米Microsoftが同社のデジタルノートOneNoteに、Evernoteのノートをインポートするツール「OneNote Importer」のプレビュー版の提供を開始した。OneNote.comからWindows用(Windows 10/8.1/8/7)をダウンロード入手できる。ダウンロードしたOneNote Importer for Windowsのインストーラーをダブルクリックすると、インポート・プロセスが始まる。利用規約に同意したら、OneNote ImporterがPC内から探し出したEvernoteノートブックが表示されるので、インポートするノートブックを選択する。Windows版ではなく、Web版のEvernoteやMac版のEvernoteのみを使用している場合は、Evernoteのコンテンツをエクスポートしたファイル(.enex)をWindows PCでOneNote Importerに読み込ませることが可能だ。そしてEvernoteコンテンツを取り込むOneNoteのMicrosoftアカウントを指定して、インポート・ボタンをクリックする。PDFファイルや画像ファイルはノートと共にインポートされるが、暗号化されたテキスト、インク、背景色、リマインダーなどはOneNoteで表示されない。またEvernoteのタグは最初のタグのみがOneNoteのセクションとして分類される。Windows PCでOneNoteにインポートしたEvernoteのノートブックは、クラウドを介して他のWindowsデバイス、Mac、iOS、AndroidのOneNoteからもアクセスできる。10日時点でOneNote ImporterはWindows用のみの提供だが、Microsoftは数カ月中にMac用の提供も開始する予定。またEvernote以外のデジタルノート・ソフトにもインポート対象を広げる計画があるという。
2016年03月12日前回は、Evernoteを活用した初歩的な共有機能として、URLを活用した方法やチャットしながらのノート上の共同作業を紹介した。今回は、Evernoteのアプリを活用した共有のテクニックを紹介しよう。○Windowsアプリからの共有も快適前回、ノートにファイルを貼り付け、そのノートを共有するという形で、Evernoteでもファイル共有が可能なことを紹介したが、この操作は当然アプリからでも行える。アプリからのほうがわかりやすい部分もあるから、ログインしておける自分のPCからはアプリを、出先などで共有PCを使う時はWeb版をといった具合で使い分けるのもよいかもしれない。Windows用のアプリでノートの共有を行うには、ノートの右上にある「共有」ボタンか、ノートリストの該当ノートを右クリックしたメニューから行う。右上のボタンはWeb版と同じく「共有」の右にある矢印を押すとプルダウンメニューが表示され、「共有」の文字がある側を押すと「ノートを共有」を選択した時と同じ動作になる。ノートリストの右クリックメニューを利用するならば「共有」を選択する。普段使っているメーラーからの送付や、リストにないSNSを使った送付は「共有URLをコピー」で取得したURLを貼り付けて行えばよい。基本となるのは「ノートの共有」だ。選択するとポップアップ・ウィンドウが開き、メールアドレスとメッセージの入力ができる。相手がEvernoteを使っていなければメールでの招待状が送られ、すでに使っていればEvernoteのワークチャットを利用した共有ができるようになる。動作はWeb版と同じだが、ワークチャットもポップアップウィンドウが利用可能で、表示もメッセンジャー風になるのがわかりやすい。Web版では少し使いづらかったという人もぜひチャレンジしてみてほしい。ノートの共有を無効化したい時は「共有」メニューの「共有設定を変更」で「公開リンクを有効化」のチェックを外すだけで済む。ちなみに「コピーを送信」にした場合は、ノートの本文をメール本文とし、添付ファイルを添付したメールが送られる。共有とは少し違うが、覚えておくと便利だ。また「共有」の上にある「ノートリンクをコピー」は他者との共有ではなく、自分が特定ノートにクイックアクセスするためのURLになるので注意しよう。○スマートデバイスアプリからも共有OKiOS、Android向けのアプリからも、もちろん共有機能は利用できる。基本的に行えることはWeb版やPC版アプリと同じだ。iOSアプリの場合、ノートを表示した右上の「…」ボタンをタップして「共有」を選ぶとメニューが表示される。「ワークチャット」、「メール」、「共有を停止」、「リンクをコピー」と、Web版に比べるとわかりやすいメニュー名なのと、共有の停止も1タップで行えるのがよい。「ワークチャット」は、メニューバーにあるワークチャットマークをタップしてもOKだ。ワークチャットを選択すると「ノートを共有」という画面が表示され、メール送付や他ユーザーとのチャットが行えるようになる。Androidアプリでも、ノートの上にある共有マークをタップするとワークチャットが使える。メニューボタンから呼び出したメニューの「ノートの共有」も同じだ。それ以外の操作は「その他の共有」を選択すると表示される、下側のメニューから利用する。「リンクを投稿」を選択すると、URLのコピーや各種アプリへのURL引き渡しなどのメニューが表示される。これまで紹介してきたような、ノートが編集された時には表示が更新される方法は「ノートを共有(リアルタイム表示)」だ。「ノートを共有(固定表示)」のほうは、Web版のメール送信に当たるものだ。OSなどが変わると、同じ機能でも表示名が変わってしまうため、複数のデバイスを並行して使っている人にとっては多少戸惑う部分もありそうだが、一通りの機能を触ってみて上手に活用してほしい。
2016年01月05日米Evernoteは12月17日(現地時間)、「Clearly」、Windows版とモバイル版の「Skitch」、「Evernote for Pebble」のサポートを終了させることを発表した。今後アップデートは行われず、現在のバージョンが最終版になり、2016年1月22日に配信最終日を迎える。ClearlyはWebコンテンツの文章を読みやすいレイアウトに変換して表示するブラウザ拡張機能だが、同様の機能が「Web Clipper」にも組み込まれている。また、スクリーンショットに矢印や図形、スタンプ、注釈などを加えられるツールSkitchついても、Windows版やiOS版の「Evernote」アプリが同様の機能を備えているため、機能の提供を一本化する(Mac版のSkitchのサポートは継続)。Evernoteはコアサービス/製品の向上に集中する方針に転換しており、アプリの整理は、その一環だ。スマートウォッチPebble用のEvernoteについては、Atadore SARLが提供する「Powernoter」が代替になるとしている。
2015年12月21日Evernoteは11月4日(米国時間)、iOS用「Evernote」アプリのバージョン7.9の提供を開始した。ノートにカラフルな手書きスケッチ機能を追加、iOS 9のiPad向け新機能「Split View」(対応機種: iPad Pro、iPad Air 2、iPad Mini 4)をサポートする。手書きスケッチは、ノートの編集画面を開いて鉛筆マークのアイコンをタップすると手書き入力画面に切り替わり、すぐに書き始められる。指、Evernoteがマーケットで販売している「Jot Script 2」、iPad Proで使用できるAppleの「Apple Pencil」、他のスタイラスの使用が可能。ペン、蛍光ペン、消しゴム、選択ツールなどが用意されており、ペンや蛍光ペンのアイコンをタップして簡単に色や線の太さを変更できる。また3D Touch対応機種では、画面に触れる力の強弱で線の太さを変えられる。手書きが完了するとノートに収まるように自動的にサイズが整えられ、ノート上でテキストや写真と組み合わせることも可能。保存した手書きを含むノートはEvernoteに同期され、他のiOSデバイスやAndroidデバイスのEvernoteアプリでも手書きスケッチを編集できる。Macでは表示のみになる。Split Viewは、iPadの画面に2つのアプリを並べるマルチタスク機能だ。これまでWebページのコンテンツをノートに貼り付ける場合、SafariとEvernoteを切り替えなければならなかったが、Split Viewで2つのアプリを並べて、素早くコピー&ペーストを行える。
2015年11月05日エムディーエスは、手書きのアナログデータをデジタルデータに変換するノートブック「Evernoteコレクション」の新製品として、「Evernoteスマートノートブック(スレートグレー)」と「Evernoteビジネスノートブック(XLサイズ)」を発売する。モレスキンアトリエおよびモレスキンオンラインストアでの先行発売は本日9月16日より。一般発売は10月15日からとなる。価格はEvernoteスマートノートブック(スレートグレー)が3,100円、Evernoteビジネスノートブック(XLサイズ)が3,670円(ともに税抜価格)。「Evernote(エバーノート) コレクション」は、Evernoteモバイルアプリと連携し、手書きのアナログデータをデジタルデータに変換して、手軽にEvernoteに取り込めるノートブック。「MOLESKINE+(モレスキンプラス)」のひとつとして販売されている製品だ。今回発売される「Evernote スマートノートブック」には特殊な罫線が施され、文字だけでなくアイデアのスケッチなどの書き込みもデジタルデータとして管理できるのが特徴。角が丸い長方形+ゴムバンドという「モレスキン」のデザインを踏襲しつつ、カバーには「Evernote」のロゴマークとしてお馴染みの"象"と、さまざまなイラストをデボス加工であしらったハードカバーが採用されている。中紙は、メモだけでなく日々の記録やクリエイティブツールとしても使えるように、横罫と方眼が240ページずつ用意される。カラーは既存の「ブラック」に加え、カジュアルなシーンでも活躍する「スレートグレー」が新色として追加された。また、モレスキン オンラインストアの限定色として、鮮やかなグリーンも発売されるということだ。サイズは幅130mm × 高さ210mm(ラージサイズ)。一方の「Evernote ビジネスノートブック(XLサイズ)」は、ビジネスにおけるミーティングでの使用を想定した作りになっているのが特徴。ページレイアウトが上下ふたつのセクションに分かれ、ページ上部にはほかのメンバーとの共有事項を、下部には個人的なメモや質問事項などを書き込むといった使い方が可能だ。データを取り込む際は、共有事項のみか、あるいはページ全体かを簡単に選択できる。ページ右上に備わるリマインダーボックスにチェックを入れると、プロジェクト管理に最適なリマインダー機能が自動で起動する仕組みだ。すべてのページにはページ番号が記載されており、巻末に設けられた「INDEX(インデックス)」ページと照らし合わせることで、検索も容易になっている。今回の新製品では、よりたくさんの書き込みに対応できるように、より大きな「エクストララージサイズ」(幅190mm × 高さ254mm)が新ラインナップに追加された。中紙は横罫240ページ。なお、両製品ともにゴムバンドと栞ひも、最終ページに配した拡張ポケットのマチ部分に、「Evernote」のキーカラーであるグリーンが使われている。さらに特典として、タグ付けができるスマートステッカー4枚(2種)と、Evernoteの有料版サービスを3ヵ月間試用できるプレミアムコードが付属する。
2015年09月16日Evernoteは12日、Webサービス「Evernote」の有料プラン「Evernoteプレミアム」で従来「無制限」としていたアップロード容量を、上限10GBに変更すると発表した。「Evernoteプレミアム」は年額4,000円の有料サービス。Webページやメモ(ノート)の保存といった基本機能に加え、オフラインでのノート利用やPDFへの注釈追加機能、日経電子版との連携機能などを備える。サービス開始当初はアップロード容量1GBだったが、その後4GBに緩和したのち、2015年4月にサービスを強化してアップロード容量を無制限としていた。だが、無制限としたのち、大量のファイルの保管・バックアップを目的にEvernoteを使うユーザーが増えたという。これによりサービス品質が低下したため、今回毎月10GBの制限が設けられた。なお、2015年4月にアップロード容量を無制限とした際、1ファイルあたりのアップロードサイズ上限も100MBから200MBへ引き上げていたが、これに関しては変更ない。月間アップロード容量が無制限であることを理由に「Evernoteプレミアム」を購入したユーザーに対しては、無制限が終了したあとの残りの期間分を返金する。今回の10GBの上限は、既存ユーザーの99.999%のニーズを満たす容量であるという。同社はEvernoteについて、「作業と知識の蓄積を一つの場所で行える『第二の脳』であり、ファイルをバックアップするための『第二のハードディスク』ではない」と説明している。
2015年08月13日米Microsoftは12日(現地時間)、Evernote、Yelp、IFTTT、Wunderlistらと提携し、Outlookに同サービスのアドインを追加すると発表した。EvernoteとUber、PayPal、Boomerangのアドインについては、Office 365メールボックスを持つ「Outlook 2013」およびWeb版「Outlook.com」ユーザー向けに同日より順次提供。利用は無料で、Officeストアからダウンロードできる。オンラインストレージ「Evernote」のアドイン「Evernote for Outlook」では、仕事の予定を同僚とOutlookで共有したり、OutlookのメールをEvernoteにクリップ・保存したり、Evernoteのノートをメールに添付したり、タグを付けて管理したりできる。Office 365メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザーのほか、9月中までにExchange 2013メールボックスを持つOutlookユーザー向けにも公開される。電子マネー「PayPal」のアドインでは、支払いや送金などがOutlook受信トレイから直接行えるようになる。Office 365メールボックスおよび、Exchange 2013メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザー向けに、9月中までに提供される。時間指定してメール送信できる「Boomerang」のアドインでは、自分へのリマインダーや会議のスケジュール管理などの用途で、メールを指定した時間に送ることができる。Office 365メールボックスおよび、Exchange 2013メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザー向けに、9月中までに提供される。また、タクシー予約サービス「Uber」のアドイン「Uber ride reminder」では、カレンダーにタクシーの乗車時間をリマインド設定したり、乗車前に目的地を携帯電話に通知したりできる。こちらもOffice 365メールボックスおよび、、Exchange 2013メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザー向けに、9月中までに提供予定。
2015年08月13日Evernoteは12日、同社提供のWebサービス「Evernote」の有料プラン「Evernote プレミアム」において、アップロード容量をこれまでの「無制限」から「月間10GB」までに引き下げると発表した。「Evernote プレミアム」は年額4,000円の「Evernote」有料プラン。今年4月には、月間アップロード容量の無制限化を行っていたが、毎月10GBまでという上限が新たに設けられることになった。同社は、上限を設けた理由について、無制限化したことで、大量のファイルの保管・バックアップなど、これまでとは違う用途で「Evernote」を使うユーザーが増えたため、サービス品質の低下が発生したことを挙げている。また、「月間10GB」までという上限については、既存ユーザーの99.999%のニーズを十分に満たすと説明し、今後アップロード容量を増やすなど継続的にサービスを改善していくという。なお、月間アップロード容量が無制限となったことを理由に、「Evernote プレミアム」を購入したユーザーに対しては、無制限期間終了後の残りの期間分を返金するという。問い合わせは、同社のカスタマーサポートから受け付けている。
2015年08月13日●EvernoteとDropboxの役割の違いファイルの保存や共有で役に立つ「Dropbox」は使いこなすと便利なサービス。クラウドを利用するということで設定や操作が難しそうなイメージがありますが、使ってみると意外に簡単です。このコーナーではDropboxの基本から知っておくと便利な使い方まで紹介していきます。今回は「Evernoteとの違い」について。***ネット環境があるデバイスならどこからでもファイルにアクセスできる点で人気のDropbox。しかし、同じくクラウドに保存できるサービスとしてEvernoteも強い支持を得ていますね。では、この2者のサービスの違いとは何でしょうか? 説明していきたいと思います。○「情報」を溜められるEvernoteと「ファイル」を溜めるDropboxDropboxはクラウドストレージ、つまりネットに用意されたディスクスペースで、パソコンやモバイルデバイスのストレージと同じ感覚でファイルを保存しておくことができます。それに対しEvernoteではファイルを添付することができても、どちらかというと気になる情報をクリッピングして保存する機能がメイン、その名の通り「ノート」的な役割が強いサービスです。例えばメモを保存するとしても、Evernoteでは文字を入力してノートを保存、または紙に書かれたメモを撮影して写真をノートに貼りつけるという形式になります。一方、Dropboxではメモのテキストファイルや画像ファイルを保存、という形に。また、Evernoteはメイン画面でノートの要約が一覧で表示されるスタイルであるのに対し、Dropboxはあくまでストレージであるため画像ファイルのサムネイル以外はアイコンとしてファイルやフォルダの種類が分かる仕組み。このあたりも情報をノートとして保存するEvernoteとストレージとしてファイルを保存するDropboxの違いが現われています。●アルバムとして使うならどちらが便利か○EvernoteとDropbox、アルバムとして使うならどちらが便利?どちらも多様な利用法があるサービスですが、例えばもしEvernoteとDropboxそれぞれで複数枚の写真をまとめてアルバム的な使い方をした場合、機能や便利さの点でどう違ってくるのか比較してみましょう。Evernoteで写真を扱う場合、ノートを作って写真を張りつけ保存していきます。この際、Evernoteなら1枚のノートに複数の写真を張り付ける形でも、ノートをまとめる「ノートブック」を作成してその中に写真を貼ったノートを保存していくという使い方が可能。また、ノートに写真に対するコメントを書き込むことはもちろん、写真そのものに図や文字を書き込むこともでき、情報量が多いアルバムが作れそうです。一方、Dropboxの場合はフォルダに画像ファイルをまとめて保存するだけ。写真内にコメントや図の書き込みはできませんがただし、Dropboxではファイル編集など共同作業のために、ファイルにコメントを残す機能があります。他のユーザーと共有した場合、写真の感想などをコメントとして残すことができるというわけです。さらにDropboxは様々な形式のファイルがプレビュー可能で、モバイルデバイス上において画像ファイルは1回タップするとプレビューが表示され、さらにタップするとフルスクリーン表示になります。写真は左右にスワイプすることで同じフォルダ内の写真が次々と表示され、スライドショーのように使える仕組み。写真と共に思い出など書き込みたい場合はEvernote、枚数の多い写真を見せる使い方をしたい場合ならDropboxの方が便利でしょう。●共有機能の違いは?○共有機能はどういった違いが?また、他の人とファイルなどをシェアしたい時に役立つ、クラウドサービスの大きな特徴である共有機能はどう違うのでしょうか。共有リンクを使って情報の表示やファイルのダウンロードができるのはDropboxとEvernote、どちらも同じ。Evernoteは自分が作成したノートのURLをEvernote 上からFacebookやTwitterといったSNSに投稿したり、メールとして送ることがPCとiOS版で可能です(Android版はメールのみ)。Dropboxはサービス上からメールでファイルのURLを送ることができますが、SNSへの投稿はモバイルアプリ版から写真・動画を投稿したい場合など限定されています。ただし、以前にも紹介した特定のユーザーとフォルダを一緒に利用できるフォルダ共有や、相手に必要なファイルをアップロードしてもらうファイルリクエスト機能など、ファイルのやりとりについての共有機能に優れています。同じクラウドを使ったサービスでも、Dropboxはファイル保存、Evernoteは情報の保存といったそれぞれの強みがあります。こっちの方が便利なはずだからと片方しか使わない、というのはもったいないこと。実際に使いくらべつつ、自分のライフスタイルにあわせた活用法を模索していくのが賢いでしょう。
2015年07月11日Evernoteは11日、イタリアのステーショナリーブランド「モレスキン」と共同開発した製品として、「クラシックノートブック by Moleskine」の新色2種(グリーン、グレー)、および「ビジネスノートブック by Moleskine」の新サイズ(XLサイズ)を発売した。同社の直営サイト「Evernote Market」にて販売される。価格はクラシックノートブックが各3,348円、ビジネスノートブックが4,990円。「クラシックノートブック by Moleskine」は、モレスキンのロングセラー商品である横罫または方眼のシンプルなノートブックをベースにしたもの。専用アプリのドキュメントカメラを使用することで、手書きメモを簡単にデジタル化できるのが特徴となっており、手書き文字の検索や、他のユーザーとメモを共有することも可能。Evernoteプレミアム会員の3カ月無料クーポンコードも同梱される。今回すでに販売されているブラックに加えて、Evernoteをイメージしたというグリーンとグレーの2色が発売され、3色展開となった。「ビジネスノートブック by Moleskine」は、ページの共有範囲が選べるビジネスパーソン向けのノートブック。1ページが2つのセクションに分かれており、ドキュメントカメラで撮影してページ全体を共有するのはもちろん、ページ上部のみを他のユーザーと共有し、下部を自分用として記録することもできる。今回XLサイズが発売されたことで、Lサイズとの2サイズ展開となった。なお、本製品にもEvernoteプレミアム会員の3カ月無料クーポンコードが同梱される。製品詳細は「Evernote Market」まで。
2015年06月11日米Evernoteは24日(現地時間)、iOS向け「Evernote」アプリのApple Watch対応を発表した。App Storeからダウンロードでき、価格は無料だ。Apple Watch上の「Evernote for Apple Watch」アプリでは、PC版やiOS版のEvenoteと連携し、ノートの管理やリマインダー機能を使用できる。主な機能は次の通り。○リマインダー機能PC版やiOS版のEvernoteからリマインダー機能を設定すると、Apple Watch上にリマインド通知を行なえる機能。また、Apple Watch上でリマインダー設定も行なえる。○タスク管理機能Evernoteで作成したタスクのリストをApple Watch上で管理することができる機能。Apple Watch上で、作成したチェックリストを表示し、完了した項目をタップしてチェックを入れることができる。○音声入力機能ノートに、Apple Watchから音声によるテキスト入力が行なえる機能。○音声検索機能作成したノートを音声検索できる機能。また、検索したノートをApple Watch上で閲覧することができる。
2015年05月01日Evernoteは4月30日、新料金プラン「Evernote プラス」の提供を開始した。提供を開始した「Evernote プラス」は、月間アップロード容量が1GBで、これまでプレミアム版のみの提供であったオフラインノートやモバイルでのパスコードロック、メール送信によるノート作成が利用可能になった。料金は月額240円、年額で2000円となる。「Evernote プレミアム」のサービス内容にも変更があり、アップロード容量の制限を撤廃したほか、ノートひとつのサイズ上限を200MBに引き上げた。料金は据え置きで月額450円、年額4000円。企業・チーム向けの製品「Evernote Business」には、100ユーザー以内のチームで3カ月間機能を利用できる「チーム用スターターパック」を新たに追加した。
2015年05月01日Evernoteは30日、WebサービスEvernoteの新たな製品ライン「Evernote プラス」を発表した。29日より提供を開始する。価格は月額240円、年額2,000円。無料の「Evernote ベーシック」と、月額450円の「Evernote プレミアム」の中間に位置付けられる、新しい製品ライン。「Evernote ベーシック」の機能の制約を感じずにEvernoteを活用したいユーザー向けに作られている。月間アップロード容量は1GBで、「Evernote プレミアム」のみの機能だったオフラインノート / モバイルでのパスコードロック / メール送信によるノート作成などが利用可能。今回の発表に合わせ、「Evernote プレミアム」でも、アップロード容量を無制限とし、1ノートあたりのサイズ上限を200MBとする機能強化が図られた。また、企業・チーム向けの製品「Evernote Business」では、100ユーザー以内のチームで3カ月間機能を低価格で試用できる「チーム用スターターパック」も用意された。
2015年04月30日Evernoteは30日、新しい有料プランとして「Evernote プラス」の提供を開始した。「Evernote プラス」では、月間1GBまでのデータアップロードが可能。利用料金は月額240円、年額2,000円。「Evernote」の利用プランは、これまで無料の「Evernote ベーシック」、月額450円(年額4,000円)の「Evernote プレミアム」が用意されていた。これに「Evernote プラス」が追加され、計3つのプランから選択可能となる。新たに提供される「Evernote プラス」は、月間1GBまでのアップロードが可能。インターネット接続されていない状態でもノートにアクセスできる機能、暗証番号ロック、メールでのEvernote ノート作成といった機能が利用できる。また、「Evernote プレミアム」の機能も強化され、月間アップロード容量が無制限となったほか、1ノートのサイズ上限も引き上げられている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月30日Evernoteは15日、公式Webストア「Evernote Market」にて、Adonitと共同開発した「Jot Script 2 Evernote Edition スタイラスペン by Adonit」の販売を開始した。Evernoteのプレミアムクーポンコード(6カ月分)が付属し、価格は税込9,490円。「Jot Script 2 Evernote Edition スタイラスペン by Adonit」は、ペン先が1.9mmの極細スタイラスペン。電源をUSB充電式のリチウムイオン電池に変更したことで、前モデルと比べて軽量かつスリムになった。また、ユーザーの要望をもとに改良を重ね、筆記時の反応速度アップ、画面に手を置いて使用できる「パームリジェクション機能」の搭載、画面との接触音を抑えるなどの改善を行った。USBポート接続の充電ドッグにペンの端子とドッグの端子を磁石で固定して充電でき、45分の充電で最大20時間使用が可能。ペアリングはEvernoteの手書きアプリ「Penultimate」から簡単に行える。また、「Forge」や「Notes Plus」「GoodNotes」などの手書きアプリにも対応している。本体サイズは、ペンの長さが140mm、直径が10.5mm、ペン先の直径が1.9mm。重さは18g。対応OSは、iOSのみ。Bluetooth 4.0 が有効な端末では、パームリジェクション機能の利用や、精度の高い入力が可能になる。Bluetooth 4.0にはiPad(第3世代以降)、iPad Mini、iPhone 4S以降が対応している。
2015年04月15日「LINE」や「Evernote」、「Yahoo!乗換案内」などアプリが続々と「Apple Watch」に対応したバージョンをリリースしている。「Evernote」では、音声入力でApple Watchからノートを作成し、Evernoteに自動同期でき、「Yahoo!乗換案内」ではApple Watch上から電車の発車時刻を確認できるという。なお「LINE」については、Apple Watchに対応するとしているものの、具体的な機能については紹介されていない。Apple Watchに対応するバージョンをリリースしたのは、本稿執筆時点で「LINE」、「Evernote」、「Yahoo!乗換案内」、「Yahoo!ニュース」、「ヤフオク!」「Moneytree」、「NAVITIME」、「エキサイト英語翻訳」、「クックパッド」など。○Evernote「Evernote」では、音声入力でApple Watchからノートを作成し自動同期できるほか、作成・更新・閲覧したノートの表示、Apple Watchから音声検索、リマインダーの作成などが可能となる。○Yahoo!乗換案内「Yahoo!乗換案内」では、登録した利用路線の電車発車時刻のカウントダウンや詳細表示、後続1時間の時刻表ビジュアライザーなどが利用可能になる。○Yahoo!ニュース「Yahoo!ニュース」では、iPhoneとApple WatchのHandoff機能により、Apple Watchで確認していた記事の詳細をiPhoneで閲覧できるほか、重大ニュースをApple Watchに通知する機能などを搭載する。○ヤフオク!「ヤフオク!」では、入札中の商品をApple Watch上で確認できるほか、高値更新された商品にApple Watchから直接再入札可能になる機能などを備えている。○Moneytree「Moneytree」では、Apple Watch上で今月/先月の支出の確認、口座残高の管理、カードの明細確認、ポイントのチェックなどが可能となる。○NAVITIME「NAVITIME」では、時刻表や電車の遅延情報をApple Watchで確認できるほか、検索したルートの移動タイミングをアラームで通知する機能などを搭載する。○エキサイト英語翻訳「エキサイト英語翻訳」では、Apple Watchにしゃべりかけた日本語を英語に翻訳でき、翻訳された文章はiPhoneで再生される。また、iPhoneの「エキサイト翻訳」でクリップした文章がApple Watchに同期保存される機能などが利用可能となる。○クックパッド「クックパッド」では、iPhoneの「クックパッド」で閲覧したレシピをApple Watchに同期して、Apple Watch上で確認できる。また、Apple Watchでタイマーをセットすることも可能となる。
2015年03月27日Evernoteは3月16日、システムフォレストと法人向けクラウドサービス「Evernote Business」の販売代理店契約を締結すると発表した。また、システムフォレストを中核とした代理店網も同時に開始し、これによって日本国内における販売チャネルを強化する。クラウドサービス「Evernote」のビジネス版である「Evernote Business」は、議事録のようなテキストメモや、提案資料、ビジネスドキュメント、名刺、音声データ、Webページにいたるまで、業務に必要な様々な情報をクラウドに蓄積し、部署やプロジェクトチーム単位で簡単に共有できる。また、スマートフォンやタブレット端末、コンピュータなど、さまざまな機器に対応しているので、いつでもどこでも情報にアクセス可能。加えて、管理者による利用者の登録・削除や閲覧権限設定等、企業や組織での利用を想定した管理者向け機能も充実している。Evernoteによると、「Evernote Business」の販売代理店契約は全世界で2社目。システムフォレストは、熊本県に本社を構えており、クラウドサービスのシステム開発を行っている。
2015年03月21日Evernoteは3月16日、Evernoteのコンテキスト機能に、米国以外で初めてのコンテンツパートナーとして「日本経済新聞 電子板(日経電子版)」が加わったと発表した。パートナー契約により、日経電子版とエバーノートの両方の有料サービスに加入する利用者に向けた新サービスを追加。Evernote上でノートを閲覧・編集している際に、ノートの内容に関連する記事を日経電子版から自動的に見つけ出す機能が搭載された。ノートに表示された記事タイトルをクリックすると、記事全文をEvernote上で閲覧できる。また、日経電子版の記事本文で気になる箇所を選択すると、該当部分を「引用」としてコピーでき、引用部分をノート内にペーストすると、元記事のタイトル・日付・リンクが追加される。日経電子版のサイト上では、記事内容に関連するEvernote上のノートが自動的に表示される。この連携機能は、世界中のニュースサイトの中で日経電子版が初めての試みだという。サービス開始を記念してEvernoteユーザー限定で、日経電子版が最大2カ月無料、およびEvernoteプレミアムが1年間無料で利用できるキャンペーンを6月30日まで実施する。
2015年03月18日Evernoteと日本経済新聞は16日、有料会員向けに、両社サービス同士の連携を開始した。Evernote上ではキーワードや文脈に沿った「日本経済新聞 電子版」(日経電子版)の記事が表示。また、日経電子版上では、表示した記事に関連した、自分のEvernoteのメモ機能「ノート」が表示される。両社の提携は、2014年11月に発表されたもの。今回開始した新機能「コンテキスト機能」は、Evernoteのユーザーが作成するノートの内容を分析し、関連する他のノートやパートナーの情報・記事を自動的に表示する機能。ノートを閲覧・編集している際に、ノートの内容に関連する日経電子版の記事を自動的にノート下部に表示する。また、日経電子版の記事本文を選択すると、該当部分を「引用」としてノートにコピーすることもでき、「引用文としてコピー」を選択後ペーストすると元記事のタイトル・日付・リンクが自動で追加される。一方、日経電子版では、日経電子版有料会員でEvernoteユーザーの場合、日経電子版を閲覧すると、記事内容に関連するEvernote上のノートが自動的に表示される。これら連携機能は、Evernoteプレミアム会員、有料の「日本経済新聞 電子版」会員向けに提供。Evernoteは個人や組織の生産性向上に貢献し、"新しいワークスペースのあり方"を提案するという。サービス開始を記念し、Evernoteユーザー限定で日経電子版が最大2カ月無料となるほか、日経電子版の有料会員にはEvernoteプレミアムが1年間無料で利用できるキャンペーンを2015年6月30日まで実施する。
2015年03月17日Evernoteと日本経済新聞 電子版の機能連携が16日から始まった。新機能は日経電子版とEvernoteの双方のサービス上で、キーワードや文脈に沿ったコンテンツを表示する。日経電子版、Evernoteの有料会員になることで、フルサービスを利用できる。機能連携により、Evernoteユーザーが日経電子版上でニュースを読むと、過去に作成・保存したEvernote内の文書などから関連の高いものを表示する。これにより、情報の収集や分析が効率的になるとしている。一例として「訪日観光客の購買力が高まっている」という記事を読んでいる際、過去に保存した「世界各国の休暇」に関するノートが記事の下に表示されるという。また、Evernoteでは、ユーザーが作成する文書の内容に応じて、独自のアルゴリズムで自動検索して関連する日経電子版のコンテンツをノート下部に表示する。表示されたコンテンツは閲覧できるほか、Evernoteに保存したり、作成中の文書に引用したりすることができる。連携機能は、日経電子版、Evernoteの双方の有料会員が全機能を使えるが、サービス開始を記念して、6月30日までの期間限定で無料会員にも一部機能を開放する。また、サービス開始を記念して、Evernoteユーザー限定で日経電子版が最大2カ月無料、Evernoteプレミアムが1年間無料となるキャンペーンを6月30日まで実施する。なお、日経電子版を有料購読中の場合はすべて、キャンペーンの対象となる。
2015年03月16日Evernoteは10日、Apple Watch向けのアプリ「Evernote for Apple Watch」を近日中に公開すると公式ブログ上で発表した。EvernoteのiPhone版とシームレスな連携を可能にするという。Evernote for Apple Watchは、ノートに音声入力をしたり、検索を実行したり、最近閲覧したノートを必要なときに表示させたりすることができるという。また、iPhoneを取り出さずにリマインダーの設定、リスト項目へのチェックの記入なども可能にする。さらにApple Watchで読み始めたノートをiPhoneのロック画面をスワイプすることで、継続した閲覧もできる。アプリの提供に先立ち、公式ブログでは、「Apple が新しい分野に参入するたびに、その分野における全く新しいスタンダードを作ることで知られています。私たちは、もうじきウェアラブル技術の世界でも同じことが起きると考えています」とし、Apple Watchへ期待するコメントをしている。
2015年03月10日Evernoteは1月9日、iPhone・iPad 対応の新アプリ「Scannable」を発表した。アプリは、App Storeから無料ダウンロード可能)となっている。同社では、モバイル端末で行う「書類のスキャン」にはまだまだ改善の余地があり、「スキャンすれば終わり」ではなく、紙文書のデジタル化は業務の一部に過ぎず、余計な手間や時間を節約することが本来の目的だと考え、優秀なスキャンアプリはデータを「残す」ことよりも「どう処理するか」に重点を置くべきだとして「Scannable」を開発した。アプリは、手元にあるレシートや書類をカメラロールに溜めるのではなく、素早くスキャンして共有できるように設計。スピードを売りとしており、アプリを起動すると、すぐに原稿(レシート、名刺、文書など)を検出して自動撮影する。タップは必要なく、原稿の両端や色を調整することもなく、すべてが自動化されている。スキャンすると画面下にサムネイル画像が次々に表示されるので、簡単に画像を確認したり、次の原稿をスキャンしたりできる。名刺のスキャンに使用する際にも、Scannableが名刺の重要性をよく理解し、EvernoteとLinkedInに連携させることで、名刺をスキャンするたびにScannableがその情報を瞬時にデジタル化する。名刺に記載された情報を取り込む以外にも、相手の写真を含むLinkedInプロフィール情報も追加で取得できるので、名前と顔が一致するように覚えられる。また、この情報を瞬時に自分の連絡先に登録できる。さらに、Scannableの開発にあたり、Evernoteのデスクトップ用スキャナ「ScanSnap Evernote Edition」の使い勝手もWi-Fi経由で接続できるように向上させた。スキャン結果はすぐにモバイル端末に表示されるので、操作の流れはとてもスムーズで、スキャナに原稿をセットしScannableのボタンをタップすれば、後は待つだけとなる。
2015年01月12日Evernoteは9日、紙文書を即座にデジタル化できる利用無料のiPhoneアプリ「Evernote Scannable」の提供を開始した。iPhoneの連絡先アプリとも連携し、名刺を撮影すると即座に名刺情報を自動で作成することもできる。「Evernote Scannable」はアプリを起動すると、即座に紙文書(レシート、名刺、文書など)を検出して、タップする必要なく自動撮影できるスキャナアプリ。撮影画像は、紙文書の両端や色を調整(任意で画像の回転、切り出しも可能)して自動撮影するため、手間をかけずに対象の紙文書のデジタル化が行える。撮影した紙文書は、メール、メッセージ、カメラロール、iCloud Driveに保存が可能。Evernoteと連携させることで、同アプリに送信することもできる。iOSの連絡先アプリと連携するのも特徴。名刺を撮影すると、会社名、氏名、メールアドレス、電話番号、FAX番号を抜き出し、自動で連絡先アプリに情報を保存できる。さらに、LinkedInと連携させることで、相手の顔写真を含むLinkedInプロフィールの情報も追加することが可能。もう一つの特徴として、Evernoteのデスクトップ用スキャナ「ScanSnap Evernote Edition」とシームレスに連携し、複数枚ある紙文書でもまとめてスキャンできる。
2015年01月09日●基本要素は「書く」「集める」「見つける」「発表する」米Evernoteは11月10日、東京・渋谷のヒカリエホールにおいて、同社のクラウドサービス「Evernote」に関するプレスコンファレンスを開催した。コンファレンスでは、Evernoteの生産性を高める新機能「Work Chat(ワークチャット)」および「Context(コンテキスト)」の紹介のほか、国内企業との資本・業務提携に関する発表が行われ、米Evernoteのフィル・リービンCEOらが新機能の特徴や提供背景、業務提携内容を説明した。○生産性を高める「ワークスペース」という考え方発表会では、まず日本法人のジェネラルマネジャーを務める井上 健氏が登壇し、開会の挨拶を行った。続いて米EvernoteのCEO、フィル・リービン氏が登壇して「Evernote」の現況を説明した。リービン氏によると、現在Evernoteのユーザーは世界で1億人を超えており、そのうち70%が仕事で使用しているとのこと。同氏は「Evernoteを通じて利用者の生産性をより高めるため、パートナー様とともに“新しい考え方”を追求している。それが“ワークスペース”という考え方。Evernoteは、利用者のワークスペースになるツールだ」と語った。○基本要素は「書く」「集める」「見つける」「発表する」リービン氏は、企業などで日々行われている業務を「書く」、「集める」、「見つける」、「発表する」の4つに分類し、それらはEvernoteの基本的な要素でもあるとコメント。そのうち「発表する」に関する技術のひとつとして、プレミアム会員向けに提供している「プレゼンテーションモード 2.0」を紹介した。これは、ボタンを1回押すだけでEvernote内のさまざまな情報を収集してプレゼン資料を作成できるというもの。作成した資料は、スライドのページ区切りや写真タイトル、補足説明などをあとから簡単に調整することができる。また、複数のノートをひとつのプレゼン資料にまとめることも可能。リービン氏は「Evernoteなら、プレゼンのために改めて資料を作り起こす必要はない。生きた情報を手軽に美しい資料にまとめて同僚たちと共有できるため、ミーティング主目的である"情報を共有して何らかの結論を出す"のに適している」とした。続いてリービン氏は「集める」の技術として、同社のオンラインショッピングサイト「Evernote Market」で提供中のドキュメントスキャナ「ScanSnap Evernote Edition」を紹介し、「自分が知る限り最高のスキャナ。ボタンを押すだけであらゆる文書をスキャンして、自動的にカテゴリ分けもしてくれる」と説明した。さらに同製品と連携するスキャナアプリ「SCANNABLE」も披露。スマホなどの内蔵カメラをスキャナ代わりに使うこともでき、外出先など手元にScanSnapがない場合でも文書のデジタル化が可能。アプリは近日中に提供が開始されるとのことだ。●生産性向上のための新機能「Work Chat」と「Context」○生産性向上のための新機能「Work Chat」と「Context」発表会では、今後新しく提供される機能も紹介された。そのひとつが「Work Chat」だ。これは、Evernote内でユーザー同士がコミュニケーションをとることができるツール。たとえば、クラウドで共有されているノートにアクセスすると、そのノートを参照中のメンバーがアイコンで表示され、それをタップするだけで相手とチャットを開始することができる。チャット履歴は他のメンバーが閲覧することも可能。リービン氏は「起業したばかりの20人くらいの規模の会社なら、同僚が何をしているかだいたい分かるし、デスクのそばを通りかかったときに立ち止まって2~3分意見交換してその場で意思決定することができる。大企業だとそれは困難。メールでスケジュール調整などしているうちに、意思決定がどんどん先送りされて生産性が落ちてしまう。Work Chatを使えば、まるで起業したばかりの小規模な企業のような円滑なコミュニケーションを実現できる」と、Work Chatのメリットを説明した。もうひとつの新機能が「Context」だ。これは、作業中の内容に合わせて関連情報を自動的に探して表示してくれる機能。たとえば、ノートに文章を入力していると、その内容を解析してEvernote内の類似したノートや、関連したニュース記事、その情報に詳しい人物などを表示する。ニュース記事の場合は記事内容を引用することができ、人物の場合は相手とWork Chatを使ってコミュニケーションをとることができる。リービン氏は「我々が何かを書くとき、ほとんどの場合は元になる情報があるが、Contextはそれを探す手間を省いて生産性を高めることができるツール」とコメントした。ちなみに、新機能はいずれも10月に米国で開催された「Evernote Conference」で発表されたもので、今回日本でも導入される形となる。このうちWork Chatは来週から提供開始。Contextも2015年初頭から提供される。○日経との資本・業務提携 - 日経・野村氏「Evernoteとは共通の価値観持つ」最後にパートナーシップに関する発表も行われた。Evernoteが日本経済新聞との資本・業務提携に合意し、日本経済新聞は米Evernoteへ2,000万ドルを出資する。会場では日本経済新聞 常務取締役の野村裕知氏が登壇。「長期的な視点で事業を考えている点や、オフィスで働く人にとって本当に役立つ情報とは何かを真剣に考えている点など、Evernoteは私たちと共通の価値観を持っている」と提携に至った理由を説明した。また、「ネットには膨大な情報があり、価値ある情報を探すのが困難。また、せっかくいい情報があっても、それを十分利用できないのが現状。価値ある情報を必要なときにより使いやすい形で届けるサービスが今ほど求められている時代はない」と語り、日経とEvernoteが今後資本面だけでなくコンテンツやプロダクトの技術的な面でも協力していくことを明らかにした。先に紹介した「Context」機能も、まずは「日本経済新聞 電子版」(日経電子版)と連動する形で開始。例えば、Evernoteで業界レポートを作成している際、その業界に関連した日経電子版のニュース記事がEvernoteに配信される。一方、日経電子版で記事を閲覧する際は、記事内容と関連したEvernoteのノートが自動で表示される。○「伊藤園はIT OEN(IT応援)、クリエイティブをサポート」伊藤園・本庄氏続いて、スポンサー企業の伊藤園 代表取締役副社長の本庄周介氏も登壇。「Evernoteとは坐禅とITで世界の課題解決に挑む『ZEN HACK』や、お茶を通じてコミュニケーションを図りイノベーションを生み出す『茶ッカソン』などのイベントを実施してきた。伊藤園は『IT OEN(IT応援)』でもあり、今後もいろんなイベントでクリエイティブをサポートしていきたい」と語った。なお、Evernoteと伊藤園は11月3日より「EVERNOTE & 伊藤園 クリエイティブサポートキャンペーン」を展開しており、「お~いお茶 玉露入り 旨」貼付のシールにしたがって応募することでスタイラスペン「JOT SCRIPT EVERNOTE EDITION」や、メガネ「JINS PC & ITOEN オリジナルグラス」、「EVERNOTE PREMIUM会員 6カ月分」などが抽選でプレゼントされる。詳しくは伊藤園のサイトを参照してほしい。
2014年11月11日米Evernoteと日本経済新聞社(日経)は10日、両社が資本・業務提携に合意したと発表した。Evernoteは日経から2,000万ドルの出資を受ける。また、2015年初頭より、Evernoteと「日本経済新聞 電子版」のサービス上で、キーワードや文脈にマッチしたコンテンツを自動配信する「コンテキスト」機能が提供される。「コンテキスト」機能は、Evernoteのユーザーが作成するノートの内容を分析し、関連する他のノートやパートナーの情報・記事を自動的に表示する機能。例えば、Evernoteで業界レポートを作成している際、その業界のニュース記事がEvernoteに配信される。配信記事は、日経電子版の朝刊、夕刊、電子版の独自記事などが対象。自動配信されたコンテンツはEvernote内に保存したり、ノート作成時に引用したりできる。同機能は、Evernoteプレミアム会員、有料の「日本経済新聞 電子版」会員向けに提供され、「日本経済新聞 電子版」で記事を閲覧する際は、Evernoteに保存した取引先の名刺などのノートが表示される。Evernoteに関連記事を配信するサービスは米国でも行われているが、米国以外のサービス提供は今回が初。
2014年11月10日Evernoteはこのほど、家具デザイナーであるエリック・ファイファーと共同制作する「Pfeiffer Collection by Evernote」より、プライウッドを加工して製作したノートPC向け、タブレット向け、ディスプレイ向けのスタンドを発表し、Evernote Market限定で販売を開始した。ウォールナット材のプライウッドの曲げ加工を用いた、独創的なデザインを取り入れたスタンド。ノートPC向け「PFEIFFER COLLECTION LAPTOP PLATFORM」では、タブレット向け「PFEIFFER COLLECTION TABLET PLATFORM」、ディスプレイ向け「PFEIFFER COLLECTION MONITOR PLATFORM」には、それぞれ板の曲がり形状を利用して、デスク周りの小物を収納するポケットを備える。ノートPC向け「PFEIFFER COLLECTION LAPTOP PLATFORM」は、13型~15型のノートPCに対応する。本体サイズはW228×D286×H150mm。価格は9,990円。タブレット向け「PFEIFFER COLLECTION TABLET PLATFORM」の本体サイズは、W157×D160×H203mm。価格は6,990円。ディスプレイ向け「PFEIFFER COLLECTION MONITOR PLATFORM」の本体サイズは、W279×D350×H139mm。価格は10,990円。
2014年10月14日米Evernoteは10月2日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中のEvernote Conferenceにおいて、Evernoteをデジタル時代のワークスペースとするビジョンを示し、クラウド時代のプロダクティビティに焦点を当てた新機能「コンテキスト」と「ワークチャット」を発表した。私たちはファイルやドキュメント、スライドなどを当たり前のように受け入れて使っているが、それらはタイプライターやキャビネット、スライドプロジェクターなどを使っていた頃に、仕事にPCをとけ込ませるために生まれたメタファーであるとCEOのPhil Libin氏は指摘した。デジタルに移行し、そうしたモノが主要なビジネスツールではなくなった今、モノを意識したメタファーはむしろプロダクティビティを損なうものになり得る。価値のある情報がキャビネットの奥に仕舞われたまま、誰にも気づかれないのが今日のスタイルではない。効率的に情報を集め、いつでも適切なタイミングで必要な情報にアクセスでき、価値のある情報を効果的に共有できてこそ、今日のプロダクティビティである。Evernoteが考えるデジタル時代のワークフローは「Write」「Collect」「Find」「Present」。そしてEvernoteは、これら4つのアクションを円滑に実行できるワークスペースになる。新機能のコンテキストとワークチャットは、よりスムーズな情報共有と共同作業を実現する機能になる。年内に主要なプラットフォーム(Windows、Mac、Android、iOS)のEvernoteに実装される予定だ。コンテキストは、ユーザーがEvernoteで取り組んでいるプロジェクトに関連する情報をインテリジェントに自動表示する。ユーザーが入力または収集した情報をEvernoteが開発したアルゴリズムが解析し、過去のノートから現在のプロジェクトに関連した情報を引き出す。Evernote Businessの場合はチームで共有しているノートブックも対象になる。また社内で、その内容に関して詳しいと思われる人物をリストアップするExpertise Discoveryという機能も備える。コンテキストは外部のソースからの関連情報も表示する。例えば、ノートに記された人物をLinkedInで検索して最新の情報をまとめてEvernote内で示す。また、オンライン媒体からも記事やデータを集めて資料として表示する。この連携に関してEvernoteはDow Jonesとパートナーシップを締結。Evernote内からコンテキストで表示されたWall Street JournalやFactiva (Evernote Businessのみ)のコンテンツを読めるようになる (英語ユーザーから提供)。ワークチャットはEvernoteに組み込まれるメッセージ機能である。ノートやノートブックを共有でき、ワークチャットを通じてEvernoteユーザーは考えやアイディア、資料、関連情報などを交換できる。ワークチャットを使ったリアルタイムの共同作業やコミュニケーションを促進するために、共有ノートを開いた時に同時にアクセスしているチームメンバーをそれぞれが把握できるようにする。ワークチャットを活用すれば、メールにファイルを添付してやりとりするよりも効率的かつ直接的に作業を進められる。ワークチャットは古いメタファーの1つである「インボックス」へのユーザーの依存を軽減するソリューションになる。
2014年10月03日Evernoteは米国時間10月2日、同社のサービス「Evernote」に「コンテキスト」機能と「ワークチャット」機能を追加することを明らかにした。同内容は、米・サンフランシスコで開催される年次イベント「第4回 Evernote カンファレンス」のオープニング・キーノートにて発表されたもの。「コンテキスト」は、Evernoteアカウント内に存在する、「過去の類似作業や、同僚が同じトピックに関して作成したもの」などの情報を作業中に表示する機能となる。一方、「ワークチャット」は、個人・チーム間の情報共有やコミュニケーション、共同作業を円滑にするツール。メッセージやノート、ノートブックなどの共有を、別のメールツールやチャットソフトを使用せずとも、同機能にて行うことができる。両機能ともに、AndroidやiOS、Mac OS、Windows等のプラットフォームに対応し、年内に実装・公開される予定だ。
2014年10月03日EvernoteがWebクライアントのデザインを刷新した。米サンフランシスコで始まったEvernote Conference (10月2日-3日)で発表し、2日にベータ版として提供し始めた。WebブラウザでEvernoteにサインインし、新デザインをオプトイン(希望者は選択)すると切り替わる。正式版は今秋以降に登場する予定だ。WebブラウザでEvernoteを使用できるWebクライアントはクロスプラットフォームを実現するが、EvernoteにはWindows版とMac版のデスクトップアプリケーションが揃っている。デスクトップ版を思わせる豊かな機能を評価する声はあったが、Evernote社内では「Webクライアントは提供する目的が明確ではない」という議論があったという。そこで、Webクライアントのメリットを活かして軽快で速く、そしてユーザーがシンプルに扱えるように大胆にデザインを変更した。新しいユーザーインターフェイスは、ユーザーの集中(focus)を促すデザインになっている。開くと、左にシンプルなナビゲーションバー、右に新規ノートが広がる。新規ノートに入力し始めるとナビゲーションバーが消えて、全体がノートになる。そしてノートで文字を選択すると編集ツールバーが現れるというように、作業に応じて不要なものが消え、必要なものが現れる。例えば、ナビゲーションバーからノートを選択すると、旧デザインに近い3カラムに姿を変える。見た目はシンプルだが、使ってみると非常に機能的だ。
2014年10月03日