Google Japanは4月1日、新しい日本語入力IME「Google日本語入力 物理フリックバージョン」を発表した。毎年恒例のエイプリルフールネタとして、2013年の「パタパタバージョン」、2014年の「マジックハンドバージョン」、そして2015年の「ピロピロバージョン」に続き、2016年は意外と正統派(?)な「物理フリックバージョン」が登場。PC用キーボードのキーを押す感覚を、フリック入力が受け継ぎ、Googleいわく「キーのぬくもりがキー(重要)」として開発された物理フリックバージョン。対応機器は、Bluetooth SPPプロファイル対応のPCやChrome、Androidなどで、デスクトップPCの前に置き、通常のキーボード代わりに使用できるスグレものだ。数字&アルファベットのほか、絵文字版も用意されるようす。この他の仕様は、キーピッチが29mm、ストロークが左右10mm、上下8mm、押し下げ0.7mm。本体サイズはW240×D180×H50 mm(スタンド含まず)、重量が600.13g。発売の予定はないが、基板回路や3DプリンタのデータがGitHubで公開されているので、気になった人は自作する手もあるかもしれない。
2016年04月01日Googleは4月1日、「Google 日本語入力 物理フリックバージョン」を発表した。特殊なメカニカルスイッチを搭載したBluetoothキーボードで、PCでもフリック操作による日本語入力が可能となる。「Google 日本語入力 物理フリックバージョン」は、「ふれるよろこび」をコンセプトにしたキーボード。フリック入力が物理的にできるため、両手が塞がった状態でも文字入力が可能となる。サイズは、W240×H50×D180mm。重量は約600.13g。キーストロークは左右フリック約10mm、上下フリック約8mm、押し下げ約0.7g。発売日については、市場調査の結果を踏まえて判断するとのことで、価格は手が届く範囲にするとしている。カラーバリエーションは青、赤、黒、茶、白の5色。なお、同デバイスの紹介ページの最後になぜか「※これは2016年4月1日の発表です」と表記されている。
2016年04月01日Googleは4月1日、Google日本語入力の物理フリックバージョンを発表した。Google日本語入力は、2015年にピロピロバージョン、2014年にマジックハンドバージョン、2013年にパタパタバージョンの提供を開始しており、5年連続6度目の4月1日の新製品発表となった。物理フリックバージョンは、いつでもどこでも、フリック入力が可能になるというもの。一般的なキーボードでは、両手を利用しなければならないが、物理フリックバージョンであれば、片手でどこでも簡単に日本語を入力できる。動画では、開発者たちがどや顔でフリック入力の物理キーボード化の意義を説明している。キーボードには20のセンサーが備え付けられており、Bluetoothでデバイスに接続可能だ。また、同時に発表されたフリックセンサーはより最先端の機能を搭載している。格子状に区画分けされた模様があれば、センサーを取り付けるだけでどれでもフリック入力ができる。例としては、電卓やチェス盤、板チョコ、メロンパン、街路の区画など、綺麗に格子状になっていれば、なんでもイケる。ただし、これらはエイプリルフール企画ですので、実際には販売されません。ご了承ください。
2016年04月01日Googleは24日(現地時間)、オープンソースの機械学習システムTensorFlowをクラウドの形で利用できるCloud Machine Learningをアルファ版としてリリースしたことを同社オフィシャルブログで発表した。Cloud Machine Learningでは、TnsorFlowをベースにした機械学習モデルを個々にカスタマイズした形で利用できるようになり、アプリケーションと連携させるなど、ディープラーニングを用いた研究やビジネスなど応用の幅が広がる。また、Google Cloud Translator API、Google Cloud Vision APIなどに加え、Google Cloud Speech APIも利用できるようになり、機械学習で正確性を高めながら、音声からテキストへと変換するAPIとして、アプリケーションに組み込んで利用できるようになる。発表は、Google Cloud Platformのグローバルユーザーカンファレンス「GCPNEXT16」で行われたもので、公式ブログで紹介されている。Google Research Blogでは、Google ResearchのSoftware EngineerであるSlaven Bilac氏が"Machine Learning in the Cloud,with TensorFlow"と題して投稿している。Googleでは、研究者(researcher)が、プロダクトチームと非常に緊密にコラボレートしている。speech recognition in the Google app、search in Google Photos、Smart Reply feature Inbox by Gmailなど数々のサービスを向上させるためにオープンソースのTensorFlowを使った機械学習を取り入れている。機械学習は、いろんなサイズで行うことができる。ちょっとしたタスクであれば、使い慣れたローカル環境のデスクトップで動かすことも可能である一方、大規模なアプリケーションであれば、その規模とともに信頼性のあるクラウド環境での利用が必要になることを強調している。
2016年03月24日Googleが透明性レポートに、同社のHTTPS対応に関するデータをまとめた「HTTPSに関する報告」を追加した。Googleは2010年にHTTPSをGmailの接続のデフォルトに変更し、2014年には常時HTTPSにするなど、HTTPSへの移行を推進してきた。HTTPS接続は年々増加しており、暗号化された接続は2016年2月27日時点で全体の77%である。GmailやDriveなど情報の保護を徹底する必要があるサービスは100%。一方で、ニュース(60%: 2月27日時点)、ファイナンス(58%: 同)など一般情報サービスは6割前後にとどまっている。国別では、暗号化がリクエストされた割合で日本が、メキシコ、ブラジルに次いで第3位になっている。非暗号化接続を見ると、モバイルが95.5%、パソコンが4.5%となっている。これは暗号化技術に非対応でアップデートの対象外となっているモバイル端末がそのまま使われ続けているのが原因だ。そうした古いハードウエアやソフトウエアのほか、一部の国や組織によるHTTPSトラフィック遮断や妨害、技術的リソースの不足などが全トラフィックの暗号化達成の妨げになっているという。
2016年03月16日Googleは14日(米国時間)、Androidのゲームアプリ開発者向けに広告や分析に関連した新機能を発表した。同社は、ゲームアプリのプロモーションのための新機能として、「Search Trial Run Ads」を提供開始する。Wi-Fi接続中のユーザーであれば、Google Playで検索したゲームアプリを端末にダウンロードすることなく、最長10分間試すことができる機能。試遊が終わると、ユーザーに対しダウンロードを促すメッセージが表示される。また、縦向きに最適化された全画面動画広告フォーマット「Portrait Video Ads」、過去30日間に30分以上プレイしているユーザーや、ゲームアプリマーケット「Google Play Games」アプリで遊んだユーザーを対象に広告を表示できる「Active User Targeting for Games」も発表した。これらは、今後数週間で利用できるようになる予定だ。このほか、ゲーム開発者向けの機能としてゲームプレイ画面を録画し、その動画を友人同士やYouTube上で共有できる「Video Recoding API」も公開している。なお、GoogleによるとGoogle Play Gamesは190カ国で提供されており、この1年でのインストール数は前年から50%増加し、100万件に達しているという。
2016年03月15日米Googleは14日(現地時間)、同社サービスの脆弱性発見と報告に対し報酬を支払う「Security Reward Program」の最大報酬額をアップすると、同社Security Blogで告知した。Security Reward Programは、2010年にGoogleが開始した脆弱性発見報酬プログラム。外部研究者らが同社サービスのセキュリティ上の脆弱性を発見し、Googleに報告すると、脆弱性の重要度に応じて報酬が支払われる仕組みだ。2015年の一年間、同プログラムで支払われた報酬は200万ドルを超えたとする。今回、プログラムに2つの改定がなされた。ひとつは最大報酬額の引き上げで、従来50,000ドル(約570万円)だったところ、100,000ドル(約1,130万円)へ増額する。対象はChromebookのゲストモードにおける脆弱性で、まだ成功の報告がないという。もうひとつは、Security Reward Programの対象範囲を拡大し、Chromeのダウンロードチェック機能「download protection」の脆弱性についても報奨金を課したこと。同社は興味があれば詳細をチェックするよう案内している。
2016年03月15日デジタル関連のコンシューマデータを収集・分析する7Park Dataによると、米国において昨年10月からGoogleのVR(仮想現実)プラットフォーム「Google Cardboard」の月間アクティブユーザー(MAU)が急増している。といっても、それまで全体の0.05%~0.10%の間だった割合が、11月末に0.17%、12月末に0.35%に伸びただけで、わずか2カ月で3倍を超える増加ではあるものの、全体に占めるユーザーの割合はまだまだ小さい。昨今のVRの話題性を考えると、ここで取り上げるほどの変化ではないのだが、日間アクティブユーザー(DAU)の伸びの推移と比べて見るとVRの危うい現状が見えてくる。MAUの明らかな伸びに対して、DAUはごくわずかな伸びにとどまっているのだ。7Park Dataはユーザーのコメントを公開していないので、原因は推測になるが、昨年後半からVRに関心を持つ人が増加し、最も手軽に試せるCardboardを手にしているのだろう。しかし、頻繁に利用し続けている人は少ない。1回試しただけという人もいるだろう。だから、1カ月のスパンだったらユーザーが増えているものの、1日単位のユーザーは増えていない。リピーターを獲得できていないのだ。もちろん、低コストで手軽に使用できるCardboardはVRを体験させるのを目的としたものなので、DAUが伸びないのは仕方がない。中にはCardboardでVR体験にはまって、Oculus RiftやPlayStation VRなどに関心を持ち始めた人もいるだろう。でも、逆のケースも考えられる。ジェットコースターやハムスターダンスなどシンプルなVRコンテンツに最初は驚いても、リピートしたくなるようなコンテンツやサービスがないと、VRに対する関心が薄れてしまう。それがあるのか、ないのか、答えはDAUの低調すぎる伸びに現れている。今の状況は90年代にマルチメディアがバズワードになった時に似ている。様々なメディアがデジタル化され、CDなどで配られた。それらを使ってみるのは面白かったけど、それだけだった。あの頃に体験したマルチメディアは、マルチメディアやインタラクティブの本質ではなかった。本当に社会全体が変わり始めたのは00年代に入ってから、Google、PayPal、YouTube、Amazonのクラウドサービス、Facebookなどが台頭し始めてからだ。その頃になったらマルチメディアやインタラクティブなんて言葉は使われなくなっていた。言葉ではなく、マルチメディアやインタラクティブの本当の価値が人々を熱中させ始めていたからだ。今VR市場は形になり始めたばかりであり、社会を変えるような存在になるには時間がかかるだろう。マルチメディアの時のようにゆっくりとした変化になるのか、それとももっと速いスピードで大きなインパクトを社会に与えられるのか、その岐路にさしかかろうとしている。GoogleがCardboardよりも機能性を高めたVRゴーグルを発表するという噂が飛び交っている。5月に開催するGoogle I/O 2016で何かしらの発表がある可能性もある。CardboardのMAUとDAUの差を考えると、日常的な利用に応えられるVRゴーグルの投入は効果的だと思う。しかし、本当に必要なのは変化を生み出すコンテンツやサービスだ。しっかりとしたVRゴーグルがあっても、安易なコンテンツが量産されるばかりだったら何も変わらない。たとえば、GoogleマップやYouTube、Googleフォト、Google PlayといったGoogleのサービスと連動し、ユーザーが頻繁に装着したくなるような実用的なソリューションが伴ってこそDAUが伸び、VRの評価が変わってくる。VRとは関係ないが、先週読んだ記事の中で面白かったものを1つ紹介しよう。タイトルは「1ドルもマーケティングに費やすことなく言語学習アプリが 1億1000万ユーザーを獲得した方法」だ。言語学習アプリとはDuolingoのことである。同サービスは、ゲームのステージをクリアするように学習できるゲーミフィケーションになっている。しかし、ゲーム形式にしたからといって多くの人が外国語習得に熱中するわけではない。むしろ、すぐに飽きられるゲーミフィケーションの方が実際には多い。では、なぜDuolingoは成功したのか? CEOのLuis von Ahn氏は、人気モバイルゲーム「Candy Crush」やカジノのスロットマシーンが人々を熱中させるのと同じ理由だという。Candy Crushはプレイヤーが飽きずに遊び続けるように、機械学習を用いて、たとえば列内のキャンディー数などを最適化している。カジノも「出るかもしれない」という心理を持たせるようにスロットマシーンを調整しているそうだ。Duolingoも同じように、ユーザーがDuolingoに熱中する心理効果を生み出すように設計・デザインしている。「形容詞より先に動詞を学ぶべきなのか?」「より複雑なセンテンスに進むタイミングは?」等々…… 機械学習を用いて、効果的かつ学習者が飽きずに学習し続けるようにプログラムを絶えず進化させ続けている。ユーザーを夢中にさせる(hooked)ことに力を注いでいるからゲーミフィケーションが効果を発揮し、わずか3年で1億1000万ユーザーを達成した。VRをゲームから広めていくのは効果的だと思うが、ゲーム市場は小さいし、そしてゲームなら受け入れられるというわけではない。ゲームであれ、その他の分野であれ、ユーザーをhookするコンテンツやサービスがゲームチェンジャーであり、それらが利用しやすくなってこそ、VRが加速をつけて一気に離陸できるようになる。
2016年03月10日米Googleは2日(米国時間)、新しい決済サービス「Hands Free」のパイロット版を米カリフォルニア州サウスベイ地区でスタートすると発表した。Bluetooth Low Energy(LE)やGPSを利用して端末をかざすことなく決済ができ、AndroidおよびiOSに対応する。McDonald’s、Papa John’sなどの一部店舗で利用できるという。Hands Freeは、スマートフォンをPOS端末などにかざすことなく決済できるという新しいサービス。利用には専用アプリをスマホなどの対応デバイスにダウンロードし、自分の写真を設定しておく必要がある。スマートフォンのBluetooth LE、Wi-Fi、位置情報サービスなどのセンサー技術を利用し、利用できる店舗が近くにある場合それを検出。支払い時に「I’ll pay with Google(Googleで支払う)」と告げて自分のイニシャルを伝えると、店舗スタッフはHands Freeのプロフィール写真で本人と確認し、決済が完了する。これに加えて、一部の店舗では決済をさらにスムーズにするため、店舗に設置したカメラを使い、Hands Freeのプロフィール写真を自動検出してユーザーの認識を行う実験も展開する。なお、GoogleはHands Freeカメラが取得した画像情報はすぐに削除するとしている。Hands FreeアプリはGoogle PlayとApp Storeで提供を開始、OSはAndroid 4.2以降、iOS 8以降に対応する。GoogleではAndroid端末向けにNFCを利用したモバイル決済「Android Pay」を提供している。同社によると、米国だけで平均して毎月150万人の新規登録があり、利用できる店舗は200万箇所に達しているという。こちらについては今後も提供地域を拡大し、利用できる店舗を増やしていくとしている。Hands Freeは平行して進めている新しい決済の形を模索した取り組みとなる。
2016年03月03日3月2日(現地時間)、GoogleはGoogleマップ上で使用する公共機関などを用いた移動方法検索技術の最適化方法を公式ブログで解説した。Googleは各大学の研究機関と連携し、次世代のルート計画を研究していたが、それらの成果から移動パターンを見直し、「A地点からC地点へ電車で移動して、次にC地点からB地点へバスで移動する」よりも、「A地点からB地点へバスで直接移動して、たまに早足で歩く」など、合理的な移動パターンの提示を可能にしている。これらの移動パターンは事前に計算して保持しているが、問題は対応する国々の拡大に伴って、計算量が増えてしまう点だ。例えば1万の停留所に対しては1億の移動パターンが必要になるため、拡張性がある移動パターンアルゴリズムを導入することで改善している。下図は公式ブログに掲載されたドイツのバス路線図をクラスター化し、境界駅(異なるエリア間の境界となるバスの停留所)をハイライトしたものだ。まずは各クラスター内の最適な接続の移動パターンを計算し、次に任意のクラスターペアの移動パターンを計算。そして本当に必要な境界駅へのアクセスを導き出している。これらの結果を保存し、クエリに応じて我々ユーザーに移動方法を提示するのがGoogleマップの乗り換え案内機能だ。Googleマップの乗り換え案内機能は、2005年12月の開始時点でオレゴン州ポートランドに留まっていたが、2010年の検索速度向上を経て、現在では日本を含めた世界70カ国2万以上の都市に対応している。阿久津良和(Cactus)
2016年03月03日米Googleは、Googleの開発者向けカンファレンス「Google I/O 2016」の公式サイトを公開した。開催期間は米国時間5月18日から20日まで。米国時間3月8日から受付を開始する。Google I/Oは、Androidをはじめ、Googleが手掛ける事業の最新情報が発表される、開発者向けのカンファレンス。昨年の2015年では、Android M(6.0 Marshmallow)のDeveloper Preview版やIoT機器を接続する独自プロトコル「Weave」、ダンボール製VRバイザー「Cardboard」の新世代モデルなどが発表された。「Google I/O 2016」公式サイトでは、間もなく詳細を発表すると案内している。
2016年03月02日米Googleは、開発者向けカンファレンス「Google I/O 2016」の特設サイトを公開した。「Google I/O」は、Androidをはじめ、Googleが手がけるプロダクトの最新情報が明かされる開発者向けカンファレンス。2014年の「Google I/O 2014」では、Android 5.0 Lollipopやウェアラブル機器向けプラットフォームAndroid Wearなどが公開。2015年の「Google I/O 2015」ではAndroid 6.0 MarshmallowのDeveloper Previewが公開された。2016年は、米国時間5月18日から20日までの期間、カリフォルニア州にあるショアライン・アンフィシアターで開催される。受付開始は米国時間3月8日から。
2016年03月02日Googleは2日、東日本大震災で被害をうけた地域のストリートビューを更新した。2015年6月から2016年1月にかけ、岩手県、宮城県、福島県、茨城県内の59市19町4村を新たに撮影した。同社では、震災直後の2011年、震災から3年目にあたる2013年、5年目にあたる2015年に、「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」としてとして被災地のストリートビューを撮影し、パノラマ画像を更新してきた。「東北の今を知る一助となることを願う」として活動を続ける。公開したストリートビューは、Googleマップおよび特設サイト「未来へのキオク」で閲覧可能。Googleでは、被災地の経年変化を追う動画も公開している。
2016年03月02日iOS版の「Googleマップ」アプリで、ナビゲーション中の経由地の検索・追加が可能になる。2月29日(米国時間)からロールアウトが始まった。たとえば、目的地に向かっている途中で給油が必要になった時に、ナビゲーションを離れることなく最寄りのガソリンスタンドを見つけてルートに追加できる。経由地の検索・追加は、昨年10月にAndroid版のGoogleマップで提供され始めた機能だ。ナビゲーションを開始すると、右上に検索アイコンが現れ、タップすると「ガソリンスタンド」「レストラン」「スーパー」「カフェ」などをカテゴリ検索できるほか、任意のキーワードを入力して検索したり音声検索も可能。検索はナビゲーションルート沿いで行われ、結果がマップ上に表示される。ガソリンスタンドならリアルタイムのガソリン価格も確認できる。結果の場所の1つを選択すると、その場所を経由するようにルートが変更される。
2016年03月01日米Googleは2月24日(米国時間)、モバイル版のGoogle検索の結果ページに「Accelerated Mobile Pages (AMP)」で作成したWeb記事のセクションを設けた。AMPで作成された記事は、関連するキーワードで検索が行われた場合に結果ページのTop Stories内に現れる。AMP記事にはAMPのロゴマークが付き、タップするとGoogle.com内で瞬く間に記事ページが開く。AMPは、モバイルWebページの高速表示を実現するためにGoogleが立ち上げたプロジェクトだ。AMPで提供することで、非AMPページよりも1/10程度までデータ量を抑えられ、平均4倍の高速ロードが可能になる。同プロジェクトには、Twitter、Pinterest、Medium、Wordpress、そして世界のパブリッシャー大手が多数参加しており、その成果はオープンソースで公開されている。
2016年02月25日Googleは現地時間18日、同社のオフィシャルブログ「Google Cloud Platform Blog」において機械学習で画像認識能力を向上させていくGoogle Cloud Vision APIがベータ版になったことを告知した。スポーツカーや寿司、鷲といった探知が可能で、顔認識から表情の感情を読み取ったり、画像上に写る文字からテキストを読み取るOCR機能なども持つ。昨年12月より限定版として数千の企業の利用を通して、数百万の画像でこの機能を試してきたが、今回ベータ版としてリリースされるにいたったことが掲載されている。料金は機能毎1000ユニット/月ごとの従量課金が予定されており、1,000イメージで2ドル(Label Detection)、同様に0.6ドル(OCR)といった価格が3月1日から予定されていることが掲載されている。β期間中は、月あたり2千万イメージの上限があり、またCloud Vision APIはリアルタイムでのレスポンスが求められるようなアプリケーションには、向いていないことにも言及している。ほか、ドキュメンテーションへのリンクと、PythonとJavaを用いたAndroid/iOSのモバイルアプリのサンプルへのリンクも用意されている。
2016年02月22日Googleは18日、メディア ストリーミングデバイス「Chromecast Audio」を日本国内で販売すると発表した。19日にGoogleストアや家電量販店などで発売する。価格は税込4,980円。スピーカーと接続して、無線LAN経由で音楽をストリーミングする端末。「Google Playミュージック」や「AWA」といったキャストに対応アプリの音楽やラジオ番組といった音声コンテンツをストリーミングすることができる。また「ゲストモード」により同一LAN内にある複数のデバイスからペアリングすることなく「Chromecast Audio」を操作できるほか、複数の「Chromecast Audio」がある場合には、それぞれをまとめてグループ化して同じコンテンツの再生が可能だ。このほか、コンテンツの再生中は、ブラウジングや通話などほかの操作も行える。操作デバイス側の対応OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Android 4.1以降、iOS 7.0以降。通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN。本体のインタフェースは、3.5mmミニ×1、RCA×1、光デジタル端子×1。電源はACアダプタで、本体のmicroUSBポートにつないて使用する。本体サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は30.7g。本体カラーはブラック。
2016年02月18日Googleは18日、メディアストリーミング端末「Chromecast」の第2世代モデルを日本国内で販売すると発表した。19日にGoogleストアや家電量販店などで発売する。価格は税込4,980円。KDDIが運営する「au WALLET Market powered by LUXA」では、「Chromecast」とビデオパス(90日間)のセットを特別価格で販売するキャンペーンを実施する。Chromecastは、テレビやディスプレイのHDMI端子に接続し、YouTubeやNetflix、Google Play ムービー、dアニメ、dTVなどのコンテンツを再生する端末。映像や音楽だけでなく、ゲームプレイも可能となっている。前世代ではスティック型だった形状を丸型に変更、さらに接続用のHDMIケーブルを本体に直付けした。これにより、HDMI端子に接続したとき、出っ張らずに取り付けられるほか、ほかのポートと干渉しにくくなった。また、2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに加えて、5GHz帯のIEEE802.11ac対応無線LANを新たにサポートし、高品質の映像をこれまでよりも高速の読み込みで視聴できるという。Chromecastの操作は、スマートフォン、タブレット、PCから行う。操作デバイス側の対応OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Android 4.1以降、iOS 7.0以降。なお、第2世代「Choromecast」の発売に合わせて、スマートフォン用のChromecastアプリもアップデートされた。コンテンツのジャンル別表示やレコメンドに対応する。電源はACアダプタで、本体のmicroUSBポートにつないて使用する。画面出力は最大1080p。カラーはインディゴ/ブラック、レモネード、コーラルの3色で、レモネードとコーラルはGoogleストア限定で販売する。本体サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は39.1g。電源ケーブル長は1.75m。
2016年02月18日米Googleは2月17日(現地時間)、Gmailifyという新機能をAndroid版Gmailアプリに追加した。MicrosoftやYahoo!など他社のメールサービスのメールアドレスをGmailアドレスに関連付けられる。Android版のGmailアプリのマルチアカウント機能はYahoo! MailやHotmail/Outlookなど他社のメールアカウントをサポートしており、全てのメールをGmailアプリの統合受信箱で閲覧できる。Gmailifyを使ってGmail以外のメールアカウントをリンクさせると、他社のメールアカウントのメールにもGmailの迷惑メール対策機能や自動ソート機能、Google Nowカードなどを利用できるようになる。リンクさせるにはAndroid版Gmailアプリ(バージョン4.4 以上)で「設定」を開き、Gmail以外のアカウントで「アカウントをリンクする」をタップする。他社のメールアドレスをGmailに関連付けると、ウェブ版(mail.google.com)でも関連付けたGmailアドレスにメールが表示されるようになる。
2016年02月18日Googleは2月16日(現地時間)、機械学習モデルをアプリケーションへ実装するAPI「TensorFlow Serving」をリリースした。11月9日にオープンソース化した機械学習ライブラリ「TensorFlow」で訓練したモデルを、TensorFlow ServingのAPIを使ってクライアントとの入出力に用いることができる。TensorFlow ServingはGPUリソースの使った処理の高速化する。クライアントとの入出力はgRPC(Googleが開発したリモートプロシージャコール)を使用し、同社が16コアのIntel Xeon E5(2.6GHz)マシンを使ってベンチマークを行ったところ、10万クエリ以上/秒の処理が可能だったという。また同社はTensorFlow Servingを利用することで、データ更新に共なる機械学習モデルのアップデートが発生した場合のライフサイクル管理や、多岐にわたるアルゴリズムの実験が可能になるとアピールしている。C++で書かれたコードおよびチュートリアルは、Apache 2.0ライセンスでGitHubからダウンロード可能。対応OSはLinux。阿久津良和(Cactus)
2016年02月17日Googleは12日(米国時間)、写真共有サービス「Picasa」を終了する計画を発表した。3月15日よりデスクトップ版の提供を終了し、Web版は自動的に「Google Photos」に移行される。Googleには、「Google Photos」という容量制限のないオンライン写真管理サービスを2015年5月に発表した際、ユーザーからPicasaについて将来どうなるのかという質問が多数寄せられていたという。同社は、Picasaを終了してGoogle Photosのみにフォーカスすることで、「モバイルとデスクトップでの連携などGoogle Photosの機能開発に専念し、すばらしい体験を提供できると判断した」と説明している。Google Photosはソーシャルサービスに紐付いた「Google+ Photos」を前身とし、モバイルアプリなどモバイル端末との親和性が強いことが特徴だ。今後の計画として、PicasaのWeb版(「Picasa Web Albums」)においては、保管していた写真や動画をGoogle Photosに自動的に移行する。2016年5月1日以降、同じIDとパスワードでGoogle Photosを利用できるという。Google Photosの利用を望まず、Picasa上のタグ、キャプション、コメントなどのコンテンツを見たいというユーザーに対しては、Picasa Web Albumsのデータにアクセスできるようにし、写真の閲覧や、ダウンロード、削除が可能になるとしている(アルバムの新規作成や編集はできない)。デスクトップアプリについては、2016年3月15日をもってサポートを打ち切る。その後も使い続けることはできるが、将来のアップデートはない。Google Photosへのマイグレーションをしたい場合は、デスクトップアップロードツールを利用して写真と動画を移すことができるという。なお、これに伴い、Picasa APIの一部の機能も終了となる。
2016年02月15日Googleは2月12日(米国時間)、「Picasa Blog: Moving on from Picasa」において、写真共有サービス「Google Picasa」のサポートを終了すると発表した。Googleは開発リソースを集中させてより優れたサービスを提供するために、Google Picasaの開発を終了し、その開発リソースをGoogle Photosに集約するという。Google Picasaのサービスはすぐに終了するわけではないが、将来的には関連サービスを含めて提供が終了する予定になっている。Googleは同時にPicasa Web Albumを利用している場合、代替候補としてGoogle Photosの利用を推奨している。PicasaのユーザーはGoogle Photosにログインするだけで、Picasaにアップロードしていたコンテンツが引き継がれて表示される。Picasaのデスクトップアプリケーションは3月15日でサポートが終了し、Picasa Web Albumは5月1日にサービス提供が終了する予定だ。Google Web Albumでは新規作成やアルバムの編集などは行えない。すでにデータはGoogle Photosから利用できるようになっており、Picasa Web Albumで提供が中止された機能もGoogle Photosからは利用できるようになっている。
2016年02月15日Googleは2月10日(米国時間)、「Google Developers Blog: Announcing the People API」において、新しいAPI「People API」の公開を発表した。同APIを利用することでGoogleの提供しているコンタクトリストから認証したユーザーデータのコンタクト情報を取得できるようになる。Googleはこれまでも同様の機能をGoogle+ API経由で提供していたが、コンタクト情報やプロファイルを得るために複数のコールを実行する必要があった。今回公開された「People API」では新しいプロトコルと技術が使われており、従来はGDataプロトコルを使ったコンタクトAPIを利用する必要があったが、使わなくてよくなっている。「People API」はHTTP およびJSONで構成されており、Webブラウザなどの標準的なHTTPクライアントから自由に利用することができる。ただし、APIの利用にあたってはアプリケーションが認証される必要があり、あらかじめGoogle Developers Console経由でプロジェクトを作成して資格を取得しておく必要がある。Googleには従来よりもコンタクトリストへのアクセスを容易にすることで、この機能を活用したWebアプリケーションやモバイルアプリケーションの登場を促進する狙いがある。
2016年02月12日Googleは2月10日(米国時間)、サイバーセキュリティ月間を受け、「Google Japan Blog: まんがで学ぼう「セキュリティ入門」」において、初めてスマートフォンを持った主人公がセキュリティについて学ぶというストーリーの漫画を公開した。セキュリティに感心の薄いユーザー向けにセキュリティに興味と持ってもらう資料として役に立つ。インターネットは生活に欠かすことのできないインフラになったとともに、セキュリティ上のリスクをもたらす影響もきわめて大きくなってきている。しかし、情報セキュリティは理解しにくいところがあり、専門家や情報処理に詳しいユーザーでないと把握しにくいところがある。スマートフォンからインターネットを使うようになったユーザーは、背後の仕組みを知ることなく使っていることも少なくないため注意が必要。スマートフォンやタブレットデバイスの計算能力や利便性の向上によって、インターネットを利用するデバイスとしてPCを使うことなく、こうしたモバイルデバイスのみを使うユーザーが増えているが。有効なセキュリティ対策を実施するには個人の理解が必須と言える。企業活動においては、セキュリティに対する意識の低さが問題を引き起こすケースが増えており、セキュリティ教育は欠かすことのできない事項となりつつある。
2016年02月12日Googleは2月9日(米国時間)、LLVMの開発者向けメーリングリストに投函したメール「[llvm-dev][RFC]Lanai backend」において、「Lanai」と呼ばれるプロセッサ向けのバックエンド・コードの寄贈を表明した。Googleが社内で独自プロセッサの開発を進めている話は以前から出ていたが、今回の発表で独自プロセッサを開発していることが明確になった。メールに掲載されている内容によると、「Lanai」は次のような特徴を持ったプロセッサとされている。32ビットプロセッサ32ビットレジスタ(固定値レジスタ2個、プログラム・ステータス・トラックに利用されるレジスタ4個(PC、SP、FP、RCA)、ユーザーによる使用向けレジスタ2個(R10、R11)、引数処理に4個まで使用可能、Callee-Savedレジスタはサポートしない)浮動小数点はサポートしない寄贈が表明されたバックエンドコードはC99のコードをLanai向けにビルドするもの。例外処理はサポートされていない。「Lanai」は1997年に初版が出版された書籍『Parallel Computer Architecture: A Hardware/Software Approach』に掲載されているプロセッサをベースにしているとされている。研究開発の目的が強く、広く一般に販売する計画はないと見られる。
2016年02月10日「インターネット安心デー2016」(2月9日)に合わせて、米Googleが同社の「セキュリティ診断」を完了したユーザーに2GBのGoogle Driveストレージを無料提供するプログラムを開始した。期間は2月9日から2月11日まで。セキュリティ診断は、Googleサービスのマイアカウントページを開くと「ログインとセキュリティ」内にある。診断項目は、アカウントに不審なアクティビティがあった場合やアカウントにアクセスできなくなった場合の連絡先の登録、最近のアクティビティの確認、Googleアカウントに接続しているアプリ/Webサイト/端末の確認の3つ。2段階認証を設定している場合は、2段階認証のアプリケーションパスワード、2段階認証の設定の確認も追加される。
2016年02月10日GMO NIKKOは2月8日、同社の「GMOプライベートDMP」において、Googleが提供するDSP「DoubleClick Bid Manager 」とのCookie Sync方式による連携を、2月10日より開始すると発表した。この連携により、「GMOプライベートDMP」を利用している企業は、同サービスで統合・管理しているユーザーに関するさまざまなデータ(属性、Web行動履歴、購入履歴など)を「DoubleClick Bid Manager 」へ同期でき、オーディエンス拡張配信などに活用できるようになる。「GMOプライベートDMP」は、ユーザー属性やWeb行動履歴など、企業が保有するデータを集約・統合し、その統合データを分析することで、ユーザーセグメントを作成できるサービス。「DoubleClick Bid Manager 」は、Googleのノウハウに基づいた独自の最適化技術によって作られたプラットフォーム。何十億ものインプレッションに対して、最適な広告を適切なタイミングで配信することを可能としている。従来の連携方法では、セグメントを設定した後、広告配信を行うまでにデータを蓄積する期間を設ける必要があったが、Cookie Syncによる連携では、DSPの持つCookie情報と「GMOプライベートDMP」のセグメントデータを過去にさかのぼって同期することができることから、セグメント作成後、すぐにDSPを通じて広告配信でき、マーケティング実施までの時間を大幅に短縮するほか、より精度の高いターゲティングを行うことが可能だとしている。また、「GMOプライベートDMP」を活用して作成したセグメントを「DoubleClick Bid Manager 」に連携し、オーディエンス拡張配信を行うことで、購入頻度が高いなどロイヤリティの高いユーザーと行動や属性が類似しているユーザーを見つけ出し、見込み顧客として広告を配信することが可能となる。
2016年02月08日米Googleは2月4日(現地時間)、スマートウォッチ用OS「Android Wear」のバージョン1.4の提供を開始すると発表した。今後数週間をかけてアップデートをロールアウトしていき、またカシオの「WSD-F10」などバージョン1.4を搭載したスマートウォッチが登場する。バージョン1.4は、手首を使ったジェスチャー操作や音声操作/音声コミュニケーションなどハンズフリーを強化するアップデートだ。手首を使った操作は、これまでの手首のひねり(カードのスクロール)に加えて、手を上または下に振る操作が可能になった。カードの詳細や設定に移動、またはウォッチフェイスからアプリメニューを開く/ウォッチフェイスに戻るといった操作を行える。音声操作は「OK Google、」と話しかけて、Google Hangouts、Nextplus、Telegram、Viber、WeChat、WhatsAppなどのコミュニケーション・アプリで、音声を用いてメッセージを送信できるようになる。またHuawei Watch やASUS ZenWatch 2などスピーカーを備えた端末では、通話やオーディオ/ビデオ・メッセージにスピーカーを利用できる。
2016年02月05日Googleは1月27日(米国時間)、「Research Blog: AlphaGo: Mastering the ancient game of Go with Machine Learning」において、Googleが開発した囲碁プログラム「AlphaGo」が欧州で活躍している囲碁のプロ棋士と対戦し、5戦5勝したと発表した。コンピュータプログラムがプロの囲碁棋士との対戦に勝利したのはこれがはじめてだとされている。対戦は2015年10月5日から9日にかけて同社のロンドンオフィスで実施されたと説明がある。囲碁は世界中に愛好家がいるボードゲームの1つ。歴史も古く多くの愛好家が囲碁を楽しんでいる。囲碁は二人零和有限確定完全情報ゲームに分類されるゲームで、論理的にはすべての手が先読み可能であるとされている。しかし、手が多すぎるためコンピュータを活用して高速先読みをする方法では、これまで囲碁のプロ棋士のレベルに到達することはできなかった。今回Googleはこれまでチェスのプログラム「Deep Blue」が取ってきたような高速検索手法を採用せずに、ニューラルネットワークを活用した機械学習の手法を採用。プログラム同士で対戦させ学習を繰り返すことで強化。ほかの有名な囲碁プログラムと対戦しても優れた成果を収めるようになった段階で囲碁のプロ棋士に挑戦し、今回の結果を得たとしている。大量のコンピューティングパワーが必要となるため、実行プラットフォームにGoogle Cloud Plarformを活用したとしている。ニューラルネットワークを使った学習に基づく囲碁プログラムの研究などはこれまでも行われており、特に新しい手法ではない。今回、Googleが具体的に成果を挙げたことで、この手法が有益であることを示した点が特に注目される。Googleは機械学習のサービスを提供しているほか、そのサービスを利用するための学習にも取り組んでいる。
2016年01月29日本日(1月28日)のGoogleトップページのデザイン(Google Doodle)が、テレビアンテナを題材としたものに変更されている。これは、八木・宇田アンテナ(一般には八木アンテナと呼ばれることが多い)の発明で知られる工学博士・八木秀次氏の生誕130年を記念したものだ。八木氏は、1886年に大阪で誕生。東京帝国大学(現東京大学)を卒業後、欧米への留学を経て、1919年に東北帝国大学(現東北大学)の工学部教授に就任。1926年に八木・宇田アンテナのベースになる「電波指向方式」の特許権を得ている。八木・宇田アンテナは、前後に指向性を持つダイポールアンテナの後ろに反射器、前方に導波器を配置したアンテナ。シンプルな構造ながら単一指向性を実現しており、テレビ受信用のアンテナとして広く使用されている。日本でのテレビ放送の開始は1953年だが、その直前の1952年、八木氏はテレビ受信用のアンテナなどを製造販売する八木アンテナ株式会社を設立。同社は2000年に国際電気(現日立国際電気)と合併したが、現在も日立国際電気の子会社である日立国際八木ソリューションズにその名を残している。
2016年01月28日