ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。今回から、シンガーソングライターで詩人の柴田聡子さんとの対談を4回にわたってお届けします!2人のDIVAの邂逅は、果たして…!?自分の道を切り開いた安室ちゃんに憧れて。柴田聡子(以下、柴):DIVAに会うからドキドキして来ました!ゆっきゅん(以下、ゆ):私もです。柴田さんがライブで安室奈美恵さんの「GIRL TALK」をカバーされているのを聴いた2週間後ぐらいに自分もカバーしました!柴:現在、ちゃんとカバーしてるのは私とゆっきゅんと藤井風さんぐらいじゃない?嬉しい!ゆ:柴田さんが愛好してきたDIVAってやっぱり安室ちゃん?柴:ですね、語り尽くせない!ゆ:私は『BEST FICTION』世代なんです。中学生の頃に再評価みたいなことが起きて。柴:私は安室ちゃんがデビューした頃から自然と聴いてて。結婚、休止、復帰と見届け、小室哲哉プロデュースから抜けた「Say the word」で、私は本当に安室ちゃんが好きなんだって思ったんだ。ゆ:たしかに、流行りの小室サウンドが好きだっただけの可能性もありますからね。私も初めて聴いた安室ちゃんはその曲です!柴:そう、自身であの道を切り開き始めて、まさに“Queen of Hip‐Pop”になっていく安室ちゃんが大好きだったの。ローライズのミニスカでガンガン腰を振って踊る、DIVA然とした感じ。「Baby Don’t Cry」もリリースされて。あれはもう、私にとっては一生のエンパワーメント曲。これは私感だけど、安室ちゃんの曲は安室ちゃん自身も歌いながら自分を鼓舞しているんだろうなという切なさがずっとある。常に戦って葛藤して、うまくいかないこともいっぱいあるなかで、それでもファンのために歌ってくれてる感じ。ゆ:安室ちゃんはあまり作詞をしてこなくて、歌詞で伝える人ではなかったから、ファンとしてずっと見続ける柴田さんだからこそ、そう感じるんでしょうね。柴:エクストリームなことをしたら超人的なDIVAになれているはずなのに、毅然として人間のままDIVAをやっているというか。あくまで私たちと同じ労働者。毎日仕事を頑張って、缶コーヒーを開けて一息ついている感じがする。ゆ:“安室奈美恵”という仕事をいつもやってくれていた……。柴:それを最後まで貫き通してくれて、人間の奇跡みたいなものを見させてもらった。ファンでいられたこと、本当に幸せだったなぁ。ゆ:安室ちゃんの楽曲、サブスク停止になったじゃないですか(2024年3月現在)。これからの世代が安室ちゃんを気軽に聴く術がないのは損失すぎますね。柴:サブスクの怖さだよね。安室ちゃんの偉業を後世に残すべく、カバーし続けなくちゃだね!しばた・さとこ1986年、北海道・札幌市生まれ。シンガーソングライター、詩人。2月に7作目となるアルバム『Your Favorite Things』を発売。現在リリースツアー中。ファイナルは5月31日の東京・Spotify O‐EAST。ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。X、インスタは@guilty_kyun※『anan』2024年3月27日号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年03月27日ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。今回も、能町みね子さんをお相手にお届けします。能町さんが好きな(文字通り「歌手」としての)DIVAは、Charaだそう。Charaの不思議な魅力について盛り上がりました!“さん”付けしたくない、Charaという絶対的存在。ゆっきゅん(以下、ゆ):歌手だったら誰が好きですか?能町みね子(以下、能):Charaかな。Chara“さん”ってあまり言いたくなくて。私の中ではあくまでChara。ずっと好きです。ゆ:さん付けしたくないアーティスト、なんかわかります。能:ただ、何が良いのか聞かれるとすごい言語化が難しいんですよね。よくモノマネみたいな感じでCharaを歌っているんですけど、自分としてはモノマネではなくCharaそのもののつもりなんです。同一化というか。ゆ:憧れなんですかね?能:なんだろう、全然自分と違うタイプだからかも。なりたいというより、目指せない存在かな。ゆ:Charaからしか得られない“栄養”があるから、一生Charaの曲を聴くしかない。能:ずっと現役で活動されているしね。私は10代の時から聴き始めたけど、ライブに行くようになったのはむしろ30代になってからで。昨年、今更ながらファンクラブ(以下FC)に入ったんです。ゆ:10代の時ってFC入る発想ってなかなかなくないですか?私もあゆ(浜崎あゆみ)のFCに入ったのは数年前です。それまでは姉が入っていたから、チケットは姉に取ってもらってて。能:社会人になってお金に余裕が出てきてからだよね。FC限定のライブとかもそれで行けるようになりました。ゆ:Charaのライブに行くと、どこからマイクで声を拾ってるかわからない時ありません?マイクを下げて高音を出している時もちゃんとさっきまでと同じ音量で聞こえてくる。ウィスパーな声の歌姫のライブを観ていると、やっぱり自分の体を楽器として使うってすごいなと思います。能:やっぱりあの声の出し方だからカッコいいんですよね。ゆ:私もCharaの曲を聴いてるとこの曲を書くような気持ちになりたいって思うことがあります。能:わかります。共感とはちょっと違うけど、憧れはある。プライベートとか全然わからなくていいけどその気持ちだけわかりたい。ゆ:家の中からインスタライブをしている時も、ここどこ?って感じですもんね。私生活がまったく見えてこない。能:ゆっきゅんは、浮世離れした人にはならないんですか?ゆ:それは避けています。生活は謎だと思われてる部分もあるんですけど、歌詞とか活字上ではめちゃめちゃ生活感出てしまう(笑)。私はまだ神格化されることなく、人間でいたいですね。のうまち・みねこ北海道生まれ。文筆業。著書に、『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ』(共著、朝日出版社)、『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?』(東京ニュース通信社)、『皆様、関係者の皆様』(文春文庫)、『結婚の奴』(平凡社)など。ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。「電影と少年CQ」のメンバー。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。X、インスタは@guilty_kyun※『anan』2024年2月28日号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年02月25日あなたの中の“DIVA”を目覚めさせる連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。今回は、能町みね子さんをお相手に迎えた対談をお届け。話題は「あなたにとってのDIVAって誰?」。大食い女王・菅原さんに感じる“DIVA”の精神性。能町みね子(以下、能):私、自分の肩書にずっと迷っていて。たまにテレビに出たりしていますが、一応今は「文筆業」かな。ゆっきゅん(以下、ゆ):肩書って困りますよね。私は最近はなるべく「DIVA」にしてもらってます。能:いいものを見つけましたね。ゆ:注目されないと無理なんで。能:やっぱり自分をキャンペーン化するのは大事ですよね。ゆ:よく「心の中にギャルがいる」とか言うじゃないですか。私の場合は心にDIVAがいたので。能:私にとってのDIVAって誰だろうって考えてきたんですけど、思い出したのが「大食い女王」として活躍したフードファイターの菅原初代さん。昨年亡くなってしまったんですけど、本当に芯のある方という印象で大好きでした。ゆ:執着がなさそうなのにストイックな感じというか。能:“魔女菅原”という特殊なキャラで認識されてたと思いますが、テレビに求められていることを実直にしているだけで、全然踊らされてなかった。ずっと盛岡に住んでて、喋り方もテレビ化されることなくローテンションのままなところとか、ありのままな姿勢でテレビに出ていたのがカッコよくて。ゆ:菅原さんって髪色をピンクにされていましたよね。そこにもDIVAの精神性を感じますね。なんだかシンパシーを感じます。能:バリバリ目立ってDIVAらしくいる方もいいんですけど、目立とうとしているわけではないけど芯がある人にグッとくるんです。盛岡で営まれていたパン屋さんにもいつか行こうと思ってたんですが、結局行けないままで……。ゆ:求められることは仕事としてやって、やりたいことは別でやりたいようにやる姿勢、いいですね。若槻千夏さんにも感じます。服作りのときの機能性もデザインもディテールへのこだわりがやばいんですよ。アパレルの仕事を本気でやってる。でもトークスキルがあるからテレビでも活躍し続けてて。能:さすがですね。当たり前かもしれないけど、テレビって“ちゃんと”している人が出てるんですよね。たとえ世間的には嫌われているような芸能人も、実際には人当たりのいい人が多い。ゆ:また仕事したいと思われているから、出てるんですよね。能:あ、加賀まりこさんも好きだなぁ。「好きなお鍋は?」の質問に「(鍋は)食べません」ってピシャッと回答していたのをこないだテレビで見て、痺れました。ゆ:好きか嫌いかを聞かれて“食べない”って答えるのDIVAすぎますね、最高!のうまち・みねこ北海道生まれ。文筆業。著書に、『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ』(共著、朝日出版社)、『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?』(東京ニュース通信社)、『皆様、関係者の皆様』(文春文庫)、『結婚の奴』(平凡社)など。ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。「電影と少年CQ」のメンバー。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。X、インスタは@guilty_kyun※『anan』2024年2月21日号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年02月21日DIVA・ゆっきゅんによる新連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。第2回目は、これからこの連載をどういうものにしていくか…読者の皆さまにお伝えします。anan読者はみんな頑張り屋さんで偉い!心にDIVAを宿した者たちに向けてお送りする「あんたがDIVA」。前回に引き続き、どんな連載にしていくかを考えていきたいと思います。ananってたまに「言葉のチカラ」特集があるじゃないですか。あれ、よくないですか?私は自分のキャリアを振り返ったときに、作詞が一つの転機になったと思ってます。普段からSNSで断片的に言葉を綴っているけど、それを歌詞にして「作品」として残したら、みんな真剣に受け止めてくれることに気がついたんですよね。だから今は自分の言葉を使って創作するのが楽しくて仕方がなくなっていて、その難しさも知っていく分、今まで見聞きしてきた歌手や作詞家たちへのリスペクトも止まらない状態。小説や映画も好きなので、それらの書き手に対してどうしてこんなにすごいことを書けるの?という気持ちが強く湧いてきています。特に私は個人的なことを言葉で表現に昇華している人が好きなので、その人の歩んだ人生がどう言葉に変換されているのかにとても興味を持っているんです。この連載では、私が会いたい歌手の方々をはじめ、言葉を生業にされている方々に直接話を聞いてみたいと思っています。スペシャルなゲストの方々がたくさん登場するので、楽しみにしていてください。勇気づけられたり、励まされたり。言葉ってちゃんと栄養になるじゃないですか。ananの読者像を私なりの独断と偏見でイメージしてみたところ、それは“仕事を頑張っていて疲れている女性”(もちろん性別問わずですが)だったんです。いや、別に疲れていなくていいんだけど。とにかくみんな、頑張り屋さんってことです。身を粉にして働きながら、その上で新たな情報を得ようとアンテナを張ってるって、すごくないですか?ちゃんと自分磨きも怠っていなさそう。もうそれだけでお疲れさまです、偉いよって言ってあげたい。大変な毎日をサヴァイブしながらちゃんと前を向くためには、やっぱり言葉の栄養が必要だと思うんです。篠原涼子さんが“OL”をしているようなドラマをずっと見てきたおかげで、恋に仕事に大忙しの「アラサー女性」(概念)を理想像としてずっと生きてきた私なので、そんなみなさんの気持ちや悩みを理解していきたい。実年齢もアラサーに差し掛かり、ますます日々を大忙しに燃やし続ける私が、言葉のチカラでみなさんに寄り添っていくのでこれからよろしくお願いします!ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。「電影と少年CQ」のメンバー。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。X、インスタは@guilty_kyun※『anan』2024年2月14日号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年02月20日DIVA・ゆっきゅんによる新連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。ゆっきゅんが、あなたの心の中の“DIVA”を優しく鮮烈に目覚めさせます!みなさんはじめまして。DIVAを愛し、DIVAになったゆっきゅんです。物心ついた頃から浜崎あゆみさんを聴いて健やかに育った結果、こうしてananで連載を持つようになりました。この連載では、みんなの内に秘めた誇り高きDIVAを目覚めさせたいと思っています。まずDIVAってなんなん?と思った、そこのあなた。置き去りにはしません!ちゃんと説明するところから始めます。DIVAとは、いわゆる「歌姫」のこと。誰にも言えないような孤独を隠すでも手放すでもなく持ち続け、それでいて私たちの目の前にはゴージャスな姿として現れてくれている「歌姫」たち。私はそんなDIVAが大好きで、DIVAの音楽や言葉に勇気づけられ、励まされて生きてきました。それがいつしか受け取り手でいるだけでは耐えきれず、自分自身が立ち上がる覚悟で私も現在DIVAをやっています。というか、そうせざるを得ない!そんな思いでDIVA一択の人生を歩んでいます。でも、私が言っているDIVAは単に職業としての「歌姫」のことではなく、精神性であり、姿勢であり、態度としての内面的な「DIVA」なんです。どういうことかというと、私のDIVAの解釈は、“孤高で誇らしくあろうとする意志”。生きていると、自分の選択に迷う瞬間って結構あるじゃないですか。心が弱ると自分の意見を言い出せなくなったり、好きな洋服やメイクで着飾れなくなったり……。そんなときに背中を押してくれるのが、心の中のDIVAなんです。孤独なまま立っていて、人々に勇気を与え続けてくれるDIVAを、あなたも心の中に住まわせているのではないですか?大切なのは、自分の人生を自分のものだと捉えて、光り輝いて生きていく意志と覚悟。私もそうだし、誰もが自分がDIVAだと気づいた瞬間に、孤独を引き受けながらも輝ける存在になれる。そんな願いを込めて、連載のタイトルは「あんたがDIVA」に決めました。これは「DIVA ME」というデビューシングルで伝えているメッセージでもあるので、初耳の方はチェックを。みなさんの通勤から退勤までを全力で応援する一曲になっています。聴くだけで、日常の風景にミラーボールをともしていただけるはずなので(私があなたの恥ずかしくも面白い人生を肯定します!)……って、DIVAの説明に紙幅をしっかり割いていたら文字数!これから連載で私が何をしていくのかという肝心な話は、次号で!ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。「電影と少年CQ」のメンバー。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。X、インスタは@guilty_kyun※『anan』2024年2月7日号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年02月19日人気アイドルグループ・AKB48の派生ユニットで、初のダンス&ボーカル・ユニットのDiVAが、3月23日(金)より来日公演を行う韓国発の大人気パフォーマンス「NANTA」(ナンタ)の応援団に就任し、「NANTA」日本公演公式応援ソングを歌唱する。「NANTA」の公演チケット情報「NANTA」は、1997年の初演以来、ロングランを続けているノン・バーバル・パフォーマンス(台詞がない劇)で、老若男女、国籍を問わず誰もが楽しめるというのが魅力のひとつ。「18時までに結婚式の料理を準備しろ!」という支配人からの指示を受けた厨房を舞台に、包丁や鍋を手にしたコックたちが、韓国の伝統リズム韓国の伝統リズム「サムルノリ」をベースに、コミカルかつダイナミックに乱打(=ナンタ)しながら次々と料理を仕上げていく。応援団就任に際し、DiVAはコック姿のビジュアルを初公開した。また、先日韓国にて「NANTA」の特集番組の撮影を行っており、この様子は読売テレビ他にて放送が予定されている。そして、今回担当する日本公演公式応援ソング(楽曲名未定)は、3月7日(水)に発売となるシングル『Lost the way』の通常盤・Type-Aに収録される。なお、「NANTA」は3月23日(金)より4月1日(日)まで東京・NANTA渋谷特設劇場、4月5日(木)より同8日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼで開催。チケットは発売中。
2012年01月27日