チャン・グンソクがアーティスト活動再始動後初のシングル『Emotion』を5月26日にリリースする。先日約3年7カ月ぶりの新曲「Star」を配信リリースし、LINE MUSICのリアルタイムチャートで1位を記録したチャン・グンソク。ニューシングルには「Star」を含む全3曲が収録され、30代を迎えより成熟した大人の雰囲気が楽曲からも伝わる内容に仕上がっている。CD各種形態には購入者を対象とした抽選特典の応募シリアルを封入。さらに、UNIVERSAL MUSIC STOREで初回限定盤A・B・Cのいずれかと通常盤をセットで購入すると、限定特典としてオンライントークイベントに参加できるシリアルコードが別途送付される。また、ファンクラブ限定盤購入者を対象にしたオンライントークイベントの開催も決定した。イベントの詳細はオフィシャルサイトにて。チャン・グンソク オフィシャルサイト:<リリース情報>チャン・グンソク ニューシングル『Emotion』2021年5月26日(水) リリース<CD収録内容>※初回限定盤A〜C / 通常盤共通01. Emotion02. Mirage03. Star■初回限定盤A(CD+DVD)1,980円(税込)<DVD収録内容>「Emotion」Music Video■初回限定盤B(CD+DVD)1,980円(税込)<DVD収録内容>「Emotion」Music Video Making■初回限定盤C(CD+BOOK)1,980円(税込)写真収録32Pブックレット■通常盤(CDのみ)1,320円(税込)■FANCLUB限定盤(CD+GOODS)3,850円(税込)<CD収録内容>※FANCLUB限定盤01. Emotion02. Mirage03. Star04. Star(韓国語ver.)05. Emotion(Instrumental)06. Mirage(Instrumental)07. Star(Instrumental)08. JKS presents HOME RADIO(番外編)チャン・グンソク「Star」2021年3月10日(水) 配信リリース配信リンク: チャン・グンソク「Star」ティザー映像第1弾チャン・グンソク「Star」ティザー映像第2弾チャン・グンソク コメント動画<イベント情報>UNIVERSAL MUSIC STORE限定オンライントークイベント【開催日】6月中予定(後日発表)【イベント内容】トークイベント(約30分予定)※『チャン・グンソク ジャパンオフィシャル・ファンクラブ購入者限定オンライントークイベント』とは一部内容が異なります。【参加方法】下記期間中にUNIVERSAL MUSIC STOREにて、対象商品をご購入いただいた方全員に購入者特典「オンライントークイベント」配信視聴にご参加いただけるシリアルコードを別途送付します。後日公開のイベント受付ページより、シリアルコードをご入力いただき、「オンライントークイベント」の参加受付を行ってください。【対象購入期間】3月31日(水) 18:00~6月2日(水) 23:59【対象商品】2021年5月26日(水)発売チャン・グンソク ニューシングル『Emotion』初回限定盤A,B,Cのいずれか+通常盤 2形態セット購入・初回限定盤A+通常盤:合計3,300円(税込)・初回限定盤B+通常盤:合計3,300円(税込)・初回限定盤C+通常盤:合計3,300円(税込)イベントの詳細はこちら:チャン・グンソク ユニバーサルミュージック / EMI Records オフィシャルサイト:
2021年03月31日チャン・グンソクが3月10日に配信リリースする新曲「Star」のティザー映像第2弾を公開した。今回のティザー映像でチャン・グンソクは、久々となるレコーディングに少し緊張した表情を見せる一方、アーティストとしての活動再開に向け長い時間をかけて準備してきた自信ものぞかせている。チャン・グンソク「Star」ティザー映像第2弾なお、チャン・グンソクは5月にシングルを発売することが決定しており、収録内容など詳細は後日発表される。<リリース情報>チャン・グンソク「Star」2021年3月10日(水) 配信リリース配信リンク: ※3月10日0:00より有効チャン・グンソク「Star」ティザー映像第1弾チャン・グンソク コメント動画チャン・グンソク ジャパンオフィシャルサイト:チャン・グンソク ユニバーサルミュージック / EMI Records オフィシャルサイト:
2021年03月09日チャン・グンソクが、3月10日(水)に新曲「Star」を緊急配信することが決定。あわせてティザー映像が公開された。2020年5月に、約2年間にわたる社会服務要員としての服務を終えたチャン・グンソクがいよいよアーティスト活動を始動させる。先日、自身のSNSで「Coming Soon」と突然動画をUP。動画の最後には「2021.03.05 6:00PM」とだけ記されていた。公開されたティザー映像では、チャン・グンソクがアコースティックギターを抱え、歌詞を考えては消しを繰り返しながら、新曲として3年7カ月ぶりとなる「Star」が出来上がっていく工程が描かれている。3月10日0:00(3月9日24:00)にデジタル配信がスタートするのを前に、ファンにいち早く伝えたいチャン・グンソクらしい公開となった。チャン・グンソク「Star」ティザー映像さらにコメント動画も公開され、詳細は後日としながらも「5月にシングルを発売する」と発表。「なかなか直接会うことはできないけれど、また会える日までみなさん体に気をつけてください」とメッセージを送っている。チャン・グンソク コメント動画<リリース情報>チャン・グンソク「Star」2021年3月10日(水) 配信リリース配信リンク: ※3月10日0:00より有効チャン・グンソク ジャパンオフィシャルサイト:チャン・グンソク ユニバーサルミュージック / EMI Records オフィシャルサイト:
2021年03月05日公益財団法人ソニー音楽財団による、第19回(2020年度)「斎藤秀雄メモリアル基金賞」のチェロ部門受賞者は、新倉瞳(チェロ)に決定した。※指揮者部門の該当者はなし。若手チェリスト、指揮者を顕彰することを目的とした「斎藤秀雄メモリアル基金賞」は、チェリスト・指揮者として高名な故・斎藤秀雄(1902-1974)氏に因み、2002年に創設された。過去の受賞者には、第1回(2002年度)植木昭雄、第2回(2003年度)古川展生等、日本を代表するチェリストが受賞している。一方、今回は該当者がなかった指揮部門においては、第1回(2002年度)大野和士、第2回(2003年度)広上淳一など、こちらも現在、第一線で活躍する指揮者を輩出。若手チェリスト・指揮者を世に送り出す重要な機会を提供し続けている。●新倉瞳/Hitomo Niikura(チェロ)幼少期をアメリカとドイツで過ごし、8 歳よりドイツでチェロを始める。桐朋学園女子高等学 校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業、卒業時には皇居桃華楽堂新人演奏会に出演、御前演奏を行う。その後、バーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。これまでにJan Vymyslicky、毛利伯郎、堤剛、Thomas Demenga、Martin Zaller (バロ ック・チェロ) の各氏に師事。室内楽を徳永二男、原田幸一郎の各氏に師事。 2014 年より Camerata Zürich のソロ首席チェリストをつとめている。2003年いしかわミュージックアカデミーにてIMA音楽賞を受賞し、アメリカ/アスペン音楽 祭に奨学生として参加。2007年第28回霧島国際音楽祭にて霧島国際音楽祭賞を受賞。2009 年ル ーマニア国際音楽コンクール室内楽部門にて第1位を受賞。2015年スイスのベルンで開催されたOrpheus Kammermusikwettbewerbにて入賞。同年、ポルトガルのリスボンで開催された Internacional Verão Clássico 2015 チェロ部門にて第1位を受賞。2016年5月スイス/ルツェルンの高級時計ブランド Carl.F.BuchererよりPathos Woman Awardを受賞。2017年第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。2006年8月桐朋学園大学在学中には、EMI Music Japan(現ユニバーサル・ミュージック)よ り「鳥の歌」をリリースし、紀尾井ホールにてデビュー。これまでにEMI Music Japanから3枚のアルバム、Live Notesよりピアニスト佐藤卓史とのライヴCD「ブラームス&ラフマニノフ:チェロ・ソナタ」、F.S.L.レーベルよりアコーディオニスト佐藤芳明とのDuo「魂柱と鞴」、ア ールアンフィニ・レーベルより、最新CD「ダンツァ」や高橋多佳子、礒絵里子との「椿三重奏団」を含む4枚のアルバムが発売されている。今年秋には5人の作曲家に新曲を委嘱した「委嘱作品集」が同レーベルより発売予定。また、チューリッヒを拠点の人気クレズマーバンドCheibe Balaganのメンバーとして2014年から参加し、様々な音楽祭に招かれ、音楽の幅を広げている。現在はCamerata Zürichのソロ首席チェリストとしてスイスを拠点に活躍する中、ソリスト、室内楽奏者として全国各地でリサ イタル、オーケストラとの共演を重ね、司会、番組ナレーション、音楽劇、演奏家のためのドレスM Maglie le cassettoのプロデュース等、活動の幅を広げ音楽の素晴らしさを広く深く伝えようとする姿勢は多くの共感を集めている。使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancino(1694年製)。
2021年03月03日新人アーティスト発掘を目的とするプロジェクト「IMALAB」と、ライブハウス「新宿LOFT」が、2月19日(金)に新人アーティストが出演する無料オンラインライブを開催することが決定した。IMALABとは、フジファブリックをはじめ、Base Ball Bear、10-FEET、SILENT SIREN、ACE COLLECTIONなどを手がけてきたユニバーサルミュージック / EMI Recordsの音楽制作ディレクター・今村圭介が発起人となり、2020年7月に立ち上がった新人アーティスト発掘プロジェクト。このプロジェクトは、「何年も何十年も、音楽で一緒にドキドキできるアーティストに出会いたい。」という今村の想いに賛同したクリエイターやスタッフと共に、新しいアーティストの発掘と発信を目指している。今回のイベントは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言によって、有観客のライブ開催が難しくなっているライブハウスとミュージシャン、そして、音楽との新しい出会いを欲しているオーディエンスをつなぐ「場」を作ることを目的に実施。「緊急事態でも、やっぱりみんなで、ライブが見たい!」をテーマに、2月19日(金)に、新宿LOFTのYouTubeチャンネルで、無料配信する。出演は、出演エントリーがあったアーティストの中から、オーディエンスの「ライブが見たい!」というSNSでの声が多かった、きゃない、GREED FIVE EGG’S、伏見◎Project、THE 革命キラ獣、meiyo、NIYOCOの全6組。また、このオンラインライブでは、ライブハウスの空気を味わってもらうために「みんなで見る」という行為にもスポットを当て、ゲストオーディエンスとしてナレーター、ラジオDJの藤田たくみ氏を招き、ライブの転換中に、オンライン上で、オーディエンスの皆さんが交流・雑談できる場を用意する。コロナにより失われてしまった従来の「ライブハウスのライブ」という体験。まったく同じものをオンラインで再現するのは不可能だが、新人アーティスト発掘プロジェクトIMALABと新宿LOFTが届けるオンラインだからこそできる体験を楽しんでほしい。【ライブ情報】IMALAB×LOFT 無料オンラインライブ「ライブが見たい!」日時:2月19日(金)20:00〜オンライン配信出演::きゃない / GREED FIVE EGG’S / 伏見◎Project / THE 革命キラ獣 / meiyo / NIYOCOゲストオーディエン:藤田たくみ(ナレーター / ラジオDJ)料金:無料配信URL: ()
2021年02月15日2枚のシングル、『life』と『love』をCDと配信で同時リリースしたMy Hair is Bad。『life』には生活や人生を歌った曲、『love』には“君”に向けたラブソングが収められている。ギター&ボーカル、椎木知仁さんは語る。制限のある中で、自然と背中を押したい気持ちになった。「毎年100本切ることなくライブをやっていたのがコロナで急になくなって、初めて自分の音源を振り返ることで冷静になれたのは良いことでしたね。でも、メンバーにも会えなくなって落ち込んで、家で曲を作ってお酒を飲むということを繰り返してて、すごく寂しかったです(笑)。その中で、シングルに向けて立て直していきました」リード曲の「白春夢」は、淡々とした日常描写から、一気にサビで突き抜ける曲調がとても新鮮だ。コロナ禍で感じていたことが率直に綴られている。「辛い気持ちも全部曲にして消化したいなと思って、久しぶりに写真を撮る感じで思ってることを描写した曲が作れたと思います。今思い返すと5月は、どこに怒ったらいいかも、どこで喜んでいいかもわからなかった。上がるも下がるも何もない、初めて味わう感覚。それに対して一番しっくりくる言葉が“夢”だったんです」全6曲、音と言葉がシンプルに際立った楽曲が印象に残る。「全体的に音も言葉選びも、もっと曲の主人公の気持ちやメロディが伝わるように、今までより一歩先の努力ができたと思ってます。それでいて、僕らはバッドエンドの曲を書くのも好きなんですけど、ある程度制限のある暮らしをしていく中で、自然と背中を押したい気持ちになったことも反映されているかもしれないですね」行定勲監督のショートムービー『映画館にいく日』で有村架純さんの恋人役を演じたことも話題になった。「行定監督には前から声をかけてもらってたんですが、時間ができたので出させていただきました。そうしたら、相手役が有村架純さんって言われて(笑)。有村さんの表情や演技を見させていただいて…人を魅了する人ってやっぱりすごいんだなって驚きました(笑)。舞台に出る立場として、すごく勉強になりましたね」上・CD シングル『life』。ミュージックビデオが公開された「白春夢」を含む3曲を収録。¥1,100下・配信シングル『love』。「味方」を含む3曲を収録。iTunes、レコチョク、Apple Music、Spotifyほか、各音楽配信サイトで配信中。(EMI Records)マイ・ヘア・イズ・バッド左から、山本大樹(Ba&Cho)、椎木知仁(Gt&Vo)、山田淳(Dr)。2008年結成。’16年、シングル『時代をあつめて』でメジャーデビュー。’21年4月にさいたまスーパーアリーナ2デイズライブを開催予定。※『anan』2021年1月13日号より。写真・藤川正典インタビュー、文・小松香里(by anan編集部)
2021年01月09日1970年のデビューから半世紀。いまなお音楽シーンに大きな影響力をもつオフコースの50周年アニバーサリーとして、『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』が10月28日に発売されることが決定した。本作には、東芝EMI(現ユニバーサル ミュージック)から発売された15タイトルのアルバムと併せて、FUN HOUSE(現SONY MUSIC LABELS/Ariola Japan)から発売された5タイトルのアルバムを加え、20作品のアルバムが最新リマスタリングを施され、12cm紙ジャケットCDで復刻。全21枚組のCD BOXとしてリリースされる。6月に発売された『コンプリート・シングル・コレクションCD BOX』と併せれば、オフコースが活動していた期間に発売された全作品がコンプリート出来るファン待望のアイテムだ。オフコース『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』発売日:2020年10月28日(水)仕様:12cmCD21枚組BOX・全作品デジタルリマスタリング・紙ジャケット仕様+小貫信昭氏による楽曲解説掲載ブックレット価格:40,000円(税抜)/44,000円(税込)品番:UPCY-9923収録内容(★=オリジナル/☆=ライブ/〇=ベスト/●=サントラ)【東芝EMI全アルバム:DISC-01~DISC-16】DISC-01:オフ・コース1 /僕の贈りもの★1973.06.05発売DISC-02:この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2★1974.05.05発売DISC-03:秋ゆく街で/オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート☆1974.12.20発売DISC-04:ワインの匂い★1975.12.20発売DISC-05:SONG IS LOVE★1976.11.05発売DISC-06:JUNKTION★1977.09.05発売DISC-07:SELECTION 1973-78〇1978.05.05発売DISC-08:FAIRWAY★1978.10.05発売DISC-09:Three and Two★1979.10.20発売DISC-10+11:LIVE☆1980.05.05発売(2CD)DISC-12:We are★1980.11.21発売DISC-13:SELECTION 1978-81〇1981.09.01発売DISC-14:over★1981.12.01発売DISC-15:I LOVE YOU★1982.07.01発売DISC-16:NEXT SOUND TRACK●1982.09.21発売【FUN HOUSE全アルバム:DISC-17~DISC-21】DISC-17:The Best Year of My Life★1984.06.21発売DISC-18:Back Streets of Tokyo★1985.08.01発売DISC-19:as close as possible★1987.03.28発売DISC-20:IT’S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987〇1987.07.05発売DISC-21:Still a long way to go★1988.06.09発売
2020年08月12日25日(現地時間)、『風と共に去りぬ』のメラニー役で知られるオリヴィア・デ・ハヴィランドがパリの自宅で亡くなった。104歳だった。オリヴィアの広報担当が「昨夜、世界は国際的な宝を失いました。私にとっては最愛の友人であり、クライアントでした。パリにて安らかに息を引き取りました」と発表。オリヴィアは1916年7月1日、イギリス人の両親のもとに東京で誕生。1935年に映画デビューを果たし、初期には『海賊ブラッド』や『ロビンフッドの冒険』などでたびたびエロール・フリンとカップルを演じた。『風と共に去りぬ』、『Hold Back the Dawn』(原題)、『蛇の穴』の計3作でアカデミー賞にノミネート。『遥かなる我が子』と『女相続人』でアカデミー主演女優賞を獲得しており、映画芸術科学アカデミーはツイッターでオリヴィアを「私たちの業界の本物のレジェンド」と称え、追悼している。オリヴィアとの意外な交友関係が明らかになったのは、ジャレッド・レト。2008年、ジャレッドのバンド「サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ」がEMIと裁判沙汰になった際に、オリヴィアに世話になったという。オリヴィアも1943年にワーナーブラザースを相手に闘い、勝訴した経験を持つ。ジャレッドはパリでオリヴィアと会ったり、オリヴィアから美しい直筆の手紙をもらったことなどをツイッターでふり返っている。妹のジョーン・フォンテインは、オリヴィアの背中を追って女優となり、『断崖』でアカデミー主演女優賞を受賞。ライバル関係にあった2人は長年の確執が報じられていた。ジョーンは2013年に96歳で亡くなっている。(Hiromi Kaku)■関連作品:風と共に去りぬ 1952年9月4日公開©Metro-Goldwyn-Mayer
2020年07月27日人気インストラクターが集結するオンラインイベントWomen’s Healthは、2020年7月19日(日)から8月30日(日)まで、オンラインフェス「LOVE BODY+」を実施する。吉川めい氏、RISA氏、福田萌子氏など人気インストラクターが多数登場。充実のオンラインレッスンを、高画質で届ける。1レッスン(1時間15分)の料金は1,000円(税込み)。チケットはWomen’s Healthのウェブサイトにて購入することができる。定員に達し次第受付が終了となるため、早めの予約がオススメだ。スケジュールをチェック!開催時間は7月19日(日)の「TAMAO’s FLOW YOGA」が9:00から10:15まで、7月25日(土)の「MOEKO’s BALLETONE」が9:00から10:15まで。8月1日(土)の「MAE’s YOGA & MEDITATION」はヨガインストラクター 吉川めい氏によるヨガと瞑想のクラスとなっている。開催時間は15:00から16:15まで。8月9日(日)はおっぱい番長こと朝井麗華氏が登場。理想の美バストに近づくための乳トレを伝授する。開催時間は9:00から10:15まで。8月16日(日)9:00から10:15まではPOP PILATESインストラクター RISA氏によるFLOPILATES(フローピラティス)、8月23日(日)18:00から19:15まではJURI EDWARDS氏が考案した新スタイルヨガプログラム、8月30日(日)9:00から10:15までは、モデルのようなビキニボディが目指せる「EMI’s BANDTRAINING」を予定している。(画像はWomen’s Healthより)【参考】※Women’s Health
2020年07月19日映画『滑走路』が、2020年11月20日(金)に全国で公開される。“非正規歌人”による魂の叫び - 滑走路原作となるのは、32歳で命を絶った“非正規歌人”萩原慎一郎の歌集「歌集 滑走路」でデビュー作にして遺作。彼は非正規の契約で働いていた自らの経験を基に短歌を発表し続けた歌人だ。「歌集 滑走路」に描かれる、生きる希望、そして苦悩は、多くの人々の胸に突き刺さり、多くの共感を集めた。映画『滑走路』では、原作となる歌集をモチーフにし、オリジナルストーリーとして繊細で濃密な人間の闇と美しさを描いていく。さまざまな人生が交差する群像を豪華キャストで描く物語は、将来への不安を抱える切り絵作家、非正規雇用問題に向き合う官僚、中学校でいじめにあう学級委員長、と3つの物語が重なり合いつつ進んでいく。翠(みどり) - 水川あさみ切り絵作家。30代後半にさしかかり将来への不安を抱える。若手官僚・鷹野 - 浅香航大非正規雇用問題に向き合う。官僚という仕事につき、膨大な仕事量、責任感などに圧倒されつつ苦悩する。学級委員長 - 寄川歌太中学二年。幼馴染をかばったことでいじめの標的にされる。大切なものを守ること、貫くことで自分が辛い状況に陥っていく。陽子 - 坂井真紀学級委員長の母。シングルマザーとして育てる。拓己 - 水橋研二翠の夫。高校の美術教師として働く。雨宮 - 吉村界人鷹野の同期。少し高飛車で表面的には強いサラリーマンだが本音をなかなか言えない繊細なところもある。明智役 - 染谷将太鷹野が死の原因を探る青年の元同僚。天野 - 木下渓学級委員長のクラスメート。包み込む様な優しい強さを持つ。裕翔 - 池田優斗学級委員長の幼馴染。親友を裏切りたくないが、かといって自分がいじめられてしまう怖さも持つ。脚本・桑村さや香×西谷弘監督『滑走路』の脚本を務めるのは、劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』の公開を控える桑村さや香。また監督は、『マチネの終わりに』『シン・ゴジラ』といった数々の話題作品で、名助監督として活躍してきた大庭功睦が担当する。大庭監督は、オリジナルストーリーの着想源について「考案した企画の端緒となったのは、webに数多く書かれていた、原作読者の方々の書評でした。萩原さんの歌を、まるで自分自身の事が歌われたかのように感受した読者の方々が、自らを投影しつつ気持ちのこもったレビューを多数書かれているのを目にし、その深い交流に感銘を受け、“この読者の方々を登場人物に据えた群像として、ストーリーを紡げないか”と考えたのです」とコメント。さらに鑑賞者の期待を裏切らない作品を残したいと思いの丈を述べている。主題歌に、Sano ibukiの新曲「紙飛行機」なお本作の主題歌を務めるのは、アニメーション映画『ぼくらの 7 日間戦争』でも主題歌を務めたいシンガー・ソングライターのSano ibuk。以前より原作歌集を愛読していたという彼が、映画の製作途中から映像を何度も見返し、作品の世界観に寄添う新曲「紙飛行機」を書き下ろした。映画とのコラボレーションに関してSanoは「表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました」とコメントを残している。『滑走路』ストーリー厚生労働省で働く若手官僚の鷹野。彼は激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から非正規雇用が原因で命を絶ったとされる人々のリストを持ち込まれ追及を受ける。そのリストの中から自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始める。■作品詳細映画『滑走路』公開日:2020年11月20日(金)原作:「歌集 滑走路」(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)監督:大庭功睦脚本:桑村さや香出演:水川あさみ、浅香航大、寄川歌太、木下渓、池田優斗、吉村界人、染谷将太、水橋研二、坂井真紀主題歌:Sano ibuki「紙飛行機」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
2020年07月16日新型コロナウイルス感染症の日本国内での感染拡大と外出自粛を受け、松任谷由実、東京事変(椎名林檎)らが所属するユニバーサル ミュージックの邦楽レーベルのEMI Recordsが、コメントや歌声で繋ぐTikTokリレーを本日4月13日(月)よりEMI Records公式TikTokアカウントでスタートした。EMI Recordsに所属する多種多様なアーティストが順次日替わりで約1週間に渡り応援メッセージを繋いでいく内容となっている。またEMI Records公式YouTubeチャンネルも開設。過去のライブ映像を順次公開中で、松任谷由実は最新ライブ映像「春よ、来い」含む伝説のLIVE映像全39曲、松田聖子「Seiko Matsuda Concert Tour 2019 "Seiko’s Singles Collection"」より「SWEET MEMORIES」含む全5曲、AIは2016年に日本武道館で行われた「THE BEST TOUR」の本編全編を期間限定で公開中。10-FEETは「OF THE KIDS,BY THE KIDS,FOR THE KIDS」シリーズⅠ~Ⅶを4月17日(金)より期間限定で公開、東京事変も過去ライブ映像作品から約20曲を公開予定、HKT48も過去のライブ映像の公開を予定するなど、EMIに所属する多種多様なアーティストのライブ映像が見ることができる。⇒EMI Records 公式TikTokアカウント()⇒EMI Records 公式YouTubeチャンネル()ライブ映像作品10-FEET : 「OF THE KIDS,BY THE KIDS,FOR THE KIDS」シリーズⅠ~Ⅶの7作品を4月17日(金)より期間限定で公開AI : 2016年日本武道館で行われた「THE BEST TOUR」本編全編期間限定公開中HKT48 : 過去のライブ映像を一部公開予定SiM : 総計約8時間にも及ぶアーカイブ映像作品、期間限定公開中井上苑子 : 君がいればOK!~サマサマキュンキュン大作戦~ Live ver.公開中東京事変 : 「Dynamite」「Just Can’t Help It.」「Spa & Treatment」「ウルトラC」「Discovery」「Bon Voyage」から約20曲を公開予定椎名林檎 : 「(生)林檎博’18」「(生)林檎博‘14」「真空地帯」「百鬼夜行」「陰翳礼讃」「党大会」から全25曲公開予定松任谷由実 : 最新ライブ映像「春よ、来い」含む、伝説のLIVE映像全39曲をYouTubeにて公開中松田聖子 : 「Seiko Matsuda Concert Tour 2019 "Seiko’s Singles Collection"」より「SWEET MEMORIES」含む全5曲を公開中EMI Recordsについて松任谷由実、椎名林檎/東京事変、AI等が所属するユニバーサル ミュージック内の邦楽レーベル。⇒所属アーティスト一覧 ()
2020年04月13日音楽家が世に出る大きなきっかけとなるのがコンクールだ。そのコンクールの中でもピアノの「ショパン国際ピアノ・コンクール」や「チャイコフスキー国際コンクール」、指揮の「ブザンソン指揮者コンクール」の名声がひときわ高いのは、過去の優勝者や入賞者のその後の活躍ぶりによるところが大きい。今回「名曲全集」に登場するピアノの上原彩子と指揮のベン・グラスバーグこそは、まさにコンクールの申し子と言えそうだ。「第12回チャイコフスキー国際コンクール」のピアノ部門において女性として、さらには日本人としての初優勝を成し遂げた上原彩子と、「第55回ブザンソン指揮者コンクール」で優勝を果たしたベン・グラスバーグ。この2人が共演するベートーヴェンのピアノ協奏曲は聴き逃がせない。コンクールをきっかけに大きく羽ばたいた2人の今や如何に。さらなる深化をとげた音楽家の姿をしっかり見極める時間が楽しみだ。●公演概要1月19日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第153回」●上原彩子 Ayako Uehara (ピアノ,Piano)3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、江口文子、浦壁信二各氏に師事。第3回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクールA部門第1位を始め多くのコンクールで入賞を果たす。2002年6月には、第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。第18回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。これまでに国内外にて演奏活動を行い、2004年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、2004年度ベスト・ソリストに選ばれた。CDはEMIクラシックスから3枚がワールドワイドで発売された他、2014年にはキングレコードに移籍し、「上原彩子のくるみ割り人形」「ラフマニノフ13の前奏曲」がリリースされている。2006年1月10日には「日本におけるロシア文化フェスティバル2006」オープニング・ガラコンサートでゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演、また、2008年9-10月にはクリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーントーンキュンストラー管弦楽団とのオーストリア及び日本ツアーを行ない、2017年3月には、ベルリン及び日本国内4都市において、エリアフ・インバル指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と共演、高い評価を受けた。東京藝術大学音楽学部早期教育リサーチセンター准教授。●ベン・グラスバーグ(指揮)ケンブリッジ大学を卒業後、英ロイヤル・アカデミーでシャーン・エドワーズに指揮を学んだ。17年9月、第55回ブザンソン指揮者コンクールで優勝したほか、聴衆賞、オーケストラ賞も受賞した。17年夏、グラインドボーン音楽祭「皇帝ティートの慈悲」でロビン・ティッチアッティのアシスタントを務めていたグラスバーグは指揮者急病のため、急遽に指揮台に上がり大成功を収め、史上最年少で同音楽祭の指揮台にあがった指揮者となった。グラインドボーンでは18年夏に『蝶々夫人』、秋には『椿姫』をアシストおよび指揮をする。17/18シーズンはカンマー・アカデミー・ポツダムにデビューし、コンサートと『コジ・ファン・トゥッテ』を指揮するほか、アーネム・フィル、リヨン国立管、ロイヤル・フィル、パリ室内管、サンクトペテルブルク響、デトロイト響にデビューする。またロンドン・フィルでウラディーミル・ユロフスキーのアシスタントを務めるほか、ブリュッセルのモネ劇場で始める新しいダ・ポンテ・サイクルにアシスタントとして、また指揮者として参加する。
2020年01月10日12月14日(土)大阪・ESAKAMUSEにて『PIA LIVE IDOL MUSICChristmas Eve×10!(クリスマス イブ×10)』を開催。『PIA LIVE IDOL MUSIC』チケット情報ライブアイドルとはライブハウス等を中心に音楽シーンで活動するアイドルの総称。名だたる会場でワンマンライブを開催し、チケットを完売させるほどのグループも多く存在する。今回8組のグループが出演する。東京を拠点に活動するグループが3組出演。完全セルフプロデュースユニット「ゑんら」。その名には煙のように変幻自在で枠にとらわれないとの思いが込められている。2019年3月には渋谷・www xで一周年記念単独ライブが開催された。2013年11月、EMI・YUZU・KARIN・BUCHOの4人で結成。 以来一度もメンバー変更もなく6周年を迎えたラウドロックアイドル「DESURABBITS」。2019年は“DESURABBITS「兎革命!」”を掲げ、さらなる飛躍を目指す。THISTIME RECORDSより、群雄割拠のアイドル界にぬるっとふわっと登場したさとり世代の申し子「さとりモンスター」。楽曲提供にはcinema staff 三島想平(『英雄讃歌』)、アルカラ 稲村太佑(『さよならと小指』)、さらにサウンドプロデューサーに竹内亮太郎という豪華な顔ぶれを迎える注目のグループ。西日本からは5組が出演。地元関西からは「カラフルスクリーム」「KissBeeWEST」「NEO BREAK」「W.(ダブルヴィー)」が出演。「カラフルスクリーム」は楽曲制作集団「North Sound」が手がけるカラフルなサウンドが特徴なグループで、現在全国ワンマンツアーを開催中。来年1月にBIGCATでのツアーファイナルを控えている。「KissBeeWEST」はサマーソニック出演、なんばHatchでの2年連続ワンマンライブに加え、大阪城音楽堂で無料のチャリティーフェスを開催するなど話題が尽きない。「NEO BREAK」は6人組アクロバティックユニット。関西アイドルリーグ第2節優勝の大阪アイドルグループ。ハイクオリティなダンス、歌、アクロバットを駆使したパフォーマンスは必見!「W.(ダブルヴィー)」は3月に大阪・BIGCAT、8月に梅田クラブクアトロでワンマンライブを行った、関西に旋風を巻き起こすこと間違いなしの是非とも注目していきたいグループ。そして、九州は福岡より「くるーず~CRUiSE!」が参加。客船をモチーフにしたライブではメンバーが乗務員となり、パワフルなダンスとフレッシュな歌声で魅了。現在人気上昇中のアイドルユニット。はじめて観る人たちでも十二分に楽しめる『PIA LIVE IDOL MUSIC』。個性溢れるライブアイドルサウンドを是非とも体感してほしい。チケットは発売中。
2019年12月06日約10年前、椎名林檎は竹内まりやからベスト盤を出すことを勧められ、すぐに納得し、出すことを決意したという。しかし、まだそれにふさわしい曲が揃っていないということと、新曲を入れたかったという理由で延ばし続けてきたそうだ。つまり、ここにきて初のベスト盤『ニュートンの林檎~初めてのベスト盤~』が出るということは、完璧なものができる手応えがあったということだ。豊かさを生み出し続けてきた21年間の闘争史。2枚組の冒頭には、1998年、共に東芝EMIからデビューし、公私ともに親交の深い戦友・宇多田ヒカルを招いた新曲「浪漫と算盤 LDN ver.」。ジャズテイスト溢れる、たおやかでゴージャスなサウンド・デザイン。日本の音楽界の至宝ふたりによる、現代社会における「浪漫」と「算盤」を解いていくようなボーカルの掛け合いは、ゾクゾクするほどスリリングで美しい。そこからは、ほぼ時系列に沿って、曲が収められている。椎名林檎の名を日本中に知らしめた「ここでキスして。」に代表される、「あなた」を強烈に求める煽情的なギターロックで多くの名曲を生んだ初期。バンド東京事変を経て、その音楽性はどんどんしなやかに変化していく。DISC2の1曲目のもうひとつの新曲「公然の秘密」も、また然りだ。大衆音楽は文化的でなければならない。人々の欲望が反映され、時代を映すものでなければならない。それでもって、人々になんらかの力を与えるものでなければならない―。宇多田ヒカルをはじめ、宮本浩次(エレファントカシマシ)、トータス松本(ウルフルズ)、Mummy-D(ライムスター)、浮雲等、多くの敬愛するアーティストを招き、その思想を具現化し続けた全30曲(通常盤は28曲)。「豊かな価値」を音楽で描き、気高く発信してきたその21年間の闘争史に心底感服させられる。ライブの人気曲、カップリング曲も収録した初のオールタイム・ベストアルバム『ニュートンの林檎~初めてのベスト盤』。【初回生産限定盤2CD ボーナストラック2曲入り】¥3,300(ユニバーサル ミュージック)しいな・りんご’98年、東芝EMIからシングル『幸福論』でデビュー。12月11日にMV作品集Blu-ray/DVD『性的ヒーリング ~其ノ伍~七~』と『The Sexual Healing Total Orgasm Experience』が発売される。※『anan』2019年11月27日号より。文・小松香里(by anan編集部)
2019年11月22日椎名林檎が、自身初となるオールタイムベストアルバム『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』を、2019年11月13日(水)にリリースする。椎名林檎初のオールタイムベストアルバム収録楽曲は、これまでに発表された全オリジナルアルバム及びセルフカバーアルバムを中心に、チャートや売り上げ実績、リスナーから求められているもの、各種リサーチ結果などを元に選曲。シングル曲のみならず、ライブパフォーマンスにおける人気曲やカップリング曲なども、その対象に含まれている。ソロ初期の名曲から最新のコラボ楽曲まで網羅、宇多田ヒカルと共演の新曲も本作はCD2枚組で、各ディスクに1曲ずつ新曲も収録。1曲はテレビ朝日金曜ナイトドラマ「時効警察はじめました」の主題歌「公然の秘密」、そしてもう1曲は宇多田ヒカルとの共演によるスペシャルな新曲「浪漫と算盤 LDN ver.」だ。盟友・宇多田ヒカルを招き制作された同楽曲は、アルバムリリースに先駆けて11月2日(土)0時より配信スタート。作詞・作編曲とベーシックトラックを椎名が、管弦打楽器の編曲を村田陽一が手掛けた1曲で、生ピアノ・ヒイズミマサユ機、五弦ベース・鳥越啓介というお馴染みのメンバーに加え、ロンドンフィルハー モニック・オーケストラがアビイ・ロードスタジオで収録した演奏が収められている。奇しくも二人は、1998年に当時の東芝EMIからデビューした同期の関係。その共演は、宇多田ヒカルのアルバム『Fantôme』収録の「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」に椎名が参加して以来のこととなる。■椎名林檎コメント「浪漫と算盤」制作に当たってたいへん面白いプログラムでした。ご参加くださった宇多田ヒカル氏はじめ、村田陽一せんせい、演奏家のみなさんへ、改めてお礼申し上げたいです。ありがとうございました。新たな作品に着手する際、わたしはいつも、なにかしら初めての試みをするようにしております。今回はとにかく、和声から旋律からなにから、いつもみたく扇情的にせぬよう注意深く編みました。ヒカル氏の声の成分がよく馴染む、酸素や水のような曲にしたくて。いつになくまろやかな響きを、味わっていただけますと幸いです。言葉についても、本作では少々挑戦しています。或る日ヒカル氏が「それはゆみちん(椎名のこと)ならうまいこと書きそう」などと共通の知人らと話していたらしいテーマが「ロマンとソロバン」でした。半年ほどまえ小耳に挟んで以来「受けて立とうぞ」と力み続けた結果、仕上がったのがこの作品です。唄うのにやや照れました。なお、二十年間、頑なに「国産採れたて」に拘って参りましたものの、これからさきはもっとのびのび自由奔放に書きたいです。どうぞ今後なお一層、よろしくお願い致します。(などなど現場から愛を込めて...「初めまして」「改めまして」のベスト盤もご用意しました。)椎名林檎アザー・バージョン「浪漫と算盤 TYO ver.」配信リリース尚、『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』とは異なるアザー・バージョンの「浪漫と算盤 TYO ver.」が、2019年11月25日(月)より配信開始する。「TYO ver.」では、椎名林檎のツアーメンバーである、みどりん、鳥越啓介、名越由貴夫、ヒイズミマサユ機による演奏を写実的に収録。現代のトーキョー・サウンドを体現した、バンドサウンドを堪能できる。「公然の秘密」ミュージックビデオ新曲「公然の秘密」のミュージックビデオには、椎名の前作「鶏と蛇と豚」のミュージックビデオで一人三役を巧みに演じ分け、鮮烈な印象を残したAYA SATOと、東京ゲゲゲイのMIKEYがダンサーとして出演。振付はAYA SATOが手がけている。「幸福論」や「歌舞伎町の女王」、「丸ノ内サディスティック」、「罪と罰」、「流行」、「カーネーション」、「ありあまる富」、「長く短い祭」など、ソロ初期の名曲から最新のコラボ楽曲まで、椎名林檎20年のキャリアを総括する、まさにベストアルバムの名にふさわしい内容だ。初回生産限定盤は特典付きまた、初回生産限定盤には、neetskillsによる「丸ノ内サディスティック」と、ヒャダインによる「ジユーダム」2つのリミックス楽曲が各ディスクにボーナストラックとしてCD初収録。さらに、パッケージが通常盤とは異なる「特製!重力半減ケース」となり、AR(拡張現実)に対応したブックレットも付属する。(※初回生産限定盤の出荷終了次第、通常盤に切り替わる)井上雨迩ミックスによるリニューアル音源を収録なお、本作に収録される楽曲は、ほとんど全ての椎名作品を手掛けるレコーディング・エンジニア井上雨迩が最新技術でミックスを全編アップデートしたリニューアル音源となっている。作品情報椎名林檎オールタイムベストアルバム『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』リリース日:2019年11月13日(水)価格:初回生産限定盤(2CD) 3,300円+税※初回生産限定盤の出荷終了次第、通常盤(2CD)へ切り替わる。<収録曲>■Disc-11. タイトル未定(新曲)2. 幸福論3. すべりだい4. 正しい街5. 歌舞伎町の女王6. 丸ノ内サディスティック7. ここでキスして。8. ギブス9. 罪と罰10. 本能11. 真夜中は純潔12. 迷彩13.茎(STEM) ~大名遊ビ編~14. りんごのうた=ボーナストラック= ※初回生産限定盤のみ収録15. 丸ノ内サディスティック neetskills remix■Disc-21. 公然の秘密(新曲)2. この世の限り3. 流行4. 旬5. 自由へ道連れ6. カーネーション7. NIPPON8. ありあまる富9. 青春の瞬き10. 人生は夢だらけ11. おいしい季節12. 獣ゆく細道13.長く短い祭14. 目抜き通り=ボーナストラック= ※初回生産限定盤のみ収録15. ジユーダム ヒャダインのリリリリ☆リミックス■浪漫と算盤 TYO ver. (The sun&moon in tokyo)配信日:2019年11月25日(月)
2019年09月29日ワーグナー音楽の聖地バイロイトから素敵なニュースが届いた。日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者ピエタリ・インキネンが、あの「バイロイト音楽祭」において超大作『ニーベルングの指環』全曲(2020年のニュープロダクション)の指揮を託されたというビックニュースだ。「バイロイト音楽祭」と言えば、古くはフルトヴェングラー、クナーパッツブッシュ、ベーム、カラヤン、サヴァリッシュ、マゼール、クライバーetc 現役でもバレンボイム、ヤノフスキ、ティーレマンといった歴史に名を遺す巨匠のみが指揮することを許された名門中の名門であり、まさにワーグナーの総本山。ワーグナーに魅了され、作品の演奏実績を着実に重ねてきたインキネンにとって、バイロイトでの指揮というのはこれ以上ないエキサイティングな出来事であり、名誉であることは想像に難くない。日本フィル広報から届いた知らせによれば、普段クールなインキネンにしては珍しく興奮気味のコメントからも、その喜びを感じることが出来るという。日本のクラシック界とも太い絆で結ばれたマエストロ、インキネンの新境地への船出を心から祝福したい。●ピエタリ・インキネン:コメントバイロイト祝祭劇場という唯一無二の環境で、音楽劇の究極の傑作を指揮する名誉を授かった数々の伝説の指揮者たちのリストに自分の名前を加えて頂くことができ、大変光栄に思っています。出演者及び聴衆の多くの皆様と同様に、私も人生の早い段階で、不治の病であるワーグナー熱にかかってしまった一人です。音楽祭の特別な雰囲気の中で、多くの優れた才能と深い経験を持つ音楽家と共にワーグナーに浸り、舞台をご一緒できるのは、舞台の上でもそれ以外のすべてにおいても、間違いなく私の音楽家としてのキャリアのハイライトとなるでしょう。*詳細: ●日本における【ベートーヴェン生誕250年記念】のツィクルスにも是非注目を!・【ベートーヴェン生誕250年Vol.1】第714回東京定期演奏会 サントリーホール2019年10月18日(金)19時、2019年10月19日(土)14時指揮ピエタリ・インキネン[首席指揮者]ピアノアレクセイ・ヴォロディンドヴォルジャーク:歌劇《アルミダ》序曲ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》・【ベートーヴェン生誕250年Vol.2】第351回横浜定期演奏会横浜みなとみらいホール2019年10月26日(土)18時指揮ピエタリ・インキネン[首席指揮者]ピアノアレクセイ・ヴォロディンベートーヴェン:交響曲第1番ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ドヴォルジャーク:交響曲第8番・第382回名曲コンサート サントリーホール2019年10月27日(日)14時30分指揮ピエタリ・インキネン[首席指揮者]ピアノアレクセイ・ヴォロディンベートーヴェン:交響曲第1番ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ドヴォルジャーク:交響曲第8番●ピエタリ・インキネン(C)吉田タカユキインキネンは、そのキャリアを通じて、ワーグナーの音楽と深く特別な関係にある。2013年に、オペラ・オーストラリアの初の『指環』チクルス(ニール・アームフィールド演出)を指揮して好評を博し、ヘルプマン賞(2014)の「ベスト・ミュージック・ディレクション」に選出された。2016年にはメルボルンを再訪し、同作の再演を指揮して、グリーン・ルーム賞の「オペラにおけるベスト・コンダクター」に選ばれている。2018年には同歌劇場で『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(カスパー・ホルテン演出)を指揮した。過去には、『ワルキューレ』と『ラインの黄金』をパレルモのマッシモ歌劇場でグラハム・ヴィック演出版を指揮し、イタリアの国立音楽批評家協会のフランコ・アッビアーティ賞の「ベスト・ショー」部門を、『ラインの黄金』で受賞。また、多くのコンサートでもワーグナーのオペラ作品を指揮しており、2020年には、彼にとって初となる『トリスタンとイゾルデ』をオペラ・クイーンズランドで指揮する。インキネンと長年共演し、2010年にEMIから発売され、高い評価を得たニュージーランド交響楽団とのワーグナーのアリア集の録音でも共演しているサイモン・オニールが主役を演じる。2017年9月より、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。また、日本フィルハーモニー交響楽団においては、7年間、首席客演指揮者として活躍した後、2016―17年シーズンより首席指揮者に就任している。2015年以来、プラハ交響楽団の首席指揮者も務める。2008年から2016年には、ニュージーランド交響楽団の音楽監督を務め、現在では同楽団の名誉指揮者となっている。また、2014年から2019年には、ルートヴィヒスブルク音楽祭の首席指揮者を務めた。客演指揮者としては、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ピッツバーグ交響楽団、そしてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演している。オペラの分野においても、ドレスデン国立歌劇場、フィンランド国立歌劇場、モネ劇場、ベルリン国立歌劇場、そしてバイエルン国立歌劇場で指揮している。インキネンは現在、ドヴォルザークとプロコフィエフの交響曲全集の録音を、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団と行っており、SWRミュージックより発売予定。また、同楽団の首席指揮者として、初となるワーグナー作品のCDは2019年8月9日にタイムリーなリリースが予定されている。そのファーストCDには、ワーグナーの『ジークフリート』からの抜粋も収録予定で、ソリストは、インキネンとも過去にワーグナーでの共演経験があり、ワーグナー歌手として評価の高いリーゼ・リンドストローム(ブリュンヒルデ役)とシュテファン・フィンケ(ジークフリート役)を迎えての録音となっている。
2019年08月16日6歳でアメリカの名門ジュリアード音楽院に入学し、8歳でズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルとのデビューを果たす。そして、10歳でハイフェッツの持つCDリリース最年少記録を更新した天才少女サラ・チャン。13歳の時には、大ヴァイオリニスト、メニューインに「最も完成され、最も理想的なヴァイオリニスト」と評された彼女は、世界の檜舞台にデビューしてからすでに30年が経過した。“かつての神童も時が経てばただの人”というケースがままある中で、サラ・チャンは違う。2018年4月には、イギリスの人気ラジオ番組「Classic FM」において「世界最高のヴァイオリニスト25名」に選ばれるなど、深い精神性が加わった演奏ぶりは、今まさに充実の時を迎えようとしている。9年ぶりの来日となった2017年以来、3年連続となる今回の来日公演では、フランクの『ヴァイオリン・ソナタ』にバルトークの『ルーマニア民族舞曲』&ラヴェルの『ツィガーヌ』などなど、ヴァイオリンの王道を行く名曲がずらりと並ぶ。「すべてのレパートリーを完璧に磨き上げられるまでに決して公では演奏しない」と語るサラ・チャンだけに、これは楽しみ!1717年生の名器グァルネリ・デル・ジェスの音色にも興味津々!●公演詳細10月7日(月)紀尾井ホール「サラ・チャンヴァイオリンリサイタル」●サラ・チャン(ヴァイオリン)/Sarah Chang, Violin1980年フィラデルフィア生まれ。4歳でヴァイオリンを始め驚くべき上達を見せて6歳で名門ジュリアード音楽院に合格、ドロシー・ディレイに師事する。8歳でメータ指揮ニューヨーク・フィルでデビュー、同年ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演した。10歳でEMIクラシックスでCDデビューしたが、これは11歳でファーストアルバムがリリースされたハイフェッツを上回る史上最年少記録である。これらの実績によりメニューインに「私が知る限り最も素晴らしく、最も完成され、最も理想的なヴァイオリニスト」と評された。世界各国の主要オーケストラとその後も共演を重ね、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめ近年ではロンドン交響楽団、ロサンゼルスフィル、ワシントン・ナショナル交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ロイヤル・フィル、チェコフィル、ロッテルダム・フィル、サンクトペテルブルク・フィル等と共演。この他ノルウェー、ルーマニア、オーストリア、カナダ、ポーランド、デンマーク等でリサイタルを開催。室内楽でもこれまでにズッカーマン、サヴァリッシュ、ブロンフマン、アンスネス、ヨーヨー・マ、スターンやベルリンフィルのメンバーと共演している。受賞歴も多岐にわたっており、1993年ドイツェ・グラモフォン「ヤングアーティストオブザイヤー」、99年エイヴリー・フィッシャー賞、ドイツのエコー賞レコード大賞をはじめ、2006年にはニューズウィークの「20人のトップ女性」に、また08年WEFのヤング・グローバル・リーダーに選出。11年アメリカ大使館の芸術大使任命、12年ハーバード大学による芸術賞等を受賞している。使用楽器は1717年グァルネリ・デル・ジェス。
2019年08月07日大ヒットした映画『君の名は。』に引き続き、新海誠監督の最新作『天気の子』でも音楽を担当したRADWIMPS。前作以上に“物語”に踏み込み、作品に影響を与えた彼らの音楽の、秘密に迫ります。――『君の名は。』で初めて映画音楽を手がけられましたが、バンドとしての活動と映画音楽作りに、違いを発見しましたか?野田洋次郎(Vo、G、P):バンドの枠でやっていると、限られた楽器の中で音を構築するという制限があるわけで、でもだからこそ、その中でどう面白いものを作ろうか、というところが醍醐味です。一方映画音楽は、1曲に10、20の楽器はもちろん、オーケストラを使っての曲作りもできる。バンドを10年やっていても、そんなことができる扉はなかなか開けられないので、バンドにとっても大きな経験だったと思います。武田祐介(B):あとバンドだと、ライブで再現できるかどうかを常に考えますが、そこを考えないでの曲作りは楽しいですね。野田:そうだね。映画音楽は黒子的な感じが強くて、その“裏方としての快感”もちょっとあるよね。桑原彰(G):あるある。音楽の力で雰囲気を変えられたり、また見えない部分で観客の心を引っ張ったり…。そういう快感はありますね。――今回は、前触れもなくいきなり野田さんのLINEに、新海監督から脚本が送られてきたことがスタートだったと伺いましたが…。野田:そうなんですよ。特に「音楽をやってください」とかは何も聞いていなかったので、すごくびっくりしました。しかもそれが、前作公開日からちょうど1年後の、8月26日。「これを読んで、洋次郎さんが何を思ったかを知りたい。できれば歌詞が乗ったものを聴いてみたい」と新海さんが言っていたので、3か月くらい後に、「愛にできることはまだあるかい」と、「大丈夫」のデモを送りました。武田:そのくらいの段階で、僕と桑原は洋次郎から「新海さんからこんな話があって、曲を渡した」って聞きまして。――「愛にできることは~」は、タイトルと同じサビの歌詞が非常に印象的ですが、脚本のどんなところからヒントを得て、その歌詞が生まれたのですか?野田:なんだろう、帆高と陽菜の切実さというか、高い純度で大事なものに対峙する姿勢は、新海さんの描きたい世界の核でもあり…。彼らの、“まだ終わりじゃない、まだ何かやれることがある”という感情と、僕らが音楽作りに対して思っている“まだ作れる、まだ伝えたいことがある”という思いがオーバーラップし、それであの歌詞が出てきたような気がします。――当初は、今回は歌わなくてもいい、と野田さんはおっしゃっていたと聞きましたが…。野田:『君の名は。』の音楽は、僕の声に覆われている部分があったので、そこを違う印象にしたかったし、細部においても1段とは言わず、5段くらいレベルアップしたものにしたかったんです。――今回、三浦透子さんという女性Voが入っているのも、“新しいものにしたい”の一環ですか?野田:まさにそうですね。あと僕は個人的に女性の力強さに圧倒的な憧れがあって。だから今回はぜひ女性に歌ってほしかった。オーディションをしたんですが、彼女の声の魅力は、それこそ圧倒的で。透明で色がないのに、何より強い。押し付けがましくないのに、聞き入ってしまう声。桑原:彼女の歌が乗ったシーンを観ると、画面から声が飛んでくるんです。あと、僕らの演奏とも相性が良かったと思いますね。『天気の子』SOUND TRACK映画のために書き下ろされた31曲を収録した、サウンドトラック。主題歌が5曲、劇伴が26曲。¥3,000(ユニバーサル ミュージック/EMI Records)ラッドウィンプス右から、桑原彰(G)、野田洋次郎(Vo、G、P)、武田祐介(B)。2005年メジャーデビュー。アルバム『ANTI ANTI GENERATION』が発売中。8月末までツアー中。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・矢口憲一(by anan編集部)
2019年08月05日シンガー・ソングライターの岡林健勝によるソロ・プロジェクト、Ghost like girlfriendが、6月19日に待望の1stアルバムにしてメジャー・デビュー作『Version』をリリースした。元号も変わり、新時代がスタートした今、彼の目には現代社会はどう映っているのか。今回、新時代を彩る注目アーティストへのインタビュー連載第2弾として、Ghost like girlfriendをフィーチャー。本連載のvo.1に登場したMega Shinnosuke同様、Spotifyが今年大きな飛躍を期待する新進気鋭の国内アーティスト10組「Spotify Early Noise 2019」にも選出されるなど、大きな注目を集めながらも、つい最近までは顔も出さずに匿名性の高い活動をしていたGhost like girlfriend。音楽活動を始めたきっかけやアーティスト名の由来、音楽や社会において感じている未来への可能性とは? 様々な質問をぶつけてみた。――KinKi Kidsや堂本剛さんが音楽を始めるきっかけだったとのことなのですが、どんな所に惹かれたのでしょうか?最初は堂本剛さんのファッションがすごく個性的だったところから興味を持ちました。その後、雑誌のインタビューや彼の著書を読むと、当時とても辛い想いをしていたということが書かれていて、それがその時に自分が抱えてた悩みや辛さに近いものがあるなと思ったんです。著書の中で「そんな状況を救ってくれたのが音楽だった」といったことをおっしゃっていて。どうしようもなく辛い状況になった時に音楽にすがるという選択肢を与えてくれたのが堂本剛さんでした。――では、岡林さんも辛い状況を乗り越えるために音楽を?はい。高校生の時に好きだった女の子が不登校になってしまって。当時、そんな彼女を学校に行けるように、人と会えるような状態にしてあげようっていう目的が、自分のアイデンティティだと思っていたんです。でも、彼女は突然学校を辞めてしまって、会うことができなくなってしまった。その時に自分の中に残った彼女への気持ちや、話そうと思っていた会話のタネは曲にするに値するものなんじゃないかなと思って。歌にすることでその気持ちを歌の中に閉じ込めることができたような気がしました。Ghost like girlfriendのロゴ――そこから自分で作った曲を、誰かに聴いてほしいと思ったのはなぜでしょう?音楽を自分の新しいアイデンティティにしたかったからだと思います。アイデンティティを形成するにあたって“人からの評価”が必要だなと。でも、地元にはライブハウスもなくて、バンドメンバーもそろわなかったので、色々な事務所やレーベルに音源を送ってみることから始めました。――インディーズでの活動を経て、6月19日にリリースした初のフル・アルバム『Version』は、どんな作品になったと言えますか?前のミニアルバム3作でやってきたことを踏襲しながら、まだ広げられていない所に風呂敷を広げていくイメージで作りました。初めてのフルアルバムで、しかもメジャーデビュー作品ということで、これからの人生でも度々振り返るであろう作品になったと思います。なので、一生聴いて欲しいし、自分も一生歌えるように「80歳の自分ならこういうキーで、こういう間で歌うだろうな」みたいなことも想像しながら作りました。これまでの最高傑作でありながら、これからの作品の基準にもなるアルバムになったと思います。――メジャーレーベルからリリースするということで、これまでとの違いは感じていますか?作品を作る過程においては大きく変わったことはありませんでした。ただ、広めようとしてくれる人がたくさんいる、ということは裏を返せば、信念のない作品でも広まってしまう恐れがあるということで。より自分らしい作品にしなければいけないな、と思いました。これまで以上に媚びないようにしようっていう気持ちが強くなりましたね。――アルバムを作るにあたって苦労したポイントはありますか?「girlfriend」という曲は編曲のパターンがあり過ぎて困りましたね。元々はLampというバンドや松田聖子さんの「SWEET MEMORIES」みたいな曲にしようと思っていたんですが、自分の技量が全然追いつかず……。懐かしさを取り入れつつ自分の血を通わせるにはどうすればいいんだろう、と一番苦労しながら作りました。そのおかげでアルバムの中で1、2を争うほど好きな曲になりました。――「Midnight Rendez-Vous」ではKing Gnuの常田大希さんが参加されています。彼から刺激を受けた部分はありますか?ギターソロとコーラスをお願いしたのですが、戻ってきたデータが想像以上に多くて。ギターソロの後ろでシンセっぽい音が鳴っていたり、お願いしていなかった場所にもめちゃくちゃ彼の色が散りばめられていて。あの人はこうやって音を作ってるんだなっていう気づきにもなりました。今まで一人でやってきて、あまりこういう機会はなかったので、すごく勉強になりましたね。――常田大希さんもそうですが、今作の初回限定盤にもリミキサーとしても参加しているSASUKEさん、そして先日のSpotify主催イベント「Early Noise Night」でも共演したMega Shinnosukeさんなど、年齢は違えど共に“新世代アーティスト”として語られる方たちに共通して感じる部分はありますか?ちょうどイベントのMCでも話をしたんですが、4、5年前は高速BPMや裏打ちのビートとか、世の中のトレンドに自分のカラーをどうやって乗せるか? というフォーマットありきの作品の作り方が横行していたような気がするんです。でも、今は自分の生きがいや、自分自身のクリエイティビティーを素直に反映させた音楽を鳴らしている人たちが増えてきて。さらに、そういう人たちが自然とスポットライトを浴びる時代になってきている。自分も含めて今名前を挙げられたアーティストの方たちは、仮に10年後に「時代遅れ」と言われようとも、自分の信じた音楽を続けていく人たちなんじゃないかなと思います。――元号も変わって、時代が新しくなる機運もありますが、今の時代に対して感じることはありますか?僕は出身が兵庫県の淡路島で、生まれた翌年(1995年)に阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件がありました。当時のリアルな空気感は僕にはわかりませんが、今ってその時に似た空気感が漂っているような気がしているんです。でも、皮肉なことに世の中がカオスになればなるほど、文化は豊かになるんじゃないかっていう考えもあって。世の中に対する諦めみたいな気持ちが、作品をより自由で豊かなものにするというか。自分にも少なからずそういう側面があると思います。実際に、1995年頃って音楽的にはめちゃくちゃいい時代だったんですよね。だから、健やかなスタンスの音楽がたくさん鳴っているということは、逆説的に世の中がヤバイ状況なんじゃないかなって。音楽的には良い時代だけど、社会に対する希望はない、みたいな(笑)。本当に皮肉なことなんですけど。――岡林さん自身は、アーティストとして今後どのようなビジョンを描いていますか?50歳か60歳ぐらいになった時に「ご飯美味しい」みたいな、ただそれだけを歌詞にした曲を出したくて(笑)。 もし仮に、今そんな歌を歌っても全然説得力がないし、歌の背景を汲み取ってくれる人もいないと思うんです。ただ、これから色々な人に自分の音楽が届いて、自分の人生や生き様を知ってもらえた上で、そういう歌を聴いてもらって、感動や共感をしてくれる人がいたら、初めて自分のやってきたことや人生に意味を見出せる気がするんです。そのためにも、1日1日を大事に生きて、一人でも多くの人に音楽を届けるっていうのを続けていきたいなと思います。Ghost like girlfriendのメジャー・デビュー・アルバム『Version』が6月19日リリース!Ghost like girl friend『Version』Release Date:2019年6月19日(水)Label:EMI Records初回限定盤【2CD】:UPCH-29331/2(3,200円)通常盤【CD】:UPCH-20517(2,800円)初回盤通常盤Tracklist:[CD(初回限定盤、通常盤共通)]1. Last Haze2. girlfriend3. Midnight Rendez-Vous4. sands5. pink6. あれから動けない7. shut it up8. burgundy blood9. Under the umbrella10. fallin’11. feel in loud[初回限定盤ボーナス CD 収録内容]1. fallin’(AmPm remix)2. 煙と唾(EVISBEATS remix)3. (want)like(lover)(パソコン音楽クラブ remix)4. 髪の花(SASUKE remix)5. Tonight(Night Tempo remix)6. cruise(TiMT remix)■Ghost like girlfriendオフィシャルサイト
2019年06月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。出張版となる今回のテーマは「平成元年生まれが振り返る、僕の平成ソング6選。」です。小さいころから洋楽に浸かっていた僕ですが、そんな自分でも胸に刺さった平成のJ-POPがあります。まず思い出すのは母親がカーステで流していたサザンオールスターズや米米CLUB…。中学生時代はJ-POPは女子とのコミュニケーションツールに。当時、女子人気がえぐかったSPEEDやゆずのCDを貸し借りした甘酸っぱい思い出があります。‘00年代に入るとランキングのTOP10をはなれ、“聴き方”が多様化していく。僕なんかはフェスで新しい音楽と出合う機会が一気に増えました。プロデュースやタイアップ重視の時代で曲単体が話題になることって難しい。だからこそSMAPの「世界に一つだけの花」なんかは、強い曲やったな~と改めて思いますね。昨年もっとも刺さったのは米津くん。楽曲は尖っていながらヒットしていて。これはかっこいいしうらやましい限りです。『真夏の果実』サザンオールスターズ桑田佳祐が監督した映画『稲村ジェーン』主題歌としてリリース。「母親がいやがる僕にボディボードさせたくて夏は海へ。その時の車のBGMはサザン。なかでも記憶に残っているのがこの曲です」(タイシタレーベル)『ガッツだぜ!!』ウルフルズウルフルズをメジャーシーンに押し上げた代表曲。続く「バンザイ ~好きでよかった~」でミリオンヒットを記録。「小1のころ運動会で踊った曲。クラス中みんなで盛り上がりました」(EMIミュージック・ジャパン)『my graduation』SPEEDSPEED6枚目のシングルで150万枚に迫る売り上げを記録。卒業曲の定番に。「小4で初めて買ったシングル。女子が教室で歌っていて“何その曲?”って教えてもらった一曲。めっちゃええ曲やんって買いに走りました」『世界に一つだけの花』SMAPトリプルミリオンを達成したSMAPを象徴する一曲。「ヒットする要素が詰まった一曲ですよね。王道のコード進行とキャッチーなメロディ、前向きな歌詞。お見事なヒット曲だと思います」(ビクターエンタテインメント)『男の子と女の子』くるりファン投票によりアルバムからシングルカットされた一曲。「高1のころ初めてサマソニでくるりをみて、同じ京都出身で親近感が湧きました。琴線に触れる柔らかな歌詞が好きです」(SPEEDSTAR RECORDS)『Lemon』米津玄師TVドラマ主題歌として書き下ろされ、ミュージックビデオは現在2億回を超える再生数を記録。「現在のSNS世代を代表するおひとり。何かある人だなと楽曲を聴くたびに思います」(ソニー・ミュージックレコーズ)おかざき・たいいく3枚目となる最新アルバム『SAITAMA』が発売中。6/9には念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演も決定!※『anan』2019年1月16日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年01月12日エミ(emmi)から、ニューバランス(New Balance)の別注スニーカー「AM101EMI」が登場。2018年12月13日(木)より、エミ全店にて発売される。ブランド初となるニューバランスの別注モデルは、ミニマルなアッパーと光沢ある仕上がりが目をひく、コートスタイルのスリッポン。ソールに搭載した「フレッシュフォーム(FRESH FOAM)」で、ニューバランスらしいクッション性抜群の履き心地を実現しながら、ローファー感覚でコーディネートに組み込めるモードな雰囲気も漂う一足に仕上がっている。【商品情報】ニューバランス フォー エミ「AM101EMI」発売日:2018年12月13日(木)※12月7日(金)より、エミ オフィシャルオンラインストア、USAGI ONLINEにて先行予約開始。価格:9,000円+税サイズ:23.0/23.5/24.0/24.5/25.0/26.0/26.5/27.0/27.5/28.0/28.5/29.0(cm)展開店舗:エミ全店、エミ公式オンラインショップ、USAGI ONLINE
2018年12月11日世界には、死してなお稼ぎ続けるセレブたちがいる。「Forbes」誌が発表した今年の「最も稼いだ亡くなっているセレブランキング」で、マイケル・ジャクソンが6年連続で1位だった。ランキングの対象となっているのは、2017年10月1日から2018年10月1日までの税引き前の推定所得。マイケルはその期間に、約452億円(4億ドル)を稼ぎ出した。その内訳は、主にソニーが買い取ったマイケルの遺産管理財団所有のEMI音楽出版の持ち株だったという。(約324億円、287万ドル)。残りはソニーとの新しい契約や、マイケルの音楽を使ったハロウィンの特別アニメ「Michael Jackson’s Halloween」(原題)による収入とのこと。2位は、死後41年経ったいまも年間100万枚以上のアルバムを売り上げているというエルヴィス・プレスリーで、約45億円(4000万ドル)。元エルビス邸で博物館の「グレイスランド」の入場料が収入の多くを占めている。3位は2016年に亡くなったゴルファーのアーノルド・パーマーで約40億円(3500万ドル)、4位はスヌーピーの生みの親のチャールズ・シュルツで約38億円(3400万ドル)。5位はヘッドホンや大麻ブランド、喫煙グッズを売っているボブ・マーリーで約26億円(2300万ドル)だった。(Hiromi Kaku)
2018年11月01日緩急自在の演技で視聴者に強い印象を残す俳優・勝地涼。最新作映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』では、原作ファンの間でも人気の高い将軍・徳川茂茂に扮し、作品に大きなインパクトを与えている。14歳から始めた俳優業も18年という歳月が流れた。「近年はコミカルな役が多いんですよね」と語った勝地さんだが、本作で福田雄一監督からオファーされた役は、大爆笑を引き起こすものの、これまでのキャラクターとは違う、新たな気づきがあったという。自分のなかに流れている感情には嘘をつかないこと勝地さん演じる徳川茂茂は、非常に民思いの優秀な将軍で、庶民の生活をしっかりと把握したいという思いから、度々、警察組織の頂点に君臨する松平片栗虎(堤真一)と共に、江戸の町に現れては、世間知らずが故に、散々な目に合ってしまうという役柄だ。劇中でも、衝撃的なビジュアルや発言で、大きなインパクトを与える。「最初に福田監督から『徳川茂茂どう?』という話をいただいたとき、僕は原作を読んでいなかったので『将軍役か、いいな』と深く考えもせずに引き受けてしまったんです。その後、漫画も読んだのですが、原作ファンも多く、かなり個性的なキャラクターだと知って『マジか…』と思いました」。とは言いつつも、勝地さんは、パート1を観て、出演者が真剣にバカなことをやり、その笑いにはあざとさがないことに感動し「出たいな」という思いがあったという。「茂茂は『もっさりブリーフ派だ』とか『股間は足軽』みたいな「銀魂」ならではの面白セリフによりがちですが、あくまで民の生活を憂い、少しでも世の中が良くなれば……という真面目な思いでいるので、変に笑わせようとか、過剰なことをしようとかいうことではなく、あくまで人の良い誠実な将軍を演じることを心がけました」。近年コミカルな演技が注目を集めているが、勝地さん自身はある考えのもと、演技には取り組んでいるという。それは感情の流れを大切にするということ。「コメディに限らず、真面目な役でも、自分のなかに流れている感情には嘘をつかないように気をつけています。それさえしっかり間違えなければ、どんな役でも観ている人に不快感を与えないと思うんです。今回も、いくら笑えるセリフを言ったとしても、どこかに『面白いでしょ』という気持ちが乗ってしまうと笑えなくなる。特に茂茂はそういう役柄だと思いました」。『銀魂』は新たな笑いを学べた現場!勝地さんはこれまで、福田組での撮影を何度も経験しているが、今回の徳川茂茂は、過去に演じてきたキャラクターと“笑い”のタイプが違うことを感じていたという。「これまで福田監督が僕を呼んでくれる場合、どちらかというと自分から仕掛ける笑いが必要な役が多かったんです。でも今回の茂茂は、受け身というか、仕掛けようがない役。そこで僕を呼んでくれたのは、とても嬉しかったです。一方で、これまで経験したことないような間の取り方だったりするので、難しかったし、とても勉強になった現場でした」。さらに『銀魂』の現場は、主演の小栗旬をはじめ、菅田将暉、橋本環奈という万事屋チームを中心に、真選組隊士を演じる、中村勘九郎や柳楽優弥、吉沢亮、三浦春馬、そして勝地さんと絡むシーンが多かった松平片栗虎役の堤真一、さらに長澤まさみ、岡田将生、窪田正孝ら、主演級の俳優たちがズラリと顔を揃えている。「本当にすごいメンツですよね。『銀魂』の撮影で、、みなさんしっかり立ち位置がある役者さんたちが一堂に会すると、自分のポジションの変化を感じました。10代からこの仕事をしているので、しばらくはどの現場でも自分が一番年下ということが多かった。旬くんと共演した作品でも、基本的には僕が一番下だったんです。でも年齢を重ねると、当たり前ですが、年下の役者さんと一緒になることが増えてきました。改めて自分が任される役割も変わってきたんだなと感じます」。茂茂同様、愛されキャラの勝地涼の30代は…「中間管理職的な立ち位置ですかね?」と問うと、笑いながら「どうなんでしょう、不思議な感覚ですね」と答えた勝地さん。本作でも、しっかり先輩、後輩とコミュニケーションをとりあったようだ。「万事屋の3人は一定の空気感があったので、そこには距離を取りつつ、基本的には堤さんと一緒にいることが多かったです。あとは、僕は映画のなかで、裸になる場面があったので、身体作りのため、お酒を飲まない日が多かったんです。それでも柳楽くんが一緒に飲みたいと言ってくれて、飲める日に部屋で飲んだり、別の日には戸塚(純貴)くんと吉沢くんが来てくれて一緒に飲んだりしました。旬くんも、僕が体を絞った影響で、体調が悪くみんなで飲む席に不参加だったのですが、一瞬だけ部屋に来てくれて久々に2人きりで飲んだんです。『茂茂、みんなに愛されていたね。良かったね』って言ってもらえたのは嬉しかったです」。年齢差はあるものの、出演者それぞれが自身のキャラクターに対して、緊張感を持ち真剣に“面白”を演じた『銀魂』の現場。勝地さんは「みんな『面白いでしょ』という奢りがない」とほかのキャストたちを絶賛する。「やっぱり自分たちの自己満足ではいけないという思いはみんな持っていました。お客さんに笑ってもらってなんぼという緊張感は常にあるんです。今回柳楽くんはとても難しい役をやっていましたが、かなり集中していましたし、僕も体を絞るために、かなりコンディションは気をつけていました。とは言いつつ、裸で走り回るシーンは全カットになっていましたけど(笑)」。『銀魂2 掟は破るためにこそある』公開3日後に32歳になる勝地さん。以前は「コメディに偏っている感覚があったので、もう少し普通の役をやりたい」と悩んでいた時期があったというが、いまは他者の客観的な目線も消化できるようになったという。それでも「笑いはもちろんですが、そのイメージと真逆な怖い役なども積極的にやっていきたい。犯罪者とかも思う存分演じていきたいです」と目標を掲げると、『銀魂』についても「2018年ナンバー1映画になってもらい、いつかは『将軍暗殺編』を描いて欲しいです」と目を輝かせながら語ってくれた。(text: Masakazu Isobe/photo:EMI)■関連作品:銀魂2掟は破るためにこそある 2018年8月17日より全国にて公開©空知英秋/集英社 ©2018 映画「銀魂2」製作委員会
2018年08月20日自分の青春は何色だっただろうか。情熱のバラ色、クリーンなティファニーブルー、染められない無色透明…頭の中に思い浮かべながらも、もし、どの色も入った七色の虹のようだと例えられたら、どんなに美しく、儚いものだったことだろう。光り輝くいくつもの色に発色するかの如く、一瞬、一瞬の煌めきをすくい取ったような映画『虹色デイズ』が誕生した。水野美波による同名漫画を映画化した本作では、「女子」高校生ではなく、「男子」高校生4人を主人公に据え、彼らの視点から幻のように過ぎ去っていく春夏秋冬の青春が綴られる。カルテット主演を務めたのは、佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星という若き実力派たち。キャリアも個性もバラバラながら、実に息の合った様子を劇中で見せている。現に、撮影がとうに終わったいまでもプライベートで仲の良いやり取りを繰り広げる、佐野さんと高杉さん。インタビュー直前まで「この間、教えてもらったゲームがね…」とヒソヒソ、ニコニコしながら顔を寄せ合い、話を弾ませていた。日頃は、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のパフォーマーとして絶大なる人気を集める佐野さんと、演技の研鑽を積み様々な作品で八面六臂の活躍を見せる高杉さん。一見して交わらなさそうなふたりが、つぶさに絡み合うようになった、虹色の日々を聞いた。――何をそんなに楽しそうにお話されているんですか(笑)?佐野:真宙がゲーム好きなんですよ。その影響で、僕もゲームを買う、っていう(笑)。高杉:「いいですよ、このゲーム、買ってくださいよ」と言ったら、本当に買ってくださって(笑)!佐野:気になっちゃって、地方ロケのときに買っちゃって。昨日も1日やっていましたよ。高杉:玲於くんはすごく興味を持ってくださるし、本当に買いに行ってくださるから、すごくうれしい。また今度新しい「○○(※ゲーム名)」出るんですよ、一緒にやりましょう!佐野:やろう、やろう!――そもそも4人で仲良しかと思いますが、4人でいるときと、おふたりでいるときは何か違いますか?佐野:どうだろうね!?変わんない?高杉:どうなんですかね!?僕は玲於くんといると、割と静かにいれるかもしれないです、しんしんと。佐野:そうですね。真宙とは沈黙が嫌じゃなくて、「黙っていてもオッケー」みたいな感じだよね。――撮影してから時間も経っていますよね。お互いの活動はチェックを?佐野:テレビをつけたら、普通に真宙が出ているから(笑)。すごくいろいろな作品をやっているから「見たよー」という話はしていますね。高杉:僕も同じですよ!テレビを見ていたら、玲於くんがよく映るので。『虹色デイズ』を一緒にやりましたけど、日頃、自分が見たことのない世界に立っているから「すごいな…」と思って見ています。感想も言いたいんですけど、僕が何を言っていいのかもよくわからない(笑)。佐野:そういう堅苦しい感想は、もう、全くないよね(笑)。高杉:そうですね。けど、自分には絶対にできないことをやっていらっしゃるので、単純に尊敬して見ています。佐野:いやいや!――本作で初共演で、これまで歩いてきた道が全然違うおふたりというイメージですが、こうしてトーンが合う、ここまで仲良くなる予感のようなものはありましたか?佐野:「仲良くなれそうだな」と思ってはいたんですけど、一緒に(作品を)やれること自体、想像していなかったので。高杉:僕も同じです。年齢も近いですし、現場でも仲良くなれるんじゃないかなとは思っていましたけど、ただ、こんなに落ち着いて一緒にいられるとは思わなかったですね。そこが一番大きいかもしれないです。一緒に家で、普通にぼーっとしていられることって、すごく素敵だなと思います。――ぜひ、一緒に過ごした撮影の感想をお聞かせください。佐野:やっぱりすごく楽しかったです。普通にみんなで仲がいいから、それが一番かなと思っていて。画に出ていると思うんですよね。みんなそれぞれのタイプが全然違うんですけど、ポジションが合致したので、芝居にもそれが出たことがよかったな、と思います。高杉:男4人でずっと一緒だったので、自然と仲良くなりました。僕は大志も流星も何度かやっているけど、玲於くんとは「初めまして」だったので、最初はちょっと緊張していたんです。けど、玲於くんが一番年上で、何だかんだで引っ張ってくれる存在だったから、すごく感謝しています。――佐野さんは「まとめよう」と先導する意識はあったんですか?佐野:いや、全くなくて…しかも気負いみたいなものもなくって(笑)。でも、みんなが、いい意味で自然に同じ方向を向いていたから。その中で、自分はやっぱり年上なので、というところで、そうなっていったのかな…というのは、あるのかもしれないです。――実際、演じていて、青春真っ盛りな彼らのことを「うらやましいな」と思う面は多かったですか?佐野:いっぱいありますね!自分が、どストレートに経験してこなかった青春が、いっぱい『虹色デイズ』には詰め込まれているから。役ではあるんですけど、擬似的に経験していると「ああ、これをリアルにできていたらいいな」って、演じながらすごくうらやましくなったりもしました。高杉:僕も高校のときにはもう仕事をしていて、学業と両立していたので、高校を楽しむというより「学校」という仕事に行っていた感覚がちょっとあったんです。だから、つよぽんみたいな制服デートとか、浴衣で遊びに行くとか、あとは単純に男4人で楽しんでワイワイしているのも、「いいなあ」と思っていました。僕自身は、演じたつよぽんと感覚や趣味が似ているところがあるので。なっちゃん、まっつん、恵ちゃんみたいな3人が僕にもいたら、もっと高校生活が楽しかったのかな、とは思いました。――佐野さんも、なっちゃんと似ている部分もあるんでしょうか?佐野:似ているところもあれば、似ていないところもあります。なっちゃんの考えることや取る行動は、すごく理解できます。不器用ながら戦っている姿とか、自分の意に反して起きてしまうことも、アプローチの仕方が下手になってしまうのも、すごくわかります。したくてもできないこと、言いたくても言えない心情とか悩む部分は、「自分もこういうことで悩むな」と共感するところがいっぱいあるので。――台詞に出して伝えるよりも、なっちゃんが思い悩む内なる表現が難しそうに感じました。演じる上での悩みはありましたか?佐野:おっしゃるように、そういうふうに見せること、悩むというか、どういうふうに(画面に)映るかは、やっぱりいろいろやっていかないとわからなかったので、すごく難しいと改めて思っていました。けど、いろいろとやってくうちに、どんどん自分たちも乗ってきて自然にできるようになっていったんです。それはすごく良かったです。――そうでしたか。タイトルや雰囲気から本作は一見キラキラ映画に見えがちですが、実のところ『スタンド・バイ・ミー』的な要素が強く、おふたりが命名するなら「何映画」になりますか?佐野&高杉:え~~!佐野:何だろうなあ…やっぱり青春系なんだけど…本当の青春映画、っていうのかなあ…。高杉:何だろう?何かあるんだろうけど、何かないかな…。…ああ!「思い出せる映画」かもしれないですね。単純に恋愛ごとだけとか、友情ごとだけの映画ではなく、それぞれ4人の感性が違うところも大きいですし。観ている側とリンクする、大人が観て過去とリンクすることができる映画なんじゃないかな、と思います。『虹色デイズ』は何気ない時間をうらやましく思える映画だとも思っています。佐野:うん!そう、僕も同じです(笑)!――ありがとうございました。また次、共演する機会があったら、今度はどんな作品でご一緒したいですか?佐野:いま、社会人の役をやりたいな。高杉:会社ってこと?佐野:うん。会社でもいいし、新人とか、就活生とかでもいいですし。高杉:お互い新人っていうことですか?佐野:そうそう。新社会人的な。高杉:そうしたら、新社会人のギャグがやりたいです、僕。会話劇のギャグとか。佐野:いいね!高杉:きっと台詞、すごく長くなりそうですけど(笑)。(text: Kyoko Akayama//photo:EMI)■関連作品:虹色デイズ 2018年7月6日より全国にて公開© 2018『虹色デイズ』製作委員会
2018年07月06日「石井さんの現場は特別、全然違いますよ」と笑顔で語った浅野忠信。石井さんというのは、これまで何度もタッグを組み、強烈な作品を世に送り出してきた石井岳龍監督だ。最新作『パンク侍、斬られて候』でも、浅野さんは「腹ふり党」という怪しい宗教団体の超カリスマ幹部・茶山半郎という、劇中、ある意味もっとも“パンク”な男をクレイジーに演じた。■メチャクチャやらないと石井監督には伝わらない!町田康の原作を、宮藤官九郎脚本、石井岳龍監督で映画化した本作。“パンク侍”というタイトルの通り、登場人物はみな一筋縄ではいかないキャラクターばかりで、展開も、ある意味で“理解不能”なほどエッジが効いている。浅野さんは「これまで石井監督と積み上げてきたものが大きいのですが、監督のなかにある激しさにしっかりと応えようという思いが強かった」とオファーを受けたときの心境を明かすと「若いころは、石井監督の求める激しさに応え切れていないというもどかしさがあったので、これまで学んできたことを目一杯やってやろうという気持ちでした」と気合十分で現場に臨んだという。浅野さんの言葉通り、劇中の茶山はとにかくムチャクチャだ。顔の大部分に施された入れ墨、そして自ら「セリフをなくしてもらった」というほどその存在はエキセントリックかつ、圧倒的に気味が悪い。「脚本を読んだとき、とにかく現実離れした茶山の世界観が、普通の人には決して理解できないものだと感じました。そんな役を僕にオファーしていただけたということは、僕はメチャクチャやってもいいのかなと思ったんです。逆にいうと、振り切ってメチャクチャやらないと、石井監督には伝わらない。若いとき、中途半端にやってはダメだと学んだんです」。■石井監督は俳優を全面的に受け止めてくれる浅野さんをはじめ、主演を務める綾野剛さん、さらに脚本を務めた宮藤さんなど、映画業界には石井監督のファンは多い。「ほかの監督の現場とはまったく違いますね。特に『ELECTRIC DRAGON 80000V』(2001年公開)の撮影のときは、石井監督と撮影の笠松(則通)さんをはじめ、仲が良い人たちが集まって、あちこちでゲリラ撮影みたいな、友達と近所で遊んでいる感覚だったんです。こういう部分が石井組の良さだと思っていたのですが、今回も仲間が集まって悪ふざけしているような感覚が味わえました」。浅野さんをはじめとするキャストたちがメチャクチャすることによって生まれたグルーヴ感は、作品をより“理解不能”な世界へといざなう。完成披露舞台挨拶に登壇した出演者たちは、口を揃えて“言葉で言い表せない”と作品について語っていたが、その表情はみな楽しそうだった。「石井監督は、受け止めてくれるんです。なかなか俳優を全面的に受け止めてくれる監督って少ないと思うんです」と浅野さんは石井監督がスペシャルな存在であることを強調する。■伝統と革新、どちらも楽しめれば浅野さんといえば、“映画俳優”というイメージが強かったが、2017年は、連続ドラマの主演を務めるなど、映画以外にも活躍の場を広げている。「映画界とかなんとか偉そうなことを言っているけれど、そんなものは俺みたいな年取ったおじさんが寄りかかる、架空のなにかでしかないんですよね。そんなものはぶっ壊してしまえばいい。映画だってドラマだって、携帯で撮った動画だって、面白いものは面白いんですよ」。ある意味でとてもシンプルな考えだが、そこには浅野さんなりのポリシーが垣間見える。「自分の息子とか娘ぐらいの世代がやっていることって、とても面白いんです。そこに僕が入り込めなかったら、この仕事はやめた方がいいと思うし、テレビドラマも『なにが面白いんだろう』ということを確認したかった。結局は、なにをやっていても、一生懸命取り組めば、映画的な要素はつかめるんです」。一方で、映画以外のことにチャレンジしたことで、改めて伝統的な映画の良さを見つけることもできたという。「枠にとらわれる必要はない。ただ、様式美的なものの良さもある。以前、千利休の末裔の方にお茶を入れてもらったことがあるのですが、その方は『好きにお茶を飲めばいいんです』とおっしゃったんです。ただ『ルールに則ってやると、もっと楽しめます』とも付け加えていたんですね。まさに映画も同じで、最近は自由な手法で映画を撮る人も増えてきました。それはそれで、とても良いことだと思うけれど、これまで先輩たちが作ってきた映画の面白いルールも『なるほどな』と思うことがたくさんあります」。「どちらも楽しめればラッキー」と臨機応変に良いと思ったものは取り入れる――。そんな浅野さんの背中を見て憧れを抱く後輩は多い。「僕はなにかをぶっ壊したいタイプなので、そういう意味では、若い人がメチャクチャやることを阻止しようとする大人がいたら『無視しちゃいなよ』と背中を押せるような人でいたいですね」。茶山半郎を演じるにはピッタリな浅野さんのパンクな生き方が垣間見えた。(text: Masakazu Isobe/photo:EMI)■関連作品:パンク侍、斬られて候 2018年6月30日より全国にて公開ⓒ エイベックス通信放送
2018年06月29日南波あつこによる人気コミック『青夏 きみに恋した30日』が実写映画化。2018年8月1日(水)より全国の映画館で公開される。”期間限定の恋”を描いた青春ラブストーリー『青夏 きみに恋した30日』は、夏休みを田舎で過ごすことになった都会の女子高生・理緒と、そこで出会う地元の男子高校生・吟蔵との”期間限定の恋”を描いた青春ラブストーリー作品。原作は『別冊フレンド』で2013年から2017年にかけて連載され、人気を博した。主演に葵わかな×佐野勇斗都会育ちの女子高生・理緒には、『サバイバルファミリー』(2017)を始め、テレビドラマやCMに多数出演する葵わかなを起用。また、理緒が恋する少しぶっきらぼうだが優しい男子高校生・吟蔵には、『ちはやふる -結び-』(2018)など話題作への出演に続き、自身が中条あやみとダブル主演を務めた『3D彼女リアルガール』(2018)の公開を控える佐野勇斗が抜擢された。超フレッシュなキャスト陣が集結そんな2人を取り囲むキャストには、漫画「咲-Saki-」の実写版にも出演した古畑星夏や、岐洲匠、久間田琳加など超フレッシュな若手俳優陣が集結。次世代を担う新鋭たちの演技に注目が集まる。また、『走れ! T校バスケット部』など4本の映画公開を控える劇団EXILEの佐藤寛太が友情出演。吟蔵の実家が営む酒屋に立ち寄る、都会から田舎に遊びにきた男性役を演じ、同じく友情出演の声優・愛美とも共演した。主題歌にMrs.GREEN APPLE、挿入歌では井上苑子とタッグ主題歌「青と夏」を歌うのは、10代を中心に絶大な人気を誇るバンド・Mrs.GREEN APPLE(ミセス グリーンアップル)。また、挿入歌では同バンドと女子高生からカリスマ的な支持を集めるアーティスト・井上苑子がタッグを組み、ひと夏の恋を描いた映画にぴったりの音楽でバックグラウンドを盛り上げる。ストーリー夏休みの間、大自然に囲まれた祖母の家で過ごすことになった都会育ちの女子高生・理緒は、そこで地元の高校生・吟蔵と出会う。少しぶっきらぼうだけど実は優しい吟蔵に、理緒は一瞬で恋に落ちる。吟蔵も、まっすぐな理緒に次第に惹かれていくが、夏休みが終われば離ればなれになってしまう──。わかっていても止められない想い。吟蔵の幼なじみで婚約者の万里香や、理緒に想いを寄せる祐真たちも巻き込み、恋はどんどん加速していく。果たしてこの恋のゆくえは──?【作品詳細】『青夏 きみに恋した30日』公開日:2018年8月1日(水) 全国ロードショー原作:『青夏 Ao-Natsu』(講談社『別冊フレンド』刊)監督:古澤健脚本:持地佑季子出演:葵わかな、佐野勇斗、古畑星夏、岐洲匠、久間田琳加、水石亜飛夢、秋田汐梨、志村玲於、霧島れいか、南出凌嘉、白川和子主題歌:Mrs.GREEN APPLE『青と夏』(ユニバーサルミュージック/EMI Records)挿入歌:Mrs.GREEN APPLE『点描の唄』feat.井上苑子(ユニバーサルミュージック/EMI Records)配給:松竹
2018年06月15日取材部屋に山田孝之にムロツヨシ、そして佐藤二朗(※パンチパーマ)が入ってきただけで、その場の空気に「笑」という色が帯びる――。「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、おなじみ福田雄一監督作において、安定の笑いをもたらしてくれる3人。もちろん、今回の映画『50回目のファーストキス』でも、映画館が爆笑の渦に包まれることは言うまでもないが、ひとつ、大きく違うのは、本作が正真正銘、感動のラブストーリーであるということ。天文学者になる夢を抱えるプレイボーイと短期記憶障害を負ったヒロインの恋に、ハンカチが必要となること請け合いなのだが、これら熱い涙のシーンに3人はどのように向き合ったのか?アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア主演のハリウッド映画『50回目のファースト・キス』の日本版リメイクとなる本作。事故の後遺症で新しい記憶が1日でリセットされてしまう短期記憶障害を負っている瑠衣(長澤まさみ)に恋する主人公で、天文学者になる夢を抱え、ハワイで働く大輔を山田さんが演じ、その親友をムロさん、そして瑠衣を傷つけまいと事故の日と全く同じ出来事を毎日繰り返す父親を佐藤さんが演じている。――「あの福田雄一監督がラブストーリーを」、「福田雄一に泣かされる!」と話題の本作ですが、みなさんはいつもとひと味違う福田作品をどのように受け止めたんでしょうか?山田:最初に話をいただいて、オリジナル版の映画を観たら、すごく面白かったし福田さんっぽいなと思ったんですよね。福田さんに合ってるなと。どこがって聞かれるとわかんないけど、テンポとかコメディ色とかですかね?これを日本でやるなら、福田さんだろうって思えたんです。実際、脚本を読んでも日本版としてうまいなと思いました。これは面白くなるなと。ムロ:僕は、福田さんとは一緒に舞台もやってて、福田さんが実は“いい話”も書けるってことは知ってたんでね。佐藤:実はね(笑)。ムロ:だから、すんなりと入れたんですけど。まあ、まさかこのメンバーでこういうラブストーリーをやれるとは思ってなかったんで。主人公とその親友、ヒロインの父親ってポジションで…。――完成した映画を観て、特に「泣けた!」というシーンは?ムロ:まあ、本人の前では絶対に言わないけど、佐藤二朗の涙には弱いので、そこかなぁ…?佐藤:目の前にいるよ(笑)!いや、僕もムロと同じなんですけどね。以前、福田の演出で「THE 39 STEPS」という舞台に出させてもらったんです。そのとき、渡部篤郎さんを撃つシリアスなシーンで、どうしようかと思ってたら、福田に「上手まで歩いてきて」と言われたんです。そうすると渡部さんを見ないで撃つことになるんだけど、そのひと言の演出で、シリアスなシーンがグッと良くなったの。――その経験もあって、福田監督が笑いだけでなく、シリアスな作品やラブストーリーでもいい演出をするであろうことはわかっていた?佐藤:WOWOWのシリアスなドラマ(「同期」)を書いたりもしてるしね。ネタとして「福田がラブストーリー…体調でも悪いのか?」とか言ってますけど、世間で言うほど実際は意外でもなくて。今回も、テーマは結構、重いものをはらんでいるけど、不思議なほど悲壮感なく描かれているところが福田らしいなと。老若にゃんにょ…(苦笑)。ムロ:わかりますよ。大丈夫です(笑)。佐藤:老いも若きも男性も女性も楽しんでもらえるんじゃないかと(笑)。――佐藤さんのお気に入りのシーンは?佐藤:僕は孝之が勤めてる旅行会社での、同僚の勝矢と山崎紘菜と一緒の3人のシーンが好きだね。テンポがよくて面白くて。山田:ホントですか(笑)?佐藤:ホント、山崎がね。映画の中で大輔が、瑠衣を元気づけるために作るビデオがあって、それを父親も見てグッとくるシーンがあるんだけど、芝居の中でビデオを見たとき、(ほかの共演者と比べて若い)山崎はまだ委縮して、ちょっと緊張してるのかな? と思ったの。でも、完成した映画で改めて見たら、すごく良くなってて、福田に「いい演出だね」ってメールしたもん。――福田監督によるラブストーリー自体に3人とも意外性は感じなかったようですが、実際の現場でもいつもとの違いや変化はなかったんですか?ムロ:僕はそんなに感じなかったけど…ただ、みなさんがよく想像するであろういつもの作品と比べて、コメディしなくていいシーンが多かったのは事実ですね。みなさん、お気づきかとは思いますが、僕らももちろん“役者”ですから…(笑)。山田:そうですね(笑)佐藤:あははは。うん、そこちゃんと言っとこうな(笑)!――決してコメディアンや芸人ではなく…。ムロ:役者です! そこで役者に集中できる時間がいつもよりは長かったです。いつもは、そういう時間に加えて「このシーン、成立させてくれるよね?」「何かちょっと足してくれるよね?」という無言の圧力との戦いがあるから(笑)。――恋と夢とどちらを選ぶべきか悩む大輔との2人の砂浜でのシーンも感動的です。ムロ:山田孝之とそういうシーンをやることはもうないのかな? とあきらめかけていた頃に巡ってきたんでね(笑)。肩の力を入れずに、ずっとやりたいと思っていたことがやれるんだなぁって。山田:楽しかったですね。もちろん大輔は悩んでるし、決断しなきゃいけないシーンなんだけど、真剣にやればやるほど「え?ムロさんと何やってるんだろう?」「ハワイのこんないいロケーションで、なんで泣きそうになってんだ?」って(笑)。佐藤:僕も、これは決して楽をしようと思って言うんじゃないけど(笑)、ムロが言ったのと全く同じです。ムロの発言を僕の意見として書いてほしい(笑)。いつも「なんか面白いことやってくれよ」という無言の圧力を感じてるのも同じ。だから今回、肩の力を抜いて、孝之や長澤と芝居ができるのは嬉しかったね。いつもは雲の上から孝之を見てたけど(※「ヨシヒコ」シリーズの仏)、やっと孝之と同じ目線で芝居ができると(笑)。――瑠衣を傷つけまいと、事故の日の新聞とニュース映像を用意し、毎日、同じ1日を繰り返そうとする父親の姿に涙する観客も多いかと思います。佐藤:すごくつらい境遇にいる娘を持った父親なので、そこは土台としてしっかりと持っていようと思っていました。そこに大輔が現れて「なんだこいつ?」って感じなんだけど、おそらくはそういう状況にいる父親って、誰かに助けてほしいという、藁(わら)をもすがる想いを抱いてると思うんですよ。その藁がこいつなのかも?と思い、頼りつつも、でもこいつはいずれハワイを出て行くんじゃないか? という思いもあって。そういう感情の変化を計算しつつの芝居を孝之とやれたというのは、この映画での一番の収穫というか、すごく嬉しいことでしたね。ムロ:(瑠衣の弟役の)太賀の存在が大きかったですよね。佐藤:そうなの。大きかったね。ムロ:太賀がいることで、この苦しい状況を笑いにしていいんだなって。「ボケ」と「ツッコミ」という言い方はあまりしたくないんだけど、僕らって実はボケ側の人間じゃないんですよ。どっちかというと受け身で「それ違うだろ」と言う側。太賀がいたことで、お父さんのいい部分がすごく出てたし。佐藤:太賀がいてよかったのは、まず僕自身にとって、同じシーンにいるときに彼が笑いを担ってくれたから、力を抜いて芝居に集中できたってこと。もうひとつ、物語にとってもそうで、全体として結構、悲惨なお話ですけど、そんな状況でも人は毎日、飯を食うし笑うし、そんな悲壮になってばかりいられないんです。彼の存在でそれが観客にも伝わるんだよね。ムロ:あのシーン、良かったね!車で病院に向かうところ!――自身の障害を知らされた瑠衣と父親、弟、大輔が、瑠衣が治療を受けていた病院に向かう車中のやり取りですね?ムロ:あのシーン、シリアスなはずが途中からコメディになっていくの。あれが福田さんの凄さですね。普通ならあそこはずっとシリアスなままでしょ。あそこにコメディ要素を入れるって、いま、他の監督にはない部分だなと思いますね。――山田さんは、いつもの福田組との違いは現場で感じられましたか?山田:いや僕自身、普段からこの監督だからこういうストーリーで…というスタンスがあるわけでもないので、あんまり「福田さんだから」とか関係ないんですけどね。まあとはいえ、ふとした瞬間に「なんで福田組で…」という思いはよぎるんですけど(笑)。佐藤:ふとした瞬間にな(笑)。山田:なんで福田さんとこんな真剣な話をしてるんだ? と(笑)。――久々のラブストーリーという点に関してはいかがでしたか?山田:楽しかったですね。正直、不安もすごくあったんですよ。10年近くやってなかったので、24~25歳の時と34~35歳じゃ感覚は全然違うし、あの当時みたいに素直に目の前の状況に笑ったり、泣いたりできるのかな?って。でもやってみたら、逆にいまのほうが素直にできましたね。無駄にあれこれ考えず、「見え方」とかを気にせずに自然とできたなと思います。――ここまでも十分に語っていただきましたが、改めて福田監督の凄さ、福田作品の魅力についてお聞かせください。ムロ:改めて言うと…(真剣なまなざしで佐藤さんのほうを向き直り)ふざけた“フリ”をできる人、普通のことをするのが実は難しいと知ってる人は、どうやったら普通のことをできるのか?とすごく考えてると思うんですよね。普通の状況がないと、逸脱した面白さって作れないんです。それは、福田さんもそうだし、僕の大好きな佐藤二朗という役者にも言えることだと思います。「普通」ということができるってことは、「ふざけたこと」をできるということ。そのバランスを福田雄一と佐藤二朗は持ってるんじゃないかと。佐藤:(こらえきれず)うはははは(笑)!ムロ:すごいでしょ?いまのやりとりの面白さ、文章にしたら絶対に伝わらないでしょ?佐藤:これ伝わらないよ(笑)。どういう顔でムロが言ってたのか…文章だけで読むとめっちゃ気持ち悪いわっ!ムロ:僕は面白いこととして言ったけど、文章で読んだらクソ真面目ですからね。山田:もったいないな。「ボクらの時代」であってほしかった…。ムロ:いや、「冗談」と言いつつ、それはホントです。普通ができることの難しさを知ってるんですよね。――山田さんは?山田:やっぱり笑いですよね。ジャンルで言うところのコメディとかそういうのはわかんないけど、笑いって全ての要素が詰まっていて、そうじゃないとできないと思うので。これだけずっと笑いをやり続け、求められるって、それだけですごいことだと思います。佐藤:僕の意見は、ムロと全く同じなので(笑)、インタビューの「ムロ」というのをそのまま「佐藤」にしてもらえたら大丈夫(笑)。(text:Naoki Kurozu/photo:EMI)■関連作品:50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2018年05月29日「50周年記念というようなイベントは、やりたくないの。50周年なんて私だけのことであってお客さまには関係ないですから。今までは今まで。これからがまた勝負。また全然違った“由紀さおり”を皆さまにお見せしたいと思っています」 ’69年、『夜明けのスキャット』でデビューした由紀さおりさん(69)は、常に芸能界の第一線を走り続け、70代に突入しようという今もエネルギッシュだ。 群馬県桐生市で生まれた由紀さんは、兄と姉がいる末っ子。歌との出合いは、父親の仕事の関係で、横浜市鶴見区に転居した3歳のとき。姉・祥子さんが、ひばり児童合唱団に入団したことから、母・ふささんと姉の稽古に付き添って行くうちに、由紀さんも歌を覚え、合唱団に入った。 デビューのチャンスが巡ってきたのは、17歳のとき。 「本名の安田章子で、デビューしたんです。でも、見事に外れまして。新聞社などに挨拶回りをしても全然、相手にもされない。売れない悲哀をものすごく感じましたね」(由紀さん) 短大時代は、キャバレーで歌いながら、NHKの子ども番組に出演。その番組が、CM作曲家の目に留まり、由紀さんは味の素の『ハイミー』や「チョコレイトはメ・イ・ジ」など、たくさんの記憶に残るCMソングを歌うようになった。 そして、CM界でスキャットがはやり始めたころ、作曲家・いずみたくさんが関わっていたラジオの深夜放送『夜のバラード』のテーマ曲を、由紀さんが歌うことになる。 「いずみ先生が『自分の好きな言葉で、歌ってみて』とおっしゃるので、2〜3回、“ルールールー”ってスキャットで歌ったら、『いいね〜』ってOKになっちゃって」(由紀さん) その曲が若者たちの大反響を呼んだため、2番に歌詞をつけてシングル化したのが『夜明けのスキャット』だ。由紀さおりという芸名での再デビューも決まり、翌’69年3月10日にリリースされた『夜明けのスキャット』は、150万枚のミリオンセラーとなった。 短大卒業と同時に、歌手として一気に花開いた由紀さんは、レコード発売の19日後、高校卒業時にプロポーズされていた、交際中の男性と結婚。大きな夢を2つ手にして、まさに幸せの絶頂だった。 デビューの年の『NHK紅白歌合戦』の出場を射止めた由紀さんは、次の目標に向かって、突き進んでいった。 「あの時代、多くのヒット曲が生まれましたが、1曲で終わるケースが多かった。だから、2曲目が大事なんです。’70年リリースの『手紙』がミリオンセラーになったとき、ようやく、私は音楽の世界にいてもいいのかなと思えるようになりました」(由紀さん) やっとつかんだ歌手としての居場所を手放したくない。由紀さんは、それからも努力を惜しまなかった。 「歌は私の原点です。でも、歌い手が歌うのは当たり前。テレビでは、ほかのこともやらないと、生き残れない。だから、私は歌手以外の由紀さおりという“人間”を見てもらえるようにも努めました」(由紀さん) 由紀さんは、ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』(TBS系)や『ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)に出演。女優や司会者にも挑戦し、活動の幅を広げていった。 仕事が増えれば、減っていくのは夫婦の時間だ。由紀さんは結婚7年目で別居。14年目の’83年に離婚している。結婚生活と引き換えにはなったが、10年連続で、紅白に出場した由紀さんは、歌手として、不動の地位を築いたかに思われた。 ところが、11年目で、突然、紅白出場が断たれてしまう。 「11年目も当然、あると思って、衣装も用意していたの。落選の予兆なんて全然なくて。選ばれる基準が理解できなくて『なぜ?』って考え込んでしまいましたね」(由紀さん) 悶々とした日々のなかで、由紀さんはふいに思った。「もう一回、自分の歌探しをしないと、これから先は人前で歌っていけないな」と。自分を奮い立たせるために、新しい自分の歌を求めて、由紀さんは前を向く。そして、大きな目標を立てた。「4年後のデビュー15周年は、NHKホールで、コンサートをしたい」。 ’84年のコンサート実現に向け、資金作りのために、由紀さんは地道にキャバレーで歌い続けた。ようやくNHKホールを借りるめどがついたとき、「オーケストラを入れて、一人で2時間半も歌えるかしら」と不安に襲われた。母・ふささんに相談すると、待ってましたとばかりに、「あなた、お姉ちゃんと一緒にやったらどうなの?」と提案してくれた。 姉の祥子さん(76)は、当時をこう振り返る。 「私は東京藝大を出て、オペラの世界に飛び込もうと、ニューヨークに渡りましたが、グレードの高さが違って、全然、かないませんでした。帰国後、もう一度、自分の歌探しをしていたときに、妹から共演の話をもちかけられたんです」(祥子さん) 姉妹そろって、見つけた新しい歌。それが、童謡だ。童謡は姉妹の原点でもあった。2人で歌う童謡唱歌は、15分ほどのコーナーだったが、来場者アンケートでも評価が高かった。そこで、ふささんが閃いた。「私のために、2人で童謡のアルバムを作ってちょうだい」。当初、童謡と聞いて「教材なら」と、二の足を踏んだレコード会社を説得したのも、ふささんだ。 「母は東芝EMI(当時)の社長に『私の柩に入れる1枚を作ってください』と直談判して、CDの制作・販売までこぎつけたんです」(由紀さん・以下同) 初めての童謡コンサートは’86年。CDを会場で手売りするなど、手づくり感満載のコンサートのチケットはまたたく間に完売。大反響だった。 童謡ブームが巻き起こり、由紀さんは、姉妹で紅白に返り咲く。7年目には、アルバム売り上げが100万枚を超え、’95年には、ニューヨークのカーネギーホールでの童謡コンサートも実現した。 童謡で成果を出してからも、由紀さんは新しい自分自身を模索し続けてきた。 「デビュー40年目のときには、やはり最後は、歌謡曲にもう一度、チャレンジしないと、悔いが残るなぁって思っていたんですよね」 スタッフが「YouTube」で、由紀さんの「天使のスキャット」B面の曲を歌うアメリカのジャズ・グループ、ピンク・マルティーニの動画を発見したのは、そんなころだった。その動画を40周年コンサートで使いたいとメールをしたことから、縁ができた。 ’11年、ピンク・マルティーニが東日本大震災の被災地支援のチャリティライブをオレゴン州で企画しているのを知ると、由紀さんも現地へ飛んで、参加。そこから、一気に、ピンク・マルティーニとのコラボ・アルバム制作が進む。 由紀さんがデビューした’69年は、音楽マグマの爆発ともいえるほど、世界中でさまざまなジャンルの曲が一気に世に出た年だった。そこで、’69年にスポットを当てたアルバムを作ろうと、意見が一致したのだ。 「リーダーのトーマスが、オレゴンのスタジオを押さえてくれて。最初は、『もうちょっと低く歌って』って、そればかり。でも、そこで初めて低音部で歌う私のよさが引き出されたんですね」 何歳になっても、音楽で成長できることは驚きだった。 こうして完成したコラボ・アルバム『1969』(’11年10月発売)は、全米iTunesジャズチャート1位、カナダiTunesワールドチャート1位など数々の記録を打ち立てて、世界的なヒットとなった。 「彼らと一緒に、アメリカやヨーロッパでツアーして。挨拶は、拙い英語でしましたが、歌は日本語でいいって言ってくれて。日本語で歌っても、全然、違和感がないんです。音楽に国境がないって、身をもって体験できました」 1つのジャンルにこだわることなく、由紀さんの舞台は、限りなく広がっていくーー。
2018年05月14日メジャーデビュー5周年にあたる’17年、過去最大級規模のツアーを日本武道館2DAYSで締めくくり、ニューアルバム『GIRLS POWER』を完成させた“サイサイ”ことSILENT SIREN。「全国ツアーがあったので、余裕を持ってレコーディングをはじめましたが、今回は一曲一曲に向き合う時間がすごく長かったですね。歌詞にもメロディにもとことん悩み、こだわり、ゴールが見えない作業でした。1曲を10パターンのアレンジから選んだり、全く曲を変えてしまったり。そのぶん勉強になったし、みんな成長しました」(すぅ)「それぞれが違う悩みを抱えながら頑張ったと思います。私は歌詞に苦労したんですが、リスナーにより届く言い回しに、頭を使いました。あやふやでなく言いたいことを明確にしたかったので、新しい表現が生まれ、自分にもすごくプラスになったし一曲一曲の達成感がすごく大きい作品になりました」(あいにゃん)メジャーデビュー5年の’17年、レコード会社を移籍。スタッフが一新され、求められるものにも大きな変化が。その刺激が4人を奮い立たせ、まさにガールズパワーを振り切って作り上げたアルバムになった。「私たちはバンドがやりたくてはじめたのに、気づけば“ガールズバンド”と呼ばれ、ずっとその括りにモヤモヤがあったんですよ。かわいいと言われるのは嬉しいけど、曲がいいとか演奏がカッコイイと言われたい、みたいな。だけどそのモヤモヤを逆手に取って、女子の底力を見せよう、という意識で作ったのがこのアルバムなので、タイトルもそのまま付けました」(ひなんちゅ)「いまの私たちだから付けられるタイトルですね。やっぱり女子って強いなー、と言えるサイサイならではの歌詞とサウンドがこの一枚にギュッと入ってます。密度の濃いスケジュールの中で頑張って作った汗と涙の結晶!ですね。一曲一曲に濃厚な思い出があります」(ゆかるん)女子だけが分かり合える本音を吐露した曲や、恋愛のリアルな心情を切なく綴る曲など、何度も聴き返したくなるナンバーが並ぶ。「男の人にも聴いてほしいけど、やっぱり女の子に聴いてほしい。同性だからこそガールズバンドに対する評価は厳しいと分かっているけど、仲間というか女子の代弁者でありたいと思っているので、遠ざけないでまずは聴いて、と言いたいですね。絶対にみんなに響く曲になっている自信があるので、サイサイを聴いて抱えているものを乗り越えて、楽しい気分になってほしい」(すぅ)サイレントサイレン写真左から、あいにゃん(B)、ひなんちゅ(D)、すぅ(V&G)、ゆかるん(K)。2012年『Sweet Pop!』でメジャーデビュー。2018年3月から7月まで全国ツアー「“Girls will be Bears”TOUR」を開催。5th ALBUM『GIRLS POWER』【初回限定盤CD+DVD】¥3,800「フジヤマディスコ」など3曲のMVの他、「新世界ツアー」ファイナルの日本武道館公演から3曲をDVD収録。【通常盤CD】¥2,800(EMI Records/UMIVERSAL MUSIC)※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子(by anan編集部)
2018年01月05日15周年を記念し、2枚組のベストアルバムをリリースした一青窈さん。アルバムについて、また今後の方向性について、お話を伺いました。これから歌いたいのは、みんなを明るく元気にするポップス。名曲『もらい泣き』でデビューして15年、一青窈さんがアニバーサリーイヤーを迎えた。「気づけば15年。あっという間でした。でも、自分の気持ち的には、まだ新人みたいな感じもあります。たぶん『もらい泣き』や『ハナミズキ』をずっと歌い続けているからかもしれないけど、そんなに時が経ったのかー、と感慨深いですね」15周年を記念してリリースしたのが、2枚組のオールタイムベストアルバム『歌祭文(うたざいもん) ~ALL TIME BEAT~』。過去の名曲ばかりでなく、新曲、新録音の作品も加わったスペシャルなアルバムだ。「聴いてもらうなら、ぜひ新しいものを入れたいと思いました。1枚目は“一青歌祭文”と題し、『ハナミズキ』などシングル曲をメインに収録し、もう一枚の“新盤歌祭文”には、最新シングルの『七変化』や、『他人の関係 feat. SOIL&“PIMP”SESSIONS』など、近年の作品や新曲を入れました。出産前にできるだけ頑張って書いて歌って、という感じでしたね」そう、7月に2人目のお子さんが生まれ、2児の母になった一青さん。とくに“新盤歌祭文”のほうは、「臨月に向かって作りあげた」記念すべき作品になった。「とはいっても、ミラクルは特に起きず(笑)。やっぱり子供がいると、歌詞を書くモードになかなかなれないし、インプットも減っていますからね。かなり大変でした。『七変化』はドラマの舞台となる旧黒門町を歩き回り、柳川鍋を食べて、江戸東京博物館を見学して書きました。『会いたかったのは僕の方』は、作曲をお願いしたBEGINの上地さんが、一青窈版の『こんにちは赤ちゃん』を作りたいと言ってくれたので割とサクッと歌詞が書けました」いきものがかりの水野良樹さんが書き下ろした「七変化」(NHK BS時代劇『伝七捕物帳2』主題歌)は、しっとりとした切ない歌が多かった一青さんのイメージとは正反対の、カラリと明るいアッパーソング。「今の気分がアッパーでハッピーなので、この曲が私の心情にもピッタリ。子供たちを見てても、踊りながら歌うってナチュラルな反応だし、踊ることの良さ、楽しさを再確認しました。本能のままにイエー!って歌って踊ってほしい曲です」ハッピーオーラに包まれた一青さん。以前の妖艶な美しさを残しつつ、キラキラと輝くような魅力も一層増し、さらにパワーアップした存在に。「一生ひとりで生きていくと思っていたんですけどね(笑)。強がり、若さゆえで。でも母になった途端、人の助けがありがたく感じるようになりました。今は歌うためなら、猫の手を借りてでも歌います、そんな気持ち。15周年を機に、これから歌うべきものも分かってきました。以前はしっとりした歌詞や悲しみを前面に押し出した曲が一青窈らしさでしたけど、今の気分としては、みんなを元気にさせるポップスを歌いたい。陰の部分は自分の内に秘め、明るいことを歌に書いていくのが、今の気分にも合っている。それは私にとって大きな変化になりました」『歌祭文 ~ALL TIME BEST~』【初回限定盤2CD+DVD】¥4,9802枚組に新曲含む30曲を収録、特典DVDには「一青窈 with プラハ国立歌劇場管弦楽団@東京芸術劇場」のライブを収録。【通常盤2CD】¥3,200(EMI Records)ひとと・よう2002年『もらい泣き』でデビュー。音楽活動以外に映画や舞台で女優としても活躍してきた。10月14日より全国ツアー「一青窈 Tour2017~御目見得饗宴~」がスタート。※『anan』2017年10月18日号より。写真・土佐麻理子ヘア&メイク・岩永あやか文・北條尚子(by anan編集部)
2017年10月12日