんな物語を今この時代に、この瞬間に上演することに意味があり、希望があると思っています。一緒に楽しんでください。■池田成志演出家と海を挟んだ遠く離れてのリモート稽古で、空気感などがお互いうまく伝わっていない部分もあったなとも感じていて、もっと稽古をしたかった…。僕の役は、奥さんのモルヒネ中毒や、息子の病気という心配事が多いので、単純な苛立ちに感情をフォーカスしがちになってしまい、治る、きっとうまくいく、というような家族としての基本的な気持ちになかなかたどり着くことができなかった。作品を通して、家族って単純ではないんだな、難しいなと改めて感じました。この作品は台本が分厚くてものすごい情報量です。身に染みたとか、わからないとか、ここが響いたとか、観てくださった方それぞれに、色々な感情がわいてくると思います。それだけ複雑な内容なんだと僕たちも実感しています。とても苦しくなると思うので、休憩中にいっぱい深呼吸してください(笑)。終わったら、少しだけ気が晴れるような作品にもなっていると思います。【公演概要】COCOON PRODUCTION 2021DISCOVER WORLD THEATRE vol.10『夜への長い旅路』作:ユージン・オニール / 翻訳・台本:木内宏昌演出:フィリップ・ブリーン / 美術・衣裳:マックス・ジョーンズ出演:大竹しのぶ 大倉忠義 杉野遥亮 池田成志土居志央梨●東京公演:2021年6月7日(月)~7月4日(日) @Bunkamuraシアターコクーン●京都公演:2021年7月9日(金)~7月18日(日) @京都劇場<お問合せ>東京 Bunkamura 03-3477-3244 www.bunkamura.co.jp/cocoon/京都 キョードーインフォメーション 0570-200-888 企画・製作:Bunkamura
2021年06月08日Bunkamuraのカフェ・ドゥ マゴ パリで「苺のアフタヌーンティーセット」が、2021年1月23日(土)より発売される。重厚感のある大理石のティースタンドで提供する、ドゥ マゴ パリの「苺のアフタヌーンティーセット」。旬の苺とチョコレートをメインにした、贅沢なスイーツを堪能できる。上段には、苺のミルフィーユをはじめ、イチゴガナッシュの苺タルトやヨーグルトと苺ジュレの他、ホワイトチョコのチーズケーキ、ショコラとピスタチオのムースなど、チョコレートスイーツもラインナップ。また、下段には、「生ハムと苺のバルサミコソースのパン」や「苺とサワークリームのサラダ」といった苺のセイボリーを用意する。アフタヌーンティーには、ウェルカムドリンクとしてスパークリングワインがセット。さらに、2時間のフリードリンクもセットとなり、コーヒーはじめオーガニックのジャスミンやカモミール、ブラックジンジャーなどをフリーフローで楽しむことができる。【詳細】苺のアフタヌーンティーセット発売日:2021年1月23日(土)販売店舗:ドゥ マゴ パリ住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F・1F営業時間:11:30~20:00(最終入店18:30)時間:14:30~/15:30~/18:00~価格:1人 4,400円(税込)、Web予約割引3,500円(税込)※利用は2名~■メニュー・ウェルカムドリンクスパークリングワインまたはソフトドリンクから1杯・スイーツホワイトチョコのチーズケーキ、イチゴガナッシュの苺タルト、ヨーグルトと苺ジュレ、苺のミルフィーユ、ショコラとピスタチオムース、ストロベリーマカロン・セイボリースコーンとはちみつ、生ハムと苺のバルサミコソースのパン、苺とサワークリームのサラダ、フレンチフライ・2時間フリードリンク(L.O.1.5時間)コーヒー、オーガニック アールグレー、オーガニック ダージリン、オーガニック ジャスミン、オーガニック カモミール、スウィートレッド、ブラックジンジャー、マサラチャイ※内容は変更となる場合あり【予約・問い合わせ先】ドゥ マゴ パリTEL:03-3477-9124※要事前予約(2名~)
2021年01月24日衣装デザイナー・石岡瑛子の企画上映が、東京・渋谷のBunkamura ル・シネマで開催決定。2020年11月27日(金)より、『ドラキュラ』と『白雪姫と鏡の女王』の2本が上映される。石岡瑛子の代表作&遺作がBunkamura ル・シネマで上映初の大回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が現在東京都現代美術館で開催され、その才能に改めて大きな注目が集まっている石岡瑛子。“総合芸術”とされる映画において、特に視覚的な世界観を構築する上で欠かせない要素の一つである衣装デザインの分野で、多大な功績を残した世界的衣装デザイナーだ。今回はその仕事を映画で振り返るべく、『ドラキュラ』と『白雪姫と鏡の女王』2本の上映が急遽決定した。『ドラキュラ』彼女の代表作として挙げられることの多い『ドラキュラ』(1992)は、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督がドラキュラ伝説を描いた壮大なゴシック・ロマン。『地獄の黙示録』(1979年)の日本版ポスターを気に入ったコッポラ監督が、当時のハリウッドの部外者ともいえる石岡を大抜擢。「衣装がセットで、セットがライティング」というコッポラの大胆なコンセプトを見事に表現した石岡は、本作で見事アカデミー賞衣装デザイン賞に輝いている。『白雪姫と鏡の女王』一方、グリム童話の『白雪姫』を題材とした『白雪姫と鏡の女王』(2012)は、ターセム・シン監督との4作目のコラボレーションであり、石岡の遺作となった作品。白雪姫を演じたリリー・コリンズが一番気に入っているという大きなオレンジ色のリボンが付いた⻘いドレスと、継母役のジュリア・ロバーツが着用した花びらを重ねたような白いウェディングドレスは、石岡瑛子展の最終室を飾っている。開催概要石岡瑛子の映画衣装特集『ドラキュラ』『白雪姫と鏡の女王』上映期間:2020年11月27日(金)〜12月10日(木)※『白雪姫と鏡の女王』は12月3日(木)までの上映。会場:Bunkamura ル・シネマ(東京都渋谷区道玄坂 2-24-1 Bunkamura 6FTEL:03-3477-9264料金:1,300円(税込)均一 ※特別興行のため、その他各種割引は適用外。<上映作品>■『ドラキュラ』上映日時:・2020年11月27(金)〜12月3日(木) 連日...13:35〜(終)16:00・2020年12月4日(金)〜12月10日(木)]連日...19:10~(終)21:301992年/127分/ブルーレイ上映/アメリカ監督:フランシス・フォード・コッポラ衣装:石岡瑛子出演:ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーブス配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント©1992 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.■『白雪姫と鏡の女王』上映日時:11月27日(金)〜12月3日(木)]連日...16:00〜(終)18:00※12月4日(金)以降の上映有無は未定。監督:ターセム・シン衣装:石岡瑛子出演:ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ『Mank/マンク』、アーミー・ハマー『君の名前で僕を呼んで』©2011 Relativity Media, LLC. All Rights Reserved.
2020年11月29日国内外100人の写真作家による展覧会『東京好奇心 2020 渋谷』が、Bunkamuraザ・ミュージアム(東京・渋谷)にて明日から開幕します。「写真という表現媒体を通じて社会のために何かできることはないか?」という思いから組織された活動体<NPO 東京画>が2018年に立ち上げたプロジェクト『東京好奇心 2018-2020』。2018年秋に「ジャポニスム2018」特別企画としてパリで展覧会を、2019年春に「東京ベルリン友好都市関係締結25周年」記念事業としてベルリンで展覧会とシンポジウムを開催し、いよいよその集大成が渋谷で幕を開けます。開幕に先立ち、10月19日にはプレス内覧会が開催されました。本展キュレーターの<NPO 東京画>のファウンダー・太田菜穂子氏は次のように展覧会への思いを熱く語りました。「16の国と地域から参加する写真家100名は、国籍のみならず、年齢、ジェンダー、そして写真家としてのキャリアも異なります。しかしながら、彼らの視線が捉えた世界の姿は、今こそ私たちが改めて見つめるべき過去、現在、そして未来の姿をも捉えています。目の前の現実と向き合うことで気付かされる多くの真実を4つのキーワード『IDENTITY(自分を語る)』、『DIVERSITY(他者を読み解く)』、『HERE AND NOW(ここで、今、生きるということ)』、『TIMELESSNESS(時間を超える価値)』で紐解く今回の作品は、ご覧いただく方々の心に“確かな記憶”として響くメッセージをそれぞれに秘めています。耳を澄まし、心を全開にして、写真の前に立ってください。写真たちは、あなたの好奇心を呼び覚まし、未来への希望の予感を与えてくれるはずです 」ジョン・カビラ、クリス智子、ハリー杉山、マリエが音声ナビゲートを担当!!ラジオ局J-WAVE(81.3FM)でナビゲーターを務めるジョン・カビラ(毎週金曜6:00~11:30「~JK RADIO~TOKYO UNITED」担当)、クリス智子(毎週月~木曜13:00~16:30「GOOD NEIGHBORS」担当)、ハリー杉山(毎週土曜6:00~8:00「POP OF THE WORLD」担当)、マリエ(毎週土曜12:00~15:00「SEASONS」担当)の4人が、展覧会の音声ナビゲートを担当します。この音声ナビゲートは、従来の展覧会の音声ガイドとは一味違い、J-WAVEのナビゲーター4名が、展示作品の中からそれぞれの視点で作品を選び、その作品の何に惹かれ、どのような想いをめぐらせたのかを自らの言葉で語ります。ぜひご期待ください。音声ナビゲートは日本語と英語に対応しています。ご利用いただくには、スマートフォンアプリ「33tab(=みみたぶ)」をダウンロードし、スマートフォンとイヤホンをご持参いただければ、無料でお楽しみいただけます。●音声ナビゲート by ジョン・カビラの試聴はこちら本展開催記念写真集ほか、BEAMS JAPANとのコラボグッズやオリジナルチャリティグッズを会場にて販売・浅葉克己デザインの本展開催記念写真集数々の名作ポスター・CMを世に送り出してきたアートディレクター浅葉克己デザインによる本展開催記念写真集は、100人の写真家の眼差しを1冊にまとめた全232ページの永久保存版です(税込7700円)。・本展×BEAMS JAPANのコラボグッズBEAMS JAPANとのコラボグッズを本展会場とトーキョー カルチャート by ビームスにて販売します。本展ならではのグッズ(カメラストラップ)もご用意しました(税込3740円、数量限定)。・オリジナルチャリティグッズ今、急速に求められている医療の研究・発展のために、本展オリジナルチャリティグッズを販売、売り上げの一部を国立国際医療研究センターに寄付いたします(税込5500円)。【『東京好奇心 2020 渋谷』開催概要】会期:2020月10月20日(⽕)~11月12日(木) ※会期中無休開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)※金・土曜日の夜間開館はなし会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F)主催:Bunkamura、NPO東京画入館料(消費税込):当日一般1000円、大学・高校生500円、中学生以下無料※前売券の販売なし※旧会期(5/23-6/14)が記載されたチケットは使用不可(払戻期間は終了)※新型コロナウイルス感染拡大防止のため団体鑑賞の受け入れは中止問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)公式サイト:企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月20日展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」が、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて、2021年2月5日(金)から3月31日(水)まで開催される。ドアノー作品に流れる“音楽”20世紀のパリを舞台に、数多くの傑作を生み出した写真家、ロベール・ドアノー。『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌でファッション写真などの作品を発表して注目を集めたドアノーは、とりわけパリの庶民の日常を捉えた写真で名を馳せた。そうしたドアノーの写真は、いわば音楽的な感覚を特徴としている。1枚の肖像写真や風景写真に捉えられた軽やかな動きは言わずもがな、撮影する場所や被写体、時代が変わろうとも、それらすべてが音楽の流れを生み出すかのような効果を生むのだ。約200点の作品で巡る“パリの音楽散歩”展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」は、ドアノー作品における“音楽”に着目。パリの街中に溢れるシャンソンやジャズといったさまざまな音楽の情景を題材に、1930年代から90年代にかけて撮影された写真作品約200点を8章のテーマに分けて展示する。パリの街角にあふれる音楽本展は、パリの街角にあふれる音楽と、パリの芸術シーンを彩ったアーティストたちの写真を中心に構成。下町のビストロや酒場でシャンソンを歌う“街の音楽家”を収めた《流しのピエレット・ドリオン》や《音楽好きの肉屋》では、日常の中に音楽が溶け込むシーンを切り取っている。これらの写真からは、ドアノー独自の音楽的感覚が窺えるだろう。時代を彩ったアーティストたちの素顔また、ドアノーはシャンソンの名曲「枯葉」の作詞で知られるジャック・プレヴェールや、当時のナイトクラブで活躍した歌手アーサ・キットなど、様々なジャンルで活躍した音楽家の姿を撮影。20世紀を代表するソプラノ歌手マリア・カラスのレコーディング中の様子を収めた1枚は、彼女のリラックスした表情が印象的だ。ドアノーのフィルターを通して、パリの音楽シーンを彩ったアーティストたちの素顔も垣間見ることができる。展覧会概要展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」会期:2021年2月5日(金)〜3月31日(水)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F開館時間:10:00~18:00(入館17:30まで)※毎週金・土曜日は21:00(入館20:30)まで料金:一般 1500円(前売 1300円)/大高 700円/中小 400円※すべて税込※大高、中小は当日券のみの取り扱い。※学生券購入の場合は、学生証の提示要(小学生は除く)。※障がい者手帳の提示で、本人と付き添い1名は半額(一般 750円、大高 350円、中小 200円)。当日窓口で購入。※未就学児は入館無料。チケット販売場所:Bunkamura ザ・ミュージアム、Bunkamura チケットセンター、オンラインチケット MY Bunkamura※前売券販売期間:2020年11月21日(土)~2021年2月4日(木)※土日祝に限り、オンラインによる入場日時予約が必要【問い合わせ先】Bunkamura(ハローダイヤル)TEL:050-5541-8600
2020年08月14日7月5日(日)に放送される、WOWOWが劇場とのコラボレーションで制作したオリジナル番組『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』の豪華出演陣が決定した。『劇場の灯を消すな!』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公演の延期や中止が続いている劇場おいてオリジナル番組を制作する、WOWOWによる演劇プロジェクト。第1回は、渋谷区にあるBunkamuraシアターコクーンとのコラボレーションで、同劇場の芸術監督を務める松尾スズキが総合演出を務める。同劇場にて演劇が収録され、7月5日21時よりWOWOWにて放送される予定だ。そして今回、番組MCとして出演が発表されていた中井美穂、皆川猿時に加え、シアターコクーンにゆかりのある豪華出演陣が決定した。発表されたのは、秋山菜津子、麻生久美子、阿部サダヲ、荒川良々、生田絵梨花、池津祥子、伊勢志摩、大竹しのぶ、 神木隆之介、小池徹平、多部未華子、中村勘九郎、根本宗子、松たか子、村杉蝉之介(※表記は50音順)。番組では、第2回以降との共通企画である井上ひさし『十二人の手紙』の朗読や、歌、ダンス、剣劇、芝居、劇場案内、対談などで構成される予定で、詳細は追って発表される。『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』配信日時:7月5日(日)21:00〜配信チャンネル:WOWOWライブ、WOWOWメンバーズオンデマンド番組公式サイト:
2020年06月16日東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて予定されていた展覧会「没後35年 有元利夫展 花降る空の旋律(しらべ)」が、開催中止。なお、当初は2020年6月25日(木)から8月30日(日)までの会期を予定していた。東西の交錯が織りなす幻想世界イタリアのフレスコ画と日本の仏画に相通ずる美を見出し、東洋と西洋の技法を織りこんだ絵画を手がけた画家・有元利夫。その没後35年を記念して開催される「没後35年 有元利夫展 花降る空の旋律(しらべ)」は、有元自身の言葉とともに、はかなくも幻想的な作品の魅力をたどる展覧会だ。フレスコ画と仏画に通ずる美学生時代のイタリア旅行でフレスコ画に魅了された有元は、そこに日本の仏画との共通点を看取し、以後、岩絵具や箔を用いた技法を追求することとなる。本展では、《花吹》や《厳格なカノン》など、どこか風化した雰囲気、そして西洋や東洋のあわいに漂うかのような印象を与える作品を紹介する。幻想的な絵画世界また、《花火のある部屋》などにみる手品や花火といったモチーフ、《重奏》に描かれた浮遊する人物などからは、時間と空間が固定されない、幻想的な世界をうかがうことができる。画面に漂う“音楽”一方で、“音楽”も重要な着想源の1つであった。楽器を奏でる人物を描いた《賛歌》や《室内楽》のように、音楽を主題やタイトルとするにとどまらず、画面に音楽が漂うかのような表現を目指したという。立体作品やスケッチも紹介有元の活動は絵画だけには留まらない。本展では、陶器や乾漆などの立体作品、版画や素描に加えて、初期のデザインワークなどもあわせて展示。有元の豊かな創造力と世界観にふれられるだろう。展覧会概要〈開催中止〉展覧会「没後35年 有元利夫展 花降る空の旋律(しらべ)」会期:2020年6月25日(木)〜8月30日(日)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F休館日:7月28日(火)、8月4日(火)開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は21:00まで) ※入館は閉館30分前まで入館料:一般 1,600円(1,400円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学・小学生 700円(500円)、未就学児 無料※( )内は前売および団体料金※価格は全て税込※団体は20名以上。公式ウェブサイトの申込フォームより、事前申込が必要。※障がい者手帳の提示で割引料金あり、詳細は窓口にて※開催中止に関する詳しい情報は展覧会公式サイトを確認。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2020年04月06日