「IMGアカデミーでは文武両道が当たり前という考えがあり、通っている生徒のことをStudent Athleteと呼んでいます。アスリートだけでもなく、生徒だけでもないですよ、と。」50カ国以上から1200人が集まり、スポーツのスキルだけでなく社会を構成する1人の人間としての教育に取り組むアメリカのIMGアカデミー。前編ではベースとなる教育プログラムで教えられる内容について紹介しました。後編である本稿では、実際に留学した学生の変化などを紹介。この組織で得られる経験や価値について、前編に引き続きIMGアカデミーの長期留学アドバイザー・藤村有沙さんにお話を聞きます。(取材・文:竹中玲央奈)(写真はサッカー少年のイメージ)サカイクキャンプで導入しているライフスキルの詳細はこちら>><<前編:人間形成が競技者としての成長を促す。IMGアカデミーが示す"ライフスキル"の重要性■学業に厳しいのは"生徒の可能性を広げる"ためIMGアカデミーでは学校での授業の出席状況や成績が、スポーツ活動にも影響を及ぼします。前編でも紹介したように、授業の無断欠席は現場のコーチにも話が通じ「『あなたは今日学校に来なかったので、トレーニングはでられませんよ』と通達される生徒もいる」(藤村さん)とのこと。しかし、授業に"出ている"だけ良いということではありません。「試験で平均以上を取れないと、スポーツでの活動に参加できなくなります。期間は次に平均以上の点数を取るまで。IMGアカデミーでは『勉強をして当たり前』という考えがあります。なぜかと言うと、全ての生徒の可能性を広げるためです。40年間、この姿勢で取り組んでいるんです」■授業に遅刻しても先生に注意されることはない一方、興味深いのが授業に出ることを"強制"することがないという点です。「例えば、寝坊をして授業に間に合わなくても先生から連絡がくることはありません。全ては自分の責任です。日本のように親や先生にリマインドされることはないんです。『休めばスポーツが出来なくなって、授業の成績も悪くなる。それはあなたが選んだことで、あなたの責任だからね』と。そういうスタンスでもあります」■進路相談や目標から逆算した取り組みの提示などサポートが充実「1200名の生徒に対して、生徒をあらゆる面からサポートするスタッフが900名ほど在籍しています。まず生徒それぞれにアドバイザーがついており、競技における技術での成長を教えてくれる人がいれば、進路についての相談にのってくれる担当もいます。例えば学校生活の中で、もともと目指していたプロアスリートになるのが難しいとわかったり、違う進路に向かいたいと思ったときにどうすべきか。また、大学でスポーツを続けるにあたってレベル的にどこがたりないか。そして、その目標から逆算した取り組みややるべきことを提示することも特徴です」■海外で教育を受けることで育つ自主性と多様性「1年過ごして返ってくるだけでだいぶ姿が変わってきます。留学前には感じられなかった自信に満ち溢れた姿で帰ってくるんです。それは、本人が口に出さなくても見るだけで変化がわかるほどです」藤村さんは多くの留学生の出国前と帰国後の姿を見ていますが、その中でも変化は明確にあると言います。「キャンパスには先生方が常にいて、相談できるリソースはかなりあるんです。その中でどう使うか。日本人の子は引っ込み思案ですが、『わからないなら助けを求めていい』と教える環境がありますし、自律性も求められるんです。保護者の方もその部分や思考力、考え方の面が変わったと言いますね。」バスケ留学をしたある日本人の生徒は当初、英語でのコミュニケーションに苦しみ現地の仲間にからかわれることもあったそうです。しかし「確かに自分は英語はうまくないかもしれないけど、日本語と英語の2つを喋ることができる。母国語の英語だけを話している他の生徒より難しいことにチャレンジしているんだ」と考え、競技中や学校生活での自己主張・表現にはずみがついたとのこと。■社会で生きる力を学べるプログラムもこれだけにとどまらず、幅広い国籍やバックボーンの仲間と触れることで感性や考え方が育まれるそうです。「アメリカの軍隊に参加して実際に行われているトレーニングを体験したり、メキシコ山奥の村に行き、生徒でグループを組んで家造りをするワークショップなどもライフスキルのプログラムには組まれています。競技以外でもグループで同じことに取り組み、学ぶことも重要視しています。コミュニティでどう過ごしどう学ぶか。スポーツ以外でどう自分が活躍できるか、適応できるか、というところを学び試す場所もあるんです。一流のアスリートになるためではなく、社会で生きるための力を学べるプログラムとも言えます」■"競技外の人間形成"が長期にわたり信頼される理由サッカーだけでなく、野球やバスケ、テニスなどで上の世界を目指している多国籍の仲間がいて、彼ら彼女らを始め多くの人から様々な考え方を学べるIMGアカデミーは、いち教育機関として大きな魅力があります。最先端のシステムや理論で競技力向上に励むことができるのはもちろんですが、それに並列して重要視されている "競技外の人間形成" のプログラムが、長期間に渡って信頼され地位を築いている要因と言えるでしょう。いつか日本からもサッカーの分野でIMGアカデミーを経由し、競技でも人間性でも手本となるアスリートが出てくることを期待しましょう。お話を聞かせてくれたIMGアカデミーの藤村有沙さん(後ろの写真はアメリカのIMGアカデミーの施設)
2022年02月07日「IMGアカデミー」をご存知でしょうか?アメリカ合衆国フロリダ州ブレイデントンに構え、広大な敷地には55面のテニスコート、9面の野球場、16面のサッカー場を始め、最新鋭のトレーニングセンターなどアスリートが競技力を高めるために必要な設備を備えています。テニスの錦織圭選手が育った場所、と言えばピンとくる方も多いでしょう。彼の存在ゆえに"テニスプレーヤーの育成所"というイメージも強いかと思いますが、サッカーや野球をはじめあらゆるスポーツのコースが存在し、日本から留学する生徒もいます。そして、この組織の特徴は「スポーツだけを学ぶ」場所ではないということです。もちろん、入学する生徒のほとんどは一流のスポーツ選手になることを目的に競技力の向上を求めています。ただ、IMGアカデミーでは競技力やスキルを高めるだけでなく、競技外でも活躍できる人材育成のための教育も実施。人間形成が競技者としての成長を促すという、「ライフスキル」を高めるためのプログラムを実施しています。サカイクキャンプは2017年から同様の考え・メソッドを取り入れていますが、トップアスリートの育成と輩出に長く寄与してきたIMGアカデミーでは、実際にどういった教育が行なわれているのでしょうか。同校の東京支部で長期留学アドバイザーを務める藤村有沙さんに話を聞きました。(取材・文:竹中玲央奈)お話を聞かせてくれたIMGアカデミーの藤村有沙さん(後ろの写真はアメリカのIMGアカデミーの施設)サカイクキャンプで導入しているライフスキルの詳細はこちら>>■競技レベルを高めるためには人間性が大事「『テニスの学校、プロを出すための学校でしょう?』と言われますが、あくまでも私立の中高一貫校です。」藤村さんが語るように、日本ではテニスをはじめとした"アスリート養成学校"のような立ち位置だと考えられています。ですが、実際はそうではありません。競技レベルを高めるため、単なるトップアスリートを育てることではなく、人間性や社会性を含めて"競技外"でのスキルを高めることも大きな目的。競技ではもちろん、その前提として社会において一目置かれるための人材育成をする場所、と表現することもできるでしょう。■競技スキルや身体づくりだけでなく、社会で活躍するリーダーシップも学ぶそういった考えのもと、IMGアカデミーが持つ独自の教育プログラムが「Athletic and Personal Development(APD)」です。40年以上の歴史の中で培ってきたもので、これが同校の価値を体現するものだと藤村さんは話します。「アスリートとしてだけでなく社会で活躍するリーダーとして成長できる総合的なトレーニングを行ないます。スポーツのみならず、色々な可能性を与えたいという考えがあるんです。アスリートとしての能力を育てることはもちろん取り組みつつ、アカデミックな部分を高めるためのプログラムも用意しています。具体的に言うと、身体作りに関するトレーニング方法や各々の競技におけるスキル向上を学ぶことはもちろん、怪我をした後のケアやしないための体作りを学ぶスポーツ医療、栄養学やストレスやプレッシャーをコントロールするためのメンタルトレーニングを学ぶ機会もあります。それらに加えてリーダーシップやライフスキルを学ぶセクションがあるのがこのプログラムの最大の特徴です。」■『Student Athlete』という呼称体作りの部分では"支える側" でもあるATやPTの分野についての実習もあり、選手としても重要である勝負の試合においてベストパフォーマンスを発揮するため、自信をつけるためのメンタルコンディショニング(ゴルフの分野では"ルーティーン"の準備を教えるそうです)についても学習。加えて興味深かったのが、現代のスポーツ選手には切っても切り離せない"SNSの使い方" やメディア対応についての授業もあるとのこと。「自らSNSで情報を伝える際、どういう形が適切なのかを学ぶこともそうですし、プロのアスリートになったら必ずテレビでインタビューを受けることもありますよね。そのときにどういう受け答えが良いのか、ということも学べます」(藤村さん)そして、IMGアカデミーの強みである"人間形成" の分野である"ライフスキル"や"リーダーシップ"のプログラムについては藤村さんはこう話します。「基本はコミュニケーション力の醸成です。チームにおいてどのように自分が引っ張っていくか。リーダーとしてどう導くかを学ぶ。指示をする側に立つのか、聞く側に学ぶのか。また、人をリスペクトする部分やタイムマネジメントのところについてもプログラムが組まれています。ここはスポーツに限らず、普段の学校生活・学問に取り組むにあたって必要な部分ですね。IMGアカデミーでは文武両道が当たり前という考えがあり、通っている生徒のことをStudent Athleteと呼んでいます。アスリートだけでもなく、生徒だけでもないですよ、と。『あなたはStudent Athleteですよ。スポーツも勉強もしなければいけませんよ』と伝えるんです。例えば、授業を無断欠席した場合はスポーツのトレーニングに参加できません。授業を持つ先生とスポーツトレーニングを担当するコーチが蜜に連絡をとっており、その部分も共有されます。」■開校時から持ち続ける文武両道のマインド今でこそ文武両道という言葉が当たり前になり、実際のサッカーの育成現場でも「人間形成」を掲げるチームが増えてきました。実際にプレーをする選手を見ても、一昔前ほど「サッカーだけやっていれば良い」という意識の選手は減ったように思えます。IMGアカデミーはこのマインドを40年前の開校時から持ち、教育現場に落とし込んできたのです。では、学生は実際にどのように変化をするのでしょうか。後編ではその点について焦点を当てていきます。
2022年01月24日現在18歳のパリス・ジャクソンが、大手モデル事務所「IMGモデルズ」と契約した。インスタグラムでもモデル然としたポートレートとともに「ありがとう、IMGモデルズ。私はとてもラッキーで恵まれていると感じるわ」とファンに報告している。「IMGモデルズ」と言えば、モデル事務所の中でもトップエージェンシーとして知られており、ジゼル・ブンチェン、ジジ&ベラ・ハディッド姉妹、アレッサンドラ・アンブロジオ、キャンディス・スワンポールなどの名だたるモデルたちが所属している。若手ではシンディー・クロフォードの娘カイア・ガーバーも契約している。有名すぎる父マイケル・ジャクソンをわずか11歳で亡くし、自殺未遂を図ったり、苦悩に満ちた人生を送ってきたパリス。「曲作りはしているもののあくまでも自分のためで、父と同じ音楽の道へは進まない」と宣言していた通り、歌手ではなくモデルや女優として人生を切り開いていくことを決意したようだ。パリスは今年1月、パリで「シャネル(CHANEL)」の広告を撮影している姿が報じられており、モデルとして幸先の良いスタートを切っていた。また、今年後半にクィーン・ラティファとベンジャミン・ブラット主演のドラマ「Star」(原題)で女優デビューを果たすことも発表されている。今後の活躍に目が離せない!(Hiromi Kaku)
2017年03月03日今年12月号まで『non-no』(集英社)専属モデルを務めていた大政絢(25)が、女性誌『BAILA』(集英社)の専属モデルである「BAILAモデルズ」に加入した。初登場号となる2017年1月号(12月12日発売)では、「CHANEL特集」「シャツ特集」のほか、DiorやLANVINといったハイブランド紹介ページやメイクページなどにも登場。"モデル・大政絢"として、さらなる成長を遂げようとしている。読者層は、20代後半から30歳前後の働く女性が中心。2011年1月号から誌面を飾ってきた『non-no』を離れることは悩みながらの決断だったそうだが、「年齢的にも『なにかを変えたい!』と思っていた自分にとって、一歩踏み出した新しい世界となりました」と大きなチャンスでもあった。数年前から愛読していたらしく、「自分にはまだ早いかな?」と不安を抱きながらも、向き合ってみると「今の自分の服の等身大」と感じるようになったという。「自分の企画のファッションページができるようファッションも研究していきたいですし、BAILAモデルズになったからには、いつかはカバーを飾れるまでに成長できるよう頑張りたいと思っています!」と意気込む大政。岡野まかみ編集長は「大政絢さんは、すでに少しずつBAILAに登場してくれていますが、『すっごくきれい!』『ノーブルな雰囲気!』と読者にも、BAILAのステディブランドの方々にも大人気です」と太鼓判を押し、「そろそろ『シンプルで、媚びてないのに、女らしい』大人の着こなしをしたい、という20代半ばの女性の気持ちに寄り添い、そのおしゃれを体現してくれるスターとして、おおいに期待しています!」と語る。女優として数多くの作品に出演する一方、モデルとしても確固たる地位を築いている大政。『Seventeen』や『non-no』の経験値を裏付けるように、ファッションショーでは客席からひときわ大きな歓声が上がる。そして、岡野編集長のようにスタッフの心をもわしづかみ。人気の秘訣を探るべく、2つの質問を彼女に投げかけてみた。――今回のような環境の変化は、モデルにとってどのような意味、プラスの要素があるのでしょうか?25歳という自分なりの節目の年で、もっとジャンルを広げ、新たな道で挑戦したいと思い、BAILAに参加させていただくことを決めました。プラス要素が出てくるのかはこれから積み重ねていかないとわかりませんが、確実に出せるよう努力はしていきたいと思います!――モデルとして心がけていることは?現場で心がけていることは礼儀。あいさつや気遣いは、モデルとしてだけではなく、人として気持ちよくお仕事をさせていただく中で欠かせないことだなと……あとは、スタイルやスキンケアも、いつもベストな状態を保てるよう知識を増やしていってます!美容やモデルとしてのテクニックよりも、まずは礼儀。中学2年生になる春休み、母と一緒に地元・北海道から東京に遊びに来た少女は、お台場でスカウトされ、その年に『別冊マーガレット』の「別マ☆ガールズ」に選ばれて芸能活動をスタートする。経歴を振り返ると、「モデルとしてだけでなく、人として」は重みのある言葉として深く心に残る。
2016年12月15日Imagination Technologies(IMG)は2月22日(スペイン時間)、コスト制約などが厳しいローエンドのスマートフォン(スマホ)市場などに向けたエントリレベルGPUコア「PowerVR Series8XE」を発表した。同GPUは、前世代のSeries7XE GPU比で同一フィルレートで最大25%の小型化を実現しつつ、各種のベンチマークで1mm2あたりの性能を60~100%向上することに成功している。また、競合他社のGPU IPコアと比べた場合、同一フィルレートでの実装面積を30~45%削減することが可能だという。また、ハードウェア仮想化やマルチドメイン・セキュリティ、OpenGL ES 3.2とVulkan 1.0といったKhronos APIのサポートも実現しているほか、一部のコアではロスレス画像圧縮技術「PVRIC3」や10ビットYUVのハードウェアビデオ・ストリーミングをオプションでサポートしている。ラインアップとしては、1クロックあたり4ピクセル処理が可能なローエンドスマホなどに向けた「PowerVR GE8300」と、1クロックあたり2ピクセル処理が可能なエントリレベルのスマホなどに向けた「PowerVR GE8200」の2種類が用意されている。同社では、スケーラブルな構成でライセンスをすでに提供中としているほか、3DグラフィックスとGPU演算アプリケーションの開発を支援するツールおよびユーティリティをはじめ、3Dグラフィックス・アプリケーションの開発をあらゆる側面からサポートする、クロス・プラットフォームのPowerVR SDKの無償提供やSeries8XE GPU用のPhysical Design Optimization Kit(DOK)の提供も行っているとしている。なお、Series8XEについて同社では、Khronosの公開仕様をベースにしたKhronos Conformance Testing Processに適合予定だとしている。
2016年02月23日Imagination Technologies(IMG)とPEZY Computingは11月16日、次世代高効率HPCシステムの開発に向けて戦略的な提携を行ったと発表した。今回の提携により、日本を拠点とするプロセッサ開発法人であるPEZYは、IMGの64-bit MIPSプロセッサコア、Warrior CPUを次世代大規模メニーコアプロセッサPEZY-SC2に搭載。スーパーコンピュータ用途だけでなく、高性能を要求する広範囲な応用分野へ適用していくとしている。IMG CEOのHossein Yassaie氏は、「イマジネーションとPEZYは、『超高性能でありながら省電力な製品』開発という強い共通のビジョンを持っています。この目的を達成するためには、シリコンとシステムレベル双方において、革新的な新設計を要求しますが、PEZYの省電力設計における開発力はすでに客観的な形でこれを証明しています。我々は、PEZYと『性能/消費電力/半導体面積』ベストの設計思想を共有し、世界最高の省電力性能を有する次世代スーパーコンピュータ開発を支援してゆくことを約束いたします」とコメントしている。
2015年11月17日エアウィーヴはこのほど、錦織圭選手が出演する新TV‐CM「錦織圭選手 IMGアカデミー」篇(15秒・30秒)のオンエアを開始した。IMGアカデミーとは、米フロリダ州にあるトップアスリートを養成する世界最大級のアカデミー。錦織選手も、13歳の時に同アカデミーに入校した。科学的プログラムで選手育成に取り組んでおり、これまでに錦織選手のほか、数々の世界的な選手を輩出している。同社が販売している「エアウィーヴ」は、素材の90%以上が空気という独自の構造を実現したマットレス。2011年2月にアカデミー学生寮の一部で、2013年9月からは学生寮の全室で導入が開始され、睡眠がパフォーマンスに及ぼす影響など、スポーツ科学の視点から睡眠研究を行っている。今回のCMでは、同アカデミーにおけるスタンフォード大学医学部 睡眠・生体リズム研究所が実施する、エアウィーヴを使用した睡眠研究の様子を錦織選手が紹介している。同アカデミーでのCM撮影は、日本企業では初めてのことであるという。CMは「ここは僕、錦織圭が育ったIMGアカデミー」と語る錦織選手の映像から始まる。実際に学生寮のベッドに設置されているエアウィーヴや、アカデミーで学ぶアスリートたちの映像が流れ、「エアウィーヴはスタンフォード大学と目覚めた直後の運動能力を研究しています」と研究の紹介をしている。CMには、白いハチマキを締め、同アカデミーのコートの上でラリーをする錦織選手の映像も盛り込んだ。撮影はマイアミオープンの直後の日程となったが、錦織選手は疲れを見せず終始笑顔であったという。ウオーミングアップのラリーの球筋や音は鋭く、CMでは一流の妙技を間近で体感できるような仕上がりとなっている。
2015年06月15日Imagination Technologies(IMG)とTSMCは6月9日、IoT向けIPサブシステムを開発し、両社の顧客に提供していくと発表した。これらのIPサブシステムには高度に統合されたセンサ用ネットワークソリューションが含まれ、MクラスMIPS CPUと低出力Wi-Fi、Bluetooth Smart、6LowPanを実現する超低消費電力Ensigma Whisper RPUのほか、セキュリティを強化するマルチ・ドメイン・ハードウェアのOmniShieldとオンチップのRAMおよびフラッシュメモリが搭載されているという。また、ハイエンド向けには、IMGのPowerVRマルチメディアIP、MIPS CPU、Ensigma RPUとOmniShieldテクノロジーを組み合わせ、高度に統合されたインテリジェントな接続型の音声や視覚センサのリファレンスIPサブシステムの実現に向けた開発が進められているとする。なお、これらの最適化されたリファレンス設計フローにより補完され、55nmから10nmまでのTSMCのプロセステクノロジーで利用が可能だという。
2015年06月09日Imagination Technologies(IMG)は、長時間のバッテリ駆動と低価格が要求されるウェアラブル機器やIoT、各種無線ネットワーク型デバイスなどに向け、超低消費電力通信機能をSoCに統合することを可能とする無線ネットワークIPファミリ「Ensigma Whisper RPU(Radio Processing Unit)」を発表した。同IPは、同社の低消費電力Ensigma Whisper Series5アーキテクチャをベースとし、高性能なオンチップ通信の実現に焦点をあてたEnsigma Explorer RPUファミリを補完するものとして開発され、コアはスマートウォッチ、ホームオートメーション、ヘルスケア、車載用機器、各種産業用に必要なIoTやその他アプリケーションをターゲットとし、次世代SoCの用途に合わせた実装構成を可能とするエンジンとして位置づけられている。カスタマは個々のアプリケーションに基づいて、Wi-Fi 802.11nかBluetooth Smart、または2つの規格の組み合わせかを選択して、Ensigma Whisper RPUを実装することができるほか、同IPはアプリケーションの市場投入速度を向上させることを目的に、規格認証を含めた総合的な通信ソリューションとして提供されるという。また、同社ならびにパートナー企業から、カスタマイズ可能なRFとアナログフロントエンドを必要に応じて提供することができ、第1弾としてIMGよりオーディオ/ビデオストリーミングに対応した低電力デバイス向けWi-Fi 802.11n IPコア「C5400」、センサハブ、ウェアラブル機器、ホームオートメーションなどのデバイスに制御機能を提供する、超低消費電力/短距離通信用のBluetooth Smart IPコア「C5300」、ウェアラブル機器のようなアプリケーション向けに制御アプリケーション用Bluetooth Smartとストリーミング用Wi-Fi 802.11nを兼ね備え、並列動作可能なIPコア「C5401」の3つのバージョンを提供するとしている。超低電力通信技術を持つEnsigma Whisper RPUは、コアの静的および動的な電力消費の両方を最適化するEnsigma用のImaginationのPowerGearingとともに、 高度に最適化された構成可能なハードウェアを特長としています。なお、すでに同社ではEnsigma Whisper RPUのライセンス提供を開始しているという。
2015年04月16日Imagination Technologies(IMG)は1月16日、ワイヤレスオーディオIPプラットフォーム「Caskeid」がMQA(Master Quality Authenticated)をサポートすると発表した。「Caskeid」は、効率の良い正確なワイヤレスマルチルーム/マルチチャネルオーディオを提供するプラットフォームである。一方、MQAはスタジオ品質のサウンド、利便性、エンドツーエンドでの再現性の3つの理想的な特性を一度に提供する新しいロスレス音楽フォーマットである。今回、「Caskeid」がMQAをサポートすることにより、ハイレゾリューションオーディオの体感を家全体に提供できるワイヤレスマルチルーム/マルチチャネルスピーカーの開発が可能になる。中でも、「Caskeid」プラットフォームが備えるクラス最高の20μs未満の同期性能は、MQAが目指すスタジオ品質オーディオのマルチルーム/マルチチャネルを無線環境で実現できる技術であるとしている。なお、「Caskeid」のライセンシーとパートナーには、Frontier Silicon、Media-Saturn Group、オンキヨー、Pure、Meridian Audioなどがおり、今後さらに多くの企業にライセンスを提供していく予定。
2015年01月19日Imagination Technologies(IMG)は1月16日、Android向けPowerVR画像処理フレームワークを発表した。ハイダイナミックレンジ(HDR)、パノラマ合成、ジェスチャ認識、拡張現実(AR)など、先進的な画像処理や写真技術を処理するには、大量の演算能力が必要である。現在、CPUやDSPコアの能力に依存してこの性能要件を満しているが、こうしたプロセッサでハイダイナミックなコンテンツの映像フレーム処理を継続すると、デバイスの発熱に起因する課題が出てくる。PowerVR画像処理フレームワークは、独自の低消費電力並列処理を活用し、GPUとカメラセンサ、画像信号プロセッサ(ISP)、CPU、その他のSoC特有ハードウェアのシステムコンポーネントと密接に統合し、カメラアプリケーションに容易に組み込めるプログラマブルな画像処理パイプラインを実現できる。さらに、PowerVR GPUの電力効率と演算効率によって、将来の専用ハードウェア化SoCを待つことなく、スマートフォン、タブレット、その他民生電子機器における消費電力の制約の範囲内で、最先端の画像処理機能をカメラアプリケーションに組み込めるようになる。そして、今回のAndroid向けPowerVR画像処理フレームワークには、OpenCLおよびEGLアプリケーションプログラミングインタフェース(API)への拡張が含まれており、YUVとRGBカメラデータの効率的なゼロ・コピー・サンプリングを実現する。この拡張を使用すると、たとえばYUVデータ形式を直接操作して、輝度データに対してのみ動作するアルゴリズムの高速化ができる。また、別の拡張としてサンプリング時にYUVデータをRGBに動的に変換する構成を、ハードウェアに与えることができる。加えて、このフレームワークには、ゼロコピー拡張をカメラのHAL(Hardware Abstraction Layer)に実装するための、ローレベルの関数も含まれている。この拡張実装によって、カメラレンズ、画像信号プロセッサ(ISP)ハードウェアの諸機能やAndroid標準のカメラアプリケーションの制約を超えた利用が可能になる。なお、すでにフレームワークのゼロコピー機能を使用しているユーザーは、高速画像処理アプリケーションを実装するために、共有ハードウェアの追加は必要ないという。
2015年01月19日Imagination Technologies(IMG)は11月18日、16~512コアのスケーリングが可能なALU(算術論理演算)を持つPowerVR Rogue GPUアーキテクチャ(Rogue7)の最新世代である「PowerVR Series7XT/XE」を発表した。「Series7XT/Series7XE」は、ウェアラブル機器、IoT、自動車、モバイル、デジタル家電やハイパフォーマンスGPUコンピューティングに至る、幅広い次世代製品に対応できるように設計されている。また、柔軟な構成が可能であり、さまざまな市場要求に対応し、完全なハードウェア仮想化や、ハードウェアテッセレーション機能を備えたAndroid Extension Pack(AEP)対応などの新機能に加え、ジオメトリシェーダ、帯域幅と電力を低減するPVR3Cトリプル圧縮技術、ASTC(Adaptive Scalable Texture Compression)の完全サポートなどの、実績ある機能も実装している。さらに、同社の先進的なPowerGearing技術が搭載されており、コアレベル、クラスタレベルでの動的な電力管理を実現している。そして、前世代の「PowerVR Series6XT/6XE」の同等構成と比較して、最新業界標準ベンチマークで最大60%と大幅にパフォーマンスを向上させている他、並列処理能力を、グラフィックスとGPUコンピューティングの両方のタスクに活用できる。また、「Series7」のアーキテクチャ上の改善点として、新たに追加されたco-issue(同時発行)機能を含む命令セットの強化において、アプリケーションパフォーマンスとGPU効率が向上していること。新しい階層レイアウト構造により、クロック周波数の高速化に加え、スケーラブルなポリゴンスループットとピクセルフィルレートの向上を実現していること。GPUコンピューティングの設定とキャッシュスループットの向上により、並列処理パフォーマンスが最大で300%向上していることなどが挙げられるとしている。「Series7」のうち、「PowerVR Series7XT」は、次世代ユーザーインタフェース、3Dゲーム、GPUコンピューティング向けに高いパフォーマンスとユーザ体感を実現する他、スマートフォンやタブレット、UltraHD TVとセットトップボックス、ゲーム機、ハイパフォーマンスのサーバコンピューティングなどのミッドレンジからハイエンドのアプリケーションをターゲットとしている。AEPと10ビットYUVを標準でサポートする他、2~16クラスタベースで、各クラスタには32個のマルチスレッド-マルチタスクALUコアを搭載し、ハイエンド構成ではTFLOPSレベルのパフォーマンスを達成できる。GPUには2クラスタの「GT7200」、4クラスタの「GT7400」、6クラスタの「GT7600」、8クラスタの「GT7800」、16クラスタの「GT7900」があり、その他の構成も利用できる。「PowerVR Series7XE」は、最大32個のマルチスレッド-マルチタスクALUコアを持つ単一のスケーラブルなクラスタをベースとし、最新のゲームとアプリを、エントリーレベルからミッドレンジのモバイルデバイス、テレビ、セットトップボックス、ウェアラブル機器など電力やコストに制約のあるデバイス上で実現するとともに、コピー機やプリンタ、コンシューマ向けや企業向けデバイスなど、価格競争力と高品位のUIの要求が高まる幅広い製品にも対応する。AEP互換GPUとして最小であるにもかかわらず、ハイパフォーマンスの「Series7XT」ファミリと同様に、HEVC向け10ビットYUVサポートなどのオプション構成もできるため、エントリーレベルのUltraHD TVなどのアプリケーションにも理想的である。GPUには、16コアの「GE7400」と32コアの「GE7800」がある。なお、「PowerVR Series7XE/7XT」のライセンスはすでに開始されており、複数のリードライセンスパートナーと商談を進められているという。また、「PowerVR Series7XT/XE」向けに、電力、パフォーマンス、面積を最適化するための柔軟性を提供するPhysical Design Optimization Kit(DOK)も利用可能になる。DOKは最適化されたリファレンスデザインフロー、パートナー提供のチューニング済みライブラリ、特性データ、ドキュメント類で構成されている。
2014年11月19日